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  1. 川越市議会 2007-03-05
    平成19年第2回定例会(第11日・3月5日) 本文


    取得元: 川越市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-23
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 △開  会(午前十時〇分) ◯加藤 昇議長 出席議員が定足数に達しておりますので、第二回定例市議会第十一日の議会は成立しております。  これより開会いたします。   ─────────────────────────────────── △通知事項公表 2 ◯加藤 昇議長 直ちに会議を開きます。  申し上げます。市長より、収入役は本日、都合により遅参する旨の通知がありましたので報告いたします。   ───────────────────────────────────  川総収第四〇八号の二    平成十九年三月五日   川越市議会議長 加 藤   昇 様                         川越市長 舟 橋 功 一            説明者遅参について(通知)   川総収第四〇八号をもって、市議会に説明のため出席通知いたしました者のうち、  下記の者は都合により遅参いたしますので通知します。                    記                    川越市収入役  井 上   勇   ─────────────────────────────────── △日程第 一 一般質問について 3 ◯加藤 昇議長 日程に入ります。日程第一、一般質問についてを議題といたします。
     通告順に発言を許します。小林薫議員。   (小林 薫議員登壇) 4 ◯小林 薫議員 おはようございます。通告いたしました二点、教職員の不祥事について、文化財の保存についてを一般質問申し上げます。  まず、初めに、教職員の不祥事でありますが、いわゆる学校の先生と呼ばれる方々でありますけれども、学校に行って、非常に不思議なのですけれども、学校に行きますと教職員同士が皆さんが先生、先生と呼ぶのですよね、同僚であったりしてね、これ非常に不思議だなと昔から思っていたのです。中には、学校に行きますと、それこそ若い新任の先生が、校長、なんて呼んでね、で、校長先生の方が何とか先生なんて呼んだりしている。先生というのはものを教える立場であって、敬うことのできる敬称が先生なんですよね。だからそういう上下関係がわからない教職員が、教室でもって生徒たちに先生だからとか、そういうのが通用するのかなと、自分たちがまず上下関係、身分にその上下の差はありませんけれども、それぞれの立場というものがわからない教職員が児童生徒に先生だからとか、そういうのはいかがなものかという気がいたします。  それとあと、先生みずからが自分のことを先生と言いますよね。小学校ぐらいですと先生の方を見なさいとか、先生の言うことを聞きなさいというのはあるけれども、中学校とか高校になってもみずから自分のことを先生と呼ぶ、これはすごく不思議な状況なのだなというふうに思います。  中には我々市会議員のことを先生と呼ぶ職員もいらっしゃいますし、市民の方でも先生と、いつからそんな市会議員が偉くなっちゃったのかなと。市会議員も市民の皆さんの立場に立って財産と生活、命を守る立場ではありますけれども、本当に果たして先生と呼ばれていいものかというのはあります。中には耳をふさぎたくなるような、目を覆いたくなるような行動をしている先生もいます。(「異議なし」と言う者がいる)異議なしという、まあ、そこにとどめておきます、きょうは。  そんなことで、学校の先生について何点かお聞きをしたいと思いますけれども、二月の一日ですか、教育委員長から議長あてに、川越市立学校在職中の教職員の懲戒処分についてという報告がありました。見ると、平成十八年十二月十九日、大宮駅構内で女性のスカートの中をビデオ撮影したと、盗撮をしたということでありました。このような事件が全国各地で教職員に限らず公務員である、不祥事とか、いろいろ起きていると思いますけれども、川越市におきましても今回このような事件が、たしか初めてではなかったのではないかなというふうに思います。  そこで、まず初めにお尋ねをしておきますが、近年、この教職員の事故はどのぐらい起きているのか、お尋ねをいたします。  続きまして、この事故防止に向けて教育委員会としてはどのような取り組みをしてきたのか。  三点目、この十二月十九日の事故後、教育委員会はどのような対応をしてきたのか。また、一番がっかりするのは児童生徒あるいは保護者の方々だろうと思うのです。きのうまで教鞭をとられていた先生が盗撮で捕まったということになりますと、これは児童生徒、保護者に対して非常に信頼を裏切る行為ではなかったのかなと思いますけれども、事故後、生徒、保護者に対してはどのように対応してきたのか、一点目にお尋ねをしておきます。  続きまして、二点目の文化財の保存についてでありますが、現在、川越市はこの庁舎内に文化財保護課が置かれておりますが、まず一点目に、文化財保護課の職務、文化財保護課というのは何をするところなのか、お尋ねをいたします。  また、この文化財保護課の中には文化財の専門職の配置、これはどのようになっているのか、お尋ねをしておきます。   (須ケ間 章学校教育部長登壇) 5 ◯須ケ間 章学校教育部長 おはようございます。教職員の不祥事につきまして、御答弁申し上げます。  初めに、近年教職員が起こしている事故についてでございますが、まず、教職員の事故につきましては教育の根幹であります信頼を揺るがすものであり、あってはならないものと考えております。しかしながら、今年度におきましても議員さん御指摘のとおり事故が発生してしまいました。教育委員会として責任を感じている次第であります。  さて、御質問にありましたことにつきまして、最近五年間の教職員事故懲戒処分に至った事故について申し上げます。平成十四年度は交通事故の加害で戒告処分が一件、平成十五年度は公職選挙法違反で停職処分が一件、平成十六年度はございませんでした。平成十七年度は児童へのわいせつ行為免職処分が一件、交通事故の加害で戒告処分が一件、平成十八年度は交通事故の加害で戒告処分が一件、生徒へのわいせつ行為免職処分が一件、また同僚へのわいせつ行為免職処分が一件、さらに、ただいまお話のありました駅構内での盗撮行為で免職処分が一件、以上過去五年間で八件の懲戒処分がございました。  続きまして、事故防止に向けての教育委員会の取り組みについてでございますが、まず、年度当初におきまして全学校を訪問し、教職員の事故防止に向けた取り組み状況を確認し、指導しております。また、教職員事故の防止には、教職員一人一人に教育公務員としての高い倫理観が求められるために、各学校において事故防止年間指導計画を作成し、その計画に基づいて各学校が研修会を実施するとともに、必ず教職員倫理確立委員会を設置しまして、委員会の機能を生かしながら教職員の倫理観を高めるよう指導しております。さらに、毎月実施しております定例校長会におきまして、必ず教職員事故につきましても、具体的事例に基づいてきめ細かく学校での指導内容も含め、指導しております。また、教育委員長を初め教育委員会が計画的に学校を訪問し、校長初め教職員に指導もしております。  続きまして、今回の事故後の教育委員会の対応についてでございますが、交通事故あるいは非違行為等、個々の教職員事故の種別により対応に違いはありますが、わいせつ行為等の非違行為につきましては、あってはならない重大な事故と受けとめ、対応しております。事故後、該当学校の対応への指示とともに、速やかに臨時校長会を開催し、事故概要を説明し、再発防止に向け全力で取り組むよう指示しました。また、臨時に教育委員が集まり対応を協議しまして、各学校での取り組みの状況を再確認するために臨時の学校訪問を実施し、具体的に各学校の対応状況を再点検し、指導してまいりました。さらに事故後、各学校が実施しました研修会の報告書を提出させ、実施状況の把握もいたしました。このほかに県教育委員会や警察等の関係機関へ報告し、指導、助言をいただきながら対応に努めてまいりました。  続きまして、事故後の児童生徒、保護者への対応についてでございますが、わいせつ行為等の事故の発生の場合、まず、該当学校の保護者につきましては臨時保護者会を開催し、教育委員会として事故の概要を報告するとともに謝罪を行いました。  そして、今後の生徒への対応、具体的には、心のケアを図るためにスクールカウンセラーの派遣など、具体的な措置について説明いたしました。また、生徒には臨時の学校朝会を行い、校長が事故概要の説明と謝罪を行っております。その後、生徒へのアンケートの実施、カウンセリング等の対応を行い、教職員全員で信頼回復に向け、全力で対応をいたしました。以上でございます。   (上野俊夫生涯学習部長登壇) 6 ◯上野俊夫生涯学習部長 おはようございます。御答弁申し上げます。  二の、文化財の保存についての中で、文化財保護課の職務についてのお尋ねでございます。まず文化財につきましては、私たちの先人が長い歴史の中で守り伝えてきた貴重な、またかけがえのない遺産でございます。川越や、この地方の歴史、伝統、文化等の理解のために欠くことのできないものでありまして、国民共通の財産と考えております。川越市は長い歴史の伝統に恵まれた都市でありまして、多くの文化財が残されております。  そのような中で文化財保護課の職務につきましては、これら貴重な文化財を後世に伝えていくため、市民及び文化財所有者と協力しまして文化財の保護に努めるとともに、文化財の適正な活用を推進していくことが職務と考えております。  続きまして、文化財保護課の専門職の配置状況でございます。現在、事務職十一名と技術職二名の十三名体制となっております。そのうち、事務職十一名のうち六名につきましては、専門知識を有する学芸員の資格がある者でございます。また、技術職二名につきましては建築職でございます。以上です。   (小林 薫議員登壇) 7 ◯小林 薫議員 それぞれ答弁をいただきました。  まず、初めに、教職員の不祥事でありますが、今、部長から答弁がございまして十四年度の交通事故、また十五年度には公職選挙法違反、十七年度は児童へのわいせつ行為交通事故、さらに十八年度には、今年度ですね、交通事故の加害で一件、生徒へのわいせつ行為が一件、同僚へのわいせつ行為が一件、そして今回の盗撮行為が一件ということで、こういうわいせつ行為が本年度は三件も起きてしまったという、実に不名誉な事件であるというふうに思います。  また、事故の防止あるいは事故後の対応について、それぞれ教育委員会、また保護者等への説明を今お聞きしたところでありますけれども、本当に子どもたちは、保護者の皆さんもそうでしょうけれども、きのうまで教鞭をとった方がわいせつ行為であるとか盗撮で捕まったということで、非常にやっぱりショックが大きいのではないかなと、具体的にはお聞きしませんでしたけれども、そのスクールカウンセラーなど、相談された生徒たちも特に多かったのではないかなと思います。  今回の場合は特に市内中学校の先生、教職員の方ですよね。やはりこのわいせつ行為であるとかになりますと、ちょうど性というものを意識している時期になりますので、非常に子どもたちにとっては心のケアを今後も図っていかなくてはいけないのだろうと思います。こういう子どもたちに対して、児童生徒に対して、ぜひ心のケアを十分にしていただきたいというふうに思います。  今回、この平成十八年、昨年十二月の十九日に大宮駅構内で盗撮行為が行われたわけですが、この報告を受けたのが本年二月の一日ということで、約四十日間、この議員、議会の方には何の報告もされなかった。で、翌日に新聞報道がされました。私は、うがった見方かもしれませんけれども、教育委員会は隠すことができなくなって、新聞報道があるからあわてて議会の方に報告してきたのかなというふうに思ってしまったのですが、なぜ、このように対応が遅れたのか。