守口市議会 2001-12-14
平成13年12月定例会(第2日12月14日)
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〇出 席 議 員 (三〇名)
一番 岩 下 信 幸 君
二番 杉 本 悦 子 君
三番 大 藤 美津子 君
四番 真 崎 求 君
五番 谷 口 和 光 君
六番 矢 野 博 之 君
七番 奥 谷 浩 一 君
八番 山 口 正 明 君
九番 山 口 保 己 君
一〇番 小 東 徳 行 君
一一番 和 仁 春 夫 君
一二番 今 西 良 一 君
一三番 原 口 芳 生 君
一四番 上 田 敦 君
一五番 大久保 悦 子 君
一六番 本 田 万紗子 君
一七番 柏 原 賢 祥 君
一八番 平 田 実 君
一九番 田 中 光 夫 君
二〇番 生 島 啓 二 君
二一番 梅 本 章 君
二二番 津 嶋 恭 太 君
二三番 澤 井 良 一 君
二四番 市 橋 昭 君
二五番 福 西 寿 光 君
二六番 木 村 隆 義 君
二七番 池 嶋 香 君
二八番 硲 利 夫 君
二九番 村 野 泰 夫 君
三〇番 橋 本 松 博 君
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〇
地方自治法第百二十一条による出席者
市長 喜 多 洋 三 君
助役 近 藤 孝 君
助役 吉 田 豊 彦 君
収入役 石 丸 進 吉 君
市長室長 辻 岡 惣太郎 君
企画調整部長 伊 藤 正 伸 君
次長兼
企画課長 内 藤 正 博 君
財政課長 人 見 繁 君
理事兼
総務部長 橋 口 高 明 君
職員長 村 上 喜 嗣 君
税務長 岩 田 秀 文 君
市民生活部長 柏 本 喜 惟 君
人権室長 江 上 護 君
ごみ対策室長 畠 中 清 和 君
福祉部長 元 木 重 成 君
児童福祉室長 東 恭 雄 君
都市整備部長 橋 本 靖 夫 君
下水道部長 大 西 忠 司 君
水道事業管理者 南 信 雄 君
水道局長 斉 藤 勝 行 君
教育長 豊 田 修 君
学校教育部長 松 井 基 雄 君
学校教育部付部長 首 藤 修 一 君
社会教育部長 今 野 悦 男 君
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〇
議会事務局出席職員
事務局長 高 岡 武
次長兼
庶務課長 加茂田 善 雄
庶務課長補佐 原 田 寿 人
議事課長 中 山 元 佑
議事課長補佐 吉 岡 章
議事課主査 西 田 隆
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午前十時二十一分開議
○議長(
村野泰夫君) これより本日の会議を開きます。
議事課長から、本日の
欠席議員等の報告を受けます。
○
議事課長(中山元佑君) 御報告申し上げます。
本日は三十名全員の御出席でございます。
以上、御報告を終わります。
○議長(
村野泰夫君) 定足数は超えておりますので、会議は成立いたします。
この際本日の
会議録署名議員を定めます。六番
矢野議員、二十二番
津嶋議員にお願い申し上げます。
これより議事に入ります。日程に先立ち、御報告申し上げます。
現在
議会運営委員会において
継続審査中の請願第八号、「守口市の財政の健全化を求める請願(その三)」につきましては、その審査に当たられました
当該委員会硲委員長から、本会期中には結論を見出し得ないため、
議会閉会中の
継続審査としたい旨、
委員会の決定に基づく申し出がありました。よって、お諮りいたします。本請願についての
付託委員会における
議会閉会中の
継続審査を認めることに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
以上で、
報告事項及びこれに伴う議事を終わります。
これより日程に入ります。本日の日程は、お手元の
議事日程のとおり、日程第一、
選任同意第八号、「
監査委員の選任について」から、日程第十、選任第四号、「
合併問題等調査特別委員会委員の選任について」まで、計十件を付議すべきこととなっております。
それでは、日程第一、
選任同意第八号、「
監査委員の
選任について」を議題といたします。
上田議員。
○十四番(上田 敦君) この際動議を提出いたします。
ただいま議題とされました
選任同意第八号及び以下上程される諸事件の朗読は、
提出主文のみにとどめ、他は省略されんことを望みます。
○議長(
村野泰夫君) ただいま
上田議員から、
選任同意第八号及び以下上程される諸事件の朗読は、
提出主文のみにとどめ、他は省略されたいとの動議が提出されました。本動議を直ちに議題とし、お諮りいたします。本動議のとおり決することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
議題を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
○議長(
村野泰夫君)
提案理由の説明を求めます。
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君)
選任同意第八号についてでございますが、現在
監査委員一名が欠員となっておりますところから、その後任につきまして種々慎重に選考いたしました結果、新たに阪口 明氏を選任いたしたく、御提案申し上げる次第でございます。
阪口氏には、長年にわたる
行政経験と幅広い見識を生かし、
本市行政発展のため御尽力いただけるものと大いに期待をいたしているところでございます。何とぞよろしく議会の御同意を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
村野泰夫君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
この際お諮りいたします。ただいま議題の
選任同意第八号については
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、
選任同意第八号については
委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより
選任同意第八号を採決いたします。本件は、これを同意することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、本件はこれを同意することに決しました。
それでは、阪口 明氏からご
あいさつを受けることといたします。
〔阪口 明氏入場、登壇〕(拍手)
○(阪口 明氏) ただいま御紹介いただきました阪口 明でございます。貴重な本会議の時間をおかりいたしまして恐縮に存じますが、
一言お礼を申し上げたいと存じます。
このたび不肖私が
喜多市長より
監査委員として御推挙をいただき、ただいま議員の皆様方に選任の御同意を賜りまして、まことにありがたく、身に余る光栄に存じております。厚くお礼を申し上げます。と同時に、その責任の重さを今痛感をいたしておるところでございます。
私は、
寝屋川市役所を退職いたしまして、その後
守口八雲西郵便局長を拝命いたしました。その間、本市の
公民館運営審議会委員、そしてまた保護司を現在も歴任をさせていただいております。そして、本市の行政に若干のかかわりを持たせていただいております。このたびの職務を遂行するに当たりましては、こういった長年の
地方行政等における経験を駆使いたしまして十分に果たしてまいりたいと存じます。
また、
地方行財政の運営にかかわる
監査委員の果たす責務と使命は非常に重大であると考えております。皆様方の御教示を仰ぎながら、
公正不偏の立場から適正な
監査執行に努め、市民の信託にこたえていくよう最大限の努力をしてまいりたいと存じます。今後ともよろしく御指導賜りますように、御鞭撻いただきますように心からお願いを申し上げ、まことに簡単でございますが、お礼の言葉といたします。本日は、どうもありがとうございました。(拍手、退場)
○議長(
村野泰夫君) ご
あいさつは終わりました。
次に移ります。日程第二、
選任同意第九号、「
公平委員会委員の選任について」を議題といたします。議題を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
○議長(
村野泰夫君)
提案理由の説明を求めます。
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君)
選任同意第九号についてでございますが、
公平委員会委員の
中谷隆三氏の任期が十二月十五日をもって満了いたしますところから、その後任につきまして種々慎重に選考いたしました結果、新たに
中町乙雄氏を選任いたしたく、御提案申し上げる次第でございます。
中町氏は、長年にわたり
人事担当として
労務管理に携わられ、その豊富な経験と幅広い見識を生かし、同委員としての職責を十分果たしていただけるものと大いに期待をいたしているところでございます。何とぞよろしく議会の御同意を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
村野泰夫君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
この際お諮りいたします。ただいま議題の
選任同意第九号については
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、
選任同意第九号については
委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより
選任同意第九号を採決いたします。本件は、これを同意することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、本件はこれを同意することに決しました。
それでは、
中町乙雄氏からご
あいさつを受けることといたします。
〔
中町乙雄氏入場、登壇〕(拍手)
○(
中町乙雄氏) ただいま本
市公平委員会の委員として選任の御同意をいただきました
中町乙雄でございます。本会議の貴重なお時間をいただき、まことに恐縮に存じますが、
一言御礼のご
あいさつを申し上げます。
このたびは重要な
委員会の委員に選任の御同意をいただきまして、まことにありがとうございます。この上は、皆様方の御教示をいただき、
公平不偏の立場から皆様方の御期待に沿うよう研さんに努めてまいる所存でございます。どうか
議員各位におかれましては、温かい御指導と御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、私のお礼の
あいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) ご
あいさつは終わりました。
次に移ります。日程第三、議案第四十四号、「
守口市営住宅条例の一部を改正する条例案」を議題といたします。
ただいま議題の議案第四十四号につきましては、所管の
建設水道委員会に付託して審査を願ったものでありますので、これより同
委員会を代表して、
柏原委員長から報告を受けることといたします。
柏原委員長。
〔
柏原賢祥君登壇〕
○
建設水道委員長(
柏原賢祥君) 御報告申し上げます。
本案は、従来より
団地自治会組織が共益費として廊下、階段等の
電気使用料金を徴収していたものを、市が家賃と同時に徴収できるよう所要の改正をしようとするものであります。
本
委員会といたしましては、慎重に審査を行いました結果、次に申し述べます
希望意見を付し、
満場一致をもって、これを原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
すなわち、入居者の中には家賃を滞納している者が一部見受けられるが、一層の
徴収努力をなされたいこと。また、特に
生活保護世帯にあっては、家賃は
住宅扶助として事前に支給しているところから、
生活福祉課と
連絡調整を密にし、その
徴収方法について早急に検討し、対処されたいこと。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君)
委員長報告は終わりました。
討論に先立ち、
