箕面市議会 > 2019-10-07 >
10月07日-02号

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  1. 箕面市議会 2019-10-07
    10月07日-02号


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    最終取得日: 2021-09-21
    令和 元年  9月 定例会(第3回)         第3回箕面市議会定例会継続会会議録10月7日(月曜日)◯出席議員    1番  村川真実君          13番  尾崎夏樹君    2番  神田隆生君          14番  今木晋一君    3番  名手宏樹君          15番  二石博昭君    4番  増田京子君          16番  内海辰郷君    5番  中西智子君          17番  岡沢 聡君    6番  中嶋三四郎君         18番  牧野芳治君    7番  川上加津子君         19番  林 恒男君    8番  田中真由美君         20番  上田春雄君    9番  楠 政則君          21番  尾上克雅君   10番  藤田貴支君          22番  神代繁近君   11番  中井博幸君          23番  武智秀生君   12番  堀江 優君◯欠席議員   なし◯説明のため出席した者の職氏名  市長        倉田哲郎君   会計管理者     斉藤堅造君  副市長       具田利男君   教育長       藤迫 稔君  副市長       柿谷武志君   公営企業管理者   栢本貴男君  総務部長      北村 清君   病院事業管理者   稲野公一君  市民部長      浅井文彦君   監査委員事務局長                    (併任)公平委員会事務局長                              稲野文雄君  鉄道延伸政策総括監 生嶋圭二君   農業委員会事務局長 藤田 豊君  地域創造部長    小山郁夫君   選挙管理委員会事務局長                              浜田徳美君  健康福祉部長    大橋修二君   教育次長                    (兼務)子ども未来創造局長                              高橋由紀君  みどりまちづくり部長        子ども未来創造局担当部長            肥爪慶一郎君            木村 均君  子ども未来創造局担当部長      上下水道局長    小野啓輔君  (併任)人権文化部長 小林誠一君  消防長       美谷一哉君◯出席事務局職員  事務局長      中井浩己君   議事室議事グループ参事                              松尾泰昌君  議事室長      林 二郎君   議事室議事グループ主事                              吉田 桃君  議事室議事グループ長            山根貴之君◯議事日程(第2号)  令和元年10月7日 午前10時開議  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 第64号議案 成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係条例の整備に関する条例制定の件  日程第3 第74号議案 箕面市災害弔慰金の支給等に関する条例改正の件     (総務常任委員長報告)  日程第4 第65号議案 箕面市子ども・子育て支援条例改正の件     (文教常任委員長報告)  日程第5 第62号議案 指定管理者の指定の件(箕面市立介護老人保健施設)  日程第6 第63号議案 指定管理者の指定の一部変更の件(箕面市立障害者自立支援センター)  日程第7 第66号議案 箕面市印鑑登録及び証明に関する条例改正の件  日程第8 第67号議案 箕面市立障害者自立支援センター条例改正の件     (民生常任委員長報告)  日程第9 第68号議案 箕面市消防本部及び消防署の設置に関する条例改正の件  日程第10 第69号議案 箕面市下水道条例改正の件  日程第11 第70号議案 箕面市水道事業給水条例改正の件     (建設水道常任委員長報告)  日程第12 第75号議案 令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)  日程第13 第76号議案 令和元年度箕面市一般会計補正予算(第6号)     (総務常任委員長報告)     (文教常任委員長報告)     (民生常任委員長報告)     (建設水道常任委員長報告)  日程第14 認定第1号 平成30年度箕面市一般会計決算認定の件  日程第15 認定第2号 平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定の件  日程第16 認定第3号 平成30年度箕面市特別会計財産区事業費決算認定の件  日程第17 認定第4号 平成30年度箕面市特別会計介護保険事業費決算認定の件  日程第18 認定第5号 平成30年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費決算認定の件  日程第19 認定第6号 平成30年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費決算認定の件  日程第20 認定第7号 平成30年度箕面市特別会計介護サービス事業費決算認定の件  日程第21 認定第8号 平成30年度箕面市病院事業会計決算認定の件  日程第22 認定第9号 平成30年度箕面市水道事業会計決算認定の件  日程第23 認定第10号 平成30年度箕面市公共下水道事業会計決算認定の件  日程第24 認定第11号 平成30年度箕面市競艇事業会計決算認定の件     (総務常任委員長報告)     (文教常任委員長報告)     (民生常任委員長報告)     (建設水道常任委員長報告)  日程第25 第77号議案 箕面市公平委員会委員の選任について同意を求める件  日程第26 議員提出議案第1号 箕面市議会委員会条例改正の件  日程第27 議員提出議案第2号 箕面市議会会議規則改正の件  日程第28 議員提出議案第3号 高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書  日程第29 選第1号 箕面市選挙管理委員選挙の件  日程第30 選第2号 箕面市選挙管理委員の補充員選挙の件  日程第31 一般質問-----------------------------------     (午前10時 継続開議) ○議長(林恒男君) おはようございます。 ただいまより令和元年第3回箕面市議会定例会継続会を開議いたします。 この際、諸般の報告をさせます。事務局長 中井浩己君 ◎事務局長(中井浩己君) まず、議員の出席状況をご報告申し上げます。 本日は全員出席でございます。したがいまして、本日の出席議員は23名で、地方自治法第113条の規定により会議は成立いたしました。 次に、本定例市議会に付議される事件の説明員をご報告申し上げます。   (以下報告) ○議長(林恒男君) 次に、日程第1、「会議録署名議員の指名」を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、議長において3番 名手宏樹君及び20番 上田春雄君を指名いたします。 次に、日程第2、第64号議案「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係条例の整備に関する条例制定の件」及び日程第3、第74号議案「箕面市災害弔慰金の支給等に関する条例改正の件」、以上2件を一括議題といたします。 以上2件に関し、委員長の報告を求めます。総務常任委員長 神田隆生君 ◆総務常任委員長(神田隆生君) さきの本会議におきまして、当総務常任委員会に付託されました条例案件2件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月10日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第64号議案「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係条例の整備に関する条例制定の件」及び第74号議案「箕面市災害弔慰金の支給等に関する条例改正の件」につきましては、いずれも異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました条例案件2件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、第64号議案「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係条例の整備に関する条例制定の件」及び第74号議案「箕面市災害弔慰金の支給等に関する条例改正の件」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上2件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第4、第65号議案「箕面市子ども・子育て支援条例改正の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。文教常任委員長 上田春雄君 ◆文教常任委員長(上田春雄君) さきの本会議におきまして、当文教常任委員会に付託されました条例案件1件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月5日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第65号議案「箕面市子ども・子育て支援条例改正の件」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました条例案件1件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、第65号議案「箕面市子ども・子育て支援条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第5、第62号議案「指定管理者の指定の件」から日程第8、第67号議案「箕面市立障害者自立支援センター条例改正の件」まで、以上4件を一括議題といたします。 以上4件に関し、委員長の報告を求めます。民生常任委員長 中井博幸君 ◆民生常任委員長(中井博幸君) さきの本会議におきまして、当民生常任委員会に付託されました条例案件2件、その他2件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月6日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 まず、第62号議案「指定管理者の指定の件」につきましては、一部委員から、今後、どうなるのか不明な点はあるが、公募により箕面市社会福祉協議会のほかに2団体から応募があったことや箕面市社会福祉協議会だからこそできることがある。また、給与体系もまだましであると考えており現時点では賛成するとの意見。 今回、当該施設の指定管理者となる箕面市社会福祉協議会は、長年、地域福祉に貢献してきた実績があり、本市とともに箕面の福祉を支えてきたことをしっかりと考慮し評価してほしい。また、給与体系については、官民格差の問題を意識し労使間で協議を行うと同時に、人材確保についても箕面市社会福祉協議会自身が努力し頑張っていく必要がある。これまでの運営についても黒字化してきた実績がある。今まで以上に市民の信託に応えられる施設にしていただくことを要望し賛成するとの意見。 今、介護業界は人材不足であり、給与が削減されれば、ほかに働き先は幾らでもあるという介護老人保健施設の組合員の話も聞いており、本日答弁も聞いたが、引き続き調査を続けたいため、本日の判断は保留するとの意見が提出されましたが、反対意見がありませんでしたので、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第63号議案「指定管理者の指定の一部変更の件」、第66号議案「箕面市印鑑登録及び証明に関する条例改正の件」及び第67号議案「箕面市立障害者自立支援センター条例改正の件」につきましては、いずれも異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました条例案件2件、その他2件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております4件のうち、日程第5、第62号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。4番 増田京子君 ◆4番(増田京子君) おはようございます。無所属の増田京子です。 ただいまの第62号議案「指定管理者の指定の件(箕面市立介護老人保健施設)」について、賛成ではありますが、民生常任委員会で議論させていただき、収支額が不明だった点などについて、委員会後、村川議員とともに調査、検証、そして現在老人保健施設を指定管理をされている社会福祉協議会の方ともお話をさせていただきました。それによってわかった点など、また、指摘も含め討論をさせていただきます。 この老人保健施設は、1996年開設され、当初は医療保険対象事業で市の委託事業として社会福祉協議会が受託、当時看護師さんは市立病院から出向されていたようです。その後、介護保険法、また、指定管理者制度が導入され、形態が変わってきました。指定管理の1回目は2005年からで、委託事業から引き継いだ形で随意契約で社会福祉協議会が指定管理者として5年間受託、現在2回目の指定管理者として、同じく社会福祉協議会が事業をされております。 今回の指定公募は3回目となりますが、このように市との関係も変化し、市からの人件費補助が出ていた時期や、看護師さんは社会福祉協議会がプロパーとして雇うようになったこと、また、収支差額を市が出していた時期もあったなど、市との関係も変わってきました。この変化が利用者の方にどのような変化をもたらしたのかまでは、今回調査はできておりませんが、この点は今後調査をしていきたいと思っております。 そこで、今回の公募には、社会福祉協議会以外2者、合計3者が応募しました。その評価の結果には、提案金額以外の定量評価、金額も定量ですが、それ以外の定量評価、応募者に対する評価、つまり数字で示せるものや、あるなしなどで評価できるものと、定性評価、提案内容に関する評価、つまり提案内容や事業の理解度や意欲など、数量ではあらわせないものの評価点、それぞれ100点満点中全て社会福祉協議会が上回っております。 今回、金額だけでほかの点数をひっくり返していたのなら、先ほど言ったサービスも含め本当にそれでよいのかと思いましたが、ほかの評価も3者では1番だったということもあり、賛成するものです。 しかし、財務体質の評価も3者の中では1番となっておりますが、私が常任委員会で議論させていただいた指定管理者制度による指定管理者の管理運営に関する評価シートの収支状況の数字では、9年間で赤字になっております。確かに、医師(ドクター)体制の不安定により受け入れ人数が制限され、事業収入が大幅に減った3年間を省くと黒字にはなりますが、リスクマネジメントも必要でしょう。 そこで、まず指摘したいのは、この評価シートは指定管理をしている事業に対する評価が示されているはずです。それがなぜ市が言う数字と違うのか、これは大いに疑問だという点です。 市の説明では、この評価シートの収支状況には介護老人保健施設以外の事業者の収支、つまり事業者の自主事業などの収支や事業者のその他会計の部分、例えば積立金や本部会計の拠出金が入っていた数字も含まれているとのことでした。市の数字とこの評価シート記載の数字と合うのは2010年から2018年までの9年間で、3年だけです。3回だけです。何をこの評価シートに記載するのですか。そのことの意思疎通というか、話し合いがどうなされているのか。この評価をするときには市の担当も一緒に入っているはずです。 事業者さんが、事業所全体の中でお金をどのように扱うのか、その事業者の裁量ではありますが、指定管理している施設についての収支はそれに限って示されるべきものでしょう。今回、この点はしっかり認識を一致され、今後、見直しの必要があると感じました。この点を指摘しておきます。 そして今回、この評価シートについて、それでは、ほかの指定管理の評価もどうなっているのかと、二、三見てみましたが、まず、総合運動場の2011年から指定管理者であるミズノグループはこの間ずっと赤字でしたが、2017年度の収支状況はやっと黒字となり、その評価シートには、「支出はミズノ本社経費は含まれていません」とわざわざ書かれております。これまで赤字だったので、黒字が本社からの歳入と思われてはいけないと書いたのかもしれませんが、書かなくても指定管理事業内での収支ということのはずです。 そしてもう一つ、萱野中央人権文化センターでは、収支状況欄は、別紙収支計算書のとおりとありながら、ホームページには掲載されておりませんでした。この状況を見て、全ての指定管理の評価シートも含め、今後、整理していく必要がある点を指摘しておきます。 そして、今回の提案要件にある施設修繕費など提案金額について、指定管理者募集要項に負担上限額の最低金額は年600万円とするとし、この金額に対し社会福祉協議会は、現在の指定管理期間においても施設修繕費を平均年450万ほど使っていることも含め、年1,000万円を提示した点についてですが、その財源が人件費比率削減により出すとのことでした。しかし、これは今の介護職の給与水準を見たときに認められるものではありません。 それらのことについて、施設長さん含め社会福祉協議会の方々とお話をさせていただきました。今回の応募については、社会福祉協議会の施設長さんはじめ介護老人保健施設の方も一丸となってこの事業を継続していくことを了解しているとのこと、私が、人件費比率削減ではただでさえ介護職の収入が低いと言われているので、簡単にするべきではない。確かに社会福祉協議会さんはほかの民間よりよいのかもしれないが、下げるのではなく、全体を上げていけるようにしていく必要があるのではなど、意見交換もさせていただきました。 その中で、「下げることが目的ではないが、経費削減をしないともたない、介護保険は収益事業ではない、収支とんとんであればよい、定員がある中での仕事、質を充実させることで安定させていきたい。」また、府の介護老人保健施設協議会などがあるとのことですが、そこで、介護老人保健施設はまだまだ経営の詰めが甘いのではないかという話も出ていることでした。ぜひ質を上げていただき、人件費比率削減が目的ではない、経営努力はしていただきたいと要望しておきました。 そして、今回、市の指定管理制度による評価シートの数字が事業主さんとの認識が違った点も含め、市立の老人介護保健施設なのですから、市と事業者さんとがもっとしっかり情報交換、意見交換し、意思疎通を図っていただく必要があると、お話をしながらも感じました。 高齢社会に向け、市の地域包括のあり方、またそのロードマップを市が作成し、社会福祉協議会とともに共有しながらこれからも地域に貢献していただく事業になるよう強く要望します。それとともに、指定管理者制度評価の仕方も含めて、今後、私もチェック、調査をしていくことを申し添え、賛成討論といたします。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論ありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、第62号議案「指定管理者の指定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり)
    ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第6、第63号議案から日程第8、第67号議案まで、以上3件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、第63号議案「指定管理者の指定の一部変更の件」、第66号議案「箕面市印鑑登録及び証明に関する条例改正の件」及び第67号議案「箕面市立障害者自立支援センター条例改正の件」、以上3件を一括採決いたします。 以上3件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上3件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって以上3件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第9、第68号議案「箕面市消防本部及び消防署の設置に関する条例改正の件」から日程第11、第70号議案「箕面市水道事業給水条例改正の件」まで、以上3件を一括議題といたします。 以上3件に関し、委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長 岡沢 聡君 ◆建設水道常任委員長(岡沢聡君) さきの本会議におきまして、当建設水道常任委員会に付託されました条例案件3件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月9日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第68号議案「箕面市消防本部及び消防署の設置に関する条例改正の件」、第69号議案「箕面市下水道条例改正の件」及び第70号議案「箕面市水道事業給水条例改正の件」につきましては、いずれも異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました条例案件3件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、第68号議案「箕面市消防本部及び消防署の設置に関する条例改正の件」、第69号議案「箕面市下水道条例改正の件」及び第70号議案「箕面市水道事業給水条例改正の件」、以上3件を一括採決いたします。 以上3件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上3件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって以上3件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第12、第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」及び日程第13、第76号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」、以上2件を一括議題といたします。 以上2件に関し、各委員長の報告を求めます。 まず、総務常任委員長 神田隆生君 ◆総務常任委員長(神田隆生君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当総務常任委員会に付託されました補正予算1件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、一部委員から、災害対応が行政の常に基幹的な事業となりつつある中で、トイレトレーラーの配備は民間ベースの広域連携的な取り組みで進められる官民協働の新しい形であり、クラウドファンディングという、ふるさと納税とは違う民間活動から生まれた資金調達法を行政が今後どう扱っていくのかという試金石になる取り組みであり、期待している。また、防災スピーカーの設置については、環境整備の一つであって、その他のあらゆる手段の使用もあわせ、災害時の情報伝達をどのようにするのが一番効果的なのかをしっかり検討していただきたい。我々議会としても、災害対応を含めて、本市の市政推進のために応援していくことを申し上げ賛成するとの意見が提出された後、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました補正予算1件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) 次に、文教常任委員長 上田春雄君 ◆文教常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当文教常任委員会に付託されました補正予算2件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」中、当委員会所管に係る予算及び第76号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」につきましては、いずれも異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました補正予算2件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) 次に、民生常任委員長 中井博幸君 ◆民生常任委員長(中井博幸君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当民生常任委員会に付託されました補正予算1件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました補正予算1件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) 次に、建設水道常任委員長 岡沢 聡君 ◆建設水道常任委員長(岡沢聡君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当建設水道常任委員会に付託されました補正予算1件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました補正予算1件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) これより一括して委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。3番 名手宏樹君 ◆3番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹でございます。 通告外の発言ではありますけれども、委員会後の調査をもって反対の立場から討論をさせていただきます。 第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」に反対し、以下、その理由を述べます。 本補正予算では、教育費として委託料337万6,000円、教育委員会事務局業務改善事業が計上されています。これは教育委員会の内部事務のうちの定型業務を委託化し、人材派遣を活用し業務マニュアル作成を進め、来年9月には委託開始を見据えるとしています。 想定している委託業務は今後精査するとされていますが、その一例には就学通知の発送、就学校の指定変更等があり、派遣労働者はどこのお子さんが学齢期になり、または中学校へ通うことになるという個人情報を発送作業で知り得る立場になり、また、後日になって公立ではなくどこの私学へ通学するようになるという個人情報も知り得るのです。学童保育の保育料の算定事務では、生活保護、非課税世帯、扶養手当受給など収入状況の個人情報も触れられる事務作業が行われるということです。守秘義務は課すとされるでしょうけれども、民間の企業にそうした個人情報が提供され、知られるということは市民の中には抵抗があります。 