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令和4年文教民生常任委員会 本文 開催日:2022年02月25日

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  1. 岸和田市議会 2022-02-25
    令和4年文教民生常任委員会 本文 開催日:2022年02月25日


    取得元: 岸和田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-21
    2022年02月25日:令和4年文教民生常任委員会 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 箇所) ◯岡林憲二委員長  ただいまから文教民生常任委員会を開会します。  本委員会に付託されました事件は、お手元に御配付しております付託事件のとおりです。  それでは、議案第2号の審査に入ります。  議案説明を求めます。 ◯山本隆彦保健部長  議案書(その1)の33ページをお願いいたします。議案第2号岸和田国民健康保険事業財政調整基金条例の制定について御説明申し上げます。  条例の制定の理由でございますが、令和2年度決算において、国民健康保険事業特別会計累積赤字が解消し、剰余金が生じております。この剰余金を積み立て、最も確実かつ有利な方法で保管し、国民健康保険事業における必要な経費が不足する場合の補填財源とすることで、国民健康保険事業の健全な運営に資することを目的として、本条例を制定するものでございます。  内容につきまして、35ページをお願いいたします。  第1条では、基金設置の趣旨を規定しております。続く第2条では積立てについて、第3条では管理、第4条では運用益金の処理、第5条では繰替運用について、他の基金条例と同様の規定をしております。次の第6条は、基金処分を可能とする場合の規定で、まずは、国民健康保険事業費納付金財源が不足する場合に、2点目は、保健事業に要する費用の財源に充てる場合に、そして3点目に、その他、国民健康保険事業の健全な運営に必要な経費に充てる場合としております。第7条では、この条例に定めるもののほか、基金の管理に関し必要な事項は、市長が別に定めることとしております。  なお、附則といたしまして、この条例は公布の日から施行することといたしております。 ◯岡林憲二委員長  説明が終わりました。  質疑に入ります。質疑はありませんか。 ◯中井良介委員  今回新たに国民健康保険事業特別会計の中に基金条例をつくるということですが、この基金は、剰余金が出たから基金に積み上げていくということですけれども、その剰余金というのはどうして生まれたんでしょうというか、基金財源というか、教えてください。 ◯片山浩一健康保険課長  国民健康保険ですが、長年の間、累積赤字があった状態なんですけれども、平成28年2月に国民健康保険事業特別会計累積赤字計画を策定しまして、この間、その取組を進めてきました。ようやく令和2年度をもちまして、その累積赤字が解消し、剰余金が発生したとなりますので、このたび、その剰余金に関しまして、基金条例を制定して積み立てようというところでございます。 ◯中井良介委員  この間、国民健康保険については、非常に収納率も上げて、努力されてきたことはよく分かるんですが、結局その剰余金というのは、市民から集めた保険料が主な中身ではないんですか。
    ◯片山浩一健康保険課長  この間、この計画に基づきまして、収納率の向上ですとか、あるいは国、府の交付金の獲得といったことで赤字解消を図ってきたわけですけれども、おっしゃるとおり、この今回の剰余金の主な項目としましては保険料というものが想定されます。 ◯中井良介委員  将来とか今後の国民健康保険会計運営する上で、一定のそういう基金が必要で、あればいいということは分かるんですが、ただ非常に高い保険料を、それこそまた、市民も苦労しながら収納しておるわけですから、やはり市民に還元するということが非常に大事なことだと思うんですが、その点はいかがですか。 ◯片山浩一健康保険課長  大阪府で策定しております大阪国民健康保険運営方針に基づいて我々は国民健康保険事務実施しているわけですけれども、この方針におきまして、市町村が保有する財政調整基金条例に関しましては、保険料引下げ目的とする繰り出しが認められていないということになっておりますので、基金を活用した保険料引下げ等に関しては想定しておりません。 ◯中井良介委員  そういう規定があるわけですか。初めて知りましたけれども、そしたらその基金市民に還元するものではないということなんですか。 ◯片山浩一健康保険課長  まず、この基金創設の主な目的としまして、先ほど山本部長説明しましたように、大阪府に納付する事業費納付金に不足が生じた場合、続いて、保健事業への収支と考えております。市民への還元ということですけれども、まずこの事業費納付金は、実際の収納率が見込みより減って納付金が払えなくなった場合は、一定大阪府の基金から借入れといった形でその分を賄うわけなんですけれども、もしそのような場合は、保険料にプラスその借入分を上積みしてお支払いするということで、市民に対しての保険料値上げが予想されると。そういったことを防ぐというのが大きな目的の一つであります。また、保健事業に関しましても、今後、岸和田市独自のそういった制度の創設、あるいは現行の制度の拡充といった点で、保険者、被保険者市民への還元というのを想定しております。 ◯中井良介委員  ちょっと分かりにくい説明であったと思いますが、府に納付する額が足りない場合に充てるということはもちろん分かるわけですが、ということは、その基金というのも、ためればいいというものでもないと思うんです。一定抑制しながら、そういう意味では保険料収納も考える必要があると思うんですが、その点はいかがですか。 ◯片山浩一健康保険課長  まず、保険料収納に関してなんですけれども、私どもでは、この基金創設云々にかかわらず、これまでどおり、被保険者の方々のいろんな生活の保険料納付に困難を訴える方に関しましては、これまで同様に、いろんな生活状況等をお伺いした上で、可能であれば分割での納付をお願いするなど、今までどおりの対応を今後も続けていきたいと考えております。 ◯中井良介委員  もう終わりますけれども、ともかく、保険料納付についても市民は非常に苦労しているわけで、差押えやそういうことも含めて、市から求められることが度々あるわけですけれども、その基金は、もちろん国民健康保険事業特別会計として設けるわけではないですけれども、やはりちゃんとした、もちろん健全な国民健康保険事業特別会計運営のためにやるんでしょうけれども、一定の節度が必要かなと、今聞いていて思いました。今後見ていきたいと思います。 ◯岡林憲二委員長  他にございませんか。    〔「なし」の声あり〕  それでは、議案第2号の質疑を終結します。  以上で付託議案質疑を終結します。  これより討論に入ります。討論はありませんか。    〔「なし」の声あり〕  討論なしと認めます。直ちに付託議案を採決します。  議案第2号につきまして、原案を可とすることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」の声あり〕  御異議ないようですので、本件は原案を可とすることに決しました。  