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令和 4年 6月定例会-06月09日-04号

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  1. 戸田市議会 2022-06-09
    令和 4年 6月定例会-06月09日-04号


    取得元: 戸田市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 4年 6月定例会-06月09日-04号令和 4年 6月定例会              6月定例会 第11日(6月9日) 令和4年6月9日(木曜日) 第11日議事日程 1.開 議 1.(続)一般質問  7番 三輪なお子議員  10番 野澤茂雅議員  12番 本田哲議員  17番 浅生和英議員  9番 古屋としみつ議員 1.散 会 〇出席議員(25人) 1番 小金澤   優 議員   2番 みうら 伸 雄 議員   3番 佐 藤 太 信 議員 4番 宮 内 そうこ 議員   5番 むとう 葉 子 議員   6番 竹 内 正 明 議員 7番 三 輪 なお子 議員   8番 林   冬 彦 議員   9番 古 屋としみつ 議員 10番 野 澤 茂 雅 議員   11番 矢 澤 青 河 議員   12番 本 田   哲 議員
    13番 石 川 清 明 議員   14番 峯 岸 義 雄 議員   15番 斎 藤 直 子 議員 16番 そごう 拓 也 議員   17番 浅 生 和 英 議員   18番 酒 井 郁 郎 議員 19番 花 井 伸 子 議員   20番 三 浦 芳 一 議員   21番 伊 東 秀 浩 議員 22番 山 崎 雅 俊 議員   23番 細 田 昌 孝 議員   24番 遠 藤 英 樹 議員 25番 榎 本 守 明 議員 〇欠席議員(1人) 26番 熊 木 照 明 議員 〇説明者 菅 原 文 仁 市長    秋 田 大 輔 副市長   戸ヶ崎   勤 教育長 石 橋 功 吏 企画財政部長  五 條   宏 市民生活部長 吉 野 博 司 環境経済部長  櫻 井   聡 健康福祉部長 秋 元 幸 子 こども健やか部長  小 野 康 平 都市整備部長 渡 邉 昌 彦 水安全部長  山 上 睦 只 教育部長  住 野 昌 洋 市長公室長  開 議 10時00分 △開議の宣告 ○斎藤直子 議長  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程につきましては、お手元にお配りしたとおりでありますので、御了承願います。  それでは、この後の議事につきましては、感染症対策のため、議員の議場出席者を半数以上の出席とさせていただきます。 △(続)一般質問 ○斎藤直子 議長  一般質問を続行いたします。  順次、発言を許します。  7番、三輪なお子議員。(拍手) ◆7番(三輪なお子議員) おはようございます。公明党の三輪なお子でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。  件名1、ヤングケアラーについてお伺いいたします。  大人に代わって日常的に家事や家族の世話をするヤングケアラーに関する初の小学生を対象とした厚生労働省の調査が行われました。小学6年生の6.5%、約15人に1人が世話をする家族がいると回答したことが明らかになりました。小学生ケアラーは遅刻や早退が多いなど、学校生活や健康状態に影響があるとの傾向も明らかになりました。昨年度の調査では、中学2年生の場合、17人に1人、高校生全日制では24人に1人が世話をしている家族がいると答えています。ヤングケアラーで深刻なのが、世話をする家族がいる中高生の6割以上が、相談経験がなかったということでした。独り親世帯だったりするため、本人が世話を当たり前と思っていたり、過度な負担を強いていることに親が気づいていないといった要因が指摘されています。ヤングケアラーが表面化してこなかった一つにもこうした背景があったということです。子供たちの声なき声をキャッチし、手を差し伸べるにはどうしたらよいか、公明党も国会や地方議会で支援の必要性を訴えております。昨年6月の議会において、ヤングケアラーの支援について、三浦議員、そして小金澤議員からも一般質問がされています。本市でのヤングケアラーに対してのこれまでの取組、そして、今後の支援策についてお伺いいたします。  それでは、順次質問させていただきます。  (1)ヤングケアラー早期発見、把握について、政府は今年度から3年間を集中取組期間に設定し、社会的認知度の向上を図るほか、自治体の取組を支援する新規事業では、ヤングケアラーの実態調査や職員向けに研修を実施する自治体に対し財政支援を行うなど、本腰を上げて取り組むとしています。  そこで、各部署にお聞きいたします。①ヤングケアラーに関するこれまでの取組について、②実態の把握について。  (2)相談支援について伺います。①専用窓口の設置について。世話をしている家族がいる中高生の6割以上が、相談した経験がなく、相談窓口につながっていない可能性があります。埼玉県では相談受付窓口も2024年4月までに全64市町村に設置する方針が示されました。本市において、子ども家庭総合支援拠点なのか、福祉総合相談窓口があるからそれでよいのか、教育センターなのか、ヤングケアラーに対する具体的な支援策、支援につなぐための窓口が明確でないように思います。専用窓口が必要ではないか、専用窓口を設けて、しっかり取り組んでいけるようにしてはどうかと考えますが、御所見をお伺いいたします。  ②ヤングケアラーコーディネーターの設置についてです。ヤングケアラーコーディネーターの役割として、福祉や医療、介護など、自治体と関係機関、民間支援団体等、適切な支援機関へのつなぎを行う専門職として、自治体に配置されます。ヤングケアラーを幅広く捉えて、子供の困り事を関係機関に支援を広げるヤングケアラーコーディネーターは必要ではないか、ヤングケアラーコーディネーターの設置についてどのように考えているか、お伺いいたします。  (3)ヤングケアラーへの訪問支援について伺います。世話をしている家族で最も多かったのは、小学生、中学生、高校生、いずれも兄弟でした。そのほかには、障害、病気と続き、兄弟の世話を始めた時期は小学生の頃からが多く、時間的余裕がないという回答も多く見られました。世話をしている家族には、ほかに母、父、祖母、祖父と続き、頻度については、ほぼ毎日が半数を超え、1日7時間以上費やすも7.1%に上っています。こうした子供たちへの訪問支援について、考えられる支援について伺います。  (4)ヤングケアラー認知度の向上について伺います。家族の介護や世話で、子供らしい学校生活を送ることが困難となっていることや、ヤングケアラーが見つかりにくいこと、支援しにくいことが問題となっています。ヤングケアラーのために周りができることは、ヤングケアラーという存在を知り、認知度を高めることや、子供が相談しやすい環境をつくることです。ヤングケアラーに対する社会的認知度を高めることが必要だと思います。さきの全国調査では、中高生の8割以上がヤングケアラーを聞いたことがないと回答しました。これを受け、政府は今年度から中高生の認知度5割を目指して、集中的な広報活動を展開するとしております。ヤングケアラーに対する社会的認知度を高めるための取組について伺います。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  議長。 ○斎藤直子 議長  秋元こども健やか部長。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  件名1、ヤングケアラー支援についての(1)ヤングケアラーの早期発見、把握について、①ヤングケアラーに関するこれまでの取組についてと②実態の把握についてのこども健やか部の答弁につきましては、関連がありますことから、一括してお答えいたします。  市では、子供とその家庭及び妊産婦等を対象に、子供に関する相談対応、支援、訪問等による継続的なソーシャルワークを行う子ども家庭総合支援拠点を設置しております。拠点では、児童虐待の防止を図るため、妊娠期から18歳までの子供がいる家庭における子育てに関する相談支援を行っているところです。その中で、ヤングケアラーの早期発見、把握につながったケースもあり、例えば身体的虐待やネグレクトとして把握した子供が、日常的に家事をしていたり、精神疾患を抱える独り親家庭で妹や弟の世話をするために不登校になっている子供がいたりするなど、家庭内で複数の問題を抱える深刻な事例もございます。  情報提供や相談等があった場合には、まず、対象となる家庭の問題を顕在化させるため、子供本人、保護者との面談や家庭訪問等を実施します。その後、家庭内の問題点や危険度を把握するため、アセスメントを行い、他の関係機関とも連携を図り、情報を整理します。さらに、ヤングケアラーであると疑われる場合には、子供本人の意思を確認しながら、必要な支援やサービスが利用できるよう、関係部署と連携しながら対応しているところです。また、子供の日常的なケアや状況確認のため、学校等とも連携し、継続的な見守りを実施しております。  次に、(3)訪問支援についてお答えします。  ヤングケアラーは身近な問題である一方で家庭内の問題でもあり、表に出にくいことも多いことから、子ども家庭総合支援拠点においても、面談、家庭訪問等の際には、このケースはヤングケアラーではないかとの視点を持って対応しております。また、訪問の中で、障害や病気の家族の代わりに家事をしたり、高齢の祖父母の介護をしたり、本来大人が担うと想定される家事や家族の世話を日常的に行っているなど、子供に過度な負担が見られる場合には、子供本人の意思も確認しながら、子供が本来の発達年齢に見合った社会生活が送れるよう、負担を減らすための支援を行っていくこととなります。具体的には、ケアが必要な家族へは介護や家事援助の支援、幼い兄弟がいる場合には保育園、学童保育の利用の促進、子供本人へは学習支援など、家庭の状況に見合った支援を関係機関と連携し、実施してまいります。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上教育部長。 ◎山上睦只 教育部長  (1)ヤングケアラーの早期発見、把握について、①ヤングケアラーに関するこれまでの取組についてお答えします。  教育委員会では、多様な相談のニーズに応えるため、スクールカウンセラーを全小中学校に配置し、加えて、各中学校区にはスクールソーシャルワーカーも配置するなど、専門性のある人材を活用した相談を行うことで、ヤングケアラーも含め、課題を抱えた児童生徒の早期発見に取り組んでおります。  また、各学校の教育相談部会等において、関係者が把握している情報を共有することで、課題を抱えた児童生徒一人一人に寄り添い、適切な支援につなげております。  令和3年度は、県教育委員会主催で各学校の人権教育担当者を対象に、ヤングケアラーに関する研修会が動画配信されております。それを受け、各小中学校では、ヤングケアラーを含め、様々な人権課題についての理解を深められるよう、校内研修会が実施されております。  今後も、ヤングケアラーを含め、課題を抱えた児童生徒一人一人に寄り添い、適切な支援につなげるよう取り組んでまいります。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井健康福祉部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  (2)相談支援について、①専用窓口の設置について、②ヤングケアラーコーディネーターの配置については、一括してお答えいたします。  議員がお話しの専用窓口やヤングケアラーコーディネーターを置いた場合の効果は、誰もが迷わずに相談を受け、スムーズに適切な支援につながることであると考えます。  現在の本市の体制では、相談先が分からない方には、まずは福祉総合相談窓口にお越しいただき、丁寧に内容を聞き取った上で、必要に応じて、地域包括支援センター子ども家庭総合支援拠点であるこども家庭相談センター教育センター社会福祉協議会などの適切な部署につないでおりますが、今後はさらなる体制強化の検討が必要と認識しております。  市長2期目の公約では、今後のさらなる体制強化に向けてどのような方向でヤングケアラー支援を推進していくのか、大枠の考え方を指し示す条例の制定について、市民の皆様にお約束をしております。  また、公約の3大プロジェクトとして、ヤングケアラーへの支援を含むこども応援プロジェクトや100年健康プロジェクトを掲げています。この3大プロジェクトの推進に当たっては、縦割りを拝し、幅広い関係部局がこれまで以上に連携することが必要です。  そこで、副市長をトップとした3大プロジェクト推進会議を新たに立ち上げ、プロジェクト推進の方向性を検討する予定です。この会議の中で、議員がお話しの専用窓口の設置やヤングケアラーコーディネーターの配置などを含む新たな取組について議論してまいります。  次に、(4)ヤングケアラーの認知度向上についてお答えいたします。  ヤングケアラーに対する支援の一つとして、社会的認知を図ることは重要であると認識しております。埼玉県では「ヤングケアラーハンドブック」を作成し、小学校4年生以上の児童生徒及び教職員に配布を行っております。本市では、県作成のリーフレットにつきまして、昨年、学校教職員に配布し、また、各相談窓口に配架を行っております。そのほか、広報戸田市、ホームページ、SNSへの掲載など、周知を図ってまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) それでは、2回目の質問をさせていただきます。  まず、(1)のヤングケアラー早期の発見、現状把握について、こども健やか部へ再質問させていただきます。  子ども家庭総合支援拠点では、子供に関する相談対応、また、訪問等による継続的な支援を行っていただいております。その中にはヤングケアラーの早期発見、把握につながったケースもあったとのことです。子ども家庭総合支援拠点に寄せられている相談件数はどれくらいあるのか、また、そのうち、学校からの情報、保護者からの相談などから、これまでにヤングケアラーと現状把握をされたのはどれくらいの人数になっているのか、お伺いいたします。  またあわせて、これまでの支援、連携についてもお伺いいたします。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  議長。 ○斎藤直子 議長  秋元部長。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  令和3年度の子ども家庭総合支援拠点の相談件数につきましては約400件となっており、そのうちヤングケアラーの可能性があるケースとして把握しているものは10件程度でございます。  連携と支援につきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、子供本人や保護者との面談等で問題を把握し、その後、必要な関係機関と連携を図り、情報を整理した上、必要なサービスが利用できるよう、関係部署と連携しながら対応しているところでございます。子供本人の意思や個々の家庭の事情により、対応が難しいケースも多い状況ではございますが、訪問等を継続することにより、未就学児の世話をしていた子供がいる家庭について、保育サービスにつなげられたケースもございました。  今後も子供本人の意思も確認しながら、それぞれの家庭に合った支援につなげていけるよう、関係機関と連携し、対応してまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) ありがとうございます。昨年度の子ども家庭総合支援拠点の相談件数が400件、そのうちのヤングケアラーの可能性があるケースとして把握しているものが10件程度ということでした。その支援について、実績の紹介もしていただきました。それぞれの家庭、または子供の意思も確認しながらのきめ細やかな相談、連携と支援を実施していただいていると確認させていただきました。今後もよろしくお願いしたいと思います。  それでは、教育委員会へ再質問をさせていただきます。  昨年度は県教育委員会主催ヤングケアラーに関する研修会が同時配信され、それを受けた校内研修会が実施されていることなど、支援の取組を確認させていただきました。支援をめぐっては、子供たちが長く時間を過ごす学校での発見が期待されます。今後の状況と期待できる取組について、お伺いいたします。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上部長。 ◎山上睦只 教育部長  ヤングケアラーについては、支援が必要であっても表面化しにくい特徴があり、過度な負担により、子供の日常生活や学業等に影響が出ていることに気がつかず、必要な支援につながらない場合があると言われています。  竹内議員の一般質問でも答弁いたしましたが、本市では、今年度から戸田型オルタナティブ・プランにおいて、誰一人取り残されない教育の実現を目指しております。