委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより議案第四十四号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に移ります。日程第四、議案第四十五号、「
寝屋川北部流域下水道鴻池処理場における
下水汚泥処理事務の委託に関する協議について」を議題といたします。
ただいま議題の議案第四十五号につきましては、所管の
建設水道委員会に付託して審査を願ったものでありますので、これより同
委員会を代表して、
柏原委員長から報告を受けることといたします。
柏原委員長。
〔
柏原賢祥君登壇〕
○
建設水道委員長(
柏原賢祥君) 御報告申し上げます。
本案は、
下水汚泥の
効率的処理を図るため、
公共下水道から生じる汚泥を
寝屋川北部流域下水道鴻池処理場において
集約処理をしようとするものであり、
当該事務を大阪府に委託するため協議を行おうとするものでありますところから、本
委員会といたしまして慎重に審査を行いました結果、特段の異論もなく、
満場一致をもって、これを原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君)
委員長報告は終わりました。
討論に先立ち、
委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより議案第四十五号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に移ります。日程第五、議案第四十六号、「平成十三年度守口市
一般会計補正予算(第二号)」を議題といたします。
ただいま議題の議案第四十六号につきましては、それぞれ所管の
常任委員会に分割付託して審査を願ったものでありますので、これより各委員長から報告を受けることといたします。なお、この報告は、慣例により款を追って受けることといたしますが、
財政総務委員会の報告は最後に願うことといたします。
それではまず、
民生保健委員会を代表して、小
東委員長から報告を受けることといたします。小
東委員長。
〔小東徳行君登壇〕
○
民生保健委員長(小東徳行君) 御報告申し上げます。
本
委員会が付託を受けました
所管費目の
補正内容は、
身体障害者や
知的障害者の
ヘルパー派遣時間数等の増加による賃金の補正、並びに
予防接種法の改正に伴い、六十五歳以上の高齢者に対するインフルエンザの
予防接種が追加されたことによる委託料の補正が主なものであります。
本
委員会といたしましては、慎重に審査を行いました結果、賛成多数をもって、これを原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
なお、
岩下委員、
杉本委員におかれましては、当
委員会以外の
所管費目との関係から反対の意を表明されましたことを付言いたします。
○議長(
村野泰夫君) 次に、
文教経済委員会を代表して、
福西委員長から報告を受けることといたします。
福西委員長。
〔
福西寿光君登壇〕
○
文教経済委員長(
福西寿光君) それでは、議案第四十六号について、審査の結果を御報告申し上げます。
本
委員会が所管する
関係費目は、産業費において
農業井戸の
補修事業に補助金を交付するための
予算措置、並びに小学校の
給食調理業務の委託に当たって
業者決定の
事務作業を円滑に進めるため、
債務負担行為の設定を行おうとするものであります。
本
委員会といたしましては、慎重に審査を行いました結果、次に申し述べます
希望意見を付し、賛成多数をもって、これを原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
まず、産業費については、特段の意見がなかったことを申し上げておきます。
次に、
学校給食調理業務の委託について、以前にも指摘したところであるが、
委託業者の選定に当たっては、事業者の
業務内容等を十二分に精査するとともに、これが
入札方法についても、
公共事業にふさわしいものとなるよう配意されたいこと。加えて、
給食調理業務の
民間委託校と直営校に
味つけ等格差が生じないよう
残渣量調査を継続的に実施するなどして、児童に安全でかつおいしい給食を提供できるよう努められたいこと。また、
民間委託により節減できた経費をどのような形で他の
教育事業に還元しているのか、保護者及び市民へのPRにも努められたいこと。
なお、
大藤委員におかれましては、
学校給食は
民間委託になじまないものであり、また
委託契約の
入札方法に問題なしとは言えないとの見解から、反対の意を表明されましたことを付言いたします。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君) 最後に、
財政総務委員会を代表して、
平田委員長から報告を受けることといたします。
平田委員長。
〔平田 実君登壇〕
○
財政総務委員長(平田 実君) 御報告申し上げます。
本
委員会が所管する
関係費目は、国費等の
概算交付に伴う精算金が主なものであります。
本
委員会といたしましては、慎重に審査を行いました結果、賛成多数をもって、これを原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
なお、
真崎委員、
谷口委員におかれましては、他の費目との関係で反対の意を表明されましたことを付言いたします。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君)
委員長報告は終わりました。
討論に先立ち、
委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〔
谷口議員発言を求む〕
○議長(
村野泰夫君)
谷口議員。
〔
谷口和光君登壇〕(拍手)
○五番(
谷口和光君) 私は、
一般会計補正予算(第二号)に
反対討論を行います。
今回の
補正総額は約七億九千万円、国と府の補助金と
一般財源約二億三千万円を充てています。深刻な不況を反映した
生活保護申請の増加に対し扶助費約六億八千万円、また
地域集会所補助金三百万円の計上など、必要とすべき事業への
補正措置については了とするものです。
しかし、
債務負担行為で来年度も
学校給食調理業務委託に約四千五百万円の支出を予定しております。我が党は、
学校給食は教育の一環として直営すべきものと主張し、
民間委託に一貫して反対の態度を表明してきました。したがって、今回の
学校給食調理業務委託の
債務負担行為を理由に、
一般会計補正予算(第二号)に反対の意を表明して、討論を終わります。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) 他に討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより議案第四十六号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員は起立願います。
〔
賛成者起立〕
○議長(
村野泰夫君) 起立多数。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に移ります。日程第六、議案第四十七号、「職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例案」を議題といたします。
ただいま議題の議案第四十七号につきましては、所管の
財政総務委員会に付託して審査を願ったものでありますので、これより同
委員会を代表して、
平田委員長から報告を受けることといたします。
平田委員長。
〔平田 実君登壇〕
○
財政総務委員長(平田 実君) 御報告申し上げます。
本案は、本年度の
国家公務員の給与に関する
人事院勧告の実施に伴い、これに準じ
本市職員の
期末手当の改正を行おうとするものでありますところから、特段の異論もなく、
満場一致をもって、これを原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君)
委員長報告は終わりました。
討論に先立ち、
委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより議案第四十七号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に移ります。日程第七、請願第四号、「どの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その一)」を議題といたします。議題を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
○議長(
村野泰夫君) ただいま議題の請願第四号につきましては、所管の
民生保健委員会に付託して審査を願ったものでありますので、これより同
委員会を代表して、小
東委員長から報告を受けることといたします。小
東委員長。
〔小東徳行君登壇〕
○
民生保健委員長(小東徳行君) それでは、本
委員会が付託を受けました請願第四号、どの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その一)について、審査の結果を御報告申し上げます。
さて、本
委員会は、審査に入るに先立ち、当該請願関係者から請願の趣旨説明の申し入れがあったため、これが説明を受け、慎重に審査を行った次第であります。その結果、請願項目について一部理解できる事項も見受けられるものの、既に一定の方向づけがなされていることや、現下の財政状況のもと、さらに検討すべきさまざまな問題も含まれていることなどから、賛成少数により、これを不採択とすべきものと決した次第であります。
なお、
岩下委員、
杉本委員におかれましては、本請願の内容は非常に重要であり、市民の切なる願いであることから、当
委員会の決定に反対の意を表明されましたことを付言いたします。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君)
委員長報告は終わりました。
討論に先立ち、
委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〔杉本議員発言を求む〕
○議長(
村野泰夫君) 杉本議員。
〔杉本悦子君登壇〕(拍手)
○二番(杉本悦子君) 請願第四号のどの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その一)に賛成の立場で討論します。
請願者は、少子高齢化が進む中、安心して子どもを産み、育て、また働ける条件を整えていくことが必要との立場で請願がなされています。
まず保育所保育料ですが、請願者の訴えにもあったように、三歳未満児は、二人預けると九万四千五百円と高額になります。市民の市税負担額は大阪府下では四十四市町村中三十四番目と低いのに、保育所保育料はトップクラスです。最高額を払っている世帯は一二・六%と、保育料を払っている世帯では一番高いです。これでは、入所決定通知書を受け取っても辞退する人や、またもう一人子どもを産もうかと思っている人でもためらってしまいます。
また、さらなる延長保育では、現在六時三十分までの保育を利用している人が、保育課が昨年十月に一週間の調査をしたところ、一園当たり一・七人、全園では三十四人となり、一カ月では延べ百五十人もいることがわかりました。その中でも、六時三十分に間に合わなくて、電話をして保育をお願いする人が少なからずいます。大阪府や国の延長保育促進事業の補助金なども活用すれば、市の負担も軽くなります。年度途中からでも補助金はつきますし、少人数であっても対象になることなど、受けやすくなっていることも活用していくべきです。
また、産休明け保育は、今の公立保育所の施設や保育士の配置で十分できます。また、地域子育て支援では、長年の経験を生かした保育士のいる公立保育所で歯磨き指導や園庭開放などを行えば安心です。市民には当たり前の請願項目であり、採択すべきものであると思います。
以上、賛成討論とします。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) 他に討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより請願第四号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、本請願についてお諮りいたします。本請願を採択することに賛成の議員は起立願います。
