枚方市議会 2018-12-06
平成30年全員協議会(12/6) 本文 開催日: 2018-12-06
次に、9月、10月に、エリアマネジメントの導入などをテーマにアドバイザーとの意見交換を実施いたしました。
主な意見として、導入の考え方としてエリアマネジメントの中心的な役割を担うコアが1つではなく、各拠点にコアがありそれらが広がってつながるイメージがふさわしい、テナントなどの商業者から集めた共益費を資金にエリアマネジメント組織が公園でのイベントなどを企画する方法が考えられる、エリアマネジメントの財源は駐車場収入が有効と考えられるなどの意見がございました。
また、その他として、タワーマンションは低層部分が安価な設定となるため、枚方市駅前の立地であれば全世帯がターゲットとなる、タワーマンションの風に対する影響については、構造計算、周辺への風害の検証などを考慮した上で建設することから問題がないことや、風害対策としては中木などの植樹などが考えられるなどの意見がございました。
なお、詳細は、別添の参考資料1をごらんください。
次に、検討内容ですが、青いインデックス1、別紙1、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)をごらんください。
表紙をおめくりいただき、裏面の目次をごらんください。
前回、9月の全員協議会では、第1章から第4章までを中心に、草案という形で御報告いたしました。
本日は、第4章の見直し内容や、第5章以降を追加いたしましたので、その説明をいたします。
23ページをごらんください。
第4章.土地利用計画と施設配置計画でございます。
この章では、第3章でお示ししましたまちづくりの方向性に沿った最適な土地利用計画や施設配置に当たって、前回の草案では主に図面にて説明をいたしましたが、議会からの御指摘も踏まえ、交通基盤や都市機能、景観の観点から、基本的な考え方を文面と図面にてお示ししております。
なお、その詳細につきましては、各街区の具体化を図る際に、社会、経済の動向や本市の財政状況を踏まえ、権利者などの関係者の意見を聞きながら、まちの魅力を高められるように定めてまいります。
次に、26ページ、A3の土地利用計画・施設配置計画図をごらんください。
先ほどの考え方に基づき、各街区に配置する施設や展開する機能について、例示しております。
次に、27ページをごらんください。
第5章.整備計画では、事業手法や概算事業費について、お示ししております。
まず、(1)事業手法として、官民連携のまちづくりを進めるため、組合施行による市街地再開発事業を基本としています。まちづくりに必要となる都市施設、土地利用に係る都市計画につきましては、必要に応じ検討し、また、民間活力の導入を促進するため、都市再生緊急整備地域の指定を目指すこととしております。
事業化では、さまざまな観点から、1)街区、3)街区、2)・4)・5)街区の3つに分け、連鎖的まちづくりに向け取り組んでまいります。なお、2)・4)・5)街区については、工期の短縮や事業費の抑制などの観点から、土地区画整理事業との併用など、事業手法や進め方などについて検討するとしております。
次に、28ページをごらんください。
(2)総概算事業費につきまして、概算事業費の対象とする区域は、基本計画の対象区域のうち、駅前広場の拡充や区画街路の整備に伴い公共施設管理者負担金が伴う3)街区及び2)・4)・5)街区とします。なお、1)街区については、民間が主体となった施設の更新を見込んでおり、今回の事業対象区域に含んではおりません。
現時点での目安として、下段の表中に各街区の事業費と市負担額をお示ししております。合計額としては、事業費で約1,400億円、市負担額は約216億円と試算しております。その内訳は、公共施設管理者負担金、市街地再開発事業に係る本市の補助金及び枚方市駅前行政サービスの再編に係る経費を見込んでおります。
また、財源につきましては、基金、起債、一般財源を充当することとなりますが、引き続き、事業手法や事業費の精査による本市負担の抑制とあわせて、今後予定している他の事業の見直しや、さらなる行政改革の推進による基金の増額等の財源確保に努めてまいります。
次に、29ページ中段では、市街地再開発事業における新庁舎整備の考え方について記載しております。
市街地再開発事業においては、みずから建築を行った施設建築物の一部または全部を取得することができる特定建築者制度を活用し、本市が特定建築者となり、PPP/PFI手法を導入することで、事業を円滑に進められることや事業費の抑制が期待できると考えております。
次に、31ページ、第6章.実施に向けたスケジュールをごらんください。
ここでは、まちづくりの進め方と目標スケジュールをお示ししております。
事業実施に際しては、地権者や関係機関などと連携、協力し、3)街区や4)街区の市民会館エリアの取り組みを進め、大阪府北河内府民センターの移転後、5)街区での新庁舎整備などの取り組みを行う考えです。
そうした連鎖型まちづくりの進め方を下段の表に整理しておりますので、御参照願います。
次に、裏面の32ページをごらんください。
上段の表には、最も進んでいます3)街区の目標スケジュールをお示ししていますので、御参照願います。
また、6-2:基本計画の実現に向けてでございますが、議会からの御意見を踏まえ、本基本計画の実現に向けた取り組みの効果を測るための主な指標を設けております。また、実施に当たっては、関連する街区の地権者などとの調整や適切な情報発信、周辺地域の住民等の理解、また、国・府など関係機関の協力を得ながら、着実に取り組みを進めていく考えです。
なお、今後の事業進捗や社会情勢の変化等によっては、計画の見直しを行う必要がある旨を記載しております。
次に、33ページをごらんください。
第7章.持続的に魅力が高まるまちづくりに向けてでは、まちの魅力向上の必要性と、その取り組みの考え方をお示ししております。
市駅周辺再整備の実施により得られる効果を一時的なものとするのではなく、継続して高めていくためには、エリアマネジメントを促進し、周辺地域に拡大していく必要があると考えております。
下段には、周辺地域への価値向上のイメージ図を、34・35ページには、エリアマネジメント活動内容例や、公共空間の有効活用などのイメージを記載しております。
最後に、36ページには、エリアマネジメントの展開イメージ及び本市の役割などについて、記載しております。
再整備基本計画(素案)の内容は、以上でございます。
それでは、案件資料の3ページにお戻りください。
(2)新庁舎基本構想について、御説明いたします。
本年9月に作成いたしました新庁舎整備基本構想(草案)に対する議会や意見聴取会からの御意見を踏まえ、事業手法やスケジュールなどの検討内容を加えた新庁舎整備基本構想(素案)について、御報告いたします。
まず、前回からの主な変更内容ですが、庁舎の位置の考え方や、既存施設の活用や国との合同庁舎化による規模の縮減について文言整理を行うとともに、駐車場台数のうち公用車駐車場台数を精査し、154台から134台に変更いたしました。
次に、11月に第4回意見聴取会を開催し、新庁舎整備基本構想(素案)の最終章となる事業計画について、御意見をお聞きしました。
主な意見としましては、PPP手法による要求性能水準書の作成の際には将来的なリスクを想定し、対応できるような内容の検討が必要となること、従来手法よりDBO方式やPFI手法のほうがメリットはあるが、市がモニタリングを行うチェック体制を充実させることが重要となること、新庁舎の構造躯体の耐久性を確保することと、さらに、内装や設備は10年単位でも対応できるような可変性を持たせる工法を採用するなど将来を見据えたものにすることが重要などの御意見をいただきました。
詳細については、添付の参考資料2を御参照ください。
次に、検討内容でございます。
青いインデックス2、別紙2、枚方市新庁舎整備基本構想(素案)をごらんください。
前回、9月の全員協議会では、第1章から第3章までを中心に御報告いたしました。本日は、第4章を追加しましたので、その説明をいたします。
21ページをお願いいたします。
第4章 事業計画について、説明いたします。
4-1 事業手法として、本市では、大規模な建設事業などの実施に際し、枚方市PPP/PFI手法活用優先的検討の基本方針に基づく検討、評価を定めており、基本構想の作成に際しては、当該方針に基づいた手順で検討を進めております。
事業手法については、一般的な従来
型手法と、議会からの御意見も踏まえ、官民が連携して事業を行うPPP手法として、設計から維持管理までを一括発注するDBO方式と、初期費用の資金調達を民間事業者が行うPFI手法の3つの事業手法について、比較検討を行いました。
次に、裏面の22ページをごらんください。
(2)事業費負担の比較ですが、各手法での事業費の負担を検討するために、ごらんのとおり、民間附帯施設の位置づけや事業期間など条件を設定した上で、下段の参考資料、VFMの試算条件のとおり、内閣府が示す簡易な検討の計算表を用いまして、比較検討を行っております。
23ページの上段のVFM試算結果をごらんください。
コスト削減効果を示すVFMの比較を行った結果、従来
型手法と比較しまして、DBO方式、PFI方式は、それぞれ9.8%、12.4%の削減効果が期待できる試算となりました。
(3)検討結果として、総合的に判断いたしますと、官民連携によるDBO方式やPFI手法は、新庁舎整備に際して効果があると考えております。なお、実施に際しては、そのもととなる要求性能水準書の工夫や本市のモニタリング体制の構築が必要になると考えております。
次に、24ページをごらんください。
4-2 概算事業費ですが、現時点では、2)・4)・5)街区を一体的とした市街地再開発事業を想定しており、本市が所有している土地、建物の資産を新庁舎に権利変換できることや、再開発事業の補助金の充当、さらには新庁舎整備の基金を活用することにより、新庁舎における保留床購入に要する新たな負担は生じないと試算しております。
なお、市駅周辺再整備に係る本市負担額は約216億円と見込んでおり、そのうち5)街区の再開発事業に係る費用は、まちづくりに係る補助金や公共施設管理者負担金として約19億円を試算しております。
今後、当該再開発事業や社会状況の動向によっては、新たな費用負担が生じる場合が考えられるため、引き続き事業費の精査とあわせて、今後予定している他の事業の見直しや行政改革の推進による基金の増額など、財源確保に努める考えでございます。
最後に、4-3 目標スケジュールとして、市街地再開発事業において、新庁舎整備をDBO方式やPFI手法で実施した場合のスケジュール案をお示ししております。このスケジュール案では、新庁舎整備の基本計画を策定する年度を第1年次としており、その後、再開発事業による権利変換計画の認可が第3年次末になった場合、本庁舎の供用開始を第8年次の初めごろとし、広場やデッキなどの全ての整備が完了する時期が第9年次末になると見込んでおります。
以上が新庁舎基本構想(素案)に関する説明でございます。
それでは、再度、案件資料の4ページへお戻りください。
(3)総概算事業費と市負担額については、別紙1、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)からの抜粋ですので、御参照願います。
(4)今後の進め方については、3)街区を初めとして、2)・4)・5)街区を含めた全体事業に係る市負担分につきましては、基金や起債、一般財源を財源として進めていく予定ですが、事業全体を一度に進めるためには多額の費用と財源確保策が必要となることから、再整備基本計画及び新庁舎整備基本構想の策定スケジュールを見直します。
今後のスケジュールといたしましては、5ページ上段のスケジュールの見直し案のとおり、再整備基本計画及び新庁舎整備基本構想の素案につきましては、引き続き事業手法の精査を行い、事業費の縮減を図るとともに、今後予定している他の事業の見直しや、さらなる行政改革を推進することで、基金を増額するなどの具体的な資金計画と財源確保策を明らかにし、来年11月ごろに議会に御報告した上で、市民説明会やパブリックコメントなどを実施し、来年度末に再整備基本計画及び新庁舎整備基本構想を策定する考えでございます。
枚方市駅周辺再整備の具体化としては、まず、再整備基本計画(素案)に基づき、3)街区については地権者や関係機関と連携、協力しながら、引き続き市街地再開発事業の取り組みを進める考えでございます。また、2)・4)・5)街区につきましては、再整備基本計画及び新庁舎整備基本構想の策定までの間、地権者との勉強会を行うなど、機運の醸成に努めてまいります。
次に、(5)3)街区のまちづくりについてにつきましては、3)街区の土地利用計画や事業手法等について、枚方市駅東地区再整備検討協議会の場において、京阪ホールディングス株式会社、大阪府住宅供給公社、枚方鉄建株式会社と協議、検討を進めてきたところでございます。
本年10月からは、地権者主体の勉強会に移行し、全地権者参加のもと、市街地再開発事業における組合施行の仕組みや組織体制などについて理解を深める取り組みがなされ、準備組合が設立することについて地権者間で確認されたところでありますが、今月4日に準備組合の設立が行われましたので、この場で御報告させていただきます。
本市におきましては、引き続き地権者主体の組合活動の支援を行うとともに、関係機関と協議、調整した上、都市計画の案を作成し、平成31年度夏ごろの都市計画決定を目指していく考えでございます。
今後の予定として、準備組合設立から都市計画決定までのスケジュールをお示ししております。
なお、市民説明会や都市計画素案の内容につきましては、適宜、議会に報告してまいります。
次に、6ページをごらんください。
3.総合計画等における根拠・位置付け及び4.事業費・財源及びコストにつきましては、記載のとおりでございます。
以上、甚だ簡単ではございますが、枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についての説明とさせていただきます。
7 ◯岡林 薫議長 これから本件に対する御質問をお受けします。
質問は全て自席で行うこととし、理事者の答弁も全て自席で行っていただくようお願いします。
また、質問方式は一問一答方式とし、その質問時間については、1議員当たり答弁時間を含め30分とします。
8 ◯岡林 薫議長 ただいまから順次質問を許可します。
まず、大塚光央議員の質問を許可します。大塚議員。
9
◯大塚光央議員 皆さん、おはようございます。
9月の全員協議会に続きまして、いみじくも、くじ引きの結果、今回もトップバッターになりました。12月議会における一般質問の機会もありますので、ポイントを絞って質問させていただきます。
初めに、言っておきたいことがあります。
それは、枚方市駅周辺再整備の件につきましては、私自身、9月の全員協議会、9月議会における一般質問で質問させていただき、意見を述べました。他の議員からも、さまざまな指摘や意見があったと思います。しかし、今回示された基本計画(素案)を読みますと、それらを全て聞き流しています。全く聞く耳を持たずに、計画決定に向けた既成事実化を進めているとしか、私には思えません。
枚方市駅周辺再整備や新庁舎の建てかえなどという政策課題に、決定的なイデオロギーの対立があるわけではありません。重要な歴史的事業なのだから、みんなの知恵や意見をまとめていかないといけないのに、何だか決めたスケジュールどおりに形だけをつくっていきますという印象です。本当にいいまちをつくりたいという熱というか、誠意が少しも感じられないのです。内容以前に、取り組みの姿勢が不誠実きわまりないということを最初に指摘しておきたいと思います。
それでは、基本的なことについて、4点伺います。
まず、枚方市駅周辺再整備における課題認識について、伺います。
9月議会における一般質問でも述べさせていただきましたが、枚方市駅周辺が本市の中心市街地として発展したのは、官公庁団地を整備し、北河内の行政中核機能を確立したからです。したがって、今後、市駅周辺再整備を行うのなら、市役所の庁舎だけでなく、機能を集積した行政機能全般に目を向けるのが当たり前だと、私は思います。
これまで枚方警察署、枚方消防署の建てかえの問題を質問したら、計画の区域に含まれていないから検討していないという趣旨の答弁でした。しかし、基本計画(素案)の1ページにも掲載されていますが、計画のベースとなる枚方市駅周辺再整備ビジョンにおける対象区域の中には、枚方警察署も、枚方消防署も、しっかりと含まれています。それを7ページに掲載されている計画案における対象区域の設定の際に狭くしたわけです。みずから計画区域から外しておいて、区域に含まれていないから検討していないという答弁は説明になっていないと私は思います。私は、なぜ計画区域から外したのかと聞いているのです。
枚方警察署の老朽化や機能不足、枚方消防署の老朽化や耐震性の不足、また訓練施設機能の欠如など、防犯・防災機能の強化という観点で考えると、市役所の庁舎の課題と並んで重要な課題だと、私は思っています。
これらの課題は、市駅周辺再整備において解決の方向性を生み出していくべき課題だと認識されていないのか、また、このことをほったらかして、貴重な公共用地の土地利用を確定してしまうと、近い将来に大きな問題をもたらすと思わないのか、見解を伺います。
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◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の範囲につきましては、市の財政状況、まちづくりの方向性、地権者の状況を踏まえ、効果的、効率的に実現していく区域を設定していることから、今回、対象区域に枚方警察署及び枚方消防署は含めておりません。
11
◯大塚光央議員 非常にあっさりした答弁でございまして、もう理解に苦しむわけですけれども、この答弁は市長の答弁と認識しておきたいと思います。時間が設定されていますから、そういう答弁になるのかもわかりませんけれども、何回も言いますけれども、初めにあった区域を狭めたのは、おたくらなのですよ。その理由を聞いているのですけれども、その理由も明らかにしないで、若干的外れな、ごまかしておられるのかはわかりませんけれども、そういう答弁です。このことは、市長の答弁だと受けとめておきたいと思います。
今回は全員協議会ですので、これ以上の質疑はしませんけれども、市長として、今後、この件について知りませんでした、気づきませんでした、とりあえず市駅周辺再整備を進めてから考えますでは、絶対に済まないと思いますので、この件につきましては、また12月議会で、改めて質問させていただきます。
次に、民間アドバイザーの意見聴取について、伺います。
9月の全員協議会、9月議会における質疑の中では、民間アドバイザーの意見に基づいてという答弁を連発されました。現在、示されている基本計画(素案)は、2)・4)・5)街区を市街地再開発事業の中で大きく動かす計画とされているので、事業財源のことがわかりにくくなっていますが、重要なのは、市が所有する4)街区の土地を民間事業者に売り渡すことを仕込むことで成り立っている計画だということです。だから、民間アドバイザー、つまりディベロッパーの意見を重視せざるを得ない。このことのよしあしは別にして、人のお金を当てにする以上、そうなってしまいます。
もともと民間活力の導入は、4)街区においてにぎわいを創出すると考えていたはずが、民間アドバイザーの意見で4)街区のメーンは、いつの間にかタワーマンションの建設になってしまっています。では、その意見は、一体いつ、どの時点での意見だったのか、その点について、再度確認のためにお伺いいたします。
また、草案の説明があった9月の全員協議会では、タワーマンションは50年後に不良資産化するリスクがあることや、震災や台風などの経験などから人気が下降しているのではないかという指摘をさせていただきました。実際、災害が続発したことし、不動産市場の動向も随分変化しているはずですが、基本計画(素案)をまとめる前に、再び民間アドバイザーに事業成立、つまり、これだけの数のタワーマンションを売却し切れるかどうかについて意見を聴取したのでしょうか。
協議会資料に掲載されている9月、10月に実施したというアドバイザーとの意見交換による主な意見の中には、タワーマンションに関しては、低層部分が安価な設定になるとか、全世帯がターゲットとなるという差しさわりのない、一般的な意見だけが掲載されていますが、肝心の事業成立、あるいは50年といった長期の見通しに関するアドバイスは掲載されていません。建設費用の高騰が見込まれる現時点で、民間アドバイザーは、本当にこれだけの数のタワーマンションを売却し切れて、50年後の再構築も大丈夫という事業が、市のもくろむ用地価格を負担した上で成立する可能性があると自信を持ってアドバイスしているのか、伺います。
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◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 アドバイザーとは、本年3月に協定を締結して以来、再整備ビジョンを踏まえた本市のまちづくりの考え方を示した上、継続して市場性や実現性を中心に意見交換を行ってまいりました。
タワーマンションについては、本市の課題である定住促進の観点や基本的な施設配置計画、加えて事業成立性に係ることから、早い段階から意見交換を行ってきたところであり、1)街区や4)街区のニーズが高く幅広い世帯が対象となることや事業成立性に寄与することを確認してきたところでございます。
なお、マンションの整備に際しては、大規模更新や建てかえ等の将来課題も考慮して行うものと考えております。
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◯大塚光央議員 前回の全員協議会でタワーマンションについての今後、50年後も含めての再構築といいますか、建てかえといいますか、そういったことについての御意見を申し上げたつもりです。今、お聞きしたのは、そのことについて、アドバイザーからどういう御意見があったのかということを聞いているわけです。ですから、前回の全員協議会の中で多くの議員がおっしゃった、そういった質問について、本当にアドバイザーのほうに向けて御意見を求めていたのかどうか、非常に疑問なのですよ。もうこれ以上は言いませんけれども、いわゆる民間アドバイザーの意見をもとにまとめてきたと言っておられながら、少し風向きが変わってくると曖昧になる。こんな無責任なことでは、枚方市駅に最も近い貴重で広大な公共用地の将来はとても任せられないと、これは指摘しておきます。
次に、事業財源確保の見通しについて、伺います。
今回の基本計画(素案)では、枚方市駅周辺再整備の総概算事業費が示され、市の負担額は約216億円とされています。大阪万博に向けた建設需要が拡大する時期に重なっているため、総事業費が膨らむ危険性があると思いますが、それはともかくとしまして、新たな負担となる約136億円の起債、約47億円の一般財源については、本市の長期財政フレームの中で吸収できる見通しを庁内的に確立した上で、この基本計画(素案)を示しているのかどうか、これは財務部長にお伺いいたします。
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◯宮垣純一財務部長 市駅周辺再整備事業につきましては、多額の市負担が生じ、本市の財政運営に大きな影響を及ぼすことになると考えております。そのため、事業費の十分な精査はもとより、より一層の既存事業の見直しや基金の一定額の確保などの取り組みを踏まえた長期財政の見通しを作成し、財政の健全性を前提とした上で事業実施していく必要があると考えております。
