新見市議会 2024-03-01
令和6年3月定例会(第4号) 本文
2024年03月06日:令和6年3月定例会(第4号) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1 午前10時0分 開 議
◯議長(榎 日出男君) 皆さんおはようございます。
早朝からお集まりいただきまして大変御苦労さまでございます。
ただいまの出席15名でございます。これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は配信しておりますので、よろしく御協力のほどお願いをいたします。
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日程第1 一般質問(個人質問)
2 ◯議長(榎 日出男君) 日程第1に入ります。
昨日に引き続き一般質問の個人質問を行います。
まず、3番峠田一也君の登壇を求めます。3番峠田一也君。
〔3番 峠田一也君 登壇〕
3 ◯3番(峠田一也君) まず、
能登半島地震におかれましては、亡くなられた方の御冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われました方々、またその家族に対しまして謹んでお見舞い申し上げます。また、復興に携わっておられる関係各位の心労を拝察いたします。どうかお疲れが出ませんように、一日でも早い復興をお祈り申し上げております。
それでは、一般質問に入らせていただきます。
さて、1970年、昭和45年に
過疎地域対策緊急措置法、いわゆる過疎法が制定されてから約50年がたとうとしております。しかし、残念ながら、日本の人口は
人口推計どおりに減少の一途をたどっております。当新見市においても移住や交流などいろいろな対策を講じているところではありますが、依然として人口減少に歯止めがかかっていないのが現状でございます。このまま
人口獲得競争のような人の受入れだけでは、将来、本市が消滅することは明らかです。
私は、20年ほど前から
里山トラストなどの
地域活性化や市内外の人たちとの交流を続けてまいりました。そんな中で思ったことがあります。他の自治体と同じような施策を講じるのではなく、元気で地域を守り次世代に継承しようとしている人たちにもっと手を差し伸べるべきじゃないかということをつくづく感じさせられました。この点において本市は手薄感があると思います。
そこで、質問をいたします。
1項目め、
人口減少対策について。
1点目、新見市の今後の人口推移の予測はどうなっているか。
2点目、移住・定住について。
1番、過去5年間で移住者への
空き家活用推進事業補助金の交付件数とその定住の状況はどうなっているでしょうか。
2番、移住・
定住推進課ができましたが、その効果はいかほどでしょうか。
3点目、
人口減少対策として保育所、
認定こども園の第1子からの保育料の
全員無償化を行う考えはありますか。
以上、1回目の質問を終わります。
4 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの峠田一也君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
5
◯総務部長(高瀬広視君) それでは、1項目め、
人口減少対策についての1点目、本市の今後の人口推移の予測はという御質問でございますが、本市の人口推移につきましては、第3次新見市総合計画の策定時に平成30年に発表された
国立社会保障・
人口問題研究所の推計値を用いておりまして、令和12年の人口推計では2万1,997人に減少すると予測されておりました。昨年12月に発表された本市の推計人口でございますが、同じ令和12年を比べますと2万2,850人となっており、改善された推計値となっておるとこでございます。しかしながら、依然として厳しい状況でございまして、産業振興や移住・定住対策、
子育て環境の整備など、様々な施策に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、移住・定住についての1番目、過去5年間の移住者への
空き家活用推進事業補助金の交付件数と定住の状況でございますが、移住者に対する過去5年間の
空き家活用推進事業補助金の交付件数につきましては、平成30年度が9件、令和元年度が7件、令和2年度が13件、令和3年度が12件、令和4年度が13件でございました。定住の状況につきましては、平成30年度から令和4年度までに交付した54件のうち転出が1件ございました。
次に、移住・
定住推進課ができたその効果はという御質問でございます。
移住・定住の推進につきましては、課の新設により空き家に関する相談業務の充実や定住者に対する
空き家活用の
補助金交付事業などにおきまして、より柔軟できめ細やかな対応ができるようになっております。
人口減少の問題につきましては、短期間で効果が出せるものではなく、様々な施策の継続的な取組が必要であると考えております。
以上です。
6
◯福祉部長(古家孝之君) 続いて、3点目、保育料の
全員無償化を行う考えがあるかという御質問にお答えをいたします。
現在、保育所、
認定こども園の利用につきましては、国の制度により3歳以上の保育料を無償としており、また本市独自の施策として服飾費、教材費につきましても無償としております。また、3歳未満の保育料は県内他市に比べ安価な設定となっており、第2子は本市独自の施策として保育料を半額としており、第3子以降や非課税世帯の保育料は国の制度により無償となっております。これらを含め、本市の
保育サービスにつきましては充実したものとなっていると認識していることから、現時点では3歳未満の保育料の
全員無償化については考えておりません。
以上です。
7 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。峠田一也君。
8 ◯3番(峠田一也君) 先ほども述べたように、他の市町村と競争して同じような事業を行ってもなかなか人口減少は止まらないと考えるんですが、移住・
定住推進課において令和6年度は何か新しい事業に取り組む計画はあるでしょうか、どうでしょうか。
9 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
10
◯総務部長(高瀬広視君) 令和6年度に行う移住・
定住推進課が取り組む施策でございますが、新たな施策といたしまして、
子育て世帯の移住促進を図るため、本市での暮らしを体験できるプログラムとして、にいみ
de子育て体験事業を試行的に実施したいと考えております。さらに、
ふるさと市民ディスカバリーツアー事業を実施いたします。また、既存の
ふるさと定住支援金と
IJUターン就職奨励金を整理統合し、
新規学卒者や
IJUターン者が市内に定住し、市内または通勤可能な市外の事業所に就職した場合ににーみんポイントを付与する
移住定住奨励事業を実施するなど、人口減少、
担い手確保対策に取り組んでまいります。
以上です。
11 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
12 ◯3番(峠田一也君) 何か新しい事業という質問をいたしましたが、どっかで聞いたことのあるようなないような、目の覚めるような答弁ではございませんでした。
続きまして、再質問ですが、神郷油野にある新見市
移住交流支援センターにおいて、過去3年間に現場に相談に訪れた組数とそのうち実際に移住した組は何組あるでしょうか。
13 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
14
◯総務部長(高瀬広視君)
移住交流支援センターに過去3年間来訪した人数と実際に移住した人数でございますが、来訪件数につきましては、令和2年が9組、令和3年度が10組、令和4年度が13組でございました。令和2年度以降、
移住交流支援センターでの相談対応を経て21組が移住されております。
以上です。
15 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
16 ◯3番(峠田一也君) 今の実際に移住された組数の年度別の数をお願いします。
17 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
18
◯総務部長(高瀬広視君) 相談の年度と移住の年度が若干ずれますので、そこは御了知いただければと思います。
移住者数につきましては、令和2年度が7組、令和3年度が1組、令和4年度が13組、合計21組でございます。
以上です。
19 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
20 ◯3番(峠田一也君) 令和4年度の
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの統計によりますと、移住相談は3年連続過去最高を更新し、田園回帰の潮流が広がっているということです。このセンターで令和3年は10件の相談があって1組、そういう中でなかなか伸び悩んでる何か原因とかは考えられますか。
21 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
22
◯総務部長(高瀬広視君) 令和3年度の1組でございますが、先ほど申し上げましたように、相談、即移住という年度の区切りができませんので、令和3年度が1組、その代わり令和4年度が13組という年度をわたったような形の移住になったものでございます。田園回帰の傾向というのはあるようでございますが、主に都市部から都市近郊への移住が多いものと考えております。
以上です。
23 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
24 ◯3番(峠田一也君) 移住・
定住推進課が新設されまして業務がたくさん増えとるようなんですが、このセンターに1,020万円も出して、このセンターを置く必要がないんじゃないかと思われるんですが、どう思われますか。
25
◯総務部長(高瀬広視君) これまでも答弁しておりますように、
移住交流支援センターは、
移住希望者から
個別相談対応、
オーダーメードツアーでの現地案内や
移住者向けの情報発信など平日、休日を問わず行っております。移住者の立場に寄り添った対応ができておるところでございます。引き続き、移住者と本市をつなぐ重要な役割を担う拠点として必要であると考えております。
また、先ほど議員おっしゃりましたように、1,000万円の内訳でございますが、館の管理と移住相談の2本立てでございますので、全てがその館の管理に使われとるわけではないということを申し添えておきます。
以上です。
26 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
27 ◯3番(峠田一也君) 当センターで今度3月の終わりにひな祭りがあるとか新聞報道がありますが、ひな祭りは哲西とか御殿町の大きいとこに任せて。ひな祭りなんかやっとる場合じゃないんじゃないですかね。再検討をお願いします。
続いて、次の質問に行きます。
次の保育料の
全員無償化にも関係してくることですが、令和6年度の予算書を見ても、このセンターのように費用対効果が十分期待できないと思われる1,000万円以上、委託料や管理料を払ってる施設が多数見受けられます。多い施設では7,600万円とか、昨日もありましたが、6,300万円。これ、何年も変わってない、ほとんど変動がない。このような予算は再検討すべきだと思うんです。
そこで、財政面についてお尋ねします。
先ほど最初の質問にありました保育料の件ですけども、第1子から
全員無償化したときの市の財政的負担といいますか、収入の減少はどれぐらいになるんでしょうか。
28 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
29
◯福祉部長(古家孝之君) 3歳以上の保育料につきましては既に無償になっているところでございまして、3歳未満の保育料を無償化にした場合のことで答弁をさせていただきます。
3歳未満の保育料を無償化した場合の歳入の減少につきましては年間約2,400万円が見込まれます。
以上です。
30 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
31 ◯3番(峠田一也君) 今、
東京一極化集中が加速されている中で、今、太平洋側に連なる大都市に
南海トラフ地震の発生が危惧されとります。そんな中で、地震の少ない
移住先候補として農山村が今選ばれているとこです。農山村は、水があって、田畑があって、木材資源があると。そんなとき、自給と物々交換などによって何か月でも生活できるのは自然豊かな新見市などなんですよ。大都市に住む若者がどこへ移住し、どこで子育てしようかというときに、新見市を選んでいただけるような子育てしやすい
若者ファーストの旗を立ち上げるべきときなんですよ。現に生活費や教育費の安さが
子育て世代から求められており、相談が急増しているとあります。
そこで、部長にお尋ねします。
バランスの取れた予算配分もいいが、限られた予算をいかに効率よく、どこに予算を集中すべきか今考えるときなんです。私のキャッチフレーズである、来てよかった、帰ってよかった、元気な新見市を実現するために、今、若い世代が元気になり、新見市に行って子育てをしようと思えるような施策を集中的に行うべきときだと考えます。先ほどの無償化にして約2,400万円、それぐらいの財政負担で実施できるなら早急に取り組むべきじゃないんでしょうか。近隣の自治体がやってないことを新見市が先駆けてやるべきですよ。もし単年度が無理なら段階的に数年かけてもやるべきじゃないでしょうかね。市長、どうお考えですか。
32 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
33 ◯市長(戎 斉君) 本市は
子育て支援に重要施策を盛り込んで、非常に子育てしやすい町をつくろうということで努力をしておるわけでございます。そういった中で、議員御提案の保育料の無償化のお話でございますけども、現在3歳以上は国の施策で無償ということで、1歳、2歳の保育料について無償化というお話でございますけども、本市の
保育サービスは、先ほどからも申し上げておりますように、充実している、それから安価な設定となっております。
保育サービスにつきましては、引き続きこの2,400万円につきましては御負担を願いたいというふうにも考えているわけでございます。なお、3歳未満の保育料の無償化につきましては、今後引き続き国にも要請をしてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
34 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
35 ◯3番(峠田一也君) あまり前向きな答弁でなくて面白くないんですけども、東京、名古屋、大阪の方はどこへ行こうか、中国山脈、ど真ん中は静かでいいな、どこへ行こうかと言うたときに、新見市ってぱっとインパクトがあるような、そういう施策をしていただきたいです。
続いて、次の2項目めの質問に行きます。
続いて、
市内小学校の統廃合についてお尋ねします。
今、少子化の波をまともに受け、新見市北西部の小学校では学校の統廃合問題が急浮上しております。その現場では、児童数が減ると教頭先生が担任を任されるとか、変則の複式になったり、教頭先生、養護先生、事務の職員の方が配置がなくなったり、いろいろとPTA活動や運動会なんかに支障が出ているのが現実なんですよ。今は市として地域住民からの要望を受けて統廃合の対応をしているのが現状だと思うんですが、
教育委員会は教育のプロなんですよ。
教育委員会が主導して統廃合を進める時期に来ているんじゃないかと強く感じているとこです。
そこで、お尋ねします。
2項目め、新見市北西部を中心とした適正な
小学校統廃合について統廃合を進める考えはおありでしょうか。
36 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
37
◯教育部長(山縣晴美君) 2項目め、本市北西部を中心とした適正な
小学校統廃合についての考えはあるのかという御質問でございますが、昨日、宮本議員にお答えしましたとおり、統廃合に限らず最適な教育環境が整備できるような計画の検討を進めております。
以上でございます。
38 ◯議長(榎 日出男君) 再質問はございますか。峠田一也君。
39 ◯3番(峠田一也君) それじゃあ、現在の
千屋小学校、神郷北小、神代小、上市小、高尾小、
西方小学校の合計の児童数と5年後に予測される児童数を教えてください。
40 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
41
◯教育部長(山縣晴美君) 議員お尋ねの6校の児童数の合計につきましては、現在が224人、5年後が198人と想定しております。
以上でございます。
42 ◯議長(榎 日出男君) 峠田一也君。
43 ◯3番(峠田一也君) 思ったほどは減少しないと。ところが、思誠小学校を見ると、5年で100人近く減るんですよ。ということは、やはり中心部が減ってきて、例えば10年とか先ですけど、北部に小学校があってもいいんじゃないかというようなことを私は考えるんですが。中央教育審議会の答申では、公立小・中学校のうち小規模校の占める割合が大きく、これらの小規模校では教育組織の充実と施設整備等の対応を図る上で困難を伴うことが多いと。これを適正規模にまで統合することは、義務教育水準の向上と学校経費の合理化のために極めて重要だと、こうあります。これらを加味して統廃合を進めるべきだと私は考えますよ。もう一度、答弁をお願いします。やはり考えはありませんか。
