高梁市議会 > 2022-09-08 >
09月08日-02号

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  1. 高梁市議会 2022-09-08
    09月08日-02号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 4年第5回 9月定例会         令和4年第5回高梁市議会(定例)会議録(第2号) 令和4年9月8日(木曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     12番 宮田 好夫君     10番 石部  誠君     6番 森  和之君     11番 三村 靖行君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     森   昌 士          次長       金 子 正 典議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     正 木 俊 英 君  政策監     大 島 次 郎 君      総務部長    北 畑 太 一 君  産業経済部長  川内野 徳 夫 君      市民生活部長  赤 木 和 久 君  健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    上 森 智 子 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和4年第5回高梁市議会(定例)2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、既に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(宮田公人君) まず、宮田好夫君の質問を願います。 宮田好夫君。            〔12番 宮田好夫君 質問席〕 ◆12番(宮田好夫君) それでは、12番の宮田好夫でございます。一般質問を始めさせていただきます。通告に従って順次質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 まず、1番目の質問、公共交通についてでございます。 御承知のように公共交通を取り巻く状況は、今年の4月にJR西日本が1日の輸送密度が2,000人を下回る17路線30区間について、維持が困難な赤字路線であることを初めて公表し、県内では因美線、姫新線、芸備線の3路線が該当し、沿線自治体や県に衝撃が走ったところでございます。 これを受け、岡山県は岡山県JR在来線利用促進検討協議会を立ち上げ、JR在来線の維持に向けた取組を強化するとしています。また、県では、こうした中で持続可能な県民の移動手段を確保するため、県民の移動状況を把握する目的で、県内全域から抽出した6万8,000世帯に、パーソントリップ調査を10月に実施するとしています。 このように県民、市民の持続可能な移動手段の確保は地方自治体にとって重要な課題となっており、国も持続可能な運送サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律を令和2年11月27日に施行し、地方の取組を支援する体制を整備しています。 こうした中で本市は、令和4年度第1回地域公共交通会議が開かれ、道路運送法第79条による自家用有償旅客運送の登録方針について協議され、令和3年度における公共交通利用状況の報告がありました。 そこで今議会での最初の質問ですが、本市の公共交通である生活福祉バスやふれあいタクシー利用状況と、利用者が増減した要因、高梁市タクシー利用助成制度の状況について、グリーンスローモビリティの調査結果について、そして公共交通ではありませんけども、福祉施策として行っている高梁市福祉移送サービス利用状況について、そしてこれからの公共交通についてどのようなお考えなのかを1番目の質問とさせていただきます。 それでは、公共交通の1番目、生活福祉バスやふれあいタクシーの利用者が大きく減少しています。要因をどのように分析しているかでございます。生活福祉バス、ふれあいタクシー利用者推移を見ると、平成20年度は2万2,925人であったものが、平成30年度には1万3,393人と1万人以上減少しています。さらに、コロナ禍の令和3年度を見れば1万6人であり、資料にある平成20年度から半減以上利用者は減少しています。特に生活福祉バスの減少が大きく、平成20年度は2万1,190人、平成25年度は7,863人、翌平成26年度から平成29年度までは微増または横ばいで推移していましたが、平成30年度は6,646人、令和3年度は4,844人と再び減少傾向にあります。 利用者減の一番大きい要因は人口減少であるとは思いますが、生活福祉バス利用者減少について、市はどのように分析を行っているのかをお聞きします。お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) おはようございます。この質問につきまして私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 議員さんが申されたことと重複するかもしれませんが、改めてお答えをさせていただきたいと思います。 令和3年度の生活福祉バス、ふれあいタクシーの利用者の人数でございますが、生活福祉バスが4,844人、乗合タクシーが5,162人で、議員申されたように合計で1万6人ということでございます。昨年度と比較しまして401人の減少ということでございます。さらに、議員は平成20年度の数字を申されたんですが、10年前の平成23年度の数字と比較してみると、平成23年度が1万8,454人でございまして、令和3年度と比較すると約46%減少しているということでございます。 これの要因ということなんですが、議員申されたように人口減少というところは大きいと思いますし、マイカーの普及というのも要因としてはあるんだろうと思っております。ここ数年を取り上げてみると、新型コロナ感染症による外出自粛であるとか、出控えといったものが影響しているというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 数字は私が申し上げた数字と変わりがないと思います。同じ資料から引っ張ってきていると思います。 本当に減少が多いという状況の中で、いろいろな路線の見直し、これは後から質問させてもらいますが、路線の見直しがある中で、ますます利用がしにくくなってるんではないかっていうようなことも考えられるところでございます。また、高校生、あるいはそういった若年層の減少によって利用者が少なくなってきたという実態もあるんでしょう。今後については後から質問させてもらいます。 次に、ふれあいタクシーについては、生活福祉バス利用状況を見ながら利用者が少ないところから切り替えていったという経過があるんだと思います。その利用者ですけども、平成26年度が8,297人と最も利用されていた。その後はずっと減少してきて、平成30年度は6,747人、令和3年度は5,162人となっています。利用状況に応じて、対象地域の拡大や廃止を行うなどしてきましたが、ふれあいタクシーの利用者の減少について、どのように分析を行っているのかをお聞きいたします。お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えいたします。 生活福祉バスから乗合タクシーということで、議員申されたように生活福祉バスの利用者が減ってきた中で、市民の方の移動手段の確保をしていこうということで、乗合タクシーを導入してきたということでございます。 一方、その切り替えた乗合タクシーにつきましても、利用者が減っているというのが現状でございまして、これは様々な要因があるんだろうと思っております。先ほど申し上げた人口減少というのがまず一番大きな要因かもしれませんが、利用者の声を聞いてみますと、やっぱり複数で乗り合うことに非常に抵抗を感じられるという声も伺っているところでございます。それは一つの意見としてお聞きしておりますが、まず人口減少してきたというのが一番大きいのかなというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 傾向を少し見れば、生活福祉バスからふれあいタクシーに変わったときには皆さん御利用されたけども、だんだんと少なくなってきたという傾向があるんだというふうに思います。これも後からどういった対策をされるのかを質問させてもらいます。 次に、2番目です。 高梁市福祉移送サービス、これは位置づけとすれば公共交通ではありませんが、高梁地域と成羽地域は増加傾向で、有漢地域、川上地域、備中地域は減少傾向にある。それぞれどう分析しているのかという質問ですが、高梁市福祉移送サービスは、公共交通とは位置づけられていません。高齢者や障害者の貴重な移動手段として、高梁市社会福祉協議会に市が委託して行っている事業です。内容については皆さんも御承知かと思いますが、改めて事業の内容や対象者、利用料金などの制度の説明をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、ただいまの質問に関しまして私のほうからお答えをさせていただきます。 福祉移送サービスの事業内容、対象者、利用料金ということでございますが、この事業は、身体等に障害のある方、御高齢の方の外出や社会参加を容易にすることで、福祉の向上を図ることを目的としております。 この制度を利用できる方ですが、市内に住所を有し居住されている方で、他人の介助によらずに移動することが困難であると認められ、かつ単独でタクシー、その他の公共交通機関の利用が困難な方ということでありまして、具体的には5つの該当要件が定められております。何点か申し上げますと、身体障害者手帳療育手帳等をお持ちの方、要支援の認定や要介護認定を受けられている方、人工透析医療を受けられている方などでございます。 それから、利用料金についてでございますが、走行時間30分につき500円、待ち時間は1時間につき500円を御負担していただくことになりますが、人工透析医療を受けられている方につきましては、お住まいの区域によって1回当たり750円から1,750円までの利用料金が設定されております。以上ございます。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 制度の概要は分かりました。 第1回高梁市地域公共交通会議に提出された資料では、令和元年度から令和3年度までの3年間の利用者推移が記載されていました。令和3年度の利用者数を見れば、高梁が1,805人、有漢が376人、成羽864人、川上678人、備中627人、合計4,350人と令和元年度の3,944人から406人増加しておりました。これを地域別に見れば、高梁と成羽が増加し、有漢、川上、備中は減少しています。この要因はどのようなものなのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 引き続きお答えをさせていただきます。 先ほどこの制度の利用が可能な対象者について御説明いたしましたが、その中で最も多いのが人工透析医療を受けられている方の利用でありまして、令和3年度実績で申しますと全体の65%を占めております。 続いて、利用の目的別では、病院の通院等が33.3%、難病などの医療を受けられてる方の利用が1.7%となっておりまして、令和元年度から3年間はおおむね同じような割合となっております。 これは利用回数が大きく関係しておりまして、このサービスの利用は年間24日以内としておりますが、人工透析医療につきましては治療の必要性から週3回までの利用を可能としておりまして、1人の方の利用の有無の件数の増減に大きく影響する制度内容というふうになっております。 御質問の増減の要因についてでございますが、地域別に見ますと、高梁地域は全体の移送利用が令和元年度から令和3年度までの3年間で25%の増、そのうち透析移送は27%の増でございます。また、成羽地域につきましては、全体の移送利用が34%の増で、そのうち透析移送は64%の増となっておりまして、全体の移送利用透析移送が比例して増加しております。 一方、利用が減少した川上地域につきましては、全体の移送利用が13%の減、そのうち透析移送も17%の減でございます。また、備中地域では、全体の移送利用が8%の減で、そのうち透析移送も26%減少しています。 こうした状況から、地域別での利用増減につきましては、人工透析の利用回数の変動が主な要因ではないかというふうに分析しております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
    ◆12番(宮田好夫君) 要因はよく分かりました。 市民の方から、いろんな御意見をこの部分についてはお聞きをします。高梁市福祉移送サービスについてはドア・ツー・ドアなんで非常に便利だということですが、病院の待ち時間が加算されたり、あるいは買物に利用できないというような声もあります。先ほど部長がおっしゃられたように、このサービスの目的は外出支援なり社会参加なり、福祉の向上なりであれば、もう少し利用しやすいような改善はできないものかというふうに考えますが、そのようなことはできないでしょうか。もちろん、民業圧迫ということは避けなければいけませんが、その中で、もう少し市民に利用しやすい、あるいは使いやすいものに改善という考え方はないんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 議員から御指摘のありましたことでございますが、例えば、待ち時間の上限の設定でありますとか、買物の利用緩和、これらにつきましては、市といたしましても交通弱者の方の利便性の向上を図っていくことは重要であり、大切だろうというふうには考えております。 ただ、どちらの御提案につきましても、様々な課題を整理していく必要がございます。主なところでは、公共交通会議の調整、移送車両や運転ボランティア等の体制確保、それから財政上の問題などにありますが、いずれにしましても現状をいま一度分析しまして、充実した制度となるよう検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。 利用者の方、それから地域に住まれている方、本当にその交通、この後はタクシーになりますけども、免許を持たれてない方、そういった方々の外出、あるいは通院、それから買物、こういったものをどのようにしていくのか、これは市にとって非常に重要な課題でありますので、ぜひ検討していただきたいと思います。それについては、もちろん他の公共交通の事業者おられますので、その方々ともしっかりお話をしながら、改善に向けて取り組んでいっていただきたいというふうに思います。 次に、3番目です。高梁市タクシー利用助成制度利用状況はどうなっているのかという質問です。 令和2年12月1日から高梁市タクシー利用助成制度の実証事業が始まりました。 まず、この制度の概要と対象地域、対象者について説明を願います。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、私からお答えをさせていただきたいと思います。 タクシー助成事業でございますが、公共交通の空白地でございます3地区に対して実施しておりまして、高倉町田井・飯部、落合町福地、成羽町下日名・上日名、この3地区で令和2年12月から試験的に行っているものでございます。 対象者でございますが、この地区の65歳以上の方で運転免許を保有していない方を対象にしております。 この助成額でございますが、1か月3,000円、これは500円の券を6枚でございますが、この券を交付します。年間最大で3万6,000円ということでございまして、利用をいただくためには登録をしていただくということが必要なんですが、令和4年8月末現在での登録者は83名でございます。対象者の約12.9%が登録いただいているということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 今、利用状況の説明もありました。先行して真庭市なんかはこういった制度に取り組まれていると思いますが、それらの自治体に比べて本市の状況というのはどのような状況なのですか。お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 議員、真庭市の件と言われましたが、真庭市に問い合わせてみてもこういった制度というのはまだ持たれていない、今検討されてるんかなというふうには思っております。 本市がこの制度をつくるに当たりまして、美作市さんに同様の制度がございましたので、いろいろとお話を伺った経緯がございます。美作市と本市と置かれている状況など、同じようなこともありますが、異なることもあります。状況が一概に比較できないということもございますが、本市の今の状況につきましては、利用者からおおむね満足をいただいているような声も伺っておりますので、引き続きこういったことは続けてまいりたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 以前お聞きしたときに、美作市でしたか、10%程度だというのをお聞きしたことがございます。ここについても、タクシー公共交通として位置づけて、これからの高梁市の公共交通をどう考えるかいうことにしてありますから、以前あった交通空白地域、最寄りのバス停とかあるいは駅とかという観念から少し外れてきたなというふうに思います。本市の置かれている状況を見れば、全ての地域に500メートル以内でしたか、バス停とかそういった公共交通の停留所を設けるのは非常に困難な状況でありますから、それはそういう形でいいんではないかというふうに思っていますが、これも一番最後に質問を考えてますので、質問させてもらいます。 (4)番、グリーンスローモビリティ実証運行事業の結果はどうだったのかという質問です。 これは他の議員も通告書に出されておられますが、グリーンスローモビリティについては昨年11月2日から15日までの14日間、実証運行が行われました。利用人数や行き先、利用者は主に市民だったのか、観光客だったのか。それから、そのときにアンケート調査を取られていると思いますが、その分析内容、調査結果について、どのようなものだったのかをお聞きいたします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 グリーンスローモビリティの実証運行は、昨年11月に14日間実施をさせていただきました。この期間中、延べ666人の方に御利用いただいて、次世代のモビリティーの特性であるとか魅力というものを評価いただいたということでございます。 議員申されたように実証運行の利用者の方々にはアンケートをお願いしております。11月という季節柄、やはり車両の特性から少し寒いというような声もありましたし、非常に違った目線で町を見れたというようなお声もありました。車両の特性もございますが、グリーンスローモビリティの長所、短所、いろんな意見をいただいたということでございます。 今後ということなんですが、いただいた意見などを参考に、今後の方向性というのは、可能性というものを見極めていきたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 考えていきたいということなんですが、具体的にある程度の方向性というのを今市としては考えているんではないかというふうに思いますが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 引き続きお答えします。 実証運行を経て、利用者の皆さんの御意見も伺った中で、これを本格導入する場合に当たっては、主に市民をターゲットとした地域交通としての運行、それからもう一つは観光客をターゲットとした観光周遊と、この2通りのことを考えております。今年度、観光部門での導入を計画しているところでございます。 地域交通としての活用についても、昨年の各地域のまちづくり懇談会でこういったものを御紹介をさせていただいて、それぞれの地域で検討をいただいているというとこでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 観光をターゲットにということで、当面はそうだということなんでしょうから、この後の議員さんが質問されるんだろうというふうに思います。 尾道で実際に動いているところを見たことがあるんですけども、あそこは尾道駅から尾道城までをずっとタクシーみたいな形で運行されて、非常に利用者もおられたような感じを記憶しております。これも国の制度に乗っかってやるもんでしょうから、ぜひその有意義な活用の仕方というのを考えていただきたいと思います。これは公共交通だけではなしに、観光部分を含めて御検討をお願いしておきたいと思います。 1番のまとめになりますけども、(5)これらを踏まえてこれからの公共交通をどのように考えているのかという質問でございます。 先ほど高梁市が行っている様々な公共サービスの状況についてお聞きをいたしました。 8月17日の公共交通会議で冒頭に副市長の挨拶がありました。「公共交通の利用者の減少がここ二、三年大きい。新型コロナウイルスの影響もあると考えられるが、路線の見直しも考えていかなければならない」というような発言でありました。 