門真市議会 2017-12-11
平成29年12月11日文教こども常任委員会−12月11日-01号
局長 吉田 清之 次長 坂本 裕
課長 隈元 実 課長補佐 谷澤 知宏
主任 有吉 大祐 主査 西脇 優
係員 山下 真介
〇付託議案
1 承認第8号
専決処分の承認を求めることについて(平成29年度門真市
一般会計補正予算(第5号)について)中、
所管事項
2 議案第65号
門真市立保育所条例等の一部改正について
3 議案第67号 平成29年度門真市
一般会計補正予算(第6号)中、
所管事項
○池田 委員長 ただいまから、
文教こども常任委員会を開会いたします。
開会に当たりまして、宮本市長の御挨拶を願います。
◎宮本 市長 おはようございます。
委員各位におかれましては、早々に御出席賜りまことにありがとうございます。
文教こども常任委員会に付託されました案件は、承認第8号、
専決処分の承認を求めることについて、すなわち平成29年度門真市
一般会計補正予算(第5号)について中、
所管事項についての外2件となっております。
詳細につきましては、担当の者より御説明申し上げますので、何とぞ慎重に御審査の上、御決定いただきますようにお願い申し上げまして、簡単ではありますが、開会の御挨拶とさせていただきます。本日はどうかよろしくお願いいたします。
○池田 委員長 審査に先立ち、委員並びに理事者の皆様にお願い申し上げます。
委員会記録作成上、録音を行いますので、質疑、答弁など発言に当たっては、私から指名後、起立し、大きな声で明確にお願いします。なお、答弁に当たっては、所属、職位を発言の上、お願いします。また、質疑は項目をまとめ、簡潔に行っていただきますよう、委員の皆様には
委員会運営に御協力のほどよろしくお願いします。なお、携帯電話及び
タブレット端末については
マナーモードにしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
これより、本委員会に付託されました3議案を議題といたします。
────────────────────────────────────────────
○池田 委員長 まず、承認第8号、
専決処分の承認を求めることについて、すなわち平成29年度門真市
一般会計補正予算(第5号)について中、
所管事項を議題といたします。
本件に対する理事者の説明を求めます。
◎満永
教育部長 ただいま議題に供されました承認第8号、
専決処分の承認を求めることについて、すなわち平成29年度門真市
一般会計補正予算(第5号)につきまして御説明申し上げます。
議案書23ページをごらん願います。
今回の補正は、旧第六
中学校運動広場防球フェンス整備工事及び旧第六
中学校体育館撤去工事について入札が中止されたことにより、平成29年度単年度での実施が困難となったため、平成29年度から平成30年度の2カ年での実施に変更することに伴うものであり、同
広場グラウンド利用者への工事の影響を最小限とするため、早期の入札の実施が必要でありましたことから、
地方自治法第179条第1項の規定により9月29日付をもって
専決処分いたしたもので、同条第3項の規定により報告し、承認を求めるものであります。
その内容についてでありますが、26ページから27ページをごらん願います。
まず、27ページの歳出でありますが、9
款教育費、6項
保健体育費の3571万5000円の減額は、旧第六
中学校運動広場防球フェンス整備工事及び旧第六
中学校体育館撤去工事を「平成29年度単年度での実施」から「平成29年度から平成30年度の2カ年での実施」に変更することに伴い、計上いたしたものであります。
次に、26ページの歳入でありますが、19款市債、1項市債の1億3510万円のうち1050万円の減額は、旧第六
中学校運動広場防球フェンス整備工事分として
公共施設整備事業債の減額分を計上いたしたものであります。
次に、28ページの第2
表債務負担行為補正でありますが、旧第六
中学校運動広場運営管理事業の3075万2000円の追加は、旧第六
中学校運動広場防球フェンス整備工事及び旧第六
中学校体育館撤去工事の実施について、工期が当初の「1カ年」から「2カ年」となることから、追加いたしたものであります。
最後に、30ページから31ページの第3
表地方債補正でありますが、
公共施設整備分につきまして、旧第六
中学校運動広場防球フェンス整備工事及び旧第六
中学校体育館撤去工事に係る
歳出予算を減額することに伴い、30ページに記載の限度額から31ページに記載の限度額に変更いたしたものであります。
以上、まことに簡単ではございますが、承認第8号の説明とさせていただきます。何とぞよろしく御承認賜りますようお願い申し上げます。
○池田 委員長 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
豊北委員。
◆豊北 委員 豊北です。おはようございます。よろしくお願いします。
今回は第六
中学校運動広場の
撤去工事などにかかわる工事の入札が不調に終わったということで、工期の延長、変更というのがあったということなんですけれども、こういったことで市民にどのような影響があったのかなということ、ちょっとお聞きしたいと思っています。
まず、この六中の
グラウンドの使用について、ふだんがどうなのか、また、今回の工事の変更によってどのような影響があったのかということをお聞きさせていただきます。
まず、現状での使用状況について、平日の日中と、また、
ナイター、土・日の日中と
ナイター、こういった状況を教えてください。
◎牧薗
社会教育課長 平成29年4月から11月の
平均利用率は、平日は54.5%、土曜・日曜・祝日は71.2%となっており、そのうち
ナイター利用時間帯の
平均利用率は、平日79.1%、土曜・日曜・祝日が53.2%となっております。
◆豊北 委員 ありがとうございます。結構
ナイターが使われているんだなということを感じました。平日は80%近く、土曜日は半分ちょっと53%ということなんで、
ナイターの変更とかも重要な、練習量とかそういうことにも影響してくるのかなと思います。
こういったことで市民への影響なんかをお聞かせいただきたいんですけれども、具体的にどのような影響があるんでしょうか。
◎牧薗
社会教育課長 工事の進捗により変更する場合もありますが、12月から1月まで及び4月1日から15日まで
ナイター照明の利用を停止するほか、
体育館撤去後、
防球ネットを設置するため、3月に
グラウンドの一部の使用制限を1週間程度予定しております。
◆豊北 委員 わかりました。今回の変更前は一月早かったんか、
ナイターの使用が今回は12月からなんですけれども、その前は11月からだったのかなって思います。
今回のこういった変更で市民の混乱とかそういったことはなかったのか。
また、このような変更の周知など、どのように行ったんでしょうか。
◎牧薗
社会教育課長 工事期間の変更に伴う市民の混乱はありませんでした。
工事期間については、
市ホームページを通じた
公共施設予約システムのトップページにて周知しているほか、旧第六
中学校運動広場グラウンドに文書を掲示するなどして周知しており、今後も工事の進捗に合わせて
市広報等を通じて、周知してまいりたいと考えております。
◆豊北 委員 ありがとうございました。これから工事、今も始まってますが、4月の半ばぐらいまであるということなので、一番庁内に来られた方、
グラウンドを使用している方、はたまた工事をされている方たちにも事故のないように行っていただきたいなと思いますけれども、その
安全対策についてお聞かせいただきたいなと思います。
◎牧薗
社会教育課長 安全対策につきましては、工事車両が
市庁舎本館と別館の間の通路を通ることから交通誘導の警備員を通常の工事より多く配置しているほか、
工事区画と利用者の利用区画を区分けするために
工事用フェンスを設置するなどの対策を実施しております。
◆豊北 委員 ありがとうございました。トラックでの運搬というか多いのでしっかりと警備員も配置されているようですけれども、
フェンスをつくるときの工事については一部使えないところもあるということなので、しっかりと今後も
安全対策に留意して行っていただきますようにお願いいたしまして、質疑を終わります。
○池田 委員長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
質疑なしと認め、質疑を終了いたします。
これより、承認第8号中、
所管事項を採決いたします。
本件は承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議なしと認めます。よって、承認第8号中、
所管事項は承認すべきものと決しました。
────────────────────────────────────────────
○池田 委員長 次に、議案第65号、
門真市立保育所条例等の一部改正についてを議題といたします。
本件に対する理事者の説明を求めます。
◎内田
こども部長 ただいま議題に供されました議案第65号、
門真市立保育所条例等の一部改正につきまして御説明申し上げます。
議案書59ページをごらん願います。
今回の改正は、
国家戦略特別区域法及び
構造改革特別区域法の一部を改正する法律による
国家戦略特別区域法の一部改正に伴い、引用条項の整備を行うため、関係条例の一部を改正するものであります。
具体の改正内容につきましては、議案書60ページ以下に記載のとおりであります。
なお、附則といたしまして、本条例の施行日を公布の日といたしております。
以上、まことに簡単ではございますが、議案第65号の説明とさせていただきます。何とぞよろしく御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○池田 委員長 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
質疑なしと認め、質疑を終了いたします。
これより、議案第65号を採決いたします。
本件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議なしと認めます。よって、議案第65号は原案のとおり可決すべきものと決しました。
────────────────────────────────────────────
○池田 委員長 次に、議案第67号、平成29年度門真市
一般会計補正予算(第6号)中、
所管事項を議題といたします。
本件に対する理事者の説明を求めます。
◎内田
こども部長 ただいま議題に供されました議案第67号、平成29年度門真市
一般会計補正予算(第6号)中、本委員会の
所管事項のうち、
こども部所管分につきまして御説明申し上げます。
議案書66ページから67ページの第1
表歳入歳出予算補正のうち、67ページの歳出より御説明申し上げます。
まず、3款民生費、2項
児童福祉費の11億5074万2000円の減額は、
保育定員拡充事業における
民間保育所等が行う
施設整備に係る計画の変更等に伴う補助金の減額分、また、
子ども医療公費負担、
認定こども園総合管理業務委託料及び国・
府返還金の
追加分等を計上いたしております。
次に、66ページの歳入でありますが、13
款国庫支出金、2項
国庫補助金の4161万1000円の追加のうち、
保育所等整備交付金として、2750万9000円の追加分を計上いたしております。
次に、14
款府支出金、2項府補助金の10億6056万円の減額のうち、
安心こども基金特別対策事業費補助金として10億6330万1000円の減額分、また、
乳幼児医療助成補助金として、108万1000円の追加分を計上いたしております。
次に、18款諸収入、5項雑入の1628万5000円の減額は、
民間保育所緊急整備事業補助金返還金等の減額分を計上し、19款市債の1億5430万円の減額のうち、
保育定員拡充事業に係る
民間保育所等整備助成事業債として、8390万円の減額分を計上いたしております。
次に、68ページの第2
表債務負担行為補正でありますが、
浜町保育園園舎耐震補強事業につきまして、期間及び限度額を定めるものであります。
最後に、70ページから71ページの第3
表地方債補正でありますが、
社会福祉施設等整備につきまして、70ページに記載の限度額から71ページに記載の限度額に変更するものであります。
以上が
こども部所管分でございます。
◎満永
教育部長 ただいま議題に供されました議案第67号、平成29年度門真市
一般会補正予算(第6号)のうち、教育部の
所管事項につきまして、御説明申し上げます。
議案書65ページからをごらん願います。
第1
表歳入歳出予算補正のうち、歳出より御説明申し上げます。
67ページをごらん願います。
9
款教育費、2項小学校費の700万円の追加は、
学校施設の修繕料が当初見込みより増加したことに伴い計上いたしております。
次に、66ページの歳入でありますが、14
款府支出金、2項府補助金の10億6056万円の減額のうち166万円の追加は、
市町村医療的ケア体制整備推進事業補助金について、交付額が確定したことに伴い計上いたしております。
以上、まことに簡単ではございますが、議案第67号中、教育部の
所管事項につきましての説明とさせていただきます。何とぞよろしく御審査の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○池田 委員長 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
春田委員。
◆春田 委員 議案書の87ページ、
保育定員拡充事業についてお伺いいたします。
今回の
補正予算として計上されている
保育定員拡充事業の概要、今回は
整備計画の変更と聞いておりますけれども、大まかな概要についてお伺いいたします。
◎田代
こども政策課長 民間保育所等が行う
施設整備におきまして、複数の事業者の
整備計画に変更が生じたことにより、29年度内での
保育所等整備補助金の交付が不可能となったことから、
保育所等整備補助金及び過年度国・
府補助金返還金の
歳出予算を減額するとともに、
歳入予算である
保育所等整備交付金、
安心こども基金特別対策事業費補助金及び市債等についても減額等を行うものであります。
◆春田 委員
整備計画の変更ということですので、当然影響もあると思いますが、この影響に対する本市の対応と、あと、これ
保育定員の拡充ですので、2016年からスタートしております、自治体の認可を受けていない
企業内保育でも、一定の要件を満たせば、
認可保育所並みの助成が受けられる
企業主導型保育事業について、最近の状況も含めて対応をお伺いいたします。
◎田代
こども政策課長 まず、
整備計画変更に伴う影響についてでありますが、門真市子ども・
子育て支援事業計画において、30年4月に拡充を見込んでいた
保育定員数の確保は1年延びるものの、計画を1年前倒しをした
小規模保育事業所の新規開設により、30年4月には0歳児から2歳児までの44人の
保育定員の確保を見込んでおります。
さらに、市ではこれまでに
待機児童対策として
企業主導型保育事業も効果的であると考え、
市ホームページにおいて整備や
運営費補助に関する情報の提供を行うとともに、
中小企業サポートセンター等を通じ市内企業へ
案内チラシを配布するなど取り組んでまいりました。
結果、29年9月に1事業所が開始されたほか、30年4月までに新たに3カ所の開設を予定しており、合計で49人の
保育定員の確保が見込まれております。
今後、新たな
保育需要も見込まれるところでありますが、
待機児童解消に向け、引き続き
企業主導型保育事業の周知も図りつつ、
保育定員拡充事業においては、事業者と早期の整備に向けた調整等を行いながら、門真市子ども・
子育て支援事業計画が終了する31年度末までに予定した
保育定員の確保に引き続き努めてまいります。
◆春田 委員 対応も検討していただいているみたいなんですけども、今後新たな
