高梁市議会 > 2022-03-10 >
03月10日-02号

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  1. 高梁市議会 2022-03-10
    03月10日-02号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 4年第2回 3月定例会        令和4年第2回高梁市議会(定例)会議録(第2号) 令和4年3月10日(木曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 乙議案の上程、説明、質疑、委員会付託、討論、採決第2 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 乙議案の上程、説明、質疑、委員会付託、討論、採決     乙議案第1号 ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議について日程第2 一般質問     15番 川上 修一君     2番 平松 久幸君     3番 新倉  淳君     14番 倉野 嗣雄君     10番 石部  誠君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     竹 並 信 二          次長       金 子 正 典議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     正 木 俊 英 君  総務部長    北 畑 太 一 君      産業経済部長  村 原 幸 司 君  土木部長    大 福 範 義 君      市民生活部長  赤 木 和 久 君  健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君      総務課長    赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    上 森 智 子 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和4年第2回高梁市議会(定例)2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、既に配付いたしておりますので、よろしくお願いいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 乙議案の上程、説明、質疑、委員会付託、討論、採決 ○議長(宮田公人君) まず、日程第1、乙議案の上程、説明、質疑、委員会付託、討論、採決であります。 乙議案第1号「ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議について」を上程し、議題といたします。 提出者より提案理由の説明を求めます。 倉野嗣雄君。            〔14番 倉野嗣雄君 登壇〕 ◆14番(倉野嗣雄君) ただいま議長から上程をいただきました乙議案第1号「ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議について」提案理由を申し上げます。 提出者は私倉野と、賛成者は川上修一議員小林重樹議員でございます。 2月24日、ロシアは、国際社会の度重なる要請、警告を無視し、隣国ウクライナへの軍事侵攻を開始しました。ロシアの今回の行動は、ウクライナの人々の人権を踏みにじり、ウクライナの主権及び領土の一体性を著しく侵害するとともに、武力の行使を禁ずる国際法また国連憲章にも違反する行為であり、断じて容認できない暴挙であります。 よって、高梁市議会としてロシアに対しその侵攻を抗議するとともに、軍の即時撤退と国際法の遵守を強く求めることを表明するものであります。 議員の皆様には、御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 次は、質疑であります。 乙議案第1号について、御質疑がありましたらお願いいたします。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮田公人君) 別になければ、質疑を終わります。 お諮りいたします。 乙議案第1号については、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮田公人君) 御異議なしと認めます。よって、乙議案第1号については委員会付託を省略することに決しました。 次は、討論であります。 乙議案第1号を討論願います。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮田公人君) 別になければ、討論を終わります。 次は、採決であります。 乙議案第1号を採決いたします。 乙議案第1号について、原案のとおり決することに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮田公人君) 御異議なしと認めます。よって、乙議案第1号については原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 一般質問 ○議長(宮田公人君) 次は、日程第2、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。 まず、川上修一君の質問を願います。 川上修一君。            〔15番 川上修一君 質問席〕 ◆15番(川上修一君) 皆さんおはようございます。政志会の川上修一でございます。 会派の代表質問は今回で2回目でありますが、個人質問と区別して行うのは初めてで、一歩前進したのかなと思っております。また、高梁市議会にも会派があることを広く知っていただくことになると思いますので、うれしく思っております。議員提案等も出しやすくなり、それぞれに会派ができ、活発になれば、市にとっても大きなプラス材料となることは間違いないわけであり、大きく期待をいたしております。今回は乙議案を提出させていただいております。 今、世界の動向を見れば、まずはウクライナ情勢を思います。なぜか映画でも見ているようで、地球上で起きていることが信じられない状況下にあります。人道的な立場から見ても、決して許されるものではございません。 そして、新型コロナウイルス、今後の見通しは見えず、対応に苦慮をいたしております。 さらに、地球上では、今までにない規模の災害、日本でも今までにない甚大な災害が、また被害が発生をいたしております。 長期の見通しが利かない現在、執行部におかれましても、我々議会においても、市民の安心・安全を第一に考え、議論を高め、それぞれ任務を全うしなければならないと思っております。 今回は政志会の幹事長をさせていただいております川上が代表質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 では、通告に従って行います。 1の市長の所信表明について、(1)の重点課題の取組についてから始めさせていただきます。 今回も農林水産業の振興を第一に上げていただいています。 我々会派に属する議員は、今まで何回となく、1次、2次産業を通じての定住対策について質問をさせていただきました。人口減に歯止めをかけることがいかに重要であるか、このことができないと地域はおろか高梁市そのものが崩壊してしまう。特に私は農業部門について申してきましたが、殊ここに来ては他の地域にない画期的なことをしなければと申し上げようと思いましたが、今回、定住者に対する施策も多少考えておられるようで、こういった対策には利用しやすい決まりをつくり、より多くの人が利用でき、高梁市にしっかりと根づいていただくことが大切と思います。 また、商工業についても、工業団地の見通しがついたようで、喜ばしいことと思います。 観光振興については、広域観光を申されています。このことについては、合併当初から点と線で結び広域的な観光をと申し述べてきました。ようやく動きかけたのかなと思いますが、コロナの発生、ウクライナ情勢を考えるとき、一度、市民の生活に目を向けるべきと思いますが、いかがお考えか、お尋ねをいたします。 3つ目の施策、心のつながりを大切に支え合い助け合う健康のまち、この件については、福祉・医療について重要な案件だと思っております。スマートウオッチの活用による新たな健康管理等、新しい試みも考えておられます。こういったことと併せて、医療従事者の確保もしなければならず大変だと思っていますが、引き続き御尽力を願いたいと思います。 4つ目の施策、教育については、これまでいろいろと議論をいたしてきましたが、近年、小中一貫校とか少人数学級について前向きな状況が出ていることは、よいことだと思っております。できれば早い時期に考えてほしかったなと思っております。 5つ目の施策、この件については、引き続き努力されるということで、学園文化都市実現に向け、御努力を願いたいと思います。また、職員については、優秀な人材を確保されているわけで、まずはその力を十分に発揮していただき、高梁市のために御尽力していただくことが大切と思います。よい案があればどしどし出していただき、未来の高梁市をつくっていただきたいと思います。 6つ目の施策では、定住については後で質問するとし、オーダーメード住宅の件については、しっかりとやっていただきたいと思います。高梁市の大きな目玉事業となると思います。市内各地に波及するよう努力願いたいと思います。あんな事業もあったなとならぬよう、しっかりとお願いを申し上げておきたいと思います。 そして、平成30年7月の豪雨災害、この件については、大変御尽力をされたことに対し敬意を表したいと思います。 また、未来革新技術の活用では、まずは人口減に歯止めをかける、このことに尽きると思います。高梁市、546.99平方キロメートルにふさわしい人口と経済力をしっかりとつけ、住みたい、住んでみたいまちとして、外部から認められるまちになるよう、御尽力を願いたいと思います。 以上、申しましたが、1についての答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) それでは、代表質問であります川上修一議員の御質問にお答えをしていきたいと思っております。 新年度におきまして、何と申しましても人口が減少してきているという、非常に危機感を持った中での予算編成となったということでございますし、今年度スタートさせております高梁市の総合計画に掲げる都市像というものを達成していくためにはということで腐心をしたところでございます。 今、いろいろ御質問なり新年度の予算に向けての御所見をいただいたところでございますが、隅々までしっかりと目を通していきたいというふうにも考えておるところでございます。 重ねてになりますが、何よりも人というものがこの高梁市にいかに住んでいただけるか、住みたいと思っていただけるかということが一番であろうと。人がいるということによって、そこには産業そして雇用というものが出てくる。もちろん教育もそうであります。そして、福祉・医療というものが必要になってくる。そしてまた、それが好循環を生んでくるということに間違いないと考えておりますので、定住施策がその大前提、根底にあった上での様々な施策ということにお考えをいただければと思っております。 今おっしゃいましたいろいろな事業の関係については、取組としては様々なものを御用意させていただいておるところでございます。1つとしては、今直近の課題としてはコロナウイルス対策というのはもちろんでありまして、これは多分僕はどっかで収束はしていくと考えておりますが、コロナ後を見据えた中においては、広い意味で高梁市というものをもっともっとアピールをし、そして高梁市のいいところを発信することによる、市民の皆さんもそうでありますが、市外から見ていただいても、高梁市へ行ってみたい、もしいいところだったら住んでみたいということの流れをぜひつくっていきたいということを念頭に置いた予算とさせていただきました。 個々についていろいろ申し上げたいところもございますが、今、川上議員、るる御説明もいただきましたので、そうした施策を必ずや今年度できるだけ早いうちに着手をしてまいりたいと考えているところでございます。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 川上修一君。 ◆15番(川上修一君) 今、答弁いただきましたが、何よりも定住、人が大切だというふうに認識しておられるということで、安心をいたします。 続きまして、2の新型コロナウイルス対策について、(1)ワクチン接種の申込み方法とかかりつけ医の定義についてということをお尋ねします。 今回もう3回目の接種が進んでいるので、1回目の申込みについては忘れかけていますが、当時は、かかりつけ医に申込みをするものと思っていた人が多かったことも事実であります。なかなか早く申込みができなかったという声も多く聞きました。 自分のかかりつけ医はどこかなと、後でいろいろ聞いたり調べて、はっきりした答えがなかなか見つからない。そこで、かかりつけ医とはどんな定義であるのか、分かればお尋ねをいたしておきたいと思います。 また、今回、5歳から接種が始まるので、申込みの仕方、また接種に対しての情報など、どのようにすればよいか、分かればお尋ねをいたします。 そして、(2)も続けてお聞きいたします。 各種支援金・給付金の支給について、地方創生臨時交付金の活用事例を見ても、本当に幅広い活用がなされています。 その中にあって申し上げるのは、申出あるいは申告をしなければ受給できないものもあります。一例を挙げてみると、米価については、近年、非常に厳しい状況が続いております。 そこで、各自治体は、ふるさと納税を活用し、農家に対し支援をしている自治体もあるわけです。今回は新型コロナウイルスの発生により、さらに厳しい状況になっています。銘柄によっては1俵が1万円を切るものもあり、耕作をやめようかとの声も聞きます。 今回のさらなる厳しい状況を見て、支援金を出している自治体もあるわけで、外部から見ると、こういったきめ細かい温かい施策が目に止まるわけです。急を要する対応であったことも事実でありますが、今後こういった支援に対ししっかりと検証をされ、支援すべき事案があれば新たに支援をしていただきたいと思いますが、この2件についてお尋ねをいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) それでは、お答えをさせていただきます。 まず、かかりつけ医ということでございます。 第1回目の接種が始まる前に、かかりつけ医ということで、多くの方が、僕はここの病院にかかっとるから、ほんならここへ言やあええんじゃなというぐらいの感覚だったと思っております。私もそうでしたので。それは間違いないところだと思いますし、それで結果として、いや、うちはかかりつけ医じゃないということの事案があったということも承知をしております。そこはしっかり御説明が要ったのかなとも思いますし、これは国全体の話として、政府のほうから、国のほうからのそういう発信もあってよかったのではないかと思っております。 かかりつけ医としましては、定期的に診察を受けているような場合とか、例えば何かの疾病を発症して、後日、何回かは通わないといけないような場合ということでは、そこの先生がかかりつけ医というふうに、簡単な言葉で申し上げればそういうことになると思っております。1回あそこへ何か月か前に風邪で行ったけど、そこがかかりつけ医かなというのでは駄目だということもございました。 したがいまして、ふだんから自分の体のことをよく知っていただいており、またいろいろ相談も身近にできるという先生がいらっしゃれば、そこはかかりつけ医として御相談いただければと思っております。もしそうでない方に関しましては、市のコールセンターなりを活用いただいて、病院も御紹介できますし、また集団接種という形でも取組をさせていただきますので、そちらを御利用いただきたいと思っております。 かかりつけの定義ということで、もう既に2回目の接種も終わっておりますので、大分、市民の皆様も御理解いただいたのではないかと思いますが、改めてお知らせをさせていただき、より早く接種ができるようにということも求めてまいりたいと考えております。 それから、5歳から11歳の子供さんの接種であります。 明日、接種券を約1,200通余り発送させていただく予定でございます。数日すれば到着すると思いますので、接種券が到着次第、子供さんの場合ですけど、それぞれの保護者の方が、どこで打つかということで、ふだん見ていただいてるかかりつけの先生がいらっしゃれば、もちろんそこに相談していただくということが大切だと思います。 子供さんの場合は、市内で4か所に小児接種のほうをお願いしております。これは、池田医院と藤本診療所と仲田医院、それから成羽病院という予定でございますので、今そういう形で小児接種については受付をしていこうと思っております。接種券が届き次第、御不明な点はコールセンターのほうにお尋ねをいただきたいと考えております。 また、それより上の方については、自分が2回目を打ったという日から最短で6か月、最長でも7か月以内で接種券がお手元に届くような形を取らせていただいております。したがいまして、今、去年の8月に2回目接種を終えた方はもう既に接種券がお手元に届いていると思っております。今度、来月は、9月に接種したという人に接種券がお手元に届く、6か月を過ぎた段階というぐらいで届きますので、またそれは個別接種、集団接種のほうで御対応いただければと思っております。 もう一つの御質問の交付金の活用につきましては、本当に多種多様な交付金が出ておりまして、私も全部を申し上げることはできないような状況でございます。それぞれのところでそれぞれお困りの方、そして影響があった方、そういった方々を御支援しようという形での交付金というふうに理解をいたしております。 もちろんこれの周知というのも必要でございますし、それは行政だけではできない場合もありますので、商工会議所、商工会、あるいはJAでありますとか、そういった関係機関と連携をしながら広報に努めてまいりたいというふうにも考えているところでございます。 現段階では、特段のお困り事ということに関して意見を頂戴しているところではございませんが、もちろん市独自のそういった補助金というものも用意をさせていただいておりますので、必ずそうした方々にそういった情報というのが行き届くようにということで、これは商工関係団体なりを通じて再三確認もさせていただいておるところでございます。ちゃんと行き渡るようにという形を考えていきたいと思っているところでございます。 あと加えまして、米価に関しましてもそうでありますが、コロナウイルス感染症ということの中で、これはウクライナ情勢からすると小麦粉はどうなのかとかといった、そういった状況もあるわけでございます。これからいろんな農作物についてもいろんな価格変動というのが出てこようと考えております。もちろんこれは第一義的には国のほうでの対応ということにはなるわけでありますが、その次に関して、市のほうで、一番密接な行政は市でありますので、その市が果たすべき役割というのは、先ほど議員おっしゃいましたように、適切なタイミングをもって検討し判断をしていきたいというふうにも考えておるところでございますし、これまでも取られてきた、そういった支援制度というのがございます。例えば米価でいきますと、収入保険制度というのもあるわけでございますので、こうしたものの活用というものもぜひ、これは農業共済組合のほうがすることだということではなしに、農家の皆様方にもお知らせをしていく必要があるというふうにも考えとるところでございます。 コロナウイルスの状況、これは米だけではなしに、他の農作物、トマトなんかもそうでありますが、気候によっても変わるわけでございますので、そうしたところで、大きなところ、それからミニマムで支援をしていかないといけないところとをしっかり見極めてまいりたいと考えておるところでございます。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 川上修一君。
