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  1. 仙台市議会 2016-12-16
    都市整備建設委員会 本文 2016-12-16


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから都市整備建設委員会を開会いたします。  それでは、審査に入ります。  本委員会において審査を行います議案は10件であります。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。審査の順序はお手元に配付の審査順序表のとおりの順とし、順次質疑を行い、質疑終了後、決定に入ることにしたいと思いますが、そのうち第152号議案から第157号議案までの工事請負契約の締結に関する件は、いずれも関連がありますので、一括して質疑を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることにいたします。  なお、議案審査終了後、所管事務について当局からの報告及び質問等を行いますので、よろしくお願いいたします。              《付託議案の質疑について》 3: ◯委員長  それでは、これより付託議案の審査に入ります。  まず、第147号議案仙台市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 4: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第148号議案仙台自転車等駐車場条例の一部を改正する条例について質疑願います。 5: ◯佐々木心委員  第148号議案について、反対するものではありませんが、確認を込めて数点伺いたいと思います。  青葉通一番町地下自転車等駐車場宮城野通駅路自転車等駐車場を設置することでありますが、青葉通一番町について伺っていきたいと思います。  この駐車場はもともと路上駐車が多いので建設ということでありますが、建設前にこの近隣で路上駐輪はどのくらいあったのか、まず伺いたいと思います。 6: ◯参事兼道路管理課長 放置自転車の台数でございますが、青葉通一番町駅周辺の晩翠通り、五橋通り、東二番丁通りに囲まれたエリア約40ヘクタールで、平成28年6月の調査では約310台の放置自転車を確認してございます。また、同エリアでの過去のデータといたしましては平成8年度のものもあり、このときは約1,900台でございました。また、青葉通一番町駅の工事着手前の平成18年度には約1,070台でございました。 7: ◯佐々木心委員  過去には1,000台を超える路上駐輪があったということですが、今回、収容台数が、自転車995台、原付326台、自動二輪が83台の駐輪駐車台数ができるということですが、利用開始後、路上駐輪の改善がどのように図られるのかということと、この駐輪場の稼働見込みについてはどのくらいを予想しているのかをお伺いしたいと思います。
    8: ◯参事兼道路管理課長  この駐輪場ができることによりまして、現在、放置されている自転車及び駅利用者の自転車が利用されるものと考えるところでございます。  また、完成後の稼働見込みについてでございますが、同駅の自転車等の利用者を初め、常に満車状態であります青葉通地下駐輪場及び広瀬通地下駐輪場からの利用者転換も見込んでいるところでございます。  これらのことから、また、地元の青葉通まちづくり協議会等と連携を図りながら、近隣の商業施設等への買い物客などの利用についても取り組んでまいりたいと考えております、 9: ◯佐々木心委員  東二番丁通りの駐輪場も、本当にあそこは稼働がかなりいっぱいになっているということも認識しておりまして、そこから移転することも想定されているということでありますので、本当に路上駐輪、あそこはやっぱり一等地でございますので、これができるよということを再度、地域住民また仙台市民全体に周知徹底が図れるようにお願いをして、私の質問にかえさせていただきます。 10: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 11: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第152号議案から第157号議案までの工事請負契約の締結に関する件について質疑を願います。 12: ◯岡本あき子委員  私からはちょっと確認の意味を込めて聞きたいと思います。ここはいわゆる東部のかさ上げ道路の工事を幾つか区間を分けて発注をしているものだと思います。第3回定例会にもこの工区の一部のところ、もう既に着手、契約が成立しているということは伺っておりますが、区間等もばらつきがあるとは思うんですけれども、やはり契約金額も大きく差がある。1メーター当たりの単価でも結構差があるんじゃないかと思うんですけれども、今回この第152号から第157号議案のそれぞれのメーター当たりの単価、最低と最高で結構ですけれども、どのぐらいのばらつきがあるのかお示しください。 13: ◯南道路建設課長  かさ上げ道路工事の契約金額を施工延長で割り戻しました1メーター当たりの単価につきましては、最低で第154号議案の約80万円でございまして、最高が第152号議案の約490万円でございます。 14: ◯岡本あき子委員  最低だと1メーター当たり80万円、それから最高だと490万円、工法とか特殊なところはあるかと思うんですけれども、ちょっとどういう場合は高くなる、どういう場合は安くなる、今回の議案の中で御説明できるところをお願いします。 15: ◯南道路建設課長  本定例会の付議案件におきましては、避難道路であります南浄化センター1号線との交差部におきます橋梁下部工、または大きな水路であります二郷堀、井土浦川、これらを横断します大規模ボックスカルバートの施工、これが伴うものにつきましては、1メーター当たりの単価が大きく出ている状況にございまして、低いものにつきましては、第154号議案にありますが、80万円とございますが、これにつきましては先行いたします隣接の海岸公園の造成工事で、その盛り土工事の一部をほかの工事に依頼してやっているものですから、その分、額が低減しているものでございます。 16: ◯岡本あき子委員  もう一つ、落札率のばらつきというのはどういう状況なんでしょうか。 17: ◯南道路建設課長  6件の落札率につきましては88%から97%の範囲でありまして、平均落札率は約95%になってございます。 18: ◯岡本あき子委員  復興に関する事業ですし、ここ数年、なかなか入札不調が続いていた。特に復興の期間中、入札不調が続いていたということも事実ですし、指名競争入札の場合は1社でも復興計画期間の間は受けてくれるところにお願いをするというのが実態だったかと思います。  今回の議案がどうこうとは申しませんけれども、仙台市としては、復興計画をまず5年で一つの区切りとしました。5年を過ぎて、なお続く事業としては、やはり当委員会が所管している建設関係、それからインフラ関係、非常に多いのかなと思っています。復興期間だから特例で認められている部分もあるとは思うんですが、復興計画期間を本市が終えた段階で、発注する側になりますけれども、だんだん落ちついてきているものなのか、そこら辺の感触というのはどういうふうに受けとめているのかお答えください。 19: ◯南道路建設課長  契約課に伺いましたところ、工事の発注状況につきましては、震災復興事業の件数は減少しているものの、昨年の9月の豪雨による災害復旧工事にもありますことから、発注件数は昨年と比べますと若干ふえている状況にございまして、入札の不調も高い状況にあります。 20: ◯岡本あき子委員  契約の仕事ですので、ここの委員会で判断するということではないですけれども、まだまだ落ちつくには時間がかかりそうだということで受けとめさせていただきます。  ただ、一方で、今回も、一般入札ではありますけれども1社しか応募がなかったというのが2件ございました。そういう意味でいくと、公共事業の中で公平な入札ということを考えていくと、1社だけになるのが理想ではない。より税金の使い道ということを考えた入札のあり方というのは、やはり仙台市あるいは議会側としてもきちんと見守っていかなければいけない、注視していかなければいけないと思います。  復興計画期間を終えても、特段判断もなくずるずるといくということは決して望みませんので、発注する側としても適宜実情を把握した上で、より迅速でより公平にということに着眼点を置いた事業の発注ということに努めていただきたいと思います。ここは意見として申し上げさせていただきます。 21: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 22: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第165号議案指定管理者の指定に関する件について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第170号議案市道路線の認定に関する件について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 24: ◯委員長  終了いたしました。  以上で全議案に対する質疑を終了いたしました。             《付託議案の決定の審査について》 25: ◯委員長  それでは、これより付託議案の決定を行います。  決定の審査は、審査順序表のとおり順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 26: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、これらの議案の決定が全て終了した後に一括して確認をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、第147号議案仙台市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 27: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第147号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第148号議案仙台自転車等駐車場条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第148号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 30: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第152号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 31: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第152号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 32: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第153号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第153号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第154号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第154号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第155号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第155号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第156号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第156号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第157号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 41: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第157号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第165号議案指定管理者の指定に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 43: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第165号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 44: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第170号議案市道路線の認定に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 45: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第170号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 46: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  以上で、第147号議案外9件に対する決定を終了いたしました。  この際、これらの議案に対する要望事項等がありましたらお願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    47: ◯委員長  なければ、以上で付託議案審査を終了いたしました。                《所管事務について》 48: ◯委員長  次に、所管事務についてであります。  まず、建設局より報告願います。 49: ◯建設局長  建設局からは2件御報告いたします。  初めに、資料1、青葉山公園(仮称)公園センターの整備に関する懇話会からの報告についてでございます。  5月の本委員会にて御報告いたしました青葉山公園(仮称)公園センターの整備に関する懇話会につきまして、今後の整備の参考とさせていただくため、さまざまな専門分野の有識者から幅広く御意見をお伺いしております。  このたび懇話会としての意見がまとまり、12月6日に懇話会の座長であります本江正茂氏により意見報告書が提出されましたので、懇話会における主な意見と今後のスケジュールについて御報告いたします。  詳しくは、建設局公園課長より御説明いたします。  次に資料2、チンパンジー屋外展示再開及び(仮称)ふれあい動物園の供用開始についてであります。  4月に発生いたしました八木山動物公園でのチンパンジーの脱走に関して、5月の本委員会にてチンパンジー屋外展示場の改修について御報告いたしましたが、改修工事が間もなく完了し、屋外展示の再開に向けためどが立ちましたので御報告いたします。  また、現在整備を進めております(仮称)ふれあい動物園につきまして、施設の概要や供用開始の予定につきまして御報告いたします。  詳しくは八木山動物公園管理課長より御説明いたします。 50: ◯建設局公園課長  それでは、青葉山公園(仮称)公園センターの整備に関する懇話会からの報告について、資料1により御説明申し上げます。  懇話会の意見につきましては、別紙、懇話会意見の概要に四つの項目に分けてまとめておりますので、項目ごとに主な意見を御説明させていただきます。  まず、エリア全体のコンセプト等についてでございます。  市民に喜ばれるという視点で、市民が日常的に楽しみ、憩いの場として利用していること、さらには市民がもてなす側として青葉山の魅力づくりにかかわっていくことが、来訪者にとっても仙台の魅力になるという御意見をいただきました。  また、青葉山・仙台城へのエントランス、博物館や国際センターなど周辺設備の連携拠点としての役割を持つこと、青葉山周辺の歴史・自然資源の魅力を引き出し、向上させることが必要であるといった意見をいただきました。  次に、機能につきましては、仙台・青葉山を知るきっかけとなる情報の発信、幅広い時間帯に対応した飲食や休憩機能の整備を御提案いただきました。さらには、体験・交流機能として、市民活動団体が来訪者へ体験プログラムを提供するなど、公園センターのサービスと市民の活動がともに円滑に行われていく仕組みが必要であり、インバウンドについては、この場所だからこそ提供できる本物の体験を用意することが必要であるとの御意見がございました。  施設については、そのデザインの考え方に関するさまざまな御意見をいただきました。この場所の藩政時代からの重層的な歴史、地形の特性、ここで展開される機能を踏まえながら、歴史的風情と豊かな自然に調和したデザインとすべきであること。また、建物と周辺空間の一体的なデザイン、大橋からの見え方、広瀬川とのつながりなど、デザインを考える上での幾つかのポイントも御指摘いただきました。  公園の運営については、地元の活動団体や周辺施設、仙台市などの青葉山公園の関係者による運営協議会によって公園をマネジメントしていくとよいといった御意見がございました。  懇話会の主な意見については以上でございます。  最後に、今後のスケジュールについてでございますが、今後は懇話会の意見も踏まえまして、公園センターの基本計画を策定してまいります。来年2月には、本常任委員会において計画案をお示しし、御意見をいただいた上で年度内の完成を予定しております。来年度には建築や外構、広場などの設計に着手し、平成32年度末の施設完成を目指してまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 51: ◯建設局管理課長  チンパンジー屋外展示再開及び(仮称)ふれあい動物園の供用開始につきまして御説明をいたします。  資料2をごらんください。  1のチンパンジーの屋外展示の再開についてですが、4月に発生したチンパンジーの脱走を受けまして、現在、脱走防止対策のための改修工事を実施しているところです。  別紙1の上空からの撮影写真に改修工事のイメージを加えた完成予想図のほうをごらんください。  工事の主な内容としましては、展示場と観覧場所の離隔距離が4メートルであったものを5メートル確保するため、離岸の一部の撤去、改修をしております。5メートルの距離をとることのできない両袖部分には、高さ、幅とも3メートルほどの強化ガラスの袖壁を設置いたします。  資料2に戻りまして、工事は今月中に完了する予定でございますが、その後、チンパンジーの施設へのならし期間が必要となりますことから、屋外展示の再開時期としましては来年の1月下旬を予定しているところでございます。  なお、チンパンジーの現在の状況ですけれども、5頭全て体調は良好な状態でございます。  続きまして、2の(仮称)ふれあい動物園の供用開始についてでございます。  身近で人とかかわりの深い動物に、触れて、感じて、学べる体験型の施設として、現在建築工事を進めているところでございます。  施設の概要につきましては別紙に平面図、それから別紙3の上空からの撮影写真を御参照の上、資料2をごらんいただきたいと思います。  施設は、ふれあい舎と飲食物販棟の2棟の建物から成っております。  ふれあい舎で展示する動物といたしましては、ヤギ、羊、ロバなどになりますけれども、新たにカピバラを導入する予定でございます。  ここで実施する内容といたしましては、動物の生態や生息環境を知り、命の大切さを学ぶ学習プログラムによる環境教育を行うほか、ふれあい体験や鳥の飛翔能力を間近で見ることのできる鳥のフリーフライトなどのイベントを行うこととしております。  もう一つの飲食物販棟につきましては、約150席のレストランに加えまして、オリジナルグッズなどの販売コーナーを併設することになっております。  次に、工事内容及び工期についてでございますが、電気、機械設備を含む建築工事につきましては、今年度内に完了する見込みとなっております。  動物柵や散策路の設置、施設周囲の舗装を行う土木工事につきましては、年度内に着手いたしまして、来年6月下旬完成の見込みでございます。  施設の供用開始の時期についてでございますが、別紙3のほうを改めてごらんいただきたいと思います。  飲食物販棟につきましては、アクセスするための散策路を整備しましてゴールデンウイークに備え、その1週間前の4月22日の土曜日に先行オープンしたいと考えております。  また、ゴールデンウイークには多くのお客様がいらっしゃいますことから、ふれあい舎の一部、トイレや授乳室などの便益施設のほうも供用いたしまして、来園者へのサービス向上を図る予定でございます。  ふれあい舎を含めた施設全体の全面供用につきましては、ヤギパドックなどの動物柵や、散策路の設置などの外構工事の完了が6月下旬となることに加えまして、施設への動物のならしの期間が必要になりますことから、7月の上旬にしたいと考えております。  以上、2点について御説明いたしましたが、できるだけ早い時期での展示再開、供用開始を目指し、お客様の安全確保を十分に図りながら取り組んでまいります。  なお、時期が確定した際には改めてお知らせをしたいと考えております。  御報告は以上でございます。 52: ◯委員長  ただいまの報告に対して質問等はございませんか。 