岸和田市議会 2022-02-25
令和4年文教民生常任委員会 本文 開催日:2022年02月25日
それと、対象はどういった方々に御参加いただけるのかという御
質問でございますけれども、各校区の連合町会長を中心に、対象となる校区の町会長とか、あと
市民協議会の役員とか、あとは各学校で学校協議会という組織がございますけれども、地域の
皆様が各学校の御要望とか、
運営についていろいろ御
意見を頂いている会でございますけれども、そういった組織の中の
委員に御参加いただけたらと、こちらの
考え方としては思っているところでございます。
そのほかには、実際に、現在学校に通われている児童の
保護者とかPTAの役員、さらには、今後、対象となる小学校に通学される
予定である園児の
保護者、そういった方々に御参加いただけたらと今進めているところでございます。
◯友永修
委員
現在の
保護者プラス、今後入学するであろう、今、実際には、地域の方の理解が得られた上で学校開校準備
委員会を設置するとお聞きしていて、
計画では準備
委員会設置後5年程度を目安として話合いをするとお聞きしていましたので、今課長にお答えいただいたように、実際に、新入学する児童に関しては、まだ実際のところ、これから生まれてくるぐらいの
お子さんかなと考えるんです。だから、そういった世代の方の
意見を特にお聞きいただいて反映するべきじゃないかなと思っていますので、その点よろしくお願いしたいと思っています。
もう1個は、
市民説明会での
質問事項10の山滝中学校、葛城中学校の
敷地面積が狭いとの
意見に対し、回答では、さらに広い面積が確保できる方途がないか
検討するとあるんですけれども、この点、もう少し具体的にお話を聞きたいんですが。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
今御
質問いただきました山滝小中一貫校と葛城小中一貫校の御
質問でございますけれども、敷地の面積につきまして、現状、今回の小中一貫校を新設校として設置していく場合に、現状のグラウンド面積でも法定基準は、文部科学省が示している基準はクリアさせていただいているんですけれども、そのほかにも、いろいろ
説明会で
市民の
皆様から、グラウンドとして、
敷地面積が狭いのではないかという御
意見も頂いております。そういったことを鑑みさせてもらった上で、例えば、山滝小中一貫校、現在、山滝中学校地を考えているんですけれども、山滝小学校が仮に閉校となれば、そこの山滝小学校敷地の活用とか、あと山滝中学校の隣に山滝プールがございますけれども、今後、社会体育
施設の
再編等の中で、仮に山滝プールが活用できるということになれば、そういった敷地も活用しながら対応させていただきたいと思ってございます。
あと、葛城小中一貫校も同じく、葛城プールの活用であるとか、そういったことも可能になるのであれば、敷地として対応させていただきたいと思ってございます。
◯友永修
委員
この点、分かりました。
最後に、教育
委員会は、山滝小中一貫校と葛城小中一貫校も、新しい学校ができるという捉え方をしてほしいということを過去の議会でも答弁されていたかなと思うんですけれども、はっきり言うて、全くイメージできないんです。どうしてもやっぱり、今、現葛城中学校なら現葛城中学校の経年劣化した、傷んだ校舎が脳裏に焼きついているので、言葉で新しい学校ができると言われても全くイメージできないんです。やっぱり、今後
説明していく中で視覚に訴えるというか、何かイメージできるようなものを提示しないと、これから入学するであろう児童生徒の
保護者と話合いする中で、そういうイメージできるものを提示しないと、なかなか理解が得られないんじゃないかと思っていますので、この点どうですか。何とかできないんですか。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
先ほど御
説明させていただきました(仮称)校区懇談会の中で、今、友永
委員がおっしゃられました、そういった新しい学校のイメージとか校舎のレイアウト等も含めて、地域の
皆様としっかりと御協議させていただきたいと考えております。
◯友永修
委員
いや、話合いをしていって形づくっていくというのは十分理解しているんですけれども、その入り口として、やっぱり何かイメージできるものがあったほうが、ここに行かせてあげたいなという
保護者の思いとかも出てくるかもしれないし、今、かなり地域の中で反対
意見が多い中で、こういう新しい学校を一緒につくっていきましょうと受け入れていただけるのかなと、ちょっとそこを心配しているので、難しいのは分かっているんですけれども、ぜひとも何とかしてほしいなと要望して
質問を終わります。
◯中井良介委員
今の
委員の
質問に関係して、少しまずお尋ねします。
