玉野市議会 > 2016-06-16 >
06月16日-04号

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  1. 玉野市議会 2016-06-16
    06月16日-04号


    取得元: 玉野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    平成28年第 3回 6月定例会         平成28年第3回玉野市議会定例会会議録 第4号                          平成28年6月16日(木曜日)議事日程 第4号 平成28年6月16日(木) 午前10時開議(質 問)(前会の続き)第1 一般質問本日の会議時間 開議 午前10時0分 散会 午後4時38分本日の会議に付した事件 議事日程と同じ出席議員(20名) 2番 西渕 大助君      3番 松田 達雄君      7番 宇野 俊市君 10番 広畑 耕一君      11番 三宅 宅三君      12番 藤原 仁子君 13番 赤松 通博君      14番 藤原 行照君      15番 山本 育子君 16番 大月 博光君      17番 三宅 一典君      19番 氏家  勉君 20番 伊達 正晃君      21番 浜 秋太郎君      22番 河崎 美都君 23番 高原 良一君      24番 有元 純一君      25番 渚  洋一君 26番 北野 良介君      27番 小泉  馨君欠席議員(なし)説明のため出席した者 市長      黒 田   晋 君     副市長     西 村 薫 三 君 政策財政部長  加 藤 翔 大 君     総務部長    山 上 誠 二 君 市民生活部長  藤 原 敬 一 君     健康福祉部長  市 倉 勇 樹 君 産業振興部長  尾 崎 敬 一 君     建設部長    小 橋 康 彦 君 消防長     澤   満 也 君     会計管理者   藤 原 裕 士 君 病院事業管理局参与             監査事務局長  谷 川 久 人 君         梶 田 亮 治 君 教育長     板 崎   彰 君     教育次長    岡 本   隆 君 総合政策課長  中 嶋 英 生 君     教育総務課長  服 部 克 巳 君 人事課長    小 崎   隆 君     財政課長    藤 原 秀 紀 君 総務課長    萱   哲 司 君事務局職員出席者 局長      竹 内 啓 二 君     次長      上 坂 一 人 君 議事係長    大 前 和 紀 君                              午前10時0分 開議 ○議長(広畑耕一君) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席は20人であります。 これより、本日の会議を開きます。 なお、本会議において報道関係者の議場内での撮影を許可しておりますので、あらかじめ御了承を願っておきます。            ─────────────── ○議長(広畑耕一君) 本日の議事日程は、お手元に配付の日程表のとおり、昨日に引き続き一般質問を行うことにしております。            ─────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(広畑耕一君) これより日程に入ります。 日程第1の一般質問を行います。 それでは、順序に従いまして松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) おはようございます。日本共産党市議団の松田達雄です。 最初に、暮らし、福祉を支える市民に温かい市政への転換を求め、質問をいたします。 ことし3月議会に市民団体から提出された消費税10%増税の中止を求める意見書の提出を求める請願は、日本共産党は請願採択を求め、政府に意見書提出を要望いたしましたが、残念ながら共産党以外の全ての会派、議員の反対で不採択となりました。しかし、情勢は、圧倒的多数の国民の増税反対の世論とアベノミクスの失敗によって来年4月からの10%増税は2年半の先送り、再延期に追い込まれました。これは消費税大増税路線の破綻を示すものであり、10%増税中止を求める請願がいかに妥当性のある市民多数の願意を反映したものであったかは明らかではないでしょうか。消費税10%増税は再延期ではなく、きっぱりと断念すべきであります。 そして、税金は、富裕層、大企業への優遇税制を正し、応能負担を原則に、負担能力のある大金持ちや大企業に適正に課税することで、消費税に頼らなくても社会保障の財源をつくることができます。消費税8%増税で消費が冷え込み、日本経済の6割を占める個人消費は2014年度、15年度と2年連続のマイナスとなる戦後初めての異常事態であります。アベノミクスは大企業と大株主に莫大な利益をもたらしましたが、働く人の実質賃金は5年連続のマイナスで、5%も下落しています。今、有効求人倍率が24年ぶりに高水準といいますけれども、この統計は、ハローワークで職を探す人1人当たりに何件の求人があるかを示すもので、実際に雇用がふえたことを示す数値ではありません。現に、正社員の有効求人倍率は4月時点で0.85倍という状況であります。2012年から15年を比較すると、非正規雇用が167万人、もちろん全国的ですが、ふえる一方で、正規雇用は36万人も減少しています。働いているのに年収200万円未満の労働者の方、いわゆるワーキングプアは、安倍政権下で毎年ふえ続け、1,100万人を超えているのが現状です。まさに安倍政権が生み出したのは貧富の格差だけ。貧困が新たな広がりを見せております。市民生活は、医療や介護の負担増、年金の削減などで暮らしは一層厳しくなり、地域経済も疲弊し、深刻な状況が続いています。 そこでお尋ねしますが、平成27年度版市税の概要では、所得区分別の状況の推移で見ると、給与の総所得金額は24年度との比較で約37億円も減少しており、営業、農業、その他所得等を加えた総所得金額で42億円も市民の所得が減少をしております。さらに、平成23年度と26年度の比較で市民税収入は、これまた3億円もの減少です。もちろん高齢化、人口減少等の影響はありますが、アベノミクスの3年半で庶民への恩恵はなく、市民の所得減少が続いています。市税の概要のこれらの数値から、市民生活や地域経済の状況をどのように分析、検討されておられるのか。また、今後の見通しと効果的な対策についての所見もお聞かせください。 2点目に、平成26年経済センサス基礎調査では、玉野市の場合、平成24年と26年の比較で事業所数の増減率はマイナス3.5%であり、県下15市の中で3番目に減少率が大きく、従業者数でも1,771人の減少で、増減率マイナス6.9%で美作市に次いで県下では2番目に悪い結果となっています。津山市、笠岡市、瀬戸内市など、6市が従業者数をふやしており、玉野市の状況は極めて深刻と思いますが、平成26年度の経済センサスに基づくこれらの数値をどのように分析、検討され、どのような対策を講じているのかお聞かせください。 3点目に、玉野市と友好都市である磐田市では、議員提案の政策条例として、平成27年2月に磐田市中小企業及び小規模企業振興基本条例が制定されております。日本共産党市議団としては磐田市の先例に学び、市議会として議員提案の中小企業支援のための条例提案を今呼びかけているところであります。玉野市には玉野市工業振興条例はあるものの、補助金支給のための性格が強く、基本理念もなく、全中小企業を対象にした条例ではありません。明確な理念を持つ玉野市中小企業基本条例を制定し、戦略的に雇用確保、地域経済の振興を図る必要があると考えます。もちろん、議会で政策条例として皆さんの一致を得て中小企業振興条例の提案、その可能性もないわけではありませんけれども、市当局のほうから条例制定をなぜされないのか、その理由もお聞かせをください。 