通告順に発言を許します。
小林薫議員。
(小林
薫議員登壇)
4 ◯小林 薫議員 おはようございます。通告いたしました二点、教職員の不祥事について、文化財の保存についてを一般質問申し上げます。
まず、初めに、教職員の不祥事でありますが、いわゆる学校の先生と呼ばれる方々でありますけれども、学校に行って、非常に不思議なのですけれども、学校に行きますと
教職員同士が皆さんが先生、先生と呼ぶのですよね、同僚であったりしてね、これ非常に不思議だなと昔から思っていたのです。中には、学校に行きますと、それこそ若い新任の先生が、校長、なんて呼んでね、で、校長先生の方が何とか先生なんて呼んだりしている。先生というのはものを教える立場であって、敬うことのできる敬称が先生なんですよね。だからそういう上下関係がわからない教職員が、教室でもって生徒たちに先生だからとか、そういうのが通用するのかなと、自分たちがまず上下関係、身分にその上下の差はありませんけれども、それぞれの立場というものがわからない教職員が
児童生徒に先生だからとか、そういうのはいかがなものかという気がいたします。
それとあと、先生みずからが自分のことを先生と言いますよね。小学校ぐらいですと先生の方を見なさいとか、先生の言うことを聞きなさいというのはあるけれども、中学校とか高校になってもみずから自分のことを先生と呼ぶ、これはすごく不思議な状況なのだなというふうに思います。
中には我々
市会議員のことを先生と呼ぶ職員もいらっしゃいますし、市民の方でも先生と、いつからそんな
市会議員が偉くなっちゃったのかなと。
市会議員も市民の皆さんの立場に立って財産と生活、命を守る立場ではありますけれども、本当に果たして先生と呼ばれていいものかというのはあります。中には耳をふさぎたくなるような、目を覆いたくなるような行動をしている先生もいます。(「異議なし」と言う者がいる)異議なしという、まあ、そこにとどめておきます、きょうは。
そんなことで、学校の先生について何点かお聞きをしたいと思いますけれども、二月の一日ですか、
教育委員長から議長あてに、
川越市立学校在職中の教職員の
懲戒処分についてという報告がありました。見ると、平成十八年十二月十九日、大宮駅構内で女性のスカートの中をビデオ撮影したと、盗撮をしたということでありました。このような事件が全国各地で教職員に限らず公務員である、不祥事とか、いろいろ起きていると思いますけれども、川越市におきましても今回このような事件が、たしか初めてではなかったのではないかなというふうに思います。
そこで、まず初めにお尋ねをしておきますが、近年、この教職員の事故はどのぐらい起きているのか、お尋ねをいたします。
続きまして、この
事故防止に向けて
教育委員会としてはどのような取り組みをしてきたのか。
三点目、この十二月十九日の事故後、
教育委員会はどのような対応をしてきたのか。また、一番がっかりするのは
児童生徒あるいは保護者の方々だろうと思うのです。きのうまで教鞭をとられていた先生が盗撮で捕まったということになりますと、これは
児童生徒、保護者に対して非常に信頼を裏切る行為ではなかったのかなと思いますけれども、事故後、生徒、保護者に対してはどのように対応してきたのか、一点目にお尋ねをしておきます。
続きまして、二点目の文化財の保存についてでありますが、現在、川越市はこの庁舎内に
文化財保護課が置かれておりますが、まず一点目に、
文化財保護課の職務、
文化財保護課というのは何をするところなのか、お尋ねをいたします。
また、この
文化財保護課の中には文化財の専門職の配置、これはどのようになっているのか、お尋ねをしておきます。
(須ケ間
章学校教育部長登壇)
5 ◯須ケ間
章学校教育部長 おはようございます。教職員の不祥事につきまして、御答弁申し上げます。
初めに、近年教職員が起こしている事故についてでございますが、まず、教職員の事故につきましては教育の根幹であります信頼を揺るがすものであり、あってはならないものと考えております。しかしながら、今年度におきましても議員さん御指摘のとおり事故が発生してしまいました。
教育委員会として責任を感じている次第であります。
さて、御質問にありましたことにつきまして、最近五年間の
教職員事故で
懲戒処分に至った事故について申し上げます。平成十四年度は
交通事故の加害で戒告処分が一件、平成十五年度は
公職選挙法違反で停職処分が一件、平成十六年度はございませんでした。平成十七年度は児童への
わいせつ行為で
免職処分が一件、
交通事故の加害で戒告処分が一件、平成十八年度は
交通事故の加害で戒告処分が一件、生徒への
わいせつ行為で
免職処分が一件、また同僚への
わいせつ行為で
免職処分が一件、さらに、ただいまお話のありました駅構内での盗撮行為で
免職処分が一件、以上過去五年間で八件の
懲戒処分がございました。
続きまして、
事故防止に向けての
教育委員会の取り組みについてでございますが、まず、年度当初におきまして全学校を訪問し、教職員の
事故防止に向けた
取り組み状況を確認し、指導しております。また、
教職員事故の防止には、教職員一人一人に
教育公務員としての高い倫理観が求められるために、各学校において
事故防止年間指導計画を作成し、その計画に基づいて各学校が研修会を実施するとともに、必ず
教職員倫理確立委員会を設置しまして、委員会の機能を生かしながら教職員の倫理観を高めるよう指導しております。さらに、毎月実施しております
定例校長会におきまして、必ず
教職員事故につきましても、
具体的事例に基づいてきめ細かく学校での指導内容も含め、指導しております。また、
教育委員長を初め
教育委員会が計画的に学校を訪問し、校長初め教職員に指導もしております。
続きまして、今回の事故後の
教育委員会の対応についてでございますが、
交通事故あるいは
非違行為等、個々の
教職員事故の種別により対応に違いはありますが、
わいせつ行為等の非違行為につきましては、あってはならない重大な事故と受けとめ、対応しております。事故後、該当学校の対応への指示とともに、速やかに
臨時校長会を開催し、
事故概要を説明し、再発防止に向け全力で取り組むよう指示しました。また、臨時に
教育委員が集まり対応を協議しまして、各学校での取り組みの状況を再確認するために臨時の学校訪問を実施し、具体的に各学校の対応状況を再点検し、指導してまいりました。さらに事故後、各学校が実施しました研修会の報告書を提出させ、実施状況の把握もいたしました。このほかに
県教育委員会や警察等の関係機関へ報告し、指導、助言をいただきながら対応に努めてまいりました。
続きまして、事故後の
児童生徒、保護者への対応についてでございますが、
わいせつ行為等の事故の発生の場合、まず、該当学校の保護者につきましては
臨時保護者会を開催し、