今後、地域、校区ごとに懇談会を設置していくということですけれども、時期的なものはどんなふうに考えているのでしょうか。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
現在、先ほどお話しさせていただきました(仮称)校区懇談会の関係する町会、連町も含めて、地域に御
説明に順次上がらせていただいているところでございます。その中で、私どもとしましては、今年度内にできれば各校区で校区懇談会を設置したいという思いはございますけれども、ただ、今、懇談会設置に向けていろいろ地域に回らせていただいている中で、各町会長から、3月、4月で町会の役員がちょうど改選の時期ということをお伺いさせていただいたところでございます。そういった事情もございますので、そこは当然、地域の
皆様の御
意見があっての懇談会ですので、そういった地域につきましては、4月早々にメンバーをお決めいただいて、そこからすぐに懇談会をスタートできるような形を取っていきたいと。できれば、3月中に懇談会を設置できる地域については、もう今年度内にも協議を始めさせてもらえればありがたいとは考えてございます。
◯中井良介委員
その懇談会を8つつくるというさっきのお話ですけれども、もちろん1つずつやるんでしょうね。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
おっしゃられますように、当然各校区で要望
内容とか御
意見、疑問に思われることは違うことになりますので、各校区でそれぞれ
開催させていただきたいと考えてございます。
◯中井良介委員
何回やるのか、それはまだこれからのことですけれども、地域としてはなかなか納得しがたいものが
説明会の様子を見てもあると思うんです。それはだから、回数とかそういうことはどんなふうに考えているんでしょうか。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
懇談会の回数につきましては、当初から、何回までとか上限を決めることは全く想定してございません。当然、地域の
皆様の
意見をしっかりとその懇談会でお聞きするという場ですので、私どもは、しっかりと謙虚に地域の
皆様の声を聞いていって、そこでまたしっかりと市と教育
委員会の
考え方をお答えさせていただきたいと考えてございます。
◯中井良介委員
それと、メンバーで、先ほどちょっと
説明もありましたけれども、もちろん町会の役員やPTAは大事だと思うんですが、同時に
保護者とか、そういうメンバーの決定はどんなふうにされるんでしょうか。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
今学校に通われている児童の
保護者とか就学前の園児の
保護者につきましては、まず、今学校に通われている児童の
保護者につきましては、懇談会を各町会に御
説明させていただいたときに、その校区の町会等からお声がけを頂く地域は、その旨お願いさせていただいているところもあるんですけれども、なかなか学校の
保護者とつながりが薄いというか、ないという校区につきましては、学校長を通じてとか、先ほどお話しさせていただきました学校協議会が各学校にございますので、その
委員を通してお話しさせていただいたりとか、あとは、校長を通じまして、PTAの役員を御紹介いただいてお話しさせていただいたりするような形を取らせていただいております。
あと、就学前の児童の
保護者につきましては、現在、公共と民間の就学前
施設に順次御
説明に入らせていただいているところでございます。公共の
保育所等についても
保育所長会での御
説明、並びに民間の就学前
施設については、対象校区にある民間の
施設に順次御
説明に上がっているところでございます。
◯中井良介委員
できるだけ様々な地域の人々から
意見が出せるように、そういう場にしてもらえるように要望しておきます。
それと、先ほどの答弁で、山滝中学校は小中一貫校としても基準をクリアしていると言いましたけれども、それは中学校としての基準ではないんですか。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
私どもも、今御
質問いただきました
敷地面積につきまして、小中一貫校を設置させていただいたときに、中学校の現状の面積ということだけではなしに、小学校と中学校も同じ学校の中でさせていただいたときのグラウンドの面積としてクリアしているということで、文部科学省からも御判断を頂いているところでございます。
◯中井良介委員
小中一貫校という基準は今のところないと思うんですが、どうなんですか。
◯池内正彰学校適正配置推進課長
小中一貫校という言い方を私がさせていただいていたら申し訳ございません。小学校と中学校が一緒になって、その敷地内でグラウンド面積としてどうなのかということで御確認させていただきましたけれども、先ほど私がお答えさせていただきましたように、グラウンド面積として現状でクリアしているという判断を頂いてございます。