〔
賛成者起立〕
○議長(
村野泰夫君) 起立少数。よって、本件は不採択と決しました。
次に移ります。日程第八、請願第五号、「どの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その二)」を議題といたします。議題を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
○議長(
村野泰夫君) ただいま議題の請願第五号につきましては、所管の
文教経済委員会に付託して審査を願ったものでありますので、これより同
委員会を代表して、
福西委員長から報告を受けることといたします。
福西委員長。
〔
福西寿光君登壇〕
○
文教経済委員長(
福西寿光君) それでは、請願第五号、どの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その二)につきまして、審査の結果を御報告申し上げます。
本請願は、留守家庭児童会関係二項目、教育関係四項目の要望となっておりますが、審査に先立ち、当該請願者から趣旨説明を受け、慎重に審査を行った次第であります。その結果、一部理解できる事項も見受けられるが、既に本
委員会において種々論議の上、一定の方向づけがなされたものであるとのことから、賛成少数により、これを不採択すべきものと決した次第であります。
なお、
大藤委員におかれましては、本請願の趣旨は十分理解できる内容であり、保護者や子どもたちにとって切実な問題であるとのことから、採択すべきであるとして、本
委員会の結論に反対の意を表明されましたことを付言いたします。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(
村野泰夫君)
委員長報告は終わりました。
討論に先立ち、
委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。大藤議員。
〔大藤美津子君登壇〕(拍手)
○三番(大藤美津子君) 私は、どの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その二)について、賛成の立場で討論いたします。
初めに、留守家庭児童会の問題です。土居、滝井、下島、三郷の四小学校で、いまだに留守家庭児童会が開設されていません。開設要件は、十五人の児童がおり、空き教室があることと理事者は答弁していますが、昨年三郷小学校がその要件を満たしたときには、当分の間推移を見定めるとのことで、開設は先送りされていました。ことしに入り十五人を割り、要件を満たさないため開設はされていませんが、推移を見定める当分の間が具体的に示されておらず、今後要件を満たす小学校が出てきた場合、責任ある対応が求められます。
次に、教育に関する問題です。小・中学校三十人学級の実施についてですが、ことし三月の法改正で、自治体の裁量で少人数学級を実現することが可能となりました。学力の面、生活指導の面でも少人数学級が教育的効果があることは証明済みであり、今、不登校、いじめ、学力の低下など児童生徒を取り巻く状況は深刻であり、小・中学校三十人学級の実施は切実な課題です。
次に、給食の問題ですが、小
学校給食は直営で行うべきで、
民間委託については反対です。
そもそもなぜ調理職場が
民間委託の矢面に立ったのでしょうか。保育所も、ことし議論され、民営化が決まってしまいました。調理職場も保育職場も、女性の比率が多い職場、女性職場です。民間では男女の賃金差別が問題となり、大手銀行、保険会社などで裁判を起こしている女性もいます。女性は男性より賃金が低くて当然という現状が、残念ながら民間ではあります。だから、女性職場は賃金が低くて当然で、調理員に九百万円という市職員の賃金に見合う支出は必要ないという考え方が根底にあるとしか思えません。民間活力とは、いろいろと名目をつけて賃金を差別化して、パイ全体を縮小することにほかならないのではないでしょうか。市として賃金の差別化はできないから、民間を利用して低い賃金で調理業務を遂行させる。当局の言葉をかりれば、全く同じ質の給食とのことであり、同じ守口市の小学校の給食をつくり、調理員が雇用主が違うだけで賃金が低く抑えられてもいいという理屈は、到底納得できません。調理業務は、子どもたちの健康と食の楽しみを担う重要な仕事です。だからこそ、安上がりの調理業務でなく、直営を堅持していくべきです。
以上により、どの子もいきいきと豊かに育つ
街づくりを求める請願(その二)について、採択すべきであると訴え、私の賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) 他に討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
これより請願第五号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、本請願についてお諮りいたします。本請願を採択することに賛成の議員は起立願います。
〔
賛成者起立〕
○議長(
村野泰夫君) 起立少数。よって、本件は不採択と決しました。
次に移ります。岩下議員外八名から動議として提出されました日程第九、「
合併問題等調査特別委員会の設置について」を議題といたします。議題を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
○議長(
村野泰夫君) 本件に関し、提出者一同を代表して、小東議員から趣旨弁明を受けることといたします。小東議員。
〔小東徳行君登壇〕
○十番(小東徳行君) 提出者一同を代表いたしまして、ただいま上程されました
合併問題等調査特別委員会の設置につきましての趣旨弁明を行います。
今日、地方分権が実行の段階を迎えるに当たり、市みずからの判断と責任により地域経営を行うにふさわしい行財政能力が求められており、市民に身近な総合的な行政サービスを提供していく市の役割は、ますます重要性が増してきております。
さらに、少子高齢社会が到来し、高度化かつ多様化する行政需要への的確な対応はもちろんのことでありますが、その水準を向上していくことが大いに期待されているわけであります。
一方では、厳しい財政状況の中で、効率的、効果的な財政運営に努めることが必要となっていることなど、本市を取り巻く諸情勢は大きく変化しております。
このような状況の中で、行政体制の充実・強化を図ることは緊急の課題となっており、合併は有効な方策の一つであると一般的に言われております。また、財政面などの特例優遇措置が定められた合併特例法の適用期限が間近に迫っております。
このようなことから、本市議会といたしましては、守口市の将来を見据え、合併により生じますメリット、デメリットや地方行政の今後のあり方について総合的、具体的に検証し、深く調査研究するため、ここに十一人の委員をもって構成する
合併問題等調査特別委員会を設置しようとするものであります。
どうか
議員各位におかれましては、以上の趣旨をよろしく御理解いただき、本動議に御賛同くださいますようお願い申し上げまして、趣旨弁明にかえたいと存じます。
○議長(
村野泰夫君) お諮りいたします。議会に十一人の委員をもって構成する
合併問題等調査特別委員会を設置することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
次に移ります。日程第十、選任第四号、「
合併問題等調査特別委員会委員の選任について」を議題といたします。議題を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
○議長(
村野泰夫君) ただいまお手元に配付いたしております名簿のとおり選任することに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、
合併問題等調査特別委員会委員には、名簿のとおり選任することに決しました。
なお、
委員会条例第六条の規定により、
委員会における委員長及び副委員長は、当該
委員会において互選し、慣例により本会議に報告する建前でありますが、既に各派間の了承のもとに正副委員長の人選を見ておりますので、これをただいまから発表することといたします。
議事課長から名簿を朗読させます。
〔
議事課長朗読〕
───────────────────────
合併問題等調査特別委員会委員長 和仁春夫議員
同 副委員長 硲 利夫議員
───────────────────────
○議長(
村野泰夫君) ただいま朗読いたしましたとおりであります。
この際お諮りいたします。正副委員長については、当該
委員会において互選され、その旨報告のあったものと認めることに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
続いてお諮りいたします。ただいま設置され、委員の選任を終わりました
合併問題等調査特別委員会に、その目的事項を付託するとともに、
議会閉会中もなお
継続審査を認めることに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村野泰夫君) 異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
これより
一般質問に入ります。通告順に従い、まず
津嶋議員からこれを受けることといたします。
津嶋議員。
〔津嶋恭太君登壇(拍手)
○二十二番(津嶋恭太君) 21・市民会議の津嶋恭太でございます。二〇〇一年最後の定例議会、トップバッターとして本日
一般質問をさせていただきますことをまずもって感謝申し上げますとともに、しばらくの間御清聴賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、二十一世紀を迎えた今日、人口の減少と少子高齢化は、多くの市町村において重大な課題となっています。本市においてもその傾向は数値に顕著にあらわれてきており、高齢化率は一五・八六八%と一六%に達する日もそう遠くなく、医療・福祉などの社会保障関係経費も確実にふえ続けています。
また、ここ三年間における住民登録による人口動態を見たとき、出生数では、平成十年千六百三十四名、平成十一年千五百十七名、平成十二年では千四百五名と年々減少傾向にあり、社会動態を見ましても、毎年転出が転入を上回り、平成十年が千二百五十二人、平成十一年では千百六十七人、そして平成十二年では千百四十三人の減少と、大阪市内の人口が二年連続で増加したのとは裏腹に、本市においては人口の減少が目立ってきております。
〔議長退席、副議長着席〕
環境負担の軽減、大都市を中心とした住宅・土地問題や交通混雑の解消、一人当たりの社会資本の量の増加、密度の濃い教育の実現や受験競争の緩和など、少子化が進むことによるメリットも確かに考えることができますが、一方では、労働力の減少に伴う産業の衰退、年金や医療、福祉など社会保障分野で現役世代の負担を増大させ、現行の社会保障制度が立ち行かなくなるといったことなども大きな問題として挙げられ、また税収入の不足による住民への基礎的サービスの低下など、少子化に伴う社会への影響が強く心配されていることも事実であります。さらには、地域社会の人間関係がますます希薄になることにより協調性や社会性がはぐくまれにくいといった、子どもの健全な成長への影響を懸念する声も上がっております。
隣接する大阪市においては、市内の民間賃貸住宅に居住する新婚世帯に対して一部の家賃を補助するという新婚世帯家賃補助制度を設けるなど、人口減少の著しい若年層の市内定着を促進し始め、その効果も徐々にあらわれ始めてきたようにも見受けられますが、二十一世紀を迎え、新たな年を目前にした今、本市においても、人口減少化傾向に歯どめをかけ、「活気ある守口」への変換が望まれるとともに、次代を担う幼い子どもを持つ若年夫婦が住んでみたいと思えるような「子育てにやさしい
街づくり・人が育つ
街づくり」への具体的な施策や取り組みが本市活性化の意味においても必要な時期に来ているのではないかと考えますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお示しください。
次に、守口市の広報、PRについてお尋ねいたします。