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◯大塚光央議員 若干、今聞いていますと、これだけ大きな事業について、財政的検討も生煮えのまま基本計画(素案)を公表されているというように思います。行政運営の常識からして、余りあり得ないと思います。これも指摘にとどめておきます。
最後に、市役所の位置に関する条例について、伺います。
新庁舎の位置についてですが、9月議会において、仮に市役所の位置を5)街区に変更することとなった場合、いつ条例改正という形で議会合意をとるのかという質問をさせていただきました。今回示された基本構想(素案)によると、2020年3月に基本計画を策定した後、事業展開2年次目になる2020年度において条例改正案を審議するというスケジュールが示されております。
しかし、基本計画は、行政計画であり、議会の議決が必要なものではありません。計画を策定して、市街地再開発事業の事務手続を進めてしまってから、市役所の位置の変更について議会の議決が得られるかどうか、もし得られなかった場合どうするのか、そういった問題が出てきます。
基本計画の正式策定は、条例の可決と同時、または可決後とするスケジュールにすべきだと考えますが、見解を伺います。
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◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 現在、検討中であります新庁舎整備の基本的な考え方等を示す枚方市新庁舎整備基本構想を踏まえて、具体的な規模や各部署の配置、整備イメージ、整備手法、事業費等をまとめた枚方市新庁舎整備基本計画を策定し、市街地再開発事業に係る取り組みと連携して、市議会や市民への説明をしっかり行った上で、市役所の位置に関する条例の手続を進めていく考えでございます。
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◯大塚光央議員 この新庁舎の基本構想の中に、もう新庁舎は5)街区でしていくと書いてあるのですよ。そういう行政の意思なんでしょう。5)街区の場合は、やっぱり議会の3分の2の合意が必要なのですよ。そのことを全く心配も何もされていないわけですか。既成事実だけつくって、基本計画をつくって、その中に新庁舎は5)街区でいきますということで、改めて議会の合意を求められるわけですね。そうしたら、おたくらの意思は、5)街区に新庁舎を持っていくと明確におっしゃっているわけですよ、素案であろうと、何であろうとね。それならば、せめて議会の合意を得てから、事業計画なりを実施されていくのが普通の手法だと思うのですよ。
美術館のときは、条例があるのにひっくり返された。今は、条例もないのに邁進しておられるわけですね。僕は余り、そういう言葉を使いたくないのですけど、議会軽視というよりも、議会をもう全く無視しているという手法と僕は思います。これについても、また、12月議会で市長に改めてお伺いいたします。
以上、今、4点の質問をさせていただきました。冒頭言いましたけれども、枚方市にとって重要な歴史的な事業にもかかわらず、大変申しわけないのですけれども、部長の答弁から受ける印象は、取り組みの姿勢の中に、これからいいまちをつくっていくのだという熱意が全く感じられないのですよ。
冒頭、説明されました。同じように今の言い方で市民説明会をして、市民の方のどれだけの理解を得られますか。わからないのですよ。私たちは、事前にこの資料に基づいて聞いていますよ。それでも、なかなか理解しにくい。そうしたら、そういう説明を市民の方にしていくか、物すごくハードルは高いと思いますよ。それだけの事業なのですよ、枚方市にとっても、枚方市民にとっても。今の答弁の中にも、そういう姿勢が全く感じられない。残念ながら、大変言い方が申しわけないのですけれども、そういう印象を受けました。
特に安心、安全なまちづくりの根幹でもある消防や警察の公共施設、この2つの施設について全く頭の片隅にも置いてない。そういうことで、本当にいいまちをつくっていくのだという枚方市の行政の姿勢が、私らも全く理解できないのですよ。
もう1点は、枚方市駅周辺再整備事業が成立するには、いわゆる4)街区にある枚方市役所が5)街区に行く、このことなくして、この事業は成立しないと言っておられるのですよ。それを踏まえて実践されているのです。枚方市の主体性は、どこにあるのですか。
今おっしゃっている4)街区というのは、枚方市民の財産ですよ。枚方市役所の財産ではないのですよ。この財産を今まで確保してきたのは、多くの枚方市職員の先輩方の努力ですよ。50年前に再開発が行われました。そのときに、いろいろな土地の交渉で合意を得られない、行き詰まった、枚方市始まって以来の強制収用が実施されようとしたのですよ。そのときに担当していた多くの職員が、俺はこんなことをやりたくない、涙ぐんでいた職員もいるのですよ。結果的には、そのことは解決しましたけど、そういった努力の積み重ねが、今の公園になり、大ホールになり、要するに枚方市の市有地として確保されてきたのですよ。
これは、皆さん方の先輩が苦労しながら、それに涙しながら、いろいろな努力をして、積み重ねてきた結果なのですよ。単に、タワーマンションを建てるための敷地ではないのです。そういう歴史があるということをやっぱり肝に銘じてほしいと思います。それが市有財産を管理する、おたくらの仕事なのですよ。単にアドバイザーの意見を聞いて、タワーマンションを建てたら採算がとれる、そういう問題ではないのですよ。
もう1点、市駅周辺再整備の敷地にある市民会館もそうです。天津殿という結婚式場がありました。そこで多くの市民が結婚式を挙げたのですよ。何万人とは言いませんけれども、それに近い数字があります。皆さん御承知のように玄関を出たら大きな木があるのです。市民の多くが頑張ろう、これから第2のスタートを切ろうという思いで、あの玄関で、あの大きな木を見上げたのです。それが枚方市民の市駅前の一つの歴史なのです。
ですから、枚方市の先輩のそういった思いと市民の思いがいっぱい詰まった、この4)街区という認識を持っていただきたいと思います。本当に、これからの50年をどう形づくっていくかという大きな事業ですよ。冒頭言いましたイデオロギーの対立ではないのです。そういうことも含めて、本当に誠実に取り組んでいただきたい。真っ当な計画をつくっていただきたいと思います。そういったことで全員協議会の質問は終わりますけれども、また12月議会では、市長に直接お伺いしたいと思います。これで終わります。
18 ◯岡林 薫議長 これにて、大塚光央議員の質問を終結します。
19 ◯岡林 薫議長 次に、西田政充議員の質問を許可します。西田議員。
20
◯西田政充議員 私からは、まず、計画策定の延期について、苦言を呈したいと思います。
案件資料4ページの(4)今後の進め方についてでは、「再整備基本計画及び新庁舎基本構想の策定スケジュールを見直します。」とあり、同資料5ページのスケジュールの見直し案では、今年度末に予定されていた計画策定を来年度末に当たる平成32年3月まで、約1年間延期するということが表で示されております。この計画策定の約1年間の延期というのは、大きな大きな問題であります。到底納得できるものではありません。
計画策定延期の理由に財源確保策の検討などが挙げられていますけれども、これらは最初から十分に予測できたことではないでしょうか。計画策定が延期されることは、議会や市民との約束が果たされないことになりますし、さらなる税金投入による市民負担を増やすことや、これまで御協力いただいてきたさまざまな関係団体に多大な御迷惑をおかけしてしまうことになります。
市は、この計画策定の延期という大きな問題に対してどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
21
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 変更した大きな理由といたしましては、本計画と長期財政への影響を検証する際に、本年度緊急措置として実施しました災害対策に伴う財政運営への影響のほか、この間、各街区の具体的な内容や実施手法、スケジュール、さらに街区間の関連性を踏まえた全体スケジュールから各年度の事業費を試算した上で、各年度の負担額と本市の財政状況への影響の度合いを検証するのに時間を要したためであり、しっかりとした計画をつくることで御理解いただけるように今後努めてまいると考えております。
22
◯西田政充議員 たとえ今のような理由だといたしましても、1年間の延期というのは長過ぎます。なぜ1年もかかってしまうのか。3カ月とか半年とか、少しでも早く策定できないものなのか、お伺いいたします。
23
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 より魅力的な計画として実施するため、今後予定している他の事業の見直しや、さらなる行政改革を推進することで、基金を増額するなどの具体的な資金計画と財源確保策などを含めた検討に1年間、期間を要するということを考えたものでございます。
24
◯西田政充議員 社会の情勢というものは、刻々と変化してまいります。大阪での万博の開催も決定いたしまして、今後ますます建築費の高騰が予想される中で、1年も延期してしまいますと、さまざまな社会要因によりまして、大きな見直しを余儀なくされる可能性もあろうかと思います。
今後、市は、具体的な資金計画と財源確保策を明らかにした上で、市民説明会、パブリックコメントなどを実施していくとのことですが、先ほど述べましたけれども、今後の社会情勢や市民の皆様のお声の内容によって、今回御提示いただいている素案の大きな変更もあり得ると考えておられるのか、お伺いいたします。
25
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 再整備基本計画の策定に向けまして、今後の社会・経済動向を注視しながら、事業内容や事業案のさらなる精査を行うとともに、本計画の策定後も大きな変更を伴う事象が生じた場合などは、必要に応じて、議会に報告した上で、計画の見直しを行う考えでございます。
26
◯西田政充議員 この延期の問題は、私は非常に大きな問題だと思っておりますので、やはり市長にお聞かせいただきたいと思います。この計画延期のことに関しまして、どのようにお考えになっているのか、市の最高責任者である伏見市長に考え方をお伺いいたします。
27 ◯伏見 隆市長 今回、枚方市駅周辺再整備基本計画と枚方市新庁舎整備基本構想の策定時期を変更いたしましたのは、財源確保策の検討や、さらなる民間ノウハウや投資を促す環境づくりに時間をかけることで、しっかりとしたまちづくりができると考えており、ひいては、市民の皆様の御理解を得られるものと考えております。
28
◯西田政充議員 一度お約束いただいた今年度中の計画策定を1年も延期するということは、大問題であるということを再度申し上げますとともに、さまざまな方面への影響を考えますと、1年もかけずに、もっと早期に計画策定を実現していただきますように、これは強く要望して、次の質問に移ります。
枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想の草案が提示された本年9月19日・20日の全員協議会から今回の協議会まで、約3カ月が経過いたしました。
参考資料3、枚方市駅周辺再整備に関係する会議等についてにおいては、4つの会議体の開催状況が示されておりますが、9月の全員協議会以降、市はそれぞれの会議体とどのように意見交換をされてきたのか、それぞれの会議体ごとの内容について、お伺いいたします。
29
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 本市が事務局を担っている各種会議体の状況につきましては、まず、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、市のまちづくりの方向性について共有化を図りながら進めているところであり、最近では、11月13日に第9回会議を開催し、今回の全員協議会に報告いたしました内容について確認いたしました。
次に、枚方市駅東地区再整備検討協議会につきましては、9月に、大規模地権者である京阪ホールディングス株式会社、大阪府住宅供給公社、枚方鉄建株式会社と市街地再開発事業により進めていくことを確認したため、10月からは地権者主体の勉強会に移行し、全地権者参加のもと、市街地再開発事業における組合施行の仕組みや組織体制などについて理解を深める取り組みがなされ、今月4日に準備組合が設立されたところでございます。
最後に、三者協定につきましては、本市が再整備基本計画の検討を進めるに当たり、個別に意見交換を行っており、エリアマネジメントの仕掛けづくりが必要であり、既存の地域資源を生かして今からでもできるものから実施すべきであるとの意見や、公園、広場の一体整備など土地の価値向上を図るには、民間の参入を促すために規制緩和などのインセンティブを付与することが必要、また、人を集めるには目的施設の核となるテナントが必要などの御意見をいただいております。
また、北大阪商工会議所が事務局である枚方市駅周辺活性化協議会には、今回の内容について個別に説明を行っております。
30
◯西田政充議員 ただいまの御答弁で、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議では、今回の全員協議会に御報告いただいた内容の確認を行ったとのことでしたが、実際のところ、本当に国や府と足並みがそろっているのかどうか不安なところがありますので、国及び府との意思確認の内容について、改めてお伺いしたいと思います。
31
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 昨年8月の第7回枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、北河内府民センターが3)街区に移転し、その跡地に国・市の合同庁舎を整備する方向で検討を進めていくことが、国・府・市有財産の最適利用、効率的なまちづくりの観点から有効であると、基本的な考え方の整理を行いました。
それ以降も、国・府とは、前回の再整備基本計画(草案)、今回の素案の作成に際し、本連絡会議等を通じて確認を行っております。
32
◯西田政充議員 では、次に、枚方市駅東地区再整備検討協議会に関してですが、3)街区の状況として、今月4日に設立された準備組合と市との今後のかかわりについてはどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
33
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 準備組合との本市のかかわりにつきましては、都市計画決定や補助金申請のほか、地権者主体の組合活動に対する技術的支援を行う考えでございます。
34
◯西田政充議員 そして、次に移りますけれども、京阪ホールディングス株式会社と株式会社ソウ・ツー及び枚方市からなります三者協定では、先ほどの御答弁では、さまざまな御意見をいただいているということがわかりましたけれども、これらの御意見を市はどのように活用されていくのか、お伺いいたします。
35
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 三者協定での意見につきましては、エリアマネジメントの考え方や土地利用・施設配置計画図の配置に当たり、人を集めるための考え方などについて意見をいただき、再整備基本計画(素案)の作成の参考とさせていただいております。
36
◯西田政充議員 それぞれ御答弁いただきましたけれども、各会議体とは、構成団体の皆様の御協力に報いるためにも、これからも十分な連携を図りながら、本市の中心市街地として魅力にあふれ、にぎわいのあるまちを実現できるような再整備基本計画を早期に策定していただきたいと思うところなのですけれども、計画策定に向けた市の取り組み姿勢に対しまして不安を抱いている点がありますので、質問させていただきます。
それは、タワーマンションについて、民間アドバイザーの意見を尊重し過ぎているのではないかという点であります。先ほど、大塚議員からもタワーマンションに関する御質問がありましたけれども、とても大きな問題であると思っておりますので、改めて質問させていただきます。
参考資料1、枚方市駅周辺再整備基本計画アドバイザーとの意見交換内容3月~10月(概要)では、アドバイザーからは、居住機能や商業機能などの多くのテーマに関して、私が数えますと69もの意見が列挙されておりますけれども、案件資料の2ページにありますアドバイザーとの意見交換による主な意見では、タワーマンション建設の正当性を特に大きくクローズアップされているように感じますし、ことし9月の全員協議会で示された草案からは、商業・業務施設や駐車場の規模縮小などの変更はあったものの、このタワーマンションについては、建設場所も規模も変更は全くありません。
私は、この計画がタワーマンションありきで進んでいるように感じているのですが、市は本当にこのタワーマンションを必要と考えておられるのか、また、人口減少時代を迎えて、タワーマンションの供給に対して需要は大丈夫とのお考えなのか、御見解をお伺いいたします。
37
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 アドバイザーとは、本年3月に協定を締結して以降、再整備ビジョンを踏まえた本市のまちづくりの考え方を示した上、継続して市場性や実現性を中心に意見交換を行い、1)街区や4)街区の居住ニーズが高く、幅広い世代が対象となるなどの御意見が出ました。
本市として、タワーマンションについては、本市の課題である定住促進の観点や基本的な施設配置計画、加えて事業成立性に係る財源確保の観点からも必要であると考え、再整備基本計画(素案)に反映したものでございます。
38
◯西田政充議員 タワーマンションの需要に関しましては、市は若い世代であるとか、あるいは子育て世帯も対象になると考えていると思いますけれども、現実を考えますと、駅近の物件であれば低層階でも相当な金額になることが予想されますので、市の見込みは甘いのではないかと思っております。この点についてのお考えをお聞かせください。
39
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 繰り返しになりますが、タワーマンションについては、本市としても居住ニーズについては幅広い世代が対象になると考え、本市の課題である定住促進の観点から必要といたしました。
40
◯西田政充議員 市は、この枚方市駅周辺のまちづくりの基本的な考え方として、タワーマンションや商業・業務施設を設置して、魅力にあふれ、にぎわいのあるまちを構築しようとされているようですけれども、これらに失敗してしまいますと大きなリスクを伴いますので、私は確実な方策として、生涯学習の拠点を大々的に整備することが極めて有効であると考えております。
その最たるものが図書館であると考えているのですが、市は、現時点で、今回の再整備にあわせて図書館の整備をどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
41
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 生涯学習の拠点の整備については、まちの魅力を高めるためには重要と認識しております。その実現に向けては、再整備基本計画(素案)の中で、にぎわい、交流の分野別コンセプトにおいて想定する都市機能として掲げており、図書館機能としては、現在、ラポールひらかたで実施しています市駅前サービススポットを3)街区で機能拡充するとともに、教育学習機能を3)街区、4)街区での実現を想定しております。
42
◯西田政充議員 今、御答弁いただきました市駅前のサービススポットというのは、予約資料の受け渡しに特化した分室であります。今の御答弁では、図書館については、前回の全員協議会での御説明と同じく、現在の市駅前サービススポットを3)街区で機能拡充するというようなことでしたが、それでは、一体どれくらいの規模、蔵書冊数を考えておられるのか、現在の地域の分館と比較する形でお答えいただきたいと思います。
43
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 図書館機能を含め、3)街区で再編しようとしている各行政機能の規模等については、現状の市駅前サービスを継続するとともに、市民の利便性の向上という観点などから具体化の検討を進めていく考えであり、今後、検討内容が整理できた段階で速やかに御説明する予定でございます。
44
◯西田政充議員 大変残念ながら具体的な図書館機能についてお聞かせいただくことはできなかったわけなのですけれども、枚方市駅周辺の図書館機能としては、私はやはり地域の分館以上の規模が必要であると思っております。
図書館年報2018、これは平成29年度の実績をまとめたものなのですけれども、これによりますと、地域の分館の蔵書冊数は大体7万冊から10万冊、専有面積は700平方メートルから1,200平方メートルであります。やはりこれ以上の図書館機能は必要だと思いますし、理想といたしましては、今の大変不便な場所にある中央図書館を枚方市駅周辺に移設すべきであると思っております。
魅力にあふれ、そしてにぎわいのある枚方市駅周辺を実現するためには、タワーマンションや商業・業務施設だけでなく、図書館のような生涯学習施設の充実も、しっかりと図っていただきたいと思いますし、加えて、さきの平成29年度決算特別委員会で私が提案させていただきました、子どもたちが科学に触れ、科学の楽しさを感じることができるような子ども科学館の設置が実現できれば、市内外の子どもたちだけでなく、一緒に保護者の皆さんも来てくださいますので、このようなわくわくするような夢のある方策もぜひ御検討いただきますようにお願いいたしまして、私の質問を終わります。
45 ◯岡林 薫議長 これにて、西田政充議員の質問を終結します。
46 ◯岡林 薫議長 次に、堀井 勝議員の質問を許可します。堀井議員。
47 ◯堀井 勝議員 全員協議会という場でございますので、端的にお聞きして、意見も述べさせていただきたいと思います。
まず、9月に御提示いただきました枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)から素案に至る過程で、土地利用計画を初め規制緩和など、それぞれの街区で見直しをされた具体的内容について、お尋ねいたします。
48
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 9月議会以降、議会からの御意見や関係者等との意見交換を踏まえ、土地利用計画、施設配置計画や事業手法、街区ごとの事業費、実施に向けたスケジュール、エリアマネジメントの導入などについて検討を行ってまいりました。
枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)との主な変更点といたしましては、3)街区では現在、地権者間で進められている検討結果を踏まえ、北口駅前広場隣接の広場や各施設の配置の考え方を追加したこと、4)街区では、議会からの御指摘を踏まえ、にぎわい創出や将来の社会・経済状況等の変化に柔軟に対応できるよう、市有財産をより多く保有するという観点から、商業・業務施設や駐車場の規模の縮小と広場・緑地面積を拡大したこと、5)街区では、財政面から、より実現性を高めるため、新庁舎規模を約2万6,000平方メートルから約2万5,000平方メートルに見直しました。
