高梁市議会 > 2019-06-05 >
06月05日-02号

  • "地域商業活性化支援事業補助金"(/)
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  1. 高梁市議会 2019-06-05
    06月05日-02号


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    最終取得日: 2023-04-25
    令和 元年第2回 6月定例会        令和元年第2回高梁市議会(定例)会議録(第2号) 令和元年6月5日(水曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     4番 森上 昌生君     2番 森  和之君     7番 石田 芳生君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  伊  藤  泰  樹 君          2番  森     和  之 君3番  平  松  賢  司 君          4番  森  上  昌  生 君5番  三  村  靖  行 君          6番  黒  川  康  司 君7番  石  田  芳  生 君          8番  石  部     誠 君9番  石  井  聡  美 君          11番  宮  田  好  夫 君12番  森  田  仲  一 君          13番  倉  野  嗣  雄 君14番  川  上  修  一 君          15番  宮  田  公  人 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  小  林  重  樹 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇欠   席   議   員10番  内  田  大  治 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     加 藤 幹 生          局長代理     黄 江   浩議事係長     河 邉 一 正            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     乗 松 晃 生 君  政策監     土 岐 太 郎 君      総務部長    佐 藤 仁 志 君  産業経済部長  大 福 範 義 君      市民生活部長  三 上 武 則 君  健康福祉部長  宮 本 健 二 君      病院事務長   久保木 英 介 君  会計管理者   横 山 浩 二 君      総務部次長   赤 木 和 久 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    竹 並 信 二 君〔消  防〕  消防長     平 松 伸 行 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(小林重樹君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和元年第2回高梁市議会(定例)2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(小林重樹君) まず、森上昌生君の質問を願います。 森上昌生君。            〔4番 森上昌生君 質問席〕 ◆4番(森上昌生君) 平成から令和に変わり、初の高梁市議会定例議会での最初の一般質問を承りました森上です。 平成という時代は2度の大きな地震災害に見舞われ、また世間を震撼させる事件や世界的な経済危機といったさまざまな衝撃を受けた時代でもありました。また、急速なIT技術の進歩により、社会の構造や人々の意識も大きく変化した時代であったと感じております。昭和の時代が成長の時代であれば、平成は変革の時代と受け取ることができ、新たな令和の時代は統合、調和の時代となることを期待しております。 振り返って高梁市自身のことを考えると、昨年の豪雨災害による被害から、まだ復旧に手つかずのところが多く残されています。現地の方々は日常生活の不便に耐えながら日々暮らしています。ぜひとも一刻も早い全面復旧を目指し、行政はあらゆる知恵を絞り、さらなる高梁市民の力の結集を望むところです。 今回の私の一般質問は、動物愛護についてと高梁市の観光戦略についてという2点について、執行部のお考えをお聞きいたします。 近年、世界的に環境に対する関心が高まりを見せております。2006年に元アメリカ副大統領アル・ゴアの「不都合な真実」の公開により、世界的に環境負荷に対する関心が高まりを見せました。「不都合な真実」の主張の正当性はともかく、さまざまな地球環境負荷に対する関心を喚起したことは間違いありません。こうした地球環境負荷に対する関心の高まりと同時に、生物界に対する人類の環境破壊に及ぼす影響も大きくクローズアップされるようになりました。同時に、さまざまな動物に対する保護意識も高まりを見せております。 しかしながら、近年、里山の消滅など、さまざまな原因が重なり、熊、イノシシ、鹿などの大型野生動物や野猿による被害が依然として甚大であるとの報告です。農業者にとっては、現実の農作物被害は深刻な問題であり、鳥獣被害の対策は喫緊のものであります。一方、人と動物が共存できる環境の構築ということが言われるようになり、とりわけ、我々の身近な存在である愛護動物との共生というものが目前の課題として大きな問題となっております。 そこで市長にお尋ねいたします。 市の動物愛護の基本方針はどのようになっておるのかということをお尋ねいたします。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) おはようございます。 この御質問につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 市の動物愛護に関する基本方針はどういうものかということでございますが、御存じのように動物の愛護及び管理に関する法律、また岡山県動物の愛護及び管理に関する条例、これによりますと、動物愛護の精神の高揚を図るとともに動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止するということを目的としております。この動物の愛護及び管理に関する法律の施行にかかわる事務の多くは都道府県にありまして、市町村はその都道府県の施策について必要な協力を行うということでございますので、市としましても先ほど議員おっしゃいましたように、法律が最終的に目指しております動物と共生する社会の実現、これを基本方針とし、今後とも県と協力を行いながら、その実現を図るように取り組みを進めていくということを考えております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今のお答えですと県の方針によってというようなことなんですけれども、県の方針に従うのは当然のことですけれども、それぞれの自治体によってさまざまな条件があると思うんです。その中で、高梁市ということでは野生動物あるいは飼い主のいない愛護動物、さらには愛護動物を飼育している飼い主に対するそれぞれの動物愛護の基本方針というか、そういったものはどういうふうに考えておられるのか、もう一度お答えいただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 先ほども申しましたように、動物愛護管理法に書かれております動物と、それからいわゆる有害鳥獣の関係については、これはもう別に切り離して考えるべきであるというふうに考えております。動物愛護管理法に伴う動物の愛護、管理につきましては、先ほど申しましたとおり、国の法律、県の条例に従いまして、県とともに今後とも取り組みを進めていくということでございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今言われたように、愛護動物と野生動物とは区別して管理すべきだということは、私もそのとおりだと思います。しかしながら、例えば野猿に対して、あるいはイノシシなどはなかなか難しい部分もあるのかもしれませんけれども、野猿に関して言えば、単に保護区から外に出た野猿を狩猟の対象で扱うのではなくて、何らかもう少し方法がないものかというふうに感じるんですけれども、その辺は何か方法がないものでしょうか。例えば、出産を抑制するというような方法を何らか考えるというようなことはできないものなんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 野猿の出産調整とかという話でございましょうけど、これは農作物に被害を与えるということになってきますと、当然有害鳥獣としての駆除ということも考えられると思います。 御存じのように、もともと臥牛山は猿の生息地ということで保護されていた猿もございますが、一応天然記念物の指定区域以外へ出ると、もう通常の野猿ということで、それが農作物に被害を出すということになりますと駆除対象になるということだと思いますが、出産調整ということになりますと、野生の動物でございますので、餌やりとかを特に行うわけでもございませんので、その辺についてはちょっと難しいところがあるんじゃないかというふうには考えております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) いろいろ難しい問題があるのは私もわかっております。この問題は以上にして、次の問題に移らせていただこうと思います。 農作物被害としてイノシシ、鹿、野猿等による被害は以前からも多数報告され、その対策はさまざま試みられているが、残念ながら完璧に被害を食いとめる有効な手だては見つかっていないというのが現状だと思います。これら農作物の被害は市街地以外のところで多く発生していますが、市街地においても(2)番の、近年、ハクビシンやアナグマなどによる農作物以外の被害も報告されているが、どのような対策をとっているのか。これは市街地においても、タヌキやアナグマ、ハクビシンなどによる被害が報告されております。しかし、これらの被害動物の捕獲に関してはいろいろと法令の規定があって、被害があったら捕まえるということにはなかなかならないようです。また、こうした動物も捕獲あるいは狩猟となると結局は殺処分されることになります。無論、全ての動物に対し殺処分を否定するものではありませんが、やはりできる限り命を尊重するという立場からも何か有効な手だてはないものかなというふうに考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 市では、農作物被害を防止するため有害鳥獣対策を講じておりますが、山林が多い高梁市の自然環境においては、御質問の小動物に対する市街地の対策について、件数は少ないものの、近年必要性が高くなっているというのが実情でございます。 御質問のハクビシン、アナグマに限らず、蜂や蛇、コウモリが宅内にいる、また屋根裏に何らかの小動物がいるといった侵入の御相談もいただくこともあります。現在、市では、これらの住環境に対する対応は直接行ってはおりません。個人の所有地や宅内への侵入防護ということになりますと、所有者みずからの手でその対策をしていただくということが基本的な考えでございます。そういう場合は市内の業者さんを紹介させていただいております。 山から市街地へおりてくる小動物につきましては、餌となるような実や木、残飯などを撤去していただいたり、侵入の経路へセンサーライトや柵を設置するなど、住民おのおので防止対策をやっていただいております。そういうことをお願いしているとこでございます。 お尋ねにありました対策につきましてでございますが、小動物につきましては防護を突破してでも頻繁に加害を及ぼすような野生の小動物につきましては、有害鳥獣対策室や地元の猟友会の連携で、許可を受けた狩猟者とともに追い払いや捕獲の段階へ進む場合があります。ということで、小動物につきましては基本的に個人の責任においてやっていただいておるというのが現状でございます。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。
    ◆4番(森上昌生君) 今のお答えですと、自己防衛せえということになるわけですか。ある意味で、それは自己防衛せにゃあいけん部分はあるとは思いますけれども、やはりこういうことも何らかの形で市のほうが対策を立てるべきだと思っております。この辺のことも今後は考慮していただきたいと思います。 次の質問に移ります。 平成25年の動物愛護及び管理に関する法律、動物愛護管理法といわれるものです。この改正により、行政機関での飼養放棄の愛護動物の引き取り拒否ができるようになったということで、各地の愛護センター等での犬、猫の殺処分頭数は大幅に減少しておるのが現状です。しかし、このことは野良猫や野良犬が減ったわけでも、また飼養放棄する飼い主が減ったわけでもありません。見かけだけの殺処分頭数の減少と言えるのではないでしょうか。 ただし、犬に関しては狂犬病予防法による管理が行われていることもあり、市街地における野良犬と言われるものの数は数十年前に比べてみると大幅に減少していることは確かだと思います。ただし、周辺の山間部などでは野犬が数頭単位で群れをなしているというのも現状だということです。 また、法的な規制の全くない猫に関しては、こうした野良猫の数は一向に減少してるとは言えないのが現状です。こうした野良猫の存在は社会的なトラブルの原因となり、地域住民間に深刻な紛争を引き起こしかねないものとなっております。 国の方針である犬、猫の殺処分頭数の削減により、各自治体の愛護センターが不要動物の引き取り拒否が可能となり、センターでの殺処分頭数は減少している。事実、ここ数年、岡山県動物愛護センターでの犬、猫の殺処分頭数は劇的に減っております。しかしながら、引き取り拒否を行うための有効な代替処置がとられておらず、動物愛護ボランティア等へしわ寄せが及んでいるのが現状だと思います。 そこでお尋ねします。 現在、行政では不要子猫の引き取りを行っていないが、不要子猫の数が減少しているわけではない、このことについてどのように取り組んでいるのかということをお答え願いたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) この件に関しましては議員おっしゃるとおり、今現在、不要子猫と一般的に言われるものの引き取りは行っておりません。犬の場合は狂犬病予防法等で収容捕獲を行うことができるということでございますが、猫についてはそれができないということです。 受け取りを拒否してると言われましたけど、拒否するというよりは、動物愛護管理法の精神にのっとりまして飼い主の方にも責任を持っていただくと、そちらのほうを強化したということでございます。 ということで、市の取り組みといたしましても、屋内飼いの推進でございますとか、不妊、去勢手術の実施、終生飼養を基本に、これを広く広報して、飼い主にその責務を訴えているということでございます。 飼い猫が毎年子猫を産み、その譲渡先を探すことが困難な場合、これは当然、不妊、去勢手術を行うことが飼い猫のためでもありますし、飼い主のためでもあるというふうに考えております。猫を捨てることにつきましては、動物の愛護及び管理に関する法律により禁止されておりまして、違反するとこれには罰則規定もあるということでございますので、やはりそういう飼い主の方の責務を強く訴えていきたいというふうには考えております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、部長がおっしゃったように、これはもう本当に飼い主の責任ということが一番重要なことだと思います。しかしながら、引き取りをして、これを殺処分せえというのが私の主張ではないんですけれども、実際に引き取り拒否という表現が適正かどうかはわかりませんけれども、国のほうの指針として引き取りの拒否ができるというような状況になってるという意味で拒否をしてるということを言ったんですけれども、そういう状況ですから、実際に野良猫を保護しても引き取ってもらえないと。そうすると、その野良猫をどうするかっていうと、結局また放置することになるという悪循環になっていくと思うんです。その中で、まず根本的にしなければいけないのは、当然飼い主が責任を持って不要な繁殖をさせないということが一番の問題だと思うんです。 ただし、今いる野良猫に関して言うと、これは責任者がいないわけですから、これは行政が何らかの形で手を下さん限りは野良猫は減っていかないと思うんです。これを捕まえて殺処分せよというのが私の主張じゃなくて、野良猫を捕まえて、TNRという形で捕まえて不妊処置をしてまた放すという形で、徐々に数を減らしていくという穏やかな方法をとっていただきたいというふうに私は考えるんですけども、その辺を行政はどのように考えてるでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) その件、いわゆる地域猫活動と呼ばれるものだと思います。高梁の市内でもそういう活動をされている団体があるというのは承知をしております。 ただ、この地域猫活動については、もう根本、まず第1段階として、その地域の合意をとって行うというのが大変重要だというふうに思っております。その地域全体で考えていくということでございます。現在動物愛護センターのほうでは、こういう地域猫活動を地域の合意に基づいて行っている、そういうものにつきましては、活動支援として猫の保護器の貸し出しでありますとか、それから不妊、去勢手術に対する支援も現在のところ行っているということではございます。ただ、その地域の合意を得て行っている地域猫活動であるかどうかというあたりの承認は受ける必要があるということでございますが、そのような活動を行っているところではございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、地域猫活動の支援というか、地域猫活動に関するお話が部長のほうからあったんじゃけど、これはこの次の質問で質問させていただこうと思ってたんですけれども、そういうことで次の質問にじゃあ移らせていただきます。 動物愛護を口にする者としては、飼育放棄犬、猫の殺処分をよしとするつもりはありませんが、飼育放棄された犬、猫が引き取り手のないまま放置されれば必然的に野良となることは明らかです。そうして、このような野良がふえることで野良猫被害もふえてくるのは当然のことと言えます。野良猫被害をなくすためには、将来野良猫がふえない施策をとることが、時間はかかるが最も有効な手段であることは明らかであると思います。 