7番 白 土 幸 仁 議員 8番 新 部 裕 介 議員
9番 阿 部 真 理 子 議員 10番 栄 康 次 郎 議員
11番 蛭 間 靖 造 議員 12番 渋 田 智 秀 議員
13番 片 山 い く 子 議員 14番 松 本 浩 一 議員
15番 福 田 晃 子 議員 17番 会 田 幸 一 議員
18番 川 鍋 秀 雄 議員 20番 鈴 木 保 議員
21番 内 田 勝 康 議員 22番 竹 ノ 内 正 元 議員
23番 小 久 保 博 史 議員 24番 武 幹 也 議員
25番 五 十 嵐 み ど り 議員 26番 冨 樫 清 年 議員
27番 河 井 美 久 議員 28番 野 口 浩 昭 議員
29番 山 口 保 議員 30番 石 川 勝 也 議員
32番 鳴 島 武 議員 33番 小 島 文 男 議員
34番 栗 原 信 司 議員 35番 中 川 朗 議員
36番 大 山 利 夫 議員
欠席議員(2名)
19番 山 崎 進 議員 31番 阿 部 喜 一 議員
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市長 石 川 良 三 副市長 秋 村 成 一 郎
秘書室部長 遠 藤 真 佐 利
総合政策部長 奥 澤 武
財務部長 香 田 寛 美
収税管理担当部長折 原 良 二
総務部長 三 木 和 明 福祉部長 米 山 慶 一
健康保険部長 小 林 義 夫 市民部長 新 井 栄 子
環境経済部長 関 根 金 次 郎 建設部長 星 野 眞
都市整備部長 木 村 秀 夫
鉄道高架担当部長金 子 勉
庄和総合支所長 松 岡 治 男 会計管理者 石 川 隆
病院事務部長 河 津 由 夫 消防長 日 向 一 夫
水道事業管理者職務代理者 教育長 植 竹 英 生
角 田 春 男
学校教育部長 斎 木 竹 好
学務指導担当部長関 根 一 正
社会教育部長 河 井 輝 久
監査委員事務局長町 田 務
選挙管理委員会事務局長
三 木 和 明
本会議に出席した事務局職員
局長 小 林 国 行 主幹 鈴 木 一 徳
主査 伊 藤 雅 幸
△開議の宣告
○鈴木保 副議長 おはようございます。議長にかわりまして議長職を務めさせていただきます。
ただいまから本日の会議を開きます。
午前10時01分開議
─────────────────────── ◇ ───────────────────────
△市政に対する一般質問
○鈴木保 副議長 日程第1、これより5日に引き続き一般質問を行います。
最初に、30番、
石川勝也議員。
〔30番
石川勝也議員登壇〕
◆30番(
石川勝也議員) 皆様、おはようございます。議席番号30番の石川勝也でございます。発言通告書に従いまして、平成19年12
月定例議会一般質問を、市民生活の中から今回も3点ほどお尋ねいたしますので、よろしくお願いいたします。
1点目の質問は、住宅地に残る水田を市民の財産として保全、活用し、市街地の温暖化を緩和するとともに、近隣住民と農業従事者の共存についてお尋ねいたします。日本には、山や川が数え切れないほどあり、平野や原野にも恵まれているとともに、四季折々に変わるすばらしい自然環境があり、農産物を含めいろいろな動植物が生息をしております。そのような環境の中、1,000年以上にわたって農業が営まれ、その結果、大切な資源であります自然環境や農村風景が残っています。しかし、それは私たちが手を加え、維持しないと、保存も後世に伝えることもできないとわかっております。その一方、農業、農村が持つ多面的な機能が注目される中で、それらを十分認識されなくなって、大きな社会問題に遭遇しているのではないでしょうか。多面的な機能が十分発揮されるような自然環境の回復力が低下しているのが現状であり、これまでなら1つ1つの問題をより高度な技術で解決できましたが、最近では連鎖した問題が多く、個別には解決できないことが多くなっていると思います。今後は、私どもも含めて自然環境の中で生態を科学的にとらえることが非常に重要であります。この趣旨は、食料・農業・農村基本法に生かされていますが、食料供給のための生産機能や土地の有効利用による
環境保全機能などがうまく循環することで、自然、生態系を保全するために最大級の効果が生まれると思います。
昔から水田では稲を栽培し、米をつくる生産機能の働きをしています。稲は、成長過程で二酸化炭素を吸収して酸素を出し、
温暖化防備機能や大気浄化機能の働きとともに、水田は水をためる洪水防止機能、そして地下に浸透して地盤沈下の抑止や地下水源を潤す大切な働きをしております。現在、安くて、おいしくて、安全な外国産の米が入っていますが、今後も諸般の事情で米などの食料品の輸入量は多くなると思いますが、農業が滅びますと日本の美しい風景とか涼しい風やカエルの鳴き声、トンボなどの飛ぶ環境が私どもの生活から遠くなっていくのではないでしょうか。真夏日の都市市街地と水田地帯の平均気温は約3度ぐらいの温度差があります。これは水と植物の影響で、水田地帯では夜間に気温が下がり、過ごしやすくなります。手元の資料によりますと、春日部駅周辺を中心とする4キロ四方についてでありますが、平成16年の気温分布で見ますと、40年前と比較して水田地帯は大きな変化は見られませんが、一方市街地が拡大した春日部駅周辺の市街地の地域では、気温が2.7度上昇し、その後においても高温区域は市街地の拡大に伴って広がっています。このような輸入のできない水田の気候緩和機能は食料生産の副産物であります。
科学的エネルギーを必要としないで気温を下げますので、自然環境や生活環境の向上に多大な働きをしております。農地と市街地を適切に配置することで、市街地の気候を大きく緩和することができます。農村や水田との調和は市街地住民にとって非常に高い価値があります。市街地の気温を下げる唯一の無害、有益な緩和機能であります水田の働きについて、市街地ほど水田を守るべき理由があると思います。春日部市は、市街地にある水田や畑の農地をどのように保全、活用を考えているのでしょうか。固定資産税等を考慮して答弁をお願いいたします。
2点目の質問は、古隅田川の拡幅工事の進捗状況と今後の工事計画についてお尋ねいたします。この1級河川古隅田川は、埼玉県越谷県
土整備事務所で管理され、河川の働きや環境改善のために年間2回から3回ほど草刈りを行い、状況によっては堆積したヘドロなどをしゅんせつして、流域内の水害の予防対策や河川周辺の生活環境の向上に努力をしていただいております。春日部市内の河川の流域内においては、社会経済の発展とともに住宅や工業団地などの開発が進み、汚れが著しく進みましたが、近年公共下水道の汚水管の整備の普及により、少しずつきれいになりつつあると見受けられます。江戸川を除きまして、数年前は汚染に強いコイやフナ、オタマジャクシやザリガニなど、ごく限られた種類の魚類しか生息していませんでしたが、最近ではモロコやタナゴなどが見られるようになりました。しかし、メダカや川エビなどは極端に少なくなりほとんど見受けられません。昭和30年ごろまでは、江戸川を含めて市内の河川はある程度川幅があれば、その河川にシジミやウナギ、ナマズなど多種類の魚類が生息し、川底には水草が流れに沿ってゆらゆらと動いて、現在より大変よい環境に恵まれていたと記憶をしております。どの河川も、昔から重要な排水機能を果たして、農地を潤し、住宅住民を水害から守り、流域内住民の日常生活に根差した重要な働きをしてきました。
しかし、先ほどから申し上げましたとおり、近年経済の発展とともに市内の河川流域内は、住宅や工場などが建設されたことにより、汚水も多く流れ込むようになりました。また、人口の増加に伴い、ルールを守らない市民も多くなり、河川にごみや廃棄物を捨てたり、そのような状況によって流入する水も汚染が進んでまいりました。特に古隅田川はごみが多く見受けられ、河川にはヘドロが堆積し、夏の季節には悪臭が漂い、流域内の排水機能の低下とともに、かけがえのない大切な自然環境の破壊につながっています。今後とも埼玉県越谷県
