能勢町議会 2011-03-14
平成23年環境教育常任委員会(3月14日)
平成23年環境教育常任委員会(3月14日)
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│ 環境教育常任委員会記録 │
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│ │平成23年 3月14日(月) 午前 9時30分 再開 │
│会議日時 ├─────────────────────────────────┤
│ │平成23年 3月14日(月) 午後10時30分 延会 │
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│場所 │能 勢 町 役 場 議 場 │
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│ │委員長 八 木 修 │委 員 谷 義 樹 │
│出席委員 ├────────────────┼────────────────┤
│ │副委員長 原 田 健 志 │委 員 中 植 昭 彦 │
│出席7名 ├────────────────┼────────────────┤
│ │委 員 岡 本 ひとし │委 員 浜 諦 弘 │
│欠席0名 ├────────────────┼────────────────┤
│ │委 員 岡 本 榮三郎 │ │
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│委員外出席│議 長 中 西
武 │ │
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│ │議 員 美 谷 芳 昭 │議 員 山 本 光 晴 │
│傍聴 ├────────────────┼────────────────┤
│ │議 員 木 戸 俊
治 │ │
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│ │ 職 名 │ 名 前 │ 職 名 │ 名 前 │
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│ │ │ │保育所総括 │ │
│ │町 長 │ 中 和 博 │ │ 古 嶋 富美代 │
│ │ │ │主 任 │ │
│説明のため├──────┼─────────┼──────┼─────────┤
│ │副町長 │ 福 中 泉 │学校指導課長│ 後 藤 るみな │
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│ │ │ │学校指導課 │ │
│出席した者│教育長 │ 前 田 滿 │ │ 遠 藤 克 俊 │
│ │ │ │参 事 │ │
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│ │ │ │学校指導課 │ │
│の職・氏名│環境創造部長│ 森 村 保 │ │ 三 好 幸 松 │
│ │ │ │主 幹 │ │
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│ │教育次長 │ 東 良 勝 │生涯学習課長│ 重 金 誠 │
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│ │こども未来 │ │ │ │
│ │ │ 渡 瀬 正 幸 │社会教育係長│ 田 中 大 助 │
│ │課 長
│ │ │ │
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│ │ │ │生涯
学習課 │ │
│ │教育総務係長│ 畑中 康 英 │ │ 柳 瀬 康 雄 │
│ │ │ │係 長 │ │
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│ │子育て支援 │ │ │ │
│ │ │ 中 井 ま き │ │ │
│ │係 長
│ │ │ │
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│付議事件 │別紙のとおり │
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│議会事務局│ │ │ │ │ │ │
│ │局長│ 新土壽昭 │係長│ 岡 康一 │書記│ 田中朋子 │
│出席者氏名│ │ │ │ │ │ │
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再 開 午前 9時30分
○委員長(八木 修君) あいさつ
○町長(中 和博君) あいさつ
○議長(中西 武君) あいさつ
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○委員長(八木 修君) それでは、定足数に達しましたので、環境教育常任委員会を再開いたします。
直ちに会議を開きます。
本会議に付託された議案第5号「平成23年度能勢町一般会計」に関し、環境教育関係を議題といたします。
本件について、
教育委員会学校指導課関係について説明を求めます。
○教育長(前田 滿君) おはようございます。
本日は、今、委員長からお話ございましたように教育委員会関係の予算を審議していただきます。どうぞよろしくお願いしたいと思います。
先ほどからごあいさつでございますように、東北地方のほうで大変大きな地震がございまして、本当に心が痛むところでございます。私たちの所管をしております学校の耐震の状況も非常に気になるところでございまして、先ほど町長もごあいさつございましたように何とか早いこと対策を講じねばならんというようなことを思うところでございまして、ぜひまた御協力よろしくお願いしたいな、そんなことを思っておるところでございます。
あと、次長それから担当課長のほうから詳しく説明申し上げますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
○教育次長(東良 勝君) おはようございます。
本日、教育委員会所管の来年度予算の委員会をよろしくお願いしたいと思います。
早速でございますけれども、来年度の予算、教育委員会所管の部分に関しましては大きく増加をしております。9,000万余りの増加になっておりますけれども、これはもう御承知のとおり学校再編にかかわります施設の設計調査の費用を計上させていただいたことによります大幅な増額になっておるところでございます。議員各位御審議いただきまして、御可決を賜りたいと思っております。よろしくお願いをします。
さて、冒頭、一番最初には学校指導課の所管する予算から御審議を賜るわけでございますけれども、この学校指導課の業務におきましては、主に学校のソフト面、教育指導に係ります予算を持ちまして、ソフト面全般にわたって所管をいたすものでございます。
特に本年度の主な特徴としましては、小学校については23年度より学習指導要領が大きく変わります。そういったことから、教科書も来年度から新しくなっていくということでございます。また、中学校におきましては、24年度から学習指導要領も大きく変わった中で教科書等の改訂が予定されておるところでございます。
こういったことから、学校指導課におきましては生きる力、これはもう国のほうも申しておりますように生きる力をはぐくむという理念を実現していくために、いろんな施策を講じていくことといたしております。そういったことで、特に来年度の特徴といたしましては、基礎基本的な知識、技能の定着を確実なものにしていくために、新しく小・中学校に漢字検定の授業を導入していこうと考えております。これは小・中学校全児童生徒を対象に、漢字検定の費用を公費負担で行っていく。また、中学校においては英語検定、これも生徒全員を対象として公費負担でこういった検定を受検するということといたしております。
また、新たに、これも御承知のことと思いますけれども、本町の学校児童生徒の減少によりまして、小規模また少人数学級ということが進んでおります。こういったことから、そういった小規模になることについての対応といたしまして、学校交流の授業を実施をしていくべきとして予算組みをさせていただいておるところでございます。
それでは、詳細の予算の概要につきましては担当課長のほうより説明をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
○学校指導課長(後藤るみな君) おはようございます。学校指導課の予算について説明させていただきます。
当初予算説明資料の131ページをごらんください。最初に、先の見通しといいますか、先日の議会でもお答えいたしましたとおり、来年1年生の子を迎えるに当たって、10数年後に社会へ飛び立つということを視野に入れながら、次年度、平成23年度も学校指導課として未来の子供たちの育成に寄与するための予算ということで組ませていただきました。
学校指導課の概要の最後に書いております能勢町
イノベーションプロジェクトについて先に説明し、その後、説明資料に基づいて説明をしていきたいと思っております。
この能勢町
イノベーションプロジェクトと称し、学校改革に挑んだこのプロジェクトなんですけれども、本年度年度途中に取り組んだ事業でございます。これまで本町では特色ある取り組みとして小中高一貫教育、つまり小学校から高校まで12年間を見通した教育を実施してまいりました。単なる連携ではなくて、能勢を誇りに思う子、自信の持てる子、自分の道を自分で切り開く子というしっかりとした明確な目標を掲げ、それに向かってそれぞれの学校が特色ある教育課程の編成をしてまいりました。
しかしながら、一定の成果は出ているものの、その成果は広く住民に周知できていなかったのか、年々能勢高校を進路選択する生徒が減っております。それで年度途中ではあったんですが
イノベーションプロジェクトを立ち上げて、学校長を中心に新たな改革に挑んだという次第でございます。
コンセプトは、学校、学年、教科など従来から学校教育にある枠組みをすべて取り払い、新たな取り組みを展開する。つまり異質なもの同士をコラボレーションすることというのがコンセプトの一つです。また、新たな切り口でもって学校運営をするという視点、この2つをコンセプトとして学校経営プランを立てていただきました。
目標は、自学自習力の育成、つまりみずから学習に向かう児童生徒の育成ですが、これは義務教育の目的である学校教育法第30条の2に規定されております生涯にわたり学習する基盤が培われるよう基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うをすべての教職員に再認識させるという意図もありました。
7月から8月の夏季休暇を活用し各学校でプランを練り、それを2回能勢町内すべての学校に集まっていただき交流をし、寺脇研先生に助言をいただきました。そして、本年度2学期からさまざまな取り組みが各学校で始まったということです。
詳細につきましては、能勢の広報でもお知らせいたしておりますが、理解いただくために幾つか紹介させていただきます。
わかりやすい事例でございますが、岐尼小学校では3年生の辞書の学習に初めて辞書を持つ子供たちに3年生だけの授業ではなくって6年生の子が一緒に入り、辞書の使い方を学ぶという取り組みです。これは従来の学年だけで授業をするという枠組みを外した取り組みで、3年生は6年生一人一人が懇切丁寧に指導してくれるのでとても辞書の引き方がよく理解できるのと、逆に6年生は教えるとなると自分が十分理解していないと教えられないのでしっかりと学ぶようになります。このようなことを活用しながら、授業を進めました。3年生に頼られることにより6年生は自尊感情が芽生え、みずから学ぶ姿勢が身につくというようなことをねらっております。
このほかにも、西中学校においては魯迅という方の作品を事時代景を社会科の教員が、作品の内容の読み取りを国語の教員がというように教科の枠を取り払い、知的レベルをアップする知的好奇心を刺激する教科の枠組みを取り払った学びの楽しさを味わう授業という取り組みもありました。
今回は、このような平成22年の取り組みをさらに発展させるために予算編成をしました。このプロジェクトは本年度は予算ゼロで取り組みましたが、平成23年度は先ほど次長からも紹介がありましたとおり小・中学生を対象に漢字検定事業、中学生を対象に英語検定事業、それから地域を再発見し能勢のよさを発信する小中高で取り組む観光甲子園事業、目的を明確にした学校交流事業等を新たな取り組みとして予算計上させていただきました。これはすべて自学自習をするという姿勢を身につけるための事業でございます。
また、学校という枠組みのとらえ方も変わってきております。学校の課題を、これまでは学校だけで抱えて解決をしてまいりました。しかしながら、昨今の課題は学校だけで解決できるようなものでもございません。保護者や地域の方々の力を、さらには産業界、いわゆる企業からも支援をいただきながら経営する学校支援地域本部事業も積極的に展開してまいりたいと考えております。
これらの取り組みを積極的に展開し、さらにレベルアップするには、能勢高校につなげていくという観点はかなり重要だと考えております。持続可能なまちづくりを目指す能勢の活性化を目指したいと思っております。
それでは、予算説明に入らせていただきます。
平成23年度児童生徒数は、現在小学生498名、中学生363名ですので、編成上は小学生515名、中学生380名で組んでおります。平成20年度は小学生540、中学生390で組みましたので、小学生は35名、中学生は10名の減となっております。
予算資料145ページをごらんください。歳入から説明していきます。
本年度は、さきの議会でも質問がありましたが、運動部外部指導者派遣事業、
市町村支援プロジェクト事業、おおさか・まなび舎事業が事業終了となり皆減です。学校支援地域本部事業は継続される予定になっておりますが、今のところ補助未決定ということですので計上しておりません。
それでは、その次の146ページをごらんください。予算書につきましては、30ページ、31ページでございます。款13分担金及び負担金、項2負担金、目3教育費負担金40万8,000円を計上しております。上から3段目になりますが、これは毎年説明しておりますが、
独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済給付金制度へ加入するための保護者よりの納入されるお金です。これは町が2分の1、保護者が2分の1ということになっておりますが、児童生徒が学校でけが等をしたときに給付されるものです。2万3,000円の減は、児童生徒の減少によるものです。
予算書40、41をごらんください。款16府支出金、項2府補助金、目7教育費補助金166万円です。下から3段目に当たると思います。看護師配置事業の補助金です。これは障害のある児童の中で、医療的ケアの必要な児童の介助員として支援をいただく方の嘱託給料に充当しております。平成23年度は東郷小学校で実施しておりましたが、それに加えて久佐々小学校にも入学してきますので、2校で実施するための増額です。補助率は50%です。
続きまして、46、47をごらんください。款16府支出金、項3委託金、目6教育費委託金、教育統計調査交付金として1万8,000円。これは統計に係る消耗需用費に充当しております。一番上です。その下、70万円、不登校支援対策事業委託金です。児童生徒一人一人の課題に対応するための支援員を配置する事業でございます。特に不登校の児童生徒への支援に活用しておりまして、100%の補助でございます。
続きまして、歳出について説明いたします。予算書152から158ページです。
款9教育費、項1教育総務費、目2事務局費に学校指導課といたしましては事務局経常経費131万6,000円、就学時健康診断6万5,000円、教科書改訂事業費309万2,000円、小中高連携、小中高一貫教育149万1,000円、不登校支援対策事業70万円、学校支援地域本部事業150万円、学校交流事業70万、漢字検定事業126万9,000円、英語検定事業76万1,000円、観光甲子園事業20万の事業を展開いたすために予算を組んでおります。これらが教育総務費の中に入っております。
それでは、予算説明資料をごらんください。
まず、147ページです。教科書改訂事業でございますが、総事業費309万2,000円。平成24年度から本格的に実施される中学校新学習指導要領に基づき、教科書が改訂されるためにかかる費用です。ここには小学校の後期に使用する指導書も含まれておりますが、本来ならば今年度に購入する予定でございましたが、後期のものはまだ出版されていないため次年度で購入することになりました。主な歳出は、中学校の教科書用指導書307万8,000円でございます。その下、小中高連携事業、中高一貫教育、総事業費149万1,000円です。さきに申しましたとおり、
市町村支援プロジェクト事業が終了するため、前年度に比べて44万8,000円の減です。この事業においては、能勢町
イノベーションプロジェクト事業を支援していきます。主な歳出は、講師謝礼として39万、自動車借上料42万です。交流するための子供の移動や、それから
イノベーションプロジェクトによる知的レベルの推進やコラボレーションのために、講師謝礼として39万計上しております。
続きまして、148ページ、不登校支援対策事業、総事業費70万円です。これも本年度より国からの委託が事業仕分け等により減りましたので、その分減っております。不登校対策につきましては、児童生徒に心のエネルギーを充電するサポーターの派遣により一定の成果も見えました。しかし、まだまだ不登校の児童生徒はいますが、これまでのサポーター派遣だけではなく、支援方法の転換を図る時期に来ております。したがいまして、これまで積極的に派遣してまいりましたサポーターの派遣回数を見直すことにし、指導員報償費65万5,000円を主な歳出といたしました。
続きまして、149ページ、学校支援地域本部事業、総事業費150万円でございます。これまで社会人活用事業やおおさか・まなび舎事業を実施してまいりましたが、これらもこの事業に統合し一本化いたしました。学校支援地域本部事業の国事業が終了となるため、270万円の減となっております。先ほども説明しましたとおり、学校の問題を学校だけで解決するのではなく、保護者、住民等の参画もいただき学校に支援をいただく事業ですが、これはさきにも申しましたとおり、義務教育の目的である生涯学び続ける子の育成にもつながると考えております。つまり、学校にも支援いただくボランティアさん自身にもメリットがあるということです。両者にメリットがないと、こういう活動は持続いたしません。民主党の新しい公共の精神にもつながる一つの事業でございます。参画いただくボランティアの方にも、学校にかかわることで自己有用感等を感じていただけるとこの事業は成功するかなと思っております。主な歳出は、講師謝礼の99万7,000円と学校、地域をコーディネートしていただくコーディネーター謝金48万7,000円です。府としても補助を出す方向で検討しておりますので、府の補助金が決定いたしましたら本町としても補助金申請を行う予定で考えております。
続きまして、150ページの新規学校交流事業、総事業費70万円です。これまでは少人数ではできない取り組みをたくさんの人数で実施するという効果をねらいながら学校交流を展開していきましたが、この事業の目的はそれに加えて切磋琢磨という言葉をキーワードにしたいと考えております。つまり、たくさんの人数で切磋琢磨することにより、互いに高め合うことを目的としたいと考えております。そのために体育的行事と
文化的行事を実施する予定ですが、詳細については今後現場の教職員と協議を重ねながら、子供たちにとって効果的な内容のものを実施していきたいと考えております。それに加えて、中学校においてはクラブやよのなか科の交流も視野に入れております。そのため、主な歳出として児童生徒の移動に係る自動車借上料57万円、講師謝礼として5万円を計上しております。
続きまして、その下、新規事業、漢字検定事業、総事業費126万9,000円です。対象を小学校1年から中学校3年までとし、漢字検定に挑戦をさせていきます。目標は、中3で3級の合格を目指します。この事業を実施する背景としまして、さきに申しました能勢町
イノベーションプロジェクト事業における自学自習力の育成があります。また、全国学力・学習状況調査の結果にもあらわれておりました漢字力が少し弱い点も背景の一つとなっております。このことも含め、児童生徒が小学校1年生から自学自習に積極的に取り組める漢字学習に視点を充てました。ゴールを漢字検定に挑戦し合格するという明確なものを子供たちの前に目標を掲げて取り組みます。
また、この事業は先生の手を放して学校支援地域本部事業に依頼し、児童生徒一人一人が努力できる環境を支援本部の方々に整えてもらう予定としております。子供たちがだれの手もかりずに一人一人努力することが目的ですので、ここに書かれてありますとおり1から4の趣旨を子供も教師も周りを取り巻く大人たちにしっかりと周知し、取り組む予定でございます。主な歳出は、受検手数料の126万9,000円です。
同様に、151ページ、新規、英語検定事業、総事業費76万1,000円です。対象は中学1年生から3年生までで、英語検定に挑戦させます。目標は中3で3級合格です。漢字検定と同様の目的、方法で実施します。主な歳出は、受検手数料66万1,000円と、3級の受検に必要な面接受検のため移動手段のバス借上料を組んでおります。
続きまして、その下の新規、観光甲子園事業、総事業費20万円です。小、中、高校生が一丸となって能勢のよさを再発見し、それをもとに高校生が観光プランを作成いたします。このプランを観光甲子園にエントリーし、文部科学大臣賞という頂上を目指すことになっております。文部科学大臣賞を受賞した際には観光プランが実現化されるということもあり、能勢の活性化を目指して取り組みます。主な歳出は、小中高をコーディネートする講師謝金9万円です。
予算書156から163をごらんください。款9教育費、項2小学校費、目1学校管理費、目2教育振興費に学校指導課として小学校管理経常経費として346万8,000円、障害児教育の推進141万3,000円、障害児介助員6万9,000円、小学校児童健康管理411万、小学校教育推進費経常経費として373万を組んでおります。
これにつきましても、説明資料で説明いたします。152ページをごらんください。障害児介助員の総事業費6万9,000円です。支援の必要な児童生徒に日々生活の介助をしていただく介助員の方の資質向上と、教員との連携を目的として計上しております。主な歳出は、研修に必要な費用弁償として1万7,000円、修学旅行等の引率の介助員負担金3万円です。説明資料には載せておりませんが、中学校費にも同様に計上しております。
その下の小学校児童健康管理、総事業費411万です。これは学校保健安全法に基づき実施する児童の健康診断です。診断に必要な器具の借上料が若干ふえております。内容は、内科、歯科、耳鼻科、眼科、心臓、結核検診と、昨年度から実施しております脊柱側湾検診です。主な歳出は、学校医報酬の250万、検査手数料の61万5,000円です。これも説明資料には載せておりませんが、中学校費にも同様に計上しております。
続きまして、中学校費に移りたいと思います。予算書は162ページから169ページです。款9教育費、項3中学校費、目1学校管理費、目2教育振興費に学校指導課として中学校管理費経常経費として43万2,000円、障害児介助員3万円、中学校生徒健康管理費179万9,000円、中学校教育推進費、経常経費として335万2,000円、職場体験46万6,000円の事業を展開するために予算を組んでおります。
説明資料のほうをごらんください。153ページでございます。
上の欄、職場体験事業、総事業費46万6,000円です。主体的に自己の進路を選択、決定できるなど、自主自立の精神を養う体験として実施しております。能勢町小中高一貫教育のキャリアシラバスにのっとった義務教育9年間の重要な体験活動の一つと位置づけております。5日間の職場体験により、生徒の職業観だけでなく生き方にも変化の見られる重要な活動だととらえております。生徒の減少により13万の減となっておりますが、主な歳出は謝礼の11万5,000円と自動車借上料の22万です。
続きまして、予算書、飛びますが178ページから183ページをごらんください。款9教育費、項7人権教育推進費、目1人権教育総務費、目2人権教育児童館費でございますが、この費目では杉原通学バス事業83万3,000円、人権教育事業費20万7,000円、町外国人教育研究会13万2,000円、人権教育啓発事業87万4,000円、人権教育研究事業88万円、識字学習推進事業30万6,000円、児童館推進事業331万2,000円を計上いたしました。
説明資料153の下段をごらんください。杉原通学バス事業83万3,000円です。歌垣小学校に通う杉原地区の児童生徒4人のバス代を補助するもので、主な歳出は通学証代負担金13万3,000円と杉原通学バス対策負担金70万円でございます。
説明資料154ページをごらんください。人権教育啓発事業、総事業費87万4,000円です。人権教育の充実を図るための予算で、主な歳出は各学校において学習会や研修会を開催する講師謝礼として27万、また啓発カレンダー作成費として印刷製本費の60万でございます。
その下、人権教育研究会事業、総事業費88万です。町内の教職員で構成する能勢町人権教育研究会の負担金を計上するものです。人権・同和教育問題の早期解決を図るため、研究推進する研究会を支援するものです。教職員の減に伴い、若干減額させていただきました。教職員の資質向上に寄与する大切な研究機関の一つともとらえております。主な歳出は、負担金88万です。
続きまして、155ページ、識字教室推進事業、総事業費30万6,000円です。非識字者が言葉や文化を獲得するために開催している教室でございます。以前は4教室ございましたが、現在は2教室運営しております。教室及びその教室の活動回数の減により、27万5,000円を減額いたしました。主な歳出は、講師謝礼の21万です。
その下、人権教育児童館費、総事業331万2,000円でございます。青少年の健全育成と、人権教育の担い手を育成するための児童館活動に係る費用でございます。4児童館ございますが、児童館活動が地域の人権教育の拠点となるように活動しております。児童生徒の減少に伴い、平成23年度は本年度に加え月1回程度を目標に4児童館合同活動をし、統合を図っていきたいと考えております。事業内容を精選するために、34万4,000円を減額いたしました。主な歳出は、講師謝礼の48万8,000円、児童館の清掃業務委託料53万1,000円、自動車借上料の63万円です。
本年度より進路選択支援事業は計上しておりませんが、引き続いて業務は執行していきます。
最後に、予算書に戻りまして簡単に説明してまいりたいと思います。
もう一度戻りますが、155ページをごらんください。項1教育総務費の事務局費でございますが、節、報償費の講師謝礼170万7,000円の中に小中高一貫教育や学校支援等の講師謝礼が入っております。それから、指導員報償費の中には65万5,000円計上しておりますが、不登校対策の指導員です。それからコーディネーター謝金48万7,000円は、学校支援本部のコーディネーター謝金でございます。その下、役務費の受検手数料193万円は漢字検定、英語検定に係る費用でございます。そのまた下、節13委託料の学力実態調査業務委託料でございますが、22万5,000円です。これは小学校4年生から中3までは大阪府の学力テストがございますが、1から3の学力テストがありませんのでそれを実施するものでございます。
157ページをごらんください。節14使用料及び賃借料の自動車借上料115万です。これは学校交流や中高一貫教育の事業費の中にあるものでございます。
続きまして、159ページの小学校費の小学校管理費の節8の報償費でございます。講師謝礼166万8,000円を組んでおりますが、これは各学校の小学校で活用していただく講師謝礼でございます。節12の役務費の検査手数料130万8,000円でございますが、これは健康診断に係る費用でございます。昨年度より、モアレ等による脊柱側湾の検診を実施しております。
161ページの節19負担金補助及び交付金でございますが、一番下に書いております補助金、学校給食補助金でございます。これはことしの6月に補正していただきました児童1食分10円に加えてこれまで補助していただいております9円を合わせて、本年度も187万6,000円を学校補助として計上しております。
それから、163ページをごらんください。小学校費の目、教育振興費でございます。ここには節19の負担金補助及び交付金の中で校長会、教頭会の負担金、それから教育研究会の負担金を計上させていただいております。教育研究会負担金は、先生方のそれぞれの教科に係る研究をしていただく負担金と、それから町内すべての学校が集まって淨るりシアターを活用して視聴覚の浄瑠璃を鑑賞したり音楽を鑑賞したりという、そういう活動費も入っております。
それから、167ページでございます。節8の報償費11万5,000円は、職場体験の各事業所の謝礼でございます。それからその下、節14使用料及び賃借料のコンピューターソフト借上料につきましては、本年度
市町村支援プロジェクト事業で中学校が活用し成果を上げた一つの情報教育のコンピューターソフトを借り上げる料金です。これは生徒がコンピューターソフトから自分に合ったプリントを選び、印刷して持って帰って自分で勉強するということができるソフトでございます。東中で成果が出ましたので、2校実施するために東、西ということで36万を組んでおります。節19の負担金補助及び交付金につきましては、郡中学校体育連合会負担金で41万5,000円を組んでおります。若干昨年度より減らしましたが、対外試合参加補助金に充当したいと考えまして、子供たちに積極的にいろんな試合に参加できるよう、補助金の見直しをしました。ここの教育研究負担金は、先ほど小学校費でも説明したとおりです。それから、通学用のヘルメットの補助金も7万4,000円組んでおります。
最後に、181ページの人権教育推進費の目1人権教育総務費、節19の負担金補助及び交付金の大阪府青少年会館教育施設連絡協議会負担金1万円でございますが、これは大阪府内にある各児童館の連絡協議会でございます。また、能勢町在日外国人教育研究協議会の負担金、これは能勢町の各学校で実施されております在日外国人教育の研究会に負担するもので、ことしは豊能地区の研究大会があるということで、昨年度より若干ふやしております。
以上が予算書及び予算説明資料に基づいた説明でございます。学校指導課は、ソフト事業が多い部署でございます。財源措置がなくても、さまざまな積極的な取り組みが推進できると思っております。能勢の活性化、次代を担う人材育成に寄与できる取り組みを次年度も頑張って推進していきたいと考えております。十分な説明ではございませんが、平成23年度予算を御審議いただき、お認めいただきますようよろしくお願いいたします。以上で終わります。
○委員長(八木 修君) しばらく休憩いたします。10時半から。
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休憩 午前10時21分
再開 午前10時31分
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○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
それでは、質問を受けます。順番にどうぞ。
○委員(谷 義樹君) そしたら、学校指導課の説明いただきました内容について、詳細の確認をしたいと思います。
まず、本当に詳細にわたって説明いただいたので、結局聞いてて全体としてはなかなか難しくてつかみ切れておりませんので、ちょっと細かい点についてもお聞きすると思いますのでよろしくお願いいたします。
まず、指導要領が23年度、中学校が24年度ですか、何か変更するということで、ここのちょっとポイントについて御説明いただきたい思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 新学習指導要領の改訂につきまして、ポイントはたくさんあるんですけれども、わかりやすく説明しますと、まずこれまでの授業時間がふえたということでございます。ふえた中にも教科に割り当てる割合がふえたということで、これまで総合的な学習の時間や中学校におきましては選択授業なんかは減っておりますし、選択はなくなっております。
目的はやっぱり生きる力をはぐくむということで、目的は大きくは変わっておりませんが、学習内容につきまして変わっております。よく言われる伝統を重んじることとか道徳教育をすべての教科で実施すること、それから基礎基本の学力だけではなくって判断力とかそれから表現力とか、そういうことも重視されております。全体的にすべての教科で言語活動を行うということも大きなポイントだと考えております。以上でございます。
○委員(谷 義樹君) 全体の今回の予算がそういった基礎的な考え方に基づいて出てきているなということは、私、印象を持ちました。
ちょっとこれ小さくこだわるようですけども、伝統文化、こういった点での強化、こういうことも言われている。学校教育の分野で、そういった意味で例えば能勢で言うたら有名な浄瑠璃、それからぜひとも考えていただきたいのは浄瑠璃音頭、いろんな場で活用できることがあると思うんで、そういったことに対して学校教育の分野で今後活用していくような考えがあるのかどうか、その点を確認しておきます。
○学校指導課長(後藤るみな君) 伝統文化を重んじるということにつきましては、議員のおっしゃるとおり、浄瑠璃につきましてはこれまでも3年に1回鑑賞するという鑑賞会を設けております。したがいまして、今後もその鑑賞会は続けてまいりたいと思っておりますし、伝統文化の中には一つ、中学校の体育で武道を取り入れるということで、能勢町はもうこれまで柔道に数年来取り組んでおりましたので、これも引き続き取り組んでいくということと、あと音楽なんかにおきまして和太鼓を活用するということで、三味線とか琴とかも取り入れながら授業をするということをもう取り組みを進めております。以上でございます。
○委員(谷 義樹君) この伝統文化ちゅうかね、これは見ることも聞くことも大事やと思うけど、自分自身が体験するいうことはこれがやっぱり一番と思いますので、そういった考え方等もぜひとも今後生かしていただきたい、そない思います。
個別に入っていきます。予算説明資料の147ページ、これは今回いろんな意味で今後の能勢町の教育の進め方の基本的な考えになる部分やと思います。小中高連携事業、中高一貫教育、この中で教育
イノベーションプロジェクト、これ本年度取り組んだという話、詳細についても説明いただきましたけども、これがこの中高一貫に一定の効果を出しているというふうな判断が、今の時点で評価が難しいかと思いますけども、ある程度わかる範囲の評価をいただきたい思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 即成果というところまでは正直いっておりません。ことしも見ていただきましたとおり、能勢高校を進路選択に選んでくれた生徒は減っております。しかし、各学校において先生方の認識の変化というものはあったと思います。小中高だけをつなげるんではなくって、小中高を組み合わせることによっていろいろな取り組みができる、そういう高校に子供たちを送っていこう、またそういう高校に子供たちも行ってみたい、こう思えるように、次年度は数値目標も含めて学校と一緒に取り組んでまいりたいと考えております。
○委員(谷 義樹君) 高校自体が大阪府ということなんで、直接中身までは難しいかと思いますけど、やはり一番高校に行くという流れをつくるためには、やはり能勢高の持っている魅力というのか、その特徴いうんか、そういったもんはやはり強力に出していく必要があると思うんです。そういった点で、何か意見交流なりなんなりやれるような場があるのかどうか。それから、具体的にそういったことをやられたのかどうか。その点、確認しておきます。
○学校指導課長(後藤るみな君) 能勢高校の魅力についてなんですけれども、ことしはこれまで中学3年生になってからだけ中3生が高校の1日体験をしてたんですが、ことしから中学校2年生にも、2回行ってもらおうということで、もっと魅力を訴えようということで中2、中3と実施するために、中2も12月に初めて体験学習を実施いたしました。
また、高校の魅力を発信するために能勢高校が学校応援団というものを設立されましたので、能勢町にある学校支援地域本部事業と一緒になって活動することによって、もっと地域住民の方に能勢高のやっていること、実施していること、魅力などを発信していければなと考えております。
ただ、高校と小中高の先生方は月に1回、推進委員会というところでも交流しておりますし、中高につきましては中高の合同職員会、それから事務局会、そして教育委員会とはもう日常連絡をとっておりますので、そういう意見を交換する機会はたくさんございます。
○委員(谷 義樹君) 地域との連携、これも大事やと思います。ただ、私これちょっと能勢高に直接関係ない立場からしますと、実際に能勢高に行かせてもらったのは1回、研究授業あったときに上がらせてもらいました。それ以外は若かりしころ、ソフトボールをやってたときにあこが会場になったから行かせてもうた、その程度のことしかないんですよ。地域のもんが実際にその能勢高にどういった形でかかわっていけるかというたら、何かあんまり入っていけないいうんか、逆に入っていけないから行かない。行かないことがいかんのかもしれませんけれども、そこに行って何かを得るようなそういったもんがなかなか感じられない。これは地域の現状じゃないかなと思います。
あと、その子供について言うたら、中高一貫の中で一定地域の人がそこで学んでる、子供たちがね。そういう意味では子供同士の交流、これはある程度自然の中ででもできるような状況はあると思うんですね。
ちょっと私ここで聞きたいのは、それぞれの中学校なり高校なりが組織的に取り組むこの交流事業というのはなかなか、交流というんか研究授業いうんかね、何かそれについては一定セットせんことにはできない。ところが、そういうもんじゃなくて日ごろから子供同士、生徒同士が自由に交流できる場、これを持っていくことはごっつ大事やと思うんですね。一定セットできなければ進まないことじゃなくて、日常的につながりを持っていくという仕組み、これについて中学生同士、中学生の中で、それからまた高校生の中でそういった意識づけなりが一定やられているのかどうか、その点ちょっとわかる範囲でお答えいただきたい思います。
○学校指導課参事(遠藤 克俊君) ただいまの御質問ですけども、今、一つ目玉にしている取り組みがありまして、紹介させていただきます。
先日、今年度は2月18日に行ったんですけども、第2回目の能勢町児童会・生徒会サミットというものを開きました。昨年度、平成21年度に同じく2月ごろに第1回目を開いたんですけども、その第2回目として先日開きましたが、能勢町の子供たちで自分たちの生活をよりよい楽しいものにしていくためにということで、議論をさせています。まだ始まったばかりですので、余り具体の動きにはなってきてない部分があるんですけども、来年度に向けて幾つかの提案がありましたので、来年度以降、子供たち同士でそのような話し合いをさせて、子供たちがそういう交流の機会を企画してという活動を進めてまいりたいと思っております。
○委員(谷 義樹君) ぜひともそういった、子供、いろんなアイデアを持っていると思います。聞けば聞くほど、あれっと思うようなこともいろいろ企画してくるんじゃないかな。そういった点を十分活用して、やはりこの生きた中高一貫、小中高一貫いうんですか、これが根づくような取り組み、これはやっぱり今後も強力に進めていただきたいと思います。
次に、148ページの不登校支援の関係です。これ何か今ちょっと聞いてたら、サポーター派遣の効果により一定の前進が見られてるというふうに聞きました。実際、対象者が22年度何人ぐらいあって、その全体の傾向でも結構ですけれども、傾向を聞く中で、実際にその評価できるような流れについて説明いただけますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 現在といいますか、昨年度、平成21年度末におきましては小学校で3人、中学校で11人という結果でございました。平成15年の13人、中学校15人から比べますと小学校は激減、中学校は微減ということになりますが、中学校も一時5人という数字を記録したことがございます。一定サポーターによって子供たちにかかわる問題であれば解決できるんですけれども、これらの人数は家庭にかなりの大きな原因があると考えております。
したがいまして、平成23年度につきましては、家庭に支援ができるような何か方法を考えてみたいなと思っております。これにつきましては、具体にはもちろん今ありますスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを活用することはもちろんなんですが、そのスクールサポーターの役割も今までは子供だけに向き合ってもらうことを考えておりましたが、家庭訪問というか、保護者を元気づけるような取り組みも考えていきたいと思っております。
○委員(谷 義樹君) この不登校というのは具体的な動きとして把握できるという意味で、対処していったら非常にわかりやすい。ところが、いろんな学校である、極端な言い方したらいじめ等の動きとか、こういった目になかなか見えない部分いうんか、本人は必死で多分発信してると思うんですよ。その発信してる内容をつかむということが非常に難しい。聞いても聞き流してしまうということが、やはりそれがいろんな形で問題になってきてよく耳にしますわね。そこら辺についてのやはり点まで目を向けんことにはこの現実というのは、早期に対応すればするほど解決しやすいテーマと思いますんで、実際に不登校でお困りになっている親に対して働きかけることも大事かと思いますけれども、その対策としてはその芽を絶つということがやはり一番大事やと思うんで、そこら辺についての何か考えておられることがありましたらお聞きします。
○学校指導課長(後藤るみな君) いじめと人間関係にかかわる問題につきましては、担任教師にはなかなか見えないところで起こるものだと認識しております。
したがいまして、本年度2月、3月にちょっと実験的に実施しておりますのは、学生を派遣いたしまして休み時間や先生がいらっしゃらないところで一緒に遊んでもらいながら、何か起こったら何が原因かというのも含めて報告をしてもらうような取り組みを現在しております。これは学生だけではなくって、学校に介助員として入っておられる方やスクールサポーターとして入っておられるそういう先生でない方にもちょっとお願いして、小さなトラブルでもいいから事象を上げてほしいということで、今、集計をしておるところでございます。
そのような形で、文科省はアンケートをとるようなことを指導されているんですけれども、本町としましてはそういう目でもって問題を洗い出して対策を練ろうと考えております。以上でございます。
○委員(谷 義樹君) この年になっても、私の気持ちをだれかわかってくれないかなという、そういう悩みを抱えることもあるんですよ。なかなかそない言うてても、自分が取り繕うてるんか知らんけれども、なかなかそういったことは人には伝わっていかない。直接物を言わんことにはね、そういう実態。やはり本人しかこの悩みというのはわからないというんかね、この点をやっぱり一番大事に考えていただいて、ぜひともそういったできるだけ早期の対応ができるような努力、これはお願いしたい。
今おっしゃってる年齢が比較的近い人の中で自由に遊ぶ中で、そういった発見をするということも大事な取り組みと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、次の149ページ、学校支援地域本部事業、これの中身に移りたいんやけれども、ちょっと今回、今回というかいつもやねんけど、これずっと見てて、この目玉的な内容の予算の使い道が何か講師謝礼ばっかりに行っとるような気がしますんねんけどね。そこら辺については、せっかく目玉としてやるからには、それを推進していくための組織の強化のほうにどんどんどんどんお金を私は使うべきやと思う。講師は来てええこと言わはりますけど、いろんな講演会へ私も行かせてもうたけども、それが果たして実際にそれを生かしていけるかというと、やはり平均的な中での話が多いしね、実際にこの推進するほうに力を入れるべきやと思うんやけど、これ全体を通して何か余りにも講師を呼んでくることで予算を消化するだけに終わってしまってるんじゃいなかということをちょっと疑問感じますんで、全体としてそういう考えをお聞きしたいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 確かに講師謝礼が大変膨らんでおりますが、基本的には学校支援地域本部事業の学校に入っていただく支援員は、無償のボランティアということは国は出しております。今回それであっても能勢町では講師謝礼を99万組みましたのは、これまで社会人等活用事業ということで30万組んで地域の方に支援をいただいていた、例えば読み聞かせグループだとか、それから米づくりの指導だとか、そういうものをここにこの事業として一括させてもらったので、一つは講師謝礼が膨らんでいるということです。
もう一つは、中学校においても、運動部外部指導者事業というのを府から補助をいただきまして中学校のクラブ活動に専門的な方を派遣してた。その事業もなくなりましたので、この中に講師謝礼として幾らか計上させていただいて、クラブ活動の支援もいただくことになっております。
ほかには、おおさか・まなび舎事業といいまして、放課後学習に支援をいただく方々もこれまで講師謝礼としてお払いしていた支援員の方に関する謝金も講師謝礼として組んでおりますので、確かに議員のおっしゃるとおり組織に使いたいという思いがありますので、コーディネーター謝礼にもっともっと組みたかったなとは思っておりますが、幾分ことしかなりそれぞれの学校で支援本部が前に向いたなと考えております。
宣伝になりますが、3月24日の6時から久佐々小学校におきましてその成果の報告会をまたいたしますので、また見に来ていただけたらなと思っておりますが、ある程度の組織が立ち上がりましたので、来年度はもっともっとうまく回転するように支援をしてまいりたいと考えております。
○委員(谷 義樹君) 非常にこれ漢字検定なんかも、先ほどの説明ではこの地域本部にお願いするいうような動きを聞きましたね。これからますます果たしていく役割が大きくなっていくとそんなふうに感じるわけですけども、今このそれぞれの学校単位ですね、この組織の立ち上げは。実態がどんな形の、メンバー的な意味も含めて、メンバーとか人数とかどういうような形に組織が立ち上がっていってるのか、その点、説明いただけますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 学校の温度差というのは正直ございます。例えば西中学校であれば、たくさんあちこちにボランティアの募集のチラシなどを置きながら、放課後学習それからクラブ支援その他事業に入っていただく支援の方がたくさん集まり、この間、総会を開いて、次年度からどういう支援をしていくかということが相談なされているような状況もある学校もあれば、いまだになかなか十分機能してない学校もございます。
また、漢字検定事業のように学校支援本部の方に放課後学習のまなび舎室をつくっていただいて、活用するようにできている先進的な事例は歌垣小学校にございます。その歌垣小学校をモデルとして、来年度はその手法を各学校に発信していただき、その機能を入れてまいりたいと思います。
学校支援本部につきましては、余り新たな事業として取り組むのではなく、これまで既存にあった学校の組織を再編するという考え方を基本にしておりますので、何か新しいことが始まったというイメージではなくって、これまでのものを学校で整理をしていく方向を目指しております。十分できてない学校もございますが、現在ではかなり進んできたのではないかなと認識しております。以上です。
○委員(谷 義樹君) もうちょっと具体的に、これまであった組織を活用する。ほなこれまであった組織がどんなんや言われたら、私らにはちょっと理解できないわけですね。だからそういった組織がさらに活発に活動できるように、支援するというねらいが一番根本にあって、そういう中で新たな課題等も検討いただいてるという流れとすれば、これまであった組織がほな一体どんな組織のことを言うのか、その点ちょっと確認したいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 例えば夏休みなんかに実施されている子供会のソフトボールだとかそれから見守り隊だとか、学校支援本部を大きな本部としてユニットのような形で学習支援チーム、環境整備チーム、図書館整備チームとか、それから事業の支援チームとかというふうな形でユニット的に幾つかのチームを組んでもらうようにしています。その中に、これまであった例えばソフトボールの支援だとか読み聞かせグループの支援だとかというのを当てはめて、それをこれまで学校がコーディネートしてたのを学校支援本部のコーディネーターさんが学校と地域のかけ橋となってコーディネートしていただくという組織で考えております。だから更生保護女性会の方々が見守りをやっていただいている地域もありましたら、それは見守りチームの中に入っていただいて運営する。その学校との連絡をこれまで学校がやってたのを支援本部がする、こういう形で考えております。以上です。
○委員(谷 義樹君) そこのところがもう一つわかれへんのですね。実は、私が住んでる東郷小学校でもそういったこれのスタートの案内は学校からいただきまして、多分そこに行ったらちょっと実態が見えてくるんではないかなと思ってたんやけれども、これは単なる情報提供ですと。出席してくださいという意味じゃないですよということを言われたんで、結局実態がわからんままで終わってきてるわけやけどね。
これそしたら学校自体は直接かかわらずに、コーディネーターの人が各学校におられて、その人が中心になっていろんな運営に取り組まれてる、そういうふうに理解したらいいわけですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 学校と地域の間にあるのが学校支援地域本部でございまして、学校は学校長を代表としております。だから学校長が学校支援本部をコーディネートするというか、コーディネーターさんとの連絡をきちんととってくださいねというふうにこちらのほうは指導しておりますが、なかなかその既存を学校支援本部に持っていくというのがうまくいかない学校も当然ございます。しかし、先生方の仕事の過重負担の部分を、少しでもこういうコーディネーターさんがいらっしゃることで機能している学校も出てまいりました。例えば、来週にこれこれこういう事業をしたいんだけど、例えばわらを使って作品をつくりたい、こういう方を指導してくださる地域の方はいらっしゃいませんかというふうに支援本部に伝えると、支援本部のコーディネーターさんが地域にいろいろ入って集めてきてくださるんですね。こういうふうにうまく機能すると、今まで先生が校長先生とともに地域に出歩いて探してたのが少し軽減される、こういうことも考えているんです。
安全見守り隊についても、いついつ何日が安全見守り隊の登下校にかかわる日ですというのも学校がやってたのを、コーディネーターさんが区長さんとかその支援いただいてる団体の長に伝えるとそれが集まるとか、よくやってる敬老給食会もこれまで学校が老人会の方と連絡をとってたのを、コーディネーターさんにお願いすることによって少し負担が減るとかというふうになっている学校も出てきておりますので、それを目指したいと思っております。
しかしながら、まだ本当に周知と認識ができてなくって進まない学校もあるので、次年度は頑張って推進していきたいと思っております。
○委員(谷 義樹君) 今、何回もこれ質問してるのは、下校見守りに私も月1回、基本的に参加する方向で動いてるんですよ。ところが、今コーディネーターをやってる人がどなたかいうたらわかれへんしね、とにかく私は福祉委員会の行事としてやってるんやぐらいなつもりで参加してるんやけども、それを束ねてる部分に学校支援地域本部というのがあるんやったら、そこのコーディネーターはだれがそういうことをやられているのかについてはやはり情報をいただいたら、そこにいろんな地域の資源なり人材を活用するような提案というのはこれからその人らにお願いしていったら十分できることやし、そこら辺の組織的なものを何かわかったらもう一回報告いただきたい。例えばこういう形の人にやってもうてるとか、そんなことがわかるんやったら報告いただきたいんやけども、必ずしもどこの校区ともそういった仕組みになってないんやったらまたそれなりに改善をお願いしたいんやけれども、やはりだれが中心になってだれが束ねておられて、そこに物を言うたりお願いしたりができるんやということをやはりこれ明確にしていただきたいと思うんで、その点ちょっともう一度わかる範囲でお答えいただきたい思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 学校支援地域本部事業のコーディネーターを指名するのは、校長にお願いしております。地域に精通した方で、学校のことにも幾分か理解のある方を選んでいただくのが適当かと思いますので、学校長に依頼しております。