4点目に、国民健康保険料の問題です。 市民の負担限度を超えた高過ぎる国保料のため、払いたくても払えない状況であります。ところが、国保会計は、27年度決算見込みで6億円を超える黒字繰越金があります。また、国は低所得者の多い保険者対策として、2015年度から全国的に約1,700億円の財政措置を行い、被保険者の保険料負担の軽減に活用することも可能とし、被保険者1人当たり約5,000円の財政改善効果を上げています。この保険者支援制度の財政措置の趣旨をもとに、市民から国保料をもらい過ぎている、黒字繰越分から約8,000万円を国保料引き下げに回せば、1世帯8,000円、1人当たり5,000円の保険料引き下げができます。高過ぎる国保料の負担軽減のため国保料の引き下げを求めますが、いかがでしょうか。滞納世帯数の状況もあわせてお聞かせください。 5点目に、福祉タクシー制度の創設は、玉野市障害者総合支援協議会の検討を経て、当協議会としても創設を強く要望されている制度であります。1,600人を超える障がい者の方々がこの制度支援の対象となり、強く実現を求めているもので、その事業予算は年間460万円あるいは500万円程度と言っております。財政難を理由に制度導入をおくらせていますが、瀬戸内国際芸術祭シティーセールス中心市街地活性化策よりも最優先すべき課題ではないでしょうか。なぜ早期に創設できないのか、この点の所見を求めます。 次に、大きな2点目として、民間に丸投げする市民病院潰しの道ではなく、市民の願いに応える自治体病院として充実、経営改善を図る熱意ある市政への転換を求める立場から質問をいたします。 山陽新聞玉野版5月15日付に平成博愛会武久理事長インタビュー記事が掲載されております。この中で、「看護師らに聞いてみると、別に民営でも構わない」という意見も多かったと述べ、「当面は公設公営のままとなったが、市側には早い段階で公設民営にするようお願いしている」との理事長の発言が掲載されています。この発言の趣旨、何を根拠に言われているのか御説明ください。 もともと業務提携による経営改善は、指定管理者制度に移行すれば職員は解雇され公務員でなくなることから、職員の心情に配慮した平成博愛会からの提案であり、市長はこれを受け入れ、公務員の身分のまま3年から5年後の病院施設の建てかえに合わせて指定管理者制度に移行するという方針変更を昨年12月議会に示し、議会側もこれを了承しました。武久理事長の発言に対して市長はどのように対応されたのかお聞かせください。 最後の大きな項目でありますけれども、住民合意なき図書館、中央公民館の商業施設への移転整備と民営化問題についてお尋ねします。 メルカ商業施設は平成5年11月建築で、昭和56年6月以降の新耐震基準に適合した建物ですが、建築11年後の平成16年に台風16号によって高潮被害に見舞われ、1階部分が床上浸水した建物です。海水による鉄筋ないしはコンクリートの基礎、柱、床部分等の劣化、腐食により耐震性に問題がないのか懸念されるところです。耐震診断などで耐震性を確保しないまま新たな公共施設を整備することは、市民の安全確保の面からも大変問題があると考えますが、所見をお聞かせください。 そして最後に、図書館、中央公民館の民営化を進めておりますけれども、新たな図書館整備に向けて国が示した公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準に基づいた指標、数値目標の検討状況についてお聞かせをいただきたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 皆さん、おはようございます。 松田議員の御質問について順次お答えをいたします。 まずは、国民健康保険料の引き下げについてであります。 国民健康保険制度は、全ての国民が何らかの医療保険制度の対象となる国民皆保険制度の一つとして重要な役割を果たしているところでございますが、その一方で、本制度の運営主体である全国の地方公共団体を始めとした医療保険者は厳しい財政運営を強いられているところであります。このような中、国において持続可能な医療保障制度を構築するための国民健康保険法等の一部改正する法律が平成27年5月に成立し、平成30年度から国民健康保険の財政運営の責任が都道府県に移行し、安定的かつ効率的な事業の確保が図られることが期待されております。 議員御紹介のとおり、この広域化に向け、国においては平成27年度から国保の抜本的な財政基盤の強化を図るため約1,700億円の公費を投入し、低所得者の多い保険者支援策がなされているところであり、本市におきましても保険者支援分等が充実されております。今年度の国民健康保険料につきましては、この保険者支援分、繰越金や基金等の収入と年々増加する医療費の伸びに伴う支出を勘案した上で、平成24年度から同額の据え置きの形でお願いをしているところであります。 次に、滞納世帯の状況についてでありますが、滞納世帯の状況につきましては、年々滞納世帯数も減少しておりまして、平成27年度末で申し上げますと、786件で全世帯の7.9%となっております。ちなみに平成26年は8.6%でありました。滞納世帯の所得階層別では、所得200万円以下の世帯が滞納世帯全体の約7割となっております。 今後とも厳しい運営が予想される中、本市の国民健康保険を将来にわたり安定的で持続可能な医療制度として維持する必要性があることから、理論値ではありますが収支不足を見込んでおり、引き下げることができないまでも、厳しい市民生活を勘案いたしましてこのたびの保険料とさせていただいてるところでございます。 次に、福祉タクシー制度の創設についてであります。 福祉タクシーの助成制度につきましては、議員御紹介のとおり、玉野市障害者総合支援協議会において研究、検討され、一昨年の10月に私宛てに意見書が提出されました。その内容といたしましては、助成の対象者は肢体不自由者で、身体障害者手帳の1級から3級の交付を受けた者や、視覚障害者で身体障害者手帳の1級から2級の交付を受けた者など、助成額といたしましては、1枚500円の利用券を年間48枚、2万4,000円の給付を要望するものでございました。岡山県内で福祉タクシー助成制度を実施している市は、岡山市、倉敷市、津山市、笠岡市、井原市、総社市、瀬戸内市、赤磐市、真庭市の9市となっており、タクシー券を配付することで通常のタクシーを利用する際の経済的な負担の軽減を図るとともに、障害者の生活圏の拡大及び社会参加を促進し、福祉の増進に寄与する大変有効な施策の一つであると認識をしております。 事業の実施に当たりましては、先日三宅一典議員にも御答弁したとおり、厳しい財政状況の中でございますので、シーバスやシータクなどの新公共交通システムの活用状況を踏まえながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。御理解賜りたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。            〔政策財政部長 加藤翔大君 登壇〕 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 松田議員御質問のうち、市税の概要の数値から市民生活や地域経済の状況をどのように分析、検討をしているのかについてお答えいたします。 議員御案内の平成27年度版市税の概要の所得区分別状況の推移では、給与所得者の総所得金額は平成24年度の611億6,500万円に対して平成27年度は574億4,300万円と、約37億円の減少となっており、また営業、農業、その他所得、譲渡所得等を合わせますと、総額で752億2,400万円から709億7,200万円と、約42億5,000万円、率にして5.6%の減少となってございます。 次に、給与所得者の総所得金額につきまして、当該給与所得者数で割った場合、平成24年度が290万8,000円、平成27年度が287万5,000円と、給与所得者1人当たりの給与水準では約3万円程度減少していることがうかがわれます。