私の今申し上げたことでよろしいのか、あるいは何か理由があったのか、お尋ねをしておきます。  続きまして、文化財の保存についてでありますが、今、部長の答弁で、文化財保護課の職務また専門職の配置状況等を答弁いただきました。昨年、仲町交差点にありますマツザキスポーツ修理事業ですか、行われました。具体的にどのような事業が行われたのか、お聞きをしておきます。  さらに、この修理事業に際しましては回りをブルーシートで覆ってしまいました。私も見ておりまして、あっ、川越まつりまでには何とかこれが外せればいいなと、いや、外してもらうべきだということで見ていたのですが、全然外されなくて、まつりが終わって一週間かそこらで外してしまって、これならもう少し努力すれば、まつりまでにはブルーシートを外すことができたのではないかなという気がしたのですけれども、こういう指導ができなかったのかなというふうに思います。  さらに、今回この設計監理をされた業者の方というのは、一番街にありますラーメン屋の修理、修景事業のときにも、町並み委員会等から工事のやり方についてクレームが出て、工期内でなかなか工事が進まなかったというような経緯がありますが、この辺のところについては行政として、この工事計画等をもう少し指導することができなかったのかなというふうに思います。  漏れ聞くところによりますと、施工された業者の方はもうとっくに外せたんだよというようなことを聞いたのですけれども、何か設計業者の方に言わせると、いやいや、まだまだだというようなので延びたというような話を聞きますけれども、教育委員会はどのように把握をされているのか、また今後のこのような対応についてどのようにお考えになっているのか、お尋ねをいたしておきます。  けさ、この文化財の保存について質問をするということで、ある市民の方からお電話をいただきまして、何か、このマツザキスポーツの工事が終わったときに文化財保護課の職員の方が現場を見に行っていますよね。そのとき何かね、そのしっくい壁をハンマーでもってたたいて検査したというような話があったのですが、専門職の方であればそのようなことはしませんでしょう、文化財をハンマーでたたくというようなね、そのようなことがあったということなのですが、もう少しこの文化財に対する認識を持っていただきたいというふうに思います。  さらに、文化財ということでは亀屋の別宅もそうですが、あそこにありますあの庭、あれは公園ではなくて庭園なんですよね。ですから、そういうものにもぜひ認識のある方に受け持っていただきたいというふうに思います。こういう文化財、ぜひ貴重なものですので保存に向けて努めていただきたいというふうに思います。  さらに、来年度から文化財保護課伝建地区担当都市景観課へ異動になるわけですね。それに伴いましてどのように変わっていくのか、変わろうとしているのか、お尋ねをいたしておきます。  もう一点、聞くところによりますと、国はこの伝建地区にかかわる保存事業の補助金の削減を考えているようです。今現在一千五百万円だというのが、何か一千万円だというような話も聞いております。となりますと、市の補助金の問題もあると思うのですけれども、この辺のところについてどのようなお考えを持っているのか、お尋ねをいたしておきます。   (須ケ間 章学校教育部長登壇) 8 ◯須ケ間 章学校教育部長 御答弁申し上げます。  事故の発生が十二月十九日であったが、どうして議会への報告が一カ月半、四十日ほどかかっているのかということについてでございますが、この事故は十二月十九日に発生しましたが、被害者が特定できず逮捕事案ではありませんでした。事故者の挙動不審というか様子がおかしいということで声をかけられまして、任意同行を求められ、事実確認を行う形で鉄道警察隊が進めておりました。  事情聴取は計四回行われましたが、一月に入っても行われ、この間、事故者が精神的に不安定に陥り、市教育委員会といたしまして事故者本人から正式に事情聴取ができましたのが一月十三日でした。それと並行しまして鉄道警察隊事情聴取後の書類整理を行っておりました。教育委員会といたしましては、鉄道警察隊の捜査を妨げることはできませんでしたので、その間は公表することを控えさせていただきました。一月十三日の後は一月十八日に臨時教育委員会を開催し、任命権者である県教育委員会に内申を上げ、刑事上の処分を待たずして県教育委員会の行政処分が出されましたのが、二月一日ということであります。ここで各議員さんにこの件につきまして御報告をさせていただきました。御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。   (上野俊夫生涯学習部長登壇) 9 ◯上野俊夫生涯学習部長 御答弁いたします。  マツザキスポーツ店さんの修理事業の内容についてでございます。この修理事業につきましては平成十七年度、十八年度の二カ年の継続事業でございまして、伝統的建造物群保存地区補助対象事業となっております。修理の工事内容といたしましては、市指定文化財でありまして、市の代表する蔵造りでもある店蔵の屋根、また外壁の損傷が著しいため、外観の復元修理を行ったものでございます。蔵造りの復元修理に当たりましては、屋根工事においては、現在の既製品とは違った寸法である瓦や鬼瓦を特別注文し製作しております。また、土蔵の外壁修理につきましては左官工事での塗り回数も多く、左官細工についても複雑な施工を要するもので、修理につきましては多くの日数を要する事業となっております。  続きまして、この修理事業に対して景観や川越まつりに配慮した工事計画とするよう指導できなかったかという御質問でございます。平成十七年の川越まつりの際には仮設足場における養生シートメッシュシートに張りかえ、さらにデザインシートにするなどの景観上の対策をとりました。また、平成十八年の川越まつりの際には仮設足場が撤去されている状態になるよう協議してまいりましたが、工事監理上の判断により、仮設足場は撤去するまでに至らず、景観上の対策といたしまして、完成している重厚な屋根だけでも観光客に見ていただくことができるよう、仮設足場養生シートを外し対応したものでございます。  続きまして、このような保存修理に当たっては景観や川越まつりに対しどのような配慮なり対応を図っていくかということでございます。今後も文化財であります建造物の修理に当たりましては、観光都市川越を十分認識し、安全はもとより、景観や川越まつり等の諸行事にも十分配慮した工事を指導していかなければならないと、このように考えているところでございます。今後につきましては、工事計画における工事内容を十分把握するとともに、景観や川越まつりに深くかかわる仮設工事や工程計画には特に留意し、工事主や工事関係者の理解と協力を得ながら、景観や川越まつり等に十分配慮した計画的な対応について、今後さらに協議、指導を図っていきたいと、このように考えているところでございます。  続きまして、文化財保護課伝建地区担当都市景観課へ異動することに伴いどのように変わるのかという御質問でございます。組織改正に伴いまして平成十九年度から景観行政の一元化を目指し、まちづくり計画課都市景観係文化財保護課伝建地区担当が統合され、都市景観課が創設されます。これまで二課にまたがっておりました案件などが窓口が一本化されることにより、より総合的な指導や事務の迅速的な対応が可能になるというふうに考えております。伝建地区担当の事務につきましては、特に変更を生じるものはございません。  続きまして、伝建地区にかかわる事業の補助金の削減についての考えでございます。全国的に見ますと、重要伝統的建造物群保存地区の数につきましては年々増加している傾向にございます。そのため国におきましては、各市町村に対する国庫補助金の交付額は厳しさを増している状況にございます。このような状況がございますので、補助金のあり方につきましては今後国の動向を踏まえ、市といたしましても見直しを図っていく必要があろうかと考えております。  なお、過去三年間の保存修理事業の件数と補助金交付額につきまして申し上げますと、平成十六年度は十五件で補助金交付額は五千三百九十四万円、平成十七年度は十八件で補助金交付額は六千三百四十二万八千円、なお、平成十八年度は十件でございまして、補助金交付額は四千二百万円を見込んでいるところでございます。  以上でございます。   (小林 薫議員登壇) 10 ◯小林 薫議員 それぞれ答弁をいただきました。  十二月の十九日に不祥事が起きて、二月の一日までかかったというようなことで、今部長から答弁がありましたが、その間、本人も精神的に不安定に陥ったということでしたけれども、本人よりも保護者あるいは児童生徒に対する対応ですよね。それは本人はこれだけのことを犯せばそれは精神不安に陥るでしょう、やってはならないことをやったわけですから。で、先ほど部長からも答弁がありまして、事故、事故とは言っていますけれども、セクハラ行為であるとかわいせつ行為あるいは盗撮というようなのは、これはもう事故でなくて犯罪ですから、教職員がやってはいけないことではなくて、人間としてやってはいけないことですからね。こういう方が教職員を務めているというのはまことに情けない。特に、今は任命権が県の方にありますけれども、今後中核市の方に任命権も来るような計画も考え方もおありになるようですけれども、これら任命についても、もっときちんと把握をすべきではないかなというふうに思っております。  十二月の十九日に事件、事故が発生しましたが、その間いろいろと事情聴取を行った結果、二月の一日までなったということであります。その間、私もうわさで聞いたのですけれども、学校の先生が何かわいせつ行為をしたというようなうわさを聞いたんですよ。でも教育委員会からは何の報告もありませんでしたし、そんなことがあったのなんというだけの話だったのですけれども、やはり変なうわさが広まったりします、何やったのだろうと。具体的には先生の名前まで出てきている。新聞報道では出ましたけれどもね。ですからやはりこの辺の、県の教育委員会に任せるというような、任命権があるわけですから任せたということですけれども、やっぱり市の教育委員会としても、きちんとした早急な対応を今後はすべきではないかということを申し上げておきます。  次に、教育委員長にお尋ねをいたします。臨時会、そして今回、定例会としては初めて就任後そのお席にお座りになっているわけでございますが、ぜひ、今までの内容を聞いていて、就任されて初めて答弁をされると思いますが、川越市の教育についてのお考え等をぜひお聞きしておきたいと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、文化財の保存について何点かお尋ねをいたします。今回、マツザキスポーツということで限定をさせて今話をさせていただいておりますけれども、聞くところによりますと、担当した職人の方は今回はいい仕事ができた、川越まつりまでに間に合うと言っていたそうなんですよ。ところが設計監理をされた業者の方が、結局は足場を外すことができなかったということで、去年はメッシュシートですか、ところがことしはブルーシートで覆ったままなんですよ。これらやはり修理するに当たっての景観、例えば透明のプラバンであるとか修理内容が見えるような、もう少し配慮をすべきではないかなというふうに思います。それと、工事計画については念書をとるぐらいの気持ちで、きちんとしたものをやはり確認しておく必要があるのではないかなというふうに思います。  特にことしの川越まつりは百十万人ですか、川越まつりの二日間で。市長ね、他市からも多くの方が川越に訪れて、川越の町並みを見て、川越まつりを楽しんでくださるんですよ。まして仲町交差点ですよ、マツザキスポーツは。蔵造りの町並みの入り口。あそこがブルーシートで覆われているというのは幻滅をせざるを得ない。で、観光客の方からはですね、話をしたんですけれども、なぜああいう状態なのというようなことで、やはり今も答弁がありましたけれども、観光都市というような答弁を部長もしていましたけれども、観光都市であるなら、やはりその辺のところをきちんとした指導を私はすべきではないかなというふうに思いますので、ぜひ行政としての指導方法についてもお考え願いたいと思います。  