44 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
45
◯教育部長(山縣晴美君) 繰り返しになりますが、今後、児童・生徒数の大幅な減少が想定されますので、統廃合に限らず最適な教育環境が整備できるような計画の検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
46 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
47 ◯3番(峠田一也君) ちょっと見方を変えて別の方向から質問いたします。
平成13年12月新見市議会定例会において、旧新見市ではございますが、小・中学校統廃合計画が可決されました。この計画が予定どおりいかず、変更になったり、頓挫した経過があります。この間に有権者の50分の1以上の反対署名を集めて直接事務監査請求が行われ、新見市で初めて認められました。このことはこの議場内におられる先輩議員も関わっておられました。
そこで、お尋ねします。
この統廃合計画がスムーズに進まず、なぜ頓挫したと考えられますか。
48 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
49
◯教育部長(山縣晴美君) 議員御指摘の件につきましては様々な要因があったと考えております。統廃合に限らず最適な教育環境を整備するためには、保護者及び地域住民と共通理解を図り、市の方針を理解していただいた上で進めていくことが大切であると考えております。
以上でございます。
50 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。峠田一也君。
51 ◯3番(峠田一也君) あまり理解していないように思われます。この事務監査請求の報告では、まず先に行政サイドで計画が決定され、それを地区住民に下ろして説明会を行ったという感はゆがめないと、こうあります。すなわち順番を間違えたんですよ。少し遅れて平成16年9月6日、旧大佐町学校再編問題審議会が立ち上がり、18ページにも及ぶ中間答申が出されております。これはメンバーもいいし、内容もいい。十分参考にしていただきたい。
再度お尋ねします。
急速な少子化が進む中で、仮に統廃合をするとしたら、これは避けて通れないことだと思います。まず最優先に考えることは何だと思われますか。
52 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
53 ◯教育長(正村政則君) 議員御指摘のように、第一優先に何を考えるかということについてですけれども、先ほどの平成13年の統廃合計画がうまくいかなかった原因については何かという御質問があったときに、部長から答えさせていただいたように、様々な要因があったのはそのとおりだと思います。そして、先ほど議員がおっしゃられたように、行政が立てた計画について説明会をして統合していったという経緯があります。そこにもやはりいろんな要因があったと思いますが、今現在一番大切にしたいと思うのは、その学校がある保護者、地域、住民の考えを尊重していくのが一番大切な部分であるというふうに思います。他市においては行政が計画を立て説明会をしていくという市もできておりますが、それはその市、その市の事情があると思いますので、我が新見市につきましては、13年度の統廃合計画のうまくいかなかったという原因もいろいろあると思うんですが、それを踏まえながら、本市においては保護者、地域、住民の意思を第一に尊重していきたいというふうに考えております。
ですので、本市においては、児童・生徒数の推移や通学方法、校舎設備の規模や教育内容、また地域的な結びつき等を踏まえ、最適な教育環境になるような計画の検討を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
54 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。峠田一也君。
55 ◯3番(峠田一也君) 何でこんな質問をするかというと、平成28年3月に閉校になった正田小学校の経過を見ると同じようなことをやっとる。時の担当職員とその他、さっき言われたようにいろいろ事情はあろうけど、10年たっても同じことをやっとる。教育長にもう一回伺いますよ。
あなた方が何百万円もかけて配布した「クマ先生とよむ論語」の中に「子曰く、過ちて改めざる、是を過ちと謂う」、これを子供にどう説明してるんですか。
56 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
57 ◯教育長(正村政則君) ありがとうございます。論語の今の文については、私もいつも考えてるものなので、ありがとうございます。確かに過ちを過ちときちっと認めて直す、これは当然のことだと思うんですけど、今申しましたように、様々な要因がありますが、1つ考えられるのは、地域、保護者、そういったところの意向を十分に踏まえることができたかどうかっていうところが常に課題になってくる部分だと思いますので、今後とも保護者、地域、住民の方々の意向をお伺いしながら、そして最適な教育的な環境はどこかということを踏まえながら併せて考えて検討してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
58 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。峠田一也君。
59 ◯3番(峠田一也君) 期待しておりますんで、よろしくお願いします。学校規模を重視するあまり、無理な統合にならないように慎重に計画していただきたいと思います、もし統廃合をされるんならね。また、私は子供の教育的効果の向上を最重要課題として早急にこの統廃合計画に着手していただけるようお願いしておきます。
最後に、この人口減少問題についていろいろ述べさせていただきましたが、私が今思うことは、諦めとも言える気持ちと将来への期待の間で揺れている人たちが今たくさんいます。そんな若者に手を差し伸べるのは今しかないんですよ。今、新見市にある失ってはいけないすばらしいもの、そして消えたら二度と戻らないもの、文化とか産業、自然、そして人なんですよ。これを失ったら二度と返らない。外部の力を少しは借りてもいいでしょう。今それをやるときです。これらをいかに次の世代に継承すべきかということに最大限に努力を払っていただきたい。そして、新見市は永遠に不滅ですって声を高らかに胸を張って宣言してみたい。そして、ちょっと大げさかと思われるかもしれませんが、本市が日本を救うんだという、どうですか、気概を持って事業に取り組んでいただきたいと切に願っておるとこです。市長、もし思いとか答弁がありましたらよろしくお願いします。
60 ◯議長(榎 日出男君) 峠田議員、発言中ですが、1項目がもう終わっておりますので、意見だけならお聞きしますが、意見として取り扱わせていただいてよろしいでしょうか。峠田一也君。
61 ◯3番(峠田一也君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
62 ◯議長(榎 日出男君) これをもちまして峠田一也君の一般質問を終わります。
次に、11番藤澤正則君の登壇を求めます。11番藤澤正則君。
〔11番 藤澤正則君 登壇〕
63 ◯11番(藤澤正則君) 議長の許可をいただきましたんで。11番藤澤でございます。
一般質問も3日目、そして私を含めて、あと残るは3人でございます。質問に入ります前に、同僚議員の多くの方が言われておりますが、まずもって
能登半島地震でお亡くなりになられた方に御冥福をお祈りするとともに、まだまだ大変な被災の状況でございます。本当にその方たちにお見舞いを申し上げます。
さて、私の前に1期生の議員がすばらしい質問をされたと思ってただいま感服しております。私も今回、6項目の質問を上げさせていただきました。そのうち分類として3項目は、市民の皆さんから新見市はどうなっているんだ、新見市の行政はどうなっているんだという電話やおはがきもいただきました。また、残る項目については、これからの市政を方向づけするために執行部にお伺いするものでございます。
早速ですが、1項目めから始めていきます。
1項目め、2024年「晴れの国岡山」駅伝競走大会に不参加となった経過説明と次の大会の参加の意向はという質問をさせていただきます。
私もこの新聞を見させてもらって、ずらっと県下の市町村、新見は頑張って何位だろうかなと。残念ながら新見市の名前はありませんでした。その後、ある市民の方からこんなはがきをいただきました。
モニターに出してください。お手元にも事前に配っております。
世の中マラソンブーム。美咲町や勝央町も参加するのに、不思議ですね、人口減を対策する前にやることがあるんじゃないでしょうか。教育長、体育協会、どうなっているんでしょうか。こんなおはがきをいただきました。私の心と一緒でした。このことについては、既に市長にもある機会を持って述べておりますが、大変残念でございます。2万7,000人の市民が一堂に会して、新見市の代表として老いも若きも、中学生、高校生も、ふるさとのために頑張っていただく。それができていない。これも2年続けて。何が原因ですか。
次のパネルを出してください。
下の赤いところが参加できなかった市町村です。新見市、早島、鏡野、西粟倉、新庄、人口から見て、この中で新見が一番、2万7,000ですか、ちょっと見えませんが。その上に市町村が多くあるにもかかわらず、元気を出して走っておられる。なぜこれができないのか。この原因を今日は皆さんと共に共有したいがために質問をさせていただきます。
まず、1点、2024年の不参加となった経過と結果の説明を求めます。
64 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
65 ◯教育長(正村政則君) 第13回「晴れの国岡山」駅伝競走大会の参加につきましては、岡山県陸上競技協会から9月22日付で本市体育協会宛てに大会参加確認の照会がありました。前回の大会以降、本市体育協会及び陸上競技協会を中心にメンバーの選出を検討しておりましたが、大会実施要項に規定するチーム編成の要件を満たすことができなかったため、やむを得ず不参加となったものであります。
以上です。
66 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
67 ◯11番(藤澤正則君) 今のは2024ですが、直近2か年続けての欠場となった理由も同じですか。
68 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
69 ◯教育長(正村政則君) 2年続けての不参加となった理由につきましては、男女それぞれ高校生が1名以上含まれることという参加条件をクリアすることができなかったこと、また長距離の区間で選手の確保ができなかったことによるものであります。
以上です。
70 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
71 ◯11番(藤澤正則君) 今、教育長が言われた実施要項についてお尋ねします。
実施要項には参加資格とか競技規定とかがありますが、その説明を求めます。
72 ◯教育長(正村政則君) 当大会は一般財団法人岡山県陸上競技協会が主催し、駅伝競技を通して地域の連帯感を高めるとともに、さらなる競技力の向上を目指すことを趣旨としております。
大会実施要項の主な内容としましては、まず参加資格として、競技者は令和5年9月1日現在、各市町村に在住または在勤している者とされており、2名以内のふるさと競技者が認められております。
チーム編成につきましては、監督1名、コーチ1名、競技者13名の合計15名で、中学生男子が2区間、中学生女子が2区間、高校生以上の男子が3区間、同じく女子が2区間で構成され、高校生以上の男子、女子の区間にはそれぞれ高校生が1名以上含まれることとされております。
以上です。
73 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
74 ◯11番(藤澤正則君) 答弁漏れ。参加資格だけじゃなくて、競技規定の確認です。
75
◯教育部長(山縣晴美君) 競技規定でございますが、競技規定は、競技は各市町村対抗とする、単独でチーム編成が不可能な市町村は大会本部に確認の上、近隣の市町村と合同でチームを編成することができるとなってございます。
以上でございます。
76 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
77 ◯11番(藤澤正則君) この問題を考えるにしてそういうようなこともできないかなということで調べましたら、ちゃんと大会規定にあるわけです、競技規定に。そのことは検討されなんだんですか、今の2番、部長が答弁されたこと。
78
◯教育部長(山縣晴美君) この参加不可能なチームでの合同チームでということについては、今回は検討をいたしませんでした。
以上でございます。
79 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
80 ◯11番(藤澤正則君) 競技規定に近隣の市町村と合同でチームを編成することができるとなっております。そういう努力もしてない。近隣とはどこの市町村になりますかね。私の解釈はよく分からない。教育長にお尋ねしようか。
81 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
82 ◯教育長(正村政則君) 先ほど部長が答弁したとおり、近隣の市町村については検討しておりませんので、どこを近隣と捉えるかは今現時点としてはちょっと申し上げにくいと思います。
以上です。
83 ◯議長(榎 日出男君) 質問はございますか。藤澤正則君。
84 ◯11番(藤澤正則君) 誰が見ても、近隣ですから、間違うても和気とか備前は入らんでしょう。でも、出ておられる。それが支障があるならば、こっからが本論ですが、市長にお尋ねします。
市長も大変残念だったというふうに私は聞いております。市長就任後、コロナも含めて大会がなかった。戎市政になって一回も出てないですよね。その中で、近隣の高梁も吉備中央も真庭も出ておられる。唯一近隣とあえて言えるんなら新庄村でしょう。でも、新庄村も御存じのように900名ほどです。だから、出られてないんですよ。それをどういうふうに、できれば他市近隣と交流を持って出ていくような努力をするべきじゃないですか。そのために主催者側にそういう大会の要項を改善を求めるとか、そういう努力が必要じゃないんですか。結果的に見て、参加する者がいなかったからやめました。ほんなように見られる。
冒頭に出しましたはがき、本当に勇気を出して私のところにいただきました。新見が好きなんですよ、みんな。市長が言われるように、住んでよかった、住みたい町の一員がふるさとを代表して走る、でも走れなかった。新聞にも出てなかった。これは活力も元気も地域の振興もできません。そういう努力を行政側がしっかりやるべきでしょう。
市長、施政方針でどう言われました。河井継之助の「民は国の本、吏は民の雇い」、その雇いをやってください。市長、どうですか、その志は。次回に向けてどうしてもそういうようなお願いをし、ルールはルール、でも努力をするということが一番重要になる。どうか9区間、新見を代表して頑張ってもらいたい。我々は応援せないけん。どうですか、市長。
85 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
86 ◯市長(戎 斉君) 今回の大会不参加ということにつきましては、大変私も残念に思っております。コロナ禍で中止になった大会があったとはいえ、私が就任してから参加できてないというのは非常に心苦しく思っております。前回の不参加から何とかならないかという話も私なりには話をしたこともありましたけども、残念ながら参加に至ってないということでございますので、今後、来年はぜひ参加できるように、その原因を十分に確認をしていきたいというふうに思っておりますし、要項等の関係でどうしても難しいということであれば、それも踏まえて要請もしてまいりたいというふうにも考えております。ぜひとも来年は胸を張って出場できる、そういう体制を整えてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
87 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
88 ◯11番(藤澤正則君) さて、市長、そのためにこれからどうしましょうか。
教育長、何か策はありますか、次年度に向けて。
89 ◯教育長(正村政則君) 策というか、具体的な取組につきましては、市内高校に協力を得て広く参加募集を行い、希望する高校生をリストアップするとか、また市報、ホームページ等を通じて出場選手の募集について広報する、あるいはその他可能な限りあらゆる手を尽くして出場可能な選手を発掘するように各種関係機関に働きかけるというあたりを今後取り組んでまいりたいと思います。
以上です。
90 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
