20番 三 浦 芳 一 議員 21番 伊 東 秀 浩 議員 22番 山 崎 雅 俊 議員
23番 細 田 昌 孝 議員 24番 遠 藤 英 樹 議員 26番 熊 木 照 明 議員
〇欠席議員(2人)
16番 そごう 拓 也 議員 25番 榎 本 守 明 議員
〇説明者
菅 原 文 仁 市長 秋 田 大 輔 副市長 戸ヶ崎 勤 教育長
吉 野 博 司 企画財政部長 香 林 勉
環境経済部長
櫻 井 聡 健康福祉部長 川 和 田 亨 教育部長
内 山 敏 哉 市長公室長
開 議 10時00分
△開議の宣告
○竹内正明 議長 これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元にお配りしたとおりでありますので、御了承願います。
なお、傍聴者の皆様に申し上げます。
本市議会では各議員における服装の自由化を1年間の試行として実施しておりますので、御承知おき願います。
△(続)一般質問
○竹内正明 議長 一般質問を続行いたします。
順次、発言を許します。
18番、
酒井郁郎議員。(拍手)
◆18番(
酒井郁郎議員) おはようございます。戸田の会の酒井郁郎です。今回、2件について一般質問をさせていただきます。
1件目、
リサイクルフラワーセンターの機能向上についてお聞きいたします。
本質問に先立ち、
衛生センター議会においても同じ方向性の質問をさせていただいておりますので、御承知おき願えればと思います。
衛生センターは、蕨市、戸田市の一部事務組合であり、民間でいえば合弁会社です。両市とは一応独立した組織ではあっても、高度な意思決定については両市共同で行われ、実際
リサイクルフラワーセンター設立時も戸田市、蕨市で協議し、実現したと聞いております。そうしたことから、
衛生センターに対してのみならず、民間でいえば親会社に相当する戸田市に対しても質問するのが妥当であると考えられ、今議会で双方の執行部に対し質問をいたしております。
リサイクルフラワーセンター竣工は平成21年、今年で15年目となります。当時、他自治体に例のない進んだ理念に基づいた施設であり、ホームページを見ますと基本理念として循環型社会の構築、障害者、高齢者の雇用促進、
衛生センターと近隣地域の環境美化などとなっております。委託先が起こした問題など、過去何度か課題が指摘され、私自身指摘させていただいたこともありましたが、運営内容についてはほぼ当時のままとなっています。
リサイクルフラワーセンター事業は、戸田市、蕨市共同の資産、財源を使用して運営されており、その規模も相当程度大きなものであることから、本来であればしっかりとした中長期の計画を策定し、目的に合致した運営がなされているか、一定年度ごとに見直しをかけていくのが望ましいと考えられます。現在、そのような機能が弱いと感じられますので、早急に検証を行い、今後のチェック体制を確立すべきではないでしょうか。
さらに気になる点を上げさせていただきますと、まず、敷地の有効活用につきまして、近隣の市民からも会派宛てに要望をいただいております。広大な敷地は面積8,746平方メートルに対し、延べ床面積1,105平方メートルとかなりゆったりとした配置になっています。市民が利用できるビオトープや、管理棟にはホール、学習室等もありますが、いずれの施設も休日であってもあまり利用されているのを見かけず、勤務者以外に人けがないことも多いように思われます。労働環境としてはよいのですが、市街化の進む現状を考えれば、公有資産の有効活用の観点から再検討の必要があるように思われます。また、運営当初、開始当初、平成22年度の予算では、工事請負費を除いた委託料、需用費等、合計4,800万円の予算でしたが、令和5年度予算では6,000万円超となっており、当時からは予算規模も拡大しております。
そのような中で、基本理念に掲げた目標のうち主なものを検証していきますと、基本理念1の循環型社会の構築については、燃えるごみ全体の年間5万トンに対し、堆肥製造に使用している生ごみは58トンです。ごみ減量という意味での効果は限定的となっています。また、基本理念3の障害者、高齢者の雇用促進については、障害者雇用1日当たり20人掛ける午前中のみの3時間となっています。一見それなりの雇用を生み出しているように見えますが、比較として、例えば戸田市と包括連携協定を結ぶ
株式会社スタートラインの
衛生センター近辺にあります事業所では、小規模な倉庫を転用したプラントにおいて常時約100名掛ける6時間の雇用に加え、健常者と遜色ない賃金を維持しています。
リサイクルフラワーセンターが使用している資産規模からすれば、障害者雇用の場としてもさらに活用する余地があるように思われます。これらのことから、今後
リサイクルフラワーセンターの資産をさらに有効に活用することを考えるべきではないでしょうか。
基本理念どおりの路線ならば、障害者雇用を中心とする機能の強化や地域住民への還元を強化する方向が考えられ、また基本理念にとどまることなく、戸田市、蕨市にとって必要な機能や
衛生センター全体としての収支改善に資する有意義な使い方を検討してもよいと思われます。
そこでお聞きします。
(1)として、設置以来14年間の評価について、基本理念に掲げた目標を十分な費用対効果により果たしてきたと言えるかどうか、評価をお聞きいたします。
(2)としまして、
リサイクルフラワーセンターの中長期計画の立案と一定期間ごとの見直しを制度化するのが望ましいと考えますが、実行の部分のみならず、計画、評価、改善、すなわち
PDCAサイクルを十分に機能させる体制の確立について、考えをお聞きします。
3点目として、
リサイクルフラワーセンターの敷地、施設をさらに有効に活用するための検討が必要であると考えます。その点に加えて、今後
衛生センターの本来業務のための施設を、現在
リサイクルフラワーセンターの敷地となっているエリアに建設して利用する場合の見通しやそのための計画策定との兼ね合いについても、必要に応じて御説明をお願いいたします。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長
香林環境経済部長。
◎香林勉
環境経済部長 件名1の
リサイクルフラワーセンターについて、(1)設置以来の評価についてお答えいたします。
リサイクルフラワーセンターは、一部事務組合である
蕨戸田衛生センター組合が設置主体となり、令和4年度には5万8,276キログラムの生ごみから1万5,654キログラムの堆肥を作り、施設内で花苗を育成し、市内の公園での花壇の整備や、姉妹都市美里町の農家へ寄贈するなどして使用しております。また、堆肥を用いて育成する花苗も令和4年度には10万5,706鉢を出荷し、3か月ごとに生ごみバケツとの交換で戸田市民に配布したり、
市内イベント用に配布したりと、5万3,786鉢が戸田市向けに配布されております。
なお、こうした作業において、障害のある方や高齢者に従事していただいております。このようにごみ減量や環境美化、障害者、高齢者雇用に貢献している施設と捉えております。
次に、(2)計画、評価、改善を行う体制についてお答えいたします。
蕨戸田衛生センター組合においては、戸田市と蕨市のごみの発生見込み量に基づく
ごみ処理基本計画を策定しており、
リサイクルフラワーセンターの役割も当該計画の中で掲げられております。現計画は平成25年から令和9年の15年計画としておりますが、ごみ処理に関する法令改正など状況が変化してきていることから、令和7年度から10年間を計画期間とする、より広範な
一般廃棄物処理基本計画として、
蕨戸田衛生センター組合、戸田市及び蕨市で新たな計画を策定しているところです。新たな計画の中でも施策ごとの達成状況を図る指標の設定や
PDCAサイクルを意識した進捗管理がされていくものと考えております。
次に、(3)公有資産活用の観点からの検討についてお答えいたします。
蕨戸田衛生センターの施設全体としまして、昨年度までに長寿命化工事を行いましたが、将来的には施設更新も必要となることが見込まれます。そうした際に
一般廃棄物処理基本計画に基づき、種類ごとに見込まれるごみを処理するためにどのような施設にしていくのか、また更新と稼働をいかに両立させていくのか、現実的な検討が必要になるものと思われます。
リサイクルフラワーセンターにつきましてもそうした施設全体の計画の中に含まれてまいりますので、
蕨戸田衛生センター組合と蕨市とも連携し、慎重に適切に検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 再質問いたします。
まず、(1)、(2)につきまして、御答弁の中で御説明をいただきましたとおり、
リサイクルフラワーセンターが継続して、障害者、高齢者を雇用し、堆肥製造や花苗生産などの有意義な事業を行ってきたことは承知いたしております。評価すべきは
リサイクルフラワーセンターの発揮する機能全体が投入するコストや使用する資産の規模に見合っているかどうか、あるいは現在よりも成果の上がる運営方法がないのかどうかという点ではないかと思います。最初にも申しましたとおり、
