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  1. 川崎市議会 2018-11-21
    平成30年 11月環境委員会-11月21日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成30年 11月環境委員会-11月21日-01号平成30年 11月環境委員会 環境委員会記録 平成30年11月21日(水) 午前10時00分開会                午後 0時56分閉会 場所:605会議室 出席委員:廣田健一委員長、井口真美副委員長、坂本 茂、斎藤伸志、後藤晶一、      浜田昌利、雨笠裕治、木庭理香子、勝又光江、小田理恵子、添田 勝各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(環境局)大澤環境局長斉藤総務部長武藤環境対策部長髙橋生活環境部長、        髙橋廃棄物政策担当部長川村環境総合研究所長井田庶務課長、        菅谷環境管理課長中村大気環境課長関大気環境課担当課長、        石原減量推進課長加藤廃棄物指導課長山本廃棄物政策担当課長、        藤巻環境総合研究所事業推進課長       (港湾局)髙橋港湾局長北出港湾振興部長中上港湾経営部長、        大石川崎港管理センター所長、鈴木川崎港管理センター副所長、東庶務課長、        加藤港営課担当課長、高橋整備計画課長、出本港湾管理課長、        今野整備課担当課長       (上下水道局)金子上下水道事業管理者中村担当理事総務部長事務取扱
           亀山水道部長山梨庶務課長筒井水道管理課長       (臨海部国際戦略本部小松拠点整備推進部担当課長 日 程 1 平成30年第4回定例会提出予定議案の説明      (港湾局)     (1)議案第171号 東扇島堀込部井筒式護岸築造その2工事請負契約の締結について     (2)議案第172号 東扇島堀込部ケーソン製作その1工事請負契約の締結について     (3)議案第190号 川崎市港湾振興会館及び東扇島中公園指定管理者の指定について      (上下水道局)     (4)議案第158号 学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について(上下水道局に関する部分)      (環境局)     (5)議案第158号 学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について(環境局に関する部分)     (6)議案第180号 川崎市余熱利用市民施設指定管理者の指定について     (7)議案第181号 川崎市橘リサイクルコミュニティセンター指定管理者の指定について     2 陳情の審査      (環境局)     (1)陳情第128号 川崎区大師河原地区の住環境改善に関する陳情     (2)陳情第130号 川崎市に公害の歴史と教訓を次世代に伝える施設をつくることを求める陳情     3 その他                午前10時00分開会 ○廣田健一 委員長 ただいまから環境委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、環境委員会日程のとおりです。  傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ございませんか。                 ( 異議なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、許可いたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○廣田健一 委員長 初めに、港湾局関係の平成30年第4回定例会提出予定議案の説明を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎髙橋 港湾局長 それでは、平成30年第4回市議会定例会における港湾局関係の提出予定議案につきまして御説明申し上げます。  今回提出いたしますのは、「議案第171号 東扇島堀込部井筒式護岸築造その2工事請負契約の締結について」「議案第172号 東扇島堀込部ケーソン製作その1工事請負契約の締結について」「議案第190号 川崎市港湾振興会館及び東扇島中公園指定管理者の指定について」の議案3件でございます。  それでは、各案件について担当課長から説明いたしますので、よろしくお願いいたします。 ◎今野 整備課担当課長 「議案第171号 東扇島堀込部井筒式護岸築造その2工事請負契約の締結について」「議案第172号 東扇島堀込部ケーソン製作その1工事請負契約の締結について」を一括して御説明させていただきます。議案書の39ページをお開き願います。  最初に「議案第171号 東扇島堀込部井筒式護岸築造その2工事請負契約の締結について」御説明いたします。工事請負契約の内容でございますが、工事名は東扇島堀込部井筒式護岸築造その2工事、工事場所は川崎市川崎区東扇島地先、契約の方法は一般競争入札、契約金額は8億5,926万312円、完成期限は平成31年10月31日、契約の相手方は東洋・不動テトラ共同企業体でございます。40ページをお開き願います。工事概要でございますが、1、本体工として井筒式鋼管矢板打設69本、2、防食工1式でございます。なお、井筒式とは井筒のような形状に鋼管ぐいを結合させて全体で強度を持たせる工法であり、防食工とは鋼管矢板の腐食による強度低下を防ぐために行う対策工でございます。  次に、41ページをごらんください。「議案第172号 東扇島堀込部ケーソン製作その1工事請負契約の締結について」御説明いたします。工事請負契約の内容でございますが、工事名は東扇島堀込部ケーソン製作その1工事、工事場所は川崎市川崎区東扇島地先、契約の方法は一般競争入札、契約金額は16億9,236万円、完成期限は平成32年3月31日、契約の相手方はJFEエンジニアリング株式会社でございます。42ページをお開き願います。工事概要でございますが、ハイブリッドケーソン製作工として、高さ17.5メートル、幅14.0メートル、フーチング幅21.7メートル、長さ21.6メートル、重量2,093トンのタイプ①が6函、高さ15.5メートル、幅4.9メートル、フーチング幅11.1メートル、長さ31.4メートル、重量1,781トンのタイプ②が3函の計9函でございます。ハイブリッドケーソンとは、鋼板とコンクリートの複合構造で護岸として用いられる大型の箱のことでございます。なお、本工事につきましては製作のみでございます。  次に、工事の内容について御説明いたします。お手元のタブレット端末機の平成30年11月21日環境委員会の資料1(1)議案第171号、1(2)議案第172号のファイルをお開きください。2ページ目をお開きください。初めに、施工位置につきましては、資料の位置図をごらんください。赤色で囲んでいる箇所が施工位置でございます。次に、工事目的でございますが、建設発生土を受け入れ、埋め立てを行うためにケーソン式護岸にて締め切るものでございます。ただし、既設構造物との取りつけ部は井筒式護岸にて築造するものでございます。次に、概要図の平面図をごらんください。左側が横浜側、右側が東京側でございまして、右側の青色で表記している範囲が議案第171号、東扇島堀込部井筒式護岸築造その2工事、赤色で表記している範囲が議案第172号、東扇島堀込部ケーソン製作その1工事でございます。また、参考として構造図を記載しておりますのでごらんください。次に、事業スケジュールをごらんください。本工事につきましては、埋立事業における護岸築造工事の一部でございます。最後に、経緯として、これまで環境委員会で御説明させていただいた内容を記載しておりますので、後ほどごらんください。  以上をもちまして、議案第171号、172号についての説明を終わらせていただきます。 ◎出本 港湾管理課長 それでは続きまして、指定管理者の指定に関する議案について御説明をさせていただきます。議案書の131ページをお開き願います。  「議案第190号 川崎市港湾振興会館及び東扇島中公園指定管理者の指定について」でございます。初めに、管理を行わせる施設の名称は川崎市港湾振興会館及び東扇島中公園で、振興会館の所在地は川崎市川崎区東扇島38番地1、中公園が同じく52番地1でございます。次に、指定管理予定者でございますが、住所は川崎市川崎区東扇島38番地1、名称は公益社団法人川崎港振興協会、株式会社京急アドエンタープライズ共同事業体でございまして、共同事業体の代表者は公益社団法人川崎振興協会会長、齋藤文夫でございます。また、構成員は株式会社京急アドエンタープライズ取締役社長、亀卦川悟でございます。指定期間につきましては、平成31年4月1日から平成36年3月31日までの5年間でございます。  なお、指定管理予定者の概要につきましては次の132ページから133ページにございます参考資料を御参照いただきたいと存じます。  また、お手元のタブレット端末機の平成30年11月21日環境委員会の資料1(3)議案第190号に、参考資料といたしまして、公の施設や指定管理予定者の概要、選定評価委員会における選定結果等を記載したものを添付しておりますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  以上で「議案第190号 川崎市港湾振興会館及び東扇島中公園指定管理者の指定について」の御説明を終わらせていただきます。 ○廣田健一 委員長 説明は以上のとおりです。本日は提出予定議案の説明でございますので、この程度にとどめたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、以上で港湾局関係の提出予定議案の説明を終わります。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○廣田健一 委員長 続きまして、上下水道局関係の平成30年第4回定例会提出予定議案の説明を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎金子 上下水道事業管理者 おはようございます。それでは、平成30年第4回市議会定例会に提出を予定しております上下水道局関係の議案につきまして御説明をさせていただきます。  議案といたしましては、第158号の条例議案1件でございます。内容につきましては、筒井水道管理課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎筒井 水道管理課長 それでは「議案第158号 学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について」のうち上下水道局に関する部分につきまして御説明申し上げます。議案書の5ページをお開き願います。  この条例議案は、学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例を制定するものでございます。次に、6ページをお開き願います。上下水道局に関する部分につきましては、中ほどの第4条において、川崎市水道事業の布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例の一部を改正するものでございます。これは、学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の整備を行うものでございます。次に、附則でございますが、この条例の施行を平成31年4月1日からとするものでございます。  なお、お手元の端末の平成30年11月21日環境委員会の資料一覧のページの1(4)議案第158号上下水道局に関する部分のファイルに条例の新旧対照表がございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  以上で、議案第158号の上下水道局に関する部分の説明を終わらせていただきます。 ○廣田健一 委員長 説明は以上のとおりです。本日は提出予定議案の説明でございますので、この程度にとどめたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、以上で上下水道局関係提出予定議案の説明を終わります。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○廣田健一 委員長 続きまして、環境局関係の平成30年第4回定例会提出予定議案の説明を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎大澤 環境局長 それでは、平成30年第4回川崎市議会定例会に提出を予定しております環境局関係の議案につきまして御説明申し上げます。  今回提出いたしますのは議案3件でございます。「議案第158号 学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について」、「議案第180号 川崎市余熱利用市民施設指定管理者の指定について」、「議案第181号 川崎市橘リサイクルコミュニティセンター指定管理者の指定について」でございます。  これらの内容につきまして、それぞれ担当する課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎加藤 廃棄物指導課長 それでは、まず議案書の5ページをお開き願います。「議案第158号 学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について」でございます。  まず初めに、本条例の制定要旨を御説明申し上げます。議案書の7ページをお開きください。制定要旨でございますが、学校教育法の一部を改正する法律の施行に伴い、関係条例の整備を行うため、この条例を制定するものでございます。  議案書5ページにお戻りいただきまして、条例案の内容でございますが、環境局関係につきましては、第2条川崎市廃棄物の処理及び再生利用等に関する条例について改正を行うものでございます。議案書6ページをお開きいただきまして、附則でございますが、この条例は平成31年4月1日から施行するものでございます。  なお、改正内容等の御説明につきましては、環境委員会参考資料により行いますので、タブレット画面のファイル1(5)議案第158号(環境局に関する部分)をお開きください。資料2ページの参考資料1をごらんください。  初めに、1、条例改正の趣旨でございますが、学校教育法改正に伴い、市が設置する一般廃棄物処理施設技術管理者の資格の基準の規定を整備するものでございます。次に、2、技術管理者についてでございますが、設置義務につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第21条第1項に規定がございまして、廃棄物処理施設の設置者は、維持管理に関する技術上の業務を担当させるため、技術管理者を置かなければならないと定められ、役割につきましては、第21条第2項に規定がございまして、技術管理者は、技術上の基準に違反することのないよう他の職員を監督しなければならないと定められています。