八尾市議会 2019-12-02
令和 元年12月定例会本会議−12月02日-01号
令和 元年12月定例会本会議−12月02日-01号令和 元年12月定例会本会議
┌─────────────────────────┐
│ 12月2日
八尾市議会定例会(第1日)会議録 │
└─────────────────────────┘
〇議事日程第1号
令和元年12月2日(月)午前10時開議
┌───┬───────┬──────────────────────────────┐
│日 程│事 件 番
号│ 件 名 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 1
│ │会議録署名議員指名の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 2
│ │会期決定の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 3│報告第8号 │平成30年度八尾市
一般会計歳入歳出決算不認定を踏まえて講じた│
│ │ │措置に関する報告の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 4│議案第83
号 │損害賠償に関する
和解専決処分承認の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第84
号 │損害賠償に関する
和解専決処分承認の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第85
号 │損害賠償に関する
和解専決処分承認の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 5│議案第86
号 │八尾市営住宅条例の一部改正の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第87号 │八尾市
無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例制│
│ │ │定の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第88号 │八尾市子育てのための
施設等利用給付の対象となる
認可外保育施設│
│ │ │の基準を定める条例制定の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 6│議案第89号 │令和元年度八尾市一般会計第6号補正予算の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第90号 │令和元年度八尾市
国民健康保険事業特別会計第2号補正予算の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第91号 │令和元年度八尾市
介護保険事業特別会計第2号補正予算の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 7│議案第92
号 │八尾市営住宅等の
指定管理者指定の件 │
│ ├───────┼──────────────────────────────┤
│ │議案第93号 │八尾市生涯学習センターの
指定管理者指定の件 │
├───┼───────┼──────────────────────────────┤
│第 8
│ │一般質問 │
└───┴───────┴──────────────────────────────┘
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〇本日の会議に付した事件
1.日程第1から日程第8まで。
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〇出席者氏名
出席議員(28人)
1 番 議 員 稲 森 洋 樹
2 番 議 員 鑄 方 淳 治
3 番 議 員 松 本 剛
4 番 議 員 山 中 宏
5 番 議 員 松 田 憲 幸
6 番 議 員 南 方 武
7 番 議 員 前 園 正 昭
8 番 議 員 五 百 井 真 二
9 番 議 員 土 井 田 隆 行
10 番 議 員 重 松 恵 美 子
11 番 議 員 西 田 尚 美
12 番 議 員 畑 中 一 成
13 番 議 員 大 野 義 信
14 番 議 員 吉 村 拓 哉
15 番 議 員 西 川 あ り
16 番 議 員 大 星 な る み
17 番 議 員 竹 田 孝 吏
18 番 議 員 坂 本 尚 之
19 番 議 員 桝 井 政 佐 美
20 番 議 員 田 中 慎 二
21 番 議 員 阪 本 忠 明
22 番 議 員 奥 田 信 宏
23 番 議 員 田 中 裕 子
24 番 議 員 谷 沢 千 賀 子
25 番 議 員 越 智 妙 子
26 番 議 員 杉 本 春 夫
27 番 議 員 露 原 行 隆
28 番 議 員 田 中 久 夫
職務のため出席した
市議会事務局職員(4人)
事務局長 渡 辺 孝 司
次長兼議事政策課長 田 口 琢 也
次長 原 田 奈 緒 美
参事 藤 本 隆 行
説明のため出席した者(30人)
市長 大 松 桂 右
副市長 轉 馬 潤
副市長 植 島 康 文
病院事業管理者 福 田 一 成
水道事業管理者 森 孝 之
危機管理監 石 田 隆 春
政策企画部長 吉 川 貴 代
総務部長 小 田 泰 造
人事担当部長 太 尾 利 治
財政部長 松 岡 浩 之
人権文化ふれあい部長 村 上 訓 義
市民ふれあい担当部長 山 原 義 則
地域福祉部長 浅 原 利 信
健康まちづくり部長 西 田 一 明
保健所長 高 山 佳 洋
経済環境部長 浅 川 昌 孝
環境担当部長 鶴 田 洋 介
都市整備部長 宮 田 哲 志
下水道担当部長 赤 鹿 義 訓
建築部長 比 留 間 浩 之
会計管理者 佐 野 正 樹
消防長 藤 原 正 彦
市立病院事務局長 植 野 茂 明
水道局長 井 出 信 夫
こども未来部次長兼
こども政策課長
河 野 聡
(教育委員会)
教育長 中 山 晶 子
副教育長 吉 川 慎 一 郎
教育総務部長 尾 谷 祐 司
生涯学習担当部長 田 中 淳 二
学校教育部長 今 岡 誠 司
令和元年12月2日(月曜日)午前10時開会
○議長(越智妙子)
ただいまから、本日をもって招集されました、令和元年12月
八尾市議会定例会を開会いたします。
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○議長(越智妙子)
開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日、12月定例会を開会いたしましたところ、議員並びに執行部の皆様には御出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。
今期定例会に市長から提案されます案件は、いずれも市行政にとりまして重要なものばかりであります。
慎重な御審議をいただきますとともに、議事の円滑な運営にも格段の御協力を賜りますようお願い申し上げ、開会の御挨拶とさせていただきます。
それでは、市長から挨拶を願います。
市長。
◎市長(大松桂右) 〔登壇〕
令和元年12月定例会の開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日、ここに12月定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、何かと御多忙の中にもかかわりませず、御出席を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
さて、本定例会に御提案申し上げます各案件はいずれも重要な議案でございます。何とぞ、慎重なる御審議を賜りまして、御承認、御可決賜りますようお願い申し上げます。
なお、八尾市
教育委員会委員並びに八尾市
固定資産評価審査委員会委員を選任するについての御同意をお願い申し上げます人事案件につきましては、最終本会議に御提案いたしますので、何とぞ、よろしくお願い申し上げます。
以上、甚だ簡単ではございますが、開会の御挨拶とさせていただきます。
どうかよろしくお願い申し上げます。
─────────────────────
○議長(越智妙子)
それでは、出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
─────────────────────
○議長(越智妙子)
この際、
市議会事務局長から事務報告をさせます。
◎
市議会事務局長(渡辺孝司)
今期定例会に際しまして、議事説明員の回答がお手元配付のとおりに参っておりますので、御報告申し上げます。
以上でございます。
〜
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八総総第140号
令和元年11月15日
八尾市議会議長
越智 妙子 様
八尾市長 山 本 桂 右
八尾市議会定例会議事説明員の氏名について(通知)
八議第700号をもって依頼のあった令和元年12月
八尾市議会定例会議事説明員として、次の者を出席させ、議案の説明及び議員の質問に応ずるよう委嘱したので、通知します。
記
副市長 轉 馬 潤
副市長 植 島 康 文
病院事業管理者 福 田 一 成
水道事業管理者 森 孝 之
危機管理監 石 田 隆 春
政策企画部長 吉 川 貴 代
総務部長 小 田 泰 造
人事担当部長 太 尾 利 治
財政部長 松 岡 浩 之
人権文化ふれあい部長 村 上 訓 義
市民ふれあい担当部長 山 原 義 則
地域福祉部長 浅 原 利 信
健康まちづくり部長 西 田 一 明
保健所長 高 山 佳 洋
こども未来部長 新 堂 剛
経済環境部長 浅 川 昌 孝
環境担当部長 鶴 田 洋 介
都市整備部長 宮 田 哲 志
下水道担当部長 赤 鹿 義 訓
建築部長 比留間 浩 之
会計管理者 佐 野 正 樹
消防長 藤 原 正 彦
市立病院事務局長 植 野 茂 明
水道局長 井 出 信 夫
〜
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八教総人第756号
令和元年11月15日
八尾市議会議長
越智 妙子 様
八尾市
教育委員会教育長
中 山 晶 子
八尾市議会12月定例会出席者の氏名について(通知)
令和元年11月15日付け八議第700号にて出席要求のありました八尾市議会12月定例会には、下記の者が出席しますので報告いたします。
記
教育長 中 山 晶 子
副教育長 吉 川 慎一郎
教育総務部長 尾 谷 祐 司
生涯学習担当部長 田 中 淳 二
学校教育部長 今 岡 誠 司
〜
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△
会議録署名議員指名の件
○議長(越智妙子)
それでは、まず、日程第1、「
会議録署名議員の指名」を行います。
本日の
会議録署名議員に、27番露原議員、28番田中久夫議員の両議員を指名いたします。
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△会期決定の件
○議長(越智妙子)
次に、日程第2、「会期決定の件」を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から12月20日までの19日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(越智妙子)
御異議なしと認めます。
よって、今期定例会の会期は19日間と決定いたしました。
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△報告第8号「平成30年度八尾市
一般会計歳入歳出決算不認定を踏まえて講じた措置に関する報告の件」
○議長(越智妙子)
次に、日程第3、報告第8号「平成30年度八尾市
一般会計歳入歳出決算不認定を踏まえて講じた措置に関する報告の件」を議題といたします。
市長から報告願います。
市長。
◎市長(大松桂右) 〔登壇〕
まず、このたび、市民課の
窓口業務委託事業者の元従業員による
手数料着服事件により、市政への信頼を大きく損ない、市民の皆様や議員の皆様に多大なる御心配をおかけいたしましたことにつきまして、改めて深くおわびを申し上げます。
事件発覚後、直ちに庁内において
再発防止委員会を設置し、事件の原因究明と再発防止策の検討を行い、過日、
再発防止策検討報告書として取りまとめ、公表をさせていただいたところでございます。
このたびの報告第8号は、平成30年度八尾市
一般会計歳入歳出決算の不認定を踏まえ、必要と認める措置として講じた
手数料着服事件の再発防止策について、地方自治法第233条第7項の規定に基づき、御報告をさせていただくものでございます。
それでは、報告内容につきまして御説明いたします。
まず、不認定日につきましては、議決をいただきました令和元年10月28日といたしております。
次に、不認定の理由についてでありますが、市民課の
窓口業務委託事業者の元従業員による手数料の着服事件を受けての不認定といたしております。
次に、再発防止策として講じた主な措置内容についてでありますが、まず、本市の指示による委託事業者における措置といたしまして、1点目といたしまして、レジ現金の毎日の集計において、これまでの現金とその日の集計を印字した集計レシートに、訂正したレシートと全てのレジ操作が記録されるジャーナルを加えて、点検、照合を実施するよう改めるとともに、マネジャーによる再点検を毎日実施するよう改めました。
次に、毎日の申請件数と手数料額の報告書である日報の作成時において、これまでの点検項目に加え、ジャーナルを合わせて点検するよう改めるとともに、本市への日報提出時においては、これまでの集計レシートに加え、訂正レシート、ジャーナルを添えて提出するよう改めました。
次に、レジの運用において、台数を限定し、レジの訂正操作の権限をリーダー職以上に限定するように改めました。
次に、再発防止対策の実施状況を確認するため、本社の事業責任者による月次点検の実施と四半期ごとに本部組織による適正運用の確認と
当該事業者責任者の点検精査を実施するよう改めました。
最後に、定例の研修会に加え、手数料の厳正な取り扱いを徹底するため、臨時の研修を実施いたしました。
以上が、委託事業者において講じた処置でございます。
続いて、本市における措置といたしまして、1点目として、日報確認時にジャーナル及びレジの訂正処理理由について複数の市職員により確認するよう改めました。
次に、日々の窓口における
手数料徴収状況について、市職員が検査するとともに、集計作業において抜き打ち検査を実施するよう改めました。
次に、委託事業者による入金完了後、任意抽出による計測検査を実施するよう改めました。
以上が市において講じた措置でございます。
以上、報告第8号の説明を終わらせていただきますが、今後におきましても業務遂行に当たり、職員一丸となって再発防止に取り組むとともに、たゆみないチェックと改善により市政への信頼回復に向け努力を重ねてまいる所存であります。
○議長(越智妙子)
報告は終わりました。
ただいまの報告に対する質疑の通告はありませんでした。
よって、質疑なしと認め質疑を終結いたします。
ただいまの報告は、議決不要であります。
よって、これをもって終わります。
─────────────────────
△議案第83号「損害賠償に関する
和解専決処分承認の件」外2件一括
○議長(越智妙子)
次に、日程第4、議案第83号「損害賠償に関する
和解専決処分承認の件」外2件を一括議題といたします。
まず、議案第83号について、
環境担当部長から提案理由の説明を求めます。
環境担当部長。
◎
環境担当部長(鶴田洋介) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第83号「損害賠償に関する
和解専決処分承認の件」につきまして御説明申し上げます。
本件につきましては、公務中に発生した事故にかかる損害賠償に関する和解について、特に緊急を要したため、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、本年11月5日に専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により市議会の御承認をお願いいたすものでございます。
事故の概要でございますが、平成31年4月18日、午後1時24分ごろ、八尾市弓削町1丁目66番地先、路上において、相手方車両がし尿収集作業のため停車中の本市衛生車の後部に追突したことにより、本市衛生車に損害が生じたものでございます。
和解の主な内容でございますが、相手方は本市に対し、本件事故にかかる損害賠償として99万8341円を相手方が加入する保険会社から、本市が指定する口座に支払うといたすものでございます。
また、本市は本件事故に関しまして当該事項を除き、相手方及び当該保険会社との間において、何ら権利義務関係のないことを確認するほか、今後裁判上、裁判外を問わず何ら異議の申し立て、請求及び訴えの提起等を行わないといたすものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第84号について、消防長から提案理由の説明を求めます。
消防長。
◎消防長(藤原正彦) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第84号「損害賠償に関する
和解専決処分承認の件」につきまして御説明申し上げます。
本件は、公務中に発生した交通事故にかかる損害賠償に関し和解するについて、特に緊急を要しましたため、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、令和元年11月7日に専決処分を行いましたので、同条第3項により市議会の御承認をお願いいたすものでございます。
事故の概要でございますが、令和元年7月29日、午後4時48分ごろ、八尾市旭ヶ丘5丁目地内の緑ヶ丘3丁目交差点において、
消防署本署配備の消防車が緊急走行で火災現場へ出場途中、当該交差点を西から東へ進入したところ、当該交差点を北から南へ走行していた相手方運転の車両と衝突したもので、相手方が負傷するとともに、双方車両に損害を生じたものでございます。
和解の主な内容でございますが、本件事故にかかる人身損害賠償につきましては、相手方が自身の加入する保険会社から受領した3万3902円をもって解決とし、物的損害賠償につきましては、本市は相手方に対し3万7849円を支払い、相手方は本市に対し84万3272円を本市指定の口座に支払うとするものでございます。
また今後、本件事故に関しては双方とも裁判上または裁判外において、一切異議及び請求の申し立てをしないことを誓約するものでございます。
以上、提案理由の説明とさせていただきます。
よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第85号について、学校教育部長から提案理由の説明を求めます。
学校教育部長。
◎
学校教育部長(今岡誠司) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第85号「損害賠償に関する
和解専決処分承認の件」につきまして御説明申し上げます。
本件は、公用軽自動車による交通事故にかかる損害賠償に関する和解について、特に緊急を要しましたため、地方自治法第179号第1項の規定に基づき、令和元年11月7日に専決処分を行いましたので、同条第3項により市議会の御承認をお願いいたすものでございます。
事故の概要でございますが、令和元年8月1日、午前8時10分ごろ、八尾市山本町南4丁目12番17号先、府道の歩道橋上において、本市教育センター職員が公用軽自動車で東から西へ走行中、前方不注意により信号待ちによる渋滞で停車していた相手方車両に追突し、相手方が外傷性頸部症候群の負傷をするとともに、相手方車両に損害が生じたものでございます。
和解の主な内容でございますが、本市は相手方に対し、本件事故にかかる人身損害賠償として13万6260円の支払い義務のあることを認め、既払いの10万2060円を除き、3万4200円を相手方指定の口座に支払うとともに、本件事故に係る物的損害賠償として54万9640円を支払い、今後、本件事故に関しては、双方とも裁判上または裁判外において一切異議及び請求の申し立てをしないことを誓約するものでございます。
以上、まことに簡単でございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
これより3件一括して質疑に入りますが、通告がありませんでした。
よって、質疑なしと認め質疑を終結いたします。
それでは、ただいま議題となっております各議案については、お手元配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
─────────────────────
△議案第86号「八尾市営住宅条例の一部改正の件」外2件一括
○議長(越智妙子)
次に、日程第5、議案第86号「八尾市営住宅条例の一部改正の件」外2件を一括議題といたします。
まず、議案第86号について、建築部長から提案理由の説明を求めます。
建築部長。
◎建築部長(比留間浩之) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第86号「八尾市営住宅条例の一部改正の件」につきまして提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、民法の一部改正により法定利率が改められたことに伴い、条例の規定を整備するものでございます。
改正の内容といたしましては、不正の行為によって市営住宅に入居した者に対して、明け渡しを求める際、当該入居者に請求する金銭の額の算定に用いる利息につき、年5分の割合とあるのを、法定利率に改めるものでございます。
なお、この条例につきましては、令和2年4月1日から施行するものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第87号について、地域福祉部長から提案理由の説明を求めます。
地域福祉部長。
◎地域福祉部長(浅原利信) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第87号「八尾市
無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例制定の件」につきまして提案理由を御説明申し上げます。
本件は、いわゆる貧困ビジネスへの規制の強化を図るため、社会福祉法の一部が改正され、
無料低額宿泊所の設備の規模及び構造並びに福祉サービスの提供の方法、利用者等からの苦情への対応、その他の
無料低額宿泊所の運営について、条例で基準を定める必要があるため、制定いたすものであります。
主な内容といたしましては、第1条におきましては、条例の趣旨を。第2条では、厚生労働省令で定める基準を、本市の基準とすることを規定するものでございます。
一部独自基準といたしまして、
無料低額宿泊所の運営にかかわるもの、携わるものは、暴力団密接関係者であってはならないとするほか、
無料低額宿泊所の一の居室の床面積は7.43平方メートル以上でなければならないと定めるものでございます。
第3条は、委任の規定でございます。
なお、この条例につきましては、令和2年4月1日から施行するものでございます。
以上、簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第88号について、
こども未来部次長から提案理由の説明を求めます。
こども未来部次長。
◎
こども未来部次長兼
こども政策課長(河野聡) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第88号「八尾市子育てのための
施設等利用給付の対象となる認可外保育施設の基準を定める条例制定の件」につきまして提案理由の御説明を申し上げます。
本件につきましては、子ども子育て支援法の一部を改正する法律の規定に基づき、本市における施設等利用費の支給の対象となる特定子ども子育て支援施設等である認可外保育施設の基準を定めるにつき、条例を制定するものでございます。
内容といたしましては、第1条におきましては、条例の趣旨を、第2条では、用語の定義を、第3条では、内閣府令である子ども子育て支援法施行規則第1条に定める基準を、本市の基準と定めるものでございます。
なお、この条例につきましては、令和2年4月1日から施行するものでございます。
以上、まことに簡単でございますが、提案理由の説明を終わらせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
これより3件一括して質疑に入りますが、通告がありませんでした。
よって、質疑なしと認め質疑を終結いたします。
それでは、ただいま議題となっております各議案については、お手元配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
─────────────────────
△議案第89号「令和元年度八尾市一般会計第6号補正予算の件」外2件一括
○議長(越智妙子)
次に、日程第6、議案第89号「令和元年度八尾市一般会計第6号補正予算の件」外2件を一括議題といたします。
まず、議案第89号について、財政部長から提案理由の説明を求めます。
財政部長。
◎財政部長(松岡浩之) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第89号「令和元年度八尾市一般会計第6号補正予算の件」につきまして提案理由の御説明を申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4億2011万3000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1023億0162万6000円とするものでございます。
なお、今回の補正では、定期人事異動等に伴う人件費の過不足調整、前年度精算に伴う国庫支出金等の返還金の補正が含まれております。
それでは、歳出予算の内容につきまして御説明を申し上げます。
まず、議会費では1356万8000円を減額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、議員報酬等で減額するものでございます。
次に、総務費の総務管理費では4億3721万3000円を増額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、事務経費、財政調整基金への積立金、前年度精算に伴う国庫支出金等の返還金で、それぞれ増額し、特別職職員人件費で減額するものでございます。徴税費では83万1000円の増額、選挙費では498万2000円の増額、監査委員費では126万3000円の減額補正をするもので、それぞれ人件費の過不足調整によるものでございます。戸籍住民基本台帳費では69万6000円を増額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、市民課窓口等業務委託選定委員会委員報酬で増額するものでございます。
次に、民生費の社会福祉費では2862万円を増額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、前年度精算等に伴う国庫支出金の返還金、地域介護福祉空間整備等施設整備事業補助金で、それぞれ増額するものでございます。児童福祉費では238万8000円を増額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、前年度精算に伴う国庫支出金等の返還金で増額するものでございます。生活保護費では522万円を増額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、前年度精算に伴う国庫支出金の返還金で増額するものでございます。