また、委託化に向けたスケジュールでは、人材派遣を活用し、委託業務マニュアルの作成を11月ごろから始め、窓口、電話等の初期対応も派遣業務に含める予定としていますが、初期対応でのマニュアルで対応する派遣職員の業務に市職員が指導や助言をし、市民対応が混乱するおそれもあります。 窓口職員の民間委託化、業務の民間委託化はこれまでも進められてきましたが、私たちはその都度疑問を表明し反対してきました。市民からは対応の不十分さも多数寄せられてきました。住民にとって最も身近な公共機関、市の業務が民間化されるということは、住民生活に密着した領域から公共性が後退し、かわりに私企業の行動原理が侵入してくることを意味します。市役所、自治体を憲法に基づく人権保障の機関から、市場化によって市民の資本のもうけ口を提供する場にしていくことになりかねません。 業務委託で市職員が政策課題や専門的な相談業務などに注力できるようになるとしていますが、私企業の原理を教育行政の場に入り込ませ、学校現場や教職員や住民からかけ離れた政策を進めても、市民、住民のためになるでしょうか。 既に派遣、委託、任期つきなど、さまざまな非正規雇用が公務労働にも拡大し、総務省の統計では、地方自治体の非正規職員は2016年、約64万3,000人に達し、5人に1人が非正規、低賃金で不安定な働き方は、民間の非正規労働者と変わらない年収200万円以下の官製ワーキングプアと呼ばれる状況がつくり出されてきました。 しかし、この総務省が統計の対象とした非正規雇用の地方公務員は、任用期間6カ月以上などに限られ、64万人に含まれない非正規雇用や委託や派遣職員などを含めれば、現場はさらに多数になっているのが現状です。非正規の公務員は、正規と同じような働き方をしていても正規職員と比べ給料が3分の1以下、ボーナスもゼロ、労災申請もできないなどという実態もあり、もはや人権の問題となっています。 官製ワーキングプアの問題解決はサービスを受ける側の市民にとっても、どんな社会を築いていくのかという根幹にかかわる大切な問題です。公正で安定した公共サービスの提供を求められる自治体がみずから大量のワーキングプアを生み出していく中で、箕面市の教育行政でさらに派遣、委託の仕事を拡大していくもので、反対です。 なお、本予算には、公共施設のブロック塀等安全対策事業や市営住宅の改修事業、地域集会施設整備補助事業、障害者福祉センター管理運営事業なども計上され、委員会審議では賛成しましたが、さきに述べたように、教育委員会事務局業務改善事業での派遣、委託に重大な問題を含んでいると判断し、本補正予算に反対するものです。 以上、反対討論といたします。 ○議長(林恒男君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、まず、第75号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第5号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第76号議案「令和元年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」を採決いたします。 本案を委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第14、認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」から日程第24、認定第11号「平成30年度箕面市競艇事業会計決算認定の件」まで、以上11件を一括議題といたします。 以上11件に関し、各委員長の報告を求めます。 まず、総務常任委員長 神田隆生君 ◆総務常任委員長(神田隆生君) ただいま議題となりました決算認定のうち、当総務常任委員会に付託されました決算認定3件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月25日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 まず、認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」中、当委員会所管に係る決算につきましては、一部委員から、200以上ある事業のうち、特に金額的に大きい北大阪急行線延伸と周辺のまちづくりは、今後の本市にとって極めて重要な事業であり、3年の延期期間もしっかりと進めていただきたい。また、市役所には毎年継続して実施される業務が多くあるが、継続は同じことの繰り返しである連続とは違う。この決算審査ではさまざまな課題が指摘され、事業目的の達成度を評価、検証してきたが、ぜひそれを次の年の新たな取り組みに結びつけていただくことをお願いし賛成するとの意見。 平成30年度は地震や豪雨、台風が次々と本市を襲う中で、しっかりと災害対策本部を立ち上げ、粛々と災害に対応していただいたこと、市長みずからもツイッターでさまざまな情報発信をされていたことは市民の大きな安心感につながった。また、目立たないことだが、固定資産税の課税における相続人調査の徹底や税の還付時においては、還付金詐欺に対する市民の不安を取り除くよう文書や電話のやりとりを丁寧に重ねていただくといった取り組みを高く評価したい。そして、北大阪急行線の開業は3年延期になったが、延伸工事とまちづくりやそれにかかわるバス路線の再編に向けた検討が進められていることも高く評価し賛成するとの意見。 次年度の予算につなげていくためにも、できていないことも含め本決算は賛成すべき内容だったと考える。ただし、固定資産税や都市計画税に関して、土地や建物の供用開始がおくれたことで見込んでいた収入が入ってこなかった。特に、北大阪急行線延伸に伴い開発される周辺のまちに関しても、そこが活用されて初めて税収の安定につながる。今後も市立病院の移転建てかえなどさまざまなプロジェクトを抱えている中で、本市の財政状況が本当に明るいのか、我々議会としては厳しくチェックしていかなければならないことをつけ加え、本決算については賛成するとの意見が提出された後、異議なく原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第3号「平成30年度箕面市特別会計財産区事業費決算認定の件」及び認定第6号「平成30年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費決算認定の件」につきましては、いずれも異議なく原案どおり認定すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました決算認定3件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) 次に、文教常任委員長 上田春雄君 ◆文教常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となりました決算認定のうち、当文教常任委員会に付託されました決算認定1件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月18日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」中、当委員会所管に係る決算につきましては、一部委員から、男女協働参画懇話会を人権施策審議会に一元化した上に、男女協働参画を推進するための専門部署を廃止したことは、人権行政推進体制の強化になっていない。また、児童生徒就学援助事業において、10年前の認定基準にこだわったままで、経済的に厳しい家庭への支援が十分にできていないことを指摘し反対するとの意見が提出されました。 一方、全体的に俯瞰して、費用の削減に努めながら、最大の効果をめざして取り組んでいる。具体的には、民生費では待機児童解消、児童虐待防止、子ども成長見守りシステムの運用による児童・生徒への支援、病児・病後児保育事業を開始されたこと、教育費ではICTを活用した教育の推進、学童保育などの放課後4事業の直営による実施、彩都の丘学園と、とどろみの森学園の増改築、教職員の働き方改革、外国人英語指導助手の増員による英語授業の充実にしっかり取り組んでいる。子どもたちが健康と体力を向上させ、知識・道徳観をきっちり身につけられるよう教育委員会としてさらに研さんを積み、引き続き取り組んでいくことを要望し賛成するとの意見。 本市では本当に皆さんが子どもたちのためを思ってよく考えてやっていることがわかる。課題はたくさんあるが、チャレンジしていくことが大切であり、目に見える形でやるのが一番であると考え賛成するとの意見。 問題提起した児童相談支援センターの拡充、教育専門員配置事業の成果の見える化などの課題は、次につなげていけばよい。決算審査としては、歳入、歳出ともに適正に執行されていると判断し賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました決算認定1件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) 次に、民生常任委員長 中井博幸君 ◆民生常任委員長(中井博幸君) ただいま議題となりました決算認定のうち、当民生常任委員会に付託されました決算認定6件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月19日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 まず、認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」中、当委員会所管に係る決算につきましては、一部委員から、マイナンバーカードの取得率が上がらないのは、個人情報の流出やカードの紛失などへの不安が拭えず、必要性を感じる方がふえないためと考えており、その不安を払拭しないまま、普及ありきで健康保険証や大切な情報である戸籍と結びつけ、さらなる個人情報のひもづけを拡大する制度自体に反対の立場である。本市の取得率は17.5%であり、その限られた方しか使えない市の任意事業でもあるコンビニ交付事業を続けている点で反対するとの意見が提出されました。 一方、全体的に事業がふえ、法律も改正されるなど大変ではあるが、障害福祉や高齢福祉、生活保護などの福祉関係も含め、全般的によくやっている。民生費をはじめ、当委員会に係る事業を的確に実施しており、他市に比べ決して劣っていないことを評価し賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第2号「平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定の件」につきましては、一部委員から、国保に加入している低所得者層の方々を含めた約75%の方が値上げとなっており、年金が減るなど所得がふえない中で、払いたくても払えない高額な国保料が指摘され続けている。広域化が始まった初年度の激変緩和期間であるにもかかわらず、さらなる値上げとなった点で反対するとの意見が提出されました。 一方、確かに世帯層によっては値上げになっている世帯もあるのは事実だが、他市に比べ高所得者層の世帯にも保険料を上げており、しっかりと負担を求めるところには負担を求めている姿勢を評価する。4億円の繰り入れを保険料の抑制に使わず、赤字に補填してきたおかげで、今年度には累積赤字が解消する。生活習慣病の健診については、受診促進に向け、さらなる工夫を重ねていただくことを要望し賛成するとの意見。 長年かけて累積赤字を解消してきた点を高く評価する。また、各市町村が取り組んでいる医療費抑制の努力を保険料に反映するよう市長が大阪府に主張され続けてきた点も評価し賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第4号「平成30年度箕面市特別会計介護保険事業費決算認定の件」につきましては、一部委員から、保険料の据え置きや軽減施策を平成30年度に新設した自治体もある。やはり国保と同様に保険料が高過ぎるという声が引き続き上がっている中で、値上げされた決算であり、市民の社会保障という負担の視点を重く受けとめる立場から反対するとの意見が提出されました。 一方、保険料をどの程度にするのかは非常に難しい問題であるが、受益と負担の関係を我々議員も徹底して勉強や議論しなければならないと考えている。社会保障費は今後も上がっていくため、少しでも値上げをしてはいけないとなると、市や国もやっていけなくなる。所得の階層区分を細かく明確にしている点や総合事業についても評価しており、全体的に評価できるため賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第5号「平成30年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費決算認定の件」につきましては、一部委員から、世界的にも珍しい年齢で区切る保険制度そのものに反対しており、保険料の軽減特例が段階的に縮小され、416名もの市民に影響が出ている点で反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第7号「平成30年度箕面市特別会計介護サービス事業費決算認定の件」及び認定第8号「平成30年度箕面市病院事業会計決算認定の件」につきましては、いずれも異議なく原案どおり認定すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました決算認定6件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) 次に、建設水道常任委員長 岡沢 聡君 ◆建設水道常任委員長(岡沢聡君) ただいま議題となりました決算認定のうち、当建設水道常任委員会に付託されました決算認定4件について、審査いたしました経過とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る9月24日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 また、審査経過につきましては、既に配付いたしております委員会記録の校正前の原稿をごらんください。 まず、認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」中、当委員会所管に係る決算につきましては、一部委員から、市営住宅管理運営事業において、福祉加算の項目の一つにある「部落差別にかかわって民間賃貸住宅への入居が困難な方への優遇」は箕面市独自に進めており他市では行われていないこと。また、市民が借上公営住宅、市営住宅に入りたいという中で、今後も戸数を減らしていくことに危惧の念を抱いていること。この2点を踏まえ反対するとの意見が提出されました。 一方、みどりを守るまちづくり、安全・安心のまちづくり、そして時代に合わせた都市計画道路の見直しなど、新しい時代に向けた箕面のまちづくりへの予算の執行は適切であったことを申し上げて賛成するとの意見。 市民生活に直結する歩道、道路及び自転車レーンについては、限られた予算の中ですばらしい成果を出しており、街路樹の根上がりの問題では、現場での調査を的確に行い、最大限尽力していただいた。そういう現場主義と住民目線での対応を評価し賛成するとの意見。 平成30年度は地震、台風、豪雨と本当に大変なことが起こったが、次の日には道路や公園はきれいになっており、素早い対応を評価する。市民からのさまざまな要望に対し、迅速に現場確認に行ってもらえることや、災害や台風時に消防が万全な体制を整えていることはすごく安心できることであると申し添え、本議案に賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第9号「平成30年度箕面市水道事業会計決算認定の件」及び認定第10号「平成30年度箕面市公共下水道事業会計決算認定の件」につきましては、いずれも異議なく原案どおり認定すべきものと決しました。 次に、認定第11号「平成30年度箕面市競艇事業会計決算認定の件」につきましては、一部委員から、公営ギャンブルであることから公営としての自制が必要であり、消費者庁は、昨年7月のギャンブル等依存症対策基本法の附帯決議で青少年に対する依存症の知識の普及に徹底して取り組むということをうたっており、自治体を通して「周りに嘘をついてギャンブル等をしていませんか」という標題のチラシを配布する取り組みも行っているように、市としてもさらなる依存症対策を進める必要があると考える。これまでもネット投票やボートピアなどの事業の拡大に一貫して反対してきた立場から、本決算にも反対するとの意見が提出されました。 一方、さまざまな工夫をしてきた結果、利益が約19億5,000万円となり、そのうち6億円を一般会計に繰り入れることができたのは、とてもよかった。また、ギャンブルに依存してしまった原因を本人や家族が見詰めることができるような相談窓口を設置することは大切なことで、今後もしっかりと周知していくべきであることを申し述べ賛成するとの意見。 競艇事業は健全・大衆娯楽であり、これは国民の健康に寄与するという部分もある。住之江競艇場の提供するレースが一部の団体の資金源になるようなものではなく、大衆に愛されるようなレースを今後続けてもらうことを要望し賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり認定すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました決算認定4件につきまして、審査いたしました経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(林恒男君) これより一括して委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております11件のうち、日程第14、認定第1号について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。3番 名手宏樹君 ◆3番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹でございます。 2018年度(平成30年度)箕面市一般会計決算認定の件に反対し、以下、その理由を述べます。 安倍内閣の5年間で格差が拡大し貧困が悪化しました。大企業や富裕層の利益が大きくふえる一方で、勤労者の実質賃金は年額16万円も低下し、家計消費は22万円も落ち込みました。 富裕層300人の株式資産が9兆円から25兆円にふえる一方で、金融資産を持たない世帯が400万世帯も増加しました。今必要なのは、国と地方で国民の家計簿を応援し、格差と貧困を改める予算と施策です。 箕面市の2018年度一般会計決算は歳入総額で638億4,500万円、前年に比べて6,900万円、0.1%減、歳出総額は606億7,800万円、前年に比べて6億2,700万円、1%減、北大阪急行線延伸整備新駅周辺整備事業の増や大阪府北部地震などによる災害復旧事業の増、職員手当の減少などで歳出総額は前年度から減少しています。その結果、実質収支は19億4,000万円の黒字でした。 包括支援センターの1カ所の直営化で5カ所にふやすことや、学童保育の運営の直営化、国保での障害者減免の継続など積極的な側面があったものの、全体として、国の施策に追随し、北大阪急行線延伸に伴う住民合意のない阪大移転と大規模なまちづくり、大規模開発のまちづくりに突き進む予算となっていることです。反対の第1の理由は、その北大阪急行線延伸に伴う住民合意のない阪大移転と大規模なまちづくりに突き進む予算である点です。 日本共産党は、公共交通である鉄道の延伸には賛成の立場から、2012年の代表質問では、北大阪急行線延伸は公共交通の骨格を変えるもので、東西交通などの市内移動の利便性が図られることを指摘しながら、市街化調整区域の保全と環境に配慮したまちづくりと費用負担の点で無理のない計画を求めてきました。 2009年(平成21年度)の積算時には、420億円の事業費で箕面市の負担は80億円程度とされていました。市民の約7割の合意を得たのはこの時点の説明のものです。ところが、2013年(平成25年)の積算では、事業費は650億円となり、50億円の車両購入費を含め箕面市の負担が185億円と倍以上にふえました。このことへの市民的な十分な説明もなく、事業の決定を行いました。 コンパクト化やスリム化を求めた市民の声を反映して一部事業の圧縮がなされてきましたが、それでも北大阪急行線延伸事業と周辺まちづくりには、市の予算総額だけでも北大阪急行線延伸事業に170億円、大阪大学箕面キャンパス購入に97.8億円、阪大移転とあわせた新事業として船場西の萱野南図書館を廃止し、阪大図書館が入る新たな図書館に37億2,000万円、生涯学習センターの建設に15億円、デッキ下駐輪場に2.9億円と、阪大キャンパス移転関連で合計152億9,000万円にも及び、さらに地下の駐車場には19億円が計画され、箕面船場・萱野のまちづくりに172億円が使われ、北大阪急行線延伸と周辺まちづくりは市の負担合わせて440億円にも及ぶものとなっています。 北大阪急行線延伸事業は北大阪急行電鉄の30億円の追加負担が行われましたが、現在も箕面市の負担は170億円、国245億円、大阪府100億円、北大阪急行電鉄110億円の負担であり、総事業費は650億円と依然と巨額であり、80%が公的資金です。そして増嵩リスク、費用、国費措置のリスクは全て箕面市が負担となっています。箕面市の負担想定額170億円は、市債の金利分を加えると200億円を超えます。 箕面市の負担がそんなに大きいならば反対、そんなにお金があるなら35人学級の引き上げに使ってほしい、国保会計への繰り入れをふやして保険料を引き下げてほしいなどの声が寄せられていますが、当然でしょう。 その上、新船場西公園から船場の新駅に新御堂筋を渡る120メートルの歩行者デッキ建設が計画され、直近地域の新船場西公園を守る会などから繰り返し計画の再検討、撤回が求められてきました。公園への延伸の詳細な設計図も公表されず、住民合意形成がないまま事業が進められようとしていることに、市民の知る権利や市民参加を阻害し、二元代表制のチェック機能を果たしていないことに、強い危機感を抱くと、議会での真摯な取り組みも求められてきました。 私たちが2018年に提案した公園昇降口の一部事業の修正の提案は否決され、7.2億円の予算化がなされ工事が進められようとしています。 ことし5月には、北大阪急行線延伸事業の工事が遅延していることを理由に開業を3年延期することが発表されましたが、鉄道会社が2年も前に既に発見されていた千里中央付近の土どめ壁をはじめ、市民にも議会にも全く報告報告すらされてこなかったことに、市民の疑念の声が広がっています。既に駅周辺に民間の高層マンションが計画されていますが、住民に情報を隠し近隣住民の願いに反するまちづくりは、市民的に全て明らかにして見直されるべきです。 反対の第2の理由は、マイナンバーカードの発行促進とコンビニ交付の推進です。マイナンバーカードの箕面市での現在の発行数は2018年3月で1万8,296枚、箕面市民の13.3%、2019年8月、直近でも17.5%です。市民の約1割から2割に届かない状況です。政府が当初示した目標の平成30年度末に8,700万枚、交付率約70%の計画には到底及ばないものとなっています。 一方、2017年11月に箕面市は自動交付機を廃止し、コンビニ交付が推進されました。窓口交付もふえました。マイナンバーカードの普及が進まないのも、窓口交付がふえるのも、国民、市民がマイナンバーカードの利用に疑念があることのあらわれです。 また、2017年3月末に横浜市でマイナンバーカードと端末紛失というあってはならない事件がありました。個人情報保護のための国の監督機関、個人情報保護委員会が2017年10月、2017年度前半期の活動実績を公表しましたが、個人番号(マイナンバー)の漏えいが273件発生し、66件だった前年同期の4倍超に上りました。さらに、2018年3月、日本年金機構からマイナンバー情報を含む個人情報の処理作業で、中国の孫請業者に再委託されていた事件でも再委託問題が大きな問題となりました。 2018年12月には、国税局の委託会社である情報処理サービス会社、システムズ・デザイン株式会社で、マイナンバーを含む個人情報の入力作業を許可なく240万件を再委託、つまり漏えいさせていた事件も起こっています。個人情報の漏えいや情報の不正利用の事件は繰り返され、国民、市民をプライバシーの侵害から守る視点で大きな問題です。 そのような不安が拭い切れない状況で、箕面市の任意事業であるコンビニ交付事業を、市民の8割、9割が利用できないコンビニ交付を推進し、マイナンバーカードの発行を促進していく予算が計上されている点で反対です。 第3の反対の理由は、同和研修、大阪府人権啓発・人材養成事業負担金事業、市営住宅への人権優遇枠など、同和行政を継続している点です。 大阪府の人材養成事業では、この年度に委託先が再募集されましたけれども、大阪府人権協会が繰り返し委託されてきました。2018年度の募集要項の基本事項に、大阪府人権施策推進基本方針を踏まえとあり、主要課題の1番には同和問題が位置づけられています。委託先の選定も、3月15日に受け付けして、22日にプレゼン、選定委員会、そして4月1日には契約締結と業務開始では、継続した団体に委託するしかありません。 箕面市の市営住宅の入居について、人権優先枠が残され、審査するのは箕面市人権協会であると規定されています。人権協会は、その前身は大阪府そして箕面市同和対策促進協議会です。同和を人権と名前を変えても、目的には同和問題をはじめとする人権問題の解決としており、同和の文言は削られていません。 2002年に同和行政が終結するまで33年間で約15兆円が費やされた地域対策財政特別法が廃止されてから、2016年晩年には一部の同和関係者のみが事業の利益を独占する同和利権や不当な要求をする行為が横行し問題にもなりました。同和問題はいまだに存在する、市民の意識まで啓発と研修などで変えなければならないとして、行政が旧の同和団体と一体で人権行政を続けること自体、同和の特別事業の温存となり、同和問題の解決をおくらせることにしかなりません。同和行政は完全に終結させて、憲法に基づく全ての市民の人権尊重の施策の推進を求めます。 反対の第4の理由は、箕面市学力状況総合調査実施事業や英語教育強化事業など、管理と競争教育を一層進め、一人一人の個性を大切にした教育をゆがめ、教育困難を広げることにつながっている点です。 箕面市学力状況総合調査では、既に6年目を迎え、毎年の個人データは委託先の東京書籍に蓄積され、その結果を点数で示し、教員の指導力向上、学力の向上に活用されるとされています。民間の業者のテストで教職員の教育への自主性を奪い、創意工夫をゆがめ、競争教育へと駆り立てるものとなっています。生活調査でも、子どもたちの気持ち、意識まで点数化し、評価、偏差値化する項目まで盛り込まれ、教育的な配慮がなされているのか疑問です。 さらに、行政調査として全国学力テストや大阪府の中学校チャレンジテストは成績や評価には使ってはいけないとされているのに、チャレンジテストは高校入試の成績に使われるなど、調査の目的を逸脱しています。競い合うテストに追い立てられ、テストに関係ない授業や行事が削られ、薄められ、子どもたちの学校の魅力は薄められ、学ぶことは本来楽しいこと、新しいことを知る楽しい営みなのに、学ぶ権利が奪われていきます。これが教育困難をつくり出しています。 箕面市が全国に先駆けて導入してきた英語教育でも、2019年度から小学校1年生から45分の授業を週1回、年35時間行い、現場が行ってきた国語や算数など基礎学力を丁寧に身につける時間が削られていっています。早期の英語教育で国語や算数が削られ、日本人として日本語で思考することすら脅かされていきます。専門的な立場の学識者からも批判の声があります。基礎基本で落ちこぼしをふやせば、新たな教育困難を広げることになります。 新たな学習指導要領では、学ぶべき英単語数は過去最高になり、中学校では1,600から1,800に単語数がふえ、小学校でもその半分を身につけなくてはなりません。