◯中井良介委員
しかし、非常に狭くなるのは事実ですから、現状からね。
あと、主な
意見と教育
委員会の
考え方ということで載せられているんですけれども、印象としては、教育
委員会の
考え方は非常に言葉を連ねてたくさん書いているんですが、
市民も、いろんなことの理由も述べてこういうことにしてほしい、学校を残してほしいということをちゃんとおっしゃっていたわけですから、単なる項目やら一文で済ますんじゃなしに、
市民の
意見を紹介するんであれば、もう少し、少なくとも教育
委員会と公平に扱うような形が必要だと思います。
1点だけ、もう少し言いますと、例えば2のところで、
小規模校のよさがあるじゃないかということを言っているんですけれども、それは承知していますが、子供たちには成人するまで、また成人した後も、限られた少人数の環境が保障されるものではありませんというような、こんなことは、地域の人は、大人になってからも少人数の環境でおりたいなんていうことは考えもしてないですし、多分こんな
意見も出なかったと思うんですが、子供たちにとって、幼いときから、発達に従って、大きな集団、大きな広い世界に経験していくわけですけれども、そういうことは当たり前のことであって、だから、どうせ大きな集団の中に入るんやから、小さいときから大きな集団が必要やというのは、こんな乱暴な
意見はないわけでして、もう少しちゃんとした
説明というか紹介をしてもらうようにお願いしたいと思います。
そういう意味では、現在の
保育所、
幼稚園から小学校、中学校、高校、大学という、広く子供たちの発達に沿った形の学校制度が、6・3・3制というのはアメリカから持ち込まれたものですけれども、その後の歴史の中で本当に定着して、子供の発達に合理的なものも含めた形の学校制度が今あるわけですから、こういう乱暴な議論はやっぱりやめたほうがいいと思います。
◯大下達哉教育長
ただいま中井
委員の御
意見として承りました。我々のこの
説明についての思うところを少し述べさせていただきたいと思います。
小規模校の校区においては、やはり小学校、中学校と、非常に小さい規模であるがゆえに、各学校の先生方全員が一人一人の子供たちに目が配れるということ。さらには、子供たちも、ずっと小さいときから学んできた友達と十分に触れ合って親しい関係性がつくれるということで、そういうことから、学びにおいても生活環境においても
小規模校が優れているんだという御
意見がございました。我々が考えますのは、居心地がいいというか、安心できるというのは確かにそうなんですけれども、例えば高校進学の際、
大阪府では
大阪府全域が1つの学区になって、いろいろな地域でたくさんの子供たちがやってまいります。また、その学級数も、多いところでは10クラス、8クラスという規模で、たくさんの見知らぬ集団の中に入ったときに、果たして子供たちが戸惑わないのかということを考えたときに、やはり小中学校においても、一定の規模の下にいろいろな
意見に触れ、いろいろな
考え方の下に、共に育っていくことが必要であるという趣旨からこういう
説明をさせていただいたところでございます。
簡略に記載しておりますので、十分な趣旨をお伝えできなかったことについては大変申し訳なく思っております。また、冒頭の御
意見で、回答は細かいけれども、
質問は簡略ではないか。今日はあくまでも資料としてお示ししたものでございまして、
ホームページにおいては、頂いた御
意見について、重複部分は避けながら詳しく記述させていただいておりますので、その点御理解いただきたいと思います。
◯岡林憲二委員長
他にありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、本件についての
報告を終わります。
次に、
令和4年度
岸和田市教育重点施策について御
報告いただきます。
それでは発言を許します。
◯和泉全史学校教育部長
お配りしてございます
令和4年度
岸和田市教育重点施策を御覧いただきたいと思います。
去る2月17日の定例教育
委員会会議におきまして定めましたので、その概要について御
報告申し上げます。
この
令和4年度
岸和田市教育重点施策でございますが、総合教育会議での協議を経て作成されました第2期
岸和田市教育大綱の8つの基本方針に沿って、次年度に重点を置いて取り組む施策と、その具体的な
内容について明示したものでございます。
第2期
岸和田市教育大綱は、「みんなが輝くまち~知・徳・体、調和のとれた人づくり~」を
岸和田市の教育の基本理念として、2019年度から2023年度までの5年間を対象期間としてございます。この第2期
岸和田市教育大綱と
岸和田市教育重点施策を合わせ、次年度につきましても教育方針として示してまいります。
それでは、概要について御
報告させていただきます。
まず、2ページ、3ページを御覧ください。教育大綱の体系と人づくりからまちづくりまでの流れを表したイメージ図でございます。