先ほど委員がおっしゃるように、十分機能していない学校につきましては積極的に支援しながら来年度展開していきたいと考えております。
○委員(谷 義樹君) そういうことで、地域の学校を含めていろんな形で学校にかかわっていける組織の大きな部分やと思いますので、ぜひともその学校長を通して地域に十分にそういった情報を提供いただくようなことは今後やっていただきたい、そない思います。
次の150ページに行きます。ここで学校交流事業載ってますね。これについては、今回の学校の説明会等を通して教育長のほうからいろんな意味で、例えば東地域の3校を交流するようなことについては積極的にやっていきたいという思いを持ってるんやけれども、なかなかいろんな事情があって思うように進んでいかないということをちょっとお聞きしております。ここでも予算が何か、直接これに関係したのかどうか知りませんけども、一応移動手段というのかね、そういったことが一定予算組まれてるんかなと思いますけれども、そういったことも含めまして、学校間で当然本来やらんといかん事業を抱えてるわけやけれども、集めることによってそれなりに効果があるような事業ができるという展望がある中で、やはりこれをやるからには一定の人数が必要やという考えをもとに進めるからにはもっと強化していくべきやと思いますけれども、23年度予算の中での一定の見通しいうんかな、そういった点をちょっと教育長のほうに伺います。
○教育長(前田 滿君) 議会の中でももう何度かお話し申し上げているんですけれども、各学校の子供の数が大変少なくなっているという中で、豊かな学習をするという、広い意味の学習ですよね、そのためにも何か工夫をして、子供たちが学ぶ場をつくれないかということで学校交流を始めたわけでございますが、もともとそれぞれの学校は独立した学校でありますので、当然各学校でカリキュラムに基づいてきちっとやっていかないかん課題がそれぞれございます。それを3校で調整するということになりますと、なかなか実際問題が難しい部分もございます。これは国語の単元で一つの学校では3時間目の授業を始めてる、もう一つの学校はそこはもう終わって5時間目のとこへ行ってる、一つの学校は少しおくれていてまだこれから1時間目始まる、そんなことが実際問題に起こります。これは一つの学校でも、例えば複数クラスがある学校によったら1組と2組とでは若干進度が、大幅にずれるということはもちろんないようには調整はしますけども、時に1時間2時間、学校のお休みが入ったりとかいろんなことも含めてそういうことが現実には起こるわけですね。そういうことを調整して進めていくということになりますので、なかなか難しい部分はあるんです、基本的に。
その辺をどのように克服するかということなんですけども、この間の中では教科の授業を進めるということについてはそういう意味でなかなか難しいこともあったということで、スタートしてみて、今、行われてきた中では道徳とかいきましたらあれは単発もんといいましょうかね、その時間で完結するような格好になりますのでそういうことでありましたりとか、体育の体を動かす場面でありましたりとか、特に音楽とか体育とかになりますと人数がおったほうがいいわけですから、そういうことでありますとかさまざまなことをしておりますけれども、子供たちは大変喜んでいるけれども、指導する指導者の側が大変負担が大きいということもありまして、その辺をどのように調整するのかということが大きな課題になっております。
しかし、今、子供が日常の中で交流する場面というのが非常に限られていることですので、何とかそういうことができないかということで、先ほど課長からもお話し申し上げましたけども、例えば運動とかをクラスで3人しかいないところで駆けっこしても、もう走る前から決まっているわけですよね。しかし集まってそういうことをするとか、陸上競技大会のようなことをするとか、そんなことも含めてさまざまな形でそういうことができないかというふうに考えておりまして、これは後に考えております学校再編に向けて一つのワンステップを上げておくという、実際問題に再編するときにはそういうことも含めてソフトランディングするようなための取り組みも必要でありますので、そういうことも視野に入れながらさまざまなそういう交流事業を可能なところで模索していきたい、そのように考えているわけでございます。
○委員(谷 義樹君) 非常に難しいことなんかもしれませんけども、やはりこれは子供だけじゃなくて大人も一緒なんやけど、今の時間というのは、今の子供にとったその時間というのはもうそのときしかないわけですね。その中で、今の教育環境の中でやること自体が必ずしもすべていいとは限らないし、一定の人数が多い中でやるいろんな学びというものについてもやはりその中でしか体験できないことなんで、非常にしんどいかもしらんけれども、ぜひともいろんな困難を排してそういった体験が数多くできるような手法というかね、そういったところについては、この予算だけの部分じゃなくてぜひとも取り組んでいただきたい、そない思います。
漢字検定については、ちょっと先ほどちらっと地域支援本部でいうことで言いましたけども、これ実際に自学自習ということが目的ということなんやけれども、あくまでも一切かかわらずに子供の姿勢を重視した形で漢字検定なり英語検定を進めていくというふうに解釈していいですか。何か予算組んで学校がそれぞれやった場合に、いろんな意味で口出したくなるような部分じゃないかなと思うんやけど、そういう点ちょっと確認したいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 平成20年、21年に大阪府の実施する漢字検定事業のときも同様の取り組みをした学校もあれば、担任の先生が一生懸命励まして受検させたというところもございます。
今回は、担任の先生の役割といたしましては励ますとか声をかける、これはもう当然のことだと思っております。だけど例えば残して一緒にやるとか、そういうことはもうできるだけ避け、励ますことを中心に担任の先生にお願いしたいと思っております。学校が口を出したい部分というのは、もうそれは当然のことだと思いますが、やはり自分の力で階段を上がるということを大事にして取り組みたいと思っておりますので、先ほどの説明どおり支援本部に依頼をして学習環境を設定していただき、子供たちが困ったらそこに行けば学習方法が見つかるという、そういう形で取り組んでまいりたいと思います。
また、受検するのですから、合格者、不合格者がクラスの中で出てきた場合、それのサポートについては学級担任にお願いしようと思っております。以上です。
○委員(谷 義樹君) 口を出すな言いながら、やはりこれ予算計上するからには今の力が幾らやねんと、これを事業をやったことによってどういった成果が出てきて、こういった点についてはやはり議会として報告求めることになろうと思います。そやからあんまり自主性を損なうようなことはないように指導はお願いしながら、結果については十分確認させていただきますので、そういった点の評価ができるようなことについては十分検討いただきたい。
それと、やはりこれを通していろんな意味で勉強に対する各子供たちの姿勢というのが実績に育っていくこと、これを大いに期待しておりますので、これを突破口にしていろんな意味での自主性を助けるようなそういった取り組み、全体としてお願いしたいと思います。
ちょっと長くなっておりますけども、最後、観光甲子園事業、これについてちょっとわかってるようでわからない、高校生にやっていただく観光プランを競い合うコンテストいうことやけども、ここに小・中校もかかわっていくということやけども、具体的にどんなふうに解釈させてもらえばいいですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 委員のおっしゃるとおり、最終的には高校生が観光プランを作成いたします。しかしながら、能勢町全域の細かいところまで高校生が十分に調査するということは難しいですので、それぞれの小学校で作成しております、例えば東郷だったら東郷の紹介マップだったかな、ちょっと名前は覚えてませんが、町立の図書室にも置いてありますが、そういうものをそれぞれの学校で作成しつつあります。天王だった天王地域、それから歌垣だったら歌垣八景ということで作成しておりますので、それらを高校生が情報収集する、わからないことをその学校に聞きに行く、そういうような形でプランを作成します。プランを作成するに当たっては高校生が作成するんですけれども、中学生なんかも大いに活用しながらいっぱい意見を取り入れて、最終的に一つのものにしていくということを今考えております。
○委員(谷 義樹君) もう一つちょっとその関係で、この何か組織をつくって、一緒になって一体としてやっていくとかそんな考えはなく、あくまでも何か課題が出てきたときに協力を要請するという形のものになるのかどうか、小、中については、その点ちょっと確認したいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 今考えておりますのは、観光甲子園プロジェクトチームみたいなものを立ち上げて、学校の窓口に教員は置こうとは考えております。
しかしながら、余り組織にとらわれてしまうとそこを通さないといけないとかいう縛りも厳しくなってきますので、高校生が活動しやすいような組織をと考えております。
○委員(谷 義樹君) 最初のころに、小中高一貫という話ちょっとお聞きしましたね。この中で、できるだけ子供たち同士が交流できるようないろんな取り組みをお願いしたいということで、私これ一つそういったものになるかなと思います。そやから高校生からすりゃ余りにすべて組織とすり合いこする仕組みについては問題あるかと思うけども、やはり小・中学校いう立場からした場合はできるだけそこに参加し、意見を述べ、能勢高に対する一定の関心を今後とも持っていけるような姿勢というもの、これはやっぱり大事やと思いますので、そういった意味でこういった事業が有効に働いていくような取り組みを求めまして、長時間になりましたが質問を終わります。
○委員長(八木 修君) ほかにございませんか。
○委員(中植 昭彦君) 私のほうから、数点ちょっとお聞きします。
まず初めに、説明資料の155ページの識字学習ということで事業のほうが行われていると思うんですが、実績のほうをまずお聞きします。
○学校指導課参事(遠藤 克俊君) 識字学級についてお答えをいたします。
先ほど最初の課長のほうからの説明もございましたように、現在、実質活動を行っております教室が2教室、地黄の教室と杉原ということで、以前は下田も活動していたり他もあったわけなんですけども、今実質2教室。その活動されている人数ですけども、地黄のほうが生徒さんが5名、講師1名、杉原のほうが生徒が3名、講師1名という形で、活動回数ですけども、地黄のほうは月2回、第2・第4火曜日、そして杉原のほうが月1回、第3土曜日に1回2時間の活動を行っているところであります。
○委員(中植 昭彦君) なかなか下田もあって、希望者、参加者がなかなか集まらない。どうしてかなというふうに考えてたんですけど、これ識字学級ですよね。そしたら周知するのにどういうふうなことをされていらっしゃるのかなというのがあって、字が読み書きできないというときに、本当に識字学びたいなという方に本当にこれ周知が徹底できてるのかなというのがすごく思うところであるんです。だからその辺のことについてちょっとお聞かせ願えますか。
○学校指導課参事(遠藤 克俊君) お答えします。
ただいま御指摘どおりのところがありまして、周知ということでいいますと、一番は町の広報紙を使ってということになってきますけども、今御指摘のとおり読み書きにおいて本当にそれが上手にできない方といたしてですけども、そういう方に対してはその周知の仕方がどうなのかということでいいますと、課題はあると思います。そのあたり、今のところ手段としまして参加されている方から広げていくとかということしかできてないので、そのあたりをもう少し改善は考えていきたいと思います。
○委員(中植 昭彦君) ぜひお願いしたいと思います。能勢町には区長会とかもありますので、そういうふうな機会もとらえていただきながら周知徹底のほうをお願いしたいと思います。
私が知ってる情報の中ででも、やはり識字、通いたいけども行けない。その方は足の問題もあるんですけどね、これはあれですかね、西地区のほうではまだ今のとこされてないということで、これ参加者がまた希望があれば西地区のほうでもしていただけるということでよろしいんですか。
○学校指導課参事(遠藤 克俊君) もちろん希望される方がありましたら、早急にその対応をさせていただきたいと思っております。
○委員(中植 昭彦君) 識字、なかなか読み書きができないというハンデを持つ中で、車の免許もなかなかとれないですよね。ですので、この能勢町というのは結構広いんで自転車で通うというのも、そしてまた徒歩で通うというのもなかなか難しい面があると思うんです。ですので、その辺はちょっと柔軟に対応していただくということでよろしいですか。
○学校指導課参事(遠藤 克俊君) そのような対応をさせていただきたいと思っております。
○委員(中植 昭彦君) そしたらよろしくお願いいたします。
続きまして、児童館の推進事業ということで、今、児童館4館のほうで活動されておられると思うんですが、これは人権のあれですね、子供たちが悩んだときにここに行けば仲間がいてて、ここにいてたら何でも話し合って生きがいというか、そこが心のよりどころになるようなそんな活動になればいいなというふうに思ってるんですけども、今の活動の状況というのはどういう感じですかね。
○学校指導課長(後藤るみな君) 現在、児童館活動に参画している児童生徒は、当然以前のようにいわゆる同和地区と言われた地域の子ばかりではございません。こういう表現の仕方がいいかどうかわかりませんが、一般地区の子供たちも同様に活動しております。
内容につきましては、やっぱり人権の視点を外さない取り組みというのは基本です。料理教室におきましても人権と離れてるなと感じられるかもしれませんが、やっぱりそこでみんなで一緒にすることによりさまざまな問題が出てきます。それを子供たち自身で解決できるようにというのが人権教育の基本的な部分でもございます。
したがいまして、人権教育を基盤に据えた活動ということで、週に1回でございますが、現在実施しているという状況でございます。
○委員(中植 昭彦君) 人権というても、いろいろなさまざまな人権というのはあると思います。活動を通じて、料理教室が先ほど課長おっしゃったみたいに直接的にはそれは関係ないと言えばそうなのかもしれないですけど、それをすることによって、一緒に取り組むことによってプロセスの中で話ができて、そしてまた人間関係が築けていって、悩み事も相談しながら仲間づくりができていくのかなというふうに思いますので、地区の子供たちも一般地区の、もうそういう縛りというかもうそういうのはなしにして、皆さんみんながそこに行けば心のよりどころになれるような、そんな児童館になればいいのかなというふうに思っています。
それで、本年度は統合に向けて検討してまいりたいというふうにおっしゃっておられましたが、これは具体的にはどういうことなんでしょうか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 少子化に伴いまして、それぞれの児童館の活動する人数がこれから減っていくと想定をしております。学校再編にもかかわりまして、児童館も一つの児童館でみんなでお互いにいろんなことが相談できたり、活動できたりするのが今後の目標として掲げておる一つでございます。したがいまして、児童館を統合して一つにしていくという方向も目指しながら、しかしながらやっぱりそれぞれの地域にも必要な部分があるのではないかと考えているところもございます。それらを検証するために統合する方向も視野に入れて、やはりそれが地域になくてはならない存在であるという検証がありましたら、それぞれの地域の活動も残していきたいなと考えておりますが、そういう想定をした取り組みだということで認識していただいたらと思っております。
○委員(中植 昭彦君) あらゆるニーズも検討しながらということなので、この辺はそういう視点もありかなとは思いますが、地域そしてまた子供たちの思いも踏まえながら検討のほうをお願いしたいと思います。
それと、不登校の支援のほうでちょっと質問させていただきたいと思います。
不登校、私も情報を得ておりますが、知り合いの方でも不登校になってるというのが現実にありまして、これはなかなか難しい問題だなというふうに思うんですけど、これ実際自分も保護者としていつも思うんですが、これどうしたらいいのかなというのがすごく思うんです。この場でそういう質問するのどうなのかと思いますが、どうしたら子供たち楽しく学校に行けるのかなというのを、課長か所管課の思いをちょっとお聞かせ願いたいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) やっぱり不登校の児童生徒に関しましてはもうケース・バイ・ケースといいますか、もう一人一人指導法が違うと思っております。
ただ、これまでの能勢町の不登校の児童生徒に関しましては、長期的に見るということを随分大事にしてきましたので、中学校卒業までは登校できなかったとしても、能勢高校に入学し3年間元気で登校して卒業していった生徒も数人といいますか、結構割合的には高いです。昨年、東中で行けなかった子供も能勢高に入って元気で通っておりますし、3年ぐらい前の西中の生徒もそうでした。
したがいまして、小・中学校で登校できなかったとしても、それが社会につながるとびらのところでしっかりと歩めるエネルギーだけは小・中学校の間でつけてやりたいなという思いでございます。
したがいまして、余り数字にこだわりたくないなというのが正直なところで、現在も他地区から転入してきた全くほかのときには不登校だった、全欠と言うんですけれども、行けなかった生徒がこの中学校3年生で幾分か登校できるようになり、先週の金曜日、卒業式にも出ておりました。こういうことを望みたいなと考えております。
特効薬のものはないと考えておりますので、あらゆる手段を講じながら不登校の支援には検討してまいりたいと思っております。
○委員(中植 昭彦君) 課長のそういう思いを聞かせていただきまして安心いたしました。
私もPTAのほうで役員のほうをさせていただいていますので、学校のほうへ行かさせていただいたら先生が事あるごとにその不登校の子供に声がけをしていただいているというのもよく聞いてますし、いつでも大人は心配してる、見守ってるんやでというふうな、そんな姿勢をずっと続けていただけたらまた子供は元気になるんかなというふうに思いますんで、よろしくお願いいたします。
私のほうからは以上でございます。またいろいろと御相談なり意見なり言わさせていただくこともあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。以上でございます。
○委員長(八木 修君) ほかに質問ございませんか。
○委員(岡本榮三郎君) 私のほうからは、細々としたことは聞きません。教育理念といいましょうか、ソフト面で先ほどの説明がございました。23年度から小学校、それから来年度24年度からは中学校において、新学習指導要領の生きる力をはぐくむという理念を実現するためにいろんな施策が打ち出されておるんですけども、この生きる力というものを具体的にどのようなものを想定されてますか、お聞きします、生きる力とは。
○教育長(前田 滿君) 学力とかも含めて、いろいろ言葉の定義ばっかりがこれマスコミでも報道されておったと思いますが出てきておりまして、非常にややこしいというふうなんが一般的な感想ではないかと思います。こういうことが出てきた背景としましては、いろんな物事がこの世の中の大変変化の激しい世の中になっている。今持ってる知識が2年3年たてばもう古くなってしまって間に合わない、そういうような時代になっています。そういうふうな時代にあって、これはその子供たちが先ほども課長が10年先をと言うとりますけども、そういう10年先になっても新しい知識が出てきてもそのことを活用して新しい考えを出していけるという、そんな応用できる力が必要だということで、生きる力の要素としては3つありまして、一つは確かな学力、もう一つは豊かな人間性、そしてもう一つは健やかな体、言うたら昔から言う知・徳・体と似たようなもんになりますけども、ただその知ということが単なる知識ではなくって、活用できる力とかそういうふうなことになっているということだと思います。
いろいろみずから課題を見つけ云々とかいうそういう定義はあるんですけども、言うたら間に合うというかね、何か言うたら間に合う、昔からよく言いましたよね、あいつは間に合うやつやというふうにね。人から言われんとできひんじゃなくて、いろんなことが自分でそういうどうしたらいいのかというようなことが考えられて、その方策も見つけられて、そしてやっていけるというか、そういう力ととらえていただいたほうがわかりやすいかもわかりません。
○委員(岡本榮三郎君) きょうは教育委員会ということで、ついでに教育長にお聞きしますが、教育とは何ですか。その辺だけ。
○教育長(前田 滿君) 改めて言われると大変難しいことになりますけれども、これは子供が立派な社会人として生きていくという、豊かな人生を送れるというそういうふうなことのために、自立した大人となっていくための支援ということだと思います。そういうことを通して、子供が自分の各ステージで充実した生活が送れて、また人生を終えるときにはよい人生だったというふうな総括ができるような、生涯そういうふうな学び続けていく、そういうふうな豊かな人生が送れるための学校段階での支援、それからまた社会人になってからの支援というか、そういうことだと思います。ちょっとうまいこと、だったら改めて考えたらよかったんですけど、言葉まとまりませんけれども。
○委員(岡本榮三郎君) いや、結構まとまっておったと思いますよ。
まずその辺がしっかりしてないと、いろんな策を講じても子供のためにはならないと思いましてね、ちょっと聞かせていただいたんです。したがって、教育長がおっしゃったように立派な社会人として豊かな人生を送れるためにということで、だから人生の目的はまず幸福になるということが人生の目的なんですね。したがって、教育の目的でもそれがなければならないわけです。究極はもう幸福になることが人生の目的ですから、したがって子供が幸福になるための教育、そこにこの教育の根本課題、根本目的があるわけですね。だから子供が幸せになれない教育であれば、大人が何を考えても子供は幸せになれないわけですね。
言うてみれば、皆さん御存じと思いますけども、1970年代の前半からいわゆる授業についていけない子供、我々の若かりしころ、今から40年も昔の話ですけどね、この授業についていけない子供が急増した、遊び場もなくなった。子供が胃潰瘍になっていくという、そういうような増加が当時の社会問題となって、当時の文部省は教育課程の審議会において3年間にわたる審議をまとめて昭和51年に答申を出して、そこで出てきた答申の内容が、要するにゆとりのある、それから充実した学校生活の実現、これが今から40年前の目指された学校の生活の実態であったわけですね。
そこで、何をされたかというと、教材とか授業時間をどんどん削減していって、とにかくゆとりの時間をつくっていった。先ほどお話聞くと、授業時間も少しふやしたとかいろんな教材問題も言われてましたけども、この文部省の学習指導要領のそういった改訂によって現在の世相というか、子供の実態というのは40年たって出てきているように私は思うわけですね。それが現在のある意味の言うてみたら弊害にもというか、なってきているわけですね。人間教育をいかに正確にとらまえていなかったかという。したがって、指導者という教育者がやっぱり未来をいかに子供に期待、築き上げるために何を与えていくかという、未来に対する大局観が非常に乏しいそういう教師が多いわけですね。できれば自分の目前の利害とか、それだけにきゅうきゅうとしていくという。
したがって、人間の教育というのは機械の部品をつくるわけじゃなくして人間を育てていくというんかね、ここに教育の目的があるわけですから、こういった漢字検定とか何年生で何級とか、これも一つの目標を持っていくことは大切なんですけれど、機械の部品をつくるような形で設定していっても、そこに教師が本当に生徒とともに未来を見詰めてチャレンジしていくという、そういう同じ目線で学んでいこうという教師自身が教える立場とあんたらは学ぶ立場という、こういう向き合っているようでは何やってもまず成功しないと思うわけですけどね。
そういう意味で、少しはこの生きる力とか先ほどお話ししてましたけども能勢町の子供さん方は、この漢字検定事業の中にもありますけども、全国の学力とか学習状況調査から、結果、本町の児童生徒は漢字に非常に弱い。弱いだけやったらええけど、非常に弱いと。全国と比較してここはやや劣ってるという、この辺は何が原因だと指導課長思われますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 何が原因かということを分析しようと考えたんですけれども、非常に難しい問題は全国を上回り、漢字はよく覚えてなかったり、計算のケアレスミスが多かったりというのが能勢町の特徴でした。理由は何かと言われても、学校の現場の先生方にも聞いてはみたんですけれども、やはり繰り返し何度も練習するとか、そういうことに非常に今の子供は全体的に弱いかなというようなことの回答を得るぐらいで、これが原因というものはございませんでした。
能勢の子供はとても外で遊ぶのが好きで、家に帰ってもなかなか近所の子供たちと一緒に遊ぶ機会がないので遅くまで遊んでいます。繰り返し家でこつこつ学習したりというのが大変苦手だなということも感じておりますので、漢字とかそういう計算なんかが少し弱いのかなというぐらいしか分析はできていません。以上です。
○委員(岡本榮三郎君) 何が原因かわからないということで回答はあったんですけどね、結局子供さん方に何のために勉強してるんやと、学校とはどういうもんやということをやっぱり自覚させてないからこういうことになってくるわけね。だから教育の目的が教師自身がしっかりとそういう教育理念のない中で資格持って教えてるというのは語弊がありますけどね、もっと大切なのは、これから学校も再編されて立派な学校ということを計画されてますけども、やはり何のための学校か、何のための勉強かということを一人一人に自覚させて、そして一人一人がやる気を出していくというんかね、その一人一人のやる気を引き出していくという、ここに教育を目指す大切なテーマが潜んでいるわけです。そのためには、先ほど僕が言いましたけども、子供に自主的に何して、ただ励ますとか声をかけるとか、こんなのだれでもできるわけですね。そやなしに、やはり子供自身が自主的に挑戦していく心を教師がいかにはぐくませていくかという、そういうものがなければいかにゆとりの教育をしてもただ学力の低下を招くだけですわ。
したがって、このゆとり教育の被害が能勢町にあったということは言いませんけどね、全国的にはゆとり教育が学力の低下を招いた大きな原因なわけですね。だから子供のやる気をいかに引き出していくかというのは、これはもう教師にしかできないわけです、はっきり言ってね。あくまでもこのやる気というものは教師だけしかできないわけ。もちろんそれは教育は学校に任せとったらええということではないんですよ。あくまでも学校と家庭と地域と、この3つの三者が連携して協力して初めてすばらしいよりよい教育環境がつくれるわけなんですけどね。
先ほどの委員からもちょっとお話ありましたけども、しつけなんかも非常に現代の保護者の方々は戸惑っておられる方もいることをよく聞きます。子供であってもなかなかできないという。それがまた社会問題に起きてくるわけですけどね。だからしつけなんかも、子供の人間形成の基盤にとってまず家庭が大事な形になってくるわけです。学校といっても子供さんは家庭にいる時間のほうがはるかに長いわけですから、そういう中で家庭でどのような教育がなされていくか、あるいは父親とか母親とか保護者がどんな教育観と家庭観を持って子供に日々接しているか、これも非常に大きな子供を育てるということで大切な要素になるわけですけども、学校はこの立場でそういったことによってやっぱり教師みずからが子供の底知れぬ素質を見抜いて、そして引き出していくという、そういうやっぱり教育理念がないと、いろんな施策をしてもただ経費を使ってあれをやりましたこれをやりました、それなりの成果はありますけども、また子供もそれについていっていろいろと学力はついてくるでしょうけれど、道徳問題もまたというようなことをおっしゃってましたけど、やはり大切なのは現代の子供がついていけない一番のポイントは機械をつくるかのごとく教育がなされているという、昔の国家主義的な教育じゃないですけどね、そこに青少年の心がついていけないというか、断絶の時代というか、現在の教育の迷走が日本にはあるように思われるんです。
なぜこんなことを言うかというと、これから能勢町が学校を再編して、いつも町長が言われているようにすばらしい学校ということをおっしゃってるんですけども、それはかつてアメリカのケネディ大統領が演説でされたように大学ほどすばらしいものはないと。なぜならば、それはその大学のすばらしいキャンパスとか芝生は美しいということを私は言ってるんではないという、真理をきわめてここで追求していって上を目指すこの人間の姿がすばらしいということをおっしゃっているわけですけどね。私、何も新しい学校ができてどうのこうの言いませんけども、せっかくすばらしい学校ができるであるならば学校だけがすばらしいんじゃなしに、能勢で教鞭をとっている先生は本当に子供と一緒にいろんなことをともに先生みずからが毎日研さんしているという。おれはもうすべてを習得した、おまえらはこれから勉強していく立場やという、そういう向かい合った立場でなしに、ともに学んでいくというそういうすばらしい全国にない教育環境をぜひつくっていただけたらいいかなと思うたり、あるいはしつけの問題にしてもいろいろと家庭では悩んでおられる親御さんがおられると思います。そういったことも含めて、子供の学力やしつけも含めてお父さんやお母さんの悩みも聞けるような、そういう父母教室とか、あるいは無料の教育相談室とか、いろんなそういうような形。地域に、先生がそういうふうにあれですけど、ボランティアの方も含めてやっぱり地域でそういった悩んでる子供じゃなく、悩んでる保護者もそこで相談を受けたりすることによって学校と家庭とまた地域とが一体となった、本当に他の地域では見られない学校ができたおかげで、地域も子供も何のために勉強するんや、何のために学校へ行ってるんやということも自覚して、今まで遊んでばっかしいた子供が一つ何か目標を持って真剣に取り組み出したとか、あるいはもうこのぐらいの子供は何言うても聞かん、どうしようもないという投げ捨てのようなことを言われる親もいてますけどね、そうやなしにやっぱり子供にはもう秘められたはかり知れない未来への力を秘めてる、何とかそのいいところを見つけ出す、そういう悩めた親も、仮の話ですけども例えば父母教室とか無料の教育相談の中で聞く中で親子が一体になっていく、そして地域も一緒になっていく、学校の先生方もそうして子供を育てるという、やっぱりそういうすばらしい、学校だけは美しい学校ができたから完成するものではありません。人生の目的が幸せであるように、やっぱり教育の目的も子供の幸福になるための教育でなければならないし、そういう教育というかね、学校指導をぜひ持っていただいた上で、いろんな施策を講じていただきたいと思いますけども、何か教育長としてございましたらお聞きいたします。
○教育長(前田 滿君) 私のほうからお答え申し上げたいと思います。
今、岡本委員のほうからお話しいただいたことは、私もほぼ同じことを考えております。少し前置きの話の中でありましたけれども、私は昭和44年から教員をしているんですけども、ちょうどそのときが、その前にソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げて、それが成功したということで大変アメリカのほうで教育の現代化をしなければならないというふうなことがありまして、日本も含めてちょうどそのころに系統性を重視したカリキュラムがつくられました。それは私が教員になったときがそのちょうど移行期でありまして、大変難しい教育内容がありました。中学校の私は理科をやってましたけど、理科の中ではもう関数ができないと理科がわからないというような、そういうふうな中身でありました。それはその時代の要請が一方ではあったわけですけども、その後、マスコミを通じて報道されたのは、学校の実態が新幹線教育と言われてたくさんの、今、委員が御指摘ございましたけども、落ちこぼれが出てきたとかそんなことが言われたときになっているわけです。
そういうふうなことを反省する中で、少しその中身を本来の教育のありように戻そうというふうなことも含めて見直しがされてきている。また、その中で、今回の学習指導要領が出てくる背景には、PISAでありますとか世界の学力から日本の子供の学力が劣っているんではないかというふうな中でまた見直しということで、おおよそ10年ほどの間隔ごとに教育内容を定めている学習指導要領が改訂されているわけですけども、それが学力重視になったり、また人間性重視になったりというふうにこういうふうに揺れ動いてきているということで、今は学力重視のほうにシフトしているという、大きな流れとしてはそういうことやと思います。
確かに子供が学校に来ている大きな目標は、やっぱりしっかりとしたいわゆる学力を身につけるということが大きな課題になっていると思います。そういう意味で、私たちもそのことにしっかりと向き合っていきたい、そのように一つ思います。
それと、もう一つは、今度の中で漢字検定というようなことも言いましたけれども、これは当然先生が家でしっかり練習してくることとか、そんなことは担任としては当然の指導もするわけですね。そういうような中で、子供たちが一つ一つ自分の達成感を味わっていける、一つのステップアップを図っていける目安といいましょうかね、そういうもんにきっとなるんではないか、そのように考えております。
ただ、能勢町の子供の課題というのは、これは全国学力実態調査の報告で何度か町報でもお知らせをしておりますけども、能勢町の子供の大きな課題はおうちへ帰ってから勉強する、そういう習慣がない子が大変多いという。テレビとかを見ている、過ごす子供が大変多いという。これは家庭環境にもあるわけですけども、この辺が非常に大きな課題になっております。
これはある学校の学校だよりで6年生に調べて、平日、家でテレビ何時間見てますかというふうなことを学校だよりで紹介しておられましたけども、これは大変たくさんのテレビとか見たりビデオ見たりということに費やしているというのが能勢町の子供の実態です。例えば、1日に3時間以上見てる子というのは結構ぎょうさんおるんですけども、半分ほどはおると思います。この学校で言えば半分以上になりますけどね、3時間、1年365日見ますと、掛け算しますと1,095時間になります。中学校で1年間に学習する時間は50分の1こまで1,015時間ですね。小学校は45分で980時間が学習時間になっております。今言いましたように、子供たちは3時間も見てる子は学校で勉強する時間より以上のことをテレビで費やしているということになっています。そういう意味で、テレビが全部悪いとは言いませんけれども何とかそういう時間を減らして、漢字を復習したり学習したりするような家庭での学習習慣をどう確立するのかというのが大変大きな課題になっておりまして、そういうことは取り組みはしてるんだけどもなかなかそのことが実態といいましょうか、成果として見えてきてないというのが今の能勢町の実態です。
しかし、先生たちは高い志が大事やというふうにおっしゃいました。私も全くそのとおりだと思います。いかによい入れ物をつくりましても、その中で子供たちの実際に指導に当たります教員がどのような熱いハートで志高く持って取り組みができるかということにかかっております。それはそのことを一緒にこれから頑張ってまいりたいと思いますけれども、私は能勢町の先生はそういう熱いハートを持った先生はぎょうさんおると思っています。これはもう事実です。そういう意味では、全国の学力考査を含めましてそこそこの成果を上げているのは、家庭での学習習慣というのはかなり厳しい状況にあるにもかかわらず上げているのは学校でかなり頑張ってもらっているというのが、これは事実やと思います。そのことを結集して、新しい学校では学力的にも人格的にも健やかな体を持った、そういう子供たちをはぐくんでいけますようにぜひ頑張ってまいりたいと思っております。そういう意味でまたいろんな御意見もいただきたいと思いますし、サポートもいただきたい、そのように思っております。どうもありがとうございました。
○委員(岡本榮三郎君) ありがとうございます。
いずれにしましても、生徒と向き合った関係ではなくして生徒とともに教師が成長していくという、そして未来をしていくという、その中にこそ教育のすべての実が実っていくという、こういうことだけを申しておきたいと思います。ありがとうございます。以上です。
○委員(浜 諦弘君) じゃ1点、学校支援地域本部事業ということで、府支出金がなくなって町で単費でもやるという、この姿勢はすばらしいと思います。
ただ、大阪府のほうは学校支援地域本部事業というのは非常に力を入れてて、これに関しては非常に言ってたはずがいきなりこれを取っ払ったという、府のほうはどういった理由でこれ、言ってることとやってることが全然矛盾してると思うんですけども、府のほうは何でこれを削ったんでしょうか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 大阪府のほうが大変力を入れてるいうのは浜委員おっしゃるとおりなんでございますか、基本的に学校支援地域本部事業は無償で展開するというのが根底にございます。新しい公共というコンセプトでもって、みんなが相互扶助ですかね、お互いに助け合いながらやっていくというような観点があるので、最終的には支援本部事業の補助事業費というのはなくなるということは当初からの話でございました。今のところ、それしか私どもは聞いておりません。
ただ、大阪府として補助金を出す方向で言っているような情報は得ています。
○委員(浜 諦弘君) これに関して、当然能勢町からも矛盾点というか、一応言ってくださってると思いますけど、その辺のほうはしっかりしてますでしょうか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 当然、能勢町の学校支援本部はまだスムーズに展開されておりませんので、もう少し補助を続けてほしいということは訴えております。
○委員(浜 諦弘君) そうしましたら、内容のほうで読み聞かせあるいは米づくり等、そういう非常に地域に密着した教育を行っているということなんですが、例えばこれがモデルケースになったのは東京の和田中に関してなんですが、東京の和田中が非常に人気が高いのは、これは学力という点で非常に地域本部は力を入れています。学力という点では、能勢町の点ではどのような方策をとっていますでしょうか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 実は、2月に和田中学校と和田小学校を訪問してまいりました。学校支援本部が和田中学校の学力を支えているという学校支援本部事業も見てまいりました。それらをモデルにしながら、来年度いろいろと展開する方法は持っているんですけれども、現在は学力に関して取り組んでいるのは、ひとり学びができるようにということで自学自習室をどの学校にもつくって、子供たちが放課後や休み時間にそこに行ったり、長期休暇にそこの教室に通って勉強したりというような方策をとっているのが一つの方法です。
中学校においては、西中学校が土曜授業という形で授業で学べなかったことを学び直しをするというような授業も行われております。これが一つです。
2つ目は、先ほどの岡本委員にもありましたように、前向きに自分でやる気を持って取り組まないと学力はつかないというのは結果としてわかっていることですので、どのような方策でもってやる気が出せるかということの一つに、やっぱりしっかり夢や目標を持つということだと考えております。
したがいまして、小学校1年からキャリア教育と称している目的や夢をしっかりと持たせて子供たちに勉強する意味も含めて教えながらキャリア教育、いろんな人と出会いながら自分を高めていくというようなこともやっております。学校というところは学力をはぐくむというか、学力をつけることが基本ですので、言い出したら切りがないぐらいやっておりますが、次年度はそれに加えて自分で考える、いろんな問題に、藤原先生がおっしゃる情報処理ではなくって、情報をいろいろと取り入れて編集していって自分の考えを高めていくというような手法を学習する、よのなか科というのも積極的に取り入れたいと思っております。
○委員(浜 諦弘君) さっき漢字が弱い、あるいは計算のケアレスミスが多いという能勢町の小学校、子供たちのイメージと、ちょっとこれ身近で、例えば池高を受かった豊高を受かったと。東大の出身、京大の出身の学歴者が知ってる人でいる、能勢町出身で、あるいは関関同立を受かりましたという、私の中でちょっとイメージが非常に混乱してるんです。小学校のときに学力がそういう漢字が弱いという、あるいは計算のケアレスミスが多い子供というイメージと、それから進学率聞いてる中では非常に高いというそのギャップの中で、実態は小、中は一定答弁いただきましたけども、その後の子供たち、実際にじゃ社会でどのような実態というのはちょっと、わかる範囲で結構なんですけども、実際には優秀なのでしょうか、それとも優秀でない、そういう答え方はできないでしょうけれども、進学率はどのような感じになっているかわかりますでしょうか。
○委員長(八木 修君) ちょっと休憩します。
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休憩 午前11時59分
再開 午後 0時00分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○学校指導課長(後藤るみな君) 全国学力・学習状況調査の中でいろんな問題がございます。なぜか漢字が、毎年分析すると全国に比べてパーセントが低いということなんです、丸をもらう。例えば植物採集の「採集」という数字が、全国は80%の児童が書けるのに能勢町の子は64.2%であったり、中学校で「遺産」というのを書くんですけれども、全国75.2なのに能勢町は55.1とかというのを見ていると、漢字が弱いなと。ほかにも全部で12の漢字が小、中で出ているんですけども、平均より低いということなんです。先ほど原因はわからないということも申しましたが、恐らく家庭でこつこつとやらないといけないことに非常に弱いんだろうなということは感じております。
したがいまして、漢字ができないからその先、例えば優秀なのかどうなのかと言われますと、そういうことでもって調査をしたことがないので答えられませんし、また大学をどこどこの大学を出たからしっかりとした人生を歩んでるとも言えないと思いますので、子供たちの将来、今、能勢町の小・中学校を卒業した子供たちはしっかりと豊かな人生を歩んでいる子もあれば、悩み苦しんでいる子もあると思います。それは全国的に見ても、能勢町が特段というような状況ではないと感じております。
○委員長(八木 修君) これに関連したこと、まだ続けるの。ちょっとあんまり脱線せんといてください。
○委員(浜 諦弘君) 現在、中学から能勢高へ行く子供の中で、お聞き及びかと思うんですけれども、進学する子の授業態度と、それからこれ能勢高へ行く子供の授業態度が非常にギャップが多くて、その辺で中高一貫教育もいいことは山ほどあるんですけれども、若干ひずみみたいなものを聞いておりますけれども、それに関しては何かお考えあるでしょうか。
○委員長(八木 修君) 後藤課長、質問の内容わかりますか。
休憩中で説明してください。
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休憩 午後 0時03分
再開 午後 0時03分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○学校指導課長(後藤るみな君) 中学校において能勢高を進路に選ぶ生徒と、ほかの高校に行く生徒の中の勉強する態度の姿勢にギャップがあるという御質問でございますが、中学校の教員の中から幾分かそういう状況もあるということは聞いております。それを打開するというか、克服するために、能勢高校を受検する子供たちには新たな課題を課そうというようなことも考えております。
具体的にじゃどんなふうになっているのかということを中学校の先生にも聞いたことがあるんですけれども、どちらかというと親の声としてそういうギャップがあるということは言われているが、生徒たちはやはり能勢高校を受検するために論文指導を受けたり面接指導を受けたりということで、必死に頑張っている生徒が多いというような状況も一方にあることは確かでございます。
○委員(浜 諦弘君) 最後に、地域本部事業が機能しにくい学校もあるという。実際にはやはり地域本部に関しては地域の力が必要ですので、コーディネーターの位置が占める部分は多いと思うんですけども、今後これの機能しない部分に関して何か施策というか、思いがありましたらお願いしたいんですが。
○学校指導課長(後藤るみな君) 学校支援地域本部事業を立ち上げたのは平成21年度の10月からで、ようやく1年半がたったことになります。進んでいるところとそうでないところがあるという紹介は先ほどしましたが、今後につきましてはコーディネーター同士が交流できる機会を多く持とうと考えております。以上です。
○委員長(八木 修君) しばらく休憩いたします。午後は1時10分から開始します。
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休憩 午後 0時05分
再開 午後 1時09分
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○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
続いて質問を求めます。
○委員(岡本ひとし君) それでは、まず午前中の質疑の中から、質問の前に学校の教職員の質というか、そういう指摘があったようでございますが、能勢の学校現場で勤務していただいておる先生方、決して私は質的、レベル的に劣っておるという認識は一切持っておりません。どこの市町村に比べても、優秀なやはり先生が配置されておるというふうな認識を持っておりますので、これは私、日政連の議員としてもしっかりとこの辺だけは強調しておきたいというふうに思います。答弁は結構でございます。
それともう1点、能勢高校の何がしかのさきの委員からも発言ありましたが、決して能勢高校の生徒がどうのこうのいうのでは、私は優秀な生徒、当然行かれていると思いますし、能勢高校の中でもしっかりとしたやはり教育はされておるというふうに私はそういう認識を持っておりますので、変な誤解を招くようなそういう発言については今後やはりしっかりと慎んでいただきたいというふうにお願いをしておきたいというふうに思います。
それでは、質問に入らせていただきます。私のその意見に対しての答弁は結構でございます。
まず、学習指導要領がいよいよ小学校は改訂になってまいります。今までよく言われておりましたゆとり教育と言われる評価について、まず前段お伺いをしておきたいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) ゆとり教育についてお答えいたします。
ゆとり教育というのは、さまざまな教科の学習をする中で少しゆとりを持たせて、教科間の連携を図って総合的な学習をするというのが当初ゆとり教育とマスコミが名づけた教育でございます。
したがいまして、能勢町ではいわゆるマスコミが使っておりますゆとり教育、つまり総合的な学習の時間についてはかなり充実したと考えておりますので、ゆとり教育が間違っていたという総括は能勢町教育委員会としてはしておりません。
○委員(岡本ひとし君) では、小学校がいよいよ23年度から新学習指導要領にのっとってスタートするわけですが、今までの能勢の教育というのは今回改訂される新しい指導要領とどのように中身が変わるんでしょうか、その辺をちょっとお聞かせ願えますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 先ほども申しましたとおり、ゆとりの中で生まれてきた総合的な学習の時間において教科の中でも十分学べるということについては、教科の時間がふえておりますので教科に移行してまいりたいと思います。
例えば総合的な学習の時間でさまざまなことを学んだときに、最後に支援をいただいた方々にお礼の手紙を書くというのも、これまでは総合的な時間の学習でやっていましたものを国語の時間に手紙を書くという、そういうふうな形で移行してまいりたいと考えております。したがいまして、新学習指導要領になるからといって大きく変化があるということは考えておりません。
ただ、今回出ました新学習指導要領の言語活動、道徳教育、伝統的な学習の時間と情報的な学習も含めまして、すべての教科で実施できるような方向は考えております。
○委員(岡本ひとし君) ちょっとわかったようなわからんような答弁だったんですが、それではわかりやすく、今までの学校現場での教育が、時間数にしましょう、教科のね、時間数よりも、今度新しい新学習指導要領では時間数をふやしていくということなんですよね。そういうことですよね。教科によれば時間数を確保していく。ということは、裏を返せば、今までのやり方が要するにゆとり教育と言われるように時間数を減らしてまでほかのゆとりを持った教育ではなく、要するにもっと言えば詰め込み式的なそういう教育にしていくということに理解をすればいいんでしょうか。そこなんですよ。そこはどうなんでしょうか。その辺、わかりやすくちょっと説明していただけますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) これまで能勢町では学習指導要領の時間数に加えて、2時間多く実施してきました。したがいまして、授業数自体は新学習指導要領になるからといいまして、ふやすということは考えていないというのが一つです。
詰め込み教育に変わるのかということですが、新学習指導要領の趣旨である、前回も同様、生きる力をはぐくむということは変わっておりません。それは文科省が強く言っているところで、生きる力をはぐくむという点については変わっていない。ただ、総合的な学習の時間でやっていた内容を一部教科に戻して履修する、またはその教科の枠の中でやっていたことを反復する時間にふえた時間は充てるというふうになっておりますので、詰め込みではなく、今までやってきたことをさらに習熟する、深めるというふうに御理解いただいたら結構かと思います。
○委員(岡本ひとし君) すなわち、今までの要するに学習指導要領で補えなかった部分を、今度新たに補足、補強をしていくというふうに理解をすればいいんでしょうか。時間とってもええから、ちょっとわかりやすくその辺説明してもらえますでしょうか。
○教育長(前田 滿君) ゆとり教育という言葉の、これはマスコミが使ったわけですけど、これの言葉が持つイメージが国民の皆さん方にかなり間違って伝わっているということが根本にあると思います。
先ほど申しましたように、教育の現代化ということでスプートニクショック以来、ソ連に負けてはならずということで西側もしっかりと科学技術に対応する教育をせないかんということで、そういうふうな方向に教育内容をどっとふやすというような方向、かなり難しい方向にするという方向で動いたわけですね。それに伴って小学校で集合というようなことが入ったり、先ほど中学校は関数が言いましたけどもそういうことが入って、そういう学習内容が理解できない子供たちがたくさん出たんですね。そういう中でこれはちょっとおかしいんではないかというふうなことが言われて、それと子供たちがそういうふうなことを背景にして、塾でありますとかそういうことに非常に追いまくられている、本当にそれこそゆとりがない生活を送らねばならないようになっている。それは本来、教育というあり方から見ておかしいんではないか、健やかな人間を育てるということから見ておかしいんではないかというようなことがあって、少し内容を若干減らして、もう少しゆとりがある中でしっかりとした学習をするようにという各校で出てきたわけですね。
その中で、平成14年に言われたときですけども、そのときには総合的な時間が新設されたわけですけども、それに伴って、これはまさに先ほどの生きる力のことで申しましたけれども、単なる知識の量とかが本当のこれからの生きる子供たちにとって間に合わないやろうと。それこそいろんなことを物事を判断したりする力とか、自分で考えたり、また発表したり、そんな力も必要だねということで総合的な学習の時間を新設して、そこのとこでさまざまな体験をしたりしながら、単なる知識だけではない、そういう学習をすることが大事だよという格好で出てきたわけですね。これはそのときの新聞の社説を見ましても、どの社説も皆その方向でかじを切るべしということで賛成をしていったと思います。これは今から開いてみたらわかりますけどね。経済界も、何もかもみんながそういう方向でいくべしという格好でスタートしました。