教育委員会として事故の概要を報告するとともに謝罪を行いました。
そして、今後の生徒への対応、具体的には、心のケアを図るために
スクールカウンセラーの派遣など、具体的な措置について説明いたしました。また、生徒には臨時の学校朝会を行い、校長が
事故概要の説明と謝罪を行っております。その後、生徒へのアンケートの実施、
カウンセリング等の対応を行い、
教職員全員で信頼回復に向け、全力で対応をいたしました。以上でございます。
(上野俊夫生涯
学習部長登壇)
6
◯上野俊夫生涯学習部長 おはようございます。御答弁申し上げます。
二の、文化財の保存についての中で、
文化財保護課の職務についてのお尋ねでございます。まず文化財につきましては、私たちの先人が長い歴史の中で守り伝えてきた貴重な、またかけがえのない遺産でございます。川越や、この地方の歴史、伝統、文化等の理解のために欠くことのできないものでありまして、国民共通の財産と考えております。川越市は長い歴史の伝統に恵まれた都市でありまして、多くの文化財が残されております。
そのような中で
文化財保護課の職務につきましては、これら貴重な文化財を後世に伝えていくため、市民及び
文化財所有者と協力しまして文化財の保護に努めるとともに、文化財の適正な活用を推進していくことが職務と考えております。
続きまして、
文化財保護課の専門職の配置状況でございます。現在、事務職十一名と技術職二名の十三名体制となっております。そのうち、事務職十一名のうち六名につきましては、専門知識を有する学芸員の資格がある者でございます。また、技術職二名につきましては建築職でございます。以上です。
(小林
薫議員登壇)
7 ◯小林 薫議員 それぞれ答弁をいただきました。
まず、初めに、教職員の不祥事でありますが、今、部長から答弁がございまして十四年度の
交通事故、また十五年度には
公職選挙法違反、十七年度は児童への
わいせつ行為、
交通事故、さらに十八年度には、今年度ですね、
交通事故の加害で一件、生徒への
わいせつ行為が一件、同僚への
わいせつ行為が一件、そして今回の盗撮行為が一件ということで、こういう
わいせつ行為が本年度は三件も起きてしまったという、実に不名誉な事件であるというふうに思います。
また、事故の防止あるいは事故後の対応について、それぞれ
教育委員会、また
保護者等への説明を今お聞きしたところでありますけれども、本当に
子どもたちは、保護者の皆さんもそうでしょうけれども、きのうまで教鞭をとった方が
わいせつ行為であるとか盗撮で捕まったということで、非常にやっぱりショックが大きいのではないかなと、具体的にはお聞きしませんでしたけれども、その
スクールカウンセラーなど、相談された生徒たちも特に多かったのではないかなと思います。
今回の場合は特に
市内中学校の先生、教職員の方ですよね。やはりこの
わいせつ行為であるとかになりますと、ちょうど性というものを意識している時期になりますので、非常に
子どもたちにとっては心のケアを今後も図っていかなくてはいけないのだろうと思います。こういう
子どもたちに対して、
児童生徒に対して、ぜひ心のケアを十分にしていただきたいというふうに思います。
今回、この平成十八年、昨年十二月の十九日に大宮駅構内で盗撮行為が行われたわけですが、この報告を受けたのが本年二月の一日ということで、約四十日間、この議員、議会の方には何の報告もされなかった。で、翌日に新聞報道がされました。私は、うがった見方かもしれませんけれども、
教育委員会は隠すことができなくなって、新聞報道があるからあわてて議会の方に報告してきたのかなというふうに思ってしまったのですが、なぜ、このように対応が遅れたのか。私の今申し上げたことでよろしいのか、あるいは何か理由があったのか、お尋ねをしておきます。
続きまして、文化財の保存についてでありますが、今、部長の答弁で、
文化財保護課の職務また専門職の
配置状況等を答弁いただきました。昨年、
仲町交差点にあります
マツザキスポーツの
修理事業ですか、行われました。具体的にどのような事業が行われたのか、お聞きをしておきます。
さらに、この
修理事業に際しましては回りを
ブルーシートで覆ってしまいました。私も見ておりまして、あっ、
川越まつりまでには何とかこれが外せればいいなと、いや、外してもらうべきだということで見ていたのですが、全然外されなくて、まつりが終わって一週間かそこらで外してしまって、これならもう少し努力すれば、まつりまでには
ブルーシートを外すことができたのではないかなという気がしたのですけれども、こういう指導ができなかったのかなというふうに思います。
さらに、今回この設計監理をされた業者の方というのは、一番街にあります
ラーメン屋の修理、修景事業のときにも、
町並み委員会等から工事のやり方についてクレームが出て、工期内でなかなか工事が進まなかったというような経緯がありますが、この辺のところについては行政として、この
工事計画等をもう少し指導することができなかったのかなというふうに思います。
漏れ聞くところによりますと、施工された業者の方はもうとっくに外せたんだよというようなことを聞いたのですけれども、何か設計業者の方に言わせると、いやいや、まだまだだというようなので延びたというような話を聞きますけれども、
教育委員会はどのように把握をされているのか、また今後のこのような対応についてどのようにお考えになっているのか、お尋ねをいたしておきます。
けさ、この文化財の保存について質問をするということで、ある市民の方からお電話をいただきまして、何か、この
マツザキスポーツの工事が終わったときに
文化財保護課の職員の方が現場を見に行っていますよね。そのとき何かね、その
しっくい壁をハンマーでもってたたいて検査したというような話があったのですが、専門職の方であればそのようなことはしませんでしょう、文化財をハンマーでたたくというようなね、そのようなことがあったということなのですが、もう少しこの文化財に対する認識を持っていただきたいというふうに思います。
さらに、文化財ということでは亀屋の別宅もそうですが、あそこにありますあの庭、あれは公園ではなくて庭園なんですよね。ですから、そういうものにもぜひ認識のある方に受け持っていただきたいというふうに思います。こういう文化財、ぜひ貴重なものですので保存に向けて努めていただきたいというふうに思います。
さらに、来年度から
文化財保護課の
伝建地区担当が
都市景観課へ異動になるわけですね。それに伴いましてどのように変わっていくのか、変わろうとしているのか、お尋ねをいたしておきます。
もう一点、聞くところによりますと、国はこの
伝建地区にかかわる保存事業の補助金の削減を考えているようです。今現在一千五百万円だというのが、何か一千万円だというような話も聞いております。となりますと、市の補助金の問題もあると思うのですけれども、この辺のところについてどのようなお考えを持っているのか、お尋ねをいたしておきます。