路線の見直しなどは、コロナ禍の交通事業者の経営状況を勘案しながら、昨年度や今年度は凍結していると思います。今後の高梁市の公共交通サービスについて、どのような姿を持ち、どのようなスケジュールで改善を行っていくのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをしたいと思います。 本市では、令和元年度になりますが、第2次高梁市地域公共交通網形成計画地域公共交通会議において策定をいたしております。この計画の主な内容を申し上げますと、利用者が減少している路線バスや生活福祉バス見直し基準を設けて、全体的な再編を進めていくということで、令和2年度から5か年間の実施計画を定めているというところでございます。 この実施計画でございますが、路線バスや生活福祉バスを見直しの対象としておりまして、年度ごとの利用状況であるとか、見直し基準に対する達成状況といったものを整理しながら、段階的に見直しをしていくということで行っているとこでございます。 ただ、基準を満たさないから廃止や縮減というだけではなくて、やっぱり市民の皆様にこれを利用していただく、利用促進といったものも市としては図ってきているとこでございます。そういったことをやった上でもなお利用が伸びないということになりますと、そういった路線については最終的には廃止などの判断をしていくということになります。 市民の皆様、特に交通弱者と言われる皆様の移動手段を確保していく、これは大変重要なことであるというふうに認識しております。こういったことも頭に置き、慎重にこういったことは進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 今ここに第2次高梁市地域公共交通網形成計画の事業別方針というのがあって、多分この資料に基づいて、今御説明があったんだというふうに思います。 令和2年度から令和6年度までのスケジュールが書いてあって、平成30年度の現状値、これは補助金ベースだと思いますが、2億5,475万2,000円で、令和6年度目標値、削減目標を5,175万2,000円として、トータルで2億300万円ということで約5,000万円の削減目標を掲げています。これをぱっと見れば、補助金のカットかなというふうに見えて、書いてあるのが縮小、現状維持、縮小、縮小、廃止、拡充はタクシー助成制度です。それから、事業者支援という新規はあるんですが、非常に行革の関係で下げていくんかなあというふうに受け取らざるを得ません。 冒頭に述べましたけども、市民の公共交通、移動手段を確保するのは、公共サービスの最も大切な部分の一つだというふうに思ってます。補助金削減ありきじゃなしに、市民の利便性とか、あるいはこれからの市の発展に向けて、また市の施策の実現に向けて、公共交通を考えていただきたいと思いますが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきたいと思います。 確かに、実施計画では公共交通に投じている公費、こういったものを減らしていこうということは掲げているとこでございます。ただ、単にそこを減らしていくということだけではなくて、やっぱり市民の利用に即した交通体系をつくっていく。その上で、効率的な運行をしていくということでございます。 皆さんの利用が低迷している路線については、廃止なり縮減なり、こういったことはやむを得ないというふうに考えておりますが、もし廃止された場合、やっぱり移動手段がなくなってしまうということ、交通空白地ができてしまうということは避けなければならないというふうに考えております。 限りある資源でございます。こういったものを効率的に使って、皆さんの移動手段を確保していこう、こういう考えで取り組んでるとこでございますので、御理解をいただければと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) ここの中に、遠距離通学補助っていうのがあって、これは縮小、国の基準に合わせるということであります。 高校生のバス支援については、廃止を検討するというふうになっています。この高校生バス支援については、非常に遠距離通学がある中で、今の子育て施策、あるいは高校生に市内の高校に行っていただきたいという強い思いで設けて、他の自治体でも、例えば吉備中央町でもこういった制度が実施されています。これはやはりここに載っけるのとは少し違うんではないかと思いますし、中山間地域であって歩道の整備ができてないところもたくさんある中で、2キロ、4キロ、あるいは4キロ、6キロの廃止というなところについては、ここについても見直していただきたいというふうに思ってます。これらについても十分御検討をお願いしたいというふうに思います。 それと、そうはいってもやっぱり地域の中で新しい路線を引いてもらいたい、乗るからというところもあるんだろうというふうに思います。それから、生活福祉バスにしても、週に1回、来る時間帯もよくないというふうな意見も聞きます。どれが全てか分かりませんが、市民の方、それから、計画をされる方、それにこの交通事業者で働く人もおられます。備北バスにも大勢の労働者がいますし、タクシー会社にも大勢の労働者がおられます。これらの方も市民でありますから、お互いにそれはメリットがあるというんですか、生活できる、あるいはお互いに利益が出てくるような形で、この方針を進めていただきたいと思います。 5年もたてば状況が随分変わります。だから、このとおりにやらなきゃいけないんじゃなしに、その都度その都度計画を持ちながら、調整しながら進めていっていただきたいと思いますが、柔軟な対応というのはできるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきたいと思います。 先ほど、高校生バス通学費補助金の件を言われましたので、その件に関連して申し上げますと、これは制度ができて約10年ぐらいになろうかと思います。やはり議員申されたように、5年もたてば状況が変わってくるというのは当然であり、当初立てた計画を見直していくという作業は、引き続き必要なんだろうというふうに思っております。 高校生バスの在り方、やはり市内の高校に行っていただきたいという思いは常に持っております。そういった思いを持ちながらこの制度をどうしていくかということは、やっぱり検討はしていかなきゃいけないというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 高校生バスのお話しかございませんが、全体も含めて、今後も市民の皆さんと十分お話しながら、いろんな気持ちを持っておられる。僕はある地域で市民の方、あるいはその地域の方とお話ししたことがあるんですが、それぞれ公共交通についてはいろんな思いを持っておられます。それについて市として十分把握をしていただきながら、今後の公共交通を考えていただきたいと思います。むしろ、高校生とか学生、子供たちについては、もう学校へ行くんなら無料で行くんだというぐらいの気持ちでやっていただきたいというのが私の気持ちです。そういった気持ちを申し上げて、1番の公共交通については終わらせていただきます。 2番目の市民の憩いの場についてですが、具体的に2点ほども提起をさせていただきたいと思います。 (1)番として、国道484号ループ橋の上にある展望台の見通しが悪い、立木の伐採を行ったらどうかということでございます。この部分については市民の方からも御意見をいただきました。 あさのあつこ原作で2007年に公開されたバッテリーという映画があるのは、皆さん御承知のとおりです。先日テレビで放映されていたので、録画して見ました。主人公の原田巧が岡山に引っ越してくるシーンの冒頭に、国道484号のループ橋展望台から高梁市街地を展望するシーンがあります。 この前撮影場所に行ってみたのですが、映画バッテリーロケ地のプレートは置いてありましたけども、その向こうの木が大きく育ち、市街地を展望することはできませんでした。非常に残念な思いがしました。ループ橋展望台は、高速道路から高梁を目指す場合は最初の玄関口と言える場所でもあります。岡山観光ウェブのバッテリーロケ地に、展望の良い写真も掲載されていることですし、大きくなり過ぎた木を伐採すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) それでは、私のほうから答弁をさせていただきます。 言われますように、あそこからの展望、眺望というのは非常にいいものがあるというふうなのは共通認識であります。これがかなり前に、まだあそこが県道高梁建部線で、その改良をして国道昇格をさせるというふうな形で県が整備をした際に、上側の展望台、それから中間の展望台、下の公園を整備したというふうに認識はいたしております。 通常の日常管理っていうのは、清掃等は市が請け負っておりますけれども、本来樹木の伐採ということになりますと現状変更ということになりますので、これは県においてやっていただくべき事業だろうという認識は持っておりますので、議員言われますような声を背景にして、県のほうに要請してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。県のほうへ十分要望して、やっぱり展望のいい場所にしていただきたいと思います。 実は、私があそこで撮った写真がグーグルマップに載ってるんです。それで、この前聞いてみたら3万閲覧がありましたっていう通知が来たんです。それだけグーグルマップであそこの写真を見ている人が結構おるんだなとびっくりしたんですけども、そういう場所でありますので、よろしくお願いします。 岡山観光ウェブのバッテリーロケ地の紹介では、なりわ運動公園にある展望台も紹介されています。先日現地に行ってみましたが、非常に残念でした。ここについては、関連質問みたいな形なりますので、どうにかしたらいいんじゃないかなというふうに思いますので、またお考えをいただきたいと思います。 次に、(2)番の方谷林の遊歩道は整備されているが、周辺の木が大きくなり過ぎて、休憩所や原爆慰霊碑から町並みが見えにくい。トイレの壁も破損してる。整備すべきではないかという質問です。 落合町近似にある方谷林公園は、備中松山藩の儒学者、山田方谷の功績、遺徳を末永く顕彰するために、1911年ですから明治44年に開園したそうです。公園は桜の名所としてマスコミの桜便りに高梁市の代表地点として取り上げられており、最近は桜も老木になり少なくなりましたが、園内にはサツキが多く植えられて、初夏にはきれいな花を咲かせています。また、この地にある原爆慰霊碑は、岡山県原爆被爆者会が1972年に建立したもので、1998年に慰霊祭の会場を麓に下ろすまで、この慰霊碑の前で県原爆被爆者会の慰霊祭が行われていました。また、今は2010年に岡山市の奥市公園に県原爆被爆者の碑が建てられ、こちらで原爆慰霊祭が行われるようになってからは、方谷林にある原爆慰霊碑に訪れる方は少なくなったようです。 しかしながら、原子爆弾による多くの犠牲者を慰霊すること、そして恒久平和を願うシンボルとして県内唯一の貴重な施設だというふうに思います。市長は毎年8月6日の広島原爆投下日に慰霊碑を訪れ追悼されておられ、慰霊碑の尊さや周辺の状況は私が言うまでもなく認識されていると思います。 私もこの原爆慰霊祭の前に参らせていただくわけなんですが、いろんなことを感じました。この原爆慰霊碑が建立されたときには、周辺の見通しもよく、慰霊碑から市街地がよく見通せたと思います。逆に、市街地からも慰霊碑がよく見えたんだと思います。 しかし、今は木々が鬱蒼と茂り、慰霊碑から市街地を見通すことはできません。遊歩道の途中にある紹介看板も倒れかかったり、手洗いの蛇口がありますけども、ひねっても何も出ない。遊歩道の入り口にあるトイレは表示がないので分かりにくい上に、トイレの中の壁に穴が空いていました。遊歩道そのものはしっかりと整備されてるので、残念でなりません。また、遊歩道の途中に建物があり、以前はお茶屋さんだったというふうに聞きますが、使用されなくなって長い年月がたっていて、今後危険家屋になるんではないかというふうにも思います。 そこで、今年は被爆77周年ですから、80周年を目の前にして、記念事業として、方谷林の整備を大々的に行ったらどうかというふうな提案をさせていただきたいと思います。慰霊碑のすぐ上には、方谷さんの碑もあるわけで、整備されれば市民の身近な憩いの場としてやウオーキングコースだけではなく、方谷さんのゆかりの地を訪ねる方も増えてくるんではないかと思います。これを行えば、被爆100周年にもつながるものと考えます。市長の考え方をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答えをさせていただきます。 方谷林につきましては、今議員おっしゃいましたとおり山田方谷を顕彰するというふうな施設でございまして、原爆の碑もございます。方谷林の樹木の伐採、草刈り等につきましては、方谷林を守る会に業務を委託いたしておりまして、年間を通じてよくやっていただいているというふうに感じております。 しかしながら、人の手でできる範囲の作業をお願いしているため、樹木の成長による大がかりな枝打ちにつきましてはなかなかできてないというような状況でございます。数年に一度、市が別途業者に発注しておりますが、なかなかこれも最近では、木が伸びてできてないというふうな状況であります。また、電線に架かる樹木の枝打ちについては、中国電力のほうが実施しているという状況でございます。 現状は、議員おっしゃるように樹木の成長に枝打ちが追いついていないというふうな御指摘のとおりでございます。町並みの景観が見えにくい状況ということにもなっておりまして、トイレの壁が破損しているということも承知いたしております。今後は予算を確保いたしまして、適切に対応いたしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) ぜひ、ここをやっていただきたいと思います。 先日、市長室へ訪問することがあったんですが、市長室に写真が飾ってありました。それは、対岸から見た写真の上に、白黒の写真でちょうど方谷林のあずまやのちょっと上ぐらいらしいですけども、パノラマの写真がありました。本当にずっと武家屋敷、高梁高校のあたりから駅の向こうぐらいまで見通しが利くような写真がありました。ぜひそれくらい見通せるぐらいな形であそこを整備していただければ、市民があそこでくつろげるし、もちろんあずまやも2つあったり、それから木を切れば見通しもよくなりますし、適度な坂道なのでウオーキングにも利用できるのかなというふうにも思います。ぜひそういうふうにしてほしいと思います。市長、よろしくお願いをいたします。 以上をもちまして私の一般質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時42分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時52分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、石部誠君の質問を願います。 石部誠君。            〔10番 石部 誠君 質問席〕 ◆10番(石部誠君) 日本共産党の石部誠でございます。 今回は3つの質問を行うことにしております。どうかよろしくお願いいたします。 それでは、最初に、旧統一教会と高梁市の関係及び今後の対応についてであります。 旧統一教会の関連団体の行事に対して、高梁市が後援を行っていたという新聞やニュースの報道がありましたが、この事実関係を問います。 そもそも、この関連団体というのは、宗教であることや団体名を隠してダミーの団体名で勧誘する偽装勧誘なども行っていました。先祖の因縁などで恐怖心をあおり、だましたりしながら勧誘し、家庭崩壊が起きるほどの献金をさせる。こういった団体でありました。この団体を市はどのように認識し、また政治との関係についてどのように考えているのか教えていただけたら。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は私のほうからお答えします。 多分今言われた件は、昨年8月にピースロードin岡山実行委員会という組織から、高梁市には初めての後援申請があったという関連だと思います。その後援申請の申請内容からは、当然旧統一教会の関連団体が関係していたことは認識できず、イベントの目的から妥当という判断をし、宗教の関係とか営利目的ではないということから後援の許可を行ったということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 分からなかったらしょうがないっていうふうにも聞こえないこともないんですけれども、統一教会についてどういうふうに認識をしてるのかということも併せて教えていただきたいんです。じゃあこの判断をした後に、この後援を取り消すようなことをしたのかどうか。分からない理由については、なぜ分からなかったのか。この3点をちょっともう一度お答えください。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 今、安倍さんの事件を発端に、旧統一教会の話題ということでありますが、多分1年前には誰もそういったことは分かっていないということがあります。ちなみに言いますと、当時のイベントについては、県下の15市で全てが後援をしているということで、全てのコメントとして、旧統一教会との関係の認識がなかったということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 同じ質問をしても何ですけど、当時、旧統一教会と認識ができていたら、これは後援をしてなかったということになるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 旧統一協会と認識ができておりませんでしたので、後援はしていないということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 統一教会と認識していたら、後援をしていたのかどうかということを聞いているんです。これは後の質問にも関わってくる問題ですので、ちょっともう一回だけ聞かせてください。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) そういった想定質問にはお答えできません。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) じゃあこの判断はどなたがされたんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 後援の許可の内部的なことでございますが、担当課のほうから市長のほうにそういった手続がございまして、最終的には私の決裁ということになっています。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) くどいような質問になってるんですが、これは最後につながっていきますんで大切だと思ってやってます。 では、2つ目の、社会的問題が指摘されている団体への今後の対応はどうするのかということであります。今後、こういった社会的問題が指摘されている団体について、どこがどういう判断をして行っていくのかを問います。いかがでしょう。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 後援に当たっては、うちのほうで一つの例規までは設けておりませんが基準がございます。その基準に照らし合わせて最終的には判断するということになりますが、今現在はそういった後援の団体の詳細まで求める書類を、イベントの内容の企画書のみで、団体の詳細なそういった書類等は求めてないということでございますので、今回こういった案件もございますので、団体のそういった活動内容の分かるもの、そういったものも添付していただいて後援申請していただこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 一応の基準はあると。ただ、団体の活動等が分からないケースがあるので、今後はそういった書類も添付していただいて、後援するかどうかを決めるということを言われたんだろうと思います。 実は、この統一教会問題が出る前に、安倍元総理が銃撃により亡くなられるという本当に痛ましい事件が起きました。このときに、高梁市が弔意の記帳台を置くのかどうかということで問合せをさせていただいたんです。それで、そのときにそういった基準はないということで、そのときには窓口との旨でした。また、あわせて高梁市では今8種類の募金をされているという話がそのときありました。それから、懸垂幕、それから激励金、こういったことの基準がはっきりしていないのではないかというのがお話の中で分かったんですけれども、こういった基準をきちんと設けることが必要ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) まず、弔意の関係の記帳については、今現在特に基準を設けてはいないというのは今おっしゃったとおりでございますが、そのときのそれぞれの案件の状況に応じて判断をしていきたいと思います。募金についても懸垂幕についても同じような形で、その時々の状況に応じて判断をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) その時々の判断というのは、これはくどいようですけれどもどなたがされるのか。