49 ◯堀井 勝議員 5)街区の大阪府の土木事務所は3)街区のほうに移転すると、これまでもお聞きしてきましたが、具体的にどの位置に行かれるのか、お示しいただきたい。
50
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 現在、地権者間で協議している段階でございますので、具体的には、今、ここでお示しすることはできません。今、協議をしているという段階です。
基本的に府民センターについては、3)街区へ移転するという方向で検討しておりますが、今お聞きになっているのは具体的に3)街区のどの位置だということだと思いますが、それについては地権者間で検討中ということでございまして、ここで具体的にお示しすることはできません。
51 ◯堀井 勝議員 部長、申しわけないですけど、もう少し大きい声で。年寄りですので、難聴ではないのですけど、ちょっと聞き取りにくいので、よろしくお願いします。
4)街区については、ここにも書かれていますように、議会からの指摘があったからということで、商業・業務棟2)・4)・5)、延べ面積にして約5,600平米と、それから駐車場が150台から縮小されたものの、かつて草案のときに商業・業務棟4)・5)という棟があったと思いますが、これは消されているものの、空白でそのまま置かれている。これはどういう理由を考えておられるのか、お尋ねいたします。
52
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区の白い表示のところなのですけれども、それについては、現在、パークPFIという手法等を用いまして、民間活力を導入するという方向で考えております。そういった形で民間活力を導入して活用するという方向で、案として考えております。
53 ◯堀井 勝議員 いとも簡単に商業、業務という棟が3つも4つも、まるで消しゴムで消したように簡単に消されている。確かに議会からは、いろいろな意見がございました。聞き入れていただくのは、大変結構なことです。
しかし、タワーマンションだけは、議会からもいろいろな意見が出ていたのに、これは聞き入れられなくて、56階とか、30階とか、こういうことが毅然として残っているわけですね。これは、議会はもちろん、関係者の意見を聴取してこうなったんやということなのですが、どこの関係者と相談されて、こういうことになっているのですか、お尋ねします。
54
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 タワーマンションにつきましては、枚方市駅前という土地利用の観点から、居住性を考えて、その位置等を示しております。また、採算性、市場性につきましては、民間アドバイザー、いろいろな実績を持っているアドバイザーの意見を踏まえまして、実現性があるということでタワーマンションという形で落ちついております。
55 ◯堀井 勝議員 アドバイザーがどんな御立派な方で、どんないいアドバイスをしていただいているのかはわかりませんが、これは非常に無責任やと思います。民間のアドバイザーというのは、無責任。ピカソみたいな絵を書けば、立派な絵やなというように一見思うかもしれませんけれども、内容が伴わなければ、何ぼ絵を描いても、これは実質を伴わないわけですから。
このタワーマンションは56階とか、30階とか。このマンションを建てて、そのアドバイザーが責任を持ってここに入居させると言っておられるのですか。おられなかったら無責任なのですよ。そういう無責任なものを我々議会に出されても、我々は議論できませんよ、いかがですか。
56
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺という中心市街地としても非常に活力のあるところでの駅近の居住機能ということで、市としても定住促進という考え方から、タワーマンションというのは非常に有利なもの、有効なものと考えております。ただ、そのタワーマンション自体が本当に市場性があるのか、売れるのか、また構造的にどうなのかということにつきましては、やはり経験のある市街地再開発事業等を行った実績のあるところに御意見をいただく、アドバイスをしていただくということが必要であり、アドバイザーの意見を参考にして決めたということでございます。
57 ◯堀井 勝議員 見識のある部長に、私のような素人が何を言っているのかということになるかもわかりませんけれども、数年前だったら、このタワーマンションというのは時流だった。関東地方でも、例えば二子玉川でも、タワーマンションは、それはそれなりによかった。しかし、今からやろうというのは、もう時代おくれなのです。いいですか。人口が減少していく、そんな高い建物を建てても売れない、誰もその後を保障してくれるものがない。こんなときに、このことを考えること自身が大間違いだと思いますよ。しかも、ここには市民の意見なんかは一個も入っていないではないですか。あなた方が机上でアドバイスをしてもらう人とやっているだけの話。我々議会だって、こんなことは何も賛成していませんよ。これ以上は申し上げませんけれども、よくお考えいただいて、精査いただきたいなということだけ申し上げておきます。
次に、先ほど西田議員からもお話がございましたが、スケジュールの見直し案によりますと、年明け2月に計画案を議会報告、また3月に計画策定となっておりましたが、素案の精査や財源確保策の検討に約1年を要しますということでしたね。計画案が議会に報告されるまでに要する期間は数カ月もかかって、市民説明会もするということですから、結果的には丸々1年延期されるわけです。
先ほどもお聞きしましたけれども、どういう要因でそんなずさんな計画を基本計画(草案)、もしくは基本計画(素案)として出されていたのかなと。私たちは、真面目にこれを聞いて議論させてもらっていますけれども、いつ、どこで、どのように変わるかがわからん、こんなことで本当いいのかなというように思うわけですが、いかがですか。
それから、また、連鎖型のまちづくりの進め方として、素案の31ページに示されておりますけれども、短期、中期、長期というスケジュールが示されているわけですが、これは年度が示されていませんので、いつごろを短期といい、いつごろを中期といい、いつごろを長期というのか、これをお尋ねいたします。
58
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 スケジュール延期の要因につきましては、再整備基本計画と長期財政への影響を検証する際に、本年度、緊急措置として実施しました災害対応に伴う財政運営への影響のほか、この間、各街区の具体的な内容や事業手法、スケジュール、さらに街区間の関連性を踏まえた全体スケジュールから各年度の事業費を試算した上で、各年度の負担額と本市の財政状況の影響の度合いを検証するのに時間を要したということでございます。
目標年度の件です。
具体的な目標年度の考え方につきましては、今回お示しの2)・3)・4)・5)街区については、市街地再開発事業を想定した目標スケジュールであり、事業実施に当たっては、本市の財政状況や地権者の合意形成などにより、事業スケジュールを確定していくことになります。現時点では、想定になりますが、仮に事業着手時から財源確保策や地権者の合意形成などの課題を除外するなど、さまざまな取り組みが最短で進めることができれば、おおむね13年間での完了を見込んでおります。
そうした事業完了までに長期の時間を要することや連鎖型まちづくりによる主な取り組みと各街区の関連性などを御説明するため、短期、中期、長期と3つの時間に分けて、お示ししたものでございます。
59 ◯堀井 勝議員 前回出された草案であろうと、素案であろうと、議会に御提案をいただける以上は、財政的な裏づけなしに、何か絵に描いた餅みたいなものを出されていたのでは、私は余りにも失礼ではないですかと思っているのです。無計画な計画をあたかもあるような格好で出されている。
ことし、たまたま予期しない自然災害があった。わずか20億円ほどの緊急の歳出があったからといって、本市百年の大計が崩れるねんというようなことを、これは本当に、枚方市にあってはならないことだと思っているのです。私たちは、こんなことは十分承知しているものです。ですから文化ホールを建てられるときに、この庁舎を合築されたらいかがですかと。そうしたら、この土地代が50億円ほど浮きますよと。そうしたら、その50億円ほどのお金がこの市駅周辺再整備に有効に使えるではないですかということを再三申し上げてきた。
市長、よく聞いておいてくださいよ。私たちの言っている主張を全然聞き入れられていない。そして、今、たった20億円歳出が多くなったからできないのやと。財政的な裏づけがないからできないねんと。何を言ってまんねんと、どんな仕事をしてまんねんと、私はそう言いたい。確固たる見通しを、まず、つけてください。
地権者の合意などの課題を除外しても、最短でもおおむね13年かかると。私は死んでいないと思いますけど、13年かかるのでしょう。十年一昔と言いますけど、二昔じゃないですか。この間に、御承知のとおり、人口減少はどんどん起こります。したがって、税収はどんどん減ります。しかも、御承知のとおり、大阪府は万博を誘致されましたね。国が誘致されましたね。これが2025年と言っておられますね。ここに、全ての業界が向こうを向いていくわけです。金融も、建築も、何もかも全て、国を挙げて、そっちに向いていかれるわけですね。
その後、大阪ではIR。いいか悪いかは別ですよ、私は反対ですけど、IRをやろうということですね。業界が全部そっちに向いていく。果たして13年でできるのか、できないのか。できると思われますか、そんな保証はありますか、お尋ねしたいと思います。
60
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 財政的な裏づけをしっかりと持った上でというようなお話でございました。それについては、初めにお話ししましたように、今後予定しているほかの事業の見直しや、さらなる行政改革を推進することで、基金を増額するなどの具体的な資金計画と財源確保策を含めた検討というものをしっかりやっていきたいと考えております。
61 ◯堀井 勝議員 綿密なヒアリングをしておりませんので、的確なお答えがいただけなかったのかなと思いますけれども、いずれまた、この問題を取り上げていきたいと思います。ちゃんと答えられるようにしていただきたい。
次に、来年12月以降、市民説明会をやっていくということなのですが、どのような格好で市民説明会をやろうとされているのか、お尋ねいたします。
62
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 来年12月以降に予定しております市民説明会の具体的な実施内容につきましては、まだ未定でございまして、決まり次第、詳細をお示しする考えでございます。また、説明会での御意見等を適切に踏まえながら、再整備基本計画の策定を進めていく考えでございます。
63 ◯堀井 勝議員 私は先ほども申し上げましたけど、枚方市始まって以来の大計です。勝手に百年の大計と私は言っているのですけれども。しかし、1,400億円というような事業費は、多分枚方始まって以来でしょう。これから50年先、100年先を見通してやっていかなければならない、そんな事業だと思うわけです。
ここに至るまで、枚方市はこういうことをやるのですよということの市民説明会は、1回も開かれていないのではないですか。何か1回でも開かれましたか。私は、主権者である市民をほったらかしにしておいて、我々議会は市民の代表でございますけれども、我々にだけ、しかも、あなた方のやりやすい、言いやすい、取り組みやすいやつだけを選択してやっていくと。そんなことでいいのですかというように私は思うのです。
御答弁では、説明会での御意見等を適切に踏まえながら再整備基本計画の策定を進めていくと言われましたけど、日本語というのは本当に便利なもので、適切に踏まえてと。市民の意見を十分聞き入れていくねんというのであれば別だけど、適切にということでいなされているわけでして、この辺が枚方市の今の姿勢かなと。こんな姿勢でいいのかなと私は思いますけれども、この辺を踏まえて、どのように懇切丁寧にされようとしているのか、もう一度お尋ねいたします。
64
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 繰り返しになりますが、説明会のやり方、そういったものについてはまだ決まってございません。いろいろな意見が出されると思います。その辺については、やはり日本語のお話しになるかと思いますが、適切に踏まえて計画というものをつくっていきたい、そのように考えてございます。
65 ◯堀井 勝議員 ちょっと時間がございませんので先を急ぎますが、サンプラザ3号館、これは草案でも、素案でも、再整備区域から除外されています。なぜ除外されているのか、お尋ねいたします。
なお、このビルは、本市が大株主である外郭団体の枚方市街地開発株式会社が管理業務を行っているビルでございまして、社長もそこにお座りになっておられますが、耐震対策も行われていない、いわば、不良ビルです。こんなビルはあってはならないというビルなのです。それを除外されている理由は何ですか、お尋ねいたします。
66
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 街区設定の考え方につきましては、市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえて、効果的、効率的に実現する観点から街区を設定しており、そのような観点から、サンプラザ3号館というのは街区に含まれておりません。
67 ◯堀井 勝議員 今、そこに社長が座っておられますので、社長の御意見をお聞きしたいと思うのですけれども、何で外されているのですか。
68 ◯小山 隆副市長 今回の街区設定ということの考えにつきましては、やはり財政状況、それからまちづくりの方向性、そういうところが一番大きなところであると思っていますし、やはり実現性の観点というところで、なかなかこの3号館については機運が高まってきていないというところも事実でございます。そういう点から、やはり外さざるを得なかったということであると思っております。
69 ◯堀井 勝議員 社長の答弁にしては、何か無責任な、御自身が社長をなさっていて、あそこの管理運営をされているわけですね。このビルがつぶれるかもわからない。でも、機運が高まらないからやりませんねん。これは、つぶれて人災になったら社長の責任ですよ。わかっているのだから。わかっていて、それをやらないということは、それは当然、責任が問われますよ。だから、社長は、こうして皆さんを説得しているけれども、どうにもならない、いわば、いろいろな業種の方がお入りだからなかなかそれを集約するのは難しい、こんなまどろこしいことはやめておけというのが本音ではないですか。枚方市は、もっと責任を持ってやるべきですよ。これも、もう答弁は要りませんけど、また改めて、別の機会に。
次に、都市再生緊急整備地域の政令指定によるメリット、また指定エリアにおける地域整備方針、そういうことをやっていくために、今どんな努力をなさっているか、最後にお尋ねして、終わります。
70
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 都市再生緊急整備地域の政令指定によるメリットは、指定エリアにおいて地域整備方針に合致した事業に対し、都市計画の特例のほか、税制の特例や金融支援が活用できるなど、民間活力促進などが図れるインセンティブがございます。再整備基本計画(素案)のまちづくりの方向性や導入する都市機能、土地利用の方向性と整合した地域整備方針とすることで、本制度のメリットが最大限活用できるものと考えております。
現在、枚方市都市再生緊急整備地域準備協議会において意見交換を行いながら、地域整備方針(素案)などの作成を進めているところでございます。
71 ◯堀井 勝議員 終わりますと言っておりましたけど、あと1分ございます。
最後に、再整備基本計画(素案)の32ページを開いていただきますと、とらぬタヌキの皮算用と、昔からこういうことわざがございますが、まさにとらぬタヌキの皮算用。これをやればこのようになりますよという指標が示されているわけですが、これは先ほどからも言っておりますように、非常に無責任な、何の裏づけもない指標を出されて、あたかもそれがそれらしき、マインドコントロールするといいますか、そやそやそれはいいこっちゃというように導こうとなさっているのかどうかはわかりませんけれども、こういうものは、それこそもう少し適正に、正確にお出しいただきますことを要望いたしまして、答弁は要りません、私の質問を終わります。以上です。
72 ◯岡林 薫議長 これにて、堀井 勝議員の質問を終結します。
73 ◯岡林 薫議長 次に、松岡ちひろ議員の質問を許可します。松岡議員。
74 ◯松岡ちひろ議員 それでは、私のほうからは、今回示された内容、素案と、そして前回の内容、草案からの変更点を中心にしてお尋ねしたいと思います。これまでと若干同じような部分もありますが、御容赦願いたいと思います。
それでは、4ページ(4)今後の進め方について。
3)街区である北口の駅前広場や各施設配置の考え方が追加されていますが、スケジュールの見直し案の3)街区の項目には、下段の(5)の今後の予定にある市民説明会や都市計画決定が記載されていないのはなぜなのか、お尋ねいたします。
75
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 案件資料(4)今後の進め方についてにお示ししているスケジュールの見直し案につきましては、全体の主な流れを御説明するため、枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想の策定に係る進め方とあわせて、各街区の主な取り組み予定をお示ししております。
なお、3)街区における今後の詳細スケジュールにつきましては、先ほど申しましたように、別途、案件資料の(5)3)街区のまちづくりについてにおいてお示しのとおり、来年夏ごろの都市計画決定を目指し、市民説明会や都市計画公聴会などの必要な手続を進めてまいります。
76 ◯松岡ちひろ議員 つまり、都市計画に伴う説明会なので手続などがあり、確定できないから記載していないようですが、ここのスケジュールは全て予定で、よくわからない理由となっております。再開発事業は一体的なものです。先行させる3)街区の都市計画では、建物の面積や高さ、用途などが決められることになるのですが、今後行おうとしている規制緩和は3)街区だけなのか、それとも周辺全体が同じようになるのかということでは、市民としても、その是非の判断が変わっていくのではないでしょうか。税金も大きく入っていく再開発で切り離してはならないと思うのですが、見解をお尋ねいたします。
また、3)街区を先行するのであれば、都市計画上での説明会だけではなく、当然、担当部署としても、そもそも実施するはずだった市民説明会を開催する必要があるのではないかと思いますが、見解をお尋ねいたします。
77
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 目指すまちづくりに必要となる都市計画につきましては、まちの全体像を見据えながら、街区ごとにまちの魅力を高める都市施設や用途地域などの土地利用などとあわせ、適切な容積率の指定などについて検討する考えでございます。再整備基本計画(素案)の土地利用の方向性としては、1)・3)・4)街区での土地の高度利用を予定しております。
議員御指摘の市民説明会につきましては、案件資料にお示しのとおり、財源確保策などを明らかにした上で行う予定でございます。
78 ◯松岡ちひろ議員 まちの全体像を見据えながら検討すると答えられたわけですけれども、結局は、市民説明会もないまま、先行する3)街区の都市計画での説明会では、市民は全体像を見据えることができないことになるのではないでしょうか。納得しがたいと意見を申し上げておきます。
また、このスケジュールには、各種計画策定に係る市民説明会やパブリックコメントは平成31年度12月ごろからとなっていますが、都市再生緊急整備地域の指定は平成31年度夏ごろとなっています。9月19日の全員協議会での都市再生緊急整備地域の指定に係る市民説明会の必要性についての答弁では、もともと12月の市民説明会時にあわせて説明を行うとされておりました。この説明会が延びたわけですが、どこで都市再生緊急整備地域の説明を行い市民意見を聞くことになるのか、お尋ねいたします。
79
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 現在、枚方市都市再生緊急整備地域準備協議会におきまして、政令指定するエリアの素案及び地域整備方針の素案について検討を進めているところでございます。
今後、策定しました素案については、国の有識者会議を経た後、国においてパブリックコメントが行われるとされております。また、その進捗につきましては、適宜、議会に御報告するとともに、ホームページ等を通じて情報発信に努めてまいります。
80 ◯松岡ちひろ議員 つまり、国がパブリックコメントに取り組むので、そこで御意見を聞くことになるだろうということだと思います。この都市再生緊急整備地域とは、民間事業者が行政にかわって都市計画を提案できるようにし、それを迅速に進められるよう行政が支援するという、都市計画を民間事業者の手に委ねるものだと言われております。全国的には、この指定によって大規模な開発が行われています。同様な開発となるのかはこれからですが、例えば、個人商店や住居のある川原町は、特に都市再生緊急整備地域の指定になじむのか疑問だと意見しておきたいと思います。
次に、9月からの経過について、再整備基本計画では主にどのような検討を行ったのでしょうか、お答えください。
また、これまでからの変更点とはどういう内容なのか、特に、商業・業務施設の規模を縮小した理由、具体的な根拠について、さらに5)街区の新庁舎の規模を縮小したのはなぜなのか、約2万5,000平方メートルは決定ということなのか、お尋ねいたします。
81
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 9月議会以降、議会からの御意見や関係者等との意見交換を踏まえ、土地利用計画、施設配置計画、事業手法や街区ごとの事業費、実施に向けたスケジュール、エリアマネジメントの導入などについて検討を行ってまいりました。
再整備基本計画(草案)との主な変更点といたしましては、3)街区では、現在、地権者間で進められている検討結果を踏まえ、北口駅前広場隣接の広場や各施設の配置の考え方を追加いたしました。4)街区では、議会からの御指摘を踏まえ、にぎわい創出や将来の社会・経済状況等の変化に柔軟に対応できるよう、市有財産をより多く保有する観点から、商業・業務施設や駐車場の規模を縮小し、広場・緑地面積を拡大しました。
再整備基本計画(素案)における総概算事業費と市負担額を試算にするに際して、事業の実現性をより高めるため、新庁舎の規模を約2万5,000平方メートルとしたことなどでございます。
82 ◯松岡ちひろ議員 私たちは、前回、9月の全員協議会で、5)街区に庁舎をつくれば駅から遠くなってしまうことや、タワーマンションを駅前につくることの疑問点など、問題点を挙げて要望を伝えてきました。全員協議会においてさまざまな意見が出されましたが、意見を反映したものとしていないものがあるのではないでしょうか。こうした判断は、最終的にどこで決まっているのか、お尋ねいたします。