しかし、教育内容を減らすというときに、ここが一つの誤解があったところですけども、例えば小学校で円周率は3で教えるというふうに言いましたね。これは概数で求めるときは3ですよね。直径が10メートルやったらおよそ円周にしたら大体その3倍でええなということですけども、詳しくは普通は私たち皆3.14、円周率を掛けますけれども、そのようなことが小学校は円周率は3と教えるという、そういうような格好でマスコミがあおったもんでありますから、これでは困るということで塾のほうがあおったというふうにも言われておりますけれども、そういうふうな中で、みんながゆとり教育になったらもう学習が大変やぞというふうなことが一方で言われてきたということが背景にあると思います。
そういうことで、小学校の中で例えば学習指導要領には3.14なんですけども、場合によっては3と扱う場合もある。さっき言いましたね、概数で求めるときは3でもええわけですから、そういう扱いのところをそのように、まあそれは報道も全部、本のこんな分厚いもん全部報道できないからという、特徴的なところを取り上げたということだったのかもわかりませんけども、そういうことがそのゆとり教育ということに対しての誤解というか、それが招いたと思います。
それと、もう一つは、日本の子供たちの学力テストが世界で言うてるPISAとかの学力考査の結果ではちょっと振るわなかったということが一つありまして、教育内容をこれから世界と太刀打ちしていくためにはしっかりとした力も必要やということで、また先ほど言いましたように10年ごとの揺れ戻しがありまして、もう少し学習内容をしっかりと高度なものに対応して、しっかりとやる力をつけるべしという方向に学習指導要領が変わってきたという、そういう流れが一つあります。そういう意味で、授業時数も少し減らしていた分をまたふやそうということになっております。
昔は、1961年には5,821こま小学校ではありました。それが2012年のときでは5,367こま、だから200こま近く減っております。180ぐらいか、それぐらい減っておりましたね。それをまた今度はさっき言いましたようにふやして、これは6年間の分ですよ、合計で。そのようにまたふやしていって、学習もしっかり向かわせましょうという方向に一つは向いているということであります。
学習指導要領で決められている標準授業時数というのがあるんですけども、それが今言った数字ですけども、その時数をちゃんとクリアしていこうということで、さっき課長が申しましたように能勢町では他市と比べて1週間のうちで授業するこま数をたくさんとって、今までから指導してきております。ですから、国が決めた授業時数よりか多い目に授業はしてきました。
それと、その中で能勢町は各学校ともいろいろな体験学習を大事にしてきております。例えば、授業時数がふえたときに授業時数が確保できないということで、学校行事をなくしてしまったところもたくさんあります。例えば、もう学習発表会をやめますとか、そういうふうに運動会とかももう陸上競技会にしますとか、そういうような格好で学校行事を精選することによって授業時数を確保してきたという学校が随分と他市ではあります。
しかし、能勢町はそういう学校行事を通して子供が総合的に学ぶ大事な場面であるということから、そのことも大事にしてきました。これは各学校でいろいろな取り組みをしていると思います。これは小中高一貫教育で交流事業をしているのもその中に当たると思いますけども、さまざまなそういうふうな体験学習を踏むことによって、単なる知識だけと違う、体験に裏づけられた知識が持てるようにという、そういうようなことで取り組みをしてきたわけです。そういう中で、授業時数を確保しながら活動やってきた部分も大事にしながらやってきたというのが今までであります。
これからもそういう格好でもちろんしていくわけですけれども、授業時数の確保というものはなかなか難しくなっておりまして、既に夏休み前の短縮、2学期の初めの短縮とかいうときに昔は給食しておりませんでしたけども給食をして、授業ができるようにということで授業時数を確保する、そういうふうなことを努めております。これからもさまざまな学校の授業を工夫することによって、できるだけ授業もたくさん確保して、学力もしっかりと身につける。そして、そういう幅広い知識が身につくような学習内容も大事にしたい。両方とも追いたいというふうに今能勢町は考えているわけでございます。そういう方向に向かっているということです。
○委員(岡本ひとし君) あえてつけ加えるならば、その中に要するに地域との連携とかいうことが重要になってきますよということでよろしいですか。
○教育長(前田 滿君) 従前からそれは地域の皆さんにもいろいろな部分でお世話になったりをしながら取り組みもしてきましたし、これからもそういう意味ではそういう豊かな体験学習をしていくためにも地域との連携というのはとても大事なことだと考えております。
○委員(岡本ひとし君) このゆとり教育と言われたときから、世間一般に学校というのはなかなか敷居が高いもので、地域の人がその学校の中へ参画していくというのはなかなかやっぱり難しい部分が多々あったと思うんです。やはり従前のゆとり教育と言われるときから、子供を育てていくのは学校、保護者、そして地域、それにプラスして今度は行政も入って子供たちを育てていくんですよというのが要するにもともとの私、根底にあると思うんです。そういう私は理解をしておるんですが、そういうことでよろしいでしょうか。
○教育長(前田 滿君) 小中高一貫教育の理念といいましょうか、その中に、今、委員がおっしゃったとおり学校と家庭と地域と行政と4つが連携して、能勢の子供を豊かに育てるということでございます。
○委員(岡本ひとし君) とりあえずお互いの共通認識ができましたので、引き続いてちょっと具体的に質問をさせていただきます。
まず、ちょっと細かいことからいきますわ。給食費についてちょっとお伺いをしたいんですけども、よろしいでしょうか。
学校給食の補助金、幾らか出ておるんですが、決算月に、9月にまた決算のときにしっかりとした資料が出てこようかと思うんですが、現状その給食費の未納であったりいうのが当然金額としてあらわれてきておると思うんですよね。これ改善とかいうのは、一体23年度に向けてどのように改善策をされていく予定なのかということをまずお伺いをさせていただきます。
○学校指導課長(後藤るみな君) 給食費の滞納状況については、教育委員会から出している給食補助金よりも子ども手当のほうから徴収していくというような手法を現在とっておりまして、教育委員会と学校を結びながら子ども手当を今までたまったものも含めて何分割かに計算し直して毎月学校のほうが徴収しているということで、次年度もこの方法でしか今のところは難しいかなと考えております。
○委員(岡本ひとし君) ということは、現在未納者というか滞納者はゼロというふうな理解でいいんでしょうか。あるわけですよね。現状、だから子ども手当から要するに言えば徴収していくということなんでしょ。それは23年度から。今もやってるわけでしょ。そしたら、ある程度未納の分については金額的には22年度当初よりも下がっておるというふうな理解でいいわけですよね。
○学校指導課長(後藤るみな君) 滞納額というのが1家庭においてかなりの額でございますので、減ってもまた次の月にふえるというところがなかなかうまくいかない家庭もございます。
ただ、滞納する家庭数というのは若干減ってるかなというところぐらいで、11月に調査をしたんです、能勢町教育委員会として。でも額的にはまだ横ばい状態で、傾向を調べてみるとやっぱり低学年にも若干ふえているという傾向もありますので、新たな家庭が滞納するというような状況も出てきてますので横ばいかなと思っていますが、これまで滞納してきた家庭においては、額は少しずつですが減っているという状況です。だから結論とすれば、今のところ子ども手当があるからといって減っているとかないとかではなく、増加はしてないかなという程度のものでございます。
○委員長(八木 修君) ちょっと説明がおかしいんちゃう。子ども手当から天引きしてるんならないんちゃいますかというのが岡本ひとし委員の。
○学校指導課長(後藤るみな君) 済みません、先ほど言ったように天引きはできないんです。
○委員長(八木 修君) してないんですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) してないです。
○委員長(八木 修君) してるって言ってた。
○学校指導課長(後藤るみな君) 済みません、そしたらちょっともう一度。
○委員長(八木 修君) はい、もう一回。
○学校指導課長(後藤るみな君) 天引きはできません、今のところ。天引きができるように、通帳を一致させることを指導するとなっております、通知は。だから通帳を一緒にしていただいても、入れたからといって全額引き出すことは難しいんです、現状としては。
したがいまして、たまった部分を月割りにして、例えば給食費が3,000幾らかだったら、これまでたまった分の月割りにした2,000円を加算して5,000円を引くとか、そういう方法で支払っていただいていますので、そこの家庭においては若干滞納額は減るけれども、新たにまた滞納する人もふえているということなんです。そこの家庭においても、通帳を一緒にすることとか期日までに納入することという指導はしていますが、うまくはいってないという回答です。
○委員(岡本ひとし君) 何かわかったようなわからんような、要するに現状としては滞納者がふえてるんでしょ、横ばいじゃないんでしょ。それの改善策を要するに施さないと、今の現状でいけば要するに給食費の未納、滞納者がどんどんどんどん雪だるま式にふえていきますよと。今まで累積で未納になっておった分を、子ども手当が入ったときに月に3,000円払う分を、じゃ今月は5,000円払いますわ、今までの分を払っていきますわと言えば、そういう家庭がどんどんどんどんふえていけば要するに未納額がどんどんどんどん減っていくわけでしょ。ところが横ばいということは、すなわち新たに払わない家庭が出てきてるから要するに横ばいなわけですよね。だからそれの改善策をどうしていくかということを質問してるんです。
言ってる意味わかりますか。だからその改善策をどうされてるんですか。ただ単に通帳を一緒にしても、これ一緒だと思うんですよ。意識の問題ですからね。そういう未納者に対しての支払いをしてもらうそういう話し合いであったりお願いであったり、それは当然家庭の中でいろんな条件があると思うんですよね。支払いするための条件があると思うんですよ。だからその辺の改善策を、どのように教育委員会としては23年度に向けてやっていくのかというところをお聞かせ願いたいというふうに思っております。ちょっとお願いできますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 今のところ、通帳を同一にする、それから滞納したものを月で割って返していただくという方向は変わりませんが、新規にふえないような対策はとりたいと思っております。したがいまして、滞納の前に月ごとになりますが徴収できるような体制を学校にはとれるように努めたいと思っております。
〔不規則発言する者あり〕
○委員長(八木 修君) ちょっと休憩します。
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休憩 午後 1時35分
再開 午後 1時36分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○教育長(前田 滿君) なかなかうまい方法がないというのは正直なところです。滞納していても、給食費は払っておられなくてもかわいい服を着せた犬を連れて来られる方もいらっしゃいます。つまり、優先順位が子供の給食に回すお金よりもほかへ回すお金を優先しておられる保護者もいらっしゃるというのが現実でありまして、しかしさりとてそういうことを公にできるわけにもいかないし、大変困っているというのが現状です。
今は学校の担当の者が再々電話をかけたり、また学校でのいろんな学校行事があるときにお越しいただいて、こういうことになってるから払ってもらわないと困るんだというような話をしたり、払ってもらえなかったら修学旅行も連れていかれませんよというような話もしたり、そういうことをしてしのいできているということです。
あとは、やっぱり大人の意識ですね。これは給食費払えへんというのは、ある意味では無銭飲食と一緒ですよね。そういうふうな、やっぱり昔は親が食べるもん我慢してでも子供に食べさすというようなことをしてきたわけですけども、今はそのように思われない方もいらっしゃるという時代になってるわけですね。その辺で困っているということでありますけれども、それは先ほど課長が言いましたようにそういう子ども手当があったときとか入るときとかにまたそういう電話を差し上げたりして、払ってもらえるようにというそういうふうなことを積み上げていますし、そういくしかないということかと思っております。
○委員(岡本ひとし君) 学校現場で、先生方が一番その家庭の状態をおわかりだと思うんですよね。今、教育長が言われたように、お金はあるんやけども義務教育やから何で給食費払わないかんのやという家庭もあろうと思います。しかし、家庭の事情によって給食費が払えないという当然家庭もあろうと思うんですよね。それを一緒くたにしてしまうというのは、私、これ問題があろうと思うんです。そういうやはり学校教育機関の中にはいろんなやはり組織があろうと思うんです。PTAであったり、そして学校に参画していただいておる地域であったり、そういうところでやはりしっかりとしたこの未納の分については改善できるような何かお知らせというか、何かいい知恵を出していただいて、一人でも多く未納の分についてはいち早く納入していただけるような、そういう方策をとっていただきたいという思いです。毎年毎年不納欠損が上がってくるのではなく、そういうやっぱり改善も私はしっかりとしていただきたいという思いで問いただしているわけでございますので、よろしくお願いをしておきます。
では、次の質問に入ります。新しく次年度から漢字検定と英語検定に向けてしっかりと能勢町、新しい事業というか、学校の中で展開していきたいという説明もありました。先日からいろいろと内容等もお伺いもしました。あえて大阪府は高等学校に要するに英語の教育の優秀な学校にお金をどんと入れていくという、そういう知事の発言等々もあったんですが、私自身はそういう優秀な学校にお金を出すのではなく、底辺と言えば言葉が悪いんですが、やはり満遍なく底上げできるようなそういう予算をしっかりと大阪府のほうもしていくのが本来の私は教育行政であるというふうに思いますので、決して能勢町もそういうふうなことにはならないように、今回のこの漢字・英語検定事業についてはしっかりと、落ちこぼれと言えば言葉に語弊があるんですけども、みんながその検定について合格できるような、底上げできるようなやはり体制をしっかりと組んでいただきたいという思いで発言をしておりますので、ここは教育長、しっかりと取り組んでいきますと、だれ一人おくれることなくみんなが卒業時には検定が合格できるようなこの事業を目指していくという決意といいますかね、そういう意思表示をちょっとお願いできますでしょうか。
○教育長(前田 滿君) ちょっとさっき終わってしまったんで、さっきのことはちょっと一つ大事なことを落としておりましたんでつけ足しをしておきたいと思います。
今、委員が御指摘ありましたように、御家庭の経済的な情勢で困難なおうちもそれはあるわけでして、そういうふうなおうちについては準要保護の制度もありますので、そういうことを紹介もしておりますので、そしてそういう制度によって救われている子供、家庭もたくさんあるわけでございます。これは一つつけ足しをしておきたいと思います。
今の件ですけども、先ほどから支援本部のほうでというようなお話もしておりますけども、これは何も先生が手抜きするというようなことを言うてるんではありません。教員は、自分のクラスを持った子供はもうやっぱりどの子もしっかりとした力をつけたいと思って一生懸命やっております。もちろんその子の持っております持ち前といいましょうかね、得意分野がいろいろ違う部分もありますので、全部の子が全部のことを100%できるということにはならないのが現実ではありますけれども、しかし僕は前よりかこんだけできたよ、前よりまたこんだけ上がったよ、頑張ったらこないしてできるねというふうな、そういうような達成感も持てるようなそういうようなことはとても大事に思って指導してきておりますので、それについてはこれからもやっていきたいと思います。以上です。
○委員(岡本ひとし君) ぜひとも切にお願いを申し上げるところでございますので、ともにしっかりとした、この2つの事業をやってよかったなと。ちょうど来年の今ごろになるのか、再来年の決算になるのか予算になるのか、いやいや、もうワンランクアップできるようなそういう事業であっていただきたいと思いますので、お互いやっぱり協力しましょうよ。ね、教育長。それだけよろしくお願いしておきます。
次に、職場体験についてちょっとお伺いをしておきたいと思います。
この事業も本当長くやられてまして、私も子供がおりまして、子供が中学校時代からこの職場体験に行くことによって、いろんな体験をすることによってその後の自分の進路であったりとか学習意欲であったりとか、社会を見る目が大きくやはり私は変わってきたと思うんです。大変私、この事業すばらしい事業やと思うんですね。それで以前の職場体験の日数よりもちょっと日にちも延ばしてきて、また反対に町内の受け入れ企業さんのほうも御理解を持っていろんな企業さんがどんどんどんどんふえてきたんですが、残念ながらこういう時代で受け入れ企業が少なくなってきてるように思うんですが、これの成果をまずちょっとお伺いをしたいと思うんですが。
○学校指導課長(後藤るみな君) 職場体験学習の成果につきましては、先ほども申しましたとおりやはり行く前と行った後の子供の変容は大きいです。以前は3日間の実施でしたので、ようやくなれたころに終わりというようなこともございましたが、今は5日間実施しているので、本当に働くことの厳しさも同時に学んでまいります。そのことがこれから生きる力の基礎になっているということは確かかと思います。きちんとした数値でもって効果ははかれておりませんが、子供の変容、それから進路選択に職場体験学習で経験したことが大いに活用されてて、子供たちはみずから自分の進路を開拓していく指導の変容に寄与しているかと考えております。
○委員(岡本ひとし君) それで23年度の予算でございますので、生徒数も少なくなってきておるので予算自体も少なくなるのは当然、当たり前のことなんですが、23年度、この職場体験事業を引き続きどのような要するに理念で実施していくのかというところをちょっとお聞かせを願いたいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) この5日間の体験学習を実施してまいりましたが、若干学校のほうも5日間実施することに困難なところもあります。というのは、先ほどから出ています授業日数の問題も一つありますし、もう一つは、子供たちが職場に通う通勤といいますか通学といいますか、それの手だてが十分でないので、保護者にかなりの負担がかかるということが問題として上げられております。
したがいまして、今、両中学校とも校長先生を初め担当者と相談をしておるんですけれども、できる限り町内で体験ができる方向を一つは目指そうと考えておりますし、もう一つは、かねてから第3次産業ばかりではなくってという話もございますので、もっとどういう職場というんですかね、どういう場所で体験できるかということを開拓しながら、23年度は臨んでまいりたいと思います。その体験によってさらに子供が前向きに学習に向かっていけるような、そんな職場体験を目指したいと思っております。
○委員(岡本ひとし君) 町内の企業さんに優先順位としては、要するに自分の住んでおる地域から徒歩であったり自転車であったり、そういうところで通勤をできる企業さんがやっぱり優先順位は私は1番だと思うんですね。その次に、自分の経験をしたいそういう職種が2番やと思うんですよ。やっぱりその中で、これもう結構長くこの事業をやられておりますので、現状この能勢町の役場なんかでそういう体験事業についての実績とかいうのは現状どうなんでしょうか、あるんでしょうか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 行政機関でいいますと、淨るりシアター、それからB&G海洋センター、図書室等、それからあと小・中学校で体験をしております。保育所もあります。
○委員(岡本ひとし君) いろいろな職場体験をすることによって、先ほど課長言われたように生きる力をしっかりとやはり身につけるというのはこれは重要だと思うので、いろんな形で協力できる部分はやっぱり行政もしっかりと私は協力していくべきだというふうに思いますので、例を挙げれば、じゃ職場体験ということで1日、副町長なら副町長の仕事に密着するとかいうことも、私これおもしろいと言えば語弊があると思うんですが、見方によれば大変経験できない生きた私は職場体験になるというふうに思うんですよ。そういうこともやっぱり積極的に行政がやはり手を挙げて推進していただけるように、ひとつよろしくお願いをしておきたいと思います。
それでは、次、障害をお持ちの子供が学校でしっかりとやはり健常者とともに学べる教育体制ということで、これは以前もインクルーシブ教育の推進について質問もさせていただきました。これはもう23年度も引き続き、能勢町においてはインクルーシブ教育をしっかりとやっていくんだということに変わりはないでしょうか。やるやらないだけで結構。
○学校指導課長(後藤るみな君) これまでどおり推進してまいりたいと考えております。
○委員(岡本ひとし君) わかりました。では、しっかりとよろしくお願いをしておきたいと思います。
それでは、あと二、三点ちょっとお伺いをしたいんですが、まずさきの委員からもありましたように、識字学習の推進事業についてちょっとお伺いをしておきたいと思います。
今2つの教室がということで、この事業の見出しだけ見れば識字学習推進事業ということで、もともとのこの事業の発足というのは自分たちの親の経済状況、家庭の状態によって、本来読み書きができる字を奪われてきたそういう経過があって、文字を取り返す運動の中からこの事業がスタートしたというふうに私は理解をしておるんです。
現状は、じゃ識字のこの教室の中で読み書きをやってるんかといえば、時代がこういう時代ですので、生徒さんの中には十分読み書きもできる方もいらっしゃって、もっと高度な、いわばパソコンを要するにやってる教室があったり、そしてまたインターネットを利用して何か調べ物をしたりとか、反対に最近でしたらパソコンで自分のオリジナルな年賀状をつくってみたりという、今までとは違うやはり活動が近年目につくようになっております。これの支援、いろんな部分で、じゃパソコンならパソコンをやりたくてもそういうパソコン自体が現状ではこの教室の中ではない。それであれば、今、要するに学校現場ではパソコンが今設置されておるわけですから、そういうことも利活用できるような、例ですよ、そういうことも考えていただきたいんです。
ただ、パソコンだけじゃないと思うんです。ほかの部分もいろんな部分で。これが今2つの地域でやられてるけど、これが要するに能勢町全部に広がるような、この後の生涯教育になってはきますが、その辺もやはりしっかりとリンクしてこの事業を大切に私は見守っていきたいというふうに思いますので、引き続きこの識字、識字と言うとちょっと、この教室に私の連れ合いも行っておりますのであれなんですが、やはりしっかりと引き続き行政としても取り組んでいくという確認だけお願いしておきたいと思います。
○学校指導課長(後藤るみな君) 岡本委員がおっしゃいましたとおり、最近の活動はすごく範囲が広がっております。学校のいろいろな教室を使うということも含めまして、これについては積極的に展開していきたいなと以前は考えていたこともありますので、そうなってきますと生涯教育の分野と同様になってきますので、生涯教育課と連携をしながら進んでまいりたいなと考えております。
○委員(岡本ひとし君) 教育委員会のいいところは、各課でこれはうちの学校指導課の仕事なんです、これは生涯教育なんですというのではなく、今、課長言われたように、自然と私、言葉出たと思う。横としっかりと連携をとっていく、これがやっぱり私は教育委員会の今までからの脈々と受け継がれてきたいいことだと思うんです。縦割り行政ではなく、横の連携をしっかりと引き続きとっていただきたいというふうな思いで発言をしておりますので、よろしくお願いしておきます。
次に、人権教育の児童館費についてちょっとお伺いをしておきたいと思います。
これも先ほどの委員からも質問ありましたように、この事業が始まってもう何年たちますかね。かれこれ40年近くたつ事業でございますね。もうある一定のやはりこの事業の成果というか、目的も達したのではないか。しかし、まだまだ必要な部分があるということで、次年度についてはその今の館の運営を見直す時期ではあるという説明も受けて、しっかりとこれ23年度もう一度、この事業をどういうふうにしていけばいいのかということを今の引き続き児童館に結集をしていただいておる子供たちであったり地域の方の意見であったり、そういう意見を集約して引き続き、私、いつも言うように歩きながら、走りながら考える。すなわちこの館を運営しながら、要するにどのような館の運営方が今の時代に一番マッチした運営なのかということをもう一度しっかりと私は検証する時期に来ておるというふうに思いますので、引き続き23年度しっかり検証していくというちょっと答弁を出していただけますか、よろしくお願いします。
○学校指導課長(後藤るみな君) 説明のときにも申しましたとおり、一定の見直す時期に来ているということも含めて児童館のあり方を検討してまいりたいと思いますが、やはりいわゆる旧の同和地区と言われる子供たちだけがさまざまな課題を抱えているのではなくって、今やっぱりすべての子供たちが家庭事情も含めさまざまな課題を抱えております。そういう子供たちの学校ではない支援ができる場所だと児童館を認識しておりますので、そのことも含めて平成23年度は活動しながら検証していきたいと考えております。
○委員(岡本ひとし君) 今、課長が言われたように、しっかりとこういう能勢の独特の交通の便もないそういう地域で、なかなか館に行きたくても行けないそういう地理的な部分もありますので、前から私、提案してるように、この館の活動をその館だけではなく、じゃ学校現場の中で学校をお借りしてやることも私は大変重要というか、これはもう本当に学校の中で空き教室を利用して放課後やることも私はいろんな子供たちを巻き込んでの運動になりますので、活動になりますので、その辺も十分23年度協議していただいて、引き続き継続していただきますようお願いをしておきます。これもやるやらんで結構ですから、ちょっと答弁だけもらえますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 積極的に児童館活動を運営してまいりたいと思います。現在におきましても、当然学校で活動していることも多いです。以上でございます。
○委員(岡本ひとし君) わかりました。
それでは、もう最後にしておきます。それでは、人権教育総務費の中で、これたしか去年も私のほうから発言もさせていただきました。杉原通学バス事業についてでございますが、今現在23年度は対象となる児童が小学生3人、中学生1人ということになります。この事業、もう長らく継続しておるわけでございますが、いよいよ子供たちのやはり学力を保障するということで、大変、私、貴重なこの事業だと思うんですけども、周りを見渡せば、やはり遠距離からの通学をされてる小学生等々もほかの地域にもあるんですよね。一度この事業を根本からもう一度見直して、何らかの新たな対策を私は構築していく必要があるのではないかなというふうに思うんですよ。それについて、ちょっと教育委員会、何かいい代替案というか、お考えをお持ちでしたら御報告願えますか。
○教育次長(東良 勝君) 杉原の通学対策の御質問でございます。
委員今御指摘のありましたとおり、この杉原地域のバス通学に対しては過去の経緯等もございます。そんな中で、今の現状に合ったということになりますと、なかなか時代も変わってきております。そんな中で、今、学校の再編という問題も課題として抱えており、また計画実現に向けて今いろんな施策を講じようとしておるところでございます。その部分ともあわせた中で検討させていただいて、どういった手法がよかろうかということで検討させていただきたいと思います。
したがいまして、来年度につきましてはそんなに急に変更するわけにまいりませんので、現行のままで通学対策をさせていただきたいと思っております。これは再編と並行して十分に考えさせていただきたいと思っております。
○委員(岡本ひとし君) ぜひとも23年度にはそういう対策の、委員会がいいのかどうかわかりませんが、当然地元の方も入っていただいて、新たな私は対策が必要だと思いますので、詳しくは何かとは言いません。この後審議されます学校再編に向けて、モデル的になるようなそういう施策の打ち方というのも考えられますので、それもしっかり23年度そういう協議をする機関を設けていただきますよう、どうですか、それしっかりとやりませんか。そういう機関をつくってね。去年も同じような質問して、結局は何もできなかったわけですから、もうぼちぼちそういうことも議論をする私は時期だというふうに理解をしていますので、23年度そういう機関を一回立ち上げるというのはどうですか。
○教育次長(東良 勝君) 先行しての対策というようなことも含めての御質問だったかと思います。
学校の通学対策につきましては、本件だけでなしに学校の再編、これ本年度の予算にも実質的に着手というような予算が上がっておりますけれども、それと並行して、これは各地域どうするのかということを考えていきたいし、また具体的にどうするかということを決定していかなければならないと考えております。
したがいまして、特に今までバス通学対策を講じてきたところについては、これは個々の地域についても御意見もいただかなければなりませんし、校区のほうについてもまた御意見をお伺いしたいと思っております。そういったことで、手法はいろいろあろうかと思いますので、今後そういった組織についても検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
○副委員長(原田 健志君) 私、未来というものは現実の延長であると考えますので、ゆえにこういったところの現実的に今あるこういった指導課の問題的なところからしか未来というものはなかなかのぞき込めないというような思いがありますので、いろんな観点から質問させていただきたいと思っております。予算説明書的には7項目ぐらいのところのことを考えておりますが、お互いにいろいろと項目絡まってる部分がありまして前後するかもしれませんが、そういった中で聞かせていただきたいと思います。
まず、根本的なところで申しわけないんですが、147ページで書いてあるようなそういう中高一貫、あるいは小中高一貫といった中でできてます文章の中で、まずもって能勢町で今回動かんとしているいわゆる教育
イノベーションプロジェクトといったものですが、片仮名ちゅうのはすごい便利ではあるんですが、実際にはちょっとなかなか逆に本来の意味というか、ものをうまく伝え切れないことも逆にあろうかと思うし、片仮名というとどういう意味ですかとなかなか聞きにくいというのがあって、それは根本的にはどういうふうに日本語に訳してあるもんですかねというようなことはなかなか聞きにくいところはあると思うんですけども、それは今回教育委員会、今、指導されてる方のほうではどのように日本語的に解して、それをイメージ伝達をうまくいってるかなということをお考えであるか、そこを少しまず根本的なことを聞きます。
○学校指導課長(後藤るみな君) 委員のおっしゃるとおり、確かに横文字というのは非常に伝える側、伝わる側にはわかりにくい言葉でもございますが、今回このように命名したことについては一定の成果があったかなと思っております。といいますのは、
イノベーションプロジェクトということを学校におろした際に、これまでよりかなりの速さで教職員に伝わったなと思っております。
じゃ
イノベーションプロジェクト、一体何をするのかなというようなことも含めて、きちんと説明文書を学校には渡したんですが、そこにはまず枠組みを取り払って、新しい切り口で教育を考えてみようというのがコンセプトにあります。イノベーションという言葉はたくさんの企業が今使っておりますし、今回の文部科学省の平成23年度の当初予算にも
イノベーションプロジェクトというのが出てきております。
しかし、能勢町が目指しておるのは新しい切り口で、しかもいろんな枠組みを取っ払った形で新たな教育を追求していこうということで設置をしてまいりました。以上でございます。
○副委員長(原田 健志君) 企業的な話といっても、やっぱり破壊的なイノベーションのほう、それから総合的な、一回ばらしてもう一回改築するような、そういうような方法等いろんなことが企業的なとこの中ではされてる中で、ちゃんと伝わっておればそれがうまく、なるほどそういうことを言いたいんだなというふうにわかる人も多ければ、何となくイメージだけでそれ以上踏み込めないというか、これをあえて聞くと物も知らないんですねと言われたくないからそこでストップするような人も中にはないこともないと思うので、ここのとこうまくイメージ伝達ができているのかなというのをまずもって心配しておりましたんで、そこの中身も詳しくお伝えしてあるということですからそこまでは不安を感じてはおらないんですけども、ただ、言葉の段階で何となくいいことが行われるんだろうぐらいにしか思ってない人もいてはったら、これほんまになかなか難しいのではないかと思ったので、その分の中身とかに関しては非常にしっかりとしたのをしていただきたいと思っておるんです。
何でやいいましたら、そこと131ページの概要の部分を読む限りにおいたら、そういうようなところから積極的に推進していく中で、じゃどんな感じでというのでいろんなところと一体化して能勢を誇りに思う子、自信持てる子、自分の道を自分で切り開いていく子というようなところにつなげていってある文章が載っておるので、うまく伝わってなかったらそこの部分がどういうふうにそういうのにつながっていくのかなというようなことを想像できない人も中にはいるのではないかと思ったので、このプロジェクト的にこういうとこにどういうふうにつなげていこうという熱い思いがあるのかどうかだけ、まずちょっと一回聞かせてください。
○学校指導課長(後藤るみな君) 取り組みというのは、あくまでも手段だと考えております。やっぱり目標は、どういう子供たちを育てるのかというところが一番大事であって、今の学校は何々をやりました、何とかいう取り組みをしました、しましたで終わっているところが多うございます。しかし、その取り組みがどういう成果を上げたのかというところについては、教育というものは非常に長いスパンで考えることが多いですので、効果測定いうのが非常に難しいです。
したがいまして、このように
イノベーションプロジェクトを実施し、そのやっていることが先ほど原田委員が言われました能勢を誇りに思う子につながるのか、例えば自信の持てる子につながるのかというような検証ができるように、そういうふうに持っていくためにこれプラスそして子供たちが大人になってもずっと学び続ける、そういう子供たちに育てていきたいという目的を明確にして進めてきておりますので、次年度もその目標は明確にして進めてまいりたいと考えております。
○副委員長(原田 健志君) 根っこの部分でまずちょっと聞かせていただきまして、書いてある分の中でちょっと聞いていくんですが、不登校の部分で先ほどお話をずっとされてる中で、去年の例で言えば3人が2人になり、ことし3人だとたしか思うんです。10人が10人になり、11人だというような、そういうような思いがちょっと僕の記憶の中ですので余り定かでなければ後でまた直してもらえばいいんですけど、前会議では虐待か何かについてもちょっと踏み込まはって聞かはった方もあったように思うので、どちらもが1件1件というようなことも書き込んではおるんでそんな感じやったんじゃないかなと思うんですけども、いずれにしてもその話の中で中学校から高校へ行くことで、その中でちょっと行けるようになった子とかがいてるよという話とかをしておられたように思うんで、ただ、それは何らかの理由やと思うんですけど、今お考えの中では、なるほど、こういう理由もあるんではないかなというものが何となく、中学とか高校上がったから行けるようになったんやとかいうんでない中で、何らかの環境の変化とかそんなんが影響したんじゃないかなというような答えとかは持っておられると思うんですけども、その辺はどのように考え持っておられますか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 子供たちは、不登校の子供たちも含めてやはり自分を変えたいという願いはもちろんございます。環境の変化とともに行けるようになったのではなく、環境の変化に対応できるエネルギーが子供の中にたまっていったというふうに私たちは理解をしております。つまり、小学校の段階では不登校だった子が、中学校になったら行けるようになったという例ももちろんございます。それは小学校で丁寧に子供の気持ちに寄り添いながら、子供たちに力と、私たちは心のエネルギーと言うんですけれども、いざそこに出ていこうというエネルギーをしっかりとためておく、この方法が成功しているというふうに考えておりますので、新たな学校で環境が変わったから行けるようになったのではなく、その前段階できちんと指導が行き届いたんだなというそういう総括をしております。
○副委員長(原田 健志君) いろいろな見方はあると思うんですが、そういうようなところでたまってきたからどうという感じでいうんであれば、小学校1年生から2年生、あるいは中学校1年生から2年生とかいう間にたまることも十分あろうかと思うんで、その中で何か一個のきっかけとしてそういうようなものが働いているんではないかという思いはあります。友達関係にしても、ほかの子が入ってくる可能性があれば、今の中で自分の中で何かがあったものが、ちょっと変われる可能性というようなものを探れているんではないかという思いもありますので、ただエネルギーがたまったから次の段階から入れるようなことになれば、同じ中学校の中ででもそういうことはもっと起こり得るだろうし、小学校の中でも4年生から5年生の間で起こり得るだろうというのが、今のそこらに聞いてきた話でいうと中学校から高校であったり、小学校から中学校でありというそういう環境の変化の部分が少し挟まっておったんで、エネルギーは確かにたまってきて、その学校の中でしっかり教えられてるものがあるんだろうとは思うんですけど、何かそういうところが今お話を聞く限りでは環境変化というのをうまく与えてあげることさえできれば、もっといろんな段階で学校へ来やすくなるという子供たちが多くなるんではないかと思うんですけども、何か人の変化、環境の変化というチャンスをうまく与えられてないがために、そういうチャンスが少しという気持ちがしています。これはほかの段階でもいろんなときでもそういうチャンスはできるだけ多いほうがいいんではないかなという思いで、いろんなことで質問を一般質問でもしたことがあると思うんですが、その辺で子供たちを登校のほうへ導くという意味でいうと、エネルギーがたまってきてたから学年がぽっとかわった瞬間に、学校かわった瞬間に、小学校から中学校、中学校から高校みたいなそんな中での動きですよというぐらいの総括でないところに答えを持っといとかれたら、もう少し見やすいものがあるんじゃないかなと僕は思うんです。その中学校から高校、小学校から中学校。そこで人の流れ、あるいは人の数だとか人の環境変化があることがその子にとってプラスに働いていることもぎょうさんあるやろうと思うんで、そういうことについてももっと検証しておかれたほうがいいんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) もちろん委員がおっしゃるように、学年越えで行けるようになった児童生徒ももちろんいます。学年が1つ上がるごとに例えば担任の先生がかわる、友達がかわるということもございますし、小さな学校であっても転校生が1人入ることによって環境の変化もございます。
ただ、不登校の児童生徒に関しましては、いきなり学校に来れるようになったわけではなく、まず最初は家庭訪問をして、子供が学校の先生を受け入れてくれるというところから始まります。初めは会ってくれなかったりもするんですけれども、そこから始まります。少し先生と一緒に学校と違う場所に行ってみようか、その次に、じゃちょっと学校に行ってみようか。学校の教室ではないけれども、違うところに入ってみようかというふうにして、上手に段階を踏んで3年から4年に上がるときに入れたり、小6から中1になったときに入れたりとするんですけれども、やはり大きな環境の変化というのは幾分か入りやすいという傾向にあるのかなということで、先ほど事例紹介しただけでございます。だから委員がおっしゃるとおりだと考えております。
○副委員長(原田 健志君) 個々の事例もあろうですから、なかなか一般的な全体的な全国的なことだけ1つでばっとまとめていくわけにもいかないことですので、この分に関しては非常にデリケートに対応していただきたいと思います。うまく戻りたいというエネルギーを引き出せるように、その現場現場で対応していただければと思います。
次の149ページのほうの学校支援地域本部事業といったようなところに今回まとめていかれるというふうに聞いておりますんで、そこについてちょっとお聞きしたいんですが、今回基本的には府としては無償コーディネーターというような感じの中で教えていきたい、そういう教育が公教育的なという感じで考えている中なんですよという中で、一たんいろんなとこで予算を、去年までで言うならば21年度半ばぐらいからごぼっと予算が入ってきて、その中で去年度またまなび舎というような部分にいわゆる予算がえというか、項目少し変えたりとかをしながらいろんなことが進められている中で、今回本当にそのようなものというのが、予算的に言うたら向こうから入ってくる分が当初より減ってる分は減ってるんだろうとは思うんですけども、それに伴って何かそれを見た人が地域との兼ね合いというもの軽視しているというか、ぼんと切られたような感じに感じられる方がおるんではないかと思って、これ非常に懸念をするんです。それはお金で話す話ではないとは思うんですけども、いわゆる地域によっては十分でない学校もあった中でという話を聞くと、十分にどの学校もがこの意味というのをわかって、活動を一生懸命やってはる中で予算がなくなってきても意味がわかってるからやっていけると思うんですけど、その意味がちょっと十分に伝わってない学校もある中で予算のほうから切られていくという形になると、これ十分にこれから先も伝わらんのじゃないかなと思って心配をするんですけども、そういう若干まだ十分でなかったかもしれないなと感じておられる学校とかは、そういう少ないものであっても伝わって十分に動いていけるほうに持っていけるというふうに考えておられるのか、どういうふうに思っておられるのか。そういう不十分と言うたらあれやけど、これからと思っているところはこれからどのようにその活動を持っていきたいと思っておられるんですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 予算を立てるときにどれぐらいが適当かということも、これまでの実績を踏まえてこの額にさせていただきました。学校には不十分だと思われる学校もひょっとするとあるかもしれないんですけれども、今やっている学校支援地域本部事業や社会人やまなび舎事業、これまでやってきました事業をよりもっと進めた形を平成23年度は考えております。
といいますのは、今まではどちらかというと学校に助けてもらっている、学校を支援してもらっているで終わってたのを、やはり双方向のメリットをしっかりと認識していきたいと考えているからです。学校に行っていろんな支援をすることにより、その支援いただいたボランティアの方がやはり行ってよかったな、子供と一緒にいろんなことやって楽しかったなというような気持ちを味わってもらえるような、そういう支援本部を目指していくことによって、無償ボランティアという方向を目指していきたいと考えておりますので、平成23年度はこの財源でしっかりと進めてまいりたいと考えております。
○副委員長(原田 健志君) 何でそんなことを聞くかというと、実際には課は違いますけど元気広場とかの兼ね合いとかも考えてみたときに、私、自分自身がそういうとこにかかわってたりとかしたりだとか、自分とこの歌垣の小学校とかの動きを見たりとか、そういうようなものを見てるもんですから当然それなりの活動というものがどこでもやってはるんやという思いが基本的にあったもんですから、その中でちょっとよくわからないという方というか、よくわからないという発言があったりだとか、あるいはほかの学校ではちょっとそこまでの不十分な学校もあってとか話を聞いたりすると、何やいろいろとそういうとこまでいけてないとこもあって、僕は十分歌垣なんかでやっておるように思っておったので、そういったことがほかの学校でもやっておられるんやと思っておったんですけど、実際はもうちょっと違うとこもあるんですか。実情というのがよくわからないとこがあって、自分ところが基準やと思ってるとすごくそれなりにやっておるように思うんですが、基準として歌垣を感じてたら、それはちょっとあれですよというのか。どうなんですかね、あのぐらいの活動というのは先ほどあったんだけど不十分なんでしょうかね、どの辺のレベルでお考えですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 既存の団体や既存の方法をできるだけ崩さないような形で、学校支援本部というような組織をつくっていくというのが当初の目的でしたので、歌垣のように元気広場が主体となって展開しているところもあれば、子供会が主体となったりしてる学校もございます。だからレベルがどれを目指しているのかではなく、先ほども言いましたように双方向にメリットのある持続可能な学校支援本部、そのことによってどんどん学校を開いていって地域の方に入っていただいたらいいと思いますし、子供たちも地域の方々によって育てていただいたらいいなと思っておりますので、それが双方向うまくメリットがあるというのがレベル的にいえばそのことを目標と掲げて展開していきたいと思いますので、歌垣小学校がどうかというのはそこで活躍しておられるボランティアや学校の方々の意識や認識がどうなのかということだと思います。積極的にやっていただいているので、比較的レベルとしては高いほうじゃないかなと感じております。
○副委員長(原田 健志君) 各学校の評価がどうかということではなくて、そういう状態がほかのとこもそうやと思うてたもんですから、ちょっと先ほどの話の中でその差があるようなこと、熱の違いがあるようなことをちょっと聞いたような気がしたもんで、なかなかいろいろあるのかなと。
また、思いによっては実際に先ほども言ったみたいにその方向に当たる予算というのが全部軒並み府からおりてくる分がとにかくないのはもちろんなんですけども、イメージとしてぐっと縮小したようなイメージにどうしてもなってしまってるもんですから、それを基本ボランティアにという思いはあるんだと思うんですけど、人によったら本当にそういう地域と学校とのつながりという部分に対しての思いというのがちょっと方向性が変わったように感じられてしまう方も当然いてはると思うんです。それはいい悪いにかかわらず、今の時期であれば当然そういったことがあんまり望ましくないというか、できたらもっともっと地域にも入ってもらってというような発想が僕にはある中で、いわゆるまさに今回皆減になってるような、入ってきてる分もあれば、まとめていったからとはいうものの非常に全体に縮小したような感じのイメージを感じてしまったので、その分に関してすごく不満というか、ちょっといかがなものかなという思いがありました。
今回一たんこういう形で出しておられるので、それに対してどうこうではないんですけども、その活動、各学校の動きを見はって不自由があるようであったりだとか不便があったりだとか、もっと拡大せなあかんようなイメージがあるとか、もう少しこれは手が届くことによってもっと変わることができるというようなことを感じはったら、もう積極的にどんどんと来年以降の中でお考えになっていかれてもいいのではないかと。今回はこういう形で出ているということは理解をしますので、ほかの部分が入ってきてる部分、出てきてる分の中ですごくこの分が、この科目の中で言うとすごく縮小したように見えているということが私の思いです。
そのような中で、またこれもよく私も聞いている分の中と近いんですけど、150ページの学校交流事業ですねんけども、ざくっと見たときには、何かこれ先ほども言った体育的行事、
文化的行事、言われたら学校交流スポーツ大会やとか暗唱大会とかそんなようなイメージも含めていろんなことを考えておられるというようなことは聞いておるんですが、イベント的な感じなものをやっぱり中心に考えておられるのか、それとももっと本来的なもっと突っ込んだ部分に子供らがお互いの教育の中で、なるほど、人数が多かったら班学習みたいなのができるなんてそんなことまで踏み込もうという思いがあるのか、そこのところをまず聞きます。
○学校指導課長(後藤るみな君) 今回につきましては、イベント的といえば行事を実施するということですので、学校交流事業については小学校は今まで3小学校だったのを6小学校で取り組もうかというのが一つ大きな3校交流と違った点です。
それから、班学習とかというような御意見ももちろんそれはよくわかるんですけれども、やはり今6小学校あるその小さなそれぞれの学校のメリットは、その学校でしかできないことというのはたくさんございます。そのことをまずは大事にしたいというのが優先順位の一つで、それで例えばそこでどうしてももっとこういう体験をさせないなということを学校交流事業の中でこれまで3校交流として実施してきました。
したがいまして、日常例えば1週間とか1カ月とか本当はダイナミックに3校交流をやれば、また違った成果も出てくるのかもわからないんですけれども、やはり学校という一つの単位で物事が進んでいきますので、そのことをするには教員の数が正直に言いますと足りません。といいますのは、複式学級は担任以外の教員がいないから、その連携をするに当たって会議をして協議をするという時間がなかなかとれないというのが現実です。したがいまして、今回の学校交流、特に小学校においては日常的なことは考えておりません。行事で考えております。
しかし、中学校におきましてはクラブ交流とか、それから1校が移動しただけで済みますのでよのなか科の授業を一緒にやったりとか、著名な方を呼んで講演するときには一緒に聞いたりというような活動は中学校のほうはしやすいので、そういうあたりについてはもう少し検討してまいりたいと考えております。
○副委員長(原田 健志君) いずれにしましても、僕としてはイベント的なことをすれば当然子供が後で文章を読めば楽しかったということを答えは上がってくるとは思うんです。それは今まで3校交流を見ている中でも同じようなことはよく上がってきてますから、それは僕はよしとする分もあるんですけど、それ以外の分というのがやっぱり伝わってないと、本来的に子供らが少ないのか多いのかというのはどちちの議論がいいにしても、こういうことがなるほど自分にとって多かったことによってどういうメリットがあったのかということのわかってくるものが、ただイベントという部分でまとめてしまって、人数がおって楽しかった、ドッジボールできたねとか、そういうような発想でおさまってしまうと僕は本来のものと違うものだと思ってたので、3校交流の中でも若干不満を感じてた部分がそこにあったので、できないものをどう足すかという意味でいったらそれはイベントではないと僕は感じてるもんですから、こういう予算のつけ方でないほうが僕はありがたかったなとは思いはあります。これ自体がだめということではなくて、これはこれで否定はするものではないんですけど、言うたら何回も一般質問とかで聞いたみたいに、1週間とか1カ月とかそういう範囲で3校交流に近いものを事業とかを試すとか、そういうことのほうが本来は僕はその中から生まれてくるものはぎょうさんあったんではないかなと思いがあって、聞いてる中でこういう予算のつけ方だったんでちょっと思いがあったのでお伝えしておりますので、これはこれでせっかくあるやつなんですから、しっかりとこの分をいいものにしていただきたいとは思いますので、どういうものをしはるかは十分考えていただいてしてもらったらと思います。
漢字検定の分を聞きますけど、今までこういったものは各学校では行ってませんでしたのかな、どうですか。ほかの学校、全部今までどの学校もしてなかったというか、どうですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 平成20年、21年に大阪府が漢字検定事業を実施した際には、田尻、東郷、歌垣、天王小学校、東中学校がその事業を受けて検定をしました。以上です。
○副委員長(原田 健志君) 言うたら結構数多くの学校がそのときでも既にやっておられたんですけども、そのときに参加されなかった学校というのはどういうことが問題やったとか何で参加できなかったとか、そういうような理由があったりするんですかね。
○学校指導課長(後藤るみな君) 実は、この漢字検定事業が府から通知が来てから、結果を出すのに1週間という短い時間しかございませんでした。したがいまして、なかなかいろいろな視野から考えたときに、いわゆる大きな学校ですよね、久佐々、岐尼、西中はいろいろな問題に対応できるかというところで、二の足を踏んでしまったというような実情があります。理由としてはそれぐらいしか考えられません。
