笠岡市議会 > 2020-06-15 >
06月15日-02号

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  1. 笠岡市議会 2020-06-15
    06月15日-02号


    取得元: 笠岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    令和 2年  第 4回 6月定例会        令和2年第4回笠岡市議会定例会会議記録(第2号)             令和2年6月15日(月曜日)〇議事日程   午前9時30分開議  日程第1 一般質問(代表質問)       ・創政みらい  16番 森 岡 聰 子 君       ・讃志会    19番 奥 野 泰 久 君       ・公明党     6番 大 本 邦 光 君       ・改革21   12番 藏 本 隆 文 君       ・笠栄会    17番 山 本 俊 明 君        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(19名)   1番  坂 本 亮 平 君         2番  桑 田 昌 哲 君   3番  真 鍋 陽 子 君         4番  栗 尾 典 子 君   5番  山 本   聡 君         6番  大 本 邦 光 君   7番  大 山 盛 久 君         8番  齋 藤 一 信 君   9番  東 川 三 郎 君        10番  仁 科 文 秀 君  11番  大 月 隆 司 君        12番  藏 本 隆 文 君  13番  樋之津 倫 子 君        14番  原 田 てつよ 君  16番  森 岡 聰 子 君        17番  山 本 俊 明 君  18番  天 野 喜一郎 君        19番  奥 野 泰 久 君  20番  藤 井 義 明 君        ──────────────────────〇欠席議員(1名)  15番  妹 尾 博 之 君        ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市長    小 林 嘉 文 君      副市長   松 浦 良 彦 君  教育長   岡 田 達 也 君      政策部長  山 岸 雄 一 君  教育部長  井 上 洋 一 君      総務部長  辻 田 尚 史 君  危機管理部長森 山 祐 武 君      健康福祉部長清 水 輝 一 君  市民生活部長森 山 一 成 君      こども部長 中 嶋   徹 君  建設部長  佐 藤 博 之 君      上下水道部長河 相 裕 三 君  産業部長  石 田 輝 宏 君      市民病院管理局長                             水 田 卓 志 君  消防長   松 尾 勝 明 君      総務課長  塚 本 真 一 君        ──────────────────────〇事務局職員  局長    長 野 浩 一 君      次長    宮   恭 子 君  議事調査係長長 安 剛 伸 君        ──────────────────────            午前9時30分 開議 ○議長(藤井義明君) おはようございます。 ただいまの出席は19名です。定足数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,タブレットで御確認願います。 これより日程に入ります。        ────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(藤井義明君) 日程第1,一般質問を行います。 会派順に代表質問を許可します。 まず,創政みらいの代表質問を許可します。 創政みらいの質問時間は50分以内です。 創政みらい16番森岡聰子議員。            〔16番 森岡聰子君 登壇〕 ◆16番(森岡聰子君) おはようございます。 本年4月,笠岡市長,笠岡市議会議員選挙が行われました。小林市長さんにはめでたく2期目に当選され,また5名の新人議員を含め,20名の新議員が誕生いたしました。本日は,令和2年第4回定例議会一般質問初日,代表質問を創政みらいよりさせていただきます。 創政みらいのメンバーは,会長に元議長天野喜一郎議員,大月隆司議員,仁科文秀議員,桑田昌哲議員,栗尾典子議員,私森岡の6名です。私たちの会派は,市民の皆様に寄り添った活動をしてまいります。どうかよろしくお願い申し上げまして,質問に入りたいと思います。 皆さん御承知のとおり,連日,テレビ,新聞等で報道されていますコロナウイルス感染についてですが,いろいろな角度からお尋ねしたいと思っております。執行部におかれましては,分かりやすい納得のいく答弁を期待していますので,よろしくお願いいたします。 議長のお許しを得ましたので,質問に入ります。 1項目め,2期目の市政運営について。 笠岡市広報に就任挨拶として,「ありとあらゆる手段を使って増やす努力をし,大幅な自主財源の増加(約21億5,000万円),市は間違いなくよい方向に向かっていると思う」となっております。 1点目,新型コロナウイルスによる市政への影響も踏まえ,さらに財政調整基金の減少,市の保有財産の減少の中,市政発展の根拠についてお尋ねいたします。 2点目,当初予算は骨格であり,今回の補正予算は肉づけとしての市の方向性を示す意味でも,非常に重要だと認識しております。補正予算編成について,何を重点的に考え,また取り組みの最重要課題についてお示しください。 3点目,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について,使途をお尋ねいたします。 2項目め,新型コロナウイルス感染症に対する対応について。 新型コロナウイルス第2波が懸念される今,他市町村に比べ,これまでの対応策提示の遅さを感じております。第2波が来たときの体制づくりも視野に入れておかなければ成りません。 以下,6点についてお尋ねいたします。 1点目,特に初期段階において,市民への情報提供や市の施策提示,市民への対応,状況判断等について問題はなかったのでしょうか。 2点目,経済的な悪化に伴う企業の状況について,またそれに伴う本市の財政状況と課題についてお尋ねいたします。 3点目,小・中学校も再開された中で,学力の差,精神面のケア,3密を避けるための配慮が必要であり,指導方法も限定されます。環境対策等,今後の取り組みについてお尋ねします。また,ICT環境を整備し,オンライン授業が実施できる体制についてもあわせてお尋ねいたします。 4点目,新型コロナウイルス感染症により福祉施策も変化を求められます。また,地域の活動,認知症のケアなどについてどのような取り組みをするのか,お尋ねいたします。 5点目,高齢者施設でのオンライン面会の推奨について,国からの助成はあるのでしょうか。また,市としての対応はどう考えていますか。施設側,家族側のオンラインのフォローなどの施策はありますか。 6点目,特別定額給付金の給付進捗状況と問題点についてお尋ねします。また,障害者申請の支援の対応についてお示しください。 3項目め,福祉政策について。 笠岡市第7次総合計画を上位とし,高齢者福祉推進計画介護事業保健計画(ゲンキプラン21-Ⅶ)は,2018年度から2020年度までの3年間の計画で策定されております。本年度が第7期計画の最終年度です。これまでの主な事業の取り組みと成果について,また次期の計画に向けての問題点についてお尋ねいたします。 4項目め,市民病院の今後について。 笠岡市新市民病院基本構想が示されたところです。平成29年度に,議会より市長宛てに市民病院への意見書も提出されています。市民病院存続は必要であるとの結論が出ていますが,令和7年度の開院に向けて,以下4点についてお尋ねいたします。 1点目,議会より次のように意見書が提出されています。 1,従来の実現できなかった取り組み事項を確実に実行するとともに,平成29年度において赤字を削減し,平成30年度医業収支比率95%以上,平成32年度同比率100%を図り,累積欠損金を10年以内に解消すること。 2,笠岡市立市民病院が現在抱える深刻な施設,設備の老朽化,耐震化の問題を早期に解消するため,平成30年度までには適正規模の病院の建設または廃止についての結論を出すこと。 3,地方公営企業法の全部適用に基づき,今年度中に病院事業管理者を招聘,確保すること。 このたびの基本構想にどのように反映されるのでしょうか,お示しください。 2点目,小児医療を支えている中で,病児保育の必要性についてお考えをお示しください。 3点目,慢性期機能のある病床は笠岡市民病院にしかありませんが,それに関連して,終末期医療,いわゆるみとりのあり方の方針についてお尋ねいたします。 4点目,健康福祉部に病院建設推進室ができるとのことですが,新病院基本構想のロードマップをお示しください。 1回目の質問といたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの創政みらい森岡聰子議員の1項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) おはようございます。 創政みらいを代表されましての森岡議員の御質問にお答えいたします。 まず,1項目めの1点目につきましては,新型コロナウイルスの感染は世界的な大流行となり,現在約780万人が感染し,死亡された方も43万人を超えており,感染の拡大が続く状況となっております。新型コロナウイルス感染症とリーマン・ショックの経済に対する影響をGDP成長率で比較しますと,リーマン・ショック後の平成20年度のマイナス3.4%に対し,このたびの新型コロナウイルス感染症では,令和2年度ではマイナス7.0%になるとの日本経済新聞の予測があり,リーマン・ショックの影響を大きく超えるものとなっております。 このような状況から,国の補正予算については,リーマン・ショック後の平成21年度に第1次,第2次合わせて約21.9兆円を編成し,経済対策等を行い,地方交付税についても雇用創出や地域の元気回復のための財源として,通常とは別枠で1兆円の増額を行いました。今回の新型コロナウイルス感染症の対策では,1次補正予算での約25.7兆円に加え,2次補正予算で約31.9兆円もの規模で対策を行うこととしており,地方自治体に対しても新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を初め,種々の経済対策がとられており,まさに国全体で経済を下支え,押し上げようとしています。 感染拡大の経済的影響は,1,人,物の動きの世界的な遮断,2,国内の経済活動の抑制,3,国際金融市場の不安定化の3点がよく言われておりますが,先に感染が終息しつつある中国では,令和2年度のGDPはプラスに転じるとの予測や,日本銀行によりますと,今後,国内外で感染症拡大の影響が和らいでいけば,国の大規模な経済対策に支えられて,令和3年度の日本の経済成長率はプラス2.8から3.9%との予測も出ております。 こうした中,幸いにも笠岡市での感染者は,現段階では確認されていませんが,笠岡市民の毎日の生活,そして地域経済を支えるさまざまな事業所の状況を引き続き注視し,必要な対応を全庁的に進めてまいりたいと考えております。笠岡市の財政に及ぼす影響については,現状では国内での終息時期が不透明なため,推定することは困難ですが,引き続き,国,県と協調し,議会からの要望も踏まえ,市民の生活を支えるため,その事業実施に努めてまいりたいと考えております。 私は,民間で働いた経験を生かし,入るをはかりて出るを制すを常に心にとめ,ふるさと納税や市有地売却の推進,干拓負担金の整理,課税客体の見直し,収納率の向上など,ありとあらゆる手段を使って自主財源を増やす努力をし,未来につながる,高齢者の皆様が安心して暮らせる,子供たちがまた笠岡に戻ってくる,社会動態をプラスに転じるための事業を一貫して行ってきました。その結果,平成27年度との比較では,約21億5,000万円もの自主財源が増加しました。人口減少幅も段階的に縮小されつつあり,令和元年度は社会動態が241人の減少に押さえられております。 社会動態は,市政にかかわる我々の成績表です。現役世代の生産年齢人口が増えることが,笠岡市の将来の持続的な発展につながります。そのためには,働く場所をつくるとともに,インフラ整備,学校教育,子育て支援,地域包括ケア,水道料金,観光事業といった各施策がブドウの房のように一粒一粒生き生きと実らなければ,全体的な価値が上がりません。笠岡市の発展のもととなるのは,その地勢的な優位性です。半径30キロ圏内に100万人,50キロ圏内に150万人が住んでおり,笠岡市はその中心に位置しています。労働力とマーケットが豊富で,地方都市としての潜在成長力はとても高いと言えます。また,瀬戸内海沿岸では最大規模となる500ヘクタールに及ぶ工業用地,倉敷と福山を結ぶ国道2号バイパスや篠坂パーキングエリアでのスマートインターチェンジの整備など,インフラ面での整備も確実に進行しております。 財政調整基金につきましては,財政運営適正化計画をベースに,新たな財源の確保をさらに強化するとともに,今回の不況はリーマン・ショックの不況とは違い,世界中の国々が行った経済活動の自粛による不況であることから,感染症拡大が和らげば,さきにも申し上げました国の大規模な財政出動と相まって,リーマン・ショックのときよりは早く経済が回復すると見ております。これらのことから,今後,一時的に大幅な税収ダウンが起こったとしても,財政調整基金等の大幅な取り崩しはないと考えております。 市の保有財産の減少につきましては,公共施設等総合管理計画を受けて,計画的に官から民へシフトを行い,民間需要を掘り起こし,地域経済が回るよう,リードしているところでございます。 市民の皆様から負託いただいたこれからの4年間につきましても,引き続き,積極的に企業誘致を進め,雇用を増やし,働く世代の定住を促すことで税収増につなげ,その財源を教育,子育て,福祉へ再投資する正のスパイラルをより確実なものとするよう,全力で取り組んでまいります。 次に,2点目でございますが,このたびの補正予算では,引き続き,強力に企業誘致を進め,雇用を生み,働く世代の定住を促すことで税収増につなげ,この財源を教育,子育て,福祉へ再投資する正のスパイラルを確実なものとし,親子2世代,3世代が一緒に暮らせる社会づくりに重点を置いた編成を行いました。そのための政策4本柱として,就学前教育・保育の再編成,小中一貫教育,学校規模適正化の教育3改革,笠岡駅周辺の再開発や篠坂パーキングエリア周辺の開発の加速,笠岡バイパス道路,市民病院の建てかえなどのインフラ整備,企業誘致や地場産業の育成,笠岡湾干拓地の観光振興,日本遺産認定による笠岡諸島の観光振興による産業振興と観光,子育て支援,地域包括ケアシステムの確立,高齢者の外出支援,障害者も活躍できる社会の実現を目指す子育て,福祉の充実を最重要課題と考えております。 第7次総合計画が3年目を迎える現在までの状況を申し上げますと,まず1本目の柱として教育3改革は,就学前教育・保育の再編成では,青空認定こども園が開園し,公立の就学前教育・保育施設の集約と認定こども園への移行に向けて取り組んでおります。小中一貫教育では,具体的な方針である笠岡市小中一貫教育推進計画を策定し,中学校ブロック一貫教育の本格実施に向け,準備を進めております。 次に,2本目の柱としてインフラ整備は,笠岡駅周辺の再開発では,基本構想をもとに駅周辺の交通量調査や動線調査,公共交通利用者アンケートを実施し,総合的かつ戦略的な交通施策に取り組んでいます。篠坂パーキングエリアでは,スマートインターチェンジ設置に向けて実施計画素案を策定し,事業化を目指しています。国道2号バイパス道路については,令和7年度の供用開始を目指しております。市民病院の建てかえでは,基本構想原案を策定し,基本計画の策定へ着手していきます。 そして,3本目の柱として産業振興と観光は,企業誘致では県営港町工業団地に累計14社,笠岡湾干拓地には大規模野菜工場の次世代園芸施設の建設や畜産業の経営規模拡大,市内各所でも既存工場の増設が進行しており,茂平地区にも民間開発による工業団地が造成され,新たな工場が操業を開始しています。観光では,日本遺産推進事業として,トイレや案内看板等の環境整備,広報啓発などに取り組んでいます。 さらに,4本目の柱として子育て,福祉の充実は,子育て支援では,国の幼児教育・保育の無償化制度に加え,第3子以降の副食費の減免を行い,高齢者の外出支援では,タクシー料金助成制度により,1,600人を超える人に利用していただき,駅や商業施設,医療機関等へのアクセスに広く使われました。 このように,これらの施策は着実に進み,効果があらわれてきています。そして,施策推進の原動力となる財源は,これまでふるさと納税や市有地売却の推進,干拓負担金の整理,課税客体の見直し,収納率の向上など,ありとあらゆる手段を使って,約21億5,000万円もの自主財源を増やしてきましたが,これからの施策4本柱を強力に進めていくため,さらなる企業誘致による税収アップ,ふるさと納税の強化,市有地の活用,売却,収納率の岡山県内第1位を目指すなどにより財源を確保することで,正のスパイラルを実現していきます。 次に,3点目につきましてお答えします。 笠岡市では,市民の皆様の生活を第一に考え,特別定額給付金では困っている方へ少しでも早くお届けできるように,オンラインによる申請受け付けを5月7日から開始し,申請書を作成することが難しい方のために専門の相談窓口を設け,電子,郵送での申請が難しい人には感染症対策を行いながら窓口での直接の申請も受け付け,5月14日の補正予算議決日当日に給付金の支払いを開始いたしました。また,この感染症による経済的な影響は全市民に及ぶことが考えられたため,市独自の取り組みとして,すぐに実行でき,効果が広く行き渡る水道料金について,事業費約1億7,000万円を見込み,4月から7月までの4カ月間の基本料金減免をいち早く決めたところでございます。 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用については,収入が減少した個人事業者やひとり親,障害者等の世帯,子供たちなど,ウイルス対策において,経済的にも,健康面においても,将来においても最も影響を受ける弱い立場の人にしっかりと目を向け,その方々を支援する事業に的を絞ったものとしております。国からの内示額としては1億9,246万6,000円で,県からもこの臨時交付金を活用した市町村配分として7,000万円の内示をいただいており,財源として2億6,246万6,000円が確保されております。この財源を活用し,売り上げが減少した個人事業者を支援するため,10万円の現金給付を行う事業,ひとり親家庭,障害者等へ市内共通商品券を支給することで生活支援を行う事業,保育料,給食費等の減免により子育て世帯の経済的な負担を軽減する事業,市内飲食店等で使用できる食事券の配布や高校生年代への市内共通商品券の給付により地域経済への支援に資する事業等,約3億1,000万円の事業費での実施を検討しております。これにより,特別定額給付金を除いた新型コロナウイルス感染症対策は,水道料金の減免をも含め,約5億4,000万円になります。さらに,国の2次補正予算により地方創生臨時交付金が追加配分される見込みでございますので,国の動向を注視し,市民の皆様への追加の支援を行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 まずは,コロナウイルス感染症によりまして,笠岡市の事業が中止なり,延期なり,結構あったんかなというふうに思っていますけど,それに対して予算がつけてあるとは思うんですけど,そういう不用額についてはどういうふうな取り扱いを考えておられますか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) 新型コロナウイルスによりまして事業が中止ないし延期,来年度以降に延期になった場合も含めてですけども,こちらにつきましては,現段階で今年度実施が難しいものについては,中日に上程する予定の,臨時交付金事業の予算計上に合わせて,減額を考えております。9月補正以降につきましても,今年度実施の見込みがない事業につきましては,順次減額の補正をしていくという予定にいたしております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問がありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 臨時交付金にしても,国とかいろいろたくさん,金額的にも大きいのが入ってくる訳ですけど,そういう部分に対して,笠岡市としていろんな事業にこう使いますと今御説明がありましたが,そういう部分を分かりやすく,実施計画みたいな,そういうことをきちっと作成されるっていうふうなお考えはあるんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) この交付金につきましては,国へも実施計画を提出して,それが認められたものについて交付されるという内容のものでございます。 ただ,これまでの国の補助制度と変わっているのが,迅速化というのを求められておりますので,国の実施計画についてもかなり簡素化された内容となっております。今後示させていただくこの経済対策の予算につきましては,予算概要等で分かりやすく御提示させていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 2項目めで競合するかも分かりませんけど,笠岡市の場合,いろんな報道の中で,他市に比べまして,皆さんの提示が遅いんかなっていうふうな部分,次に質問しているんですけど,そういうふうに思いますので,迅速ということを今言われましたが,全て迅速に,皆さんに情報を共有できるような形でやっていただきたいことをお願いいたしまして,1項目めを終了いたします。 ○議長(藤井義明君) 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) 済いません。今ほど,迅速に市民の皆様へもお伝えをというお話がございましたので,御質問が終わったところなんですが,少し補足をさせていただきますと,今ほど総務部長から説明のありました,臨時交付金を使った市の独自施策につきましては,この後,議会に提出をさせていただいて,御議論いただくところではございます。その御議論を踏まえて決定しました内容につきましては,7月に全戸配布をいたします広報かさおかの中で,分かりやすく御紹介をしていきたいというふうに今考えておりまして,準備も進めておりますので,しっかりと市民の皆様にお伝えできるようにしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕
    ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 笠岡市においては,令和2年4月7日に国の緊急事態宣言が出される以前の2月28日からこれまで,33回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し,県内及び近隣自治体の感染者の状況を把握しました。また,小・中学校等の臨時休業に伴う放課後児童クラブでの受け入れ,幼稚園,保育所,認定こども園等の対応,公共施設休館,休止,スーパー次亜水の配布,各種支援制度及び感染症対策全般に関する市長メッセージ等を協議し,その都度,笠岡市ホームページ,笠岡市緊急情報メール,笠岡市学校メール,報道発表及び広報紙への掲載等,さまざまな方法で市民の皆様にお伝えしてまいりました。 新型コロナウイルス感染症に関する情報は,市民の皆様に迅速かつ広く知っていただきたい重要な内容であるため,笠岡市緊急情報メールで発信しております。しかしながら,現在,笠岡市緊急情報メールの登録者数は約3,300人であり,より多くの市民の皆様に登録していただくため,登録方法を広報紙に掲載するほか,市民課待ち合いのモニターへの表示,市庁舎窓口へのパンフレット設置などにより,多くの市民の皆様に登録いただけるように取り組んでいます。 さらに,今後の第2波,第3波に備えて,新型コロナウイルスを検出するPCR検査の検査数を増やし,早期に感染者を特定することで2次感染を防ぐため,PCR検査体制の拡充及び万が一笠岡市で新型コロナウイルス感染症の患者が発生した場合は,感染拡大の防止と感染した人やその家族等に対する風評被害を防ぐためには,市民の皆様に正確な情報を提供する必要があることから,岡山県が把握している感染経路等の正確な情報を笠岡市に伝えていただきたいと,岡山県に要望しているところでございます。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 本市の新型コロナウイルス感染症の経済的な影響についてでございますが,笠岡商工会議所が4月16日から30日までの間で全会員事業所963社を対象にアンケート調査を行われ,264社からの回答を得ております。その結果によりますと,264社のうち,60%がマイナス影響が生じている,34%が今はないが今後は懸念していると回答されるなど,全体の9割を超える事業所が新型コロナウイルス感染症による何らかの影響を受けている,あるいは懸念があることが判明しました。 また,中小企業庁が所管する資金繰り支援制度であるセーフティーネット保証は,5月末現在で4号,5号,危機関連保証を合わせて170件の申請があり,その内容を分析すると,業種別では製造業を初め,建設業,飲食サービス業を中心に売り上げが大きく減少するなど,深刻な影響が生じているものと承知しております。 また,経済的な悪化に伴う本市の財政状況と課題についてでございますが,企業の収益や個人所得,消費支出の減少により,税収等が落ち込むことが見込まれます。金額での影響がどの程度出るかは未知数でございますが,経済の状況などをしっかりと注視し,財政上の影響を最小限にとどめ,自主財源の確保には今以上に努めてまいります。 また,先ほど申し上げましたとおり,令和2年度の実質GDP成長率はリーマン・ショック後を大きく下回るものとなっており,このたびの新型コロナウイルス感染症の経済に与えた影響がいかに大きいかがはっきりと分かります。国は,リーマン・ショック後に編成した補正予算を大幅に上回る規模で対策を行うこととしており,地方自治体に対しても,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を初め,種々の経済対策が講じられております。 これらの,過去に類を見ない規模の国の対策を活用することで減収分を補いながら,必要に応じて財政調整基金を活用し,一日も早く新しい生活様式を取り入れた,以前と同じ安心した生活に戻れるよう,地域経済を支える施策や市民一人一人の立場に寄り添い,それぞれの生活を守るための対策を講じてまいります。このようなことから,本市としては,現段階では財政調整基金の大幅な取り崩しなどの可能性は少ないと判断をしております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 次に,3点目につきましてお答えします。 学校の再開後,しっかりとした安全対策を講じた中で,児童・生徒の臨時休業中の学力差の解消や心のケアに取り組むことは大変重要です。その対応といたしまして,3月の臨時休業中には7時30分から15時までの児童の受け入れをいち早く決め,放課後児童クラブの指導員と学校の教職員が一緒になって対応いたしました。活動場所につきましても,教室や運動場,体育館を提供し,3密を避けながら活動いたしました。そうすることで,日ごろの放課後児童クラブでは対応が難しかった授業の復習を個別に支援できたり,運動場や体育館で思い切り体を動かしてストレスを解消できたりするなど,非常に有意義な対応ができたと聞いております。また,新年度になってからも,臨時休業中には引き続き7時30分から15時までの受け入れを行うとともに,週に1回から2回の分散登校日を設け,補充学習や家庭学習への助言等を行いました。 そういった臨時休業中の児童・生徒や保護者の思いを知るために,再開前の5月24日に,児童・生徒,その保護者とウエブ会議を行いました。その中で,児童・生徒は,授業時間が不足することへの不安や再開後に学習についていけるかといった不安を訴えていました。 まず,安全に学校生活を送ることができるように,学校再開時に,文部科学省が示した学校の新しい生活様式をもとに発達段階に応じて感染症予防に関する授業を行い,児童・生徒みずからが正しく理解し,適切な行動をとることができるよう,指導を行いました。その上で,手洗い,手指消毒やせきエチケット,うがい,換気といった,基本的な感染症対策を各校において徹底することとしております。そして,それに加え,感染拡大リスクが高い3つの密を避けるために,可能な限り身体的距離の確保,ソーシャルディスタンスに努めております。 次に,学力差解消及び心のケアについてですが,再開後に各校へ教育課程の実施調査を行った結果,授業日として約17日分を回復することが必要であることが分かりました。そこで,1学期終業を7月末,2学期始業を8月20日として,夏休みを短縮することで授業日16日分を回復することとしました。残り1日分については,2学期以降の行事の持ち方を工夫したり,5時間授業を6時間授業としたりすることなどで回復措置を行うこととしています。 あわせて,さきのウエブ会議での,学習の進度に不安を抱く児童・生徒を個別に支援するために,夏休みに学習相談日を各学校ごとに設け,しっかりとサポートしてまいります。同時に,学校再開後,学習への不安や人間関係等の不安から,不登校の児童・生徒が増えることを学校と共有し,危機感を持って取り組んでおります。再開後の一定期間は,校内の教育相談体制を強化し,担任による個別の面談や簡単なアンケートを実施し,それをもとにスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー,教育相談室,保護者とも連携をとりながらサポートしているところです。 最後に,オンライン授業についてですが,このたびの新型コロナウイルス感染症対策を経験し,可動式の端末を児童・生徒が自宅に持ち帰り,自宅でもオンラインで学校とつながったり,自学自習に活用することの有効性を強く感じております。その実現に向け,現在,国の事業であるGIGAスクール構想の補助を受け,今年度中に1人1台端末の準備を進めております。また,GIGAスクール構想の追加事項として,インターネット環境の整っていない家庭向けに,貸出用のWi-Fiルーター等を整えるための補助事業にも申請しております。今後想定される第2波等により,臨時休業となった場合の学習機会の保障や家庭での生活状況把握及び相談等,きめ細やかな支援を行うために,児童・生徒一人一人への端末貸与に向けた市道やルールづくり,教員研修の実施により,学校でのオンライン授業,家庭での自学自習体制の充実に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,4点目につきましてお答えします。 新型コロナウイルス感染症による福祉施策でございますが,令和2年2月27日付の,国からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための対応の通知を受けて,市内の通所介護事業所にせきエチケットや手洗い等の徹底,職員,利用者の検温など健康状態の把握等の実施をお願いし,事業所を運営していただいております。