土整備事務所において、ごみや雑草の除去はもちろんヘドロのしゅんせつをお願いするとともに、さらに安全で安心して住める21世紀の春日部市のまちづくりのために関係地権者のご理解、ご協力をいただきながら、
河川拡幅工事を進めていただきたいと思います。その拡幅工事が完了した暁には、古隅田川の流れはもちろん、周辺の住民の生活環境が著しく向上し、当然古利根川の流れもきれいになり、もっと多くの魚類が生息してくると思います。現在古隅田川の梅田橋と
東武伊勢崎線の間で拡幅工事が行われておりますが、この拡幅工事は何年前から工事が始まり、何年後に完了する予定なのでしょうか。年度別の工事内容についてもお尋ねいたします。
3点目の質問は、2―1号線の道路整備の実績と改修計画についてお尋ねいたします。この道路は、栄町2丁目から彩光苑の前を通り、白岡へ抜けられる2級幹線道路でありますが、区画整理された栄町を除いた路線は約2,500メートルであり、幅員は6メートルと伺っております。栄町地域は、昭和48年から
内牧土地区画整理事業によって、幅員が8メートル、延長150メートル整備されたと伺っておりますが、この市道2―1号線は
内牧地区住民の
生活重要道路であります。地元住民は、春日部菖蒲線や武里内牧線とほぼ並行して走っている道路でありますので、毎日の通勤や通学など、また買い物などに利用し、大変重要な道路であり、欠かすことができません。また、内牧小学校への通学道路や
内牧アスレチック公園への進入路としても利用されています。そのほか産地直売の里、内牧のナシやブドウ狩りはもちろん、観光や農業用道路としても重要な働きをしております。周辺は、緑に囲まれた非常によい環境でありますが、この道路は曲線が多く、幅員が狭いにもかかわらず交通量が非常に多く、大変危険な状況で利用されております。私
ども地元議員は、地区長さんを初め地元住民の声を尊重して、この道路の安全性を高めるために整備の要望を出しましたところ、彩光苑の前は開発によりまして歩道が130メートル設置され、関連して側溝は
ロングU字溝が入り、290メートルの工事が行われました。その後、
アスレチック公園入り口の側溝改修が行われ、地元住民はもちろん利用する多くの方々が交通安全と生活環境の向上が図れ、大変喜んでおります。しかし、いまだに側溝の旧式なところが多く、またふたがないため、実質5.2メートルほどしか道路として利用されていないのが現状であります。そのような状況を踏まえて、地元住民は古いU字溝を
ロングU字溝に入れかえてふたをかけ、より安全な道路として利用したいと長年にわたって要望しております。内牧地区の
生活重要道路であります2―1号線の整備状況の実績と今後の歩道や側溝の
改修整備計画についてお尋ねいたします。
以上で1回目の質問を終わります。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
木村都市整備部長。
〔
木村秀夫都市整備部長登壇〕
◎木村秀夫
都市整備部長 市街地にある農地をどのように保全、活用を考えているのかについてのご質問にご答弁申し上げます。
市街化区域につきましては、市街地として整備開発する区域と位置づけられております。一方で農業などと調和した都市における良好な生活環境の確保を図っていくことも、都市づくりにおける重要な課題の1つであります。このためには、議員ご指摘のとおり、
市街化区域内農地の計画的な保全が必要とされているところでございます。こうした考えから、市街化区域では宅地供給のために宅地化する農地と生活環境の確保のために保全する農地とを区分し、保全する農地につきましては、
生産緑地地区の指定を行ってきたところでございます。生産緑地の指定につきましては、
生活環境機能及び公共施設などの敷地の用に供する土地として適していること、面積が一団で500平方メートル以上の農地であること、農地などの継続が可能であることなどの指定要件を勘案し、平成4年12月に168地区、32.9ヘクタールの
生産緑地地区を指定をいたしました。その後、主たる農業従事者の死亡などの理由により、現在164地区、30.09ヘクタールが指定されている状況であります。
生産緑地地区内の農地は、固定資産税及び都市計画税が農地課税となります。また、相続税、贈与税につきましても納税猶予、免除制度が適用されます。一方、土地所有者には生産緑地法により、農地などを保全することが義務づけられていることから、生産緑地として指定された水田や畑などは継続的に保全され、公害や災害の防止、市街地の温暖化を緩和する役割を果たすことが期待できると考えております。今後につきましては、現在指定されている生産緑地を保全するとともに、住宅団地などとの緑化協定、住宅への生け垣の奨励、開発時の緑化指導、公共施設の緑化など緑の保全を推進し、市街地における良好な生活環境の確保、温暖化の緩和に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、
星野建設部長。
〔星野
眞建設部長登壇〕
◎星野眞 建設部長 古隅田川の拡幅工事の進捗状況と今後の予定についてのご質問にご答弁申し上げます。
着手から完了までの
年度別工事内容についてでございますが、1級河川古隅田川は埼玉県の管理となっておりますことから、埼玉県に確認した内容でお答えをいたします。古隅田川の改修につきましては、国道16号隅田橋から
大落古利根川合流点までの約1.2キロメートルの区間を、昭和55年度から
総合治水対策特定河川事業として実施しております。工事の実施状況でございますが、平成13年度から平成17年度におきまして、
東武伊勢崎線の橋梁かけかえ工事を実施いたしました。また、平成17年度は大落古利根川の合流点から十文橋を挟んで、上流約260メートルの区間の河川改修を行っております。平成18年度は、さらに上流に向かって
東武伊勢崎線の橋梁までの約300メートルの河川改修が行われました。なお、平成19年度につきましては
東武伊勢崎線橋梁から上流に向かいまして、左岸は梅田橋まで、右岸は浜川戸橋までの約300メートルの河川改修を実施しております。今後の整備予定でございますが、浜川戸橋から国道16号、隅田橋の間、約100メートルにつきましては、平成20年度を目標にしているとのことで、河川改修は道路橋のかけかえ部分を除きまして、平成20年度の完成を目標に実施していると伺っております。
続きまして、市道2―1号線の整備状況の実績と今後の
改修整備計画につきましてのご質問にご答弁申し上げます。市道2―1号線につきましては、栄町地内のかえで通り、栄町1丁目交差点を起点に白岡町に至る路線延長で、約2,650メートルの2級幹線道路でございます。まず、側溝整備の実績でございますが、議員のご説明のとおり、栄町地内の150メートルにつきましては、区画整理事業によりまして整備済みとなっております。残る延長約2,500メートルの現在までの整備実績でございますが、平成13年度から取り組んでおりまして、平成18年度までの6年間で
側溝整備延長は約1,210メートル、路線延長にしますと約640メートルが整備済みとなっているところでございます。平成19年度の整備につきましては、
内牧公園入り口から南に向かいまして、昨年度に引き続き
側溝整備延長約200メートル、路線延長にしまして約100メートルを契約済みで、現在施工準備中でございます。したがいまして、平成19年度分を含めますと、側溝の整備延長は約1,710メートル、路線延長にしますと約890メートルとなりまして、改修率は約33.6%となるところでございます。なお、今後の改修計画でございますが、これまでは
内牧公園付近や彩光苑周辺を中心に工事を進めてまいりましたが、地元の方から交通事故等の発生している箇所から整備を優先的に進めてほしいとのご要望をいただいているところでございます。今後は、地元の方々と十分に相談をさせていただきながら整備してまいりたいと考えております。