○副委員長(原田 健志君) 今回は全学校的な発想でぽんと出てきているので、これ非常に目を引くように見えるんですが、実際には半分ぐらいの学校はもう既にここ毎年やっておられたというようなことも聞く中で、しておられなかったところが問題点が幾つか考えられたからしておられへんかったんやったら、そこのところはちゃんと解決してきっちりと、先ほど言わはったみたいに何かこういう問題点が考えられますということがあるんであれば、それはちゃんとクリアした形できっちりと行われないと、はっきり言ったらその分、手が足らずになったことによって実際に子供らにとったらやりましたということだけしか残らないというのはもったいないんで、ちゃんと先ほど言わはったみたいにただ教えました、励ましましただけでおさまらないようなしっかりしたものにしていただきたいなと思います。
自学自習というような発想もあるとは聞きますけども、いずれにしましても先ほど言ってはったみたいにその一個前で全国との中で話が出てる中では、やっぱり1人0点がおれば能勢の場合なんかの子供の数やとすごく影響があったりする中での非常に高い、低いとかいうようなこともあろうかと思いますので余り一喜一憂されずに、たまたま二、三人の子が本当にちょっと0点に近い点数を出せば、当然都会であれば何人というような感じでそんな子がいても平均点的にはおさまるところがあったりするでしょうし、能勢であれば、その分によって何点下がったりするというのが大きい幅は絶対それは出てくると思うんで、余り平均点とかに一喜一憂されなくてもいいのではないかと思うんですが、そういった中でしっかりと指導していっていただきたい部門だと思います。
よく先ほどもあったように漢字の分野とかケアレスミスやとかいうのがありますよとかいう話はしますけども、そういうのって極端に言えば塾に行ってケアレスミスを減らせる方法というのを習ってきたらその次の日からなくなったりだとか、漢字なんかでもこの分をよく出る単語、よく出てくる漢字みたいな感じでちょろっと小手先のことを学んだだけでも点数って上がるもんですよね。実際にはこれはよく出てくるよというのだけちょっとピックアップして前もって1週間前に教えれば、相当点数が変わったりしますよ。実際にそういうことをよく聞きますし、ケアレスミスにしてもこういうケアレスミスをしますからそこだけ気をつけてくださいねという、その一個寸前に言えば急に点数が変わったりしますのでね、そういった中で能勢の子らがどうやといったときに、余り引っ張られ過ぎないほうがいいと思います。そんな寸前にちょっと教えたからそれでぴゅっと伸びた分で変わるかもしれないことに一喜一憂し過ぎると、これ本当に本質を見失う場合もあると思います。
生活の分に関しても、能勢の子は正直やからテレビ見てますか言われたらテレビ見てますって素直に書いてるだけかもしれませんしね、都会の子はそこのところをテレビ見てますと書いたらちょっとこれはあれやから見てませんって書いたんかもしれないし、そんなことわからないんでね、そこのところをあんまり神経質にいく前に実態を見てもらって、ここのところはこう押さえるべきところというのをしっかりと押さえてもらえれば指導という部分に関してはいくと思います。能勢の子供は決してテレビ見過ぎているというのを、僕、別に自分の子供と都会の子供とまちの子供見て、そないテレビ見てないとか能勢の子だけテレビ見てるとかそんなこと感じたことはありませんので、都会の子も見てます。あるいは見てないかわりに部屋でこっそりゲームをしたりとかしてますんで、ちょっとその辺が認識と若干違うのかなという思いがありまして、この部分に関しては伝えさせてもらう分があります。そこまで一喜一憂されずにというので、しっかりと事業を進めていただきたいと思います。いかがなもんですか、もしよければ。
○学校指導課長(後藤るみな君) 平成20年、21年に実施したときの課題と効果を検証したときには、1年目に落ちた子供が非常に2年目の受検を目指して頑張ったということが出ております。したがいまして、1年でどうなのだろうかと結果を見るより、少し長いスパンで子供たちを見てやりたいなと思うことが一つございます。だから1年目できっと失敗した子が、2年目に頑張れるように持っていくのが教師の仕事だと思います。受かることももちろんそうなんですけれども、落ちた子が次頑張れるというふうに持っていく、ここが私は一番大事だと思っておりますので、そういうことについては配慮してまいりたいと思いますし、先ほどの能勢の子だけがテレビをよく見てるんではないとおっしゃられますが、やはり数値で出てきますと当然我々も課題意識というものはしっかりと持たないといけないと思いますので、全国に比べて非常に高いのはどうにか解決をしていかないといけないかなと思っております。
ただ、おっしゃられるように数値で左右されるんではなく、やはり先を見通した人格の完成、そこのところを見逃して数値ばかりに振り回されるような方法はとらないで、しっかりと子供を見ていきたいと考えております。以上でございます。
○副委員長(原田 健志君) 時間大分、私の中でとり過ぎてもあれやなと思いながら、あと2つ3つほど聞きたいなと思ってる部分あるんですけども、実際にはやっぱりその統計とかとらはるときにも、やっぱり先生とかにしてみたら自分のクラスからそんなぎょうさんテレビ見てる子おってほしないなと思ったら、ちょっと言うてしまうこともあるかと思いますんで、それによって変わることもあろうかと思いますから、必ずしもすべてそれやとは思いません。僕は、能勢の先生とかが素直に自分の書きよと言うたらこういうことになりましたということかもしれないなという思いはありますんで、そのことに関してはちょっと思いがあります。
ほかの方がちょっと聞いておられなかった中で、観光甲子園の分に関してちょっとお聞きしたいんですけども、講師謝礼の分が出たりとかしてますが、やっぱりこれはその講師の人にある程度何か教えてもらったりとかしながらとか、2年ぐらい前かな、能勢高で小中高一貫のやってはったときに前で観光コース、宿泊プランみたいな感じのことを教えておられた授業があったように思うたんで、ああいうような感じでそういうことで先生に来てもらって、その中でコーディネーターに近いようなことをしてもらおうという発想があってこういう感じになっているのかそうじゃないのか、ちょっとその辺だけまずお願いします。
○学校指導課長(後藤るみな君) 今、委員がおっしゃったような活用を考えております。
○副委員長(原田 健志君) 僕も何回か、その観光甲子園というのの実際に去年のやつか何かはちょっと興味があって見てたんですけども、なかなか中身考えてやる子というのはすごく実現性だとか、あるいは実際にやるとしたらこんなことやみたいな感じのこととか、あるいは深く深く彫り込んでいるとことかがすごくどの学校もかなりのものをしておられたように思います。実際に1個目のところで、入り口としてそういう方に教えてもらうのも一考やとは思うんですけども、そこから先、かなり自分らで頑張っていかないと多分これかなり早い段階で切られてしまうというか、やっていこうという部分に関してはすごくわかるんですけどね、アイデアという部分だけでなくて実現性とかそんなものまで大分問われてたように思うので、先生らが来てもうたから何とかなるというようなことではないので、しっかりとここのとこは高校の分とも兼ね合いと思いますんで、見ていくような感じでしっかりとやっていただきたいなと思います。あんまり大人が言い過ぎても多分何もならんと思いますから、そのように思っておりますが、先ほど聞いたみたいなことであんまりその先生がかかわり過ぎたら恐らくそれでおさまってしまうのだと思いましたので、ちょっと聞いてみたかったところです。そこの分に関しては、もう少し子供らの自主性にしっかり任せて、なおかつ実行性を持ってもらったほうがいいというふうに思っております。
ちょっとぽそっと言って申しわけないんですが、前もちょっと、これ最後にさせてもらいたいんですけど聞かせてもうた中で、職場体験の分ですねんけども、行く前と後で大分違うようになってます。それは当然やと思います。それで変わってない言われたら、もうほんまに行ってもうてる意味が全くないし、受けたほうは非常に腹立たしいばかりだと思いますので変わるのは当たり前なんですけど、先ほどもちょっと出てたみたいに3次産業的な部分が多いとかいうようなものもあったと思いますが、実際にはそれをする前にある程度の部分をしっかりと教えてるかどうかで大分これ行ってからの伸びというか、変わる部分があると思うんです。実際に見てた感じで言うと、あるいはでき上がってきた作文とかを読む限りによると、何か行きましたと。どんなことかわかりませんかった、最初の3日間ほどがわからんうちに終わっていくみたいな感じの作文とかもよく見受けられるので、そこのところがどういうことをしておられる会社で、あるいはどういうことをしておられる事業で、例えば必要とされてるものはどのぐらいのことをせなあかんのかなぐらいのことは少し学んでいくというのがちょっと足らんのかなという思いがあるんです。いわゆる例えば最低限どのようにあいさつをすべきなのか、お客さんとの対応をするのや、こんな感じですよぐらいのこととかを一つ二つ1時間ほど学んでいくだけでも変わると思うんだけど、あいさつの仕方がどうやったとかいうことまで、怒られてますみたいなことが書いてあったりすると、ちょっと足らないのかなという思いはあります。三大用語、五大用語とか覚えさせろということではないけれど、そういうのがちょっと足らない中で行って帰ってきてるから、日にちが足らないのももちろんやと思いますけども、その日にちの前半部分を無駄に使ってたりするようなことになりかねてないのではないかなという気はしますので、そういうこととかはどのようにしてはるんですかね。事前学習とかいうような部分も十分あるんですか。
○学校指導課主幹(三好 幸松君) 職場体験学習ですが、2年生の6月か7月、2学期にやるところは9月に実施しております。そのための準備を1年生の終わり、3学期ぐらいから始めてまいります。以前やった例としては、ジョブカフェOSAKA、そういう若者の就労支援をしている団体の助けをかりてビジネスマナーを学ぶ。そのときに、あいさつはもちろん仕事のマナーなんかを教えていただき、それとともに今学校で学んでいる教科が実は社会、仕事とこういうかかわりを持ってるんだよというようなワークショップをしていったりしました。
それから、事前訪問のマナーとかはもちろんなんですけども、あと私のしごと館があったときには私のしごと館を訪問、そういうことをしました。以上です。
○副委員長(原田 健志君) 僕もその受け入れはるところを見に行ったこともあるので、あるいはいろいろとほんまに終わってからの作文とかというのは非常に、たまたまそういうのを編集したりする立場があっていろいろと読んだりすることがあって見ていたりすると、非常に人によって、子供によって大分その1週間、5日間なりをどう使うたかが大分違う子があるように思いますんで、事業大変やとは思うんですけども、そういうことの中で行く前に何かをしっかり持っていって、いわゆる目的意識みたいなものを持っていってもらわないと、その5日間なりが無駄になってしまってはまずいと思います。これはちょっと前回も何か同じようなことを聞いてるかもしれませんが、本来必要であるであろう下調べ、あるいはそういった部分をしっかりとしていただけるように指導していただけたらと思います。お願いいたします。
○委員長(八木 修君) お願いでいいですね。
○副委員長(原田 健志君) はい。
○議長(中西 武君) もうたくさんの意見が出てしもうとって、時間も相当過ぎております。きょう答弁に立っておられる方も、なかなか難しいであろうな。朝からこんだけの人がいろいろな意見をいっぱい言わはったと思いますけど、これを集約していこう思うたら相当難しいのでないかいなと。今の時代はこういうようなときに来ておって、なかなか統一的なことがとれるのが難しい時代が来ておるなと。これは時代の流れかもしれません。
私はいつもこんな場で古臭いことを言いますねんけれども、私もPTAの役員やらもさせていただいた時代がありました。学校へ現役で行っとる時分は、学校の先生というのは1段も2段も上で、侵すべからずいうような大変な人でした。その先生が言われたことに対して逆らうわけにはいきませんけども、えらい怒られて家へ帰って親にこんな話ししとったら親にもう一つもっとひどい目に遭うた、こういうような時代を過ごしてきた。
いざ私も子供の親になって、学校へPTAとして寄せていただく。そういうようなときにも、もうその時分は自分が学校へ行ったときと大分違うような形ができてきました。その後、この年になって議会に出させてもうたときにはもう学校へ行くのが恥ずかしいような変わりようで現在に来とるわけです。朝から聞いておりますと、答弁に立つ人もしんどいやろうなと思います。これはだれがええのや悪いのや、そんなことは別にしてね。
ここで一番たくさん出ておったんが、子供たちを育てていくのには、立派な社会人になるのには、ある人は幸せになるためやと、豊かな充実した人生を送るためにやるのやと、こういろいろ意見が出ておりましたけどね。これ教育長の言葉もありました。その中で、学校、子供たちを育てるのにはまず先生、それから両親、家族、それから行政、それで地域の人たちも一緒になって育てるのであろういう、この意見は全体に一緒でしたね。
そやけれど、これじっと考えてみたら、普通の家族の中でもお父さんお母さんは30代ですわね、能勢の場合を言いますとね。それで、おじいさんおばあさんいうたら60から70になりますわね。ここでも大分意見が違うてますねん。これが能勢のいろいろな家庭はあるとして、大きな感じで言うとそんだけ意見が違うと思います。
それから、行政の側の、それから先生方、これどうですか、この団体を一つにする、何かの問題で一つにすっとまとまると思いますか。ちょっと答えていただきたいと思います。
○教育長(前田 滿君) 難しいあれですけども、お隣の国の中国のほうでは、学校の先生の日というのを設けているというふうなことを聞いたことがあります。それはなぜかというと、今、議長がおっしゃったことにつながるかもわかりませんが、子供や親も含めて先生に対して、今、議長が子供のときに思ったということですよね。指導者として尊敬するとか、そういうふうなものが薄れているので、そういうものがないところには教育は成り立ちにくいということで、もう一度先生の日というのを設けて先生に対してしっかりとした尊敬の念を持って当たるようにというふうな運動をしようというかね、国民運動をしようというか、そういうふうなことでそういう日が設けられたというふうなことも聞いたことがあります。
確かに今は、今、議長がおっしゃいましたように皆それぞれが自分の意見を持ちまして、自分の意見を自由に述べるという時代であります。そういう中で、先生たちの昔と違って社会的な地位といいましょうか、そういうようなものが随分と変わってきたという中のなかなか難しい面があると思います。
それと、もう一つはやはりそういうことが指導しましてもなかなかすぐに子供たちにも入らないという部分があって、今困っているというか、苦労しているという部分がそれは確かにあると思います。これはいろんな場でよく聞きますけども、これは私たちも含めて、身の回りの人もそうですけども、学校で先生に怒られたといって帰ってきたら、おまえが悪さしたんだろうというてまずしかられたということで、そういうふうなことで議長のお子さんの時代はそうだったと思います。しかし今はそうではなくて、私らの体験からすれば、そのように昔のように受けとめられる保護者もいらっしゃいますけれども、そうではなくって子供の言い分だけを受けとめて先生や学校に対してたくさんの苦情を申される方もいらっしゃいます。十分いろんなことが話をして、わかっていったら理解をいただけるという部分があります。そういうような部分で、学校もそういうところで時間が、本来的なことじゃない部分で苦労しているという部分もこれは確かにあるというのがこれは事実であります。
だからよく言葉で出ますけど、モンスターペアレントというような言葉がありますけども、それはそういうことではなくて、これは保護者の子供に対する思いがそういう言葉を出させているんだというふうに受けとめねばならんと思っておりまして、そのようにはもちろん思っております。
そういうふうな中ではありますけれども、やっぱり学校が具体的な子供の変容といいましょうか、そういうことを通して学校がしていることの本当のねらってることの意味とか、そんなことも御理解いただけるのかなと、そんなことは思っているところです。
ただ、残念に思うのは、みんなが好き勝手言うてええよというような世の中の風潮、これは学校だけではありません。お医者さんに対してもそうでしょうし、いろんな人に対してそういう批判的な部分だけが非常にクローズアップされている。その中で真摯な取り組みを積んでる人がたくさんいて、苦労している人がたくさんいて、熱い思いでやってる人がたくさんいるんだけども、そういうことよりも、確かにぐあい悪い人もおるわけで、そういうことだけがクローズアップされて全体的なイメージがダウンしているという、そのようなことは非常に残念なことだと思います。そういう意味で、それが効果を妨げているといいましょうか、努力の割に効果が上がらないというふうなことにつながっている面は、これは確かにあるんではないでしょうか。
これは政治家に対しても同じ意見ですよね。マスコミを含めて、今、日ごろ報道してるのもそういう要素があると思います。私は、やはりそういうふうな課題とかそういうことだけを見る見方もありますけれども、新聞を見ておりますと今回の大地震の中で、これは中国の話ですけども、何かインターネットとかで大分広がってるらしいですけど、日本人はすばらしい、ああいう中で助け合ってる姿がいっぱいあったり、略奪とかそんなことは起こってない。そこから学ぶこともいっぱいあるというようなことが、報道でも小さい中ですけども出ておりますね。テレビ見ておりましても、水を求めて長い長い列をちゃんと並んで待っておられる被災者の皆さんがいらっしゃいますね。私たちやっぱり日本人にはそういうええ部分がいっぱいあるんですけども、やっぱりそんな部分こそ大事に共有すべきだろうというふうに思っております。
能勢町の子供も、御指導の先生も、能勢町の住民の皆さんもそういうふうないいものといいましょうか、そんなものをたくさん持っているんだということを見失ったらいけないというふうに思っております。そういう意味では、可能性は十分にあると思います。
○議長(中西 武君) 私も、子供たちをこういう形でぐるりからみんなで協力し合うて育てていこうと、これが正解であろうと実は思うております。それが今は何かなくなってしまったような形で、お互いに批判ばっかりし合いしとる。こういうようなことをしとっては、この能勢町もある種の危機に今面しとるわけですけれども、こんなことをやっとって能勢町が再生できるなんて思われしまへん。
そこで、この再編計画というのが去年あたりからいろいろ話題に上ってきたときに、私なりにいろいろ考えてきたことを、ちょっと今説明された方には耳が痛いかもしれませんけれども、ちょっと感じたことがございます。地域の方、それから家族の方、先生の方、それから行政、これがみんな寄っていうことやねんけども、これ学校の先生方が今地域出身、この村出身の人と外部から来られた先生方、この人たちが一つの固まりになってもうてはんのと違うかなと。これは私の個人的に見た感じですよ。先生の集団というのが、この能勢の言うたら標準的な大きな流れからちょっと外れたとこで固まっておられるのでないかいな。
といいますのは、これ語弊があっていかんかもしれませんけどあえて言いますけれども、外部からここへ入ってこられる先生は、そういう地区の役員とかそんなもんにはなかなかなられないと思います。地域出身の方は、まあまあ各地区の区長さんとか実行組合長とかいってみんなだんだん少のうなってきとるからやっとるけど、先生方は先生やさかいという理由でか何かちょっと一歩退いて、村のつき合い的なことからちょっとのいてはるような気がするんです。気がですよ。統計とったわけでも何でもないから。
能勢は変な風土が昔からありましてね、集会とかで寄ったりなんかしたらみんなちょっとお神酒を飲んで、言いたいこと言うて、時にはけんかしたり、こんなことをしとる。その中で、本音を言わはる人がたくさんあるんですわ。そういう場所に、先生というのはちょっとのいてはります。それはそんなけんかの場におったらかなわんさかいか知りませんけれどね。ごっつう積極的に仲裁しはるわけでもないんですわ。私ら地元におったばりばりやさかい、消防団や何やおった中でけんかしとったらちょっと待てやいうてそこへ突っ込んでいって、おまえ何を言い合いしとるんやと、こういうような立場におる、で来たんですわ。先生らは、そういうもう本気でけんかしてはるとこからすっとのいてはんのんと違うかなと、こういうような気持ちを持ちます。
一つ、これは何でやろうな思うて考えたら、能勢においてはやっぱり大学を出てここにおられる方いうのは圧倒的に少ないんです。これがええか悪いか、そんなんは別ですよ。まあまあ今まで能勢町を大体動かしてきたような人たちは、高校生上がりの方が主力的に、これ意識的にこんなんしたんと違いますよ。大学に上がれず、私らの時分は130人ほどおったけど大学行ったのは3人かそんなんしかなかったんですわ。50%ほどは職人さん、石屋さんとか大工さんとか左官屋さん、こんなんで田舎におって、それかダイハツ工業とかいうああいうとこへ行かせてもうて、高校へ行くのが半分でしたよ。そやから能勢いうとこは大体そういうとこやったんがずっと今さま変わりして、やっぱり今50、60の方がまだまだ大学いうのは少ない。これからはふえてくるやろうけども、そこらで何か一つの固まりをつくってはるのんちゃうんかなと感じる人と、それでそういう区長とかそんな場へ出てきても高校上がりの人が、その中に1人ほど大学出てまんねんいうて、ありゃおまえ、偉い人やねんのいうて、こんなこと言うてちょっと浮き上がらせてしまいまんねんな。そういうような感じが今まで続いてきたということですわ。それが帰ってきはった人は先生になってはるケースが多いですわね。それから、まちに勤めておられる。地元ではおられない。こういう形で一つの固まりができとるような気がします。
このあたりがなかなか、そういう固まりの中から、ほんで先ほど言うた年代の相違いうのが30代とか50代、60代と物すごい開きができてもうて、こんなんで意見を全部まとめて何かしましょうなんて、こんなこと絶対できないです。私の家の中でも難しいです。まして今、学校へ行っとる孫、おじいちゃん、それは違うでいうてぼろくそに言われてますわ。そんなことないわい思うとるけれども、もうそんだけ60も年が離れてもうたら当たり前ですわ、時代の流れや。
それでこれ教育委員会の議論をいろいろと、私、どれが正解やなんてさっぱり知りませんけれど、それを答弁されるのもしんどいこっちゃろうなと感じる。だからこういうことを言うてます。
ただ、もっともっと大人同士が交流して、それで学校の能勢の子供たちを立派に育てていくようにするのにはどないしたらいいか。今言うたように、もっともっと会合でみんな寄って議論しましょうなんていうこと、絶対こんなもんあきまへん。みんなもうもっと気楽に寄って、何かの機会をとらえてちょっと一杯飲みまひょかいう、こんな話やないと能勢はおさまらんのんとちゃうかいなと、こんなことを私は感じておりますけれと、教育長、こんな考えはどうですか。
○教育長(前田 滿君) 教員のことがございましたが、そういう面は私も十分あろうかと思っております。
ただ1つ、弁解がましい話になりますけれども、ここから私は帰るときも毎晩道筋は久佐々と西中学を通るんですけど、かなり遅くまで電気がついております。これはよその学校もそうです。そういう意味で、学校の仕事にみんな一生懸命になっとって、それがなかなか学校と家との往復になっていて、世間の人たちがどのような物の考え方されるのかというふうなこととかについて疎いといいましょうかね、そういう部分が教員の中には私も含めてあると思います。その辺は心していかねばならんだろうと、その辺は思っております。
そういう意味で、今、議長お話ありました学校以外の人たちとの出会いの場というのはとても大事だと私も思っております。そういう中で、本音の部分とかをちらっと聞かせていただく部分もあったりしまして、1言われたらその裏には10ほど言いたいことがきっとおありなんだろうなというふうなことは推察するわけでございまして、そういう意味でできるだけその地域の人たちともおつき合いを深めていくことというのはとても大事なことであろうというふうにはもちろん思っております。
ただ、さっきも言いましたようになかなか学校は今皆日常の部分で追われているという側面もあって、今なかなかその地域の人たちとゆっくりといろんなお話ができたらというようなことが十分できていないというのが確かに反省点としてあるのが実態だと思います。
○議長(中西 武君) 先生の仕事の内容まで私はさっぱりわかりませんけれども、私らは民間で働いとったけれど、会社をやめるちょっと前まではまだ建設業の景気がよかった時代で、2月から3月、これは決算までに工事を仕上げんといかん。現場は動いとる、検査書類をつくらんなんと。こういうことで、これもうやめてから20年たっとるねんけんど、3月のこの時期、朝ちょっとふわっと寒い感じになったから3時ごろからもう目が覚めてしまいまんねん。今でもですよ。仕事に追われて追われて追われて、それでも実は今夜はちょっと12時まで遊ぼうかいいうて遊んで、それから寝らんと仕事した。こういうようなことを繰り返した時期がありましたけどね、そやさかいどうやとは言いませんよ。そやけどここの役場へ入らせてもうて、ならこれは差しさわりあるか知りませんけど、ちょっと紙1枚通知を書いてつくってしてえないうて言うたら、3回も4回も間違うて、もうベテランの職員さんがやってはったことありますけれど、これ何ちゅうんや、こんなもん1枚。あの時分タイプやったか知らんけどね、何だ間違えよんのやなほんまに思うて、こんなこと感じましたわ。そやから長いこと仕事してはるさかいいうて、何も手早くしゃっと、集中してしたら1日でできるやつをだらだらだらだらしとったら夜中までかかってしまいますわ。
そういうとき私もありましたで。腹立てて、何でわしはこんな長いこと仕事せんなんのや、ほんまに安月給で思うたらなかなか仕事はかどれへんけんど、やっぱり何月何日までにこんだけしましょう思うてかっと気合入れたら案外早いことできるもんですわ。
そやさかい教育長、たびたび何か学校の電気が長いことついとるいう話を聞かせてもうてますけれど、内容たるやないことはないと思いますけれど、精いっぱいしておられると思いますけれども、これは何とも言えんと思いますよ。
そやから忙しいときでもやっぱりみんなでちょっと話し合い、会議形式とったら話がうまいこといかんいうことですわ。雑談みたいにして、ちょっと一杯飲んで、これは警察に悪いのか知りまへんけれども、そんなことと違うてそういうところから本心で話し合いができるんちゃうんかな、また妥協もできんのんちゃうかな。突っ張り合いばっかりしとったらいつまでたってもどないもしゃあないと思いますけども、こんなことをちょっと気がついて、私の感想です。これは質問でも何でもないんですわ。こういうことをしていかんと、なかなか子供たちがよかれと思うて指導していくような体制ができないような気がするので、変な話ししました。何かあったら言うてください。これで質問を終わります。
○教育長(前田 滿君) 能勢町の学校は、みんなマイカーで通っているということです。そういう意味で、都会の学校とかでありましたら帰りに駅前でちょっと寄って帰ろうかというようなことがよくあるわけですけど、なかなかそういうことが難しくなっているというのは確かにありまして、そういうふうなことを含めてそういう場でまたいろいろ議論をしたりわかり合っていくという部分はそれは大事な部分としてあろうかと思いますが、なかなかそういうことは今のとこは難しいというふうにもちろんそれは思います。
ただ、先生たちは時間をだんだんだらだらと使うとんちゃうかという御指摘ですけども、それはそういう場面もあるかと思います。しかし、また電車に乗っておりまして大きな袋に荷物をいっぱい持って乗ってる人がちょこちょこおると思うんですけど、大抵見たらわかりますね、学校の先生ですわ。女の人でもそんなしておらはんのはね。あれ中には日記帳でありますとかそういうものが入ってるんです。それは学校の時間帯の中だけではおさまらなくって、家へ帰って丸つけをしたり日記に返事を書いたりしているというのが実態でありまして、なかなかそういう細かい子供のノートに一言感想を入れてやるとか、そんなことというのは随分と時間がかかるもんでありまして、それはやっぱりそういう手を入れたら入れるだけ子供とのつながりもできたりしまして、また子供にいろんなことができるということにもつながってまして、なかなか外からは多分見えにくい分野と思います。
私も教員をしたときにおやじが言うたのを思い出しますけども、毎日何をそんなことまでしとんねんと。相手は子供やろうと。先生は夏休みも春休みも冬休みもあって、土日も休みで結構だなというふうに、そういうふうに思うとったけども、実際に自分の息子が仕事をしていたりするのを見とったら、ちょっとちゃうねんなというふうに思えたりしたいうようなことは言うておりましたけども、それはどの仕事にもそういう部分があると思います。だからそんな言いわけではないんですけども、なかなか見えにくい部分でも日々先生たちはやっておるんだというふうには思っております。ただ雑談して時間つぶしてるということは多分ないと思います。そういう中で相談に乗ってやったりとか、いろんなことをしているのが学校現場の姿やと思っております。
○議長(中西 武君) 私もう質問やめよう思うてますけれども、それ1つだけとったらそんな話になってまいますねん。そういう雰囲気をみんな寄ってつくらないかんの違うかというて例に出して言うただけのことで、一杯飲んでせえなんてそんなん言うてしませんがな。そういう雰囲気ですわ。それでどないしてもそういうことになっていったら、何もバスの駅まで能勢のもんは行きまっせ、飲まんもんは。わしらそんなことばっかりしてますやん。そんなことまで言わしませんがな。一つの例として言うたことをこんだけとって私どもはそんなことありません言い出したら、また際限なしに言い合いせんなんいうことですわ。
これは議員さんの中でもそういう方はおられまんねん、ある1点ばっかりとって。こんなこと言うとったらあきませんがな、大きい意味で子供をどないしていくのやいうことを話し合いせんと、この部分だけで一々議論しとったら何時間たってもちょっとも結論出ない、こういうことを私は言いたかったんです。朝からこんだけの人が全部違う意見言わはった。答弁しはる人もしんどいやろうないうてここから切り出しましたんはそういう意味ですがな。これは大体、能勢いう狭い範囲で、子供も減っとるようなとこで何でこんだけいろいろな意見が出るのやろうと思うたから、そういう話をさせてもうたいうことです。
そやから先生方も地区の行事やらにすうっと溶け込んで、わしはよそから来た先生やさかいわしゃ知りまへんわ、能勢は知りまへん。これは違うと思いますよ。能勢で働いてくれはんねんさかい、能勢のことも知る意味において、その中へ輪に溶け込んでくれはったらみんな突っ張り合いせんかて済むのちゃうんかな思う意味でこないして言わせてもうた。当然、役場の職員さんも、私は職員ですさかいにそんなことできまへんわなんて言うとらんと、一緒にやってもらわんといかんと思いますよ。そういうことでひとつ、もうこれで話やめましょいな、教育長。済みません。
○委員長(八木 修君) 今、議長からいろいろまとめていただいたとこあるんですが、それぐらいちょっといろいろ皆さんの聞き方によってとか、またとり方によって違う答弁があるんで、ちょっとだけ整理させたいと思います。
ちょっと不登校についてのお話で、それが単純に家庭環境、単純にではないですけども、家庭環境も影響してるというような形で申されていたので、現状どうですかね、中学校がかなりの人数があるということは何か特異的な状況があって、人数で言うたら小学校3人に対して中学校11人という数字ですけども、子供の数からすれば倍違うわけですから単純な比較はないのですが、ここらの原因はどういうところというふうに理解したらよろしいのでしょうか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 11人の生徒の名前は全部わかっておるんですけれども、それの半数以上は小学校から引き続いているものです。中学校で新たに不登校になったというのも半数ぐらいいてるので、この子供たちについてはやはり中学校という生活環境になかなかなれ親しめない子もいるし、学習がかなり難しくなってきて足が向かないという生徒もいます。
しかしながら、いろんな悩みを抱えながら中学校の3年間というのを過ごすわけなんですけれども、やはり家庭で背中をちょっと押してやってくれれば子供は十分やっていけるというようなところもその子供たちの様子を見ていると感じるところがあるので、そういう意味でもって家庭に後押しをしていただくような環境が何とか整えられないものかということで、次年度、先ほど言いましたような対策を考えようとしているところです。
○委員長(八木 修君) これも給食費の問題が出てましたけども、ちょっと間違いでなけりゃ確認すれば、教育長が最後にちょっと訂正したとこを合わせれば、給食費に関しては就学援助費をもらってる方は原則的にはそこから支払っているので、実際滞納している方は、そうでない支払い可能な方が払ってない人が多いというふうに解釈してよろしいんでしょうか。確認をとります。
○教育次長(東良 勝君) 給食費未納の実態でございますけれども、こちらの教育委員会のほう、行政のほうから就学援助費を給付しておる方につきましては、これは学校できちんと就学援助費の中から給食費も精算をしておりますので、これは未納になることはないと考えております。ほかの部分での未納の状況であると考えております。
○委員長(八木 修君) 勘違いされるとあかんので、確認だけをしておきます。
それで就学援助費、12月の補正で大分ふやした経緯がございますけども、新年度の予算はそれを設置を通して上げたという形なんでしょうかね。前年度よりこの予算規模でいけば大分前年度より多くなってるので、どうでしょう、実態はきちんと把握してるんでしょうか。
〔不規則発言する者あり〕
○委員長(八木 修君) 就学援助費は次の款内。
〔不規則発言する者あり〕
○委員長(八木 修君) はい、ややこしいな。
なら次に、ちょっと関連で聞こうと思ったんですが、子供の数が減ってきてという云々がありましたけども、学校の転入転出については実態はどのような実態になってますかね。
○学校指導課長(後藤るみな君) きちっとした数字は今持ち合わせておりませんが、この2学期、例年になく10名近くの児童生徒が転入してまいりましたので、若干昨年度よりは転入生が多いなという、若干ですがそんな感じがしています。
○委員長(八木 修君) いや、実態として子供の転入転出ってやっぱり年間通して結構あるんですかね。
○学校指導課長(後藤るみな君) ほかの市がどうなのかはわかりませんが、それほどないと思います。能勢町においては転入転出が普通程度ですかね、親御さんの仕事の関係上とかという理由でもって転出されますが、ただ本年度の2学期は転入が多かったなという先ほどの雑感です。
○委員長(八木 修君) それでは、小中高一貫の事業に対して、少し予算は減ったけど内容は教育
イノベーションプロジェクトをやっていって成果を出していくんだというようなお話でしたが、具体的な例ですれば本年度の能勢高の入学生が70の定員に対して51名だったという現状、中高一貫校での枠で言う。この実態をどういうふうに把握していいのか、御見解を伺います。
○教育長(前田 滿君) 全協でもそういうお話あったかと思いますが、ことしは特に高校私学への無償化も含めまして、私学に対する助成もできるというふうなことが大きく影響したということが一つあろうかと思いますけれども、子供の側からすれば、選択先が広がったということになろうかと思います。そういう中で、子供が能勢高校以外の学校を、まだどこに進学したか詳しいデータは持っておりませんけれども、そういうような選択をしたということになっていると思います。
学校のほうでは中高一貫教育を進めてきておりますので、それと今まで折に触れて高等学校の中で取り組まれていることを子供たちに紹介をしたり、また活躍している場面とかを紹介したり、そういうことは十分してきたというふうには思っておりますけども、結果としてそういう数になっているということでございまして、これは残念だなというのはもちろん思っておりまして、来年度に向けてまた取り組む課題ができたなと思っておりまして、それに向けては中高の校長会等も開いて検討を始めているというところでございます。
○委員長(八木 修君) 昨年も同じような話になって、定員割れしたとき同じような形で、後藤課長のほうから行かせなあかん学校じゃなくて行かせたい学校にしたいんだというような、教師自体が行かさなあかんという任務で無理やり行かすんじゃなくして、子供たちが行きたいような学校にしたいんだというような状況にしたいということだったんですが、何か現状がちょっと1年たっても変わらない、かえって悪い状況になってるんではないかなというような気がしてなりません。
でも、僕は反面、ちょっと能勢高のPTAにかかわった経緯もあるんですが、この間、入学した生徒の退学率いうのは物すごく少なくて、その後、就職や大学や専門学校やは別にしても、物すごくいいんでしょ。生徒たちはそれなりに能勢高に行って、学校生活をエンジョイして卒業している実態があるんではないかと思うんだけども、なぜそうならないのかというところを何かきちんと総括しないと、いつまでたっても毎年同じ答弁で、最後もう学校なくなりまっせという話になってしまいそうなので、どうですかね、去年も教育長の言われたのは同じようなことを言われたはずで、どうでしょう、御見解を。
○教育長(前田 滿君) 今、委員おっしゃったことは私もよく存じておりまして、今、能勢高校とも、私、学校協議会のメンバーにもなっておりまして、能勢高校の取り組まれていること等もかなり詳しく把握しているということであります。
多分、能勢高校でないところに行った子供たちが十分なフォローを得られずに退学しているという子供が一方である中で、能勢高校に進学した子供が学校での手厚い指導があってそういうことなく無事に卒業したり、また卒業するときのアンケートで自分が能勢高校に来てよかったと思うかどうかというふうなことでも、多くの子供たちが能勢高校に来てよかったと思うというふうなそういうアンケート結果も出ております。そういう意味で、能勢高校に行けばいろんな、ほんのごく少人数の子供のための講座を設けていただいたりとか、そういう能勢高校はいっぱい手厚い取り組みをしていただいているというようなことは十分わかっておりまして、そういうことはお伝えはしとるわけなんですけども、なかなか今、そういうふうによい今望む結果にはなっていないというふうなことになっておりまして、これからもそういうふうな能勢高校の取り組まれている能勢高校のよい面を、とりわけやっぱり今まで以上にお伝えしていくことも大事なことかなというふうには思っております。
○委員長(八木 修君) 昨年もこの議論したとき教育委員会のほうの見解は、能勢高の試験を少し変化させてみてはということで、今の面接、論文方式から少し緊張感あるような形も必要かなみたいな話をしてたんですが、そのままいった結果がどうかは別として、大幅な定数減というのはやはりこの後の中高一貫教育の成果が問われてくるのではないかなと思うので、やはりそのとこを注視していただきたいと思います。
それでもう一つ、全国の学力テストの結果等を先ほどいろいろ言われてましたが、もうその制度自体はちょっと新しい政権になってから見直されて、でも片一方、大阪府のほうが府全体の独自の学力テストをやってるという現状が今あるわけですよね。どうなんですか、まずそこを確認します。
○学校指導課長(後藤るみな君) 委員おっしゃるとおり、全国学力・学習状況調査は、抽出調査ということに本年度から変わりました。
大阪府につきましては、大阪府学力テストということで、調査ではなく大阪府がつくった問題を各学校でさせて、それぞれの学校で分析をして活用してくださいねということで、大阪府が一括して集めて何かをするというものではなく、結果を参考にするというようなことを今やっておりますが、それは対象が4年生から中学校3年生までです。
ただ、平成23年度の6月に大阪府学力・学習状況調査を小学校6年と中学校3年生に悉皆で行うこととなっております。
○委員長(八木 修君) 大阪府の橋下知事は、何か正式発表ではない、テレビとか新聞に書いてあるところだけを見ると成績によってさじかげんをするんだということを言ってるけど、この予算書にはそういうことが一つも出てないように思うのですが、何かさじかげん、その過去の教育環境でさじかげんされてる実態あるんですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 学力調査等によって、さじかげんというものは能勢町としては感じておりません。ただ、やっぱり学力的にしんどい地域というのが2年3年実施したところで見えてきているので、そこには手厚い教員配置をされているということは聞いております。だから今のところそういうことはないし、マスコミ等で成績いかんによってはというのは私もマスコミ関係では聞いておりますが、一度も正式に府教委からそういうことを聞いたことはございません。
○委員長(八木 修君) 橋下知事の場合そういう宣伝が上手だから、成績がいいところには余分に予算をつけて、悪いとこは減らすんだとかというたら何か変に競争だけあおるような形で誤解を招くんで、今ちょっとあえて確認の意味を込めて府の実態を確認したというところです。
それで、その業務の費用として、予算書155ページの学力実態調査業務委託料22万5,000円というのはこれのことというふうに理解してよろしいんですか。
○学校指導課長(後藤るみな君) 先ほども言いましたとおり、これまで大阪府が4年生から中3を学力テストとして実施しておりましたので、この学力テストは小学校1年から3年生まで受ける学力調査となっております。
○委員長(八木 修君) 英検と漢検のお話も出ました。たくさんの委員から出たんですが、これもやはり新聞で報道されるといろんなところから何でこんなことをやるんやとか、いいことやと言う人もいりゃ何でこんなことやるんやと言う人も出てきてます。これはさまざまな意見ですけども、やはりそれが成果としてあらわれないと、通常の大阪府の漢字の試験があかんで漢検やったらええのかいという話になるし、子供が頑張るのかいという話になるし、英検も最終目標にはなりますけども、なかなか3級でというところで満足できる人と、その程度ならばという人も出てくるようなさまざまな状況です。
とりあえず漢検だけで確認しますけど、漢検の級ちゅうのはすごい級ありますよね。子供たち、僕のちょっと小さいときの感想で言うと、そろばんの塾へ行くとみんな各自違う級を受けて、昇級試験を受けてというように、これ例えば目標をここにして、みんなここまで、最低このランクまで子供たちの能力を学習をしてもらおうという一つの目標を決めるのか。教育というのはそういうもんだろうと思うんですが、そうじゃなくて競争して上へ上へ行ったほうが偉い子やということで、何かあおるような形でのテストを受けさすのか。一体どういうテストなのかというところが実態見えないのですけども、教育委員会はどのようなお考えなのか確認します。
○学校指導課長(後藤るみな君) 漢字検定は10級から始まりまして、それが小学校1年生の修了程度の問題になり、最終、中学校卒業程度というのが3級です。だから能勢町教育委員会としては、中学校を卒業するときには3級の資格を持っているということを目指したいと考えております。
しかしながら、勉強する過程においてより上級のものを目指す児童が出てきた場合には、その上級試験を受けることを可能としたいと考えております。
例えば10級を小学校1年生で受けて通ったとして、2年生になったら9級を受けるわけなんですけれども、おもしろくなって次の受検日が3月受けたら次6月にあるんですけれども、そのときにも2年生とろうと思う子はとってというふうになると、2年生でその次の8級を受けるということも可能にしたいと思いますが、委員のおっしゃるとおりむやみやたらに競争させるということが目的ではなく、ゴールはそれぞれの学年の級ということにしております。ただ、上級を受ける者については、可能としたいという考えを持っております。
○委員長(八木 修君) これは私自身の考えだけど、あえてその漢検の検定を受けずでも、教師が自信を持って教育をやっていけば別に済む問題ではないかなと思うのですが、これは見解が違うんですかね。教師に頼らずに、別の学校支援本部がその指導をして漢検を受けるというのは果たしていかがかなというふうに感じたのですけども、どうでしょう。
○学校指導課長(後藤るみな君) これまでも各学校において独自の漢字検定というものをつくってやっていた学校もございますが、その平成20年、21年に大阪府の漢字検定事業を受けたその効果がよかったということで、実は平成22年度にもそのような措置は能勢町教育委員会できないものかという学校現場からの要望もございました。
したがいまして、確かに委員のおっしゃるとおり先生が自信を持ってとか、学校支援本部が一定の資格を与えるという方法も一つの方法ではございますが、その20年、21年の効果を持続させていってみたらどうかなという話し合いのもと、今回は漢字検定で子供たちの目標を設定して、それに努力をさせたいなということで漢字検定ということにいたしました。
○委員長(八木 修君) 入っていくと切りがないんですが、塾へ行くのと一緒なような話になってしまって、何か教師が責任を持って教えない、支援学校がやるということは僕はちょっといかがかなというふうに感じましたんで、ちょっと議論平行線になりそうなので終わります。
もう一つ確認ですが、その確かな学力をつけるというのは一つ大事な仕事だというふうに思うのですが、僕は先ほどのテレビを見る時間が多いとかそれを変えていきたい、成績を上げたいというような形もあって、先ほどの不登校の家庭環境の問題とかいろんなものがリンクしてくるんでしょうけども、やっぱり一番通じてないのが、僕はこういうふうに理解、もう子供はことし中学卒業してしまうのですけども理解してやってたんですが、なぜ宿題を出すかということが保護者に通じてないから、保護者も宿題の意味がわからないのではないかなと。
僕は先生方から聞いた話を総合してみれば、別に予習をするわけではなく、習ったことをもう一回やる、反復やることで子供たちがきょう習ったことをもう一回頭の中へ入れるんだと。そういうために、あえてきょう教えたことをもう一回宿題として出してるんだと。そういう点である程度保護者も含めて理解してもらえれば、もう少しそこはきっちりいくんではないか。でも、僕はこういうふうに理解したのは本当に子供が大きくなってからで、小さいときはそういうふうには全然思わなかったような形があるので、やはり言うてんのかもしれないけども、中身入らないというところがあるので、やはりそこを徹底して学習ちゅうかね、なぜ宿題を出してるのかというところをきちんとしない限り、家へ帰ってテレビ見てるわと、宿題せずにテレビ見てるわとか学校で適当にぱっと終わったらだれかの見て宿題やって終わったみたいな形という、さっきあったひとり学習を何か確立さすんだというけども、そういう状況が家庭も含めてうまくリンクしてないのではないかなと思うのですが、御見解をお伺いいたします。
○教育長(前田 滿君) さきの委員のお話にもありましたけれども、なぜ学ぶのかというふうなことを子供たちに十分とつけられていないというふうなことが一つはあると思います。そういう意味では、学ぶことの意味みたいなものが十分身につけられていないというそういう部分での学校での取り組みの反省といいましょうか、そういうことが必要な部分は一つはあると思います。
それと、今、宿題をする意味というのが十分伝わってないのではないかというふうなこともありましたけども、それもそういうことだと思います、一つは。学校も取り組みをしているとは思うんですけど、お便りに書いたりいろんなことを言うたりはしておりますけども、それが十分に伝わっていないといいましょうか、結果としてできてないわけですから、そういうことがあろうかと思います。
子供の置かれている状況もいろいろあると思うんです。そういう意味で、やっぱりおもしろかったら子供はしっかり勉強します。あした遠足というときに、遅刻して来る子はまずいません。弁当忘れる子もいません。それは日常と違うそういう楽しみがあったりするときというのはそういうもんです。そういう意味で、子供がそういう意欲を持って取り組めるようなことをどうつくるのかいうことが学校に問われている部分がありまして、これは永遠の課題かもわかりませんけど、そういうことに向けての取り組みはしっかりやっていかなあかんと思っております。
○委員長(八木 修君) あと、その学習という何か一つの数値だけにこだわって僕は余り議論するのは適切ではないと思うし、何か教育長のイメージしているテレビを見ている子供たちが多いというのをどういうふうに評価するかですけども、片一方、塾に通っている子供の割合は府下でいえば一番少ないという状況で、ほな子供たち帰ったら何してるんだと。都市部にいてる子は塾行ってるから少ないだけであって、もしかしたら何やってるかわからん、塾帰った後どうしてるかもわからないし、くたくたになってるというような状況もあったり、学校教育をやりながら片一方で塾で何時間もやるというようなアンバランスなところもあるので、ちょっとそこらあたりが何か数字だけでこだわるんじゃなくしてさまざまな状況を勘案して説明しないと、数字だけが能勢の子供はよそよりテレビ見る時間はやたら長いんだというような形だけでいくんではないんではないかなと僕は思うんですが、見解はどうですか。
○教育長(前田 滿君) それは委員おっしゃるとおりでありまして、一つの学力向上をさせたいというこれは大きなねらいがありますので、そういうものを達成したいと思うときに、やっぱり家庭できょう学習したことをしっかり復習して身につけていくということが大事な側面になりますので、そういう意味で家庭学習をしっかりさせたいというふうなことを思うわけで、そういうことを申しているわけなんですけども、しかし課長がさっき申しましたけども、能勢町の子供は運動場でよう遊びます。雨が降っても雪が降っても遊んでおります。もうぬれるから入れ言うても遊んでおりますね。それはとても私はプラス評価をしたいと思っていまして、そういうことです。放課後も学校でたくさん遊んで帰る子がいます。それは家へ帰ったら遊ぶお友達がいないいうこともありますけども、そういう中での体験というのが広い意味での学力を支えるバックグラウンドになっている部分としてありますので、それはそれでまた大事な側面でもあります。そういう意味では都会の子よりか、あしたの学力にはつながれへんけども、将来の学力につながるようなことを体験をしているという側面もありますので、全否定をしているわけではもちろんありません。
○委員長(八木 修君) ちょっと見解いろいろあるんで、これは置いときます。
最後に、学校交流事業で70万円予算してるのですが、そのうち57万が車両借上料ということになってるんですね。能勢町にはマイクロバスもあるしワゴン車もある中で、それを有効に利用すれば十分いける、この予算別にいろんな使えるもんに使ってはどうかと思うのですが、なぜこの自動車を借り上げてやらなあかんのか。この予算の70万のうちの57万が車両借上料と書いてあるわけで、ちょっと理解に苦しむのですが、答弁をお願いいたします。
○学校指導課長(後藤るみな君) 一度この学校交流事業を組んだときには、先ほども説明いたしましたように小学校6校、中学校2校で考えておりました。したがいまして、町のマイクロバスも出しても、6校が一つのところに集まるというのはこれぐらいの費用がかかるということで、実際毎年視聴覚の淨るりシアターでやります音楽鑑賞とかそういうときにも、これぐらい一回やると、一回の料金ではございませんが、小中合わせて5回ぐらい実施するとこれぐらいの金額になるということです。したがいまして、先ほど委員がおっしゃったように町のマイクロバスも出しても、これだけかかるということでございます。
○委員長(八木 修君) ちょっと勘違いしてて、3校交流みたいな形だけで使うのかなと思ったんですが、そうではないわけですね。はい、了解いたしました。
それでは、これで質疑を終わります。
これで学校指導課関係について終わります。
しばらく休憩いたします。時間は4時まで。
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休憩 午後 3時46分
再開 午後 4時00分
──────────────────────────────────
○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
次に、教育委員会生涯学習課関係について説明を求めます。
○教育次長(東良 勝君) それでは、生涯学習課の23年度予定をしております予算について概略、私のほうから説明をさせていただいた後で、課長のほうから予算説明をさせていただきます。
生涯学習課所管の部分としましては、生涯学習センターまたBG海洋センター及び名月グラウンドの管理運営経費を23年度においても経常経費を主に予算化をしておるところでございます。また、本年の特徴としましては、文化財の関係で昨年から実施をしてまいりました無形文化財の映像化事業に引き続いて取り組むこととしております。23年度においては、その無形文化財の映像化を具体に実施をしていきたいと考えております。
