1)は新
庁舎整備基本計画との
整合性についてでございますが、この方法は、
建設予定地を変更するものではなく、現庁舎の位置での
建て替えを中心としながら
福祉総合センター横の敷地も活用するものであることから、
建設予定地を現地とする現新
庁舎整備基本計画に沿った案と考えてございます。他方で、過日の議会におきまして、この検討については現新
庁舎整備基本計画から逸脱しているとの御指摘がございました。
2)についてでございますが、
事業費を圧縮するための
建設方法の
見直しについては先ほど現地1棟建ての場合で説明した
圧縮方法と同様でございますが、
現地側の建築に係る画地におきまして水道局、
駐車場敷地を含まない点が異なります。この場合も
建築基準法による条件は
現地側、
福祉総合センター側でクリアできると考えてございます。
次の
ページをお願いいたします。
その次の表は、それぞれの画地で、
現地側では第2
駐車場と
公用車庫を敷地とした
建築面積約1,550平方メートル、
延べ床面積約6,200平方メートル、地上4階建てとするものと、
福祉総合センター横で
建築面積約2,400平方メートル、
延べ床面積約7,200平方メートル、地上3階建てとするものでございます。なお、両建物の合計の
延べ床面積は、現地1棟と同じ1万3,400平方メートルでございます。
3)は
機能配置の
考え方でございますが、
総合窓口機能の考えを取り入れる観点から、
福祉総合センター側に
窓口業務の多い部署を配置し、
現地側に議会や
政策立案業務の多い
部署等を集約的に配置いたします。
アスタリスク表記として、各棟の
配置部署の素案として、
福祉総合センター側及び
現地側の
配置部署の
イメージは御覧のとおりでございます。なお、他方で、この方法では
福祉総合センター側の
総合窓口の機能と現庁舎、別館、第2別館を合わせた
庁舎群との間に
物理的距離が大きく離れるため、この点につきましては、将来的に
ICT技術の活用による
庁内事務の
デジタル化や
リモートワークなどの進展によって一部解消されるものと考えましたが、それでも部署間の調整や連携に対する支障への懸念や
施設管理の
重複等が指摘されているところでございます。
4)は
駐車場の確保についてでございますが、
福祉総合センター側の
利用者の台数を確保しつつ、新庁舎の
必要台数を確保するため、348台が必要となります。
現地側及び
福祉総合センター側で、それぞれ
平面駐車場で確保いたします。ただし、部署の配置によって
窓口業務の多い部署を
福祉総合センター側に集約するため、
一般利用者の多くが
福祉総合センター側に移行すると予想されます。そのため、
現地側では既存の第1・第3・第4
駐車場で台数が確保可能と予想できる反面、
福祉総合センター側の
駐車台数が多くなります。
5)及び次の
ページの6)につきましては、
考え方は現地1棟と同様でございます。
7)は
現時点での
概算試算額ですが、99.3億円となります。起債による利息を含めますと、110億円程度となります。こちらも、現新
庁舎整備基本計画の
留意点は現地1棟での説明と同様でございます。
8)は
ランニングコストですが、先ほどと同様に、
運用コスト及び
保全コストを含めた場合、65年で約152億円となります。
次に、9)は議会からの
附帯決議についても検討いたしたものでございます。まず、
附帯決議におきましては、今般、その予算の執行が可となったことから、その
選定外となっている
福祉総合センター横敷地の活用を含めた
見直しを検討するのであれば、それぞれの敷地において1棟建ても含めた
計画策定を行うことを求めるためとの
提案理由により、庁舎建替事業に計上されている
計画策定委託料の執行に当たっては、現
庁舎位置の
建て替え並びに
福祉総合センター横敷地の1棟建てを加えた
計画策定を行うこととの決議がなされたところでございます。
次の
ページをお願いいたします。
市といたしましても議会の
附帯決議を受け止め、検討を重ねましたが、
福祉総合センター横敷地での1棟案で建設することにつきましては、
建て替える庁舎の場所が現地でなくなることを意味するものでございまして、根本的な部分におきまして現新