しかし、現在、高梁市において何らか有効な施策が行われているようには見えないが、現在、野良猫による被害報告が環境課に報告されているが、市はこの野良猫に対する対策にどのように取り組んでいるのかということをお尋ねしようと思っておったんですけど、先ほど部長のほうからあらかた説明があったんですけれども、もう一度高梁市としてはどういうふうに取り組んでいるのかということをお聞きしたいと思いますんで、よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) お答えをいたします。 市のほうにもそういう野良猫に対する苦情が入っているんではないかということでございます。 全くないとは申しませんけれども、以前よりは少なくなっているというふうなことは感じております。これも市内の動物愛護団体のおかげであるというふうには感じてはおります。 そういう中で、苦情の多くは、個人の敷地や住宅への侵入でありますとか、庭や空き地でのふん尿排せつと鳴き声がうるさい、それらの問題であろうというふうには思っております。 これも先ほどの繰り返しになるかもわかりませんけれども、こうしたトラブルの原因、これはもう第一には私たち人間、主に飼い主のモラルの低下が原因であるというふうには感じております。ということで、市としましては、先ほども申しましたように、今後も引き続き、猫を飼い始める前の心構えでありますとか、飼養管理の徹底、屋内飼いの推進、それと飼い猫とわかるように目印、首輪等をつけていただくことでありますとか、繁殖を望まない場合は不妊、去勢手術を受けていただくというようなことを広く広報をしていきたいというふうに考えてはおります。 また、野良猫に対しまして、ただかわいいというだけで不適切な餌やりはしないと。それと、餌を与えるんであれば飼い猫としての責任を持っていただきたいというふうなことも訴えていきたいと思っております。 こういったことから、地域からの要請がございましたときには問題解決に向けまして、先ほど申しました県の動物愛護センター、これらとも連携をし、動物愛護団体とも情報を共有しながら問題解決を進めていきたいというふうには考えております。 地域猫活動に対する動物愛護センターの支援につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 市として余り具体的な方策をとっておられるとは思えないんですけれども、この問題に関して、関連で、市内にあちこちに野良猫に餌をやらないでくださいであるとか、野良猫に迷惑をしてますといった内容の看板を目にするんですけれども、野良猫に餌をやらないことが野良猫を効果的に減らすという根拠があるんでしょうか。確かに、餌場に集まる猫が減ることは期待できるんですけれども、その猫はよそで餌をあさることになり、野良猫の数を減らすという効果については、かなりこれは疑問だと思うんです。さらに言えば、野良猫に餌をやらないということが、野良猫が飢えて、結局餓死することを期待するというような意味合いを含んでるんではないかと思います。これは、結局センターで殺処分するということと何ら変わりのないことなんじゃないかっていう気がするんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 野良猫に迷惑してますという看板につきましては、それは実際に迷惑をされてる方があるんで、その訴えだというふうには思います。 餌をやる、やらない、これが野良猫の解決になるかと申しますと、一概に餌をやらないから野良猫は減るというふうには考えておりません。ただ、先ほど申しましたように、不用意な、ただかわいいというだけで不適切な餌やりをしていただきたくはないという気持ちはございます。餌を与えるんであれば飼い猫としての責任を持っていただきたいというふうには思います。 看板の表記等につきましては、市が設置する分につきましては、より効果的な表現があるんであれば、そちらのほうにも直していきたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今の話で、野良猫に無責任に餌をやるということは、これは私どもも確かによくないことだと思っております。ただ、野良猫に餌をやるということは野良猫がふえるというような考え方が一般的に多く受け入れられてはいると思うんですけれども、実際には今言ったように、これが効果的に、野良猫に餌をやらないことが野良猫を減らすということにはつながらないと思います。無責任に野良猫に餌をやるというような、無責任な餌やりというものは、これは確かにいろんな迷惑行為につながるんだろうということは私どもも承知しております。 しかし、野良猫に餌をやるということは、ある意味でこの野良猫を捕獲して避妊処置をするためにはどうしても必要な手段でもあるんで、この辺は単に野良猫に餌をやるなと言うと、餌をやる行為そのものが悪というような、そういう印象を与えてしまうんで、その辺は誤解のないような表現の方法を考えていただきたいと思います。 実際に京都で餌やりをしていた女性が近所の人から非難を受けて、これは裁判になって、実際にはその餌やりをしてた女性のほうが勝訴したというような判例もあります。これは、この女性はTNR活動というか、地域猫活動というようなことを主眼として餌やりをしてたということなんで、餌やりが必ずしもいけないということにはならないんだということもきちんと伝えていただきたいと思います。そういうことで、この質問は次にまた移らせていただきます。 飼養放棄猫の殺処分頭数を減らしていくという国の方針から、猫を地域で見守っていこうという考え方から地域猫活動という考え方が生まれたわけですけれども、国の動物愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針というものの中に、講ずべき施策として、住宅密集地等において飼い主のいない猫に不妊、去勢手術を施して、地域住民の十分な理解のもとに管理する地域猫対策について、地域の実情を踏まえた計画づくり等への支援を含め、飼い主のいない猫を生み出さないための取り組みを推進し、猫の引き取り数削減の推進を図ることというのがあります。 実は、高梁市の猫の愛護団体が、高梁市の地域猫の活動をしたいんで、市のほうに何らかの形で援助してほしいというような訴えを何度かしてると思うんですけれども、これについて高梁市のほうからなかなか色よい返事というか、そうしていこうというような動きが見えないんです。現在、地域猫という活動が今の野良猫というような問題を解決するための全てではないとは思いますけれども、現状では最もベターな方法ではないのかなというふうに考えております。そこで、環境省が示す動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針にもあるが、高梁市の動物愛護団体から市主導による地域猫対策が要望されているが、市はなぜ積極的に取り組まないのかということに関してお答え願いたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 最初に市の動物愛護に対する基本方針のところでも述べましたけれども、動物愛護管理法の施行に関する事務の多くは都道府県にあるというようなことで、県においては動物愛護管理推進計画を策定しております。動物愛護センターがその事務を担っているわけでございますけれども、今現在、その動物愛護センターと連携して、市ではこれまで特に啓発活動が主なことではございますが、対応を行っているということでございます。 なぜ積極的に取り組まないのかということでございますが、実際、動物愛護団体の方々が資金捻出のために廃品回収でありますとか、それとバザーですとか、そういうあたりで費用を捻出しているというのもよく存じ上げております。そういう活動について、地域猫活動としての地域の合意が得られた活動については、先ほど申しました動物愛護センターのほうでも捕獲器の貸し出しでありますとか、不妊、去勢手術を動物愛護センターが行うというような支援もございますんで、地域猫活動をもう少し、一歩高めていただいて、市民活動といいますか、市民運動として取り組んでいただければありがたいかなというふうには思っているところでございます。 これも繰り返しにはなりますけれども、市のほうとしては、今現在こういう猫を飼うときのマナーでありますとか、そういうような啓発活動を今後とも動物愛護センターと協力しながら続けていくということにしたいというふうに考えてはおります。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、部長が言われたように、いろいろ市のほうでも支援していただいてるという事実は聞いております。 ただし、先ほどから部長が言われるように、地域猫活動に対する県のほうの支援があるんだということなんですけれども、この地域猫活動の支援を県から受けるためにはかなりハードルが高いんです。まず、地域猫活動をしてるんだという実績がなければいけないわけですけれども、この地域猫活動を始めるための手段として、やはり野良猫に迷惑されているっていう方と地域猫活動をしようという側の方々との意見の食い違いといいますか、そういうものを調整するための役割として市がその間に入ってほしいというような要望をしてるんですけれども、これがなかなかなされていないということで、それで地域猫活動というものが高梁市においてなかなか進まないんではなかろうかという気もしてるんですけども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 野良猫に対する思いは人それぞれだとは思いますけれども、野良猫はかわいそうだと思う人は当然そういうかわいそうな野良猫を減らしたい。それから、猫に迷惑をこうむっている方については、そういうふうな野良猫はいなくなればいいというような気持ちだとは思いますけれども、そういう不幸な猫を減らしたいという気持ちはどちらも一緒だと思います。そのために、それを皆さん、市民共有の気持ちとして持っていただくためにも、今現在市で行っております啓発活動ということを進めていきたいというふうには考えておるところでございます。 先ほども少し申しましたが、そういう動物愛護活動を行っていただいてる方の活動については敬意を表するところでもありますし、それをもう少し、一歩高めていただければありがたいかなというふうには思っております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) そういう活動を高めるためにも市に後押ししてほしいということを言っとるわけですけど、これはいつまでたっても議論がなかなかここではまとまらないと思いますので、次の質問に移らせていただこうと思います。 いずれにしろ、動物愛護の活動に対して、市ももう少し目を向けていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 次に、備中町西山の市所有の旧保養施設に、2017年4月から広島県神石高原町に本部を置くピースワンコ・ジャパンの犬舎が稼働を始めております。さらに、2018年8月からは、民有地に新たな犬舎が建設され稼働を始めております。この施設には広島県の愛護センターで殺処分を受けることになった犬たちが保護されております。しかし、この西山の犬舎に送られてくる犬たちは広島の施設で犬同士の折り合いが難しく、問題のある犬たちが送られてきているのだということを聞いております。しかし、高梁市にある施設でありながら、保護されている犬は全て広島県で保護された犬ばかりです。他人のお荷物を押しつけられているような印象を受けるのは私だけでしょうか。もちろん、犬たちに責任があるわけではなく、どの犬たちも無責任な人間の行為の結果、この施設に送られてきたわけです。施設のある地域の住民の話では、犬の鳴き声が大変うるさく、以前には見かけたことのなかった野良犬を地域で見かけるようになった。また、最近では以前と比べハエの発生が気になるほどになったというような話も聞いております。 そこで、備中町西山地区に特定非営利活動法人ピースウインズ・ジャパン傘下のピースワンコ・ジャパンと地元団体との共同事業で飼い主のいない犬などを飼育する施設がつくられているが、広島県神石高原町のピースワンコ・ジャパン本部では、現在さまざまな問題が報告されている。今後、備中町の施設においても問題が発生するおそれはないのか。市は、施設の状況を把握しているのかということをまずお聞きしたいと思います。 ついでに、このピースワンコ・ジャパンに関する記事がきょう山陽新聞に、動物虐待というような意味合いの記事が載っていたんですけれども、それも含めて市はこの施設に関してどのように思っておられるのかお尋ねしようと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) お答えをいたします。 議員御質問のピースワンコ・ジャパン本部でのさまざまな問題ということですが、これは多分、昨年週刊誌等で獣医師の告発として取り上げられていた劣悪な環境で犬が飼育されているというような内容だったということであろうと思います。 この記事に関しましては、これまでに市に対して特に取材があったわけでもなく、また市民の方から備中町西山地区の施設に対する問題の指摘等があったわけでもございません。この記事内容の事実関係がまだ不明な中で、本市としましてはコメントをする立場じゃないというふうには思っておりますが、広島県神石高原町にあるピースワンコ・ジャパンと同様の施設が高梁市内にもあるということで、本市としましても施設の状況の確認はしておく必要があろうということで、施設の視察は行っております。ですから、現在の状況についての把握はできているということでございます。 そうした中で、今後備中町でもこのような問題が発生するおそれはないのかということでございますが、そのときに施設スタッフ等のお話も伺っておりますけれども、週刊誌の記事にあったような劣悪な環境での飼育、これはその視察のときには見受けられなかったというふうな感想は持っております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 飼育環境が劣悪かどうかというような問題なんですけど、それは個人のあれにもよるのかもしれませんけれども、実際きょうの山陽新聞の記事の中にはそういう劣悪な環境の中で犬が2頭死んだというような記事が載っているわけですから、これは全く根も葉もない事実ではないと思います。実際にそういうことがあるということですよね。 それともう一つ、備中町の地域の方々からそういう苦情は聞いてないということですけれども、地域の環境というか、地域の人間関係というか、そういうものもあって、なかなかそういうことが口に出せないというような事実もあるのも確かだと思います。その辺も含めて、もう一度きちっとした実態調査をしてほしいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) これも、先ほど申しました動物愛護管理法の関係にもなるんですが、県は勧告、命令等ができることになりますが、市はそれができる立場にはございません。ただ、県が行うそういう命令、勧告に対しての協力を県のほうから要請があれば行うということではございます。 先ほど申しましたように、西山の施設についてそういうような御依頼もございませんので、市が調査に直接入るということは立場上できないということではございます。ただ、これも先ほどの繰り返しになりますけれども、実際に問題といいますか、新聞等でも報道されてる事態が神石高原町でもあったという、それと同様の施設が備中町にあるということでございますので、今後ともこの施設については、市としては注視をしていきたいというふうには思っております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 実際に、市のほうに地域住民の方からいろいろなそういう苦情がないというようなんは確かかもしれませんけれども、ただ個人的に聞いてみると、非常に鳴き声がうるさいであるとか、そういうような話は実際聞かれるところなんです。ですから、その辺も含めて実態をきちっと把握してほしいなと思います。 次に、このピースワンコ・ジャパンなんですけれども、今、飼育環境が云々というような話では、なかなかそれは主観的な問題もあって一概に決めつけることはできないんだろうとは思いますけれども、ピースワンコ・ジャパンの方針として、飼養犬を不妊あるいは去勢を行わない方針というようなことで聞いてるんです。これだけ多頭数を飼育する中で、不慮の事故等があると思うんです。不妊、去勢をしていなければその中でまた繁殖するということが、事実繁殖した犬が子供を産んだというような話も、先ほど部長が言われた週刊新潮などの記事の中にはあるわけです。ですから、こういう不妊、去勢を行わない、しかも中には雌雄同居の状態で飼っていたというようなこともあるわけですけれども、こういうような、どちらかといえば非常に無責任な飼い方をしてるそういう団体の施設が、市の施設を利用して行っているということに問題はないのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) お答えをいたします。 まず、市の施設を使ってそういうことが行われているのではないかということでございますが、現在、備中町の施設につきましては市の施設といいますか、市有地を貸し付けているところと、それと民有地のほうでもこういう運営をされてるということでございます。 この記事に対することにつきましては、ピースワンコ・ジャパンのほうが自身のホームページでその状況を事細かく報告されております。その記事の内容が全て本物であるかどうかというあたりも含めてホームページのほうへ掲載をされているところですので、またそちらを見ていただければと思います。私も見ましたけど、この場で代弁するわけにはいきませんので。 それと、じゃあ実際に施設も、先ほど申しましたように視察をしたという、それからスタッフの話も聞かせていただいたということでございます。そのスタッフの話をそのままここで代弁すると、それこそピースワンコ・ジャパンの肩を持っているのかというふうに誤解されてもいけませんのでそれは控えますが、現在ピースワンコ・ジャパンについては、外部からの視察については一切お断りしないということなので、実際どういう状況であるかというのは、事前に連絡は必要でしょうけど、連絡して視察をさせていただくこともできると思います。私が実際に見た感想は、先ほど申しましたように、西山の施設についてはそんなに劣悪な環境ではないという感想は持って帰ったところでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 視察に行ったときの状況と実際にふだん飼ってる状況っていうのが同じかどうかっていうのもこれもわからない話なんで、ここで実際に現状はどうだとかというようなことを言ってもこれは水かけ論になると思います。 ただし、先ほどの例えば不妊、去勢を行わない方針だとかというようなこと自体、ある意味おかしな話だと思うんです。この辺がどういう理由で、こういう多頭数の犬を飼っていながら不妊、去勢をしないのかというようなことも含めて、きちっとピースワンコ・ジャパンのほうに問い合わせというか、聞いたことがあるんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) ピースワンコ・ジャパンの話としてお聞きください。