戸田型オルタナティブ・プランでは、戸田市教育政策シンクタンクとの連携により、ヤングケアラーの背景となる要因も含め、児童生徒のSOSの早期発見につなげ、不登校の未然防止、早期対応、適切な支援に努めてまいります。今後も誰一人取り残されない教育の実現に向けて、関係部局と連携をし、適切な支援につないでいくよう取り組んでまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) 国ではデジタル庁の実証事業として、教育総合データベースの活用が始まるということです。子供のテスト成績や勉強内容等をデジタル情報として蓄積する事業です。  6月5日の埼玉新聞には、教育総合データベースの活用を一部自治体が進めていて、学力試験の成績以外に保健室の利用回数と欠席日数を一覧にして、学校生活に不安を抱える子供の早期発見につなげているケースがあると記載されていました。学力向上の面でも大変期待されると同時に、福祉的な支援が必要な子も見つけるのに役立つということでした。  戸田市でも教育総合データベースの活用が始まるとお聞きしております。学校の先生は事務的な作業や保護者の対応などで多忙であると認識しておりますが、どうしても、子供と一番接している学校の先生には、子供たちの話をじっくり聞き、表情や声色から悩みを聞き取り、細やかな指導をお願いしたいと思います。  小学生ケアラーが日々のケアに多くの時間を割くため、学業不振や不登校、就職機会の喪失など、深刻な問題に発展している人もいます。戸田型オルタナティブ・プランは誰一人取り残されない教育とあります。ヤングケアラーを早期に発見し、不登校などの未然の防止、また、相談支援につなぐ取組として期待したいと思います。よろしくお願いいたします。  続いて、こども健やか部に実態の把握についてお伺いいたします。  国の調査では、小学生には約15人に1人、中学生には17人に1人、高校生には24人に1人に当たる人が世話をしている家族がいると答えています。クラスに1人以上いるという計算になります。実際に戸田市にはヤングケアラーの存在はどれぐらいなのか、大人の目には映っているのに見えていない、知っているのに気づいていない、多いのか少ないのか、またはどのような支援策を考えていったらよいのか、潜在化しているヤングケアラーの存在を把握することで、支援ニーズ等の策定に役立てることができるのではないでしょうか。まずは知ること、全てはそこからではないかと思います。実態調査を急ぐべきではないでしょうか。  こうした中、独自の実態調査を行っている自治体もあります。昨年8月、八潮市、人口およそ8万5,000人です。小学校4年生、5年生、中学1年生、2年生の児童生徒と保護者を対象とした子供の生活に関する調査を行っています。調査項目の中には、介護などの家族のお世話や家事を日常的にしている人はいますかなど、また、お手伝いの具体例、自由記述もあり、ヤングケアラーが発見しやすいアンケート調査となっており、今後の支援計画につなげていくとのことです。  一層きめ細かい対策を求めていくには、本市も実態調査は必要ではないかと考えております。お考えをお聞かせください。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  議長。 ○斎藤直子 議長  秋元部長。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  本市においても、第3期子ども・子育て支援事業計画の策定に向けた調査を来年度実施予定となっております。八潮市と同様、その調査の中で、ヤングケアラー関連の項目も含めた実態調査を実施したいと考えております。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) ぜひ本市においても、来年度実施予定ということですが、早急な実態調査をお願いしたいと思います。  次の質問をさせていただきます。  ヤングケアラー支援マニュアルについてです。昨年の三浦議員の一般質問でも提案されておりました、福祉、介護、医療、教育といった横の連携、情報教育をしながらノウハウを入れ込んだヤングケアラー支援マニュアルを作成することについて伺います。
     厚生労働省は切れ目ない支援が求められているとし、学校や自治体などが連携するマニュアルを作成しています。ヤングケアラーを取り巻く状況などに加え、現場での取組事例などを紹介しています。マニュアルでは、関係機関による連携改善の必要性を指摘しています。本市においても、関連部署連携のためのヤングケアラー支援マニュアルが必要ではないか、作成について伺います。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  議長。 ○斎藤直子 議長  秋元部長。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  支援の必要な家庭に適切な支援をつなぐため、総合的に全庁で連携できるよう、対応マニュアルが必要であると認識しております。令和4年4月に、国から多機関・多職種連携によるヤングケアラー支援マニュアルが提供されておりますので、国のマニュアル等を参考に、今後、条例化に向けた検討の中で、関係部局と作成に向けて協議してまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に、(2)相談支援についてでございますが、お答えはいただきませんが、1問目で市長2期目の公約としてヤングケアラー支援の方向性を示す条例の制定を掲げていると答弁をいただきました。他県、他市において次々と条例化が進んでおります。早急な条例化を要望いたします。  副市長をトップに公約の3大プロジェクト推進会議を立ち上げ、その中でヤングケアラー支援策も検討していくとのことでした。プロジェクトの推進に当たっては、縦割りを拝し、関係部局がこれまで以上に連携することが必要とされています。市民の皆さんの困り事に気づいたら、各部局共有し、様々な協力を得ながら、解決に向かって取り組んでいっていただきたいと思います。  今回の調査では、家族のケアに1日7時間以上も費やしていると答えた小学6年生が7.1%に上りました。さらに、誰かに相談した経験があるのは17.3%にとどまっているところが気になります。市民の方にも分かりやすい相談窓口を設置して、相談に乗れるよう要望いたします。  また、コーディネーターの役割は大きく、行政の中だけではなく、例えば食事の提供や学習支援を行う子ども食堂など、民間団体につなげたり、また、ケアラー同士の集いの場の運営や民間団体の活動も支援されたりするそうです。専用窓口とコーディネーターの配置はセットで御検討いただきたいと思います。こちらは要望とさせていただきます。  次に、(3)訪問支援について再質問させていただきます。1問目の答弁では、子供が担っている家事、育児、介護の支援については、関係機関と連携しながら、今ある支援を行っていくとお答えいただきました。  訪問支援において、県内においては、さいたま市は大人に代わって介護や家事、家族の世話をするヤングケアラーや高齢者の介護者を支援するさいたま市ケアラー支援条例をこの6月議会において提出するとの報道がありました。ヤングケアラーについては、訪問支援事業を始めるとあります。支援が必要と市が判断した家庭には支援員を派遣し、ヤングケアラーが担っていた家事や兄弟の世話、介護の手助けをするというものです。現時点で40世帯の派遣を検討しているとのことです。県内ではほかにも、入間市で条例案が提出されています。またほかに、群馬県高崎市では、病気や障害などを抱える家族を日常的に世話している子供の支援事業を新たに始めるということです。ヤングケアラーSOS事業とし、ヤングケアラーの家庭に対して、家事や介護などを手伝うヘルパーを無償で派遣するというものです。こうした自治体が増えていくのではないかと思われます。今ある支援を活用しているだけでなく、本市独自の支援、訪問支援を考えていくべきではないかと考えますが、市の所見をお伺いいたします。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  議長。 ○斎藤直子 議長  秋元部長。 ◎秋元幸子 こども健やか部長  介護サービスや家事支援など、今ある支援についても、子供の負担軽減につながるものと考えておりますが、本市独自の訪問支援につきましては、今後、条例化に伴う施策の検討の中で、先進事例を参考に検討してまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) 条例化とともにヤングケアラーの負担軽減のための支援員やヘルパー派遣といった本市独自の支援策も考えていただきますよう、要望とさせていただきます。  次、(4)ヤングケアラーの認知度向上について再質問させていただきます。  子供たちの目に触れやすいツイッターなどのSNSも使いながら、若者含め、幅広い世代に発信していただきたいと思います。神戸市ではいち早く専門相談窓口を設置して、そこではケアラーの当事者または家族、市民の方などから電話、eメール、来所による相談を受け付けています。  子供にとって役所などの公的機関や専門家への相談は心理的ハードルが高いのではないかと思います。電話相談やSNSなど、オンラインで相談を受け付けてはどうかと考えますが、お考えをお伺いいたします。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  県では、ヤングケアラー相談先として、24時間子供SOSダイヤルや、LINEを利用した親と子どもの悩みごと相談@埼玉など、電話やSNSなどのオンライン相談を実施しております。  このような取組も参考としながら、市として実施するかどうかについて、今後調査研究してまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) 最後になります。神戸市若者ケアラー支援アドバイザーなどを務める濱島淑惠大阪歯科大学教授は、気づいてもらえないヤングケアラーたちの存在に気づき、再び社会へとつなぎ合わせるきっかけを提供できるのは地域の人たちだとも語っています。ヤングケアラーを地域で支えるといっても、決して特別なことではなく、地域の子供たちのことを日頃から気にかける。顔見知りの御近所さんであれば、挨拶を心がける。雑談などを通して、ゆっくり関係を深める。こうした何げない積み重ねが大事だと語っています。ヤングケアラーの対策はまだ始まったばかりです。ヤングケアラーの早期発見、支援について、地域や学校、行政との連携があってこそ成り立つものだと思います。そうしたネットワークを構築できる仕組みづくりを、また対応できる人材を育てていただきますことをお願いし、件名1を終わります。  件名2、尿漏れパッドについて伺います。  男子トイレにサニタリーボックス、汚物入れを設置する動きが一部自治体や商業施設に広がっています。尿漏れパッドの捨場に困る前立腺がんや膀胱がんの患者の方々の悩みに応えるためです。1月31日付の埼玉新聞の記事によりますと、広がったのは昨年6月、日本骨髄バンク評議員、大谷貴子さんが捨て場所に困っている人がいると聞き、対策を呼びかけたのがきっかけだったということです。県議会公明党の代表質問やさいたま市議会でも問題を指摘され、調査の結果、県の施設225か所のうち、男子用個室トイレに汚物入れを置いていたのは31か所だけだったということです。設置率は13.8%、設置されていた施設は使用済みパッドの放置やトイレの詰まりが設置の理由で、今後、県では文化会館や体育館への設置拡大を予定しているとのことです。  国立がん研究センターの統計によりますと、2018年に前立腺がん、膀胱がんと診断された男性はそれぞれ、前立腺がんが9万2,000人、膀胱がんが1万7,000人以上ということです。前立腺がんの摘出手術を受けた人の大半は、術後しばらくは尿のコントロールが難しく、尿漏れパッドが必要だそうです。前立腺がん、膀胱がん患者などの増加に伴い、男性で尿漏れパッドを着用する人が増えていますが、男性用トイレにはほとんどごみ箱がないため、使用した尿漏れパッドの捨て場所に苦労している人が多いということです。今までどうしていたのかというと、捨て場所がないので、かばんに入れて持ち歩いたり、またはビニール袋などに持ち帰ったり、またはそのまま置いてきたりしていたそうです。病院内の男性トイレや公衆トイレには多機能トイレが常設されていますが、男性トイレ個室にはごみ箱はほぼ常設されていない現状です。  以上のことから、(1)男性用個室トイレへのサニタリーボックス設置について伺います。  ①市の施設の男性用個室トイレのごみ箱の設置状況はどうなっているのでしょうか。  ②に、尿漏れパッドが捨てられるようなごみ箱を設置していく必要があるのではないでしょうか。市の施設の男性トイレの個室にサニタリーボックスの設置を進めてはどうか、伺います。  ③に、市民が利用する民間施設にも働きかけるなど、市は率先してこの問題に取り組むべきではないでしょうか、お考えを伺います。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  件名2の尿漏れパッドについて、(1)男性用個室トイレへのサニタリーボックスの設置について、①設置状況についてお答えいたします。  公共施設では、現在、市役所、市民医療センター、東部福祉センターの一部の男性用個室トイレにサニタリーボックスが設置されております。  次に、②設置してはどうかについてお答えいたします。  既に市内の19の公共施設の全ての多目的トイレにおいて、サニタリーボックスが設置されている状況でございます。未設置の各公共施設の男性用個室トイレについては、それぞれ施設の状況はございますが、サニタリーボックスを設置できるよう検討してまいります。  次に、③民間施設にも働きかけるなど、この問題に取り組むべきについてお答えいたします。  前立腺がん、膀胱がん等の治療により、尿漏れパッドが必要となる方がおりますことから、本市においても、男性用個室トイレにサニタリーボックスを設置することは必要だと考えております。この問題への理解や必要性について、周知、啓発を行うとともに、どのように働きかけるか検討しながら、市民や民間事業者においても、この問題への理解が広がるよう取り組んでまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) ありがとうございます。現在、市役所、市民医療センター、東部福祉センターの一部の男性用個室トイレにサニタリーボックスが設置され、また、未設置の各公共施設の男性用個室トイレについては、設置を検討していく。そして、市民や民間事業者においても、尿漏れパッドの捨て場所について、この問題への理解が広がるよう取り組んでいくと、男性用個室トイレへのサニタリーボックス設置について、大変に前向きな答弁をいただきました。  再質問はございませんが、まだまだ市民の皆様に男性用個室トイレにごみ箱が設置されていることが周知されていません。例えば文化会館のトイレのように、たくさんのトイレが並んでいるところに、ごみ箱が設置されている個室のドアには、「サニタリーボックスがあります。」と表示したり、また、ペーパーに包んで捨てていただけますようになど、周知するポスターを掲示いただけたりしますと、より周知につながると思います。男性でも術後の苦労をする当人でなければ、気がつかない場合があると思います。広く市民の皆さんに周知されるような方法を考えていっていただきたいことを要望といたします。  尿漏れパッドを必要とする前立腺がんや膀胱がんの患者の方のほかにも、老化によって排尿のコントロールが難しくなる場合も同様に、パッドが必要です。尿漏れパッドの生産量は、介護用、女性用も合わせて年間約67億枚生産されていて、約1億から2億枚のペースで増加しており、潜在的に捨てる場所に困っている人は多いということです。まだまだこの問題への理解が必要です。公共施設だけでなく、市民や民間事業者においても、市が率先してこの問題に取り組んでいただけるよう、要望といたしまして、件名2を閉じます。  件名3、生理の貧困問題についてお伺いいたします。  本市では、コロナ禍の影響で家計が苦しくなるなど、必要な生理用品の購入が困難な市民を支援するため、災害用備蓄用の生理用品を無償で配布しております。花井議員も一般質問で取り上げておられました。市内小中学校の保健室や女子トイレ、そのほかにも市有の施設では現在、福祉保健センター、福祉総務課、戸田市生活自立相談センター生活支援課内、新曽、東部、西部、各福祉センター、笹目コミュニティセンターコンバル、新曽南多世代交流館さくらパルです。配布方法は、予約は不要で、窓口に引換券があり、そのまま職員に渡すようになっています。  そこで、(1)生理用品の利用状況について伺います。  (2)生理用品を配布すれば、それでよいのでしょうか。生理用品を受け取るために誰かにお願いするのでは、女性の尊厳は守られません。いつでも自由に使えるようにすることこそ、大切だと思います。無償配布事業について、今後の計画について伺います。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井健康福祉部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  件名3、生理の貧困問題について、(1)利用状況についてお答えいたします。  