次に、報告事項に入ります。  報告の申出が3件あります。  まず、岸和田市立幼稚園及び保育所再編個別計画前期計画】について報告いただきます。  それでは発言を許します。 ◯大西謙次子ども家庭応援部長  岸和田市立幼稚園及び保育所再編個別計画前期計画】について、子ども家庭応援部から御報告させていただきます。  この計画は、岸和田市立幼稚園及び保育所再編方針に基づき、市立幼稚園及び保育所再編を行うに当たって、その具体的な内容をお示ししたものでございます。  個別計画前期計画】につきましては、これまで個別計画(案)ということで、令和2年12月開催文教民生常任委員会においても御説明し、また市ホームページ等を通じ公表しておりましたが、令和4年2月の政策決定会議におきまして、今回策定した個別計画が承認されましたので、本日の委員会で御報告させていただくものです。  なお、策定に当たりまして、令和3年11月から12月にかけて、市民説明会を6会場、計10回開催させていただきました。延べ148名の参加、メールを含め146件の御意見を頂きました。御意見に対する本市の考え方につきましては、昨年末にこども園推進課ホームページに掲載しております。  それでは、委員皆様には事前に、岸和田市立幼稚園及び保育所再編個別計画前期計画】と、A3横1枚物の概要版をお渡ししております。A3横の概要版を使って御説明させていただきます。  まず、前期の計画期間ですが、左上段に示していますが、令和2年度から令和6年度までとしています。その下、左中段には、前期計画期間における実施内容を記載しています。  左から順番に御説明いたします。  まず、1)東光幼稚園地につきましては、今年度、用地の境界の画定と敷地の測量を行いまして、敷地面積が確定いたしましたので、計画案では1,155平方メートルとしておりましたが、1,075平方メートルに変更させていただきました。また、定員につきましても、敷地面積土地利用観点から、計画案では100名から110名までとしていたものを70名から100名までに変更いたしました。  次に、2)太田幼稚園地につきましては、スケジュール観点から、当初の開設予定年度である令和6年4月から1年延長し、令和7年4月といたしております。なお、太田幼稚園地につきましては、開設予定年度令和7年度になりますが、前期計画に位置づけ取り組んでまいります。  続きまして、外1)府営岸和田大町住宅跡地、外2)の徳松池コロベ池埋立地につきましては、待機児童早期解消観点から既に取り組んでいるものですが、外1)の府営岸和田大町住宅跡地につきましては、計画(案)では敷地面積を約2,000平方メートルといたしておりましたが、大阪担当課より依頼があり、約2,100平方メートルに変更いたしました。  前期計画期間では、御説明させていただきました民間3か所、公立1か所、計4か所の幼保連携型認定こども園の設置を目指し、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 ◯岡林憲二委員長  ただいまの報告に対して、御質問等がございましたら御発言願います。 ◯中井良介委員  1点だけですが、今の概要のところで、新設の2か所については、外1)、外2)とある部分ですが、その下の米印のところに、「外1)、外2)は、待機児童早期解消観点から、再編とは別に取り組んでいきます」という、この意味がもうひとつよく分からないんですが。お願いします。 ◯津田伸一こども園推進課長  御質問の外1)、外2)につきまして御説明させていただきます。  今回の再編につきましては、市立施設を廃園して新たな認定こども園を設置する計画と、待機児童解消観点から新設園計画しておりまして、今回、全ての前期計画の中で14の施設を設置するということになっております。  今回の徳松池コロベ池埋立地府営岸和田大町住宅跡地、この2施設につきましては、閉園を伴わずに新たに設置する施設でございまして、これらの施設につきましても、実際のこの市立幼稚園保育所に通っていただいているお子様も、児童の異動が一定数見込まれることから、この施設についても再編計画の中に位置づけております。 ◯堂本啓祐委員  3点質問させてもらいます。  まず1点目ですけれども、閉園となる園が4園あるわけですけれども、その利用者に対して説明をどのように行ったのか。また、利用者意見とか感触について、まずお聞きしたいと思います。 ◯津田伸一こども園推進課長  今回の前期計画で閉園と位置づけております施設につきまして、太田幼稚園旭幼稚園につきましては、3回説明会開催しております。東光幼稚園につきましては1回の開催でございます。旭保育所につきましては、先月1月に2回開催する予定をしておりましたが、コロナ禍の影響で延期となっておりまして、まだ実施はできていない状況でございます。  そのときの説明会の中ではいろんな御意見を頂いたんですが、特に在園のお子さん幼稚園に通われているお子さんにつきましては卒園されるということで、直接、今後、近隣の交通安全対策であったりとか、一定要望という形で受けさせていただいている事柄もありますので、直ちにこの再編計画方針等に位置づける必要はないものかなと思っておりまして、感触的には、施設老朽化も解消されるので、いいのではないかという御意見も頂いているところでございます。 ◯堂本啓祐委員  新たに開園する園が4つあるわけですけれども、そのうちの2つの事業者が決まったということで、今後、特に公立の太田幼稚園地に建設するこども園等についての今後のスケジュールについて教えていただきたいんですが。 ◯津田伸一こども園推進課長  あくまで予定ということでお答えさせていただきますが、令和4年度中に旭・太田認定こども園基本設計実施設計補正予算議案等で審議いただきたいと思っています。令和5年には工事費補正予算令和6年に工事議案ということで議案を審議いただきまして、令和7年4月に新しい認定こども園のオープンを予定しております。 ◯堂本啓祐委員  これ、庁内的にも何かそういう組織はつくるんですか。 ◯津田伸一こども園推進課長  2月の政策決定会議で承認いただきましたときに、同じくして、組織横断的な庁内検討会議ということで、3部会が主になって検討を行うことになっておりますが、そういった新しい会議体はつくっております。 ◯堂本啓祐委員  たくさん、10回ほど説明会をやっていただいたということで、その中で、保護者からの意見ということで、民間園オプションカリキュラムが多くて、費用負担も増えるんじゃないかという意見があったと思います。その中で、回答としましては、募集要項の中でオプション義務化することなく、選択制を導入するなどして、保護者負担は高くなることはないという答弁があったと思いますけれども、ちょっと募集要項を拝見していましたら、そういう文言はなかったんですが、これはどう理解したらよろしいんでしょうか。 ◯津田伸一こども園推進課長  徳松池コロベ池埋立地及び府営大町住宅跡地の2施設につきましては、閉園等を伴わない新たな施設の設置ということでございますので、今回、委員から御質問いただきました内容は、複数の幼稚園及び保育所民間園再編する場合のお話になってきます。そういった施設につきましては、新たな保護者負担が生じないよう、募集要項などで、体操であったりスイミングだったり、オプションカリキュラムについては、義務化ではなく選択制にするなど、検討はしていきたいということでございます。 ◯堂本啓祐委員  分かりました。