一方で、平成24年度と平成27年度のそれぞれ10月1日における15歳から65歳までの生産年齢人口では、3万7,633人から3万4,031人と、約3,600人減少しており、比較的高所得である団塊の世代の退職も所得水準減少の一つの要因として分析しております。 次に、平成23年度と平成26年度の現年度課税分の市民税収入の比較では、35億3,704万円から32億3,366万円と、約3億300万円、率にして8.6%減少してございます。内訳としましては、個人市民税が約8,300万円の減少、法人市民税が約2億2,000万円の減少となってございます。これらにつきまして、それぞれの企業の業績等、詳細な把握には至ってございませんが、毎年の税制改正に伴う法人税率の段階的引き下げや東日本大震災後の資材の高騰、円高の影響等による行政悪化が原因ではないかと考えてございます。 いずれにいたしましても、このような状況から本市の地域経済につきましては明るい兆しや活力が実感しづらい状況にあるのではないかと分析してございます。 次に、今後の見通しと効果的な対策についてでございます。 本市を取り巻く地域経済の状況につきましては、全国平均を上回る有効求人倍率が継続している雇用情勢や基幹産業である造船業など生産現場においては相当の仕事量を確保していることなどの明るさはあるものの、個人消費の回復のおくれもあり、地域経済全体を見れば景気回復の実感がない状態に陥っているものと考えておりまして、今後も地域経済の大幅な改善は見込めないものと考えてございます。 そのような状況の中、国におきましては、景気動向などから消費税率10%への引き上げを平成29年4月から2年半延長する方向転換が図られ、今後国の補正予算などによる総合的な経済対策が検討されているところでございます。本市といたしましては、こうした国が行う政策効果の発現により、市民生活及び景気動向の改善を期待する一方で、市民生活への影響等を慎重に見きわめながら現状を十分に検討し、必要と考えられる対策につきましてはさまざまな機会を捉え国へ働きかけていくとともに、本年1月に策定したたまの創生総合戦略に基づき、人口減少対策や地域活力の向上に取り組んでまいりたいと考えてございます。 以上、お答えとさせていただきます。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。            〔産業振興部長 尾崎敬一君 登壇〕 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 松田議員の御質問に順次お答えいたします。 まず、市内の事業所数、従業員数の減少についてでございます。 議員御紹介のとおり、平成24年度経済センサス活動調査と平成26年度経済センサス基礎調査の結果を比較いたしますと、本市の民間事業所数は平成24年度の2,558事業所から平成26年度は2,469事業所と、増減率では3.5ポイント減少しており、県内で3番目に減少率が大きくなってございます。また、従業員数につきましても、平成24年度の2万5,498人から平成26年度は2万3,727人と、増減率では6.9ポイント減少しており、県内で2番目に減少率が大きくなってございます。 これらを分析いたしますと、事業所数の減少につきましては産業分類で見ますと主に小売業及び飲食サービス業の減少によるもので、また従業員数の減少につきましても、これらの事業所数の減少に伴うものと考えております。小売業を始めとするこれら事業所数及び従業員数の減少の根本的な要因は、人口減少による消費力、購買力の低下に伴う本市の経済規模の縮小が大きく起因していると考えております。その人口減少の要因の中でも、特に20代から30代の転出超過による社会減は本市の特性であり、若者や女性の結婚や就職を契機とする市外転出とともに、市民の市外における住宅取得や生活の利便性を求めた市外の流出等が原因となっており、市といたしましても就業世代の中心である若者や子育て世代の市外への流出を抑制することが喫緊の課題であると認識してございます。 また、本年4月の玉野公共職業安定所管内の有効求人倍率は1.46倍と、全国平均の1.34倍を上回る高い水準ではありますが、求人に係る職種を見ますと、医療、介護職の割合が多いなど、求職者の希望職種と異なる雇用のミスマッチの状態となっており、特に若者や女性の希望する職種が少ない状況にあります。 事業所数、従業員数の減少やマッチングする雇用の場の確保に向けた対策といたしましては、たまの創生総合戦略の中において安定した雇用を創出することを基本目標として掲げ、就業機会の拡大や雇用のミスマッチの解消により、市内就業を促進するための各種施策を実施することとし、特に小売業や飲食、サービス業の創業支援及び若者と女性の創業支援や雇用創出に重点を置いた施策として、このたび若者・女性雇用創出型創業応援事業奨励金交付制度を創設しようとするものであります。 一方で、現状の事業所数を維持するためにも、これからの超高齢化社会に向けて、高齢者を顧客対象とした販促企画について地域の商店会などから提案がありましたら現行の補助制度の中でも支援を実施するとともに、このたびの天満屋ハピータウン・メルカのリニューアルにより、雇用の維持についても一定の効果が期待できるものと考えております。 いずれにいたしましても、市といたしましては引き続き玉野公共職業安定所や高等学校などの関係機関と協力し、市内就業率の拡大や雇用の確保に努め、既存の産業振興施策の再構築を検討するとともに、他部署と連携を図りながら地域の魅力づくりや定住、移住施策などと一体的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 次に、中小企業基本条例の制定についてでございます。 これまでも御答弁しておりますとおり、本市におきましては、造船業の集積する物づくりの町として、工業振興会議の設置をうたった玉野工業振興条例を制定し、具体的な振興施策を検討しているところでございます。一方、中小企業振興における基本理念や、自治体、中小企業者、住民等の責務を包括的に定めた中小企業基本条例の制定につきましては、磐田市を始めとした他市の状況を把握するとともに、市内中小企業者とも情報交換しながら、市内中小企業者の多くがその必要性を認め、主体となった動きがございましたら市として検討してまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、市及び玉野商工会議所並びに一般財団法人玉野産業振興公社におきまして各種振興策を展開しておりますので、今後も関係団体としっかりと連携を図りながら、中小企業者への必要な支援策を実施してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 病院事業管理局参与。            〔病院事業管理局参与 梶田亮治君 登壇〕 ◎病院事業管理局参与(梶田亮治君) 松田議員御質問のうち、市民の願いに応える自治体病院として充実、経営改善を図る熱意ある市政への転換をにつきまして順次お答えいたします。 まず、5月15日付山陽新聞記事における武久理事長発言の趣旨及び何を根拠に言われているかについてでございます。 これまで、武久理事長みずからが当院の看護師を含め医師やコメディカルの職員と面談を行い、地域医療の存続に向けた当院の役割や経営改善を果たし、岡山大学や地域の医療機関と連携した市民病院の展望等の話をする中で、武久理事長のビジョンに共感する多数の職員から、充実した医療提供体制の構築と経営形態にかかわらず早期の経営改善を望む声を確認したとのことであります。法人の有する経営ノウハウに基づく経営改善策を実践することにより、経営改善を早期に図ることを望む職員意見に答えるべく、武久理事長のビジョンとしまして発言をされたものと認識しているところでございます。 次に、武久理事長の発言に対する対応についてでございます。 