53: ◯菊地昭一委員  私のほうから、動物公園に関連して、チンパンジーじゃない質問をさせていただきます。  (仮称)ふれあい動物園についてなんですけれども、関連して地下鉄東西線の利用客増についての質問もします。ほかのほうにも関連しますので、委員長、よろしくお願いします。  ちなみに、私ことしの10月に、2カ月前ですけれども、八木山動物公園に十数年ぶりで行きまして、電動の車椅子が導入されたというので、バリアフリーの視察に行ってまいりました。そのときに改めて動物公園を散策しながら、今説明のあった(仮称)ふれあい動物園の整備状況を見させていただいて、県産の材木を使ったすばらしい建物で大変楽しみだなという思いで見てきたんですけれども、それともう一つ、150席のレストラン、このレストランのメニューについても担当者が物すごい力を入れて、ほかにはないおいしいものを提供いたしますと、ぜひ来てくださいと。できたら行こうとは思っているんですけれども、それはそれで大変楽しみにしております。  それで、これまで地下鉄東西線が開業して1年が過ぎましたが、八木山動物公園地下鉄東西線のコラボというか、そういうので乗客増を図ったり、あるいは動物公園に来園する人の増を図ったりという、こういう連携というのはこれまでとってきたのか。とってきたとすれば、どのような取り組みをしてきたのかお伺いします。 54: ◯八木山動物公園長  東西線の利用促進のための交通局との連携企画につきましては、八木山動物公園駅にイベント案内ボードの設置を行うなどしながら、5月のゴールデンウイーク期間中3日間を初め、10月の地下鉄磁気カード廃止に合わせて企画した動物園にicsca(イクスカ)っ!!での9日間、また、12月には開業1周年の企画といたしまして、動物園に1、2の3でLet’s go!のイベントで地下鉄利用者に対する入園料の割引を行ってきたところでございます。  また、地下鉄東西線沿線にある八木山ベニーランド、うみの杜水族館、アンパンマンこどもミュージアムアンドモールに動物公園を加えた4施設に交通局も加えまして協議会をつくっており、その中でスタンプラリー等の実施を行い、地下鉄利用者と来園者の増加を図ってきたところでございます。 55: ◯菊地昭一委員  私が視察に行ったのは平日だったんですけれども、バスを連ねて来た本当ににぎやかな子供さんがいっぱいいらっしゃいましたし、あるいは高齢者の方もグループで来られて動物公園を散策したり、あとは若いカップルの方もいたりということで、平日にもかかわらず非常に大勢の方が来ていたわけですけれども、その中で、地下鉄東西線を利用して来ている人も当然いっぱいいるんですけれども、例えば高齢者のグループの人たちに対するアピールでありますとか、あるいは団体で来られる方に対するアピールでありますとか、何らかの特典を、1年過ぎて新たにこれからリニューアルする(仮称)ふれあい動物園とかなんかありますので、例えば地下鉄東西線で来た人にはおいしいレストランのメニューを1割引きにするとか、あるいは(仮称)ふれあい動物園をある一定の期間を割引するとか、要するにどうしてかといいますと、動物園に私も久しぶりで行きましたけれども、癒しの空間なんですね、動物園というのは。動物を通じて対話が弾むとか、ふだんほとんど会話のない御夫婦が行って動物園を介して対話が弾むとか、そういう効果があると園長さんもおっしゃっていました。そういう意味で確かに癒しの空間なんですよ。ですから一回来ると、リピーターをつくるのが非常に大事で、そういう意味で地下鉄東西線にも乗っていただいて、乗ってきた人に対しては何らかの特典を与えるという考え方も必要じゃないかと思うんですけれども、これはどちらの局が答弁するかわかりませんけれども、答弁お願いします。 56: ◯建設局長  今、園長のほうから、地下鉄東西線開業に合わせてさまざまな地下鉄利用の促進を図りながら、来園者の増客というところ、そういった取り組みの部分につきまして御紹介させていただきましたけれども、(仮称)ふれあい動物園の整備の部分では、やはりさらなる来園者の増を考えてございます。昨年は55万人ほど来ていただいて、50万を超えたのは本当に13年ぶりでしたか、そういう部分がありました。これもひとえに地下鉄東西線八木山動物公園駅との至近性といいますかアクセスのよさ、この部分だと思っております。そこのところには、パークアンドライド駐車場の上にてっぺんひろばという、そういった眺望のすぐれたところもございますので、まさに駅と眺望施設とあと動物公園と、この三つを最大の売りとしまして、今、委員のほうからもお話しありましたけれども、いろいろ楽しんでいただけるイベント、企画もいろいろ、東西線を使うとお得感があるような、そういったものもぜひ考えてまいりたいと思っております。 57: ◯菊地昭一委員  交通事業管理者のほうに伺います。  実は12月10日土曜日に忘年会があったものですから、私は卸町から東西線に乗るんですけれども、夕方6時ぐらいの地下鉄に乗ったんですね。満杯なんです。当然です、ページェントが始まったので。普通はあの時間帯に乗るとほとんどぱらぱらなんです。いや、本当に、これはうそでも何でもない。私よく乗るのでよくわかるんですけれども、満杯だったんです。お酒が入っていますから10時過ぎに東西線で帰ったら、帰りも満杯なんです。光のページェントで、イベントの力というのはむちゃくちゃ大きいんだなと思いました。さっき建設局長から御答弁していただいた、いろいろなイベント、仕掛けというのが地下鉄東西線の乗客増には絶対つながっていくと思うんです。そういういろいろな仕掛けをしながら、なかなか目標にすぐには到達しないにしても、ふやしていくというのは大事だなという実感なんですね。  それで伺いますけれども、例えば卸町で卸町ふれあい市というのをやっていますよね。年に2回、春と秋にやっているんですけれども、おのおの5万人くらい来場するんです。あれもよく見たら仙台市で協賛しているんですね。例えばそういうところに働きかけて、地下鉄に乗って来られた方は何らかの特典があるとか、そういう仕掛けというのはこれまで考えられたことはありますか。 58: ◯交通局営業課長  今、委員のほうからお話しのありました卸町のふれあい市や薬師堂におけるお薬師さんの手づくり市など各種イベントなどにつきましては、交通局のホームページで紹介させていただくといった取り組みを行っているところでございます。  また、特典につきましては、現在、開業1周年記念事業の一環といたしまして、東西線沿線の店舗10カ所と連携し、icscaを提示すると料金の割引やソフトドリンクのサービスを受けられるなどの取り組みを行っているところでございます。 59: ◯菊地昭一委員  今答弁していただいた、そうですね、木ノ下でもやっているんですね。八の市と通常言われている8の日にすごい店舗が出て、どのぐらい人数が集まるかはわかりませんが、あそこの車が渋滞するぐらいの市のにぎわいになっているんですね。ですから、ホームページでいろいろなものを知らせるというのも大事なんですけれども、やっぱり実際に地下鉄に乗っていくと何らかの特典があるというのは全然違うと思うんですね。その中で主催者側、卸町センター側も恐らく得すると思うんです、入場者がふえれば。逆に、地下鉄に乗ってもらえば市もそれなりのメリットがあるので、お互いウイン・ウインの関係でできるように積極的に主催者が働きかけていくことが大事かなと思うんですけれども、この辺についてはこれからの取り組みということでぜひ力を入れてやっていただければ少しでも、私が言っているのは東西線に乗っていただくための考え方ですので、ぜひ交通事業管理者、努力をしていただければと思いますので、答弁があればいただきます。 60: ◯交通事業管理者  地下鉄東西線につきましては、もちろん週に4日、5日乗っていただく通勤通学というのが利用者増のベースになりますけれども、南北線に比べますと沿線でのさまざまな施設、あるいはイベントとの連携という中での利用者増が大きいような状況になってございます。  今までも沿線の施設とさまざま連携をさせていただいておりますけれども、さらに新たな施設も出てまいりますし、イベント等がさまざま展開されるように、我々もそしてイベントにかかわる関係局のほうでもアンテナを高くして連携しながら進めていきたいと思いますし、そのとき何らかの目に見えるメリットがあれば一番いいというふうには思いますので、工夫してまいりたいと思っております。 61: ◯岡本あき子委員  私から青葉山公園と、(仮称)ふれあい動物園も後でちょっとだけお聞きしたいと思います。  青葉山公園の件、本会議でも質疑があったと思います。  まず、公園のコンセプトについてなんですが、市民に喜ばれる視点というのはまさにそのとおりだと思います。ロケーションを考えたときに、ここは住宅地ではない、ほとんど近隣に住んでいる方がいないということを考えると、多分仙台市民が日常にそこで親しむというよりは、誰か来たときとかにここに連れていきたいと思わせる、そういう意味で言う誇れる施設というのが非常に大きな価値になるのかなと。犬の散策とかウオーキングとか、そういう方もいらっしゃるとは思いますけれども、やはり青葉城址の麓にあり、史跡の指定も受けているエリアも持っているということを考えると、外から来た人に、仙台にはこの公園があるよ、ここに行くと楽しめるよ、いい体験ができるよ、そういう部分が非常に大きな価値を持つんだと思うんですけれども、その点についてまず確認をさせていただきたいと思います。お答えできますか。  今までの一連の資料を見ていると、市民が日常的に楽しむというほうが先に来ている気がするんですが、ロケーションを考えるとそうではなくて、やはり国際センターの隣にある、青葉城址の麓にある、今まで外から人が来たときに仙台市民が連れていけるところがなかなかないよという御批判も多くあるというのを考えると、仙台市民が外の人たちに対して誇れる場所になるというのは非常に価値があるんじゃないかと思うんですが、その認識が違っていますよというんであれば話の展開が変わっていきますので、お答えください。 62: ◯建設局公園課長  青葉山公園のそもそものコンセプトでございますけれども、大変失礼いたしました。私の説明の中で、市民に喜んでいただけるというところを少し強調し過ぎたかもしれませんけれども、当然青葉山公園、全市民が誇りを持つようなところでございます。歴史性も非常にございますし、仙台を代表する公園でございますので、やはり観光客に限らず外から来られた方、そこに国際センターなどもございます。コンベンションを利用される方にも仙台市民として誇れるような公園にしていくという認識は、当然私どもまず第一として持ってございます。 63: ◯岡本あき子委員  その点、共通しているという前提で進ませていただきますけれども、公園センターの話で、議会でもございましたが、私たちの会派でも何名か聞いていますけれども、片倉小十郎の屋敷跡に建てる公園センターで、御意見の中に、忠実に復元することはできないので、誤解を招くような、要は建物を建てちゃいけないような、ちょっと否定的に受けとめられるような御意見が載っていたかと思います。私からすると、いやこれは逆じゃないのかなと。忠実に再現できないというのは重々承知です。ただ、ここに片倉小十郎の屋敷跡があったということ、それから国際センターの隣にある、あるいは青葉城址の麓にある家臣の屋敷跡の土地であるということを考えると、やはり武家屋敷というか、当時をしのばせるデザインがあるということで、仙台市民が外から来た方々に、ここは三の丸だったんだ、それから当時の家臣の屋敷跡で伊達藩政時代の非常に貴重な場所なんだという付加価値をつけられると思うんですが、そこら辺の認識というのは御当局はどう受けとめているんでしょうか。 64: ◯建設局公園課長  委員御指摘のように、片倉小十郎屋敷跡というのを代表といたしまして、従来から武家屋敷があったエリアでございます。やはりそこでしか持ち得ない本物の価値というものがあると思います。ですので、私どもとしても武家屋敷の復元には、やはり今の史料の状況ですとか、あるいは公園センターの機能からして復元という形は難しいかと思いますけれども、歴史性に配慮したデザインというのは当然考慮していかなければいけないと考えています。 65: ◯岡本あき子委員  今の御答弁を伺いましたので、期待をしたいと思います。  今、真田丸が非常に視聴率も高く、皆さんに評判で、そこにも伊達政宗がかかわっていた、しかも片倉小十郎がかかわっていた、そういうのも全国のドラマの中で流れているということも踏まれると、仙台市民が外から来た方々にこの場所どうぞという意味でいくと、やはり伊達政宗のゆかりという部分が非常に大きいという部分はぜひ受けとめた上で、公園センターの整備、それから公園自体の整備を進めていただきたいと思います。  あと、(仮称)ふれあい動物園のところもちょっとだけお聞かせいただきたいと思います。チンパンジーが健康だということで安心をいたしました。  ふれあい舎のところで、私も結構動物園が好きで、ほかのところものぞかせていただいておりますけれども、展示物にオウム、それから実施内容に鳥のフリーフライトというのがありました。札幌市ではタカのフライト体験ということで、実際に腕にとまらせてもらえる、そういう体験に行列ができるくらいの非常に人気のメニューがあります。先ほどの説明だと、フリーフライトの様子を見るにとどまるのかなと思うんですが、できれば、実際にじかに、それから来た人自身が体験という形ができるところに配慮していただきたいと思うので、そのメニューの中身を確認させていただくのと。  一方で鳥インフルエンザというのが今まさに話題になっていて、残念ながら名古屋市の東山動物園で休園という事態に追い込まれています。すぐさま解決できる状態ではないということもわかります。だからといって名古屋だけの話ではないと思いますので、これは野鳥ではないのでそういう点は別かもしれませんけれども、今現在、鳥インフルエンザに対する予防という部分で、どういう点に気をつけていらっしゃるのかも含めて2点お伺いします。 66: ◯八木山動物公園長  まず、フリーフライトにつきましては、現在うちの職員が那須どうぶつ王国等で研修を受けて、実際イベント等で使えるように日々訓練を行っております。そういう中で、職員の技量の中でまずフリーフライトをやろうということを考えていまして、お客様への体験はまた次のステップということになろうかと思いますし、現時点ではそこまでまだやり切れていない部分もありますので、そんな形でまずフリーフライトを行うこととしております。  それから、鳥インフルエンザの関係でございますが、実は最初に秋田市の大森山動物公園で発症しました。我々としては同じ仲間の動物園での発症ですのですごく危機感を持っておりまして、我々動物園ではマニュアルをつくっております。隣県で発生した場合、それから県内で発生した場合ということで、ランク、レベルを決めていまして、そういう中で、現在、県内でも発生しておりますので、レベル4ということで、対応といたしましては、当然飼育員の消毒はもとより、あと消毒液を入り口に置いてお客様にも踏んでいただいて来園していただいているということで、あと鳥類につきましても、特に野外といいますか、野鳥は当然水があるところに来ますので、そういうところの鳥につきましては別な場所に移すなどして、できるだけ感染源を防止しまして現在対応しているところでございます。 67: ◯岡本あき子委員  地下鉄が開業して1年で、来園者もふえて非常に順調に取り組みを進めている動物園ですので、鳥インフルエンザ、今、全国的にも心配事ですので、慎重に慎重を期して、来園者ももちろんですけれども、特に日常的にお世話をしている飼育員、それから関係職員にも非常に影響がありますので、予防にはさらに万全を期していただきたいと思います。  あと1点、これも前、本委員会で聞きました。レストランをつくりますということと、あと本会議で同僚議員から、てっぺんひろばでも飲食ができるようにというリクエストもありました。そういう意味で、上野動物園ではアルコールを出していますよという話をさせていただきました。家族で来たときに親御さんがちょっとアルコールも飲みながら、そうすると、どう考えても地下鉄を使わざるを得なくなるということも含めて、そういう点を踏まえてサービスメニューにしてはということも前に提案をさせていただいたんですが、そういう検討はされているのか確認をさせてください。 68: ◯八木山動物公園長  新しいレストランにつきましては、これまでも森の食堂の中では麺類とか丼類を中心に行ってきておりました。そうしたことの中で、より食も楽しんでいただきながら動物園に来ていただきたいということで、ピザやそういう新たなメニューも考えておりますし、ドリンクについてもそうした中で検討しておりますので、またメニュー等が決まりましたら御説明させていただきたいと思います。 69: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 70: ◯委員長  なければ、次に交通局より報告願います。 71: ◯交通事業管理者  最初に、口頭による報告になりますが、東北運輸局からの警告書の受理についてでございます。  初めに、警告書を交付されるに至る事案を発生させたことにつきまして、市民の皆様、そして市議会の皆様に深くおわび申し上げます。まことに申しわけございませんでした。  この間の経緯でございますが、10月18日夜、宮城交通株式会社に委託をしている東仙台営業所に所属する路線バスが回送中に物損事故を起こしました。原因はスマートフォン用ゲームアプリ、ポケモンGOを運転中に操作していたことによる前方不注意でございます。  さらに、10月23日夜、川内営業所所属の路線バスが回送中に交差点を右折する際、横断歩道付近を歩行していた大学生と衝突し、重傷を負わせる事故を惹起いたしました。  これら2件の事故を踏まえ、東北運輸局宮城運輸支局が11月24日に東仙台営業所、12月1日に川内営業所にそれぞれ立ち入り監査を実施し、その結果、道路運送法及び関係法令に違反する事実が認められ、去る12月14日に東北運輸局長より警告書が交付されたものでございます。  東仙台営業所を受託する宮城交通におきましては、事故発生後、携帯電話、スマートフォンを車内に持ち込む際には必ず電源を切るよう、その取り扱いを徹底しており、現在、再発防止に向けたさらなる取り組みを取りまとめているところでございますが、私ども交通局といたしまして同社に対し、今後文書をもって厳重注意を行い、再発防止の徹底を改めて強く求めることとしております。  また、川内営業所に関しましては、乗務員を対象とした指導教育の実施状況について、乗務員の理解度の確認が十分でないと指摘されたものでございまして、現在、研修のあり方につき見直しを進めているところでございます。  今後は、今回の警告書を重く受けとめまして、委託事業者を含め組織一丸となって再発防止に取り組み、市民の皆様の信頼回復に取り組んでまいる所存でございます。  続きまして、地下鉄東西線駅換気塔広告の募集についてでございます。  地下鉄換気塔の外壁に掲出する換気塔広告は、これまで南北線では実施しておりましたが、新年度から東西線にも導入することといたしまして、その募集手続に入っております。  その全体スケジュールなどにつきまして、資料3に基づき総務部経営企画課長より御説明をいたします。  次に、仙台市自動車運送事業経営改善計画(中間案)の策定とパブリックコメントの実施についてでございます。  現在、策定作業を進めておりますバス事業の経営改善計画に関しまして、前回の当委員会に御報告を申し上げました骨子に基づき、今般、中間案を取りまとめました。  その内容と今後予定するパブリックコメントの概略につきまして、資料4に基づき、同じく経営企画課長から御説明を申し上げます。  最後に、市バスダイヤ改正の概要についてでございます。