全国では,通所介護事業所を中心に,感染リスクから事業者が休業に踏み切る動きが広がる中,笠岡市では現在まで通所介護事業所での新型コロナウイルス感染を発症することなく,サービスの提供を継続できております。このことは,高齢者の身体機能の維持や認知症の進行を防ぎ,介護家族の日常生活を維持できることにつながっていくものであり,大変大切なことと感じております。また,外出の自粛や医療機関への受診の自粛による認知機能や身体機能の低下など,健康状態の悪化や同居家族が新型コロナウイルスに感染した場合への不安などは,早期の対応が必要となります。独居世帯や老老世帯,認知症世帯を中心に,笠岡市や地域包括支援センター,介護支援専門員など地域の専門職,NPO団体や地域のボランティアが連携し,個別支援を強化することで不安の軽減,地域からの独立を防止し,安心して日常生活を過ごしていただける取り組みを行ってまいります。 さらに,地域の通いの場であるいきいき百歳体操,いきいきサロン,認知症カフェについては,令和2年5月25日に全ての区域において緊急事態宣言が解除されたことを踏まえ,民生委員,福祉委員,愛育委員など地域のボランティアの方々に御協力をいただき,6月から順次開催しているところです。今後,3密を避ける,アルコール消毒,発熱など体調不良の確認など,新型コロナウイルス感染拡大の防止に留意しながら,地域での活動を進めてまいりたいと考えております。 次に,5点目につきましてお答えします。 高齢者施設でございますが,新型コロナウイルス感染経路の遮断という観点から,緊急,やむを得ない場合を除いて面会の制限をいただいており,笠岡市内の高齢者施設では,本年2月27日付,厚生労働省老健局から社会福祉施設等における新型コロナウイルスへの対応についての事務連絡を受けまして,3月から一時的にではありますが,家族との面会制限という状況が続いているところでございます。 こうした状況におきましては,オンラインによって顔を見ながらの面会は御本人及び御家族の安心につながるものとして,大変有効で有意義な手段であると認識しております。テレビ電話やスマートフォンのアプリを使って,利用者の方と御家族との間で御家庭から直接お話をされる場合もあれば,御家族の方が高齢者施設を訪問し,玄関などでオンライン面会をする場合もあろうかと思います。市内の高齢者施設におきましても,試験的にオンライン面会を行っている施設もございまして,施設スタッフのサポートを受けながら,御家族の準備されたスマートフォン等を御活用いただき,御家族のきずなをつなごうと取り組まれております。 施設を運営いたします介護サービス事業者は民間事業者であることから,こうしたオンライン面会を導入することはその経営方針に委ねることになりますが,導入に当たりましてはしっかりと相談に応じてまいります。地域医療介護総合確保基金事業での補助制度の情報や厚生労働省老健局が発する介護保険最新情報の提供など,御本人と御家族の安心につなげていけるよう,取り組んでまいります。 次に,6点目につきましてお答えします。 特別定額給付金の給付でございますが,給付対象は2万2,281世帯,給付総額は47億5,930万円を予定しております。5月7日からオンラインによる申請を行いました。また,失業,休業等で早期に経済的支援を必要としている方に対して,手書きで申請ができる申請書をホームページに掲載し,5月11日から受け付けを開始し,5月14日から受取口座への振り込みを行いました。6月12日時点での進捗状況でございますが,申請件数は2万1,178件となっており,対象世帯の約95%から申請をいただいております。また,受取口座等への振り込み件数につきましては,手続中を含め2万1,109件となっており,申請件数に対して約99%となっております。問題点といたしましては,オンラインにより509件の申請をいただきましたが,世帯主以外の申請,重複した申請,給付対象者に世帯員以外の記載などの誤りが約30件見られ,内容の誤りや重複申請がないかなどの,手作業での確認作業が必要になりました。また,今後,未申請者へのアプローチをどうするのかが課題となります。 次に,障害者申請の支援の対応についてでございますが,まず虐待事案の案件等の障害者につきましては,後見人等がいらっしゃる方については後見人等代理人に送付して,手続をお願いしています。また,視覚障害者につきましては,岡山県視覚障害者福祉協会笠岡支部の支部長を通じて,申請で困った方がいた場合は地域福祉課に連絡をくださいとお知らせしています。さらに,聾者については,現在,岡山県聴覚障害者福祉協会笠岡支部が休会中のため,地域福祉課の手話通訳者が直接連絡をして,申請状況を確認している状況です。今後は,未申請者リストにより,障害者入所施設,障害福祉サービス事業者,民生委員などの方々を通じて申請の声がけを広くお願いし,特別定額給付金が申請できない方をできるだけ少なくし,できるだけ全ての市民の方々に特別定額給付金が届けられるようにしたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長及び教育長の答弁に対し,再質問がありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 まず,初期段階において,消毒液とかマスク等がなかなか手に入らないということは,多分,市民の方からの声でお聞きになっているとは思いますけど,ただ近辺の市町におかれましては,そういうふうなところが迅速に,皆さんに情報が入っていたっていうことも私はあると思うんです。そういう中で笠岡市におかれましても,どうなっているんかなっていうふうに,市民の方が疑心暗鬼のような,問われるというふうなことにつながっていたもんで,私ももう少し早く,そういう不満の声を多数聞いておりましたので,これから第2波,第3波に備えてから,初期の教訓を生かされて,備蓄のほうもきちんとした確保についてお知らせをしていただきたいなっていうふうに思いますが,第2波,第3波に備えてのそういう部分での備蓄は,今現状ではどうなっておりますか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 森岡聰子議員さんの御質問についてお答えいたします。 現在,笠岡市では,マスクにつきましては,約1万6,000枚の在庫を持っております。これは,主に寄附をいただいたものの数でございます。そのほかに,消毒液,それから非接触型の体温計,避難所を開設するに当たってのパーティション等々,毛布等も準備しておりますが,まだ現状で避難所をコロナ禍においては多く開設することとしておりますので,補正予算において数を増やして備蓄をして,2波,3波に備えたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 マスクとか消毒液のことに関してなんですけど,最近,保護者さんというんですか,御心配の声を聞きました。といいますのが,今,テレビ等でいろんなことが,コロナのことにつきまして,いろいろと映像が流されたりする中で,皆さんお聞きになると,あっ,そうかなっていうふうな思いでおられると思うんですけど,消毒液のことについて,次亜塩素水がどうのこうのというふうなことをお耳にされた方もあると思うんですが,子供さん,小学校,中学校においての取り扱いのことについて,そういう報道があったときには,対応としてはどういうふうにされているんでしょうか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 森岡議員の再質問にお答えいたします。 まず,市では,スーパー次亜水と言われる消毒液というものを配布しております。その中で,学校にも当然配布しております。ただ,実際,先ほどおっしゃられた報道等がマスコミ等であるというのは承知しております。 まず,学校の実態でございますが,学校においては,これまでも手洗いとうがいというものは習慣化されてきております。特に言いますと,1月からインフルエンザ等がはやるということの中でやっております。そういう中で,学校は消毒液を市販のものをもう備えております。基本的には,子供たち,全ての小・中学校が,ほとんど学校で購入している消毒液で手をしっかりと洗っております。ただ,学校においては,手の洗い方をいろんな時間をとって指導をして,徹底をしております。そして,市で配布しましたスーパー次亜水と呼ばれるものにつきましては,定期的にドアのノブであるとか,机とか,子供たちがよく使うところを消毒するように,学校に指示しております。そういう中で,スーパー次亜水等を使っているというのが現実でございます。 ただ,そういうことに関しての不安等がありました場合は,教育委員会からそういうことについては説明をさせていただこうと思います。今現在,おっしゃられたようなことで,私のほうへ入っていないものですから,学校には校長会等でそういうふうなことについての対応も指示したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 森岡議員さんの再質問にお答えします。 スーパー次亜水についてでございますが,これにつきましては,県からも,空中に散布するような使用方法は適切でないという通知が参っております。そうしたことから,もともと笠岡市では除菌で使っていただくということで,消毒液ではないということを市民の皆様にもお知らせしてまいりましたが,今後につきましても,そのことを再度市民の方に周知していただくために,加湿器等での空間への噴霧は行わないでくださいというようなものをホームページ等でも掲載いたしまして,市民の皆様に適切に使っていただくようにしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,コロナウイルス感染症による生活様式の変化に伴う施策といたしまして,学校ではオンライン授業とかというふうな部分もありましたが,これは群馬県沼田市の取り組みなんですけど,「介護施設や病院,オンライン面会が広がる」との見出しで記事が出ておりました。このことは,認知症の入院患者の家族の要望で,テレビにも出たと思うんですけど,テレビ面会をスタートし,そしてALS患者の人も文字盤を使って会話ができる。それから,お互い顔が見れるから安心ということで,感染対策のツールとして利用できると言われていました。そして,ただ課題といたしましては,インターネット環境整備とか,面会のサポートをするときの職員の確保など,そういう人的な配慮も必要ということですけど,これは新たにインフルエンザなどの感染症にも利用ができるっていうふうなことも言われておりました。一応,病院とか,そして介護施設,これからはこういうオンライン面会とかというふうな部分の中での取り組みについて,笠岡市民病院は在宅医療を担う役割も持っておりますので,そういうところをどういうふうに今後考えていかれるか,お尋ねしたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 水田市民病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) 森岡議員さんの再質問にお答えいたします。 市民病院では,面会を全面禁止ということで,コロナが蔓延すればそういうふうになっております。今後,面会を,患者さんが寂しがる,それから家族の方も寂しがるという中で,どうやったら面会できるか,第2波,第3波に向けて準備をしていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) このたび,コロナウイルス感染症ということが起きまして,いろんな取り組みがその場その場でいろいろとあると思いますので,よろしくお願いいたします。 そして,オンライン導入というのがなかなか,言葉ではいろいろとオンライン,オンラインってテレビとか新聞とかでは見るんですけど,まずは市民の方たちにも,周知によりまして,実効性のあるものにしていくためにも,行政によりますこういうオンライン講座とまではいきませんけど,オンラインに対しての市民の周知をするための,そういう講座と言った方が早いかなと思うんですが,取り組みなど考えられますか,どうでしょうか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの再質問につきましてお答えをいたします。 現段階でオンライン面会とか,そういったシステムの講座というものについては,具体的に検討しているものはございませんが,市民の皆様の御要望というものが大きいようでありましたら,そういったものも,今後考えていくことも検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,福祉施策としての,障害者に対しての支援なんですけど,今,障害者差別解消法によりまして,障害者への合理的配慮は自治体の義務となっております。それで,御答弁の中に視覚障害者とか聴覚障害のことも言われましたが,視覚障害者の場合は,接触が多いということでリスクを負う。それから,手によって目のかわりをする。それから,皮膚に風が当たることによって空気を感じているって,本人が感じるっていう。だから,濃厚接触などを考えると,外出の自粛につながるということで,障害を持っておられる方は,自分一人ではなかなか外出もできないということで,支援も必要になるとは思いますけど。 そして,また聴覚障害者の場合は,手話で対応で,今,透明なシールで工夫をしたりとかで,笠岡市にあります手話サークルの方も,手で,自分たちでシールでして,手話の場合は口で言わないと相手に──聴覚の方ですから──分からないということで,そういうふうなときに,笠岡市としての支援として,何かそういうふうなことができますか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼します。ただいまの御質問にお答えします。 森岡議員がおっしゃられました視覚障害者の方については,確かに接触することが多くて,手で触れたりすることでいろんな点字とかを読み取ったりする場合がございますので,そういったことに対しましては,先ほど市長答弁でもありましたが,3密とか,手指の消毒に十分気をつけて,さらに一緒に行動していただく行動支援の方もいらっしゃいますし,あと手をつないで同行していくボランティアの方もいらっしゃいますので,そういった方々と一緒にできるだけ,ずっと部屋に閉じこもるのではなくて,少しでも外出する機会を増やすように支援をしていきたいと思います。 それから,聴覚障害者の方についてでございますけれども,福祉事務所にも聴覚障害者の方がいらっしゃいますので,私たちが今,こうしてマスクをしておるんですけれども,手話も幾らか私も習ったんですけども,口の動きが見えないというのは非常に伝わりにくいという声を聞いておりますので,少しでも早くマスクがとれる状況になれば一番ありがたいんですけれども,マスクを今,つけなくてもいい環境に少しでも多く状況を設定していければと,市としては考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 以上で2項目めの質問を閉じます。 続きまして,3項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3項目めにつきましてお答えいたします。 ゲンキプラン21-Ⅶにつきましては,医療,介護,介護予防,生活支援,住まいの5つの要素が包括的に,そして一体的に提供される地域包括ケアシステムの深化を図るために,さまざまな施策を展開してきているところでございます。 これまでの主な事業の取り組みと成果でございますが,高齢者の介護予防や生活支援,外出支援策として健康ポイント事業,介護ポイント事業,いきいき百歳体操,生活支援サポーターの養成,そしてタクシーチケット助成事業などの実施に取り組んでおります。 昨年度の実績でございますが,健康ポイント事業においては,取り組み参加の対象事業を積極的に増やしていった結果,1,100人を超える参加者となっております。そのうち,70%以上が65歳以上の高齢者となっております。介護ポイント事業につきましては,登録者数が40人前後となっており,笠岡市内の介護保険施設等からの要請に基づき,入所者の話し相手であったり清掃のお手伝い等を,やりがいを持って行っていただいております。いきいき百歳体操につきましては,令和2年3月末現在,市内73カ所で開催されており,約1,000人の高齢者が参加されております。そして,生活支援の分野では,高齢者のみの世帯が増加する中,高齢者のちょっとした困り事のお手伝いをする生活支援サポーターの養成に努め,82人の方に登録をいただいております。 元気な高齢者が生きがいを持って支える側にもなっていただき,行政,地域住民,ボランティア団体,NPO法人,社会福祉法人,事業者,関係機関等の多様な主体が連携,協働し,一体的な地域包括ケアシステムを構築していくことで,ゲンキプラン21-Ⅶの基本理念であります「住みなれた地域のみんなで支え合い自立した生活を継続できる福祉のまち笠岡」の実現を目指しているところでございます。 このように,高齢者の介護予防や生活支援,外出支援などにかかわる全ての方々が機能的,そして有機的に動き,地域包括ケアシステムを初め,全ての事業が一つ一つ効果的に機能したことが背景となり,高齢者の健康寿命が,令和元年度において男性が79.73歳,女性が84.37歳と,3年前と比べ男性で0.62歳,女性で0.40歳延伸したことが,最も大きな成果だと考えております。 次期計画に向けましても,7期計画の基本理念を継承しつつ,さらなる事業を推進しながら,課題となっておりますサービス事業所における介護人材の確保や高齢者の在宅生活を支援する生活支援サポーター等の担い手の確保に努め,高齢者の方々が住みなれた地域で安心していつまでも自分らしく自立した生活を送ることができるよう,取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 福祉政策の,今御答弁いただいた訳ですけど,本市の人口及び要介護等の認定者の将来推計によりますと,団塊の世代の全ての人が75歳に到達する2025年度ですけど,高齢化率は38.4%,今後さらなる高齢化が予測されております。そして,また高齢者の増加に伴いまして,介護認定者の増加も見込まれて,22.3%と推測されております。 こういう中,今一番の問題は,介護人材が不足しているっていうのは,もういつも耳にする言葉ですけど,介護人材の確保,定着が大変厳しい状況と,現状であります。そういう中,今後の方向性といたしまして,介護ロボット等を活用した事業所への運営支援を上げられておられますが,これ2016年度,平成28年度ですけど,市内の3事業所に介護ロボットを導入しておられます。今後の計画として,介護ロボット等導入支援事業特例交付金の活用についていかがでしょうか,お尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼します。森岡議員さんの再質問についてお答えしたいと思います。 介護ロボット事業の導入についてでございますが,福祉政策,特に介護保険の分野におきましては,森岡議員さんおっしゃいましたように,担い手不足,スタッフ不足というのが非常に言われております。昨年度も訪問介護事業所,それから小規模多機能事業所などにおいてスタッフ不足がありまして,一時休止するような事態も起こっております。そうした介護サービスを進める上では,スタッフの確保,人材の確保というのが急務になっております。それは,第8期のゲンキプランの策定に向けても,その課題は大変大きいものと考えております。 そうした中で,先ほどのロボット事業でございますが,まだこれから計画をつくりますので詳細ではございませんが,可能でありましたら事業者とも相談の上,導入を考えてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 介護する方たちは,高齢化もあってとはいきませんけど,結構皆さん若い人ばっかしが介護をしているんだっていう部分ではなくて,こういう介護ロボット,まして介護ロボットの導入支援事業特例交付金というのが,これはどこからどういうふうにどのぐらい出るんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼いたします。森岡議員さんの再質問にお答えします。 先ほどの,どれぐらい,どこから出るかというところでございますけれども,基本的には国から出てまいりまして,全額ではありませんけれども,国から来まして,それから介護事業所に届くということになります。どのぐらい出るかという御質問についてでございますけれども,今,詳細な金額,割合が分かりませんので,また調べましてお答えをさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) 今,在宅医療なんかを進めておられる訳ですから,いろんな意味で,家族の人がなかなかするのが大変な部分もありますけど,こういう制度を,きちんとしたのを皆さんにお知らせしていただいて,制度をきちんと使えるような認識を持っておれば,家族の人もいいんじゃないかなと思いますので,その辺のところはまた,情報はきちんとお伝えくださいということをお願いいたしまして,この項を終わります。 ○議長(藤井義明君) 以上で3項目めの質問を閉じます。 約10分間休憩します。            午前10時45分 休憩            午前10時55分 再開 ○議長(藤井義明君) 休憩を解いて会議を再開します。 3項目めの答弁について,執行部より補足説明がありますので,発言を許可します。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼します。先ほどの森岡議員さんの再質問の中で,介護ロボット事業の関係なんですけれども,こちらの事業については,1ロボット事業というんですか,1事業について,上限が30万円まで助成を受けられるようになっております。こちらは基金事業ですので,岡山県の基金には,令和元年度ベースですけれども,1,200万円余りの予算が計上されておるようでございます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 続きまして,4項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,4項目めの1点目の1についてでございます。 まず,経営改善について,これまで選択と集中の考えのもとに取り組んでまいりました。具体的に申し上げますと,組織のスリム化に関して,耳鼻咽喉科を廃止することや産婦人科の分娩を中止しました。さらに,医療事務や給食業務を外部委託しています。また,入院患者の減少により,病棟の4階を休止して2階及び3階に集約する,病棟及びナースステーションの再編に取り組み,稼働できる病床数を99床にするなど,できる限りのスリム化に取り組みました。収入増に関しては,民間のコンサルタント会社による市民病院の経営,運営を受け,サービス基準の見直しなどを行いました。また,倉敷中央病院との地域医療連携に関する協定の締結や周辺医療機関との連携強化に取り組み,市民の皆様が必要とする医療が適切に受けられる体制を整えております。 支出の削減に関しては,保守費用,診療材料などの経費を徹底して見直すとともに,職員数の適正化により,平成28年度の123名から今年4月1日現在は113名で,10名の減員となっております。これらの取り組みにより,平成28年に比べて令和元年度の決算見込みでは,人件費を含めた医業費用の減少額は約7,600万円となり,圧迫する経費の削減に努めています。 医師の確保に関しては,平成29年度から岡山大学の総合内科寄附講座の開設及び医師確保修学資金の貸与を開始しました。 これらの取り組みにより,平成29年度に約3億2,800万円あった赤字が平成30年度には約2億2,600万円,令和元年度の見込みでは約1億9,000万円の赤字となっており,改善してきております。累積欠損の解消のためには,まず単年度の黒字化が必須であると考えており,基本構想策定の中で,単年度で黒字化し,それを持続できる仕組みを確立しなければならないと考えております。 次に,2でございますが,今年度中には基本構想を策定し,一定の方向性を報告させていただきたいと考えております。 次に,3でございますが,現在のところ,病院事業管理者の招聘が実現できておりません。新しい病院になって運営形態が変わってもトップの人材は必要であり,事業管理者にふさわしい方を引き続き探してまいります。 続きまして,2点目につきましてお答えいたします。 市民病院小児科でございますが,平成29年度から発達障害や療育の診療もできる医師が配属されました。その結果,平成28年度の小児科の外来患者数は1,007人でありましたが,平成29年度は4,828人,平成30年度は6,098人と大幅に増加しております。患者であるお子さんの保護者からの評判もよく,市内はもとより,倉敷以西を中心に,近隣からも多くの方が来院されています。今後も多くの方に利用していただき,喜ばれる小児科にしていきたいと考えております。 御質問の病児保育でございますが,現在,病児保育は笠岡第一病院が実施されています。利用状況を踏まえて,新しい市民病院で実施するかどうか,基本構想策定の中で検討してまいりたいと考えております。 続きまして,3点目でございますが,笠岡市立市民病院では,みとりに関する指針を平成30年5月に作成しております。これは,厚生労働省が平成30年3月に改定した,人生の最終段階における医療ケアの決定プロセスに関するガイドラインを受けたものでございます。市民病院のみとりに関する指針においては,基本方針で人生の終末を迎える際,人は終末を過ごす場所及び行われる医療等について,自由に選択できる環境が必要であり,終末期にある患者に対し,患者本人の意思と権利を最大限に尊重し,本人の尊厳を保つとともに,安らかな死を迎えるための終末期にふさわしい最善の医療,看護,リハビリテーション等を行うとしております。現在,笠岡市立市民病院は,年間約150人の方のみとりをさせていただいております。この機能は引き続き,新しい病院でも担っていきたいと考えております。 次に,4点目についてお答えします。 令和2年6月に,市民病院の建てかえを担当する部署として,職員2名を配置した病院建設推進室を健康福祉部に設置したところです。新病院基本構想原案につきましては,令和2年5月の全員協議会におきまして御説明申し上げたところですが,この基本構想原案は今年度中の策定を目指して,進めてまいりたいと考えております。その間,専門的な立場から御意見等をいただく有識者会議を設置し,その中で基本構想原案を審議していただきたいと考えております。また,パブリックコメントもあわせて実施し,審議の中で御意見を反映させていただければと考えております。基本構想策定後は,基本計画の策定に移り,令和3年度中に完成させたいと考えております。その後は,実施設計等を経て,令和7年度の開院を目指していきます。 ただし,基本構想等が進んでいきましても,医師の確保が前提となることは間違いありません。医師の確保のお願いにつきましては,私自身が再三,岡山大学及び岡山県を訪問して,医師の派遣をお願いしてきました。岡山大学への基本構想原案の説明の中で,高度急性期や急性期病院との連携強化が求められており,市民病院の役割はそれらの病院との連携を強化し,手術後に自宅に戻るまでのリハビリや地域包括ケアシステムの中での在宅医療の確立であることと考えていることを申し上げました。 一方,市民病院の医局である岡山大学からは,医師の派遣はかなり難しいことを伝えられました。市民病院が抱えている医師の問題では,6月から内科医が笠岡市立市民病院を離れ,またもう一名が長期療養中ということで,内科医も常勤医が6名から3名に減るという現状をお伝えしましたが,今後,医師の追加派遣は今までのようにはいかず,かなり難しいことをはっきり伝えられるとともに,存続を含めて再検討することも指摘を受けました。このままいけば,病院は新しくなっても医師の確保は非常に難しくなるといったことの想定もしながら,基本構想の策定を進めなければなりません。 このように,建てかえにつきましては,非常に厳しい環境下であると認識しておりますが,市民の健康と命を守るため,新病院建設に向けて,笠岡市として全力で取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問はありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 まず,一番にお聞きしたいのは,このたびコロナウイルス感染症の対策といたしまして,災害時のときに医療的ケア児,医療的なケアの必要な人の支援についてなんですけど,在宅医療とか高齢者,障害者,在宅者の支援体制づくりについて,市民病院としてのお考えはどうなんでしょうか。 といいますのが,医療的なケア児っていいますと,小児科,小児医療が市民病院として多くの方が行かれているということをお聞きしておりますので,そういうふうな市民病院の中での,災害時におけるケア児に対しての取り組みについてのお考えをお尋ねいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 水田市民病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) まず,病院としてのコロナ対策の大前提は,院内感染を絶対防ぐということで取り組んでおります。その中で,子供さんが病気になって困っている方もいっぱいいらっしゃいます。当院の小児科の医師ができるだけ診るという方向で受け入れをやって,この人はだめとかというようなことは行っておりませんので,病児の診察については,できる限りのことはやってきたというふうに思っています。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,1点目にお聞きしております病院事業管理者のことなんですけど,事業管理者というのはなかなか招聘が難しいでしょうね。この件は,今までも何回か上がってきていましたけど,この病院事業管理者については,他の病院からというお考えも今まではあったんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 水田市民病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) 再質問にお答えいたします。 事業管理者の招聘は,おっしゃるとおり非常に難しい事柄です。そういった,ふさわしい先生がたとえいらっしゃっても,なかなか当院に来られるかどうか,そこが難しいところ,それから見つかってもタイミングというのがありますので,それが今日に明日っていう話にはなかなかならない。かといって,今,諦めている訳ではございません。いろんな大学の人脈であるとか,それからほかの病院の事業管理者がいらっしゃるところ,そういったところへいろいろ聞いて,どういった方法がとれるかということを今探っています。実現へ向けて取り組んでいきたいと思っています。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) それから,3点目のみとり,終末期医療のことについてなんですけど,これがゲンキプラン21-Ⅶの介護保険法の主な改正内容の中に,新たな介護保険施設の創設に日常的な医学管理,みとり,ターミナル等の機能と,生活施設としての機能をあわせ持つ施設を創設することとされていますと明記されております。都道府県による市町村に対する必要な情報の提供,その他の支援の規定が整備されますとも書いております。