学びの要素や英会話だけでは済まなくなります。英語教育の本格的な導入は、英語での受験と成績競争を小学校段階から押しつけられ、英語嫌いを多く生むことになってしまいます。 また、本決算には、教育ICT環境整備事業、管理事業が約6億円計上されています。2018年9月から市内全小学校、4年生から6年生の全ての教室に児童1人1台タブレット端末を配備しました。本来、教材、教具は現場の先生が自主的に選び、目の前の子どもたちに教育していくというのが本来の教育活動の基本です。一律に教具を与えて半ば強制的に使わせるのは教育活動にはなじみません。 子どもたちにタブレットの使い方や授業での活用を指導するにしても、教職員の丁寧な対応が必要です。そのための長い研究や体制が必要です。導入に当たって数名の支援員の配置がなされましたが、多忙な教育現場への短期間の導入では、現場の負担は大きなものがありました。ICT教育への教職員の意見や子どもたちの声は集約はなされないということですが、意見を集約してしっかりと検証をすべきです。そして、ICTを教育現場に導入するに当たっても必要なのは人員であり、35人学級や少人数学級、少人数教育こそ、条件整備に予算をつけるべきです。 子どもたち一人一人の顔を見て声をかけ、手を差し伸べ、目を行き届かせる生の教育が求められています。競争と教育困難を広げる施策を改め、子どもたち一人一人を大切にする教育のため、少人数学級、35人学級の拡大が必要です。教職員をふやし、学校規模を小さくすることこそ、現場の多忙化を解消し、子どもたち一人一人に目を行き届かせ、学習困難の子どもたちにもしっかりと支援ができます。そのための教員をふやす教育の条件整備こそ予算を振り向けるべきです。 市内の保護者、市民団体からも35人学級を求める署名や要望書が教育委員会に提出されてきましたが、市独自で教職員をふやして35人学級を3年生へ4年生へと順次引き上げていくべきです。既に35人学級の引き上げは、府内各市でも独自財源で広がっています。大阪府自身も、1、2年の35人学級は他の施策と組み合わせて効果があると評価されてきました。国や府に学年の引き上げを求めることは当然ですが、市独自の引き上げ策に予算をつけるべきです。 以上、決算認定の件についての反対討論といたします。 ○議長(林恒男君) 8番 田中真由美君 ◆8番(田中真由美君) 公明党の田中真由美です。 認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」に賛成の立場を表明し、討論をさせていただきます。 平成30年第1回定例会にて、平成30年度箕面市一般会計予算に賛成の立場で討論をいたしました。その中でも、垂直避難の導入や市直営の地域包括支援センターの設置といった避けては通れない問題に対しての取り組み、また病児保育の整備、就学援助における新入学学用品費の入学前支給をいち早く決定するなど、必要な支援が必要な人に届くようなきめ細やかな子育て支援、このように課題を捉えた細やかな施策も盛り込まれためり張りのついた予算編成であることを高く評価する内容の討論をさせていただきました。 そして、今定例会で、平成30年度一般会計決算審査を行ったわけですが、さきに述べた平成30年第1回定例会で評価した内容も着実にやっていただきました。その上で、平成30年度は大阪府北部地震に続き7月の集中豪雨、台風第21号と、一つ一つの災害が終息するまでの間に次の災害が起こるという、これまでに経験したことのない想定外の災害を経験いたしました。 災害対策本部の立ち上げに始まり、職員の皆さんが市民の不安を取り除く体制を組んでいただきました。地域防災計画に基づき対応する中で予想もしなかったこともたくさんあったと思います。しかし、その予想もしなかったことに最大限の努力をしてくださったこと、そして、約半年に及ぶ大きな災害の対応が続く中で予算に組んだ施策は着実に実行していただいたことに、まずは感謝をしたいと思います。そして同時に、この今回の災害で各部署が感じ、その経験の中から生まれた反省をしっかりと生かして次の施策に反映していただいていることも重ねて評価をしたいと思います。 健康長寿の取り組みでもあるシニア塾も、プログラムをふやし好評を得ており、また、シニア活動交付金を使ったサークル活動もふえているということで、効果は出ていると思います。その中で気になっていることは、認知症対策であります。シニア塾の中にも項目をふやしていただきましたが、今後この認知症対策にはもっと力を入れていかなくてはならないと思っています。 健康福祉部には、認知症初期集中支援チームも早期に設置していただいておりますが、認知症対策として行っているさまざまな事業が、早期発見からの本人とご家族を支援するリンクワーカーの取り組み、その後の支援という一連の体制の強化、認知症サポーターが地域で活躍できる場の拡大と、さらに推し進めていただきたいと思っています。 当たり前のことですが、市の施策には、その年に新たに始める施策、そして長年積み重ねている施策とあります。新しい施策が着実に実行されているかということは、比較的目に見えやすくわかりやすいものであると思いますが、その一方で、長年続けている施策は、それぞれに一定の結果が出ているものが多いと思います。しかしそこには、まだこうすれば市民の皆さんが使いやすいものになるのではという考える余地があると思っています。 そのことは常に職員の皆様も考えておられると思いますが、自分がその立場だったらと、自分のこととして捉え、ぜひともさらに一歩踏み込んだよりよい施策になるように進めていただきたいと思っております。箕面市の施策によって人と人とのつながり、地域とのつながりが持てる人が一人でも多く生まれることを期待いたしまして、賛成討論といたします。 ○議長(林恒男君) 7番 川上加津子君 ◆7番(川上加津子君) 議長のお許しをいただきましたので、認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」について、全般的なことについては田中議員が討論されましたので重複を避け、平成30年度は地震、猛暑、豪雨、台風と自然災害に見舞われた年でしたので、災害対応に絞って賛成の立場で討論に参加します。 思い起こしますと、6月18日午前7時58分ころ、震度6弱の大阪府北部地震が発生しました。市民の皆さんはまず外に出て、ご近所同士無事を確認しておられました。しかし、黄色いハンカチを出すことは見事に忘れておられました。1月17日の全市一斉総合防災訓練の反省材料となりました。 市民安全メールからは地震に関する緊急のお知らせが届きました。自治会係からは自治会長にファクスが届きました。ごみ収集の情報はペーパーに落とし自治会で至急回覧されました。地震ごみを無料収集、可燃ごみも不燃ごみも大型ごみも、通常のごみ袋を使わなくてもレジ袋や段ボールに入れて地震ごみと書いて出せばよい、収集日はいつもどおりの日と追加で収集する日も設定、環境クリーンセンターへの持ち込みについても、土日も含み7月8日までの毎日無料で受け付け、この情報はとても安心できるものでした。 また、健康相談、罹災証明・被災証明の手続、建築物応急危険度の判定のお知らせ、災害ボランティアセンターの設置と応募案内、屋根外壁修理の依頼の案内、ブルーシートの配布のお知らせを掲載したA4、1枚のもみじだよりが災害対策本部から発行されました。市民にとってはとてもわかりやすい内容になっていました。 また、断水の呼びかけ、給水車の配置、時間帯を公用車のマイクを使って地域を回られたり、自治会から連絡が入るなど、高齢の方にとってもわかりやすい情報となっていました。水は重いからと家まで運んでもらえたと大変喜んでおられる市民もおられました。 また、9月の台風第21号の対応についても、明るいうちの避難所の開設、ごみも地震のときと同じように、台風ごみと表示すればよい、大きな枝は連絡をすれば回収に来てもらえる、道路や公園の大木も2日後にはほとんどなくなっていたという素早い対応でした。 停電についても情報が早かったです。まだ電気がつかないところは連絡ください、隣はついていますかという呼びかけ、これは市民の力をかりて情報を集めているんだとわかりました。いざというときには市民にあらゆる方法で情報を提供することが、多くの市民に情報が届くことになり、安心してもらえることになるんだと感じました。 そして、豪雨のときには、消防車を走らせ、洪水になっている道路を通行どめにして対応されている消防士や、避難所に駆けつける担当職員や教職員の姿もありました。 最後に、平成30年度の夏はとんでもない猛暑、まずは安心できる暑さ指数28度を基準に、28度になると激しい運動はしてはいけない、熱中症にならないための対策がとられました。緊急対策としては必要なことでした。しかし、小・中学校にいるときは子どもたちは外に出てはいけない、下校時に28度以上あっても帰って構わない、夏休みの学校のプール指導は中止、でも、第2市民プールは入れる、中学校の部活動はだめ、他市に行って試合をするのはよい、学童保育に通う子どもたちはほとんど夏休み中冷房のきいたところで過ごす、体は大丈夫などなど、さまざまな矛盾、心配があるまま過ぎてしまった平成30年度の夏。問題は平成31年度に繰り越し、解決のないまま今も議論が続いています。 地域の方は子どもたちのために見守り活動をはじめとして、学校の行事や授業にもさまざまな形で協力をされています。また、子どもたちは地域のイベントにも参加しています。子どもたちにかかわっておられる地域の方やスポーツ団体から、暑さ指数の対応についての疑問の声を聞きます。子どもにかかわっておられる地域や団体に説明をし、意見をもらい、子どもの実態を共有して猛暑に対応する必要があります。このことをお願いして賛成討論とします。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。5番 中西智子君 ◆5番(中西智子君) 無所属の中西智子です。 通告外ですが、認定第1号、平成30年度(2018年度)箕面市一般会計決算認定の件について討論に参加させていただきます。 以下、3点に絞って簡潔に述べます。 まず、普通会計の決算の概要ですが、収支結果について、実質収支は横ばいですが、基礎的財政収支は前年度より大きくマイナスになりました。その主な要因は、北大阪急行線の延伸整備等で地方債を約122億円借り入れたことによります。ちなみに、このうち約73億円は北大阪急行線関連のものです。 また、地方債122億円は、決算の歳入総額約638億円のうち19%を占めています。収支バランスの状況としては、基金残高248億8,700万円に対し市債残高は443億円となっており、いわゆる貯金と借金のバランスを見ると、やはり懸念が残ります。 次に、男女協働参画懇話会が人権施策審議会に統廃合された問題です。 この統廃合については、人権施策審議会にも懇話会にも諮らずに決定されました。また、組織的には、この決算年度から男女協働家庭支援室を解体し、男女協働参画室に戻すことなく男女協働参画推進のための専門部署を廃止しました。 この年度当初に予算計上されていた男女協働参画懇話会開催のための事業予算は全額不用額となっており、懇話会は一度も開催されずじまいでした。本来なら、懇話会を開催し、せめて人権施策審議会に統廃合するに至った経緯や議論の経過を説明すべきです。 しかし、懇話会委員にも議会にも市民に対しても説明がなされず、市のホームページには、箕面市男女協働参画懇話会の案件については、平成30年度より人権施策審議会において取り扱うことになりましたと書かれているだけで、理由は一切記されていません。市のアカウンタビリティー(説明責任)が大きく問われており、認めることはできません。またさらに、市ホームページの人権施策審議会のコーナーにおいても、男女協働参画懇話会が統廃合された経緯や理由は説明されていません。 さらに、人権施策審議会は、前年度から1年以上も開催されず、年度末ぎりぎりの2019年3月にようやく1回だけ開催され、予算の大半が不用額となっています。 さらに、懇話会を統廃合することで、従来の人権施策審議会の委員が削減されました。せめて審議会、懇話会の委員を従来どおり確保し、親会議と分科会という形で充実した審議、議論ができる体制を組むことができたはずなのに、そうしなかったところに市の姿勢があらわれています。 当初の目的であった人権行政推進体制の強化はおろか、このように予算が適切に執行されず、説明責任も果たされないということと、箕面市における男女協働参画推進を含め人権施策が大きく後退したことは、ゆゆしき問題であると考えています。 もう一点は、北大阪急行線延伸工事の3年延期の要因であると説明された件について、決算年度である2018年度に市は状況を把握していたにもかかわらず、また、議会等で質疑があったにもかかわらず、議会や市民に対してひた隠しにしていた問題です。議会や市民への情報提供が著しく後退しており、容認できませんし、執行部への信頼感も大きく揺らぎました。 またさらに、北大阪急行線延伸に伴うまちづくりに関しても、議会や市民に対して図書館や生涯学習施設等の整備、運営等の情報提供が乏しく、また、市はアンケートの実施をもって市民参画が実現しているという認識を示されました。アンケートは市民の意思を確認するツールの一つではありますが、それを市民参画と位置づけるのは乱暴ではないでしょうか。箕面市が先進市として市民協働を進めてきた取り組みを無にする解釈、行為は非常に残念です。 箕面市市民参加条例は、第2条で、この条例において「市民参加」とは市の意思形成の段階から市民の意思が反映されること及び市が事業を実施する段階で市と市民が協働することをいうとあります。残念ながら、現状ではこの条例がしっかり守られているとは言いがたいです。 少子超高齢化の時代に、地域のソフト面でのまちづくりが今まで以上に重要な課題となっています。市民協働は市政運営の根幹であり、だからこそ十分な情報提供が欠かせないということを改めて指摘しておきます。 以上、2018年度の決算について、問題提起及び改善を促す意味を込めて認定には反対であることを表明し、私の討論といたします。 ○議長(林恒男君) ほかに討論ありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第1号「平成30年度箕面市一般会計決算認定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告はいずれも認定であります。本案を委員長報告どおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり認定されました。 次に、日程第15、認定第2号について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。2番 神田隆生君 ◆2番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 私は、認定第2号「平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定の件」に反対し討論を行います。 高過ぎる国保料に対して、全国知事会や全国市長会は、2017年、2018年にも、医療保険間の格差解消のために、臨時的な財政投入にとどまらず定率国庫負担を引き上げることを国に要求し続けています。一方、本決算年度である2018年度より国民健康保険の都道府県化が実行され、当面、保険料水準の統一は行わない、状況に格差があり過ぎて行えないとする都道府県が多くあった中で、大阪府では先駆けて統一保険料をめざした保険料設定となりました。 その中で、箕面市では、約7割に当たる年収200万円以下の低所得者層と年収800万円以上の4%の層で値上げとなりました。激変緩和が毎年15%ずつ減少し、6年後にはゼロになると幅広い層でさらなる値上げが見込まれることからも賛成することはできません。 広域化に反対して抜けたらもっと大変になるのではという議論もありましたが、広域化から抜けろという反対ではなく、高過ぎる保険料がさらに高くなっている事態を捉えて賛成できないのです。 また、単年度黒字であるにもかかわらず、保険料の引き下げではなく、累積赤字を埋めるために使われましたが、そもそもその累積赤字の多くは、かつて市民の生活を守るために必要な政策としての一般会計からの繰り入れをとめたために発生したものであり、一般会計の繰り入れをとめたこと自体適切ではなかったわけであります。 社会保障に係る費用は、市民の健康や生活を守るためのものであり、市民の医療や暮らしを守る観点で必要な支援を行うべきです。政府、厚生労働省も、全国知事会、全国市長会などの地方団体も、医師会などの医療関係者も、国保を国民皆保険を下支えする最後のセーフティーネットと位置づけています。 ところが、その国保料は、協会けんぽや組合健保よりもはるかに高く、国保加入者の所得は低いのに保険料は一番高い、この矛盾はより深刻化しており、高過ぎて払いたくても払えない保険料が低所得者世帯のみならず、加入者を苦しめ、生活に困窮する人が医療を受ける権利を奪われる事態も起こっています。 以上、反対討論といたします。 ○議長(林恒男君) 11番 中井博幸君 ◆11番(中井博幸君) 自民党市民クラブ、中井博幸でございます。 議長のお許しをいただきましたので、認定第2号「平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定の件」に賛成の立場で討論に参加させていただきます。 平成30年度から国民健康保険のさらなる安定をめざし、国保事業の広域化が実施され、大阪府は府内市町村とともに国保事業を運営することになりました。これに伴い、箕面市にも、府国保運営の財源となる国保事業費納付金額と、府下のどこの市町村に住んでいても所得と世帯人数が同じなら同額になる標準保険料率が示されました。 先日開催された民生常任委員会では、広域化が始まった初年度の激変緩和期間にあるにもかかわらず、国保に加入している人のうち所得200万円以下である約7割の人の保険料が値上げになっているので、平成30年度国保決算は不認定であるとの意見が提出されました。しかし、箕面市では高所得者層に対する賦課限度額を府が示した共通基準よりも高い国が政令で示した範囲内で引き上げたことや、激減緩和のための財源、過年度保険料加えることで、低所得者層の負担軽減を図ってきました。 また、市独自の施策として障害者減免制度を継続することで、対象世帯の保険料から所得区分に応じた率で減額を行っています。また、箕面市では、平成30年度からの広域化を見据え、平成26年度から毎年一般会計から繰り入れていた4億円を累積赤字の解消と保険料の抑制に割り振ってきたので、広域化時の保険料の激変を抑えるとともに、平成21年度には約30億円あった箕面市の国保会計の累積赤字を徐々に減らし、令和元年度中に累積赤字をなくすことができます。 反対する方が指摘されたように、平成30年度は一部の所得層で保険料の値上げがあったことも事実で、保険料はできるだけ安いほうがうれしいのは誰でも同じだと思います。しかし、国の財政が逼迫している中、国に国民健康保険料値下げのためにより多くの補助金の拠出を求めれば、さらに国の借金をふやし、子や孫世代にさらに大きなつけを負わせることになることを、先ほどの反対討論した議員は理解をしているのでしょうか。 私には、国が打ち出の小づちを振れば幾らでもお金が湧いてくるかのような安易で無責任な考え方を発信し、人心を惑わせようとしているように思えてなりません。 また、国保の保険料は高く、国民を苦しめているだけの制度であるかのように吹聴していますが、国民健康保険はお互いに助け合うことで成り立っている制度であり、日本が誇る国民健康保険という制度があるおかげで、重篤な病気になったけれども自分が払う保険医療費が安くて助かった、国民皆保険制度の最後のとりでと言うべき国民健康保険のおかげで安心して暮らせると喜んでる人たちもたくさんいます。 世界的に見ても、日本の医療保険制度に対する評価は高く、世界トップクラスの長寿国になり、乳児死亡率などの健康指標も首位を占めていることからも、平成12年には世界保健機関から、日本の医療保険制度は総合点で世界一と評価されたことを忘れてはいけません。 平成30年度は、国保事業のさらなる安定をめざし、国保事業の広域化元年となりましたが、箕面市では大幅な保険料の値上げなどによる混乱もなく、また、累積赤字の解消に向けた国保事業の運営ができたことから、平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定に賛成といたします。 ○議長(林恒男君) 6番 中嶋三四郎君 ◆6番(中嶋三四郎君) 箕面政友会の中嶋です。 議長のお許しをいただきましたので、認定第2号「平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定の件」に賛成の立場で討論に参加をさせていただきます。 先ほどもありましたが、平成30年度は国保事業の広域化がスタートした年度であります。超高齢化人口減少社会を迎え、社会保障費が年々増加する中で、医療におけるセーフティーネットである国保事業が今後も持続的に安定した運営を行えるのか、その課題と成果を見きわめ、知恵を出し合い、努力を重ねていくことが議会議員にも求められているのであります。 しかしながら、過去から、そして今回も、国保会計への反対は以下2点から述べられています。 1点目は、構造的な問題を列挙するだけの反対であります。 年収200万円以下の世帯が約7割に達することや、そのために所得に占める保険料の割合が高いなど、国保制度における構造的な問題があることは、言われなくてもこの場の誰もが承知していることであります。 ただし、これらを列挙するだけで済むなら気楽なものですが、残念ながら、構造的な問題を決定、改善するのは、この場の役割、権限ではありません。我々がすべきことは、その構造的問題を見きわめ、最大限の知恵と努力をもって国保の持続的な運営を行っていくこと、つまり、医療費を抑制し、収納率を向上させ、市民の皆さんの健康を維持するといった取り組みに真摯に向き合っていくことであります。 広域化後の仕組みでは、それらの成果がインセンティブ交付金として反映されるようになります。平成30年度の決算では交付金増の結果であることも、改めて評価するものであります。 2点目は、社会保障だから一般会計から補填すべきとの反対意見であります。 これも、言われるまでもないことですが、保険料を上げるということは誰しもが悩み、葛藤し続けていることであります。なぜ葛藤するのか、それは、社会保障においてバランスや公平性を欠いた受給と負担は制度そのものを破綻させてしまうということを理解しているからであります。 気軽に値上げ一切許すべからず、一般会計からの繰り入れ、国庫補助と言われますが、箕面市では、過去に医療費の増加に対して本来必要な負担、値上げを凍結し、保険料を据え置いてきた結果、事業運営において約30億円の累積赤字を生じました。その累積赤字の解消は、現在まで一般会計、つまり加入者以外の全ての市民の皆さんの税金により、法定内ではない法定外の繰り入れとして行われているのであります。 平成30年度の決算においては、30億円を超えた累積赤字は残り4億円を切り、本年に解消する見込みとなりました。一方で、保険料は200万円以下の世帯で月額が数千円上がったものの、800万円以上の世帯には4万円の増額をお願いし、結果、400万円、600万円の世帯では減額となるなど、激変緩和措置等もあわせて、他市と比較しても最小限の変動保険料額にとどめることができています。 加えて、社会保障とは、単に国民健康保険料の問題だけではありません。各種手当による収入補填や支出面での減免など、その世帯を取り巻くさまざまな制度、施策を総合的に見ながら語られなければならないものであります。 加えて、過去には、子ども医療費等の個別施策を捉えて、同じように一部のターゲットへの支出があるから国保でも値上げ分を一般会計から補填せよとの意見がございましたが、税の再配分における社会福祉への支出割合を全く無視した的外れなものと言わざるを得ないのであります。 誰しもが加入者の皆さんに負担をお願いすることは当然苦渋の決断であります。だからこそ、収納率の向上や健康診断の普及、ジェネリック医薬品の普及等による医療費の抑制、さらには、賦課限度額の引き上げ、現在はその結果としての交付金の獲得など、市を挙げて今後も不断の努力を続けていくことを改めてお願いを申し上げまして、また、議会もその責任を全うしなければならないということを申し上げまして、決算認定の賛成討論とさせていただきます。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第2号「平成30年度箕面市特別会計国民健康保険事業費決算認定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は認定であります。本案を委員長報告どおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり認定されました。 次に、日程第16、認定第3号、日程第20、認定第7号、日程第21、認定第8号、日程第22、認定第9号及び日程第23、認定第10号、以上5件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第3号「平成30年度箕面市特別会計財産区事業費決算認定の件」、認定第7号「平成30年度箕面市特別会計介護サービス事業費決算認定の件」、認定第8号「平成30年度箕面市病院事業会計決算認定の件」、認定第9号「平成30年度箕面市水道事業会計決算認定の件」及び認定第10号「平成30年度箕面市公共下水道事業会計決算認定の件」、以上5件を一括採決いたします。 以上5件に対する委員長の報告はいずれも認定であります。以上5件をそれぞれ委員長報告どおり認定することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって以上5件はそれぞれ委員長報告どおり認定されました。 この際、暫時休憩いたします。     (午前11時55分 休憩)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後1時 再開) ○議長(林恒男君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第17、認定第4号について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。1番 村川真実君 ◆1番(村川真実君) 日本共産党の村川真実です。 私は、認定第4号「平成30年度箕面市特別会計介護保険事業費決算認定の件」に反対の立場から討論を行います。 第1に、年金も賃金も抑えられ、国保料の値上げも続く中で、介護保険料のさらなる引き上げは市民生活への打撃になるとして、保険料を据え置いたり、軽減策を創設した自治体もある中で、箕面市は今決算第7期1年目の介護保険料を第6期から月額312円負担増の5,700円としました。制度開始当初、保険料は全国平均で月額2,911円だったものが、介護費の増大などを受けて、3年ごとの見直しのたびに値上がりをし、負担はどんどんと重くのしかかっています。箕面市は、国庫負担の引き上げについて、毎年、市長会を通じて国へ要望をされていますが、独自施策として何らかの支援策を講じるべきであると考えます。 第2に、総合事業の導入とともに稲ふれあいセンター、多世代交流センターの運営費、オレンジゆずるバスの運営補助、街かどデイハウスの補助金やシニア塾など、合計1億円を超える費用が一般会計から介護保険会計へと移行されました。福祉バスを前身とするオレンジゆずるバスは、地域公共交通として位置づけられ、高齢者割引は福祉的な措置として導入されたものでしたが、介護予防という位置づけとなって、毎年、一般会計でなく介護保険会計から約2,600万円程度充当されていることは適切なのでしょうか。高齢者の閉じこもり予防、外出支援、介護予防の目的で、介護保険事業の地域支援事業における一般介護予防事業としての実施とのご答弁がありますが、シニア活動応援交付金新設など介護予防としての事業の間口が少しずつ広げられていることは、際限ない介護保険会計からの繰り出しへとつながっているのではないかと懸念をし、精査が必要と考えます。