その人の個人の、役職がついておられる方なんでしょうけれども、その方の判断でされるという基準があるということなんですが、その辺がもう少しきちっとされたらと思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) その方個人のこともございましょうし、懸垂幕であればそういった団体の功績ということもございますので、そういったことを総合的に判断して、当然県下の他市の状況等も参考にしながら判断をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 今の質問が分かりにくかったのかな。判断される側じゃなくて、判断する側です。例えば、先ほどは、前野政策監がされたと言われました。これは前野政策監の個人的な、いわゆる経験的なものももちろんあるんでしょうけれども、前野政策監の判断でされるということになります。教育委員会の関係で言えば、教育長が最終的な判断をされるんでしょうけれども、その方の判断に委ねるということになるわけなんですけれども、それって言葉を選ばずに言うと恣意的なことだって起きるじゃないですか。また、市民の方から、過去に例えば、あの子が何で出なんだんじゃろう、それからこういう大会で優勝したんじゃけれども、市報にも載らなんだがとかというような話を聞くことがあります。 要はきちんとした、どこまで線引きをするかは難しいかもしれませんけど、いわゆる基準を設ける、それから判断をするときには複数の体制でそれを選ぶというふうにしておかないと、何か個人的に好き嫌いがあるんじゃないかみたいなことの話が市民の中で出たりするわけです。ですから、そういう意味で、この基準、誰か個人の方がされるんじゃなくて、複数の担当者とか担当課とか担当班とかグループとかで、きちんとできるようにしていただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 市役所での意思決定に当たっては、当然最終的には市長が判断ということになりますが、市長決裁の部分、それから副市長、それから各部長決裁の部分ということで、先ほど私が判断したというのは、後援の許可に当たっては部長決裁という区分になっておりますので、担当である私の、部長の判断ということでさせていただいたということでございますので、そういった区分の中で判断し、当然事務者が上げるとき、それを係長なり課長が審査し、最終的には決裁者が判断するということでそれぞれ手順を踏んでいるということになります。当然重要な案件に当たっては、市長、副市長の判断を仰ぎ、最終的には市長の判断ということで決定をさせていただくということになろうかと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 重要な判断をするときには市長、副市長の決裁を仰ぐといったんですけど、重要かどうかは結局担当部長がされるわけですよね。ですから、やっぱりそこで複数の人間が関わる。その基になる基準については一定の明文化が必要であるということを申し添えて、2番目の質問に移ります。 2つ目の質問です。新型コロナウイルス感染症対策についてです。 新型コロナウイルス感染症は拡大の一途をたどり、私が言うまでもなく皆さん御存じだろうと思うんですけれども、市民生活に大きな不安をもたらしています。高梁市はこの現状をどのように認識し、どのような対策を取ろうとしているのかを聞きます。 国は海外渡航者の緩和をするというのが今日の朝のニュースで出てました。感染症での自宅の待機期間も短縮する。外でのマスク着用の緩和などが行われてまいりました。感染拡大はそういう中でどんどん増えているんですけれども、高梁市でも7月12日がゼロ人で、それ以降は、感染者が連日出ております。7月前までは10人を超えたら今日は多いなと言ようたのが、今は40人の感染が日常的になってきています。多い日には80人近く感染しているわけです。何ゆえこういうような感染が今、高梁市内で拡大しているのか。どのように分析しているのか。また、このことによる市民不安について、どのように考えるかお答えください。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 まず、今回の感染拡大でございますが、これはオミクロン株の派生型でございますBA.5系統、これはBA.2系統の1.3倍の感染力があるというふうに言われておりますが、このBA.5系統の広がり、置き換わりといったものが第7波急拡大の要因になっているとの見解は示されております。 また、これは厚生労働省の助言機関の見解ではございますが、地方で感染拡大する要因の一つに、お盆休みの人の動きを上げております。今年の夏は政府による行動制限がない中で、ふるさとに帰省する人が増え、都市部から地方へ感染が広がったといったような見方を示されております。 市民不安についてどのような分析をしているかということですが、これは具体的に調査したわけではございませんが、当然感染の拡大に不安をお持ちの方はおられると思います。特に御高齢の方、基礎疾患をお持ちの方、またその御家族はより一層の不安を持たれているのはないかというふうには思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 国が対策を怠らないというのかどうか分かりませんけれども、お盆休みも含めて行動制限をなくして、イベント等も地域では行われたりというような中で、感染が拡大してきているという認識なんでしょう。それで、こういう中で、市民不安はあるというのは、私とも共通する認識です。 それで、感染者数ってうなぎ登り、うなぎ登りっていう表現はいいときに使うのかな。そういう感じの感染者数拡大で、死亡者についてもそれと比例はしてませんけれども、やっぱり増えてるんです。それで、既往症やお年寄りの方がたくさん亡くなっているんです。それから、このBA.5自身が、僕はネットで厚生労働省だったかニュースで読んだんだったのかと思うんですけれども、肺炎になりにくい。浅いところで感染が起きてというようなことで、若い方はかかっても重症化しないというような話が出てました。それで、今、そういった話が真実であるにしても、高梁市民は高齢化社会が進んでます。それから、国保の利用者を見ても、お年寄りや既往症の方がたくさんいらっしゃる。そういった方たちの不安をどうやって取るのかっていうのは後で聞きます。 聞きますけど、その前に、2番に入ります。医療現場や介護施設でも感染拡大があって、看護師さんや介護士さんが、1人でも欠けるともう回らなくなるような状況がある。医療活動にも影響が出てきている。例えば、市内の病院でも、今までは看護師さんが患者さんを、次、何番さんっていうふうに呼ばれるような状況だったのが、ドクターが1人で呼出しをして患者さんが入られて、自分でカルテチェックもする。そこには看護師さんがいないような状況も生まれているということも聞いています。 これにあわせて、こういった感染症拡大や、病院に長蛇の列ができる中で、健康診断とか不妊治療とか、また受診控えとかが起きているわけであります。こういった影響を及ぼしているわけですけれども、発熱外来や処遇改善の補助などが今月9月末で打ち切られるというふうに聞いています。医療現場やそこで働く方々への支援を今後どのように行っていくのかを質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 引き続きお答えをさせていただきます。 医療現場等への支援ということでございますが、前提として申し上げますと、コロナに必要な経費につきましては原則国が負担するものというふうには考えております。その上で、市の支援ということでありますが、これまでも本市に配分のありました地方創生臨時交付金の活用、あるいは市民団体等から御寄附などによりまして、医療機関等への助成、あるいは衛生資材、衣料品、嗜好品等の提供を行っております。 高梁市におきましては、医療機関、薬剤師会、保健所等が参加いたします高梁振興感染症対策委員会というものが設置されておりまして、定期的にこれまで27回開催されております。そこで感染患者の発生状況でありますとか、療養者支援等の共有、あるいは感染対策検討など密な連携を図ってきているところでございまして、そういったところで医療現場からの要望、要請等も含めて市で対応できるものは今後も取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 国からの臨時交付金を使ってやってるので、割とその幅は市に任されてるところがあるわけですけれども、そこで今言われました27回委員会を開いて現場の声を酌み取っているというふうに言われたんですが、そこをしっかり今後も酌み取っていただいて、現場が本当に安心してこのまま継続ができるように、病院運営、介護所運営ができるようにしていただきたいというふうに思います。 それとあわせて、その家族の方です。私自身がちょっと聞いている話を何点か挙げさせていただくんですけれども、例えばコロナに感染された御夫婦がいます。御主人が感染されました。奥さんが感染されましたけれど、熱が若干出るということで、疑陽性ということで在宅でいないといけないということで、PCR検査もできないような状況でした。在宅中に熱が出て、いわゆる本物の陽性だろうなということで、解熱剤をもらって在宅でその方は過ごされました。食べ物なんかに不自由したときには、保健所に言ったら宅配で津山のほうからそういった食べ物が届いたということがありました。 また、イベント等に出されている個人の方なんですけれども、この方の奥さんが介護施設に勤められております。例えば、そういう人がたくさんいるところとか、県外へ出ていくようなことがあったときには、2日間は接触できないということで家に帰れないっていうようなことが起きました。この方は1泊、岡山のほうの漫画喫茶で宿泊をし、翌日に抗原検査キット、この方は奥さんが介護施設に勤めておるということで5個幾らというのを買って、それで一応測って、大丈夫だろうということで翌日には家に帰りました。 それから、東京へ出張された方が、奥さんがやっぱりそういった医療関係に勤められているということがあって、岡山で1泊して翌日にPCR検査をした。こういった話があります。 それで、こういった検査について、もちろん有料で個人個人が自分で行っています。それで、濃厚接触者であっても、それから陽性とみなされているような方でも、PCR検査が行われないような状況があります。こういった状況について、市はどのように今考えていますか。 ○議長(宮田公人君) これはもう3番目の質問ということでよろしいか。            (10番石部 誠君「はい、そうです」と呼ぶ) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 まず、検査についての御質問ですが、第7波による感染拡大に対応するため、県は新たな検査システムを構築されています。若干そのことについて簡単に申したいと思いますが、8月31日から、オンラインを活用した自己検査・登録制度の運用というものを開始されております。これは軽い症状があり、重症化リスクがない20代の県民の方が、症状が出た時点で申し込むと検査キットが無料で配送され、自宅で検査を受けることができる仕組みということになっております。 また、感染不安のある無症状の方に対しましても、県では新たに9月1日から事業実施の申請をした薬局、事業所で無料検査ができるようになっております。市内では引き続き2か所の薬局で取り組まれているようです。 これらの2つの事業によりまして、濃厚接触者あるいは感染不安がある方に対しましても、適切な時期に専門機関の支援による検査が受けられるようにはなっております。 また、PCR検査の時期につきましては、陽性者の治癒後の検査についてはPCR検査の感度が非常に高いということで、療養期間を終了して他人への感染性がなくなっても陽性反応が出ることがあります。ですから、療養期間終了直後のPCR検査というのは推奨されていないというのが状況であります。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 9月1日から高梁市内2か所で無料で検査ができる、それから不安がある人は誰でもできるっていう認識でいいんですか。熱があるとかそういった症状が出なくても大丈夫ということですか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 誰でもということではなくて、無症状は無症状なんですが、感染の不安のある方、これはそういった行動をされて、感染したんではなかろうかというふうな認識を持たれる方に対しまして検査を実施しているということで、それは無料でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ありがとうございます。それは1つ解決しました。ぜひ私自身も啓蒙していきたいと思います。 現実に感染拡大がどんどん増える中で、医療機関や介護施設等での感染拡大を防ぐためのマニュアルについては、当初から厳しい状態が続いています。これ自身を優しくするわけにはいかないと私も思います。ですから、そういった、家族の方まで含めた検査等、不安を取り除くということを今後も行っていただきたいということをお願いいたします。 それでは、3番目の質問に入ります。 高梁川流域治水と新成羽川ダムの放流についてであります。 1番目に、高梁川水系大規模氾濫時の減災対策協議会等々が行われていますが、この内容について、協議会に参加していらっしゃる方、それからその内容、そういったとこで高梁市が何を主張し、そこでどういった話で高梁市の主張が通ってこういうふうになってきたかということをまずお聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、こちらの質問に関して私のほうからお答えしたいと思います。 まず、こちらの協議会は、平成27年の茨城県の鬼怒川の決壊であったり、また平成30年の豪雨災害での浸水被害、こういった状況を受けて、堤防の決壊や越水等に伴う大規模な浸水被害に備え、隣接する市町、県、国及びダム管理者が連携、協力して減災のための目標を共有し、ハード対策とソフト対策を一体的かつ計画的に推進し、社会全体で洪水に備える水防災意識社会を再構築するといったことを目的に組織されたものです。 また、加えて令和2年からは、近年の激甚な水害、気候変動による水害の激甚化、頻発化に備え、高梁川流域においてあらゆる関係者が協働して流域全体で水害を軽減させる治水対策、いわゆる流域治水を計画的に推進するための協議、情報共有を行うことという目的を追加して、現在取組を進めているといったところです。 構成員のほうですけど、こちらのほうが高梁川水系沿川の7市3町、それから岡山県、中国電力、岡山地方気象台、農林水産省の中国四国農政局、また国土交通省の中国地方整備局で構成されておりまして、年2回程度開催されておりまして、本市においても市長のほうが委員として会議のほうに出席して必要な意見、提言を行ってきているところでございます。 どういった意見を言ってきているのかというところですが、基本的にはその流域治水という形で進めておりますので、高梁市としては何をやっていっているのかといったことに加えて、今の事前放流のやり方がどうだったのかというようなことも意見はさせてもらっているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ありがとうございます。 今まで、こういった話合いのところに中国電力さんが入ってきたのは初めてなんですよね。やっぱり、これって平成30年災害で、例えば真備町とか、それから高梁市でも大きな水害事故が合流部分で起きているといったようなことが前提で入られたという経過があるんだろうと思っています。 それで、こういった中で、私もいろいろ調べているんですけれども、先日岡山県立図書館で持ち出し禁止の資料がありました。これはこの一般質問のレクチャーに担当課との話合いの中でコピーを頂いたんですけれども、新成羽川堰堤関係書類というのがあります。この中の一番最初に、要はダムを造る前の協定であります。工事計画書を作成し、共同して工事を進める。共同というのは、中国電力と岡山県です。それで、岡山県は工事の施工は中国電力に委託する。それで、全体で約50億円かかるうち、15億円は県が支払うというふうになっています。それを読み解いていくと、細目協定の中に、いわゆる維持管理については中国電力が負担する。ただし、県の負担に相当する固定資産税に対する課税については、甲乙別途協議するという項目があるんです。ということは、50億円のダムを造るのに、15億円は県民のお金がそこに投入されて、それについて固定資産税に対してどうかっていうことが言われてあるということは、中国電力のダムは少なくとも50分の15は県民のものであるという判断が成り立ちます。 あえてここで何を石部は言ってるんならと思われとるかもしれませんが、このダム自身が中国電力のものか、それともそうでないほかの、いわゆる公的なもののダムであるのかという認識については、県の河川課に行って聞きましたら、そういったことは認識がないと言われました。企業局に行ったら、この協定自身は生きていると。協定自身は生きていますので、今も健在だというふうになりました。 それで、要は中国電力さんが、今回の減災協議会等と、その前の高梁市、倉敷市、県、そのときに4者で相談するときにも中国電力さんが出てきてくれましたが、僕は少なくとも対等、平等な立場で話合いができるものの根拠だと思うんですけれども、高梁市はそのことについてどのようにお考えですか。
    ○議長(宮田公人君) 石部議員、これは(2)の質問ですか。            (10番石部 誠君「そうです、(2)です」と呼ぶ) はい、(2)ということで。 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、引き続き私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 すいません、新成羽川ダムのその協定の話については県の話になるので、私のほうからそのお話はできないと思いますが、一般的なダムに関して言うと、基本的には治水であればその河川管理者が整備するということになると思います。ただ、こちらのダムについては利水ということで、いわゆる中国電力の発電用のダムとして整備がされているという認識です。それに加えて、多分工業用水なり農業用水というものも載ってきていて、そこの部分が県というような話になっているのではないかというふうに認識しております。 そういったことは申し上げさせていただいて、きちんと協議すべきじゃないかというような話だと思います。こちらのほうは先ほど答弁させていただきましたけど、先ほどの減災対策協議会、それのほか議員のほうからもお話のありました平成30年7月豪雨を踏まえた高梁川本川沿川4市長との意見交換会ということで、こちらのほうも4市長と国、それから中国電力というようなことで、意見交換会を対等な立場で、必要な意見、提言を行ってきているところです。意見交換会においては、県のダムも含めた事前放流の取組、こちらのほうを要望させていただいており、実際に実現したという実績もあるというふうに認識しております。 いずれの会合も年2回程度行われているので、今後もそういった機会を使って、基本的に対等な立場でそういった意見、提言を行っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 県に行ってこのダムの話をすると、お願いのスタンスなんですよ、常に。中国電力に対してはお願いをしている、協力をお願いしている、こうしてほしいとお願いをしているというスタンスです、常に。 それで、僕自身もこの資料が出てくるまでは、そういう関係なんであろうと思ってたんですけれども、豪雨災害後に、僕は中国電力さんへ訪ねていって、高梁市の被災された人たちなんかと一緒に、中国電力さんと懇談会を何回か繰り返し持ちました。それで、2回目のときにストレートに聞いたんです。例えば高梁市とか、地域の方が中国電力にこうしてほしいっていう要望を届けたら、それは聞いていただけるんですかって聞いたら、聞きませんって言われました。 じゃ、誰、どこの話なら聞くんですかって言って聞いたら、国です。国交省の言うことを聞きますと言われたんですよ。それで、ただ説明責任は中国電力は地元に対してあるということで、その後議会にも説明会に来ていただいたり、高梁市でも地域の説明会に中国電力さんが出てきてくださって、そこで説明ができるようになったというふうに私は認識してます。これもあくまでもお願いの中で、市民に対する説明責任があるっていうことで、そこの1点だけで説明をしてもらったわけです。 ところが、先ほど言いました50億円のうち15億円分の堰堤は県民のものであるということになれば、その利水部分の中に工業用水として県がお金を払う。でも、それだけなら、例えば工事費を補助金とかということで出すだけになるわけじゃないですか。ですから、わざわざ固定資産税までこの文面が踏み込んでいるということは、県に対して、例えば固定資産税はどうなってるの、例えば大型大規模改修が起きたときには、県や私たちは負担せんといけんのんかということを聞いたら、そこまでは明言された文書はありませんと県は言いました。それで、中国電力のほうにもこのことは今問合せをしています。