そういう中で,終末医療のことをお聞きいたしましたが,きちっとしたこういう取り組み,在宅医療は特に終末期医療の方針,例えば新しい,新市民病院を建設される際には,そこに一部屋,終末期を迎える人のための部屋なんかの設置,そういうことも考えていただきたいなっていう思いがありますが,これは私が思っていることなんですけど,いま一度,御答弁をお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼いたします。森岡議員さんの再質問にお答えしたいと思います。 最終的な医療ケア,みとりのところになりますけれども,市民病院あるいは介護施設においても,嘱託員等いらっしゃいますので,そういったところでみとりは実際にありますけれども,新しい市民病院におきまして,それを引き続きするということは,やっていくということで市長の答弁にもございましたけれども,それに伴って一部屋設けるということにつきましては,これから協議をする中で考えてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) 市民病院というのは,本当に市民の方が期待しております。もう,ぜひいろんな取り組み,大変難しいということはよく分かるんですけど,それを一つ一つみんなで知恵を出し合って乗り越えていくように,頑張ってもらいたいと思います。 それから,4点目の健康福祉部に病院建設推進室ができるっていうのは,健康福祉部ということについては,ここでないといけないっていう何か理由があるんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) 病院の建設室を健康福祉部の中に設けた理由でございますけども,大きく3点ございます。 1点目は,先ほど市長答弁の中にもありましたように,建てかえについては非常に,医師の確保等も含めて厳しい環境下にあるという中で,経営形態でありますとか,それから規模自体もスリム化していかなければならないということもございますので,市民病院内でそうした建設推進室を設置した場合には,これまでの固定概念等もございますので,一旦外に出て,自由な発想で幅広く建設について,それから今後の経営について考えたらどうかというのがまず1点目でございます。 それから,2点目といたしましては,病院ですから,治療を当然行う訳で,治療というのがリハビリだけに限らず,地域包括ケアシステムの中の考え方として,予防も取り入れたような健康づくりの拠点となるような病院にしていくべきだということで,健康福祉部がそれを担うべきであろうと。 それから,あと3点目につきましては,広域での医療の連携について,井笠圏域でありますとか倉敷,備後圏域,こうした広域での医療連携については,包括的に市の医療施策として検討すべきではないかという考えで,以上3つの考え方によりまして,健康福祉部のほうに新しい部署を設置させていただきました。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 こういう病院建設推進室っていう,病院に関することなので,病院関係者の方ももちろん,今後,話し合いされる中へは入っていかれるんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼します。森岡議員さんの再質問にお答えします。 今,6月から病院建設推進室が設置されたところでございますけれども,当然,病院の今までの流れでありますとか,それから病院自体の経営とか,あと診療につきましては,市民病院のほうが当然詳しい訳でございます。先ほど,総務部長から申し上げました健康管理部門については,健康福祉部門のほうが詳しく知識を持っておりますので,その辺をあわせまして,どっちが何を担当するということではなく,一緒に進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 森岡議員。 ◆16番(森岡聰子君) ありがとうございました。 市民病院は市民の病院ですので,きちんとした計画とか,いろんなところで,また情報もその都度私たちにお教えいただくことをお願いいたしまして,質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) 以上で創政みらい森岡聰子議員の質問を終結します。 続きまして,讃志会の代表質問を許可します。 讃志会の質問時間は45分以内です。 讃志会19番奥野泰久議員。            〔19番 奥野泰久君 登壇〕 ◆19番(奥野泰久君) 失礼いたします。讃志会を代表いたしまして,代表質問をさせていただきます。 私ども讃志会のメンバーは,会長に東川三郎会長,さらに原田てつよ議員,大山盛久議員,山本聡議員,不肖私奥野でございますので,どうかよろしくお願いいたします。 さて,小林市長におきましては再選を果たされまして,本当におめでとうございます。 さて,そこで今回の再選に当たりまして,御公約を出されましてのいわゆる市民へのお約束と,こういうことでございまして,この2期目に当たりまして,その点について再度確認をしてみたい,そのように思う訳でございます。 まず,任期4年の市政運営とその取り組みについてお尋ねをいたします。 公約実現に向けまして,1点目といたしまして産業振興について,2点目といたしまして基盤整備について,3点目,教育・子育てについて,4点目,生活・環境について,5点目といたしまして福祉について,それぞれ具体策をこの際,お示しをいただきたいと思います。 次に,2項目めといたしまして,新型コロナウイルス感染症の対策につきましてお尋ねをいたします。 新型コロナウイルス感染症による影響が非常に大きいものがございまして,緊急課題と考えております。この対策室の設置を含め,具体策を示されたいと,そのように思う訳でございますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの讃志会奥野泰久議員の1項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 讃志会を代表されましての奥野議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの私の公約について述べさせていただきます。 私は,2期目の市政を担うに当たり,笠岡市民全ての皆様がしっかりと実感できる正のスパイラルを実現いたします。 議長のお許しを得ましたので,その概念図をお手元のタブレットに送信させていただきます。 私は,1期目の4年間,ふるさと納税や市有地売却の推進,干拓負担金の整理,課税客体の見直し,収納率の向上など,ありとあらゆる手段を使って自主財源を増やす努力を行い,その結果,平成27年度との比較では,自主財源が約21億5,000万円も増加しました。こうして増やした財源をまちづくりのさまざまな事業に再投資する,正のスパイラルの実現に向けて歩みを進めてまいりました。 2期目につきましても,笠岡市の継続的な発展のため,引き続いて企業誘致による税収アップなど自主財源を増やして,この正のスパイラルをさらに推し進め,教育3改革,インフラ整備,産業振興と観光,子育て・福祉の充実の4本柱に重点的に取り組み,親子2世代,3世代が一緒に暮らせる笠岡をつくってまいります。 それでは,4本の柱につきまして説明させていただきます。 1項目めの1点目,産業振興につきましてお答えいたします。 まず,農業振興についてでございますが,干拓地内の北端エリアでは,昨年度,総事業費160億円を投じ,バイオマス発電施設を活用したアジア最大級の次世代園芸施設が稼働し,トマト,パプリカ,レタスの生産が行われております。また,旧粗飼料生産供給基地の2ヘクタールにおいても,プロポーザルで決定した業者により,現在,栽培用のハウスが建設されており,高糖度のトマトの生産が秋口から出荷される予定と聞いております。そして,露地野菜についても,現在の最先端技術を用いての自動運転農機やドローンの活用,さらに農機の複数台による同時運転によって作業効率を飛躍的に向上させるスマート農業の実証プロジェクトがスタートしたところです。また,畜産につきましては,畜産クラスター事業により牛舎や堆肥処理施設の増設などが行われ,現在は乳牛と肉用牛の頭数約9,000頭になり,県下一の畜産団地に発展しております。北部地区においても,養鶏クラスター事業により原卵の洗浄,選別,包装をする施設であるGPセンターの増設やウインドーレス鶏舎の新設が行われております。水産業においては,神島外浦地区において,のりの加工工場が新設され,またカキの養殖についても規模拡大されております。 続きまして,企業の地場産業の育成でございます。 茂平地区におきまして包装資材会社のトレー専用フィルム工場の新設を初めとし,鋼管町地区においては大手鉄鋼メーカーのエージング設備や大径管施設のコーティングラインの投資,新山地区においてはグリス製造会社による工場の増設,みの越地区では油圧式小型運搬車量を製作している工場の増設,さらには港町地区へは市内運輸業者による倉庫の増設など市内事業者の設備投資も行われており,皆さんが企業としての力を着実に向上させて,進展してきているものと考えております。また,企業コーディネーターも市内の企業を巡回して,企業の皆様の生の声をお聞きしております。また,地場産業育成の一面として,ふるさと納税制度がございます。ふるさと納税は単なる財源確保のみならず,米を初め,笠岡の地場産品の流通にも大きく寄与しているほか,本市の地場産品を広く全国にPRするという,非常に重要な役割も担っております。今後もあらゆる手法を用いて,引き続き地場産業の育成には積極的に取り組んでまいります。 次に,企業誘致でございますが,私が市長就任以降,笠岡港町地区工業用地に計14社の企業誘致が決定しました。2区画が未売却となっておりますが,岡山県に問い合わせ等もあり,対応いただいているところでございます。また,民間事業者が茂平地区に7区画造成した工業団地に工場の立地が進み,現在2社が操業を開始しております。今後は,社会動態をプラスに転じさせ,企業誘致を積極的に推進するため,さらには国道2号笠岡バイパスの開通や山陽自動車道篠坂スマートインターチェンジといった新たなインフラ整備を見越した,新たな企業の立地や企業の事業拡大に対応するため,本議会に補正予算として上程いたしておりますが,工業用地適地調査を実施し,民間活力を利用した造成等により,工業用地の確保を目指します。 最後に,観光振興でございますが,日本遺産に認定されました笠岡諸島や道の駅笠岡ベイファームに代表される笠岡湾干拓地など,笠岡にしかない地域資源や特徴を生かし,その魅力を国内外に発信し,観光客の誘致を図ることで地域経済に潤いを与え,地域産業の振興を図ってまいります。 私は,産業振興によりさまざまな業種で雇用を生み,市内の生産年齢人口を増やして社会動態をプラスにし,市民の所得を増やすことにより笠岡市の経済を活気づけ,税収増につなげ,その増えた税収をさまざまな事業に再投資していくことが大切だと考えております。2期目の市政を担うに当たり,私は笠岡市民全ての皆様がしっかりと豊かさを実感できる,正のスパイラルを実現いたします。 次に,2点目につきましてお答えします。 笠岡駅周辺の整備についてでございますが,平成29年度にJR笠岡駅周辺整備基本構想を策定し,昨年度までにJR笠岡駅南北連絡施設の整備方針や笠岡駅利用者の動向調査及び交通結節点としての分析等を実施してまいりました。今年度からは,具体的に笠岡駅周辺の利便性向上やにぎわい創出につながる,笠岡市都市地域総合交通戦略の策定に向けての調査を行うこととしております。このような計画を着実に実施することで,令和9年度までにJR笠岡駅の南北連絡通路及び南改札口を整備し,海の玄関口である住吉港へとつながる動線整備を進めるとともに,笠岡駅を中心として笠岡駅北側と南側,さらに西の浜地区から住吉港までが一体的で魅力的な拠点となるよう,都市機能の向上と活性化に取り組んでまいります。 道路整備については,国道2号バイパスは令和7年度に供用開始予定となっており,笠岡市から倉敷市まで信号が一つもない高規格道路が完成します。国道2号玉島笠岡道路の2期区間9.4キロについての用地買収の進捗率ですが,令和元年度末時点では約96%でございます。また,事業の進捗状況でございますが,今年度の本市に関する事業としては,西大島新田地区において橋梁下部工事を実施する予定となっております。 笠岡バイパス7.6キロメートルについての用地買収の進捗率でございますが,令和元年度末時点では約98%となっております。また,事業の進捗状況でございますが,今年度の主な事業といたしましては,カブト南地区などの道路改良事業,横島地区の用地補償事業を行うこととなっております。なお,事業の進捗率につきましては,約61%となっております。今後とも,供用開始予定に向けて事業が円滑に進むよう,市としても国に対して協力を行うとともに,国への要望も引き続き行ってまいります。 また,国道2号バイパスが供用開始することにより,茂平地区では渋滞が予想されることから,対策といたしまして,(仮称)笠岡西インターチェンジからJFE,ヒルタ工業に抜ける道路改良を計画し,本年度測量設計を行う予定としておりますので,国道2号バイパスの供用開始後の渋滞緩和につながればよいと考えております。また,当然,国道2号バイパスにつながる市道等の整備も必要とされますが,その道路網の整備により周辺地区一帯の新たな発展につながることが期待されます。 国道2号バイパスに県道でつながる陶山地区の篠坂パーキングエリアにはスマートインターチェンジ設置を予定しており,隣接の福山市や井原市との連携を強化し,篠坂地区周辺の活性化を図りたいと考えております。篠坂パーキングエリアへのスマートインターチェンジ設置につきましては,平成30年8月10日付で国土交通省より準備段階調査の採択を受け,同年9月28日に本市が主体となり準備会を設置し,実施計画書を作成するために準備会メンバーの中国地方整備局,岡山国道事務所,岡山県,広島県,福山市,井原市,西日本高速道路株式会社と勉強会を重ねているところでございます。引き続き,協議を行い,本年度中に素案を作成することとしており,事業化になれば5年以内に完成することとなっております。このような基盤整備を行うことで,国道2号バイパスと篠坂パーキングエリアスマートインターチェンジが県道井原福山港線を介して一体化することにより,笠岡市全体の交通の利便性が向上し,働く場所や住む場所の確保等につながるものと考えております。既に,興味を持った企業もあらわれているところと聞いております。今後も,安全で快適に暮らせるまちづくりを行いたいと考えております。 次に,市民病院建てかえについてでございます。 市民病院の経営は厳しい状況が続いておりますが,建てかえ計画を進める中で,ダウンサイジング,近隣病院との機能分担,病院や診療所との連携強化を議論し,地域医療を守る市民病院にしたいと考えております。 昨年9月から,市役所庁内に,副市長をリーダーとし関係部長などで構成するプロジェクトチームを結成し,新病院の基本構想の原案作成に取り組みました。以後,7回にわたる議論を積み重ね,今年3月に原案ができ上がりました。 新しい病院の機能,規模,建築と運営形態の手法等について,5月に議員の皆様へ御説明申し上げましたが,今後,有識者による基本構想の策定委員会を設置して,今年度中に基本構想を策定したいと考えております。また,市民の皆様には,広報紙,パブリックコメントを実施し,御意見を伺いたいと考えております。 次に,島しょ部救急の充実についてでございます。 救急艇の配備を進めるとともに,夜間離着陸可能なヘリポートの整備などを行い,島しょ部の皆様に,住む場所や時間に限られず安全・安心を実感していただけるように,取り組んでまいります。 次に,水道料金の値下げについてでございます。 水道料金につきましては,令和元年度に監査委員の意見として,極めて多額の流動資産を保有しており,必要以上の流動資産を持っているとの指摘がありました。市民の皆様からいただいた水道料金は,水道管の更新事業に充てるのはもちろんのこと,余剰資金が必要以上に増える場合には,水道料金の引き下げという形でお返しすることが必要だと判断しております。今までいただいた議会の御意見,今後の更新需要や今回の基本料金の免除などを勘案した上で,財政シミュレーションをやり直し,水道料金の値下げの議案を議会へ再提案いたします。 次に,ごみ焼却場や最終処分場の建設でございますが,里庄清掃工場の機器や設備の老朽化に対応するため,効率的なごみ処理と環境リスク対策を強化し,余熱等の有効利用や環境負荷の少ない施設へと更新してまいります。そして,現在建設中の最終処分場でございますが,廃棄物の処理には高度で繊細な管理を要求されており,一層の安全・安心,安定した施設となるよう,整備を行ってまいります。 次に,指定ごみ袋の単純従量制の実施でございますが,現行の超過従量制ではごみの減量化,資源化の努力が不足しても配布された指定ごみ袋までお金がかからないと解釈されたり,無料配布制度を運用するコストや世帯人数による無料配布枚数の不公平があるなどの課題が指摘されています。全ての世帯に公平でより一層ごみの減量化,資源化につながる,排出量に応じた費用負担を求める単純従量制の導入を目指してまいります。 ごみ処理には多額の費用が必要となるため,市民の皆様の御協力をいただきながら,可能な限りごみ処理量を減らし,最終処分量を低減させていくことが必要不可欠となっています。市民や市民活動団体,事業者の皆様と協働して,さらなる循環型社会の構築を目指し,かけがえのない環境を次世代に引き継ぐという私たちの責務を果たしてまいります。 次に,3点目についてお答えします。 2期目では,さらに子育て支援策を充実整備して,心豊かに学び,子供の笑顔があふれる町を実現します。現在,年間出生数が230人程度ですが,働く場所を増やすことにより生産年齢人口を増やし,社会動態をプラスにし,出生数を上げます。 私は,出生数を上げるためのいかなる努力も惜しみません。この分野で私が不退転の決意で臨むものが,就学前教育・保育の再編成,学校規模適正化,小中一貫教育の推進の教育3改革です。確かな学力や豊かな心,健やかな体といった生きる力をバランスよく身につけた子供たちを育てるためには,発達段階に応じて,一定規模の集団の中でさまざまな学習をしていくことが必要です。 就学前においては,心の器と言われる前頭前野が育つ重要なこの時期に,生活や遊びといった集団生活を通してさまざまな体験をし,情緒的,知的な面の発達を促す必要があります。小・中学校では,就学前に培った基礎基本の土台の上に,さらに多様な個性を持つ児童・生徒が出会い,さまざまなかかわり合いを通して社会性や協調性を培いながら,よりよい人間関係を築いていく必要があります。その実現のために,学校規模適正化計画を進めてまいります。 そして,小中一貫教育において,義務教育9年間の枠組みの中で一貫した指導や支援を行い,子供の学びや育ちの連続性を保障してまいります。例えば,異学年交流や小・中学校間交流の取り組みを通して,社会性やリーダーシップの育成を図るとともに,児童の中学校生活への不安感を軽減し,中1ギャップの解消を図ります。さらには,中学校の教員が小学校で乗り入れ授業を行うことで,専門的,系統的に教科指導を行い,みずから学ぶ意欲につなげてまいります。また,地域学として郷土学習を明確に位置づけ,系統的,継続的な学習活動を進めることで郷土愛の育成も図ってまいります。その立場に立って,平成31年3月に笠岡市就学前教育・保育施設再編整備計画を策定し,令和2年3月には教育委員会が笠岡市立小・中学校の学校規模適正化計画書改訂版と笠岡市小中一貫教育推進計画を策定しております。今後は,子供たちの通学の安全を確保しながら,それぞれの計画を推進し,子供を育てるなら笠岡でと思っていただけるよう,教育委員会を支えてまいります。 就学前教育・保育の再編成では,今年度,青空認定こども園を開設しております。今後も適正な集団規模を確保するよう,11カ所の公立幼稚園と7カ所の公立保育所を,令和6年度までに8つの認定こども園と1つの幼稚園に再編いたします。 学校規模適正化では,一定規模の児童・生徒数を確保する中で,望ましい教育環境を提供するため,中学校では島しょ部の3校を令和5年度までに神島外中学校に統合し,小学校は1校を令和4年度に統合いたします。そして,3小学校を令和8年開設予定の施設一体型一貫校に,2小学校を令和10年度開設予定の施設型一貫校に再編統合する計画としております。また,小中一貫教育につきましては,施行・準備期間を経て,令和5年度からまずは施設分離型で実施してまいります。そして,令和8年度を目途に施設一体型一貫校の1校目の開設を,令和10年度を目途に2校目の施設一体型一貫校の開設を目指します。 以上,就学前教育から義務教育まで,子供の育ちに応じた切れ目のない教育システムを構築するため,教育委員会としっかり連携して取り組んでまいります。 次に,4点目の生活環境について,5点目の福祉についてにつきましては,関連がございますので,あわせてお答えいたします。 高齢者の健康寿命は,令和元年度において男性が79.73歳,女性が84.37歳と,平成28年度の算定に比べ男性で0.62歳,女性で0.40歳と延びております。高齢者医療費や介護費用の低減はもとより,多くの高齢者の方が毎日生き生きと生活をされ,町のさまざまな活動の原動力として頑張られておられます。2期目においても健康ポイント事業,百歳体操,公共交通システムの拡充など,高齢者を中心とした外出支援を継続してまいります。また,高齢化率が70%を超えた島しょ部においては,救急艇,多用途に使用できる電気自動車の配備を進めるとともに,夜間離着陸可能なヘリポートの整備などを行い,1,560人の島にお住まいの市民の生活をしっかりと守ってまいります。 次に,子育て支援についてでございますが,社会の未来を担う全ての子供たちが生まれてよかった,住んでよかったと思える笠岡を実現し,親子2世代,3世代が一緒に暮らせる社会をつくり,家族のきずなを取り戻すための施策を実施してまいります。 放課後児童クラブでは,クラブ数を増やしたことで受け入れできる児童数が増えており,就労希望の子育て世帯が安心して働ける環境を整えております。今年度から,希望するクラブには,新たに専門的な見地から助言を行う作業療法士の派遣を行い,子供たちが過ごしやすい環境を整えてまいります。子育て世代包括支援センターほっと☆はぐでは,直接の相談対応や母子健康手帳アプリ,kasaoka★すくすくログを活用した各種健診,予防接種などの案内,電子メールでの双方向の相談対応など,妊娠中または子育て中の母親が孤立することがないよう,不安を取り除き,妊娠期から子育て期にわたって切れ目なく支援をしてまいります。 子ども医療費給付制度につきましては,これまで医療費無料の対象年齢が中学校3年生までだったものを,平成30年4月から,入院について高校生等まで対象を拡大しております。今後も引き続き,本市の宝である子供のため,切れ目のない,きめ細やかで寄り添った子育て支援に頑張って取り組んでまいります。 障害者が健常者と同じように生活できるノーマライゼーションのまちづくり,つまり住みなれた地域社会で障害を感じることなく障害者が自立して生活し,全ての市民がともに生きる共生社会の実現を推進していきたいと考えております。そのためには,障害者が住みなれた地域での生活を支援するための障害福祉サービスの充実をさらに図る必要があります。具体的には,居宅介護,同行援護や行動援護など訪問系サービスや,生活介護や身体障害者への機能訓練や知的・精神障害者への生活訓練を行う自立訓練など,日中活動系サービスの質を充実していきたいと考えています。 障害者が社会の一員として働き,その労働の対価を受け取ることによって社会に役立っているという喜びを実感していただくために,就労支援施設を支援していくことや,障害者を就労支援施設につなげる橋渡しの役割である就労支援員の活動をさらに充実するとともに,障害者の一般就労に向けて障害者の働く場を確保していきたいと考えています。加えて,障害者が働くことだけでなく自身の余暇が充実できるよう,スポーツや文化芸術の活動をサポートすることもさらに取り組んでいきます。地域における複数の関係機関や団体が連携して,相談,緊急時の受け入れや対応,体験の機会や場,専門的人材の確保や養成,地域の体制づくりの機能を担う体制を面的に整備することによって,障害児や障害者の重度化や高齢化に対応するための地域生活支援拠点を整備していきたいと考えています。 ひきこもりにつきましては,地域社会やそれぞれの家庭においても大きな問題となっています。しかし,本市においては,全体的な実態の把握はできていない現状にございます。今年度は,ひきこもり対策元年として,ひきこもりの支援策をスタートさせていきたいと考えております。ひきこもりの支援は実態の把握,相談,就労支援など,多種多様な人材が寄り添いながら,細やかで継続的に支援する地域力が求められます。まずは,ひきこもりについての理解と認識を研修により深めていただいた後に,民生委員や児童委員を中心としたスタッフにより,ひきこもりの実態把握をしていきます。そして,市の窓口を一本化し,ワンストップで相談を受けることができるよう,人員体制の整備を図り,関係機関と連携しながら,社会的自立に向けた支援を進めてまいりたいと考えております。こうした,住みなれた地域で住民が相互に支え合っていく仕組みこそが,地域包括ケアシステムでの根幹でありますので,しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 以上,2期目の市政を担うに当たり,4つの政策の柱について述べさせていただきました。配付させていただいた資料でお示ししておりますが,この正のスパイラルを着実に,そして確実に実現していくためには,その土台となる,稼ぐということが非常に大切になってまいります。事業実施におきましては,今まで以上のスピード感,そして安定感を増すため,市職員一丸となり,新たな財源の確保を進めてまいります。企業誘致による税収アップ,ふるさと納税,課税客体のさらなる見直し,収納率の向上,市有地の活用や売却による民間需要の掘り起こし,指定管理や業務委託等のランニングコストも見直します。公共施設全体についても,総合管理計画を着実に進め,行政コストの低減に努めます。 私は,これからの4年間,この確保した新たな財源をもとに,4つの柱の政策を重点的に進め,この柱をさらに太く,正のスパイラルをしっかりと支える柱に成長させ,本市の持続的な発展につなげてまいります。2期目におきましても,私が4年前,市長選に挑戦したときの思いは全く変わりません。この4年間で笠岡市は間違いなくよい方向に向かっています。この流れをさらに継続していくため,引き続き,市民の皆様,市議会の皆様とともに手を携えながら,歩みを進めていきたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問はありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 御答弁ありがとうございました。非常に心強いものを感じました。ひとつ頑張ってやってください。 さて,このたびの私の質問は,任期4年の市政運営とその取り組みにつきまして,市長の2期目の公約をここで問うものでございまして,非常に大事な視点からお尋ねをしております。したがいまして,1項目ずつ確認をしながら再質問を行いたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 まず,1項目めの1点目,産業振興につきましてお尋ねをいたします。 1期目の4年で多くの企業誘致に成功し,市内各地で新たな工場など設備投資も盛んになったと,そのように感じております。この4年間で市内の工業生産高や粗付加価値額はどの程度上昇したのか,企業誘致のサイクルが進み,働く人の給料は果たして上がったのか,この辺について,分かる範囲でお答えいただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 奥野議員さんの再質問にお答えいたします。 工業の関係で,工業生産高とか粗付加価値額,そして給料のこと等がございました。この数値を明らかにする資料といたしましては,工業統計調査というものがございまして,この調査は毎年6月1日を基準日として調査しているものでございます。4人以上の企業と工場というふうになります。 それでいきますと,最新の結果につきましては,2018年(平成30年)の製造業が最新の数値,確報値というんですか,数値があります。そして,小林市長が就任する前年の2015年(平成27年)と平成30年を比較してみますと,製造品出荷額につきましては15.2%の増,約250億円ぐらいになろうかと思います。そして,粗付加価値額につきましては2.6%の増,これも数字でいきますと,約14億円の増になろうかと思います。そして,御質問にはなかったんですけども,従業員数でございますが,従業員数につきましては13.9%,約700人の増となっております。そして,従業員1人当たりの給与につきましては,27年度の数字が高かったものですから,2.5%の減となっております。しかし,この数値というのは,まだ平成30年の数値でございますので,それ以後にまだ操業されていない企業さん,そして工場が建設されていない企業さんもございますので,今後,まだまだこれらの数字は増加するというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野泰久議員。 ◆19番(奥野泰久君) さらにお尋ねをいたしますが,これは補正予算にも上程をしておる事柄でございますが,工業用地適地調査は今後どのような流れで進み,結果的には工業用地としてどのぐらいの面積,規模を想定されているのか,あるいは期待しているのか,この際,お尋ねをしてみたいと思います。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 奥野議員の再質問にお答えします。 先ほど奥野議員からもありましたように,このたびの6月補正で工業用地の適地調査の予算を計上させていただいております。この工業用地の適地調査につきましては,今後どのような流れということですので,本市の産業動向や立地環境を整理するとともに,社会経済の変化を予測しながら,今後集積する可能性が高い産業動向を取りまとめ,そして企業へのアンケート,ヒアリング等を踏まえて,本市の産業振興と立地環境整備の課題を明らかにして,基本方針について検討していく流れでございます。この上で,候補地については評価を行い,市全体での,地域での候補地について評価を行いまして,適地の選定を行うという流れになります。このため,現時点におきましては,面積とか,そして規模については,未定でございます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野泰久議員。 ◆19番(奥野泰久君) 産業振興ということで,これはぜひともお尋ねをしてみたいのが,観光客の誘致を図るということで,地域経済に潤いを与える訳でございます。第7次の笠岡市総合計画では,2021年にこの数字が144万人を見込んでいる,こういうふうな観光客の数でございますが,果たして達成できるのか,その辺について,この際,お尋ねをしてみたいと思います。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 奥野議員の再質問にお答えいたします。 奥野議員から,第7次笠岡市総合計画では,2021年に144万人を見込んでいるということでございました。 総合計画の策定時におきましては,道の駅の駐車場,今,拡張工事がほぼ終わりまして供用開始が間近となっておりますが,駐車場の拡張によるお客さんの増加,そして去年の5月20日に認定を受けました日本遺産,144万人という数字を見込んで策定をしておりました。しかしながら,御承知のとおり,今現在ですけども,コロナウイルスの関係がありまして,観光業には非常に厳しい状況となっておりますが,最大限努力してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 午後1時まで休憩します。            