続いて、4ページを御覧ください。このページは、
令和3年度より新設し、当該年度に特に力点を置いて取り組んでいく
内容を最重点施策としてまとめたものでございます。今年度との変更点は、4つの柱で示していたものを3つに整理しているところでございます。
1点目に、学力向上につきましては、生徒指導や仲間づくりと一体となって進めていく必要があると考え、今年度、複数の柱に分かれていた項目を集約するとともに、新たに図書館との連携を加え、学力向上と児童生徒の成長を促す指導の充実といたしました。
2点目の学びに向かう環境整備に取り組むことにつきましては、今年度と同じでございます。
3点目が、今年度につきましては、新型コロナウイルスの
感染拡大の防止としていました柱をより大きく捉えまして、子供たちの安心・安全を守る環境づくりに対する取組といたしました。
それぞれの柱の囲みの下に示した各項目につきましては、5ページ以降にその
内容を具体的に記載してございます。
それでは、5ページ以降の具体的な記載
内容につきまして、最重点施策として取り上げた項目を中心に、今年度の主な変更点を申し上げます。
まず、5ページ、6ページでございます。幼児期の教育の取組についてでございます。
6ページ、(1)幼児教育の質の向上及び幼児教育・保育のあり方の
検討の1)幼児教育・保育
施設の
再編の推進に、
令和3年度の記載
内容を整理統合しまして、
民間園との連携、協力体制の強化について加筆してございます。
同じページの(3)子育て支援の拡充の3)支援の必要な幼児の教育の充実でございますが、公立
幼稚園において配慮の必要な幼児が増加していることを踏まえ、新規に記載してございます。
続きまして、7ページから10ページまでは児童・生徒の「知」の育成の取組でございます。
8ページを御覧ください。(2)活用する力の育成の2)専科指導の充実でございますが、国におきまして、小学校における、例えば外国語や理科等の専科教員による指導が拡充される方針であることから、新規に記載してございます。4)読書活動の充実でございますが、そこに学校司書の配置を拡充することと、市立図書館との連携について加筆してございます。5)ICTを活用した効果的な取組みの推進にデジタル教科書の活用について加筆してございます。
次に、9ページになります。(3)特別支援教育の充実の1)支援学級における指導の充実でございますが、支援学級在籍児童生徒が増加する中、指導のさらなる充実を図るため、新規に記載してございます。
10ページをお願いいたします。(5)専門教育の充実の1)新学習指導要領に基づく特色ある専門教育の充実に、
岸和田市産業教育審議会答申を踏まえた産業高校商業科の
選択制導入について加筆してございます。
続きまして、11ページから14ページまでは児童・生徒の「徳」の育成の取組でございます。
12ページを御覧ください。(1)人権教育の充実の2)人権問題の解決にむけた学習の充実に、性的マイノリティーの記載を追記してございます。
13ページ、(3)生徒指導の充実の6)専門家や各関係諸機関との連携による生徒指導体制の充実に、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの派遣の拡充により、心理支援、心理教育及び福祉支援を充実させることについて加筆してございます。
続きまして、15ページから16ページまでは、児童・生徒の「体」の育成の取組でございます。
(2)健康管理の充実の2)の表題に、がん教育についても充実することを加筆してございます。
続きまして、17ページから20ページまでは、学校園の環境づくりの取組でございます。
18ページをお願いいたします。(1)子どもたちの安全確保の3)学校及び通学路の安全見守り・パトロールの
実施につきましては、次年度から業務を生涯学習課に移管して取り組んでまいりますことから、
担当課の記載を変更しております。
内容について、変更等はございません。
18ページ、(2)安心・安全で快適な学校園の1)道路管理者・警察等と連携した通学路の安全対策の推進に、具体的な通学路の安全対策について加筆してございます。
20ページをお願いいたします。(6)教員の業務負担軽減の1)教員の業務負担軽減に向けた取組みの推進に、統合型校務支援システム及び音声応答装置の導入、また学校水泳の外部委託、部活動指導員の派遣について加筆してございます。
続きまして、21ページから23ページまでは、
市民の地域力や教育力の向上の取組でございます。この章については、
内容の変更はございません。
続きまして、25ページから29ページまでは、
市民の生涯学習の環境づくりの取組でございます。
26ページの(1)生涯学習推進体制の整備の1)生涯学習基本方針の推進に、生涯学習支援チームを活用し、コミュニティーのつながりを活性化させる方策について
検討するとともに、フラッグシップ事業を