それをそのままお伝えいたします。私の意見ではないということなんですが、今現在の話でございますが、頭数が多いため、避妊、去勢手術がまだ全頭できていないというのは事実なようでございます。ただ、今現在、半数近くは手術をしておりまして、当然妊娠を防ぐために、犬舎内には手術をしていない雄と雌は一緒に入れないというふうな措置はとっているということでございます。というピースワンコ・ジャパンの話でございました。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) そういうことですと、これは現在ではピースワンコ・ジャパンは不妊、去勢を行わないという方針ではなくて、不妊、去勢を行ってというふうに、この辺の方針は変えられたということでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 方針を変えたかどうかというのは、申しわけございません、私も以前がそういう手術をしないという方針だったというのは存じ上げておりませんので、そのあたりは私のほうでははっきりわかりません。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) この件については不明な部分というか、事実がよくわからない部分がたくさんあるので、ここでこれ以上の議論をしてもしょうがないと思いますので、備中町西山地区の犬舎について、もう一度きちっと把握してほしいと思います。民有地については、確かに市のほうが云々することはないと思いますけれども、市の財産であるかつての保養施設を使って犬を飼養してるっていう部分に関して言えば、もう一度市がきちっと実態を把握するべきだと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、2番の高梁市の観光戦略についてということでお尋ねしたいと思います。 たびたび一般質問でも取り上げている市の観光に関する質問ですが、この問題が高梁市にとって重要な課題であることは市民の多くに異論のないところだと思います。そうした認識に立った上で、今回も幾つか質問させていただきたいと思います。 私が、本町にアートギャラリーとカフェを合わせたような店を出店したのが平成18年のことです。これは本町で町家通りの雛まつりが行われる、たしか1年前のことだったと思います。実は、私が本町に現在のような店を出店した動機の一つに、私の後に続いて本町筋に観光客をおもてなしできるような店が出店してくれることを期待していたということなんです。残念ながら10年たった今、新たに観光客がターゲットと言えるような店は、ピザハウスが最近開店したという、そのくらいなものだというふうに思っております。とは言いながら、空き家はふえ続け、住民も減り続けているということが事実で、こうした市街地における人口の減少は経済活動の縮小の大きな原因となっております。 昨年7月の豪雨災害の復旧が最優先に急がれる中、計画変更を余儀なくされている観光戦略について、現在考えられているところで高梁市の観光戦略を問うということでお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 昨年の豪雨災害を受けまして、観光費のみならず市の全ての事業について、平成30年7月豪雨災害に伴う市の事業見直し方針に基づいた事業の見直しを行いました。今年度の予算編成においても、災害からの復興、復旧に軸足を置いております。 その中で、市の観光戦略ということでございますが、今年度は復興、復旧を優先しつつ、観光客の持続的拡大と観光消費額の拡大に向けた取り組みを推進することで、観光と経済効果に結びつけていきたいと考えております。 先ほど、空き店舗といいますか、出店の関係を言われたんですが、その関係でございますが、空き店舗や空き家を活用した新規開業についてでございますが、地域商業活性化支援事業補助金等を設けて支援しておりまして、過去3年間で支援した新規開業につきましては23件ございます。そのうち、空き店舗や空き家を利用したものが14件となっております。市街地におきましては、先ほど議員が言われましたが、下町の飲食店そして栄町商店街におきましても飲食店、駅前大通りの雑貨屋等が空き店舗を活用して新規開業されておりまして、町のにぎわいにも貢献をいただいておるところでもあります。今後も空き店舗や空き家の有効活用につながる支援を継続してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 私も下町あるいは栄町、旭町の辺に店が新たにできているというのは承知しております。ただ、私が今申し上げたのは本町という、あそこの私どもがふだん生活している部分の話で言ったわけですけども、あそこはピザハウスが1店できたと。それから、美容院が1店できてますけど、美容院っていうのは余り観光とは関係ないと思うんで、そういう意味で1件だけというようなお話をしたんですけれども。引き続き支援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、市長は常々交流人口の増加ということを口にされております。確かに、高梁市を訪れる観光客の数がふえなければ、観光産業の振興も望めないところだと思います。 しかし、交流人口の増加だけでは高梁市の経済を潤すことにはなりません。天空の山城としての人気もお隣の兵庫県の竹田城が火つけ役、そして、現在、全国規模で人気となっている城主猫さんじゅーろーもたまたまの幸運と言えるのではないでしょうか。高梁市の努力の結果ではなく、全て他力本願と言えます。さらに言えば、これを観光収益につなげる有効なアイデアも余り見当たらないというのが現状ではないでしょうか。高梁市の観光施策は、市内の観光産業に積極的経済効果をもたらしていない印象を受けるが、実態はどうなっているのかお答え願いたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) この件につきましても、私のほうからお答えをさせていただきます。 まずもって、今話題の猫城主さんじゅーろーが偶然の産物というようなことであろうと思いますけど、確かに迷ったあげく松山城に上がってきてくれたという幸運の部分もあったと思いますが、それを受けまして、備中松山ゆかりの人物にちなんだ命名でありますとか、イベントや式典の企画や実施、メディアやSNSを活用した情報発信、それとグッズやLINEスタンプ等の作成など、高梁市観光協会を中心とした仕掛けが功を奏したものだと考えております。また、同様に天空の山城ブームについても、たまたま注目されたというわけではなく、メディアを活用した積極的なプロモーションの成果だと考えております。 観光をもっと経済効果につなげることができないかという御質問でございますが、観光客の持続的拡大と観光消費額の拡大が市内に経済効果をもたらすと考えております。 今年のゴールデンウイークには、昨年を大幅に超える観光客の方に来ていただきました。特に、備中松山城は、昨年と期間で比較しますと1日平均で152%、期間合計でいきますと169%の入場者がありました。ゴールデンウイーク後に行った飲食店や交通事業者等への聞き取り調査によりますと、ほとんどの事業者から、昨年よりお客さんがふえた、多忙であったという回答をいただいております。また、市内の宿泊施設においても、連日ほぼ満室状態が継続していたということを確認しております。ゴールデンウイーク中の期間でございますが、観光全体の経済効果額は1億4,600万円ということで、昨年からの伸びが約3,500万円と推計しております。 この事例からも、観光客がふえることで直接的に市に経済効果がつながるものと考えております。さらなる経済効果の拡大を図る上では、1人当たりの観光消費額を上げるための取り組みや仕掛けづくりが必要と考えております。そのためには、やはり主体は民間の活力と考えております。今後も高梁市観光協会や高梁商工会議所、備北商工会などの関係機関と連携しまして、観光を経済効果につなげるための支援を展開してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 天空の山城にしろ、城主猫さんじゅーろーにしても、こうした好機がいつまでも続くわけではないので、だからこそ今、この時期を逃さず積極的な活用を考えていただきたいと思っております。 次に、いわゆる歴史的な建造物というほどのものではないんですけれども、高梁市の景観をなしていた建物が次々に消失していってるというのが現状だと思うんです。今や保存も難しい状態になっているというようなものも多くあると思います。特に、この10年ほどで消失してしまった建物というものがかなりあるんで。こういうものが一旦消失してしまうと、二度と復元することはできないということです。高梁市が観光を重要施策として位置づける以上は、こういう建物の保存にも早急に着手していただきたいというふうに考えております。 そこで、近年、市街地でも歴史的建造物が急速に失われつつあるが、こうしたものの保存や利活用にも市は積極的にかかわるべきではないのかということでお尋ねしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件については、私のほうからお答えいたします。 高梁市は、平成22年、ことしでちょうど10年目になりますが、歴史的風致維持向上計画に認定を受けまして、いわゆる歴まち計画でございますが、取り組んでおります。そうした中で、重点地区として城下町の高梁の市街地地区、それから吹屋地区ということで、この2地区を重点的なエリアとして取り組んでるということで、その目的は歴史的景観資源を保存し、なおかつ継承、そして魅力ある景観の保全、形成を図っていこうというようなことで取り組んでいるということでございます。 具体的には、これは旧高梁市時代から取り組んでおりまして、平成10年から取り組んでおりますが、市街地の歴史的な町並みの景観整備というようなことで、個人が所有されている建物の景観修景に対して助成していくということで取り組んでおります。現在まで、本町地区を中心に、エリアも拡大をいたしましたが63件の修理、修景を行っているということで、さっきも言いましたように、個人の所有でございますので、所有者の方の協力をいただきながら、高梁市のこれまで受け継いできた景観を守っていこうということの中で、一緒に取り組んでいきたいというふうに考えておりますし、今後もそういった形で取り組んでいきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、本町地区というようなお話も出たので、余り具体的な話をするつもりはなかったんですけれども、私が今、ギャラリーを開いてる向かい側に池上邸という一部市の保有の建物があるんですけれども、これは現状の持ち主さんがお亡くなりになって、相続というようなことになってるんですけれども、この建物、もし例えば、誰かに譲渡するというようなことになると、あの建物がなくなってしまうんだろうというような危惧は十分考えられると思うんです。そこで、あそこの建物っていうのは高梁市にはそれほどいわゆる歴史的な町家というものはないんですけれども、あそこの建物が、聞くところでは大体明治の初年から中期ぐらいにかけての建物だという話なんですけれども、少なくともあそこの建物は、高梁市の景観の重要な一部となってるんですけれども、今後あれを高梁市はどのようにするのか、その辺をちょっとお伺いできればと思いますので。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) 池上邸の活用ということであります。この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 池上邸につきましては、先ほど明治と言われておりましたが、大正中期に建築された、しょうゆ製造販売等で財をなした豪商の邸宅であり、歴史的に価値の高い建物であると認識をしております。現在、町家通りの雛まつりで、地元企業と連携した竹あかりの展示や地元保育園児の作品を展示しているほか、年間を通して無料休憩所として観光客に開放をしております。 平成元年に借り上げを開始しまして、指定管理による運営の時期もありましたが、現在は地元の団体に一部管理委託をして運営していただいております。 所有者の方につきましては、市へ売却を希望されておりますが、豪雨災害からの復旧、復興を最優先する中、また明確な活用も見込めない中でございますので、市が池上邸のような大きな施設を購入することは困難な状況でございます。今後は所有者の方と継続的に協議をさせていただく中で、有効に活用いただける民間事業者の紹介など、市としてできることを検討してまいりますので、御理解いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今のお話ですと、あそこはもう市は買い取るつもりは全くないんだというふうに受け取ってよろしいわけでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) 繰り返しになりますが、豪雨災害からの復旧、復興を最優先する中で、市が池上邸のような大きな建物を今購入するということは非常に困難な状況であります。御理解ください。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、すぐのすぐに買い取れということを言ってるんではないんですけれども、将来的にも買い取る予定はないということで理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) 市では、平成29年3月に高梁市公共施設等総合管理計画を策定しております。県内自治体との比較で、建物の延べ床面積が44%過剰である。今後40年間で約40%を削減することを目標としております。池上邸が属しますレクリエーション施設、観光施設につきましては、市内に34施設ございます。その施設の多数が木造建築でありますから、今後の更新等による財政負担の増が課題となっております。できるだけ施設を長く有効活用しつつ、全体の保有量の縮減にも努めていく必要があります。そういうことで御理解いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) ニュアンスとしては買い取るつもりはないということと受け取ってよろしいわけですね。 ただし、あそこの一部は市の所有になってるんですよね。一部は大家さんというか家主さんがお住まいになってると。もう一部は観光施設として、今、休憩所として使われてるということなんで、かなり複雑な状況になってるんですけれども、その辺も含めてどういうふうになっていくのかっていうのがちょっと僕にはようわからないんで、御説明いただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) 市の所有地もございますが、現在4名の方からお借りをしております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 4名の方から借りるかどうかっていうのは僕らはどうでもいいことなんですけども、今、市の所有になってる部分っていうのは、そのまま市が所有を続けるということになるわけでしょうか。今、市が借り受けてる部分と現在大家さんといいますか、家主さんの持ち物は今後市が取得することはないという、そういう形で理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきますが、基本的な考え方っていうのは先ほど申し上げたとおりであります。新たな利用計画というのがはっきりしていない、それから公共施設の管理計画上、本当に過大な施設を持ち過ぎているということで、新たなそういった計画がない限り、市が取得するということは今は考えられないというのは申し上げたとおりでございます。 しかしながら、所有しているものがあるというのも一部事実でございます。そういったことをすぐにやめるとか買い取るとかという極端な話ではなしに、所有されてる方、相続された方々と円満な解決に向けての努力はしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、副市長が言われたように、すぐにすぐどうのこうのということではないんですけれども、ただ今あるものを何らかの形で有効利用していくということは必要だと思うんです。それにつけても、結局今の池上邸を買い取るつもりはないにしても、いずれ家主さんがあれを売却するんだということが決定されれば別ですけれども、それまでの間、何らかの形で有効利用する方法をしっかり考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、最後の質問に移りますけれども、高梁市の観光は備中松山城、頼久寺、吹屋といった従来からの観光資源に頼り切った感があるが、観光資源の掘り起こしや新たな評価のし直しといったようなことは行われているのか。(4)番の質問、新しい観光資源の開発、発掘は行われているのかということでお尋ねしたいと思います。 本年10月には、文化交流館内歴史美術館で宮本隆先生の「生誕100年宮本隆~岡山彫刻界のパイオニア~」という展示が行われます。宮本先生も岡山の現代彫刻の先駆けとして、大いに高梁市が発信すべき人物だと考えます。 このほかにも高梁市には多くの偉大な先人がおられます。また、郷土芸能、特産品など、まだまだ掘り起こしを待っている観光資源はたくさんあるはずです。こうした観光資源の発掘はどのようになっているのかということでお尋ねしようと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 市内は、備中松山城、吹屋ふるさと村を初め、多くの観光地、観光資源がございますが、観光ニーズの多様化から思わぬものや何げない日常のものが観光資源になり得ることもあると認識しております。特に、外国人観光客目線で考えれば、我々の生活に溶け込んでいる日本的な生活や風景に大きな興味を感じられ、誘客につながる事例も耳にいたします。 新たな観光資源の発掘をというお話でございますが、関係者や関係団体との連携強化をして、先入観にとらわれることなく、より幅広い視野で観光交流資源になり得る新たな魅力の発見、発信に努めていきたいと考えております。よろしくお願いします。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 高梁市の観光施策というのも重要な施策の一つとして市長も言われてるので、今後とも新しい観光資源の発掘というようなものに市あるいは民間も協力しながら努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で私の質問を終わりといたします。 ○議長(小林重樹君) これで森上昌生君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前11時10分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時20分 再開 ○議長(小林重樹君) 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔2番 森 和之君 質問席〕 ◆2番(森和之君) 年号が令和に変わってからの初議会、通告質問初日、2番目を務めます森和之でございます。 市長を初め、少しメンバーのかわられた執行部の方には誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。 それではまず、1、ダムの事前放流についてであります。 5月20日に高梁川流域の4市、新見、倉敷、総社、高梁市の市長と民間のダム、県のダムの河川管理者の中での意見交換会で少し驚くようなニュースが飛び込んでまいりました。 それは、市民の多くが疑問を感じてた、ダムはなぜ水がたまる前に事前に放流をしないのかという事前放流に取り組むというものでありました。ただ、この事前放流、新聞なんかで少し記事を見受けますが、何か腑に落ちない点が自分の中であります。まずは、この事前放流についてお伺いします。 まず利水目的の新成羽川の事前放流ですが、このことについて一体どのような形で行うのかといったものを具体的にお教えください。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 5月20日に平成30年7月豪雨を踏まえた高梁川本川沿川4市町との意見交換会というものが行われまして、この中で中国電力それから岡山県のダムのほうで事前放流を行っていくというようなお話をいただいたところです。 これは、昨年7月の西日本豪雨で高梁川が氾濫し、高梁市を初め倉敷市など、大規模な水害が発生したことを受け、高梁川沿川の高梁市を含む4市長が要望したことによって行われたということで考えております。 事前放流につきましては、避難時間の確保等、一定の効果があると考えておりまして、中国電力の取り組みに対して評価をしたいというふうに考えております。 実施内容は、新成羽川ダムの上流域におきまして、中国電力が予測雨量、こちらのほうの気象のデータを入手しまして、実績の雨量とそれから予測の雨量で合計が110ミリを超えることを2回確認した場合に事前放流を実施するということで説明を受けております。 仮に、平成30年7月豪雨でこの事前放流を行った場合、ダムの水位を実際よりも約3.9メートル低下させ、約1,100万トンの空き容量を確保できるということになります。中国電力や岡山県などのダム管理者がこういった事前放流をすることにより、推計で広瀬地区の最大水位が約25センチ低下すると説明がございます。 しかしながら、長時間連続して発生する大きな洪水では、事前放流の効果は限界があること、それから事前放流によって下流域では雨が降っていないような場合でも河川水位が上昇することがあるなど、少なからず影響はあるものと考えられております。 放流時の安全確保のため、下流での水位の影響など、市としても岡山県及び中国電力との調整を行い、市民への告知を広報紙ですとかケーブルテレビ、ホームページ等で行うように考えております。 6月中旬から各地域で説明会を予定してございますけれども、この場に中国電力の担当の方にも来ていただきまして、取り組み内容の説明をいただくということを予定してございます。 今後も中国地方整備局、岡山県、沿川4市での連携を図り、防災・減災につながるよう取り組みを進めてまいりたいと思っております。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 御丁寧な説明をありがとうございました。 このニュースを新聞等で見て、テレビ等で見て、感じ方はいろいろあるかと思います。よかったなと感じる方、こんなものなのかと感じる方、そういったような疑問が自分の中でもふつふつ湧いているので、続きましての質問に切りかえたいと思います。 その報道と記事の中で少し驚きを覚えたんですが、以前から県管理の河本ダムでも事前放流を行っていたと言われました。ただ、自分が消防団や地域で川を見回る範囲で、雨が降る前、2日前とかにです、ダムが放流するようなことを経験したことがありません。以前から行われていた河本ダムの事前放流を具体的に説明してください。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 河本ダムにおきましては、先ほどの予測雨量と実績雨量のお話がございましたが、140ミリの雨を2回予測した段階で事前放流を行うというふうに話を聞いてございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) じゃあ、それは今までに行われていたという話でしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 昨年の7月豪雨と台風24号のほうで事前放流を実施したと伺っております。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) わかりました。 新成羽川ダムと河本ダム、本当にパイの違うダムなもんで、そういったことが本当に行われていたかどうかというのがわかりにくい状況だったかもしれませんが、自分は市民の多くが感じていた、ダムの水位が下がったときになぜ事前放流を行わないのかということについて本当に疑問を感じております。ただ、この事前放流、わかりやすく言いますと、またパネルを出しますが(資料掲示)、これは前に見せたパネルです。 7月6日の朝方、いっとき上がってた水位が非常に下がります。このときにダムの放流量はほとんどゼロに近い状態での放流になります。ただ、このとき、河本ダムでは、恐らく水がほとんど満水に近い状態ぐらいでたまってるだろうと推測します。市民の多くは、この時期になぜ、今事前放流という言葉を使いましたが、そういった形で水位が下げれるんであれば、ここをもっと上げてくれなかったのか。そうすれば、逃げる時間もしくは高梁川水系だと大体1.2、3メートル、広瀬では8メートル近い水が超えてますが、その水位がもっと下げれたんじゃないかというふうな疑問があります。 この事前放流ですが、新成羽川ダムと河本ダムを受けて、今後新しく新成羽川ダム、河本ダム、そしてその連携をとって、タイミングの話もあるでしょう。新成羽川ダムが放流しますよ、河本ダムが放流しますよ。なおかつ、今言われましたが、新成羽川ダム4,000万立方メートル、総貯水量は1億2,000万立方メートルです。3分の1しか水は下げないと。そこはやっぱり高梁市としては、4,000と言わず8,000もしくは1万、そこまで下げてくださいよと言えば、こういったようなことはもっともっと防げるんじゃないかと僕は思うんですが、市長はどうお考えでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 さっき、県管理ダムが事前放流をしておったというお話をさせていただきましたが、今回示された資料でいきますと、河本ダムっていうのは事前放流をすることによって、満水位置から3メートル下げる、160万トン程度を事前放流しますよということでありますが、新成羽川ダムは約1,100万トンであります。1,100万トンというのはどのぐらいの量かというたら、河本ダム一杯分であります。それぐらい桁が違うということであります。 事前放流については、これはそれぞれのダムの管理方法がありまして、いろいろ専門家のシミュレーション等があった上での放流ということになるんだろうと思います。 もちろんおっしゃるように、もっとたくさん出せばいいがなという議論を私は申し上げてきましたが、あくまでも利水ダムであるということ、中国電力のダムについては。利水であるということは、常時発電を行う必要があると。新成羽川ダムの建設の際のいわれというものもあるわけでございますので、発電をとめるということはできないというふうに伺っているところでございます。したがって、今回のような結論としての事前放流の量というものが決まってきたんだろうと思っているところでございます。 もちろん、それでじゃあどうなのかというのは後にも質問があるんだろうと思いますので、ここでは控えておきますが。じゃあどういう効果が出てくるのかということもさまざまなシミュレーションによってさまざまになると思いますが、初めて事前放流をするというのを中国電力さんが決定したということは非常に大きなことであるというふうに理解をしておりますし、できれば先ほど政策監が申し上げましたように、各地域に私が出向いていったときに、必要な箇所には中国電力さんも出向くというお話を聞いておりますが、ぜひ、これは議長にもお願いしておりますし、お骨折りをいただいておりますが、市のほうにも中国電力さんにお越しいただいて、議員の皆様方そして職員にもその辺のことを1回お話をいただく、そこでディスカッションをさせていただくということも含めて、今おっしゃいましたような疑問点をぶつけてみる必要はあると思っております。私もこれで完璧かといわれると、それは毛頭思っておりませんが、技術的な問題もあるということでありますので、そこら辺もやはりしっかり聞いておく必要はあるというふうに理解をしておるところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) ありがとうございます。 本当に中電のほうから高梁市役所に出向いて、私たち議会のほうの申し入れに対して戸を開いていただいて声を聞いていただける、本当にありがたいことです。 また、自分は数字に無頓着でありますし、それほど、後ろに控えとる石田議員みたいに精密なデータも持ち合わせておりません。中国電力また県管理の河本ダムに関して、率直に直感で市民の声を伝えていきたいと思います。ありがとうございました。 この質問は最後になりますが、この水害、自分は前の議会でも申しました。 災害復興の堤防を築き上げるにしても、しゅんせつをするにしても、もう何年間、簡単な期間ではできません。本当に僕は、このダムの放水調節そしてダムの連携による放水、これでしばらくはしのいでいくのが本筋だと思っております。何とぞそのこともしっかりダムと協議を継続して、市の声を伝えるとともに、できれば8メートルなどというとんでもない水位を超えるような広瀬地区、また甚大な被害を及ぼした落合地区の落合橋下流方面の堤防のかさ上げをお願いして、次の質問に移りたいと思います。 それでは、2、災害時における職員の対応についてであります。 昨年度の豪雨災害において、高梁市街地は国道180号また国道313号の浸水による交通どめ、そして各所で起こった土砂災害により、市街地から出るのも、市街地に入ってくるのも難しい状況にありました。うちの家内などは病院勤務をしとるのでありますが、夜勤に来られる看護師がいないと自分がみずから夜勤に出ておりました。そのような状況下のもとでの質問であります。 昨年の豪雨災害時において、市外に居住する職員は災害対策本部の設置された本庁舎に速やかに登庁できたのでしょうか、御質問いたします。
    ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 7月の豪雨災害、7月5日に確知してるわけでございまして、3時過ぎに大雨警報等が発令されております。当然、通常の勤務日でもあったわけでございますし、大雨警報等発令されるというのは予鈴があるわけでございましたので、職員としては出勤をいたしておりました。ただ、森議員が先ほどおっしゃいましたように、各施設関係につきましては当然交代勤務、夜間勤務等もございますので、そういったところで全員そこで招集ということにはなっておりません。これは森議員のほうがよく御承知だと思いますが、病院は準夜、深夜、日勤とかというローテーションがございますので、そこら辺はそれなりの対応ということになっております。ですから、全員と言われるとそうではないわけでありますが、少なくとも本庁職員につきましては、ここにおったということでございます。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) それでは、ちょっと質問を変えます。 豪雨の警報が出たのが勤務時の午後3時39分、災害対策本部が設置されたのは午後9時であります。ですので、警報が出てからここにとどまるってことは容易だったのかと。これがもし、市長、夜中の地震とか、そういうものだったらどうだったでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 市の職員は、5弱の震度を記録した場合にはここへ参集することということになっております。それは、どういう手段を使ってでも参集しなければならないとなっておりますので、たとえ地震が起ころうが、もし交通遮断がされようが来ないといけないということであります。ですから、今度は地震じゃなくて水害の場合もそうでありますが、夜間にもし水が来るような場合というのは今回もあらかじめ想定をされましたので、7月5日、いわゆる定時が17時15分でありますが、最大級の危機感を持って対応に当たるということで周知をいたしましたので、基本的には参集ということに対しての支障ということはなかったということでございます。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 困りましたね。少し集まるのに時間がかかったとか、来ようにも道路が遮断されていて少し時間がかかったとかというような答えを期待しておりましたんですけども、参集には問題なかったという返事であります。 この質問は意地悪べく、職員の方にも嫌われるかなと思って僕は上げたんですけども、この質問の意図はここにあります。 4月の末から高梁市のいろんな場所において議会報告会をさせていただきました。やはり、市民の何人かからは、森さん、どうのこうのと言ってもやっぱり一番納得がいかんのは市の職員が高梁市以外におることだと僕は考えるんだけど、森さんはどう考えるんですかと。いろいろな議員が質問して、まさにドン・キホーテのごとく風車に向かって突っ込んでいって、市からの答弁は、憲法上、居住の自由があります。また、それを強制することはできません。任務規定を設けても、それに従うかどうかは職員の判断に任せております。市長は事があるごとに市内に住むことが望ましいと伝えておりますと言われて、そういうような返事なんですよと言うと、市民の皆さんはいつも首をかしげながら、じゃあ、森さんは何かいい方法を思いつかないのかと言われます。 僕は、このようなことがもし起こって、職員の方にもしそういう不便を感じた職員がおれば、やはりそれは職員の中で、やっぱり市外におるより市内におったほうが望ましいんじゃないのかなというような声が上がり、またその声が市民の皆様に伝わり、またなおかつ職員の採用試験において、市長のほうから、もうこれはダークな部分でも構わないですけど、本当は市内に住んでいただければ就職できるんですけどねみたいな形ででも伝えていただけるような訓示、そういったこと、そういった気持ちが芽生えないかなと思ってこの質問を上げたわけでございますが、なかなかその質問が空回りをして困っております。 自分が思いますに、災害対応の観点から申しましても、最近地域担当職員というのを設けておりますが、やはり市の職員はこういう災害時においては市の中に住むことが望ましいと思っております。この質問を機に、市長がそのような訓示をいまだに行っているとは思いますが、さらに強い気持ちでそのような訓示を行っていただけることを期待しますがどうでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えします。 森議員がおっしゃるとおりであります。私も全く同感でございますし、ただこれは市内、市外の考え方を理解して、職員に十分理解してもらってない部分があったら、これは我々の責任になるんですが、市外から通勤する人でも30分で来れる人もいます。市内から通勤する人も1時間以上かかる方もいらっしゃいます。ただ、何が違うかというのは、市内へおるというのは、そこへ市民がおってなんです。たとえ本庁舎に来れなくても市民の方がそこにいらっしゃると。もし災害が起こったときにはそこで対応すればいいわけであります。それが市内居住ということの最大であります。私はそう考えております。ですから、市外にいるということは、そこに市民はいないわけでありますから、そこでは何も対応できない。やっぱりこっちへ来ないといけない。それは至上命題であります。だから、もし来れないというような状況をつくるということはこれはあり得ない話でありますから、絶対に来いと。これはもう命令であります。それをここに参集させなければならない。それができますよということであるという前提のもとで、そこまで居住の制限を私はできないと考えておりますが。市内へ住んでほしいというのはもう引き続き言うておりますし、これは面接試験のときにも市内居住についての質問は当然面接試験の中にもあるというふうに理解をしております。ただ、その中でいろんな条件がありますので、そこから先は強制はこれはできないわけです。だから、試験の要項の中にも強制をすることはできないということでありますので、そこから先は今度は職員の認識の問題だろうと思いますが、こういった災害が起こったわけであります。今度は夜に起こる、招集をかけなければならない場合も出てくる。そのときにじゃあどうするんだということも含めて、もう一度招集方法等も見直しをする必要はあろうと思いますし、再度徹底をしてまいりたい。そして、市内居住というものに対して、私は強く職員に対しての要請をしていきたいというふうに考えているところでございますので、ぜひ応援をお願いいたしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) ありがとうございました。 僕が言うのも何ですけども、やっぱり人間には道義上っていうものがあると思います。道徳観にもつながるものですが、やはり高梁市の職員には本当に高梁愛を持ってほしい、そのことが僕は1つであります。 この質問で少しでも気の変わる職員がいることを期待いたしまして、またそういうような職場で働いてみたいなというような人が高梁市役所にたくさん来るのを期待いたしまして、次の質問に移らさせていただきます。 それでは、3、国際交流員の活動についてでございます。 「広報たかはし」に、この前で13回だったか、「高梁知るぶぷれ」などで目にする国際交流員についてお聞きします。 国の制度を利用しての採用でしょうが、この国際交流員の主な業務とは何でしょうか、御質問します。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は、私のほうからお答えいたします。 まず、国際交流員の制度でございますが、一般財団法人の自治体国際化協会、通称CLAIRが主催いたします語学指導等を行う外国青年招致事業、通称JETプログラムといいます。その事業の中で派遣を受けているということでございます。JETプログラムは、よくあります外国語の指導助手、いわゆる英語の先生なんかが小学校へ来ておりますが、ALTといわれる方、それから今来てます国際交流員、それからスポーツ国際交流員という、この3つのプログラムがあって派遣を受けているということでございます。 