リサイクルフラワーセンターは竣工以来、ほぼ同様の運営を行っていますが、私自身、
リサイクルフラワーセンター立ち上げ前後の時期、理念やプラス面のみに目を向け、使用する資産の規模と投入する毎年のコストについては度外視して、強く推進する立場を取ったことを今では反省しています。当時と同じ運営を今後もしていってよいのかどうかについては、早い段階で一度しっかりと確認すべきであると思います。
衛生センター議会における執行部からの答弁では、新たな計画で達成状況を図る、指標を設定するという答弁がありました。計画策定に当たっては成果のみではなく資産効率やコスト面も含めた評価をするよう強く働きかける、あるいは指示するといった措置を取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 蕨戸田衛生センター組合としても重要な計画の策定を慎重に進めているところでございまして、各種事業の指標設定も全体のバランスを見ながら設定されるものと思われますので、連携を図りつつ、評価、検討をしてまいります。
以上でございます。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) あまり積極的な姿勢と受け取れる答弁ではありませんでしたが、資産を市民のために有効に使うべく、主体的に関わっていただきたいものだと思います。
続いて、(3)の点ですが、
リサイクルフラワーセンターの敷地の活用に当たっては、いつまで敷地が利用可能なのかという確認が必要になります。今後もし
リサイクルフラワーセンターの敷地内に本来的な
衛生センター業務に関連した施設を建設するのであれば、建設が見込まれる年限、エリアをできる限り早期に確定し、それに合わせた活用方法を考える必要があります。このことから、現在策定中の
一般廃棄物処理基本計画に続けて、施設整備構想、施設整備計画の策定を円滑に行い、早期に確定することが重要になってきます。
衛生センター議会における執行部からの答弁では、
リサイクルフラワーセンターについて将来の施設整備の中で検討を進めるとのことであり、計画策定に要する期間については
一般廃棄物処理基本計画が来年度までの1年半、施設整備構想、施設整備計画については具体的な答弁はありませんでしたが、他市の事例を見ますと1から3年程度のようです。このことから、令和7年度以降になれば整備の概要が見えてくるのではないかと思います。
リサイクルフラワーセンターの今後についても、施設整備構想、施設整備計画の策定の中で、または遅くともその策定に続ける形で御検討いただくことが可能なのではないかと思います。いずれの場合も
リサイクルフラワーセンターについて、計画策定のスケジュールの中にきちんと乗せて検討していくべきではないかと思います。戸田市としては、当然、何となく
衛生センターの運営を見守るといった態度ではなく、主体性を持って取り組んでいただきたいと思います。今後計画策定のスケジュールを決めていく中で、
リサイクルフラワーセンターについてもスケジュールに乗せ、重要事項としてしっかり検討するよう強く働きかける、あるいは指示するといった措置を取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 今後の施設計画におきまして、
リサイクルフラワーセンターは施設全体の計画の中に含まれておりますので、
蕨戸田衛生センター組合と蕨市とも連携し、慎重に適切に計画策定を進めていくものと考えております。
以上でございます。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 慎重な御答弁でありますけれども、本件、立地面や利用できる期間が読みづらいことなどから、活用の難しい部分もあることは十分予想されます。そこで蛇足ながら、活用に向けた具体的な検討に当たっては、民間のノウハウが必要であるように思います。障害者雇用で言えば、先ほど紹介しました
株式会社スタートラインのような様々な業務形態の障害者雇用を開発してきた会社もあります。もちろん障害者雇用に強みのある企業は数多くありますので、類似の企業に広く呼びかけ、敷地にどんな活用の仕方があるのか、どの程度の雇用が実現できるのか、まずは知見をお借りしてはどうかと思います。もちろん近隣住民への還元強化という方向性を打ち出すにしても、ノウハウのある企業を活用できると思います。
衛生センター執行部からの御答弁の中では、今後
フラワーセンターについても将来の施設整備の中で全体の整合を図りながら検討を進めるとのことでお答えをいただきましたので、その当初段階から民間の知恵を借りながら
リサイクルフラワーセンター敷地全体のより有意義な活用を図ってほしいと思います。
リサイクルフラワーセンターは資産としては大規模でありますが、敷地が
衛生センターの本来業務に使用される可能性のあることや、戸田市、蕨市での調整、
衛生センター本来の目的や
リサイクルフラワーセンター設置の目的との兼ね合いなど、一般的な市単独の事業よりもハードルが多いように感じられます。しかし、ハードルが多い厄介な仕事ほど価値があるということも往々にしてございます。その辺りをうまくクリアして、
リサイクルフラワーセンターという巨大な公有資産の最適化を実現していただきたいと思います。
続きまして、件名2に移らせていただきたいと思います。
戸田南小学校の運動場確保につきまして、市内他校における状況や公有資産の有効活用の視点と合わせて質問をいたします。
小学校の運動場は、日々の体育、休み時間の自由な外遊び、運動会や球技大会などの行事が行われる子供たちの思い出に残る大切な場所であります。文部科学省の学習指導要領には体育という科目の目標として、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに、健康の保持、増進と体力の向上を図り、楽しく明るい生活を営む態度を育てるとうたわれています。文科省に言われるまでもなく、運動場は子供たちの生涯の健康を左右する要素として極めて重要な場であることは論をまちません。
さらに、運動場を含む小学校は人格形成期における6年間という非常に長く重要な時間を過ごすことを義務づけられた場所であり、仮にその環境に不足があるならば改善に向け相当程度力を入れて取り組むべきであると思います。他自治体の学校や国立、私立の学校を見学しますと、中には基準の2倍、3倍以上あるのではないかという運動場もあり、体育も部活も運動会も不自由を感じることなく過ごせる環境は、若い時期を過ごすのに何にも代え難いものだなと思ったりもします。
一方で、残念ながら戸田市には敷地の狭い小学校が見られます。特に
戸田南小学校については敷地が狭いばかりではなく、児童数も多いため、状況は相当悪いと認識しております。私が議員になったばかりの頃に見学させていただいた際、休み時間の校庭があまりに混雑していて驚いたのを印象深く覚えております。そのような中でも子供たちは全力で走り回っており、よくぶつからないものだと思いました。当時から児童数は増えており、今後さらに増える見通しとのことで、今回増築の計画となったということです。
今回の計画では、単なる増築ではなく思い切ってプールを撤去し、民間利用に移行することで自由度が広がり、自校式給食の調理場の確保、運動場の形状の改善、面積の拡大にもつながったとのことでありまして、その点高く評価させていただきたいと思います。しかしながら、工事を終えた後も
小学校設置基準に示される新設校の運動場面積を大幅に下回ります。基準については後で詳しく論じさせていただきますが、今後も定められた運動場面積を超える見通しはなく、望ましくない状況が長期にわたり続くことになります。今こそ校庭を広げることを検討するべきであると考えます。今回、工事後における運動場確保に向けた道筋が見えづらいと感じられ、近い将来を見越して道筋をつけ、
戸田南小学校生のみならず市内の全ての小学生の学校環境が充実したものとなるよう、また学校複合化、その他の手段により公有資産の有効活用につなげることができるよう、前回に引き続き質問をさせていただきます。
まず、(1)で、今回設計を行った際の考え方や目標について、校庭確保の部分を含めてお聞きいたします。
次に、現状の運動場は感覚的に狭いというばかりではなく、先ほども説明したとおり、文科省の
小学校設置基準における新設校の面積基準を大幅に下回っています。附則には、現に存する小学校の施設及び設備については、当分の間、なお従前の例によることができる、つまり、当分は改正前と同じ扱いをするという少々強引な規定があり、当面基準に抵触しない状況ではあっても、同基準第1条の3には施設基準より低下した状態にならないようにすることはもとより、これらの水準の向上を図ることに努めなければならないと定められており、罰則はなくとも基準に追いつき、追い越すべく努力することが義務づけられています。つまり、今回の増築のみならず常に努力が求められているということです。