さらに、文化財保護課伝建地区担当都市景観課へ異動するということになります。今後統一した指導や対応が可能だというような答弁を今部長にいただきました。私も都市景観審議会に入っておりますが、まちづくり部の職員の方が来るのですけれども、どうして文化財保護課の職員が来ないのだということで今後呼んでくれということで、前々回からですか、文化財保護課の職員が来るようになって話を聞くようになりましたので、今後、来年度以降これが一本化されることにより、伝建地区の保存修理等の指導、今後期待されるのではないかなというふうに思います。この辺のところは今後大いに期待をしていますので、真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。  あれだけの蔵造りの町並み、またお店を維持管理していくというのは個人所有ですので大変に負担になります。その中で補助金のあり方についても国が何か検討しているようでありますけれども、あの中にはもう高齢者の方がお一人で維持管理しているところもあるんですよ。今後、もううちは維持管理できないと、手離すしかないということになったときに、川越市としてはどうしていくのか。市の文化財であれば、壊しちゃっていいものかどうか、いや、文化財だからやはり壊すわけにはいかない、やはりあそこは伝建地区ですから、エリアでもって国に文化財として認められている地区ですから、やはりあれが一店舗でもなくなっては、やはりこれは景観的にまずいのではないかとなったときに、じゃあ、どこが譲渡されて保存していくのかとなると、蔵そのものはもう築百年たっていますから財産としての価値はないと思うんですよ。ただ、文化財として見た場合にはすごい価値がある。ましてあれを本しっくい、京瓦でつくるとなると二億、三億のお金がかかる、現在の価値観で。で、下の土地まで含めると何億円ということになるわけですよ。これは自分では管理できない、あるいは住んでいる方が亡くなったときに税金の問題もあるでしょう、もう私たちは遺族の方も含めてできないとなったときに、川越市にじゃあどうしてくれといったときに、川越市だっていきなり三億、四億、数億のお金というのは用意ができないのではないかなというふうに思うんですよ。そのために何が必要かというと、この間も質疑の中で小沢経済部長が答えていましたけれども、まちづくり会社がやはり一つの窓口になるのではないかなというふうに思うんです。まちづくり協議会を立ち上げて、まちづくり会社というものの中でやればね、これをやはり今後保存していかなくてはならないのかなと。ですから早急にこのまちづくり会社等をやはり立ち上げる必要性があるのではないかなというふうに考えておりますが、市長の御見解をお聞きしておきたいと思います。  また、これらの文化財を保存するために何が必要かというと、腕のいい職人というものが必要になってきます。この方々を育成していかないとやはり保存していくのは難しいと思いますが、今、川越市には初雁文化章というのがあります。いただいた資料を見ますと、年周行事として市制施行六十周年、七十周年、八十周年にそれぞれ該当する方を表彰し感謝状を贈呈しているようであります。これが十年に一回というわけなのですけれども、この表彰の要綱を見ますと、本市にゆかりの深い方、市民、また五十年以上にわたりその道一筋に携わった、著しく貢献した方、年齢が満七十歳以上というような表彰の要綱がありますが、定年のない職人ですから、五十年、七十歳を過ぎてもまだまだお元気で仕事を続けるということは可能ではございましょうが、ぜひ、この初雁文化章についても私は見直しをすべきではないかと、やはり年周行事ではなくて年に一人、二人を表彰するとか、感謝状ですね。あるいは五十年以上ではなくて、若い方を育てるという意味では、やはりこういう何か賞を設けるのも一つの策ではないかと。五十年同じ仕事をするということは、やはりすごい、時間と労力はとてつもないものがありますよね。そうではなくてやはり一つの目安として、例えば二十年その仕事を一筋にやってこられて、すばらしい技術をお持ちの若い世代の方には、例えば新人賞であるとか、そういうようなものを与えることによって、やはり自分の励みにもなるし、もっと技術を磨いていこうというような思いにもなると思うんですよ。ですからこの辺の年周行事で今行われている初雁文化章というものを、ぜひ見直していただきたいというふうに思いますが、もしお答えできるのであれば御答弁をいただきたいと思います。以上です。   (伊藤幾造教育委員長登壇) 11 ◯伊藤幾造教育委員長 教育委員長の伊藤幾造でございます。ことしの十九年一月五日に委員長に就任いたしまして、前任の齊藤委員長のもとでずっと職務代理をさせていただきました。一回だけこの議会に出させていただきましたが、ここのところ何日か出させていただき大変緊張しております。そんな中できょうは委員長の抱負ということでお話させていただきますが、大変この委員長という立場の重責を全力で取り組んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず、今、小林議員さんの方から御質問がありました教職員の不祥事についてでございますが、学校や教育の信頼を大変損なう重大な事故だとざんきにたえないものでありまして、生徒、保護者の皆様を初め市民の皆様にも心からおわび申し上げます。今回の事故を重大なことと受けとめ、そして再発防止と信頼にこたえる教育に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。  次に、委員長としての抱負でございますが、今日の変化の激しい社会の中で、本市においての教育行政を取り巻く情勢は大変厳しいものがあります。さまざまな課題が山積みしております。学校教育におきましては学力、体力、モラルの低下、犯罪等の低年齢化等の課題が指摘されるところでございます。児童生徒一人一人の確かな学力や豊かな心を育成し、生きる力をはぐくむ教育が求められております。また、校舎等の耐震性能の向上、そして学校の環境整備の充実、さらに生涯学習におきましては国指定史跡の河越館跡の整備、本丸御殿等の改修、公民館の整備等さまざまな課題がございます。教育行政への関心や期待はより一層高まっており、市民の皆様の要望にこたえるよう諸施策の充実に努めてまいります。  現在、国において中央教育審議会や教育再生会議などで公教育再生についてはさまざまな課題が議論されております。その中で教育委員会制度についても検討されております。私は教育委員会教育委員の五人の方といろんな話を、昨年十二月に国の方で改正されました基本法の法令があります。そのもとで教育全般について大所高所の見地から委員同士の活発な議論を行い、教育委員会議において本市の教育行政の方向性を決定していくことが大切な役割だと考えております。そのためには現場をよく知り、先ほど申し上げましたような諸課題の状況を的確に見極め、職員と一体となって課題解決のために努力していくことが大切と考えております。これからもよろしくお願いいたします。以上です。   (舟橋功一市長登壇) 12 ◯舟橋功一市長 三点、まちづくり会社の前に運動具屋さんの改修の問題がありました。それと初雁文化章と、三つお答え申し上げますが、あのメインの場所に、おまつりのときにとうとう障害になっておりますあの幕が取れなかったと、私、残念に思いまして、私もあそこに行きました。ところがどうしても、最初は取れると言ったと、こういう話を聞きました。ところが、何となく設計屋さんと工事の方とまた違うのでしょうけれども、どうしても設計屋さんの方は無理だというので、だめだと言うんですね。何とか取れないかと、おまつりのときだけでも、こういうことでお願いしたのですけれども、ついにだめだということになってしまいまして、本当に残念な結果に終わりました。  したがって、これからは最初のとき、頼むときや何かで、やっぱり市もできるだけ一緒に入って協議をしたいなと思っているんです。そうでないとそのときになりますとなかなか難しいわけですから、そんなふうに思った、大変残念なことでございまして、今後ああいうことのないようにひとつ一生懸命市長も努力しなきゃいかぬなと、こういうふうに思っております。  それから、まちづくり会社の問題でございます。これは実は、相続になる前でも現実にもう、お住まいになっている方がいてももう要らないと、いや、ここには住めないという可能性が出てまいります。したがいまして、どうしても後をどう引き受けるかの問題、もうこれからいっぱい出てくると思うのです、私は。ですから何とかその解決をしなければならないということは、今後については重要な課題でございます。私としては、財団法人か何か、そういった公益法人が引き受けるとかっていうこともあると思うのですけれども、まちづくり会社をつくろうじゃないかというお話が市内のある方、お名前を言えばわかると思いますが、持ち込まれました。民間の方も出資するから市も出資しろと、こういうお話でございました。まことに結構な話でございまして、何といっても民間活力で協力してもらう必要があります。市だけでやるのでない方がいいわけですから、そう思っておりますけれども、今度は中に住んでいる方に御協力をいただかなきゃだめだというような話もございます。  現実に今直しているところの家の問題がありますが、やはりなかなか、外からいろんな発言をすると、私のところに余計なこと言わないでくれというようなこともあるそうでございますので、そういうことも考慮いたしまして、これからできるだけひとつ民間活力を入れまして、市民の皆さんも出資していただく会社、市でも出していいですから、そういうことでこれからはやっぱりまちづくり会社がどうしても必要だと思いますので、今後そのまちづくり会社を設立して、そしてこの景観を維持するための最大の努力をするという方向にいきたいなと、私もそう思っておりますので、またいろいろ御協力をいただきたい、こういうふうに思っております。  それから、初雁文化章の問題でございます。これは六十周年記念のときから始めたわけでございます。私は七十年、八十年の周年をやったわけでございますけれども、やはりこれはいいことでございまして、八十周年はあの職人の方、私も知っておる方でございますが、やはりそういった一生懸命今までやってこられた方につきましては、ずうっと今後とも後進の養成を初めとして努力を続けていただく必要がありますので、確かに余り間を置きますといなくなってしまったり続かないと思いますので、できる限りそこら辺のところは皆さんで協議をしていただきまして、適当な時期、タイムリミットもありますから、そういったことも考慮して今後、初雁文化章は続けていかなければいけないと、私もそう思っておりますので、また一層皆さん方の御協力、御指導をいただきまして、立派なこの初雁文化章を続けていくようにしたいと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 13 ◯加藤 昇議長 小林薫議員に申し上げます。質問の回数は既に所定の三回を超えております。発言は許可いたしますが、簡明に願います。   (小林 薫議員登壇) 14 ◯小林 薫議員 すみません、四回目ですけれども。  今、伊藤教育委員長から川越市の教育についてお話をいただきました。ぜひですね、現場をよく見ていただきたいというふうに思います。いじめの問題等、また一般質問をされる方もいらっしゃると思いますけれども、児童生徒の意見をよく聞いて、本当にいじめがあるのかどうなのか、また先生方の評価ですね、生徒たちはどういう評価をしているのか、その先生方を、ぜひ現場を、御足労ではありますけれども、見ていただきたいということだけ申し上げておきたいというふうに思います。  それと、今、市長からそれぞれ答弁がありまして、初雁文化章についてでありますが、年周行事で今行っているけれども今後考えていきたいということです。