(須ケ間
章学校教育部長登壇)
8 ◯須ケ間
章学校教育部長 御答弁申し上げます。
事故の発生が十二月十九日であったが、どうして議会への報告が一カ月半、四十日ほどかかっているのかということについてでございますが、この事故は十二月十九日に発生しましたが、被害者が特定できず逮捕事案ではありませんでした。事故者の挙動不審というか様子がおかしいということで声をかけられまして、任意同行を求められ、事実確認を行う形で
鉄道警察隊が進めておりました。
事情聴取は計四回行われましたが、一月に入っても行われ、この間、事故者が精神的に不安定に陥り、
市教育委員会といたしまして
事故者本人から正式に
事情聴取ができましたのが一月十三日でした。それと並行しまして
鉄道警察隊が
事情聴取後の書類整理を行っておりました。
教育委員会といたしましては、
鉄道警察隊の捜査を妨げることはできませんでしたので、その間は公表することを控えさせていただきました。一月十三日の後は一月十八日に
臨時教育委員会を開催し、任命権者である
県教育委員会に内申を上げ、刑事上の処分を待たずして
県教育委員会の行政処分が出されましたのが、二月一日ということであります。ここで各議員さんにこの件につきまして御報告をさせていただきました。御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
(上野俊夫生涯
学習部長登壇)
9
◯上野俊夫生涯学習部長 御答弁いたします。
マツザキスポーツ店さんの
修理事業の内容についてでございます。この
修理事業につきましては平成十七年度、十八年度の二カ年の継続事業でございまして、
伝統的建造物群保存地区の
補助対象事業となっております。修理の工事内容といたしましては、
市指定文化財でありまして、市の代表する蔵造りでもある店蔵の屋根、また外壁の損傷が著しいため、外観の復元修理を行ったものでございます。蔵造りの復元修理に当たりましては、屋根工事においては、現在の既製品とは違った寸法である瓦や鬼瓦を特別注文し製作しております。また、土蔵の外壁修理につきましては左官工事での塗り回数も多く、左官細工についても複雑な施工を要するもので、修理につきましては多くの日数を要する事業となっております。
続きまして、この
修理事業に対して景観や
川越まつりに配慮した
工事計画とするよう指導できなかったかという御質問でございます。平成十七年の
川越まつりの際には
仮設足場における
養生シートを
メッシュシートに張りかえ、さらに
デザインシートにするなどの景観上の対策をとりました。また、平成十八年の
川越まつりの際には
仮設足場が撤去されている状態になるよう協議してまいりましたが、工事監理上の判断により、
仮設足場は撤去するまでに至らず、景観上の対策といたしまして、完成している重厚な屋根だけでも観光客に見ていただくことができるよう、
仮設足場の
養生シートを外し対応したものでございます。
続きまして、このような保存修理に当たっては景観や
川越まつりに対しどのような配慮なり対応を図っていくかということでございます。今後も文化財であります建造物の修理に当たりましては、
観光都市川越を十分認識し、安全はもとより、景観や
川越まつり等の諸行事にも十分配慮した工事を指導していかなければならないと、このように考えているところでございます。今後につきましては、
工事計画における工事内容を十分把握するとともに、景観や
川越まつりに深くかかわる仮設工事や工程計画には特に留意し、工事主や
工事関係者の理解と協力を得ながら、景観や
川越まつり等に十分配慮した計画的な対応について、今後さらに協議、指導を図っていきたいと、このように考えているところでございます。
続きまして、
文化財保護課の
伝建地区担当が
都市景観課へ異動することに伴いどのように変わるのかという御質問でございます。組織改正に伴いまして平成十九年度から景観行政の一元化を目指し、
まちづくり計画課の
都市景観係と
文化財保護課の
伝建地区担当が統合され、
都市景観課が創設されます。これまで二課にまたがっておりました案件などが窓口が一本化されることにより、より総合的な指導や事務の迅速的な対応が可能になるというふうに考えております。
伝建地区担当の事務につきましては、特に変更を生じるものはございません。
続きまして、
伝建地区にかかわる事業の補助金の削減についての考えでございます。全国的に見ますと、
重要伝統的建造物群保存地区の数につきましては年々増加している傾向にございます。
そのため国におきましては、各市町村に対する
国庫補助金の交付額は厳しさを増している状況にございます。このような状況がございますので、補助金のあり方につきましては今後国の動向を踏まえ、市といたしましても見直しを図っていく必要があろうかと考えております。
なお、過去三年間の
保存修理事業の件数と
補助金交付額につきまして申し上げますと、平成十六年度は十五件で
補助金交付額は五千三百九十四万円、平成十七年度は十八件で
補助金交付額は六千三百四十二万八千円、なお、平成十八年度は十件でございまして、
補助金交付額は四千二百万円を見込んでいるところでございます。
以上でございます。
(小林
薫議員登壇)
10 ◯小林 薫議員 それぞれ答弁をいただきました。
十二月の十九日に不祥事が起きて、二月の一日までかかったというようなことで、今部長から答弁がありましたが、その間、本人も精神的に不安定に陥ったということでしたけれども、本人よりも保護者あるいは
児童生徒に対する対応ですよね。それは本人はこれだけのことを犯せばそれは精神不安に陥るでしょう、やってはならないことをやったわけですから。で、先ほど部長からも答弁がありまして、事故、事故とは言っていますけれども、
セクハラ行為であるとか
わいせつ行為あるいは盗撮というようなのは、これはもう事故でなくて犯罪ですから、教職員がやってはいけないことではなくて、人間としてやってはいけないことですからね。こういう方が教職員を務めているというのはまことに情けない。特に、今は任命権が県の方にありますけれども、今後中核市の方に任命権も来るような計画も考え方もおありになるようですけれども、これら任命についても、もっときちんと把握をすべきではないかなというふうに思っております。
十二月の十九日に事件、事故が発生しましたが、その間いろいろと
事情聴取を行った結果、二月の一日までなったということであります。その間、私もうわさで聞いたのですけれども、学校の先生が何か
わいせつ行為をしたというようなうわさを聞いたんですよ。でも
