笠岡市議会 2020-09-14
09月14日-03号
令和 2年 第 6回 9月定例会 令和2年第6回
笠岡市議会定例会会議記録(第3号) 令和2年9月14日(月曜日)〇議事日程 午前9時30分開議 日程第1
一般質問(個人質問) ・ 1番 坂 本 亮 平 君 ・ 2番 桑 田 昌 哲 君 ・ 4番 栗 尾 典 子 君 ──────────────────────〇本日の付議事件
上記議事日程と同じ ──────────────────────〇出席議員(19名) 1番 坂 本 亮 平 君 2番 桑 田 昌 哲 君 3番 真 鍋 陽 子 君 4番 栗 尾 典 子 君 5番 山 本 聡 君 6番 大 本 邦 光 君 7番 大 山 盛 久 君 8番 齋 藤 一 信 君 9番 東 川 三 郎 君 10番 仁 科 文 秀 君 11番 大 月 隆 司 君 12番 藏 本 隆 文 君 14番 原 田 てつよ 君 15番 妹 尾 博 之 君 16番 森 岡 聰 子 君 17番 山 本 俊 明 君 18番 天 野 喜一郎 君 19番 奥 野 泰 久 君 20番 藤 井 義 明 君 ──────────────────────〇欠席議員(1名) 13番 樋之津 倫 子 君 ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名 市長 小 林 嘉 文 君 副市長 松 浦 良 彦 君 教育長 岡 田 達 也 君 政策部長 山 岸 雄 一 君 教育部長 井 上 洋 一 君 総務部長 辻 田 尚 史 君
危機管理部長森 山 祐 武 君
健康福祉部長清 水 輝 一 君
市民生活部長森 山 一 成 君
こども部長 中 嶋 徹 君 建設部長 佐 藤 博 之 君
上下水道部長河 相 裕 三 君
産業部長 石 田 輝 宏 君
市民病院管理局長 水 田 卓 志 君 消防長 松 尾 勝 明 君 総務課長 塚 本 真 一 君 ──────────────────────〇
事務局職員 局長 長 野 浩 一 君 次長 宮 恭 子 君
議事調査係長長 安 剛 伸 君 ────────────────────── 午前9時30分 開議
○議長(
藤井義明君) おはようございます。 ただいまの出席は19名です。定足数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,タブレットで御確認願います。 これより日程に入ります。 ──────────────────────
△日程第1
一般質問
○議長(
藤井義明君) 日程第1,
一般質問を行います。 通告順に個人質問を許可します。 質問時間は1人30分以内です。 まず,1番
坂本亮平議員の質問を許可します。
坂本亮平議員。 〔1番
坂本亮平君 登壇〕
◆1番(
坂本亮平君) 皆さんおはようございます。 新人議員の
坂本亮平でございます。9月定例議会の
個人質問トップバッターということで,大変緊張もしておりますが,いつものとおり自然体で臨んでいきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 今朝はかなり涼しいなと感じております。やっと暑い夏が終わって,秋がそろそろ来たのかなと感じております。我が国は四季折々の顔があり,またこの秋はスポーツ,読書,また食欲,様々な顔を持つ季節かなと思っております。しかし,
新型コロナウイルスの感染症についてはまだまだ予断を許さない,我々議会人としてもやはり執行部と連携をここは密に取りながら市民の安心・安全に努めていかなければならない。そして,我々個人も気をつけていかなければならない,そういうふうに改めて自覚をしております。 本日は初めての質問ということで,大きく2
項目お尋ねをしたいと思います。ぜひともビジョンを明確にして,前向きな御答弁をいただけたらと思います。 それでは,議長のお許しをいただきましたので,質問に入ります。 まず1項目めとして,笠岡市の特色を生かした
まちづくりについて。 まち・ひと・し
ごと創生総合戦略では新しい仕事,安定した雇用の創出,また笠岡へ新しい人の流れをつくるなど,5つの基本目標に今現在取組が進んでおります。その中で新しい仕事,安定した雇用の創出では,小林市長が度々言われる企業誘致も一定方向の成果はあるかもしれません。しかし,これには多くの金と時間がかかる。そして,成果がどうなのかという声も実際にあるのは確かだと思います。御存じのとおり笠岡市は温暖かつ年間を通しての日照時間も長く,雑誌でも
瀬戸内海沿岸市町村では第1位,全国でも第10位と,住みやすいまちの一つと言われております。また,笠岡市には全国3番目の面積と言われる広大な干拓地を有し,干拓地内では農業,畜産を営む事業者が
スマート農業や
バイオマス,また先進技術などを生かした取組がされ,新たな可能性を見いだしております。また,近隣地域にはないすばらしい
総合スポーツ公園もあり,
スポーツ人口の増進にも一役買っていると思います。島しょ部に目を向けますと,日本遺産の認定はもとより,全国でも諸島を持つ市として多島美といわれる有人7島には特色ある文化や産業が根づいています。今回笠岡市の所有となるふれあい空港をここで持つことにより,笠岡市は陸・海・空につながるすばらしい特色を持つのではないでしょうか。この特色を未来へ生かすことができないかと考え,以下の3点をお尋ねいたします。 1点目,干拓地内の農業,畜産業を営む事業者とタイアップをし,実地研修ができる
農業学校,例えば研修施設などを誘致できないか,お尋ねいたします。既に一部事業者では受入れもしているとお聞きしますが,こういった形で農業に関する学校,教育施設を提携することで最前線の状況を実地で学べ,また将来の
後継者不足や問題となっている臭気という問題にも教育という観点から一つの可能性があるように感じます。 2点目,ふれあい空港で
グライダーや飛行機の
ライセンスが取れるなど,稼ぐ施設の側面を持った航空公園へと転換ができないか,お尋ねします。これは昨日の代表質問でも話題となりましたが,今回県と譲渡協定を結ぶ中で,9月には設置条例を制定するというスケジュールが出されております。年間約700万円の収入となるふれあい空港については,笠岡市は今後も黒字展開,約数百万円の予定を立てております。まずはビジョンを明確にし,単なる防災拠点や多
目的利用施設だけにせず,道の駅との利便性を考慮した365日空港を楽しめる,市長の言う稼ぐ施設へと生まれ変わるチャンスではないのかと思います。 3点目,
総合スポーツ公園の
青空農園について,
民間事業者とタイアップすることで
スポーツ専用エリアへ変更ができないか,お尋ねいたします。これは笠岡市の
陸上競技場,
総合体育館,
テニスコートは立地的にも非常に使いやすく,近隣市町の個人,団体にも広く活用をされております。しかし,限られたスペースの中にある,ある意味異種の施設が混在する状況を改めて
スポーツエリアとして整備してもよいのではないかと思います。 以上3点,1回目の質問とさせていただきます。
○議長(
藤井義明君) ただいまの
坂本亮平議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君)
坂本議員の御質問にお答えします。 1項目めの1点目につきましてお答えします。 本市の特色を生かした
まちづくりについての御質問,御提案でございますが,現在
笠岡湾干拓地は
バイオマス発電施設を活用した
アジア最大級の
次世代園芸施設の稼働,大規模な農畜産業の展開,露地野菜に関しての
スマート農業の取組をはじめ,道の駅周辺の四季折々の景観作物の栽培,農協や直売所,研究機関の立地など,農業を学ぶ学生にとって多種多様な現場に恵まれているものと考えております。
坂本議員の御質問の実地研修ができる施設を誘致することは,地域農業の後継者として,また新規就農や農業法人への就職など,笠岡への定住も期待できるものと考えているところです。しかし,
農業学校などの誘致につきましては,全国的な事例を見てもお分かりのとおり,誘致を行う
地元自治体の負担は相当なものとなりますので,現実的には難しいと思われます。可能性としては
農業試験場などの誘致は考えられますので,調査研究を続けてまいります。 次に,2点目につきましてお答えします。 現在笠岡ふれあい空港は
ラジコン飛行機や
鳥人間コンテストの練習,車両の走行試験など,年間200件以上多目的にわたって利用いただいております。また,
坂本議員も
実行委員会の副会長として御尽力をいただいております本市最大のイベントである大空と大地のカーニバルの会場として毎回数万人規模の来場をいただくなど,本市の活性化にとって大変価値のある施設と捉えております。 御質問をいただいた飛行機の
ライセンス取得といった活用につきましては,
ライセンスの取得には指導者の確保や
パイロット養成機関の誘致が必要となるなどの課題もあり,今後関係機関との協議,調整が必要になるものと考えております。 さて,報道によりますと,2025年の
大阪関西万博に向けて2名が乗車できる空飛ぶタクシーの実用構想を
外資系企業が発表するなど,空の移動革命ともいえる新しい交通形態の実用化に向けた研究が着実に進められているところでございます。本市においても航空産業の
研究グループから大型ドローンである空飛ぶ車の実証実験をふれあい空港で行いたいというオファーもいただいたところです。こうした動向もある中で,ふれあい空港は瀬戸内海の中心部にあり,そして関西から中四国,九州北部までをカバーできる恵まれた立地や,干拓地という周辺に障害物のない好条件を有するなど,高いポテンシャルを秘めており,これからの時代に求められる新たな価値を生み出す場所となるものと捉えております。 これからのふれあい空港は市が主体となって人々の命を守る防災,医療拠点として,そして新たな交通,輸送形態の実現に向けた研究拠点とするなど,様々な利活用を図ることによって今以上に価値を高め,魅力ある施設として運用し,子供たちに誇れる夢のある空港となるよう可能性を探求してまいります。 次に,3点目につきましてお答えします。
青空農園の
スポーツ専用エリアへの変更についての御提案でございますが,
青空農園については,全体の
グランドデザインを見直し,現在旧粗
飼料生産供給基地と水と緑のふれあい広場で整備が進められております
農業テーマパーク内に多くの方が農業を楽しんでもらえる施設として設置することができないか,検討しているところでございます。あわせて,現在の
青空農園エリアについては,国や県とも協議を進めながら,
スポーツ専用エリアへの変更も検討するなど,より利用しやすい環境を整備してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問がありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 学校の誘致というのは難しいのかなというのを改めて理解をいたしました。こういった立地を持つ笠岡市ですから,それをみすみす逃す手はないのかなと思い,質問をさせていただいております。試験場というお答えもいただきました。ぜひ全国からそういったことが学べる方々が来られて,笠岡と縁を深めていただけたらなと思っております。 学校誘致についてなんですが,実は先日岡山農業大学校へ視察に行ってまいりました。その際,学生さんにこのような質問をしております。あなたにとって学ぶ場所は第2,第3のふるさとになりますか,そのような素朴な質問をしたところ,皆さん口をそろえて,ふるさとになります,卒業後も何らかの形で関わっていきたいという答えをいただきました。当学校長からも生徒の就職先は農業実地を通しての関係する農業法人や団体などへの就職,また独立した事業者への道もあるということをお聞きしております。そういった観点からいくと,定住という視点で考えたときに笠岡で農業に関する勉強や研修を行った若者が将来に笠岡市に関係が持てるように空き家,耕作地,指導といった定住に絡めた考えはできないでしょうか,お尋ねします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君)
坂本議員さんの再質問にお答えいたします。 先ほど議員さんから御提案があった空き家,そして農地,そういうものと絡めて定住につながるということ,私もそういうものを御紹介できるようになればいいなと思っております。農業を勉強された方が笠岡市に定住し,そして農業をしていただくこと,笠岡はやはり高齢の方が多く,そして
担い手不足ということもありますので,そういう支援をしていきたいと思っております。 その中で,今市の
定住促進センターでは空き家と耕作地をセットでという物件を御紹介もしております。その場合の農地が大体1アールから9アールまでとなっておりますので,やはり農業で生計を立てるとなりますと,もう少し広い農地を希望される方もおられると思いますので,そういう場合には市へ相談していただいて,
備中県民局,県,そして井笠の
農業普及指導センター,そちらとも共同で支援していきたいと思っております。 先ほども私言いましたが,笠岡市は比較的高齢者の方が多い,担い手になる方も少ないということでありますので,営農をやめるというような考えの方がおられましたら,やめられる数年前ぐらいに市に相談していただいて,営農したいという若い人に御紹介できりゃあいいなと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 若者という今目線でお話をさせていただきました。実はこの農業大学校に行った際に校長先生からこのようなことを言われました。今は若者だけではなく,やはりこれからリタイアをする方に
ターゲットを置くことも一つの目線ですよと。例えばお仕事しながら週末農業を始め,そこから関係を持って,先ほどの
空き家対策,そういうところへつなげていくということも全国的には今広くなっておるということをお聞きしてますので,そういった目線もぜひ盛り込んでいただけたらなと思います。 次に,先日高校生を
ターゲットに地域学として行っている授業を見る機会がございました。そのテーマとして新しい農業と
耕作放棄地の利活用というテーマであったように思います。その中で学生が仮説を立てる中で,平たく言うとこういった仮説がありました。みんなで機械を導入し,みんなで共有をすることはどうなのかという意見が出ておりました。まさにこの前の
ラジコン草刈り機ではないですが,そういったものをみんなで共有をして,みんなで使えるようにしていきたいなというのが学生の目線で出ておったということを私は確認しております。さらにこの動きを進めるのであれば,笠岡市の方向性に限りますが,例えば
スマート農業を目指す,笠岡市として推奨するというのであれば,
ラジコン草刈り機やドローンの実用化,笠岡市で農業をされる方に対して
農業用ドローンの
オペレター資格の補助,そして
ラジコン草刈り機やド
ローン購入補助に対応を考えられるが,そういった方向性は考えられるのか,お尋ねいたします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君)
坂本議員さんの再質問にお答えいたします。 これからの農業はやっぱり今以上に効率化が図れるようにということで,先ほど御紹介もありましたドローンとか,そして
ラジコン式のような,そういう
スマート農業といいますか,機器が使われるように今後まだまだ増えていくと思います。実際に市内でもドローンを使って営農もされておられる方もおりますし,先ほども話がありましたように干拓地内では
スマート農業の
実証実験等も行われております。機器の購入,そして資格への補助の創設の御提案でございますが,今現在ですけども,国とかに助成制度もあるようにお聞きしておりますので,まずは国や県の助成制度を確認し,それがあれば御紹介させていただきたいと思っております。また,市の助成制度につきましても,
利用状況等を確認し,検討してまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) 検討していただけるということで,今ある補助金と,笠岡市独自にテーマを決めてビジョンを設けないと,何でもかんでもつけたらええということにはならないと思います。私が申し上げたいのは,笠岡市としてどういった方向へ向かっていくのか,それがあって初めて補助金であったり,制度であったりというふうに思いますので,ぜひこういった声,実は農業されとる方からも声がありました。今後そういったものを目がけていく,農業というのは国としては守らないといけない私は施策だと思いますし,農耕民族として日本人というのは農業を大切にしていかなければならない。時代に合った形で笠岡市としてもそういった補助を考えていただけたらと思います。 続いて,先ほどふれあい空港についてのお話がありました。
グライダーの資格であるとか,そういったところがクリアできないというお話を聞きましたが,実は岡山県には5名の教官の方がおられます。大変全国にも有名な教官の方がおられる中で,実際に笠岡市にも
モーターグライダーが飛んできて,そういった研修ではないですか,体験をさせていただいたという経緯もございます。そういったところも少しお話の中で再検討していただけたらなと思いますが,まさにふれあい空港は笠岡市としては負の財産だと言われる方もおられます。 しかし,これは見方を変え,明確なビジョンを設ければ,例えば笠岡市だからできる,稼ぐ施設としてふれあい空港は利活用できる施設だと私は思っております。現在
ラジコン模型や自動車の
テスト走行,防災訓練など,年間を通じて多くの利用があります。先ほど申し上げた
グライダーの
ライセンスについても様々な決まりはありますが,16歳から訓練ができ,17歳から
ライセンスが取れると,いわゆる高校在学中に
パイロットの資格が取れるということになります。若者を対象にした将来の航空人,先ほどのお話もありましたように航空人の育成は笠岡市の一つの売りだというふうに私は捉えております。参考例として北海道の滝川市は
グライダーに特化した
航空スポーツ振興を取り入れ,全国に売り出しております。上昇気流が発生しやすく,航空管制の制約も少ない滝川市は全国でも指折りの
スカイスポーツが盛んなまちです。市内にある
滝川スカイパーク,笠岡でいうとふれあい空港は,滑走路を含む施設を中核にした市民と空が触れ合える航空公園として整備をされております。
グライダー愛好家はもちろん,市民もたくさん訪れる施設となっており,専門家が常駐し,愛好家だけに限らず,一般市民も
グライダー体験搭乗ができる環境になっている。ちなみに
グライダーは上空まではエンジンで飛んでいきます。そして,上昇気流を捕まえて大空高く舞い上がる,そして滑るように飛ぶ滑空飛行をすると,これを笠岡に当てはめますと,実は干拓地内は上昇気流が発生しやすい,パラ
グライダーがたくさんおる理由がそこだそうです。ふれあい空港という既に施設があること,そして今後交通のアクセス,バイパスができることによってアクセスが非常によい,他地域から人寄せが容易である,そして上に上がったら,何と多島美をはじめ,海を眺める立地があると,そして
エンジン音など騒音が少なく,
畜産事業者をはじめ,周辺の方にも騒音の問題を起こしにくいということになります。 例えばということで,今日フリップを準備させていただきました。皆さんにも配信をさせていただいておりますが,こういった形ができないかと思います。年間数十万人来る道の駅です。買物や花々の見学をされる方,近くに空港があって,何か飛行機が飛んでるぞと,ちょっと行ってみよう。そこにもし体験ができる
グライダーがあったとします。そのまま空港から大空へ舞い上がります。舞い上がった後,多島美あふれる諸島を空から楽しむことができる。そこで,
パイロットが一言,これ日本遺産に認定されてるんですよ,船で島にも行けますよ,フェリーだったら車でも行けますよ,そういったことをもし一言つなげていただけると,この特色が強みになって新しい観光産業になるんじゃないかなと思います。この有効性を利用した稼ぐ施設ということに対して市長の見解を教えていただけたらと思います。
