平成30年度岸和田市
上水道事業会計決算
認定を求めるについて
日程第3 認定第3号
平成30年度岸和田市
下水道事業会計決算
認定を求めるについて
日程第4 認定第4号
平成30年度岸和田市
病院事業会計決算認
定を求めるについて
◯米田貴志議長
本各件は、
決算特別委員会に審査を付託中のものでありましたが、今般その審査を終了した旨の報告がありましたので、この際、
当該委員長の報告を求め、本会議における審議を続行いたします。
本各件について、委員長の報告を求めます。
稲田委員長。
(稲田
悦治委員長登壇)
◯21番
稲田悦治議員
ご指名によりまして、
決算特別委員会に付託されました認定第1号から認定第4号までの4件についての審査の経過並びにその結果につきまして、ご報告を申し上げます。
本件は、去る8月22日、本委員会に審査を付託されたものでありまして、その後9月2日に委員会を開会し、決算の
大綱説明を受けた後、
関係書類の閲覧を経て、9月9日まで審査いたしました。この間、
一般会計、
特別会計及び
企業会計について適正かつ効果的な
予算執行がなされたか、本市が抱えるさまざまな課題や
市民サービスの向上にどう取り組んだかといった視点から慎重に審査を行った次第であります。
平成30年度における本市の
財政状況は昨年9月の台風21号により多額の
災害復旧費が生じ、また、
一般会計及び
特別会計の未収入額が約21億円、
不納欠損額が約2億円と放置できない大きな額に上っております。
一方で、
JR阪和線東岸和田駅
付近高架化事業、幼稚園や小中学校の
空調設備整備事業、保育所、チビッコホームの
待機児童解消など
市民生活に直結する事業を推進しながら
財政調整基金を取り崩すことなく、
一般会計の
実質収支で1億1,271万6千円の
黒字決算となった点を評価し、ただいまお手元までご配付しております報告書の写しのとおり、
満場一致を持って認定することに決定した次第であります。
なお、
審査過程において各委員からこれからの
市政運営に反映されるよう意見、要望が出されております。
主なものとして、一つ、
黒字決算となったがその要因をしっかりと分析し、今後の
財政運営に努められたい。
一つ、
人口減少、
少子高齢化の流れは今まで以上に進むことが予想されることから、
財政再建の歩みをとめず、構造的な改革を進められたい。
一つ、市民にとって貴重な学びの拠点である
和歌山大学岸和田サテライトのさらなる効果の創出や
近隣大学との連携により学びの範囲の拡大に努められたい。
一つ、利便性の向上が期待されるマイナンバーカードのメリットを周知し、さらなる普及を図られたい。
一つ、
指定管理者制度の運営は
認定基準である
提案事業の履行に向けた
作業工程を速やかに確定し、開示されたい。
一つ、
バス交通政策は
ローズバス運行を平成30年度に大きく変更し、既に6カ月が経過したが、見直しの目的である利便性と収益性の向上を実現できないことは明らかであり、明確な改善策を速やかに示されたい。
一つ、
行財政再建プランは
財政状況を踏まえた見直しを行い、施策の復活などを検討されたい。
一つ、昨年の台風21号の教訓を生かし、
避難行動要支援者の方々にも配慮した避難所のあり方や
防災対策を十分検討されたい。
一つ、岸和田市貝塚市
清掃施設組合の分担金は内容を十分に精査し、組合と調整した上で決定するよう努められたい。
一つ、
市営住宅財産管理事業は
民間住宅ストックの
有効活用を図り、
市内居住の
支援制度の構築に努められたい。
一つ、
子供たちの健全な育成、
居場所づくりのため、
放課後子ども教室は民間の力を活用し、取り組みを強化されたい。
一つ、
ふるさと寄附は本市の魅力を全国に発信する手段とし、体験型の返礼品を通じ、
にぎわいづくりに活用されたい。
ほかにも、審査の中で多くの意見、要望が出されておりますので、それらも踏まえ、今後の
市政運営に当たられるよう申し添えます。
以上で、本
特別委員会における審査の結果の報告といたします。
◯米田貴志議長
ただいまの委員長の報告について、質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
質疑なしと認めます。
討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
討論なしと認めます。
これより、認定第1号から認定第4号までの4件を一括採決いたします。
本各件について、委員長の報告は認定するとのことであります。
お諮りいたします。本各決算は、委員長の報告のとおり認定することに決しましてご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
ご異議なしと認めます。よって、本各決算は認定されました。
◯米田貴志議長
この機会に
決算特別委員の方々へ
一言御礼を申し上げます。去る8月22日、
決算特別委員に選任されて以来、豊富な見識と尊い経験を生かし、終始ご熱心なご審査を賜り、まことにありがとうございました。
次に、日程第5議案第76
号公平委員会の
委員選任につき同意を求めるについてを上程いたします。
本件について、
提案理由の説明を求めます。市長。
(
永野耕平市長登壇)
◯永野耕平市長
上程いたされました議案第76号の
公平委員会の
委員選任につき同意を求めるについて、提案の理由をご説明申し上げます。