午後0時00分 休憩            午後1時00分 再開 ○議長(藤井義明君) それでは,休憩を解いて本会議を再開します。 奥野議員,再質問はありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) それでは,1項目めの2点目について,基盤整備につきましてお尋ねをいたします。 島しょ部への救急艇の配備でございますが,このたびの補正予算に上がっておりまして,離島振興委員会におきましても,執行部からの説明があったところでございます。先月末で離島の高齢化率は70%を突破いたしまして,毎日の生活をする中で,島民は非常に医療救急体制の充実を待ち望んでいる訳でございます。 この救急艇でございますが,離島委員会の審議の中でも,もっとノット数の大きい,もう少しスピードのある船はどうかという,いろんな御意見が出ておりました。ところが,この救急艇の問題につきましては,離島に住む者にとっては,この質問をしておるこの今が命というものの,もし何かあった場合には救急艇が頼りなんです。そういうことを考えると,相手側が現在使っていない状況であれば,波が高くなる冬までにはこの船をレンタル等で契約をしてはどうかと,この点について執行部の御見解をいただきたい訳でございますが,財産処分であるとか,譲渡契約の手続等につきましては,もちろん議会というふうなことがある訳でございますが,その辺は行政のアイデアとして,レンタルができないか,その点について確認をしてみたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 松尾消防長。 ◎消防長(松尾勝明君) 失礼します。ただいまの奥野議員さんの再質問にお答えをさせていただきたいと思います。 先ほど再質問の中にもありましたように,相手方が現在使っていないとか,今,レンタルであるとか,財産処分のお話がございました。このお答えをさせていただく前に,新しい議員さんもおられますし,離島振興委員会に御出席されなかった議員さんもおられますので,救急艇についての配備に至った経緯等について御説明をさせていただいて,御回答をさせていただきたいなというふうに考えております。 まず,島しょ部の救急搬送は,平成9年12月に北木島の住民の方々から要望書が出されたものでございます。そして,平成11年10月からただいまの委託船による搬送を行っているところでございます。そのことにより,島しょ部で救急患者が発生した場合には,119番通報により指令課員の職員が消防団員の方々に現場へ急行していただくように依頼をするとともに,同時に市が委託船の契約をしています業者に直近の港へ接岸していただくということになっております。そこへ団員さんが患者さんを搬送していただいて,委託船に乗せていただくというふうになっております。そこで,それから消防本部が指定した港へ委託船の船長さんが接岸をしていただくというふうになっております。そこで初めて消防職員の救急隊員が観察をしたり,応急処置をすることになっております。そして,病院選定をしまして,救急車で病院へ搬送するというふうになっております。 議員さんが先ほど申されましたように,島しょ部の高齢化率が70%を超えたということでございます。島の救急搬送については,いろいろな課題がありますことから,島しょ部,各島で懇談会を開催をさせていただきました。その席で,消防職員に救急艇に乗って早く来てほしいという多くの声をお聞きいたしております。また,消防団員の方や委託船の業者の方からも,そういった声を聞いております。そして,要望書ということで,平成30年11月でしたか,飛島から初めて要望書が届けられました。その後,北木,六島,高島,真鍋島ということで,相次いで要望書が届けられたものでございます。また,現在委託している委託船の船長の後継者問題や消防団員の確保と高齢化が問題となっているところでございます。市といたしましては,最優先してこの課題に取り組んでいかなければならないというふうに強く感じ,受けとめているところでございます。そうしたことから,このたび,救急艇の整備費を補正させていただいておるというところでございます。 この救急艇についてお話をさせていただきますと,宮城県内の消防本部が保有する救急艇でございます。トン数が12トン,最大搭載人員が12名,最大速力は19ノットとなっております。先ほど,何か足が遅いというような言葉があったかと思いますけども,ちなみに高速艇しおじが20ノットと聞いております。この船が建造されたのが1億2,500万円で,平成25年3月に竣工されているものでございます。けれども,島へ平成31年4月7日に橋がかかったということで,救急艇の役目を終えたというところで,笠岡市に有償の譲渡のお話があったものでございます。この船は,高度救命処置が可能な処置室を装備しております。処置室も十分なスペースがあり,患者さんにも負担をかけることがないということで,揺れ防止のためのベッドも備えられているものでございます。推進方式としましては,プロペラ方式ではなく,水上バイクと高速巡視艇のようなウオータージェットを採用しているものでございます。プロペラがないということで,のり網や漂流物等を傷つけることもないと聞いております。船体の安全装置として,横方向に動かすためのサイドスラスターと言いますけども,そうした動力装置も装備されているようでございます。このことにより,桟橋等の離着岸が安全に行えるというものでございます。母港といたしましては,今年度中に住吉地区に新たに県のほうで桟橋をつくられるということでございますので,そちらで今考えているところでございます。 それでは,奥野議員さんの再質問でございましたレンタル契約,財産処分や譲渡手続の前にということでございますが,相手方の消防本部と話を何度も何度もさせていただいております。この船が東日本大震災復興特別会計補助金等々を,国の補助を受けてやられておりますことから,相手方も国と再三協議をしていただいているようでございます。現段階では,この船の財産処分をするには補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律第22条に規定されております,総務大臣の承認を得なければならないということで,相手方が残存価値価格を国に納付しなければ動かすことができないとなっておりますが,ほかによい方法がないか,いろいろと調査をさせていただいて,早い段階で笠岡の地へ運びたいと考えております。それには,まずこの予算を通していただくことが大変重要であろうかというふうに思っております。何よりも,島しょ部の皆様のお願いですし,365日24時間,安全に安心して暮らしていただかなければならないというふうに感じております。我々は,陸地部であれば山の奥の奥まで救急車で行って,どんな手法を使ってでも現場へいち早く向かうようにしております。島しょ部へは,救急車では行くことができません。そうしたことから,救急艇を配備して,陸地部の住民と同様の行政サービスをしていくというものでございますので,議員皆様方の御理解をよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) ありがとうございます。 そうしますと,レンタル等によることは補助金等の問題があることによって,そのことは相ならんと,こういうことで,処分ということしかほかに道はないと,こういうことですね。 ○議長(藤井義明君) 松尾消防長。 ◎消防長(松尾勝明君) 失礼いたします。現段階では,今,議員さん言われたようなことでございますけれども,いろいろと調査等々をやりながら,早い段階で笠岡へ持ち帰りたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 知恵を絞れば方法はまだあるかもしれないと,こう理解したらいいんですか,今の答弁はどうなんですか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 松尾消防長。 ◎消防長(松尾勝明君) 現段階では,承認基準には至っておりませんので,いろいろな手法を考えたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 国道2号バイパスの完成は令和7年ということである訳でございますが,この道路ができますとどの程度の車が利用をされるのか,あわせて現在の国道2号の朝夕の渋滞がどの程度緩和されるのか,渋滞緩和による経済効果はどのぐらいを見込んでいるのか,分かれば示していただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 失礼いたします。奥野議員の再質問にお答えいたします。 今の議員の御質問の中には,バイパスが完成した場合にどの程度がここを通るのかということと2号線の渋滞の緩和,それと経済効果の3点だと理解しております。 その中で,まずどの程度ここを車が利用するかということでございますけれども,バイパス自体は笠岡バイパスと,笠岡玉島バイパスの2期分と,玉島笠岡道路という3区に分かれて工事が行われております。笠岡バイパスと玉島笠岡道路の2期分については,まだ現在も工事をしているところでございます。そのような中,玉島笠岡道路での国土交通省が出されている事後評価で申し上げますと,1日あたりで通る台数といたしましては,約8,600台程度ここを通るということになっております。 2点目の朝夕の渋滞緩和についてでございます。 こちらは,データとしては古いんでございますけれども,平成27年度に国土交通省が交通量調査を行っております。その中で,里庄町の浜中で約2万7,012台,これは日当たりでございます。笠岡市金浦で2万3,460台となっております。このような数値をもとに国土交通省にお聞きしたところによりますと,全てのバイパスの路線が4車線化になった場合でございますけれども,このような台数が約8割はバイパスのほうに流れていくのではないかということをお聞きしております。 それと,3点目の整備効果についてでございます。 効果といたしましては,まず3点の効果があると言われております。 直接の効果といたしまして,走行時間の短縮,走行経費の減少,そして交通事故の減少というのが直接の効果として上げられております。このような3つの効果を,総事業費の約408億円に対して,これらの効果は529億円あるのではないかと言われております。また,直接効果以外にも間接効果といたしまして,新規に,立地に伴う生産とか流通の増加,雇用,所得の増大,人口の安定などもございます。このような2種類と,さらには道路ができましたら災害のときの代替え道路の確保等にもつながると考えておりますし,このような道路ができることで,笠岡市もさらなる効果が見込めるのではないかというのは思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 奥野議員。
    ◆19番(奥野泰久君) 篠坂パーキングエリアへのスマートインターチェンジの設置後,物流団地などの整備を検討するとの答弁がございました。その規模はどの程度のものか,分かりましたら示していただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 物流団地の規模についての御質問だったと思います。 先ほどの産業振興での御質問で,再質問でもお答えしましたように,今議会で補正予算として上程しております工業用地の適地調査につきまして,篠坂パーキングエリアへのスマートインターチェンジ周辺,そして国道2号の笠岡バイパス周辺などを含めて,市内全域を視野に入れて工業団地の適地について検討していく予定としております。 そうした中で規模につきましては,まだ適地調査の関係もありますので,現時点では,面積や規模については未定ということでございます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 笠岡駅周辺の整備についてでございますが,令和9年度までに南改札口を設置するという市長の答弁であったかと思います。これから先,年次的にどのような流れで事業が進むのか,具体的に示していただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 失礼いたします。奥野議員の再質問にお答えいたします。 笠岡駅の整備につきましては,現在も関係機関でありますJR西日本と定期的に情報交換,また協議を行っているところでございます。そのような中,先ほどの市長答弁にもございましたけれども,令和9年を目指してのスケジュールということで申し上げさせていただきます。 まず,本年度からは,来年度にかけて鉄道,航路,バス,タクシー等の交通事業者と連携し,笠岡駅が交通結節点として機能強化を図るための協議会の開催,また調査等を行い,交通戦略を策定することとしております。その後,令和4年からですけど,笠岡駅周辺整備に向けての測量調査等を行い,令和5年ごろから南北自由通路,南北改札及び駅前広場の整備ができるよう,しっかりと関係者と協議を行い,御質問にもありましたように,令和9年を目途に,順次整備を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 令和9年度ということでございますが,ただ単にこの南改札口を設置するのみにあらず,問題は周辺の例えば西の浜地区,住吉地区,そのあたりへ大きな影響を及ぼすような形で,南地区の発展に寄与するような,ぜひ知恵を絞ってやっていただきたい,そのようにお願いを申し上げまして,この基盤整備については閉じます。 ○議長(藤井義明君) 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) ありがとうございます。 今,議員の御質問のように,西の浜一体も駅前と整備をあわせていけるように,こちらにも注意をしながら業務を進めてまいりたいと,このように考えております。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) それでは,1項目めの3点目につきましてお尋ねをいたします。 市長言われます,正のスパイラルを支えるところの4本柱,企業誘致,それが雇用を生み,定住を促し,教育・子育て,こういうことで,4本柱で,教育の3改革,いわゆる就学前の教育の再編成,小中一貫教育,学校規模の適正化,この3改革が私は一番重要な分野だと考えております。小規模校が多く,競い合い,学び合いが他の自治体,学校に比べ,できにくいことが子育て世代の転出の大きな理由の一つになっている,そのように考える訳でございますが,先ほど市長答弁いただきました就学前の教育の再編成,小中一貫教育,学校規模適正化により,こども園,小・中学校の1クラス当たりの規模というものはどのようになるのか,それで競い合いや学び合いの場が現実に実現していくものなのか,少子化の進行に合わせてそのスピード感で果たして間に合うものなのか,御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 奥野議員の再質問にお答えいたします。 まず,教育というものを語る前に,教育は3つの分野がございます。 まず,家庭教育,学校教育,そして社会教育。私たちが教育3改革と言っておりますものは,この学校教育。学校教育の特性といたしまして,集団教育というものがございます。この点が大事であるという認識のもとに,この教育3改革を進めております。 皆さんもう御存じだと思いますけれど,教育の目的というものは,人格形成,そして社会に貢献できる人材を育成するというふうによく言われます。この中で,子供たちは生まれてから発達をしています。つまり,心や頭や体というものは,切れ目なくずっと続いております。それを就学前,そして小学校,中学校と切るのではなく,一つの枠組みをつなげることによってそこで行われる子供に対しての理解,認識,そして指導方法,指導内容をトータルにつなぐことで,子供たちによりよい育ちや学びが確保されると思っております。そういう中で,この教育3改革を進めております。 規模というものでございますが,私たち教育委員会として,こども部が担当しておりますが,再編整備計画の中では,満3歳は20名以上,そして全体では30名以上を目安としております。小学校につきましては笠岡の実態を踏まえた中で20名以上,そして中学校においてはクラス編制ができる人数というものを上げております。実際に,学校規模適正化,小中一貫教育が進む中で,小学校については,笠岡小学校と今井小学校が統合された場合は1学年2クラス編制が可能となります。そして,金浦,城見,陶山が1つになった場合も,同じように2クラス編制が可能となります。そして,吉田,新山が一緒になった場合につきましては,1クラス20名以上がずっと確保されます。そして,島しょ部の中学校につきましては,神島外中学校は特認校制度ということで,小さな集団の中でいろんな学びを体験できるということで,今現在20名以上通っております。島しょ部の中学生が通うことになれば,30名近くの人数が確保できると思います。 ここで申し上げたいのは,単に人数の問題ではなくて,先ほどから申しております教育の役割は何か,そういう中で子供たちの発達というものをもとにしながら,この計画を考えております。子供たちにとってよりよい教育環境というのは,そういうふうなものであるという強い認識のもとに,この計画も今後進めてまいりたいと思います。 当然,議員が申されたスピード感を持ってということは,当たり前のことだと思っております。その中で,教育の質を確保するには,教育委員会,笠岡市だけではなく,学校の先生方,保護者,そして地域の方,総動員で共通認識のもとに育ててまいる仕組みが大事だと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 休校,廃校になって活用できていない事例が数多く見られるところから,集約化された後の学校や校庭の処分,有効活用などについて,きちんとしたスキームで処理する必要があろうかと考えますが,その方針等があれば,この際示していただきたい,なければ考えを御提示いただきますよう,何かありましたらお願いします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。まず,休校中の学校につきましては,教育財産として引き続き維持管理を行ってまいることになりますので,すぐほかの用途への活用については考えておりません。 一方,廃校となった学校施設の有効活用につきましては,昨年度,庁内横断的な体制として,公有財産利活用検討委員会を立ち上げております。市全体で共通認識を図り,笠岡市公共施設等総合管理計画のもと,施設の総量を減らし,維持管理コストの縮減を図ることを原則としながらも,適正に有効活用を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 中央小学校に隣接をしています旧学校給食センターの処分についてはどうなっているのか,特にボイラー室の煙突等は使用当時のままであり,中央小学校側から子供が進入することができ,大変危険であると聞いております。倒壊などの危険性が大きいので,処分についての考え方は,これいかに,何かお考えがございますでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 答弁を求めます。 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。番町の旧学校給食センターの跡地でございます。 これにつきましては,予算決算委員会の中でも危険性等が指摘されておりまして,早急に解体工事を行うために,今議会へ実施設計の補正予算を計上しているところでございます。その後,速やかに解体工事の準備を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 生活環境と福祉について,ここでまとめてお尋ねをいたします。 先ほどの御答弁で,高齢者の健康寿命が短い間にかなり延びているとの説明でございましたが,このことで高齢者医療費や介護費用はどの程度抑えることができたのか,分かれば示していただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼いたします。奥野議員さんの再質問にお答えします。 高齢者医療費や介護費用について,どのぐらい抑えることができたかという再質問でございますが,平成28年度の医療費をもとに,30年度にどういった動きがあるかということでお答えをしたいと思います。 まず,前期の高齢者医療費でございますが,これは65歳から74歳までになりますけれども,こちらは年額1人当たりで6,518円の抑制,マイナスになっております。75歳以上の後期高齢者医療費についてでございますが,こちらも同じ,平成28年度から30年度までに,1,679円マイナスになっております。 続いて,介護費用についてでございますけれども,こちらも同じ期間で1人当たりですけれども,2,988円がマイナスになっております。 今年度のように,新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大していく中で,イレギュラーな要因はありますけれども,高齢者の外出支援であります健康ポイント事業あるいはタクシーチケット助成事業など,高齢者施策について引き続き進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 新型コロナ感染症の拡大で,今後,健康ポイント事業や百歳体操の実施はどのようになるのか,お尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼いたします。健康ポイント事業,百歳体操の今後の実施についてでございます。 まず,健康ポイント事業につきましては,今年度も実施する予定で今準備を進めているところでございます。こちらの健康ポイント事業は,参加するメニューに,従来ですとお出かけするとか,お出かけした後のイベントで交流を図るでありますとか,またイベント自体への参加ということがございまして,新型コロナウイルス感染症の影響がございますので,今現在,メニューをかなり考えているところでございます。その中で,感染症から市民の方の健康を守るといった観点,それから健康寿命延伸に向けた,健康をつくるといった観点を忘れないように,今,メニューをつくっているところでございますので,引き続き準備を進めてまいりたいと思います。 続いて,百歳体操でございます。5月25日の週から公共施設が軒並み開館と申しますか,始まりましたけれども,5月中に1カ所スタートしたところがございます。それから,6月中には18カ所スタートする予定になっておりますので,こちらも新型コロナの影響でいろいろございますが,3密に気をつけたり,あと手指消毒等々,予防対策に気をつけながら,順次開催を進めていっていただけるように,支援をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) 補正予算にも計上をされていますが,多用途に使用できる電気自動車の今後の配備計画を分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの再質問にお答えをいたします。 多用途に使用できる電気自動車の配備計画ということで,こちらにつきましては,肉づけ予算で提出をさせていただいておりますグリーンスローモビリティの導入事業のことだと理解しております。 こちらにつきましては,昨年度実証事業を運行テストさせていただきまして,人口減少,高齢化が著しく進んでおりまして,さらに先ほど説明でもありましたが,高齢化率70%を島しょ部のほうでは超えております。そういった道幅が狭い集落でタクシーもない地域での住民の移動手段であったりとか,日本遺産認定を受けての観光モビリティーとしての活用,あと燃料の調達が困難な島におきまして,電気自動車ですのでコンセントから充電できるといったような利便性,そういったものと,あと消防のところで,インフラ整備のところでもありましたが,救急車両等の代替えとなる利用方法とかもありますので,そういった試験をした上で今年度導入するものでございます。 その計画につきましては,現在,高島で1台,北木島で1台,計2台の導入と,さらに,これは実証実験の結果でまずこの2島をということでございますけれども,未導入の各島で実証運行をさらに進めるための1台ということで,3台を配備をいたしまして,さまざまな場所を走ることができるこの小型自動車の活用を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) よろしくお願いいたします。 さて,ひきこもりについて,地域社会や家庭において大きな問題である訳でございますが,ひきこもりの実態,これについては現在どのぐらい把握をされているのか,分かれば示していただきたいと思います。また,人員体制や窓口は具体的にどのようにするのか,分かれば示していただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 奥野議員の再質問にお答えいたします。 では,ひきこもりについてお答えいたします。 現在の状況ですけれども,今現在は民生委員さん等々から聞き取り調査等によりまして,36人の方を把握しております。このひきこもりですけれども,大変難しい面がございまして,厚生労働省のほうでは,仕事や学校に行かずに,家族以外との交流をとらずに6カ月以上引きこもる状態というのがございますけれども,実際に地区を聞き取りに回っていく場合に,それがその定義に該当するかという難しさがありますけれども,これからまた把握に努めてまいりたいと考えております。 それから,人員体制ということでございますが,先ほど市長の答弁にもございましたが,今年度をひきこもり元年として考えて,実態把握を進めていこうとしております。その体制としましては,まだまだ難しい面がございますが,必要な職種については,社会福祉士の方,精神保健福祉士,臨床心理士,それから保健師等,専門職の配置を考えているところでございます。複数名以上というところになろうかと思います。そういった方々の窓口をひきこもりでありますとか介護,あるいは貧困といった複合的な課題も含めて,窓口で一本的に相談あるいは支援をしていけるような体制をつくっていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めにつきましてお答えします。 市民の皆様に分かりやすいワンストップの窓口対応を行うため,新型コロナウイルス感染症対応窓口を危機管理課に設置し,その案内看板を市役所本庁の市民課窓口横に掲示し,市民の皆様に周知しております。全ての都道府県で緊急事態宣言が解除された5月25日以降,中国5県では感染者は確認されておらず,さらに笠岡市においては感染が未確認であり,日常生活を取り戻す第一歩がスタートしております。しかしながら,市民の皆様には,引き続き身体的距離の確保,マスクの着用,手洗いを初めとした基本的な感染対策を継続いただくとともに,新しい生活様式を日々の生活の中で実践し,少しずつ,また段階的に日々の生活を取り戻していくようにお願いいたしております。 国では,第1次補正予算で新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として25兆6,914億円,さらに感染拡大に対応するため,第2次補正予算案として事業者の賃料負担軽減や雇用調整助成金の拡充などを盛り込み,31兆9,114億円と過去最大の額を計上しております。 本市でも,市民の皆様に寄り添い,支えるため,市の支援策として水道料基本料の免除を実施し,特別定額給付金の対応を早急に進めてまいりました。また,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して,売り上げが減少した事業を行う個人を支援するため10万円の現金給付を行う事業,ひとり親家庭,障害者等へ市内共通商品券を支給することで生活支援を行う事業,保育料,給食費等の減免により子育て世帯の経済的負担を軽減する事業,市内飲食店等で使用できる食事券の配布や高校生年代への市内共通商品券の給付により地域経済への支援に資する事業等の支援を検討しております。今後も,感染拡大の影響を受けておられる市民の皆様,企業の方の切実な要望を幅広くお聞きして,支援が必要な方に確実にお届けし,地域経済に好循環を与えるような施策を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 奥野議員。 ◆19番(奥野泰久君) ありがとうございました。全力を挙げて対応をしていただきたいと思います。 今回の質問を閉じるに当たりまして,できますならば,救急艇につきましては,知恵を絞っていただいて,この今,困っている人がいる訳で,私ども讃志会の「讃」という字は人を助ける,そういう大きな意味がありましてつけた名前と聞いております。どうか,市長におかれましては,そのような思いを持って,ぜひ今期4年間頑張っていただき,さらには私どもができますことは,全力で協力させていただきますので,よろしくお願い申し上げまして質問を閉じます。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) 以上で讃志会奥野泰久議員の質問を終結します。 次に,公明党の代表質問を許可します。 公明党の質問時間は30分以内です。 公明党6番大本邦光議員。            〔6番 大本邦光君 登壇〕 ◆6番(大本邦光君) 皆さんこんにちは。 まず初めに,新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになった方々に心から哀悼の意を表すとともに,治療中の方々に心よりお見舞いを申し上げます。また,昼夜を問わずウイルスと闘いながら地域医療を懸命に支えてくださっている医療従事者の皆様に,心から感謝申し上げます。全国的に新規感染者数は減少傾向にあるものの,ウイルスとの闘いは長期戦を覚悟しなければなりません。市長を初め,執行部の皆様方におかれましても,体調管理には細心の注意を払い,感染第2波,第3波への備えに万全を期することをお願いをいたします。 私たち公明党は,子供たちが主役の笠岡を目指す齋藤一信議員と私大本邦光で会派を組みます。この4月に行われた市議選におきましては,新型コロナウイルス感染拡大の中にもかかわらず,多くの市民の皆様から御支持を賜りまして,新たな4年間の負託をお受けいたしました。小さな声を聞く力の公明党として,全力で働いてまいります。また,市長選におかれましても,感染拡大防止の観点から,これまでの選挙戦のような取り組みを展開することは難しい中,勝利した小林市長,大変おめでとうございました。2期目となる笠岡市政は,じっくりと焦らず,周りの意見に耳を傾け,一つ一つ丁寧な市政のかじ取りが重要ではないでしょうか。私たち公明党もコロナウイルス対策を着実に前に進めながら,笠岡市民に勇気と希望を送りゆく政策を先頭に立って取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いをいたします。 それでは,議長のお許しが出ましたので,質問に入らさせていただきます。 1項目め,感染第2波への備えについて。 新型コロナウイルスをめぐり,政府が発令した緊急事態宣言が,5月25日に全面解除が表明されて3週間となります。特定警戒都道府県でも独自のガイドラインを示すなど休業要請の一部緩和が進み,社会経済活動が徐々に前進しています。しかし,新型コロナウイルスに対する警戒心まで緩めてはなりません。密閉,密集,密接の3密を避けるなど,新しい生活様式を私たちの暮らしに根づかせる必要があると思います。 