83
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 タワーマンションのニーズや風害対策、岡東中央公園を生かしたエリアマネジメント導入の考えなど、9月議会で各議員から課題としていただいた意見を適宜整理し、再整備基本計画(素案)として取りまとめたものでございます。
また、素案の最終決定については、本年11月に開催いたしました都市経営会議で行ったものでございます。
84 ◯松岡ちひろ議員 つまり、民間アドバイザーの意見を聞いて、庁内で決めてきたということです。例えば56階建てのタワーマンションですが、いわゆるWTCタワー級の建造物がこの場所に建つわけですから、景観が大きく変わることになります。枚方市の玄関口に本当にふさわしい景観なのか、大いに疑問だと申し上げておきます。
次に、3)街区における市負担額75億円の主な経費の内訳について、お尋ねいたします。
道路部分や市駅前広場整備などの公共施設管理者負担金、また、市街地再開発補助金や行政サービス再編に係る経費をどのような試算で行っているのでしょうか、お尋ねいたします。
85
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 議員御指摘の3)街区における市負担額の内訳といたしまして、まず、駅前広場や道路といった公共施設整備に伴う公共施設管理者負担金のうち、整備に要する費用の2分の1を計上するとともに、市街地再開発事業に係る調査設計費や既存建物の除却などに要する土地整備、施設整備などに伴う補助金のうち6分の1を計上しております。
また、市駅前行政サービス施設の再編に係る経費として、新たな床の取得等に係る経費などを全て合計して約75億円と試算いたしました。
なお、今回の合計金額は目安でございまして、その内容については、今後、地権者による準備組合を初め、国・府との協議や庁内関係部署による具体的な検討を進め、市街地再開発事業がより具体化していく中でお示ししていくということでございます。
86 ◯松岡ちひろ議員 今回の75億円を試算するに当たっては、一定の規模などを想定しておられると思います。では、3)街区に入る予定の市民室サービスセンター、子ども青少年部、保健センター、図書館、サンプラザ生涯学習市民センターの各規模・平米数はどのような想定で試算されたのか、お尋ねいたします。
87
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区で再編しようとしている各行政機能の規模等については、現状の市駅前サービスを継続するとともに、(仮称)市民窓口や図書館機能など、市民の利便性の向上という観点などから具体化の検討を進めていく考えであり、今後、検討内容が整理できた段階で速やかに御説明する予定でございます。
88 ◯松岡ちひろ議員 結局は、市民とともに積み上げてきた再開発事業の案ではなく、民間アドバイザーと市との間で策定されたもので、必要な規模についてなど、市としての基本姿勢がしっかりと示せないことが問題なのではないでしょうか。
最後の質問になりますが、前回の協議会では、長期財政計画を示すと言っていたのに今回示されていない理由について、お答えください。
89
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今回の全員協議会において、財源確保策についてお示しすべく検討を進めておりましたが、その中で多額の費用と財源確保策が必要となったため、引き続き再整備基本計画(素案)の精査を行うとともに、改めて来年11月をめどに、必要な財源確保策とあわせて、長期財政を踏まえた具体的な資金計画をお示しする考えでございます。
90 ◯松岡ちひろ議員 今のこうした答弁では、全く納得することができません。後に続く共産党議員団にバトンを渡して、私からの質問を終わりたいと思います。
91 ◯岡林 薫議長 これにて、松岡ちひろ議員の質問を終結します。
92 ◯岡林 薫議長 午後1時まで休憩します。
(午前11時47分 休憩)
(午後1時 再開)
93 ◯岡林 薫議長 協議会を再開します。
94 ◯岡林 薫議長 まず、傍聴人に申し上げます。
傍聴人は、拍手をするなど、騒ぎ立てることは禁止されておりますので、静粛にお願いいたします。
95 ◯岡林 薫議長 次に、千葉清司議員の質問を許可します。千葉議員。
96 ◯千葉清司議員 本題に入る前に、3点ほどお願いしておきます。
1点は、私に与えられたテーマは、枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についてでありますけれども、これを市駅周辺と新庁舎と2つに分けて、おのおの3点ずつ質問します。
2つ目は、私はこれから質疑するわけですけれども、もし私が枚方の市長だったらこのように考えるということも含めて質疑しますので、よろしくお願い申し上げます。
3つ目は、ONE枚方で取り組んでいることは当然だと思いますけれども、二見部長がお一人で答弁されて、労働用語からすると労働強化だと思うのです。ですから、市長を初め、副市長3人、理事を含めて6人もいらっしゃるわけですから、特に、責任問題なんかが出るので、答弁が滞る場面が出てきますので、そのときは市長がぱっと手を挙げて答弁されたらいいのではないかと思います。以上、お願いしておきます。
それでは、本題に入ります。
枚方市駅周辺再整備について、3点お尋ねします。
まず1点は、市駅周辺整備の必要性について。
枚方市駅前は、高度成長期、人口増加のピーク時を何とか乗り越えてまいりました。それ以前に、官公庁団地を完成させたことで、非常にすばらしい配置をされていると、全国的に評価されてまいりました。
また、市内には、香里園駅も含めまして京阪10駅、JR3駅、締めて13駅があり、それぞれの駅を中心とした郊外型かつ分散型のまちづくりが展開されてまいりました。
今後は、将来の人口が減少し、枚方においても、いずれ人口30万人の時代に入ってまいります。これから迎えるコンパクトシティの時代を意識したまちづくりを行っていかねばならないと考えるわけであります。今回のような市駅周辺の大きな整備は、あたかも高度成長時代を思わせる時代おくれなもので、私はいかがなものかと再三申し上げてまいりました。
一方、現庁舎や市民会館大ホールは、今回の地震で立証されたとおり、がたがたで建てかえることが必要だと考えておりますが、人口のピークが過ぎたのに、なぜ今さら市駅周辺の整備が必要なのか、お尋ねいたします。
97
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺地域は、行政サービス機能や商業・業務機能等が集積する本市の中心市街地であり、府内有数の交通結節点として中枢機能を担っております。また、淀川や京街道、大学、文化・医療施設など、魅力のある地域資源が多く存在しております。
しかし、これらの都市機能や地域資源がまちのにぎわいや商業の活性化に生かされているとは言えません。また、通過交通による駅前広場の交通混雑や、庁舎を含む周辺施設の老朽化等といったさまざまな課題や自然災害、さらにこれからの時代に対応するため、地域の特性を生かしつつ、本市の広域中心拠点として、魅力あふれるにぎわいのあるまちの構築に向けた再整備が必要と考えております。
98 ◯千葉清司議員 2点目の質問ですけれども、実現するための投資効果について、お尋ねいたします。
合理的かつ効率よく、限られた資金で最大の効果を上げることは、言うまでもなく資本主義社会の原則であります。庁舎やホールの跡地は、民間の力をかりて進めることで、コンパクトシティが実現するものと私は考えます。
全国で発展している自治体は、新幹線や高速道路のインターチェンジ、飛行場を備えていると以前にも申しましたけれども、これらの機能があるのとないのとでは、明暗がくっきりしてまいります。人口減少が進む中、枚方市が選ばれるまちとなるためには、コンパクトシティの実現により都市間競争に勝たねばなりません。
今回、216億円という膨大な事業費を市が負担するわけでありますが、再整備による投資効果について、お尋ねしておきます。
99
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備を通じて、経済効果が期待できることを初め、中心的な都市機能の更新、強化を図るとともに、にぎわいとゆとりのある空間の形成や交通環境の改善、子育て世代などの多様な居住ニーズに対応した居住環境の形成等を図ることで、定住人口や交流人口の増加が図られるものと考えております。
さらに、市駅周辺のみならず、市域全体の魅力向上につながると考えております。
100 ◯千葉清司議員 それでは、次に、今後の展望について、お尋ねいたします。
今回、市が示した再整備計画(素案)における土地利用計画・施設配置計画図を実現するためには、216億円という膨大な事業費を市が負担するわけですが、この財源の裏づけと、市民への説明責任を果たす根拠を示す姿勢が全くなっていないと私は思います。市が考えている今後の展望について、お尋ねいたします。
101
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の精査及び財源確保等の検討をしっかりと行い、来年11月ごろをめどに、議会にその御報告を行った上で、市民への説明やパブリックコメントを実施し、来年度末の策定を目指していく考えでございます。
102 ◯千葉清司議員 それでは、次に、新庁舎整備について、3点お尋ねします。
まず、1点目は、土地の有効的な活用の基本的な考え方について、お尋ねします。
まず、本年6月に起こりました大阪北部地震からも、私は、市民の命を守るために、老朽化が進んでいる本庁舎や市民会館、職員会館は耐震性からも建てかえる必要があると申し上げてまいりました。しかし、新庁舎を5)街区に単独で建てかえる計画では、全く土地の有効活用が図られておりません。枚方市駅前の一等地の市有地でありながら、1つの敷地に1つの建物のみという計画は、余りにも無駄遣いではないでしょうか。
それを解消する唯一の方策として、私どもはかねてから申し上げてまいりました、総合文化芸術センターと新庁舎を合築、複合化すれば、設計も工事も二度手間になることなく、合理的な土地の使い方が図られ、市が悩んでおられるコストも安く済むのではないでしょうか。
そこで、4)街区の市民会館や職員会館の土地を更地にして、民間事業者の創意工夫を生かしまちづくりをしてもらうことが市にとって最も有効な土地の活用と思いますが、市の考え方をお尋ねいたします。
103
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 再整備基本計画(素案)における土地利用の方向性といたしましては、広域中心拠点にふさわしい土地の高度利用を図るとともに、公・民有地を活用したゆとり空間の創出など、めり張りのある土地利用を考えております。
その実現に向け、新庁舎の位置については、これまでの国・府・市における検討の経過やまちづくりの観点、定住促進、交流人口、経済効果などの面から5)街区とするほうが効果が高いと判断いたしました。
104 ◯千葉清司議員 次に、2点目は、整備時期とタイミングについて、お尋ねいたします。
御存じのとおり、先日、2025年の大阪万博の開催が決定いたしました。今後、日本では、2020年に東京オリンピックも開催されます。また、東北地方太平洋沖地震からの復興も、まだままならない状況であります。これらの大型公共事業を背景に、近年、全国的に資材の高騰や労務費の上昇が起こっております。
このような状況の中、枚方市駅周辺再整備とあわせて新庁舎整備も、スケジュール的にこれらと同様の時期に進められるものであれば、今の想定でありますけれども、恐らく計画上の事業費でおさまらないと私は思いますが、新庁舎整備時期についてどのようにお考えなのか、お聞きいたします。
105
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎の整備時期につきましては、早期の実現が必要と考えており、今後、社会・経済動向を注視しながら、再整備基本計画と連携し、事業費やスケジュールの精査などを行っていく考えでございます。
106 ◯千葉清司議員 最後に、3点目になりますけれども、コスト意識の認識について、お尋ねいたします。
先ほど申し上げたとおり、言うまでもなく、土地の合理的な活用として、新庁舎と総合文化芸術センターとを一体的、複合的に建設するほうが、建設費や維持管理にかかる費用も当然だぶらないわけですから、安く済むわけであります。
しかし、基本構想で示されている事業計画では、市街地再開発事業によれば、市が所有する財産を新庁舎の土地や建物に権利変換することで、新たな費用負担は生じないとありますが、もしこの見通しが甘かった場合、財源の多くは起債で賄っていくことになると思います。起債というのは、言うまでもなく市民に対する借金であります。借金で事業を進めるのであれば、私は行政力も政治力も皆無であると思います。誰でもできるわけであります。
そこで、市民が理解せぬうちに背負う借金を膨らますようなことは、私は問題だと思います。このことについて、市の見解をただします。
107
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 議員御指摘の新庁舎と総合文化芸術センターとの合築につきましては、現在、総合文化芸術センターの建設工事を進めている状況でございます。
また、今後、当該市街地再開発事業や社会・経済状況の動向の変化により新たな負担が生じることにも備え、引き続き、事業費の精査とあわせ、今後予定しているほかの事業の見直しや、さらなる行政改革を推進することで、基金を増額するなどの財源確保に努めてまいります。
108 ◯千葉清司議員 スケジュール的には一通り答弁をいただいたわけですけれども。議長、まだ時間はありますね。できるだけ早くやめますので、まとめとして意見を付しておきたいと思います。
まず、市駅前周辺再整備についてでありますけれども、南口については、言い方は悪いですけれども、目の上のたんこぶのようだと言われていますけれども、駅前にサンプラザ1号館が存在しているのです。この1号館は地権者が非常に多いわけですから、なかなか合意がいただけないのが実態ではないかと思うのです。私もいろいろと入居者に直接お聞きするのですけれども、千葉さん、何も不自由していないよというお言葉が返ってきているのです。そういう状況があるわけですから、私は、駅前を広げるのはなかなか難しいのではないかと思うのです。
冒頭に質疑いたしましたけれども、枚方市は、香里園駅も含めて京阪電鉄の駅が10駅、JRは長尾、藤阪、津田の3駅、13駅あるのです。私も随分あちこち見聞してまいりましたけど、13駅ある40万人のまちは、まずないです。僕は、これが枚方の一点集中を緩和させている大きな要因になっていると思うのです。分散型。この40万人の市に市駅1つだったら、とてもじゃないがはけません。40万人のまちで1つの駅だったら、やっぱりこの10倍はスペースをとらないと、とてもはけません。それが実態なのです。そういう13駅に分散されている枚方市ですから、私は、人口がどんどん減っていく中で、あえてここにお金をかけて何をするのかということなのです。
専門的な方にもお聞きするのですけれども、千葉さん、枚方のこの計画は高度成長を展望する計画ではないですかということを言っています。私の思っていることを全部言いますと、千葉さんの言っていることは説得力はあるよ、あなたはそれを市民にどんどん浸透させてくださいと言われる状況があるわけであります。
ですから、私は、もし伏見市長の立場だったらこういう考え方を持つということも冒頭宣言しておりました。もし参考になれば、伏見市長、耳をかしていただいたら大変御幸甚に存じます。
それから、これは、今、南口の関係ですけれども、北口の旧長崎屋のビルは、今、枚方鉄建がお買いになって所有しています。それから、その隣に、大阪府住宅供給公社の府営住宅があります。今はまだ入居しています。私は、民間の力をかりてあそこに手を入れるべきだと。私の案とすれば、あそこはやっぱりホテルが一番いいのだろうと、ステーションホテル。僕は、市駅のホームから、もうすんなりとフロントに行けるぐらいのホテルが、北口の土地には一番向いているのではないかと思っています。
それから、南口については、大ホールの跡、それから市役所の本館、別館を含め、市民会館、職員会館、その他駐車場の一帯ですよね。要するに、4)街区と言われている一帯はもう民間の力をかりて、市民の共有財産ですから、売るようなことはできないと思いますから、お貸しする。大体もうどこでも、50年ぐらいのスパンでお貸ししています。そういうことで、コンパクトシティ。それから、都市間競争に勝てるように、やはり整備のアイデアを民間にかしていただくと。もちろん資金の面もそうですけれども。そういうことで、私はやはり開発をすべきだと、整備をすべきだと思っているわけであります。
それから、新庁舎については、きのう、たまたま第1回枚方市文化芸術振興審議会という市長の諮問機関の会議が持たれました。私も興味がありますから、傍聴させていただきました。私、1人でした。
その中で、兵庫県立芸術文化センターのゼネラルマネジャーの林 伸光さんという方が、この文化芸術振興審議会の会長に就任されました。私は、最後に名刺交換をしまして、ぜひ枚方市も見聞に来てくださいと林会長は言われました。林会長みずからがそのように言うわけですから、大分自信の持てる芸術文化センターだと思うのです。私は、ぜひ市長も見聞していただきたいと思います。
その席に10人の委員がいるわけですけれども、ある委員が枚方の芸術文化センターがやっぱり頭にあるようで、枚方は大阪と京都の真ん中だと。大阪はやっぱりそういう文化センターがあると、京都はもちろんあると。その真ん中に枚方市が今度、土地代を含めて200億円を超える前代未聞の大事業を展開するわけですから、やはり少なくとも、京都、大阪に匹敵するような価値ある芸術文化センターをつくってほしいというような意見が出されておりました。
それと、あの広大な土地は1万2,000平方メートルもあって、今、更地にしているのを見に行ったのですけれども、広いなと。この一等地を単体で使って本当にいいのかというようなことですけれども、もう市民の間からも、千葉さん、あれは単体で使うのですかと。そうだよ、もう議会で決めたよと。えっというような状況で、逐次、市民に浸透している。そういう驚きの声が我々の耳にも伝わってきています。
そこで、計画にあの大きな土地の広場があるわけです。広場は結構ですけれども、かけがえのない高価な土地ですから、広場そのものもビジネスに転化するような使い方をすべきだと。ただ芝生を植えて、樹木を立てて、ベンチを置いて、ああ、きょうはいい天気だというようなことでは、やっぱり申しわけないのと違うかということも、ある委員が指摘されていました。関連しますから、御紹介申し上げておきます。
前後しますけれども、もう1点、駅前の再整備の中で、阪急電鉄の西宮北口という駅がある。これはぜひ市長も含めて見聞してほしいのですが、住宅情報サイト運営会社の関西2府4県の中での住みよいまちランキングで、6年間、不動の1位をキープしているところです。我々は、これから多額のお金を投じて整備をしていくわけです。ぜひ、こういうところで先人がもう既にやっているわけですから、そういうことを参考にされて、あとで禍根を残さないような、やはり後世にしっかりと受け継いでいくような、いつまでも先輩よくやったなと思っていただけるように。先ほど午前中に、大塚議員のほうからも、先輩があって我々があるという温かい御発言もしていただきました。私も、全くそのとおりだと思います。
どうか、これから一つ一つ難題に向かって、将来に向かって枚方のまちづくり、コンパクトシティを。そして、どこよりもまさっても劣らない、都市間競争にうち勝つ、どこまでも光輝く枚方になってほしい、そういう願いを込めまして、ちょっと時間があるようですけれども、たまには私も時間前に締めさせていただきます。どうもありがとうございました。
109 ◯岡林 薫議長 これにて、千葉清司議員の質問を終結します。
110 ◯岡林 薫議長 次に、手塚隆寛議員の質問を許可します。手塚議員。
111 ◯手塚隆寛議員 私で6番目になります。さきに、これまで行われた質疑で、多くの問題点が出されたと思います。私のこれからの質問にも重なるところが多々あると思いますが、私なりの観点で質問させていただきますので、よろしくお願いします。
まず、市駅周辺再整備における財政問題について、お尋ねします。
総合文化芸術センター建設、京阪本線連続立体交差事業、京田辺市との清掃工場建設など、大型公共事業が、現在めじろ押しになっています。
そこで、現在、本市が計画または実行中の公共事業のそれぞれの費用予想と、本市の負担とその内訳、また開始予定や終了予定について、お尋ねしたいと思います。
112
◯宮垣純一財務部長 本市では、毎年、長期財政の見通しを策定しており、公共事業などの投資的経費につきましては、各年度おおむね70億円程度を財政運営の基本的な考え方の一つとしているところでございます。また、特に大規模な事業に取り組む場合は、70億円の枠外として当該事業に要する事業費とともに財源をお示しし、財政運営に当たっているところでございます。
なお、平成30年2月に作成いたしました長期財政の見通しでは、大規模事業につきまして、総合文化芸術センター整備事業で平成32年度までに217億円、京阪本線連続立体交差事業では、平成29年度から平成40年度までに235億円を見込んでおります。
113 ◯手塚隆寛議員 今のお答えでも、多額の経費を要する事業が続くことになっていますが、少子・高齢化社会を迎え、財政の見通しは明るくないと常々言われています。そのような中で、今の御答弁にあったような大規模事業に加えて、本事業に係る市負担、さらには後年度に起債償還の負担も出てきます。
本事業は、これまでの長期財政の見通しの中には算入されていないわけですから、このことを踏まえた、将来に大きな負担を残さない財政見通しを、そして、その根拠を早期に示すべきではないかと考えますが、見解を伺います。
114
◯宮垣純一財務部長 市駅周辺再整備事業実施に要する財政負担並びに今後の財政運営に及ぼす影響につきましては、今後、財源確保策の取り組みを踏まえた上で、長期財政の見通しにおいて確認を行ってまいります。市債の償還費用につきましても、その中で、後年度の負担が過度なものとならないよう留意してまいります。
115 ◯手塚隆寛議員 今のお答えでも、本当に財源は大丈夫なのかという危惧を持たざるを得ません。今回、スケジュールを見直して、来年度の11月に財源確保策等を議会に示すと計画変更されています。本来、今回の段階で、財源確保についても一定の方針を示すべきだと考えますが、現段階において、財源確保の手法をどのように考えているのか、お尋ねします。
116 ◯佐藤伸彦理事兼総合政策部長 行政改革の取り組みという視点で申し上げますと、今後予定している他の事業の見直しを行わなければならない。また、そのことだけではなく、さらなる行政改革を推進することで基金の増額を図るなどの取り組みを通じて、財源確保策を検討していく考えでございます。
117 ◯手塚隆寛議員 これまでも行政改革として、さまざまな事業の見直しや縮減、そして市民負担増などを行ってきたわけです。これだけの大事業の財源をさらなる行革や、そのような事業の見直しで生み出せるとはとても思えないわけです。市民に必要な事業へのしわ寄せを行う形での財源づくりは、やはりやってはならないのではないか、このように思います。
さて、2025年の大阪万博が決まりました。これまでの皆さんからも質問がありましたが、当然、建築物価の値上がりも考えられます。その影響については、どのような見通しを持っているのか、お尋ねします。