外となった施設の建設についてはそういう条項はないけれども、今後、市立幼稚園とかを閉園して新たに民間園とする場合はそういう条項を設けていくというような理解ですか。 ◯津田伸一こども園推進課長  必ず設けるということではなくて、そういったことも踏まえて検討はしていきたいと考えております。 ◯岡林憲二委員長  他にございませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、本件についての報告を終わります。  次の理事者と交代してください。    (理事者交代)  次に、岸和田市立小・中学校適正規模及び適正配置実施計画(第1期)(案)について報告いただきます。  それでは発言を許します。 ◯藤浪秀樹教育総務部長  岸和田小・中学校適正規模及び適正配置実施計画(第1期)(案)の地域説明会の結果について御報告させていただきます。  最初に、お手元まで御配付させていただいてございます資料の確認をさせていただきます。タイトルが、岸和田小・中学校適正規模及び適正配置実施計画(第1期)(案)地域説明会の結果についてとなってございます。A4横、ホチキス留め両面刷り2枚で4ページ物となってございます。  それでは、まずこれまでの経過について御説明させていただきます。  本実施計画(案)の内容につきましては、令和2年第4回定例市議会文教民生常任委員会において御報告させていただいたところでございます。その後、速やかに令和3年1月から地域説明会開催させていただく予定をしてございましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大を受け、数回にわたる延期を余儀なくされてきたところでございます。開催が延期となっている期間にも、市民皆様にできるだけ早く本実施計画案内容をお伝えさせていただくために、市のホームページ上で説明内容を動画で配信するとともに、お問合せフォームを作成して御意見や御質問を頂戴し、それに対する市教育委員会考え方を随時ホームページでお示しさせていただいてきました。このような中、新型コロナウイルス感染症感染状況が落ち着きを見せてきたことから、令和3年11月中旬から説明会開催させていただいたところでございます。  それでは、資料の1ページをお願いします。  こちらは地域説明会開催概要になりますが、令和3年11月中旬から12月中旬にかけ、本実施計画(案)でお示ししています小中学校の再編通学区域の変更、これの対象となっている10の校区で、できるだけ多くの市民皆様に御参加いただけるよう、平日の夜と、土曜日、日曜日に各1回、時間帯や曜日を分けて計20回の説明会開催させていただき、延べ551名に御参加いただきました。  当日は、本実施計画(案)の内容説明に加え、令和2年10月に策定しました岸和田小中一貫教育基本方針につきましても御説明させていただき、質疑応答の時間を設けるとともに、会場で御意見・御質問用紙をお配りして、より多くの皆様からのお声を頂戴できるようにさせていただいたところでございます。  その結果、会場では、全20回で約150人が直接御発言いただいて御意見、御質問を頂戴するとともに、約130件の御意見・御質問用紙を提出いただいたところでございます。  それらの御意見、御質問の主なものと、それに対する市教育委員会考え方を取りまとめたものが資料の2ページ以降になってございます。御覧のように、適正化の賛否に関するものや、適正化後の通学環境に関するもの、また小規模校のよさに関するものや地域コミュニティーに関するもの、さらには小中一貫教育に関するものなど、多くの御意見、御質問を頂戴してございます。全ての御意見、御質問と、それに対する市教育委員会考え方につきましては、かなりのボリュームとなりますので、公開しています市のホームページを御覧いただければと思ってございます。  今後も引き続き、対象となっている校区の皆様の声をお伺いするとともに、市教育委員会考え方も御説明させていただき、意見交換を重ねながら、第1期実施計画(案)の成案化に向けた取組を進めていきたいと考えてございます。 ◯岡林憲二委員長  ただいまの報告に対して、御質問等がございましたら御発言願います。 ◯友永修委員  地域説明会を終えて、今後は対象地域の方に理解していただくための話合いをするということでお聞きしているんですが、どういう感じでどういうふうに進めていくのか。また、その相手方、地域のどういった層の方と話合いをしていくのかお答えください。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  今の御質問にお答えさせていただきます。  これから地域説明会をさせていただいた後の行動でございますけれども、今後も引き続き、市と教育委員会考え方をしっかりと地域の皆様にお伝えさせていただくとともに、地域、保護者皆様としっかりと意見交換させていただきたいと思っております。共通の理解を深めていくための話合いの場ということで考えてございますけれども、再編対象となる校区ごとに懇談会を設置していきたいと考えております。  対象となる校区は、今回、10か所で20回の説明会をさせていただいたわけなんですけれども、10の小学校区の中で、山直・城東校区は、同じ1つの小学校区として懇談会を設置したりとか、あと旭・太田校区も1つの小学校区として懇談会を設置したりしていきたいと考えておりまして、市内で対象校区としては8小学校区として懇談会を設置していきたいと考えております。
     それと、対象はどういった方々に御参加いただけるのかという御質問でございますけれども、各校区の連合町会長を中心に、対象となる校区の町会長とか、あと市民協議会の役員とか、あとは各学校で学校協議会という組織がございますけれども、地域の皆様が各学校の御要望とか、運営についていろいろ御意見を頂いている会でございますけれども、そういった組織の中の委員に御参加いただけたらと、こちらの考え方としては思っているところでございます。  そのほかには、実際に、現在学校に通われている児童の保護者とかPTAの役員、さらには、今後、対象となる小学校に通学される予定である園児の保護者、そういった方々に御参加いただけたらと今進めているところでございます。 ◯友永修委員  現在の保護者プラス、今後入学するであろう、今、実際には、地域の方の理解が得られた上で学校開校準備委員会を設置するとお聞きしていて、計画では準備委員会設置後5年程度を目安として話合いをするとお聞きしていましたので、今課長にお答えいただいたように、実際に、新入学する児童に関しては、まだ実際のところ、これから生まれてくるぐらいのお子さんかなと考えるんです。だから、そういった世代の方の意見を特にお聞きいただいて反映するべきじゃないかなと思っていますので、その点よろしくお願いしたいと思っています。  もう1個は、市民説明会での質問事項10の山滝中学校、葛城中学校の敷地面積が狭いとの意見に対し、回答では、さらに広い面積が確保できる方途がないか検討するとあるんですけれども、この点、もう少し具体的にお話を聞きたいんですが。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  今御質問いただきました山滝小中一貫校と葛城小中一貫校の御質問でございますけれども、敷地の面積につきまして、現状、今回の小中一貫校を新設校として設置していく場合に、現状のグラウンド面積でも法定基準は、文部科学省が示している基準はクリアさせていただいているんですけれども、そのほかにも、いろいろ説明会市民皆様から、グラウンドとして、敷地面積が狭いのではないかという御意見も頂いております。