そこでお聞きしますが、今回の増築で児童1人当たり面積等の数値がどう変わるのか、また、今回教室10個分の増築を行うことから、最大で350人程度の児童数増を見込んでいるのではないかと思いますが、児童数増に伴い、面積の数値はどこまでの悪化が想定されるのか、数値的な見通しについて、(2)としてお聞きいたします。
さらに、今回は一時的な児童数増に対応した増築とのことで、増築当初、またピークを越えた後は逆に教室が余ることが考えられます。その活用までを見越した設計にするのが望ましいと思われますが、所管の
教育委員会単独ではそこまで考えるのは困難である上、そもそもそのような発想には至らないと思います。教育委員会のみならず、各担当部局がそれぞれに管理、管轄する資産があります。考えてみれば、資産が各担当部局とダイレクトに結びついていることは短所が多いと考えられます。
まず1点目として、全市的な視点での活用が図られづらいことのほかに、2点目として、事業部局は資産管理に必ずしも専門性がないことから、整備、活用、管理に関する知識や、またノウハウの獲得が難しく、この部分に大きな労力が割かれること。3点目として、各部門に機能が分散されることで効率性が下がること等が考えられます。そこで事業部局と資産を切り離し、公有資産の活用やメンテナンス、管理業務については資産管理部局が行うよう所管を変更してはどうでしょうか。(3)としまして、公有資産の有効活用に向けた体制についてお聞きいたします。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長
川和田教育部長。
◎川和田亨 教育部長 件名2、
戸田南小学校の増築について、(1)設計の考え方についてお答えいたします。
戸田南小学校の増築につきましては、令和4年12月に策定した
戸田南小学校増築工事基本計画書の中で、教室数不足の解消、自
校式給食調理場の設置、水泳授業の民間活用、図書室のリニューアル、そして増築に伴う校庭面積の確保の5つの柱を掲げております。これを基に令和5年6月に基本設計書を策定いたしましたが、その中で水泳授業の民間活用により屋外プールを解体の上、当該場所を活用し、増築校舎を建築すること及び校庭の東端、東側ですが、東端にあるプレハブ校舎内の学校図書館を増築校舎に移設し解体することによって、校庭面積の拡大が図られるよう配慮し設計したところでございます。
なお、これらについて令和4年8月に開催された全員協議会で再検討案を御協議いただき、これに基づく基本計画書は同年12月に、基本設計書は令和5年6月に開催された文教・
建設常任委員会にてそれぞれ御報告をさせていただいているところでございます。
次に、(2)の
小学校設置基準と運動場面積についてお答えいたします。
文部科学省が定める
小学校設置基準では、在席する児童数に応じた運動場の原則的な基準面積を示しておりますが、
戸田南小学校では令和5年5月1日時点の児童数で算定した場合に、運動場面積は7,200平方メートル以上とされております。民間活用するプールを除いた現在の運動場面積は5,234平方メートルとなっておりますが、増築工事後は約5,700平方メートルとなる見込みであり、現在より1割程度広がる計画となっております。また、今後の増築に伴い、児童数が最大に達した場合の児童1人当たりの面積につきましては、令和5年5月1日現在の児童数769名に、増築予定の校舎10教室が全て定員に達した場合を加えると児童数は1,119人になり、1人当たりの面積は5.09平方メートルとなる予定でございます。
以上でございます。
◎吉野博司 企画財政部長 議長。
○竹内正明 議長
吉野企画財政部長。
◎吉野博司 企画財政部長 次に、(3)公有資産の有効な活用について、ファシリティーマネジメントを所管する企画財政部からお答えいたします。
学校の増築等の整備を行う際には、将来の児童数のピークを推計し、必要な教室数を算定いたしますが、ピークに至るまでの教室の有効活用については各学校において検討を進めていく必要があると考えております。また、その他の公共施設の有効活用につきましても、学校と同様に各施設所管部局において、その施設の設置目的等を照らし最適な活用となるよう努めていくべきものでございますが、施設を最大限に活用していくためには全庁的な視点で取り組んでいくことも必要であると考えております。現在、本市において戸田市公共施設等総合管理計画の改定に取り組んでおりますが、当該計画における庁内検討体制の中で公有資産の有効活用について情報を共有できるよう努めてまいります。また、他自治体においてどのように取り組んでいくかにつきましても、調査研究を進めてまいります。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 再質問いたします。
まず初めに、児童の発達上、その他を含めて、運動場が狭いことへの認識についてお聞きいたします。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長 川和田部長。
◎川和田亨 教育部長
戸田南小学校をはじめ、特に児童数の多い学校では、文部科学省が示す原則的な屋外運動場面積の基準を満たせていないことは承知をしております。校庭が狭いことによる発達への問題についてでございますが、例えば毎年度実施しております新体力テストにおける市内小学校の結果を学校別に比較いたしますと、運動場の小さい学校でよい結果を出しているケースも多く見られ、運動場面積の広さが影響しているという結果は確認されておりません。
なお、市内の全体平均につきましても、全国平均を上回る結果となっております。このことは一例として体力面に関して申し上げたものですが、それ以外の面におきましても、これまでに何か問題となるような発達上の事例はないことから、市教育委員会としましても運動場が小さいことが児童の発達に大きく影響するものとは考えておりません。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 発達上の悪影響は出ていないということで、この点については各学校、または先生方の努力でカバーがなされているのではないかと思います。
資料を用意しました。スポーツ庁が毎年実施しております全国体力・運動能力、運動習慣等調査では、運動場の広さと体力向上の関連を調査しております。その中で、運動場の狭い学校は広い学校と比較して体力合計点が顕著に低くなる傾向が見られたとの記載があり、結論として運動場の広さは体力向上要因であるとまとめています。これは運動場を広げることで現状よりもさらに体力を向上させることができるということを意味しています。現状では体力アップを他校に遜色ないほどまで頑張っているということですが、その努力をさらに生かすためにも、せめて国基準を達成するまでは
小学校設置基準に定められた義務を遵守していただきたい、努力を続けていただきたいものだと思います。
戸田南小を含む各学校では運動場不足への対策として複数の学級、学年がグラウンドを使用すると聞いております。その場合の一般的な話として、学習中の危険を回避するため学習内容や取り扱う運動種目、競技が限定される、あるいは適切な運動量の確保が難しいなどの状況が生じるという報告があります。そのほか、運動場が狭いことで生じる問題として、本来望ましくないとされている1時間目にも体育を割り振りせざるを得ない、業間休みや昼休みにも児童が過密になり、安全重視の意味でボール運動の規制など、遊びの種類やスペースを制限することになる、休み時間のグラウンド、体育館の利用日が制限、割り当てされる等の制約が出てきます。体力面での劣後はなくとも、窮屈な思いをすることなく体育に取り組んでもらいたい、休み時間を過ごしてもらいたいものだと思います。
続きまして、今回の工事後の次の手だてについてお聞きします。
1人当たり運動場面積は今回の増築で一旦は広くなったとしても、将来は今よりさらに狭くなることが予見されています。今後の対策についてのお考えをお聞きします。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長 川和田部長。
◎川和田亨 教育部長 増築校舎を供用開始する令和8年度の予測では、1人当たりの運動場面積は6.71平方メートル、また増築校舎が全て定員に達した場合には1人当たり5.09平方メートルになる予定でございます。1人当たりの面積は児童増により減少しますが、今までどおり運動場を工夫して使用することで教育活動に支障のないように取り組んでまいります。
なお、今回の増築で敷地内の既存プレハブ校舎の解体やプールの民間活用によって現状よりも1割程度広げられる計画としており、現状より環境の向上が図れるものと認識をしております。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 戸田南小の児童数が最も多い、多くなる時期で1人当たり面積5平方メートルを予想しているということでありますけれども、これは国基準の約半分です。ピークの時期を過ぎても運動場の広さが国基準を大幅に下回る時期は続くと思われます。