○議長(
藤井義明君) 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君)
坂本議員からの
グライダーの活用という提案をいただきました。私自身は
高所恐怖症なんで,まだ
グライダーにはよう乗っとらんのですけども,
坂本議員はもう乗られたということを聞いておりまして,実感を持ってしゃべられてるんだなという気がしました。
農道空港の活用に関しては岡山県から譲渡の打診を受けたときにもう既に何社かから
農道空港を丸借りしたいという御意見もいただいております。今初歩的な
意見交換段階ではあるんですけども,
大手自動車メーカーも含めていろんな活用方法があるという中で,今年間200件ぐらいの活用をしていただいて,非常に
農道空港の価値を再発見をしていただいている業者やイベントの関係者もおられるんですけども,年間を通じてこの
農道空港を借りたいという提案も先ほど稼ぐという側面からいえば,我々にとっては非常に魅力的な提案でもありまして,その辺とも併せながらこういう
グライダーに乗って,皆さんが
笠岡諸島等を見ていただいて,笠岡の関係人口になっていただく,笠岡のファンになっていただく,そういった側面もとても大事だと思うと同時に,ここをどう付加価値をつけていくかということも非常に大事な側面でして,そういった条件をいろいろ比較検討しながら詰めていきたいなと思っております。
グライダーの試乗のできる場所,とても魅力的な提案だと私自身も思っておりまして,積極的にいろんなケースを含めて考えていきたいなと思います。ありがとうございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) すみません。 そういった形で検討していただけるという声をいただきました。公的財産の削減から見ると反していると見えるかもしれません。しかし,中には施設の整備をして無料で開放する施設もある。いわゆる生産性という宝から見ると,こういった収益性のある施設があってもよいのではないかと思いますが,そこら辺の見解はいかがでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君) 再質問にお答えいたします。 いろいろなお話があって,そしてそれを有効活用していただいて,そして地域の活性化につながって,今
あまり農道空港に来られる方も少ないんですけども,来ていただいたり,そこでいろいろなことをやっていただいて,そしてもうけるという話もありましたけども,そこへ来られた人がもうかったり,そして市民の人も見てもらって,もうけるというか,笠岡市もそれで収益性があるようなことにつなげていきたいと思います。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) すみません。 そういった稼ぐ施設という言い方が適切かどうか分かりませんが,収益性のある施設もやはり持つことが必要かなと思います。 あと,このふれあい空港につきましては,
鳥人間コンテストに出場される大学のチームも来ておられます。約6大学,各学校に40名の部員がおられます。皆さんの知らないところでテスト飛行をして,複数回年間通して来ておられます。そういった学生は少なからずともこの経験を通して笠岡を知るわけです。この認識をした学生たちを知らず知らずに帰らせてしまうんではなく,こういった航空分野,優秀な学生を工学系の企業へとマッチング,もしくは学校への課外授業へつなぐなど,笠岡市ができない航空事業への関連をつけることはできないでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君)
坂本議員さんの再質問にお答えいたします。 先ほども議員さんからありましたように
鳥人間コンテストに参加する方が朝早くから
農道空港を御利用いただいております。先ほど議員さんから6大学というお話もありましたが,もう10年以上前から利用していただいております。来られる方は,東は京都,そして大阪のほうから,そして西は広島,愛媛の方が来られているようです。学生の方にお聞きすると,結構ここは利用勝手がいいんだということで,毎年使っていただいている状況でございます。 御提案でございますが,私も大学生の方が来られて,笠岡の人とのマッチングということをやってみたいなと思っておりました。その前にまずは大学生の方にお話を聞いてみたいと思います。いろいろな大学がありますので,その方とも話をし,先ほど御提案があった企業とのマッチング等ありますので,できることから始めていきたいと思います。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君)
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) マッチングということでぜひ考えていただけたらと思います。まさに課外授業という観点からいうと,小学生や中学生については,やはり夢という観点でできるんじゃないかなと思いますが,あえて教育長にお尋ねしたいと思いますが,そういった方々が来て,夢を語っていただくというのは課外授業としてどうでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 岡田教育長。
◎教育長(岡田達也君)
坂本議員の再質問にお答えいたします。 先ほど夢という観点からということですので,今年から新しい学習指導要領が始まった中で,小学校においてもキャリア教育を進めていこうというふうになっています。自分の将来どういう人生を歩んでいくかを含めて考えるときに,そういう方々の大学生の思いとか,これからの夢をじかに聞くというのは貴重だと思います。どういう形か分かりませんけど,そういう場があれば検討していきたいと考えております。 以上です。
○議長(
藤井義明君)
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 非常に笠岡にとってはすごくプラスなことなのかなと,ふだん接しない方々,いわゆるそういった世界の方々ですから,ぜひつなげていただくことが笠岡の未来にとっても非常にいいのかなと思います。この後質問される桑田議員の通告にも交流人口という言葉がありました。あえて関係人口,交流人口ということで考えますと,こういったことも一つの笠岡の未来につながることなのかなと感じておりますので,よろしくお願いいたします。 続いて,
青空農園の件です。 県や国の条例の設置については重々承知をしている中,こういった質問をさせていただきました。今回改めて検討をしていただけるということをうれしく思いますし,ただこれは利用されてる方が既におられます。こういった方に対しても明確な指針を打ち立てて,御理解の中,進めていただけたらと思います。中には条例があるばかりに足かせになるケースもございます。条例も時代とともに柔軟に対応していくものもあってもいいのかなと感じておりますが,このあたり執行部からの御意見をお聞きしたいと思います。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君)
坂本議員の御質問にお答えをいたします。 今ほど条例の時代に合わせた柔軟な扱いについてという御質問だったと思いますので,政策部からお答えをさせてもらいます。議員のおっしゃるとおり決まり事というものはその時代のニーズ,要請に応じて出来上がったものでありまして,そういったものが時代の変遷とともに変わる必要性が大きくなるものであれば検討をしていくということは通常あり得る手段だと思いますので,時代のニーズを読みながら必要がある場合にはそういった検討も進めていく必要があると認識しております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 これだけ時代が速く流れる中であります。全てが全てではないかもしれませんが,柔軟に対応ができるところがあってもいいのかな,そういった形で検討していただけたらと思います。今回申し上げた質問については,実効性を考えると可能性のあるものと私は考えております。笠岡市の財政は非常に厳しいと理解をする中,ない袖は振れないのではなく,なくても振れる袖があるんじゃないでしょうか。既存の見直しや現在への投資,未来への投資,ビジョンを明確にして遂行をしていただきたいとお願いを申し上げて,1項目めを閉じさせていただきます。
○議長(
藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) 続いて,2項目めでございます。 小中一貫教育及び幼・保再編による学校の周辺の整備についてであります。 令和5年完全実施となる小中一貫教育の推進や笠岡市就学前教育・保育施設再編整備計画により笠岡市の教育環境は大きく変わる転機となっております。これまでパブリックコメントや各地域での説明会が度々開催され,少なからずとも地域の方々や当事者たる保護者には説明をしてきたといわれる中,教育の手法については,教職員を含め,専門家が集まり,カリキュラムを進めていると聞いております。その中でこれまでの説明会では柔軟生を持って対応すると再三いわれてきた施設整備や通学路を含む周辺整備については具体性に欠け,カリキュラムと同様に進めていかなければならない重要案件だと考え,以下の3点をお尋ねいたします。 1点目,これまでの説明会では,富岡幼稚園をこども園へ再編する中で,美の浜の分譲住宅地での増員を見込み,幼稚園の建て替えという話があったが,既存幼・保施設への建て替えを含む拡充整備はされるのか,お尋ねをします。本年開設した青空認定こども園の入園分布は美の浜,大島,神島であり,富岡幼稚園のエリアとかぶります。保護者の心理としてはソフトが同じであればハードが大きく違う物を選ばれるのは当然じゃないかという気がします。 続いて2点目,こども園の送迎は自動車送迎が多い中,駐車場や近隣整備は検討するのか,お尋ねします。例えば城見保育所は施設前が非常に狭い,吉田保育所は送迎スペースの幅員が3メートルと狭く,水路への落下の危険性がある,大井幼稚園での説明会ではこういった声があるにもかかわらず,それは地元で話し合ってほしいと当時言われておりました。近隣の調査や問題解決についてどういった対策を取るのか,教えてほしいと思います。 3点目,小中一貫教育の一体型該当校だけでなく,こども園についても通学路の安心・安全の確保,事前対策が急務であります。この対応についてどのように考えているのか,お尋ねいたします。 以上,1回目の質問とさせていただきます。
○議長(
藤井義明君) ただいまの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 中嶋
こども部長。
◎
こども部長(中嶋徹君) 次に,2項目めの1点目につきましてお答えをいたします。 笠岡市就学前教育・保育施設再編整備計画におきましては,令和6年度までに幼稚園,保育所を認定こども園に移行することとしております。富岡幼稚園につきましては,令和4年度に3歳児以上の幼・保連携型認定こども園に移行し,既存施設の改修で対応する予定でございます。その後,施設の建て替えの際には3歳未満を受け入れる認定こども園として整備充実を図ってまいりたいと考えております。また,この施設の建て替えの際には周辺地区の子供の数を注視し,給食センターの跡地等の利用も視野に入れながら,よりよい教育・保育環境となるように検討してまいりたいと考えております。 次に,2点目につきましてお答えをします。 送迎の際の駐車場等の整備でございますが,例えば富岡幼稚園では隣の体育センターの一角を駐車場として利用させていただいておりますが,利便性,安全性を考え,側溝に蓋をし,砕石を敷くなどの整備を行ったところでございます。さらに,保護者よりアスファルト舗装化の要望等もいただいておることから,早期に整備する方向で進めたいと考えております。 駐車場に関しましては,ほかの幼稚園,保育所でも付近の公共施設や近隣の土地をお借りして対応しておりますが,その利用に関しては園児の安全確保を第一に,こうした近隣の駐車場に止めていただくなど,保護者に協力をしていただくようお願いをしてまいります。 今後こども園の移行を進める中で各地域の現状を見据えた上で保護者の皆さんが安心して送迎ができるよう整備を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 次に,3点目につきましてお答えします。 まず,通学路の安心・安全確保でございますが,昨年未就学児が日常的に集団で移動する経路の安全点検を行っております。その結果に基づき,県の関係部分では翌年度対応を含めて全ての箇所が対応がされ,警察の関係部分においても翌年度対応及び検討中と伺っております。市の関係部分におきましては,例を挙げますと,保育所,幼稚園における危険箇所については,歩行者注意の路面標示やカーブミラー及びポール柵の設置など,全て対応済みとなっております。こども園への送迎は保護者の自家用車がほとんどであり,こども園付近では徐行運転など,細心の注意をお願いしているところでございます。また,各園では園外活動として園付近を散歩することから,保育士等が自ら安全点検をするほかに,保護者の目,地域の目から安全点検をしていただきながら,情報収集し,対応に当たっております。そのほかの安全対策といたしましては,城見保育所,吉田保育所,青空認定こども園では死角を補うため防犯カメラを設置し,吉田保育所では子供たちが安全に通園できるよう側溝に蓋を設置するとともに,全ての園の職員と子供たちに防災頭巾を整備しました。さらに,青空認定こども園では電子施錠と室内警報システムを整備し,安全確保に努めております。 次に,自然災害対策ですが,保育所,認定こども園におきましては,指導計画の中で安全教育として位置づけ,生活安全・交通安全・災害安全等の内容についての指導を行っており,毎月1回交通指導,避難訓練などを行っているところでございます。これらの訓練を通して災害が発生した際には園児の安全確保ができるようにしていきたいと考えております。 今後もこども園移行の際には安心・安全確保や自然災害対策に留意しながら整備を進めてまいります。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 幼・保再編については,先行した青空認定こども園というのが一つの物差しになるのかなと思います。それに合わせて周辺整備も同じ水準で対応ができるようにしていただけたらなと思います。 そこで,安全対策の件なんですが,有事の際園の管理者について,平素防災研修であるとか,避難などの研修などはどうされているのか,教えてください。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋
こども部長。
◎
こども部長(中嶋徹君) お答えをいたします。 研修の詳細,すみません,把握しておりませんけれども,先ほども回答申し上げましたように避難訓練等を定期的に実施をする中で園児の安全を図るためにどういう経路でどういう避難をするかというのは随時行っているところでございます。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) 避難訓練というのは一つの手法であって,私が申し上げたかったのは,園の管理者という立場である以上,園児とそこにいる職員の安心・安全を守る立場にあると思います。私も防災士という立場を持っておりますので,園の責任者の方には自身が被災されても園児だけでなく,教職員の責任も背負ってしまう方がおられるということで,メンタル的に非常にきついんだということを言われております。私もそういう情報を聞きました。そういったことについての研修等はされておるのか,教えてください。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋
こども部長。
◎
こども部長(中嶋徹君) 研修でございます。具体的に防災に
ターゲットを絞っているかどうかというのは別でございますけれども,こども園に向けていろいろな準備の委員会等を進めておりますので,そういう中で進めていければと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 今園の管理者という限定をしてしまいましたが,これは小学校とか,校長先生にも言えることだと思います。そういった管理をする立場の研修というのはしっかりとしていただくことで,子供たちの安心・安全にもつながると思いますので,ぜひともそういうところも踏まえてしていただけたらと思います。 それでは,小中一貫教育では学校運営協議会という連絡協議会ということで,地域と連携を密にしていくとのことですが,幼稚園,保育所は特定の学区がございません。そういった中で地域との連携は非常に多くある中,幼・保再編での地域連携はどのようにしていくのか,教えてください。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋
こども部長。
◎
こども部長(中嶋徹君) ただいまの質問でございます。 青空認定こども園につきましては,小・中学校今おっしゃったような学校運営協議会で進めていくようになると思いますが,認定こども園におきましても園の運営に保護者や地域の方々の参画をいただいて,地域全体で園をしていただくということから,評議員というものを設置をしております。そういった評議員を設置をした上で意見交換等を通じて,地域との連携を深めてまいりたいと考えております。今後のこども園についても,評議員の設置ということで地域と連携をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) 地域との連携というのは非常に大切だと思います。地域が子供たちが育てる,それが地域への愛着を生む,そしてつながりを生むと思います。ぜひその幼・保,こども園となっても地域との関係が薄れないようにしっかりとしていただけたらと思います。 こども園についての周辺整備でお聞きしましたが,小中一貫教育についてもお尋ねをしたいと思います。小中一貫教育は一体型が金浦学区,新吉,また神外という中で,金浦学区は近年の自然災害でも浸水エリアとして周知をされているエリアです。モデル校というならば,教育手法と両輪で子供たちの安心・安全も検討する必要があると思いますが,いかがお考えでしょうか,教えてください。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 井上教育部長。
◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。 金浦中学校区でございます。学校規模適正化でございますとか,小・中一体型の形成につきましての地域または保護者の皆様の説明会におきましても,平たい言葉で言えば,金浦中学校のところはつかるじゃないかという御指摘をいただいておりますが,実は金浦中学校の校舎がつかったことの確認はございません。一昨年の7月豪雨の時点でも運動場の古いトイレがちょっとつかったんでございますけども,校舎,体育館等は無事でございました。今後一体型で校舎を新築,増築する際にはそのあたりの危険性も踏まえて,しっかりとしたかさ上げ等を行ってまいりたいと考えております。また,多分皆様が思われているのは,周辺の道路が冠水して,保護者の皆様の送迎等のことをお気になさっているんだと思います。そういった豪雨とか災害の危険が予測される場合にはあらかじめ特別警報等が出されますので,その時点で学校は休校措置を取ることになります。保護者の皆様方がその中で子供を迎えに来るというような事態は発生しないと考えております。いずれにいたしましても,そういった保護者の皆様の心配に対しては今後の説明会等で丁寧な御説明をいたしてまいります。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) 先ほど申し上げたかったのは,安全管理というのは金をかければいい,建物を高くすればいいというだけの話ではないと思います。ソフトとハード,きちっとそれが両輪で進んでいかなければならない。例えば今回の小中一貫教育については,中学校だけならばそろそろ危ないから帰りなさいというのも通用するかもしれません。しかし,1年生がおるわけです。しかも金浦中学校,今の予定ではバスで通園をするという中で,1年生等の引取り,いわゆるそういった訓練なんかどうされるのか,まだ分かりませんが,そのあたりのルール化というのは必要だと思いますがどのように考えておるのか,教えてください。