    ◆15番(川上修一君) 米価については、なかなか災害か何かないと、支援金というものが今の状況の中では多分ないんじゃないかと思います。価格がこれだけ暴落すると、市長の申された国の価格変動対策が来るまでの間は何かの支援をしていただければというふうな思いがあります。 続きまして、3の人口減少について質問をさせていただきます。 この件については、平成25年頃の答弁だったと思いますが、予測より減少はしていない、むしろ交流人口が増えているとの答弁をいただいたと思います。 しかし、今回の国勢調査またホームページ等を見ると、非常に厳しい内容であると思います。直近の生活ガイドデータでは、令和3年12月のデータでございますが、高梁市の人口が2万8,469人、月にマイナス105人と出ております。合併時、3万8,000人前後あったと思いますが、18年で約1万人減になっておるわけですが、今後、非常に厳しい状況ではないかと思います。また、世帯数が1万3,928世帯、月にマイナス72世帯となっております。人口の約半数が世帯数ということで、逆に独り暮らしの世帯がいかに多いかということであろうかと思います。これは民間のデータでございますが、そういうことに出ております。 防災ラジオケーブルテレビにしても、多額の資金を投じてきたものがあっという間に人口減と比例してなくなっているわけで、市内でのあらゆる消費についてもそれと同じように減少していくわけです。 向こう10年先を思うと、2万人を切る勢いです。自助、共助、公助と申されますが、今は公助、共助、自助、こういったことでないと行政目的は達成できないのではないかと思いますが、こういった件についてはいかがでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 人口減少問題に関しましては、非常に深い憂慮をしておりますし、議員も同様のお気持ちをお持ちのことと思います。 我々のような中山間の自治体において、そこに民間サービスがどんどん入ってくるような状況であれば、またこれは変わってこようと思っておりますが、そうではないというのが現実であります。したがいまして、じゃあそこでどうするのかということになりますと、勢いそれは公、公が担うべき部分が多くなるというのは、これは致し方ないことであろうと思っております。 もちろん、民間でしていただける部分は民間でというふうな思いもするわけでありますが、これからの時代の中では、住民の皆さんも、これをやっていきたい、でもここだけは後押ししてもらわんとできんというのが出てこようと思っております。そこをしっかり連携をさせていただくというのが公の仕事になってくるなというのが、これから先のことだろうと思っております。 そういうコミュニティーづくりでありますとか住民の皆さんへの意識醸成というのが必要になってくるということを今念頭に置きながら、しかしながら人口減少対策というのはそうした意識だけではどうにもならないところもあります。もちろん意識も大切でありますが、しっかりてこ入れをするということの中で、先ほど川上議員おっしゃっていただきました、人口減少の中で、これは年月がかかりますので、切り札まではいかないかもしれませんが、新しい対策としてオーダーメード住宅というのを私も考えさせていただいたところでございます。これは、会派の皆さん方にもいろいろ御知恵もいただいたところでございます。そうしたものをぜひもっともっと広く実現をさせていきたいなという思いでございます。 そうして、こんな取組を高梁市はやっとるがというのを、一番にやっていかんことには発信にもなりませんので、そうしたところをできるだけ発信できるように、そして高梁市というところのいいところを注目していただけるようにという思いを持ちながら、住民の皆さんと一緒になって取り組ませていただきたいと考えとるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上修一君。 ◆15番(川上修一君) 特に、市長が今言われたように、目玉商品のオーダーメード住宅については、あまりあちこちの自治体がしてるような状況ではないと思います。今後、高梁市のこれが成功すれば、各自治体がまた同じようにするのかなと思いますが、先進的にやってる事業だと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 また、今現状では60歳代後半から70、80歳代の高齢者が多く、そうした中で道路の維持管理をしていくということを考えると、もう草刈り機は持てない、くわを持ってするにしても長続きしないような状況の中でございますので、先ほど言ったような、公助、共助、自助というような形の支援をしていただかなければどうにもならないというような状況でございます。オーダーメード住宅もそうですが、そういう状況もあるということを御理解願いたいと思います。 4、災害についての質問に入らさせていただきます。 (1)治水ダム、利水ダムについて、今後も注視し定期的に関係機関へ必要な申入れをすべきではないのかということですが、治水ダムについては、毎年1回の協議会が新見市で行われておりますので、利水ダムの件で質問をさせていただきます。 前回、県議会、中国電力、県、市で会合がなされました。この会合の中で質問をさせていただいたときの中国電力の回答ですが、ダム管理については全て倉敷で行っているので、現場には常駐はしていない。ダムに関することは、現場では常駐せずに全部倉敷でやってるということです。全てのことが倉敷においてコントロールできると申されました。 近年の世界状況を見ると、今までにない異常気象が起き、甚大な被害が発生をいたしております。総貯水量1億2,750万立方メートルという巨大な新成羽川ダムで、何かあったら想像を絶する事態が起きてもおかしくないと思います。最低でも、ダムに行く道の整備ぐらいはすべきではないかと思います。 前にも市長から答弁をいただいたこともありますが、緊急時を想定したとき、どのようにして人員、物資を現場に届けるのか、また目視は必要ないのか、この件は以前から幾度となく申し上げてきました。 しかし、道路整備がなかなか進んでいないのが現状で、早急な対応が必要と思います。現在の支援状況を考えるとき、たかをくくっていては、取り返しのつかない事態を招くかもしれません。高梁川上流の6つの治水ダムを合わせた貯水量と同じぐらいの貯水量を1つのダムが持っていることも忘れてはいけないと思います。 災害が人災とならぬよう、毎年1回の会合をし、安全を図るべきではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 高梁市に関わるダムとしては、9つダムがございます。利水ダムが4つ、治水ダムが5つということでございますが、治水は全て県であります。 お尋ねであります中国電力が所有している新成羽川ダム、田原、黒鳥も含めてでありますが、このダムに関しましては本当に御心配のところだと思いますし、我々も、平成30年7月の豪雨災害の直後でありますが、新見、高梁、総社、倉敷の4市の首長と県、国、国交省ですが、と中国電力、農水省が入った、これは4市長との意見交換会という形ではございますが、定期的にこれまでも会合を重ねております。その中で、今の事前放流というものも実現ができたというふうにも考えているところでございます。 もちろん、監視については、集中監視ということにはなっておりますが、例えば降雨が予想されるときであるとか、何らかの異常がということになった場合は、必ず職員が出向いていき、調整なり、もしゲート放流が必要であればゲートの操作なりといったものは全て職員がそこに行ってされているということは確認させていただいておりますので、その点については遠隔ではない、しっかり現場を見ながらということになると思います。私どももそれが当たり前とも思っておりましたので、絶対それはこれからもしっかり確認をし、続けていっていただきたい。また、定期的な監視もしていただいている、現場の目視監視もあるということでございますので、その点についてはこれからも重々抜かりないようにということは日々申し上げてまいりたいと考えているところでございます。 あと加えまして、一旦豪雨災害ということになりますと、今、県道新見川上線というのは一定雨量以上は通行止めになるという、非常に憂慮すべき事態であるということは長年の懸案であるというふうにも理解をいたしております。 災害時には、高梁市から北へ向かう路線としては、国道180号と県道新見川上線の2本、本当にメイン道路でもありますが、バイパス的な役割を果たすということで、新見川上線の整備を順次進めてるところでもありますが、なかなか、御案内のとおり進んでないと受け取られる面があろうと思いますが、今、県のほうも努力をされ、進めていこうとされておるところでございます。私も地元県議とともに働きかけをさせていただきますし、関係方面と、よしということになればすぐにでも事業が着手できる体制というのはこれからも取らせていただこうと考えております。 いずれにしても、新成羽川ダムというのは水島の工業地帯の本当に重要な電源でもありますので、そうしたことも知事にもしっかり認識をいただくということを改めて私は申入れをさせていただきたいと思っております。そういうことも含めて、災害に強いまちづくりというものをこれからも進めてまいりたいと考えております。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 川上修一君。 ◆15番(川上修一君) 今、中電の職員が必要に応じて現場に出向くというような答弁をいただきました。 災害が起きる前については、ポールが下りて通行止めをいたしておったりしておりますが、こういうことがどうなるのか。また、前に質問をいたした手入から車が通るぐらいな隧道があると。そして、そういう岩盤についてひびがあり、水が漏れて出ているような状況もあるというようなことも申した経緯がございます。それから平成30年7月災害のときに、川の対岸の門扉が、これは木でできとんですけど、これは前からずっと地元の人の要望で何とかならんのかというようなことも申してきたわけでございますが、電源立地の補助金も、どっかとんでもない、下流域ではなくて変なところで運用されてるというようなことも聞いたりして、県のほうへお伺いしたこともございますが、あれはもう自由に使っていいんだというようなお答えをいただきましたが。当時、ダムができるときには、地元は相当な協力をし、涙をのんでそこを出られた方もおられます。そういったことが全く、この時代になると忘れられております。 こういった電源立地の金を下流域に使えば、樋門についても、あるいはポンプについても、また各地域で防災についての市民の協力を得て各地区の人が協力してやっておることに対し、訓練の費用とかそういったことについても、機械についても、支援があって当然と思いますが、何か災害がなければ動かないというようなことでは非常に困るわけです。そういったこともしっかりと、国のほうの考え方か中電の考え方か分かりませんが、申入れを定期的に、その問題があったときにはしていただくというようなシステムができればというふうな思いがいたしております。 次に、(2)河川整備に伴う公共施設についての考え方はということでお尋ねをいたしたいと思います。 この件については、我が会派の者が以前質問をいたしたと思いますが、斎場、クリーンセンターの付近のことでございますが、当時はっきりとした答弁がなかったかなというふうに思います。あれから時間がたっているので、再度、何か変化があったり状況があればお尋ねしたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 その前段で、先ほどの続きとして、我々もしっかり今の発言を受け止めまして、必要な箇所に必要な申入れをタイミングをずらさず申し上げていきたいと考えております。そのときには御協力もお願いせにゃいけんこともあると思いますんで、よろしくお願いを申し上げます。 今の御質問でありますが、高梁川水系中上流ブロック河川整備計画というのが昨年10月に新しく改定されております。これに基づきますと、高梁川の落合橋周辺から下流域にかけて、そして玉川、広瀬地区の両岸、そして高倉地区ということで、整備計画の上には計上されておるところでございます。 また、これに関しましての具体にじゃあどうするかというところまでは、計画は私どもも承知をしておりませんが、今おっしゃいましたお話で申し上げますと、落合橋の右岸側、左岸側、上流から下流を見て右側が右岸だと思いますが、右岸側、左岸側につきまして、これをじゃあ整備計画に基づいて整備していただくということになると、10年、20年という数字が出てまいりますので、災害から3年以上たったわけでありますので、我々も強く要望を重ねてまいりました。県のほうとして何らかの形を取ろうということのお話をいただいて、これは正式な河川断面による整備ということではございませんが、今、県のほうで地元のほうに、県のほうで対応をしていくというお話をいただいております。地元のほうにも説明に入るということでございますので、落合橋付近から右岸側、左岸側について、平成30年7月の豪雨のときの水位を何とか減災できるような形で整備が進んでいくものというふうに理解をしておるところでございまして、これが新しいお話としては申し上げれるかなと思っております。 ただ、正式な具体なところでどう工法を持っていってどう線を入れていくかということに関しましては、まだ承知ができておりませんので、それがどうなるのかというのがある程度分かっておらないと、例えばどういうところが影響してくるのかということについて、これはできるだけ早く、県のほうにもそういったことの情報も提供いただくように申入れもしていきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 川上修一君。 ◆15番(川上修一君) いろいろ答弁いただきましたが、高梁市は非常に危険な状態の中にあると思います。と申しますのも、先ほど申しましたように、高梁川上流には、治水ダムが5つ、それからそれと同等な、巨大なダムが成羽川にあるわけです。そうした下流域にほぼ高梁市の主立ったところがあり、そこで危険を持ちながら生活をしているわけでございますので、関係各位、国や中電、それから県、そういったところへしっかりと実情を申していただき、安心・安全なまちをつくっていただきますようにお願いを申し上げ、代表質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮田公人君) これで川上修一君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時52分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時1分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、平松久幸君の質問を願います。 平松久幸君。            〔2番 平松久幸君 質問席〕 ◆2番(平松久幸君) 皆さんおはようございます。 2番、高梁政志会の平松久幸でございます。 3月定例会の一般質問に入らせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、1番、新型コロナウイルス感染症における本市の対応についてですが、(1)市内2か所で行った無料抗原定性検査の結果をお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 まず、無料抗原定性検査の期間それから実施人数でございますが、成羽複合施設たいこまるプラザとポルカ天満屋ハピータウンの2か所を会場といたしまして、令和4年1月28日から2月16日までの期間のうち、15日間で120名の方に無料検査を実施しております。内訳を申しますと、たいこまる会場が1月28日から2月8日までの10日間で98人、ポルカ会場が2月9日から16日までの5日間で22名でございました。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 今回の無料検査というのは、県の指導ということでよろしいんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 引き続きお答えさせていただきます。 この無料検査の実施に至る経緯について御説明させていただきますと、この無料検査は基本的には県事業でございまして、県が医療機関や薬局等に実施を募集していたというものでございます。ただ、市内におきましては、検査キットの不足、あるいは施設内で検査場所が確保できない、そういった理由から、この事業に手を挙げられるところがございませんでした。 そうした状況の中、感染が急激に拡大し、検査に関する問合せが医療機関へ殺到する状況になりまして、医療機関の負担が増大して医療そのものに支障を及ぼす懸念というものが生じてまいりました。 そのため、医療機関の負担を軽減して医療を守るという観点から、また市民の皆さんの感染不安を少しでも軽減するために、市が事業者となりまして、薬剤師会の御協力をいただき、実施することに至ったということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほど120件と言われましたが、実際は検査キットの数が足らなかったという経緯でよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えいたします。 医療機関のほうでは、症状がある方を検査いたします。無症状等の方に対する対応がフォローできないということで、市のほうでこの無料検査を実施したということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 現在は少し陽性者の数が減ってまいりましたが、先月などは陽性者が毎日出ている状況で、一時、抗原検査キットが店頭でも入手ができないという時期もありました。陽性者が出た場合、保健所から陽性者、濃厚接触者を特定され、対応を知らされるというのが本市の対応と思います。感染者の周りには、感染に対して不安な方が大勢おられます。 今後も今回のように抗原検査キットがすぐ手に入らない状況も想定されますが、高梁市として必要な方へ配布できる抗原検査キットが今後も必要と考えますが、備蓄用に購入を検討されてますでしょうか、お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 今後につきましては、感染や医療機関の状況、また検査キットの流通状況によりまして、先ほどの無料検査につきましても、再度必要と思われる場合には関係機関と協議したいと考えております。 検査キットにつきましては、現在267セットの在庫を確保しておりまして、当面はそれを必要に応じて使用してまいりたいというふうに考えております。新たな購入、備蓄につきましては、先ほど申し上げたもろもろの状況によりまして判断してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 267セットは、使用期限が約1年ということでよろしいんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 今、2種類の検査キットを購入しておりまして、それぞれで若干期限が違うといった状況でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 次の質問に移りたいと思います。 (2)陽性が判明した後の療養生活について、市民への周知と支援策についてお尋ねします。 自宅療養を指示される期間はおおむね10日間、その間、外出もままならない状態で買物にも行けず、日常生活をする上で食料品またトイレットペーパーなどの支援が必要だと思います。 本市では、自宅療養者に対しどのような支援体制があるのか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 まず、日常生活品等ということでございますが、原則的なところを申しますと、感染者の情報は保健所が把握しておりますが、詳細な情報につきましては市町村には提供されておりません。ですから、感染が判明した方の御自宅での療養生活につきましては、基本的には保健所がその対応に当たられています。 現在、高梁市では、療養される方へ直接的に働きかける制度は持っておりませんが、保健所から依頼があった場合は、市が生活支援品を調達いたしまして、保健所を介して配付しております。保健所と協力して自宅療養者支援に取り組んでいるといったところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどの答弁の中で、保健所が対応するということが基本ということなんですが、ほかの市などでは、自宅療養支援室を設け、本人が必要であれば買物支援などの困り事に対応しています。先ほど申されましたように、個人情報を重視ということで保健所の対応となるのですが、ほかの市では、本人が必要であればそういう市の対応を受けれるとなっています。 本当に手厚い対応ということで理解をするんですが、2次感染を防止する上でも療養支援窓口が本市でも必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 今お話がありましたとおり、総社市さんあるいは新見市さんでは、保健所が療養される方に市の制度を紹介して、御本人から市へ要望する形で買物代行であるとかあるいは備蓄している食料品を配達しているケースはございます。 現在のところ、支援室のような担当課を設置して買物代行等までは考えておりませんが、市町村の自宅療養者に対する支援の仕方はいろいろな形がございます。現在、高梁市の取組は先ほど申し上げたとおりでございますが、新たな制度を設けることは現在考えておりません。ただ、日頃から保健所とはコロナへの対応等につきまして連絡調整等を行っております。今後の感染状況や県からの依頼等も踏まえ、必要であれば検討してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 必要とあればということで、すごく残念に感じます。 2次感染に対して、マニュアルを通して伝えていくとか。これから第7波が予想されるわけですけれど、それについても、自宅療養者のマニュアル、ほかの市などはこういうしっかりしたマニュアルがあって、本当に細かく寄り添う感じになっております。高梁市で少しでもそういう体制が整えばいいなと、そのように思います。 自宅療養者の支援で、自宅療養者の災害時の避難についての周知、こういうふうに出されておる市町村もありますけど、こういうのは高梁市ではどういう対応をされていますでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 災害時の対応でございますが、避難の地区にどれだけ今自宅療養者がおられるかどうか、緊急事態ということで、その前には保健所から事前に情報の提供を受けまして対応に当たるというところでございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 対応もそうなんですけど、こういうマニュアルを作ることが大事なのかなと思います。自宅療養者の専用窓口、こういうマニュアルがあればしっかり対応できるのかなと、そういうふうに感じました。 次の質問に移ります。 (3)オンライン授業の取組ということで、学校におけるオンライン授業についての取組に移ります。 小・中学校において現在まで学級閉鎖、臨時休業などはあったんでしょうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 臨時休業の状況でありますけれども、全校が5月に1件、11月に2件、学年閉鎖が1月1件、2月1件、学級閉鎖が1月1件、2月1件ございました。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 学校現場にはGIGAスクール構想としてパソコンなどの環境整備をされていますが、今の環境状況というのは整っておるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 環境でございますが、整っており、実際に稼働してどんどん使っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどの学級閉鎖などになっても子供たちの学びを止めるということがないよう、ICTを活用したオンライン授業が必要と考えますが、そういった取組はできているんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 学級閉鎖等、いわゆる休業になったときでございますが、これはいろんなパターンがありまして、例えば前の晩に突然陽性者のことが分かり次の朝から休校になるというような場合は、子供はタブレット等を持って帰ることもできません。または1日か2日しか学級閉鎖してないというなこともたくさんあります。