教育委員会からは何の報告もありませんでしたし、そんなことがあったのなんというだけの話だったのですけれども、やはり変なうわさが広まったりします、何やったのだろうと。具体的には先生の名前まで出てきている。新聞報道では出ましたけれどもね。ですからやはりこの辺の、県の
教育委員会に任せるというような、任命権があるわけですから任せたということですけれども、やっぱり市の
教育委員会としても、きちんとした早急な対応を今後はすべきではないかということを申し上げておきます。
次に、
教育委員長にお尋ねをいたします。臨時会、そして今回、定例会としては初めて就任後そのお席にお座りになっているわけでございますが、ぜひ、今までの内容を聞いていて、就任されて初めて答弁をされると思いますが、川越市の教育についてのお考え等をぜひお聞きしておきたいと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、文化財の保存について何点かお尋ねをいたします。今回、
マツザキスポーツということで限定をさせて今話をさせていただいておりますけれども、聞くところによりますと、担当した職人の方は今回はいい仕事ができた、
川越まつりまでに間に合うと言っていたそうなんですよ。ところが設計監理をされた業者の方が、結局は足場を外すことができなかったということで、去年は
メッシュシートですか、ところがことしは
ブルーシートで覆ったままなんですよ。これらやはり修理するに当たっての景観、例えば透明のプラバンであるとか修理内容が見えるような、もう少し配慮をすべきではないかなというふうに思います。それと、
工事計画については念書をとるぐらいの気持ちで、きちんとしたものをやはり確認しておく必要があるのではないかなというふうに思います。
特にことしの
川越まつりは百十万人ですか、
川越まつりの二日間で。市長ね、他市からも多くの方が川越に訪れて、川越の町並みを見て、
川越まつりを楽しんでくださるんですよ。まして
仲町交差点ですよ、
マツザキスポーツは。蔵造りの町並みの入り口。あそこが
ブルーシートで覆われているというのは幻滅をせざるを得ない。で、観光客の方からはですね、話をしたんですけれども、なぜああいう状態なのというようなことで、やはり今も答弁がありましたけれども、観光都市というような答弁を部長もしていましたけれども、観光都市であるなら、やはりその辺のところをきちんとした指導を私はすべきではないかなというふうに思いますので、ぜひ行政としての指導方法についてもお考え願いたいと思います。
さらに、
文化財保護課の
伝建地区担当が
都市景観課へ異動するということになります。今後統一した指導や対応が可能だというような答弁を今部長にいただきました。私も都市景観審議会に入っておりますが、まちづくり部の職員の方が来るのですけれども、どうして
文化財保護課の職員が来ないのだということで今後呼んでくれということで、前々回からですか、
文化財保護課の職員が来るようになって話を聞くようになりましたので、今後、来年度以降これが一本化されることにより、
伝建地区の保存修理等の指導、今後期待されるのではないかなというふうに思います。この辺のところは今後大いに期待をしていますので、真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。
あれだけの蔵造りの町並み、またお店を維持管理していくというのは個人所有ですので大変に負担になります。その中で補助金のあり方についても国が何か検討しているようでありますけれども、あの中にはもう高齢者の方がお一人で維持管理しているところもあるんですよ。今後、もううちは維持管理できないと、手離すしかないということになったときに、川越市としてはどうしていくのか。市の文化財であれば、壊しちゃっていいものかどうか、いや、文化財だからやはり壊すわけにはいかない、やはりあそこは
伝建地区ですから、エリアでもって国に文化財として認められている地区ですから、やはりあれが一店舗でもなくなっては、やはりこれは景観的にまずいのではないかとなったときに、じゃあ、どこが譲渡されて保存していくのかとなると、蔵そのものはもう築百年たっていますから財産としての価値はないと思うんですよ。ただ、文化財として見た場合にはすごい価値がある。ましてあれを本しっくい、京瓦でつくるとなると二億、三億のお金がかかる、現在の価値観で。で、下の土地まで含めると何億円ということになるわけですよ。これは自分では管理できない、あるいは住んでいる方が亡くなったときに税金の問題もあるでしょう、もう私たちは遺族の方も含めてできないとなったときに、川越市にじゃあどうしてくれといったときに、川越市だっていきなり三億、四億、数億のお金というのは用意ができないのではないかなというふうに思うんですよ。そのために何が必要かというと、この間も質疑の中で小沢経済部長が答えていましたけれども、まちづくり会社がやはり一つの窓口になるのではないかなというふうに思うんです。まちづくり協議会を立ち上げて、まちづくり会社というものの中でやればね、これをやはり今後保存していかなくてはならないのかなと。ですから早急にこのまちづくり会社等をやはり立ち上げる必要性があるのではないかなというふうに考えておりますが、市長の御見解をお聞きしておきたいと思います。
また、これらの文化財を保存するために何が必要かというと、腕のいい職人というものが必要になってきます。この方々を育成していかないとやはり保存していくのは難しいと思いますが、今、川越市には初雁文化章というのがあります。いただいた資料を見ますと、年周行事として市制施行六十周年、七十周年、八十周年にそれぞれ該当する方を表彰し感謝状を贈呈しているようであります。これが十年に一回というわけなのですけれども、この表彰の要綱を見ますと、本市にゆかりの深い方、市民、また五十年以上にわたりその道一筋に携わった、著しく貢献した方、年齢が満七十歳以上というような表彰の要綱がありますが、定年のない職人ですから、五十年、七十歳を過ぎてもまだまだお元気で仕事を続けるということは可能ではございましょうが、ぜひ、この初雁文化章についても私は見直しをすべきではないかと、やはり年周行事ではなくて年に一人、二人を表彰するとか、感謝状ですね。あるいは五十年以上ではなくて、若い方を育てるという意味では、やはりこういう何か賞を設けるのも一つの策ではないかと。五十年同じ仕事をするということは、やはりすごい、時間と労力はとてつもないものがありますよね。そうではなくてやはり一つの目安として、例えば二十年その仕事を一筋にやってこられて、すばらしい技術をお持ちの若い世代の方には、例えば新人賞であるとか、そういうようなものを与えることによって、やはり自分の励みにもなるし、もっと技術を磨いていこうというような思いにもなると思うんですよ。ですからこの辺の年周行事で今行われている初雁文化章というものを、ぜひ見直していただきたいというふうに思いますが、もしお答えできるのであれば御答弁をいただきたいと思います。以上です。