     明年4月に実施を予定するバスダイヤの改正に関し、その基本的な考え方や路線、系統の改廃につきまして御報告を申し上げます。  なお、いわゆるバス路線再編地区についてでございますが、本会議でも御答弁を申し上げましたとおり、仙台駅前行き直行便の再設定や増便といった御要望にお応えすることは困難であるとの判断から、明年のダイヤ改正におきましては、原則として現状を維持することとしたところでございます。  また、これも本会議で御答弁申し上げましたが、事業量に大きな変動を及ぼさないという範囲において、周辺部と東西線駅を結ぶ便と、東西線駅と仙台市駅前方面を結ぶ便の一部を連結し、時間は要しますが、乗りかえなしで周辺部から市中心部に入ることができる直通便をふやす方向で、今後、具体の検討を進めてまいりたいと考えております。  本日は、私どもの検討作業の基礎といたしました乗車実績に関するデータも添えてございますので、この別添資料も含め、明年4月に実施する予定のダイヤ改正の概要につきまして、資料5に基づき輸送課長より御説明を申し上げます。  私からは以上でございます。 72: ◯交通局経営企画課長  地下鉄東西線の換気塔外壁に設置する広告、いわゆる換気塔広告の募集につきまして、資料3により御説明申し上げます。  換気塔広告につきまして、平成10年度より地下鉄南北線仙台駅で運用を開始し、その後、広告料の増収を図りますため、平成24年度から掲出場所を拡大いたしまして、現在、南北線の6駅9カ所において運用を行ってございますが、このたび東西線の換気塔についても導入を行うことといたしました。  まず、1の対象とする換気塔でございますが、屋外広告物条例で広告の掲出が認められている区域に立地する表に掲げた7駅8カ所としてございます。  資料には、例としまして薬師堂駅並びに卸町駅の換気塔を掲載しております。  次に2、募集対象でございますが、地下鉄東西線駅舎の内照広告等を取り扱う指定広告取次人14社といたしております。  3として、今後のスケジュールでございますが、既に今月1日には指定広告取次人に対する説明会を開催し、募集を開始しておりまして、22日までに広告枠の設置位置やサイズ等の規格のほか、施工方法に関する企画書を提出してもらい、屋外広告物条例との適合や施設への影響等を確認する一次審査を行うこととしております。  明年1月20日以降、一次審査を通ったものについて年間広告料を提案していただきまして、各換気塔の近隣の屋外看板価格等を参考に設定する最低制限価格を上回り、かつ最も高額であったものの提案を採用いたします。  その後、採用された提案につきまして、実際に掲出する広告のデザインの審査等を進め、4月1日から運用を開始してまいりたいと考えております。  資料3につきましては以上でございます。  続きまして、仙台市自動車運送事業経営改善計画〔平成29年度~平成33年度〕(中間案)の策定とパブリックコメントの実施につきまして御説明を申し上げます。  お手元の資料4の別紙1、仙台市自動車運送事業経営改善計画(中間案)の概要をごらんください。  これは新たな計画の概要をまとめたものでございまして、本日はこの概要版を用いて御説明させていただきます。  なお、先月の当委員会での御説明と重複するところにつきましては、本日はポイントを絞って説明させていただきます。  初めに、I、市営バス事業の現状と課題でございます。  図1のグラフでもお示ししておりますように、近年、市営バス事業では走行キロ当たりの乗車料収入の減少、すなわち運行効率の悪化が続いておりまして、これまで経営改善に向けて経費削減を主としたさまざまな取り組みを進めてきたものの、経営状況をあらわす各種数値は悪化の一途をたどってございます。例えば平成27年度決算では、赤字額が単年度で約5億円となったほか、営業収益に対する資金不足額の割合を示す資金不足比率は、会計制度改正に伴う猶予措置を考慮しない場合で6.6%となりました。現状のままでは、ここ数年のうちに資金不足比率が、国から経営健全化団体とされる20%を超えるおそれが生じております。  次に、このような状況にある市営バス事業を取り巻く環境と課題でございます。  本市では既に生産年齢人口の減少が始まっていることなどから、路線バスの利用の中核をなす通勤通学需要は、今後確実に縮小していくものと見込まれます。一方で、サービスの質的向上や本市の交通体系の変化への対応など、さまざまな社会的要請はむしろ強まっております。  また、他事業者と比較いたしますと、図3のグラフ、こちらは走行キロ1キロメートル当たりの営業収益と営業費用について、仙台市営バスと他の指定都市の公営バスのうち事業規模が小さい北九州市を除く6都市の平均等を比較したものでございますが、ほかの指定都市の平均では費用と収益がほぼ均衡しているのに対して、本市においては収益が費用の3分の2程度しかなく、収支構造のバランスを大きく欠いている状態となっております。これをいかにして改善させていくかが今後の本市バス事業における経営上の重要な課題でございます。  続きまして、これらを踏まえた新たな計画策定の趣旨や目標などを資料下段の左側、計画のポイントで御説明いたします。  計画策定の趣旨といたしましては、今後、経営環境がさらに悪化していくことが見込まれる状況下におきましても経営の持続性を確保していくため、次の二つの方向性に基づき、実効性のある取り組みを進めていくことを目指すものでございます。  一つ目は、お客様サービスの向上でございます。安全運行はもちろんのこと、安心かつ快適なサービス提供により、お客様からの信頼性の向上を目指すものでございます。  二つ目は、安定的なサービス提供に向けた経営体質の構築でございます。増客・増収や経費削減に取り組むとともに、事業の一層の効率化を図ることにより、安定的で持続可能な経営体質の構築を目指すものでございます。  計画期間は平成29年度から平成33年度までの5カ年間とし、計画の目標として次の2点を設定いたしたいと考えております。  まず第1に、平均乗車密度の向上でございます。平均乗車密度はバスの運行効率を示す指標の一つでございますが、この向上を目指してまいります。  第2に、資金不足比率の抑制及び資金収支の均衡でございます。経営健全化団体となることのないよう、現行計画と同様に資金不足比率を20%未満に抑制することに加え、計画期間以降においても安定的な経営を持続できるよう、新たな計画では期間中に資金収支を均衡させることを目指してまいります。  これらの目標達成に向けましては、本計画では三つの重点方針を定めて取り組みを進めてまいります。  一つ目は、需要の動向を捉えた効果的な運行でございます。本市バス事業におきましては、事業の効率性、採算性の向上が急務でございますので、減便等により利用状況に応じた運行の効率化を図ってまいりたいと考えております。あわせて新たな需要も見定めながら、採算面においても効果的な運行経路などの調査、研究を進めてまいります。  二つ目は、地下鉄との連携の強化でございます。本市においてバスと地下鉄という二つの公共交通機関を組み合わせてより便利に御利用いただけるよう努めることが、その双方を預かる私ども交通局に課された責務であるとの認識のもと、その実現に向けた取り組みを進めるものでございます。  三つ目は、次世代の職員の育成と技術の確実な継承でございます。バス事業を将来にわたり安定的に維持していくためには、乗務員等の育成や運行に必要なノウハウの確実な継承が不可欠であるとの認識から、乗務員の確保や人材育成に引き続き注力するものでございます。  続きまして、III、計画体系(個別計画取組項目)をごらんください。  先ほど計画策定の趣旨において申し述べました二つの方向性を柱とし、それぞれについて計画の目標達成に向けた具体的な取り組みを掲げております。バス待ち環境の向上や接遇教育の充実による接客サービスの向上など、継続的に取り組んでいるものもございますが、このたび新たに、さきに御説明申し上げた課題認識を踏まえ、増客・増収に向けた取り組みとして運賃制度及び運賃水準の検討など、また、効率的経営に向けた取り組みとして利用状況に応じた運行の効率化などを掲げました。  なお、それぞれの詳細は資料の別紙2、計画の全体版の11ページ以降にございますので、後ほど御高覧いただければと存じます。  それでは、資料4の1枚目、2、パブリックコメントについてをごらんください。  この中間案につきましてはパブリックコメントを予定しております。実施期間は、今月21日から年明け1月20日までの1カ月間でございます。資料は、配布場所にお示しした場所に準備するほか、本局のホームページにも掲載いたしまして、市民の皆様から幅広く御意見を頂戴したいと考えております。  今後の予定でございますが、パブリックコメントの状況等を来年2月の当委員会にて御報告いたしました後、年度内には新たな計画として決定したいと考えてございます。  説明は以上です。 73: ◯輸送課長  明年4月に実施を予定するバスダイヤ改正の概要につきまして、資料5により御説明を申し上げます。  初めに1、ダイヤ改正の基本的な考え方でございます。  まず1点目として、定時性の向上でございます。各停留所に提示しておりますバスの時刻表につきましては、例えば交通事情がよい場合でありましてもこれより早くバスが通過することがないよう、実際よりも早目の時刻を表示しております。そのため常に時刻表よりおくれてバスが到着するということになるわけですが、このおくれがなるべく小さくなりますよう、各路線の実態に合わせて所要の調整を行います。  2点目としては、震災遺構への延長等でございます。震災遺構として活用される旧荒浜小学校まで路線を延長し、また震災後に休止した路線の廃止等を行います。  3点目としては、特定施設利用者向け路線等の一部廃止でございます。運行効率を向上させるため、特定の施設を利用される皆様に向けた路線などのうち、明らかに利用が少ないものについて廃止等を行います。  以上、2点目と3点目につきましては、2、路線・系統の変更並びに廃止の中で詳しく御説明を申し上げます。  なお、いわゆるバス路線再編地区についてでございますが、ここで別添資料をごらんください。  この資料は、1、調査手法に記載しておりますとおり、再編路線につきまして、バスに搭載した機器によって記録した停留所ごとの乗車人員をもとにバス車内の人数の変動等を把握、集計したものでございます。1枚目が全体を総括したもの、2枚目以降が本年10月分の乗車実績に関し、各系統ごと、上り下り、時間帯のデータを整理したものとなっております。  初めに、系統ごとの資料、A4横の細かい表について御説明いたします。  まず、最大車内人数という項目がございます。これは1運行の中でバスの車内に最大で何人のお客様が乗っていたかというという利用状況のピークをあらわす指標でございます。この最大車内人数につきまして4月、7月、10月の平均をそれぞれ記載しておりまして、このうち10月分については時間帯別の数値を載せてございます。また、表の右側には平均乗車密度という項目がございまして、これは始発から終点までをならすと平均何人の乗車があったかという平均をあらわす指標でございます。  以上、この表は、ピーク時の値と平均値によって各系統の乗車実績を比較するというつくりとなってございます。  それでは、表の一番上の段にある308系統を使ってこの資料の見方を御説明いたします。  一番左側の対象図面の欄に、東(基本)と記載してございます。これはお手元にお配りをしております路線図のうちオレンジ色の東版、こちらの中ページにございますけれども、中をあけていただきまして、東版の基本系統のほうを御参照いただくという意味でございます。  実際に路線図をお開きいただきまして、上下にある地図のうち上が基本系統、下が特殊系統でございまして、このうち基本系統の中央付近、卸町のあたりに緑色に白抜きで308と記載された緑色の線で示されている系統がございますが、これが308系統ということでございます。  表に戻っていただきまして、この308系統を横に見ていきますと、起点が霞の目営業所前、経由地は新寺通の卸町駅、志波町で、終点が交通局東北大学病院前となります。系統キロは8.9キロ、平日便数は34便でございます。月別の車内最大人数の平均は、4月が23.4人、7月が24人、10月が23.3人となっております。  さらに、このうち10月分を時間帯別に見ていきますと、朝ラッシュの7時台と8時台では、最大車内人数のピークがそれぞれ43.3人、37.9人となっておりまして、私どもが使用しております大型バスの平均定員が75.2人、座席数の平均が28.5席でございますので、さらに30人程度は御乗車いただけますが、座席は満席で、10人以上の方がお立ちになっているといった利用状況であるということがわかります。これが午前11時以降になりますと、最大車内人数が平均座席数の28.5席を下回ってまいりますので、座席には常に空きがある状況ということになります。  こういった利用状況をならした平均乗車密度が一番右端でございまして、この308系統では10.9人、本市を除く政令市平均の12.9人は下回っておりますが、本市全体の平均である9.5人よりは大きな数値となっております。  なお、時間帯別のデータには空欄がございますが、これはバスを運行していない時間帯となります。ただ、この表では、系統ごとに細かくデータを載せておりますので、実際の運行状況ということになりますと、複数の系統を合わせてごらんいただく必要があるものもございます。  例えば真ん中より少し下のあたりに紺色の20番と黄色の21番がございます。これはいずれも荒井駅から南長沼までを運行するものでございますが、農業園芸センターの営業時間によってここを経由する、経由しないの二つのケースがあり、これを別々の系統として取り扱っているものでございます。実際の運行としてはこの二つを合わせて見る必要があるということでございます。ちなみにこの系統におきましては、朝ラッシュの7時台でも最大車内人数が6.9人、他の時間帯では5人を下回っており、1人を下回る時間帯では利用者がゼロという便が存在することを示しております。  以上、その他の系統につきましては、別添資料2枚目にございます資料の見方などを参照していただきながら後ほど御高覧いただければと存じます。  それでは、別添資料1ページにお戻りください。  ただいま御説明を申し上げました再編系統ごとの乗車実績を2のところで総括的にまとめてございます。  まず、(1)最大車内人数の推移でございますが、4月から10月までの数値の動きを見ますと、8月は夏休みやお盆の影響によって利用が少なくなっておりますが、これを除けば特に大きな変動は見られなかったところでございます。最大車内人数が平均座席数である28.5を下回る、すなわち常に座席に空きのある便の割合は全体の8割を超えております。また、最大車内人数が10人未満という極めて利用の少ない便も約半数に上ってございます。表の右端の最大値でも、4月を除けば60人未満ということですので、バスの定員75.2人に比べればまだ余裕があるという状況でございます。  次に、(2)として本年10月における再編系統と非再編系統の比較です。  まず1)、最大車内人数の比較でございますが、平均座席数28.5人を下回る便、利用が極めて少ない10人未満の便、いずれも再編系統のほうが非再編系統に比べ高い比率となっており、とりわけ10人未満の便が占める割合は、再編系統では46%、非再編系統の18%の2.5倍という高い値となっております。  次に2)、平均乗車密度の比較です。ここにおきましても仙台市を除く政令市平均12.8人、仙台市平均9.5人を下回る割合は、いずれも非再編系統に比べ再編系統のほうが高くなっております。  (3)として、再編地区を運行する連結便の利用状況をお示ししています。ここで言う連結便とは、バス路線再編に関する市民説明会における、市中心部に乗りかえなしで向かうことのできる便を運行してほしいという御要望を受けまして、周辺地域から東西線駅に向かう便と東西線駅から仙台駅方面へ向かう便とを連結し、設定した便のことです。上が上り便、下が下り便ですが、いずれも東西線結節駅における乗降が最も多くなっており、バスと地下鉄とを乗り継ぐという乗車習慣が相当程度定着していることがうかがえます。  東西線駅を経由しない便を設定することは、こうした乗車実態を踏まえましても難しいものと考えております。  以上、駆け足でごらんをいただきましたが、この間、私どもが収集、分析をいたしました路線再編地区における乗車実績を踏まえますと、増便や直行便の再設定といった御要望は頂戴しておりますものの、それを支えるに足る需要は見込めないものと考えておりまして、明年実施するダイヤ改正におきましては、先ほど交通事業管理者が申し上げましたように、路線再編地区に関しては原則として現状を維持する、このような取り扱いとしたところでございます。  2、路線・系統の変更並びに廃止についてでございます。  まず、(1)変更でございます。ここからは1枚めくっていただきまして、附属の図をごらんいただきたいと思います。  最初は深沼線、図1でございます。深沼線におきましては、震災遺構として活用される旧荒浜小学校前まで赤線の部分を延長いたします。  次に、折立・茂庭台線です。図2でございます。折立・茂庭台線におきまして、復興公営住宅にお住まいの皆様の利便性を考慮し、茂庭台一丁目南まで赤線の部分を延長いたします。なお、これは仙台駅前を午前9時以降に出発する下り便についてのみの対応でございます。  次に、北山・子平町線、ページをめくっていただき、図3でございます。  北山・子平町線におきましては、地下鉄南北線北仙台駅と東西線川内駅を結ぶ系統に関し、運行効率を向上させるため、最終便にのみ東北福祉大前どまりとする短縮系統を設定いたします。  次に井土浜線、図4です。井土浜線におきまして、市立病院から東西線荒井駅に向かう系統に関しまして、市立病院の営業時間外について長町営業所始発とするものです。  次に、(2)廃止でございます。  初めに、蒲生線、深沼線、井土浜線、ページをめくっていただき図5でございます。  蒲生線、深沼線、井土浜線に関し、震災以降、休止をしておりました赤の点線部分につきまして、当面運行の見通しが立たないことから、国の指導を踏まえ廃止の手続を行うものです。  最後に、工学部・宮教大線、図6です。  工学部・宮教大線に関し、特定の施設の利用者向けで運行しておりました赤の点線部分につきまして、利用が極めて少ないため廃止をするものです。  明年4月には、ただいま御説明申し上げました内容を旨とするダイヤ改正を実施いたしまして、着実な運行効率の向上を図ってまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 74: ◯委員長  ただいまの報告に対して質問等はございませんか。 75: ◯佐々木心委員  交通局、いろいろ御報告いただきました。  まず私は、指摘せざるを得ないのが、口頭での説明でありましたが、東北運輸局に関連して数点質問してまいりたいと思います。  今回の事故、交通事業管理者のほうからるる御説明いいただきましたが、今回、警告を受けたことによって、実際事業としてどういう弊害が起きているのか、まずお伺いしたいと思います。 76: ◯交通局業務課長  今回の警告書交付に当たりまして、事業そのものに影響はございません。 77: ◯佐々木心委員  実際、事業に支障は受けていないという御答弁いただいたんですが、これは何もなければいいというわけではないというのは重々、まずここを注意しておきたいというところがございます。  私も実はもともと車屋さんなので、運輸局で整備工場とか指定登録すると、禁止を受けてしまうと大変業務に支障が起きてしまうので、まずはこの点について注意をしておきたいというふうに思っております。  3件とも内容が全部、携帯を使っての事故という認識なんですが、東北福祉大の事故は違いますね、よそ見ですね。いずれにしても、そもそも業務するのに当たって、なぜドライバーが携帯を持っていかなければいけないのかということを伺いたいと思います。 78: ◯交通局業務課長  委員御指摘の件でございますけれども、携帯電話、これは緊急時の対応でございまして、事故が起きた場合、被害者の救済という観点で、現場から119番通報をすることでの使用ということで携帯電話の携行を認めているところでございます。 79: ◯佐々木心委員  基本110番、もしくは119番ということと、あと当然営業所のほうにも連絡するということであるとは思うんですけれども、営業所にはどういった手段で連絡しているのか。  あともう1点、そもそも携帯を持ち込んでいるのは私物なのか、それとも借りているものなのかということも含めて教えていただければと思います。 80: ◯交通局業務課長  営業所との連絡手段でございますけれども、通常は、全車両に無線機がついてございますので、無線機での交信を基本にしてございます。  緊急時の対応での携帯、スマートフォンも含めてですけれども、これにつきましては乗務員個人の携帯電話、スマートフォンの使用ということになってございます。 81: ◯佐々木心委員  スマートフォンあるいは個人の携帯を使う目的としては110番か119番、この二つだけということですよね。営業所については無線でやりとりをするということなんですね。  事故が起きたときに110番。ドライバーが事故を起こして、しかも人身事故、冷静に連絡ってできるのかな。研修をしているということだったんですけれども、その辺について研修の中身が若干プアだったのかなというふうにも思いますので、その辺どのようになっているのかを教えていただければと思います。 82: ◯交通局業務課長  研修の中身ということでございますけれども、常日ごろ事故防止に向けた研修など、あと接遇、接客研修など、そういった場におきまして事故の後の対応、これはバス運転手の責務といいますか義務でございますので、しっかり対応するようにという指導を行っているというところでございます。