今の初雁文化章は五十年、そして七十歳以上ということですので、ぜひもう少し若い方が、自分の技術の励みになるような、新人賞みたいなものを、二十年ぐらいやって、ある一定の評価を有する者に対しては、名称は別にいいですけれども、新人賞みたいなことで、今後の自分の技術の向上に励みになるようなものも一つの手法ではないかなというふうに思いますので、ぜひその辺の賞についても御検討をいただきたいということだけ申し上げておきます。以上です。 15 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。    午前十時五十三分 休憩   ─────────────────────────────────── △休憩中における退席議員             佐 藤 恵 士 議員   ───────────────────────────────────    午前十時五十八分 再開 16 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  中原秀久議員。   (中原秀久議員登壇) 17 ◯中原秀久議員 おはようございます。早いもので議員の任期がもうじき終わります。私も四年前の選挙に際して幾つかの公約を打ち立てました。今思うと六割ぐらいしか達成できなかったかなと反省をしております。許されることならばですね、ぜひ五月以降も引き続いてお願いしたいなと、そして舟橋市長とも議論を深めていきたいなというふうに思います。  通告した表題は、行政改革の推進についてという問題と久保川の河川改修について、この二点についてお伺いします。  まず、行政改革の問題については、私は議会質問の中で最も多いのが行政改革に絡む問題かなとみずから分析をしておりますけれども、きょうもこうした問題になって、いつもいつも似たような質問で大変恐縮でありますけれども、期待する答弁をお願いしたいなというふうに思います。  最近、テレビの番組でよく、何ていうんですか、塩漬け土地が何十年も眠っているとか、公共用地が使われないでほったらかしになっているとか、そういう番組がよくテレビでも報道されています。川越にはこういう土地はないのかなというふうに思うのですけれども、目のつくところにも何カ所かあるようでありまして、初めにこの問題についてお伺いしたいと思います。  市の方でも、好むと好まざるとにかかわらず財政逼迫の折から、これは市だけではなくて国も県も地方も行政改革をやらざるを得ない、その一つに遊休土地の活用や処分をせざるを得ない、こういう段階に来ているのだろうと思いますけれども、市でも集中改革プランや経営戦略会議というものを設置していろいろ検討をしているようでありますけれども、何を検討してきたのか、どこを売ろうとしているのか、どこを活用しようとしているのか、この点をまずお伺いしたいと思います。  不思議に感じるのは、市が持っている広大な土地がありながら、例えば市の職員が駐車場に使わせてもらう場合は民間の広大な土地を借りて車を預ける、それも近くに公共用地がありながらそういうことをしているのがあるのではないかということから、これ写真を撮ってきましたけれども、昔の、一般的には屠殺場と言っておりましたけれども、屠畜場跡地、この広大な敷地、二千五百平米ぐらいあるそうです。すぐ近くの、たしか今成の地内だと思うのですけれども、職員駐車場に民有地を借りているようですけれども、その場所もここと余り変わらないぐらいの土地を借りて、年間六百数十万円払っている。この土地は、見るとトラックが数台とまっているだけで広大な土地があいたまま。なぜこういうことをするのかよく私にはわかりませんので、きょうはぜひ、なぜこういうことになるのか、市有地があるのになぜ別に民有地を借りて、六百数十万円も払って土地をお借りしなくてはいけないのかということについてお伺いします。  もう一点、川越駅西口の駅から歩いて二、三分でしょうか、の場所に市有地、広大な市有地があります。予算質疑の中でも他の議員が触れておられましたけれども、坪数にしておよそ二千五百坪、この土地が三十年間あいたまま。たしか地価が一番高いときは坪五百万円したのではないかと思うのですけれども、なぜこの土地が三十年間使われなかったのか、活用されなかったのか。あの近辺にお住まいの方からも何度もそういうお話を聞いておりますけれども、民間企業やあるいは個人のものだったら必ず有効な土地活用を図るだろう。もしあれが私の土地だったらすぐに駐車場やら、あるいは業務系の貸しビルやら高度利用を図ることを考えると思うのですが、なぜ役所は昭和五十二年の区画整理の土地換地以降ほったらかしにしてきたのかをお伺いします。  それから、行政改革の問題の中でもう一点お伺いしたいと思うのですけれども、集中改革プランの中身についてお伺いします。たしか十七年の三月間際になって、新年度間際になって国から集中改革プラン、行政改革の具体的な目標値についてつくれつくれと言われて、あわててつくったのが集中改革プランだったと私は記憶しておりますけれども、この集中改革プランには大きな二つの数値目標を設定したと思います。一つには、財政の健全化を図るために、いわゆる収入と支出の均衡ある健全な財政状態をつくり上げるために、経常収支比率を八一%以下に引き下げますというのが一つの目標。もう一つは、市の職員の数、二千四百人いる職員の数を五%、百二十名削減しますという内容だったと思いますけれども、そうした具体的な内容の中身の中で、特に経常経費を引き下げるという問題についてお伺いをしたいと思うのですけれども、何遍もこの場でお尋ねをしていて恐縮ですけれども、職員の手当の中に特殊勤務手当というのがあります。  具体的には、危険であるとか不快であるとか、不健康であるとか、こういう職場に従事する方については手当を支給するということになっていると思うのですけれども、手当の数がものすごく多い、数えきれないぐらい多い。例えば税の仕事をする方には税務手当があります、調理の仕事に携わっていただく職員には調理手当があります、車の運転をする方は運転手手当が出ます、現場で働く方は現場手当があります、数えきれないぐらいたくさんの手当がある。先ほど市の職員二千四百名と言いましたけれども、この手当をもらっている方の数は実に五六%、千三百四十名ぐらいでしょうか、が特殊勤務手当をもらっている形になっています。市の職場の半分以上のどこが特殊で、どこが不快で、どこが不健康なのか、大変不思議でありますけれども、きょうはその中でも、税務手当や自動車の運転手手当というのは、本当に特殊勤務手当と位置づけられる手当なのかについてお伺いをしておきたいと思います。  それから、他市ではこの特殊勤務手当の見直し、あるいは廃止に向けて積極的に取り組んでいるようでありますけれども、他市はどんな状況になっているか、おわかりであればお伺いをしたいと思います。  表題の二つ目、久保川の河川改修についてお伺いをします。久保川というのは、私も他の議員さんが何度もこの場で取り上げていることを聞いておりましたけれども、私が住んでいる場所とは相当離れている場所でもありまして、切実感が余りなかったのですけれども、つい最近、私のところに久保川の沿川にお住まいの市民の方からお話をいただいた。その話の内容は、少し多目の雨が降ると大変心配なんですと。なぜ心配かというと、この久保川というのは川幅が狭いためにあっという間に増水する、そのために少し多目の雨が降ると心配なんですと。  その市民の方から写真の提供をいただきました。これがふだんの久保川だそうです。まあ全く裏を流れる静かなせせらぎの川のように見えますけれども、この川が増水するとこうなるんですね。これが同じ川なのかと思うような状況ですけれども、この写真を提供いただいた方から増水時の写真をもう一枚私のところにいただきました。家の庭が水没したそうであります。で、当然ほとんどの家庭でエアコンの室外機であるとか給湯器であるとか、いろんなものが庭に置いてありますけれども、平成十年の水害のときには、そういうものが全部水没してだめになってしまったということだそうでありますが、久保川の河川改修についてはどんなふうに、これまでこの川というのはどんなふうに管理や経過がされて、これからどんなふうに改修計画をしていくのかということについてお伺いをしたいと思うのですけれども。
     まず、一点目に、久保川の管理は市が管理しているのだと思うんですが、以前は不老川の土地改良区が管理、整備をされていたという話を聞いていますけれども、平成十年に川越市に移管されて、その後は市が管理、整備するということになっていると思いますけれども、この河川の経過、経緯についてまず伺います。  それから、これまでの河川の浸水や水害の状況を市はどのようにとらえているのか、お伺いをしたいと思います。  さらに、このちょっとした雨でこうなる川をどう改修しようとしているのか、一回目にお伺いします。   (柴田耕治財政部長登壇) 18 ◯柴田耕治財政部長 表題一の行政改革の推進につきまして、所管部分につきまして御答弁申し上げます。  公有地で未利用地のうち売却予定あるいは活用予定、あるいは活用の予定がたたない土地につきまして御答弁申し上げます。経営戦略会議の中の公有地の管理、処分等に関するプロジェクトチームが、市長からの特命によりまして調査検討いたしました報告書によりますと、これは平成十七年度末時点で道路関係を除く市有財産のうち、有効活用されていない土地につきましては三十四件で、面積は五万四千四百平米でございます。このうち売却を予定している土地でございますが、月吉町団地跡地ほか十四物件でございまして、面積は約一万五千五百平米でございます。このような物件で月吉町保育園跡地など既に用途廃止済みの一部普通財産につきましては、平成十八年度に売却しているところでございます。  次に、活用を予定している土地でございますけれども、給食センターの建てかえ用地といたしまして活用が見込まれております寿町学校給食センターと、屠場跡地ほか五物件でございまして、面積は約一万三千六百平米でございます。  次に、活用の予定がたたない主な土地でございますけれども、菅間地内にございます旧真寿園貸付地あるいは西口の暫定自由広場ほか十物件でございまして、面積が約二万五千三百平米というような状況でございます。以上でございます。   (粕谷泰雄総務部長登壇) 19 ◯粕谷泰雄総務部長 屠畜場跡地を職員駐車場として活用できないかとのお尋ねに御答弁申し上げます。  屠畜場跡地の近くにございます今成職員駐車場につきましては、平成三年度より三カ年計画で借用しているものでございます。今年度五回目の更新を行ったところでございます。一方、屠畜場跡地につきましては、平成十三年度まで協同組合川越食肉センターに賃貸し、平成十四年度からは一部を計量検査所の用地として使用するとともに、その残地につきましては保健所やまつり会館の臨時駐車場として使用してまいりました。  このような状況から、今年度の今成職員駐車場の契約の更新に当たりましては、御指摘いただきましたような対応も可能であったとは考えられます。しかし、屠畜場跡地につきましては公共目的での活用を中心に考えておりましたことから、今成職員駐車場の賃貸借契約を更新したものでございます。なお、屠畜場跡地につきましては、現在できるだけ早期に活用できるように検討を行っているところでございますが、御指摘をいただきました視点を十分に踏まえまして取り組んでまいりたいと考えております。  次に、税務事務手当、自動車運転手手当は危険、不快、不健康のどれに該当するかとのことにつきまして御答弁を申し上げます。  税務事務手当につきましては、税務事務の困難性を評価して支給しているところでございます。税務事務に従事する職員につきましては、税務事務の困難性を評価し、現在は税務事務手当を支給しておりますが、税務事務手当の支給対象となる業務の見直しや手当の算定方法を見直してまいりまして、この見直しの必要性があると現在考えております。自動車運転手手当につきましては、自動車運転業務は特殊な資格による困難な業務として評価して支給しているところでございます。しかしながら、自動車運転手手当につきましては、現在におきましては自動車運転業務自体が困難な業務であるとは言えないかと思われますので、支給対象につきまして、特殊車両を運転する業務について支給するような見直しを考えております。  