光陰矢のごとし、昨年の大みそかからはや一年がたとうとしているわけですが、私には、二十一世紀を迎えた日がつい昨日のように思えて仕方がありません。
そこで、今回私は、二〇〇二年を目前にした今、あえて十年一昔と言われるように、本市の歴史を振り返ってみました。
主な出来事を守口市政の概要でひもといてみれば、平成四年二月には、市民、東部、南部の各サービスコーナーにおいて、全国で初めて土、日、祝日にも印鑑登録証明などの即時発行事業を開始。また、翌平成五年にはFMもりぐちが開局、その一月後には生涯学習センターが、平成八年には現代南画美術館、そして平成九年には市民保健センターが開設されるなど、施設・設備面においてもこの十年で大きな移り変わりが伺えます。また、介護保険の導入、医療制度の改正、家電リサイクル法や環境美化条例の制定など、制度面においても時代の流れとともに大きな変化を遂げてまいりました。
そのような大きな時代の流れとともに、その姿を変えてきた一冊の冊子がございます。それが、きょう私が御提案をさせていただきます「もりぐちくらしのノート」であります。
今回、ふとしたことから私がこの一冊の冊子に出会ったわけですが、その感覚は、戸棚の隅から小学校時代の卒業アルバムを見つけたようなものでありました。少々大げさのように聞こえるかもしれませんが、事実、私は、吸い込まれるようにその冊子に目を通し始めたのであります。
この冊子は、今から約十一年前の平成二年に守口市の「くらしのノート」として発刊され、広く市民に読み親しまれていたと聞き及んでおります。これは、家庭と市を結ぶ暮らしのガイドとして編集されたもので、その内容は、B5判で百三ページにも及び、守口のあらましに始まり、各公共機関や施設の案内、さらには各種手続や日常に役立つ情報といったものが事細かく記載されており、各公共施設の場所などにおいてもそれぞれに地図や写真が大きく掲載されているなど、熟読すれば守口市の現状のほとんどがわかると言っても過言ではない、質・量ともに充実した冊子と言えます。
そして、平成六年には第二版「くらしのノートダイジェスト版」なるものが発刊されたわけですが、その姿はA4判十五ページのものへと変わり、当初のものよりは、そのページ数からも少々ボリュームダウンされた感を受けます。
そして近年に至っては、平成十二年に「もりぐち くらしのしおりミニ版」が発刊されたわけですが、その内容と質は、当初のものとは比較にならない簡素なもので、A3判四ページの折込紙の姿へと変貌を遂げてしまったのであります。
人もそうでありますが、時代とともに年季を踏み、知識や教養が蓄積されていくのが本来の姿だと思うのですが、この広報「くらしのノート」については、時代とともにやせ細り、このまま行くと消滅してしまうのではないだろうかという心配もいたしております。
確かに、時代とともに広報の手法も変わってまいりました。広報もりぐち、FMハナコ、近年では守口市ホームページの開設といった今までにない情報発信の手法が確立され、「市民の声」では市民の皆さんとネット上で対話を進めるなど、その充実は大いに評価されるべきものだと言えます。しかしながら、高齢化も急速な上昇を見せる守口市においては、高齢者の方々も多くおられることから、従来の手法、つまり活字での幅広い情報提供も重要であり、本市の現状や新しい制度を深く知っていただくことも必要ではないかと考えます。
市長も従前から言われているように、自分たちの町は自分たちでつくるという自治の確立のためにも、行政の広報広聴活動は非常に重要なものであり、特色ある
街づくりをしていくためには、まず自分たちの住む町を十分に知る必要があると考えます。
最近では、旧中西家住宅が守口歴史館としてオープン、また高齢者交流の場として、佐太地区に引き続き春日、三郷地区でさんあいふれあい広場が開設されるなど、市民にPRすべき点もここ十年で相当数挙げられると思います。
そういった本市のPRも含め、最新の情報を広く市民に提供し、二十一世紀を迎えた守口市のすばらしさを再認識していただくためにも、便利で役立つ「二十一世紀版もりぐち暮らしのノート」の発刊はいかがなものでしょうか。
また、国際化が進む中、本市に在住する諸外国の方々への対応や、本市をグローバルな視野でもって対外PRするといったことも必要であり、あわせて外国語による表記を取り入れた新しい「くらしのノート国際版」の発行も考える時期ではないかと思いますが、市長のお考えはいかがでしょうか。
次に、中学校区連携推進協議会についてお尋ねいたします。
進み行く少子高齢化、核家族化によって、ますます地域社会における人間関係は希薄なものとなり、子どもたちにとっては近くに一緒に遊ぶ同年齢の友達がいない、異年齢の子どもとかかわる機会がないといったことが、また大人社会においても、育児や子育てについて話し合う同世代の友達がいない、地域との交流がほとんどないといったようなことが、たびたび聞かれるようになってきました。
それと同時に、地域の教育能力が低下し、地域連帯感の欠如、地域社会の崩壊までもがささやかれるようになり、家庭内においては幼児虐待やドメスチック・バイオレンスといった問題が、また学校においては、学級崩壊やいじめの問題にとどまらず、指導力不足の教員など教師自身の資質までもが問われるような事例も多々見られるようになるなど、さまざまな課題や問題が山積しています。
そのような中、今月十一日には、政府の総合規制改革会議における最終答申が出され、保護者や地域住民の意向が大きく反映される仕組みの新しい学校づくり「コミュニティースクール」の導入や、公立小・中学校を自由に選べる学校選択制度の推進が打ち出されたわけでありますが、これからの時代においては、いかに地域と学校とがかかわりを持ち、いかにお互いを活性化させていくかということがキーポイントになってくると思われます。
既に本市にあっては、中学校区連携推進協議会が全校区に設置され、地域、学校、家庭が一体となり、学校の教育支援活動や地域教育活動の促進に取り組んでいこうとする体制が整えられたわけですが、その試みは大きく評価されるべきことであり、その効果が期待されるところでもあります。
そこで、新たに設置された協議会については、すべての校区に一律に定まった形を設けるのではなく、各校区ごとの実情に応じて弾力的に考えることも必要だと思いますが、一方では、その委員構成や開催回数、また活動内容や取り組み方に大きな差異が生じないよう、それぞれの校区が熱意を持って努力する必要もあると思います。そのためにも、各校区における情報交換も積極的に図り、大きな成果があった活動や事業が速やかにほかの校区へも波及していくようなシステムづくりが新たに必要であると考えますが、いかがでしょうか。
また、協議会メンバーにおいては、学校教育に地域の風を入れるという観点から、情熱と熱意を持った市民を公募するといったことも行ってはどうでしょうか。あわせて、協議会の形骸化を防ぐと同時にその活性化を図るためにも、委員の任期など、そのあり方についても十分勘案すべきであると思いますが、協議会の現状と今後の運営について、教育長のお考えをお示しください。
最後に、学校と家庭の連携の強化と学校における子育て講座の開設についてお尋ねいたします。
守口市のすべての乳幼児が健やかに育つことを願って、平成十二年度に守口市すこやか幼児審議会が設置され、幼児の健全育成についての答申が出されましたが、その中にもあるように「社会全体で子どもを育てる」ことを目指し、新しいネットワークで行う子育て支援施設、子育てセンターの早期開設に期待を寄せるところであります。
しかしながら、現下においては、子育てについての豊富な情報の提示、子育てに役立つ多彩な講習会やセミナーの開催、母親同士が気軽に集まり、子育てについて話し合ったり悩みを相談したりといった交流の場の提供も十分であるとは言えないことからも、既存の幼稚園や保育所、また地域の各学校が核となり、地域のコミュニケーションセンター、子育てセンター的役割を果たすと同時に、家庭との連携を図り、安心して子どもを育てられる
街づくりの担い手となっていくことが重要であり、かつ効果的であると考えます。
そこで、今回、幼稚園、保育所、小・中学校の現場における園長、所長、そして学校長みずからが豊かな保育経験や教育経験を生かしながら保護者に語りかける「子育て講座・教育講座」の開校を御提案申し上げます。
現在、学校と保護者の両者にかかわる連携事業を挙げてみますと、守口市教育研究集会やPTA母会員と女性教職員との集いなどにとどまっており、各地域や校区で開催される講演会も、そのほとんどは外部講師委託であることから、実際には、子どもを学校に通わす保護者に対して学校側から直接語りかけたり、また、教育や子育ての問題について園や学校が保護者を交えてじっくり話し合ったりといった場面は、ほとんど見られないようにも感じられます。また、教育や保育現場におけるさまざまな問題が指摘される中、学校と家庭との連携を密にし、相互理解を図るためには、そうした保護者と学校とが直接かかわる場面をふやしていく必要があるのではないでしょうか。
開かれた学校というフレーズとは逆に、閉ざされた学校というイメージからなかなか脱却できない今日の学校にあって、教育経験豊富な学校長や保育経験豊かな園長みずからが保護者に語りかけ、情報発信することは、学校への関心や理解へとつながり、そこから信頼関係が生まれ、それがひいては学校と家庭との連携強化へとつながっていくものと考えます。
昨今の教育や保育現場を見たとき、保育所や幼稚園の所長、園長と保護者との距離はさほど遠くに感じるものではないが、小学校に入学した途端、学校長と保護者との距離は大きく開きができ、「何か雲の上の存在といった印象を持ってしまう」と、そんな保護者の声も聞くわけですが、中学校になればさらに輪をかけてというように、上に上がれば上がるほど、保護者は学校に対し、また学校長に対してもそのような感を抱いているようにも受け取られます。そういったことからも、逆に保育所長、幼稚園園長、学校長自身が積極的に保護者との距離を近づけ、互いの意見や思いを通わせ合えるような学校づくり、園づくりに努めていくことが、今言われている学校と家庭の連携には不可欠ではないでしょうか。
また、今回の「子育て講座」の開講といった場合には、所長、園長、学校長自身の力量ももちろん問われてくることにもなりますが、学校の情報公開や学校選択制、学校評議員制度が全国各地においても導入されつつある現況において、これは避けて通ることのできないものであり、逆にそれは学校側から保護者への問いかけの場としても絶好の機会であると考えます。と同時に、園が、そして学校がやるべきこと、また家庭ですべきこと、親の責任といったものを互いが再認識する意味においてもこのような取り組みが必要であり、重要になってくると思うのです。
旧態依然とした学校と家庭の壁を互いに乗り越えなければ、本当の意味での相互理解は生まれず、家庭、学校、地域の連携などあり得ません。また、これにとどまらず、地域と学校、学校と家庭のさらなる連携の強化のためにも、具体的事業や施策を検討し、実践していく必要があると考えますが、いかがでしょうか。教育長の誠意ある御答弁を期待いたしまして、私の
一般質問を終わらせていただきます。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
○副議長(大久保悦子君) 理事者答弁、
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君)
津嶋議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
まず、人口減少化への対応と施策についての御意見があったわけでございますが、私はこれまでから、市民の皆さんにいつまでも住み続けていたいと思っていただける
街づくりへの取り組みを進めてきたわけでございます。大阪府下では北部地域の人口減少が目立っており、守口市もその例外ではございません。人口の減少が必ずしも悪いことばかりとは考えておりませんが、町の元気が失われていくという印象はぬぐえないというふうに考えております。市民の皆さんに安心して暮らしていただけるよう、より一層良好な住環境の確保に努め、老いも若きもすべての人に魅力ある
街づくりを進めていきたいと考えております。