    83: ◯佐々木心委員  ちょっとまた話が戻るのかもしれませんが、そもそもポケモンGOについては10月18日でよろしいんですよね。そこから我々に、こういった案件が起こりましたよという報告が1カ月以上おくれているんですよね。それまでどういう対応をして、なぜ1カ月もおくれたのかというのも含めて教えていただければと思います。 84: ◯交通局業務課長  報告がおくれた件でございますが、事故発生直後に受けた事故報告ではポケモンGOを操作しての事故であるという情報はなく、また、前方不注意による物損事故ということでした。けが人もなかったということでございます。運輸局への報告事案には合致しないということで報告は行わなかったということでございます。  その後の報告で、スマートフォンを操作しての事故ということが宮城交通のほうからございまして、この段階でもまだポケモンGOの操作による事故という報告ではございませんでした。  その後、11月11日でございますが、他事業者、これは京阪バスなんですけれども、京阪バスにおいてバス運転中にスマートフォンでポケモンGOを操作していたということが新聞報道でなされました。  また、11月14日でございますけれども、外部からの指摘を受けたことで、改めて同日中に事故原因を確認したところ、このたびの事故がポケモンGOを操作しての事故ということであったことで、運輸局の宮城運輸支局のほうに一報をしたというところでございます。その後16日、同支局へ文書で正式に報告を行ったところでございまして、その報告後、運輸支局のほうで監査を行うことになりまして、その監査を行うのに合わせて公表と、記者発表という段階になったというところでございます。 85: ◯佐々木心委員  報告がおくれたこと等々いろいろ説明いただきましたが、さんざんポケモンGOという言葉が出ているんですけれども、ゲームのアプリですよね。正直、要はポケモンGOじゃなくてもいいんですけれども、結局業務中に遊んでいるんですよね。今回はポケモンGOだったんですけれども、そういったことに対して交通事業管理者なり上司はどのような指導を行っているのかという。今回はたまたまポケモンGOだったんですけれども、そういうことが出る前にどういうふうな指導改善とかそういったのを行っているのか伺いたいと思います。 86: ◯交通局業務課長  バス車内での携帯電話、スマートフォンの取り扱いにつきまして、交通局では携行は認めておりますが、電源を切るということで命令をしております。  今回、事故を起こしましたのが宮城交通でございまして、宮城交通では事故の前はマナーモードにして携行することを認めていましたので、こういう事故につながったというところでございます。 87: ◯佐々木心委員  マナーモードにしているというのも初めて今聞いたんですけれども、いずれにしてもそもそも携帯をドライバーが持っていくからこういうことになってしまうんですよね。当然ドライバーもしくは車両全部に携帯を置くということでは費用負担等々かかるというのは重々承知なんですけれども、もともと連絡するところが110番、119番、いずれにしても大事な連絡なんですけれども、それを個人のものでやるということに対して若干の疑問というか、そのぐらい何とかならないのなという思いがあるんですけれども、これについてはどのように考えるのか教えてください。 88: ◯交通局業務課長  今、委員も御指摘あったとおり、やっぱり初期費用、維持費用、こちらが多額な費用が必要だということになりますことから、現在の私どもの経営状況からは大変厳しく困難だというところでございまして、乗務員個人の携帯、スマホを活用するというところで今やっております。 89: ◯佐々木心委員  本当に一気に全部ということは難しいのかもしれませんが、ドライバーに配付できるような取り組みも含めてお願いをしたいなと思います。  何より、ドライバーが仙台市の場合不足しているという問題があるので、そういった中で、多分該当の人たちは配置がえされて、またドライバーが減っているというふうにも認識するんですけれども、その辺についてはどのように考えているのか。交通事業管理者が首を横に振っていますけれども、どういうふうになっているのかちょっと教えていただければ。お願いします。 90: ◯交通局業務課長  委託事業所の運転手は、事業経営上は必要な運転手ということになりますので、やはりこういったことでドライバーが少なくなるということは大変遺憾なことでございますので、私どもも委託事業者含め一丸となって、携帯電話の使用については行わないということの徹底と、あと委託事業者へは厳しくこういったことが二度と再発しないように指導を行ってまいりたいと考えているところです。 91: ◯佐々木心委員  では、最後になりますが、委託業者も含め、交通事業管理者からも周知徹底して対応にこれから努めるということでありますが、交通事業管理者の思いが本当に職員全員まで落とし込めていないんじゃないかというふうには思うので、本当にこういったことを契機に交通事業管理者にはどのような取り組みをもう一度するのか、交通事業管理者から御答弁をいただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 92: ◯交通事業管理者  市民を安全に輸送することが責務であります交通事業として、市民を傷つけることがあったということは今回極めて残念といいますか、申しわけなく思っております。  また、携帯を操作するというのは、プロのドライバーとしてあるまじきことでございますので、こんなことがあってはならないという強い決意で、今後ドライブレコーダーを活用した対策ですとか組織を挙げて取り組んで、二度とこのようなことが起こらないように、私も先頭に立って取り組みたいと思います。 93: ◯佐々木心委員  特に答弁は求めませんが、二度とということを交通事業管理者が言っております。別件ではありますけれども、いじめ問題も二度とこういうことがないようにということを大体御答弁でいただくんですが、ぜひに本当にこういうことがないように、特に人身事故、また物損でもこういうことがないように周知徹底していただいて、交通事業管理者の思いを全スタッフに伝えていただいてよりよい対応をしていただくことを切にお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございます。 94: ◯石川建治委員  私からも事故の問題と、それから経営改善計画の中間案について質疑をさせていただきます。先ほどの八木山動物公園の質疑とは打って変わって非常に重い議論をしなければならないのかなというふうに思っていまして、交通局の応援団を自負している私にとっては非常にじくじたる思いでこの場に臨んでおります。  先ほどの佐々木委員と重複する質問も用意していましたので、その点については省いていきたいと思いますが、新たな、聞いた上でのお話もお聞きしたいと思います。  一つは2件の事故についてです。  まず、10月18日の物損事故についてでございますが、スマートフォンでゲームをして事故を起こしたということでございまして、最初に聞いたときは非常に耳を疑いまして、こんなことがあるのかというふうに思いまして、現在、きょうも報告がありましたけれども、経営改善計画の中間案をつくっている、そして去年の12月の地下鉄東西線の開業に伴う路線の大幅な再編を行って、市民の目、利用者の目も非常に厳しくなっている、こういった状況の中で起きた2件の事故ということでございますから、そういった面ではまことに残念というふうに言わざるを得ません。  先ほど、どのような指導を行ってきたんだという話がありましたけれども、改めて、委託事業所に対する指導、管理といったところを一体どのように行っていったのか伺います。 95: ◯交通局業務課長  委託事業所の乗務員に対しましては、委託事業所の責任者と定期的に行っている会議におきまして、事故やヒヤリハット、苦情等の事例をドライブレコーダーの映像等を活用するなどして安全確保に対する対策を協議し、情報の共有と事故防止を図っているほか、委託事業者における研修や教育指導の実施状況についても定期的に文書で報告を受け、確認を行っているところです。  さらに、交通局職員が委託事業者のバスに乗車し、運転状況を確認した上で、必要に応じて委託事業所の責任者に指示しております。  また、今年度からでございますが、委託事業所における業務の実施状況を確認するため、実施調査を年2回にふやし、現在その2回目の調査を行っているところでございますが、改善が必要な事案につきましてはその対応の指示をしてまいります。  今後は、委託事業所との連携をさらに密にし、管理監督の強化に努め、組織一丸となって事故防止に向けて取り組んでまいるというところでございます。 96: ◯石川建治委員  経営改善を図るということで委託を続けてまいりました。約半分ぐらいですか、営業所の半分強が委託になったということでありまして、委託ということがあって、その責任の所在が曖昧になっていたんじゃないかという気がしてなりません。  今、今後のことも含めての改善ということで提案はありましたけれども、委託先だから委託業者がちゃんとやるべきだということではなくて、交通局の責任においてきちんとやっていくということが必要だというふうに思いますので、その辺は強く求めておきたいと思います。  次に、1カ月もおくれた理由というのは先ほど伺いました。その中で、最初は前方不注意という報告を受けたのでそのような取り扱いをしたと。しかしながら、1カ月近くたってから外部からの指摘があったりといったことで改めて調査をした結果、そのようになったということなんですけれども、本来であれば、委託先といえども、自分たちがちゃんと委託しているんですから、事故が起きたときに、なぜこの事故が起きたのかというものをしっかり確認する必要があったんじゃないかというふうに思うんですね。この辺もやっぱりお互いのなれ合いもあったのかという気もします。改めて、1カ月おくれた理由はさっきも聞きましたけれども、事故が起きたときにすぐに調べられるものがあるでしょう、ドライブレコーダーとかも含めてですよ。1カ月の間にそういったことをなぜ確認しなかったんですか。その辺1点お聞きします。 97: ◯交通局業務課長  先ほども御報告申し上げましたとおりですけれども、時系列的にはそのような過程の中で進めていったわけではございますが、やはり私どもの認識の中に物損事故という思いと、スマートフォンを操作していたという事実は事実として重く受けとめてはいたんですが、そもそも何のためにスマートフォンを操作していたのかという深掘り、これを確認しなかったというところでございまして、操作の原因につきましてきっちり最後まで確認し、今回の場合ですと社会的に大きな影響を与える事案ということになりますので、速やかに公表するところまで至るというのが必要であったと認識しているところでございます。 98: ◯石川建治委員  何かあればすぐに公表までということでもないだと思うんです、先ほどの取り扱いから言って、物損事故ということで前方不注意ということであればね。言っているのは、事故が物損で起きたにしても、その事実をきちんと確認する必要があったんじゃないのということなんです。したがって今後、事故がないのが一番なんですけれども、起きた場合にきちんと事故の原因を明らかにすると、自分たちがちゃんと把握をするということがまず第一義的にあるんだろうというふうに思いますので、その辺はしっかりやっていただきたいというふうに思います。  それから、物損事故に続いて10月23日、人身事故が起きました。先ほどの交通事業管理者の報告にもありましたけれども、重大事故が発生したというわけです。改めてどのような事故だったのか、まずお聞きします。 99: ◯交通局業務課長  事故の概要についてでございますけれども、10月28日の夜、営業運行終了後、回送で川内営業所に戻る途中、JR東北福祉大前駅方向から国見小学校に向かって国見台病院の交差点を右折する際ですけれども、横断歩道を右から左に渡っている女性は確認したものの、その後、横断歩道付近を左から右に渡ってきた男子大学生の確認を見逃し、衝突、その後、転倒により道路に頭部を強打したことで頭蓋骨骨折、脳挫傷、クモ膜下出血の重傷を負わせたものということでございます。  被害者の男性は、当初の診断で2週間の入院加療と診断が出されました。現在もまだ入院中でありますが、報告では快方に向かっている状況であるということでございます。 100: ◯石川建治委員  その大学生も若者ですよ。バスは人を運ぶだけじゃないんです。その人生を運ぶんですよ。そのことをしっかりと受けとめてほしい。  改めて今回の事故の原因、それから再発防止に向けた取り組みについてお示しください。 101: ◯交通局業務課長  事故を惹起した乗務員からの聞き取りでは、1日の営業運行が終了し、営業所へ回送で戻る途中、交通量も少なく早く営業所に戻りたいとの先急ぎから注意力が落ちたため、歩行者の発見がおくれたということです。  ドライブレコーダーの映像では、交差点右折時の運転操作に問題があったことが確認されました。  再発防止に向けた取り組みといたしましては、全乗務員に対し、今回の事故のドライブレコーダーの映像を視聴させ、各乗務員がみずから原因と対策を考え、営業所の管理要員との意見交換を行う研修を実施し、安全運転のさらなる意識づけを行ったほか、これまでも行ってはおるんですけれども、交差点での街頭指導の強化を図るとともに、引き続き添乗指導も実施し、事故の再発防止に努めてまいりたいと考えております。 102: ◯石川建治委員  物損と人身事故ということが続いたわけですけれども、それで運輸局長から警告書が交付されました。改めてその警告書の処分というのは一体どういうものなのかお示しください。 103: ◯交通局業務課長  道路運送法で定める行政処分等の基準では、行政処分として、軽微なものから、1、自動車その他の輸送施設の使用停止処分、2、事業の停止処分、3、事業許可の取り消し処分の3種類となっております。  行政処分に至らないものとしてでございますが、軽微なものから、口頭注意、勧告、警告となってございまして、今回はそのうち警告を受けたものでございます。この処分を重く受けとめておるというところでございます。 104: ◯石川建治委員  警告書で指摘された事項とその対策についてはいかがでしょうか。 105: ◯交通局業務課長  東仙台営業所への指摘事項につきましては、国が定める事業用自動車の運転者の勤務時間及び労働時間にかかわる基準、いわゆるバス運転手への労働時間の改善基準告示というものでございますが、その一つに、4週を平均した1週間当たりの拘束時間に基準がございまして、65時間というものでございますが、その時間を5時間超過、70時間労働をする社員が1名いたという指摘と、10月18日に発生した運転中にスマートフォンを注視したことによる物損事故の原因において、乗務員に対し指導、教育が十分になされていないと、この二つの指摘です。  その対策としまして、乗務員を直ちに増員するほか、勤務時間の平準化を図るよう指示したところでございます。  乗務員の指導、教育につきましては、車内にスマートフォンを持ち込む際は電源を切ることの徹底の指示と、ドライブレコーダーによる確認をすることなどを行うことにより安全運行の意識の向上を図ることとしており、今後、改善策を取りまとめることにしてございます。  また、川内営業所でございますが、今回の重大事故の原因が、乗務員に対する指導及び教育が十分に浸透していないことが指摘されました。その対策といたしましては、今後、研修後において浸透度合いをはかる確認テストを実施するとともに、管理要員による添乗指導やドライブレコーダーの映像を活用し、乗務員に理解され、実際に運転操作に生かされているかの検証をしてまいりたいと考えております。 106: ◯石川建治委員  交通局として、これまで事故を削減していこうということを目指して取り組んできました。ただ、残念ながらこうやって事故が続くと、えてして続くということもあり得ます。ぜひそういったことがないようにしてほしいんですけれども、これまで5年間そういった努力をしてきたんですけれども、過去5年間の事故の発生状況について伺いたいと思います。  また、他都市との比較をしての状況と事故の傾向についてお示しをください。 107: ◯交通局業務課長  委託事業所を含めました交通局全体のバスの有責事故、1%でも交通局に過失があるものでございますが、その件数は平成23年度92件、平成24年度100件、平成25年度111件、平成26年度89件、平成27年度82件と推移しておりまして、平成25年度をピークに減少傾向となっております。  また、東京都とほかの都市6市における平成27年度の走行10万キロ当たりの有責事故発生件数につきましては、最も多い都市が1.28件、最も少ない都市が0.19件となっており、仙台市は8都市中、事故件数が少ないほうから数えて3番目の0.45件となっております。  仙台市交通局の事故の傾向といたしましては、有責事故の約3割がバス発着時の車内での高齢者の転倒などによる人身事故となってございます。 108: ◯石川建治委員  そういった面では、他都市と比較しても事故をなくそうという努力というのは着実に成果を上げてきていたんだろうというふうに思います。  残念ながら今回の事故ということになりましたけれども、改めて今の報告で、車内での人身事故が多いというふうに言われました。だから停車とか出発するときに必ず車内放送で注意喚起をしているということなんですけれども、車内での人身事故が多いということですが、それを削減していく取り組みは行っているのかどうか、内容も含めてお示しください。 109: ◯交通局業務課長  バス車内での事故防止につきましては、事故防止や教育、研修に関する年間計画で重点項目として位置づけ、乗務員指導を行っているほか、日々の出庫時の点呼やヒヤリハットの情報提供などで注意喚起を行っております。  また、全乗務員を対象にドライブレコーダーの映像を活用し、原因分析などを行った結果と再発防止に向けた資料をもとに特別研修を実施したところでございます。事故を起こした乗務員については、個別に同様の研修を実施するなど再発防止に努めているところでございます。 110: ◯石川建治委員  その研修なんですね。今回の事故を受けて各営業所で研修を行っているというふうに伺いましたが、まずもってどのような研修を行っているのか、その内容についてお示しください。  先ほども佐々木委員が言っていましたけれども、本当に交通事業管理者の意図が伝わっているのかということがありましたけれども、交通局として伝えたい意図あるいは内容が残念ながら乗務員に適切に伝わっていないんではないかといった指摘が私のところに現場から届いておりますけれども、いかがでしょうか、伺います。 111: ◯交通局業務課長  10月23日の川内営業所での人身事故においては、当該事故の原因分析を行った結果と再発防止の資料をもとにドライブレコーダーの映像を活用した特別研修を全乗務員を対象に実施したところでございます。この研修は、営業所長以下、管理要員が講師となって行いましたが、研修を行う講師により伝える内容、伝え方にレベル差があり、確実に伝わらない、理解できないという声が一部の職員から指摘があったことは事実でございます。  乗務員の指導に当たっては、管理要員を対象とした効果的な乗務員指導などの研修を行っているところではありますが、さらに管理要員のスキルアップを図り、確実に乗務員に研修の内容が伝わり、理解されることが重要であると考えておりますので、今後も営業所長以下、管理要員の意識をより一層高められるよう研修内容の検証をし、見直しを図り、改善してまいりたいと考えております。 112: ◯石川建治委員  乗務員が落ち着いて今回の事故に向き合う、そして改めて自分自身の問題として受けとめて仕事に反映していくと、そういったことにつながっていかなければ研修の意味はないというふうに思うんです。そうすると、しっかりと研修できる体制も営業所の中でつくっていくということが必要なんだと思うんですよね。この辺も含めてぜひ努力をしていただきたいというふうに思いますし、今後の事故防止の強化に向けてしっかりとやってほしいんですが、新たに取り組むこと、あるいはもうこれから取り組もうとしていることについて改めて伺います。 113: ◯交通局業務課長  情報の共有や良好な職場環境づくりは、全乗務員が安全確保やお客様サービス向上を図るためには重要な要素であると考えており、毎年、全営業所の乗務員を対象にした事業管理者、自動車部長と乗務員との意見交換会を行っているほか、営業所での職場集会なども行っております。  事故防止の取り組みといたしましては、これまでも乗務員を対象とした研修や管理要員による添乗指導、街頭指導、出庫時の点呼での指導、ヒヤリハット情報の収集、周知などを行っております。  また、事故を惹起した場合は、事故原因分析と再発防止の個別指導を行っており、今後もこれらの内容を検証し、見直し、改善し、引き続き事故の未然防止に努めてまいります。  新たな取り組みといたしましては、最も気が緩みやすい回送中における運転操作について、全乗務員を対象にドライブレコーダー映像を確認し、改善が必要な乗務員については管理要員との意見交換を行い、改善に向けて指導することとしております。  今後とも事故削減により、安心・安全な市営バスを目指してまいりたいと考えております。 114: ◯石川建治委員  実際バスを動かすのはドライバー、乗務員なんですけれども、今回の問題で出ているのは、交通局の思いが乗務員に伝わるまでの間のところの職員も含めて、本気になって受けとめているのかどうかということなんですよね。営業所の所長以下、そういった職員の人たちも含めて自分自身の問題として捉えているのかどうか。ここが弱かったからこそ、研修の問題の不十分さが私のところに現場から届けられたんだろうというふうに思うんですね。改めてそういった職員も含めて、強く今後の研修に対する意識の向上を図っていただきたいというふうに思います。  被害者が現在、回復に向かっているということでございました。何よりだなというふうに思っておりますけれども、本当に一日も早い回復を祈りたいと思います。  今の質疑でもあるように、乗務員とか営業所を初めとして、こういった事故に対するといいますか、交通局の危機意識そのものが本当にどうなんだろうというふうに言わざるを得ません。先ほどちらっと言いましたけれども、お客さんを運ぶ、市民を運ぶということだけではなくて、市民の実は命であったり人生を運んでいるという、その重みですよね。そのことをしっかりと受けとめていただきたい。そういう責務が実は交通局にあるのだということです。残念ながら今回の事故等を通じて失った信頼を取り戻すというのは非常に大変だと思います。これまでの何倍もの努力も必要だと思いますけれども、そういった努力は、個々の職員ということではなくて、交通局のチームとしての問題意識が求められているんだろうというふうに思うんです。  この点について最後に、交通事業管理者の改めての所見を伺っておきたいと思います。 115: ◯交通事業管理者  我々の事業の最大の命題といいますか、根幹となるものが安全運行であるというふうに認識してございまして、これは組織の中で共有されているというふうに認識してございます。  ただ、この間の取り組みで、事故件数が減少傾向にあったということで、ある程度組織的に緩みがあったのかもしれないということは感じてございます。  それから、今回の事案について、右折時に横断歩道近くの若者をはねるという、とても考えられないような事案でございまして、乗務員一人一人が、もしかするとこれはレアケースだと思っているかもしれないというふうに私自身は危機感を持ってございます。