そういったことを鑑みさせてもらった上で、例えば、山滝小中一貫校、現在、山滝中学校地を考えているんですけれども、山滝小学校が仮に閉校となれば、そこの山滝小学校敷地の活用とか、あと山滝中学校の隣に山滝プールがございますけれども、今後、社会体育施設再編等の中で、仮に山滝プールが活用できるということになれば、そういった敷地も活用しながら対応させていただきたいと思ってございます。  あと、葛城小中一貫校も同じく、葛城プールの活用であるとか、そういったことも可能になるのであれば、敷地として対応させていただきたいと思ってございます。 ◯友永修委員  この点、分かりました。  最後に、教育委員会は、山滝小中一貫校と葛城小中一貫校も、新しい学校ができるという捉え方をしてほしいということを過去の議会でも答弁されていたかなと思うんですけれども、はっきり言うて、全くイメージできないんです。どうしてもやっぱり、今、現葛城中学校なら現葛城中学校の経年劣化した、傷んだ校舎が脳裏に焼きついているので、言葉で新しい学校ができると言われても全くイメージできないんです。やっぱり、今後説明していく中で視覚に訴えるというか、何かイメージできるようなものを提示しないと、これから入学するであろう児童生徒の保護者と話合いする中で、そういうイメージできるものを提示しないと、なかなか理解が得られないんじゃないかと思っていますので、この点どうですか。何とかできないんですか。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  先ほど御説明させていただきました(仮称)校区懇談会の中で、今、友永委員がおっしゃられました、そういった新しい学校のイメージとか校舎のレイアウト等も含めて、地域の皆様としっかりと御協議させていただきたいと考えております。 ◯友永修委員  いや、話合いをしていって形づくっていくというのは十分理解しているんですけれども、その入り口として、やっぱり何かイメージできるものがあったほうが、ここに行かせてあげたいなという保護者の思いとかも出てくるかもしれないし、今、かなり地域の中で反対意見が多い中で、こういう新しい学校を一緒につくっていきましょうと受け入れていただけるのかなと、ちょっとそこを心配しているので、難しいのは分かっているんですけれども、ぜひとも何とかしてほしいなと要望して質問を終わります。 ◯中井良介委員  今の委員質問に関係して、少しまずお尋ねします。  今後、地域、校区ごとに懇談会を設置していくということですけれども、時期的なものはどんなふうに考えているのでしょうか。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  現在、先ほどお話しさせていただきました(仮称)校区懇談会の関係する町会、連町も含めて、地域に御説明に順次上がらせていただいているところでございます。その中で、私どもとしましては、今年度内にできれば各校区で校区懇談会を設置したいという思いはございますけれども、ただ、今、懇談会設置に向けていろいろ地域に回らせていただいている中で、各町会長から、3月、4月で町会の役員がちょうど改選の時期ということをお伺いさせていただいたところでございます。そういった事情もございますので、そこは当然、地域の皆様の御意見があっての懇談会ですので、そういった地域につきましては、4月早々にメンバーをお決めいただいて、そこからすぐに懇談会をスタートできるような形を取っていきたいと。できれば、3月中に懇談会を設置できる地域については、もう今年度内にも協議を始めさせてもらえればありがたいとは考えてございます。 ◯中井良介委員  その懇談会を8つつくるというさっきのお話ですけれども、もちろん1つずつやるんでしょうね。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  おっしゃられますように、当然各校区で要望内容とか御意見、疑問に思われることは違うことになりますので、各校区でそれぞれ開催させていただきたいと考えてございます。 ◯中井良介委員  何回やるのか、それはまだこれからのことですけれども、地域としてはなかなか納得しがたいものが説明会の様子を見てもあると思うんです。それはだから、回数とかそういうことはどんなふうに考えているんでしょうか。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  懇談会の回数につきましては、当初から、何回までとか上限を決めることは全く想定してございません。当然、地域の皆様意見をしっかりとその懇談会でお聞きするという場ですので、私どもは、しっかりと謙虚に地域の皆様の声を聞いていって、そこでまたしっかりと市と教育委員会考え方をお答えさせていただきたいと考えてございます。 ◯中井良介委員  それと、メンバーで、先ほどちょっと説明もありましたけれども、もちろん町会の役員やPTAは大事だと思うんですが、同時に保護者とか、そういうメンバーの決定はどんなふうにされるんでしょうか。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  今学校に通われている児童の保護者とか就学前の園児の保護者につきましては、まず、今学校に通われている児童の保護者につきましては、懇談会を各町会に御説明させていただいたときに、その校区の町会等からお声がけを頂く地域は、その旨お願いさせていただいているところもあるんですけれども、なかなか学校の保護者とつながりが薄いというか、ないという校区につきましては、学校長を通じてとか、先ほどお話しさせていただきました学校協議会が各学校にございますので、その委員を通してお話しさせていただいたりとか、あとは、校長を通じまして、PTAの役員を御紹介いただいてお話しさせていただいたりするような形を取らせていただいております。  あと、就学前の児童の保護者につきましては、現在、公共と民間の就学前施設に順次御説明に入らせていただいているところでございます。公共の保育所等についても保育所長会での御説明、並びに民間の就学前施設については、対象校区にある民間の施設に順次御説明に上がっているところでございます。 ◯中井良介委員  できるだけ様々な地域の人々から意見が出せるように、そういう場にしてもらえるように要望しておきます。  それと、先ほどの答弁で、山滝中学校は小中一貫校としても基準をクリアしていると言いましたけれども、それは中学校としての基準ではないんですか。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  私どもも、今御質問いただきました敷地面積につきまして、小中一貫校を設置させていただいたときに、中学校の現状の面積ということだけではなしに、小学校と中学校も同じ学校の中でさせていただいたときのグラウンドの面積としてクリアしているということで、文部科学省からも御判断を頂いているところでございます。 ◯中井良介委員  小中一貫校という基準は今のところないと思うんですが、どうなんですか。 ◯池内正彰学校適正配置推進課長  小中一貫校という言い方を私がさせていただいていたら申し訳ございません。