新しい生活様式は,対策が長丁場になることを覚悟しつつ,ウイルスの特徴を踏まえて正しく恐れながら,日常生活を取り戻すために政府の専門家会議が示した指針であります。具体的には,人との距離はできるだけ2メートルあける。外出時,屋内にいるときや会話をするときは,症状がなくてもマスクを着ける。帰宅したらまず手や顔を洗い,すぐ着がえるなどが挙げられている。政府の専門家会議は,新しい生活様式の実践が感染第2波への重要な備えになるとしています。 1点目,新型コロナウイルス拡大報道中の3月,全国に緊急事態宣言の発令された4月,また5月14日には39県で緊急事態宣言の解除,そして5月25日全面解除の表明と社会変動の中,市役所への来庁者数の変化と昨年3月から5月の3カ月間との来庁者数の比較をお尋ねします。 2点目,本市来庁による各部署窓口等における3密対策についての取り組みについてお尋ねします。 3点目,政府の専門家会議は,新しい生活様式の実践が感染第2波への備えに重要だとしています。本市における新しい生活様式について,具体的な対策及びタイムスケジュールについてお尋ねします。 2項目め,災害に備えて。 新型コロナウイルス拡大の第2波が懸念される中,本格的な雨の季節を前に豪雨災害などが発生した場合の避難所運営が懸案に浮上しています。従来の避難所は,ウイルスが拡大しやすい密集,密着,密接の3密の条件がそろっているからです。国は自治体に対策を促すほか,避難所の再点検について乗り出す方針であります。 1点目,内閣府は,4月に避難所での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため,都道府県などに対して1つの通知を出した。それは,避難所が分散できるように,事前に定めた指定避難所以外にもホテルなどの宿泊施設を活用し,通常よりも可能な限り多くの避難所開設を求める内容であります。本市における準備対応策についてお尋ねします。 2点目,新型コロナウイルスの感染拡大の中,避難所での感染症防止対策において,防災備品の拡充に万全を期する対策及び取り組みについてお尋ねをします。 3点目,近年,大規模震災,大規模水害,また大規模風害と,想定を超える災害が頻発しています。これからの大規模災害に対して,現場の正確な情報を共有し,的確な判断のもとで適切に対応することが重要になります。今日,ICT(情報通信技術)の進歩により,被災現場のさまざまな情報をリアルタイムで収集し,活用することが可能となっており,住民の安全を確保し,被害を最小限に食いとめるためのICTの利用を積極的に進めるべきと考えます。基盤的防災情報流通ネットワークの情報共有についてお尋ねをします。 3項目め,子供の健康診査と予防接種について。 新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中,子供の予防接種はどうしたらいいのでしょうか。厚生労働省は,定期予防接種について,感染しやすい年齢を考慮して感染症ごとに接種年齢を定めて実施しているものであることから,基本的には引き続き実施するとの方針を示しています。また,日本小児科学会も,可能な限り予定どおりに実施すべきと呼びかけています。定期予防接種を受けずに感染してしまうと,後遺症を残すことや死に至ることが心配される病気も少なくありません。厚労省は,特に乳幼児の予防接種を延期すると感染症に罹患するリスクが高い状態となると強調。今後も数カ月単位で新型コロナウイルス感染症の流行が想定されるとして,その間に予防接種を回避することにデメリットは大きいと指摘しています。 1点目,新型コロナウイルス感染症の拡大の中,本市における対象となる乳児期,幼児期の健診の現状,対応策をお示しください。 2点目,生後3から4カ月になるお子さんを対象とする乳児健康診査,1歳6カ月健康診査,3歳児健康診査において,直近の3月から6月の対象人数と実施状況についてお尋ねします。 3点目,同様に予防接種の進捗状況についてお尋ねします。 4項目め,自転車を安全に利用できる環境整備について。 新型コロナウイルスの感染対策として3密の回避が求められる中,改めて自転車利用の関心が高まっています。通勤や運動,飲食宅配代行サービスなどでの利用が増え,特に都市部でシェアサイクルの需要や自転車の販売,メンテナンス依頼の増加を伝える報道が目立っています。自転車は,手軽で安価な上に健康増進や交通渋滞の緩和,環境負荷の低減などの利点が多い。2016年12月に自転車活用推進法が成立するなど,国も利用を後押ししています。コロナの教訓から感染症対策の目的も加わり,さらに利用が増えることは間違いありません。 懸念されるのは,自転車利用中の事故が増えることです。身近で手軽な乗り物として多くの人が利用する自転車の普及台数は約7,200万台で,自動車の台数にほぼ匹敵するほど多くあります。そのため,歩行者や他の自転車を巻き込んだ事故は一向に減ることがありません。そこで,万一の事態への備えが必要であります。 1点目,本市における自転車事故の過去5年の年間件数と自転車事故対策及び,その周知についての取り組みについてお尋ねします。 2点目,自転車運転の安全教育についてどのような取り組みをしているのか,お示しください。 3点目,市民の自転車保険の加入状況とその周知について伺います。 4点目,自転車保険加入義務化や促進を求める条例を制定した自治体は広がりを見せていますが,どのような認識なのかお尋ねします。 5点目,本市における自転車保険加入の促進の取り組みについてお伺いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(藤井義明君) ただいまの公明党大本邦光議員の1項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 公明党を代表されましての大本議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目につきましてお答えします。 笠岡市の市民課,税務課及び収納対策課窓口での対応件数で比較してみますと,3月は前年度比93%,4月は前年度比95%,5月は前年度比83%となっております。 笠岡市の対応といたしましては,毎年,年度ごとに開催されている定期会議,総会等に関しましては,できる限り書面やウエブ会議にて開催いたしました。また,市民課,税務課,収納対策課及び緊急に支援を必要とする方に,特別定額給付金申請窓口等で直接対応しなければならない申請案件も多くありましたので,3密防止対策を図りながら対応いたしました。 次に,2点目につきましてお答えします。 基本的感染対策として,職員のマスク着用の徹底,窓口への消毒薬の常設,飛沫感染を防止するための飛沫防止シート及び飛沫防止ガードを設置及び定期的に窓口カウンターの消毒を実施しております。さらに,椅子には間隔をあけて座っていただくようにお願いをしております。また,梅雨から夏季にかけて冷房を使用し,締め切った状態で過ごす,いわゆる換気の悪い密閉空間を形成するため,厚生労働省が推奨している毎時2回以上窓を開放し,換気することで対応したいと考えております。 新型コロナウイルス感染症の対応及び支援策等を協議する笠岡市新型コロナウイルス感染症対策本部会議においては,3密を回避し,開催いたしております。 次に,3点目につきましてお答えします。 新型コロナウイルス感染症の拡大防止が長期化する中,感染拡大の防止を第一としつつ,社会経済活動との両立を図るため,新しい生活様式の普及を促進していかなければなりません。そのため,笠岡市では,在宅勤務を初め,分散業務や時差出勤を導入し,感染予防対策に努めてまいりました。具体的な対策としては,今後,第2,第3波の事態を想定し,分散して業務ができるように,中央公民館集会室,教育委員会会議室及び笠岡市保健センターで業務が可能となるように,通信ネットワークの整備をしております。また,会議の形態も一同集まっての会議スタイルから書面会議,メールでの情報交換が増えております。さらに,ウエブ会議も活発に行われております。今後もさらに庁内で活用できる範囲を拡大していきたいと考えております。市内の企業の皆様には,働き方の新しいスタイルの受け入れに御負担をおかけすると思いますが,御理解と御協力をお願いいたします。 市民の皆様には,笠岡市ホームページ等でお知らせしている新しい生活様式の実践例を参考に,基本的な感染対策を継続しつつ,屋外で人と2メートル以上の距離が確保できる場合には,熱中症のリスクを考慮し,マスクを外すなどの熱中症予防をしていただき,少しずつ,また段階的に日々の生活を取り戻していくようお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 現在,各地で人手が戻り始めております。新規感染者数が増加に転じるのが懸念をされております。治療薬やワクチンが確立していない中で,再びの流行を押さえ込むには,日常生活のあらゆる場所で感染対策を徹底するほかありません。 そこで,身近な質問をさせていただきますが,来庁者がマスクを忘れてこられた場合の対応及び窓口による,先ほど椅子等,また机の消毒は聞きましたが,ボールペン,眼鏡,朱肉等の備品の消毒等の実践について,具体的な対応があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 大本邦光議員さんの再質問にお答えいたします。 窓口等にお越しいただいた場合は,現在,飛沫防止のガード等をやっておりますが,寄附等でいただいた備蓄のマスクもございますので,必要に応じて窓口の方にも対応したいと考えております。また,朱肉等の消毒でございますけど,これも窓口の職員のほうに徹底をいたしまして,実施いたしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 先ほどの答弁によりますと,これから徹底するということで,今はやっていないということでしょうか。 ○議長(藤井義明君) ただいまの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山市民生活部長。 ◎市民生活部長(森山一成君) 大本議員さんの再質問にお答えします。 今も,既に窓口ではスーパー次亜水,そういったものを使って,机,椅子,それから備品,先ほどの朱肉,それからボールペン,全てにわたって消毒するようにしています。それから,飛沫防止ガードについても,表裏きちんと拭いて対処するようにしております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 一般的には,よくお店なんかに行きますと,トイレ等,何時何分に消毒をしました,誰々というような,こういうような明記もしております,民間では。小さなことかも分かりませんが,そうした一つ一つが市民に対して安全・安心を与えるのではないでしょうか。この点についてどうお考えなのか,お示しください。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山市民生活部長。 ◎市民生活部長(森山一成君) 御提案ありがとうございます。 民間等でそういった,時間を含めて誰がチェックしたかっていうことをきちっと明示している,掲げているということは,安心感を与えるということにつながると思いますので,私たちもそれは考えていきたいと思います。決まった時間にきちっとできるかというのはありますが,ちゃんとそういった対応をしているということをお知らせすることで,安心感を与えるものであると思っておりますので,検討していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 専門家会議の会見で,当たり前のことがかなり感染防御に役立つと述べられております。これらの感染対策の2つの肝として,感染拡大が加速する場の徹底回避と,同時に新しい生活様式による基本的な感染対策の徹底を上げております。 では,市民を受ける市職員側の新しい生活様式の実践についてお尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 大本議員さんの再質問にお答えします。 職員といたしましても,通常の業務等では市民の方にお願いしているのと同じように,身体的距離の確保,マスクの着用,手洗い等の励行をして対応してまいっております。業務におきましても,新しい生活様式を徹底的に注意して,実施していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 感染が一番恐れられるのは,マスクを外して食事をすることというようなことも言われております。市の職員の方がお昼,どのように食事をしているのか,その辺もしっかりと,そうした3密を回避しながらの対応ができているのか,また執行部のほうからもしっかりと指導ではないですが,そういう話をしているのか,お尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 大本議員さんの再質問にお答えします。 現在,職員の昼食等は,自席でとっているのがほとんどではないかと思います。一部,外に食事に出ている者もおりますけれども,自席においてはそれぞれ距離をとって食事をしておりますし,食事中の会話もほとんど今は行わずに,速やかに食事のほうをとっております。外食をされている方におかれましても,店等でも対応をとっていただいておりますし,距離をあけて座る等になっておりますので,そういったことで,感染防止には十分注意して行っていきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目についてお答えいたします。 指定避難所以外のホテルなどの宿泊施設の活用及び通常より可能な限り多くの避難所の開設でございますが,御質問にあります内閣府の通知後,岡山県が岡山県旅館ホテル生活衛生同業組合から受け入れ可能なホテル等のリストを入手しております。このリストをもとに,各市町村が宿泊施設などと協議することとされておりましたが,リストには,笠岡市内の宿泊施設は掲載がありませんので,指定避難所を通常より多く開設することで対応を進めているところでございます。 災害状況や災害の種別によって開設する避難所はその都度決定されますが,現在のところ,島しょ部を含め,地区別に複数の避難所を開設することとし,合計で約20カ所の避難所を開設する予定としています。 例えば,小田川の浸水想定区域内,北川地区におきましては,これまでの災害では浸水想定区域外の避難所を開設しておりました。しかしながら,避難所が遠方になり,高齢者の方は徒歩での避難が困難であるため,まずは1次避難所として浸水想定区域内であっても小・中学校などの避難所を開設し,その後,小田川の水位が上昇するなど危険性が高まった場合は,市が浸水想定区域外の安全な避難所へ避難者をピストン移送するなどを検討しております。また,避難のあり方についても,市民の皆様へ広報を進めてまいります。具体的には,ハザードマップなどで御自宅や勤務場所の災害リスクを事前に確認し,災害時にどのような危険性があるのか再確認をしていただき,その上で安全な場所にお住まいの方は避難所に行かないという選択肢もあり,また危険な箇所にお住まいの方は指定避難所への避難だけでなく,安全な知人,親戚宅への避難,安全な場所での車中泊などを選択していただきたいと考えております。日ごろから御自身や御家庭で災害時の防災行動をあらかじめ決めておいていただく,マイ・タイムラインの取り組みを進めておりますが,新型コロナウイルス感染症における事前の避難のあり方を検討する際にも活用できると考えておりますので,引き続き,啓発に努めてまいります。 学校を所管する教育委員会や避難所の対応部局である市民生活部と協議を進めながら,新型コロナウイルス感染症に対応した避難所の運営についての指針を策定中であり,万全の態勢を整えて避難所運営をしてまいります。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 避難所での感染症防止対策の防災備品の対策でございますが,国の地方創生臨時交付金を活用して,マスク,非接触型体温計,防護服,アルコール消毒液,飛沫防止のパーティションなどの感染症対策資材を備蓄予定としております。また,国及び県は市町村への感染症対策資材の,プッシュ型支援の対策を進めているところでございます。そのほかといたしましては,既存の民間団体と締結している災害時応援協定締結を活用するほか,新たな協定締結のお話もいただいており,早急に,締結に向けた協議を進めているところでございます。今後も,さまざまな手段を講じて感染症対策資材の備蓄を進めてまいります。 次に,3点目につきましてお答えいたします。 基盤的防災情報物流ネットワーク,通称SIP4Dの情報共有ですが,令和2年3月定例会の齋藤議員の再質問でもお答えしたとおり,当事業は防災科学技術研究所が行っております,研究開発事業となっております。御指摘のとおり,このシステムは国,県,市が被災現場のさまざまな情報をリアルタイムで収集し,活用することが可能と思われますが,現状は岡山県内の市町村の災害情報の収集,活用は岡山県が運用している岡山県総合防災情報システムを使用しております。 3月定例会の段階では,県もSIP4Dについて具体的な検討段階になく,市も国や県の動向を注視するということでしたので,再度,岡山県に問い合わせたところ,今年度,岡山県総合防災情報システムについては,令和3年度の新システム稼働に向けて改修作業を実施しており,このSIP4Dをどうシステムに反映させるか,国と協議しているとの説明を受けているところでございます。引き続き,災害情報の収集,活用について,国の動向を注視し,岡山県と協議を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問はありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 感染症と複合災害に備える上で,3密を避けるには,公的避難所以外に自分の避難先を見つけておくことが大事になります。そこで,分散避難を心がけることが必要となる訳であります。 そこで,各地の避難体制や避難所の再点検のほか,分散避難の仕組みづくりについてお尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 大本議員さんの再質問にお答えいたします。 笠岡市における避難所の開設のシステムでございますが,先ほど市長の答弁にもございましたように,民間のホテル等,これが笠岡市には指定されてございませんので,現在の避難所,これを危機管理で今計画しておりますのは,市を5つのブロックに分けて,北部方面であれば北部のブロックの避難所を全て開設して,通常,これまでの3倍程度の避難所を開設したいと考えております。そうしたことで,1次避難として,まず近くの避難所に緊急を要して避難をしていただくというのを考えております。 しかし,避難所を運営するに当たりまして,どうしても密になるのを避けるために,学校の施設管理者として学校長等にも今お願いをいたしまして,早目の避難所を開設していただいて,教室等も使わせていただくように検討しております。了解をいただいておりますが,それでも体育館等はまだ密になる可能性もございますので,パーティション等の資機材の購入も実施いたしまして,またあわせてそういったものの提供を受ける協定も早期に結びまして,区画等をする,それから1人当たりの面積を増やして,密になることを避ける対策をしながら避難所運営をしたいと今考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 先ほど,防災備品の拡充の万全をということで御答弁をいただきました。マスク,体温計,パーティション等の備品は伺いましたが,段ボールベッド,また簡易トイレとか,そうしたものはどのように対応するのか,お尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 大本議員さんの再質問にお答えします。 現在の備蓄のものでございますが,マスク,それからアルコール消毒液等が今,満たされておる状態ではありますが,他のものは圧倒的に不足しております。これについて,現在,補正対応していただいて,早急に数を増やしていこうと考えております。段ボールベッド等につきましては,なかなか今,買い付けることができないような状況になっております。ほかの備蓄品についても同じではございますが,あらゆる手を使いまして,できるだけ早くに必要数をそろえたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 今の状況を聞きますと,あす災害が起きると不安だというのが現状ではないでしょうか。感染にかかりやすい状況というのは,まずは食事等,皆さんが集まって食事を配るときとか,またトイレ,そしてこれは報道等も言われておりましたが,体育館の床なんかが,かたい床ということで,そこへウイルスが落ちますと風等で舞い上がるという,こういうおそれもあるということも伺いました。そうした,今後,何が起こるか分からないということで,しっかりとした対応をお願いをしていただきたいと思っております。 そして,このコロナ禍の中で避難に対して住民が,先ほども申したとおり,不安が高まる中,今後の情報発信の工夫についてお尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 森山危機管理部長。 ◎危機管理部長(森山祐武君) 大本邦光議員さんの再質問にお答えします。 情報発信についてでございますが,コロナウイルス感染症の本部会議で決定しました市長メッセージ等,これまでもずっと発信してきておりますが,この中で市の広報紙,ホームページ,それから報道機関等にお願いして発信しておりますが,これでも万全ではございませんので,災害メール,それから学校メール等を活用しております。 そうした中で,防災メールにつきましては,現在3,400件程度の方が登録いただいておりますが,これをあらゆる方法を使いまして,災害時にいち早く多くの方に伝えられるように,できるだけ多くの方に登録いただけるように,今,早急な対応をとっております。いろんな会議等ではお願いをしておりますし,窓口等でも全部お願いしております。QRコードを市役所各窓口,外の施設にも全部配置をしておりますので,これをまずPRして,多くの方に災害メールの登録をいただいて,これによって迅速に,市民の皆様に情報発信できるようにしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 今回の新型コロナの流行が,従来から環境の悪さが指摘された日本の避難所を大きく転換する契機となることは間違いございません。そうした意味からも,しっかりとした笠岡市の対応をお願いし,この項を閉じます。 ○議長(藤井義明君) 以上で2項目めの質問を閉じます。 約10分間休憩します。            午後2時25分 休憩            午後2時35分 再開 ○議長(藤井義明君) 休憩を解いて本会議を再開します。 続きまして,3項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3項目めの1点目につきましてお答えします。 新型コロナウイルス感染症の拡大の中,本市における対象となる乳児期,幼児期の健診の現状対応策でございますが,国の基本方針に基づき,感染症拡大防止の観点から,本市においても,令和2年3月から5月までの,集団での乳幼児健康診査を中止いたしたところでございます。5月14日に岡山県の緊急事態宣言が解除されたことに伴い,笠岡医師会,笠岡・小田歯科医師会へ相談し,感染防止対策を徹底した上で,6月から集団健診を再開いたしております。密閉,密集,密接の3つの密を可能な限り避けるべく,健診会場での滞在時間を短縮するため,受け付け時間を分けて案内するとともに,密接しない空間の確保や医師用にフェースシールド等の準備をするなど,十分な配慮を行った上で実施いたしております。 次に,2点目につきましてお答えします。 3月から6月までの対象人数と実施状況でございますが,生後3,4カ月の乳児健康診査においては,対象人数が3月20名,4月23名,5月22名,6月27名となっております。集団での乳幼児健康診査は,3月から5月まで中止いたしておりましたが,適切な時期を逃すと将来の成長に影響を及ぼすことから,笠岡医師会の御協力をいただき,3月から5月までの対象児には,市内小児科において個別に健康診査を受診するよう御案内いたしました。受診できなかった集団健診につきましては,生後9カ月から10カ月ごろに受診いただけるように,準備を進めております。 1歳6カ月健康診査においては,対象人数が3月21名,4月26名,5月17名,6月19名となっております。この健康診査も3月から5月まで中止いたしておりましたので,6月から9月の間に追加の健康診査を2回開催する予定でございます。 3歳児健康診査においては,対象人数が3月24名,4月24名,5月22名,6月22名となっております。6月から集団健診再開に当たり,3月の対象児から案内しているところでございます。 次に,3点目につきましてお答えします。 定期予防接種については,ワクチンで防げる感染症の発生及び蔓延を予防する観点から,非常に重要であることから,新型コロナウイルス感染症への感染防止に十分に配慮した上で,基本的には引き続き実施することと国から方針が示されており,本市におきましても,赤ちゃん訪問の際に接種を勧めております。予防接種は集団健診と違い,対象となる期間が幅広いため,月ごとの対象児が定まっておりません。 その接種状況でございますが,3月は249件,4月は324件となっております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 今回,この新型コロナウイルス等におきまして,非常にお母さん方が悩んでいらっしゃるということで,私もそうした声を聞かせていただきました。 この方は,1歳半の健康診査の対象となるお母さんからの市民相談でございました。予防接種のタイミング等は,感染症のかかりやすい年齢などをもとに決められております。また,母親からもらった免疫が減っていくタイミングもあり,スケジュールどおりに受ける大切さというのは十分にその親御さんも分かっているというふうな前提のもと,個別の接種等も必要だというふうに理解をしておりました。しかしながら,健康診査については,あえて健康な状態で病院等に行くのが不安だというのが親御さんの気持ちであります。また,兄弟等がおれば,どうしても2人,3人,一緒に連れて病院にというような形にもなります。そうした不安が一番解消できる,何か手だてがないのかというふうな御相談も受けたところでございます。本市の見解を伺います。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長(中嶋徹君) 失礼いたします。大本議員の再質問にお答えをいたします。 健康診査につきましては,乳児のタイミング,それから1歳6カ月,3歳児とございますけれども,乳児健康診査の場合はお子さんの成長のスピードの度合いがございますので,余り先延ばしというのが難しいという中で,集団健診としては実施ができておりませんでした。その部分につきましては,個別健診をお願いをしていったということでございます。 それから,3歳とかになりますと,少し幅を持たせるということで,追加といいますか,今後,再開後については,従来,3歳2カ月から3カ月ぐらいで実施をしていたものを少し先延ばしをして,3歳5カ月から6カ月ぐらいにスライドしながら実施をしていきたいということでございます。 それから,1歳6カ月につきましては,個別ということになるんですけれども,再開後につきましては,定期的にきちんと受けられるように,健診の回数も個別に,余分に設定をして,実施をしたいと思っております。 乳児健診につきましては,既に6月11日,先週でございますけれども,再開をしております。1歳6カ月の健診につきましては6月下旬,3歳については中旬ということで,順次実施をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 先ほど市長答弁の中にも,乳児期,1歳6カ月,そして3歳児健診,これが3月から6月の数字を教えていただきました。大体20名弱というような数字であったように思います。そうした,20名ぐらいのお子さんを集団で健診をするのが難しいというのが,なかなか理解ができないと思うんですが,同じ部屋に,一堂に会する訳でなく,そこは市の担当のほうで,駐車場等で,車等で控えていただいて,後,健診のときには中に入ってもらうような,ドライブスルー的なそうした健診とか,対応がとれないのかどうか,お伺いをいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長(中嶋徹君) まず,集団健診につきましては,厚生労働省から通知が参っておりまして,2月ないし4月の時点では,基本的には,もう集団健診については延期を含めて検討をされたいということと,そういう部分も含めて,感染の状況等も考えながら,個別健診に切りかえをさせていただいたという状況でございます。 それから,先ほども申し上げましたが,現在は再開をいたしております。これにつきましては,待ち合いのスペースを十分にとるとか,あるいは受け付けの時間を30分ずらしてやっていくとか,もろもろ3密を避けるような対策をとって実施をさせていただいておりますし,今後も気をつけて実施をしたいと思っております。 その後の第2波,第3波というのがあるのか分かりませんけれども,そういったことに向けては,さらなる効率的な実施の方法があるかどうかということについては,検討させていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 現在,子供の予防接種は,ワクチンの種類,接種間隔,回数などが複雑化しており,保護者の負担も大きくなっております。子育て支援の一環として,子供の予防接種のスケジュール管理や接種日のお知らせメール,または健康診査や感染症などの情報掲載等もできるアプリ等のシステム導入についてお尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長(中嶋徹君) 再質問にお答えをいたします。 予防接種につきましては,集団接種についてもたくさんございまして,それぞれ接種をする時期が異なるという複雑な状況がございます。こうしたものについてのお知らせにつきましては,たくさんの手段,さまざまな手段を使って実施をさせていただきたいと思いますけれども,すくすくログというアプリといいますか,スマートフォン等で活用ができるものがございまして,こちらのほうは現在四百数十件の登録をいただいております。子育ての時期に応じて,さまざまな情報提供をできればと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 乳幼児の健診における小児がんの早期発見についてでございますが,小児の死亡原因の第1位は小児がんとなっております。年間発症数が少ないため,多くの医療機関では小児がんに対する医療経験が乏しく,適切な医療診査等の遅れなどが懸念をされている状況でございます。また,小児がんの中でも網膜芽細胞腫は,白色瞳孔や斜視の症状があらわれるので,乳幼児の健診でチェックできれば早期発見につながることができます。本市の対応策についてお尋ねをいたします。
    ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 中嶋こども部長。 ◎こども部長(中嶋徹君) 再質問にお答えします。 個別具体の対応については,詳細を把握できておりません。保健師でありますとか,それから医療機関の方々と相談をして,適切にできるように検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 以上で3項目めの質問を閉じます。 続きまして,4項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 私は,市長に就任してからずっと自転車で通勤をしております。2期目当選させていただいて以降も,コロナウイルス感染症対策でマスクをしての通勤でしたが,最近では自転車通勤の場合は3密にならないとのことから,各地で自転車通勤が奨励され,マスクをしなくてもよいとの助言もいただき,通勤途中はマスクを外しております。今日もそうでしたけども,みなづきのそよ風を受けながらの通勤はとても爽やかな気持ちにさせてくれ,今日も一日頑張るぞと元気が湧いてきます。いつも安全運転を心がけながら通勤しているところでございます。 それでは,4項目めの1点目につきましてお答えします。 本市における自転車事故の過去5年の年間件数と自転車事故対策及びその周知についてお答えします。 本市における自転車が関連した事故件数は,笠岡警察署に確認したところ,平成27年度17件,平成28年度12件,平成29年度12件,平成30年度18件,令和元年度14件,本年度は5月末時点で2件となっており,現時点では増加の傾向はあらわれておりません。 一方,本市における自転車事故対策については,交通指導員による早朝街頭指導時に,中・高校生を中心に自転車通行している方へ左側1列通行を呼びかけるなどの安全指導や春と秋の交通安全週間期間中に岡山県自転車軽自動車商協同組合笠岡支部と青少年育成センターと協力して,自転車の安全点検,下校指導を行っております。 次に,2点目につきましてお答えします。 本市の自転車運転の安全教育につきましては,小・中学校へ交通教室で自転車安全利用五則を教え,自転車点検のやり方,自転車の安全な乗り方,交通標識について周知徹底を図っております。また,今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のために中止となりましたが,例年市内の小学生が自転車の安全走行に関する知識や技能を競う交通安全子供自転車岡山県大会へ参加しており,5月から6月の約1カ月にわたり,放課後を使って自転車の乗り方,正しい交通ルールについて指導しております。高齢者につきましても,老人クラブ等から希望があった場合は,実際に自転車に乗って,安全な乗り方等の指導を行っております。 次に,3点目につきましてお答えします。 本市の個人による自転車保険の加入状況については,確認方法がないため,詳細な把握はできておりませんが,笠岡市内の自転車安全整備店で点検整備を受けてTSマークが貼付された件数は,昨年度180件ございました。このTSマークとは,自転車安全整備士が点検確認した自転車に貼付されるもので,傷害保険と自賠責任保険,被害者見舞金がついております。市では,小・中学生の交通教室,老人クラブ等の出前講座などで自転車の点検整備の重要性を説明し,1年に1度は定期点検を受け,TSマークを貼付していただくよう,お願いをしております。 次に,4点目につきましてお答えします。 現在,保険加入義務化の団体が増えていることは,認識しております。とはいえ,現在義務化している自治体は少数で,かつ人口が集中している都道府県や政令市等でございます。岡山県については,県,市町村とも条例化しているところは,現在のところございません。本市としても,自転車保険の加入を含め,自転車の安全な利用を推進しておりますが,現時点では事故の件数推移などを勘案して,保険加入の条例まで設置する状況には至っていないと考えております。しかし,今後も自転車の安全利用については,引き続きしっかりと啓発しつつ,事故の状況や岡山県,県内市町村の動向を見ながら,必要な時期に必要な対応を検討したいと考えております。 次に,5点目につきましてお答えします。 本市においては,交通教室,出前講座等を通じて,1年に1度の自転車点検を自転車安全整備店で行ってもらうように啓発しています。1年点検を行うとTSマークが自転車に張られ,自転車保険に加入することとなりますので,点検とあわせた保険加入の推進を,自転車安全整備店で組織する自転車軽自動車商協同組合笠岡支部と連携しながら進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 笠岡市の場合は,今,外国人の方が人口的にも増えつつございます。そして,外国人の方は自転車を利用することがほとんどではないでしょうか。今後,いろんな状況があるかと思われます。そうした中,外国人における自転車事故の件数,また外国人における安全教育,自転車保険の加入状況等の取り組みについてお尋ねをいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの御質問につきましてお答えをいたします。 先ほど市長から答弁させていただきました事故件数等につきましては,現状のところ,外国人の方とか国内の方,明確に分けたものとしては,私どもの手元にはございませんので,今,外国の方の自転車利用が多くて,そういった方の事故も増えてくるのではないかというお話でございましたが,そこを裏づけるようなところは,我々としては把握はしていないとこでございます。一方で,外国人の方につきましては,自動車利用よりは自転車利用が多いという実態もあるとは思いますので,雇用されている方とか,また自転車の販売のときに,そういったところについて,自転車保険の加入も勧めてまいりたいと思っております。 現在のところ,先ほどTSマークという話も市長答弁の中でございましたけれども,笠岡市内で自転車を販売しているうち,8店舗が自転車安全整備士という方がいらっしゃって加入を勧める,TSマーク自転車保険を購入時に加入していただくことができる店舗もございますので,そういったとこと連携をしながら,国内外国人の方に対しても,自転車を購入する際には,そういったものを普及をしていくということを考えてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 日本でも,自転車専用レーンの整備が進められております。しかしながら,既存の車道を維持したままでは,限界があるというのも指摘をされております。車道と歩道が分離されていないところも多くあり,また歩道や自動車のすみ分けをどう進めていくかが今後の課題となるのではないでしょうか。そうした意味も含めまして,本市の所見をお伺いいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 佐藤建設部長。 ◎建設部長(佐藤博之君) 失礼いたします。大本邦光議員の再質問にお答えいたします。 先ほど言われました自転車専用レーンということでございます。議員さんおっしゃいましたように,笠岡市の道路といたしましては,自転車専用レーンを設けるということであれば,今,国土交通省が推奨しているようなものですと,自転車専用レーンで1メートルから1メートル50程度の幅をとるということになって,また歩道とは分離をすることになっております。新しく道路を設置する場合には,その分,余分に道路の用地の確保が必要になるということもあります。また,現状の道路で申しますと,路肩の部分しかございません。歩道もある道路もありますけれども,自転車専用レーンを設けるということで,車道幅員が極端に狭くなるということもございますので,現状のところでは,今の道路等に専用レーンを設けるということは,非常に難しいものだと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) 失礼いたします。自転車の利用の面から申しますと,先ほど市長答弁の中でありました自転車安全利用五則,その中の1点目というのが,自転車は車道が原則,歩道は例外というようなこともありますのと,車道は左側を通行する,歩道も歩行者優先で車道よりをといったような,自転車側の配慮というのも必要になってくるかなと思っております。また,先ほど14件の事故が令和元年度ありましたというお話をさせていただきましたけれども,その中での事故がどういった内容かと申しますと,基本的に14件全てが車対自転車の事故ということになっておりますので,笠岡にあってはまだ自転車側が加害者になるというよりは,被害者になる件の方が,警察が把握している件数は多いということだと思いますので,安全の面からいきますと,車を運転される側の方に対する自転車への配慮といったようなものも求められるのかなと思いますので,そういったところも複合的に考えながら,安全対策をしていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 大本議員。 ◆6番(大本邦光君) 保険に未加入だったために,高額の賠償金を支払わなければならず,被害者は,十分な補償を受けられず,泣き寝入りするしかありません。このため,住民に自転車保険の加入を勧める自治体が今増えております。いずれの自治体も通学や通勤を含め,自転車を利用する全ての人が対象になります。本市における自転車保険の充実や加入促進を求める条例の推進を要望し,この項を終わります。 ○議長(藤井義明君) 以上で公明党大本邦光議員の質問を終結します。 次に,改革21の代表質問を許可します。 改革21の質問時間は30分以内です。 改革21,12番藏本隆文議員。            〔12番 藏本隆文君 登壇〕 ◆12番(藏本隆文君) 我が会派,改革21は藤井議長と私の2人であります。会派名の改革21は,新しい世紀において執行部,市議会において,今まで当たり前とされていたことも全てをゼロベースで考え,市議会が一体となって,現在及び将来の市民の皆様の負託に応えられるような改革を目指しております。 では,質問に入ります。本日は,3項目を用意いたしております。 まず,1項目め,市民病院についてであります。 5月20日の全員協議会において,笠岡市新市民病院基本構想(原案)の説明がございました。そのとき,いろいろ質問したんですが,明確な答弁は余り得られなかったということで,この場をかりて質問することにいたしました。 現在,市民病院は,建物の老朽による耐震化不可能な状態の上,医師不足,患者の減少による赤字の拡大で,毎年約2億円から4億円の欠損金計上で,平成30年度末で累積欠損金は約38億円となっています。また,一般会計から毎年4億円を繰り入れているため,他の施策を圧迫しております。また,市民病院建てかえの積立金は皆無の上,20億円を目標といたしておりました財政調整基金も平成17年17億円から平成30年で6億円となり,11億円も減少いたしております。 市長は,市民病院を笠岡市単独で建てかえの方針を示しておりますが,その根拠及び今後の展開に対して,現在の市民病院の問題を解決できるのか,疑問を持たざるを得ないというのが私の考えであります。 そこで1点目,市長は,市民病院の存続,建てかえに関しては,経営の改善を図り,黒字化した時点で考えると議会に報告いたしておりましたが,なぜこのような方針転換になったのか。そして,またスタートから5年目での黒字計画でよいのかという点であります。 2点目,市民病院の存続,建てかえの根拠として,市民意識調査と市民病院の建てかえ問題を考える100人市民会議において,市民アンケートで存続74.7%,建てかえ84.9%。また,100人会議で存続66%,建てかえ56.3%で,市民意見は存続及び建てかえることを賛成いたしているとしていたしておりますが,このアンケートのとり方に正当性があるのかということ。これ全員協議会でも質問いたしましたが,明確な回答はいただけませんでした。建てかえと廃止のメリット,デメリットを示していただきたい。 そして,3点目に,建てかえにおいて,さきに述べた問題はどこまで解決できるのか。 4点目,建てかえにおいて単市と広域では2割程度の補助金が変わってくる。これは,建設時や今後の維持において市民の負担が大きく変わります。近隣自治体等の首長に相談したのかどうかをお聞きします。 次に,2項目め,上水道についてであります。 このたびの新型コロナウイルス対策で4カ月間の水道料金の免除を行いました。国からの指導もあり,行った訳ですが,非常事態,災害対策を根拠に水道会計から拠出しているが,これは市の施策の分野なので,本来なら一般会計から拠出するのが一般的であります。市の基金も少ないため,市長自身,余裕があると思われている留保金が18億円ある水道会計から捻出してもよいと考えられているのでありましょう。水道料金値下げもその一環でありましょう。しかしながら,この18億円が余裕なのか,どのぐらいの事業が必要なのかという観点で尋ねます。 1点目,老朽化した送水管の布設がえの事業計画は,長期的に考えた場合,どういうふうになっているのか。 2点目,笠岡市水道事業配水管の布設基準及び管理に関する規定により,新たに移住された若い世帯が,田んぼが間にありまして隣接していない理由で個人負担が何百万円となり,市水を断念しているというのを最近聞きました。そのため,質の悪い井戸水で我慢せざるを得ない状態が発生いたしております。市中心部ならこの規定でも供給できますが,周辺地域においては供給できないことも多いのではないか。このような状況を放置しておいてよいのかということを尋ねます。 3点目は,市長としての基本的姿勢についてを尋ねます。 市長のルールを軽んじる姿勢は,笠岡市議会でもよく指摘を受けておりますが,行政運営は憲法を頂点に,地方自治法等を遵守されなくてはなりません。また,議場においては,市民のために十分な議論を行わなくてはならない。これを踏まえ,以下の4点を尋ねます。 1点目,市長選挙後の挨拶文において,秘書課から発送されておりますが,内容において,公職選挙法に抵触しかねない内容が見受けられましたが,市長の見解を聞きます。また,これに係る経費とそれを公費で支出したことへの考えを聞きます。 2点目,5月1日の議員懇談会において,新型コロナウイルス対策として水道基本料金4カ月分免除の説明を受けました。その件で,4月28日に,栗尾前議長に相談に行き,議会は水道料金の値下げ提案で否決した経緯があり,賛成できないと反対された。しかし,私は市民のことを考え,相談したのにという内容を市長はLINEに上げておりました。しかし,栗尾前議長は,4月28日は就任最終日のため,重要なことなので次の議会に任せるという返事であった。部下がその件を正確に伝えていなかったということであったが,市長自身の書き込みを,市長が訂正すべきであるのを,そのときに指摘しましたらかたくなに拒否する態度でありました。この件は,一体どう始末をつけるのかということをお伺いします。 3点目,広報かさおかに「議会を終えて」というのが毎回掲載されておりますが,議会が否決した件がほとんどで,その内容が,議会が悪いかの書き方であります。議決内容に不服があれば,地方自治法176条に再議できるとなっております。議場で十分な議論をせず,後から言い訳がましく公共の紙面を使うことはおかしくないのか。 次に,4点目,市長の方針として,市民の要望,苦情に対し,匿名でも回答すると決定したようですが,市のスタンス,職員の業務遂行上の問題はないのか,その点をお伺いします。よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの改革21藏本隆文議員の1項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 改革21を代表されましての藏本議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目でございますが,創政みらいを代表されましての森岡議員の御質問にお答えしましたとおり,私は市民病院の経営改善については,これまで選択と集中の考えのもとに,耳鼻咽喉科を廃止するなどの組織のスリム化,診療材料などの経費見直しや職員の適正化による医業費の費用などによる支出の削減,サービス基準の見直しによる収入増,そして岡山大学の総合内科寄附講座などによる医師の確保といった4つのことに取り組んでまいりました。こうした取り組みが効果的に,そして相乗的に働き,市民病院の運営が改善傾向に向かっていると考えております。就任当初から,市民病院の建てかえについては,経営改善の方向が着実に進展している状況が見てとれればと回答しており,先ほど申し上げたとおり,取り組みの成果が改善方向にあると判断しておりますので,私は方針を転換した考えはありません。 建てかえに至ったもう一つの考えは,病院建物の老朽化にあります。耐震補強をするか,あるいは建てかえるのかという必要性が高まる中で,市民病院の建てかえをこれ以上先延ばしにできないと判断したことです。現在の市民病院は,老朽化により各所にふぐあいが生じております。例を挙げて申しますと,給湯配管からの漏水や冷房運転時に結露排水管の詰まりによる漏水が天井に漏れ出したことにより,天井の石こうボードの剥落が発生しております。また,経年劣化による施設の老朽化が著しく,耐震化や大規模修繕を実施することが不可能となっております。来院される患者様や御家族様の不安を払拭するためにも,建てかえを行う必要があると考えております。 また,建てかえ後のスタートから5年目での黒字計画でよいのかとの御質問ですが,どのような病院でも建設当初は,経営効果があらわれてくるには時間がかかるため,人件費などの固定費の削減や医療点数の見直し,薬や病院資機材の仕入れの単価を見直すなど,経費削減に向けて取り組めるものは取り組んでいき,損益分岐点をさらに下げることにより,事業収益を増やしていきたいと考えております。 2点目につきましてお答えします。 アンケートのとり方についてですが,正当性はあると考えています。特に,100人市民会議では,備中保健所長をお招きして国や県の考え方を説明いただき,市民病院からは病院経営が赤字に至っている現状などについて説明した後に,アンケートを行いました。現状をさらけ出した上で,市民から直接声を聞いたという点では,過去にないやり方であり,非常に有効であったと考えております。特に,市民の皆様方が公立病院,さらには市民病院の必要性をどこに感じているか把握できたことは,とても有効であったと考えております。 3点目につきましてお答えします。 建てかえのメリットは,地域医療を担う病院として,患者さんに対しては,安全かつ快適に治療が受けられる環境を提供できることはもちろんですが,要支援や要介護の認定を受ける前のフレイル対策を行うことで,市民の皆様方が安心して健康に暮らしていける,市民の健康管理の拠点としても考えており,地域包括ケアシステムの一翼を担ってまいります。 廃止のデメリットといたしましては,笠岡市内の病床数の需給バランスが崩れることや,島しょ部への医療提供も,市内外のほかの医療機関にお願いしなければならなくなることが予想されます。また,現在働いている職員の配置転換も難しくなることなどが考えられます。 4点目につきましてお答えします。 建てかえによって,さきに述べた問題はどこまで解消できるのかでございますが,建物が新しくなることで解決する問題は,耐震化,老朽化の問題です。大きな問題である経営の問題は,独立行政法人や指定管理者制度など新しいやり方を導入しないと解消できないと考えております。さらに,医師の確保の問題については,非常に難しい問題です。建てかえする際には,常勤医師の人数は重要な要素ですので,岡山大学から医師の派遣が今までのように見込めない中,また近隣の大病院へ医師の派遣をお願いする方策も講じましたが,常勤医師の派遣が見込めない状況です。今後も引き続き,医師確保のためのさまざまな方策を講じていきます。 5点目につきましてお答えします。 ほとんどの患者の方が笠岡市民であり,笠岡市民の病院として,市単独で建設することを考えています。現時点では,近隣の首長に相談はしておりませんが,今後,病院協会と近隣市町の公立医療機関にも新病院基本構想の有識者会議に御参加いただき,基本構想を策定する中で,御意見をいただきながら進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) さっきの答弁の中で,3点目の答弁なんですが,これ建てかえと廃止のメリット,デメリットを示していただきたいと質問いたしているんです。建てかえた場合に,メリットとしては何か,でもこのままどういうデメリットが考えられるか,廃止した場合はどういうメリットがあって,どういうデメリットが考えられるかということを質問した訳なんですが,それについて答えてください。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 清水健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(清水輝一君) 失礼します。藏本議員さんの再質問にお答えします。 先ほどの建てかえのメリット,それから廃止の場合のデメリットについては,市長の答弁の中にございましたので,建てかえのデメリットについてお答えします。 これは,あるとすればということで可能性ですけれども,今以上に市民病院への補助金や,あるいは負担金が増えていく可能性があるということが予想されます。そういったことがないように,これからの基本構想の策定の中で,運営形態の見直しをしっかりやっていくことが大切であると考えています。 続いて,廃止した場合のメリットでございますが,これは廃止した場合ですけれども,一般会計からの繰入金等を他の施策等に活用できるということが考えられると思います。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 今の答弁を聞いておりましたら,建てかえるほうがメリットがしっかり初めからあるっていうふうなあれなんで,じゃ,なぜ建てかえるか,廃止するかなんていうことを迷われたのか,そこが不思議な訳ですよね。 また,建てかえの根拠として,市民意識調査,これに多くの人が存続したらいいとかって言うんだけど,市民意識調査で問われていることっていうのは,老朽化して耐震化できない市民病院の存続についてどうですかの,その1項目だけなんですよ。存続と答えられた方はどうですかと,2問ほどある訳なんです。だから,言っちゃなんだけど,家が古くなったから建てかえたらいいんじゃないんかなって言ったら,そうじゃないっていうふうな,はっきり言ってそういうとり方でしょう。だから,財源がどのように確保できるのかということはまた後で聞きますけど,その前に今,どういうふうな状況なのか,財政状況はどうなのか,今がどれだけの負債があるのかと,そういうふうなことを言わずに,きれいな家ときれいでない,どっちがいいですかっていう話で,こんなもん,根拠になると思うんですか。 それから,100人会議のアンケートなんですが,これ100人会議,一日行う予定だったんですよ。それを3時間ほどやって,前もって資料も配られていない。はっきり言って皆さん素人です。その人らにただ,ばらばらばらっとやって,ほとんど説明に使われた。お互い討論する時間は30分ぐらいしかなかった。市長,最後までおられましたか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 100人会議には,私も出席させていただきまして,備中県民局長の岡山県の広域に関する医療の説明,そして病院管理局長の笠岡市民病院の現状に関して,経営状態に関して詳しく説明をした上で,つまり岡山県下で急性期病院の病床数の問題あるいは笠岡市の位置づけを高角度的に,鳥瞰的に説明をしていただいて,笠岡市民病院が当時は,純資産でいえば1億円ぐらいのプラスで,ほとんど債務超過状態に陥っている。毎年2億円から3億円の,単体でも赤字が出ているこの現状を説明をしていき,医師の確保等の話も説明をした上で,非常に厳しい状態なんだという中での各グループディスカッションを行っていただき,最終的にアンケートをとらせていただき,過半数の方が市民病院をそのまま存続してほしいという意見をいただいた。これは,私自身,非常に重いというふうに判断しておりますし,また最後まで私も皆さんと一緒にグループディスカッションも聞かせていただきながら,最終的にこの判断を尊重するということにした訳です。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 私も最後までいて,あちらこちらのテーブルへ行きましたけど,帰られるときに,打ち切られたときに皆さんが,いや,まだまだ話が足りん。もう一回ぐらい行うんじゃろうと。今回,一日言ようたのに3時間しかやってくれんかったから,やってくれるんじゃろうというふうなことで,アンケートも適当に書いとけやというふうなことぐらいで書かれた。こういう話が,あっちこっちのテーブルで言われたんですよ。だから,こういうものが果たして根拠になるのかっていうふうなことで,言ってみりゃ,自分らで出来レースみたいなのをつくって,市民の多くの人が要望したから市民病院を建てかえるんですよという話じゃないですよ。市民病院のこれだけの累積欠損金を抱えながら,こういうふうな状態であります。学校の統廃合については,各地区でもっていろいろ説明をして回った。この病院の建てかえにしても,それぐらい丁寧なことをするような大きな内容なんです,はっきり言って。 それを,勝手に集めておいて,それも訳の分からない市民意識調査の中で一行入れて,それが裏づけだなんて言って,そんなばかな話,そんな安易な考えでもって建てかえを決定した。市民の後押しがあったというふうなことは,失礼なことですよ,今後の子供や孫の世代にどれぐらい負担がかかるかということを考えたら。そうしたら,それぞれ地区で説明会を行うぐらい,丁寧な内容でと私は思うんですけど,市長はあんなところでいいやという感じなんでしょうか。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 当時は占部さんが病院管理局長だったんですけども,当時,私も占部前管理局長に,一日,100人会議を開くように指示したんですけども,大勢の手を挙げていただいた市民の方々から,一日の出席は難しいと,半日にしてくれという声がありまして,それは1人,2人じゃなくて,大勢の方からの声がありまして,前病院管理局長から何とか小林さん,半日にしていただけませんかということで,とりあえず,じゃ半日にさせていただきました。 その上での判断をさせていただいた訳ですけども,これは私自身が毎週市民病院に通って,4階から1階までずっと見させていただき,看護師さんやあるいは患者さん,親族の皆さんとずっと毎週のように話をさせていただいた上での判断と,この100人会議での判断が一致していたという根拠に基づき,もちろん前病院管理局長からの報告も受けておりますし,そういった庁内での会議も再三行っていた訳ですけども,その結果として,この市民病院の建てかえは必要だという最終判断をさせていただき,昨年3月の定例議会において,病院の建てかえを方針として発表させていただいたという経緯で,この段取り,経緯において,はしょったとか,まだ調査が足らないとか,そういったことはないと思っております。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 市民にはいつも丁寧な説明をされるというのが自慢の市長にしては,これだけ大きい問題を,学校の統廃合の件ではされている。人の命がかかっているという市民病院に関してはしなくてよいと。その考えは,私は分かりません。 そして,前の方の質問のときに言われたんですが,建てかえに当たって,建てかえがちゃんとできることは私もうれしいんですよ。うれしいから,老婆心ながらいろいろな問題点をクリアしたいんで質問している訳で,その中で市長おっしゃった,医師の確保がちゃんとできるかどうか,それが大変だと言われた。それなんです,ずっと問題になっていたのは。 倉敷を中心とした県の南西部,県では,医者の数は足りているとしている。倉敷に80%から集中していて,倉敷を切り離せと,実態を見ろというふうなことを市長,ちゃんと言っているんですか,偏りがあるっていうことを。そういう中で,うちのほうには医者来ないんだということをちゃんと訴えていたんですか。 ○議長(藤井義明君) 水田病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) 藏本議員の再質問にお答えします。 医師の確保については,おっしゃるとおり,非常に難しい問題で,病院の存続にかかわる問題でございます。 まず1点目に,どんな方法をやっているのかといいますと,今,岡大へ医師の派遣をお願いしていますけれども,医局によってはもうこれ以上派遣できないというような回答もいただいて,非常に厳しい状況です。あと,市の単独の施策として,医師確保のための修学資金を,貸し付けを今3名にしております。それから,総合内科へ寄附講座として2,200万円,これで毎日先生が,外来ですけれども,来ていただいている。それから,もう一つは地域枠っていう制度が県にあります。先ほど申しました市の修学資金の制度が,県にもっと大きいのがございまして,これで,県である程度の医師を確保して各地域へ,医師不足の地域へ派遣すると,こういった内容ですけれども,それにも毎年要望を出している。これ,優先順位がありまして,まだ笠岡市民病院には配属はありませんけれども,いずれ順番は回ってくる。来年とかではありませんけれども,これは引き続き,要望を強く行っていくということをしております。 それから,医師の偏りについて,倉敷を含んだ備中の保健所管内では,確かに医師の不足は,数的にはありませんけれども,井笠地域でいいますと,非常に不足している。この認識は,笠岡市だけじゃなくて井笠地域の各市町,全てそういう認識を持っていまして,機会あるごとに,県には訴えていっております。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 私も再三,倉敷の3次救急の病院,総合病院や,あるいは岡山大学の附属病院には通って,お願いをしてまいりましたんで,補足説明をさせていただきます。 笠岡市民病院は,岡山大学の附属病院第2内科の医局に入っている訳ですけども,これは第2内科の医局に限らずということで申し上げますけども,医師が医局の人事でなかなか今動かなくなってきているというふうに,岡山大学からも,ほかの病院からも聞いています。したがって,なかなか医師の確保ができないっていうのは,需給バランスの中で,今,2008年をピークに,日本は緩やかな人口減少社会を迎えている訳ですけども,75歳以上の後期高齢者,あるいは65歳以上の高齢者の割合は増えている訳です。笠岡も同じだと思います。それだけ病気あるいは医者にかかる方,対象者が増えている訳ですけども,その後,御存じのとおり,2040年問題というのがありまして,高齢者そのものもどんどん減っていく社会になっていく中で,コストの非常に高い,養成するのにすごい大きなお金がかかる医師は,そこをピークに考えると,今,どんどん養成する段階にもない。医局の人事が命令どおりになかなか動かない。そして,医師の需要がそれほど今後見込めない。 そういう中で,今,端境期にある笠岡市民病院,あるいは井笠地区の医療機関が,広域の中で問題を解決してくれということを岡山全体で,岡山県から,あるいは岡山大学の第2内科からそういうお願い,要望をされている中で,ここで我々がどうやって笠岡市民の生命を守るかというところでもって,倉敷中央病院と連携協定を結んだり,そういった広域化,あるいは救急艇を配備することによってできるだけ早く病院に搬送したり,そういった手だてを講じながら,できるだけ総合力でこの問題を解決していこうということで,今やっているというふうに御理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 5点目の答弁,聞き漏らしたような感じだったんですけど,これって基本的に井笠圏域の矢掛,それから井原,独自に病院を持っている。