次に、歩道の整備計画についてでございますが、この道路は昭和45年から48年にかけまして、幅員6メートルとしまして1次改良が行われました。その後、歩道の整備要望もございましたが、地元地権者の意向といたしまして新たに歩道を設けて整備するということではなくて、現況6メートルの幅員の中で側溝整備を望まれておりますことから、地元地権者の意向を踏まえまして、当面は側溝整備を継続して推進してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 30番、
石川勝也議員。
〔30番
石川勝也議員登壇〕
◆30番(
石川勝也議員) 再度お尋ねいたします。
先ほど市街地住民の自然環境への触れ合いや生活環境の向上のために、市街地に残る安全無害で、かけがえのない水田や畑の緩和機能の働きによる周辺の気温を下げる効果について、農地の働きについて、生産緑地を中心にして詳しく答弁をいただきました。近年、社会経済の発展とともに市街地の緑地が減少が進み、大きな社会問題になっています。緑地にかわってふえたのが、コンクリートやアスファルトであります。これらの材料を使用してつくった道路や駐車場は、雨にぬれてもすぐ乾き、
太陽エネルギーを効率よく熱に変え、気温の情報にもつながります。さらに、両材料は蓄熱もしますので、気温は下がりにくい状況になります。一方、水田では
太陽エネルギーの大部分が蒸発に使われるとともに、稲や植物が吸ったりしますので、水田は水蒸気をたくさん出しています。こうした水田と住宅地のメカニズムの違いは地上付近の気温に影響するだけではなく、上空の大気にも大きな影響があります。農地の市街化、住宅化などの開発によりまして、
ヒートアイランド現象で気温が上昇し、環境が悪化をします。移動観測の結果から、緑の多い郊外と比較しますと、市街地とは2度から5度の温度差があると報道されています。水田は、米を生産するだけではなく、さまざまな役割を果たすとともに、私たちは暮らしの中で多大な恩恵を受けて生活しているのではないでしょうか。
私たちの生命と健康を直接支える食料生産、それを担う農業は太陽と水、そして土という貴重な自然資源を基盤としています。全国的な傾向ではありますが、近年春日部市においても農家の長男は農業をやめる、また農業から離れていると聞いております。農業従事者は高齢になり、体力の衰えた老夫婦が多くなっているのが現状のようであります。また、
ビニールハウス等の花卉や野菜などでつくりましても、必要となる温度や湿度の管理、また燃料費の高騰、そのほかコンピューターの管理などによりまして、非常にハイレベルになり、高齢者には操作が難しいのではないでしょうか。21世紀は、食料不安が間違いなく来るのではないかと予測がありますが、食料を生産する農業の担い手は次第に減少すると同時に高齢化をし、農地も年々減っていく現状であります。農業の基盤となっています太陽、水、土、大切な地域資源をどのように守り、農業後継者を育て、後世に伝えていくのでしょうか、お尋ねいたします。
2点目の質問は、古隅田川の
環境向上対策と豊かで潤いのある水辺空間をつくるために、その拡幅工事の進捗状況と年度別の工事内容について詳しく答弁をいただきました。これからもなお一層努力をして、古隅田川の流れを十分研究しながら、拡幅工事を進めるとともに、流域内の環境向上と現代社会や市民に必要な自然に親しむ空間を確保するとともに、自然と共存し、環境面に配慮した古隅田川の維持管理をよろしくお願いいたします。古隅田川の拡幅事業によりまして、豊かで潤いのある河川環境をつくり、市民が四季折々に変わる自然環境の変化や魚釣りなどを楽しみながら、毎日有意義に過ごせる水辺空間をつくっていただきたいとの要望に、どのような計画や対応を予定しているのでしょうか。拡幅工事が進めば、当然流域内の排水機能が高まり、流域内の水害対策の充実と河川環境が一段と向上し、さらに安全安心のまちづくりが図れます。今後とも、市民が川を愛し、川への理解を深め、ごみなど捨てられないよう、パトロールの強化はもちろんでありますが、道徳心の向上を図り、河川とのつき合い方をどのように指導していくのでしょうか、お尋ねいたします。
3点目の2―1号線についてでありますが、現在の整備状況と今後の歩道や側溝の改修計画について答弁をいただきました。2―1号線の今後の工事予定といたしましては、道路の曲線部や、またその交差点の改修など、いろいろこれからやっていただくということでありますが、ぜひとも彩光苑の前と同じように歩道をつけて、2―1号線の整備促進を図っていただきたいと思いますが、関係地権者のご理解やご協力が諸般の事情で大変難しいというような答弁でありました。内牧地区は、長年の懸案でありました武里内牧線が、
共栄大学入り口のところから市役所、武里方面に開通いたしましたので、2―1号線を利用する大型車両は少なくなりました。そのような流れの中、多くの地権者は側溝を
ロングU字溝に入れかえて、ふたをかけ、現況の幅員で整備してほしいという考えが多くなっています。隣接しております白岡町では、現況の幅員で
ロングU字溝に入れかえ、ふたをかけ、すばらしい道路になりました。内牧地区におきましても、白岡町と同じように、現況の幅員で
ロングU字溝に入れかえ、ふたかけ工事を行っていただきたいと地域住民は待ち望んでいます。白岡町の状況を参考にして、この道路を利用する多くの方々のために、特段のご配慮をいただきまして、長年の懸案であります2―1号線の側溝整備工事を促進していただきたいと思います。この点につきまして、今後の整備計画を再度お尋ねいたします。
以上で2回目の質問を終わります。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
関根
環境経済部長。
〔関根金次郎
環境経済部長登壇〕
◎関根金次郎
環境経済部長 農業の基礎となっている太陽、水、土、この大切な地域資源をどのように守り、そしてどのように農業後継者を育てていくのかについてのご質問にご答弁申し上げます。
初めに、太陽、水、土は農業に欠かすことのできない資源であると十分認識しているところでございます。農業後継者については、少子高齢化社会の進展に伴い、全国的に後継者不足が進んでいるところでございます。こうした中、農林水産省の2005年農林業センサスによりますと、春日部市において後継者がいるという回答している農家は50%でございまして、埼玉県の平均と同等という状況でございます。この状況は厳しい状況であると認識しております。市では、魅力ある農業づくりを継承し、後継者を育成していくため、農業後継者対策協議会を設置し、市内の園児や児童に対し、農業への理解を深めてもらい、農業を将来の職業の選択肢の1つとして興味を持ってもらうよう、農作業体験を実施しているところでございます。また、JA南彩春日部農作業受託組合に続きまして、庄和地域においても庄和南部農作業受託組合を設立されるなど、市農協、そして農業者が一体となって、後継者不足を解消する一助となっております。こうした内容を引き続き推進していくとともに、農地の集積を図り、農業経営を拡大し、安定した経営を図るため、農地の流動化を推進し、認定農業者を初めとするやる気のある担い手への支援を図ることで農業経営の集約化を進め、農業後継者の育成や議員ご指摘の地域資源を守り、取り組む事業を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、
星野建設部長。
〔星野
眞建設部長登壇〕
◎星野眞 建設部長 古隅田川の拡幅工事による水辺空間等の環境整備についてのご質問にご答弁申し上げます。