本市では、新型コロナウイルス感染症の影響で経済的に困っている市民の方に、令和3年4月5日から災害備蓄用の生理用品を無償で配布しております。市役所本庁舎や福祉保健センターなど、市内7か所の公共施設で配布を実施し、令和4年5月31日現在で120名の方に御利用いただいております。  次に、(2)今後の計画についてお答えいたします。  今後については、他自治体における対応状況なども踏まえつつ、実施手法や体制などについて検討してまいります。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上教育部長。 ◎山上睦只 教育部長  学校の状況と今後の対応についてお答えいたします。  現在、生理用品については、市内全ての小中学校において、各フロアのトイレに設置箇所を設け、無償で提供しているところでございます。  今後においても、生理用品を必要とする児童生徒が困ることがないよう、学校予算にて設置を継続してまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) ありがとうございます。学校のトイレにつきましては、小中学生なので生理用品が必要なことを恥ずかしくて言えない子もいると思います。必要な人なら誰でも必要なときに使える環境をつくることが大事だと思います。学校の女子トイレに配置され、生理用品がすぐに手に入る場所があることは、子供たちが安心して学校生活を送るために必要なことだと思います。予算を取り、今後も継続して行うということを確認させていただきました。よろしくお願いしたいと思います。  福祉部に再質問させていただきます。  これまで利用された120名に配布と確認させていただきました。災害用備蓄品800個が始まったということで、利用者数が少ないのではないかと思いました。無料配布を必要としている市民の方への周知、また配布方法を見直してはどうかと伺います。  さらに、コロナ禍において、困っているのは生理用品だけではないかもしれません。どんなことでも相談につなげられるような取組を考えてみてはいかがでしょうか、お伺いいたします。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  今後、必要な方に支援が届くよう、先進事例を踏まえ、工夫して周知に取り組むとともに、配布場所を増やすなど、配布方法を見直してまいります。  また、配布を受けられた方の中には、生活が困窮し、相談対応を必要とする方がいることも考えられますので、相談案内のチラシを併せて配布してまいります。 ◆7番(三輪なお子議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  三輪議員。 ◆7番(三輪なお子議員) ありがとうございます。  それでは、最後になります。コロナ禍で一層問題視されている、必要な生理用品が十分に買えない、生理の貧困は今やグローバルな社会問題となっております。日本でも交換頻度を少なくしたり、トイレットペーパーで代用したりと、そうした方も一定数いると聞いております。こうした問題に対し、生理用品の無料配布に乗り出す学校や地方自治体が増えてきています。東京都中野区や豊島区では、ナプキンディスペンサーを女性トイレに配置しています。自動販売機のように、ナプキンが1個取り出せるような仕組みです。また、東京都調布市では予算措置を施しており、ほかにも東京都町田市や神奈川県鎌倉市では、住民や団体等からの寄附によって提供されているそうです。生理用品の公共施設への設置は、トイレットペーパーと同じように、生理用品が当たり前にある環境になってほしいと思います。今回配布した生理用品は防災備蓄品として購入していたものなので、数に限りがあると思いますが、なくなっても、今後も生理用ナプキンを継続して提供していただきたいと思います。生理用品の無料配布の継続を要望とさせていただきます。  以上で私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○斎藤直子 議長  この際休憩いたします。  休 憩 10時42分  開 議 10時50分 ○斎藤直子 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  10番、野澤茂雅議員。(拍手) ◆10番(野澤茂雅議員) おはようございます。戸田の会、野澤茂雅でございます。一般質問を進めさせていただきます。  件名1、ボートのまち戸田の推進につきましてでございます。  4年前になりますが、2018年3月、戸田市まちづくり戦略会議がボートのまちの未来を見据えたまちづくりに関する研究と題しまして、ボートのまち戸田の未来を提言しております。これは市民やボート関係者に愛され続け、自慢の場所として継承されていくために、ボートのまちとしての在り方について研究する必要があるということでございますが、その結論としまして、ボートのまちの在り方としまして2つほど、結論づけております。  1つ目、ボートのまちとして歩んでいくという共通の認識が必要であり、そのためには一丸となって推進していくという姿勢を明確に打ち出していくことが肝要である。今後は一歩ずつでも発展を目指していく必要があり、市民への周知やボートに対する愛着心の向上につながる地道な取組を行い、ボートのまちをキーワードとして、市民が住んでいる戸田市を好きになるようにつなげていくことが必要である。2つ目、ボート部学生と市民、職員も協働して、一緒にイベントに参画して実施することで、戸田市らしい無形のレガシーを残すことが戸田市の将来に必要である。ボートのまちとしての理念を浸透させるためには、これまでのように各部署で取組を推進するだけでは足りず、ボートのまちづくりに向けて共通した認識を持ち続けるような体制が必要であるというふうに提言しております。このように、2018年3月の時点で極めて明確にボートのまちづくりに向けて走り出そうというような宣言をしております。このときの、現在の各部署の部長、課長の皆様によって構成された戸田市まちづくり戦略会議がこのように重要な提言をしているということは、重く受け止めなくてはならないというふうに考えております。  そこで質問でございますが、(1)ボートに親しむ事業について、①ボートのまち戸田ならではのスポーツ、レクリエーション活動の推進、充実に向けて、地域資源であるボートコースや彩湖を活用した市民参加型体験や交流事業について、どのようなことを進めているのか、お伺いしたいと思います。  次に、(2)ボートのまちづくりについてでございます。  ボートのまちづくりといいましても、埼玉県や戸田市の所有地あるいは民地の、周辺の民地も含めて、関連する地域は幾つもあります。総合的な判断が必要でございますので、これまでも様々な計画を模索していたということでございますが、残念ながら実現に至らなかった事案も幾つかございます。この後におきましては、まずは市民意識の高揚と、戸田公園駅から戸田ボートコースまでのアクセス道路を中心に話を進めたいと思っております。  そこで、まちづくり戦略会議等の過去の提言を踏まえた上で、(2)の①ボートのまち戸田にふさわしい、わくわく感のある通りとするため、戸田公園駅からボートコース周辺のまちづくりや市民意識向上に向けた現時点での事業の状況についてお伺いしたいと思います。お願いいたします。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條市民生活部長。 ◎五條宏 市民生活部長  件名1のボートのまち戸田推進について、(1)ボートに親しむ事業について、ボートコースや彩湖を活用した事業についてお答えいたします。  本市ではボート競技を市民スポーツとして普及し、市民の健康増進と体力の向上を図るため、地域資源である戸田ボートコースや彩湖を活用した各種ボート教室やカヌー教室を通年で実施しており、市民がボート等に触れる機会の提供に努めております。  また、市民クルーへ市が所有するナックルフォア艇の貸出しや、全国市町村交流レガッタに出場する市民クルーの支援、ボート部の学生と地域住民との交流促進などの取組を展開しており、今年度も引き続き実施していく予定でございます。
     次に、(2)ボートのまちづくりについてのうち、市民生活部のこれまでの取組についてお答えいたします。  令和3年10月に戸田公園駅西口に設置した炬火台モニュメントは、ボートのまち戸田として、聖火台のあるまちを市民に再認識していただき、誇りと愛着を持っていただくとともに、過去から現在、そして未来へと、まちの記憶をレガシーとして残してつなげていくため、東京2020オリンピック・パラリンピック開催を契機に製作したものでございます。聖火リレーが市内を通過した令和3年7月6日には、市内の小中学生が20年後の自分に宛てた手紙、「未来の君へ想いをつなぐメッセージ」を本モニュメントに投函するイベントを開催しており、子供たちの思いとともに、未来をつなぐモニュメントとして設置しております。 ◎小野康平 都市整備部長  議長。 ○斎藤直子 議長  小野都市整備部長。 ◎小野康平 都市整備部長  (2)ボートのまちづくりについて、都市整備部におけるこれまでの取組についてお答えします。  ボートコースの玄関口となる戸田公園駅西口駅前交通広場では、平成10年3月に同広場を整備する際に、ボート競技を意識したバスシェルターやオールをイメージした道路照明灯などを設置しております。  また、平成19年には、戸田ボートコースを市の魅力を発信できるエリアと位置づけ、戸田公園駅からボートコースへ向かうルートに案内サインを設置しています。具体的に申し上げますと、戸田公園駅西口のデッキと駅前交番付近の2か所、戸田公園駅からボートコースに向かう道路上に5か所設置しております。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野環境経済部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  (2)環境経済部のこれまでの取組をお答えいたします。  JR環境空間にある戸田公園駅西口緑地については、平成13年に地元小学校、地元町会とワークショップを開催し、整備の内容を検討いたしました。いただいた御意見を基に、ボートコースを意識させる、都市的でシンボリックなイメージとして、エイト3艇を使用した高さ18メートルのオブジェや大きな並木がある緑道を整備し、平成16年4月に開設いたしました。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。  それでは、再質問させていただきます。(1)ボートに親しむ事業についてでございます。  戸田市民がボートに触れる機会として、ボート教室、カヌー教室があるということでございますが、その開催日数やカリキュラム、参加人数及びその申込み状況を教えていただければと思います。  また、ボート教室の指導の委託先とかがあれば、それを教えていただければと思います。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  令和4年度の開催日数につきましては、カヌー教室が春と秋の2日間、ボート教室につきましては、年間17日間の実施を予定しております。  カリキュラムは、親子教室、体験教室、見学ツアー、初級教室、中級教室があり、参加者が自分のレベルに合ったクラスを選択できるようにしております。  申込み状況につきましては、5月にカヌー教室、親子ボート教室を実施いたしましたが、それぞれ多くの申込みがございました。  また、ボート教室には、指導経験等の実績及び信頼度を考慮し、埼玉県ボート協会へ委託しており、その指導には協会に所属している現役の選手等が当たっております。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。申込み状況で大変活発な活動をしているということでございますので、大変ありがとうございます。  指導者の委託先も埼玉県ボート協会ということですので、現役の選手とか、しっかりした運営ができるのかというふうに感じています。  そこで、その指導者側とか受講者側とか含めて、何か課題とか問題点がありましたら教えていただければと思います。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  ボート教室は多くの市民にボート競技の楽しさを体験してもらうため、体験教室や中級教室など、参加者のレベルに合ったクラスを設定しているほか、開催日を土曜日と日曜日にしております。  しかしながら、その反面、ボート教室の会場となります戸田ボートコースでは、土曜日と日曜日に多くの大会が行われており、ボート教室の開催時間が夕方に限られてしまうことなどが課題となっております。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。多くの市民の方々が、まずはボートに触れるというのが大切だと思いますが、経験によってレベルの違いというものが端的に表れるスポーツでございますので、レベルに合った、初心者から中級教室までクラス別にするということは大変よいことかなというふうに思っております。  ボート教室の開催時間が夕方に限られてしまうという課題につきましては、後ほどボートコースの混雑のところで触れさせていただきたいと思います。  そこで、私が感じている課題というものがございまして、ボート教室の体験の後のことでございます。せっかく体験をした後に、教室のみの体験で終わらせてしまうと、終わってしまうということが大変もったいないなというふうに感じております。  そこで、ボート教室に参加した方がその後継続的にボートに関わる機会として、ボートクラブへの加入などが考えられるかなというふうに思ったりします。現状として、ボートクラブの団体や加入人数など、分かれば教えていただきたいこと。そして、裾野を広げていくためには、ボート教室体験者への市民ボートクラブへの紹介とか、あるいはボートクラブそのものを増やすということも必要なのかなと思っています。例えば市内企業に呼びかけて、企業のボートチームをつくるとか、そのような推進というものもいいかなと思いますが、その辺のことを教えていただければと思います。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  市で把握しております市民ボートクラブは5団体、123人でございます。市民ボートクラブの紹介は、ボート教室体験後に継続的にボート競技を行いたいと申出があった方には、市に登録しているクラブチームを適宜紹介しているところではありますが、ボート競技の普及には継続的な参加機会の確保が必要不可欠であるため、市民ボートクラブ側との調整を含め、今後検討してまいります。  また、新たな市民ボートクラブ創設のためには、ボート競技への機運の醸成が必要と考えております。そのため、まずはボートに触れ、体験してもらうためにも、市内企業へボート教室の周知等を検討してまいります。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。戸田市民14万人の中で、日頃、ボートに親しんでいる方の人数が120人ぐらいというのは、やはり少ないなというふうに感じております。ボート競技人口を増やすことというのが、まずはボートのまち戸田への第一歩ではないかというふうに考えます。ぜひとも、持続可能なボート競技への参加に向けて進めていただければなというふうに思っています。そこで、その中にぜひとも市役所の職員さんの皆さんのボートチームでもできればうれしいなというふうに考えております。  次に、ボートの大会についてでございますが、市民参加の大会の一つとして、毎年11月に開催される、いわゆる、通称でございますが、市民レガッタというものがございます。これは、埼玉県クリスマスレガッタというものを一日かけてやっておりますが、その中の1つか2つのレースを戸田市民レガッタというふうに通称で呼んでおります。  それから、6月12日、今度の日曜日でございますが、埼玉県の国体選考会というものがございます。これは一日かけて行いますが、その中の1つか2つのレースで戸田市民チームが参加しまして、全国市町村交流レガッタの戸田市の予選会が開催されます。これは、5年前ぐらいに戸田市で開催された全国市町村交流レガッタ、すみません、5年前か4年前か忘れましたけれども、行っております。そちらの予選会が、今回は潮来市で9月に開催されます。議員チームも参加する予定でございます。その戸田市の市民チームの予選会が今度の日曜日に開催されます。どちらにしましても、埼玉県の一日かけた大きな大会を間借りした形で、1つか2つのレースを戸田市民の大会というふうに称しているのが実態でございます。つまり、市民による市民のためのレガッタ大会というものは、戸田市には存在しないというふうに言っても過言ではないかなというふうに思います。  そこで、年に1回ぐらい、丸一日かけて、戸田市民レガッタという開催をぜひとも提案したいなというふうに思っています。