だから,笠岡の消防組合の中で,つまり浅口,里庄,笠岡でもって相談しながら病院を建てたほうが,初めから負担も少ない上に残りも分担でもってやっていけるんじゃないか。 そして,なぜそれを言っているかっていったら,2市1町の首長が広域化っていうことで,あんたらの望むようにやったんだから医師派遣しなさいよって,当たり前でしょうと。市長1人の頭を下げるんで足りんのんなら,3人で下げに行って,どうするんですかというほうがよっぽど効果があるんじゃないかとか思ってやったんだけど,そういうふうなことを考えたら,市長,ほかの2つの自治体に土下座してでも,何とかやってくれませんかというふうなお願いってできないんですか。一緒に広域で,2市1町で病院つくりましょうと。 ○議長(藤井義明君) 水田病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) 再質問にお答えします。 理論的にはそれは成り立つんですけれども,なかなか現実,一組で病院を運営するっていうのは,今のところできないと思っています。 というのが,各病院の連携の相手っていうのは,必ずしも隣の里庄町だけではなくて,隣の井原市,矢掛町も含んだ,そういう連携になっていくと思うんですけれども,各病院がそれぞれ,浅口市には金光病院っていう,笠岡市民病院と同程度の規模の病院があるんですけれども,その連携の中でどうやっていくかということを考えておりますので,経営体を一緒にするっていう一組ではなくて,それぞれの機能分担で,それぞれの病院がどうやっていくかということを話し合って,進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) いい病院に変わることは喜ばしいことです。ただ,本当に医師の確保ができなくて,病院は建てたけどできなかったと。そして,今後の財政運営に関してでも,累積欠損金も全然減らないとか,それから病院事業管理者が見つからないまんまですよとか,そういうことがないように努力されているんですね。その辺を市長,覚悟をお伺いいたします。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) これから新病院の有識者会議というのがスタートしまして,その中に私の希望としては,近隣の公立病院の院長さん,病院管理者に入っていただいて,連携をさらに強くしていく,そういったことを模索していきたいなというふうに思っておりますが,各地域におきまして,公立病院があってほしいということが,100人会議でも方針として,アンケート調査で出ておりますし,多分,井原市民病院であっても,矢掛の町立国保病院であっても,これは,私は同様だというふうに思います。 もちろん,先ほど水田管理局長が言いましたけども,理論的にはできないことはないんですけども,岡山県庁もよくそれは御存じでして,笠岡市民病院も要らないと──例えばですよ,例えばの話です──井原市と一緒になりましょう。我々は井原市に行けばいいじゃないですか。あるいは,矢掛町の国保病院に行けばいいじゃないですかと。それは市民が,皆さんが賛同してくれれば,統廃合は簡単にできる訳です。ただ,自分の自宅から遠くなる,あるいは自分の親族が病院に入院していて,見舞いに行くのがまたさらに遠くなる。そういったことは自治体病院として,これは確かに,3市2町あるいは2市1町でもいいです。そういった形で,病院が1つあれば,需給バランスからいえばそれで事は足りるのかもしれませんけども,市民がそれではアンケート調査にも出ているとおり,笠岡市内にきちっとした公立病院があってほしいという意見を,これは尊重しなきゃいけないだろうと私自身は思っておりまして,今後の発展度合いによって規模はいろいろ議論があり,その形態もいろいろ考えなければいけないとは思いますけども,笠岡市内に公立病院を残していく。それに関しては,岡山県もこれは同意をいただいておりまして,その方向で進めてくださいという話をいただいております。しっかりと皆さんと,有識者と,あるいは近隣と議論をした上で,適切な笠岡市立市民病院を維持していきたいなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) さっき3点,市長よろしくお願いしますと言ったんですけど,今後,市民病院の建てかえに当たって,近隣の病院等も話し合いを進めながら有識者でって言いますけど,利益のあるところを全部,民間に持っていかれて,利益の少ないところを市民病院に押しつけられるような,そういうふうなのは,今後は控えていただきたい。市長の大好きな,もうかる市民病院になれるように,透析なんかもうちでやりますよという,もうかる部門も全部民間にとられてしまうようなことは,今後控えていただきたい。それを要望してこの項を閉じます。 ○議長(藤井義明君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,2項目めの1点目につきましてお答えします。 このたびの水道料基本料の免除は,3月18日付厚生労働省の通知,新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた水道料金に係る対応についてに示す支払い猶予措置を拡大して,実施するものです。新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した方や売上減少により事業活動が厳しい事業者の皆様に寄り添い支えるため,市の支援策として実施するもので,所要額1億7,000万円を見込んでいます。その財源につきましては,過去の,平成16年度の高潮災害,平成30年度の西日本豪雨災害においても水道事業会計での減免を行っていることから,今回も水道事業会計の中から対応いたします。笠岡市としては,一般会計からの財源は新型コロナウイルス感染症によって収入が減少した方や売り上げが減少した事業者の皆様に対し,優先して活用すべきと考えました。 布設がえにつきましては,今まで支障移転工事等で毎年1から2億円の更新事業を中心に行ってまいりましたが,令和元年度からは国の交付金を活用した年間約3億円の老朽管更新事業を実施していくこととしております。また,北木島から小飛島までの海底送水管は漏水事故が多発しているため,更新が必要ですが,この事業は3年の期間と6から7億円の事業費を要します。こうした更新事業を実施しましても,当面,水道事業の運営に影響は出ないと考えております。 次に,2点目につきましてお答えします。 笠岡市水道事業配水管の布設基準及び管理に関する規程は,給水区域内で配水管の未整備地区の解消を目的として策定されたもので,市が配水管を布設する場合の条件や市と給水申込者の費用負担の割合などを定めています。例えば,2戸以上の給水申し込みがあった場合,申込者に一部費用負担をしていただいた上で市が配水管を布設することが可能です。しかし,今回の場合,申し込みが1戸ということですので,市の費用負担で配水管を布設することはできません。 水道事業は,独立した会計で事業を実施しており,1申込者に対して市の費用負担で配水管を布設することは費用対効果の面からも困難です。水道の給水に関する費用は,皆様からいただいた水道料を持って運営しておりますので,独立採算の原則を御理解いただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 市長,18億円からの余裕があると。その中で,近隣の安いところも,今後は布設がえにおいて1.5倍から2倍の水道料金になるであろうというふうなことが全国的に言われております。その中で,余裕があると言われている部分,それを少しでも早くやっていけば,今後の子供や孫の世代,100年先までが安心できる訳なんですよ。水道料金を下げる,下げるなんて,そういうことばっかり言っていなくて,それから先ほど言いました,私のところのすぐ近くですけど,家はどんどん建っているんですよ。それが,たまたま建ててみたら真横に家がない。間に1個田んぼがある。そうしたら,水道を引っ張ってくるのに300万円から400万円かかると。本管はもうちょっと先のほうにあるからって言って,ええ,これじゃもうだめだわって井戸を掘ったら水質の悪い分しかでない。健康上困ったな。まさか,これだけ家があるところへ来てから笠岡市の水が飲めないなんて思わなかったと。もしかしたら,そういうふうなところはいっぱいあったんじゃないかなと思って聞いてみたら,案外あるんです。 町の中なら家が密集しているんですよ。だから,空き地があるから家を建ったからって,水道がすぐ来るんですよ。今後,周辺の地域でも定住とかということでやっていくのに,山の中とかすごい離れたとこに1軒建てるのは自業自得かもしれませんよ。それも本来は引いてあげりゃいいんだけど,そこまで予算がない。でも,家が田んぼ1個あいてあって,そこへ建てたから横に2軒のセット以上でないとできないからっていうんで,水道を引いてこれないなんていったら,おかしいでしょう。 今後,若い人がどんどん家を建ってくれる。地域の中で少しでも生産者人口を増やしていく。18億円あるんならやってあげりゃいいでしょう。これって30年前の規程ですよ。規程があるから職員さんはできないんですよ。つまり,バブルがはじけたすぐ後ですよね,30年前って言ったら。そのころで,財政的にも大変な時期にこういう規程ができた。規程なんていうのは,規程を変えれば施行できる訳なんですよ。職員さんは規程があったら規程の中でしかできないからだめだって言う。だから,市長,規程を変えましょうよ。せっかく定住促進をやっていく。生産者人口を増やしていく。家がだんだん建ってきていっている。横に,間に1個田んぼがあったからっていって,笠岡市の水も飲めないなんて言ったら,言っちゃ何だけど,笠岡市にせっかく来たのに水が飲めないよって,そんなことでいいんですか。それだけお金があるっていうんなら,規程を変えてでも,せっかくそうやって来ているのを,今度はその横にも家が建てやすくなるんだし。 規程は自分らが決めるんですよ,市長。市民の幸せのために,幸せにしなくちゃいけないんでしょう。ましてや,水が飲めないなんて,「ポツンと一軒家」じゃないんだから。そういうふうな中で,規程さえ変えりゃいい訳なんだけど,市長どう思いますか。 ○議長(藤井義明君) 河相上下水道部長。 ◎上下水道部長(河相裕三君) 藏本議員さんの再質問にお答えいたします。 私もこの話を部下から聞きました。まことに申し訳ないという気持ちでございました。 ただ,この規程ができたのが平成元年,その以前からもこういう運営をしておりました。ほかの市町にも聞いてみたところ,例えばほかのところは3戸以上ないといかないとか,距離がある一定以上,180メートル以上ある場合はもう自己負担と。だから,水道の考え方で,今回の方はまことに申し訳ないんですけども,1戸の申し込み。もう一件どなたかあれば,どうにかなるのかなと。 過去の実態から申し上げましても,水道には市が布設する配水管というのがございます。それから分岐して個人が負担する給水管。いろんな敷地の方がおりまして,かなり高額な負担を過去にされている方もおります。ですから,この方がおられるから規程を改正して,定住促進に資するかどうかというのもありますけども,することは過去の公平さから見ても,課内で話し合った結果,難しいんではないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 私,一番初めに,今日質問の頭で言いましたよね。私たち,改革21の改革は,今まで当たり前と思っていたことを全てゼロベースで見直すというのが基本的な考えなんです。お金があるんだから,笠岡の市民だから,平等に扱やいいでしょう,平等性の観点から言うて。今まで負担をいただいていた。でも,施策がこういう施策になったんだから,お金があるのにそれぐらいのことはしてあげてもいいでしょう。そうでしょう。 規程があるから,できないというて部長言われるんでしょう。近隣がどうのじゃないでしょう。市長が笠岡市の市民をどう幸せにするかという気持ちなんでしょう。それでもって,施策がそういう施策になっている。まさか水がないと思って,引っ越してきて家を建った人はいないですよ。こんなことになろうとはと。笠岡市は一軒でも水を引いてあげますよでいいでしょう。隣が3軒ならうちは1軒だっつって,金があるんだからやったらいいでしょう。市民の幸せでしょう,市長。どう考えるんですか。1人,2人の不幸は関係ないと。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 条例は今,河相部長が説明したとおりでして,私も上下水道部の管理責任者として申し上げますと,基本的には1人の方がルールを超えて,幾らするのか知りませんけども,何百万円もかけて笠岡市が1家族の方に水道を引くっていうことは,ルールを破ってまではやるよりも,300円の値下げをできるだけ早いタイミングでやるほうを私は選びます。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 市長,町の中しか定住は進めてないんですか。周辺部にも定住を進めようと思ったら,まず1軒,まず1軒,まず1軒でしょう。ある程度集落があるところで,まず1軒,1軒なら,次,例外措置っていうか,決まり変えてもいいでしょうよ,定住を進めていくのに。周辺部だったら,そんなことこれから当たり前に起こりますよ。例えば,家が横の家から何百メートル,100メートル離れているとか50メートル以上だったらだめとか,そういうふうなのはいいですよ。目と鼻の先ですよ。そういうふうなところは,今後,定住を進めていく上で変えていくべきじゃないのかなと。時代とともに決まりは変えていく,条例じゃないですよ。これ,規程ですよ。ぽんと変えれるでしょうよ。 だから,そういうことで,そういう人が犠牲になるよりも,多くの人の,言っちゃならんけど,ファンを集めて投票してもらったほうが市長,いいと。1人,2人の犠牲なんかどうでもいい。金があっても使わんよと。そういうことなんですか。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 先ほどの説明が説明不足だったかもしれません。 定住促進を促すために,今,岡山県で1,2位を争う水道料金を300円でも下げて,定住を促すことを管理者としては選びますという話をさせていただきました。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。            (12番藏本隆文君「ここで閉じます」と呼ぶ) 以上で2項目めの質問を閉じます。 続きまして,3項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3項目めの1点目につきましてお答えします。 公職選挙法では,選挙期日後において,当選または落選に関して選挙人に挨拶する目的を持った挨拶行為が制限されています。御質問の挨拶文は,4月の選挙後5月上旬に,関係団体などにお送りしました。これは,当選に関して選挙人に挨拶する目的を持って送ったものではなく,市長就任の御挨拶としてお送りしたものです。選挙結果に言及はあるものの,感謝申し上げますや心からお礼申し上げますなどの当選に関するお礼や謝意をあらわす文言はなく,当選に関して選挙人に挨拶したものではありません。そのため,御指摘のような公職選挙法には抵触しないものと考えております。また,経費は郵送代として2万2,596円を公費として支出しており,これにつきましても市長としての就任挨拶状ということで,公職選挙法には抵触しないものと考えております。 次に,2点目につきましてお答えします。 このたびの水道料金の基本料免除は,条例に基づき市長が決定し,実施できる施策でございます。ただし,議会の皆様にもコンセンサスを得たいと考えておりました。当時の議長であり,市議会議員を長年お務めになり,深い見識と豊富な経験をお持ちの栗尾前議長に御報告させていただいた上で,できるだけ多くの議員の皆様にもコンセンサスをいただこうと,私自身努力したものでございます。 当時の状況を申し上げますと,市長,市議選の改選期に当たり,4月29日から5月13日まで,議長,副議長が不在の状況でした。一方,4月16日には政府から緊急事態宣言が発令され,岡山県はもとより,隣りの福山市でも感染者が発生するなど,感染拡大が予断を許さない状況でした。多くの市民が感染の拡大におびえ,飲食店にはお客様が全く来ない,あるいは一時的に休業している状況で,市長として一日も早く何とか対策をとらなければならないとの思いを持っておりました。本来であれば,5月14日に正副議長が決まり,新たな議会の体制が整ってから御意見を伺うべきところでしたが,栗尾前議長や市議会議員の皆様の御意見をお伺いし,ゴールデンウイークという長期休暇を前に,不安を抱いている市民の皆様に,市のできる対策を一日でも早くお示しし,寄り添いたいと考えた結果,今回のような対応となったものです。 次に,3点目についてお答えいたします。 市民第一,現場第一を信条とし,市民との対話を重視しております私にとって,市政と市民の皆様をつなぐ広報紙は非常に重要な媒体であると考えております。 御質問の記事につきましては,自治体運営の車の両輪に例えられます議会と執行部の定例会等の内容につきまして,可決,否決を問わず,笠岡市が市民ニーズを受け,議案として提案しましたプロセスや議員の皆様からいただきました御意見,そして議論の過程を市民の皆様にお知らせしているものでございます。今後も,市民の皆様に知っておいていただきたいこと,タイムリーで関心の高い事案を取り上げてまいりたいと思っておりますので,御理解を賜りますようお願い申し上げます。 次に,4点目についてお答えいたします。 私は就任以来,市民の声を大切に,市民に寄り添う市政運営を心がけてまいりました。市民生活に密接で,誹謗中傷に当たらない事柄につきましては,匿名ではありましてもホームページや広報紙で回答したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) まず,1点目の挨拶文の件なんですが,これいただいております。ただ,これがほぼ同じ文面で2017年3月に,静岡の御殿場市長が同じような内容を書いて朝日新聞に指摘され,これはグレーであるなということで,市長は認識の甘さがあったことは否めない,二度とこのようなことは気をつけたいというふうなことが,もう新聞記事で載っている訳なんです。ですから,こういうことが,最終的に選管がどう示すか分かりませんが,一応こういうふうなことがグレーとされている。それは市長,やっていただきたくないと思う訳なんです。すれすれならいいだろうじゃなくて,こういう疑わしいことはやってほしくないということで,この件を出している訳なんです。 そして,次の2点目の部分で,これは言ってみれば前の議長,栗尾前議長のことに関して,部下のほうからは伝え方が間違っていましたと言われました。部下が責任とると言ったんだけど,本来,LINEに上げたのは市長,あなた自身でしょう。だから,それはあなたが,内容を違うことを書いたんだから,部下の伝え方が悪かったんで,この文書については前栗尾議長に対して申し訳なかった。訂正いたしますって文書を流すべきでしょう。自分がまいた種,部下が間違ったことを言ったんだからわしは悪くないなんて,そんなばかなことはない。書いたのはあなた。自分が書いたことに関しては,自分できれいに責任はとっていただきたい。訂正はしていただきたいんだけど,市長,やってくれるんですかって言ったらだんまりで,仕方ないから部下のほうが,私らが何とかっていうようなことを言っていましたが,市長,それはないでしょう,だんまりは。市長が自分のLINEに書いたら,自分の中で訂正文は出すっていうのが当然でしょう。もう一回,この件について改めて聞きますが,市長,ちゃんとやりますか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 小林市長,答弁を求めます。            (12番藏本隆文君「市長に聞いているんですよ」と呼ぶ) 市長にお尋ねです。            (12番藏本隆文君「市長,お願いします」と呼ぶ) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 当時,栗尾前議長のところに担当部署が訪問をして,こうこうでしたという報告を受けて,私もそれは困ったなということで,議長にメールをさせていただきました。栗尾前議長のところに直接メールをさせていただいて,議長は反対されているということをお聞きしたんですけども,何とかこれはぜひ賛成してほしいという,皆さんに流したのと同じ文書を流させていただきまして,議長は既読になって,そのまま特に我々のほうには何も言ってこられなかったという経緯がありましたんで,特に反対はされていないのかなということで,実行させていただいたという経緯がございます。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 市長が部下から聞いたことを書いたんだから,その時点では間違っていなかった。で,後から書いた内容が間違ってたんだから,市長がやるべき責任っていうのは,間違っていました,申し訳ないですと書くべきでしょうっていうので,後始末しないよと,書いた本人なんだからということを言っているんであって,それで市長,責任とって市長をやめろなんていうようなことは言っていない。でも,自分がやったことを部下の責任にせずに,自分が書いてなけりゃどうでもいいですよ。書いたんだから,自分の責任で訂正文を書くべきでしょうっていうことを聞いた訳なんです。既読がついたからじゃないです。私,すぐその後,電話をいただいた。これはどういうことなんだと言って。私もちょうど読んだとこだって言って。よくこんなこと書くねなんて言って,それは預かっとったんですよ。だから,自分で訂正するべきでしょう,自分が書いたんだからって聞いているんです。じゃ,するんですか,しないんですかってお聞きします。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 私が先ほど説明したとおりでございまして,特にその必要性は感じておりません。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 自分が間違って書いたことも,そういうことは何とも思わないと,そういう認識はしたくないんですよ,私らも。 それから,あと苦情等,匿名の分で,何でも全部出されるって言うけど,本当に,職員に業務執行上に問題はないのか,それを探し当てたり,それでばたばたするのは,相手が分かっていればすぐあれでしょう。それで,職員がそれを探すのに相当な時間を食うと思う。それがあちこちあったらとんでもないことになると私は思うんですけど,そういうふうなことは考えられないんですか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) ただいまの再質問につきましてお答えをいたします。 3項目めの4点目の匿名での市長への意見につきましての回答なんですけれども,こちらにつきましては,基本的には記名をいただいた御意見というのが非常に多うございます。また,匿名のものでも,先ほど市長が答弁いたしましたとおり,誹謗中傷に当たらなくて市民の方の生活に非常に密接しているようなものにつきまして,匿名でありましても回答をお知らせをしていこうという趣旨で行っている取り組みでございます。そういったものにつきましては,件数としてもそんなに多い訳ではございませんので,これをもって議員から今御心配いただいています,市職員の執務執行上,重大な支障を及ぼすとか,そういった事態にはならないんではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 自治基本条例第6条2項,市民の義務というところに,市民は市政へ参加するに当たっては,みずからの発言と行動に責任を持たなければならないと述べられている訳なんです。つまり,基本的に自治基本条例を定めた時点で,匿名のものに答える必要はない訳なんですよ。それをやることによって,勝手にこれは誹謗中傷ですよって,ちょっとでも悪いことを書かれりゃそういうふうに受け取りゃいい訳で,勝手のいいことだけそういうふうにする。初めから,匿名では受けませんよがこの自治基本条例のスタンスでしょう。どう思われます。 ○議長(藤井義明君) 山岸政策部長。 ◎政策部長(山岸雄一君) 今ほど議員からお話がございました自治基本条例の第6条,確かに市民は,市政へ参加するに当たっては,みずからの発言と行動に責任を持たなければならないと記載がございますので,今,御指摘いただきましたように,御意見をいただける方については,氏名を明らかにして,ぜひとも御意見をいただきたいなと感じております。 一方で,同じ自治基本条例の第10条第2項に,執行機関の責務というのが書かれております。執行機関は,市政に関する市民からの質問,意見,要望に対して,速やかに,かつ誠実に答えるよう努めなければならないというのが,執行機関の責務でございます。また,市職員の責務につきましても,市民との信頼関係づくりに努め,市民全体のために公正,公平かつ誠実に職務を遂行し,市民主体の自治を推進しなければならないとありますので,市民の皆さんにとって重要であろうかなという事項につきましては,匿名であっても答えていく責務があるのかなというふうには感じております。 ただ,冒頭申しましたとおり,議員からも御提案ありましたとおり,市民の方にあっては,御意見をいただくときには,ぜひとも氏名,連絡先等もいただければなと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 藏本議員。 ◆12番(藏本隆文君) 実は,この一連の質問っていうのは,市長に責任をとって,やめろという意図はないんです。市民から選ばれた市長が市民に恥ずかしくない行動をとるためにも,もう少し議会や部下の言うことに耳を傾けたらどうなんですかと。 我々議会が市長に厳しいと言われておりますが,歴代市長はこのような軽はずみな行動はしなかった。我々は,これまで以上の市長になっていただくためにも,あえて行動の間違いに苦言を呈し,そして施策の不備を指摘する。そういうことをしている訳なんです。市長の全てに黙って賛成し,最終的に市民を苦しめることのないように,我々議会は努めている。いわば,転ばぬ先のつえとなって,市長をすばらしい市長にするために頑張っている訳なんです。そういう期待も込めて,市長,今後の言動については,慎重によろしくお願いします。 質問を終わります。 ○議長(藤井義明君) 以上で改革21藏本隆文議員の質問を終結します。 約10分間休憩します。            午後4時10分 休憩            午後4時20分 再開 ○議長(藤井義明君) 休憩を解いて本会議を再開します。 議員及び執行部の皆様に申し上げます。 会議規則第9条第2項の規定により,本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長します。よろしくお願いをします。 それでは,次に笠栄会の代表質問を許可します。 笠栄会の質問時間は30分以内です。 笠栄会17番山本俊明議員。            〔17番 山本俊明君 登壇〕 ◆17番(山本俊明君) 改選後,初めての定例会の代表質問の最後を承りました笠栄会の山本でございます。 笠栄会は,妹尾議員と私と2人でございます。 いつもよく花の話をしますが,梅雨にはアジサイというのが常識ですが,私の家には梅雨になるとクチナシの花,非常ににおいのきつい,いいにおいのする花ですが,クチナシの花とタイサンボクの大輪の花が咲きますが,どの花もいつの季節も忘れないように咲くのだというふうに思って,今日は頑張ってまいりたいと思います。 まず最初に,現在のコロナを中心とする日本の動きを申し上げて,それから質問に入りたいと思います。 新型コロナウイルスは,人の命を奪い,世界経済を麻痺状態に陥れ,日本の産業全体に甚大な損失をもたらし,アベノミクスが積み上げてきた経済,財政面の成果を一息で吹き飛ばし,緊急事態宣言の全面解除で経済活動が再開しても,成長軌道への回復は長い道のりが待ち受けていると言わなければなりません。国のコロナ対策補正予算も含めた2020年度の予算全体像を見るとき,当初予算は102.6兆円,コロナ1次補正で25.6兆円,2次補正で31.9兆円,歳出合計で何と160.3兆円になります。これを賄う歳入では,税収はわずか63.5兆円,その他の収入が6.6兆円,新規国債発行は90.2兆円,合計160.3兆円となります。コロナウイルスによる戦後最大の経済危機に対応するためとは言え,新規国債発行90.2兆円は,大半を日銀が買い支えるという危ない構図がさらに強まり,国の財政の悪化は明らかだと報じています。このことが,今後,私たちの生活にどのように影響するのか,注視する必要があることを申し上げて,質問に入りたいと思います。 市長の1期目の自己評価と2期目にかける決意についてお尋ねします。 たびたびこのことは市長から聞きました。いよいよ市長も6月定例会が終わると,本格的に小林市長の2期目に入ります。1期目は,災害と闘う中で第6次総合計画の締めくくり,第7次総合計画を決定し,2年が過ぎました。6月定例会の初日の令和2年度一般会計補正予算説明の中で,平成28年から4年間の自己評価,これから始まる2期目について,市長の決意を聞きました。いま一度,次のことをお尋ねします。経済基盤の拡大と雇用の確保。生活水準を向上し,福祉を充実する。笠岡市の海,島,山,干拓地といった資源や歴史,文化的な資源の保全。 以上の視点のバランスを確保しながら,笠岡市で暮らす価値を向上する政策を展開してきたと思います。 以上のことを踏まえた上で,いま一度,1期を終えて市長みずからの評価,さらに2期目にかける決意をお尋ねしたいと思います。 2項目めは,もう,るる今日質問に立った議員さんが,コロナについては各論に至るまで質問されて,しっかりと聞かせていただきましたが,いま一度,コロナウイルスについてお尋ねしたいと思います。 新型コロナウイルス感染症は,全国的,世界的に広がっています。全国的な規模に立てば,国が施策,事業を実施すべきであり,これに伴う経済対策は多くの社会資源を調達でき,金融政策の権限を持つ,国の責任だと考えられます。 しかし,同時に感染症対策は,住民の健康と生活を守る事務であり,地域の実情に応じて実施する必要があります。対策は福祉,教育,雇用,産業など多くの分野に関連するため,自治体の役割も重要であります。コロナという前例がない事態に笠岡市,そして笠岡市職員は現在どのように向き合っているのか,また今後予想される2次,3次のコロナが来た場合の対応についてお尋ねいたします。時間も押しておりますので,明快な答弁をお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) ただいまの笠栄会山本俊明議員の1項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 笠栄会を代表されましての山本議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めにつきましては,この3つの視点は,平成30年2月に市議会で議決いただいた第7次笠岡市総合計画の意義と目的の根幹となるものでございます。笠岡市に限らず,国全体が人口減少時代へ突入し,少子・高齢化の急速な進展,貧困問題や経済的格差の顕在化,集中豪雨や大規模地震,そしてパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症の発生など,経済,社会,環境情勢は目まぐるしく変化しており,こうした課題に対応していく高度で,かつ柔軟な行政運営が求められています。 