ですから、また新たな発展があったらお伝えしますけれども、そういう対等、平等、少なくとも私たちの税金が組み込まれているダムなんです。 それで、これって高梁市にあるダムじゃないですか。岡山県下にあるダムの貯水量を全部合わせても、中国電力にかなわなかったと。たしか5割以上を新成羽川ダムがためています。それも、広島県のほうから集まった水ですよ。ですから、豪雨災害当時には、どれだけ広島県から水が入ってるのか県は分からないと言ったんです。 ですから、そういう状況の中でどんどん発展してきたんですけれども、私がしっかり高梁市に言ってほしいのは、この年に1回か2回開かれる協議会で協議を対等にしているということではなくて、例えば毎年雨が降る前、それから降った後、今年はこんな感じですねとかということで日常的なつながりを中国電力と持ってほしい。それから、雨が降っているときに、例えば広瀬のところで今こういう状況だから、あと5分、例えば中国電力に対して水の放流を我慢できるんじゃないんかとかというホットラインを私は設けてほしい。こういったことが安心・安全につながっていくというふうに考えるんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、私のほうから引き続きお答えさせていただきます。 基本的には、中国電力のダムの放流に関しては市のほうにも情報がちゃんと入ってくるようになっていることは申し添えたいと思います。 そういった中で、基本的にはそのダムの操作方針、方法につきましては、河川法に基づいて河川管理者もしくはダム管理者がその操作方法を決められているといった中で、どこまで市として話ができるのかといったところは難しいことかなと思っています。 御意見をいただいたということで、今後当然放流に関しては情報は入ってきますので、そういった中でお話はしていきたいとは思っています。以上です。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 今までで言うと、ダム放流って結局ファクスが1枚来るだけじゃないですか。それで情報交換しているとは言わない。交換じゃないですよ。ファクスって一方的に送ってくる分ですから。倉敷市なんかはファクスの受信器が壊れてて、それが40分間届かなかったというようなことがあったんですよ。これは協議とか対等、平等ではありません。上意下達です。ですから、少なくとも年2回、雨が降る、これから梅雨に入る前、それから今年の終わり、こうでしたねっていうのをぜひやっていただきたい。そういったことが、今後もしものときに役に立つ関係が僕は構築できると思ってます。対等、平等と言われましたね。対等、平等です。その立場で頑張っていただきたいと思います。市長か副市長、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 指名をいただきましたんで、少し私の所感のようなものを述べさせていただきたいと思います。 議員おっしゃられたように、成羽川ダムって、庄原市とかそういうところの流域面積が広いところの都市の水もたくさん入ってるわけです。したがいまして、それぞれの市町村ではなかなか対応できない。だから、広域を所管する国の判断を仰ぐというのは当然のことというふうに我々は認識をいたしております。 その上で、高梁市も平成30年7月豪雨を経験をしてしまいました。その教訓といいますか、そういった大災害が発生したというところを起点として、国、県の考え方、取り組む姿勢が大きく変わってきたというのも事実だろうと思っています。議員がおっしゃったようなことがすぐできるというのはなかなか難しいとは思いますが、年2回の協議会、こういった会合を持って、そういった地元の意見というのは県、国に伝えていき、そしてダム管理者であります中国電力にもその思いを伝えていきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ぜひホットラインをつないでいただきますように、よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 今後の減災のための具体的計画、特に高梁川と成羽川の合流部の安全対策についてであります。今までも、平松議員とかそれから森議員などが繰り返しこの問題については取り上げてくださっています。パーツパーツ、どこどこの部分では分かるんですけれども、高梁川、成羽川、そういったところが時系列でどういうふうによくなっていく、変わっていくのかをまず説明をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 時系列的にということでありますが、今高梁川中上流域の河川整備計画を県が策定されました。これに基づいて、高梁川の総社市の豪渓秦橋から上流の整備が順次進められているというふうに認識をいたしております。加えまして、成羽川ということになりますと、成羽川はまだ整備計画を県のほうでも策定されていません。したがって、これは整備計画に基づく整備ではなくて、それぞれの箇所箇所によって、緊急性がある等の判断をした後、整備をしていただくという形で、今我々も県に対していろいろ要望なり、そういったことを行っているところでございます。時系列で申し上げますと、再整備計画に基づいた整備ということになると、いつになるかというのは私も正直申し上げることができません。が、県はそれでは駄目だということで、随時対応という形で整備を進めていただいておるという認識でございます。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 高梁川は市長が今言われたとおりです。20年か30年か分からないけれども、取りあえず整備計画を立てるということでやっています。それで、成羽川については、昭和47年の水害の後に、一定程度の河川改修をしているので、そこについてはもう計画自身を取りあえず持つようになってないっていうのが県の見解でした。それで、今市長言われたとおりです。例えば、福地川との合流部分とか、島木川の合流部分とか、いろんなところでの緊急対策についてはパーツパーツでやっていくということでした。 それで、私自身が特に今回質問をしようと思ってるのが、成羽川と高梁川の合流部分です。高梁市でこの平成30年災害で被害が一番大きかったところなんですけれども、ここについて、県は阿部側を2.5メートルぐらい堰堤を上げるというふうに言ってます。それから、焼却場があるところも、1.5メートルから2.5メートルに堰堤を上げる。それで、その反対側の神崎の部分は削って水の流れをよくするといったことを、今後の河川改修は、海側から順番にやっていかないといけないということで、ここの工事がいつどういう形で始まるかというのはまだはっきりはしていません。けれども、阿部の内水排除のポンプが令和7年に完成されるということですので、それに合わせて頑張りたいというふうなことを担当課は言うとりました。 それで、ここの場所なんですけれども、陸閘があるところが低くなってて、自然に水がたまる遊水地のようになってるんです。それで、それを遊水地と言ってしまえば身も蓋もないんですけれども、岡山県に、今回の豪雨災害の後の懇談の中で、岡山県内で遊水地の計画ってどうなのと言うたら、県内どこにもないと言われてました。それで、高梁市のここがこういう状況なんですっていう話もしたんですけれども、あそこに今し尿処理のポンプ場、それから浄水の、いわゆる水道水、伏流水を引き上げるポンプ場、それから今回、排水ポンプと三つ大きな公共的なものが、そこの水がたまるところにあるわけです。ここを、僕自身はもう思い切って、ここの土地の方に譲っていただければ一番かもしれませんけれども、例えばもうこの状況で使わせていただいて、例えばその三つの施設と住居や店舗、それからお墓もありますけども、そこを守るようにぐるっと堰堤で囲んでいただく。そういったことで、例えばその持ち主については、固定資産税を減免するとか何か特別な手だてをもってそういったことができないだろうか。また、そこを売却するような計画があるときには、市に一番に言ってもらうとかという形で、そこを遊水地にできないかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 多分、平成30年7月豪雨で浸水被害があった阿部地区のことだろうと思いますが、あそこはもともとの字地名が溝尻というとこであります。当然水が集まるところということで溝尻という名前がついたんだろうと思いますし、地元の方もそのことを十分理解をされているというふうに私は伺っております。そこの対策をどうするかということであります。 現在、市においてポンプ場を整備をさせていただいております。予定では、令和7年度末で完成させようということで進めているとこでございます。このポンプ場は、能力的には毎分約200トンということで、平成30年豪雨のときの降雨強度に対しても十分対応ができる、余力があるというふうに申し上げますが、能力を持ったポンプ場になります。 今御提案がありましたその遊水地という話、確かに遊水地と呼ぶのはそういうポンプ場がない場合はそういう遊水地も非常に有効かと思いますが、このポンプ場をもってすれば、遊水地であるとか貯水池、そういった浸水を緩和させるような効果を十分発揮できるというものでございますので、今おっしゃったようなことをこのポンプ場整備によって解決していけるのかなというふうなことで今整備を進めているというふうに御理解いただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) ポンプを設置しても、内水排除が全てできなければ、結局そこにたまっていくんです。それで、私自身もそこにどのくらいの水をため込むことができるのかっていうのは、そんなに大した水じゃないとは思うんです。でも、そこが、例えばその三つの施設、浄水、し尿処理、それから、その排水ポンプがそこへ隣接してあるわけですから、そこがつからないように、堰堤かブロック塀か何か私もよく分かりませんけども、そういった堰堤を上げることによってそこを守ることもできる。それから、そこに水をためるということができれば、例えば、避難時間もそのことによって伸ばすことができるというふうに私は考えます。 それで、この話を県としているときに、県が成羽川の阿部側の堰堤を水が越えていないという認識をしてるって言ったわけです。それで、いや、そんなことはない、僕自身がそれは見ましたと。水が越えているのを見たわけじゃないんですけれども、そこの堰堤を越えた草や倒木が、阿部側にこういうふうに全部向いとったわけだから、これはかなりの勢いで阿部側に水が流れてたっていうふうな話をしました。それで、県との話になるけど、県は高梁市はそういう認識はないというふうに言われたんですけども、高梁市はあそこの成羽川の堰堤を越えたという認識はあるのか、ないのか。そこを教えていただけたら。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 越水をしたという認識はございません。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 私自身が車で走っていって、その先に石材屋さんが左にあるんですけども、それ以上向こうへは行けれないような状況で、そこでたしか石材屋さんでUターンしたんですけども、その右側のところはもうずうっと越えていました。 それで、このことについて私も写真でもあればと思って一生懸命探したんですが、ちょっと分かりませんでした。また消防団の方等々で、翌日でも、あの草や木がそういうふうに流れてたのを見ていらっしゃる方がいらっしゃると思うんです。ですから、そこについてはその確認をしていただけたらと思いますし、今後の計画に、例えばこの阿部側の陸閘がある側の堰堤の上げる高さをもう少し上げるようになるのかどうかということも、少し研究していただけたらと思います。いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 越水したかどうか、様々な御意見、情報もいただいております。水が路面に流れた、普通の強い雨のときに流れますよね。そういう感じであったのかというお話もあったのはありましたが、じゃあ越水して、中に水がたまっていたかどうかということまでの確認はできておりません。 おっしゃいましたように、成羽川の整備計画というのができていません。ですから、それをつくってくださいとは言ようりますが、その成羽川の整備計画というのはいつつくるんですかという話になると、高梁川の整備が済まにゃあいけんという。まあ、下流からという話ですからそうなんだろうと思いますが、それでは全然間に合わんわけです。 ですから、我々もこれをより安全にという考えの下でありますが、県が今落合橋の下流、左岸右岸を整備計画に影響しない形で何とか整備をしてやろうということで、地元説明にも入られておりますが、それを受けて、じゃあ成羽川側のほうの左岸側についてどうするかということについても、これは市も県と一緒になって検討していかないといけないところだろうという認識は持っております。 ○議長(宮田公人君) 石部誠君。 ◆10番(石部誠君) 落合橋のところの堰堤が上がったら、いずれは陸閘を取るということにもなるんだろうと思うんです。ですけど、そういったときに、平成30年災害で成羽川の水量が増えて、現実に水が超えているわけです。ですから、そういったことも含めて、計画に生かしていただきたいということをもう一度言います。それから、遊水地については、その3つの公共的施設があります。そこをそういうふうに使っていただけるように検討していただけたらと思います。 以上で私の今回の質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで石部誠君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩いたします。            〔市民生活部長 赤木和久君 健康福祉部長 蛭田俊幸君 退席〕            午前11時48分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開            〔政策監 大島次郎君 教育次長 上森智子君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔6番 森 和之君 質問席〕 ◆6番(森和之君) それでは、9月8日通告質問初日の登壇となりました森和之です。市長をはじめ執行部の皆様には、誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。 それでは、1、落合雨水ポンプ場と防災についてから質問に入らさせていただきます。 平成30年7月豪雨において、落合地区では高梁川と成羽川の増水により内水の排除ができなくなり、合流点から高梁川上流に向けて発生したバックウオーターによる堤防越水から甚大な浸水被害が発生しました。 現在、高梁川水系中上流ブロック河川整備計画の中では、落合地区を含め浸水した地域の整備が行われ、整備に向けた検討も進んでおります。河川からの流入を防ぎ、内水の排除の不備を解決することが、落合地区の浸水被害を防ぐ方法だと誰もが考えていると思います。 内水排除のために計画され令和7年度に整備される落合雨水ポンプ場とはどういったものなのか、市民に分かりやすく伝えるためと自分が疑問に思ってるところと併せて質問しますので、お答えください。 それでは(1)です。 落合第一低区においては、西日本豪雨災害後も低地では浸水被害が生じております。ポンプ場の完成により、これらの問題は解決するのでしょうか。御答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 先ほども石部議員の御質問にもお答えいたしましたが、今、平成30年7月豪雨で浸水被害を受けたエリアのうちでも、特に溝尻と呼ばれる一番末端のとこといいますか、たまりやすいとこ、そこも含めてになりますが、落合雨水ポンプ場の完成ということになりますと、平成30年7月豪雨の降雨強度を上回る能力を有するものになりますので、いわゆる低区にたまってくる水をしっかりと排水ができると。遊水地等の機能をしっかりと補完をしてくれるそういうポンプ場になり得るということで、今進めさせていただいております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 市長、進めているということは分かったんですけども、ちょっと僕の質問に答えてないような気がするんですけど。 落合雨水ポンプ場ができれば、写真があります。(資料掲示)これは平成30年豪雨災害の後に、そういった低地がつかったような写真でありますが、こういったものが落合雨水ポンプ場ができれば、100%なくなるでしょうかという質問を僕はしているんです。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 地形等にもよるんだと思いますが、ポンプ場へ流れ込む水路に流れ込んだ水というのは必ず排水ができると考えております。ただ、先ほどもちょっと申し上げましたが、当然水が集まりやすい地形でもあるわけでありますので、水路に流れ込む前のところで水がたまるということは否定はできないと思っております。ただ、それを要は導水路のほうに誘導することによって、その水は高梁川のほうに排水ができるという形だろうと思っております。100%と言われるとそれはなかなか難しいかもしれませんが、前回のような浸水を受ける、また平成30年7月以降も雨の強度によっては水がたまったということも事例としては承知をしておりますんで、そうしたことも解消できるのではないかというふうに考えております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 僕も一遍この質問をしたときに、市長が水が集まるところ、溝尻という言葉を使ってそういう説明をしてもらったことがいまだに記憶にあります。 低地だから浸水するといった理屈は理解ができるんですけど、莫大な資金を投入して整備する落合雨水ポンプ場ができれば、大半の市民は低地の浸水は解消できるはずだと思っとると思います。落合第一低区にある雨水の排水路は、もともと農地の水源となるべく整備されて張り巡らされております。農地が減り、気象条件が大きく変わった現在では、自分が見た限り水路幅、水路の深さなどに問題を感じております。ポンプ場と併せての検討が必要と考えているんですけど、そのことに関してはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 御心配の向きはごもっともだろうというふうに思うところでございますけれども、平成30年7月豪雨災害後も、今あります排水路をもってのそれぞれ高梁川、成羽川への排水っていうのは滞りなくできておるというふうに認識をいたしておりますし、それぞれの施設の点検整備というのもほぼ毎年行っておるところでございます。 その上で、修繕なりを必要とする故障があって、必要とするようなところがあれば当然随時修繕を行って、適切な運用管理に努めていくというのは当然のことだというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) また苦手な副市長からそういう答弁を得られましたので、それはそれでいいです。 質問の内容をちょっと変えます。 その前に、先ほど言われた市長と僕が言っている落合第一低区がどういった地域なのかということを市民に分かりやすく。(資料掲示)ここが落合橋です。堤防越水が起こったのがここです。この越水から、この落合第一低区、排水区と言われる地域を中心に浸水被害が生じている。なおかつ、今僕が言っているのは、浸水被害が起こっているのはこの辺です。 あと、北山側の川のところも、先ほど石部議員が言われたように川の水がオーバーフローして、写真がこれですけれども(資料掲示)、この川からポンプに行きます。このとこでまた水があふれてこちらのほうの土地が浸水しているような状況が起こっています。 それで、恐らくこの浸水に関しては、落合第一低区とは切り離して考えるべきだと思うし、ここの浸水に関しては落合雨水ポンプ場に引けないと僕は思っているんです。そのことに関してはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 当然別問題だというふうには思っております。北山谷川というのは御存じのように、県が河川の氾濫を防ぐために、あそこにプールを造って、排水ポンプを設置しておるというのは御存じのとおりと思います。これは当然のことですが、何十年前になりますか、大雨が降った際のその後の対応として県が設置されたものというふうに認識をいたしております。 設置は県がやりましたけども、やはり操作っていうのは現場に近い市町村がという思いがありまして、これは何年か前に操作を含めて、県から委託を受けておるというのが現実でございます。 それとは別に今回、先ほど市長がお答えをいたしましたけれども、今その図面上にあります黄色いマーカーを塗ってあるところへ排水ポンプを設置し、先ほど市長が言いましたような能力を発揮する。それは当然、流域の面積なり地域を想定して流量計算した後の今の排水能力を設定しているというふうに御理解をいただければと思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) もうそう副市長が言うんだったら。 