(伊藤幾造
教育委員長登壇)
11 ◯伊藤幾造
教育委員長 教育委員長の伊藤幾造でございます。ことしの十九年一月五日に委員長に就任いたしまして、前任の齊藤委員長のもとでずっと職務代理をさせていただきました。一回だけこの議会に出させていただきましたが、ここのところ何日か出させていただき大変緊張しております。そんな中できょうは委員長の抱負ということでお話させていただきますが、大変この委員長という立場の重責を全力で取り組んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
まず、今、小林議員さんの方から御質問がありました教職員の不祥事についてでございますが、学校や教育の信頼を大変損なう重大な事故だとざんきにたえないものでありまして、生徒、保護者の皆様を初め市民の皆様にも心からおわび申し上げます。今回の事故を重大なことと受けとめ、そして再発防止と信頼にこたえる教育に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。
次に、委員長としての抱負でございますが、今日の変化の激しい社会の中で、本市においての教育行政を取り巻く情勢は大変厳しいものがあります。さまざまな課題が山積みしております。学校教育におきましては学力、体力、モラルの低下、犯罪等の低年齢化等の課題が指摘されるところでございます。
児童生徒一人一人の確かな学力や豊かな心を育成し、生きる力をはぐくむ教育が求められております。また、校舎等の耐震性能の向上、そして学校の環境整備の充実、さらに生涯学習におきましては国指定史跡の河越館跡の整備、本丸御殿等の改修、公民館の整備等さまざまな課題がございます。教育行政への関心や期待はより一層高まっており、市民の皆様の要望にこたえるよう諸施策の充実に努めてまいります。
現在、国において中央教育審議会や教育再生会議などで公教育再生についてはさまざまな課題が議論されております。その中で
教育委員会制度についても検討されております。私は
教育委員会教育委員の五人の方といろんな話を、昨年十二月に国の方で改正されました基本法の法令があります。そのもとで教育全般について大所高所の見地から委員同士の活発な議論を行い、
教育委員会議において本市の教育行政の方向性を決定していくことが大切な役割だと考えております。そのためには現場をよく知り、先ほど申し上げましたような諸課題の状況を的確に見極め、職員と一体となって課題解決のために努力していくことが大切と考えております。これからもよろしくお願いいたします。以上です。
(舟橋功一市長登壇)
12 ◯舟橋功一市長 三点、まちづくり会社の前に運動具屋さんの改修の問題がありました。それと初雁文化章と、三つお答え申し上げますが、あのメインの場所に、おまつりのときにとうとう障害になっておりますあの幕が取れなかったと、私、残念に思いまして、私もあそこに行きました。ところがどうしても、最初は取れると言ったと、こういう話を聞きました。ところが、何となく設計屋さんと工事の方とまた違うのでしょうけれども、どうしても設計屋さんの方は無理だというので、だめだと言うんですね。何とか取れないかと、おまつりのときだけでも、こういうことでお願いしたのですけれども、ついにだめだということになってしまいまして、本当に残念な結果に終わりました。
したがって、これからは最初のとき、頼むときや何かで、やっぱり市もできるだけ一緒に入って協議をしたいなと思っているんです。そうでないとそのときになりますとなかなか難しいわけですから、そんなふうに思った、大変残念なことでございまして、今後ああいうことのないようにひとつ一生懸命市長も努力しなきゃいかぬなと、こういうふうに思っております。
それから、まちづくり会社の問題でございます。これは実は、相続になる前でも現実にもう、お住まいになっている方がいてももう要らないと、いや、ここには住めないという可能性が出てまいります。したがいまして、どうしても後をどう引き受けるかの問題、もうこれからいっぱい出てくると思うのです、私は。ですから何とかその解決をしなければならないということは、今後については重要な課題でございます。私としては、財団法人か何か、そういった公益法人が引き受けるとかっていうこともあると思うのですけれども、まちづくり会社をつくろうじゃないかというお話が市内のある方、お名前を言えばわかると思いますが、持ち込まれました。民間の方も出資するから市も出資しろと、こういうお話でございました。まことに結構な話でございまして、何といっても民間活力で協力してもらう必要があります。市だけでやるのでない方がいいわけですから、そう思っておりますけれども、今度は中に住んでいる方に御協力をいただかなきゃだめだというような話もございます。
現実に今直しているところの家の問題がありますが、やはりなかなか、外からいろんな発言をすると、私のところに余計なこと言わないでくれというようなこともあるそうでございますので、そういうことも考慮いたしまして、これからできるだけひとつ民間活力を入れまして、市民の皆さんも出資していただく会社、市でも出していいですから、そういうことでこれからはやっぱりまちづくり会社がどうしても必要だと思いますので、今後そのまちづくり会社を設立して、そしてこの景観を維持するための最大の努力をするという方向にいきたいなと、私もそう思っておりますので、またいろいろ御協力をいただきたい、こういうふうに思っております。
それから、初雁文化章の問題でございます。これは六十周年記念のときから始めたわけでございます。私は七十年、八十年の周年をやったわけでございますけれども、やはりこれはいいことでございまして、八十周年はあの職人の方、私も知っておる方でございますが、やはりそういった一生懸命今までやってこられた方につきましては、ずうっと今後とも後進の養成を初めとして努力を続けていただく必要がありますので、確かに余り間を置きますといなくなってしまったり続かないと思いますので、できる限りそこら辺のところは皆さんで協議をしていただきまして、適当な時期、タイムリミットもありますから、そういったことも考慮して今後、初雁文化章は続けていかなければいけないと、私もそう思っておりますので、また一層皆さん方の御協力、御指導をいただきまして、立派なこの初雁文化章を続けていくようにしたいと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
13 ◯加藤 昇議長
小林薫議員に申し上げます。質問の回数は既に所定の三回を超えております。発言は許可いたしますが、簡明に願います。
(小林
薫議員登壇)