91 ◯11番(藤澤正則君) あまり時間がないんで、6項目で、早めに終わりますが、それをいつからやられますか。
92 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
93 ◯教育長(正村政則君) 当面、新年度から早速始めてまいりたいと思います。
以上です。
94 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
95 ◯11番(藤澤正則君) できるならば、そういう手法によって、強化選手を定めて早く対応、先ほど言った9月になって体協に来て、募集したらおらなんだ、今年も残念でしたって、これじゃあ、先ほどの……。本気でやっていただかにゃあ、2万7,000の市民は失望だけですよ。そういう方向づけができたということで、ぜひとも次年度には頑張っていただく、新見市の旗を背中に負って頑張っていただく、我々も応援しなくちゃいけない。こういう気です。
次の項目に行きます。
2項目め、
能登半島地震後の他市に比較して対応が遅い新見、本市災害支援についての説明を求めます。市民に分かりやすく説明をいただきたいと思います。
96 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
97 ◯市長(戎 斉君) 他市に比較して
能登半島地震の対応が遅かったんではないかということでございます。それについての御説明を申し上げます。
令和6年
能登半島地震に対しまして、本市の支援につきまして、地震後、速やかに支援体制が取れる準備を行うように指示をいたしたところでございます。その上で、活力ある地方を創る首長の会という任意の首長の団体がございますが、それを通じまして被災地支援の意向を伝えまして受入れの窓口の確認をしていただきました。その後、石川県の小松市がその調整を行っているとの連絡がありまして、現地の状況確認等、支援内容の調整を行いました後、1月5日の夜に本市を出発いたしまして、支援物資を翌日、金沢市にある石川県の物資集積基地に届けたものでございます。また、その後も日本水道協会岡山県支部の要請に応じまして、給水車及び職員の派遣をしまして給水の支援を行いました。また、全国知事会からの要請によります岡山県が結成するチーム岡山の一員として応援職員の派遣を現在も行っておるところでございます。今後も県や関係機関との連携をいたしまして、息の長い被災地への支援を実施してまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
98 ◯議長(榎 日出男君) 再質問はございますか。藤澤正則君。
99 ◯11番(藤澤正則君) 地震発生が1月1日、本市は1月5日、近隣市は2日、3日と早急な対応をされ、市民の中から、なぜ新見は行かないの、よそは行くのにということです。こういう経過も踏まえて、5日ですが、市長、これは市民に記者会見とか報道発表で情報を流す。本市としてこういうふうな要請があって受入れがどうだというのは市民も心配しとるんですよ。その情報発信をうまくやっていただきたい、度々。行政マンは我々が新見市を代表してやる、たかが3日間、4日間でも新聞に出ればみんな我がふるさとはどうしてるんだと。先ほどのマラソンと一緒ですよ。市役所は、行政はやっていただくんだなと。これで安心するし、みんなも期待しとる。そのことを十分に踏まえてやっていただきたい。市長が常々言われるスピード感を持って情報を多く発信していただきたい。これを求めておきます。
3項目めに行きます。
関連になりますが、本市住宅のうち、旧耐震、以前の建築数割合が全国で12番目に多い数字が報道発表されました。現在の耐震診断、耐震化対策の数値と今後の施策についてお尋ねします。
まずは、1点、報道後に耐震診断等の告知放送がなされました。私も気をつけておりました。これは当然です。いいタイミングで放送されたなと。ただ、聞くところによると、あまり耐震診断、耐震化工事は進んでないというのが実情です。そこら辺について所管の部長から詳しく答弁をいただきたいと思います。
以上。
100 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの藤澤正則君の3項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
101 ◯建設部長(石倉洋祐君) それでは、3項目め、本市の耐震診断、耐震化の対策についてでございます。
ただいま議員から御紹介がございました新聞報道の件でございますが、全国で12番目という報道がございました。この報道を説明を申し上げます。
この報道におきまして51%という数値がございました。これは1980年以前に建てられた住宅、いわゆる旧耐震基準で建てられた住宅の割合を示したものということでございます。その中には、後に耐震改修などによりまして耐震性を有した建物も含まれているというふうに認識をしております。したがいまして、本市の耐震化率につきましては、令和元年度末時点の推計値でございますが、住宅総戸数1万1,104戸のうち耐震性ありが7,493戸で約67%となっております。
続いて、住宅の耐震化など居住の安全性を向上するため、令和6年度より部分耐震改修、耐震シェルター、防災ベッドの設置の補助を追加するなど耐震対策の事業を拡大する予定でございます。
さらに、昨日、林司朗議員にお答えをいたしましたが、耐震改修工事に係る補助限度額の引上げについても今後検討することとしております。
以上です。
102 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。藤澤正則君。
103 ◯11番(藤澤正則君) 部長、あまり不勉強で大変失礼ですが、お尋ねいたします。
旧耐震と新耐震の定義を教えてください。
104 ◯建設部長(石倉洋祐君) 旧耐震の基準、新耐震の基準というのがございます。これは建築基準法に基づいたものでございまして、昭和25年11月23日にこの法が施行されまして、それから昭和56年5月31日までが旧耐震基準、耐震が5強程度の地震でほとんど損傷がないというものが定められております。新耐震基準につきましては、昭和56年6月1日から施行されまして、震度6以上に達する程度の地震で倒壊、崩壊をしない程度のものという定めがございます。
以上です。
105 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
106 ◯11番(藤澤正則君) ということは、新聞報道は旧耐震、80年以前の建築割合が多いということなんですが、部長が言われるように、耐震性ありというのは旧耐震が多いということですよね、7,493。これをどうするか。これで甘んじてはいけない。現実に震度7等も発生しとるわけですから、そこをどういうふうに耐震化を進めていくというのが、これから行政の課題でしょう。
新聞報道の耐震性が全くないという意味ではないんですよ。古い建物が多いということ。それを今、本市でも耐震診断、耐震化事業で補助をしとるんです。残念ながら、県補助も含めて予算が少ない。ただ、それにイコール需要がない。これをどういうふうに行政として皆さんにまずは安全・安心な住居を持ってもらうかという中で、先ほど言われました令和6年度、以前に私も言いましたが、耐震シェルター、そして防災ベッドと言いながら、皆さんにはよく分かりません。細かくシェルターがどういうもんか、防災ベッドがどういうもんか、せっかくですから、ここでPRをしてください。せっかく予算をつけて、皆さんに、市民に提供するんなら、その時間でよろしく。
107 ◯建設部長(石倉洋祐君) それでは、お時間をいただいてこの御紹介をさせていただきます。
新たに令和6年度から拡充をいたします部分耐震改修をいたします。これは木造2階建ての1階部分におきまして、避難上、有効な開口部を有する居室でございます。外壁に接している居室を想像していただければと思いますが、その耐震性能を向上させるため、2分の1補助、上限40万円を考えております。
それから、耐震シェルターでございますが、1つの部屋の中にもう一つ耐震性のある部屋を造るといいますか、そこに設置する、置くというようなものが耐震シェルターでございます。これは2分の1補助で上限20万円を考えてございます。
耐震ベッドでございますが、通常のベッドの上に屋根のようなものが設置されたものでありまして、これが耐震性があるというものでございます。この補助につきましても2分の1補助、上限10万円を考えております。
以上です。
108 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
109 ◯11番(藤澤正則君) 部長、もう少し。ちょっと説明不足。それはどなたでも受けれるんですか。
110 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
111 ◯建設部長(石倉洋祐君) 申し訳ございませんでした。部分耐震改修につきましては、耐震の状況を調べまして、耐震化が必要だというようなところになりますと、補強計画というのを立てます。その補強計画がその耐震化に十分な対応ができるというものでございましたら、この補助によることができるということでございます。それから、耐震シェルター、耐震ベッドにつきましては、いわゆる旧耐震基準、1980年以前に建てられたものに対して補助ができるというものでございます。いわゆる新耐震基準は震度6強に耐えれるものということになっておりますので、そういうことでございます。
以上です。
112 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
113 ◯11番(藤澤正則君) 説明不足じゃないの、65歳の者も若い者でもできるんかな。
114 ◯建設部長(石倉洋祐君) 申し訳ございませんでした。65歳以上または身体障がい者の方ということになっております。が住まわれてる世帯ということです。
115 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
116 ◯11番(藤澤正則君) 分かりました。何にしても令和6年度にそういう規定をつくったということでございますので、十分な予算の中で、災害の前に備えあれば憂いなしですので、十分なPRをしてしっかりそれを備えていただきたいと思います。
以上で3項目めを終わります。
117 ◯議長(榎 日出男君) しばらく休憩いたします。
午前11時6分 休 憩
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午前11時13分 開 議
118 ◯議長(榎 日出男君) 休憩を終わり会議を再開いたします。
引き続き一般質問を行います。藤澤正則君。
119 ◯11番(藤澤正則君) それでは、4項目めに移ります。
農作物への獣害被害が増加傾向にある中で捕獲柵の増設は急務と思われますが、捕獲柵の設置状況と今後の対応についてお尋ねします。
まずは、本市内で捕獲柵設置数について、できれば猿、イノシシに分類して答弁いただければ。
120 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
121 ◯産業部長(田辺仁志君) 4項目め、農作物への鳥獣被害が多くあると叫ばれる中での捕獲柵の増設が急務と思われるということでの捕獲柵設置数の、まず御質問でございます。
市内で設置をされております捕獲柵につきましては、個々の狩猟者が購入または製造をし設置しているものでございますので、正確な数字は把握してございません。
以上です。
122 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。藤澤正則君。
123 ◯11番(藤澤正則君) 初めて分かりました。捕獲柵の設置者は個々の猟友会といいますかそういう方が所有者であって、設置者であって、管理者ということですか。部長、再度確認させてください。
124 ◯産業部長(田辺仁志君) そのとおりでございます。
以上です。
125 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
126 ◯11番(藤澤正則君) 現在、その数字が分からないというんですけれども、行政として設置数を把握するというのは必要じゃないかと思いますが、今日のところはそれでいいですが、今後においてはやはりその設置数また事故があったとき等含めて、強くそれを調査することを求めておきます。
市での捕獲柵の保有はありますか、ないですか。
127 ◯産業部長(田辺仁志君) 市での捕獲柵の保有というお尋ねでございます。
個人所有以外では、本市が事務局をしております新見市鳥獣被害防止対策協議会という協議会を設置しておりますが、そこで貸出用に購入をしております。この捕獲柵につきましては、所有は協議会ではございますが、設置及び管理につきましては有害鳥獣駆除班員個人にお願いをしているところでございます。
以上です。(「数」と11番藤澤君の声あり)
すいません、この協議会で所有をしていますイノシシ用の捕獲柵は現在21基でございます。
以上です。
128 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
129 ◯11番(藤澤正則君) 参考までに部長、この1基、単価はどのぐらいするんですか。
130 ◯産業部長(田辺仁志君) イノシシの捕獲柵の購入金額でございますが、現在、多く皆様が使われておりますのが、軽トラックに乗るぐらいの大きさの移動ができるタイプのものが多うございます。その中でも各種メーカーが出しておりまして、それから扉も片扉、両扉、いろんなパターンがございまして、大体1基当たり4万円ぐらいから7万円程度というふうに伺っております。
以上です。
131 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
132 ◯11番(藤澤正則君) 何にしても4万円から7万円を猟友会の方が自費で設置もしくはされておるという中で、私もちょうどその考えの中でテレビを見ておりましたら、浅口市の市長がこの捕獲柵を高校から提供いただいたと。いいことやってるなというのが、今回の質問につながりました。本市でも、新見高校でそういうような工業的な科があって、そういうようなことも可能ではないかと思いますが、捕獲柵所有者の負担軽減と地域の高校との連携という中で、できればそういうような材料提供で製作してくれるというような打診的な考えが今後可能かどうかというのは、部長、御検討されているかどんなか、情報を持っておられるかどんなか、それについてお尋ねします。
133 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
134 ◯産業部長(田辺仁志君) 議員の今御説明がございました浅口市の事例につきましては、私どもも情報を確認をしてございます。本市といたしましても、先ほど申し上げました新見市鳥獣被害防止対策協議会が所有をしておりますイノシシ用捕獲柵につきましては毎年度貸出しの要望があることから、今後老朽更新とか、それから追加購入する必要があると考えております。その中で、議員御提案ございました高校への製作依頼ということにつきましては、地元の高校生もこの地元の課題について情報共有することができますし、その課題解決に向かった一助につながるというふうに思っております。したがいまして、市内の高校へ捕獲柵の製作をお願いすることは、物づくりにおける経験と技術向上の場を提供する機会にもなりますし、本市の未来を支える人材育成にもつながると考えておりますので、今後連携を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
135 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
136 ◯11番(藤澤正則君) せっかくある市内高校ですので、そういうような人材も含めて今部長が言われたとおりです。加えて福祉部長、イノシシ柵のみならず、例えば答弁はいただけるかどんなか分かりませんが、ごみの収集箱、これ等も同じようなことが考えられるんで、できるならばイノシシ柵、ごみの収集箱、あまり負担がない高校生が製作できるような、そういうような行政の必要な箱物、これも含めて高校と連携を取っていただきたいと思います。市長、部長が不意に飛ばされたんであっぱ顔をしておりますが、捕獲柵それからごみ箱も含めて、よくよく市長から指示をしてそういうふうな振興を図ってもらいたいんですが、どうでしょうか、方向性として。
137 ◯市長(戎 斉君) 議員御提案の件でございますけども、捕獲柵、それからごみ箱に限らず、こういったことを地元の高校生と一緒に今やっていくということは非常に大事なことでありますし、高校側ともそれなりの了解もいただいているという状況も聞いておりますので、今後積極的に推進をしてまいりたいというふうに考えております。
138 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
139 ◯11番(藤澤正則君) さすが市長、ごみ箱、イノシシ柵に限らずということでございますので、その辺を進めていただければと思います。
さて、今回の6項目の質問のうち、5項目め、6項目めがやってきました。ここからが本番でございます。
5項目め、JR芸備線再構築協議会に向けた本市の姿勢についてお伺いいたします。
来る3月26日火曜日ですが、開催が予定されている第1回芸備線再構築協議会に向けてどのような姿勢で参画されるのであるか、また存続、利活用推進に向けた課題や投資予算、その原資捻出等についてということでお伺いいたします。