庁舎整備基本計画から大きく逸脱したものとなると考えました。
なお、市といたしまして現新
庁舎整備基本計画に適合すると考えました現地及び
福祉総合センター横敷地での分棟の検討につきましても、さきの議会では新
庁舎整備基本計画から大きく逸脱しているとの御指摘がございました。
その上で、
福祉総合センター横敷地での1棟建てについて、分棟案との違いを比較いたしますと、
福祉総合センター横敷地に1棟で1万3,400平方メートルの
延べ床面積の庁舎といたします。
駐車場台数は既存の
福祉総合センターの
駐車台数を含めて310台が必要と試算されます。そのため、
平面駐車場だけでは確保できませんので、
立体駐車場の整備が必要となります。
現時点の
試算額は約105.2億円、
起債利息を含めますと約116.7億円と試算されます。また、この案は、分棟案と比較して、
窓口業務の多い部署と議会や
政策立案業務の多い部署との間では集約が図られることになりますが、他方で別館や第2別館とは
物理的距離が大きく離れることになるため、分散化してしまうことになります。
続きまして、資料3から7までは
補足資料となります。資料3をお願いいたします。
こちらの上半分は
余白率の説明です。下半分は参考とした山口県
周南市の
余白率の解説を基にした説明でございます。
次の
ページは、
余白率65%を採用した
周南市の
現況写真でございます。その下は日光市の事例で、
ユニバーサルレイアウトの
イメージ図でございます。
次に、資料4をお願いいたします。
こちらは、現地1棟案で予定した建設に伴う建設と
駐車場移動の
工程イメージでございます。左端上の1)から
右端下の6)へと工程が進みます。
庁舎建設準備課が想定する建設の順序では、まず
上下水道局倉庫の移設が必要となりますが、移転先は現
庁舎敷地及び
別館敷地も含めて
市有地内で協議中でございます。
駐車場の確保につきまして、1)で
建設予定地である第2
駐車場の
一般利用者の建設中の確保として、現在の第4
駐車場の
公用車50台分のスペースで代替するものとし、それに伴い
建設予定地周辺と第4
駐車場の
公用車73台分を岸和田駅上または
浪切ホール等の
駐車場を賃借し、移動します。
駐車場賃借につきましては、各課の協力ももらいながら、近くに
駐車場があれば個別に対応していくことも考えます。2)及び3)で
庁舎建設の後に4)で旧庁舎を解体し、5)で
人工地盤による新第2
駐車場を設置する予定でございます。6)では
上下水道局の敷地を庁舎の敷地とするため、会計間の資産の整理を行う予定でございます。ただし、これは、工程にかかわらず底地の整理は
上下水道局の
企業団移管を念頭に、
資産整理が滞ることのないように協議を進めてまいります。
次に、資料5をお願いいたします。こちらは
工事完了後の
平面図でございます。
次に、資料6をお願いいたします。こちらは分棟の場合での建設と
駐車場移動の
工程イメージで、先ほど説明した工程から
上下水道局に係る工程がなくなること、
福祉総合センター側配置予定の部署の
公用車は、
福祉総合センター側の庁舎及び
平面駐車場完了後にそちらに配置されるため、旧庁舎の解体を待たずに配置できる点に違いがあります。
資料7をお願いいたします。こちらは
完成時点の
平面イメージ図となります。
最後に、庁舎建替
庁内検討委員会では
附帯決議を踏まえた検討も含めて議論いたしましたが、
福祉総合センター横敷地を活用した案ではなく、現地1棟案に賛成する意見が大半であり、
上下水道局敷地との調整について懸念が示されましたが、今後しっかりと調整していくこととし、
全員異議なく、現地1棟での建設の方針で進めることとされました。
議論におきましては、特に現新
庁舎整備基本計画により、沿った
改定内容であるかという点において、現地1棟案がこれまでの経緯を踏まえても問題ない一方で、
福祉総合センター横敷地を活用する分棟案につきましては、議会におきまして現新
庁舎整備基本計画から大きく逸脱しているとの指摘があること、また、
附帯決議にございます
福祉総合センター1棟での建設につきましても、現新
庁舎整備基本計画から大きく逸脱していることが論点とされました。また、現地1棟案は新庁舎と別館や第2別館とが