小学校校舎の整備については、これまで先のことは考えずに行うのが慣例のようになっています。何十年も先のことを想定しても仕方がないというのも分かりますが、ある程度先のことについては想定願いたいものだと思います。
北側、西側管理棟の建て替え時期は十数年先であると思われますが、10年スパンで考えれば従来からの考え方の延長でも、体育館の重層化、校舎全体の高層化といった対策が考えられますが、そのほか隣接地の購入や賃借等が上げられると思います。用意した資料にも紹介していますが、全国では不整形地、狭隘地の学校も工夫してスペースを確保しています。早い段階でハード面の次の一手を考え始めてはどうでしょうか。提案とさせていただきます。
続きまして、今回の増築の設計についてお聞きします。
今後どの程度、教室不足が起こるのかは読みづらいと思います。また、北側、西側管理棟建て替え時における設計の自由度を上げるには南側敷地での教室確保が重要でもあります。さらに2階上部のスペースが空いているのに教室を設置しないのは、狭くて有効に利用しなくてはならないはずの敷地の利用度が下がることにもなります。何とか敷地を有効に活用して運動場を確保しようという意図にも逆行する話でもありますし、見た目のデザイン的な面でも疑問であります。図書館上部のスペースに教室を配置し、活用を図るべきではないでしょうか。また、配置した場合のコストの差異については、委員会では5,000万円との答弁がありましたが、その部分も含めてお聞きいたします。
さらに、今後の児童数増への対応と北側、西側管理棟建て替え時の自由度を確保するため、教室転用が可能な設計とすべきではないでしょうか。もし仮に図書館スペースとその上部スペースが教室転用できる設計であったとすれば、合わせて4教室分、合計14教室増ならば大きく余裕ができます。図書館スペースとその上のスペースを造るとした場合に、いずれも教室転用できるようにするべきではないでしょうか。今回の増築棟の南側に敷地の余裕があり、また教室にした場合の縦幅の足りない分について、南側に延ばす、あるいは階段の場所や設計を変更するといった方法により確保する方法が考えられますが、こうした措置を取らない、行わないのでしょうか。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長 川和田部長。
◎川和田亨 教育部長 本年6月議会定例会の文教・
建設常任委員会において、
戸田南小学校の基本設計を報告させていただいた際に、当委員会から図書館上部の活用について御要望をいただいているところでございますので、改めて学校現場の声を聞きながら検討してまいりたいと考えているところでございます。
また、建築コストの差異につきましては、仮に図書館上階に部屋を設置した場合コストは増加するものの、実施設計がこれからであること、また近年の資材価格高騰や労務費の増加により工事費が流動的であることから一概にお答えすることは難しい状況でございます。
次に、図書館の教室転用につきましては、部屋の大きさが普通教室よりも一回り大きい面積でございますが、普通教室を2部屋確保できる形状にはなっておりません。御提案いただいた廊下に沿って南側へ建物を延ばすこと、また階段の場所を移すことに関しては結果的に建物を大きくする必要があり、敷地スペースの関係からこれ以上増築校舎を大きくすることは難しい状況と考えております。
また、増築における教室数につきましては、現在計画している10教室で今後の児童を十分に収容できると考えていること、図書室につきましては文科省の設計基準において、学校に備えるべき施設とされておりますことから、将来の教室転用は想定していないと考えております。
以上でございます。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) まずは、御答弁中、図書館の設置義務について言及がありましたが、先ほどの質問は図書館をなくしてよい、図書室をなくしてよいという話ではありません。設計上の配慮をしてはどうかという話ですので、その点については誤解のないよう説明をさせていただきたいと思います。
御答弁では10教室で十分とのことですが、万が一の場合、つまり学区内に中型以上のマンションが建った場合などにも対応できるほうが安心であると思います。さらに、現在の予想で言えば全ての教室を使う時期は長くとも数年間ということになると思われ、それ以外の時期は教室が余ります。活用を検討するに当たっては自由度が高いほうが望ましいのは言うまでもありません。例えば児童数に比して手狭に思える図書館でありますけれども、現在教室として想定されているエリアに3教室分、4教室分連続したスペースとして確保し使用するであるとか、また教育施設やその他体育施設、文化施設として学校や地域のニーズに合った施設として使用するといった転用が考えられます。教室転用ができるようにすることや教室間の壁を容易に設置あるいは撤去ができる設計とするならば、スペースを有効に活用しやすくなります。さらに図書館上の3階部分も部屋を設置するようであれば、なおのこと影響は大きく、いま一度御検討願いたく要望したいと思います。
続きまして、運動場を広げるための別の方法として、戸田南小に隣接する土地を購入し、敷地の拡張を検討してはいかがでしょうか。または、長期的な課題としてはどうでしょうか。お聞きいたします。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長 川和田部長。
◎川和田亨 教育部長 現在、特に地権者の方々からの買取り要望などをいただいておりませんので、土地購入については考えておりません。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) こちらの側から意思を持って働きかけなければ話は始まらないと思われ、働きかけたとしても土地所有者側のタイミングが合わなければ成約には至らないと思います。本件は、働きかけつつタイミングを待つというのが正解なのだろうと思います。一般社会では普通に行われている商行為ですので、実行に当たっては不動産業者に依頼してもよいと思われます。
類似の例として、大変残念な事例が10年ほど前にありました。市内の、ある小学校の角の小さな角地が民地となっており建物が建っていました。そのため学校の敷地は不整形地となっており、将来校舎を建てるにしても地域住民が利用できる施設との複合化を行うにしても利用の際の自由度が大きく違ってきます。また、利用価値だけではなく資産価値としても整形地と不整形地では大きく違うと思われます。ある日その場所を通りかかったところ、その小さな土地が売りに出ていたので、私はすぐに不動産会社に金額を確認し、急いで教育総務課へ行き、買取りができないか交渉しました。ところが、その必要性を訴えても理解していただくことはできませんでした。買取りは行われることなく、今でもその角地はほんの数十坪欠けており、次回売りに出るのはずっと先のことだと思われます。土地の買取りの件は課題として認識し、さらに認識し続けておかなくてはタイミングをチャンスと認識することすらできないわけですので、まずはぜひ課題として検討願いたく要望いたします。
続きまして、
戸田南小学校のほかにも5つの小学校におきまして基準以下の運動場面積となっています。特に戸田東小は1人当たり面積が最も小さく、今後の見通しをお聞きいたします。
また、新曽小、戸田第一小、芦原小は建て替え増築中であるため、建て替え後の数値的な見通しをお聞きいたします。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長 川和田部長。
◎川和田亨 教育部長 各学校の工事終了後の運動場面積及び令和5年5月1日時点の児童数で算定した1人当たりの面積についてお答えをさせていただきます。
まず、芦原小学校は運動場面積が3,870平方メートル、1人当たりの面積は5.52平方メートル。新曽小学校は運動場面積が4,620平方メートル、1人当たりの面積は6.72平方メートル、戸田第一小学校は運動場面積が8,190平方メートル、1人当たりの面積は9.42平方メートル。また、戸田東小につきましては、昨年夏に改築工事が全て終了しており、現在の運動場面積は6,410平方メートル、1人当たりの面積は5.87平方メートルとなっております。
また、戸田東小学校の今後の1人当たり面積の見通しにつきましては、これまで大型マンションの増築によってしばらく児童数の増加が続いておりましたが、現在、現状でございますが、増加傾向はおおむねピークに達したものと捉えておりまして、今後の1人当たりの面積は大きく変わらないものと考えております。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 戸田第一小については、おおむね国基準を達成する見込みとのことでして、芦原小、戸田東小、新曽小については今後も課題として取組願いたく要望いたします。
ただいまお答えいただきました4項につきまして、高層化、土地購入、移転、隣地の賃借、その他の対応といったことが対策として考えられますが、今後の対策についてのお考えをお聞きします。
◎川和田亨 教育部長 議長。