介護保険料の引き下げに充当すべきではないでしょうか。 第3に、平成27年度の介護保険制度改正によって、要支援1、2の皆さんが保険給付から外され、市区町村の裁量となる総合事業に移行されましたが、総合事業は自治体によってサービスの内容や担い手の確保などで格差があり、全ての利用者に同じサービスが提供されるかどうか、大きな不安を残しているのが現状であり、先駆けて総合事業を開始した箕面市でも、直営の地域包括支援センターが創設された一方で、既存の地域包括支援センターの人員配置が減る事態となったり、使いたいときにサービスを使えないという現状も聞き受けています。 また、障害者総合支援法による給付から65歳で介護保険に切りかわる際に、介護保険で不足するホームヘルプサービスが多く、利用者負担も多くなるという事態が全国で問題となっている中、個別の状況に応じて適切に支給決定を行っていますという箕面市でも、介護保険が優先され、自己負担がふえ、今まで受けていたサービスが受けられなくなったという深刻な事態が起きていることを目の当たりにしています。 以上、3点を反対の理由とし、討論といたします。 ○議長(林恒男君) 6番 中嶋三四郎君 ◆6番(中嶋三四郎君) 箕面政友会の中嶋です。 議長の了承をいただきましたので、認定第4号「平成30年度箕面市特別会計介護保険事業費決算認定の件」に賛成の立場で討論に参加をさせていただきます。 趣旨は先ほどの会計と同様のものですが、介護保険では、受給と負担のバランスがより色濃くあらわれるものであります。つまり、サービスを充実して、より質の高い単価の高いサービスがふえ、そのサービスを利用する人がふえればふえるほど、必然として保険料は増加するものであります。サービスは拡大充実せよ、保険料は一切上げるべからず、つまりは国庫負担を大幅に引き上げるべき、こんな無責任なことでは、進む先は制度の破綻しかないのであります。 平成30年度は、第7期計画の1年目に当たり、保険料は第6期と比較して基準月額が312円増の5,700円となっています。これは、準備基金を全額取り崩すなどの抑制策を最大限講じた結果であり、他市と比較しても評価できる水準にあると言えます。 一方で、介護保険では単に保険料の抑制だけが評価されるものではありません。保険料に見合ったサービス供給体制を確立することが一方で求められることであります。 箕面市では、他市に先駆け総合事業に取り組んでこられました。これは、一人一人の状態に合わせた、まさにきめの細かいサービスを各地域の中で柔軟に展開するための事業であり、単に保険料を抑制するための措置というふうに理解をするものではありません。あわせて、その総合事業の中で、箕面市においては、しゃくし定規な介護予防だけではなく、お出かけや移動支援、街かどデイハウスや地域ごとの体操教室など、地域主体による居場所づくり、シニア塾などの活動支援など、幅広い取り組みによって、健康寿命の向上に取り組んできています。 大阪府の統計では、健康寿命の男性平均、箕面市80.8歳が府下市町村第4位、女性の平均84.7歳が府下市町村第1位となってあらわれているのも、こうした取り組みの成果の一端であります。全国と比較をしても、まさにトップの水準にあることを改めて評価をするものであります。そのほかにも、認知症対策や介護人材、サポーターの育成、そして本来の施設・在宅サービスなど、もちろん課題はありますが、体制、人材、サービスの充実に取り組みながら、できる限り保険料の抑制に努めているものであります。 誰もが住みなれた地域で安心して暮らし続ける基盤となる介護保険のあり方は、今、超高齢化社会の中で、まさに過渡期を迎えているにもかかわらず、相も変わらず国庫負担を叫ぶだけでは、何も解決するものではありません。制度の維持とサービスの充実はもちろん、これからは医療等との制度連携を図りながら取り組みを進めるためには、サービスと地域の力を否定・分断するのではなく、地域の力を支えとした事業を運営していくことが必要になります。 もちろんまだまだ道半ばであり、模索は続きますが、今後も先を見据え、地域力強化の取り組みも箕面市としていち早く打ち出し、事業運営をさらに進めていただくことを期待して、決算認定への賛成討論とさせていただきます。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第4号「平成30年度箕面市特別会計介護保険事業費決算認定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は認定であります。本案を委員長報告どおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり認定されました。 次に、日程第18、認定第5号について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。1番 村川真実君 ◆1番(村川真実君) 日本共産党の村川です。 私は、認定第5号「平成30年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費決算認定の件」について反対討論を行います。 後期高齢者医療制度は、公的医療費への国の財政支出を削減するための医療構造改革の一環として2008年に開始をされましたが、75歳になると、それまでの国民健康保険や協会けんぽなどの公的医療保険から自動的に脱退となり、後期という年齢差別とも言われる別枠に組み込まれるものです。厚生労働省幹部が導入時に述べたように、医療費が上がる痛みを高齢者に直接感じてもらう制度であることが既に現実のものとなって進んできており、75歳以上の人口がふえると保険料がアップする仕組みのために、保険料の引き上げ傾向が続いています。 年金から天引きされる保険料の増加によって、暮らしは圧迫されるばかりであり、天引き対象ではない低所得者の保険料の滞納は毎年20万人以上にも上り、滞納した方への差し押さえも増加をしています。制度開始からあった特例軽減措置が制度の持続性を高めるためという理由で段階的に減らされ、今決算年度では箕面市民の416人の方がその影響を受けて負担増となったことは看過できません。この段階的な軽減措置の廃止は、制度発足以来の最大の負担増であり、下級老人、老後破産が人ごとではなくなり、老後不安を抱える方が増加をしています。 窓口負担を1割から2割へと引き上げることも計画されており、本来、健康や命を守るはずの医療制度が、長生きを脅かし、高齢者を苦しめるような制度となっており、制度自体に反対という立場から、今決算認定にも反対とさせていただきます。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第5号「平成30年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費決算認定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は認定であります。本案を委員長報告どおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり認定されました。 次に、日程第19、認定第6号について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。2番 神田隆生君 ◆2番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 私は、認定第6号「平成30年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費決算認定の件」に反対し、討論を行います。 本決算の主な内容は、第1に公共用地取得事業として21億8,100万円の支出であります。これで、割賦払いでの敷地面積14万400平米の大阪大学箕面キャンパスの用地費70億5,000万円の支払いが完了しました。あとは建物をキャンパス移転時に取得する補償費27億3,000万円が残されています。合計97億8,000万円です。 第2に(仮称)箕面船場駅前地区まちづくり拠点施設用地取得事業として3億5,280万円の支出であります。この複合施設には、まだまだ使える萱野南図書館をわざわざ廃止して大阪大学箕面キャンパス図書館が入る37億2,000万円の新たな箕面市立図書館、他の生涯学習センターにはあるプレイルーム、調理実習室、美術工芸室等のない15億円の新たな生涯学習センターも建設されます。そして、この2施設は大阪大学が無償で指定管理者となります。それ以外に、阪大キャンパス移転に合わせた新規事業として2億9,000万円のデッキ下駐輪場、19億円の駐車場が計画されています。大阪大学は国立大学です。なぜ大阪大学箕面キャンパス移転に箕面市が合計171億9,000万円もの財政出動をする必要があるのでしょうか。このような財政出動は納得できません。 また、市民の皆さんが船場地区複合公共施設について箕面市当局と市民の意見交換会を踏まえての要望の中での「残念なのは、市民から強く求められた新施設(図書館、生涯学習センター、文化ホール)への市民参加の仕組みづくりを全く否定されたことです」との指摘をしっかりと受けとめるべきであることを申し添えて、反対討論といたします。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第6号「平成30年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費決算認定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は認定であります。本案を委員長報告どおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり認定されました。 次に、日程第24、認定第11号について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。3番 名手宏樹君 ◆3番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹でございます。 「平成30年度箕面市競艇事業会計決算認定の件」に反対し、以下、その理由を述べます。 箕面市競艇事業で、住之江競艇の本場の売り上げは年間43億円、電話投票が212億円と、本場の5倍を電話投票で売り上げています。公営ギャンブルである競艇では、電話投票、つまりスマホ、携帯電話、インターネットからの投票が売り上げの中心となり、競艇場に行かなくても全国からスマホなどで投票できるようになり、新たなファンをふやそうと若者や女性、子ども連れでも投票できるようにと広がってきました。 さらに、全国の多くの競艇場と連携してボートレースにかけられるボートピア、ミニボートピアも事業拡大され、仕事の後にかけられるナイターレース、午前中にレースを行うモーニングレースと、朝から夜まで全国各地の競艇場で行われているレースにネットを使ってかけができるような事業拡大が広げられてきました。 テレビなどメディアを使った広告宣伝活動はどう生かされてきたかと同時に、テレビコマーシャルなども有名な芸能人や親しみのある芸人を使って多くの市民、国民が気軽にかけられるような雰囲気がつくり出されてきました。 既に、日本は国民が1年に6兆5,000億円もの損失をこうむるギャンブル大国であり、パチンコという小カジノが1万軒以上乱立し、世界のゲーミングマシンの6割以上があり、さらに競艇を含めて6種類の公営ギャンブルが存在する。その結果、成人男性の9.4%、成人女性の1.6%が病的ギャンブラーの疑いがあるとされています。 賭博は刑法で禁止されています。ところが、競艇事業など公営ギャンブルには、特別に法律で認められているのであって、特別の自制も必要です。さらに、ギャンブル依存症対策も特別であるべきです。 昨年のカジノ実施法の成立とカジノ対策基本法施行で、ギャンブル依存症対策の必要性は当然という認識が既に一般的となりました。消費者庁は、ギャンブル等依存症とは、ギャンブル等にのめり込んでコントロールができなくなる精神疾患の一つで、日常生活や社会生活に支障が生じることがあること、鬱病を発症するなど健康問題や、ギャンブル等を原因とする多重債務や貧困といった経済的問題に加えて、家庭内の不和などの家庭問題、虐待、自殺、犯罪などの社会的問題を生ずることもあること。ギャンブル等依存症は、適切な治療と支援により回復が十分に可能で、本人自身が「自分は病気ではない」など現状を正しく認識できない場合もあり、放置しておくと、症状が悪化するばかりか、借金の問題なども深刻になっていくことが懸念されるとし、地方自治体などで扱う啓発のサンプルなどを具体的に掲示しております。ギャンブル依存症対策費を予算化してきたのでしょうか。 依存症を考える会の田中紀子さんは、ギャンブル依存症に対する負の社会負担は一般国民の生活の中にも税金という形で重くのしかかってくるとし、社会保障費の増化や労働力の低下または犯罪被害に関する費用、裁判や刑務所のコスト、意識できない負担を実は余儀なくされていると指摘されています。 既に、全国の競艇の施行者協議会や公営競技施行者協議会で啓発ポスターが掲示もされ、相談窓口も置かれていることも明らかにされてきましたが、極めて不十分です。本人は依存症であることを認識できませんし、家族の訴えも、入場規制の対象になるのはギャンブル障害と医師により診断されている方、勝舟投票券を購入していることにより日常生活または社会生活に著しく支障が生じている方、例えば世帯の経済状況に照らして著しく多額の舟券を購入しているなど、具体的かつ客観的に証明できる状況であり、家族がそのことを証明できなければなりません。対策を広報している施行者協議会の負担金を出しているからよいともされていますが、対策の行動を行っている自治体が広がっているんです。市としてもギャンブル依存症対策費をしっかりと予算化し、計上すべきです。 公営ギャンブルには、公営としての自制が必要です。日本共産党は、インターネットでの電話投票の拡大、ボートピアなどの事業の拡大に一貫して反対してきましたが、さらなるギャンブル依存症対策を求めるとともに、事業の拡大に自制を求めて、本決算に反対の討論といたします。 ○議長(林恒男君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。20番 上田春雄君 ◆20番(上田春雄君) 通告をいたしておりませんが、議長の許可をいただきましたので、認定第11号「平成30年度箕面市競艇事業会計決算認定の件」について、賛成の立場で討論に参加します。 競艇事業は、昭和29年から始まり、紆余曲折があり、昭和31年から本市単独での開催となりました。その後、今日に至るまでの間、教育、福祉、環境などなどに多大なる財政的貢献をしてきたのです。総額約1,489億円が一般会計に繰り入れられてきたのであります。その折その折ごとに恩恵に浴しながら、そのことは横において、ギャンブル、ばくち、賭博と指摘し、非難することばかりに血道を上げる。物事の道理として、アンバランスに感じられませんか。評価は評価とし、箕面市のまちづくりに対して、功績は功績として認めるということが道理ではありませんか。 箕面市にとりまして、北大阪急行線延伸の事業というビッグプロジェクトがあり、この事業財源に競艇収益金で賄います。市民の皆さんからお預かりした税金は使わないのであります。そして、完成の暁には、箕面市民全ての方々が利便性、快適性、公益性を享受することができるのです。 現市民はもちろんのこと、将来市民の方々も公平・平等に恩恵に浴すのであります。 例えば、市議会議員選挙のときに箕面のトンネルに対して大反対をされた方々も、箕面のトンネルを利用され、その恩恵を受けられたように、北大阪急行線延伸に対することと延伸に伴うまちづくりに対しても、さまざまなクレームや偏った指摘をされる方々も、きっと将来利用され、恩恵に浴されることでしょう。現在はもちろんのこと、将来、未来のことも視野に入れて、物事の判断、功罪を見分けたいものです。 そのほかに、病院事業会計への貸し付けとか、事業の収益金が日本財団を通じて、家でも学校でもない第三の居場所「子どもサポートプロジェクト」が四中において活用されています。 ほかにも、ご承知のとおり国内のみならず国外においても、社会福祉、教育、文化、災害復興支援などの活動にも競艇事業の収益が活用されていることを申し上げて、賛成討論といたします。 ○議長(林恒男君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、認定第11号「平成30年度箕面市競艇事業会計決算認定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は認定であります。本案を委員長報告どおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(林恒男君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり認定されました。 次に、日程第25、第77号議案「箕面市公平委員会委員の選任について同意を求める件」を議題といたします。 市長に提案理由の説明を求めます。市長 倉田哲郎君 ◎市長(倉田哲郎君) ただいまご上程になりました第77号議案「箕面市公平委員会委員の選任について同意を求める件」につきまして、提案理由とその内容をご説明させていただきます。 本件は、本市公平委員会委員、木村知子氏の任期が本年10月25日付をもって満了となりますので、その後任として、水本常博氏を新たに本市公平委員会委員に選任いたしたく、提案するものでございます。 水本氏は、昭和62年3月に大阪学院大学商学部を卒業後、平成21年4月から現在に至るまで株式会社理喜代表取締役社長を務められ、企業の経営と雇用に携わってこられるなど、豊富な経験と人事、労務管理に関し識見を持たれ、真に公平委員会委員として適任者であると存じますので、ここに同氏を本市公平委員会委員に選任いたしたく、地方公務員法第9条の2第2項の規定により提案するものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第77号議案についてのご説明とさせていただきます。何とぞよろしくご審議の上、ご同意いただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(林恒男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、第77号議案「箕面市公平委員会委員の選任について同意を求める件」を採決いたします。 本案を原案どおり同意することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり同意されました。 次に、日程第26、議員提出議案第1号「箕面市議会委員会条例改正の件」を議題といたします。 提案者を代表して、岡沢議員に提案理由の説明を求めます。17番 岡沢 聡君 ◆17番(岡沢聡君) ただいま上程されました議員提出議案第1号「箕面市議会委員会条例改正の件」につきまして、提案者を代表して提案理由とその内容についてご説明を申し上げます。 本件は、箕面市議会議長は常任委員にならないものとし、それに伴い、総務常任委員会の委員の定数を変更するため、本条例を改正しようとするものです。 改正の内容といたしましては、まず、議員は必ず常任委員になるものとすることの例外として、ただし書きに議長は常任委員にならないことを明示するものです。 次に、議長が常任委員会に所属しないことに伴い、従来、議長が所属していた総務常任委員会の委員の定数を7人から6人に改めるものです。 なお、附則におきまして、本条例は公布の日から施行することを定めるものです。 以上、まことに簡単ではございますが、議員提出議案第1号につきましてのご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(林恒男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、議員提出議案第1号「箕面市議会委員会条例改正の件」を採決いたします。 本案を原案どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり可決されました。 次に、日程第27、議員提出議案第2号「箕面市議会会議規則改正の件」を議題といたします。 提案者を代表して、神田議員に提案理由の説明を求めます。2番 神田隆生君 ◆2番(神田隆生君) ただいま上程されました議員提出議案第2号「箕面市議会会議規則改正の件」につきまして、提案者を代表して提案理由とその内容についてご説明を申し上げます。 本件は、箕面市議会だより編集委員会を廃止し、広報委員会を設置することに伴い、関係規定を整備するため、本規則を改正するものです。 改正の内容といたしましては、別表、箕面市議会だより編集委員会の項を広報委員会に改め、附則におきまして、本規則は令和元年10月11日から施行することを定めるものです。 以上、まことに簡単ではございますが、議員提出議案第2号につきましてのご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(林恒男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、議員提出議案第2号「箕面市議会会議規則改正の件」を採決いたします。本案を原案どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり可決されました。 次に、日程第28、議員提出議案第3号「高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書」を議題といたします。 提案者を代表して、神代議員に提案理由の説明を求めます。22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) ただいま上程されました議員提出議案第3号「高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書」につきまして、提案者を代表して提案理由のご説明を申し上げます。 なお、説明につきましては、まことに勝手ながら本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようお願い申し上げます。 議員提出議案第3号 高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書 東京・池袋で87歳の高齢者が運転する車が暴走し、母子2人が亡くなった事故以降も高齢運転者による事故が続いている。 近年、交通事故の発生件数は減少傾向にあるが、75歳以上の高齢運転者の死亡事故の割合は高まっており、単純ミスによる事故も目立つ。 警察庁は、昨年末時点で約563万人いる75歳以上の運転免許保有者が、2022年には100万人ふえて663万人に膨らむと推計している。 こうした状況を踏まえ、国は2017年施行の改正道路交通法で、75歳以上の免許保有者は違反時や免許更新時に認知機能検査を受けることを義務付けたが、いまや高齢運転者の安全対策及び安全運転支援の取り組みは待ったなしの課題である。 また、過疎地域を中心に、未だ「生活の足」として車が欠かせない高齢者も多い中、自主的に免許を返納した場合などの地域における移動手段の確保も重要な取り組みである。 政府におかれては、地方自治体や民間事業者とも連携しながら、総合的な事故防止策としての、高齢運転者の安全運転支援と地域における移動手段の確保を進めるため、次の事項について早急に取り組むことを強く求める。 1、自動ブレーキやペダル踏み間違い時の急加速を防ぐ機能など、ドライバーの安全運転を支援する装置を搭載した「安全運転サポート車」(サポカートS)や後付けの「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の普及を一層加速させるとともに、高齢者を対象とした購入支援策を検討すること。 2、高齢運転者による交通事故を減らすため、自動ブレーキなどを備えた「安全運転サポート車」(サポカーS)に限定した免許の創設や、走行できる場所や時間帯などを制限した条件付き運転免許の導入を検討すること。 3、免許を自主返納した高齢者が日々の買い物や通院などに困らないよう、コミュニティバスやデマンド(予約)型乗合タクシーの導入など「地域公共交通ネットワーク」のさらなる充実を図ること。また、地方自治体などが行う、免許の自主返納時における、タクシーや公共交通機関の割引制度などを支援すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和元年10月7日                              箕面市議会 以上のとおりですので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(林恒男君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(林恒男君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより、議員提出議案第3号「高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり採択されました。 なお、本日採択されました意見書1件につきましては、直ちに関係行政庁等に送付いたしたいと存じますが、送付先につきましては議長にご一任願いたいと存じます。 次に、日程第29、選第1号「箕面市選挙管理委員選挙の件」を議題といたします。 これより選挙を行います。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって議長において指名することに決定いたしました。 これより指名いたします。 箕面市選挙管理委員に  池永 孝君  西野俊治君  杉本良廣君  西岡璋典君 以上4名の方々を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました4名の方々を箕面市選挙管理委員の当選人と定めることに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました4名の方々が箕面市選挙管理委員の当選人と決定いたしました。 次に、日程第30、選第2号「箕面市選挙管理委員の補充員選挙の件」を議題といたします。 これより選挙を行います。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり)
    ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって議長において指名することに決定いたしました。 これより指名いたします。 箕面市選挙管理委員の補充員に  辻本朋子君  阪本孝夫君  中井一仁君  吉田照夫君 以上4名の方々を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました4名の方々を箕面市選挙管理委員の補充員の当選人と定めることに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました4名の方々が箕面市選挙管理委員の補充員の当選人と決定いたしました。 次に、補充員に係る補充の順序についてお諮りいたします。 委員が欠けたときの補充の順序は、ただいま議長において指名いたしました順序にいたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって委員が欠けたときの補充の順序はただいま議長において指名いたしました順序に決定いたしました。 次に、日程第31、「一般質問」を行います。 質問の通告書が議長の手元まで提出されておりますので、順次発言を許します。 まず、23番 武智秀生君 ◆23番(武智秀生君) 大阪維新の会箕面、武智秀生でございます。 それでは、私のテーマ、学校改革について質問と提言を行います。 まず最初に、教職員の残業時間の推移と内訳についてお尋ねいたします。 文科省の発表によりますと、小学校教員の約3割、中学校教員の約6割が月に80時間以上の時間外労働をしているというデータが出ております。月に80時間以上の残業は、いわゆる過労死ラインであります。 本市においては、学校現場の働き方改革の一環として、教職員の事務処理を負担軽減するために、これまでもパイロット校にて、さまざまな取り組みと検証が行われています。特に、本年度は事務センターを設置するなど、残業時間の減少を強力に推進されておられます。 先日、私は、市立中小学校の校長に当該校の残業時間について尋ねてみたところ、教員の残業時間は確実に減少傾向にあるとのことでございました。なぜ減少しているのかとお尋ねいたしましたところ、教員が常に意識しているからとのことでございました。 市内小学校の学期ごとの残業時間について、対前年比との比較分析、残業内容の内訳、重点改善項目と今後の取り組み、さらには目標、最後に教職員全員のボトムアップによる目標管理の推進について、現状を具体的にお示しください。 ○議長(林恒男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。教育次長 高橋由紀君 ◎教育次長(高橋由紀君) ただいまの武智議員さんのご質問に対しましてご答弁いたします。 まず、時間外労働時間の推移ですが、令和元年度1学期は1人当たり月平均で小学校が33時間、中学校が42時間でした。これに対して、昨年度同期は小学校が44時間、中学校が53時間で、今年度は小・中学校とも昨年度から11時間の減少となっています。 時間外労働の内容は、小学校では授業準備が最も多く48%、行事の調整などの学校運営に係るいわゆる分掌事務が21%、テストなどの採点が12%です。中学校では、授業準備が31%、部活動が28%とそれぞれほぼ3割を占め、分掌事務が13%となっています。 この状況に対して、教育委員会が掲げる重点改善項目は、教員の労働時間に対する意識改革、業務の集約と整理、部活動の負担軽減の3点です。例えば、授業準備は、教員が子どもたちにわかりやすく興味を引くようにと工夫をすればするほど時間を要します。授業準備以外においても、子どもたちのためにと考える余り時間外労働の増加につながっていることが多く、質を落とさず効率的に業務を進めることや適切な労働時間のあり方について、教員の意識改革が必須です。また、学校では同じような事務を多くの教員で細分化して分担しており、こうした業務を集約し、効率化することが必要です。さらに、中学校の部活動の活動時間が授業終了後や場合によっては休日にも及ぶため、その負担軽減が急務です。 今後の取り組みとしては、まず教員の意識改革に関して、これまで夏季休業中の学校閉校日、週1日の一斉退校日の設定、夜間の電話対応の廃止などを行ってきました。これは、業務を行わない日や時間帯を設定することによって、日ごろからそれを意識して計画的に業務を行うことを促すもので、引き続き取り組んでまいります。 業務の集約と整理の視点では、現在、パイロット校において、例えば教務主任や研究主任といった分掌事務のリーダーの授業負担を軽減し、このリーダーが分掌事務を効率的に進める環境を整えることにより、教員全体の時間外労働の削減効果を検証しています。同様に、事務支援員の配置についても事務的な作業の集約・整理につながっており、今年度からパイロット校以外の3校にも拡大して配置するなど、さらなる横展開をめざしています。 部活動の負担軽減については、平成29年度から土日のいずれかを休養日とするとともに、監督や引率など顧問の役割を代替できる部活動支援員を雇用することによって、教員の負担軽減につながっていることから、支援員のさらなる増員をめざしていきます。 なお、当面の目標は、文部科学省が教員の勤務時間に関するガイドラインに示した原則として月45時間、年間360時間以内におさめることです。 最後に、教職員全員のボトムアップによる目標管理の推進についてですが、教職員は出退勤システムをそれぞれ入力することによって自身の時間外労働を把握しているとともに、時間外労働時間が20時間、40時間、80時間を超えると注意喚起の表示が出るようになっており、教職員がみずから時間外労働を管理できるように配慮しています。 文部科学省のガイドラインや市としての方針については、校長を通じて全教職員に周知しており、教職員は常にそのことを意識して業務を行うことを求められます。 市としての目標達成に向けては、このように教員一人一人が意識していくことが不可欠であるため、今後もそのための働きかけについて工夫してまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 武智秀生君 ◆23番(武智秀生君) 今般の質問に当たり、このパネルを用意しました。これは学校のあり方の国際比較であります。 どういうことかというと、日本の学校は諸外国のスクールとあり方が大きく異なっている。日本の教師の場合は、教科指導、道徳、部活動を通じ、知徳体を一体的に指導している。児童生徒の学校外の問題行動への対応や通学路の安全確保等についても学校が担っている。諸外国の教師は、主に授業に特化している。日本の場合は、確かな学力の育成、これは教科等ですが、そして豊かな心の育成、道徳や特別活動、さらには健やかな体の育成、これを全て学校で担っている。教員の負担はもうすごいものですよね。ところが、諸外国の場合は、確かな学力の育成強化等、スクールがそれのみを行って、道徳とか体育というのは、道徳は教会とか家庭、体育なんかについては地域とかスポーツクラブ。こういうことなんです。 何が言いたいかというと、これから我が国もこういった諸外国のようになっていくと思うんです。箕面というのは、新しい教育ということで倉田市長が積極的に推進されておられますけれども、こういうトレンドというか、世界の流れを見てグローバルに対処していただきたいと思います。 さらに言うならば、これは米国との比較です。米国の場合ですと、教師の職務内容というのは関係者間の合意のもとで政府が定める。いわゆる教員給与及び勤務条件に関する文書というのがあるんです。それによると、具体的な例ですが、昼食時の生徒の指導は求められないこと、授業準備中に他の仕事に従事することは求められないこと、さらに教師としての専門性を必要としない事務作業を行うことは求められないことと、こういうふうに規定されている。倉田市長は十分ご存じだと思いますが。さらに、参考までに実際の授業以外の業務の割合の比較を日本と英国でこのグラフは示しておりまして、少し見えにくいですが、我が国日本の場合は授業以外の業務というのが約6割を占めているんです。米国の場合ですと約3割。そういう違いがあるということをぜひともご認識いただきまして、今、私が提言いたしました教員の負担軽減に向けて、ご家庭とか地域の力もいただいて推進していただきたいと思います。 続きまして、教職員の不祥事の現状と背景についてお尋ねいたします。 例年、教職員の不祥事が、全国的にですが、報道されております。本市においても例外ではなく、昨年4月より現在まで、極めて悪質な不祥事が発生しています。大変残念な話ですが、少しばかりご紹介いたします。 平成30年から現在までの学校教職員の処分事案について、これは事実であります。 まず、体罰が3件ありました。 注意に従わなかった児童の内ももをつねった。注意に反抗的な態度を見せた生徒の胸ぐらをつかみ、平手で頬をたたいた。児童が授業中に離席した際など、肩をたたく体罰を繰り返し行った。さらに、不適切なSNSの利用。自身が勤める学校の生徒を中傷する内容や業務連絡の画面を自身のツイッターに掲載した。さらに、学校敷地内の喫煙。学校敷地内の喫煙は禁止されているにもかかわらず、職員室で喫煙を行った。不適切な事務。学校の公印、印鑑を上司に無断で用いて公費を支出し、その後、虚偽の報告や印の偽造などの隠蔽工作を行った。さらには、給食の誤配。アレルギーのある児童にマニュアルに従わず除去すべき食品を提供したため、喫食した児童が救急搬送された。保護者との不適切な関係。生徒の保護者と不適切な関係を持った。授業中の不適切な発言。少人数指導の授業中に男性教員が4人の女子生徒に対して性的な内容の発言を行った。そういう不祥事が発生しています。残念なことです。 ここではコメントを控えますが、これらの不祥事の原因は、教員のあり方よりも、むしろ人なりの生き方が原因ではないでしょうか。学校を卒業して社会のことを余り知らないまま先生と言われ、礼節やコンプライアンス遵守に無頓着な教員も珍しくはないと思います。ごく一部の不祥事を起こした教員は、真面目に頑張っていらっしゃる多くの教員の名誉を損なっていることを真摯に自覚、猛省すべきだと考えます。 肝要なことは、校長をはじめ教職員全員が不祥事根絶を自分自身の課題として考えることではないでしょうか。教育委員会は、本市における教職員の不祥事根絶に向けて、不祥事発生の背景や動機についてどのように考察されておられるのでしょうか。 さらに、教育長や代表教育委員は、学校訪問した際、教職員に対し、ビヘイビア等の指導はされているのか。また、指摘した点について改善状況を確認されているのか。 最後にですが、不祥事を未然に防止する明るい職場づくりには、こちらの本庁で実施されております5S活動が非常に効果的だと思いますが、なぜ学校現場では実行されないのか。具体的なご答弁を求めます。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 教職員の不祥事についてご答弁いたします。 平成30年4月からこれまでに発生した処分事案について共通しているのは、法令遵守の意識の欠如であると考えられます。例えば、この間、体罰による処分が3件ありましたが、これらは教員の指導力不足が背景にあり、授業中に立ち歩いたり指導に反抗的な子どもの対応に苦慮した結果、体罰という手段に出ており、体罰が法令違反であるとの意識の希薄さがこのような事態を生じさせたと考えています。 その他の事案についても、法令遵守の意識が欠如していたとしか言いようがなく、教職員に対し、法令遵守はもちろんのこと、教育者としての意識を徹底して持たせる必要があると考えています。 次に、学校への指導についてですが、まず教育長については、処分発令の際には、必ず教職員の綱紀粛正を徹底するよう教育長から校長宛てに通知するとともに、臨時校長経営会議を招集し、全校長に対して直接指示を行っています。 議員ご指摘のとおり、教員には品格ある発言や行動が求められていることから、日常的にも学校訪問などを通じ教職員の課題を把握し、改善を指示しています。代表教育委員や教育委員は、学校を訪問した際などに教職員の発言や行動など課題を認知した場合は、その都度指示を行っています。また、指導した事案については、教育委員会協議の場などで学校の対応状況などを担当課室に随時報告させており、改善状況などを確認しています。 不祥事防止は、教育委員会としても喫緊の課題であると考えており、今年度は6月の校長経営会議で、大阪府内でこれまで発生した不祥事について、全体的なデータ、個別の経緯や処分内容を具体的に説明している大阪府教育庁作成の資料をもとに不祥事防止の徹底を図り、加えて各学校の研修などで本資料を活用するよう指示いたしました。 5S活動については、整理・整頓・清掃・清潔・しつけを通じて職場の課題を解決する活動で、職場環境や業務内容を身近に見える形で整えることによって、職場としての不具合やみずからの業務に取り組む姿勢を振り返ることにもつながるため、非常に大切であると考えています。9月の校長経営会議において、整理整頓など5S活動の重要性を校長に指導したところで、引き続き取り組んでいきます。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 武智秀生君 ◆23番(武智秀生君) 頑張ってくださるということなので、こういう場で御託は並べたくないんですけれども、知行合一という言葉がある。知っているということと行うことが一致しなければならない。古くは、これは東洋思想の陽明学でしたかな。だから、そういうことを知っていても実行しない人は物事を知らないと思われるわけで、5Sの活動も整理・整頓・清潔・清掃・しつけが重要だということは誰でも知っているんです。だけど、できていない。それを今回、私は指摘したい。本庁でできているわけですから、ぜひともこの際、5Sの意味をよく考察して、知行合一で頑張っていただきたいという思いで申し上げたい。 次に、教職員の質と信頼性の向上についてお尋ねいたします。 文部科学省によりますと、新しい時代の義務教育を創造するすぐれた教師の条件には、大きく次の3つの要素が重要であると言われている。1つ目は、教職に対する使命感や誇り。子どもに対する愛情や責任感。2つ目に、教育の専門家としての確かな力量。子どもの理解力、集団指導力、授業づくりの力。3つ目に、常識と教養。礼儀作法をはじめ人格的資質。いわゆる先ほどおっしゃった品格です。 本市は、全ての教員に対し、教職経験段階に応じて求められる資質、能力の向上に懸命に取り組んでおられます。その結果として、児童の学力は全国的にトップクラスになった。しかし、一方で、先ほど申しましたけれども、教員によるさまざまな不祥事が発覚し、また、これは前回の一般質問でも指摘しましたが、挨拶が苦手な子どもたちが多いとの課題が確認されている。 これらの事実から言えることは、箕面市の教職員は、授業づくりなど教え方のレベルは高いが、品格面については、さらに研さんが必要かと考察いたします。事例を挙げれば枚挙にいとまがありませんが、教員は日ごろの言動・行動の一挙手一投足に特に留意されるべきだと思います。また、児童や地域から常に見られているという意識をより高めることも肝要かと考えます。 繰り返しますが、挨拶が苦手な子どもが多いという課題解決そのものが教職員の質と信頼性の向上につながる要諦だと考えますが、本件に対するご見解とあわせて、特に教員の品格向上に向けての取り組みを具体的にお示しください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 教職員の質と信頼性の向上についてご答弁いたします。 ご質問の中央教育審議会答申「新しい時代の義務教育を創造する」では、すぐれた教員の条件の3つ目として、豊かな人間性や社会性、常識等と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質を挙げ、これらを総合的な人間力としています。 この条件は、当時、兵庫教育大学学長であり、本市の教育委員長でもあった梶田叡一氏が義務教育特別部会で提案したものですが、その資料の中で梶田氏は、教師に本当に必要とされるのは授業の技術や手法ではなく総合的な人間力なのですと、その重要性について述べ、さらに、総合的な人間力とは、教職にある間はずっと、さらには生涯にわたって深めていくべきものであり、自分自身を伸ばしていこうと努力する教師にのみ実現するものであると述べています。つまり教員自身の学び続けようとする姿勢こそが教員の資質向上に最も必要であるということです。 子どもたちにとって、教員は最も身近な大人として手本となるべき存在であり、教員自身が学び続ける姿勢を持って日ごろからみずからの言動に留意し、子どもたちの模範となるよう心がけることが、子どもたちの課題解決につながるとともに、教職員の質と信頼性の向上にもつながると考えております。 そして、教員が学び続ける姿勢を持つための取り組みとしては、教育センターや各学校における研修の充実や、管理職、ミドルリーダーなどによる校内での教員に対する指導体制の確立、各専門機関等との連携を行っています。 また、保護者や地域の方々と協働し、連携を深めていくことも、教員がみずからの言動を振り返り、教育関係者以外の視点から学ぶことにつながります。管理職は、子どもたちに対してだけではなく、保護者や地域の方々などへの教職員の対応を確認し、挨拶や言動など子どもたちの模範となるよう日常的にも注意喚起するとともに、対応に課題のあった教職員には個別に指導も行っています。 教職員の世代交代が進む中で、その質と信頼性、そして品格の向上は、教育委員会としても喫緊の課題であり、今後もこれらの取り組みをさらに徹底していきます。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 武智秀生君 ◆23番(武智秀生君) お願いしますね、お手本になるように。 私ごとですけれども、平成24年8月、初めて市議会議員に当選して、議会でお仕事をさせていただいた。もうはっきり覚えているんですけれども、当市議会の上田春雄先生より、議員というのは日常市民から見られているんだと。見られているというのは「見る」じゃなしに観察のほうです。じっと観られている。だから、言動、行動、素行の一挙手一投足には、君、注意したまえと。そのときは、本当に厳しいお言葉でした。びっくりした。だけど、今、本当によかったと、そういうことを言われて。事あるごとに林議長などからも、例えば議場への入場の仕方、答弁の仕方の作法とか、細かいことを常々諸先輩方より教えていただいて、今の私の人格形成に大きくそれは影響した。本当に感謝しています。 だから、学校も代表教育委員とか教育長が学校へ訪問した際に、新人など、わからないわけですから、教えてあげたらいいと思う。職員室ではどういう態度をとればいいのかとか、例えば服装とか、そういった細かいこと、これはもう価値観の多様化とかそういうことじゃない。もうそういうルール、伝統なんです、我が国の。先輩から後輩へいいことは引き継いでいくと。十分におわかりだと思いますので、よろしくお願いします。 最後にですが、特徴ある学校経営についてお尋ねいたします。 令和元年度全国学力・学習状況調査結果が発表されました。小・中学校とも例年のごとく全国のトップクラスにランキングされています。まことにこれは慶賀の至りでございます。とりわけ中学校の英語の学力は日本一になりました。すばらしいです。 また、ステップアップ調査や小中一貫校、小学校1年よりの英語教育の推進など、先ほど申しましたように新しい教育に果敢にチャレンジされているという教育委員会の皆様や子どもたちに、これは心より敬意を表する次第であります。 しかしながら、今後は、お勉強だけではなく、先ほどから言った品格とか、そういったものも日本一の子どもたちをつくっていくために、やはり文武両道ということをテーマに、高い学力に加えて武道を重視した取り組みで、特徴ある学校経営を推進して全国のお手本になっていただきたいと思うんです。 中学校で武道が必修科目となりまして、ことしで7年目です。武道教育は、言うまでもなく、これはもう皆さんもご存じでありますが、礼に始まり礼に終わる。質実剛健、公明正大等の武士道精神を教えることです。究極的には弱者救済、それから世界平和につながっていく。これはすばらしい思想であると私自身は思っています。 本市の中学校は、剣道を7年前に選択し、実施しております。今般の質問に当たりまして、私は、本市の複数の中学校の校長先生より武道授業の現状と課題を私なりにヒアリングいたしました。 そうしたところ、剣道の授業では、限られた時間内で防具の脱着に時間がかかる。竹刀のささくれの危険性、防具のメンテナンスの費用の予算、それから防具にしみついた汗のにおいの問題とか、また、剣道の経験が全くない専門外の保健体育の教員が担当しているため、武道家のような凛とした雰囲気づくりができない。こういうことを思っていらっしゃる。そういう教員の負担の問題等がある。 さらに、これまでの授業の検証や他の武道の選択について、校長経営会議などですか、議論や提言が余りなされていない等の意見や事実を確認いたしました。 文武両道の教育施策を実現するためには、これはもう武道授業の充実が不可欠です。教育委員会は、これまでの7年間、武道授業の検証を何回実施されたのですか。 さらに、岐阜県や佐賀県など中学校武道で剣道実施率の高い自治体は視察されたのか。さらに、市内在住の武道家市民、例えば剣道のみならず柔道、空手道、少林寺拳法、日本拳法、合気道やテコンドー、そういった武道の師範の先生方や各道場との交流や意見交換会などを行われて、意見やアドバイスをいただいたことはあるのですか。 これまでの武道教育の検証結果と各課題について、教育委員会議での議論の経過を具体的にお示しください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 武道授業の充実についてご答弁いたします。 まず、武道の授業についてですが、平成24年度から中学校保健体育科において武道が必修化されました。学習指導要領では、武道は柔道、剣道、相撲の中から選択することとなっており、本市においては、平成21年度に市の教育研究会や公聴会で検討を行った結果、身体接触がなく重度のけがに至るケースの少ない剣道に決定いたしました。 検証については、必修化以降、毎年、大阪府教育委員会作成の中学校武道必修化に関する調査を全中学校対象にこれまで計7回実施しています。この調査結果から、各学校の指導体制については、全中学校において、剣道の指導経験のある教員または外部協力者を活用して授業を実施しており、安全対策については、けがの原因となる竹刀のささくれがないか、防具にアイガードが正しく装着されているかなど、授業前に道具を点検することや、授業中においては、突きなどの危ない行動を予防するため、複数の教員で指導していること。また、指導内容については、単に剣道の技術だけでなく武道の精神や礼儀作法についても指導していることがわかります。 また、生徒の様子として「相手を尊重することの大切さを感じている様子がうかがえた」や「伝統的な武道に親しもうとする様子が見られた」「礼儀正しさを身につけたいと思うようになっている」などが挙げられており、多くの生徒が関心を持って武道に取り組んでいます。 一方、課題としては、授業で高段者による専門的な指導が困難な場合があることや、授業時数の枠内では生徒同士の試合まではなかなか至らないことなどがあります。 次に、他自治体への視察についてですが、平成25年に当時の教育委員長、教育長、学校管理職らが、国から武道指導推進校に指定されていた実績のある秋田県由利本荘市の岩城中学校を視察しました。 当校では、全校生徒が稽古着、はかまに着がえて瞑想を行い、木刀を素振りする全校武道に取り組まれており、全教育活動を通じて剣道の特性、剣道の心を生かした実践がなされていました。その取り組みについては、本市においても先進事例として各学校の教育活動に生かしていくよう学校に指示いたしました。 市内在住の武道家市民から意見やアドバイスについては、平成22年度から平成23年度にかけて、大阪教育大学教授、地域の武道指導者、保護者、学校関係者から成る箕面市地域連携指導推進協力者会議を設置しました。 この会議では、剣道の授業を円滑に進めていくため、教員の指導力の向上方策のあり方や単元計画の作成とそれに基づく指導のあり方、地域の指導者との連携などを検討いたしました。 また、当時、箕面市剣道協会会長に講師を依頼して、礼法や竹刀の持ち方、防具の取り扱いなど、教員などを対象にした剣道の指導力向上のための講習会なども開催いたしました。 さらに、平成25年度以降、毎年開催される大阪府教育委員会主催の武道実技講習会に各校の代表が参加し、剣道の専門家から、さまざまな意見を聞き、指導力向上に取り組んだり、平成27年度以降、剣道を専門とする教育専門員が学校を訪問して礼法や指導方法について体育教員に指導するなどしています。 教育委員会会議においては、平成22年度第9回箕面市教育委員会定例会で武道実施に係る予算や外部指導者との協力体制、体育科教員の武道の指導技術の向上のための研修会の実施などについて議論いたしました。 また、教育委員会協議会においても、中学校武道必修化に関する調査をもとに武道の指導について議論しています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 武智秀生君 ◆23番(武智秀生君) ありがとうございました。 特に倉田市長にお願いしたいのは文武両道ということで、もう学力は本当に倉田市長が率先垂範され、また、それだけのご見識を持っておられるので、子どもたちは日本にも世界にも誇れるような、そういう学力を持っているから、あとは文武ということですので、心のほう。心といっても、もっと重みがあるというか、ちょっと口では表現しにくいんですけれども、凛とした、そして目上の方に対しても礼儀正しく、弱者に対して優しく、こういった思いやりのある心を持った本当に武士道精神を持った子どもたちを育てていただきたいと、お願いいたします。 ありがとうございました。私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(林恒男君) 次に、10番 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) 自民党市民クラブの藤田貴支です。 議長のお許しをいただきましたので、熱中症対策における水泳の現状についてお伺いします。 梅雨が長引いた影響によるものなのか、ことしの7月は比較的過ごしやすい日が多いと安堵していたものの、梅雨が明けると同時に昨年同様の猛暑日がやはり続いてしまいました。そうすると、日を追うにつれ保護者から熱中症対策に関するさまざまな声が我々議員にも届けられました。恐らく学校や教育委員会にも多くの声が届けられていることと思います。 教育委員会が考える子どもたちの安心・安全への配慮にも理解はするものの、それによる子どもたちへの活動の制限が児童生徒や保護者にとって大きな不安につながっていることも理解をすることができ、届けられた声に対し、どのように返答すればよいか、今でも困惑している状態であります。 そのような中、とりわけ今年度の声として多かったのが、夏季休業中における小学校のプール指導と中学校の水泳部の活動であります。 まず、小学校のプール指導についてお伺いをしたいと思います。 夏季休業中における昨年度予定していたプール指導の回数と実施できた回数、また今年度はどのような対策を施し、それにより実施状況はどのようになったのかを教えてください。 また、その結果に対して、保護者よりどのような声が教育委員会へ届いているのかを教えてください。 ○議長(林恒男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。教育次長 高橋由紀君 ◎教育次長(高橋由紀君) ただいまの藤田議員さんのご質問に対しましてご答弁いたします。 まず、平成30年度の夏季休業中における小学校のプール指導については、全小学校で7月中に7回の実施を予定し、予定時間帯全てで1回実施できたものが5校、9校では全く実施できず、途中での中止はありませんでした。 令和元年度については、7月中に8回の実施を予定していましたが、とどろみの森学園では2回実施し、彩都の丘学園を除く小学校では4回実施しましたが、いずれの学校も実施はしたものの9時の段階でWBGTが28度以上になったため中止しており、予定時間帯全てで実施できた日はありませんでした。 なお、彩都の丘学園では、校舎の増築工事のため、プール指導は実施していませんでした。 昨年度は、環境省測定の大阪市におけるWBGTを基準に運用しましたが、保護者をはじめ多方面から、箕面市で測定した対応を基準に運用すべきとの声が寄せられたため、今年度から市独自にWBGTの測定器をとどろみの森学園と中小学校に設置し、子どもの活動環境により近い地点での測定値を採用しました。 また、小学校間の実施回数のばらつきをなくすため、実施期間を7月22日から7月31日の8日間に全小学校で統一し、実施時刻も開始時刻を昨年度より30分繰り上げて午前8時30分からとしました。 しかしながら、午前8時の時点で既にWBGTが28度を超えプール指導を中止した日が、とどろみの森学園で6日、それ以外の学校で4日、午前9時の段階で中止した日は、さきに述べたとおり、とどろみの森学園で2日、それ以外の学校で4日ありました。 保護者からいただいた主なご意見は「子どもが家を出る前に暑さ指数の数値を配信してほしい」「WBGT28度という設定が低過ぎる」「プールに入ってすぐに中止になるくらいであれば、夏季休業中のプール授業は一切なしと最初から決めておいてほしい」というものでした。 