14 ◯小林 薫議員 すみません、四回目ですけれども。
今、伊藤
教育委員長から川越市の教育についてお話をいただきました。ぜひですね、現場をよく見ていただきたいというふうに思います。いじめの問題等、また一般質問をされる方もいらっしゃると思いますけれども、
児童生徒の意見をよく聞いて、本当にいじめがあるのかどうなのか、また先生方の評価ですね、生徒たちはどういう評価をしているのか、その先生方を、ぜひ現場を、御足労ではありますけれども、見ていただきたいということだけ申し上げておきたいというふうに思います。
それと、今、市長からそれぞれ答弁がありまして、初雁文化章についてでありますが、年周行事で今行っているけれども今後考えていきたいということです。今の初雁文化章は五十年、そして七十歳以上ということですので、ぜひもう少し若い方が、自分の技術の励みになるような、新人賞みたいなものを、二十年ぐらいやって、ある一定の評価を有する者に対しては、名称は別にいいですけれども、新人賞みたいなことで、今後の自分の技術の向上に励みになるようなものも一つの手法ではないかなというふうに思いますので、ぜひその辺の賞についても御検討をいただきたいということだけ申し上げておきます。以上です。
15 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。
午前十時五十三分 休憩
───────────────────────────────────
△休憩中における退席議員
佐 藤 恵 士 議員
───────────────────────────────────
午前十時五十八分 再開
16 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
中原秀久議員。
(中原秀久議員登壇)
17 ◯中原秀久議員 おはようございます。早いもので議員の任期がもうじき終わります。私も四年前の選挙に際して幾つかの公約を打ち立てました。今思うと六割ぐらいしか達成できなかったかなと反省をしております。許されることならばですね、ぜひ五月以降も引き続いてお願いしたいなと、そして舟橋市長とも議論を深めていきたいなというふうに思います。
通告した表題は、行政改革の推進についてという問題と久保川の河川改修について、この二点についてお伺いします。
まず、行政改革の問題については、私は議会質問の中で最も多いのが行政改革に絡む問題かなとみずから分析をしておりますけれども、きょうもこうした問題になって、いつもいつも似たような質問で大変恐縮でありますけれども、期待する答弁をお願いしたいなというふうに思います。
最近、テレビの番組でよく、何ていうんですか、塩漬け土地が何十年も眠っているとか、公共用地が使われないでほったらかしになっているとか、そういう番組がよくテレビでも報道されています。川越にはこういう土地はないのかなというふうに思うのですけれども、目のつくところにも何カ所かあるようでありまして、初めにこの問題についてお伺いしたいと思います。
市の方でも、好むと好まざるとにかかわらず財政逼迫の折から、これは市だけではなくて国も県も地方も行政改革をやらざるを得ない、その一つに遊休土地の活用や処分をせざるを得ない、こういう段階に来ているのだろうと思いますけれども、市でも集中改革プランや経営戦略会議というものを設置していろいろ検討をしているようでありますけれども、何を検討してきたのか、どこを売ろうとしているのか、どこを活用しようとしているのか、この点をまずお伺いしたいと思います。
不思議に感じるのは、市が持っている広大な土地がありながら、例えば市の職員が駐車場に使わせてもらう場合は民間の広大な土地を借りて車を預ける、それも近くに公共用地がありながらそういうことをしているのがあるのではないかということから、これ写真を撮ってきましたけれども、昔の、一般的には屠殺場と言っておりましたけれども、屠畜場跡地、この広大な敷地、二千五百平米ぐらいあるそうです。すぐ近くの、たしか今成の地内だと思うのですけれども、職員駐車場に民有地を借りているようですけれども、その場所もここと余り変わらないぐらいの土地を借りて、年間六百数十万円払っている。この土地は、見るとトラックが数台とまっているだけで広大な土地があいたまま。なぜこういうことをするのかよく私にはわかりませんので、きょうはぜひ、なぜこういうことになるのか、市有地があるのになぜ別に民有地を借りて、六百数十万円も払って土地をお借りしなくてはいけないのかということについてお伺いします。
もう一点、川越駅西口の駅から歩いて二、三分でしょうか、の場所に市有地、広大な市有地があります。予算質疑の中でも他の議員が触れておられましたけれども、坪数にしておよそ二千五百坪、この土地が三十年間あいたまま。たしか地価が一番高いときは坪五百万円したのではないかと思うのですけれども、なぜこの土地が三十年間使われなかったのか、活用されなかったのか。あの近辺にお住まいの方からも何度もそういうお話を聞いておりますけれども、民間企業やあるいは個人のものだったら必ず有効な土地活用を図るだろう。もしあれが私の土地だったらすぐに駐車場やら、あるいは業務系の貸しビルやら高度利用を図ることを考えると思うのですが、なぜ役所は昭和五十二年の区画整理の土地換地以降ほったらかしにしてきたのかをお伺いします。
それから、行政改革の問題の中でもう一点お伺いしたいと思うのですけれども、集中改革プランの中身についてお伺いします。たしか十七年の三月間際になって、新年度間際になって国から集中改革プラン、行政改革の具体的な目標値についてつくれつくれと言われて、あわててつくったのが集中改革プランだったと私は記憶しておりますけれども、この集中改革プランには大きな二つの数値目標を設定したと思います。一つには、財政の健全化を図るために、いわゆる収入と支出の均衡ある健全な財政状態をつくり上げるために、経常収支比率を八一%以下に引き下げますというのが一つの目標。もう一つは、市の職員の数、二千四百人いる職員の数を五%、百二十名削減しますという内容だったと思いますけれども、そうした具体的な内容の中身の中で、特に経常経費を引き下げるという問題についてお伺いをしたいと思うのですけれども、何遍もこの場でお尋ねをしていて恐縮ですけれども、職員の手当の中に特殊勤務手当というのがあります。
具体的には、危険であるとか不快であるとか、不健康であるとか、こういう職場に従事する方については手当を支給するということになっていると思うのですけれども、手当の数がものすごく多い、数えきれないぐらい多い。例えば税の仕事をする方には税務手当があります、調理の仕事に携わっていただく職員には調理手当があります、車の運転をする方は運転手手当が出ます、現場で働く方は現場手当があります、数えきれないぐらいたくさんの手当がある。先ほど市の職員二千四百名と言いましたけれども、この手当をもらっている方の数は実に五六%、千三百四十名ぐらいでしょうか、が特殊勤務手当をもらっている形になっています。市の職場の半分以上のどこが特殊で、どこが不快で、どこが不健康なのか、大変不思議でありますけれども、きょうはその中でも、税務手当や自動車の運転手手当というのは、本当に特殊勤務手当と位置づけられる手当なのかについてお伺いをしておきたいと思います。