実施していくことを加筆してございます。
27ページをお願いいたします。(3)読書に親しむ環境づくりの1)において、図書館基本
計画の策定を明記してございます。
29ページをお願いいたします。(4)スポーツに親しむ環境づくりの10)ワールドマスターズゲームズの
開催準備に、
開催延期となったワールドマスターズゲームズの
開催に向けて、引き続き他機関と連携し、
市民への情報提供や支援などを行うことを加筆してございます。
最後の章になります。31ページから33までページは、郷土愛の育成の取組でございます。
32ページの(1)文化財の保護と郷土資料の活用の6)埋蔵文化財業務における広域連携の推進に、地域で埋蔵文化財を保護、継承するための高石市との広域連携の推進を新規に記載してございます。
(2)身近な自然の保護と啓発の2)屋内外における多彩な行事の
開催に、デジタル機器を活用した展示について加筆してございます。
主な変更点は以上でございます。
今後、第2期
岸和田市教育大綱とともに、この
岸和田市教育重点施策を
市教育委員会のウェブページに掲載いたします。併せて、4月当初に各学校園の管理職及び公民館長を対象に
説明会を
開催し、それぞれの学校園の教育方針や公民館
運営の立案に生かすよう指示してまいります。
◯岡林憲二委員長
ただいまの
報告に対して、御
質問等がございましたら御発言願います。
◯西田武史
委員
私から2点
質問させていただきます。
まず、9ページの(4)小中の連携、1)小中連携・
小中一貫教育の推進のところでお伺いしたいと思います。
新年度予算にも、今回初めて
小中一貫教育推進事業ということで、正式な事業として掲載されたところなんですけれども、これまでも
検討はされてきたかと思うんですが、今回正式になったということで、この辺の
計画について、まずお伺いできますでしょうか。
◯松本秀規学校教育課長
小中一貫教育について御
質問いただきましたので、学校教育課よりお答えいたします。
令和2年10月に
小中一貫教育基本方針を策定し、
令和3年度より
岸和田市
小中一貫教育推進会議を発足して、基本方針の具体化に向けて協議を始めております。今後の具体的な
実施計画については、
令和4年度当初に作成、公表の
予定ですが、
令和4年度は、中学校区ごとに
小中一貫教育推進会議を発足し、中学校区ごとの目指す子供像の
検討を始め、取組可能なものから順次
実施してまいります。また、
小中一貫教育推進モデル校区を設置し、市内各校区の参考となる取組を先進的に進める
計画です。
さらに、
岸和田市
小中一貫教育基本方針に挙げる取組の一つである新たな課の
実施に向けた準備として、教材作成
計画の協議を始める
予定でございます。
◯西田武史
委員
計画に従って精力的に進めていただきたいと思うんですけれども、
市民の方々の中には、現在進めております
岸和田市立小・中学校の適正規模及び適正配置基本方針と混同されている方も少なからずいらっしゃると思うんですけれども、これは僕は別と考えているんですが、その辺の関連性はどのようにお考えなんでしょうか。
◯松本秀規学校教育課長
岸和田市
小中一貫教育基本方針については、小学校と中学校の9年間の系統性、連続性を配慮した一貫性のある教育活動が現状の課題を解決するための効果的な取組であり、国において
小中一貫教育制度の充実の方針が挙げられていることから、本市においても推進する
計画を策定したところです。
岸和田市立小・中学校の適正規模及び適正配置基本方針に基づく小中学校の統廃合については、今後も具体化に向けた協議が進むものかと思いますが、この
計画の進み具合にかかわらず、
小中一貫教育基本方針については
実施してまいります。ただ、
小中一貫教育基本方針の中でも述べておりますとおり、
小中一貫教育は、小学校と中学校が同じ敷地に存在する、いわゆる
施設一体型のほうがその取組の効果があるという考えから、小中学校の適正規模及び適正配置基本方針と適宜関連づけながら推進していく
予定でございます。
◯西田武史
委員
小中一貫教育については、私自身もかねてより、本市の子供たちの教育環境の改善であるとか、学力の向上のために取り組むべきであると訴えてこさせてもらいました。近隣市が先行してどんどん取組を行っていく状況の中で、本市としても、小中学校の適正規模・適正配置の
計画とは関係なく、遅れを取らないように取組を進めていただけますようお願いして、この
質問を終わります。
次に、23ページの(4)大学などとの連携、1)大学などとの地域連携による生涯学習についてお伺いさせていただきます。
1)の地域にある大学などと相互の資源を連携して活用することにより、
市民の学習機会を広げ、地域連携教育活動を推進し、より一層の地域活力の向上を目指すと書かれているんですけれども、先日の一般
質問でもスポーツの
観点から、
大阪体育大学との連携についての御答弁もありましたが、
市民の学習機会という