保育需要も見込まれるということで、国のほうでも幼児教育の無償化をかなり進めるようです。本市におきましてもさらに保育の受け皿の整備をしっかりとしていただき、もちろん
企業主導型保育についても保育の質なんかも懸念されるところがありますけれども、この辺もしっかりと対応していただけますように要望といたします。
以上です。
○池田 委員長 ほかに質疑はありませんか。
内海委員。
◆内海 委員 私のほうから1点お伺いしたいと思います。
ページ数の93ページの
学校施設営繕事業についてお伺いします。
先ほど部長のほうからも説明があったんですけれども、700万円
補正予算されてるということで、この内容について改めてお伺いします。
◎中野
教育総務課長 今回の補正につきましては、今年度の小学校の
エアコンの修繕料が前年度と比較して約700万円増加しており、他の
施設修繕に支障を来すことから同額を今般、増額補正するものであります。
◆内海 委員
エアコンということで、
リース契約されているというふうにお伺いしてるんですけれども、
リース契約なんだけれども修繕費が発生しているということなんですけれども、この
小・中学校の、まず、
エアコンの設置状況と
契約内容、また、この契約の中に
普通リースと聞きますと、修繕費も含まれるのかなというふうに私は感じたんですけれども、その辺のところどういうふうになっているのかお伺いします。
◎中野
教育総務課長 門真市内の
小・中学校の
エアコンにつきましては、平成17年度から平成19年度の3カ年をかけて
リース契約を行い、全
小・中学校に設置いたしました。
当該リースの
契約内容につきましては、13年を
リース期間とする
リース契約であり、
エアコンの定期清掃及び点検は業務に入っているものの、
エアコンの修繕に係る費用負担については市の負担になっております。
◆内海 委員 13年を
リース期間としてるということなんですけれども、今後、
小・中学校の
エアコンなんですけれども、どのように今後取り扱っていこうとしてるのか、お伺いします。
◎中野
教育総務課長 当該エアコンの
リース契約については、今年度から順次
リース期間満了を迎えることとなりますが、今後も
エアコンを安定的に稼働させつつ、市財政にも負担がかからないような、機器の
維持管理手法を調査研究してまいりたいと考えております。
◆内海 委員 ありがとうございました。13年契約で
全校小・中学校で
エアコン設置してると。この
リース契約が13年ということなんですけれども、よくよく話聞いてみると
エアコンの
耐用年数が13年なので、そういうふうな契約になってるということなんですけれども、今回、報告でもあったように、当初予定してなかったけれども、修繕費で急遽700万円計上しなければならないというふうになったということで、
契約内容の中でも修繕費は含まれてないということがわかりました。
普通と言っていいかわからない、例えば車なんかやったら、消耗品のタイヤであったりとかバッテリーなんかは、その
リース契約の中に多分含まれてるのかなというふうに感じるんですけれども、この契約はそうじゃないと。13年の
耐用年数まで契約してるということで、
耐用年数ぎりぎりまでいきますと、やっぱり修繕にかかる確率というのは、多分高くなるんじゃないかなと思うんです。
耐用年数ですから、13年超えてもまだまだ使えるというのもあるとは思いますけれども、13年に近づくに従って修繕の可能性が高くなるということで。
一つのこれ考え方なんですけど、
耐用年数13年、例えば半分の6年から7年契約にして、どんどんどんどん更新していくと。そしたら
耐用年数の半分ぐらいですから修繕費というのは、確率として多分抑えれるんじゃないかなというふうに思います。
ただ、商品というか物に対して案分していって、年数で案分していって契約になるので、1年単位としてはどっちが得なんかなって、
リース料金としたら多分、13年のほうが1年間でやったら安いんだと思いますけれども、修繕費がかさばってくるとこういうことも踏まえて、一回考えていただいたらいいのかなというふうに思います。
最後の答弁の中で今後、
維持管理手法を調査研究していくというふうにお答えいただきましたので、そういうことも一回ちょっと考えて、検討していただきたいというふうに思いますので、これは要望として言わさせていただきます。
以上です。
○池田 委員長 ほかに質疑はありませんか。
戸田委員。
◆戸田 委員
保育定員の拡充にかかわってですけども、
門真市内で保育所で働く保育士さんの賃金について、公立や民間、
正規職員と非
正規職員の給与の平均額や、1年目あるいは10年以上15年未満、20年以上25年未満での状況はどのようになっているのか、お答えください。
◎花城
保育幼稚園課長 本市の
正規職員の保育士に係る1年目の給与は、大学卒で約21万8500円、短大卒で約20万3100円となっております。
また、現に
公立保育所3園及び
こども発達支援センター等に配属されている保育士で、
勤続年数が10年以上15年未満の者の
平均給与月額は約31万2000円、20年以上25年未満の者では39万7200円、25年以上の者では約45万5500円、全体の平均では約37万1700円となっております。
次に、
保育施設のうち
認定こども園などを除く、市内の
民間保育所7園の保育士の状況といたしましては、1年目の給与は、経験年数1年未満の者の場合、約19万8300円となっており、
勤続年数10年以上15年未満の者は約29万8800円、20年以上25年未満の者では約35万7200円、25年以上の者では約35万4000円、全体の平均では約24万3500円となっております。
なお、民間におきまして20年以上25年未満の者に比して、25年以上の者の
平均給与月額が低くなっているのは、前者に管理職が含まれるためであります。
また、公立と民間における保育士全体の
平均給与月額につきましては、比較的、額に差がありますが、これは
勤続年数25年以上の者の人数を比較した場合、公立では全保育士83人中33人であるのに対し、民間では92人中5人となっているなど、公立と比較して、民間の方が年齢構成上若い職員が多いことが影響しております。
次に、非
正規職員の状況としましては、
公立保育所の
臨時的任用職員の時給は、前職歴の状況により1144円から1302円となっており、現に任用している者の平均は約1300円となっております。
また、
民間保育所の非
正規職員の時給は935円から1200円となっており、平均額は約1090円となっております。
◆戸田 委員 詳しく具体的なことを述べてもらってありがとうございます。
さて、誰が考えてもわかるとおり保育園が足りないと、多くの人が求めていると、そういう中で各自治体とも保育園をふやす、そして保育士さんのとり合い状態なので、何らかの優遇措置を出して自分の市に来てもらうように努めると、こういう競争をいろいろしているわけですね。
門真市の場合は、これはもう皆さん御存じのように、また、いつも指摘しているように、今のところ都市ブランドとして非常に魅力が高いということではありません。
また、生活費はちょっと安いですけど、そういう中で門真市で保育士として働いてもらうためには賃金、労働条件で何かの優遇、メリットを出さないとやっぱり競争に勝てないというところがあります。そういう点についていろんなやりがいが何やかんやってうたっていても、具体的な物質的なものを伴わないから文句言っても、生活を抱えた働く人たちにしては当然響くわけもないわけですね。現状では門真市に勤めたら優遇措置があるというふうなものは何かありますでしょうか。
◎花城
保育幼稚園課長 現状、本市で働かれている方への優遇措置といたしましては、全国的な保育士不足の状況を踏まえまして、いろいろと近隣各市においてもさまざまな確保策が打ち出されておりますが、本市におきましては市内の
保育施設で働く保育士等が保護者である場合、保育の申し込みに際し、利用調整時に点数を加点することによる、産休・育休からの復帰支援の取り組みを優遇措置として行っております。
◆戸田 委員 子どもさんを持っている、幼児を持っている保育士さんの場合は優遇措置をすると。ただ、これはこの近隣で門真市だけがやってることでしょうか。ほかとの比較でいうとどの程度の特異な例なのか、ちょっと紹介してください。
◎花城
保育幼稚園課長 国の通知におきまして一定その保育士の復帰支援といいますか、育休復帰支援というのは求められているところでございますが、各市取り組みの度合いにつきましてはまちまちでございます。各市取り組みの方法というのは一定違いがございまして、
門真市内の
保育施設で働かれている保育士について本市では優遇措置を行っておりますけれども、他市の取り組みの詳細まではちょっと今のところつかめておりません。
◆戸田 委員 門真市独自の優遇、それほど門真はお金がないわけで、その中で工夫をしなくちゃいけないわけですけども、門真市、今独自でどういうことがあるかということについて聞いたところ、他市の状況がわからないということなんで、これでは何が門真で頑張っているのかさっぱりわからない。今、言われた子どもさんを持ってる保育士の入園の優遇というのは、国としても大体そういう方向で打ち出してるということなので、これはもう市長もぜひ考えていただきたいんですけども、門真市だったらやろかというふうな動機づけになるようなもの、やっぱり強く打ち出してほしいんですね。
そして、門真市で子どもを育てる、その人自身もね、なれば新たな納税世帯がまたやってくるということにもなります。そういうふうな今後の、今現在はそうだけども、まず、そもそも他市の状況についてちゃんと調べてないと。そして門真市の状況において、どういうふうなことが考えられるのか、というふうなことの研究をしっかりやっていただきたいんですが、その点の姿勢はどうでしょうか。
◎花城
保育幼稚園課長 先ほどの答弁で今、手元に持ち合わせておりませんので、調査のほうはしておるんですが、今ちょっとお答えできる資料がないということで訂正させていただきたいと思います。
今後の取り組みにつきましては、待機児童を解消すべく
保育定員拡充事業に伴う新設と、定員増を図っているということから、さらに保育士の総数を増加させる必要性につきましては認識しておりまして、今後、財源確保も含め、保育士確保につながる有効な施策の検討を進めてまいりたいと考えております。
◆戸田 委員 ぜひしっかりよろしくお願いしたい。そして、要するに保育士さんが門真市だったらほかよか待遇がいいから、そこで働こうかと思ってもらえる条件がすごく必要ですし、施設ももちろんふやしていかな。だから、今現在5歳の幼児教育は無償化ですけども、私は無償化を進めるよりは、まずは同じ財源を使うのであれば保育所の増設、小規模でも何でもふやすと、保育士さんが来てくれるまちにしていくと、このことに金をつぎ込むのが、まず、第一だと思います。無償化だったら今入ってる人は非常に喜ぶ、だけど入れない人は無償化云々どころか入れないことによる生活苦というのは、抱えたまんま格差が広がるということになりますので、その点を、まず、指摘しておきます。
それから民間保育園と公立保育園の違いで、民間の場合はやっぱり若い人が多くてその分給料が安いと、そして経験年数も少ない、つまり資格はこれ、一生物のはずですから、持ってるけどもある程度で多分結婚とか出産とか契機にやめてしまった後、潜在的な保育士さんになってるという場合が多いという違いがあるわけで、やっぱりそういうふうな条件を、民間においてもよくしていくということによって、長く勤めていけるという条件をつくることができると思います。
また、今、資格はあるけれども、保育士についていない人を掘り起こしするような、何らかの登録制度とか人材バンク的なこと、そして条件をアップさせて大いに来てもらうということで、その点を頑張っていってもらいたいということを要望して私の質疑を終わります。
○池田 委員長 ほかに質疑はありませんか。
豊北委員。
◆豊北 委員 豊北です。89ページ、公立
認定こども園整備事業に係る
補正予算ですけれども、概要についてお答えください。
◎花城
保育幼稚園課長 砂子みなみ
認定こども園整備事業に係る総合管理業務委託料の概要ということで。
平成29年度につきましては、園舎の完成予定である2月から4月の開園までのうち、駐輪場の整理等については、内覧会等を実施予定である1日を、また、園舎内の清掃等の業務については、内覧会等の実施前後7日間を予定しております。
なお、平成30年度以降につきましては、駐輪場の整理等は朝夕の登降園で混雑する時間帯に、園舎内の清掃及び軽微な修繕等を含む業務は多くの園児が降園した後の時間帯での作業を予定しており、その他空調設備や窓ガラスの清掃、突発的な修繕等について、随時対応するよう業務内容等を規定していく予定です。
◆豊北 委員
認定こども園整備事業に係るこの予算についてお聞きしたんですけども、これ今お聞きしましたように朝夕の駐輪場の整理、それとか園内の清掃とか、そういったことということです。これまではこの仕事は、誰がやってたんでしょうか。
◎花城
保育幼稚園課長 南保育園でということでございますと、清掃業務につきましては用務員が担当しております。駐輪場整理等の業務につきましては、特段専任の者を置かず、保育士等での対応ということになっております。
◆豊北 委員 済みませんね。ちょっと聞いてもないことをちょっと聞いてるんですけども、今回のこの補正は、そういった今回の2月から4月までの仕事内容に係る予算額やということですよね。
今回の11万4000円というのはこの期間、2月から4月までの7日間なんですけれども、今後この清掃や修繕の仕事を4月以降もやっていくということになるんですけれども、まだちょっと聞きますと、仕様書はまだできてないということで、そういった内容についてこれから従業員の配置とかそういうのを決めていくのかなと思いますけれども、その人数とか今後の予定について、また、その業者の選定方法についてもお答えいただきたいと思います。
◎花城
保育幼稚園課長 業者の選定方法は入札とし、先ほど申し上げた業務内容等を仕様書で示し、対応し得る従事者の配置とともに、指揮監督する責任者の選任を求めていくこととなります。
なお、委託期間は30年2月から3年間の長期継続契約を予定しております。
◆豊北 委員 3年間の長期継続契約をしていくということで、人数も聞きましたけども人数は対応し得る従事者の配置に、もう任せるということで、1人なのか2人なのか3人なのか、これは固定するものではないということですけど、やはり以前の私、質疑でも260名の園児が、保護者が一斉に来るということはないですけれども、多い、そういったことになりますので、幾ら車では遠慮してくださいと言っても、車を使わないといけない、仕事上ね、そういう方もおられるだろうし、十分に
安全対策をとっていただきたいなと思います。委託されるのであれば、しっかりと指導チェックを強めて安全管理を行っていただきたい、ということを要望しておきたいと思います。
次に、ページでは88ページ89ページ、こども医療助成事業に係る
補正予算です。
今回、1800万円余りの増額となっていますけれども、こういった大きいといいますか補正に至った原因などはあるんでしょうか。
◎田代
こども政策課長 29年4月以降、具体的な疾病等までは確認できませんが、例年以上に入院給付に係る医療費が増加しており、年間の見込み額が当初予算を上回ると見込まれることから、
子ども医療公費負担の
歳出予算及び
乳幼児医療助成補助金の
歳入予算について、補正をお願いするものであります。
◆豊北 委員 特段、はやり病があったとかそういったことではなくて、自然な増加なのかなということだと受けとめます。当初予算では3億4700万円、大方3億5000万円近くのうちの1800万円ほどの増加ですので、特段、どういうんかな、誤差の範囲かなというふうに思います。