まずは、再構築に向けた本市の基本的な姿勢について、市長から御答弁をいただければ。
140 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの藤澤正則君の5項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
141 ◯市長(戎 斉君) 芸備線の再構築協議会に向けて、本市の基本的な姿勢についてのお尋ねでございます。
芸備線再構築協議会は、これまでもお答えをいたしておりますけども、現に利用されている地域住民のことを最優先に考えて議論を進めてまいりたいというのが基本的な考え方でございます。
以上です。
142 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。藤澤正則君。
143 ◯11番(藤澤正則君) これは度々市長がプレス発表もされておる方向性ですが、いかんせん今後具体的に、要は再構築協議会へ存続か廃止か、存続するならば利用促進をどのようにするか。ただ、分母としての利用者の対象数が激減している中で、どのように利活用を進めていくか。鉄旅、いろんな鉄道の愛好者といいますか、多くの方がそういうような利活用も含めて存続を願う活動をされておりますが、我々としては最低限でも国交省及びJRさんとの話の中で、できるならば存続をしてもらいたい。これは一番の願いでございます。ただ、現実にその方向性として同僚議員が先ほども言いましたように、人口減少が著しい中で、ますます利用者は減ってくるのは目に見えております。
さて、そこでこの存続に向けた協議会が3年以内でございますが、これから私たち議会も議員連盟をつくっております。その中で、随時その状況も報告や議論がなされますが、私なりには個人的な考えを持っておりますが、市長は公の場で発表とか方向性はまだ具体的には言えない中でですが、いかにしてその存続を求めていく活動の中で、執行部の福祉部の中ではあくまでも利用促進というのが大前提ですが、その利用促進している原資も含めて新見市が今後どういうような体力を持ってできるかというのが大きな課題だと思います。
市長にJR姫新線、芸備線、因美線、利用促進、存続を求める議員連盟、本市の私どもの榎議長からその再構築協議会に向けて、構成員としてという要望をさせていただいております。市長としてこれを3月26日までに国交省に伝えていただいとると思いますが、これはあくまでも国交省側が決めることであるというのは理解しておりますが、その最大限努力をしていただけるような意向であるでしょうか。その辺もお聞きしたい。
以上でございます。
144 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
145 ◯市長(戎 斉君) まず、再構築協議会でございますけども、これは前提を置かない議論の場ということでございますので、様々な可能性について議論が行われるというふうに考えております。
本市としましては、第1に路線の維持というものを一番に考えていくというのが大前提でございます。そうした中で、議員おっしゃられました議員連盟の形はどういう形になるか分かりませんけども、オブザーバーという形になるんか分かりませんけども、参加をしたいという要望書もいただいておりますので、その旨に沿って新見市として対応してまいりたいということが現段階での基本的な考え方でございます。
146 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
147 ◯11番(藤澤正則君) そういうような方向だろうと思います。
もう一点、本市でJR関係は福祉部の交通課でありますが、片や観光振興で観光課ということで先般私も岡山にそういうような報告会に参加させていただきました。その情報共有もさることながら、同じJRの利用促進という中では、私が見るには所管部はあくまでも存続も含めた利用、今度観光面で利用という同じ共通点でありながら連携が薄い。このように感じたところでございます。一方では観光振興で姫新線、そしてこの秋に行われる県北森の芸術祭に向けての利用促進、これは姫新線です。片方では一生懸命芸備線、また一方では他市にまた他県によっては民間の利用促進の活動が活発にあって。津山線を残そう、芸備線を云々、いろんなグループがありますが、なぜかしら新見市にはそれが起きてこない。これはどういう要因かな、不思議でなりません。新見市には基本的な伯備線がある中で、芸備線、姫新線にはあまり声が出てこない。これはどういうふうな状況かなというふうに不思議に思うんですが、そこら辺はどういうふうに思われますか。なぜ民間が存続にして動かないのか、行政がそれを動かさないのか。私はいま一歩、力が弱いと思いますが、その辺についてはどういうふうに考えておられるかお聞きしたい。
148 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
149
◯福祉部長(古家孝之君) なぜ民間が動かないのかというような御質問でございますけれども、私どもでは新見市鉄道利用促進協議会を設置しまして、商工会、商工団体それからJR含めて関係者が寄りまして伯備線、芸備線、姫新線の利用促進を実施しているところでございますし、それから令和5年度から始めました公募型鉄道利用促進事業ということで、これ1団体、民間の団体が参加していただいて事業を開始をしておるところです。大きな取組になってるとは思っておりませんが、地道に着実に取組を進めていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
150 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
151 ◯11番(藤澤正則君) 部長からそういう答弁ですが、部長にほんならお尋ねします。
状況はそれ把握しました。理解しました。ただ1点、津山線、芸備線、いろんな民間の団体も含めて、今言いましたようによくある中で本市としての連携が少ない。もっとそういうような団体も含めて広域的にあくまでも鉄道は全部続いておるんですから、連携強化、広域連携がこれ私は必要じゃないかと思いますが、部長どうですか、その辺の広域連携は十分にできとると思われますか。
152
◯福祉部長(古家孝之君) 現在、県におきまして、岡山県内のJRローカル線の在来線の利用促進推進協議会というようなものができておりまして、その中に姫新線のワーキングチームが設置をされております。そうした中に我々入っておりまして、津山、真庭、新見、それから美作あたりが入ってるんですけれども、そうした中で広域で連携した取組ができないものかということで始めておりますし、このたび先般ありました地域課題解決支援プロジェクトということで、この津山、新見、真庭、美作、新庄、それから勝央と、この6市町村の参加によりまして、姫新線を活用した観光振興をテーマにした活動の取組の報告会が行われております。そうしたことで可能な限り連携を深めて今後も進めてまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
153 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
154 ◯11番(藤澤正則君) 県が中心となって取りあえず姫新線はそうです。残念ながら芸備線がつながりが弱い。芸備線とのつながりが本市として。
時間がないんで先に行きますが、その広域的な連携もさることながら、先ほど部長が言われた県で行われたそのプロジェクトの報告会、私も行かせてもらいましたが、残念なのは市の組織の横の連携が少なかった。情報が共有できてなかった。一言で言えばたらい回しになっていた。こんな一端も見受けられます。要は、市民の足となる公共交通をいかに残すかという中では、芸備線であろうが、姫新線であろうが、伯備線も当然です。やっぱし一体となって情報共有して、市長は一人ですからその辺はもっと連携を強化して利用促進、新見市がお金を出して利用促進ならず、皆さんが民間がそういうように動いてくれることこそ一番いい姿ですので、それを求めておきたいと思います。
最後に、市長、12月議会で質問しましたJR西日本の株取得についてはお考えを再度お聞きいたします。
155 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
156 ◯市長(戎 斉君) JR西日本の株取得の件でございます。
12月定例会でお答えいたしましたそのとおり、現時点でJR西日本の株購入に対する考え方というのは変わっていないという状況でございます。
以上です。
157 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
158 ◯11番(藤澤正則君) 12月議会で市長の答弁は、私の記憶の中では株を取得して株主総会で意見を述べるがいいか、再構築協議会の中で意見を述べるがいいか、まだ判断してません。加えて、真庭市からの呼びかけは今ない、こういう答弁だったと思いますが、その後の呼びかけはなかったですか。含めて、あえてそれが同じ答弁ですか。
159 ◯市長(戎 斉君) 12月定例会以降、真庭市さんから個別のそういう問合せ等打診というものはございませんでした。
以上です。
160 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
161 ◯11番(藤澤正則君) 真庭市から呼びかけがあってするというんじゃなくて、真庭市さんの狙いは一石二鳥になっとります。株主総会に株を持っておるという真庭市という位置づけと、あえて新聞にも出ましたが1億円購入して、今現在株価は上がっておりますが、株の利益がおよそ200万円あるであろうと、それを使って姫新線の利用促進に原資とするという、この狙いですよ。財源を捻出して市民税を使わずに、大胆不敵な考え方ですが、私は参考にすべきじゃ思う。財政運営をするトップとして、いいじゃないですか。新見市もほかの株を持っとるんです。財源がないことはないですが、1億円、2億円は。かえって、真庭が1億円ならうちは2億円すりゃ400万円ある。それを使って芸備線の利用促進の原資にすれば、より使えますがな。単に市民税を使うんじゃなくて、これが財政経営じゃと私は思って提案しております。市長からそれ以上の話はないでしょうが。
それでは、以上で5項目を終わります。
6項目めに行きます。
本市合併20周年記念事業についてでございます。
昨年に市長要望された備作山地県立自然公園大佐山山麓への森の館構想のその後の調査研究の経過と状況について御質問します。どのようになっとるでしょうか。答弁をいただきたいと思います。
162 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
163 ◯市長(戎 斉君) それでは、大佐山大日高原について、森の館の整備について、その後どうなっているかという御質問にお答えをいたします。
大佐山大日高原につきましては、広大な草原が広がりまして、大自然の中でアウトドアを満喫する本市を代表する観光コンテンツでございます。昨年、大佐地区の皆様から御提案をいただきました森の館の整備につきましては、既存施設の有効活用や整理統合など、将来的な大日高原全体の観光振興の方向性、デザインをする中で、どのような役割を担う施設が有効であるかということを調査研究してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
164 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。藤澤正則君。
165 ◯11番(藤澤正則君) モニターを出してください。
これが要望書です。
次のページ。
大佐地区の各振興会会長さん5あります。大井野、上刑部、刑部、田治部、布瀬、皆さんが必要だろうという中で署名されました。
さて、次のを出してください。
これが今言っております左側にある十字のところにある建物が、森の館がここが一番いいんじゃないかということで皆さんと共有しております。右側がB&Gです。真ん中に通称ミーファの木というて今言われたように約3平方キロ、全部で20ヘクタールありますが、広大な旧和牛試験場の跡地でございます。
次のパネルを出してください。
ここから見えます眺めです。この刑部盆地が見え、パラグライダーが飛び、なかなかキャンプ場では見れないこういうようなすばらしい風景がある。私の自負では市内にはこういう壮大な風景はないというふうに思いますし、市長も共有されとると思います。
さて、今市長、調査研究ですが、何にしても令和5年度がもうすぐ済みます。不用額も出ます。いかがなもんでしょうか。令和6年度に調査研究費ぐらい上げて、一歩前進という答弁で私は解釈したいんですが、再度答弁を求めたいと思います。
166 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
167 ◯市長(戎 斉君) 大佐山の大日高原というのは、本市の重要な観光の資源の一つであるという認識はいたしております。今後、この施設をどういった形で利活用していくのかというのは、大変な大きな問題だろうと思います。そうした中で、森の館の整備につきまして、地域の皆様と要望の内容の具体化をさせていくという中において、調整費ということが必要であれば、それは当然それも含めて検討してまいりたいというふうに思っております。
以上です。
168 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。藤澤正則君。
169 ◯11番(藤澤正則君) これは本市20周年の記念の市民の森構想の中です。アテツマンサクが絶えている中で、本市の花であるアテツマンサクを何とか復活する、ちょうどここは市有地です。また、天皇陛下、皇后陛下を迎える全国植樹祭のプレ大会にもなった適地です。どうかここに市民の憩いあるこのアテツマンサクの森、市の森のそれの造成と併せてそこに森林環境譲与税も絡めて、ぜひとも多くの皆さんの願望でございますから、早い時期に調査研究費をつけて、もう一歩前に進んでもらいたいと思いますが、再度幾らでも、45秒、答弁を求めます。どうですか、市長。
170 ◯市長(戎 斉君) 繰り返しなりますけども、大日高原の観光の推進ということの中で、今アテツマンサクという話も出ました。私も市の花であるアテツマンサクを大日高原一面に植えていきたいというような希望も持っております。そういった中で、繰り返しになりますけども、森の館の整備につきましては全く反対しとるわけじゃございません。方向性をいま一度皆さんと共有して、必要であれば調査費もつけるというのはやぶさかではないということでございます。
以上です。
171 ◯議長(榎 日出男君) 藤澤正則君。
172 ◯11番(藤澤正則君) 終わります。ありがとうございました。
173 ◯議長(榎 日出男君) これをもちまして藤澤正則君の一般質問を終わります。
次に、15番古川英明君の登壇を求めます。15番古川英明君。
〔15番 古川英明君 登壇〕
174 ◯15番(古川英明君) 15番古川でございます。
議長の許可を得、一般質問最終日、3日目、3番目の質問者として、これより質問に移らせていただきます。
今回、私は3項目にわたり本市行政の考え方や方向性等についてただしてまいりたいと思います。
それでは、1項目め、市内事業所における担い手不足解消のための施策について質問させていただきます。
全国的に人手不足のことが大きな課題となっております。株式会社帝国データバンクが2023年4月に行った人手不足に対する企業の動向調査によりますと、人手不足と感じている企業の割合は51.4%と、半数以上高い水準が続いているそうです。人手不足に陥る大きな原因は、少子・高齢化と人材のミスマッチとされております。もちろん、少子・高齢化は全国的な傾向で、いわゆる15歳から65歳までの生産年齢人口も減少の一途をたどっております。特に、若者の市外流出が多い本市では心配される要因だと考えられます。また、人材のミスマッチも人手不足の大きな要因ですが、これは例えば土木、介護、サービスの分野は人手不足が著しい一方で、一般事務や会計事務などの業種では人材の余剰が発生をしている。すなわち、求人を出しても採用できないと困る事業所がある一方で、仕事を探しているのに仕事が見つからないと悩む求職者がいるという状況ともいえます。
本市においても、人手不足が深刻だという話をよくお聞きします。市長は本定例会における市長施政方針の中で、令和6年度重点的に取り組む施策の一つとして、市内産業の担い手確保にこれまで以上に注力していく必要がありますと述べられました。そのため、これまでの対策とは一線を画した大胆な施策として医療、介護分野に限定とはなりますが、そうした市内の事業所に就職した新卒者に最大110万円を支給するなどの施策を打ち出されました。
それでは、以上のような点を踏まえ、これより順次質問をしてまいります。
まず、1番目、市内の事業所等における担い手不足の実態を把握しているか。また、特に深刻な業種は何かについてであります。この点につきまして、私も高梁公共職業安定所新見出張所や商工会議所をお訪ねし、自分なりに調査をしてみましたが、有効求人倍率以外、公的機関がきちんと調査したようなデータは見当たりませんでした。市として把握している実態をお示しいただきたいと思います。
2番目、先ほど触れました市内事業所に就職する新卒者への支援以外に、どのような方法で行政として人手不足の支援をしているのかという点を御説明いただきたいと思います。