ご承知のように、古隅田川につきましては大落古利根川との合流点から春日部中学校にかけまして、桜並木の大変美しい景観を残しておりました。しかしながら、河川の拡幅によりまして、やむを得ず合流点付近の桜が伐採されたことで、水辺の景観、環境の観点から市民の方より復活のご意見をいただき、市としても苦慮しておりました。そこで、埼玉県に対しまして、桜の保存について可能な限り桜の木が残せるような河川改修のお願いを重ねてきたところでございます。これに対しまして、埼玉県も市民の方々の意見を尊重し、当初計画していた河川断面の形状を見直すなど、できる限り桜並木が存続するような形状に設計を変更して、工事を実施していただいたところでございます。埼玉県では、今後も自然環境に配慮した整備を心がけていくということを伺っております。
次に、古隅田川の維持管理と河川の愛護活動についてのご質問にご答弁申し上げます。まず、維持管理についてでございますが、議員ご指摘のように、河川等にごみを捨てるなど、ルールを守れない市民も多くなっております。市といたしましては、県と協力しまして対処してまいりたいと考えております。今回河川パトロールの状況を埼玉県に確認いたしましたところ、古隅田川につきましては業務委託の中で週1回の割合で定期的に実施していると伺っております。
次に、河川愛護活動についてでございますが、埼玉県では県管理の1級河川等において、住民と行政が協力して快適な河川環境の維持と保全を図るとともに、河川愛護意識の一層の高揚を図る目的から、水辺の里親制度を平成17年度から実施しております。この制度は、自治会、学校、企業、河川愛護団体や河川清掃などを実施しているボランティア団体を、その区域の里親として埼玉県が募集して、里親として認定されますと、集めたごみの回収やボランティア保険の加入、ごみ袋等の消耗品の支給など、市や県からの支援を受けることができるものでございます。古隅田川では、南栄町の右岸側におきまして、既に1団体が認定を受けて活動されております。今後も、このような制度を通しまして、ボランティア活動の醸成を支援し、河川愛護意識の高揚が図れるよう、市と県で調整していきたいと考えております。
続きまして、市道2―1号線の今後の整備計画についての再度のご質問にご答弁申し上げます。先ほどもご答弁を申し上げましたように、現在まで内牧公園周辺を中心に側溝の整備を進めてまいりましたが、地元の方から交通事故等の発生している危険な個所から整備してほしいとの要望をいただいているところでございます。したがいまして、今後は地元の地区長さんを初め、地元の方々と十分に相談をさせていただきながら、継続して側溝整備をしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 30番、
石川勝也議員。
〔30番
石川勝也議員登壇〕
◆30番(
石川勝也議員) 3回目の質問を行います。
1点目は、要望でございます。農業後継者について、いろいろ答弁をいただきました。都市部に残る水田や都市と農村の共存について、次のとおり今回は要望いたします。近年、農業において高齢化問題や国際的な農産物の価格など難しい問題が多く、大変な時代であります。しかし、現在まで畑や水田を守ってきたのは農家であり、今後も農地を守るのは農家であります。住宅地に残された唯一の温暖化を緩和する畑や水田の大切な働きを認識して、保全、活用するとともに、優良な水田を守るのは農家だけではなく、市街地の住民との連携をして、未来に伝えるべきであります。近年、より多く安くて安全安心して食べられる外国産のお米が輸入されると思いますが、水田の美しい風景とか涼しい風、カエルやトンボなどの生き物などのにぎわい、あるいは温暖化の予防や台風や集中豪雨のときなどの保水機能や遊水機能の働き、そのほか四季折々に変わる季節感など、そういうような水田の働きは輸入することができません。お米の袋に表示されていない水田のかけがえのない大事な働きがあることを、私どもは認識しなければならないと思います。ここ数年、お米の値段は下がっていますが、日本人の主食であるご飯が1杯40円ほどで、今では多く食べても2杯ぐらいであると思います。そして、スーパーで10個100円ぐらいの卵をフライパンで焼いて食べても1食100円程度で済むのではないでしょうか。お米は1人当たり年間の支出は2万円程度であると報道されています。稲は1粒の種もみから手入れ次第では2,000粒から3,000粒の米が実り、非常に生産性の高い植物であり、栄養バランスもよく、保全性にもすぐれています。食料を生産して働く水田は、副産物として気候緩和機能に大きく貢献し、気温を下げるためだけに水資源を必要としていません。農地と住宅地を適切に配置することで、住宅地の気候を大きく緩和することができます。間もなく春日部市総合振興計画の前期が発足しますが、行政は水害や災害のない安全で安心して住める春日部市建設を目標に向かって努力をしていますが、住宅地にある水田や畑の持つ大切な保水機能、遊水機能を含めて気候緩和の働きをする水田のあり方を再認識し、より安全で住みよいまちづくりを目指していただけるよう強く要望いたします。
続いて、古隅田川についてでありますが、河川拡幅事業に伴い、水辺周辺はもちろん流域内自然環境を考慮しながら、関係地域全体の安全安心の生活環境に努力するとのことでありました。また、市民が河川を愛し、きれいな河川に努力や指導についても答弁をいただきました。今後ともよろしくお願いいたします。古隅田川の拡幅計画によりますと、幅員が28メートルから30.8メートルと伺っておりますが、計画による用地拡幅に必要な面積はどのぐらい必要とするのでしょうか。関連してお尋ねいたしますが、この
河川拡幅工事に伴い、管理用道路が並行して4メートル新設されると伺っておりますが、浜川戸橋と梅田橋の間は関係地権者の要望とご協力によりまして、管理用道路4メートルに2メートルプラスして6メートル道路として、隣接している不動産の有効利用を図りたいと要望されていると思いますが、現在の用地買収の進捗状況と今後の道路整備計画についてもあわせてお尋ねいたします。また、古隅田川
河川拡幅工事に伴い、十文橋、梅田橋、浜川戸橋など、従前の橋はもちろん、中央通り線の架橋を含めて、どのような計画がされているのでしょうか、お尋ねいたします。
以上で私の一般質問を終わります。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
星野建設部長。
〔星野
眞建設部長登壇〕
◎星野眞 建設部長 古隅田川の拡幅工事に必要な用地の面積と買収の進捗状況についてのご質問にご答弁申し上げます。
埼玉県に確認いたしましたところ、国道16号の隅田橋から
大落古利根川合流点までの約1.2キロメートルの区間におきまして、改修前の用地幅は約20メートルでございましたが、拡幅工事の計画幅は約38メートルとなることから、必要な用地買収の面積は約1万7,700平方メートルとのことでございます。なお、古隅田川の現在までの用地買収の進捗状況でございますが、率にしまして99.9%買収済みで、残りの面積は約25平方メートルとのことでございます。この残面積につきましては、管理用通路のわずかな部分であるため、工事の進捗に影響することはないとのことでございます。
次に、河川管理用通路とあわせた6メートル道路の整備についてのご質問にご答弁申し上げます。この計画につきましては、河川沿いの土地の有効利用を図りたいとの地元からの要望によりまして、河川管理用通路の4メートルとは別に、新たに2メートル分を市が買収し、6メートルの市道として活用するものでございます。現在までの買収経過でございますが、平成12年度より県の事業進捗に合わせる形で、5名の方々より約226平方メートルの土地のご協力をいただいたところでございます。なお、残り部分の買収予定でございますが、面積が112平方メートル、地権者3名となっておりまして、今後の