いずれにいたしましても、特殊勤務手当の見直しにつきましては、現在職員組合と協議を行っているところでございますので、早急に見直しを行ってまいりたいと考えております。   (戸口元夫市長室長登壇) 20 ◯戸口元夫市長室長 お答え申し上げます。  西口の市有地に関する御質問でございますが、川越駅西口の市有地につきましては五十二年の八月に西口の土地区画整理、これに伴いましてその換地処分を経て現在の形状の土地になっておるわけでございます。これまでの間、テニスコートですとかあるいは自転車置き場、さらにはその間におきましては植木の花卉園芸組合、これらに貸し付けを行っているというような経過を経てきているような状況がございます。その間、本格的な活用ができなかったのはなぜなのかということについてでございますけれども、経済情勢の変化による当該土地を取り巻く環境の変化、あるいはそのまちづくりを進める上で重要な位置にあると、そういったことから本格的な活用に対する方針の決定が大変難しい状況がございまして、今日に至っているというような状況でございます。  そうした状況の中での主な経過を申し上げますと、平成二年ごろまでには当該用地につきましては地域産業文化センターの建設の候補地として位置づけられておりまして、検討をしてきているような状況がございました。また平成三年から平成七年におきましては、それらの状況を踏まえたような状況の中で議会にも特別委員会が設置されまして、当該用地の活用についても御検討をいただき、御報告をいただいているような経過もございます。またさらには、平成九年になりまして西部地域産業文化センター構想、この構想が現在の地域振興ふれあい拠点施設整備事業へと事業転換をしてきているような経過もございます。それらによりまして当該用地に求められる機能も、その間においてさまざまな変化をしてきているというような状況でございまして、それらについては認識をしているところでございます。  そういった状況の中で、なかなか一つの市としての活用というような形には至っていないわけでございますけれども、今後につきましては、議会からの御意見あるいは現在進められております地域振興ふれあい拠点施設の進捗など、これらを見据えながら、西口全体のまちづくりの中で効果的な活用が図れるように鋭意検討してまいりたいと思っております。御理解いただきたいと思います。   (粕谷泰雄総務部長登壇) 21 ◯粕谷泰雄総務部長 答弁漏れがございましたので、謹んで御答弁申し上げます。  特殊勤務手当を廃止した市につきまして、中核市の状況で御答弁を申し上げます。過去五年間の各市の特殊勤務手当の廃止状況について各市に照会をいたしましたところ、平成十九年四月廃止予定を含めまして、岐阜市、高松市、松山市、長崎市の四市を除きまして一部の手当を廃止しております。廃止した手当の数は一ないし三十の種類の手当となっております。失礼いたしました。   (宮崎正美建設部長登壇) 22 ◯宮崎正美建設部長 表題二の、久保川の河川改修についてお答え申し上げます。  まず、初めに、久保川を管理している経緯でございます。久保川ですが、狭山市の祇園地内を起点といたしまして、川越市岸町地内の一級河川不老川に合流する箇所を終点とする河川でございます。今、議員さんからお話がございましたけれども、当初は不老川土地改良区が農業用水路として整備をいたしまして維持管理をしていた河川でございます。しかし、平成九年五月に同改良区が解散されましたことから、平成十年四月一日より川越市、狭山市がそれぞれ引き継ぎまして普通河川として維持管理し、現在に至っている河川でございます。  過去の浸水被害の状況をどのようにとらえているのかというお尋ねでございます。過去の浸水被害の状況につきましては、新河岸川、不老川沿川に大きな浸水被害をもたらしました、平成十年八月二十八日から発生いたしました集中豪雨によりまして、久保川の沿川におきましても浸水被害を受けております。その状況でございますが、床上浸水三十一棟、床下浸水九十一棟となっております。なお、この河川は沿川の市街地の進展と河川自体の流下能力の弱さから、大雨のたびに急激な水位の上昇があらわれ、そのことから沿川住民の皆様が不安を持っているということは十分認識しているところでございます。  河川改修、どうしようとしているのかということでございますが、久保川につきましては今申し上げましたとおり、平成十年の八月二十八日からの集中豪雨によりまして、上流域であります狭山市でも浸水の被害を受けているところでございます。  そのようなことから、河川改修により浸水被害の軽減を図る必要があるとの共通の認識のもとに、平成十四年度に狭山市と共同いたしまして改修に向けた久保川河川整備計画を策定いたしました。そしてこの計画に基づく整備の推進に向けた協議を行ってまいったところでございます。その後、平成十八年二月に埼玉県から示されました新河岸川ブロック河川整備計画におきまして、久保川の流出先となります不老川合流点での流出量が毎秒三十五トンから四十五トンに変更されました。この変更に伴いまして、今までの計画における河川の計画断面等の修正を図るとともに、事業化の推進に向けた協議を現在狭山市と進めているところでございます。   (中原秀久議員登壇) 23 ◯中原秀久議員 それぞれお答えをいただきましたが、重ねてお尋ねをします。  土地利用の活用の問題についてお答えをいただきましたけれども、大変失礼なことを申し上げますが、今、集中改革プランだとか経営戦略会議だとか難しい名前のついた会議や委員会がいっぱいありまして、そこで一生懸命審議や議論をされていること、このことは私も承知をしておりまして、一生懸命やっていることは評価したい。ただ、一方では市の持っている土地があるのに片方では民間の土地を借りてつくるという、このちぐはぐな行政運営のあり方に大きな疑問を感じます。ばらばらなんですよ、いわゆる土地の有効利用の活用政策というものが。なぜ、市有地はこういう場所にこういう面積で、こういう形態の土地があるというデータベースをつくって、職員の駐車場が必要だというときに、なぜそれと照らし合わせて借りないのだろうか。すぐ近くで市の職員の駐車場に民有地を借りて、管理費まで入れると六百八十万円ぐらい支払っている、毎年。ところが屠畜場の跡は行ってみるとがらあき。で、総務部長の弁解を聞いていると、いかにも有効な方策を検討しているように思えますけれども、何年もそういう状態でむだな金が使われているのではないかということを非常に私はもったいないなと思うのですけれども、私がこう言うと、いや、あれは今度はこうやって使う計画があるんですとかね、いろんな弁解が返ってきますけれども、そういうことを言う前に使っていればよかった、そうすれば何年間も六百数十万円を市民が貴重な税金で負担することはなかったのではないかと思いますけれども、それ以上は申し上げません。ぜひ土地活用についてのデータベースをつくる必要があるのだと思いますが、この点についてのお考えがあったら聞かせてください。  川越駅西口の駅前の市有地の問題、市長室長からお答えいただきましたけれども、聞けばいろんな理屈や理由があったなということはわかります。しかしあの駅前の一等地が三十年活用されなかった、何ともったいないことか。これは私の勝手な試算ですけれども、あの二千五百坪の土地を目いっぱい有効活用して、高度利用して業務系のビルでもつくって貸したとしますと、年間収益は七億一千万円、三十年間だと二百十億円、市民は二百十億円すっちゃったんじゃないかと、その試算が評価できるものかどうか疑わしいときには反論してください。ぜひ聞きたい。いかなる理由があろうとも三十年間使われなかった。駅前の土地の問題というのはただ単に有効活用すべきだという話だけではなくて、特に西口の土地開発、区画整理あるいはまちのにぎわい、活性化、そういうことからいってあの場所につくられるべき施設は、あの土地の将来の発展性を秘めた誘導施設となるはずだろう、市が積極的にそのことを怠ったのではないかと私は思いますけれども、今現在は無料の駐輪場になっている。一時は坪五百万円した土地が自転車置き場、これでいいのだろうかとつくづく私は思います。市長はどんなお考えがあるか、ぜひお聞きしたいなと。  私は以前にも申し上げたことがありますけれども、この市役所はたしか二万平米ぐらい、そんなにはなかったかな、床面積が一万二千平米ぐらいでしたか、周辺の東庁舎あるいは水道庁舎を入れても一万六千平米ぐらいにしかならない。ところが西口の二千五百坪の土地を有効に高度利用して目いっぱい使うと、六万平米の床ができる、六万平米、市役所が三つぐらい入る。そういう活用の仕方もあったのではないかと思いますけれども、市長御自身がもっと部下に対してこの土地をこうして使う方法はないのかという、そういう指令を出していないんですか、出しているんですか。そういう点についても市長のあの土地に対するお考えが、どんなお考えがあるかお聞かせをいただきたいと思います。  申し上げたいことはたくさんあるのですけれども、時間がどんどん経過していきますので、先に進みます。特殊勤務手当、集中改革プランを一生懸命おやりになっている、その中で特殊勤務手当について、まだこの中核市の中で、全国で見て全く何らの廃止や見直しがされていない市は四つしかない。中核市というのは、全国で三十七ある都市の中で四市だけが見直しをされていない。川越は見直ししたのですか。何か聞くところによると、二つの手当について廃止したというお話のようですけれども、これは廃止したのではなくて、その職場がなくなったからではないですか、具体的にはどうなのか。  それから、税務事務の手当については、事務の困難性からいって必要だという御答弁でした。私どもは税務事務の困難性がどのくらい困難なのかよくわからない。一つ一つ教えてもらいたいところですけれども、きょうは時間の関係上それ以上は申し上げませんが、私の調査によると、全国の各都市で税務にかかわる手当を廃止している市はたくさんありますよ。こういう都市は税務手当の困難性についてはどう見ているのでしょうか。それとも川越の税務事務は全国の他の都市と比較をしても特別難しい仕事をしているのでしょうか。資料がどこかにあるのですけれども、今見つかりません。たしかたくさんの都市がこの税務手当についても廃止、あるいは見直しという切り込んだ改革を打ち出しているようですけれども、本当に川越ではこの税務事務というのは困難なのか。  では、お聞きしますが、今業務の大半はコンピューターがするようになった。技術革新が極めて進みました。電子市役所というくらい処理はコンピューターがするようになりました。さらにいろいろなシステムの再編成といいますか、極めて仕事がやりやすくなって、私が見受けるところ最初に市に就職された、採用されたというのですか、若い方はどちらかというと税務課とかそういうところに配属されるケースが多いようですけれども、困難な業務が入ったばかりの市の職員にできるはずがない。そういう点からして、いささか答弁が弱いと申し上げたいと思いますけれども。  そのほかの手当の中には、川越の特殊勤務手当の中にも数えきれないぐらいの手当があるということを申し上げましたけれども、これ全部手当の数を言っちゃうとものすごい時間がかかりますけれども、申し上げませんが、税務事務手当、社会福祉業務手当、中には犬捕獲等業務手当というのもありますね。自動車運転手手当、技術手当、保育士手当、土木作業者手当、この手当、今現在支給されている金額はおよそ五千七百万円。私はすべてが特殊勤務に当たらないとは申し上げません。しかし、市の職員の手当といえども手当の社会性がなくてはいけないと私は思います。とりわけ納税者の理解が得られる手当でなくてはいけない。タックスペイヤーと言われる納税者が市の職員は大変だ、それはやむを得ないと言われるようなそういう手当でなくてはいけないと思うのですけれども、なぜ調理師をしている方に調理師手当が出るのか、運転をされているだけの方がなぜ運転手手当が必要なのか、みんなその業務を承知、承認して役所に入ったんじゃないのですか。