そういう場合を除きまして、オンライン授業、またはオンラインによる担任や校長等との連絡、そういったものはできております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) オンラインを活用した授業というのを取り込んでおられるということで理解をいたします。 陽性者が児童・生徒に出た場合、感染者に対して本当に不安になるということがあると思います。心のケアとかフォローアップ等の体制ができているんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 そういう不安に対しましては、当然、学校、またはPTAや地域のほうの御協力も得まして、様々な啓発等を行い、現在やっておるところでございまして、不安とかトラブルとかそういったようなことは最近起きていないというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 第6波の感染力が強くて、感染者が多く出たという状態であります。心のケアということが重要になると思いますんで、引き続きよろしくお願いします。 次に、2の吹屋地区の観光についてに移りたいと思います。 このたびグリーンスローモビリティを導入されるということでありますが、12月議会でも、実証運行の結果を基に、導入についてお聞きしました。1台500万円と高額で、費用対効果の面ですぐには導入できないという答弁をいただきましたが、今回、吹屋観光で予算を出されていますが、何台購入し、どのような運行を予定しているのかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) グリーンスローモビリティについてお答えをいたします。 本市では、昨年11月に実証運行を行ったところで、延べ666人の利用がございました。その中で課題等も見えてまいりましたけども、市民をターゲットとした地域交通としての運行ということで、各地域で開催いたしましたまちづくり懇談会で紹介をするなど、地域での導入についてお話をさせていただいておりますが、まだ、取り組みたいとの声はございません。 もう一つの取組といたしましては、観光客をターゲットといたしました観光周遊ということで、こちらの事業にも取り組んでいくというようなことでございます。概要でございますが、車両購入につきましては2台を予定しております。購入に当たりましては、国の補助を受けての購入というふうに考えております。また、時期につきましても、新年度からの手続となりますので、最短で10月頃になるかというふうに思っておりますので、来年度は実証というような形になろうかというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 来訪者が不安定なコロナ禍でなぜ2台購入なのかということを質問するのとともに、それには車庫とかも必要と考えますが、御説明いただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 2台につきましては、充電というようなことがございます。また、30分間隔で運行するような予定もしておりますので、それに対応できる体制をつくっているというようなことでございます。当然のことですが、車庫も整備していこうと思っておりますし、EVの電源の設備の整備もございます。それから、観光地を走るグリーンスローモビリティでございますので、吹屋等をPRできるようなラッピングもやっていこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) グリーンスローモビリティについては、後で集客と観光についてお聞きをしますので、次の質問に移りたいと思います。 (2)デスティネーションキャンペーン開催の内容をお聞きします。 岡山デスティネーションキャンペーンは、数年に1度開催され、今年は7月1日から9月30日に、主にJRと旅行会社が一体となって行う大型キャンペーンなのですが、具体的に本市の取組についてお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) それでは、お答えをいたします。 先ほど言われましたように、今年7月から9月に岡山デスティネーションキャンペーンが開催される予定となっております。 本市では、期間中における主な事業としましては、「ジャパンレッド備中吹屋 赤で彩るアート展」を開催し、赤をテーマとしたアートイベントやボンネットバスの運行と車内の装飾、また夜の魅力を高めるためのライトアップやプロジェクションマッピングなどの実施、またラッピングバスによる各種ツアー造成等の企画を進めているところです。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 後ほど質問する岡山空港からの直行バス等も取り入れると、両方、力を入れるということでしょうか。岡山空港とのバランスというんですか、そこらも具体的にお答えをもらえればと思います。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 空港からの直行バスというようなお話だったかと思います。 吹屋につきましては、日本遺産に認定されるなど、全国に発信できる有数の観光地でございます。また、備中松山城も同じでございます。また、周辺の弥高山であるとか常山公園、本当に魅力的なものがありますが、ただ二次交通というものが高梁市にとってネックになっているというようなこともございます。その二次交通を確保していくために、吹屋へ行く空港からの直行バス、これも一つの手段として、新年度、試験運行に入っていくというようなことでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 引き続き、(3)の質問に移りたいと思います。 空港からの高梁直行バスの運行の内容について問いたいと思います。 今回の吹屋への整備は実証運行なのか、料金等どうなるのかということでお答えをいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 吹屋から高梁の直行バスというようなことでございます。 先ほども申しましたけども、これから国内からの誘客それからインバウンドを見据えた戦略的な二次交通の整備を行っていきます。そういうことで、岡山桃太郎空港から備中高梁駅を経由した吹屋への直行バスを運行して、空路利用者とJR利用者の吹屋への二次交通の整備を行うというふうに考えております。 当然、吹屋といえば、マイカーで来られる方が大勢ございます。マイカーということになれば、来られる範囲が限られてございます。インバウンドを見たり、関西とかもっともっと九州のほうから来ていただくというようなことを考えれば、こういう二次交通の整備というものは必要というふうに考えております。 また、今、広域観光も進めておりますので、経路上にあります吉備中央町やそれから吹屋からも比較的近い新見市、そういったところともこの運行については協議をしているところです。 具体的な案でございますけども、1日1往復、空港から吹屋へ行くのが1便、それから吹屋から空港へ行くのが1便を今思っておりますし、運行のまだまだ案の段階ですが、週末、金土日というようなことで、令和4年7月から10月、夏休みの期間等に運行していきたいというふうに考えてございます。 料金につきましても、バスの運営会社でありますとかそういったところと協議を進めておりまして、いまだ具体が定まっていないというようなことでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 料金は定まっていないということでありますが。 先ほど新見市と言われたんですけど、近隣の自治体と連携しての運行というのは考えておられないんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 先ほど申しましたように新見市それから吉備中央町との連携というようなことで今協議をしているというふうにお話をさせていただきました。 それと、料金につきましても、今後詳細を詰めていくという段階でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 観光客が減っているコロナ禍において、その中であえてバスを動かすということで、コロナが本当に蔓延したら難しいのかなと思うんですけど、そういう対応というのはあるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 現時点ではコロナ禍にあるため、国際線のほうは運休をされております。インバウンドの需要回復には一定の時間がかかるものと思っておりますけども、観光庁の予測として、令和6年には国際線の需要が回復していく、それから令和7年には大阪万博がある、また令和12年には、観光庁が示すインバウンド目標6,000万人、消費額15兆円を掲げておられます。そういうふうなものにしっかりと対応するための、今、地固めというんですか、準備の一つというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 次の質問に移りたいと思います。 (4)観光案内サインの整備の内容についてお聞きします。 日本遺産認定、昨日も吹屋小学校が落成したということで、来月にはオープンするに当たり、来訪者を増やしていくというのは必須課題ですが、現在コロナ禍の中で今以上の来訪を考える上で、マイカーで吹屋へ行ってみようという動機づけを促して、また実際に来訪の行為ということで結びつけるには、案内看板、サインの整備が必要と思います。 しかし、現在、高梁市内の国道、県道からの吹屋への案内看板、これは岡山自動車道が開通した頃から何も整備されてないというふうに感じます。吹屋への動線上の看板、サインの見直しはほぼされていないのかなと感じます。 まずは看板やサインの整備が必要と思いますが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) まずは、吹屋へ間違わずに行けるような案内看板についてお話をさせていただきたいと思います。 平成25年度に市内32か所の観光スポットへの看板の調査を行った上で整備計画を策定いたしまして、推奨ルートへの道路案内看板の整備を進めております。吹屋地域につきましても、整備を進めているところでございます。また、日本遺産というようなことでございますけども、市役所への懸垂幕、それから吹屋地域の道路沿いにのぼり旗を設置しております。そういうことですが、まだ日本遺産に関する看板がそのルート上にあるというような状態ではございません。 日本遺産事業は令和2年度から始まった事業ではございますが、吹屋地域の誘導や日本遺産をアピールできるよう、効果的な場所へ歓迎ムードを高めるような看板を整備していく、そういったことを検討していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほど市役所の懸垂幕ということで答弁ありましたけど、恐らく先日までそれはなかったような、僕は提案したことがあるんですが。 吹屋まで行けば日本遺産のロゴマークが入ったサインを整備されているのも確認していますが、しかし動線上に、例えば国道180号、313号からの看板が整備されているというふうに言われましたけれど、岡山空港からの看板、有漢インターチェンジ、賀陽インターチェンジから、新たに日本遺産に認定された吹屋へという、誘客を促すような看板がまず整備されていません。せっかくのブランド形成できている吹屋でございます。サイン整備を検討するべきと本当に感じます。 先ほど言われましたが、観光客として来られても、特別感とか、先ほどのバスに乗っていても恐らくこういうわくわく感とか、ようこそ高梁市へというようなウエルカム感などの演出、または明確な差別化、付加価値を高める上でも、日本遺産のロゴ、教育長も市長もここにバッジをされていますが、Japan Heritageと、かなり印象に残る、いいロゴマークということと感じますが、どうしてこのロゴマークをいち早く取り入れないのかなと。市内数か所でもあればかなり高梁市のイメージというのは変わると思いますけど、ロゴマークの活用、日本遺産のPRという点でどうでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 日本遺産のロゴマーク、本当に格好いいといいますか、認知度が上がってくるというふうに考えております。 昨年度ですか、吹屋地区のコンセプトプランもこしらえております。そういった中に、こういうふうな吹屋に着いたことを印象づける仕掛けであるとか、歓迎ムードを高めるというようなことも必要だというふうに考えております。御提案というようなことで、検討してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) これが(資料掲示)ロゴマークなんですけれど、高梁市民は、吹屋が日本遺産に認定されたということを御理解しているのかなと、本当にそういうふうに思います。ロゴマークに限らず、日本遺産ということも、数か所でいいので。新見市に入るときには、A級グルメのまち新見市へと、市内へ入るところ、多分2か所ぐらいがそういうふうにサインで演出されておったと思います。すごく印象に残るPRだと思います。 本当にいろんな旅行商材を考えていく上で、そこが一番重要なのかなと、私はそういうふうに思います。ロゴマークでのPR、もう一度検討していただければと思います。 次に、(5)に移ります。 吹屋地区の経済効果をどうやって高めていくのでしょうか、お聞きします。
    ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 吹屋地区の経済効果をどうやって高めていくかということでありますが、これまで御質問をいただいておったものも全てそれを高めていくためのツールであると考えております。 と同時に、今、部長申し上げましたが、吹屋地域のコンセプトプランというのを地元の方と一生懸命つくっているところがあります。これが全てというわけではないと思いますが、吹屋の町並みを歩いていただくと、人がそこに住んでる、もしくはそこで活動しているというものが感じられない、いわゆる空き家になってしまっているところもあるわけであります。 町並みというのは人のにぎわいというのが必要でありますので、そうしたにぎわいを創出するよう、市としてもそういった準備はいたしております。今度は、そこに来ていただけるようもっと発信していく、これは面白そうだからやっていこうということをアピールしていかないといけないと思っているところであります。それには、観光協会もしっかりと、そしてまた今、DMOの取得ということに向けても進んでおりますが、DMO取得の後には、吹屋地区も同時に産業としての観光というものが成り立つような形を取っていかないといけない。それには、空き家の活用であったり、今度はハード的なものになりますが、地域の道路をちゃんと整備するとか、今、トイレも整備をさせていただいてるところでもありますが、そういったもの、そして昨日落成を迎えまして、議員にも御指摘いただきました吹屋小学校の次の活用というものも、地域の方が本当に親身になって考えていただいておりますので、そうしたものもしていかないといけないなと思っております。 また、コンセプトプランで地元の方と意見を出し合った中では、ラ・フォーレ吹屋を今の宿泊キャパでいいのかどうかといったことも含めて、これは再検討していく必要があると考えておりますし、その後背地にあります天文台及びキャンプ場等の施設、これも本当にすばらしいものであります。 加えて、岡山県で今、天文台に関する観光推奨をされているところでありますが、残念ながら吹屋の天文台が入っておりません。これを入れていただくべく、そして活用しないといけませんが。吹屋地区というのは、特に冬の夜というのは非常にすばらしい天体を眺めることができるというところでありますので、冬は観光客の方が減るという、そこの悩みがあったわけでありますけど、それを逆手に取って、冬でもお越しいただけるような、春から冬にかけてオールシーズン来ていただけるような魅力をそれぞれつくっていきたいと考えております。 そうしたことを進めることによって、相乗効果として地域の経済効果、これは吹屋だけではございません。直行バスなんかは備中松山城もターゲットにしてるわけでありますので、要は市内へそういった観光客の方が動線として入ってこられる、そしてそこでお金を落としていただく仕掛けというものを、これは市民の方と一緒になってつくり上げていきたいと考えているところであります。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 吹屋の観光客の滞在時間というのは、恐らく現在2時間から半日ぐらいかなと、そういうふうに思われます。 経済波及効果は、観光客が吹屋地域を訪れ、消費すると、先ほど市長も言われましたように、商業活動を考えなければなりません。訪れても消費活動が生まれないと地域の振興にもつながりませんし、さらには一時的ではなく持続することが必要です。地域の振興手段として利用するのであれば、一定の支出ができる顧客を持続的に呼び込むことが必要と考えます。今後、観光地経営という上で、まず食べてもらうこと、そしてまた泊まってもらうこと、これが必須というふうに思います。 先ほど市長も言われたように、吹屋小学校の活用と。現在、展示物とかそういうふうに考えられておられますが、体験できる、例えば吹屋で昔ながらの学校給食を提供して食べてもらうとか、改めて小学校の体験をしてもらうとか、そういうことで先ほど言われましたラ・フォーレ吹屋に泊まってもらって、そういう仕掛けを地域の皆さんと観光協会と高梁市とプロの方を導入してでもしていく必要が今後要ると思いますが、周遊滞在型についてもう一度御答弁願います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 吹屋小学校が復元ができた、4月からは観光協会のほうで指定管理事業として運営をしていただく、ただ運営するだけではないということでありまして、これはいろいろ御議論もいただいたところでありますが、しっかりとした管理者、それはマネジメントのできる管理者を置いて、そしてしっかり管理、そしてまた運営をしていくということを伺っております。観光協会としても、新しい取組という形の中ではツアーの造成とかそういったことも考えられておるわけでございます。 ただ、バス1台が収容できる、じゃあ食事ができるか、宿泊ができるかということになると、今ないわけであります。そこは大きな課題として捉えております。バスが進入できるようには、これはできます、やります。が、いざ来ていただいて、じゃあどうなのということになったときに、それが旅行エージェント等に対するアピールができないというところだと思っております。したがいまして、そうした方々へ旅行エージェントの方が、よし、ほんならバスを組んででも連れてきてやろうと思っていただけるようにしていかないといけない。それは吹屋だけではございません。高梁の市街地、高梁市内もそうであります。 ですんで、それを至るところにつくれということにはならないと思いますが、特に吹屋地区、そして備中松山城の城下というものについては、そうした大きなテーマを持ちつつ、これからそういった観光をメインにしたまちづくりというものを見据えていかないといけないと思っておりますし、吹屋小学校は一級の資産だと私は思っております。今は県指定でありますが、次を目指すというのは当然のことと思っております。文化財としての価値を高めるということが多くの方に訪れていただくということにもなろうと思いますので。そうした課題を、先ほどと重複しますが、吹屋のコンセプトプランの中では、ラ・フォーレをどうするんだといったこと、そういったことを含めてお考えを一緒に練っていただいております。 これはどうしても民間の皆様方の力というのが必要でありますので、そうした力をどんどん導入していく。そして、多くの方が滞在をし、高梁市はお買物で二千数百円しか落としていただけないという現実があるわけでありますので、それをどんどん、倍、もっともっと増やせるんではないかと思います。そして宿泊もしていただけるよう、これから取組をしていきたい、それは官民合わせてしていきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 互いに端的な質疑、答弁に努めてください。 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 次の質問に移りたいと思います。 3の定住対策に移ります。 (1)人口減少の要因をどう分析しているのかということは、先ほど会派の代表質問でもありましたが、以前答弁で、吉備中央町、美咲町と連携して人口減少について取り組みたいという答えがありました。その後、それについて進展はあったんでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は私のほうからお答えします。 さきの定例会でもそういった質問にお答えしたと思うんですけど、令和2年の国勢調査の速報値が昨年10月に出まして、この2月に確定値ということで公表されています。大きな変化はございません。県下の人口減少ワーストスリーは、高梁市、美咲町、吉備中央町ということに変わりございません。今、2度ほど事務者協議ということで、人口減少対策等についてどうしていくかということで協議を重ねておりました。 実は、吉備中央町のスーパーシティ構想の採択ということも視野に入れながら、そういったことの影響ということも高梁市にとっても大きなものがあるんではないかというようなことの中で、ついせんだって、まだ閣議決定されておりませんが、田園都市のほうの採択になったということで、そういったことを見極めながら、今後、3市町で共有をしながら人口減少対策について協議をしていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほど申されましたように、吉備中央町のスーパーシティ構想、デジタル田園健康特区として全国3か所の一つに認定されました。 今回の決定で医療連携を進めていくということがあればお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) デジタル田園健康特区という名前に表されるとおり、医療等に関しての特区が認められるものと考えております。