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平成5年度決算審査特別委員会(第5日目) 議事日程・名簿 開催日: 1994-09-28
平成5年度決算審査特別委員会(第5日目) 本文 開催日: 1994-09-28

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  1. 千葉市議会 1994-09-28
    平成5年度決算審査特別委員会(第5日目) 本文 開催日: 1994-09-28


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時0分開議 ◯委員長(松戸敏雄君) ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。出席委員は48名,委員会は成立いたしております。  本日の審査日程につきましては,お手元に配付のとおりでございます。  総括質問を行います。通告順に従い,お願いいたします。清野裕三委員。    〔清野裕三君 登壇,拍手〕 2 ◯委員(清野裕三君) 市民自由クラブ清野裕三でございます。だだいまから通告順に従いまして,総括質問を行います。  私は,昨年,市川市の国府台にある社会福祉法人,チルドレンス・パラダイスの国府台聖愛乳児園を,そこの理事長さんの案内で見学をさせていただきました。保母さんに抱かれて,じっと保母さんの顔を見つめながら,ごくごくとミルクを飲んでいる赤ちゃんの姿,よちよち歩きしながら,ママ,ママと泣きべそをかきながら,保母さんの後を追っている赤ちゃんたちの親のいないこの運命の落とし子たちは保母さんをママ,ママと呼んでいたのであります。私は,このあどけないかわいい子供たちの姿を見て,何となく涙がそっと出てまいりました。この乳児園は,昭和24年,終戦後の混乱期にルーテル協会宣教師ミス・エーネ・パウラス女史が父母の病気,死別,離婚,捨て子等の乳児を対象に発足したということでございます。その後,昭和37年にミス・エーネ・パウラス女史がアメリカに帰国されたのでありますが,その施設の老朽化がひどいために,施設の使用が困難となり,国及び県の補助金を受けて現理事長が松戸市の中矢切から国府台に新築,移転されたのであります。  今,私がなぜこの乳児園のお話を申し上げたかと申しますと,社会福祉施設の変遷が時代の変遷とともに,社会のニーズ,時代の要求も大きく変革していることを述べたいと思ったからであります。児童福祉の考え方も,博愛という宗教的あるいは慈善的な思想から発展して,国が保護するという制度に変わり,さらに現在では,福祉という子供たちが健やかに成長するための一つの権利として認められてきたということであります。  民間保育園は,働く親のためのゼロ歳から保育する時世となってまいりました。私がこれから質問する保育園の問題についても,児童福祉法が昭和22年に制定され,その当時は,全国で保育所1,618カ所,そのうち民間75.6%,公立24.4%と圧倒的に多かったのであります。その後,昭和55年には,保育所総数2万2,585カ所,そのうち公立が58.8%,民間が41.2%と逆転現象を呈してきたのであります。このころから保育所は公立主導で,民間は公立の足らないところを補うという形で推移してきたところであります。  さて,千葉市を見てみますと,保育所総数83カ所,うち公立61カ所で73%。民間が22カ所で26%の割合で,全国平均に比べて公立保育所が今なお砥倒的に多いのが現状であります。近年,子供たちが年々減少する傾向の中で,都市化の進展,女性就労の増大等によりまして,児童や家庭を取り巻く環境が大きく変化をしてきております。その中で,次代の社会を担う子供たちの健やかにたくましく育っていけるよう,子育てにゆとりが感じられる豊かな社会環境づくりが極めて大切な,重要な課題であると思うのであります。国においても,利用しやすい保育所づくりを目指して,制度の見直しが進められている、と聞いております。就労家庭における仕事と子育ての両立を支援するため,また地域での保育所の果たす社会的な役割は大変に重要なものがあると同時に,その活用が十分期待されているところであります。千葉市の保育事業も,多様な保育ニーズに対応しながら,保育メニューも円滑に実施されていることは評価をしたいと思います。このような保育所機能の充実,住民ニーズに幅広く対応するためにも,民間保育園のことも同じように考え,施策を施して,温かい行政の手を差し伸べることも重要な課題であると思うのであります。  そこで,最初に,所管助役さんにお尋ねさせていただきたいと思います。  それは,公立の保育所と私立保育園に対して,行政の立場としての基本的な考えについてであります。よろしくお願いいたします。  今後の保育行政を進展させるためには,民間活力の積極的な活用を図りながら,良好な保育サービスを維持しながら経営基盤を強化することが不可欠であり,施設経営の安定性が確保できるように,民間保育園を支援,育成していくことが大切だと思うからであります。そのためには,職員の処遇,労働条件の改善,職場環境の整備等々において,公私の格差を是正するための助成制度を充実させることが最も大切だと思いますが,最初の質問と合わせて,所管助役さんのお考えをお聞かせ願いたいと存じます。よろしくお願いいたします。  さて,次に,具体的な問題に入らせていただきます。  まずは,公立保育所民間保育園における給与の格差の問題であります。私は,3年前,すなわち平成3年9月議会で一般質問をいたしました。それを少しく思い起こしてみたいと存じます。私は当時四つの保育園の基本給のデータから一つをとり,公私の格差を示しました。勤続1年の職員で,公立保育所13万9,100円。民間保育園12万600円。その月の差1万8,500円。年間にしますと22万2,000円の差となります。公私の比は86.7%でありました。勤続5年の職員で,公立保育所16万5,900円。民間保育園13万100円。その月の差3万4,900円。年間差額41万8,800円。公私の比率は79%であります。勤続20年の職員で,公立保育所27万円。民間保育園17万2,300円。月の差9万7,700円。年間の差は117万2,400円。その比率は63.8%でありました。さて,この3年前から今日までの実態を調べてみますと,勤続1年の職員で,公立保育所15万6,600円。民間保育園14万6,185円。月の差1万415円。年間の差12万4,980円。その比率は93.3%となりました。3年前と比べて6.6%の差が縮まってきたのであります。勤続5年の職員で,公立保育所18万5,000円。民間保育園16万935円。月の差2万1,065円。年間の差25万2,780円。公私の比率88.6%。3年前と比べて9.6%差が縮まってまいりました。勤続20年を見ますと,公立保育所27万7,000円。民間保育園20万1,800円。月の差7万6,000円。年間の差91万2,000円。比率は72.6%で,8.8%の差が縮まってきたわけであります。  さて,この3年間に公立の保育所に対して民間保育園は,1年勤務の職員で93.3%。5年の職員で88.6%。20年の職員で72.6%と格差が縮まってきている実態を私は知ることができました。  しかし,このような状況を手放しで喜べないということも知りました。それは,行政当局からの補助金の増額でその差が縮まったのではないということを知ったからであります。民間保育園では,措置費等,最大限に生かし,経営努力と合理化に一生懸命努めてきた結果ということであります。したがって,これがぎりぎりの線で限界だというのであります。これ以上だと,園児の生活費を切り詰めないとできないところまで来ているのであります。当局も,民間保育園経営努力,行政側の努力の接点をよく話し合い,早期に公私の差をなくすために,一層の御尽力をいただけることが重要課題だと思うのであります。  3年前,私は,さらに市川市の例を参考に供しました。公私の格差をなくした例であります。市川市は,平成3年度において,人件費4項目を1本化して,明確に給与調整費として職員の処遇改善,賃金の公私の格差の是正に要する経費を予算化し,実施しております。そして,市川市の給与表に準じた給与表を作成して,民間保育園の給与の統一を図っているのであります。給与調整費の内容は,市川市の格付基準に基づいて,民間保育園の職員を格付しているのであります。そして,個々に格付した本俸に対し,園長については,管理職手当8%,保母は特殊勤務手当4%を加算,調理員,事務員を含めて調整手当6%を加算しております。本年から市川市では,保育園の園長の給与は,今まで係長クラスであったのを課長クラスに格上げになったと聞いております。さらに,おのおのの期末勤勉手当5.35カ月分。さらに社会保険事業主負担金も,本俸に応じて算定して補助対象としているのであります。このように民間保育園の給与の水準が公立と同じように向上し,労働条件を安定させれば,低賃金,重労働のイメージは払拭され,人材確保と魅力ある職場づくりに貢献できると思うのであります。  そこで,お伺いいたします。市川市の実態と千葉市の現状を比較すると,どのようになるのか,お示しをお願いしたいと存じます。  さらに,当時の福祉部長から,関係部局とも協議し,格差の是正に努めてまいりたいと存じております。当市としても,必要な助成を行い,民間保育園の円滑な運営に期してきたところでございますが,今後とも,格差の是正問題を重要課題として取り組んでまいりたいと存じておりますと,御答弁をいただきました。
     そこで,お伺いいたします。重要課題として,この3年間,どのように取り組んでいただけたのか。また,今後,どのように対処し,取り組んでいただけるのか。明確に御答弁をいただきたいと存じます。  次に,労働条件,労働時間について,お伺いいたします。  国は,年間労働時間1,800時間とすることを目標に労働時間短縮を進めており,社会全体も時短の傾向にあります。公立保育所職員は,平成4年11月から変則勤務ながら週40時間勤務体制が確立しており,人員の増配置も実施済みといろことを聞いております。民間保育園は,ようやく年間18日の土曜休みが実施されている現状であると聞いております。週休2日制は,今や社会の常識でもあると思います。民間保育園が週40時間体制に移行するに当たり,土曜日の保育内容に影響を及ぼすことのないようにするため,職員の増配置が必要だと思います。  そこで,お伺いいたします。時代にかなった労働条件を整備するために,職員の増配置について,当局のお考えをお答えいただきたいと存じます。  次に,退職金の積み立ての件でお伺いいたします。  現在,民間保育園で働く職員の退職積立金は,措置費の中に含まれていないということであります。聞くところによると,各園平均の持ちだし額は約65万円ぐらいと聞きました。なおかつ,社会福祉医療事業団への加入が義務づけられており,ここでも公私の格差が歴然としているようであります。この件についても,ぜひとも前向きに検討していただきたいと思いますが,当局の御答弁をお願いいたします。  保育問題の最後に,公立民間保育所の空調,冷暖房でありますが,その設備について,お伺いいたします。  ことしは特別な猛暑が連日続き,近来にない記録更新の天候でありました。たまたま生活保護を受けている老婆のクーラーの問題がテレビ等で世間を騒がせました。そんな中,保育所あるいは保育園でも,乳幼児初め職員の健康管理に大変な御苦労があったと思います。保育室への冷房設備の設置計画及び状況について,お伺いいたします。  以上をもって,保育問題についての1回目の質問を終わります。  続いて,若葉区の諸問題について,質問を行います。  若葉区は,6区の中でも最も面積が広く,千城台や都賀を中心とする区の西側は市街化が進み,特に,都賀駅周辺は,急速に都市機能の集積で地区中心拠点として成長しているところであります。また,東側は,鹿島川,都川上流域を中心に,緑豊かな自然環境に恵まれた本市の農業の拠点であります。市内の4割近くの農家が集中しており,乳業育成牧場農政センターが立地し,農業活動を支えているのであります。さらに,歴史的に見ますと,若葉区には,世界最大規模国指定史跡である加曽利貝塚を初め,数多くの貝塚や縄文・弥生時代の墳墓が点在しております。江戸時代に入りますと,徳川家康によって東金の狩猟地を結ぶ御成街道や休息地としての御茶屋御殿がつくられました。このように今に残る歴史物が数多く身近にあると言えるのではないでしょうか。近年に至って,みつわ台,千城台団地等々,計画的な住宅地整備が進められ,豊富な緑地空間を生かした泉自然公園などが整備されてまいりました。  千葉市総合計画によりますと,このように豊かな緑地空間と責重な歴史・文化遺産を活用するとともに,農業を通して,市民相互の交流を深め,緑と調和した地区の形成を進めることとし,豊かな歴史資源と自然を生かした都市と農村の交流を図ることが必要とされておるのであります。  若葉区では,現在,計画,実施されている個別の事業としては,次のようなものが挙げられます。仮称・都川レイクサイドパーク御成街道御茶屋御殿跡の整備。平和公園拡張建設事業。国道51号北千葉バイパスの整備。CMCプランの推進。  このような新たな事業展開とともに,都市モノレールも新たな局面を迎えようとしております。千城台,小倉台方面から千葉都心へのアクセスとしてのモノレールが運行され,若葉区の交通状況に大きな改善を見ましたが,現在,工事中の千葉駅から千葉みなと駅間が開通しますと,幕張新都心へのアクセスが一段と向上し,若葉区が新都心への通勤圏として,新たに展開する可能性を秘めておるのであります。また,御成台研究学園都市が下田町から四街道市にかけて約120ヘクタール,うち千葉市側約50ヘクタールの区域に東京情報大学,事業所,住宅の複合開発として行われ,人口の定着も着実に進んでおります。さらに,その東側には,佐倉市にまたがる区域に,ちばリサーチパーク開発計画が進められ,この計画は全体で約200ヘクタール,うち千葉市側48ヘクタール,マサチューセッツ工科大学の協力による国際高等研究所を中心とする研究・研修施設と,住宅,ゴルフ場の複合開発と聞いております。  このように先端分野の情報科学系の大学が開校し,また研究機関等の立地も計画されており,これまでの若葉区にない新しい一面も期待し得る状況になりつつあると感じております。  このほか私なりに若葉区の将来を考えてみますと,若葉区の主要産業である農業,殊に都市近郊に立地している利点を生かして,新しい農業や農業の高付加価値化を推進するなど,農村側のニーズである農業の斬たな展開や健康・レジャーなど,都市側のニーズである新たなレクリエーション環境の形成を進めることが大切で,都市と農村の交流型農業による地域整備の方向も,ぜひ検討していただきたいと願うものであります。  農政部門において,農村リゾート構想が検討されつつありますが,都市と農村との交流を図り,市民の農業,農村に対する理解を深め,農家の就業機会の確保,農家経済の安定向上を図るため,地域の声を聞き,しっかりとした調査が進められることを願うものであります。また,地域全体の整備の方向を構想するため,東部地域振興に関する調査が実施されたと聞いておりますが,一日も早く具体的な施策が進められるよう期待するものであります。さらに,本年度から第6次5か年計画の策定作業に着手したわけでありますが,その中で,区別計画の充実を基本的な考え方の一つとして掲げ,特色ある区づくりを進めていこうとしていることは大変時宜を得たことであります。  いずれにしても,若葉区の個性になり得る豊かな自然環境を保全活用することはもちろん,農業の新たな展開によって,地域経済の安定化を図り,新たなレクリエーション環境づくりを進めることが必要と考えます。人と自然が共生し,住む人の生活の質の向上と訪れる人の心身の健康,創造的な活動を実現し,区の特性を生かした街づくりが進められるようにしていきたいと願うものであります。  そこで,若葉区の諸問題について,何点か,お尋ねいたします。  発展著しい若葉区ではありますが,まだまだ解決しなければならない問題が山積されているのではないでしようか。急激な市街化の進展から生じる都市問題の解決に追われながらも,行政を適切に展開してきたその手腕は大きく評価するところでありますが,事,若葉区を見ますと,市民生活の根幹である生活環境基盤がまだまだ不十分なのではないかと思うのであります。  