それなのに二千四百名の中で千三百四十名以上の職員が特殊勤務手当をもらっている。まことに市民から見ると不可解しごく。これらについては本当にやる気があるかどうかの問題だと思うのですけれども、御所見をお伺いしておきたいと思います。  それから、財政健全化の問題についてお伺いしますが、経常経費をできるだけ引き下げて投資、いわゆる社会資本施設と言われる基盤整備に充てるための投資に向けるようにできるだけ経常経費を圧縮したい、削減したいという考えが打ち出されて、三年後には経常収支比率を八一%まで引き下げたいということが集中改革プランの中にうたい込まれております。これは市民にも公表、公約した数値であります。  つい先日の議案質疑の中で私は申し上げましたけれども、八一%に向かって下がっているかという質問に対して、十九年度は八八%になりそうだ、二十年度は八九%になりそうだと、上がっている。つまりこの数値が上がると市の財政は弾力性を失って硬直化する、これを避けるためにぜひ引き下げる御努力をということを再三申し上げておりますけれども、これ下がらないですね、市長。人員削減百二十名、これだって大変なことだと思うのです。百二十名の人員削減を仮になし得たとしたら、削減効果はほぼ十億円。なぜ十億円かというと、正確には九億六千万円。なぜ九億六千万円かというと、職員一人当たりの人件費を、給料ではなくて人件費を八百万円と見ている。百二十名削減達成だと九億六千万円経常経費を下げることができるという根拠になっています。先ほど申し上げました経常収支比率を八一%にしようとするには、私の計算だと四十億円経費を下げなくてはいけない、四十億。人件費だけで言うと五百人減らさないと減らない。集中改革プランというのは、国がやれやれとせっついてきたからしようがなくつくったプランなのでしょうか、それとも三年後の八一%は必達目標なのでしょうか。市長、お考えがあれば。  久保川の問題、河川改修についてお伺いします。何度見ても大変恐ろしいなと私は思うのですけれども、この川がこういうふうになる。同じ川かと思いたいくらいなのですけれども、なぜこういうことになったか。周辺開発、上流開発、この一言に私は尽きると思うのです。いまさらなぜ開発をさせたかといってもどうにもならない。では、どうするかというと、川を直すしかない。しかしこの川はごらんのとおり両側に住宅がびったり張りついています。この川を五十ミリでも百ミリの雨が降っても安心だ、安全だと言われるような川にするにはどうすればいいのか、一体幾らお金がかかるのか、いつやるのか、具体的にお聞かせいただきたいと思います。 24 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。    午前十一時五十分 休憩   ─────────────────────────────────── △休憩中における出席議員             佐 藤 恵 士 議員   ───────────────────────────────────    午後一時〇分 再開 25 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。   (戸口元夫市長室長登壇) 26 ◯戸口元夫市長室長 お答え申し上げます。  未利用地の関係の中で、現に使用していない土地がある一方で借りているような土地もある、土地の利活用の徹底を図るために土地情報のデータベース化なども考える必要があるが、市ではどのような考え方を持っているのかという質問でございます。  今年度、経営戦略会議におきまして未利用地についてその洗い出しを行うとともに、それぞれの利活用について検討いたしまして、一部用地の売却等も行ってまいりました。個々の未利用地の活用及び処分を検討する場合には、それぞれの土地の付近にある借地も考慮して検討を進めているところではございますが、御指摘いただきましたように借地全体を把握いたしまして、総合的な観点からの検討も大変重要であると考えております。したがいまして、現在公有地の利活用を検討する場合の判断基準となる公有地の利活用指針を策定しているところでございますが、その中で借地との整合性を十分に考慮することを明確化するとともに、土地情報のデータベース化もあわせて取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。   (粕谷泰雄総務部長登壇) 27 ◯粕谷泰雄総務部長 今年度廃止いたしました特殊勤務手当につきまして、御答弁申し上げます。  滝ノ下終末処理場の県への移管に伴いまして、平成十八年四月一日から処理場勤務手当及び下水処理作業手当の二つを廃止いたしました。  次に、特殊勤務手当の見直しにつきまして御答弁申し上げます。現行の特殊勤務手当につきましては、勤務の内容が手当の支給対象として適当かどうか、また他市の状況や現在の社会情勢を踏まえまして、廃止を含め市民の理解を得られますよう、早急に見直してまいります。   (舟橋功一市長登壇) 28 ◯舟橋功一市長 今、中原議員の御質問は聞いていますと全くそのとおりでございまして、私も外から入りました市長でございますから、やっぱり行政改革というのは民間的な感覚を役所に持ち込むことだと私は前から言っているのですけれども、民間だって倒産するところがあるじゃないかという反論がこのごろ出てまいりました。しかし、本当に通り一遍の答弁ではもう済まされない時がきたと、こう思っております。  まず、手当の問題でございますが、手当については、確かにもらっている方は今までの既存の特権とか権利として継続しておりますから、なかなかこれは廃止しにくいだろうと思うので、また論議しにくい。で、私、助役は、収入役も、これは公務員法の適用はございませんので、夜中に出ようと日曜日に出ようと一銭も手当が出ません。これはそうなんです。だから手当をもらっていないこの三役なら回答する権利があるかなと思うのでございますが、私ども本当に何ももらっていない。こういうことで、大変そういう点、もらい出したらば恐らくなかなかこれやめられないだろうと思いますので、そういう点ではやはり今ある手当を、これはもう十分に吟味いたしまして、職員組合や何かの皆さんにも協力してもらいまして、やっぱりこれは民間的な感覚で減らしていくべきであると、私はそう思っております。市長としては余り力のない私でございますけれども、やはりそういった方向に持っていかなければ、今後土地の問題とか財政の問題があります、それについてつながりますから、そういう面ではもう当然これは実行していかなければいけないだろうと思います。ほかの中核市の問題が今出ましたけれども、なかなか全体的に難しいと思うのですけれども、やはり川越でもそういうふうにやっていかなければいけない時代であると、こう思っております。  それから、土地の利用でございますが、私はやはり財政的にも不要な土地は売り払って有効にお金を使おうということで、経営戦略会議の中の一つの柱として使っていない土地の処分と、こういうことでやってもらいましたので、かなりこれは売り上げて財政に足しておりますが、まだまだあります、中原議員の言うように。ついつい面倒だから処理しにくい部分があるんですね。そうするとそれだけ遅くなっちゃいます。だからこれからは大いにひとつ督励をいたしましてこれを一生懸命努力していきたい、こういうふうに私は思っております。  それから、駅前の土地の問題でございます。その前に、屠場の土地に絡んで市の職員の車を置いておく所ですね。これはやっぱり周りとの、市民との兼ね合いを見ても、ただで置いておくというのはやっぱりうまくないですね。やっぱり私は利用する職員から幾らかいただくべきであると、こう思っています。そうすることによって公平感を保てますから、そういうのをこれから努力してまいります。  それから、屠場の土地でございますが、今ちょっとお話をいただきましたが、これは実はある建物を、これは市の方で建てようと思っていたのです。そうしたら入り口が狭いものですからだめだという話になりまして、屠場というと、動物なんですけれども、やっぱりよく斎戒沐浴して拝んでですね、後になって何も起きないようにしなければいかぬということで、そういう点もやっぱり多少の精神的な面で考慮いたしましたけれども、実は近々に使い道を考えまして、多分これはできるであろうという、高齢化社会に必要な、こういう建物をつくる予定でおります。ただ、最終的になってみないとわからない部分はあるのですけれども、これはつくりたいと、こういうふうに思っております。そしていつまでもあけておくというわけにまいりませんので、やります。  それから、駅前の土地の問題でございます。自転車がたくさん置いてあります、あれは全部ただです。これはほかの自転車預かり所に預けている人から見たら不公平なんですよね。それは台数が無制限ではございませんけれども、そういうことで、あれも当然もう次を考えなければいかぬ。  それともう一つ、きょう今ちょっと市長室に帰りまして、ここに一つ持ってきました。これはこの間中核市の会合があった岐阜に行きましたら、岐阜の駅前の建物でございます、岐阜の駅前の土地の活用をしたもの、議員の皆さんも行きましたからごらんになった方がいると思うのですけれども、これは四十二階建ての建物をつくりまして、それで一番上は高いんです。これは危ないエレベーターに乗せてもらって行ってみましたら、上は売れています。工事中です。そしてこの下の方の六階ぐらいまでは高齢者の住宅とか何かに活用して、上の方の部分は、四十二階ですから、多分十四階から四十二階ですか、これは分譲しまして、その費用をもってこれを建てると、したがって岐阜は一銭も出さないで済むと、こういう建物らしいです。詳しくはまた来ますよと言ってきたのですけれども、そういうのがこの駅の前でございます。  で、やはり川越も私はこういうのが建たないかなと思っていたのですけれども、何せどうも私も力のない市長でございますから、これがなかなかできない、そういう、難しいんですね。駅前のあの土地の利用、あれは県との共同でございます。で、余り県との共同にこっちも勝手なことを言えませんけれども、ただ市が持っている部分がありますから、もしそこが分離できればこういうことは可能なんですね。だからお金を出さないで市役所ぐらい入れるようなのが建たないかと、こういうのは私の夢でございましたので、ただ、まあすぐにできるというのは無理なので、また場合によったらば皆さんの御協力を仰いで、もしこれができるならばやりたいなと思っているのですけれども、ちょっとなかなか難しいという点がございます、技術的に。しかし今後、川越はそういったあいている土地、活用できる土地、十分な活用をしてやっていくと、こういう時代でございますから、やらなければだめです。私はそういうふうに思っていますので、ちょっと私としては、本当に何でも私がやれればいいですけれども、力がない一小都市の市長になっちゃうわけでございますけれども、やはり場合によったらば県知事とも協議をいたしまして、あるいは同意してくれる部分もあるかと思いますので、今後努力してみたいと、こういうふうに思っております。  それから、財政の問題でございますが、本当に八一%にするには大変でございます。今お話が出ましたようにたとえ二十億円、職員で節約しても、全然それでもだめですよね、二十億円また入らなければ、合計四十億円にすればどうにかなります。したがって、私はやはり収入を量って支出を制限する、これをどうしてもやっていかなければいけませんので、さらにまた努力をいたしまして、何とか少しでもその目標に近づけるように努力したいと、こういうふうに思っております。  そんなことでございますので、ちょっと抽象的に申し上げて恐縮でございますけれども、これからさらにまた私としては努力をするつもりでございますので、一層のまた御示唆、御協力をお願いいたしまして、答弁とさせていただきます。   (宮崎正美建設部長登壇) 29 ◯宮崎正美建設部長 久保川の河川改修に幾らかかるのか、またいつやるのかという件に関しましてお答え申し上げます。  久保川の総延長でございますが、八キロメートルあります。