それで、ちょっと要望なんですけども、本市の子ども医療費助成は年々拡充されてきて、ことしの10月から18歳まで拡充されました。それまではこの北河内におきましては一番低い助成だったのかなと思っています。しかし18歳までいきなり拡充していただきまして、多くの方が助かっているという声も聞いております。しかしながら、以前も指摘させていただきましたが、窓口負担ですね、1回行くと500円、これ上限2500円までかな、窓口負担は払わなくてはいけません。やっぱりお1人の子どもさんだったらまだしも、2人、3人、4人と子どもさんいる家庭ではやはり経済的に厳しい御家庭が多い中、やはり窓口負担の無償化ということも本市においては重要な課題じゃないかなと思います。保育の無償化を5歳児していただきましたけれども、それはそれでいいんですけれども、子どもの医療費助成を今度は窓口負担もなしというふうなことを要望したいなと思うんですけれども、どのようにお考えでしょうか。
◎田代
こども政策課長 本市においては、子育て施策の充実に向け、子ども医療助成の高校3年生(18歳)までの拡充や、5歳児の教育・保育・療育の無償化等に集中的に財源を投入しているところであり、府内での実施例もないことから、現時点において一部自己負担の無償化は考えておりません。
◆豊北 委員 先ほどもいろいろと無償化の重要性というのをちょっとお話させていただいたんですけれども、学校の歯科検診、これでやはり要治療と言われた子どもさんの半分ぐらいは、お医者さんに行けてないということがアンケート調査などでもわかっています。
門真市ではありませんけど、最悪、6年生卒業するときには1本も歯がなくなってしまったというような悲しいことも起こってます。やはり歯がないということは本当に健康寿命といいますか、人生にとっても大きなことですので、こういったことのないように無償化させていくことは重要やなと思います。
それは何も本市だけが負担というのは厳しいと思います。ぜひともね、大阪府は全国的にも医療費助成の補助額が決して高いほうではなく低いほうです。ちょっと調べたんですけども、群馬県のほうでは県を挙げて中学卒業するまで窓口負担全て所得制限なしで無料にしております。ですから、本当に群馬県に住んでいる子どもたちは皆さん無料で使えているわけなんですね。
以前にもお聞きしましたけれども、窓口負担をもし市が負担したら就学前では3700万円ぐらい、小学生では2600万円、中高生では2300万円というような予算も聞いておりますので、ぜひともすぐに全子どもということではなくて、段階的にでも拡充していただきますように要望をお願いしておきます。
それから、最後に小規模保育事業者の返還金についてですけれども、ページは87ページ真ん中らへんだと思います。89ページの一番上ですね、済みません。このことについてお聞きします。この金額についてお答えください。
済みません、保育対策総合支援事業費補助金
国庫補助金の返還金について、お答えください。
○池田 委員長 もう一度質疑内容を明確にお願いします。
◆豊北 委員 89ページの平成28年度保育対策総合支援事業費補助金
国庫補助金の返還金についてお答えください。
○池田 委員長 補助金についての中身が何かということでしょうか。
◆豊北 委員 補助金の内容についてお答えください。
補助金の返還金の概要についてお答えください。
◎花城
保育幼稚園課長 保育対策総合支援事業費
国庫補助金の返還金の内容につきましては2種類内容が分かれておりまして、一つは保育士等の業務軽減に係ります業務の補助に対しまして28年度事業の繰越予算としまして166万5000円の返還、もう一つにつきましては保育体制強化事業の返還でございまして267万5000円となっております。
◆豊北 委員 今の説明ちょっとわかりにくかったんですけれども、そのうちの保育所整備に係る小規模保育事業についての返還金というふうにお聞きしました。この233万円の分なんですけれども、このことについてお聞きします。この小規模保育事業なんですけれども、今、幾つあって、どのような利用状況になっているかお答えください。
◎田代
こども政策課長 先ほど御質疑いただいておりました、平成28年度保育対策総合支援事業費補助金
国庫補助金返還金、この233万円の部分につきましてちょっと説明のほうが間違っておりまして、先ほど委員のほうもありましたとおり、これは
保育定員拡充で認可外の保育所が認可に伴った整備を行った部分でございます。ちょっと訂正をさせていただきます。
◎花城
保育幼稚園課長 それでは小規模保育事業の利用状況についてお答えいたします。現在、市内に
小規模保育事業所は5カ所あり、29年11月1日時点の全体の利用状況は0歳児11人、1歳児33人、2歳児17人となっており、0・1歳児は定員を満たしておりますが、2歳児につきましては定員に対して10人のあきがある状況となっております。
また、現在、2歳児の待機児童は発生しておらず、
小規模保育事業所以外の施設においても若干のあきが発生している状況であります。
◆豊北 委員 小規模保育事業の中で2歳児が定員いっぱいになってないということで、2歳児保育というのは皆さんも御存じのとおり18名、19名くらいの定員枠の中なんですね。運営も一人の公定価格といいますか、一人に対してその園に給付がなされている形態になっています。そういったことから、小規模保育の保育園の運営というのは、どれだけ満たしているのかなということも大きな影響にもなってきます。
待機児童なんですけれども、待機児童が今どれだけでしたか。もう一度、わかりますか。
◎花城
保育幼稚園課長 平成29年10月1日時点で全体で135人となっております。
◆豊北 委員 年齢別でお願いします。
◎花城
保育幼稚園課長 0歳児では90人、1歳児では42人、2歳児はゼロ、3歳児につきましては1人、4歳児2人、5歳児についても発生しておりません。
◆豊北 委員 今、お聞きしましたように待機児童が0歳児で多い。1歳児も42人ということで多いんですね。2歳児枠であきが出ていたら0歳児も入れてほしいなて思うのが保護者かなと思うんですけれども、そこらあたりはどのような調整を市としても行っておられるんでしょうか。
◎花城
保育幼稚園課長 利用可能枠にあきが発生している場合、面積基準や保育士の配置基準を満たしているか、進級時の受け入れに支障がないかなどを確認した上で、待機児童が発生している他の年齢の児童の受け入れを提案するなど、施設と常にきめ細かな調整を行っております。
◆豊北 委員 ありがとうございました。子どもさんの待機児童をなくす、子どもさんを安心して預けて働きたいというお母さんの要望と、
保育施設のそういった運営状況、運営する立場でもしっかりとその調整役を果たしていただきたいなと思います。
あと、小規模保育所に預けてるお母さんは、やはり3歳児になったらどこの保育園行けるやろうていうのがずっとつきまとう問題だというふうにも聞いております。以前にもこの問題をお聞きしましたら、子ども・
子育て支援事業計画の中では需要人数と確保策ですね、これに余裕があるということから大丈夫だというふうにお聞きしておりますけれども、今後につきましてもやはりそこら辺の不安というのはお母さんはありますので、市のほうとしても働きかけ、対策、それを十分に行っていただきたいなということを要望して終わります。
○池田 委員長 ほかに質疑はありませんか。堀尾副委員長。
◆堀尾 副委員長 私の方も87ページ、
保育定員拡充事業にかかわって質疑を何点か用意してたんですけども、今、さまざまな議論ありまして答えていただいたので割愛をさせていただきますけども、今、待機児が0歳90人と1歳42人、ここを中心に全体で135人の待機児が出てるということで、やはりこの待機児の解消というのは、一刻も早くしていかないといけないかなというふうに思います。
ただ、議論ありましたように、やはり待機児解消を図っていくとあわせてやっぱり保育士の確保もしていかないといけないというようなこともありまして、他市では家賃補助というような形もあったり、さまざまな市独自のそういう確保に向けての取り組みがされているところが、今、やっぱり進んできている中で、門真市も待機児解消のいろんな小規模やったり、
認定こども園だったり、そういうのをつくったはいいけども、保育士が足りずに結局待機児が出てしまうということになっては、本末転倒かなというふうにも思います。
企業主導型の保育も周知を含めてというようなことでしたけども、やはり保育の質等も懸念されている中で、地域の保育士となる地域枠はあるんですけど、やはり地域枠もなかなか少ない、やはり地域の市民の方が安心して育てられる、そういった施設の整備ということも必要だと思いますし、5歳児の無償化を今やっていますけども、それが行く行くは4歳児、3歳児という形で枠が広がっていくということになれば、3歳児以降の待機児というのも、他市からの転入という形でふえてくるということも予想されますので、その点もあわせて待機児の解消ということではしっかりと考えていただきたい。保育士の確保ということも、今後、考えていただきたいなというふうに思います。
質疑なんですけども、68ページ、債務負担行為の分でですね、浜町の保育園の耐震補強工事ということで債務負担行為が出されてますけども、浜町保育園の耐震補強工事に係って、これまでの経緯についてお聞かせください。
◎花城
保育幼稚園課長 28年8月に業者より耐震診断結果に基づく耐震補強計画案の提示があり、当初の想定以上に耐震補強工事の範囲が広がったことで、28年度中の耐震補強工事実施設計の完了が困難となったことから、29年第1回定例会において実施設計に係る費用を減額し、29年度当初予算に改めて予算計上を行ったものであります。今般、耐震補強工事に係る実施設計が一定完了したことにより、30年度中の工事完了に向け、仮園舎借上料及び工事監理業務委託料の債務負担行為を予算計上したものです。
◆堀尾 副委員長 昨年度に耐震補強工事を予定はしてたんですけども、それが耐震補強工事が予定以上にしないといけないというような結果が出て、今年度改めて実施設計を行ったということで、来年度中、工事完了に向けて、仮園舎の借り上げ等を行うということなんですけども、仮園舎ていうことは、具体的に今回初めて出たのかなというふうに思うんですけどこも、この仮園舎の場所についてはどこを想定しているのかお聞かせください。
◎花城
保育幼稚園課長 仮園舎につきましては、旧浜町幼稚園跡地に設置する予定をしております。
◆堀尾 副委員長 仮園舎、旧浜町幼稚園の跡地ということで、浜町幼稚園の跡地を使うというようなことも、今回初めて出されたのかなというふうに思うんですけども、この幼稚園跡地に仮園舎を設置するというこうした方向性が決められた、このことについては、どういった経緯でそういったことが決められたのか、この点の経過についてお聞かせください。
◎花城
保育幼稚園課長 耐震診断の結果、工事の規模、
工事期間中の園児の安全性を考慮すると、別敷地に仮園舎を設置し耐震補強工事を行う必要性があることが判明したことから、仮園舎の場所について検討を重ねた結果、保護者の利便性や費用面等を考慮し、現園舎付近で市有地である旧浜町幼稚園跡地に仮園舎を設置する方向で実施設計を進めてきたものです。これにより、当該用地において仮園舎を設置するに当たっての概算費用が確定したことから最終の庁内合意を図り、今般、議案として提出したものであります。
◆堀尾 副委員長 そうしましたら、この耐震補強工事にかかわって地域の住民の方であったりとか、また、在園児の保護者の方々についての説明はどのように行うのかお聞かせください。
◎花城
保育幼稚園課長 在園児童の保護者につきましては、耐震補強工事の必要性や
工事期間、仮園舎の場所等、現時点で判明している内容について、11月下旬に園より通知文を配布したところであり、来年度の入所を希望されている保護者につきましても、今後改めて文書により周知を図っていく予定をしております。
また、近隣住民の方につきましては、耐震補強工事の施工業者が決定し、詳細な工期や工法等が判明した際に、説明を行っていく予定としております。
◆堀尾 副委員長 この債務負担行為で、仮園舎の借り上げで1億3000万円ほど、あとは2000万円ほど、工事監理委託料ということで、合わせて1億5000万円というのが出ているんですけども、仮園舎を建てると、借り上げるということで1億円もかかるのかというのが正直なところでして、また、先ほども言ったように待機児のほうが、今、生まれている状況の中で、定員枠をふやして建てかえる、そして新たに建てかえて定員枠をふやすというような、それで待機児童の解消も図っていくというような、こういった考えもできたのかなというふうに思うんですけども、この点についてはいかがでしょうか。
◎花城
保育幼稚園課長 本市の待機児童は0歳児から2歳児を中心に発生しており、現在、小規模保育事業の新規開設や既存事業者の定員拡充により、待機児童の解消に向けた取り組みを進めているところであります。
一方で、浜町保育園の耐震化を検討するに当たりましては、園児の安心・安全な保育環境を可能な限り早急に確保することを念頭に、費用対効果も含め、より現実的な実施方法を検討してきました。その結果、耐震化完了までに要する期間やより有利な起債の活用を含めた財源確保などを総合的に勘案し、耐震補強工事を実施するとの方向性を決定したものであります。
◆堀尾 副委員長 財源の確保の問題、また、耐震補強を本来であれば昨年度やる予定が、やっぱりもっとせなあかんというようなことでずれ込んでしまったというようなことがあって、ただやっぱり早くに安心・安全という部分でしっかりとやっていかないといけないという、やっぱり公立の保育園でありますので、公的責任を果たすということでも、安心・安全の必要性ということは十分に理解をできますので、今後、しっかりと地域の方、また、在園の方、保護者の方等に説明等も行っていくということですので、引き続き安心・安全の保育という点をしっかりとしていただきたいということで、質疑は終わります。
○池田 委員長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
質疑なしと認め、質疑を終了いたします。
これより、議案第67号中、
所管事項を採決いたします。
本件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議なしと認めます。よって議案第67号中、
所管事項は原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもって付託議案の審査は終了いたしました。
────────────────────────────────────────────
○池田 委員長 次に、
所管事項に対する質問の通告がありますので、まず、
内海委員の発言を許可します。
内海委員。
◆内海 委員 私からは1点通告しております、教育研究指定校についてお伺いしたいと思います。
この教育研究指定校ということで、毎年3校選定されまして、3カ年計画で進んでいっております。最終年度の3年目に公開授業を行うということで、今年度は五月田小学校、門真七中、はすはな中学校が公開授業を行われました。
また、3年目ではないんですけれども、中間報告ということで2年目の東小学校が公開授業を行われております。
私もこの第七中学校のほうに公開授業参加させていただきまして、文教委員でいいますと池田委員長、また、
戸田委員も参加されて、文教委員としても注目が高かったのかなというふうに感じております。特に
戸田委員は、開会前の1時間ぐらい前に行かれて、学校の隅々まで見学されたというふうにお伺いしております。
それはそれといたしまして、この研究指定校ということで実際行かせていただきまして、やっぱり何でもそうなんですけど、現場に赴いて自分の目で見て、やっぱり肌で感じるのが、やっぱり大事だなというふうに感じました。
また、その中では、教育長、また部長、学校長にもいろいろ説明していただき、また、解説もしていただき、自分自身も大変勉強になりました。ありがとうございました。
ということで、ちょっとこの研究指定校についてお伺いしたいと思うんですけれども、門真市におきまして、毎年度3校選ばれるということで、合計9校が研究指定校に選定されているという状況になるんですけれども、この研究指定校はどういうふうに選定されるのかお伺いいたします。