河川拡幅工事の進捗状況を見据えながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、古隅田川にかかる橋のかけかえの計画についてのご質問にご答弁申し上げます。古利根川の合流点より上流に向かって下流の橋から順次ご説明申し上げます。初めに、十文橋でございますが、県道春日部久喜線の橋でございます。埼玉県が管理者となっていることから、県に確認した内容では、今年度地元と協議の中、既に迂回道路築造工事を施工中であります。平成19年度に下部工事、平成20年度に上部工事を実施する予定と伺っております。次に、梅田橋でございますが、県道春日部久喜線にかかる橋で、十文橋同様、埼玉県が管理する橋でございまして、現況の橋を左岸側に拡幅する計画と伺っております。平成19年度は詳細設計の見直しを行い、平成20年度から着工すると伺ったところでございます。最後に、浜川戸橋でございますが、武里内牧線にかかる春日部市が管理する橋となっております。浜川戸橋の今後のかけかえでございますが、梅田橋と同様に、左岸側に拡幅を行う計画でございます。なお、実施時期につきましては、他の河川改修事業に伴います橋梁のかけかえ時期等もありますので、それらと調整中でございます。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、金子鉄道高架担当部長。
〔金子 勉鉄道高架担当部長登壇〕
◎金子勉 鉄道高架担当部長 中央通り線の橋梁の計画についてのご質問にご答弁申し上げます。
中央通り線につきましては、都市計画道路袋陣屋線から市道5―87号線、通称神明通りでございますが、この区間の延長約280メートル区間を先行整備区間としております。平成15年度より関係地権者によるまちづくり協議会を設置し、事業手法の検討及び個別意向調査を行いながら、早期の事業着手を目標に進めております。ご質問の中央通り線の古隅田川に計画されている橋梁につきましては、先ほど申し上げました都市計画道路袋陣屋線から神明通り線までの区間の整備が完了した後に整備を予定している次の整備区間の新設橋でございます。したがいまして、現在のところ、調査設計はもとより架橋時期につきましても確定しておりませんので、ご了承願います。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 以上で30番、
石川勝也議員の一般質問は終了いたしました。
次に、11番、蛭間靖造議員。
〔11番蛭間靖造議員登壇〕
◆11番(蛭間靖造議員) 議席番号11番、蛭間靖造でございます。発言通告に従って、12
月定例議会一般質問を行いたいと思います。
最初に、レジ袋についてでございますけれども、改正容器包装リサイクル法の実施に伴って、当市でも4月1日よりレジ袋がごみ袋として使用できなくなったことはご承知のとおりでございます。そして、使用禁止から8カ月が経過しましたけれども、市民の間には賛否両論、さまざまな意見が出されておるところでございます。主な内容は、外出のついでに買い物をしたときなど、あらかじめふろしきや買い物袋、今はマイバッグと言っておりますけれども、それらを持っていないときや買い物の量が多いときなど、持参したふろしきやマイバッグだけでは足らない、どうしても使ってしまうレジ袋が、ごみ出しのときに使用できないのは不便だ。あるいは、レジ袋に入れたごみ袋を45リットルの透明、半透明のごみ袋に入れて二重に使用するのは資源の無駄遣いだ、このような意見を踏まえながら、1回目の質問といたしまして、合併当時、庄和地域と春日部地域でのごみの排出方法は異なるという状況でありましたけれども、ごみ袋の統一化を4月から実施しております。どのような考えのもとにレジ袋での排出を禁止されたのか。また、現在地域ごとの排出状況について最初にお伺いいたします。
次に、鉄道新線の誘致についてですけれども、私の頭の中では、浦和、春日部、そして宝珠花、岩井、石下、筑波学園、このようなルートを描いているところでございます。私は、あえてこの問題を提起させていただいたのは、言うまでもなく05年10月1日、平成17年10月1日に旧春日部市と旧庄和町の合併により新しい春日部市が誕生いたしました。この市町村合併は、小泉内閣のときの骨太方針に沿って動いてきたと思うのでございます。この骨太方針をいま一度思い浮かべていただきたいと思うのでございます。実は、この骨太方針の中に、今後の農山村の行方に関し、考え方の手がかりがあったというふうに私は思います。それは閣議決定の中で文書に入っていた一文ですけれども、それは都市と農山村の共生と対流でございます。この言葉が入っていたのでございます。都市と農山村の共生、ともに生きる、そして珍しい言葉ですけれども、対流という言葉が入っておりました。私は今後を展望する上で、唯一の手がかりに、ここにあるのだというふうに思っております。なぜかといいますと、これほど膨大な人間たちが都市に住み、デモクラシーいわゆる民主主義あるいは頭数をそろえる、こういうことでありますけれども、政治がそちらに向かおうとするときに、都市の尺度で国土全体を覆い尽くすのだろうか、そんなことをやってしまったら、日本ががたがたになってしまうのではないか、あるいは寂れていってしまうのではないか、このように頭の中が思いめぐらすわけでございます。私は、都市には都市の価値がある。でも、農山村には都市と違った価値と暮らし方がある。その双方の価値を認め合うべきだというのが共生の考え方だというふうに私は理解をしているところでございます。そして、一方的に農山村から都市に向かって人口が流出するのではなくて、都市から農山村に人がやってくる流れをつくり出そうという、それが私は対流であるというふうに理解をして、この場に質問として立っているところでございます。単なる交流ではなくて、日本列島の将来に暗たんたる、いわゆる将来への希望などを失って暗い気持ちでいるさまを暗たんというふうに表現させていただいたわけですけれども、なった今どうやったら再生できるのかという考えをするときに、唯一の手がかりがここにあると思うのでございます。その上に立って、このように対流という理解をどのようにお考えなのか、最初に執行部にお伺いしたいというふうに思います。
次に、宮代町猫島橋から県道春日部菖蒲線への取りつけ道路についてでございますけれども、この問題については04年6月議会に私は一度取り上げさせていただいております。改めて取り上げさせていただいたのは、現状をお話をさせていただきますけれども、猫島橋より県道春日部菖蒲線へのアクセスまで、クランク通りを2回ほど繰り返す、そして春日部菖蒲線につながっていくわけですが、この道路は最初の質問のときよりも近年通行量が非常にふえております。宮代町から春日部菖蒲線への裏通りとでもいうのですか、そういう通りになっております。前回質問させていただいたときより、どのぐらい進捗しているのか、お伺いいたします。
1回目の質問終わります。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
関根
環境経済部長。
〔関根金次郎
環境経済部長登壇〕
◎関根金次郎
環境経済部長 どのような考えでレジ袋を廃止したのか、また現在のレジ袋での排出状況についてのご質問にご答弁申し上げます。