それから、広報冊子の作成についてでございますが、市民の皆さんが日常生活においてより便利で手軽に活用できる冊子については、現在「くらしのノートミニ版」及びこれをもとにした外国人向けの英語版を発刊しており、市民の方々に案内板として御利用いただいているところでございます。「くらしのノート」については、平成二年に冊子形で発行いたしましたが、その後掲載内容等に変更が生じた場合に改定することが容易でかつ利用しやすいミニ版に改正したものでございます。今後とも高齢者の方々にも見やすいものとなるよう努めてまいりたいと考えております。
以上、私からの答弁とさせていただきます。教育に関する質問については、教育長から御答弁を申し上げます。
○副議長(大久保悦子君) 豊田教育長。
〔教育長豊田 修君登壇〕
○教育長(豊田 修君)
津嶋議員の御質問にお答えを申し上げます。
中学校区連携推進協議会につきましては、本年すべての中学校区に設置したところでございますので、協議会の組織や運営方法あるいは活動内容などにおきましては、まだまだ不十分な面がございます。したがいまして、幼・小・中の連携推進とともに、地域社会が一体となって子どもの健全育成を図るという協議会設置の趣旨が十分生かされるよう、ただいま御指摘いただきました点も踏まえ、種々検討してまいりたいと考えております。
次に、子育て講座につきましては、現在各公民館で実施しているところでありますが、今後、学校関係者や子育て経験の豊かな地域の方々にも協力していただき、その講座内容の充実を図るとともに、学校や幼稚園におきましても、御意見の趣旨を十分踏まえ、校長や園長の経験を生かした子育て支援ができるよう努めてまいります。あわせて、地域、学校、家庭との連携の強化につきましては、校区連携推進協議会の事業の中で具体化を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
○副議長(大久保悦子君)
津嶋議員に申し上げます。再質問はありませんか。
○二十二番(津嶋恭太君) ございません。
○副議長(大久保悦子君) それでは、
津嶋議員からの
一般質問を終わります。
次に、山口正明議員から
一般質問を受けることといたします。山口議員。
〔山口正明君登壇〕(拍手)
○八番(山口正明君) 二〇〇一年もあとわずかとなり、何かとお忙しい時期に
一般質問の機会を与えていただきましたことに、心から厚く御礼申し上げたいと思います。
さて、二十一世紀は平和で安心で住みよい日本の社会が構築できることをだれもが念願して、新世紀を迎えました。しかし、日本は世界のどの国々よりも治安が守られている国と自負してきた安全神話が、今崩れかけようとしています。現在の社会経済情勢を反映した中で、昨今の新聞記事は、アフガニスタン問題、国内の企業のリストラ、医療改革などのテーマで埋め尽くされているのが現状ではないでしょうか。特に、高齢者を取り巻く環境は、介護保険料の満額徴収、また、平成十四年度に実施検討されている高齢者医療を中心とする医療改革の流れの中で、負担増に対する不安の声も耳にしているところであります。
一方、介護保険制度においては、船出をしてからはや一年と数カ月が経過をし、市民の方々に一定定着した感があるものの、特別養護老人ホームなど施設整備については、入所希望者も多く、入所待ちの状況があるように聞いており、加えて介護保険料や利用料の低所得者対策等に課題が残されているのが現状ではないでしょうか。
さて、高齢者といっても、元気な高齢者もいれば、少し手助けが必要な高齢者、また介護が必要な高齢者などさまざまであります。本市においては、平成十二年度から、介護予防拠点整備事業として、公的施設の空きスペースを利用し、日ごろ自宅にこもりがちな高齢者が住まいの近くで気軽に地域の人々とともに一日を過ごすことができる「さんあい広場」が展開されておりますことは、地域との協議など何かと御苦労があったものと推測するところであります。
しかし、私は、もっと身近で利用できるエリアを考える必要があるのではないかと市長に御提案を申し上げたいと思います。それは「街かどデイハウス」であります。本市は、独自施策として集会所の整備補助を行っており、幸いにも自治会におおむね集会所が設置され、地域の活動拠点となっております。私は、集会所の利用実態については詳細な把握はしておりませんが、昼間の利用については効率的な利用になっていないという話も聞いております。この時間帯を街かどデイハウス的な施設として活用できないかということであります。
これは、平成十年度から大阪府が事業を補助支援する形で生きがい型、触れ合い型があり、自立の高齢者が住みなれた地域でいつまでも自立した生活を続けられるよう、介護予防、生活支援に対するサービス提供の基盤整備を図る事業として、対象者はおおむね六十五歳以上の高齢者等で、実施主体は府下市町村、補助率等は大阪府が四分の三、市町村は四分の一であります。既に府下の二十三市町村が七十一カ所実施しており、近隣市では寝屋川市、枚方市、四條畷市等で既に街かどデイハウスが誕生しています。また、昨今の住宅事情から民間住宅のあきが出ている状況であり、地域民間住宅の賃貸をも含め、本市において取り組んでいただきたいと思いますが、市長のお考えをお示しいただきたいと思います。
次に、私は、平成八年十二月の本会議
一般質問の中で、大日町一丁目中央環状線に面した道路周辺地域の自動車ばい煙公害問題についてお尋ねをいたしました。あの地域は、年じゅう自動車のばい煙で、近隣の方々から、洗濯物を長時間干しておくと洗濯物が黒く汚れてしまうなど苦情をお聞きしたことから、あの歩道の枯れかかった樹木を取り除き、一年じゅう青々と茂った葉っぱの多い樹木を植えて、ばい煙から少しでも守れる対策をお願いをいたしました。その後、国の事業として歩道改修工事と樹木の植えかえを行うとの御返答があり、平成十一年度に工事が完了いたしました。
しかし、あの現場に出向いてみると、道路の長さ二百メートルの中に十メートル間隔で樹木が一本ずつ、合計二十本植えられています。そしてそのほとんどが、やせ衰えた葉っぱのない樹木が植えられています。これでは、ばい煙対策に何の役にも立っていないのが現状であります。自治体を運営する守口市として、直ちに国に工事のやり直しの要望を突きつけ、近隣の方々が安心かつ喜んでいただける緑あふれる樹木に植えかえていくべきと考えますが、市長の御答弁をお願いいたします。
次に、公園整備について御質問いたします。
本市において、都市公園が五十二カ所ある中で、暖かい日、公園で親子で駆けめぐっている光景がほとんど見られません。どこの公園が市民に頻繁に利用されているのか把握していませんが、現在の公園は、災害時に避難場所として使われる、またお年寄りの方々のゲートボールの場として利用されているための公園としか見られないように思います。
では、なぜ利用していただけないのか、考えてみる必要があると思います。私たちの子ども時代を振り返ってみますと、服やズボンが汚れて帰っても、親は何も言わなかった。勉強ができなくても丈夫で元気な子どもに育てられた時代を考えると、今の子どもの服装を見ても、そのような時代の姿は見かけられません。
そこで、私は、どうすれば利用していただけるか考えてみました。公園に緑の芝を植えつけてみてはいかがでしょうか。風が吹いてもほこりが舞い上がらず、はだしで走り回ったり、服を着たまま寝そべって青空を眺めると、いいストレス解消にもなると思います。子どもたちが太陽の日差しを浴びながら公園を走り回ることができるのではないでしょうか。私は辞書を見てみました。公園とは、公衆の遊びを楽しむためにつくったところとあります。そうすることによって、あわせてお年寄りの自立と健康、生きがいの場としても大いに御活用されることができると考えますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
次に、町の美化について御質問いたします。
本年十月一日より「守口市まちの美化推進に関する条例」が制定されました。市長は、ことし新年のご
あいさつの中に、広報を通じて、健康で豊かな安全で快適な定住の
街づくりに全力を傾けたいと述べられました。そして、きれいで快適な
街づくりの条例がスタートいたしました。しかし、二カ月経過した今、町のあちこちに住宅販売の看板が立ち並び、市内に五店、エステという風俗店が開店し、その看板が市内至るところに立ち並び、市内の電柱、ポール等には相変わらずアパート、マンションの広告ビラが張りめぐらされ、町の汚いところには廃棄物が積み上げられ、数年前よりも町が汚くなりつつあるように思うのは私だけでしょうか。
美しい
街づくりを推進していただくために美化活動団体等の登録を受け付けていますが、私の調査では、十一月末現在、団体登録わずか二件、個人登録四人とお聞きいたしました。この数字は、全然関心がないのと等しい状況であります。そして、この啓発活動には、FMハナコ、また公民館運営
委員会等を通じて御協力をいただいているとお聞きしていますが、果たして町は美しくなるのでしょうか。
私は、決めた初年度が大切で、スタートで出おくれると、マラソンと同じで途中であきらめてしまうので、そのため、この際一度違反している違法物の撤去を実施し、市民の皆様に守口市は美化運動が徹底しているなと知っていただくと同時に、多くの市民の皆様に監視の目を注いでいただくことをお願いしてはどうでしょうか。人の心理には、汚いものの捨てているところにはさらに汚いものが捨てられます。きれいなところには汚いものを放置しにくいものです。市長は、一層の美化推進について今後どうお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。
最後に、町の元気発信基地について御提案申し上げたいと思います。
私は、小さな商店あるいは事業経営者の方々へご
あいさつに伺ったとき、「お忙しいですか」「もうかってますか」とご
あいさつをいたします。以前は、こんなご
あいさつをしますと、「まあまあでんな」と御返事が返ってきました。今、大阪の商人の長年使われた言葉「まあまあでんな」の言葉はどこかに吹っ飛んでしまいました。何とか「まあまあでんな」と言えるような景気が戻らないのかと思うのは、私だけではありません。こんな景気の低迷が長引いている今日、市民の皆様には次第に元気もなくなりつつあります。こんなときこそ元気を取り戻していただいて、あすの日本の景気回復を願って頑張っていただかなければ、ますます税収入が落ち込んでくるのを心配する一人でございます。
そこで、行政の窓口一体となって、まず朝の
あいさつ、帰りの
あいさつ、お互いに大きな声をかけ合って、元気を取り戻していく姿勢はいかがでしょうか。私は、常に、職員のお顔を見るなり、「おはようございます」「御苦労さま」と声をかけて本庁に参ります。役所職員みずから、町の元気発信基地として、市民の皆様にも朝のご
あいさつに元気な声でご
あいさつ、そして勇気と元気を与え、行政が先頭に立って景気回復を願い、お互いに問題解決に努力し、明るい市民の窓口、そしてともに明るい兆しを待とうではありませんか。
以上で
一般質問を終わります。議員の皆さん、御清聴ありがとうございました。(拍手)
○副議長(大久保悦子君) 理事者答弁、
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君) 山口正明議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
まず、街かどデイハウスについてでございますけれども、小規模な活動として制度化されておりますが、集会所等を利用しての実施については、施設本来の使用目的もあり、また採択基準にはいろいろな条件が付されておりますことから、実現は困難だと考えております。
介護保険制度のもとで、自立の高齢者に対し、介護予防を図りつつ地域で高齢者の自立生活を支えていくという観点から、現在守口市では、平成十二年度より、その拠点施設として、御案内のようにさんあい広場の設置に取り組んでいるところでございます。さんあい広場では、その運営を地域住民相互で支え合うことが基本であり、地域の機運の盛り上がりに応じて、当面はその設置に努めてまいりたいと考えております。
自動車ばい煙公害問題でございますが、大日交差点周辺は交通量が非常に多く、排ガスによる悪影響が生じていることは、十分認識をしておるところでございます。そこで、平成八年より国道工事事務所に対し環境改善のため歩道整備及び緩衝帯としての植栽を要望し、御案内のように昨年完成をいたしました。不十分な箇所につきましては、引き続き国に要望してまいりたいと考えております。また、ばい煙対策には自動車の総量規制が不可欠であるところから、効果的な施策についても働きかけてまいりたいと考えております。