その第1は,下排水の問題であります。  市街化区域内の公共下水道の整備は,南部処理区ということで,日々,その整備促進に努めていただき,また,市街化調整区域である農村地域では,農村集落排水事業が進められている状況であります。これらの施設がすべて整備されることがまず第1の優先課題だと思います。しかし,これらの施設整備は,大変長期的な時間を要するものであるかと懸念をしております。  そこで,要望いたします。市街化区域公共下水道の大幅な事業費の確保と整備促進を図ること。それから調整区域における特定環境保全公共下水道は市民要望の高くなってきた事業でもあり,早期に着手することや農村集落排水事業合併浄化槽等を強力に推進して,河川の水質浄化と合わせ,生活環境の改善のため,平成7年度予算及び次期5か年計画に反映させてくださるよう,強く要望いたす次第であります。  次に,生活道路の問題であります。  若葉区は御存じのように,計画的につくられた市街地とスプロール化した市街地が混在しておりまして,その上,さらに農村地域が広がっている状況の区であります。計画的な市街地は,歩道等を持った道路が整備されているのでありますけれども,そのほかの地域では,まだまだ整備が十分とは言えません。若葉区のように,広い区域では,市民生活の足は自動車に頼ることに相なります。これからも自動車交通量が減るとは思いません。子供たちが危ない状況で就学しておりますので,早急な安全施設の設置等に配慮した生活道路整備促進が求められております。  そこで,お伺いいたします。若葉区の市民から生活道路の整備について,多くの意見が寄せられていると思いますが,これまでどのような意見があり,それにどのように対処したか。また,今後,整備方針についても,あわせてお伺いいたします。  さて,この夏は渇水対策でさまざまな対応が求められた水道行政でしたが,この若葉区では,御承知のとおり,上水道の未給水地区を持つ区であります。この区域の市民は井戸を使用して生活しているわけでありますが,いつ汚染されるかもわかりません。この不安を解消するためにも,上水道の早期整備が望まれているところであります。  そこで,お伺いいたしますが,これらの解決策として,水道事業はどのような検討を進めているのか。また,これを進めるに当たって,何か解決しなければならない課題があるのか。あるとすれば,その解決策をどのように考えているのか,お伺いいたします。  次に,生活環境の改善に関連し,ごみ問題に触れたいと思います。若葉区では,ごみの不法投棄が大きな問題となっております。当局が進めているパトロールも評価するものでありますが,まだまだ不十分ではないでしょうか。地域のことは,地域全体で管理し,守っていく姿勢が必要なのではないかと思うのであります。  そこで,お伺いいたします。地域ぐるみで不法投棄を監視し,みんなで地域を守る運動を積極的に展開すべきではないかと考えるのでありますが,どのようにお考えでしょうか,お尋ねいたします。  次に,スポーツレクリエーション施設の整備について,お尋ね申し上げます。  スポーツレクリエーションは,一部の限られた人のものではなく,市民の生活の中に欠くことのできないものとなってきております。また,幼児から高齢者まで幅広い層が生涯にわたり健康で豊かな都市生活を過ごすためには,スポーツレクリエーションに親しむことは重要なことと考えます。  そこで,お伺いいたします。区を単位とした市民に身近なスポーツレクリエーション施設の整備は,どのように考えていられるのでありましょうか。また,若葉区の広大な緑地ゾーンは,スポーツレクリエーション施設の場としては格好と思われますが,どのような活用を進めようとしているのか。さらに,農村地域といえども,近年は,子供たちが自由に遊ぶことのできる公園がないのであります。市街地の中には公園があります。ぜひ農村にも自由に使うことのできる公園が必要と考えますが,見解をお伺いいたします。  次に,都市と農村の交流についてであります。若葉区の将来を考えてみますと,さきにも申しましたが、新しい農業の形態や農業の高付加価値を推進するなど,農業側のニーズである農業の新たな展開と健康・レジャーなど,都市側のニーズである新たなレクリエーション環境の形成に努めることが大切であります。都市と農村の交流型農業による地域整備の方向も必要なことであります。このことを踏まえ,広い視点に立って,東部振興調査農村リゾート調査が進められていると思います。しかし,これらを待たずしても,進められる交流措置は積極的に行う必要があるのではないでしょうか。  そこで,お伺いいたします。都市住民が求めている農への触れ合いを目指すためにも,遊休農地の活用策として,市民農園を積極的に展開することが必要ではないかと考えますが,いかがでしょうか。  最後に,森林や水辺などの緑地空間の活用についてでございます。  若葉区の豊かな自然環境は,これを的確に保全,育成することで,千葉市を代表する特色,個性へと伸ばすことができると考えております。しかし,農村における生活様式も急激な変化を遂げ,森林が日常生活と密着したものでなくなってきており,森が荒らされてきている状況が見られます。長い歳月をかけて育ててきた樹木の歴史的な重みを踏まえ,森林の保存をより一層進めるための方策を推進すべきと考えますが,見解をお伺いいたします。  また,河川や排水路を整備する際,効率の観点からコンクリートの構築物で覆い,整備が進められてきたのが現状であります。確かに,緊急避難的な要素が強い場合,やむを得ないこともあると思いますが,人間も地球を構成する一員であるとの観点からすれば,河川や排水路の整備に当たっても,人と自然が共生できる施設づくりが必要と思われるのであります。水辺に生物が住むことができ,子供が魚とりや虫とりに,また水遊びに夢中になれ,大人の方ものんびりと散歩ができる。そんな生活に潤いをもたらしてくれる水辺空間をつくり出してほしいと考えております。環境部には,自然保護を行う係があります。ここが中心となって,施設整備の所管課と連携をとり,水辺環境の回復に努めてもらいたいと考えているところであります。このような環境対策の推進は,環境部が積極的に取り上げていくべき課題と認識しておりますが,どのような対応を進めようとしているのか,環境部の見解をお伺いいたします。  最後に,駐輪場の問題について申し上げます。  この問題は,状況の変化から,質問でなく要望にかえさせていただきます。  モノレール小倉台駅周辺には,北側に119.49平米,南側に182.97平米と205平米の3カ所の県所有の公共用地がございます。小倉台中央自治会では,モノレールが開通する前から駐輪場の問題が論議され,昭和63年4月の総会で当局に陳情することが決議されました。平成2年2月には,さらにその周辺地区10自治会でも,この問題が取り上げられ,約6,000名の署名を添えて,県と市,双方に請願書が提出されました。千葉市議会では採択送付され,県議会では継続となったのであります。  私の一般質問総括質問も,きょうを合わせますと3回目となりましたが,これまでの間,都市交通課との接触も,数えきれないほど続けてまいりました。担当部局の方々も,よく趣旨を理解してくださり,根気よく県との折衝を続けてくださったことに深く敬意を表します。  しかし,今日までの県レベルの話では,住民からの要望の趣旨には理解を示しながらも,モノレール事業の代替地としての位置づけから一歩も出ないのが最近までの一貫した回答でありました。  陳情を始めて6年有余,県では,ようやくその位置から一歩を踏み出し,地域住民に一条の光明をともしてくれる段階に来たようであります。これまで,時には語気を強く檄を飛ばしたこともありましたが,今日までの担当部局の努力に対し,ねぎらいの言葉を申し上げたいと存じます。  しかし,これからが問題であります。これからさらに一層の御尽力をいただき,一日も早い自転車駐輪場建設ができますよう,強く要望いたしまして,第1回目の総括質問を終了させていただきます。ありがとうございました。(拍手) 3 ◯委員長(松戸敏雄君) 答弁願います。稲葉助役。 4 ◯助役(稲葉秀雄君) 保育行政について,特に民間保育園に対する助成と基本的な事項につきまして御質問をいただきました。御答弁を申し上げます。  議員お話のとおり,現在,市内の民間保育園は22園ございます。その多くは,昭和40年代の人口の急増に伴う保育ニーズにこたえまして,私立の保育所が新設されるとともに設立をされておりまして,本市の保育行政の充実のため,大変な御努力をいただいております。  市といたしましては,これまでも民間保育園が健全に運営されるよう,格差是正等につきまして,施設面や,あるいは経営面等について,限りある財源の中で,できるだけ助成をしてまいってきております。  今後におきましても,出生率の低下する反面,婦人の方々の就労の機会の増加する中で,保育所あるいは保育園の果たすべき社会的役割あるいは期待というものは非常に大きいものと存じております。  今後,民間保育園の助成につきましては,千葉市民間保育園協議会の方々の御要望等も十分,検討させていただいて,適切に対応してまいりたいと,こう考えております。  以上でございます。 5 ◯委員長(松戸敏雄君) 福祉部長。 6 ◯福祉部長(成毛史夫君) 私からは,保育行政のうち,稲葉助役が答弁いたしました以外の事項につきまして答弁いたします。  議員より,民間保育園に対する助成につきまして,市川市の事例や具体的な数値等を挙げられまして,何点か,具体的な御質問をいただきましたが,御承知のとおり,民間保育園は,公立保育所と同様,原則として国からの措置費で運営されているところでございます。しかしながら,この措置費は,運営の実態と乖離しているため,各自治体とも,地域内の民間保育園に対しまして,その地域の状況に応じた独自の助成制度を設けているのが実情でございます。本市におきましても,過去の経緯等を踏まえまして,限られた福祉財源の中で,民間保育園の施設や職員,児童に対するさまざまな独自の助成制度を設け,その対応を図ってきているところでございます。  中でも,職員に対する助成,すなわち人件費助成についてでございますが,この人件費助成につきましては,本市の独自の制度といたしまして,現在,民間保育園に勤務いたします全職員に対しまして,毎月,従事者報償費や特別手当等を助成し,公民の給与格差是正に努めているところでございます。また,この給与改善等につきましては,基本的には,民間保育園のみならず,他の福祉施設の職員も含めて,その改善を図る必要があると考えておりますので,今後とも,引き続き政令市の状況等を参考にしながら,人件費助成を含む助成制度全般につきまして検討してまいりたいと考えております。  次に,労働条件の改善のうち,時短,すなわち週40時間の勤務体制につきましては,その早期実施が必要であると考えております。なお,この問題につきまして,労働基準法では,最終的には平成9年4月を目途としておりますが,国におきましては,本年度より,段階的に措置費の改善を行うことといたしており,今後は民間保育園の勤務状態に見合った単価表が適用されることとなりますので,本市といたしましても,今後とも,この改善の推移を見守ってまいりたいと考えております。  次に,職員の退職積立金につきましては,いろいろ難しい面もございますが,引き続き検討してまいりたいと考えております。  次に,ことしは,連日,記録的な猛暑が続く中,公民を通じた保育の現場では,大変苦労もございましたが,職員一丸となり,創意工夫を図りながら保育をしていただいたと理解,認識いたしております。  そこで,まず公立保育所の空調設備の状況についてでございますが,現在,ゼロ歳児を保育する乳児室を優先に計画的に整備を行っているところであり,その整備も,新年度には完了する予定となっております。  また,民間保育園につきましては,本市の社会福祉基金を活用するなどしてゼロ歳児室はすべて整備済みとなっております。なお,その他の保育室等につきましては,平成8年度を初年度とする次期5か年計画の策定作業の中で整備に向けた検討をしてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても,御指摘のありました助成策の中には,中・長期的に検討しなければならない事項もございます。しかしながら,本市の保育行政に果たす民間保育園の役割には重要なものがあると認識いたしておりますので,先ほど,稲葉助役が答弁いたしましたとおり,今後,民間保育園協議会とも協議して適切な対応を図ってまいりたいと存じます。  以上でございます。 7 ◯委員長(松戸敏雄君) 土木部長。 8 ◯土木部長(染谷武夫君) 私からは,質問2の若葉区の諸問題のうち,所管について答弁申し上げます。  生活道路の整備についてでございます。  急激な社会の進展に整備が追いつかず,道路の整備や道路の新設,渋滞解消など,交通安全対策についての意見,要望が多く寄せられているところでございます。舗装率の向上や排水施設の整備,また,各種,交通安全施設の整備など,これらの要望に沿うべく,努力しているところでございます。議員御指摘の若葉区などの農村地域におきましては,市の中心市街地に比べまして,歩道等,一部整備がおくれているものもあります。  今後も,通学路の整備を優先といたしまして,その他,生活道路につきましても,各区,地域とのバランスのとれた整備を心がけてまいりたいと考えております。  終わります。 9 ◯委員長(松戸敏雄君) 企画調整局次長。 10 ◯企画調整局次長(田中資造君) 若葉区の諸問題についてのうち,所管について,お答え申し上げます。  最初に,上水道未給水区域の早期整備についてでございますが,上水道の早期整備に向けての検討内容といたしましては,事業手法,給水形態,これに必要となる水源等についてでございます。そのうち,特に大きな課題は,水源をどうするかということでございまして,利根川水系に求めるとすると水源開発が大変厳しい状況にあることから,相当の期間を要するものと考えております。このため,現在,当面の対応を含め,国や県など,関係機関と協議,検討を行っておるところでございますので,御理解をいただきたいと存じます。  次に,若葉区の諸問題のうち,スポーツレクリエーションの施設の整備について,お答えをいたします。  初めに,行政区を単位としたスポーツレクリエーション施設の整備方針についてでございます。  現在,昭和61年度に策定をいたしましたスポーツ振興マスタープランに基づきまして,各区に地区レベルのスポーツ大会が開催可能な地区スポーツ施設の整備を進めているところでございます。  若葉区につきましては,みつわ台第2公園スポーツ施設,北谷津温水プール,農政センターの農業者健康増進施設がその機能を有するものと考えております。  なお,現在,スポーツ振興マスタープランの見直しとも言える生涯スポーツマスタープランの策定を進めておりますが,施設整備の基本的方針は,スポーツ振興マスタープランを継承する方向で検討いたしておるところでございます。  次に,若葉区の広大な緑地ゾーンの活用についてでございます。  現在,東部地区に広がる豊かな自然環境の保全と活用を図るため,東部地区振興に関する調査を進めておりますが,この調査の中で,都市部と農村部との交流にも配慮し,文化,スポーツレクリエーション機能等の新たな立地展開の可能性などを検討してまいりたいと考えております。  終わります。 11 ◯委員長(松戸敏雄君) 業務部長。 12 ◯業務部長(小松 久君) 生活環境の改善についての御質問のうち,所管について,お答え申し上げます。  不法投棄の監視を地域ぐるみで行うことについてのお尋ねでございますが,5分別収集実施後,不法投棄は減少の傾向にございますものの,依然として厳しい状況下にございます。したがいまして,都市美化あるいは生活環境の保全の観点からも,不法投棄は緊急に解決すべき課題であると,このように認識いたしております。今後は,監視カメラの設置など,有効な防止策について検討を行い,不法投棄の未然防止に努めてまいりたいと存じます。  いずれにいたしましても,不法投棄の防止につきましては,行政対応だけでは限界がございますので,地域の方々の御協力が不可欠なものと考えております。