また、施行規則第17条に事業者が設置する技術管理者の資格の基準が定められております。市が設置する一般廃棄物処理施設技術管理者の資格の基準につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第21条第3項により、施行規則で定める基準を参酌して条例で定めるとされており、本条例に施行規則第17条と同様の内容を規定しているところでございます。なお、技術管理者の資格としましては、技術士のほか、大学卒業後、一定期間の実務経験を有する者、短期大学卒業後、一定期間の実務経験を有する者などがございます。  次に、3、改正内容についてでございますが、学校教育法等の一部改正により、専門職大学の制度が新設され、専門職大学の前期課程を修了した者には短期大学士の学位が与えられることとされたことを受け、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則に定める技術管理者の資格の基準について、専門職大学前期課程修了者短期大学卒業者と同等の扱いにする改正が行われたところでございます。そのため、市が設置する一般廃棄物処理施設の同基準につきましても、同様の内容となるよう条例を改正するものでございます。  また、資料3ページから4ページに参考資料2といたしまして、川崎市廃棄物の処理及び再生利用等に関する条例の新旧対照表を、資料5ページに参考資料3としまして、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の条文抜粋を添付してございますので、後ほど御確認ください。  以上で、議案第158号の説明を終わらせていただきます。 ◎石原 減量推進課長 続きまして、指定管理者の指定関係の議案につきまして御説明申し上げますので、議案書の75ページをお開き願います。  初めに、「議案第180号 川崎市余熱利用市民施設指定管理者の指定について」でございます。まず、指定管理者に管理を行わせる公の施設でございますが、2つの施設がございます。初めに、表の上段、1つ目の施設でございますが、施設の名称は川崎市堤根余熱利用市民施設で、施設の所在地は川崎市川崎区堤根73番地1でございます。次に、指定管理者でございますが、住所が東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号、名称は、東急スポーツオアシス東急コミュニティー共同事業体、代表者は代表取締役社長、平塚秀昭でございます。次に、指定期間でございますが、平成31年4月1日から平成35年3月31日までの4年間とするものでございます。  次に、表の下段、2つ目の施設でございますが、施設の名称は川崎市王禅寺余熱利用市民施設で、施設の所在地は川崎市麻生区王禅寺1321番地でございます。次に、指定管理者及び指定期間は上段の川崎市堤根余熱利用市民施設と同じでございます。  なお、今回の指定期間につきましては、堤根処理センターの建てかえに伴い余熱の供給が平成34年度末で停止することから、両施設4年間としているところでございます。法人の概要につきましては、76ページから77ページにございます参考資料を御参照いただきたいと存じます。また、タブレット端末に、1(6)議案第180号参考資料がございますので、後ほど御参照ください。  続きまして「議案第181号 川崎市橘リサイクルコミュニティセンター指定管理者の指定について」でございます。議案書の79ページをお開き願います。  初めに、指定管理者に管理を行わせる公の施設の名称及び所在地でございますが、施設の名称は川崎市橘リサイクルコミュニティセンターで、施設の所在地は川崎市高津区新作1丁目20番3号でございます。次に、指定管理者でございますが、住所が東京都千代田区西神田一丁目4番5号、名称はテスコ株式会社、代表者は代表取締役、小林千尋でございます。次に、指定期間でございますが、平成31年4月1日から平成35年3月31日までとするものでございます。なお、橘リサイクルコミュニティセンターにつきましては、平成35年度の橘処理センターの竣工予定に合わせて機能の見直しを行うことから、指定期間を4年間としているところでございます。法人の概要につきましては、80ページにございます参考資料を御参照いただきたいと存じます。また、タブレット端末に、1(7)議案第181号参考資料がございますので、後ほど御参照ください。  説明は以上でございます。 ○廣田健一 委員長 説明は以上のとおりです。本日は提出予定議案の説明でございますので、この程度にとどめたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、以上で環境局関係の提出予定議案の説明を終わります。  ここで、理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○廣田健一 委員長 続きまして、環境局関係の陳情の審査として「陳情第128号 川崎区大師河原地区の住環境改善に関する陳情」を議題といたします。  なお、関係理事者として臨海部国際戦略本部から小松拠点整備推進部担当課長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず事務局から陳情文について朗読させます。 ◎伊藤 書記 (陳情第128号朗読)  なお、平成30年11月12日付の陳情提出代表者の変更届により、代表者が変更となりました。 ○廣田健一 委員長 次に、理事者の方、説明をお願いいたします。 ◎大澤 環境局長 それでは、「陳情第128号 川崎区大師河原地区の住環境改善に関する陳情」に関しまして、担当する大気環境課長並びに臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長より御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎中村 大気環境課長 初めに、2(1)陳情第128号のファイルをお開きください。「陳情第128号 川崎区大師河原地区の住環境改善に関する陳情」に関しまして御説明いたします。  表紙をおめくりいただき、資料1をごらんください。案内図でございます。方位でございますが、図面の上が北となります。対象地の周辺の状況ですが、鉄道は北側に京浜急行大師線が通っており、北東側約50メートルに産業道路駅がございます。主要な道路としましては、東側50メートルに産業道路及び首都高速横羽線、北側約120メートルに国道409号が通っております。  1ページおめくりいただき、資料2をごらんください。建物概要でございます。名称はグレーシアシティ川崎大師河原、住所は川崎区大師河原2丁目2番2号、建物概要としては竣工年が2016年5月で、15階建て総戸数558戸のマンションとなっております。敷地面積、建築面積等につきましては表に記載のとおりでございます。  1ページおめくりいただき、資料3をごらんください。用途地域図でございます。対象地は近隣商業地域となります。東側は産業道路を挟んで準工業地域、北側は409号を挟んで工業地域、西側と南北の一部が二種住居地域になります。  1ページおめくりいただき、資料4をごらんください。今回の陳情にあるすすは、工場から出るばいじんや自動車の排気ガスに含まれる粒子状物質など有機物の不完全燃焼によって生ずる黒い粉末やほこりのことであるため、それらの発生源であります工場、事業場及び自動車排出ガス対策について御説明させていただきます。  まず、1の工場・事業場対策の取り組みについてでございますが、法、条例に基づいて、市では次のような取り組みを実施しております。初めに、各施設の排出口からの濃度規制及び公害防止装置の設備基準について立入調査等を実施しております。次に、大気汚染防止法に基づく総量規制に加えて、市独自の包括的に削減する総量削減方式を採用した規制も行っております。さらに、大気自動監視システムによる常時監視も実施しております。一方、事業者の取り組みですが、排出量を削減するため、燃料を天然ガス等へ転換しております。また、法、条例に基づいて定められた頻度で自主測定を実施しております。
     監視・指導実績ですが、市内には2017年度末現在、大気汚染防止法に基づくばい煙発生施設が475事業場あり、1,653の施設を把握しております。また、一般粉じんの発生施設は40事業場、850の施設を把握しております。それぞれの施設について川崎区と今回の陳情のマンションがあります大師地区の数も表に記載しております。これら市内のばい煙施設等に対して2017年度は80件立入調査を実施し、自主測定結果については272件確認しております。発生源大気自動監視システムでは現在23の事業場を監視しております。  これらの取り組みの結果として、工場・事業場のばいじんの排出量の経年推移のグラフをごらんください。近年は横ばい傾向であるものの、1976年当時と比較すると、ばいじん量が削減されていることがわかります。  1ページおめくりいただき、2の自動車排出ガス対策についてでございます。(1)対象地周辺の交通状況としまして、自動車から排出されるすすの主な原因となるトラックなどの大型車の交通量の推移を表に記載しております。2015年度の交通量は、国道409号、産業道路、高速横羽線、いずれも1万2,000台となっております。また、2005年度を比較しますと、国道409号では約1,500台増加していますが、産業道路では約5,000台、高速横羽線では約6,000台減少しております。なお、参考としてお示しした住宅地から離れている高速湾岸線では約8,000台の増加となっております。  次に、国、首都高速道路株式会社及び市の主な取り組みについて御説明いたします。初めに、国の主な取り組みですが、新車に対する自動車排出ガス規制の強化について、表では粒子状物質の規制が導入された平成6年規制の基準値を100として、規制年ごとの値をお示ししており、平成17年規制以降で大幅に強化されております。そのほかに低公害車の取得等に関する税の軽減措置の実施や、道路ネットワークの整備等が行われております。  次に、首都高速道路株式会社の主な取り組みとしましては、環境ロードプライシングが実施されております。  次に、市の主な取り組みとしましては、神奈川県条例に基づくディーゼル車運行規制の運用、市条例に基づくエコ運搬制度の運用、低公害車の普及促進、産業道路沿道の環境改善に向けた取り組みなどを行っております。  次に、市内の自動車からの粒子状物質排出量の経年推移のグラフをごらんください。自動車排出ガスに関する取り組みの結果、2005年には2000年と比較して約500トン減少しており、その後もさらに減少しております。  1ページおめくりいただき、資料5の浮遊粒子状物質の経年推移グラフをごらんください。このグラフは大気中に浮遊する工場のばい煙や自動車の排出ガス及び自然界にある粒径10マイクロメートル以下の粒子について、一般環境大気測定局及び自動車排出ガス測定局で測定したものとなります。グラフにある4つの測定局の位置は、大気常時監視測定網図にお示ししておりますが、青色の大師測定局は今回の陳情のマンションに近い大師公園に隣接した旧大師保健所に設置しております。近年は自動車排出ガスの測定局と一般大気測定局の差も縮小し、いずれの測定局もおおむね同程度の値で推移しております。  1ページおめくりいただき、資料6をごらんください。市では、大気汚染、悪臭及びそのほかさまざまな公害に関する苦情に対応しております。表に記載しておりますのは、ばい煙及び粉じんの過去10年間の苦情発生件数になります。過去10年を比較しますと、ばい煙及び粉じんの苦情件数に変動はございますが、近年は50件前後で推移しております。大師地区に関しましては、過去10年、5件前後で推移しております。  苦情の事例でございますが、ばい煙苦情は主に野焼きによる煙の苦情が多く発生しております。粉じんの苦情は、主に解体工事現場等の養生不良及び散水不足によるものが大半でございます。そのほか発生源不明の苦情として継続案件になるものがございますが、マンションのベランダに黒い粉じんが飛んでくるといったものがございました。  1ページおめくりいただき、資料7をごらんください。次に、今回の陳情にある異臭・悪臭に関して、悪臭の対応について御説明させていただきます。悪臭の対策の取り組み内容についてでございますが、法、条例に基づいて、市では次のような取り組みを実施しております。初めに、特定悪臭物質22物質の濃度規制及び特定悪臭物質以外の悪臭に関して、人の嗅覚で臭気を感知する臭気指数測定を実施しております。次に、悪臭防止対策の措置を講ずることを定めた規制基準の遵守状況を確認しております。また、広域悪臭の防止と原因究明のために悪臭パトロールを実施しております。さらに、一般環境における特定悪臭物質の測定も実施しております。悪臭の監視指導につきましては、苦情があった場合に対応するものでございますが、特定悪臭物質に起因する苦情が5年以上なく、また臭気指数測定に関しても原因者を特定できるケースが少なく、過去5年で測定を行ったのは1件のみとなっております。この1件は規制基準を遵守しておりました。一般環境中において測定した悪臭物質の濃度は、おおむね定量できる値で検出されてはおりません。  次に、悪臭苦情件数の過去10年の経年推移の表をごらんください。市内全域の苦情件数に変動はございますが、近年は50件前後で推移しております。川崎区と大師地区は年度による変動が大きくなっております。  苦情の事例でございますが、主なものとして焼き肉店やラーメン店等の飲食店からのにおいの苦情があります。また、すすの苦情でもありましたが、野焼きのにおいの苦情もあります。そのほか発生源不明のにおいとして、一過性であったり、臨海部からの広域的なにおいの苦情があります。  1ページおめくりいただき、資料8をごらんください。公害に関する苦情はその種類も多岐にわたっており、近年、公害問題が産業型から生活型公害へとその比率を移しつつある中、一方で工場跡地等にマンション等がふえていることから、引き続き産業型公害も問題となっております。こうした多岐にわたる苦情が発生している中、粉じん及び悪臭苦情があった場合の対応についてフロー図で説明させていただきます。まず初めに、苦情を電話またはメール等で受け、苦情者から現状について詳細をヒアリングさせていただきます。その後、現地へ赴き、発生源の調査を行います。その際、発生源が判明した場合は改善指導を行い、経過観察後、問題がなければ調査を終了とさせていただきます。一方、原因者を特定できなかった場合は、継続案件として適宜現場の状況を確認するという対応をとっております。原因不明の場合であっても、市としましては発生源の可能性がある事業場に対して口頭または文書で注意喚起を行うとともに、定期パトロール等を実施し、再発防止に努めております。  なお、昨年7月、今回の陳情のマンションの住民の方からすすの苦情を受けておりまして、現地調査もさせていただきましたが、原因者を特定することができず、継続案件として対応させていただいております。  