具体はまだ承知をしておりませんが、当然、高梁市及びその周辺の自治体にも少なからずの影響があるものと思いますし、高梁市としてもしっかり協力をこれから惜しまないという考えではあります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 次の質問です。(2)定住対策を拡充した事業を予定されていますが、具体的内容をお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきたいと思います。 新年度に拡充を予定している定住対策、ここでは住まいのことについて申し上げたいと思います。 まず、若者定住促進住宅助成金でございます。住宅新築の拡充の内容でございますが、市内業者で施工する場合、3世代同居の子育て世帯であれば、現行では60万円が最高の助成でございますが、拡充後はこれを100万円にすることとしております。用地取得と合わせますれば、現行、最高で160万円でございますが、拡充後は200万円になるというものでございます。 次に、住宅のリフォームに関してでございますが、子育て世帯が市内業者でリフォームをする場合、最高50万円の助成をしておりますが、拡充後はこれを100万円にするというものでございます。ここまでが若者、子育て世帯限定の助成となります。 次に、世帯関係なくという部分で申し上げますと、空き家バンクの助成がございます。現行の助成でございますが、家の改修と家財の処分に対して助成をしておりますが、拡充後は物件購入についても追加をする予定でございます。空き家バンクに登録された物件を購入された場合には、上限100万円を助成していこうというものでございます。 あわせまして、改修をDIYでやっていこうとされる方がいらっしゃれば、市内業者から購入された経費が5万円を超える材料費については、上限10万円まで助成をしていこうということでございます。 こういった拡充によりまして、移住を検討される方など、それから定住の後押しをしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 定住対策を考える上で、先ほども市長から、何より人が住みたい、産業、雇用、教育、福祉、医療ということが重要と言われました。 定住対策に重要なのは、市内に雇用を増やすということが一番重要かなと、そういうふうに思います。このたびの有漢工業団地など、本当に期待しますが、ほかにも企業誘致に取り込むということが必要なことではないでしょうか。雇用を増やす取組について、企業誘致に取り組むということがあればお聞きをします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 雇用の場の確保というのは非常に重要でございまして、新年度の予算でお願いをいたしておりますが、新規の工業団地の調査をさせていただきたいと考えてるところでございます。これは県の補助を受けて行うものでありまして、適地がありますればということで調査をさせていただき、その後、工業団地造成につながるかどうかということについてもまた議会のほうにもお知らせをさせていただきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) (3)に移ります。 定住促進賃貸住宅整備事業の具体的な内容についてお聞きします。 これは島根県飯南町の事例ですが、市営住宅として賃貸で貸し出し、25年居住後は無償譲渡ができるということとなっております。内容はおおむねこの事例と同じような取組なのかということをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 当然、飯南町の事例を参考にさせていただきたいと思っております。 加えまして、オーダーメード住宅ということを思っております。設計の段階から加わっていただきたい、そして住み続けていただきたいというのを大前提にしていきたいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) この制度は、画期的なことだと思います。 固定資産税も、一定期間は免除されるということでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 市営住宅ということでございますので、当然、固定資産税はかかりません。ただ、賃貸でありますので、毎月の使用料はいただくということになると思います。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 次の質問に移りたいと思います。 4、マイナンバーカードの運用について、(1)コンビニエンスストアでの行政サービスを拡充すべきではないかという質問に移ります。 近隣の自治体、吉備中央町、総社市、津山市、岡山市、倉敷市などは、証明書コンビニ交付サービスが開始されています。住民票の写し、印鑑証明、所得・課税証明など、マイナンバーカードを利用してコンビニで利用できるというサービスが始まっております。 12月議会でもお聞きしたんですけど、高梁市はマイナンバーカードの普及率が県下でもトップと、中国地方でもトップというお答えがありました。こういうことが高梁市ではまだできてないというのは、非常に残念に思います。 吉備中央町においては、コンビニで毎日午前6時半から午後11時までこういうサービスが取り入れてありますし、まずいち早くこのサービスに取り組んでいただきたいと思いますが、この点についてどうお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 私のほうからお答えいたします。 コンビニ交付につきましては、今、議員言われたように、マイナンバーカードを利用して、コンビニに設置されていますマルチコピー機端末において住民票等の交付が受けられるということで、さっきも時間を言われましたが、朝6時半から23時までということで、24時間では当然ございませんが、受けられるというようなサービスでございます。 さっき言われてましたように、県内の27市町村のうち、22の自治体が導入をされており、特に市の中では本市を除く全自治体が導入しているということは重々承知もしております。これまで導入に向けた調査研究も行ってまいりました。 結果といたしまして、本市の場合、平成30年7月豪雨、未曽有の災害ということで、それ以降の本市の財政状況、それからコンビニ交付に係る費用対効果、それから汎用性等について総合的に判断した結果、現状では導入しないという方向性でございます。 ちなみに、コンビニの交付利用率を今22団体で聞き取ったところ、幅はあるんですが、大体3%から15%というなことで聞いております。 ちなみに、本市の場合、仮に5%をコンビニ交付というようなことで想定いたしますと、現在、年間1万8,000件の住民票の交付がありますので、それの5%でいいますと900件というようなことを想定した場合、初期投資なりランニングコストを含めますと、1件当たりの費用が8,500円程度になるというようなことになっております。 ちなみに、今、窓口で交付している住民票の発行1件当たりを人件費とか消耗品、機械のリース等も加えて単純に割ると約400円というようなことで、非常にそこに費用対効果といいますか、経費が発生しているという状況は御理解もいただきたいと思います。 しかしながら、代替手段といたしまして、マイナンバーカードとスマホを利用して、家に居ながらスマホで交付申請ができる仕組みもございますので、今、その導入に向けて研究をしているというところであります。 これができると、当然、申請をして、コンビニですとその場で住民票がコピー機から出ますが、そういうことではなくて、審査だけして、後日、市のほうから郵送するということで、即効性はございませんが、コンビニに行く必要もなく、家に居ながらできるというような状況になっております。 当然、開庁日に市役所に行くということも必要でなくなりますし、本人確認と手数料の納付もできますので、市民の利便性と、逆に今コロナ禍の中で窓口の混雑も避けられるので、非常に効果的ではないかということを考えております。 確かに、県内の中で導入をしてないということもございますが、想定してみますと、住民票は今日その日にすぐ要るということがあまり想定もできないということも一つはあって、さっき言ったような、事前にスマホから申請すれば翌日もしくはその次の日には届くわけですから、そういった中で十分代替は可能であるし、費用対効果も見込まれるというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) コンビニへの導入はシステムが高額と、ランニングコストも相当かかるということですが、マイナンバーカードを普及させる上で外せないサービスかなというふうに考えます。必要なのは、休日対応などのサービス、高梁市はこういう代替えがありますというのがあれば、逆に効果的なのかなと思います。 高梁市図書館などは毎日開いている、営業しているということで、このようなサービスが高梁市図書館、たいこまるプラザとかに導入を検討されれば、高梁市もコンビニではなくて土日のサービスがここはできるという情報を伝えれればと思いますけど、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 今の公共施設、特に365日、午前9時から午後9時まで開いている図書館等での導入ということは非常に効果的なように思いますが、これも費用対効果の問題で、市独自でそういった端末ということも可能ではございますが、今のコンビニの仕組みを使って端末を導入すると、コンビニの端末についてはそれぞれのコンビニが導入し、それに対して設置の負担金であったり手数料を支払うということですが、そういった公共施設にすると、コンビニの枠組みプラスアルファ市独自での端末の購入費、それから年間100万円程度のランニングコストもプラスアルファになりますんで、結局のところ、さっき言ったコンビニよりもまた倍ぐらい高くなるというなこともあります。費用対効果として、繰り返しになりますが、平日は市役所の窓口、それからさっき言ったようなスマホでの申請、後日の郵送というな仕組みで利便性の向上を図っていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) これで私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(宮田公人君) これで平松久幸君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午後0時3分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、新倉淳君の質問を願います。 新倉淳君。            〔3番 新倉 淳君 質問席〕 ◆3番(新倉淳君) 議席番号3番、高梁政志会の新倉淳です。 今回は2つの項目で一般質問させていただきます。 早速ですが、質問に入らせていただきます。 昨年の3月定例議会で、特産品の開発として取り組んでいる冬取りタマネギの質問をさせていただきました。またかと思われるかもしれませんが、質問させていただきます。 ちょうど1年が経過しました。自然相手の農作物ですので、思いどおりにならないことが多くあります。栽培経験を重ねて向上したこと、また逆に悪天候に作用されて低下したことと、いろいろあると思います。 そこで、(1)令和3年産のセット球、つまり種球の生産目標は幾らだったのか。また、実質使用可能であったセット球はどれぐらいだったのか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) それでは、お答えをいたします。 冬取りタマネギは、その名のとおり冬場に収穫できるタマネギであり、通常のタマネギとは出荷時期が異なり農家の所得向上につながることが期待され、現在、アグリテクノサーチの協力の下、実証栽培を進めております。 現在、実証栽培に取り組んでおりますのはシャルムという品種で、栽培方法は3月中下旬に播種を行い、球の大きさが直径2.5センチほどになる5月中下旬に一度掘り上げることになります。この苗のことをセット球と呼び、セット球は夏場に冷所で貯蔵しておき、8月下旬に圃場へ再び植え、球が太った冬場に収穫をいたします。 それでは、お答えですが、令和3年度の冬取りタマネギのセット球の生産は、アグリテクノサーチが販売を目的として取り組まれたところでございます。数ですが、播種につきましては、約5万4,600粒をまいております。セット球の見込みですが、おおよそ50%、2万7,000球を見込んでおりましたところ、約1万2,000球、約22%の収量となったところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 予定どおりのセット球が生産できなかったというのはお聞きしとったんですけど、50%の2万7,000株の見込みが結局1万2,000株ということになりますと、半分以下の数値となると思いますが、この原因はどこにあったか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 昨年の気象による影響が大きかったと思います。早い梅雨入りや長雨の影響により、球の腐敗等によるものと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 部長の答弁どおりではあろうと思いますが、私も農業に携わっております。今は異常気象が当たり前のような時代ではありますけど、少し結果が悲惨過ぎるというような感覚を受けております。 また、P.P.P.オールスターズ!布寄、農福連携で冬取りタマネギを栽培されとるわけなんですけど、P.P.P.の皆さんは、一昨年は3,000球、一昨年やっといいものが収穫できて、昨年も前年同様に頑張りたいと思っていたのが、配球が僅か1,000球となってがっかりされたんではないかと思っております。危険分散の意味で、できれば複数箇所でセット球の生産が望ましいと考えます。 (2)の質問に入る前に、私の勘違いで、生育調査は過去2回のみでした。質問書には、令和3年産と「過去2年の調査と比較して」と書いてありますが、訂正をお願いいたします。 そして、質問を変えさせていただきます。 質問の意図するところは、3回の実証栽培で栽培者の栽培技術の向上、収量の増加、品質の向上等があったかが知りたくての質問でした。3年間でもどうかなと思えるデータの量です。2年間だけの数値はあまり意味のないこととなりますが、あえて質問いたします。 (2)昨年の令和3年産の生育調査の結果はどうだったのか、また一昨年の令和2年産の調査としてどうだったのか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 実証栽培は、令和2年度、令和3年度において同一の生産者へお願いしております。 アンケート調査結果によりますと、本年度、定植数8,300球のうち約5,900球、70%の収穫がございました。 昨年度は、定植数1万970球のうち約8,200球、74%の収穫がございまして、おおむね同程度の収穫率でございました。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 私が想像してたのは、去年の天候が高温な時期があったので、収穫パーセンテージが下がってるんではないかと思ったんですけど、想定以上の数字であるんで、それぞれの年を重ねての栽培技術が向上したり、病気に対しての対策ができたんじゃないかと感じます。 次の質問に入らせていただきます。 一昨年までは実証栽培者がそれぞれの出荷袋、それぞれの重量で個々に販売していたと聞いております。昨年は出荷の袋を統一して販売されたとか。 (3)令和3年産の販売実績(販売方法、販売数量など)について詳細な説明を求めます。また、購入者の評価はどうだったのか、その後、調査等ができていればお教えください。 ○議長(宮田公人君) 村原産業政策部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) お答えいたします。 令和3年度は約3,200球について販売を行っておられます。 主な販売先は、高梁市内の直売所や総社市内のスーパーや直売所でございます。 販売価格は、葉つきタマネギ1球120円、葉なしタマネギ3球入りが150円から190円でございました。 購入者からの評価につきましては、葉つきタマネギは数日で葉が枯れてしまうため、枯れれば店頭から外されるというようなこともあり、売行きはあまりよくございませんでしたが、一方、葉なしタマネギ3球入りにつきましては好調で、サラダで食べてもおいしいといった声や、またお店のほうへも次の出荷がいつになるのかというような問合せもあったというふうに聞いております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 初めて食べた方がおいしいという評価、私も確かにそうであろうと思いますし、想像以上に好評だったんではないかというようなお話として聞かせていただきました。こういうことは、産地化に向けての大きな一歩が踏み出せたんじゃないかと私は思います。 (4)の質問に入ります。 冬取りタマネギをある方から勧められて栽培し、一昨年前の11月に初めて収穫して食べたことを覚えております。部長も言われましたが、基本的に冬に収穫する栽培体系もその当時は知らず、この時期にない新鮮なタマネギは柔らかく、みずみずしく、甘く、シャルムの品種の特性に感激いたしました。 植付け時期が8月中下旬と暑い時期となりますが、手間もかからず、11月過ぎからの収穫です。農家の暇なときの副収入に、つまり補完作物として適しているものと思います。また、家庭菜園でフレッシュタマネギを自家で楽しまれるのも一考ではあるかと思います。 近年のうちに生産量が確保できれば、まだまだ栽培に取り組んでいるところは少なく、栽培面積は限られています。高梁市の特産品になり得る価値はあると私は思っております。いつまでも行政主導のままでは駄目ですが、幾らかはトンネルの先に光が見え始めたのではないかと感じております。 令和4年産の冬取りタマネギのセット球の生産のため、播種、種まきまでのことですが、その季節は目前に迫っております。 (4)令和4年産のセット球の生産方法、生産目標数、そして今後の展開をどのように考えておられますか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) それでは、お答えいたします。 冬取りタマネギの生産量を増やすには、地元生産者向けのセット球の確保が重要だと考えております。議員言われましたように、現在のアグリテクノサーチ単独でのセット球の供給体制から、令和4年度では、P.P.P.、うかんハーブなど、自主的な作付の希望のある団体等へ栽培方法の伝授等を行うことにより、セット球の生産量1万2,000球を目指していきたいと考えております。 冬取りタマネギは軽量作物で、新たな農業機械の購入も必要ないことから、高齢者の方でも生産が容易でありつつ、農業所得の向上につながることと考えております。JA、普及指導センターとさらなる連携により生産拡大を図っていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) P.P.P.、うかんハーブ、この組織は大量に生産される予定であると想像しますが、大変いいことと思います。しっかりと計画を進めていただきたいと思います。 それでは、2つ目の奨学金の質問に入りたいと思います。 私の場合、子育て時代は仕事のことばかりで放任していたというのが事実であると思います。そんな自分は教育論など述べる資格のない者ですが、自分なりの考えを少し述べさせていただきます。 随分古いことですが、私が子供の頃、何かの書物でオオカミに育てられた赤ちゃんのことを読み、漠然としか覚えていませんが、大変ショッキングなことでした。発見されたときはある程度の年齢になっていたはずですが、話すことも立って歩くこともできず、うなり声しか発せず、4本足歩行であったとのことを記憶しております。潜在的な能力はあっても、生活環境がいかに大切であるかに驚かされました。 幼少時の家庭教育、しつけ、学童期の基礎学習や集団生活での協調性など、それぞれの時代にそれぞれの教育、学習が必要となります。 近年よく報道されますが、幼児を虐待するような親は論外として、親と呼ばれる全ての人が自分の子供に少しでも多く学ばせてやりたいとの感情を持っていると思います。 前置きが長くなりましたが、奨学金制度には、日本学生支援機構、日本育英会、また民間の金融機関の貸付制度等、いろいろあると思います。また、本市には、看護師、土木系の技師の奨学金制度もありますが、今回は一般の奨学金の貸付制度についてお尋ねします。 (1)本市の奨学金の貸付基準をお教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、奨学金制度についてお答えをさせていただきます。 本市では、経済的理由により修学困難な者で、高梁市に本籍を有し、または引き続き5年以上、高梁市に住んでいる方、そして一定の学力があり、成業の見込みのある者に対して奨学金を交付しております。 このほかに、経済的理由の程度を判断する家計基準というものがありますが、こちらにつきましては、先ほど言われました日本学生支援機構の基準を基に行っております。こちらは、生計維持者の収入であるとか所得、また家族の人数、構成、それから本人の大学が国公立であるとか私立であるとか授業料であるとか、また修学される御家族がそこにいるかどうかによって、様々な計算方法で行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 丁寧な説明、ありがとうございました。 私がもう少し深入りしてお聞きしたいという点があります。世帯の構成とか収入とかいろんな場面が想定できて、言葉で表現するのは大変難しいことであると思いますが、大体これぐらいな所得の家庭だったら構成人員はこれぐらいでというような、難しいとは思いますが、具体的に分かりやすい説明をいただけたらと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 対象となる場合の上限に近い例で一例を御紹介させていただきます。 4人世帯でありまして、父母の総収入が給与収入で800万円程度で、県立高校生の弟がいて、本人が自宅外から国立大学に通うようなケースでありますと、総収入金額から必要経費として差し引く金額が432万円、それから弟と本人の学費等の金額の控除が164万円で、800万円からこれを差し引きますと、認定所得金額といいますが、そちらが204万円になります。