今後は,議員お話のように,町内自治会や廃棄物適正化推進員の方々と連携を図り,官民一体で不法投棄防止の対策に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 13 ◯委員長(松戸敏雄君) 公園緑地部長。 14 ◯公園緑地部長(佐藤良一君) 生活環境の改善についての質問のうち,農村地域における公園整備について,お答えいたします。  身近な遊び場の確保につきましては,市街地のみならず,農村地域におきましても,その必要性は十分認識しているところでございます。市街地につきましては,都市公園の設置を進めてきておりますが,一方,農村地域においては,チビッコ広場あるいは遊休市有地等の活用を図っているところでございます。  今後も,要望のあります地域につきましては,人口密度等,実情を十分把握し,対応してまいりたいと考えております。  終わります。 15 ◯委員長(松戸敏雄君) 農政部長。 16 ◯農政部長(丸島義弘君) 若葉区の諸問題のうち,都市部と農村部の交流について,御答弁申し上げます。  1点目の遊休農地の活用策として市民農園を積極的に展開することが必要と考えるが,その見解についてのお尋ねでございますが,近年,市民の余暇時間の増加や自然や土に親しみたいという要求が高まっている一方,農家も農業就業者の高齢化等により,農地の有効利用を図るため,市民農園の整備に対する要望が大きくなっているところでございます。  そこで,市では,昭和58年より,市民農園の整備を進め,現在,市全体で20カ所,1,888区画が整備されており,このうち,若葉区は11カ所,1,077区画が整備されております。今後とも,現在のような市民農園の整備を進める一方,余暇時間の増加や高齢化時代の到来をも考慮して,休憩施設や公園的要素も兼ねたドイツのクラインガルデンを参考としたグレードの高い市民農園の整備について,次期5か年計画の中で検討してまいりたいと考えております。  次に,森林の保存をより一層進めるための方策を推進すべきと考えるが,その見解についてのお尋ねについてお答えいたします。  若葉区を中心とする東部地域には広大な森林があり,市民に対する緑のオアシスとして市民生活の安定に重要な役割を果たしているところでございます。しかし,近年の森林を取り巻く環境は,木材価格の低迷,森林所有者の高齢化等,さまざまた課題を抱えており,森林の荒廃が問題となっているところでございます。  そこで,林内環境の改善や森林空間等の森林環境整備を図るため,施業管理や造林など,各種の事業を積極的に推進しているところでございます。  今後とも,市民の貴重な財産であります森林を保全,育成するため,市民一人ひとりが森林を共有するものと考えまして,市民参加の森づくりや人と森林との共存を図るなど,森林の持つ機能を高度に発揮するための施策を推進してまいりたいと考えております。  以上で終わります。 17 ◯委員長(松戸敏雄君) 環境部長。
    18 ◯環境部長(加藤秀平君) 河川や排水路の整備における自然環境保全のあり方についての御質問にお答えいたします。  自然と共生した都市づくりに対する市民の要請の高まりも見え始めている現在,議員の御指摘は,今後の街づくりの重要な課題と認識いたしております。先般の千葉市環境保全審議会の答申においても,生き物の豊かな自然環境の回復と保全,潤いと安らぎのある自然の豊かな快適環境の創造の必要性について,御提言をいただいておるところでございます。本市といたしましても,これらの御提言を踏まえ,現在,12月の定例会に上程すべく,環境基本条例の制定作業にとりかかっておるところでございます。  したがいまして,御質問の趣旨につきましては,新たな基本条例や現在,策定中の環境基本計画に沿って関係部局とも連携を密にし,本市の豊かな自然環境の保全及び創造に向けて努力してまいりたいと存じます。  終わります。 19 ◯委員長(松戸敏雄君) 清野委員。 20 ◯委員(清野裕三君) 本日は,保育行政についての質問をいたすにつきまして,前民間保育園協議会の会長を務めておられました高橋重雄氏がお亡くなりになりました。私も,高橋重雄氏から3度ほど,この保育園の問題について,よろしく頼むということを願われたことを今,思い起こしました。この問題について,ひとつ行政当局も十分に心して今後,対応を考えていただきたい。かように思う次第であります。  保育行政につきましては,稲葉助役さんを初め,部長答弁によりまして,本市における民間保育園の重要な役割,公私とも区別のない役割があるんだという趣旨を十分認識させていただきました。今後とも,この公私の是正について,努力していかれるというお言葉もちょうだいいたしております。これからの保育行政におかれましては,どうか一日も早く,民間の格差の是正というような面につきましても,御認識と御努力を賜りたいということを心からお願いをいたしますとともに,毎年,民間保育園の協議会から要望書が千葉市に出されております。市長あてに出されております。どうかこのことにつきましても,特段の御配慮を賜り,民間保育園で働く,そしてまた,非常に熱心に子供の教育に取り組んでおる皆さん方に少しでも安心して働ける職場となりますように,お力添えのほどを心からお願いをいたす次第であります。  そのほか,きょうは若葉区の問題については,生活環境改善について。下排水の整備推進の問題。生活道路の整備の問題。水道の普及の問題。ごみの不法投棄をなくし適正に処理する問題。さらにスポーツレクリエーション空間の整備についてお願いし,都市部と農村部の交流については,農業集落排水事業の拡大。市民農園の拡充。さらに森林や水辺などの緑地空間の活用について,長い歳月をかけて育ててきた樹木の歴史的な重みを踏まえて,樹木や樹林の保全をお願いいたしました。環境部には,自然保護を行う係はありますけれども,河川や排水路を整備する際,水辺の生物がすめるような施設整備をするよう,所管と連携をとりながら水辺環境の回復に努めてもらいたいことを要望いたしました。  ほぼ意に沿う,また,願うところの答弁をいただきましたが,まだまだ満足できないところもございましたけれども,今後とも,行政当局の常日ごろの絶え間ない御努力,また,一生懸命取り組んでいられる姿を私は目の当たりに見て,非常に敬服をいたしております。どうか今後,一層の御努力を賜りますように,心からお願い申し上げまして,私の総括質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 21 ◯委員長(松戸敏雄君) 清野裕三委員総括質問を終わります。  総括質問を続けます。田中信行委員。    〔田中信行君 登壇,拍手〕 22 ◯委員(田中信行君) 市民自由クラブの田中信行であります。私は,硝酸性窒素による地下水汚染と,その対応につきまして,引き続き伺ってまいりたいと思います。  映画もパート・ツーになりますと,内容は大分,乏しくなります。2代目も先代から比べられますと,大分,小ぶりになるように思われます。そうならないように努力をしながら,硝酸性窒素,伺ってまいりたいと思います。  まず,人体への影響のメカニズム,そして20年ほど前から,この汚染に取り組んでいる市行政を紹介したいと思います。そして,政令市12市の調査と実態,そして近隣市のやはり調査と実態,また断片的なデータでありますけれども,千葉市の実態を皆さん方に御紹介をしながら,質問をさせていただきたいと思います。  まず,人体に与える影響のメカニズムでございます。  1945年,アメリカのコムリー氏によって,飲料水中の硝酸塩がメトヘモグロビン結晶の原因になると報告されて以来,欧米では,飲料水中の硝酸塩濃度について,多くの疫学的研究が行われ,硝酸によるメトヘモグロビン結晶についてわかってまいりました。ヘモグロビン。ヘモグロビンは,皆さん御承知のように,血液の重要な成分であり,ガス交換,すなわち体内で酸素と二酸化炭素の交換作用を行う重要な役割がございます。このヘモグロビンに硝酸塩が直接作用するものではなく,腸管徴生物。大腸,小腸に存在する徴生物の作用で亜硝酸塩となってメトヘモグロビンをつくるのであります。ヘモグロビンがメトヘモグロビンになりますと,ヘモグロビンはその重要な働きである酸素と二酸化炭素の交換作用を行わなくなるのであります。メトヘモグロビン結晶は牛や羊などの反芻動物で発症例がよく報告されております。それは反芻動物では,胃に微生物が多量に生存していて,飼料や牧草とともに体内に入った硝酸塩が胃で還元されて亜硝酸塩になるからであります。人では,胃の水素イオン濃度が低く,微生物がほとんどいないので,亜硝酸塩は余りつくらないのでありますけれども,生後数カ月以内の乳児では胃酸の分泌が少ないので,硝酸を含む水を飲むと,ヘモグロビン結晶を起こすのであります。乳児は,体重当たりの摂取量が大きいので,単位体重当たりのヘモグロビンに対する硝酸イオンの摂取は成人の数倍に上り,硝酸塩濃度の高い水を乳用食の調理,調乳に用いるとメトヘモグロビン結晶になりやすいのはこのためであります。血液中のメトヘモグロビンの量が5%以下であれば,普通外見的異常は見られませんが,5%から10%に達するとチアノーゼの初期症状があらわれます。チアノーゼというのは,酸素を持たない血液が多く流れるとき,起こる症状であります。顔や手足の皮膚の色,これが青みがかった紫から暗い紫になり,いわゆるブルー・ベビーと言われる症状があらわれるのであります。加えて,前回も述べましたけれども,亜硝酸塩は,ニトロン化合物に反応して,ニトロンアミンという発がん性のある物質をつくると指摘があり,人体への影響は重大なものがあります。  次に,有機塩素化合物の汚染が始まるずっと以前より,行政として硝酸性窒素汚染に取り組んできた市がありますので,御紹介いたします。  それは,岐阜県各務原市であります。各務原市は,濃尾平野の北部に位置し,南には,木曾川が流れ,岐阜市に隣接し,市域面積は79.75平方キロメートル,人口約13万4,000人の小都市であり,名古屋の通勤圏であることから,人口増加が著しく,住宅需要に対応するため,市東部の開発が進み,水道事業の拡張がなされました。その結果,1974年に東部地区に水源井を掘り,水量の確保が見込まれた直後に,水質検査の結果,硝酸性窒素が3月に13.5ppm,これは13.5ミリグラム・パー・リットル。1リットルに13.5ミリ,硝酸性窒素が含まれたということであります。6月には,27.5ppmという高濃度を示し,基準値の2.7倍という情報に,当時の水道関係者をして,何かの間違いではないかと愕然とさせたそうです。  当時も,現在も,同じ市長さんとのことですが,20年前を述懐して,晴夫の霹靂でありました。現に,私が一市民として飲んでいた水は,東部の簡易水道水源の水であったので,まさかこの地下水が広域に汚染を受けているとは思いませんでしたと言われ,また,その後の対応についても,よく地下水汚染に直面した自治体は,その事実を隠したがって公表したがらないのが普通だそうです。正直なところ,市長に初当選直後の私は,何とか公表をしないで対策を講じられないだろうかと考えました。しかし,詳細の調査結果が私の手元に届けば届くほど,その深刻さも届いてまいりました。そして,公表し対策を立てると結論したのですと,汚染対策の基本的なスタンスを決められたとのことであります。  各務原市では,この汚染の発覚によって水道水源の確保が新たな問題となり,河川水などの表流水を利用することを真剣に検討した結果,岐阜県が所有している木曾川の水利権を獲得するには多大な時間と費用が必要であり,予算の検討も行ったが,大変苦慮の末,結果として,汚染の少ない西部地区の二つの地下水の水源を拡張して対応したのであります。この選択には,水質調査の徹底と多くの専門調査が行われたとのことであります。そして,硝酸性窒素汚染の主因は過剰施肥であることが解明され,特に,市の基幹農業を担ってきたニンジン栽培にその源があることまでが明らかになったのであります。また,この地下水汚染が局地的な現象ではなく,既に1960年代末からかなりの広範囲で地下水の硝酸性窒素の濃度が上昇し続けていたとの事実をつかんだのであります。  ここで特筆したいことは,水道検査の方法と種々の専門調査についてであります。特に水質検査は,市内全域の井戸の分布を把握をするために,市民全員にアンケートを行い,井戸の現地調査を行ったということであります。また,その後の調査では,汚染地域の井戸水の検査を無料で実施することを市の広報で発表し,調査の徹底を図ったということであります。また,専門調査は,汚染実態の詳細把握,特に帯水層の水利,地下水の涵養源の特定,地下水盆と言われる地下水の貯留位置や形,地質構造や地層の年齢,また水系の流向,流れる方向や流速,そして原因究明とその後の対応策に大きく役立ち,環境保全型農業への具体的な努力がなされるもとになったと言えます。  その主な調査を挙げますと,帯水層構造の解明を含む地質構造調査。電気探査による地質の水平分布形態の推定。放射能探査による断層の確認。それまでの必要なボーリング調査。汚染物質,汚染源及び汚染の拡散に関する調査。浅層での硝酸性窒素集積に関する調査。浅層及び深層での垂直濃度変化に関する調査。肥料関連成分に関する調査。地下水の涵養源に関する水利調査。安定同位体比を指標とする地下水の流動状況調査等々の専門調査が行われたのであります。これらの調査をもとにして,着々と成果を上げ,その内容は一地方自治体が行った調査としては,他に例のないものでありました。  また,この調査の結果は,すべて公表する原則を一貫して守り続け,1988年には,市の広報紙に地下汚染状況を公表されています。そして,対応についても,まず住民の健康保護の立場から,汚染地下水を飲料に使用している住民を救済することが原則の一つと定め,汚染井戸は水道水に切りかえるため,本管の布設工事を市が行政投資をし,受益者負担から除外することであり,また,本管から水道引き込み工事費ですね,軽減の措置をとりました。該当するすべての水道水に切りかえられたようです。また,汚染地区内で家を新築するときは,建築確認時に点検を行い,井戸を使用しないで水道の布設をするように指導してきたということであります。  このように,水質汚濁防止法が地下水を対象にしていなかったときに,地方の一自治体がこれほど積極的に,かつ大規模に取り組みがなされた例もないでありましょう。  次に,政令市と近隣市の汚染実態調査と対応について,議会事務局の調査課の協力をいただきまして,調査をお願いをいたしました。  これが各市に出しました調査票です。硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素による地下水汚染について。項目は,一般飲用井戸についての実態調査を行ったことがあるかどうか。その中で,水質汚濁防止法関係,水道法関係,その他の独自調査,最後に汚染井戸への対応及び汚染対策について御教授願いたいというふうにあります。12市出しました。なかなか実態調査,そして独自調査を行っているところは少のうございます。ただ,3市だけがこの問題について,ある程度積極的にやっておられました。名古屋市の場合なんですが,平成5年に,飲用井戸の実態把握及び摂取に対する自主管理指導という形で井戸を45本掘りました。そのうち,やはり硝酸性窒素の汚染は4本ありました。そして,地下水の流動機構の解明をするための帯水層別の地下水水質を調査をしている。これは,毎年50本ずつあけているようです。毎年,1本から3本の汚染井戸が見つかっているということであります。そして,横浜市なんですが,これは,平成元年から230本,うち58本が汚染です。そして,平成3年度の場合は,511本のうち89本が汚染でした。かなりの数に上っていると思います。そして,この川崎市なんですが,やはりモニタリング調査,定測経過をしているようです。ただ,政令市においては,全体として,まだこの硝酸性窒素の汚染に関して,積極的な調査を行っていないというのが事実だろうと思います。  それでは,近隣の市はどうかといいますと,松戸市と市原,四街道,市川,船橋について,回答が返ってまいりましたので,皆さんにお示ししたいと思います。  松戸市は,すべてやっていないというふうに回答がありました。市原市も同様でございます。四街道が平成3年に市民の健康の方と公衆衛生の確立のため,48本,これは調査したようです。11本,汚染がありました。特筆すべきことは市川市の実態であります。平成5年7月6日に水質測定計画の概況調査において,市独自の追加項目として,この硝酸性窒素の汚染を入れています。