そこでは大学、社会人のチームの本格的レースもやりながら、全国市町村交流レガッタの戸田市の予選会も入れ、例えば町会対抗や戸田市内企業対抗のレガッタをやったり、さらに、ボート体験会、それから屋台やキッチンカーなどによる飲食も加えたりして、お祭り的な一大イベントを開催するというものを希望したいというふうに思っています。少々おこがましいですが、戸田橋花火大会やふるさと祭りと肩を並べるくらいの戸田市の一大イベントにしていただけたらうれしいなというふうに考えたりします。この点、いかがでございましょうか。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  戸田ボートコースを利用したイベントの開催には、県営戸田公園管理事務所や日本ボート協会、近隣住民等との協議のほか、様々な条件や課題がございますので、今後研究してまいります。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ぜひとも研究していただければなというふうに思っています。  そのほかにも、大学や社会人のレガッタと関わって後援をするとか、あるいは大学のレガッタに市民参加型のレースを入れてもらうとか、戸田市からのいろいろな協力があるかと思いますので、ぜひとも大会そのものの活性化を推進していただければなというふうに思います。  次に、市民参加型のイベントの一つとしまして、ローイングエルゴメーターの活用というものを提案したいと思っています。参考資料を用意しました。参考資料の(1)ローイングエルゴメーターの写真とそのエルゴメーターの説明を書かせていただきました。これは、私が所属しているチームの選手たちがエルゴメーターを使用している状態でございますが、ローイングエルゴメーターというものは、基本的にはボート競技の陸上版でございます。体力づくりや健康増進、あるいは一つのスポーツとしても成立し、そして、大会も開催されております。オンライン上での大会も開催されています。これを新たな戸田市のスポーツ及び大会イベントとして推進していくのはいかがかと思います。どうでございましょうか。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  ローイングエルゴメーターを使ったイベントは、東京2020オリンピック・パラリンピックの1年前のイベントでも開催しており、ボート競技の経験を問わず、どなたでも参加することができるものと認識しております。ボート競技に興味を持つきっかけにもなるものと考えますので、今後、イベントでの活用について検討してまいります。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ローイングエルゴメーターというものは、それなりのスペースがあれば気軽にできるスポーツですし、ディスタンスも取れます。また戸田市はボートコースの艇庫に4台ほど所有しております。身近なスポーツとしてぜひとも進めていただければなというふうに思っております。  次に、大学ボート部の学生の皆さんと市民の交流についての提案でございます。  交流は今までもしているということでございますが、例えば私の提案としましては、大学生は、何百人と多くの学生さんたちがいますので、その大学生の皆さんと市内の小中学生の皆さんとの交流会というものを企画したらいかがというふうに思っています。内容としましては、ボート体験会というのはもちろんのこと、その後の座談会や雑談会、勉強会などによって、多くの大学生と戸田市の子供たちが交流することにより、子供たちの未来に大いに役立つのではないかというふうに考えますが、この点、いかがでございましょうか。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  ボート競技に関わる学生との交流は、小中学生にとっても、実際に競技をしている大学生からボート競技やボートコースの魅力を直接聞くことができる貴重な機会ともなりますが、実施につきましては、大学や小中学校側との調整等が必要となりますので、開催方法などについて、今後検討してまいります。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願い申し上げます。  これまで、より多くの市民がボートに親しむことを望んで、話を進めてまいりましたが、一方、少し反する課題としましては、戸田ボートコースの水面利用の混雑問題というものがございます。  先ほどもボート教室の時間的制約に関する御答弁がございましたが、例えばオリンピックレベルの選手と一般市民が同時間帯に練習するということもあります。身近に感じるということはよい面もあるのかと思いますが、衝突事故の発生も懸念されるところでございます。昨年、ボート教室での接触事故がありましたが、経験の浅い方が混雑状態の中でボート競技のルールやマナーを的確に判断して危険を回避するということはなかなか難しいなと、私も経験上、感じます。土日、休日ですと、時間帯によりますが、練習や大会などで、なかなか練習ができないという、混雑しているという状況が見受けられます。  そこで、土日、休日の混雑を緩和する一つの方法として、戸田市のもう一つの有効資源である彩湖の利用をもう一度考えてみたらどうかと思いますが、この点、いかがでしょうか。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  彩湖の利用には、国との協議のほか、様々な条件や課題がございますので、今後研究してまいります。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) そうお答えするしかないかなというふうには思います。彩湖でボート競技を行うのは、私も数年前関わりましたけれども、幾つもの課題があって、それも一つ一つが簡単には解決しない課題が山積しているということは承知しています。例えば国交省や近隣市との調整の問題とか、それから、他の水上スポーツとの関連のこととか、それから、水害時にどうするのかとか、それを含めて、船の準備をどうする、保管をどうするとか、多くの課題があることは承知しています。しかし、どう考えてみましても、戸田市の有効資源の彩湖とボートのまち戸田というものを結びつけない手はないなというふうに考えます。まずは一歩一歩スタートして、それに向けて動き出すべきであるというふうに考えております。  かつて、東京2020オリパラの計画のときに、実際に彩湖におけるボートコースの図面を引いています。その図面があります。ですからもう一度、2016年に計画した資料などを参考にしまして、時間はかかるかもしれませんが、実現に向けてスタートすべきではないかなというふうに思っています。どうかよろしくお願いいたします。  これまで、ボートに親しむ事業につきまして、幾つかお聞きしました。それは人が織りなす協働活動の下に成り立つというふうに考えています。そこで、本市におけますボート競技やボートコースを取り巻く事業において、関連する団体というものがございますが、例えば日本ボート協会、埼玉県ボート協会、監督会、学生連盟、高校、大学、社会人のボート部、市民ボートクラブ、戸田市の中学校、カヌー協会、戸田公園管理事務所、町会、そして、戸田市の文化スポーツ課さんなどがあります。それはボートのまち戸田の推進という大命題に照らし合わせたときに、各種の団体や個人が、より協働できる場面、体制が必要なのではないかというふうに感じております。  くしくも、菅原市長が地域活性化に向けたボートのまちづくりコンソーシアムの設置という命題を公約に掲げられました。そこで、ボートのまちづくりコンソーシアムということにつきまして、担当部署として、どのように認識し、推進しようとしているのかをお聞かせいただければと思います。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  本市の地域資源であるボートコースを活用し、ボート競技を広く市民に普及させることは、地域活性化につなげることができるものではありますが、そのためには、行政だけではなく、ボート関係者やその地域の住民の参加が必要不可欠であると考えております。まずは、ボートコースに関係する大学や企業、町会、団体などのメンバーで構成するコンソーシアムを立ち上げ、ボートのまち戸田として盛り上げるための施策についても検討できる場になればと考えております。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) このコンソーシアムということによって、まさしくお互いがパートナーとしてボート競技の発展と普及、そして、ボートのまち戸田に向けての意識づくりと実行を進めていけるものと私も考えます。ぜひとも進めていただきたく、期待いたします。  以上がボートに親しむ事業、(1)でございました。  次に、(2)のボートのまちづくりについて話を進めさせていただきたいと思います。  1回目の御答弁にありましたとおり、まちの中のボートに関するものとしましては、炬火台やロータリーのバスのシェルター、オールの照明灯などのモニュメントが見受けられます。炬火台は知っていましたが、ロータリーの中のバスの待合所のところの屋根がボートだということは知りませんでした。それから、照明灯がオールの形になっているということも、初めて知りました。そういったモニュメントがございます。  ここで、私としては、戸田公園駅からボートコース周辺のまちづくりについて、ボートのまち戸田にふさわしい、わくわく感のある通りとするためにどうしたらよいかということでございますが、まずは戸田公園駅からボートコースまで見ていただければと思います。  資料2を準備いたしました。西口デッキから順番に歩いて、1、2、3、4と歩いていって、最後、13番目、戸田ボートコースまでたどりつきます。幾つかのルートがございますが、どちらとしましても、ボートのまちを意識するものというのは、先ほど御説明がありましたように、案内サイン、①の2番目の写真に案内サイン、戸田ボートコース矢印のサイン、それから、JRの敷地内にあるオールの模型、①の3つ目の写真ですね。これは、なかなか気がつかないです。こういったものがあり、それから、戸田公園駅西口緑地、いわゆる環境空間のボートのモニュメント、これは5番目のエイトモニュメントを見ていただければと思います、⑤のエイトモニュメントがあるということですが、残念ながら、これでは駅を降りて、ボートのまち戸田に来たという感覚はそれほどないかなというふうな気がしております。  そこで質問でございますが、まずは案内サインということで、先日、私もこの写真を撮りながらルート歩きましたところ、私が気づいたサインは、最初の戸田公園駅西口デッキの案内サイン、①の案内サインのみでした。先ほどの御答弁ですと、ほかに4つあるということでございますが、気がつきませんでした。そこで、基本的なところで、案内サインについて新たに分かりやすい形での設置など、そういったことは予定されているのでしょうか、お願いいたします。 ◎小野康平 都市整備部長  議長。 ○斎藤直子 議長  小野部長。 ◎小野康平 都市整備部長  本市におきましては、平成16年度に戸田市公共サイン基本計画を策定し、公共サインの標準的なデザインや設置位置の考え方を定めています。案内サインが分かりづらいという御指摘につきましては、周辺景観になじませたデザインとしていることなどが要因として考えられます。  今後につきましては、景観に配慮しつつ、より分かりやすい案内サインになるよう、戸田市公共サイン基本計画を見直しの上、再設置を検討してまいります。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。
    ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。ぜひともボートのまちに来たという感覚を持つようなサインをつくっていただければなというふうに思っています。  次に、ボートのモニュメントの話をさせていただきたいと思います。  ⑤の写真、エイトのモニュメントでございますが、これも実は、私、また初めて知りましたが、エイトが、3艇がくっついたモニュメントなのだそうです。3つの船が合体したモニュメントということを初めて知りました。さらに、そのモニュメントの下に案内板がありますが、実はそれが劣化していて、よく読み取れない状況でした。辛うじて、読み取りましたところ、ローイングエボリューション、訳すとどうなのか、ボートによる発展や進化など、そのような訳し方があるかと思いますが、せっかくのこのメッセージも、皆さんに伝わらなくてはもったいないなというふうに思っています。恐らく当時、きちんとした理念を持って造ったと思いますが、これがアクセスルート上の最大のシンボルであるのに、あまり目立たないということが少し寂しさを思えるところでございます。これを造り直すのは大変ですので、せめて要望としては、案内板のメンテナンスぐらいはしていただければなというふうに思っております。  そういったことで、今回、アクセス道路に関して、幾つかの提案を考えていましたが、それに伴い、道路管理課さんや都市計画課さん、そしてみどり公園課さんと、いろいろお話しをしましたところ、よく考えてみれば、ボートのまち戸田の未来のまちづくりとしての提言は、むしろ(1)でも取り上げました、ボートのまちづくりコンソーシアムというところで徹底的に検討し、そしてデザインして、提案していくことがふさわしいのかなというふうに思ったところでございます。そこで、早いところ、ボートのまちづくりコンソーシアムを設置した上で、次の3つほどを提案したく思います。  1つ目、戸田公園駅西口デッキから戸田ボートコースまでのアクセスルート上の空間や路面にボートのまち戸田を意識するデザインを標示する。  2つ目、エイトモニュメントがある戸田公園駅西口緑地におきましては、緑を生かした上で、さらなるモニュメントの設置や写真パネル、あるいは地域の皆様との協働スペース、花壇を置くとか、そのようなものをつくっていただければと思います。  3つ目、大会開催時には、大会を盛り上げるための案内パネルや地域商店が協力した販売ブースなどを設置する。このように3つほど考えました。ひとまず、見解をお願いいたします。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  ボートのまちづくりに関する施策等についても、今後設置を予定しているコンソーシアムにおいて協議、検討できればと考えております。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) コンソーシアム自体がまだできていませんので、何とも言えないというのが現状でございましょうが、それがスタートしたときにはぜひともよろしくお願いいたします。  次に、ボートのまち戸田のPRということに焦点を当てますと、例えば戸田市のブランドとして、ボートのまちにふさわしい、ボート関連のノベルティーグッズとか、あるいは戸田レガッタのPR大使を任命するとか、あるいは戸田市のウェブサイトに、独立したウェブサイトとして、ボートのまち戸田の専用ページをつくるとかということが考えられますが、いかがでしょうか。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條部長。 ◎五條宏 市民生活部長  ボートのまち戸田を効果的に市内外に広めていくため、広報やPR活動につきましても、今後設置を予定しておりますコンソーシアムの中で協議、検討をしていければと考えております。 ◆10番(野澤茂雅議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  野澤議員。 ◆10番(野澤茂雅議員) ありがとうございます。コンソーシアムでぜひよろしくお願い申し上げます。  次に、本市のキャッチコピーに、「ボートのまち 戸田-未来を拓く、クルーであれ。-」というものがございます。こちらは参考資料、3つ目の参考資料を見ていただければと思います。皆さん見たことあると思いますが、2018年10月に制定されまして、職員の名刺等で使用されております。それ以外のところではなかなか使用されていない、私、ほかで見た記憶はございません。利用のガイドラインによりますと、このキャッチコピーは多くの市民や職員に対して、戸田市がボートのまちであり、戸田ボートコースをより身近に感じてもらうことを目的として作成しました。市を1艇のボートに、市民や職員をクルーに例え、両者が協働し、戸田の明るい未来に向けてオールをこぐイメージを表現しています。これがまさしくボートのまち戸田に向かっての理想的なコンセプトだなというふうに感じます。策定に当たりましては、様々な事象を勘案して決定したものというふうに思いますが、あまり活用が進んでいないということであれば、その利用条件を緩和するとか、例えば市と協働、連携して活動する場合には使用できるとか、あるいは本市の顔になり得る方には優先して使用していただくとか、より多くの方に使っていただける形にすることを要望いたします。質問は控えます。  本市には、もう一つの過去の提言がございます。戸田市まちづくり戦略会議、先ほどからお話しさせていただいている戸田市まちづくり戦略会議の提言の約1年後、2019年8月には、戸田公園駅西口駅前地区まちづくり構想というものがあります。