なお、これらの問い合わせのうち、回答を希望される方に対しては、WBGT28度に設定した理由や暑さ指数のメール配信システムなどを説明し、理解を求めています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 私のところにも同じ内容の声をいただいております。午前8時の計測値でプール指導を実施するかどうかを決定し、実施する場合は8時30分よりシャワーを浴び、準備体操を行い、8時45分ごろから入水が始まったと思えば、9時の計測値で中止となる。入水時間は15分程度であったと聞いております。このような状態について、保護者からの声を踏まえながら、教育委員会としての評価をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) プールに入水して間もなくの指導中止についてご答弁いたします。 WBGTは毎時0分に各学校などにメールで一斉送信していることから、当日の午前8時に送信されるWBGTが28度以上になっていれば、プール指導は実施しないこととしました。 しかしながら、午前8時の判断では、その時点で既に登校途上にあり、学校に来てから中止を知って帰宅しなければいけない児童がいたことや、水泳指導は開始したものの、9時の測定値が28度以上になり、ほとんど泳げないまま水泳指導が中止となったことから、保護者からは、できないのであれば夏季休業中のプールは一切なしにしてほしいというご意見をいただいています。 教育委員会としては、保護者のご指摘も十分理解できるものの、子どもたちの泳力を伸ばすことや水泳が苦手な子どもたちへの指導は必要であり、時間帯などを工夫しながら夏季休業中の水泳指導は実施するべきであると考えています。 昨年度の状況を踏まえて、今年度の水泳指導を予定したにもかかわらず、十分な水泳活動が確保できなかったことから、来年度に向けて、暑さ指数28度以上で屋外活動中止のルールの範囲内で水泳指導の有無の判断時刻、時間帯などを工夫するなど、水泳指導の実施環境について、さらに検討を行いたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 水泳をしようと思えば、水着に着がえなくてはなりません。これは男女問わず結構面倒なことで、水着から私服に着がえるとなれば、水着がぬれている分、さらに面倒な作業であります。結果として、15分程度の入水のために、家でプールの準備をし、学校まで通学して面倒な着がえをする。また、さらにぬれている水着から私服に着がえ、帰路につく。児童たちも大変な思いをしなければならないし、家庭においても水泳指導ありきで1日の予定を立てていることから、夏季休業中のプール授業は一切なしにしてほしいという保護者の声も十分に理解をできます。 しかし、答弁にもありましたとおり、子どもたちの泳力を伸ばすこと、苦手な水泳を克服することは、学校教育の中でも大切なことであると思います。ぜひとも来年度のプール指導は、あらゆる手段を考えていただき、充実したものとしていただくよう強く要望をいたします。 次に、夏季休業中の水泳部の活動についてお伺いいたします。 まず、水泳部の大会についてですが、年間を通じて、いつ、どのような大会があるのかを教えてください。また、今年度の夏季休業中における水泳部の活動予定日数と実施日数を教えてください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 年間を通じた水泳部の大会開催時期と種類についてご答弁いたします。 令和元年度の中学校体育連盟主催の大会は、7月6日、箕面市水泳記録会、7月23日、大阪中学校水泳大会、7月27日、豊能地区水泳大会、30日、箕面水泳大会、8月5日、近畿中学水泳大会、17日、全国中学校水泳大会、22日、豊能地区学年別水泳大会、9月7日、大阪中学校学年別水泳大会、15日、池田箕面豊能郡大会です。 水泳部が参加する公式大会は、全て夏季休業中もしくは夏季休業前後に開催されており、開催時期や種類は例年おおむね同様です。 また、夏季休業中の市内中学校水泳部の活動予定日数は、試合当日を除いて1校当たり平均で19.8日でしたが、実際に予定どおりできたのは1校当たり平均2.2日、途中で切り上げたのは1校当たり平均13日で、全く練習できなかったのは1校当たり平均4.6日でした。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 全ての大会が夏季休業中または夏季休業前後に開催されており、箕面市の水泳部員においては、それに向けた十分な練習ができないまま、他市の生徒と競わなければならなかった現状であったということであります。 それに対して生徒や保護者からどのような声が寄せられているのか教えてください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 水泳部の活動についての意見についてご答弁いたします。 中学校の水泳部員からは「朝6時過ぎに学校に行っても泳ぐことなく帰宅する毎日にがっかり」「練習したいのに練習ができずにつらい」などの声が、保護者からは「水泳部は夏しか活動できない、何とか活動できるようにしてほしい」「ほとんど泳げない日々が続いて、子どもがかわいそう」「近隣他市の基準と違うのはおかしい」などの意見がありました。 また、第六中学校の水泳部の保護者からは、教育委員会宛てに要望書が提出され、令和元年9月15日に開催される池田箕面豊能郡大会までの10日間に限り、水泳部活動中、暑さ指数が制限値に達しても顧問判断で水泳練習を行うことを許可してほしい。また、9月14日は保護者練習見学を予定しており、保護者も見守りを行うなどの要望がありました。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 答弁をいただいた声は、生徒や保護者からの悲痛な声であります。 公立中学校の水泳部は、1年中入水して練習ができるわけではありません。気温、水温の関係で入水ができない10月から4月までの約7カ月間は、筋トレをしたり、走り込みをしたりと、夏の大会に向けて地道なトレーニングを積み重ねており、5月になってようやく約5カ月間という限られた期間のみ水の中で練習ができるのです。その練習も大会が集中している夏季休業中にほとんどできないとなると、今までの苦労は一体何だったのかという気持ちになってしまいます。 また、今年度についていえば、夏季休業が終わった8月25日以降も猛暑日が続き、3年生にとっては最後の大会となる9月15日に向けても練習ができない日が続きました。3年生の保護者からは「このままでは卒部をしたときに子どもにかける言葉が見つからない」「3年間よく頑張ったねと言ってあげたいけど、それも言うことができない」など、涙ながらの声をいただきました。 ふだんから非常に謙虚な方で、とても学校や教育委員会に物を申すようなことをしない方からも、今回ばかりはどうすることもできないと、勇気を振り絞って私のところへ相談に来られました。今まで、学校や教育委員会に対し全幅の信頼を寄せており、家庭でも一生懸命に子育てをされてきた方が立ち上がり、教育委員会へ要望書を提出したいと相談されてきたのです。このような方の声を無視したり、聞き流したり、ありきたりの対応をするようであれば、箕面の教育委員会に未来はありません。それらの声を受け、教育委員会は何か具体的な措置をとられたのかを教えてください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 保護者意見の対応についてご答弁いたします。 教育委員会は、第六中学校の水泳部保護者からの要望を受け、9月5日から15日までの期間、水泳部員の活動時間を確保するため、2種類の実施方法を用意しました。 1つ目は、9月の初めごろには17時の段階でWBGTが28度を下回る日が続いていたことから、水泳部の活動時間を19時までに延長しました。これは、WBGTが28度未満の環境で2時間程度の活動ができると判断したためです。 ただし、日没後に活動することになることから、災害用の投光器をプールサイドに置き、明るさを確保するとともに、複数の顧問の配置により生徒の安全を確実に担保される場合のみ延長を認めることとしました。 2つ目は、民間のスイミングスクールに対し、屋内プールが借りられないか、教育委員会から打診をし、了承が得られたTaikenスイミングスクールの3レーンを借りました。 これらの実施方法について、全中学校に希望を募ったところ、3校の水泳部が投光器を活用して、3校での計6日間の活動を行い、2校がスイミングスクールで1日間合同練習を行いました。取り扱いにふなれなため灯光器の設置に時間を要したり、スイミングスクールでの合同練習では人数が多過ぎて練習がしづらいなどの課題もあり、来年度に向けて、水泳部の活動時間の確保について、さらに工夫ができないか、現場の意見も聞きながら検討していきたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 急遽の対応として、よく汗をかいていただいたと思います。また、子どもたちもすごく喜んでおりました。 3年生にとってみても、最後の大会に向けて練習時間が確保でき、何より暗い中で投光器を点灯させたプールで泳げたことは大きな思い出になったことと思います。ありがとうございました。 しかし、今回の対応が毎年できるかといえば、それは難しく、多くの生徒は塾や習い事がある時間帯での練習でありましたが、今回は部活動を優先して練習をしていたようであります。来年度に向けて、さらなる対応を考えていただきたく、お願いいたします。 次に、水泳部の練習時における私が感じた課題についてお伺いします。 第六中学校の水泳部に夏季休業中における練習の状況を確認したところ、午前6時30分より9時30分までの3時間を練習予定として組んでいたが、予定どおり3時間の練習ができたのは5日間だけであったということであります。多くの活動日においては、午前6時30分より始まり、WBGTが28度を超えた午前7時または8時までの30分または1時間30分しか練習ができなかったと聞いております。 したがって、WBGTの影響で練習時間が短くなると当初から予測できることから、生徒へは短期集中の指導とならざるを得なく、激しい運動中にWBGTが28度を超え、突然の中止を余儀なくされてしまいます。そうすると、クールダウンをすることもできず、心臓に負荷がかかり、体調不良を起こすことにもつながりかねません。 熱中症対策も大切でありますが、クールダウンや整理体操の効果も重要であります。WBGTが28度を超えたら、すぐに運動をやめさせるべきか、クールダウンや整理体操をしてからやめるべきか、教育委員会の見解をお伺いします。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) クールダウンや整理体操の必要性についてご答弁いたします。 教育委員会では、WBGT28度以上になったらすぐに運動をやめるように学校に対して指示していますが、その時点での運動の負荷の程度によって、体調を整えることが必要な場合は、生徒の体調に十分注意を払いながらクールダウンや整理体操を適切に行うべきであると考えています。 ただし、生徒一人一人の状況はさまざまであり、たとえクールダウンや整理体操前であっても、体調崩している生徒がいたら、熱中症を疑い、速やかに日陰や保健室に連れていくことや救急車を呼ぶことを優先するのは当然のことであり、慎重に対応すべきであると考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 熱中症対策も児童生徒の健康対策であるならば、クールダウンや整理体操も生徒児童の健康対策として同じく大切なはずであります。答弁にもありますとおり、クールダウンや整理体操を適切に行うよう学校へおろしていただきますようお願いいたします。 次に、WBGTの計測についてお伺いします。 まず、昨年度の計測でありますが、環境省が設置した大阪市内の計測器の数値を活用しておりました。また、計測器の設置場所は、芝生上の1.5メートルの高さで、強制通風をさせた状態でありました。 今年度においては、中小学校ととどろみの森学園の運動場において高さ1メートルで強制通風をさせない状態で計測をしております。 そこでお伺いしたいのですが、今年度の夏季休業中におけるWBGTの数値において、箕面市内の数値と大阪市内の数値にどのような差が出たのかを教えてください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 大阪市と箕面市のWBGT測定値についてご答弁いたします。 環境省が測定している大阪市におけるWBGTと本市の測定器で測定した箕面市のWBGTを比較すると、7月10日から8月25日までの47日間で、中小学校でWBGTが28度以上になったのが6時の時点で2日間、7時の時点が13日間、8時の地点が21日間、それ以外の11日間は9時以降だったのに対し、大阪市では8時の時点で28度以上になったのが3日間で、それ以外は全て9時以降でした。また、とどろみの森学園では、8時の時点で28度以上になったのが17日間、それ以外は9時以降でした。大阪市に比べ、中小学校、とどろみの森学園、いずれも早い時間にWBGTが28度以上になっています。 夕方については、17時の時点で大阪市のWBGTが28度以上になった日数は10日間であったのに対し、中小学校では23日間、とどろみの森学園では17日間でした。このうち、18時点でまだWBGTが28度以上であった日数は、大阪市が4日間であったのに対し、中小学校では17日間、とどろみの森学園では7日間、さらに19時時点で超えていたのは、大阪市が1日間であったのに対し、中小学校では7日間、とどろみの森学園では1日間で、WBGTが28度以上になる時間帯を大阪市と比べると、箕面市のほうが遅い時間までWBGTが高い状態が続いているという結果でした。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 繰り返しになりますが、昨年度は環境省が設置した大阪市内の計測器の数値で判断をしておりました。また、計測器の設置場所は、芝生上の1.5メーターの高さで、強制通風をさせた状態でありました。 その条件下で計測した数値を利用した昨年度の熱中症罹患者数とその評価を教えてください。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 昨年度の熱中症罹患者数とその評価についてご答弁いたします。 昨年度は、熱中症事故予防に係る対応方針を策定する前の7月17日から19日までの3日間で5件の熱中症による救急搬送がありましたが、方針を策定した7月20日以降の児童生徒の救急搬送はゼロ件でした。 災害級と言われた昨年度の猛暑を受けて、危機管理の観点から大きな成果があったと考えております。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 昨年度の条件において計測した数値を利用して熱中症対策を行う評価が高いのであれば、その数値や方法を採用するべきで、箕面市でより厳しい条件で計測した数値を利用する必要はないように思えます。 昨年度の結果を踏まえ、教育委員会の見解をお伺いします。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 環境省が測定したWBGTの今後の採用についてご答弁いたします。 さきにご答弁いたしましたとおり、平成30年度に熱中症予防の対策方針を策定して以降、保護者をはじめ多くの方から、大阪市の測定値ではなく箕面市における測定値を採用すべきとのご意見をいただいたことを受けて、今年度から市内に2台のWBGT測定器を設置し、この測定値で熱中症予防の対策方針の運用を始めたものです。 今年度の市内のWBGT値は、環境省が測定した大阪市の値に比べて高い数値となっており、プール指導や水泳部の活動時間などの確保がさらに困難な状況がありました。昨年度の熱中症対策が十分な成果を上げていたことも踏まえ、引き続きデータ収集を行いながら検討していきたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 時間がかかるかもしれませんが、来年の夏までには、計測の方法を含め、子どもたちの活動の機会がどうすればより確保できるか、しっかりと検討していただくよう要望いたします。 次に、来年度の水泳部の練習機会の確保についてお伺いします。 恐らく来年の夏も今年度同様にWBGT28度を超える日が続き、水中での練習機会が大幅に減少することが予測されます。ことしの1年生、2年生が進級する4月には、新入生への入部の勧誘を行うこととなります。そのとき水泳部員は胸を張って新入生を勧誘することができるでしょうか。せめて来年の2月、3月には何とか対策方針を打ち出し、安心して新入生を勧誘できる状態にしてほしいと強く願います。 このままでは水泳部が箕面市からなくなってしまいます。具体的な対策はまだ考えられないかもしれませんが、来年度に向けて必ず対策を立てるという意気込みをお伺いいたします。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 水泳部の活動についてご答弁いたします。 教育委員会としても、今年度の夏季休業中の水泳部の練習実施率の低さは大きな課題と考えています。水泳部の生徒や保護者の活動に対する不安も十分理解でき、何とか工夫ができないかと現在検討しているところです。 生徒の安全を最優先に、WBGTが28度以上で全ての屋外活動の禁止という指針を堅持しつつ、水泳に限っては、他の部活動と違い、小学校施設の利用や体育館で代替の練習を行うなどの方法がないことから、夏季における活動時間を確保するための対策が必要です。 部活動時間のさらなる繰り上げや延長の検討、9月に実施した民間スイミングスクール施設の借用など、熱中症のリスクを抑えつつ水泳部の活動時間が確保できる方策について検討していきます。 また、あわせて今年度のデータから水温、気温、WBGTの関係なども多面的に分析したいと考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 あらゆる手段や考え方を駆使し、子どもたちが安全に水泳の練習ができる環境を整えていただきますよう心よりお願いいたします。 最後に、本市における熱中症対策について、保護者への説明についてお伺いをします。 昨年から始まったこの対策でありますが、保護者に対し、文書で趣旨と内容を説明されているかと思いますが、果たしてそれで十分なのでしょうか。 議会の中でもさまざまな議員が質問しておりますし、私のもとにも多くの市民からごもっともな質問を寄せられております。 例えば、「学校では熱中症対策を厳格に行っているが、通学途上についてはどのように考えるのか」「学校では熱中症対策を行っているにもかかわらず、市の施設である総合運動場やプールでは子どもが利用していても制限がないのはなぜか」「水泳は水の中なので、熱中症にかかるリスクは低いのではないか」など質問が絶えることがなく、教育委員会の考え方が十分に市民に伝わっていないように思えます。 恐らく教育委員会にも同様の質問が寄せられているかと思いますが、それらをまとめて、よりわかりやすく説明をするべきであると思いますが、見解をお示し願います。 ○議長(林恒男君) 高橋教育次長 ◎教育次長(高橋由紀君) 教育委員会の考えの説明についてご答弁いたします。 熱中症事故予防に係る対応方針の内容は、本指針を学校に通知した平成30年7月20日に「小中学校での熱中症を予防するため対応方針を刷新した」との報道資料を出し、教育委員会の考えを示しました。 また、市民からのメールや電話での問い合わせに対しては、説明や回答をさせていただいています。 さらに、これまでも議会の中でも市民からの質問内容やそれに対する教育委員会の考えを述べさせていただきました。 引き続き市民に理解いただけるように対応してまいりたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 藤田貴支君 ◆10番(藤田貴支君) ありがとうございます。 今回は、夏季休業中における小・中学校の水泳について主に質問をさせていただきましたが、それ以外にも夏季休業中における子どもの居場所づくり事業や屋外で練習をする野球部、サッカー部などの部活動、学校施設開放利用団体などからも熱中症対策に対し、さまざまな声や疑問をいただいております。しっかりとそれらの声に対応していただき、市民全員から理解される対策となるよう取り組んでください。 以上で一般質問を終えたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(林恒男君) この際、暫時休憩します。     (午後2時54分 休憩)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後3時15分 再開) ○議長(林恒男君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、お諮りいたします。本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 引き続き一般質問を行います。9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) 公明党の楠 政則でございます。 議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして、大綱2項目について質問をさせていただきます。 まず、大綱1項目め、SDGs(持続可能な開発目標)の推進についてお伺いさせていただきます。 SDGsとは、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のために先進国を含む国際社会全体が2030年をめざして達成すべき目標として、2015年9月国連で採択されました。これは、2001年に策定された極度の貧困と飢餓の撲滅などを掲げたミレニアム開発目標MDGsの後継として、2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発のための2030アジェンダにて記載された2016年から2030年までの国際目標となっています。この国際目標は、持続可能な世界を実現するための17個の達成すべき目標と、その達成手段を示した169個のターゲットと、232個の指針から構成されており、地球上の誰一人取り残さないことを誓っています。 簡単に申しますと、2030年までに貧困や格差の解消をはじめ、教育や保険の充実、ジェンダー平等の実現など、あらゆる国や企業、団体が協力して取り組む目標、2030年までに世界はこうあるべきだという未来の形がSDGsと言います。 また、SDGsには大きな3つの特徴があり、1つ目として、目標を達成するための手段や方法は取り組む側に委ねられている点。2つ目として、経済、社会、環境を広く取り込んでいる点。そして、3つ目として、国連に加盟する193カ国の全てが合意しているという点が最も重要な意義を持つ特徴だと言えます。一見対立しているような国々も、この未来の形については完全に合意していることから考えると、国際社会が共有している最先端のモデルと言えるのではないでしょうか。 このことに関する市の認識をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) ただいまの楠議員さんのご質問に対しましてご答弁いたします。 SDGsは、先進国と開発途上国がともに取り組むべき国際社会全体の普遍的な目標として、2030年を年限とする17のゴール、169のターゲットが掲げられています。そして、SDGs達成のため、先進国を含め全ての国が行動する普遍性、誰一人取り残さない包摂性、全てのステークホルダーが実現に取り組む参画型、社会・経済・環境の統合的解決に取り組む統合性、定期的にフォローアップする透明性の5点を実施のための主要原則としています。 また、国はSDGs達成のため、国際協力への取り組みを加速し、国内における経済・社会・環境の分野での課題にも、また、これらの分野を横断する課題にも、国際社会全体の課題として取り組むことを表明しています。 本市も、これに参画するステークホルダーの一員として、日本全体で取り組み達成すべき課題とその目標であると認識しています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) 本市も、これに参画するステークホルダーの一員として、日本全体で取り組み達成すべき課題とその目標であると認識しているというご答弁でございました。 どの国であっても、どの社会であっても誰も取り残さないためには、まずは、国レベルの取り組みに加えて、地域の取り組みが欠かせません。目標実現に向けた政策、事業を進め、他のレベルでの取り組みともつながって、地球全体の視野に立った持続可能性が実現されることが期待されています。 視点を世界から日本に戻しますと、日本では内閣総理大臣を本部長とし、全閣僚を構成員とするSDGs推進本部が2016年5月20日に内閣に設置され、8つの優先課題と具体的な施策を盛り込んだアクションプランが策定されており、国内実施、国際協力の両面において、日本のSDGsモデルをG20大阪サミット、第7回アフリカ開発会議、SDGサミットなどを利用して展開しているところです。 これを踏まえて2017年からは、企業団体のすぐれた取り組みを表彰するジャパンSDGsアワードも実施、2018年には全国29団体をSDGs未来都市に選び、10団体のモデル事業を資金的に支援しています。このモデル事業とは、SDGsの理念に沿った統合的な取り組みにより、経済・社会・環境の3側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い先導的な取り組みであり、多様なステークホルダーとの連携を通して地域における自立的好循環が見込める事業とされており、関西では、令和元年度の事業選定都市として京都府舞鶴市、未来都市として滋賀県、奈良県生駒市、三郷町、広陵町、和歌山県和歌山市が選定されています。また、全国では、長崎県壱岐市ではSDGs未来課という部署を設置し、積極的に進めている自治体もございます。 選定された事業を確認させていただきますと、本箕面市でも取り組んでいるような施策が選定されており、改めて本市の取り組みについて先進性を感じた次第ですが、箕面市として、このジャパンSDGsアワードへのエントリー状況をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) ジャパンSDGsアワードへの取り組みについてご答弁いたします。 ジャパンSDGsアワードは、SDGs達成に資するすぐれた国内外の取り組みを行っている企業または団体等をSDGs推進本部が表彰するために2017年に創設し、年1回実施され、第3回目の公募が先月9月30日に締め切られたところです。 また、SDGs未来都市、自治体SDGsモデル事業については、地方創生分野における日本のSDGsモデルの構築に向け、自治体によるSDGs達成に向けたすぐれた取り組みを提案する都市や、特に先導的な取り組みをモデル事業として内閣府が選定し、これらの取り組みを支援するとともに成功事例の普及展開等を行うことで、中長期を見通した持続可能なまちづくりへつなげていくことを狙いとしているものです。 本市は、ジャパンSDGsアワードにはエントリーしておりませんが、これらの取り組み事例は国のホームページで公開されていますので、経済・社会・環境の3側面を統合した自治体SDGsの施策推進に当たり、参考にしてまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 ぜひとも施策推進に当たり参考にしていただき、あわよくば箕面市でも、こちらにエントリーしていただきたいというふうに思います。 日本では、毎年、東京都民の食事量に匹敵する621万トンもの食品ロスが発生する一方で、貧困状態にある子どもは7人に1人もいます。