○議長(
藤井義明君) 井上教育部長。
◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。 小中一貫校一体型のみならず,今現在の小学校,中学校におきましても災害に対しての避難等考える必要は当然ございます。各学校におきましては学校防災マニュアルというものを各学校が作成しておりまして,それには場面ごと,通学の時点,学校に子供たちがいる時間帯,退校の時間帯について,そういった事態が起きたときはどういう手だてをとっていくというタイムスケジュールと申しますか,そういったことを作成をいたしております。それにのっとって対応することになりますが,先ほどから
坂本議員がおっしゃっているように教職員に対するそういった指導,徹底を教育委員会としては進めてまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) ありがとうございます。 マニュアルがということでお聞きをしました。これは先ほどのお話にも戻りますが,やはり管理者の対応能力が問われるんじゃないかなと思います。危機管理等,やはりそこで頭を取るものがどういった命令系統をはっしするのか,それに従っていわゆる部下である職員がどういった動きをするのか,ふだんからそういったものをきちっとしておかなければ,相手は小学生であります。小学生に対して大人のような指導はできない,大人のような命令はできない。そういった中で,日々の訓練であるとか,そういったものは常にしていかなければクリアできないのかなということは思いますので,ぜひきちんとしていただけたらと思います。 最後に,今回の大項目は小中一貫教育の推進であると私は思っておりますが,答申の中にも実際に小中一貫教育を完遂するには一体型が望ましいと締めくくったと私は理解をしております。万が一今スケジュールで安全の担保が取れない,理解が得れないといった場合に一体型についても見直しが検討されるのか,教育長にお聞きしたいと思います。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。
◎教育長(岡田達也君)
坂本議員の再質問にお答えいたします。 私どもがつくりました小中一貫教育の推進計画はいろいろな視点から検討して作成したものでございます。先ほどから御質問いただいてます防災的な視点,そして教育の質を高めるという視点から協議しております。その中でこの計画を発表しておりますので,基本的にはこの方向性でしっかりと笠岡全体として進めてまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。
坂本議員。
◆1番(
坂本亮平君) 教育長の口からそのようにお聞きしました。進めるとしてもそういったものが両輪であるということをしっかりと理解をしていただきたいと思います。やはり我々も保護者の一人として安心して預けたいと思いますし,皆さんが平等に勉強をしていただきたいと思いますので,ぜひとも地域の声,保護者の声を軽視せずに進めていただけたらと思います。昨日の代表質問でも令和5年,6年には小中一貫も含め,大きなお金が市では動くということも言われておりました。モデルだからしなければいけないではなく,しっかりと声を聞き,精査もしていただきたいとお願いをしておきたいと思います。 今回の件も踏まえですが,笠岡の未来を託す子供たちのために環境を整えることは今を生きる我々大人の責任だと思っております。ぜひともしっかりと声を聞き,取り組んでいただくことをお願い申し上げ,私の質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
藤井義明君) 以上で1番
坂本亮平議員の質問を終結します。 約10分間休憩します。 午前10時22分 休憩 午前10時35分 再開
○議長(
藤井義明君) 休憩を解いて本会議を再開します。 次に,2番桑田昌哲議員の質問を許可します。 桑田昌哲議員。 〔2番 桑田昌哲君 登壇〕
◆2番(桑田昌哲君) 皆さんおはようございます。 個人質問2人目,新人の桑田昌哲です。初
一般質問となります。よろしくお願いいたします。 私は3現主義を柱に現場,現実,現物を大切に,より安心・安全な
まちづくりをキーワード,皆様の安定した生活と安心して暮らせるまちを支えることを目標に頑張っております。コロナウイルス感染症とともに始まった2020年,昨日までJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で開催でありましたコニカミノルタ女子オープン,このコロナ感染症で無観客のまま4日間で終了しました。本来なら多くの方々がこの笠岡に訪れる機会でございました。その機会がなくなったことを大変に残念に思います。そして,大雨からの災害,質問中でも少し振れますが,笠岡の災害特性を考慮すべきものではないかと考え,今回この
一般質問をさせていただきます。 それでは,議長のお許しをいただきましたので,質問に入ります。 1項目め,自然災害防止対策についてです。 今年も豪雨により九州,関東,東北など,全国各地で発生している自然災害,この笠岡においても起こり得る災害だと考えております。特に継続した豪雨後での河川の氾濫,山崩れ,そして土砂災害が気がかりです。笠岡市地域防災計画では被災したとしても人命が失われないことを最重視,経済的被害ができるだけ少なくなるよう対策を組み合わせ,災害に備える,災害時の社会経済活動への影響を最小限にとどめると示されております。風水対策では水害防止計画基本方針より,治山治水事業の促進,河川管理の強化及び水防体制の整備により水害の防止を予防するを推進するとあります。その中には様々な対策,体系を考慮しつつ,いろいろな整備を考え,安全を確保し,努力する,そしてその中身を市民の皆様に周知するとあります。現在の笠岡市の危険箇所はハザードマップとして各家庭に配布されております。地域を回る中,自分で見,そして皆様から聞いた話の中で自然エネルギー開発の太陽光発電の設置がよく見受けられる,山林の管理については国,県,市,さらには所有者と,様々な管理者がおられます。ただ,管理手が少ない現状の中,少々荒れている箇所も見受けられます。山林の崩壊防止機能が停滞していると考えます。その山の麓には住宅があり,人が住んでおります。そして,生活道路として使用されている現状もあります。その中から質問をさせていただきます。 1点目,防災・減災に取り組む笠岡市として災害に対する基本的な考え。 (ア),山林管理の在り方について,本市の御見解は。(イ),山林への自然エネルギー,太陽光発電設置について,本市の認識は。 2点目,水害防止対策の取組についてです。 風水対策内,第7節,笠岡の災害特性から本市では河川網が発達していないため少しの雨で浸水被害が発生する傾向にある,水害対策の中には内水排除が重要であるとうたわれております。地域別では小田川沿いの平野地で排水機の設置,そして市街地では下水の整備により安全が向上したと言われております。至近の雨量を考えると,短時間での大雨が発生,今までの対応だけで水害被害が拡大する傾向にあるのではと危惧をします。雨水などからの水害による防災・減災を考えることで以下のことをお尋ねします。 (ア),市内内水排除を考え,市内排水場の整備状況はどうなのか。(イ),都市計画後様々な線引き改善を図った後で地域別の雨水排水に対する考えはどうなのか。 3点目,4点目におきましては,昨日の大本議員,藏本議員の代表質問と重複する点になりますが,お答えください。 3点目,災害別で避難所の場所が変わるのは理解します。その避難所に対して市民の方への周知の方法はどう考えるのか。 4点目,コロナ対策を踏まえ,避難運営をどのようにしていくのか,お伺いいたします。 以上,1回目の質問といたします。
○議長(
藤井義明君) ただいまの桑田昌哲議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 桑田議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目の(ア),山林管理の在り方につきましてお答えします。 桑田議員も御存じのとおり森林管理の適正化を図る制度であります森林経営管理制度が昨年4月からスタートいたしました。この制度に基づき昨年度から森林環境譲与税が国から交付されましたので,笠岡市もその財源を基に杉・ヒノキ・人工林の所有者に対して森林の整備状況や今後の管理をどのようにするかなどの調査を行っているところです。この制度が森林管理の上で今後森林の保護や管理の観点から考えましても重要な制度となると考えております。また,本来民有林の管理につきましては,森林法等によって所有者自らが管理の責務者として岡山県や本市が作成している森林計画の基本的なルールに基づき,伐採や保育を実施することとなっておりますので,管理が必要とされる所有者には連絡させていただいております。 森林は地球温暖化の防止,生物多様性の保全,森林の樹木が根を張り巡らすことによって土砂の崩壊を防止するなどの公益的機能を備えております。しかし,近年少子・高齢化や森林管理の担い手の不足により間伐や枝打ちなどの山林の管理が行き届いていない森林が増えるといった現象が起こり,森林の公益的機能が失われることが危惧されております。今後も森林計画の基本的なルールの徹底と森林経営管理制度を活用した適切な森林管理を実施していきたいと考えております。 次に,(イ)の山林への太陽光発電設置につきましてお答えします。 本市では第7次笠岡市総合計画及び第2次笠岡市環境基本計画後期計画において,地球温暖化対策として太陽光をはじめとする再生可能エネルギーの導入を推進し,低炭素社会の実現に向けて取り組んでいるところであります。一方で,地域住民にとって防災上不安となるような山の斜面に太陽光発電施設が設置されるケースも増えてきたことから,全国市長会を通じて大規模太陽光発電施設については,再エネ特措法及び森林法による規制の強化,都市計画法に基づく開発行為の対象とするなど,関係法令の整備を求める提言を国に提出しています。また,国においては太陽光発電施設設置に係る事業計画策定ガイドラインを定め,関係法令の遵守のほか,運用・管理・撤去及び処分に関する主な遵守事項なども記載され,加えて地域との関係構築を含め,地元住民との合意形成を求められるようになりました。なお,この事業計画は遵守事項に適合していない場合や,違反時には改善命令や認定取消しもできることとなっております。 さらに,岡山県では太陽光発電施設の安全な導入を促進する条例により急傾斜地や地滑り地域などの土砂災害の発生するおそれが特に高い地域への太陽光発電施設の設置を禁止しています。本市においても太陽光発電設備の設置に当たりましては,地域と共生した形で事業を実施し,市民の安心・安全と地球環境の保全の両立が重要であると考えています。新エネルギーの導入が新たな問題の発生につながらないよう関係法令や国のガイドライン,県条例の遵守,さらには地域住民とのコンセンサスを得られるよう設置事業者に求めてまいります。 次に,2点目の(ア),市内内水排除を考え,市内排水場の整備状況につきましてお答えします。 まず,公共下水道事業で雨水浸水対策は既に市街化を形成する都市部においての実施が中心となっております。したがいまして,用途地域等の約411ヘクタールの浸水対策として,笠岡ポンプ場,入江ポンプ場,住吉ポンプ場及び西の浜ポンプ場の4施設が稼働中でございます。これらの雨水ポンプ場につきましては,市街化の進行に伴い,緑地や空き地の減少,舗装の増加などにより雨水の貯留能力が減少し,雨水流出量が著しく増大する,いわゆる都市型水害の対応として笠岡市公共下水道事業で整備しているものでございます。また,内水の排除方法といたしましては,必要な地域に排水施設を整備しているところでございます。排水施設の管理状況といたしましては,河川高潮排水施設としては市内各所に29か所ございます。また,農業用排水施設としての排水機場も6か所ございます。現在大雨時に内水排除で苦慮している地区といたしましては,生江浜地区をはじめ,5か所あります。今年度から生江浜地区には排水ポンプの増設,甲弩地区には排水ポンプ場の新設を行い,排水能力の向上対策を講じることにしております。ほか,3か所についても年次的整備を進めてまいりたいと考えております。 また,
笠岡湾干拓地内の排水につきましては,大雨時に道路が冠水することもあります。干拓地で水路勾配が取りにくい中,市道との交差部分の暗渠の整備,水路のしゅんせつ等の水路整備を進めております。さらに,干拓地全体の排水を担っております寺間排水機場は23億円の事業費を投じて平成31年度から令和6年度にかけて国営応急対策事業により国が施設の機能回復を行っているところでございます。また,北川第1排水機場も令和3年度から県営事業により施設の老朽化対策や排水ポンプの増設を実施する予定としております。このように国,県,市,改良区が協力してしっかりと対策を取っているところでございます。 今後も豪雨から浸水被害を防止できるように排水能力の向上や施設の適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 次に,2点目の(イ),地域別の雨水排水に対する市の認識についてお答えします。 笠岡市は平成21年4月に市街化区域と市街化調整区域を区分する制度,いわゆる線引きの廃止を行い,本市の現状により合った緩やかな土地利用が図れるよう定めております。都市計画マスタープランにおきましても社会情勢の変化等により必要に応じて見直しを図っており,今年度はこの7月に策定しました立地適正化計画を盛り込むとともに,都市基盤の計画的・効率的な整備や適正な土地利用の規制と誘導が図れるよう検討しているところでございます。 地域別の雨水排水につきましては,旧市街化区域である用途地域内等では,先ほど触れましたが,笠岡ポンプ場等の4施設により公共下水事業で雨水浸水対策を講じているところでございます。引き続き,公共下水道事業として排水区ごとの計画を設定することで雨水浸水対策に取り組んでまいりたいと考えております。 また,農業振興地域におきましては,湛水防除事業として排水機場を設け,沿岸部につきましては,水門やポンプ施設を設置することで雨水排水の対策を講じているところでございます。 今後も施設の充実を図ることにより市民の皆様の安心・安全の確保に努めてまいりたいと考えております。 次に,3点目につきましてお答えします。 避難所における災害種別対応でございますが,地震,津波,土砂災害及び洪水など,災害ごとに適した避難所をあらかじめ明記し,避難所となる施設がどのような災害に適しているか,日頃から周知し,市民の皆様が自ら判断して,安全な避難行動を取っていただくことを目的として笠岡市地域防災計画で定めているものです。本市における災害種別に適した避難所の周知につきましては,昨年度から避難所看板整備事業に着手しており,国のガイドラインに適合したピクトグラムと呼ばれる視覚記号を用いて作成するなど,一目で災害種別が判別可能な避難所看板の整備を進めております。また,看板自体を蓄光型とすることで夜間でも視認性の高い看板となっております。なお,昨年度は7か所,今年度は13か所の指定避難所において整備を行い,令和5年度までにおおむね全ての指定避難所に災害種別対応の表示がある視認性の高い避難所看板を整備する予定としております。しかしながら,避難所看板の整備だけでは市民の皆様への周知が十分ではないと考えておりますので,今年度作成予定の笠岡市総合ハザードマップにおいて指定避難所一覧ページ内に避難所の災害種別対応を記載し,周知を図ることとしております。笠岡市総合ハザードマップは作成後全戸配布いたしますので,効果的な周知につながるものと考えております。ただし,災害時には災害種別に適した避難所を一律に全て開設するわけではなく,最終的には災害対策本部の判断において災害規模やエリアを見極めた上で開設する避難所を具体的に決定します。市民の皆様にはテレビやプッシュ型で携帯電話などにお知らせする緊急速報メール,登録制の緊急情報メールなど,様々な情報配信手段がございますので,災害状況を自分で冷静に判断していただき,どのような行動が一番安全であるか,家族や近隣住民の皆様と話し合い,命を守ることを第一に考えて行動をしていただきたいと考えております。 次に,4点目につきましてお答えします。
新型コロナウイルス感染症下での避難でございますが,感染症に対する不安があっても迷わず避難していただくようお願いをしております。あわせて,在宅避難や親戚・知人宅への避難を検討していただき,避難先を分散させるよう市民の皆様にお願いをしております。 市としましても多くの避難者を収容できる小・中学校などの避難所をコロナ禍においては通常より多く開設し,避難者の3密を防ぐことで感染防止を図りたいと考えております。 また,
避難所内の感染対策でございますが,避難所を運営する者や保健師につきましては,マスク,フェースシールド,ガウン及び手袋を装着し,感染防護を図ります。避難者については,出入口等にマスク,アルコール消毒液を設置及び感染予防のポスターを掲示することなどにより衛生管理を徹底いたします。また,受付時に検温及び体調の確認を行い,発熱,体調の不良を訴える方は教室等に避難をしていただき,スペースを分けることとしております。その後,保健師の問診を行い,感染症の疑いがある方については,保健所と連携して対応することとしております。これらの感染対策を実施するため本市ではワンタッチで設営可能なパーティション,非接触型体温計,マスク,消毒液,フェースシールド,ガウン及び手袋の備蓄を拡充させております。また,災害時における民間企業との協定締結などで不足する感染防止資材を円滑に調達できる体制を構築するとともに,視覚障害者向けの点字ブロックシート「ほたる」を新たに購入するなど,避難所での生活環境を向上させるよう努めております。 こうした取組を通じて