私も常に安全運行第一、最優先ということで話しておりますが、具体に乗務員の指導、研修に当たるそれぞれの営業所でどのような指導研修が行われているのか、しっかりと検証し、万全を期した再発防止策というのは何か、改めて組織一丸となって対応していき、お客様を運ぶ交通事業がお客様を傷つけることがないということをぜひ実現していきたいというふうに思っております。 116: ◯石川建治委員  次に、経営改善策の中間案について幾つか伺います。  経営策定計画、平成3年に始まって、この中間案が第7次ですか、6回ほどつくってきて、今こういう現状にあるということになります。  これまでの計画は内向きだったんですね。人件費の削減を柱とした経費の削減というものが主な柱として取り組まれてきました。改めて、これまで経費削減などの経営健全化の取り組みをしてきたということなんですが、この点についての御紹介をいただきたいし、あわせて、これまでの削減で人件費の水準がどのようになっているのか。そしてまた、その結果、支出に占める人件費の比率はどう変化しているのか。この3点についてお伺いします。 117: ◯交通局経営企画課長  これまでも経営の健全化に向けましては、当初計画の初年度に当たる平成3年度は、人件費が事業費用の大宗を占めておりましたことから、乗務員等の給与制度の見直しや嘱託乗務員の活用、さらには営業所、出張所におけるバス運転業務等の管理の委託の導入など、特に人件費の削減に係る取り組みを進めてまいりまして、経費削減において大きな成果を上げてきたと考えておるところでございます。  平成27年度の人件費の水準でございますが、これを経営健全化に向けた当初計画の初年度に当たる平成3年度と比較いたしますと、15%程度低下しているところでございます。  この結果、支出に占める人件費の比率でございますけれども、平成3年度におきましては事業費用の約76%を占めておりましたが、平成27年度には約45%となり、大幅に低下いたしました。 118: ◯石川建治委員  これまでの経営努力の中でそのようになってきたということですから、今後も経費の削減ありきという方針はなかなか難しいのかなというふうに思います。民間の大手企業では、乾いた雑巾も絞るといった言葉が飛び交うようなこともありましたけれども、なかなかこれまでと同じような計画を立てても大きな効果を上げるということは極めて難しい状況にあるんじゃないかというふうに思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 119: ◯交通局経営企画課長  御指摘のとおり、人件費を中心とした費用につきましては、これまでの取り組みの結果、走行キロ1キロメートル当たりで比較しますと、他の政令市の公営バス事業の中でも既に最低水準となっておりますことから、現状の事業規模を維持したままでのさらなる費用の削減は限界に近づいているものと認識してございます。 120: ◯石川建治委員  そういった中で、今後のバス事業を運営していかなければならないということなんですが、ここで一番気になっている数字が資本不足比率、このことですけれども、平成27年度が前年度に比べて3ポイント悪化して6.6%になり、平成28年度ではさらに悪化して14.3%というふうに見込んでいるということなんですね。こうして見ると、20%を超えれば自分たちの事業をするのにも非常に不自由になりますよね。そうすると大変だからこの20%は超えないようにしたいということの意思なんだと思うんですけれども、もし現状のまま推移すれば、この20%超というのはもう間もなくなんですかね。その辺、どんなふうに見込まれているでしょうか。 121: ◯交通局経営企画課長  事業の収支状況は、乗車人員、乗車料収入の動きだけでなく、景気動向や軽油価格の推移など、確たる予想が困難な要素に影響される部分も大きいことから、現時点で明確に何年後に20%以上になるといったことをお答えすることは正直なところ難しいものがございます。  しかしながら、仮に今後、現状のまま運行効率の改善等にも取り組まずにいた場合には、数年内に、少なくとも次期計画期間内には資金不足比率が20%以上になってしまうものと見込んでいるところでございます。 122: ◯石川建治委員  そうですよね。3.6%から6.6%になり、6.6%から14.3%になるという倍々ゲームですからね。14.3%から20%、あっという間に超えちゃうということですよ。そういった面では非常に厳しい経営状況にあるということですよね。  そうすると、これまでは経費削減という内向きの改革を進めてきました。しかしながら、今まで進めてきた内向きの事業、計画の一方で、仙台市はバス路線、便数ともほぼ維持をしてきたんだろうというふうに思うんです。ほかの政令指定都市の公営バスと比較しても路線数は多分断トツなのかなという気がしています。そういったことを内の努力で何とか市民の足を守ろうとしてきたということなんです。しかしながら、先ほど乗車状況、平均乗車人数だかありましたけれども、努力をした割には、残念ながら市民のほうからすると、その思いに応えていただけていないのかなという気がするわけです。  一方で、ほかの都市よりも生産性が低いということもあって、今後求められるのは、収入をどうやってふやしていくのかという取り組みが必要なんだろうというふうに思うんです。今後も、取り組んできた事業でも、増客増収に向けてモビリティマネジメントとかさまざまな取り組みも含めてさらに強化が必要なんだろうというふうに思っています。  交通局は、生産年齢人口がどんどん減っていくからなかなか大変なんだと、それが今後の経営に大きなインパクトを与えるよというふうに受けとめているようですけれども、これは以前にも議論したことがありますけれども、生産年齢、65歳までのというふうに仕切ったそうですけれども、しかし現在は元気な高齢者、働いている方たちですね、いっぱいふえてきました。一方で、免許を持たない若者たちがふえています。それから、免許を返上する高齢者の方たちもふえてきています。そうすると、公共交通というのが非常に重要なものになってくるんじゃないかと、こんなふうに思うんですね。こういったことを踏まえれば、今後、人口が全体的には縮小していくと。その縮小していくことについて、あわせてバスの事業も考えていかなければならないということなんですけれども、一定の需要が見込めるものというふうに私は考えているんです。そこにいかにアプローチするかというのは今後の課題だと思うんですけれども、そういった認識についてどのように考えているのか伺います。 123: ◯交通局経営企画課長  モビリティマネジメント、公共交通利用促進に向けた取り組みといたしましては、これまでも都市整備局などによる本市のせんだいスマートの取り組みと連携しながら、市内大学の新入生、あるいは市外からの転入生をターゲットにしたバス、地下鉄の利用促進に向けたPRに努めてまいりました。  また、交通局独自の取り組みとしましても、例えば学生を対象といたしました学都仙台市バス・地下鉄フリーパスの発売により、若い世代の市バス、地下鉄の利用促進を展開し、一定程度の効果を上げられたものと考えております。  生産年齢人口の減少が進むなど、バス事業の需要の先細りが見込まれる中にあっては、そうした取り組みによって大幅な収入改善効果を得ることはなかなか難しいものと考えているところではございますが、今後もバス、地下鉄利用促進に向けて精力的に取り組んでまいりたいと存じます。 124: ◯石川建治委員  今回示されました中間案では、路線も便数も減らしますよと、それから運賃や割引商品の値上げも検討しますよとしています。現状から見れば一定の理解というものはせざるを得ないのかなというふうに思いますけれども、収入を上げると、ふやすということからすれば、市民の皆さんが利用したくなるというか、魅力あるバス事業といいますか、そういった視点からすると、今回の中間案にはその内容はまだまだ弱いのかなという気がしていますけれども、その点についてはどのように御認識しているでしょうか。 125: ◯交通局経営企画課長  現行の計画では、20年間運用してきた磁気カードにかわりIC乗車券icscaを導入するという大きな取り組みを盛り込んでおりましたが、次期計画におきましては、厳しい経営環境下においても経営の持続性を確保していくため、事業の効率性や採算性の向上に向けた取り組みが主体となっているところでございます。しかしながら、そうした中においても定時性の向上に向けたダイヤの編成やバス待ち環境の向上、接遇サービスの向上など、お客様サービスの向上に向けて引き続き着実に取り組んでいくことで、便利で利用しやすいサービスの提供、安全快適なサービスの提供を目指してまいりたいと考えてございます。 126: ◯石川建治委員  今後、市民の皆さんからのパブリックコメントで意見を募集するということなんですけれども、どうしても路線や便数を減らしていくということのマイナスイメージから出発をしてしまうんですね。  こういうふうに減らしていくけれども、しかし、このエリアについては例えば最低1時間に2本の便は確保しますといった基本サービスの最低ラインとかそういったものの明示をするとか、あるいはバスから地下鉄に乗るというのは、いつでも地下鉄が定時性で走っているので利用しやすいんですけれども、その逆が不便だとよく言われるんですね。例えば地下鉄からバスに乗り継ぐところの利便性をどう高めていくのかとか、そういったことも含めて今後少し検討する必要があるというふうに思っておりますので、ぜひその辺は受けとめていただきたいと思います。  これまで議会での議論の中でも、バスをふやせと、バスを減らしたから乗らなくなったんじゃないかという議論がありました。ただ、先ほど説明があったように、どんなに便数をふやしても、現実乗っていただけなければやはり大変なんですよね、営業的には。これが続いていくと、やがてバス事業そのものがなくなってしまう。これは全国的にそういったことが起きておりますし、結局バスがなくなったらどうするかというと、公営バスが維持できなくなれば民間に委託をしちゃうと、民間に任せちゃうと。ところが民間も採算がとれなければ引き揚げてしまうと。そしてバス路線がなくなったときに、結局は行政として市民バスだったり町民バスだったりというものを走らせざるを得なくなってしまうということなんですよね。そういったものは絶対に避けなければならない。将来にわたって市民の皆さんの足をしっかりと確保する、そのためのバス事業を維持するということが非常に必要なんですね。しかし、先ほど言ったように、そのためには市民の皆さんの理解と協力がなければどうにもならないということです。したがって、マイナスイメージだけじゃなく、加えて、大変だけれどもこういった努力をやりますという、こういうサービスを提供しますとどうですかといった呼びかけが必要なんだろうというふうに思いますし、バス事業の財政面、経済面も含めて理解してもらうような努力も必要なんだろうというふうに思っております。そういった努力も今後ぜひ推進していただきたいというふうに思っています。  バス事業は、私は上下水道などと同じように、道路とかと同じように、市民生活を支えるライフラインであったり、都市のインフラなんだろうというふうに思うんですね。そういうふうにバス事業を位置づけないと大変だと思うんです。しかし、その経営は非常に厳しいです。交通局がその責務を負わされているというだけで本当にいいのかと。一般会計から約30億円ほどの補助金を入れているから、それで事足れりということではないんだと思うんですね。バス事業が社会に果たしている公益性、このことをちゃんと考える必要があるんだろうと。  残念ながら今、日本は制度的に単年度の収支を清算するシステムになっていません。したがって、累積債務をどんどん重ねていくだけなんですね。それはやっぱり厳しいですよ、こういったものはね。外国で言うと、単年度ごとに収支の差額の赤字は全部穴埋めして清算する、収支をゼロにして新たな年をまた迎えるという。これはインフラであるということですよ、市民の暮らしを支えるインフラ。だからこそ税金を投入してでもその足を守ろうという意識が外国にはある。残念ながらそういったものが日本にはありません。これは公営企業という法律の中で縛られていることもありますし、交通そのものの問題もありますから、ある意味では国に対して法改正、あるいはそういう事業をできるような改革なりというものを求めていくことも検討すべきだというふうに思います。  この点について答弁といっても難しいと思いますので、私はそのように思いますので、そのことを強く求めて私からの質疑にさせていただきます。 127: ◯委員長  この際、暫時休憩いたします。
                   休憩 午後3時13分                再開 午後3時30分 128: ◯委員長  再開いたします。  休憩前に引き続き質問、質疑を続けたいと思います。 129: ◯庄司あかり委員  私からは、東北運輸局からの警告書の受領について、そして市バスダイヤ改正の概要について、自動車運送事業経営改善計画の策定とパブリックコメントの実施について伺っていきたいというふうに思います。  まず、警告書を出されるに至った事故の経過、2件の事故のうちポケモンGOが原因の事故については、先ほども質疑がございましたけれども、なぜこんなに時間がかかったのかという中で、経過の御説明で、11月中旬に外部からの指摘でポケモンGOをやっているということがわかったというふうにおっしゃいましたけれども、外部からの指摘、正確に御説明いただきたいと思います。 130: ◯交通局業務課長  外部からの指摘ということでございますが、嵯峨議員からの御指摘ということでございます。 131: ◯庄司あかり委員  おっしゃるとおりですね。それが外部からの指摘なのかどうかというのはありますけれども、11月中旬、我が会派の嵯峨議員が、ポケモンGOをやっていて起きた事故ではないかというふうに指摘したところ、交通局は、携帯を使っていたとは聞いているが、ポケモンGOかどうかはわからないと、重大事故ではないので運輸局への報告の必要はないと当初説明していました。  しかし、その後になって運輸局に報告をしたというふうになっています。なぜそのような対応になったのか伺います。 132: ◯交通局業務課長  ポケモンGOであることの事実を確認したその日のうちに、社会的影響が大きい事故ということで宮城運輸支局のほうに一報をしたというところでございます。 133: ◯庄司あかり委員  事故速報の取り扱いを見ますと、社会的影響が大きいと認められる事項に今回のポケモンGOによる事故が該当するということです。  事故速報は、発生から24時間以内に報告することになっています。仙台市の市営バスが起こした事故なわけですから、委託先だから事故の詳細がわからなかったというのは理由にならないというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 134: ◯交通局業務課長  事故発生直後に受けた事故報告ですが、ポケモンGOを操作中の事故であるという情報はなく、前方不注意による物損事故で、けが人もなかったということや警察への届け出も行っているということから、運輸局への報告事案であるという判断には至らなかったというところでございます。  今後は、事故原因を確実に確認し、運輸局に対して報告が必要かどうかの判断を確実に行ってまいりたいと、このように存じます。 135: ◯庄司あかり委員  委託先からの報告の中身が悪かったから、不十分だったからわからなかったというようなことを言いわけにされますけれども、最後におっしゃったように、きちんと事故の詳細を把握するということを委託先と市の責任として行わなかったということ自体が問題なんだというふうに思うんです。1カ月以上も間をあけて、しかも議員からの指摘でポケモンGOが原因の事故だと判明した点からも、市が委託先の事故について非常に無責任だったというふうに言わざるを得ないと思います。  委託先の事故や法令違反というのは、委託を拡大してきた仙台市の責任が問われる問題です。  JRバスに委託している白沢営業所で、10月21日、三つのことが起きました。  第1に、バス乗務員が酒気帯び出勤したことがわかり、11月6日まで出勤停止処分が出されました。この件についてはJRバス本社に報告され、JRバス本社から白沢営業所に通達文書が出されています。このことについて交通局はどのように認識されているのか伺います。 136: ◯交通局業務課長  酒気帯び出勤につきましては、簡易アルコール検査により酒気帯びが確認されましたことから、JRバスの社内規定により処分が実施されたものでございます。  なお、この酒気帯び出勤に関しましては、こちらも外部からの情報提供により事実を確認したということでございまして、酒気帯び出勤の根絶に向け取り組むことと、報告を速やかに行うことを厳しく指導してまいりたいと思います。 137: ◯庄司あかり委員  また外部からの指摘というふうにおっしゃいましたけれども、これも嵯峨議員から指摘を受けるまで交通局は知らなかったということなんですね。  第2のことですけれども、バス乗務員の待機時間、乗車したままの状態ですね、これを勤務時間に入れていないという法令違反が発覚し、白沢営業所長が労働基準監督署に出向いています。この点についてはどう認識されていますか。 138: ◯交通局業務課長  こちらの労基署の監査につきましては、交通局でもこれは承知しておりまして、現在、労基署での確認作業を行っているというところでございます。 139: ◯庄司あかり委員  第3に、その日の夜、バスが車庫に戻り、給油しようとしたところ、危険物管理責任者が不在でした。帰宅していたとのことです。そのため、やむなく危険物の資格を持っていた乗務員がみずから給油をしました。  危険物管理責任者が不在だったということについて、宮城消防署から法令違反を指摘され、指導を受けています。  この件については、交通局はどのように認識され、どう対応されたのでしょうか、伺います。 140: ◯交通局業務課長  宮城消防署の査察の件につきましては出張所より報告を受けております。有資格者が不在の時間もあったということで、勤務シフトを調整して有資格者が不在となる時間がなくなったという報告を受けてございます。  今回の事案を受け、法令を遵守するよう、こちらを厳しく指導したところでございます。 141: ◯庄司あかり委員  厳しく指導したというふうにおっしゃいますけれども、こうした問題ですね、委託先であちこちで起こっているということについて、市が知らないですとか、指摘を受けて確認したらそうだったということでは、市民の安心・安全に責任を負っているとはとても言えないというふうに思います。  自動車運送事業経営改善計画の中間案には、事業運営の根幹である安全の確保はもとより、今後も徹底した輸送の安全確保に加え、全てのお客様に安心して御利用いただくための取り組みが引き続き求められていますというふうに書かれています。委託先だからと事故の詳細把握や法令違反への対応が後手に回るのであれば、委託はお客様の安心・安全につながらないというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 142: ◯自動車部長  交通局に対しこれらの事案の報告がなかったという点について大変遺憾であり、法令順守の徹底と、発生した事案について速やかに報告するよう指示をしたところでございます。  交通局では、委託事業所における業務の実施状況を確認するため、今年度から、先ほども答弁したとおり、実地調査を2回にふやしまして、現在2回目の調査を行っているところでございますが、改善が必要な事案につきましては、その対応について指示をしてまいりたいというふうに考えてございます。  また、委託事業者との情報の共有を図り、業務の実施状況を確認しながら管理監督の強化をより一層図り、組織一丸となって安全確保を最優先に取り組んでまいりたいと思います。 143: ◯庄司あかり委員  今回のことに関しては、事実、嵯峨議員が指摘するまで、市はポケモンGOによる事故だとは認識していなかったわけですね。委託先に責任を負えないとか、今の御答弁ですと交通局に報告がなかったのが遺憾だというふうにおっしゃって、委託先が悪いということで開き直るのであれば、委託はやめて直営に戻すべきだというふうに思いますけれども、いがかですか。 144: ◯交通事業管理者  委託運行をしている市バスで今回、重大事案が発生いたしました。また、幾つかの法令違反あるいは法令違反を疑われるという事例も発生いたしました。いずれも事業主体であります私どもが適切に監督指導を行うべきものでございまして、改善に向けて私どもの責務として対処してまいりたいというふうに考えてございます。委託自体についての是非というよりは、私どもの委託事業者に対する対応、これに課題があったというふうに認識してございますので、改善を図っていきたいというふうに思っております。 145: ◯庄司あかり委員  やはりこれら委託先で起こった数々の法令違反ですとか事故の問題からしますと、やはり委託を拡大してきた仙台市に責任があるというふうに思いますし、そのことをしっかりと検証しなくてはいけないんだというふうに思います。このことは指摘しておきたいと思います。  続いて、市バスのダイヤ改正の概要について伺ってまいります。  深沼線を南長沼から旧荒浜小学校前まで延長するとのことです。これまで被災地を訪れる方は、バスの場合は南長沼でおりて、そこから歩かなければならなかったということで、震災遺構なので延長するということですけれども、利用者の方からは喜ばれることではないかというふうに思います。  以前の終点だった深沼海岸には慰霊塔が建っています。土日は多くの人が集まっていらっしゃいますし、お盆ですとかお彼岸、3.11、月命日などだけでも深沼海岸まで延長するというお考えはないのか伺います。 146: ◯輸送課長  旧荒浜小学校は、本市の震災遺構として整備されますことから、路線を400メートル延長いたしたものでございます。  さらなる延長につきましては、バスが運行する道路の整備や回転場の改善などが必要となります。