包括協定の締結に至るまで、市としましては、指定管理者制度への運営形態の移行が最善であるとの判断のもと、医療法人平成博愛会と交渉を続けてまいりましたが、職員心情への配慮を第一に捉えた武久理事長の職員に対する思いから、まずは本形態での改革を進めているものであります。早い段階での公設民営化にということにつきましては、これまで当院の職員に対し、武久理事長から本院の担うべき役割を説かれ、地域医療の充実に向けた協力要請を行うとともに職員との闊達な意見交換がなされている中で、個々の職員が地域医療の拠点病院として担うべき役割をしっかりと認識していることを確認され、さらなる改革を進める考えの中発言をされたことと認識しております。 市といたしましては、市民に対して良質な医療、さらには市民病院に在籍する職員の働く場を提供することが最も重要なことであると認識しており、現在、医療法人平成博愛会との包括協定に基づき経営改善に努めているところであり、地域の医療機関及び近郊の急性期の医療機関との連携のもとに、市民に安心と信頼、また健康と心の支えとなる病院運営に努めてまいりたいと考えております。その上で、運営形態移行につきましては、議員御紹介のとおり、地域医療連携の推進や新病院建設計画などさまざまな状況を勘案しまして、市議会へ御協議をお願いしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。            〔教育次長 岡本 隆君 登壇〕 ◎教育次長(岡本隆君) 松田議員の住民合意なき図書館、中央公民館の商業施設への移転整備と民営化問題につきまして順次お答えをいたします。 まず、天満屋ハピータウン・メルカは平成16年の高潮により浸水しているが、耐震診断などで耐震性を確保しないまま新たな公共施設を整備することは市民の安全確保の面から問題はないのかについてお答えいたします。 商業施設メルカにつきましては、平成5年11月に建設された鉄骨づくり4階建ての建物で、所有者でございます宇野港土地株式会社からの提示のございました建設当時の図面及び建築物や設備の診断結果をもとに検討を行った結果、図書館及び中央公民館の移転整備に資する建物として適当であると判断いたしまして、これまで計画を進めてきたものでございます。また、昭和56年の建築基準法施行令改正によって示された新耐震基準を満たす建物でもございますので、現時点において耐震診断は不要であるものと認識してございます。 なお、議員御指摘のとおり、平成16年の高潮により床上浸水の被害を受けてございますが、浸水以降、建築物や設備について点検、診断を行っており、今後も引き続き定期的な点検、診断を行い、適切な時期に必要な改修を行っていくことにより建築寿命の期間を良好に使用できるものと認識してございます。 次に、公共図書館の設置及び運営上の望ましい基準に基づいた指標、数値目標の検討状況についてお答えをいたします。 図書館運営に関する指標設定の必要性と指標とすべき項目につきましては、本年2月に開催いたしました平成27年度図書館協議会におきまして委員の皆様に御報告をさせていただいたところでございます。このたび、指定管理者側におきまして新図書館の専属準備室長の人選も整ってございますので、新準備室長、事業者、教育委員会におきまして、移転後の運営内容や準備業務のスケジュール等の調製、また目標指標の設定につきましても具体的な協議を開始してございます。今後におきましても、公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準を参考に指定管理者と運営内容の細部な協議を進める中で、所管の委員会及び図書館協議会等にも進捗状況を御報告しながら年内には適正な目標指標を定めてまいりたいと考えてございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) 御答弁ありがとうございました。 それでは、再質問をさせていただきますが、順番としては逆から行かせていただきたいと思います。 いわゆる商業施設の耐震化の問題からですが、御承知のように平成25年11月に建築物の耐震改修の促進に関する法律等の改正がありまして、耐震診断及び耐震改修の努力義務の対象となる建築物の範囲が拡大されたというふうに伺っております。これはこの法律の第14条なんですけれども、特定既存耐震不適格建築物の所有者は、耐震診断を行い、安全性の向上を図る必要があると認められるときは耐震改修を行うよう努めなければならないという努力目標を規定したわけです。特定既存耐震不適格建築物というのは、昭和56年6月以降の新耐震基準で建築された建築物であっても現行の建築基準法耐震関係規定に適合しないものは全ての建築物が対象にされるという規定になっているようなんです。ですから、市当局の判断あるいは宇野港土地の判断として、現行の建築基準法耐震関連規定に適合している建築物だというふうに判断されとるのか。幾つか何年かにわたってこの法が改正されております。年々厳しくなるんです。というのは、宇野港土地さんの建てとるあの建物は、阪神・淡路大震災の以前なんです。ですから、その後大地震が起きてさらに東日本大地震が起きて、その都度厳しい耐震基準が定められとるんです、法的に。そういうものを全て適合されてないと特定既存耐震不適格建築物ということになってくるわけなんですけど、その辺の認識はどう判断されてるのか、まずお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。 ◎教育次長(岡本隆君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 今御紹介がございました既存耐震不適格建築物でございますが、着工日以降に制定、改正された耐震関係法令に適合していない建築物を意味するということでございますので、現在メルカにつきましてはこの建築物に該当するというふうな認識はしてございます。しかしながら、メルカは新耐震基準に適合し、義務としての耐震診断を求められてはいない建物ということで考えてございます。したがいまして、現状におきましては耐震診断を行う優先性は低いと考えてございます。 以上、お答えといたします。
    ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) 平成25年に改正されたことは御存じだと思うんですけど、こういう問題について、例えば宇野港土地さんやあるいは図書館流通センターの共同企業体である三上建築事務所は、この辺の問題は論議されてないんでしょうか、何ら。というのが、今のお話のように、特定既存耐震不適格建築物であるということについては該当するとおっしゃったんです。それは耐震診断を受ける努力義務を課せられとるわけです。同時に、もしそれに問題があれば耐震改修しなさいと、住民の安全のためにとなっとんです。特定というのは、多数の人間がそこへ入って、メルカの場合はプールも持っておると。そういうものに対して、宇野港土地さんが通常に改修する、それを商業者の人が入るんなら我々は何も言う必要ないんです。玉野市が新たに公共施設として図書館、中央公民館をつくるときに、こんな重要な法規定の努力義務に対して何にも問題にしてないと。これは大問題じゃないかと私は思うんです。むしろ、この問題で耐震診断を受けて、大丈夫ですから新たな整備をすることになったんだというのが道理でしょ。その点は市長はどう考えられたんじゃろうか。何か感じ方からいやあにぎわい創出のほうを急ぐ余りに、本来行政として行わなければならない住民の安全の手続を大きく欠けた注意義務違反じゃないですか、明らかに。こんなところへあんた入っていって、のこのこと、どうなるん、もし何かあったときに。 今、熊本の地震の問題だって56年以降の建築されたものであっても倒壊するような例が出とるわけでしょう。だから、今国土交通省はさらに分析をして見直しをするかもわからない、この耐震基準についても。