次に、衛生費の保健衛生費では3027万2000円を減額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、前年度精算に伴う国庫支出金の返還金で増額するものでございます。清掃費では3238万8000円を増額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、フェニックス計画整備推進事業費で増額するものでございます。
次に、労働費の労働諸費では200万4000円を減額補正するもので、人件費の過不足調整により減額するものでございます。
次に、産業費の農業費では2010万8000円を減額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、ため池等災害復旧事業費で減額するものでございます。商工費では358万1000円を増額補正するもので、人件費の過不足調整により増額するものでございます。
次に、土木費の土木管理費では948万3000円の減額、道路橋りょう費では508万円の増額、河川費では775万8000円の減額、都市計画費では596万2000円の減額、住宅費では442万4000円の増額補正をするもので、それぞれ人件費の過不足調整によるものでございます。
次に、消防費では1048万円を減額補正するもので、人件費の過不足調整により減額するものでございます。
次に、教育費の教育総務費では3万1000円の増額、幼稚園費では742万7000円の増額、社会教育費では1293万1000円の減額、保健体育費では780万1000円の増額補正をするもので、それぞれ人件費の過不足調整によるものでございます。小学校費では309万円を減額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、学校管理運営経費で増額するものでございます。中学校費では365万円を減額補正するもので、人件費の過不足調整のほか、学校管理運営費で増額するものでございます。
一方、歳入予算の補正としまして、市税を減額し、国庫支出金、繰入金、繰越金、諸収入、市債をそれぞれ増額し、総額4億2011万3000円を増額するものでございます。
なお、諸収入についてでありますが、市民課の
窓口業務委託事業者の元従業員による手数料の着服事件の調査にかかった本市職員の人件費、弁償金で84万1000円、また、事件にかかる手数料の返還及び遅延損害金1055万5000円を含んでいるものでございます。
次に、債務負担行為の補正でございますが、職員健康診断業務外12件につきまして、期間及び限度額を新たに設定し、市政だより及び市議会だより印刷製本業務外1件につきまして限度額を変更するものでございます。
次に、地方債の補正でございますが、フェニックス計画整備推進事業外1件につきまして、限度額を変更するものでございます。
以上が、一般会計第6号補正予算の主な内容でございます。
以上、提案理由の御説明とさせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第90号について、
健康まちづくり部長から提案理由の説明を求めます。
健康まちづくり部長。
◎
健康まちづくり部長(西田一明) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第90号「令和元年度八尾市
国民健康保険事業特別会計第2号補正予算の件」につきまして提案理由を御説明申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4億3546万2000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ302億9125万3000円といたすものでございます。
補正の内容といたしましては、歳出では款6基金積立金におきまして、国民健康保険事業財政調整基金積立金を4億3546万2000円増額するものでございます。
次に、歳入でございますが、款7繰越金におきまして、前年度の決算確定に伴う繰越金を4億3546万2000円増額するものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
何とぞよろしく御審議賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第91号について、地域福祉部長から提案理由の説明を求めます。
地域福祉部長。
◎地域福祉部長(浅原利信) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第91号「令和元年度八尾市
介護保険事業特別会計第2号補正予算の件」につきまして提案理由を御説明申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億4005万8000円を追加し、それぞれの総額を260億3708万9000円といたすものでございます。
補正の内容といたしましては、歳出では款5基金積立金におきまして、介護保険給付費準備基金積立金を9192万1000円増額するものでございます。
次に、款7諸支出金におきまして、国及び府に対する介護給付費負担金の前年度精算に伴う返還金を4812万2000円、他会計繰出金を1万5000円、それぞれ増額するものでございます。
次に、歳入でございますが、款9繰越金におきまして、前年度の決算確定に伴う繰越金を1億4005万8000円増額するものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
これより、3件一括して質疑に入りますが、通告がありませんでした。
よって、質疑なしと認め質疑を終結いたします。
それでは、ただいま議題となっております各議案については、お手元配付の議案付託表のとおり、いずれも予算決算常任委員会に付託いたします。
─────────────────────
△議案第92号「八尾市営住宅等の
指定管理者指定の件」外1件一括
○議長(越智妙子)
次に、日程第7、議案第92号「八尾市営住宅等の
指定管理者指定の件」外1件を一括議題といたします。
まず、議案第92号について、建築部長から提案理由の説明を求めます。
建築部長。
◎建築部長(比留間浩之) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第92号「八尾市営住宅等の
指定管理者指定の件」につきまして提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、八尾市営住宅等の管理を行わせるものとして、株式会社東急コミュニティーを指定するにつきまして、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づきまして、市議会の議決をお願いいたすものでございます。
なお、指定の期間につきましては、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間といたすものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
次に、議案第93号について、生涯学習担当部長から提案理由の説明を求めます。
生涯学習担当部長。
◎生涯学習担当部長(田中淳二) 〔登壇〕
ただいま議題となりました、議案第93号「八尾市生涯学習センターの
指定管理者指定の件」につきまして提案理由を御説明申し上げます。
本件は、八尾市生涯学習センターの管理を行わせるものとして、八尾かがやき未来プロジェクトを指定するについて、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、市議会の議決をお願いいたすものでございます。
なお、指定の期間は令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間といたすものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の説明を終わらせていただきます。
何とぞ、よろしく御審議賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(越智妙子)
これより2件一括して質疑に入りますが、通告がありませんでした。
よって、質疑なしと認め質疑を終結いたします。
それでは、ただいま議題となっております各議案については、お手元配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
なお、請願第2号「子育て支援施策の充実を求める請願の件」については、お手元配付の請願付託表のとおり、文教常任委員会に付託いたします。
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△一般質問
○議長(越智妙子)
次に、日程第8、一般質問を行います。
本日は個人質問を行います。
質問の通告がありますので、これを許可いたします。
質問の方法は、質問者の選択により、全て一問一答方式で質問を行います。
また、発言時間は30分以内といたします。
まず、南方議員、質問願います。
◆6番議員(南方武) 〔登壇〕(拍手)
議長より発言の許可を得ましたので、これより質問を行います。
初めに、エスカレーターのマナーに対する市の認識についてお伺いします。
東京なら左側に立つ、大阪なら右側に立つなど、エスカレーターでは歩く人のために片側を開けておく。そういう光景が当たり前になっています。
しかし、開けている側に立つ必要がある人もいることは余り知られていません。歩行中の事故も後を絶たないため、片側歩行という常識を見直そうとする動きも出ていますが、2列で立ちどまると、急いでいる人の邪魔になるという反対意見もあり、明確な常識が定着していないのが現状です。
八尾市では、明確なルールのもとに啓発を行っているのでしょうか。エスカレーターのマナーに関して、市長の考えをお教えください。
東京都理学療法士協会が「わけあってこちら側でとまっています。」というキーホルダーを作成しました。例えば、半身麻痺などの事情でどうしてもあいている側の手すりにつかまる必要のある人が、こちら側で立ちどまっているのは理由がありますと知らせるためのピクトグラムです。あいている側で立ちどまろうということは、実行してみると非常に難しく、背後から足をばんばん鳴らされたり、ひどい場合には、かばんなどで背中を押されるなど、危険を感じることもあります。
実は、この「わけあってこちら側でとまっています。」というピクトグラムは、病気やけがなどの事情で立ちどまる必要がある方だけではなく、この間違った常識を変えていきたいという方も使うよう想定されています。
八尾市役所内では、エスカレーターは歩かないというステッカーが乗り口と下り口に張られていますが、やはり歩行される方が多く見られます。八尾市においてもエスカレーターのマナーについて、さらに工夫して啓発していく必要があるのではないでしょうか。市長の考えをお聞かせください。
次に、転倒事故の危険性についてお伺いします。
エスカレーターの事故による救急搬送の人数は、東京消防庁の調べによると、都内で年間約1400件、5年間で約7000件にのぼり、2017年には転倒に巻き込まれて死亡する事故も発生しております。
八尾市におけるエスカレーターの事故件数はどのような状況か、お教えください。
自然に定着していったマナーや文化を変えていくのは、相当なエネルギーが必要だと思います。文化を変えていくためには、長期的な目で見て、教育の現場で子どもたちの意識を変えていくことも大切だと思います。
教育現場においては、子どもたちの遠足や修学旅行で移動する際に、どのように指導しているのか。教育長にお伺いします。
階段を使用することが多いかと思いますが、ぜひ教育の現場からもエスカレーターは歩かないという指導をお願いしたいと思います。
次に、就職氷河期世代の就労支援についてお伺いします。
90年代初めのバブル経済崩壊は、社会へ大きな影響を与え、いまだにその影を落としています。当時、大学や高校卒業の就職期を迎えた方は、有効求人倍率が0.6倍を割るような状態の中で、正社員になれず、長く非正規労働者として生計を立てている人が多い状況であり、就職氷河期世代やロストゼネレーション世代と呼ばれています。
八尾市における就職氷河期世代35歳から45歳までの人口は、令和元年9月末時点で3万7081名ですが、その就労状況はどのような状況でしょうか。
八尾市における就職氷河期世代への就労支援の状況についてお答えください。
正社員になれず、非正規を続けざるを得なかった人やひきこもりが続いてきた人は、自分を否定されて、心に深い傷を負い、外出することに苦労している人も少なくありません。就職氷河期に年代を絞った求人など、他の地方自治体での先行例がありましたら、どのような実績が出ているか、お教えください。
個々の状況に合わせた社会的自立の支援という視点で考えれば、時には在宅でできるデジタルスキルなどを生かした活動も選択肢の一つとして考えられます。この世代の特性に対して、どのような支援体制が必要でしょうか。市の見解をお聞かせください。
次に、キャリア教育の目的と本市の取り組みについてお伺いします。
昨今の社会を取り巻く環境は、グローバル化や人工知能AIなどの技術革新が急速に進んでおり、これから先の時代は予測困難であるといわれています。今後10から20年程度で半数近くの仕事が自動化されるのではないかといわれるほど、急激な変化を迎えている社会の中で、今後の学校におけるキャリア教育、職業教育のあり方についても教育課程全体を通じて必要な資質、能力の育成を図っていく取り組みが重要といわれています。
次期学習指導要領において、キャリア教育はどのように位置づけされているでしょうか。本市の考えるキャリア教育の目的をお答えください。
また、小・中・高と段階的な教育が必要かと思いますが、本市の具体的な取り組みの状況についてもお教えください。
次に、中学生の将来なりたい職業についてお伺いします。
子どもたちが、自分の将来像をどのように思い描いているか。2019年に意識調査を行った興味深いレポートがあります。ソニー生命のレポートによりますと、男子中学生が将来なりたい職業、1位はユーチューブなどの動画投稿者でした。2位はプロeスポーツプレイヤー、3位はゲームクリエイターです。女子中学生が将来なりたい職業、1位は歌手・俳優・声優などの芸能人、2位は漫画家、アニメーター、3位は医師でした。
私の子どものころは、宇宙飛行士やパイロット、野球やサッカー選手などが人気でしたが、随分と時代は変わりました。このアンケート結果、職業について市長はどのように感じていますでしょうか。見解をぜひお答えください。
次に、本市のキャリア教育支援体制についてお伺いします。
八尾市のキャリア教育の中で子どもたちの目指す職業に対して、どのような体験と知識を提供できているでしょうか。職業人講和などの際に、現役のプロの方に講師としてお話を依頼できるよう、人材の確保についてはどのようにされているか、お答えください。
子どもたちの将来の夢に即したキャリア教育を行うためには、講師データベースの作成や活躍されている方がネットなどを通して、講師登録ができるシステムの構築、大人が仕事の厳しさと魅力を伝える文化や環境の構築が必要です。八尾市には、ものづくりの仕事を結ぶ情報共有の場、「みせるばやお」があります。ユーチューバーやゲームクリエイター、漫画や小説、イラストなどに携わる事業者も獲得できるよう、市の努力が必要と考えますが、見解をお聞かせください。
子どもたちの目がキラキラと輝く魅力あふれる八尾の可能性が今後さらに広がっていくことを期待します。
次に、シチズンシップ教育の目的と本市の取り組みについてお伺いします。
2018年に我が会派からシチズンシップ教育の取り組みに関して質問させていただいた際には、今後研究し検討していくという内容の答弁でしたが、その後、八尾市ではどのようにシチズンシップ教育が行われているでしょうか。八尾市におけるシチズンシップ教育の目的をお答えください。
成人年齢を18歳に引き下げることを内容とする民法の一部を改正する法律は、2022年4月1日から施行されます。成人年齢が18歳に引き下げられることで、18歳からは法定代理人の同意なく、単独で有効な契約を結べるようになるのです。
つまり、18歳から親の同意なくアパートの契約を結んでひとり暮らしを開始したり、ローンを組んで高価な買い物をすることも可能になるということです。社会人としての責任を伴うことになりますので、義務教育におけるシチズンシップ教育はより一層重要さを増しております。本市の具体的な取り組みをお答えください。
次に、社会貢献意識の醸成についてお伺いします。
ソニー生命が実施した中・高生へのアンケートの中に、将来は明るいと感じるかという設問がありました。自分の将来のイメージ、10年後は明るいと答えた中学生は57%、高校生では45%、日本の将来のイメージ、10年後は明るいと答えた高校生は26%、自分の10年後を具体的に考えている中学生は18%という結果でした。
そして、中高生がイメージする大人というアンケートでは、高校生の94%が疲れていると、また、89%が大変そうだと答えています。
八尾市の子どもたちは、自分の将来に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。八尾市での意識調査などの実績がありましたら、お教えください。
若者の就業率の低下や社会的無力感や投票率の低下を初めとする政治的無関心は深刻な問題です。八尾市において、政治的教養を育む教育はどのように行われているのか。具体的な取り組みをお答えください。
八尾市が、仕事を通して社会に貢献したい、未来を明るくしたいという若者が育つ町になることを願い、1回目の質問を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(越智妙子)
市長の答弁を求めます。
市長。
◎市長(大松桂右) 〔登壇〕
ただいまの南方議員の御質問にお答えをいたします。
まず、本市におけるエスカレーターのマナー及び啓発についてでありますが、原則、施設管理者等の責任により適正に運用されるべきであると考えております。エスカレーターは多くの人が利用するものであり、安全に御利用いただくためには、マナーを守っていただく必要があると考えております。
市庁舎本館や市立病院においては、エスカレーター利用の際には、歩かないよう注意書きを掲示するなど、啓発をしております。
今後も、エスカレーターの歩行禁止等の啓発について、国、府、関係団体等の動向を注視してまいります。
次に、事故件数についてでありますが、平成30年にエスカレーターに関する事案により、救急対応をした件数は9件となっております。
次に、本市における就職氷河期世代の状況についてでありますが、本市の就業者数については、労働力状態を調査項目としている平成27年の国勢調査によりますと、35歳から44歳のいわゆる就職氷河期世代の人口は3万8224人であり、そのうち、就業者は2万6789人であります。
本市における就職氷河期世代への就労支援については、地域就労支援事業や就職面接会等を実施しております。また、国におけるハローワーク、地域若者サポートステーション等とも連携し、求職者の就職を初め、多様な社会参加の実現につながるよう、支援を要する方一人一人が置かれている状況や課題を踏まえた適切な支援を行っているところであります。
次に、他の自治体での先行例についてでありますが、岸和田市とハローワークが連携して、就職氷河期世代に特化した就職面接会を開催されたという事例があり、同事業については、ホームページやメールマガジン等を通じて告知を行い、70名程度の参加を見込んでいたところ、実際の来場者は大きく下回ったとお聞きしております。
次に、就職氷河期世代に対する支援体制についてでありますが、令和元年7月1日に、国において、就職氷河期世代支援窓口としてハローワーク梅田及びハローワーク阿倍野に、35歳からのキャリアアップコーナーを開設し、専門スタッフによる担当者制の個別支援を中心に、セミナーや職業訓練など、一人一人に応じたパッケージ型の支援を開始したところであります。
本市といたしましても、こうした専門スタッフによる担当者制の個別支援が必要であると考えており、国の新たな取り組みとの連携をしっかりと図る中で、適切な支援を行ってまいります。
次に、中学生が将来なりたい職業に対する見解についてでありますが、御質問にある調査結果では、時代の変化を感じさせる職業が上位となっていますが、会社経営者やエンジニア、看護師やスポーツ選手、公務員など従前から人気の高い職業などさまざまな職業もランキングされているものと把握しております。
未来の八尾、さらには我が国を支えていく子どもたちが生まれ育った環境に左右されることなく、将来なりたい職業や生き方など、夢の実現に向け進んでいけるよう、子どもの育ちを支える環境の充実に取り組んでまいります。
次に、「みせるばやお」を活用したさまざまな事業者の獲得についてでありますが、子どもたちに八尾のものづくり企業に直接触れてもらう場として、また、異業種の企業とのさまざまな交流を通じて、新しい商品やサービスの開発につなげるイノベーションの場として御活用いただいております。
今後とも、ワークショップ等を通じて子どもたちにさまざまな体験をしていただけるよう、引き続き取り組んでまいります。
次に、本市における自分の将来に対する意識調査などの実績についてでありますが、平成30年12月に実施した八尾市子育て支援に関するアンケート調査において、小学5年生と中学2年生を対象に、将来について、どのようになりたいと考えていますか。という質問をしたところ、自分の好きな仕事をするを選択した割合が最も高く、2番目が家族が幸せに暮らす、3番目が自分の好きなように暮らすという結果になっております。
なお、教育関係につきましては、教育長から答弁をいたしますので、よろしくお願いいたします。
○議長(越智妙子)
教育長の答弁を求めます。
教育長。
◎教育長(中山晶子) 〔登壇〕
教育関係について、お答えいたします。
まず、子どもたちの遠足や修学旅行で移動する際の指導についてでありますが、遠足や修学旅行は学校外の教育の場において、学校内では得がたい学習を行う機会であり、その計画と実施に当たっては、教育的意義について確認し、事故防止に努めるとともに、児童・生徒には公共のルールやマナーを守り、他の人の迷惑になるような行動をすることのないよう指導しているところであります。
次に、行事を実施する際には、学校は事前に実施日時や引率体制、行程等を明記した計画書を教育委員会に提出し、各施設や鉄道事業者等が定める決まりを確認しており、児童・生徒に適切な指導がなされているものと考えております。
次に、本市のキャリア教育の目的とその具体的な取り組みについてでありますが、キャリア教育の目的は、次期学習指導要領における位置づけも踏まえ、子ども一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育であると考えております。
具体的な取り組みといたしましては、子ども一人一人が将来への希望を持ち、社会で生きる力をつけるため、人間関係形成能力、情報活用能力、将来設計能力、意思決定能力を発達段階に応じて身につけられるよう取り組むことを八尾市教育振興計画に位置づけ、学校現場において、小・中一貫したキャリア教育全体指導計画を定め、体系的、継続的な取り組みを進めております。
児童・生徒は、各学年において将来の夢や目標を描き、努力すること、今の課題を解決するために他者とかかわること、みずから行動すること、失敗したことを次に生かすことなどの学びを進めております。
次に、キャリア教育における人材の確保についてでありますが、キャリア教育においては、多様で幅広い他者との人間関係の形成が必要であることから、発達段階に応じて他学年との交流、学校体験、町探検、職場体験、地域の事業所めぐりなどに取り組む過程において、地域の方々や市内・外の事業所、高校や大学、宿泊学習先の方々等にも御協力をいただいているところであります。
次に、シチズンシップ教育の目的と本市の取り組みについてでありますが、シチズンシップ教育の目的とは、地域や社会のさまざまな現状を知り、多様な見方や考え方を身につけ、その中で自分にできることは何かを考え、社会に参画しようとする意欲や態度を育成することであると認識しております。
平成29年度における本市の取り組みについてでありますが、政治的教養を育むため、国や地域の課題を理解し、多面的・多角的に考え、自分なりの考えを形成していくとともに、根拠をもって自分の考えを主張しつつ、他人の考えを十分に聞きながら合意形成を図ることができるよう、次期学習指導要領に示された主体的・対話的で深い学びの授業改善をする中で児童・生徒が各教科・領域において、学びを進めております。
具体的には、社会科では政治の働きや民主政治を、特別の教科道徳では勤労、公共の精神、社会正義、社会参画などの内容項目を学び、特別活動や総合的な学習の時間を活用して、本市の議場見学、児童会生徒会の選挙、地域におけるボランティア体験等を事前の調べ学習や事後のまとめ学習と合わせて取り組んでおります。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
それでは、2回目の質問に入らせていただきます。
まず、エスカレーターのマナーについて、多くの人が利用するものであり、安全に御利用いただくためには、マナーを守っていただく必要があると御答弁をいただきました。
そこで、前提となる正しいエスカレーターのマナーを明確にしたいのですが、エスカレーターを歩くのはマナー違反であるということで認識は間違いないでしょうか。御答弁お願いします。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
市役所の本館、西館を管理する総務部として御答弁申し上げたいと思います。
御承知のように、市庁舎には本館1階と2階を結ぶエスカレーターが設置されておりますけれども、エスカレーターといいますのは、やはり立ちどまって利用することで、安全に利用していただけるものという認識をもっております。
したがいまして、歩かないように注意喚起をする。そういったマナーを啓発するということは、非常に重要なことであると感じておりまして、市役所のエスカレーターを安全に御利用いただけるように、利用の際のお願いをより一層、わかりやすい場所に、あるいは目立つところに掲示をしてまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
歩くのはマナー違反であるという前提で、続けて質問をさせていただきます。
今、わかりやすいように注意喚起をしていくというお話がありました。具体的に、特に市の庁舎であったり、病院に関しては我々が取り組みやすい場所だと思います。どのような対策をいつごろ行っていくか、御予定があればお教えください。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
そうしましたら、市役所の本館のエスカレーターについて申し上げます。
今現在、日本エレベーター協会の注意書きというのは、これはいずれのエスカレーターにも張っている。それも議員も御承知のところでございます。
我々としましては、エスカレーターを実際に利用する際に、そういった注意書きをわかりやすく目立つ場所に掲示をしていくことが必要と思っております。それ以外にも、例えば、館内放送の利用とかも検討できるのではないかと思っておりまして、ただいま議員から御指摘をいただきましたので、できるだけ速やかに、よりわかりやすい方法を検討して実施してまいりたいと考えております。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
ということは、現在、乗り口、降り口に張られておりますステッカーだけではなく、看板など、具体的に見えやすい掲示をしていただけるということでしょうか。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
一例ですけれども、エスカレーター御利用の際のお願いというような形で、手すりにつかまり、歩かず、立ちどまって御利用くださいとか、やはり文章でわかりやすく掲示をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
利用者が乗られるときに、はっきりと見える形で掲示をお願いいたします。早急に対応をお願いしたいと思います。