もう一つ、(資料掲示)北山側の谷があふれて、受けるプールがあって、ポンプに流れ込んで、これで受け切れないものはこちらのほうで水が出ていると。このポンプです。 この遊水地といわれる部分を、当時の雨量で計算してあると思うんで、今の雨量からするとどうなのかなと僕なんかは思っている。それで、このポンプなんですけども、毎年定期点検を行っております。このポンプの性能を調べると、1秒に1トン排出するポンプなわけです。1秒に1トン。ということは、1分間に60トンの水が出せる。かなりの性能だと僕は思ってるんです。今度整備される落合雨水ポンプ場の1号機、2号機のポンプがあるんですけど、それなんかは1分間に104トン、それなのにこれは1分に60トン出せる。何十年前のポンプがです。 言葉を換えると、このポンプ自体の性能は本当にカタログどおりなのだろうかなと自分は思っとる。平成30年の豪雨災害の次の年に、ここに水がめっちゃくちゃたまってるときに僕はこの現場へ行きました。ポンプが稼働しているのも目の前で見ました。ただそのときに、ポンプが上下しているときに、空気をめちゃくちゃ吸い込んどって、本当に水が排出できるんじゃろうかと自分は疑問に思ったんです。 ポンプの定期点検、エンジンがかかるかどうかだけでなしに、このポンプが本当にカタログどおりに水を排出できるのかどうかの実証実験も僕は行えると思うんです。市のほうで、そういったことをするような考えはございませんでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 私も何十年か前、そのポンプの担当をしておりましたので、その設置状況の経緯については先ほど申し上げたとおりでございます。平成30年に県から移管を受けた際に、このポンプはオーバーホールをいたしております。それから、四、五年ということでございますので、基本的にオーバーホールというのは20年とかそういうようなスパンでやるというふうに認識をいたしておりますので、今のところは毎年の定期点検でその役目は足りているのかなというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 副市長、僕の言った意味はお分かりですか。 エンジンがかかるとかエンジンが正常かどうかのオーバーホールを僕は言っとんじゃないです。このポンプがカタログどおりの1分間に60トン排出できるポンプかどうかの実験を行えないだろうかという質問をしとるんですが、もう一遍答えをお願いします。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) その意味も含めてお答えをしたつもりであります。 実際にそれだけの水を用意して排水能力を確かめるというのは、なかなか現実的にはできないというふうに思っております。これは流量計算をした技術者を岡山から呼んでの点検整備に努めておるということで御理解をいただきたいと思っています。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) まあ、副市長と押し問答してもしょうがないんで、ここだけにします。 この落合第一低区ですけど、(資料掲示)今度整備されるポンプ場は、山中鹿介のところを上がって、先ほど石部議員が言われた堤防越水があったんじゃないかなという部分の真下にあります。もしこの話が本当なら、外水が流入してきたときの内水のポンプというのは、全く無意味なものになります。しっかり検証して、こちら側の堤防も、この神崎橋までに対して低い堤防も、ある程度この辺を含めて若干の堤防のかさ上げも必要じゃないかなと僕なんかは思うんですけど、そのことはそのことで一応要望はしておきます。 落合雨水ポンプ場がここにできる。ここの落合第一低区というのは、昔は農地がメインだったところだと思います。ただ最近では、ここは住宅地になって、マンションが建ったり家を建てたりして、人もかなり住んできております。厳密に言えば、この地域は居住誘導地域ではありません。 でも、そういった農地が何十年先に住宅地などに整備されれば、もうこれは移住・定住にもつながっていく重要な地域であります。僕が先ほど興奮して述べたような問題点の改善を強く要望して、(1)の質問を終わらさせていただきたいと思います。 それでは、(2)、ここにポンプ場ができます。僕のポンプ場の質問のときに、ポンプから出す水を高梁川のほうへ抜く考えがあるか、成羽川のほうへ抜く考えがあるのかというような質問をしたことがあります。 この前担当課の聞き取りで、ポンプ場からの排出口は高梁川に抜くとおっしゃりました。これに決定した理由を質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをします。 そこに用意をされている図面を見ていただけばすぐ理解はいただけると思うんですけれども、成羽川へ抜くとなるとそれだけ排水管の延長がかかります。見ていただければ、黄色と高梁川は近接をいたしておりますし、県が設置した排水溝がそこにあるということでございます。経費的なものももちろんありますけれども、総合的に判断をして、現状の排水溝を使うほうが合理的な考え方というふうに理解をいたしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) (資料掲示)おっしゃるとおりです。成羽川へもし抜くとなると、距離は長い。高梁川へ抜くと距離は短い。 ただ、僕がこの質問したのは何でかというと、抜く場所です。例えば、河川しゅんせつや河川整備行われて、石部議員も言われた神崎のほうのベロみたいな部分、この辺が変わってきて流れが変わると、高梁川が物すごく勢いよく流れて、成羽川も勢いよく流れてスムーズに流れると、この排出口からスムーズに排出ができるんだろうか。ポンプ場のポンプで押し出そうと思っても、そのポンプにバックウオーターがかかるんじゃないか。それならば、どっちかの選択肢で抜きやすいほうを河川協議の中での考えたんじゃないのかなというふうなことで、僕はこの質問をしました。 そこでもう一点です。この排出口を高梁川のほうに決めたというのは、県との河川協議の中で決められたことなんですか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) はい。お答えをさせていただきます。 もう一つ理由として先ほど申し上げればよかったんですけれども、県との河川協議をする前に、市長からの話もありましたけども、成羽川へ抜くのか、高梁川へ抜くのかという話は当然内部協議をいたしております。それを基に、そういったことを進めるに当たってはどういう手順、手続が要るのかというのは、当然県のほうとも確認をいたしております。 これらは河川計画をかなり変えることになりますので、相当な時間が必要、手続も必要ということで、地域の方々に約束している時間、期限がございますので、これは今ある排水溝を利用したほうが、先ほど言いましたような合理的な理由も立ちますので、そちらのほうに決定をしたという経緯経過でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました、副市長。 ということは、高梁市はそういった心配もあるが、やはり住民の安心を一番に買うためにも、また予算の面でもかからないと考えられる高梁川のほうへ抜く判断をしたということですね。分かりました。ありがとうございます。 (資料掲示)それでは、抜く排出口です、となると。ただ大きい配管とか水路をつくって抜くだけじゃ、やはりまたバックウオーターがかかるんじゃないかなと心配があります。これは現在、分かりにくいかもしれませんけど、これは落合第一低区にある樋門に僕は丸を打ったんですけども、ここにある樋門を使用して水を排出するという考え方でよろしいですか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) はい、そのように考えております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) これも僕は心配だったんで、(資料掲示)この辺の樋門は全部、川の中に長靴で入って全部見てきたんです。そしたら、恐らく今言われたこの樋門だけが唯一ダブルのゲートを使って水を出せる仕組みになっている。これはスライドゲート方式というんですけど、これは樋管ですよね。かなり面積が広いです。上のほうはこんな感じでダブルで、ここへローラーがスライドさせて落とせるようになっています。 この口を使ってポンプでしっかり圧をかけて出せば、バックウオーターなどは起こらないという考えでよろしいですか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをいたします。 それぞれのとこの気象条件等がありますので、絶対ということは言えないかも分かりませんが、我々はそういったことを期待いたしております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました。 (資料掲示)この上流、下流には、かなりテトラポッドが入っとったりするんです。テトラがあれば水の流れをせき止める。今物すごく木とかが茂って、たまに水の流れが悪くなってますけど、テトラポッドや木などを使って、僕がよく言う導流堤なんかが必要じゃないかというような考えもありますが、そういうテトラポッドを利用して、ここからしっかり圧搾して水を出せば、内水排除の問題は解消できるのかなと思っています。引き続きよろしくお願い申し上げます。 この樋門を使って排出するということでありましたので、次の質問に移りやすくなりました。 (3)排出に当たっては、現在ある樋門を使用すると聞いたが、落合第一低区にある樋門の建設年度はどれもかなり古く、不安を感じております。市としての考えを問います。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをいたします。 第一低区の樋門でありますけれども、昭和47年豪雨の後に設置をされたものというふうに確認をいたしております。確かに何十年もたっておるというのは事実でございますが、先ほど答えもいたしましたように、毎年これらについては動作確認もいたしておりますし、不具合があれば修繕等によって当然のことながら対応していくという考え方でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) (資料掲示)落合第一低区にある樋門が7、神崎側に4つ。この樋門が整備されたのは昭和47年の水害を受けた後の昭和49年、もう何十年たっているものです。(資料掲示)新しい樋門は、少しこんな感じで格好いいんです。ハンドルもついて、誰でもここの鍵さえ開ければ回せるかなというような、これはちょっと新しいタイプです。 ただ、僕が心配してるのは、(資料掲示)こういった古い樋門です。見るからに大丈夫っていうような、さびが出て、ハンドルなんかはどこにあるのかな、ハンドルはどこかに置いとんでしょうが、鍵なんかはきちっと保管できているのかな、ここに職員が行って水の加減を見ながら樋門を上げたり下げたり、今上げるべきなのか下げるべきなのかの判断を職員とか消防団が任されるわけですけど、こんなんで大丈夫なんかなと僕は心配したからこの質問をつくってきたんです。 ほとんどが先ほど申しましたスライドゲート型です。樋管、水をだすところです。道路をくぐっている樋管もやっぱり全体的に細いです。樋門の管理とか災害時の操作なども含めて、新しい樋門を少しずつでも入れようというような考えは、市のほうではございますでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えしますが、先ほど申し上げたとおりであります。 当然その不具合があれば直すのはやぶさかではございません。しっかり動くんであれば、古いからといってむやみに、めったやたらに更新をするという考え方は持っておりません。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 投げやりとも言える答弁をありがとうございました。 僕が心配しとるのが本当にただの空回りに終われば、これにこしたことはないです。森がこういったことも言っとったなというのだけ頭にしっかり入れておいてください。 それでは、(4)に入ります。(資料掲示)これも先ほど石部議員が言われたんですけども、落合橋、一番堤防越水が起こったんじゃないかなと思われるこの右岸の堤防がかさ上げされて、この上部の落合橋上流まで行うという答弁をいただきました。これが行われれば、当然外水に対する防御はできたのかなあと思っております。 内水に対しては、落合雨水ポンプ場がある。となると、ここにある陸閘です。この陸閘は、取り外す方向で検討しとるという考えでよろしいでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えします。おっしゃるとおりだというふうに認識をいたしております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。ここの陸閘が取り外されれば、若干通学路に対しても広さが取れるのかなと思っていますので、そういったことも含めてしっかり協議をかけてほしいと思います。 いろいろるる申し上げましたが、想定する相手は自然災害であります。越水した堤防のかさ上げが行われ、落合雨水ポンプ場が完成すれば100%大丈夫というわけではありません。引き続き、河川のしゅんせつやダム管理者などとしっかりとした防災の取組を願いまして、次の質問に移らさせていただきます。 それでは、大枠の2番、特産品の可能性についてであります。 今、ブドウがシーズンであります。高梁市の誇るピオーネ、シャインマスカットなんかが消費者の皆様方の目に留まり、また全国への発送がこれから始まる時期でありますが、この特産品、ピオーネ、シャインマスカット、高梁市だけで取れるようなものではありません。全国でもシャインマスカットやピオーネに注目して、今それを高梁市より安く、なおかつ高梁市より味の高いようなものを提供しようと、恐らく全国でもいろんな努力がなされていることは間違いありません。 高梁市の農産物は、大量に取れるような農業ではありません。このピオーネ、シャインマスカット、もしくはトマトを含めたものを、これから先高梁市が販売していくにおいて一番大事なことは、やはりブランド化です。ここにどう結びつけていくか。 そこで、この2の質問を考えてまいりました。 日本の冷凍技術は世界でもトップレベルだと言われております。最近では、CAS冷凍、プロトン凍結、液体凍結などと解凍しても細胞膜が壊れず、何年たっても味が変わらないような冷凍技術が開発されています。 そこで、(1)番の質問、ピオーネ、シャインマスカットなどをCAS、セルアライブシステム冷凍により、旬以外の季節に販売することは考えられないでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 私のほうからお答えさせていただきます。 近年出てきておりますCAS冷凍などについて、島根県の海士町の岩ガキや佐賀県の呼子のイカなどに活用されていることは承知しているところでございます。 CAS冷凍を、例えば高梁市の特産であるピオーネ、シャインマスカット、トマトなどに活用することについて、長期間にわたって鮮度を保持することができ、かつ解凍後も取りたての味を楽しむことができるかどうか、そこまでは定かではありませんが、もしCAS冷凍などの技術を活用して出荷時期をずらすことによって、他の産地の品薄のときにブドウ、トマトなどを出荷することが可能となれば、それは農業所得の向上などにもつながる可能性があると考えることができるため、そういったことについては引き続き調査研究をしていくべきだろうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 大島政策監がしゃべってしまいましたが、僕も調べてきたんです。佐賀県の呼子は、このCAS冷凍、セルアライブシステム冷凍を使って、呼子の有名なスルメイカを冷凍で送る。解凍しても透明のままのイカが食える。また、島根県隠岐島の海士町ではシロイカ、岩ガキを平成17年度からCAS凍結センターを整備してやっております。 令和2年度、令和3年度のふるさと納税額は、この海士町、人口2,267人の町で1億2,000万円、2億200万円ととんでもない金額をたたき出しております。導入に金額がかかっても、元は取れると自分は考えますが、このCAS冷凍、高梁市のほうでは氷温保存のブドウを今販売しております。これもかなりの高額でブドウが売れると考えておりますが、さらにあわせて(2)CAS冷凍庫の購入などに補助を行えば、農家の収入増にもつながり、ふるさと納税の返礼品として取り扱えば、ふるさと納税の増額にもつながるのではないかと僕は考えているんですが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 私のほうからお答えさせていただきます。 先ほど議員がおっしゃるとおり海士町であるとか、佐賀県の呼子のイカ、そういったところについては、このCAS冷凍などを活用して、高付加価値の農産品を製造して出荷しているといったことは承知しているところでございます。 ただし、そういったことがすぐさま例えばピオーネとかトマトに活用できるかというと、そういったことは慎重な議論が必要なんだろうと考えています。もしCAS冷凍の購入などに補助金を行うにしても、先ほど申し上げたとおりこのCAS冷凍などの購入によって、ピオーネやシャインマスカット、トマトのような農産物が、どの程度高値で販売できる可能性があるのか、またそのCAS冷凍の購入額とか、あと管理費をピオーネやシャインマスカット、トマトなどの高値販売分である程度回収することができるのかといったことを慎重に検討する必要があるんではないかというふうに考えております。引き続きそういったことを調査研究していくべきであろうと考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。確かに、導入には本当に高価な金額がかかります。ただ、導入に金額がかかっても、海士町の取組なんかを見れば、本当に回収するのはいけるのではないかと自分は考えております。 農業にポイントを絞って言えば、大きい団体があります。固有名詞は出しませんが。そういう団体なんかとも市が協議、協力をする体制が整って、こういったものが前向きに進めば、高梁市のピオーネ、シャインマスカット、トマトにさらなる付加価値がついて、特産品として全国に流通することができるんじゃないかなと考えております。 大島政策監は農林水産省から地方の農業振興を図ることを目的で高梁市に来られております。ただ任期を務めるだけでなく、高梁市のような中山間地域の抱える課題に向き合い、しっかりとした農業振興を推しはかっていただきたいと思います。中央へ帰られても、高梁市の住民、農家の人は温かかったし、一生懸命農業をしていたなといい思い出に残るような取組を期待します。 それでは、次の質問です。 それでは、3、備中たかはし松山踊りについてやらさせていただきます。 3年ぶりに行われた松山踊り、自分も実行委員会に属して感染対策ブースであったり、やぐらを出したり、いろんなことをやりました。その中でも、一番忘れなかったことは、踊り場に自分がいることであります。議員として選挙活動とかそういうもんではありません。高梁市に生まれた自分が、森家の自分が先祖に対していまだに元気にやっていると。また、その姿を息子や娘に見せたいという熱い思いの下で、2日間踊らさせていただきました。そのような熱い思いを持つ議員からの質問であります。 それでは、(1)新たな組織を立ち上げて3年ぶりに行われた松山踊りであります。コロナの感染拡大を危惧する声もあったと自分は聞いております。市としての考えを質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 3年ぶりということもありますし、またちょうど7月から8月にかけて第7波が感染拡大をしていった時期でもあったということで、保存会及び実行委員会の皆様方には、なかなか大変な思いをされての苦渋の判断だったと思います。考えとしまして、3年ぶりに開催ができた、しかもそこに参加をしていただいた方、そして関係をしていただいた方が、コロナ感染を拡大させてはいけないというその思いを強く持っていただいた上での開催であったということで、私は大変うれしく感じておるとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) まさにそうです。実行委員会は僕は最善を尽くしたと思っております。実行委員会で語られませんでしたが、栄町の飲食ブースには、学校薬剤師の協力を得て、万全な感染対策を施しました。それが功を奏したかどうかという議論は別としまして、1つ僕は市長に聞きたいことがあります。 もしの話はあまり好きじゃありませんが、爆発的に8月12、13日あたりにもし3桁をたたくような感染者が高梁市で出た場合には、実行委員会に属しておった市長は中止の判断はしたでしょうか。この質問だけは聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 仮定の話にはあまりお答えしたくありませんが、私は皆さん方の気持ちというものを強く感じておりましたので、どういう形になろうと国が緊急事態を発すれば、もしくはまん延防止を発すれば、それは私は中止をしましょうということを申し上げたと思います。そうでない限りは、実行委員会の考えを尊重させていただくという考えでございました。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 少し僕と考え方の開きがあったようですが、そのことに対しては突っ込みません。 本当にこの2年連続で中止になった。今年の松山踊りは、僕は一番に若者に希望を与えたと思うんです。こんなことで下を向いているような自治体は、絶対に先々もたないですよ。若者だけの松山踊りではありませんが、本当にこの松山踊りが行われたことに関しては、僕は本当に評価します。 仙台育英の監督の言葉が全国で皆様の心を打ちましたが、本当にこの何年か我慢をしてきた若者にとっては、青春って密な時間でありますから、高梁市ってまだまだ捨てたもんじゃないなと思うような3日間であったと思います。 お盆を過ぎて、松山踊りで感染が広がったという根拠はありませんが、行動制限のない現在、また感染予防にも若干の気の緩みが出ております。高梁市においても感染者が多い状況が続いております。改めまして、医療従事者に感謝を申し上げて、次の質問に移らさせてもらいます。 それでは、(2)これからの備中たかはし松山踊りの方向性は新たな組織が考えていくのでありますが、文化財でもある松山踊り、市としてもある程度の方針を持ってると思います。市の考えを御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。
    ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 これは何年前か、定かなことは忘れましたが、市としてこれからもしっかりと保存、そして伝承、活用していくものとして、合併前のそれぞれの町が持っているいいものをということで、備中たかはし松山踊り、成羽の花火、それから川上の絵ぶた、そして有漢のふるさと祭、そういったものを市がこれからも責任持って伝えていくもの、事業を行っていくものとして指定をしたことがございます。そういう意味からも、これは県の重要無形民俗文化財の指定は受けましたが、今議員おっしゃいましたように地域の活力のバロメーターでもあるのかなという思いもします。こうした活動は、これは保存会の皆さんが中心になられるのはもちろんでありますが、実際にそれを動かしていく組織としての実行委員会、そしてまた文化財としての保存活用ということも、この文化財としての保存活用は教育委員会のほうで担当させていただいてますが、加えて文化財をしっかり活用していくという観点から、これはもっともっと大勢の方にお越しをいただくような、そういう祭りに発展していけばということを大きく期待するとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 少し時間のほうがなくなってきたんで、質問を併せてお聞きします。 これからの松山踊りです。僕は大きく考えて2つの考え方があると思うんです。岡山県の重要無形民俗文化財として伝統を重んじて松山踊りをやっていくのか、それとも観光資源との絡みもありますが、カーニバルのような人を集めるようなものを目指すのかを御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) どっちを目指すかということになるんですが、伝統は重んじなければなりませんし、継承していかなければなりません。そのための対策というのはどうするか。それは、やはりこれからの若い人に受け継いでもらうということが大事であります。それは学校であったり、もしくは市外から見ていただいた若い人であったり、そういった方をしっかりと呼び込んでいくということは大事だと思いますし、また加えて、大きな観光としてのツールでもあるわけであります。例えば、阿波踊りみたいに大勢の方が見に来ていただけるようなそういう形、それはやはり今度は踊り手さんのほうも努力せにゃいけませんが、そういう形もできればという思いはしておるとこでございますので、どっちが優先かということはなかなか申し上げられません。二兎を追う者はということわざもありますが、そうならんように2つ両立させていきたいなと思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 非常に難しいことですよ、市長、それは。でも、そういうスタンスで自分も考えておりますので、実行委員会でしっかりとした反省会ができればなと思っています。 先ほど市長が継承とおっしゃいましたが、僕はこの継承がうまくいってないんじゃないかなと思うものの中に、仕組踊りがあるんです。高梁市の松山踊りは、地踊り、松山踊りとヤトサですよね。あと仕組踊りがセットになって重要無形民俗文化財を取っております。この仕組踊りにおいて、ちょっときつく聞こえたら申し訳ないんですけども、僕はもともとそういった気持ちはありません。少しでもよくなればいいなと思って提言しておりますが、継承する人が今非常に少なく感じます。また、その存続と変革が問われる状況が生まれてきているんじゃないかなと僕は考えます。 仕組踊りの方からは、市長が市でつくった松山踊りの踊りフレンズのほうに重きを置いて、私たちのほうは全然向いてくれないんじゃというような苦情も聞いております。市長は、そういった仕組踊りの継承をどう考えられてるでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 仕組踊りの大切なとこっていうのは、これはちょっと昔の話になるんですが、それぞれのエリア、エリアでも踊られていた。そういうふうに浸透しているものなんですね。そういうのが廃れていくというのは非常にこれはつらいことですし、あってはいけないと思っております。僅かな光明としては、倉敷市の方やそれから川面の方だったか、若い人が入って頑張ってくださってる。でもまだ、それだけでありますから、そこをしっかり若い方も、そして踊る練習場もそうかもしれませんが、加えて今の今、しっかりと伝承していかないといけないという危機感も少し覚えながらでありますので、何とか継承者を見つけていきたいということであります。 そのためには、地域おこし協力隊の活用というのも1つありかなというふうに今考えてみたりしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 確かに、新たなアイデアが本当に必要です。 財政が厳しい中、こういったような継承事業にお金をつぎ込むべきじゃないというような考えの方もおられると思います。風のうわさでは、5年後には松山踊りの予算など大幅にカットするんじゃと言っているような人もいますが、市長の先ほどの言葉で、松山踊り、成羽花火、絵ぶたなんかは必ず守っていくと約束してくださいましたんで、その分に関しては質問しません。 るる申し上げましたが、市長の言葉を参考に、新しい実行委員会で来年の松山踊りを、自分も含めて少しでも良い方向に持っていければと思っております。行政面でのサポートもお忘れなくと申し添えまして、次の、(3)に移ります。 (3)各小学校で行っているふるさと学習での備中たかはし松山踊りは、郷土愛につながっているのでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 今各小学校で行っているふるさと学習ということですが、各小学校ではふるさと学習、ただこれは松山踊りに特化したものではありませんが、どこの小学校でもやっております。ここ2年ぐらいは、ふるさと学習をもう一歩深めて探究学習というような形で、より深く、より丁寧に、そして現場を踏んだり、その関係者の話を聞いたりして、というような学習を今進めております。 ただ、松山踊りだけについて言いますと、市内、ここ3年ぐらいでは7校の小学校が取り組んでおります。また、高梁小学校は毎年盆踊りの前には関係の方に行っていただいて実地で教えていただいたんですが、最近、コロナの関係でそれができていないという状況であります。 郷土愛につながっているかどうかという部分につきまして、つながってほしいと思っておりますが、最近ちょっと薄目ということは否めないと思っておるところでありますが、この探究学習等をしっかりやっていくことで、強めていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 少し心配したんです。団体連も子供会もなくて、3年ぶりの開催なのに小・中学生は躍りの現場に出てないんです。栄町商店街だけをうろうろうろうろしていると。本当に郷土愛につながっとんかなというんでこの質問を考えてまいりました。 子供の人数はこれから減っていきます。そういった中で、この郷土愛がしっかり語られないと、松山踊りがあるからお盆に帰ろう、松山踊りがあるから、老後は高梁市で過ごそうというようなことが全てではないとは思いますが、そういった考えも薄まれば、ますます人口の流出は止められなくなることの要因の一つじゃないかなと思ってこの質問を考えてまいりました。 高梁未来学、これは中学校でするんですけども、郷土愛というしっかりとしたワードがあります。しっかりとした記載をよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時50分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時0分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き森和之君の質問を願います。 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、4、市内在住の外国人について質問をさせていただきます。 この質問は、以前質問したダイバーシティーの質問を市民に分かりやすくしたものです。多文化共生とよく言われますが、どうも高梁市においては進んでいない気がしてなりません。 そこで、まずは交流を深める、そこが第一歩かなと思い、質問をします。 (1)現在、高梁市には約1,000人の外国人が居住しております。地域住民との触れ合いを促進するために、外国人を主体としたイベントを企画してはどうでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は私がお答えいたします。 議員さっき言われてましたように、今現在、市内の外国人の数ですけど、8月末現在で967人ということでございます。ちなみに、昨年3月では962人でしたが、この3月で859人ということで、コロナ禍によって入国できないというようなことで一旦下がったんですけれど、今緩和もされて、今現在は令和3年3月の水準といいますか1,000人規模になっているというようなことであります。 御質問のイベントということでございます。過去には、外国人の方を呼んで、まだワンダーランドがあったようなそんな時代ですが、そういったイベントもやったというような記憶も私の中にもありますが、それは非常に昔の話であります。 実は、令和2年2月の広報紙で特集も組んでおりますが、市内在住の外国人の方を対象に、市長と座談会を行っております。まさにこれから多文化共生の元年というのを迎えるようなときで、総合計画も新たに進めるというような中の一つの中心ということに位置づけておりましたが、残念ながらコロナの急速な拡大ということで、なかなかイベントができてない、外国人の方の入国もままなっていないというような現状があるということでございます。 そんな中でありましても、今現在、毎月2回程度、日本語教室というのをやっております。実際、今市内の企業で働いてる方が中心になっておりますが、約50人ぐらいの登録の方がおられまして、毎回10人から15人程度の受講生の方が来て、勉強されているというような状況であります。 そういったものをこれからもっと数を広めていきたいということ等ありますし、先ほど熱く語られた備中たかはし松山踊りでございますが、実はその踊りにも留学生を中心に外国人の方にも出ていただきたいということで、その踊りの前にみんなで踊りの練習をしようということで集まっていただいて、それも20人余りの方が集まっていただきまして、浴衣なんかも来ていただきましてやったんですが、本番はコロナの拡大ということもあって自粛をされたんです。そういった中で非常に喜んでいただいたので、来年に続けていきたいということがありますので、コロナの収束を見ながらイベントについてはいろいろと検討していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 前野政策監、松山踊りとか高梁花火大会には、かなりの在留外国人の方が来られてたんです。やっぱり日本文化に興味があるのかなと一番に思いました。そのイベントにそれだけの人間が参加するのが実情でありますので、やっぱり住民と膝を突き合わせて片言の日本語ででも話すこと、日本語教室も大事です。でも、お互い人間ですので、国籍関係なしに、フェース・ツー・フェースで話をする、気持ちを通わす、そういったことが僕は高梁市にとって一番重要なのかなと考えております。 お年寄りの方も最初は遠慮しているかもしれませんけど、やっぱりそういう人なんかと話をする、いろんなことを片言の日本語で教えてあげるというようなことは、健幸都市たかはしですよ、そこなんかも。しっかりとそういったことも考えていただきたいということであります。 それでは、時間のほうが気になってまいりました。少し質問が軽くなってますが、(2)在留外国人を地域の力に変える取組が必要と考えますが、これからの高梁市の取組を質問します。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 引き続きお答えします。 さっきの質問でちょっと言い忘れたこといいますか、もう一個イベント的なものがありまして、これはプロモーションにも関わってくるんですけど、備中高梁まるごとキャンパスっていうのが学園文化都市づくり協議会が中心になって取り組んでいます。体験バスツアーを5月から月1回やってます。ブドウの体験とかお茶の体験とかそういったもので、本当は高梁市の若い方に参加もいただきたかったんですけど、留学生の方が今中心になっておりますが、そういったものも、さっき森議員が言われたような高梁市の文化を知るということでは、非常に大切なことかなと思いながら、今後も続けていきたいというふうに考えております。 それから、御質問の外国人の市民の方が地域の一員となってまちづくりに参加していただく、こういうことは非常に大切なことだと我々も御認識をしております。今、1つ例を挙げると、津川地域のほうでは、提案型のまちづくり事業の採択の中で、国際交流といいますか、留学生の方と地域の住民の方がイベントなりいろいろと勉強しているというような事業もございます。そういった中で、高梁市国際交流協議会のほうでも、今年度からそういった補助金の予算を設けまして、地域のほうでそういった形の国際交流の関係、異文化交流、多文化共生の事業をしていただくに当たっては、そういった補助金の助成を設けておりますので、それの御活用もいただきたいというふうに考えております。 地域の一員ということでありますが、生活する上ではやはり基本的なマナーというのが必要でございますが、企業においては企業のほうで、来られた外国人の方に基本的なマナーについては、当然来られたときもですし、日々もやっておられますが、留学生のほうに当たりましては、入国してきたときに大学のほうでマナーについてもレクチャーしながら、日本のマナー、伝統についても実施してるというのが現状であります。繰り返しになりますが、外国人の方が地域の一員という意識を持ちながら地域住民との交流、生活の中でそれぞれが溶け込んでいきたいという共生社会を目指していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 先ほど僕も質問を飛ばしてしまいましたので、さらっと自分の思いだけ言います。 先ほど言いました高梁中学校で取り組んでいる高梁未来学、この中には語学力だけではない国際的な視野を持った生徒の育成を図るとともに、多様な文化や考え方と共生し、郷土高梁市を世界とともに発展させる人材の育成を目指します。こういったものの中にもこういったのが書かれてるんです。 せっかくこんだけの人数が高梁市におるわけでありますから、その高梁未来学の中で、こういったことに取り組むという考えもありでしょうし、来られている方、平均年齢はとても若いんです。なおかつ、有漢にも50人、成羽には46人、川上には31人、備中には20人と、高梁市全域に外国人の方がおられます。こういったようなものを地域に取り入れて、いろんな面で活用、活用といったら言葉が悪いですが、地域の力になってもらうような取組を自分は期待しています。 やはり高梁市に来てもらっている以上、高梁市が第二のふるさとになるような思いをしてもらえれば、この労働者の中にはかなり学歴の高い方もおられます。母国へ帰って大成功の暁には、高梁市に工場の1個でも出してあげようというような人がないわけではない、可能性がゼロではないと僕は思います。本当に、この1,000人。高梁市の人口2万8,000の中の1,000人です。これを生かすような取組を自分は期待しています。 最後にですけども、僕が以前、せっかく来られた外国人の方が、ごみの分別で嫌な思いをさせてはいけないので、多国籍の言語でごみの分別表を作ってくれと言ったような記憶があります。いまだそれはできておりません。すぐにしろとは言いません。森の言葉を受けて、やはりこういうものは必要だなと思っていただいて、作成をしてくれれば僕は助かります。 いろいろ申し上げましたが、よく言われます。おまえは夢を語るような質問ばかりして何になるんだと。議員が夢を語らなくてどうすると自分は思っております。職員の方も、自分がばかなことを言っているなというのを思うんではなく、やはりこの気持ちを酌んでいただいて、市民に寄り添い、しっかりとした仕事することを期待しまして、一般質問を終了します。 ○議長(宮田公人君) これで森和之君の一般質問を終わります。 ここで質問席の除菌作業を行いますので、暫時休憩いたします。そのままお待ちください。            午後2時10分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時11分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、三村靖行君の質問を願います。 三村靖行君。            〔11番 三村靖行君 質問席〕 ◆11番(三村靖行君) 11番の三村でございます。今回は3点の質問をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず、最初の質問でございます。 吹屋地区が日本遺産に認定され、そしてまた旧吹屋小学校がリニューアルをいたしました。観光客を呼び込もうと空港吹屋直行バスを今現在試行されておりますが、このことについてお伺いいたします。 1番でございます。 (1)7月22日から首都圏やインバウンドの誘客に向け、吹屋へ実証運行を今現在行っておられますが、その現状をお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答えを申し上げます。 まず、この事業の背景でございますが、市の観光施策の課題といたしましては、二次交通の整備が大きな課題となっておるわけでございます。この実証運行につきましては、備北バスが観光庁の補助金を申請し、採択を受けての事業でございます。観光協会と連携して取り組まれておりますが、市といたしましても、アフターコロナにおいてインバウンドのお客様をいかに取り込むかと、バスでの運行も一つの方法ではございますが、他の例を見るとタクシーを利用しているところもございますので、どのような選択がいいのか注目しているところでございます。 議員お尋ねの実証運行の現状につきましては、議会開会時に市長が述べたとおりでございますが、若干補足をさせていただきたいと思います。 7月22日から8月28日までの40回の運行のデータでございます。空港から備中高梁駅、吹屋へ行かれた方が135人、帰りの吹屋から高梁駅、空港まで行かれた方が113人ということで、計248人となっております。 この中で、宿泊を伴う方がどれくらいおられるかということを若干予測いたしました。当日の空港での乗降者数が一致しない日で、増減から試算という数字ではございますが、10名の方がおられると想定しております。率にして7.4%でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 最初の日に市長から、1日当たり6.2人お客さんがあると。想定しとるのは、5人であったんだということでございました。6.2人が最初は少ないかなというふうな気がいたしておったんですけれども、まだまだ7月22日から始めて、まだ1か月ちょっとでございまして、1か月とちょっとやそこらでPRは全然行き届かんと思うんです。ですから、逆に言ったら、6.2人でも僕の感覚ではそこそこ来てるんじゃなというふうな感覚がいたしております。ですから、このペースでいくと何人になるかよく分からんのんですけれども、この6.2人が今現在来られるということでございますが、首都圏だけのお客さんを想定されておるのか、それとも岡山県のお客さんはどうなのか、そこら辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 市の考えといたしましては、ターゲットにつきまして、空港便ということもございます。