経路の延長には経費増を伴いますし、特定日だけの延長の場合でも、ダイヤ上は慰霊碑まで運行した場合の折り返しが間に合うよう運行時間を確保していくことが必要であるため、通年で経費を要することになりますので、対応は難しい状況です。 147: ◯庄司あかり委員  回転場については、もともと終点の場所ですからそれほど問題はないかというふうに思います。御遺族の方を初め、被災地を訪れたいという方々、特に行かなくてはいけない日、月命日ですとか3.11の当日ですとか、そういうときだけでも特別便として走らせるということをぜひ考えていただきたいと思います。  蒲生線は白鳥二丁目から蒲生までを廃止するということですけれども、蒲生には市が設置した震災モニュメントがございます。ここに訪れる方のために、そこまで延長すべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 148: ◯輸送課長  深沼線での御答弁と同様となるんですけれども、道路環境の問題もございますし、経路を延長することにより経費の増加もございますので、延長は難しい状況でございます。 149: ◯庄司あかり委員  荒浜小学校が震災遺構だということで延長するのであれば、蒲生のモニュメントも市が設置した震災復興モニュメントですから、ここまで延ばすということは同様に考えられることではないかというふうに思います。これについても引き続き求めてまいりたいと思います。  いわゆる路線再編地区に関しては、当面は現状を維持するというふうに書かれています。別添の路線再編地区のバス利用状況も拝見しましたけれども、この中で、再編系統と非再編系統ということで比較をしています。再編系統で一くくりにして比べるというのはおかしい見方ではないかというふうに思うんですね。  この利用状況の詳細をもとに市の平均乗車密度9.5人を基準にして、それを下回るものというのを抜き出してみました。資料にもありましたように、系統数109のうち73系統がこの9.5人を下回っているということになっています。確かに平均乗車密度は、路線再編後、悪化しているというふうに見ることもできます。しかし、どういう路線が平均乗車密度9.5人を下回っているのか、当局はどのように分析されていますか。 150: ◯輸送課長  別添資料におきましては、路線再編系統の状況を総括的に捉えるためにそれ以外の系統との比較をしているものでございまして、分析に際しましては、系統ごとにこれを行っております。  また、平均乗車密度が9.5人未満の路線につきましては、人口集積が少ない地域や六丁の目駅や荒井駅付近など、平坦で徒歩や自転車による移動が容易な地域を運行する路線、仙台駅方面への経路となっていない路線などがあると認識しておるところでございます。 151: ◯庄司あかり委員  そうなんですね。平均乗車密度9.5人を下回っている路線というのは、八木山動物公園駅、薬師堂駅、荒井駅が始発終着の路線がほとんどです。荒井駅発着便が、今お話があったように特に低いという結果になっています。一方で、仙台駅前発着、交通局大学病院前発着、こういうものはおおむね平均乗車密度9.5人を上回っているという結果になっています。  再編前に行った市民説明会では、市民から、地下鉄駅に行く必要はないという御意見を多く出されました。議会からも、結節駅に行くバスががらがらだと決算等審査特別委員会で指摘されていました。今回の利用状況調査の結果というのは、まさしく市民と議会の指摘どおりだということを示しているんだと思うんです。ここが問題だとずっと言われてきているのに、見直しをしなくてよいという結論はとても納得できるものではないんですけれども、いかがでしょうか。 152: ◯輸送課長  昨年12月に実施いたしましたバス路線の再編は、今後バスと地下鉄がどのように役割を分担し、連携をしていくべきかという観点を踏まえ、鉄軌道を骨格とした本市の将来的な交通体系を念頭に置いて実施をいたしたものでございます。  御指摘の荒井駅に結節する路線につきましては、沿岸部などの人口集積が少ない地域や自動車を主たる交通手段としている工業団地を運行するものが多く、そのことが利用状況に反映しているものと考えております。 153: ◯庄司あかり委員  荒井駅は特に低いというふうに申し上げましたけれども、薬師堂駅発着、あと八木山動物公園発着というのも非常に低い、特に平均乗車密度9.5人を割り込んでいるというのがそういう路線に多いということを申し上げていますし、当局もごらんになればそうだなというふうに思っていただけると思うんですけれども、再編系統は非再編系統に比べて平均乗車密度が低い系統の割合が高いというふうにまとめていらっしゃいますけれども、その中で特に低いのは結節路線なんです。バス路線再編の基本的な考え方、先ほどあったバスと地下鉄の役割分担のところですね。この考え方の失敗こそ、この結果が示しているんだというふうに思うんです。考え方を抜本的に転換して、路線の見直しをすべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 154: ◯輸送課長  路線再編につきましては、今後のバスと地下鉄、それがどのように役割を分担して連携していくかということの観点といったものが大切でございまして、鉄軌道を骨格とした本市の将来的な交通体系を念頭に置いて実施をしたものでございまして、この考え方を踏襲していくという方針に変わりはございません。 155: ◯庄司あかり委員  そこが間違っているというか、見直しをすべき理由に当たるんじゃないかと思うんですね。  利用状況調査、今回このように詳しく出していただき大変よかったというふうに思います。わかったのは、フィーダー化の路線の需要が非常に低いということだからです。  地下鉄に乗ってほしいと、役割分担をしていきたいということであれば、フィーダー路線の便数をふやして結節駅との乗り継ぎ、行きもそして帰りもバスと地下鉄が上手に乗り継ぎできるというふうに便利にするしかないんだというふうに思います。一方で、平均乗車密度を高めたい、運行効率を上げたいということであれば、需要のないフィーダー化ではなく、平均乗車密度が比較的高い仙台駅前、交通局大学病院前行きをふやすか、どちらかと思いますけれども、どうするんでしょうか。 156: ◯輸送課長  フィーダー路線につきましては、住宅地等と地下鉄駅を結んでおりまして、地下鉄駅周辺は駅への徒歩圏内であることもありまして、需要は限られております。そういったことから、増便いたしましても、それに見合う利用は見込めないというふうに考えております。  中心部への路線につきましては、経路上に人口集積の高い住宅地等が連なっておりますので総体的に平均乗車密度は高くはなっておりますが、東西線への移行が進んでおりまして、増便いたしましてもそれに見合う御利用は見込めないものと考えております。  また、経営改善計画におきましては、運行効率をはかる指標として平均乗車密度を採用し、これを向上させるという目標を設定しておりますが、具体の取り組みにつきましては今後検討してまいることとしております。 157: ◯庄司あかり委員  平均乗車密度を指標にするというお話からいけば、それを割り込んでいるフィーダー路線というのは真っ先に見直しの対象になるんではないかというふうに思います。そのことを申し上げているんですね。  そういう中でも、バスと地下鉄の役割分担だからその路線は必要なんだというふうにおっしゃるのは、やはりバスが地下鉄の犠牲になっているんだなというふうに思わざるを得ません。バスは地下鉄に精いっぱい気を使って、競合しないように直通便は激減させて地下鉄駅に結節させるということになっています。しかし、1年たってわかったことは、フィーダー路線の需要というのは非常に低いということです。私がこの間、本業収益を追求すべきだというふうに申し上げてきたのはそういうことなんです。直通便にしたら市民が乗ることは一定わかっているわけですから、バスの収益増を目指すならそちらにシフトすべきなんだというふうに思うんです。  まして、バスと地下鉄というのは利用する人の目的や年代が違いますので、本質的には競合しないものなのではないかと思うんです。東西線の開業で駅周辺の通勤通学の方は既に地下鉄に移行しています。ある程度の距離なら自転車で駅まで行って利用するという方もいます。こういう方々にとって大変便利になったということは間違いないことでして、ここは否定しません。一方でバスの利用者は、地下鉄から離れた地域の通勤通学の方ですとか、高齢者が日中の通院や買い物などに利用されるのが中心です。時間がかかっても、一度乗ったら目的地にたどり着くと。家の近くにあるバス停までバスが来る、そういうことを求めてバスに乗っている人たちに地下鉄の定時性や速達性を幾らアピールしても、それは最初から求めていないというわけです。だからこそ地下鉄駅に向かう路線には乗らないという結果になっているんだと思います。その不便さが利用状況調査の結果に示されているのではないでしょうか。  経営改善計画の中には、市営バスが鉄道に接続し、面的に補完する役割がより強まっていると、今後はそうした役割やニーズの変化を的確に捉えた対応がますます必要というふうに書いてありますけれども、やはりここの認識自体が違っているのではないかと思うんですね。十文字の都市軸だけが中心部の輸送機関だという発想がおかしいです。バスと地下鉄のニーズがそもそも違っているんじゃないかというふうに思いますけれども、この点はいかがでしょうか。 158: ◯輸送課長  バスと地下鉄が競合する路線を運行した場合、利用者が違ったといたしましても、仙台駅方面への移動需要をバスと地下鉄で分けることとなります。バスを御利用いただけるのは地下鉄利用に移行していない方だけでございまして、この需要だけでは新たな路線の運行を支えるに足るものではないと考えております。  また、東西線駅で結節便と中心部へ向かう便を連結し、中心部へ乗りかえなしで御利用いただける直通便も運行しておりまして、お時間はかかりますが、お尋ねにありますニーズにはお応えしているところでございます。 159: ◯交通事業管理者  若干、フィーダー線と市中心部へ行く便の比較で答弁させていただきたいと思いますが、フィーダー線は確かに乗車需要が限られるエリアを通りますので、乗車人員は少ないというところがございますが、運行距離としては短いという、費用面では市中心部まで延ばす便に比べれば少ないというところがございます。  フィーダー線をどう考えるかというときに、フィーダー線のエリアから仙台駅方面まで持ってくれば運行距離は長くなりコストは高くなります。ですから、仙台駅方面へのバスのほうが乗っているからフィーダー線ではなくということではなく、費用面での比較というのもあわせて見ていかなければならないというふうに考えてございます。 160: ◯庄司あかり委員  フィーダー線については、決算等審査特別委員会でも議論させていただきましたけれども、距離が短くなる分、運行本数がふえなければ市民にとって便利にはならないということを申し上げました。そのときも、そうは言っても本数をふやすことはできないということをおっしゃっていまして、結局は市民にとって地下鉄が定時性、速達性があって便利だから使ってほしいからこういう路線にしているということではないんですよね。便利だから使ってほしいのであれば、フィーダー線だってもっと工夫のしようがあるんだと思うんですけれども、結局は、便利なものなので使ってほしいんですと言いながら、そこに行かないと中心部に行けないような路線体系にしているということ。  直通便は残しているというふうにおっしゃいますけれども、これまでさまざまな要望が出されているように、平日1日3便だけ、土日はないとか、そういう路線になっているわけですね。それを使ってもらえばいいというのは、やっぱり市民の生活実態を全く考えていない路線なんだというふうに思うんです。  地下鉄ができたということで、沿線には需要が間違いなくあるんだと思うんです。進学や就職などでこれから沿線に住むという方ですとか、地下鉄で通えるところを進学や就職先に選ぶとか、そういうことがこれから起こっていくというふうに思いますし、住宅も張りつけば利用者はふえていくということで、地下鉄の利用者、減っていくということはまずないんだというふうに思うんですね。そういう意味では、利用者が当初予測よりも少ないということを議会が指摘することももしかしたらよくないのかもしれないんですけれども、地下鉄利用者は長い目で見てふやしていけばよいんじゃないかと。これからのニーズは間違いなくあるものなんだというふうに思うんです。  一方でバスについては、やはり数十年暮らしてきた人にとっては、何十年通っている病院があるとか商店があるとか、ライフスタイルをこれから確立していく沿線とは違って今さらライフスタイルを変えるというのは困難だというふうに思います。  路線が変わったことで高齢者の方は、地下鉄駅に行って中心部に行くようになったか、あるいは残っている直通路線で街に出るようになったかというと、実はそのどちらでもなくて、もう不便になってしまったので出かけるのもおっくうになったということで、お出かけ自体、減ってしまうという現象が起こっています。そのことは議員の皆さんもよくお話を聞いていらっしゃるんじゃないかと思うんですね。  これから高齢者もふえていく中で、バスと地下鉄のニーズがやはり違うということで、それぞれのよさを生かしていくということこそ必要だと思います。それでこそ公営交通だというふうに呼べるのではないかと思いますけれども、いがかでしょうか。 161: ◯交通事業管理者  地下鉄の将来について明るい意見をいただきまして、ありがとうございます。私もそのような展開に持っていきたいというふうに思ってございます。  ただ、現にバスの需要を見ますと、地下鉄に移った分、需要は減っております。今回、連結をした便を増加させるという方向で考えてございますが、地下鉄駅に行く便と仙台駅方面に行く便を並行して走らせる需要がないのと経営的に余力がないということもございますので、一定の工夫させていただいたところでございます。  そういった便を活用いたしまして、経営的に大きな負担のない中で、できるだけのことをしてまいりたいというふうに思ってございます。 162: ◯庄司あかり委員  やはりここは御説明をお聞きしても、地下鉄のためにバスができることは何だろうかということで今回の路線再編が出発しているということは基本的考え方からも言えることだと思うんです。そういうことではなくて、やっぱりバス事業はバス事業で、市民のニーズに応えるために全力を挙げていただきたいというふうに思っております。  続いて、経営改善計画の個別の取り組み項目ですけれども、バス待ち環境の向上というのが掲げられています。当委員会でも議論されてきた薬師堂駅や八木山動物公園駅のバス待ち環境については、さらなる向上策に取り組んでいただきたいというふうに思います。ベンチをふやしたとか、駅舎内でどこバスが見られるということにはなっておりますけれども、残念ながらこれでは不十分だと思います。特に今、厳寒の季節を迎えている中で、待合所の設置は必須だと日々感じています。計画に盛り込み、改善すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 163: ◯輸送課長  バス待ち環境の改善につきましては、この9月には八木山動物公園駅、薬師堂駅、荒井駅の3駅の構内にベンチの増設、またバスの発車を案内する表示器の設置をしております。このような設備により、駅舎内でベンチにお座りになり、バスの到着時刻もごらんいただけますので、御利用いただきたいというふうに考えております。  また、さらに多くの方に御利用いただけるよう駅舎内、バス車内における放送等により御案内をしていくこととしております。 164: ◯庄司あかり委員  ベンチがふえたので、そこに座って、どこに今バスがいるか見られるというふうにおっしゃいますけれども、先ほどからの議論にあるように、地下鉄をおりた後、バスが来るまで待つ時間が非常に長かったり、本数が少ないからそうなっているわけですけれども、だからこそ待っている方は非常に多くて、ベンチをふやしたとおっしゃいますけれども、3脚1セットのベンチですから、それだけでは足りないというのは明らかだと思います。ぜひ駅でバスを待っていらっしゃる方たちの姿を実際にごらんになった上で、このことは引き続き検討していただきたいというふうに思います。  正職乗務員の高齢化への対応についても伺います。  今年度には正職乗務員の採用を再開しました。しかし平均年齢が53.2歳ということからも、次世代の職員の育成と技術の確実な継承というのは非常に重要な点だというふうに思います。正職乗務員の採用を今後も計画的に進めていくおつもりなのか伺います。 165: ◯交通局総務部参事兼総務課長  平成13年度以降、正職員バス運転手の採用を見合わせてきたことによりまして、職員構成が著しく高年齢層に偏ったということがございましたことから、今年度より採用を再開したところでございます。  今後につきましても、事業を安定的に行っていくために必要な正職員の採用につきましては、計画的に行ってまいりたいと考えております。 166: ◯庄司あかり委員  人件費抑制ということで、これまで採用をストップしていた、そのひずみが今出ているということで、計画的な採用を進めていくという状況になっているんだと思います。  そういう点では、費用削減ということで進めてきた委託に関しても、先ほども申し上げたようにひずみが生じているという状況でございますので、やはり経営改善計画、今度中間案は市民の皆さんにパブリックコメントもいただくことになっておりますけれども、そういう点の見直しも進めていくべきだということを申し上げて質問を終わります。 167: ◯木村勝好委員  私からも経営改善計画、それから来年4月からのバスダイヤ改正に関連して数点お尋ねをしたいと思います。  この経営改善計画を拝見していると、余りこれまで使っていなかった言葉かなというふうに感じたのが、重点として、減便等による効率化という言葉が出てきています。余りこれまでお使いになってなかったんじゃないかなという意識があるんですけれども、これは今度つくる経営改善計画の目玉というと随分後ろ向きの目玉なんですけれども、結構大事な部分ということになるんでしょうか。 168: ◯交通事業管理者  今回といいますか次期経営改善計画、これは現状のバスの経営状況からいきますと、資金不足比率の動向では、いわゆる再建団体に転落するおそれが高いという状況の中での、名実とも改善計画という位置づけで策定に取り組んでいるものでございまして、この間の私どもの事業の運行効率というのが、他の事業者との比較、あるいは過去からの推移で見ると低い状況になってございます。これにつきましては、利用実態と整合された形での運行というのが必須であろうという認識を持ってございまして、その表現として減便というような表現をとらせていただいておりますが、過去に使っていないという意味では、経営に対する認識、危機意識というのが従来より格段に高まっているというものを背景とした表現というふうに受け取っていただければと思います。 169: ◯木村勝好委員  後でちょっと触れますけれども、交通事業管理者おっしゃるように、過去にないような厳しい状況に直面しつつあるというのは、これは客観的に事実だろうというふうに思うんですね。しかし、減便等によって効率化を図れば、じゃそれから脱却できるのか、そうならずに済むのかというと、これは必ずしもそうではないのかなというふうに私は感じました。  あとちょっとお尋ねしますけれども、その他のところでも若干気になっているところが数点あります。一つは、地下鉄との結節、乗り継ぎ云々ということを何回も強調されているんですよ。それはそれで結構だと思うんです。しかし一方で、仙台市内にあるJRの在来線、これまで仙台市はJR在来線についても駅前広場の整備をずっと続けてやってきましたよね。ここにおけるバスとJR在来線の結節、乗り継ぎ、こういうことが非常に私は大事じゃないかなというふうに思うんですけれども、これは全く触れていないのは何か理由があるんですか。 170: ◯交通局経営企画課長  御指摘のとおり、バス事業の安定した経営のためには、地下鉄だけではなく、JR在来線との乗り継ぎ利用を意識した経路、ダイヤの設定も重要であると考えてございます。こうした取り組みについては、かねてより検討を実施しているところでございまして、このたび取りまとめました新たな計画の中間案にはそうした表現はしておりませんでしたが、JRとの結節、乗り継ぎの強化につきましても引き続き取り組んでまいりたいと考えてございます。 171: ◯木村勝好委員  まだ中間ですから、正式に決めるときにはやはりそういうこともちゃんと明示をされたほうがいいのではないかなというふうに思います。  それから、久々に遊休不動産という言葉が出てきました。まだ遊休不動産なんてどこかに残っていたのかなと思っていたんですけれども、この表現の中で意識をされている遊休不動産というのは、具体的にどういうところを考えているんですか。 172: ◯交通局経営企画課長  遊休不動産といたしましては、茂庭台のほか、かつてバス出張所でありました南仙台や岡田の用地を候補地として考えてございます。 173: ◯木村勝好委員  南仙台というのは住宅展示場かなんかになっていたところでしたかね。それから岡田というのは、津波でやられたあの岡田の営業所ですか。ああいうところって何か使いようがあるんですか。