◎杉井 学校教育課参事 教育研究指定校につきましては、学校の主体的な取り組みへの支援を重視し、補助金を交付しております。
選定方法は、学校が取り組みたい研究内容の詳細を示した事業計画を作成し、それを教育委員会が審査をして選定しております。選定の観点といたしましては、学力向上、キャリア教育等、現在の教育課題に対応する学校づくりの推進や、授業改善、生徒指導改善等、門真市学力向上対策委員会における提言に基づくテーマ設定を重視しております。
◆内海 委員 この研究指定校に選定された学校が、研究主題というものを設定して、3年間校内で研究を進めていくということなんですけれども、この研究主題、テーマなんですけれども、どのように各学校で設定されるのかお伺いします。
◎杉井 学校教育課参事 学校が研究テーマを決定するプロセスにつきましては、まず、学校の現状把握を行い、解決しなければならない課題を教職員で共通理解するところから始まります。そして、課題の原因や背景を多面的に分析した上で、本市の教育課題及び学校の重点目標との関連を踏まえて、研究の方向性を決定し、学校教育全般に関する取り組みと、授業改善に関する取り組みの双方から具体的な研究テーマを決定しております。
また、研究過程の中で、全国学力・学習状況調査等、各種調査の結果を検証し、そこから見られた新たな課題を改善するため、より学校の状況に即した新たなテーマを2年目以降に設定することもございます。
◆内海 委員 第七中学校で見学させていただきました。そのときに、自分自身が習ってきた授業風景と大分違っているなというふうに実感として感じました。例えば英語なんかですと大型モニターで示しながら、英語の先生もすごい流暢な英語でしゃべられて、ときには英語で授業をちらっとするような場面とかあって、全く自分自身のときとは違うなというふうに感じました。
また、理科の実験室ではプリズムを使って、光の屈折をする実験ってやっていたんですけども、そのときにプロジェクターで映し出して非常にわかりやすく授業をされておりまして、随分授業風景も変わったなというふうに感じました。
各学校でこういうふうな機器を使って、ICT化ということで進められていると思いますけれども、この学校のICT環境と、また、学校職員の皆さんの要望、また、市教委として、今後どういうふうに整備していくのかお伺いします。
◎杉井 学校教育課参事 現在、学校のICT環境につきまして、小学校では、全ての普通教室にデジタルテレビ及び実物投影機が設置されております。
また、中学校では、英語教室や理科室等の特別教室に電子黒板及び実物投影機が設置されております。
学校や教職員からの要望につきましては、授業における視覚的効果を高め、デジタル教科書の活用や、子どもが主体的・協働的に学ぶ授業を実現するための教具として、全ての学級への電子黒板の整備を求められています。
教育委員会の整備方針としましては、門真市教育振興基本計画を受けて28年度に改訂し、教育の情報化が果たす役割と進むべき方向性を具体的に示した、門真市ICT教育推進プランに基づいて、調査研究を進めております。
◆内海 委員 もう一つ、自分のときと違うなと感じたのが、英語と数学だったと思うんですけれども、同じ学年で同じ授業の内容を2クラスに分けてやっておりました。で、学校長に聞きますと、習熟度に合わせて、実は分けて授業を進めているんですということをお伺いしました。
そこで習熟度授業ということなんですけれども、この
小・中学校において、どのように行われているのか、現状をお伺いいたします。
◎杉井 学校教育課参事 本市では、大阪府教育庁の習熟度別指導推進事業による加配措置により、全ての
小・中学校において習熟度別授業が実施されております。
小学校3年生から6年生、中学校全学年を対象に、各校の状況や子どもたちの習熟度に応じてクラスを分割し、担任と加配教員が連携して習熟度別授業を推進しております。習熟度別授業の対象教科は小学校では国語・算数・理科、中学校では国語・数学・理科・英語となっており、各学校が状況や課題に合わせて教科や指導方法、指導形態を検討して実施しています。特に算数・数学・英語においては、積極的な習熟度別授業を推進しており、市内全校において実施しております。
◆内海 委員 この研究指定校ということで、3年間さまざまなテーマに取り組んで、最終的に公開授業で見ていただくということで、さまざまな関係者、教員の方が参加されていまして、非常に啓発にとっても非常にいいなというふうに自分自身感じました。
この研究指定校授業なんですけれども、今後、どのように取り組まれていくのか、展望についてお伺いします。
◎杉井 学校教育課参事 教育研究指定校につきましては、学校の教育目標の明確化、特色ある取り組みの実践等、全教職員のベクトルがそろい、相乗効果による学校力の向上が見られるといった成果があらわれております。
また、研究成果を市内外に発信することにより、本市の教育課題の解決に向けた手だてを広く教職員に示すことに加えて、地域に学校の特色を示す効果があることも認識しております。
今後につきましても、研究指定校事業を本市の学力向上施策として位置づけ、校内研究の活性化を図るとともに、新学習指導要領の対応や、子どもの厳しい生活実態を乗り越える教育実践等、先進的な学校の研究が推進できるよう支援してまいりたいと考えております。
◆内海 委員 ありがとうございました。門真の教育ということで、さまざまな課題があると思います。もちろん学力向上もそうですし、子どもの貧困、さまざまな課題があると思います。
また、学校というところは集団生活をするところですので、学力ももちろんそうなんですけども、協調性とか社会性を学ぶ、そういうことも大切なことだと思いますし、いろんな課題があると思います。
今回、研究指定校ということで、ちょっとお伺いしたんですけれども、さまざまな問題に取り組んでいただきまして、特に学校教員の方の職務実態というのは本当に大変な状況もあるとは思うんですけれども、一つ一つ取り組んでいただきまして、この門真の将来を担う子どもたちをしっかりと、学校もそうですけども地域社会、しっかり支えていきたいなというふうに自分自身も決意いたしまして、質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○池田 委員長 次に、大倉委員の発言を許可します。大倉委員。
◆大倉 委員 それでは、私のほうから大きく3点、質問をさせていただきます。
まず初めに、子どもの未来応援ネットワーク事業についてお聞かせいただきたいと思いますが、この事業は府の肝いりで子どもの貧困対策として、先般、9月にキックオフ大会ということで、華々しく打ち上げていただきましたけれど、今のこの事業についての現状についてお答えいただけますでしょうか。
◎田代
こども政策課長 まず、事業実施に先立ち、9月末に子どもの未来応援ネットワーク事業キックオフ大会を、各種団体や個人の方々、市議会、また、はすはな中学校や生徒の皆様の御協力をいただくとともに、大阪府及び庁内各部局との連携のもと開催したところ、定員350名を大きく上回る約470名の御参加をいただき、盛況のうちに終えることができました。参加者の意識高揚が図られたほか、マスコミの報道により幅広い周知もできたことから、事業開始に際しての大きな弾みとすることができました。
次に、事業開始後の状況ですが、支援が必要な子どもたちを早期に発見し、支援につなげる子どもの未来応援団員については、傾聴方法や個人情報の取り扱いの重要性等を内容とした、子どもの未来応援団員養成研修を4回開催し、12月6日時点で約350人の方に応援団員として登録いただいております。
また、子どもの未来応援チームの一員である、支援に関する実働的な役割を担う子どもの未来応援推進員については、チームのまとめ役である子どもの未来応援コーディネーターとの連携のもと、ショッピングセンター等を見回るとともに、
小・中学校を初め、幼稚園・保育園等も随時訪問し、情報収集を行っております。推進員より報告があった、子どもの情報等を適宜ケース会議にかけ、子どもへのアプローチや支援方法を模索し、必要に応じ有識者を含めた関係者会議において助言をいただき、対応策を検討しているところであり、現在11件がケース事案となっております。
◆大倉 委員 これまで11件の事案を対応しているということでお聞きしましたけれど、この子どもの未来応援団員からの情報提供は、それほど多くないというふうに聞いております。
私もこの子どもの未来応援団員の研修を受けさせていただきまして、このバッジをいただいて、応援団員に登録をさせていただいているんですけれど、やはり、この門真の今の現状を考えますと、今、約350名というところで応援団員が確保されているということですけど、現状、目標にはまだまだ達していないと思います。
これからの状況を踏まえて、どのように対応するか、また、応援団員に対して、どんな活動を期待しているかも含めてお聞かせください。
◎田代
こども政策課長 子どもの未来応援団員につきましては、各中学校区100名、計600名の応援団員の確保を目標にしておりますが、現時点で登録いただいているのは、約350名という状況であります。引き続きホームページ等を通じて事業の必要性を周知し、多くの市民の皆様に、今後開催予定の研修に御参加いただけるよう努めるとともに、地域から要請をいただければ、こちらから出向き、応援団員養成研修を実施するなど、登録者の確保に努めてまいります。
次に、期待する活動についてでありますが、日常生活の中で気になる子どもやその家庭を発見した場合、積極的に推進員へ報告をいただくとともに、支援後も引き続き、地域で見守りを続けていただくことを期待しており、研修の中でそのことのお願いもしております。しかしながら、委員の御指摘のとおり、現時点では応援団員からの情報提供は、わずかという状況でございますので、今後は、推進員からおのおの担当する地域の応援団員へ個別に連絡をとり、ささいなことでも積極的に情報提供いただくよう再度促すとともに、双方の連携を深めることにより、1人でも多くの子どもや家庭を支援できるよう努めてまいりたいと考えております。
◆大倉 委員 この事業は大阪府の肝いりということですけれど、予算については平成30年7月をもって、この委託という期間が終了すると聞いております。本市がその後、この事業についてどう考えるか、その方向性についてお答えください。
◎田代
こども政策課長 子どもへの貧困対策は、継続的かつ長期的な支援及び見守り等の実施が必要と考えていることから、引き続き事業展開を進めてまいりたいと考えており、財源確保等を含め、関係部局と協議を進めているところであります。
◆大倉 委員 ありがとうございます。せっかく始まった事業といいますか、子どもの貧困というのは本当に深刻な問題でありますし、この解決というのは本当に大変難しい問題であるかとは思います。
しかし、こうして心を子どもたちにという思いで応援団員を募っていただいて、これだけの規模を、まだ不十分ではありますけれど、集めていただいている現状、何とか600名を目指して頑張っていただきたいし、また、その600名を集めた後に、先ほども少しおっしゃっていただきましたけど、支援後も引き続き地域で見守りを続けていただきたいということでありましたけれど、私もこれまでにいろんな事業で、そうした市民の方を公募をされて、いろいろ住所や氏名や書いて、ボランティア登録とかいろいろさせてもろうたことあるんですけれど、なかなかそうした市民の皆さんの思いを最終的に行政側でしっかり受けとめて、それを利用するといいますか、その気持ちに応えるだけの事業を展開できていないんではないかなということをすごく感じています。今回、何とかこうして思いを持って600名集まったら、その思いを本当にこの地域、門真をよくするために、ぜひとも行政の皆さんの知恵を絞っていただいて、さらに皆さんの力で地域をよくする、そんな動きになるように、しっかり今後も考えていただきたいなと要望して、この質問は終わりたいと思います。
次にですけれど、子ども食堂について、質問をさせていただきたいと思っています。
私、子ども食堂というのは、こうして貧困対策になる前に門真市で初めてするというときに、一度保育園でされたときに伺わせていただいたんですけれど、私の最初の印象では、子どもが、食事をまともにとれていないというのはどういう状況かなと、まずそこが心配といいますか、どういう状況かを知りたくて、そこに行かせていただいて、いろいろボランティアの方とか、いろいろお話を聞いたんですけれど、なかなか今の日本という状況と、世界の状況とは全然違いますし、今、貧困と言われている中でも、相対的貧困と絶対的貧困という形で区分けもされてますし、今、現状の子どもたちのことを考えると、この子ども食堂という部分については、子どもの居場所づくりという部分も大きなウエートを占めているんではないかなと思っています。その子ども食堂が、今、注目されていますけれど、本市の今の現状がどうなっているかお答えください。
◎田代
こども政策課長 子ども食堂の本市の状況ですが、市が把握している範囲で申し上げますと、NPO法人や企業、及び有志の方々等によって、市内6カ所で実施されており、その頻度は月1回や学校の夏休みの長期休暇中での実施などさまざまであります。
◆大倉 委員 今、約6カ所で実施されてて、さまざまだということでありますけれど、子ども食堂が子どもの居場所として十分に機能するためには、さまざまな支援が必要と思います。市は、その支援についてどのように考えているかお答えください。
◎田代
こども政策課長 市といたしましても、子どもの居場所として、子ども食堂は一定の役割を果たすものと認識しておりますが、現在、実施いたしております子どもの未来応援ネットワーク事業を推進する中で、浮き彫りになるであろう真に必要な支援を見きわめつつ、優先的に推進すべき事業の選択等、効果的な支援方法の構築等について、庁内関係部署及び支援機関等とも協議してまいりたいと考えております。
◆大倉 委員 本市の大変厳しい財政状況を考えると、幼児教育・保育の無償化、子どもの医療費助成、年齢の拡充を実施していただいてますので、本当に子ども食堂への財源的な支援というのはなかなか厳しいものがあるかと、それは本当に思います。
しかし、一例ではあるけれども、子ども食堂が子どもの居場所として十分に機能するには、食事を行うだけではなく、交流やともに宿題をすることのできるようなスペースなどが必要ではないかなと考えます。私も少し見に行かせていただいたところは、ちょうどその日には100食、子どもに提供されておられました。そこにはたくさんのボランティアの方も来られていて、子どもが表で順番に待っているという状況で、本来ならそこで食事をとって、子ども同士のコミュニケーションができたり、そうしたボランティアの方に宿題を教えてもらったりするコミュニケーションの、本当に子どもの居場所という意味では、なかなかこのような状況では厳しいなと、せっかくここまでボランティアで盛り上がっている状況があるのにというのも感じさせていただきました。
市としては、子どものためにそうして頑張っておられる支援者に対して、場所の提供といった形での支援はできないかについても、あわせて検討していっていただきたいなと思います。これは要望としてお願いをしておきます。
以上で、この質問は終わらせていただきます。
次にですけれど、この8月に門真市魅力ある教育づくり審議会から中間答申が出されたことについて、第3回定例会の
文教こども常任委員会でもお聞かせいただいたことですけれども、中間答申の再確認と答申を受けて教育委員会として、その後どのように検討しているか、その状況についてお聞かせください。
◎中野
教育総務課長 委員、御質問の中間答申につきましては、本年8月16日付で門真市魅力ある教育づくり審議会から中間答申として、答申書をいただいたところであります。
答申の内容といたしましては、大きく4点ございます。