調査井戸14本のうち4本。また独自調査では,利用者の健康と管理,飲料水の安全を保ち,緊急時の飲料水を確保するため,市全域でこの調査をやっています。本数は5,273本,うち硝酸性窒素の汚染は2,311本ありました。大変な事態であろうと思います。時間がありませんので,私は市川に行ってまいりませんでしたけれども,今後,勉強させていただきたいと思っております。それから船橋市でございますけれども,やはり41本のうち13本出ています。船橋市から返ってきた対策なんですが,現在のところ,適切な汚染井戸への対応方法及び防止対策が見つかりません。それほど,やはり,この問題は大きな問題であって,広域的に広がっていて,今,決め手がないというのが本当であろろと思います。こういう実態をお知らせしました。  それから先ほどの、政令市ですけれども,京都,大阪では,もう地下水を飲むようには指導していない。地下水は飲んではいけないという指導を行っているようです。これには水道普及率が99.9%,そして大阪に至っては100%の状態でありますから,地下水を飲まなくても,水道で代替ができるという状況は確かにあります。  それでは,県ではどうかということがあります。県が行った調査があります。全部で1万2,000ほどの調査を行った中で,硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の汚染は全部で1,294件ありました。やはり約1割近くの汚染があります。専用水道で四つ。小規模専用水道で14。小規模簡易専用水道で1本。それから自家用井戸で1,275本であります。やはり,もう大変な事態であることは予測がつくのであります。  それでは,なかなか千葉市の実態が出てまいりませんが,かなり断片的なデータの中で,入手したデータを千葉市の実態として皆さんにお示ししたいと思います。  これは,清掃局が下田,そして中田,東部最終処分場の周辺で行った水質調査の結果があります。それはですね,下田では78件,中田では25件,東部では8件という調査を行ったようです。そのうち,下田の処分場からは出てまいりませんでしたけれども,中田の最終処分場では,更科1件,中田町に3件,御殿に2件ありました。このうち中田では,21.1ミリグラム・パー・リットル。いわゆる基準より2.1倍の硝酸性窒素が発見されています。また,東部最終処分場,たった8件の中であります。これは中野町ですけれども,そのうち5件出ております。やはり泉地区では,もう既に汚染が顕著であると思われます。また,観測井,今のは,これは個人の家のものですけれども,観測井では,中田処分場の中で,12本あるうちの2本が14.3ミリグラム・パー・リットルの井戸汚染を示しています。  断片的でありますけれども,千葉市でも,このような状態です。保健所の調査の中で,これは監視業務の中でありますけれども,専用水道水の監視があります。このうち92あるんですが,24が井戸水を水源としています。その井戸水を水源としている中で,一つだけ,やはり硝酸性窒素の汚染がありました。場所は特定できませんけれども,70世帯,210人が飲んでいる専用水道にこの汚染がありました。大体15.6ミリグラム・パー・リットル,いわゆる1リットルに15.6ミリグラム入っていたということであります。これは,毎月,毎月,調査票が出てくるんですが,一向に減らない。こういう実態があります。断片的なデータでありますけれど,これが今,千葉市における実態をがんがみる一つのデータだろうと思います。  そこで,前回の質問で答弁をいただいているものもありますけれども,認識と理解の上に立った実情把握と対応のために重ねて伺うものでありますが,お答えください。 1 昨年3月,水質汚濁防止法の環境基準の見直しがあり,排水基準として,4種の農薬とともに25項目の要監視項目が設定され,その中に硝酸性窒素も含まれたものでありますが,この汚染源,すなわち硝酸性窒素が環境基準となるのも時間の問題であるとの関係者の意見もあり,このことについて,どう受けとめていらっしゃるか,伺います。また,本市では,要監視項目について,検査上,どのように扱っているかを伺います。 2 断片的データからでも,現在の事態はかなり深刻であると思います。一刻も早い事態の把握のための調査や飲用井戸の実態把握が必要であることは認識の一致をしているところでありますが,具体的な調査方法等,以後,予定されていればお聞かせ願います。また,財団法人・県薬剤師会検査センターのデータについても,個人の秘守すべき事項を除く,資料提供を再度,お願いができないか,伺います。 3 汚染についての水質検査はもちろんでありますが,各務原市のように汚染の特定は別としても,おおよその原因の調査も必要と考えますけれどもどうか。また,これを機に,地下水に対する専門調査,すなわち先ほども述べまじたとおり,帯水構造の解明及び地下地質構造の調査。電気探査による地層の水平分布形態の推定。放射能探査による断層等の確認。そして,それに必要なボーリング。地下水の涵養源に関する調査。浅層での硝酸性窒素集積に関する調査。浅層及び深層での垂直濃度変化に関する調査。安定同位比の指標とする地下水の流動調査。汚染物質,汚染源の拡散に関する調査。加えて肥料関連成分に関する調査。窒素肥料の施用改善に関する調査,研究。そしてこれが大事だと思いますが,地下水汚染の将来予測に関するシュミレーション等々,必要と思うが,どうお考えか,伺います。 4 水道布設に関連しまして,御成台と上和泉,下和泉のちばリサーチパークの構想は,隣接地の上水道を分水してもらうとのことですが,世帯数,人口,費用負担について,伺います。 5 対応についてであります。基本的には,市民の健康保護の立場から,汚染地下水を飲用している市民を救済することが大前提であります。重ねてお伺いしますけれども,硝酸性窒素汚染である井戸のみを飲用している市民への指導と対応について,いま一度,伺います。  また,基本的解決方法は上水道の布設でありますが,従来,水道を引く場合,経費負担は,本管の布設,本管から引き込み工事,宅内への配管工事,そして水道加入金など,受益者負担があります。本市の水道布設助成金も,上限15万円であります。給水地区内の汚染井戸であれば,本管から枝管への設置工事は,工事費を免除する等の受益者負担を今以上に軽減する考えはないか,伺います。  また,未給水地区では,他市からの分水,また,市営の上水道もしくは簡易水道で対応することが可能かどうか,伺うものであります。  これで,1回目の質問を終わります。(拍手) 23 ◯委員長(松戸敏雄君) 答弁願います。環境部長。 24 ◯環境部長(加藤秀平君) 硝酸性窒素による地下水汚染と対応についての御質問をいただきました。所管につきまして,順次,御答弁をいたします。  最初に,硝酸性窒素が環境基準となるのも時間の問題であるとの声もあるが,どう受けとめているか。また,要監視項目についての取り扱いはどうかという御質問でございます。  硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素につきましては,昨年3月に人の健康の保護に関連する物質ではあるが,公共用水域等における検出状況等から見て,現時点では直ちに環境基準項目とせず,引き続き知見の集積に努めるべきと判断される物質として要監視項目に位置づけがなされました。国におきましては,今後,その濃度状況の推移を把握し,知見の集積に努めた上で,環境基準項目への意向を検討すると聞いておりますので,本市といたしましては,今後も,国の動向を見きわめながら,的確に対処してまいりたいと存じます。  なお,新たに設定されました硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素を含む25項目の要監視項目につきましても,市の独自調査として,本年度から調査地点を絞り,調査を実施してまいりたいと考えております。  次に,硝酸性窒素の具体的な調査方法に関する御質問でございますが,硝酸性窒素にかかる地下水の測定につきましては,上水道未整備地区での汚染実態を把握していく必要性から,本年度は泉地区を中心に2キロメッシュごとに代表的な民家の井戸1本を選定し,調査を実施してまいりたいと考えております。  次に,硝酸性窒素汚染の原因の調査と地下水に関する専門的調査に関する御質問でございます。  硝酸性窒素,亜硝酸性窒素による地下水汚染の原因につきましては,環境庁の調査報告の中で,施肥や畜産排水,生活排水の土壌浸透処理との関係が指摘されております。本市といたしましても,地下水汚染の実態を踏まえ,関係局部と連携し,これら原因と考えられるものについての規模,排水処理方法,施肥の時期と使用方法等の実態把握に努めてまいりたいと存じます。  また,地下水に対する専門的調査の実施につきまして,るる具体的な調査内容についての御質問がございましたが,調査の手法が確立されていない部分もございますし,調査の手順,内容などにつきましても,学識経験者で構成される地下水調査の専門委員会の御意見を伺いながら,検討してまいりたいと存じております。  最後に,上水道給水区域内の未普及地区における上水道布設工事費の受益者負担の軽減に関する御質問でございます。  環境基準で定められております有害物質による地下水汚染対策といたしまして,上水道への転換を促進する立場から,本管工事費の地元負担相当額について,全額補助をいたしております。  御質問の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素につきましては,国の動向を見きわめながら,環境基準移行を念頭に置いて検討してまいりたいと存じております。  終わります。 25 ◯委員長(松戸敏雄君) 保健衛生部長。 26 ◯保健衛生部長(小川 清君) 硝酸性窒素による地下水汚染の対応についてのうち,所管にかかわります4点の御質問にお答え申し上げます。  まず,硝酸性窒素にかかる地下水汚染の実態についての具体的調査方法についてのうち,飲用井戸の実態把握についてお答えいたします。  飲用井戸の水質検査については,昨年度,環境保健研究所に約1,300件の持ち込みによる依頼検査があったところでございます。また,市内の飲用井戸の数は,約1万本を超えておりますことから,安全で衛生的な飲用井戸を確保し,検査率を上げるため,水質検査を行うよう,広報紙を初め,リーフレット等で市民に対しましてPRを行うほか,検査体制のさらなる対応の強化を図ってまいりたいと存じます。  次に,千葉県の薬剤師会検査センターよりの資料の提供についてでございますが,県薬剤師会センターで扱いました市内での飲用井戸の検査項目及びその結果集計について,再度,お願いをいたしましたところ,本年度の4月から8月分までの集計を提出していただくことができました。検査件数は374件で,このうち硝酸性窒素の基準を超えた件数は48件でございまして,不適の割合は12.8%でございます。  次に,飲用指導についてでございますが,硝酸性窒素の水質基準を超えている飲用井戸の指導については,従前から井戸の掘り直し,または6カ月以下の乳児のおられる家庭では,ペットボトル等で対応するよう,指導を行ってきたところであります。今後は,国等の情報として,イオン交換浄水器もしくは逆浸透膜法で除去が可能と聞いておりますので,これらの情報も取り入れながら,飲用指導の一つになればと,調査,研究を行っているところでございます。  最後でございますが,硝酸性窒素が検出されている専用水道の指導についてでございます。  議員の御指摘の専用水道は,この昭和61年7月に水道法に基づき届け出されて以来,毎年,水質検査を実施されてきたわけでございます。その中で,硝酸性窒素は基準を超えていたので,毎年,保健所の立ち入り時に,水源の切りかえを申し入れ,指導してきたところでございます。今日まで,その改善の意向が図られておりませんので,今後とも,引き続き指導してまいりたいと存じます。また,改善のための助成はできないかということでございますが,他の専用水道との管理体制のバランスからして,公平さを保つために,みずから改善するよう指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 27 ◯委員長(松戸敏雄君) 企画調整局次長。 28 ◯企画調整局次長(田中資造君) 硝酸性窒素による地下水汚染と対応についてのうち,所管について,御答弁申し上げます。  最初に,御成台研究学園都市及びリサーチパーク開発計画の上水道についてでございますが,御成台研究学園都市の上水道は,地方自治法第244条の3第1項の規定に基づきまして,公の施設の区域外設置として四街道市営水道により給水されているものでございます。本市域計画戸数でございますが,1,063戸でございます。人口が3,824人となっております。また,費用負担でございますが,四街道市営水道が水源等の確保に要する費用につきまして,本市域給水量に対する応分の負担をいたしておるところでございます。  次に,ちばリサーチパーク開発計画の水道についてでございますが,当該開発区域が佐倉,千葉の2市にまたがることから,県を交えての調整の結果,本市域の水道は,佐倉市よりの分水を水源として,開発事業者が簡易水道を創設をし,給水する計画となっております。なお,本市域計画戸数は500戸,人口は1,925人であります。開発事業者が受ける分水でありますことから,本市の費用負担はございません。  次に,他市よりの分水及び市営の上水道もしくは簡易水道の布設についてのお尋ねでございますが,現在,本市に隣接の水道事業者におきましては,水源の不足のため,分水が困難な状況でございます。また,市営の上水道もしくは簡易水道の布設についてでございますが,現在,当該地域において,事業主体を初め,どのような水道事業が可能であるかなど,種々,調査,検討しているところでございます。  いずれにいたしましても,上水道はライフラインを支える重要な施設でございますので,今後とも,国等,関係機関と鋭意協議をしてまいりたいと存じます。また,県とは勉強会等を実施をしておりまして,その中で具体的な事業手法についても協議をいたしておるところでございます。御理解のほど,お願いをいたします。  終わります。 29 ◯委員長(松戸敏雄君) 田中委員。 30 ◯委員(田中信行君) それでは,2回目の質問をさせてもらいます。  それに先立ちまして,今月の24日,25日に、都賀コミュニティ祭の際に,保健センターで行った地下水相談と簡易水質検査というのがありました。これには大変な市民が押しかけたようです。当初,1日50人ぐらいだろうと思って,簡易検査キット,用意したんだそうですけれども,終日,すべてで130人ほど集まった。50人しかキットがないからということで打ち切りますと,係とトラブルが出るくらいな関心の高まりがあったようです。確かに,簡易検査ですから,数字的な結果は期待できないものですけれども,検査の説明や綿果の内容については,大変熱心な質問がなされました。参考としてですけれども,約5件の硝酸性,亜硝酸性窒素の反応があったようです。基準値を超えたか超えないかは,数字的なものはわかりません。  そういう中で,確かに若葉区を中心にして,この水質,いわゆる飲料地下水の関心は異常な高まりがあると思います。保健所で聞きましたならば,数年前のトリクロロエチレンや,いわゆる有機化合物汚染のときとは,大分,数が減ってきている。いわゆる新聞が取り扱わなくなると,自分のところの水はどうだろうかという関心は少なくなることは確かなようですけれども,着実に,やはり給水地区内でも,水道を使っていない世帯が多い。そして,未給水地区という全く本管のない地区があるということは,むしろ衛生学的にも,非常に異質だろうという感じがいたします。  汚染対策の根幹は,やはり汚染井戸を飲用している市民の救済であるということは,私は根幹だろうと思います。環境基準の項目になったらば,やはり法律的にいろんな対応をしなければいけない。千葉市も,その関連上の中で施行しなければならないけれども,もうこれだけ大きな,何というんでしょうか,状況が出てきています。  千葉市の実態調査をお願いするように前回も言いました。まず実態を正確に,詳細につかむことが第1であろうと思います。  