それと、野間の大けやきでございますけれども、野間の大けやき、特別天然記念物でございます。このケヤキを内外に知らしめていくということを目的といたしまして、幹の原寸大を実感できるようなモニュメントと申しますか、サインと申しますか、そういった内外に知らしめていくモニュメントの制作費用を計画をしておるところでございます。
以下、課長のほうから予算内容につきまして説明申し上げますので、よろしくお願いをいたします。
○生涯学習課長(重金 誠君) 失礼します。それでは、ただいまから生涯学習課が所管いたします平成23年度当初予算につきまして御説明を申し上げます。
まず、予算書に基づきまして歳入歳出それぞれの予算を御説明申し上げ、その後に予算説明資料に基づきまして個別の事業について御説明を申し上げます。
それでは、予算書の32ページ、33ページをお願いいたします。款14使用料及び手数料、項1使用料、目6教育使用料のうちの節2社会教育使用料として、生涯学習センター使用料として18万円を見込んでおります。また、節3保健体育使用料として、町営名月グラウンド使用料及び海洋センター使用料ということで、合計366万8,000円をそれぞれ見込んでおるものでございます。なお、前年度と比較しまして21万円余りの減となっておりますが、これにつきましては、実績による精査をかけまして、この金額での計上となりました。
続きまして、予算書の36、37ページをお願いいたします。款15国庫支出金、項2国庫補助金、目6教育費国庫補助金のうち節3社会教育費国庫補助金でございます。埋蔵文化財調査事業補助金として、補助基本額の100万円の2分の1を見込んでおります。50万円を計上しております。なお、この社会教育費国庫補助金につきましては、前年度と比較して150万円余りの減となっておりますが、これにつきましては、野間の大けやきの宿り木の剪定を補助事業によって行いました。その事業補助金の皆減によるものでございます。
続きまして、38、39ページをお願いいたします。款16府支出金、項2府補助金のうち目1総務費府補助金のうちの節3企画費府補助金、大阪ミュージアム市町村補助金125万3,000円のうち90万3,000円を地域文化財記録保存事業への充当を見込んでおります。
続きまして、40ページ、41ページをお願いいたします。同じく款16府支出金、項2府補助金、目7教育費府補助金のうちの節2社会教育費府補助金といたしまして、放課後子ども教室事業補助金として、おおさか元気広場事業補助金ということで4教室分の事業費に充当を予定いたしておりますが、90万3,000円を計上いたしております。その2列下になりますけれども、節5保健体育費府補助金、地域生涯スポーツ推進協議会事業補助金ということで13万5,000円を計上しております。これは、能勢高原マラソン事業に対する補助金基本額の27万円の2分の1を見込むものでございます。
48、49ページをお願いいたします。款19繰入金、項1基金繰入金、目6環境基金繰入金、節1環境基金繰入金610万円のうち18万4,000円をみどりの環境事業への充当を見込んでございます。
続きまして、52、53ページをお願いいたします。款21諸収入、項5雑入、目1雑入でございます。そのうち節5雑入、この雑入のうち上から4行目、コピー代金収入といたしまして10万3,000円のうちの生涯学習センター関係で2万7,000円及びB&G海洋センターで5,000円をそれぞれ見込んでございます。その2行下、町史等売捌収入で6万円、これにつきましては、「能勢町史」の売り上げ4万円及び「浄瑠璃史」、「響き舞う浄瑠璃」の売上金を2万円、合計6万円を見込んでおるものでございます。その1行下、スポーツ教室等参加費ということで193万6,000円を見込んでございます。スポーツ教室参加費につきましては23万8,000円余り前年度と比較して減になっておりますが、これも前年度の実績から精査をかけて、この金額を計上するものでございます。それから、下から3行目になりますが、生涯学習講座等参加費ということで20万円を計上してございます。これにつきましても、前年度と比較して10万円の減となっておりますが、実績等による定員の見直し等をかけまして20万円という額を計上いたしました。最後ですが、その他収入ということで1,247万7,000円のうち図書カードの再発行手数料、また自動販売機手数料収入あるいは国体記念スポーツセンターの用地借上料相当額、また公衆電話の使用料収入等、合わせて265万6,000円を見込んでおるものでございます。以上で歳入の説明を終わります。
続きまして、歳出の説明に移ります。まず、予算書全体の御説明を申し上げました後に、予算説明資料により個別の事業について御説明を申し上げます。
では、予算書の168、169ページをお願いいたします。款9教育費、項5社会教育費、目1社会教育総務費、この社会教育総務費につきましては、生涯学習課の事業のうち社会教育全般を推進するための事業費でございます。本年度予算額478万1,000円、前年度と比較いたしまして259万7,000円の減でございます。この減の主な要因でございますが、社会教育指導員報酬の減、またおおさか元気広場運営委託料の減、またみどりの環境事業のうち各校に対する助成制度の廃止による減が主な要因でございます。なお、この社会教育総務費につきましては、社会教育全般の経費ということで庶務的経費あるいは子どもの居場所づくりの経費、社会教育団体関係の経費、また成人式等青少年対策関係に係る経費を計上したものでございます。
続きまして、170、171ページをお願いいたします。目4文化財保存事業費でございます。本年度予算額は1,061万2,000円、前年度と比較いたしまして65万2,000円の減となってございます。この主な減要因といたしましては、文化財案内プレート設置事業の終了に伴う事業費の皆減と、それから工事請負費の事業の終了に伴います減ということで、減の要因となってございます。この文化財保存事業費につきましては、町内の文化財の保存継承をするための経費ということで、文化財審議会、埋蔵文化財調査事業、天然記念物保護増殖事業、あるいはけやき資料館の維持管理、そして地域文化財映像記録保存事業などの経費を計上したものでございます。
続きまして、172、173ページをお願いをいたします。目5生涯学習センター運営費でございます。本年度予算額1,242万1,000円、前年度と比較いたしまして69万6,000円の増でございます。この主な増の要因でございますが、学習センター図書室を利用する際の図書利用カードの作成ということで39万円余りを計上いたしました。また、同じく学習センターの図書室を中心とした運営管理に要する事業費関係が増の要因ということで69万6,000円の増となりました。この学習センター運営費でございますが、平成21年10月に開館いたしました学習センターの管理運営に要する経費ということで、光熱水費あるいは夜間警備委託料、生涯学習講座関係の費用を計上したものでございます。また、学習センターの図書室、自動車文庫の運営に要する経費もこの運営費の中に含んでございます。図書購入費あるいは図書データベースの維持費用などを計上をいたしたものでございます。
174、175ページをお願いをいたします。以上、款9教育費、項5社会教育費につきましては、全体では本年度予算額2,781万4,000円、前年度と比較いたしまして255万3,000円の減でございます。
続きまして、項6保健体育費に移ります。同じく予算書の174、175ページをお願いいたします。目1保健体育総務費、本年度予算額247万8,000円、前年度と比較いたしまして4万2,000円の減でございます。本保健体育総務費につきましては、町の生涯スポーツの施策を推進するために計上しておるものでございます。社会体育全般の経費、主に体育指導委員、町体育連盟に関する経費を計上したものでございます。続きまして、目2体育施設費でございます。本年度予算額612万1,000円、前年度と比較いたしまして9,000円の増でございます。この体育施設費につきましては、町営名月グラウンドの管理運営経費及び国体記念スポーツセンターの用地借り上げに要する経費を計上したものでございます。
予算書の176、177ページをお願いをいたします。目3海洋センター運営費、本年度予算額2,253万9,000円、前年度と比較いたしまして274万6,000円の増でございます。海洋センター運営費につきましては、海洋センターの管理運営及びスポーツ教室等、自主的に海洋センターのほうで行っております事業に要する経費を計上するものでございます。予算の主な増の要因といたしましては、嘱託員関係経費の増によるものでございます。
次の178、179ページをお願いをいたします。以上、款9教育費、項6保健体育費全体では本年度予算額3,113万8,000円となりました。前年度と比較いたしまして271万3,000円の増でございます。
それでは、次に、当初予算説明資料に基づきまして、個別の事業について御説明をいたします。
お手元の当初予算資料の160ページ、161ページをお願いをいたします。生涯学習課が所管いたします事業につきまして御説明を申し上げます。
予算説明資料の161ページをお願いをいたします。放課後子ども教室事業ということで、本事業につきましては小学校区の地域の特性を生かして、安全で安心な子供の居場所の確保と教育コミュニティーの充実を図るということで、この事業を推進しております。事業内容といたしましては、小学校区をおおむね単位として組織をされましたそれぞれの実施委員会を事業主体といたしまして、おおさか元気広場を運営しているものでございます。本年度につきましても久佐々元気広場、東郷、歌垣そしてみどり丘幼稚園におきます元気広場、計4つの広場を事業運営を予定をしております。予算額、事業全体では前年度と比較いたしまして108万円の減となっておりますが、この主な増減の理由といたしましては、補助金算定額の見直しによる減ということで、実施回数により認められる補助基本額の上限が変更されたことに伴います減ということでございます。
続きまして、その下段、みどりの環境探索事業でございます。地域の環境保全の大切さを考え、また実践する心を育成する目的で本事業を進めております。23年度につきましては、親子の触れ合いの機会の中で地域の環境について学ぶということで、今回、能勢の田んぼの生態系の調査ということで、身近な環境への認識を深め、また保全に努める心を育てる取り組みを続けるものでございます。前年度と比較しまして51万6,000円余りの減ということでございますが、これにつきましては、学校向け事業の廃止による減ということでございます。
説明資料、その次の162ページをお願いをいたします。下段になりますが、天然記念物保護増殖事業ということで、衰退の見られる天然記念物、野間の大けやき、若宮神社のシイの保護増殖を図るという目的で本事業を進めておるところでございますが、23年度につきましては、専門樹木医による定期診断業務を行うということで、前年度と比較いたしまして事業費300万円の減となってございます。これは先ほども申し上げましたが、野間の大けやきの宿り木剪定作業の終了に伴います減でございます。
続きまして、163ページをお願いをいたします。下段になりますが、地域文化財記録保存事業ということで、能勢町内に伝えられてまいりました有形、無形の文化財、史跡名勝、天然記念物を映像に記録、ライブラリー化し、学校教育を初め広く一般に供していきたいと、このように考えて進めておるものでございます。23年度につきましては、映像記録の作成を行いますとともに、日本一の大ケヤキを広く周知していくということで、地域の文化財あるいは観光のスポットをあわせて紹介するサインを作成をいたすものでございます。映像制作委託料ということで440万円余り、またサインの制作委託料ということで180万円余りを計上をいたしたものでございます。なお、前年度と比較いたしまして625万円の増でございますが、この主な増の理由といたしましては、映像制作委託料、サイン制作に係る委託料の増が主な要因でございます。
続きまして、164ページをお願いをいたします。下段になりますが、生涯学習講座事業ということで、生涯学習講座、住民のニーズに応じた講座を実施し、また講座修了後のサークル活動の自立を積極的に支援していこうとするものでございますが、前年度と比較いたしまして11万3,000円の減となりましたが、この減の要因につきましては、講座数の見直しということではございますけれども、比較的経費を要する講座を見直しをかけ、できるだけその事業費の圧縮を図ったものでございます。その結果、11万3,000円の減ということになりました。
資料の165ページをお願いいたします。図書室の運営ということで、生涯学習センター図書室の運営経費でございます。住民の皆さんにこの図書室での図書あるいは資料ということで、地域文化の発展に寄与することを目的として運営を図っております。本年度、23年度の事業といたしましては、司書配置をして読書相談の業務に対応いたしますとともに、図書利用カードの発行を行うことで、より利用者の利便を図るものでございます。前年度と比較いたしまして98万円の事業費の増となっておりますが、主な増の要因といたしましては、図書利用カードの発行と司書賃金の増に伴います経費の増が主な増の要因でございます。
説明資料の166ページをお願いをいたします。下段となりますが、海洋センター運営費ということで、海洋センターの運営管理の経費の事業費でございます。本年度1,273万9,000円ということで、前年度と比較いたしまして31万3,000円の減となってございます。本事業につきましては、生涯スポーツ活動の活性化を目指して各種の事業、スポーツ教室等の自主事業を展開をしておるところでございます。平成23年度につきましては、スポーツ教室に新メニューをふやしまして、乳幼児を持つお母さん向けのメニュー、そして若年層に向けてブレークダンスのメニューを新設を図り、スポーツ教室の充実を図ってまいりたいと考えております。
以上で生涯学習課所管の平成23年度当初予算の説明を終わります。御審議を賜りまして、お認めいただきますようお願いを申し上げます。以上です。
○委員長(八木 修君) 説明が終わりました。
これから質疑を行います。質疑ございませんか。
○委員(岡本ひとし君) それでは、質問ないようですので、私のほうから。
まず、ちょっと収入のほうからお伺いをしたいんですが、あれだけ力を入れてオープンをした生涯学習センターの使用料が少なくなっておるんですが、一体、最初の意気込みとは裏腹に使用料、下がってるというのは、これ要因はどういうことなんでしょう。
○生涯学習課長(重金 誠君) 生涯学習センターの使用料の減ということで、これは利用実績に基づきまして当年度の予算を算出をいたしまして、利用としましては、ちょっと見込んだほどの利用が上がってないというところでございます。
○委員(岡本ひとし君) 使用者が少なくなれば当然、使用料は下がるいうのは当たり前のことなので、だから使用率を上げるための努力はどういうふうにされておるのかいうところをお伺いいたします。
○生涯学習課長(重金 誠君) 利用率の向上を図るということで、ここのところにつきましては、各文化団体さんのほうにも利用を、基本的に同じ団体さんが継続して御利用はいただいておるんですけれども、よりその利用の頻度を上げていただくべく、課としても努力をしてまいりたいと思っております。
○委員(岡本ひとし君) この施設ね、まず使用料だけとってみれば、使い勝手がいい、また中も改装して、いい施設なんですよね。やはり、せっかくこの生涯学習センターをもともと中央公民館から図書機能の充実をしたいという議論の中で、隣の旧の森林組合のあの施設を譲渡していただいて、せっかくあそこへ移動してやったにもかかわらず、何か私自身もその運営会の中でしっかり議論をしてきたんですが、この1年間見てみると、使用率もいまいち上がらない。そしてまた23年度についても使用料が少なくなっていく。それだけ、今まで使用されてた方がどこへ行ってんのか。どこで部屋の使用をされてるのかというところも、やはり追及して、この施設、もっと利用できるような体制で、料金が高いのか、それとも利用する時間的な問題があるのか、そういういろいろ要因があろうと思いますので、それもしっかり原課のほうで議論していただいて、せっかくの施設なんで、利用促進につなげるような方策をしっかりと打っていただきたい。
それとまた海洋センターの使用料、これも全く同じでございまして寂しい限り。裏を返せば、職員、嘱託員ふやしても、なおかつ使用料が下がっていくいうこと。やっぱり、ぼちぼちB&G海洋センターのあり方いうのも、しっかり根底から考える直す時期にもう来てるんじゃないかなというふうに思うんですけども、その辺どうでしょう、原課のほうで。
○生涯学習課長(重金 誠君) まず、学習センターの利用状況ということで、その原課のほうでしっかりと分析をした上で利用の拡大に努めなさいという、これはもう委員御指摘のとおり、検討を重ねてまいりたいと思っております。ただ、図書の充実ということで、これ学習センターの整備の大きい理由の一つでございました。その図書の充実ということで言いますと、平成22年度の利用状況ですが、これは見込みになりますけれども、平成21年度の実績と比較しまして、前年度6,900名ほどの御利用がございましたが、今年度、22年度につきましては6,990名余りの利用を今、見込んでございます。貸出冊数につきましても、昨年2万8,900冊余りでございましたが、今年度見込みでございますけれども、3万2,000冊余りの貸出冊数になる見込みでございます。これにつきましては、我々もできるだけいい内容を精査した上で、よりたくさんの方に図書室を御利用いただきたいという思いで、今後も利用者の増あるいは貸出実績の増につながるように努力をしてまいりたいと、このように思っております。
それともう一つ、B&G海洋センターの件でございますけれども、前年度の実績、海洋センターの利用者数全体では2万3,545名でございました。今年度の平成22年度の見込みでございますけれども、2万7,000人余りを利用を見込んでございます。この海洋センターの利用につきましても、いろんな方、特に地域の方にもできるだけ御利用をいただきたい、あるいは御利用しやすいメニューを今後も充実を図って、その利用者の増につなげてまいりたいと、このように考えております。以上です。
○委員(岡本ひとし君) こういう施設ね、特に、じゃあ海洋センターについてちょっとお伺いしますわね。以前、使用料を大幅に引き上げをして、次の年からは、引き上げ以後については使用率がもう極端に落ちましたよね。当然、使用料金が上がれば使用者が下がっても収入はさほど変わらないというのは、それはもうだれが考えてもわかることですわ。しかし、もともとのこの施設のコンセプトというのは、要するに住民さんが気軽に使用できる施設であると。施設でなければならないというのがやっぱり基本認識やと思う、お互いの住民さんとのね。そのときにも私、提言させていただきましたが、料金が上がってからの使用者の数が思うように伸びてこないというよりも、減少傾向にあると。その反面、裏返してみれば、各学校の施設、体育館であったりそういうとこの施設の利用者が大幅に伸びておる。大幅というか連日、体育館なんかですと毎日のように、夜は使用者があるわけですよね。そこで、この施設、B&G海洋センターの利用料金であったり、そういうところをやはりもう一度原点に返って、私は考える必要があるのではないかなということを、きょうもまた再度お伺いしますが、どうなんでしょう。原課としては、もうそんなもん考える余地がないと言われるのか、いやいや、もう一度利用促進のために考えていく必要があるのかというところをちょっとお伺いをさせていただきます。
○生涯学習課長(重金 誠君) 海洋センターの利用者の減が料金改定に伴うものではないかという、これは以前から委員、たびたび御指摘を受けておるところでございますが、原課といたしましては、できるだけ魅力あるメニュー、あるいは足を運んでいただきやすい施設を、そういう考えのもとで運営をすることによって、そこのところは利用者の増を図ってまいりたいと思っております。なお、利用者の減少は、減少傾向といいますか、利用料金の改定後は確かに、かなり。平成19年度に利用料金の改定がございました。平成19年度は3万2,000人余りの利用者数でございましたが、平成20年度につきましては2万3,000人余りと、確かに減ってございます。ただ、平成20年度以降、先ほども申し上げましたが、平成21年度には2万3,500人余り、そして平成22年度につきましては、これは見込みでございますけれども、2万7,000人余りの利用者数がございました。微増傾向であるというふうに原課としては認識をしておりますので、今後も魅力あるメニューづくり、あるいはその他いろんなところで利用の促進を図ってまいりたいと、このように考えております。以上です。
○委員(岡本ひとし君) 余りくどくどとこの問題についてはもう追及しません。やはりああいう施設なんで、住民さんが利用しやすい、また気軽に利用できるような、そういう施設の運用形態をしっかり原課のほうで議論していただいて、23年度、これ嘱託員もふやし、要するに受け入れ態勢、ちゃんともうできてるんやから、しっかり議論していただくことをお願いをしておきます。
次に、まず補助金についてちょっとお伺いをしておきます。現在、生涯学習課のほうで補助金出しておる能勢町体育連盟の補助金145万2,000円ということで、これもうずっと金額は変わらないんですが、すべてがすべて145万2,000円が能勢町の体育連盟には行ってないと思うんですよ。それのちょっと内訳をお願いできますか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 体育連盟の21年度決算で御説明をいたしますと、収入の部につきましては184万6,000円余りでございます。そのうちの補助金145万2,000円が町からの補助金ということになります。支出のほうといたしましては、大きく分けましてソフトボール大会、マラソン大会等の事業費、そして各支部あるいは協会に対する助成金、そして会議等の運営に係ります運営費ということで支出のほうがそれぞれ分かれております。そのうちの事業費とそれから運営費につきましては、体育連盟の単独の事業について支出がなされておるところでございますけれども、各支部の助成そして各スポーツ協会への助成ということで、これにつきましてはそれぞれの支部の助成、協会の助成金ということで支出がなされております。各支部、東郷、歌垣、田尻、西能勢、4支部への助成として40万円、そして剣道協会を初めとする7つのスポーツ系の協会に対しましては合計で73万円、助成金として支出がなされております。以上です。
○委員(岡本ひとし君) 145万2,000円から4つの地域の体育連盟へ10万ずつ活動費として助成をして40万ですわね。それ以外に、いろいろな地域のスポーツ団体へ73万の助成をすれば、引き算をすれば、おのずと本来の能勢町体育連盟の事業費自体が幾らになります。
○生涯学習課長(重金 誠君) 各4つの支部とそれから7つのスポーツ協会に対しましては合計で113万円の助成がなされておるところでございますので、町からの補助金の、これをベースにいたしますと残りは32万円余りということになります。以上です。
○委員(岡本ひとし君) じゃあ、純粋に32万円の運営費で、要するに年間いろいろな事業をやりくりをされてるというふうに理解をするわけですけども、これは能勢町の体育連盟のほうから補助金について何か、この30何万では要するに町内の運営事業するのに不足だから、もう少しどないかならんかとか、いやいや、もう32万円もう多過ぎまんねんとか、そういう要望とかいうのはどうなんですか。町体連のほうからそういう要望とかいうのは上がってないんでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 今、委員のほうが御指摘された件でございますけれども、確かに、ことしに入りましてから体育連盟の連盟長あるいは理事長さんが来られて、そのあたりの要望も含めて相談をさせていただいたところです。ただ、補助金につきましては、これまでのさまざまな経緯もございますし、そこのところは、まずは補助金なり、この体育連盟さんの中で一度その助成金のあり方につきまして検討を進めていきたいというようなことがございまして、現在、体育連盟のほうでその助成金のあり方につきましては検討を進めていただいているところでございます。
○委員(岡本ひとし君) そしたら、その団体への助成金のあり方であったりいうのは町体連のほうでしっかり議論をしていただいて、もう毎度毎度、毎年同じ金額ではなく、やはり町体連独自の事業が、こういう事業をやりたいんや、これはもう能勢町の社会体育のためにボランティアで、町内各小学校区の役員さんであったり本当の町体連に結集されてる方が先頭を切って、やはり一生懸命やられてるんでね。そういう要望があれば、反対にもう補正予算を組んででも、この事業はどうしてもやりたいからいうことで、何かいい方法を原課のほうで考えていただきたいということをちょっとお願いをしておきますわ。それについて答弁ありましたらお願いいたします。
○生涯学習課長(重金 誠君) 町体育連盟の皆さん、本当に手弁当でおやりいただいておられます。それはもう原課としても十分承知をいたしております。そんな中で、できるだけ補助事業といいますか、いろいろな団体のほうで、団体といいますか補助事業のメニューといいますか、助成事業のメニューといいますか、そういうものを原課としても情報収集をした上で、こういう事業についてはこういう資金が使えるとかいうところも含めて情報提供に努めてまいりたいと、あるいは資金を得るに当たっての支援を今後も取り組んでまいりたいと、このように考えております。
○委員(岡本ひとし君) ひとつよろしくお願いしときますわ。
次、B&G海洋センターと名月グラウンドの土地の借地料の件をちょっとお伺いをさせていただきます。これはたしか去年も賃借料についてはお伺いをしておるんです。現状どのように推移をしておるんでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 推移というのは金額につきまして。金額につきましては、昨年同様の額を23年度も計上をいたしました。
○委員(岡本ひとし君) こういう時代なので、収入のほうも右肩下がりに下がっていっておりますよね。去年も同じような質問させていただいたんですが、もう全く同じ金額。それは当初の借り入れをするときの契約であったりいうのもあろうとは思いますが、去年はたしか同じ質問をさせていただいたときに、地元とも一度協議をさせていただくというお話だったんですが、その後そういうふうな協議とかいうのは、22年度はされたのでしょうか。また、23年度に向けてそういうお話とか、地元との協議はどのようになっておるんでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 地元の方との協議ということでございますけども、22年度につきましては行っておりません。その金額の見直しということでございますけれども、このあたりはできるだけ適切な金額というところで当初、この契約の借上料の金額が決まったというところでもございますので、そのあたりは当面は現状を維持をしていきたいと、このように考えております。
○委員(岡本ひとし君) 今後も23年度はこれ、予算上がっておるわけですけど、23年度についても将来に向けて、そういう協議とかいうのは現状では考えておらないというふうな認識でよろしいでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 先ほども申し上げましたが、過程があってその金額が決まった経緯というのがあろうかと思いますので、そこのところは当面この金額で計上はさせていただきたいと、このように考えております。
○委員(岡本ひとし君) もともとの用地をお借りするときの話がありますので、なかなか料金改定いうのは私、難しい部分はあろうとは思うんですが、その辺はこういう時代でもありますし、やはり料金だけの話ではなく、いろんな地元から用地をお借りしておるんですから、定期的にはとは言いませんが、たまにはそういう地元との協議も私は必要ではないかなというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いをしておきます。
次に、国体記念スポーツセンターの運営について、現状あの施設、どのような運営形態になっておりますでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 国体記念スポーツセンターにつきましては、平成20年の4月から大阪府ライフル射撃協会のほうで指定管理者として指定をさせていただいて、現在、指定管理者の管理運営ということで運営をしておるところでございます。以上です。
○委員(岡本ひとし君) 利用頻度とか利用状況というのは、指定管理で運営されておりますので、指定管理であっても中身の利用状況等々について何かそういう資料があるようでしたら、一度ちょっと資料をまた別途でもらえれば助かるんですが、それ、よろしいでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 国体記念スポーツセンターにつきましては、利用状況の集計ということで協会のほうからも報告を受けておりますので、委員のほうにその資料をお渡ししたいと思います。
○委員(岡本ひとし君) それでは、よろしくお願いをしておきます。
次、もう最後にさせていただきますが、名月グラウンドの管理運営と使用についてちょっとお伺いをしたいんですが、現状、名月グラウンドの使用者といいますか、使用されてる方というのは町外、町内の割合ですね。どのように推移をされておるんでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 名月グラウンドの利用状況、特に町内利用者、町外利用者ということでの区分での御質問でございますけれども、今年度、平成22年度につきましては、2月末までの利用状況としては町内の利用者が2,445名、町外の利用者が2,080名、合計4,525名でございました。ちなみに前年度でございますけれども、平成21年度、これにつきましては年間ということになりますけれども、町内の利用者数1,586人、町外の利用者数2,825人でございましたので、今年度、22年度につきましては町内の御利用者が約1,000名ほどふえたと、で町外の利用者の方につきましては2月末との比較になりますけれども、800名余り減少しておるというところでございます。
○委員(岡本ひとし君) 収入だけ見れば、町内の方が利用していただくよりは町外の方に利用していただくほうが、収入の部分だけ考えればそのほうがいいわけですよね。しかし、この名月グラウンドだけではなく海洋センターもひっくるめて、同じようなことが言えるわけですよね。だから、やはりああいう施設なんで、町内の方が利用できるような、そういう料金体系であったり、そしてまた優先的に利用できるような、そういう体系をもう一度組み直す必要が私は、もうこれ毎年言わせていただいてますので、あるのではないかなというふうに思うんですが、現状どうなんですか。もうそれやらないと、もうみんな公平でやっていくんやというふうな考え方なんでしょうか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 町内の地域の方の御利用をふやすためにということで、そこのところは我々原課といたしましても、できるだけ御利用しやすい運営を図ってまいりたいと思っております。これは先ほども申し上げましたけれども、それにつきましては参加してみたい、行ってみたい、そういう施設であることが当然前提となりますので、そのあたり、教室の充実でありますとか、あとさまざまなメニューをまた御提案することによって、できるだけ地域の方の御利用増を図ってまいりたいと、このように思っております。以上です。
○委員(岡本ひとし君) 町内の方に利用していただく、利用しやすい施設にするためには、やはり料金の見直しであったり、そしてまた利用する抽せんのやり方であったりいうのも、やはりもう一度私は考えていく必要があるのではないかなというふうに思っておりますので、使用されてる団体ともどういうふうなやり方がいいのかというのも、まず使用されてる方の意見もやはり聞く必要がありますので、しっかりと原課のほうで議論をお願いをしておきたいと思います。
ちょっと最後にもう1点だけ、ことし新しい事業で、地域文化の記録保存事業をライブラリーで何か今までと違った、目と耳で能勢の文化を知る、そういうものを制作していくということなんですが、まだ詳しく詳細等々は現在協議中だとは思うんですが、予算ですので、認めるために、こういう中身でこういう事業なんですよと。ほんで、これをつくることによって、どういう効果があるんですよというのをちょっと御説明願えますでしょうか。わかりやすくね。
○生涯学習課長(重金 誠君) 地域文化記録保存事業につきましてのお尋ねでございます。
まず、記録保存ということで映像のところから御説明申し上げますと、変容が危惧されております無形文化財について映像化を図っていきたいと、このように考えておりまして、来年度につきましては年中行事、例えばお正月でありますとか、行事の中でも地域の行事でいいますととんど行事でありますとか、あと山入りにかかわる儀礼でありますとか、そういうところの年中行事、これ春夏秋冬、四季折々ありますので、それについて映像化、映像の作成を進めてまいりたいと。それともう一つは、年中行事の中には含まれますけれども、地域の祭り、大きな祭りがありますので、それにつきましては、今のところはお宮さんごとでまとめて、そういう映像化を進めてまいりたいなと、このように考えておるところです。
それともう一つ、この地域文化記録保存事業の中で、野間の大けやきの雄大さを実感する、そういうサインをつくりたいということで、これにつきましては、野間の大けやきの幹を原寸での輪切りにした、そういうものを現場のほうで樹立をして、そこに野間の大けやきの故事来歴ももちろんですけれども、地域の文化財あるいは回っていただきたいようなそういう場所の情報でありますとか、そういうものをあわせてその盤面に情報として入れていくというふうに考えております。また、その立てる場所ですけれども、けやき資料館の周辺、公有地化を図らせていただいて、その中で適当なところを選んで樹立をしたいと、このように考えております。以上です。
○委員(岡本ひとし君) その目と耳で見るライブラリー化、すなわち映像に仕上げていくわけですよね。1年間、能勢の風土、こういう行事があって春夏秋冬、こういうのがありまんねんと。それにあわせて野間の大けやきね、私いつも言うてるように日本一の野間の大けやきを今回は輪切りにして、何かモニュメントみたいなのつくるのかな、そういうことだと思いますので、これ昨年も同じように能勢の「てっぺん」という観光誌を発行して、あれの反響がもう、私は思うよりはすごく反響はあったと思うんですよね。町長なんか言わすと、そんなもんつくって反響あるの当たり前やというふうに思われると思うんですが、それはやはり単発で打つのではなく、せっかく去年ああいう観光誌を発行したわけですから、あれを発行して、その観光誌を発行したことによって、町外からの方が能勢に来町される方が当然ふえてきたのは、これ現状としてはいろんな施設であったり飲食業の方も、隠れたスポットに人が結構来られるというのはもう数字ではっきりあらわれてるわけですから、そういうこともやはり横の連携きっちり結んで、まずやはり人が来ていただく、で野間の大けやきね、あれが要するに日本一の大ケヤキというのをもっとアピールすべきだと思いますので、それもひっくるめて映像の中でしっかりと収録していただいて、それの今度活用も当然、私、重要になってくると思うんです。結構な費用をかけてやるわけですから、それの活用もしっかり検討していただくように、よろしくお願いをしておきます。
何か答弁ありましたら、お受けしまして質問を終わりたいと思います。
○生涯学習課長(重金 誠君) 事業について、観光とのリンクということでは当然、文化財も地域の観光資源の一つでございますので、そこのところは観光部門との連携を図って、一緒になって進めてまいりたいと、このように思っております。以上でございます。
○委員長(八木 修君) 次に質問ございませんか。
○委員(谷 義樹君) そしたら、何点か聞きたいことがありますけんども、とりあえず1点だけに絞り込んでお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
説明資料の164ページに生涯学習講座事業というのが載ってますね。これ、公民館講座から生涯学習センターいうことで移った中で、ちょっと講座の内容も変わってきたように感じますんで、今どういう講座があるのか、実際にどの程度の方が参加されているのか、実数をお聞きしたいと思います。
○生涯学習課長(重金 誠君) 生涯学習講座の現状についてのお尋ねでございますけれども、平成22年度の講座といたしまして、合計5つの講座を開催をいたしました。講座名といたしましては、菊づくり教室、そして野菜づくり講習会、着つけ教室、植物の藤ですね、それを使ったクラフトスクール、藤工芸教室、そして豆腐づくり教室ということで、これは能勢高校の方に御指導いただいて実施をいたしました。定員80名に対しまして、78名の方が受講をいただきました。定員に対して98%の御応募でございました。
なお、23年度につきましては、この22年度に実施をいたしました菊づくり教室、それから野菜づくり、そして着つけ、藤工芸、この4つにつきましては引き続いて実施をしてまいりたいと考えております。あとそれ以外のメニューといたしまして、主に物をつくる、あるいはつくっていくというようなメニューが中心にはなりますけれども、保存食づくりでありますとか陶工芸、これはお茶わんとかそういうセラミックのほうですね、陶芸ですね。それとあと日曜大工、DIYに役立つようなそういう教室ですね。それとあとドライフラワーの作成、そしてまた自然の枝とか木の実を利用しましたネーチャークラフトというそういう分野もございますけれども、その教室、そしてあと美術工芸関係の方を招いて、能勢町内の主に歴史美術の分野の講座ですね。これも新たに取り組みしたいと、このように考えております。
○委員(谷 義樹君) 当初、公民館のときと比べて非常に、あのとき文化関係のあれが中心やったかなというふうに私、印象持ってるわけですけども、これ野菜づくりまでというと、生涯学習いうたら本来そういうもんかなと思うんやけどね、非常に広い分野で。23年度の予定聞いただけで相当メニューがありますね。これ当初5講座やったやつが、これだけたくさんのメニューをやっていくとすれば相当大変かなと思うんやけど、何ぼかに集約した中で、年間を通してそういったことを組み合わせたような教室を運営していくと、そういうふうに理解したらええんかどうか、その点確認します。
○生涯学習課長(重金 誠君) 組み合わせてということで、ある意味で集約化ということも当然ございますけれども、例えば1回だけ体験的にしたいというようなこともこのメニューの中には考えてございますので、継続して例えば10回ずつやっていくとかいうことではなしに、内容によっては1回あるいは2回で単発的に行えるような、そういう工夫を考えていきたいと思っております。
○委員(谷 義樹君) 何でこれ聞いたかいうたら、この本事業の概要、目的のところに講座修了後、サークル活動の樹立を目指すと。これたしかコーラス、1グループできましたね。何かこんな形で能勢町の文化活動なりなんなりの、野菜づくりやったらそれぞれ帰って食べればええけども、こういうサークルの育成みたいな意味合いをねらった場合に、余りにもメニューが多過ぎたら非常にしんどいやろし、ちょっと今聞いたところ、非常にメニューがたくさんあると。この中で具体的に、こういうサークル活動の樹立を目指したような取り組みをしていこうという動き、22年度、何かあったのか、23年度、何かそれを目標にしてる教室があるのかどうか、その点確認します。
○生涯学習課長(重金 誠君) 生涯学習講座から、これは以前の公民館講座も同じような取り組みをさせていただいておりまして、委員御指摘のとおりコーラスグループがそこからできたということで現在、活動もなさっておられます。実は来年も引き続いて予定をしております藤工芸のほうが、非常に盛り上がって皆さん取り組んでいただきまして、これ修了後も一応サークル活動的に、ずっと活動を今後も継続してなさるというようなことを聞いております。そういう一方では動きではありますけれども、こちらといたしましては、いろんな方に御参加をいただければと思いまして、同じメニューをまた御用意をしていくんですけれども、22年度につきましては藤工芸教室がそういうサークル活動に移っていきそうだということで、今回御報告を申し上げたいと思います。
○委員(谷 義樹君) こういう形で新しく展望を持てるようなサークルというかね、これはまだ参加者も新鮮やし、なかなかこれ将来的には活躍いただけるという、そういう意思があるわけですね。ところが、能勢町には、文化協会の会長さんがきょうおられますけんども、非常にたくさんのメニューがある中で、私の感覚ですよ、ちょっとすごいことやってはんねんけれども、全体にちょっと高齢化を迎えてると。後継者がなかなか育たないと、そんな問題抱えてますね。そこら辺についても、やはりちょっと一定の働きかけをやってほしいなという気持ちを持っております。そういう文化団体の、ここを通して聞いたらいかんのかしらんけども、何かそういう把握というんかね、それについてはどの程度理解されてますか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 委員御指摘のとおり、文化関係の団体さんのほうで確かに高齢化がある程度進んできておるというのは、そのように原課としても認識はしております。それについて今後、例えばこういう新しく立ち上がってくるようなそういうサークル活動について、この文化協会のほうへの加盟、加入を進めていくことによって、そういう協会活動の活性化も含めて考えてまいりたいと、このように思っております。
○委員(谷 義樹君) この項目でしか質問しませんいうことで当初言うてましたけど、そういう既成の団体ちゅうかね、それについては本当にいろんな問題抱えてはります。その中でそれぞれ頑張っておられると。今回のメニュー見てたら、結構若い人も参加されるんかなという印象持ちますけんどもね、生涯学習講座については。特に私、問題点、そこら辺がやはり能勢のいろんな文化活動を支えてきた団体の今後のあり方として、一定の問題意識持って働きかけをしてもらうことが大事かなと。
私自身もその浄瑠璃音頭、入らせてもろうたとき、やっぱり公民館講座に行かせてもろうて、その中で自分なりに勉強させてもろうて、それが続いてると。ただ、今やったら、もうそういう講座がなくなってしもうたから、次の人が育ってくるかいうたら、だれも入ってこないわけですわな。もう年いってもろうたら、これはもう能勢の文化から消えてまうんじゃないかな、そういう気持ちを持っておりますんで、そういった問題意識持って、今後ともそういう分野についてもいろいろと働きかけやっていただきますように、その点お願いして質問を終わります。
○委員長(八木 修君) ほかにございませんか。
○委員(中植 昭彦君) 私のほうからも1点だけ、説明資料の159ページのスポーツ教室参加費ということで、前年度の予算額が217万、本年度193万ということで、実績が減ということで予算が減いうことだと思うんですが、これは運営委員会、運営委員として私もちょっと出させていただいてるんですけども、その中で、実績がなかなか上がってこないというふうな現実がある中で、どういうふうな取り組みをしていけばいいかというふうな意見を出し合ったと思います。それで、住民の方の、参加者の方のニーズをつかむためにどうしたらいいかというふうな話があったと思います。その辺をどういうふうにして原課、お考えなのか。
○生涯学習課長(重金 誠君) スポーツ教室についてのお尋ねでございますけれども、予算の数字だけ見ますと若干減ということではございます。ただ、まず実態としまして平成21年度から平成22年度の数の推移でございますけれども、参加者数が平成21年度につきましては438名でございました。これ今年度の教室の実績ということで受講者数になりますけれども、実は741名を数えております。これは理由といたしましては、できるだけお気軽に、1回だけでも参加してくださいということで御提案をして、その既存のメニューに1回だけでも結構ですというそういう形の募集をかけたところ、その分、去年に比べて300名余りふえたということで、今後も4回連続では無理だ、だけど1回ぐらいだったらできるというようなことをできるだけ取り組みを進めて、いろんな方にとにかく体験をしていただいて、その上で継続して来ていただけるようなそういう考え方を原課としてはこれからもとっていきたいなと、こういうふうに思っております。
○委員(中植 昭彦君) それがまさに住民のニーズを受けるということだと思うんですよ。ですので、これ1回でもいいから皆さん体験してくださいというふうにしていただきたい、もっと。そして、利用者の方に感想を聞いていただいて、これが本当に広がっていくのか、その辺も、こういうふうに改善したほうがいいのかとか、そういうふうなところをもっと情報収集していただいて運営のほう、当たっていただきたいんですけども、何かあれば。
○生涯学習課長(重金 誠君) 御利用あるいは御参加いただいた方の御意見をちょうだいしていくということは、これまでもやってきてはおりますけれども、もっと御意見広くちょうだいできるように原課としても考えて、その上でまたメニューの開発等に反映をさせていきたいと、このように思っております。
○委員(中植 昭彦君) ぜひ、よろしくお願いします。以上です。
○委員長(八木 修君) ほかにございませんか。
○副委員長(原田 健志君) では、3点お聞きします。
まず1個目は、少しあれのところから。予算書でいうところの166、名月グラウンドとかの分ですが、もともとは、あそこは冬とかはあんまり使用料の率というのは高くないんですかね。ことしとかよく見てたら本当に、非常に山際のほうとか冬場ずっと管理しにくい状態が続いてたように思うんで、あれではなかなか冬場とかは借りる方が少ないのではないのかなというふうに思ったんですが、もともとないからもうあのぐらいのことでもいいのかなというのか、それとも、ある中であの状況が何とも改善できなかったのか、何かちょっとその辺、田んぼみたいな状態になってるように見えたので、あれでは多分使われる方としても難しいというか、本来は来はるはずやっても無理という人もあったんではないかと思うんですが、あんまりもう冬場とかは使う方がないから、あの状態でもいいという感じなんですかね。どうももっと土入れてでも何とかせなあかん状態なのか、その辺のお考えはいかがですか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 委員御指摘のとおり、冬の名月グラウンドというのは、どうしてもぬかるんでしまう。霜が立ったりとか雪が降ることによって余り状態としてはよくないことが多うございます。ただ、だからといって、それでその状態がいいかということではなしに、例えば土の入れかえをするとか、あるいはいろんな凍結をしないように何かをまくとか、そういうところ、状態の改善に向けては一定ちょっと検討をして、これからもその状態が改善するような方策をやっぱりとっていきたいなと、このように考えております。
○副委員長(原田 健志君) 日当たりも含めて、改善せんことには使える場所というのは、じゃあ夏場に同じとこ2回かぶって使えば使われへんわけであって、使用をふやしていこうとしたら、同じ日に2カ所使ってもらうわけにいかないとなれば、当然使ってない日も使ってもらえる方向で考えたほうが可能性としてはあると思うんで、夏場ええときの時間帯、いいときの、もちろん当然ソフトボール、野球とかであればそういうところもあると思うんですけど、サッカーだとか冬場とかに割と使われるであろうスポーツもないではないと思いますんで、そういったところに対応できるようにしていくことで、より回数を使うてもらえば当然使える回数がプラスになっていくんじゃないかという思いもありますので、抜本的に改善することが必要なのかどうかわかりませんけども、余りにも冬場に地面が悪い状態になってくれば当然、夏場の地面にも悪い影響が出てくる可能性もあるかと思いますんで、その辺もちょっと考えていただけたらと思っております。
これは、そういったあれさせてもらいまして、次に、161ページの件について2つあるんですが、まずは下のほうの分のみどりの環境探索事業という分に関してなんですが、ことし、その分の事業のうち親子触れ合い機会の中で地球環境を学ぶという分だけを残されて、幼稚園、保育所あるいは小学校、中学校、高校が行うような環境学習の活動への補助というような分を廃止というか減という形をとられているようなんですが、これは何か一定のそういった理由があるのか、それとも、もうその分は十分にできてるというようなことがあるのか、その分どうですか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 各学校に対しての助成ということで今回、平成23年度におきましてはその助成の分を廃止をして、その結果として事業費が減になっておるところでございます。この助成につきましては、この事業が始まりました平成21年度、そして今年度、平成22年度、2年間にわたって事業を助成をしてまいりましたが、その各学校が行ってきた実績等、事務局のほうで一定精査、判断をさせていただいて、助成の目的が一定達したのではないかという判断に至ったので、今回廃止をさせていただいたというところでございます。
○副委員長(原田 健志君) 実際のところ、僕もこれがどういう活動をされたかというところまでちょっと踏み込んでない中でお聞きしてるのですが、事業の目的とかを見る限りにおいて、地域の環境保全の大切さを考えて実践していくんだとか、そういった趣であったりだとかいう思いからいうと、どっちかいうたら大事であって、なおかつ各小学校、中学校、高校とかが行っているほうの分が、例えば資料をつくって、それを用意してどうやっていくかというんであれば、ここ2年間のうちに資料ができたんで、それはもういいんですよというようなことだったらわかるんですが、ちょっとその辺が何か僕には一定オーケーなんですよという意味でいうと、目的からいうたら減少していくべき今、時期なのかなという思いはあるんですが、一定ちゃんと事業的に各地域でやってる分に関しては、もうそれはある程度、やってなかったんやったら別やけど、精査できてしまってるというような形なのかどうか。その辺をもうちょっと教えていただきたいんですが。
○生涯学習課長(重金 誠君) 環境学習事業の各学校への助成ということでございますけども、当然実績報告をいただいた上で、原課としては何をしたか、あるいは何をしようとしたのかというところでの、その意味ではその検討をしております。当然委員おっしゃるように、地域の環境保全の大切さということで、それをまた環境保全を実践をしていく、そういう心を育てたいという思いは原課としては持ってございましたので、こういう助成についても一定制度として考えておったんですけれども、先ほども申し上げましたとおり、その2年間にわたる各学校の実績内容を検討させていただいた上で、そこのところにつきましては一応、助成の目的には達したのではないかというふうに判断して、廃止ということで今回判断した次第です。
○副委員長(原田 健志君) 必ずしもすべてがお金で動くことではないと思いますから、ただ、その大切さだとか、あるいは実践する心を育成してほしいという気持ちでいうと、これは本当にこれからの能勢の子供にとっては必要不可欠というか、それほどの気持ちがないのにじゃあどないなんだという意味でいうと、環境保全って非常に大事な分野やと思いますので、予算がつく、つかないにかかわらず、今回各地がどういうふうに動かはったか、動かなかったかにもかかわらず、ある意味、逆に浸透していただきたいとは思います。実績で見たから、特にこれこれはこれでいいというふうな思いもあるとは思いますねんけども、逆にもっと予算措置関係なく、伝えていっていただきたい分野だなというふうに思いがあります。今回これがあえて上がってきてる中で、ぐんぐんと減ってるのを見て、何かそのような思いを感じましたんで、予算にかかわらずお願いしたいと思います。
その上の分なんですが、放課後子ども教室事業に関して言うと、これは、こちらが159のほうでいうところでは、歳入で言うと、これは実施教室の減というような分が上がっているように思うんですけども、教室数というのは去年の段階で5から4で、ことしも4やという話をちょっと聞いたように思うんですが、この実施教室数の減というふうな入り口で出てるというのは、こちら側でいうところの補助金算定額の見直しによる減というのと、どういうふうにリンクするのか教えてください。
○生涯学習課長(重金 誠君) 予算説明資料のほうで歳入の項目のところで実施教室数の減という御説明になっておりますけれども、これにつきましては、歳出のほうの主な増減理由として上げさせていただきましたこの補助金算定額の見直しの減が一番大きな理由ということでございます。