118
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画の策定に向けて、今後の社会・経済状況を注視しながら事業費のさらなる精査を行うとともに、計画の策定後も、大きな変更を伴う事象が生じた場合などは、必要に応じて議会に報告した上で、計画の見直しを行う考えでございます。
119 ◯手塚隆寛議員 財政見通しがはっきりしない段階で、この計画案について、なかなかこれがどうなのだと非常に言いにくいところもあるわけですが、本計画では、先ほどもありました市駅周辺再整備の費用は総額約1,400億円、そのうち市費負担は216億円となっていますが、各街区での市費負担の内訳はどうなっているのか、改めてお尋ねします。
120
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 再整備基本計画(素案)にお示しした総概算事業費の内訳といたしましては、市街地再開発事業により、枚方市駅前広場の拡充や区画街路、広場、合同庁舎といった公共施設の整備を初め、商業・業務施設、集合住宅などの各街区の整備を行った場合の試算でございます。そのうち、市の負担額といたしましては、国の定めに基づく枚方市駅前広場の拡充や区画街路の整備などに係る公共施設管理者負担金、市街地再開発事業に係る調査設計費や移転補償費、土地整備などの補助金を初め、枚方市駅前行政サービスの再編に係る床の取得経費を見込んでおります。
なお、金額につきましては、現時点の目安であり、今後、事業手法や社会・経済状況により変動する場合がございます。
121 ◯手塚隆寛議員 今のお答えで、事業手法や社会・経済状況で変動することもあると。先ほども申し上げましたが、大阪万博などの話も含めますと、当然、事業費は多分に増えていくほうに変動するのではないかと思うわけでありますが、それだけではなく、この案では市駅周辺に人口を呼び寄せる、特に若年層を呼び寄せることも1つの大きな目的にされています。この地域に若年層が集中してくれば、保育所や学校などの新設や増築も必要になってきます。それにも市の負担があるわけですから、それは、この財政負担の検討に加えて行われるべきだと思いますが、見解を伺います。
122
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 子育て施設や教育施設などにつきましては、事業の実施を目指す中で関係部署と連携して、周辺地域の保育需要や児童、生徒の動向などを見きわめながら、必要な対応を官民協働で行う考えでございます。
123 ◯手塚隆寛議員 今のお答えは、事業をやりながら考えるとも聞こえるわけです。そういう側面もあると思いますが、私は、当然、この段階からそういう要素も加味することは絶対必要だと思います。
さて、次に、本計画の内容について、お尋ねしたいと思います。
計画案では、街区ごとにアドバイザーの意見を取り入れて計画作成したということですが、主な案はそれぞれ違ったアドバイザーによるものなのか、それとも同一のアドバイザーによるものなのか、お尋ねします。
124
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 再整備基本計画(素案)につきましては、各アドバイザーに本市の考えを示しながら、それぞれから助言をいただいて作成を進めております。5)街区での庁舎や岡東中央公園を中心としたゆとりとにぎわいの空間の創出、まち全体での回遊性の必要性、施設機能と配置の考え方など主要な項目については、おおむね同様の趣旨の意見をいただくとともに、事業手法などの項目では、独自の意見をいただいております。今回、多様な助言等を参考に素案の作成をしたものでございます。
125 ◯手塚隆寛議員 これまでも何度か意見を述べてきましたが、民間アドバイザーは、やはりそれぞれ自分が得意な分野で、そして、やはり自分の利益に将来的には結びつくような観点からの助言もかなり多いのではないか、このようにも思います。ですから、いざ事業を発注する段階で、実質的な事業者間のすみ分けなりが行われる危険もあるわけですし、それぞれのアドバイザーに有利になっていくようなことがあってはならないと思いますので、少なくとも、実際、事業を発注する段階では、公平性の確保、透明性の確保については、強く要望したいと思います。
さらに、先ほど出ましたが、この計画は本当に13年でいけるのかどうかも含めて、この事業全体の終了時期について、改めてお尋ねします。
126
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 再整備基本計画(素案)でお示ししたスケジュールにつきましては、連鎖型のまちづくりを進めていく考えであり、仮に地権者の合意形成などが円滑に進むなど、最短の見込みとして、おおむね13年間での完了を想定しております。
今後、事業実施に当たっては、本市の財政状況や地権者の合意形成などにより、事業スケジュールを確定していく考えでございます。
127 ◯手塚隆寛議員 最短の見込みで13年ということですから、当然延びることも考慮に入れておく必要があると思います。
この素案では、エリア内の人口増や経済効果なども算定されています。しかしながら、市の計画である以上は、本事業が本市全体の他地域にどのような影響を及ぼすのか、このような波及効果もあわせて検討する必要があると私は思います。この地域に人口や売り上げが集中してくることになりますと、例えば、市内の他地域からの人口がこちらに流れてくる、また、営業なども場合によっては、ある地域の営業が結構減ってくることも考えられますが、このような点についても御検討いただいているのかどうか、お尋ねします。
128
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺地域が、広域中心拠点として、都市機能を強化するとともに、淀川や枚方宿地区などの地域資源と連携することで、定住促進や交流人口の増加などの再整備の事業効果が市域全域につながると考えております。
129 ◯手塚隆寛議員 市域全域につながると言われますが、市の事業ですから、この事業計画を出す段階では、具体的に市域全体にどのような効果があるのか、これをぜひ一定示す義務が市にはあるのではないか、このように思います。
それに、先ほど述べられましたプラス効果だけではなく、場所によってはマイナス効果もあるわけですから、このようなこともぜひ検討していただくことが必要だと思っています。
続いて、市役所の新庁舎について、質問します。
何度も、また、多くの方も聞かれましたが、当初は国・府・市の合同庁舎を5)街区で建てるという話が進んでいたとお聞きしていましたが、これまでの説明でも、なぜ府民センターは5)街区でなく3)街区に移転するのか、その中でどのような話を府と行ってきたのかが、やはり理解できません。改めて、府がなぜ合意事項を変えてまで3)街区に方針変更したのか、お尋ねします。
130
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 昨年8月に、第7回枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、北河内府民センターが3)街区に移転し、その跡地に国・市の合同庁舎を整備する方向で検討を進めていくことが、国・府・市有財産の最適利用、効率的なまちづくりの観点から有効であると、基本的な考え方の整理を行いました。それ以降も、国・府とは、前回の再整備基本計画(草案)、今回の素案の作成に際し、本連絡会議等を通じて確認を行っております。
131 ◯手塚隆寛議員 非常に抽象的で、なぜ最適利用なのかがどうしても理解できないわけですが、これ以上それを言っても、多分同じ回答しか出てこないと思いますから、これについては、これ以上は言いません。
3)街区で新たに建設を考えている市の施設については、例えば、府との合同庁舎なのか、本市単独で行っていくのかということや、また、どの程度の規模のものを考えているのかについて、お尋ねします。
132
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区に建設される施設の形態や規模については、地権者間で市街地再開発事業に向けて、土地利用や施設配置について検討が進められている状況であり、具体的な内容を御説明できる状況ではございません。本市としては、現状の市駅前サービスを継続する観点から、具体化の検討を進めていく考えでございます。
133 ◯手塚隆寛議員 これから具体化を図ることなり、現在の市駅前のサービスの継続だという話を今言われたわけですが、サンプラザ3号館ではなく、3)街区に図書館や生涯学習市民センターの機能を新たにつくるお話だと思うのです。サンプラザ3号館は本事業の対象外で、これはそのまま残るというお話だと思いますが、重立った市の機関が新たな施設に移っていくと、3号館には大きなスペースが余ってしまうようになるのではないでしょうか。ですから、私は、この計画の中で、3号館の廃止も含めて検討したほうが合理的だと考えますが、御見解をお伺いします。
134
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 サンプラザ3号館につきましては、再整備基本計画(素案)において、市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現する観点から、街区に含めてはおりません。
135 ◯手塚隆寛議員 先ほども申し上げましたが、3号館から市の施設がほとんど撤退することになれば、この計画からいっても、やはり3号館を残すことは将来的にかなり大きな無駄になるのではないかと思うわけですが、もし3号館を残すのであれば、逆に効率的な活用を考える必要があると意見を申し上げます。
先ほどの質問でもありましたが、3)街区には、せめて分館規模の図書館や、さらに減った市民会館の会議室分を補償することが必要ではないかと思いますが、見解をお伺いします。
136
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区に再編する図書館につきましては、現ラポール内に設けている市駅前サービススポット機能の見直しも含めて検討しております。
次に、市民会館会議室機能につきましては、総合文化芸術センターの整備とあわせて、メセナひらかた会館を別館、アネックスとして整備し、追加的な会議室機能を確保していく考えでございます。
137 ◯手塚隆寛議員 図書館につきましては、やはりこの場所ですし、非常に多くの方が利用されると思いますので、ぜひ分館規模の図書館を御検討いただくように強く要望しておきます。
また、3号館を残すわけですから、その余剰部分に会議室などを設けることも十分にできるわけです。逆に、市民サービスの維持だけではなく拡充という観点から、この場所に会議室などの設置もできるのではないかと、私は意見として申し上げたいと思います。
さらに、いろいろとありましたが、4)街区に市役所をつくれば3)街区に予定しているいろいろな機能がかなり必要なくなる面があるわけですから、4)街区と5)街区での庁舎建設の比較においては、やはり、4)街区に市役所を建てた場合に3)街区で必要ない部分もあるということも含め、どちらのほうがより効果的なのか、また効率的なのかということを含めた検討がなされるべきだと思いますが、御見解を伺います。
138
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 庁舎の位置につきましては、現在も市駅前で実施している行政サービスを考慮しながら、4)街区と5)街区の比較を行いました。その上で、5)街区に配置するほうが、国・府・市有財産の最適利用を図ることができ、にぎわいの創出、市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点や定住促進などの面で効果が大きく、4)街区に比べ総合的にすぐれていると評価したものでございます。
139 ◯手塚隆寛議員 最適利用という言葉がたびたび出るのですが、今後、最適利用のもっと具体的な内容について、ぜひ説明をしてただくように強く要望したいと思います。
さて、先ほど来ありましたが、5)街区案の中の一等地である市民の大事な土地をタワーマンションの建設業者に売り渡していくと。そのお金は市役所の庁舎などの建てかえの費用にすることになるのだと思いますが、実際には、マンション建設業者はここで多大のもうけを生み出すことができるかもしれませんが、やはり、市役所を利用する市民にとっては、市役所の位置が5)街区になるということは大変に不便なことになります。特に高齢化社会を迎えて、そういうことも出てきますし、5)街区へ向けてのデッキなども必要なくなるわけですから、私は、改めて、やはり5)街区ではなく、4)街区で新庁舎を建て直したほうが、将来の市民の財産の問題からいっても、また、市民の利便性からいってもよいと思いますが、もう一度御見解を伺います。
140
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 繰り返しになりますが、これまでの国・府・市における検討の経過や、本市が目指すまちづくりの観点や定住促進、交流人口、経済効果などの面から5)街区としております。
141 ◯手塚隆寛議員 少し観点を変えますが、これまで、この事業の財政捻出とさらなる行革と言われています。そして、そういう中で、今の市の動きでいいますと、指定管理者制度の拡大なり、駐車場の有料化なり、市民負担をどんどん増加させていくと。さらに、事業の見直しも行わなければ、この建設費が出てこないことになるわけですから、実は、それだけの事業規模が本当に必要なのかを含めて、事業規模の縮小も場合によっては必要なのではないかと考えるわけですが、見解を伺いたいと思います。
142
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備の具体化につきましては、事業手法の精査による事業費の縮減を図るとともに、関連部署と連携して、具体的な資金計画と必要となる財源確保策を明らかにした上で、来年度に再整備基本計画の策定を目指してまいります。
143 ◯手塚隆寛議員 財源確保のために、さらなる市民サービスの後退なり、過度の市民負担増があっては、それこそ本末転倒です。何のために、このような再開発をしていくのか。やはり、市民がこの枚方市に住んでよかった、市民が本当に豊かになっていく、このまちづくりのために再開発、再整備があるわけですから、そのために市民生活にしわ寄せを多大にもたらすことがあってはならないと思います。
先ほども申し上げましたが、今後、大阪万博の影響なども含めて需要コストが高くなるのは、誰が考えても容易に想像できるわけです。私も、市駅周辺再整備について、一定の必要性は理解していますし、必要だと思っていますが、人口減少、さらには財政見通しがそれほど明るくない状況を考えますと、将来の枚方市にとって、本当にこれだけ大規模な再整備が必要なのかどうかについても大変に疑問に思います。やはり、一定程度、事業の規模の見直し、縮小や新庁舎の位置の再検討も含めて行うべきだと意見を申し上げて、私の質問を終わります。以上です。ありがとうございました。
144 ◯岡林 薫議長 これにて、手塚隆寛議員の質問を終結します。
145 ◯岡林 薫議長 次に、野口光男議員の質問を許可します。野口議員。
146 ◯野口光男議員 それでは、私のほうからも幾つか質問させていただきます。これまでの質問の中で幾つか重なる部分もありますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
今回示された素案については、前回の草案と幾つか変わっている部分があります。また、変わっていない部分も多くあるわけですけれども、どのように、この意見が一定反映されていったのかが非常に不思議であります。前回の全員協議会や一般質問での意見はどのようにこの素案に反映されたのか、この間、意見を求めた方々には、議会の意見を集約したものを渡しているのかどうか、お伺いしたいと思います。
147
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 9月議会での御意見につきましては適宜整理し、4)街区での商業・業務施設や駐車場の規模の縮小と広場・緑地面積の拡大や、まちづくりによる評価として、定住や交流人口、にぎわい創出などの指標の設定など、素案に反映しているものでございます。
148 ◯野口光男議員 今の答弁では、一定、議会での意見については適宜整理してということでありましたけれども、市は民間アドバイザーから助言を受ける際に、アドバイザーには議会で出された意見を全て伝えた上で整理されているのでしょうか。市のほうで議会での意見をどのように示したのか、この部分が見えてきません。アドバイザーとの協議の際にアドバイザーの方が判断するもととなった、議会での意見の論点整理表などを私たちは見せてもらっていないわけですけれども、これらについては、議会や市民へもっと公表しながら取り組みを進めるべきではないかと思いますけれども、見解をお伺いします。
149
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 民間アドバイザーには、まちづくりの考え方や施設計画の方向性、実現性、効果の早期発現を踏まえた最適な事業手法、新たに導入する機能イメージ、コスト縮減策、エリアマネジメントの導入手法などについて提案、助言をいただくものであり、議会での意見についても、これらの視点において必要な事項について、アドバイザーから提案、助言を求めております。
また、引き続き、市駅周辺再整備の実現に向けては、議会からの御意見を踏まえながら進めていく考えであります。
150 ◯野口光男議員 意見の論点整理表は公表していかないと言っている答弁だと思いますけれども、アドバイザーや意見聴取会に対して、しっかりと議会の論点整理を示し、その内容も審議経過も議事録も公開することを、ここで要望しておきたいと思います。
3)街区だけ先行して進めることについてですが、5)街区に入れていく施設(後刻訂正発言あり)、また、庁舎に入れていく施設について、市民の意見を聞いて決めていくべきではないかと思いますけれども、見解をお伺いします。
151
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区の行政機能の再編も含めた枚方市新庁舎整備基本構想(素案)については、この間、意見聴取会や市民アンケート、ワークショップの御意見を踏まえながら作成しているものです。
今後は、市民説明会やパブリックコメントを実施し、意見を伺ってまいります。
152 ◯野口光男議員 先ほど私は5)街区に入れると言ってしまったようですけれども、3)街区に入れていく施設と訂正させていただきたいと思います。
今の御答弁では、アンケートやワークショップで意見聴取を行ってきたということですけれども、これは新庁舎整備についての意見を聞いたものでした。今回このように、大きく背景、状況が変わってきています。その都度、市民意見を聞いておく必要があると思います。
私ども議員団が視察した新潟県の長岡市では、市駅前整備や新庁舎整備について、何回も市と議会と、そして市民とで意見交換、キャッチボールをして進めていっておりました。
枚方市においても、来年12月にではなく、計画策定において随時、このような説明会を開催していくべきだと思いますけれども、見解をお伺いします。
153
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後、新庁舎整備基本構想の策定に際しては、来年12月以降に市民説明会やパブリックコメントを行い、市民の意見をお聞きしてまいります。
154 ◯野口光男議員 どうしても、市が計画をつくってからパブリックコメントや説明会を行っていくというやり方に執着しているようですけれども、このような進め方は到底認められません。
枚方市駅周辺再整備基本計画で実現しようとしているさまざまな施設や機能については、市民が利用するものであり、当然、市民の意見を聞くべきではないでしょうか。特に今回、5)街区に新庁舎を整備することによって75億円もの費用がかかってくるという状況も踏まえて、広く市民の意見を聞くべきだと思いますが、見解をお伺いします。
155
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後、枚方市駅周辺再整備基本計画策定に際しては、新庁舎整備基本構想とあわせて市民説明会やパブリックコメントを行い、市民の意見をお聞きしてまいります。
156 ◯野口光男議員 市民の皆さんと一緒に進めるという姿勢が全く見受けられません。このような進め方については、やっぱり改めるべきだと意見を申し上げておきます。
市民の利便性という面、また防災面ということについては、前回の協議会でもさまざまな意見が出され、大きく分かれていました。その意見が全く反映されていないのではないでしょうか。議会の意見も検討しないということでしょうか、お伺いします。
157
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 前回の全員協議会でお示ししたとおり、目指すまちの将来計画を示すに当たり、生活サポート拠点である4)街区と5)街区に市役所本庁舎を設置した場合の比較、検討を行いました。その結果、5)街区に本庁舎を設置した場合につきましては、国・府・市有財産の最適利用を図ることができ、公園、広場の拡充、にぎわいの創出、回遊性や市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点、定住促進や交流人口、経済効果などの面で効果が大きく、4)街区に比べて総合的にすぐれていると評価いたしましたので、その旨を新庁舎整備基本構想(素案)に記載しております。
158 ◯野口光男議員 これまでの答弁でも今のことを繰り返し言われているわけですけれども、まちの将来計画、また生活サポート拠点とは一体何なのかというのも全く示されていないわけですから、私たちには到底理解できないわけであります。どこかで勝手に枚方市駅前のまちづくりがどんどん進められていっていると受けとめているわけです。
私どもは、いつ大規模災害が起こるかわからない状況の中で、今、最も必要なのは防災拠点となる新庁舎整備であり、その規模については、枚方市都市計画マスタープランで示される7カ所に分散して市民サービスを提供することで、庁舎規模を縮小させることを検討すべきだと思いますけれども、見解をお伺いします。
159
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎には、大規模災害時における災害拠点対策など、現庁舎が抱える課題の解消を初め、少子・高齢化、人口減少のさらなる進展、情報化社会におけるICTの高度化などの社会情勢の変化にも柔軟に対応できる多機能性の確保、誰もが快適に利用でき、地球環境等に配慮していくことが求められています。
さらに、経済性にもすぐれ、将来にわたり継続して効果的、効率的に行政サービスを提供し、市民の満足度を高めていくためには、現在の分散している本庁舎機能を適切に集約するなど、本庁舎の機能を高めていく必要があると考えております。
160 ◯野口光男議員 今回、そのような、庁舎も含めた計画を進めていく上で、その財源を1年かけて捻出していくという方針が示されているわけですけれども、今の状況では、もし財源が捻出できなかった場合、新庁舎の整備ができなくなるということも起こり得るのかと思います。この点について、どのように考えているのか、お伺いしたいと思います。