地球温暖化の要因の1つとされるごみの焼却による二酸化炭素の排出量を抑制するため、改正容器包装リサイクル法が本年4月1日より施行されました。改正内容につきましては、事業者における排出の抑制を促進するための措置として、レジ袋等の容器包装を多く用いる小売業者に対し、国が定める判断基準に基づき、容器包装の使用自粛のための目標の設定、容器包装の有料化、マイバッグの配付など、排出抑制促進のための取り組みを求めることがされております。また、レジ袋を年間50トン以上用いる多量利用事業者には、毎年取り組み状況等について国に報告することを義務づけております。一方国民に対しては、容器包装ごみを削減するため、マイバッグやマイふろしきを持参しての買い物を奨励しております。レジ袋は、全国で1年間に約300億枚使用され、そのほとんどがごみとして排出されております。容器包装の全体量では、容積で見ると家庭ごみの6割を超えていると言われております。こうした状況の中、本市におきましても本年4月からレジ袋を削減する取り組みとして、レジ袋をごみの排出袋として使用しないよう、買い物の際にはマイバッグ等を持参していただくことを、市広報紙等により市民の皆様にお願いしているところでございます。また、市内の小売業者等に対しても商工会議所及び商工会を通しまして、レジ袋削減の要請を行ってまいりました。このごみの排出状況を8月に調査しましたところ、集積所に出されるごみの袋のうちレジ袋で排出される割合は、集合住宅では約23%、住宅地域では約25%、農村地域では約20%であり、取り組み前に比べレジ袋での排出は大幅に削減されている状況でございます。今後におきましても、二酸化炭素の削減、地球温暖化防止の観点から、引き続きマイバッグを持参し、あるいは過剰包装を断るなどについて、市民の皆様にお願いするとともに、市内の事業所と協力、連携を深め、レジ袋の削減を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、奥澤
総合政策部長。
〔奥澤 武
総合政策部長登壇〕
◎奥澤武
総合政策部長 都市と農山漁村の対流ということにつきまして、市としての見解ということでございますので、ご答弁申し上げます。
対流という表現につきましては、議員のご質問にありましたとおり、平成13年6月26日に閣議決定されました経済財政運営と構造改革に関する基本方針、いわゆる骨太の方針の中に示されております。対流について市の見解ということですが、骨太の方針の中でも示されていますように、対流というのは議員ご指摘のとおり、一方的な地方からの人口流出ではなくて、都市からの人口還流をも意味していると、その上で均衡ある国土の発展に変わり得る方策として意義を持っているというふうに考えております。また、それぞれの地域に住む人々がお互いの地域の魅力を分かち合い、人、物、情報の行き来を活発にしまして、定住化による人口増あるいは経済効果が期待できるものであるというふうに考えておりまして、議員と同様に考えているところでございます。そうしたことから、今議会にご提案申し上げております総合振興計画におきましても、まちの活力は人の活力によって生み出されるとの考え方に基づきまして、子育て支援施策あるいは鉄道高架事業など、本市の魅力を高めて、都内等の都市部への転出を食いとめるとともに、逆に都市部から転入を図っていく施策によって定住人口あるいは交流人口を増加させるというふうに、この対流の考え方を反映した計画というふうになっておるものでございます。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、
星野建設部長。
〔星野
眞建設部長登壇〕
◎星野眞 建設部長 猫島橋から県道春日部菖蒲線への取りつけ道路についてのご質問にご答弁申し上げます。
ご指摘のように、平成16年6月議会でも蛭間議員から同様の質問をいただいております。まず、経過でございますが、平成元年に埼玉県で県道蓮田杉戸線の新設延伸道路として県と関係市町とで調整をいたしましたが、進展しなかった経緯がございます。その後、宮代町におきまして平成16年度に開催されました埼玉国体のアーチェリー競技の関連で県道蓮田杉戸線から進入路を隼人堀川まで整備をし、猫島橋のかけかえ工事も含めまして、宮代町の全額負担で平成15年の3月に完成したものでございます。一方、春日部市側におきましては、猫島橋の計画に合わせ平成14年度に幅員12メートルの道路で春日部エミナース入り口の交差点から猫島橋にほぼ直線的に、県道春日部菖蒲線までの延伸を計画したものでございます。なお、当時の延伸計画につきましては、近隣市町との合併調整を行っていた時期でございまして、ネットワーク道路としての構想もあったところでございますが、合併は白紙となったことから計画も白紙となったものでございます。しかし、現状での猫島橋までの取りつけ道路の形態につきましては、ご指摘のように、曲がりが多いこともございますので、今後地元関係者の方々のご意見、ご要望を拝聴しながら、新しい道路の建設について調査、研究してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 11番、蛭間靖造議員。
〔11番蛭間靖造議員登壇〕
◆11番(蛭間靖造議員) 2回目の質問をさせていただきます。
レジ袋についてでございますが、どうしてもたまってしまうレジ袋、市が実施をしているごみの分別収集のルートの中にレジ袋を収集するルートをつくって、レジ袋を資源として再利用することに早急に取り組まなければいけないのではないかというふうに思うところでございます。その上に立って、来年北海道で行われる洞爺湖サミットの、環境サミットと言われるくらい地球的規模で環境問題がクローズアップされてきていると思います。いわゆるCO2の問題等、地球環境、地球温暖化が大きな問題になっていると思いますけれども、私たちはきれいな日本を子供たちに引き継がなければなりません。また、それが私たちに課せられた責務でもあると思っておるところでございます。当市では、容器包装廃棄物のうち廃プラスチック類の処理について、どのような処理方法をとっているのか、お伺いいたします。現在の処理方法でしばらく前に問題となりましたけれども、ダイオキシンの問題については今の焼却炉でクリアされているのかどうか、お伺いいたします。
次に、鉄道新線の誘致についてですけれども、浦和からといたしましたのは、浦和から先はJRがいろんな線が通っております。浦和から春日部、宝珠花、茨城県に渡りまして岩井、石下、筑波学園、このようなルートで改めて質問させていただきますけれども、新総合振興計画の中に余り、誤解していただいては困ってしまうのですけれども、宝珠花についての問題提起が少なかったように思うのです。合併後の期待として、宝珠花の地域の皆さんは相当な期待をしているのではないかと思うのです。私は先ほども提起をさせていただきましたけれども、都市から農村に人がやってくる流れをつくり出そうということで質問いたしました。まさに共生と対流をつくり出そうということでございます。例えば、形は違いますけれども、常磐線の混雑解消を行うということで設置した線路がつくばエクスプレスだというふうに思います。東京からつくば学園都市まで45分で走り抜ける路線を見ていただけるように、最初は何もないところに線路を引いて営業しております。何もないという意味は、ほとんどが山林、田んぼ、畑でございます。こんなところに新しい新線をつくってどうなるのか、このように私東武野田線で働いておりましたので、流山オオタカの森というふうに言われるくらい山林の多い土地でございました。今あのつくばエクスプレスに乗っていただいて、東京まで行っていただきたいと思うのです。この沿線の開発が急ピッチで行われており、あの鉄道のない流山市に鉄道が走ることによって、大変な経済効果を得ているというふうにお聞きいたしました。見ていただけるように、沿線にはまちができ、ショッピングモールもできております。このように定住性を、先ほど部長からも申しておりましたけれども、定住性を勝ち取ることによって、そのまちが潤っていく、このように私は判断をいたしております。経済効果は大変なものであるというふうに見ております。この新線を浦和、春日部、宝珠花、そして岩井、石下、そして筑波学園、簡単に言えば春日部は、例えば北春日部を通りながら宝珠花へ直接線路を引いていく、このことによって宝珠花地域はもとより新しく線路が引かれたところに駅ができ、まちができていく、この対流をどうしてもつくっていきたい。どうしても執行部にそのような新線誘致の要望や国に対して要求を突きつけていただきたい、このような思いで2回目の質問をさせていただきました。