そのうち川越市分が二・五キロメートル、約三一・三%となります。その中で河川改修にかかる総事業費及び川越市区間の事業費について申し上げますが、計画段階の試算額で申し上げますと、全区間の総事業費は約百十六億円、川越市区間の事業費は約三十五億円が見込まれております。  今後の取り組みについてですが、現在見直し作業を進めているところでございます。その後の整備計画をもとにした狭山市との協議をさらに進める必要があると考えております。また、準用河川としての指定を行うとともに整備区間の選定、国庫補助事業としての事業採択を得るための認可申請手続が必要であると考えております。事業の実施につきましては、上流域であります狭山市の本事業への理解と協力が必要不可欠であると考えておりますので、十分な協議をする中で事業の推進に向けて努力したいと考えております。   (中原秀久議員登壇) 30 ◯中原秀久議員 三回目のお尋ねをしたいと思います。  今、建設部長から久保川の改修についてお答えをいただきました。百十六億円もかかるのですか、その返事を聞いちゃうとこっちもなかなか力が出ませんけれども、百十六億円かかっても、市民の生命、財産を守るためにはやらなくてはいけない事業ではないかと私は思うんですよ。この議会で何人かの議員が同じような質問をしています。大体同じような答弁が返ってきます。もし、またこれだけの雨が降ったら市民、沿川住民の皆さんには何と言うか、応急対応はどうするのか、なかなか具体的な対応がはっきりしません。 31 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。    午後一時十六分 休憩   ─────────────────────────────────── △休憩中における退席議員             牛 窪 多喜男 議員   ───────────────────────────────────    午後一時二十四分 再開 32 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。   (中原秀久議員登壇) 33 ◯中原秀久議員 水害の話をしていて、とんだ水入りになりました。気を取り直して質問を続けたい。犬もきっとストレスがたまるのかなと思いましたけれども、職員の皆さんも大変だな、まさに特殊勤務手当のあり方について考えさせられてしまいましたけれども。  先に久保川の話をしたいと思いますが、市長、何遍も申し上げます。夏になると、毎年こうはならなくてもすぐに水量が増して増水する川、これが久保川です。上流に狭山市があります。狭山市は大半は畑地帯、田園地帯で、最上流は住宅開発がされているようですけれども、最上流と最下流が開発されている。川越市はその下流部分に当たるわけで、先ほど言いかけたのは、毎回こういう質問をすると同じような答弁しか返ってこない、一生懸命努力をしますと、努力はわかりました。ただ、努力はわかりましたが、これ以上どうやってですね、これだけの雨が降ったら周辺の住民の皆さんには何と言うかというと、逃げるしかないという話なんです。悲しいかな、避難するほかはないという話になるんですよ。川越市は中核市、三十万都市ですから、雨が降ったら市民に逃げろだなんて言わないで、きちっとした対応をしてほしいなと。川越市は下流ですから、川の整備というのは下流からやっていくのですから、狭山市との協議を、協議をと言わないで、下流の川越からやる方策はないのですか。市長が本当にこの川を何とかしなければいけないのというならば、市長がみずから狭山市へ出向いて、ぜひ早期の協定をお願いしますという話にすべきだと。私は税金というのは真っ先にこういうのに使うべきだと。市長は市立大学をつくりたいというお話をされますが、大学よりもこっちの方が先なんだと私は思いますけれども、違うんですかね。市民の生命、財産を守るのが先なのではないですか、と思いますけれども、御所見があればお伺いをしたいと思います。  特殊勤務手当について。私は税務手当と自動車運転手手当だけをなくせよなんていうことは全然考えていません。この手当そのものが現代社会にあっているのか、本当に危険なのか、不快なのか、不健康なのか、なぜ検証しないのか。市長は生活補助給的な見方があって既得権になっていはしないかなんていう話がありましたけれども、言語道断。手当は手当としてきちんとその仕事に対してつけてもらわないと困る。既得権という考え方では私は困る。  今、議員に対してもいろんな意味で厳しいチェックがありまして、政務調査費等を通じていろいろ問題視されておりますけれども、これはやっぱり厳正に市民にわかるようにしなくてはいけないだろうと。ただ、私は個人的に申し上げますと、昨年の九月からほぼ毎日常勤状態で市役所へ来ています。来なかった日は一日か二日しかありません。通勤費は出ません、私は。手当も何の手当ももらえません。市会議員は給料いっぱいもらっていいなという職員もいるかもしれませんが、私はむしろ足りないくらいで、まあそれは余分な話ですけれども、手当のあり方について私はもう二十年前から言っているのです。この手当の制度はおかしいのではありませんかと、一生懸命検証しますとか見直しますと言って、二十年たちました。  今回、二つの手当を廃止しましたとおっしゃいましたけれども、滝ノ下の処理場がなくなったから自動的に手当がなくなっただけじゃないですか。具体的にこれとこれは廃止するという話は何も出ない。全国各都市では税務手当、給食調理手当、あらゆる手当を廃止、見直ししているじゃないですか、なぜ川越はできないのか、やる気がないのでしょうか。市長は力がない市長だからと三度もおっしゃいましたけれども、それじゃ困る。市民に選ばれた市長なのだから、もっと自信を持って進めていただかないと、変に逃げ口上に市民の皆さんに聞こえるようでは困る、と私は思いますけれども、そういう自信のないことをおっしゃらないで、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。  土地の有効活用の問題で、私は市の所有地の土地データベースをつくって、必要な土地がすぐにどの課でもわかるようなそういうシステムをつくるべきだという話をしました。それができていれば市の職員専用の駐車場が別途借り上げられることはなかったのではないか。何遍も申し上げますけれども、何か役所の組織が、セクショナリズムが働いているのかどうかわかりませんが、ばらばらに動いていて、これは弊害だと、もっときちっと、いわゆる土地活用の方策がきちっとした対応ができればこういうことは起きないのではないのかなと思いますけれども、このことは申し上げておきたいと思います。  西口の土地、二千五百坪。市長はいろいろお考えはあるようですけれども、結果として三十年間あいたわけですから、この土地は。私は民間ならば最大限の有効活用、高度利用をして、恐らく年間七億円ぐらいの収益を上げたのではないか。三十年間だとすると、現在の価値で計算すると計算上は二百億円、土地活用を失ってしまったのではないか。こういう利益を何と言うのでしょうか、逸失利益、得べかりし利益というのでしょうか、実に市民から考えるともったいない話だし、さらに西口の拠点開発を誘導する絶好の土地だと思うのですけれども、市が具体的なプランを示さない。  私がこういうことを市の職員に聞くと、これもまたちぐはぐな答弁が返ってくるんですよ。どういう答えかというと、県と進めるふれあい拠点ができないと、こっちの土地利用がうまく方針が定まらないということやら、じゃあ、どうしてこれまでグランドデザインをつくってこなかったかと言うと、いろんな問題があってグランドデザインをつくるまでには至らなかったと。これは、特別委員会も設置されました、いろんなことがありました、市民からの請願もありました、だからついつい時間がたってしまったという言い方をしますけれども、私は、市が率先してあの土地をどのように有効に活用して、あの区域全体の総合的な活性化や発展や、にぎわいをいかにつくり上げていくかというまちづくりプランが先にできていなくてはいけなかったのではないかと。ところが何か聞くと、いや、拠点が県とまだ具体的に決まっていませんからというような返事しか返ってこない。いわんや、どの方が担当なのかはっきりしない。政策なのか都市計画なのか、助役なのか市長なのか、この土地の総責任者がどなたかわからない。やっぱり市長がみずから指令を出さない限り職員の皆さんは動けないのではないでしょうか、と思います。  二百億円の利益が事実かどうかは計算上ですから何とも言えませんけれども、私の計算上は最大限活用すれば、二千五百坪の土地から三十年間に最大二百億円ぐらいの資産を運用できたのではないかと、そのことは何とももったいない話だというふうに申し上げておきたいと思います。  財政の健全化の問題について、経常収支比率八一%にどうやってやるのだという話をしても、なかなか具体的には返ってきません。文章上は、あるいは議会での答弁上は、どうやって行政改革を進めるかと言うと、経費を削減して経常収支の改善に努めますという答弁が返ってきます。じゃあ具体的にどうするかと言うと、なかなか具体策は返ってこない。しかしながら、今回は三年後に人員削減を百二十名果たす、それから経常収支比率を八一%以下にするという、集中改革プランの中で具体的な数値を目標にしてやっている。ところがその目標に進んでいるかというと、逆に経常収支比率はどんどん上がっていって、限りなく九〇%に近い方向にいっていて、財政は健全化どころか弾力性を失っている。投資がどんどんどんどん削られる状態になって、義務経費がふえていって、これではいずれ先細りしてしまう。夕張みたいにとは言いませんけれども、市民還元ができない状態になっているというふうに思います。  市長がおっしゃるように、私は、経常収支比率、分母、つまり収入を上げれば自動的に下がる方法があります。ところがこの収入を、税収を上げるというのはなかなか簡単ではありません。じゃあ分子を減らすというのは、義務的支出をどうやって減らすかという問題ですけれども、人件費、借金返済費、扶助費、この三つが義務的費用ですけれども、借金返済費は公債費、返さなくてはいけませんから減らせません。扶助費、これも高齢化社会、少子化からいってなかなか減らすことはできない。ということは人件費を減らす以外はないということですけれども、具体的には三年後の数値は百二十名で九億六千万円しか減らすことができない。九億六千万円減れば経常収支比率は八一%になるかというと、そうはならない。私の計算では四十億ぐらい経常経費を減らさないと改善しないということになるわけです。  その一つとして、非常に市民の理解も得にくい特殊勤務手当などは早く見直すべきではないのかということを申し上げているのであって、なぜこれができないのか。今現に総額は五千七百万円。一人一人の金額は小さくても、この特殊勤務手当の手当の額で、なぜこういうことなんだと愕然としますけれども、一日百円とか、そういう手当がまだいっぱいあるじゃないですか。一日百円あげなくてはいけない手当というのはどういう手当かわかりませんが、そのどこが危険で、不快で、不健康なのかよくわかりませんけれども、具体的に経常収支比率を引き下げるためには市長が号令をかけるほかはないと思うのですけれども、私は二十年前から同じことを言っていますけれども、なぜ改善されないのか最後に伺って、終わります。   (舟橋功一市長登壇) 34 ◯舟橋功一市長 先ほども申し上げましたように、まことに中原議員のこの御質問はもっともでございまして、私としても庁内に対しては、これは外に対してと違いますのである程度の力はありますから、これは何回も中原議員の同じようなお話を聞いていて大変恐縮なんですけれども、今後今言われたことは庁内で、皆さんも聞いていますし、職員も聞いていますから、とにかく今回は、ただ一挙にポーンと全部できるという保証はありません。ただ少しずつでも改善していこうという、こういうところでひとつやっていきたいと思いますので、言うはやすく、結果が大切ですから、そういう面でひとつ手当の問題も結果をまた見ていただきたい、こういうふうに思っています。  どうも失礼しました。久保川の方でございますが、これは確かに狭山市との関連がございます。あれは上の方から見てみますと、私も行ってみましたけれども、これは川越は下流の方に入ります。ですから狭山の方は余り感じないかもしれませんので、これはよく話さないといけませんので、私が直接出向いてこれはお話いたします。狭山の方は長い間狭山市役所の法律相談と顧問弁護士をやっていましたので、また直接担当者とできるだけの改善する方向、何らかのいい方法があるかどうかと、そういう問題も含めてひとつ協議をしたいと思っていますので、よろしくお願いします。 35 ◯加藤 昇議長 倉嶋美恵子議員。