○竹内正明 議長 川和田部長。
◎川和田亨 教育部長 学校施設の高層化につきましては、建築物として建築基準法などの関係法令に基づき、地域や建築条件によって高さ制限が設けられております。文科省が示す施設整備指針におきましても、小学校は地上3階建てまで、中学校は地上4階建てまでの建物が望ましいとされております。本市としましても、児童生徒の移動負担の側面や高層化によるコスト等の面からも学校施設の高層化は予定をしておりません。
また、土地購入につきましては、
戸田南小学校と同様に、近隣の地権者の方々から買取り要望等がないため、予定はしておりません。今後も運動場スペースに関しては課題に捉えておりますが、運用面の工夫によって施設環境を維持してまいりたいと考えております。
◆18番(
酒井郁郎議員) 議長。
○竹内正明 議長 酒井議員。
◆18番(
酒井郁郎議員) 他自治体においては4階建て、5階建てなど3階建て以上の高層化により運動場を確保する事例が多く見られます。そうした例では4階、5階の高層階に特別教室を固めて配置しているようであり、また週に何度も使用しないような特別教室であれば影響も少ないと思われ、十分検討の余地はあるかと思います。現に戸田市内においても4階建てやその屋上を使用する例もありますので、4階、5階の高層化については柔軟に考えてもよいように思います。
土地購入につきましては、先ほど述べたとおりです。
また、隣接地の賃借については、基準以下の学校については御検討願えればと思います。現在、建て替え中の戸田第一小については近隣地の賃借を行っていますが、条件に合う土地があれば同様の方法を検討願いたく要望いたします。
(3)については、公有資産有効活用のさらなる取組として研究いただけるとのことですが、他自治体においても公共施設の包括管理が進んでいます。また、管理の段階だけではなく設計や活用の段階から全市における様々な公共施設へのニーズを勘案し、資産を最適に組み合わせて使っていくことが望ましく、長期的な目標とすべきではないかと思います。現状では建て替えの時期になって初めて資産管理部局が中心となり建て替え後の活用方法について検討を始めます。つまり建て替えを検討するそのときに建て替える建物に限定した検討しかできないということでして、施設整備の選択肢として時期と場所の両面に強い足かせがはめられている状況であります。
その点で理想を言えば、建て替え以外の時期についても常に各事業部局のニーズを把握し、公有資産を柔軟かつ効率的に動かすことが活用のためには必要であると思われます。事業部局にしましても、不得手な分野、つまり建物の企画、管理業務の足かせを切り離し、本来業務に集中できるようになることで組織のスリム化、業務のスリム化が図られ、活性化が期待されます。資産の最適化や管理の効率化はまだまだ進める余地が大きく、サービス向上とコスト削減が見込まれます。今回提案しました組織改編はその土台になると思いますので、併せて御検討願えればと思います。
これで一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○竹内正明 議長 この際休憩いたします。
休 憩 10時49分
開 議 11時00分
○竹内正明 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
8番、林冬彦議員。(拍手)
◆8番(林冬彦議員) おはようございます。林冬彦でございます。これより市民の皆様にとって市議会における代弁者の1人として一般質問をさせていただきます。
件名1は、市の受動喫煙防止でございます。
私は、2009年に後谷公園の改修工事が行われたとき、そのときはまだ議員ではなく市民の1人でございましたが、この改修工事計画の検討する委員に入っておりました。その後、改修工事計画ができて、実際に改修工事がなされた後に、当時その委員会に参加していた市民が、せっかく自分たちの提案が盛り込まれた公園改修がなったのだから、あとは、この後は公園の美しさを自分たちで守っていこうと。しかも文化あふれる拠点にしよう、そういう思いで市役所南通りの景観と文化を育む会という会を立ち上げて、2009年から毎月10日の朝8時から8時半まで
清掃活動を続けてまいりました。なので私もこれまで約14年間、後谷公園並びに市役所南通りの
清掃活動に携わってきたわけでございます。
以前に比べまして思うのは、確かに戸田市でたばこのポイ捨て条例が施行されまして、ポイ捨ての数は減りました。ただし、依然としてポイ捨てというのは多いんですね。皆様のところにお配りしている参考資料の資料4なんですけれども、後谷公園内ベンチ付近の写真ございます。これの一番右側に、私の手のひらなんですが、こちらもつい先日、たばこの吸い殻、掃除をした際に、始めて、ものの3分以内に拾い上げたたばこの吸い殻でございます。
このような形で公園でもたばこの喫煙というのは行われているんですね。ただ、当然のことながら、吸う方、吸わない方、それぞれに権利はございます。このたび、私は受動喫煙防止をテーマに上げた大きな原因といたしましては、特にこういう
清掃活動をしているときに、朝の8時からですから、子供たちが、ちょうど通学路になっているので、文化会館から市役所の交差点まで歩いてくるんですね。その子供たちに実は煙がかかって、子供たちがこういうふうにポーズをしながら歩いていた、それを目の当たりにしたのが実は大きな理由でございます。
基本的には私は、喫煙する方にも権利がある。そして、喫煙しない方も当然煙を受けない権利がある、と考えております。なので、その両者、喫煙する人もしない人も共存できるような環境づくりが自治体としては望ましいと考えています。私自身は当年、58歳になりますけれども、58年間、たばこは1本も吸ったことはございません。
そして、話は元に戻りますけれども、子供たち、戸田市は子供たちを育てるまち、子供たちの多いまちとして非常に知られているまちになってきました。だからこそなんです。この戸田市から子供を大切にするまちというのは子供たちには受動喫煙させないまち、これを発信していただきたいんです。そういう観点から今回一般質問をさせていただきます。吸う人も吸わない人も両方の権利を守る、かつ子供を大切にするまちは子供たちには受動喫煙させないまち、これを実現したく一般質問をさせていただきます。
(1)市における受動喫煙防止についての取組は、市のどの計画の中に位置づけられ、どう設定されているか。
(2)戸田市受動喫煙防止対策ガイドラインが制定された経緯は。
(3)市民の受動喫煙についての現状認識は。
(4)以下の各所における受動喫煙の現状と市の受動喫煙防止対策についての現状認識は。①市内公園等の屋外公共空間、②公共施設等の屋内公共空間、③市内JR3駅、④市内バス停留所。
(5)市における受動喫煙防止対策の課題は何か。
(6)これから進める取組は。
まず、現状認識、そして現時点での課題と今後の展望について確認をさせてください。お願いいたします。
◎櫻井聡 健康福祉部長 議長。
○竹内正明 議長 櫻井健康福祉部長。
◎櫻井聡 健康福祉部長 件名1、市の受動喫煙防止について、(1)市における受動喫煙についての取組は、市のどの計画の中に位置づけられ、どう設定されているかについてお答えいたします。
受動喫煙の取組につきましては、平成31年3月に策定した第3次戸田市健康増進計画の中で、戸田市の喫煙の現状と課題、市が目指す姿、取組、指標を掲げております。市の取組内容につきましては、禁煙したい人への支援、喫煙が健康に与える影響についての周知啓発、戸田市受動喫煙防止対策ガイドラインの周知、関係機関との連携による受動喫煙のない環境づくり、戸田市認定禁煙実施店の増加としております。
次に、(2)の戸田市受動喫煙防止対策ガイドラインが制定された経緯についてお答えいたします。
平成15年5月施行の健康増進法第25条において、多数の人が利用する施設の管理者に対し受動喫煙防止のための措置を講じることが努力義務として規定され、平成22年には厚生労働省から、多数の者が利用する公共的な空間については原則全面禁煙であるべきなどの受動喫煙防止対策の基本的な方向性が示されました。また、令和2年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、機運を高めるため、受動喫煙防止対策のさらなる強化を求められたことから、平成30年に戸田市受動喫煙防止対策ガイドラインを策定しております。
次に、(3)の戸田市民の受動喫煙についての現状認識はについてお答えいたします。
戸田市健康づくりに関する市民アンケートの中での受動喫煙の有無についての質問で、受動喫煙が毎日あると回答した人は令和4年が11%で、平成29年調査の19.8%から8.8%の減少、受動喫煙がないと回答した人は令和4年が66.4%で、平成29年調査の42.7%から23.7%の増加と、受動喫煙が減少している結果となっております。さらなる減少を目指して、引き続き受動喫煙防止対策を進めていくことが必要と考えております。
次に、(4)の各所における受動喫煙の現状と市の受動喫煙防止対策についての現状認識についてお答えいたします。