この場合の4人世帯での収入基準額というのが229万円ですから、それを下回るために、基準に適合して奨学金の対象となります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 具体的な説明をありがとうございました。また、今書いたのをよく考えて勉強させていただきたいと思います。 (2)募集要項の応募資格、募集定員の項目に大学等学生と表記してありますが、どのような場合を想定しているのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、学生等ということでお答えをさせていただきます。 本市の制度では、高等学校段階以上の学校に通う学生、生徒を想定しておりまして、大学、大学院、それから短期大学、高等専門学校、専門学校を想定しております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) とっぴなことを言ったように思われるかもしれませんが、素人なりに考えを言わせてもらいたいんですけど。 例えば、大学受験をしました。希望の大学には失敗して入学できなくて、予備校などに通い、翌年再受験したいが、経済的に諦めざるを得ない優秀な生徒の方もあろうかと思います。こうした場合の方にも救済措置といいますか、奨学金制度の適用はできないものでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) お答えをさせていただきます。 予備校生への救済措置ということでございますが、現在、高梁市では、予備校生等は対象とはしておりませんが、予備校独自の奨学金制度を持った場合もあるかと思いますので、そちらのほうで対応できればと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) そういう制度がよもやあるとは知りませんで、ありがとうございます。 次の質問に入りたいと思います。 (3)応募期間の項目に、特別な事情が生じた場合のみ12月20日まで随時申請可能とありますが、特別な事情とはいかなる場合になるのか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 特別な事情ということでございますが、例えば扶養者が倒産、失業、死亡等、災害とかで収入が急激に減少した場合を想定しております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 言われたとおりだと思いますが。 また私なりの考えをちょっと言わせていただきますが、長引くコロナ禍の中、まだまだ収束の見通しがつかない現状であります。収入が激減した子育て世帯も多くあると思います。 また、アルバイトで生活費の一部を稼いでいた学生も、飲食店等のアルバイトは非常に厳しい状態で、経済的困窮学生が多くいるのではないかと推測されます。 本市の場合、大学生は5人の募集定員ですが、5人以上になった場合はどのように対応をされますか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) お答えをさせていただきます。 既に5人の定員に達していた場合ということでお答えをさせていただきますが、予算の範囲内ということですので、他の制度、高校でありましたら県育英会の緊急採用制度等がございますし、県の社会福祉協議会の貸付制度等を御紹介して、丁寧に御相談には乗っていきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) ちゃんとケアされとるということで理解させていただきます。 (4)奨学金制度の過去5年間の応募状況はどうだったのか。また貸付けの人員数はどうだったのか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 募集定員を超えた申込みがあった場合や年度による決定者の偏りを解消して公平性を保つために選考基準を設けておりますが、過去5年間の応募状況ということで、まず今年度、令和3年度につきましては、応募が2名ございました。そのうち基準に適合した方が1名で、その方を決定いたしましたが、ほかの制度を利用されるということで御辞退されております。 それから、令和2年度につきましては、9名の応募がありまして、そのうち基準に適合した方が4名で、4名とも決定をしております。 それから、令和元年度には、応募が5名、5名とも決定をさせていただいております。 それから、平成30年度につきましては、4名の応募で、3名が適合しておりまして、3名を決定しております。 それから、平成29年度につきましては、7名の応募がございましたが、そのうち適合した方が6名で、5名を決定したところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 実は、私も、質問の参考資料として奨学金の貸付状況の書類をもらっております。 次長は高校の奨学金のことは触れられませんでしたけど、過去5年間で高等学校の生徒の定員2名に対して、応募者はいずれも各年度ともゼロ人ということで、この結果は大体私の想定していたとおりであろうと思います。 大学生の応募者は、先ほども言われましたように、令和2年度の最大の9名から最小の2名と大変ばらつきがあり、年によっていろいろとあるんだなと思って、意外な結果に驚きました。 しかし、詳細については分かりませんが、次長もお教えくださったように、平成29年度には応募者が7名あって、基準に適合しない人が1名、貸付決定者は5名ということで、貸付基準は一応クリアしても貸付対象とはならず、残念な思いをされた学生の方が1名あるという結果になっております。 定員があり、予算上仕方がないことと言われればそれまでなんですけど、そのときの対応について、以前のことではありますし、担当も替わられておるということで、分かればその当時のことをお教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 この奨学金の選考につきましては、市長から諮問を受けまして、教育委員会のほうで選考をいたします。 選考の内容につきましては、人物、健康、学力及び素質、家計を十分検証して決めておりますが、定員が予算の範囲内ということで、当時6名でありましたが、5名の決定とさせていただいたところです。以上です。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) そういう結果であるということで、ちょっと残念な気もしております。 (5)類似自治体と比較して本市の募集人員数はどうなのか。そこら辺の考えをお教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、類似団体との比較ということで、新見市、井原市、備前市の状況をお知らせいたします。 新見市につきましては、大学生等が6名、それから高等学校が1名です。 井原市につきましては、定員はございません。 それから、備前市につきましては、全体で6名程度といった状況で、高梁市が大学生等が5名で高校生が2名ですので、ほぼ同等だと思っております。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 続いて、(6)の質問に入らせていただきます。 大学等に在学する学生の場合、本市の場合、貸付月額が4万4,000円と明記してあります。これは一律の金額なのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
    ◎教育次長(上森智子君) お答えをさせていただきます。 本市では、4万4,000円、これは国立大学の授業料を基準に設定しておりますが、4万4,000円一律でございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 例えば、大学の所在地であったり、親御さんの仕送りの金額の違いなど、いろいろな条件で奨学金のウエートが個々で違ってくると思います。 どういった奨学金を利用されたか分かりませんが、借りるときは非常によかったんだが、返済するのに大変苦労したという話もよく聞きます。 例えば、本人が希望すれば月額3万円。コロナ禍の中、月額4万4,000円の貸与を受けていたが、コロナが収束してアルバイトができるようになったので2万円を希望するとか、いろいろな場合があると思いますが、こういった細やかな対応ができないものかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 借入金額の設定を自由に変えられないかという御質問かと思いますが、例えば備前市では、上限額を設定して、その範囲内で借入れ可能な制度をつくっておられますが、本市の状況としましては、今のところ減額制度は考えていないところでございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 次長が備前市のことも言われましたが、私の調べた資料では、鏡野町が、大学生の場合ですが、2万円から3万円の柔軟な対応となっております。本市もそういう柔軟な対応ができたらいいなと私は思います。 (7)返還免除制度の一定要件とは具体的にどのようなものか、お教えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) 返還免除される場合の内容でございますが、これは1つに市内居住要件というものがあります。返還免除を受けようとする年度の4月1日を基準日としまして、その2年以上前から高梁市に住所を置いてる場合でございますが、例えば今年4月に入学して4年間借りられて、令和8年3月に卒業した場合、令和8年4月からは1年間返済が猶予されまして、令和9年4月からとなります。そのときに、2年前から居住をしている場合でしたら免除ということになります。 それとあと、奨学生であった者が死亡した場合であるとか、その他病気であるとかで返済が不能となった場合などが対象となっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 定住対策の一環としての機能があると思いますんで、大変よいことであると思っております。 県下でも、いろいろな条件で減免措置として3分の1から全額であったり、また補助金という対応であったり、いろいろな措置が取られているようです。定住要件はもちろんですが、就労要件での措置のある自治体もあります。そういうことも一考あるんではないかとも考えます。 次の質問に入らせていただきます。 いつ収束するか分からないコロナ禍の中、またウクライナへのロシア軍の侵攻と、とんでもない事象が起きております。これからますます経済状況は悪くなるばかりではないかと危惧します。悲観的に思うのは決して私ばかりではないと思います。 前にも述べましたが、どの親御さんも、できることなら上の学校に就学させたいと考えることと思います。県下の自治体で奨学金の貸付制度で定員のない市、町、村がそこそこあります。子供は、国、地域の宝であります。より専門の学識を身につけて、より輝く宝を増やすためにも、(8)今後、奨学金制度の募集定員等の拡充の考えはありますか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) では、お答えをさせていただきます。 定員等の拡充についてでございますが、本市におきましては、特に育成したい人材向けということで、議員先ほどおっしゃいましたように、看護師や医学生、保育士向けの制度も用意しておりますし、今年度につきましては、建設技師の養成奨学金制度も創設をしているところでございます。そういった制度を使っていただいて、制度もより使いやすい制度にして定住のほうにつなげていけるよう、今後取り組んでいきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 新倉淳君。 ◆3番(新倉淳君) 今後の経済状態も関連してくると思いますが、すぐにとは言いませんが、前向きな検討をお願いして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(宮田公人君) これで新倉淳君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            〔土木部長 大福範義君、市民生活部長 赤木和久君、教育次長 上森智子君 退席〕            午後1時34分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時43分 再開            〔総務部長 北畑太一君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、倉野嗣雄君の質問を願います。 倉野嗣雄君。            〔14番 倉野嗣雄君 質問席〕 ◆14番(倉野嗣雄君) 高梁政志会の14番、倉野でございます。 今定例会において、私は3つの質問を通告しておりますが、まず第1に行財政改革についてであります。 このことは私は、前からも質問いたしておりましたが、今、高梁市の現状を考えますと、行財政改革は待ったなしということで、前回の質問でも不退転の決意で臨むということをお聞きしました。そのときにも言われましたけども、第1次改革から現在までの成果と評価をお伺いいたします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) こちらは私のほうから御答弁させていただきます。 これまでの行革の取組の成果と評価ということでございます。 まず、合併以降、これまでに第1次から第3次までの行財政改革の取組を行ってきておりまして、順に御説明してまいりますと、まず第1次の行財政改革につきましては、平成17年度から平成22年度まで実施されたものでございまして、その効果額は40億6,000万円で、目標に対する達成率は108.2%となっております。 続きまして、平成22年度から平成26年度まで行われました第2次の行財政改革、こちらは効果額が27億8,000万円、達成率が128.0%ということで、いずれも職員の削減等、非常に厳しい内容の行財政改革に取り組んだ結果、効果額も延べ68億円、達成率もそれぞれ目標を大きく上回る成果を上げたところでございます。 その後、引き続き平成29年度から現在に至りますまで、第3次となります高梁市行財政改革プランを実施中でございます。取組の内容としましては、各施設の使用料の見直し、上乗せ補助金、イベント補助金の見直し等を行っておりまして、平成29年度から現在までの効果額につきましては、こちらは900万円程度となっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 職員が減ってお金が減ったというのは分かるんでございますけれども、職員数の全体の数でいいますと、合併当時から、今でいう会計年度任用職員ですか、そういう方も含めて何人削減されたのか、その効果はどのくらいあったのか、お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) 職員数の関係でございます。 まず、合併直後の人数から申し上げますと、職員数、非常勤と正規職員を合わせまして全体で1,145名でございます。その内訳としましては、正規職員が838名で、残りの307名が非常勤の職員ということになります。 直近の令和3年度の職員数で申し上げますと、全体のトータルが計1,112名、正規職員が626名で、会計年度任用職員等、非正規の職員が486名という内訳になっております。 人数的にはトータルはそこまで変わってないんですけれども、それぞれ単年度ベースの人件費総額で比較しますと、平成17年度におきましては人件費総額47億円だったものが令和2年度においては38億円ということで、単年度で比較しても9億円程度のコスト削減につながっているという状況になっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) それは高額のお金を取る人が退職されて新しい人が入って、人数も減って、下がって当然なんですけど、市民の人数が減る割に職員の人数ってそう変わってないですが。市民サービスが上がったかというたら、さほど上がってない。これはどういうふうに判断したらええですか。一生懸命やりょうるのはよう分かるんですけど。副市長がいつだか答弁されたんじゃけど、面積が広いけえ、それだけの職員が要るんじゃと。よその自治体と比較した場合、どのぐらい多いかというのが分かったら教えてください。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) 申し上げます。 他団体との比較で申し上げますと、例えば類似団体という、同じ人口規模、同じ産業構造の類型で分類した団体の平均と比較しますと、高梁市は人口1,000人当たりの職員数が15.76人、それに対しまして類似団体の平均の職員数、人口1,000人当たりが10.18人ということで、平均から比べると約1.5倍程度、職員数が多いと、単純に比較しますとそういう状況になっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 今までは非正規職員の方々は給料も安かったし、今度は同一労働同一賃金になります。この場合、期末手当まできちっとつくということになればまた賃金が上がってくると思うんです。そうしたら、この圧縮幅というのは、すぐ圧縮してしまうんじゃないんですかね。1.5倍近い人数を減していくには、そうしてもらわにゃいけんのですけど、そういうなのがちゃんと分かっとって計画的にやられとんかどうか、その辺をお尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 職員数につきましては、御指摘のとおり、正規、非正規、合わせた職員数というのは、実際に同水準をこれまで維持してきている状況でございます。 一方で、市役所に求められる市民の皆様のニーズというのは複雑化、高度化しているという状況もあり、また災害ですとか、あとは国の政策による様々な業務が新たに生じてくるということもございまして、そういった様々なニーズに応えていくためには、一定の職員数の確保というのが一方で必要になってまいります。 ただ、そうしたニーズに応えつつも、厳しい財政状況の中でもございますので、そういったトータルの総人件費の削減に取り組みつつ、例えば職員研修を通じて職員1人当たりの生産性を高めるなど、そういった取組を通じて、人数はしっかりマネジメントしつつ、行政サービスの低下につながらないように取り組んでまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 人数のことはよう分かりました。 こういうことで、それは当然取り組んでもらわなくちゃいかんのんですけど。その次に、今度は、公共建物の1人当たりの床面積ですわね。これがどんどん新しいものを造るわけですから、古いものは淘汰していかにゃいけんのがずっと残ってくる。合併当時からそのまま引き継いで持ってる。これの管理費が、古うなりゃあなるだけ上がってくるんですけど、そういう部分の削減というのはできとんですかね、分かる範囲で。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 公共施設の削減につきましては、平成26年度に公共施設等総合管理計画を策定いたしまして、向こう40年で総床面積40%削減という目標を掲げております。現在、その達成に向けまして、個別の施設ごとの取扱いをどうしていくのかという個別の管理計画を定めるべく庁内調整中でございます。また、一部の施設については、地元、各地域に管理を委ねるとか、そういった取扱いにできないかというところも含めて、今後のコスト管理の在り方についても庁内で検討を重ねている状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) だから、これも一.何倍か多いんでしょう。じゃけ、それを削減するのを今でいうたらいつまでにやられる計画だったんですか。前はもっと早いような予定じゃって聞いとったんですけど、なかなか進んでないですが、その点はどうなんですか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 計画どおり進んでないのじゃないかという疑念を持たれてるということでありますけれども、実際に計画どおりいってるというふうには申し上げれません。 いろいろな要因があります。例えば、目的としたわけではありませんが、各小・中学校が統合されたり廃校の憂き目に遭ったというのは寂しい出来事ではありますけれども、行政財産から普通財産に今移ってるという段階ですけれども、財産としてはまだ所持し続けてます。これは地域の実情に配慮したというのもございますけれども、ただ、大きな中学校を取り壊すということになりますと、それ相応の億に近い金がかかってしまうということで、現在ではそれができていないというのが一つ要因としてあろうとは思っています。 それから、実際やろうとしてできないことはありませんけれども、他の行政展開ができにくくなるということ、それから先ほど言いましたように、地域の実情を考慮する必要がある、様々な理由がございます。その一方で、来年度の当初にお願いをいたしておりますけれども、例えば議員さんの地元でございますけれども、旧庁舎を取り壊す方向で今予算計上もさせていただいております。有漢東小学校も、三、四年後には先ほど言いましたような環境になるということでございます。 それらの施設をいつ財源調達をして実施に移していくかというのは大きな課題だろうというふうに思っておりますけれども、実際そこに対する管理経費というのは、生きてる間の管理経費とは大きく落ちておるというのが実情でございますので、冒頭申し上げたように、行財政改革の方向性としては、当然、当初想定した方向に進んでおるということで御理解をいただきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) それは、言われることはよう分かるんですよ。普通財産へ落としてから草刈りを年に1遍ほどしときゃええがなというのはあるんですけど、雨が漏ったら悪うなるし、手を入れなんだらだんだん悪くなるんですよ。ほんなら、壊さにゃあいけんようなものになってしもうて、そのときにお金が十分あればええけど、なかったらどうやって壊すんですかね、ようけえなものを。