小学校と中学校が一緒になって、その敷地内でグラウンド面積としてどうなのかということで御確認させていただきましたけれども、先ほど私がお答えさせていただきましたように、グラウンド面積として現状でクリアしているという判断を頂いてございます。 ◯中井良介委員  しかし、非常に狭くなるのは事実ですから、現状からね。  あと、主な意見と教育委員会考え方ということで載せられているんですけれども、印象としては、教育委員会考え方は非常に言葉を連ねてたくさん書いているんですが、市民も、いろんなことの理由も述べてこういうことにしてほしい、学校を残してほしいということをちゃんとおっしゃっていたわけですから、単なる項目やら一文で済ますんじゃなしに、市民意見を紹介するんであれば、もう少し、少なくとも教育委員会と公平に扱うような形が必要だと思います。  1点だけ、もう少し言いますと、例えば2のところで、小規模校のよさがあるじゃないかということを言っているんですけれども、それは承知していますが、子供たちには成人するまで、また成人した後も、限られた少人数の環境が保障されるものではありませんというような、こんなことは、地域の人は、大人になってからも少人数の環境でおりたいなんていうことは考えもしてないですし、多分こんな意見も出なかったと思うんですが、子供たちにとって、幼いときから、発達に従って、大きな集団、大きな広い世界に経験していくわけですけれども、そういうことは当たり前のことであって、だから、どうせ大きな集団の中に入るんやから、小さいときから大きな集団が必要やというのは、こんな乱暴な意見はないわけでして、もう少しちゃんとした説明というか紹介をしてもらうようにお願いしたいと思います。  そういう意味では、現在の保育所幼稚園から小学校、中学校、高校、大学という、広く子供たちの発達に沿った形の学校制度が、6・3・3制というのはアメリカから持ち込まれたものですけれども、その後の歴史の中で本当に定着して、子供の発達に合理的なものも含めた形の学校制度が今あるわけですから、こういう乱暴な議論はやっぱりやめたほうがいいと思います。 ◯大下達哉教育長  ただいま中井委員の御意見として承りました。我々のこの説明についての思うところを少し述べさせていただきたいと思います。  小規模校の校区においては、やはり小学校、中学校と、非常に小さい規模であるがゆえに、各学校の先生方全員が一人一人の子供たちに目が配れるということ。さらには、子供たちも、ずっと小さいときから学んできた友達と十分に触れ合って親しい関係性がつくれるということで、そういうことから、学びにおいても生活環境においても小規模校が優れているんだという御意見がございました。我々が考えますのは、居心地がいいというか、安心できるというのは確かにそうなんですけれども、例えば高校進学の際、大阪府では大阪府全域が1つの学区になって、いろいろな地域でたくさんの子供たちがやってまいります。また、その学級数も、多いところでは10クラス、8クラスという規模で、たくさんの見知らぬ集団の中に入ったときに、果たして子供たちが戸惑わないのかということを考えたときに、やはり小中学校においても、一定の規模の下にいろいろな意見に触れ、いろいろな考え方の下に、共に育っていくことが必要であるという趣旨からこういう説明をさせていただいたところでございます。  簡略に記載しておりますので、十分な趣旨をお伝えできなかったことについては大変申し訳なく思っております。また、冒頭の御意見で、回答は細かいけれども、質問は簡略ではないか。今日はあくまでも資料としてお示ししたものでございまして、ホームページにおいては、頂いた御意見について、重複部分は避けながら詳しく記述させていただいておりますので、その点御理解いただきたいと思います。 ◯岡林憲二委員長  他にありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、本件についての報告を終わります。  次に、令和4年度岸和田市教育重点施策について御報告いただきます。  それでは発言を許します。 ◯和泉全史学校教育部長  お配りしてございます令和4年度岸和田市教育重点施策を御覧いただきたいと思います。  去る2月17日の定例教育委員会会議におきまして定めましたので、その概要について御報告申し上げます。  この令和4年度岸和田市教育重点施策でございますが、総合教育会議での協議を経て作成されました第2期岸和田市教育大綱の8つの基本方針に沿って、次年度に重点を置いて取り組む施策と、その具体的な内容について明示したものでございます。  第2期岸和田市教育大綱は、「みんなが輝くまち~知・徳・体、調和のとれた人づくり~」を岸和田市の教育の基本理念として、2019年度から2023年度までの5年間を対象期間としてございます。この第2期岸和田市教育大綱と岸和田市教育重点施策を合わせ、次年度につきましても教育方針として示してまいります。  それでは、概要について御報告させていただきます。  まず、2ページ、3ページを御覧ください。教育大綱の体系と人づくりからまちづくりまでの流れを表したイメージ図でございます。  続いて、4ページを御覧ください。このページは、令和3年度より新設し、当該年度に特に力点を置いて取り組んでいく内容を最重点施策としてまとめたものでございます。今年度との変更点は、4つの柱で示していたものを3つに整理しているところでございます。  1点目に、学力向上につきましては、生徒指導や仲間づくりと一体となって進めていく必要があると考え、今年度、複数の柱に分かれていた項目を集約するとともに、新たに図書館との連携を加え、学力向上と児童生徒の成長を促す指導の充実といたしました。  2点目の学びに向かう環境整備に取り組むことにつきましては、今年度と同じでございます。  3点目が、今年度につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大の防止としていました柱をより大きく捉えまして、子供たちの安心・安全を守る環境づくりに対する取組といたしました。  それぞれの柱の囲みの下に示した各項目につきましては、5ページ以降にその内容を具体的に記載してございます。  それでは、5ページ以降の具体的な記載内容につきまして、最重点施策として取り上げた項目を中心に、今年度の主な変更点を申し上げます。  まず、5ページ、6ページでございます。幼児期の教育の取組についてでございます。  6ページ、(1)幼児教育の質の向上及び幼児教育・保育のあり方の検討の1)幼児教育・保育施設再編の推進に、令和3年度の記載内容を整理統合しまして、民間園との連携、協力体制の強化について加筆してございます。  同じページの(3)子育て支援の拡充の3)支援の必要な幼児の教育の充実でございますが、公立幼稚園において配慮の必要な幼児が増加していることを踏まえ、新規に記載してございます。  続きまして、7ページから10ページまでは児童・生徒の「知」の育成の取組でございます。  8ページを御覧ください。(2)活用する力の育成の2)専科指導の充実でございますが、国におきまして、小学校における、例えば外国語や理科等の専科教員による指導が拡充される方針であることから、新規に記載してございます。4)読書活動の充実でございますが、そこに学校司書の配置を拡充することと、市立図書館との連携について加筆してございます。