なお、徘徊
高齢者見守り
ネットワークは、徘回などで行方が分からなくなった方の
情報発信を
協力機関に行い、
早期発見を目指すものですが、これにつきましては、各
協力機関に変わらずご協力いただき、例年同様、
早期発見を達成することができました。
◯殿本マリ子委員
今年は、
コロナ禍での活動はできなかったと思います。家にずっととどまる
認知症の方は、
認知症が進むことが心配であると
家族の方は言っておられました。
家族が仕事に行って1人になり、まだ徘回が進んでいないということでは安心だと言っていましたが、本当に難しい問題です。
また、お答えの中で、徘徊
高齢者見守り
ネットワークが
情報発信し、
早期に発見でき、大事に至らなかったことが本当によかったです。
それでは、
高齢化が進み、
認知症にかかる方もますます増えてまいります。
新型コロナウイルス感染拡大の影響とはいえ、
認知症ケアに係る
事業が縮小されました。そして
若年層の方の
認知症については、進行も早く、
本人あるいは
家族にとっても、この先大変不安な思いを持たれていることと思います。
では、
若年性認知症やアルツハイマーなどの
認知症において、どのような
事業をされていますか。
◯西川定男介護保険課長
特に
若年性認知症に特化した
事業としましては、
若年性認知症の
本人と
家族の会が岸和田市
社会福祉協議会の
支援により活動されております。ここでは、
茶話会形式によりいろいろなことを患者ご
本人同士、あるいはご
家族同士で語り合うことにより、よい刺激を与え、やる気が出ることを狙いとされています。
◯殿本マリ子委員
分かりました。いつ発症するか分からない
認知症。社会が希薄化する中で、
早期に発見し、少しでもそういう方々に寄り添い進行を遅らせるような対策を講じていただくことを要望し、この質問を終わらせていただきます。
◯堂本啓祐委員
538ページの2項
国庫補助金の4目
保険者機能強化推進交付金並びに6目
保険者努力支援交付金についてお聞きします。
両
交付金とも、大体2,700万余円、合計して2つで5,400万余円の
交付を受けております。この
交付金は、
高齢者の
自立支援、
重度化防止等に関する自治体の取組を推進するために創設されて、
取組状況を国に評価してもらって、それに基づいて
交付金が支給されているわけなのですけれども、
交付金の算定となる
評価指標はどんな項目があるのか。
また、本市の
評価状況はどういう結果であったのか。
それから3点目としまして、課題となる項目はどういうことがあったのか、教えていただきたいと思います。
◯西川定男介護保険課長
これらの
交付金の
評価指標は、平成30
年度以降、国が作成している全国共通のもので、市町村が自らを評価します。主な指標は3つございまして、1つ目はPDCAサイクルによる
保険者機能の強化、体制構築。
2つ目は
介護予防自立支援、重度化防止などの施策の推進。そして、3つ目に介護人材確保などの
介護保険運営の安定化に関する施策の推進となっております。
本市の
評価状況は、
令和2
年度では2つの
交付金の合計点数で、全国1,741団体中569番目となっております。本市の課題となっています指標は2つございます。
1つ目は体制構築であり、
2つ目は介護人材確保でございます。体制構築には、相談機関
事務員の配置や専門職増員、夜間対応の公表などの項目があり、
高齢化がますます進む中、
地域包括支援センターの各圏域における専門職1人当たりの
高齢者数が国の基準を超えていることや、
事務軽減のための
事務員などの配置も不十分となっているため、評価が低くなり課題となっています。
さらに、地域づくりのための資源開発や
ネットワーク構築などを行う生活
支援コーディネーターも、各圏域に1人ずつ配置したいのですが、現状は
予算などの理由から目標の半分の配置となっております。
2つ目の介護人材確保につきましては、
評価指標に示されている人材定着への取組や入門的研修の充実などへの取組が、市単独の現体制では難しく、課題となってございます。
◯堂本啓祐委員
評価の結果として、本市の課題としては、体制構築が1つ。それから介護人材の確保が1つということで、そういう課題があるわけなのですけれども、
地域包括支援センター、それから生活
支援コーディネーターの運営の状況をもう少し詳しく
説明してください。
◯西川定男介護保険課長
地域包括支援センターと生活
支援コーディネーターの現状についてでございますが、本市では、日常生活圏域ごと市内6か所に
地域包括支援センターを設置し、市からの
委託料により3つの社会福祉法人が2か所ずつの運営を行っています。6か所の
地域包括支援センターにそれぞれ4名以上の専門職、すなわち、主任ケアマネジャー、保健師または看護師、社会福祉士を配置していまして、
委託料は
事業の実施とセンターの運営費になりますが、その大半が配置している専門職4名の人件費となります。
事務経費は
委託料の
予算では見ていないため、
事務員などの
事務経費を法人側でやりくりしております。
また、生活