で,御質問いたしますけれども,先ほど2キロメッシュで行っていくという調査の方法が出されましたけれども,どうでしょうか,確かに環境部,それから保健衛生部の部外は,局別はあるとしても,千葉市に約1万以上ある井戸というふうに書いてありますけれども,実際に飲用井戸は何本あって,水道併用飲用井戸は何本あるのかというのは,市で押さえていないわけですね。市域全体のですね,井戸水の水質検査,おやりなったらどうかと。それで、硝酸性窒素や亜硝酸性窒素だけではなくて,その他のいろいろな物質も調べられるといい。やはり,今回,硝酸性窒素として,私は,細かい目で見ていますけれども,もう千葉市の井戸水,地下水を解明すべきです。そういう努力をなされるべきだと思います。  ですから,ここで新たに提案ということは,市内すべて,全域の飲用井戸の分布と,それから水道併用水も含んで水質検査を行うことを提案します。どうお考えになっているか,お答えをちょうだいをしたいと思います。  それにはですね,先ほど各務原市の例を出しましたけれども,すべてアンケート調査に基づいて現地調査であるべきだと思っています。広報で出しましてですね,持ってきてくださいじゃなくて,事実をつかんだらば調査をしていただきたい。現地で調査をしていただきたい。これは検査の基本だろうと思います。そして,またもう一つですが,調査結果を市民にわかるように,基本的には公表していただくべきだと思います。どうお考えか,お聞きいたします。  それから,これはですね,保健衛生部長さんにお伺いします。  御答弁の中で,約,大体1,300件の持ち込み検査依頼がある。それから市内飲用井戸は約1万本を超えている。それから市民が自主的に検査をして持ってきていただければその結果は千葉市で集計をしたい。これだけではですね,やはり実態はつかめないんだろうと思います。約1万本ある。じゃ通例で行けば約1,200本ぐらいのですね,汚染井戸が出てくるのではないでしょうか。そういう意味では,どこに,どう分布しているのかを調べるべきだと思います。こういうことについても,部長さんからもお聞きを,お答えをちょうだいしたいと思います。  それから,費用負担のことなんですね。市民が自主的に持ってこい。でもお金がかかります。項目,簡易検査でも7,000円から8,000円かかります。すべてやりますと,3万6,000円から4万円ぐらい。やはり市の調査でやるべきだろうと思います。  それからですね,汚染井戸の飲用指導です。井戸の掘り直し,前回もおっしゃいました。同じ帯水層,確かに1層,2層あるかもしれないけれども,小さな敷地の中では,同じ物質が当然,出てまいりますし,一時的に出なくても,やはり今は,地下に浸透し始めている。大体30メートルから40メートルと言われています。今,50メートルの井戸で,今回は出なくても1年後に出るかもしれない。そういう意味では,これは解決策にならないのではないかと思います。お答えいただきたい。  それから,井戸の掘り直しと言っていますけれども,大変なお金,かかります。そうおっしゃるんだから,助成制度をお考えになっているのかどうかもお聞きいたします。  それから,イオン交換浄水器,それから逆浸透膜製の浄水器の対応ということです。もうこれでしかないのかな。いわゆる当座の付け刃ですね。当座の,いわゆる本当に今,飲めない市民のためにはこれしかないのかと思っています。だけれども,これはその水量なんかにも問題があります。ただ,水を飲むだけじゃなくて,煮炊きもしなければならない。御飯も炊かなければいけない。そういう意味では,この浄水器がすべて解決するとは思いませんけれども,当座としては,この対応しかないのかもしれない。私も,そう考えるようになりました。大変高価なものです。スーパーでもデパートでも,この浄水器売っていません。特殊なメーカーが持っているだけです。特殊な販路があるだけです。メンテナンスもかなり大変なようです。特に,イオン交換方式は,かなり大変です。これについて,どうお考えなのか。そして,これについても,助成をね,考えているのかどうか。お聞きいたします。  時間がありません。筒易水道の件,市民は分水ができれば何でうちができないんだ。あそこができて何でできないんだということがあります。市でもいいです。県でもいいですから,まず簡易水道を未給水地区にお願いをしたいと思います。それをもう一度,考慮,検討していただきたい。最終的には,表流水を使った……。 31 ◯委員長(松戸敏雄君) 時間です。答弁願います。保健衛生部長。 32 ◯保健衛生部長(小川 清君) 2回目の御質問,いろいろ御提案を含めての御質問をいただきました。  順不同になると思いますけれども,お答え申し上げたいと思います。  まず,飲用指導の関係で,費用負担の関係が出ておりますが,これだとか,また井戸についても高額であるし,この辺についても,費用負担,どうだとか,それからまた,その他,助成制度等についてというお話でございますが,これら,またあわせまして,公表等ですね,検査の結果の公表等々,含めまして,あるいは簡易水道の助成等々含めましてですね,御提案いただきましたが,極めて大きな問題でございますので,関連部局とですね,含めまして,今後,協議しながら方策を模索していきたいと,こういうふうに考えております。  以上でございます。 33 ◯委員長(松戸敏雄君) 答弁はありませんか。  田中信行委員の総括質問を終わります。議事の都合により,暫時,休憩いたします。      午前11時47分休憩    ───────────────      午後1時0分開議 34 ◯副委員長(中野 弘君) 休憩前に引き続き,委員会を開きます。  総括質問を続けます。布施貴良委員。
       〔布施貴良君 登壇,拍手〕 35 ◯委員(布施貴良君) 社会党の布施であります。  総括質問,その第1は,平和施策について,お尋ねをいたします。  来年は,戦後50周年であります。敗戦50周年というか,終戦50周年というか,なかなか微妙なところでありますが,とりあえず戦後50周年,こういうふうにさせていただきたいと思います。  さきの戦争では,市内でも,空襲により大きな被害を受けました。(発言する者あり)  これからお答えをいたしますので,静かにお聞きをいただきたいと思います。  空襲によりまして,大きな被害を受けるとともに,当時の市民はさまざまな悲惨な体験と苦労を強いられました。私たちは,それらを思い起こして,新たな決意で平和憲法の精神を生かし,市民とともに平和に関する施策の推進を図るべきであります。県議会でも,自民党が中心になって提案をし,非核平和宣言を行うようであります。この問題を申し上げるに当たっては,我が党の安保自衛隊政策等の新たな方針について,少しく申し上げたいのでありますが,質問時間の関係もございますので,この場では割愛をさせていただきたいと思います。  ただし,私は,この新方針を当然支持する立場でありますが,最近のマスコミの世論調査でも,6割という高い評価を受けていることに安心をしているところであります。その上に立って,私ども社会党は非武装,不戦の日本。戦争も軍隊もない世界の実現という理想のもとに,それを一日も早く実現するため,現実的な自衛隊の規模,装備の見直し政策を掲げ,これまで以上に国民,市民の皆さんと平和運動に取り組む決意であることを申し上げたいと思います。  まず,その第1点でありますが,平和祈念像,その他の平和事業について,お尋ねをいたします。  まず,その平和祈念像についてでありますが,この趣旨,そしてまた,祈念像のデザインを市民公募方式にしたことについては,高く評価をいたしているわけであります。が,しかし,設置の場所でありますが,京成千葉中央駅前とした理由については,いまひとつ,釈然としないわけでありますが,この点について,なぜこの場所になったのか,お聞かせをいただきたいと思います。  私は,せっかくの祈念像でありますから,当然,市民が立ちどまって見たり,あるいは場合によっては,お花を供えたり,あるいはまた,その前に市民が集まって集会をやる。こういう場所の配慮が必要なのではないか。こう思っているわけでありますが,当該場所は,どうもそういった場所としては,少し狭いのではないかな。こりいうふうに感じるわけでありますが,そのような配慮がなされて,あの場所になったのかどうか,お答えをいただきたいと思います。  次に,応募作品の審査,表彰あるいは保存について,どのようにされるのか,お答えをいただきたいと思います。特に,立派な作品がたくさん集まるんではないかと思っておりますが,この応募作品の入選の発表会。こういったものを大々的にやったらどうか。こういうふうにも思っておりますし,また,応募の作品の保存でありますが,最優秀作品,次点の優秀作品2点。これは保存をするようでありますが,私は全部の作品を保存したらいかがか。こういう点を含めて,お答えをいただきたいと思います。  その次の点は,その他の平和事業についてであります。  これにつきましても,戦後50周年にふさわしい充実した内容とすべきありますが,どのように検討しているのか。この点は,さきに同僚議員の質問にも,お答えをいただいておりますが,例年と同様の取り組みというお答えでありました。私は,それらにつきましては,より以上に立派に行うとともに,あわせて戦争体験発表を兼ねた記念講演会の開催,さらには千葉市の空襲あるいは市民の戦争体験を踏まえたビデオの作成を検討すべきだと思っているわけであります。特に,子供たちにこのような千葉市の空襲の経過,あるいはおじいちゃんになるんでしょうけれども,その戦争の体験をですね,正しく伝えていくためにも,私は,ビデオの作成はぜひ必要ではないか。こう思っておりますので,これらも行う意思があるかどうか,お答えをいただきたいと思います。  その次の問題は,戦災遺品等の収集についてであります。  これも以前から収集については行っていたようでありますが,現状では,余り数が集まっていないというふうに伺っております。どのくらい集まっているのか。どういった方法で収集をしているのか。また,それらをさらにたくさん集まるような体制の強化の問題について,お尋ねをいたしたいと思います。市政だより,一般の新聞等々に掲載するのは当然でありますが,私は,さらにですね,自治会,町内会で回覧板のような形で収集を行ったらどうかという点についても,あわせてお答えをいただきたいと思います。  その次の3点目でありますが,原爆被爆者あるいは団体に対する援護対策についてであります。  これも,既に弔慰金,あるいは団体に対する補助金も行われているわけでありますが,国会でも,与党を中心にして,被爆者援護法の制定の検討が進められております。これらとタイアップをしながら,さらに医療,福祉援護対策の充実を図っていくべきではないか。こう考えますが,お答えをいただきたいと思います。  平和問題4点目でありますが,平和記念館の設置についてであります。  これも,来年の50周年を契機にいたしまして,戦争遺品の収拾についてもピッチが上がっていくんではないか。こう思っておりますが,当然,これらもですね,展示をする場所が必要になってくる。こういうふうに思うわけでありますが,私は,これについては,生涯学習センターの計画が進められておりますので,私は,この中に併設をしたらいかがかな。こういうふうに考えておりますが,新たな提案ではありますけれども,このことについてのご見解を伺いたいと思います。  平和問題については以上であります。  次は,緑と水辺の都市宣言にふさわしい諸施策の推進について,お伺いをいたします。  ことしの夏は,まさに記録づくめでありました。その猛暑もいつの間にか過ぎ去り,コスモスの花に秋の長雨が降り注ぎ,台風26号が日本列島を南からうかがっております。このように日本の自然は本来,豊かに四つの季節を彩ってくれるのであります。この豊かで美しい自然を私たちは,守り,育てていく必要があります。  しかしながら,千葉市の自然も,開発により,失われてきたことは,事実であります。その反省の上に立って,緑と水辺の対策,自然環境の保護,復元を図る必要があります。私は,猛暑にうだりながら,この夏を団地で過ごしているときでありますが,ふと気がついたのでありますけれども,子供のころでありますが,私の生まれは千葉県の田舎であります。うるさいほど,あの当時,聞いていたセミの声が全く聞こえないのであります。全くといいますか,それから暫く注意をして,セミが団地で鳴くのかどうか聞いておりましたが,この夏の間に,ミンミンゼミの声だけでありました。数えてみますと3回だけ聞くことができたわけであります。アブラゼミとか,カナカナゼミは一度もなかったのであります。また,トンボやチョウチョウもほとんど見かけない。カエルの声も聞こえないというのが我が美浜区の埋め立て団地の環境であります。こうした環境の中で,人間はどうなっていくのでありましょうか。特に,子供たちの心が心配になるのであります。  このような認識の上に立ちまして,緑と水辺の都市宣言にふさわしい諸施策の推進を求めるものであります。  1点目は,緑の保護,育成について,お尋ねをいたします。  緑と水辺の都市宣言にもかかわらず,市内の緑は減少しているのではないかと心配をいたしております。森林の面積でありますが,千葉北部区域森林計画書によりますと,1986年から91年の5年の間に,森林面積5,541ヘクタールが5,188ヘクタール。353ヘクタールの減少であります。353ヘクタールでありますから,千葉市の面積の恐らく1.5%近くの面積の森林がなくなったということになるわけかと思います。緑地の量,緑の土地の量でありますが,全市では49%。しかしながら,市街地の中では17%。こういう状況であります。沼田真先生,中央博物館長でありますが,この先生の都市の生態学という岩波新書の中では,市街地の,これは緑地率と多少違いがありますが,ほとんど同じだと思いますけれども,緑被率,緑で覆われる率でありますが,30%以上が必要だと指摘をされているわけであります。都市の住民が満足をする緑被率は大体40から50%。こういうふうに言われているわけでありまして,千葉市の市街地は,緑の都市宣言,そういう実態であるから行ったということでもあろうかと思いますが,現状では,必要な緑の半分程度しかない。こういう状態ではなかろうかと思います。  そこで,お尋ねをいたしますが,まず1点目は,緑と水辺のネットワーク21世紀計画の進捗状況について,お尋ねをいたします。  昨年度,緑の実態調査を行っておりますが,この結果について,お知らせをいただきたい。  また,市街地の緑被率の向上対策についても,どのようにされるのか,お尋ねをしたいと思います。  特に,千葉市の緑の協定でありますが,これ自体は,全国的に見ても,質・量ともに抜きん出ておりまして,これは高く評価をするものであります。しかしながら,その実を上げるためには,さらに改善も必要なのではないか。このように思うわけであります。私も,幾つかの協定を見ましたけれども,この協定の大要はですね,この協定を結んだ団地等に対する義務が大変多く規定をされておりまして,緑の保全のために努力をする。こういった規定が設けられているわけでありますが,しかしながら,それに対する市としての支援対策が不十分ではないか。このように感じたところであります。  また,せっかくこの緑の協定を結んでいる団地でありますが,最近は,駐車場不足等から,芝生あるいはこの緑地の部分が削られている現状があるわけであります。そういう点からもですね,緑の協定を結んだ団地等に対する指導,援助をさらに充実をすべきではないかと思っておりますが,お答えを伺いたいと思います。  さらにまた,猛暑によりまして,あっちこっち街路樹が枯れたりしております。その被害の状況はどうか。対策とあわせてお伺いをいたしたいと思います。  さらには,5か年計画の中でも,自然生態観察公園。これも同僚議員にお答えをいただいておりますが,こういった計画,植物園,さらには緑と水辺の八景,八つのいい景色ですね,この選定もする。こういうふうになっておりますが,これらあわせてどのように検討をしているのか,あわせてお尋ねをいたしたいと思います。  2点目は,保存樹,保存樹林について,お尋ねをいたします。  保存樹につきましては,現在,724本指定をしております。また,樹林につきましては340万平方メートル。これらが保存されているわけであります。  私も,この質問をするに当たりまして,特に,この中で,市内の指定をされている樹木の大きいもの,ナンバー・スリーまで現地調査をいたしてまいりました。ナンバー・ワンはですね,稲毛区にあります園生神社の境内にあります。