続きまして、事故件数についてお答えいただきました。9件ということで答弁いただきましたが、この件数は救急対応を要した事故の件数であり、水面下ではつまずきや転倒など、救急搬送を要しないようなけがをされているような方、または特に報告されていないような方も多数いらっしゃるのではないかと想定されます。
そのようなエスカレーターの事故件数は少なくないという認識だと思うのですが、市の見解をお聞かせください。
○議長(越智妙子)
建築部長。
◎建築部長(比留間浩之)
あくまでも、建築物に関してのみになってしまいますが、大阪府で、大阪府建築物に附属する特定の設備等の安全確保に関する条例というのが、平成18年に制定されまして、それに基づき、建築物に附属しますエスカレーター等の事故がありました場合、この条例に基づく報告は、あくまでも死亡及び救急搬送に限っての事故件数となっております。
それでいきますと、本市におきましては、ここ数年10件以下の件数でございますが、病院に搬送されない、つまずいたり、倒れられたりとかいうような件数については把握してございませんが、ほかにも多数あるかと認識しております。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
ありがとうございます。今、お示しいただきました大阪府建築物に附属する特定の設備等の安全確保に関する条例という部分におきましては、大阪府でその報告を義務づけ、状況を掌握した結果、平成30年ではエスカレーターが受傷原因となる事故がさまざまな設備の事故の中で、全体の92.5%を占めると。非常に高い割合でエスカレーターの事故でけがをされているという状況があります。
件数におきましては、これは府の統計ですが、245件という見過ごせない、注意しなければならない件数になっております。
御答弁いただきました国、府、関係団体の動向に注視することはもとより、市でも状況をしっかりと掌握して対策を講じていただきたい、マナーを啓発していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
そのマナーについてですが、教育の現場においては、他の人の迷惑になるような行動をすることのないよう指導していると御答弁をいただきました。
多人数で移動する際には、階段を利用すること、エスカレーターを利用しないことが他の人の迷惑にならないという認識になることもあるかと思います。
特に、小学生はエスカレーターの利用経験が少ないのではないかと推測します。教育現場においてエスカレーターのマナーについては、なぜ立ちどまる必要があるのか、なぜ歩いてはいけないのか、どのようなタイミングで教える機会があるのか、お答えください。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎
学校教育部長(今岡誠司)
学校現場でのエスカレーターの使用についての安全指導ということかと思います。
小学校、中学校におきましては、さまざまな機会に校外学習のような機会がございます。その中で、自分の安全もそうですが、周りの方への気配りということもございます。集団で行動をする場合に、得てしてほかの方に迷惑をかけてしまうということもございますので、自分だけではなくて、周りの方の安全ということにつきましても指導をしているところでございます。
また、そのほか社会とのかかわりの中で、さまざまな事情、状況の方がいらっしゃると。そういうところで、そういった方にも気配りが必要になってこようかと思います。
そういった指導の中で、エスカレーターにつきましても安全な乗り方の指導も合わせて行ってまいりたいと考えております。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
立ちどまる必要のある方がいると、そういう部分においても、しっかりと教育をお願いしたいと思います。
実際、小学校また中学校もそうかと思いますが、教育の現場でエスカレーターをわざわざ利用するということも少ないかと思います。その中でもどうやって、そのマナーを教えていくかということが、長期的に見て文化を変えていくことにつながっていくと思います。無理して利用しなさいというわけでもありませんし、今、一般的な状況の中で片側をあけて、その片側を多くの方が歩いて行ったりという状況のある中で、無理に2列になるという必要もないと思います。
なぜ、そうしなければいけないのかということを考える。そういう機会をしっかり与えていただきたいと思います。
通勤、また通学時の慌ただしい時間の中で、電車に乗りおくれそうなとき、2列でエスカレーターをふさいでいると、常識知らずめと、邪魔だからどきなさいと、お怒りになる方はまだまだ多い状況だと思います。行政が明確に正しいマナーを示し、市民に対してだけではなく、施設の管理者に対しても啓発を行うよう求めます。御高齢の方が背後からプレッシャーを感じて、渋々エスカレーターを一段一段上っていく。そのようなことがないように。
また、あいている側に立って、幼い子が手すりにつかまって、もう片方の手を母親の手に握っていると。そのような状況の中で後ろから人が来て両方手を離して、ぎゅうぎゅうの中で列の中に入っていく。そのようなことがないように。
また、一生懸命働いている若者が、エスカレーターをかけ上がって登っていく。そのことがマナー違反だと気づくように、見えるように啓発をしていっていただきたいと思います。
鉄道やさまざまな施設、我々の手の届きにくい部分もあるかと思いますが、まずは、我々の日ごろ使っている庁舎、または病院、できる部分からマナーを啓発していっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
このマナーに関してですが、一説によれば、1970年の関西万博の折に、長いエスカレーターの片側をあけるという文化が定着していったと。当時、動く歩道というのができまして、その動く歩道は片側をあけるのですよと、片側は立ちどまってください。そのような呼びかけをした中で、徐々に関西からそういう文化が広がっていったという説が、かなり有力だと言われております。
これから、2020年、56年ぶりの東京オリンピックが開催されます。また、大阪でも万博を控え、この大阪から、またこの八尾市から新しい文化、そういうマナーを発信していくような、そういうチャンスでもあると。JR東日本を初め東京では、そういう新しいマナーを啓発していく動きが活性化しております。ぜひ、八尾市からもこのマナー啓発に取り組んで波を起こしていただきたいと思います。そのことについて、できれば市長から一言お願いできませんでしょうか。
○議長(越智妙子)
市長。
◎市長(大松桂右)
しっかりとその辺のマナーを発信させていただきたいと思っております。
もしよろしければ、私のSNSでも発信をしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
非常に心強く感じます。早速市の庁舎から手をつけていただくようお願いします。
それでは、次に、就職氷河期世代への就労支援についてですが、地域就労支援事業や就職面接会等を行っていると御答弁をいただきました。
毎回の就職面接会への参加状況は、企業24社程度、そして、対象者30名前後と認識しておりますが、間違いないでしょうか。
また、就職面接会での就職氷河期世代への実績をお教えください。
○議長(越智妙子)
経済環境部長。
◎経済環境部長(浅川昌孝)
今、議員お示しのとおり、就職面接会の内容につきましては、そのとおりでございます。
就職面接会の実績等について、昨年度、平成30年度でございますが、延べでいきますと、全参加者が372名、うち就職氷河期世代の方につきましては36人、約10%でございます。
そのうち、就職をされた方は7人ということで、氷河期世代の方のうち就職率としては、19.4%と、また、その7名の方は全て無期雇用という状況になってございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
しっかりと就労支援を行っているという認識で私もおります。
女性の活躍を支援しますと銘打ったスマホサイトからの支援についても、他市から視察に来られるほど、非常に効果が出ていると認識しています。他市の中では就職氷河期世代に特化した呼びかけ、また支援を行っています。本市においてもそのような効果的な部分、スマホサイトから呼びかけ、就職氷河期世代の方、支援しています。というような文言の追加などを検討するべきと考えますが、見解をお聞かせください。
○議長(越智妙子)
経済環境部長。
◎経済環境部長(浅川昌孝)
議員お示しのとおり、就職氷河期世代については、今後大きな課題になってくるかと、認識をもってございます。
ただ、本市といたしましては、当然、就職氷河期世代にも注力していきたいと思いますが、先ほどおっしゃいましたように、女性活躍の視点、高齢者の雇用、そして、もう少し若年層の雇用と、総合的な募集という形で、まず求人をしていきたいと思っております。
ただ、私どものほうも就職氷河期世代につきましては、今後、注力をしていくことになりますので、八尾市の施策、また国の施策とも合わせまして、しっかりと連携して取り組んでまいりたいとは思ってございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
ぜひ国、府の動きに注視していただいて、即座に対応できるように、日ごろから手法を検討していただきたいと思います。
今、お示しいただきました国の支援策としまして、支援窓口が大阪の梅田と
阿倍野に、7月1日からオープンしております。
答弁にもありました35歳からのキャリアアップコーナーという部分が開設されているのですが、八尾市としまして、どのように連携していますでしょうか。実績があればお教えください。
○議長(越智妙子)
経済環境部長。
◎経済環境部長(浅川昌孝)
今、議員お示しのとおり、この7月1日から、大阪労働局を中心としましたハローワークのほうで、梅田と
阿倍野にキャリアアップコーナーというのが設けられてございます。
私どものほうでも、地域就労支援事業の中で相談を受けたケースでしたり、実際に、御案内をしているというケースもございます。
今の段階での実績といいますか、私ども事前に国のほうにお伺いしている中で、まずハローワーク梅田につきましては、162人の登録が既にあったということ。また、八尾市民の方につきましては2人という状況を確認してございます。
もう一方、ハローワークの
阿倍野につきましては、23人の御登録をされておられまして、八尾市民の方は2人と聞いてございます。
このハローワーク
阿倍野の2人のうち、1人につきましては、私どもが相談を受けましておつなぎしたという状況になってございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
私の掌握している数字と一致しております。八尾市からも実際に紹介して、1名の方が利用されているという御答弁でした。
こちらに関しても、非常に専門的なスタッフがいて、手厚い支援を受けられると認識しております。なかなか35歳からのキャリアアップコーナーとして広報もしておりますが、八尾市としてもそこにつなげることができるということで、ぜひ、支援者をつなげていって、手厚い支援を受けられるように、体制づくりをお願いしたいと思います。
就職氷河期世代、個々に状況が違っておりまして抱えている問題も違っております。引き続き国の支援窓口とも連携をとっていただきたいのですが、先ほど市長から、他市の事例として挙げられました岸和田市では、余り成果が上がらなかったと、思っていたほど来場者がいなかったという御答弁をいただきました。
また、木更津市でも同様に思ったほど来場者が来なかったというイベントがありました。こちらの原因については分析されたでしょうか。お答えください。
○議長(越智妙子)
経済環境部長。
◎経済環境部長(浅川昌孝)
私どものほうも新聞ベースで情報収集をしているというところがございます。岸和田市の例でいきますと、情報周知に課題があったと。当然、メールであるとか、広報紙、チラシ等でしてございます。そういった中で、情報周知が難しかったことは、新聞報道でも私ども掌握をしてございます。
ただ一方で、私どもが岸和田の担当の方にお伺いしている中では、もともと就職氷河期世代の方というのは、なかなか表に出られない方もいらっしゃいますし、もともと非正規で働いておられる方につきましても、今回の賃金設定がほぼ同様のような内容になっているということで、あえて別のところに転職をするということについては、少しニーズが低かったのではなかろうかと。
あと、もう一方では、先ほど申しましたとおり、非正規の中で結構ブランクが長い方もやはり潜在としてはおられるだろうということ。そのあたりの影響で今回見込みを下回ったというように聞いてございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
しっかりとこの他市の状況を分析していただいておりまして、安心いたしました。私も同様の意見であります。アウトリーチ、また寄り添い方の支援を必要とする長く無業状態を続けられた方、なかなか家を出られない方に対して、積極的に呼びかけを行ったと私も聞いております。そのような方々がなかなかこのような就職面接会に来るということが難しいという状況があると思います。
そして、先ほど御答弁いただいたとおり、実は、この就職氷河期世代の抱える問題というのは、大きくわけて2つあると考えております。その長期無業の方とはまた別で、非正規雇用の中で不本意な状況の中で、一生懸命働く中で転職を繰り返しつつも、日々忙しくされている方、そのような方もいらっしゃいます。そのような方に対して、岸和田市、また木更津市のほうは、平日の2時から4時と非常に限定した時間の中で、就職面接会を行い、また、参加される企業も少なかったということで参加する魅力を感じなかったのではないでしょうか。
そのようななかなか成果が上がらない難しい取り組みもある一方、これはマスコミでも取り上げられて、非常に大きな話題を呼びましたが、宝塚市の市職員の採用試験です。こちらは正規採用3人という事前告知に対して1800名を超える応募がありました。このことは、皆さんもよく御存じかと思います。不本意な条件で働いている、そのような就職氷河期世代にとっても、千載一遇のチャンスとなり、北海道から沖縄まで全国から応募が殺到したと聞いております。
関係人口という部分でも盛り上がりを見せる中で、非常に成功例としてはうらやましいなと、一個人としても感じる部分がございます。本市においては、そのような就職氷河期世代に絞った社会人採用枠など、今後設けるような予定はないのでしょうか。市の見解をお聞かせください。
○議長(越智妙子)
人事担当部長。
◎人事担当部長(太尾利治)
議員お示しのとおり、宝塚市での採用試験については、報道等で大変取り上げられたところでございます。三田市や加西市さんなどでも兵庫県内で新たな動きが出ておることも承知しております。
また、国においても、今後積極的に国家公務員の中途採用に取り組むというような方針も報道等で、我々としてもつかんでおりますので、引き続き、国の動向も注視しながら、検証してまいりたいと考えてございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
簡単に言いましても、難しい部分はあると思います。費用も要りますし、体制もそうです。しっかりと国また他市の動向も注視して、失敗される方、成功される部分、どのようなものが原因なのか。しっかりと精査して、慎重に対策を検討していただきたい。
また、実行を検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、本市のキャリア教育についてお伺いします。
次期学習指導要領を踏まえ、小・中一貫した体系的、継続的な取り組みを進めているとお答えいただきました。
御答弁にお示しのとおり、一人一人が将来への希望を持ち、社会で生きる力をつけるため、時代の変化に即したキャリア教育をお願いいたします。
さて、市長からも御答弁いただきましたが、子どもたちの将来なりたい職業、随分と時代の変化を感じます。ユーチューバーという職業に対して、市長はどのようなイメージをお持ちでしょうか。よいイメージ、悪いイメージ、答えにくい部分もあるかと思いますが、率直な御意見をぜひお聞かせください。
○議長(越智妙子)
政策企画部長。
◎政策企画部長(吉川貴代)
ユーチューバーということで、今どきの仕事と認識しております。資料、報告書を読みますと、好きなことを仕事にできる。格好よさということが背景にあって、中学生の男子生徒たちがなりたい職業として選んでいることがうかがえるところでございまして、どのような職業であっても、活躍をしていただくことは非常にいいことだと認識しているところでございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
前向きな御答弁をいただいて、ほっといたしました。
ほかにプロのeスポーツ選手という仕事もあります。このような職業は、まさに時代の変化の中で誕生した職業でありまして、逆に言いますと、AIに取ってかわることのできない職業であります。有名な方はテレビタレント以上に知名度と収入があり、子どもたちが憧れるのもうなずけます。
しかし、裏側では、想像できないほどの努力、そして、過酷な仕事をこなせるだけの情熱が必要であり、子どもたちはなかなかその裏側について知る機会がありません。現役のプロを招いて、当然ユーチューバーやeスポーツだけではありませんが、職業人講和を行うことで、仕事のやりがいや魅力について、さまざまな仕事の深い部分について学ぶことができると思います。
本市の小学校、中学校において職業人講和はどのように実施されているか、お教えください。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
本市の小学生、中学生が実際に働いている方から御苦労とか、思いといったさまざまな情報を聞かせていただくということにつきましては、地域学習の中の地域探検で、いろいろな職業をされている方のお話を伺ったり、校外学習の折に、その施設の方のお話、施設の方と触れ合ったりと、実際に働いていらっしゃる方から、さまざまなことを学び、自分に吸収していくというような活動が主でございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
その講義を行っていく講師としては、登録制度とか、八尾市ではどのように掌握されているのか。
また、あるのであれば、何名ほど講師がいるのか。お教えください。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
そういった講師の方につきましては、特に登録ということではございませんが、子どもたちの学びを進める中で、こういった方からのお話を伺いたいということであれば、またお願いをしたりしながら進めているところでございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
ありがとうございます。講義を行っていただく方、当然、プロの方や人気の職業であればあるほど、お忙しくされていると思います。
そのような方を呼んできて、現役のプロの方のお仕事の話を聞く。これは非常に実は難しいことでありまして、他市では具体的に言いますと、宮崎県の延岡市や日向市では、商工会議所にキャリア教育支援センターを設置して、企業と教育をつなげる橋渡しをしております。地域で働く企業に対して、世の中先生と名前をつけて、世の中教室というのを開催していると。大人は全員子どもたちの先生だと。どういう仕事をしているのですか、どんなやりがいがありますかということを、講師として話をしていただけるように、ぜひ登録してくださいと。そのようなデータベースをつくって、一体となって取り組んでいると。そのような中で、第6回キャリア教育推進連携表彰で最優秀賞を表彰されております。
本市においても、例えば、産業政策課など、他部署との連携をとって、そういうキャリア教育の体制をとる。それは大切なことではないかと思うのですが、考えをお聞かせください。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎
学校教育部長(今岡誠司)
さまざまなお仕事をされている方のお仕事ぶり、本物に触れるということは、子どもたちにとって非常に有効なことだと考えます。
そういったところでは、各方面とも協力をしながら進めてまいりたいと思います。
ただ一方で、子どもたちは自分がそれぞれのキャリアを選択するという学びの中で、自分の興味であるとか、そのためにはどのように勉強していけばいいのか、どんなことにトライしていけばいいのかということを自分でつくり上げながら進めていく。これは大きなキャリア教育でございますので、一人一人に力がつくようなキャリア教育を進めてまいりたいと考えております。
○議長(越智妙子)
経済環境部長。
◎経済環境部長(浅川昌孝)
産業の連携ということで、私のほうから御答弁を申し上げたいと思います。
私どもも、「みせるばやお」というところがございます。そこでは八尾のものづくりをしっかりと子どもたちに伝えていこうと、子ども向けの講座等もしてございます。そういった中で、しっかりと教育委員会とも連携してまいりたいと思ってございます。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
ありがとうございます。八尾には、「みせるばやお」というすばらしい武器があると思っております。企業と企業をつなぐ、ものづくりをつなぐ拠点として、今、機能していると思いますが、ぜひキャリア教育においても、その登録されている企業の方々、プロの方が講師としてキャリア教育、そのものづくりのおもしろさ、そして難しさ、どのような学びが必要なのか、技術が必要なのかという部分を子どもたちに語れる場にしていただきたいと思っております。
次に、シチズンシップ教育についてお伺いいたします。
その目的について御答弁では、自分にできることは何かを考える、社会に参画しようとする意欲や態度を育成するとお答えいただきました。
これは、社会に対する無力感や無関心とは相反することであり、子どもたちに生きる力を与える、非常に大切な教育です。
御答弁でお示しいただいた八尾市子育て支援に関するアンケート調査では、将来についてどのようになりたいと考えているかという質問に対し、自分の好きな仕事をするを選択した割合が最も高いという結果でありました。
次いで、家族が幸せに暮らす、好きなように暮らすという結果をお答えいただきました。これは子どもたちの将来についての展望というアンケートでは、非常に参考になるのですが、シチズンシップという観点でいいますと、どのように社会に自分が貢献していくか、将来が明るく感じているか、それとも無力感を感じているかという部分では、やや図りにくい内容になっております。
ぜひ、八尾市のシチズンシップ教育が成果を上げていると、子どもたちが自分の力で未来を変えていくのだというような明るい展望を持っているということが確認できるようなアンケート、また調査が必要かと思いますが、見解をお聞かせください。
○議長(越智妙子)
こども未来部次長。
◎
こども未来部次長兼
こども政策課長(河野聡)
子どもの子育てに関するアンケートの件でございますが、昨年12月に子ども子育て支援計画を策定するためのニーズ調査ということで、アンケート調査を実施しております。就学前のお子様の保護者と小学校5年生、中学校2年生の子どもとその保護者の方にアンケートをとっております。
その中で、将来についてどのようになりたいと考えていますかという項目の中で、当てはまるものを3つまでお答えいただいた。市長答弁にございましたとおり、自分の好きな仕事をすることということが、1番目にきておりまして、小学校5年生も中学校2年生も同じような結果になっております。
今、議員御指摘のシチズンシップ教育との関係で、もう少しわかりやすい項目ということでございます。これは5年に1回のアンケート調査ということになっておりますので、また次回、この調査を実施する際に、そういった視点も取り入れながらアンケートの実施をしていきたいと考えております。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
2022年から18歳がもう成人として社会に参加していくと。これは2年後に間に合えばいいというものではなくて、現在、子どもたちがどのような未来を展望しているか。そして、八尾市においてシチズンシップ教育が成果を上げているかどうか、しっかりと検証しながら進めていく必要があると思います。
5年後ではなく、できれば現状をしっかり掌握して教育現場の子どもたちの未来に対して、どのような環境ができているか、確認を進めていただきたいと思います。
政治的教養を育む教育として、議場見学を行っているという答弁がありました。年間でどの程度の児童・生徒が見学に来ているのでしょうか。見学の際にどのような学びがあるのかも合わせてお答えください。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
小学校のほうで年間数校ですけども、議場見学をさせていただいているところでございます。
その中で、本物の議場を見せていただく。そして、そこでどのような議会が行われているのかということもお話をいただく中で、自分と社会とのかかわりということを学んでいく機会になっているかと思います。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
今、年間数校というお返事をいただきました。ぜひ、子どもたちが政治に関心を持つ、政治的教養を育む場という部分も意識をして、そういう場を設けてふやしていただきたいと思います。
そんな中で、我々の姿を知っていただく。議場で何が起こっているかというのを伝えていくことになると思います。当然、我々自身も子どもたちから見て、大変そうだ、疲れていると思われないように、議会においても合意形成を図り、八尾市の明るい未来について展望していきたいと思います。
今、お話、また質問させていただきましたキャリア教育、またシチズンシップ教育、今回は取り上げませんでしたが、プログラミング教育においても、子どもたちがこの変化の多い社会の中で、どのように生きる力を身につけていくかと、非常に重要な教育であります。
子どもたちが新しい職業に触れる場、そして、学ぶ場。そういう環境を整える。そして、職業理解を深める。わかる場を提供できるように環境を整えていただきたいと思います。
教育に関して、最後に市長の御意見をいただいて終わりたいと思います。お願いします。
○議長(越智妙子)
市長。
◎市長(大松桂右)
今、るる、さまざまな視点から御意見等々もいただきました。しっかりその辺も踏まえながら、今後、この八尾を担っていただく子どもたちにしっかりした教育環境は整えていただきたいと思っております。また、先日もある小学校の5年生のところに、授業参観というのですか、行かせていただいたときに、議場を見学されたという写真を掲示しながら、八尾の未来がどうあるべきかという題材で、小学校5年生の3クラスでしたか、全てのそこの児童が自分の思い、こうあるべきや、例えばごみ箱をふやしてほしいとか、電車の中で優先座席をもっとふやしてほしいとか、さまざまな観点、視点からそういったお話を提案されていました。ほかの生徒の前でプレゼンをすると。
ちょうど、最後に私に意見を求められたので、まさしく提案、プレゼンをしている人が市長という立場であって、今、聞いているみんなが議員という立場と考えたらわかりやすいのと違いますかと。提案に対して皆さんがいろんな意見を言う中で、一つの物事が決まって、それが予算化されて実現されていくのですよという、私なりの説明をさせていただいた。非常にわかりやすかったという声もいただいておりまして、そういった形でしっかりと我々大人が政治も含めまして、関心を持つような取り組みをする必要があると認識しております。鋭意やっていきたいと思っておりますので、また今後ともよろしくお願いします。
○議長(越智妙子)
南方議員。
◆6番議員(南方武)
具体的な御答弁ありがとうございます。しっかりと我々公明党としましても、子どもに光を当てていく、子どもの将来をしっかりと希望を持っていただけるような環境づくりに取り組んでまいりたいと思います。