言われとるさなかに、もともと法でちゃんと規定されとる中身のことをやらないというようなことで、つまり新規に入るということの問題を言よんです。もちろん市民病院にしても文化センターにしても、それは現在の耐震基準からしたら問題がありますから、これは新たにつくるときには完全な現行法の規定をクリアする耐震基準で当然建てるわけです。だから、玉野市が今度はメルカの2階に行くということになったら、その基準に適合してなかったらだめなんじゃないですか。これは市長の判断でしょう。こんなところへ我々議会がオーケーして、もし万が一なったらどうなるんかと。耐震診断をされとんならええです。 だから、本来順序からいえば、そういうお話があったときに耐震診断を現行でされとんかと。いや、うちはされて大丈夫ですというんなら私は問題ないと思いますよ。あるいは、今の次長の答弁で、いや、特定既存耐震不適格建築物ではなくて全て適合してるということであれば問題ないです。だから、そこのところを何か余り慌て過ぎて、当然行政として住民の安全を確保するためにやらにゃいけんようなことを後景に追いやったというか、全く論議をしてないということのような感じ受けるんです。だから、TRCと共同事業体である三上建築事務所などはそういうアドバイスも何もなかったんですか。それを含めてちょっとお答えください。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 先ほど来答弁をしておりますように、耐震診断は実施していないということでありますけれども、商業施設の所有者から我々が聞き取りをしておりますところによりますと、2012年12月、平成24年12月に建物や設備等の老朽化や更新の必要性等の診断を実施して、それに基づいて修繕や更新等の必要な部分については今回のリニューアル工事で更新をすると、そのほかのことについては中・長期的な修繕の中で対応を考えているという報告をいただいております。そのときに診断を実施した事業者からは、この建物についての特段の耐震診断の必要性の指摘は受けていないということを24年12月に商業施設の所有者が実施をしていただいておりまして、その確認というか報告は我々いただいております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) 25年11月に法改正されたんです。ですから、そういう専門の方々は当然として耐震診断を受ける義務があるんです。義務といってもそれは努力義務ですけど。だから、努力義務なんだからしなくていいという話には。新規に玉野市が公共施設を建てようという場合は当然問われますよ。だから、玉野市だって義務があります。例えば市民病院の問題だって耐震化の問題があるんですけれども。ただ、新たに図書館、中央公民館をこれから20年先以上に整備をしようというたときに、宇野港土地さんのおっしゃることは、今言う24年度の話なんです。ですけど、そりゃ一定の大丈夫なら大丈夫のように診断をしていただいて、現行法に基づいて。してなかったら、市長どうなんですか、これ。市民の皆さんに安全ですといって自信持って言えれる法的根拠はないんですよ、今のお話では。だから、25年以降の耐震診断を第三者的な機関から受けて、それでその診断のために、今認定制度というのもありますよね、建築物の地震に対する安全性にかかわる認定制度というて、この建物は大丈夫ですよというような認定をいただくのが行政のあるべき本来の姿じゃないですか。それを、24年にそういうふうに業者から聞いてるというような範囲だけでは、もう今は変わってきょうる。耐震化に対する深刻な耐震規定が次々いっとる平成25年度の改正をクリアしないと。先ほどのお話としては、次長、そういう三上建築事務所なんか何にも論議になってないんですか。建築士の専門の方々は当然わかっとると思うんです。その中で、努力義務なんじゃからせにゃせんでもええんじゃというて新たに入っていくようなことは、そりゃもうとんでもないんじゃないですか。ちょっとそこをきちっと責任ある御回答ください。住民の皆さんに説明できないですよ。 そりゃ市民病院も問題はあるけれども、これはもう今あるもんだから、早く建て直そうというのは私らも賛成なんです。しかし、新たに確認申請をとって用途変更をして、2階部分に図書館、中央公民館を入れて二十数年使おうというんでしょ。その行政が、つまり耐震診断を法のもとに受けてないと、努力義務を果たしてないというようなことで、市長、通るんですか。それから、三上建築事務所なんかもそういうアドバイスや宇野港土地もそういうアドバイスないんですか。この間、宇野港土地の社長が市議会に対して我々に説明あったときに私聞きましたら、耐震診断はしておりませんと。だけど、市が新たに公共施設に移るときには問題があるんじゃないですかと、努力義務が課せられとるでしょうと言うたときに、担当の幹部の方はちょっと言葉を濁されて、検討させてくださいというてそれで終わりましたわね、私覚えてますけど。深刻な問題ですよ、市としての行政として。本来なら工事をストップかけて、直ちに耐震診断をしてもらって、大丈夫だという保証の上で入居の手続をする、工事をするというのが、今の地震大国じゃというてこの間から質問ずっと出てる状況からいうたらそれが当然じゃないですか、行政としては。どうお考えになっとんか。その幾つかの三上建築事務所などのアドバイスも含めて宇野港土地とその辺の協議ができてないん。市長さっき言うたのは24年度のお話で、法は25年度に改正されとんです。それで拡大されとるわけ、努力義務を。しかもあんた、上にプールがあったり駐車場があったりです。だから、安全に安全を期して、現行法に沿うような形の耐震診断を受けて、もし安全性に問題があるなら法はちゃんと書いてますが、適切な耐震改修をやりなさいと言っとるわけでしょう。ちょっとそこのところきちっと御答弁ください。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。 ◎教育次長(岡本隆君) 松田議員の再質問にお答えいたします。 先ほど市長のほうからも答弁させていただきましたが、建物や設備等の老朽化、更新の必要性等の診断は実施してございます。その診断結果から、事業者からは耐震診断の必要性は指摘されていないというふうにお伺いしております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 再質問にお答えいたしますけど、今次長がお答えしたとおり、先ほどもお答えをさせていただきましたけども、24年12月にやった結果、数値等々はきちっと会社によって持たれておりますから、今議員がおっしゃる25年の法改正の状態ときちっと数値、データを鑑みて我々にきちっとした報告を上げてほしいということは、所有者に対して一度申し上げさせていただきたいと思います。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) たびたびですけれども、結局耐震診断してないと、宇野港土地の幹部の方は先日の議会への説明会のときに明言されたんです。それで、今のお話から聞いたら、やっぱり特定既存耐震不適格建築物に該当するとおっしゃった以上は、これはそうでないというんなら、認定制度に基づいて、大丈夫だという認定をもらってください、早急に。そしたら市民の皆さんに安全だと言えます。だけど、どうも今までの経過や話を聞くと、認定制度もらえるような状態じゃないわけですわ。だから、改めて耐震診断をしかるべきところで受けて、そしてこの建物は大丈夫だ、だから玉野市は新たな整備を4億円、5億円かけてやっても問題ないんじゃというように市民の皆さんに説明ができないと、私は議会としては説明責任を市民の皆さんに果たせないと。それで、これをまた議会のほうで、総務文教で細かい議論していただいて、必要ならば参考人呼んでいただいて、大丈夫だという中身がなしに議会もオーケーしたということになると、私はいかがかなと思っております。やはりにぎわい創出を優先して、本来行政が踏まなければならない手続を後に回したりしたら、これはもう大問題です。