公園の芝生の植えつけについてでございますが、これまでも部分的に施行してきた都市公園が一部にはございます。芝生を良好な状況に保つには、日常の散水、刈り込み等維持管理の難しさもございまして、芝の品種や市民の利用形態を勘案するなど、今後の課題としてまいりたいと考えておりますので、よろしく御了承賜りたいと思います。
町の美化推進についてでございますが、関係機関や地域と連帯をとり、その徹底に努めているところではございますが、持続性や地域的な広がりとしての効果が目に見えてあらわれていないのが実情でございます。
不法な屋外広告物につきましては、現在大阪府におきまして、住民による簡易除去制度や広告主の責任などを織り込んだ屋外広告物条例の見直しが検討されておりますところから、その推移を見守る必要もございます。次年度には、パトロール等積極的に取り組む中で監視体制の強化を図るとともに、市民や事業者の理解と協力が重要であるところから、地域の諸団体への説明会や違反業者への働きかけを積極的に行ってまいりたいと存じております。
最後に、町の元気発信基地についての御意見があったわけでございますが、心を込めて明るく大きな声での
あいさつは、お互いに快く感じ、親近感が増すものであり、市役所等の窓口に限らず、職員が市内へ出向いた際にも積極的に行うよう、常々指導いたしておるところでございます。また、本年十一月には、職員研修の一環として、職員みずからが作成した接遇冊子を全職員に配付するとともに、管理職を対象にその活用についての研修を実施し、
あいさつを含めた接遇全般の徹底を期しているところでもございます。今後とも、元気で明るい市民窓口が地域活性化の一助になるよう努めてまいりたいと考えております。
以上、御質問に対してのお答えでございます。よろしく御了承賜りますようお願いを申し上げます。
○副議長(大久保悦子君) 山口正明議員に申し上げます。再質問はありませんか。
○八番(山口正明君) ありません。
○副議長(大久保悦子君) それでは、山口正明議員からの
一般質問を終わります。
この際申し上げます。暫時休憩いたします。
午前十一時四十四分休憩
~~~~~~~~~~~~~
午後 一時 五分再開
○副議長(大久保悦子君) 休憩を閉じ、これより本会議を再開いたします。
休憩前に引き続き議事を行います。
それでは、平田議員から
一般質問を受けることといたします。平田議員。
〔平田 実君登壇〕(拍手)
○十八番(平田 実君) 貴重な時間をおかりいたしまして、市議会公明党を代表し、質問をさせていただきます。質問の機会をいただきましたことをまず感謝申し上げますとともに、しばらくの間おつき合いのほどをよろしくお願い申し上げます。簡潔に御質問いたしますので、市長におかれましては、質問趣旨を御理解の上、明確なる御答弁をよろしくお願い申し上げます。
初めに、循環バスについてお尋ねいたします。
この件については、今までさまざまな視点から質問をさせていただいておりますが、今後の実施に向け、具体的な方向性が見えてこない限り、質問を続けなくてはならないと考えています。
定例会におきましての市長の答弁の趣旨は、「バス会社による自主運行は極めて困難」、また運行ルートの見直しについては、「運行実態の把握実験終了後、市民の声、議会や関係者の意見を総合的に判断し、早期に方向性を出したい」とのことでありました。言葉じりを追及する考えはありませんが、まず初めに、バス会社の自主運行が困難であるならば、その対応策はどう考えているのかをお聞かせ願いたい。
また、ルートの見直しについては、実験終了後の市民の意見は、東部、南部ともアンケート実施でおおむね意見が集約されていると思います。しかし、事議会については、市長はどのように意見を求められたのでしょうか。そして関係者においてはどのような働きかけをされ、その結果どう判断されているのか、この点がどうも不明瞭な印象を受けます。できれば市長の偽らざる生の声をお聞かせ願いたいと思います。
さて、京阪バスは、「タウンくる」の一年間の試行運転を終え、この十二月よりダイヤ改正と停留所の増設の見直しをしました。増設箇所は八雲西町、下島小学校、太子橋三丁目、そして守口市役所前となっています。この変更は、まさしくアンケートにもあった市民の声イコール利用者の需要に応じたものと考えられます。
前段で触れました採算性の問題は、このルート設定と密接な関係があることは言うまでもありません。市民の需要、つまり利用者のニーズに合わないルートを設定しておき、採算性がないと言うのは本末転倒であります。特に東部ルートにおいては顕著であります。行政はできる限りリスクを避けなければならないのは定石ですが、時には思い切った英断と強いリーダーシップを発揮することも必要ではないでしょうか。市長の早期に方向性を出したいとの答弁は、前向きに歓迎しますが、今市民の皆様が期待しているのは、市長みずからの責任と英断をもって進めていく勇気ではないかと感じます。明快なる御答弁を期待いたします。
次に、新緊急地域雇用創出特別交付金についてお尋ねします。
守口市では、前回一億二千万円に対して、今回は一億六千万円と聞いております。この交付金が有効に機能するには、自治体の事業計画が成否のかぎを握ると言っても過言ではないと思われます。前回は都道府県及び市町村の取り組みに差異があったものの、全国的には一定の効果があったものと思われます。しかし、本市においては、詳細については申し上げませんが、真に雇用対策事業であったか、市民への貢献度については反省をしなければなりません。
新交付金の運用については、前回と大きな違いはないようでありますが、効率を高めるために、一、被用者の四分の三以上を新規採用枠に充てる、二、事業費に占める人件費割合を八割以上を確保することとなっております。推奨事業例については、教育・文化、環境、治安・防災、福祉・保育、地域振興など、幅広く活用できるようになっていることは御案内のことと思います。前回の経験の反省に立ち、中高年の失業者や雇用保険の非受給者などの雇用に役立つ事業計画を早期に実施できるよう、強く要望するものであります。
長引く不況などさまざまな要因により、本市においても
生活保護世帯が増加しております。市民にとっては不本意なことであります。新交付金の適切なる運用によって、これらの世帯の自立への道が開ける、また、この事業を通じて得た知識や経験を生かし、他の安定した仕事や職場につける新事業でありたいものと思うのは私一人ではないと思いますが、市長はいかがでしょうか。市長におかれましては、わずかな交付金でありますが、むだなく有効に、市民のための事業の推進を心から切にお願いするものであります。
次に、「守口市まちの美化推進に関する条例」に関連して御質問いたします。
快適で美しい
街づくりを推進することを目的として制定されてから九カ月、施行されて三カ月。町の美化、そして美化運動の成果を上げるために、まずは市民、事業者への周知徹底と理解と協力が不可欠であります。また、通過交通の多い本市にとっては、市外の方への周知、せめても幹線道路においては目に訴えるものが必要であろうかと考えます。これが取り組みについては、条例制定時と施行時の広報への掲載及び推進大会の開催ぐらいで、周知徹底は果たしてできておるのでしょうか。
私は、平成三年、「ごみ元年」とされ、本格的にごみ減量に取り組まれたときから、党員と有志によるボランティアグループを結成して、アルミ缶回収などを行ってまいりました。このグループは、条例の施行にあわせて清掃活動の実施を決議して、先日、第一回目の清掃を府道京都守口線、大日町三丁目から佐太中町七丁目までの約一・五キロメートル、左右の歩道を行いました。全くひどいものであります。あるわ、あるわ、大小さまざまなごみ、捨て缶、たばこの吸い殻、さらには電柱などへのチラシ、ビラなど、目に余るものであり、美化運動ならぬ、ごみ減量に逆行する活動のようだと思ったのは、参加者全員の声でありました。条例施行後約三カ月、関係者の御努力は並大抵のものではないと推測いたしますが、この間の取り組み及び感想をお聞かせください。
私は思います。三
月定例会でも大いに論議があったところではありますが、マナー、モラルに訴えることは当然のことであります。しかしながら、実効性を高めるには、抑止力となる罰則規定及び撤去費用の徴収可能な条例でなければならないと思います。全国の自治体では、さまざまな取り組みで一定の効果を上げております。私どもは、過日、福岡市の市民ボランティアによる違反広告物の簡易除去制度、前原市の環境パトロール制度を視察、勉強させていただきました。イタチごっこの感はありますが、粘り強い取り組みで見事な成果をおさめておりました。本市においても、ぜひこの制度を実施すべきだと思います。十月一日に行われた推進大会における活動報告にも、そのことを訴えておられたのであります。
違反広告物の撤去については、知事の権限であり、守口市は権限の移譲を受ける必要があります。大阪府下では半数以上の市町村が移譲を受けております。市長は、この件に関しては、大阪府がすべきことであり、守口市がする必要はないとのお考えのようでありますが、守口のことは、守口みずからが行動しないで「住みよい文化香る定住のまち」にはなりません。自治会、各種団体及びボランティア団体は、いつでも協力してくれる体制になっているものと考えます。市長が率先垂範、美しい
街づくりのため、この制度を市民の協力を得ながら実施しようではありませんか。市長の決意のほどをお聞かせください。
次に、子育て支援について、新たな御提案を申し上げながらお尋ねをいたします。
このたび、守口市すこやか幼児審議会の答申に基づいて保育所の民間移管を行い、今日的なニーズに見合った保育サービスの実施や待機児解消を目指すとともに、総合的な子育て支援を推進するとされております。この審議会は、御承知のとおり、有識者、市民の代表、そして各派代表の議員も参加して答申がまとめられたものであります。内容については、在宅子育て家庭への支援、総合的な子育て支援センターの設置、一時的保育事業、仕事と育児の両立支援事業などとなっております。
この民間移管については、六
月定例会でも大いなる論議があったところでありますが、現在では、新法人も決まり、十四年度の入所児の募集が行われております。各園とも法人事業者の説明会が行われ、保護者との質疑応答もなさったようであります。当初、民間へのある種の不安や事業内容に対する懸念は、説明会終了後には、参加された方々が安心と希望を持たれて帰られたと聞いておりますが、来年度の実施に向け万全な準備と体制は整っているのでしょうか。また、行政が実施すべき施策の進捗状況はどうなっているのでしょうか。
私どもはこれまでも、待機児解消、一時保育の拡大など保育サービスの充実については訴えてきましたが、今回の方針は、公明党が三月に発表しました「子育て二十一の提案」の乳幼児の保育に関する八項目の提案に沿ったものであります。一つの柱は「地域における子育て支援」で、三項目あります。一つは、つどいの広場事業の創設、二つ、一時保育の充実、三つ、地域での子育て支援リーダーの育成であります。二つ目の柱は、子育てと仕事の両立支援で、五項目から成っております。待機児ゼロ作戦の推進、ファミリーサポートセンター事業の拡大、送迎保育ステーションの整備、駅前保育サービス、乳幼児支援一時預かり事業の推進であります。
これらの項目は、来年度、予算概算要求に反映され、具体的になることとなっております。これらについては、担当部局に申し入れを行っており、また、予算要望書にも明記しております。現在の保育ニーズを満たし、さらなる充実を目指すとされた当局、市民が期待を持てるためにいかなる検討を加えて、どのような計画を立てているのか、すべてが重要な課題でありますが、急を要するものは待機児解消と一時保育であろうと思っております。進捗状況及び新年度実施に向けた決意のほどをお聞かせください。
最後に、高学年障害児の放課後ケアについて、提案も含めお伺いいたします。
障害児に対する社会的認識は、昔と比べ大きく前進してまいりました。偏見や差別がほとんどなくなるとともに、専門家などから、たとえ障害を持つ子どもでも、健常者とともに生活する方が心身に与える効果は大きいとの見解が示され、今では一般学級へ通うのは当たり前の感すらあり、大変好ましいと感じているところであります。