避難所内でのクラスター等が発生しないよう感染対策を十分注意するとともに,避難者の皆様が安心して避難できるよう避難所運営を実施していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問がありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) 御答弁ありがとうございます。 山林管理の在り方についてでございます。市長も言われました山林管理ができていないというような状態に今なってると思います。本市の面積1万3,624平米に対して少ないといわれておりますが,森林面積が5,163平米,約4割が笠岡市森林でございます。山林の役割であります水資源を生み出す水源涵養機能,そして雨水の流出量を平均化して洪水を防止する洪水緩和機能,この循環をもっと強くしていかないと,土砂災害に対応できない,防災・減災を図ることができないと考えます。治山治水管理が本当に大切だなと痛感しております。 では,森林譲与税,環境譲与税を活用して少しだけでも人工林を管理するとありますが,本市の人工林が本当にどれぐらいのものなのかというところと,あと人工林自体を整備した後,山裾までの計画なりスケジュール,そして民有地であります地権者との会話をどのように今後進めていくのか,お答えいただければと思います。よろしくお願いします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君) 桑田議員さんの再質問にお答えいたします。 森林経営管理法の関係がありまして,その法律の制定に基づきまして森林経営の管理制度が31年4月から施行されました。これに伴いまして笠岡市としては計画を立て,制度の取組方針をつくりまして,今行っているところでございます。 人工林がどのくらいあるかとの御質問ですけども,約300ヘクタールになっております。そして,森林管理の制度の取組方針の中では,スケジュールにおきましては吉田地区,大島地区,笠岡地区の3地区を行うということで,昨年度吉田地区の現地調査を行っております。今年につきましては,これからなんですけども,吉田地区の意向調査,そして大島地区での現地調査等を行い,一応令和7年度まで,6年の計画で行うように今計画をしております。 それから,所有者への連絡でございますが,地権者とのやり取りでございますが,今昨年度調査を行いましたので,その調査を基に今度は意向調査となりますので,所有者の方には笠岡市に在住の方でしたら家に訪問するなどを行って,意向を聞こうと思いますし,市外の方でしたら電話や書類等で意向調査を行っていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 人工林の比率自体が本当に数%というところで,少しでも管理ができる山林ができればいいかなと考えます。そして,スケジュール関係,そして会話というところがあります。これから対応していくということ,あとは人工林3地区,大島,吉田,旧市内のところしっかりやっていただければと思いますんで,どうぞよろしくお願いいたします。 人工林だけという話でもないので,その他の森林管理についてでございます。国もやはり問題視しています。所有者の不明,そして相続者が分からない森林などなどというところ,本市として県とどのように連携をして管理をしていくのかというところをお伺いします。よろしくお願いします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君) 桑田議員さんの再質問にお答えいたします。 今現在ですけども,森林台帳の整備ができておりまして,その森林台帳は森林クラウドシステムということがあります。そういうものを活用しながら所有者の方を判明したいということもさせていただいております。また,先ほど御説明させていただきました森林管理制度になるんですけども,国が所有者不明とかの対応ということもされております。その中では特例措置ということで制度をつくられております。御説明させていただきますと,市町村が登記簿や戸籍簿,そして住民票等の情報等から不明な森林所有者がありましたら,今度経営管理権の集積計画というものをつくり6か月公示するというようになります。この公示で森林の所有者等が現れない場合は,市町村長が都道府県知事に裁定を申請をして,それが適当ということになりましたら,市がやってもいいというような制度,それが特例措置でございますが,そういう制度もできております。そういうものも活用しながらしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 いろいろな特例措置をして対応していく,その中で市自体がどのように管理をして,本当に安全な森林ができればいいかなと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして,2点目の山林への自然エネルギー太陽光発電設置についてでございます。市長から設置についても促進をしていくと言われておりました。ただ,県基準以外のところが今よく見受けられるところがございます。県基準以外のところでは市も何も言えないという話を聞いております。災害もその対応について山林,自然エネルギー太陽光発電設置と本市の県基準以外のところの災害の関連性をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 森山市民生活部長。
◎市民生活部長(森山一成君) 桑田議員さんの山林等を含めて太陽光設備によっての災害が起きた場合の取扱いであったり,いろんな条例,法令の規制から外れるようなものについてどう対応していくのかという御質問だったと思います。笠岡市では環境課がその対応の窓口となって事業者にちゃんと周辺の地域住民とのコンセンサスを取るとか,不安を拭うような対応をするとか,そういったことを努力義務として課している,資源エネルギー庁が出している事業計画策定のガイドラインを基にして,それをちゃんと遵守,努力義務を果たすよう求めています。もちろん笠岡市が関わった誘致したようなものとか,きちっと把握,どこの業者がしたかわかっているものについては,できるだけ厳しい態度で私たちも伝えるようにしています。太陽光を導入することは私たちの計画上大変重要なこととして推進しているんですが,環境と地域社会,そして経済と,その3つが成り立つような形で,受け入れられるような形でないと持続可能な地域社会は生まれてこないと思っておりますので,笠岡市としてもそういった地域の方の不安は拭い去れるように逃げることなく対応はしていくつもりであります。 この事業計画策定ガイドラインは毎年更新しているんですけども,中身が大分厳しくなってきておりまして,結構事業者に対して努力義務だったのが遵守義務に変わってきてるのもありますし,それから保険等についても,災害時には対応するように努力義務として保険も加入を求めていたものが今度は遵守義務としての検討が必要というようなことが将来に向けてのことも明記されておりますので,そういったことも含めて,この内容をもって私たちもきちっと事業者に伝えて,対応するような形を取りたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 いろいろな観点,環境,そして地域の社会の調和という話で,住民の皆さんが不安にならないような対応をしっかりしていただければと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。 続いて,2点目の排水溝整備のことに対してです。ポンプの増設なり新設ということで排水能力の向上を今後対応していただけるということもありましたし,予算化の中にも入っておりました。ありがとうございます。しっかりよい設備投資を対応できるように調査研究をしていただければと思います。ただ,農地のところにも農地用の排水というのがありますが,農地だから全部使ってもいいという考えではいけないと思います。もう一度よく精査をしていただいて,冠水にならないような対応を取っていただければと思いますので,よろしくお願いします。 すみません,そこは続けてさせていただきます。 2点目の(イ)のこと,排水機場の整備はどうなるか,線引きの改善のところでございます。改善が進んでいる北川地区においてはしっかり対応していただきたいと思っております。ただ,生江浜地区での被害,そして吉浜地区での被害,大島新田においては被害までまだいたってないものの,河川ぎりぎりまでの状態というのが現状と考えております。ちなみに,近隣の福山市においては手城川流域,南手城町,住宅街がよく浸水するということが問題視されておりました。そこで,国事業として100mm/h安心プランという雨水冠水整備というものを進めて,ある程度の成果を今上げていると聞いております。笠岡においても下水,雨水の整備がまだできてないところもあるし,それに対応した整備をしていかないといけないということもあります。しっかり内水排除ができるような対応を取っていただければと考えます。特に大島新田については,これからまだ住宅がどんどん開発されていくという話も聞いております。何よりバイパス工事があり,周辺環境がどんどん変化していく地域でございます。計画地域の対応を本当に内水排除ができるようなものにしていただければなと思いますが,その点についてどうでしょうか。お伺いいたします。
○議長(
藤井義明君) 河相上下水道部長。
◎上下水道部長(河相裕三君) 桑田議員さんの質問にお答えいたします。 まず,下水道の整備ということに関しては,旧市街化区域を中心に都市部が進んでいるところを整備するというのがございます。国交省でも最近のゲリラ豪雨であるとか,線状降水帯であるとか,基準自体を見直す動きもあるようでございます。ただ,市が下水道を整備する場合これは国費で行って,国や県と協議しながら行っていくわけです。まず,下水道整備というのは市街化区域の都市部に整備するものでございまして,例えば今おっしゃられた西大島新田地区というのは用途地区ではございません。まず,笠岡市都市計画で都市計画決定の変更であるとか,こうして用途をしっかり決めて,それで下水道は,今度は全体計画の事業計画の変更,それで補助金をもらうための前提となります事業計画,それの策定をして,国と県と協議しながら国費をいただいて実施するという考えでございます。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 佐藤建設部長。
◎建設部長(佐藤博之君) 失礼いたします。 内水排除の考え方でございますけれども,高潮とか河川の水位が上がって,中の水が外に出ないというのが基本的な内水の判断となっておりますけれども,対策についてはやっていく,今回生江浜地区をはじめ,ポンプの設置をしていくと市長も答弁されております。しかしながら,ポンプの排水設備自体が本来の洪水用ポンプというものと農業用施設ポンプというものがございます。農業用ポンプでございますと,ポンプの設計,水田を守るためにつくるような施設でございまして,田の面から20センチ,湛水防除という意味ですけども,湛水してもいいというようなもともとの条件になっております。そのような場合には20センチ田面からつかってもいいというふうになってますけれども,24時間以内にその水を外へ出すというような構造になっております。いわゆる洪水用の基本的な考え方と違っております。ということがまず1点あります。そのような中でもポンプを整備をし,いかに機能を発揮していくかというのは重要なことだというのは考えております。先ほど言いました洪水用ポンプ,農業用ポンプを含めまして今年度から整備を少しずつ進めていけるようにしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございました。 下水工事においては国費で対応していくというところもあります。しっかり精査をしながら対応しないといけないと思います。ただ,雨水排水のところで本当に地域が冠水する,浸水するというところを少しでもなくしていきたいと考えますし,そうならないといけないと思います。人が安心・安全に暮らせるまちという観点を考え,市長がよく使われますフレーズ,2世代,3世代がともに暮らせるまちを目指すのであれば,家が水害に遭わないというのはまず第一のことだと思います。ただ,個人のハード対策というのも必要なことだと思います。先ほどありましたが,家を建てるときにはある程度かさ上げをするということも必要でしょう。今までは水をためる地域だったんだけど,その地域自体は本当に災害に負けない土地になったよというふうなことを言っていただければ,そこに人が寄ってくるというふうな感じも考えられますので,どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして,3点目,4点目のことになります。 3点目については,しっかり連絡をしていただく,格差のない連絡方法を取っていただければと思いますので,よろしくお願いします。 4点目になります。先ほどの答弁にもありましたがコロナ対策を踏まえてということ,在宅避難,保健所,保健師対応なり,防護具の対応をしっかりしていく,そして人と空間の管理を実施していくというのは大切なことだと思いますので,どうぞよろしくお願いします。ただ,災害が必ず発生するとか,避難所を開設する,またコロナが発症するとは言えないものの,可能性があることに対しては準備をしないといけないと考えます。そして,先ほども市長から言われましたクラスターを出したくない,それは皆さん共通な認識だと考えております。では,避難所に対して体調不良が起こったらどうするのではなく,無症状感染者が来られたら本当にどうするかというところまで考えておかないといけないのかなと思いますんで,その措置方法なり,確認方法をお聞かせください。
○議長(
藤井義明君) 森山危機管理部長。
◎危機管理部長(森山祐武君) 桑田議員さんの再質問にお答えいたします。 避難所に無症状の人が来られた場合の対応でございますが,無症状の人,これ2種類あると考えております。1つは,PCR検査で陽性であったが,まだ潜伏期間の14日間を経ていない方,この方も無症状でございます。こうした方が避難所に来る場合には事前に保健所から濃厚接触者に係る情報というものが市の防災部局にいただけるようになっております。また,本人の同意が得られておる場合に限りますが,そうした場合は事前にそういった方がこういった地域におられるという情報も保健所と共有するようになっておりますので,適切な対応ができると考えております。もう一つ,全く無症状で何もないという方,この方の対応は非常に難しいんでございますが,まず避難所運営に当たりまして初めに受付で名前と検温をしていただきます。それで一応避難所の中には入っていただこうと考えております。これはもう豪雨災害等で屋外でずっと待っていただくよりもまずは避難所の中に入っていただこうと考えております。そのときに避難者の利用者の登録証,それから体調のチェックリスト,これをそれぞれの方にお渡しします。これを二次避難所で自分で記載をいただいて,提出をいただくように考えております。そうした中に行動履歴等,いろんなその他の事項で特記事項があればここで記載されるようになっておりますので,その特記事項がある場合には個別に対応して,場合によっては別室に避難をしていただくということも考えております。そうしたことで避難所で感染の拡大がないように対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 無症状感染者を探すのは本当に難しいことだと考えます。昨日も藏本議員さんからいろいろな避難所対応に対してのことが言われておりました。しっかり対応していただければと思います。ただ,安全配慮をどこまで対応するかというのも考えないといけないと思いますし,避難訓練においてもどうしていくのかというところがあります。今回の台風10号では各市とも避難所を開設した後も避難運営がすごい追いつかないということを各種報道で触れられておりました。少しだけ違いますが,私も会社で消防署と職場での合同消防訓練などをいろいろ経験させていただきました。その中で災害時で一番大切なのは初動対応,それもスムーズに対応することが大切だと言われておりました。本市としては避難訓練,感染防止対策として防災訓練を11月1日に開催するとありました。訓練はどれだけ危機感を持って臨むのかが一番大切だと思います。地域の方も大切だと思いますが,市役所側の訓練方法をどのように取り組んでいくのか,お聞かせください。
○議長(
藤井義明君) 森山危機管理部長。
◎危機管理部長(森山祐武君) 桑田議員さんの再質問にお答えいたします。 避難所運営の訓練についてでございますが,このコロナ禍における避難所運営につきましては,笠岡市においても初めてのことで,先日も職員の避難所の運営をする担当部署の職員に対しまして研修を行いました。これでもなかなか感染防具をして実施するのは難しいものがございました。そうしたことから本年度,11月1日に笠岡市の防災訓練行いますが,これは避難所運営を自主防災組織を中心とした地元の方,地域の方を中心に避難所運営をやろうと思っております。それにも増してコロナ禍の対応ということで非常に難しいですが,今笠岡市がこれをやっていかなければならないということで,さらに防災訓練の事前の訓練を実施したいと考えております。また,地区単位の防災訓練や,それぞれの防災教室等でも,コロナ禍に対する避難所の運営につきましていろいろ指導訓練を実施して,万が一そういった災害が起きた場合には適切な対応ができるような運営ができるようにしていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございました。 市としての方向性を出していただいて,しっかり対応していただければと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。 また,ちょっと話がそれるんですが,昨日も大月議員さんが少し述べられておりましたが,消防組合管内の視察をさせていただいたときに市民の安全と安心を守っていただける消防業務に従事する職員の方への感染防止対策のところでございます。ほかの省庁と同じようにシートでの感染防止を図っておりましたが,やはり限度を感じるところもあるのかなと考えております。そして現行救急車両においては出動後その都度消毒をするという対応もされておりました。至近ではバスとか救急車両,そして介護車両に濃度を調整したオゾンを使用してウイルス除去が可能な空気清浄器なども注目を集めているところでございますので,コロナ対策の一つのアイテムとして皆様の頭の中にとどめていただければと思いますので,よろしくお願いします。 1項目めの質問を閉じさせていただきます。
○議長(
藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) 失礼いたします。 先ほど
坂本議員からキラーパスをいただきました交流人口と観光の活性化について質問させていただきます。 笠岡の観光で道の駅を外すことはできないことだと考えております。私も道の駅から笠岡を散策してもらいたいと考える一人であります。その道の駅,経済効果として2018年の実績でございますが,7億1,300万円,年間人数89万人の方々が四季折々の景観作物や新鮮な野菜や魚を目的に利用されております。ただ,やはり対応場所が固定されており,ほかの施設への移動が少ないのではないかと感じております。車だけではなく,移動をゆっくり,適度の運動ができる自転車ということも一つのアイテムではないかなと考えております。第7次笠岡総合計画でも道の駅に来られた方を市内に誘客して,2次的に経済波及を図ると言われておりました。様々な現状を踏まえて観光客の移動なり,2次的波及効果が可能になるか,お尋ねします。 1点目,道の駅から市内他観光施設へ現状の利用状況をお聞かせください。 2点目,人が移動しようと考える魅力ある場所,そしてその方法をどのように考えているか,お聞かせください。まずは,島しょ部以外でよろしくお願いいたします。 3点目,道の駅の交通アクセス,安全なまちという観点で,バイパス工事により変更の多い道の駅への進入路,安全確保が問題だと思えます。道の駅の混雑時の安全管理を踏まえて,以下お尋ねします。 (ア),安全で見えやすい看板の設置をどのように考えるか。(イ),車の動線が変更になり,側道での歩行者と車の安全管理をどう考えるか,お聞かせください。
○議長(
藤井義明君) ただいまの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えします。 道の駅から市内のほかの観光施設への利用状況でございますが,笠岡市観光振興ビジョン策定に向けての作業の中で平成31年の岡山県観光客動態調査から分析したところ,笠岡ベイファームの訪問者の約9割は岡山県,広島県内からの訪問者となっており,そのうち市内への周遊が8.4%,市外への周遊が13.1%となっております。一方,同施設のみの訪問が78.5%と,多くの訪問者は道の駅を目的として訪れているのが現状でございます。 次に,2点目につきましてお答えします。 人が移動しようと思える魅力ある場所づくりとのことでございますが,御承知のように四季折々の花が咲き誇る道の駅笠岡ベイファームは年間約85万人が訪れる笠岡随一の観光地でございます。この道の駅を観光ゲートウエーと位置づけ,