環境局としましては、今後もさまざまな公害苦情に対して個別に対応していくとともに、市内の大気環境も近年、光化学オキシダントを除き、環境基準を達成している状況にあることから、引き続き環境濃度の低減を目指し、工場、事業場の監視指導、低公害・低燃費車の普及促進、エコドライブの徹底などの対策を継続して推進していきたいと考えております。  以上で、環境局関係の説明を終わらせていただきます。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 次に、平成29年3月28日付「陳情第85号 市道大師河原4号線から産業道路にいたる箇所への歩道設置に関する陳情」につきましては、平成30年3月12日に総務委員会で審査が行われ、継続審査となっております。  それでは、平成30年3月12日の総務委員会からこれまでの取り組み状況につきまして御説明いたします。初めに、産業道路駅前地区につきましては、川崎臨海部の交通機能強化と駅周辺のまちづくりを目的として、駅前交通広場の整備とまちづくり誘導について、地区計画等の手法を活用して整備を進める地区となっております。  1ページおめくりいただき、資料9をごらんください。資料には産業道路駅周辺の現況などを記載しております。位置関係につきましては、資料上段に京浜急行大師線と産業道路駅、右側に産業道路があり、赤枠内が地区計画の範囲となっております。資料下段中央をごらんください。図面左側の川崎方面から出来野交番前交差点に至る市道大師河原4号線が、陳情内容である歩道設置の対象となっている路線でございます。この歩道整備につきましては、鋭意、地権者との用地交渉を進めており、現在、用地取得に向けた諸条件の整備を行っているところです。現時点の見通しとしましては、今年度末ごろの売買契約を目途に交渉を進めているところでございます。用地取得後は速やかに暫定整備を行い、歩行者の通行スペースを確保してまいります。  次に、資料上段中央のバス専用通路と記載がある部分が通り抜け要望箇所でございますが、この通路は京急電鉄所有の民有地であり、また産業道路駅から発着している臨港バスの専用通路であるため、安全上の理由から歩行者の通行を禁止しております。このため、工事期間中は安全な歩行者の通行の確保が困難なことから、これまでと同様に歩行者の通行を禁止してまいります。  なお、平成32年度に工事着手予定である駅前交通広場整備後は、マンションから広場を通り駅へ向かう歩行ルートが整備されますが、要望されております工事期間中のマンションから産業道路駅前までの暫定的な歩行ルートの確保につきましては、駅前交通広場整備工事の進捗状況を踏まえながら対応を検討してまいりたいと考えております。  次に、赤枠内の上段の青枠で囲まれている範囲がA地区でございまして、将来の駅前交通広場はこのA地区内において整備を計画しており、現在は京浜急行大師線連続立体交差事業の施工ヤードとして使われております。現在、駅前交通広場のレイアウト等につきましては、本市と京急電鉄間で協議中でございます。今後、京急電鉄との協議が調い次第、都市計画の変更手続に入ることとなります。これに先立ち、駅前交通広場の概要につきまして地元の皆様への説明を行ってまいりたいと考えております。  なお、参考資料として産業道路駅前地区計画の概要を添付しておりますので、後ほど御参照ください。  説明は以上でございます。 ○廣田健一 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆浜田昌利 委員 最初に、すすの発生源の対応についてという資料4の御説明がございましたけれども、取り組み内容のところでは、川崎市独自のばいじん、硫黄酸化物、窒素酸化物及び塩化水素を包括的に削減する総量削減方式を採用とありますけれども、この包括的に削減する総量削減方式というのは、具体的にはどのようにして実効性を持たせるようにするのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 大気中の浮遊粒子状物質は種々の汚染物質を包含した複合的な大気汚染でありまして、一次粒子でありますばいじんだけでなく、ガス状の大気汚染物質であります二次粒子の生成を抑制するため、その原因物質であります硫黄酸化物、窒素酸化物及び塩化水素を含めた総量排出量を規定するものでございまして、一次粒子と二次粒子、両方合わせて包括的に削減するような仕組みになってございます。 ◆浜田昌利 委員 6ページの自動車のほうは平成17年から劇的に改善しているというか、数値が低くなっているわけです。平成6年を100とした場合に、2003年まで25.7だったのが2005年に3.9になって、そこから劇的に改善しているなと思うわけなのですけれども、5ページのほうの工場などのばいじん排出量は、2000年代に入ってからはほぼ横ばい、2005年からは横ばいなわけですよね。ですから、自動車の場合の施策のような何かがないのか。総量削減方式ということをおっしゃいましたけれども、そのために事業者さんは硫黄酸化物とか窒素酸化物とか塩化水素を削減するということなのですが、何か方策というか、そのために事業者さんがこういう転換をしていくと、そういったことが達成されるというような、そのための具体的な方策というのはないのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 資料4の下にあります排出量経年推移が近年は横ばいで大きく変わっていないようなグラフになっておりますけれども、こちらは横ばいの理由としましては、上位10社で約90%の排出量を占めておりまして、それら事業場のばい煙濃度は定量可能な数値としては検出されていない測定結果が多い状況でございます。しかし、排出量の算出には、過小計上とならないよう定量下限値の数字を使用して、そこにトータルの排ガス量を掛けておりますので、いずれの年度も実際の数値よりも少し多いような状況で記載されておりまして、この400トン前後の数字からはなかなか下がらない状況でございます。実態としましては、ほとんど天然ガスを使った燃焼等を行っておりますので、濃度下限値ぎりぎりの状態にほとんどの施設がなっているような状況でございます。 ◆浜田昌利 委員 ただいま上位10社で90%、その上位10社がほとんどだということをおっしゃったわけなのですけれども、今、施策としては燃料を天然ガスに転換していくと。燃料を天然ガスに転換していくと、その排出量は削減されるということをおっしゃったのだなと思うのですけれども、ほとんど天然ガスに転換しているということは、100%ではない、まだ余地がある。そういう意味では、上位10社の会社でまだ天然ガスに転換する余地がある、そういうことですか。 ◎中村 大気環境課長 今、余地があるかどうかというお話でしたけれども、事業場によりましては、石油精製会社ですと自分のところでガスが出てくるとか、鉄鋼関係のところもコークスとかを燃焼したことによってガスが発生しますので、そういう社内で発生したガスを利用している。こういう事業場につきましては天然ガスを使うというのは不可能な状況と考えております。 ◆浜田昌利 委員 そうすると、今の段階でほとんど天然ガスになった。余地は余りないというか、さらなる改善が図れないのか。技術革新もあるわけなので、それを何か促せるのか。かといって事業者さんは事業を縮小するわけにはいかないという部分はあろうかと思いますので、事業を継続しながらも天然ガスにすることによって改善された部分がある、さらなる何か方策がないのか。そこを促すというか、情報提供するというか、最終的にはお願いするのだと思うのですけれども、そういったことの今後の見通しはどうなのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 現在、大手事業場に対しましてヒアリング調査をしていまして、今後、事業場として、すぐではないのですけれども、環境改善できるような余地があるかどうかということで、計画といいますか、予定みたいなものを今、ヒアリング調査をしている状況でございます。事業場のほうからは、今後の施設の更新に合わせて環境改善が進む予定だという情報もいただいております。 ◆浜田昌利 委員 丁寧にヒアリングも続けていただいて、ぜひまた一歩でも二歩でも改善というか、方向として数値が下がっていくようなことを引き続きお願いしたいと思います。  もう一つ、資料6のところの大気汚染の苦情についてなのですけれども、粉じんの苦情については、近所の解体工事現場の養生不良とか散水不足が原因でということが書いてあるわけですが、それはほんの一部だとは思うのですが、ここについても状況を改善するためのものを事業者さんなりに促していくような今後の方策というのはどんなものがあるのか。 ◎中村 大気環境課長 粉じんの苦情で近所の解体工事現場の粉じんが多いというのは事実でございますけれども、苦情があった場合には現場に行きまして工事事業者に指導しておりますし、今後も同じような苦情が起きないように現場で指導している状況でございます。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。これも方策があるのなら、方策をきちんとやってもらう。養生するということがきちんと決まっていることであれば、ちゃんと養生してくださいねと。散水不足だなと思われるのであれば、ちゃんと散水してもらわなければいけないので、そこはきちんとルールを守ってもらえるように、またそこが足りないということであれば、きちんとお願いしてやっていただかなければいけないと思うのですね。それは引き続き、お願いしたいと思います。  資料8のところで、苦情を受け付けました。現地を調査しました。発生源が判明した場合はそれで指導するわけですね。しかしながら、発生源、原因が不明な場合があるということなのですけれども、どうなのでしょうか、割合として苦情があって判明する場合と原因が不明の場合のそれぞれの割合はどのぐらいなのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 粉じんの苦情につきましては、発生源が不明だという割合は1割ぐらいの状況です。大師地区につきましては少し多いのですけれども、大師地区の苦情件数の中では2割近くが原因不明という状況でございます。ほとんどの苦情は近くでお風呂屋さんであったり野焼きであったり、比較的苦情者のところから煙が流れてくるのが見える苦情がほとんどですので、原因不明であるという苦情の割合は多くはございません。 ◆浜田昌利 委員 発生源がわかれば一番いいわけですね。そして対応できるわけですからね。でも原因不明の場合が1割ある、大師地域では2割あるということでしたけれども、それについても目で見えなかったりもするのかもしれないのですが、そういった点についても経験を積んでいく中で、実績というか、今までわからなかったけれども、だんだんわかるようになってくるとか、こういうパターンがあるんだなとか、こういうことが今までわからなかったけれども、こういったことで判明するようになったとか、少しずつ解明してきているというような、そういうふうに変わってきているということはあるのですか。 ◎中村 大気環境課長 苦情対応としましては、今、目に見えるような、煙が流れてくるという苦情が主だという話をしましたけれども、目に見えない粉じんの対応というのはなかなか困難な状況でございます。今回の陳情の案件について私のほうでもいろいろ近くの手すりとかガードレールとか指でなぞってみましたけれども、少し黒いぽつぽつというような点が道路の近くは、内側の住宅側と比べると少し量が多いのかなという、目で見た感じですが、そんなような印象を受けております。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。工場夜景の取り組みなどは、四日市さんだとか、それぞれ同じように工場のあるところで連携しながらやっているわけですよね。原因不明だということについても、四日市さんなり北九州市さんなり、他都市の事例なども相互に情報交換しながら、原因不明な場合はどうやって解明していくのかとか、そういったことも努力を行っていただきたいと思うのですけれども、現状としてはそういう情報交換などを他都市と行っているのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 大気環境の分野では、広域連携という部分では一都三県、九都県市の中で公害に関する対策の協議会、検討会等もございますし、大都市の会議でありましたり、関東ブロックの苦情対応の会議、いろいろの会議がございまして、そういう中で苦情事例について相談しているような状況でございます。 ◆浜田昌利 委員 引き続き、情報交換などもしながら少しでも前進して、原因が不明だったものがわかるような努力を引き続き継続していただきたいと思います。  最後に、陳情第128号の以前の総務委員会で陳情されたものの報告もしてほしい、明らかにしてほしいということが皆さんからあるわけですね。実際に平成29年3月に第85号の陳情が出されたわけですけれども、それで審査されたから、審査のときには一定の情報が伝わったのではないかなと思うのですが、その後、今に至るまでに何か中間報告のようなことはされたのでしょうか。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 これまで平成29年3月28日に陳情され、30年3月12日に総務委員会が開かれました。そこからの取り組み状況ということで、半年以上たったと思うのですけれども、今、実際に用地交渉につきましても権利者との関係が前向きになって少し見通しがついたところがございますので、今年度末に向けてヒアリング等を進めていきたいと考えております。 ◆浜田昌利 委員 そうしますと、総務委員会でことしの3月12日に審査があった。そのときはそのときで審査がされたので、それなりの情報が、今こういう状態なのだなということが伝わる機会だったと思うんですね。それ以降、今年度末ですから来年の3月ぐらいまでには売買契約ができるのではないかというめどがついたわけですね。そういった、めどがついたということを総務委員会の審査以降、今日に至るまで、年度末あたりで売却ができるのではないか、それによって歩道が拡幅できるのではないか、だんだんそこに向かっているのですよと、そういう中間報告はされていないのでしょうか。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 権利者との協議で言いますと、状況が見渡せない部分もあります。実際に見えてきたというのが最近になってというところがございますので、これから取得に向けた諸条件の整備ということで、先ほども申しましたけれども、実際にその動きが見えてきたというところが今の状況でございます。確かにその状況が変わった時点で、節目節目で地元の皆様には説明をしていきたいとは考えております。 ◆浜田昌利 委員 そういう節目節目でぜひ説明していただきたいと思うんですけれども、そうすると今度、この節目で報告してもらいたいなと思うのですが、当面、住民の皆さんなり陳情者なりへの説明はいつごろを予定されているのでしょうか。