ちなみに、平成30年の数字でございますが、全国でいわゆるALTは5,000人強、CIR、いわゆる国際交流員は472人、それからスポーツ国際交流員は12人というようなことでございますが、国際交流員については472人というと、47都道府県で割ると1都道府県当たり10名というようなことで、本当に数少ない貴重な方というようなことになろうかと思います。 そうした中で、本市におきましては、平成28年8月から国際交流員を採用し、最初は男性のブレナ・エドゥアールさんということで、2年間勤務をいただいたということ、それから昨年の8月から、現在おられる女性でございますがファルジア・アナイスさんに勤務をいただいているということでございます。 CIR、国際交流員の方は、当然、現在フランス人の方でございますが、母国のフランス語はもちろんのこと、英語、日本語、それからまたドイツ語などがしゃべれる、多言語が話せるマルチリンガルと言われてますが、いわゆるバイリンガルというのは2カ国語が話せるということで、それ以上話せるとマルチリンガルと言われるようでございますが、そういった本当にマルチな才能を持ってるということで御活躍をいただいているというようなことでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 2016年の秋からことしまで、ブレナさんとアナイスさんですか、2人の方を迎えて活動してもらっていると聞きました。だけど、2人ともフランス人でありますが、何か理由があるんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) フランスからの交流員ということで、これには一つの戦略というか、当時そういった風もあったかなと思うんですけど、特にインバウンド観光の中で高梁市を見てみても、外国人の観光客はこの五、六年で倍になっているというようなこと、それからそのうちフランス人観光客は約5倍ぐらいになっているというような状況がございます。そうした中で、動向を調べたところ、フランス人は日本の文化であったり、あと史跡、歴史的な建造物それから食べ物、お酒、そういったものを非常に好むということで、そういった親日の国というようなこともございます。そういった中で、日本中で観光客がふえているっていう現状もあるんですが、高梁市がなぜフランスかっていうことになると、御存じと思いますが、もともとはリヨン市がございますが、そこの領事館の所長さんが岡山市出身というようなことが当初ございまして、その方と交流が図れたということが一つのきっかけ。それから、御存じのフランスにおられる高梁市出身のワイン醸造家、仲田晃司さんというような方もいろいろつながりができてきたということ。それから、ヨーロッパ全体に目を向けると、ガラス作家の土田康彦さんというようなことで、そういったヨーロッパとの交流っていうことが一つの視野にあったということで、トロイとは交流しておりますが、英語圏以外のところと交流するということで、そういったことが子供たちのこれからの教育になりはしないかというようなことで、そういった流れの中でフランスを選択したということでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 自分がその説明をしようかなと思うたんですが、まさか政策監がやられると思いませんでした。 ここに1枚の写真があります。(資料掲示)この方はフランス人であります。この方はベトナムの方でありますが、この2人は市内の観光物産館紺屋川ですか、そこに来られていて、非常に興味を示したものがあります。これを売ってくれと、流暢なフランス語で僕に話しかけました。僕はフランス語ができませんので、とりあえず「Not for by sale」と言えば通じてくれたらしくて諦めて帰ったんですけども、その帰るやさきにちょっと自分がふっと思いつきまして、近所の知り合いの男に、おじさん、何か酒に関するようなもんはねんか、そんな感じて言うと、おう、捨てようと思うた酒の瓶があると。それをくれと。持っていってすぐ2人に渡すと、物すごく喜ばれました。この方は若干日本語ができて、私たち2人は岡山に泊まっとるんだけども、フランスの友人から備中松山城の話を聞いたと。それで、急遽備中松山城に登りに来て、今おりてきて、この辺を散策してるんですよ、きょうは倉敷に泊まりますけどっていう話でした。本当にこれを喜んで、写真を撮れと。これを送ってくれというような感じで、送るのも大変だったんですけれども。 このようにフランス人は本当に日本の文化とか歴史とかに造詣の深い、そして僕の調べた中では滞在日数が非常に長い国民であります。 高梁市のインバウンド観光、泊まるような大きな施設もありませんし、松山城はかなり有名な観光地ですけども、全国に発信していって──さんにも来てください、来てください、わあわあみたいな伏見稲荷みたいな状況は松山城では少し生まれかねます。 そこで、僕は、今いるアナイスさんに、フランス人に特化した観光インバウンド戦略みたいなものを何か取り組んでもらえないのかということを考えました。そのことを質問します。よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 引き続き、お答えします。 なぜフランスっていうことは、先ほど申し上げたようなとこでございますが、ミシュランというガイドブックがございますが、その中で一番最近の改訂は2017年の改訂と聞いておりますが、実はその観光部門の観光地で、岡山県内で3つ星は後楽園のみでございますが、実は高梁市でいうと備中松山城が1つ星、それから高梁市全体が観光地として1つ星に認定されているということで、県内の町自体がミシュランに指定されてっていうのは非常にまれということで、高梁市全体が観光地として認められているというようなことでございます。 当然、ミシュランはフランスでございますので、2017年のものはまだフランス語版しかないようなことも聞いておるんですが、その中では当然フランスで日本のこと、それから高梁市のことが広がっていってるというような状況の中で観光客もふえているというような状況でございます。 そうした中で、フランスへ特化した、そういった広報PRというようなことでございますが、現在、アナイスのほうが当然今のホームページをただ英語をフランス語に直せばいいという話ではなく、フランス人が持ってる、さっき言ったいろいろな興味を持つものを発信していくということが当たり前でございますので、そういったものを整理しながら、英語版それからフランス語版、日本語版というようなことで、今ホームページの作成に鋭意取り組んでいるということで、それができ次第公開をしたいというようなことを考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 本当に今言われたとおりです。フランス人じゃなかったらわからないもの、そういったものが高梁市には恐らく多いんだと思います。普通のお土産屋で売っているようなものではなく、成羽大関さんの白菊のミニチュアの酒だるに、もう日本でこれが一番これが気に入ったと、その2人は言っておりました。やはり、フランス人の感性と私たちの感性は違うものがありますので、そういったものを本当にPRしていって、ホームページをつくって、高梁市はこういった町ですよ、岡山へ来た際にはちょっと高梁市に一晩でも、少しでも高梁市へみたいなことが生まれれば、これは本当に高梁市にとっては大きなことだと思います。もう、高梁市の今の経済規模とか市場の規模だと、一気にもう何千人、何万人をふやすような観光インバウンドは、はっきり言って生まれません。もうこつこつ、ちょっと見えるぐらいかな、ちょっとふえたかなみたいな形のものを積み重ねていって、その方たちからしっかりPRをしてもらう、世界に発信してもらうって形を整えていって、こつこつ宿泊施設を増設していく形が僕は一番望ましいと思っております。 ぜひとも、国際交流員のアナイスさんを利用いたしまして、フランスに特化するだけでなく高梁市の魅力を発信するようなホームページの作成をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) ちょっと1点忘れとったんですけど、4月にフランスのアンペール高校が来て、高校同士の交流が図れたっていうことで、実は昨年の5月に前任のエドゥアールが協定に行って通訳等、企画運営をしてくれたということ。それから、今回の4月の受け入れに当たっては、アナイスのほうがそういった企画運営の全てをやってくれたというふうなことで、そういった中でフランスとの交流が始まったということで、非常に御尽力いただいているという御紹介がちょっと漏れておりました。そういうことでよく頑張っていただいているということで、改めて紹介をさせていただきます。済いませんでした。 ○議長(小林重樹君) 質問の途中ですが、ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午前11時56分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(小林重樹君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、森和之君の質問を願います。 森和之君。 ◆2番(森和之君) それでは引き続き、質問の最後を、僕一言忘れたんで言わせてもらいます。 前野政策監が言われましたエドゥアール・ブレナさんの件について触れました。1人目のエドゥアール・ブレナさんは、最初に高梁市に来られたときに、インターネットを利用して高梁市の認知度を上げたりしたいと「広報たかはし」に書いております。本当にこの言葉どおり、新しいアナイスさんが、フランスに特化したという形で僕は訴えましたが、高梁市の魅力をフランス人に、また世界に発信していくことを期待いたしましてこの質問を終了します。 それでは、4、備中松山城における救急搬送についてであります。 昨年の豪雨災害を受けまして、いっとき観光客が減少したという松山城でありますが、救世主の猫、城主猫さんじゅーろーの登場などにより、ことしのゴールデンウイークは1万4,000人もの登城者でにぎわっております。これから暑い夏を迎え、観光客がサンダルやハーフパンツなどの軽装で山に臨むこと、また熱中症などで救急搬送されるケースがふえるんではないかと思ってこの質問を上げました。 それでは、(1)備中松山城登城者の救急搬送の現状はどうなっているのかお教えください。 ○議長(小林重樹君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) それでは、私から御質問にお答えさせていただきます。 備中松山城における救急搬送件数でございますが、平成28年度が5件、平成29年度が6件、平成30年度も資料がございましたので参考にお伝えさせていただきますと、平成30年度は3件といった状況でございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 消防長、ありがとうございました。 僕、年度数を間違えて、通告質問のほうに平成28年度から平成29年度で示してくださいと言ったのに、御丁寧に平成30年度まで件数を上げていただきましたことにお礼を申し上げます。 その中で、5件、6件、3件の14件ですか、トータル、この3年間で。重大な案件は出ていないのでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) お答えさせていただきます。 先ほど言いました件数の中で、消防でいうCPAといいまして、心肺停止の件が2件ございます。あとは、急病とか一般負傷というふうな病状でございました。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) ありがとうございます。 心肺停止など、少し重要な案件も出ておるようですが、自分が心配することは1点であります。要救助者から119番があって、現場に一分でも早く、一秒でも早くたどり着くことが要救助者を救うことの1番の方法であります。 この前、消防署へ聞き取りに行きましたところ、松山城までのルートはある程度2本ぐらいに限定されるので、仮に要救助者から電話があった場合に、その位置を把握するのは意外に簡単であると。上るか、下るかで、どこかにぶつかると言われました。 確かにそうでしょう。松山城には登山者も多く、ルート数も少ないことからその返事だったんでしょうけど、自分が思うことは1つであります。 これが(2)番の質問なんですが、松山城北側の大松山です。大池とつり橋の方面に向かう。そこなどでは目標物が少なく、要救助者が自分の位置を伝えるのが難しいケースが起きるのではないかと考えます。わかりやすい標識や目印を設置するべきではないでしょうか、お答えください。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 昨今の山歩きブームやトレッキングブームに加え、大池が注目を浴びているところであります。天守から先、大松山城跡方面に歩かれる方も年々増加をしております。 また、ことしのゴールデンウイークの松山城の登城者は、昨年に比べまして非常に多くの方に登城いただきました。 備中松山城への登城道の行程でございますが、ふいご峠の駐車場から天守までが約700メートル、天守から大池までが680メートル、天守から市道楢井松山城線の駐車場までが1,500メートルとそういう距離感でございます。そのため、平成28年度にはふいご峠から天守と大池を経由して市道楢井松山城線の駐車場までの行程や周囲の史跡等を紹介する備中松山城ウオーキングマップを作成しております。登城道には天守までの距離を示す案内表示や緊急時の連絡先を記した看板等も設置しております。 今後、さらなる観光人口の拡大を図る上で、登城者の安全・安心面での環境整備は必要と考えておりますので、御提案のありました距離標ですか、キロポストのような設置を検討していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 取り組んでいただけるという返事でありました。 松山城は国有林でもありますし、やはりそういうような標識を設置するのであれば、景観に配慮し、なおかつ要救助者、電話をかける方からもわかりやすい形にしてもらいたいと思います。 また、先ほどウオーキングマップと申されましたが、このウオーキングマップにも何らかの形で、こういったときには119番、こういう形で伝えてほしいよと。また、その距離標が設置してあるポイントなんかも、点でもいいですから入れていただけるとそういった案件も減ってくるのかなと思っております。 そのことをお願いしまして、次の質問に行く前にそれと絡みましてもう一点。 昨年の6月議会でトレッキングブームの昨今、松山城北側の登山道整備が必要ではないかと、当時の小林議員とともに訴えました。 今、高梁市のほうで高梁の山登山詳細図というような、このようなものが出ています。これを見て高梁市の山に登りに来られる方もかなり多いことでしょうが、その中において、中国自然歩道の標識が、もうあっちに向いたり、こっち向いたりしとるし、ない場所もあるというような苦情も受けております。県の仕事になるか、国の仕事になるか、市の仕事になるかわかりませんが、こういったことなどを含めた上でさらなる検討と、できれば設置のほうをよろしくお願いします。 それでは、次の質問に移ります。 5番です。 御当地マンホールについて御質問します。 5月21日、市民のある一人から電話をいただきました。電話の内容は、森議員、きのうの新聞を見ましたかと。残念ながら僕は、きのうその新聞はちょっと読んでないんですよ、また改めまして読みます、どんな記事が載っていたんでしょうかと言うと、いや、記事ではないんだと。カラーの大きいものが入っとって、それにすごく疑問を感じたのだけど、何とか森さん、そのことを市のほうへ聞いてくれないかなというふうな質問でありました。本当に小さい質問であります。ただ、この質問を僕が上げたのは、少なからずとも高梁市にはプラスになるかなと思ってこの質問を上げました。 その市民から電話をいただきましたっていうのが、山陽新聞さんがつくられたこれであります(資料掲示)。「岡山・福山ご当地マンホール」、地域の特性を生かしたものがマンホールのふたにデザインをされてて、児島ジーンズストリート、カブトガニなんかありますよね。これにはマンホールカードなるものがありまして、今ではふた女、マンホーラーとか呼ばれるような方がこのマンホールカードを求めてその自治体に足を運ぶらしい。少なくともそういう方が高梁市に来られれば、缶ジュースの1本でも買っていただければ、これも交流人口の増加とか地域経済を潤すことになるわけであります。本当に高梁市にはこういった小さな仕掛けが必要じゃないかなと思って僕はこの質問を上げました。 ただ、高梁市はこれを見てもわかるように真っ白です。高梁市だけは紹介のページに載っておりません。これは各議員に回してもらえばいいんですけど。 ○議長(小林重樹君) 許可をとって回してください。 ◆2番(森和之君) 議長、回してもいいでしょうか。 ○議長(小林重樹君) はい。 ◆2番(森和之君) はい。 ただ、高梁市には、やはり高梁市でしょう。備中松山城と踊りを描き込まれたものが、これは駅前辺ですよね。これは松山城の辺だと思うんですけど。消火栓と仕切り弁では用意されてたみたいです。 あえて聞きます。 どうして高梁市には松山城、吹屋、あとは平松伸二さんの漫画の「ドーベルマン刑事」でもいいと思います。題材は豊富にあり、観光の観点から考えても取り組むべきじゃないかと僕は考えますが、どうでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 高梁市の現状についてちょっと説明をさせていただきます。 高梁市の下水道事業では、いわゆる御当地マンホールといわれるデザインマンホールぶたはありません。一般的な市章入りのマンホールを設置しております。 マンホールぶたではありませんけど、今、議員から紹介がありました水道事業では消火栓や仕切り弁などに、一部にデザインぶたを設置しているところがございます。高梁市地区では備中松山城、成羽地区では神楽のおろち退治、川上地区ではきじ丸、備中地区ではビスターがデザインをされております。 下水道のマンホールにつきましては、車道に設置されていることが非常に多くあります。これまで車両のスリップ対策を考慮した凹凸や特殊な突起物のあるデザインのマンホールぶたとなっております。スリップのしやすさやデザインによる影響もあり、凹凸の引っ込んだ部分が広いデザインのマンホールぶたでありますと、降雨時に水がたまりスリップしやすいと推察されております。 また、デザインマンホールにつきましては、通常のマンホールの価格の約2倍の高価なものとなりますので、工事費等の経済性を考慮して設置をしてこなかったと考えられます。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 若干聞き取りどおりの答えが返ってきましたので、少し僕のほうから突っ込ませていただきます。 