以上で、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(越智妙子)
南方議員の質問は終わりました。
次に、田中慎二議員、質問願います。
◆20番議員(田中慎二) 〔登壇〕(拍手)
議長より発言の許可を得ましたので、個人質問を始めます。
最初に、私が1期目4年間の一般質問で執行部にお伺いした飼い主のいない猫に関する条例等の必要性について、防犯カメラに関する条例等について、市の広報、シティプロモーション等を推し進めるに当たってのプロジェクトチームの必要性について、八尾市の観光の考え方と大松市長はどのようにお考えでしょうか。教えてください。
次に、教員の労働実態の把握とICT化についてお伺いいたします。
保護者の皆様からは、学校の先生が大変そう、子どもへの教育に専念できる状況ではないほど、忙しそうなどの御意見をお聞きいたします。
また、心労から休職されている教員もいるとお聞きしております。
そこで、まず、教員の労働実態の把握を教育委員会はどのように行っているのか。過去3年間の教員の休職者数、学校側から教育委員会に寄せられている要望等があれば、その内容についてお答えください。
また、教育現場から仕事はふえたが、仕事のやり方が変わっていないとの声も聞きます。
そこで、教育現場のICT化はどのようになっているのか、お答えください。
最後に、年賀交礼会についてお伺いいたします。
政府では、桜を見る会の招待者やその役割について議論がなされております。八尾市の年賀交礼会を開くため、八尾市が負担している金額と招待者はどのように選んでおられるのか、また、年賀交礼会はどのような理由で開催されているのか。お答えください。
以上で、1回目の質問を終わります。(拍手)
○議長(越智妙子)
市長の答弁を求めます。
市長。
◎市長(大松桂右) 〔登壇〕
ただいまの田中慎二議員の御質問にお答えをいたします。
まず、飼い主のいない猫に関する条例等についてであります。一部の自治体においては、飼い主のいない猫への不適切な餌やり行為に対する制限等を規定する条例がありますが、本市としては、まず飼い主のいない猫及びそれらの適切な管理への理解を深めていただくことが肝要であると考えており、条例により規制を設けることについては、慎重に検討する必要があると考えております。
次に、防犯カメラに関する条例等についてでありますが、現在、八尾市防犯カメラ設置及び管理運営規程により運用しているところでありますが、地域で設置をしている防犯カメラは、今後、管理責任を行政へ移行し、適正に運用してまいります。
次に、本市の広報、シティプロモーションに係るプロジェクトチームの必要性についてでありますが、本市が活気にあふれる都市として成長し続けるためには、本市にあるさまざまな地域資源のよさを伝えるだけにとどまらず、本市で暮らすことにより得られる満足感や幸福感を市内・外にしっかりと発信し、さらに、新たな資源や取り組みを生み出し、より多くの人に実感いただくことが重要であると考えております。
そのためには、広報・シティプロモーションのより一層の強化が課題と考えており、プロジェクトチームの設置について検討を進めているところであります。
次に、本市の観光の考え方についてでありますが、本市の観光資源を効果的に発信し、近隣自治体との広域的な連携を積極的に図ることで、さらに魅力的なものへと発展させる取り組みが重要であると認識しております。私が市長に就任してからは、G20大阪サミット2019において、トップセールスをするとともに、多くの市長ともお会いし、広域的な枠組みでの連携について意見交換もしたところであります。
今後、開催を控えている大阪・関西万博といったビッグイベントを大きなチャンスと捉え、大阪観光局を初め、近隣自治体との広域的な連携をしながら、グローバルな視点で積極的に新たな魅力を創造し、観光の取り組みを進めてまいります。
次に、年賀交礼会についてであります。本市と八尾商工会議所との共催により開催をしており、費用については、平成31年は、総額約98万円のうち約49万円を本市が負担しております。
なお、会場の変更等に伴い、本市負担額は例年より40万円程度減少しております。
招待者については、市政に御協力いただいている方々を中心に、各部局において作成した名簿により案内を送付しております。
また、目的としましては、招待者が一堂に会し年頭の挨拶を交わすとともに、交流や情報交換の場として開催しております。
なお、年賀交礼会については、新やお改革プラン実行計画の中で実施手法の見直しを行い、令和2年からアルコールや軽食の提供を廃止する予定であります。
なお、教育関係につきましては、教育長から答弁をいたしますので、よろしくお願いいたします。
○議長(越智妙子)
教育長の答弁を求めます。
教育長。
◎教育長(中山晶子) 〔登壇〕
教育関係について、お答えいたします。
まず、教員の労働実態の把握についてでありますが、各学校における教員の時間外業務集計はもとより、評価・育成システムに基づいた管理職員による面談等で把握した、教員一人一人の状況についても、学校と教育委員会で情報を共有し服務管理に努めております。
平成28年度から平成30年度まで過去3年間の心労等による休職者は延べ18名となっており、職場復帰に向けた支援等を引き続き行ってまいります。
次に、学校側からの要望についてでありますが、教員やスクールサポートスタッフ等の人的支援、小学校校務支援システムの導入等ICT環境の整備や出退勤システムなどの物的支援の拡充等があります。
教育委員会といたしましても、教員の労働実態については課題として捉えており、教職員一人一人の働き方に関する意識改革の取り組みはもちろん、今後も、教員が子どもに向き合う時間を確保するために、学校における働き方改革を進めてまいります。
次に、教育現場のICT化の状況についてでありますが、本市においては、平成29年3月に学校ICT推進計画を策定し、ICT活用による授業改善、児童・生徒の情報活用能力の育成、校務の情報化、学校ICT環境の整備の4つを柱とし、推進してまいりました。
その中で導入した教材共有システムにおいては、全教職員がアクセスでき、また同時に複数の教職員が閲覧できることから、教材等の電子データを市全体の教育資産として共有しながら、授業の準備にかかる時間の短縮化を図りつつ授業の質の向上を目指すことができ、教職員の仕事の仕方を変えることができております。
また、中学校に導入しております校務支援システムでは、成績管理や保健管理等を電子化したことにより、アンケートにおいても90%の教職員が、通知表の作成が効率化されたと実感しております。
教育センターでは、研修を通じて、全ての教職員がICTを校務や授業などのあらゆる場面で効果的に活用するための支援を行っております。
今後は、厳しい財政状況の中ではありますが、令和元年6月に施行された学校教育の情報化の推進に関する法律に沿った機器やシステムの導入、既存のICT環境のさらなる活用を推進し、授業改善や効率的な校務推進のための環境整備に努めてまいります。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
順番どおり、質問をしていこうと思っています。
まず、猫の件。補助金が動き出してから1年半ぐらいだと思います。
そのときも、私、質問させていただきまして、動物行政が一歩踏み出したのですねと。これはもうすごいことですよと、しっかり取り組んでもらわないと困りますよということを言わせていただいたと思っています。
そのときも条例について、いろいろとお伺いをしましたが、1年半前に想定された状況と今と、どう思われているのか。まず、教えていただいてよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
初めて、不妊去勢手術の助成ということを始めました。それに関連するさまざまな相談が、例えば昨年度ですと152件だったところが、本年度は半年で138件と。また、ほかの相談もほぼ倍増している状況で、それを通じて、かなり粘り強く啓発もさせていただいて、我々が目指したものにだんだん近づいているところではないかと。もちろん十分ではないですけれども、啓発が進んできているのではないかと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
では、八尾市内の野良猫は減りましたかという話になるのです。これももう、そんな簡単にできるという話でないのは、それも重々わかっています。
ただ、市民さんはそう感じておられません。まず、目の前にいる、自分に迷惑をかける、その猫を何とかしてほしい。そう言われるのです。
ただ、今、保健所さんが取り組んでおられます。八尾市が取り組んでいる。補助金をそういった団体さんに出していくと。果たしてこれだけでいいのでしょうかというのが、まず、私のこの質問への思いです。
次のセカンドステップは、金額をふやしていく。それもそうでしょう。何をしていきましょう。どうお考えか、グランドスケジュールを教えていただいてよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
この相談は、八尾市内の全域で上がってきております。相当苦しんでおられる方々、非常に多いですから、そのことに応える中で、あるいは、この助成事業を通じる中で、粘り強く、もっともっと啓発を進めることが大事ではないかと思っております。
この野良猫の数とかを具体的に把握することなどは困難ですので、そういう活動を通じて、例えば助成事業を行うときには、実際の野良猫の写真をとってきていただいて、不妊手術をして、前後を確認するという形で数を減らすことに実績を上げているところでございますので、こういったことを着実に進めていくのが、次のステップではないかと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
それです。飼い主のいない猫、不妊去勢手術助成事前申請書というのがありますが、これは物すごく難しいのです。何匹いますかと、そんなのしょうみわかりませんで。うろうろしておりますから。毛色は何ですかとか、推定年齢はとか、これは難しい質問やなと思いながら、見させてもらいました。
このぐらい課して、しっかりとやっていただきたいというのはよくわかるのですけれども、少しハードル高くないですかと思います。
飼い主のいない猫と判断した理由、これは難しいですよ。以前も言ったと思います。まず、外に出ている猫は野良猫、飼い主のいない猫であるという認識を持つ状況をつくりませんか。これは何が言いたいかというと、猫を飼っている方に対して、条例をつくれませんか。今、テレビのCMでもやっています。猫は外に出さない、適切な管理を行う、しっかり最後まで飼ってください。
これは本当に大切なのです。しっかりとした管理。これは去勢も含まれると、私は思っています。うちにも1匹猫がいております。これはもともと野良で、このTNRの活動で去勢をされて、里親探しをしていましたが、1人ものですので、猫1匹程度でしたら飼えるよということで、一緒に暮らしている次第です。ただ、うちの茶トラの少しぼてっとした、僕みたいにぼてっとした猫でございますけれども、これが5匹同じようなのが寝ていたら、個体はなかなか判別できません。さすがの私でも一生懸命見て何とかわかるかなという程度、それが野良猫じゃ個体判別なんかできません。それが飼い猫かどうかなんか、さらにわかりません。
また、最近の飼い主のいない猫は、どこかで御飯をしっかりもらっているようで、毛並みが非常によろしいです。昔みたいにがりがりで歩いているような猫はいない。それで飼い主はいないのか、いるのか、首輪がついていれば、いると判断するのか。首輪がついていなくても、もしかしたら飼い主がいるかもしれません。首輪をするのが非常に嫌がる猫もいますので、どう見きわめをするのか。そういったお手伝いをしよう、そういった条例をつくってもいいかな、そういうことを検討しているのでしたら教えていただいてもよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
先進事例でいろんな取り組みがあることは承知しておりますが、今おっしゃったような観点のことに、すぐに取り組むのは、時期尚早じゃないかなと思っております。
飼い猫の登録に関しましても、本年6月に改正されました動物愛護管理法によりますと、今後の猫の繁殖業者はマイクロチップの装着、登録が義務づけられますし、飼い育てる使用者に関しても、努力義務が規定されるということで、識別についても国の法制度で進めようとしているところもありますので、そういった浸透の状況を注視しながら、先進事例等も参考にしながら研究してまいりたいと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
おっしゃる登録までになると、これはなかなかハードルが高いです。例えば、犬に関しては、狂犬病法に基づいて登録はなされているのが現状。猫に関してはそういったものがない。
先ほどおっしゃったとおり、今後、繁殖業者に対しては義務化されるということです。例えば、もし私の猫についてもチップを埋められるのだったら埋めたいなと思うときがあるのです。逃げたときに、自分の猫が一体どこにいているのかと。もし、例えばどこそこで車にひかれている猫見たよと言われたときに、それが自分の猫かどうかわからない。そういった際に識別できるということは、非常にいいのかなと思ったりします。そこまでいかなくても、まずは、買い主に適切に、自分の飼っているかわいい猫を大事にしてもらいましょうよ。外に出さない。外に出さない理由は何ですか。伝染病要らない。病気をもらってこない。要らないけんかに巻き込まれない。車にひかれない。猫を長生きさせるためです。これはもう飼っている人間としてはありがたい話じゃないですか。
そして、適切に管理をしましょう。適切に管理をすることによって、猫がストレスなく、しっかりとかわいく生きていける。できたら登録もあれば、どこの誰の猫かがしっかりわかる。この3つが本当にできればいいですよ。
ただ、私が今回、何でこれを言っているかというと、飼い主を縛るものではなくて、その辺をうろうろしている猫に対して、飼っていないけれども、えさだけ与える。寄ってくる。毎日のようにお庭に来て、わっと猫がいる。でも飼っていないのだという人も中にはおられます。
ただ、そういった方の猫を、例えばTNRでボランティアさんが去勢をしたときに、うちの猫にという人も中には出てくるのですよね。そこの線引きを何とかしないと、ボランティア団体さんも非常にやりにくいし、そこを決めないと、飼い主のいない猫の判断材料が僕はないと思うのです。ですのでお聞きしています。その辺についてはどうでしょうか。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
確かに、そこら辺の判別は非常に煩雑で、複雑な部分がございます。どうしても、この助成制度がやっぱり市の事業であるという観点、また、地域の問題として、地域住民の皆様に理解を得ながら取り組むという観点から、近隣住民の皆様に手術実施の周知と手術後の取り扱いの点で理解を得るよう、野良猫と思われた判断理由と写真を付けて申請していただくということを定めております。どんな方法をとりましても、しっかりとできるかどうかというのは難しいところがありますが、こういう手法がどの地域でも取り組まれておりますので、今のところ、一番適切ではないかと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
飼い主のいる猫を去勢しろと言っているわけではないのです。だから、そこの線引きをするために、まずは行政としてのお手伝い、行政としてボランティアさんが動きやすい状況をつくるための条例は必要じゃないでしょうかと聞いているのです。
飼い主がいる猫なのか、いない猫なのかの判断基準を条例化することによって、抗弁できるようにする。八尾市の条例では外に出すなとなっています、しっかりと周知期間もとりました。その後のそういった外に出ている状況では、飼い猫と言いにくいのではないでしょうか。ということを、今の状態だったら言えませんよね。それを言えるようにするために、そういった条例をつくれないのでしょうかとお聞きしているのですよ。その辺はどうお考えでしょうか。つくらなくてもこういう方法があるから大丈夫というのがあれば、それでもいいですよ。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
議員御指摘の趣旨につきまして、ちょっと理解しかねるところはあるのですけれども、やはり繰り返し答弁しておりますように、この動物愛護管理法等の趣旨をしっかりと理解していただいて、取り組んでいくのが、最善の策ではないかなと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
何がわからなかったのか、理解しがたい部分があれば、教えてもらいたいのですけども。飼い猫を家で飼う、家から出さない、しっかりとした管理をするといった部分を定めることによって、八尾市においては、飼い猫を勝手にTNRされたのだと言われたときに、いや、八尾市ではこういった条例があるのですよ、ということが言えるようにならないでしょうか。それを聞いているのです。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
御指摘の猫の室内飼いを勧めるという点に関しましては、国が定める家庭動物等の使用及び保管に関する基準の中で、猫を飼い育てるものに対して、室内飼いの努力義務を課しているほか、一部の自治体では要綱ガイドライン等において、買い主の責務として室内飼いに努めるように規定しているということは認識しておりますので、今後そういった要綱等の検討については、参考にしてまいりたい、検討してまいりたいと考えております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
わかりました。要綱でも結構です。早急に定めてあげてくださいよ。本当にボランティアの方、日々日々すごく大変な思いをしてやっておられます。
それで、八尾市に生息する飼い主のいない猫不妊去勢手術の費用の一部を助成しますという、このリーフレットの中に、飼い主のいない猫の被害軽減に向けて、何から始めたらいいですかというところで、被害を減らすためには、猫の数や活動を把握しましょう、その後、保健所に御相談ください。そういったやり方をすると書いてあるのですけども、保健所の職員さんの中で、今までTNRのボランティアさんの活動を現場でしっかりと全部見られた方はおられますか。教えていただいてよろしいですか。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
私の理解しているところでは、課長は獣医でありまして、大阪府職員としてこういった問題に長年取り組んできたものでございまして、愛護団体のさまざまな活動については、実際見聞もしておりますし、実際現場に立ち会うということも、恐らくほかの職員にないぐらい十分していると思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
ぜひとも、1回どういう活動をされておられるか、通して見ていただきたいです。見聞きして、知っておられると言っておられますけど、できたら、今、八尾での現状も知っていただきたいのです。どうされておられるのか。餌をやる場所をつくって、餌をやるときに、どんな声かけられるか。どのようにルーティンで回しておられるか。どうやって捕獲されておられるか。すごい苦労です。私ついて回ったことがあります。正直、これを毎日やっているとしたら、本当に頭が下がります。
それは、本来ならば、八尾市がしないといけない仕事だったのかもしれないです。
ただ、ボランティアさんがそれは動物愛護という思いでやっておられるよと。そこに関しては、もう頭が下がる思いですので、ぜひ、現状の八尾市の問題点を見るためにも、そういったボランティア団体さんに話を聞くとなると、なかなか難しいかもしれませんけれども、ついて行って自分がどう思うか、そこは一度やっていただきたいなと思っています。
そして、要綱をつくる。つくっていただけるのでしたら、餌やりの方法についても、例えば、ボランティア団体さんには餌をやれる資格ということで何かマークをつけてあげるとか。八尾市が認めた人ですよとかいうことで、市民さんから勝手に餌をやるなと、わっと言われたときに、八尾市から許可をいただいています、というようなものができるのであれば、それも合わせて御検討いただければと思っています。その辺について、何かあればお答えください。
○議長(越智妙子)
保健所長。
◎保健所長(高山佳洋)
行政を進める上で、現場の実情をつぶさに見聞きすることは非常に重要でございますので、今後も連携を進めながら、それに実際立ち会ってみてくださいとか、そういった場面の要請がありましたら、できる限り応えていきたいと思います。そういった経験を参考にして、何らかの要綱等について、具体化できるものがあれば、検討してまいりたいと思います。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
要請がなくても、ついて行ってもいいですかというぐらいの前向きな気持ちでおられたら助かるなと思います。猫の件はこの辺で終わっておきます。
次、防犯カメラの件、お伺いいたします。
地域で設置している防犯カメラとはまちづくり協議会のカメラという認識でよろしいですか。
○議長(越智妙子)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
そのとおりでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
それで、八尾市のほうが責任を持ってやっていくのだと。ただ、ほかにも市中にはいろいろカメラがございます。商店街さんがやっているもの。企業さん、事業所さんがやっておられるもの。実は、私の家にも防犯カメラはついています。個人でやっているものです。こういったカメラに関して、他市ではその運営に関してガイドライン的な条例をつくっていたりするのです。というのが、近隣トラブルを生む原因になってしまうことがある。私がカメラを取りつけた際にも、近隣の方を極力映さないようにし、画角に入ってしまう家に関しては、こういった形でカメラに写っており、もし、不都合がありましたら動かしますが、いかがいたしましょうかと聞いて回り、トラブルが起こらないように話をもっていったという経緯はあります。
ただ、一般の方がなかなかそこまでされるかははてながつくところで、プライバシーの部分を含めて、何らかの決め事、ガイドライン、条例など、つくられないのかなと思って、今回質問させてもらったのですけど、その辺はいかがですか。
○議長(越智妙子)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
八尾市の防犯カメラの管理、そして設置の現状ですけども、八尾市が設置した分、そして、まちづくり協議会さん等が設置された分につきましては、規定及びガイドラインで一定縛りを、ルールをつくらさせていただいております。
そして、今、議員御指摘の商店街とか、個人のところについている防犯カメラにつきましては、それぞれ、いろいろな目的、そして使用方法によって、つけられておりますので、それを全部市が一律のルール化をもって管理、設置についてルールをもっていくのは、多種多様なので、少し困難な状況にあるかなと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
他市では、もうやっているところが多いです。個人の部分に関しても、登録してくださいねとか。なぜ他市はして、八尾市はやらないのか、何か理由があるのかもしれませんけども。そういった部分、今ここで議論するわけにもいかないので、まず研究してください。
どういったトラブルが起こっているのか、トラブルが起こっていないのかどうかも含めて、八尾市の状況を把握してください。すでにしているのでしたら、していると。把握した上で、一律で決めることができないと言っているのだと。把握はされておられますか、トラブル等々の話は聞いたことはないですか。
○議長(越智妙子)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
現在、個人宅につけておられる防犯カメラについてのトラブルの把握等は、できておりません。
ただ、まちづくり協議会さん以外の団体さんが設置されているカメラにつきましては、道路上に設置される場合に限って、道路占用許可の問題もありますので、そのときにまちづくり協議会さんと同じようにガイドラインで一定指導させていただいている状況でございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
それはいいです。あとは、結局は安心感なのです。トラブルが未然に防げたらなという思いで、これを言わせてもらっています。
ぜひ、情報収集をしていただきたいです。今の八尾市における防犯カメラの現状、個人さんがつけておられる防犯カメラの現状についても、できるなら調査をしていただいて、必要性があるならば、そこまで広げたものを検討していただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、広報、シティプロモーションです。ずっと言ってきております。市長がいかにいい施策をしても、八尾市がいかにいい施策、そして、いい教育をしても、いい保健所行政をしたとしても、広報をしないと誰も知らない。そこについて、前回も申し上げましたけれども、やはり職員さんだけでは難しいのではないかということで、プロジェクトチームはどうですかと言わさせていただいております。検討いただいているということですが、どのようなプロジェクトチームを検討なさっていただいているのか、教えていただいてよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
政策企画部長。
◎政策企画部長(吉川貴代)
議員御指摘のとおり、八尾市ではさまざまな取り組みをしているのですが、発信が余り効果的でないということは、ほかのところからも言われているところでございます。
プロジェクトチーム、具体的な内容は、現在検討中ですが、とりわけ私どもの政策企画でさまざまな優先の施策を決め、事業化していくということをプランニングしているところと、それから情報発信の部門が別々でございます。これらの部門を一体的にやることによって、より効果的に発信できるのではないかと考えているところでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
先ほどもユーチューバーとかいう話が出てきましたけれども、ちょうどいいじゃないですか。八尾市にユーチューバーがいるかどうか調査したらいいのです。何でしたら、先ほど質問であったように、子どもたちに話もしてくださいと。いますよ。います。近大生でも相当数いますし、あと大阪市でも、大阪府下にすると結構な数、登録者数1万人を超えている方もおられますし、それが難しいのだったら、ウームという大きなユーチューブの会社があったりします。そういったところで話を聞いてもいいでしょう。多種多様な動画であったり、テレビであったり、新聞もありますが、なかなか難しい。でもユーチューブは、前も言ったと思いますが、すごく発信しやすく、そういった部分に長けている外部の方からの御意見を取り入れる。そして、広告代理店等々との深いつながりを持っている人たちを含んだプロジェクトチームをつくっていただきたいと思うのですけども、その辺についてはどうお考えでしょうか。
○議長(越智妙子)
政策企画部長。
◎政策企画部長(吉川貴代)
プロジェクトチーム、まず職員を何人か、そういったことに特化する部門を持ちたいと思っております。
外部人材、さまざまな方がおられると思います。メディアに強い方、また観光にお詳しい方、例えばSNSを使ったような発信に長けている方がおられると思いますので、そういった外部人材の方とうまく我々職員の知恵、思いと外部人材の方の人脈といいますか、コネクションとか、強みを生かしたことができるような取り組みを進めていけるように、効果的な組織にしていきたいと考えているところでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
市長はどうですか。僕が言ったプロモーションについて、前も話したことがあると思うのですが、ぜひ教えてもらえたらと思います。