1点目といたしまして、門真市版授業スタンダードを改善の上、周知すること、2点目といたしまして、チーム学校の体制構築及び教職員以外の支援員などの人員配置についての検討、3点目といたしまして、義務教育学校、小中一貫校等の研究をしていく必要性と、門真市独自の任期付教員配置による少人数学級編制については、制度の発展的改善の検討、最後に4点目といたしまして、部活動への外部指導員の活用、クラブの有無に基づく通学区域の弾力的運用など、総合的な部活動のあり方の検討といったことが求められました。
以上の提言を受けて、教育委員会としまして、答申内容を踏まえた事業実施を慎重に検討し、現在、平成30年度事業に反映できるものを市内部で調整しているところであります。
◆大倉 委員 この8月の中間答申では、きめ細やかな指導ができる教育環境づくりについて、今後より一層、子どもの発達段階を重視した取り組みを進めるため、他市における先進事例を調査し、義務教育学校、小中一貫校等の研究をしていく必要があるとされています。教育委員会としては、今後どのような取り組みをしようと検討しているのか、その点についてお聞かせください。
◎中野
教育総務課長 現在、本市の教育現場では、学力向上を初め、学ぶ意欲の向上や多様な人間関係を通した自尊感情や、将来の自己実現力の醸成など多様な課題が山積しております。
学校現場では、これらの課題に対し、さまざまな取り組みを講じてきているところでありますが、今後はより一層、子どもの発達段階を重視した、きめ細やかな指導ができる教育環境づくりを進める必要があり、その一方策として義務教育9年間を見通した教育課程のもと、系統的で一貫性のある教育を実践することができる義務教育学校等の小中一貫校が、先進市において導入されているところであります。本市においても、小中での一貫した指導体制の構築についての研究の必要性があると考えております。
◆大倉 委員 近年は全国的にも少子化、少子・高齢化が言われています。
平成27年度の後藤議員の質問の中に、門真市において平成27年度現在、市内小学生の生徒数が5839人、これをただ単純に平行移動させるのではなく、転入や転出、また、私学への入学などの子どもたちのここ3年間の傾向なども考慮に入れた移動をさせて6年後の数字を出した、それには何と4627人という生徒の数字が出てきました。これは現在の生徒に比べて1212人のマイナスで、1校の平均が400名でありますので、小学校が丸々3校なくなると、6年で3校なくなるというほど子どもが減るという、衝撃的な数字を後藤議員が質問されて、答えていただきましたけれど、この門真において本当に子どもが減っていく中、どう考えていくかというのは本当に大きな問題であります。
門真市の少子化の現状も踏まえた上で、中間答申にもあります小中一貫校等の学校づくりをどのように考えるかお聞かせください。
◎中野
教育総務課長 近年、本市においても少子化が進み、既に全学級1学級となっているなど24学級から12学級までの適正規模を下回る、いわゆる小規模校が出てきており、今後もふえていくことが予想されております。
教育委員会といたしましては、小中一貫教育など魅力ある学校づくりを推し進める上には、学校再編も含めた教育環境づくりが必要と考えており、今後、門真市魅力ある教育づくり審議会でも議論していく予定であります。
◆大倉 委員 先ほど答弁にもありましたように、本市においても小規模校の実態もあるということですので、今後、門真市の魅力ある教育づくり審議会で、これらの小規模校のあり方も含めて、しっかりと議論をして検討をしていただきますよう要望をさせていただきます。
以上でございます。
○池田 委員長 次に、
春田委員の発言を許可します。
春田委員。
◆春田 委員 幼児教育の無償化について、まず、お伺いさせていただきます。
国のほうで特別国会が閉会いたしまして、8日の日には少子・高齢化に立ち向かうための2020年に向けての政策を一まとめにしました、2兆円規模の経済政策パッケージが閣議決定されました。その中におきましても、この幼児教育については取り上げられておられまして、具体的には0から2歳児におきましては、住民税の非課税世帯が対象、また、3から5歳児におきましては、全ての幼稚園・保育所・
認定こども園を無償化、認可外施設の無償化については、2018年夏までに結論を出すと、このようになっております。
公明党は、この衆議院選挙でもこの教育費負担の軽減を公約としておりましたけれども、今回大きく前進する見込みでありますけれども、実は以前、2006年から少子社会トータルプランで、こういった考え方を打ち出しておりました。その中にもただただ無償化にするんではなくて、財源をしっかり確保しながら段階的に実現するというふうに訴えておりましたけれども、今回、この国の動向を受けまして、本市ではどのようにこの無償化を進めていくことを考えられておられるのか、その方向性についてお聞かせください。
◎花城
保育幼稚園課長 本市におきましては、全ての子どもが質の高い幼児教育・保育・療育を受けることができる環境を整えるべく、国の施策に先立ち、29年4月より、まずは5歳児の幼児教育・保育・療育の無償化を開始したところであり、多くの保護者から好評を得ているところであります。
4歳児以下の年齢での実施につきましては、国においても財源の確保や対象範囲、実施時期などさまざまな議論が行われているところでありますが、本市としましては、門真市子ども・子育て会議の御意見等も伺うとともに、財源の確保や
待機児童解消の状況などを踏まえつつ、本市の子育て世帯にとって魅力のある施策となるよう詳細な検討を行い、今後、お示ししてまいりたいと考えております。
◆春田 委員 本市で実施されました、5歳児の幼児教育・保育・療育の無償化実現によりまして、待機児童の増加などの影響はあったのかどうかお聞かせください。
◎花城
保育幼稚園課長 現在のところ、今般の無償化が要因と思われる待機児童の増加などの影響は生じておりませんが、今後、4歳児以下での無償化の実施を検討するに当たりましては、引き続き待機児童の動向を注視しながら、状況によって保育の量の確保についても、あわせて検討してまいりたいと考えております。
◆春田 委員 続きまして、子育て支援員についてお伺いいたします。
この子育て支援員に関しましても、以前、文教常任委員会でも議論されておりますけれども、今回、私もこの子育て支援研修に実際に参加されている方とお話しする機会がありまして、大変わくわくしながら研修会に参加していると、今後、また、保育の現場で就労することを楽しみにしていると、このようにおっしゃっておりましたので、今回、その質問として取り上げさせていただくことになりました。
まず、子育て支援研修の概要、また、これまでの状況については、どのようになってますでしょうか。
◎田代
こども政策課長 子育て支援員研修の概要についてでありますが、子ども・子育て支援新制度の開始に伴い、国の子育て支援員研修事業実施要綱に基づいて、27年度から実施している全国共通の研修制度であり、保育や子育て支援の担い手となる人材を確保するため、地域において子育て支援の仕事に関心を持ち、子育て支援分野に就労することを希望する方が、必要な知識や技能を取得できるよう実施している研修であります。
子育て支援員研修は四つのコースがあり、本市においては、主に保育の現場で活躍が期待される方を養成する地域保育コースの中の地域型保育研修を実施いたしております。その内容は、子どもの発達や保育の原理等についての基本研修に加え、専門研修や見学実習等があります。
また、これまでの状況についてでありますが、27年度、28年度は市内の保育所等で保育補助として働く方々を対象に研修を実施し、27年度に8人、28年度にも8人が受講されました。29年度においては市民からの受講希望の声もあり、広報等において広く受講者を募集し、会場は大阪国際大学をお借りし実施しました。同大学で実際に教鞭をとられている教授等による基本研修及び専門研修を11月5日から12月9日まで行いましたが、41名の方々が受講していただいており、今後、
保育施設での見学実習を1月中には終え、市より修了証を交付する予定であります。
◆春田 委員 大変たくさんの方が受講されてて、本当にいいことだと思っております。
また、それとともに地域で保育など福祉サービスを支える人材の確保ということで、大変大事な事業だと思っておりますけれども、先ほども申しましたように、質を担保することも重要だと思っておりますけれども、この子育て支援員は、実際、この保育の現場でどのように活躍をされているのか、わかる程度でお聞かせください。
◎田代
こども政策課長 保育所等の現場においては、朝晩の子どもが少ない時間帯において、保育士を2名以上配置しなければならないところ、2名のうち1名が子育て支援員の配置でも可能とされていること。
また、ローテーションの都合により保育士が不足する時間帯において、基準上必要な保育士数の3分の1以内で、子育て支援員の配置が可能とされていることから、このような形で活用がなされております。
◆春田 委員 今回、41名の方が受講されて修了証を交付される予定と聞いておりますけれども、実際にせっかく修了されたわけですから、保育の現場でしっかりと活躍していただきたいと思うところですけれども、市の考えとしてはどのようにお考えでしょうか。
◎田代
こども政策課長 本市におきましても、保育士不足が課題となっている状況にありますことから、子育て支援員となられた方々が保育所等の現場において、早期に御活躍していただけるような方策についても検討してまいりたいと考えております。
◆春田 委員 今回、この子育て支援研修におきましては、参加費用は無料。
また、テキスト代は有料、自己負担、交通費等も自己負担と聞いておりますけれども、今回、門真市が行いました研修におきましては、大阪国際大学をお借りしてということで、私が実際にお話しした方も、こういった大学で研修を受けれるいうことに大変喜びを感じると、このようにおっしゃってましたので、せっかくこの修了証をいただいた方がしっかりと現場で子育ての支援をしていただき、担っていただけますように、市としましても人材バンクで登録するとか、保育士不足の現場としっかりマッチングできるような、そういった考え、対応もしっかりとしていただきますように、こちらは要望とさせていただきます。
以上です。
○池田 委員長 次に、
戸田委員の発言を許可します。
戸田委員。
◆戸田 委員 13番、無所属・革命21の戸田です。
答弁は全て西暦、元号の併記で願います。かなり長くかかるので、最初のほうだけになりますが、午前中は。
まず、
所管事項質問の1、教育勅語のあしき実態や教育勅語にもいいところがある論のでたらめさについてです。
質問の1、教育勅語の取り扱いについて、戦後間もなくの衆議院及び参議院で決議が出されたが、それはどういう内容だったのか。衆議院及び参議院での決議文全文をそのまま紹介するとともに、決議が出された年月日、全会一致であったか否か、この決議は今でも有効か否かを回答してください。仮に、これら決議が無効だとか、一部は有効ではないと考えるのであれば、その根拠を挙げてください。よろしく。
◎
三村 学校教育課長 教育勅語の取り扱いにつきましては、1948(昭和23)年6月19日、衆議院において排除の決議が、参議院において失効の決議がいずれも全会一致で決議されております。これらは国会の場において正式に決議されたものであり、現在も有効であるものと認識しております。
衆議院本会議における、教育勅語等排除に関する決議は以下のとおりです。
「民主平和國家として世界史的建設途上にある我が國の現実は、その精神内容において未だ決定的な民主化を確認するを得ないのは遺憾である。これが徹底に最も緊要なことは教育基本法に則り、教育の革新と振興とをはかることにある。しかるに既に過去の文書となつている教育勅語並びに陸海軍軍人に賜りたる勅諭その他の教育に関する諾詔勅が、今日もなお國民道徳の指導原理としての性格を持続しているかの如く誤解されるのは、従来の行政上の措置が不十分であつたがためである。
思うに、これらの詔勅の根本理念が主権在君並びに神話的國体観に基いている事実は、明かに基本的人権を損い、且つ國際信義に対して疑点を残すもととなる。よつて憲法第九十八條の本旨に従い、ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し、その指導原理的性格を認めないことを宣言する。政府は直ちにこれらの詔勅の謄本を回収し、排除の措置を完了すべきである。右決議する。」
続いて、参議院本会議における教育勅語等の失効確認に関する決議の全文については、以下のとおりです。
「われらは、さきに日本國憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定して、わが國家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に拂拭し、眞理と平和とを希求する人間を育成する民主主義的教育理念をおごそかに宣明した。その結果として、教育勅語は、軍人に賜はりたる勅諭、戊申詔書、青少年学徒に賜はりたる勅語その他の諸詔勅とともに、既に廃止せられその効力を失つている。
しかし教育勅語等が、あるいは従来の如き効力を今日なお保有するかの疑いを懐く者あるをおもんばかりわれらはとくに、それらが既に効力を失つている事実を明確にするとともに、政府をして教育勅語その他の諸詔勅の謄本をもれなく回収せしめる。
われらはここに、教育の眞の権威の確立と國民道徳の振興のために、全國民が一致して教育基本法の明示する新教育理念の普及徹底に努力を致すべきことを期する。右決議する。」
以上であります。
◆戸田 委員 朗読をありがとうございました。戦後間もなく、選挙が行われて新しい憲法のもとでの衆議院、参議院の全会一致で、この強い決議が出されたということを改めて確認しておかなければならないと思います。
衆議院決議においては、これが民主主義の徹底に最も重要なことは、教育基本法にのっとり、教育の革新と振興を図ることだと、しかるに過去の文書となっている教育勅語等によるものは、今なお、国民の道徳の指導原理の性格を持続しているかのごとく誤解されている。これを正さなければならない。
そして、これらの詔勅の基本理念が、根本理念が主権在君及び神話的国体観に基づいての事実は、明らかに基本的人権を損ない、かつ国際信義に対して疑点を残す、こういう認識のもとで無効を宣言したのみならず、全ての謄本を回収して排除の措置を完了すべきであると、ここまで言っているわけですね。
参議院議員の決議においては、同様な趣旨でありますけども、教育勅語等があるいは従来のごとき効力が、今なお保有するかの疑いを抱く者あるをおもんばかり、我々は特に、それらが既に効力を失っている事実を明確とするとともに、政府をして教育勅語の謄本を漏れなく回収せしめると、こういうふうなことを強く言っている。
しかもこれは、いまだ安倍政権がどんなひどいことをしていようが、教育基本法が改悪というか、改定をされていても、これは今も有効なんだ、全て有効なんだということなんですね。今の自民党やらそこら維新やらの感覚からすれば、こんな物古臭い、もう関係ないやと思うかもしれませんが、法律の効力、国会決議の効力とはそんな軽いもんじゃないということを指摘しまして、次、2項目め行きます。
質問の2項目ですね。教育勅語に関する考察に際しては、そもそも何が書いてあるかを正しく知ることが全ての前提です。何が書いてあるかをうそついて捏造して、あれこれ論じている風潮が極めて強まっていますので、まず、その原文を私が読み上げますので、お聞きください。森友幼稚園の子どもたちのようにうまくは読めませんけれども行きます。原文です。そのままですね。
「朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ」
こういう非常にかたい原文で、なかなかちゃんと読むのが難しいですけども、ちょっとこれでは今の人には難し過ぎるんですが、現代の言葉に訳して理解する必要がありますが、昨今、産経新聞、日本会議、親学、本庁、明治神宮、「正論」だ、「Hanada」だ、何だかだ、そういうふうな右派勢力によって、口語訳、現代語訳と称するでたらめで意味捏造のものが、非常に多く出回っているのが実情です。