笠岡湾干拓地を舞台に観光客の方々が興味を引き,そしてわくわくしながら動く魅力ある観光地づくりを進めてまいりたいと考えております。道の駅周辺にはカブトガニ博物館,太陽の広場,笠岡ふれあい青空市「しおかぜ」などの産業・観光施設がございますので,それらを自転車で周遊していただき,
笠岡湾干拓地を一つのテーマパークとして楽しんでいただけるような仕掛けづくりを検討してまいります。そのためにまずは観光客の目線に立つことが重要であると考えますので,道の駅にどういった年齢層の方が訪れているのか,家族連れの方であれば,その構成,あるいは観光の目的やニーズなどの把握に努めてまいります。あわせて,各施設においてどういったメニューが取り入れられるかや,どういった体験が喜ばれるかなどについて関係施設と協議を進めるとともに,各施設の魅力向上を図るための協力支援なども行ってまいります。 こうした取組により今までは点であったそれぞれの施設間で相乗効果が生まれ,それが線となり,さらには道の駅を中心とする
笠岡湾干拓地エリア及びその周辺一帯が面となって,人を引きつける魅力的な場所になるものと考えております。また,自転車での周遊ということでございますが,干拓地内は自動車に加え,農耕車両も頻繁に走行しておりますので,まずは安全に自転車で走行できる周遊ルートづくりの検討を行うとともに,駐輪場の確保や誘導看板等の設置などにより自転車愛好家に優しい環境整備も行ってまいります。自転車での観光は自動車での移動と違い,その土地の風をゆったりと感じ,道路沿いに咲いている草花をめでながらゆっくりと楽しんで走ることもできますので,こういった自転車ならではの魅力を体感いただけるルートづくりに向けて取り組んでまいりたいと考えております。 なお,備後圏内には国土交通省からナショナルサイクルルートに指定され,多くの自転車愛好家が訪れるしまなみ海道サイクリングロードがございますので,しまなみ海道を訪れた皆様に足を延ばしていただき,圏境を超えて周遊していただけるよう現在福山市も交えてサイクリングルートの設定について協議を行っているところでございます。このような環境整備・魅力づくりと併せ,モデルコースのマップづくりを行うなどして,より効率的かつ質の高いサイクリングを楽しむことができるような支援,情報発信についても検討してまいりたいと考えております。 次に,3点目につきましてお答えします。 まず,(ア)の安全で見えやすい看板設置でございますが,現在道路管理者であります国土交通省岡山国道事務所に現場の状況を把握いただくとともに,必要な看板の設置についてお願いをしているところでございます。 続きまして,(イ)の側道での歩行者と車の安全管理でございますが,こちらにつきましても現状をしっかりとお伝えして,同じく道路管理者であります国土交通省岡山国道事務所に対策を取っていただけるよう市として安全管理の面からも積極的に働きかけてまいります。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問がありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 まずは,1項目めの他施設への勧誘状況というところで,あまり移動がないという状況がうかがえる数値かなと思いますので,しっかり対応していただければ幸いかなと思います。 2項目めになりますが,ありがとうございます,自転車というお言葉もいただきました。6月の
一般質問の中でもサイクリングロードを検討していただけるという話もあります。しっかり自転車を使った笠岡の集客ということも考えていただければなと思います。先ほどもありました干拓地内の市の施設を使った対応をするということもあります。ただ,市の施設だけではどうしようもないのかなと思いますので,ここのところ,専用の道路をまずつくってみるというのも一つの手でありますし,その周辺に観葉植物を植えてみるというのもあります。干拓の事業者さんの御協力も必要だと思いますが,そういう体験場をつくってみるとか,バラを直売で売ってもらうとか,野菜を直売で売ってもらうとかということも必要かなと思いますし,少しだけ休憩所をつくっていただいて,笠岡の名産というものを見て,買ってもらうということも大切なのかなと思います。そして,太陽の広場といういい出会いの場というか,遊ぶ場がございますので,家族,子供,そして恋人との会話の場として楽しむ,見て楽しんで,やって楽しんで,買って楽しんで,食べて楽しんで,遊んで楽しめる,このような特徴を生かしたことをしていただければなと思います。サービスの充実,そしてサポートもしっかり対応していただければと思いますが,ただ今述べたのも思いだけのところもございますが,全部網羅することはすごい大変なことだと思います。市長も先ほど言われました何をどの世代を
ターゲットに持っていくのかという話もございます。事業はやはりメリットとデメリットが共存してしまいます。その事業をどのように持っていくかというところもございますので,しっかり一部の意見だけではなく,政策を進めるような対応を取っていただければと思いますし,またその後は大島東小学校などのことも視野に考えていただき,県とか,ほかの地域と合同でやるというんではなく,笠岡市独自のサイクリングロードという小っちゃい枠組みですね,1時間とか2時間で遊んで行けるようなところを考えていただければなと思いますが,その件についてどうかなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君) 桑田議員さんの再質問にお答えいたします。 笠岡の道の駅を拠点として県が備中地区を回るサイクリングロードがあって,笠岡では道の駅を出発して大島を通って,また北のほうから帰ってこられるというルートがございます。それは100キロ以上の大きい分ですけど,議員さんがおっしゃられる笠岡市内だけで回れるようなルートということでございますが,まずは干拓地内をちょっと行ったぐらいなところで,子供さんとか,そして家族連れで回れるような,そういうルートをつくることを検討してみたいなと思っております。先ほども議員さんからも干拓にはいろいろな施設もあって,そして体験のことも入れてというようなお話もありました。私もやはりそのように思っております。道の駅を中心として道の駅でちょっと車を置いて,そこから自転車で太陽の広場を回ったり,そして北のほうではアグリスポーツ公園があったり,そして青空市があったり,そして水と緑のふれあい広場あって,そして中途のところには
農道空港があってというような,そういう干拓の中を周遊できて,体験ができて,そして食べるものも食べていただいてというような,そういうルートをまずは検討してみたいなと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 いろいろなことを考えていただければと思います。この間大島海岸沿いをサイクリングされている方を少しウオッチングさせていただきました。土曜日の正午から2時間程度ずっと見ていましたが,道の駅のほうから寄島のほうに7名,そして寄島のほうから道の駅のほうに7名の14名の方が2時間の間で動いてました。また,ツーリングをされる方も10組程度動いているということがあります。しっかり人が動ける土地であるということは間違いないのかなと思います。休憩中のサイクリングの方にちょっとお話を聞いたところ,サイクリングで一旦行くのが大体50キロ程度今やってますよというふうな話もありました。そこで休憩所はやっぱり道の駅ということも言われておりましたので,やはり道の駅が拠点になるのかなと考えております。何か気がつくことないですかという話をさせていただいたところ,笠岡のこの地域は道路もよくて走りやすいというふうなことを言われておりました。すごいうれしかったなという話もあります。ただ,自転車の表示をもう少し増やしていただきたいなと,海岸沿いのところですけどね,そういう話もありましたので,様々な改善をして,活気あるまち笠岡としていただきたいと思います。 3項目めの質問になりますが,よりよく見える看板をしていただければと思います。先ほど危ない場所というところは道の駅の駐車場から道の駅の中に行く横断歩道のところ,すごい人が動いてるのに車が来てすぐ行っちゃうというところもありますし,景観植物がある1本中の側道のところ,途中に車を止めて,人が動いているところを車が通るという交通的なイメージの悪いところもありますので,そういうところはどうなのかなと思います。そこのところをお聞かせください。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。
石田産業部長。
◎
産業部長(
石田輝宏君) 桑田議員さんの再質問にお答えいたします。 臨時駐車場があって花の間の道,そして東側のジェラートの前の道というところですね。そちらのほうにやはり花が咲いとるときとか,イベントをしとるときにかなりの方が歩いて,中の圃場というか,花のところを歩いていただければいいんですけど,移動するのに市道を通ったりして,混雑する状況というのを私もお聞きしておりますし,見たことがございます。それに対応するためには安全管理ができるような注意看板とか,そういうものをまずは設置したいと思います。そして,必要に応じてはガードマンを設置できれば,設置していきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 桑田議員。
◆2番(桑田昌哲君) ありがとうございます。 ガードマンなり看板なりを,ガードマンは別として,看板を設置していただけるという心強いお言葉です。ありがとうございます。自動車というところ個々人の人のマナーに頼るところも多いところがありますが,ただ笠岡のイメージダウンにつながる案件になりますので,しっかり対応していただければと思います。 最後になりますが,今回の質問の中にコロナという関係も入れさせていただきました。昨日の答弁にもありましたが,いまだに感染症が終結しない気配が見えております。各自治体も新しい生活スタイルを推進しているという話もありますし,これからコロナが落ち着いたとしても一定程度の新しい生活スタイルを継続していくというのは,そうなのかなと考えております。ただ,その新しい生活スタイルに抵抗感を持ったり,ストレスを感じる方もおられると思います。疲れてしまった人や,ついていけない人の諸問題に対して向き合うのは恐らくこれからのことなんかなと考えております。災害がなければ令和12年までに財政調整基金を25億円まで回復すると目標を昨日言われておりました。ただ,これからの時代,いつ新たな問題,課題が発生するかもしれませんので,しっかり行政と議会が一つになり,各種諸問題について取り組み,それができる財政基盤を持ち,進めていきたいと考えておりますので,その気持ちをお話しさせていただき,私の質問を閉じさせてもらいます。どうもありがとうございました。
○議長(
藤井義明君) 以上で2番桑田昌哲議員の質問を終結します。 次に,4番栗尾典子議員の質問を許可します。 栗尾議員。 〔4番 栗尾典子君 登壇〕
◆4番(栗尾典子君) 失礼いたします。 本日3人目も新人,私栗尾典子でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 議員として忘れてはならないこととして,
まちづくりの主役は市民である,そして市議は市民の意見を市政へ届けるパイプ役です。このことを常に心して活動し,今日は質問もさせていただきたいと思います。6月の初めての定例議会で初の質疑をいたしました。そのときに市長から,何を言ようるんか分からんとやじられてしまいました。いえ,御指摘いただいたんだと思います。皆さんによく分かるようにしっかりと質問をさせていただきたいと思います。 では,議長のお許しをいただきましたので,質問に入らせていただきます。 笠岡市の広報戦略についてです。笠岡市ではホームページ,広報かさおかなどを使い様々な広報活動をされています。各部署が出される情報も含めると,様々な種類,多くの情報が発信されています。各部署でも様々な御苦労をされていることと感謝を申し上げます。ただ,これらが何のための,誰のためのものなのかと疑問を感じることがあるのも事実です。例えば,広報かさおかの8月号の表紙です。OHKのアナウンサーが載っています。誰のための広報ですか。取材に来てくれたからという理由をお聞きしましたが,毎日市民や様々な事業者が活動をしており,取材を受けております。せめて島民と一緒に写っているなら分かりますが,私はこの写真のセレクトには元OHK社員としても首をかしげざるを得ません。そこで質問をさせていただきます。 1点目,全市的な行政広報の在り方についての指針を尋ねます。行政広報は特定のグループに有利な,また行政に都合がよく,一般市民に不都合な広報は認められません。また,市長や議員の選挙戦を意識した政治的配慮の介入は許されないものと考えます。行政広報は公益性を大前提としていると考えます。現在笠岡市の広報活動の指針,原則,規則のようなものがあれば,お示しください。また,情報を出すときの責任の所在についてお答えください。 2点目です。広報には様々なツールが使われていますが,それぞれのツールについての作成方法,目的,予算などについて尋ねます。 (ア),広報かさおか,(イ),ホームページ,(ウ),緊急メール,(エ),各部署で出す情報についてお願いします。 3点目です。観光,行政,災害を目的としての広報活動は計画的にマネジメントされる必要があり,そのためには戦略が必要だと思います。今後の行政広報についての笠岡市の見解をお示しください。よろしくお願いいたします。
○議長(
藤井義明君) ただいまの栗尾典子議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 栗尾議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目につきましてお答えします。 笠岡市の広報は市民の利便性の向上,来訪者等の拡大に向けて情報発信力の向上に努めています。その情報発信を行う上での職員の基本的方針についてお答えします。 地方自治体の全ての事務に共通することですが,地方公務員法第30条は,職員の服務の根本基準として,第1に,職員が全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべきこととして定義しております。また,笠岡市が定める最高規範である自治基本条例でも市民全体のために公正,公平かつ誠実に職務を遂行することを規定し,笠岡市職員倫理規程におきましても,その第1条に職員は市民全体の奉仕者であってと規定しております。私は笠岡市が行う全ての事業が,さらには事務が市民のためになっているのかを常に意識してほしいと全職員に指示しております。行政広報についても,笠岡市が発信する様々な情報が市民のためになっているか,市民の声が届いているか,そしてそうした声,ニーズを意識した対話型の広報になっているかへのアプローチと検証が大切だと考えています。もちろん市民のための情報は様々なメディアを通じて発信されるわけですから,広報担当を中心に情報発信の担当者は重要な何点かの情報ポリシー,リテラシーに留意し,その業務に従事しております。公務員としてその情報発信をする者としては大切なポイントですので,御説明いたします。まず1点目は,著作権尊重でございます。他人の文章や写真,イラストなど,著作権を侵害する行為を行うことはできません。2点目は,個人情報やプライバシー保護でございます。個人のプライバシーに関わる情報を同意なく掲載することはできません。3点目は,誹謗中傷の禁止でございます。特定の個人や団体等に対する批判などを含んでいる情報については,正当性があり,その掲載が公共のためになる十分な理由がなければ掲載することはできません。なお,企業等との協働により市民サービスの向上及び地域経済の活性化を図ることを目的に笠岡市広告掲載規則を定め,広報紙やホームページに広告を掲載しております。そのほかについては,情報発信するメディアの一員として基本となる大きな原則,言わば常識とも言えるものでございますので,市役所の細かなルールで規定することはしておりません。また,情報の発信,発行については表現の自由を担保し,さらに迅速性を重視する観点から,基本的に課長権限としております。なお,その情報発信において万が一不測の事態が生じた場合は事象に合わせた職位の者が対応に当たる仕組みとなっております。 次に,2点目につきましてお答えします。 まず,(ア),広報かさおかでございますが,市民の皆様に単なるお知らせをするだけではなく,政策課題などの情報提供を行い,市民意見や提案を行政の施策に反映するものと考えております。毎月2万1,000部を発行している市内最大の月刊誌であり,市民の皆様からの声をお聞きしますと,50代以上の女性がよく読んでくださっているようでございますが,今後は若年層も
ターゲットにした紙面づくりにもチャレンジしたいと考えております。 作成方法でございますが,原稿の作成や構成を各担当課で行い,編集,発行を企画政策課が担っております。また,印刷や配送に係る令和元年度の決算額は786万円でございますが,広告掲載料として諸収入が約211万5,000円ございます。 次に,(イ),ホームページでございますが,広報かさおかと同じく,業務等に関する情報の受発信を行うものでございますが,広報紙よりもより詳細に,そして各担当課で作成,発信ができることから迅速に情報提供ができるツールでございます。運用及び保守管理に係る令和元年度の決算額は200万円でございます。 次に,(ウ),緊急メールほかでございますが,危機管理課が配信しております緊急情報メールと教育委員会が配信いたします学校緊急配信メール,そして子育て支援課が配信いたします電子母子手帳「kasaokaすくすくログ」がございます。 まず,緊急情報メールでございますが,災害時の緊急情報や行政情報を登録された方に配信し,市民の避難行動や安全確保に生かすことを目的としております。配信を行っている部署は,危機管理課,笠岡地区消防組合,水道課,長寿支援課及び環境課で,4,000人余りの方に配信しており,運用及び保守管理に係る令和元年度の決算額は約57万6,000円でございます。登録につきましては,市民の皆様の安心,安全に関わる部分ですので,さらに多くの方に登録していただけるよう努めてまいります。また,災害情報等は本メールのほか,ホームページやツイッター,フェイスブック等でもお知らせしておりますが,現行のシステムでは個々の情報発信手段を個別に操作する必要があり,情報発信にタイムラグが生じていたことから,一回の操作で同時に複数の情報伝達手段から発信できるシステムを本年度中に整備することとしております。さらに,スマートフォンアプリLINEによるお知らせ,携帯電話やテレビをお持ちでない方,視覚障害をお持ちの方などを対象とした固定電話へ情報をお知らせするシステムなどの発信手段を拡充する予定としております。 続いて,学校緊急配信メールでございますが,不審者情報,学校に関する緊急情報等を登録された保護者や安全パトロールの方等の学校関係者の方約3,800人に配信し,児童・生徒への指導や安全確保に生かすことを目的としております。運用及び保守管理に係る令和元年度の決算額は約29万円でございます。 続いて,電子母子手帳「kasaokaすくすくログ」でございますが,妊娠期や出産後の月例に応じた情報を登録された0歳から2歳児の保護者を中心とした約500人にタイムリーに配信しており,運用及び保守管理に係る令和元年度の決算額は約48万7,000円です。 最後に,(エ),各部署で出す情報でございますが,各担当部署でSNSや紙媒体により情報の受発信を行っており,SNSにつきましては費用は発生しておりませんが,紙媒体につきましては,広報かさおかに折り込む場合は1件につき約3万5,000円の折り込み委託料を支出しております。 次に,3点目につきましてお答えします。 笠岡市の行政広報の目指すべき方向性は,繰り返しになりますが,1点目で申しました市民のためになる広報をすることでございます。市民の皆様に目指すべき笠岡市の将来像をはっきりと示し,それを実現するための重点施策について情報を提供するだけでなく,相互にキャッチボールする双方向の広報がますます重要になってくると思います。広報の手段についても紙面,ホームページ,SNS,テレビなど,様々なメディアがありますが,それぞれの対象となる市民の方に最適化した情報共有ができるようデザイン・レイアウト・写真などの技術的側面もさらに研さんしてまいりたいと考えております。また,情報発信は定住の促進や来訪者等の拡大といった関係人口増加の取組でもあり,現在笠岡市のシティプロモーション事業の実施の中でより笠岡市の魅力を幅広い皆様へお伝えできるよう見直しを進めることとしています。 今後とも市民の皆様,笠岡市に関係する皆様に求められている情報を届けられるよう常に進化を続けてまいります。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 午後1時まで休憩します。 午前11時55分 休憩 午後0時58分 再開