3番目、人手不足解消に向けて商工団体等と具体的にどのような連携、協力体制を図っているかという点でございます。新見商工会議所、阿哲商工会、さらには公共職業安定所等との連携、協力体制がありましたら、お示しをいただきたいと思います。また、そうした団体へ市としてこんな支援をしているという点がございましたら併せてお示しいただきたいと思います。
4番目ですが、現在の新見市の人手不足の現状を鑑みると、やはり市外からの人材確保が必要に思われます。
IJUターン者や
新規学卒者への支援による担い手確保も重要、それなりの効果が出ると思われますが、それでもなお、業種によっては深刻な人手不足が解消できないのではないかと危惧される状況にあるのではないでしょうか。そこで考えられるのが、外国人の就労を増やせないかということであります。現に市内企業の中には、結構多くの外国人労働者を受け入れている事業所もあります。また、介護施設関係では、技能実習生として外国の方が就業されている施設もございます。特に、労働力不足の業種にそうした外国人の就労が可能ならば、労働者不足も随分解消できると考えるのですが、素人の考えでしょうか。また一方、市内には就労を希望される障がい者の方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、お尋ねをいたしますが、人手不足解消の一方策として外国人や障がい者の雇用に積極的に取り組むことも考えられると思いますが、この点につきまして、市としての所見をお伺いいたします。
以上で1項目め、1回目の質問を終わります。
175 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの古川英明君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
176 ◯産業部長(田辺仁志君) それでは、1項目め、市内事業所における担い手不足解消のための施策についての1点目、1番、市内事業所における担い手不足の実態を把握しているのか、また特に深刻な業者は何かというお尋ねでございます。
市内事業所における担い手不足の状況につきましては、新見商工会議所と阿哲商工会が共同実施をいたしました人材不足に関するアンケート調査の結果により把握をしているところでございます。アンケート結果によりますと、人手不足を経営上の不安要素として多く回答しているのは、医療・福祉、建設業、サービス業となっております。求職者が年々減少し企業からの求人は増加するという本市の状況は、近隣市においても同様な傾向であると考えております。
次に、2番目、どのような方法で行政としての支援をしているのかということで、新規就職者以外のことについてのお尋ねでございました。
本市では、雇用の促進と定着を図るため、従業員が取得する資格取得費用を負担する事業所や資格取得を行う事業主に対しまして、新見市資格取得費支援補助金を交付しております。また、ウェブ版企業ガイド、ニイミノシゴトでの企業PRのほかIJUターン就職相談窓口を設置し専門の相談員による就職に向けたアドバイスや相談対応など、ハローワーク新見とも連携しながら市内企業と求職者をつなぐ支援を行っております。
次に、3番目、商工団体等と具体的にどのような連携、協力体制を図っているかというお尋ねでございます。
関係機関との連携につきましては、新見商工会議所、阿哲商工会と本市による毎月の定例会議の実施や商工団体との行政懇談会の開催のほか、平時の業務においても市内事業所の現状について情報交換を実施しているところでございます。また、IJUターン就職相談窓口の専門員とハローワーク新見との連携、協力により、市内企業と求職者をつなぐ支援を行っております。なお、新見商工会議所、阿哲商工会は、それぞれの商工業振興対策事業に加え、商工業者に対する経営指導や各種相談事業などの市内企業支援を担っており、本市といたしましても新見市商工業振興事業補助金の交付により支援をしているところでございます。
次に、4番目、担い手不足解消の方策の一つとして外国人や障がい者の雇用に積極的に取り組む考えとその所見ということでのお尋ねでございます。
担い手不足の解消のため、外国人などの雇用を促進することは有効な手段であると考えております。本市といたしましては、外国人求職者が市内事業所情報を収集できるよう、事業者が実施する外国語表記のホームページや案内パンフレットの作成などに要する費用に対し、中小企業支援事業補助金、多言語化対応事業により支援を行っているところでございます。障がい者の雇用につきましては、新見市障害者地域活動支援センターほほえみ広場にいみを中心に関係機関と連携した就労支援を行っており、本市IJUターン就職相談員もそれぞれのニーズに応じた個別の就職相談に対応しているところでございます。
以上です。
177 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。古川英明君。
178 ◯15番(古川英明君) 1番目でございますが、深刻な業種、ただいま部長より答弁いただきまして医療・福祉であるとか建設、そういった部分で理解しましたが、特に深刻というようなのはどういった業種になるんでしょうか。
179 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
180 ◯産業部長(田辺仁志君) 特にというお尋ねでございますが、アンケート結果として私どもがつかんでおりますのは、医療・福祉、建設業、サービス業というふうに理解をしております。
以上です。
181 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
182 ◯15番(古川英明君) 了解しましたが、現場の事業主さんから直接お話をお聞きするというような、アンケートで把握は全体的にはできているということですけれども、そういった機会というのはないということでしょうか。
183 ◯産業部長(田辺仁志君) 直接企業主様からということにつきましては、先ほど申し上げました本市ではIJUターン就職相談窓口の専門員を設置しておりますので、この方が企業からの情報をお聞きしたりとか、それから商工団体との連携の中でお聞きしているところでございます。
以上です。
184 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
185 ◯議長(榎 日出男君) 特に、医療・福祉につきましては、新年度に予算をしっかり組んで新しい大胆な取組ということで幾らか増えるかなということを期待しておるわけですけれども、特に深刻なのが建設関係のお仕事、高齢化もありますし、そういった部分がどうなのかなという心配をするわけですが、その点については部長、いかがでしょうか。
186 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
187 ◯産業部長(田辺仁志君) 議員御説明ございましたとおり、介護職員とかそういったとこにはまた上乗せの給付の事業を令和6年度で予定をしてるところでございますが、建設業に限らず市内就職者に対しましては、令和6年度には市内就職奨励事業ということで
新規学卒者、それから
IJUターン者を対象にポイントを付与するような、そういった事業も新たに制度を設けるようにしておりますので、こういったことで就職につながればというふうに考えております。
以上です。
188 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
189 ◯15番(古川英明君) 同じようなことになるんですが、答弁をお聞きしますと、2番目についてですけれども、やや医療、看護の部分では充実が図れるかなという気がいたしますけれども、そのほかの部分がやや心配かなという気がいたしております。
3番目につきましてですけれども、定例会を毎月実施をされているというようなことで、かなり連携が図られているかなというふうに思いますけれども、協議の場というのは年間でいうとどのくらいの件数があるんでしょうか。
190 ◯産業部長(田辺仁志君) すいません、先ほどの答弁にちょっと追加をさせていただきますが、市内就職奨励事業に加えまして令和6年度につきましては、新規事業として本市における地元雇用の拡大や労働力の確保に向け、市内高校において企業自らが魅力をPRする市内企業PR事業、それからハローワーク高梁管内の合同就職フェアを本市で開催しましたり、それから先ほどの市内事業所に就職した
新規学卒者や
IJUターン者へ就職奨励にーみんポイントを付与する事業を実施していきたいというふうに考えてございます。
それから、商工団体との年間での協議回数でございますが、毎月定例会を行ってますのでこれが12回、それから市長とそれからトップ同士の行政懇談会、これは年1回は必ず開催をしているところでございます。
以上です。
191 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
192 ◯15番(古川英明君) それぞれの団体機関と情報を共有することが、私は大変大切だなというふうに思っておりましたけれども、それなりに情報がしっかりと共有できているのかなというふうに感じました。
人手不足が深刻な業種が7つあって、最も深刻な業種が介護というふうに調べたら出ておりました。2023年に放映されましたNHKビジネス特集の中で、ちょっと事例を紹介したいんですが、茨城県の最も北部に位置する大子町での介護に関するユニークな取組が紹介をされておりましたので、最後に紹介をさせていただきます。
大子町では60歳から70歳までの元気な、いわゆるアクティブシニアを介護施設の担い手不足の鍵として期待し、資格がなくてもできる範囲の作業をしてもらう有償のお手伝いを募ったとのことだそうです。すなわち、町民全体で介護業界を支え合おうという仕組みづくりに取り組まれたわけですが、この発想が私はすばらしいなというふうに感じました。大きな予算を伴わなくても工夫できることがあるのではないかなと。行政として民間の雇用について口出しがしにくい部分もあろうかと思いますけれども、その解決に今後とも工夫した取組をしていただくことを求めまして、1項目めの質問を終了いたします。
193 ◯議長(榎 日出男君) しばらく休憩をいたします。
午前11時59分 休 憩
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午後0時58分 開 議
194 ◯議長(榎 日出男君) 休憩を終わり会議を再開いたします。古川英明君。
195 ◯15番(古川英明君) 1項目めと少し関連がございますが、2項目めは本市の障がい者の就労状況及び本市における障がい者雇用の推進について市の考え方をただしてまいります。
令和3年3月に、新見市第6期障がい福祉計画、新見市第2期障がい児福祉計画が策定されました。戎市長におかれましては、冒頭の挨拶の中で「一人ひとりが、自立し安心して暮らせるまち にいみ」を基本理念として、途中略します、誰もが住み慣れた地域で安心して自立した生活が送れるよう、地域全体で障がい者を支え合う体制づくりを推進しますと述べられております。すばらしい考え方だと思います。障がいをお持ちの方に対する施策は、ややもすると生活や教育分野、すなわち福祉的な支援が中心となり、雇用の分野に関してはなかなか手が出せない分野ではなかろうかと感じております。障がい者が自立した生活を送るためには、やはり仕事に就く、すなわち社会の一員として就労するということが重要ではないかと考えます。
それでは、1番目の質問ですが、まず市内における障がい者数をお示しいただきたい。また、そのうち授産所、B型作業所、A型作業所、一般就労している障がい者の人数をお示しいただきたいと思います。
さきの新見市第6期障がい福祉計画によりますと、令和元年の障害者手帳保持者数は1,868人とのことですが、これは総人口の六、七%に当たります。1番目で特にお尋ねしたいのは、一般的な就労年齢が18歳から65歳までですが、本市においてはそうした年齢層でいかほどの障がい者の方が就労されているかという点でございます。
2番目、障がい者が就労する場合、事業主側が障がい者の雇用についてのノウハウを持ったり仕事をしながら職能訓練や適応訓練が受けられる体制をつくったりすることが重要であり、またそのことが困難だと思われることが多く、小さな事業所が障がい者を雇用する場合には、特に難しい面があろうと思われます。
そこで、2番目にお尋ねいたしますが、障がい者の就労の選択を守るためには、市としてそうした点をどのように考えているか考えをお示しいただきたいと思います。
全国的に見ても、B型作業所で働く障がい者の方が非常に多い状況のようです。なぜならば、B型作業所は、パートやアルバイトと同様、時間給で雇用契約がなく、社会保険や年次有給休暇もないので、雇主側から考えると、そうした条件に加え、障がい者ゆえに最低賃金も守らなくてよいというようなことで雇用しやすいということかもしれません。
ちなみに、令和2年度の厚生労働省の調査によりますと、全国平均B型作業所の1か月の平均工賃は1万5,776円、時間当たりの工賃は222円と、障がい者とはいえ、あまりにも低過ぎる状況に思われます。ただ、本市におけるB型作業所の工賃は比較的高く、事業運営に携わっている事業所に御努力をされていらっしゃるということを感じ、敬意を表すものでございます。
3番目、市内一般事業者に対して障がい者の就労の仕組みやA型、B型作業所の違いなどを説明したことがあるか。また、積極的に採用するよう依頼したことがあるかという点についてお尋ねをいたします。
2月14日の備北民報には、「障がい者雇用の課題解消へ」の大見出しの記事が掲載されておりました。障がい者の法定雇用率が現在の2.3%から順次引上げになることを受け、障がい者雇用に対する不安や課題の解消につなげ、よりよい対応に役立ててもらう取組の一つとして、市内の21事業所、高梁市内5事業所が参加し開かれたセミナーとのことでした。障がい者雇用の推進を図る意味ではすばらしい試みであると思います。
さて、3番目ですが、今回のこの取組は大いに評価できる取組ではございますが、本市として、これまで市内一般事業者に対して、障がい者の就労の仕組みやA型、B型作業所の違いなどを説明したことがあるか。また、積極的に採用するよう依頼したことはあるかという点についてお答えいただければと思います。
4番目、3番目に関連する質問ですが、障がい者の法定雇用率が新年度から段階的に引き上げられることを受け、2月9日に実施されました事業者向けセミナーの成果と課題は何かという点です。
事業者が障がい者を雇用するためには、様々な公的支援制度があると思いますが、事業者サイドが障がい者の特性や程度等を理解したり、それらに合わせた支援や雇用形態に応じた環境整備を行ったり、また移動手段の確保をどうするのかなどなど、様々なクリアすべきハードルがあろうと思われます。このセミナーを実施をされまして、今後の課題と思われる点を中心に答弁いただければと思います。
5番目、障がい者の雇用を推進するためにも、新見市障がい者雇用推進条例を制定してはどうかという点についてお尋ねいたします。
2項目めの質問原稿に取り組んでいる最中に、偶然にも、私が毎月購入しております地方自治を創る実務情報誌ガバナンスという月刊誌がございますが、総社市長片岡聡一氏の特集記事が掲載をされておりました。「弱者に寄り添い、「日本で一番やさしい市役所」をつくる」というタイトルでございました。私の質問に関係しておりますので、もう少し紹介をさせていただきます。
氏は、一人で生きていけない人のために全力を尽くすことが市の役割と考えておられます。そうした考えの下に、皆さんよく御承知の障がい者専任雇用を打ち出し、2011年に条例を制定し、取組を進められてまいりました。総社市で、2011年当時、市内には3,152人の障がい者がいて、就労年齢がある18歳から64歳は約1,200人、そのうち働いている人は僅か180人にすぎなかったそうです。職員にも反対されたそうですが、障がい者の雇用を進めるのは政治の役割だと考え、事業を推進していくための条例を12月に制定をされました。
私は、片岡市長の次の言葉に深く感動いたしました。紹介させていただきます。
全人口の4%に障がいが出ると言われる。その人たちは障がいを持ちたいと願って生まれてきたわけではない。生まれたら、たまたま重い十字架を背負って生きていかざるを得なかった。だから、残りの96%の人たちは障がい者の人たちのために全力を尽くさなければならない。
その後、様々な御苦労があったようですが、3年後には障がい者の雇用が700人を超えるに至ったそうです。
新見市には法定雇用に関係する事業所は少ないですが、たとえ少人数の事業所であっても、そこに障がい者の方が健常者に混じって頑張って働いている、そうした姿を新見市内に創り出していく、そんな共生社会が創り出せたらと強く思う次第でございます。
ぜひとも新見市障がい者雇用推進条例を制定し、障がい者のために一歩を踏み出していただきたいと願う次第です。
市長に御答弁願います。
以上で2項目め、1回目の質問を終わります。
196 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの古川英明君の2項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
197
◯福祉部長(古家孝之君) 2項目め、障がい者の就労支援についての1点目の1番目、障がい者数とそのうちの就労者数についての御質問にお答えをいたします。