支援コーディネーターは、6つの
地域包括支援センターを運営する3法人に各1人ずつ、合計3名配置し、センター2か所分の業務に当たっているところです。
介護保険事業計画では、各
地域包括支援センター1か所に1名置くことを目標としているため、もう3名配置したいと考えております。
◯堂本啓祐委員
地域包括支援センターについては、
事務経費等が十分手当てされていないということと、それから生活
支援コーディネーターについては、6つの包括
支援センターがあるのですけれども、そのうちの3か所にしか配置されていないということだったと思います。
こういうふうに
交付金の算定となる評価をしているわけなのですけれども、評価
内容を、やっぱり市民にもうちょっと知らせるべきだと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◯西川定男介護保険課長
厚生労働省が市町村の
取組状況の見える化のために評価結果を公表していますが、評価結果だけを見ても市民には非常に分かりにくいため、各市町村において公表しているところはほとんどありません。
本市では、
介護予防、重度化防止の取組を市民に分かりやすく発信するため、いきいき百歳体操や
自立支援型地域ケア会議、サービスCなどの
事業内容を市のホームページで掲載するようにしております。
今後もホームページなどで、市の取組を発信してまいりたいと考えております。
◯堂本啓祐委員
先ほど課題としては、その体制構築と、それから介護人材の確保という課題があると聞きましたけれども、この課題への対応について、今後どのようにしていくのか教えてください。
◯西川定男介護保険課長
評価指標が低く、課題となっている項目についてでございますが、1つ目の体制構築の改善には、
地域包括支援センターの機能強化と体制の充実、生活
支援コーディネーターの配置を行わなければなりませんが、そのためには
地域包括支援センターの今後の在り方を検討するとともに、コーディネーター3名の増員に必要な
予算の確保に努めてまいります。
2つ目の介護人材確保につきましては、市単独の体制では難しい課題に対しては、
大阪府や泉州ブロックとの連携、関係機関による講座などを通じて取り組んでまいります。
一方、本市では、介護職への理解とヘルパー資格なしで生活援助に従事できる生活援助サービス従事者研修の開催に取り組んでおりますが、これまでの4年間で受講者の一部の方が介護施設などへ従事するなど、人材確保につながっており、引き続き開催してまいります。
これらの項目に対して、今後重点的に取り組むこととし、
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる社会の実現に取り組む地域包括ケア
システムの構築を目指してまいりたいと考えております。
◯堂本啓祐委員
今、今後の対応についてお聞きしました。本市独自では生活援助サービス従事者研修を開催しているということで、これも非常にいい取組ではないかと思いますので、なお一層充実させていただきたいと思います。
いずれにしましても、評価を通じて市の課題に取り組んでいただいて、
高齢者が地域で安心して暮らせる岸和田となりますよう、要望して質問を終わります。
◯松本妙子委員長
他に
質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、
介護保険事業特別会計の
質疑を終結します。
次の
理事者と交代してください。
(
理事者交代)
次に、財産区特別会計の
審査に入ります。
本件に関し、
理事者の
説明を求めます。
◯残実総務部長
財産区特別会計
決算について、ご
説明申し上げます。
決算書の48ページ、49ページをお願いいたします。
まず
歳入でございますが、
右ページ、
収入済額は最下段
記載のとおり11億18万603円でございます。
続きまして、50ページ、51ページをお願いいたします。
歳出でございますが、
右ページ、
支出済額は最下段
記載のとおり8,212万1,447円で、以上により、
歳入歳出差引額は、
左ページ欄外記載のとおり10億1,805万9,156円でございます。
引き続き、それぞれの詳細につきましてご
説明申し上げます。
決算書の572ページ、573ページをお願いいたします。
まず
歳出でございますが、1
款総務費1項
総務管理費は、
予算現額6,536万9千円に対しまして、
支出済額は6,475万3,612円で、61万5,388円の
不用額でございます。
支出の主なものは、4目田治米財産区
事業補助金で、同財産区に対する地元公共施設整備補助
事業でございます。
2款1項繰出金は、
予算現額10億3,199万2千円に対しまして、
支出済額は1,736万7,835円で、10億1,462万4,165円の
不用額でございます。
支出の主なものは、1枚めくっていただきまして、
事業別区分欄一番上、三田財産区
一般会計繰出
事業でございます。
570ページ、571ページをお願いいたします。
歳入でございますが、1