4億円、5億円かけてやろうとする公共施設の新規の整備ですから、はっきり言えば、変わるわけですから、これは説明ができるような形で再度総務文教委員会でも議論をいただいて、またはっきりさせていただきたいと。 はっきり言って、やっぱり熊本の地震を見たりいろいろな形見れば、安全第一でしょう、市長。安全第一のところが、何か業者の言われることはこうこうでこうでしとられるんじゃ、してねえんじゃと何かわからんような話のままいってるから問題にしとんです。認定を受けておりますと言うんなら、認定制度に基づいてビルの入り口に張っときゃええわけです。そういう制度も、これは全部じゃないです、希望があれば張れるようになってるんです、法律の上で。だから、ぜひここは再度、今後の形として進めていただきたいと思います。こんな状態での市民の皆さんへの説明はできないと思います。 それから、次の問題に移りますけども、図書館の民営化の問題では、瀬戸内市ではせんだって新図書館が建設されてオープンをいたしました。瀬戸内市はこの図書館整備に当たって、図書館整備計画を1年、2年かけてつくって発表して、人口1人当たりの貸出冊数を初年度から2年度までは10冊に目標を上げ、それから3年から4年目では11冊と目標を設定しております。ちなみに平成26年度県内図書館の比較では、25市町の中で瀬戸内市は最下位、1.9冊だった。それで今度整備することによってこれを10冊に上げようと。10冊というたら県内のトップクラスです、かなり。玉野市はメルカ移転の新図書館整備に当たって、これらの数値目標さえいまだに明らかにしない、示されていない。結局、市民に愛される図書館というふうにするんなら、きちっと出していただきたい。それはまた先延ばしで、TRCのペースに合わせ、その言いなりになっているようにも思われるわけですけれども、少なくても瀬戸内市並みに人口1人当たり10冊程度の数値目標を掲げる必要があると思うんですけども、その点はどうお考えなのかお聞かせください。 それからもう一つ、あわせて伺いますが、運用面でのワークショップを開催するとおっしゃっております。運用面で市民の意見を聞くということは悪いことじゃないんですけども、教育委員会が主体的にかかわっていくとすれば、こういう目標も早く出さないと、参加してくれた市民の方々はぼやっとした形でどうするんじゃろうかという話になるでしょう。玉野市としては、4億円、5億円かける図書館整備に対して、こういうふうに市民に利用していただきたいという目標数値持ってますと、むしろ堂々と言うたほうが私はいいと思うんですけれども、この点についてどうなのかということもお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。 ◎教育次長(岡本隆君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 市民満足度の向上、それから指定管理者の運営の内容、このあたりを検証するに当たりましては、適切な目標指標を設定し、評価するっていうことは市として重要な責務と考えてございます。なお、新しい施設が商業施設の中に立地すること、利便性が現在よりも向上すること、ほかの自治体の新施設開設時の傾向を考慮いたしまして、相当数の増加が期待されるところではございますが、この増加が一過性ではなく安定したサービス水準につながるよう事業者の提案する運用内容を固めていく中で市において適切な目標数値を定め、年内には所管の委員会に御報告してまいりたいと思います。 あわせまして、運用面でワークショップをこれから開催をいたします。その中にありましても、議員御指摘のとおり、しっかりとした目標数値を早急に掲げられるよう、これから調整を進めてまいりたいと思います。 ちょっと順序が逆になりましたが、1人当たりの貸出冊数でございます。今御指摘がございましたように、玉野市では3.9冊ということで推移をしてございます。今後は望ましい基準に示された目標数値でありますとか、その辺にできるだけ近づけるように、数値目標のほうもできれば設定していきたいと現在考えてございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) 市民の皆さんが喜んでいただけるように──メルカの耐震の問題は別です──取り組んでいただきたいと思います。 次の項に時間がありませんので進みますけれど、今度は市民病院の問題なんです。幾つか聞きたいことがありますので述べますけれども、まずリハビリ関係の理学、作業療法士の方が、今、平成博愛会さんからたしか7人ほど派遣をされておられます。市民病院で働いておられるようですけれども。どういう経緯で、どのような契約に基づいてなされているのか。また、その人件費あるいは委託料などはどのようになっているのか。関係法規に照らして問題はないのかお聞かせください。 また、今年度に入って、玄関1階部分など非常に明るい状況になってる、修繕改修、模様がえなどが実施されているようですけれども、これらの費用はどの程度かけられているのかと、また今後、改修費用をどの程度支出する計画か、あるいは見込みなのかお聞かせください。 それから次に、平成27年度の市民病院会計決算見込みですが、どうでしょうか。交付税措置は幾らで、市の独自持ち出しはどの程度なのか。その上で、純損失をどの程度見込んでいるのか。26年度決算に比べて経営悪化はどの程度かという点もお聞かせください。 最後に、今進んでる28年度ですが、平成博愛会さんのもとで経営改善を検討して進めているわけですけど、28年度は一定の経営改善が図られる見通しなのかどうかもあわせてお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 病院事業管理局参与。 ◎病院事業管理局参与(梶田亮治君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 まず、現在平成博愛会のほうからリハビリ関係のスタッフ7人の派遣を受けている、そのことの内容についてでございます。 回復期リハビリテーション病棟、それから今、地域包括ケア病床等を持っております。そういった病棟、病床につきまして、診療報酬がより点数が高いほうへ移行できるようにすること、それからあと365日リハビリを実施するという目標っていうか施策のもとで、患者さんの早期退院を促せるようなことを実施していきたいと、そういう理由から現在リハビリスタッフが足りませんので平成博愛会のほうから派遣を7名受けております。作業療法士が2名と理学療法士が5名という内容でございます。 派遣の契約につきましては、玉野市における地域医療改革の推進のための細目協定ということで、2月21日に協定を結びました包括協定の中の細目協定の部分におきまして、第5条で人員の派遣を規定しております。それに基づいて派遣をしていただいておるところでございます。 なお、人件費につきましては平成博愛会さん持ちということで、委託料については成功報酬の中に含むということで話をさせていただいております。関連法規に照らしてということでございますけども、一応問題はございません。 それから、病院の改修、修繕の件でございます。 最初に指摘があったのが、1階の外来の診療部門のフロア等につきましてイメージが暗いということで、明るくきれいな状態にしろということでございまして、1階の廊下、床、壁、天井、それから玄関の照明等についての改修を指示されたところでございまして、総費用で申しますと約1,330万円程度の費用が発生しております。今後の予定につきましては、こういった大きな改修のほうはもうございません。2階以上の上の階につきましてはこういった改修の予定はございませんので、1階の診療室の部分はちょっと手が入りませんので、廊下、待合等々の改修をさせていただいてるところでございます。 それから、27年度の決算見込みでございます。 