令和6年1月末現在の手帳の所持者数につきましては、身体障害者手帳1,249人、療育手帳200人、精神障害者福祉手帳154人となっております。B型作業所は市内に3か所あり、利用登録者は89人、A型作業所は市内に1か所あり、利用登録者は25人となっております。なお、授産施設につきましては、市内には設置をされておりません。
また、一般就労している障がい者の人数につきましては、ハローワーク新見に確認いたしましたが把握することが困難であるとのことでありました。
続いて、2番目、障がい者の就労の選択を守るために市としてどのように考えているかとの御質問でございますが、本市におきましては、新見市障害者地域活動支援センターほほえみ広場にいみを中心に、岡山障害者職業センターやたかはし障害者就業・生活支援センター、ハローワーク新見などと連携し、本人の希望を最優先にした相談や評価の上、その結果に基づき職業リハビリテーションを行うなど、障がい特性に配慮しながら就労支援を行っております。
また、働きたい人が安心して働くことができるよう、職場訪問などを行いながら、きめ細やかで継続的な支援を行っております。
続いて、3番目、事業者に対して障がい者就労の仕組みを説明したことがあるか、また採用の働きかけをしたことがあるかとの質問でございますが、本市と厚生労働省岡山労働局との間で昨年2月に締結した新見市雇用対策協定に基づき、誰もが職業を通じた社会参加のできる共生社会の実現を目指して、本年度は市内事業所を対象に2月9日に障がい者雇用促進セミナーを開催し、障がい者雇用の仕組みや促進に向けた支援策などの研修を実施いたしました。
また、就労を希望する方に、企業が求める能力やスキルについて学ぶ働くためのチャレンジ講座や、企業関係者を対象に、障がい者雇用に先進的に取り組んでいる現場を見学する企業見学会を開催するとともに、本市独自の障がい者雇用促進ガイドブックを作成し、障がいのある方の就労支援に取り組んでおります。
続いて、4番目、2月9日の事業者向けセミナーの成果と課題は何かとの御質問でございますが、障がい者雇用促進セミナーの成果と課題につきましては、障がい者雇用促進セミナーでのアンケート結果に基づきお答えをいたします。
まず、成果につきましては、障害者雇用促進法の改正について理解を深め、障がい者雇用を積極的に進めていく必要性を感じていただけたことや、国の助成金などの企業支援策、ほほえみ広場にいみなどの相談支援機関についての周知が図られたことであったと考えております。
次に、課題につきましては、職場内での障がい理解の推進や、事業所の規模、業種などにも配慮した支援体制の構築が必要であることなどが挙がっております。
198 ◯市長(戎 斉君) それでは、5番目でございます。
障がい者雇用推進条例を制定してはどうかというお尋ねでございます。
議員御提案の新見市障がい者雇用推進条例の制定につきましては、まずは現在策定中の新見市障がい者計画に基づいて総合的な就労支援の充実と施策の展開を推進する必要があると考えておりますので、現段階では考えていないところでございます。
引き続き、障がいのある方お一人お一人の状況や企業のニーズに応じまして、積極的に障がい者雇用の取組を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
199 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。古川英明君。
200 ◯15番(古川英明君) 1番目についてですが、障がい者数について人数の理解ができました。なお、B型作業所、A型作業所について、働いておられる障がい者の方の人数も把握できましたが、一般就労については把握が難しい、困難であるということでございました。
障がい者の総数に対して就労されている障がい者数がやや少ないと私は感じるんですが、そのあたり市としてはどのように捉えられているんでしょうか。
201 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
202
◯福祉部長(古家孝之君) 障がい者の総数に対して働いている方が少ないのではないかというような御質問でございますが、先ほども申しましたが、一般就労している方が実際にはかなりいらっしゃると思います。ただ、その実際の人数につきましては、現在ハローワークで把握することができていないということなので不明ですけれども、かなりの方が一般就労されていると考えておりますので、その総数との比較っていうのはここで一概には評価をするようなことができないかなと思ってます。
以上です。
203 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
204 ◯15番(古川英明君) できましたら、一般就労についてもぜひ把握していただければなというふうに思いますがいかがでしょうか。
205 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
206
◯福祉部長(古家孝之君) 数字を把握するのが我々ではできないことなので、ハローワークに引き続き依頼をしていくというようなことになろうかと思います。
以上です。
207 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
208 ◯15番(古川英明君) 健康の森学園の卒園生や就労移行サービスの後の障がい者も含めまして、一般就労につながるのは大体二、三割程度だそうです。残りの七、八割の方はB型作業所で働かれているというのが現状のようですが、現在、市内にはB型作業所が3か所ありますけれども、3か所で足りないというようなことはございませんか。
209
◯福祉部長(古家孝之君) 現在把握しているのが、B型作業所、ワークセンター阿新と100万回のサアーたいへん、健康の森学園の3か所でございますが、それぞれ定員がございまして、ワークセンター阿新ですと40人、そこに対する利用登録が42人、100万回のサアーたいへんが定員が20人、利用登録者が21人、健康の森学園が定員が26人、利用登録者26人ということでございまして、希望される方はそちらに行けてるというような状況であろうと考えてございます。
以上です。
210 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
211 ◯15番(古川英明君) 3番目についてですが、市はそれなりに市として積極的に採用する、あるいはA型、B型の違いなどを説明する機会を持たれているなというふうに思いましたけれども、ガイドブックをこしらえたり見学会をしても、小さな事業所の方の参加が少ないのではないかなと思うわけですけれども、そのあたりの状況はどんなんでしょうか。
212 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
213
◯福祉部長(古家孝之君) 先日のセミナーの参加者を見ますと、小さな事業所も一部参加をされてるような状況でございまして、いろんなところが参加されておりますが、今回初めて第1回目のセミナーということで開催をしたところですけれども、次回、毎年開催を予定しておりますので、徐々に小さい企業にもお声がけをしまして参加者数を増やしていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
214 ◯議長(榎 日出男君) 古川英明君。
215 ◯15番(古川英明君) ぜひとも小さな事業主さんにも参加をいただくように、ひとつ工夫をしていただければというふうに思います。
3番目、4番目の双方に関わる点ですけれども、市民はもとより、事業所においても障がい者への先入観を払拭し、障がい者への理解、そして障がい者との共生社会実現の大切さを理解してもらわないと障がい者の就労にはなかなかつながらないというふうに思います。
本市の出先機関的なほほえみ広場ですけれども、他の自治体と比べると本当にすばらしい取組だというふうに思います。ぜひとも市を挙げて、幅広く市民を巻き込んだイベントなどを実施をされて、障がい者理解を進めていく必要があるのではないかと考えます。市の御所見をいただければと思います。
216
◯福祉部長(古家孝之君) ほほえみ広場にいみでは、現在も夏祭りですとか様々なイベントを行っておりまして、B型作業所の工賃を上げるために、にこにこ市というようなことも実施をしております。そういったいろんな企画をいたしまして、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
217 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
218 ◯15番(古川英明君) 5番目につきましては、市長、今のところはということで御答弁いただいたわけですが、こういった条例を制定する最も障害となっている点というのがあるでしょうか、市長いかがでしょうか。
219 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
220 ◯市長(戎 斉君) 条例を制定する上に障害というものは特段ございませんけども、まずこういう条例は最終的には目指していきたいというふうには思っておりますけども、本市におきましては、現在策定中の障がい者計画に基づいて、まずは就労支援の充実、施策の展開をやっていきたいということでございます。
以上です。
221 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。古川英明君。
222 ◯15番(古川英明君) それでは、3項目めに移らせていただきます。
3項目めは、これまで同僚議員も質問されておりました市内の保育所、
認定こども園でのおむつの取扱いについてただしてまいります。
現代社会では、共働きの上、夫婦だけで子育てをされる家庭が多いわけですが、とりわけ乳幼児期の子育ては大変だと思います。早朝忙しい折、使用するおむつに名前を書いて保育所や
認定こども園に持参する、そうした煩わしさがなければと思われる保護者の方も多いのではないかと想像いたします。
そこで、1番目ですが、保育所、
認定こども園における現状のおむつの取扱いについて説明をいただきたいと思います。
2番目の質問、本市議会では、昨年11月に「みんなで考えてみませんか「
子育て支援」や「子育てのこと」」というテーマで90名の
子育て世代の方々とワークショップ形式の意見交換会をいたしました。保育所や
認定こども園にお子様を通わせている保護者の方も多く参加され、乳幼児期における様々な御意見もいただきました。おむつのことも御意見をいただきました。
そこで、お尋ねをいたしますが、保護者の皆様は、おむつ一つにしても様々な思いや考えがおありだと思うわけですが、おむつの取扱い等について対象の保護者の思いや願い、また希望等について、市として調査をされたことがあるかどうかお示しいただければと思います。
3番目の質問では、県下の公立保育園で初めて導入されました奈義町のおむつのサブスクを例に本市での導入の可否をお尋ねするつもりでした。しかしながら、先日、私ごとの用事で高梁市役所に出向いた折、せっかくですから、高梁市における保育所等でのおむつの取扱いについて職員にお尋ねをしました。高梁市では、令和5年6月から、県下15市で初めて、毎日おむつを持参していた保護者と管理に追われる保育士の負担軽減につなげるということを目的に、0歳から2歳児が使用する紙おむつの無料支給を実施しているとのことでした。まさに、かゆいところに手が届くといったすばらしい施策だとそのときに感じました。
そこで、お尋ねをいたします。
市内の保育所、
認定こども園へのおむつのサブスク導入や無料化を検討する考えはないかどうか、市としての所見をお伺いいたします。
以上で3項目め、1回目の質問を終わります。
223 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの古川英明君の3項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
224
◯福祉部長(古家孝之君) では、3項目め、こども園、保育所におけるおむつの取扱いについての1点目の1番目、保育所などでのおむつの取扱いについての御質問にお答えをいたします。
保育所、
認定こども園におけるおむつの取扱い方につきましては、おむつを必要とする園児の御家庭において、保護者が必要枚数を各園に持参していただいております。また、持参する際、おむつに園児の氏名を記載していただき、各園におきまして他の園児のものと混在しないよう適切に管理しております。なお、使用済みのおむつにつきましては各園で処分を行っております。
続いて、2番目、保護者の希望を調査したことがあるかとの御質問でありますが、保育所などにおきまして、日頃から保護者の意見をお聞きする機会を設けておりますが、おむつに関する要望につきましては特に伺ったことはありません。しかし、全国的に保育所などでのおむつの取扱いについて関心が高まっていることから、保護者ニーズを把握したいと考えており、在園児の保護者を対象として希望調査を実施してまいりたいと考えております。
続いて、3番目、保育所などのおむつのサブスクリプション導入や無償化を検討する考えはないかとの御質問でございますが、おむつのサブスクリプション等の導入につきましては、保護者の希望調査を実施した上、必要性や利便性、各園での業務の効率性などを考慮し検討してまいりたいと考えております。
以上です。
225 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。古川英明君。
226 ◯15番(古川英明君) 1番目ですけれども、昔に比べたら、使用済みのおむつを園あるいは保育所等で処分をしていただけるということで、幾らか進歩はしているわけですけれども、もう一歩というのが私の考えでございます。
2番目、希望調査を実施されるとのことですけれども、ぜひぜひお願いできればというふうに思います。特に、そうした調査というのは、保護者にとっては本市における様々な経済的支援は本当にありがたく思われているし、結構充実していると私は思うわけですけれども、ただ毎日の子育ての中で感じるこうなればなとか、あるいはもっとゆとりを持って子育てできるのにという部分、そういう実感を保護者が持たれる部分に光を当てていくことも行政として大変重要なことではなかろうかなと考えております。
答弁は結構でございます。
3番目につきましては、2番目のアンケートといいますか、希望調査を実施された後検討するという御答弁でございました。いずれにしましても、子供の数がだんだん減ってきておりますので、あまり大きな予算を組まずとも
子育て世代には喜ばれる支援の一つとなると思いますので、早めに具体化されますように求めておきたいと思います。
質問は以上でございますが、なせば成るなさねば成らぬ何事も成らぬは人のなさぬなりけり、これは米沢9代の藩主上杉鷹山の有名な言葉でございますけれども、市長におかれましても、この言葉のごとく何とかしたいという強い思いがあられるわけですから、様々な山積する課題に対しまして今後も立ち向かわれていくことを期待しまして、質問を終了いたします。
227 ◯議長(榎 日出男君) これをもちまして古川英明君の一般質問を終わります。
次に、9番岩田秀之君の登壇を求めます。9番岩田秀之君。
〔9番 岩田秀之君 登壇〕
228 ◯9番(岩田秀之君) 9番岩田秀之です。
3月定例会の最後のバッターとしてやっと出番が来ました。
議長のお許しをいただきましたので、通告順序に従いまして、1項目のみの一般質問をさせていただきます。市政発展に向けての前向きな答弁を期待しております。
質問に入る前に、年頭より能登半島で震度7の地震が発生し、死者は災害関連死15人を含む241人、負傷者は1,188人に上りました。お亡くなりになられました方々に心より御冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興が進むことを祈っています。
それでは、1項目めの防災・減災についてであります。
2021年6月1日に掲載された山陽新聞の記事には、「次の南海トラフは超巨大宝永型か」という見出しがありました。その内容は、西日本の太平洋側で想定されている南海トラフ巨大地震をめぐり、過去に沿岸を襲った津波の痕跡の分析から、次に起きるのは江戸時代の1707年に起きた宝永地震と同じタイプのものになる可能性があるとの研究結果を、政府地震調査委員で産業技術総合研究所名誉リサーチャーの岡村行信氏がオンライン開催の日本地球惑星科学連合大会で発表しました。宝永地震は、紀伊半島付近で震源断層の破壊が始まり、静岡から高知沖の広範囲が震源域となった、南海トラフ上では史上最大のマグニチュード8.6とされる超巨大地震。岡村氏は、今後の検証が必要だが、地震のタイプによって将来起きる地震の揺れや津波の高さを推定できるとしています。岡村氏は、過去の南海トラフ巨大地震を、宝永地震のほか、幕末の1854年に起きた安政地震、東海、南海地震の2つのタイプがあると指摘。宝永型は紀伊半島の地下、安政型は静岡、長野県境に当たる赤石山脈付近の地下から破壊が始まり、南海トラフ全体に広がるとしているという内容でありました。南海トラフ巨大地震は、マグニチュード8から9クラスが30年以内に70から80%の確率で起こるとの想定です。最近でも、石川県能登では余震が続いており、栃木、愛媛、千葉、茨城、宮崎、青森県などで震度3から4の地震が相次いで起こっており、大変懸念をしています。
本市での防災・減災対策を施策の上位と位置づけ、市民の安全・安心につなげていくことが大きな課題と考えます。