5)ICTを活用した効果的な取組みの推進にデジタル教科書の活用について加筆してございます。  次に、9ページになります。(3)特別支援教育の充実の1)支援学級における指導の充実でございますが、支援学級在籍児童生徒が増加する中、指導のさらなる充実を図るため、新規に記載してございます。  10ページをお願いいたします。(5)専門教育の充実の1)新学習指導要領に基づく特色ある専門教育の充実に、岸和田市産業教育審議会答申を踏まえた産業高校商業科の選択制導入について加筆してございます。  続きまして、11ページから14ページまでは児童・生徒の「徳」の育成の取組でございます。  12ページを御覧ください。(1)人権教育の充実の2)人権問題の解決にむけた学習の充実に、性的マイノリティーの記載を追記してございます。  13ページ、(3)生徒指導の充実の6)専門家や各関係諸機関との連携による生徒指導体制の充実に、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの派遣の拡充により、心理支援、心理教育及び福祉支援を充実させることについて加筆してございます。  続きまして、15ページから16ページまでは、児童・生徒の「体」の育成の取組でございます。  (2)健康管理の充実の2)の表題に、がん教育についても充実することを加筆してございます。  続きまして、17ページから20ページまでは、学校園の環境づくりの取組でございます。  18ページをお願いいたします。(1)子どもたちの安全確保の3)学校及び通学路の安全見守り・パトロールの実施につきましては、次年度から業務を生涯学習課に移管して取り組んでまいりますことから、担当課の記載を変更しております。内容について、変更等はございません。  18ページ、(2)安心・安全で快適な学校園の1)道路管理者・警察等と連携した通学路の安全対策の推進に、具体的な通学路の安全対策について加筆してございます。  20ページをお願いいたします。(6)教員の業務負担軽減の1)教員の業務負担軽減に向けた取組みの推進に、統合型校務支援システム及び音声応答装置の導入、また学校水泳の外部委託、部活動指導員の派遣について加筆してございます。  続きまして、21ページから23ページまでは、市民の地域力や教育力の向上の取組でございます。この章については、内容の変更はございません。  続きまして、25ページから29ページまでは、市民の生涯学習の環境づくりの取組でございます。  26ページの(1)生涯学習推進体制の整備の1)生涯学習基本方針の推進に、生涯学習支援チームを活用し、コミュニティーのつながりを活性化させる方策について検討するとともに、フラッグシップ事業を実施していくことを加筆してございます。  27ページをお願いいたします。(3)読書に親しむ環境づくりの1)において、図書館基本計画の策定を明記してございます。  29ページをお願いいたします。(4)スポーツに親しむ環境づくりの10)ワールドマスターズゲームズの開催準備に、開催延期となったワールドマスターズゲームズの開催に向けて、引き続き他機関と連携し、市民への情報提供や支援などを行うことを加筆してございます。  最後の章になります。31ページから33までページは、郷土愛の育成の取組でございます。  32ページの(1)文化財の保護と郷土資料の活用の6)埋蔵文化財業務における広域連携の推進に、地域で埋蔵文化財を保護、継承するための高石市との広域連携の推進を新規に記載してございます。  (2)身近な自然の保護と啓発の2)屋内外における多彩な行事の開催に、デジタル機器を活用した展示について加筆してございます。  主な変更点は以上でございます。  今後、第2期岸和田市教育大綱とともに、この岸和田市教育重点施策を市教育委員会のウェブページに掲載いたします。併せて、4月当初に各学校園の管理職及び公民館長を対象に説明会開催し、それぞれの学校園の教育方針や公民館運営の立案に生かすよう指示してまいります。 ◯岡林憲二委員長  ただいまの報告に対して、御質問等がございましたら御発言願います。 ◯西田武史委員  私から2点質問させていただきます。
     まず、9ページの(4)小中の連携、1)小中連携・小中一貫教育の推進のところでお伺いしたいと思います。  新年度予算にも、今回初めて小中一貫教育推進事業ということで、正式な事業として掲載されたところなんですけれども、これまでも検討はされてきたかと思うんですが、今回正式になったということで、この辺の計画について、まずお伺いできますでしょうか。 ◯松本秀規学校教育課長  小中一貫教育について御質問いただきましたので、学校教育課よりお答えいたします。  令和2年10月に小中一貫教育基本方針を策定し、令和3年度より岸和田小中一貫教育推進会議を発足して、基本方針の具体化に向けて協議を始めております。今後の具体的な実施計画については、令和4年度当初に作成、公表の予定ですが、令和4年度は、中学校区ごとに小中一貫教育推進会議を発足し、中学校区ごとの目指す子供像の検討を始め、取組可能なものから順次実施してまいります。また、小中一貫教育推進モデル校区を設置し、市内各校区の参考となる取組を先進的に進める計画です。  さらに、岸和田小中一貫教育基本方針に挙げる取組の一つである新たな課の実施に向けた準備として、教材作成計画の協議を始める予定でございます。 ◯西田武史委員  計画に従って精力的に進めていただきたいと思うんですけれども、市民の方々の中には、現在進めております岸和田市立小・中学校の適正規模及び適正配置基本方針と混同されている方も少なからずいらっしゃると思うんですけれども、これは僕は別と考えているんですが、その辺の関連性はどのようにお考えなんでしょうか。 ◯松本秀規学校教育課長  岸和田小中一貫教育基本方針については、小学校と中学校の9年間の系統性、連続性を配慮した一貫性のある教育活動が現状の課題を解決するための効果的な取組であり、国において小中一貫教育制度の充実の方針が挙げられていることから、本市においても推進する計画を策定したところです。  岸和田市立小・中学校の適正規模及び適正配置基本方針に基づく小中学校の統廃合については、今後も具体化に向けた協議が進むものかと思いますが、この計画の進み具合にかかわらず、小中一貫教育基本方針については実施してまいります。ただ、小中一貫教育基本方針の中でも述べておりますとおり、小中一貫教育は、小学校と中学校が同じ敷地に存在する、いわゆる施設一体型のほうがその取組の効果があるという考えから、小中学校の適正規模及び適正配置基本方針と適宜関連づけながら推進していく予定でございます。 ◯西田武史委員  小中一貫教育については、私自身もかねてより、本市の子供たちの教育環境の改善であるとか、学力の向上のために取り組むべきであると訴えてこさせてもらいました。近隣市が先行してどんどん取組を行っていく状況の中で、本市としても、小中学校の適正規模・適正配置の計画とは関係なく、遅れを取らないように取組を進めていただけますようお願いして、この質問を終わります。  次に、23ページの(4)大学などとの連携、1)大学などとの地域連携による生涯学習についてお伺いさせていただきます。  1)の地域にある大学などと相互の資源を連携して活用することにより、市民の学習機会を広げ、地域連携教育活動を推進し、より一層の地域活力の向上を目指すと書かれているんですけれども、先日の一般質問でもスポーツの観点から、大阪体育大学との連携についての御答弁もありましたが、市民の学習機会という観点で、それ以外の分野で現在どのような連携を行っているのかをまずお聞かせください。 ◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長  今年度は、生涯学習では8月22日に梅花女子大学の伊丹先生をお迎えしまして、様々な特性を持った子供への共通の対応や認識を知り、心配し過ぎない、肩の力を抜いた子育ての一歩ということで題しまして、講座を開催しております。また、11月20日には金沢大学の村山先生に、子供の行動に注目するペアレントトレーニングをベースに、子供の気持ちを上げ上げにする子育ての手法で、自分の視点を少し変えたアプローチで子供のやる気をということを内容に行っております。また、1月15日には、大阪体育大学のダブルダッチの同好会の学生の皆様に来ていただきまして、小学3年生から6年生までの20名を対象に、縄跳びが得意になるダブルダッチ体験の講座を実施しております。 ◯西田武史委員  大学と組織的に連携しているということではないんでしょうか。 ◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長  大学を窓口にしました組織的な連携協定などは行っておりません。 ◯西田武史委員  先ほどの御答弁を聞いていますと、いずれも大学の教授とかに個々に協力を頂いていると感じます。教育重点施策には大学などという記載がありますので、ぜひとも大学との連携も模索していただきたいと思うんですが、その点では、今の御答弁をお聞きしていますと、少し寂しい思いもしてなりません。泉州地域にはたくさんの大学が存在しております。この立地条件を活用して、岸和田市民の地域力の向上と教育力の向上には行政と大学の相互の資源やノウハウを連携することが欠かせないのではないかと思っております。その辺の考えをお聞かせいただけますでしょうか。 ◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長  行政、教育委員会と大学の連携は、全国的に見まして、連携講座などが進められてきておりますが、まだまだ一部にとどまっているのが現状でございます。全体的に推進していかなければならないと考えております。行政が行う講座等を通しまして、そこに参加している市民、住民の力量を向上させ、そこで学んだ市民、住民がそれぞれの地域でその知識を地元に還元することで、間接的に大学は地域の教育力の向上に寄与していくという、生涯学習推進のための組織的な体系づくりが必要であるかと思っております。  実際、岸和田市内には和歌山大学岸和田サテライト、近畿職業能力開発大学校がございます。特に、和歌山大学と岸和田市とは平成15年に和歌山大学・岸和田市地域連携推進協定を締結しておりまして、教育や文化など様々な分野で地域の振興と活性化に貢献できるよう、お互いに連携を進めているところでございます。  また、御存じのように、近隣には和泉市に桃山学院大学、そしてまた熊取町には大阪体育大学、大阪観光大学、関西医療大学がございます。大学は、以前よりかなり身近で有益な存在になってきているのは確かだと思います。大学を利用し、また大学は行政を利用し、お互いの強みをもって補完し合い、ウィン・ウィンの関係を構築しながら、青少年の健全育成に関する事業であったり、公民館講座を実施していくことにより、地域活力あるいは教育力の向上が図られる一助になろうかと思っております。今後そういった形で取り組んでいきたいと思っております。 ◯西田武史委員  前向きな御答弁を頂きました。我々の地域資源である大学を十分に生かしながら、また、せっかく連携デスクも発足しているわけですので、その辺も生かしながら、よりよい連携協定を増やせるように御努力いただきますようお願いして、私の質問を終わらせていただきます。 ◯友永修委員  2点お聞きします。  8ページの(1)の4)学びの保障に向けた取組みの推進という部分なんですけれども、内容を見ますと、補充学習の充実だけではなくて、タブレットを活用した学びの保障の充実とあるんですが、この学びの保障という中には、例えば不登校であったり、何らかの理由で登校できていない児童生徒に対する学びの保障も含んでいると捉えてよろしいんでしょうか。 ◯松本秀規学校教育課長  委員おっしゃるとおり、そのように捉えていただいて結構かと思います。現段階でも、不登校の子供たちに対して、ICT、タブレットを使用して担任の先生とやり取りしたり、学びの保障に向けて、学校の先生が教材を提供したり等、対応もしております。 ◯友永修委員  今、取組をお話しいただいたんですけれども、もう少し詳しくお聞きしたいのと、その生徒が実際にどう変わっていっているのか、その辺はどんなものでしょうか。 ◯松本秀規学校教育課長  実際、学校に少しも来れていない子供、担任の先生とも顔を合わせられなかった子供が、このタブレットを通して担任の先生と顔を初めて合わすというケースもございました。学習の保障に関してなんですけれども、様々な不登校の子供たち、状況がございます。そういう中で、朝と夕方に顔を合わすことができる子供たちもいれば、課題を与えまして、その間、自分で家で課題をした上で、また夕方に課題の回答をということで取り組んでいただいている学校等もございます。ただ、毎時間、担任の先生も学校の授業もございますので、その都度その都度の授業中でその子と対応するというのはまだできていない状況でございますが、不登校の子供に合わせて対応している状況でございます。 ◯友永修委員  タブレットを導入されて、非常に効果というか、すばらしい取組かなと思っております。登校できない児童生徒の状況は現場の先生方が一番御理解されていると思います。ただ、どんな状況であれ、教育を受ける機会をしっかり整備、確保していくということが未来を担う子供たちへの支援かなと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。  次に、19ページなんですけれども、(5)教職員の指導力の向上とあるんですが、これは令和3年度と内容が全く同じなんですけれども、残念ながら令和3年度学力調査の結果はいいものではなかったと思っているんですが、学力向上を図っていくには、教職員の指導力の向上は非常に重要ではないかと考えています。その上で考えたときに、令和3年度と令和4年度の重点施策が全く同じというのはどうしてかなと1つ疑問に思ったことと、令和3年度から少しずつでも効果が出ていることで、そういった観点から現在進行形で同じ内容になっているんだというのであれば分かるんですけれども、その点いかがでしょうか。 ◯松本秀規学校教育課長  委員おっしゃるとおり、内容に関しましては変更がございません。ただ、本年度だけでなく、一昨年度、その前も、学力向上に関しましては岸和田市としては非常に課題が大きいということで、同じ取組を今年度、来年度も行っていくというのを示させていただいております。ただ、令和3年度なんですけれども、コロナ禍の影響でなかなか研修等が開けない中で、それこそ先ほどもお話しさせていただきましたICTを使いまして、様々な研修を継続してまいりました。そういう中で、先生方のICT活用能力は少し上がってきているのかなという状況がございます。 ◯友永修委員  何とか指導力を向上していただいて、学力向上につながるように、ぜひとも、一般質問とかでも何度もさせていただいているんですけれども、よろしくお願いいたしまして質問を終わります。 ◯堂本啓祐委員  二、三質問させていただきますけれども、まず、最重点課題から、教職員の負担軽減という項目が今年はなくなっていますけれども、教職員の負担軽減に向けては、いろいろと統合型校務支援システムの導入とか、給食費の公会計化にも取り組んでいただけるとか、あと学校閉庁日を設定したり、音声応答装置なんかもそうなんですけれども、様々な取組をしていただいて、一定の制度的な取組は終わったということかと思います。教職員で、80時間以上勤務している方が36%ぐらいですかね。それから、ストレスを感じているという職員も20%弱いらっしゃったと思うんですけれども、こういう取組によって、そういう先生方が少なくなることを期待しております。この点に関しましては、教育委員会にも感謝いたしたいと思います。  それから、全国学力・学習状況調査なんですけれども、それを見ていまして、一番心配に思うことは、子供たちのゲームをする時間が多いことですね。8ページの2)家庭学習・自主学習の支援という項目がありますけれども、本市の子供の場合は、全国平均と比しても非常にゲームをする時間が多い。小学生では、3時間以上ゲームをする人が、国の平均では29%に対して、本市の場合は小学校で46%の方が3時間以上ゲームをしている。それから中学生では、国が32%に対して、本市の場合は54%の子供たちが3時間以上家庭でゲームをしているという実態があるみたいです。学校が終わってから家庭で生活する時間は6時間ぐらいですから、そのうちの半分以上はゲームをしているという実態にあります。これではなかなか、家庭学習とか自主学習支援という項目を挙げても達成が難しいと思うんですけれども、このゲームに対して何か取組的なものはやっているのでしょうか、お聞きします。 ◯松本秀規学校教育課長  委員御指摘のとおり、子供たちの学力を向上するためには、家庭に協力いただくことが重要だと考えております。子供たちの家庭での過ごし方について、実態を踏まえたリーフレットを教育委員会で作成したり、各学校から同じ方向で発信したりするなど、問題意識を共有できる取組を検討してまいりたいと思っております。 ◯堂本啓祐委員  非常に難しいとは思うんですけれども、これも妙案はないんですが、ぜひともそういう小まめな保護者への周知とか子供たちへの周知とか、そういうことを積み重ねていっていただきたいなと。できるだけこの割合を減らしてもらって、家庭学習・自主学習の支援にも結びつけていってほしいなと思います。  それから、これに関連しまして、22ページでは家庭教育というのがあります。これは、子供たちの家庭学習とは別なんですけれども、家庭教育支援の充実に取り組んでいくということです。これは生涯学習課で担当しているんですけれども、生涯学習課はこの家庭教育の充実をどのように捉えているのか、お聞かせください。 ◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長  まず、家庭教育は非常に大事かなと考えております。全ての教育の出発点であろうかと思っております。家族の触れ合いを通して、子供たちが基本的な生活習慣、あるいは生活能力であったり豊かな心、人間との信頼関係であったり、そしてまた人に対する思いやりを養う場であり、生きていく上で必要なライフスキルを身につけていく重要な役割を果たしていると思っております。 ◯堂本啓祐委員  家庭教育学級がありますけれども、現在本市では、大体乳幼児を持った保護者、それから小学生を持つ保護者、中高生を持つ保護者ということで、年齢に応じた学級編制となっています。これは市立公民館や中央地区公民館で現在8学級ぐらいあるわけなんですけれども、今後さらにそれを充実させていく必要があると。こういう家庭教育学級を充実させて、子供たちのスマホの時間とかに対する考え方も関連づけていく必要があると思うんですけれども、今は8学級しかありませんけれども、その家庭教育学級の充実について何か考えがありましたら、これは生涯学習部長に聞きましょうか。お願いします。 ◯牟田親也生涯学習部長  家庭教育学級、充実させていかなあかんと思いますけれども、今の状況、親御さんも共働きが多くて、なかなかそういう機会にも恵まれないというのが現状でございます。ここにも書いていますとおり、生涯学習課長も答弁しているとおり、生きていく上での大切な心を養うというのが大切かなと思っております。何とか充実させていきたいと思っております。 ◯堂本啓祐委員  そういうことで、充実をぜひともよろしくお願いします。  それから、最後になりますけれども、10ページの専門教育の充実についてお聞きします。  専門教育の充実で、産業高校は岸和田市産業教育審議会答申を踏まえて、商業科に選択制の教育課程を導入したと書いてありますけれども、これはどういうことなのか教えてください。 ◯松本秀規学校教育課長  令和元年度に、岸和田市における産業教育の振興や方策について調査及び審議し、岸和田市産業高等学校の目指すべき教育について考えることを目的として、岸和田市産業教育審議会を設置いたしました。その議論の中で、商業科を志望する生徒が減少してきているという課題を見据え、時代のニーズに合った商業科の在り方を検討する必要性について答申を頂きました。この答申を受けて、岸和田市立産業高等学校におきましては、様々な成果を当時上げていました商品開発クラブの取組を参考に、商品開発を通して課題解決する力を育成する選択制カリキュラムを、新たに令和4年度より導入いたします。志望する生徒を増やすため、3年間の学校生活や卒業後の進路等、産業高等学校の魅力を志望する中学生に分かりやすく伝えることが必要であることから、今回、学校案内を刷新しております。来年度以降、新たなカリキュラム実施される学校の取組を整理し、様々な機会を捉えて広く発信できるように工夫してまいります。 ◯堂本啓祐委員  商業科はこれから非常に改善もしていかなければいけないところだと思うんですけれども、今のお話だと、そういう商品開発クラブですか、これは令和3年度の全国大会ではベスト4になったということで、非常に注目されているところなんですけれども、実際、商品もスーパーには並んでいるということで、この商品開発クラブ的なものを教育課程の中に加えていくというような理解でよろしいんでしょうか。プレゼンテーション能力を高めていくことにもつながるかと思うんですけれども、そういうことも選択制として教育課程の中に入れていくというような理解だと思います。  また、同じように、いろいろ産業高校、入学パンフレットなんかも作って、私も拝見しましたけれども、非常に立派なパンフレットを作っていて、ぜひこういうことももうちょっと市民には広く知らせていって、入試の率が高まるようになることを非常に期待しております。また、ぜひそれもよろしくお願いいたします。 ◯岡林憲二委員長  他にありませんか。    〔「なし」の声あり〕  ないようですので、本件についての報告を終わります。  以上で報告事項を終わります。  最後に、委員会報告はいかがいたしましょうか。    〔「正副委員長に一任」の声あり〕  それでは、そのようにさせていただきます。  以上で文教民生常任委員会を閉会します。               (以 上) Copyright (c) Kishiwada City Assembly, All rights reserved....