滑りやすいと先ほど大福部長はおっしゃいましたが、高梁市には、この前、僕、現場に遭遇したんですけども、学校の通学路にもグレーチングで滑りやすいような箇所がかなりあります。そういうようなものをほっといて、マンホールは滑りやすいからデザインできなかったんだと、2倍するからデザインできなかったなどと言われるようなことは、少し僕は滑稽に思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 市内に、今現在マンホールが約5,700カ所あります。大きさはさまざまであります。ふたの部分が楕円であったり規格外の特注品であったりするものがあります。 先ほども申しましたが、価格はデザインマンホールが約2倍ということで、代表的なものでいいますと13万円というようなことになります。全てのマンホールを変更したと仮定しますと、単純にいきましても7億4,000万円必要となります。現在、災害復旧を優先する中で、現在では対応が難しい、そういうふうに考えております。以上でございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 全部のマンホールを変えるなどと僕は一言も言っておりません。先ほどの山陽新聞のマップに示しましたが、あのマンホールカード、マンホールのデザインをしたマンホールカードがもらえる場所は、カブトガニのデザインをしとるとこだったらカブトガニ博物館に行けばもらえます。児島ジーンズストリートは児島ジーンズストリートの恐らく雰囲気を演出するものでありましょう。 僕が言っとるのは、そういうこまいことを言うんじゃなしに、やはり観光に来ていただく、人に来ていただくためには、遊び心を持った、こういったものが本当に必要なんじゃないかなということで、僕はこの質問を出したわけであります。 2倍といいましても、全部つけろとは僕は言っておりません。松山城の下に1個ぐらいあったり、例えば松山城に向かう道路に1個あったりぐらいすれば、その13万円がそのときは高く感じるかもしれませんけど、長い目で見ると絶対僕は元が取れるものだと踏んで、この質問を出しておるわけであります。 もう一度聞きますが、そういったものに取り組む姿勢はございますでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 これは、産業経済部の大福部長でお答えをしております。上下水道課が担当でございますので、今言ったことというのは変わりはございません。 しかしながら、議員の御提案にありましたような波及の例えば観光振興だとか、地域振興だとか、そういうふうな観点から考えるべきことはあるんだろうと思っておりますけれども、いかんせん重複になりますが復興第一にやっております。そういったことが一段落した後に考えるべきことだろうというふうに思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 藤澤副市長から言われれば、財政のプロフェッショナルでありますので、まことにそうなんでありましょう。 ただ、僕は本当に思いを市民に伝えて、また職員に伝えて、少しでも高梁市が変わればいいんじゃないかな、変えたいなと思えて、この場に立たせてもらっとるわけであります。 経済的に高価なこともありましょうし、本当に今、災害復興が大変な高梁市でありますので、これをすぐにすぐしようとは僕は言いません。ただ、職員の中でも本当にこういった遊び心のあるようなことに、それじゃあ滑らないようなマンホールを自分らで考えてみようじゃないかと、滑らないようなデザインがあるんじゃないかと、素材を何か上に吹きつけるような加工をすれば滑らなくなるんじゃないかなというようなことを本当に、例えば仕事が終わった後ぐらいに、飲み会の席で職員が語れるような職場環境を僕は望んどるわけで、この質問を上げたわけであります。 よく森上さんも言いますが、これ以上話しても堂々めぐりなんで、この質問はここまでにしたいと思います。 それでは、6、ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会についてであります。 3月議会において、今年度のヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会は、復興への強い意志を示すため、またボランティアに来てくれた全国のサイクリストに感謝を示す意味でも行うのが望ましいと自分は言いました。思いの中には、パレードコースになっている現在通行どめの大瀬から八長間の道路が一刻でも早く開通するのではないかという希望もあったのですが、それは難しいとの返事でありました。 それならば、この質問であります。 復興への強い意志を示すため、また全国に高梁市を発信していくためにも、今回の大会だけでもよろしいです。参加する市職員は、ボランティアの形が望ましいんじゃないかと考えますが、どうでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) ただいまの御質問に私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会、議員おっしゃったとおりでありまして、狙いとしても議員がおっしゃったとおりです。高梁市を元気にする、元気な高梁市を全国にアピールしていこうというような狙いを持っております。 この議会でもありましたけれども、高梁市は現在、災害復旧、復興を最優先に取り組むということは申しておりますけれども、本年3月に復興計画というのを策定いたしました。その中には、ハードの復旧事業はもちろんですけれども、観光振興による交流人口の拡大を図るということも計画の中へ盛り込んでおるということがございまして、その一つの大会にもなるんだろうということでございます。 もちろん、当日の自転車レースの大会だけでなく、市長が初日の開会での挨拶でも申しましたけれども、昨年設立した自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会にも加入をいたしました。これは通年、自転車を通じて住民の健康の増進や交通混雑の緩和、観光振興や環境への負荷軽減などの公共利益の増進を図るというようなことも狙っておりまして、地域の活性化に取り組む狙いがございます。ヒルクライムの大会、1日のみならず、まちづくりの中へ自転車を生かしていきたいという思いでございます。 さて、御質問のございました、ことしに限って職員はボランティアで参加というような御質問でございます。こうした大きな大会につきまして、職員がボランティアでということでございますが、職員については日ごろからそれぞれの地域活動でありますとか、消防団を通じた活動に積極的に参加するようにという促進はいたしております。果たしてこの大会がどうかということでございますけれども、こういった大きな大会、全国規模の大会になりますと、やはり何分にも成功させるというのが一番でございまして、一定の職員については業務としてつく必要があるんだろうというふうな思いがございます。ボランティアを強要しての出勤というのはなかなか難しいということでございまして、その職員以外については、地元の消防団なり、そういった各種団体での参加ということで考えておりますので、全員がボランティアということでなく、一定程度の責任ある業務については業務命令で当たっていただこうという考えでございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) そうでしょう。交通整理とか危険を伴う場所に携わる職員ってことですよね、要は。 当日、業務命令で出ていただく以外の職員が何名ぐらい、じゃあおられるんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 昨年度は中止になりましたけれども、昨年張りつけた例で申しますと、当日、業務として命令したのは約200名程度でございまして、その後、除いた人数で職員が何名ボランティアで参加したか、消防団等で従事したかという数字は持っておりませんが、それは200人よりもずっと少ないというのは容易に想像できるところでありますけども、その人数については把握ができておりません。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 200名の方が業務命令で出ていると。じゃあ、もう一回済いませんが、その業務命令で出ている200人の重立った業務っていうものを説明できますでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 当然、市民あるいは各種団体のボランティアの御協力をいただいてこの大会が成り立っているというのは間違いがないところであります。そういったボランティアに当たっていただく中の取りまとめの役としても職員は入っておりますので、さまざまな業務へちりばめております。もちろん警備のこともありますし、受け付け業務にも職員が中心でおりますし、ボランティアをいただく対象のとこへは職員は必ず1人はその中心として入っているということで御理解いただきたいと思います。 なお、勤務については、業務でありますけれども、原則振りかえ休日の扱いということで対応しております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 振りかえ休日で当たっていると。僕からすると受け付けに業務命令なんかと言われるとどうなのかなと思うようなこともありますが。 もうちょっと質問で聞きます。TC3って役所の中でいますよね。団体があります。立派な活動をされてると思います。僕なんか、入られませんか、森さんと言うんですけど、僕になんかには爽やかなスポーツみたいなのは本当に似合わないんで、ちょっと御遠慮しますといったことをよく言うんですけど。そのTC3のメンバーなんかは、これはもうボランティアで参加しているっていう形でよろしいんですか。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) 具体的にTC3という団体の名前が出ました。高梁市の自転車協会ということで、これは民間の方も含めて、市の職員も参画をしておる団体でありまして、この活動については自転車の大会を盛り上げようというのが1つでありまして、当日は選手として参加をしておるというふうに思っていただければと思います、主には。事前に高倉地域を中心とした美化活動であったり、そういったとこには積極的にかかわりをさせていただいておるというところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) それじゃあ、職員の中で、例えばこのTC3に属す人がふえると仮定します。そうするとそういった職員はボランティアで参加できるのでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 もちろん、そういった職員がふえていくことはありがたいと思っておりますし、積極的に自転車レースへの参加というのも職員にも促していくというようなことでございまして、そういったときには業務としては扱っておりません。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 職員の中でも、本当にそういったTC3などという団体をつくって大会を盛り上げようと考え、大会にボランティアで参加してみようというような職員がいることは本当に助かります。このTC3の動きが盛り上がって、ヒルクライムにボランティアで参加する人数が職員の中でふえれば本当に望ましいことだと思っております。 じゃあ、ちょっとまた質問を切りかえます。 市長、このヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会はいつまで続けるのか、また続けるつもりなのか、教えてください。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) これは5回が終わった時点で御協議を実行委員会でされた結果として10回まではしようということで決定いただいてると思っておりますので、今回第9回、8回目が飛んどりはしますが9回、来年、令和2年が10回ということでございますので、そこは1つの目安と思っております。 ただ、今、竹並次長がお答えしましたが、職員が事務従事をするというのがだんだんいわゆるボランティア化として住民の皆さんと一緒につくっていく、そういう大会になることを目指していこうということでありますので、11回以降につきましては、そういった動きというものとも合わせての判断になるんだろうと思っておりますが、参加者がふえてきている中で、じゃあどうなんだということがございます。ただ、同じことをしておってもマンネリ化してまいりますので、工夫はそれは当然必要というふうに理解しております。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) ありがとうございます。 10回を超えて、もしヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会を続けるんであれば、やはり市の職員の考え方、またそのレースへの携わり方、これは本当に重要なことになってくると思います。ぜひとも御検討して、僕の思いが通じることを祈ります。 そして、市長はよく、自転車、サイクリストによる新たなまちづくりの可能性について語られております。先進地では、地方創生推進交付金ですか、そういったものを使い、サイクリストの集客を促して農業振興、産業振興また観光振興を図って、地域経済の活性化につなげているのも事実であります。 サイクリスト人口は200万人、10年前の10倍になっております。NHKでも4つの番組が常時放送され、また一昨年の5月からは自転車活用促進法も施行され、国のプロジェクトの一つとして自転車がクローズアップされとるのは、紛れもない事実であります。岡山県では、間違いなく高梁市がこの自転車に関しては先進地だと自分は思っております。 ヒルクライムレースが365分の1ではなく、それが1年通じて自転車によって高梁市のまちづくりは少し変わってきたな、新しい流れが生まれてきたなというようなものが感じられますことを自分は期待しますが、市長はどう思われますか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) おっしゃるとおりでありまして、先ほど大福部長のほうがお答えをしたのかなとも思いますが、また竹並次長のほうもお答えをしましたが、全国で自転車のまちづくり推進首長の会というのができました。これ、何も走ろうというだけではありません。それを通じて地域おこしにつなげていこうということでございまして、さっきおっしゃいました法ができたことによって、官公庁それから経済産業省のほうでも補助金のメニューを用意しております。だから、さっきも言いましたが、今までどおりのことをやっとったんじゃいけんっちゅうのは、そういったのを活用して新たなこと起こしていこうやと。それは自転車というキーワードはキーワードですけど、自転車以外のことでも使えるわけですから、それを使っていって要は地域おこしをしよう、地方創生ということの観点を持ちながらでありましょうが、新しいメニューとして観光というのは復興の中の一つの大きな取り組みでありますので、それを使っていこうという気持ちでございます。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) ありがとうございます。 本当に市民の中では何人かから、森議員、自転車レースなんかに取り組んどる場合なのでしょうか、いささか疑問に思うんですが、と言われますが、本当に痛い打撃を受けた高梁市でありますが、やはりこれから先、何十年先に高梁市をつなげていくためには、やっぱりそういった目先のことだけにとらわれていては僕はだめなんじゃないかと本当に思っております。自転車は本当に今、自転車活用促進法なんかでも、国がプロジェクトを上げて掲げていくものの1つであります。本当に岡山県において自転車先進地の高梁市が、ますます自転車を使って新しいまちづくりの方向性をしっかりと切り開いていくことを期待いたしまして、通告質問を終わらせていただきます。 ○議長(小林重樹君) これで森和之君の一般質問を終わります。 次は、石田芳生君の質問を願います。 石田芳生君。            〔7番 石田芳生君 質問席〕 ◆7番(石田芳生君) 質問に先立ちまして議長に許可をいただきたいと思うのですが、質問項目1について、先ほど森議員の質問にもありましたので(3)番を削除させていただきたいと思っております。それから、質問項目2につきまして、(5)番と(6)番を入れかえて、(1)、(2)、(3)、(4)、(6)、(5)というふうな順番で質問させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○議長(小林重樹君) はい。 ◆7番(石田芳生君) ありがとうございます。 それでは、本日最後の質問に立たせていただきます石田芳生でございます。 昨年の西日本豪雨災害から1年を経過しようとしております。梅雨時期を迎えようとしております。例年であれば6月上旬から7月中旬ごろ、昨年は災害後の7月9日には梅雨明けをして、連日猛暑続きであったのをきのうのことのように思い出します。復旧、復興を最優先といたしました平成31年度当初予算が承認され、昨年度に引き続き復旧事業が進められております。 また、3月末には高梁市復興計画が発表され、浸水エリア図が配布されるなど、ソフト面での対応も進んでいることは、市民にも感じ取れていることだと思っております。 他方、備中町布瀬地区あるいは落合町阿部地区、広瀬地区、成羽町下原地区のように、河川の水が堤防や護岸を乗り越えたり、また土石流が発生して本格工事を今後に控えているような箇所では、根本的なインフラの復旧はできていない中、降雨期を迎えなくてはなりません。河川のしゅんせつもまだまだ途上である現状では、昨年と同様の降雨であれば、同様かそれ以上の被害が想定されるところであります。地域によっては避難行動をとるしかない、そういった地域も現実あるのではないかと考えております。 発災直後からダムの事前放流、洪水調節機能のことについては、国、県、そして高梁川流域の4市長から電力会社さんに要請されてきましたけれども、先月5月20日の意見交換会で、利水ダムの新成羽川ダムが、下流域での浸水被害を抑制するという治水対策として事前放流するとの発表がございました。先ほどの森議員の質問にもございましたように、洪水とダムの関係については、昭和47年の災害以降、そして今回の西日本豪雨災害の後でも、多くの市民が疑問を抱いていた点であり、高梁川水系のダムの総貯水量の6割を占める新成羽川ダムが治水対策を行うということは、河川周辺の防災・減災に向けて、個人的には一歩前進したのではないかと感じておりますが、その詳細についてお尋ねしたいと思っております。 ただ、先ほど森議員の質問に十分お答えいただいたと思うんですけれども、1点、1番目の質問で、意思決定方法は市は把握してるのかということでございます。