そこでは、まちの将来像を「行ってみたい 住み続けたい ボートのまちの「ほっと」な玄関口」とした上で、ボート競技にちなんだモニュメントやボートコースなど、既存のシンボルを生かし、市内の2駅とは異なる、希少性のある駅前地区の形成を目指しますというふうにあります。そこにはボート競技情報の積極的発信、PR、アクセス道路の誘導の在り方等を検討して、提言してくれています。ただ、そこで、私が、気になるのは、それを誰がいつやるのかということが書いておりません、明言しておりません。書く必要がなかったのかもしれませんが、提言で終わっているということがちょっと気になっております。それを今回のボートのまちづくりコンソーシアムというところが担うのであれば、明確に実行権限を与えて、スケジュールに基づいて推進しなければ意味がないかなというふうに思っています。今度こそコンソーシアムに向けて、まちづくりの実現を進めていただきたいというふうに要望させていただきます。  最後になりますけれども、私のちょっとした思いを伝えさせていただきます。  ボートのまち戸田と言われ始めてどのくらいの年月がたっているのでございましょうか。1964年、東京オリンピックボート競技会場として、多くの感動を呼んだときから58年がたっております。その間、様々な大会が開催され、聖地として全国のボートマンから、一度は戸田でこぎたいまで言わしめております。東京のオリンピックのときの海の森水上競技場ができるまでは、日本で唯一の静水、流れのないコースであり、本当の実力でのタイムを計測できる唯一のコースでございました。  しかしながら、ここで生まれた感動の多くは、残念ながら、戸田発祥とは言い切れていません。戸田市民によって生み出されたレガッタとか感動はごく一部かなというふうに思っています。私は、僣越ではございますが、ボートマンの端くれとして、戸田市民として、何年もの間、ボートのまち戸田と言い続け、ほかの市の方々にも、ほかの県の方々にも、ボートのまち戸田を強調してまいりました。しかし、心の片隅には、実は本当にそうなのかなという一抹の疑問符をずっと抱いておりました。改めて、私から皆さんに問いたいと思いますし、議員の皆さんにも問いたいと思います。皆さん、本当に心からボートのまち戸田と思っていますか。そして、それを感じていますか。もしかしたら、競艇場の一部にボートコースがあるというふうに思っていたりしないかということでございます。私たち戸田市民が心からボートのまち戸田と思い、感じ、戸田公園駅を降りたら、もうそこは全面的にボートのまちだというふうに思って、そして、知らぬ間にボートコースに足が向かい、そして、可能であれば、例えば戸田ボートコースの歌でも口ずさんでいるような、そのようなまちになることが本当のボートのまち戸田であると心から訴えたいと、これが私の今の切実なる思いでございます。それをボートのまちづくりコンソーシアムにて実現することを期待いたします。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○斎藤直子 議長  12番、本田哲議員。(拍手) ◆12番(本田哲議員) それでは、通告に従いまして、一般質問を行います。  まず、件名1、物価高騰対応の充実について、お伺いをいたします。  現在、日本で深刻な物価高騰や原油価格高騰などの下、生活水準が維持できず、経済も衰退する悪循環が起こっています。現在の物価高騰の要因は第一に新型コロナからの経済回復に伴う世界的な需要増によって、原油や小麦、輸送価格等が上昇したこと。第二に、ロシアのウクライナ侵略とそれに対する国際社会の経済制裁によって、エネルギーや小麦価格などがさらに上昇したこと。第三に、日銀の異次元の金融緩和政策による円安によって輸入品が上昇したことです。今回の事態はエネルギーや食料を外国に頼ることがどんなに危ういかを示しています。根本的な対策として、省エネルギー、再生可能エネルギーの大規模推進によるエネルギーの需給や食料需給の道に大きく足を踏み出すことが求められています。  急激な物価高騰という現在の経済情勢の中で、私たち日本共産党は新自由主義を転換し、優しく強い経済を実現するため、1、消費税5%減税に緊急減税、インボイスは中止。2、中小企業を支援し、最賃1,500円へ、大企業の内部留保に課税。3、年金削減ストップ、学費は半額、給食費ゼロ。4、原発ゼロ、純国産の再エネ大普及を。5、年収240万、生涯1億円もの差、男女の賃金格差をなくすという5つの大改革を提案しているところです。  さて、国は今回の光熱費を含む物価高騰への対策として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分を創設しました。戸田市はその交付金が2億5,229万4,000円配分されています。交付金の全体的な内容につきましては、一般質問初日の三浦芳一議員の質問で紹介をされたところです。私はこの交付金の活用を含めた物価高騰対応の充実についてお伺いをいたします。  (1)として、光熱費を含む物価高騰における市民負担を軽減するため、今定例会に上下水道の基本料金4か月分を減免する補正予算が提出されました。コロナ禍における前回の同支援も大変市民に喜ばれました。私たち日本共産党戸田市議団はこれまでの一般質問で、2回目の上下水道基本料金の減免実施を求めてきました。そして今回交付金を活用し2度目の上下水道料金基本料金減免が実現をしたところです。  そこで以下についてお伺いをいたします。  ①物価高騰による市民生活への影響は長期化することが予想されます。上下水道の基本料金減免は生活を営む市民に分け隔てなく行き届く重要な支援です。今定例会での補正予算案は4か月の減免ですが、さらなる延長を検討し実施すべきと考えます。答弁をお願いいたします。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉水安全部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  件名1の物価高騰対応の充実、(1)の①上下水道基本料金減免のさらなる延長についてお答えします。  このたびの水道料金基本料金及び下水道使用料基本使用料の減免につきましては、原油価格や物価高騰などによりコロナ禍からの経済社会活動の回復が大きく阻害されないよう、戸田市原油価格・物価高騰対応緊急支援パッケージにおける戸田市独自の緊急支援の一環として、一般会計が財源を負担する形で実施するものであり、新型コロナ対策に続く2度目の上下水道基本料金の減免は県内初の取組でございます。上下水道基本料金の減免につきましては、即効性のある緊急支援として短期集中で実施する必要がありますことから、減免の期間については本年5月または6月の使用分から4か月間としたところでございます。戸田市独自の緊急支援につきましては、国の地方創生臨時交付金約2億5,000万円に一般財源を加えて約5億円規模で実施しておりますが、そのうち上下水道基本料金の減免については約3億7,000万円の財源を活用しており、限られた財源の中で最大限可能な範囲で予算化したところでございます。  なお、上下水道事業におきまして独自にさらなる上下水道基本料金の減免を実施した場合、減免による減収により安定的な上水道の供給や継続的な下水道の維持管理に必要となります老朽管の更新、配水管の耐震化等の事業執行に影響が生じるおそれがありますことから、さらなる減免の実施は困難な状況でございます。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 2回目以降の質問をします。  水安全部独自での上下水道基本料金減免の延長は実施が困難であるという答弁でした。先ほども述べたように、物価高騰による市民生活への影響はさらに悪化し長期化することが予想をされます。市民生活が苦しさを増すときだからこそ、戸田市におきましては、ほかの財源として財政調整基金などを活用し上下水道料金の減免延長も検討すべきではないかと思いますが、答弁をお願いいたします。 ◎石橋功吏 企画財政部長  議長。 ○斎藤直子 議長  石橋企画財政部長。 ◎石橋功吏 企画財政部長  このたびの水道料金基本料金及び下水道使用料基本使用料の減免を含む総額約5億円の戸田市原油価格・物価高騰対応緊急支援パッケージといたしましては、国から本市に配分されました新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金約2億5,000万円を全額活用するとともに、不足分については一般財源を充当することにより、原油価格、物価高騰で影響を受けている市民生活や事業環境を守る緊急支援として実施することとしたものでございます。今回、緊急支援につきましては市独自の対応ではございますが、国の交付金と連動した取組でありますことから、一般会計からのさらなる補助金の支出による減免の延長については考えてございません。  以上でございます。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 今の答弁で一般会計からさらなる補助金の支出による減免の延長は考えていないということでした。今回の緊急支援パッケージは、国との交付金と連動した取組であるとの答弁もありました。今回、国の交付金は予算額1兆円のうち先行して0.8兆円が交付されております。残りの0.2兆円の配分がいつされるのかは不明でありますが、されたときの活用ですとか、さらにこれとは、今回の交付金とは違った新たな交付金が国から配分された場合の対応方法は、現在においてどのように考えているのかお伺いをいたします。 ◎石橋功吏 企画財政部長  議長。 ○斎藤直子 議長  石橋部長。 ◎石橋功吏 企画財政部長  新たに国から交付金が配分されることとなった場合、交付金の趣旨やその時点における社会情勢を踏まえ、対応を検討してまいります。  以上でございます。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 物価高騰や原油価格高騰により、今後も生活や営業、様々な分野で緊急な支援策を講じなくてはならない場面が出てくると考えます。支援対策の財源は国の交付金待ちになるのではなく、状況を常に判断しながら、財政調整基金なども活用することを改めて要望しまして、件名1の質問を閉じたいと思います。  件名2、横断歩道の設置についてお伺いをいたします。  戸建てやマンションが新しく建設されることにより住環境が大きく変化いたします。ここ数年、南町の戸田中通り沿いにもマンション等が建設をされ、横断歩道がない交差点での横断が増えている場所があります。交通ルールを守ることは大前提ですが、住環境が変化する中、その状況に応じた交通対策を講じることも必要と考えます。  このような場所への横断歩道の設置はできないか、まずお伺いをいたします。 ◎小野康平 都市整備部長  議長。 ○斎藤直子 議長  小野都市整備部長。 ◎小野康平 都市整備部長  件名2、横断歩道の設置についてお答えします。  横断歩道は警察の所管となるため、新たに設置する場合は町会や市から蕨警察署へ要望書を提出した上で、埼玉県公安委員会が設置の判断をいたします。住環境の変化によって居住者が増加している地域におきましては、歩行者の移動も増えて新たな横断歩道の設置需要が高まる傾向にございます。市といたしましては、歩行者の安全性及び利便性を確保するため、交差点の交通量などを調査した上で横断歩道の設置について警察や町会と調整してまいります。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 2回目以降の質問をいたします。  参考資料を用意しておりますので、御覧いただきたいと思います。今回横断歩道の設置を求めている場所は、戸田中通りの南町11番北東交差点という名称がある場所になります。この場所への横断歩道の設置について、市の見解をお伺いいたします。 ◎小野康平 都市整備部長  議長。 ○斎藤直子 議長  小野部長。 ◎小野康平 都市整備部長  当該交差点につきましては、東側約150メートル先に信号機があり、西側には約130メートル先に横断歩道がございます。そのため、横断歩道が新たに設置された場合、戸田中通りを通行する車両の停止箇所が増え、円滑な交通に支障を来すおそれがございます。一方で、戸田中通り南側における居住者の増加に伴い、戸田公園駅やオリンピック道路沿いの商業施設等に向かうため、当該交差点を横断する歩行者も増えております。市といたしましては、歩行者の横断状況や車両の交通量等を調査し、地元町会の意見も伺った上で警察に対する横断歩道の設置要望について検討してまいります。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 横断歩道を渡っている方の実態ですとか交通量調査を実施するという答弁だったかと思いますけれども、もう既にその調査、実施の予定等はあるのでしょうか、お伺いをいたします。 ◎小野康平 都市整備部長  議長。 ○斎藤直子 議長  小野部長。 ◎小野康平 都市整備部長  調査につきましては、6月下旬に実施する予定でございます。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) ぜひとも実態調査のほう、よろしくお願いをいたします。  この交差点への横断歩道の設置は、2年前に金野桃子県議のほうも担当課のほうに要望されているというふうにお聞きをしております。2年前ですけれども、それほど時期がたっておりませんし、私も要望を受けて質問しておりますので、要望の高い場所だなということが理解できると思います。ぜひ実態調査をやっていただいて、町会とも連携をしていただいて、警察に要望を上げていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。これで件名2の質問を閉じます。  続きまして、件名3の質問をいたします。  すみません、質問に入る前に、通告書の訂正を一部お願いいたします。通告に生活保護のしおりと表記した場所があります。正しくは保護のしおりでありますので、訂正をお願いします。これから行う質問も保護のしおりということで質問をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。  それでは、件名3、生活保護行政の充実についてお伺いをいたします。  (1)毎年担当課におきましては、「戸田生活と健康を守る会」と生活支援課とで懇談が行われております。この懇談において守る会から保護のしおりを各公共施設に置いてほしいとの要望が出されております。そこで、以下2点についてお伺いをいたします。  ①公共施設に置かない理由は何か。  ②生活保護制度は憲法第25条が定める生存権の保障の土台をなす制度であります。憲法第25条の生存権を遵守する立場から各公共施設に生活保護の基本的な制度内容を紹介している保護のしおりを置き、誰もが手軽に手に取れる環境を整備すべきではないかと考えますが、答弁をお願いいたします。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井健康福祉部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  件名3、生活保護行政の充実について、(1)毎年の「戸田生活と健康を守る会」との懇談において、保護のしおりを各公共施設に置いてほしいとの要望について、①、②につきましては関連していることから一括してお答えいたします。  保護のしおりについては、生活保護の相談者が窓口に来庁した際、本人の生活や収入状況等様々な話を伺っていく面談の中で生活保護制度を分かりやすく説明する手段として活用しているところでございます。相談者の個別具体的な質問等に対応することから、担当窓口に置き、今後も対応をしてまいります。  なお、生活保護制度の概要については、市のホームページに掲載し、周知しております。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) それでは、2回目以降の質問をいたします。  先ほど、今、部長の答弁で相談者の個別具体的な質問等に対応することから担当窓口に置き今後も対応していくという答弁でした。私としては、窓口対応において保護のしおりを今までと同じように引き続き使っていただいて、丁寧な対応をしていただくことはお願いをしたいと思います。しかしながら、その活用方法ですね、窓口での説明の資料と限定することなく、生活保護の基本的な制度内容を掲載している保護のしおりでありますから、市民に身近な各公共施設にも置けるものだと私は考えております。改めて答弁をお願いいたします。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井部長。