次に、宮代町猫島橋から県道春日部菖蒲線への取りつけ道路についてご答弁をいただきました。合併が白紙になったから白紙だということを言われましたので、それも仕方がない。しかし、石川市長は一生懸命30万都市や50万都市を目指して踏ん張りをしているところでございます。私も、地元の人たちから最近交通量が多くなった、ご意見をたくさんいただいております。大きな事故が起こらないうちに何らかの対応が必要とされていると思うのですけれども、私からは早急な対応をお願い申し上げまして、猫島橋からの質問は終わりたいと思います。
2回目の質問、以上でございます。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
関根
環境経済部長。
〔関根金次郎
環境経済部長登壇〕
◎関根金次郎
環境経済部長 市では廃プラスチックやレジ袋をどのように処理しているのか、またその処理方法でダイオキシンの発生は大丈夫なのかという質問にご答弁申し上げます。
当市における廃プラスチックの処理につきましては、ペットボトルは資源物としてリサイクルし、その他の廃プラスチック類のうちシャンプーのボトルなど、柔軟なプラスチック容器やレジ袋は環境センターで焼却し、バケツなど硬質なプラスチック容器はクリーンセンターで破砕処理して、残渣を埋め立て処分しております。環境センターにおける焼却施設については、ダイオキシンの排出を削減するため、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で規定する燃焼ガスの温度が800度以上であることなど、処理熱の基準を満たしており、平成17年10月に測定し、平成18年8月に県が公表した数値は0.000092ナノグラム以下と、ダイオキシン類対策特別措置法に基づく規制の排出基準値の1ナノグラム、これは10億分の1グラムでございますが、それを大幅に下回っておりまして、市民の健康や環境への影響は心配ないものと考えております。今後におきましても、廃棄物の処理に関しましては法令に基づいた適切な処理を行い、環境の保全に努めてまいります。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、奥澤
総合政策部長。
〔奥澤 武
総合政策部長登壇〕
◎奥澤武
総合政策部長 鉄道新線の誘致につきましてご答弁申し上げます。
議員のご質問にありました宝珠花地区につきましては、昔江戸と銚子を結ぶ舟運、船による輸送でございますが、これの発達によって交通運輸の拠点として発展してまいった、現在は路線バスで春日部駅まで約30分という地域でございます。宝珠花地区と浦和とつくばを結ぶ鉄道の新線の誘致ということにつきましては、これは実現をすれば本当に市民にとって利便性の向上あるいは人口の増加、経済の活性化などの面で非常に大きな効果が期待されるというふうに考えております。しかし、鉄道を誘致する場合には既存の鉄道との競合あるいは事業の採算性、新たなまちづくりの可能性など、大きな課題がございます。しかも、沿線自治体との協議あるいは国、県等々の調整にも大変時間が必要となるというふうに考えております。今回議員のご提言は春日部市の活性化のためには意義あるものというふうに理解をいたしておりますが、現在春日部市が推進をしております鉄道高架事業や輸送力増強のための東武野田線の複線化の要望活動、あるいは駅のバリアフリー化などの市として優先的に進めなければならない交通政策がまだ多数ございます。したがって、まずは今議会にご提案申し上げております総合振興計画に位置づけさせていただいた鉄道関連施策の実現を推進をさせていただき、公共交通の強化、充実に努めてまいりたいというふうに考えておりますが、現時点では貴重なご提言として受けとめさせていただきたいと思います。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 11番、蛭間靖造議員。
〔11番蛭間靖造議員登壇〕
◆11番(蛭間靖造議員) 3回目の質問をさせていただきます。
レジ袋について1回目、2回目、大変ご答弁ありがとうございました。レジ袋は、1枚では小さな問題かもしれませんけれども、先ほど部長からお答えございました全国で1年間に300億枚使われているというふうにご答弁がございました。まさに「ちりも積もれば山となる」ということわざにもあるとおり、この美しい地球を守るためには資源を大切に使いこなすことにより、ごみを極力出さないことなど、今後の私たちの一人一人が日ごろからマイバッグをたくさん携帯して、レジ袋をもらわないなどレジ袋の削減に努力をしなければならないと思います。それが私たちにできる小さな一歩だと考えております。最後にレジ袋削減に向けて努力してほしいということを要望いたします。
次に、鉄道新線のことでございますけれども、1回目、2回目、大変ご答弁ありがとうございました。私の思いが幾らかわかっていただいたのかというふうに思っております。もう一度だけ発言させていただきたいのですけれども、この鉄道の誘致というのは大変膨大というか巨大というか、そのぐらい巨大な事業をやらなければならない。これは一企業がやるということになると大変な、できるはずがないのです。ですから、国の社会資本として、この地域に全力投下というか、資本を投下していただく、そのことによって鉄道新線ができ上がるのだ、このように私は思っております。
実は私は旧運輸省時代に、埼玉県交通運輸産業労働組合の事務局長職を仰せつかっていたときに、埼玉県交通運輸政策審議会というのがございました。そこの審議委員を担っておりました。このときの鉄道路線が今浦和美園まで来ている地下鉄でございます。これが実施されるのに、やっぱり20年から30年、当初走り出すまで25年かかっております。そのぐらいのスパンで私は考えているということでございます。ですから、当時もつくばエクスプレスについても茨城にある茨城県の交通運輸審議会の中でも交通緩和のために別の路線をというときに、あそこが選ばれたということです。ですから、私は対岸の挟んだ茨城県の地域を見た場合、新たに開発すれば物すごい経済効果が生まれる。そして、春日部を通っていただくことによって、市長が政令都市を目指して踏ん張りをしているわけですから、ぜひ一丸となって鉄道新線の誘致を、針の穴ほどの穴でもいいですから、そこに宇宙から光を通すと日本全体が見えるぐらいに、あるいは春日部市が見えるぐらいに、そういうことをこれから考えていただきたいと思っているのです。最後になります。今のご意見というか、ご質問を私の思いとして受けとめていただいて、これから執行部のほうは全力を挙げて、この問題について忘れないようにしていただきたい、そのことを要望いたしまして3回目の質問を終了いたします。
これで一般質問を終わります。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
奥澤
総合政策部長。
〔奥澤 武
総合政策部長登壇〕
◎奥澤武
総合政策部長 では、最後のご質問にご答弁申し上げます。
議員の思いは十分受けとめました。まだどんな形で持ち上げていったというか、立ち上げたらいいかわかりませんが、思いは受けとめて、今後機会があれば、そういう活動もしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 以上で11番、蛭間靖造議員の一般質問は終了しました。
△休憩の宣告
○鈴木保 副議長 この際、暫時休憩いたします。
午前11時25分休憩
─────────────────────────────────────────────────
△開議の宣告
○鈴木保 副議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
午前11時37分開議
─────────────────────── ◇ ───────────────────────
△市政に対する一般質問(続き)
○鈴木保 副議長 引き続き一般質問を行います。
次に、35番、中川朗議員。
〔35番中川 朗議員登壇〕