庁舎群としてまとまりを有する一方で、分棟案や
附帯決議での建設は
機能分散の課題が解消されないデメリットが大きいと判断された点が議論に大きく影響したと考えてございます。
このため、現地1棟での建設の方針で
計画改定作業を進めてまいりたいと考えてございます。
◯河合馨委員長
以上で報告が終わりました。
質問のある方は順次御発言願います。
◯米田貴志委員
1点だけお伺いさせていただきたいと思います。
いろいろと
附帯決議を基に議論を進めていただいたことを理解させていただきたいと思います。その上でまた改めて議論していきたいと思うんですが、今日はその前にお聞きしたいのが、資産の価格を示していただきましたが、これは
JBCIの2019年時点の金額だったかなと思うわけでございます。過去にも申し上げたかも分かりませんが、これが年々、平成25年、平成30年、
令和元年と上がってきて、
令和元年の分が使われていると思うんですが、現在いろいろな事情があって、これもかなり変わってきていると思うんです。ただ、点で捉えてどうのこうのと言うつもりはないんですが、今後の推移はかなり乱高下する
可能性があります。そういった中で、我々としても一体どれぐらいかかるのかという点がやはり気になってきます。今回示していただいた、ここでの1棟建てで99.何ぼという形ですけれども、それすら保障できない現状ではないか。そして、
外構工事も含めていくと実は113億円を超えていくこともあるのではないかとも考えております。そういった点も含めて、今後そういったところを明確に、価格をどう捉えていくのか示していただきたいと思うのですが、この点についてはどのようにお考えなのかお示しください。
◯西田淳一庁舎建設準備課長
今、委員御指摘のように、
JBCIの単価につきましては、今のところ伸びてきているような状況でございます。ただ、この単価の設定につきましては1点だけを捉まえるわけではなくて、実際にどのような期間を区切って考えるのか、また
地域性を考えるのかなど、今後の
改定作業の中で十分検討してまいりたいと考えてございます。
◯米田貴志委員
日本全国の平均なのか、関東圏も入れたほうがいいのか、大阪だけで考えるのか、いろいろ
考え方があると思いますので、そういったところをしっかりと、分かり次第明確に示していただきたい。この1点だけは述べておきたいと思います。
◯雪本
清浩委員
今、
米田委員からも御質問ありましたけれども、よく他市とか国の契約の中で、特に長期間かかる
ダム工事などは、
物価上昇のために当初の1.5倍かかったとかそういう話が過去にはありました。実際この庁舎を建てるにはそんなに長期間かかるわけでもないとは思うんですけれども、例えば契約のときに、総額で仮に90億円となったとしましょう。契約の中には、例えば
物価上昇した場合にはどうなるとか、そういう記入とかは入れるんでしょうか。どういうふうに価格を担保していくんですか。
◯西田淳一庁舎建設準備課長
今後またその辺りについては研究してまいりますが、今のところ単価の中で
一定上限を決めていますので、いわゆる
VE提案であるとか、ここの部分は増えるんだけれどもここの部分は減らしていくなどの、まずは最初に単価の
構成内容を変えていく、資材の
構成内容を変えていくなり、そういった動き方ができますので、一定はその範囲の中でと一度決めたらその範囲の中でとは考えてございます。ただし、先ほども御説明させていただきましたが、あまりにも著しい変化が起きた場合には、その中での調整は出てまいろうかと思います。
◯雪本
清浩委員
あまりにも著しいというお言葉なんですけれども、6階建てですよね。6階建てで、前に言いましたようにRCと鉄骨を組み合わせた工法だということなんですけれども、6階ぐらいでしたら、内装の仕上げは別としまして、すぐに
主要構造部は建ち上がってくると思うんです。だから、契約した段階で、ある程度金額は固定されると思うんですけれども、場合によってはまたどこかを上げたり下げたりということを記入すると、普通、工期が1年か2年であれば
十分材料はそこで押さえることができると思うんですけれども、その辺はいかがですか。
◯西田淳一庁舎建設準備課長