1点目の質問です。
能登半島地震では、震災が起きてはや2か月が過ぎました。石川県の2月末時点で、住宅被害は7万5,421棟、避難者は1万1,449人、断水は約1万8,880戸と報道されています。現在、関係機関や多くのボランティアなどの支援が復旧作業に携わっていますが、復旧がなかなか進まない状況であるとの報道がありました。
能登半島地震の災害状況を捉えて、近い将来発生が想定される南海トラフ巨大地震に対する今後の危機管理の取組について、市長のお考えをお示しください。
次に、2点目の質問です。
本市での南海トラフ巨大地震を想定しての取組についてであります。
能登半島地震に伴い、輪島市で240棟が損傷し、焼失面積は4万9,000平方メートルに上り、大規模火災が発生しました。本市においては、平成12年10月に発生した鳥取西部地震では震度5強の揺れが観測され、負傷者4名、建物被害のうち住宅の全壊が6棟、半壊が24棟、一部損壊が627棟、非住家の全壊が42棟、半壊が2棟、一部損壊が550棟であり、多数の被害が発生しました。この鳥取西部地震では住宅火災は起こらなかったですが、今後起こると想定される南海トラフ巨大地震が発生した場合、県北端までの広範囲で震度5強以上の揺れが想定されています。市街地の耐震化が進んでいない木造住宅が密集しているところ、木造の空き家にまだ電気が来ている家屋もあり、倒壊のおそれがあり、火災が発生する要因も多くあると思われます。火災を防ぐためにも感震ブレーカーの取付けが有効な手段と考えます。
また、家屋にいるときも、揺れが発生したときに必ず逃げ道の確保が一番であり、たんす、食器棚、本棚、テレビ、照明器具など家具の転倒、落下を防ぐことが命を守ることにつながっていると思います。
1番目の質問です。
木造住宅密集地での火災を防ぐための感震ブレーカーや家具転倒防止金具などの設置を進めていく考えはあるのかであります。
次に、3点目の質問です。
震災での指定避難所や指定避難場所の開設についてであります。
本市の指定避難所は114か所で、公園を含めると119か所、地震対応での避難所は104か所となっております。福祉避難所は25施設となっております。
1番目の質問です。
現在までの避難所で必要とされる食料、水などの備蓄品や機材など、どれくらいストックされているのかをお示しください。
また、豪雨災害や地震災害では電気の供給がストップする可能性があり、電気がなければ全ての通信機器が使えなくなり、災害状況なども入手することはできません。どの地域がどのような災害状況なのか、適切な支援につなげるためにも、避難者の状況や災害の状況を正確に知ることが大事になってきます。
2番目の質問です。
地震が発生してからの避難所での情報収集はどのように考えておられるのか、お考えをお示しください。
また、今後想定される南海トラフ巨大地震が発生すれば、本市においても大きな災害が発生する可能性があり、仮に本市での災害が小さかったとしても、県南の発電所などが機能しなくなり電気の供給ができなくなるおそれがあり、全ての生活インフラが機能しなくなります。
3番目の、大規模の地震災害で電気や水の供給が止まった場合の対応はどのように考えておられるのかお示しください。
次に、4番目の、
能登半島地震では孤立地域が発生し、物資が届かない状況があり、本市においても孤立地域の可能性もあると思いますが、現在の備蓄箇所を増やすお考えはあるのかお示しください。
次に、4点目の質問です。
本市の小・中学校での防災教育の取組についてであります。
本市の地域防災計画の中に、災害発生に対して自らの身は自ら守るとの基本理念と、正しい防災知識を市民一人一人が持ち、平素から災害に対する備えを心がけることが重要である、また防災活動に大きな役割を果たす小・中学校の児童・生徒が災害や防災に関する基本的な知識を学び、災害に関する情報を理解し、判断できる能力を持つことが必須であると防災教育の推進計画を示されています。
1番目の、各学校での防災教育は年間を通してどのような内容で取り組まれているのかをお示しください。
また、本市の小・中学校ではICT教育が進んでいる中、防災教育にも利用されていると思われますが、児童・生徒のさらなる防災レベルを引き上げる、地域の復興の力になる人材育成につなげていくことが大事になってきます。
2番目の、ICTを活用しての防災レベル向上の取組が全国でも進んでいますが、本市においても実施していくお考えがあればお示しください。
最後の5点目の質問です。
災害時に避難所となる各学校施設の安全対策や設備についてであります。
本市の学校耐震化は、過去の震災を教訓に、校舎や体育館のつり天井の耐震化はほぼ完了していると思いますが、非構造部材の耐震化率は全国で67.2%にとどまっています。
1番目、市内小・中学校の照明器具、外壁、体育館のつり天井の耐震化やその他非構造部材の耐震化はどうなっているのかをお示しください。
また、大規模災害が発生した場合、学校施設の体育館などは避難所として利用されます。実際に
能登半島地震では避難所の体育館で多くの被災者が寒さをしのいでいます。
2番目の質問です。
学校施設に非常用電源の確保はしてあるのかをお示しください。
以上で1項目め、1回目の質問を終わります。
229 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの岩田秀之君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
230 ◯市長(戎 斉君) それでは、1項目め、防災・減災についてお答えをいたします。
1点目、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震に対する今後の危機管理の取組についてお答えをいたします。
近い将来発生するであろう南海トラフの地震に対しましては、新見市地域防災計画震災対策編を策定しまして、市民の生命、財産を守るために危機感を持って備えておるところでございます。また、昨年11月には、岡山県との共催で、巨大地震を想定しました総合防災訓練にも取り組んだところでございまして、国、県、関係機関との連携を確認したところでございます。
去る1月1日に発生いたしました令和6年
能登半島地震により、国や専門機関の検証が今後行われまして、これまでの震災対応の在り方が見直された際には、本市の防災計画につきましても適切に反映してまいりたいというふうに考えております。引き続き、市内の各地での防災訓練の実施などを通じまして、防災意識の向上を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
231
◯総務部長(高瀬広視君) それでは、2点目、本市での地震を想定しての取組の1番目、感震ブレーカーや家具転倒防止金具などの設置を進めていく考えはという御質問でございます。
地震時における建物火災を防ぐための感震ブレーカーや家具転倒防止金具などの設置に向けては、現在ホームページで地震に備えて家の中でできる安全対策などについて周知を図っているとこでございます。今後とも、市報などで新たな耐震化の補助制度の紹介に併せ、感震ブレーカーや家具転倒防止の重要性についても啓発してまいりたいと考えております。
次に、指定避難所の開設についての1番目、現在までの避難所での必要とする物資や機材などの個数はという御質問でございます。
昨日、林議員にお答えしたとおりでございますが、本市の備蓄品につきましては、
南海トラフ地震を想定して岡山県災害時相互応援連絡協議会で定められている本市備蓄目標を上回る数量を確保しており、充足しているものと考えております。備蓄品の主なものでございますが、食料が3万2,156食、毛布2,611枚、生理用品6,020枚などとなっております。また、機材につきましては、発電機が10台、大型送風機が30台などとなっております。
次、2番目、地震が発生してから避難所での情報収集はということでございまして、発電式のラジオを避難所に備えてはという御質問でございます。
災害時の情報収集手段としてラジオを携帯することはこれまでも奨励してきており、非常持ち出し袋等にも常備しておくことを様々な媒体や機会を捉え啓発しているとこでございます。主要な避難所には非常持ち出し袋を常備しており、発電式ラジオも併せて常備しておるとこでございますが、そのほかの指定避難所への常備につきましても今後研究してまいりたいと考えております。
次に、3番目、電気、水の供給が止まった場合の対応でございますが、指定避難所において地震災害で電気や水の供給が止まった場合の初期対応につきまして、停電時の電源に関しましては非常用発電機での対応を、水に関しましては備蓄している保存水での対応を考えてございます。次の対応では、災害協定を締結している電力会社や他自治体などに応援を求めることになると考えております。
4番目、現在の備蓄箇所を増やす考えはあるかという御質問でございます。
現在の備蓄品につきましては、主な避難所となります公民館等24か所に配備しております。備蓄品には食料や飲料水などもございまして、消費期限の問題などもあることから、適切に管理することが求められております。そのため、現在のところ備蓄箇所を増やす考えはなく、現在の備蓄箇所を拠点として最寄りの避難所へ配送を想定し複数の経路を設定するなどして、できるだけ孤立地域の発生を防ぎたいと考えております。
以上です。
232
◯教育部長(山縣晴美君) 4点目、本市の小・中学校での防災教育の取組についての1番目、各学校での防災教育は年間を通してどのような内容で取り組まれているのかという御質問についてお答えいたします。
各学校における防災教育につきましては、関連した教科や総合的な学習の時間など、年間を通して計画的に取り組んでおります。また、地震対応、火災対応等を含めた避難訓練のほか、消防署等と連携しました防災授業や起震車体験、校外の関連施設の見学等を実施しております。
続きまして、2番目、ICTを活用しての防災教育についての御質問でございますが、全国各地でICTを活用した防災教育の取組がなされていることについては承知いたしております。本市におきましても、児童・生徒に貸与しておりますタブレット端末を活用し、防災に関する調べ学習や課題解決学習等を行っているところでございます。
続きまして、5点目、災害時に避難所となる各学校施設の安全対策や設備についての1番目、市内小・中学校の照明器具、外壁、体育館つり天井等の耐震化やそのほか非構造部材の耐震化についての御質問でございますが、市内の小・中学校の施設、設備等につきましては、安全・安心な教育環境が提供できるよう平成24年度から平成25年度にかけて耐震診断を実施し、その診断結果を受け平成27年度に耐震改修工事を全て完了しております。主な耐震改修工事といたしましては、体育館天井改修工事、ガラスブロック壁改修工事、体育館照明設備落下防止工事等であります。
なお、定期的に学校施設、設備の点検を実施しておりまして、危険箇所があれば随時改修等の安全対策を行っております。
続きまして、2番目、学校施設への非常用電源の確保についての御質問でございますが、児童・生徒が在校中に災害が発生した場合、通学路の状況を確認し、ふだんどおりに下校することが危険であると判断した場合には保護者に迎えに来てもらうようになっております。このことから、災害時に児童・生徒が学校にとどまることは想定していないため、学校施設への非常用電源の設置には至っておりません。避難所として指定されております学校施設も多くありますが、停電を伴う災害時には非常用発電機等を搬入し対応することとしております。
以上でございます。
233 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。岩田秀之君。
234 ◯9番(岩田秀之君) 市長からは、これから危機感を持ってしっかりと南海トラフに向けても頑張っていく、取り組んでいくということを言われました。
市長に1点お聞きをしたいんですが、全国の自治体の災害対応部署、新見市では危機管理、そういう部署でございますけども、全国の自治体の全体の6割に女性が一人も配置をされてないと、そういうところが多いんですよ。新見もそうなのかなと思うんですが、災害が起きると男性の仕事場のようになりますけども、私は女性の目線が利く防災の体制づくりが必要ではないかなと思いますけども、お考えがあればお答えしていただければと思います。
235 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
236
◯総務部長(高瀬広視君) 組織の対応でございますので、私からお答えさせていただきます。
災害が発生しまして指定避難所を開設した場合でございますが、本市災害対策規定に基づきまして、災害対策本部の避難所班がその対応に当たることとなっております。避難所班には女性職員も複数おりますので、女性目線での対応もできるようになってございます。実際、平成30年西日本豪雨災害、令和元年9月集中豪雨災害の際には、開設いたしました指定避難所におきましても多くの女性職員が対応に当たったところでございます。
以上です。
237 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。岩田秀之君。
238 ◯9番(岩田秀之君) そういうことで、女性がいろんなところで、指定避難所とかで頑張っておられるという、またそういう女性が複数おられるということでありますが、ふだんの仕事として女性がいないと、本当に災害になったときに女性の機転でいろんな災害の対応はできないということが言われてるんです。今、危機管理室にも男性が3人おられると思いますけども、私は常時そこに防災専門の女性が一人でもいたほうがいいのではないかなというふうに、私の思いですけども、どうでしょう、市長、これからの取組として。
239 ◯市長(戎 斉君) 現在の危機管理室の体制整備についてのお尋ねだろうと思います。
現在、男性で対応してはおりますけども、女性目線で対応するということも大事なことでございます。災害発生時には、危機管理室を超えた枠で、全庁一丸となって、男性、女性、対応している状況でございますけども、危機管理室の体制整備については今後検討してまいりたいと考えております。
240 ◯議長(榎 日出男君) 岩田秀之君。
241 ◯9番(岩田秀之君) 市長より前向きな答弁をいただきました。
しっかりと、言っても女性の目線がいろんなところで大事になってくると思いますので、強く求めておきます。
それから、国は最新の科学的知見を踏まえ、地震動や津波高などの被害想定の新たな計算手法を策定するとともに、県独自の被害想定を見直すことになっています。今までは、国のやり方じゃなくて県独自のやり方で、その手法で基本的なものをつくっていたというか、基本をつくっていたというか、今度は国の計算式で県がやっていくということで、国は社会状況の変化やほかの災害の教訓を踏まえて基本計画を見直すこととしており、県においてもその方針の下、新しい被害想定に備えるための施策や対策を検討するとのことであります。
国や県が基本計画を見直していけば、本市は当然施策や対策を見直していかなくてはいけませんが、今後、市長のそれについてのお考えをお示しください。
242 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
243 ◯市長(戎 斉君) 先ほどもお答えしましたとおり、先ほどは国というお話をしましたけども、県においても、専門機関等の検証が今後行われまして見直しがされれば、当然本市の地域防災計画につきましても適切に見直しを図ってまいるということでございます。
244 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。岩田秀之君。
245 ◯9番(岩田秀之君) 県も早々に見直しをしてると思いますので、早急に県から新見に来ると思いますんで、また新見にとっても独自な、基本的なことも見直していかなくてはいけないのかなというふうに思っておりますのんで、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
それから、2点目の1番目の再質問ですが、
能登半島地震に伴い、輪島市で240棟が焼失しました。焼失面積は4万9,000平方メートルに上る大規模火災が発生しました。総務省消防庁は、火災の原因である調査結果では、地震で傷つくなどした屋内の電気配線がショートした可能性が考えられるとの分析結果が公表されました。消防庁は、火元と思われる住宅調査や住民らへの聞き取りを実施、それによると、地震発生時は、住宅内ではストーブなど火気器具の使用はなかったと言われています。
本市において、まず建物が倒壊する可能性がある木造住宅の耐震化を進めながら、感震ブレーカーや各転倒防止金具などの設置を推進していくことを強く求めるものでありますけども、その点、部長、ちょっと言葉が出てきませんけども、ブレーカーなどホームページで周知をしていると、市報などでもこれから紹介していくと言われましたけども、こういうものは義務的というか、将来的に、特に感震ブレーカーですけども、私の提案として、この新見市の都市計画化、木造住宅が密集するところをモデル地区として取り付ける方向性とか、そういうのは考えておられませんか。
246 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
247
◯総務部長(高瀬広視君) 先ほどお答えしましたが、感震ブレーカーの必要性等周知してまいるという予定にしておりますし、耐震化の補強工事等も補助制度に乗せております。感震ブレーカーを義務づけるというのは多少難しい部分があるかと思いますが、必要性については強力に推進してまいりたいと考えてございます。