私は,笠岡市を持続的に発展させ,市民の皆様のニーズに応えていくために,経済基盤の拡大や雇用確保を目的とした経済的な視点,市民の生活水準を向上し,福祉を充実していく社会的な視点,笠岡の海,島,山,干拓地といった,地勢や歴史文化的な資源を保全していく環境的な視点,こうした3つの視点のバランスを確保し,笠岡で暮らすことの価値を向上させる政策を展開してまいりました。 市長に就任した平成28年は,社会動態が400人減少し,人口が5万人を切りました。出生数も300人を切り,市民の皆様は笠岡市の将来に大きな不安を抱いていました。駅前の商店街はシャッター通りとなり,24万平方メートルに及ぶ広大な県営港町工業用地は荒れ地になっていました。笠岡湾干拓の農地は耕作放棄地が多く,分担金の滞納だけで4億円以上ありました。市税収入は減少し,国からの交付税等も減り続けていたため,全ての事業を縮小して,限りある財源を少しずつ分け合う縮小均衡的な予算となっていました。 私は,民間で働いた経験を生かし,入るをはかりて出るを制すを常に心にとめ,ふるさと納税や市有地売却の推進,干拓負担金の整理,課税客体の見直し,収納率の向上など,ありとあらゆる手段を使って自主財源を増やす努力をし,「未来につながる」「高齢者の皆さんが安心して暮らせる」「子供たちがまだ笠岡に戻ってくる」「社会動態をプラスに転じる」ための事業を一貫して行ってきました。その結果,平成27年度との比較では,約21億5,000万円もの自主財源が増加しました。この4年間で,笠岡市は間違いなくいい方向に向かっていると思います。人口減少幅も段階的に縮小されつつあり,令和元年度は社会動態が241人の減少に抑えられております。 社会動態は,市政にかかわる我々の成績表です。現役世代の生産年齢人口が増えることが笠岡市の将来の持続的な発展につながります。そのためには,働く場所をつくるとともに,インフラ整備,学校教育,子育て支援,地域包括ケア,水道料金,観光事業といった各施策がブドウの房のように一粒一粒生き生きと実らなければ,全体的な価値は上がりません。市民の皆様から負託いただいたこれからの4年間は,引き続き,積極的に企業誘致を進め,雇用を増やし,働く世代の定住を促すことで税収増につなげ,その財源を教育,子育て,福祉へ再投資する正のスパイラルをさらに確実なものとするよう,全力で取り組んでまいります。一家族でも多く,親子2世代,3世代が一緒に暮らすことができる町笠岡を必ずや実現し,家族のきずなを取り戻します。今後とも,市民の皆様,議員の皆様におかれましては,格段の御支援,御協力を賜りますよう,心からお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) 市長の今までの笠岡市に対する,行政に対する取り組みについて,決してけちをつけるつもりはありません。確かに,一生懸命やられていることは,私もそのとおり,よく頑張っているなというふうに思う面も多くあることは間違いありません。 しかし,なかなか我々市民のとこに,それが本当に感じない。26億円の自主財源をつくった,そう言っても,なかなか我々のところ,我々の地域は一つも変わらない。これが問題なんです。恐らく,神島も旧態依然として,本当に変わってきたなと,自主財源が増えて,そして働くとこができて,次々と若者が帰ってきてくれたなということにはならない。 それともう一つ,大変なことは,もう既に高齢化になっていて,そういうところに応募したり,そういうことに絡んでいく人口がほとんどいなくなっている。どこでもそうだと思う。陶山にしても,神島にしても,今井にしても,高齢化して,なかなかそういうとこができてもその恩恵をこうむることができない。さらに子供が生まれるという状況が非常に少ない。子供を産んでいる,そういう世代は既にちゃんと仕事について,新しい企業が来ても行かなくてもいいようになっている。そしたら,徐々に,徐々に,市長がそうやってくれているのが,外国人だったり,近隣の若者が勤めてその企業を守ったりしている。こういう構造なのか知りませんが,しっかりとそれぞれの地域をもう一度見直してもらわなければ,市長が言う,必ず言う,最後には必ず言いますが,3世代同居,それはもう理想なんですよ。それとかブドウの房と言うけど,ブドウの房になり切れない,どこの地域も。ブドウの房になり切る若者がいたらそうなるんですが,もう年寄りばっかりで,市長が幾ら港町の県の工業地帯に企業を呼んできてくれても,そこで勤めてその地域が盛り上がるような人口がいない。この現実をしっかりと見てもらわなきゃいけない。だから,新山の小学校がなくなる,陶山の小学校がなくなる,今井の小学校がなくなる,もし,市長が言うように,ブドウの房であったり,親子2世代,3世代というなら,統廃合はないはずなんですよ。その辺をどう感じているのか,これをもう一回,なぜこの地域がこれほどまで疲弊するのか,この地域が本当に復活する力があるのか,もう一度検討して根本から考え直してもらわなければいけない。 ただ,スマートインターチェンジができる。できるから,途端に住む人が増えて子供が生まれたりできない。スマートインターチェンジできても,陶山は年寄りばあじゃ。子供産む人はほとんどおらん。帰ってくる,帰ってくるって,そんな簡単なもんじゃないから,そういうものを,さも,できたらもうそこがバラ色になるようなことを言いますが,そういうことにはならないように思う。 あるいは神島外の地域が,あれだけおった人口が600人ほどになっている。何なのかと。こういうものを一度洗い直して,笠岡市の再生を考えてもらわなきゃ,港町に工場ができたから,もう笠岡はバラ色になった言うたら大間違いじゃ。どのように考えているのか,お尋ねしたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 山本議員の御自宅にも私は時々お邪魔しますけども,平成28年4月に私,1期目の市長就任させていただきまして,4月の2カ月後,6月23日に170ミリを超える豪雨が笠岡を襲い,山本議員の隣の古江地区で土砂崩れが発生し,家が何軒か埋もれました。もう大変な,大きな被害があった。消防団の方たちも汗をかいて助けていただきました。その後,笠岡市が全力で復旧工事を,外浦もそうですけども,大空地区とか大島の,あらゆるところで崩れた訳ですけども,1年でほぼ完全に復旧のめどが立ち,また岡山県の事業も砂防ダムができ,敬愛園とプリンスコートの間には今,用水路ができ,皆さんが今,安心して暮らせるようになったと,大変喜んでくれております。 また,山本議員宅の目の前には,この4月に青空認定こども園ができました。これも私が市長に就任するときに,地区の皆様,神島の内浦の皆様にお約束をさせていただきました。必ず1年以内にこの認定こども園をめどをつけますと言って4月に就任させていただき,11月には皆さんの全員の合意をいただき,汁方に認定こども園が決定をされ,この3月末に完成をし,4月にオープンすることができました。これも20年来の案件,途中,東北震災があったために,またこれが遅れた訳ですけども,皆さんの思いを市役所が全員,私がやったということではありません。市役所の担当課が本当に力を出してくれまして,毎月のように私も会議,夜行きまして,2時間,3時間と熱心な討論をしていただいたおかげであの場所は大きく変わり,公園が今,認定こども園に変わった。70名近くの子供たちが元気に通う,以前よりも10人以上増えたというふうに聞いておりますけども,人気のある笠岡発の公立認定こども園になりました。 また,山本議員宅の目の前の公園では,私が最初にやった事業でもありますけども,グラウンドゴルフ場を整備させていただきました。今,3コースありまして,先ほども,グラウンドゴルフ協会の会長からも話を聞きましたけども,福山のほうからも来て困っているんだという大人気のグラウンドゴルフ場,芝が生えていますけども,人気になって,高齢者の人たちがぜひとも,いつでもグラウンドゴルフができるような施設をつくってほしい。山本議員も御存じだと思いますけども,それがもう,すぐ実現をしました。笠岡で山本市議の家の周辺が大きく今,変わっております。 それもその原資があってからのことなんです。全て整備するには,公共施設もそうですけども,原資が必要です。その原資をしっかりと稼ぐ。この循環をつくっていくことが大事。そのために24ヘクタール,荒れ地になっていた県の工業団地を埋めました。ほぼ完売状態になっています。民営の工業団地もできました。それも全てそこに企業が来,固定資産税が入り,そこに雇用が生まれ,そこに住民税が入ってくる。また,あるいはその人たちが,若い人たちが,生産年齢人口が家を建ててくれる。それがまた固定資産税につながっていく。全て税収につながる。それをまた再投資していく,循環をつくるための一つの試金石であります。これだけではまだ足りません。しっかりと企業誘致をし,働く場所をつくり,雇用を増やし,社会動態をプラスにする循環をつくっていき,その税収を余すところなく市民のために使っていく。それが私のこの2期目の4年間の目指すところでございます。どうか御理解をいただきますように,よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) たびたび市長も言いますが,2号バイパスの完成,スマートインターチェンジ,そして港町の工業団地が埋まって本格的に動き出す。そのことと同時に,当然,干拓の農産物をどうするのか。あるいは,ここにも書いているように,海,漁業はどうするのか。釣りに行ってもタイしか釣れないという。タイを釣るといったって,私のような素人じゃなかなか釣れませんが,そういう海をどうするのか。あるいは,山といったら,島の山は日本の島の山百選に,岡山県では珍しい,特に笠岡市は日本の島の山百選に2つも選ばれている。六島の大石山と白石の立石山,2つも選ばれている。なかなかない。これだって,何か日本遺産に隠れてしまって,大変なことですよ。日本の島の山百選に選ばれているということは。登山をする人なら,一度は百を踏破してみたいと思うよ。深田久弥さんの日本の山百選ですか,あれに私匹敵する,島の山は。 島の山は,海が見えて小さい,低い山ですけど,何千メートルもある厳しい山に負けないような景観があります。島の山百選に選ばれた山を今後どうするのか。埋もれてしまっているよ。この件をまずお尋ねしたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。 島の山,白石島の立石山,そして六島の大石山,確かに,笠岡に島の山百選に選ばれた山が2つございます。私も六島のほう,大石山登ってみましたが,大変景色もよくて,そして四国が見えたり,そして広々とした海が見えて,大変景色もいい。そして,立石山もトレッキングといいますか,ずっと周遊できるようなコースもございます。 これは,一つの資源というふうに思っております。山を生かした観光,そして観光については,先ほども市長答弁ありましたけども,いろいろな産業につながっていくと思います。観光業は交通,そして宿泊,飲食,いろいろなものに影響がありますので,こうした山を生かして,そして多くの方に来ていただいて,観光業のほうにつながっていけばいいなと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) 日本島の山百選に選ばれた,ぜひ大切にして,育てていただきたいと思います。 そして,漁業のことは市長ものりをやっているし,よく知ってのとおりですが,干拓に新しく大きな駐車場ができて,80万人も90万人も来る。前からあのお客を笠岡の市内なり,それぞれのところに引っ張ると言いながら,なかなかできない。 過去に,千葉県の道の駅へ行きました。観光バスがもう何台も連なってくるようなとこでしたが,ビワが確かに有名なんで,ビワのブランド品をつくったりしていましたが,これも気合いを入れて本腰になってくれにゃ,あれを笠岡の町に引っ張るのか,引っ張れないのか。あっこだけで終わってしまうのか,引っ張る,引っ張ると言いながらなかなかできないんですが,このことについて,もうあっこはあれだけで終わるんですというんなら,私は売り場面積が少ないような気がしますが,どうですか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。 今,道の駅の駐車場ですけども,整備がおおむね終わって,まだ供用開始はできておりませんが,一部供用開始なんですけども,大型のトラックのほうが40台以上増えました。そして,乗用車のほうも数十台増えまして,かなり大きな整備をしていただきました。そして,それに合わせて駐輪場ですけども,自転車,そして二輪車の置き場も拡張されました。私どもは,道の駅を起点として,そして笠岡市内の観光地,飲食業のところに寄っていただくように,周遊していただくようなことを考えております。 今,道の駅の待合所には,食事ができるところの地図を張ったり,そして観光地のパンフレットも置いております。そして,できれば島のほうにも行っていただこうということで,島の案内もさせていただいております。笠岡の道の駅,年間85万人の方が来ていただいております。そこから笠岡市内,いろいろなところへ周遊していただくような取り組みを,今後もしていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕
    ◎市長(小林嘉文君) 今の現状で年間80万人,85万人の方々が道の駅を中心に,景観作物を中心に来ていただいている,大変ありがたい話なんですけども,一方で令和7年度末にはバイパス道路が完成する。倉敷から笠岡まで信号が一つもない道ができる。国が1,000億円以上かけてこれだけのインフラ整備をしてくれているのに,あと5年後も85万人のままなんですかと私は担当部に尋ねています。つまり,何ができるか考えてくれということで,この3月に里庄町の企業,半導体の製造装置をつくっている企業と契約をさせていただきまして,粗飼料基地事務所で高濃度のトマトの生産を開始しました。その企業は,農業のテーマパークをやりたいという提案を受けています。水と緑のふれあい広場もここに貸し付けて,それでここ全体を,5ヘクタールぐらいある訳ですけど,そこを使って農業のテーマパークをやろうということを今,計画をしております。 そういったことも含めて,先ほど石田部長から説明ありましたけども,車はここにとめていただいて,その後,干拓を周遊するような,一日楽しめるような,家庭菜園も含めて,そういった笠岡の農業はどんなことをやっているんだということの理解も含めて,農業を楽しんでいただく,そういう場にしたいなというふうに思っております。 また,今,岡山県から農道空港(ふれあい空港)も笠岡市に譲渡をしていただきまして,笠岡市の所有になりましたので,農道空港の活用もあわせてしっかりと,さらに150万人の人が来るような仕掛けをこれからしていき,なおかつ,今,1人500円ぐらいしかお金を投資してくれない訳ですけども,周遊することによってそれを1,000円,2,000円と増やしていきたいというふうに考えている次第でございます。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) この項の最後にしたいと思います。 あれだけの人間が来て,道の駅がはやって,そういう次々の企業が来て,トマトやいろんなものをやりますが,今,疲弊している笠岡の地を見ると,陶山にしても,それから今井にしても,非常に果物の盛んなとこだった,新山にしても。果物の生産の盛んなところが現在疲弊している。前にも言いましたが,明石和巳さんは新山で柿をつくって,宮内庁御用達の柿をやっていたんだという話を聞きました。そういうとこが非常に疲弊している。そういうとこにもう一度波及して,あの丘陵地で立派な果樹ができるはずですから,そういう面も視野に入れながら,全体的なバランスで干拓地だけがいい,大手の指標を持ってきた業者だけがいいと,その影響が笠岡市全体に波及するような,そういう施策を考えながら進んでいただかなきゃいけんと思いますが,どうですか。 ○議長(藤井義明君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 笠岡が農業を,1,492ヘクタールの干拓を中心に,私が市長に就任したばかりのころは,耕作放棄地が多くて,分納ができていない。4億円以上の分納がたまっていたり,そういった問題が多かった訳ですけども,それを一つ一つ整理させていただきまして,今,干拓が本当に,株式会社サラさんの野菜工場もしかりなんですけども,干拓を中心に,農業がずっと笠岡で盛り上がってきているという状況があります。クラスターの事業もしかり,もう本当に大きな力強い国からの応援もいただきました。 そこから,今度はもう土地が足らなくなってきているんで,どんどんどんどん広がっているっていう減少が今,起きています。しっかりとこの輪を笠岡市全体に広げていくように頑張っていきたいなと思うのと同時に,笠岡市も今,ふるさと納税に力を入れていまして,今,ブドウ,桃,全部合わせると寄附額だけで1億円弱,8,000万円から1億円ぐらいの間だと思いましたけれども,そこまでいっています。笠岡市が米は4,600俵,昨年買い上げました。笠岡市が買わせていただきました。それに加えて,今,果物がもう1億円弱に,ブドウ,桃が中心でして,各地域の農家さんが意欲を持って農業に取り組んでいただいている。そういったことを,機運を盛り上げていき,笠岡市の農業をしっかりと育てていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,2項目めにつきましてお答えします。 岡山県においては,5月14日に緊急事態宣言は解除されましたが,市の対策本部は継続して設置し,本当に困っている方々へ支援の手が届くように,市民の声に耳を傾け,国や県の交付金を財源として,売り上げが減少した事業を行う個人を支援するため,10万円の現金給付を行う事業,市内飲食店等で使用できる食事券の配布や高校生年代への市内共通商品券の給付により,地域経済への支援に資する事業等,市民の健康と生活を守るとともに,地域経済に好循環を与えるような施策を検討しております。また,子供たちの学校休業に伴うストレスも予想されており,心のケアが必要と考えております。教育の果たす役割である学習,安全,福祉の3つの視点のバランスをしっかりと認識しながら,学校とともに子供たちを支援するなど,全庁体制で対策に取り組んでいるところでございます。 今後予想される2波,3波に備えまして,市民の皆様には国が示しております感染拡大を予防する新しい生活様式を実践していただき,本市では県にPCR検査体制の拡充等を引き続き要望していくとともに,保健所と連携をとりながら感染症情報の早期把握に努め,市民の皆様に正確で分かりやすく,かつ状況変化に即応した情報を発信してまいりたいと考えております。 さらに,感染防止のためのマスク,アルコール消毒液,非接触型体温計,パーティション等の備蓄をするとともに,新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営についての指針を策定,及び熱中症対策の予防広報をするなど,さらなる災害にも備えてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問はありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) コロナという大変な状況の中で,笠岡市においても新型コロナウイルス感染症対策,一般会計概要によると,1人当たり10万円給付する特別定額給付金給付事業48億744万円外20の事業で笠岡市は何と51億7,962万円,これで笠岡市を支えている。さらに,減額補正,議会費,市長や特別職の含めて1,883万円。この51億6,790万円が笠岡市にこれから投下されるというか,ばらまかれていくかというか,なる訳ですが,コロナの関係で。笠岡市は幸いにコロナが出ていませんが,これで笠岡市が今までの経済や福祉や全ての事業が賄えて大丈夫ですよと言うのか,これだけのお金を使うということは,市長もそうですが,職員の方も仕事が増えて,大変であることは間違いありません。この辺,どのように考えて,今後さらに2次,3次が来て,また50億円じゃ,30億円じゃというたら,来てからやらんほうがいいんですが,やるようなことになって,笠岡市はどう思います。市長,この51億7,960万円がこれから全部,まだ私のとこへ10万円が来ていませんけど,まだ来てないですよ。これが行くことによって,大丈夫ですよというのかどうか,お尋ねしたいと思います。 ○議長(藤井義明君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) 山本議員おっしゃるとおり,今度の追加補正予算までを合わせると,51億7,900万円という予算規模の補正になります。これは,かつて私も経験したことがない規模でございまして,年間予算の4分の1ほどの規模になっております。 それで,大丈夫かという御質問でございますけども,国も平成21年度のリーマン・ショックのときの2.6倍の予算をもう既に組んでおります。さらに,私がすごいなと思うのが,21年のときの国の補正予算は,第1次が4月に編成され,第2次補正予算は12月でございました。今回は,この2.6倍という規模に加えて,4月に第1次が編成されたら,たちまちもう6月,先週には2次の補正予算が物すごい規模で編成された訳でございます。 それで,我々がやらなくてはならないことは,この51億円の予算をできるだけ早く市民の皆様にお届けする。さらには,国の1次補正,2次補正を活用した臨時交付金の事業について,本当に困っている事業者さんでありますとか,本当に困窮している市民の皆様に,隅々までというのがなかなかうまくいくかどうか分かりませんけども,そういうところを拾い上げて,いろんなものを吸い上げて,意味のある51億円にしていく必要があるなというふうに感じております。 大丈夫かという御質問に対しましては,大丈夫になるように,我々職員一同努力していく必要があると思いますが,今回の経済対策の中で一番難しいのが,ウイルスの蔓延というのがございまして,人と物の動きの世界的な遮断,それから,国内の経済活動の抑制,この2つが回復の大きな妨げになるものと考えております。リーマン・ショックのときと同じのが,国際金融市場の不安定化というのもございますが,こちらは各国が経済対策をすることによって,速やかな回復というのは望めるのかなというふうに考えておりますが,人とか物の動きをいかに皆さんが心配ないような状態にできるかという,全体的な話が一番重要でございまして,そうした世界,国のこれからの感染予防に対する動きも注視しながら,この経済対策については効果のあるものにしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) 言葉では,ペーパーの上では51億円ということ,大変なお金が笠岡市にばらまかれると言っちゃいけない,皆さんに経済や生活を守っていただくために配られる訳ですが,新聞やテレビ等で見ると,10万円もらったからといって貯金してもらっちゃ困るんだと。これが循環してもらわなきゃ困るんだというけど,そのとおりだと思います。しかし,いろんな制約があって,なかなか,ほんなら10万円もらってから,困っているとこで御飯を食べようかとか言っても,なかなかコロナの関係でみんなで行けなかったり,そういうところへ行くのにいろんなことがあると思いますが,これだけのお金を使うということになると,職員の方も大変だと思う。今までにない仕事が増える訳ですから。 だから,私がこの「ガバナンス」で偉い先生が書いているのを読むと,重大な事態に直面しているからこそ,自治体行政の原点に返らなければならないと言っているんです。身近さ,現場性,透明性,先端性に立ち返って行う必要があると。ちょっと難しいです。大丈夫ですか,お尋ねします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) この51億円を執行していくことに対する,職員に対する御心配をいただきました。大変ありがとうございます。 この補正予算の中で一番大きなウエートを占めるのが,特別定額給付金でございまして,これが約48億円でございます。こちらにつきましては,5月の連休明けから本格的な作業が始まりまして,連日,土日も含めまして40名の職員の体制で毎日作業を行ってまいりました。午前中の答弁の中にもございましたが,先週末の時点で95%に当たる方の申請をいただいておりまして,その95%の2万1,178件のうち2万1,109件,率にすると99.7%の申請に対しまして,もう既に支払いの,振り込みの手続を完了しております。今週が一番,実際に届く給付の件数が多くなろうかと思います。今週だけで20億円とか,そういうお金が振り込まれるんだろうなというふうに思っております。 さらに,残りの今まで予算を組んでおります事業,さらには水道料金の減免につきましては,こちらは申請もなしに4カ月間減免ができるという制度でございまして,こちらについては職員の負担といいますか,事務的なことについては,余り負担にはならないのかなと考えております。その他の給付事業でありますとか,支援する事業につきましても,今も対策本部が立ち上がった状態ですので,人が足りない部分については,本部体制で,全庁的な対応で一つの部署が過度に仕事が偏らないような,そういった職員の人数で何とかカバーしていくような,そういう仕事のやり方もしながら,先ほど山本議員さんおっしゃられたように,自治体行政の原点に立ち返って,誠心誠意,そうした事業について進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤井義明君) 再質問がありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) 過去の多くの災害でも経験しているように,一番に,自治体職員に負荷がかかってくる。何かがあったときに市民は直接県や国には言えないと。窓口である市へ行ってくると。市の職員が過度な負担を負って,負の連鎖にならないように,これも大切なことだと書いている。そのとおりだと思います。余り市長も職員を怒らんように,しっかりとフォローしてあげてくれにゃいけん。 この辺,過去にいろんな災害をしているから,市役所がどう動かなきゃいけないのか分かっていると思いますが,さらにもう一つ,これからは住民や事業者への対応にも市町村が対応しなければならないという役割,金をつくったり,渡したり,決めたりする国は楽なけど,一番厳しいとこは市町村が,金をやったらそれで,そういう言い方は悪いかも分かりませんが,それを決めるのは国ですけど,それを実質的にやるのは市町村。市町村の職員の方は大変だと思いますが,市町村の役割というものをしっかりと現状を,私は市長を初め,職員の方も上へは言わなきゃいけないんだ,しっかりとしたことを。そのように思いますが,こういう災害のときには,一番最前線に立って職員さんは大変だと思いますが,当然,笠岡市議会も今度は対策室をつくるといったかな,議会もそういうものをつくるということになっていますから,もし議会にも頼まなきゃいけないというようなことがあったら,それは遠慮なく言ってください。議員の皆さんは,それぞれの地域で力を持っていますし,情報を持っていますから,これはお互いにやらなきゃいけないと思うんだけど,どうです。ぜひ,仲間外れにしないように,一体となってこういう対策についてはやっていただきたいと思いますが,どうですか。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) 先ほどの質問の1点目の中で,職員の負荷についての御心配をいただきました。今回のコロナの対応のために一つ学習したのが,密を避ける,あるいは職員を分散させるということの必要性の中から,例えば特別定額給付金の事務にいたしましても,午前中の40名,午後の40名というふうな形で,職員は,毎日来る職員もいるんですけども,基本的には半日給付金の仕事をして,半日は自分のもとの仕事ができるというふうな体制にせざるを得なかったんですけども,一月ちょっとやってみまして,こういうやり方が職員の負荷については,大勢でやれば半日ずつで対応ができて,しかもかなり早い,スピードも速くできたなという,コロナで学習できたことがその1点かなというふうに考えております。 それから,いろんな国の施策について,最終的に一番末端の行政機関であります市町村の職員にしわ寄せがいくんではないかというようなことでありますとか,隅々まで市民にサービスが行き渡るように,今後も市民ニーズの掘り起こしでありますとか,あと現場で何が本当に求められているのかということ,市長にいつもよく言われるのが,市民第一,現場第一でございますので,まさにこうした災害時におきましては,そうした基本理念を念頭に,職員一丸となってやってまいりたいと思います。 それから,最後に山本議員の御発言の中に,議会を頼りにしてくれというふうな御発言もございました。まさに,執行部と議会の皆様が一丸となりまして,この未曽有のコロナ対策については,叱咤激励もいただきながら何とか乗り越えていきたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問ありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) 最後に,教育委員会に。 教育委員会も大変,もう長い間休みにして,子供を預かって,いろんな状況が生まれていると思います。もう,るる言いませんが,乗り切るために,教育長からしっかりと笠岡はこのコロナウイルス,教育に関してはこういうことで大丈夫ですよと,必ず勉強の遅れもないし,しっかりと対応してまいりますというのを,決意というか,笠岡市の今後のコロナに対する教育委員会の考えなり,方針をお尋ねして終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(藤井義明君) 執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 山本議員の再質問にお答えいたします。 御質問ありがとうございました。子供たち,そして保護者の方,教職員も,初めて体験することでございます。今まで学校ではこうだった,こういうふうなことをしていたということを一つの手がかりにしながら,新しい学校としてのやり方を考えていかなければいけないというふうに思っております。それが新しい生活様式にかかわると思います。そういう中で,しっかりと学校の先生方,子供の声,保護者の声,地域の声,そして議員の皆様の声をいただきながら,一丸となって対応してまいりたいと思います。 子供たちは,大人たちが一生懸命私たちのために頑張っているということを感じたときに,喜びを感じます。そして,不安が安心に変わっていきます。私は,学習保障を当然やっていきます。ただ,その前に,子供たちが不安の中で学んでいる姿を少しでも大丈夫なんだよ,安心して学べばいいんだよっていうふうな環境を全員でつくってまいりたいと思います。今後も力を尽くしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) 再質問はありますか。 山本議員。 ◆17番(山本俊明君) 市長部局,そして教育委員会,議会,このコロナに関しては,お互いが力を合わせて乗り切る。笠岡市が見本になるような対応をしていきたいと議会,私自身は思っておりますから,よろしくお願いしてこの質問を終わりたいと思います。 ○議長(藤井義明君) 以上で笠栄会山本俊明議員の質問を終結します。 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の本会議は明日16日火曜日午前9時30分から開議します。 なお,議事日程は引き続き一般質問です。 本日はこれにて散会します。            午後5時22分 散会...