まず、決算の見込みでございますけれども、収益のほうが19億3,880万円、費用のほうが22億1,140万円で、約2億7,260万円程度の純損失を見込んでおります。 交付税額等のことにつきまして、一般会計のほうから病院事業会計への繰出額総額約5億5,600万円で、そのうち交付税額が約2億2,000万円となってございます。26年度が特別損失等が27年度に比べまして6,000万円程度大きいことを差し引きましても、純損失につきましては26年度と27年度で比較しましても8,000万円程度と、ちょっと減少しているような状況でございます。これにつきましては、26年度の退職者が多かったことから、27年度の人件費が低く抑えられたためというふうに分析はいたしております。 それから、28年度は一定の改善が図られる見込みかというところでございますけども、包括協定の初年度につきましては先行投資等を行うことで医療提供環境を整えることも実施しておりまして、目に見えた収益の改善が図られるということは不透明であるというふうに認識をいたしております。 以上、お答えとさせていただきます。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) ありがとうございました。 一定の混乱、民営化の問題での迷走等があって、かなり現状でも悪い、28年度もなかなかすぐに改善という方向にはならないというふうに思うんですけれども。私、武久理事長さんの山陽新聞のインタビューで、病院職員の大多数が民営化でいいんだと、むしろ早うしてもらいたいというような意味合いの発言をされているんですけれども、労働組合がアンケートをとったのを見ますと、公設公営でいくべきだというのが35%、それから、できるだけ早く公設民営にすべきだというのが13%です。ですから、3倍近く公設公営でいってほしいという声がある。どうも武久先生がおっしゃるのは、飲む席で、懇親会のときにおられた看護師さんなんか集めたときに、何か手を挙げたりして何かそんな雰囲気があったということは、前の厚生委員会で総婦長さんがおっしゃっておりました。だから、そういった部分的な話だけをもって、働いてる職員の心情を思いやってということで決断をした方針を勝手に判断して変えていくというのはもうとんでもないと思います。何でそういう方向で、改めてまた根拠があるんですか、あるんなら言ってください。 だから、むしろ市としても、3年間は公設公営で業務提携して玉野市民病院を立て直すと、経営を。そして、その暁に建設を進めるという方針を議会に示して、議会はそれを了として、その方向で頑張ってほしい、そしてその責任は市長が持ってるんだということで行きょうるところを、また揺れてぶれるような形になったんじゃあ、これはもう何をか言わんですよ。武久理事長さんがそんな姿勢でいくんだったら、もう市の主体性がないから、今度はこうしますああしますと言うたら右に行ったり左に行ったりする可能性もありますよ。やっぱり決まった方針は打ち立てにゃいけんのんじゃないんですか、その方向で。どう思われよんですか、市長。はっきりしてください。 職員はそういう声は少ないですよ。それから、現時点では判断できないというのが確かに50%ありますけど、それのいろんな意見は、やっぱ公設公営が望ましいけれども、どんどんどんどん病院が赤字になるんだったらそりゃ困るなということも含めての判断はできないという声が多いです。だから、はっきり市長の内容、考えを述べていただいて、市民にまた不安を与えないようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 現時点で申し上げられることとしては、最初に病院事業局のほうからお答えをしたとおり、4月の包括協定でのスタートを迎えるまで、我々としては指定管理者制度でいきたいということでずっと平成博愛会と交渉を続けてきましたけれども、今議員から御指摘がありましたように、平成博愛会側から職員の心情を配慮した形で、まずは今の包括協定の形でいきたいということで協定を結んでスタートをしております。 そうした中で、今アンケートの御紹介がありましたけれども、アンケート等々はとられてないようですけど、確かに定期的に来られて、ドクターとは既に全てのドクターとの個人面談、それから看護師やコメディカルの方はまだ代表者、全てではないやに聞いておりますけども、今後の経営方針ややり方について定期的な意見交換をしていただいてるというのもお聞きをしております。私も設置者から事業管理者に準ずるというふうに変わったからといって、そんな大きく変わったわけではないですけども、木村院長を始め関係者とかなり頻度を上げて意見交換をさせていただいているところです。ですから、今4月から今の状態でスタートしたんで、新聞記事にもありましたように、指定管理者制度への移行についてどう考えてるんだというような話を理事長からいただいたときには、今はこれでスタートしたんで、まさに理事長が当初おっしゃっていただいたように、平成博愛会の手法あるいは平成博愛会の改善方法を職員たちが実態として経験をした中で、そこからしっかりと議論をしていこうというお話をいただいたとおりですから、我々としてはそうしたお話があったというのは受けとめますけども、今はスタートした形で経営の改善に努めていただきたいということを申し上げているところであります。我々としても職員のモチベーション等々ありますから、しっかりと場面を捉えて、いろんな情報交換等をしていきたいというふうに思っております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) このアンケートは、労働組合がとったとしても全員からとっとるわけじゃないんです。やっぱり職員との信頼関係を強める上でも、そんな一部の形での判断じゃなしに、市が責任を持って、公正、公平で納得のいく職員へのアンケート、その中に、今の進め方の中に不満があったり意見があったらそれも書けるような形で、もちろん匿名じゃないとだめでしょうけど、何らかの形で本当に職員の皆さんの意見を正確にくみ上げるような努力をしてください。していただけますか。そうしないと、武久理事長の判断がそういうふうに変わったら、いや、職員は民営化を大方の人が望んどんじゃ、ほんならもう来年度から、市長はもともとがしたかったんですから、民営化に、ほな行きましょうやということで、これはまたおかしいでしょう。やっぱりもうここまで混乱してきとる以上は、職員の皆さんに適切なアンケートをとっていただけるかどうか。私は組合のじゃなしに、そういう形で、ゆがんだり誘導するようなアンケートもちょいちょいありますからそりゃだめです。きちっとしたアンケートをとっていただけるかどうかをお答えいただきたいと思います。 それから、もう時間もありませんので。 私は、市長の今回の病院の赤字の問題を含めていろいろ問題が出てきたのは、市長が17年10月に初めて市長になった後、結局は19年から全部適用にして事業管理者を置いた。ところが、全体としてはだんだんだんだん悪くなってきて、結果として4億円、5億円の大赤字になってきたというのは、結局市長が事業管理者を置いたことに失敗があったと私は見てます。だって市長が置いたわけじゃから。もし、市長がそれを置かずに通常の市長に責任があるというやり方をすれば、だって全国の公立病院の半分以上はまだ全部適用してないですよ。半分以上は市長の責任のもとにやりょうります。ところが、置いたばあに病院任せにしてきた、一生懸命熱意を持って改善しようというような姿勢が見受けられなかったわけです、結果としては。様子を見られとったけど、もう限界だという。そりゃ限界だという市長のことは、市長自身が市政運営に限界だということなんですよ。だって、あなたに全責任がある中で限界なんか言うちゃあいけません、本来は。はっきり言えば。結果がここへ来て、玉野市民にとっては、私は民営化によっての博愛会さんのやり方がどうなるかわかりませんけど、やっぱり一つ一つステップを踏んで、住民の皆さんの合意や市民の皆さんの合意が得られる中で指定管理者制度ということもゼロじゃないでしょう。