○議長(越智妙子)
市長。
◎市長(大松桂右)
本当に、本市の魅力等々も含めて、国内・外に発信することは、今、非常に大切なところとつねづね思っております。
先日も八尾の魅力大使さん、名前は控えておきますけど、直接連絡がありまして、魅力大使に任命をされているけど、なかなか魅力を発信し切れていないという問題提起をいただきました。
早速、ことし中に1回会ってほしいということで、しっかりと八尾の魅力を発信していきたいというお話をさせていただこうと思っております。あらゆる媒体もそうですけど、あらゆる人物も含めまして、この八尾のそういったプロモーションも含めて発信することが、非常に大事ではないかと思っておりますので、あらゆる手段を講じていきたいと思っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
あらゆる手段を講じてください。市長ができること、あと職員の皆さんができること。きっとあると思います。ぜひ頑張ってください。
それと、外部登用に関しても、ぜひ物おじせずやっていただきたいと思っています。
そして、観光です。時間配分が後になってしまって申しわけないです。
観光について、今めちゃめちゃ追い風が吹いています、八尾の観光。感じておられるでしょう。まずは、新大阪駅から久宝寺駅に一本でつながった。百舌鳥古市古墳群は世界遺産に登録された。でも、向こうには外観で見てわかりやすい古墳はないのです。何と隣の市、八尾市には心合寺山古墳、本当にきれいに整備をしていただいている。あれは本当にありがたいです。あれを見てもらったら、物すごくよくわかってもらえますよ。
八尾の夜景、きれいです。もう今までだったら、八尾の日常を見ていただくのは観光だと言っていたのですけど、もうたくさんここへ出てきています。八尾空港もある。八尾空港を上空から見てもらう、心合寺山古墳見てもらったらよくわかります。どうでしょう。そういった部分の取り組み、以前と違うような考えありましたら、教えていただいてよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
経済環境部長。
◎経済環境部長(浅川昌孝)
今、議員がお示しのそれぞれの視点、私どものほうも非常に魅力あるコンテンツ、素材だと思ってございます。
これまでは、やはり単体でとり上げるという形でした。とりわけ国内の方、また、インバウンドの方につきましても、従来はどちらかといいますと、大量のものを買う爆買いという形、物を消費するという流れでございました。今後はリピーターといいますか、何かそこで体験をしていく、例えばインスタ映えするところ、そういった何げないところにスポットを当て、例えば地元での食べ物と触れ合えるとか、市民の方と触れ合えるとか、そういったようなことが、次のキーになってこようかなと思ってございます。
したがいまして、私どもといたしましても、そういった視点をしっかりと次につなげていきたいと思ってございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
これも市長のここに書いてありますけども、この間のG20のときも、市長が八尾のえだまめをああいった食事の場に出していただくよう働きかけを行った、トップ営業をすることによって、八尾のえだまめ、すごい認知度上がりましたよね。そう今、八尾市単体じゃ難しい。ここに書いてあるとおりと思います。近隣市含めて、大阪の観光局、府・市の観光局含めて、今、市長取り組んでいただいていると思います。その辺についての動きは、市長、どう考えておられますでしょうか。
○議長(越智妙子)
市長。
◎市長(大松桂右)
私のトップセールスの部分ですけど、先ほどの御意見の中に堺の話もありました。先日も永藤市長と直接お会いをさせていただき、向こうが今からとる観光施策戦略の中に八尾市も一緒にしてもらえないかと、お話をさせていただきました。その辺は、一つの大阪の中にある各自治体のそれぞれの魅力というところを、近隣市にも近い存在でもありますので、ルートづくりも含めて、一度検討していこうじゃないかということで、前向きな話もいただいております。
こういった形でもちろん柏原市の市長ともつねづね話をしながら、他市からもいっぱい来ていただける、両市で何かイベントもできないかというように、常日ごろ、アンテナを張りながら、各市町村の首長さんともお話をさせていただく中で、八尾だけではなしに、この大阪全体として盛り上がっていくような形で、何か取り組みができないかと、今いろいろ御相談をさせていただいているところでございます。今はまだ、これがこうやっていきますと、明確に皆さんに御報告できる状況ではありませんが、しっかりとそういった形でつくり上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
ぜひ、報告をお待ちしています。
八尾の町にいっぱい観光客来ているなと、はた目で見てもわかるような、何か活気のある八尾市をぜひつくっていただきたいなと、心から思っております。よろしくお願いいたします。
次、教育関係についてお聞きします。
心労等による休職者は18名ということで、いろいろあると思うのです。労働時間がやっぱり長い。よく聞きます。この労働時間の把握というのは、今、どうされておられるのか。教えていただいてもよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
労働時間の把握につきましては、今、小・中学校にありますタイムレコーダー等で、そういったプログラムをパソコンに入れていまして、そういうことで把握をしているところでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
全職員、そのタイムレコーダーを通しているという形でよろしいですか。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
教育委員会といたしましては、そういうプログラムをつくったものがありまして、現在においては、全部使用しているところでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
朝来てカチャ、帰るときにカチャという形で、しっかりと記録が残っているということでよろしいですか。確認します。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
基本、おっしゃったとおりでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
その状況を見られて、どう感じられますか。勤務状態、少し長いこと働いてもらっているなとか、いろんな感想があると思いますが、それについてはどう考えておられますでしょうか。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
昨年度分より、こういった集計を始めたところでございます。
そういった中では、事前の超過勤務命令に基づいた超過勤務時間数の集計ということではないのですけれども、退勤時刻から出勤時刻を差し引いた所定労働時間、休憩時間を差し引いた分を集約した部分が報告された時間数となっておりまして、その時間数については、やはり長いと考えております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
長いでしょうね。長いと聞いています。
これは、何で長いのかという部分、これは検討されたことはありますか。教えてください。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
一定、目の前にお子さんがおられて、そういった部分の教育活動をしていくということにつきましては、当然、過去からずっと積み上げてきた実績等をやはり引き継いでやっていかなければならないということがございますし、さまざまな課題というのは、やはり日常起こりつつございますので、そういったことを、しっかりとやっていこうとしますと、一定必要な勤務時間は出てくると考えております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
どういうことですか。自分の仕事をしようとすると、それだけの超過勤務がなかったらできないということですか。今、そのように聞きとったのですけど。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
学校現場では、まず、教職員一人一人の、例えば授業の準備であるとか、必ずやっていかなければいけない部分があろうかと思います。
そのほか、今、さまざまな難しい問題、社会を取り巻く複雑な問題がある中で、個別に急遽対応しなければならないということも、時折発生しております。学校ではできるだけチームとして取り組みながら、支え合って解決に臨んでいるところではございますが、やはりそういったところでさまざまな課題への対応ということがふえてきたように感じております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
そのチームなのですよ。このチームというのは、またくせ者でして。1人の人間に押しつけているとか、そんなことないですか。極端に労働時間の長い方とか、余り長くない人とか。そういった、どうしてもチームとなると、誰かにお願いをしたりすることがあったりする。そういった部分についてお聞きしてもよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
業務の分担ということでございますが、それぞれ学校の校務分掌の中で、時期的に非常に忙しい役割ということがあったりすることは事実です。
ただ、校務分掌もできるだけ一人一人同じようになるように振り分けをしているところもございます。
また、チームの対応といたしましては、1つのクラスの問題について、学年全体であるとか、学校全体で問題解決に当たる中で、知恵を出し合いながら、また、その当該のクラスの担任が自分だけで責任を背負い込むことのないように、力を合わせながらやっていくチーム対応ということもさせていただいております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
なぜそれを聞いたかというと、心労等による休職者が18名、この18名の方に何が起こったのかということを少し考えたときに、そういったことあるのじゃないかなと勝手に考えただけです。
では、なぜ、こういったことが起こるのだろうか。このような休職者数、休職者が出たことに関して、教育委員会としての何か考え等々はありますか。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
それぞれ教職員、個別に休職に陥るに当たっては、やはりそれぞれの心労等がございまして、複雑な要因が絡み合っているものと考えてございます。職場での対人関係であるとか、保護者の方々との対応であるとか、ひいては、その個人個人の御家庭でのトラブルであるとか、そういったことが絡み合いまして、心労等の休職にも陥ってる部分があるかと考えております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
わかりました。では、この休職している人のかわりに入っていただいている方は、どう選んでおられるのか。どうして入って来られるのか。この分全部足りているのですか。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
現在休職されている分については、講師の方々を探しまして、かわりに当てているということでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
全部の休職者に対して、そういう扱いができているという認識でよろしいですか。
○議長(越智妙子)
教育総務部長。
◎教育総務部長(尾谷祐司)
基本的にはできているものと考えてございます。
ただ、近年でいいますと、精神以外にも産休とか、育休とか、そういうところがふえてきてございますので、そういったところでは、すぐには埋められない部分もあろうかと考えておりますけども、病気による部分については、一定埋められるように努力をしております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
それも埋めないとだめですよね。埋めないと、ほかの人に負担がいく。そういったことをいろいろ考える中、この間歯医者さんにいって思ったのですよ。学校の先生は、全部の仕事を全部1人でやっているよねと。歯医者さんにいったときに、歯を削るの歯医者さんですよ。歯石とるのは歯科衛生士さんというのですか。経理するのは事務員さんにやってもらう。こういう分業をしっかりとしておられるわけです。
学校の先生は、全部全部やっているのじゃないだろうかなと思っています。そういった部分、予算がかかる話かもしれませんけれども、何かお手伝いできる、学校の教員免許なくても、事務員さん的な方をこういった部分でふやしてほしいと、ここにも書いてあります。やはりこれはいるのと違うのかと思いますが、教育委員会としてどう思っておられますか。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
学校の教員の多忙化というのは、社会全体でも非常にクローズアップされているところと認識しております。その中で、八尾市におきましては、事務職員の共同実施ということで、事務職員が効率的に業務を進める中で、教員の負担を軽減していこう、教員の持ってる業務をともにやっていこう、というような取り組みもしております。
また、学校園を支援していただいておりますボランティアの方のお力もお借りしながら、学校の職員だけでは目の届かない部分もお力沿えいただいているところでございます。
ただ、議員御指摘のとおり、やはりさまざまな業務について、より学校を支援していく必要もあろうかと考えておりますので、また、そういったことについても取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
そういった物理的な部分と、ここに書いてあるICTを活用することによって効率化を進めていったらいいのじゃないかと。校務支援システムというものがあります。まずは、ICTを使う中で、中学校、小学校、先生ごとに1台ずつパソコンがあるのかどうか、確認させていただいてよろしいでしょうか。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
教員に当たっているパソコンについてですが、中学校につきましては、校務支援システムが入りまして、1人1台ということで対応しております。小学校につきましては、教室にもパソコンは配置しているのですが、職員室で作業をする場合に、1人1台という状況にはまだ至っておりません。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
先日、政府のほうからも子どもたちに1人1台ずつパソコンを配布するという話も出てきています。これは学校の先生も、職員室にパソコン1台ずつ絶対要りますよ。それで作業を効率化する。まずベースをつくっていかないといけない。これについてもやはり考えて、早急にやっていっていただきたいと思います。これはそこまで予算がかかるものではないと思っています。リースの話になると思いますし、まずはインフラづくりをしていただきたい。
そういった部分で、何がどうなるのかということを、学校内だけで判断するというのはなかなか難しいと思います。
それで、他市の状況を見たところ、茨木市は、第三者、民間のリサーチ会社を入れて、学校の業務が一体どうなっているのかということを見てもらっています。どう改善していくべきか、会議のやり方であったりとか、こういったところにはこういったものをやったらいいのじゃないかと。そういったことを行っている市もあります。教育委員会として、そのように第三者にしっかりとどう効率化が図れるのかを見ていただくようなことは考えていたりしていますか。
○議長(越智妙子)
学校教育部長。
◎
学校教育部長(今岡誠司)
これまで教育委員会といたしましても、学校の校務のあり方につきまして、外部の方を講師にお招きしまして、校長の研修等も実施いたしました。
また、学校によってはそういった外部の講師の方をお招きして研修をし、働き方改革に取り組んでいただいているところもございます。
議員御指摘の手法もあろうかと思いますが、今後もより効果的な方法を探りながら、学校の多忙化の解消に努めてまいりたいと考えております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
政府もそういったICTをしっかり活用してやれと、6月ぐらいに出しているわけですから。これに対して国費を引っ張れる部分、きっと出てくると思います。ぜひ、この波に乗りおくれずに進めていっていただいて、この予算づけに関しまして、しっかりとプレゼンをしてください。要るのだと、必要なのだと。安いからいいとか、高いからだめということではないですから。それによって、効果が上がるのか、上がらないのか。それが一番大事ですから、ぜひともその辺については、よろしくお願いしたいですし、何とか、学校の先生が子どもたちに向き合える時間をふやしてあげてください。それが先生たちの願いと思っています。細かいことに手をとられないように、しっかりと進めていただければと、心から思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
最後、年賀交礼会の件、各課が呼んでいるという話があったのですけども、各課ということは、全部の課がいろいろ出してきたものを総務が取りまとめているという感じですか。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
年賀交礼会の名簿の件でございます。年賀交礼会の名簿については、それぞれの部局において、それぞれ基準に基づいて名簿を作成します。それを最終、総務部のほうで取りまとめをしているという形で、あくまで各部局のほうでその名簿については作成をしているという状況でございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
基準に基づいてとおっしゃておりますが、どんな基準があるのですか。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
基準ですけれども、あくまで市政へ協力いただいている団体ということで、例えば各部局において所管する審議会等の正副会長等、委員等の皆さん、あるいは、地域の団体、行政運営に協力いただいている団体等の皆さん、その他市政の運営に協力いただいている団体、個人の皆さんという形で基準を設けているところでございます。
具体的に言いますと、そういった基準に基づいて、それぞれの部局が昨年の名簿をもとに、また毎年チェックをして更新をし、今年度の名簿を作成していると。そういう状況でございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
それは何人ぐらいにお声かけしておられるのですか。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
年賀交礼会そのものは、商工会議所と共催でやっておりますけれども、あくまで市の部分でお答え申し上げます。
市からの、いわゆる招待者の数としましては、ここ数年の平均をとりますと800名程度いらっしゃるところでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
その分の名簿は全部残っているのでしょうか。シュレッダーにかけていませんか。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
残っております。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
政府よりすばらしいですね。しっかり後で聞かれても答えられるようにしておいてくださいね。
各部局とおっしゃっておられましたけども、秘書課も含まれているのですか。
○議長(越智妙子)
政策企画部長。
◎政策企画部長(吉川貴代)
秘書課からもございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
各部署から上がってくるもの以外で、秘書課から選ばれるというのは、どういった御意向があったのでしょうか。
○議長(越智妙子)
政策企画部長。
◎政策企画部長(吉川貴代)
秘書課で所管しておりますのが、まず、有功者の会がございます。有功者会の分の御招待がございます。
それから、八水会といいまして、八尾地域を所管する官公庁、公共的機関という部分がございます。
それから、あと昨年まででしたら、前市長との調整の中で行っているところですけれども、日々表敬訪問されるような団体の方とか、個人の方で御招待した分がございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
そこですよ。そこが怪しくなってくるのですよ。これは公費を使っている部分です。選挙を控えてくると、政治的な部分もあったりします。そこをしっかりと線引きしないと難しいと思うのですよ。来年もその辺出てきますけれども、市長はまた、以前のようにそういう市長枠というのをとられるのですか。
○議長(越智妙子)
市長。
◎市長(大松桂右)
今回の年賀交礼会につきましては、結論から言いますと、私自身の思いの中で、この方を呼んでくれということは一切いたしません。といいますのが、やはりこの年賀交礼会、先ほど1問目の答弁でもさせていただきましたけど、商工会議所との合同ということで、昨年度は少し事情があって、場所が変わったので、約50万円だと思います。通常であれば大体100万円近くを八尾市で負担、税金を使って開催されています。あくまでもこれは公金を投入しております。
その中で、今800名ほどの招待者を出している。実際何人来られているかは、私自身、今、把握はしておりませんが、来られる方につきましては無料です。ですから、そういった部分でいきますと、我々政治家、あくまでも市長といっても政治家でございます。選挙をして、この場に来ている人間といたしまして、疑義があるような方を呼んだとして、どういう基準で選んだのか。この基準についても、私自身が把握しているのは、かなりファジーなところがあります。
先ほど総務部長から答弁をさせていただきました分につきましては、自治振興委員会の方々等々も含まれると思うので、そこには疑義はないのですけど、我々政治家といわれる人間が、なぜこういった方を呼ぶかというところは、しっかりとした基準に基づいてやらないといけないと思いますが、正直、そこの基準がかなり曖昧ではないかなと思っております。そのことが、こういうところに招待を出して、無料で招待をする。公金を投入されている年賀交礼会というところに、そういった方を紹介する。それこそ今、国で問題になっている公職選挙法にひっかかるのではないかというような疑義も出てくることにつながる。ですから、そういったことがある限り、私自身は来年の年賀交礼会には、一切、市長枠というのはないのですが、私としてはそういった方、私からこういった方に招待状を出してということは一切いたしません。
ですので、私自身も今回この質問が出るに当たって、いろいろ聞かせていただく中で、前市長による約90名の招待者があったとも聞いております。その詳細は見ておりませんが、数名の名前を聞く限り、ここで言えるかどうかは、個人情報もあるのでどうかわかりませんが、なぜこの人が来られているのかなというようなこともありましたので、もうそういった疑いを持たれるような可能性がある限りは、来年からは一切そういう方は呼びませんという思いで、今、指示を出しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
まさに、もうおっしゃるとおりです。我々政治家という人間が疑わしいものをつくってしまうこと自体が問題です。
今、市長のお口から90名という数の招待状を出している。という話がありました。800人のうちの90名です。それは有功者さんとかでほとんど占めているのか、それ以外なのか、それを聞かせてもらってもいいですか。細かい部分についてはいいので、市長ではなく、これは総務部長なり、政策企画部にお聞きしたい。数字のほうを把握しておられると思いますので、お願いします。
○議長(越智妙子)
政策企画部長。
◎政策企画部長(吉川貴代)
近年の数字になりますけども、先ほど、私のほうが申し上げた部分でいくと、有功者の方が50名ほど、それから八水会の分が16名程度、市政のその関係者と私どもは言っておりましたけれども、90人から100人程度というところでございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
その辺をはっきりわかるように。有功者さんですとかいうのであったら、まだわかりやすいかもしれません、有功者なのですから。そういった部分、しっかりと判断がつく方しか、呼んだらいけないと思うのです。
市長の今の考えというのは、非常に正しいと思います。疑義の生じるもの、前の市長さんのことをここでわいわい言ったところで、始まらないので、一切言いませんけれども。やはりそういった疑義が生じるようなことをトップがするというのは、絶対いけないことですし、まだ、私も調べているわけじゃないですから、どんな人が来られてどうなっているのか、私はよく知りません。公金が使われているという部分、しっかりと皆さんで認識されたいと思います。この年賀交礼会、そもそも要りますか。そこだけ確認しておきましょう。
○議長(越智妙子)
総務部長。
◎総務部長(小田泰造)
年賀交礼会の必要性でございます。年賀交礼会そのものは、先ほど申し上げたような方々が、一堂に会してお集まりいただくわけですけれども、そういった皆様へのまずは年始の御挨拶と、それと、日ごろの御協力に関しての感謝の意を表する場である。それとともに、各分野から御出席をいただいております方々同士がやはりそういった機会を通じて交流、あるいは情報交換の場としても御利用いただく必要性は感じているところでございます。新しい年における八尾の発展を一緒に願い、そして、交流する場として、今後とも必要であると考えているところでございますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員。
◆20番議員(田中慎二)
わかりました。要るという部分で、続けていただくならば、そういった疑義が生じないように、いい形を商工会のほうとしっかりと話をしながら続けていただければと思います。
長々と質問をさせていただきましたけれども、もう市長がかわられたという部分で、振り返りの質問等もさせていただきました。ぜひ、いい町、いい八尾、そして、全ての人に光が当たる八尾をつくるために、皆様方のお力をお貸しいただいて、この八尾市のためによろしくお願いいたします。
猫のほうもよろしくお願いいたします。
以上でございます。ありがとうございます。
○議長(越智妙子)
田中慎二議員の質問は終わりました。
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○議長(越智妙子)
議事の都合により、暫時休憩いたします。
午後0時40分休憩
◇
午後1時40分再開
○副議長(奥田信宏)
これより休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────
○副議長(奥田信宏)
次に、田中裕子議員、質問願います。
◆23番議員(田中裕子) 〔登壇〕(拍手)
まず、市民課窓口業務について3点お聞きします。
1、八尾市では平成26年から市民課窓口業務がパソナに民間委託されてきました。ことしの9月議会での決算委員会の直前に、パソナの元従業員による公金横領が明らかになり、決算では全会派が不認定、共産党を含む5会派がパソナとの契約解除を議会で求めました。
また、
再発防止策検討報告書が、この12月議会に提出されたところです。この報告書も一読しました。しかし、どうしても理解できないことがあります。今回の公金横領事件は、レジにあるジャーナル、全ての履歴が記載されたものですが、この点検をしていれば、そもそも防ぐことができました。