◆35番(中川朗議員) 議席番号35番、中川です。発言通告に従いまして、12月定例会一般質問を行ってまいります。
初めに、商業振興とまちづくりについて伺います。本市の商業の実態につきましては、商業統計調査によりますと、年間商品販売額は、平成6年をピークに減少傾向にあると伺っております。春日部駅周辺の中心市街地に関しましては、先月8日にオープンしたララガーデン、粕壁三丁目A街区市街地再開発事業の実施、また今後においても重点事業として進められる予定の春日部駅付近連続立体交差事業など、中心市街地における投資に関しましては相当の効果が見込まれると思います。しかし、本市には春日部駅以外にも武里、豊春、藤の牛島など7つの駅があります。それらの駅周辺市街地の商店街などでは、人通りの減少と空き店舗の発生といった悪循環により、現状を維持することにも苦慮しているように感じます。地域が長年にわたってつくり上げてまいりましたまちが、今まさに壊れかけているという危機に直面していると言えるのではないでしょうか。総合振興計画による市民意識調査でも、住んでいる地域における買い物の利便性に満足している市民の割合は、全体の3分の1にとどまっており、地元の商店街がその役割や機能を十分に果たすことが困難な状況になっていることを示しているものと考えます。産業の振興によるまちの活気というものは、市民の生活基盤づくりには不可欠のものであると感じております。今後、春日部駅周辺の中心市街地はかなりの発展を遂げることが期待されるわけでありますが、市民の日々の暮らしに直結する各駅周辺の市街地の商店街振興にも力を入れて、市全体の底上げを図ることが市長の言われる商都復活につながるのではないでしょうか。商業振興策というと、商店街と商業者がみずから主体となって行わなければならないことは当然のことと認識しておりますが、これまでのように、単発的なイベントや補助金、有志による事業だけでは、なかなか商業振興がかなうものではないと感じております。商店街が元気になり、地域ににぎわいが生まれれば、市全体に活力と勇気が波及し、地域経済には好循環が生じ、結果的に税収も増加し、市民の快適な暮らしがつながるのものと考えます。まずはできることから始めることが大切ではないかと思いますが、ぜひとも知恵と工夫を凝らして新たな商業振興策を考えていただきたいと思います。市として今後どのような商業振興策をお考えかを、まずお伺いいたします。
続きまして、高齢者虐待について質問してまいります。11月7日、春日部市において母親に対する虐待事件が起き、母親が死亡し、長男が逮捕されるという事件が発生いたしました。この事件を聞いて、改めて高齢者虐待は生命にかかわる重大な事件につながることであり、虐待自体が人の尊厳を著しく損なう行為であると強く感じたところでございます。今回の事件に接して、改めて高齢者虐待に対する市の考え方を確認する意味でお伺いをしていきたいと思います。高齢者虐待は、家庭内や施設内で行われることが多く、虐待している人は虐待しているとの認識がない場合が多いこと、特に家庭内の場合は虐待していても家族がかばう、あるいは虐待を受けている本人が自分だけが我慢すればよいと考えてしまうなど、周囲から発見しにくく、把握が難しいと言われております。しかし、高齢者虐待の対応のスタートは、まずは虐待の疑いの情報を把握することであり、把握するためのアンテナを高くすることが何よりも大切であります。そこで、現在春日部市が把握している過去3年間の虐待件数について、まずお伺いいたします。
次に、虐待の情報を得ても、虐待を特定することは難しいと言われており、虐待のケースによってそれぞれ状況に合わせた対応が必要など、虐待に対する決まった対応があるわけではなく、現場での試行錯誤は続けられていると言われております。しかし、虐待に対する基本的な考え方をしっかり持って、柔軟に対応していかなければ必要な対応がおくれるなど、不幸な事件につながりかねません。そこで、春日部市の高齢者虐待への介入などの手順や基本的な考え方についてお伺いいたします。また、今回の事件では事件を起こした長男が住んでいる大家さんも相談を受けて、すぐに現場に行き、緊急性があるとのことで保護し、入院をさせたということであります。そして、事件性があるとの判断から同時に警察に対する情報提供を進めたと伺っております。しかし、早期発見という観点からは、まだ努力の余地があったのではないかと感じるところであります。そこで、高齢者虐待の早期発見に向けて市の取り組みについて、お伺いをいたします。
最後に、福祉公社についてお伺いいたします。福祉公社の存続については、平成16年9月議会において一般質問をさせていただきました。その後、約3年が経過しましたので、改めて質問をさせていただきます。福祉公社は、行政にかわり福祉サービスの需要の増加や福祉サービスの多様化への対応ができる組織として、春日部市の出資により行政関与型の福祉提供組織任意団体として平成6年3月に設立されましたが、来年3月で丸12年になろうとしております。その間、平成12年4月の介護保険制度の開始により、在宅福祉サービスの提供事業所として住宅支援事業、訪問介護事業、通所介護事業を中心に、市の委託事業とあわせて多くの市民の利用があったと思っております。まず、第1点目に改めて設立した経過をお伺いします。また、前回質問したとき、比較的小さな事業、身近な事業については社会福祉協議会にお願いしていて、福祉公社へは制度化された介護保険に関連する事業などを行っているということであります。また、市からの委託事業と自主事業があるわけでありますが、具体的にどのような事業を行っているのか。自主事業の状況について、また福祉公社が行っている事業について、さらには今後はどのように考えていくのか、お伺いをいたします。
1回目は以上です。
○鈴木保 副議長 答弁を求めます。
関根
環境経済部長。
〔関根金次郎
環境経済部長登壇〕
◎関根金次郎
環境経済部長 市として、今度どのような商業振興策を考えているのかについてのご質問にご答弁申し上げます。
市は、従来から商工業の振興のため、商店会に対しましてはさまざまな支援策を講じているところでございます。本年においても、小規模事業所の経営改善を推進するため、経営相談、指導等を行う中小企業相談所の事業に対して補助する小規模事業推進費補助金、市内各商店会を対象に、研究活動及び事業活動を促進し、商業の発展を図るために補助する商店街事業活動費補助金、活性化事業や街路灯の電気料、共同駐車場管理運営、ITを活用した事業を実施する商店会に対して補助する商店街活性化推進事業費補助金、商業タウンマネージメント構想に盛り込まれた事業を実施する際に補助する商業タウンマネージメント構想推進事業費補助金を交付し、各商店会等を支援しているところでございます。このように財政的支援を行っている中にあって、市内各駅周辺地域の商店街を見ますと、かつては食材や日用品を求める方々でにぎわっておりましたが、議員ご指摘のとおり、現在では安価な商品と利便性を求め、大型店やスーパーマーケットに購入先が移ってしまい、生鮮3品や日用品を扱う小売店が減少したことから、消費者も地元商店街から足が遠のいてしまい、さらには空き店舗が増加している状況にあると考えております。空き店舗が増加しますと、商店街のにぎわいや活力など、商業機能が損なわれるだけでなく、ひいては地域全体の生活環境や魅力自体も失われることになりますので、空き店舗対策を地域や商店街の活性化という大きな枠組みの中で位置づけ、有効な対策を講じることが緊急かつ重要な課題と考えております。今後におきましては、平成18年度、19年度の2カ年度にわたって行ってまいりました空き店舗調査の結果を踏まえ、空き店舗相談窓口の設置、空き店舗情報の提供を含め、空き店舗の活用について商工団体と十分協議し、市全域の商業振興に努力してまいります。
以上でございます。
○鈴木保 副議長 次に、米山福祉部長。
〔米山慶一福祉部長登壇〕
◎米山慶一 福祉部長 高齢者虐待につきまして、お答えいたします。