○副委員長(原田 健志君) もう一つ言うと、4教室ということで聞いてて、そのうち1つ教室はみどり丘の幼稚園というようなことを聞いておりますが、これはどうなんですかね。教室としては実質小学校とかでいうならば3教室であることを考えたときに、これはどうなんですかね。ある程度広げていくべきというか、これはしっかりと運営したいという思いなのか、それとも運営してはるから、そのままという思いなのか。何かちょっと学校では6個あって、そのうち3つだけでやって、去年1個減ってますよというようなことを言われると、じゃあどうなんだろうなというような思いがあるんですが、この分に関しては地域との兼ね合いでいうたらどうなんですかね。この事業というのはプラス評価なのか、それともまあまあやっておられるので、その分は継続してもうて結構ですよというような評価なのかどうなのか、その辺を教えてください。
○生涯学習課長(重金 誠君) 久佐々校区につきましては、この元気広場事業、2つの場所で行われております。これは、考え方としては小学校区を範囲として運営をしなさいということでの制度のつくりはございますけれども、その中で箇所数が複数にわたる場合でも、これは認めていただけるということで、このみどり丘さんのほうでの元気広場事業というのも取り組んでいただいております。その上で、こういう運営についてはどうしてもやはり人材の確保がまず、ある意味成否を握っているといいますか、地域の方の御協力、当然なんですけれども、そこのところで、これまで取り組みを続けていただいていた教室について人材の確保が難しいという、そのような理由もございまして、現在の4カ所の取り組みということで推移をしておるものでございます。
○副委員長(原田 健志君) 去年と見て、施策評価でいうたらダブルAの分がトリプルAになる感じの発想で言ってみた中で、地域と連携、交流といった部分に関しては、ある程度、一定以上の評価をしておられるように思うので、人材の確保がうまいこといくんであれば、こういうようなものを後押ししていきたいというような思いなのか、それとも人材確保しておられるんであれば続けていってもうても問題ありませんというぐらいの評価なのかというところによって、これは大分その地域によって押し方というか、やり方というのも感じてしまうんです。人材確保してくれたはるさかい、そのまま続けてもうてもいいですよぐらいの発想であるんであれば、人材確保できなかったら全然ストップしてもうても構わないというような発想になってまいますけども、何とかその教室を続けていただけるもんなら、どうぞ探してもうてでもやってほしいんだぐらい後押ししたいものであるというならば、それはまた一生懸命人材を探してきはるだろうし、人材確保して見つからなかったらもうそこでストップしてもそのほうが助かりますぐらいの発想でいってしまったら、これもうほんまに探さはらんほうがいいんですよというようなことになってしまいかねないので、実際にはもっと押していきたいのか、そうでないのかというところをちょっとはっきり聞いておきたいんですが。
○生涯学習課長(重金 誠君) その運営についての人材の確保ということでございますけれども、当然これは人材を確保して取り組んでいただきたいという、その地域の動きを我々としては後押しをさせていただく支援をするというところでは、もう従来からそのように取り組んでおりますので、今後もそのように続けてまいりたいと、このように思っております。
○副委員長(原田 健志君) そういった思いもこちらのほうもいろいろと思ってます中ですんで、前半部分とこで、先ほどの指導課の中でもちょっといろいろと話をした中で同じ思いではありますけども、地域と兼ね合いを同時にとっていくんだということを考えておられる中で、こういったものがメニューとして上がってるんだというふうに思うので、人材の加減もあったとは思うんですが、閉じられてしまった地域に関してもちょっと、できましたらこういった分は僕、別に決して悪いことではないと思っておりますので、復活してもらえるような方向で一生懸命働きかけてもらってもいいのかなというふうな思いもありますし、そうでないと、その地域によって、このやつ何やねんと、この事業何かわからへんというようなことが上がってきたときに、こちらも対応しにくいというか、ああ、なるほどこの地域ではやってはらへんから知らはらへんだけなんだなというだけで終わりなのかというふうで見ると、終わってはいるけれど、ちょっとまだこんなんもあるんで、もしやらはるんやったらどうぞというぐらいのお勧め方をしてもらわないと、何か地域差というか、そういったものの差が出てくるような気もしないではないかと思っております。そういった部分に関しても積極的にやっていただけるものか、それをちょっと最後にお聞きします。
○生涯学習課長(重金 誠君) そういう動きを積極的に原課としても支援をしていきたいと思っております。
○委員長(八木 修君) ほんなら、ちょっと私のほうから確認です。
今、出てた元気広場の件ですけども、以前いただいた資料などでいえば、これは地域支援本部と一体化ちゅうか、きちんと連携してやっていきなさいというような形で言われてた事業ですけども、今何かお話聞くと、補助金算定の基準でもらえない事業があるというような話でしたんですが、そこらあたり、ちょっと説明が不足かなと思いますので、追加ありましたら。
○生涯学習課長(重金 誠君) この補助金の算定基準の件でございますけれども、具体的には、これまでおおむね週1回、年間で50回程度の開催が確保、それ未満でも一定の回数確保されておれば認めていただける金額ですね、積算基準というのがあったんですけれども、それが来年度は3段階に細分化されてしまいました。開催日数によって認められる上限が細かく決まってしまったという中で、従来の回数で計上しようと思うと、どうしても細分化された上限の金額が影響してきて、その結果として金額が減になってしまったということでございます。
○委員長(八木 修君) この事業は、先ほどの支援本部とのかかわりがあったりとか、これも一緒ですけども、子供たちの放課後の過ごし方とか宿題のあり方ですね、家帰って学習できない子供たちに学習をさす場の提供とか、何かいろんな形のメニューを以前示していただいてやってきたんですが、何か今お話聞くと、ほとんど週1とかそのレベルなんですか、現状は。
○生涯学習課長(重金 誠君) 現状といたしましては、おおむね週1回の開催ということでございます。
○委員長(八木 修君) もう一つは、これは昨年、能勢町の大事な野間西山の今養寺の仏像が盗難に遭ったということがあったんですが、その後どういう状況になっているのかということと、能勢町内の文化財の保全ですね、どういうふうに考えておられるのか、現状を教えてください。
○生涯学習課長(重金 誠君) 野間西山の今養寺に安置をされてました木造大日如来座像が昨年の3月、盗難、盗取されました。この事件につきましては、直ちに大阪府のほうとも連絡をして、その上で情報提供あるいは文化庁の調査官にも来阪していただいて、現場等の確認もしていただきました。その後、この仏像の所在につきましては、豊能警察を通じて大阪府警等にも聞いたり、あるいは文化財保護課の担当のほうにも情報提供を求めておりますけれども、現在に至るまで、まだ発見されるには至ってないというところでございます。
町内のそういう文化財の盗取、盗難についての注意喚起というところでは、直ちに指定物件の所有者さんのほうには、この事件が起きたことを受けて直接連絡を入れた上で注意喚起をさせていただきましたし、あと町の広報のほうにもその文化財の盗難について気をつけて、所有者さんを念頭に置いて、あるいは地域の皆さんを念頭に置いて、特に注意を払っていただきたいということで、広報のほうにも記事を掲載をいたしたところです。
○委員長(八木 修君) ただ、広報に出すとか所有者に喚起を促すだけで果たしていいのかというのは議論あるところやと思うのですけども、教育委員会の中で、その件に関してはもう所有者に任せるのか、地域の財産として行政がある程度かかわっていこうとするのかちゅうのは大きな問題だと思いますので、見解ちゅうか協議の内容等ありましたら御報告いただきたいと思います。
○生涯学習課長(重金 誠君) 地域の大切な文化財、財産であるのは間違いがございませんので、まずそれにつきましては、指定物件でありましたら何らかのそういう支援のメニューも調べた上で、例えば盗難防止等についての何らかのメニューがあれば、所有者さんのほうにも情報提供した上で、そういう取り組みしやすいような環境づくりをしていきたいと、このように思っております。
○委員長(八木 修君) 同時に、これも昨年聞いたんですが、そういう施設がアライグマの巣になってるということで今、大変な状況です。現実にはたくさん入っているところもあるような現状ですけども、これについても同じような観点でお聞かせ願えますか。
○生涯学習課長(重金 誠君) 昨年の委員会でも、委員長のほうからアライグマの被害についてどうだということで御指摘受けました。その後、調査をいたしまして、物件そのものにはアライグマの被害というのはありませんでしたが、それを例えば納めている本堂でありますとか建物、あるいはその建物の屋根裏等にアライグマの侵入の形跡があるということで、それぞれ所有者さんのほうも一定認識をされておられまして、こちらのほうも、全部で7件の物件については、物件そのものの被害としては確認はされておりませんけれども、今後もアライグマについての被害の防止といいますか、そのところについては注意喚起をまた機会をとらえて図っていきたいと考えております。
○委員長(八木 修君) 先ほどの盗難とか一緒ですけども、注意喚起だけではなくて行政も一つかかわっていかないと、もうアライグマの被害、国宝級のところまで現状、出てるのが事実ですので、能勢町の団体の方、調べて神社仏閣のデータ、全部そちらにお渡ししたように、やはりきちんとやっていかないと大変な事態になってくるというのは認識しといてください。
質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
これで生涯学習課関係についての質疑を終わります。
しばらく休憩いたします。次のこども未来課に関しては6時から開催いたします。
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休憩 午後 5時46分
再開 午後 6時00分
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○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
次に、教育委員会こども未来課関係について説明を求めます。
○教育次長(東良 勝君) それでは、教育委員会の所管いたしますこども未来課の23年度予算計画について、概略を御説明申し上げます。
こども未来課は教育総務係の担当します学校関係の部門、また子育て支援係におきましては子育てに関する福祉業務を担当しております。なお、子育て支援係のほうでは子供の保健、医療を除く部分について所管をいたしております。
まず、教育総務係でございますけれども、この係の所管におきましては町立小・中学校の管理またその運営経費及び就学援助の関係を主に所管いたしておるところでございます。また、23年度の当初におきましては、学校再編によります新しい学校構想に伴います学校建設に向けての測量調査等に係ります費用を1億1,000万予定をいたすところでございます。
また、子育て支援係におきましては、現行の保育所の運営を初め、子育て支援に係ります業務を所管しております。
なお、子ども手当につきましては現在、国におきまして23年度予定されております3歳未満を2万円に増額をした予定で予算計上をいたしておるところでございます。本件につきましては、国会の状況を見きわめた中で予算執行をしていきたいと考えております。
私のほうからは以上でございます。あと、課長のほうより御説明を申し上げますので、よろしくお願いします。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) それでは、私のほうから平成23年度のこども未来課関係の当初予算について御説明いたします。
まず最初に、予算書のほうからお願いいたします。
まず歳入でございます。予算書の30ページ、31ページをお願いいたします。款13分担金及び負担金、項2負担金、目2民生費負担金、節1児童福祉費負担金2万5,000円、これは保育所児童に係ります傷害保険の保険者負担分です。負担割合は64%です。
次に、款14使用料及び手数料、項1使用料、目2民生使用料、節1児童福祉使用料2,499万3,000円、予算説明資料では135ページでございます。これは保育所における保育実施児童保育料、延長保育使用料、過年度保育料を計上しております。節2児童福祉利用料258万2,000円、予算説明資料では同じく135ページでございます。これは私的契約児童保育料、放課後児童クラブ保育料を計上しております。
次に、32ページ、33ページをお願いいたします。項2手数料、目2民生手数料であります。ここでは保育所在籍証明等の手数料、頭出しの1,000円を計上いたしております。
次に、34ページ、35ページをお願いいたします。款15国庫支出金、項1国庫負担金、目1民生費国庫負担金、節4児童福祉費国庫負担金1億4,203万5,000円、これは広域入所によります私立入所者に対する国庫負担分及び子ども手当の国庫負担分を計上したものであります。
項2国庫補助金、目1民生費国庫補助金、次のページをお願いいたします。節3児童福祉費国庫補助金545万3,000円、次世代育成支援対策交付金でありますが、平成22年度から府補助金で計上いたしておりました保育所運営費補助金と地域子育て支援センター運営補助金が交付要綱の改正により変更となり、前年度に比べ約500万円の増となっております。
目6教育費国庫補助金、節1小中学校費国庫補助金28万3,000円、これは特別支援教育就学奨励費に係る補助金2分の1を計上いたしております。節2幼稚園費国庫補助金、幼稚園就園奨励費補助金でありますが、就園児童の見込み数で409万8,000円を計上いたしております。
項3委託金、目2民生費委託金、節2児童福祉費委託金104万9,000円は、特別児童扶養手当事務委託金18人分と子ども手当事務委託金を計上いたしております。
次に、38ページ、39ページをお願いいたします。款16府支出金、項1府負担金、目1民生費府負担金、節3児童福祉費府負担金1,781万3,000円は、保育所保育実施費、子ども手当に係る府負担分を計上いたしております。
項2府補助金、目2民生費府補助金、節1社会福祉費府補助金のうち地域福祉子育て支援交付金2,557万5,000円につきましては、平成21年度から交付金となったものでございます。子育て支援分につきましては、子育て支援対策事業567万1,000円を充当してまいりたいと考えております。次のページをお願いいたします。節4児童福祉費府補助金647万4,000円のうち安心こども基金特別対策事業補助金429万5,000円は、昨年度に引き続き開催するこどもフェスティバル事業等に充当するものでございます。放課後児童健全育成事業補助金217万9,000円は、久佐々放課後児童クラブに対する運営補助で、基準額の3分の2を計上いたしております。
次に、46、47ページをお願いいたします。款17財産収入、項1財産運用収入、目1財産貸付収入、節1土地建物貸付収入は、西中学校にあります電柱1本及び支線1本の使用料3,000円を計上するものでございます。
次に、50、51ページをお願いいたします。款21諸収入、項4受託事業収入、目1民生費受託事業収入、節1保育所事業受託収入は、広域入所保育事業受託収入で262万5,000円を計上いたしております。4名分を見込んでおります。
次に、52、53ページをお願いいたします。項5雑入、目1雑入、節5雑入、職員等駐車場代金収入のところでありますが、小・中学校職員の駐車協力金133万2,000円を計上いたしております。その他収入のところでありますが、保育所一時保育、保育所職員等昼食費、放課後児童クラブ一時保育料で246万6,000円を計上いたしております。以上が歳入でございます。
次に、歳出でございます。歳出の中で特に詳細説明が必要なものにつきましては予算説明資料で御説明させていただきますが、予算の概要につきまして御説明させていただきます。
102ページ、103ページをお願いいたします。款3民生費、項2児童福祉費、目1児童福祉総務費8,481万5,000円でございます。この費目におきましては、子育て支援係、保育所など職員12名分の人件費や放課後児童クラブに係ります運営経費などを計上いたしております。子ども手当における制度改正に伴う電算等改修委託料が増額となっておりますが、職員1名分が減額となっていることから709万円の減額予算となっております。
次に、104ページから105ページをお願いいたします。目2児童措置費1億7,764万4,000円でございます。この費目は、子ども手当制度に係る経費を計上いたしております。3歳未満児を2万円に増額し、12カ月分の手当を計上したことから1,550万8,000円の増額予算となっております。
次に、目3児童福祉施設費6,438万4,000円でございます。この費目は、保育所運営や施設管理費に係る経費、それに子育て支援センターに係る事業費、事務経費などを計上いたしております。
108ページ、109ページをお願いいたします。目5安心こども基金特別対策事業費172万円でございます。安心こども基金は、地域の実情に応じた創意工夫のある子育て支援活動に関する取り組みを支援することにより、すべての家庭が安心して子供を育てることができるような環境を整備することを目的として、昨年に子育て支援対策臨時特例交付金により都道府県に造成された基金です。平成23年度においても継続した事業が実施できることから、この基金を活用し、こどもフェスティバルの開催を行うものでございます。
152、153ページをお願いします。款9教育費、項1教育総務費、目1教育委員会費73万9,000円でございます。この費目は、教育委員報酬等の委員に係る経費を計上いたしております。
目2事務局費は12名分の人件費、こども未来課所管分といたしまして教育総務係に係ります旅費、需用費、役務費、委託料、使用料及び賃借料、負担金33万5,000円を計上いたしております。
次に、156、157ページをお願いいたします。目3学校建設費は、能勢学校新構想に係る測量設計業務委託料1億1,000万円を計上するものでございます。
項2小学校費、目1学校管理費は、9名分の人件費、こども未来課所管分としまして小学校施設の管理運営及び施設整備に係る経費5,623万1,000円を計上いたしております。学校整備工事の減額などにより704万3,000円の減額となっております。
160、161ページをお願いいたします。目2教育振興費は、こども未来課所管分として教育に係る経費及び就学援助費等扶助費として866万7,000円を計上いたしております。
162、163ページをお願いいたします。項3中学校費、目1学校管理費は、こども未来課所管分として中学校施設の管理運営及び施設整備に係る経費2,362万6,000円を計上いたしております。学校整備工事の減額などにより2,478万3,000円の減額となっております。
166、167ページをお願いいたします。目2教育振興費は、こども未来課所管分として教育に係る経費及び就学援助等の扶助費として706万7,000円を計上いたしております。
168、169ページをお願いいたします。項4幼稚園費、目1幼稚園費3,249万円でございます。この費目におきましては、私立幼稚園に係ります就園奨励事業、在籍児保護者給付金、運営補助金を計上するものでございます。保護者給付金で72万5,000円、就園奨励費で298万円の増額となっております。以上が予算書につきましての説明でございます。
次に、予算説明資料をお願いいたします。特に改正した事業等についてのみ説明をさせていただきます。
137ページをお願いいたします。下段でございますけれども、放課後児童クラブ事業でありますが、昨年の夏休みから他校区の受け入れを実施してまいりました。本年は4月から本格的に実施することとしております。
138ページ、上段をお願いいたします。子育て支援コーディネーター事業でありますが、本年4月から新たに作業療法士を臨時雇用し、個別集団のフォロー体制を構築するとともに、巡回相談等により幼稚園、保育所と小学校の連携強化を図ってまいります。下段の子ども手当制度事業でありますが、制度改正により3歳未満の児童については月額1万3,000円から2万円に増額する予算となっております。
140ページ、下段をお願いいたします。次に、こどもフェスティバル事業でございますが、就学前児童の子育て家庭を対象として、昨年に引き続きこどもフェスティバルを休日に開催し、引きこもりがちな家庭や育児不安のある家庭を引き出し、適切な子育て支援サービスにつなげる機会づくりといたします。
次のページ、上段をお願いいたします。施設整備事業でありますが、能勢町学校再編整備に関する基本方針に基づき、新しい学校建設に向け地質調査、用地測量、設計に係る委託料1億1,000万円を計上するものです。下段の学校安全対策事業は、大阪府からの補助金が平成22年度をもって廃止されました。児童の安全確保を図る観点から、単独事業として学校警備員を配置することといたしております。
142ページ、上段をお願いいたします。小学校の施設整備事業でありますが、23年度は岐尼小学校受電設備の改修工事を行うこととしております。
以上、こども未来課に係ります平成23年度当初予算案の御説明をさせていただきました。御審議を賜り、御可決賜りますようよろしくお願いいたします。
○委員長(八木 修君) 説明が終わりました。
これから質疑を行います。
念のため申し上げます。質疑は一問一答形式で行います。
○委員(浜 諦弘君) 予算説明資料の141ページ、学校安全対策事業で府補助金が廃止されたということで、もともと池田小学校事件以来、大阪府は非常に警備に係るのがあったわけで、それが廃止されても、きちっと能勢町では子供たちを守るということで非常にすばらしいことと思いますが、府がこれをカットしたというのは何か、どういう理由かお聞きしたいんですが。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 以前から大阪府のほうの補助金ということで事業を実施してきたわけですけれども、もう事業補助をして相当年数がたってきておる、それとあと各施設、ほかの市町村によってはいろんな方法を取り入れて、監視カメラとかそんなことをやってきて、補助をしていくというふうなことについて大阪府の役割を一定果たしたというふうなところから廃止をされたというところです。
○委員(浜 諦弘君) これは、重大な事件があって子供たちの命がたくさん奪われた事件がきっかけになってますんで、府がこれは役割を終えても、風化は許してはいけないんじゃないかと思うんですが、その辺はもう全然、府のほうは終わったということなんですか。こちらからは、もうその辺はどのぐらいプッシュ、ちゃんと言ったんでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 町のほうからどんだけ要望したのかというふうな御質問でございます。当然この補助金をいただいて事業をするというふうなことの中で、町村会の要望あるいは自民党要望、そういうようなところで要望をしてきた結果、平成22年度をもって廃止が決定されたというふうな状況でございます。
○委員(浜 諦弘君) この先10年、20年たっても、子供たちの安全に関しては府が責任はないということは絶対に言わせてはいけない問題なんで、今後もこれに関しては、例えば、よそで監視カメラができたとかフェンスができたとか、よその市町村は別だけれども能勢町はこういうふうに警備員を置いたんだから、これは今、単費でやるけれども、本来なら府は責任ありますよということで、今後もプッシュをお願いしたいと思います。
今度は上の段、学校建設費のほうで質問させていただくんですが、現在、東北大地震、震源地、今度は長野に移ってもまた余震が起き、非常に大変な被害が出て、まだ現在も時々余震があって非常に大変な事態になってる中で、能勢町、これはじゃあ新しい学校を急がなくちゃいけないという理論が一面でありますけれども、片や、じゃあ仮に学校を建設したとして、その5年間の間に、今、耐震Is値0.1あるいは0.2というこの天王体育館、それから久佐々小の校舎、0.259ですね。天王体育館0.187、久佐々小の校舎0.259、田尻小学校の校舎0.265、それから東中の校舎0.216と0.234、あるいは東中の体育館0.198、これに関しては、もう5年間何もしないという答弁しかいただいてないんですけども、本当に5年間、地震、これはもう大丈夫ということは言い切れるんでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 耐震対策についてでございますけれども、以前から御説明を申し上げてますように、まず児童数の減少あるいは施設の老朽化、それとあわせて耐震対策というふうなことの中で、能勢町の学校はどうあるべきかというふうなことで検討を重ねた結果として再編整備を行うというふうな形の方針を出させていただいたところでございます。そういう中で、説明会等でもそういうふうな御意見を賜りました。その中で、やはり学校の再編整備と並行してというふうなところについては、なかなか住民の理解が得られにくいんではないかというふうなことの中で、新しい学校を早期に建設していくこととして事業を進めてまいりたいというふうに考えております。
○委員長(八木 修君) いや、質問の内容がそうでは……。何かあったら責任とれるのかという質問です。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 地震はいつ来るかもわからない。東北のほうでも予測をしない地震が起きたというふうなところでございます。ただ、例えば施設を耐震化する中におきましても、やはり今後2次診断をして耐震工法、いろんなことを決めていかなければならない部分があると思います。そういう中で、ちょっと答えにはならないかもわからないんですけれども、施設のほうについては、新しい施設を早急に建てていくというふうなことの中で対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
○委員(浜 諦弘君) 一番Is値が低い天王体育館、あるいは0.2台で田尻小学校の校舎0.265、あるいは東中の校舎0.216Is値というのは、大体震度幾つぐらいまで耐えられるということでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 一概に今の段階で1次診断をやったところであって、震度何ぼまで耐えられるのかというのは、こちらのほうでは把握できておりません。
○委員長(八木 修君) ちょっと休憩します。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 一応、今の耐震基準の中では0.3未満の施設につきましては、震度6強の地震が起きた場合には危険性が高いというふうな状況になっておると。
○委員(浜 諦弘君) そうしますと今回みたいな地震がもし関西で起きた場合、非常に恐ろしいことで、もう今は5年間、そしたらこういった東北大地震みたいな大きなものが起きないように祈るだけというだけではちょっと済まないので、例えば10秒前に地震を察知する、10秒じゃ足りないですけども、例えば今すぐ地震が起きて、全員1秒で出ましょうというよりは10秒前に、起きますから、ここちょっと天井あれですから柱のほうへ、廊下までは10秒で全員何とか行けるか行けないかという、そういったことというのはお考えでしょうか。10秒前に地震を察知する装置ありますね。そういったことは今後は考えていかれるでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) 10秒前に地震を予知して知らすということなんですけども、これは技術上、この間からもテレビで出ておりますように、10秒前後であったと思いますけれども、地震が震度が大きく揺れるまでに早く避難せよというようなことが言える装置というものが今現在、国のほうでも、気象庁だと思うんですけれども、持っておられると思います。それを末端の市町村でそういった設備を整えるということは、私ども、まだ見積もりも何もしたことはないですけれども、そういったことが市町村でやっていこうということはなかなか考えにくいことだと思っております。
○委員(浜 諦弘君) だから、結局調べる意欲があるかどうかなんですけどね。できるかどうかというより、あるいはコスト、あるいは調べる意思があるかどうか、それと、そういうのができたとして、10秒ではなかなか完全に安全な、例えば校庭まではできにくいと。そうなりますと、例えば今言った天王、東中、田尻、久佐々なんかで、ここなんか柱の数あれですけども、廊下に行きますと柱の数、多いですよね。だから学校の中でも、例えば学校指導の中で耐震、非常に危ない場所に関しては、ここより廊下に3秒で、あるいは10秒で避難しましょうとか、そういう指導とかは今後考えられてますでしょうか。
○委員長(八木 修君) 休憩します。
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休憩 午後 6時30分
再開 午後 6時32分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
何か御答弁することあれば。
○教育次長(東良 勝君) 今の能勢町の学校施設では、そういった地震に対する警報システムはございません。
○委員(浜 諦弘君) できるかできないかという話の前に、例えば学校にも放送施設とかありますので、それでテレビ見てないし、ただ、いろいろ研究すれば携帯でも何でも即流れるような、あるいはパソコンからも流れるようなことができるはずなんで、技術的な問題ですので、ある程度の対応をお願いしたい。
一方で、これは今言った天王体育館、久佐々小学校、田尻小学校、東中の校舎、体育館、これがIs値0.3以下ということで、例えば緊急避難的に歌垣に仮統合とか、あるいは天王、岐尼の仮統廃合というか仮避難措置、あるいは西中の体育館、こういったちょっと暫定的な統廃合というのは、これはもう不可能とお考えでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) 今の御質問は安全対策上、比較的安全な今の学校に他の学校を統合してはどうかというような御意見だと思うんですけれども、そういう意味でお答えをさせていただきます。
そういった御意見もさきの議会でも聞かせていただきました。今、御質問の中で言われたような地域的なことは別といたしまして、すぐにでも児童を統合によって比較的安全な施設で教育を受けるということについては、これは教育委員会としてもそういった手段があるし、そういったことは望ましいことだとは思っております。しかしながら、そういったことが現実問題として、短い短期間の間に各地域また保護者、そういった方の理解を得られて、すぐにでもそういった措置が講じられるというと、そうではないと考えております。やはり数年の期間が必要かなというところでございます。
そういったところに今現在新しい学校というような構想がございますので、その新しい学校の構想をできるだけ早く進めてまいりたいというぐあいに考えております。
○委員(浜 諦弘君) 耐震はちょっと並行線になりますので、今度はソフト面で教育長にお尋ねします。生きる力、生命力ということで先ほどもお話しされましたけども、今現在、ニートが64万人、それからフリーターはあれですけれども、非正規雇用200万人、それから平成22年度大卒の内定取り消しが1,800人と就職等雇用状況、非常に子供たちになかなか難しい状態。その一方で、トヨタが平成22年の新規採用を8割海外、それから日産は中国の工場でつくった車を逆輸入するという状態で、人材市場が非常に国際化してる中で、非常に子供たちの就職の競争率が高まってる中で教育長にお尋ねしますけども、もちろん学力もこれは生きる力、就職する力、生命力であるということは理解してよろしいでしょうか。
○教育長(前田 滿君) 生きる力という言い方をしておりますけれども、そのことの柱は3つありまして、1つは確かな学力、それから豊かな人間性と健やかな体ということですね。その中の確かな学力というのは、今言いましたように子供たちがしっかりとした学力を身につけていることということであります。当然、学力は大事なことであります。
○委員(浜 諦弘君) 単純に学力に絞った場合なんですけども、もちろん教育長、個性も大切にされてるのはよくわかりますけども、またこういう競争社会の中で学力が生命力の一つであるということをお認めいただきまして、じゃあ先生の授業で当てられる確率が非常に高い少人数の学校と、これは一般論で構いませんけども、大人数の教室、大人数といっても能勢全部集めても大した人数になりませんけども、この大人数、小人数では、学力という面ではどちらが充実させられるでしょうか。
○教育長(前田 滿君) 一概にどちらということは言いにくい面がありますけれども、いろいろ細かいことを習熟するというふうな面では人数が少ないということはメリットがあります。しかし、認識を深めるとかいうふうなことになった場合は、それは2人、3人で議論しても認識を深めたりすることはなかなか難しいもんでありまして、ある程度の数がいたら、ちょっと想像もつかないようないい意見を出す子もいたりして、そういうことを聞いている中で、ほかの子も含めて認識を深めていくということが十分あります。それは私、現場におるときにもそういうことを、ああ、気がついたらもう50分たっていたのかというような、そんな経験を子供たちもすることも、それはあります。そういう意味では、今言いましたように、どちらかというふうな言い方はありますけれども、それぞれの中で身につけていくことやと思いますけど。ちょっと中途半端になりましたが。
○委員(浜 諦弘君) 学力、生命力、思うところは近いと思うんですが、1点、じゃあ、この間の一般質問で、朝のあいさつやら何やらで地域住民もまた教育の一環は担っているんだということでお答えいただきましたけれども、議会が住民の意見を聞くようにという全会一致の議決で、それと全然関連はしてないんですが現在、住民投票をするかしないかという住民投票条例案の署名が2,121集まっております。これは統一地方選挙の関係で9日間で2,121が集まってますけども、一応これは住民投票するかしないかは議会がもちろん議会議決で判断するものではありますけれども、一定、全会一致で住民の意見を聞くようにということと連携はしてないですけれども、議会といたしましては、この2,121の住民の統廃合に関する考えを述べたいという、これは尊重いたしますでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) 今現在行われております直接請求の件であると思っておりますけれども、私ども教育委員会のほうは、どういった署名がなされたのか、またそういった直接請求の内容、まだどういったものかわかりませんので、今のところ、そういったことに対してお答えをできないというのが実情でございます。
○委員長(八木 修君) よろしいですか。もういいですか。
ほかにございませんか。
○委員(岡本榮三郎君) 済みません、1点だけ。ほかの人がたくさんまたしてくれはると思いますので。新しい学校建設に向けて測量設計に係る予算として1億1,000万計上しているんですけども、その内訳を聞くんですけども、私自身がまだそこまではっきりと説明し切れませんので、地質調査の業務とか用地の測量とか、あるいは造成の設計業務とか、あるいは建設設計とかいろいろ、それぞれの業務によって予算を組まれると1億1,000万になるということですけども、その辺ちょっと詳しく数字的にお聞きできますか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 設計に係る細かな数値というふうなことの質問だと思いますねんけれども、細かい数字については今後また入札等を予定しております関係上、ちょっとこの場での御報告は御遠慮させていただきたい、こらえていただきたいというふうに考えております。
○委員(岡本榮三郎君) ということは、1億1,000万の予算は上げているが、先ほど言いました地質調査に幾らぐらい予算を計上するとか、あるいは用地の測量に対して幾らぐらいとか、敷地の造成の設計に対してどれぐらいとか、小・中学校の建設の設計にどれぐらいとかいうことは、全く具体的には数字としては計算できてない上で予算の1億1,000万が上がってきてるわけですか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) この設計業務につきましては、官庁の施設設計業務等積算基準というのがございます。それに基づきまして地質調査、測量業務、それと用地設計、小・中学校の建築設計という業務に分けて積算はきっちりしておりますけれども、この場での御答弁についてはちょっと御勘弁を願いたいという状況でございます。
○委員長(八木 修君) ほかにございませんか。
○委員(谷 義樹君) そしたら、いろいろありますねんけど、2点ほど確認させていただきたいと思います。
予算説明資料の140ページに、こどもフェスティバルの事業が載ってますね。昨年度、700万近い予算がついたということで非常に注目しとった内容ですねんけども、私自身はそこに参加するわけにいけへんし、内容については余り詳しく知りません。その内容をちょっとお知らせいただけますか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 昨年のこどもフェスティバル事業の内容というふうなことの御質問だろうと思います。昨年は7月の20日、海の日に、のせこどもフェスティバルを実施をさせていただきました。内容的には、NHKなんかでやっております「モノランモノラン」というふうな縫いぐるみのショーなんですけれども、そういうようなものをシアターの大ホールのほうで実施をして、並行しまして小ホールのほうで子育て相談を行ったというふうな状況でございます。全体では700数名の参加があったというふうな状況でございます。
○委員(谷 義樹君) まず予算面のことですねんけども、ことしは極端に減ってますね。それなりに参加があって評価すべき内容であったんかなと思うんやけども、これ財源については、同じところが出てるんか、たまたまそこが金額減ったから少なくなってしまったのか、ちょっと昨年度の分、資料持ってませんのでお答えいただけますか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 昨年につきましては、府のほうから安心こども基金についての能勢町についての割り当てというものがございました。1,200幾らだったと思っております。その分について、能勢町の中でどういうふうなものが子育て支援としてできるのかというふうなことを検討させていただいた中で、そのこどもフェスティバルあるいは放課後児童クラブの他校区の受け入れを行うというふうなことの中で公用自動車の購入、それと保育士が子育て家庭を訪問する訪問自動車というふうなことの中でそういう事業、それとあと感染症予防の関係から、子供が集まる場所に置く空気清浄器というふうなことの事業を実施させていただきました。
平成23年度におきましては、割り当てじゃなしに各市町村へどういう事業を希望するかというふうな調査がございました。その中で昨年のこどもフェスティバルの規模まではいかないが、ファミリーコンサートというものを実施して、子供さんが楽しんでいける事業を実施してはというふうなことの中で、内部で検討した結果、こういうふうな事業をやらせていただくということで、それで、その後づけというふうな形の中で基金のほうの使途もついたというふうな状況の中で、もともとは次世代育成対策事業の中でこのこどもフェスティバルを継続していきたいなというふうなことを思っておったんですけれども、そのこども安心基金のほうが継続して利用できるというふうなことの中で、そちらのほうの財源を使わせていただくというふうなことで予定させていただきました。
○委員(谷 義樹君) 単なる子育て支援的なもんじゃなくて、この場合は上に本事業の概要、目的書いてますように、やはり引きこもりがちな家庭や育児不安のある家庭を引き出す機会づくり、こういうねらいも持ってるわけですね。そこら辺については、このファミリーコンサート的なもんで十分効果が得られるという判断をされてるのかどうか、その点確認します。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 子供さんがどういうふうなものを希望されているかというふうなところの中で、昨年実施しました「モノランモノラン」については参加申し込みをとらせていただいて、参加申し込みをしなければ行けないという状況でございました。平成23年度におきましてはファミリーコンサートということで、子供も一緒に家族で楽しめるクラシック音楽を中心としたコンサートを公演するというふうなことの中で、原課のほうでも検討した結果、こういうふうなことでも子供は楽しんでいただけるんじゃないかなというようなことで、この事業をさせていただきたいというふうに考えております。
○委員(谷 義樹君) ファミリーコンサートいうことで、今ちょっと話もありましたように楽しんでもらえるような、そういうねらいやと。これ、楽しむようなこういう事業やったら、ほかにも幾らでもあるわけですね。で、私はやっぱり引きこもり対策とかそういった内容面で、何をねらいにするか、ここでいうてる目的ですわ。これ、やっぱり重視していきたいと。せやから、どこにでもあるようなことをやっても意味がないんやから、そういう目的から考えて、何か特別に内容面での充実を目指すような方法をお考えかどうか確認します。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 済みません。一応、あわせて子育て相談というふうなコーナーも昨年に引き続き小ホールのほうで実施をさせていただくということで、こちらのほうにつきましても保健師なり心理判定員また保育士による子育て相談を実施をしていこうとしておるものでございまして、公演としては1回公演になりますけれども、その子育てコーナーの充実を図ってまいりたいというふうに考えております。
○委員(谷 義樹君) この前の質疑の中でも、そのときは不登校の関係でちょっと質問させていただいて、不登校の場合は目に見えてると。そやのにこの引きこもりは目に見えませんよと、そういった対策、これ非常に、そういう見つけることも大変やし、それの対策も非常に大変なテーマやということをちょっと言わせてもうたんで、そういう課題の難しさについては十分私もわかってるつもりやけれども、ぜひとも実のある取り組みいうんかね、それをやはり、これからもずっと心がけていただきたい、そない思います。
次に、学校関係で、次のページですね。1億1,000万予算計上されております。この中で、今回の地震、マグニチュード9ということやかな。この中で、避難所としてそれぞれの体育館が非常に有効に活用、今もされてるわけですわ。そういう姿を見ながら、どういうふうに感じられますか。
○教育長(前田 滿君) 毎日のテレビを見ておりまして、多くの学校が避難所になってるということでありまして、大事なことだなと思っております。
○委員(谷 義樹君) それで、今まで学校についてはいろんな場で質問させてもらい、また今回の議会の中でも一般質問で私は取り上げさせてもらいました。この中で、もう既に新しい学校という方向が出てる中では余り耐震の問題については聞かなかったんやけれども、国の、名前正確には私もちょっと。今回の耐震関係の22年度までの何か時限立法になるんかな、これ。地震防災対策特措法というんかね。この中で、一応22年度が手を挙げる機会やと、それ過ぎたら、もうそういった法律なくなるわけですわな。そういうふうに聞いておりますが、その事実について確認します。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) その法律につきましては、平成22年度までというふうなところの中で言われておりますけれども、町村会あるいは自民党要望等につきましても、延長というふうなことで要望しておるという状況でございまして、まだその結果としては何も返事はいただいておらないという状況でございます。
○委員(谷 義樹君) この法律による耐震工事の各行政の、国の補助を受けた負担金はどの程度の割合になりますか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 補強工事を行った場合は、5カ年計画というのがあるんですけれども、5カ年計画に上がってた場合は3分の2が補助ということで、3分の1が市町村の負担ということになっております。
○委員(谷 義樹君) ちょっと私の資料が悪いんか知らんけども、地方向け臨時交付金の活用したら約85%補助がもらえるような形にちょっと書いてある。これは正確かどうか知らんねんけどね、ちょっとそんな情報あるんやけどね。3分の1でも85でもよろしいわ。いずれにしろ、この補助金を活用して一定の耐震工事をやれるという条件は能勢町にもあったわけですわね。ただ、23年度はそれが延長されるかどうかわからへん、不安定な状況やと。この中で、当初から学校の、今回も上がってきたような形で、耐震の方向についてはもう議論する場がなく、新しい学校という町の方針出してしもうたことについて、言うたら選択肢がもう絞られてしもうてることについてはどういうふうにお感じになりますか。
○教育次長(東良 勝君) 新しい学校を建設するという方向については、それはそのとおりでございます。これも当初から御説明をさせていただいてきました。本町の学校は、8校とも何らかの耐震対策を実施しなければならない。こういうことがあって、この本町の学校をどうすべきか、また児童生徒数の減少の問題もございます。また通常の老朽化という問題もございます。そういった部分、総合的にあわせた中でいろいろ検討を重ねた結果、今の学校を耐震するにしても相当年月がかかる、そういったこともあって、できるだけ早く町全体の教育環境を整えていきたいということで新しい学校という構想が出てまいったところでございますので、これは今の本町の学校をできるだけ早く総合的な環境を整えるということから、今の計画で推進をしていきたいと考えております。
○委員(谷 義樹君) 今までから、耐震をやっても経年劣化の対策ができないと、したがって建物の老朽化に対する対応にはなってないということでいろいろ聞きましたね。これももう一つ、Is値にしろ、ほかの何かややこしい数字聞いて、これが理解できてるわけやないんやけれども、こういう老朽化に対しては何か別の指標があって、それでもって判断するというふうに私の持ってる資料では書いてるんやけれどもね。その老朽化に対する一定の評価いうんかね、そういう判断、もう老朽化で、いずれまた金要りますねんということは聞いたけれども、一体どの程度まで老朽化に、言うたら対策がいつになったら必要になってくるか、そういった点の評価はされましたか。
○教育次長(東良 勝君) 通常建築物でございますけれども、我々が把握しておりますのは鉄筋コンクリートで60年対応ということで把握をいたしております。本町の学校、部分的には新しいところもございますけれども、やはり40年近くくれておる学校が多うございます。そういったところで、これは今後、耐用年数も加味した中で、そう遠くない時期には改修をしていかなければならないという事実もございます。それと、30年、40年の学校ではございますけれども、学校そのものが、ユニバーサルデザインというふうに今表現しておるわけでございますけれども、だれもが気軽に使えるというような今、構造にはなっておりません。これからも、そういった障害のある方もない方も気軽に使える施設としての整備も必要でございます。そういったことを含めた中で、新しい学校を建築していくということに計画をしたものでございます。
○委員(谷 義樹君) 私が今聞いてるのは、耐用年数の強度計算をされましたかいうことを聞いてるんでね、ユニバーサルデザインとかそんな話をやってるんじゃないんですよ。今の建物を経年いう判断からした場合に耐用年数が幾らあるか、この計算をされたかどうか、再度確認します。
○教育次長(東良 勝君) 計算というところでは私ちょっと認識はしてないんですけれども、通常鉄筋コンクリート耐用年数60年ということは聞いております。したがいまして、やはりその60年というのを目安にするべきと思っております。
○委員(谷 義樹君) これ正確には合うてるかどうかわかりません。私の持ってる資料ではIs値と並んで、これスモールのqが書いてある。q値っていう、何かそんなんが載ってますわ。そこで一定の保有水平耐力に対する指標として、地震や風などの水平力に対して当該建物が耐えれるかどうかのそういった指標として表現されております。そういった、要は確認はせずに、恐らく60年ぐらいでコンクリートの耐用年数が来よるやろと、そういう単純な発想で、いずれ老朽化に対する対策が必要やと、そういうふうに判断されたというふうに理解していいですか。
○教育次長(東良 勝君) 耐用年数についてはそのとおりでございます。
○委員長(八木 修君) ちょっと谷さん、今、かみ合ってないので、その資料が。いいの、かみ合わなくて。
〔不規則発言する者あり〕
○委員長(八木 修君) 休憩します。
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休憩 午後 7時02分
再開 午後 7時02分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○委員(谷 義樹君) そうしたら、次に質問を続けます。これ学校が1つになったら地域が廃れてしまうという考え方ありますね。地域って一体何やねんという議論が起こったときに、たしか、今後は地域は能勢町全体が地域やと、そういう説明があったと思います。聞かれたかどうか確認します。
〔「休憩」の声あり〕
○委員長(八木 修君) 休憩入れます。
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休憩 午後 7時03分
再開 午後 7時03分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○教育次長(東良 勝君) 学校としての地域は、今の計画では能勢町全体が地域となるということであると思っております。
○委員(谷 義樹君) この学校としての判断と、それから地域の住民が持ってる地域に対する思いと、これがかみ合えへんことがやっぱり今回の大きな、なかなか一本化できない原因でないかなと私は思います。それで、これちょっと私、今、第2次地域福祉計画策定委員会が出してる、これは去年の9月1日から16日間で、20歳以上の方1,000人を対象に実施された調査の結果、手元にあります。この中で、地域についてどういうふうに住民の皆さんが思いを持っておられるかということを聞きますと、能勢町全体が地域やという判断は34.8%、約35%の人が持ってるんですね、それ以外の人はいろいろあります。次に多いのが区とか自治会が地域や思うてます。小学校の校区が地域や思うてます。それから中学校の校区、それから隣近所という意見も5%ありますわ。そういう本当に自分の身近なところが地域やと思ってる人が非常に多いということですわ。ここで次に問題になるのが新しい学校、地域という認識が異なる中で、果たして町が言うてる能勢町全体が一つの地域やという考え方が受け入れることができるかどうかということですねんね。これは学校の地域はこれや、住んでる人の地域はこれや、これ分けてしまえばそれまでかと思うんやけれども、それについてちょっと考えあったらお聞きしときます。
○教育次長(東良 勝君) 地域とはということでございますけれども、先ほどから申しましたように、学校というところでは、今の能勢町の計画では町全体が一つの校区となりますので、学校とすれば一つの地域となります。ただ、区でありますとか、今現在の校区でありますとか、最寄りというようなことでございますけれども、これは、その事柄によっても住民の意識が変わってくると思います。小さなことですと、それは隣近所が地域になりますし、また校区の、ある一つの今の現在の校区でいろいろ議論をしなければならないとなりますと、また校区になります。これはその課題によって変動するものだと思います。
○委員(谷 義樹君) 一般に子供を支えてる学校それから家庭、地域、この関係の中で出てくる地域というのは一般的には、そういう小さい意味での地域というとらえ方を一般の人はしてるということは、やはりちょっと頭に置いといていただきたい、そない思います。
それで、今回新しく学校を建てようとしてる府民牧場跡、これは防災上も非常に安全な場所やということを町は言っておりますね。この中で、能勢町の中にもいろんな活断層が走ってるということを聞きますけれども、そういった心配というのが、何か場所が特定できないような活断層もあるというふうに私が調べた限りでは載ってますけれども、そういった心配というかね、そういったもんについて、非常に情報とるのが難しいかと思いますけんども、今わかってる範囲のことをお答えいただきたいと思います。
○教育次長(東良 勝君) 今も委員おっしゃったように、表にあらわれてない活断層もあるということですけれども、そういうようなことは私、ちょっとわかりませんけれども、本町のほうも防災計画を立てた中で、そういった検討もしてまいったところでございますけれども、本町の場合、そういった地震については、ほかの地域に比べては能勢は恵まれた地域であると思っております。