公平委員の
池内清一郎氏が、来る10月12日、
任期満了となりますので、同氏を再任いたしたく、
地方公務員法第9条の2第2項の規定により、議会の同意を賜りたく、ご提案申し上げた次第であります。
何とぞご同意賜りますよう、よろしくお願いします。
◯米田貴志議長
ただいまの
提案理由の説明について、質疑に入ります。質疑はありませんか。雪本議員。
◯19番 雪本
清浩議員
この際、動議を提出します。
ただいま議題となっております議案第76号につきましては、
委員会付託を省略し、本会議において即決されんことを望みます。
〔「賛成」の声あり〕
◯米田貴志議長
ただいまお聞きのとおり、雪本議員から
委員会付託を省略し、即決されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議が成立いたしました。よって、本動議を直ちに議題とし、採決いたします。
お諮りいたします。本動議のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
ご異議なしと認めます。よって、本動議のとおり決定し、本会議における質疑を続行いたします。他に質疑はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
質疑なしと認めます。
討論に入ります。討論はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
討論なしと認めます。
これより議案第76号を採決いたします。
本件は原案のとおり同意することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
ご異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり同意されました。
次に、日程第6市議案第6号議会の議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部改正についてを上程いたします。
本件について、
提案理由の説明を求めます。
宇野議員。
(6番
宇野真悟議員登壇)
◯6番
宇野真悟議員
ただいま上程されました市議案第6号について、
提案理由の説明を申し上げます。
本市は今、深刻な
財政危機に直面しております。本年3月には
行財政再建プランを制定し、令和3年度末までを
集中改革期間と定め、一般職を初め、特別職の給与のさらなる削減を実施しているところです。これにあわせ、議会においても直面する
収支不足の改善に寄与いたしたく、ただいまお手元までご配付しているように、条例の一部改正をご提案申し上げる次第であります。
何とぞよろしくご審議の上、
満場一致をもって可決賜りますようお願い申し上げ、市議案第6号の
提案理由の説明といたします。
◯米田貴志議長
ただいまの
提案理由の説明について、質疑に入ります。質疑はありませんか。
岸田議員。
◯23番
岸田厚議員
この際、動議を提出します。
ただいま議題となっております市議案第6号につきましては、
委員会付託を省略し、本会議において即決されんことを望みます。
〔「賛成」の声あり〕
◯米田貴志議長
ただいまお聞きのとおり、
岸田議員から
委員会付託を省略し、即決されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議が成立いたしました。よって、本動議を直ちに議題とし、採決いたします。
お諮りいたします。本動議のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
ご異議なしと認めます。よって、本動議のとおり決定し、本会議における質疑を続行いたします。他に質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
質疑なしと認めます。
討論に入ります。通告がありますので、発言を許します。
堂本議員。
(3番
堂本啓祐議員登壇)
◯3番
堂本啓祐議員
大阪維新の会、
堂本啓祐です。議長から発言のお許しをいただきましたので、市議案第6号に賛成の立場から討論に参加させていただきます。
議員報酬の削減に関する市議案は、前回、第2回
定例市議会に続いて2回目の上程となります。前回は、
議員報酬の2割相当額の削減でしたが、今回は1割
相当額減としております。
削減期間につきましては前回と同様、
集中改革期間の終わる令和3年度末でございます。議員の皆様には、前回に引き続き、各会派におきまして熱心にご検討いただいておりますことを、まずは感謝申し上げます。
今議会では、平成30年度決算の審議を行いました。平成30年度
一般会計の
実質収支は、ご存じのように1億1,271万余円の
黒字決算となりました。
歳入では、その根幹となります地方税や
地方交付税が順調に推移し、対前年約4億円の増収となっております。一方、歳出では、人件費、扶助費、
公債費等の
義務的経費が対前年約9億円程度の歳出減となり、
災害対策費も吸収することができております。これらが
黒字決算の要因となっており、これだけを見ると健全な
財政運営ができるように変わってきているかのように感じます。
本年3月に策定しました
行財政再建プランでは、平成30年度だけで約22億円の
収支不足が発生し、さまざまな
行財政改革に取り組んでもなお6億9,000万円の