私は疑問に思い、尼崎市に視察に行かせていただきました。尼崎市役所では、早い段階から独自のポスレジシステムを確立し、ジャーナル、履歴と申請書類全て突合していました。なぜ、このようなことを行っているかとお聞きしました。すると、集計結果だけでは経過を見ることはできない。不正の未然防止になるし、職員を守ることになると説明を受けました。
八尾市では、平成21年度、八尾市職員による公金横領事件が起き、再発防止策のための調査報告書が議会に提出され、職員全員が肝に銘じ、失墜した市民の信頼を取り戻すべく改善に取り組む決意が示されました。
しかし、このときに市役所で年間約1億円の一番大きな公金を扱う、現金を扱う市民課窓口業務でその現金を扱うレジのジャーナルのチェックをしようという改善は行われず、この年に購入されたレジは、ジャーナルを日々点検することは困難な旧式のタイプでした。
お聞きします。
なぜ、八尾市ではジャーナルを点検するという改善が行われなかったのか、お答えください。この総括こそ、公金の取り扱いに当たっての八尾市として一番に総括すべきことではないのでしょうか。
また、今現在、ジャーナルを大変複雑な方法でチェックをしているとお聞きしています。方法を御報告ください。直ちに、ジャーナルが印字される最先端のレジを購入して、作業の効率化をすべきです。御答弁ください。
2、今回公金を横領した元従業員の告訴、告発をいつ行うのか、お答えください。
3、そもそも市民課窓口業務が民間委託になじむのか。この検証が必要ではないのでしょうか。市の職員は公権力を行使する審査や許可の部分だけの関与で、市民からの苦情も、問い合わせも申請から交付までパソナに業務委託をしています。市民課窓口業務は、戸籍や住民基本台帳を管理、保持し、これらの交付申請は法令や行政実例に精通すると同時に、時に市民に鍛えながら習得してきたと、ベテランの職員さんからはお聞きします。
また、これらの書類を申請するときは、人生の節目や転機などが多く、市民相談につながり、他部署との連携も必要となる場合もあったとお聞きします。市民課窓口業務をパソナに委託をして、市の職員として、また公務労働のあり方として失われたものがあるのではないのでしょうか。それはこの業務の維持、発展に大きな障害になるのではないのでしょうか。御答弁ください。
次に、小学校給食調理場の温度管理についてお聞きします。
ここ最近の猛暑での調理場の温度と労働環境をお聞きします。学校給食法に基づく学校給食衛生管理基準では、調理場は換気を行い、温度は25度以下、湿度は80%以下を保つように努めるとし、八尾市教育委員会の調理業務等作業基準では、室内の換気や除湿に留意し、高温多湿にならないようにするとあります。
調理場での空調設備の進捗状況と、この猛暑で調理場の調理中の室温が一番高かった温度と日時、学校名を教えてください。
また、調理に必要な服装を詳細に教えてください。
最後に、新やお改革プランと実行計画についてお聞きします。
このプランには、改革と成長の好循環とありますが、今回の実行計画がどのように成長に結びついて好循環になっていくのか、お答えください。実行計画では、公民協働の推進としてトップランナー方式及び地方行政サービス改革の取り組み、対象業務等の運営手法の見直しとして、こども園、給食調理、一般ごみ収集、し尿収集、道路維持補修、清掃等、公園管理、小・中学校校務員について、民間委託等に向けた見直しを行うとしています。急遽このような事業が対象になった経過と、令和3年から方針に基づき実施とありますが、どのように進めていくのか。お答えください。(拍手)
○副議長(奥田信宏)
市長の答弁を求めます。
市長。
◎市長(大松桂右) 〔登壇〕
ただいまの田中裕子議員の御質問にお答えをいたします。
まず、平成21年の市職員による公金着服再発防止の取り組みについてでありますが、資金前渡の取り扱いなど、支払い事務を初めとする会計事務の改善を行ってきたものでありますが、手数料の収納事務の改善までには至らなかったという御指摘については、真摯に受けとめ取り組んでまいりたいと考えております。
次に、ジャーナルの点検についてでありますが、ジャーナルは、レジの内部で記録される日々の全ての収納履歴であることから、不正行為の再発防止のため、不審な訂正履歴がないことを入念に確認しているものであります。
また、作業の効率化についてでありますが、現在行っているジャーナルチェックについては、一定の時間は要するものの確実に点検できる方法と認識しており、また実施に当たっては、効率的に行えるように努めているところであります。
次に、委託事業者の元従業員に対する告訴・告発についてでありますが、引き続き専門家との相談を重ね、慎重に検討をしております。
次に、市民課窓口業務における民間委託についてでありますが、公民協働の手法を用い、効率的で柔軟な窓口業務の運営を目指して導入したものであります。
また、市民課窓口業務の委託と、公務労働のあり方についてでありますが、民間委託の実施により、委託事業者と本市の業務範囲を明確に区分けができ、このことによりたび重なる法令改正や、それに伴うシステム改修の業務など職員でしか実施できない業務に注力できているものと認識しております。窓口業務においては、委託事業者のみで完結するものではなく、職員による確認や認証などが必要であり、また、委託事業者との業務の区分けにより、効率的な運営ができており、庁内連携などを必要とする御相談やお問い合わせについても適切に対応をしております。
なお、窓口業務の最終的な責任は市にあることを再認識し、市民の信頼回復に向けて積極的に取り組んでまいります。
次に、実行計画がどのように成長に結びついて好循環につながっていくかについてでありますが、計画に示している各種取り組みを進めることで財源と職員のマンパワーを創出し、新たな投資に振り向けることにより、町の成長につながっていくものと考えております。
次に、トップランナー方式及び地方行政サービス改革に係る見直しについてでありますが、実行計画に掲げる各事業が対象となった経過としましては、これらの業務は、国において民間委託等を実施していることを前提に、経費水準の見直しが行われてきていることや、他市の民間委託等の状況を踏まえ、計上することとしたものであります。
また、計画に示しているとおり、令和2年度に方針を決定した上で、令和3年度からその方針に基づき具体的な対応を進めていく予定としております。
なお、教育関係につきましては、教育長から答弁をいたしますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(奥田信宏)
教育長の答弁を求めます。
教育長。
◎教育長(中山晶子) 〔登壇〕
教育関係についてお答えいたします。
まず、空調設備の進捗状況についてでありますが、調理場の機能更新に合わせて順次、設置しており、現在14校で空調設備を設置しております。
次に、調理場の温度が最も高かった温度、日時、学校名についてでありますが、各委託業者が日々提出いたします衛生管理チェック表において、学校長が把握しております。
データ量が膨大であり、最も高かった温度につきましては、お示しすることは困難でありますが、調理作業中における調理場の高温化については、教育委員会においても認識をしており、調理場施設の機能更新等の機会を捉えて、空調設備の整備を進めているところであります。
また、調理に必要な服装としましては、白衣上下、帽子、マスク、長靴、作業用サンダル、エプロン等があり、委託業者への仕様書に記載し、遵守されております。
今後も安心・安全な学校給食が提供できるように、施設・設備・従事者の衛生管理に努めてまいります。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員、どうぞ。
◆23番議員(田中裕子)
まず、学校給食から始めさせていただきたいと思うのですが、先ほど御答弁でデータが膨大であり、最も高かった温度についてはお示しすることは困難でありますと、こういう答弁がありました。今、学校給食が民間委託ですが、直営でこんな答弁ができますか。現場の温度と原課、教育委員会、八尾市の温度差、ここにはっきりと出たと思います。私はその壁は民間委託がつくっている。そのことを最初に申し上げたいと思います。
御答弁にありますが、今、28校中14校空調がついているということは、14校は空調がついていないのです。どういう状況かと言いますと、この空調がついていない14校は湿式、つまりウエット、水を使って作業をしている。ドライじゃないのですね。水を使わないドライ方式じゃありません。湿式のウエットだけど、ドライ運用をしている。つまり密閉をしているセミドライ方式を採用しています。ということは、部屋中の温度は上がる、湿気はたまる、空調がない。最悪の状況が今、繰り広げられているのです。
答えていただきたいと思います。
この空調がついていない全ての学校名をお答えください。
それと、空調があるとないとでは、どう違うと認識しているのか。お答えください。
そして、先ほど御答弁にあった膨大なデータ、一番高い温度を示すことは困難だとおっしゃられましたが、少なくともこのデータはちゃんと分析をしているのか。お答えください。
そして、最後に、空調の整備計画はあるのか。お答えください。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
ただいまの件につきましてお答えいたします。
まず、現在、空調のついていない学校でございます。久宝寺小学校、美園小学校、刑部小学校、長畑小学校、高安西小学校、桂小学校、高美南小学校、西山本小学校、曙川東小学校、刑部小学校、龍華小学校、竹渕小学校、上之島小学校、曙川小学校でございます。
空調のあるないにつきまして、どのような環境の違いがあるかということでございますが、確かに空調のないところにつきまして、整備のほうを進めていかなければいけない、そういった課題意識は持っておりますが、現在、実際14校についてはついておりません。換気等で対応していただいているものと認識しております。
また、そういったことについての分析につきましても、今後しっかり進めていく必要があろうかと思います。各学校で、学校長にその日の温度等につきましては報告いただいて、その中で対応をいただいているところですが、もし、調理等を進めるに当たって非常に困難な状況があれば、学校長からも相談いただくところかと思います。そういったところで対応もしてまいりたいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
どうぞ、続けて。
◎学校教育部長(今岡誠司)
今後の整備計画についてでございますが、今、実際に小学校での給食を進めていく必要がございますので、進めながらほかの学校で同時調理というようなことを考えながら、1年に1校程度の対応しか、今のところはできないかなと、その中で順次進めていきたいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
整備を進めていく必要があると。ないところについては換気で対応と。こうおっしゃられましたが、これは換気の対応では済まない事態が、今、起きているのですね。
空調あるところとないところ、聞き取りと現地を見させていただきました。ただ、私は原課の課長さんに行くなら夏に行ってくださいと言われました。課長さんも行かれて、汗で、本当に自分自身もぼとぼとになって、そう言われたのだと思うのですけど、私もこの調査始めたのが秋以降だったので、来年の夏は必ず視察に行きたいと思うのですけど、そのときは改善されていることを、心から願っているわけです。これはどう対応されているかと言いますと、まず、空調のあるところ、長池小学校が一番暑かっただろうなと思われる9月4日の日に室温が28度だったのです。ところがない4校についての温度をお聞きしました。一つの学校は34度、もう一つの学校も34度、もう一つの学校が33度、ある学校では40度いっていたのです。これは温度計をつける位置によっても変わってくるかもしれないけれど、恐らくこの40度というのは、一番大変な作業をしているところの近いところの温度計だったのじゃないかなと思います。それか、そこの環境がそうなのか。
ちなみに、ここをお聞きしたら、もっと高い日があって、41度ですと。こういうことをお聞きしています。
これは、WBGTといって、熱中症予防指数というのがあるのですが、ふだんの日常生活でしたら、これが31度以上でしたら、これはもう危険なのですね。中程度の作業をしている場合は、26度から28度を超えたらもう危険だという域に入ってくるのですけど。この4つの小学校で温度と湿度を照らし合わせて、WBGTを調べてみましたら、それぞれが30度から34度になっていました。ということは、中程度の作業をしている環境であれば、もう危険をはるかに超えている状況だと思うのですね。
この作業に当たっている方のお話を幾つかお聞きしました。調理員さん、栄養士さんです。吐き気をこらえて仕事をしていると。吐き気、もうはっきり言って、げを飲み込みながらせなあかんぐらいですと。手足がしびれてくると、ぴりぴりしびれてくる。生あくびが何回も出てくる。こういう状況があります。揚げ物をしているときは、大量の汗がぼとぼとぼとぼとと落ちると。一瞬でやめた人がいる。次々やめる。これはお仕事です。倒れた人もいる。このようにお聞きしていますが、これらの症状や倒れた方の体調不良の状況など、教育委員会としてつかんでおられるのでしょうか。栄養士さん、調理士さん、調理員さん、どうでしょうか。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
ただいまの件についてでございますが、学校の栄養職員は、給食の運用につきましてしっかりと様子を見ながら対応をいただいているところと思います。その中で、こちら教育委員会といたしましては、そういったところでの報告は、特に聞いておりません。
ただ、今、議員の御指摘のとおり、やはり働いている調理員の皆さんの健康管理、また、それが子どもたちの安全・安心の給食につながるところであると認識しておりますので、委託業者ともいろいろ話をしながら対応できるところはしてまいりたいと考えております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
こういう報告聞かれていないのですか。声を全然聞いていないのですか。
でも、空調の整備が必要やとか、高温やとかいうことは聞いておられますね。それはどこから聞かれているのですか。校長会からも、組合からも一切そういうことを聞いていないのですか。御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
今、議員が先ほどおっしゃったような現場の内容については、直接聞いているところではございませんが、高温になる。また、作業の安全と働く方の安全ということを考えたときに、ぜひとも空調設備をという声は聞いております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
聞いているのだったら、こういう現場の状況をつかまないとだめと違いますか。大変な事態が起きているのですよ。吐き気を堪えて仕事したり、手足がしびれたり、生あくびが何回も出ると。これは私、主に栄養士さんからお聞きしましたが、実際に作業をしている調理員の方は、もっと大変な状況になっていますよね。服装も今、御答弁ありましたけど、きちんと白衣を着て、マスクをして、外に出るときにそれを初めて脱いでお水を飲んで、また服着て、また中入ってやらないといけないわけでしょう。何で聞き取りをしないのですか。これは直ちに聞き取るべきですよ。御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
適切に調理業務が行われるように取り組んでまいりたいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
違います。適切にやっているけれど、温度が高過ぎて、私が思うのは、命の危険すらある。そんな状況違いますかということなのです。角度を変えてお聞きしたいと思います。
教育委員会として、この環境が人間らしく働く環境と言えると思っているのですか。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
先ほどと繰り返しの御答弁になりますが、委託業者ともしっかり話をしながら、調理員さんの様子についてもしっかり把握して、改善できるところは改善してまいりたいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
それと同時に、栄養士さんもでしょう。栄養教諭さんもでしょう。そのことは抜けていませんか。御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎学校教育部長(今岡誠司)
栄養職員さんにつきましては、委託業者と学校のつなぎ、パイプ役になっていただいております。そういった栄養職員の存在も大きいものでございますので、そちらのほうからも思いのほうを聞きながら、適切に進めてまいりたいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
私、聞き取りをしている中で、学校の関係者の方、口をそろえて、調理員さん、栄養士さん、栄養教諭さん、人間らしく働く環境と言えませんと。このことを共通して出されるのですね。
空調があるとないとでは、大違いだと。せめてスポットクーラーがあれば、それで何とかしのげる、気持ちの問題もあるかもしれないと。空調を一刻も早くつけてほしいというのが、これは人間らしく働く環境、労働災害を防ぐ、そして、学校給食の安全のために、どうしても不可欠だということを申し上げたいと思います。
労働安全衛生規則では、温度、湿度を把握し、温湿度の調節の措置をすると。このように定められています。
この14校について、直ちに空調整備計画をつくり、少なくともスポットクーラー、全校配備するように、来年には配備するように、このことを求めたいと思います。
最初の答弁で、おっしゃいました1年に1校程度かなと。ということは、14校つくまでにあと14年かかるということなのです。違いますか。この状態をあと14年続けるということですか。とんでもありません。直ちに、空調整備計画、来年にはスポットクーラーを全校配備する。そのことを教育委員会として示すべきです。
それと同時に、市長部局として、この財政補償をきちんと応えていくこと、この2点を質問いたします。御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
学校教育部長。
◎
学校教育部長(今岡誠司)
繰り返しになって申しわけございませんが、財政もかかわることでございます。働く人たちの健康をしっかり守るために、まず、業者と、委託業者と話しながら必要な、できるだけのことはしてまいりたいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
財政部長。
◎財政部長(松岡浩之)
当然、今、お話がございましたように、教育委員会のほうの状況を、まず、私どももお聞きをしまして、厳しい財政状況の中ではございますが、可能な範囲で、先ほど議員のほうから御提案があったような、さまざまな手法も含めて、所要の予算措置の確保に向けて努めてまいりたいと考えております。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
できるだけ、可能な範囲では、私はだめだと思います。給食の安全性と同時に、人間らしく働く環境が、今、奪われているのです。労働災害がいつ起きてもおかしくないような状況なのです。直ちに来年には全ての学校にスポットクーラーの整備、空調整備計画を立てていくこと。このことを強く求めます。
それと、空調がついている学校でも、配膳室に空調がついていません。最後に給食を整えるという一番食品が生でさらされる大切な部屋なのですね。ここの空調の整備も一刻も早く急いでいただくことを要望させていただきたいと思います。
きょうの質問はここでとどめますが、引き続き、この問題は取り上げていきたいと思いますので、強く要望させていただきます。
次に、市民課の窓口業務について質問させていただきたいと思います。
これは、民間委託です。これが平成26年からされているのですけど、このそもそも窓口業務、市民課窓口業務の民間委託、これはどういう目的かといいましたら、より効率的で柔軟な窓口業務の運用だと、このようにされているのですね。業務委託契約書、仕様書を情報公開でとらせていただきました。
そこに、仕様書の中で委託の目的というのがあるのです。この委託の目的について読ませていただきたいのですけど。これについては、市民課より総合案内室における住民情報業務、証明書発行業務届け出関係業務、その他関連業務について、個人情報の保護に十分留意した上で、以下の効果を目指して、本仕様書に基づき業務を委託すると。以下の効果を目指して、どんな効率化のやり方するのか。柔軟性を備えた運用体制の確立と効率化、どんなものかと思ったら、ノリ弁なのです。これ真っ黒。黒く塗りつぶしているのです。
次、作業品質の確保と安定した業務運営の維持、ここもまた真っ黒、ノリ弁なのです。これは少し前に、私がツイッターで拡散させていただいたので、詳しい画面、そこを見ていただければわかると思うのですけど、どうやるのか。これは全くわからないのですね。
しかも、これは具体的な業務設計、マニュアル作成業務、これについては、1ページ、2ページ、3ページ、4ページ、全部ノリ弁なのです。これは真っ黒の弁当です。しかも、要員教育業務も真っ黒です。どんな研修しているのか。何をしているかも、これは全くわからない。
これは、民間委託を効率化、柔軟な窓口業務の運用といっているのですけど、こんなやり方で、こんなサービスまでしますと、この契約書と仕様書によって示されているはずが、こんなやり方、こんなサービスまでしますというところが真っ黒なのです。これでどうして、効率的で柔軟な窓口業務の運用の検証が可能なのですか。これは教えていただきたい。御答弁いただけますか。
まず、柔軟性を備えた運用体制の確立と効率化、これは一体どのようにして行われているのか。ここの文章をしっかりと読み上げてください。どうして効率化しているのか。それを維持するために、どのように業務運営しているのか。お答えください。情報公開で隠しているこの部分です。ここについて御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
この辺、もともと提案型の公共サービスということで、民間の事業者さんのノウハウがある部分でございますので、今回は表には出せないということです。柔軟な対応というのは、閑散期とか繁忙期、その状況に応じて、人の配置をしたりとか、事業者さんのノウハウであったり、工夫であったりというものが、そちらに載せていただいております。我々の手元には仕様書もありますので、市民課の課長や管理職含めまして、私もそうですけど、効率的な運用ができているかどうか、点検させていただいているということでございます。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
それが何で市民や議会に出せないのですか。市民や議会に出してこそ、議会のチェック、市民のチェックができるのじゃないのですか。そのために議会があるのじゃないのですか。
もう一度聞きます。
ここの真っ黒の部分、しっかりと御答弁ください。その柔軟な運用をするために、どういうことが行われているのか。ここに書いてあるはずですよね。それがわからないと、ほんとうに部長が今、答弁された検証ができないわけですよ。これは御答弁ください。
そして、私、先ほど言い忘れましたが、サービス要求水準、これも真っ黒なのです。3ページにわたって真っ黒なのです。サービス要求水準の基本的な考え方、満たすべきサービス要求の水準、これも何を要求して、どう水準を満たすのか。一切書かれていないのです。
だから、先ほども言いました。こんなやり方で、こんなサービスまでします。でも、そんな、こんな部分が市民にも、議会にも知らされていない。それで民間委託が効率的や、柔軟や、どうして言えますか。パソナの窓口アンケート99%満足度、そんなの検証と違いますよ。ここをしっかりと明らかにして、議会で、市民でチェックすることが検証ですよ、違いますか。再度お聞きします。これは何で出せないのですか。そうしないと民間委託の効率、柔軟、検証できないのじゃないのですか。それでも効率的に柔軟にできていると、そのように言われるのですか。部長もそうですけど、市長さんにもお聞きしたい。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
これは、八尾市の情報公開条例の非公開とできる情報が規定されている中で、やはり事業者さんのノウハウを表に出すということは、他の事業者さんがそれをまねされるというようなこともございますので、ここの部分については、我々しっかり検証はさせていただきますけれども、ここを公表できるかというと、そこはなかなか難しいと考えてございますので、どうか、よろしくお願いします。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
市民課窓口業務は行政サービスですよ。何で業務委託が企業秘密なのですか。市がやるべき仕事を業務委託している。そこに何で企業秘密が出てくるのですか。いいことやったらまねしてもらったらいいじゃないですか。行政サービスなのですよ。市民にとっていいサービスをしていく。それが行政サービスじゃないですか。笑うのだったら、お答えください。情報公開で制約があるならば、この議会の場で御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
選定に当たって何社か来ていただいている中で、事業者が自分ところなりの工夫をするとかということをされているものを、その表に公表できるかというと、これは当然できないと思います。
契約の中でも、そこの情報については出さないということになってございますので、よろしくお願いします。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
こんなサービスを、こんなまでしますと、こんなやり方でします。そのこんなというところを示さなくて、何で効率的、柔軟的と言えるのですか。
そして、業務委託ですよ。市がやるべき業務を委託していると。公共サービスなのです。全ての市民に最善の公共サービスを提供する。そのためにいいものだったら、どんどん取り入れて、公開して、チェックして、上昇させていったらいいじゃないですか。これは全くでたらめ。この民間委託、この真っ暗闇、全くのでたらめです。
その中で起きたのが、今回の公金横領事件じゃないのですか。これはお聞きしたいと思います。そもそもジャーナル、収納履歴をチェックする習慣が八尾市の市民課窓口業務ではありませんでした。なぜジャーナルのチェックをしてこなかったのか。このジャーナルの保管は今どうしているのか。お答えください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
これは、民間委託させていただいたのが、平成26年ということでございますけれども、それ以前から、集計レシートのチェックだけを行ってきたところでございます。そこで問題がなかった。我々の甘えがそこにあったのかもしれませんけれども。過去ずっと集計のレシートだけをチェックして、日々の歳入というか、手数料の金額と申請枚数をチェックだけをしてきたということでございます。
ただ、再発防止の報告書にもまとめさせていただいています、先ほど議員からもありましたが、くどいぐらいのダブルチェックどころか、トリプルチェックで、少し非効率になっているのと違うかというような御意見もいただいてございます。
議員が視察に行っていただいたところでは、そういう問題もなく、しっかりとチェックされているということでございます。我々は、その上のトリプルチェックをやっていますが、これが非効率になっているかどうかの検証を含めまして、今後、改善すべき点は改善させていただきたいと思いますので、どうか、よろしくお願いします。