まずは飛行機でお越しになられる首都圏の方々、それから高梁駅でも乗車できるということもありますので、県内外からのお客様、それからJRでお越しになられる方も時間を設定すればある程度、今設定されているわけなんですが、高梁駅からの2次アクセスとしての御利用も十分いただけるのではないかというふうなことで、ターゲットというふうなことでは考えております。 それと、やはりアフターコロナということがございます。昨日入国制限緩和ということがニュースになっておりました。こういったことになりますと、これからインバウンドのお客様がいらっしゃる機会も多くなるのではないかなというふうなことも期待をしておるわけでございます。外国人のこうした観光客の皆様も大きなターゲットということで期待しております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 今岡山ではデスティネーションキャンペーン期間中でございます。 近隣の自治体との整合性はどうなのか、効果があるのか。また、JRとかバスを含めた整合性、例えば新見市とか吉備中央町と今後どのような連携を図って取り組んでいかれるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答えをさせていただきます。 今回の直行バスにおきます実証運行につきましては、近隣自治体との連携は今のところなされておりません。しかしながら、新見市ほうから、吹屋からバスを延ばして新見市のほうへお越しになられたら、新見市にとってもいいじゃないかというふうなお声かけはいただいております。それと、あと備北バスのほうから、吉備中央町でも興味を持たれているということもお聞きしております。そういったことになりますと、近隣自治体との連携も魅力の向上につながるのではないかというふうに考えております。 あと、デスティネーションキャンペーンの件でございますが、今ちょうど期間中でございまして、9月10日から25日まで、吹屋で赤で彩るアート展ということを開催いたします。これに向けても、ぜひこの直行バスを利用していただければということで備北バス、観光協会にもお伝えをしているところでございます。 そうした近隣自治体と連携を組んでやるということは、今バスでやっておりますが、他の交通機関においても重要なことだというふうなことでは考えております。そうしたことを考えますと、県で取り組んでいただくべきものではないかなというふうなことも思っておりますので、今後県に対して働きかけを行っていきたいというふうなことも思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) ぜひ連携を図っていただいて、1人でも2人でも多く高梁市に来てもらいたいというのが思いでございます。確かに、空港から高梁市、高梁市から新見市というパターンがございまして、そしてまた逆のパターンもあるんかなというような気がいたします。そこまで足を延ばせば、なかなか日帰りというのは難しいんじゃないかなという気がいたします。 そこで、宿泊ということになれば高梁国際ホテルとかラ・フォーレ吹屋とかがあります。そこらと連携して、飛行機やJRのチケットとホテルと連携して、若干安くしたようなセットで取り組んでもらえないかなと、売り出してもらえないかなというふうな思いがしたんですが、どうでしょうか。 それともう一件、バスは何人乗りなのか教えてください。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) まず、バスは45人乗りでございます。吹屋のラッピングを施しております。 それと、先ほどのプランの造成ということでございますが、旅行プランの造成につきましては、旅行業の資格が必要でございます。観光協会は、昨年その旅行業の資格を取得されておりまして、既にホテル、交通事業者との連携しての旅行プランの造成に取り組まれているところでございます。 それから、高梁国際ホテルにつきましても、つい先日観光協会とホテルと市の職員も同席いたしまして、こうしたプランが組めないかというふうな話も進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) どしどし進めてもらいたいというふうに思います。 この直行バスのことは、インターネットとかそして旅行会社とか空港、駅とかいろんなところでPRされております。広がりを見せておられますけれども、これが浸透するまでといったら7月から始まって、7月20日から11月20日までの三、四か月ぐらいでは到底時間が足らないと、浸透しないと。ですから、6.2人が若干増えるかも分かりませんけれども、三、四か月ぐらいの試行では、私は広がらないと思うんです。私の考えですよ。 1つ提案なんですけれども、ですから今年は11月20日まででありますけれども、さらにもう一年、PRがやっぱり広いほど私は効果があると思うんです。それから、実際に本格運行になったときにそれに近い数字が出てくるのは、やっぱり三、四か月では出てこないと思うんです。ですから、もう少し、1年という案ですけれども、長く期間を取って、その試行を延長する考えはあるのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 現在、実証運行ということではございますが、議員おっしゃいますようにこの結果が出るのにしばらく時間がかかるのではないか、数年かかるのではないかというふうなことは私どもも思っておるところでございます。 この実証運行につきましては、国の事業を取ってやっておるわけでございますが、ホームページの作成でありますとか、今やっておりますのが飛行機チケットを購入される場合の予約のときのバナーです。そういったところのPR、それから岡山空港、岡山駅、首都圏の旅行会社へのプロモーションを行っております。さらに、羽田空港の岡山行きの搭乗口のところにこのPRもいたしておりますし、大阪駅でのデジタル掲示板の設置などが今進められております。 こうしたことの効果が現れるのは、やはり時間がかかるというふうなことも思っております。議員おっしゃるように、施行期間を延長するということもできればやってみたいなということも思っております。現在バスでやっておりますが、バス以外の、例えばタクシーでありますとかレンタカーを使ったらどうなるかとか、そういったことも検証していかなければならないかなというふうな考えでおります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) せっかく大きなお金をかけるんですから、大きなことをせんと意味がないと思うんです。そのためには、やはり期間を延ばしたほうが私はより効果があるというふうに思うわけでございます。 次に行きます。 (2)番、実証運行会社の搭乗者数をどのくらい想定しているのか。本格運行の委託先はどのようになるのか。また、その課題はどのようなことが想定されるのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答えをさせていただきます。 今回の実証実験につきましては、コロナ禍における観光動向でありますとか、岡山空港発着の国際線は現在休止をいたしております。こうしたことを含めまして、備北バスでは、観光庁の補助申請におきましては1日5人の乗車計画で申請をされ、これが採択をされております。試行期間の平均乗車数の目標として5人を想定されておりますが、より多くの方が今後利用されるようなことになればというふうなことを思っております。 今年度はバスによる実証実験が行われておりますが、先ほども申しましたが、バスがいいのか、他の空港ではタクシーといったような例もございます。どういった形での二次交通の運行がいいのかというのは検証していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) バスとしましては備北バスしか私は考えられないなというふうに思っておりますので、備北バスにお願いして、45人乗りということでございますが、もしもの話、45人以上来られたらどうなるんですか。仮の話なんですけど。これが物すごく浸透して、おい、足らんがなということもあり得るかもしれません。そこをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 45人以上になれば大変うれしいことだと思いますが、そういったことも含めまして、備北バスでいろいろと今検証されております。その結果を待って、市とも話合いを重ねながら、今後に向けて進めていきたいというふうに思っています。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 委託費用でございますが、今、6.2人の平均なんですけれども、逆に利用者が少なかったら、お金を取るとしたらなかなかペイできんと思うんですが、そこら辺の備北バスへの委託はどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 備北バスから1日バスを運行するのに約16万円かかるというふうなことをお聞きしております。そうすると、なかなか採算が合わないというふうなことにもなるんですが、そういったときに市が補助金を出してでもその経済効果が現れるのかどうかっていうあたりもあるかと思います。 そうでなくて、他の例を見ますとタクシーであるとかそういったこともございますので、採算面も含めまして今後検討していくというふうなことにいたしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 赤字にならないように、まあなるのかも分かりませんけれども、そこら辺はいいとこら辺で線引きをしてもらいたいなというふうな思いでございます。今、試行は運賃はただですよね。本格運行するとして、お金を取るとしたら、試行運転はゼロ円で、本格運行は有料ですよということになれば、これは試行の値打ちがなくなるんじゃないかなと思うんです。ですから、今無料でやっとるんでしたら、本格運行も無料を想定してもいいんじゃないかなというふうな寛大な気持ちも持っとんですが、結局同じ条件で試行せんと、いい数字が表れてこんのじゃねえんかなというふうな気がするんですが、そこら辺はどう思われますか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 先ほどから申し上げてますように、観光庁の補助を受けた事業でございまして、この補助の要件が無料で行うというふうな試行の補助ということになっております。そうした面で、本格運行をした場合にどうするかというふうなことが、なかなか条件にこの補助事業の中に組み入れにくいということもございます。いろいろな計算で幾らにするかというふうなことも、今備北バスのほうで検討されているということでございますので、運賃も含めまして、今実証を行っているということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 例えば、有料にするということになれば、岡山空港から吹屋まで仮に片道2,000円としたら、往復というたら4,000円になりますよね。4,000円になって、それから小学校とかいろいろなところの拝観料が要りますし、それから昼食代も要りますということになれば、それの目的で来られとったら全然問題ないんですけれども、すごくお金が要る、こんなにたくさん要ったんじゃ岡山倉敷に変えようかというふうなことも想定されるんですが、飛行機で来られるときには、もう吹屋オンリーとなっとるんか、4,000円少々お金を出しても大丈夫なんですよという想定をされとるのか。せっかくしといて、高過ぎるからもう倉敷にしようとなったんじゃ意味がないなと。そういうことになれば、無料も一つの方法かなというふうな気もするんですけれども、それの選択肢はないのかどうか、もう一遍お答えください。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 議員おっしゃいますように無料で運行できればこれにこしたことはないわけでございますが、何分それには財源といいますか、補助といいますか、そういったこともございますので、難しい面もございます。 参考といたしまして、空港からリムジンバスで、倉敷市、それから高梁駅、吹屋と行くのが2,540円となっております。それから、岡山市までのリムジンバスを使いますと、電車で来て高梁駅から吹屋へ行くと2,440円というふうなことも数字としてございますんで、今備北バスのほうではこういったことも参考にしながら、料金をどうするかというふうな検討がなされているという状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) ということは、有料になるというほうが近いということですよね。今の現状ではそう思っておきます。できれば安けりゃええんですけれども、そのように思うとります。 そして、直行バスの関係で、今までいろいろといろんなところへPRをされてやっておりますけれども、新聞にも出るし、それからインターネットにも出て、いろいろなとこでお金をかけてやられておるわけですけれども、それを試行運転して、じゃあ利用者が少なかったから、結論的に言いますと、本格運行に向けて利用者が少なかったから終わりにするということは私はできないと思うんです。せっかく利用者云々でなしに今までPRしてきております。冒頭に言いましたけれども、PRの期間は長いほうがやっぱりいいと。当然、当たり前のことなんですけれども。 それを踏まえて本格運行の件でございますが、するかせんかというのは試行運転の結論が出にゃいけんのんでしょうけれども、それにかかわらず、私は最低でも本格運行は数年間は実施するべきだろう思います。この事業としましては。その辺をどのように考えておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 冒頭申し上げましたが、この事業の目的の一つに、インバウンドのお客様をいかにして取り込むかというあたりが課題ということであります。 今はコロナ禍におきましてインバウンドのお客様がなかなか、国際線が動いていないというのがありますが、アフターコロナになったらそういったお客様を高梁市、吹屋にいかに取り込んで経済効果を上げるかというあたりが、大きな今後の課題というふうには考えております。 今後の将来を見据えて、そういった動き、国の動きに合わせていかなければならないということを思っておりますが、来年はアフターDCということで、またイベントも開催されます。その次の年には、県北でアートイベント、アートプロジェクトというイベントもございます。それから次に、2025年の大阪万博、その次には2027年のワールドマスターズゲームズ関西という大きな世界的な大会もございます。こういったことを見据えて、お客様をいかに取り込むかということが大事だと思っております。 国の観光庁のインバウンドの目標といたしまして、6,000万人というのが出ております。経済効果といたしましては15兆円というふうなことになっております。そういった国の動きがある中で、乗り遅れないように、今のうちからやっておくというふうなことでこの取組もやっておるところでございますので、議員おっしゃいますようにできれば本格運行に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 万博とか言われましたけれども、要するに2027年まで大きなイベントがあるということでありますんで、ぜひともインバウンドを引き込むように、実施するようにお願いしたいと思います。 次に、今回の試行が成功するか否かによっては、周辺地域への影響も大きく左右してくると思うんです。それが今回の試行が鍵を握っていると私は思っております。それぞれの自治体の観光振興関係者、いろんな方がこの試行が結論はどうなるんじゃろうかとか、どうするんじゃろうかというのは、恐らく見守っていると思うんです。それを見守っている中で、高梁市はどのように思っておるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 先ほど広域で取り組むということで、新見市、吉備中央町のことを申し上げましたが、高梁市では、真庭市も含めまして広域で観光に対していろいろと今話を詰めているところでございます。先ほども申しましたが、これが成功するのはもちろんそうなんですけれども、県がやるべきことということも1つ言えると思います。広域観光で県も巻き込んで、よそを見ますと県と関係自治体が組んで協議会のようなものをつくって、そこから補助を受けてやっているところが多くございます。佐賀空港でありますとか広島空港、岩国空港、そういったところはそういう取組もなされておりますので、そういったところもまた研究しながら進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 分かりました。ぜひ、これをやるんだというふうな気持ちを持って進めてもらいたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後2時39分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時48分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、三村靖行君の質問を願います。 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 次に、2番目の事業要望書について御質問をいたします。 このことについては、何月議会か忘れましたけれども、以前にも私は説明を求めました。あれから時間もたつんですけれども、どうも私が思っているような改善はされてないんじゃないかなというふうな思いをいたしておりますので、今回要望者のためにも、再度質問をさせてもらいます。 (1)番、要望を行う場合は、事業要望書の提出が必須でございますが、要望書への回答、地元への回答は遅滞なく行われているのかという質問でございます。数年前に質問したときには、せめて要望書が出たら1年に1回ぐらいは申請者のほうへ、どういう状況であるとかというのを説明したほうがいいんじゃないですかというふうな質問をいたしておりますが、その後どのような対応されているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをします。 議員御指摘のように、以前に御質問もいただいております。じゃ、今回どうなったか、どう改善したかということになりますと、議員が今日も御指摘をいただきましたとおりのような形で、なかなかお答えできていないというのが実際としてございます。本当にそのことについては申し訳ないと思っております。 ただ、市としまして、前回の御質問をいただいた後、要望書をまとめる形をつくっております。そうした要望をいただいたものをまとめた上で、事業が済んだか、着手したか、完了したかといった形のチェックをするという形には改めてきたところでございますが、まだ十分に機能してないだろうということで今理解をいたしておるとこでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 時期がいつ頃なのか分かりませんけれども、その要望者への回答はされるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 今要望書という形で市のほうに要望をいただくのが、大体年間100件前後ございます。あとは、いろんな口頭や電話でいただくものも多数ございますが、議員がおっしゃいましたように事業要望書を出したものについて、これは平成30年の豪雨災害以降なかなか実施ができていないということもありまして、大体3割前後のまだ着手できてない事業がございます。そうした事業について、これから再度チェックをかけさせていただいて、今の状況、現状というものもお伝えし、いつできるんかということに関してお答えができない場合がありますが、決してこの事業を忘れておりはしませんという形のことで、お答えをさせていただくようにこれから改善させていただきたいと思ってるとこでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) いつできるんならとかというのは、分かればいいんですけれども、そこまでは私は言いません。ただ、何らかの連絡をしたほうがいいんじゃないんかなというふうな気がいたしております。 今、100何件の事業要望書の提出があると言われましたが、確かに簡単なもんもございます。簡単なもんは即対応できて、それはもう返す必要がないわけなんですけれども、それに引き換え、少々の額では対応できない、単市では難しいな、国庫補助をもらってこにゃいけんなとか、いろんなことで難しい要望も出てきとると思います。そういうような分については、そのような格好で返答していただければと思います。平成30年災害で凍結して動かなんだという理由もございますし、そこら辺を回答を返してもらいたいというのが私の思いでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、(2)番、要望書への回答について、約束は守られているのかということなんですけれども、確かに年間を通じて、たくさん要望書が来ます。それに対して、私が、この事業はどうされますか、どうしましょうかと、私も地域の方から尋ねられて、いや、待って、返事をもろうてないんですよと。