248 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。岩田秀之君。
249 ◯9番(岩田秀之君) その辺、これからまたいろいろと検討していただければというふうに思います。しっかりと周知をしていっていただければというふうに思っております。
それから、3点目の1番目、食料、水などの備蓄品、機材の個数とか、これは昨日同僚議員からも質問ございまして答弁をいただきました。ということで、トイレも、トイレのポータブルですか、その数も昨日答弁でもありましたけども、食料、水の備蓄品などは理解をさせていただきました。
私からは1点だけ質問をさせていただきます。
災害時のトイレ対策についてお聞きしたいんですけども、
能登半島地震では避難所におけるトイレ対策が浮き彫りになりました。これはあまりニュースには流れておりません。非常にデリケートな問題があります。災害時のトイレ確保、管理計画を策定していると答えた自治体が24.1%で、策定していないが75.9%のアンケート結果でございます。
今後、トイレの管理計画の策定とか、災害時には大事なことではないかなというふうに私は考えますが、本市の方針があればお示しいただければと思います。
250
◯総務部長(高瀬広視君) トイレの問題につきましては、状況によって様々だと思います。断水であったり、電気が停電したとき、様々な対応が求められると考えております。昨日お答えしたのは携帯型のトイレの個数でございまして、取りあえずはそちらの対応になろうかと思います。幸いにも本市の場合、南海トラフの地震想定がそう大きい被害があるようになっとりませんので、初日ぐらいは避難所の利用があるかと思いますが、復旧は早いのかなというふうに考えてございます。
以上です。
251 ◯議長(榎 日出男君) 岩田秀之君。
252 ◯9番(岩田秀之君) トイレも、今は新見市も下水ということで、それには途中ポンプもはまってますし、電気が止まれば下水も使えなくはなりますけども。トイレというのは、今さっきも言わせてもらいましたけどもデリケートな問題で、大変なことであると思うんですが、ポータブルトイレだけでは間に合わない、そういう被害状況においては、災害用のトイレとかそういうなのはこれから備蓄をする考えっていうのはおありになるんでしょうか。その辺どうでしょうか、マンホールトイレとか、それから仮設トイレとか、そういう。
253 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
254
◯総務部長(高瀬広視君) 一部においてはマンホールトイレの設置ができる箇所もございます。ただ、そこだけを開いたとしても、市内のどちらの地域が被災するかによって使えなかったりする場合があろうかと思います。
また、簡易トイレをあらかじめ用意するというのは、保管場所もありますし、管理状況もございますのでなかなか難しいと考えております。他市の例を参考にしながら研究してまいりたいと考えてございます。
以上です。
255 ◯議長(榎 日出男君) 御質問ございますか。岩田秀之君。
256 ◯9番(岩田秀之君) マンホールトイレとか、これから常時そういうのも備蓄品として取り扱っていくという方針で考えていただきたいなと。
トイレは仮設トイレにしても場所も取りますし、そのときに対応できるんだろうなというふうに理解をしておりますので、この点、トイレのことをお聞きしましたけども、しっかりと対応していけるように取り組んでいただきたいというふうに思っております。
あと、3点目の2番目ですけども、避難所での情報収集とか、発電式のラジオも入ってるという感じでございます。何分、電気が止まると何もかも止まってしまうという感じで、もう今携帯にしても、これがずっと使えるわけじゃありませんし、電気が常に要ることでありますし、それが切れればいろんな情報っていうのはラジオからしか入ってきませんので、その点もこれから避難所に全体的に置けるようになればというふうに思っておりますので、取り組んでいただきたいというふうに思います。
それから、3点目の3番目、電気、水の供給。これは、大きな災害が起きた場合でありますが、発電所からの電気は供給を多分、これは私にも分からないんですけども、停電になる可能性もあります。電気の復旧ができるまで、電気の供給が不可欠であります。電気はつくらないとできませんので、今の技術でソーラー発電とか、ガス発電とか、ガソリンの発電機、ディーゼルの発電機というものしか発電は電気をつくることはできませんけども、部長、発電機、電気を起こすもの、こういうものを今後増やしていく考えっていうのはおありでしょうか。
257 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
258
◯総務部長(高瀬広視君) 非常用発電機の配置でございますが、議員よく御存じのように、発電機の管理につきましては非常にデリケートな部分があるように考えております。ガソリン式、軽油式、双方にそれぞれ特徴があって、燃料を抜いてあるとか、入れたままにするとか、また作動ができるかどうかというのを定期的に管理する必要があろうかと思います。台数が多ければ、それだけ管理する台数が増えるということでございまして、直ちに現在の台数よりも増やす、それを管理するというのは、置き場所の問題もございますので、困難であると考えております。
以上です。
259 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。岩田秀之君。
260 ◯9番(岩田秀之君) 機械になれば管理が大変になってきます。管理をなるべくしなくてもいい、そういうガスとか太陽光とか、それから今頃はもうプロパンガスを使ったり、カートリッジのガス、そういうのをこれから、部長、増やしていくと。ならば、そういう発電機の機械を増やしていっていただきたいんだというふうに、管理はあまりしなくてもいい、そういうものを、絶対にこれは災害に遭ったら要るもんであります。また、民間の建設会社とかいろんなつながりがありますので、そういうところと提携をしておられるみたいですので、そういうとこと協力をしていただいて電気はつくっていくということで強く求めておきます。災害時での対応がすぐできるように求めておきますので。
それから、4点目、小・中学校の防災教育についての各学校の防災教育の内容でございます。部長から答弁をしていただきました。昨日も同僚議員から防災教育についてはありました。年間を通して子供が楽しんでやれる、そういう防災教育を目指してやっていただければというふうに思いますし、また2番目、ICTを使っての防災レベル向上でありますけども、全国各地でいろいろと、今はタブレットを使った防災の授業が実施をされております。最新のデジタルの防災の内容をしっかりと中身が詰まったようなカリキュラムを組んであるんで、そういうものを使って、これから防災教育のレベルの向上をやっていただければというふうに思います。大人も子供もなんですが、要するに自分の命は自分で守ること、協力できる力を子供の頃からの防災教育で養えば、大人になっても、どこにいても役に立つというふうに思います。これからも前向きに取り組んでいただくことを強く求めておきます。
それから、5点目、市内の体育館設備ですけども、今、耐震改修はきちっと全部済んでるということで安心をいたしました。
また、最後の5点目の2番目でございますけども、学校施設の体育館っていうのは避難所になります。実際に30年でもなった体育館もございます。それは夏だったので、まだ時期的にも寒くはなかった。能登でも寒くて、寒さをしのいでいる、そういうこともありますし、夏は夏で暑い、そういうところに非常用電源は必ず必要になってきますので、もともとそこの体育館に常備をするんではなくて、すぐ対応できる、そういうふうにしていただければというふうに強く求めておきます。
最後に、これは答弁は要りません。今回は地震対応での防災・減災について一部分だけの質問をさせていただきました。中でも、災害が発生する前、発生した後の対応について喫緊の大きな課題が山積みであります。今後、上位の施策として、市政にしっかりと反映していただきたいと強く求めて、今回の一般質問を終わります。
261 ◯議長(榎 日出男君) これをもちまして岩田秀之君の一般質問を終わります。
しばらく休憩をいたします。
午後2時15分 休 憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午後2時25分 開 議
262 ◯議長(榎 日出男君) 休憩終わり会議を再開いたします。
お諮りいたします。一般質問はこれで打ち切りたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
263 ◯議長(榎 日出男君) 御異議なしと認めます。よって、一般質問はこれで打ち切ります。
────────────────────────
日程第2 条例第26号 新見市職員の特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例
条例第27号 新見市介護保険条例の一部を改正する条例
264 ◯議長(榎 日出男君) 日程第2に入ります。
条例第26号及び同第27号の2議案を一括議題といたします。
この際、市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 戎 斉君 登壇〕
265 ◯市長(戎 斉君) それでは、ただいま上程いただきました条例第26号及び条例第27号の2件について御説明申し上げます。
まず、条例第26号新見市職員の特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例につきましては、災害が発生した他市町村において行う被災地支援等の業務に従事した職員に対して特殊勤務手当を支給するため、条例の一部を改正するものであります。
次に、条例第27号新見市介護保険条例の一部を改正する条例につきましては、介護保険料基準額等を変更するため、条例の一部を改正するものであります。
以上、2件について御説明申し上げましたが、どうか慎重に御審議いただき、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。
266 ◯議長(榎 日出男君) これより議案の質疑に入ります。
条例第26号の新見市職員の特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例について御質疑はございませんか。11番藤澤正則君。
267 ◯11番(藤澤正則君) お尋ねいたします。
この別表に定める中の条文の中で、重大な災害の定義が1点、1日につき710円の根拠をお示しいただきたいと思います。
268 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの藤澤正則君の質疑に対する答弁を求めます。
269
◯総務部長(高瀬広視君) 失礼しました。
災害の対象でございますが、災害救助法に該当する災害でございます。
また、手当の額の基準でございますが、これは国、県におきましても同様の手当が支給されることになっておりまして、その額に合わせたものでございます。
以上です。
270 ◯議長(榎 日出男君) 再質疑ございますか。藤澤正則君。
271 ◯11番(藤澤正則君) 了解しました。
それで、業務に従事した職員の中で、この従事期間で時間外に及ぶ場合は、この710円が分母となりますか、なりませんか。
272 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
273
◯総務部長(高瀬広視君) 今回提出させていただいておりますのは特殊勤務手当でございますので、1日につき710円で支給されます。時間外手当は別途支給されるものでございます。
以上です。
274 ◯議長(榎 日出男君) 再々質疑ございますか。藤澤正則君。
275 ◯11番(藤澤正則君) 当然それですが、特殊勤務手当の分母となる710円も時間外手当の分母の積算根拠となって支給されるのが一般的な地方自治法の定めに書かれておりますが、その解釈はいかようなもんですか。
276 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
暫時休憩いたします。
午後2時30分 休 憩
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午後2時33分 開 議
277 ◯議長(榎 日出男君) 休憩を閉じ会議を再開いたします。
答弁を求めます。
278
◯総務部長(高瀬広視君) 先ほどお答えしたように、本手当は日額でございまして、時間外手当は別途本給に加算されて支給されるものでございます。
以上です。
279 ◯議長(榎 日出男君) ほかにございませんか。──ないようですから次に、条例第27号新見市介護保険条例の一部を改正する条例について御質疑はございませんか。14番橋本亨子君。
280 ◯14番(橋本亨子君) 14番橋本です。
介護保険の保険料を設定するための条例でございますが、まず1番目に段階区分について。
これまで、たしか11段階の区分が区切られていたと思うんですが、今回提案の条例では13段階の区分にと変更をされているわけですが、その変更した理由、それをまずお聞かせください。
それから、6段階の階層以上については、厳密にここで旧条例との比較がすぐにできていないんですけれども、増額ということになると思うんです。全体を考えますと、保険料が引上げになっている内容であろうというふうに思うんですが、残念な気もしますが、なぜこの増額改定になっているのか。
それから、できる限りの保険料の高騰を抑制したいというのがかねてから委員会でも述べられていた状況がありますが、基金を当初予算で見て、約1億2,300万円ぐらい投入してくださっているなというふうに確認をしたんですが、基金の活用後、あとどのくらいの基金が残っていくでしょうか。基金の活用の限度額は、先ほど言いました金額でなければやっていけそうにないんでしょうか。そのあたりの状況も教えてください。
281 ◯議長(榎 日出男君) 条例の中身であって、基金の云々はこの場で答えは出しかねるんですが、執行部、答えれる。(「答えられません」と福祉部長古家君の声あり)基金の運用については答えが出ないということです。ほかのところで答弁願います。
282
◯福祉部長(古家孝之君) まず、1つ目ですけども、所得の段階の設定が11段階から13段階に変更された理由ということでございますけれども、こちらにつきましては、国が13段階に分割されて設定をされたということに準拠したものでございます。
それから、6段階以上の増額につきましては、基準が6,000円だったものが6,200円に引上げをするように予定をしております。6,200円への増額につきましては、今後の介護給付費、それから保険料、それから基金をどれくらい崩せるんだろうかというようなシミュレーションをしまして、これが国のシステムでございます介護保険の見える化システムというのがございまして、そちらで算定をして、適正なのは6,500円幾らっていう数字がありますけれども、できるだけ抑制したいという思いがありまして、6,200円という数字にさせていただいたとこでございます。
以上です。
283 ◯議長(榎 日出男君) 再質疑ございますか。
ほかにございませんか。──ないようですから質疑を終結いたします。
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日程第3 請願・陳情事件の上程
284 ◯議長(榎 日出男君) 日程第3に入ります。
既に受理しております請願1件及び陳情1件を議題といたします。
なお、請願及び陳情の内容につきましては、配信しております請願・陳情文書表で御確認ください。
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日程第4 議案及び請願・陳情事件を各常任委員会に付託
285 ◯議長(榎 日出男君) 日程第4に入ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております条例第1号から同第11号まで及び同第13号から同第27号までの26議案、予算第1号から同第17号までの17議案、議案第1号から同第4号までの4議案並びに請願1件及び陳情1件は、配信しております付託表のとおりその審査を各所管委員会に付託したいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
286 ◯議長(榎 日出男君) 御異議なしと認めます。よって、付託表のとおりそれぞれの委員会に付託いたします。
お諮りいたします。明7日から21日までの15日間は、議案等調査のため本会議を休会したいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
287 ◯議長(榎 日出男君) 御異議なしと認めます。よって、15日間は休会することに決定されました。
次の本会議は3月22日午前10時に開きます。
以上で本日の日程は終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。
午後2時39分 散 会
新見市議会
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