    ◎櫻井聡 健康福祉部長  先ほど申し上げましたとおり、相談者との面談においては個々の様々な状況をお伺いするとともに、資産や他制度の活用も含め生活保護制度の御理解も得るなど個別具体の対応が必要でございます。その中で保護のしおりを活用しているところでございますので、今後につきましても窓口における丁寧な制度説明を行い、適正な生活保護制度の運営に努めてまいります。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 1回目の部長の答弁で、生活保護の制度の周知については市のホームページに、その概要を載せて周知徹底しているという答弁もありました。そうしますと、保護のしおりが現在相談窓口での説明のためのものだということであれば、市のホームページで公開をしている生活保護の概要、制度の概要を、同じものをプリント化して各公共施設に置くようにすべきではないかと思います。市のホームページでも公開しているわけですし、誰もが見られる環境になっているわけですから、その概要のチラシ等であれば置けると思います。いかがでしょうか。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  議長。 ○斎藤直子 議長  櫻井部長。 ◎櫻井聡 健康福祉部長  生活保護につきましては、現在市ホームページにおいて周知をしており、また担当課窓口で詳細な説明を行っております。様々な支援制度がある中で、保護のしおりのみを公共施設に配架することは考えておりません。生活保護制度の周知は大切なことであるとは認識しておりますので、ホームページを充実させるなど引き続き周知には努めてまいります。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 今、部長の答弁で、生活保護制度の周知は大切なことであると認識しているとの考えが示されました。市のホームページでの充実などいろいろな方法を、私の質問を受けて考えてもらえるかと思いますが、ぜひ広く周知できる環境を、一日も早く整えていただいて、誰もが生活保護の制度を、身近なところで手に取れるようなものを作成していただいて配架していただきたいと思います。これは強く要望いたしまして、件名3の質問を閉じます。よろしくお願いいたします。  それでは、最後、件名4の保養事業の実施についてお伺いをいたします。  私たち日本共産党戸田市議団は一般質問で、保養所、白田の湯の存続を求める多くの市民の声を届けながら、この間、白田の湯存続を求めてきました。しかし、2022年3月末をもって、多くの市民に惜しまれつつ戸田市保養所、白田の湯が閉館となりました。市民からは毎年楽しみに利用していたのに残念、市は保養事業を続けてほしいとの声がいまだに党市議団に寄せられております。  そこで(1)として、改めて本市として保養事業の実施の検討をすべきではないかと考えますが、答弁をよろしくお願いいたします。 ◎五條宏 市民生活部長  議長。 ○斎藤直子 議長  五條市民生活部長。 ◎五條宏 市民生活部長  件名4の(1)保養事業の実施についてお答えいたします。  本市では戸田市保養所再編方針検討委員会において保養所の必要性について検討を行い、廃止の提言を受け、運営費用や老朽化等による財政負担を勘案し、費用対効果が低いものであること、また市民意識調査における存続意見が少数であったことなどの理由から廃止を決定し、令和3年9月議会にて条例を廃止しております。  保養事業の実施につきましては、昨年度議会の一般質問においても、本田議員にお答えいたしましたとおり、検討委員会や市民意識調査の結果を踏まえ、昨年5月に協議した結果、民間宿泊施設の代替利用などの保養事業は実施しないものと決定しているものでございます。  以上でございます。 ◆12番(本田哲議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  本田議員。 ◆12番(本田哲議員) 今回の質問で改めて保養事業は実施しないという答弁をいただきました。振り返ってみますと、白田の湯を廃止するか否か、民間施設等の代替施設を利用して保養事業を継続するか否かの議論というのは、コロナ禍で緊急事態宣言やまん延防止のどちらかが繰り返し出されるというときに行われてきました。コロナ禍で密を避けなくてはならないため、検討委員会の市民委員は3人、開催も3回だけでした。これまで多くの市民が利用してきた戸田市保養所、白田の湯の今後について、こういった状況の中、十分な検討がなされた中でこういった結論が導き出されたのかと、今でも私自身疑問を抱いているところです。市は白田の湯閉館の理由に市民意識調査の結果を上げられておりましたが、一方の市民意識調査の結果では、戸田市保養所、白田の湯を廃止しても民間施設を利用した保養事業の実施を望む声が40.1%、保養事業を市が行う必要がないが41.5%と拮抗しておりました。こういったアンケート結果、市民意識調査の結果を見ても、いま一度やはり市として保養事業の再開、この検討が必要だと思います。今回は改めて実施をしないという答弁もいただきましたので、改めて市に対して保養事業の再開の検討、この実施を強く求めて、件名4の質問を閉じたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○斎藤直子 議長  この際休憩いたします。  休 憩 11時53分  開 議 13時00分 ○斎藤直子 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  17番、浅生和英議員。(拍手) ◆17番(浅生和英議員) 戸田の会の浅生でございます。通告に従いまして質問させていただきます。  件名1、西部地域の公共施設更新によるまちづくりについて。  (1)戸田市公共施設等総合管理計画及び戸田市公共施設再編プランでは、第2期、つまり同時期に西部地域に現在ある4つの公共施設の更新が予定されております。戸田の会でもこの件に関しましては重要課題と認識をいたしまして、有志メンバーで研究班を立ち上げたところでございます。今後、他市の事例や地域住民の声を聞くなど調査研究をしていく予定であります。西部地域は買物ができる場所が次々と廃業または撤退しており、将来の人口減少や高齢化が重なることを考えますと、大変心配される地域でございます。このたびの連続する4つの公共施設再編は、この地域にとって100年に一度のまちづくりのチャンスであります。  そこで、将来を見据えたまちづくりとして、包括的に公共施設再編を考える必要があると思いますが、市の見解をお伺いいたします。  (2)美笹中学校、美谷本小学校、笹目小学校の建て替えについてお伺いいたします。  小学校2校、中学校1校の建て替えは、日本一の教育を目指す本市におきまして大変重要な事業であると考えます。本市の子供たちにどのような教育環境を提供できるのか、その点においても大変期待される事業でございます。美笹中学校の建て替えにおきましては、来年度、基本計画を策定する予定になっております。しかしそれは令和2年度に公開された公共施設再編プラン行動計画の中でのことでございます。令和6年度に基本設計を行うことになっておりまして、その前年となる令和5年度は基本計画を立てることになっているわけです。令和2年度以降の令和3年度、令和4年度の公共施設再編プラン行動計画は示されておりませんが、果たしてどのような構想の下、計画が進められているのかとても気になるところであります。防災機能はもちろんのこと、地域課題を解決できる機会となることを考えても、学校を今までの教育施設と同じように改築するのはとてももったいないと考えます。  他市を見れば複合化の事例も多数見られるようになりました。先日の総務常任委員長報告においては、そごう委員長から年間活動テーマである公共施設の複合化について視察の内容と検証が報告されたところであります。京都市にある京都御池中学校複合施設は、平成18年に完成した地下1階、地上7階の建物に、1,000人以上の児童生徒が在席する小中一貫校、定員160人の保育所、高齢者福祉施設、地域包括支援センターのほか、地域のにぎわい施設としてイタリアンレストランなどが混在する大規模施設だそうです。この計画のために構想段階から地域住民を中心とした新中学校設立推進委員会が設立されまして、地元からの提案も反映させる形で、保育施設や高齢者施設、商業施設などが混在する複合施設として整備することが決定されたとのことでした。ちなみにこの中学校は義務教育学校であります。義務教育学校というのは独自のカリキュラムを設定できる小中一貫の学校であります。今では珍しくなくなってまいりました。建設にはPFI方式を採用したとのことであります。PFIについての説明は、御存じかと思いますのでいたしませんが、PFIの導入により国や地方公共団体の事業コストの削減、より質の高い公共サービスの提供を目指すと内閣府のホームページに載っておりました。そのほかにもそごう総務常任委員長報告では、とても魅力ある公共施設複合化の事例内容が報告されておりました。今後の調査研究が提言につながることを切に願うところであります。  また、先日ニュースで、私議改めて感じたことでございますが、今月3日に公表された合計特殊出生率1.30と、出生数81万1,604人を国立社会保障・人口問題研究所が2017年に公表している人口将来推計と比べると、少子化のスピードが想定以上であることが分かりました。約81万人という出生数は2027年の推計と同等であって、6年前倒しされたという内容でございました。本市の人口推計も見直す必要があるのではないでしょうか。  話を西部地域に戻しますが、将来子供の人口減少は避けられないと考えられている中で、駅から離れた地域にどのような魅力ある公共施設を建てるのか、まちづくりとして大変期待をしているところであります。地域住民の皆さんの多くはまだどのような計画なのかほとんど御存じありません。複合化などは早めに地域住民に周知し、そして地域住民の声を集めることがとても重要であると考えます。  そこで美笹中学校、美谷本小学校、笹目小学校の建て替えについて本市の見解をお伺いいたします。  (3)西部福祉センターの更新については昨年3月にも質問をさせていただいております。当時の財務部長から、2025年の再編実施を目指し検討を進めているところ、美笹中学校との複合化についても、各施設所管課において他自治体の事例等を調査したり課題や問題点の洗い出しを行ったり、再編手法の有効性について検討を進めてきたところ。福祉センターの再編手法の決定に当たっては、現状や今後の社会状況を見据えた上で施設の在り方を見定め、これに適した手法を選択していく必要がある。検討は組織横断的に一体的に検討していくことが重要と考え、今年度、恐らくこれは令和2年度のことだと思いますけれども、令和2年度から各施設所管課職員と公共施設マネジメント担当職員、企画担当職員等で構成した福祉センター及び公民館再編方針検討ワーキングチームを立ち上げ、施設の在り方や機能の整理などの検討を開始したところと答弁をいただいております。その後、進捗はどうなのか、とても気になるところであります。改めて西部福祉センターの更新についてお伺いいたします。よろしくお願いします。 ◎石橋功吏 企画財政部長  議長。 ○斎藤直子 議長  石橋企画財政部長。 ◎石橋功吏 企画財政部長  件名1、(1)将来を見据えたまちづくりとして包括的な公共施設更新の考えについてお答えいたします。  公共施設の再編に当たっては、個別施設の最適化を考えた部分最適だけではなく、市全体が進むべき方向性を捉えた上で公共施設全体の最適化を重視する全体最適を図る必要があります。新型コロナウイルス感染症の流行等により社会情勢が大きく変わる中、各施設においては設置当時と比較し地域の人口が増加していることや市民のニーズが変化していることから、単に長寿命化するのではなく地域の課題や実際の使われ方などを踏まえ、柔軟に公共施設の在り方を検討していく必要があるもの考えております。  次に(2)美笹中学校、美谷本小学校、笹目小学校の建て替えについてお答えいたします。  本市の公共施設の個別事業計画として策定している公共施設再編プランでは、公共施設の建て替え優先レベルを把握するため、平成27年度に健全度調査を実施した結果、美笹中学校はおおむね10年以内、美谷本小学校及び笹目小学校についてはおおむね10年から15年間の間で建て替えを目標として検討することとなっております。  次に(3)西部福祉センターの更新についてお答えいたします。  西部福祉センターにつきましては、公共施設再編プランにおいて、美笹中学校の建て替えに合わせて複合化を検討することとなっておりますが、市民ニーズや社会状況がコロナ禍において変化しておりますので、既存の施設同士を単に合築するだけの複合化を検討するのではなく、施設の需要や利用状況等を踏まえて様々な観点から検討していく必要があるものと考えております。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) ありがとうございます。  それでは、順次再質問いたします。  (1)につきまして、公共施設の再編に当たっては個別施設の最適化を考えた、部分最適だけではなく市全体が進むべき方向性を捉えた上で公共施設全体の最適化を重視する全体最適を図る必要があり、柔軟に公共施設の在り方を検討していく必要があると御答弁いただきました。確かに部長がおっしゃるとおり、人口7万人だった当時から公共施設は同じ規模で同じ内容であります。人口が倍になった現在、市民のための公共施設が果たして足りているのか、そしてニーズを満たしているのかについては私も大いに疑問であります。そこが課題ではないかとも思います。また、部長がおっしゃる市全体が進むべき方向性は、きっと第5次総合振興計画に沿ったものであると思いますし、全体最適を図った施設更新により、西部地域住民をはじめ市民の皆さんがこのまちでよかったと思えるまちづくりに大いに期待をしているところであります。  ここで資料を御覧ください。訂正箇所がございます。件名1の1ページの一番下でございますが、アドレスだけ書いてあります。こちらは一番上のアドレスに似ているところでございますので、ここは訂正して消していただきたいと思います。これから、御参考までに御覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。  再質問を続けます。  市のホームページでは2017年に公共施設の再編事例集を公開して、見ることができます。他自治体における取組の一例が紹介されております。一方で、戸田市公共施設再編プラン行動計画が公開されているものとしては令和2年度が最後のようでございますが、現在、それぞれの施設における検討体制はどのようになっているのかお伺いいたします。 ◎石橋功吏 企画財政部長  議長。 ○斎藤直子 議長  石橋部長。 ◎石橋功吏 企画財政部長  公共施設等総合管理計画に基づく再編プランの推進体制といたしましては、施設所管部局において個別施設の行動計画の作成、その計画に基づく各事業の実施や進捗管理を行い、ファシリティーマネジメント担当において再編プランに係る行動計画案の調整を行っております。また、この行動計画案については、次長級で構成される公共施設等再編推進委員会にて評価を行った後、市長をはじめとする庁議の構成員で構成される公共施設等再編推進本部会議にて決定する体制となっております。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) ありがとうございます。続けます。  現状ではファシリティーマネジメント担当による調整、そして推進委員会による評価を行っているようでございますが、複合的な要素や複数部局にまたがる包括的な検討を進めることというのはとても難しいのではないかと考えております。ぜひ、先ほど申し上げました課題を解決できるような検討体制の構築を行ってほしいと思いますがいかがでしょうか、お伺いいたします。 ◎石橋功吏 企画財政部長  議長。 ○斎藤直子 議長  石橋部長。 ◎石橋功吏 企画財政部長  公共施設の整備に係る検討につきましては、包括的な検討が進められるよう体制を含め検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) ありがとうございます。  コロナで計画が延期されるのかどうか分かりませんけれども、包括的な検討のため、早急に体制づくりが必要であると考えます。前向きな御答弁をありがとうございます。ぜひ進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  再質問を続けます。  美笹中の建て替えにおける基本計画の策定は、再編プラン行動計画で令和5年度からとなっておりますが、当計画の策定予定とその内容についてお伺いいたします。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上教育部長。 ◎山上睦只 教育部長  美笹中学校の改築における基本計画策定とその内容につきましては、現時点では具体的なものはまだ決まっておりません。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) 来年基本計画を策定するのであれば、今年度中に構想をまとめなければならないと思います。ぜひ、早急に地域住民にも改築に関する情報を広く周知してニーズの把握をお願いしたいと思います。要望といたします。  再質問を続けます。  戸田市は教育日本一を掲げておりますけれども、今後の改築、新しい学校に向けてどのような学校づくりを目指すのか、その構想についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上部長。 ◎山上睦只 教育部長  戸田市では学校教育において世界で活躍できる人間の育成を目指すため、安心して快適に過ごすことができる学校施設の再編、さらに学校のICT環境整備を推進しております。今後、美笹中学校をはじめとした西部地域の学校改築におきましても、質の高い教育環境の整備を行っていくよう検討を重ねてまいりたいと考えております。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) 質の高い教育環境の整備ということでございました。大変期待をしております。どうぞよろしくお願いします。  再質問を続けます。  子供の数が将来減少していくことが予想されますが、学校の再編については何かお考えがございますか、お伺いいたします。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上部長。 ◎山上睦只 教育部長  戸田市公共施設再編プランにおいて、美笹中学校の後に改築を予定する美谷本小学校、笹目小学校に関しましては、同プランで示す再編内容として児童数などの諸条件を踏まえ適切な規模での建て替えについて検討すると示されております。子供の数につきましては、今後の人口推計の動向を注視し、建て替えの検討を行っていきたいと考えております。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) 初めにも申し上げましたけれども、少子化が加速するようでございます。このたびの参考資料は、再編に当たっては様々な案がある中で、文科省そして先進市の例を示したものでございます。複合化や小中一貫の義務教育学校への転換はSDGsを踏まえても必要な選択肢であると考えます。複合化や学校再編についても、ぜひ御検討いただきたいと思います。これも要望といたします。  再質問を続けます。  資料を御覧ください。佐世保市はいち早く計画を市民に公開いたしまして、市民ニーズを捉えるために何度も意見交換会を開いております。戸田市でも複合化を含め新しい学校を建設するに当たり、佐世保市のように地域住民の意見を集める場、新しい学校推進意見交換会などを設置してみてはいかがでしょうか、お伺いいたします。 ◎山上睦只 教育部長  議長。 ○斎藤直子 議長  山上部長。