とはいっても、障害児を持つ御家族の日々の御苦労、御心労は、私たち健常者には想像もつかないものがあります。特に、重度で重複の子どもさんを持つ御両親の場合、それこそ筆舌に尽くしがたいものがあるに違いありません。その上に何らかの事情で御夫婦とも働かねばならないとしたら……。そんな御夫婦が、ごく少数ですが、実際におられるのであります。
ちょっとした事業を営んでおられ、従業員も抱えておられる。奥様は奥様で、社長の御主人にかわって経理面から従業員の世話まで任され、昼間のほとんどの時間はその仕事のために費やさなければならない。時節柄、経営も必死であります。子どもが低学年のときは学校での放課後健全育成事業を活用できたのですが、高学年になればそうもいかず、わざわざ人にお願いして子どもさんのお世話をしてもらわなければならない。特に大変なのが、春休みや夏休みなどの長期休暇の期間であります。これは実際にあった話ですが、夏休みの約四十日間、ある方にその子どもさんのお世話をお願いし、二十万近い金額を支払ったということでありました。
この事実が示すように、障害を持つ子どものお母さん方にとっては、精神面だけでも大変なのに、経済的にも負担が大きいとなれば、一体どこへ助けを求めればよいのでしょうか。この御婦人は言っておられました。「ともかくどんな形でもよいから、子どもを預かってほしいんです」と。このお母さん方の切実な声に耳を傾けてあげることこそ、それこそ市長が常に言われる血の通った行政ではないでしょうか。人数も調べさせていただきましたが、ごく少数であります。市長の心温まる御答弁を切に願うものであります。
以上、五項目のテーマでの御質問でありますが、いずれも市民生活に直接かかわり合いのある重要な問題であると考えております。市長の誠意ある御答弁を期待申し上げます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○副議長(大久保悦子君) 理事者答弁、
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君) 平田議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
循環バスについてでございますが、市内を網羅した運行が望ましいと今でも私自身も考えておりますが、やはり運行の経費負担等いろいろな問題がございまして、過去に実施したものについては、事業者と協議を重ねて実施してきたところでございます。
八雲ルートにつきましては、市の提案によりある程度採算が見込めるということで運行が継続をされておるわけでございますが、東部、南部などについては、アンケート調査などから、市民の声と利用者の需要を考慮したルートで、かつ事業者が採算を見込めるようなルート、具体的には京阪古川橋駅を起点とする東部地区での運行を目指し、現在協議をしているところでございます。
また、他の地域につきましても、経済環境は厳しいものがございますが、来年二月の規制緩和に伴う既設ルートの再編や新規参入も勘案し、引き続き研究、また要望をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
新緊急地域雇用創出特別交付金についてでございますが、新たな交付金事業は、新規雇用や事業費に占める人件費の割合など一定の条件が付されているものの、財源は確保されているものでございます。さきの交付金事業では、主に高齢者の就業機会の増加には一定寄与できたものと考えておりますが、今後とも、交付金の趣旨を踏まえ、貴重な財源としてこれを有効に活用するとともに、できるだけ中高年の失業者の雇用効果が見込まれるような事業計画に取り組みたいと考えております。
町の美化推進につきましては、京阪守口駅前を美化重点地区に指定をいたしまして、また各地域では公民館運営
委員会等の説明会を通じ、啓発に努めておるところでございます。同時に、市職員みずから公共施設周辺の清掃ボランティアに取り組んでもいただいておるんですが、その効果が目に見えてあらわれていないのが実情でございます。こうしたいろんな取り組みに地域的な広がりを持たすためには、粘り強く啓発活動などを継続していく必要があると感じております。
町の美化については、市民、事業者の理解と協力が何よりも重要であるところから、違反事業者等への働きかけを一層強めるとともに、さきの山口正明議員の御質問にもお答えしましたが、現在大阪府におきまして、住民による不法屋外広告物の簡易除去制度や広告主の責任を織り込んだ屋外広告物条例の見直しが検討されておりますので、その推移を見守っていきたいと考えております。また、職員によるパトロール等監視体制を充実し、地域や関係機関との連携強化にも取り組んでまいる所存でございます。
子育て支援についてでございますが、保育所の民間移管については、移管先事業者の決定後、保護者に不安を抱かせることのないよう、事業者による保育方針等の説明会を実施したところでもございます。現在、平成十四年四月からスムーズに移管が完了するよう、保育の引き継ぎ等について細部にわたる調整を加えております。また、事業者においても、社会福祉法人格の取得に向け大阪府と協議を行うなど準備作業を進め、万全を期しているところでございます。
本年三月の守口市すこやか幼児審議会の答申には、在宅子育て家庭への支援を柱とした種々具体的な事業が提案されております。その内容については、公明党から発表された「子育て支援二十一の提案」とその目指す方向において大きな差異はないものと考えております。したがいまして、現在進めております公立保育所の民間移管に伴う待機児解消や一時保育などの保育サービスの拡充と、これとあわせて計画中の子育て支援センターの設置を契機とした各種子育て支援事業を可能なものから順次実施し、保育サービスと子育て支援事業が一体となった施策を推進してまいりたいと考えております。
以上、私からの御答弁とさせていただきます。なお、教育に関する御質問については、教育長から御答弁を申し上げます。よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。
○副議長(大久保悦子君) 豊田教育長。
〔教育長豊田 修君登壇〕
○教育長(豊田 修君) それでは、平田議員の教育にかかわります御質問についてお答え申し上げます。
高学年の障害児に係る放課後の活動についての御質問でございますが、御案内のとおり、現在、放課後児童を対象とする事業には、低学年を対象とした留守家庭児童会と、高学年までの全児童を対象としたわいわい活動育成事業がございます。教育
委員会といたしましては、御質問の趣旨を十分踏まえまして、放課後、高学年の障害児が地域の子どもたちと交流し活動できるような方途を研究、検討してまいりたいと存じますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
○副議長(大久保悦子君) 平田議員に申し上げます。再質問はありませんか。平田議員。
○十八番(平田 実君) 簡単でございますので、自席からよろしくお願いいたします。
ただいま御答弁いただきましたことにつきまして実現できるよう真剣に御努力いただきますことを強く要望いたしまして、質問を終わります。
○副議長(大久保悦子君) それでは、平田議員からの
一般質問を終わります。
次に、真崎議員から
一般質問を受けることといたします。真崎議員。
〔真崎 求君登壇〕(拍手)
○四番(真崎 求君) 私は、九月議会に引き続き、公立保育所の民営化問題について質問いたします。
九月議会では、民営化の準備作業を、例えば起案文書の日付の変造や契約規則に対する違反行為など、いかにごり押しを進めたかについて明らかにしながら質問をしてまいりました。今回は、その結果、今どのような問題が生じているのかについて質問をしていきたいと考えています。
さて、私は、民営化の事業者選考については、その選考について市民の財産を適正に引き継ぐ必要があるところから、市民の監視のもとで、すなわち公開の場で行うことが必要であるとかねてから主張してきました。そこで、まず大切なこととして選考基準を公表することを求めましたけれども、市長は、九月議会では、「市としての基本的方針、考え方を
募集要領として事前に公表している」と答弁されました。
そこで、改めて調べてみますと、
募集要領にそれらしきものはといえば、応募の条件として、①社会福祉法人または新たに設立する社会福祉法人であること、②保育所を運営するために必要な経営基盤を有していること、③守口市の保育行政をよく理解し、積極的に協力できること、⑤理事長は社会福祉事業に熱意と識見を有すると認められる者であること、⑥施設長は、健全な心身を持ち、児童福祉事業に熱意のある者であり、児童福祉事業の知識と経験を有する者であること、と六項目が羅列されていますが、多分このことであろうと思います。
しかしながら、八月二十二日に募集を締め切った後の同月三十日、選考
委員会では、選考基準を、①理事長及び施設長等の比較等、②保育所事業計画等、③資金計画及び経理状況等、④市民福祉に向けた取り組み状況等と四項目に変更し、それぞれの項目を五項目に細分化し、計二十項目を決めています。そして、それぞれの項目に配点を行い、合計百点にするとしました。さらに、新設法人、既存法人のみの審査項目があるため、一定の調整をすることが確認されています。
私は、
募集要領と選考基準の変更については、あえて質問はいたしません。ただ、市長は九月議会で、選考基準を事前に公表すると、適正な審査をしていく上で支障が生じるから公表できないとしていましたが、既に事業者は決定したわけでありますから、もう公表してもいいのではないか。
そこで、最初の質問であります。選考基準四項目をそれぞれ細分化した二十項目について、及びその配点について明らかにしてください。
〔副議長退席、議長着席〕
次に、公平で公正な事業者の決定は、公共団体の行う公共工事の入札のみならず、選考においても貫かれなければなりません。公平な競争がそこに存在することが必要かつ十分条件だからであります。そして、公平な競争というのは、同一事業、同一条件、同一環境が大前提になければなりません。保育所民営化の事業者を選考するときにも、そのことは厳しく遵守されなければならないことは言うまでもありません。
民営化される三保育所は、立地条件や定数規模、対象児童もそれぞれ異なっており、例えば土居保育所の事業者を選考するには土居保育所を希望する事業者間で、橋波保育所の事業者を選考する場合は橋波保育所を希望する事業者の間で選考するということが公平な競争ということであります。なぜなら、申込書には、守口市立どこどこ保育所と希望する保育所名を特定するようになっており、希望がある場合に限って第二、第三希望を記入するようになっているからであります。すなわち、応募した事業者にとっては、運営を希望する保育所は特定されているからであります。ところが、事
業者決定については、採点集計結果の上位からそれぞれ希望する保育所を割り当てるとしています。これでは、公平な競争、公正な選考が行われたということは言いがたいのではないでしょうか。
そこでお尋ねをいたします。応募した十八事業者それぞれの希望する保育所はどこであったのか、また希望する保育所に応募した事業者間での選考を行わなかったのはなぜか、さらに、それはどのような理由、どのような根拠に基づいてそうなったのか、御説明願いたいと思います。
次の質問に移ります。
さきにも述べましたように、今回の保育所運営事業者の応募条件は、社会福祉法人だけでなく、新しく社会福祉法人を取得する者も参加できるとなっています。新しく社会福祉法人を取得する者として考えられるのは、学校法人を経営しているが社会福祉事業をやりたいと考える者、無認可で保育所を経営している者、あるいは個人で社会福祉事業をやりたいと考える者などが推測されましたけれども、既存の社会福祉法人が新たに社会福祉法人を取得するために応募するとは、私には推測できませんでした。なぜなら、既存の社会福祉法人は、以前と異なり、一法人一保育所の規制が緩和されて、社会福祉法人であれば、他府県でも同じように事業ができるからであります。既存法人、新設法人はそれぞれ審査項目に違いがあり、一定の調整が必要とされていますから、既存法人でありながら新設法人として応募してきた者については、全くの個人や学校法人とは違って、既存の社会福祉法人と同じような審査項目を審査したのかどうか、疑問のあるところであります。