観点で、それ以外の分野で現在どのような連携を行っているのかをまずお聞かせください。
◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長
今年度は、生涯学習では8月22日に梅花女子大学の伊丹先生をお迎えしまして、様々な特性を持った子供への共通の対応や認識を知り、心配し過ぎない、肩の力を抜いた子育ての一歩ということで題しまして、講座を
開催しております。また、11月20日には金沢大学の村山先生に、子供の行動に注目するペアレントトレーニングをベースに、子供の気持ちを上げ上げにする子育ての手法で、自分の視点を少し変えたアプローチで子供のやる気をということを
内容に行っております。また、1月15日には、
大阪体育大学のダブルダッチの同好会の学生の
皆様に来ていただきまして、小学3年生から6年生までの20名を対象に、縄跳びが得意になるダブルダッチ体験の講座を
実施しております。
◯西田武史
委員
大学と組織的に連携しているということではないんでしょうか。
◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長
大学を窓口にしました組織的な連携協定などは行っておりません。
◯西田武史
委員
先ほどの御答弁を聞いていますと、いずれも大学の教授とかに個々に協力を頂いていると感じます。教育重点施策には大学などという記載がありますので、ぜひとも大学との連携も模索していただきたいと思うんですが、その点では、今の御答弁をお聞きしていますと、少し寂しい思いもしてなりません。泉州地域にはたくさんの大学が存在しております。この立地条件を活用して、
岸和田市民の地域力の向上と教育力の向上には行政と大学の相互の資源やノウハウを連携することが欠かせないのではないかと思っております。その辺の考えをお聞かせいただけますでしょうか。
◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長
行政、教育
委員会と大学の連携は、全国的に見まして、連携講座などが進められてきておりますが、まだまだ一部にとどまっているのが現状でございます。全体的に推進していかなければならないと考えております。行政が行う講座等を通しまして、そこに参加している
市民、住民の力量を向上させ、そこで学んだ
市民、住民がそれぞれの地域でその知識を地元に還元することで、間接的に大学は地域の教育力の向上に寄与していくという、生涯学習推進のための組織的な体系づくりが必要であるかと思っております。
実際、
岸和田市内には和歌山大学
岸和田サテライト、近畿職業能力開発大学校がございます。特に、和歌山大学と
岸和田市とは平成15年に和歌山大学・
岸和田市地域連携推進協定を締結しておりまして、教育や文化など様々な分野で地域の振興と活性化に貢献できるよう、お互いに連携を進めているところでございます。
また、御存じのように、近隣には和泉市に桃山学院大学、そしてまた熊取町には
大阪体育大学、
大阪観光大学、関西医療大学がございます。大学は、以前よりかなり身近で有益な存在になってきているのは確かだと思います。大学を利用し、また大学は行政を利用し、お互いの強みをもって補完し合い、ウィン・ウィンの関係を構築しながら、青少年の健全育成に関する事業であったり、公民館講座を
実施していくことにより、地域活力あるいは教育力の向上が図られる一助になろうかと思っております。今後そういった形で取り組んでいきたいと思っております。
◯西田武史
委員
前向きな御答弁を頂きました。我々の地域資源である大学を十分に生かしながら、また、せっかく連携デスクも発足しているわけですので、その辺も生かしながら、よりよい連携協定を増やせるように御努力いただきますようお願いして、私の
質問を終わらせていただきます。
◯友永修
委員
2点お聞きします。
8ページの(1)の4)学びの保障に向けた取組みの推進という部分なんですけれども、
内容を見ますと、補充学習の充実だけではなくて、タブレットを活用した学びの保障の充実とあるんですが、この学びの保障という中には、例えば不登校であったり、何らかの理由で登校できていない児童生徒に対する学びの保障も含んでいると捉えてよろしいんでしょうか。
◯松本秀規学校教育課長
委員おっしゃるとおり、そのように捉えていただいて結構かと思います。現段階でも、不登校の子供たちに対して、ICT、タブレットを使用して担任の先生とやり取りしたり、学びの保障に向けて、学校の先生が教材を提供したり等、対応もしております。
◯友永修
委員
今、取組をお話しいただいたんですけれども、もう少し詳しくお聞きしたいのと、その生徒が実際にどう変わっていっているのか、その辺はどんなものでしょうか。
◯松本秀規学校教育課長