      (倉嶋美恵子議員登壇) 36 ◯倉嶋美恵子議員 通告は、今回は一点でございます。  市長の政治姿勢についてということを通告させていただきました。  昨年の九月、この議場で百条委員会ができてから、私もその委員の一人として担当職員の方あるいは市長とも三時間以上にわたっていろいろとお話を伺う機会がございました。その中で大変私の心に引っかかるといいますか、ちょっと違うのではないかという思いが、徐々に徐々に膨らんできてしまったわけですね。ちょっと違うなと、何が違うのだろうということを、何ていうか、気持ち悪い状態ですよね。何か川越が違うぞという、そういう思いを持つようになりました。そして今議会でも、これまでの質疑を通してあるいは答弁を伺うにつれて、やっぱりちょっと違うんだなあという思いを持ちましたので、今回は率直にその辺のことをお聞かせいただきたいというふうに思います。──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────  まず、市長は、先ほども御答弁にありましたけれども、入るを量って出るを制す、これは会計の鉄則といいますか、本当に大事な姿勢でございます。そのことに関して今回の答弁の一部に、川越市は今回資産の売却をして、それを入るを量ったという御答弁があったのですけれども、本来、入るを量って出るを制すという大基本原則は、入れるべきものはしっかりと入れる、つまり徴収すべきものはしっかりと確保する、これがもう第一の原則でございます。そして出るを制すというところに関しましては、税金ですから、貴重な財源でございますから、市民の命、そして生活、そして川越市の発展のために必要な部分に税金を使う。だけれども、縮小しなければいけないところがあるとしたら、出るを制すというところで、大変悩みながら支出を削っていくわけでございますけれども。  一つ大きな特徴として、あっ、これがもう端的な姿勢だなというふうに思いますのが、やはり健康長寿奨励金でございます。市長はお金をいただいた、もらった方から喜びのお礼状が来るというふうなことをおっしゃいましたけれども、税金というのは、本来だれかを喜ばせる、直接的にですね、お金を配ったり、品物を配ったり、何かをする喜びのために使うのではなく、その必要性をきっちりと対応し、困難を乗り越えられるような環境整備を整えることによって、結果として市民の中に喜びが出る。直接的にお金を配る喜びというのは、これはちょっと違うなという思いを持ちました。  その視点から川越市の財政構造をちょっと見てみますと、幾つか疑問に思うことがありました。──────────────────────────────────────────────ここに地方財政統計年報平成十八年版というのがございます。  この中には全国の自治体の財政状況が書かれているわけでございますけれども、この十八年版の財政状況の分析は、平成十六年の決算について分析をしております。その中で川越市は、全国でも突出して滞納額の高いものがある。それは何かといいますと、特別土地保有税という項目ですね。これは全国で一番、この項目について滞納額が多いのは神戸市でございます。なぜならば、神戸市は阪神・淡路大震災で大きな損害を受けましたので、この特別土地保有税については二十五億ぐらいの滞納額があるわけですね。全国でその次に滞納額が多いのが川越市でございます。平成十六年の決算で八億二千三百万あるわけですね。で、平成十六年にはこの年に税金として集めたお金が十万円です。この統計に出ている金額は十万円なわけなんですけれども、この特別土地保有税というものは、どういう税金なのかということについて、まず最初にお尋ねをいたします。  正確ではありませんけれども、これは大変大きな土地を所有している方にかかる税金だということだけは、私も聞いているんですけれども、先ほど中原議員が西口は二千五百坪というふうにおっしゃいましたけれども、千坪とか二千坪所有している方にかかる税金ではないかというような項目らしいですね。ということは、決して納められないわけではなくて、何しろ川越市の中でも多分それなりの資産を持っている不動産業であったり、開発業者である例が多いというふうに伺っております。  そして、全国で二番目にこの滞納額が多い特別土地保有税は、その後いただいた資料に、いただいた資料というのは、これは公になっている資料でございますけれども、その資料を見ますと、十六年、十七年に不納欠損処理をしてますね。川越市はこの特別土地保有税については、集金する金額というのは本当にささやかな金額なんだけれども、欠損処理をしている、毎年ですね。で、その欠損処理の理由が何かということでございますけれども、地方税法十八条の一項、つまり時効ですね、五年間、催促をしない。そのことによって毎年毎年、何千万かの税金が欠損処理になっている。これは事実として公になっている資料でございますからお伺いいたしますけれども、平成十七年にはこの特別土地保有税は、十九の団体に対して欠損処理をしたそうでございますけれども、この十九の事業所名ですね、まずこの事業所名をお聞かせいただきたいというふうに思います。  次に、入るを量って出るを制すといったときに、川越市は、市民税、法人税についても、中核市の中では関東の中でやっぱり一番収納率が悪いんですよね。他の中核市と比べますと、三ポイントぐらいから落ちているわけございますけれども、その中でも、この法人税についてお尋ねをいたします。  法人税についても、その前にこの欠損処理をしている金額でございますけれども、いただいた資料によりますと、ことしの川越市全体の滞納金額というのは、四十七億あるわけでございますけれども、去年、欠損処理をした金額が四億五千万ですね。十六年度に欠損処理をした金額が四億九千万。十三年から十七年までの五年間で欠損処理をした金額が十七億九千六百二十七万になっています。約十八億を欠損処理をしているわけですね。その中には、先ほどの特別土地保有税も含まれているわけでございますけれども、これは入るを量るという会計の大原則からいうと、大きな取りこぼしといいますか、本来納めるべき金額を納めていない。─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────そしてまた、この納めないで済んでしまった業者については、税金を納めていないわけですから公の工事を受注したりですとか、いろいろとその事業の範囲にも制約があるべきですね。そういうことであるならば、この欠損処理を受けている法人名というのは明らかにされなければならないと思いますけれども、平成十七年、十六年のこの欠損処理を受けている法人の名前を最初にお伺いをしたいと思います。 37 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。    午後一時五十四分 休憩   ─────────────────────────────────── △休憩中における退席議員             高 橋 康 博 議員   ───────────────────────────────────    午後一時五十九分 再開 38 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。   (舟橋功一市長登壇) 39 ◯舟橋功一市長 大変今数字を挙げて御質問いただきました。私も全部正直のところ、神戸に次いでなんていうので、金額はわかりませんでしたけれども、ただ、できるだけ公売をやっても取るべきだということは示しておりましたので、ことしは新しい外部監査の方にこの間来てもらいまして、収納状況と取り方についてお話を聞いたわけでございますけれども、今、名前についてはどこまで公表できるか、一応大蔵省の方に問い合わせろということで今やっておりますので、あとは部長から答弁させます。   (柴田耕治財政部長登壇) 40 ◯柴田耕治財政部長 まず、初めに、御質問の中で特別土地保有税の概要につきまして御答弁させていただきます。  昭和四十八年に創設されました政策税制でございまして、創設当時は土地の有効利用の促進と投機的取引の抑制を目的としてつくられた税目でございます。しかしその後の社会情勢などの変化によりまして、未利用地の有効利用を促進する税制となりました。しかし平成十五年度の地方税法の一部改正によりまして、平成十五年一月一日以後は新たな課税は行わないこととされ、現在におきましては、平成十四年度に取得となった物件のうち、まだ当該土地に係る利用計画が達成していないものについては徴収猶予を継続し、また達成されないものについては納税義務の免除を行っている状況でございます。  それから、先ほど市長の方からお話がありました社名等についてでございますけれども、これについて今確認をしているというのは、昭和四十九年に自治省の税務局長通知がございまして、この中では地方公務員法の三十四条第一項の秘密ということで記載がございまして、それらに基づきますとやはり守秘義務に該当するためにこの社名等は公表できないということで、これにつきまして、大変古い通知なものですから、これにつきまして今確認を図っているところなものですから、御理解をいただきたいと思います。  失礼しました。今、自治省の方に確認をとっているところなものですから、多分、私の方で今確認したところによりますと、この通知文そのものは、廃棄されたという文書は見当たらないものですから、このとおりで間違いないと思うのですけれども、もし間違いがあるといけませんものですから、とりあえず確認ということでさせていただいているんですけれども、ちょっと時間がかかると思うものですから、よろしく御理解いただきたいのですけれども。よろしいでしょうか。 41 ◯加藤 昇議長 暫時休憩いたします。    午後二時四分 休憩   ─────────────────────────────────── △休憩中における出席議員             牛 窪 多喜男 議員             高 橋 康 博 議員   ───────────────────────────────────    午後二時五十七分 再開 42 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  倉嶋議員の質問に対する答弁の調整がまだ整っておりませんので、暫時休憩いたします。    午後二時五十七分 休憩   ───────────────────────────────────    午後四時二十八分 再開 △再会日時決定 43 ◯加藤 昇議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。倉嶋美恵子議員の質問に対する答弁について、本日中の調整は困難でありますので、本日はこれにて散会し、明六日午前十時開会することに御異議ありませんか。   (「異議なし」と言う者がいる) 44 ◯加藤 昇議長 御異議なしと認めます。よって、明六日午前十時より開会いたします。   ─────────────────────────────────── △散  会 45 ◯加藤 昇議長 本日はこれにて散会いたします。    午後四時二十八分 散会   ─────────────────────────────────── Copyright © Kawagoe City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...