○議長(
藤井義明君) 休憩を解いて本会議を再開します。 再質問がありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 再質問させていただきます。 先ほどの御答弁の中で情報を出すときの責任の所在についてお尋ねしました。課長権限であり,その時々の対応になるというお返事でした。改めて伺います。8月6日に笠岡市のコロナ患者の記者会見がありました。情報取得の日時から記者会見に至るまでの経緯を教えてください。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの御質問,8月6日の市長メッセージの発表のことだと思います。今手元に,突然のお話でございましたので,何時何分とか日付に関しても細かい詳細資料を持ち合わせておりませんので,正確な情報につきましてはこの場で御答弁することができかねます。8月5日の時点でそのような情報が入ったのではなかろうかと記憶してございます。その詳細な情報につきまして,6日の日にさらなる情報収集に努めまして,記者発表といたしましては19時30分,第1会議室で行ったと記憶してございます。その前には災害対策本部会議を開きまして,その状況につきまして会議の中で情報を幹部の中で共有をいたしまして,この発表につきましては,個人情報の保護の観点も十分配慮をしながら,その一方でこういった情報について正確かつ出せる情報につきましては,市民の皆様にお知らせをするほうが公益上の観点から重要であるという判断に至りまして,あのような発表に至ったものだと記憶してございます。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 6日の日の7時半の記者発表というのは間違いないですね。5日の日に情報を取得した,5日の日から既に市長に聞いたといううわさが流れています。市長,どなたかにお話しされましたか。
○議長(
藤井義明君) 答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) その辺のところは記憶が定かではなくて,申し訳ないんですけど,突然の質問だったんで,準備をして資料は提出することはできると思います。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 昨日もたしかいろんなことをお答えになられてたので,記憶がよみがえってるかなと思って改めてお聞きしました。会見前に市長のメールにより多数の人がコロナ患者の情報を得ています。市長がメールを出されたと昨日おっしゃいましたが,どんな内容で,何を目的に,何人の方にメールを出されましたか。
○議長(
藤井義明君) 答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) その5日か6日だったかという,6日の午後7時半の記者会見は記憶,6日であれば確かにそのとおりだと思うんですけど,私が県からの情報を入手したのが5日だったか6日だったか,その辺は資料を見ればすぐ分かると思うんですけども,正確ではないと申し上げました。それで,このコロナの患者が笠岡市民であるということで,庁内で災害対策本部会議を開いて,公益上のこと,市民に正しくない情報に惑わされないようにしっかりとした情報伝達をする必要があるということを庁内で決めまして,それを県外の首長,あるいは県庁とも相談をしまして,了解をいただきまして,それで発表ということになったわけですけども,事前には周辺の首長,以前コロナ患者が発生した自治体は事前に私にも連絡がありましたので,私も情報共有ということで,こういうことを今日発表させていただきますという内容は発表させていただきました。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 昨日もコロナ患者が出た場合お互いの首長には連絡をし合うとさっきも言われたようにおっしゃってました。覚えてらっしゃいますよね,今言われたことなので。本当ですか。そんな決まり本当にあるんですか。お聞きします。
○議長(
藤井義明君) 答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 決まりというか,連絡をいただいたんで,私も連絡をさせていただいたということで,決まりということではないと思うんですけども,お互いに連絡し合って,市民に対する注意をしていこうという,体制をしっかり整えていこうという,変な情報に流されないようにしよう,そういう確認でお互いに今,通常このコロナ禍の問題もそうですけども,ほかの事業でも発表する前にお互いに連絡し合っているという習慣があるということです。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) お互いに連絡をし合うようになっている,連絡をくれたので連絡をしたということですが,私の知る限り,首長に連絡があって,それをお互いに情報をやり取りするということは人権問題に関わることなので,絶対にしないとお聞きしております,ほかのいろいろな首長からです。いかがですか,そのあたりは。
○議長(
藤井義明君) 答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) それは初めて聞きましたね。一部の首長でそう言われている方はあるかもしれないことは否定しませんけども,大体の首長に関してはしっかりと連絡を取っていこうという話合いで,特に違和感は感じておりませんけど。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) お友達同士の会話ではないんです。人権に関わる問題ですので,お互いにそういう詮索があると,どこから情報が漏れて人権が守られなくなるか分からないということで,皆さんお互いにそういうことは慎みましょうという考えであるとお聞きしておりますが,本当にお互いに連絡を取り合うというふうになってるんでしょうか。もう一度お聞きします。
○議長(
藤井義明君) 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 私は少なくともそうしてますし,相手側からも連絡が来ますし,私が連絡すれば,ありがとう,注意しますということの返事をいただいてますんで,栗尾議員がおっしゃってるようなことは今まで経験したことがありません。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) どこまでやっても平行線になると思いますので,改めてお伺いします。今回のこの記者発表前のこのメールについて,これは自治基本条例第15条,先ほど市長が答弁してくださいました個人情報保護の条例違反だと私は思います。市長は御自身の立場を御認識ですか。そして,条例違反だと認識はありますか。
○議長(
藤井義明君) 答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 認識をしておりますし,また個人情報の観点からもこれを庁議にかけまして,どうするかという対応をして,公益上の利益を優先させていただいたということでありますし,また他県の首長にもその旨を伝えまして,それはもう笠岡市さんが決めることで,尊重しますと言っていただきましたし,県庁からも了解しましたということでその発表に至ったということになります。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) もう一度お聞きします。条例違反を自分がしていると御認識をされていますか。
○議長(
藤井義明君) 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) だから,公益上の利益が勝るという判断を庁議でしたということで発表に至ったと先ほど説明しました。だから,条例違反をしている認識はありません。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) では,仕方ありません。8月1日の花火の件もついでに聞かせてください。奥様の誕生日に奥様のために花火を上げたとフェイスブックでお書きになったと,御自身の立場をちゃんと認識されてますか。公私混同されてませんか。
○議長(
藤井義明君) 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 全くそんな記事を上げたことはございません。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) うそはつかないでください。さっきのお互い首長に連絡し合うにしても,今回のこの花火の件にしてもきちんと記録がありますし,奥様のフェイスブックにも載ってたじゃないですか。公私混同されてませんか。じゃあ,先ほど市長は個人情報の保護,今,みんなびっくりしてます。みんなびっくりしてますよ。倫理規程という言葉も先ほど答弁で出していただきました。公務の信用に影響を与えることを常に認識して行動しなければならない。もう一度読ませていただきます。公務の信用に影響を与えることを常に認識して行動しなければならない,こういった倫理規程があります。これに反しているという認識はありますか。
○議長(
藤井義明君) 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 花火の件は本当に偶然なことなんです。
産業部長が担当ですから,
産業部長に聞いていただいても分かるし,どなたに聞いていただいても分かると思うんですけど,本当に偶然の話で,偶然に一致したというだけの話で,夜はその花火を自宅の前から見て楽しんだということだけの話です。 以上です。だから,倫理規程に反してるという意識はありません。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) これ以上追及しても時間も無駄ですので,ここまでにさせていただきます。市長,コロナの件に関しては人権問題です。簡単に許されるべきものではないと思います。今後絶対にこのようなことがないように注意していただきたいと思います。そして,保身のためにもう適当なことを言わないでください。お願いします。 市長がもうしょうがないので,副市長をはじめ,執行部にお願いするしかないのであれば,もう皆さんには本当に大変な御苦労をおかけするのは重々承知の上,市民の人権を守るため公私混同しないように,社会一般の常識,道徳,倫理的な判断を持って情報の管理に当たっていただきたい。心から伏してお願いを申し上げます。そして,あえて御提案をさせていただきます。自治基本条例第15条に特別職も公務員に準じ,守秘義務を持つ,また特別職も市職員倫理規程に従わなければならないと明記すべきだと考えます。副市長,いかがでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 松浦副市長。
◎副市長(松浦良彦君) 当然私も特別職でありますが,その前に地方公務員であります。地方公務員法に基づきまして当然職務を全うするべきと考えております。 以上です。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) ぜひ明記をお願いいたします。もう一方特別職ですので,教育長,お願いします。
○議長(
藤井義明君) 岡田教育長。
◎教育長(岡田達也君) 栗尾議員の再質問にお答えいたします。 私は教育長という職ですので,子供たちに道徳というものを指導する立場にありますので,当然その辺はしっかりと守っていかなければいけないと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) では,気を取り直して,次に行きたいと思います。 各ツールについてのそれぞれの御見解をいただきました。市の広報,広報かさおかについて,まず今どういったことで使われていて,予算がどうでというお答えはいただいたんですが,どのような評価で,今後の課題はどのように持たれているのか,お願いします。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの御質問,広報かさおかに関する評価とどのような課題があるのかというお話につきましてお答えをいたします。 広報かさおかにつきましては,市民の方の意識調査というものをさせていただいてる中で,どのような情報が役に立っておりますかといったようなとこも含めて質問をさせていただいております。その回答を見させていただきますと,無回答であったり,回答がない方を除きますと,87%強の方が興味を持って読んでいただいている,あるいは手に取っていただいてるのではないかと思います。その中で市長答弁でもございましたが,50歳代の女性を含めまして50歳から上の方が御回答いただいているのが73%ほどということで,高齢者の方が非常に手に取っていただいているんだと思います。そういった中で若年層の方にも手に取っていただけるような内容にしていったりとか,そういったところが一つ課題であろうかと思います。また,広報紙につきましては,当然ながら市民の皆様が読者の中心となっております。そういった中で市民の皆様は行政サービスを受けられる顧客でありますとともに納税者,いわゆる主権者でもいらっしゃいます。また,行政とともに
まちづくりを行っていただく市政のパートナーでもございますので,市長答弁にもございましたとおり住民ニーズ,ここを意識しまして求められる情報というものがどこにあるのかを常に意識をしながら,手に取っていただける広報かさおかにしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 意識調査というお話がありました。私の聞く限りでは,意識調査,市民の方で,市政に関心があって根気強い方がお返事されているんではないかという思いがありましたので,市政に関心を強く持たれている方だけではなくて,一般的な意識を調べたかったので,今回ランダムな調査で検証を試みました。お手元の資料を御覧ください。8月15日にシーサイドモールの入り口でアンケート調査を行ってみました。4割ほどの方がほぼほぼ見てないというお答えです。予想どおり先ほどの結果のとおりですが,年配の方がしっかり見ておられる,若年層は弱いという結果です。現場で感じたことですけれども,40代の方,このあたりの方非常に情報収集に興味があります。情報を求めていらっしゃいます。特に子育て世代ですね。議会だよりもそうなんですけれども,もっといろんな意見からも分かるように市民の目線で見やすい,分かりやすい情報,そして身近な楽しい話題を求めているように思いました。広く皆さんの意見を聞くという双方向性を持たせるというお考えはないでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 双方向性を持たせてはどうかという御質問でございます。その前にこの広報かさおかに関するアンケート調査,また違った視点で栗尾議員に実施をいただきまして,どうもありがとうございます。今4割程度がほぼほぼ手にとっておられないという議員の御認識もございましたが,私これを見ますところ,めくる程度からしっかり読むまでというのが20名,21名,32名で73名ほどいらっしゃいます。90分の72でございますから,81%ぐらいの方は手に取っておられるということなので,ここまで手にとっていただけてるというのは非常にありがたい結果かなというふうに思っております。その一方で,欄外に面白くないでありますとか,魅力を感じないと,非常に厳しい御意見もございますので,魅力ある紙面づくりはさらに進めていかないといけないのではないかなと思っております。 冒頭の御質問でございます。双方向性ということでございますが,広報かさおかにつきましては,市長への提案とか,そういったページも設けておりまして,年によって件数は異なりますけれども,100件から20件程度市民の皆様からのお声もいただいております。そういったところも活用しつつ,さらに身近なものになるようにしていきたいと思っておりますのと,この広報かさおかにつきましては,行政協力員の方の御協力もありまして,全戸への配布というのが達成できております。そういった皆様からも広報かさおかに関するお声なども聞きつつ,より身近なものになるようにしていきたいと思っております。 冒頭栗尾議員が8月号の表紙についてちょっとお話をされてたので,その点少し御紹介させていただきたいと思いますが,市民意識調査の同じ結果の中で,観光目的で笠岡諸島を訪れたことがございますかというのを市民の皆様に問いかけをしております。その中で残念ながら,訪れたことがあるとお答えになった笠岡市民の方ですけども,45%にとどまっております。そういう意味で笠岡市の魅力であるこの島の観光,そこをやはり市民の方にも御理解をいただくという観点からも,取材があったことも含めて幅広くお伝えをするということで広報担当としてはこの写真を選んだんではなかろうかと思っております。賛否いろいろございますと思いますが,広報というのが100%皆さんがいいよと言ってくれるものではないと思いますので,いいと言ってくれる方を増やしていけるように努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 双方向性を持たせていただきたいと今以上に思っております。例えば市民の意見を広く集めるために読者プレゼントのような企画をしていただければどうかなという御提案をさせてください。これについてはブランド協議会へも伺いましたが,ぜひ協力させてほしいという前向きなお返事もいただいておりますので,そうすることによって双方向のやり取りができて,いろんな情報,意見が伺えるんではないかと思います。よろしくお願いします。 もう一つ,外部の力,プロの力を利用することは考えてらっしゃいませんか。先ほど研修を受けているというお話がありますが,各担当課が研修をして,構成は企画ということです。リーダーを決めて担当者を育成して,その後継を育てていく,みんな広く勉強するんではなくて,特化して勉強するというようなことも必要じゃないかと思います。外部の力やプロの力を利用することは考えてないか,お伺いします。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 御提案ありがとうございます。 