それで、担当課へ聞いたら、それは来年の予算でやりますから、そう言っておいてくださいというふうに回答があったもんですから、私自体はもう大船に乗って、来年やりますよという約束をいただきましたということで回答したわけなんですけれども、それがもう5年ぐらいたつんですが、全然未着工である。ということは、私がうそをついたような格好に現状がなっとるわけなんですよ。私からしましたら、そういうふうに確かめて地域へ返答しとるわけなんです。ということは、市役所が何らかの事情でできんようになったんだろうと思うんですけれども、結果的にはうそをついたような格好になっとるわけです。これは私は市役所としてはアウトだろうと思うんです。 僕も困ったわけなんです。約束が守られてないという状況なんです。時間がたてば職員は異動する。異動しても、基本的には残った人が引き継いで対応するんが当たり前なんですけれども、引き継いだ人がおるんかおらんのか知りませんが、何の返事も何にもない。5年間ずっと待っとるけれども、いまだにできないということなんです。 事業要望書を出してくださいと。何のために出してあるのか。こんな箇所がいっぱいとは言いませんけれども。例えば道路改良にしても、もう六、七年ずっとほったらかしのところが何か所かあります。僕が知っとるところだけですよ。ですから、聞けばお金がないんです、予算がないんですと。次は、災害で忙しいんですと。確かに、災害が来たら忙しいと思います。私も経験がございますから。でも、返事はそういうことで、いつももらえない。全部じゃないですよ。何か所かについては。 ですから、道路改良にしろ、修繕にしろ、舗装工事にしろ、いろんなとこで来年はやるようにしますとか言われても、なかなかそれが守ってもらえないことがあるわけなんです。これをどのように考えておられるか。ちょっときついんですけれども、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えさせていただきます。 議員にも大変御不快な思いをさせてしまっておることには、おわびを申し上げないといけないと思っております。 私も実は経験がございまして、もう7年待ちよんじゃがというのをお伺いしたことが2件ほどございました。それでもまだ2年ぐらいかかったような状況でありました。 確かに、平成30年豪雨災害以降、一般財源を災害復旧にまずは回すということで議員の皆様方に御理解をいただいたとこでございます。その間の要望箇所というのは非常に増えてまいったのも事実でございます。そうしたものをこれから順次消化をさせていただくということの中では、やはり財源とにらみながらになりますし、改良という形で、例えば起債、補助を使えるようなものはそっちへできるだけ回して採択いただこうということも考えたりしておりますので、そういう状況があるということをしっかりお伝えしないといけないと思います。 ただ、そこの担当の思いとしては、やはり何とかしてさしあげにゃいけんからと思うて、来年自分が何とかしようという思いを持って、その地域の方とお話をしたと思っております、私は。多分、三村議員も現職のときはそうじゃなかったかなと思うんですが、でもなかなかできなかった。できなかったらできなかったで、ごめんなさい、そこはこうなりましたという一言が要るんだろうと思っております。先ほどもちょっと申し上げましたが、これからは、僕はレストランへ行って、水を持ってきたけど、そっから聞きに来てくれるんじゃろうかと思うときもありますが、そういうふうにやっぱり気配りだけはしてくれとるなと、目配せだけはしてくれとるなというふうなことを感じていただけるような、そういう対応というのは必要だろうと思います。それがどのぐらいの期間で必要なのかというのはまた別の話でございますが、そうしたことを努めていく。 それから、要望をリスト化しているというのを申し上げましたが、そのリストを何人で見たんでは意味がないと思っております。1人の者が集中して管理をする。ここはどうなっている、ここはどうなってるというのを管理していく必要があるんだろうと思いますので、そうした体制も含めて、再度洗い替えをした上で対応させていただきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 要望書が年間に100何件出ると言われましたが、それを足したら、2年すりゃ200件、300件になってくるわけなんです。 ですから、市役所のほうからしたら200件、300件、物すごい件数じゃなと思うんですが、逆の立場になりますと、町内会長の名前で出したのは1件しかないわけです。1件しかないですから、これはどうなっとんじゃろうか、どうなっとんじゃろうかといつも待つわけです。皆さんに説明せにゃいけんから。ただ、市役所のほうは何百件のうちの1件じゃと。そこらが随分違うんですけれども、その1件が大切なんだということを肝に銘じて対応してもらいたいというふうに思います。 今、事業のやり方も非常に複雑になっとんです。例えば、小さい補助対象でない改良工事でも、昔は用地買収をせずにそのまま道をどんと広げたら、はい、できましたとやりょうたわけなんですが、今は用地を買収して工事を進めるというふうなシステムになって、それは当たり前なんですけれども、そうなっております。 それが、交渉せにゃいけんということになれば、人出が足らんのじゃねえんかなと私は率直に思うんです。ですから、今までなかった交渉をしていかにゃいけんから、そこまで人手が足らない。交渉はようしない。それは人材不足なんか育成不足なんか分かりませんけれども、ということでその事業を置き去りにされとるということなんです。 ですから、大きい原因として、私は専門職員が少ない。育ってない。用地交渉ができないから、面倒くさいから、ちょっと置き去りにしとんかなと。それが、だんだんだんだん積み重ねていって、何年もできてないというふうになっとんかなというような予想をしております。 ですから、用地交渉からしたらそれは細かいことですから、非常に手間もかかると思います。ですから、もうええわ、僕は異動するんじゃけ、異動するまで待とうということになれば、全然手つかずになりますよね。ですから、専門職員がいない、おってんですけれども少ないから、なかなかそっちのほうへ手が回らんのかなということで、それが結果的には約束が守られてないというふうなとこへ結びついてくるというふうな気がいたしております。 今の現状ではそういうことが起きておりますから、それを今後どのように改善されていくのか、最後にお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 御指摘の点でございますが、今それぞれ、技師の職員も事務の職員もでありますが、それぞれ担任を持って当たらせていただいていると思っております。 限られた人員の中で、それぞれが全力を出して当たらせていただいているということがありますので、次に異動があるから云々かんぬんという考えは私はないとは思いますが、どうしても時間というもの制約がある中で動いておりますので、そこができていなかったというのは事実としてあるわけでありますので、そのことは改善をしていかないといけないと思っております。 先ほど申し上げましたように、集中的な管理も必要でございますが、じゃあ、用地については、県とか大きい組織なりますと用地担当というのが必ずおるわけです。そういう担当者をこれからも育てていくことも必要でありますが、専任ができるかということになりますと、限られた人数の中で対応していかないといけないということであります。そこのことも含めて、しっかりと体制づくりも含めて、これから対応していきたい。そしてまた、技師の職員については、やはり絶対数が足りておりませんので、しっかりと技師の獲得をしていきたいというふうにも考えております。どうぞ議員におかれましても、ぜひ御紹介もいただければ幸いと存じております。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 今の答弁で期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次へ行きます。3番目の有害鳥獣対策でございます。 これは、イノシシの被害でございます。この質問を度々させてもろうとんですけれども、なかなか私の思いが通じてないというんか、うまいこと補助対象にならないような格好になって、一部で泣き寝入りをされとる人がおるんじゃないかなというふうな気がいたしております。それはなぜかといいますと、担当者のほうは要するに申請をせんと補助は出しませんよと、単純に言うたらそうなんです。申請が後になったら補助は駄目ですよということを言われるわけです。 ただ、イノシシ被害というのは、今まで入ってないところへどんと入って来て、必ず次の日も来るんです。そういうことになりますと、農地を守ろうとすると、その日のうちに手を打たんと間に合わんのです。農地が守れない。猶予がないんです。補助をもらおうと思えば、いろんな方のサインをいただいて、住所をいただいて、判こをいただいたりせにゃいけません。場合によっては、総社市へ住みよる方とか、倉敷市へ住んでる方もおられるわけです。農地は田舎へあります。出られとると、そういうとこへもらいに行かにゃいけんということになれば、被害が分かって、半日ちょっとぐらいでその人の申請書、承諾をいただいて、そして材料を買って、そして施工までせにゃいけんのです。日が暮れるまでに。そんなのは無理に決まっています。机の上で補助金申請ということになれば、申請をして、それから許可をもろうて工事をしてというんがあるんですけれども、この場合は違うんです。そこら辺を全然、考えておられんのじゃろうと思うんです。 ですから、被害に遭ったら、一日たりとも猶予がないんです。そこら辺を担当者は机上で、もう駄目ですよと。実は私も今年あったんです。ですから、言わせてもらいよんですが、いや、もう三村さんだけを補助するわけにいきませんと。どうしてと言うたら、いや、皆さんもしてないんで駄目ですと。おい、わや言うちゃいけん、それをやりょったらイノシシがまた明くる日も来ますよということなんですよ。 有害鳥獣の防護柵の設置の申請は、どのような手順で今現在行われているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 議員のお尋ねがありました防護柵設置の際の補助金の申請の手順について申し上げたいと思います。 有害鳥獣対策の防護柵設置の補助金申請の手順については、高梁市補助金交付規則及び高梁市有害鳥獣被害防止対策事業実施要綱に定めているところでございます。 具体的な手順としましては、初めに、補助事業者は補助金の交付申請書を市に提出します。次に、市が書類審査を行うとともに現地調査等を行い、補助事業者に対して交付決定通知書を送付いたします。補助事業者は交付決定を受けた後、防護柵の設置を行い、完了後に実績報告書を市に提出いたします。市は実績報告書を受けて、内容を審査の上実地調査を行い、交付決定の内容に適合すると認めた場合に、補助事業者に対して補助金額の確定通知を行い、補助金の支払いを行っております。 議員のおっしゃるとおりで、イノシシの防護柵の設置については、確かに緊急的に設置しなければいけないということが多々生じることも承知しております。まずは予防といいますか、あらかじめ被害に遭いそうな前に、あらかじめその予防として設置していただくことを推奨しておるところでございます。 市の交付する補助金は、主に皆様からお預かりした税金を財源としております。このため、公金の支出の適正な執行管理を図る観点から、事業の着手の前に交付申請書を提出するなどの手続をお願いしておるところでございます。御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 御理解がなかなかできんからここで聞きよるんですけれども、予防的に前もってすりゃあええがなというんじゃないんですよ。農家の人は余裕がないんです。まだ大丈夫だろうと。初めからそれをすりゃあ一番いいんですけど、そうではないんですよ。入ってから慌てるんです。それまで、何万円も何十万円もかけてやりません。ですから、今理解をしてくださいと言われたんですけれども、電話1本でも、例えばこういう状況でありますから、電話を取りあえずする。どこどこの誰々ですよと。そうしたら、それを受付としてくれて、あと施工してください、後で見に行きますからと、そういうふうな柔軟な対応をできないんでしょうか。そうしていただければ、形的には一応電話であるんですけれども、申請をいただいたということにしてもらうんです。そういうような柔軟な対応をしてもらわんと、もう毎回慌ててやりますから、前のときも補助をもろうてないんです。今回も補助がもらえんのです。恐らくそういう人が何人もおってんじゃろうと思うんですが、そういう人は何人おられるのか。そして、そういうことが今度電話1本で申請として受け付けれるのかどうかを御答弁ください。
    ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 先ほどの申請ができなくて、資材購入のための補助対象にならなかった事例は、おおむね大体年間に4件から5件程度生じているんではないかなというふうに承知しておるところでございます。 先ほど電話1本で申請したことにできないかというようなところなんですが、冒頭申し上げましたとおりこの補助金のシステムというのは、皆様からお預かりした税金を財源としておって、公金の適正な執行管理というところから、ある程度そこは慎重に考えるべきではないかなというふうに考えております。 我々も当然、公金の適正な執行管理という観点と、できる限りイノシシからの被害を守りたい、そういったことは職員一同とも十分前向きに考えているというふうに認識をしております。ただ、電話1本でというのはいかないんでしょうけど、資材を購入しようとしているときに、早急にまず電話をいただいて、そうすると何とか職員が現場に出向いて、ある程度補助金の申請書の手伝いでありますとか、そういったこともしながらある程度農業者と連携して、そこは公金の適正な執行と、イノシシの被害防止を両立する、そういったことというのはある程度検討可能なんではないかなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) ですから、電話1本あったら、現場に出向いて確認しますという話ですよね。ということになれば、私も今回電話させてもろうたら、そういう話は全然なかったですよ。全然ないんですよ。ですから、ここへ立たせてもろうて言っとるわけなんです。出向いて確認したらもうオーケーですよということになればいいんです。ですけど、そういう対応じゃなかったんです。後になったら駄目ですと。ポーンと蹴られたわけです。ですから、泣き寝入りをしている人が4人、5人、ちょっと少ないと思うんですけど、4人、5人年間おって何人おってか分かりませんけれども、その人は恐らく5割補助をもらってないわけなんです。1か所に例えば20万円かかったら、10万円はもらえるところが20万円丸々実費でかかっとるわけでしょ。そういうふうなところが何か所もあって困っているわけです。 大島政策監の話を聞きょうたらなかなか聞き取りにくうて難しいところなんですけれども、要するに申請が後になったらいけんということを言ようてんですか。そこをはっきり教えていただけますか。現地へ行って、見て、オーケーされるんでしたら、そう言っていただきゃええんですけれども、それはちょっと今までの対応と違いますから、それで言わせてもらいよんです。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 大島政策監が答えている最中だったんですけれども、少しその行き違いがあるようですので、整理をしてお答えできればと思っております。 今、大島政策監が申し上げたのは、今後そういうふうなことが検討できないかという趣旨で申し上げたというふうに御理解をいただければというふうに思っております。今大島政策監が言いました方法も一つではあろうと思いますが、いろんなやり方があろうと思います。例えば電気柵であれば、電源装置と電線がありゃあいいわけで、例えば本格設置までの間貸してあげると、その日要るんならですよ。それは、簡単な手続で可能だろうというふうに思いますが、どっちにしても市役所の仕事っていうのは、申請書、許可という行政処分がどうしても伴います。これを簡素化することについてはやぶさかではありませんが、最低限の手続というのは市民の皆さんに御理解をいただく必要があろうというのが、市役所の基本的な考え方でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 最低限は守らないけんのんです。普通はそうなんです。 ですけど、これは有事のときなんです。そういうことも想定されるわけです。逆に言うたら。今まで担当課、市役所はそういうことは想定されるんでしたら、そういう想定されるようなこういうことが来たら、こう対応しましょうというマニュアルをつくりゃあええわけです。 今回出て、これからはそれなら現地を見てから、そりゃそうかも分からん。そうじゃないんです。ですから、現地を恐らく精通されてねえと思うんです。されてないから、これからは現地を職員に見に行かせませて、オーケーですよと。それは普通は補助申請をして許可をいただいて、施工して、完成したら見ていただいて、お金をいただくというのが当たり前なんでしょうが、普通はそうなんです。これには当てはまらんのです。そこら辺を柔軟な対応をしてもらわんと、農家の人は大変なんです。今でも四、五人は泣き寝入りをされとんです、1年間に。もう何年泣き寝入りされとるか分かりません。僕はこれで2回泣き寝入りですから。何年か前も泣き寝入りしとるわけなんです。だけど、僕がこう言うたら、あんたは立場が違うけと言われるからあまり言いませんけれども、そういう人が大勢おってですから代弁させてもらうわけなんです。 ですから、少なくとも、これが国庫補助事業とか大きな事業で、会計検査の対象になるんでしたらある程度は順番を守らにゃ駄目です。ただ、市の補助ですから、通常はこうなんですけれども、そこら辺をもうちょっと柔軟に考えていただいて。ほんなら電話して職員がおらなんだらどうなるんですか。現地に来れないときもありましょう。ですから、どこどこの誰々から、こういう申請があったんで、それでしたら気をつけてやってくださいと言うてくれるんが筋じゃねえかと思うんです。それを順番を言われたら私も返答できんのですが、これは有事のことなんです。一日たりとも猶予がないんです。 それなら初めからすりゃええがと言われたけど、初めからする余裕もないです。被害が起きてからやるんです。そこを言ようるんですが、ですから微々たるもんですよ、副市長、これは1基やっても7万円ほどです。電柵をして7万円、半分が3万円ちょっとぐらいです。それぐらいの補助を言ようるわけです。それを泣き寝入りを皆してきとるわけです。そこをどう考えるか。柔軟な対応をお願いしますと言ようるわけです。それが守られてない。順番が駄目なんですということで、いつも蹴られる。僕は我慢しますが、我慢してない人が大勢おってんですよ。それを言ようるわけです。もう一回御答弁願います。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えになるかどうか分かりませんが、議員さんだけでなしに、私のほうもイノシシどころか猿も出てきますし、いろんな小動物が出てまいります。そのたびごとにいろんな人が泣き寝入りをしようる事態もあります。だから、それがいいというふうに理解してもらったら困るんですけれども、やっぱり役所は、それぞれこの有害鳥獣だけでなしに本当にお困りの皆さん、困窮されている皆さん方にも早期に対応しなくてはいけない事案というのはいろいろございます。その事ごと全てに柔軟な対応を求められるのは、当然求められますけれども、それをチェックするところもやっぱり必要だというふうな思いを我々は持っておるとこでございます。 できるだけ簡素化をし、スピード感を持って対応していこうと思いますけれども、組織全体で了解事項としないと、例えば申請者と農林課だけがオーケーをしたらできるという話は少し乱暴かなというふうに思っておりますので、皆さん方のお知恵をいただきながら、議員なり申請者の方が納得いただけるようなシステムが構築できるよう努力はしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 全てに柔軟じゃないですよ。僕はこのことだけをです。ですから、今言うようにこれから検討されると言われるんですから、そこを踏まえて市役所の担当課の辺で改善されるかどうか、再度にして終わりたいと思うんです。よろしくどうぞ。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 最善の努力をしてまいります。 ○議長(宮田公人君) 三村靖行君。 ◆11番(三村靖行君) 以上で質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで三村靖行君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は9日、通告による一般質問を行います。発言順位の5番から7番までの議員にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。            午後3時20分 散会...