この食品廃棄についても、SDGsのゴールとなっています。 このほど、食品ロスの削減の推進に関する法律が成立し、本年5月31日、令和元年法律第19号として公布されました。この法律には、食品ロスの削減を定義として、まだ食べることのできる食品が廃棄されないようにするための社会的な取り組みとされ、国、地方公共団体、事業者の責務、消費者の役割、関係者相互の連携協力を責務としており、今月、10月を食品ロス削減月間と定めるなどが盛り込まれています。中でも、政府が策定した基本方針を踏まえ、都道府県、市町村は、食品ロス削減推進計画を策定することとなっています。 大阪府では、令和2年度末には策定予定と聞いておりますが、本市における食品ロス削減について及び食品ロス推進計画の取り組みについてお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 食品ロス削減についてご答弁いたします。 本市における食品ロス削減に対する取り組みについては、これまで、まだ食べることができる食品が燃えるごみにまじり焼却されている現状を踏まえ、余分な食材は買わない、購入した材料は使い切る、工夫して食べ切れる量だけを調理するなど、ごみ減量に向けた取り組みの一つとしてPR啓発に努めてきました。 学校給食においては、食べ残しが出ないよう給食提供量の適正化を検討中であるとともに、調理残渣を活用してゆずる完熟堆肥を生産し、市内のホームセンター、園芸店などで販売し、食品ロス削減に努めてきました。 また、平成30年4月に改定した箕面市一般廃棄物処理計画において、事業者が理解を深め食品ロス削減に向けた取り組みを推進する必要があること、また、食品ロス削減に向けた情報提供が必要であることを課題として挙げています。 食品ロスの削減の推進に関する法律が本年10月1日に施行されました。同法では、食品ロスの削減に関し、国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、基本方針の策定、その他食品ロスの削減を総合的に推進することが定められ、都道府県、市町村は、食品ロス削減推進計画の策定に努めなければならないとされました。 大阪府では、国の基本方針を踏まえ、令和2年度中に食品ロス削減推進計画の策定が検討されており、本市においても、大阪府が策定する食品ロス削減推進計画を踏まえて検討する予定です。それに先立ち、現状の市の職員の数の実態を把握するため、排出されるごみの組成分析を本年度から食品ロスの観点からも分析することとし、食品ロスの実態調査に取り組んでいるところです。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。ぜひとも進めていただくようよろしくお願いいたします。 一方、教育分野においても、中学校学習指導要領解説、社会編に、誰一人取り残さないとの理念のもと、自然環境や資源の有限性、貧困、イノベーションなどにかかわる17のゴール、169のターゲットから成る持続可能な開発目標を設定し、持続可能な開発のための取り組みを各国の国家主権を前提に進めている国際連合をはじめとする国際機構の役割が大切になってきている現状を理解できるようにすると、SDGsが明記されております。 SDGsについて学びたいという児童もふえているのではないかと思います。今の時代を生きる我々大人たちもしっかりと認識し、取り組んでいかなければなりませんが、SDGsという未来の形を考えるには、これからの時代を担う子どもたちが主人公であり、彼らがしっかりと認識をして行動していけるように、教育現場でも取り組んでいかなければならないと思っています。 教育現場での取り組みの先例として、愛媛県新居浜市教育委員会は、昨年、SDGsをわかりやすく取りまとめた小冊子「新居浜版SDGs」を作成し、全小学5・6年生に配布したそうです。新居浜市では、2015年から地域の特色を生かした学習に取り組んでおられて、2017年にはユネスコ国連教育科学文化機関の理念に沿った教育を行うユネスコスクールに全小・中学校が認定されており、貧困撲滅や資源保全など17の国際的な目標をイメージした版画とわかりやすい説明文を掲載、自分たちで何ができるかを話し合ったことを書き込めるスペースも設けられています。 また、東京都品川区は、昨年5月、SDGsの理念を義務教育に取り入れるため、区の教職員を対象に勉強会を開いたそうです。講師は外務省の職員と第1回ジャパンSDGsアワードで外務大臣表彰を受賞した会社の社員が務めたとのことで、研修の中で外務省の担当者は、持続可能な社会の担い手として子どもたちがSDGsを学ぶ意識を強調し、政府は子ども向けの教材の作成を進めているとの説明があったそうです。 ここで伺いたいと思いますが、箕面市の教育現場ではSDGsをどう学んでいるのでしょうか。取り組み状況についてお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 教育分野でのSDGsの取り組み状況についてご答弁いたします。 箕面市の小・中学校において、SDGsについては中学3年生の公民に、地理、歴史、公民での学習を生かして持続可能な社会の形成について考える単元があり、平成29年度に告示された新しい中学校学習指導要領において、国際連合における持続可能な開発のための取り組みが示されたことを踏まえ、その中で学習しています。 主な学習内容としては、社会科などでこれまでに学んだことを振り返りながら、それぞれの生徒がSDGsの17項目の中で優先的に取り組んでいきたいと思う目標を考え、将来の具体的な行動につなげる学習を行っています。昨年度、外務省が中学3年生を対象に作成した持続可能な開発目標SDGsの副教材「私たちがつくる持続可能な世界」を全中学校の3年生に配付しており、これを利用して学習活動を行う学校もありました。 SDGsの17項目の目標は、中学校だけでなく小学校の教育活動においても、それぞれの項目に関連する教育活動として、これまでもキャリア教育、環境教育、平和教育、ジェンダー教育、食育、防災教育などさまざまな取り組みを行っており、これらの教育活動を通じて児童生徒の持続可能な社会の形成に主体的に取り組む意識を醸成しています。 このように本市においては、SDGsを知識として知るだけではなく、持続可能な世界を築くためには何をしたらよいのか、将来自分は目標達成にどのように貢献できるかなど、将来世界を動かす子どもたちが主体的に考え行動できるよう、教育活動を進めています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 将来自分は目標達成にどのように貢献できるかなど、将来世界を動かす子どもたちが主体的に考え行動できるように教育活動を進めていただいているとのご答弁でございました。今後とも何とぞよろしくお願いいたします。 17個のゴールは、水や資源、災害対応などの環境面から、教育、健康、ジェンダー、まちづくりといった社会面、経済成長、雇用、不平等などの是正など幅広いですが、内容は先ほども触れたとおり、地方公共団体がふだん取り組んでいる施策と似ており親和性が高いものとなっております。また、包括的な目標であるといっても、17個全ての目標について考えたり行動したりしなければならないということではなく、本市として優先すべき課題、身近な課題があるわけです。そうした課題の入り口としてSDGsの目標を一つ定めるだけで芋づる式にそのほかの目標にも結びつくようになっています。 先ほどのモデル事業のところでも触れましたが、本市の行っている施策にも、SDGsの目標に合致するものがたくさんございます。第3回定例会の中でも、防災スピーカーの仕様変更、トイレトレーラーの配備、聖天橋南施設(仮称)の整備事業、教育委員会の事務局の業務改善についてなどが合致するのではないでしょうか。本市として、近年取り組んできた主要施策での該当項目についてご答弁をお願いいたします。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 本市の主要施策とSDGsのゴールについてご答弁いたします。 本市では、安心・支え合い最優先、子育てしやすさ日本一、緑・住みやすさ最先端を政策の3本柱に据え、さまざまな行政サービスの展開に取り組んでいるところですが、これまで進めている各分野での取り組みは、貧困、健康と福祉、教育といったSDGsの17のゴールと合致する、あるいは関連性があるものと認識しています。 具体的な施策を例に挙げますと、子ども成長見守りシステムの運用や、支援対象、生活困窮家庭の子どもに重点化した放課後の学習支援といった貧困の連鎖の根絶をめざした取り組みは、SDGsの目標1(貧困「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ」)に、子どもの体力向上や健康長寿をめざした大人のスポーツ人口をふやす取り組みは、目標3(保健「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」)や、目標4(教育「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」)に合致しています。また、将来の消防需要に基づく消防力の保全や防災体制のさらなる充実、一歩先を行く英語教育やICT教育環境の整備、シニア塾の拡大実施なども、貧困、保健、教育、持続可能な都市といったSDGs達成につながる取り組みであり、SDGsがそもそも持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のための目標設定であることを踏まえますと、ほかにも本市のさまざまな施策がSDGsの目標に合致し、または関連性があるものと認識しています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 箕面市では、現在、第五次箕面市総合計画を策定しており、これに関連したさまざまな事業計画などが展開されています。これまでの質疑においても具体例を挙げさせていただいたとおり、箕面市の先進的な取り組みは、どの地方自治体にも誇れるものと確信しています。 先ほど主要施策をその該当項目についてご答弁いただきました。SDGsという世界共通の物差しで再確認を行い、箕面市の立ち位置や状況を客観的に分析するとともに、市の施策をSDGsのターゲットと関連づけていただき、ご答弁をいただいたと思います。 それをもう一歩進めていただき、施策体系をSDGsに合わせ再整理し、見える化を行っていただけないでしょうか。見える化をすることで、箕面市以外の方には取り組みを容認して認識していただくことができ、箕面市民の皆様には改めて箕面市を再認識していただくきっかけとなるのではないでしょうか。 この取り組みを行うことで、箕面市の住みやすさを向上する指標となり、本市で子どもを産み育てたいという思いが世代間で引き継がれ、地域が子どもを育て、そのことで地域も成長し、子どもからお年寄り、また社会とのかかわりの中で何らかの困難に直面している人も含めて、全ての人たちが多様性を尊重し合い、輝き、お互いの力を発揮しながら発信して生涯暮らすことのできる共生社会が実現することが今まで以上に加速するのではないかと思いますが、市としての今後の取り組みについてご答弁をお願いいたします。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 総合計画の施策体系の再整理と見える化及び今後の取り組みについてご答弁いたします。 SDGsの理念は、市の施策と新和性、関連性が非常に高いことから、第五次総合計画に定めた各施策体系とSDGsの目標とのリンクを示した対応表を作成し、これを公表することで、議員ご指摘の見える化に取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 社会的なベクトルであるSDGsは、自治体のみならず企業においても、企業価値を評価する際の共通言語になりつつあり、成長戦略としてSDGsを取り入れようとする企業がふえています。特に関西企業には、江戸時代に活躍した近江商人の三方よし、売り手よし、買い手よし、世間よしの精神が脈打っていることから、SDGsへの関心が高く、企業と消費者が互いに満足し、社会にも貢献するのがよい商売であるという考えはSDGsに通じる部分が大いにあります。 実際に、先ほどお聞きしたジャパンSDGsアワードにおいても、たびたび関西の企業が受賞を果たしています。また、2025年の大阪・関西万博でも、テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にSDGsの17項目の目標の達成が宣言されており、誰一人取り残さない理念として、民間企業や市民社会を含め、あらゆる人の参加が求められています。いかに身近な問題として、市民の皆様に自分のことに置きかえて理解していただくことができるか、これは次のステップとして大きな課題であると思います。 一つの例として、議会においては、今までペットボトルでお茶が出されていましたが、このほど水筒にお茶を出すようになりました。このペットボトルに関しては、海洋プラスチック汚染が昨今話題になっていますし、魚を介して人間の体に入ると健康をも害します。本市では、しっかりと分別されていますが、リサイクルされずに燃やされてしまうと、地球温暖化の原因にもなります。今回、水筒に変更されたことで、排出されるペットボトルは確実に減っていきます。そして、水筒にすることで、SDGsの目標である3の目標、全ての人に健康と福祉をにもかかわれば、12の目標、つくる責任つかう責任にも、そして、13の目標、気候変動に具体的な対策を、14の目標、海の豊かさを守ろうにもかかわっているのです。1つのことに取り組めば、必ず17ゴールのうち複数にかかわってくることが具体的にわかっていただいたかと思います。 自分自身にできそうなことから始め、少しずつ広げていき、箕面市民の一人一人の行動が世界を変えていけるように、そして、全ての人々が尊厳を輝かせて生きる、持続可能で平和な地球社会の建設に邁進できるように、まずは、ご答弁いただきました見える化を足がかりに今後とも取り組んでいただくようお願いし、大綱1項目めの質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 続きまして、大綱2項目め、子どもを守る手だてについて質問をさせていただきます。 散歩ルート等危険箇所調査結果及び危険箇所・問題箇所との突合状況についてですが、本年の第2回定例会における一般質問において、歩道の安全確保と命を守る手だてについてを質問させていただきました。その後の進捗状況について質問させていただきます。 まず、ご答弁として、箕面市で実施した散歩ルート等危険箇所の調査結果と各小学校区で行っている危険箇所・問題箇所の点検との整合性や優先順位の決定法については、それぞれの結果について突合し、重複している箇所については、危険箇所・問題箇所点検の改善要望箇所として、その優先順位などに基づき改善し、一方、重複していない箇所については、まずは軽微な対応などで改善できる箇所については年度内をめどに改修を行いますとの答弁がございました。 このことについての現在の突合状況や改修などの予定についてご答弁をお願いいたします。 ○議長(林恒男君) みどりまちづくり部長 肥爪慶一郎君 ◎みどりまちづくり部長(肥爪慶一郎君) お散歩ルート等の調査結果と危険箇所・問題箇所点検結果との突合状況についてご答弁いたします。 現在、保育所や幼稚園などの各施設から提出されたお散歩ルートに係る要望書に基づき、市の子育て部門と道路部門及び交通規制を所管する箕面警察の三者合同で、保育所、幼稚園の関係者にヒアリングを実施しています。危険箇所・問題箇所点検については、8月に点検結果を箕面市青少年指導員連絡協議会からいただいており、要望内容の精査と対策の検討を並行して進めておりますので、この検討が完了次第、両者の突合作業に入ります。 この突合作業は10月中に完了させ、軽微なものについては即時対応するとともに、対策内容が用地買収を含むような難易度の高いものを除く全ての箇所について優先順位をつけ、11月ごろから対策工事を順次進め、年度内の完了をめざしてまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 突合作業については10月中に完了させ、軽微なものについては即時対応、そして難易度の高いものを除く全ての箇所については優先順位をつけ、11月ごろから対策工事を順次進めて年度内の完了をめざしていくというご答弁でございました。 2つ目に、重複しない箇所がどの程度かにもよりますが、かなりの数に及ぶ場合は、各保育所などに対し優先順位を紹介する予定で、順次スピードを持って対応するつもりです。そして、課題箇所の改善に当たっては市職員が現場を見る必要がありますので、道路部門そして子育て部門が連携し、ご希望があれば園長などが現地確認に立ち会っていただくよう調整したいと考えていますとのご答弁がございました。 この点についての対応状況、現地立ち会いについてはいかがだったでしょうか。結果について教えてください。 ○議長(林恒男君) みどりまちづくり部長 肥爪慶一郎君 ◎みどりまちづくり部長(肥爪慶一郎君) 道路部門と子育て部門の連携による現地調査等の対応状況についてご答弁いたします。 先ほどご答弁いたしましたとおり、現在、保育所や幼稚園等の関係者とヒアリングを実施していますが、要望内容を確認するため、必要に応じて園長と関係者と現地で立ち会いをいただいています。 以上でございます。
    ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 本年6月18日に開催された「未就学児及び高齢運転者の交通安全緊急対策」(昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議)に基づき、未就学児等が巻き込まれる交通事故を防ぐため、国土交通省は防護柵設置や車のスピード抑制対策などに取り組む自治体への財政支援を強化するとの報道がありました。 具体的には、9月末までに保育園や幼稚園周辺の道路の安全点検を要請し、その結果を踏まえ、支援策の詳細を詰め、特に緊急性の高い箇所は本年度中に着手できるよう、補助金の支出などを検討するとのことで、支援策の具体的な内容としては、ゾーン30の整備などの面的対策を含めた交通安全施設などの整備や、ゾーン30と連携したハンプとともに歩道の設置、拡充、自動車・自転車の利用空間の分離、防護柵の設置、無電柱化、踏切対策等などとされています。 本市で、この9月末までの安全点検の取り組み状況、また、第2回定例会で可決した信号交差点の待機歩行者安全対策事業についての取り組み状況をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) みどりまちづくり部長 肥爪慶一郎君 ◎みどりまちづくり部長(肥爪慶一郎君) 国が要請する安全点検及び信号交差点の待機歩行者の安全対策事業への取り組み状況についてご答弁いたします。 まず、1点目の国が要請する安全点検については、保育所、幼稚園、認可外保育施設などが対象で、保育所と幼稚園については、国の要請がある前に既に本市では先行して実施いたしました。残る認可外保育施設などについては、施設管理者から危険箇所の報告をいただき、施設管理者、市子育て部門、道路部門、警察との合同点検を既に完了し、お散歩ルートの要望箇所とあわせて整理しているところです。これらを合計すると、保育所や幼稚園などなどの施設数は53施設、要望箇所は408カ所になります。 次に、2点目の信号交差点の待機歩行者安全対策事業については、市が管理する信号交差点の安全対策工事の施工業者が9月末に決定したところで、今後、詳細な調整を経て工事を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。着実に進めていただいていることがわかりました。 国土交通省の2020年度予算の概算要求では、生活道路などが対象の交通安全対策費1,619億円が盛り込まれ、インフラ整備として地方公共団体が広く使える防災・安全交付金は1兆2,611億円を計上し、このうちの一部を充てることとしています。 安全対策は、車のスピード抑制や歩行空間の確保があり、大がかりな対策では、車線拡幅や歩道橋整備、右折レーン整備、電柱撤去なども考えられます。 先ほどから、本市の全国に先駆けた取り組みの突合状況や進捗について聞かせていただきました。用地買収を伴うような大規模改修などについては、国や大阪府との連携が必要になってまいりますので、この機を逃さぬようしっかりと調整をお願いしたいと思いますが、この点についての市の見解をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) みどりまちづくり部長 肥爪慶一郎君 ◎みどりまちづくり部長(肥爪慶一郎君) 国の交付金を活用した対策工事の検討についてご答弁いたします。 議員ご指摘のとおり、用地買収を伴うような大規模な対策が必要な場合は、特定財源の確保が必須と考えています。今回のお散歩ルートの安全対策においても、そうした大規模な対策が必要な箇所があれば、国の動向を注視して、機を逃さずに交付金確保に向けた対応を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 9番 楠 政則君 ◆9番(楠政則君) ありがとうございます。 それぞれの進捗について現地調査など丁寧な対応していただいており、また、非常に多くの要望箇所があることがわかりました。今後、突合の後、11月より実際の工事となるわけですが、来年度の予算要求や年度末に向けての通常業務に加え、今回の緊急対策や、また、国からの事業で一時的ではありますが業務増加になることから、職員の皆様の時間外労働の増加等が懸念されます。しっかりとした人的対策も含めた体制強化や工事発注形態を考慮した上で、着実に子どもを守る手だてについて進めていただくよう切にお願いし、大綱2項目めの質問、そして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(林恒男君) 次に、14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) 大阪維新の会箕面、今木晋一でございます。 議長のお許しをいただきましたので、災害時に市としての対応について、一問一答方式で一般質問を行いたいと思いますので、理事者の真摯なご答弁をよろしくお願いいたします。 私が議員になって初めて一般質問をした平成28年度第3回定例会の一般質問で、災害における市としての対応について、一問一答方式で質問させていただきました。あれから3年が過ぎ、行政もいろいろ対応していただいていると思います。 まず、防災の取り組みは、平成23年度の東日本大震災を受け、箕面市防災改革の基本方針が策定されております。その基本方針に基づき、市内40カ所の避難場所を再編し、子どもが徒歩でも行ける小学校に14カ所避難場所を整備することや、新しい避難場所には消火・救助資機材、避難者用資機材を整備されています。 市として、災害における水、食料などの備蓄物資の確保について質問しましたが、大阪北部地震を経験して、備蓄物資の増強を図られたのか、お聞かせください。 ○議長(林恒男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) ただいまの今木議員さんのご質問に対しましてご答弁いたします。 大阪府北部地震を受けての備蓄物資の対応についてですが、昨年6月に発生した大阪北部地震やその後の豪雨や台風など、たび重なる災害対応が一旦落ちついた昨年11月に、災害対策本部の各対策部、地区防災スタッフから、災害対応についての反省や課題などの意見を聴取し、それを取りまとめて今年度の予算に反映しました。 主な内容は、ブルーシート400枚、避難所の停電対応のためのバルーンライト23台のほか、乳児用液体ミルクを購入しています。また、災害時のトイレ対策として、補正予算でご審議いただいたように、トイレトレーラーの購入を予定しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 災害時に避難所に来られる最大想定避難者数も2万人と想定し、年次計画を立てて3日分の飲料水、食料を備蓄していますが、その当時と状況も変わり、人口も増加しています。今後、見直しも考えていかないといけないように思いますが、具体的な取り組みをお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 人口増加に対応した備蓄飲料水、食料の見直しについてご答弁いたします。 平成24年に改定しました地域防災計画において、市内全体で最大想定避難者数を2万人と想定して、現在、3日分の飲料水、食料を備蓄しています。 最大想定避難者数は、単に人口見合いだけでなく、内閣府が建物被害やライフラインの損害等も勘案してシミュレーションしたものであり、かつ現在の箕面市の最大想定避難者数は1万2,000人であるところ、余裕を見込んで過去箕面市において想定された最も多い避難者数2万人を計画上の避難者数として採用しているものです。当時と比較すると、人口は約9,000人増加していますが、住宅等の建てかわりにより建物の耐震化等がさらに進んでいる状況も考えますと、今のところ最大想定避難者数を変更する必要はないと考えております。 しかしながら、特に彩都地区や森町地区においては人口が増加している状況があり、一方で減少している地区もありますので、校区ごとの人口動態を注視しながら、必要に応じて避難所ごとの備蓄量の見直しを検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 井戸の活用方法も聞かせていただきましたが、答弁で、大規模な地震など災害が発生し、水道の給水が停止した場合には、飲料水のほか、洗濯やトイレなどに使用する生活用水が必要になると答弁されており、災害時協力井戸は、平成25年度には35カ所あった井戸は平成28年度には31カ所になっていますが、令和元年度は幾つになっているのでしょうか。 令和元年第3回定例会において、府内初移動設置型トイレトレーラーを災害時に配備する補正予算も提案されていますが、井戸も必要に思いますが、災害時協力井戸の登録も推進しているのでしょうか。地区防災委員会などで案内もされているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 災害時協力井戸についてご答弁いたします。 まず、現在の災害時協力井戸の登録数は30カ所で、平成28年にご答弁したときから1カ所減少しています。住居の建てかえや移転、また水脈の変化などの影響により、井戸の数自体が減少していると推察しており、また、住宅を新築する際に新たに井戸を掘るというケースも余り聞くことはなく、今後、井戸の新設による災害時協力井戸の新規登録の可能性は低いと考えています。 市としましては、現在登録いただいている災害時協力井戸をいざというときに有効活用できるよう、例えば、毎年1回、市職員から災害時協力井戸の登録者に対し登録更新について問い合わせをさせていただいておりますが、その際に、日常の井戸水の利用状況、設備についてお尋ねし、これらの情報を校区ごとに地区防災委員会に提供して活用策を検討するなど、登録者のご協力をいただきながら有効に活用してまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 箕面市は、井戸の使用料金の把握はどのようにされているのでしょうか。 私の実家も井戸があり、私が小学校低学年ぐらいまでは生活用水として使用していました。ピロリ菌などの話が出て使用しないようになりました。現在では散水に使用しております。その当時、井戸を使用するなら下水使用料金が加算されたと思いますが、現在でも使用料加算料金を徴収しているのでしょうか。 昔からある井戸を使用されている方は、下水に料金が加算されるのは知らないのでは。先祖代々の家なら特に思います。料金もばらばらだと聞いておりますが、どのように徴収金額を決めているのでしょうか。