河川の洪水調節機能といえば、河川法第51条に基づく調節というのもあると思うんですけども、中国電力さんが行う事前放流というのは、河川法第51条に基づく、すなわち管理者である国交大臣が指示、命令をして行うものであるのかどうか、そのあたりをお答えいただけたらと思います。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) 御質問いただきましたのでお答えさせていただきます。 河川法第51条で、河川管理者のほうからダムの管理者のほうに治水の要請をすることがございますが、今回の事前放流については第51条によるものではなく、ダムを管理している中国電力からの協力という立場になろうかと考えます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) ありがとうございます。 といいますのが、事前放流というのは結局人工的にちょっとした洪水を起こして、小さな災害を我慢していただいて大きな災害を防ぐというふうなことになろうかと思います。そういったときに、河川流域に住んでいる者としては、この辺はちょっとした水害でも、水位が上がってもつかるんだけどというふうなことであるとか、高梁市が晴れていても、新成羽川ダムの集水域というのは広島県にまたがる広いものでありますので、川で漁をされる方、漁協の方は漁をされる方もいらっしゃると思います。そういった地域の河川の活用であるとか、被災箇所のことというのは、そうすると中国電力さんにお伝えすればいいのか、そういったことをどうやって意思決定の中で反映させていけばいいのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 まず、放流についてでございますけれども、中国電力の新成羽川ダムの放流につきましては、発電の設備を使った形で放流するというふうに聞いてございます。ですので、洪水を流すようなゲートをあけて、物すごい量のダムの水を出すっていうわけではなく、発電で行える範囲ということですので、事前放流によって洪水被害が生じるということはなかろうかというふうに考えております。 それからもう一つ、ダムより下流の地点で川の中に入っている、例えばこれからアユ釣りのシーズンでもございますので遊漁をされている方等についてでございますが、中国電力のほうで事前放流をする1時間前までには下流のところの放流警報のサイレンの吹聴ですとか、川の中の確認を行うということを聞いてございますので、こちらのほうで安全確認を行っていくということが1つでございます。 それから、事前放流を行うということは公表されてございますので、今度地域での説明会でも各地域のほうへは説明を中国電力とともにしていくところでございますが、事前放流があった場合には水位が上がると。降雨がない場合でも、場合によっては水位が上がることがあるということをしっかり市のほうとしても市民にいろいろなメディアで周知していく必要があるというふうに考えてございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) (2)に当たるような御答弁もいただいたわけですけども、続いて(2)のほうに移ります、事前放流などのダム操作に関する情報についての情報伝達手段であります。こういった事前放流というのは、日本全国見ればいろんなところで実際行われておりまして、国の異常豪雨の頻発化に備えたダムの洪水調節機能に関する検討会の提言、この中でも、平成25年、平成30年の桂川あるいは平成16年、平成23年の宮川、こういったところで事前放流を実施いたしまして洪水調節を行ったわけですけれども、結局こういった中でも反省点として、ダム操作にかかわる情報っていうのが住民に聞こえる、聞こえないじゃなくて、住民の避難行動になかなかつながらなかったという反省が全国で上がっております。 先ほど、森議員の質問の中で、ホームページあるいはケーブルテレビで、それから先ほど説明会でというふうなお話もございました。僕も、じゃあこうやったら避難行動にっていうのはなかなか思い浮かばないわけですけども、政策監としてどのようなお考えを、避難行動に結びつくような情報伝達というのをどのように考えられるか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 ダムの放流につきましては、まずダム管理者のほうから放流警報のサイレンが鳴らされるところでございます。ただ、このサイレンにつきましては、川の中にいる人が川の外に逃げてくださいと、増水することに伴って危険になるので逃げてくださいということが主目的でございますので、地域の避難に対する警告ではございません。これはよく争点になるところでございますが、そういった違いがございます。避難につきましては、当然放流につきまして市のほうで通知を受けた段階で、高梁市のほうのメールですとか、それから今配布を進めております防災ラジオ、こういったものも通じて住民の方にお知らせをすることで、増水をするということで、避難につなげていただくと、そういったことが必要だというふうに考えてございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。
    ◆7番(石田芳生君) 先ほど、発電の範囲で放水するということなので災害までには至らないっていうふうな御答弁もありましたが、そう受けとめてよろしいんですか。事前放流ですっていうふうな防災ラジオで入った、防災メールで入った、だけどこれは発電の範囲内でするので、じゃあこれは災害には結びつかないな、こういうふうに受けとめてもよろしいんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えいたします。 流量的には発電を行う最大値と聞いてございます。ですので、その発電の範囲の放流で、もし被害が生じるということでございましたら、これまでの発電放流でも被害が生じているということであろうかというふうには考えます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 余り歯切れがよくないように思うんですけど、これから議長にもセッティングしていただいて、我々の意見も直接中国電力さんにもぶつけられる場面がございますでしょうから、そういったところも使わせていただいて、この疑問は解消させていただきたいなと思っております。 続いて4番目ですけれども、大雨の予想が外れる場合もあることや、事前放流により浸水が発生する場合もあること、浸水は発生しないというお話だったですけど。事前放流してもなお対応できない場合もあることなどを、家庭や地域が災害時の行動計画(タイムライン)に織り込むことができるような情報発信をすべきでないか、こういった質問でございます。 ここでタイムライン、行動計画という言葉を使わせていただいたのが、今後市でもタイムライン、行動計画というのを策定するんだろう、こう私も考えていたせいでございます。本年3月に公表された復興計画の中には、業務継続計画(BCP)の策定というのは計画されてるんですが、行動計画(タイムライン)については触れられておりません。 ただ、本年2月の全員協議会の報告の中で、各班所属の対応状況と市民意見に対する検証、この中で、各班所掌事務のタイムラインを想定する、あるいは発災から応急対応などのタイムラインを想定する、こういった検証結果が出ていたわけです。今後のスケジュールの欄でもタイムラインの見直し、策定というのが記載されておったわけです。 業務継続計画(BCP)というのは、大規模災害が発生した際に、行政そのものが被災した場合に、どういった代替施設を設置して限られた資源の中でどの業務を優先すべきかということを決めることでしょうから、行動計画(タイムライン)とは異なるわけです。行政の行動計画(タイムライン)があって、それを地域にも公表していただいて、それに合わせて家庭や地域も行動計画を考える、そういうことでタイムラインというのは生きてくるのかなと考えたもので、ここに記させていただいたわけですけども、改めて復興計画の中を見ると、行動計画を策定するっていうのはどうも見当たらないわけです。そこも織り込んで、今後その行動計画(タイムライン)というのはどうされるのかということも織り込んで御答弁をいただきたいと思っております。お願いします。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 お答えさせていただきます前に、先ほどの御質問の中で、放流の中で被害が生じないかっていうお話でございましたが、事前放流ということを対象とした回答でよろしかったでしょうか。            (7番石田芳生君「はい」と呼ぶ) はい。事前放流では発電放流ですのでという回答でございます。確認をさせていただきました。 ただいまの御質問に対するお答えです。 タイムラインにつきましては、昨年の全員協議会のほうでも御説明させていただきまして、各所属、各課のほうでタイムラインの策定、各業務ごとのタイムラインを策定するということで進めてございます。 今月の6月30日に、大規模水害の対策訓練を市のほうで実施するように考えてございまして、その中で各課のタイムラインに沿った動きができるかっていうところは確認をしていくということで考えてございます。 そのほか、全体的な動きでございますけれども、国、県、それから高梁川流域の自治体ですとか報道機関、マスコミさん、それから公共機関等が入った大規模水害のタイムラインの策定協議会というものが昨年の12月から開催されてございます。こちらのタイムラインのほうを6月中に第一弾のタイムラインが策定されるという運びになってございまして、この中にも市として実施していく防災行動の計画、その時間ごとにどういったことを確認していくっていうものが入ってございます。 もう一つの御質問でございますが、地域のほうでつくるタイムラインに市のタイムラインと整合を図っていく必要があるのではないかということでございますが、地域のタイムラインにつきましては、その地域で、例えば自主防災組織ですとかそういった活動をいただいているところがございますけれども、こういったところで避難等に関する行動を、どういう段階でどういうことをしていくんだということを考えていただいておりまして、それがまさしくそのタイムラインになろうかと思います。その地域のほうで策定していくタイムラインの中で、当然市のほうから、行政から入ってくる情報っていうものがその行動に結びつくということもございますので、地域の自主防災組織のタイムラインを考えていく段階で、市のほうのタイムラインと整合が図れるように、しっかりと調整しながらものをつくっていくということに今後も取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 市の作成するタイムラインっていうのは、行動計画は公表されますか。我々でもわかったり、それから自主防災を考えている地域の方にもわかるような形で公表していただけるでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) 取りまとめの上、公表をしていくように考えております。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) まず、6月で大規模災害の、この6月中に策定ということですから、ぜひ早い時期によろしくお願いいたします。 次に、5番目の質問に移ります。 現在、岡山県が土砂災害警戒区域の見直しを行っており、地区によっては説明会も開催されております。高梁市は山林が、地目ベースですけども77.8%を占めており、人口が集中している地域でも川沿いや山際は土砂災害警戒区域に指定されております。 土砂災害防止法では、土砂災害のおそれのある地域については都道県が基礎調査を実施、区域の指定を行い、規制をかけてきます。警戒区域っていうのは、急傾斜の崩壊等が発生した場合に、住民などの生命、身体に危害が生ずるおそれがあると認められる区域で、危険の周知、それから警戒避難体制の整備が行われます。 これに対して、土砂災害特別警戒区域については、建築物に損壊が生じ、住民などの生命または身体に著しい危害が生ずるおそれがあると認められる区域、特定の開発行為に対する許可制限、建築物の構造規制等が行われます。 昨年の7月豪雨で土砂災害が発生した近似地区や肉谷地区、これらでも特別警戒区域には指定されていなかったわけですけども、あれだけの災害が生じました。今後、新たに特別警戒区域として指定される箇所、既に住宅や公共施設があるところもあると思います。地元自治体の高梁市としてはどのような対応が考えられるか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 本市では現在、平成31年3月末時点でございますが、警戒区域が1,154カ所、特別警戒区域が207カ所指定されているところでございます。加えて、現在、岡山県において土砂災害警戒区域の見直しが行われておりまして、その完了は令和2年度、来年度の予定と聞いているところでございます。 特別警戒区域につきましては、警戒区域のうち土砂災害が発生した場合に、建築物に損壊が生じ、住民等の生命または身体に著しい危害が生じるおそれがあると認められる土地ということで指定されるものでございます。この特別警戒区域につきましては、一定の開発行為の制限や居室を有する建築物の構造が規制されるということになってございます。これは、土砂災害防止法等により定められたものでございます。市としましては、この法に基づき、安全性を確保するために適正な指導を行うよう考えてございます。 ただ、こうした新しく指定される区域に予定された場合ですけれども、その区域の中に住宅や公共施設が含まれることもあり得ると考えてございますが、すぐに立ち退きや公共施設の移転などは困難であろうかと考えております。こういったところにつきましては、ハザードマップの見直しにより十分その危険性について地域の方にお知らせをしていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 全市的に自主防災組織を町内会で、コミュニティでという呼びかけをしていただいておりますけれども、もう特別警戒区域なんか指定されたんだったらもう、職員が行って、ちょっとやりましょうよって、ここ、こうなんですって、そのぐらいしてもいいんじゃないかなと思うんですけど。ほかの地区と同様に自主防災組織ができるまではお手伝いはするけど、つくるのはあくまで地元よというスタンスでなくて、場所が場所ですから、どこでもあり得る、この市街地に近いところでもあり得る話なんで、そういったところはお手伝いしてでも地域防災計画をつくることに旗を振ってでもやるとか、そういった取り組みはできないもんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 自主防災組織につきましては、各地域の中で地域の自主性に基づいて、それぞれ組織をしていただきたいということで、これまでもお願いをしてきたところでございます。 今年度につきましても、5月、6月、今月に入りまして、各地域で自主防災組織の説明会ということで職員が出向いて自主防災組織の概要ですとか、どういったことをしていくんだということをまずはお伝えして、地域の中で災害に対応する体制をつくっていただきたいということでお願いをしているところでございます。 特別警戒区域を特に、そういった危険なところに対して特に手厚くやっていくべきではないかというような御趣旨だとは思いますが、それ以外にも浸水ですとか危険な区域は多数ございます。もちろん、いろいろな危険性は災害によってございますけれども、各地域のほうへ職員のほうが出向いて、しっかりと自主防災組織の必要性、それから今までに説明会をさせていただいた中でも、実際にどういうことをしたらいいのかわからないですとか、難しいというような御意見はいただいておりますので、しっかりと立ち上げ、地域での行動に向けて、市職員のほうも一緒になって携わっていくようにしたいと思っているところでございますので、そういった取り組みとさせていただきたいと思っております。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 特別警戒区域に指定されれば、それは県のほうでもこうこうですよという説明がございますでしょうから、住んでいらっしゃる方は危機感も感じられると思いますし、組織としてできないということになれば、地元の森議員さんや川上議員さんにお願いするしかないのかなと思いますけど、起こってからじゃ遅いですから。特別警戒ですよって出てるのにほかの地区と同じ対応だったっていうのは市としてどうなのかなと感じるとこではありますので、話が来たときには、ほかの地区も市民に相談に乗ってもらってますけれども、ぜひ対応していただけたらと思います。 では続いて、質問事項の(6)番に移ります。 担当者からも、何かこれは毛並みが違う質問じゃなというて言われたりされましたけども、復旧、復興計画の基本方針の一つとして、地域産業経済の再生が上げられております。本市には、文化財、伝統的建造物として、また観光資源として、国指定の重要文化財の備中松山城や同じく旧片山家住宅、そしてまたそれを含む吹屋地区の町並みなどがございます。 直近のことしのゴールデンウイーク期間中の観光客数については、備中松山城は1万4,951人、前年度比69%増、吹屋地区が5,959人で同25%増となっております。これは入館者だけですから、実際に町を歩いたり、またトレッキングをされた方というたらもっと多いんだと思います。 このように多くの方に来ていただいて、復興の一助になったり、町のにぎわいにつながることはすばらしいことであると私も感じますけれども、一方で多くの方が出入りすることによる、特に防火の面、こういった点はますます監視の目が行き届かなくなるなというふうな不安もございます。特に、防火の面でのこういった対策っていうのはどのように考えられてるか、対策をどのように行ってられるでしょうか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) 私のほうからお答えをさせていただこうと思います。 さっきおっしゃいました備中松山城それから吹屋の町並み、文化財の防火についてのお尋ねであろうというふうに思ってございます。 まず、文化財に指定されますと、消防法におきまして、自動火災報知機の設置というのは義務づけがなされておるところでございます。加えまして、文化財防火デーに合わせまして、消防本部の定期的な査察というのも行われております。また、松山城で申しますと、火災報知機のほかは放水銃であるとか可搬式ポンプを設置しております。そして、吹屋の町並みについては消火栓を専用で設けておるというのが防火対策でありますけれども、まず火災を出さないということが非常に重要であるというふうに考えておりまして、火気厳禁であるとか禁煙といった表示を、建物についてはあらゆるとこへ立てておって注意喚起をしておるということが1つでありますし、万が一に備えての消火訓練というのも行っておるというところでございます。 