    ◎山上睦只 教育部長  学校の複合化など公共施設の再編につきましては、学校施設以外も含めた公共施設全体の最適化を図る取組であることから、全庁的な課題として研究してまいりたいと考えております。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) 地域住民の声をぜひ大切にしていただきたいなと思います。繰り返し申し上げますけれども、ほとんどの地域住民の方はこの計画のことを知りません。研究していただけることには心より感謝申し上げますが、構想にこそ住民の意見が反映されるべきだと考えております。ですから、ぜひ御検討をお願いいたします。  また、このたび私が申し上げました複合化や学校再編についてはあくまでも案でございますが、文科省が教育施設の複合化や小中一貫校の情報をたくさん用意してくれております。また参考資料にもありますように、佐世保市の学校再編に際して佐世保市のホームページではとても丁寧に情報提供がなされております。ぜひ戸田市も御検討いただきたいわけですが、資料の1ページ目の真ん中辺りですけれども、複合化の特徴と取組事例というところに、黒字で少し太くしておりますけれども、複合化により単独の学校として整備するよりも施設機能が高機能化、多機能化し、学習環境の質の向上やほかの公共施設との効果的な活用が図られている事例があったと。ぜひ、子供たちの未来のために、そして戸田市の未来のために賢明な御判断をしていただきたいと願いまして、件名1を閉じさせていただきます。  続きまして、件名2、公園の環境改善についてお伺いいたします。  初めに資料を御覧ください。このたびは市内のある一つの公園において写真を私が撮影いたしまして、参考資料といたしました。大分老朽化が進んでいることが御理解いただけるのではないかと思います。公園内の集水ますの浸透機能の低下が見られ、少々の雨でもあふれ、雨上がり後も水が引かない浸透ますを見かけます。市内には公園が160か所あり、設置年数が30年を超えている公園が6割を超えております。老朽化が課題であることを考慮いたしますと施設の機能低下も憂慮すべき事柄であり、利便性を損なっている側面もありまして対策が必要かと思いますが、今後どのように対処されていくのか大変気になるところでございます。また、先日市民の方から、公園のトイレが洋式ではないからうちのトイレが使われているとの御意見をいただきました。その方が運営している施設のトイレがちょうど公園の横にあり、ウォシュレットや温便座など、知る人ぞ知る手入れが行き届いたきれいなトイレだけに公園の利用者が使用してしまうようでした。振り返りますと、平成31年3月議会で当時の土屋議員も取り上げておりますが、依然として和式トイレが多いのは事実でございます。現状の公園トイレは時間の経過とともに劣化はしているものの、建屋を含めた改修が必要なほどの機能低下はないことや、衛生面でも和式トイレが機能的であることは理解しております。しかしながら、社会的な生活スタイルとして洋式トイレは一般的であり、高齢化社会を迎えることも考慮すると、公園トイレを洋式化することは利便性の向上につながると考えます。これらのことを踏まえ、公園の環境改善について、まず2点質問をさせていただきます。  (1)公園施設の利便性向上を図る対策が必要であり、今後の見通しについて市の見解をお伺いいたします。  (2)利便性や時代のニーズを考えるとそろそろ洋式化への更新の時期ではないかと考えます。本市の見解をお伺いいたします。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野環境経済部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  件名2の公園の環境改善、(1)公園施設の利便性を図る今後の見通しについてお答えいたします。  例えばベンチの座板の劣化、集水ますの泥詰まり、樹木の繁茂など、市では公園環境を維持するために職員によるパトロールに加え、41町会に委託している公園清掃管理業務での月2回の目視点検や、専門業者による公園遊具の点検により不具合の情報収集と健全度の判定を行っております。それらの報告に基づき、危険性や不具合が見られる場合には修繕等を行っております。また、長期的な視点に立ってモデル公園においてワークショップで地域の方々の御意見を伺いながら大規模改修を進めております。そのほかの公園においても、施設機能の回復や長寿命化の観点で必要な改修を着実に行うことにより利便性の向上を図っております。  次に、(2)和式トイレの洋式化への更新についてお答えいたします。  市内でトイレがある公園等は98か所あり、そのうち洋式トイレは11か所に設置されております。規模が小さい公園では衛生上の理由と維持管理が容易なことから和式トイレを整備してきた経過がございます。現時点では、洋式トイレは規模が大きく、管理人が常駐する公園または大規模改修を行った公園に設置していますが、生活スタイルや高齢化等の社会背景を考えますと、公園のトイレの洋式化は利便性を向上させるコンテンツの一つであり、スピード感を持って対応すべき喫緊の課題と捉えております。そのため既存トイレをどのように洋式化すれば時間と費用を抑えられ、どの程度まで清掃頻度を増やせば衛生面が保てるか、あらゆる角度から検証を行い、整備に向けた検討を進めてまいります。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) 公園のトイレが和式であることで実際に迷惑に感じていらっしゃる近隣住民がいるということでございます。恐らく水道料金もその分御負担いただいている状況を考えますと、どの公園を洋式化することが適当なのかについて御判断に迷うことはないのではないかと思います。ぜひ早期に御検討をお願いいたします。これも要望といたします。  再質問を続けます。  公園施設の利便性について、公園施設のうちちびっ子プールについて、一昨年度、昨年度と新型コロナウイルス感染拡大の影響によりまして開催ができない状況が続いております。ちびっ子プールを開催しなかった影響からか、プールの塗装が劣化、または資料にございますように柵が壊れたため、テープで入れないようにしていただいたにもかかわらず子供たちがそのテープを取って入っている、そのような状況がございます。開催に向けては結構な修繕が必要な公園もあるかと思いますが、必要な対応をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  本年度のちびっ子プールにつきましては、一定の感染対策を取った上で開催する方向で進めてまいります。必要となる修繕は開催に間に合うよう適切に行ってまいります。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) プールを楽しみにしている子供たちが多くおりますので、ぜひ、どうぞよろしくお願いいたします。  続いて再質問いたします。  公園施設を生かした雨水流出抑制について質問をさせていただきたいと思います。地形的に低く、水が集まるような地域では毎年のように浸水被害が発生しております。先ほども申し上げましたが、一部の公園では大雨が降ると浸透ますから水があふれて、さらには表面を伝って道路などに水が流れ出ているのを見かけたことがあります。近年多発している想定を上回る豪雨などに対して公園の下に貯留管を設けるなど、雨水流出抑制の機能を持たせるような対策は有効と考えますけれども、本市の見解はいかがでしょうか。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  雨水流出抑制対策といたしまして、例えば公園の芝生の下に透水性に優れた砕石を布設するなど、今後有効な対策を研究してまいります。 ◆17番(浅生和英議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  浅生議員。 ◆17番(浅生和英議員) ありがとうございます。  公園だけでなくその周辺全体が浸水している地域もございます。もしも公園に、浸水に対する機能があれば地域住民は安心して暮らせるようになります。様々な案が考えられますので、ぜひ御検討をお願いいたします。  以上で件名2を閉じ、私の一般質問を終了いたします。どうもありがとうございました。(拍手) ○斎藤直子 議長  9番、古屋としみつ議員。(拍手) ◆9番(古屋としみつ議員) みらいの会の古屋としみつです。  件名1、笹目川について、昨年も笹目川関連では何度か質問させていただきましたが、今回は水質と治水対策という観点からお聞きいたします。  (1)水質について。私はしばしば笹目川の遊歩道をウオーキングしているのですが、今年5月、笹目川において複数のコイが浮いていることを確認しました。昨年の同時期にも同じ現象が見られました。笹目川の管理者である埼玉県、そして市にも報告し、調査していただきました。昨今、冬の寒さが終わり暖かくなる頃、しばしば魚が浮いて死んでいる魚のへい死が見られます。同時に悪臭も伴います。そこでお尋ねします。  ①魚のへい死と悪臭について。魚のへい死や悪臭が発生したときどのように対応しているのか。また、その原因は把握されているのでしょうか。  ②水質の調査方法について。笹目川は河川でありますが、沼や池のように水流がなく、漂っている状況がしばしば見られます。BODなど河川への調査のほか、沼や池などに対応するCODでの調査も必要です。水質調査はどのような方法で行っていますか。  ③文蔵川について。笹目川はさいたま市より流れてきており、埼京線北戸田駅近くで、同じくさいたま市から流れてくる文蔵川と合流し荒川へ向かって流れています。戸田市内のみで管理していても川はつながっています。さいたま市管理の文蔵川でありますが、笹目川に大きく影響します。笹目川に流れ込む文蔵川に対してはどのような対応をしていますか。  ④しゅんせつについて。川の水質をよく保つためには川底の管理は重要です。川底には雨水が砂や土と一緒に流れ込んだり、草や樹木の落ち葉等が川底に堆積したりしてヘドロとなります。年々その量は増えていきます。水質を悪化させるヘドロが原因のスカムの発生を抑えるためにも効果的な川底のヘドロを取り除く作業、しゅんせつが必要と考えます。笹目川でのしゅんせつの予定をお尋ねします。  (2)治水対策について。  ①戸田ボートコースの取入水門について。令和元年、台風第19号により戸田ボートコース周辺において甚大な水害の被害がありました。その原因の一つである笹目川からの水の流入の対策として、笹目川から戸田ボートコースへつながる取入水門周辺で県が対策中と聞いています。市はどのように把握しているのかお尋ねします。  ②笹目川の治水対策について。現在、笹目川流域ではどのような治水対策が行われているのかお尋ねします。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野環境経済部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  件名1の笹目川、(1)水質、①魚のへい死と悪臭についてお答えいたします。  笹目川は県が管理する河川でございます。そのため、魚のへい死とそれに伴う悪臭が生じた際に通報を受けた場合、必要に応じて県と情報共有をしています。また、通報者から得られる現場の状況が不明確である場合や早期に現場確認を要すると県が判断した場合には、県とともに市も現場に同行いたします。直近で市が現場確認を実施した件数は、令和2年度に2件、令和3年度に1件であり、これらのケースで県から河川にて有害物質が検出されたとの報告は受けていません。また、市においても定期的に水質調査を実施していますが、いずれの調査地点からも有害物質は検出されていません。以上のことから、魚のへい死は天候などにより水質の酸素濃度が一時的に低下したことにより窒息死を起こしたか、川底の汚泥、スカムが舞い上がるなどしてえらへの異物付着により窒息死を起こしたことが要因であったと判断しています。  次に、②水質調査についてお答えいたします。  本市では年4回、季節ごとに河川等の水質調査を実施しており、笹目川では市内上流部の池ノ尻橋と下流部の富士見橋の2か所を調査地点として定点測定しています。調査項目数は、一般項目、生活環境項目、健康項目及びその他の項目について最大32でございます。このうち生活環境項目の中に、河川などの水の汚れの度合いを示す指数である生物化学的酸素要求量BODや、湖沼や海域などの水の汚れの度合いを示す指標である化学的酸素要求量CODが含まれております。近年は工場等の規制強化により、いずれの調査地点についても良好な調査結果が続いております。  次に、③文蔵川についてお答えいたします。  文蔵川の水質につきましては、笹目川との合流点近くである市立浦和南高校脇において、さいたま市が水質調査を実施しており、さいたま市が公表している調査結果によりますと、全項目で環境基準を満たしております。なお、河川の水質異常の原因が文蔵川から笹目川に及ぶ場合には県やさいたま市と連携して対応しております。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉水安全部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  次に、④のしゅんせつについてお答えいたします。  笹目川のしゅんせつについて県に確認したところ、実施する時期や範囲につきましては現在検討中ではありますが、今年中の着手を予定しているとのことでございます。  次に、(2)の治水対策、①戸田ボートコースの取入水門についてお答えいたします。  現在、県から伺っている対策の内容といたしましては、既存の取入水門の西側に水の流入の制御が可能な樋門の整備を検討しているとのことでございます。今年度は樋門の詳細設計中であり、その規模や今後のスケジュールなどにつきましては未定とのことでございます。  次に、②の笹目川流域の治水対策についてお答えいたします。  市では笹目川に合流するさくら川の護岸整備などの治水対策を進めております。また、台風などにより雨量が多くなると予測される場合には、市と県が連絡を取り合い事前にボートコースの水位を下げて災害に備えるための予備放流を実施するほか、ボートコースへ水が流入したときには周辺の住民が適切な行動を取れるよう、ホームページにおいて水位の警戒情報を発信してまいります。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) それでは、再質問させていただきます。  (1)水質について。昨年、本年度確認された魚のへい死と悪臭については有害物質が原因ではなく、水中の酸素濃度の低下が原因とのことですが、水質の調査方法において、平常時の調査方法については御答弁いただきましたが、異常発生時にはどのような調査、対応をしているのかお尋ねいたします。