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 井戸の下水道使用料についてご答弁いたします。 上下水道局では、下水道の排水設備工事完了届の際、井戸水を使用し、その排水を汚水管に排出されると把握したお客様について、下水道使用料を徴収しています。なお、庭の散水などで、汚水管に排水しない用途のみに使用される場合は、下水道使用料は徴収していません。 昔からある井戸を使用されている方は、下水道使用料が加算されているのを知らないのではとのお尋ねですが、平成26年に井戸水分の下水道使用料を徴収している全てのお客様に、使用実態や世帯人数に変更がある場合は届け出をしていただくよう周知を図っています。 また、井戸水の使用を途中で中止された場合は、水道の使用水量が増加することになりますが、水道検針の際、前回の使用水量との増減が大きい場合は、お客様に必ずお問い合わせをしていますので、井戸水の使用の変動については一定把握できているものと考えています。しかし、前回の周知から期間が経過していることから、改めて周知いたします。 次に、井戸水分の下水道使用料の計算方法についてですが、一般家庭では井戸水専用のメーターが設置されていないため、箕面市下水道条例及び同施行規程に基づき、世帯人数等に応じた一定量を井戸水使用水量としています。また、水道水と井戸水を併用されている場合は、その水量の2分の1を水道メーターで計量した水量に加算して、下水道使用料を算定しています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 平成31年度第1回定例会で、一般質問で災害時の自治会としての役割について質問をさせていただきましたが、もう少し聞きたいので質問します。 平成30年12月末現在では、自治会数は301団体、連合自治会は7団体、加入世帯数は2万9,773世帯と増加していましたが、一般質問から自治会数や自治会の加入数はふえているのでしょうか。現状を教えてください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 自治会加入の現状についてご答弁いたします。 平成30年12月末の自治会数、加入世帯数、加入率は、301自治会、2万9,773世帯、加入率48.8%です。その後、9月までに2つの自治会が結成され、24世帯が加入されました。 この10年間の傾向では、加入世帯数は増加するものの、人口の伸びに追いつかずに自治会加入率は微減している状況です。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) そうしましたら、現在、未組織地域について、自治会が組織されていない地域がありますが、市内にどれぐらいあるのでしょうか。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 未組織地域についてご答弁いたします。 自治会の未組織地域は、加入世帯の増減により流動的なところもあり、また、田畑や商業施設等が存在している地域もあり、何カ所という表現はできませんが、窓口には各自治体の境界線を引いた地図を用意し、また、市ホームページには各自治会の地域を色で示した自治会マップを掲載しています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) 集合住宅など管理組合にも情報提供を行っていると聞いていますが、現在、情報提供している管理組合は幾つあるのでしょうか。情報提供を行う条件とはどのようなものでしょうか。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 集合住宅管理組合の情報提供についてご答弁いたします。 集合住宅等の管理組合には、平成27年12月から情報提供を行っており、現在は75の管理組合に自治会と同じ内容の回覧物を送付しています。情報提供を行う条件については特に規定はなく、希望されれば提供を行います。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 そうしましたら今後、未組織地域に対する行政サービス、情報、補助金、災害時の対応をどのようにするのか。補助金には、自治会加入者数に対する補助だけでなく、防犯灯と防犯カメラの修理、維持費などがあるのでは。また、災害時に安否確認は、自治会単位での報告がされていますが、未加入者への対応はどのようにされているのでしょうか。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 未組織地域に対する対応についてご答弁いたします。 まず、自治会の未組織地域への情報提供ですが、もみじだよりや市のホームページで情報提供しており、組織地域と未組織地域の間に差はありません。 自治会への補助金は、自治会事務費補助金のほかに、自治会が設置する防犯灯や防犯カメラの設置改修費補助金、地域集会施設整備費補助金などがあり、あくまで自治会の活動に対する補助ですので、自治会の未組織地域には支出していませんし、今後も支出する予定はございません。 もし、未組織地域に住まわれている方が防犯灯や防犯カメラの設置を希望される場合は、自治会の結成をご検討いただくか、近くの自治会へ加入し、その自治会での設置をご案内させていただくことになります。 次に、災害時における自治会未加入者の安否確認についてですが、災害初動時には、自治会、マンション管理組合ごとに事前に作成されている安否確認分担表をもとに安否確認がなされ、その結果が避難所に報告されることとなっています。よって、自治会等に未加入の全ての方の安否確認を避難所が直ちに把握することは非常に困難で、その結果、救助など必要な支援がおくれることになります。 以上のことから、防犯対策、大規模災害の備えとして自治会への加入を啓発しており、今後も繰り返し、自治会等への加入を促進していきたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 これまでの答弁を聞いていると、昨年の災害により、さまざまな見直しをされていると確認しました。 私は、災害発生時には、自治会やマンション管理組合の初動は重要であると思っておりますが、なかなか自治会加入率が伸びない中、災害時対応を検討するに当たって、自治会だけではなく、もっとさまざまな団体に防災意識を持ってもらうのが重要であると思いますが、市の見解をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 総務部長 北村 清君 ◎総務部長(北村清君) 災害時対応における各団体への働きかけについてご答弁いたします。 先ほどご答弁しましたとおり、大規模災害時には向こう三軒両隣の関係が迅速な安否確認、救助につながるため、自治会の加入促進を啓発しています。 地区防災委員会には、自治会だけでなく地区福祉会、青少年を守る会、コミセン委員会、PTA、消防団など、校区で活躍いただいているさまざまな団体に参加いただいていますので、それぞれの活動団体の視点、あるいは自治会の規模や地理的な視点を生かして自発的に防災を考え、地区防災委員会として、講習会や独自訓練などを企画していただいております。また、地区防災委員会での活動を通して得た情報や経験は、参加者を通じてそれぞれの団体にフィードバックされているものと考えています。また、一部の地区防災委員会には地域の特性などにより、大阪大学、国際交流協会、豊能障害者労働センター、まちづくり協議会など、委員会設立当初には参加していなかった団体がオブザーバーとして参加されている校区があり、地域の防災意識は確実に浸透し、かつ広がってきていると感じています。 ことし11月には地区防災委員会の役員さんに防災士養成講座を受けていただき、地域の防災リーダーになっていただくことで、地域が自発的に防災意識を持ち、地域の人と人とのつながりの中で少しずつ活動の輪が広がり、委員会活動の継続につながっていくことを期待しています。 市は、引き続き自治会や地区防災委員会の意見をお聞きし、必要な助言、コーディネートをするなど、活動を支援してまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 14番 今木晋一君 ◆14番(今木晋一君) ありがとうございます。 災害時には、昔みたいに三軒両隣で助け合う必要があるように思います。行政がすべき公助に市民が頼ってはいけないと考えており、災害時に家庭でできること、地域で協力してできること、すなわち自助、共助が必要だと考えています。だからこそ、自治会加入がどのようになっているのか、自治会加入されていない方はどうするのか。行政は、各自治会で隣近所の未加入世帯の声がけを、市の自治会係では3月の引っ越しシーズンに本館ロビーに特設ブースを設け、転入された方に加入チラシを直接配布と説明を行うと答弁をされました。 本当にそれだけでいいのでしょうか。もっと市民の声を聞き取り入れることや、課題に対して市民と行政が一緒になって意見を交える場が激減しているように思います。新しい取り組みに対して、市民が平場で一緒に考える場をふやし、私たち議員も一緒に考えるべきではないのでしょうか。こんな市民のいる箕面市を考えて、市民一人一人も成長できるようなまちづくりをしたいです。非営利公益市民活動促進条例、市民参加条例、まちづくり理念条例がある箕面市で、条例を十分に活用してほしいと思います。 今後、市民へのさらなる周知を行い、安心・安全なまちづくりを進めていっていただきたいことを要望して、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(林恒男君) 次に、22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) 大阪維新の会箕面の神代繁近でございます。 議長の許可をいただきましたので、さらなる健康・長寿都市をめざしてをテーマに質問をさせていただきます。 9月16日の敬老の日、私が住む西小校区の敬老の集いがグリーンホールにおいて開催されました。ことしは、校区にお住まいの74歳以上の約1,700人が対象で、当日は1,000人のグリーンホールの約8割が埋まるほどの多くの参加者でにぎわいました。74歳以上といっても本当にお元気な方が多く、グリーンホールまで片道1キロ以上も歩く距離を歩いてこられる方も少なくありません。 一方、地域での高齢化は進み、敬老の集いを主催する地区福祉会や高齢者の見守り活動をされている民生委員の皆さんの役割は、ますます大きなものとなってきています。 まず初めに、本市の高齢化の現状と10年前との比較について教えてください。 ○議長(林恒男君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。健康福祉部長 大橋修二君 ◎健康福祉部長(大橋修二君) ただいまの神代議員さんのご質問に対しましてご答弁申し上げます。 本市の高齢化の状況は、本年3月末現在、65歳以上人口は3万4,494人、高齢化率は25.0%、うち75歳以上人口は1万7,398人、後期高齢化率は12.6%となっています。10年前と比較すると、平成21年3月末の高齢化率は19.9%で5.1ポイント、後期高齢化率は8.3%で4.3ポイント、それぞれ上昇しています。 なお、国との比較では、全国の高齢化率は28.3%で、本市は3.3ポイント低く、後期高齢化率は14.5%で、本市は1.9ポイント低くなっており、これまでの本市の高齢化の進展は、国に比して少しですが遅い状況にあると言えます。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) 全国平均と比較すると、まだ低い高齢化率だと思いますが、10年前と比較してもわかるように、着実に高齢化が進んでいるということがわかります。今後、高齢者に対する施策というのが本当に大事になってくると考えています。 では次に、健康・長寿についてお伺いします。 厚生労働省が昨年4月に発表した平成27年市町村別生命表の概要によると、本市の平均寿命は、男性が82.5歳で近畿3位、全国7位、女性が88.2歳で近畿1位、全国20位と、全国でもトップクラスの長寿のまちとなりました。健康と長寿をテーマにさまざまな取り組みを進めていきたいと、倉田市長の所信表明にもあったように、その成果は目に見える形となってあらわれたのであります。 一方で、介護を受けたり、寝たきりになったりせず、健康上問題がなく暮らせる期間である健康寿命がどうなのかという課題が、ある意味、平均寿命より大切だと感じています。 ある生命保険会社が発表した健康に関するアンケートによると、健康寿命の理想は平均81.5歳と記されています。WHO世界保健機関によると、2016年の健康寿命は74.81歳にとどまり、理想のほうが6.69歳も高いということがわかりました。保険会社の担当者は、仕事や家事に追われ、健康を意識した運動や睡眠の時間がうまく確保できていないジレンマがあると指摘されています。 健康寿命の理想は平均81.5歳と申し上げましたが、男女別で見ると、男性が81.9歳、女性が81.1歳と、男性のほうが少し高くなっています。厚生労働省によると、日本における実際の健康寿命は、男性が72.14歳、女性が74.79歳で、理想と現実の開きが大きいのは男性であるということがわかりました。男性3人のうち2人が運動やスポーツを日常的に行っていないと回答、また、理想の睡眠時間は平均7時間半ですが、現実は6時間20分程度であるということも判明しました。運動や睡眠時間が足りない理由は、忙しいというのが大半を占めています。 認知症予防や医療費抑制にも大きく関係してくる健康寿命ですが、本市の健康寿命はどうなっているのか教えてください。また、その結果に対して、市はどのように考えているかもあわせて答弁をお願いします。 ○議長(林恒男君) 健康福祉部長 大橋修二君 ◎健康福祉部長(大橋修二君) 本市の健康寿命の現状と市の見解についてご答弁申し上げます。 市町村別の健康寿命につきましては、大阪府が算出したデータがございますので、平成28年度における大阪府と本市の平均寿命と健康寿命について、男女別で比較してみたところ、平均寿命は、大阪府の男性が80.2歳、女性が86.7歳で、本市の男性が82.5歳、女性が88.2歳となっており、男性では2.3歳、女性では1.5歳、本市が長寿の状況です。健康寿命では、大阪府の男性は78.1歳、女性が82.5歳、本市の男性が81.1歳、女性が84.3歳となっており、男性では3.0歳、女性では1.8歳、健康寿命も長い状況でございます。 本市の高齢者は寿命に対する健康な期間の割合が高い状況にあり、この結果は、市民の健康意識の高さと健康長寿に向けたさまざまな取り組みによるものが相まった結果と認識しております。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) 平均寿命もさることながら、健康寿命においても大阪府の平均より長い、かつ理想の健康寿命より長いということは、箕面市には元気な高齢者が多いということがよくわかりました。 高齢者の健康を維持する一つの考え方として、ボランティアをはじめとする社会参加活動があります。全国社会福祉協議会のデータによると、NPOやボランティアグループの代表の年齢層で最も多い年代が41.4%を占める60歳代であることがわかりました。また、60歳以上で見れば62.9%と7割近くを占めています。ボランティアグループへの参加者で見た場合も傾向は同様で、60歳代が占める割合が40.9%、60歳以上で見れば65.7%を占めています。 すなわち、現在のNPOやボランティアグループの活動は、シニア世代が牽引している状況になっていて、社会貢献の分野においては、シニア世代が担い手となり、地域社会を支えていると言っても過言ではありません。高齢者の社会参加活動は、年を追うごとに、より多くの選択肢の中から選択が可能になったと思われます。逆に、どれも選択しないというのも一つの選択肢だと考えますが、みずからの意思で社会参加をすることで、新しい友人に出会えたり、地域とのつながりができたり、社会貢献による心の充実感を得られ生きがいを感じられるなど、心身によい影響を及ぼすことにつながります。 本市では、平成22年度から60歳以上の皆さんが、ともに学び、体を動かし、語り合える箕面市オリジナルの講座として、箕面シニア塾が実施されています。当初3コースで始まったプログラムは、これまでの座学や体験を中心とした文化・健康コースの15クラスに加えて、本年度より、スポーツコースの20クラスを新たに増設し、全35クラスで運営されています。社会参加のきっかけづくりとしても、箕面シニア塾の果たす役割は大きいものと考えております。 本市における高齢者の社会参加活動、また、箕面シニア塾の現状と課題について、市の見解をお示しください。 ○議長(林恒男君) 健康福祉部長 大橋修二君 ◎健康福祉部長(大橋修二君) 本市の高齢者の社会参加活動と箕面シニア塾の現状と課題についてご答弁いたします。 議員ご指摘のとおり、シニア世代は、民生委員・児童委員をはじめ、地区福祉会が中心となって運営されているいきいきサロンや子育てサロンなど、地域の支え合い体制の担い手として大きな役割を果たしておられます。 また、箕面シニアクラブ連合会には2,800人を超える会員が参加して、ボランティア活動や環境美化活動等を行うとともに、市内33カ所の単位クラブで日常的に健康づくりやスポーツ、文化、レクリエーション活動に取り組んでおられます。 このほか、市が行う健康教室をはじめとするさまざまな教室や講習会にも積極的にご参加いただいており、とりわけ箕面シニア塾では、平成30年度には15クラス、定員600人と1.5倍規模に拡大実施し、さらに今年度は、スポーツコース20クラスを新たに設け、総定員数を1,116人としたところですが、多くのクラスで定員を上回る応募状況となるなど、本市の高齢者の健康づくりに対する意識や向学心の高さ、さらには社会参加意識の高さを再認識したところでございます。 箕面シニア塾は、参加したことをきっかけに参加者が地域のサークル活動等につながり、日常的、継続的に外出、交流、活動の機会を持っていただくことを最大の目標としておりますので、今後の課題は、終了後に次の活動につながった人数をさらにふやすことと考えています。平成30年度に実施した平成29年度参加者への終了後アンケートでは、実際に継続活動に参加した、または検討中と回答した方は28.7%となり、前年度より5.1ポイント増加しています。 今後も、引き続き関係団体等のご協力をいただきながら、継続的に活動に参加いただけるよう支援してまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) 先般、箕面シニア塾の運営を委託されている箕面市メイプル文化財団の担当者の方とお話をさせていただきました。箕面シニア塾の運営に関しては、文化・健康コースのクラスの企画であるとか、講師の選定、会場の確保など、かなりご苦労されているということをお伺いしました。そのおかげで本年度も定数をはるかに超える市民の方が応募されて、100人以上の方が抽せんに漏れて参加できないといううれしい悲鳴も聞いております。今後も、より充実した運営を実施していただくとともに、改めてスタッフの皆さんには敬意を表したいと思います。 次に、シニア活動応援交付金についてお尋ねします。 本市では、シニア世代の地域活動、グループ活動をサポートするシニア活動応援交付金制度があります。健康づくりのグループ活動やシニア世代の交流の場などの立ち上げと活性化を支援しています。 内容は、シニア世代の方が新たにグループを立ち上げるときの備品購入や、発表会や講習会など一般参加できるイベントの費用を、既存の団体も含めて交付するものです。その対象となる団体やグループ、サークルを規定する項目に、市内でおおむね月2回以上定期的に集まり活動する団体であるとか、構成員のうちおおむね65歳以上の方が全体の9割以上であるとか、構成員のうち本市在住の市民の割合が9割以上で5人以上と、少し厳し目の項目があります。 例えば、定期的な集まりを月2回を月1回にするとか、シニア塾と同様に年齢規定の65歳を60歳に変更するとか、本市在住の市民の割合を8割にするとかの緩和策は考えられないのでしょうか。多くの市民やグループを応援する制度なので、極力使っていただけることを前提に制度設計をお願いしたいと思っています。シニア活動応援交付金の交付状況とあわせて見解をお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 健康福祉部長 大橋修二君 ◎健康福祉部長(大橋修二君) シニア活動応援交付金の交付状況と要件緩和についてご答弁いたします。 シニア活動応援交付金は、地域におけるシニア世代の介護予防に資する活動を支援し、健康長寿のまちづくりを推進することを目的として、平成29年度から運用を開始いたしました。 新たなグループやサークルの立ち上げ、あるいは新たな活動を開始する場合には最大5万円、また、既存グループ、サークルが活動の周知やメンバーをふやすための体験型イベント、発表会などを開催する場合に最大2万円を年3回まで、備品の購入や会場使用料などの対象経費の5分の4を支援しております。 平成29年度は、新規立ち上げが24件、イベント開催等が15件の合計39件。また、平成30年度は、新規立ち上げが14件、イベント開催等が23件の合計37件の交付を行いました。これにより、新たに38のサークル、グループが立ち上がったところでございます。 交付対象要件につきましては、本事業の財源確保のため、特別会計介護保険事業費の地域支援事業、一般介護予防事業に位置づけており、本市のシニア世代を対象として介護予防に資する活動の支援を目的として実施しているものであるため、年齢や市内在住市民の割合などに関する要件の緩和は困難なのが現状でございます。 しかしながら、できるだけ多くのシニア世代に使っていただける制度にしたいという思いは同じであり、ご意見をお伺いしながら、高齢者の健康増進、社会参加の一助となるよう検討をしてまいります。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) そこはぜひ丁寧に意見に耳を傾けていただいて、よりよい制度として運用していただくようお願いをしておきます。 5点目の質問は、総合水泳・水遊場の整備についてであります。 昨年実施された65歳から74歳までの方が対象の高齢者基本健康調査の結果では、全回答者の2割近くの方が、週5回以上外出すると答えられています。また、そのうちの半数の方が、ふだんの外出先としてスポーツ施設とされていることがわかりました。このことは、先ほど答弁をいただいた箕面市民の健康寿命が長いことの要因の一つであると感じています。 加えてもう一つ、室内温水プールに関するアンケート調査も実施されています。新たなプールの可能性を模索するための市民アンケートと近隣のプールで実施した出口調査です。その結果から見えてきたのは、健康増進目的で室内温水プールを利用したいという箕面市民の意向が強いこと、実際に多くの市民がプールを利用していること、箕面市に手軽な温水プールがないことから近隣市の温水プールを利用しているということでありました。 室内温水プールは、高齢者もとより、幅広い年代が利用できる施設であります。特に水泳は、高齢者にとって効率的で安全な有酸素運動と言われています。水泳は、腕で水をかいて足で水を蹴るため、手足で動きが異なり、かつリズミカルな動作が脳を活性化させます。また、水に浮いて手足の力を抜くためリラックス効果があり、胸の呼吸筋が強くなり、呼吸も深くなります。泳ぐことで心肺機能も強くなり、免疫力がアップして風邪を引きづらく、体力も向上して病気にかかりにくい体をつくり上げます。水泳であれば、腰や膝に負担もかからず、痛みがある場合でも回復に役立ちます。健康不足も解消できストレスも発散できる水泳は、高齢者にとって理想的なスポーツと言えます。 一年を通して水泳を楽しめる室内温水プールと、夏季に大幅な集客を狙える屋外レジャープールを併設した総合水泳・水遊流場の整備、本年6月に最終報告書が提出されましたが、これまでの検討経過、また、現在の進捗状況と今後のスケジュールをお聞かせください。 ○議長(林恒男君) 健康福祉部長 大橋修二君 ◎健康福祉部長(大橋修二君) 総合水泳・水遊場整備についてご答弁いたします。 まず、これまでの検討経過と進捗状況についてですが、総合水泳・水遊場実現可能性検討業務委託の一環として実施したプールに係る市民意識調査及び近隣施設における利用者の出口調査において、箕面市民の健康増進目的でのプール利用意向が非常に高いことが明らかになり、その結果を中間まとめとして平成30年12月に公表いたしました。 第2段階として、近隣の公設プールを参考事例として、その実績から収支の試算を行うとともに、その試算結果をベースに財政シミュレーションを行ったところ、実現可能な範囲での財政負担であることが確認でき、これらの結果を第二次中間報告書として平成31年2月に公表いたしました。 次に、第3段階として、これまでの検討内容に対し、同種施設に実績のある運営事業者からヒアリング調査を行い、事業への関心度などを聴取するとともに、近隣公設プールの周辺人口、利用料、施設内容などが利用者数の増減にどれほどの影響を与えるかなど、さまざまなパターンごとに分析をし、収支試算のさらなる精査を行いました。 その結果、施設整備に関しては比較的高レベルの条件を備えたプランほど収支状況が比較的よくなること、また、利用料金の設定には慎重な検討が必要であること等の試算結果をまとめた最終報告書を令和元年6月に公表いたしました。 現在は、プール整備に向けた全体構想、基本計画の策定に取りかかっており、整備するプールのモデルプラン、整備手法等について、より熟度を上げた検討に加え、整備費や運営費の試算制度をさらに上げていくことや、隣接する第二総合運動場との機能面での分担整理を行っているほか、用地買収に向け、買収地の測量、鑑定業務等を進めているところでございます。 今後につきましては、仮にPFⅠ手法で整備する場合の仮定のスケジュールで申し上げますと、令和2年度に事業者の公募選定、令和3年からは事業者による設計工事、令和5年度中のオープンが最速となります。用地交渉など相手のあることでもあり、不確定要素もありますが、最速のスケジュールを目標に日々努力しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(林恒男君) 22番 神代繁近君 ◆22番(神代繁近君) ありがとうございました。 先ほども申し上げましたが、高齢者の健康維持だけでなく、幅広い年代が楽しめる施設として、令和5年度のオープンをめざしてほしいと思っています。 今後もさまざまな角度から、さらなる健康長寿のまち箕面をめざして事業に取り組んでいただくことをお願いします。 私も60歳を過ぎて、老人クラブから声がかかったり、シニア塾にも参加できる年齢になりました。高齢者の課題が他人事だと思っていましたが、日々身近になってきているんだなと実感をしております。これからもずっと元気で暮らしていきたいということを改めて申し上げて、質問を終わります。 ○議長(林恒男君) この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明10月8日から10月9日まで2日間休会し、10月10日午前10時から本会議を再開いたしたいと存じますが、これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(林恒男君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明10月8日から10月9日まで2日間休会し、10月10日午前10時から本会議を再開することに決しました。 本日はこれをもって延会いたします。     (午後4時35分 延会)----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                 箕面市議会議長   林 恒男                 箕面市議会議員   名手宏樹                 箕面市議会議員   上田春雄...