    174: ◯交通局財務課長  今、御指摘をいただきました南仙台、ここは元出張所だったところでございまして、所在地的には名取市の植松になります。当地は国道4号に面してございまして、館腰駅からほぼ近いというところになってございます。これまで住宅展示場として活用してございまして、そちらの契約が終了いたしまして、擁壁等に一部補修箇所がございましたものですから、今、補修を終えまして、今後利活用を考えていきたいと考えてございます。  また、岡田につきましては、ここも出張所がございまして、一部は津波避難ビルとして売却をしてございます。今は回転場として利用してございまして、回転場として利用していないところにつきましては、現地に復興関係の工事事務所として賃貸をしてございまして、今後もそういった活用が望まれると考えてございます。 175: ◯木村勝好委員  さっき私の言い方が適当じゃなかったかもしれません。南仙台はすごく利用価値がいっぱいあると思っています。大いに利用されたらいいんじゃないかなというふうに思っています。  それからもう一つ、茂庭台にもあるんですけれども、ここがずっと動かないままになっているんですが、これは動く見通しってありますか。ちなみに茂庭台では、ずっと動かなかったガス局が持っていたほうはなぜか売れたんですよね。なぜガス局が売れてこっちが売れないんだかよくわかりませんけれども、これは何か見通しありますか。 176: ◯交通局財務課長  茂庭台の用地につきましては、ここもバスの回転場として利用していたところでございまして、平成14年度から我々売り出してございます。  ガス局のほうで所有していた用地につきましては、茂庭台の住宅団地の中にございまして、大体5,000平米ぐらい、我々の用地と同じぐらいの面積がございまして、ガス局の用地につきましては平坦部分が多かったというところと、あと茂庭台の住宅団地のほうからのアプローチができるということが我々の土地とちょっと違ったところでございます。  我々の茂庭台の用地につきましては、県道仙台村田線に面してございまして、生出方面から折立方面に向かう交通量が相当数多い急激な坂を上っていくところになってございます。私どもの用地は、一部回転場で使っていたところにつきましては平坦地でございますが、それ以外のところは山地になってございまして、傾斜地になっています。相当数の樹木もございまして、利活用するには相当程度の整地料も必要となってございますことから、なかなか利活用は困難な状況になってございます。 177: ◯木村勝好委員  ぜひ使えるところは使って収益を上げてもらえればというふうに思います。  実は9月28日の決算等審査特別委員会で、私の質問に対して御当局は、このままの状態が続けば、平成28年度決算では資金不足比率は単純計算で17.7%に達するだろうと答弁をされています。数字の多少の上下があっても、こういう調子でいっちゃうと早ければ平成29年度の決算が出た時点で、資金不足比率が20%を超えてしまうという可能性も否定できないということになっちゃうのかなと思うんですが、そういうふうに考えていていいんでしょうか。 178: ◯交通局経営企画課長  バス事業の収支につきましては、乗車人員、乗車料収入の動きだけでなく、景気の動向、そして軽油価格の推移といった確たる予想が困難な様相に影響される部分も大きいところがございます。  平成29年度の状況をお答えすることにつきましては、正直難しいところがございます。しかしながら、御指摘のとおり、バス事業の経営というのは今後も厳しい状況が続くと見込まれますことから、仮に今後、現状のまま、運行の効率の改善等にも取り組まずにいた場合には数年内、少なくとも次期計画期間内には資金不足比率が20%を超えるものと見込んでいるところでございます。 179: ◯木村勝好委員  もしそういう状態になると、本市のバス事業というのは実質的に国の管理下というか指導下というか、一々お伺いを立てないと動きがとれないような、そういう状態になるんですか。 180: ◯交通局経営企画課長  地方公共団体の財政の健全化に関する法律の定めに従いまして、経営健全化に向けた取り組みをまとめた経営健全化計画、これを本市議会の議決を経て策定し、国に報告する必要がございます。  また、策定した計画に基づきまして、資金不足比率を早期に20%未満とするためのさまざまな対策に取り組み、毎年その状況を国に報告することが求められるほか、実施状況によっては国から予算の変更も含めた必要な措置を勧告されるなど、事業運営においてさまざまな制約が生じることが想定されるところでございます。 181: ◯木村勝好委員  要するに法律の建前上は、資金不足比率が20%超えたところ、いわゆる再建団体になったところはとにかくさまざまな手立てを尽くして、ちゃんと20%以内におさまるように改善しろということを求められるわけですよね。何となくのんべんだらりと、しばらくこのままでいきましょうなんていうのは許されないという話ですよね、当然ね。そうすると、これまでできなかったようなこと、しなかったことの非常に厳しい合理化と言ったらいいのか、経営の見直しと言ったらいいのか、それこそ減便等による効率化と言ったらいいのか、こういうのはもうびしびしやれということになってくるんですか。 182: ◯交通局経営企画課長  万が一、経営健全化団体となった場合には、その状態から脱するための資金収支の改善に向けた取り組みが当然必要となるものでございまして、現状の取り組み以上の合理化も必要となる可能性はあるものと考えてございます。 183: ◯木村勝好委員  厳しい話、暗い話ばかりになってしまいますけれども、少し発想も変えたらいいのかなと先ほどどなたかおっしゃっていましたが、私はそう思います。  こういうことが仙台市でできるかどうかは別ですよ。実は先月の初めに名古屋市の基幹バスというのを視察してきました。2路線あるんですね。そのうちの一つの新出来町線という路線に乗車をしまして、交通局から説明を聞いてきました。どういうのかというと、幅30メーター以上の道路の真ん中にほぼバス専用と言っていいようなレーンをつくっていまして、バスの専用レーンが通っている道路の真ん中にアイランド型のバス停があるんですね。それに伴って、もちろん道路とか信号とかの改善もやっているんですけれども、そして名古屋の市営バスだけじゃなくて名鉄バスとかなんかも走っていました。かなりの定時性、速達性があるなと、実際乗ってみて。乗った印象が、バスというよりは路面電車みたいな、LRTみたいなイメージなんですね。結構なスピードで飛ばします。妨げられずに走れるという利点があって、お伺いしたら、たしか営業係数が94とかと言っていたと思うんですけれども、黒字路線になっていると。  仙台と名古屋を一概に比較できない部分はあると思うんですが、例えばこういうことを少し考えてみると。もちろん道路の改善とかなんかに関しては交通局じゃない、それこそ建設局なりなんなりのほうでいろいろやっていただくなり、そういった協力をいただいて、仮にこういうものを一路線でもつくって黒字化することができれば、それはそれで結構意味があるのかなというふうに思いますし、黒字の幅というよりも、新しい取り組みとして全体の交通局の職員なりの意欲の向上にもつながるんではないのかなというふうに思うんですけれども、やめちゃう、やめちゃうだけじゃなくて、こういうことも考えてみようというのはこの改善計画の中では余り考えていないんですか。 184: ◯交通事業管理者  現在の経営状況から、どうしても守りのようなスタンスでの計画づくりになってございますが、中間案の中でも新たな需要をどう取り込むか、あるいは潜在的な需要をどう取り込むか、表現的には調査研究という、委員から見ると少し中途半端な表現になっているかもしれませんが、そういう表現を入れた部分がございます。  どうしても経営効率、運行効率を改善するという取り組みは、私としては必須であると考えてございますが、もちろんそれだけではなく、需要をどうやって取り込んで、バス事業のプラス部分というんですか、前向きな部分を出していくか。それは我々の組織の中でも重要なことでございますし、市民の皆様に御説明する上でも重要なことだと思っておりますので、全体のトーンとして守りの形になってございますが、ぜひポジティブな部分も取り組んでいきたいとは思ってございます。 185: ◯木村勝好委員  次に、来年4月からのバスダイヤ改正に関連してお尋ねします。  東西線の薬師堂駅、私結構よく使っていますけれども、ここに行くとすごくバスの回送車両が目につくんですよね。何でこんなにたくさん回送車があるんだろうというふうになっているんですけれども、その辺の運行実態というのはどうなっているんでしょうか。 186: ◯輸送課長  薬師堂駅の結節路線につきましては新規の路線でございまして、東西線開業後の周辺の交通状況の変化も見通せない中でダイヤを編成しておりました。定時に始発できるよう安全を見込んだ設定としておりました。この中では、薬師堂駅で運行を終了した車両を当駅始発の運行に活用せず、営業所から回送により別な車両を充てるということもやってございます。このような車両運用によりまして、回送が目につく状況になっているものと思われます。  次回ダイヤ改正におきましては、1年間の運行データの蓄積によりまして、適正な所要時間を見積もり、回送の削減を図ることができるよう、運行を担当しております委託事業所と協議してまいりたいと考えております。  また、回送の実態でございますけれども、主たるものは営業所や駐車場と起終点の間の回送でございまして、起点に活用できる車両がない場合には営業所などからバスを回送しておりますし、乗務員に休憩をとらせるためにも終点から営業所などへの回送というものが発生しておりまして、バスの運行上、生じてまいる性質のものでございます。 187: ◯木村勝好委員  素人的な話なんでしょうけれども、こういう話が時々聞こえます。あんなに回送を回しているんだったら、乗客を乗せたらいいんじゃないかという話が、すごい素朴なんだけれども、当然そういう気持ちになりますよね。こういう話はなかなか難しいものなんですか。 188: ◯輸送課長  回送を営業便とすることによりまして、営業便のほうがどうしても時間がかかりますし、次の運行がおくれないよう一定程度早く到着する必要があり、費やす時間が増加をいたします。  また、運行経路が限定されますので、工事や事故の際に渋滞を避けるための経路変更もできませんが、時間の増が経費、人員の増を招きますし、定時運行上の課題も生じてまいるというような状況でございます。  また、一般に回送は需要とは逆方向、例えば午前の下り便とか午後の上り便方向に生じるものでございまして、営業便としても御利用しやすい時間帯の運行便数増にはならないものでございます。 189: ◯木村勝好委員  そういうことなんでしょうね。いずれにしてもちょっと目につき過ぎるところは何とか工夫したほうがいいと思います。  それから、先ほどもちょっと議論がありました東西線の荒井、薬師堂、八木山動物公園、主としてこの三つの駅を中心にしたいわゆるバス待ち環境ですよね。あるいは乗り継ぎ環境と言ったらいいのか、これについて駅の中にベンチがありますよと、ちゃんと時刻表も見えますよと、そこで待っていていいんですよということについて、やはりもう少し利用される方々に周知していただくための、先ほどアナウンスというお話がありましたけれども、もう少しそういうことに工夫をして、ああそうなんだ、中で待っていて、暖かいところで待っていていいんだなというふうに思ってもらうための周知徹底のアナウンスというのがもっと必要なんじゃないかなというふうに思います。  それから、もう一つは、地下鉄で駅まで来たんだけれども、バスが出ていったばかりだと、しばらく待っていなければいけないというようなケースがよくあるということも耳にします。例えばこれに対する対応として、この三つの駅で帰りの乗り継ぎバスの時刻表、手の平に入るような小さなサイズでいいから、それを無料でお配りする、必要な人にとって帰ってもらえるというようなものを用意するということは考えられませんかね。どうでしょう。 190: ◯交通局営業課長  今のお話にありましたまず地下鉄駅構内のアナウンスでございますけれども、地下鉄駅構内につきましてはベンチを配置してございまして、バス待ちのお客様も御利用いただける旨のアナウンスということでございますけれども、10月の常任委員会の際に木村委員のほうから周知について御提案をいただいてございまして、この12月8日からでございますけれども、駅の自動放送を使いまして御案内を行い始めたところでございます。  また、地下鉄の到着時刻に合わせましたバスの乗り継ぎ時刻表の作成というお話をいただきましたけれども、こちらにつきましては試行的に作成いたしまして、10月に開催されました若林区民ふるさとまつりですとか11月に開催されました秋の八木山フェスタの際に、希望の方に対して配布させていただいたというところでございます。  今後につきましては、東西線の結節駅におきまして地下鉄からバスへの乗り継ぎをよりスムーズに行っていただくために、市営バスのダイヤ改正に合わせまして乗り継ぎ時刻表を作成して、結節駅の窓口などに配布していきたいと思っております。 191: ◯木村勝好委員  最後に1点だけ。この経営改善計画が決定されるということになったら、その時点で再び、バス路線の再編の見直しみたいなものに対する、今回4月からは現状、変えないということですけれども、それ以降、経営改善計画が決定をされたということになると、その時点では何かの追加的な措置の可能性というのもあり得るんでしょうか。それはそのときになってみなければわからないのかな。 192: ◯交通事業管理者  今回の現状維持という方針につきましては、要望されている市民の皆様にとっては全く満足できない内容かもしれませんが、私ども交通事業の経営の立場から見ますと、今の経営状況では精いっぱいの対応でございます。  本会議でも明年4月以降の取り扱いにつきましては、経営改善に向けた取り組みの一環として検討していく旨を答弁してございますが、今回の報告で利用状況の報告をさせていただきましたが、仮に今後ともこのような利用状況が続く場合には、今の便数を維持していくというのはなかなか難しい面があるというふうに考えてございまして、改めて検討していく必要があると認識してございます。 193: ◯菊地昭一委員  私は1点だけです。パブリックコメントについてお尋ねします。  石川委員、木村委員から今の市バスの置かれている現状、これからの取り組み、さまざま意見を述べられましたので、それについては触れません。ただ、パブリックコメントは来週の水曜日、21日から1月20日まで、この中でホームページ含めて各総合支所あるいは区役所で資料が配布になるみたいですが、わかりやすいものにしていただきたいと思うんです。例えば平均乗車密度、これは一般的にはなかなか使われない言葉なので、これがどういうことをあらわしているのか。さっき言ったキロ数でその間に何人乗っているかという説明じゃなくて、具体的なこういうことなんですよといったわかりやすく説明をしてほしい。  それと、今の交通局が置かれている現状、例えばこの改善計画中間案、これをどこまで載せるのかわかりませんけれども、これを載っけるときに木村委員、石川委員、石川委員はさっき自分で市バスの応援団と言っていましたけれども、じくじたる思いで発言したと思うので、別に発言を入れろというんでなくて、そういう置かれている現状を市民にわかりやすく説明をするようなパブリックコメントの公開の仕方にしてほしいなと思いますので、御所見があれば伺っておきます。 194: ◯交通局経営企画課長  ただいま御指摘にありましたような平均乗車密度につきましては、要はバスの全運行区間における乗車人数の平均ではございますけれども、確かに利用者の皆様にはなじみの薄い用語かとは存じます。そのため市民の皆様、利用者の皆様に対して御説明していく際には例えば計画に注釈を記載し、あるいは直接御説明をする場合には例示や図解を用いるなどのさまざまな工夫をしながら、よりわかりやすい説明に努めてまいりたいと考えております。 195: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 196: ◯委員長  ほかになければ、以上で報告事項関係を終了いたします。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様方から何か発言等がありましたらお願いいたします。 197: ◯菅原正和委員  私から、icscaのポイントチャージ失効の件で、10月のこちらの委員会で質問した件なんですけれども、今、地下鉄東西線に乗りますと、トレインビジョンとかポスターで、1年間で失効しますよということで大分表示が出ている。あと、地下鉄の構内の電光掲示板でも表示をなされているということがございます。これを見て、いろいろな方がそれでチャージをしているかと思うんですけれども、これまでどのような取り組みを行ってきたのかお示しください。 198: ◯交通局経営企画課長  ポイントのチャージ方法や失効などにつきましては、従来から実施しておりますバス、地下鉄の車内や市民センターなどへのポスターの掲出、地下鉄駅券売機付近への掲示に加え、11月からは、さきに委員より御提案いただきました東西線車内のトレインビジョンへの表示を開始いたしました。  また、バスで御利用いただいたポイントの失効が来年1月末に始まりますことから、バス車内での告知を強化するため、今月上旬からバス車内放送の回数をふやし、車内前方の運賃表示器への表示も開始したところでございます。  さらに、ポイントを失効されている方はふだん、余りバス、地下鉄を御利用にならない方も多いと考えまして、これらの方々にも周知を図るため、新たに市政ラジオやフリーペーパーなどの媒体を活用した広報も実施しているところでございます。 199: ◯菅原正和委員  9月の失効率が29.7%、10月の失効率は28.1%。今回いろいろ速やかな対応をしていただいて、2カ月では下がっているようなんですけれども、11月の失効率と金額というのはどのくらいなのかお示しください。 200: ◯交通局経営企画課長  11月の失効率は27%、約300万ポイント分というふうになってございます。 201: ◯菅原正和委員  今のお話を聞きましたら、毎月毎月少しずつは下がっていると。そして12月と1月はピークを迎えますけれども、今までの取り組み、今後こうやっていきますよということで、もう少し突っ込んださらなる取り組みというのを考えているんでしょうか。 202: ◯交通局経営企画課長  ポイントの失効防止につきましては、徐々に失効率が下がってきておりますが、先ほども申し上げましたとおり、バスで御利用いただいたポイントの失効が来年1月末に始まりますことから、バス乗車時に目にとまるよう、新たにバス乗車口のICカード読取機に掲示を行い、さらなる周知に努めてまいりたいと考えております。 203: ◯菅原正和委員  取り組みに終わりはないので、ますますいろいろな面で目に触れるようにしていただければと思います。  次に、敬老乗車証についてお尋ねします。  バスカードからIC乗車券になりましたけれども、利用者は今まではカードを差し込んでカードを抜くという作業がございました。今はタッチしてそのまま乗れるという形になりましたけれども、今回の変更でどのような効果があったかお示しください。 204: ◯交通局経営企画課長  敬老乗車証含め、磁気カードからICカードになった効果といたしまして、以前であればパスケースから磁気カードを取り出すことに手間取っておられるお客様も散見されておりましたが、ICカードでは、委員御指摘のとおりパスケースに入れたまま読取部にタッチするだけというシンプルな動作で御利用いただけるようになったことから、地下鉄改札機の通過やバス乗降者の様子を見ておりますと、以前よりスムーズに乗降のほうを行っていただけるようになったものと認識しております。 205: ◯菅原正和委員  続きまして、ちょっと提案なんですけれども、地下鉄の定期券についてお尋ねします。  ホームページで定期券の購入欄を見ますと、通勤定期は200円とか250円という区分などの表示がしております。購入者は、どこからどこまでと目的地を言って購入しているかと思います。  学都フリーパスは学生に限定し、自由に乗りおりできるもので、利用の仕方、要は東西線、南北線、バスといろいろということで購入し、金額が変わってきます。  通常、初乗り運賃の乗車券を購入すると、仙台駅を起点としますと、東西線では西は川内、東は薬師堂、南北線では北は北四番丁、南は河原町と、東西南北200円で乗車できると思います。しかし、200円範囲の定期券では、200円均一料金範囲でもコースを外れた場合は200円の加算運賃が発生します。厳密に言いますと、定期の料金プラス初乗り料金がかかります。  そこで提案なんですけれども、定期にゾーン定期というのを新たに設けることはできないんでしょうか。今まで1本の路線だった地下鉄が、今は南北線、東西線と乗りかえできる環境が整っております。学都フリーパスと同時に、料金が多少割高になっても、通勤定期のほかに、乗りおり自由のゾーンフリーパスを新たにつくる検討をし、仕事で市内あちこち動き回る人もいるかと思うんですよ。その人にとって地下鉄乗車の利便性を図ると同時に、地下鉄の乗車人口アップ、そういう策につながるかと思うんですけれども、御所見をお伺いします。 206: ◯交通局経営企画課長  御案内いただきました学都仙台フリーパスは、社会に出る前の若い世代の地下鉄、バスの利用促進を目的として、対象者を学生に限定し、また企画段階においては、大学等による学生の交通事故抑止に向けた取り組みとも連携しながら、1年半の実証実験によって採算性を検証し、導入に踏み切ったものでございます。  200円均一区間のフリー定期を、通勤利用者向けに設定した場合、ビジネスマンの通勤時の寄り道などでの御利用は想定されますが、一方で、交通事業者にとっては、少なくとも現状での定期券区間外での御利用に関する乗車料収入の減収が想定されますことから、導入につきましては採算面などから慎重な検討が必要と考えております。 207: ◯庄司あかり委員  あすと長町第一復興公営住宅について数点伺います。  12月13日にあすと長町第一復興公営住宅の東側に建築予定のマンションについて、住民への説明会が行われました。