それと、比較的安全な場所ということでございますけれども、今の小・中学校8校、これは西中学校と久佐々小学校2校以外、ほか6校でございますけれども、防災上の何らかの危険区域に立地をしております。これは土砂の流出でありますとか、地盤が弱いとかというようなことで指定をされたところに立地をしておるところでございます。そういった事柄を総合的に見ましたら今、予定地としております府民牧場、これは砂防指定地にはなっておりますけれども、その他のいろんな防災上の危険性が少ない場所ということで判断をしております。そういったことで、本町の場合は保安林ですとか砂防指定地、もう至るところにそういった指定がございますので、予定地とします府民牧場については、本町の中では、これは好立地だという判断でございます。
○副町長(福中 泉君) 活断層についての御質問でございますけども、私もこれ、当然そんな専門的な知識があるわけではございません。活断層、一応断層の地図というのがございまして、能勢についても南北東西というような活断層があるように聞いております。ただ、大きな活断層ではないということを聞いております。ただ、それはどうかわからないんですが、もっと調査すればあるんかもわかりませんが、そういうふうに聞いております。委員さんも御承知やと思いますけども、能勢については小さな断層があって、小さな地震というのはよく頻発して起こっておると、そういうことから妙見山に京大の観測点があるというふうに聞いております。高槻構造線みたいな大きな断層が現在のところ、能勢に走っているということは聞いたことはございません。
○委員(谷 義樹君) そういった中で新しくつくろうとしてる学校自体の耐震強度ちゅうか、それはどういうことを一応基準に置いておられますか。
○教育次長(東良 勝君) 耐震強度をどれぐらいに持っていけばということでございますけれども、今の国が申しております耐震対策をするとすれば、震度6強というのが一応の目安となっております。また、今回の東北のほうの地震でもそれ以上の地震が現実にあったわけでございますので、これから国なり府なりのそういった指針も変わってくるかもわかりませんけれども、これは能勢町としては、今後新しい学校を計画する中で、そういった情報も集めて、今の技術を結集した中でできるだけ安全な学校をつくっていきたいというぐあいに考えております。
○委員(谷 義樹君) 次長がおっしゃったように、今度の地震はほんまに極端に強烈なやつですな。マグニチュードからいったらね。能勢町が想定してる新しい学校の基準なんか、これも比較にならへんみたいな大きな規模の地震が出てるわけです。先ほど副町長おっしゃったように、今のところは心配されるような大きな活断層は能勢の下にはありませんということやけど、これ自然のこっちゃからね、どこでこれから先、何が出てくるかもわからへんと。とにかく今回の津波の様子を見ても、人間の力というのは本当に微力やなと、そういうことを痛感しますわ。そういった中で、やはりこれ、今回いろんな意味で今までの学校は一応は安全な状態で保たれてたと。新しいところに行ったら、見たらわかるように、能勢町じゅう、周りは山ばっかりですわ。せやから府民牧場のあの山が崩れへんという保証はだれもできないわけですわ。せやので、ここで選択をしたもんいうのは一定の責任を持った中での選択になるわけやけどね。そういう意味で皆さん、いろいろと悩んでるとこが多いと思うんやけども、そういうことで、私もより慎重に対応していきたい、そない思っております。
ちょっと読ませてもらいます。こうやって地域を回ることによって、予算案として議会に出せると判断できた場合は、来年、平成23年の3月当初予算の場である段取りがおくれることもあり、その場合は来年の6月、またはその間に臨時議会を開くこともあると、こういう予算の提出のある方の発言が、これ署名も入ってます。私の手元にあります。これについて、今の現在、3月議会で予算出されたということは、住民の理解、これを十分得て、議会の中でも単なる多数じゃなくて、私日ごろから言うてますけんども、本当に総意としてそういったもんが通るという判断をされたというように私、思いますけど、それについて何かありましたら御意見をお聞きしたいと思います。
○教育次長(東良 勝君) 各地域の説明会で、また2月に実施をしました5者会議、こういったことから判断いたしますと、確かに表向き反対という意見はございますけれども、やはり学校の環境を整備していかなければならないということについては、これは住民の皆さんだれもが思っておられることだと私どもは理解しております。そんな中で、地域の思いでありますとか、こういった先ほど委員がおっしゃられておりますような感情の部分、そういったところで、もろ手を挙げて賛成という御意見はなかなかちょうだいできませんけれども、これは町のお示しをさせていただきました計画に基づいて、一日も早く環境を整えていきたいということから本議会に提出をさせていただいたという結果でございます。最終的に町長のほうも判断をしていただいたところでございます。
○委員(谷 義樹君) いろいろと今まで聞かせてもうた中で私自身の判断は、別にこの案が絶対いけないとかいうことを言ってません。ただ、今回いろんな意味で問題提起になった、住民の中に広い意味での議論が起こった、これについては評価させていただきますけれども、まだまだ住民合意には至ってないという判断を私はいたしております。そういった中で適切な判断をさせていただくということを最後に申し上げて、質問を終わります。
○委員長(八木 修君) 次に質問を受けます。
○委員(岡本ひとし君) それでは、学校の建設費の問題については、ちょっと一番最後にさせていただきます。きょう、せっかく現場からお見えでございますので、まず保育所の問題についてちょっとお伺いをしたいと思います。
毎月というか次の月の、のせ保育所の行事を、こんな行事ありますよ、あんな行事やりますよという予定表を入れていただいております。あれを見るにつけ、現場のほうでもしっかりとした取り組みがなされてるんやなというふうに私、理解をしておるんです。そこまで理解しとったら、たまには顔を出せというお声もあろうかとは思いますが、それはちょっと別に置いてですね、現状どうなんでしょう。一つの保育所になって、保育の子供たちの人数いうのはどうなんですか、現状は。伸びてるんですか、少なくなってるんですか。
○保育所総括主任(古嶋富美代君) 4月当初から比べてだんだんだんだんと子供たちが入所してきてまして、今現在96人です。
○委員(岡本ひとし君) 途中入所がふえてきておると。要因はどういう要因なのでしょうか。
○子育て支援係長(中井 まき君) ここ一、二年の傾向としましては、やはり子供さんが小さいときから、特にゼロ歳、1歳ですけど、から母親も働きに出るということで、子供さんを早く、ゼロ歳、1歳から預けるっていう傾向がここ一、二年あります。それについては母子家庭、ひとり親家庭もふえてきているのもあるんですが、共働きでありながら、やっぱり家計的にお母さんも2人とも働かないとなかなかしんどいという状況で、小さいときから保育所に預けて働かれるという状況がここ一、二年あるかなというふうに感じてます。
○委員(岡本ひとし君) 社会的というか、経済的に両親が共働きをしないと生計が維持できないがために、やはりゼロ歳児から自分の子供を保育所に預けざるを得ない家庭が年々急増しておるというふうに理解してよろしいでしょうか。
○子育て支援係長(中井 まき君) 今、申し上げましたとおり、ここ一、二年の状況で急増という言葉が当てはまるかどうかはわかりませんが、少し町内でも、今、議員さんおっしゃったような家庭がふえてるなというふうに感じてます。
○委員(岡本ひとし君) お父さんかお母さんかわかりませんけども、保育所まで子供を連れて、そこで保育士さんと当然会話があって、預けて、今度引き取りのときも、お父さんお母さんが保育所へ行って、1日の様子を保育士さんから連絡を受けて、それを連れて帰るということだと思うんです。その対話の中に、いろいろそういう家庭であったり、家庭の環境であったり、そういう話が当然出てこようと思うんです。これが要するに今の社会情勢がはっきりとやっぱりあらわれてる典型だと思うんですね。今まで光の当たらなかったところにしっかりと光を当てていく、私は行政としての責任が、やっぱりあるのではないかなというふうに思います。答弁は結構でございますので、引き続きですね、現場でしっかりと子育てに、そしてまた一人でも多くの子供を受け入れてですね、しっかりしていただきたいという思いで発言をさせていただきました。引き続きよろしくお願いしたいと思います。
それでは次に、児童福祉の総務費のところで、引き続き大阪府民牧場のパスポートですね、1家庭に年間2枚程度ですか、補助を出していくんやということなんですけど、23年度の大阪府民牧場ですね、どのような形態というか、計画をされておるのかということをちょっと御説明願えますか。
○委員長(八木 修君) 休憩をいたします。
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休憩 午後 7時23分
再開 午後 7時23分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 今、府民牧場のほうから聞いておりますのは、2月末をもって終わりますというふうなことで聞いております。
○委員(岡本ひとし君) 2月末で要するに閉鎖ということなんですか。要するにもう中入れないようにしてしまうということなんでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 公園入場料の補助券を発行しておるのが、年間パスポートを交付しております。その中で、年間パスポートの有効期限が平成24年の2月29日までということで聞いておる状況でございます。
○委員長(八木 修君) 休憩します。
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休憩 午後 7時24分
再開 午後 7時25分
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○委員長(八木 修君) 再開します。
○委員(岡本ひとし君) パスポートがあろうがなかろうが、とりあえず府民牧場はいつまで入れるんですか、中へ。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) こちらのほう、一応チラシ等で年間パスポートは平成24年2月29日までということで聞いておりまして、具体のところにつきましては、まだ決定はしておらないというふうな状況で聞いております。
○委員(岡本ひとし君) ということは、決定をしておらないということは、23年度、24年度も、まあまあまあまあ先の話は別としてね、23年度も引き続き営業はしていきますよという、そういう認識でよろしいですね。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 23年度におきましても、24年の2月29日までは営業されるというふうな解釈をしております。
○委員(岡本ひとし君) わかりました。
それでは次に、学校建設費の施設整備費についてお伺いをいたします。測量設計業務委託費、委託料が1億1,000万、これさきの議員からの質問があったんですが、先ほど次長のほうから、学校再編について住民投票をしたいという住民さんからの条例制定に向けた署名が提出されておるという確認があったんですが、それは把握しておらないという回答だったんですが、これは反対に、町の選管なら選管にそれは提出されてるんですか、されてないんですか、それの確認というのはできないんでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) 直接請求の御質問でございますけれども、私どもが把握しておりますのは、直接請求者のほうから選挙管理委員会のほうへ署名は提出されたとは聞いております。ただ、その結果、またその直接請求の内容等については、まだ存じておらないというような状況でございます。
○委員(岡本ひとし君) 選管のほうに提出があったと、ほんで今、現状としては選管のほうで調査いうんですか、それが有効な署名なのかどうかという調査をしてるという段階で理解していいんでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) そういう手続がなされておると思っております。
○委員(岡本ひとし君) 最終的に2,000ぐらいというふうに聞いておるんですが、最終的にはいつごろですね、その審査が終わるのでしょうか。それはちょっと教育委員会のほうではわかりませんか。
○教育次長(東良 勝君) 申しわけございませんけれども、私のほうも提出された日が今、何月何日ということはちょっと申し上げられませんけれども、大体法で決まっておるのが、提出されてから20日間の期限を限度に、これは選挙管理委員会が調査をするということだと把握いたしております。
○委員(岡本ひとし君) 条例がありませんので、それが上がってきてからね、どうするかというところ、それは我々議会のほうもしっかりとしたね、数が上がってくる以上はやはり真摯に、私は受けとめるべきだという、そういう認識を持ってるんですよ。そこでですね、この住民の説明会であったり、過日行われた5者会であったり、行政として住民さんへの学校の再編についての説明はもう十分果たされたという認識をお持ちでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) 十分という表現がどの程度かというのも、なかなか難しいことでございますけれども、私どものほうも住民に対して十分説明ができたとは思っておりません。しかしながら、限られたこの3月という一つの区切りを前提として、住民の皆さんにできる限り御説明をさせていただいた中で御理解を賜りたいということで、誠意を持って対応してきたというぐあいに思っております。
○委員(岡本ひとし君) 住民さんが学校再編について、もう少し、反対にですよ、行政からの説明もしてほしい。そしてまた地域で、住民同士で新たな学校について、建設について議論をしたいと、だから時間をもう少しちょうだいなと。そんなに能勢町慌てることないやんと。もう少し住民同士で対話する、学習する、そういう時間を下さいなという意見があればですね、行政としてどうですか。そういう時間をとる余裕は、今のところ考えはどうです、お持ちですか。
○教育次長(東良 勝君) 時間の余裕はという御質問でございますけれども、先週の末からも地震というこういった災害も起きております。教育委員会としましては、今の構想を持っております計画を、これはできるだけ早く着手をして完成をさせていくことが今の与えられた使命だと思っております。それで、もう少し時間をということでございますけれども、行政としては何も今が早いということは思っておりません。すぐにでも着手をしていきたいという気持ちでおりますけれども、これは何をもってもう少しの余裕ということかわかりませんけれども、そしたら一月待てないのか、二月待てないのかというところまでは私も言及するつもりはございませんけれども、そんなに長く1年も2年もというようなことは、これはすべきでない。できるだけ早く着手をすべきであるという考えでございます。
○委員(岡本ひとし君) 新しい学校建設に向けてですね、最近特にそうなんですが、私の周りでは学校のこの1億1,000万という、特にもうここ最近1週間の間にやはり匿名の電話であったり、直接お会いに来られる方の意見とか、いろんな方の意見を聞いても、なぜそんなに慌てるのと。実際にこの学校再編の話が、住民さんの中で、私、浸透したのは去年ぐらいだという、住民さんの意見を聞いても、去年ぐらいがそういう学校再編に向けて、府民牧場へという話が浸透してきましたよという意見、多いです。日増しにやっぱりそういう意見が私の耳に入ってきますわ。それであれば、そんなに急ぐことはない。
じゃあそこでですね、府民牧場は今は府の持ち物ですから、負債を抱えた持ち物ですから、あれは能勢町のほうへ譲渡するという、これ、決定がなされたんでしょうか。これ、ちょっと以前にも町長にもお伺いをしたと思うんですけども、きょうの時点でどうなんでしょう。府民牧場はもう譲渡されたんでしょうか。
○町長(中 和博君) 府議会がございますので、最終決定は府議会がされるもんでございます。しかしながら、府の、この前申しましたけれども、執行部のほうからこの当初予算に設計を上げたいというようなお話も常々しておりました。最終的には副知事、また総務部長を初め執行部からどうぞ上げてくださいというふうな確約をいただきました。
○委員(岡本ひとし君) では、府議会で否決になったらどうなるんですか。
○町長(中 和博君) それは当然ながら、否決になったらこれはできませんでしょうね。
○委員(岡本ひとし君) であれば、否決にならないように、要するにつくるという前提でですよ、前提で話をすれば、それであれば、府議会で最終的に否決にならないような、やはりバックアップとして住民の絶対なる支援がなければ、合意形成がなければ、私は話を進めてはだめだというふうに今思うんですよ。絶対それはあってはならないと思うんです。まだ、府議会でも決定もしておらない、じゃあ行政同士で話進めてもいいですよという、それは書いた書面か何かでお持ちなんでしょうか、口約束なんでしょうか。
○町長(中 和博君) 天下の大阪府と我々が口約束という、そういったものだけのそんな軽々しいもんでは、私はないと思っております。大阪府の幹部と、私どもが確認し合ったものがそんなもんであるとは思っておりません。
それからちょっと一言言わせてもらいますけれども、巧遅は拙速にしかずという言葉があるのを御存じですか。住民の合意形成といろいろおっしゃいますけれども、それはどこまでいけば住民の合意形成ができるんですか。私、反対にちょっと問いたいですけども。それはもう100%そういうことはないと思います。私は常々申しておりますように、我々責任ある行政が、今の状況を見たときに、この前も今、次長申しましたけど、地震がございました。そういうことを見たときに、今のこの環境が一番これ整っておるという私は大きなチャンスであると思っております。あとはもう住民の皆さん方の御理解をいただくしかないと、そのように思っております。
○委員(岡本ひとし君) 私、100%住民の合意をとれとは言うてないんですよ。要するに住民のもっと議論が、住民同士のやはりこの学校についての、再編に向けて、よい悪いは別として、じゃあ能勢の学校はこのままでいいんかというね、議論が、地域の中でもっとやっぱり議論をして、そういうエネルギーをね、新しい学校をつくるんであれば、そちらへ注入するほうが、よりいい学校が私はできるというふうに思うんですよ。だから、これは結果として住民さんのほうからそういう住民投票をしたい、要するに条例つくれというこの署名だと思うんですよね。やっぱり、もう一度時計の針を戻すのかとめるのか、それはわかりませんよ。しかし、しっかり住民さんとの合意形成がなされるように議論をまずやっぱりもう一度ね、私は深めるのが優先順位一番だというふうに思うんですよ。それがですね、学校建設が1年、2年、私はずれても、そのほうがよりいい学校が建設されるというふうに私は理解するんですよ。町長、よろしいですか。私は今の考えはそういう考え方なんです。だから、そんなに慌てることはないのではないか。もう一度やはり住民さん同士ですね、まあ住民さん同士になるか、行政を入れての話になるのかね、やはりこの能勢の学校教育を、もう一度私は議論する時間をくだいさというふうにお願いをしてるんですよ。それでもだめなんですか。いやいやもう強引に進めるんやというふうにお思いなんでしょうね。だから、これ予算も上がってきてるわけですよね。だから、もう少しね、やはり議論をする時間くださいよ。どうですか。
○教育次長(東良 勝君) 今の岡本委員に対するお答えになるかどうかわかりませんけれども、この人口の減少また児童生徒数の減少、このことにつきましてはほかの件も含めまして、平成16年から構想検討委員会というところで議論をしていただいたことは御承知かと思います。そのときにも、少し早いのではないかという御意見ちょうだいしました。住民にアンケートもその検討委員会でとっていただいたということでございます。その内容等につきましては、その当時町報でもお知らせをしてまいったところでございます。
そういった中で、新しくその本町の学校の耐震という、大きな課題が生まれてきました。そうなりますと、これは一日も早く本町の学校をどうすべきかということを教育委員会としても、町としても決めていかなければならないということから、再度学校教育の検討委員会を立ち上げてまいったところでございます。それが、平成20年度でございます。したがいまして、その検討委員会の予算もお認めをいただいた中において、やはり能勢町の学校の環境を整えていこうということについては、当時の議会、各先生方の御意見もそのとおりであったと思っております。それが3年前でございます。予算からしますと4年前になるかもわかりませんけれども。
そういった中で、そういった課題整理の期間、今まで3年の月日がたったわけでございます。1年は検討委員会、1年はそういった方針を出す機関、でまた昨年については各地域等への説明ということで1年をかけて御理解を賜ってきたわけでございますけれども、議員おっしゃるように、もう少し時間をかけて住民の納得が得られるようにという御意見でございますけれども、昨年も区長、臨時区長会を皮切りにいろいろな場で説明をさせていただいてきました。役員等の中からなる区長代表者会とか、PTAの会長会というものにも御説明をさせていただいた中で、各集会もお願いしてまいりました。結果、やはりもろ手を挙げて、先ほども申しました、賛成という御意見はなかなかちょうだいできません。しかしながら、個人的には今の、昨年からの5年計画、これももう少し早くならないかという意見も実際ございますし、もう5年後には学校が建つんだからというぐあいに、これは教育環境が整うということで予定をされておられる方もおられると聞いております。声としては反対というところが大きいございます。
そんな中で、やはり地域の事情に精通をした区長さんなり、また関係機関、PTAの会長さんでありますとか、また役員さんでありますとか、そういう方からも、一部の方からはございますけれども、学校の再編については承知ができないというような強い御意見はなかったと思っております。これ、一部にはございました、住民の方の。したがいまして、これは町全体の雰囲気としては、今までの学校がなくなることについては、これは非常に寂しい、また地域がすたれるというようなことも言われておる方もございますし、遠方まで行かなければならないということもございます。しかしながら、今の現状を見た場合に、今のままでいいのかというような教育的な見地から見ますと、やはり仕方がないなと、できるだけ子供のためには環境を整えるべきであるというようなお考えだろうと私は教育委員会としては考えておるところでございます。
それと、確かに10キロ以上の遠距離通学のところも多くなるというようなことでございますけれども、遠距離通学をせずに今の近くの学校に行くのがいいのか、それとも遠距離の通学、一つのリスクがふえるわけでございますけれども、スクールバスに乗ってでも教育環境の整った学校へ行くほうがいいのか、これはいろいろ考えられるところもございますけれども、そういったことを考えられた方も数多くおられると思います。ただ、年間の出生人数が50人余り、また50人を下るというような今の現状から見て、やはり本町が示しております計画でいくのが一番いいと、教育委員会でも思っております。住民の方も御理解をいただけるものと考えておるところでございます。したがいまして、もう少し時間をということでございますけれども、住民の理解がどこまで、どうなると得られたかというのは大変難しゅうございますので、今の計画でこの3月にこれは大阪府のほうにも用地をお願いをしていかなければなりませんし、本定例会で議会の先生方の満場の一致をもって進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○委員(岡本ひとし君) ちょっと私の言わんとしていることはよく理解をしていただいてると思うんです。私は新しい学校を、賛成やとか反対やということは一切述べてませんよね。それであれば、まだ大阪府議会の中で譲渡についての採決が行われてないのであれば、それまで待っても私はいいのではないか。それとあわせて、もっとやっぱりそれまでに1年ぐらいまだ期間があるわけですから、その1年間の間に住民さんとの対話であったり、そういうことも進めていけばどうですか。そんなに慌てることは私はないと思うんですけど。その話してても結局は水かけ論になって、平行線で接点がないと思いますので、この辺でその問題については終わっていきたいというふうに思うんですが、最後にもう一回だけ、一度だけ時間をとって、私はもう一度対話する時間が必要ではないかなというふうに痛切に思っております。時間をかけてですね、しっかり新しい学校なら新しい学校を建設するのであれば、しっかりやはり議論をした中で新しい学校を建設していくほうが、私はそのほうが能勢の子供たちにとってはプラスになるのではないかなというふうな思いを持っております。そんなにすぐに、急ぐこともないやろうと、その条件としては、大阪府議会でもまだ決まっておらない、そういうこともあるので、いよいよもう来月になれば大阪府議会選挙があってですよ、来年には府知事の選挙があるわけです。そういうことも踏まえればね、この1年間十分時間をとってですね、私は議論をする時間をとるのが、今の優先順位、一番ではないかなというふうな思いを持っておるんです。これはもう答弁はもう全くかみ合いませんので、答弁をしていただかなくて結構です。
あとまだいろいろ聞きたいことがあるんですが、きょうはもうこれで私のほうは質問終わりたいと思います。ありがとうございました。
○委員長(八木 修君) しばらく休憩します。8時まで休憩します。
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休憩 午後 7時51分
再開 午後 8時01分
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○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
次に質問を行います。
○委員(中植 昭彦君) 私のほうからは学校再編の施設整備事業のことでお聞きしたいと思います。この間ですね、私も保護者とかいろんな方に言葉、お話しさせていただきました。その中で、学校がなくなるというのは、自分が通ってた学校がなくなる、そしてまた自分の子供が通ってる学校がなくなる、これは寂しいことやというふうなことはおっしゃっておられました。でも、きょうの説明を聞いた中で、こんなに人数が減ってきて、まああれですよね、子供が減った中で友達も少なくて、そんなところに自分が親として通わせれるのかなっていうふうに思ったときに、これは苦渋の決断であるけども、仕方がないことなのかなっていうふうなことを、皆さん一様におっしゃっておられました。その中で、私もこれは、自分も自分の子供がそういう状態になったときに、もっと僕もいろんなところであれですか、子供のころは友達いっぱいの中で育ちましたからね、そういうふうな環境で育ってほしいなというのは一定理解します。でね、保護者はそういう思いだったというふうに思います、私が聞いた中では。
あとは町に対して不信感を持ってらっしゃる方もいらっしゃいます。それが何かというとね、町は計画を出してこられたと。で、いろんな環境、この新しい学校になる中でですね、運営についてとか、計画についてね、保護者の思いをどれだけ吸い上げてもらえるのかなというのが、すごい思ってはることでした。その辺ですね、何もかもきけっていうわけじゃないと思うんですけど、保護者も責任ある立場で発言させていただけるのであれば、一定その意見を吸い上げながら新しい学校をつくっていきたいというふうな、そんな思いはあるんでしょうか。
○教育長(前田 滿君) 議会の質問の中でもどのような学校をつくるのかというようなお話があったと思うんです、何度かね。私は余り細かいことまでということはできるだけ申し上げないようにしてるというような趣旨のことをお話ししたと思います。これは学校再編説明会でもそのようなことを申しておりますけれども、これは、新しい学校は、教員も含めてですけども、保護者の皆さん方の意見も吸い上げて、みんなでこんな学校を、いい学校をつくろうよという、そういうふうなことを残しておきたいから、今一部の者が、例えば教育委員会の事務局を担っている私がですね、こんな学校にするねんということを皆決めてしまって、この枠組みの中で新しい学校をつくるんだというふうなことは、ちょっとやっぱりよろしくないだろうと思っているんです。そういう意味で、保護者の皆さんも含めて、そらまあ代表はどういうような格好になるんでしょうかね、それは具体はまだまだのことになりますけれども、みんなで議論もしてですね、どのような学校にしていくのかというようなことは考える余地っていうのはとても大事だと思います。
それはあそこに小中隣接をして学校を建てるということですから、今、各地で話題になってる小中一貫教育というようなことは、それは当然取り組むことになると思いますし、今、大阪の中でも英語教育は大事にしようというような大きなうねりもありますから、能勢町もそういうことを研究してきましたから、そんなことも大事にしながら、また、能勢町では小中の連携はしてきましたので、これをさらに深めて、中学校の先生が小学校へ行って指導したりとかですね、そんなことも含めてできる、隣接しているからこそできるいいことというのはたくさん取り上げていこうと、これはこれからやっていけることだと思いますし、能勢町の学校で取り組んできた成果は、その中に十分反映できていくと思いますので、そういう意味できっといい学校がつくれるというふうに私は信じております。
その中に、今、議員からお話もありましたようにですね、保護者の皆さんの御意見、またはもちろん議会は議会で議論もいただきますから、そういうとこも十分踏まえてですね、また今も既にアドバイスをいただいております藤原先生や寺脇先生以外の先生方ともホットラインがありますので、そういう大学の先生方とも連携もしたり、御意見もいただいてですね、よりよい学校をつくってまいりたいと、そのように思っておりますので、それは教育委員会がもう何も、全部独走で決めてしまうんだと、そんなことは絶対ありませんので、その点はよろしくお願いしたいと思います。
○委員(中植 昭彦君) 保護者の方、心配なさってたのはその辺だと思います。
それと耐震のこと、そして少子高齢化のこと、そういう問題があって再編になったというのも理解はできるんですけど、少なくなったから寄せるんじゃなくて、未来に夢が描けるようなことをもっと言ってほしいというふうにおっしゃってました。ですのでね、教育長も町長もやっぱりこう夢をずっと語ってもらいたいんです。だから、この前に教育長が久佐々のPTAのときに夢語っていただきました。あれですね、保護者の方は初めて聞いたっていうふうにおっしゃってました。ああいう熱い思いがあって進めてもらわなあかんなっていうふうなことをおっしゃっておられました。で、町長にこの前ちょっとお聞きできなかったんで、そういう思いをここで語っていただけたらと思うんですが、どうでしょう。
○町長(中 和博君) 私はもうこの件につきましては、ありとあらゆるところでいろんなお話をさせていただいております。この再編につきましては、これ何遍も同じことを言うのも、もう何ですけども、これに至った事情につきましては、教育委員会がまた検討委員会なり議会のほうでも幾つも言っております。人数が少のうなったから一緒にする、そんなちっちゃいこととちゃうんですよ、そら。確かに現実的に人数も減ってくる、その中でまちづくりどうすんねんとか、そらいろいろあります。でもね、これは何にも我々が好きこのんでこうなったもんでも何でもない。これはやっぱり国の施策によってですね、こういう状況になってきた、これはもう否めん事実ですわ、これもう、どない考えても。ほんで、そんな中で、私は経験上、皆さんは学歴がおありであろうと思うし、そういう先ほど学力のことばっかり言っておられた方もおられますけども、そんなんと違って、やはり人間が学校でももまれ社会でももまれ、最終的にはいろいろ、人生の最終目標は何やと、いろいろ思いもあると思いますけども、私は人格の形成やと思うてるんです。それに至るまではいろんな状況が想定されます。おぎゃあと生まれたときから、それぞれの家庭とかその環境によって、それぞれ自分が与えられた運命というものがあろうと思います。そんな中で右往左往したり、また順風満帆にいくこともあるでしょう。でも私は99%自分の思うようにいかないのがこの世や思うてます。今が一番、いつの時代でもどん底やと思うてます。だから夢を持ち続けて、どんな境遇に遭おうとも、今、地震もございましたけれども、必ず日本人はすばらしい私は復興をすると、みんなが寄ってそないしたげないかんと思うてますし、そのようになると思います。どんな境遇に置かれても、それを勝ち抜いていく、生き抜いていく、そのことがやっぱり小さい間から、また学校を通じて、社会を通じて、そのようになっていき、男でも42が厄ですわね、そのようにやっぱり一つの節目節目の中で、人生の最後においてよかったなと思える人生が、私は本当の人生だと思うんです。
今、学校なんか親に全部レールを敷いてもらって、何もかも、こんな子供が大きいなったときに、どんなことが起こるか。今、現にそうでしょう。若い子供さんが、先ほど就職の話もどっかの議員さん、されてましたけども、今どんな状況なんですか。どんな、今、中小企業、あるいは零細企業でも仕事あるんですよ、何ぼでも。でも大学出とかなあかんとか、そんなことばっかりでね、今、大学の希望者が大手企業ばっかりですやんか。今、望んでんのは。でも、中小零細企業にどんなすばらしい企業があるか。また自分でもやれるんですよ、やろうと思うたら。こんな選択肢の広い社会ないですよ、今の時代ぐらいですよ、昔からこんなときはなかった。挑戦してもらいたいんですわ、私。そのためにはできるだけ大勢の、前から言うてますように、何でも競争がいいとは思ってません。でもね、競争のないところに、それは初めのうちのある意味一致するところがあるんです。競争のないところに成功はございません。もうはっきり言っときます。それがやっぱり夢、大きな夢を持ってこの世の中を勝ち抜いていき、自分が年が寄って最後になったときに、ええ人生やったなあと思える、そういう人生を、これからの能勢を、世界を背負って立ってくれる能勢の子供に、ぜひそういう教育環境を与えてやりたいと、その一心でございますので、何らほかにあれはございません。それ1つでございます。
○委員(中植 昭彦君) 町長の思いは大変受けとめさせていただきました。
これは保護者もあり方が問われているんだと思います。だから、保護者も責任ある立場でというふうに言いましたけど、責任ある立場できちっと責任を持って学校のことも自分たちの子供の教育のことも考えていかなあかんということですよね。だから、町は何も聞いてくれへんではないと思います。自分たちも聞いてもらえるような努力しながら一緒になって新しいものをつくっていくという姿勢が大事だなというふうに思いました。
保護者のほうはちょっと置いてときまして、あとは地域のことなんですよ。地域のほうでお話聞かさせていただいた中では、跡地の利用、跡地をどうするんかなというのがすごくあったと思うんですよ。跡地の利用に関しても地域と相談しながらやっていくというふうなことをおっしゃってたと思うんですが、今のお考え、お聞かせ願えますか。
○町長(中 和博君) この前全協やったかな、説明させていただいたように、もう既にこのことが可決お認めいただければ、もう近い間に各校区において跡地利用の協議会というようなものも、あわせてするように指示しております。この間にでもいろいろといろいろな民間も含めて地域のあり方、先ほど保育所の問題も出ておりましたけれども、私は一つは今、西に保育所がちょっと一定の都合によって行きましたけれども、やはり保育所機能もこれからの子育ての大きなポイントになってこようと思います。そういった機能もですね、やっぱり跡地利用の中で、東にもう一度、需要が、というのは多くなってきましたんで、それが今の一つの社会の今、風潮をあらわしておると、これはいろんな要素がございます。これはもう詳しいことは言いませんけども、そういうことも考えた中で、各校区にもう要らない、それこそ耐用年数が来てどうもならんもんは、これはもうつぶすかもわかりませんけれども、それ以外につきましては地域の方々と十分協議した中で並行して、その協議会を立ち上げ、跡地利用をどのようにするかということを図っていきたいと、このように思っております。
○委員(中植 昭彦君) 協議していただけるということでお願いしたいと思います。地域のことに関しても同じことが言えるというふうに僕は思うんですけどね、町が何したとかそういう、何してくれたんやとか、そういうことじゃなくて、やはり協働ということであるならば、地域が一緒になって、この町どうしていくんやという議論をもっとこう高めていけたらいいのになというのは、もう常々思うているところであるんです。その辺も当局御認識していただいて、協議のほう進めていただきたいというふうに思います。
あともう1点、私いつでしたかね、一般質問でバスの町内の移動のことで質問させていただいたと思うんです。町長が、学校再編の流れの中で検討していきたいというふうな答弁をいただいたと思うんですけれども、これについてお変わりありませんか。
○町長(中 和博君) この前の一般質問だったと思います。そのように答弁させていただいたつもりです。何台になるかわかりませんけれども、一応今の予定では17台、前後するかもわかりませんけれども、その中で、これも運輸法とかいろいろ法律があると思います。できる限りの利便性を図るために、町民の足として、それが有効に使えるような方法を同時に取り組んでまいりたいと、このように思ってます。
○委員(中植 昭彦君) 制約はあるかもしれませんけども、現にやってはるところもありますので、町長の熱い思いを、やりますっていうその思いを言っていただけますか。
○町長(中 和博君) それまで、一つだけちょっと私のほうから、それはやります、一定法的なあれをきっちりクリアしてやりたいと思います。
先ほど、どの議員さんだったか忘れましたけども、学校がなくなれば地域が廃れるというようなことがございましたけれども、それ、だれが、どこで、何を思うてそのようにおっしゃられるんか、私は意味がわかりません。学校に、大きくなって、小さい間は小学校の間は学校に行くでしょう。でもね、中学校行き、高校行ったときに、そこに学校がなかったら地域が寂れるって、そういう発想自体が、僕、物すごう保守的やなあと、これは地域をよくしようという気持ちがないなと、改めて私からはっきりと言うておきます。そのことは、やはり新しい時代がどんどん進んでる中で、そのために集約して新しい学校をこしらえるんですよ、なくなるの違うんですよ、一緒になってやるんですから。学校がなくなったら地域が寂れる、それは今学校があるのに、何で地域が、それが寂れるとおっしゃるんなら、僕は能勢は決して寂れてるとは思ってません。そんなええかげんな町じゃございませんよ、ここは。しっかりと学校が今あります。そうしたら、地域が寂れるなら、今、学校が何でそしたら人がある一定のところは出ていくんですか。そんなんと違いますよ、やっぱり。僕はやっぱり気持ちの持ち方、だからこれからみんなで盛り上げていくんですよ。むしろこのことによってね、当然経済的な効果もそうですけど、意識の変化が、僕は大きな変化が起こってくると思います。これが世づくり、まちづくりやと思います。
○委員(中植 昭彦君) まさにいろんなものが集約というか、集まって、それが足し算じゃなくて掛け算にならなあかんと思うんです。それが地域を活性化させていくもとになるんだというふうに思います、私も。でも、その中でやはり地域のあり方も考えていかなければいけないというのも事実でございますんで、その辺も念頭に置いていただいて進めていただきたいなというふうに思ってます。
○委員長(八木 修君) ほかにございませんか。
○副委員長(原田 健志君) ちょっと全体的に熱いイメージになってしまっている中で、その話と違うところから入ってしまわねばならないのはちょっとあれなんですが、順番で来て、僕の順番のところで話をさせていただく中なので、その話を続きで出せばいいというわけではないと思いますんで、ちょっと話が違うところからお願いしていきます。
説明資料のほうで、僕が実際に去年とかから質問している中のこととかもありますんで、それにちょっと幾つか絡めてお話も聞いてみたいところがありまして、まず、一番最初の136ページですねんけど、いわゆる公園入場料補助事業という分です。さっき、ほかの議員の方もおっしゃってましたんですが、これに私もある委員会でちょっと若干かかわったことがありまして、年間パスポートを出していく中でやっていったときに、能勢には児童公園が少ないんですよと。そんな中で、これまあこういった活動をもってかわりに当てていきたいんだという話をしておられて、違う席でも今度じゃあどうなっていくんだという話をしたこともあったと思うんですが、いずれにしても、一たん対象を小学就学前から3年生に引き上げられて、予算を一遍多目にしたものの、その中で42から598になり390になり、そして今度260というような感じの動きをしておられると、何か一つこれいかがなもんなんかなと。そのときには114世帯の3分の1ほどが使うておらはるから、まあまあその辺は一定のというような話をしておられたんですけど、これはどうですか、ことし1年、また少し実績見込みから少し形状としては低くなってきている中で、思いというのは何かございますか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 公園入場の補助券のことの御質問でございますけれども、平成23年度の予算を立てる中で、平成22年度の4月から10月までの実績を見越した中で、平成23年度どの程度になるのかなということで見込ませていただきました。結果としては、やはり平成21年度から22年度下がり、23年度も下がってくるのかなというふうな状況でございます。
○副委員長(原田 健志君) 何かが少し足りないのかなという気もします。小学3年生以下まで広げてみたところで、またこういう形になりましたってことですと、ちょっとさらなる拡大が要ったのか、それともそういう必要があったのか、それはちょっとわかりませんけども、いずれにしましても、何か伝えるものが伝わらなかったのかなという気もしないではありません。年間パスポート2枚分補助できますよといえば、そこそこ魅力あれば魅力として伝わるものもあるかもしれないなと思ったんですが、いずれにしましても児童公園が少ないということ自体は解消されるもんではないと思うんです。そん中で去年からこのことは出てきてる中、あるいはことしもちろん予算制限されている中でですが、この1年でじゃあどっかに児童公園などが生まれるわけでなければどうしていくかということはお考えになることは考えられるんですかね。去年からもちろん考えとらねばならなかったことだと思うんですけども、こういう話が出てるんであれば、児童公園がどっかにできてくるんじゃない、児童公園のかわりにこれを当ててるんだという説明をされてた中であれば、どこかにそういったものの機能を移すなり、その中では牧場機能を少し残しておいて、それにというようなことも言っておられたけれども、そういうな部分とこういった部分の予算とかの分とは、来年以降の分にはどのように整理していかれる予定があるんですか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 府民牧場のほうも今の段階では年間パスポートも平成23年度、平成24年の2月いっぱいでパスポートの有効期限が終わってしまうというふうな状況の中で、やはりかわるものとして何が考えられるのかというふうなところもございますけれども、どういう方法がいいのか、その辺についてはまた今後検証していかなければならないというふうに考えております。
○副委員長(原田 健志君) 1年ほど前の当初の話の中では牧場部分は大分残ってきて、そん中でそれなりの数を、生き物を飼うていく中で、そういったところを開放していくからこれに当てれるかもなという話はちょっと聞いたような気もするんですが、そのあといろんな話聞いてれば、何をどのぐらい飼うかわからないというような話、あるいは自由にいろんな人が入ってくるのはいかがなものかという話も出てきた中で、十分に検証されないと、児童公園がどっかに5つも6つもつくれるというようなことは恐らくあり得ないと思う中での話なので、整合性をとられていくならば、十分にそこのところは考えていかれたほうがいいというふうに思っております。まだこれが、パスポート自体は1年間余裕がございますんで、ことしじゅうに考えられればいいとは思うんですが、来年になってからパスポートないですけど、何もありませんというようなことがないようにだけはしていただければ、どのような考え方があるのか考えていただければと思います。精査していただきたいと思います。
それは考えていただけるものと思いまして、続いての分です。ちょっと余り一杯聞くんで申しわけないんですが、137ページ、ブックスタート事業の分ですねんけども、去年、私お聞きした中で、本、ぼんと差し上げましょうという話の中がいろんなことありまして、これ割と毎年、予算的には若干上がったり下がったりもしてますが、ある程度実績があるような話を聞いておりました。中で、一たん上げたからそれはもうその人のもんだよということではなくて、せっかくやからそれをもう1回どっかの施設に移してもらって、さらに違う形で活用とかいうことも含めて考えたらいかがかなという話をこの前、前回、去年させてもうたように思うんですが、そういったことに関しては何か、思いとかは1年間で後発されたりとかは何かありますですかね。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) このブックプレゼント事業につきましては、就学前の子供さん、誕生日にプレゼントをするというふうなことの中で、兄弟関係にも若干よってくるのかなというふうには思います。そういう状況の中で、あくまでもプレゼントというふうなもので、その人に買い与えてしまうというふうなことになっておりますので、それを後、また回収するというふうなことも考えにくいのかなというふうなことで、昨年でしたか、子育て支援センターのほうに不要品とかそういうようなものを、そういう掲示板的なものをつくってはというふうなことがございまして、そういう掲示板については支援センターのほうには設置をさせていただいて、御家庭で不要なものについては、また個人の責任として、その後必要な人にお渡しできるような体制というのは考えておるところでございます。
○副委員長(原田 健志君) 去年も言ったと思うんですけど、1冊が1冊ぽんともらってしまって、もらったからとなるとやっぱり気持ちの中でね、それを大事に使っていこうという気持ちがないのであれば、非常にそれもったいないというかね、もったいないって言い方がいいのかどうかわからんけども、1冊が1冊にしかならないっていうのでなければ、それをまた何かの施設が使われて1冊を10人が使えることがあれば、それはすごく有意義なことではないかなと。言うたら、ただという感じの感覚でもらってしまうとやっぱりそれをどう使うかというのは、気持ち的にもやっぱり今の親御さんがどのように思われるか、子供がどういうふうに使うかはわかりませんけども、そこのところでどういうような思いを伝えるかによって、こういった分がもっとさらに生きてくるような予算になってくるんではないかなという思いがあって前回もお聞きしましたので、こうしなければならないということではなくて、いろいろなそういう施策につなげていただければ、何か見えてくるものがあるのかなと、能勢の中で1冊の本が10冊の力を発揮できるという感じになってくれば、それはそれで思いが伝わっていったりするものもあったりするだろうなという思いですので、もうあと渡してしまったからそれが廃品回収に行くのか何になるのかわかりませんみたいな感じにはならんほうが僕はいいのではないかなという思いがあります。その思いを伝えましたが、去年も言いましたことなので、思いだけ伝わったかどうかだけでもせめて伝えてもらったら。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 物を大事にするという心は大切なことだと思います。そういうような部分の中で、議員さん言われることについては十分よく考えさせていただきます。
○副委員長(原田 健志君) 小さいころからそういう気持ちを持たせるというのは非常に僕はいいのではないかな。普通使えるものであれば服とかであっても、子供服とかね、みんなで交換したりとかしながら、若いお母さんとかはやってはったりすることもあるように聞きますけども、そういう意味で上げたら上げっ放しにならないものがプラスになってくることは、僕は悪くないと思っております。
放課後児童クラブのやつは今回ちょっと先へ置いておいて、子ども手当の分とかかわって給食費あるいは保育料とかの分に反して、何か最初からそういう制度設計にしとけば一番よかったのではないかと思うんですけど、保育料に関しては天引きに近いような発想がちょっと出てきたりとかしてるとか、あるいは給食費も本人さんからの意思を必要とはするものの天引きにするというふうなことはできるようなことを今回は考えておられるようなことがちょっと報道されたりしてますが、そのことについて何か変わったりしたことはありますでしょうか。何かこちらのほうで持っておられる情報とかが何か、私がちょっと言ったこと以外にあればお聞きします。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 子ども手当に係るQ&Aというのが出てもおりまして、その中では保育料というものの特別徴収というふうなことがうたわれておって、これは保護者の何らかの通知はしなければならないけれども、同意までは必要ないというふうな状況になっております。
それとあと、給食費の関係につきましては、これは民意の団体が徴収されるものというふうなことの中で、やはり保護者の同意がなければ徴収はできないというふうな状況になっておると聞いてます。
○副委員長(原田 健志君) 保育費に関しては100%いわゆる取ってもいいという話だとすれば、今までのちょっとたまっている分とか、そういった分とかも含めてということが可能なのか可能じゃないのか、とりあえず今の分だけが可能やとか、そういうところに関してとかは、そんなところに書いてあったりとかするんですかね。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 保育料についての徴収ですけれども、過年度分については対象としてはいけないというふうなことが書いてありますので、例えば平成23年4月から始まった場合は23年4月からの保育料に充当することができるということです。
○副委員長(原田 健志君) その法案でだからどうなんか、私はわからんところもあったりとか、地震の分に充てたらとかいう話が出たりとか、いろんなことが出てるみたいなんでちょっとわからないところもあるんですけど、いずれにしても、その滞納分とかちゅうのは毎年それなりに問題になってた分ですので、その分が解決するであろうということが、可能性があるんであれば、この分に関してはあれなんですけども、給食費とかの分で、ここ何枚かの分で生徒就学援助金というような、援助費ですかね、そういったような扱いの中で、例えば困窮をしておる、困難であるんであれば、その分はいわゆる免除というか、そういうような内容、軽減を図ることができるような書き方をしてある、この142だったりとか143だったりとか、小学校、中学校ともにそういう制度があると思うんですが、こういう分との兼ね合いとはどうなりますかね。これを出しておられる方であった場合、子ども手当からいえば、これを出しておられるんでそっから取らせてもらいますねというような判断をされるのか、それともそれはそれとして、そんなことをしてしまったらその人大変だから、これに出してはる方の分はもうこわずに、天引きとかを考えずに、このやつはこの制度として助けてあげた上で子ども手当は素直に渡すという形にされるのか、こういう方に関してはどのように思っておられるのかなということに関してどのように考えておられますか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 子ども手当と就学援助の関係ということの御質問だと思います。就学援助につきましては、当然学校で必要となる学用品とか、給食費、それとあと修学旅行等の積み立て、そういうようなものを対象として助成を行っておるというふうな状況の中で、就学援助を受けられた場合、その分については学校長の請求によって、こちら学校長のほうへお支払いをさせていただいて、学校長のほうでそれを精算されて保護者の方にお渡しされるというふうな手続になってます。そういう状況の中で、子ども手当から給食費を徴収、就学援助を受けておられる方が子ども手当から給食費を徴収するということはあり得ないのかなというふうに考えております。