これはクスノキですが,約5メーターございます。子供たちが境内で遊んでおりますですね。また,近所の方が掃除をいたしております。大変,地域から親しまれている神社であり,なおかつ樹林ではないか。こういうふうに感じたところであります。  ナンバー・ツーは畑町であります。畑町の,これは市原先生のおうちの近くではないか。このように思っておりますが,イチョウの木でありますね。かなり大きな木でありますが,ただ残念ながら,管理という点では,いかがであろうかな。やや枯れかかっている面もありますので,その点はですね,対策が必要なのではないか。こう感じました。その次,同じく花見川区でありますが,これは,ちょっと名前が忘れましたが,神社の裏手にあるお墓の中にございます。これもクスノキです。ただ,ここはですね,このお墓の中でありますが,たまたまその木の前には,羽衣神社という,1メーターくらいの石碑が立っておりました。これも住職にお尋ねいたしましたらですね,ちょうど幕張の花見川の近くになるわけでありますが,昔,羽衣を着た天女が舞いおりた。こういう伝説がございまして,羽衣神社というものがあったんだそうでありまして,地元の方は,多分御存じだううと思いますが,なるほど,ここにもあったのかということで,これもまた,そういった伝説にちなみましてですね,親しまれている木ではないか。このように感じたところであります。  このようにですね,保存樹木,それぞれ地域の皆さんに親しまれて大事にされてきている。そういう感じを強くいたしました。さらに,それに加えましてですね,稲毛の松林でありますとか,あるいは大巌寺のクスノキ,これが多分,千葉市内で最大であろうかと思いますが,これは千葉寺のイチョウですね,これは県指定の文化財となっておりまして,太さは約8メートル。これが多分,市内で最大ではなかろうかと思っております。  いずれにいたしましても,この保存樹,保存樹林の保存方法,管理対策は,さらに充実をしていくべきではないか。こう思っておりますので,お答えをいただきたいと思います。  さらに,こういった保存樹あるいは保存樹林,大事にしながら市民にもっともっと緑に対する関心を高めていただく。このために,巨樹,名木の選定が必要なのではないか。このように思っております。  例えば,イチョウの木で一番大きな木はどこそこにある。杉の木で一番大きいのは,どこそこにある。クスノキで一番大きいのはどこだ。こういう形でですね,選定をされたらいかがかと。しかも,先ほど私がちょっと申し上げましたが,この花見川区の武石のですね,クスノキのようにですね,いろいろといわれ等も書けば,より親しみがわくのではないか,このように思っておりますので,ひとつ実施をしていただきたい,このように思うわけであります。  緑の問題のその第2項目でありますが,緑と水辺にすむ生物の現状と保護対策について,お尋ねをいたします。  まず,5年度実施の現況調査の状況について,お尋ねをいたします。お答えをいただきたいと思います。  また,自然生態の保護,復元についで,特に取り組んでいく必要があろうかと思っておりますが,市内,特にですね,昆虫類の減少が甚だしいのではないか。こう思っております。団地では,トンボがほとんど見かけない。セミもほとんど飛んでこない。こういう状況があるわけでありますけれども,郊外の方にまいりましても,カブトムシやクワガタが大変減っていると,こういったことを伺っております。こういった,この自然を回復するためにも,昆虫公園といったものを整備をしていくべきではないかと思っているわけであります。また,海浜の地区では,磯辺の県の花見川の下水処理場では,トンボの飼育を計画しているということであります。市としても,県がトンボであるならば,こちらはセミ。こういう形で検討していただきたい。こう思っておりますが,お答えをいただきたいと思います。  3項目は,黒砂水路について,お尋ねをいたします。  この黒砂水路の現状についてはですね,今まで本議場でも,何人かの同僚議員が取り上げておりますが,改めてお尋ねをいたしますけれども,現状は,緑と水辺にふさわしい状況ではない実態があるわけでありまして,これらを踏まえて,改修の検討を進めるべきではないかと思っているわけであります。で,当面,悪臭防止のしゅんせつ計画はどうなっているのか,お答えをいただきたいと思います。  また,新港側の水路の敷地でありますが,歩道の整備,植栽,駐車場の設置について,周辺住民から強い要望があるわけであります。また,この水路については,運輸省所管の県管理の港湾区域公有水面でありますが,その限りでは,もはや用途はないものというふうに受けとめているわけであります。現状は,団地表流水の排水機能のみでありますので,ボックスカルバートにしたり,管渠にしたりできるのではないか。こう思っているわけであります。住民の要望を実現するとともに,将来計画として,埋め立てをし,親水緑地公園を整備したらどうかなというふうに考えるわけでありますが,これらについて,十分,検討し,県と協議することを今回は要望にとどめておきたいと思います。  質問の第3でありますが,ホームレス対策について,お尋ねをいたします。  8月の16,17,18日と3回シリーズで,千葉日報が千葉公園のホームレスについて,特集記事を書きました。その記事によれば,同公園には,数十人のホームレスが暮らしており,仲間同士のけんか,他の公園利用者とのトラブル,ベンチやさくを壊す等の問題をしばしば生じているということであります。中部公園緑地事務所では,彼らの相談に乗ったり,注意したり,いろいろと対応をしているということでありますが,公園サイドの対策には限界があり,困難な問題になっているというのであります。  不況が長期化をし,失業者の増加傾向が見られることや,さまざまな社会的な問題により,今後もこうした人たちがさらにふえていくのではないかと予測をされます。千葉では,東京や横浜などの他市に比較して,今のところ,それほど多数とまでは言えない状況でありますが,それだけに,こうした人たちが正常な生活を回復し,自立できるように適切な対策を早目に講じる必要があると思われます。このような対策を考えることは,もし私たちの社会や行政にゆがみがあるとすれば,それに早く気がついて,より健康なものにしていくための仕事であろうかと思います。したがって,単に公園あるいは駅などの公共施設の管理面のみではなく,福祉,保健,住宅,雇用等,総合的な観点からホームレスと言われる人たちの対策を行うことを求めるものであります。  1点目は,ホームレスの実態について,どう把握をしているのか。お答えをいただきたい。  2点目は,こうした人たちに対して,福祉,医療,住宅,就労等の生活相談を実施すべきではないかと思いますが,担当の窓口をどこに置き,どのように検討しているのか。あるいは実際に行っているのか。お尋ねをいたします。  3点目は,千葉公園の管理についてであります。  ホームレスの人たちによって,ケンカ,トラブル,施設の破損等が行われている実態もございますし,また,冬に向かっては,さらに彼らの健康等についても心配があるわけであります。具体的に公園の管理面からどういう対策を行おうとしているのか。これについて,お尋ねをいたしたいと思います。  以上で,私の第1回の質問とさせていただきます。(拍手) 36 ◯副委員長(中野 弘君) 答弁願います。企画調整局次長。 37 ◯企画調整局次長(田中資造君) 質問1,平和施策についてのお尋ねのうち,所管について御答弁申し上げます。  1点目の平和都市宣言記念像の建立場所につきましては,市民代表,学識経験者等で構成をいたしております平和都市宣言記念像デザイン・アイデア選定審査委員会におきまして,現地視察を踏まえ,種々,検討していただき,その結果に基づき,空襲を受けた地域であること。多くの市民の目に触れる場所であることなどを勘案いたしまして,最終的に京成千葉中央駅前に決定をいたしたものでございます。  次に,応募作品の審査,表彰,保存についてでございますが,審査は,選定審査委員会において行っていただき,表彰は,最優秀賞1点,優秀賞2点を予定をいたしております。作品の発表でございますが,入賞作品につきましては,一般展示をするほか,写真保存を考えておるところでございます。  次に,戦後50周年の平和事業についてでございますが,代表質問で,千葉議員にもお答えをいたしましたが,平和都市宣言記念像の建立を中心に考えております。例年,開催をし,多くの市民の共感を得ております空襲パネル展,平和コンサート,平和映画会をベースに検討を進めておるところでございます。  次に,2点目の戦災遺品等の収集についてでございますが,来年が千葉空襲50年に当たることを念頭に置きまして,どなたがどのような資料を保管しているかなどにつきまして,広く情報を収集する必要があると考えております。現在,その収集のための具体的な検討を進めており,準備が整い次第,市政だよりなどによりまして,市民の皆様の御協力を得ながら収集に努めてまいりたいというように考えております。  次に,4点目の平和記念館の設置についてでございます。  これまでも,再三,お答えを申し上げておりますが,直ちに建設することは考えておりません。また,生涯学習センターヘの展示のお話がございましたが,これについて,一つの御提案として受けとめさせていただきたいと思います。  また,平和コンサートや平和映画会など,現在の事業を通しまして,平和のとうとさを戦争を知らない世代などに伝えてまいるよう,努力をしてまいりたいと考えております。  終わります。 38 ◯副委員長(中野 弘君) 福祉部長。 39 ◯福祉部長(成毛史夫君) まず,質問1の平和施策についてのうち,所管について,お答えいたします。  本市では,現在,市単独事業といたしまして,原爆被爆者団体に対しまして,毎年10万円を助成しているほか,被爆者健康手帳の所持者個人に対しましても,慰問金といたしまして,本年度から1,000円を増額し,6,000円を支給するなど,援護の一端を担っておるところでございます。  なお,お話のありました被爆者に対する援護につきましては,現在,国におきまして,被爆者援護法の法制化が議論されておりますので,本市といたしましては,今後,この国の動向につきまして,慎重に見きわめ,検討してまいりたいと考えております。  次に,質問3のホームレス対策について,お答えいたします。  本市では,先月の29日から今月の9日までの約2週間にかけまして、6区の福祉事務所の職員によりまして、駅、公園等の公共施設を中心に,ホームレスの実態について,調査を実施いたしました。その結果,市内には,およそ40人程度のホームレスがいるのではないかと推察されたところでございます。また,ホームレスの発生は,都市や人口の過密,貧困,失業,家庭崩壊,孤立,そして疾病などのさまざまな要因がかかわった社会病理現象だと言われておりますが,中でも,その最大の要因は,経済的な生活基盤の崩壊であると認識いたしております。  次に,福祉,医療等の生活相談を実施すべきではないかとのことでございますが,本市の場合,現在,生活に困窮する人の第一義的な相談窓口は6区の福祉事務所の,係で申し上げれば保護係でございます。  そこで,今後の対策についてでございますが,幸い,本市の場合には,先ほど議員お話のように東京都や横浜市のような異常な事態までには至っておりませんが,行政として,有効な施策を展開するための援助策につきましては,今後,十分な調査,研究をする必要があると考えております。  また,この問題を長期的,抜本的に解決するためには,単に福祉施策のみでは不十分であると考えております。お話のとおり,雇用の問題から保健衛生,住宅,教育,防犯など,さまざまな行政分野からの検討が必要であると認識いたしております。したがいまして,そのためには,必要に応じまして,総合的な視点に立った全庁的な取り組みを行うための組織を設置することも念頭に置いておかなければならないものと考えております。  以上でございます。 40 ◯副委員長(中野 弘君) 公園緑地部長。 41 ◯公園緑地部長(佐藤良一君) 緑と水辺の都市宣言にふさわしい諸施策の推進についてのうち,所管の緑の保護,育成について,何点かの御質問をいただきました。順次,お答えいたします。  まず,5年度実施いたしました緑の実態調査の結果についてでございますが,昭和60年度に実施しました調査をもとに,緑の推移等,調査,解析を行いまして,緑の実態,緑の施策の果たしている役割をとらえるための調査としたものでございます。内容でございますが,第1に,千葉市全域における,いわゆる緑被調査。第2に,緑に関する市民意識調査。第3に,緑の施策の現状と課題の整理。第4に,公園緑地カルテの作成を実施したところでございます。  まず,緑被の現状でございますが,本市の緑被面積は,市域面積に対しまして1万3,402ヘクタール。緑被率は49.2%で,約市域の半分となっております。また,市街化区域の緑被率は,昭和60年度の15%に対しまして,今回の調査では18%と,若干ふえております。公園緑地カルテにつきましては,106の住区を設定し,それぞれの街区における公園緑地の整備状況や整備必要量を把握し,解析しているところでございます。今後,これらのデータをもとに,前向きな施策をとっていきたいと思っております。  次に,市街地の緑被率の向上対策についての御質問でございます。  市街地の緑化につきましては,緑の核となる公園緑地の整備のほか,道路,学校,公民館,保育所等の公共施設の緑化に努めるほか,民有地の緑化については,要綱に基づき,共同住宅では,敷地面積の10%,工場,事務所等では20%の緑化指導を行い,市街地の緑化推進に努めているところでございます。  今後につきましては,中心市街地など,空き地の少ない地域におきましては,壁面緑化,屋上緑化,ベランダ緑化など,検討してまいりたいと存じます。  また,この夏の猛暑の中での街路樹の枯損木の御質問がございました。確かに,植栽後,日の浅い樹木,とりわけツツジ,サツキ等,比較的根の浅い低木は,相当数の被害を受けました。先ほど,数字的にというお話でございますが,概数で申しますと,上木で90本余,中木で110本余,低木で1万3,000余本の枯損木がありました。今後,枯損木につきましては,できるだけ速やかに植えかえ等を図ってまいりたいと存じます。  続きまして,緑化協定地区への指導,援助を強化すべきではないかとの御質問でございますが,緑化協定は,地区の住民の方々がお互いに緑化による緑豊かな街づくりを推進していこうと,住民同士が協定を結ぶものでございまして,現在,139地区を認定しておるところでございます。本市では,緑化協定が締結されますと,協定地区内の住民に対し,記念の樹木を差し上げております。また,緑化協定地区を機縁として結成された千葉市緑化推進協議会を通じまして,病虫防除への援助や緑の管理に関する講習会,研修会等を実施しております。今後も,引き続き,本協議会を通じまして,指導,援助を一層進めてまいりたいと存じます。  次に,自然生態観察公園構想についての御質問でございますが,今議会の内藤議員の御質問にもお答えしておりますとおり,平成3年度に自然生態観察公園の条件に合致する箇所から園生市民の森を抽出いたしました。平成4年度に自然環境調査を実施し,平成5年度に,現在,用地買収を行っております園生緑地を中心とした,その周辺を取り組んだ区域についての基本計画を策定したところでございます。今後は,この基本計画に基づきまして,地元地権者の協力要請及び国等の関係機関との調整を行い,事業化を図ってまいりたいと存じます。  また,御質問中の自然生態の今後,復元対策についても,自然生態観察公園に限らず,できる限り公園緑地整備の中で取り組んでまいりたいと存じております。  緑と水辺の八景選定ということでございますが,良好な都市景観及び自然的な景観の保存と創造を念頭に,市民の景観意識の普及,啓発をねらいとするものです。現在,都市基盤整備が急速に進められておりますので,これらの整備が一段落した時期に市民参加を得て選定したいと考えております。  また,植物園についての御質問がございました。7年度に構想を立案しまして,次期5か年の中で,その実現化に向けて検討してまいりたいと存じます。  次に,保存,管理対策の充実についての御質問でございますが,議員もお話のとおり,保存樹木724本,保存樹林約342ヘクタールを指定しておりまして,本市の緑地保存の中心的な役割を担っております。