実際、学校に少しも来れていない子供、担任の先生とも顔を合わせられなかった子供が、このタブレットを通して担任の先生と顔を初めて合わすというケースもございました。学習の保障に関してなんですけれども、様々な不登校の子供たち、状況がございます。そういう中で、朝と夕方に顔を合わすことができる子供たちもいれば、課題を与えまして、その間、自分で家で課題をした上で、また夕方に課題の回答をということで取り組んでいただいている学校等もございます。ただ、毎時間、担任の先生も学校の授業もございますので、その都度その都度の授業中でその子と対応するというのはまだできていない状況でございますが、不登校の子供に合わせて対応している状況でございます。
◯友永修
委員
タブレットを導入されて、非常に効果というか、すばらしい取組かなと思っております。登校できない児童生徒の状況は現場の先生方が一番御理解されていると思います。ただ、どんな状況であれ、教育を受ける機会をしっかり整備、確保していくということが未来を担う子供たちへの支援かなと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
次に、19ページなんですけれども、(5)教職員の指導力の向上とあるんですが、これは
令和3年度と
内容が全く同じなんですけれども、残念ながら
令和3年度学力調査の結果はいいものではなかったと思っているんですが、学力向上を図っていくには、教職員の指導力の向上は非常に重要ではないかと考えています。その上で考えたときに、
令和3年度と
令和4年度の重点施策が全く同じというのはどうしてかなと1つ疑問に思ったことと、
令和3年度から少しずつでも効果が出ていることで、そういった
観点から現在進行形で同じ
内容になっているんだというのであれば分かるんですけれども、その点いかがでしょうか。
◯松本秀規学校教育課長
委員おっしゃるとおり、
内容に関しましては変更がございません。ただ、本年度だけでなく、一昨年度、その前も、学力向上に関しましては
岸和田市としては非常に課題が大きいということで、同じ取組を今年度、来年度も行っていくというのを示させていただいております。ただ、
令和3年度なんですけれども、
コロナ禍の影響でなかなか研修等が開けない中で、それこそ先ほどもお話しさせていただきましたICTを使いまして、様々な研修を継続してまいりました。そういう中で、先生方のICT活用能力は少し上がってきているのかなという状況がございます。
◯友永修
委員
何とか指導力を向上していただいて、学力向上につながるように、ぜひとも、一般
質問とかでも何度もさせていただいているんですけれども、よろしくお願いいたしまして
質問を終わります。
◯堂本啓祐委員
二、三
質問させていただきますけれども、まず、最重点課題から、教職員の負担軽減という項目が今年はなくなっていますけれども、教職員の負担軽減に向けては、いろいろと統合型校務支援システムの導入とか、給食費の公会計化にも取り組んでいただけるとか、あと学校閉庁日を設定したり、音声応答装置なんかもそうなんですけれども、様々な取組をしていただいて、一定の制度的な取組は終わったということかと思います。教職員で、80時間以上勤務している方が36%ぐらいですかね。それから、ストレスを感じているという職員も20%弱いらっしゃったと思うんですけれども、こういう取組によって、そういう先生方が少なくなることを期待しております。この点に関しましては、教育
委員会にも感謝いたしたいと思います。
それから、全国学力・学習状況調査なんですけれども、それを見ていまして、一番心配に思うことは、子供たちのゲームをする時間が多いことですね。8ページの2)家庭学習・自主学習の支援という項目がありますけれども、本市の子供の場合は、全国平均と比しても非常にゲームをする時間が多い。小学生では、3時間以上ゲームをする人が、国の平均では29%に対して、本市の場合は小学校で46%の方が3時間以上ゲームをしている。それから中学生では、国が32%に対して、本市の場合は54%の子供たちが3時間以上家庭でゲームをしているという実態があるみたいです。学校が終わってから家庭で生活する時間は6時間ぐらいですから、そのうちの半分以上はゲームをしているという実態にあります。これではなかなか、家庭学習とか自主学習支援という項目を挙げても達成が難しいと思うんですけれども、このゲームに対して何か取組的なものはやっているのでしょうか、お聞きします。
◯松本秀規学校教育課長
委員御指摘のとおり、子供たちの学力を向上するためには、家庭に協力いただくことが重要だと考えております。子供たちの家庭での過ごし方について、実態を踏まえたリーフレットを教育
委員会で作成したり、各学校から同じ方向で発信したりするなど、問題意識を共有できる取組を
検討してまいりたいと思っております。
◯堂本啓祐委員
非常に難しいとは思うんですけれども、これも妙案はないんですが、ぜひともそういう小まめな
保護者への周知とか子供たちへの周知とか、そういうことを積み重ねていっていただきたいなと。できるだけこの割合を減らしてもらって、家庭学習・自主学習の支援にも結びつけていってほしいなと思います。