それから、他市ではこの特殊勤務手当の見直し、あるいは廃止に向けて積極的に取り組んでいるようでありますけれども、他市はどんな状況になっているか、おわかりであればお伺いをしたいと思います。
表題の二つ目、久保川の河川改修についてお伺いをします。久保川というのは、私も他の議員さんが何度もこの場で取り上げていることを聞いておりましたけれども、私が住んでいる場所とは相当離れている場所でもありまして、切実感が余りなかったのですけれども、つい最近、私のところに久保川の沿川にお住まいの市民の方からお話をいただいた。その話の内容は、少し多目の雨が降ると大変心配なんですと。なぜ心配かというと、この久保川というのは川幅が狭いためにあっという間に増水する、そのために少し多目の雨が降ると心配なんですと。
その市民の方から写真の提供をいただきました。これがふだんの久保川だそうです。まあ全く裏を流れる静かなせせらぎの川のように見えますけれども、この川が増水するとこうなるんですね。これが同じ川なのかと思うような状況ですけれども、この写真を提供いただいた方から増水時の写真をもう一枚私のところにいただきました。家の庭が水没したそうであります。で、当然ほとんどの家庭でエアコンの室外機であるとか給湯器であるとか、いろんなものが庭に置いてありますけれども、平成十年の水害のときには、そういうものが全部水没してだめになってしまったということだそうでありますが、久保川の河川改修についてはどんなふうに、これまでこの川というのはどんなふうに管理や経過がされて、これからどんなふうに改修計画をしていくのかということについてお伺いをしたいと思うのですけれども。
(倉嶋美恵子議員登壇)
36 ◯倉嶋美恵子議員 通告は、今回は一点でございます。
市長の政治姿勢についてということを通告させていただきました。
昨年の九月、この議場で百条委員会ができてから、私もその委員の一人として担当職員の方あるいは市長とも三時間以上にわたっていろいろとお話を伺う機会がございました。その中で大変私の心に引っかかるといいますか、ちょっと違うのではないかという思いが、徐々に徐々に膨らんできてしまったわけですね。ちょっと違うなと、何が違うのだろうということを、何ていうか、気持ち悪い状態ですよね。何か川越が違うぞという、そういう思いを持つようになりました。そして今議会でも、これまでの質疑を通してあるいは答弁を伺うにつれて、やっぱりちょっと違うんだなあという思いを持ちましたので、今回は率直にその辺のことをお聞かせいただきたいというふうに思います。──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
まず、市長は、先ほども御答弁にありましたけれども、入るを量って出るを制す、これは会計の鉄則といいますか、本当に大事な姿勢でございます。そのことに関して今回の答弁の一部に、川越市は今回資産の売却をして、それを入るを量ったという御答弁があったのですけれども、本来、入るを量って出るを制すという大基本原則は、入れるべきものはしっかりと入れる、つまり徴収すべきものはしっかりと確保する、これがもう第一の原則でございます。そして出るを制すというところに関しましては、税金ですから、貴重な財源でございますから、市民の命、そして生活、そして川越市の発展のために必要な部分に税金を使う。だけれども、縮小しなければいけないところがあるとしたら、出るを制すというところで、大変悩みながら支出を削っていくわけでございますけれども。
一つ大きな特徴として、あっ、これがもう端的な姿勢だなというふうに思いますのが、やはり健康長寿奨励金でございます。市長はお金をいただいた、もらった方から喜びのお礼状が来るというふうなことをおっしゃいましたけれども、税金というのは、本来だれかを喜ばせる、直接的にですね、お金を配ったり、品物を配ったり、何かをする喜びのために使うのではなく、その必要性をきっちりと対応し、困難を乗り越えられるような環境整備を整えることによって、結果として市民の中に喜びが出る。直接的にお金を配る喜びというのは、これはちょっと違うなという思いを持ちました。
その視点から川越市の財政構造をちょっと見てみますと、幾つか疑問に思うことがありました。──────────────────────────────────────────────ここに地方財政統計年報平成十八年版というのがございます。
この中には全国の自治体の財政状況が書かれているわけでございますけれども、この十八年版の財政状況の分析は、平成十六年の決算について分析をしております。その中で川越市は、全国でも突出して滞納額の高いものがある。それは何かといいますと、特別土地保有税という項目ですね。これは全国で一番、この項目について滞納額が多いのは神戸市でございます。なぜならば、神戸市は阪神・淡路大震災で大きな損害を受けましたので、この特別土地保有税については二十五億ぐらいの滞納額があるわけですね。全国でその次に滞納額が多いのが川越市でございます。平成十六年の決算で八億二千三百万あるわけですね。で、平成十六年にはこの年に税金として集めたお金が十万円です。この統計に出ている金額は十万円なわけなんですけれども、この特別土地保有税というものは、どういう税金なのかということについて、まず最初にお尋ねをいたします。
正確ではありませんけれども、これは大変大きな土地を所有している方にかかる税金だということだけは、私も聞いているんですけれども、先ほど中原議員が西口は二千五百坪というふうにおっしゃいましたけれども、千坪とか二千坪所有している方にかかる税金ではないかというような項目らしいですね。ということは、決して納められないわけではなくて、何しろ川越市の中でも多分それなりの資産を持っている不動産業であったり、開発業者である例が多いというふうに伺っております。
そして、全国で二番目にこの滞納額が多い特別土地保有税は、その後いただいた資料に、いただいた資料というのは、これは公になっている資料でございますけれども、その資料を見ますと、十六年、十七年に不納欠損処理をしてますね。川越市はこの特別土地保有税については、集金する金額というのは本当にささやかな金額なんだけれども、欠損処理をしている、毎年ですね。で、その欠損処理の理由が何かということでございますけれども、地方税法十八条の一項、つまり時効ですね、五年間、催促をしない。そのことによって毎年毎年、何千万かの税金が欠損処理になっている。これは事実として公になっている資料でございますからお伺いいたしますけれども、平成十七年にはこの特別土地保有税は、十九の団体に対して欠損処理をしたそうでございますけれども、この十九の事業所名ですね、まずこの事業所名をお聞かせいただきたいというふうに思います。