今後、その辺については過去の経過も踏まえまして研究してまいりたいと思います。
◯雪本
清浩委員
私も今回この案を見せていただきまして、当初この位置で
建て替えることは、やはり
庁舎建設特別委員会でも
皆さんで採決されたことでありまして、この場所での1棟建ては歓迎するんですけれども、あと気になるのは、根拠をまた後日でいいので示していただきたいんですけれども、出たお話の中で活断層が近くを通っているという話が急に挙がってまいりました。そのとき、どなただったか先生にお伺いに行って、大丈夫だろうということがあったんですけれども、口頭で大丈夫だろうというのじゃなしに、ある程度、どういう理由で建設にはそんなに心配することはないんじゃないかというものを、やはりきちんとした説明をしていただけたらと思います。いろいろ過去に問題があって、こうやって今遅れている状態なので、最近、
日本各地で地震も起こっておりまして、早急にこの計画を進めていくべきだと思います。現地1棟案を当初、
委員会で採決されたように、現地で建てることもきちんと守られておりますし、ぜひこれを進めていただけるようにお願いしたいと思います。
◯河合馨委員長
他に質問はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、それでは
理事者からの報告を終わります。
この際、委員の
皆さんから
特定事件、
庁舎建設に関する事項で何か御発言はありますか。
◯雪本
清浩委員
委員長にお答えいただくのか、
理事者にお答えいただくのかですけれども、案がこういうふうに提出されました。庁内の
検討委員会でもこういう結果が出されまして、私個人的には賛同はさせていただくんですけれども、今、予定が遅れている中で、今後どういうふうに進めていくのか。早く場所を決めないと後のことが進んでいかないと思うんですけれども、どういうふうな
進め方を考えているのか御説明いただければと思うんですけれども。
◯西田淳一庁舎建設準備課長
この報告をさせていただきまして、一定御了承いただきまして、まず新
庁舎整備基本計画の
改定作業に早急に取り組ませていただきたいと思います。
まずは
支援作業につきまして
委託等の事業を発注した後に、現新
庁舎整備基本計画を改定する内容の
資料等を整えまして、
下期あたりには御説明、
中間報告等をできるような段取りで進めたい。また、年度末にはこの新
庁舎整備基本計画が改定となるように、それまでに
説明会等を考えながら進めていきたいと考えてございます。
◯雪本
清浩委員
私の説明がまずかったんですけれども。といいますのは、今日この案を頂きましたけれども、これを私としたら一刻も早く、採決されるかどうかは分かりませんけれども、その方向を、この案でいくことを早く決めなければいけないと思うんです。それはどの時点でやるのか。ですから、今日説明を受けましたけれども、今日決めろとおっしゃるのか、別にまた
臨時委員会を開くのか、次の議会できちんと方針を決めるのかは、まだそこまで考えてないんでしょうか。
◯河合馨委員長
雪本委員、今日は一応報告なので、今後の進捗についてはまた後の
協議会で
皆さんの意見も聞かせていただこうと思っていますので、今後の
進め方については
担当部署からの報告を待ちながら、こちらからまたアクションを起こす分については
庁舎建設特別委員会で進めていきたいと考えておりますので、今そこまで詰めても、回答は今、大きな流れを言ってくれましたやんか、
西田課長から。その上で今後の
進め方を
委員会でしっかりと意見交換していきたいと考えておりますので。それでよろしいですか。
◯雪本
清浩委員
はい。
◯河合馨委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声あり〕
それでは、最後に次回の本
特別委員会の日程等については正副
委員長に御一任いただきたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
それでは、そのようにさせていただきます。
以上で
庁舎建設特別委員会を閉会します。
(以 上)
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