○副委員長(原田 健志君) 実際には困っておられるから、それをまあ、困っておられる分は素直に子ども手当の分は子ども手当としてお渡しすればという話やと思うんですが、いろいろな思いはあろうと思いますんで、その辺をうまくこう、僕が聞いた中でもちょっとどういうふうな対応をしたら、それが一番素直にどの方の耳にもきれいに聞こえていくのかがようわからないんで、その分やったらそこから天引きしたらいいじゃないかという議論が出てきたりだとか、いろんなことするんではないかと僕、思うので、いうてみたら素直にそれはその金としてぽんと渡すことができ、引いてもらわずに助けてもらう分もありというような部分がちょっと僕の中ではなく、今言わはったことで理解はしてるんだけれどもいろんな場面でいろんな方が聞かれたときに、うまく伝わらないこともでてくるんではないかなというふうに、この部分に関しては思うので、ちょっとうまくお伝えできるようなことを考えておられないと、何かだれかが途中でぽんとうかつなことを言ってしまうと、そこで大きな問題になりかねないような気がします。そういうな思いを持ってますんで、この分に関してはすごくうまく使っていただければと思います。天引きの分の兼ね合いと、天引きしてもうて結構ですと言ってもらう人と、そういうなところの中で、こういう方がどういう扱いになるかということに関しては少々思うことがあります。それは聞いてもうたと思うんで、対応していただけるものと思いましてさせていただきます。
それで、同じくちょっと保育所関係という感じでお話しさせてもらってる中で、今子供、去年の分であれば本来89ぐらいという話を聞いたかと思うんが、96でしたかな、先ほどあったみたいにふえてたりとかしまして、人数も決して減少傾向にあるというか、どちらかというたらニーズは、ニーズという言い方がいいのかわかりませんが、必要とされている方が決して少なくはないという現実の中でですね、これはことし、生活発表会の場をシアターに持っていかれた、いろんな事由があったという話は聞いておるんですけども、去年、そういうことに関しては御意見をさせてもうたように思うんです。やっぱり片や町が補助を出しているところのある団体はシアターの大きなホールで演奏会ができ、片や町が直接行っているところは狭いところでいかがなもんかなという話をさせてもうた中で、今回こういうところでしてもうたことに関しては、非常にありがたかったなというか、いろんな問題はあったと思いますけども、広々とした中で子供らができたということに関して、私は一定の評価をさせてもうてるんですけれども、そういった中で、これは来年以降とかそういった部分に関してどのように、今回やってみはってどのように思うておられるか、去年狭い中で、駐車場もない中でやっておられた中でどう思われたか、ことしの分に関しての評価とかも聞きたいと思います。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 保育所の生活発表会で、平成21年度につきましては、のせ保育所のホールを利用して生活発表会をやらせていただきました。僕が見た中では、保護者の方が見に来られて見れる場所もない。ぎゅうぎゅう詰めの中で見られておって、ひどい人やったら外の園庭のほうから、所庭のほうからも見られておったというふうな状況も踏まえた中で、平成22年度につきましては、淨るりシアターの小ホールをお借りして発表会をやって、その中でやはり保護者の方からはちょっと広すぎて子供がばたばた走り歩いて、じっくり見れなかったとか、そういう御意見もいただいたこともございました。ただ、そのような中でやはりできるだけ多くの方にのせ保育所の子供はこういう形で育ってますよというのを見ていただきたいなというような思いもありまして、保育所の保護者にかかわらずほかの方にも見ていただけるようなところでやれるのがいいのかなというふうなことで、平成23年度の予算につきましても淨るりシアターの小ホールをお借りするというふうな形で予算計上はさせていただいたところでございます。
○副委員長(原田 健志君) 明らかに、それに関して言うと、去年度見にいったときとことしのやつ見たときでは、そらやっぱり入り切らなくて、もう立つ場もなくて、座る場もなくて、ガラス越しにしか見れないというような環境やったことを思えば、ことしの分は多々いろんな問題はあったとは思いますし、いろんなことをまた改善されていかなあかんこともあるとは思いますけども、こういうような改善がされていくということは僕は非常に好ましいことやなとは思っております。保護者の方からも声があった中で、こういうところでしたいからという話もあった中でこういうこともされたという話も聞いておりますんで、それに関しては非常にありがたいと思いますし、今回もそういったことでやっていこうと思われているというのはいいことだと思います。私立の分との兼ね合いという部分もありますんで、できましたらそういう分は続けてくださったほうがいいのかなと思っております。そのような思いで今回の分、今回退所式のほうに行かせてもらうことが可能かどうかはちょっと微妙な情勢なんで、退所式までは行かれへんかもしれんのですけれども、保育所に関しては思うところあって、できるだけ入退所式とかにも行ける予定があれば行かせてもらいたいし、こういうようなものがあればできたら予定があれば顔を出させてもらいたい、あるいは運動会とかも予定が何とかなればできるだけのぞきたいというような思いで保育所の活動を見ておる者としましては、今回に関しては非常にいいものを見せてもらったなと思っております。
そんな中で、幼稚園の分とかに関してちょっとお聞きしたいんです。去年の分ちょっと聞いてた中で、144ページの分とかですけども、補助単価のというような引き上げに関して対象の増加が見られますのでというような書き方でいろんなことが対応されたりしてるようなこと、書いてあるように思うんですけど、補助単価とかっていうの、どういうようなあれになっとるんですかね、主な増減理由というのが上の段書いてあると思うんですけど、そういうものに対して対応していくという発想なんですかね。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 私立幼稚園の就園奨励事業というところでございます。その中で、これは当然補助金をいただいておる分の中で、基準額が毎年改正をされるというふうな状況の中で、増額が見込まれるというふうなところでございます。それと、就園奨励費につきましては、通常今まで私立の保育所へ行かれる子供さんのほうが2年保育というのが多かったんですけれども、実際能勢町内の私立の幼稚園については3年保育という子供さんもふえてきて、そういう状況の中で就園奨励費の補助金のほうが増加しておるというふうな状況でございます。
○副委員長(原田 健志君) 2年から3年という、そういうような思いはよくわかりまして、その中でも次の分に関しても割合とかいう分が、能勢の子供の割合というような分とかが幾らか、去年も聞かせてもうたように思うんですけど、108人だったり、定数が235から340になったりとかいう話いろいろ聞かせてもうた中で、一般財源から出ていく分に関しては変わりがないという今回予算組みになっておりますけども、それはもう同じような割合だから同じような割合でという発想なのか、一昨年ぐらいやったらそれを事業内容に応じてちょっとさわっていくみたいな発想のことが書いてあったように思うんですけど、そういった分が今回、去年からも含めてなくなってきてる中で、もうこれは定額というような発想でお考えなのかどうか、お伺いします。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 私立幼稚園の運営補助事業につきましては、今までもこれは能勢町の場合、幼稚園につきましては私立にゆだねていくというふうな中で補助金を出しておるというふうな状況でございます。それで、補助金の運営につきましては、1,000万を限度額として補助するというふうな状況の中で、1,000万円の予算組みをさせていただいておるという状況です。参考までに、今年度の実績ですけれども、今年度の実績につきましては1,000万円の補助をさせていただく予定となっておる状況でございます。
○副委員長(原田 健志君) だんだんと割合とかも変わってくるかもしれませんし、能勢の子供の数というのはどうしても上限、わかってる中でいうたら決して多くないことはわかってる中で、向こう側が園として活動されるとなれば、当然その中で能勢の子供の割合というのは比較的下がる方向に可能性としてあるんではないかなという思いがありますので、こういうとこに関してもまたこういろんなこと聞かれること出てくる可能性もありますから、またいろいろとそのことに関しては定額だから定額みたいな発想じゃない中でいろいろとお話を聞かせていただければと思います。
私のほうも141ページの整備費の分に関してはちょっとお聞きしたい分があります。施設整備事業の分で一つ、先ほどの続きで私が聞けば熱いままでいってたかもしれないんですが、少し間に挟んでしまって、熱い思いが少し冷めてしまったかもしれませんが、私が一般質問で聞いたときと今とではまた大分環境が変わってると思うんです。いわゆる地震に関しては、6強とか6弱とか、そういった声はなかなかそんなにあるものでもない中で、というようなことを大分前の一般質問で聞いた中で、危険性というものに関したらそない慌ててもらうこともないので5年ぐらいはという話をお聞きしたような気がします。直下型で真下で6がない、7がないということで安心やとかそういう話ではなくて、今回のであれば、例えば私の友達、千葉県に住んでおりますけども6弱の地震がありましたということを聞いてます。じゃあ地震のところから見て千葉県が物すごく近いところであるから、そういうわけではないです。今回ぐらいのことがあればあのぐらい離れても6弱とかが出てきますという話、中です。ということは、つまるところ大阪の真下で、ここで地震があったから6強がどうやとか、ここは安心やとかそういう発想ではなくて、近隣であれば6強とか6弱ということは十分に起こり得る事象やということで思ってもうた中での話なんですが、これほんまに今のところ危険性とか何も考えられずに、この事象があったとしても危険という感じは感じておられないですか、いかがですか。
○教育次長(東良 勝君) 学校の耐震化でございますけれども、議員、今おっしゃられたように、今の対策基準と申しますんか、想定しておりますのは、やはり神戸の震災、これが一つの実際にあった教訓として、6強というような数字が出てきたものであろうと思っております。先週の終わりにはそれ以上の地震が起こったということで、これは議員おっしゃるように、どこであってもどういうふうな災害が起きるかいうのは、これはだれにも想定できないことであるというのは、これはもうそのとおりでございます。そういったことに対しまして、学校の建物についてはそういった耐震という課題があることも事実です。これを少しでも早く、能勢町全体の学校を環境を整え対応していこうということになりますと、やはりできるだけ短期間でしていきたいという思いがございます。そういったことも踏まえた中で、今の計画を早く実施をしていきたいということで考えておるところでございます。
○副委員長(原田 健志君) 危険性自体は感じておられるということでよろしいんでしょうか。別にいつするとかせえへんとかじゃなくて、6という地震がある、ないとかいうことで言うんであれば、今というときで言うと、今この今回の地震があった中で考えるならば、そんなことは10年、20年のうちにあるかもしれないし、ないかもしれない話だというような思いになっておられるのか、向こうから順番にちょっとずつ寄ってきてるような地震経過も見たりとかしてる中で、これ心配、不安、危険感を感じとられたりとかはしないですか。危険感としては今までと同じように起こるかもしれないし、起こらないかもしれない地震だから、そんなに慌てる必要はないというような思いかどうか、お伺いします。
○教育次長(東良 勝君) 今、議員御質問にあったように、危機感を感じるか感じないというようなことでは私はなかろうと思っております。先ほど申しましたように、災害は、これはどの程度で、いつどこで起こるかわからないということは、これだれにも想定ができないことだろうと思っております。そういうことで、これは一日も早くしていかなければならない事柄だと思っております。危機感があるとかないとかというような、そういったことではなかろうと思っております。
○副委員長(原田 健志君) 危険性の余地という意味でいったら、これはもう明らかに危険性があるかないかでいったら、ある程度大きい地震が来たら危ないかもしれないという計測値は、いわゆる値は出てきてるわけですから、これはほんま気をつけなあかんことではあると思うんです。私、何回も、前から言ったときの中では、まだそういうことが必ずしもあるわけではないかなというようなことも聞いておるんですけども、今回こういうことがあった中で、親の気持ちとか考えたりとかするならば、本当に例えば久佐々のとこやったら、こっちの新しい校舎の中で授業をもっともっとしてもうて、できるだけ子供らの安全なところでやってもうたほうがええんちゃいますかとか、そういう発想で学校にお願いしに行かねばならないとか、あるいは東側であれば、ちょっと申しわけないけども、もしこういうことがあって崩れるようなことが起こるかもしれない状況なんですが、何とか皆さん考えてもらえませんでしょうかというようなことを積極的に行かねばならないかもしれない状態ではないのかと私は思うんですよ。極端にいうたら東のほうでいって、最終歌垣が今の値でいうならばましなんであれば、もしものことがあったときに私らでは、逆に言うたら責任とりにくくなってきますんで、それを今やってもらえませんかということを頼みに行かねばならないような、今の、今ですよ、そら1カ月前という話じゃなくて、この地震があった後の話であれば、そのぐらいのことを足を運んで一生懸命せなあかんぐらいの心配が上がっておらないかという思いなんです。1カ月前ならいざ知らず、この休みを挟んで、金曜日ああいう地震があってという話であれば、週末の地震を見た中での話であれば、そないゆっくりと腰をおろしておれる状況ではなくて、できるだけのことをしてあげたいというふうな走り方をしてもらってもええんではないかなと思うんです。だからといって、じゃあ歌垣に行ってもうたから、歌垣のやつがつぶれないかつぶれるかどうか、それはわかりません。そやけど、最善を尽くしたいという気持ちはやっぱり伝えなあかんのんじゃないかと思うんですけども、そういうことは今お考えにはならんですかね。全部が助けれるとかいうことではなくてもね、今できることから順番に走っていかなあかんことではあると思うんですけど、それはもう走るだけのことはする必要がないという思いですか。それとも走るべきやと思いますか。
前のときの段階では、子供の数で話をしたら、そら議員さんが頑張ってもうたらそういうことできますね、かもしれませんねっていうようなことを言うてはったかもしれないけど、今、今回の場合で言うならば、地震に関して言うと、建物に関して責任を持っておられるところが走って回られて、この4月からでもぐらいの勢いで何かできることはないかっていうことを走って回られるだけの価値があるんではないかと私は思うんですけど、もう四、五年先やから、その間は多分地震来ないことを祈ってたらええという発想でいいのかどうか。
あの映像を見ててどういうふうに思うておられるかが少し問われてるんやと思うんですけども、それは何も、まあそない言うたかて地震は来るか来ないかわからへんことやからしゃあないやんかという思いなのか、あの映像を見られても腰を上げてちょっと何とかできることありませんかということを言われるべきなのかどうかということに関して、いかがお考えですか。
○教育長(前田 滿君) 再編説明会の中でも、そしたら5年までに起きたらどうするんだというふうな、そういう趣旨の質問もございました。それは、所管しています教育委員会、私としましては大変心配をしとります。そういう意味でですね、今回の教育委員会がお示ししている案は、総合的に見てこれが一番急げる案かなというふうなことを思っているわけでございます。そういう中で、先ほどゆっくりしたらええやないのと、1年、2年延ばしてもええやないのというお話もありましたけれども、今、議員お話のようにですね、この間のニュースを見ている中でですね、やっぱりこれはもう早く対策を講じねばならんというふうにはもちろん思っております。
それに先立ってというお話でありますけれども、これはまあ教育委員会が今この間1年かけて説明をし、その前の議論、先ほど次長申しましたけれども、3年かけて取り組んできたことを、今度また今、教育委員会がここでこうして予算まで提案している中で、それをまた変えてというふうなことはね、大変また混乱もするでしょうから、それはなかなか難しいというふうには思いますけれども、しかし、これは前の議論の中でもありましたけども、これは地域の中で議員さんなんかが中心になっていただいて、そういうふうなうねりをつくっていただければ、それは所管する私としては大変ありがたいなと思っております。
○副委員長(原田 健志君) これはどうという意味でいうならば、私がじゃあやればという話になれば、なら私はこれ全部いろんなことすればいいのかなという話だと思うんですが、提案してこられてやっていく中で、ほかに方法が、私はこういう方法があると思うのでこういうことどないですかということを提案してるだけであって、ほかの方法でこの子らを何とか地震から救うことができるんであれば、ほかの方法を考えていただければいいと思うんですよ。私がやる方法で、それは無理ですよとおっしゃるんやったら、ほかの方法でその子らはあしたからでも救える方法をいろいろ考えたらいいんじゃないとか思うんですけども、その中で、今回例えば久佐々であればこっち側の教室、どのぐらい今、利用されてるのか知りませんけども、そこの教室をできるだけ使うように、例えば低学年の子が使うようにとかいろんな方法を言っておられたりとか、そういう指示をされてるだとかね、そういうことが実際にあったりするんですか。何かその地震があってから何とかこうこの子らを少しでも安心なところに何とかせなあかんなとか、そういうこととかは、こっち側のほうの教室というのは今のところどのくらいの稼働率なんですか。もう全部、全学年が入らないことは、6教室ぐらいしかないという話は聞いておるので、全部が救えるかどうかという話ではないと思いますけども、実際にはふだんの教室で使うておられる率というのはどのぐらいあるんですか。
○教育長(前田 滿君) 3階あるんですけれども、一番下は図書館になっとりますね。2階はパソコン教室になっております。3階が2教室分、広げたら1つにもなるんですけれども2教室分ありましてですね、今そこは分割の授業とかそういう格好で使っております。だから、そういう格好でいえば、できるのは2教室分だけということになっております。
○副委員長(原田 健志君) こういう事態があっての話なので、できるだけ何とかという話とかをいろいろ考えていかれるのが、例えば低学年の2クラス分はそちらのほうに授業を移すだとか、そういうようなこととかも考えていただいて、本当に子供のことを救おうと思ってるんだよ、自分らで一生懸命してんだよというのがやっぱり伝わらないと、何か僕自身これ、ほんまにどう思っておられるのかがわからないというか、ほんまの話、僕が回って東のイメージを上げて、やりたいという気持ちが上がってきたらそれでいいのかなっていう話、言い方をしてはるけれども、そうじゃなくって、今回の地震を見ればどういうふうにしたらええのかを考えて、そういう意味でちょっと頼まなあかんことも出てくるのではないかなという思いがあってのことなんで、地域が大事や言うてはるさかい、崩れていくのんで、子供ら大けがしましたけど、それは地域が大事や言わはったからで、私らには責任がありませんという言い方ができるんであればそれでもいいとは思うんですけど。そういう言い方をされるんですか。それはちょっと無理やと思うんですよ。やっぱりできるだけ走り回らはる必要性は絶対あると思うんですけど。
そういう意味でいうたら、一たんそこで改善をして、そん中でほかの問題がいろんなことがあるならば、それも改善していくというようなことを、それははっきり言って今まで、ここまで議論をしてこられたから変えるべき必要がないとかではなくて、こんだけの地震あって、こんだけの事象があって、何もほったらかしでも、今まで1年間、2年間話ししてきたから変える必要がないかどうかっていうことに関しては、すごく僕は疑問を感じているぐらいの、これ国難やと思いますよ。いろんなこと起こってくる可能性あると思います。そしたら、この1億1,000万、これできたらそこへ寄附してあげなあかんかなというぐらいの、勢いの話が出てきてもおかしくないぐらい、何が動くかわからんことやと思ってくるんです。
実際には、淨るりシアターまで歩いてきたらいいんちゃいますかということが出てきたくらい、そういうことに関しては余り気にならないのかもしれませんけれども、地震があったらどうすりゃいいんですか、淨るりシアターまで歩いてきたらいいんちゃいますかというようなことも出てきたんですよね。そないなことで言ったときに、これ、もっとほんまに今こんだけのことが、近々に自分の体に近づいてきてるという思いやったら、いろんなことを考えなあかんの違うかなと。そらじゃあ個人の家は崩れるかもしれない、そこまで耐震化あるかっていうんだったらそうかもしれないけれど、それはそれとして、じゃあ個人の家まで教育委員会がお金出して何かする話じゃないと思いますから、そういうことに関してはほんまに座しておられていいのかなという気はするんですけれども、いかがですか。これ、もう並行路線だったら、僕は一回これでもうこの話は、そういう言い方ではやめたいと思いますけど、いいんですかね。
○教育長(前田 滿君) 私も久佐々小学校にいましたので思うんですけども、新館の3階っていう教室は職員室から一番遠い教室なんです。あそこはできたら使いたくないと思っていました。なぜならば、あっこで給食しようと思ったら、今、議員がお示しいただいたように、例えば1年生があっこで教室するとすれば、給食を毎日3階まであの分を、重たいのを持って上がらないかんのです。給食の食器も、熱い入ったのもみんな含めてですね。1年生はもちろん6年生が手伝ったりはしますけれどもね。そういうことがありまして、あっこは大変いうたら職員室からも遠いし、何かの連絡もしにくいし、あっこまで先生が行ったらなかなか職員室へ帰って来うへんのです、その分が遠いですから。それから、あれは後からクラスがふえた中で建て増しした部分ですのでね、そういう意味では、そういう不自由な部分があるんです。ですので、それは耐震の面で言えば心配ないということではありますけれども、それは学校は総合的に判断すると思います。6年生とかやったらまたそういう遠くても運べるということもありますけれども、いろいろそのことについては、また学校が判断することかなというふうには思います。
それと、学校、この間こういうふうな心配をまたするようなことが、改めて、これは地震が起こるまでからも、それは私は所管する部分としましては心配はずっとしております。そういう意味では前も申し上げましたけども、学校再編説明会の中でもそういうふうな御意見いただいたときに、本当にこうどう責任とるのかというようなこと言われた方もいらっしゃいまして、それはしかしその地震はいつ起こるかいうのがなかなか予見もできない中で、だからこそできるだけ早くこのことをなし遂げねばならんのではないか、やっぱり機が熟してですね、お隣の篠山市は10年かけてという御意見もありましたけども、そういうふうなことはやっぱりよろしくないというふうに私は思っております。ですので、心配だからこそ早いことこの件を結論を出していただいて予算を通していただきたいなと、そのように思うわけです。
○副町長(福中 泉君) 淨るりシアターまで歩いてということで、これは私が言ったことでございます。ただ、これは私が説明をさせていただいた流れというのがございます。その中での部分的なことでおっしゃっていると思います。私が申し上げたのは、そういう地震が起こったときに、これは公共施設、当然使えるところは全部使っていくということは前提として申し上げたところでございます。最終、もちろん歌垣でしたら自休村もありますし、あるいは学校もあります。これはそれを使っていただくということになりますけども、最終的には住民さんが避難していただくとこで一番快適なところは、能勢町の公共施設では淨るりシアターです。ですので、そこへ行っていただくのが望ましいというふうに言ったわけでございます。それ、車で行かれへんかったらどうすんねんということの中でのお話であったというふうに思いますので、その点誤解のないようにお願いします。
○副委員長(原田 健志君) 誤解がどうというよりも、実際自分も出てましたんでね、ある程度理解はしておりますから、ただそのような感覚で物を考えておられるから、今回こういうようなことがあっても何とも足動かしてもらわれへんのかなというような思いで伝えてるだけなので、実際にはほんまに何か心配やったらすることがいっぱいあるんではないかというふうに思うとりますよということです。大丈夫ですという言い方ではなくて、少しでもできることをやりたい、目の前にあることをやりたい。そういう意味でいったら、例えば一たんそういうことで東のほうでやれるべきことをやったほうがいいとか、西側でできることないかな、ほかにないんかとか、そういうことをまず考えるべきであって、四、五年先にどんなことがあるかもしれへんから、そこに向けてこんなことをしていくというようなことに金額どんどんとつぎ込んでどうやこうやっていう話でいうと、その前にすることがあるんじゃないですかという気はすごくします。そういったところにもすごく対応すべき事柄があるんじゃないかなと。それは震度6がいつあるかわからない話やという時代はちょっともう、余り遠い話ではないかもしれないというぐらいの危機感をもっと感じてもらって、じゃあどうするんやということをもっともっと考えていかれたほうがよかったのではないかなという気が基本的にしております。そういう中で、子供の人数とかもそれで含めて助けることができるんであったら、すべきことからどんどん手を出していかれるのが、僕はいいと。そん中でそれが、その先に何かがあるということであれば、みんなの雰囲気が恐らく盛り上がっていくこともあるだろうし、先々いろいろなこと考えてやらはることも大事かもしれないけど、まずっていう思いが基本的にあるんです。
〔不規則発言する者あり〕
○副委員長(原田 健志君) それはもう何度言っても基本的に伝わらないなら伝わらないで結構ですんで、伝わりませんということで、先ほどからおっしゃられてますんで、そのようには感じておりますんで、このことに関してはこれで聞きませんし、それ以上の答弁も必要としません。以上です。
○教育次長(東良 勝君) 議員、今御心配の趣は私どもも十分承知をいたしておるところでございます。議員、今の質問の中でもおっしゃいましたように、やはり安全を図っていくということについては、これはもう最重要課題だということは、私ども認識をしております。実際に比較的安全な学校へ一日も早く来ていただいて、そこで勉強していくのが望ましい、これもそのとおりだと思っております。何もそれを否定するものでもございません。
しかしながら、議員も御承知のように、学校の再編という問題、今議員がおっしゃられた目的は安全対策ということでございますけれども、これは学校の一つの統合ということも一つ言えると思います。いろいろ説明会なりをさせていただいたときに、これはもういろんな意見がございます。まだ早いのではないかという方もおられますし、この1年、2年がどうだという方もおられます。人口増を考えるのが先だという方もおられます。議員おっしゃったようにすぐにでも安全対策を講じるべきというお方も恐らくおられます。こういったことを総合的に私ども行政、この先週末の地震があったということではございませんけれども、それまでからそういうような危機感は持っております。そういった中で実際どういったことが可能かということを考えれば、やはり総合的に見て新しい学校を建てていこうということでございます。そういった計画がある中で、これも何度も申しておりますけれども、そしたら来年、再来年のうちに、まずは部分的な統合もしてはどうかという、こういったお話が保護者の方、また地域の方にお認めをいただけるかというと、先ほども申したようにいろんな意見の中で、これは理解が得られるだろうかという不安が大変多うございます。そういった中で、今までから計画をお示しを申し上げております。あと、4年しかございませんけれども、一日も早く新しい学校の完成をもって町全体の教育環境の改善と、また安全対策を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
○議長(中西 武君) えらい時間になってまいりました。皆さんのやりとりを聞いておりますと、ちょっと私もここまで極端なとこで突っ込み合いされたら、答えが出ないのとちゃうかいなと、こういうところに行き着いております。
まず、今この時点で震度8の地震がここで揺すったとき、この建物が倒れたとき、今こんだけの人間がおりますけれども、これだれが責任持ちますねん。こういうことから考えていきますと、この建物はもう50年ほど前に能勢町で一番先に鉄筋コンクリートで建った庁舎です。私、これ、ここの下の土地は測量したさかい、その明くる年に建設にかからはったさかい、よう覚えてますけれどね。ほなら、これ耐用年数まあ60年とかなんか、鉄筋構造物はどうこういう、大分老朽化しとるわけです。その後でこの建物がいっぱいこういう暖房やら何やらで壁に穴あけたり、床に配管通したりして、当初の建物から相当ほぜくり回してます。ほなこれ、事故起きたらだれの責任やと、こういうようなことになってくるのは、そらちょっと無理な話で、ほんなら危ないさかい、これ耐震、もし厳密に耐震の検査したら、この建物はもっとあかんいうことになりますよ、まず、私想像ですけど。ほな明くる日からどないすんねやねんて、こんなことになったらちょっと無理な話です。
ほんでもう一つ言わせていただいたら、東北の大変なことが起きました。こんなこと夢みたいな話で恐ろしいなあなんて思うてますけれども、これ三陸沖、それから東海地震、三陸地震、ああいう今回津波で物すごいいかれたところは、何百年前からたびたび津波でやられたいう記録が残っとるわけです。あのあたりは私どもと違うて、地震に対しては物すごう敏感に、私らの10倍ほどのことを考えてやっておられたところです。これ、静岡とあこら辺も全部東海沖で起きたときにどうこういうことで、物すごい町を挙げて地震いうことでやっておられるわけです。そんなこともみじんも何もなしに、ぼんぼろぼんにいかれてもうたと。想像ができんようなことが起きてきた。そういうなことを、耐震にならんさかい、学校がどうこう言われたらなかなか町長さんにしろ、教育長さんにしろ、どないせえどないせえ言われたかてこれちょっと無理な話とちゃうんかないうことを、私これ個人的に私ですわ、考えます。これは、その中から新しい建物を建てていくのや、それとも補強すんのんか、いろいろ考えた末に今、結論的に出てきて、子供さんの人数から、それから能勢町の財政的なことから、ここにおられる議員さんはそういうことも全部考えた上で判断をしはんのが当たり前と違うかな。ほんでまあまあその中から、地域とは何ぞやという質問も出ておりました。これもなかなか答えが出しにくいことやと私は思います。ほんで、これどれを地域というのやわからん。そらそのとおりです。大字小字または最寄り、開地、区とかいうて、これ、いろいろな昔からこういう村の区切りいうのんが能勢にもあったわけですけれども、それが校区に分かれてまあまあ現代に至っとんのやろうと思いますけれどもね。こういうとこで当然そこには差が出てきた結果、子供の数が100人のとこと10人ほどのとことになってきたと、こういうような分かれてきたわけですわね。これは皆さんもわかっておられるとおりで、そこでやっぱりよい判断いうのが、それはなかなか私もわかりませんけれどもね。
ほんでもう一つ、一つだけ物すごい気がついたんが。こないして去年から説明会と称していろいろ教育委員会のほう、町長部局のほうもやられたと思います。このときに耐震のことからいろいろ出てきた、その中で、基準と耐震、震度6とかそんなんが多分質問に出ておったんやと思いますねんけど、私この時点で聞いたら、いかにも何と関係者のんびりしてはるな思うて。たびたび質問が出とったいろいろ、自分らなりに調べはったらどうかな。途中で震度、阪神大震災があったときからかっときつうなったでっしゃろ。そういう中でちゃんと数字的にちゃんと自分らで把握してつかんでおかれて、こうであるいう答えぐらい直に出せたんとちゃうかなと私は思いますわ。
それから今、活断層の質問が出てましたけれど、これね、10年ほど前に、今ここに置いてありますけんど、高濃度のもの、あれを処理するときに豊能町でやってもらうんやいうことで物すごい問題になったことがありましたやろ。そのときに妙見山の脇の初谷川の上流のあたりにしよう計画が出たときに、耐震、あんなところに耐震とか何かあるのんちゃうかいうて、物すごい言われて、私そこに議員としていっとったわけやけれど、余り行政に関係しとったらおかしいわけですけれども、そのときに活断層いうのんがこのあたりにあるから、これも全部調べようやないかと、職員さんと一緒にね。いろいろ資料取り寄せて、能勢町には物すごい今、副町長さんが答えはったけんど、たくさんの活断層があるわけですわ。そういうなんからそれを避けて、いうてもこれよう考えてみたら、当時猪名川町地震いうのが大変物すごくあったわけです。これ皆さん覚えておられると思う。ほんで深さが10キロほどです。これちょっとこっち向いていったら能勢町ですわね。こんなん活断層あっこに、猪名川にもある、それから有名な、能勢では山田のあの線が実は活断層です。石堂地震いうのが何回か新聞にも震源地は石堂いうて書いてあります。そういうようなことも、私は全部記憶として覚えております。こういうようなことをなぜ調べられなかったんか。懇切丁寧にやっぱり質問者に対して答えていかんと、こういう答えが何もなしで、丸裸で言ってはったんとちゃうかなと、こういう気持は私持ってまんねんけど。どうですか、説明に行かはった人は。そういう下準備はしておられたんかどうか。
○教育次長(東良 勝君) 震度の話と活断層の件でございますけれども、説明会の折にもこれは返事もさせていただいております。耐震の、するとすればどういった震度を想定しておるのかというようなときには、震度6強ということは申し上げてきたところでございます。ただ、活断層等につきましては、私としましてはそういう知識はよく持っておらないところでございます。また、そういった質問もなかったように記憶をいたしております。以上でございます。
○議長(中西 武君) なかったんだったら幸せやと思いますけれどね。こういうようなことが、まあまあ能勢町にはないかもしらんけれども、豊能の施設組合にはその図面があります。私はそれはじっと眺めてできるだけ覚えておこう思うてますから、その図面はあるはずですわ。それから先ほど、さきの議案のときにちょっと言わせてもらいましたけれども、これ行政側も教育委員会もこの事業をやっていこうとするときに、私先ほど言いましたね、もっともっとやっぱり役場の方も教育委員会の方も地域の人にもっと溶け込んで、一緒に付き合っとったらどないやったと。これは何のために言うたかいうと、こういう今のこの問題が起きたときにそういうやっぱり職員の方も、教育委員会の職員の方もやっぱりそういう方向で皆さんとふだんからお話しとかんと、今この議会の場で全然かけ離れた言い合いをしとったかて、こんなんだめですわ。
それから、あっこの説明会に言って、ふだんあんまり物も言うとらんような者がばあんと言い合いしてみたら、なかなか合わんと思いますね。そらふだんから学校はこないして建てんねやいうて、何かそういう形でいろいろやっとかはったらよかったんちゃうんかななんて、今になって思ってますけれども。これ以上のこといろいろ言うてもいたし方ないことですので。結果どないなるかわかりませんけんど。何か答えがあったら言うてください。
○町長(中 和博君) 今いろいろ議長さんからもお聞きをいたし、また各議員さんからこの委員会での御意見を賜りました。いろいろと御心配をされておりますけれども、また今までの経緯そのものについて、我々が万全であったとは、それは毛頭は思っておりません。しかしながら、その場その場の行政、また教育委員会といたしましても、場をきっちり踏んでいった中で、こういうふうに提案をさせていただいたと。もうはっきり申しておきますけれども、これ私が全責任を持ちますので、これがもしもこの委員会、多分どう皆さん御理解をいただけるものと思っておりますけれども、もしもこれが悪くいって全然全部がこれいかなんだ場合、そのときの責任はだれが持ってもらうのかということもはっきり考えていただきたいと思います。今現時点におきましては、私がきっちりと全責任を持たせていただきます。以上です。
○議長(中西 武君) ちょっと言い忘れましたけれどもね、今先ほどの質疑の中で、能勢町のトップと大阪府のトップとそれに続く総務部長等が、いかに口約束にしろ、この予算を上程してもよろしいでと、こういうふうな合意ができとるわけです。それが万一ここで変な方向へ行ったとき、もうちょっと話し合いせいやいうことで、ほんなら結果的に1年ほど延びるかもわかりませんけれども、大阪府が今度はどういう目、府会にしろ大阪府がどういうふうな目で能勢を見られるか、私はちょっとこれ困ったことになれへんかないう気持ちはしますけれども、これ町長さん、そんなことまで答えられるか答えられへんか知りませんけれども、ちょっと私は心配します。どうか、ちょっとだけ言うていただいたら。
○町長(中 和博君) 私は別に格好とか体裁とかそんなことでこの案を出しておるんじゃございません。3月議会は私の政治生命をかけた議会だと、こう思っておりますので、もしも最悪の場合は私ははっきり辞任をさせていただきます。
○委員長(八木 修君) ちょっと出た質問の整理をします。
地震が先週金曜日にあった件もあっていろいろシビアな質問も出てたんですが、ちょっと現実的な話として、先ほど休憩のときに少し出ましたけども、例えば、気象庁が出す地震防災警報か何かが出たときに、学校や保育所にテレビやラジオを聞いてなくても何かこういう警報が、できたらブザーがちゅうか、サイレンが回るとか、何か一つの手法、あそこで初期の10秒、20秒の逃げ方で大分違うということははっきりしてるわけですから、これ何らか研究してみる価値はあるんではないかと、するしないは別として、研究する価値があるんではないかと思いますが、どうでしょうか。
○教育次長(東良 勝君) 委員長がおっしゃることもごもっともだと考えます。これはできるできないは別として、そういう手法があるかないか検討も今後させていただきたいと思います。これはできるできないは別としてさせていただきたいと思います。
○委員長(八木 修君) 次に保育所に関してですけども、現在特に人数がふえて、今96人とかというお話でしたけども、待機児童、年齢別ですね、例えば0歳とか1歳が待機児童が出るというようなことは、今現在あるのでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 先ほど答弁をさせていただきました、低年齢の子供さん、ゼロ歳、1歳の子供さんがふえてきておるという現状の中で、待機児童が出ないような形の対策を行っておるというところで、今現在は待機児童はありません。
○委員長(八木 修君) 今後はそういう0歳、1歳の乳幼児が来られたとき対応できる状況にはなってるのですか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 今の段階ではなっておりません。ゼロ歳、1歳は定員施設基準からいいましたら30名のところで、今27名の入所ということです。そでその30名を越える場合については、施設の改良等をやってでも待機児童は出さないように努力したいと思っております。
○委員長(八木 修君) そうしましたら、次に学童保育についててですが、今年度から他校から送り迎えも含めて、車も含めて、さきの補正で購入しているような経緯もあるのですけども、他校からの申し込みは、今、現状ありますでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 他校区から平成22年度の7月、夏休み入ってから対応を行っておるところでございます。それで、今までの実績としましては岐尼と田尻でありました。来年度の見込みとしましては田尻、東郷、岐尼という形で見込んでおるというふうな状況でございます。
○委員長(八木 修君) 原則的に見れば、保育所のほうの今回卒園される方、何人かわかりませんけども、例えば15人卒園さすなら、15名は最低限共働きだという前提になれば、小学校に対しても、どちらかが仕事をやめない限りおうちで見られないわけですから、需要はある程度あるというふうに思うのですけれども、そこらあたりは周知はかなりいってますでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 当然、児童クラブのほうの募集につきましては、保育所、幼稚園等に周知を行っておるというふうな状況の中で、やはり兄弟関係によっては児童クラブのほうに預けられない方もございます。そういう状況の中で、特に保育所なんかにおきましては、現場のほうで児童クラブのほうの詳しい説明をしたりして周知を図っておるというふうな状況でございます。
○委員長(八木 修君) 次に、これも質問で出たやつで、学校警備の関係です。今年度から府の予算がなくなったということで、先ほど来の質疑の中では、他の自治体は門だとか防犯カメラだとか設置したからもう、ということで大阪府が出さないということになってるというような御説明もあったんですが、どこの自治体もすべてできたとはちょっと思わないのですけれども、他の自治体、そうできてないところはまだ単費で警備をやってるのですか、それとももう警備をやめるような形に状況はなってるのか、そのあたりは調査されましたでしょうか。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 23年度以降の対応については調査を行っておりません。
○教育次長(東良 勝君) 学校警備に関して池田小学校の事件以後、府の対応として、学校の警備に助成をしていただいたところでございます。当時、私も担当はしておりませんけれども、私の記憶としましては、当初より大阪府については一定の期限を切った財源措置であったというぐあいに認識をしております。したがいまして、22年度で府の助成措置が終わるということも、さきにわかっておったことでございます。そういったこともあって、やはり他市町の状況、これ調査したわけでもございませんけれども、町村長会等の中で、担当者会議の中で聞いておりますと、門、さく、塀、また監視カメラ、そういったものも設置をしたところ、またそれではまだ不十分というところで、これはPTA等の活動によって見守っていくというような施策を講じられておるところ、また通常の学校で余り対策はしておらないけれども、府の補助金が切れることを契機として警備員を配置をして、あとPTA等に御理解をいただいてお任せしていきたいというようなところもあると聞いております。そういった状況で、いろいろ町によって違うと思っております。
本町の場合、もう御承知のように旧村から引き継いだ学校でございます。学校の敷地内に里道等が入っておるところもございますので、完全に締め切るというようなこともなかなか不可能であるということは、これもう従前から聞いておるところでございます。そういったことで、現在のところは警備員による警備を続けていこうというような判断に立ったものでございます。以上でございます。
○委員長(八木 修君) それでは、今後もこの警備体制続けていくというふうに理解していいのか、一定の期間で区切りをつけるという考え方なのか、お伺いします。
○教育次長(東良 勝君) これに関しましては、今現在、警備協力員ということで嘱託ないしは賃金職員を採用した中で対応しております。この件につきましては、いろいろ考え方もあろうかと思います。これはやはり単年度ごとに考えていかなければならないことと思ってます。先ほども申しましたように、地域の方の協力、またPTAの方の協力、そういった方にも協力をしていただくということになれば、そういった方法も取り入れて実施をしていきたい。今のままで何もなく終わってしまうということは考えておらないというところでございます。
○委員長(八木 修君) これも先ほど質問して課が違うということで出てた、就学援助費のことです。これ、実際人数の状況をどういうふうに、動向ですね、どんなふうになってるのか、御説明を求めます。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 就学援助費の関係でございますけれども、小学校では、当初予算では昨年30名を見込んでおりましたけれども、23年度におきましては50名、それと中学校におきましては、昨年27名で見込んでおったものを36名という形で見込んでおります。その見込みの見込み方でございますけれども、当然、今現在就学援助を受けておられる児童生徒の関係で今年度卒業する子供さんもいて、新たに入ってくる子供さんがいてるという中で、その辺の増減を見た中で、対象人数を把握して予算計上させていただいたという状況でございます。
○委員長(八木 修君) ちょっと資料が、僕も持ち合わせないんだけども、ここ数年子供の数が減る割に、この制度を利用する方、ふえてる傾向にあるんではないかというふうに思うのですけれども、どうですか。原課のほうは。
○こども未来課長(渡瀬 正幸君) 就学援助の実績というふうなことの中で、経過でございますけれども、平成18年度、19年度を境に若干減少を見たところではございますけれども、平成22年度に大きくまた伸びてきておるというふうな状況でございます。
○委員長(八木 修君) ちょっと感覚的な話になりますし、今の御答弁が割合なのか、数字だけで言えば子供の数からすれば割合は高くなるわけで、やはり今の景気状況があらわれてる状況で、教育の機会均等の中で子供たちにきちんと教育できるような環境を、こういう補助制度以外にもきちんとやってほしいなという思いがあるのですが、教育長いかがですか。
○教育長(前田 滿君) 支援を要する子供がふえているというのは、これは能勢町もそういうふうな実感を持っておりますし、他市のほうでもですね、そういうふうな傾向にあるというふうに把握をしております。子供がおうちの経済状況等によってきちんとした教育を受けられないという、また差しさわりが出るということはあってはならないと考えますので、できるところで精いっぱいの支援はやっぱりしていくべきだろうというふうには考えております。
○委員長(八木 修君) ちょっと最後に、学校再編の件ちゅうか新学校校舎の件でいろいろ出てましたけども、1点だけ確認をしときます。この学校再編に関して、これまで歌垣小学校、東郷小学校区、田尻小学校区、天王小学校区という、ちょっと今小さな小学校のほう、PTAやら地区から正式に教育委員会に、ぜひとも子供の教育状況のことを考えて統廃合してくれという正式な要請ちゅうか、要望というのは、文書で来たことはございますか。
○教育長(前田 滿君) それはありません。ただ、天王、それから田尻、東郷小学校のほうからは、既に国基準で複式になっておりますのでね、複式は子供の教育条件悪くなるので単式授業してほしいという、そういう署名は持ってお越しになってはきております。
○委員長(八木 修君) ほかに質問ございませんか。
これで質疑を終わります。
これで、こども未来課関係についてを終わります。
しばらく休憩をします。
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休憩 午後 9時40分
再開 午後10時10分
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○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
本案に対して、谷 義樹君からお手元に配付しました修正案が提出されております。したがいまして、これを本案とあわせて議題といたします。修正案を事務局に朗読させます。
○議会事務局長(新土 壽昭君) それでは、議案第5号「平成23年度能勢町一般会計予算」に対する修正案。上記の修正案を別紙のとおり、会議規則第69条の規定により提出します。平成23年3月14日提出。環境教育常任委員長、八木 修様。提出者、環境教育常任委員、谷 義樹。
次のページをお願いします。議案第5号「平成23年度能勢町一般会計予算」に対する修正案。
議案第5号「平成23年度能勢町一般会計予算」の一部を次のように修正する。第1条中「50億5,200万円」を「49億4,200万円」に改める。
第1表、歳入歳出予算の一部を次のように改める。
歳入。単位千円。款19繰入金、金額4億4,087万円を3億3,087万円に改める。項1基金繰入金4億3,990万円を3億2,990万円に改める。歳入合計50億5,200万円を49億4,200万円に改める。
歳出。単位千円。款9教育費、金額2億3,655万6,000円を1億2,655万6,000円に改める。項1教育総務費2億3,655万6,000円を1億2,655万6,000円に改める。歳出合計50億5,200万円を49億4,200万円に改める。
次のページでございますが、この修正案に関する説明書として歳入歳出予算書事項別明細書を添付させていただきます。このページと次のページにつきましては省略をさせていただきます。
○委員長(八木 修君) 本案について説明を求めます。
○委員(谷 義樹君) 修正動議の提出理由をただいまから説明いたします。
22年6月から始まった校区単位、区単位、小学校単位、5者会議等、学校再編説明会には可能な限り出席させていただきました。この中で、住民から出された多数の意見や疑問、質問に対し、町は十分こたえてきたと判断しているようですが、問題意識を投げかけたという点については私は評価いたしますが、説明については納得を得るだけの十分な説明があったとは思っておりません。町は学校再編問題は急に起こったものではなく、何年もかけ住民の意見も十分聞いてきたと言っていますが、大方の住民にはそのような認識はないと思います。もっと時間をかけ、十分な説明をという意見は、大阪府民牧場案に賛成という考えの人の中にも多数あります。今回、私直接聞いた話ですが、住民投票を求める署名者の中にも、大阪府民牧場案には賛成ということですけれども、今回の進め方は余りにも強引過ぎるということで署名したというような言葉も聞いております。このまま強行すれば住民の中に大きな禍根を残しかねない、したがって現状では十分な住民合意を得たとは思えず、予算計上は時期尚早と判断します。したがって、町が提示した一般会計予算から、新しい学校建設の測量設計費として計上した1億1,000万の予算を削除する修正案を提出します。
先ほどの質疑の中で、町長の思いというのは十分私もお聞きいたしました。しかし、町長が日ごろ言っておられました議会制民主主義を尊重するという立場に立って、この結果のいかんにかかわらず、冷静な対処をお願いしたいと思います。
議員諸氏の御理解と御同意をよろしくお願いいたします。
○委員長(八木 修君) これから修正案に対する質疑を行います。念のため申し上げます。質疑は一問一答方式で行います。
質疑ございませんか。
○委員(岡本ひとし君) それでは、修正案提出者にお伺いをいたします。
まず、建設費の1億1,000万、すべてごっそり削除ということでございますが、先ほどの委員会の中でも議論がありましたように、私も再度時計をとめて、しっかり議論することが必要であるという意見も述べさせていただきました。しかし、どういう状態になろうとも、やはりこの学校問題しっかりと私は議会の中でも再度議論する必要があると思います。これを削除することによって、何か影響等考えられることはないでしょうか。
○委員(谷 義樹君) 結果的に手続上削除という形になっておりますけれども、これは別に、再度時期が熟せば提案いただけたらええ問題やと、私はそういうふうに判断しておりますので、そういう形で御理解いただきたいと思います。
○委員長(八木 修君) 岡本委員、よろしいですか。
ほかにございませんか。
質疑がないようなので、これで終わります。
これで環境教育関係についての質疑をすべて終わります。
これから討論を行います。
討論行いますか。
そうしましたら、まず原案につき賛成者の発言を許します。ないですか。
次に、原案及び修正案につき反対者の発言を許します。
休憩いたします。
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休憩 午後10時20分
再開 午後10時29分
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○委員長(八木 修君) 会議を再開いたします。
○委員(岡本ひとし君) 動議。
大変、私、頭の中ただいま混乱しておりまして、採決でございますが、本日はこれにて議事を閉じ、そしてあす9時30分から再開することを提案させていただきます。
〔「賛成」の声あり〕
○委員長(八木 修君) 異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
○委員長(八木 修君) それでは、本日は延会いたします。
あすは9時半から再開いたします。よろしくお願いいたします。
お疲れさまでした。
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延 会 午後10時30分
以上、会議の経過を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。
能勢町議会 環境教育常任委員会
委 員 長...