マンションの建築主は、住友不動産株式会社東北支店と株式会社ワールドアイシティです。  ちなみに、あすと長町第一復興公営住宅は民間公募買い取りで建設されていますけれども、どこの事業者かお答えください。 208: ◯市営住宅管理課長  あすと長町につきましては、株式会社ワールドアイシティでございます。 209: ◯庄司あかり委員  復興公営住宅を建てた事業者と今度の東側にマンションを建築する事業者、同じところです。そしてことしの3月には、議会で議論もありましたけれども、この復興公営住宅の南側にも同じ事業者がマンションを建設し、復興公営住宅の入居者から、日照の問題など住環境が悪化するとの声が寄せられました。南側のマンションが建設されている今でさえ、車椅子住宅などがある1階部分は日中ほとんど日が当たらず、一日中電気をつけておかなくてはいけないという状況です。洗濯物が乾かないためにコインランドリーに通わざるを得ないという方もいらっしゃると伺っています。  住民の皆さんが、反射板を設置して少しでも日が当たるように配慮するよう求めても、事業者は一向に聞き入れずにきました。そこに今度は東側に24階建てのマンションが同じ事業者によってできるという話なんです。説明会で出された日影図では、南側と東側、二つのマンションの影響で日が当たらない時間も長くなりますし、日が当たらない戸数も多くなるということがわかっています。南側も東側も同じ事業者の所有する土地であって、最初からマンションを建てるつもりで、最も日が当たらなくなる場所に復興公営住宅を宛てがったとしか考えられません。道義的にも非常に問題があるというふうに思います。  説明会で事業者は、建築計画を市営住宅管理課に届けたけれども、担当課は何も言ってこないんだというふうに住民に話したそうです。資料も届けられているのであれば、復興公営住宅への配慮を事業者に求めるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 210: ◯市営住宅管理課長  あすと長町地区は、土地の高度利用を前提とする商業地域でございまして、利便性の高い地域でありますことから、法令の許容する範囲内で有効な利活用を図ることが基本であり、住居系の地域と比べて日影などの影響が大きくなることもある程度やむを得ないものと考えております。  そのような中でも事業者から、今回のマンション計画は、敷地内の建物配置を工夫することにより復興公営住宅の日影の影響を少なくしていると説明を受けており、一定の配慮がなされていると考えられることから、本市として特に意見はしなかったものでございます。 211: ◯庄司あかり委員  建物配置を工夫していると事業者が説明しているそうですけれども、具体的にはどういうふうに配置を工夫されているんでしょうか。 212: ◯都市整備局次長兼住宅政策部長  今回のマンション計画の敷地につきましては復興公営住宅の東側に当たりまして、この場で配置図をお示ししない中でなかなかイメージがお伝えしにくい、わかりにくいかもしれませんが、午前中の時間帯で、東側の日照に対するマンションの日陰が西側にある復興公営住宅に落ちるという位置関係にございます。このため、マンションの配置が南側になればなるほど復興公営住宅に落とす日陰が大きくなるということになりますけれども、今回の計画では、マンションの敷地の南側に空地を設けることで、その分だけマンションを北側に配置するとなっておりまして、復興公営住宅への日陰の影響を少なくしているという説明があったものでございます。 213: ◯庄司あかり委員  私、手元に図面がありますので、それを見ながら今の御説明をお聞きしましたけれども、もともとそういうふうに配慮していると言っているようですが、現在のマンションの建築の構造自体、L字型になっていて、今お話があったように、復興公営住宅の東側にL字の下の部分がやってくるということで、これによって復興公営住宅の影になる部分が大きくなっているということで、これで配慮したというのであれば本当に足りないというふうに思いますし、その資料も届けたというふうに事業者は言っています。そして市営住宅管理課が何も言ってこないということを今度は住民への言いわけに使っているわけですから、それは大変問題だというふうに思いますし、復興公営住宅の大家でもある仙台市が意見を言うべきだと思うんです。  東側のマンションの建築確認はまだ行われていません。説明会では、復興公営住宅に入居されている方々から建物の計画変更を求める声が相次いだそうです。建てるなということではなくて、配慮をしてほしいということなんですよ。  復興公営住宅への日陰の影響を少しでも少なくするために、先ほど申し上げたL字型の構造のうち南側の下の部分、高さは復興公営住宅の高さに合わせるなどの計画変更を事業者にお願いすべきだというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 214: ◯都市整備局次長兼住宅政策部長  復興公営住宅に対する日陰に関しましては、先ほど委員の御指摘もありましたように、南側のマンションと東側のマンションの日陰が複合することによりまして実際の日陰の影響が生じるという関係にございます。その中で、より大きな影響を与えているというのが南側のマンションのほうでございまして、今回の東側のマンション単体で見ますと、もともと復興公営住宅に及ぼす日陰の影響といいますのはさほど大きいとは言えないという状況にございます。そのため、今、委員御指摘のありましたような東側のマンションの高さを若干変更したとしても、復興公営住宅に対する影響の改善というのは余り期待できないという状況にあるものと考えられますことから、事業者に対してさらなる配慮を求めるということは考えてはおらないところでございます。 215: ◯庄司あかり委員  今の答弁ですね、本当にひどいと思うのは、南側のマンションの影響のほうが大きいというふうにおっしゃいますし、複合的な影響なんだとおっしゃいますけれども、両方とも同じ事業者が建てたもので、もっと言うと復興公営住宅も同じ事業者が建てたものなわけです。南側のマンションが建設されるときにも議会で議論をしましたし、住民の皆さんからもお声が上がっておりましたけれども、仙台市は南側のマンションを建てるときだって事業者に何の意見も述べなかったわけですね。  今度、東側が建つときには、南側の影響のほうが日陰としては大きいので、東側ができてもそれほど影響はないんだということをおっしゃいます。南側のときにもちゃんと意見を言ってきたとしたらそういうことも言えるのかもしれないですけれども、どちらについても何も言わないということでは、今のは全く理由にならないというふうに思うんです。確かに商業地域で、法令の許容範囲ということはありますけれども、しかし、市営住宅管理課に建築計画を出してきたということはそれなりに返事があるんじゃないかというふうに事業者だって思っていたけれども、何もないのでというふうに住民の皆さんの前で胸を張っているわけですよ。これは市の責任に問われてくることになると思いますので、意見を述べて聞くか聞かないかはもちろん事業者の誠実さの問題だというふうに思いますけれども、意見も言わないというのは仙台市の問題だと思います。いかがですか。 216: ◯都市整備局次長兼住宅政策部長  先ほど市営住宅管理課長のほうからもお話し申し上げましたとおり、利便性が高く、土地の高度利用を前提とする商業地域に立地します都市型の集合住宅につきましては、土地の有効活用という点と住環境の確保といういわば相反する問題に対して、どこで折り合いをつけるのかということであろうかと思います。そのため、復興公営住宅に関しましても民間のマンションにつきましても、それぞれの建築主の立場としましては、そもそも住環境に関する制限が緩いという、そういった与条件の中で配置計画や平面計画を工夫することによりまして、みずからの建物はみずからの努力で可能な限り住環境を図るべく設計し、建築するということが基本であるというふうに考えております。その上で近隣への影響はできるだけ少なくするという観点から、計画上可能な範囲でお互いに配慮し合うことによりまして、住居系の地域に比べれば日陰などの環境は若干劣ることになりますけれども、高い利便性を享受しながら一定の住環境の確保を図っていくものということで考えております。  そのような認識のもとで、今回のマンション計画については、事業者から敷地内の建物配置を工夫することによりまして一定の配慮がなされているというふうに考えられますことから、先ほど御答弁申し上げましたように、本市としてさらなる配慮を求めるということは考えておらないというふうに考えております。  しかしながら、一方で計画内容を入居者の方にしっかり説明していただくということは必要であると考えておりますので、事業者に対して引き続き丁寧な説明を求めてまいりたいと考えております。 217: ◯庄司あかり委員  南側のマンションを建てるときも、仙台市は事業者から配慮した設計にしているんだという説明を受けて、それで納得してしまって何の意見も言わなかったわけです。でも、今回の答弁ですと、南側のマンションの影響のほうが日陰は大きいんだということをおっしゃるわけですね。全くおかしいと、無責任だというふうに思うんです。  商業地域で法令の範囲内ですからということを繰り返しおっしゃいますけれども、そういう中でみずからの建物はみずからの努力で住環境確保を図るというのがそれぞれの事業者がやるべきことだというふうにおっしゃるのであれば、もう公募買い取りでこの復興公営住宅は仙台市の建物になっているわけですから、住環境が東側のマンションが建つことで悪化するということであれば、市がみずから努力して住環境の改善を図るべきだと思いますけれども、いかがですか。 218: ◯都市整備局次長兼住宅政策部長  復興公営住宅、公募で買い取りをした際に、周辺環境が今後どう変わっていくかというところまで確実に想定をするというのは非常に難しい状況にあった中で、敷地の条件として提案者から示された内容、それについては南側の部分について空地を多くとることによって、みずからの敷地の中で日照、採光の部分をできるだけ確保するという提案でありましたことから、それについて仙台市として採用し、それによって買い取りを行ったというものでございます。ですから敷地の中で、仙台市として復興公営住宅については可能な限り環境の確保を図っているものと考えております。 219: ◯庄司あかり委員  今度は南側のマンションについて空地を確保しているので、そこを配慮してもらったというふうにおっしゃいましたけれども、先ほど日陰になる影響は南側のマンションのほうが大きいというふうにおっしゃっているわけですから、そのときと矛盾したことを今は今度東側を建てる理由に使っているということをよく考えていただきたいと思うんです。  市は、公募買い取りのときに周りにどういうものが建つかわからなかったというふうにおっしゃいますけれども、この事業者は公募買い取りの際に、マンション建設と一緒に建てるので建設費用が安く済むというふうにして、市はその点を高く評価しているわけです。  マンションが建つのはわかっていたのに、被災者にはそのことを隠して入居を勧めたんでしょうか。 220: ◯都市整備局長  今、その当時の状況をつぶさにお答えできる者がおらなくて大変恐縮なんですけれども、私が引き継ぎ等々で聞いている範囲におきましては、当時の買い取りをさせていただく状況の中では、今、委員のおっしゃっているような建築計画については存じていなかったということを聞いております。 221: ◯庄司あかり委員  本当に当時の状況がわからないというのは非常に無責任な答弁だというふうに思います。これでは議論ができません。  先ほど答弁の中で、住民の皆さんへの説明はしっかりと行っていただきたいということをおっしゃっていましたけれども、12月13日の説明会では住民から計画変更を求める意見などが出されたにもかかわらず、事業者はその1回の説明会で打ち切るということを言っているんです。全く不誠実な態度だというふうに思います。  住民合意が得られるまで説明会を開くように、これは市が事業者を強く指導すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 222: ◯都市整備局長  今、委員のおっしゃられました説明会といいますか、その説明につきましては、私どもの都市整備局から事業者のほうにも求めてまいりたいと考えております。 223: ◯庄司あかり委員  ただいま経過を申し上げたように、本当に道義的にも問題のある事業者だということです。仙台市中高層建築物に係る紛争を防止する条例には、中高層建築物等の建築主等は、近隣関係住民から当該中高層建築物等に係る説明会の開催を求められたときは、正当な理由がない限りこれに応じなければならないというふうにありますので、この点については厳しく指導をしていただきたいということを申し上げて終わります。 224: ◯橋本啓一委員  身近なところで何点か確認をしたいと思います。広瀬通の車線拡張工事に伴うイチョウの伐採については、議会の議論、また関係する審議会等でさまざまな議論がなされ、紆余曲折の後、方針が決定したところでありますけれども、イチョウ伐採、元気のあるイチョウの木1本はアエルの北側、そして現地には1本残し、最終的には残り10本を伐採するということになったようであります。  このことに関しまして、意外と当該地区にお住まいでない方でも新聞報道によって関心を持っておられる方が結構多いんですよね。
     そこで、伐採したイチョウ、決定から1カ月たつことから、具体的に担当局としてはどういうふうに利用される予定なのか、まずお聞きしたいと思います。 225: ◯青葉区副区長兼建設部長  撤去するイチョウの利活用ということでございます。これまでの議論の中で、やはり先人たちが杜の都を継承していくということで戦災復興以来培ってきた広瀬通の緑ということでございまして、1本は何とか残そうじゃないか、1本は何とかして移植しようじゃないか、さらに1本は植えようじゃないかと、その一連の中で、青葉通のケヤキのようにぜひ後世に伝えていきたいという思いで利活用を図るということにさせていただいたところでございます。  まだアウトラインを今検討しているところでございますけれども、青葉通のケヤキのときのように、できれば広く皆さんに見ていただけるような、いわゆる個人の目的だとか営利目的なんていうのは全然論外でございますけれども、公開性といいますかそういったもの、さらに例えば広瀬通のイチョウが醸し出されるようなアイデア、こういったものについて市民の皆様に御提供するなり、あるいは公園で利活用を図るとか、そういった形で使っていきたいと、そのように今考えております。 226: ◯橋本啓一委員  ケヤキの前例もあるという話でございましたけれども、これまで仙台市の緑を彩ってくれた樹木でありますから、そういった利活用という方針が決定するんであればいち早く市民の皆さんのほうにしっかりと広報しながら、こういうふうに活用したいんですよ、こういうふうな活用はどうですか、アイデアも募集しますよと、そういった提案を早速スピーディーに対応していただきたいと期待するものでありますけれども、具体的にはどのような予定を今お持ちなのかお伺いします。 227: ◯青葉区副区長兼建設部長  いつから募集をするかとか、いつ御提供できるか、そういったことも今検討に入っているところでございますけれども、委員おっしゃるようにできるだけ早く取りまとめまして市民の皆様に募集についてなるべく早くお示ししていきたいと、そのように考えております。 228: ◯橋本啓一委員  続いて、別のお話をさせていただきます。  時節柄、毎晩、皆さんも私も帰宅が遅いということでありますけれども、家に帰宅する途中、なんかいつもと違うなと感じることが最近多くなりました。それは街灯が古い街灯からLEDに交換されて、この道路もこの道路も明るくなっているなと感じるのは私だけではないと思います。  これは先日、民間事業者の方々が省エネ関連の設計施工、そして維持管理、そういったものを一括的に請け負っていただくESCO事業ということを活用して、仙台市が街灯を維持管理してもらうというふうな形になったということであります。新聞報道では7万6000基という形になっておりますが、これは街路灯と道路照明灯、いわゆるハイウエー灯もこれに含まれているのかなと思いますけれども、この7万6000基を全てLEDにかえるということなのか、その辺もう一つ確認をいたしたいと思いますし、また、全てがLED化されるということでありますけれども、この受注をされた民間事業者グループ、期間は今後15年間ということでありますが、その期間内15年間をずっと委託されるのか、ここを確認したいと思います。 229: ◯委員長  時間を延長いたします。 230: ◯道路保全課長  LED灯の御質問にお答えいたします。  仙台市の街路灯につきましては8万5000灯ほどございます。そのうちのLEDにされていないもの及びLED化しない、例えばガス灯の一部であるとかそういう部分を除いた7万6000灯、これをLED化するという今回の計画でございます。  それから、今、委員から15年というお話がありました。今後10年の維持管理を担っていただくということでございます。 231: ◯橋本啓一委員  このつけかえ工事に要する工事期間として、いつまでに完了される予定なのかもお伺いします。 232: ◯道路保全課長  つけかえ工事につきましては、今年9月から始まりまして、来年の3月いっぱいで終わらせたいというふうに今考えております。 233: ◯橋本啓一委員  今お話しいただきましたように、一括して民間事業者が行うということでありますけれども、これまで維持管理については区役所でやってきましたが、今後は一切、民間事業者が維持管理を行うということなのか。維持管理、民間事業者にお願いすることによって速やかにスピーディーに対応ができるというふうに思っておられるのか、お伺いします。 234: ◯道路保全課長  LED灯に関しましては、今後10年間、維持管理をESCO事業者が行うことになります。それの対象となりますのが、今回LED化したもの及び従前からLED化になっているものが該当いたします。ただしガス灯とか、それから今回LED化しない部分、いろいろなものがございますので、そこにつきましては今までどおり区のほうで維持管理をしていくということになります。 235: ◯橋本啓一委員  まとめてお伺いしたいと思いますけれども、ということはLED化されているところ、もしくはLED化されたところ、こういったところのふぐあいであったり故障したところ、点灯しなくなったところにおいては、町内会等、これからは区役所ではなくて民間事業者のほうに全てお願いをして交換してもらうということになるんでしょうか。 236: ◯道路保全課長  LED化したものにつきましては、今後10年間、ESCO事業者が維持管理をすることになりますので、今回、工事が終わりました後に専用コールセンターを設置しまして、ふぐあい等の連絡につきましては24時間365日受け付けるような形で事業者が担うということになります。ただし、それ以外のものにつきましては今までどおり区役所ということになります。 237: ◯橋本啓一委員  我々もいろいろ御相談をいただくんですが、ここもぜひ設置をしてほしいと、こういった要望についての対応はどのようになりますか。 238: ◯道路保全課長  新設の要望につきましては、これまでどおり区役所が受け付けをしまして、区のほうで判断して対応してまいりたいというふうに考えております。 239: ◯橋本啓一委員  市の補助で町内会等で設置している街灯もあるんですけれども、こういった場所の街灯についてもLED化、どういうふうに現状として対応されようとしているのかお伺いします。 240: ◯道路保全課長  今回LED化しますのは市が管理しているものでございまして、今現在、町内会が管理している私道等に設置されているものについては該当しないということになります。  今後、町内会等で新設されるものにつきましての補助という形での支援については、LED化されたものでの支援ということになると思います。 241: ◯橋本啓一委員  先ほど専用コールセンター、24時間365日というお話がございましたけれども、やっぱりもう既に設置もされているということもございますし、これから設置されるところもありますが、交換されるところがありますけれども、やっぱり街灯の管理主体が変更するということは早急に町内会等に説明していかなければならないし、本来であれば、こういう事業としてこういうふうな管理になりましたよということをしっかりと町内会に私は事前説明することが必要ではなかったのかなと思います。できるだけ早く町内会等への御説明をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 242: ◯道路保全課長  今回のLED化に関する工事に際しまして、市政だより及び各家庭へのポスティングによりましてお知らせしております。その中に、コールセンターの前段となります連絡先を一緒に掲載してございまして、そちらにも連絡が入りますし、市のほう、道路保全課のほうにも入るということになっております。 243: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 244: ◯委員長  なければ、次に閉会中継続審査事項についてお諮りをいたします。「東部復興道路整備事業について」を閉会中も継続して審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 245: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  以上で所管事務を終了いたします。  それでは、これをもちまして委員会を閉会いたします。...