款財産収入1項財産運用収入は、
予算現額3,473万8千円に対しまして、
収入済額は3,473万5,670円でございます。
内容は、備考欄
記載の三田財産区、土生滝財産区及び真上財産区の土地貸付収入でございます。
2款1項
繰越金は、
予算現額10億6,262万3千円に対しまして、
収入済額は10億6,544万4,933円でございます。収入の
内容は、備考欄
記載の田治米財産区ほか5つの財産区における前
年度からの
繰越金でございます。
◯松本妙子委員長
説明が終わりました。
質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、財産区特別会計の
質疑を終結します。
以上で、認定第1号
令和2
年度岸和田市
決算認定を求めるについての
質疑を終了します。
次の
理事者と交代してください。
(
理事者交代)
次に、認定第2号から認定第4号までの3件の
審査に入りますが、これらの議案につきましては、
委員会の初日で既に
理事者から概要
説明を受けましたので、本日の
説明は省略いたします。
それでは、認定第2号
令和2
年度岸和田市上水道
事業会計
決算の
質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、認定第2号の
質疑を終結します。
次に、認定第3号
令和2
年度岸和田市下水道
事業会計
決算の
質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、認定第3号の
質疑を終結します。
次の
理事者と交代してください。
(
理事者交代)
次に、認定第4号
令和2
年度岸和田市病院
事業会計
決算の
質疑に入ります。
通告のありました
委員は順次発言を願います。
◯中井良介
委員
病院の
決算状況について幾つかお尋ねしたいと思います。
まず、1点目に、
決算の
審査意見書の中で統括意見として、現在の病院の企業債のことですけれども、新病院建設時に借り入れた企業債の償還による現金
支出が依然として大きいという記述があるわけですが、それについて
説明をお願いします。
◯横田智美経営
管理課長
現在の病院ですけれども、平成5年に新築工事に着工いたしまして、平成8年5月に現在の病院を開院しております。
決算書167ページに企業債明細書を
記載いたしておりますけれども、平成5年から平成8年にかけまして、新規
事業関連の企業債、借り入れました金額の合計は、既に償還を終えた分も含めまして、約203億円でございました。償還状況は、
令和2
年度中の返済額が約10億円、
令和2
年度までの累計といたしまして約157億円となっております。よって、未償還残高といたしましては、約46億円となっております。
なお、当初の建設に係る企業債の返還は現在ピークとなっておりまして、
令和7
年度までこの傾向は続く見込みでございます。
◯中井良介
委員
分かりました。全部で、新病院建設関連で203億円の借入れを行って、その返済が続いているわけですが、
令和2
年度の企業債
償還金が全体として14億円余りのようですが、そのうちの10億円が新病院関係ということで、現在ピークで、これが
令和7
年度まで続くということです。
これはこれで結構です。次に、行きたいと思います。
今回の
決算で、
コロナ禍の1年でありましたので、これまでもよく言われてきましたように、入院や外来とも患者が随分減った。
入院では、去年1年、9万6,836人。これは、その前の年の11万1,913人に比べてやっぱり随分減ったし、外来も21万5,639人で、その前の年24万3,075人に比べてもやっぱりかなり減ったこともあって、病院会計については苦しい事態であったと思うのですが。
ただ比較損益計算書という、この96ページ、97ページを見ますと、医業収益は随分下がって13億円余り減収となっているわけですが、医業外収益が、それを上回ってあるということで、大きいのが
国庫補助金。これは前の年が740万円ぐらいだったのが2億7,000万円余りという、もうほぼ皆増に近いような増え方ですし、もう一つが、府の
補助金で18億円余りですけれども、前の年が1,500万円余りということでは、随分多くなったのですけれども、この辺りの中身について
説明をお願いしたいと思います。
◯横田智美経営
管理課長
国庫補助金、府
補助金、主には
新型コロナウイルス感染症対策の
補助金になるのですけれども、主なものといたしましては、入院病床確保緊急
支援事業費
補助金、いわゆる空床補償の
補助金が約17億4,000万円で、患者受入れのための設備整備関係の
補助金などが約6億7,000万円ですので、コロナ関連でも24億円ほどがございました。
◯中井良介
委員
去年コロナがずっと
感染拡大して、病院も大変な状況の中で、こういう
補助金が、私の記憶ではなかなか国や府からも出なかったのが、やがて、こんなふうに出たということはいいことだと思います。
医療機関への
支援が必要だという声が随分上がっていた中で、こういう