161
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備の実現に向けまして、引き続き、事業手法の精査を行い事業費の縮減を図るとともに、財源確保策の検討を進めていく考えでございます。
162 ◯野口光男議員 そのような検討をした結果、結局、庁舎がつくれないという危険性は非常に大きいのではないかと思うわけです。新庁舎整備に必要な財源を確保するためには、3)街区の公共施設も保留にすべきではないでしょうか。そのためには、3)街区から市施設を撤退させるべきだと考えるわけですけれども、見解をお伺いします。
163
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎整備の検討とあわせて、枚方市駅前行政サービスを今後も継続するために、現在検討を進めている新庁舎の位置や地権者によるまちづくりの検討が最も進んでいる3)街区の進展を前提に、本市の財政状況を踏まえながら、枚方市駅前の利便性を生かした3)街区における公共施設の再編に向け、検討を進めていく考えでございます。
164 ◯野口光男議員 この3)街区の市駅前行政サービスというのは、当然、5)街区に庁舎をつくるという前提の中で進められているものであります。そして、3)街区においては、準備組合が設立された中で、市としての方針が決定しなければ、この準備組合の運営も検討も進んでいかないのではないかと思うわけです。当面は、この3)街区から市施設の撤回を前提に進めていくことが必要ではないかと思うわけですけれども、見解をお伺いします。
165
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区においては、今般、地権者により市街地再開発事業の準備組合が設立されるなど着実に進んでいる中で、市駅前の利便性を生かした図書館や(仮称)市民窓口などの機能拡充を行うため、スケジュールや施設規模などについて、準備組合との協議を進める考えでございます。
166 ◯野口光男議員 今後、準備組合の皆さんとは具体的な検討を進めていくということですけれども、3)街区の図書館、また、サンプラザ生涯学習市民センターなどの市の施設のコンセプトも、私たちには示されていません。どの程度の広さかも示されていないわけです。この状況の中で、利便性を生かした市民サービスというのは考えられるのでしょうか。3)街区に入っていくそれぞれの施設の大きさを、まず議会に示すべきではないでしょうか、見解をお伺いします。
167
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区で再編しようとしている各行政機能の規模等については、現状の市駅前サービスを継続するとともに、(仮称)市民窓口や図書館機能など、市民の利便性の向上という観点などから具体化の検討を進めていく考えであり、今後、検討内容が整理できた段階で速やかに御説明する予定でございます。
168 ◯野口光男議員 この間、今のような答弁を繰り返されているわけですけれども、その中では、現状の市駅前行政サービスを継続するというようなことも言っているわけですし、また、図書館機能についても、ラポールひらかたの図書館機能が一体どの程度の大きさになるのかということも私たちには示されていないということです。整理できた段階で示すという答弁を繰り返されていますけれども、既に75億円という数字が出されているわけですから、その根拠となる施設の大きさは、概算でも示すべきではないでしょうか。このようなものが示されない素案は、到底認めることができないと申し上げておきます。
また、75億円の内訳はそれぞれ積み上げられた結果の金額ですから、当然、その内訳の資料についても提出を求めておきたいと思いますし、これは議長にもお願いしておきたいと申し上げておきます。
計画全体を進めていく大前提として、防災拠点となる新庁舎整備をどのように進めていくのか。財源が一番少なくて済む方法をまず検討するべきだと思いますけれども、見解をお伺いします。
169
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎整備の整備手法として、現時点では財源確保の面からも、2)・4)・5)街区を一体的とした市街地再開発事業にPPP手法を導入することが最も効果的であると考えております。
170 ◯野口光男議員 位置については、もう既に5)街区で決定したという前提で進められているわけです。4)街区と経費的にどちらが低いのかを検討するべきではないかと思いますけれども、見解をお伺いします。
171
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎の整備も含め、魅力にあふれにぎわいのある広域中心拠点の形成を目指しております。その実現に向けては、前回、枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)においてお示ししました土地利用計画(庁舎位置比較)の中で、5)街区に配置した場合、本市の負担額は約16億円上回りますが、国・府・市有財産の最適利用を図ることができ、にぎわいの創出、市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点や、定住促進、交流人口、経済効果などの面で効果が大きく、4)街区に比べ総合的にすぐれていると評価したものでございます。
172 ◯野口光男議員 今、財源をどのようにつくっていくのか、これが最大の問題になっている中で、16億円も上回る。そして、にぎわいの創出、市民の利便性でも、議会や、そして市民の中でも評価が大きく分かれている状況です。市は、議会、市民が判断する案をつくるものであり、それが絶対正しいということではないと理解して進めるべきではないかと思いますけれども、見解をお伺いします。
173
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区の場合は、本市の負担が約16億円安くなりますが、4)街区における公園の利用に制約がかかるなど、まちづくりの観点や、新庁舎における防災や市民の利便性などの観点から、課題が生じると評価しております。
174 ◯野口光男議員 今回、4)街区、5)街区を検討していく中においては、3)街区に施設を入れて5)街区に新庁舎を整備していく方法と、単独で4)街区、大ホール跡地に整備するという方法と、そしてもう一つ、5)街区は市街地再開発事業から除外するなど、幾つかのケースを検討して市民に示すべきだと思いますけれども、見解をお伺いします。
175
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 庁舎位置につきましては、前回お示ししましたとおり、4)街区と5)街区に整備した場合について、それぞれ事業費も含めて比較、検討し、まちづくりの観点による分野別コンセプトなどについて総合的に評価した結果をもとに、今後も進めていく考えでございます。
176 ◯野口光男議員 総合的に評価した結果だと言っているわけですけれども、私は、やっぱり庁舎位置については5)街区がすぐれているとは思いません。今の御答弁の評価というのは、全く客観性がありませんし、多くの市民の皆さんが納得できるものではないと思います。市として、多くの市民の皆さんの理解をどのように得るつもりなのか、それとも市民の理解を得るつもりがないのか、この点について、お伺いしたいと思います。
177
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 庁舎の位置につきましては、枚方市新庁舎整備基本構想意見聴取会や民間アドバイザーなどから意見をいただくとともに、これまでにも検討経過を適宜議会へ報告してまいりました。
今後も引き続き検討内容の精査を行い、改めて来年度、市民説明会やパブリックコメントを行っていく考えでございます。
178 ◯野口光男議員 時期については、来年度意見を聞いていくという、大変遅い時期に実施するということも書かれているわけですから、もう、この庁舎の位置が動かないような状況の中で市民の皆さんに意見を聞いても、何ら変わることはないと思うわけです。
今の答弁でもありましたけれども、民間のアドバイザーの皆さんの意見は聞くけれども、広く市民の意見は聞かないという方針には全く理解ができませんし、認めることもできない。市民の方の財産である市有地にタワーマンションをつくっていくのか、それとも4)街区にモノ消費とかコト消費とか具体性のないものでにぎわいをつくっていくのか、それとも市庁舎や図書館、そして集会室を含む市民活動の拠点を整備して、公共施設でにぎわいを創出していくのか、判断していくのは市民の皆さんであります。その機会を、市としてしっかり保障するべきだと思うわけですけれども、最後に、市長の見解をお伺いしたいと思います。
179 ◯伏見 隆市長 先ほど担当部長から御報告させていただきましたとおり、改めて来年度、行っていく考えであります。
180 ◯野口光男議員 決まった段階で、市民の皆さんに意見を聞いても何も変わらないという状況の中で意見を聞くというのは、本当に残念な姿勢ではないでしょうか。市民の皆さんの意見を聞きながら市政を運営するということが基本だと思いますし、私どもとしては、ぜひ、枚方市駅周辺再整備は市民の皆さんも一緒に計画を進めていくべきだということを申し上げて、私の質問を終わります。
181 ◯岡林 薫議長 これにて、野口光男議員の質問を終結します。
182 ◯岡林 薫議長 次に、田口敬規議員の質問を許可します。田口議員。
183 ◯田口敬規議員 これまで多くの議員が質問に立たれているので、質問内容がかぶらないように質問したいと思います。同じことを聞きましても同じことしか返ってきませんので、かぶらないように質問させていただきます。
まず、基本計画(素案)について、お聞きしたいと思います。
今回示された土地利用計画図を見る限り、この駅前に立派なタワーマンションや商業施設、新たな道路などのハード整備だけしても、それを生かすための中身が伴わないと効果が一時的なものにとどまり、本当に期待するような効果は発揮されないと思います。この枚方市駅周辺再整備事業は、今後市がどのようなまちづくりをしていくのかという、全体を貫く基本的な考え方をもって進めていくコンセプト事業だと思いますが、市として、具体的な施策を今後どのように展開されていくのか、まずお尋ねいたします。
184
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備の具体化につきましては、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の中でお示しのとおり、職・学・住・楽近接のライフスタイルの実現、子育て世代を中心とした定住促進、まち全体にゆとりを創出し、回遊性の向上、歩くことが楽しく健康増進につながるまちづくり、交流促進やエリアマネジメントの推進、大規模災害に強い都市環境の形成などといった方向性に基づき、民間活力を取り入れながら、その実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
185 ◯田口敬規議員 市は、一体何を一番に進めていきたいのかということを、はっきり明確に示していく必要があるのではないかと思います。どこのまちでも当てはまるような総花的なコンセプトをただ単に並べるだけでは人は集まりませんし、ましてや、新たに人を呼び込むこともできないと思います。並べられた項目を全て満足させようとしましても、結局、どれも中途半端になり、満足した成果が得られないのではないかと危惧いたします。
例えば、子育てするなら枚方市と言ってもらえるような、枚方らしい特色ある施策を打ち出すことが重要であると考えますが、市の考えを求めます。
186
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 基本計画の実現に向けましては、議員御指摘のとおり、市としても、特に子育て世帯の定住促進は重要であると認識しております。枚方市駅周辺再整備基本計画をよりよい計画とするため、引き続き、計画内容の精査など、民間活力を取り入れながら検討を重ねてまいります。
187 ◯田口敬規議員 この事業に限らず、どんな事業を進めるに当たりましても批判はされますし、いろんな意見が出てくるのは当然だと思いますが。そこを、例えば、この市駅前再開発事業にしても、先人の市長はみずから先陣を切ってこの事業に取り組まれて、その結果が現在の形となって、市駅前に設けられた広い公園や官公庁を集約した配置は非常にすばらしいということで、いまだに視察が来るという話も聞いております。
また、これからの市駅周辺のまちづくりにおきましては、市長みずからがPRして、市外からも定住者を呼び込むためのシティプロモーションとまちづくり政策を同時進行で進める必要があると考えますが、市長の見解を求めます。
188 ◯伏見 隆市長 私といたしましては、市駅周辺が本市の広域中心拠点として発展していくことで、本市の魅力アップを牽引し、交流促進や定住促進を図っていきたいと考えており、その実現に向け、さまざまな機会を通じて、みずからリーダーシップを発揮してPRに取り組むとともに、効果的な施策と戦略的なシティプロモーションに取り組んでいく考えであります。
189 ◯田口敬規議員 最後に質問させていただきますが。タワーマンション特有のリスクでもある災害時の避難リスクなどを考えますと、そこら辺のことはちゃんと考えているのかということがまず1点と、そして、今回試算された額ですね。タワーマンションが全て売却できることを想定したものであると思いますが、ここが崩れますと採算が合わなくなるわけですけれども、今後、見きわめはどのようにされるのか、お尋ねいたします。
190
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 タワーマンションの災害時のリスクにつきましては、建設時にしっかりと検討しながら建設してまいりたいと考えております。
今回お示しした概算事業費につきましては、現時点での目安であります。今後、事業の進捗に伴い、事業の採算性などさまざまな課題に直面することが想定されますが、そのような場合は、地権者と協議しながら、本基本計画の実現に向け、必要な取り組みを進めてまいります。
191 ◯田口敬規議員 私も不動産業界に長くいましたけれども、どんなアドバイザーに聞いたのかわかりませんが、現実、いろんな角度から考えても、少し考えが甘いのではないかと思います。賃貸にするにしても、証券化するにしても、全く魅力がないのではないかと思います。採算性のバランスなどを考えますと、こういう額が出てくるのかと思いますけれども、もう一度現実を見て、別の角度からの採算性についてもよく考えて検討していただきたいと要望いたしまして、質問を終わります。あとは、部長にぜひ水をあげていただきたいと思います。ありがとうございました。
192 ◯岡林 薫議長 これにて、田口敬規議員の質問を終結します。
193 ◯岡林 薫議長 次に、堤 幸子議員の質問を許可します。堤議員。
194 ◯堤 幸子議員 それでは、続けて質問させていただきます。
導入する都市機能の中には、まちのにぎわい、交流としてさまざま挙がっておりますが、教育・学習機能について、現在あるサンプラザ生涯学習市民センターが、そのままこの広さを確保されるのかが全く不明確です。市民活動の拠点を確保するといったことにはなっていないのではないでしょうか、見解を伺います。
195
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)における市民活動の観点につきましては、分野別コンセプトの「賑わい・交流」、「市民生活」、「産業・文化芸術」における想定する都市機能として、図書館や生涯学習などの教育・学習機能を初め、健康運動やレクリエーション活動、文化活動など、さまざまな市民活動の拠点となる広場・公園機能などを考えております。
196 ◯堤 幸子議員 これまで利用してきたサンプラザ生涯学習市民センターには、集会室が4つ、80人収容が可能な視聴覚室、和室が2つあります。さらに、市民会館にも会議室がたくさんあります。これだけの施設が確保できるのでしょうか。できなければ、市民活動は後退します。
市民活動は、毎週1回の教室など、決まったときにできることも必要です。広場や公園では、イベント的なものはあっても、それができません。3)街区の民間ビルの中に入るとなれば、現時点でどういった手法が考えられるのか、お伺いします。
197
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅前行政サービス施設の再編を実現していくための手法としては、市街地再開発事業により新たに整備される床を取得していく考えでございます。
198 ◯堤 幸子議員 これまでの質問の中で、この床の取得というのも、どんな広さが考えられるのかというのをたくさんの議員が聞いていますが、まだわからないということで、本当に、ここはこれで踏み出していいのかということが懸念されます。
それと、床を取得するということは、大規模改修の際に、地権者として参加していく必要が出てきます。自治体として、ほかの事業者の方と同じ立場でいられるのか、改修のための費用はどうするのか、懸念も大変残ります。その部分は、本当に疑問だと意見しておきます。
市駅前再開発事業について、にぎわいを創出するための手段として、商業施設を整備することと、市民活動の拠点や子育て支援施設、図書館、若者が集まる施設などを整備する方法がありますが、どのような検討をされているのか。
例えば、4)街区では、子育て、生涯学習、健康、スポーツ、レジャーなど市民ニーズが高いテーマを持った時間消費型施設とありますけれども、具体的な内容はどのようなものになるのか、お伺いします。
199
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 にぎわいが生まれるまちを実現するため、アドバイザーや三者協定など関係者との意見交換内容を参考にしながら、必要となる機能などについて検討を進めてまいりました。
4)街区では、多様なライフスタイルに対応可能なコト消費を中心に、広場や公園、商業施設などを活用することを想定しており、民間ノウハウを導入し具体化を図っていく考えです。
200 ◯堤 幸子議員 草案では、5つあった商業施設が2つになりました。その分、広場や公園の利用でにぎわいを確保していこうとされているのだと思いますが、広場や公園、また、そこにある商業施設に立ち入ってもらうための、その先に誘導できるものがないと、人はそこまで行かないのではないでしょうか。駅から歩いて進む先にあるのはここ、市役所で、それが期待できません。広場などのイベントも毎日の開催ではありません。時間型の消費をと言うなら、市民がみずから楽しめる場所、生きがいをつくる場所こそ必要で、4)街区に市民活動の拠点整備を行うべきです。
次に、風害についてですけれども、タワーマンションの風被害はないように建設するから大丈夫、こういった民間アドバイザーの御意見だと思いますが、ビルの風被害、風害等が起きないように設計、建設しても、結果として発生している状況なのではないでしょうか。この点は、どのようにお考えでしょうか。
201
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 タワーマンション建築に当たっては、周辺の道路や建物も考慮した設計を行い、事前に風環境のシミュレーションを行うなど、必要な対策を講ずることができると聞いております。
202 ◯堤 幸子議員 必要な対策を講ずることができると聞いておりますという、これは、自分では調べていませんということだと思うんですけれども、無責任な答弁じゃないかと思います。
ことし発生した台風での風害が思いもよらない被害をもたらしたのは、もう皆さん御存じのところだと思います。どんなにシミュレーションしても、予期しない自然災害に対応できるのか、風速計や植林だけでは防げないこともあると思います。
また、それによって被害に遭った場合、誰が責任をとるのか。枚方市が進めた再開発での結果なら、枚方市も責任を問われることになるのではないでしょうか。そもそも、市駅前の一等地です。しかも市有地です。市民の財産である土地に何を建てるのか。タワーマンションを建設するのか、市庁舎を建設するのか、市民が決めるべきだと思いますが、見解を伺います。
203
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市庁舎の位置につきましては、5)街区に配置するほうが、国・府・市有財産の最適利用を図ることができ、にぎわいの創出、市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点や定住促進などの面で効果が大きく、4)街区に比べ総合的にすぐれていると評価しております。
204 ◯堤 幸子議員 何度も聞いた御答弁なんですけれども、市庁舎の位置が4)街区に比べて5)街区がすぐれていると判断されたということですが、評価したのは皆さんであり、民間の方ということになるのではないでしょうか。市民意見は、そこには一つも聞かれていません。
何度も言いますが、タワーマンションが予定されているところは、市有地です。市の土地を売って民間のタワーマンションを建てようというような、こういった問題を財産の最適利用といっても、勝手にされては、市民の皆さんには到底納得していただけないと思います。枚方に長く住んでいる方にも、これから枚方で住もうとする方にも、ここはふるさととなる場所です。皆さんに愛される枚方になるためにも、市民の皆さんが納得できない、今のまま進めるべきではないと申し上げ、質問を終わります。
205 ◯岡林 薫議長 これにて、堤 幸子議員の質問を終結します。
206 ◯岡林 薫議長 次に、八尾善之議員の質問を許可します。八尾議員。
207 ◯八尾善之議員 済みません。私で10番目ということで、かなり重複するところもあろうかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
それでは、市庁舎整備について、まずお伺いしたいと思います。
現在、枚方市駅構内には、市駅前サービスセンターやパスポートセンターなどが、また、サンプラザ3号館には、消費生活センターやサンプラザ生涯学習市民センターなどの行政機能が集積していますが、各施設の現状の面積と、3)街区に集約を予定している行政機能とそれに必要な面積はどの程度見込んでおられるのか。皆さんも聞かれているんですけれども、改めてお伺いしたいと思います。
208
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 現在、枚方市駅構内には、枚方市駅市民室サービスセンター約44平方メートル、枚方市パスポートセンター約42平方メートル、観光ステーション約205平方メートル、ふれあいホール約340平方メートルがあり、サンプラザ3号館には、消費生活センター約337平方メートル、男女共生フロア・ウィルと子ども総合相談センターを合わせて約771平方メートル、サンプラザ生涯学習市民センター約509平方メートル、市民ギャラリー約293平方メートルがあります。
そのうち3)街区には、市民ギャラリーを除く機能の移転とあわせて、(仮称)市民窓口、子育て支援・相談などの機能拡充を予定しており、今後、具体的な内容や規模の検討を進めていく予定であり、明らかになり次第、議会にお示しする考えでございます。