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 先ほども、一番大きな話ですけれども、産業道路駅の駅前広場の整備とあわせてこの大師河原4号線の道路拡幅整備を進めていく関係もございます。京急電鉄との協議がしっかり整った時点で地元の皆様に説明をする機会は出てくると思います。まだはっきりいつとは言えないのですけれども、それもおいおい見えてきた時点で地元のほうには連絡を入れながら、この時期に説明会を開くとかいうところをアナウンスしていければと考えております。 ◆浜田昌利 委員 大体いつごろか。今年度中、来年年が明けたらとか、来年4月になったらとか、大体の時期は。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今の用地取得と同じ時期を目途に考えていきたいと思います。ちょうど同じように説明ができるのではないかと考えております。 ◆浜田昌利 委員 ということだと、年度末だから来年の3月ぐらいなのかなと思いますので、また丁寧に説明していただきたいと思います。私なども市民の皆さんからいろいろなことを聞かれたりして、例えばあの辺の改善は何とかならないのかと言われて、自分なりにはいろいろと行政の方に聞いてこうなのだなと思って、だけども、しっかり市民の皆さんがおっしゃったようになったら報告しようかなと思っていると、よく怒られるんですよ。中間報告を何でしなかったのだと言われるわけですね。ですから中間報告したほうが、こういうさなかで、もうちょっとしたらこうなんですよとか、中間報告をするということが、よりよいコミュニケーションになると思いますので、そういったことも心がけてお願いしたいと思います。 ◆木庭理香子 委員 ちょっとお聞きしたいのですけれども、この陳情文を拝見していると、すすであったりとか異臭であったりとか、そうしたもののお悩みが書いてあるのですね。先日、私たちは現地を拝見させていただいて、すごくすてきなマンションだなとは思ったんですけれども、この販売業者というのですか、施工業者は販売するに当たって住民の方々にそうした現地の状況であったりとか、そういうのはどういうふうに説明されていたのでしょうか。というのも、私自身が今は麻生区に住んでいますけれども、かつて横浜の追浜の近くに住んでいまして、国道16号がそばに走っていたりとか、京急が近くを走っていたので、毎日すすであったりとか鉄粉が飛んできて、毎日ベランダが真っ黒な状況だったのですね。でも、それは会社の社宅だったのですけれども、住む前にそういう状況説明を受けていたので、私はそういうものだろうという理解をして住んでいたので、それに対して余り思うことはなかったのですが、マンションを販売するに当たって、業者のほうは購入される住民の方々にそうした状況というのはどういうふうに説明されていたかというのは、皆さん、業者さんに聞いたことはあるのですか。 ◎中村 大気環境課長 資料9の2枚目の左下のほうですか、グレーシアシティ川崎大師河原重要事項説明書の抜粋がありますけれども、こちらのほうにも近隣環境についてということで少し触れてあります。マンションからの苦情者の話、今回は長谷工さんにもこの話をしていまして、重要事項説明書で少し触れていますという話がありました。あとほかの苦情の件でも、住民の方々から、重要事項説明書では聞いてはいるのですけれども、やはり気にはなりますということで市のほうに苦情を言ってくるということはよくあることでございます。 ◆木庭理香子 委員 本来であれば重要事項説明書をもってきちんと業者のほうが住民の方々にしっかりと説明をして販売すべきところであったのかなというのは、そもそもちょっと思うんです。社宅でさえ、こういう環境ですよと、ちょうど子供が小さかったので、小さい方に移転してもらうためには、交通量の多い国道16号がすぐそばにあって、電車も走っているので――庭の目の前に電車の線路があったので、そういう状況が想定されますという話は受けて、それを納得した上でそこに住んでいたので、販売業者さんは長谷工さんなのですか、そこがもう一度改め住民の方々にしっかりとお話をして、重要事項説明書で少し説明したというのではなくて、それは販売業者としてNGだと思うんですよ。重要事項説明書というのは、こういうデメリットがありますよというのを説明しないで、例えば昔墓地だったところに住宅を建てたところが、すごく小さい字で書いてあるんですけれども、そこはしっかりと説明をして納得して買っていただかない限りは、裁判になったら負けてしまうという話を住宅販売をしている方から聞いたことがありますので、本来であれば施工業者さんがしっかりそこを説明しなかったことが今回の始まりなのかなと思うんです。なので行政のほうも、今こういった状況なども説明を受けましたけれども、業者さんのほうにすすの対策であったりとか、そういうものを重要事項できちんと説明していないのであれば、しっかりと住民の管理組合の方々に改めてその話をしていただいた上で、対策を業者さんにしていただくのも1つ手なのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 業者に対応というのはちょっと難しいと思いますので、今回の件は私ども大気環境課のほうで住民の方にヒアリングして状況を確認して、対応について今後検討していきたいと考えております。 ◆木庭理香子 委員 販売した業者にそのことを言うのは難しくて市がやるというのは、私は今理解ができないのですけれども、もう一度なぜなのかということを御説明いただけますか。 ◎中村 大気環境課長 なぜだという理由は難しいところなのですけれども、ほかの苦情も同様でして、販売した後に市民の方から困っているという苦情はほかにもありまして、そういう場合につきましては現地に行って状況を詳しく確認して、どんなほこりがついているのか調べて、近くに工場があればそういうところに散水をするだとかいろいろなお話ができるのですが、今回は近くにはなくて、見えないところから飛んでくるという状況なのですが、それにつきましても市として対応について今後検討していきたいと考えております。 ◆木庭理香子 委員 済みません、今、陳情書の2ページ目のほうを拝見しているのですけれども、掃除をしてもすぐに汚れて靴下が真っ黒になるとか、換気口のフィルターがすぐに真っ黒になって通常より早く交換しなければならないとか、費用負担も大きくなっていますというお悩みなのですね。これというのは、本来、マンションを建てた業者がそういったことの対策をしっかりと講じた上でマンションを建てて、そこに住む方に――後から建ったのならともかく、首都高とか産業道路とかが後からできたのであれば、そういった話もしかりだとは思うんですけれども、もともとそういう立地条件があったところに施工業者がマンションを建てて、重要事項でしっかりとそこの部分に関して説明をしないで販売をしたものに対してまで、市がそこまでできるんですか。局長、御答弁をお願いいたします。 ◎大澤 環境局長 ただいま委員から非常に重要な御指摘だと思っています。まさしく事業者がちゃんとやらないことに対して、市が尻拭いをするみたいなことは本末転倒だと思いますので、私どもアセスメントのほうもきちんと所管している関係局でございますので、その辺は今後、施工業者さんにさまざまな機会を通じてきちんと今みたいなことを説明していくようにということはお願いしてまいりたいと考えております。 ◆木庭理香子 委員 局長がおっしゃったとおりだと私は思います。新しいマンションですから、保育園があったりとか、小さいお子さんを抱えてお住まいの方はもちろんいらっしゃる。駅にも近いですし、そういう利便性も考えて若い世代が住んできていると思いますので、だからこそ、しっかりと施工業者が販売をするときにとか、そういう立地にマンションを建てるときに、そうした対策を講じた上でやるべきだったということを私は強く申し上げたいので、何でもかんでも市がというのではなく、もちろん市がやらなければいけない対策はしっかりとやっていただきますけれども、そもそも業者さんが重要事項できちんと説明していなかったりとか、そうした対策を講じた上でつくったマンションでないということであるのだったら、しっかりとそこは業者に対して、今、局長がおっしゃったとおりに指導をしていただきたいと思います。 ◆斎藤伸志 委員 何点か伺います。これまでもいろいろと苦情の事例とかが出てきておりまして、粉じんや悪臭の発生対策について環境局のほうでもできる限りの対応や調査もされてきたとは思うのですけれども、参考までに、これまでに行ってきた対策みたいなものはどういったものがあるか教えていただけますか。 ◎中村 大気環境課長 ばい煙、粉じんの苦情につきましては、野焼きに伴う苦情であったり工場からの煙であったりするわけですけれども、野焼きについては原則禁止になっておりますので、燃やさないようにという指導になります。また、工場からの煙は施設の管理だとかそういう部分でちゃんとうまくいっていないという可能性もありますので、特にお風呂屋さんですと、たき上げの最初の時間帯にどうしても廃材を使うというコスト的な面があって、そういう部分で苦情があったりしますので、できるだけガスを使ってやっていただきたいと、苦情がある場合にそういうお話をしてございます。  また粉じんの苦情では、ほこりが解体現場で舞います。特に重機を使うと全部4面を囲うことができなくて、重機の出入りの1面だけはどうしてもあけてしまうと、そこからほこりが出ていってしまうということがありますので、そこはゆっくり丁寧に散水しながら作業をしてくださいという指導をしてございます。  また悪臭の苦情につきましては、こちらのほうは飲食店からの苦情がほとんどでございまして、そちらについては事例にありますように焼き鳥屋であったり焼き肉屋、ラーメン屋、カレー屋さん等については、においを取るようなフィルターを設置してもらうという対策をお願いしている次第でございます。 ◆斎藤伸志 委員 先ほど現地調査もされるというお話だったのですけれども、この場所に関して現地を見て、すすの状況とかをガードレールを触ったり公共物を触って確認されたということをおっしゃったのですが、私も実際この間視察をさせてもらって、短時間なので感じなかったという部分もあるのかもしれないのですが、例えばマンションの上のほうの高い部分の位置と、私たちが実際に視察した下の部分はそれぞれ状況も違ってくるのかなと思うのですが、そういったところで現地の調査で上の部分というのは調査されたのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 昨年の7月に苦情を受け付けておりまして、そのときには上の階、11階の部屋であったということで、バルコニーの手すりに細かいすすのようなものがついてしまうということで、私ども職員が2名行っておりますけれども、現地の調査結果では手すりを指でなぞったら黒いすすが付着していた。さらさらしたような状態で、特ににおいはなかったということで、煙突からの燃焼のすすだと、もう少し粘り気があるのかなと。さらさらということなので、想像ではございますが、もしかするとタイヤの摩耗に伴う粉じんなども首都高横羽線はたくさん通っておりますので、そういうのが巻き上がって11階のお部屋までという可能性はゼロではないのかなと。そのときもいろいろお話はしたのですけれども、はっきりした原因はわからなかったという報告になって、継続案件になっております。 ◆斎藤伸志 委員 では、それがどういったものなのかみたいな分析とか調査みたいなものは行っていないのですか。すすがどういったものでできているのかみたいなことは調査されていないと。 ◎中村 大気環境課長 今回のすすの量がほんのわずかなものですから、大量にすすがとれるようでしたら、市の環境総合研究所のほうに分析を依頼して成分を見ることはできますけれども、指に少しつく程度のすすですと分析することが不可能な状況になっております。 ◆斎藤伸志 委員 ありがとうございました。この周辺で高速横羽線とか産業道路沿いの近くにも多くの住宅やマンションが建っておりますけれども、沿線に住まわれている住民の方々から同様の連絡や苦情などを受けているケースはあるのですか。 ◎中村 大気環境課長 産業道路に面しております町名から算出しますと、世帯数ですと平成30年9月現在ですと2万3,000世帯、4万6,000人の方が住んでいるという情報がありますけれども、苦情の件数としては年に1件、2件あるかぐらいの件数ですので、多くはございません。 ◆斎藤伸志 委員 この間のところのマンションを見ると、少し間があいているかなと思うんですけれども、本当に道路沿いとかに住まわれているような方々もあの近くにいらっしゃるかと思うのですが、そういった方々からも苦情は今のところは上がっていないと。 ◎中村 大気環境課長 道路の沿道の近くに住んでいる方で苦情を市のほうに直接言ってくるケースはほとんどございません。新しくお住まいになった方については、年数件、苦情が来ることがございます。 ◆斎藤伸志 委員 ちょっと変わるんですけれども、陳情第128号のほうの地図を見ていただいて、A地区のところで駐車場一時貸付地と書かれているところのUターンするようになっているところというのは、今後どういう形になっていくのですか。駐車場一時貸付地となっているところで今、Uターンするような感じになっているところ、これはバスとかがUターンするようになっているのですか。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 図上では回るようなところになっていますが、これはあくまでも駐車場からの出入りというところで、バスの出入りというのは要望箇所のラインのところになります。ですので、この図面で産業道路に出るほうが今、バスが出る道路です。それから出来野の交差点からマンションの地区へ入るところが入りのほうになります。 ◆斎藤伸志 委員 では、あくまでこれは工事用の仮設道路みたいな感じになっているということなのですか。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 形としてはそういうふうなものです。 ◆斎藤伸志 委員 わかりました。ありがとうございます。 ◆勝又光江 委員 今、委員がおっしゃったように、マンションだけではなくて、その周りの方も含めた対策ということも片方でやっていかなくてはいけないのかなとは思うんですけれども、資料6ページ目のところに自動車排ガスの対策として表が書かれていまして、国の対象地域周辺の交通状況が書かれていて、このマンションの近くを走っている産業道路と高速横羽線については2005年度に比べると2015年度は車の台数が減っているという表になっていて、それは国の主な取り組み、首都高速道路株式会社の主な取り組みのところで高速湾岸線のほうに車が流れていくようにしたので、産業道路と高速横羽線については減ってきていると先ほどの説明で感じたのですけれども、それはそのようなことですか。 ◎中村 大気環境課長 産業道路、高速横羽線の交通量が減少した原因が、今委員のほうからも説明がありましたように、大型車の料金を割り引くことによりまして高速湾岸線のほうに転換を図るというような政策がありまして、この施策によって逆に湾岸線のほうは大型車の交通量がふえて、産業道路と横羽線についてはその分減っている状況が表に示されております。 ◆勝又光江 委員 そうすると、車の台数については5,000台とか1万台以上減っているということなのですけれども、湾岸線のほうに車自体を逃がしている、それで産業道路と高速横羽線については両方とも減っているとおっしゃるのですけれども、そうは言っても、両方2つ合わせると1日で2万5,000台が走っているという状況ですよね。そうすると、このマンションの方からの意見も出ているけれども、道路環境については車の台数は減ったとしても、これだけの車が毎日走っているということから言えば、道路環境をもっとよくしていくという努力は必要かと思うんですけれども、そこのところについては考え方はどうなのでしょうか。 ◎関 大気環境課担当課長 ただいまの御質問でございますが、確かに産業道路、それから高速横羽線合わせまして、2015年度でございましても合計で2万5,000台程度交通量がございます。御指摘は確かにごもっともでございまして、これにつきましては私どもとしましても環境ロードプライシングの利用の啓発というのは今後も進めていきたいというところもございます。それから、それに加えまして、かわさき自動車環境対策推進協議会で、市民、事業者、関係団体、関係行政機関が連携して交通環境、沿道の環境をよくしていこうという取り組みをしておりますので、その中で折を見ましてまた啓発に努めてまいりたいと考えております。 ◆勝又光江 委員 ぜひ引き続き取り組みをいただきたいと思います。  それと7ページのところなのですけれども、浮遊粒子状物質の経年推移ということでグラフが出ているのですが、これは緑の線の池上自排局が1995年のときにかなり高い水準だったのが、いろいろな取り組みによって低くなってきているということなのですが、もともと数字が高かった1995年の数字から2017年の数字というのは、それと大師一般局の数字もほかのところと同じように減っているのですが、最初の数字と2017年の数字というのはそれぞれどれぐらいのものなのですか。 ◎中村 大気環境課長 浮遊粒子状物質の経年推移でございますが、先ほど6ページの2の自動車排出ガス対策の真ん中、(2)の取り組み内容に、新車に対する規制年別の粒子状物質規制値がございます。自動車対策が大きな要因となっていると考えておりまして、規制が始まったことにより、濃度のほうはどんどん下がるような傾向が出ております。数値的には、池上測定局だけは自動車排出ガス測定局になっておりまして、グラフで見ますと0.080ミリグラム・パー立米ということで、今現在は0.020ですので、当時は4倍の濃度の浮遊粒子状物質が測定されていたという状況でございます。一般局の3局につきましても、当初は0.04から0.05の間でありましたが、今現在は0.02ミリグラム・パー立米の濃度というような状況でございます。 ◆勝又光江 委員 そうすると、両方ともかなり減ってきているけれども、特に池上のほうが減ってきている数字がすごいわけなんですね。これはかなり努力をしてきたとは思うんですけれども、今、その努力の中身が、自動車に対する制限を行ってきたということなのですが、もうちょっと具体的にどのようなことなのか。 ◎中村 大気環境課長 国による排ガス規制もございますし、先ほど説明したように産業道路を走る大型トラックの交通量が減少している状況がございます。また、市の取り組みとしましては、首都高速道路公団であったり国と連携しながら、産業道路周辺の交通対策について協議しているところでございます。 ◆勝又光江 委員 全体として先ほど御説明していただいたように、車の移動で、車が減ってきていることによるものだということなのですけれども、先ほど言ったように、子どもの多いマンションということもあるので、環境については引き続き、それが上がることのないように努力していただきたいと思います。  すすについては、苦情があれば対応していくということなのですけれども、異臭・悪臭についても同じように苦情があれば、それの対応を協議していただいて、こういう形でしていきますよということで、苦情が来てから現地調査をして、原因不明であれば継続案件としていくということで、昨年の7月にマンションから出てきた苦情については原因が不明なので、引き続き調査していくということでしたね。粉じんについてはそういうことなんですけれども、ここに書いてある異臭・悪臭についても苦情が寄せられたら個別に対応していくということをおっしゃっていたのですが、継続して取り組んでいくというのはどの程度の範囲というか期間までのものなのでしょうか。 ◎中村 大気環境課長 悪臭に関しましては、私ども悪臭パトロールという形で、夏場、どうしても臨海部の工場からのにおいが気になるという住民からの陳情がございますので、そういうものをやっているということと、ふだんからも事業場に立入調査をしておりますので、そのときには、臨海部につきましてはにおいのチェックもしているような状況でございます。また、このマンションからは直接、においの苦情は今までいただいておりませんけれども、今回の件がございましたので、においの質だとか方向とか、具体的な詳細な状況がわかるようでしたら調査を進めていきたいと考えております。 ◆勝又光江 委員 わかりました。それについてはまだ今まで出ていなかったので、今後出てくる場合は、検討してすぐ対応していきますということですね。わかりました。  あと3つ目が、先ほど浜田委員からも前回の平成30年3月12日の総務委員会の中でかなり議論をされているので、これについてはその後の対応状況を明らかにされたいということで書いてありますから、先ほどもおっしゃっていたように、その後随分日にちがたっていて、審議をやってからもう8か月たっているということもありますので、その時点でマンション住民の方への説明というのは、先ほど来年の3月ごろかなという話も出ていましたけれども、できるだけその状況の説明については私も急ぐようにしたほうがいいと思います。 ◎小松 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 資料9を見ていただいて、先ほど斎藤(伸)委員から道路の関係で、ここは市道大師河原第8号線と呼ばれる区画道路がございます。一般車両が入ってきた場合にUターンする箇所がないもので、奥で回ってくるというのが今一般的な道路の形態になっているということでございます。済みません、駐車場だけではなくてということです。よく区画道路には荷さばき車両とかその辺が来ますので、それが一旦おろしたら奥まで行って回ってくるというのが先ほどの現況図です。 ◆斎藤伸志 委員 ありがとうございます。 ○廣田健一 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、陳情第128号の取り扱いについて御意見をお願いいしたいと思います。 ◆坂本茂 委員 総務委員会との関連もありますし、局のほうとしての対応とかさまざまありますね。そういうことから余り時間をかけずに進捗状況も地域の周辺の住民に適宜連絡をしていく丁寧な対応が求められるということはあります。そういうことからして、まだ結論を出すというよりも、とにかく局のほうで京急に対しても川崎市は相当の資金の出しているわけですから、もう少ししっかりと意見交換をしながらやっていっていただきたいということで、今回は継続ということで結構です。 ◆後藤晶一 委員 うちも継続でお願いしたいと思います。 ◆勝又光江 委員 私は、先ほどすすの問題も異臭・悪臭についても原因を調査していきたいとおっしゃっていたので、来年の3月までに状況説明もされるということのようなのですけれども、来年、改選でどうなるのかという悩ましいところもあるのですが、マンションの調査は引き続き行われるということと、すすの問題と悪臭についても今後引き続き指導していくということもありますので、継続でいいかと思います。
    ◆雨笠裕治 委員 今、やりとりをお聞きをさせていただきました。基本的には皆さんおっしゃるように継続で審議を見守るほかはないと思いますけれども、ただ1つ指摘をしておきますが、今のやりとりの中で行政がおっしゃったことでは、このまま何か因果関係が出てくるような感じは私はしませんね。そのときに局長、今、うちの委員からも言いましたけれども、買い主責任も売り主責任もあると思うんです。いつまでも寄り添って調査をしましょう、それは結構です。それはそうしていただきたい。ただ、今の御答弁いただいた中では因果関係に本当にたどり着くのかどうか、そこがわからないのに、ある面で言うと無責任な説明ですよね。そこは行政として行政のやるべきことをきちんと踏まえて対応していただきたい。因果関係がわからないのだったら、済みません、一生懸命調べましたけれどもわかりませんでしたと言うのも踏まえて、きちんと御説明をしていく。そういう点でのアカウンタビリティというのが行政に求められていると思います。  あとこういう部分と、別な事例で総務委員会でそこが所管で専門委員会をやっておりますが、そういう住環境の整備については、臨海部のほうもそれにふさわしい住環境をつくり上げていくという姿勢を持って対応していくということは性根に据えてやっていくということで進んでいただければと思っています。 ◆小田理恵子 委員 継続でお願いします。 ◆添田勝 委員 継続で。 ○廣田健一 委員長 ただいま各会派からの御意見がありました。「陳情第128号 川崎区大師河原地区の住環境改善に関する陳情」につきましては、継続審査とすることに御異議ございませんか。                 ( 異議なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、全員が継続審査ということで一致しましたので、本件は継続審査といたします。  傍聴の方、本件は以上のとおりでございます。本件のみ傍聴でありましたら、どうぞ御退席ください。                 ( 傍聴者退室 ) ○廣田健一 委員長 ここで理事者の一部交代をお願いします。                ( 理事者一部交代 ) ○廣田健一 委員長 5分間、トイレ休憩をいたします。                午前11時42分休憩                午前11時50分再開 ○廣田健一 委員長 続きまして、環境局関係の陳情の審査として、「陳情第130号 川崎市に公害の歴史と教訓を次世代に伝える施設をつくることを求める陳情」を議題といたします。  それでは、まず事務局から陳情文について朗読させます。 ◎伊藤 書記 (陳情第130号朗読)  追加署名547名、合計1,317名。 ○廣田健一 委員長 次に、理事者の方、説明をお願いいたします。 ◎大澤 環境局長 それでは「陳情第130号 川崎市に公害の歴史と教訓を次世代に伝える施設をつくることを求める陳情」に関しまして、担当する環境管理課長より御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎菅谷 環境管理課長 タブレットの2(2)陳情第130号資料のファイルをお開きください。  表紙をおめくりいただきまして、資料1、本市の公害の歴史を後世に伝える取り組みについて御説明をさせていただきます。本市が経験した公害の歴史や記憶を風化させることのないよう後世に引き継ぐことは重要でございますので、本市では公害に関する情報収集と整理を行い、公害の歴史を伝える取り組みを実施してきております。また、公害の歴史とあわせて環境の大切さにつきましても市民の方々を初めとして広く情報発信を行っているところでございます。  初めに、1、甚大な公害の経験でございますが、本市は京浜工業地帯の中核として日本の高度経済成長時代を牽引してきた一方で、負の側面として急速な環境悪化を招き、左側の写真の1960年代の川崎の空やその下の1970年ころの多摩川のように、大気汚染や水質汚濁などの甚大な公害が起こりました。このような公害問題に対し、市民、事業者、行政はさまざまな取り組みを行い、右側の写真のように現在は市民が安心して暮らせる生活環境を取り戻してきております。  1枚おめくりいただきまして、2、公害に関する資料の収集、整理(1)資料や情報の収集、整理でございますが、本市では昭和36年に公害防止対策に取り組むため経済局商工課に公害係を新設し、対策を進めるとともに、公害の情報の収集も行ってまいりました。昭和48年には現在の環境総合研究所の前身となる公害研究所を設置して、公害に関する調査分析のほか、公害関係資料及び情報の収集に努め、映像や冊子等に取りまとめております。  少し紹介をさせていただきますと、①映画「白い雲をかえせ」でございますが、1970年代当時の本市の大気汚染の状況や取り組みを整理し、市民の方へのインタビューなども収録して、昭和47年に映画「白い雲をかえせ」を制作しております。今回、一場面ではございますが、1970年代当時の臨海部、大気汚染の悪化で工場に排出減少の連絡をしている職員、お子さんにインタビューをしている様子を切り取って添付してございます。  1枚おめくりいただきまして、②冊子「環境局事業概要―公害編―」でございますが、本市の大気汚染、水質汚濁等の現状と対策について、過去からのデータも掲載して年度ごとに取りまとめ、資料として残してきております。この冊子は「川崎市の公害」「川崎市公害白書」などの変遷を経て、現在では「環境局事業概要―公害編―」として過去のデータなども継承しながら作成し、ホームページ等で公表しております。この冊子の第1章で公害問題の発生とその対策を記載しているところでございます。  1枚おめくりいただきまして、③冊子「川崎から世界へ伝える環境技術」でございますが、本市には国に先行した公害防止条例の制定や企業との公害防止協定の締結など、公害問題の克服に向けて率先して取り組んできた経験と環境意識の高い市民、高度な環境技術の集積などがございます。これらの資料を収集し、わかりやすく整理して、「川崎から世界へ伝える環境技術~過去の経験と未来へのメッセージ~」と題した冊子を平成20年に作成しております。この冊子は、過去から未来に向けた本市の環境に関する取り組みや技術をわかりやすく1冊にまとめたものでございます。その中の公害問題の発生と克服に向けた取り組みでは、川崎の甚大な公害の経験や市民生活への影響、克服に向けた取り組みなどを掲載しております。  紹介をさせていただきますと、1枚おめくりいただきまして、川崎の甚大な公害の経験のページでございますが、当時と現在の様子に加え、二酸化硫黄濃度の推移なども掲載しているものでございます。  1枚おめくりいただきまして、市民生活への影響のページでございますが、大気汚染物質により多くの人たちが苦しんだこと、大気汚染注意報の発令状況や川崎公害訴訟などを掲載しております。  1枚おめくりいただきまして、(2)市民等と連携した情報収集、整理でございますが、本市では市民、事業者、行政の協働による地域環境活動を促進する取り組みや、産学公民連携による環境技術開発等の共同研究も実施しております。このような取り組みの中で、公害の歴史の情報収集及び整理も行ってきております。