支援が行われたことは評価したいと思いますし、ただスタッフ、医師や看護師なんかのしんどさは変わらず続いたのだろうと思いますが、この点は分かりました。
次に、入院のことでもう少しお尋ねしたいと思うのですが、感染が依然として多い中で、入院患者の受入れがどうなっているのかお尋ねしたいと思います。
◯横田智美経営
管理課長
本院の入院患者の状況でございますが、本院の場合、最大で受入れする場合の病床数は60床でございます。今月前半9月前半の状況で申し上げますと、5割弱、4割から5割の間で推移している状況でございます。
第4波のときとは異なりまして、ワクチン接種が進んだためか、
高齢者の患者の割合は減少しております。逆に50歳以下の患者の割合が増加している傾向にございます。入院期間といたしましては、前回よりも期間的には短縮されている状況でございます。
◯中井良介
委員
最大60床を確保しているのですけれども、半分以下ぐらいで推移しているようです。
高齢者が少なくて、重症化する人も少ないようで、回復して退院するというサイクルで、逼迫してはいない状況なのです。
ただ、陽性者が多いですよね。その陽性者がなかなか入院できないという。国が原則自宅療養という方針を突然出して、大きな批判が起こっているのですけれども、これが撤回されたわけではないですし、
大阪府も40歳以上でなければ入院させないとか、そんな方針が出たり、これは専門家の意見もあって、撤回されたようにも思うのですけれども、いずれにしても入院数が少ないと思うんですよね。感染しても入院できない状態に感じるわけで、感じるというか、あるわけですが、入院について市民病院はどういうふうな手順というか、やっているのでしょうか。
◯横田智美経営
管理課長
大阪府では、入院フォローアップセンターが保健所や各医療機関からの情報を基に、重症病床がいいのか、軽症・中等症病床なのか、調整を行った上で、対応する医療機関に受入れ要請の連絡をしております。
当院にも毎日数件の受入れの連絡が入っておる状況でございます。患者の状況をお伺いしまして、当院で受入れ可能かどうか、関係スタッフに確認の上、受入れの可否を即答している状況でございます。受入れ可能となれば、保健所と受入れ調整の上、原則その日のうちに入院していただいております。
◯中井良介
委員
もう1点お尋ねしますけれど、今お答えの中で、受入れの連絡が数件毎日のようにある。それを病院内で検討して、受入れの可否を回答している。その受入れの可否の判断はどんなふう、どこにあるのでしょうか。
◯横田智美経営
管理課長
事務局に連絡が入りました場合、救急センターに連絡を入れるのですけれども、救急センターで、看護師、コロナですので呼吸器の担当医と相談の上、
本人の状況で、受入れ可能かどうか判断した上で、
事務局に返事が来る流れになっております。
◯中井良介
委員
市民病院が入院抑制をしているとは思いませんけれども、府の資料を見ましても、昨日の時点ですけれども、現在の陽性者数が1万8,497人で、入院が2,276人、自宅療養が1万2,020人で、もう65%、3分の2近くの人が入院できずに自宅療養という形をとっています。ただ府全体の病床使用率を見ますと、68.4%とかなり高い。そして、軽症・中等症病床使用率も73.7%。かなり高い中で市民病院があまり高くないのはどういうことかなと思ったりするわけです。
これは市民病院の責任でも何でもないのですけれども、ともかく実態として自宅療養が非常に多い。自宅療養といいましても、独り暮らしか、
家族がおるのか、
家族が感染していないのかとか、あるいは医療とのコンタクトがどの程度できているのかとか。あるいは食事やら生活、買物、そんなことが一体どうなっているか、一般質問でも問題にしましたけれども、結局実態が一切分からないまま、この岸和田であるということは非常に問題やなと思いますし、しっかり、もちろん必要な方を受け入れて、治療をもちろんやっていただきたいと申し上げて終わります。
◯松本妙子委員長
他に
質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
ないようですので、認定第4号の
質疑を終結します。
以上で、本
委員会に付託されました認定第1号
令和2
年度岸和田市
決算認定を求めるについて、認定第2号
令和2
年度岸和田市上水道
事業会計
決算認定を求めるについて、認定第3号
令和2
年度岸和田市下水道
事業会計
決算認定を求めるについて及び認定第4号
令和2
年度岸和田市病院
事業会計
決算認定を求めるについての以上4件の
質疑を終結します。
日程に従い、14日の午前から討論、採決に入りたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
ご異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
本日はこの程度にとどめ、
決算常任委員会を散会いたします。
(以 上)
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