あと、ジャーナルです。ジャーナルの保管というのは、もともと民間の商店等では税務調査の関係で、ジャーナルの保管義務というものが課されております。これは一定の期限置いとかないと税務調査が入ったときに、そのジャーナルのチェックができないということでございますが、八尾市の手数料についてはそういう規定がございません。保管場所としてジャーナルはすごいスペースをとるようなこともございますので、一定期間がたてば廃棄をしているということでございます。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
年間1700万円の手数料、現金を扱う税関係ですね。ここのレジでは、ジャーナルのチェックをしておられるのか。ジャーナルの保管はどうしているのか。そこについて御答弁いただけますか。
○副議長(奥田信宏)
財政部長。
◎財政部長(松岡浩之)
税の場合、扱う課は3つ、納税課、市民税課、資産税課となっております。
ただ、その件数の違いもございます。また、300円一律というところとそうでないところもある関係で、3つの課それぞれでやり方が変わっておりまして、例えば納税課の場合は、一番シンプルに、全体の集計、レシートの一つ一つの控え、それと申請書とをチェックするというような形にしています。
資産税課の場合は、これは市民課でもお話ありましたように、ジャーナルという形で保管をしておりまして、それでチェックをしておるということでございます。
市民税課のほうは、そういうジャーナルという形ではなくて、1日の集計表と手数料、それから申請等のチェックを行っているということでございます。ジャーナルということになりますと、固定資産の部分だけということで、固定資産の場合は、ほかの税関係の書類の保存期限のこともありますので、私どものほうでは、一応5年間置かせていただいているということでございます。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
公金の扱い、これで大丈夫ですか。今回は市民課でこういうことが起きたのですが、先ほど税の中でもジャーナルのチェックを資産税課ではしているということだったのですけど、ほかのところについて、もう一度これは点検する必要があるのと違いますか。
ジャーナルを点検していて、かつジャーナルは5年間保管しているということがありました。
ここで少しお聞きしたいのですが、私は、市民課の窓口業務、以前、平成何年か、お聞きしたときの方、ジャーナルは保管していたと言いました。ところが、今は一定期間置いて、置く場所がないから捨てていますと。こうあったと思うのですが、一定期間はどれぐらいの期間ですか。お答えください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
確か4年ぐらいの期間であったのかなと思います。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
それは、今も4年ぐらい置いているということですか。今は、どれだけ置いて捨てられるのですか。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
現状では、できるだけ、その保管場所がある限りは残していく形をとらせていただいていると思います。これは改善したからですが、日々、500件、600件のジャーナル全部をチェックさせていただいていますので、それほど長期に保存する必要はないと思っていますが、その辺については、もう一度しっかり検討させていただきたいと思います。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
私、これはお聞きしたいのですけど、今回公金横領ありましたよね。とられた件数と金額については、申請書とにせ日報、この差額で件数と金額を出しました。
でも、一番確実なのは、この収納履歴であるジャーナルです。このジャーナルと申請書をにせ日報と突合するのが、一番いいのですよね。だって、今、そうしておられますよね。ということは、今回、パソナが行った56万件、八尾市が行った4万件の公金横領のための調査は、ジャーナルを突合してされたのですか。それともしていないのですか。そのことについて御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
ジャーナルには1日の集計の金額が出てきますので、申請書とその1日の集計の合計金額とを合わせていった。これが当日では合っているのですが、その時点で違う場所に保管されておった申請書を、翌日以降に本来あるべきところへ戻したとき、ここで申請書の数のほうが多くて、金額が少なくなるということになりますので、日々のチェックについてはそのジャーナルでおこなっていたと。
また、訂正レシートというものも、本来出てくるのです。だから、マイナスを打った件数と金額も出てくると。ここのチェックが我々八尾市としては足らなかったということ。議員が視察に行かれたところは、それをチェックされているのではないかなと思います。
したがいまして、私以前にも、今100%再発はないと言わせていただいていますけど、しっかりとトリプルチェックもさせていただいている中で、二度と起こさないという思いでございますので、どうか、よろしくお願いします。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
質問の趣旨がよく伝わっていなかったみたいです。
私が聞いたのは、公金横領された、この期間ですね。この期間のジャーナルが残っているはずです。一定期間残しているとおっしゃっていました。少なくとも残っているジャーナルがあるはずです。このジャーナルと申請書とにせ日報の突合はされたのですかと。議会での報告や報告書では、申請書とにせ日報の差額は出しているのです。ジャーナルと照らし合わせてこそ、何が起きていたか。ほかに余罪がないのか。これが全てわかるのです。そのことをお聞きしています。ジャーナルと突合しているのかどうか。お答えください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
日々の集計ジャーナルと金額が合っていて、後になると金額が足らないということが判明してございますので、集計ジャーナルとその申請や日々の集計金額というのは合っておりますので、訂正レシートについて、チェックができていなかったということですが、集計ジャーナルはチェックしているということになると思うのですが。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
その集計ジャーナルと言われている分には、マイナス履歴が載っていないのと、日々チェックをしてきたわけですよ。
私が言っている全ての履歴が載っているジャーナル、これを見れば全部わかるのです。それと突合させていったら、例えば、今回公金横領された以外にも、何か出てくるかもしれないのです。そこまでチェックしないと、本当に何があったのか、これが全てなのか。それがわからないと言っているわけです。収納履歴全てと照らし合わせることが必要じゃないかと。そのジャーナル、まさか捨てていないでしょうね。この間のジャーナル、一定期間残していると言いました。公金横領があった期間のジャーナルはまだありますよね。まず、そこを御答弁いただきたい。あるならば、今すぐこの収納履歴全てと突合させて、チェックすべきなのです。マイナス履歴ですよ。マイナス操作がどれだけあったのか。本当にこの公金横領一千何百万円だけやったのか。それをすべきと言っているわけなのです。御答弁ください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
1日の売上金額が、集計ジャーナルと合っているわけですよね。申請書だけが隠されているわけで、申請書を後で戻したら、その申請書分だけが足らなくなっているということになれば、日々の金額とジャーナルは合っているわけですから、これはジャーナルをチェックしているということになると思います。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
そう言いながら公金横領がされたわけでしょう。合っていたから公金横領されたわけです。マイナス打ちをしていたけど、それが表に出てこないシステムになっていたから、公金横領がされたわけですよ。ということは、全てのマイナス履歴、全部の履歴を、全部チェックしないと、ほんとうにこれだけの公金横領やったのかというのが、確認できないと言っているわけですよ。
申請書とにせ日報の差額だけやったらいけない。ジャーナルを全部見てこそ、初めてわかるのだということを言っているのです。だから、商売人の人もみんな収納履歴を残すのです、税務署と戦うためにも、違いますか。御答弁ください。また、私の答弁に答えていない部分があります。ジャーナルは捨てていないでしょうね。この公金横領のジャーナルです。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
全て残っているかどうか、すぐ確認はさせてもらいますけれども、1日の金額、100万円あれば、集計ジャーナルも100万円です。本来、申請書が120万円分あるのに、その20万円が隠されていたので、集計レシートのジャーナルと現金というのは合っているわけです。だから、現金の部分と申請書に差が出ている場合には、それが横領されている分であるということは、これは合っていると思います。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
過程では合っているのですよ。申請書は必ず戻すやろうと、戻さんと都合悪いから、戻すやろうという過程、前提のもとでやっているのです。でも、それがほんとうにそうだという検証をするには、収納履歴、マイナス打ちも全部出てくる収納履歴と照らし合わせてこそ、初めて実態として確認できると言っているのです。
これは、常識ですよ。今までジャーナルをチェックしてこなかった感覚、私、それがまだ引きずっているのじゃないかと思います。これは全部しないと、これが全部ですと言えないわけです。そのことについては、はっきりと申し上げたいと思います。
ジャーナル、チェックすると言いましたけど、捨てたかどうかもわからないのですか。これは私、重大な問題やと思いますよ。時間ないので、これはここにとどめたいと思うのですが、これは公金の扱いで重大な問題を放置しておきながら、民間委託をして、今度こういう状況になっていると、これは最高レベルの個人情報を扱う部署ですよ。
個人情報大丈夫というのは、これは安全神話です。大丈夫というのは安全神話です。検証しようにも真っ黒なのですから、どんな方法で個人情報を守られるか。これでどうしてわかりますか。直ちに、直営に戻すべきです。
各派代表者会議の中で、部長は技術の継承、これが大事やとおっしゃっておられました。この技術とは一体どういうものですか。お答えください。
○副議長(奥田信宏)
市民ふれあい担当部長。
◎市民ふれあい担当部長(山原義則)
技術がどんなものかというか、仕事をする上で、その技能であったりとか、能力であったりとか、知識であったりというものが必要になります。出張所で年度内に証明書の発行を再開させていただくために、今、研修をずっと積み重ねています。やはりそこの研修というのは、しっかりやらないとだめなのかなということでございまして、例えば、民間にお願いして、平成26年からですので、もう5年、6年になりますけど、その間、民間でやっていただいている仕事を、我々はやっていませんので、例えば直営に戻すというようなときに、いや、職員ではできませんよ、ということがないよう、しっかりと研修なりをやっていくことが大事かなと。
今、事業者がやられている部分での情報交換でしたり、情報を共有する会議をやるということで、その辺のノウハウはしっかり技術継承していきたいと思います。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員。
◆23番議員(田中裕子)
市民課窓口業務に長く勤められた方にお聞きしました。市民と接して、本当の気持ちを酌み取り書類に起こすと、これが市民課窓口業務の受付のスキルですと。こうおっしゃっておられました。
ところが、今、市民に一番接する市民課が、最も市民と隔絶している部署になっています。業務の最前線で働くパソナの社員とのやりとりも、書類の受け渡しだけです。これでは市民課業務はもう市の職員で継続できなくなってしまいます。
最後になりますが、プランと実行計画、新やお改革プランがありますけど、これの本命は民間委託です。私も先ほど言いましたように、現実を見て検証をすることなしに、民間委託先にありき、これがどういう事態を生み出すか。この学校給食や市民課窓口業務から教訓として酌み取るべきです。終わります。
○副議長(奥田信宏)
田中裕子議員の質問は終わりました。
次に、松田議員、質問願います。
◆5番議員(松田憲幸) 〔登壇〕(拍手)
議長より発言の許可をいただきましたので、自由民主党会派、松田憲幸より個人質問をさせていただきます。
今回は、危機管理体制及び生活保護、生活困窮者支援について質問をさせていただきます。
危機管理体制についてお伺いいたします。
本年10月に発生した台風19号は、東北、関東、中部地方の広範囲にわたる地域で大きな被害をもたらしました。多くの河川の氾濫を招き、死者約100名、床下・床上浸水約5万5000戸、全壊・半壊家屋約1万5000戸など、被災地においては、今なお復旧に時間を要している状況です。
毎年起こる大型台風、集中豪雨の状況を見れば、この八尾市においても決して他人事ではなく、いつ発生してもおかしくない状況といえます。
八尾市として、あらゆる状況に対処できる危機管理体制を整備する観点からお伺いいたします。
大型台風、集中豪雨が発生した場合、八尾市の消防団が取り組む活動について簡潔にお答えください。
そのような状況で、現場において活動できる知識や技術を得るための訓練を行っているのか。
また、装備を確保されているのか。加えて、これらに対する予算確保の観点からもお答えください。
台風19号により被災した地域においては、インフラ基盤のみならず、さまざまな分野での脆弱さが浮き彫りとなりました。ことし6月、国においては内閣官房が国土強靭化年次計画2019を策定しました。この中には、国土強靭化地域計画の早期策定に向けた支援策もうたわれており、全都道府県の地域計画策定が終了し、次に、基礎自治体の地域計画策定が急がれる状況です。
この国土強靭化地域計画は土木のみならず、産業、農林水産、環境、保健医療、福祉等、広範囲にわたるアンブレラ計画となります。
八尾市としてどのように国土強靭化地域計画の策定を進めていくのか、お答えください。
あわせて、防災の観点から進めるべき土木事業の進捗状況について、また予算確保の観点からもお答えください。
平成28年に発生した熊本地震では、発災から数日後、全国からの救援物資の受け入れを停止する事態が起きました。それらの事例からも、災害受援計画の必要性は言うまでもありません。
今年度末に策定予定の災害受援計画について、現在の進捗状況をお答えください。
大規模災害発生時の救援物資の受入体制及びボランティアの受入体制について、現在の八尾市の対応についてお答えください。
次に、生活保護及び生活困窮者支援についてお伺いいたします。
ここ数年間、八尾市内での生活保護受給者の総数は微減しているものの、まだまだ全国平均と比較すると高水準の生活保護率であることは否めません。
八尾市としては、憲法第25条生活保護法の趣旨にのっとって、最低限度の生活を保障することを確実に実施していくとともに、その自立を助長することも行わなければなりません。
生活保護についてお伺いいたします。
受給要件を満たさないものが受給をする濫給、つまりは不正受給に対して八尾市としてどのように取り組みをされていますでしょうか。
また、生活保護の要件を満たしていても受給できない漏給に対してはどのような取り組みをされていますでしょうか。お答えください。
生活保護にかかる業務に従事するケースワーカーの役割は重要性を増しています。対象者と直接顔の見える関係を構築するなど、マンパワーを必要とする業務となります。
しかしながら、八尾市においては、ケースワーカー1人当たりの担当件数が120件を超えており、国が基準とする担当件数とは開きがあるようです。きめ細やかな支援相談を行うためにも、体制確保が必要であると考えますが、八尾市としての見解をお答えください。
また、貧困状態にある親のもとで育った子どもは、大人になってからも貧困に陥るリスクが高まるという貧困の世代間連鎖に対して、八尾市としてどのように取り組みをされていますでしょうか。お答えください。
生活困窮者支援についてお伺いいたします。
平成27年から始まった生活困窮者自立支援法に基づく生活困窮者支援について、平成30年10月の法改正による変化事項も含めた八尾市としてのこれまでの取り組みをどのように評価し、その成果をどのように支援に反映されていますでしょうか。お答えください。
以上で、1回目の質問を終了いたします。(拍手)
○副議長(奥田信宏)
市長の答弁を求めます。
市長。
◎市長(大松桂右) 〔登壇〕
ただいまの松田議員の御質問にお答えをいたします。
まず、大型台風・集中豪雨が発生した場合の消防団の活動についてでありますが、人命救助を第一とし、状況により住民への避難の呼びかけ、家屋等の浸水を防止するための土のう作成や避難の誘導、広報パトロール等を実施します。
次に、消防団の訓練内容についてでありますが、河川の氾濫等の災害を想定した水防工法訓練、大阪府地域防災総合訓練などに参加し、知識、技術の向上に努めております。
また、消防団の装備については、国が定める消防団の装備の基準に基づき、計画的に整備を行っており、今後も消防団活動が安全かつ円滑に行われるよう、必要な予算も含め、計画的に訓練、装備品等の充実に努めてまいります。
次に、本市における国土強靭化地域計画の策定についてでありますが、安全・安心なまちづくりを進める上で、必要な計画であると認識しており、策定に向けた検討を進めております。
次に、防災の観点から進めるべき土木事業の進捗状況についてでありますが、寝屋川流域については整備計画に基づき、河川と下水道と流域が一体となった総合的な治水対策を進めており、当面の治水目標に対する進捗率は91%となっております。
また、大和川については、戦後最大となる昭和57年8月洪水と同規模の洪水が発生しても洪水氾濫による浸水被害を防止し、内水による浸水被害を軽減することを治水目標としております。
なお、本市域においては、一定の河道整備は完了しており、先に述べた雨量を超える大雨でも対応可能な流下能力がある状況であり、現在は、堤防補強も予定されております。
また、土砂災害対策事業として、府により砂防堰堤や地すべり対策事業を実施しており、本市域においては、土石流対策として砂防堰堤設置率は55%、急傾斜地崩壊対策は71%、地すべり対策は100%の進捗であります。
予算確保については、国の交付金制度を活用するなど、財源確保に努めておりますが、さらなる拡充について国・府へ要望してまいります。
次に、災害受援計画策定の進捗状況についてでありますが、現在、庁内において検討を進めているところであり、令和元年度中の策定に向けて鋭意取り組んでおります。
次に、大規模災害発生時の救援物資及びボランティアの受入体制についてでありますが、救援物資の受け入れについては、国や府を初め関係各機関に対して物資の要請等を行います。また、物資集積拠点として位置づけている総合体育館を中心に、救援物資の受け入れ及び輸送環境等を整えることで、より早く被災者に救援物資が届くよう体制を整備いたします。また、ボランティアの受入体制については、災害ボランティアセンターの開設を社会福祉協議会に要請し、関係各団体等と連携を図りながら、迅速かつ円滑なボランティアの受入体制を整備いたします。
次に、生活保護の不正受給に対する本市の取り組みについてでありますが、本来受給要件がないにもかかわらず、不実の申請やその他不正な手段により保護を受給するという不正受給については、違法行為であるとともに、生活保護行政に対する市民の信頼を揺るがす行為であることから、これらの行為に対しては厳正に対応をしております。また、保護開始時における資産調査の実施や、収入に関する申告義務の周知徹底などで、不正受給発生の未然防止に努めております。
さらに、各関係機関への調査を定期的に行い、不正受給に対する早期発見にも努めているところであります。
一方、生活保護の要件を満たしていても受給していない方への取り組みでありますが、最後のセーフティネットである生活保護法の趣旨を踏まえ、地域における民生委員・児童委員を初め、関係機関とも連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。
次に、ケースワーカーの体制確保の必要性についてでありますが、社会福祉法においてケースワーカー1人当たりの標準数が定められておりますが、国の基準と本市の実態との間に一定の開きがあるのが現状であります。それについては、面接相談員や年金相談員、就労支援員等、ケースワーカーを補助するスタッフを配置するなど、ケースワーカーの負担軽減に努めているところであります。それにより世帯の状況を見きわめ、保護を受給されている方に寄り添いながら、適切な助言や支援を行い自立につなげられるよう、今後とも効率的に業務に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、貧困の世代間連鎖に対する取り組みについてでありますが、貧困の連鎖を断ち切り、生活保護世帯の子どもの自立を助長することを目的として、平成30年6月に生活保護法が改正され、大学等への進学支援として進学準備金制度が創設されました。本市においても、保護者の方々に制度の内容について丁寧に説明を行い、平成30年度においては55人が利用されております。
また、子どもの学習支援がその後の自立に重要であるとの認識のもと、学習習慣の定着や学習意欲の向上を目的として、平成29年度から生活保護世帯や生活困窮世帯及びひとり親世帯の中学生に対する学習支援事業を実施しております。
次に、生活困窮者支援についての本市のこれまでの取り組みと評価、支援への反映についてでありますが、生活困窮者に関する相談・支援については、本市の生活支援相談センターで実施しております。相談実績は、平成28年度が311件、平成29年度が392件、平成30年度が486件と年々増加しており、制度の周知や関係機関との連携の推進が相談件数の増加につながっているものと認識しております。
法改正にかかわる本市の取り組みについてでありますが、法改正以前から関係機関と連携し、制度の周知や研修を重ねて実施しており、また、相談者に付き添って関係機関へつなぐなど、今回の法改正の趣旨に添った支援を実施しております。
今後も安心して相談できる窓口について広く周知を行うとともに、引き続き関係機関との連携を強化することで、生活困窮者の相談支援体制の充実を図ってまいります。
○副議長(奥田信宏)
松田議員、どうぞ。
◆5番議員(松田憲幸)
1回目の答弁ありがとうございます。順を追って、2回目の質問をさせていただきます。
初めの消防団のことですけども、この消防団という組織はもともと江戸時代のときから町火消しというのですか、そういう形で公のほうと、あと民間のほうで、町人の方々がつくってやったという経緯からずっと今に至るまで、消防団という形で正規の消防の職員と、あとそれぞれの地域を守る消防団という形態が続いているのですが、この消防団のことで、一つお聞きしたいと思います。昨年度実際に消防団の方が現場に出動した件数というのは何件ぐらいありますか。
○副議長(奥田信宏)
消防長。
◎消防長(藤原正彦)
消防団員の方の出場ですけれども、昨年火災件数は40件ございまして、そのうちの32件、522名の出場でございます。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
実際に、その消防団の方が、いわゆる消火活動、放水をするという事例もあったのですか。ほとんどがそうなのですか、それとも、行ったけども警戒作業だけで終わったとか、そういう形なのか。どういう内訳になっていますか。
○副議長(奥田信宏)
消防長。
◎消防長(藤原正彦)
まず、火災の出場ですけれども、市民の方から119で火事ですか、救急ですかということで確認をして、火事ですということであれば、その地域の消防団員の方にも一斉で指令を出して、現場へ同じように向かっていただきます。その場所によっては、消防団員の方が先に着かれて、放水をされている場合もありますし、消防職員の後に放水をされるというような状況がございます。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
今、大体32件とおっしゃったのですけれども、これは過去の八尾市の火災件数でいうと、過去には年間100件以上あったということですが、実際に防火設備が向上したとか、建物の材質も変わってきたので、現場の話を聞くと、行くことはあるけれども、その際に必ず放水をするかというと、そうではないというようなことも聞いております。ただ、非常に重要な役割を担っているところです。
もう一つ、冒頭申しました、例えば大規模な災害、巨大地震、台風、集中豪雨というものに対する訓練とか、装備というのもこれからやっていかなければならないということで、御回答をいただきました。お話を聞くと、例えば、消防の方が操法訓練とかで府の大会に行ったりしたときに、ほかの市町村の方々といろいろと情報交換する中で、八尾市においては一世代前の装備であるとか、他市は持っているけれども、うちは持っていないものがあるということをお聞きしております。
どうしてかなと、少し私もいろいろと確認をさせていただきました。平成30年度、あと平成31年度も含めて、その一般会計における消防費の使用の比率と、年間、市民の人数で割った1人当たりの消防費、どれぐらい使っているのかというのを、大阪府下で確認をしたのですが、お隣の柏原、羽曳野、藤井寺、ここの消防組合というのは、1人当たり年間で1万3800円、一般会計に占める割合が3.8%という数字、平成31年についても同じような値が出ております。大体八尾市と同じ規模の茨木市さんは1年間で市民1人にかける消防費というのは1万0900円、一般財源の中でも3.6%ということです。
私、これはびっくりしたのですけども、八尾市です。実際に、八尾市が年間その消防に対して使っているお金を八尾市の人口で割ると8200円なのです。大阪府の平均が1万2600円ですから、もう1人当たり4000円ぐらいは平均値から下がっていると。
私、これは結構ゆゆしき状態じゃないのかなと思っています。言いました消防団の方からの装備が少し一世代前だとかという話も含めて、結局、消防費の中での消防団への配分も含めて、非常に予算が削られているのかなと思います。
平成30年度が1人当たり8200円、一般会計に占める消防費の割合が2.1%です。それで平成31年度は7980円なのです。これ、落ちているのです。2.1%ということで、府下25個の防本部がある中では、これは最下位なのです。これをどうとるかと思いますが、一番お金をかけていない。効率的にやっているのだという言い方をする人もいるかもしれないけれども、私は、少なくとも消防団の現状でしたり、また、前回も個人質問させていただきましたけど、これは予算の出るところは違うかもしれないですが、消防庁舎の状況を見ている限りは、かなりほかに比して、お金をかけていないなと感じられました。
この点は、ほかとの兼ね合いでなかなか難しいことはあるのですけれども、財政部長の立場から、これはどういうことかというのを、一言いただいていいですか。
○副議長(奥田信宏)
財政部長。
◎財政部長(松岡浩之)
私どもは、まず、前提として一般的に他市と比べる場合、普通会計、一般会計じゃなくて、ほかの他市と比べやすいような会計のベースで計算をするのですけども、ただ、それでももちろん低くなっております。
ただ、最下位ではございません。それはさておきまして、これは松田議員の御質問にもございますが、やはり自治体にとって、行政にとって、市民の安全・安心というのは最も大事な部分であると思っています。
ただ、この間、非常に財政状況が悪かったということと、あと、非常に御要望の強かった安全・安心の中でも子どもの安全ということで、非常に多額の予算を学校の耐震化、それからエアコン整備ということに投入をしてきたと。