計画的にやっていかなんだらできないんじゃないですか。今度2番目に問うんですけど、そういうことができるような方向性を持ってきとらなんだら、口だけ言うてもろうたんじゃあ、みんな信用せん。こねえなことじゃ、どねえなるん、人はどんどん減っていく。今朝も代表質問でありましたけど、草刈り機は持てん、くわも持てんような人が大勢増えていきょうる。この中で、地域頑張れ頑張れって言うても、頑張れんですが。じゃけ、それは行政が手を差し伸べるんなら差し伸べてもらわにゃあいけんのですけど、そこがきちっとできるんですかね、こういう状態で。副市長にお尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 御心配をいただいてありがとうございます。 実は、冒頭、総務部長が申し上げました、1,100人がほとんどトータルでは下がってないという話でございますけれども、大きな人件費を占めるのは、正規職員の人件費であります。この人数が合併前から比べて210人以上削減をしてきております。その経費というのが約12億円、単年度ですよ、単年度で12億円の、効果と言ってはいけませんが、節減ができたという格好になっております。それに対して、会計年度任用職員の職員であるとかパートの職員も、逆にこれは100人ほど増えておる計算になっておりますが、その差引きをしても10億円以上の財源が確保できたということが1点ございます。 合併前に想定した財源不足額、交付税が減ってどうなるのかというときに試算したのが20億円でございますけれども、あと10億円足らないなというふうに思われるかも分かりませんが、これは議員の皆様方の御努力もありますし、市長が中心になって国へ要望した結果、交付税の削減額ってのがうちの場合は10億円圧縮されたということで、現在ではプラ・マイ・ゼロになっておる。ただし、当時想定をしていた行政需要が現在では大きくなっておるということで、議員さんが心配された状況に大きく変わりはありませんけれども、大きくなった行政需要を圧縮していくというのが、冒頭、総務部長が申し上げた行財政改革、議員さんが心配されている行財政改革でございます。 施設の統廃合も御心配だとは思いますけれども、行政トータルとしての制度設計をどうしていくかというのが我々が今後取り組んでいく課題だというふうに思っております。これに向けて一生懸命頑張ってまいりますので、議員皆さんの御協力をぜひよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) それも副市長が言うとおりで、そのとおりなんですけど。ただ、本当に心配するのが、人口がどんどん減っていって、交付税も落ちてくる。ほんで、国県補助を市長はじめとして僕らもお願いに一緒に行ったりもするんですけど、国だって今度、ウクライナの関係もあってこれから恐らく経済も落ちてくる。そういった中で、コロナの関係もある。うちは災害も受けた。どんどん財政が圧縮されてる中で、何かアクションを起こして下げていかなんだら絶対やってこれん思うんです。借金はできますわね。行政で借金はできるんじゃろう。この借金というのは、後世へ皆、国にせえ地方にせえ、全部後送りなんですよ。住んでよかった、子育てをしっかりしてえ高梁市になりますかね。もう少しスピード感を持ってこれをやっていただかないと。 次の(2)になるんですけど、あと何%圧縮せにゃあいけん、何年のうちにやるとかというような、そういうような目標数はありますかね。あったらお願いします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) 現在取り組んでおります行財政改革プランにつきましては、令和3年度までの計画となっておりますが、平成30年の豪雨災害対応などにより、その取組が遅れておりますことから、現行プランを令和4年度まで1年間延長させていただきまして、引き続き現在のプランに位置づけられております補助金の見直し、公共施設の見直し、団体事務の見直しなどの進捗を進めてまいりたいと考えております。 また、その次の第4次の取組につきましては、令和4年度中に計画を策定いたしまして、引き続き、厳しい内容にはなると思うんですけれども、取組を進めてまいりたいと考えております。現時点では、具体的に何億円ですとか何%削減するっていうような、具体的な数字は申し上げられないんですけれども、取組の内容としましては、再来年度から地方公務員の定年延長に伴いまして職員定数をどう管理していくのかとか、あとは公営企業の経営改善ですとか、あとは新しいテーマとしてはDXをどう行革に活用していくのか、そういった新しい視点を取り込みながら第4次の計画策定を来年度進めてまいりたいと考えております。 またあわせまして、市民の方で構成いたします高梁市行政改革推進委員会の御意見もいただきながら、関係機関、関係者に丁寧な御説明を申し上げ、御理解をいただきながら、行革をしっかり進めていけるように取り組んでまいりたいと考えています。以上です。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 今、総務部長が申し上げたとおりでございますけれども、簡単に言えば、地方自治体というのは地方自治法で規定を受けとるわけですけれども、ありていに言えば、民間企業も市町村運営もあまり変わるものではございません。要するに、自前のお金で運営ができるのかできないのかということであります。自分が調達できないものは借金に頼るというのは、企業も自治体も一緒であります。そういう意味で、自治体が抱えてる借金の残高とか公債費比率とか、こういったものがちゃんとルールの中に収まっているかどうかというのを注視いただければ判断をしていただけるというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 副市長が言われるのはよく分かるんですよ。だけど、人口はどんどん減っていくんですよ。人口千人当たり、今15人職員がついとるということになるんですけど、これからもっと人口が減ってくるんですよ。それでも、職員だけは減ってない。それは地方公務員法で守られてるから。 ほんなら、再任用せんでも、高梁市には、この前言った、求人が1.9何ぼあるんですよ。来てくれる人がおらんから求人率が上がるんでしょう。それなのに、高梁市の職員はそのままストレートにどうぞと。ほかのところが求めてるんだから行ったらええと思うんじゃけど、やっぱり市役所のほうがええんでしょうね、何でか知らんけど。 そういう意味においても、本当に行財政改革待ったなしですけえ、十分計画的にやってもろうて、できれば今年はこういうことをやる、来年はこれだけやるというのを示してもらえれば達成できたんか分かるけど、やります、やりょんですではなかなか伝わってこんですよね、市民にも。へえで、うちらの補助金は切られた、何は切られた、安うされた、どうだというて、職員だけはどんどんもろうてから、あの人ら、何もせんのに金だけはもらようるがって、僕らの耳に入るんですよ。そんなことがあるんで、この部分は厳しく注視していきます。 次は、市民サービスと防災ラジオについてでございます。 この件は、私はラジオを導入したときに関わった一人の議員でございます。この経緯について再度確認したいと思います。市長、そのときにおられたんで、分かったら市長にお願いできればと思うんですが。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 防災ラジオを導入した経緯ということで、私のほうから説明のほうをさせていただきたいと思います。 防災ラジオの導入の経緯については、平成20年になりますけど、高梁市情報化計画、こちらにおいて、防災行政無線、昔のアナログ式のやつがあったと思うんですが、これの老朽化、そういったところに伴って、告知放送サービスの整備というものをどうやっていくかということを検討開始しております。 そういった中で、電波自体は有益、希少な資源というところの中で、より情報を伝達できるようなデジタル化というのが当時ぐらいから始まっているようなところです。というところで、アナログ方式の無線自体が令和4年11月までというふうな形で取り決められたのもちょうどこの時期になったと思います。 そういった中で、デジタル化についても検討していきましたが、かなり費用が高額になるということから、ほかの情報提供手段というものを検討開始したのもこの時期になります。 平成27年、新総合計画後期基本計画のほうでは、高齢者に配慮した防災情報の新たな情報手段、こういったものを構築して啓発普及に努めるというふうにし、第2次にはなりますが、高梁市情報化計画、こちらも策定し、複数の情報手段を活用して市民に防災情報を確実に伝達する。そういったために、ケーブルテレビ、L字放送またはメール配信サービス、こういったものの利用拡大、そういったことを進めるとともに、防災ラジオ等、新たな情報伝達手段というものの導入の検討を行いました。 検討に当たっては、停電、断線によって情報が伝わらないというようなことが影響がないような確実性といったところであったり、受信のための操作が不要というような利便性のよさ、また当然ながらコストっていうところ、それに加えて地形的な面というところも含めて、総合的に検討した結果、本市にとって最も適してる手段というところで、豪雨時にあっても住民に対して確実に情報が伝えられる、屋内に設置する防災ラジオの導入というものを決定いたしました。 整備のほうは、平成27年度、電波の調査を行ったり設計のほうを進めて、平成28年度、ラジオ設備の整備を行って、平成29年度から防災ラジオの無償貸与の受付を地域ごとに行っております。順次行うとともに、併せてラジオの運用を開始したというのが経緯になっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) そのとおりだと思って、今思い出してみたんでございます。 そういうことでつくったんですけど、現在の放送内容は、防災に特化したこととか市のお知らせが一部しか入ってこん。前みてえにいろんな情報が防災ラジオで入っていく予定じゃったのが、入ってきてない。最近じゃったら慶弔のお知らせもせんようになって、今コロナ禍じゃけえ家族葬で言うてくれるなというところもあるかもしれんのじゃけど、そういうようなことが皆に伝わらんのだったら、私はもろうとるのに、返さなんだらいけないのに、あそこは葬式じゃったらしいけど知っとったんとかというてから聞かれるわけですけど、本当に情報が伝わってこんのですね。 今度は、4月1日から土日祭日は地域局の窓口を閉めてしまいますというて、日直がなくなるんですよ。市民サービスはどんどん切られていくのに、せっかくお金をかけて、ただ流すだけのことで、何でこれができないかと思うんですけど。もともと入れたときから方向性が違よんじゃねえんか思うんですけど、その点いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 倉野議員、(2)番ということでよろしいか。 ◆14番(倉野嗣雄君) はい、よろしい。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) (2)番ということで、運用方法と放送内容というところにつながるのかなと思いますんで、そういった形で回答させていただきたいと思います。 防災ラジオ自体は、防災情報等の緊急情報、それからその他の情報を配信するっていうようなことで要綱のほうを定めているところです。その他の情報というところなんですけど、基本的には防災ラジオで情報提供が適当と判断される場合に行政放送も放送するというふうにしております。 放送内容について、市民からの声というのも伺ってはいるところなんですけど、積極的に行政情報の広報に活用してはどうかという意見の反面、いざというときに必要な情報を聞き漏らしてしまうということがあってはならないので、防災情報に特化すべきというような御意見もいただいてるところです。 緊急放送と行政放送の区別については、緊急放送は機器自体が電源さえつながっていれば強制的に大音量で流れるというような仕組みになっておるので、行政放送については聞きたくない方は小さくするっていうような手法もできるということで、基本的には規定に基づいた運用というところで、行政情報の放送も行っているところです。 この内容につきましても、いろいろあると思いますが、基本的には地域において特に必要な情報というところについては基準に基づいて一般放送として放送できるというふうには考えてはおりますが、もともと防災ラジオというのが防災情報というところを理念に導入したという趣旨に基づいて活用しているところもありますので、御理解いただければなというところで、お答えとさせていただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 防災ラジオが入ったときにこういうことじゃったというのはよう分かるし、そういう地域もあるというのは分かるんですけど、例えば有漢、備中、川上、昔から防災無線があったところは、この防災ラジオがすげえ役に立ちょうんですよ。そのために、別々の石が皆入れてある。じゃけえ、あのラジオへ石が2つ入っとる。全体を受けるのが1つと、へえから個々のところのが1つずつ入っとる。 次の質問と一緒になってしまうようなけど、そんだけのお金をかけて全く使わなんだったら無意味じゃないですか。副市長がよう費用対効果と言われるけど、あんだけのお金を突っ込んで使わんのんだったら意味ないですが。 使えるようにするのが行政の役目であって、せっかく導入したんじゃけえ。使えんものを駄目なんですよって言よったら、この前も僕は言うたんですけど、市長がマイクを持って、コロナじゃけえ、皆、距離に気をつけて、接触せんようにしてくださいよ言うて、マイクを持って運転手をつけて歩きょうた。あれを防災無線で流したら一発でいくんじゃねえんって言うたら、そりゃそうですな言うて、市長も、すぐやります言うてやってくれちゃったんじゃけど。そんなもんじゃけ、ほんまに一発で出るんじゃから。 じゃけえ、今、デジタル化というてから、ようICTとかなんとかというて皆さんやりょってじゃけど、あるものを大いに利用すりゃあお金が要らずにできる。そういう工夫とかそういう使い道とかというのをもっと研究してほしいと思うが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 今の防災ラジオを導入したときの経緯は、改めて申し上げるところでもございません。 それから、有漢、川上、備中地域では、防災無線があった、行政無線があったと、それを地域で活用されておったということも理解をさせていただいております。 そのときも申し上げたかもしれませんが、他の様々な行政放送をお伝えする手段として、吉備ケーブルテレビの活用でありますとか、この防災ラジオの中でも行政の目的のものも配信をさせていただきますというお話をさせてきていただいとったところだと思っております。 もちろん防災ラジオは防災のときだけですから、これがどんどん使われるという話になってはいけないわけでありますが、ある一定程度の行政目的を持ったものについて配信をするということについては、議員おっしゃいましたように、私がマイクを持って車で動くよりは、これで流したほうがよかったかなというのはよく分かるところでもありますので。こうした活用の方法、行政目的をどこまで持たせるかということも含めて、それから今の吉備ケーブルテレビ、そしてスマートフォンには防災情報も流れるようにもさせていただいとりますので、どういった層の方がどういったことを一番利用されるんかということも含めていろいろ調べさせていただき、一番いい利用形態、行政放送とはどうあるべきかということを、これは情報計画の中でもそうでありますが、研究させていただくことにはやぶさかではございません。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) せっかくの大金をはたいて購入して無償提供したもんですから、有効に使えるように、皆さん研究されて、次、新しいのをまた変えてくれ言うたら、今度はもうしませんというて言うんでしょうけど、有効な手段ですから、ぜひそのことを注視して、次の質問に入ります。 次は、機構改革についてでございます。 これは今年も市長はやられたんですけど、毎回、機構改革というのをやられるんですね。目的は、それは市民のサービスのアップと市長の施策の伝わりをいいようにするためにやられるんでしょうけど、市民側からすれば、ころころ変わられたら、どこの課が何をどうするんかというのがなかなか分からない。だから、この辺をどういうメリットがあってされるんか、市長の思いがありゃあお聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 機構改革という形で議会のほうに議案としてお願いをさせていただいたのは、土木部の設置だったと思っております。 それを除きますと、課を新設したり、改廃ということになりますが、そうした形のものはさせていただいております。私が就任させていただいてからでも十じゃおらんしとると思います。 これは、そのときに必要な施策というのを担当部署よりももっと専門的に行うといったことのためにやっていこうということで設置をさせていただいた経緯があると私は考えております。 1つは、有害鳥獣対策室というのを設けさせていただきました。これは議会のほうからも御質問もいただいたと思っておりますし、そのときは本当にイノシシの被害がぼっけえ増えてきょうたんで、何とかせにゃあいけんということで、専門的に職員を配置する必要が私はあると判断をさせていただきました。 あと、住もうよ高梁推進課につきましても、それまでの定住推進室に加えまして、住もうということでは、単に定住・移住ということではなくて、そこには福祉関係でない子供の扱いとか出会いのことであるとか、そういったことも絶対必要なんだという形の中で、住もうよ高梁推進課を設置させていただいた。 そのときに必要なものをより分かりやすくお伝えしたいという思いから、課の新設、改廃をさせていただいたというのが現状でございます。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 機構改革ではないんですね、課を増設したりするというのは。そう判断すればええと思うんですけど。 だけど、災害のときは分かるんですよ。災害に特化したんが要るとか、コロナのときにはコロナのそういうのが要るというのは分かるんですけど。市長言われたように、鳥獣対策室とか。鳥獣やこうは、ずっと長年ですが。今年こそ出るんが少ない言よったけど、毎年増えていきょうても、途中からぽんと、切ってしもうとりゃへんけど、ぱっと小もうしてしまう。あのときは、何か人を集めて、あっこでやるんですというてから、でえれえ鳴り物入りでやったけど。 それから、住もうよ高梁推進課にしてもそうですわ。上森次長がおった頃には本気でやっちゃったけど、あの人がこっちへ替わられてから何か小そう小そうなってから、最近では梁クラスか何かへほとんど任せたような格好で、外との交流やこうは自分が企画をせずに、全部梁クラスへお任せとかというてから委託料で払うんでしょう。それは、その人らも高梁市へ住んでもらわにゃいけんけえというのは分からんことはねえけど。その部分とこの部分は、仏作って魂入れずで、魂が入る前にまた次のもんへ行っとる。そんだけ目まぐるしゅう世の中が変わりょんかも知らんけど。それでは、市民がなかなかついていけん、あの課は今度どこへ行きゃええんかなというて、僕らでもよう分からんときがあるんですけえ。勉強不足といやあそうなんでしょうけど。 それでも、分かりやすう、こうなんじゃというのは、特化してやりょんだったら、例えば定住のことだったら、住もうよ高梁推進課へ、そこへ定住をどんと、後ろへ前野さんおってじゃけど、政策監って何をするところですかというて言うたら、政策監というのは、重要課題を、課をまたがってやるんです言うけど、政策監に聞いたら、いやいや、僕は秘書課長ぐれえで、そがんに僕はあれはねえんですで言うて、いや、何か違うんではねえんかな思うんですけど。 ○議長(宮田公人君) 倉野議員、すいません、端的に質疑をお願いします。 ◆14番(倉野嗣雄君) 機構改革というのはどうなんですかというお話なんですよ。どうしても市長がせにゃあいけんというのは、それは分かるんですけど、もっと市民のためを考えて機構改革を、自分のためでなしに、お願いしたいということを思っております。何か答弁があったらどうぞ。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 名は体を表すと申します。今、私も過去何十年も行政を経験した中にあって、3文字の課というのは比較的なくならない。総務課にしてもそうでありますし、税務課もそうでありますが。そういうなれ親しんだ課というのも当然必要でありますし、先ほどから申し上げておりますが、的確に必要な対策を取るところに関しては、それなりのものを設置させていただいて、より分かりやすくという思いで私は設置をさせていただいておるとこでございます。 今回のがちょっと大きくなるということでもありますが、これから先を見据えて、いろんな課題がたくさん、次から次へと出てきょうるというのも事実でございますんで、そうしたこともしっかり対応するということの中で、市民の皆様にはより分かりやすく御案内もさせていただこうと考えておりますので、御理解をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮田公人君) 倉野嗣雄君。 ◆14番(倉野嗣雄君) 厳しいことを言うようですが、有言実行で、言ったらやるんじゃというのを、きちっとやってもらえることを望みまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(宮田公人君) これで倉野嗣雄君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            〔17番 大月健一君 退席、出席議員16名となる〕            午後2時22分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時31分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、石部誠君の質問を願います。 石部誠君。            〔10番 石部 誠君 質問席〕 ◆10番(石部誠君) 日本共産党の石部誠です。 今日、最後の質問になります。落合幼稚園の閉園、そして高梁市のデジタル改革、水田活用の交付金について質問いたします。