とりあえず最も正確な口語訳として、大日本帝国時代の文部省が1943年に発行した、教師用初等科修身の四記載の教育勅語の口語訳を全文紹介してください。つくったところが出した口語訳ですから。その上で、教育勅語が(1)日本国家の歴史と天皇家の歴史を一体視同一視していること、(2)国民を天皇の臣民つまり家来とみなして位置づけていること、(3)教育勅語は天皇が臣民に命ずる道徳規範であること、(4)これは過去現在未来にわたって臣民が従うべき体制であり、外国に適用しても構わない、これは外国でも通用するとは違いますよ、外国に適用する、主権を侵害することですね、適用しても構わないと書かれていることを口語訳の文言に即して説明してください。
◎
三村 学校教育課長 教育勅語の口語訳については、1943年発行の教師用初等科修身四記載してある教育勅語口語訳については、以下のとおりです。
「朕がおもふに、わが御祖先の方々が國をお肇めになつたことは極めて廣遠であり、徳をお立てになつたことは極めて深く厚くあらせられ、また、わが臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、國中のすべての者がみな心を一つにして代々美風をつくりあげて来た。これはわが國柄の精髄であつて、教育の基づくところも。また實にここに在る。汝臣民は父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互に睦び合ひ、朋友互に信義を以て交り、へりくだつて気随気儘の振舞をせず、人々に對して慈愛を及すやうにし、學問を修め業務を習つて知識才能を養ひ、善良有爲の人物となり、進んで公共の利益を廣め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法を始めもろもろの法令を尊重遵守し、萬一危急の大事が起つたならば、大義に基づいて勇氣をふるひ一身を捧げて皇室國家の爲につくせ。かくして神勅のまにまに天地と共に窮りなき寶祚(あまつひつぎ)の御榮をたすけ奉れ。かやうにすることは、ただに朕に對して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなほさず、汝らの祖先ののこした美風をはつきりあらはすことになる。
ここに示した道は、實にわが御祖先のおのこしになつた御訓であつて、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共々にしたがひ守るべきところである。この道は古今を貫ぬいて永久に間違がなく、またわが國はもとより外國でとり用ひても正しい道である。朕は汝臣民といつしよにこの道を大切に守つて、皆この道を體得實踐することを切に望む。」口語訳は以上であります。
委員御指摘の4点でございますが、(1)の日本と天皇家の歴史を同一視していることについては、「わが御祖先の方々が國をお肇めになつた」という部分。(2)の国民を天皇の臣民とみなし、位置づけていること。(3)の教育勅語は天皇が臣民に命ずる道徳規範であることについては、「朕に對して忠良な臣民」という部分や、「つくせ」、「たすけ奉れ」等の命令系の文体。(4)過去、現在、未来にわたる体制であり、外国に適応しても構わないと書かれていることについては、「この道は古今を貫ぬいて永久に間違がなく、またわが國はもとより外國でとり用ひても正しい道である。」という部分がその内容をあらわしているものと考えられます。
◆戸田 委員 ありがとうございました。さて、ちょっともう12時になりましたので、ここの今の答弁についての、質問に対する答弁はこれで了承いたしまして、次の質問は午後からにしたいと思います。
○池田 委員長 はい、ありがとうございます。ただいま質問の途中ですが、12時を過ぎましたので、この機会に休憩いたしたいと思います。よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
それでは、この機会に午後1時10分まで休憩いたします。
(休 憩)
(再 開)
○池田 委員長 委員会を再開いたします。
戸田委員の質問を続行いたします。
戸田委員。
◆戸田 委員 では、質問を続行します。質問2項目めの2、また、いわゆる教育勅語の12の徳目と呼ばれるようなものが右派陣営に広く流布されて、これは道徳的でいいんだみたいなごまかしの説明がいろいろあるわけですけども、このいわゆる12の徳目と言われる部分について、文部省の口語訳の文言に即して説明してください。
◎
三村 学校教育課長 「1.父母に孝行をつくし、2.兄弟姉妹仲よくし、3.夫婦互に睦び合ひ、4.朋友互に信義を以て交り、5.へりくだつて気随気儘の振舞をせず、6.人々に對して慈愛を及すやうにし、7.學問を修め業務を習つて、8.知識才能を養ひ、9.善良有爲の人物となり、10.進んで公共の利益を廣め世のためになる仕事をおこし、11.常に皇室典範並びに憲法を始めもろもろの法令を尊重遵守し、12.萬一危急の大事が起こつたならば、大義に基づいて勇氣をふるひ一身を捧げて皇室國家の爲につくせ。かくして神勅のまにまに天地と共に窮りなき寶祚(あまつひつぎ)の御榮をたすけ奉れ。」以上が口語訳で示された12の徳目でございます。
◆戸田 委員 はい、ありがとうございます。そしたら、今の12の徳目の中の最後の部分。有事の際は勇気を奮って天壌無窮の皇国のために命をささげよと命じている部分。ここにこの教育勅語の一連の徳目の心髄、中心、肝があるということについて説明してください。
◎
三村 学校教育課長 1から11番までは個に関連することであり、12番目については、天皇に忠義を尽くし国を愛するという忠君愛国について述べられたものと解釈できると思われます。
◆戸田 委員 今の説明、ちょっと浅いと言わざるを得ないですね。1から11までは個々の臣民たちの個人的な行動、考えですが、これは12においてこういう1から11までは天皇の忠良なる臣民としての当然の責務なんだと。ここで全部示されてるんですね。天皇の忠良なる臣民というのは、1から11までちゃんと努めよと。こういうことにあると。したがって、11までの項目と12の項目とでは重みが違うと思いますけども、もう一遍見解を聞かせてください。
◎
三村 学校教育課長 先ほど御答弁申し上げましたが、12番については、天皇に忠義を尽くし、国を愛する忠君愛国について述べられた部分であるとは考えております。
◆戸田 委員 次のほうに進んでいきますけども、忠君愛国というのは、これはいざというときには皇室のために、皇国のために、天皇の国という意味、皇国のために命をささげろというのが臣民としての当然の義務なんだと。その臣民というのは1から11までの徳目を備えなさいというところだということを改めて指摘して、
三村課長もちょっとそこら辺の理解が不足だと思いますが、次に行きます。
次、質問項目の3の1。昨今、教育勅語が普遍的な道徳を説くよいものだとか、教育勅語に書かれている12の項目は現代でも外交に通用するものだとかのばかなことを言う人がふえていますが、教育勅語の中に殺すな、盗むな、うそをつくなという項目が含まれているでしょうか。
◎
三村 学校教育課長 項目としては含まれておりません。
◆戸田 委員 およそ道徳とか徳目とか言う場合に、殺すな、盗むな、うそをつくなということを含まない道徳や徳目というのはあり得るのか。仏教の五戒やキリスト教の十戒、十の戒めですね、の中にはちゃんと含まれているはずだがどうか。
◎
三村 学校教育課長 道徳や徳目、教義に関してはさまざまな局面があり一概には言えませんが、委員御指摘のとおり、五戒や十戒にはそれらの項目は含まれていると認識しております。
◆戸田 委員 殺すな、盗むなを含まないものが道徳としてまともなものだと言えるはずがないわけですね。そのことを指摘して次行きますが、質問3項目の3として、天皇が臣民に命ずる規範。天皇国家のために命をささげることも命じる規範が教育勅語であるだけでなく、殺すな、盗むな、うそをつくなという人類普遍の重要な道徳項目すら入ってないものが、現代でも外国でも通用する規範であるはずがないが、教育委員会はどう考えるか。
◎
三村 学校教育課長 昭和23年の衆議院・参議院の決議において、教育勅語は国際信義に対して疑点を残すもととなると示されており、この決議は現代においても否定されるものではないと認識しております。
◆戸田 委員 多分、いろんな検討した結果、こんなちょっと薄っぺらい答弁ですけども、ちょっと聞きますが、今の学校教育、道徳、道徳と盛んに安倍政権でも言われて正式科目になりましたけども、道徳教育の中に殺すな、盗むな、うそをつくなというのは入っていますか、いませんか。どちらですか。
◎
三村 学校教育課長 文言として入っているかは、今ちょっと確認しておりません。
◆戸田 委員 教育委員会、教育をつかさどる行政の職員で、道徳教育を始めていろんな研究をしている部門の幾ら課長とはいえ、殺すな、うそをつくな、盗むなが今の道徳教育に入っているかいないか、調べてみないとわからないということでは、もう非常に心もとないと思いますが、教育長もしくは森本次長あたりにかわって願います。
◎満永
教育部長 道徳につきましては、内容項目というのがございます。これはA、B、C、Dに分かれておりますが、Aが自分に関すること、Bが自分と他者に関すること、Cが社会に関すること、Dが生命・神秘にかかわることということで、それぞれの中に内容項目がありまして、命を大切にするとか、自分を大事にするとかそういう項目はありますが、直接的に殺すなとかいうような項目としては内容項目の中には入っておりません。ただ、生命を大事にするという中では、そこは含まれるとは思いますけれども、それらの内容項目がそれぞれ低学年、中学年、高学年、中学校にそれぞれございます。
以上でございます。
◆戸田 委員 詳しい説明ありがとうございます。盗むな、うそをつくなについてはどうですか。
◎満永
教育部長 いわゆる社会のことにおいて、公共の利益に沿ったようなことできちっとやっていこうということですから、直接には書かれておりませんけれども、そういったことは大事であるということは、包含されているものと考えております。
◆戸田 委員 学校教育で長い時間かけて広範な範囲を教えているものと、宗教的な、あるいは道徳教条的な規範として10項目とか5項目というふうにまとめている場合は、言葉の使い方が違うだろうと思います。いずれにしても、道徳と称して殺すな、盗むな、うそをつくなが入ってない、排除されているものが道徳であるはずがないということを強く指摘して次の項目に行きます。
質問の4番、さて、天皇が臣民に命ずる教育勅語の中に、殺すな、盗むな、うそをつくなという人類普遍の重要な道徳項目が入っていないのはなぜか。学校教育を所管する教育委員会たるもの、大日本帝国、明治時代の天皇が教育勅語を発した時代状況、教育勅語の目的などを考えれば、社会科の初歩として簡単にわかるはずのことなので、回答してください。
◎
三村 学校教育課長 殺さない、盗まない、うそをつかないという項目が入っていない理由につきましては、判断しかねるところですが、策定当時の時代背景として、本市で活用している日本文教出版の教科書の記述にもありますとおり、天皇に忠義を尽くし、国を愛する忠君愛国や父母への孝行など、国民道徳の基本に据え、教育のよりどころにする政府の方針が示されました、という考えがあったことは認識しております。
◆戸田 委員 これも社会科の件をもう一遍ちょっと念押しで聞きますが、僕の子ども時代の教科書であっても、明治維新、明治時代の日本というのは欧米列強の非常に侵略の嵐の中、これに対抗して独立国家をつくって、旧来の封建時代を脱して、富国強兵の国家をつくっていかなければならない。そのために国民の心を統一して、税金とか、あるいは徴兵制ということ自体が猛烈な反発を食らったわけですから、それを抑え込んで国家統一をして、強い国をつくるためにこういうものを、こういう道具立て、イデオロギー的な、教育的な道具立てを必要としたんだということは、もう初歩的な、社会科の初歩だと思いますけども、もう一遍聞きますけども、なぜ明治時代につくられた教育勅語に殺すな、盗むな、うそをつくなが入っていないのでしょうか。
◎
三村 学校教育課長 時代背景として、天皇中心の中央集権国家をつくる流れがあったという認識はありますが、なぜ入っていないかというところにつきましては、判断しかねるとこであります。
◆戸田 委員 今の教育委員会の、門真の教育委員会の議会答弁できるレベルというのはそういうものだというのは、極めて嘆かわしいですね。
指摘しておけば、富国強兵の国家をつくって、台湾出兵、朝鮮出兵、侵略、植民地化、そして対外戦争どんどん拡大していく、そういう勃興期の明治国家において、天皇が国民に命ずる名目の道徳の中に、徴兵制をしいて戦争をがんがんやっていく体制をつくる一方で、殺すななんてことは出せない。植民地侵略やっていくことに、どんどんやっていくのに盗むなとかうそをつくなという道徳は言えない。あるのはひたすら上に、お上に従え。天皇国家、その代理人に従え。こういうものでしかないんだということの中で、教育勅語がこのような内容でつくられたんだということは、もう初歩中の初歩の知識だということを強く指摘しておきます。
そしてまた、指摘のついでに、この教育勅語とは、当時は今の森友学園みたいに子どもが斉唱するなんてのは許されないことです。なぜならば、朕惟フニ、で始まりますから、天皇がしゃべること。その代理人として校長先生。それが厳かに、極めて厳しい儀式的なやり方でやっていた。そして、奉安殿というものと御真影、天皇の写真。それと、教育勅語を巻紙で納める奉安殿、これは3点セット。不慮の火災で奉安殿を焼いてしまったときには、校長が自殺するということまで起こってる。
ただ、年代が過ぎるに従って、小学校、あるところで小学校4年くらいが暗唱させるということがはやって、それがどんどんはやっていって、非常に安易な愛国教育の成果発表という形で、
小・中学校で暗唱が広がったと。このように言われていますけども、こういうことも指摘して次の質問に行きます。
質問の5番目。第一次安倍内閣のときに愛国心が入れられるなど改悪された、いわゆる改定教育基本法においても、前文及び第一条には、以下のように書かれております。
前文「我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。」
「第一条教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」とあります。
つまり、愛国心的な内容を入れて改悪した改定教育基本法においても、日本の教育は日本国憲法の精神にのっとり、民主的な国家の形成者をつくることを目的としているとはっきり書いてあります。
したがって、教育基本法の支配下に置かれた現在の学校では、皇室と日本を同一視し、国民を天皇の忠良な臣民とみなし、何かあったら皇室の運命を助けることを国民の義務として教える教育勅語を取り扱う場合は、教育勅語が今の憲法にも教育基本法にも反したものであるという批判的観点抜きで取り扱ってはならず、教育勅語を肯定的に教えてはならないはずだが、どうか。
◎
三村 学校教育課長 衆議院の教育勅語等排除に関する決議に、「これらの詔勅を排除し」とあることからも、そのとおりであると認識しております。
◆戸田 委員 まさにそのとおりですね。ここから考えたときに、一条校である幼稚園でこの教育勅語を幼児たちに暗唱して刷り込むということが、いかにとんでもない話であるか。憲法違反、教育法違反のとんでもないことですよ。これを維新の府知事のもとでの大阪府が認可ほとんどしたわけですね。それから、大阪市長、これも容認しておったと。いかに維新らがとんでもないことを、この幼稚園を足場にしようとしていたのか。これは疑惑が噴出しなければ、もうこんなとんでもない極右幼稚園が、極右小学校が成立してたと。この森友学園の小学校の教育の趣旨には、教育の趣旨が教育勅語とはっきり明記、書類に明記してありますからね。これだけでアウトのはずです。そのことを指摘して次の質問に行きます。
質問5項目の2。さて、門真市の