初めに、①市内公園等の屋外公共空間につきましては、戸田市受動喫煙防止対策ガイドラインに基づき、他の公園利用者へ配慮する喫煙マナーや社会的なルールが守られている場合には喫煙が可能でございます。受動喫煙防止対策といたしましては、令和元年度に市内114か所の公園にマナー啓発看板を設置し、喫煙者に周囲への配慮を促しているところでございます。
次に、②公共施設等の屋内公共空間についてお答えいたします。
公共施設等の屋内公共空間につきましては、健康増進法において原則禁煙となっております。
次に、③市内JR3駅の喫煙所についてお答えいたします。
北戸田駅西口の喫煙所につきましては、平成29年3月に植栽を設置した後、平成30年3月にパーティションを設置し、さらに令和3年3月に改札口側の喫煙所の出入口付近に植栽を1基配置して、クランクの形状といたしました。戸田公園駅西口の喫煙所につきましては、令和2年9月に喫煙スペースの明確化と受動喫煙防止対策の向上を図るため、植栽からパーティションで囲う形状に変更をしております。戸田駅西口の喫煙所につきましては、駅前交通広場の工事完了に伴い、令和5年4月から歩道に直接面しない場所に本設置となっており、植栽やパーティションで囲っております。それぞれたばこの煙が歩道側に直接流れないよう、障害物や距離を置き、煙が外気の気流により上昇や拡散するようにするなど、受動喫煙防止対策を図っているところでございます。
最後に、④市内バス停留所についてお答えいたします。
バス停留所付近は禁煙としており、バス事業者においてホームページで禁煙を呼びかけるとともに、必要に応じてバス停に掲示を行うなど周知啓発を行っております。
次に、(5)市における受動喫煙防止対策の課題は何かについてお答えいたします。
受動喫煙による健康への影響や受動喫煙防止の必要性などについて、市民や事業者等に分かりやすく伝え、正しく理解をしていただき、実践していただくことが重要でございます。受動喫煙防止対策について現在も様々な取組を行っておりますが、望まない受動喫煙をなくす環境づくりについて、さらなる理解を深めていくためにどのような取組や周知啓発を行い情報を届けていくかなどが今後の課題であると考えております。
次に、(6)これから進める取組はについてお答えいたします。
第4次戸田健康増進計画、これが今後策定されると思いますが、策定に向けてのスケジュール、体制、教えてください。
◎櫻井聡 健康福祉部長 議長。
○竹内正明 議長 櫻井部長。
◎櫻井聡 健康福祉部長 第4次戸田市健康増進計画につきましては、庁内関係課で構成する健康なまちづくり推進庁内会議及び有識者、市民委員等で構成する戸田市保健対策推進協議会においての議論や御意見を伺いながら策定を進めているところでございます。その後、パブリック・コメント等を得て、令和6年3月をめどに健康増進計画として取りまとめる予定でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) ということは、本当にもう来年度ということで、もう進んでいてすぐにもという形でございますね。分かりました、理解いたしました。
今回、受動喫煙を取り上げましたのは、当然子供たちにという観点なんですけれども、実は市長にお願いしたいことがある。戸田市はやはり子育てタウン、子育てに力を入れているまちということなんですね。それを世の中にもっともっと知らしめさせるためにも目に見える形の何かが必要なんですね。その中の1つに、私は受動喫煙防止の取組というのがあるのではないかと思うんです。例えばそれぞれの自治体で公園の喫煙マナー啓発、いろいろ行っています。でも、例えば通学の時間帯は遠慮してもらう、これを前面に打ち出す自治体というのはなかなかない。また、駅のコーナー、駅の喫煙所も、もちろんほかの自治体の中には完全密閉型の喫煙所を設けているとこは幾つも出てきています。
でも、例えば戸田市がそういうものを導入して、これは子供たちに特に受動喫煙をさせないために力を入れて造ったんだと、そういう発信をしている自治体はないんですね。子供たちのためにという思いをもとに受動喫煙防止というその施策を進めていく、これは子育てに力を入れる子育てタウンとして世の中を引っ張っていく戸田市がやってこそ世の中に広まるものではないかと思うんです。なので、来年この第4次健康増進計画があるのであれば、例えばそこに子供たちの受動喫煙を防止していく戸田市ならではの考え、これを盛り込むであるだとか、具体的な施策に入れていっていただきたい。最初から大きなものをやることは難しかったら、例えば受動喫煙、完全密閉型なのは1人用でも2人用でも少数からでも構わないと思うんですよ。まず姿を示すということが世の中に対して戸田市の姿勢を示すことにつながるんだろうなというふうに思っています。
あと、公園については、こういうふうに保育園のこともございます。みなし庭園として子供たちが遊んでいる時間あるんです。そういう時間もできたら遠慮していただきたい。このような具体的に子供たちのためにということを出しながらマナー啓発を図っていただく、これが戸田市ならではのやり方じゃないのかなというふうに思うんです。
吸う方、吸わない方、お互いの権利を守りながら譲る、これを他や皆さんの自然のマナーに任せてはなかなか難しい。でも、子供たちのためにということでマナー啓発、すみ分けを図っていく。こういうスタイルを戸田市から発信して世の中に広げていっていただきたい。これが私がこの質問を取り上げた大きな望みでございます。御検討いただければありがたいと思っています。
長期的には市民の方々が何らかの形で、イベントでもよし、またごみの活動でもよし、何らかの形でまちの施策にいろいろ関わっていただくこと。それによってまちに愛着が生まれていけば、自然と子供たちを大切にしたい、だったら子供たちがいるところではたばこを吸うのはよしておこうかとか自然にマナーが広がるんじゃないかとは思っています。長期的には恐らくそういう形で、戸田市もいろんな機会を提供していますから、マナーというのは行き渡ると思うんですけれども、しかしやはり健康というものは短期的にまず取り組む姿勢必要ですし、世の中に対して子育てタウン広めていくためにも、ぜひ戸田市から子供たちを大切にする、そういった目的で受動喫煙のすみ分けを図っていく、この発信をお願いしたく、重ねて要望させてください。
それでは、これで件名1を終わります。
それでは、引き続き件名2、今度は所有者等のない動物への給餌について、餌やり、これについて取り上げさせていただきます。
公園における、例えば鳥への餌やりとか、あと彩湖・道満グリーンパークで地域猫、サクラ猫、地域猫に対する餌やりというのは実は行われていることでございまして、特に後谷公園等での餌やりにつきましては、私が今回写真を撮りに行ったときも、私がかばんの中から何かごそごそして袋を取り上げた瞬間に鳥が何かくれるんじゃないかなと思ってがあっと寄ってきたぐらい、何か常態化しているものがあるんですね。
また、今回配付した資料の資料5を見てください。こちらは彩湖・道満グリーンパークにおける餌づけに関連した写真でございます。これは市民の方から寄せていただいたものなんです。地域猫につきましては度々この議会でも取り上げられておりまして、要するに野良となった猫を保護して去勢手術を行った上で放して、場合によってはそういう子供たち、猫たちを、猫ちゃんたちを新しい里親と引き合わせて、そういう譲渡会を開催して新しい居場所をつくっていってあげる。こういう活動に関する猫ちゃんたちなんですけれども、私もこれまでに地域猫の譲渡会というのはそういう思いに実は共感し、賛同しておりまして、こういう譲渡会が開かれますよという情報いただきましたら、それを自分のSNSを含めて情報発信して、できるだけ、できる限りいい御縁が生まれるように応援してきたもので、立場でございます。
ただ、今回特にこういう形で餌づけとして、餌づけの一つとしてこれを取り上げたのも、実は戸田市の鳥として制定されたカワセミ、カワセミの生息している、育成の池のそばなんですね。実はそういったところに猫の姿が多いということで、野鳥も含めてなかなか警戒をしているという実態があるという情報が寄せられまして、現地を見に行きました。そして、こういった形でそこには餌をやった後の食べ残しの餌も残されていたり、またすみかとなるようなものが設置されていたり水やりの残りのものがそのまま残されていたり、こういう状態を目の当たりにして、ここはもう少しルールというかマナー啓発を図っていったほうがいいのではないかな、そういう思いを持ちまして今回一般質問に取り上げた次第でございます。自然生態系のバランスを保ちながら、何とか命を守りたいと動いている人の思い、また実際に動物の命、そして自然環境、こういったものが何とかうまく定立していくような、そういうことを願いながらの質問でございます。
(1)公園等屋外公共空間における所有者等のない動物への給餌についての現状認識は。
(2)所有者等のない動物への給餌が関係する環境被害にはどのようなものがあるか。