まず,外部の力の活用という点でございます。現在笠岡市ではシティプロモーション事業というものを予算もいただきまして実施をしております。そういった中で広報に力といいますか,スキルのある方も含めまして,特に今双方向性というお話ですと,ホームページであったりSNS,そういったものも今ありますので,それに加えて広報かさおかについても,統一感を持ってより身近なものにならないかということを外部の力,シティプロモーション事業を受託してる業者とともに考えているところでございます。 また,研修につきましては,昨年度も写真研修とかも実施をしてございますけれども,より魅力が伝わるようなスキルの向上につながるようなものであったりとか,冒頭市長からの注意すべき3点上げてございましたけれども,そういったところを意識する,そういうところを職員全員が共有できるように極力していきたいと思っております。今ほど議員からは特化した方にという話もございましたが,今1人1台スマホ時代でございまして,身軽に情報発信などもできる状況の社会になっております。そういった中で,また市の取組を職員自らが市民の方にしっかり伝えていくということを身につけていくためにもこの広報の力というのは重要ではないかと思いますので,幅広く職員がそのあたりのスキルを身につけられるようにしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 全員が研修を受けるというある意味必要だとは思うんですが,スキルと,それからガイドラインとか基本原則とか,守秘義務だとか,そういうルールを知るということはまた別だと思いますので,制作面に関してはやはり専門家の力をもっと特化して使っていったほうが有効ではないかなと私は考えます。 ちょっと皮肉になりますが,先ほど8月号の表紙にOHKのアナウンサーを使って宣伝をしてあげたぐらいですので,その見返りとして関連会社の編集のアドバイスを私いただいてきました。たくさんのいろんな張りつけをして,こういうところをこういうふうにしたらいいよという意見をいただいております。例えば同じページに5種類もの字が入っているから読みにくいんだとか,写真の上に字が載ってるから難しいんじゃないのというようなことですので,ぜひこういった力を活用してください。紙ベースですので,予算の関係もあります。いろいろ調べましたが,真庭なんか非常に優秀なすばらしい広報紙だと私見させていただきました,いろんな広報見ましたけれども。そうすると,驚くぐらい予算が違います。笠岡市の広報,ちなみに配送料込みで1冊60円ぐらいです。真庭市の広報,ページ数も多いし,カラーのページも多いんですけれども,1冊160円ぐらいします。どこにその基準を持ってくるかという問題にもなりますし,それこそ市長がどこに力を入れるのかというところにもなってくるかと思いますので,その辺もはっきりしていただいて,紙ベースだからこそ,1か月は取っておきたいと思えるものをつくっていただきたい。市民が一度でも載ってみたいと思っていただけるような広報紙になることを願っています。生まれた子供の写真,新聞社じゃなくて,ぜひ笠岡市の広報に載せてあげてください。よろしくお願いをいたします。 続いて,ホームページについてです。ホームページいろいろありますけれども,まず皆さんお手元にスマホもしくはパソコン,タブレットがある方,ちょっと検索をしてみていただきたいんです。今コロナ禍でせきや微熱でもしかして自分はコロナかもしれないと不安を抱く方がいらっしゃいます。そういったときどういう検索,キーワードで検索をされますか。笠岡市,コロナ,相談と入れてみてください。そうすると,まず最初に笠岡市のホームページ,トップが出てきます。それをクリックしていただくと,下へ下へスクロールしてください。一番下まで行ったあたりでやっと出てきます,相談窓口。小っちゃいんですね,字が。持たれてない方は添付の資料にスクリーンショットを載せてますので,御覧ください。ちなみに井原市,コロナ,相談としてください。そうすると,同じように井原市のホームページ出てきます。クリックしてください。今度は笠岡市のホームページとは違って,ぱんと電話番号出てきます。受診するとき,相談するときの注意点なんかが出てきます。じゃあついでに,浅口市,コロナ,相談,どうでしょうか。全く出方が違います。いきなりもう電話番号出てきます。笠岡市民でとても不安を感じた方がいらっしゃるんですね,この検索をして。いかがですか。危機管理部長,現状でここまで気づいて手を回すことができますか。
○議長(
藤井義明君) 森山危機管理部長。
◎危機管理部長(森山祐武君) 栗尾議員さんの再質問にお答えします。 確かにホームページでトップから行きますとなかなかたどり着かないのは非常に市民の方には御不便をおかけしとると思います。危機管理としては緊急の情報ということで早くそこへ到達できるように考えておりますが,トップページからなかなかそちらに行きませんので,今後市民の方が見やすいようなホームページになるように検討したいと思います。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) さらに追及するようで失礼なんですけれども,どうやったら検索でぱっと表示されるか,そのノウハウを危機管理課で持たれてますか,今。
○議長(
藤井義明君) 答弁を求めます。 森山危機管理部長。
◎危機管理部長(森山祐武君) 再質問にお答えいたします。 私がそのノウハウを個人的には持っておりませんが,担当課の担当の職員はそういった能力を持っておりますので,そういったことを指示をいたしまして,対応したいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) ありがとうございます。ぜひそうしていただきたいんですけれども,現状を見る限り危機管理課などまさに手いっぱいじゃないかなと見ております。お忙しいことと思います。私は専門の広報担当者が必要じゃないかなと思います,先ほどからの流れを聞いていただければ分かったと思いますが。それが無理ならば,せめて専門家とか得意な人にアドバイスを求める,先ほども言いましたが,みんなができるようになるためにみんなで研修をしていては今の時代どうにもならないのではないでしょうか。さらに,それができないのであれば,具体的な提案ですが,現在笠岡にいらっしゃる地域おこし協力隊の力を借りたらいいんじゃないですか。ホームページとか検索エンジンに関してのプロが2人もいらっしゃいます。彼らにどうですかとお尋ねしたら,あ,いつでも言ってください,お手伝いさせてもらいますよと快い返事をいただいています。どうぞ御検討ください。 続いて,緊急メールです。10万円の給付のときに何回も何回も訂正が繰り返されて,最終22時以降のメールが送られてきてびっくりした思いがあります。具体的なルール,緊急性の判断の基準,そういったものを持たれてますか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 緊急メールの配信についてお答えをいたします。先ほどの10万円給付の件につきましては,災害対策本部会議を踏まえまして,その給付に関する必要な情報を市民の皆様に幅広い手段でお伝えをするという観点から,緊急情報メールも活用しましてお送りをさせていただいたものでございます。一方で,配信をした後に非常に分かりにくい表現もあったということで,訂正のメールを市民の皆さんの混乱を招くことがないよう速やかに出したいという意図から,当日夜の配信になったものだと考えております。時間帯であったりとか,そういったものに対しては配信のルールとしては特段時間帯いつまでという制限は設けてございませんけれども,誤った情報といいますか,分かりにくい情報,誤りにつながるようなものは速やかに訂正するというのが基本だと思っておりますので,非常に夜間で,また数千名の市民の皆さんの携帯を鳴らすことになり,非常に御迷惑をおかけしたと思ってございますけれども,当日のうちに訂正をさせていただいたものでございます。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) すみません,緊急性の判断基準はどのようにされてますか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 災害時の緊急情報配信に関するルールでございますけれども,これの実行責任者としては危機管理部長としておりまして,また配信は危機管理課,あるいは各情報を持つ各課で責任を持って行っているというところでございます。先回の10万円給付につきましては,災害対策本部会議を踏まえて送ったものでございますので,危機管理部長はじめ,担当する部長も合議の上,内容については確認をして送ったというものでございますが,初めての事務というところもありまして,我々の不手際もあって,非常に分かりにくい文章を当初1回目に送ってしまったというとこがありましたのが,大変おわびを申し上げるとこかと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 分かりました。本年度中にそのほかのインスタとかツイッター,フェイスブックとの連動性を持たせるという御答弁がありました。これからますます増えるであろうというそのソーシャルメディアの活用についてですけれども,ガイドラインとかが必要だと思います。そのあたりはどのようにお考えですか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) ソーシャルメディアを使うに当たっての基準類の整備についてでございます。情報セキュリティー基本方針というものを笠岡市では設けてございまして,その中でソーシャルメディアを使う場合にあってはそういったルールを定めていきましょうということを基本的理念としてうたってございます。ソーシャルメディアにつきましては,迅速性等の観点から各課担当で配信等を行っておりますけれども,そういう関係部署,課長が権限になると思いますけれども,そういったところで使用に関するルールを定めて,しっかりと運用していきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 市長が一番最初に言われました著作権の尊重であるとか,個人情報の保護,誹謗中傷がないように常識に委ねるという,そういった抽象的な言葉ではなく,市長が率先してフェイスブックを発信されるわけですので,職務の公共性,公平性,中立性に疑義を生じさせるおそれのある情報は発信してはならないとか,肖像権,プライバシー権などに関してはその権利保護に十分留意しなければならないなどといった具体的なことを明記するガイドラインが必要だと私は思いますが,そのあたりはいかがでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 御提案ありがとうございます。 ソーシャルメディアの利用に関する規約等についてでございますけれども,既に設定してる部署等の中では今議員もおっしゃいましたようなことも踏まえて笠岡市あるいは利用者,第三者を誹謗中傷するような行為があってはならないとか,法令違反とか,著作権,そういったものに対する注意事項,あと個人情報に関するプライバシー侵害に関する行為であったり,そういったものに気をつけるような遵守事項というのも設けておりますので,それを現在は各課の中で委ねておりますが,それを全庁的にそういった規約をつくる必要があるかという点についても今後速やかに検討してみたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) ぜひつくっていただいて,責任の所在をしっかりと明記していただきたいと思います。 続いて,各部署で出す情報についてのお答えもありました。議員になる以前から笠岡市はどうしてちゃんとした広報活動をしないんだろうなと思っていました。例えば,一番私が思うのは,笠岡の臭気についてです。においですね。役所も議会もみんな一生懸命臭気対策に取り組んでいます。なのに市民はどういうレベルで思っているかというと,笠岡市は何もしてくれない,市外から来られる方はこのにおいの原因が何かも分からずに,笠岡は臭いという思いだけを持って帰られます。例えば,高校生にお願いをして10分ほどで書いていただきました。このパネルです。笠岡大干拓にはたくさんの牛さんがいます。笠岡市では臭気対策に一生懸命取り組んでいます。大変御迷惑をおかけいたしますが,御理解いただきますようお願い申し上げます。こういった程度のこの簡単な看板一枚あればみんなが,あ,そうなんだって思うはずなんですね。こういった目線での広報が必要だと思いますが,どこの誰が考えるべきですか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 御提案ありがとうございます。 先ほど情報管理の部分の責任ということで課長権限というお話もさせていただきましたけれども,やはり組織で仕事をしておりますので,それを担当する部門の場所でまずは問題提起というか,このようようなアイデアを出していただくというのが基本になろうかと思います。一方で,我々政策部としては全庁的な政策を担っておりますので,我々からもそのような提案をしていけるようにしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 各部でいろんな意見を出して,企画政策課が責任を持つということなんでしょうと思いますが,例えばこのパネル一枚で,これが採用されました。そうすると,市民から牛のうんちが書いてあるんじゃねえ,汚な過ぎんというふうな批判があった場合,どこが責任を持ちますか。やはり企画政策課ですか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) なかなか今の責任ということへの中身についての御意見をどう受け止めるかという点だというふうに思っております。この情報提供の在り方について御意見があった場合には実際にそれを担当した部署でまずは引受けをして,対応していくというのが基本になろうかと思いますけれども,このうんちのイラストですね,それが大問題になるということであれば,部を超えて全庁的に対応することになろうかとは思いますが,ちょっと現状でそこまでになるのかなというのが私個人としては何とも答えづらいところではございますけれども,その問題の大小に応じて組織として対応するということだと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) なかなかに苦しい,よく分からない答えでしたけれども,私が言いたいのは何かといいますと,広報の専門職,または広報を専門とする人員配置が必要ではないですかということが言いたいんですね。今まで質問してきたこと全てそこにつながってきます。これが笠岡市が出している情報で笠岡市の広報担当がきちんと責任を持って受け答えできるんですよという部署をぜひつくっていただきたい。専門家を配置していただきたいと思います。例えば,ホームページにも言えることですが,何種類もの壁紙があります。本当にこれ笠岡市のホームページだったのかな,今フィッシングだとか,いろんな事件がありますので,疑問を持つこともあります。それから,先日私の事務所にこういった水道の上下水道部,水道課ということで検査をしますよという非常に詳しい写真まで載って,担当の顔まで載って,電話まで載ったチラシが配ってありました。うわ,これ見て逆に不安になりました。こういうことで詐欺があってるのかな,今。何か詐欺に遭う被害が起きてるのかなという不安を逆に抱きました。例えばこの紙の1か所にでもいいので,必ず決まった笠岡市のマーク,もしくはカブトガニのマーク,何か笠岡市が出しているんだよという明らかな,ぱっと見て分かるものを,それをしていただくだけで市民としては安心感があります。そういった統一的な情報の出し方,そういった必要はないでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) ありがとうございます。 まず,ホームページにつきましては,今コンテンツマネジメントシステム,CMSと呼んでおりますけれども,それを導入いたしまして,基本的には統一的情報といいますか,見た目といいますか,それで情報を上げていけるようなシステムを導入しております。一方で定住促進であったりとか,子育てとか,相手に対してより刺さるような広報をしないといけない場合にはそれに見合ったページを使うということもあろうかと思いますので,必ずしも全部が統一されているわけではございませんが,統一的な広報をしていこうと思っております。また,市が出す文書に関する統一的なマークであったりとか,印,そういったものを入れてはどうかという御提案につきましては,現状の先ほど出されてたものにはなかったということでございますので,その取扱いについては,また検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) ありがとうございます。 情報が本当に過多な時代ですので,笠岡市の正式な情報であるということが一目瞭然で分かるようにしていただければありがたいと思います。 ついでにお聞きします。最近の話です。島内放送があると島の方からお聞きしております。これの放送の基準てありますか。事業継続給付金についての案内がある島のある一部分では流れていて,ほかの島では流れないとか,何かそういった情報を出すに当たって基準みたいなものを設けて出されてますか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 今ほどの島内での放送,各島での基準につきましては,大変申し訳ございません,今基準というのは把握をしておりませんので,この後調べまして,また情報提供させていただきたいと思います。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) よろしくお願いします。統一的な情報を出していただきたいと思います。不平等がないようにしていただきたい。 もう時間がないんですけれども,一つだけ提案をさせてください。このパネルですけれども,高校生に頼んで書いてもらいました。今いろんな笠岡市から出される紙にイラストが書かれています。一つの案として,笠岡市の学生を応援するためにこういったことを使えないかと思います。アニメとかイラストの勉強をしたいと思っている学生はこの笠岡市にたくさんいます。その子たちの学費の足しになるように公募して書いてもらって,それを幾らかで買い取るというような形で学費に使ってもらう,そういったことができないか,御提案をさせていただきたいと思います。 この広報について,ガイドラインとか基本原則を明記した広報戦略をきちんと整えていただきたいという私の思いをお伝えさせていただきます。伝えるのではなくて,伝わる,正しく伝わるということを考えていただきたい。いろんな個人的な広報に対する管理,これをしっかりしていただいて,責任の意識を可視化して庁内で共有してください。誰の責任なのか,しっかりしてください。それから,先ほども言いました双方向による広報活動のフィードバック可能な仕組みづくり,それから専門家とか,事業者のノウハウの活用,こういったことを提案させていただきたいと思います。 1項目めを終わります。
○議長(
藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 2項目めの質問をさせていただきます。 地域おこし協力隊の現状と今後の課題についてです。 現在笠岡市では地域おこし協力隊として7名が活動していると聞いています。これまで8名の隊員が赴任し,定住者は2名,9月に退任される方がいらっしゃるので,卒業8名の中に含めさせていただきます。地域おこし協力隊は総務省が大枠で設定し,予算もつけてあることから,地方自治の縮小版とも言われています。つまり笠岡の地方自治がうまくいってるかどうかの評価とも取れます。ちなみに隣の井原市では定住率82.4%です。笠岡市は25%です。極端な言い方ですが,この事業の目的を定住とするならば,地方自治に関して井原は82点で,笠岡市は25点だという評価だとも取れるわけです。そこで,以下の項目について質問させていただきます。 1点目,地域おこし協力隊とは何なんでしょうか。笠岡市はこの事業で何を目標にしているんでしょうか。 2点目,笠岡市のこれまでの具体的な成果をお答えください。 3点目,この事業の取組の課題についての問題の意識はあるのでしょうか。 4点目,その対応はどうなっているのでしょうか。 5点目,総務省は今後さらに地域おこし協力隊の導入を増やす方向だと聞いています。笠岡市の今後の活用とその見通しについてお尋ねいたします。よろしくお願いします。
○議長(
藤井義明君) ただいまの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。 〔市長 小林嘉文君 登壇〕
◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えします。 地域おこし協力隊とは,人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において地域外の人材を積極的に受け入れ,地域協力活動を行ってもらい,その定住・定着を図ることで地域力の維持・強化を図っていくことを目的として総務省が実施している制度ですが,その取扱いは自治体によって異なります。ほかの自治体では職員の補完的な役割を担う場合もありますが,笠岡市の場合様々な知識や経験・人間関係を持ち,自ら考え,行動し,外からの視点で地域に新たな風を吹き込んで,持続可能な地域づくりを住民の方々とともにつくり上げる人材であると考えております。 市としましては,求める人材,取り組んでほしい内容を提示して,隊員の募集を行っていますが,隊員の主体的な活動を優先し,地域に新たな価値を創造したり,地域の持続可能性を高める仕組みをつくってくれることを活動の目標としています。また,隊員が任期満了後も笠岡市に定住することもこの事業の目標の一つです。隊員には任期3年の間に地域おこし活動と併せて,退任後に自ら収入を得て生活するための準備をしてもらうこととしております。笠岡市の地域おこし協力隊は市役所職員の代替ではありません。個々の特性を生かしながらずっと笠岡に住んでいる私たちでは気づかないような新たな素材を見つけ,それを地域活性化に生かすとともに,自らの収入を得るための糧としてもらう,そういった目的で笠岡市では地域おこし協力隊を採用しています。 笠岡市ではこれまで7人の隊員が退任し,うち定住者は2人と,3割に満たない状況で,総務省が公表している退任後現在も同一市町村内に定住している割合45%と比較して低くなっています。この要因としましては,任期中の雇用形態が臨時職員に近い自治体のほうが退任後も引き続き自治体等で雇用することができるため定住しやすくなりますが,笠岡市の場合は独自の発想により任期3年間の間で自立の道を見つけてもらうこととしているため,ほかと比較して低い傾向にあると考えております。これまで退任後に市外へ転出した理由は本人の結婚や実家の都合など,様々ですが,より多くの隊員に定住してもらえるよう今後も支援していきたいと考えております。 次に,2点目の具体的な成果につきましてお答えします。 先ほど御説明いたしました退任後も笠岡市に定住した2人につきましては,1人は市内の製帽会社に勤めながら,地域のイベント等で麦稈真田のワークショップを続けており,もう一人は六島にクラフトビールの醸造所をオープンさせ,県内ほか,東京や大阪で開催のイベント等に出展するなど,笠岡の新たな特産品としてPRを行っております。2人とも採用当初から現在の状況を明確に目指していたわけではありませんが,様々な人と関わり,活動していく中で目標を見つけ,努力した結果,今の姿があります。また,退任後に転出した隊員につきましても,任期中に取り組んだ新山地区土倉邸のカフェやゲストハウス,神島長鋪邸のイベントなど,隊員が去った後も地域の方が運営を引き継ぎ,活動を継続しているものがあります。現役隊員の成果としては,白石島国際交流ヴィラの活性化に取り組み,運営方法の見直しによる集客増を実現し,平成22年に岡山県から無償譲渡されて以降9年連続の赤字だった経営を取組2年目の令和元年度に黒字化させた隊員もいます。さらに,今年の7月に白石島の港の近くに新しくカフェをオープンさせ,ヴィラとの連携によりさらなる集客を目指しています。また,そのほかにもEBE,エビデンス・ベースト・エデュケーション,日本語で根拠ある教育の手法を取り入れ,ICT技術を活用して京都大学の大学生を講師としてオンラインでつなぐなど,ほかにはない形態の自習室を運営する隊員や,飛島の研修所を利用したフリースクールのオープンを目指して準備を進めている隊員など,行政職員では実現できない発想や行動力でそれぞれの活動に精力的に取り組んでくれています。こうした活動を地域の人たちと関わり合いながら実現できていること,その活動が地域おこし協力隊の任期満了後も隊員本人や地域の方によって継続できることが成果であると考えております。 次に,3点目の問題の認識と4点目のその対応につきましてお答えします。 地域おこし協力隊における問題としてまして,まず採用については,制度開始当初は1次の書類審査,2次の面接審査のみ実施していましたが,より応募者のことを知るため,また応募者にも笠岡のことを知ってもらうため,現在は1次審査の前に
定住促進センター職員や地域の方との面談を実施し,採用後には地域の方への紹介や希望する活動の内容に応じて庁内関係部署,各種団体等への取次ぎを実施しております。採用後の活動内容につきましては,採用後に隊員と面談を行い,決定していますが,当初は市から提案した活動を実施してもらうこともありましたが,現在は隊員の主体的な活動を優先するとともに,隊員同士が連携しながら活動できる環境づくりを心がけております。また,そのほかにも地域おこし協力隊起業支援補助金の創設や,
新型コロナウイルス感染症による活動自粛期間を補完するための任期延長など,隊員の意見を聞きながら環境改善に取り組んでおります。 現在の課題としましては,隊員が事業立ち上げの際の資金の使い方や広報についてのスキルが不足していると感じています。今後はビジネスの視点での資金の使い方や事業計画などの体系的な研修を受講することで任期中の地域おこし活動に生かすとともに,退任後の自立に向けた取組の参考としてもらい,退任後の起業や定住へつなげていきたいと考えております。 最後に5点目,今後の活用とその見通しにつきましてお答えします。 笠岡市地域おこし協力隊は平成28年4月に採用を開始し,当初は延べ10人採用を目標としていましたが,地域の新しい担い手として地域活性化に有効であると考え,現在までに15人を採用しています。現在も随時募集を実施しており,取り組んでほしい内容として,コミュニティナース,白石島桑事業,観光振興,漁業振興の4種類を上げていますが,応募者からの提案も受け付けることとしております。 今後も各隊員の活動が軌道に乗るように,また地域との連携がしっかり行えるようにしっかり支援していくとともに,目標を持ったすばらしい人材が増え,地域おこし協力隊全体としての活動の幅がさらに広がっていくよう積極的な募集活動を継続していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) すみません,あまりよく分からなかったので,改めてお聞きします。移住を最終目的にしていますか,それとも地域おこしが目標ですか,事業継承が目的ですか。協力隊員の人たちは自分たちは放牧なので自由ですとおっしゃいます。笠岡市は何を求めてこの事業を行っていますか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) ありがとうございます。 隊員のミッションということでございます。どういう目標を持って隊員にお越しいただいてるかということです。笠岡市におきましては募集要領の中でこの笠岡のよさについて触れておりまして,そういった中で地域づくり,あと新しい名物であったり,新しい価値の創造を行っていただきたいということで考えておりまして,笠岡市の魅力を創造,発信をできる方,そして新しい人の流れをつくっていくことを活動の目標としておりますので,今どれか一つというようなお話でございましたけれども,定住であったり,移住であったり,そういったところも含めて地域おこし協力隊の方が活動していく中でそのようなものにつながっていけばいいかなと思ってございます。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 隊員自体が笠岡市が何を求めているのか分からないとおっしゃるんですね。今回現在いらっしゃる10人の方全ての方にいろんなことをお伺いしました。お手元の資料を御覧いただければ分かると思います。ビジョンというのは物すごく大切だと思います,笠岡市のね。でも,そのビジョンを明確化するための作業として今笠岡市に必要なのは何かとか,地域の特性とか問題点とかニーズとか,そういったものを把握して可視化して,それを提供するということが必要だと思います。そういったことがなされていますか。
○議長(
藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 市のビジョン等をきちんと示して課題を御理解いただいてるかという点でございます。先ほど市長の答弁の中でもございましたけれども,まず地域おこし協力隊の皆さんには自由な発想を持って活動いただきたいというのが我々の考えてる大前提でございます。その上で隊員になっていただく方については,先ほど申しましたとおり面談を行ったり,試験の中でさらに自由な発想,確たるものを持って活動いただける方かどうかというところを見させていただいております。そういった中で実際に隊員になっていただいた皆さんには地域おこし協力隊のオリエンテーションというもので,どういう活動をしていただく,基本的には皆さん自由な発想でやっていただくということですが,最低限守っていただくところというのをお伝えをしております。また,市の課題であったり,そういった部分は基本的なもの,総合計画だったり,そういったところでは担当者から御説明をさせていただいていると思いますが,なかなか我々市役所に勤めていましても課題が明確にすぐさま分かるというものではございませんので,隊員の皆さんの活動を進めていく中で皆様一人一人に寄り添って,都度問題があったり課題があったり,分からないことがある,市のこういうところの考えはどうなんだというようなところについてはお答えをしながら,また解決方法がないものについては一緒に考えていく,そういった寄り添った対応をしていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 審査の基準なんですけれども,明確化したものが必要なんじゃないですか,誰でも彼でも採用してるような感じを受けますと,ある意味驚きの発言が隊員からも出ています。審査の面接時の重視しているポイントというのはどういうところですか。もう一度お聞きします。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 私の実体験としてまだ隊員の皆さんの面接試験を経験してるわけではございませんが,先ほど申しましたとおりしっかりとこの笠岡の魅力を発信できる人材であるかどうか,またそのスキル,背景となる力を持っているのかどうか,そして我々の気づき得ないところをしっかり引き出してくれる人材なのかどうか,そういったあたりを面接の中では見させていただいてると思います。また,地域の方ともお話をいただくというのを前段で設けておりますので,そういったところでの人物適性なども見させていただいてるのではないかと思います。また,誰でも彼でも採用してるのではないかという隊員からの声があるということでございましたが,採用された方は当然採用させていただきましたので,自分が採用になったところでそのような御感想もお持ちなのかなということを少し今感じた次第でありますけれども,我々としては応募があった方全員を採用してるわけでは決してございません。そのあたりのスキルを見た上で,この方ならいけるんではないかという優秀な人材を選んでいると言ったら失礼なんですけれども,にお越しいただいていると考えております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 以前にも仁科議員が地域おこし協力隊の件に関しては御質問されてる経緯もあります。どうもぼんやりとしていて,笠岡市のビジョンがはっきり見えてきません。1人440万円,現在7人の隊員ということは年間で3,080万円の事業なんです。3,000万円を超える事業なんですね。笠岡市の状況に合わせた制度設計とか運用がしっかりできているのかというのを見直していただきたい。そして,ちょっと時間がないので詳しく御説明できないのが残念なんですけれども,人が変わっても変わらないシステムというものをつくっていただきたい。それはどういうことなのかというと,今の担当職員非常に熱心で,個人的なことを申し上げるのは失礼なんですけれども,ここ核心なので言わせていただきます。担当者が非常によくて熱心です。元協働の
まちづくり課で長らくたくさんの豊富な人脈を持たれているからこそうまくいっているという点があります。定住も目的とされているというのは分かるんですけれども,この3,000万円を超える公共施策ですよね,地域おこしを目標とするんであれば,担当課は協働の
まちづくり課であるべきのではないかと思うのですが,いかがでしょうか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) 地域おこし協力隊につきましては,協力隊事業,まず今議員から3,000万円を超えるお金ということございました。こちらについては決算説明書を上げさせていただいておりますけれども,まず財源といいますか,お金につきましては2,012万4,000円というのが決算額,令和元年度でございます。その中で隊員に自由な発想でもって活動いただいているというとこでございます。担当課については今
定住促進センターで担当しております。
定住促進センターでは定住に関する幅広い施策を行っておりまして,笠岡市には定住促進計画というすばらしい計画もつくっていると思っております。そういうところを定住施策については幅広な観点から庁内全庁的に計画の中に盛り込んでおりますし,そういったところとの調整能力等も
定住促進センターは有してるんじゃないかと思います。そういった中では
まちづくりというのも一つの観点ではございますが,現在の
定住促進センターの中でしっかりと幅広い隊員の自由な発想に対して受け止めをしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) 行政側と隊員側を見てきましたけれども,私市議会議員ですので,
まちづくりの主役は一番最初に言いましたように市民です。受け入れる側の市民の意見こそ大切にしていただきたいと思います。市民としての意見です。何をする人なのか分からない,地域のことを何でも手伝いしてくれる人かと思った,せっかく来てくれたのだから定住してほしい,地域になじんで力になってもらいたい,何をしているのか分からないから不審,何もしなくても報酬がもらえていいなあ,3年たったらいなくなる人でしょう,というような以上の不満意見も含めて,今2,000万円と言われました,超える事業ですので,趣旨や目的がしっかり伝わるような説明をしないといけないんじゃないかと思います。1項目めとも関連が出てきますが,広報活動に問題があるんじゃないでしょうか。私たちの税金を使った施策です。それであれば十分に活用して,地域のためになるようにしてもらいたいという市民の声に笠岡市はどのように答えてくださいますか。
○議長(
藤井義明君) 山岸政策部長。
◎政策部長(山岸雄一君) ありがとうございます。 地域おこし協力隊の皆さんの活動をしていく上におきましては,募集要項で先ほど求める人材についてもこちらからも上げてる項目もございます。こういったものは地域の方からこういった人材が欲しいという地域の声も踏まえて募集している人材というのもあります。一方で,そもそも自由な発想でやってもらうということなので,大枠の目標しか我々は示しておりません。その中で地域の方への啓発が足りないのではないかというお話ですので,活動に着手していただく前には地域代表の方に会いに行っていただいたりとか,関係団体の方への御紹介とかもしておりますけれども,そういったところをさらに幅広く市民の方にも御理解をいただけるような広報を行ってまいりたいと思っております。また,この地域おこし協力隊の皆さんの成果の発表については,
まちづくり協議会の発表会と併せて昨年度は実施をさせていただいております。昨年教育DMOという取組をこれからしたいということで,予算も補正でいただいておりますけれども,地域の教育を外部から来た地域おこし協力隊の皆さんがメンバーとなって,地域の高校の魅力をアップしていこうというような事業も取組をしてもらってます。そういうことを少しずつでも市民の皆さんに知っていただくことで,より正確な隊員の働き方という理解の醸成に努めてまいりたいと思っておりますので,また栗尾議員も今回いろいろアンケート等実施をいただいて,そこでPRいただいたんだと思うんですけれども,またそれぞれの立場で御協力いただけたらと思っております。 以上でございます。
○議長(
藤井義明君) 再質問ありますか。 栗尾議員。
◆4番(栗尾典子君) ありがとうございました。 どうもぼんやりした感じになってしまいましたが,最後に私の思いを伝えさせていただきます。地域おこし協力隊ネットワークという方がいらっしゃいます。この方からの御意見も聞きました。笠岡市の担当は本当によくやっていると評価をいただいています。ただ,市民からいえば認識の違いが出てきています。笠岡市のビジョンが最も大切です。そして,そのビジョンの作成のためには笠岡市やそれぞれの地域の特性,問題点,ニーズ,さっきも言いましたが,それらをしっかりと把握して可視化するということが必要だと思います。また,それを地域の人たちとしっかり共有して意識をすることだと思います。地域おこし協力隊とのよりよいマッチングが地域に革新,イノベーションを起こすんだと思っています。活性化につながるんだと思います。執行部をはじめ,職員の皆様のお力でせっかくの事業です。どうかよりよい事業にしていただきたいと思います。 そして,この問題の最後に触れておきたい事柄として,地域の自治会と
まちづくり協議会についてです。まだ議員になって4か月ですが,どの問題にもこの両者が関わってきます。この両者がうまく連携を取って連動している地域は自主防にしても,この地域おこし協力隊にしても,受入れにしても非常にスムーズで成果を上げていると感じています。逆に彼ら,隊員たちが両者をうまくつなげる役割をしてくれるんではないかなと期待したいと感じるケースもあります。とにかく現在のこの笠岡の
まちづくりの問題の一つとして,自治会と
まちづくり協議会の構成が非常に大きいなと感じています。これが笠岡市の
まちづくりの一つのキーだと思います。今後私の中でも課題として取り組ませていただきたいと思います。 以上で質問を閉じさせていただきます。
○議長(
藤井義明君) 以上で4番栗尾典子議員の質問を終結します。 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の本会議は明日15日火曜日午前9時30分から開議します。 なお,議事日程は引き続き
一般質問です。 本日はこれにて散会します。 午後2時07分 散会...