収支不足が発生して、
財政調整基金を食い潰すとのことでした。
本決算の内容に安心する一方、
行財政再建プランと実決算の乖離には少々戸惑ってしまいます。関係部には、早期に
行財政再建プランの推計を見直し、平成30年度決算の詳細な分析を望むところです。
集中改革期間2年目となる本年度は、
行財政再建プランによると、土地の売却等で約16億円の黒字を出し、新
庁舎建設基金、老朽化した
公共施設の再整備、2025年問題を初めとする
少子高齢化社会への対応、教育や福祉の一層の充実等を図るための原資を確保する重要な年と位置づけております。
しかし、
土地売却のめどが立っていないことや不確実な
市税収入など、不安定な要素も多い中で、平成30年度の決算に浮かれることなく、今一度我々議員が中心となって、
行財政再建プランに着実に取り組み、持続可能な
市政運営を確実なものにしていかなければなりません。
特別職や市の管理職はもちろん、一般職におきましても、厳しい家庭経済の中、給料面から
再建プラン達成に協力いただいております。そんな中、その中心を担うべき議員だけが知らぬ顔ということは許されません。今こそ議員が昨年度実施してきましたように
議員報酬削減を継続実施して、議会の存在感を高めていこうではありませんか。
市議会では、今年度より
議員定数を2名削減し、既に
財政再建に貢献しているではないかというご意見もあると思います。
議員定数の削減は、削減された定数が未来永劫続くという意味で大きな
財政再建効果があります。
定数削減を議決された
先輩議員各位のご英断には敬意を表します。
しかし、
議員定数の削減は、議会ばかりでなく、むしろ各職場においても、既に機構や組織を見直したり、
人員配置基準を見直したりして取り組んでおります。計算上の定員数が配員されておらず、
業務負担がふえている職場も多いのではないでしょうか。
また、
議員定数に関して言えば、何人が適正かという問いに正解はありません。多様な意見を議会に取り組むことも必要ですが、本市の
人口減少が進んでいる中、さらに一段の
定数削減について、改めて議論させていただきたいと思います。
議員報酬は決して多くはなく、自分は
報酬削減はしないが、報酬以上の働きをするというお考えの方もいらっしゃると思います。確かに、議員は4年間の任期が終われば再任される保証はありませんし、
厚生年金や
共済年金もありません。選挙では相当額の
費用負担が必要ですし、所属する政党によってはいろいろとご負担もあります。また仕事柄、
議会開催中はもちろん、閉会中においても昼夜なく、また曜日に関係なく、課題について学習したり、市民の声に耳を傾けたりする必要があります。これらの意味において
議員報酬は決して高額だとは私も思っておりません。
しかし、私たちの多くが、岸和田の
行財政改革を公約の一つとして支援者に、また市民に訴えてきた以上、志ばかりでなく、議員自ら、市民に訴える形で
財政再建に取り組む姿勢をアピールし、市民や支援者の理解や協力を得ることも必要なのではないでしょうか。
議員報酬削減によって得られる直接的な効果額は1年間でおおむね2,500万円程度です。750億円、760億円程度の市財政にとっては大きな額ではありませんが、議会が率先して
財政再建に向けたパフォーマンスを見せることで、
市役所内外から議員や
議会活動に対して大きな支援、賛同が得られるものと思っております。
どうか賢明なる議員の皆様全員のご賛同をいただきますようお願いいたします。
そして令和3年度末に目標が達成できた折には、全職員、また、議員の報酬や給料を元に戻し、達成感を共に味わおうではありませんか。
ご清聴ありがとうございました。
◯米田貴志議長
以上で通告による討論は終わりました。
他に討論はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
討論なしと認めます。
これより市議案第6号を採決いたします。
この採決は、
起立採決をもって行います。
なお、着席の議員は本件に反対とみなします。
お諮りいたします。本件は原案を可とすることに賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者起立)
◯米田貴志議長
起立少数です。よって、本件は否決されました。
◯米田貴志議長
次に、日程第7
特定事件の
継続調査申し出についてお諮りいたします。
ご配付いたしております別紙のとおり、
文教民生常任委員会、
事業常任委員会、
総務常任委員会及び
議会運営委員会から
特定事件の
継続調査の申し出がありましたので、この際、
議会閉会中も継続して調査することにしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯米田貴志議長
ご異議なしと認めます。よって、
文教民生常任委員会、
事業常任委員会、
総務常任委員会及び
議会運営委員会に係る
特定事件の調査に関しては、
議会閉会中も継続して調査することに決しました。
以上で、
今期定例会に付議されました事件は、滞りなく全て議了されました。
連日にわたり重要諸議案を慎重にご審議賜り、ありがとうございました。
これをもちまして、
令和元年第3回
岸和田市議会定例会を閉会いたします。
午前10時23分閉会
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