それから、これに関連しまして、22ページでは家庭教育というのがあります。これは、子供たちの家庭学習とは別なんですけれども、家庭教育支援の充実に取り組んでいくということです。これは生涯学習課で担当しているんですけれども、生涯学習課はこの家庭教育の充実をどのように捉えているのか、お聞かせください。
◯寺本隆二生涯学習課長兼市立公民館長
まず、家庭教育は非常に大事かなと考えております。全ての教育の出発点であろうかと思っております。家族の触れ合いを通して、子供たちが基本的な生活習慣、あるいは生活能力であったり豊かな心、人間との信頼関係であったり、そしてまた人に対する思いやりを養う場であり、生きていく上で必要なライフスキルを身につけていく重要な役割を果たしていると思っております。
◯堂本啓祐委員
家庭教育学級がありますけれども、現在本市では、大体乳幼児を持った
保護者、それから小学生を持つ
保護者、中高生を持つ
保護者ということで、年齢に応じた学級編制となっています。これは市立公民館や中央地区公民館で現在8学級ぐらいあるわけなんですけれども、今後さらにそれを充実させていく必要があると。こういう家庭教育学級を充実させて、子供たちのスマホの時間とかに対する
考え方も関連づけていく必要があると思うんですけれども、今は8学級しかありませんけれども、その家庭教育学級の充実について何か考えがありましたら、これは生涯学習部長に聞きましょうか。お願いします。
◯牟田親也生涯学習部長
家庭教育学級、充実させていかなあかんと思いますけれども、今の状況、親御さんも共働きが多くて、なかなかそういう機会にも恵まれないというのが現状でございます。ここにも書いていますとおり、生涯学習課長も答弁しているとおり、生きていく上での大切な心を養うというのが大切かなと思っております。何とか充実させていきたいと思っております。
◯堂本啓祐委員
そういうことで、充実をぜひともよろしくお願いします。
それから、最後になりますけれども、10ページの専門教育の充実についてお聞きします。
専門教育の充実で、産業高校は
岸和田市産業教育審議会答申を踏まえて、商業科に
選択制の教育課程を導入したと書いてありますけれども、これはどういうことなのか教えてください。
◯松本秀規学校教育課長
令和元年度に、
岸和田市における産業教育の振興や方策について調査及び審議し、
岸和田市産業高等学校の目指すべき教育について考えることを
目的として、
岸和田市産業教育審議会を設置いたしました。その議論の中で、商業科を志望する生徒が減少してきているという課題を見据え、時代のニーズに合った商業科の在り方を
検討する必要性について答申を頂きました。この答申を受けて、
岸和田市立産業高等学校におきましては、様々な成果を当時上げていました商品開発クラブの取組を参考に、商品開発を通して課題解決する力を育成する
選択制の
カリキュラムを、新たに
令和4年度より導入いたします。志望する生徒を増やすため、3年間の学校生活や卒業後の進路等、産業高等学校の魅力を志望する中学生に分かりやすく伝えることが必要であることから、今回、学校案内を刷新しております。来年度以降、新たな
カリキュラムで
実施される学校の取組を整理し、様々な機会を捉えて広く発信できるように工夫してまいります。
◯堂本啓祐委員
商業科はこれから非常に改善もしていかなければいけないところだと思うんですけれども、今のお話だと、そういう商品開発クラブですか、これは
令和3年度の全国大会ではベスト4になったということで、非常に注目されているところなんですけれども、実際、商品もスーパーには並んでいるということで、この商品開発クラブ的なものを教育課程の中に加えていくというような理解でよろしいんでしょうか。プレゼンテーション能力を高めていくことにもつながるかと思うんですけれども、そういうことも
選択制として教育課程の中に入れていくというような理解だと思います。
また、同じように、いろいろ産業高校、入学パンフレットなんかも作って、私も拝見しましたけれども、非常に立派なパンフレットを作っていて、ぜひこういうことももうちょっと
市民には広く知らせていって、入試の率が高まるようになることを非常に期待しております。また、ぜひそれもよろしくお願いいたします。
◯岡林憲二委員長
他にありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、本件についての
報告を終わります。
以上で
報告事項を終わります。
最後に、
委員会の
報告はいかがいたしましょうか。
〔「正副
委員長に一任」の声あり〕
それでは、そのようにさせていただきます。
以上で
文教民生常任委員会を閉会します。
(以 上)
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