小・中学校の教育では、教育勅語はどのように教えられているのか答えてください。
◎
三村 学校教育課長 本市の中学校で使っている社会科教科書には、1890年には教育勅語が出され、天皇に忠義を尽くし、国を愛する忠君愛国や、父母への孝行など、国民道徳の基本に据え、教育のよりどころとする政府の方針が示されました。教育制度では1946年10月に教育勅語を教育の基本方針とすることはやめ、翌年には教育基本法を制定しましたとの記述があり、それに即して教えております。
◆戸田 委員 この日本文教出版という門真市が採択した教科書では、非常に中立的に真っ当なことを書いてあります。ごく当たり前のこと書いてあります。そうでない教科書も実は出始めてることは後で触れていきますけども、質問6に移ります。
昨今、教育勅語は普遍的な道徳を説くよいものだとかのばかなことを言う人がふえている背景には、親学や日本会議、その他広範な右派勢力によって、「正論」、「諸君!」、「Hanada」、「WiLL」、「SAPIO」、産経新聞、その他もろもろの嫌韓本と称する、ヘイト本の類いですね。ケント・ギルバートが書いたり、百田尚樹が書いたり、その手の類い。猛烈に出版されてますが、ネットでも。
さて、そういう右派勢力によって、教育勅語の現代語訳と称するでたらめなものが、書籍やネット情報で広範に流布されているということがある。そういったデマ情報を真実と信じ込んで、学校や教育委員会に物申してくる市民や保護者が、門真市でもあらわれてくる可能性が高いと危惧されるので、教委や学校長や教職員はそれへの適切な説明啓発ができるようになってもらわないといけない。議員も、また、そういったデマ情報に惑わされてはならないことは言うまでもない。
その端的な例を一つだけ挙げます。教育勅語の原文。「常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」文部省の1943年口語訳に立つと、「萬一危急の大事が起つたならば、大義に基づいて勇氣をふるひ一身を捧げて皇室國家の爲につくせ。」この教育勅語の中心中の中心。心髄中の心髄というこの部分を、普通に現代語訳すれば、一旦危機があれば、勇気を持って公に奉仕し、永遠に続く皇室の運命を助けて守るようにしなさい。とするべきだと思うがどうか。これは明治時代の政府文書でありますから、普通の教員資格がある人であれば誰でもわかるはずだし、まして教育委員会は正しい現代訳ができて当然であります。この点について、お答えください。
◎
三村 学校教育課長 原文をそのまま現代語訳にすれば、そのような文章になると考えられます。
◆戸田 委員 全くそのとおりですね。天壌無窮のとか、皇室のために尽くせということは、これが心髄ですから。これを抜いたら、当時であればもう不敬罪で即逮捕ですね。
ところがですよ、驚くべきことにこの現代語訳について、国民道徳協会訳とか称するものがネットでも非常に出回り、神社のホームページでもどんどん出され、書籍でも取り上げられると。これはどういうふうな訳の仕方かというと、この、「一旦緩急アレハ」の部分を、何と、非常事態発生の際は真心をささげて国の平和と安全に奉仕しなければなりません。もう天壌無窮、という言葉もなければ、「皇運ヲ扶翼スヘシ」ということもない。全く永遠に続く、命をかけて守るようにしなさいということが全く抜けた、超一般的なことをやってる、の言葉を口語訳と称してますが、これは全く捏造ですね。肝心かなめのところを全部隠している捏造です。
これに基づいて、いわゆる右派的な人たちや一般主婦、一般人もどんどん洗脳されてるわけです。そして、あらゆる部分で、「朕惟フニ」という部分、忠良なる臣民、ということを全部、これが教育勅語の論理の全てですけども、臣民という言葉を隠して、国民はという言い方を口語訳と称してつけていると。全く歴史的事実を無視した、もうデマ文書と言わざるを得ません。
こういうふうなことが、一部教科書でも行われているということを指摘して次の質問に行きます。
その質問、教科書というのは、歴史教科書、中学社会「新しい日本の歴史」育鵬社では、「新しい歴史教科書」自由社では、いずれも永久に祖国を助けなさいとか、国の運命を助けなければならないとか言って、天壌無窮の皇運、という部分が全く排除されています。
また、日本会議系の出版社である明成社が刊行している物語でも同じような問題あります。こういうふうな形で、非常にでたらめなことが、もう日々シャワーのように国民に浴びせられておるということを指摘しまして次の質問に行きます。
最後の質問になるのかな、これはね、はい、そうですね。質問の7、産経新聞など右派のでたらめな現代語訳を信じ込んだ市民の実例として、今年3月14日の産経新聞投書欄に、教育勅語はすばらしい教えと題して、女性・塾講師・57歳の次のような投書がされたので、まず、それを紹介します。大阪の森友学園をめぐる問題で、幼稚園児に教育勅語を暗唱させていたことが批判されているが、教育勅語そのものは悪くない、すばらしい教えだ。親に孝行し、兄弟姉妹は仲よく、夫婦は仲むつまじく、友は信じ合い、謙遜と博愛の心を持ち、勉学に励んで知識を身につけ、人格の向上に努め、人々や社会のために働き、法を守りましょうという内容だ。天皇に尽くして国のために死ねという教えであるかのごとく批判する新聞があるが、これ毎日新聞の記事を批判してます。社説かな。そんなことは書かれていない。教育勅語の全文を載せて、本当は何と書いてあるか伝えるべきだ。
こんなとんちんかんな、だまされてこう思い込みをする人が多くなってきている。門真市の市民や生徒たちからも、こういう抗議等が学校現場や教育委員会に寄せられる可能性があります。この女性塾講師は、全く事実に反することを事実と思い込んで毎日新聞を非難してるわけですが、こういう意見が寄せられた場合、どのように啓発して間違いを正していくのか。毅然たる姿勢で、どこがどう事実と違うのか、しっかりした説明が必要と思うが、教育委員会の姿勢、見解を述べてください。
◎
三村 学校教育課長 昨今、インターネットを初めとするさまざまなメディアにおいて、事実と異なる内容が流布されたり、誤解を生じさせるような表現が見られる記事等があったりすることは認識しておりますが、現在のところ、そのような誤解に基づいた意見等は委員会には届いておりません。
万が一そのような声があった際には、学校においては、教育課程の編成権を持つ校長が憲法、教育基本法を初めとした教育関連法、学習指導要領等にのっとって、適切に教育活動を行うことが重要であるという姿勢で、説明を行っていくとともに、教育委員会といたしましても、事実に基づいてしっかりと説明し、適切な理解につながるような情報や資料の提供に努めてまいります。
◆戸田 委員 質問の最後に指摘を2点して終わりますが、まず、1点、教育勅語にはいいこともあるなんていうでたらめ論に惑わされてはならない。例えば、ある人間がプラカードを掲げたと。隣近所と人に親切にしようと。ごみはごみ箱に捨てようと。朝鮮人を殺せ。三つ並べたと。これはいいことも書いてあるプラカードだと評価できますか。形式的にはできちゃうかもしれないけども、そう絶対にそのように評価してはならない。これはヘイトの許しがたい扇動、プラカードだという立場でしっかり立っておくことが当然になります。
また、まぜ物危険という言葉がありますけども、今の親子仲よく、兄弟むつまじく云々にしても、当時の民法に従うものであって、もう目上の絶対主義。まさに今のDV、家庭内暴力おやじのやり方を全部肯定するような内容に実はなっております、実際にはね。そういう問題もあると。
それから、最後に、今この問題指摘したように、いわゆるフェイクニュースということがこのごろ言われておりますけども、昨今の右派のやることは全くのでっち上げをネットでがんがん発信して、それ有名人、百田尚樹とあの手の有名人、高須クリニックの高須とか、ああいうやつがネットで書いてあることだからと発信して、それがどんどん何十万回も広がって、真実であるかのように、それを前提に話が組み立てられると。あるいは、産経新聞なんかはもう堂々と、ぬけぬけと社説や記事で繰り返しこういうデマを流し続けておると。
こういう状況であることを方々は注意して、事実はどこなのかという裏どりを面倒であってもして、事実に基づいた説明、解釈をする。そういうことに留意していただきたいということを指摘して、私の質問を終わります。どうも。
○池田 委員長
戸田委員、質問は以上でしょうか。
◆戸田 委員 ごめん、
所管事項の第2項目ありました。大変済みません。御指摘大変ありがとうございます。
所管事項の質問の2番目ですけども、門真市と大学の提携についてであります。質問は二つですけども、2011年度以降のこの7年間において、とりあえず文教こども委所管においては、大学との間でどのような協力・提携関係を結んできたのか、年度ごとの整理も含めて挙げてください。
また、それぞれの成果や効果はどのようなものだったのかも説明してください。
◎三宅 子育て支援課長 市長部局におきましては、2012(平成24)年9月3日に学校法人大阪国際学園、2013(平成25)年2月19日に学校法人常翔学園摂南大学、2014(平成26)年2月7日に大阪樟蔭女子大学、2017(平成29)年11月27日に追手門学院大学と包括連携協定を締結しており、こども部所管の連携としましては、2012(平成24)年度から2014(平成26)年度に実施しておりました門真市キッズカーニバルにおいて、大阪国際大学の学生には同実行員会にも参画していただき、イベントの企画、立案から実施まで、ボランティアとして御協力いただきました。
また、2015(平成27)年度及び2017(平成29)年度に、地域の子育て支援として、市内の公園などで実施しております、あおぞら保育において、大阪樟蔭女子大学の学生には会場の設営、受け付け、及びイベントの一部を本市保育士とともに実演いただくなど、ボランティアとして参加いただきました。
それぞれの効果・成果といたしましては、大学生と連携することにより、世代を超えた交流を通じてさまざまな世代に応じた視点で、イベントの実施ができたこと。
また、安心して子どもを産み、育てることができる地域社会の実現に向け、子育てを地域全体で支援するという意識の醸成を図ることなどが一定できたものと考えております。
◎牧薗
社会教育課長 教育委員会との協力・連携に関する協定につきましては、2008(平成20)年7月7日に関西外国語大学を初め、2013(平成25)年3月6日に大阪大谷大学。同年8月26日、大阪総合保育大学、2014(平成26)年10月7日に東大阪大学及び東大阪大学短期大学部と連携協定を締結しております。
2011(平成23)年度以降の実績としましては、関西外国語大学とは2011(平成23)年度から、かどま土曜自学自習室サタスタ、まなび舎Kids、めざせ世界へはばたけ事業において協力していただいております。
大阪大谷大学とは、2012(平成24)年度からかどま土曜自学自習室サタスタ、まなび舎Kidsにおいて協力していただいております。
大阪国際大学とは、2012(平成24)年度から、かどま土曜自学自習室サタスタ、まなび舎Kids、2013(平成25)年度から2016(平成28)年度まで子ども理科講座ノーベル、2014(平成26)年度からスポーツ・レクリエーション大会において協力していただいております。
摂南大学とは、2012(平成24)年度からかどま土曜自学自習室サタスタ、まなび舎Kids、2014(平成26)年度に歴史資料館運営事業、2015(平成27)年度からスポーツ・レクリエーション大会において。
大阪樟蔭女子大学とは、2013(平成25)年度からかどま土曜自学自習室サタスタ、まなび舎Kids、2015(平成27)年度に子ども理科講座ノーベルにおいて。
東大阪大学とは、2014(平成26)年度と2015(平成27)年度に子ども理科講座ノーベルにおいて。
追手門学院大学とは、2017(平成29)年度よりめざせ世界へはばたけ事業において、それぞれ協力していただいております。
本市及び教育委員会との協定締結校以外にも、大阪電気通信大学には、2012(平成24)年度にかどま土曜自学自習室サタスタ、2013(平成25)年度に子ども理科講座ノーベルにおいて協力いただいております。
大阪学院大学とは、2012(平成24)年度に土曜自学自習室サタスタ。
また、大阪大学とは、2013(平成25)年度よりかどま土曜自学自習室サタスタにおいて協力をいただいております。
また、これら以外にたくさんの大学からも学校現場等、さまざまな事業に学生が個々に御協力をいただいております。
それぞれの効果・成果としましては、学生の持つ知識や若い行動力の活用により、門真の子どもたちにとって学生が身近な存在となり、多様な人間関係の構築や学ぶ意欲の向上などの効果を得ることができたものと考えております。
先ほどのこども部の答弁も含め、年度ごとの協力大学数を申し上げますと、2011(平成23)年度は1大学、2012(平成24)年度は6大学、2013(平成25)年度から2015(平成27)年度は7大学、2016(平成28)年度は6大学、そして2017(平成29)年度は7大学となっており、大学との事業連携は進んできているものと考えております。
◆戸田 委員 大変詳しくありがとうございました。私が議員になって間もない2000年代の初めごろ、大学との協力っていうのは全く、たしか全然なかったと思うんですけども、このごろ近年ぐっとふえてきて、いろんな成果があると思います。
今、答弁にもあったように、大学進学率が低いこの門真市にあって、身近に大学生というものを見る。大学の先生たちというのを見る。そこでのいろんな啓発を受けるということ自体が子どもたちのいろんな向上力、いろんな興味・関心に大きな刺激をもたらすと思います。
さて、園部市長の時代に門真にも大学を誘致しようということで、今の市民プラザのところにできないか、できそうかというところまではいったんですが、結局できませんでした、残念ながらね。しかし、大学がこの
門真市内のどこかに来てくれた場合に、文系・理系を問わず、本校か分校かも問わず、どういう大学であれ、どのようなプラス効果ができると考えられるのか。このことについては、具体的に土地がどうだ、費用がどうだ、担当部署は総合企画と総合政策になるでしょうけども、そういうことは一切抜きにして、門真市でぽんとどっかで大学ができたと、開校したと、そうした場合、当然学生さんや先生たちがおるわけで、どんなプラス効果が期待できるのか。一つの夢でもロマンでも、そういうことも含めて、行政の実務的なこと云々は一旦ちょっと置いといて、その効果についての考えを聞かせてください。
◎中野
教育総務課長 本市に大学が進出することにより期待できるプラス効果としましては、学生の持つ知識や若い行動力の活用、大学の専門知識の活用により、さまざまな効果があると考えております。
一般的には、大学建設工事、大学運営に対する雇用の創出や、通勤通学する教職員や学生の消費効果などの経済波及効果や、若者が市内で集い、生活していくことで地域の活性化や地域イメージの向上が期待できるほか、大学で専門的な教育を受けた学生が地域に就職することにより、その知識を地域に生かすことができると考えております。
また、かどま土曜自学自習室サタスタや、まなび舎Kidsなどの教育施策への学生の積極的な参画などにより、門真の子どもたちにとって学生が身近な存在となり、多様な人間関係の構築や、学ぶ意欲の向上などが期待できると考えております。
◆戸田 委員 ありがとうございます。門真市の場合、広い敷地がないというのは非常に弱点になっておるわけですけども、宮本市長にリーダーシップを発揮してもらって、何とかそういう小規模でも大学を誘致するということで進んでいただきたいということを要望しまして私の質問を終わります。どうも。
○池田 委員長 先ほどの
所管事項に対する質問における
戸田委員の発言につきましては、後刻速記録を調査の上、措置いたします。
次に、堀尾副委員長の発言を許可します。堀尾副委員長。
◆堀尾 副委員長 そうしましたら、私のほうから教職員の状況についてということで通告させてもらってますが、まず、そもそも教職員の採用までの流れについてお聞かせください。