土居保育所の保育士の募集が大阪府下複数の短期大学で行われていましたが、連絡先は決定した事業者が園長を務める他県の保育所となっており、採用試験もその社会福祉法人の経営する保育園で行われました。また、橋波保育所に決定した事業者には、施設長として奈良県香芝市に主たる事務所のある社会福祉法人の理事長が就任予定者として届けてあると、本人から説明がありました。なぜ既存の社会福祉法人が正々堂々と名乗って参加しなかったのでしょうか、非常に疑問に感じています。私は、しかし、このことについてもあえて市長の見解を問うことはいたしません。もっと重大なことがあるからであります。
社会福祉法人であれば利益を生むことを主目的としないから、守口市の児童の保育については熱意がなければできないことだと、理事者は説明します。利益を求めない社会福祉法人だからこそ保育について熱意があるのだと言います。しかし、今回の事業者の中には、実は営利を目的とした株式会社が背後にあるのではないかという疑問が生じています。このことは、私は見過ごすことができません。
ことし十一月に、大阪府下のハローワークに不思議な求人票が出回りました。求人票の依頼事業者は株式会社Rというところで、産業分類は児童福祉事業、会社の概要の中には「公立保育園の民間移管を受け保育所を運営」という一文が見受けられ、求人の職種は保育士、採用人数は三十人、年齢二十から三十歳ぐらい、雇用期間は常用、仕事の内容には、「保育所における保育(ゼロ歳から五歳児対象)。研修期間三カ月は株式会社Rにおいて実施。四月より開設予定の守口市法人保育所においての勤務となる」としています。
企業等がハローワークに求人についての依頼を行う場合、職業安定法施行規則第四条の二で、労働者が従事すべき業務の内容に関する事項や就業の場所に関する事項など六項目を書面にて明示しなければなりません。ハローワークは、求人、求職の申し込みはすべて受理しなければなりませんから、求人票に記載された事項はすべて真実であって、虚偽は許されないことは当然であります。営利企業が守口市で新しく社会福祉法人を取得する事業者にかわって求人を行っていたとすれば、職業安定法に違反しますから、そのようなリスクを負うことは考えられません。もっと端的に言えば、三カ月間の研修だけを行って職員を社会福祉法人に転籍させれば、職業安定法違反として厳しく罰せられるということであります。
あと考えられることは、営利企業が採用した職員を社会福祉法人に派遣するという方法ですが、私どもの調査によると、この会社は労働者派遣法の許可も得ていないし、届け出もしていません。そうしますと、今回決定した事業者が社会福祉法人を取得したとしても、そこに勤務する保育士は営利企業の職員であるということになります。理事者が説明した社会福祉法人だから熱意のある者だという言い分は全く通用しなくなりますし、第一、社会福祉法人に営利企業の職員が勤務するということ自体、許されるものではありません。一体どのような選考を行ったのか、甚だ疑問であります。
そこで質問いたします。応募したときに提出した書類の中の職員採用計画に株式会社の職員で構成するとした事業者があったのか、応募した十八事業者は細分化した二十項目それぞれ何点であったのか、選考委員はそれぞれがどの事業者に何点をつけたのか、また、市長が最終決定を行うに際して選考
委員会からどのような報告がなされたのか、市長はすべてを承知の上で最終決定を行ったのかなど、選考経過について詳細に御説明を願いたいと思うのであります。
最後に、蛇足かもしれませんが、危惧する問題について質問いたします。
来年度から各保育所を運営する事業者と当該保育所の保護者との懇談会が何度か開かれていますが、私が気になる点は保育内容についてであります。ある事業者は、五歳児にはクッキング学習を行うとか、体育専門の職員を置くだとか、三歳から五歳児はお昼寝がなし、掛け算の九九の音楽を流す、文日記、絵日記、お絵かきをするなど、むしろ保育所というよりも幼稚園といった方がいいような保育内容になっています。
私は、民間保育所を導入して、公立も私立も含めて保育所間の活性化を求めるとの説明をうのみにしておりましたが、どうも違うようであります。民営化された保育所の競争相手は、実は幼稚園のような気がします。民営化された保育所が幼稚園のような保育内容で朝七時から夜八時まで保育し、保護者負担も四歳・五歳児は私立幼稚園よりも安いとなれば、私立幼稚園にとって大変な脅威となるのではないでしょうか。
そこで、最後の質問であります。保育所民営化は、公立、私立も含めて、保育所だけでなく、幼稚園との競争もその予定の中に入っていたのですか。
以上四点について質問しましたが、市長並びに理事者におかれましては、誠意ある答弁をお願いいたします。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) 理事者答弁、
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君) 真崎議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
四点あったわけでございますが、保育所の民営化に係る選考につきまして、まず選考基準については、守口市立保育所の民間移管に伴う保育所運営者選考
委員会において決定をされ、非公開とされております。これは、公開することにより、今後予定しております移管事業者の選考に公正かつ適切な執行の妨げになるものと考えられるところから、非公開とされたものでございます。
また、移管先事業者につきましては、審査結果が高い評価を得た者とその希望保育所とを勘案し、選考されたものでございます。当該事業者の採点結果につきましては、社会的地位の保護に支障を及ぼすこと、また今後の正当な事業活動に不利益を及ぼすことも考えられること、また各委員の採点についても、委員個人個人が圧力を感じるような事態を防ぐことも考慮し、非公開とされたものでございます。
次に、保育士等の職員採用の件につきましては、基本的に事業者がみずから行うものでございますが、事業者に対しましては、有能な人材であることはもとより、地元の職員採用についても配慮をしていただくことを要請しているところでございます。
最後に、幼稚園との競合についてでございますが、保育所と幼稚園における保育につきましては、現在国におきましても、共通の協議の場を設け検討しているところでございますが、保育内容につきましてもその融合が進められている現状にあり、事業者におかれてはさまざまな検討をされているものと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
村野泰夫君) 真崎議員に申し上げます。再質問はありませんか。真崎議員。
〔真崎 求君登壇〕
○四番(真崎 求君) 本会議場でありますから、また
一般質問の再質問でありますから、節度をもって質問したいと思い、抽象的な表現にとどまったかと思いますが、もう一歩だけ踏み込んで、ただ一点質問をさせていただきたいと思うわけであります。
ここに私どもが調査した書類があります。いずれも情報公開や官公署に申請をして入手した資料でありますけれども、まず、民営化される保育所の保育士を募集しておられる株式会社Rでありますけれども、求人票に記載されているような児童福祉事業について、あるいは公立保育所の民間移管を受けて保育所を運営するという、そういう定款は実はございません。
さらに注目すべき点があります。ここの役員であります。この代表取締役のMさんという女性の方は、守口市のすこやか幼児審議会の委員の一人でありました。またこの方は、橋波保育所に施設長として予定されている方が理事長を務める奈良県の社会福祉法人の理事も務めておられます。さらに、橋波保育所を運営することが決まった増田芳子氏は、ことし九月十日まで株式会社Rの取締役に就任されておられました。そして、増田氏と同じく平成十年十一月十二日に監査役に就任し、現在も現職であるのが、本市の教育行政の最高責任者である教育委員長の酒井康晴氏であります。元すこやか幼児審議会の委員や決定された橋波保育所の運営者、教育委員長、この方々が役員をされている株式会社が、守口市から民間移管の保育所の保育士の募集を行っている。
私は、こういった点についてこれ以上は申し上げませんけれども、きちっと説明するためにも選考経過について公表すべきである。痛くもない腹ならば、痛くもない腹をさぐられないようにするためにも、この選考経緯を明らかにする必要があるんじゃないか、このように思うわけであります。何も物見遊山だとか、やじ馬根性とか、あるいは理事者を困らせようというそういう目的ではなく、そういった意味から、ぜひここは選考経過を公表していただきたい。あえて再答弁を求めます。
○議長(
村野泰夫君) 東
児童福祉室長。
〔
児童福祉室長東 恭雄君登壇〕
○
児童福祉室長(東 恭雄君) 真崎議員の質問に対してお答えさせていただきます。
先ほどございました御指摘につきましては、私ども存じ上げていないわけでございますが、ただ、すこやか幼児審議会の一委員とこのたびの事業者との関係におきまして、要はその知人・友人関係、あるいは幼児教育界あるいは保育界、そういった関係の中で一つの交流関係があったということについて、ただその点をもって新規事業者の応募要件に反するというものではないというふうに考えておりますので、その点よろしく御理解を願います。
○議長(
村野泰夫君) 真崎議員に申し上げます。再々質問はありますか。真崎議員。
○四番(真崎 求君) 簡単でありますから、自席でお願いをいたします。
本会議場であります。しかも、こういった会議録が全国に公開されるというこういう場でありますから、私はあえてこれ以上の問題については公表を控えたい、追及も控えたいと考えております。しかし、あらゆる場で、私はこの問題については適当な場所で追及をしていきたい。やっぱり李下に冠を正さず、瓜田にくつを納れず、この立場をぜひ貫いていただきたいということを要望いたしまして、
一般質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) それでは、真崎議員からの
一般質問を終わります。
以上で今期定例会に付議した事件はすべて議了いたしました。
それでは、閉会に際し、市長からご
あいさつを受けることといたします。
喜多市長。
〔
市長喜多洋三君登壇〕
○市長(
喜多洋三君) 閉会に当たりまして、一言ご
あいさつを申し上げます。
去る四日に市議会定例会を招集申し上げ、条例などの諸議案について御審議をお願いいたしましたところ、いずれも御承認、御可決を賜り、厚く御礼を申し上げます。
さて、いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりましたが、特に緊急な事件がない限り、本定例会をもって納めの市議会と相なります。これからますます寒さ厳しくなりますが、
議員各位には、くれぐれも御自愛をなされまして、御家族ともどもよき新年をお迎えになられますことを心からお祈り申し上げております。
結びに、今後ともより一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、甚だ簡単ではございますが、閉会のご
あいさつといたします。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(
村野泰夫君) 続きまして、閉会に当たり、本日をもちまして本年最後の本会議になろうかと存じますので、高い席からではございますが、一言私からもご
あいさつを申し上げます。
本定例会において、私どもは終始慎重かつ熱心なる討議を尽くしました結果、ここに滞りなく議会の意思決定を見るに至り、まことに御同慶にたえません。これひとえに
議員各位の真剣なる御審査並びに御精励を賜ったおかげと存じ、ここに深甚なる敬意と感謝の意を表し上げる次第であります。
さて、年内も余すところあとわずかとなり、師走の感もひとしお深まりつつあるわけでございますが、皆様方におかれましては、一層御自愛を賜り、そろって御健勝のうちに希望に満ちた幸多き新年をお迎えくださいますことを心から祈念いたしまして、まことに簡単粗辞ではございますが、閉会のご
あいさつといたします。
それでは、本定例会はこれをもって閉会いたします。どうも御苦労さまでございました。(拍手)
午後一時四十七分閉会
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