ただ、今、お話があったように、非常に状況が大きく変化をしていて、非常に災害が多発をしていることと、他市へ私どもの消防が応援にいくことが多くなったりであるとか、あと特殊な部分で言いますと、大阪サミットとか、ラグビーワールドカップの関係で、NBCと言うのですか、松田議員が専門と思いますけど、核兵器、生物兵器、化学兵器用の装備とか、そういった部分、いろいろ国費を確保しながら、整備もさせていただいています。
私どもなるべくそういういろんな国のお金を確保していきたいという思いがある中、一方で緊急防災の事業がもうすぐ期限切れということを聞いておりますので、そういった部分は継続を国に要望しながら、今、お話があったように、今後も何とか所要の予算確保に努めていきたいと考えています。
決して、そこが不要なものと思っておりません。基本的にはいろいろ創意工夫をする中でも、一定の額は必要だと考えております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
これは第5次総合計画でも、災害に強い消防体制づくりというのをうたわれていて、第6次の総合計画にも消防力の強化というのを明確にうたわれていると。
でも、消防費は少し下がっていっているというのは、これは精神力で補完するのかという話があって、やはりそういう話じゃないと思うのです。人だけでもだめだし、やはり物があって、装備があって、しっかりと活動ができるというのが、これがプロフェッショナルの消防のあるべき姿だと思いますので、この点は重々ご理解いただきたいと思います。
平成25年の12月に、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律というものがあって、この中で、市町村は消防団の必要な資材、機材の確保に努めるということが明確にうたわれています。行政改革ということで、そのコストカットという点でやる部分もあるかもしれないですけれども、やはり必要な部分、特に、私はこの消防というのは、公にしかできないことだと思いますし、特に高度な救助技術を持った人たちというのは、民間ではなかなかいない話なので、この点について、よろしくお願いいたします。
もう一点言うと、前回の私の個人質問でも、自衛隊、警察、あと国土交通省の近畿地方整備局からの応援も必要であるということを言いました。実際に大規模災害が起きたとき、特に、自衛隊については八尾に駐屯地がありますけれども、御存じの方がいるかどうか、あそこはヘリコプター部隊なので、実際に事が起きたら、山口県から愛知県、石川県までが行動範囲なのです。八尾市が大変なことになっていても、そのために何か人を投ずるということが、事実上難しいという部隊になっています。
八尾市を守るのは、淀川の向こう側の兵庫県伊丹市にある第36普通科連隊という部隊が来ます。その部隊についても、八尾市だけが担当の部隊じゃないのです。大阪市も見なければいけないというときに、必ず一番初めに八尾市に、そのマンパワーが来るかというと、来る可能性は極めて低いと認識をしております。であるならば、八尾市のために、八尾市民のために一番マンパワーを投じられる組織はどこかというと、間違いなく八尾市の消防と消防団の皆さんなのです。
したがって、こういったところを、現場にひずみが来ることがないように、財政も大変だとは思いますが、市民を守る、本当にかなめであると認識をしているので、しっかりとした装備、あとその装備に基づいて、消防団員は、今もうフルの充足ですから、士気は上がっているが、物がないというわけにはいかないので、やはりしっかりとその手当てをしていただくよう、よろしくお願いを申し上げます。
続いて、国土強靭化地域計画の件ですけれども、これは市長の答弁の中に、策定に向けた検討ということで、一定これが進み出すということで、非常にありがたいことだと認識をしております。
これは、今の段階ですが、一応、危機管理のほうで取りまとめて、それを政策企画、あと都市整備という形で連携し、ほかの分野については、全ての部署も連携して進めると聞いておりますけども、そういう認識でよろしいですか。
○副議長(奥田信宏)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
国のほうからも、平成30年度から3カ年緊急対策ということで、八尾市も令和2年度までにその策定を目指して、危機管理課が主となって、市全庁的に協力体制のもと策定に向けて進めていきたいと考えております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
この国土強靭化基本計画というのは、1回目の質問でも言いましたけれども、土木、国交省だけじゃなくて、非常に多岐にわたります、これは所管するところでいうと厚労省、経産省、環境省とほかも含めてかかわるものがあります。なので、この計画についても、それぞれの執行部の皆さん、これはうちのところは関係ないなということではなくて、しっかりと一体となって、チームとして頑張ってつくっていただきたいと思います。
この国土強靭化計画の基本目標というところに、人命の保護が最大限図れるということで、国家社会の重要な機能が致命的な障害を受けず維持されるということ。
国民の財産及び公共施設にかかる被害の最小化と、あと迅速な復旧・復興ということで、恐らくこの言葉を聞くと、関係のない部署はないと思います。学校教育には学校教育のところで該当するところも必ずありますし、福祉は福祉で該当する建物、施設等もありますので、この点、全庁的に取り組んでいただくということをよろしくお願いいたします。
これは、実は大阪府下でももう策定している自治体がありまして、大阪市、堺市、あと泉佐野市です。泉佐野市さんは、もう策定が終わっているという状況です。
加えて、同じ中核市を確認しますと、高槻市、枚方市、豊中市、東大阪市はもうつくり始めているということで、実際のところ八尾市は少しおくれているという状況です。これは直営で、八尾市が市役所でつくられるのか、また委託をされるのかは問わないのですけども、早期に着手をしていただきたいと思います。
この国土強靭化計画というところで、国交省から出向いただいています轉馬副市長に、一言その意義というのを伺ってよろしいですか。
○副議長(奥田信宏)
轉馬副市長。
◎副市長(轉馬潤)
この国土強靭化地域計画でありますけれども、安全・安心なまちづくりのために必要な事業規模みたいなものを定める計画でありまして、それを国なり、府なりに示すと。それは所管省庁だけでなく、財務省とか、あるいは国会とか、そういうところにも示すということで、そのことによって、また、その必要な予算なり、財源なりの確保につながるという、非常に大事な、必要な計画という認識でございますので、市長の答弁にもありましたとおり、策定に向けてしっかりと検討してまいりたいと考えております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
ありがとうございます。本当によろしくお願いいたします。
今回も国のほうで補正予算が10兆円規模ということですけれども、その中で国土強靭化にかかわるところというのがありました。
お話を伺うと、今回その計画策定をしている、していないで、優先順位をつけるという、まだ段階ではないと聞いているのですけれども、これが近い将来、八尾市はつくっていないから少し厳しいなというようなことになっては、非常に残念なので、行革のプランの中にもあるように、国のお金をしっかりと活用するということがありますので、この計画自体は、本当に早急に策定をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、防災における土木というところで、るる御回答をいただきました。
この内容の前に、私自身、先月ですが、自民党の研修で首都圏にある埼玉県の春日部市にある首都圏外郭放水路というところを視察させていただきました。これは今、地下神殿と言って、景色がすごく珍しいものなので、観光スポットとしても足を運ばれています。ここは関東平野の真ん中で、利根川とか、荒川、江戸川という大きな川に囲まれていて、その真ん中が皿のような状態になって、大雨がふると小さい川がすぐに氾濫をしていたという、そういった地形だったのです。これを平成の半ばに、外郭放水路をつくったことによって、部分追水したときの18年前から、かなり浸水がなくなったのです。
これをもし、つくらずにいたら、どれぐらい被害が出ていたのかというと、今に至るまで、この前の台風19号も含め1500億円程度の被害が出ていたのじゃないかということなのです。
国交省が主導となってつくったので、これには2300億円という、もうすごい大きなお金を投入したのですけども、1500億円の被害を軽減したということと、もう一つ、何よりも人命が助かっているという、見えない部分で助かっているというのがあります。
これは皮肉なもので、この首都圏外郭放水路というのは、観光スポットになっているから、そういうものがあるのだと知ってもらっているのです。もし、観光スポットになっていなかったら、その存在すら知らずに、何かたくさんのお金を使って何かというような話になっていると思います。けれども、今、そういった目に見えて浸水被害がなくなったということで、やはり有用だなということを認識され初めています。
八尾市でも、一昔前までは浸水がすごく多かったということも聞いておりますけども、これはしっかりと下水道の整備等を含めて進んだ結果であるというものでございます。
一時、コンクリートから人へとか、公共事業悪玉論というような話で、非常にわかりやすい、たたきやすいようなことを言っている人たちもいたのですけども、私、それは全く間違っていると認識をしております。
当然、無駄な公共事業というのはやるべきではないかもしれません。しかし、しっかりやらなければならないことというのは、必ずあります。
今、八尾市の土木費というところで、またもう1回確認をさせていただいたのですけれども、平成25年には10.7%で109億円と、100億円を越した土木費を年間使われていたというところがだんだん低減していって、昨年、一昨年では、大体8.5%前後の85億円ということで、当初よりも少し減っているというところです。ほかが厳しい、国も同じで、社会保障費が非常に大きくなってきて、厳しいという状況は変わらないのですけども、やらなければならないことというのは、必ずあると思っておりますが、この点についても、済みません、もう一度、財政部長一言いただいていいですか。
○副議長(奥田信宏)
財政部長。
◎財政部長(松岡浩之)
先ほどと同じような答弁になりますけれども、今、松田議員の御指摘をおかりすれば、下水道という見えないものに、八尾市はとてつもないお金を支出しております。
内水域ということで、水が勝手に出ていってくれないという地形のために、雨水管の数倍のお金をかけて、雨水管は一般会計負担でございますので、国のお金をいただきながら、毎年数十億円という繰り出しをさせていただいております。
これは、やはりそういった面でいきますと、なかなかお金をかけたことの効果が見えていないのですけれども、八尾市はその点で、非常に、過去にたくさんのお金をかけた起債の発行に対して、繰り出しをしているということで、基本的には水害対策に寄与、一般財源としてもさせていただいていることを、まず、御理解いただきたいと思います。
それから、もう一つ、先ほども申し上げましたように、基本的に、それを市町村ごとの地形の違いでありますとか、状況の違いがある中で、防災とか、安全の部分については、やはり国のほうがしっかりと予算措置をしていただきたいというのが、我々の考え方でございます。
当然、先ほども言いましたように、緊急防災がもうすぐ打ち切られるとか聞いておりますけども、そういった非常に起債の充当率が高くて、交付税たくさんいただけるような事業については、私どもも推進しやすくなりますし、額が一緒であれば、多くの事業ができることになります。
私どもは、基本的に当然、必要な分に何とかお金を割きたいという気持ちはございますけれども、残念ながら財政状況がそこまで裕福ではございませんので、何とか国のほうに要望もして、国費を確保しながら進めていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
繰り返しのところではありますけども、先ほど言いました消防と、あと土木というのは、まさに、これは公でしかしないのです。その土木の仕事自体は民間の方もできますけれども、例えばここに災害を防ぐために、土木のあるものをつくろうとか、ここに道を通そうなんていうことは、これは行政、政治にしかできないのです。消防もそうです。これはやはりプロフェッショナルという称号のついた、ああいう組織を持っているというのは、それは公じゃないとできないのです。この極めて公共性の高いものには、しっかりと予算もつけていただきたいと思います。
一昔前だったら、戦国時代の大名とか、殿様は、一番初めにやることというのは、間違いなく治水事業なのです。まず、水を治めるということからやっていたわけですし、それは本当に利他行といって、自分の利益ではなくて、ほかの利益を考える、公の利益を考えての事業だったと思っています。当然、八尾市でできる土木のほうと、今、財政部長がおっしゃられた、大阪府、国と連携してしっかりと整備していただくということが必要だと思います。
この前の台風19号でも、皆さん、長野県の千曲川で堤防が氾濫している姿を多分映像で見られたと思うのです。あれはどのぐらいの強度の堤防をつくっていたかというのは、これはしっかりと検証をされなければいけないと思うのです。いわゆるコストカットということが続いたことによって、脆弱なものをつくっていた可能性というのも、実はあるのです。ということは、これは行政の不作為じゃないかということも、逆に言える話なのです。
なので、この点は、財政状況が厳しいというのはあるのですけども、まずは、その命を守る基盤ということをしっかりとつくっていただきたいし、また、今、言いました例えば土木費とか、消防費というのを、これは削られても、一般市民の方はほとんどわかりません。それよりも、すぐわかりやすい話ですけども、自分の保険料が少し上がったりしたことのほうが、これは回り回って、間違いなく自分たちにはね返ってくるものだということ、これは認識をしなければならないと思っていますので、本当にこの点はしていただきたいと思います。
特に、土木事業については自然と向き合うものなので、幾ら何か一つつくって、はい、これでオーケーじゃなくて、水は川を流れますし、また、雨もふるし、自然の状況というのは、常に変化をするので、これに対処をするということは、常にメンテナンスもしていかなければいけないということなので、抜けがないようによろしくお願いいたします。
災害受援計画のほうにいかせていただきます。
これは、受援計画ということで、まだまだ策定中だということは理解をしているのですけれども、これは台風19号のときもそうですし、昨年の西日本豪雨でもそうなのですけども、八尾市から人を派遣する、応援をするというパターンが、今までになく多いと思います。その辺はこの受援計画に、何かうたわれているのですか。
○副議長(奥田信宏)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
今年度作成いたします計画の正式名称は、八尾市災害受援応援計画ということで策定させております。
それで、八尾市から災害のあった被災地へ応援職員を送る。このときに、どんな要請が来るのか。そして、また、その要請をのんで、職員を送るのかどうか。その辺の要否判断であるとか。それから、どういった職員を選択して応援に行ってもらうのかと、また、応援職員の処遇とか、そういった細かいところまで組み込んで、八尾市は受援計画とセットで、その応援計画も盛り込んで、今年度中に策定いたす予定でございます。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
ありがとうございます。受け入れるだけじゃなくて、自分たちが応援に行くというときも、これが円滑になるということは、被災地にとっては、非常に重要なことなので、この計画も策定されてから、しっかりとそれぞれの部署に徹底できるように、よろしくお願いします。
その後、現在途中ということですけども、物資の受け入れです。熊本地震では全国から救援物資が来たけれども、もう受け入れられないと、もう差配できないということでストップがあったのですけども、受援計画を策定するに当たって、何か具体的に、こうできますよというところまで踏み込んでつくられるのですか。
○副議長(奥田信宏)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
受援計画ができますと、簡単に言いますと、八尾市が被災地となって、本当に混乱している状況の中で、応援職員が八尾市のほうに来ていただいて、実際到着するときに、円滑な活動をしていただけるような仕組みを、事前につくっておくということ。それでどういうことになるかと言いますと、混乱した中でも無駄な動きがなくなる。
そして、物資も人もですけども、停滞することがなくなると。そして、最終的には、八尾市が被災地となった中でも、復旧・復興スピードが速まるということを目指してつくっております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
今は、もう具体的に、物資が来たらこうしますよ。というところまで落とし込んで書いているという認識でいいのですか。
それとも漠然と書いているのか。どっちなのですか。
○副議長(奥田信宏)
危機管理監。
◎危機管理監(石田隆春)
応援の物資が届きますと、その拠点は八尾市の総合体育館ウイングとなります。
ただ、ウイングを使うというだけではなくて、今回の計画によって、ウイングのメーンアリーナのあのスペースをどういったレイアウトで使うのかといったところまで、今回の計画で盛り込んで策定したいと思っております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
ありがとうございます。災害受援計画ができたら、その中身を見せていただいて、また、質問のほうはさせていただこうと思いますので、よろしくお願いをいたします。
では、続いて、生活保護、生活困窮者支援のところで、お伺いさせていただきます。
非常に、生活保護の問題というのは、いろいろな意味でセンシティブな話です。よく我々に対しても、密告といいますか、いろいろな話でこういう不正受給をしている糸がいるのと違うかというような話、そういったこともよく言われることが多いです。
でも、行政として、例えば、不正受給に対してですけれども、捜査機関ではない分、白か黒か判別できないということも多々あると思うのですけど、この1回目の答弁で、厳正に対処と書かれていますけども、どの程度まで踏み込んで、対処、対応をされているのか、具体的にお答えいただいていいですか。
○副議長(奥田信宏)
地域福祉部長。
◎地域福祉部長(浅原利信)
ただいまの御質問にお答えいたします。
不正受給に対する我が市の対応ですが、不正受給に関しまして、市のほうにも無申告の就労や保有は認められていない車を使っているというような投書というか、通報等が入ることがあります。
その場合、現場確認等が必要な場合につきましては、職員が複数で昼夜を問わずに、一応現場のほうに確認にいくという形をとらせていただいております。
また、就労の場合につきましては、雇用主への確認や課税状況の調査を実施させていただいております。
また、車等の保有であれば、車両ナンバーから所有者の調査や駐車場調査など、速やかに実施して、事実確認を行い、その確認をした事実に基づき、本人と面接の上、対応をしっかりと行っております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
あわせて、いわゆる資格はあるけれども、漏れている漏給に対しても、出張をして面接するというようなこともお聞きをしているのですけれども、漏給に対しては、民生委員とも連携はされていると聞いていますが、どの辺まで具体的には対応されているのか。教えていただけますか。
○副議長(奥田信宏)
地域福祉部長。
◎地域福祉部長(浅原利信)
今おっしゃいました漏給ですが、生活保護制度につきましては、基本的にはその方みずから、もしくは扶養義務のある方の家族さん等の親族等の申請に基づいて、保護の開始を行います。それができない方、また、市役所に来ることができない方につきましては、先ほどお話がありましたように、民生委員や、また地域の地域包括支援センター等のほうから、情報が入ってくる場合がございます。
そういった方につきましては、その地区の担当ケースワーカーが、そちらを訪問させていただきまして、出張において面接のほうをしっかり行わせていただきまして、必要に応じまして、生活保護の開始等を決定させていただいております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
不正受給も漏給もそうなのですけども、市として、これはしっかりやっているということを、本当に言っていただくことが必要かなと思っているのです。
一般の市民の方でも、そのイメージでしたり、マスコミが言うことをそのままうのみにして、我々にいろんな、ある種、自分自身のフラストレーションではないですが、そういうことをぶつけて言ってくる人もたくさんいます。それは一部の不正受給です。働きながらお金をもらっているという人も、今までいたかもしれないです。そういった方々の行いによって、全体の人が非常に非難されることがあっては絶対にならないと思うので。また、本来、この法の趣旨にのっとって、生活保護をもらわなければならない人も、必ずおられるので、そういった方が、いわゆる不利益を、本当にこうむってはならないと思うのです。そのためには、行政がこれはしっかりとやっていますよということを、これをしっかりと言えるようにしていただきたいなと思います。よろしくお願いします。
その対象の方々と、常日ごろコミュニケーションをとって、いろんなアドバイスとか、支援の相談をされている、このケースワーカーですけども、これは包括部外監査でも指摘がされています。1人当たりの担当人数が多いということで、当然、これも人を雇用してという話なので、非常にお金のかかる話だということは理解しています。これもやはり1人当たりの担当数というのは適正に保って、しっかりときめ細やかな支援とか、相談をすることによって、長期的に見たら、その分、件数が減っていくということも、可能性としてはないことはないと思うので、人事的なところではなかなか厳しいとは思うのですけど、一言いただいていいですか。
○副議長(奥田信宏)
人事担当部長。
◎人事担当部長(太尾利治)
ケースワーカーの体制確保について、再度の御質問をいただいたかと存じます。
市長答弁で申し上げたとおり、この間、ケースワーカーを補助するスタッフの配置や機構改革なども通じて、負担軽減に努めておるところでございますけれども、今回の被保護世帯数の伸びに合わせて、職員数も配置をしておりますけれども、一定、その開きがあることも事実でございますので、今後とも効率的な業務運営が図れるように、人事配置の中で対応してまいりたいと考えております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
これも非常に、財政的に難しい話だと思うのですけども、担当件数が非常に多くなることによって、すごく粗い支援になったり、相談がほったらかしになっているという状況になってはならないと思いますので、これも難しい話ではありますけども、できれば、その国の基準に合わせていただきたいと思います。
あと、そのほか貧困の連鎖というところで、平成30年から行われている大学の制度と、学習支援です。委託をしたところにその対象者の方が集まるということを聞いているのですけれども、これはやはり該当者が中学生なので、非常にそれこそセンシティブな話で、ある一定の配慮、実際に勉強を実施するときに配慮が必要になると思うのですが、そういったところを担当課としては、何か考慮している部分というのはありますか。
○副議長(奥田信宏)
こども未来部次長。
◎
こども未来部次長兼
こども政策課長(河野聡)
この事業は、ひとり親家庭の中学生と生活困窮世帯の中学生を対象にした事業となってございまして、この周知につきましては、それぞれ対象の世帯に、直接こういった事業がございますよということで、郵送でお知らせをしておると。
また、年度途中で対象になられた方の場合も、個別に御案内をさせていただいているということで、広く市政だより等で公募をしたり、どなたでもいけますよという事業ではございません。
また、実際に事業を実施する際には、公共施設等を利用しているわけでございますけれども、その中でも一般の方が入れるような形の事業ではございませんので、周知等最低限のところは、プライバシーに配慮をした事業ということになってございます。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
やはり中学生という年代を考えると、なかなかいろんな意味で、ほかの人の目が気になったりとか、そういうところもあると思いますし、市として配慮できるところは、最大限配慮をしていただきたいと思います。
あと、最後ですけども、困窮者支援についてで、各部局で連携をしたということ、非常に理解をさせていただきました。法改正される前からと、大きくは変わっていないということですけれども、その各部局でそれぞれ生活困窮者というと、定義がもう非常に広くて、経済的なことだけじゃなくて、さまざま該当するのですけども、各部局で把握したところ、その連携要領だけ、最後聞かせていただいてもよろしいですか。
○副議長(奥田信宏)
地域福祉部長。
◎地域福祉部長(浅原利信)
ただいまの御質問ですが、生活困窮者、議員おっしゃるように、生活困窮における定義というのは、非常に難しいものがあります。
ただ、八尾市役所全体の窓口の中で、さまざまな機会をもちまして、生活の苦しさを、訴えを聞く窓口、多々あります。
そちらのほうで、生活の苦しさ等をお聞きした場合、そこの窓口が所管する業務だけでなく、生活支援相談センターが市役所3階にございますが、全体的な支援の仕方という施策をとっており、そちらのほうに相談に来ていただくというような庁内連携をとらせていただいております。
また、その際にも上がっておいで、ここやでというような形ではなくて、しっかりと寄り添う、付き添いながら、そちらに向かう、または、生活支援センターのほうから、しっかりと迎えにいって、内容をしっかりお聞かせいただくという、丁寧な対応をさせていただいております。
○副議長(奥田信宏)
松田議員。
◆5番議員(松田憲幸)
ありがとうございます。漏れることがないように、対象の方はしっかりと寄り添っていただきたいと思います。
きょうの質問ですが、本当に公がすべきことが何なのかということで、いろいろとさせていただきました。財政的に厳しいこともわかっておりますけれども、やはり市民の安心・安全、命を守るために、引き続きよろしくお願いいたします。
御清聴、まことにありがとうございました。
○副議長(奥田信宏)
松田議員の質問は終わりました。
以上で、通告に基づく本日の個人質問は終わりました。
─────────────────────
○副議長(奥田信宏)
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
引き続き、あす3日、火曜日、午前10時から個人質問を行います。
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○副議長(奥田信宏)
本日は、これをもって散会いたします。
午後3時25分散会
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〇
会議録署名議員
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│市議会議長 │越 智 妙 子 │ │
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│市議会副議長 │奥 田 信 宏 │ │
├───────┼────────┼─────────────────────────┤
│市議会議員 │露 原 行 隆 │ │
├───────┼────────┼─────────────────────────┤
│市議会議員 │田 中 久 夫 │ │
└───────┴────────┴─────────────────────────┘...