次に、入るを量って出るを制すといったときに、川越市は、市民税、法人税についても、中核市の中では関東の中でやっぱり一番収納率が悪いんですよね。他の中核市と比べますと、三ポイントぐらいから落ちているわけございますけれども、その中でも、この法人税についてお尋ねをいたします。
法人税についても、その前にこの欠損処理をしている金額でございますけれども、いただいた資料によりますと、ことしの川越市全体の滞納金額というのは、四十七億あるわけでございますけれども、去年、欠損処理をした金額が四億五千万ですね。十六年度に欠損処理をした金額が四億九千万。十三年から十七年までの五年間で欠損処理をした金額が十七億九千六百二十七万になっています。約十八億を欠損処理をしているわけですね。その中には、先ほどの特別土地保有税も含まれているわけでございますけれども、これは入るを量るという会計の大原則からいうと、大きな取りこぼしといいますか、本来納めるべき金額を納めていない。─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────そしてまた、この納めないで済んでしまった業者については、税金を納めていないわけですから公の工事を受注したりですとか、いろいろとその事業の範囲にも制約があるべきですね。そういうことであるならば、この欠損処理を受けている法人名というのは明らかにされなければならないと思いますけれども、平成十七年、十六年のこの欠損処理を受けている法人の名前を最初にお伺いをしたいと思います。
37 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。
午後一時五十四分 休憩
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△休憩中における退席議員
高 橋 康 博 議員
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午後一時五十九分 再開
38 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
(舟橋功一市長登壇)
39 ◯舟橋功一市長 大変今数字を挙げて御質問いただきました。私も全部正直のところ、神戸に次いでなんていうので、金額はわかりませんでしたけれども、ただ、できるだけ公売をやっても取るべきだということは示しておりましたので、ことしは新しい外部監査の方にこの間来てもらいまして、収納状況と取り方についてお話を聞いたわけでございますけれども、今、名前についてはどこまで公表できるか、一応大蔵省の方に問い合わせろということで今やっておりますので、あとは部長から答弁させます。
(柴田耕治財政部長登壇)
40 ◯柴田耕治財政部長 まず、初めに、御質問の中で特別土地保有税の概要につきまして御答弁させていただきます。
昭和四十八年に創設されました政策税制でございまして、創設当時は土地の有効利用の促進と投機的取引の抑制を目的としてつくられた税目でございます。しかしその後の社会情勢などの変化によりまして、未利用地の有効利用を促進する税制となりました。しかし平成十五年度の地方税法の一部改正によりまして、平成十五年一月一日以後は新たな課税は行わないこととされ、現在におきましては、平成十四年度に取得となった物件のうち、まだ当該土地に係る利用計画が達成していないものについては徴収猶予を継続し、また達成されないものについては納税義務の免除を行っている状況でございます。
それから、先ほど市長の方からお話がありました社名等についてでございますけれども、これについて今確認をしているというのは、昭和四十九年に自治省の税務局長通知がございまして、この中では地方公務員法の三十四条第一項の秘密ということで記載がございまして、それらに基づきますとやはり守秘義務に該当するためにこの社名等は公表できないということで、これにつきまして、大変古い通知なものですから、これにつきまして今確認を図っているところなものですから、御理解をいただきたいと思います。
失礼しました。今、自治省の方に確認をとっているところなものですから、多分、私の方で今確認したところによりますと、この通知文そのものは、廃棄されたという文書は見当たらないものですから、このとおりで間違いないと思うのですけれども、もし間違いがあるといけませんものですから、とりあえず確認ということでさせていただいているんですけれども、ちょっと時間がかかると思うものですから、よろしく御理解いただきたいのですけれども。よろしいでしょうか。
41 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。
午後二時四分 休憩
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△休憩中における出席議員
牛 窪 多喜男 議員
高 橋 康 博 議員
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午後二時五十七分 再開
42 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
倉嶋議員の質問に対する答弁の調整がまだ整っておりませんので、暫時休憩いたします。
午後二時五十七分 休憩
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午後四時二十八分 再開
△再会日時決定
43 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りいたします。倉嶋美恵子議員の質問に対する答弁について、本日中の調整は困難でありますので、本日はこれにて散会し、明六日午前十時開会することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者がいる)
44 ◯加藤 昇議長 御異議なしと認めます。よって、明六日午前十時より開会いたします。
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△散 会
45 ◯加藤 昇議長 本日はこれにて散会いたします。
午後四時二十八分 散会
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