今後も,地権者の御協力のもとに指定し,緑の保全の充実,拡大に努めてまいりたいと存じます。また,管理につきましては,地権者管理になっておりますが,年1回,管理者からの現況の報告をいただいておりますので,その中での重要事項等を参考に管理の質の向上を図る対策といいましょうか,そういうものを検討してまいりたいと考えております。  次に,巨樹,名木の選定についての御質問でございます。巨樹,名木と言われます樹木は,都市の美観,風致を良好にするとともに,地域のシンボルとして,人々に安らぎと潤いを与えるなど,生活環境保全面からも,重要な自然環境資源であると考えております。したがいまして,本市内の現状及び他都市における制度等,調査し,検討してまいりたいと考えております。  最後に質問3,ホームレス対策につきまして,所管でございます千葉公園の管理について,お答えいたします。  公園は,市民の皆さん方が快適に利用していただくための公共施設でございますので,日常的なパトロールをして施設の管理をしているところでございます。しかしながら,千葉公園での日常生活をしていると思われる方々に対しては,発見した時点において,移動していただくよう,説得しております。が,しかし,なかなか説得に応じてもらえず,その対応に大変苦慮しているのが現状でございます。今後も,パトロール等を強化するとともに,関係機関との連絡を密にいたしまして,トラブルを未然に防止するよう,粘り強く努力してまいる所存でございます。  終わります。 42 ◯副委員長(中野 弘君) 環境部長。 43 ◯環境部長(加藤秀平君) 緑と水辺にすむ生物の現状と保護対策について,お答えいたします。  野生動植物の現況調査は,平成4年度から7年度までの4か年計画で,本市の生物生息の全体像や自然環境の実態について明らかにすることを目的として行っております。過去2カ年の調査では,まだ十分な結果が得られておりませんが,御質問に関連したトンボ類を例に御説明いたしますと,千葉市では,この調査で7科26種類の存在が確認されております。このうち,過去に記録されたもので今回見つかっていない種は6種類ございます。一方,新たに確認されたものは9種類ございます。ちなみに,お隣りの市原市では,52種類が確認されております。日本でのトンボの種類は約200種。また,地域では,数十種と言われておりますので,千葉市の生息数は,かなり少ないと言えます。ただいまはトンボを例にして御説明いたしましたが,トンボを含め,市域内の野生動植物の生息実態については,今年度もさらに調査を進める所存でございます。  次に,自然生態の保護,復元についてでございますが,本市の自然の骨格は,農村生態系であり,農業生産と結びついて管理されてきたものがその大要を占めております。しかしながら,最近では,身近な自然が減少し,野生動植物への影響など,生態系の変化を懸念する指摘が高まっております。したがいまして,自然生態の保護,復元につきましては,今後,自然と共生する都市づくりを進める上で,貴重な動植物の生息環境の保護,身近な自然や地域生態系の保全が大切であり,これらを実現するため,実態調査を踏まえ,必要な方策を講じるよう,検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 44 ◯副委員長(中野 弘君) 管理部長。
    45 ◯管理部長(太田 宏君) 質問2の緑と水辺の都市宣言にふさわしい諸施策の推進のうち,黒砂水路のしゅんせつ計画について,御質問をちょうだいいたしました。  黒砂水路は,お話にもございましたように,いわゆる公有水面として千葉県が管理をしている水路でございます。したがいまして,これまで実際に管理をしております千葉港湾事務所に対しまして,しゅんせつ方の要望をしてまいっております。  なお,今年度6月までに同水路内に廃棄をされております廃船,自転車,オートバイ等の撤去につきましては,既に完了しているという報告を受けております。お話にもございましたように,悪臭の原因と考えられるヘドロにつきましては,しゅんせつ方の実現に向けて,引き続き要望してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 46 ◯副委員長(中野 弘君) 布施委員。 47 ◯委員(布施貴良君) それぞれお答えをちょうだいいたしましたが,2回目の質問をさせていただきます。  まず,平和施策でありますが,記念像の場所の選定についてですね,私は,あそこの場所で本当に市民に親しまれるようなものになるかどうかと。恐らく私はですね,市民が応募して設置をされた作品についてはですね,大変立派なものができるのではないかと,こう期待をしているわけでありますが,あの場所は大変狭いということを懸念をしているわけであります。それをですね,どうカバーするかというお答えはございませんでしたが,ぜひ市民に親しまれるような,こういう周辺の整備ですね,これらにつきまして努力をしていただくようにですね,これは強く要望をしたいと思います。  それから,平和事業,その他の事業でありますが,記念講演会,ビデオの作成ですね,これもぜひですね,いま一度,検討をしていただくよう要望をしておきたいと思います。  それから,質問を1点だけさせてもらいますが,平和記念館については,当面,設置をする考えはないと,こういうことであります。私はですね,先ほど申し上げましたとおりですね,50周年を契機にしてぜひ設置をすべきではないかと,こう思っているわけであります。まさに,来年に向けましてですね,当然,市も力を入れてですね,戦争遺品を集める。こういう決意でありますから,それを具体的に展示をする場所はどうしても必要になってくるのではないか。こう思うわけであります。  そこで,引き続き生涯学習センターに併設をすることをですね,求めると同時に,とりあえずのことでありますが,郷土博物館にコーナーを設けたらどうであろうかというふうに新たに提案をさせていただきたいと思います。これは,県のたしか中央博物館にもですね,そういったコーナーがあったのではないか。また,他市でもですね,ちょっと具体例は,私,記憶いたしておりませんが,幾つかの市ではですね,そういったところに展示をしてあるというふうに記憶をいたしておりますので,ぜひ当面の問題としてですね,郷土博物館の中に設置をしていただきたい。このことについて,お答えをいただきたいと思います。  緑と水辺の関係であります。  これにつきましてはですね,まず緑被率が15%から18%に市街地の中が上がっているということで,こういった努力につきましてはですね,敬意を申し上げたいと思います。今後の課題として,公園等,整備しながら,特にですね,中心部におきましては,壁面,屋上,ベランダ,こういった緑化を進めるということでありますが,私も,ベランダの緑化は大分進めておりますけれども,この夏,水が不足をいたしまして,幾つか枯れてしまいましたが,来年のですね,都市緑化フェアを契機にいたしまして,花の美術館もできるようでありますから,市民に対するですね,ベランダ緑化等々のですね,指導をぜひ強化をしてということをお願いをしておきたいと思います。  時間がなくなってまいりましたので,あとは端的にお尋ねをいたしますが,緑化協定につきましてはですね,当面は,緑化推進協議会への指導を,援助をですね,さらに強化をしていっていただきたい。私はですね,各団地に肥やし代くらい上げられないかというふうに思っておりますが,これもですね,単にお金というだけではなくて,リサイクルという観点から,剪定をしたですね,枝葉,こういったものを肥やしにして配る。こういった方法もあるのではないか。こう思っておりますので,あわせてぜひ検討していただきたい。要望であります。  それから,自然生態の保護,復元でありますが,園生の市民の森,せっかくですね,自然生態観察公園にするということでありますので,私は,ここではですね,セミとか,あるいはカブトムシとかクワガタとか,この養殖をですね,ぜひやってもらいたい。このように思っております。ここでもやると同時に,都市緑化植物園がありますから,ここでもひとつ何かできないかということをぜひ検討していっていただきたい。また,植物園ができた際にはですね,当然これらを組み込んでですね,やっていただきたい。こう思っております。これはすべて要望であります。  巨樹,名木の指定についてもですね,できるだけ早くですね,実現をしていただきたいと思います。  ホームレスの関係であります。  なかなか大変なことであろうかと思いますが,担当の職員もですね,大変苦労して生活相談を含めておやりになっているようでありましてですね,これも御苦労に敬意を申し上げたいと思うわけでありますが,しかし,今をおいてほかですね,対策,手を打つ時期はない。これを失しますとですね,私は,どうにもならなくなってくるということを心配をしているわけでありまして,そういう点では,福祉部長から,全庁的,総合的なですね,機関を設置をしていかなければならない。こういうお答えをいただきました。東京都ではですね,ホームレス対策協議会というものを設置をいたしましてですね,いろいろと対策を行っております。とりあえず,ことしの冬に向かっては,施設を用意してですね,そこに収容するということも発表されているわけでありますが,私はぜひですね,このホームレス対策協議会,早急に設置をすべきだと思っておりますが,これについて,改めてお尋ねをいたします。  以上で,2回目,終わります。 48 ◯副委員長(中野 弘君) 企画調整局次長。 49 ◯企画調整局次長(田中資造君) それでは,2回目の御質問にお答えをいたします。  郷土館に展示コーナーを設けることについてでございますが,戦後,50年を経過をいたしまして,市民の多くが戦争体験のない人たちで占められるようになってきております。そういう中で,戦争の悲惨さ,あるいは平和のとうとさを戦争経験のない世代に語り伝えることは非常に大事なことというように認識をいたしております。この郷土館への展示コーナーにつきましては,今後,研究をさせていただきたいと思います。  終わります。 50 ◯副委員長(中野 弘君) 福祉部長。 51 ◯福祉部長(成毛史夫君) ホームレスについての2回目の質問にお答えいたします。  先ほども御答弁いたしましたとおり,本市の場合には,いまだ東京都や横浜市のような異常な事態にまでには至っておりませんが,今後,本市における事態の推移を慎重に見きわめながら,東京都のホームレス対策連絡協議会のような組織の設置の必要性,その時期について検討してまいりたいと思います。 52 ◯副委員長(中野 弘君) 布施貴良委員の総括質問を終わります。  総括質問を続けます。岩橋百合委員。    〔岩橋百合君 登壇,拍手〕 53 ◯委員(岩橋百合君) 市民ネットワークの岩橋百合でございます。通告に従いまして,総括質問を行います。  まず,都市計画法改正に伴う用途地域の変更について伺います。  市のパンフレットによれば,平成8年春までに計画の告示がなされるような予定で進めておられるようです。来年の春には,市案の作成とのことですが,現在の進みぐあいについてお答えください。  また,8月31日ごろまで,このパンフレットとともに市民の声を聞くためのB5判程度のものでしたが,用途地域の指定要望書というものが各区役所に置かれてありました。どのくらいの数の要望書が集まって,内容はどのようなものであったのか,お答えください。  この要望書は,どのように計画に生かされるのか,伺います。  また,市の作成したパンフレットには,千葉市では,この間,皆様の御意見をお伺いしながら手続きを進めてまいりますとありますが,具体的には,要望書以外に,どんなことを考えているのか,お答えください。  また,指定要望書は,区役所に置いてはありましたが,気がついた人は全体から見れば,ごく少数であったのも事実だと思います。市民の意見を伺いながら手続きを進めていくというからには,市案ができた時点での公開なども市民の関心を集め,意見を多く出していただけるよいチャンスになると思いますが,それについての予定があるかどうか,どういう方法で行うかも含めて,お尋ねいたします。  次に,市民に対する職員の応対について,お尋ねします。  一昨日,新政クラブの伊藤委員からも質問があったところですが,違う視点から質問をいたします。  市は,美浜区役所4階の職員研修所で,平成4年108人,平成5年443人,平成6年450人の職員の方を対象に本格的な接遇研修を行ってきたところと伺っております。しかし,職員による応対についての苦情は,決してなくなってはいないのであります。応対についての苦情は,表面的に苦情になっていないものも含めて,大まかに次のような幾つかのパターンがあるように思われます。  まず,基本的に市民を尊厳のある対等な人間として見られないことから来るもの。昔ながらの官が一段上という感覚ですね。そういうものが態度や言葉遣いなどにあらわれる場合。  それから次に,自分の担当している仕事や関連する仕事についての理解が不足のために起こる苦情。  3番目として,市民のニーズが幾つかの部暑にわたっているために,担当部局が決まらず,たらい回しとなるための苦情。  もっとあると思いますが,三つのパターンに分けてみました。1の基本的認識の問題は非常に難しい面があります。心理学では,その人自身が特に成長の過程にあって尊重されてこないと,他人を尊重する態度は身につかないということがよく言われます。研修だけで身につくものでもないような気がしますが,しかし,研修に期待せざるを得ないのも現実です。  そこで,伺います。接遇研修という言葉は,一般的になじみのない言葉です。接客と言わず接遇と言うところに,いかに接し,遇するかというわけですから,役所の応対は,本質的にホテルや銀行,デパートとは違うという認識があるのではないかと思うものですが,その点について,見解を伺います。  次に,仕事内容の理解不足から起こるものとしては,次のようなケースがあります。  ある市民の方のお母さんが入院していた病院を出て自宅に帰ってくるに当たり,重度の障害者として手帳も取得していたため,ベッドを日常用具の給付でいただきたいと思い,福祉事務所に行ったところ,下肢は1級だが、上肢が2級であるため,給付は受けられないと言われたとのことでした。そのお話をお聞きし,私は,寝たきり老人の方の日常生活用具の給付ができるのではと思い,電話でお聞きしてみましたら,事務所では,多分できるのではないかとのお答えでした。そこで,さきのお話をしたところ,それは障害担当の方へ行ったからでしょうという,ごくあっさりとしたお答えが返ってきて,少しの間,言葉が出ませんでした。つまり,行き先を間違った市民の側に原因があるということなのです。  当然のことですが,市民は,そこが福祉の窓口であることはわかっても,障害の担当者がそこに座っているのか,老人の担当者が座っているのかはわかりません。どちらであっても市民のニーズにこたえてくれるものと思って行くのです。障害のシステムでは無理ですが,老人の方のシステムで受けられると思いますから,担当者を呼びましょうという応対がされるべきであったと思います。何メートルも離れていない同じ事務所内に老人の担当者がいたはずと思います。  また,職員は,福祉についてのトータルな知識を持つべきであり,余り細切れに担当事務を分けてしまうことは,市民の側からはメリットがないと思います。  市としては,この例のようなケースにつき,どのように把握しておられるのでしょうか。また,どのように考えるのか,見解を伺います。  次に,たらい回しという点については,市民のニーズというのは,市役所側の担当部署にきちっとおさまるものとは限りません。むしろ,幾つかの部署にわたっている場合が多いのではないでしょうか。幾つかの部署にわたる市民からの問い合わせや要望のあった場合は,最初に電話を受けた人,最初に要件を聞いた人が責任を持って調整して,返答するということができないものかと思います。その点について,伺います。  最後に,各区役所には,総合案内のカウンターがありますが,実際には,地域振興課の職員の方々であり,相談に応じるカウンターであるようです。たまに高齢の方などがどこに行ったらよいのかわからずに思案しておられる姿を目にいたしますので,目的のカウンターまで案内して担当者と引き合わせるなど,より積極的な応対をしていただきたいのですが,それについて,そういうお考えがあるのか,伺います。  