紹介させていただきますと、①市民・事業者・行政の共同の取り組みでございますが、環境パートナーシップかわさき第6期の大気・公害部会の活動では、川崎の公害の歴史にスポットを当て、当時を知らない市民の方々にもわかりやすく公害のことを伝えるため、公害病認定患者の方にお話を聞いて声としてまとめるとともに、公害対策の歩みに関する年表を作成し、第6期活動報告書にまとめ、ホームページで掲載しております。  次に②産学公民連携の取り組みでございますが、産学公民連携による共同研究を、本市と国際大学グローバル・コミュニケーション・センターにより実施しております。この取り組みでは、本市の過去から現在の様子や変遷を知り、その情報をもとに地域住民による環境を考えるコミュニケーションを活性化させるためのツールとしてニュース映像を整理し、臨海部の歴史、公害の歴史、ごみの歴史、山間部・平地の歴史の4つのテーマごとにビデオを作製しております。公害の歴史では、工業都市として躍進する川崎の様子や、それに伴い生じた公害の様子、公害防止に向けた取り組みなど当時の公害の状況や変遷をまとめております。これらの映像は、環境総合研究所アーカイブスペースで投影しているほか、YouTubeにも掲載しております。  1枚おめくりいただきまして、3、伝える取り組みでございますが、本市が経験した公害の歴史や記憶を風化させることのないよう後世に引き継ぐため、公害問題に取り組んできた歴史や環境保全の取り組みに加え、環境の大切さや環境問題に取り組むことの重要性等を、関連施設での展示や環境教育・学習などを通じて、市民の方々を初め、国内外に広く発信しております。(1)施設における伝える取り組みといたしましては、本市の公害問題に取り組んできた歴史やすぐれた環境に関する取り組みなどの環境技術情報を国内外に発信することを目的に、環境総合研究所にアーカイブスペースを設置しております。また、アーカイブスペースのほかにも、関連施設やイベント等において公害の歴史に関する資料を展示するなど情報発信を行っております。紹介させていただきますと、①環境総合研究所アーカイブスペースでの情報発信でございますが、川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)1階のアーカイブスペースでは、映像やタペストリー、iPad等のIT機器を活用するとともに英語も表記して、国内外に公害の歴史やすぐれた環境技術に関する情報発信を行っております。  写真で紹介をさせていただきますと、アーカイブスペースの壁面に産学公民連携の取り組みで作製した本市の公害の歴史を紹介したビデオのほか、低CO2川崎ブランドや臨海部の工場夜景など、本市の環境技術情報の映像を投影しております。  1枚おめくりいただきまして、上の写真は、先ほど御説明した冊子「川崎から世界へ伝える環境技術」の内容をタペストリーで展示している様子でございます。下の写真は、本市の環境に関する取り組みを過去、現在、未来、そして環境学習・環境クイズのテーマごとにタッチパネルで紹介しているものでございます。  1枚おめくりいただきまして、上の写真は公害の歴史に関する冊子や測定機器等をショーケースで展示しているものでございます。下の写真は、LiSEの屋上に設置している太陽光発電パネルによる太陽光発電量や、それに伴う二酸化炭素の削減量等を紹介しているものでございます。  1枚おめくりいただきまして、②かわさきエコ暮らし未来館でございますが、未来館は地球温暖化、再生可能エネルギー、資源循環の3つのテーマを中心に、環境を守るためにはどうしたらよいのかを具体的に体験しながら楽しく学べる施設でございまして、1階の映像コーナーで公害の歴史を映像で紹介しているほか、2階の展示スペースの川崎の暮らし環境100年のアルバムの中でも公害の歴史を写真で紹介しております。  次に、③市民ミュージアムでございますが、市民の教育、学術及び文化の発展に寄与するために、歴史や民俗等の資料の収集、展示を行っている施設でございまして、博物館展示室の近現代コーナーで川崎の公害の歴史についても展示しております。  次に、④イベント等を活用した情報発信でございますが、本市が主催する川崎国際環境技術展、アジア・太平洋エコビジネスフォーラムなどで、冊子「川崎から世界へ伝える環境技術」を配布しているほか、本市と横浜市との連携により開催している化学物質対策セミナーでは、当時の公害の状況と現在の様子なども掲載して情報発信を行っているところでございます。  1枚おめくりいただきまして、(2)環境教育・学習等を通じた伝える取り組みといたしましては、①環境副読本でございますが、人間と環境とのかかわりについて理解と認識を深めるため、学校における環境教育の教材として環境副読本を作成し、市内の小中学校に配付しておりますが、大気に関するページでは、環境問題について考えるきっかけとなるよう、当時の公害の状況を写真やデータなども使用してわかりやすく記載しているほか、市民・事業者・行政の取り組みも紹介しております。  1枚おめくりいただきまして、②環境総合研究所における環境教育・学習の実施でございます。環境総合研究所では、研究成果や特色ある環境フィールドを生かした体験型学習を実施しております。大気環境の改善に向けた取り組みや、きれいな大気を守ることの大切さを学び、考えるきっかけとするために子ども向けに作成した「大切な大気のはなし」等を配布して紹介するなど、環境配慮行動のできる人材の育成を進めております。  次に、③環境基本計画年次報告書でございますが、本市の環境の現状と環境施策の実施状況等を取りまとめた環境基本計画年次報告書を作成・公表し、市情報プラザ、区役所、図書館等で配布しております。年次報告書の「川崎市における環境施策のあゆみ」では、公害の歴史や取り組みも掲載しております。また、年次報告書に対して市民の方から意見の提出を受け、市の対応措置を取りまとめて公表もしております。  1枚おめくりいただきまして、(3)インターネット等を活用した情報発信といたしましては、市ホームページでは「かわさきしこどもページ」「かわさきのれきし」の中で「黒いけむり、さようなら」を掲載し、子どもたちに向けた情報発信を行っているほか、当時の公害の状況を掲載している冊子や環境総合研究所アーカイブスペースの情報などを掲載して情報発信を行っております。また、川崎市環境技術情報ポータルサイト、環境総合研究所公式ツイッター、フェイスブック等でも情報発信を行っているところでございます。  資料の説明は以上でございますが、今後も公害の歴史を伝える取り組みを実施していくとともに、環境の大切さを伝えるため、市民の方々を初めとして広く情報発信を行ってまいりたいと考えているところでございます。説明は以上でございます。 ○廣田健一 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明につきまして質疑等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆木庭理香子 委員 今、資料を拝見して、お話ししたいことがたくさんあるなと思うんです。陳情文を拝見しますと、こうした公害の歴史とか教訓を次世代に伝える施設をつくることが一番大きな願意なんですよ。それを、この説明を見ると、やっていますよと多分言いたくてこの説明をつくっていらっしゃると思うのですね。ただ、私たちはことしの5月に四日市と名古屋のほうに視察に行った話は、8月の委員会のときにもその話をしましたけれども、四日市市のように1カ所にまとまって歴史の流れが見られるような施設を川崎市にもつくったらどうだというお話をさせていただいたと思うんですね。本当に浜田委員なども川崎区に子どものときからお住まいで、そこの四日市の歴史館のところでは教室が再現されてあるわけです。そこに空気清浄機であったりとか、手を洗う、うがいをする水道施設があったりとか、そういう教室の様子なども再現をされていて、非常に目で見てわかりやすい。例えば四日市の埋め立ての歴史から始まって、工業地帯ができ上がってきてという、そういう歴史の流れの中で、でもこういう公害が川崎市と同じように高度成長期を支えてきた工業地帯の負の歴史ですよね。それもしっかりと表示をした上で、改善してきた歴史、そして今の環境をつくり上げてきた、そういったものなども全部流れで説明がしてあるのですね。そういうものをつくってほしいということは、私たちも委員会の中でももちろん発信しましたし、この願意ももちろんそういうことだと思うんです。  確かにきょうの資料を拝見すると、こんなにいろいろあるんだと思ったんです。本当に四日市で見たようなものがこんなにあちこちでばらばらと展示されているし、冊子としてもつくられているんだというのをすごく実感しました。だから、むしろこういうものを1カ所にまとめて、今LiSEのところにあるとおっしゃいましたけれども、ここでお聞きしたいのですが、LiSEはこれがつくられてから何年たっていて、今ここにどれだけの人が来られているのですか。まずそこからお聞きします。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 環境総合研究所につきましては平成25年にでき上がりまして、アーカイブスペースもそのときに一緒にでき上がっております。そしてアーカイブスペースの年間利用者といいますか、LiSEのほうでは環境総合研究所で国内外の視察のときにもごらんいただいておりまして、そういう方々を含めますと、平成29年度になりますけれども、国内のイベントや環境学習の授業の受け入れで約1,900人、海外の視察の方で約300人の方にごらんいただいております。また、そのほかキングスカイフロント夏の科学イベントなどでも多くの方が来場されて、その数はキングスカイフロント全体のお祭りのイベントで、2,500人の方ぐらいの規模のお祭りですけれども、そういう方々も来ていただいているということでございます。 ◆木庭理香子 委員 そもそもですけれども、LiSEまでの交通手段はどうなっているのでしょうか。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 LiSEまでの交通機関としましては、まず京急大師線小島新田から徒歩、産業道路駅からバス、川崎駅からもバスが出ております。通常のルートと、快速急行という短縮したルートでLiSEまで来ることができます。あとLiSEの近くまでのバスも1本ございます。 ◆木庭理香子 委員 今、いろいろと海外からの視察であったりとか、イベントのときに見てもらって2,500人なり1,900人なり300人なりいるという御説明ですけれども、一般市民の方がこのLiSEの存在をどれほど知っていると御理解されていますか。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 LiSEそのものとしましては、キングスカイフロントの中の一つの施設でもございますので、ある程度多くの方に知っていただいているのかなと思いますし、また市のホームページ等でも御紹介をしていますので、今、具体的に何人とは言えませんけれども、かなりの方が知っていただいているのかなとは思っているところでございます。 ◆木庭理香子 委員 例えばですけれども、12ページにあるエコ暮らし未来館であったり市民ミュージアム。例えばこのエコ暮らし未来館などというのは、うちの子どもなども社会科見学で行っていた記憶があるのですね。小学校の社会科見学の授業の一環として行っていた記憶はあるのですけれども、家族で夏休みとかの研究の宿題をやるために行くということはあるかもしれないけれども、そうじゃない人たちがそこにふらっと行くということは余りないのではないのかなとも思うのですね。これは私の主観ですけれども。  例えばなのですが、四日市の公害の歴史を視点にした、ちょっと名前は忘れてしまいましたけれども、そこのスペースなどはまちの中にあるんです。もともと博物館だったところを開放して、そういった歴史を振り返る展示をしている場所につくり変えていますので、行きやすい場所。今おっしゃっていたLiSEなども、私に行けと言われても難しいです。私は余り電車とかバスに乗りなれないので行くのは難しいと思うんですけれども、ましてや麻生区の北部のほうから南部のほうまで来て、そこから複雑なバスに乗ったりとか電車に乗りかえたりとか、そういったこともなかなか難しいと思うんですけれども、これも多分委員会で言ったと思うのですが、例えば市民ミュージアムのようなところで、今既にこういう展示があるのであれば、そうしたところを一度見直して、しっかりと改装し直して、今これだけ資料を持っている川崎市の貴重なアーカイブだと思うんですよ。それをもっと皆さんに知っていただくようなものにつくり変えるという考えは、局長、ないですか。 ◎大澤 環境局長 ただいま御説明しているとおり、市としては場所はともかくとして、今、環境総合研究所、旧公害研究所の後の施設ですので、そこを中心に広報させていただいております。市民ミュージアムが行きやすいか行きやすくないかは抜きにして、適地がなかか難しいところもありますし、現時点では新しい施設をつくることは考えておりませんけれども、市民の皆さんにもっともっと見てもらいたいというのはありますので、少し工夫をさせていただきたいなという気持ちはもちろんございます。 ◆木庭理香子 委員 市民ミュージアムは今どのぐらいのスペースを活用してやられているのですか。 ◎菅谷 環境管理課長 市民ミュージアムは2階の部分に6つ部屋があるのですけれども、その1つの近代・現代コーナーの、その中の4分の1はあったとは思いますけれども、それぐらいのスペースで、平米数まではちょっとあれなのですが、6つの部屋があるうちのその1つの部屋の4分の1か3分の1ぐらいのスペースで、当時の公害の状況とかを映像とかも流していただいてはいたり、あとは当然、工業が活発なときのニュース映像とかも流していただいております。 ◆木庭理香子 委員 皆さん、まだおっしゃりたいことがあると思うので、このぐらいでとどめますけれども、私は何も川崎市がしていないとは思っていなかったですが、今、この川崎市が持っている資料の配布の仕方、公示の仕方が非常に限られている人にしか目に入らない状況になっていることが非常に残念に思います。こうした「白い雲をかえせ」という映画であったりとか、皆さんでつくり上げた「川崎から世界へ伝える環境技術」であったりとか、そういういろいろな冊子がつくられていて、それがホームページで示していますとか、YouTubeで見られますとか、すごくもったいないなと心から思いました。ないならともかく、これだけの資料を持っているのに、それを1つの場所で展示しないというのはなぜなのかなとむしろ思いました。なので、ぜひ局長、これは担当の職員の方を一度、四日市のほうに派遣していただいて、現地を見てきてもらってください。それがいかに川崎市と符合する部分があるかというのをしっかりと見て、学んできていただいて、その上でつくるスペースがないとか、そういうことを改めて委員会の場で言っていただきたいと思います。 ◆斎藤伸志 委員 今、川崎市のホームページで、川崎市内の環境教育・学習拠点施設、また関連施設というので見させていただいていると、29施設が出てくるんです。