209 ◯八尾善之議員 今回の新庁舎整備基本構想の素案では、これまで同様に、3)街区と5)街区に市の行政機能を配置することとなっているわけでございます。これ、5ページに「行政サービスのみならず事務効率の観点からも課題」と記載されているんですけれども、そうしたらこれは、今の基本構想(素案)でも、引き続き、課題として残るんではないかと感じております。
今の御答弁で、最低、現状と同じスペースを確保するだけでも、約2,250平方メートルですかね、それぐらい必要となるわけです。なおかつ、本庁舎と重複する(仮称)市民窓口をわざわざ、これまで同様に配置するということであれば、いつも行政側が言われている効率的、効果的の観点はどこにあるのか。普通に考えれば、やはりそういうことを言うんであれば、本庁舎も3)街区で整備するのが課題解決のベスト策だと思うんです。それだけでなく、ことし、何回も庁舎が被災されているわけです。それで、市民の生命、財産を守り抜く司令塔としての責務をしっかりと果たしていくためにも、やはり、大阪府と同様に、真っ先に動き出そうとしている3)街区で整備しなければならないはずなんです。それをなぜ行わない素案になっているのか。これは、市民生活にかなりかかわってくる重要な判断をしていただかないといけないと思いますんで、市長にお伺いしたいと思います。
210 ◯伏見 隆市長 新庁舎の位置につきましては、国・府・市有財産の最適利用や、本市が目指すまちづくりなどの観点から、5)街区とする考えでございます。
211 ◯八尾善之議員 市長、今の答弁ですと、市民が安全、安心に送る生活よりも、国・府・市有財産の最適利用を優先されているという答弁に私は聞こえるんです。今言われた、市長が言う本市の目指すまちづくりというのは、安全、安心は入っていないんですか。改めてお伺いしたいと思います。
212 ◯伏見 隆市長 私といたしましては、基礎自治体の役割の重要なポイントは安全、安心なまちづくりだと思っております。
また、それにあわせて、まちにゆとりとにぎわいのある魅力的なまちとするため、定住人口や交流人口の促進、快適な生活環境、産業、文化、みどり、環境などの分野での都市機能を高めることで、多くの人に、枚方に訪れ住み続けたいと思っていただけるように取り組んでいく考えであります。
213 ◯八尾善之議員 やっぱり今聞いていても、3)街区で早期に建てかえをするというのが、市長が言われた本心というか、本分に適合するんじゃないかと思うんですけれども、それがなぜ5)街区という考えになっているのかが、いま一歩わからないんです。その点について、もう少しわかりやすく、詳しく御説明願えますでしょうか。
214 ◯伏見 隆市長 繰り返しになりますけれども、新庁舎の位置につきましては、国・府・市有財産の最適利用や、本市が目指すまちづくりなどの観点から、5)街区が最適であると評価しているところでございます。
215 ◯八尾善之議員 何回聞いても、市長には市民の思いが伝わらないのかなと思いますんで、次に移ります。
次に、市駅周辺再整備・再開発について、お伺いいたします。
私は、いつも言うてますけれども、基本計画の土地利用の計画図で示されている3つに分かれた駅前ロータリーなんですが、市は、将来的な人口減少を回避するために定住促進を誘導しておられるわけです。そのためには、枚方市を今まで以上にアピールしていく必要があると思うんです。それにもかかわらず、これから駅前の再整備、再開発を行うのに、市民の方は、よくよくわかっておられるんでいいのかもしれないんですけれども、初めて枚方市を訪れた方にとっては非常にややこしく、わかりづらいということで、9月の全員協議会でも質問いたしました。それなのに、なぜ基本計画(素案)でも同じ形態なのか、本気でこの人口減少抑止策に取り組もうとされておられるのか、お伺いいたします。
216
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 公共交通の乗りかえなどの利便性の向上や、にぎわいとゆとりある広域中心拠点にふさわしい駅前広場に向け、課題となっている通過交通の抑制や、バスなどの公共交通のアクセスなど、不足している道路機能の拡充を行い、また、周辺道路とのネットワークや事業費を抑制する観点から、市駅南口駅前広場を分離するとともに、駅前広場を拡張するものです。
また、わかりやすい情報案内や高齢社会にも対応したユニバーサルデザインの導入などにより、便利、快適な交通環境が整ったまちを目指す考えです。
なお、事業化に当たっては、市民や来街者など誰もが移動しやすく、ゆとりある駅前空間の創出に向け、交通事業者、交通管理者など関係者と連携してまいります。
217 ◯八尾善之議員 案内板云々という部分で、それではやはり、高齢社会にはなかなか対応できないと思うんですけれども。一応、これは意見として言うときます。
再整備の基本計画では、まず通過交通を排除という目的で、京阪電車の高架下の部分をバス利用専用の通行制限を計画していると何度も説明いただいているんですけれども、枚方市駅周辺の道路を見ていますと、これまで規制されていた箇所も、警察のほうから交通事業者に向け、解除をしたい旨の説明があったりだとか、もう既に解除されているところがあるんです。
その中で、規制を担当する警察は、ある意味、通過容認されている状況の中で、市が、今そのようにしたいと思っているだけで、何ら実現性がないと言わざるを得ないと思うんです。現実的に一般車の規制は可能なのかどうか、これは土木部長ですかね、お伺いしたいと思います。
218 ◯松本進吾土木部長 高架下の交通規制の実施につきましては、現在のところ確約されたものはございませんが、今後も継続して、市駅周辺の通過交通の抑制に向け、高架下の管理方法や規制の手法について、公共交通事業者や警察など、関係機関と協議を行っていきたいと考えております。
219 ◯八尾善之議員 とりあえずお聞きしておきます。
同じく、土地利用計画図では、4)街区内に新たな道路が計画されていますけれども、私には、この道路がなぜ必要なのかがさっぱりわからないんです。まるで、建物ありきで道路を配置しているように思えてならないわけですが、この道路を、市はどのような考え方で配置しているのか、お伺いしたいと思います。
220
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区内において新たに設置する区画街路については、広域中心拠点にふさわしい都市機能を誘導するための土地利用の促進や、駅前広場への通過交通抑制を円滑に実現するために配置したものでございます。
221 ◯八尾善之議員 今、通過交通抑制と言われたと思うんですけれども、今計画している道路に自家用車を誘導するイメージだと思うんです。当初、天野川沿いに禁野橋から天津橋方面へ外周道路の計画があったんですけれども、それが消えてなくなっているように見えるんです。
この道路はその代替と考えていると思えるんですけれども、その考えがあるんやったら、もう大きな間違いだと思うんです。この道路では、何回も曲がらなければ、主要幹線道路、いわゆる京都守口線などに接続がされません。素案の説明としては余りにも乱暴で、取ってつけた言いわけにしか聞こえないんですけれども、もう一度、わかりやすくお考えをお示しいただけますか。
222
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 議員御指摘のとおり、外周道路は枚方市駅周辺への通過交通抑制などの機能を高めるために必要と認識しておりますが、今回策定を目指しております枚方市駅周辺再整備基本計画の範囲といたしましては、本市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現していく観点から、3)街区の市街地再開発事業とあわせて、京都守口線まで整備する考えでございます。
223 ◯八尾善之議員 いや、今、私は、禁野橋から天津橋のほうの外周道路について聞いたんですけれども、それについてはなかったわけなんですよね。
先ほど、午前中の大塚議員の質問でもあったように、これは、エリア外だからという御答弁やったと思うんです。でも、一番最初に言われていたこの外周道路というのは、今回、再整備、再開発の根幹をなす非常に重要な道路なんです。だって、もともと通過交通云々というようなお話をされていたわけです。これが本当に整備されなければ、今言った通過交通云々のところの駅前広場だとか、さまざまな配置が、もう根本から変わるように思うんです。そういう意味でも、エリア外というように、簡単に片づけるんではなしに、もう少し納得いくような御答弁をいただけますか。よろしくお願いします。
224
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 外周道路の整備についてでございますが、3)街区での市街地再開発事業とあわせた整備のほか、その他の区間につきましても、まちづくりとあわせて整備を検討してまいりたいと思います。
225 ◯八尾善之議員 検討はいいんですけれども、ばつになりましたと言うたら、もともとの素案自身が頓挫するんじゃないんですかとお聞きしているんです。検討じゃなしに、これは、やりますと違うんですかね。そのあたり、もう一度お聞かせください。
226
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 繰り返しになります。その他の区間においても、やはり、まちづくりとあわせた整備を検討してまいるということでございます。
227 ◯八尾善之議員 全部先送りですね。まあ、いい。いいことはないんですよ。次の質問にいきます。
基本計画の街区設定で、先ほど来言うてますサンプラザ3号館が外されているんです。既に人口が減少している中、枚方市が誇れるまちと市民に意識していただくためには、市の玄関である市駅から岡東中央公園を生かした、開放感を感じていただくというコンセプトは理解できるんですけれども、先ほども言いました、他市から来られた方には、枚方はいいまちで、来てよかったと思っていただかないといけないんですよね。そういう再整備をやるのに、午前中も言われた、やりやすい箇所だけ計画をつくって進めていくというのではなしに、景観の観点からも、駅に直結しているサンプラザ3号館も計画に含めた整備を行うべきと考えていますし、先ほど、堀井議員の質問でもあったように、これは、耐震工事も行われていないビルでもあるわけです。そのビルを管理しているのが市の外郭団体ということも明らかに問題だと思います。それでも市は、サンプラザ3号館をこの計画から除外して、再整備、再開発を進めようとしているのはなぜなのか。市のお考えを改めてお伺いいたします。
228
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 街区設定の考えにつきましては、市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現する観点から街区を設定しており、そのような観点を踏まえ、サンプラザ3号館は街区に含めてはおりません。
229 ◯八尾善之議員 同じような答弁ですよね。市の財政状況云々ということですけれども、そのようなことで本当にいいと思っているんであれば、はっきり言って、市民として驚きです。市の危機管理はどこで発揮されるんかと思います。不良物件とは言いませんよ、耐震ができていないだけなんで。そうですけれども、市の外郭団体が管理している、このことだけでも、すぐに対処しなければならないと思うんですけれども。その点について、安全、安心のまちづくりの観点から、市の見解を再度お伺いしたいと思います。
230 ◯白石金吾都市整備部長 サンプラザ3号館につきましては、不特定多数の方が利用されるビルであることなどから、耐震診断を実施されるなど、耐震化について取り組まれているところでございます。
本市としましても、同ビルの耐震化に向け、今後も指導、助言を行ってまいりたいと考えております。
231 ◯八尾善之議員 余りにも無責任な答弁をされたと思います。サンプラザ3号館は、さっきも言った枚方市の外郭団体が管理しているということで、そして、本市の副市長がその団体の社長を務めるということを考えれば、この機会に再整備、再開発を、何としてもその中に含めていかなければならないと思うんですけれども、地権者がどうのこうのという部分ではなしに、市の安全、安心のまちづくりの先頭に立っていくという、枚方市としての姿勢をここに示す必要が絶対あると思うんですけれども、そのあたりの見解について、お伺いします。
232 ◯小山 隆副市長 (以下9行発言取消し)○○……………………………………………………………………………、…………………………、……………………………、……………………、……、……………………………、……………………………………………………………………、……………………………………………、………………………………………………、………………………………………………………………………、……、…………………………………、…………………………、………………………………………………………………………、…………………………………………………………………○○。
○○……………、………………………………、………………………………………………………………○○。
233 ◯八尾善之議員 今は社長としての御答弁だったかと思うんですけれども、そうしたら、市としてはどう考えているのか、御答弁をお願いしたいと思います。
234 ◯小山 隆副市長 市といたしましては、耐震工事、耐震に関しましては、あくまで耐震診断の補助、そういうところもつくっておりますし、また、耐震改修していただけるとなりますと、その改修の補助というのも案内をさせていただいているところでございます。
ただ、それで全て耐震できるというものではございませんので、やはり、あくまで、所有者さんがどうしていくかというところが一番大切なところなので、その辺に働きかけていきたい、そのように思っています。
235 ◯八尾善之議員 何か、すりかえられているんかと思うんです。耐震ができていないから耐震化しろと言っているんじゃないんです。今、市駅周辺の再整備をやるんでしょう。だから一緒に入れたらいいんと違うんですかというお話なんです。そのあたりを市の見解としてお伺いしたんですけれども、いかがですか。
236 ◯長沢秀光副市長 先ほど来、市駅
周辺等活性化推進部長のほうからお答えさせていただいておりますとおりに、今回は、地域の特性なり主な地権者の状況などを踏まえまして、効率的、効果的に前に進めるという立場から、街区設定をしたところでございます。
237 ◯八尾善之議員 これもまた、安全、安心という部分は除外されるという御答弁だと解釈いたしました。
そしたら、これまで、市は、街区を設定して、街区ごとの再整備、再開発を行おうとしておられますけれども、土地利用計画図をよくよく拝見しますと、ほとんどの街区において、住宅建設が予定されているんです。これって、僕らは素人なんでよくわからないんですけれども、単に、投資をした民間事業者というか建設業者が、そこを売って、早期に資金回収をするために住宅建設をやるというようなことで、まちづくり全体を見据えた中で、本当に、このことが本市にとっての魅力向上やまちの発展につながるかというのを、もう疑問に感じて仕方がないんですけれども。このことについて、どのような見解をお持ちなのか、お伺いしたいと思います。
238
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 居住施設につきましては、定住促進やコンパクトシティの推進、事業の実現性に係る財源確保の観点から必要であると考えております。
239 ◯八尾善之議員 今いろいろとお話をお伺いしたんですけれども、いろいろ出ているんですけれども、この計画が1年先送りになったというような中で、当初の計画では、今回、素案が出て、パブリックコメントをやって、3月、4月には計画の形になっているんですよね。1年延びた中でも、同じように、この時期に素案が出てきているんですよね。この素案というのは、そもそも、もう最終段階やと思うんですけれども、この10月まで行われていたアドバイザーからの意見という部分が、ここからまた社会状況云々というような部分があったら、今、御答弁された社会情勢は、これから1年かけて変わってくるわけです。そうしたら、またアドバイザーから意見をもらわないと、今までやってきた部分と同じ素案になって、案として出てこないんじゃないかと思うんですけれども、そのあたりはどう思っておられるんですか。
240
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 現在、草案という段階から素案ということで案をお示ししております。これらの案をつくるに際しましては、アドバイザーといいますか、市街地再開発事業の経験者等から、技術的または市場性等の観点から、いろんなアドバイスをもらって、我々のほうで判断して、それをまちづくりの案に付加したということでございます。
ただ、今後、その案をつくるに際しましては、やはり多額の費用がかかるということで、今回、時間をいただいて、しっかりと財政的な下支えをして発表しようということなんですが、その期間の中でも、よりよいまちづくりに関しましては、やはりいろんな観点から、さまざまな意見をお聞きしたいと。特に民間活力ですね。その辺の導入については、いろんな意見をお聞きして、よりよい魅力的なまちの計画になるように考えてまいりたいと考えております。
241 ◯八尾善之議員 だから、結局のところ、もう一度、1年間もアドバイザーに意見を聞くということなんですか。そのあたり、確認です。
242
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 アドバイザーにつきましては、ことしの10月で取り決めが終わっておりますので、アドバイザーに聞くことはございません。
243 ◯八尾善之議員 でも、そのアドバイザーから財政的云々ということで、意見をもらっていたんじゃないんですか。それでこれ、1年延ばして。だって、答弁で社会情勢云々と言うてはりますやん。これは、当然またアドバイスをもらわなあかんのと違うんかなと思うんですけれども。もう時間もないんで。
結局のところ、今、不確定要素ばかりで、何が何だか全くわからない状況でございます。今、笑われましたけれども。それで、当然、社会情勢、2025年の万博開催という部分も踏まえると、やはり今後、この内容も大きく変わってくる可能性があるわけです。そういう意味でも、今回、私たち、これから先も含めて13人が質問しているんですけれども、議員を振り回しているんか、何を考えてんねんというような、如実に、議会軽視としてあらわれている結果と違うんかと思うんです。
議会としても、いろいろやらないといけないことはあろうかと思うんですけれども、やはり、今いろいろと言われていますけれども、多額の税金をかけて行うこの再整備、再開発ですんで、議会とか、市民の意見、要望を、やはり最大限尊重していただきますよう、もう最後は強く強く申し上げて、質問を終わりたいと思います。
244 ◯岡林 薫議長 これにて、八尾善之議員の質問を終結します。
245 ◯岡林 薫議長 午後3時10分まで休憩します。
(午後2時53分 休憩)
(午後3時10分 再開)
246 ◯木村亮太副議長 協議会を再開します。
247 ◯木村亮太副議長 まず、理事者から発言したい旨の申し出がありますので、これを許可します。小山副市長。
248 ◯小山 隆副市長 先ほど、サンプラザ3号館のお話の中で、市の見解のお尋ねにもかかわらず、管理会社の立場で答弁をいたしましたので、その発言につきましては取り消しいたします。よろしくお願いします。
249 ◯木村亮太副議長 それでは、記録を調査の上、適切に措置させていただきます。
250 ◯木村亮太副議長 次に、広瀬ひとみ議員の質問を許可します。広瀬議員。
251 ◯広瀬ひとみ議員 では、私のほうからも、まず、長期財政計画との整合性、財源確保の問題について、やはり気になりますので、若干ですが、お聞かせいただきたいと思います。
さきの質問に対する答弁で長期財政計画を示すと言っていたにもかかわらず、今回なぜ示されなかったのかと。その理由については、示すべく検討を進めてきたんだけれども、その中で多額の費用と財源確保策が必要になったんだと説明されておられました。その中でというのが一体どういうことなのか、お聞きしていて感じたところです。
216億円の枚方市の負担というのは、9月に示された資料でも、今回示された資料でも、この金額そのものについては変更がないわけであります。財政調整基金でいえば70億円を切る現状が、長期財政の見通しでは現状でも予測されるその中で、整合性が保てるんですかということは、これまでも機会があるたびにお聞きしてきたところです。9月の全員協議会の時点で、このプランは、このままでは長期財政との整合性を保てないということが、実はわかっていたんじゃないのかと感じてしまうわけです。9月の時点で、12月議会前のこの機会に説明しますと言ってきたあれは何だったんだと、非常に不信感を持って受けとめてしまいます。
今度、1年かけてこの財源を検討するということで、さらなる行政改革を検討、進めるということでありましたが、今議会にも出てきますが、スポーツ施設の駐車場有料化、公園の駐車場有料化、こうしたことが示されて、既に市民の皆さんからは、有料化すべきではない、利用者無料にすべきだ、こういう声があちこちから起こっている状態でありますし、また、図書館の分室の問題でも、東香里分室を廃止すると。年間の運営費が1,000万円、わずか1,000万円なのに、廃止しなければならない財政状況だという説明を住民の方にされている。そういう市民サービスの切り捨てが既に行われておりまして、それに対して、もうあちこちから、これは納得できませんという声が上がっているわけです。
そういう中で、さらなる市民負担増、さらなる市民サービスの切り捨てを求めて、再整備への理解が果たして得られるのか、さらなる行政改革の内容はどうやって決定していくのか、お伺いいたします。
252 ◯佐藤伸彦理事兼総合政策部長 財源確保に向けましたさらなる行政改革の取り組みにつきましては、まずは、庁内におきまして、方策等の検討を進めてまいります。
253 ◯広瀬ひとみ議員 まずは庁内で検討とのことですが、もともと新行政改革実施プランは、平成31年度までの計画となっています。新たに示されたスケジュールでは、平成31年度の11月に財源確保策等を議会に報告とありますから、これと整合性を合わせてプランの見直しを進める、そういう理解でいいのか、お伺いいたします。
254 ◯佐藤伸彦理事兼総合政策部長 新行政改革実施プランが終了する平成31年度以降につきましても、計画的に行政改革を推進するために計画の策定は必要であると考えておりまして、計画策定につきましては、平成31年11月にお示しする財源確保策も踏まえていく必要があると考えております。
255 ◯広瀬ひとみ議員 平成31年11月に示す財源確保策も踏まえて策定という話ですけれども、少なくとも、これまで行革のプランを立てるときには、市民意見募集を実施されてきました。だとすると、この11月にそういう中身を示そうと考えるのであれば、9月の議会前には、その改定案が示される必要があるんじゃないかと考えるわけですが、この点はいかがでしょうか。
256 ◯佐藤伸彦理事兼総合政策部長 次期計画の策定につきましては、現行のプランの進捗の状況やその時々の行政課題等を踏まえ策定する必要があると考えておりまして、その策定の手法や計画期間、時期等も含め、今後検討してまいります。