(3)餌やり禁止等の看板を設置している公園もあるが、そこで依然として行われている所有者等のない動物への給餌に対して市はどのように対応しているか。
(4)所有者等のない動物の中でも、いわゆる地域猫との共生について市はどのように考えているか。
(5)所有者等のない動物への給餌に関して、今後市はどのように対応していく考えか。現状認識と課題、現時点での展望について教えてください。お願いします。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長
香林環境経済部長。
◎香林勉
環境経済部長 件名2の所有者等のない動物への給餌について、順次、お答えいたします。
(1)公園等屋外公共空間における所有者等のない動物への給餌についての現状認識につきましては、給餌を禁止できる法的な根拠はなく、各施設のルールに即する形となっております。なお、戸田市ポイ捨て等及び歩行喫煙をなくす条例において市内全域でごみの放置は禁じられておりますので、給餌に使ったものは餌の残りも含めて片づける必要があるところです。
次に、(2)給餌に伴う環境被害につきましては、給餌対象の動物が繁殖し、ほかの動物を脅かしてしまうこと、人間に依存してしまうことなど生態系を乱すおそれがあると考えられます。また、給餌に用いたごみの放置、ふんの集中や飛散などルールを守らない給餌は生活環境にとってもよくない事態を招くものと思われます。
次に、(3)餌やり禁止看板がある公園での給餌につきましては、ルールを守らない餌やりはほかの施設利用者の迷惑となるので禁止であることの周知に努めております。それを知った上でそれでも給餌をされる方に対しましては、強く指導していくものとなります。また、知識がなく、むやみに給餌されている場合もありますので、そうした場合は県の動物愛護推進員にうまくつなぐことで、推進員から給餌をされる方に正しい情報を伝え、行動変容を促すということも行っております。
次に、(4)地域猫への考えにつきましては、一旦保護した猫に不妊や去勢を施し、捕獲地に再度放して、そこで地域の理解を得て適正な給餌などを行っていくことは、殺処分はせずに一代限りで命を全うさせるという観点で動物愛護と地域環境との両立に資するものと考えております。市としましてもこの活動を補助制度により支援しているところでございます。
次に、(5)所有者等のない動物への給餌に関する今後の対応につきましては、給餌自体を禁止できる法令等はありませんが、各施設のルールにのっとること、むやみな給餌はほかの施設利用者への迷惑だけでなく、愛護しようとしている動物にとっても不幸を招いてしまうことなどを繰り返し周知して理解を得ていきたいと思います。ただし、環境被害が著しくほかの利用者の迷惑になるような場合や、給餌の場所がほかの生態系を損ねるおそれのある場合などは、施設管理者と連携して当該エリアについては施設管理上禁止とするなどの踏み込んだ措置を考えてまいります。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) どうもありがとうございます。では、再質問させてください。
まず、(1)の公共、公園などの空間における所有者等のない動物への給餌についてなんですけれども、この説明、御答弁の中では給餌を禁止できる法的根拠はないと。ただし、戸田市においては、戸田市ポイ捨て等及び歩行喫煙をなくす条例がありまして、そこではごみの放置、市内全域で禁じられている、これを基に給餌に使ったものは餌の残りも含めて片づける必要がある、このような答弁だったかと思います。では、例えば給餌用の用具を給餌をした後も放置しておく、これにつきましては禁止になることなんでしょうか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 給餌後の餌の残りは、食べ終わったもの、使用後の用が済んだもの、すなわちごみとして理解することが可能です。ポイ捨て禁止の観点から、また施設管理者も当然に容認しないという点からも放置は禁止されるものとなります。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) どうもありがとうございます。後谷公園も、高齢者の方なんですけれども、本当に寂しくて、鳥たちが喜んでくれる、その気持ちがその方々の生きがいになっているということも十分理解はできるところなんですけれども、本当に持ってきて袋からパンとかをばあってやったら、こうやってがって来て食べるんですけれども、やっぱり鳥たちも全部食べるわけじゃなくて食べ残し残ったりするんですよね。そういったときに清掃なんかもやるわけなんですけれども、食べ残しの放置は禁止ということの答弁、どうもありがとうございました。
では、引き続き、ねぐらのようなものを設置する、これは禁止になるんでしょうか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 設置に当たって施設管理者の了解を得ずに設置することはできないと考えております。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) どうもありがとうございます。
では、次、環境被害について再質問させてください。
給餌に伴う環境被害について、これまで寄せられた声というのはありますか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 これまでも放置された餌の残りかす、ふん尿の被害などについて、市民から御意見をいただいているところでございます。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) どうもありがとうございます。私が生きた昭和の時代からハト公害とかって言われて、本当にふんの被害というのは問題になったところでございます。やはりそういう声が引き続き寄せられているということを確認いたしました。
では、(3)の餌やり禁止等の看板を設置している公園もあるが、そこで依然として行われている所有者等のない動物への給餌に対してどのような対応をしているか、これについて再質問させてください。
御答弁の中でちょっと注目したのは、やはり知識がなく、むやみに給餌されている場合もある、そうなんですよね。私も自分のふるさとである福岡市に戻ったときに、大濠公園というのがあって、そこにコイとか鳥とかがたくさん生息していて、中には観光客の方がポテトチップとか、かっぱえびせんとか、ぱって投げているんですよね。でも本当に油の油性菓子なんかはコイにとっても、また大濠公園という堀にとってもよくないし、鳥にとってもよくない。でも、皆さんは、喜んで食べるものですから、いいことをしているんだなと思っている。しばらくたつと公園のほうから禁止という看板が立ちまして、きちんと動物たちに悪い影響出ますと、どうしても餌をやりたい方は餌を買ってくださいということで、すぐボートコースが、ボートの船着場があって、そこに餌を買ってくださる用のちゃんとした餌を置くようになったんですね。そういうことを見ましても、本当に動物たち喜ぶものですから、餌をあげたくなる気持ちがあるんだけれども、実はやっている餌自身が動物たちの生命を脅かす、そういうことになっていることになかなか気づいてない部分もあるのかなと思いました。
それは置いといて、ルールを守らない給餌というのは禁止である、これについて周知の具合はどうでしょうか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 施設ごとにその管理者や所有者が看板やパンフレットやホームページなど、その施設に適した媒体で周知をしているところでございます。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) ありがとうございます。ただ、私も本当にこの一般質問するまで分からなかったんですけれども、餌の残りを放置するのは禁止とか、ねぐらを用意するのはちょっと駄目とか、例えば給餌のときの道具をそのまま置いておくのは駄目とか、そういうルールはなかなか周知されてないんじゃないかと思うんです。この辺りにつきましては、この辺りを伝えるような努力を検討していただきたい、これは要望とさせていただきます。
では、例えばこのルールを守らないような給餌を見かけたとき、どこに連絡したらいいんでしょうか。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 給餌をやめさせるなど具体的な対応を求める場合には施設の管理者に御相談いただくことで、施設のルールに沿った対応を取ることになります。また、動物愛護やポイ捨て防止の周知など一般的な事項につきましては、環境課に御連絡をいただければ施設管理者や所管部署と連携して対処いたします。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) そうですね、本当に給餌をされている方はいいことをやっているという気持ちもあるものですから、当事者間同士で何かやると非常にトラブルのもとになりかねない。それで今お尋ねしたわけなんですけれども、基本的には具体的な対応を求める場合には施設の管理者、また一般的な事項については環境課に問合せをするということですね、確認をさせていただきました。ただ、施設の管理者がどこになるのかというのが分からない場合もあります。なので、例えば今後、後でも申し上げますが、要望させていただきますけれども、看板を設置するとしたらそこにちゃんと問合せ先を明記していただきたい。そうすると皆さんにとってもトラブルが減るのかなと思いますので、これは要望をさせてください。