これは全部が全部、学習施設だとは思わないのですけれども、この中でも、ほかにもどれぐらいの箇所で川崎のこれまでの公害のことを発信したりしているのでしょうか。 ◎菅谷 環境管理課長 まず常設で展示をしているところにつきましては、環境総合研究所のアーカイブスペース、あとはエコ暮らし未来館、市民ミュージアムの3つで常設で展示をさせていただいているところでございます。それ以外になりますと、イベントなどにおきましてアジア・太平洋エコビジネスフォーラムとか、そういうようなときに冊子などを配布させていただいたり、もしくは化学物質対策セミナーを横浜と連携して開かせていただいているのですけれども、そういうようなときにタペストリーを展示したり、あとは昨年度だったか、地球温暖化防止活動推進センターの中でそういう特集を組んでいただいたときもありましたので、そういうところにタペストリーをお貸しして展示していただいたり、まずは施設という視点ではそういうような形でタペストリーなども展示をしながら市民の方に情報発信をさせていただいているところでございます。 ◆斎藤伸志 委員 いろいろと今お話を聞いていても相当分散してしまっているような印象がありますし、木庭委員のほうからもありましたし、こういうのを伝えていくところというのは、何もこれから新しくつくるとかではなくて、既存のものを当然、四日市のところもさっきお話がありましたように博物館を改造してということであったので、そういうやり方とかで考えていくと、今分散しているようなものを1カ所に集中して、ここに行けば大体川崎の歴史がわかるよみたいな取り組みというのは今後考えていってもいいのではないかと思うのですが。  もう一つ感じたのが、こうでした、こうでしたと展示はされていて、今見ると狭いスペースに置かれているだけみたいなものであって、今、陳情にもありますように次世代に伝えるということを、二度と繰り返していかないみたいなメッセージ性みたいなものが弱いような気がするのですけれども、これまでそういったものを伝えていく方々がこの中にはいらっしゃったのでしょうか。例えばさっき話がありましたように、浜田委員が経験されたことをその中でおっしゃっておられましたけれども、そういった伝えていくような方々というのはこの施設の中ではいらっしゃらないのでしょうか。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 環境総合研究所のアーカイブスペースにつきましては職員のほうで対応させていただきまして、御質問等がある場合には職員がそのあたりをお答えさせていただいているところでございます。 ◆斎藤伸志 委員 そういうのだとちょっと弱いのかなという印象を今持ちました。実は四日市のところは外国人の方々も結構お見えになっている。私たち施設を見学させていただいたときもいらっしゃったのですけれども、四日市イコール公害ということで世界各国にも伝わっている。それを知りたいという方々が世界から来ているような印象だったのですけれども、そのほかにも四日市のみならず、日本にはこういう公害がありましたとかというものと照らし合わせて、改めて見詰め直すというか、そういったところも感じたので、そういった部分では僕も見に行ってすごく印象深かったというのがあったものですから、川崎で公害のことに関して勉強しようというときに、どこに行けばいいのだろうと正直感じますし、今、坂本委員ともちょっとお話ししたのですけれども、ここにこういうスペースがあると聞いているけれども、行ったことがあるかみたいなことで話になったのですが、実際私も正直、ないなということもあったので、私の勉強不足のところもあると思うのですが、そういったところでもうちょっとメッセージ性の強いものを検討していただけないかというのは要望でお願いしたいと思います。 ◎川村 環境総合研究所長 一つは、環境の大切さですとか、環境に対して市民の方が一緒に取り組むことの重要性ということは、環境総合研究所としてはぜひ強く市民の方と連携をしていくことの大切さをお伝えしていきたいと思って、環境学習を初めとして、こういったようなアーカイブスペースによる展示物でやらせていただいているところでございます。こういった取り組みは夏休みの環境学習ですとか、例えばあしたは川崎市の南部で星空ウォッチングということで望遠鏡を使って星を見たりするのですね。実際に望遠鏡の倍率のいいのですと、土星の輪が臨海部で見えます。そのぐらい環境が改善してきたということです。あと昨日もバス4台で子母口小学校のお子さんたちがこちらに来て、環境学習を学校と一緒に、臨海部の方も一緒になってやらせていただきまして、そこでは松の葉を切って、汚染のやや厳しいところでの松の葉と、もう一方は麻生区のほうでとってきた松の葉というのを顕微鏡でのぞいて、気孔のところを見て、気孔のところに黒い粒々があったりする。それの粒々の数を数えて、確かに環境が悪いところの松の気孔にはそういうものが詰まっているなとか、そういうのを知っていただくとともに、そこのところで我々は過去に、川崎の環境が非常に甚大な公害があったといったようなお話もさせていただいて、現地の特色を見て実際にそういう歴史を知ると腑に落ちてくるというか、そういうことが大切だということがわかる。  また海外の方に関しては、結構海外にも公害を克服してきたというのが知られていますので、羽田が近いので、環境省のほうもよく川崎を使って視察をやっていただいているので、私どもはそちらを受け入れるときに、こういった「白い雲をかえせ」といったような映画をごらんになっていただいて、そういうところを強くお伝えをしています。  さらにアクセスに関して言えば、アーカイブスペースにあるタペストリーというのは結構いろいろなところに持っていけるのですね。ですから国際環境技術展ですとかそういうそれぞれの場にむしろお客様がアクセスしやすいところにそういうものを持っていって説明をさせていただいているというところでございまして、そういう形で努力をさせていただいておりますと申し上げたかったので、済みません。 ◆斎藤伸志 委員 いろいろありがとうございます。そういったところを1カ所で見られるというのが大きいのかなと思うので、それは要望させていただきたいと思います。 ◆勝又光江 委員 木庭委員のおっしゃったことは本当にそのとおりだと思って、この陳情を出されている方の中身を読んでいると、川崎市の中にそういうのというのはどこにあるのだろうと実は私も思いながら、LiSEは一番最初にできたときに私たちも視察に行かせていただいて、その場所を見てきたのですけれども、遠いなというのが第一印象でした。四日市公害と環境未来館は駅から3分ぐらいのところにあるという利便性もあるのが、次世代に受け継がれていってほしいというのと、今いる方たちにも忘れ去られないようにということで、そういうことを考えて交通の便なども考えているのだろうなとすごく思いましたので、私も40年川崎に住んでいて、公害のことについては意識的に入っていかないと見られない。ここに行けば全体がわかるというものがないなと思っていたんです。  説明を聞いていくと、やっていることというのは、2ページ、3ページぐらいのところは、こういうこともやっていたんだということで、こういうものというのは四日市と似たものがあるなとは思ったのですが、その後、4ページ以降になってくると、実は市民ミュージアムもそうだし、エコ暮らし未来館のところも同じような写真とか同じようなものが出てきているということからすると、それ以降については同じことを繰り返しているなということをすごく感じたんです。  私たちはちょうど5月に四日市に行って、先ほども話が出ていますけれども、委員長もタウンニュースに書かれているように、立体的に物を見てきて、本当に大変だということを体感してきたと書いていらしたのですが、私たちもあそこに行って、公害は本当に大変な状況が今まであったんだ、これはなしにしないで、二度とそういうことが起こってはいけないという思いで四日市はその施設をつくったと言っているとおり、中を見るととても立体的に物がつくられていて、自分がそこに行くだけで、公害が起こった状況がずっとわかる。それに対する市民と市と企業も含めた取り組みをこういうふうにやってきているんだということがよくわかるようなスペースになっていて、だから、これは二度と繰り返してはいけないのだという思いになるようなものがあって、これからの自分たちはそのことについて忘れないで環境学習もしていこうということがわかるような、とてもみんなでいいね、これは川崎でも欲しいねとそれぞれが皆さん思ったりとかしたものですから、先ほど木庭委員が言っていたように、職員の方がそこを見てきて、川崎とどういうところが違うのか、そういうものを見てきていただくということがとても大事だと思うし、場合はどことは言わないのですけれども、そこに行って大人も子どももみんな、川崎の公害というのはこういうふうに起こって取り組んできたんだというのがわかるようにしなければいけないなと私も感じているところなんです。  ごめんなさい、感想ばかり言って、質問をしなくてはいけないのですが、先ほど言っていたように人数のことが気になるのですが、LiSEに来られた方が1,900人とおっしゃっていたのですが、それはどれぐらいの期間でとおっしゃったのでしたか。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 先ほど申し上げました人数ですけれども、平成29年度の人数でございます。 ◆勝又光江 委員 1年間でということよろしいですか。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 はい、そうでございます。 ◆勝又光江 委員 そうすると、エコ暮らし未来館だとか市民ミュージアムのところにもそのコーナーがあるんだけれども、人数で言うと、そのコーナーのところとならないのでちょっと難しいかなと思うのですが、こちらのほうは人数はどうなっているのですか。 ◎菅谷 環境管理課長 エコ暮らし未来館の人数でございますが、昨年度、約1万4,000人でございます。市民ミュージアムでございますが、市民ミュージアムの入場者数は12万人3,249人でございます。 ◆勝又光江 委員 大体LiSEのほうになるのかしら。エコ暮らし未来館のほうも市民ミュージアムも人数としては多いんだけれども、ここに来て公害の学習ができるというのだけで来ているわけではないと、今までの話でそういうことをすごく感じるのですね。四日市公害と環境未来館のほうは2年間で13万人が公害の展示を見に来る。そこで、先ほど出ていましたけれども環境学習もやっているということでは、私たちがちょうど行ったときに中学生でしたか、見学に来ているというのがあって、そこに語り部の人の、ボランティアの方で指導するような解説員みたいな方がいらっしゃって、その方が知らせていくということもしていたので、本当に見たり聞いたり触ったりという中で子どもたちも環境学習をちゃんとできているということがあって、今、環境学習の話が少し出ましたけれども、実際に公害の学習をするための環境学習というのがとても大事だと思うんですけれども、その辺についてはどうお考えですか。 ◎藤巻 環境総合研究所事業推進課長 環境総合研究所のほうでは、環境を学ぶためのきっかけづくりだったり、それを自分の中に入れていただいて、環境に配慮できる人材を育成したいと考えておりまして、環境学習に取り組んでいるところでございます。特に環境総合研究所の脇は多摩川が流れてございますので、それを使って干潟の観察会だとか、先ほど川村のほうから御紹介がありました星空ウォッチングなどをやりまして、それをやる際にも必ず、昔、川崎はこうだった、こういうことがあったんだよということを御説明して、今それが市民の方、企業の方、行政も、みんなが力を合わせてこういうふうな環境に戻してきた、だからこそ、そういった取り組みが大事であり、また、これをぜひ皆さん方にも家に帰って、お父さんやお母さんと一緒に考えていただいて、自分のできるところからそれを続けていただいて、この今の環境を続けていくこと、またよりよくしていってもらいたいという思いを伝えて、そういった環境学習をやらせていただいているところでございます。 ◆勝又光江 委員 環境学習はそういうことなんですね。公害を二度と起こさないということでの環境学習なんですけれども、公害全体を知る公害学習みたいなのは取り組んでいらっしゃらないのですか。例えば四日市などだと、小学校、中学校合わせて100校ぐらいのところの子どもたちがその施設に来て、公害学習の取り組みをやっているのですけれども、そういう公害を学ぶ学習というのは特にはしていないのですか。 ◎菅谷 環境管理課長 公害を学ぶというだけに限定したような環境教育学習は川崎市としては行っていないところでございます。市としましては、環境副読本みたいなところでしっかりと公害の大気の環境に関する、過去に公害があって、市民や企業、川崎市のほうでこんなような取り組みをして、今はきれいな空になったというような、市民の取り組みや企業の取り組み、行政の取り組みも紹介しながら、克服に向けた取り組みを記載をさせていただいたりしているところではございますが、それだけという切り口になりますと、現在市としてはやっていないのですが、NPO法人のほうで一部、公害の取り組みを講演とか語り部みたいなところもやっているNPO法人もございます。  説明は以上でございます。 ◆勝又光江 委員 公害学習を位置づけてやっているところと、そうでないところというのは、その場所があるというのが大きく影響してくると思うんですよね。本市の公害の歴史を後世にも伝える取り組みについてということで説明があったわけですから、このことを後世に引き継ぐ、公害の歴史とか記憶を風化させない、二度と起こさせないというための学習を後世に引き継ぐというのがとても大事だと思いますので、私はその辺がなかなかできていないというか、LiSEのポリシー、話を聞いていると、子どもがそれに接することが難しいのかなということを思いながら聞きましたので、ぜひ皆さんに四日市に一度行っていただいて、その様子を見てきていただきたいなということを思いました。  あわせて、今ここで話していたんですけれども、私たちもLiSEについてもエコ暮らし未来館、市民ミュージアムで公害についてどの程度のことをやっていくのかというのも実際には見てこなければいけないのかなと思うんですけれども、聞いている範囲では、ここでもちょっとやっています、ここでもやっていますということで、まとまって学習できないということを説明を聞いていてすごく感じましたので、1つにまとめたものをつくってほしいなと思っています。  最後に、局長が、そういう1つのまとまったものを今考えていらっしゃらないのですかと言ったときに、今のところは考えていませんということでしたけれども、この議論の中でもいろいろ出ていますので、ぜひ考えていくということについてももう一度考え方をお聞きしたいなと思うんです。これからも情報発信を行っていきますというまとめが最後の報告の中であったのですけれども、情報発信ではなくて、物で見て、触って、聞いていうのが必要だと思うのですが、どのように考えていらっしゃいますか。 ◎大澤 環境局長 先ほど申し上げたのは、新しい施設をつくるということは考えていないという趣旨で申し上げたわけでして、現在の便がいいかどうかは抜きにして、アーカイブスペースを中心にして公害の歴史を学んでいただくという場所にしております。