よろしくお願いいたします。 まず最初に、落合幼稚園の閉園について。 落合幼稚園を閉園すると説明がありましたが、見直しも含めて今後の方針について質問をいたします。 私自身は、幼・保一体化については、もともと似て異なるものを一緒にしてしまうというのはいかがなものかとの思いはあります。しかし、認定こども園という国の進める方向に梁和会さんが事業を拡大、推進していくことに何ら意見を挟むものではありません。むしろ、民間の事業者の方に対してしっかりと応援をし、許認可事業でありますので、指導も含めた援助をしっかりと行うべきだと考えています。 それではまず、閉園を決めるに至った経過について説明を求めます。梁和会から市に対していつどのような申入れや文書があったのか、話合いが行われたのか。時系列に沿って説明を求めます。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 まず、平成30年4月に、これは私立保育園の要望の中の一つということでございますが、落合保育園の施設の老朽化に伴い、認定こども園へ移行したいといった要望が梁和会のほうからございました。 その後、令和元年、令和2年の要望におきましては、認定こども園の移行に際しては、落合地域の幼稚園、保育園の再編の検討をしてほしいとの内容でございました。 認定こども園に関しての最終的な要望は、令和3年3月でございまして、落合幼稚園を再編し、梁和会として認定こども園を開設したい、また施設整備を進めるに当たって、施設整備の支援をお願いしたいという内容でございました。 梁和会の計画では、令和6年度から開園するということでございましたので、今後こども園整備をどのように進めていくか、そういったことを梁和会から情報提供いただきまして、幼稚園の方向性について協議検討を行ってきたということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 平成30年から始まった話合いの中で、令和3年3月に申入れがあったと。令和6年に開園する予定であるということでありますけれども。 そもそも許認可事業であるんだろうと思います。その前提に立って、例えば用地購入、それから建物建設に関わる図面、それから資金調達など、具体的な今後の計画や進捗状況、タイムスケジュールなどは示されたわけでしょうか、いかがですか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをいたします。 御質問ありました、例えば経営計画書、そういったものについては、まだ御提出いただいておりません。 今回の方針につきましては、全員協議会でも御説明しましたとおり、そういった経営計画書の資料を提出した上で検討したという前提に立った決定ではございません。 平成25年2月に策定しました高梁市就学前教育・保育方針に基づきまして、幼・保一体化を進めるという基本の中で、落合地域に幼稚園機能を持ち合わせた認定こども園を開始するということで、落合幼稚園の機能が補完されるということになりますので、それに基づいて閉園の方針を立てたということでございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 具体的な計画がまだない、口頭で令和6年からやろうと思ってるっていう申入れの中で閉園を決めたということであります。そうですよね。もう一回、そうかそうでないかだけ。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 全員協議会でお示しした概要的なところは情報提供いただきまして、それについては把握しながら内容の検討を詰めてきたというところでございます。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 担当部長のほうからは、口頭というふうな表現はございません。我々の認識といたしましては、昨年の5月(後刻、3月と訂正あり)に梁和会さんから要望書をいただき、それを基に、平成25年の基本的な考え方に基づいて、他のこども園等々と同じような取扱いをするということを決めさせていただいたということで理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) すいません。その5月にもらった要望書の中身ですが、具体的には、例えば場所の問題、建物の問題、人員の問題、今後の計画の問題について説明がなされていた文書なのかどうかを確認したいんですが、いかがでしょう。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えいたします。 梁和会から御提供いただきました施設整備の概要につきましては、全員協議会でもお示ししておりますが、建設場所等については、現在の落合幼稚園及びその周辺というような形での提示であり、その後、要望をいただいてから、敷地面積、あるいは園舎がどのくらいの面積なのかということも示された上で、最終的な方向性を検討してきたということでございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 平成30年の最初からいろいろあるんだけれども、取りあえずやろうという話は聞いたけど、具体的にはまだイメージでの話になってるんですよね。それで、そういう中で閉めるっていうのは、あまりにも荒っぽいというふうに私は感じてます。 それで、私は思うんですけど、選択肢っていっぱいあったんだろうと思うんですよ。高梁市が幼稚園をいつ閉園するか。例えば、用地買収とか建設が行われるなど、目の前で具体的な作業が動き始める。それから、例えば、認可に合わせた書類が提出をされる。開園日程が決まって園児募集が始まるとか。開園し入園状況を見て、それからでも判断できます。しばらくの間、高梁市の幼稚園と認定こども園と両方を開園して見守るという方法もあるだろうと思います。もっと荒っぽい言い方をすれば、高梁市が認定こども園をつくって梁和会さんに指定管理に出す方法だってあったかもしれません。いろんな方法が私はあったんだろうと思います。 ところが、きちんとした計画、手続等が行われていない中で、やりたいということのみで高梁市が幼稚園を閉めてしまうのは、これはあまりにも荒っぽいと思うんですが、こっちの前にお座りの皆さん、荒っぽいと思いませんか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 落合幼稚園の閉園につきましては、令和6年度に落合こども園が開設されることに伴い、その方針決定に至ったものでございます。ただ、令和5年度末で落合幼稚園を閉園することと例えばなりますと、来年度入園する保護者の方にはきちんと説明をさせていただいた上で園の申込みをしてもらう必要がございます。そのように考えまして、保護者の方には急な話だったかもしれませんが、この時期になったというものでございます。 これは、保護者、園児のことを一番に考えてのことでありまして、検討していく中で最終的に途中で閉園になるという状況になることよりは、入園する段階で選択、もしくは今後のことを理解して入園したほうがよいというふうに判断したことでございます。市としましては、決して保護者をないがしろにしたという決定ではないということについては御理解をいただきたいと思います。 それから、3月に要望をいただきまして、最終的に方針を決定したのは11月でございます。その間に様々な確認なり情報提供なりをした中での決定でありますので、そこら辺の内容を全く確認しないままこの方針を決定したということではございません。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。
    ◆10番(石部誠君) 揚げ足を取るようで申し訳ないんだけど、3月以降に確認をしたという情報はどんな情報を確認されたのか、少し具体的に答弁をください。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 具体的には、建設場所、最終的にどこにお建てになるのかということや、敷地面積なり最大受入れ人数をどう考えるのか、そこら辺から職員配置等も含めて今の現有職員の中で対応できるか、そういったところを確認しながら、落合保育園を閉園できるかどうかも含めて検討を進めてきたということでございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 現実には、場所を決めるといっても、用地を買収しないといけないわけですよね。それで、そこが購入できてるわけでもないですから、面積もまだ架空ですよ。あくまでもこれは希望じゃないですか。現実に登記の手続をしているとか、どこどこの場所が、例えばこういうことで銀行に担保で入ってとかというような具体的なことは一切ないですよ。 この間の説明会であったのは、今の保育園の場所の北の辺にこのくらいの用地面積っていうようなアバウトな説明でしたよ。だから、アバウトな説明でこの幼稚園を閉めるのはいかがかっていうことなんですよ。現実に、できなかったらそれはそれで大変だろうと思うし、私も望んでませんけど、できない場合だってあるじゃないですか、閉めてしまってから。 だから、そういう乱暴なことを今、市がしてるっていうふうに私は思うんですが、いかがでしょう。全然乱暴じゃないんですかね。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 先ほど来申し上げてますとおり、これは幼・保一体化を進めるという基本的な考え方に基づいて進めているものであります。 今御指摘のあった、用地買収がまだではないかとか具体的なものがないという御指摘ですが、これはこれまで進めてきた有漢、川上地域も同様の考えで幼稚園を閉園してますし、今後開設予定の高梁認定こども園についても全く同じ状況でございます。 ですから、そういった具体的なところ云々というよりも、そういった基本的な考え方に基づいて進めてきたということでございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 高梁市内の幼稚園と保育園が認定こども園になっていくということは、国の施策に基づいてやることですし、高梁市という事業者が独自で行うことですから、別に、異論はあろうがなかろうが、私はそれは長期計画の中で一律っていうのはいいと思うけど。今回の場合、許認可事業なのに、民間の事業者さんがまだ書類も何も出されてないのに、言葉が悪いかもしれませんが、口約束だけでですよ。口約束だけで幼稚園を閉めるっていうのはいかがなものかなって思ってるんです。 副市長、どうなんですかね、話がどうもぐるぐる回ってきてるんですが。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをする前に、先ほど私は、要望書をいただいたのが「令和3年5月」というように申し上げましたが、「3月」の誤りのようであります。訂正をさせていただきます。 その上での話でありますが、この議題に入る前に議員自らおっしゃいましたけれども、梁和会さんがこういったことをやられるのに何ら異議はないんだというふうなこと、公共としては民間がやるんであればそれの支援をするというスタンスはよく理解できるということを申し上げられました。その線で我々も考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) その線でされていいんですけど、今ある幼稚園は、現実に運営されて、子供さんがいらっしゃるわけですよ。それで、口約束で進められた中で、そこを閉めることが僕が問題だと言ってるんですよ。 ですから、さっき言いましたよね。用地買収や建設が行われるなど計画が具体的に進み始める、認可に向けた書類が提出をされるとか、開園日程が決まるとか、それから開園して入園状況を見てから、またしばらくの間、高梁市の幼稚園と民間事業者の梁和会さんが行われる認定こども園が並行して開園されててもいいじゃないですか。ですから、そういった中で進めればいいのに、まだ口約束の段階で閉めてしまうことが、私は問題があると言ってるんですよ。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 先ほど口約束というようなお話がありましたが、基本的には要望書あるいはそういった具体的な計画の概要等を踏まえて検討を進めてきたということでございます。 それから、もう一点は、梁和会さんにつきましては、昭和52年4月に落合保育園を開設されて以来、40年以上の運営実績を持たれてます。市内にも落合保育園を卒園された方も多数おられまして、これまで落合地域の教育、保育に御尽力をいただいてるというふうに考えてます。 また、運営や経営面につきましても、児童福祉施設としての指導監査、あるいは社会福祉法人としての指導監査、これらを通じて、こども園を運営されることに関しては全く問題ないというふうに判断もいたしております。 公立、私立を問わず、就学前のどの施設におきましても、幼児教育を行うことというのが基本的な高梁市の考え方がありますし、職員の人員についても、こども園の配置基準から考えまして、現状の保育園の職員数でも対応可能であり、こちらについては問題ないという判断を基に、今回の方向性も決定したものであります。 基本的に、どの地域もそうですが、幼稚園機能を持つこども園を開設して、またその地域に同じような幼稚園というものは並行して運営するということは今までやってきておりません。どの地域も同じ考え方で進めていますので、そういったことで今回、保護者への説明というものも含めて、このタイミングで方針を決定したということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 誤解があったら困るんですけど、別に私は梁和会さんへ出すのが嫌だとかおかしいとか言ってるわけではありません。ですから、そのこと自身は問題は私はないと考えてます。そこは同じ立場だろうと思います。 問題があるのは、許認可事業なのに、手続書類等が一切出されない中で、閉園することに決めたことが問題であると、閉園に問題があると言ってるんですよ。だから、それはおかしいと思いませんか。何にも文書がないのに。 素朴な質問なんですけど、落合幼稚園って誰のもんなんですか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 設置者は市でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 設置者は市ですから、市民のもんですよね。市民のもんですよね、僕はそう思うんですが、違いますか、副市長。 ○議長(宮田公人君) 石部議員、そこは一般的に理解できるところですから、水かけ論みたいなことになりますから、実質的な質疑を進めてください。 ◆10番(石部誠君) 大切なことですので、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 市民のためのものであります。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ありがとうございます。意見が一致しました。 市民のためのもの、市が設置している幼稚園を具体的な手続等がない中で閉園するのはおかしいというふうに私は思います。 ですから、もう一回だけ言います。 認可に向けた書類が提出されるとか、開園日程が決まって園児募集が始まるとか、そういった状況で決めたって私は構わないと思います。 私は異常だと思ってるんですが、ここはきっと平行線のまま行くんだろうと思いますので。 これで、具体的に関わっている園児それから保護者、先生、地域への説明はどのように行うのか、内容についても教えていただきたい。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 まず、保護者への対応等でございますが、1月18日に、在園児でありますとか令和4年度に入園する保護者の方への説明会を実施しております。 在園児につきましては、令和6年度に転園ということになりますが、就学前施設におきましては、毎年、保護者の保育ニーズによりまして園を選んでいただいておりますので、これまでどおり、令和4年度、令和5年度の入園児の受入れは実施していく予定でございます。 また、令和6年度に転園する園児のことも見据えまして、落合保育園と幼稚園の園児の交流、それから職員の交流についても実施し、お互い情報交換しながら対応のほうもしてまいりたいと考えております。 それから、地域に関しましては、落合地域とも相談させていただきまして、来年度4月に予定されております町内会長会で説明をさせていただく予定といたしております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 令和6年から閉園するということを大前提というか、しますので今後こうしますっていう説明ですよね、保護者の方には。 それで、園同士の交流とかって、開園できないと具体的には話ができませんし、まだ認定こども園はできてないですから、その約束もできませんよね、まだこれは。現実にはできないようなことになるんです。ですから、内容的には閉園するっていうのを園児や保護者や地域の方へ、先生も含めてですか、進めていくようになっていくんだろうと思うんですけれども。 私自身は、これは本来なら、認定こども園が落合地域にできるから、今後、高梁市の今の幼稚園は今の段階では閉園という選択肢もありますが、いかが皆さんお考えですかっていうふうに聞くのが私は丁寧ではないかと思うんですが、そこは拙速ではなかったのでしょうか。むしろ、そこはそこまで戻していただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 許認可につきまして、県でございまして、県の申請は恐らく令和5年度にされることになるというふうに考えております。先ほど申しましたとおり、それを待って幼稚園を閉園する方針を出すということになりますと、保護者が今後入園等を考える中で、選択できる機会を逆に逃してしまう、お子さんが将来どういうふうに対応していくべきかという判断が、一刻でも早くお伝えする、そういったことを踏まえて今の時期に方針を決定したということでありますし、これにつきましては、例えば高梁認定こども園等についても、南幼稚園の廃止の方向性を今もう打ち出しておりますが、そういった許認可等の手続はこれからでございますんで、同じような対応をどの地域でもさせていただいとるということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 今の時期にしないと機会を逃してしまうと言われましたけど、閉園をすれば多様な機会を逃すことになります。反対に、あるほうが機会を逃さないと私は思うんですよ。そうじゃないでしょうかね。 それで、ここはこの辺で取りあえず、どういうふうに理解がし合えるかというのは少し平行線のままなので、もう一点だけ。 閉園が市の進める就学前の教育施策と併せてどのようなメリットがある、デメリットがあるっていうふうなことを考えて閉園を決められたんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 認定こども園につきましては、御存じのとおりでございまして、幼稚園と保育園の機能や特徴を併せ持った施設でございます。なおかつ、地域の子育て支援も行うことができるといった特徴がございます。 今現在、保護者の保育ニーズが非常に高まっている、就労等の関係もあってそういった需要が高まっている、そういったことから国のほうもそういったこども園整備の推進というものを掲げられとる、それに基づいて進めているということでありますんで、幼・保一元化を進める最大のメリットというふうに考えております。 それから、デメリットということについてでございますが、落合幼稚園の園児や保護者の方の中には、通い慣れた幼稚園からこども園に転園するということで、不安や心配を持たれてる方がおられるというふうには思っております。それにつきましては、園と協力しながらスムーズに移行できるよう、先ほど申しました交流事業の実施、あるいは保護者からの相談に際しましては、園やこども未来課が中心となって、あるいは支援センター等も活用しながら丁寧に対応してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 今、メリットでいうと、認定こども園化がこういうふうにすばらしいですよということを言われました。デメリットでいうと、閉園するに当たって子供さんに負担がかかるかもしれないけれども、それについてはいろいろ方策を取って助けていこうと思うと言われたんですよ。そうですよね。 それで、要は、それだけならばですよ、閉めるためのメリットって一つも今説明がなかったんですよ。認定こども園化するとこういうメリットがありますと言われたんですけど、落合幼稚園を閉めることによってのメリットについては一言も述べられませんでしたけど、これはどうなんですかね。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをします。 先ほど来から繰り返しの説明になる部分があるんですが、同じ地域に幼稚園と幼稚園機能を持ったこども園、そういった施設を1つの地域に設置するということは、これまでのどの地域にもやってきておりません。 地域の子供をどうするかという中で、今、総合計画にも掲げておりますように、認定こども園の整備を進めて幼・保一体化を進める、そういった方針で進めてきておりますので、他の地域と同様に、落合幼稚園についても閉園の方針を決定したということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 先ほども言いましたように、他の地域は、高梁市が運営しているところを認定こども園化するということですから、それと一緒にしないでくださいっていうこと。それから、これ以上はきっと平行線をどんどんたどっていくようなことになりますので、明日、石田議員や金尾議員がこの問題では質問をするようにしてますので、今日は僕はここまでで終わらさせていただきます。 それでは、高梁市のデジタル改革について問うです。 高梁市の仕事、交通、教育、医療などの課題、デジタル推進計画について問う。 それで、(1)、(2)、一緒にさせていただきます。 デジタル化は自治体と市民に何をもたらすと考えているのかであります。 本来、情報通信などデジタル技術の進歩は、人々の幸福や健康に資するものでなくてはなりません。地方自治体においても、地方自治の発展や住民の福祉の増進のためにこの技術を有効に活用していくことが求められています。 