例えば、あと追加の再質問なんですけれども、ルール違反、例えばこれが継続される場合、この場合どういうふうにしたら対応が強化されるのかについて教えてください。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 施設管理者と情報共有しながら対処していくことになります。特に市が管理者となる公共施設については、所管部署と連携して毅然とした対応を取ってまいります。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) 毅然とした対応を取っていくということで、ありがとうございます。ぜひお願いいたします。
(4)についての再質問させてください。
地域猫についての考え方、一代限りということで、これに関してはルールにのっとった上で給餌もという、その考え方には私も賛同いたします。ただ、彩湖・道満グリーンパークなどで水やり容器だとか、ねぐらが放置されている。この状態についてはどのように考えていらっしゃいますか。教えてください。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 恒常的な設備の設置に対する許可や不許可につきましては、当該土地または施設の所有者あるいは管理者の権限により決定されるもので、市や指定管理者の許可なく設置、占有している場合には施設の不適正利用となるものと考えております。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
◆8番(林冬彦議員) ありがとうございます。できれば地域猫をそこで育てている、地域猫の命を守っているということもありますので、それと例えばカワセミの生息地とか、そういうほかの野鳥とか含めた生態系と両立するような形のすみ分けが必要なんじゃないかなというふうに思うんです。そのためには、例えば今、地域猫がどの辺りに分布しているかなどの実態調査が必要なんじゃないかなと思うんですけれども、これについてのお考えをお示しください。
◎香林勉
環境経済部長 議長。
○竹内正明 議長 香林部長。
◎香林勉
環境経済部長 どの辺りにどれくらい猫がいるのかの確認や、その一環として給餌されている方に聞き取りをする方向で指定管理者と連携して検討してまいります。
以上でございます。
◆8番(林冬彦議員) 議長。
○竹内正明 議長 林議員。
次に、(2)行方不明者が出た際のアナウンスについてお答えいたします。
行方不明者の放送等は、蕨警察署からの依頼を受けて放送しておりますが、蕨警察署によりますと、行方不明者につきましては、発見までの間隔が空いてしまっている場合は、改めて発見の放送を流すことで、かえって混乱を招きおそれもあるため、原則的に半日程度の一定期間内に発見された場合のみ、市に放送依頼をしているとのことでございます。
市といたしましても、蕨警察署から連絡があった際には、放送時間帯も考慮した上で、可能な範囲で発見されたことについて放送しているところでございます。
以上でございます。
◆1番(小金澤優議員) 議長。
○竹内正明 議長 小金澤議員。
◆1番(小金澤優議員) 答弁ありがとうございました。私も初めて知りましたが、午前7時から午後8時を基本とし、午前10時から午後6時までの間に極力放送しているとのことでした。朝の早い時間から遅くまで放送していたことは大変感謝をという一言につきます。
また、(2)の行方不明者、迷い人のアナウンスがどのように放送されるのかも分かりました。蕨警察署から下りてきた情報をそのまま正確に放送されていると把握した次第です。市の権限でどうこうなるというものではないようですが、やはり行方不明者の安否を流さないでいることは、善意で捜してくださっている方や心配している方にとっては不親切ではないのかなと考えてしまいます。
というのも、私も以前、同じ町会のほうで居住している子供が行方不明になったところがありました。いいとだメールや直接交番に行って、特徴やどこでいなくなったのかを聞き、複数人で情報を共有、捜索したことがございます。その当時は千葉のほうで子供がいなくなり、川で亡くなった状態で見つかるという事件があったため、周りの方たちと一緒に心配し、広範囲にわたって捜し回っていました。結局見つかったのは夜、午後11時過ぎだったと記憶に残っておりますが、放送はされぬままです。遅い時間ですから、真夜中の放送が迷惑になるのも分かります。ただ、見つかったという連絡がないと、捜し続ける方も出てきます。そういったことも考えると、蕨警察署には何らかの形で安否確認ができるようなシステムをつくっていただきたいと考えております。
以上を踏まえまして、再質問させていただきます。
町会長や学校関係者などに行方不明者の情報を伝えられることはできないでしょうか、よろしくお願いします。
◎内山敏哉 市長公室長 議長。
○竹内正明 議長 内山室長。
◎内山敏哉 市長公室長 防災行政無線で放送した内容につきましては、広く周知するため、いいとだメールによる配信のほか、ホームページ等でも公開しております。防災行政無線で放送いたしました情報の取得先について、町会長や学校関係者等に改めて周知をしてまいります。
◆1番(小金澤優議員) 議長。
○竹内正明 議長 小金澤議員。
◆1番(小金澤優議員) ありがとうございます。
続けて質問をさせていただきます。
行方不明者が発見されたことを必ず放送することは可能なのでしょうか。
◎内山敏哉 市長公室長 議長。
○竹内正明 議長 内山室長。
◎内山敏哉 市長公室長 行方不明者につきましては、すぐに発見に至る方とそうでない方等、様々でございまして、全ての方について、蕨警察署から情報提供いただくのは難しい状況でございますが、行方不明者の発見に関する情報について可能な範囲で提供いただけるよう、蕨警察署に要望してまいります。
◆1番(小金澤優議員) 議長。
○竹内正明 議長 小金澤議員。
◆1番(小金澤優議員) ありがとうございます。大変重要なことだと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
そうしましたら、続きまして、もう少しだけ質問させていただきます。
安否を、行方不明者ですね、安否を共有する手段を考えることはできないでしょうか。
◎内山敏哉 市長公室長 議長。
○竹内正明 議長 内山室長。
◎内山敏哉 市長公室長 行方不明者の安否に関する情報共有につきまして、蕨警察署に確認いたしましたところ、市に情報提供できる情報は、行方不明者の特徴のみであり、該当者を正確に共有することが困難であることなどから、現状は全ての行方不明者の安否情報を提供いただくことは難しいとのことでございます。
以上でございます。
◆1番(小金澤優議員) 議長。
○竹内正明 議長 小金澤議員。
◆1番(小金澤優議員) ありがとうございます。該当者を正確に共有することが難しいこと、承知いたしました。情報の取得先につきましても、周知をしていただくことは重要と考えます。ぜひできる限りのことをお願いしたいと思っております。
同じ町会内や学区内で迷い人、行方不明者が出ると、皆さん本当に心配されます。聞いたわけではありませんが、子供がいなくなった場合、学校関係者、先生とかもかなり心配されるのではないでしょうか。時には迷い人の御家族や御親戚によって、情報が限定されることも、個人情報ということで当然あるとは思います。ただ、御高齢の方や小さい子供であれば、体力が限界を迎えるのも早いです。もしかしたら、御高齢の方だと認知症、お子さんだと知的障害があるような子が行動パターンも分からないような状態で迷い人になってしまうこともあると思います。そういった場合、行動パターンなど、特性が分かって情報共有が可能な場合は、早く解決することも出てくるのではないでしょうか。何が正解なのか分からない部分もあるとは思いますが、蕨警察と一緒に協議する機会を設けていただいてもよいのではないかと思っております。
最後に、こちら要望となりますが、ぜひ蕨警察署の方々、見つかったときだけでも情報共有をしていただくことを提案してみてください。それを望んでいる方がいることを踏まえ、有識者と一緒に検討していただけますと幸いです。
こちらで件名2を閉めさせていただきます。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
△散会の宣告
○竹内正明 議長 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
散 会 12時43分...