257 ◯広瀬ひとみ議員 そういうことも含めてみんな、これから検討という話でありますが、全体の資金計画が明らかにされていないその中で3)街区の整備は進めるということです。3)街区整備に係る事業費の内訳や資金計画、この75億円は市の負担だと言われているわけですが、じゃあ、これ、先行して75億円、3)街区分は進めるという話であれば、せめて、ここの部分での長期財政との整合性は少なくとも示すべきではないかと考えますが、市の見解をお伺いします。
258
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 財政見通しについては非常に厳しい状況ではありますが、健全な財政運営を維持していくという方針のもと、さらなる事業内容や事業費の精査などにより、取り組みを進めていく考えでございます。
259 ◯広瀬ひとみ議員 今、75億円の部分は先行して進めていきますと。先ほどスケジュールの話もありましたけれども、都市計画決定を春には打っていこうということで、先行してこの話が進んでいくわけですよね。そうすると、枚方市の負担は75億円、これは、正確な金額ではないでしょうけれども、概算で見積もって、少なくとも、これぐらいの金額は必要になってきますよということで、試算されて出てきていると。これと、その長期財政との整合性は、少なくとも、つけていっていただかなきゃいけないでしょうと。
本来、ここで草案として出してこられたその中身として、3)街区を進めますと言われるのであれば、全体の216億円の財源確保案、長期財政の見通しとの整合性が示せなかったとしても、3)街区を進めるというからには、これは本来、同時に75億円分を出してしかるべきなんではないでしょうか。この点、いかがでしょうか。
260
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 繰り返しになりますが、75億円、非常に、財政見通しについては厳しい状況ではございますが、健全な財政運営を維持していくという方針のもと、さらなる事業内容や事業費の精査などにより、取り組みを進めていく考えでございます。
261 ◯広瀬ひとみ議員 それでは、先ほど財務部長もお答えになっておられましたけれども、新年度予算のときには、毎年、長期財政の見通しをローリングして、出してこられるわけです。来年度は、骨格予算、議会も改選期ということもあって、予算特別委員会は設置されませんが、長期財政の見通しそのものは、当然ながら提出されてくるのかと思います。その中には、少なくとも、この3)街区の長期の財政計画の中身は含まれてくると理解していいんでしょうか。
262
◯宮垣純一財務部長 2月に毎年お出ししております長期財政の見通しにつきましては、今年度の決算見込みや来年度の当初予算、これらを踏まえて、今後検討してまいります。
263 ◯広瀬ひとみ議員 当初予算の中にそれが含まれなかったら、もしかしたら入らないかもしれないということになるのかもしれないんですけれども、やはり、これはぜひ出していただきたいと思います。
先ほど、野口議員のほうからも聞かせていただいたんですけれども、216億円のうちの75億円分を先に出して、あとの財源確保ができるのかどうかわからないと。仮に財源確保策が示されたとしても、市民理解が得られるのかどうかわからないわけです。果たしてこれで事業が進められるのか。市民の理解を得ずに進めれば、また美術館のときのような話になってしまうのではないでしょうか。
議会の意思決定の問題についても、さきの質問でありましたけれども、今の事業の進め方は間違っているんじゃないかと感じます。今、最低限、最優先として必要となっているのは、やはり、防災拠点となる新庁舎の整備ではないかと思います。その見通しが定かではないのに3)街区を先行させていいのか。そして、3)街区を先行させるということは、いろいろ意見があるのに5)街区で庁舎整備していく、これを決定することになるわけです。そして、決定しておいて、市民意見を後で聞くという手順が進められていく。ここで大きな矛盾が生じていくことになるのではないかということが心配でありますし、そして納得できないところであります。
全体の財政見通し、財源確保を示してから計画を進めるべきだと考えますが、見解をお伺いいたします。
264
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 財政見通しが非常に厳しい状況というのは存じております。
繰り返しになりますが、市駅周辺再整備の実現に向けまして、事業手法の精査を行い、事業費の縮減を図るとともに、財源確保策の検討を進めていくということでございます。
265 ◯広瀬ひとみ議員 先ほどから同じような答弁をいただいておりまして、今後、他の事業の見直しを進めながら財源確保していくんですという説明もありました。
しかし、他の事業の見直しというよりも、この事業そのものの見直しが必要になっているんではないかと感じるところです。よりコンパクトに庁舎整備を最優先にできる案はないのか、少なくとも、市民会館跡地を活用したシンプルな建てかえ案との比較、検討も示されなければ、市民の皆さんの理解は得られないのではないでしょうか。
消費税増税、そして生活保護費の削減や年金の削減、こうした厳しい暮らしを余儀なくされる市民の皆さんが、魅力にあふれ、にぎわいのある広域中心拠点の形成のためにと、さらなる市民負担増に果たして耐えられるのか。サービスの切り捨てが受け入れられるのか。こうした点も十分踏まえて御検討いただきたいと求めまして、質問を終わらせていただきます。以上です。
266 ◯木村亮太副議長 これにて、広瀬ひとみ議員の質問を終結します。
267 ◯木村亮太副議長 次に、妹尾正信議員の質問を許可します。妹尾議員。
268 ◯妹尾正信議員 もう既に11名の議員の方々がさまざまな観点から御質問されておられますので、若干重複する部分があろうかと思いますが、私は、私なりに3つの視点から質問させていただきます。
まず初め、1つ目は、スケジュールを変更した理由について。
2つ目は、財源確保の考え方について。
3つ目は、新庁舎規模の縮小について、お伺いいたします。
それでは、質問を始めさせていただきます。
前回の全員協議会では、各会派・議員から、さまざまな質疑、意見が出ましたが、今回の資料は多少のマイナーチェンジにとどまり、反映されているとは言いがたいと感じています。全てを盛り込むことは難しいとしても、改善できるところは取り組んで、検討していくべきではないでしょうか。今回も全員協議会で質疑させていただきますが、行政側としてしっかり受けとめ対応していただきますよう、まず冒頭述べさせていただきます。
さて、これまで我が会派は、市駅周辺再整備と新庁舎整備については、スピード感を持って取り組むよう言ってきました。市がこれまで示してきたスケジュールどおりに確実に実行していくべきと考えますが、スケジュールを変更した理由をお聞かせください。
269
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今回のスケジュールを変更した理由といたしましては、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)と長期財政への影響を検証するに際して時間を要したこと。また、その検証において明らかになった財源確保策の検討や、加えて、より魅力的なまちづくりを目指すためには、全国的にも注目されるとともに、特に、2)・4)・5)街区については、さらなる民間ノウハウや投資を促す環境づくりが必要となるなど、再整備基本計画をよりよい計画とするための検討を重ねていく必要があると判断したためでございます。
270 ◯妹尾正信議員 このタイミングで基本計画の策定時期を見直すということは、長期財政の見通しが甘かったのではないでしょうか。また、これまで何を根拠としてきたのか、お伺いします。
271
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 長期財政の見通しの検討につきましては、本年度、緊急措置として実施しました災害対策に伴う財政運営への影響のほか、街区ごとに具体的な内容や実施手法から事業費を試算した上で、街区間の関連性を踏まえ、全体スケジュールの調整や財源の検討などを行いながら、各年度の負担額を明らかにした資金計画の作成や、本市の財政状況への影響の度合いを検証するのに時間を要しました。
272 ◯妹尾正信議員 次に、財源確保の考え方についてお聞きしますが、市の説明では、事業全体を一度に進めるためには多額の費用が必要で、そのための資金計画と財源確保策を明らかにした上で基本計画と基本構想の策定を進めていくということですが、その財源確保に向けて、具体的にどのような行政改革によって財源を確保していく考えなのか。また、再整備事業において多額の起債を行うことになりますが、この起債に対する将来の償還費用の負担について、どのように考えているのか、あわせてお伺いします。
273 ◯佐藤伸彦理事兼総合政策部長 行政改革の取り組みといたしましては、まずは、今後予定している他の事業の見直しに取り組まなければならないと考えております。
これにとどまらず、さらなる行政改革を推進し、基金の増額などの財源確保策を検討していく考えでございます。
274
◯宮垣純一財務部長 起債の償還でございますが、将来に過度な財政負担とならないよう、長期財政の見通しの中で、その影響を明らかにしてまいります。
275 ◯妹尾正信議員 市駅周辺再整備では多額の市負担額が必要なわけですから、その財源の確保策については、あらゆる視点で検討を行い、多様な方策を講じる必要があります。
例えば、再整備によってつくり出される市有財産を、民間からの提案を最大限に活用しながら貸し付けることで、収益を上げて財源に充てる方法もあると思いますが、このことについて、市の見解をお伺いします。
276
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 事業の実現性を高めるために、市有財産の有効活用が最も重要な視点であります。
今回お示しの土地利用計画・施設配置計画図では、岡東中央公園を含む公園、広場空間が大きな特徴となっており、公園、広場の市有地の一部を民間事業者に貸し付け民間の創意工夫を活用することで、魅力的な空間の提供や維持管理費の効率化などを見込んでおり、引き続き、具体化に向けた手法などの検討を行ってまいります。
277 ◯妹尾正信議員 事業の財源の中で補助金のウエートが大きいと思いますが、市駅周辺再整備における補助金制度の仕組みはどのようになっているのか、お伺いいたします。
278
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 再整備基本計画(素案)では、組合施行による市街地再開発事業を想定し、その財源については、国の要綱に基づいて検討を行っております。
その主な制度としては、まず、2)・3)街区における駅前広場や、2)街区から5)街区までの区画街路などの公共施設整備に伴う費用に対する公共施設管理者負担金があります。その負担割合は、国と市でそれぞれ2分の1の負担でございます。
また、市街地再開発事業に係る調査設計費や既存建物の除却などに要する土地整備、民間施設を活用したデッキ整備などに伴う補助金があります。その負担割合は、組合、国、地方でそれぞれ補助対象額の3分の1を負担するとなっております。
279 ◯妹尾正信議員 再整備事業の成立性を高めていくためにも、国や大阪府からの補助金というものは重要であると思いますし、これらによって市の長期財政見通しの厳しさが大きく変わることになりますが、補助金の見通しは確かなのか、お伺いいたします。
280
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 補助金の確保につきましては、事業を進めていく上で重要であることは認識しており、事業実施に当たっては、国や大阪府に対して、補助金の確保に向け努めてまいります。
281 ◯妹尾正信議員 最後に、新庁舎規模の縮小について、お伺いします。
新庁舎整備基本構想では、新庁舎規模を約2万5,000平方メートルから2万6,000平方メートルと想定していますが、再整備基本計画で事業費を試算する上では、規模を約2万5,000平方メートルとし、1,000平方メートル減らしています。市民の利便性の向上に繋げていくために分散している庁舎機能を集約していくわけですが、規模を約2万5,000平方メートルとした場合、本当に支障なく業務が行われるのか、見解をお伺いします。
282
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市新庁舎整備基本構想(素案)では、庁舎の規模を約2万5,000平方メートルから2万6,000平方メートルとしており、引き続き、その精査を行うとしております。その上で、今回、再整備基本計画(素案)においては、総概算事業費と市負担額を試算するに際し、事業の実現性をより高めるために、新庁舎の規模を約2万5,000平方メートルとしたものでございます。
庁舎規模の縮減に対する考え方については、将来の人口減少や公共施設のマネジメントの観点を踏まえて、既存施設の有効活用やペーパーレス化の推進など、ICTの積極的な活用、国との合同庁舎化による共用部分の有効活用などの検討をさらに進め、市庁舎としての役割と機能を十分に発揮できる施設になるよう精査していく考えでございます。
283 ◯妹尾正信議員 市は、市駅周辺再整備を実施するには多額の市負担額が必要と言っているわけですが、先ほども申しましたように、今後、市があらゆる視点で多様な財源確保策を検討していく中で、これまでどおりの市有財産の管理ではなく、民間のノウハウを最大限活用して収益を上げていくことで、財源を確保しながら魅力的な空間を提供できるようなまちづくりの検討をぜひ進めていただきたい。
また、行政改革で財源確保を検討するということですが、例えば、市立ひらかた病院の経営健全化を早急に行って、一般会計からの繰出金の抑制を図るなど、施策の実施を確実に行っていただきたいと思います。
にぎわいの創出については、現行の岡東中央公園の延長線上ではなく、これまでの駅前の公園とも差別化し、にぎわいを創出できるようにしていただきたいと要望します。
また、5)街区での庁舎整備が財源的に厳しいというのであれば、それよりも少額で済み、また早く進めることができる4)街区案についても、少し可能性を残して検討してもいいのではないでしょうか。
また、今回、再整備基本計画と新庁舎整備基本構想の策定スケジュールの見直しをされ、検討時間が確保されておりますので、9月と今回の全員協議会で各議員から出された御意見を十分計画に反映していただき、なお、現在の本庁舎は、ことしの地震などによる被害を初め、老朽化やバリアフリー、分散化など多くの課題を抱えている状況であるわけですから、新庁舎整備の時期は大変重要ですので、新庁舎整備については、早期実現に向けて、スピード感を持って取り組んでいただきますよう、あわせて強く要望させていただきまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
284 ◯木村亮太副議長 これにて、妹尾正信議員の質問を終結します。
285 ◯木村亮太副議長 次に、大森由紀子議員の質問を許可します。大森議員。
286 ◯大森由紀子議員 それでは、私で最後の質問ということでございますので、もうしばらくの間、よろしくお願いいたします。
今協議会の冒頭、市長は、前回の草案から今回は素案を報告云々と言われました。素案としてまとまったとはいうものの、内容面で前回から大きく変わったものも特にはなく、多くの議員の皆さんが質問されていたように、今回の変更点としては、枚方市駅周辺再整備基本計画と枚方市新庁舎整備基本構想の策定スケジュールを1年延期するということと、3)街区は進めるということです。
スケジュールの延期については、本年度の初め、市からの説明があったときから、我が会派では、スケジュールがタイト過ぎるが大丈夫かと何度も指摘してきた点であり、9月の全員協議会でも計画と基本構想の年度内策定という方向性は変更されていなかったはずですが、そこからまだ2カ月半、この全員協議会で1年延期と報告されています。この間に一体何があったのか、また、どういう議論を経て1年延期という結論に至ったのか、お聞きします。
287
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画については、昨年度から本年度末の策定をめどに取り組みを進めてまいりましたが、今回の延期の理由として、案件資料では、主に事業全体を一度に進めるためには多額の費用と財源確保策が必要であり、その検討のためとしています。
この点については、本計画と長期財政への影響を検証する際に、本年度、緊急措置として実施しました災害対応に伴う財政運営への影響のほか、この間、各街区の具体的な内容や実施手法、スケジュール、さらに街区間の関連性を踏まえた全体スケジュールから、各年度の事業費を試算した上で、各年度の負担額と本市の財政状況への影響の度合いを検証するのに時間を要したためです。
加えて、より魅力的なまちづくりを目指すためには、全国的にも注目され、さらなる民間ノウハウや投資を促す環境づくりが必要であります。そのための計画内容の精査や実施手法の検討に一定期間が必要と考えており、引き続き、適宜議会に進捗を御説明するとともに、意見をお聞きしながら進めていく考えでございます。
288 ◯大森由紀子議員 案件資料では、延期の理由として、事業全体を進めるには多額の費用がかかるから、そのための財源確保策を検討するための時間を必要としていると言われましたが、私は、案件資料にどう書かれているのかということを聞いてはいません。
また、事業に多額の費用がかかるというのは初めから当然わかっていることで、その点も、会派では再三再四、指摘してきました。それを、9月まではできると断言されながら、今ごろ、やはりできませんというのであれば、例えば、財源の裏づけも、9月まではこうシミュレーションしてきたが、こういうことがあったので、これだけの財源が生み出せなくなったなど、きちんとした数字を含めた説明が必要なのではないでしょうか。1年延期して、一体、具体的にどのような検討を行おうというのか、お聞きします。
289
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 特に、2)・4)・5)街区については、市街地再開発事業とあわせて、土地区画整理事業、PFI手法などを併用することで、より民間活力による創意工夫が期待できるなど、さらに魅力的なまちづくりに向けて検討を重ねていく考えでございます。
290 ◯大森由紀子議員 今言われたほとんどが、今までから言われていた手法の中に。土地区画整理事業というのは、初めてお聞きしたもののようです。まさか、土地区画整理事業の検討に1年かかるということではないと思いますが、この土地区画整理事業を出してきたのも、1年延期するなら、事業費の縮減にもなるかもしれないから、そんなことも検討したらどうかということで、1年延期する最大の理由は、やはり財政の見通しが立たないからということなんでしょう。
それでは、3)街区だけは先行して実施すると言われましたが、その理由と財政見通しについて、お聞きします。
291
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区については、枚方市駅周辺再整備ビジョン策定後、その具体化に向けて、地権者や関係機関と連携、協力を図りながら、市街地再開発事業の事業化の取り組みを進めてきた経過があります。現在、全地権者が参画して準備組合を今月4日に設立するなど、具体化が進んでおり、本市としても、平成31年度の都市計画決定を目指していく考えでございます。
また、財政見通しについては、厳しい状況ではございますが、健全な財政運営を維持していくという方針のもと、さらなる事業内容や事業費の精査などにより、取り組みを進めていく考えでございます。
292 ◯大森由紀子議員 質問すればするほど何気ない御答弁の繰り返しだけで、二見部長も9月から、きっとずっと同じ答弁を繰り返されていると思うわけですけれども、そういうことを考えても、果たしてこの全員協議会で質問する意味があるのか。失礼ですけれども、どこまで真剣にお考えいただいているのかと疑問に思うほどです。
新庁舎整備の基本構想もできていない中で、駅前行政機能の再編は3)街区のまちづくりとあわせて行うということは、決定事項なのでしょうか。また、今後はどのように検討していくのか、お聞きします。
293
◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅前行政サービスの再編の検討については、課題を抱えている現行の枚方市駅前行政サービス機能を今後も継続するとともに、子育て支援機能や図書館機能の拡充などを市民の利便性のよい枚方市駅前で確保することを目的としています。その候補地としては、3)または4)街区がある中で、現在、地権者によるまちづくりの検討が最も進んでいる3)街区を前提に検討を進める考えでございます。
今後、本再編に係る施設を所有する部署が中心となり、具体的な内容の検討に着手するとともに、市街地再開発事業の進捗に合わせて、主体となる準備組合と場所や費用などの調整を行い、その状況については、適宜議会に報告していく考えでございます。
294 ◯大森由紀子議員 市民の利便性がよいように枚方市駅前行政サービスを継続すると言えば、聞こえはいいように思いますが、新庁舎のあり方も同時に考えていかなければ、結果として、市駅周辺に同じ機能が集中することになったり、逆に、必要な機能が欠落したりということにもなってくるのではないかと危惧するところです。
ともあれ、この枚方市駅周辺再整備と新庁舎整備は、人口減少、急速な高齢化の進む中で、本市の将来を決める何より重要な事業と捉え、これまでから、その内容について注視し、きょうの全員協議会にも臨んだわけですが、そこに、これまでから会派として指摘してきた点や提案してきたことへの改善点も、残念ながら見出すことはできませんでした。ただ、きょうはっきりわかったことは、これだけの大事業でありながら、その財政的な裏づけがきっちり担保されていなかったという前代未聞の事実だけです。稚拙な行政運営としか言いようがありません。
何と未熟な計画かと腹立たしい限りでございますが、ふと思い出すのは、あるパーティーで、市長が市駅周辺整備の内容をとうとうと語り、その上、計画の年度内策定と、重ねて言われたことです。きょう、このタイミングで計画の1年延期を示されたということは、市長は、既にそのとき延期のことも知っていたのではないか。少なくとも、計画の年度内策定を誰よりも望んでいるのは市長であり、その市長の思いが、このような無理なスケジュールにつながってきたのではないかとも思ってしまうわけです。
また、今回の計画の1年延期という事態も、担当部署だけではなく、これまでからさまざまなプロジェクトを着実に実行してきた本市の行政組織が一丸となって取り組んでいけば、こんなことにはならなかったのではないかと思います。
伏見市長には、どうか、号令をかけるだけではなく、この市駅周辺整備の内容の精査、また、財政の裏づけ、そのためにはどこをどう見直すのかというところまで職員全体が同じ思いで取り組めるよう、ぜひともしっかりとした指揮をとっていただきたいということを意見として申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。
295 ◯木村亮太副議長 これにて、大森由紀子議員の質問を集結します。
296 ◯木村亮太副議長 以上で、本件についての協議は終了しました。
よって、全員協議会はこれをもって散会します。
(午後3時46分 散会)
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