◎高山 学校教育課参事 教員を志望する方は大学等で教員免許を取得し、任命権者である大阪府が実施する教員採用試験を受験する必要がございます。書類選考や実技選考、面接選考等を経て合格した方が、大阪府の教員として採用されることとなります。
◆堀尾 副委員長 学校、大学等で単位を取得して、卒業したら免許は取れて、その後採用試験を受けてという流れだということですけども、今年度の採用の状況。志願者数、合格者数と、あと倍率等を含めて、採用の状況についてお聞かせください。
◎高山 学校教育課参事 大阪府のホームページによりますと、今年度の志願者数は、小学校が2424名、中学校は2690名であります。
また、小学校・中学校の免許を併有している者が受験できる、小中いきいき連携枠は79名となっております。合格者数につきましては、小学校が592名、中学校は298名、小中いきいき連携枠は22名であり、倍率は小学校が3.6倍、中学校は8.0倍、小中いきいき連携枠は3.1倍となっております。
◆堀尾 副委員長 小中いきいき連携枠という小学校と中学校のそれぞれの免許を持ってる方が受験できるものもあるということでそれぞれ答えていただいたんですけども、学校のほうでは正規の教職員以外にも非正規の方、講師の方がいるかと思うんですけども、その講師の状況。どのような場合に講師が任用されるのか。
また、市内においてのその講師の人数であったりとか割合、この点についてお聞かせください。
◎高山 学校教育課参事 講師の任用理由は大きく分けて二通りございます。
まず、一つ目は教員定数に対する欠員補充として任用する場合です。その年度に必要とされる教員数につきましては、児童・生徒数に基づいて決まるため、年度による増減がございます。そのため、常に一定数の講師を任用することとなりますが、今年度につきましては、小学校23名、中学校18名、合計41名の講師を任用しております。これは、教員定数に対する割合としては、小学校で7.6%、中学校で9.7%、全体では8.4%に当たります。
2点目は、正規の教員が、出産や育児、病気等を理由として休暇や休業を取得する場合であり、代替者として講師を任用いたします。12月1日現在では、小学校で41名、中学校で13名、合計54名の講師を代替者として任用しており、これは、教員定数に対する割合としましては、小学校で13.4%、中学校で7.0%、全体では11%に当たります。
◆堀尾 副委員長 それぞれの年度当初から児童・生徒数によって教員の定数の枠が決められて、その中で正規の教職員がいて、その足らず分というか、そこに合わせて講師が任用されると。
また、途中でも、途中というか正規の方が何らかの理由で休みをとらなければいけない。長期間休みをとらなければいけないというときにも補充として講師がということで、それぞれ小学校・中学校で門真市としては全体として1割前後が講師の方がいらっしゃるのかなというふうに思うんですけども、正規の教職員に比べて講師、非正規の方ということで、その講師の仕事内容であったりとか、待遇。この点について、正規の教職員との違いがあるのか、この点についてお聞かせください。
◎高山 学校教育課参事 講師の職務内容につきましては、原則として、正規の教員に準じたものとなっております。
また、給料等につきましては、大阪府の条例で定められており、講師は教育職給料表の1級、教諭は2級に格付されることとなります。条例上の給料月額に差はございますが、その他の諸手当等において、正規教員との差はなく、期末・勤勉手当や退職金等も支給されます。
◆堀尾 副委員長 仕事の内容等については、特に変わらずというような状況なのかなと思うんですけども、給料表ですね、ここは講師が1級で、正規、普通の教諭やったら2級ということで、1級の方っていうのが、1級の講師は125号給で高どまりというような状況で、同じ年齢を重ねて経験を重ねていけば、多分40代半ば、後半ぐらいでその125号給に達するのかなというふうに思うんですけども、そこで講師が高どまりして、正規の教職員というのはもうちょっと高い号給でということで、その点については少し給与の差が出るのかなというふうに感じるんですけども、その点については、正規と非正規での処遇の格差というか、その点については、他府県における市では一定是正するようなことも実施されてるような、講師の方も2級に該当するようなということもあるようなので、そういった点も少し調査していくのも必要なのかなと。処遇改善という意味で、必要なのかなというふうに思うので、その点については、1点要望ということにさせてもらって。
あとは、教職員の数ですね。この数が足りているのかどうか。言われたように、講師等は年度途中で教職員の方が何らかの理由で、出産・育児等で休まれた場合には講師が補充されるというようなことがあって、そういった場合も、年度途中でそういった欠員が生じるということも十分あると思うので、その点についての対応であったりとか、その点についてどうでしょうか。
◎高山 学校教育課参事 年度当初の必要数につきましては、全て配置を行っております。年度途中に講師が必要となった場合につきましては、大阪府の講師登録のみならず、退職教員への働きかけ、教員免許を取得可能な大学への問い合わせ等、さまざまな方法により、速やかな代替者配置に努めております。
◆堀尾 副委員長 年度当初では必要な数を全部配置されてるということで安心なんですけども、年度途中ではどうしてもやっぱりいろんな事情によって欠員も生じるのかなと。そういった時にはやっぱり少しでも早く講師の方なりを補充していく必要がありますし、やっぱり昨今教職員の方の多忙化ということで、いろいろと問題もあるというような状況で、欠員出たままでは、その多忙化にもますます拍車がかかっていくのかなというふうに思いますし。多忙化の問題については、今回ちょっと一般質問のほうでも、取り上げていこうかなというふうに思ってますけども、その点について、しっかりと対応していただきたいなというふうに思います。
以上です。
○池田 委員長 次に、
豊北委員の発言を許可します。
豊北委員。
◆豊北 委員 済みません、私も先ほど大倉委員のほうからも御質問ありましたけど、子ども食堂の支援についてお聞きします。
本市における子ども食堂の状況については、先ほど述べられましたので理解したんですけれども、この子ども食堂の大阪府の状況というのがこの大阪府から出されてるんですけれども、これことしの9月現在のようですけど、大阪府内ではもう219カ所の子ども食堂が運営されているようです。本市では6カ所の食堂が運営されてるということです。
私のほうは、北河内での子ども食堂もやってるんですけれども、それぞれでは、門真市以外は何らかの支援がなされてるふうに聞いてるんです。そのことについてお答えください。
◎田代
こども政策課長 子ども食堂に対する近隣の支援の状況でありますが、29年4月現在、北河内7市では枚方市、寝屋川市、大東市、四條畷市において、経費の補助を行う支援が実施されております。
◆豊北 委員 そうですね。それぞれの市で、守口市さんのほうでも何かコミュニティセンターとかそういったところでされていたのではないかな。これがどんな補助なのかちょっと私のほうも調べてないんですけれども、各市でいろんな要綱などもつくって、食材費やら消耗品、これ寝屋川市さんなんですけども、いろいろと出されています。
本市では、以前にも要望もさせていただいたんですけども、本市でのそういった支援の仕方についてお答えください。
◎田代
こども政策課長 本市の対応ではございますが、本年9月議会の本委員会でも御答弁申し上げたとおり、現在実施いたしております子どもの未来応援ネットワーク事業を推進する中で、浮き彫りになるであろう真に必要な支援を見きわめつつ、優先的に推進すべき事業の選択等効果的な支援方法の構築等について、庁内関係部署及び支援関係機関と協議をしてまいりたいと考えております。
◆豊北 委員 子どもの未来応援ネットワーク事業の推進する中でも協議していきたいということで、これから支援のあり方というのは私たちも補助金だけではないとは思っていますけれども、これから協議していきたいという御答弁だったのかなと思います。
そこで提案なんですけども、例えば昨日も子どもを守る市民の会が、なみはや高校の食堂をお借りして、なみはや高校のボランティアの生徒なんかも手伝って行われたんですけれども、子ども食堂がどこでいつやってるかというのをやっぱり知らないという状況がありまして、何回か私も子ども食堂に参加させてもらってるんですけども、せっかくおいしい食事をつくっても子どもさんが来られないという状況が続いてたんですね。きのうはちょっとやり方もこの団体も変えまして、前の日にたくさんビラを配るとか、小学校の前で渡すとか、何かそのようなちょっと工夫もされたのがよかったのか、早くに用意した60名分はもう完売というか、売ってないので、終わってしまって、もう後から来た子どもさんにはもうなかったというような状況もあったんです。
このように団体が工夫することももちろんなんですけども、門真市全体で子ども食堂マップとか、そんなん作成したり、また、食材の提供なんかもしたいわというような団体さんやら個人さんとかあったりとかしたら、そういった橋渡しというんですか、子ども食堂へのね。そういった役割も市として可能ではないかなと思いますので、今後いろんな支援の仕方を検討していっていただいて、毎日の子どもたちへの食事の支援にはならないけれども、何らかの子どもの支援になることにつながるので、そこは前向きに検討していただきたいなということを要望しておきます。
次の質問に移らせていただきます。学校図書館司書の充実についてです。学校図書館司書が2校に1人という割合で門真市は配置しております。少しずつの拡充だったんですけれども、この29年度で一気に全校に配置されるということになりまして、本当に私たちも喜んでいますし、現場のほうでも子どもさんの読書に関しての状況なんかも増してるというふうには聞いております。
そのことについて、幾つか聞かせていただきたいんですけれども、そもそも学校図書館司書の仕事内容についてお聞かせください。
◎
三村 学校教育課長 学校司書の仕事として、主に図書・資料の貸し出し・返却、調べ学習補助、読書案内、読み聞かせ、学校図書館の配架・配列作業、蔵書点検、選書についての助言、市立図書館との連携などを行っております。
◆豊北 委員 私、自分で拡充の状況も全校に配置されたということを先ほど述べたんですけれども、これまでの経過ですね、どのようにふえていったかというのをお聞かせください。
◎
三村 学校教育課長 学校司書配置の経過につきましては、25年度2名4校の配置から始まり、26年度では3名で6校、27年度は4名で8校、28年度は6名で12校の配置でありました。そして、29年度からは10名を任用することにより、20校全校への配置を行っております。
◆豊北 委員 ありがとうございました。こういったように、学校図書館司書が配置されたことで、子どもさんたちにいい影響が出ているというふうに聞いているんですけれども、具体的にどのような影響が出ているのかについてお答えください。
◎
三村 学校教育課長 全校へ配置したことにより、環境整備が着実に進んでおります。具体的には、子どもたちが求める図書や資料のスムーズな貸し出し、蔵書点検・修繕作業、子どもたちの興味関心に即した本の選書、子どもたちへの読み聞かせ活動の充実、季節や学習内容に応じた掲示など、市内全校で子どもたちにとって、利用しやすい図書室へと改善が進んでおります。
さらに、学校司書と市立図書館職員の連携が進む中で、学校と市立図書館がタイアップした取り組みもふえております。例といたしまして、市立図書館職員が学校を訪問し、その助言をもとに図書室の分類、配架等についての教職員研修を行った学校や、子どもたちが絵本と楽しく触れ合うための行事を行った学校もあり、3学期にもこうした取り組みを行う予定の学校もございます。さらには、学校司書が中心となって、市立図書館を会場として、夏休みに「本のひろば」と銘打った行事も開催し、多くの子どもたちが市立図書館まで足を運びました。
このように子どもたちが市立図書館や図書室へ行くこともふえ、本に触れる機会も多くなり、子どもたちの読書に対する興味関心が高まっているとの声を学校現場から聞いております。
◆豊北 委員 はい、学校司書が配置されたことによりまして、小学校の中での図書室の環境もよくなったし、また、市立図書館とかのそういったところとも連携して、さらに関心も高まっているということがわかりました。
それで、ちょっと気になるのが2校に1人の図書館司書ですので、1週間のうちどのような配置になっているのかなというのがちょっと気になります。それで、入られているときと入られていないときの状況についてもお聞かせください。
◎
三村 学校教育課長 具体的な勤務曜日や時間につきましては、学校の状況により異なりますが、兼任する2校に対する勤務日数は同じになるように調整しております。学校司書の勤務がない日につきましては、司書教諭や図書担当教員等が中心となり、図書室開放の実施や委員会の子どもたちによる読み聞かせ活動を行うなど、図書活動を実施しております。
◆豊北 委員 はい、ありがとうございました。そういうことで、学校によっても2校に1人ということで、その学校担当のやり方によっても違うようです。私、ある小学校のほうに図書室を最近見に行かせていただきました。その図書館司書さんが入る前の図書室というのもちょっと私は知っていたので、余りの変わりようにもう驚いた次第でした。もう本当に本は、色で言いますと、こう白黒から立体感のあるカラフルな状況になってたなということで、もう本当に図書館司書さんが今読ませたい本といいますか、そういったのをピックアップしてですね、私たち視察でも行かせていただきましたけど、本当にその小型みたいな形で子どもたちが、本当にとって見たいというような図書館になっていたのにはびっくりしました。
入っていないときはどうされてるのか、子どもたちの状況についてもその学校でお聞きしましたら、やはり子どもたちの読書風景が違うということで、やはり図書館司書さんが入っているときは、子どもたちは集中してその読書に当たってると。司書さんが入られていないときは、もう雑然といいますか、ざわざわしてるというふうなこともおっしゃられていました。それが悪いとか、そういうことではありませんけれども、やはり図書館司書さんがいるときといないときでは、開館する時間なんかもちょっと違うようなところも見受けられました。
ですので、2校に1人、結局は全校に配置されたということは本当にうれしいことなんですけれども、さらに充実させていただくためには、学校図書館司書さん1校に1名、これが重要ではないかなというふうに思いますけれども、拡充されたばかりの後で何なんですけれども、今後の拡充についてのお考えをお聞かせください。
◎
三村 学校教育課長 先ほど御答弁申し上げたとおり、学校司書配置により各学校においてさまざまな取り組みが進んでおります。引き続き、配置による効果等を含め、今後のあり方について検証してまいります。
◆豊北 委員 ぜひよろしくお願いいたします。
これで質問を終わります。
○池田 委員長 以上をもって、本委員会の審査は全部終了しました。
長時間にわたり慎重かつ熱心に御審査賜り、まことにありがとうございました。
閉会に当たり、宮本市長の御挨拶があります。
◎宮本 市長 閉会に当たりまして一言御礼申し上げます。
委員各位には、慎重に御審査賜り、お願い申し上げました案件につきましては、全て原案どおり御決定賜り、心から御礼申し上げます。
この後、本会議におきましても、原案どおり御決定いただき、今後とも皆様方の温かい御支援を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではありますが閉会の御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。
○池田 委員長 これをもって本委員会を終了いたします。
以 上
文教こども常任委員会
委員長 池 田 治 子...