最後に,水田や公共施設における殺菌,殺虫剤等の薬剤の散布や配布について,お尋ねします。  まず,水田について伺います。  平成6年度には,水田662.6ヘクタールに1,191.24リットルが散布されております。そのほとんどが航空防除であり,全体の6%程度が地上防除,無人ヘリ防除となっているようです。水田への農薬散布は,農業共済組合が主体であり,市がその3割の経費について補助をしております。4月ごろに農業共済組合と農家組合の代表とが話し合い,その年の実施内容について打ち合わせを行うとのことです。  さて,今年度の散布について,伺ってみますと,対象水田の面積が減ったことにより,かなり量は減っておりますが,全体としての量は減っておりますが,薬の種類や単位面積当たりの量など,中身については,昨年と同様であるとのお答えでした。昨年は言うまでもなく,冷夏であり,雨も多く降りました。ことしは一転して極端に暑い夏であり,降雨量もごくわずかでありました。このように気候状況が全く異なった場合でも,散布内容や単位面積当たりの使用量が変わらないことについて疑問を持つものであります。その点についての見解をお尋ねします。  生産者の声としても,去年は低温で病気が出やすい気侯だったけれども,ことしのような気候では,空散は要らないのではないかということもお聞きしています。決めたことだからやるというのでなく,気候状況などにきめ細かく対応することによって中止を含めて余分な農薬がまかれないようにしていただきたいと思いますが,見解を伺います。  また,実際,病気や虫のおそれが強くなったときに,粒剤等で対処すれば大丈夫とされている農家もありますが,この点についての見解も伺います。  また,さつきが丘や長作町のサイクリングロードそば,また武石町など,混住化が進む地域での航空防除について,お尋ねします。  通常は6時ごろから,朝ですね,防除作業に入られるようですが,霧など,その日の状況によっては,散布が7時から8時ごろになることもあるとお聞きしています。サイクリングロードの通勤通学の時間帯でもありますので,せめて地上散布や無人ヘリにしていただきたいと思いますが,見解を伺います。  以上,お尋ねしてまいりましたが,農家の方が本当に散布を必要としておられるのか,その都度,確認していただくとともに,航空防除のあり方について,検討していただきたいと思います。  その他の薬剤散布について申し上げます。  いずれも原液での計算ですが,学校関係施設で306リットル。生涯学習関係で約292リットル。街路樹を含む公園関係で350リットル。生活衛生課による,いわゆる市内不潔箇所に,オルソ414キログラム,スミチオン3,897リットルなど。また,下水道未整備地区のうち196自治会に2,652リットルが配布されております。また,清掃局では,中画の処分場に2,700リットル。東部に700リットルが散布されているようです。それらに水田のものも含めますと,1万1,738リットルと,414キログラムが市の関係だけでも,これだけが環境に放出されているわけです。  学校や生涯学習関係,公園,街路などは,主に毛虫対策であり,発生してからの使用であると聞いております。やむを得ない面もあると思いますが,なるべく減らす方向で検討していただきたいと思います。自治会への配布については,配布量の規制を強めることなどにより,前年に比べ1,000リットル減っていることは結構なことと思います。市内不潔箇所については,使用量が横ばいです。下水道も年々少しずつ整備されておりますので,習慣的に薬剤散布を続けるのではなく,不必要な箇所や市民が自分でも対応できる範囲にまで市が散布をすることは,見直していただきたいと思います。  ごく最近の新聞報道によりますと,スミチオンの散布と児童の視力低下との間に因果関係が認められるとの研究発表もあったそうです。薬剤の散布は慎重に,なるべくまかないことを原則にしていただきたいということを申し上げて,1回目の質問を終わります。(拍手) 54 ◯副委員長(中野 弘君) 答弁願います。都市計画部長。 55 ◯都市計画部長(石浦義治君) 用途地域の変更について,4点の御質問がございました。順次,お答えいたします。  初めに,新しい用途地域の市案作成の進捗状況につきまして,お答えいたします。  現在の用途地域の指定状況並びに土地利用の現状,さらには将来動向等に対しまして,国や県の用途地域指定の移行基準を当てはめながら作業を進めている状況でございます。また,市民から提出されました要望書は,8月末の時点では96通ございました。その主な内容につきましては,高度利用を促進する,いわゆる緩和型の要望もございますが,大半が居住環境の保護の観点からの内容となっております。  次に,要望書を今後,どのように生かすのかとのことでございますが,市案作成に当たりましては,要望書の内容を参考としながら進めてまいりたい。こういうふうに考えております。  最後に,案の公開についてでございますが,都市計画としての決定手続きに従いまして,今後は,素案の縦覧や案の縦覧を予定しておりますので,その都度,市政だよりを活用するなど,周知に努めてまいりたいと考えております。  終わります。 56 ◯副委員長(中野 弘君) 総務部長。 57 ◯総務部長(丸山金二郎君) 質問2,市民と接する職員の応対のうち,所管3点の御質問につきまして,関連がございますので,一括してお答えいたします。  まず,お話の接遇という用語でございますが,これは,窓口による応対,電話による応対,文書による応対及び職場のルールとマナーなど,総称して公務員に対します研修の指導書など,広く用いられております。そこで,本市を初め,広く国や各政令指定都市,あるいは県,自治専門校などにおきまして,接遇研修として実施されておるわけでございます。  職員が市民に接し,その職務を的確に行うためには,市民全体の奉仕者としての自覚を持って,市民福祉向上のため常に適切にサービスを提供すべきものでございまして,おのずと民間企業と違いがございますが,基本的な精神には相通ずるものがあると考えております。こうした観点から,接遇研修には,民間の研修機関の活用を図っているところでございます。  次に,仕事の内容の理解不足から起こる不適切な対応のケースについてでございますが,そうした市民からの苦情は,市長への手紙あるいは電話などにより,一部において,そうした事実があることを承知いたしております。一方では,窓口で親切な応対をしていただいたというお礼の電話や手紙等もいただいております。  お話のような事例につきましては,たらい回しのことと合わせまして,そのようなことのないよう,所属長を中心として,日ごろから職場で努力しているところでございますが,今後,さらに徹底を図りたいと考えております。  なお,最初に電話を受けたものが責任を持って市民に対応すべきだとのお話でございますが,組織には,それぞれの分担事務が定められておりますので,難しい面もございますが,電話を受けた職負が内容をよく確認し,的確に担当課あるいは担当者に取り次ぐ等いたしまして,できるだけ提案の趣旨に沿うような対応に努めてまいります。  いずれにいたしましても,市の各職場において,市民の皆様に適切な対応をするということは,職務を遂行する上での基本でございますので,今後も,十分,留意してまいりたいと考えております。  終わります。 58 ◯副委員長(中野 弘君) 市民部長。 59 ◯市民部長(平井通矢君) 市民と接する職員の応対についてのうち,区役所関係について,お答えを申し上げます。  現在,各区役所の1階には,地域振興課の相談係が設置され,市民からの陳情,要望を初め,さまざまな相談業務に従事するとともに,区役所に来られた市民に対する庁舎案内につきましても,可能な限り誠意を持って応対するよう,心がけているところでございますが,今後とも,御提案の趣旨を十分踏まえ,市民に対し,適切な応対ができるよう,努力してまいりたいと考えております。  終わります。 60 ◯副委員長(中野 弘君) 農政部長。 61 ◯農政部長(丸島義弘君) 水田の薬剤散布について,4点の御質問をいただきました。順次,お答えいたします。  まず初めに,気候状況が異なった場合にも,散布内容や単位面積当たり使用量が変わらないことについての見解をとのことですが,農薬の散布量につきましては,魚毒性,人畜毒性が低く,病害虫の駆除に効果的な量が農薬取締法に基づく農薬安全使用基準や農林水産航空事業実施指導要領に定められておりますことから,気象状況が異なっても,発生予防として定められた量を散布することが効果的であると考えております。  2点目に,気候状況により中止を含め,余分な農薬がまかれないようにしてほしいと思うが,その見解についてとのことでございますけれども,病害虫の発生は,気温,湿度,日照等,気象条件により左右されますが,前年度からの越冬細菌もございます。また,このようなことから,ことしの場合でも,3月に苗イモチ発生注意報が発令されたこともございます。また,害虫につきましても,防除対象となっておりますイネドロオイ虫は,高温,好天の方が発生しやすく,発生注意報が発令されております。そこで,水稲の育成中に気象条件がよいから発生しないとは言えず,病害虫発生の予防措置として,気象条件に左右されることなく,計画的に散布することが重要であると考えております。  3点目の病害虫のおそれが強くなったときに,粒剤等で対処すれば大丈夫とされている農家もあるが,その見解についてという御質問でございますけれども,水稲の病害虫駆除は一斉防除が効果的でありますことから,発生状況を見て,農家個々が粒剤等で対応することは,近年の農業労働力の減少や高齢化等の中で非常に難しく,水稲の安定生産や品質の向上が危惧されるところでございます。そこで,航空防除による一斉防除が効果的であると考えているところでございます。  最後に,長作町のサイクリングロードについて,地上散布や無人ヘリで対応できないかとの御質問でございますけれども,サイクリングロード周辺の通勤,通学路の散布につきましては,早い時間帯に散布するとか,あるいは散布時間の厳守,現場誘導員の配置,広報車による前日と当日の広報等,危害防止には万全を期してまいりましたが,今後も,散布につきましては,細心の注意を払ってまいりたいと考えております。また,地上散布,無人ヘリコプターの防除につきましては,農家の意向,ヘリコプターの能力等がございますので,事業主体の意見を聞きながら,今後,検討してまいりたいと考えております。  以上で終わります。 62 ◯副委員長(中野 弘君) 岩橋委員。 63 ◯委員(岩橋百合君) では,2回目の質問をしたいと思います。  まず,都市計画についてですが,96通,要望書が来ているというお話でしたけれども,これは,やはり街のあり方に対する市民の関心というものが非常に高まっていることをあらわしているのではないかと思います。これまで,こういうことをなさったことがないということですので,非常に高く評価したいと思います。また,今後は,市案が広く示されることによって,また,さらに意見が出されることもあり,そのことが参考になって,よい都市計画ができるようになるのではないかと思いますので,ぜひ市報等でですね,具体的にわかりやすい形で提示されますように要望しておきたいと思います。  それから,次に,職員の市民への応対についてですけれども,市民全体の奉仕者としてサービス提供すべきというお話ですが,その点については心から同意をします。  しかし,その結果ですね,おのずから民間企業とは違いがあるというお話なんですけれども,そうじゃないのじゃないかという観点から私は質問しているのですから,ちょっとかみ合わない点があるんじゃないかなと思うんです。  この議場でも,出雲市の岩國市長の,行政は最大のサービス産業であるという言葉が何回も他の議員さんからも出されていますように,そういった認識が広がってきているものと思っていたのですけれども,実際には,窓口に行きますと,昔ながらの対応がまだ見られるというのが現実じゃないかと思います。市民の側にも,やや常識をわきまえない人がいることももちろんありますので,その職員の方々が身構えてしまったりということはあるかと思いますけれども,研修にも今後も期待をしているんですけれども,同時にですね,先ほどのような,精神論的な,努めてまいりたいとか,徹底していきたい。これまでやってきたことをさらに徹底していきたいということでは改善されないのではないかと思うんです。  やはり,もっと実践的なですね,職場での約束ごとをつくるとか,ルールづくりをするとか,具体的なことを決めていかないと,なかなか変わっていかないんじゃないかと思います。  また,これまで苦情になるようなケースも承知しているということでしたけれども,では,それを具体的にですね,ちゃんと生かしくていくために分析したりですね,集めたり,それを生かして職場でミーティングをやったりとか,そういうことをしてこられたのでしょうか。本当によりよい応対にしていくにはですね,そういった苦情になったようなケースを反省して,そういうことが二度と起きないようにすることが必要だと思うんですけれども,そういったことをしてこられたのか。もし,してこられていないんだったらば,ぜひ,これからやっていただきたいと思うんですけれども,それについて,見解を伺います。  それから,薬剤の散布についてですが,平成4年の3月にも,同様の問題について環境の観点から質問をいたしております。そのときには,環境衛生局長さんが適正な使用について,関係部局と調整していきたいというふうに答えておられます。  今回は,水田に絞って質問いたしましたが,その他の公共施設についても,多量の散布が続けられているということがわかりました。常に見直しをして,どうしても必要なところだけ,最小限,使うことを原則にしていただきたいと,いつも思っておりますけれども,きょうの午前中,田中議員の質問でも,地下水の深刻な汚染について,実態が示されておりますけれども,これらの薬剤も,最終的には地下水に対して影響を及ぼしていくわけですので,ぜひ,これらのことについて,強く要望しておきたいと思います。
     以上,2回目の質問を終わります。 64 ◯副委員長(中野 弘君) 総務部長。 65 ◯総務部長(丸山金二郎君) 2回目の御質問にお答えいたします。  市長の手紙や電話等で苦情を寄せられた場合には,各職場に提起をいたしまして,職場研修を通じまして,話し合いをし,改善を図っているところでございます。  以上でございます。 66 ◯副委員長(中野 弘君) 岩橋委員。 67 ◯委員(岩橋百合君) では,十分,いろんなケースをですね,参考にしてやってきているので,それ以外には,もうやることがないというような趣旨でしょうか。  私のいろいろ電話等でお話がありましたもののうちにはですね,福祉事務所の窓口などについては,特にやはり不満の声を聞くことが多いです。それについては,先ほども申し上げましたけれども,職員の方にとっても,ある意味でストレスのたまりやすい仕事であると思われます。ぜひ,カウンセリングの活用などもですね、考えられると思いますので,検討して,実際にやっておられるのかどうかもちょっとわかりませんけれども,ぜひ検討していただきたいと思いますし,市民への応対というのは,職員の立派な仕事であります。気持ちのいい応対というのは,やはり,その人の知性がどれだけ高いかということをあらわしているというふうに言ってもいいと思いますし,職場の中でも高く評価されるべきことと思います。  誇りを持って,親切な市民への応対が強く推進されていきますように,もうちょっと具体的なですね,対策を立ててやっていただければと思います。そのように,ぜひ,お願いしたいと思います。  これで,私の質問を終わります。 68 ◯副委員長(中野 弘君) 岩橋百合委員の総括質問を終わります。  以上で本日の日程は終了いたしました。明日は午後1時より委員会を開きます。本日はこれをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後2時18分散会    ─────────────── 千葉市議会委員会条例第29条の規定により署名する。   決算審査特別委員長  松 戸 敏 雄   決算審査特別副委員長 中 野   弘 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...