今後はあそこへの利便性がこれからは少し増していくのだろうなと思いますし、あそこのことをもうちょっと広報しなければいけないなと、皆さんのお話を伺いながら思っていますので、基本的にはその辺からスタートさせていただいて、もう少し小学校向け、中学校向けの環境教育・学習を公害ということにスポットを当てたものができればということは考えておりますし、ぜひ職員のほうにも、皆さんからの後押しがありますので、四日市に行かせていただいて勉強させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆勝又光江 委員 確認しておきたいのですけれども、それぞれの委員から出ているのですが、四日市に一度行ってみて、その様子を見てくるということについては、ここで行くということを確認したいのですが、どうでしょうか。 ◎大澤 環境局長 行かせていただきます。 ◆勝又光江 委員 結構です。 ◆雨笠裕治 委員 確認なんですけれども、今の議論はそういうふうな流れになってしまっているんだけれども、御答弁いただいている理事者の中で四日市の公害と環境未来館に行ったことがある人は。誰も行ったことがないのか、それを確認させてください。  では、いないという認識でいいですね。なぜかというと、この審査をするに当たって、さっき木庭委員も言われましたけれども、我々はそういうふうな前振りも出しているし、議会のそれぞれの本会議の質問でもそういうふうな触りを出していますので、これに当たって、私は今回、委員会の運営の仕方でも思うんですけれども、もしそういうふうな四日市の現状に負けないものを川崎が持っているのであれば、それを見に行ってもらうのが正しい委員会のあり方だと思っています。うちは専門委員会について言えば、まちづくり委員会を中心として現場主義というのをとっているところです。この問題は、今議論になっている、いかにリアルさをもって後世に伝えることができるかというのが鍵なんです。なぜかというと、釈迦に説法で環境局長はよく御存じですけれども、日本で唯一、条例が法律を超えた瞬間が公害なわけです。それについて、そういうふうなボリュームアップをこれからしていくというのであれば、環境総合研究所にバイ・メモリアルみたいな形での取り組みを将来的に想定をしてやっていくぐらいな、そういう気構えというのがないかね。それを疑ってしまうんだ。  1カ所に集めるのがいいのかもしれないし、分散していてもいいのかもしれないけれども、川崎が日本で一番これについて取り組みをしたということについて、そのリアルさを子どもたちに伝えていく、そのことについてもう一度現場を見てきていただいていいのですが、ぜひそういう多角的な総合的な面から見ていただければと思います。これは指摘をさせていただきます。 ◆浜田昌利 委員 きのうも子母口小学校の生徒さんがお見えになったということだったので、ぜひ小学校、中学校の生徒さんに見る機会をふやしていただきたいなと。生田緑地とかは遠足で行ったり、民家園を見たとかプラネタリウムを見たとか、何となくそれはみんな小学生なども記憶に残っていると思って、そういったことは家に帰ってもお話しすると思いますし、そうすれば保護者の皆さんも、なるほどそういうものがあるのだなということをまた認識する機会になると思いますので。  あと夏休みのイベントを8月上旬にやっていらっしゃって、これも回を重ねて3回か4回かやっていらっしゃるかなと思うんですけれども、私の近所でも小学生のときにそれを見て、すごく感動したという方がいらっしゃるので、自分もいわゆる理科系というか、そういったほうに進みたいと思ったなどという、そういうお子さんにもすごく影響を与えているのだなと思うので、そういった機会をぜひさらにふやしていただきたいと思います。  要望でございますけれども、1カ所にあればいいのでしょうけれども、新しい施設となるとまたお金もかかるのでしょうから、先ほど局長もおっしゃっていましたけれども、ぜひこういったことでやって、星空を見るのなんて初めて先ほど聞きましたけれども、そんなこともやっているよということをぜひ市民の皆さんに伝わるように今後とも広報をしていただきたいとまずは思います。とりあえず要望です。 ◆木庭理香子 委員 要望なんですけれども、私自身も子どものときから川崎市で生まれ育っていて、私が子どものときというのは本当に公害のまち川崎だったんですよ。小学生のときに伊藤市長に対して、公害をなくしてくださいという手紙をクラス全員で出した記憶もあるぐらいの時代なんですね。議員になるまで、その間も大人になってからも、会社に入ってからいろいろな地域の知り合いができたときに、「どこに住んでいるの」「川崎」と言うと「ああ、公害のまちね」と言われるのが本当に常套句だったんです。私も北部に住んでいますので、まだ川崎はそういう状態なのかなと思っていましたら、やはり議員になって南部のほうに来るようになって、ましてや仕事でこういうことをさせていただくようになってから、川崎市は公害を克服してきて、むしろ環境都市になっているということを知って誇らしく思ったんですよ。だからこそ、この長い歴史、公害のまち川崎と言われていたところから、今、他都市から環境を学びに海外からも来てくださるという、私はこれは誇らしい歴史だと思って、それをもっと市民に、子どもたちから大人から後世まで伝えていくようなものをしていただきたいという思いで今回お話をさせていただいているので、そこをしっかりと受けとめていただいて、ほかの議員も指摘をされていますけれども、隠すのではなくて、知る人ぞ知るのではなくて、来てくれればわかるようなものをつくっていただきたいと要望させていただきます。 ◆小田理恵子 委員 私も意見要望を申し上げさせていただきたいと思うんですけれども、過去の公害等を知るというのは、決して過去のことだけではなくて、これからの未来の環境に対して我々がどう捉えるかというところも非常に重要な要素だと思っています。人に物を伝えるのというのはすごく難しくて、では何か提示してあるからといって、では、私はこうしましょうとなるのというのはなかなか難しいのですけれども、四日市に行って思ったのは、そこにあるリアルであったり、そこに住んでいて公害で何かつらい目に遭った方々の生活が何となくうかがい知れて、我々の生活実感として公害とか環境破壊がいかにつらいものなのかというのをリアルに疑似体験できたというのがすごくて、それによって、これから大気汚染の問題とか地球温暖化とかマイクロプラスチックとか、今、新たな環境問題が出てきていますけれども、そういった部分にもきちんと取り組んでいくことができるのだなと思った次第です。  川崎市も非常にいろいろなことをやられていらっしゃいますけれども、やはりそういったところのこれからにつなげるときに、我々が生活実感を持ってリアルにわかるというところと、もう一つは、それをいかに多くの人に見ていただけるか、体験していただけるかというところについては、もう少しやれるところはあるのかなと思います。例えば国際環境技術展などをやっていますけれども、そのときに市民ミュージアムのほうの常設展をもうちょっと拡充して、そこにツアーを組むとか、そういったことでもできるとは思うんです。ですので、環境先進都市の川崎としては、まだこれからやることというのはたくさんあるのではないかと思いますので、要望させていただきます。 ◆坂本茂 委員 私もこれは自粛して意見・要望ぐらいにとどめておきますけれども、生まれ育ったところがまさに私もここなものですから、私たちが大師河原とか多摩川っぺりだとか土手などと言っていたところが、最近急にキングスカイフロントだ、LiSEだ、ここに行けばタペストリーがあってアーカイブスペースがあってと、ヨシ原のところがこんなになってしまったんだなと思ってね。あと年々、立入禁止とか入ってはいけないとか、工場の塀ができたとか、ここで魚のえさ、ゴカイとかをほじくって、海のほうに釣りざお一本持っては夜釣りをやったり、いろいろな釣りをやっていたところなのですけれどもね。  そういう部分で、環境局の皆さんは川崎のまさに歴史の中で世代的に同じ思いをしてきているわけですよ。そして、その中で一番川崎の難しいなと思うのは、縦に東西に長いでしょう。だから、丘陵地帯の人が川崎に海があるのを知らない人がいたとか、公害というのは関西地方から半分に割って四日市と川崎と、川崎もすさまじい思いをしてきて、それを乗り越えてきたといいう実態がある。それは職員の皆さんも十分承知しているわけなので、ただ、それを展示したり後世に伝えていこうというときに、たまさか場所があったから、そこにLiSEというのがあって、LiSEというのは運動の施設かなと思ったぐらいなんだけれども、そういうところに展示している。  ただ、そうすると長いから偏ってしまうんだね。真ん中で簡単に言うと等々力のあそこだなと思ったりはするんですけれども、そこは職員の皆さんでまた適宜英知を出して、あなた方はそれを乗り越えてきた実績の中に立っているのだから、どういうふうにやっていったら一番お金がかからず、費用対効果があるのかとか、四日市での話というのは何が一番記憶に残るかというと、ついつい写真でいっちゃうでしょう、文字がすごく長くて。タペストリーといったって写真をぽんとやって、ダーッと長くやっていると見なくなってしまう。何が違いがあったのかと思うと、吸入だとか具体的な道具が置いてあったりだとか、古い教室の中にそれが置いてある。それがいいとか悪いとかではなくて、そこの中にぐっとインパクトがあるんですね。
     そんなことを参考にしながら、もう少し研究してみて、そのときにこの陳情者の中の意見でも、市民の意見とかそういうものを取り入れてもらって検討するような場所を設けてほしいなどということもあるので、そこは柔軟に対応しながらも、我々は要望する側だけですからね。それと環境総合未来館とか、ここへ行けばこうなんだなと。LiSEと言われるのと、環境未来館とか言われるのでは違う。今、他の委員も言っていたのだけれども、未来に今抱えている問題にもつながっていくだとか。別に名前を変えろと言うのではないのですよ。そういう部分が何か必要なような気がするんですね。それで小学校だとか中学校の社会見学のコースに入れてもらうだとか、今の形でもいろいろ工夫できると思うので、もう少し柔軟性を持って、どういうふうにしたらもっといいものになっていくのか、わかるようにしていくのか、中間地点についてはどうなのだろうなとか、スペースがあるかなとか、もう一回再検討してもらうということで、局長、どうでしょうか。 ◎大澤 環境局長 貴重な意見をたくさんいただいて、いろいろ課題もたくさんありますけれども、確かに皆さんのおっしゃるとおりですし、私も川崎生まれ川崎育ちで南部に住んでいますので、委員の言うとおり過去のことは十分に存じ上げていますので、限られた条件の中でやっていかなければいけないので、すぐにやりますという答えはできませんけれども、前向きに検討させていただきたいと思います。 ◆坂本茂 委員 結構です。 ○廣田健一 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、陳情第130号の取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。 ◆坂本茂 委員 今までの議論を含めて、もう少しさまざまな検討課題、今、局長も前向きにいろいろな工夫をしてみるということの答弁がありましたから、今回は継続ということでしっかりと見守っていきたいと思います。 ◆後藤晶一 委員 うちも継続でお願いをしたいのですけれども、皆さんから御意見が出たように、私も川崎生まれで川崎に育って、40年前はこの川崎区にずっと住んでいました。表に洗濯物を出すと、白い洗濯物が黒くばい煙で汚れるという時期もずっと克服をしてきて今があるということで、環境都市宣言をした川崎として、公害の問題も全国で先駆を切ってやってきているという認識があります。だけども、今、委員さんから指摘がされたように、それぞれのところでかわさきエコ暮らし未来館とかLiSEとか市民ミュージアムも含めて、非常にわかりにくいということは事実だと思います。環境のこれまでの経過、実績というのをこれから先にどうつなげていくのかというのは非常に重要なことなので、これは継続して取り組んでいかなければいけないことですので、先ほど坂本委員の質問に局長が前向きに検討させてもらうと言ったのだから、さまざまな工夫をして、こういう陳情を出された皆さん方は北部の方だと思いますけれども、わからないわけですから、それをいかにこういう取り組みを川崎はしているんですよ、ここまで実績として進んできているのだと。  今は私も他都市の人から言われても、川崎に来てください、川崎はここまで変わりましたよ、空も青い空が見えるようになったし、今、洗濯物を安心して表に出せるし、この前の陳情第128号のときの説明でも、自動車のPMもどんどん下がってきているわけです。どうそれを市民の皆さんに理解をしてもらうかということをよく工夫をしてやっていただきたいということを申し上げて、継続でお願いいたします。 ◆雨笠裕治 委員 2人で要望を言いましたので、継続で結構です。 ◆勝又光江 委員 局長も先ほど前向きに検討していくということもありましたので、きょうの質疑の中でもみんながそういうのが大事だという共通の思いがありますので、採択したいなというところなのですけれども、前向きにしっかりと市がやっていくのを見守るという形で、私も継続にしたいと思います。 ◆小田理恵子 委員 継続でお願いします。 ◆添田勝 委員 継続でいいのですけれども、僕は大先輩方とは逆に、8年前に落下傘でいきなり川崎の北部にぽんと落っこちてみたいな形で、外から出てきた人間が北部には多くて、逆に川崎の歴史を知らない人間がめちゃめちゃ多いところの危機感というのはすごく感じていて、歴史を知らなければ繰り返す。環境問題が繰り返されるというわけではなくて、違う問題がまた繰り返されるという部分も含めて、そういう負の側面の歴史だけれども、それを忘れないという意味でしっかり見守っていく必要があるなと思うので、継続でお願いします。 ○廣田健一 委員長 ただいま各会派とも継続で一致しましたので、「陳情第130号 川崎市に公害の歴史と教訓を次世代に伝える施設をつくることを求める陳情」につきましては、継続審査とすることに御異議ございませんか。                 ( 異議なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、本件は継続審査といたします。  傍聴者の方、本件は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでした。                 ( 傍聴者退室 ) ○廣田健一 委員長 ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○廣田健一 委員長 その他として委員の皆様から何かございますか。                  ( なし ) ○廣田健一 委員長 それでは、以上で本日の環境委員会を閉会いたします。                午後 0時56分閉会...