引き続き、立入検査であるとか啓発活動に取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 先ほど、森議員の質問の中にもございましたけど、備中松山城まで、いざ気づいても、幾ら放水銃やポンプがありましても、そこまで団員なり消防署職員がたどり着くまでに何分時間もかかりますし、予防に力を入れるしかないのだろうと思いますけども、ぜひそういったことはお願いいたしたいし、吹屋地区では町並み保存会ですか、町並み保存会による年に1回の防災訓練、それから旧片山家住宅、吹屋地区の町並みの中には貯水槽もあると伺ってます。そういったものの管理も含めて防火対策に努めていただきたいと思っております。 ○議長(小林重樹君) 質問の途中ですが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後2時5分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時15分 再開 ○議長(小林重樹君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、石田芳生君の質問を願います。 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 7番石田芳生でございます。 じゃあ、質問項目2のほうに移らさせていただきます。 児童虐待に関して、子供や保護者の支援体制について質問をさせていただきます。 児童虐待については連日のように報道されており、特に昨年、平成30年3月、東京都目黒区で5歳の女児がお亡くなりになった事件、また本年1月、千葉県野田市で小学4年生の女児がお亡くなりになった事件などは、幼い命が奪われたことはもちろんですけども、父母や保護者のみならず、子供を守るはずのさまざまな機関や組織が十分に機能することができなかったのではないか。そういった観点から、その経緯や原因について継続的に報道されているところであります。 これに対して、平成30年、政府では児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議を開催し、児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策が取りまとめられました。また、本年5月、首相からは、子供の命を守るのは大人の責任。あらゆる手段を尽くして児童虐待の根絶に向け総力を挙げるとの表明があり、親による体罰禁止規定を盛り込んだ児童虐待防止法と児童福祉法の改正案が5月28日、衆議院本会議で全会一致で可決し、今後参議院の審議を経て6月中旬には成立、来年、令和2年4月施行の見通しとなっています。 児童虐待に関する相談件数に関しては、全国では平成29年度13万3,000件以上、前年度より1万件以上の増加、児童虐待の数じゃなくて相談件数ですけれども、児童虐待防止法が施行された平成12年の相談件数が約1万8,000件ですから、7倍以上に増加しております。岡山県では、平成29年度は497件、近年は450から500件の間を推移しておる状況であります。 そこで質問ですけれども、高梁市の相談件数、そしてまた解決した事案、または継続して対応しなければならない事案、こういったものがどの程度あるのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) それでは、本市の児童虐待に関する取り組みについてお答えをいたします。 児童虐待でございますが、4種類に分類を今されております。身体的な虐待、性的虐待、ネグレクト、要するに育児放棄です。それと、心理的虐待、この4つでございます。 本市において、その虐待の相談、通告の件数でございますが、ちょっと古いんですが、平成21年度では21件でございました。これは毎年増加傾向にありまして、平成30年度では72件ということで大幅に増加してる傾向であります。 そして、要保護、要支援児童といいますのは、子供への虐待の度合い、そして保護者の状態等を鑑みまして、要保護児童対策地域協議会というものがありまして、そこで審議を受けて、要保護、要支援児童管理台帳というものがありまして、そこへ登載を決定された児童の数でございます。登載されましたら、児童相談所や関係機関と連携をとりながら見守りや支援を行っていくということになります。 次に、解決というふうにおっしゃいました。解除というのがございまして、解除とは、先ほど申し上げました管理台帳から削除された件数を申し上げます。解除には、また3種類ございます。1つには、市外に転出した場合、そして18歳に到達した場合、そして現場の支援者、保育士や教諭などから、事情聴取により、家庭環境が落ちつきを取り戻し、子供の心身の安全が確保できると、一定の改善が見られる、そういう判断をした場合につきましては台帳を削除しております。これを解除と申し上げますので、解除の件数について申し上げますと、平成28年度は9件、平成29年度は3件、平成30年度は10件でございます。また引き続き、現在も支援を継続しているケースにつきましては81件ということでございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 解除といっても市外に転出であるとか、18歳を迎えた、根本的にはまた別の相談機関へ行かなきゃいけないということでしょうから、解決というのはなかなかあり得ないような事例であると思います。 その中で、今、体制についてもかなり詳しく教えていただいたわけですけども、相談件数についてはそういったことで、この体制について質問をさせていただきたいと思うんですけども、特に児童が死亡に至ったような事例については、厚生労働省の専門委員会からの報告で、平成28年度で全国で77名、岡山県でもお一人のとうとい命が奪われています。特に、死亡に至るケースについて、平成15年から平成28年の専門委員会からの報告によれば、0歳児の割合が47.5%、中でもゼロ日児の割合が18.6%、3歳児以下まででお亡くなりになった方の77%を占めているという状況であります。妊娠期や周産期の妊婦さんや新生児、また乳幼児のサポートがいかに大切であるかということを物語っていると思います。 また、母子手帳不受理であるとか、1歳6カ月それからまた3歳で実施される法定健康診断を受診していない割合が高いということも指摘されています。不受理や健診を受診していない人がするということじゃなくて、そういった事件を起こした方の中に、母子手帳不受理、あるいは法定健康診断を受けていないっていう割合が高かったということであります。このような現状を踏まえて、市としてはどのような体制で対応してるでしょうか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) 本市の体制について申し上げます。 今、乳幼児についてかなり重点的におっしゃったんで、その件についても加えて答弁をさせていただきますが、本市では子育て世代包括支援センター、いわゆるたかはし版ネウボラというのがありまして、これは乳幼児から就学児、成人まで、もう年齢を問わず、切れ目なく支援を行うこととする制度でありまして、各年代において細かく対応しております。基本的には、保健活動の中でやってるということであります。 そして、こども未来課の中には、要保護児童の適切な保護、そして要支援児童もしくは特定妊婦への適切な支援を行うということで、児童福祉法に基づいた要保護児童対策地域協議会、これを子供を守る地域ネットワークというふうにも言っておりますが、そういうものを立ち上げております。この協議会については、倉敷の児童相談所を初めとする児童福祉関係団体、そして備北保健所を初めとする保健医療関係団体、そして教育委員会を初めとする教育保育関係団体、警察、司法といった関係団体で構成をされております。この組織でさまざまな情報を集約し、適切な機関へつないでいくということを目的とした組織を運営しております。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 市というのが、基礎自治体というのが児童相談所への窓口ではなくて、市自体が児童虐待に対応していかなきゃいけない、要保護児童に対応していかなきゃいけないということで、平成16年の児童福祉法の改正によって要保護児童対策地域協議会、高梁市では高梁市子どもを守る地域ネットワークが、今の御答弁のとおり設置されているわけでありますけれども、担当部署ということになるとこども未来課になると思うんですけども、そこでの専門職の配置などはどうなっているでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) それでは、こども未来課での専門職の配置について申し上げます。 家庭児童相談員が1名、母子・父子自立支援員が1名、そして保健師、社会福祉士などの専門職を配置しております。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 国では児童相談所のほうに、例えば専門職であるとか職員の定員の増加であるとか、弁護士あるいは警察といったことは言われるわけですけど、なかなか基礎自治体のほうにはそういったことはないわけですけども、職員の中にも児童福祉司の資格を持っていたり、今、ほかの部署でお仕事をされている方もいらっしゃるとは思うんです。ぜひそういった知見も利用していただいて、専門的な対応というのをお願いしたいと思います。 まだ2番目なんですけども、今度は教育委員会のほうにお尋ねしたいと思います。 幼稚園教諭や小・中学校の教職員さんが、児童・生徒や保護者に直接接したり、それからまた会話をしたり、もし虐待があればそういったことに一番気づける立場にある方だと思います。 一方で、第2次高梁市教育振興基本計画あるいは教育委員会の点検評価報告書、こういった中では、児童虐待の対策、家庭教育の支援について余り触れられてるところがないわけです。ですけども、だからしてないと僕は言いたいわけじゃなくて、岡山県教育庁からも児童虐待対応の手引きを初めさまざまな指導もありますし、現実、現場の教職員さんは働き方改革の時間制限と戦いながら、本当に夜遅くまでお一人お一人に対応していただいているわけです。そこは感じるとこがあるんですけれども、実際こういった虐待、そういった子供の異変に、それから保護者の異変に対してどういった対応をしてくださっているでしょうか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) この質問に関しましては、私のほうからお答えいたします。 まず、児童虐待に対しまして、多くの死者が出るなど、重大な課題であると認識しておりまして、対応しているところであります。 対応する体制でありますが、まず学校や教職員におきましては、基本的には素早い通報という形をとっております。疑わしいものも迷わずに早く通報するということで、通報先としては市町村あるいは児童相談所、教育委員会等でございます。そして、通報後、対策を立てて実行する場合があります。その場合にもいろんなとこと連携して行うという形をとっております。 教育委員会といたしましては、そういうふうに学校が動けるように指導していくということと、もう一点、市のネットワークの一員といたしまして、こども未来課等との連携によりまして、児童虐待の防止に努めていると。そして、発見した場合には、その解決に向けて連携した動きをしているということでございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 御答弁ありがとうございます。 続いて、3番目に移りますが、児童相談所との連携はどのように行っているかということです。児童相談所は子供に関する相談に応じて問題点やニーズ、子供の置かれた環境を的確に捉え、その子供や家庭に援助を行い、また子供の福祉を図り権利擁護をすることを目的として設置されております。 本市は倉敷児童相談所の管内であり、最寄りには高梁分室がありますが、聞くところによると高梁分室の職員さんの数というのは極めて何だか少ないとも聞いております。そういった中で、平生そしてまた一朝有事といいますか、すぐに対応しなきゃいけない、一時保護が必要な場合であるとか、そういったときには児童相談所との連携はどのように行っているでしょうか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) 児童相談所との関わりについてお答えをいたします。 児童相談所というのは児童福祉法に基づいて、県や政令指定都市に設置が義務づけられたものでございます。児童相談所ではケースワーカーや医師等、専門職員によって援助が行われておりまして、子供を守るため家庭からの隔離を行ったり、一時保護そして児童福祉施設への入所や里親のあっせんなども行っております。また、児童虐待防止法に基づいて、裁判所の許可を受けた上で家庭への立入検査や家宅捜査を行うなど、強い権限が与えられた組織でございます。 本市におきましては、倉敷児童相談所との連携によりまして、先ほど申し上げましたが高梁市要保護児童対策地域協議会へ参画をいただいております。そういうことで、全ての要保護、要支援児童についての情報共有をともに行ってるという状況であります。 また、こども未来課職員と児童相談所の職員で要保護、要支援児童の家庭訪問であったり、対応協議など、状況把握も常時行っているということでございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 続いて、4番目に移りますけれども、冒頭に掲げた事件、目黒区の事件や野田市の事件、これはいずれも児童や家庭の状況についての情報交換、そしてまた情報の受けとめ方に問題があることが指摘されています。本市への転居、あるいは本市では事件にならなくても本市からの転居の後に発生することも考えられますけれども、こういった児童の転居の場合にどのように対応しているのか、御答弁をお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) それでは、転入、転出時における情報の伝達についてお答えをいたします。 要保護世帯の転入、転出につきましては、双方の市または福祉事務所の間におきまして情報の伝達や提供を相互に行っております。例えば、要保護世帯が転出する場合は、転出もとの市町村が管理している情報提供書、これを転入先の市町村へ送付いたします。この情報提供書といいますのは、家族構成がわかる図であったり、生活歴や保護に至るまでの経緯、経過の記録、そして世帯への対応に関する情報がありまして、スムーズに移行できるよう、必要な情報を伝達してるということでございます。 また、必要に応じまして、直接担当者同士が対面や電話連絡でも必要な情報を収集し、支援につなげてるという状況でございます。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) きちんと住民票を移して転居したり、こちらに来ていただく分にはいいと言うたら語弊がありますけど、そういう方もいらっしゃいますけど、例えば目黒区の事件のような場合には、住民票を移さずに転々とされて、なかなか対応がおくれたというようなこともございます。そういったことになると、やはりある程度権限を持った児童相談所ということでしか対応できないのかもしれませんが、例えば小学校へ入る、保育園に入るということになれば、一番近くで見ることができるのが基礎自治体の職員であると思いますので、ぜひそういった異変には敏感に対応していただきたいと思います。 続いて、順番を変えまして(6)番に移りますけれども、子供の意見を尊重するためにどのような対応をしているかということでございますが、これは、先ほどの目黒区の事件では、女児がお父さんごめんなさい、お母さんごめんなさいというふうな手紙を精神的な拘束感のもとで書かされたり、あるいは野田市の事件では、女児に親と同居したいというふうな発言をさせて、それが判断材料の一つとなって一時保護の措置の解除が行われ、女児を危険にさらしてしまったということもございます。ここまでなると、なかなか女児の本音を聞き出すということは難しいんだと思うんですけども、平生、保育園や幼稚園、小学校、そういったところで子供や保護者の様子を、常に接する立場にあるわけですから、どうやってその子供の本音を聞き出すか、子供にとって一番いいのは何かというのをどうやって判断材料を引き出すか。なかなか困難な問いかなとは思うんですけども、ぜひそういったことについても御答弁をいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) やはり寄り添う姿勢というのが一番大切だろうと思っております。各家庭や児童の置かれている状況は一人一人違います。一番身近な存在である学校、園の先生、そして保健師、療育関係者相互の情報共有を行うということが一番大切なことだろうというふうに思っております。 それと、先ほど申し上げましたが、子育て世代包括支援センターの活動も密接に連携していくことによって、かなりの効果が期待できるんではないかというふうにも考えております。 また、国の法改正によりまして、子供の意見を尊重する仕組みを検討するというふうなことが決定されております。これにつきましては、国の対応策の動向を見守っていきたいというふうに考えております。 ○議長(小林重樹君) 石田芳生君。 ◆7番(石田芳生君) 寄り添う気持ち、そのとおりだと思いますし、児童や保護者との信頼関係、そうはいっても会話をすれば、交流すれば必ず全ての方が心を開いてくれるわけでもありませんし、専門家あるいは警察力に頼らざるを得ないような事案も確かにございますけれども、親族や、親族の次に、もしくは近所同士、親族同士の関係が希薄な現在では、保育士さんや教師の皆さんというのはそれ以上に身近な存在であると思います。そういったお互いの信頼に基づいた指導を今後ともお願いしたいと思っております。 以上で質問についてはここまでなんですけども、今回こういったテーマについて考えさせていただくのに、吉備国際大学の教授の皆さんの書かれた論文を大きな勉強の材料にさせていただいたわけですけれども、ことし保健医療福祉学部の社会福祉学科が今年度より募集を停止しております。高橋先生やほかの優秀な先生が高梁市の子供たちの状況、今までの状況について論文を書かれていて、それはやはり行政が書くものではないし、本当に学術的にも勉強になったわけですけども、今後官学、官と学、どうやって連携していくのか。制度をつくって、それを行政として検証するだけでなくて、やはり学者の視点というのも必要であるなというのを大いに感じたところでございます。大学都市、学園文化都市についてのあり方についても大いに考えさせられた次第でございます。以上で私の質問を終わります。 ○議長(小林重樹君) これで石田芳生君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は6日、通告による一般質問を行います。発言順位の4番から6番までの諸公にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。            午後2時40分 散会...