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  魚のへい死が生じると、県は異常水質事故発生時における危機管理マニュアルに基づきまして、水温や魚の損傷など、酸欠の特徴がないかを最初に確認いたします。加えまして、油の浮上の有無や、パックテスト、簡易水質検査キットでございますが、この検査の結果を確認し、酸欠による窒息死であると判断した場合は対応を終了いたします。検査の結果、有害物質が検出されるなど酸欠が原因でないと判断される場合には、上流調査をするなどしてさらに原因を究明いたします。市は初期の現場確認や発生源である事業者への指導が生じる場合に同行しております。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 異常時の水質検査において発生時から調査実施までの時間や採取場所は非常に重要です。検査実施まで時間がかかってしまっては、川の状況が変化してしまいます。水の採取箇所の判断を誤れば、原因となる水質の正しい結果は出ません。これらのことも踏まえて、県の管轄ではありますが、市としても積極的に関与していただきたいと要望いたします。  続きまして、③文蔵川について。県やさいたま市と連携するとのことですが、川はつながっています。戸田市だけではなく流域での連携は非常に重要です。具体的にどのような連携をするのでしょうか。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  直近では令和3年2月に笹目川にかかる中央橋付近で油膜が確認された事例がございました。さらに上流にある文蔵川水門付近でも油が漂っていることを確認したことから、管理者である県が実施する現地確認に同行しております。また、緊急性があったことから、本市とさいたま市が協力をして中央橋より下流の堤向橋付近には本市が、中央橋より上流の文蔵川水門付近にはさいたま市がそれぞれ追加でオイルフェンスを設置いたしました。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 笹目川の水質は合流する文蔵川も原因となります。さいたま市とは日頃から情報交換などのコミュニケーションを図り、文蔵川で異常が発生した場合は迅速に情報が得られる仕組みをつくるなど、密な連携を取っていただけるよう要望いたします。  ④しゅんせつについて。川底のヘドロを取り除くしゅんせつは、水質においても治水においても非常に効果のある対策であります。今回実施いただける方向であるとのことですが、市からも強く要望して確実に実施してください。その上でお尋ねします。  前回のしゅんせつを実施した時期はいつ頃でしょうか。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  県に確認したところ、堆積した土砂の撤去については平成24年度から平成27年度にかけて実施いたしました笹目川のまるごと再生プロジェクトの一環で行ったとのことでございます。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 前回のしゅんせつからかなりの時間が経過していますが、魚のへい死や悪臭が頻繁に発生する前に水質改善に効果的なしゅんせつの実施期間を縮めて計画的に実施するよう、市からも働きかけることは必要ではないでしょうか、お尋ねします。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  しゅんせつは水質改善の取組の一つとして効果的であると考えられますので、県に対して水質や悪臭などの状況に注視し、必要に応じて実施していただけるよう要望してまいります。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 続きまして、(2)治水対策について。ボートコースへの流入を抑制できることになりますと、ボートコース周辺の水害への対策には大きな効果が見込まれます。一方、そうなりますと逆に笹目川の水位上昇が懸念されますが、その観点から、笹目川の治水対策はどのようになっているのでしょうか。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  笹目川の治水対策については、県において時間雨量50ミリメートル程度の降雨により発生する水を安全に流下させることができる治水施設の整備が行われており、周辺の護岸に比べて低くなっている取入水門周辺についても樋門に併せて護岸を整備することで、河川の治水機能が発揮されるものとなります。また、令和元年台風第19号のような想定を超える豪雨に対しては、樋門完成後もボートコースの貯留機能を活用することを県に要望しており、ボートコースの予備放流については台風第19号のときよりもさらに水位を下げる運用により貯留量の確保に努めております。このほか県で実施予定のしゅんせつについては、水質改善だけではなく流下能力の向上につながるものと考えております。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員
    ◆9番(古屋としみつ議員) 樋門の整備は県の事業ではありますが、戸田市の治水としては重要であります。市として積極的に関わることが必要であると考えますが、いかがでしょうか。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  笹目川については地域住民にとって治水上重要な河川の一つであることから、昨年9月には市長が県知事に対し治水安全度向上に向けた対策の重点的な推進について要望書を提出したところでございます。この要望も一助となり、樋門の検討を進めていただいているものと考えておりますことから、今後は樋門の整備が早期に実現するよう、住民への丁寧な説明についてなど、県に協力してまいります。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 様々な治水対策を講じていることは理解しているのですが、いずれにしましても大雨が続けば樋門を閉じなければなりません。閉じればその水は笹目川、さくら川にたまっていきます。樋門を閉じるタイミングは非常に重要です。市としてどのように調整していますか。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  議長。 ○斎藤直子 議長  渡邉部長。 ◎渡邉昌彦 水安全部長  樋門を閉めるタイミングなどの操作規則については県が作成することになり、その策定に当たりましては県との情報共有が図られるよう努めてまいります。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 県が策定するとのことですが、実際、被害は市内で発生します。もちろん情報共有は重要ですが、もう一歩踏み込んで、県と積極的に議論していただきたい。このことは必要なことであります。一つの水害のリスクがなくなっても、違う場所での水害リスクが上がっては意味がありません。ボート場周辺の対策のためにも樋門の設置はフル加速で行い、何としても水害をなくさなければなりません。そして、同時進行で被害の想定される笹目川と笹目川につながるさくら川、さくら川は笹目側の土手より左岸側が低くなっています。整備をフル回転で進めていただくことが重要です。また、笹目川は越水しなくても水位が上がれば水圧により雨水が流れず、笹目2丁目周辺は内水氾濫が発生する可能性があります。荒川が氾濫していないのに戸田市内では水害が発生する、このようなことがあってはなりません。そのような水害は何としても食い止めていかなければなりません。  北大通りの地下に念願の雨水貯水管の設置が始まったところです。市内の水害には大きな影響が期待されるところです。しかし、貯水管は山宮橋のところまでの設置予定となっています。さくら川、笹目川の治水対策のためにも第2貯水管として山宮橋から笹目5丁目、6丁目、7丁目のほうまで設置を検討することも考えなくてはなりません。川はつながっています。笹目川はさいたま市から流れてきます。大雨時にはさいたま市から雨水が笹目川を通じてどんどん流れてきます。川は流域での治水が必要です。戸田市だけで対策するのではなく、隣接するさいたま市にも雨水貯水槽を設置してもらう等の対策を働きかけていくことも必要です。今後も私は戸田市の水害対策を粘り強く推進してまいります。これで件名1を終わります。  続きまして件名2、北部公園野球場について。令和3年12月市議会定例会にて北部公園の施設改修状況や野球以外の利活用について一般質問を行いました。質問の趣旨が、新たな利活用により野球場としてしか見られていない同公園に、にぎわいを創出する改善だったことから、ハード面においては園内の小径の照明設置や焼却炉の撤去等環境整備、ソフト面においては、JR埼京線北戸田駅から徒歩5分の好立地を生かしたにぎわう公園を目指していただくよう要望させていただきました。私は時折、北部公園に立ち寄っているのですが、北部公園野球場についてハード面におきましては、樹木や正面広場などが徐々に整備が進んでいることが分かります。さきの答弁で、野球以外の多様な主体による活動を探る社会実験を行っていくと答えていただいておりますが、要望するばかりではなく私も一緒に考えていきたいとの思いで質問させていただきます。  (1)昨年度からの整備進捗状況について。  (2)野球以外での利活用について。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野環境経済部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  件名2の北部公園野球場、(1)昨年度からの整備の進捗状況についてお答えいたします。  昨年度は野球場の機能向上と公園全体の環境整備に取り組みました。野球場1塁側の隣地境には高さ10メートルの防球ネットを設置して、北側隣地への打球飛来の防止を図るとともに、老朽化のため閉鎖していた北西角の門扉を改修して公園へのアクセスを改善いたしました。また、野球場前の経年劣化した広場においては、車が乗り入れられる舗装と雨水を地下に浸透させる透水性舗装を行い、水はけのよい、多目的に使用できる広場にリニューアルいたしました。さらに防球ネットの設置に合わせて北側園路を整地しました。このほか樹木の根上がりで歩きにくい園路箇所もあることから、本年度に修繕を行う予定でございます。  次に、(2)野球以外の利活用についてお答えいたします。  議員お話のとおり、本公園には野球以外で何度も来たくなるようなコンテンツが必要であることから、昨年度は社会実験によるマーケット型イベントの開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響によりやむを得ず中止にいたしました。本年度は新型コロナウイルス感染症の感染動向に配慮しつつ、公園条例で禁止する行為を緩和する社会実験、「その日は○○できる」の対象公園とし、野球場や園路、広場等の全てを活用したイベントを実施する団体などの募集を行います。こうした社会実験の結果も踏まえて、新たな利活用を検討してまいります。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) それでは、再質問させていただきます。  ハード面の公園整備におきましては順調に進んでいるようですので、引き続きお願いいたします。  ソフト面では、今後も社会実験、「その日は○○できる」を行うという答弁をいただきましたが、具体的によい例はないかと自分でもいろいろ調べたところ、他の自治体のにぎわい創出事例にストリートチョークアートというものがありました。これはコンクリートやアスファルト、タイルなどの路面場にホタテの貝殻でできたチョークでお絵描きするというイベントで、ほかの自治体や商業施設において大盛況な催しとなっているようです。資料1③の写真が横浜市や厚木市の商業施設での様子です。そのほか小田原市の商業施設や日立市などでも開催され、リピート開催も増えているようです。また、資料1①のお店の看板は路上で使用するチョークとは別のチョークで描かれており、鮮やかな色合いで人々の目を引きます。②はこのチョークを使って、昨年末、市内町会の子ども会でチョークアートのワークショップを開催したときの写真です。子供たちがおのおのにお気に入りのデザインを夢中になって仕上げていきました。親子が一緒になって盛り上がっている光景が見受けられました。このようにチョークアートイベントは老若男女問わず楽しめる有用なコンテンツであり、ほかの自治体においても繰り返し開催される人気のイベントとなっています。今回整備された北部公園の広場はチョークで描きやすく、野球場をぐるっと1周取り囲む塀もキャンバスになります。立地もよいことから、野球場のある公園という北部公園の特徴を生かした、みんなで楽しめるイベントになると思います。  このような市民の皆様が楽しめるコンテンツを展開できる団体に利活用してもらうことが重要だと考えますが、昨年度の社会実験で市民が楽しめる催物はありましたか。どのように楽しまれていたかお聞かせください。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  平日の根木橋公園において未就園児の外遊びをサポートする団体が「ちびっこぼうけんひろば」を開催し、親子で自由に遊べる場所を提供いたしました。約20組の親子が参加して、ままごと、巨大シャボン玉づくり、リアカー乗り、雨どいを使ったミニカー遊びなどで楽しく遊びました。知らない人と関わることが難しいコロナ禍の状況において、初めて会う子供たち同士が安心して遊ぶことができ、楽しくコミュニケーションを取り合ったりする様子も見られ、大変好評でございました。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) 公園ににぎわいをつくることの意義や大切さを感じているところですが、平日日中の公園の利用者は未就園児の親子や高齢者の方々だと思います。地域の理解を得ながら様々な団体が定着することが望ましいと考えます。北部公園を使って「ちびっこぼうけんひろば」、チョークアートのような団体が定着するような催しは開催できないでしょうか。 ◎吉野博司 環境経済部長  議長。 ○斎藤直子 議長  吉野部長。 ◎吉野博司 環境経済部長  昨年度に予定していた北部公園野球場における社会実験につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により開催を見送るなど、公園利活用の実績が十分に蓄積できなかったことから、本年度も社会実験を行う予定でございます。議員お話の団体も含め、様々な団体が北部公園で社会実験を実施できるよう、しっかりとPRしてまいります。また、社会実験に参加した団体の取組が定着するようサポートする仕組みを考えてまいります。 ◆9番(古屋としみつ議員) 議長。 ○斎藤直子 議長  古屋議員。 ◆9番(古屋としみつ議員) ありがとうございます。  そのような観点から、北部公園の野球場や広場を使いこなして、野球以外でもにぎわいが生まれてくることが理想です。先ほどのチョークアートは、ある自治体が、にぎわいがなくなった商業施設の広場でワークショップを行いながらキッチンカーを出して、お客さんがクラフトビールやウイスキーを飲んだり様々な創作料理を食べたり、子供たちは絵を描いたりしながら親子で1日楽しく過ごせるよう企画し実施した結果、にぎわい回復につながっているとのことです。しかし課題もあります。このような団体は活動を継続するための道具や材料、人材、資金等が不足していて催しが単発に終わり、よい効果が持続しない状況にあります。こういった活動が持続するように、例えば公園施設の利活用で生まれた収益の一部を活動団体の支援に充てると、活動自体が持続するとともに、公園を拠点としたにぎわいが続いていきます。このような工夫を北部公園でも進めていただければよい効果が生まれますので、工夫していただくよう要望いたします。  また、社会実験で公園の利活用を図っていくためには多くの団体に手を挙げていただくことが必要です。チラシや広報、SNSなどを利用してしっかりPRしていただくことを要望いたします。北部公園は野球場のある公園といった特徴があり、野球場の利用者数も増やしていかなくてはなりません。軟式野球のほかソフトボール、ソフトボールは女子選手も多く、選手が快適に利用できるよう更衣室やトイレなども整備する必要があります。また、硬式野球ができるような球場の企画ができれば、高校野球の県大会やプロ野球の試合も可能です。JR北戸田駅から5分ほどの立地条件を考えれば、市外からも多くの人たちが訪れてくれると確信しています。北部公園、北部公園野球場という名称も知る人ぞ知るといった感じで認知度が低いように感じられます。北戸田ボールパークなどの市内外の皆様が分かりやすい愛称をつけることも効果的ではないでしょうか。今後も好立地であり野球場のある公園の特徴を生かして、にぎわいのあるボールパークを目指し、利用価値の高い北部公園野球場になるよう活動してまいります。  これで私の質問を終わります。(拍手) △散会の宣告 ○斎藤直子 議長  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。  散 会 14時01分...