国民の暮らしに役立つデジタル化は、否定するものではもちろんありません。また、新型コロナウイルス感染防止のためにデジタル技術を活用することも、避けては通れないものだと思っています。 しかし、2020年情報通信白書によると、企業などが提供するサービスを利用する際に個人データを提供することについて、8割が不安を感じると答え、インターネットを利用する際に感じる不安についていえば、個人情報や利用履歴の漏えいの割合が88.8%に上っていますということで、全体的には市民のためにあるべきものでもありますが、個人の情報をどういうふうに管理していくのかという、相反する問題があると考えています。 今、高梁市が進めているデジタル推進計画はどういったものなのか、市民に何をもたらそうと思ってるのか、御答弁をお願いします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は私のほうからお答えいたします。 まず、DXの推進ということで、今、議員言われましたように、そもそもの目的は、デジタル技術を活用することによって行政サービスを見直すということ、それに合わせた効率化、それからICTの技術がそれぞれの市民の生活を豊かにすると、そういったことになろうかと思います。 これまでのデジタル化というのは、単に業務システムを紙の媒体から機械媒体にするといったような流れでありましたが、今回のDXの本質は、システムにユーザーが合わせる従来の志向から、ユーザーを中心にサービスを構築すると、サービス中心の方向に転換するというような流れになっていると考えております。 大きく2つに分けて、DXには、行政のDXと地域のDXがあるということでございます。 地域のDXについては、当然、市民サービスの向上を目的とした地域課題に対応するためにデジタル技術を活用するということでございますが、具体的にということになると、来年度、新たな組織もでき、来年度中に高梁市のDX推進計画を策定するという予定にしておりますので、その中でそれぞれの関係機関等の意見、また議会からの御意見等もいただきながら、最終的な、いろんなアイデアをいただきながら、計画をまとめていきたいということには思っております。例えば、先ほども出ましたが、本年度の予算と新年度の予算として、アップルウオッチを活用した生活習慣病への取組の計画、そういったことも新たに取り組んでいこうということでございます。 一気に地域のDXを市全体で進めるということになると、なかなか、それぞれの難しいということもありますので、そういったものを地域を限定、年齢を限定、対象を限定、そういう形でモデル的に進めていって、それを検証しつつ、徐々に全市展開を進めていきたいと、そういった手法で地域のDXは進めていきたいというふうに考えております。 一方で、行政のDXの関係ですけど、一昨年からRPA、ロボットがそういったプログラミングをするとか、AIを活用したもの、AI-OCR、紙媒体をデジタル媒体にすると、そういった技術を使いながら行政のデジタル化を進めているということになります。そういったことによって業務の効率化が図られ、効率化が図られた時間によって、その時間を今度は地域課題の解決、市民サービスの向上に職員が注力していくと、そういった好循環が生まれればなというふうに考えております。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) イメージでは本当にいい感じだなっていうのは感じたんですけれども、いろいろ、この間、この質問をするに当たって、心配なことを聞いてみました。何点かあるので、羅列させていただきます。 行政手続のオンライン化が窓口業務の削減に結びついて、反対に適切な窓口での住民サービスや相談ができなくなるんじゃないか。 それから、地域局等が、オンライン化することによって、そういったところの削減へとつながっていくんじゃないか。これは、例えば先ほど倉野議員の質問でありました、土日の日直がいなくなるなんていうのも、こういったことに一つ関係するのかなと思ったりもするんです。 それから、災害時の電気の損失や情報通信機能の麻痺などの影響が出るのではないか。 それから、一番私自身も考えていますのが、障害がある方やお年寄りなどの方でスマホやデジタル機器を使いこなすことができない方、それから経済的な理由でIT機器が利用できない、通信環境を整えられない方。例えば、高校なんかで6万円とか7万円とかで個人負担で買ってもらおうとかというのも、こういったところにも一つ出てくるのかなと思ってくるんですけれども、こういったところはどういうふうに考えられているでしょう。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 引き続きお答えいたします。 オンライン化によって、そういった対面のものがなくなることによってサービスの低下だったりというような御指摘と、障害者等のデジタルディバイドに対してどういう対応をするかというお話だったと思うんです。 まず、オンライン化による窓口ということがありましたけど、午前中の平松議員の回答と逆のような話になるかもしれませんが、実は来年度からマイナンバーカードを活用したオンラインサービスという業務が始まります。介護であったり子育てであったり、始まります。これはもう始めていくということになりますが、基本的に、以前お答えしたとおり、申請時に対面で状況を確認するということがあるんでなかなかオンライン化が進まなかったという背景もあります。ですから、当然、全てがオンライン化で解決するということは考えておりませんので、単なる申請であったり、窓口に来なくてもいい、そういったものがオンライン化になればわざわざ足を運ばなくてもいいというなことになりますので、よりデジタル化によって便利になるんかなということで、従来の対面が必要な窓口サービスは低下させないというふうに考えております。 それから、障害者の方とか高齢者の方、情報機器へのデジタルディバイドについても、今、スマホなんかについては携帯事業者がそれぞれの研修会とか勉強会を開催しておりますが、そういったものを十分活用していただくということと、市のほうで何らかのそういった対応というのは必要になりますし、来年度からDXの推進アドバイザーということで外部の専門家ということも今配置ということをお願いしてますので、そういった方で市役所の職員の技術の向上、それからまた市民の方のサポート、そういったことも体制を取っていきたいというに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 今、従来での対面は低下させないというのは、本当にありがたい答弁だろうと私は思っています。しっかり、このことで地域局等の機能低減、削減につながらないようにというふうに思っています。 それで、お話の中でありましたマイナンバーカードの利便性、持っていないと困るっていう場合があるのかどうか、利便性はどのように考えているのかというのをお話ししていただけたら。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 今、高梁市は54%の交付率ということで、中国地方一番ということでございますが、反面、じゃあマイナンバーカードを使って何に利用すんならという御質問にもなるんだろうと思いますけど。 確かに、今、マイナンバーカードを持っていなかったからといって、それが困るということに直接結びつくことにはならないとは思いますが、将来的に、今、国が進めておりますデジタル田園都市をはじめ、そういったデジタル化の流れの中で、マイナンバーカードが主流になって、それをいろんな場面で活用していこうということで、国も計画をされています。 例えば、これは外国の話になりますが、デンマークが今、世界一の情報先進国になっておりますが、デンマークは50年前から個人番号を付して、今の日本でいうマイナンバーカード的なものを利用して、今現在は全てがデジタル化でいろんなことをやっていて、世界一幸福な国ということになっているというような状況にあります。 マイナンバーカードを使って何ができるかということが国民に見えない、市民に見えないというところが一番の課題なんだろうと思います。これもそれぞれのライフスタイルに応じて、出生から、いろいろありますけど、最後、高齢になって介護のようなところのいろんなライフスタイルに応じた中で、デジタルサービスがどういった形で使えるかということを明確にして進めていくべきだろうと思います。 国が令和元年に指針を定めておりますが、その中での活用方法の例を挙げますと、今言われています健康保険証のほか、お薬手帳であったりハローワークのカード、また教員免許証との一体化とか、最終的には運転免許証というなこともありますが、そういった形で活用して、パスポートなんかのことであったりというようなことでも活用していこうというようなことが、3年前になりますが、そういった形の方針もあるということで。それがなかなか見えておりませんし、国もシステムが追いついてないというところもありますので、そういったことは国策としてデジタル田園都市の中で加速をしていただきたいと思います。 各自治体については、マイナポータルということで、その中でいろんなサービスができるということがございます。それは健康であったりいろいろな場面で活用できるだろうと思いますんで、そういったものもいろんなアイデアを出しながら、来年度の新組織になり、DX推進計画の中でも盛り込んでいって、目に見える形でデジタル化の恩恵がどうなるというのを分かりやすく説明する、そういった計画にもしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) デジタル化とマイナンバーカードのことって、違うと思うんですよ。そもそも、今、私自身はマイナンバーカードを持ってませんけど、マイナンバーはちゃんと、住民票を取ればそれに入ってます。それについていえば、今、法律で、社会保障関係、税金関係それから災害対策について言えば、これがもうマイナンバーにひもづけされてるというふうになってます。今説明もありましたけど、今後、運転免許証とか、それから預貯金口座などの一本化も進められるようになっているっていうふうになってます。 それで、現実に、数年前までは、私の財布の中にいろんな商店のカードがいっぱい入ってましたよ、スタンプカードとか。今、どんどん減ってきてます。スマホの中にデジタル化してきて、カードを持ってません。そういう意味では、カード自身が手元にあることが今のデジタル化に逆行してるって私は思うんですよ、カード自身がそもそも。 そういったことが一つ、私の中には前提としてありますし、情報が1か所に集積されてしまう、この問題について、監視社会についてどのように考え、個人情報保護対策について問うに関わってくるんですけれども。 例えば、先日、トヨタ自動車が、ネットの攻撃で工場がストップするようなことが起きました。それから、去年はLINEの個人情報が中国から閲覧自由になっていたような問題が起きました。それから、JR東日本では、顔認証つきカメラを駅に配置することによって、この顔情報は、検察庁から情報提供された顔情報と自動照合して、刑務所に入っておられた方や犯罪容疑者が検知できるようになってた。これは取りやめとなったんですけども、こういった問題が現実には今起きているわけであります。 高梁市では、監視社会についてどのように考え、個人情報保護対策についてはどのように考えているのか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 石部議員、(3)番に入ったと理解してよろしいか。 ◆10番(石部誠君) 入りました。 ○議長(宮田公人君) 分かりました。 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) お答えいたします。 まず、今の(3)の質問の前に、カードを作ることがそもそもデジタル化に逆行というなお話もあったんですけど、基本的には今、マイナンバーカードをスマホにということで、来年度、令和4年度になって国のほうもそういった仕組みをつくり、モデル的に実施し、最終的には多分スマホなりに進めて入っていくんだろうと思います。今の技術、仕組みの中では、まずカードを作っていただいて、それをスマホに取り込むというようなことで番号付与なんかもやっているということで、そういった技術的な時期とかタイミングなんだろうと思います。 それで、監視社会の話でございますが、実はマイナンバー制度については、個人情報を一元的に管理してるということではございません。なおかつ、例えばそれぞれの各関係機関、国の機関であったり県の機関であったりそれぞれの年金事務所だったり、そういったことが行政手続に特定される、個人を識別するための番号の法律、通称番号法といいますが、そうした規定された事務に関してのみ保有できるということでございます。本人の同意なしでは情報連携を行うこともできませんし、一方で第三者機関によって個人情報保護委員会による情報機関の監視とか強化がされておりますし、本年度、法律も一部改正して、より厳格な強化体制になったというようなことも聞いております。 1つは、マイナンバーそのものが読み取られるということではなく、実際使われるのはマイナンバーの先にある変換した通信の信号、暗号化された信号を用いてそれぞれの機関で認証されるということなんで、マイナンバーカードを何かなくして、それがということにはならないという形で、国のほうもそういった情報対策はしっかりしてるというふうに聞いております。 デジタルを利用して監視する社会ということではなく、デジタルを利用して国民に透明性を説明すると、そういった考え方が今後のデジタル社会においては必要になっていく、中心になっていくというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ありがとうございました。 しっかり、個人情報の保護については、個人情報というぐらいですから、個人の持ち物なんですよね、高梁市がお預かりしているだけで。それぞれの担当部局等でお預かりしてるだけで、個人の情報ですから、本人の了解なしにはこのことは教えることがないようにというのは大前提でお願いをします。 それともう一つは、先ほど言いました、障害がある方やお年寄りなど、それから経済的状況などへの配慮、しっかりしていただくことをお願いして、3番目の質問に移ります。 それでは、水田活用の直接支払交付金の見直しについてであります。 高梁市における水田活用の直接支払交付金の見直しによる影響について。 米と水田農業を新たな困難に向かわせる見直しだと私は考えています。これを中止するように国に求めるべきではないのかということで。 この問題は、そもそも食料自給率それから自給力の向上を図るために、水田で作るものを麦や大豆等に替えたことに対して、国が直接交付金を出していました。国が進めるこういった戦略作物、麦や大豆などを生産し出荷する販売農家や集落営農組織などに対して交付されるものですが、若干の制度説明と、それから高梁市ではこれが今どういうふうになってるのか、それから見直しによりどのような影響が起こり得ると考えているのかを御答弁お願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 石部議員、(1)と(2)を併せたような形ですが、これは併せての質問というふうに捉えればよろしいか。 ◆10番(石部誠君) はい、いいです。 ○議長(宮田公人君) では、そういう形で。 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) それでは、お答えをいたします。 水田活用の直接支払交付金制度でございます。 転作への交付金でございます。中山間地域等直接支払交付金とは異なる制度でございます。具体的に申しましたら、昭和40年代の減反政策から継続している政策で、田を活用し転作への取組に対する助成制度でございます。毎年、各農家が国に申請を行い、実績に応じて国から各農家へ直接交付金が支払われるものでございます。販売目的で水稲に替わって作付する麦、大豆、飼料作物等、先ほど議員言われましたが、そういった品目が対象でございまして、国が全額、費用を負担しております。市は、申請の受付等、経由事務を担ってございます。他の機能を有する農地における主食用米から他の作物への作付転換の支援制度でございます。 本市の実績でございますが、令和3年度、農家件数で150件、交付見込額約3,900万円でございます。 本市の考え方、意見というようなことでございますが、水田活用の直接支払交付金制度につきましては、国の米需要に応じた生産を促すために創設された制度であり、このたびの見直しについては詳細がまだこれからというようなことでございまして、昨年の9月に令和4年度の国の予算概算要求の説明会で初めて明らかになったというようなことでございまして、市としても困惑をしておるところでございます。 交付金が農家の生産意欲の向上に寄与してきたところであると考えておりまして、今後の農地保全にも影響を及ぼす可能性があるというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 5年間に一度も水稲を作付しない水田を除外し、交付金を出さないようにする。完全に畑地化してしまえば、土地評価額が下がることによって、農協からの借入れなどを、それをしてるときには担保割れするおそれもある。逆に、そこをまた稲作へと戻していくことだって考えられる。それから、転作で他の作物を作っていても、5年に1回、水田に戻せというのは、机上の空論で農業したことがない人の意見だ。また、2階に上げてはしごを外すようなことだなどの意見が寄せられているところです。 高梁市自身は、近藤市長が農業推進の立場に立っていらっしゃるということでは心強いんですけれども、2つ、提案をさせていただきます。 1つは、詳細はこれからと言われますが、詳細が出てからでは遅いので、詳細が出る前にきちんと国に対して、生産調整に協力し転作作物の生産拡大に取り組んでる農家に対する重大な裏切りであり、水田、日本農業を維持できなくさせるものとして、今回の見直しの撤回と農家経営の支援強化を改めて国に意見を出してほしいということが1つ。 それと、もう一つは、高梁市として、反対にこのことに対して上乗せをしたらどうかということ。また、高梁市独自で、高梁市の勧める作物に転作される場合には交付金制度をつくるというようなことも私はあってもいいんじゃないんかと思うんですが、市長、いかがでしょう。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 市長にということですが、思いは同じだろうと思いますんで、代わってお答えをさせていただきます。 2点ございました。市の独自の云々という前に、議員もおっしゃいましたように、この制度って本当に農家のためになるのかという視点で我々も考えております。 50年前、米余りということで転作奨励をしてきたのは国であります。それを半世紀続けた後にここで切るというのは大きな転換だというふうに思っております。これは即、農家の方への負担増、それから所得の減、それから利便性が低下すると、いろんな弊害を持っとるというふうに認識をいたしております。 国が今回出してきた真意というのがどこにあるのかというのも、我々も違和感だけは感じておりますけれども、十分な検証ができておりません。5年間という期間がございますので、5年後を待つんでなしに、早急に国、県との意見交換を行って、共通認識が持てるのかどうかというのをまず検証をしてまいりたいというふうに思っております。 基本的に、市の独自の政策を出していくというんでなしに、これは国が責任を持って進めるべき政策だという認識でございますので、まずそちらのほうから着手をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 国がお金がないから、この制度を変えて少しでも出さんようにしようっていうのが見え見えの制度改革ではないかなと思うんです。 中山間の農村で頑張っている高梁市のような地方都市ですよね。本当に農業が高梁市の主たる産業なわけですから、そこを助ける、支援をするという意味では、近藤市長、いかがでしょう、最後に何かあればお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) これは副市長が申し上げたところでありますけど、私も、転作によるものであるというのは理解をしております。農家の方々がやむなく米からほかのものに転作をした。例えば、5枚ある田んぼのうちの1枚を大豆に転作した。それは、毎年そうやって転作に関することで協力してきたという思いだったと思っております。私もその思いでございました。 それが今回、5年で、水田で実際米を作るのか水張りだけでいいのかというのは決まってないみたいですから、分かりませんが、いずれにしても、畦畔を作って、それから用水等もまだ残ってて、でないと田んぼに水を張ることはできませんので、そこら辺がどうなのかということはありますけど、それをこういう形で切るという方向性というのは、私としても農業をこれから、農地として守っていただいてるという思いもありますので、これについてはしっかり注視をしていかないといけないと考えております。 それから、高梁市の中山間地もそうでありますが、北海道のような大きい大規模農場のところでの転作奨励というのは今度どうなるんだろうというのもありますので、これは高梁市のみならず、全国的な活動として取り上げていくことが必要かなというふうにも理解をしております。その上で国としてどういう方法を出されるのか。これ以上、ほかのところに影響しないように、さっき石部議員言われましたけど、地価が変わりますので、となるとどうなるかということになると、中山間がどうなるかという問題も出てくるわけでありますんで、これは非常に注視をしておるという状況でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 1番の幼稚園の閉園については意見が分かれたところですけれども、3番の農業の問題では本当に心強い答弁をいただいたと思っています。 以上で質問を終わります。以上です。 ○議長(宮田公人君) これで石部誠君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は11日、通告による一般質問を行います。発言順位の6番から10番までの議員にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。            午後3時29分 散会...