しかし、公設公営の自治体病院であるからこそできることは、防災問題が起きても防災起きたときの拠点になります、地震が起きたときの。いろんな形で公営だからこそ市民の安心の医療が確保できるんです。それが完全に民営化になってしまったら、それはもうやっぱり難しいです。利潤追求になりますし、もう交付税措置なんかできませんよ、譲渡してしまったら結果的には。だから、そういうところはしっかり、市長、あなたに責任があることを自覚してください。何かよそごとのように赤字になって困りょんですわというて、何のことはない、全部市長の責任なんだから、はっきり言えば。全部適用してなかったら市長の全部責任ですよ。全部適用だから幾らか事業管理者に責任があるようになっとるだけの話で。しかし、その事業管理者を決めたのも市長なんだから。厳しゅう言うようですけど、その自覚が前提になかったら全部人任せ、民間任せです。指定管理者制度の、前にも言いましたでしょ、六十何%が指定管理者病院でも赤字なんですよ。しかもつぎ込んでるお金も玉野市並み以上ですよ。つまり市から病院に繰り入れしとん。だから、そういうことを考えても非常に問題があるなと思っておりますが、先ほどの答弁だけお願いをいたします。 ○議長(広畑耕一君) 副市長。 ◎副市長(西村薫三君) 松田議員の再質問に対しまして、まず私のほうから職員の意見聴取とか動向、最近の状況等につきまして答えさせていただきます。 私はもともと市の職員であったということで近いレベルから話ができるということで、職員集会等につきましては私のほうが積極的にかかわらせていただいております。今回の包括協定に移って以降、職場集会というのは当初のあたりでは開いておりますが、現在2カ月経過した段階で、最近の意見聴取というのは私はまだできておりません。ただ、個別に意見を聞いたり、それから個人的な理由もありまして週3回ぐらいは市民病院のほうに立ち寄らせていただきまして状況も見させていただいております。 まず、理事長の新聞報道による発言の内容について、実際みんなどんなんでしょうかねという話を数名の方から聞いたりはしましたが、今は本当に毎週毎週来られて、いろんな課題や宿題をいただいて、それをクリアするのが本当に精いっぱいというか、非常に頑張ってるんだと。それから、まだまだそういった早く民営化がいいとか悪いとかという議論は職員の間ではまだなされてなくて、ただやる気が非常に出てきて、前向きに改善を取り組んでいることが手にとるようにわかるような状況になったという意見は聞いております。きょう議員さんのほうからもそういった御要望なり御意見がございましたので、また改めまして職場集会とか、皆さん時間がいろいろパターンがありますので全員集まるのは難しいんですが、場合によっては時間を変えての個人になるか集団になるかわかりませんが、意見等はやっぱり職員のモチベーションを上げる上で必要だと思いますので、ぜひ近いうちにやらせていただきたいというふうに考えております。 いずれにしましても、非常に今活気があります。冒頭ありましたリハビリテーションの7人の方を中心に、新しい血が入ったことで、5階、6階のナースステーションあたりも非常に皆さん、何かあったらすぐみんなぱっと集まってチームミーティングをするような格好でやっております。それから、武久理事長ほか事業部長あたりから聞く話も、いやいや、市民病院のドクターもナースもコメディカルも、皆さん個々にはすばらしい資質を持っていらっしゃいますよと。やっぱり束ねる力というのが悪いけど今までなかったんじゃないかなと。自分はちゃんと職員合意のもとで、毎回集めて、皆さん了解をとって一つ一つ改善をしていってるんで、非常にいい感触だというようなことをおっしゃってましたんで、そういった延長線上で今回の新聞報道のような発言があったのかなという推測はしております。 これはまた市長のほうから答弁があるかもしれませんが、企業会計全適のときから私も当時切りかえるときには総務部長として組合交渉なんかも出させていただきましたし、それ以降も経営改善委員会という立場で病院の経営の改善についていろいろ意見を言わせていただいたり状況を見てきた中で、やはり企業会計の特徴といいますかよさを、私にも責任があります、十分引き出せなかったと。とりわけ処遇面で、給与面とかがある程度流動的に弾力的に運用できます。私も当時の事業管理者、院長に、もう少し職員がやる気の起こるようなインセンティブを与えれるような給与体系にできないんかと、そういうことによって、特にドクターの意欲が上がることによって、医業収益の大きく変化が求められるんで、そういうことはできないんですかということを再三申し上げてきましたが、若干そういった取り組みはしましたが、今まさに平成博愛会の武久さんがやっておられる手法というのは、例えば今回の9時15分までの夜間診療の充実、それにいたってもやはり2人体制にするに当たってはそれだけのインセンティブを与えるような給与体系にしておりますし、またドクターにつきましては原則部長級に昇格させて、意欲を高めるような処遇も行っています。さまざまなそういったやる気を引き出すノウハウというのはこれまでの実績に裏づけられたものがあるのかなと。ただ、2カ月たったところですので今すぐ大きな結果が見れる状態じゃないと思いますが、職場の雰囲気は非常に今活気を帯びてきたなという感じがしております。 以上、お答えとさせていただきます。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 詳細については今副市長から話がありましたけれども、議員から御指摘をいただいたように、平成19年に全適をして事業管理者を置きたいというふうなお願いをさせていただいたのは私でございますし、今回も包括協定によってこうした方向性で進ませていただきたいというお願いをさせていただいてるのも私ですし、昨年からずっと指定管理者制度への移行でいきたいということを提案をさせていただいているのも私でありまして、設置者であったり事業管理者であったり、いろんな場面はありますけども、きちっとそこの最高責任者であるということは何ら変わりがないということであろうというふうに思っております。そんな中で、今回とるべき手法としては、自分自身が医療というものの経営がなかなか難しいということがわかったら医療の専門家の方に来ていただいて、そうした形をとるのがベストであろうというふうな判断でさせていただいております。 終わりに、いつも申し上げておりますけども、玉野市に中核医療を担う医療機関というものは将来にわたって絶対に必要だという信念を私は持っております。あわせて、今医療に従事していただいてる方、それから玉野総合医療専門学校を始めとするこれから先医療に従事していきたいという若い人たちがきちっと働ける場所も確保する必要があるというふうに思っておりますから、そうした考えのもと、玉野市の医療の再生に向けて今後も今までと同様に全力で責任者として取り組んでまいりたいというふうに申し上げさせていただきます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) 病院の職員の皆さんもあるいは一般職の公務員の皆さんも、私は優秀な方だと思っております。その優秀さをさらに成長させるか、逆にあぐらをかくという言い方は悪いですけども、そういう形にするのかというのは、そりゃあもう歴代の首長中心とした市の幹部の方々がどう育てるかということだと思うんですよ。だから、病院の場合にもいろんな課題があります。しかし、基本的には職員の皆さんを信頼して、そして本当に市民のための病院だということをきちっと訴えていって、それを市長が先頭にやってたら、私は25年度の悪さの後でも1年、2年でもう少し改善ができるし、もともと国から来るお金の2億円に対して、大体市が独自の持ち出しとして同じぐらい持ち出しているのが大体全国の平均なんです。だから、その点は、16年、17年市長に就任する前なんかのときにはほとんど問題なく経営はやられておりました。だから、そこの構えがこの何年かの間にやっぱ落ち込んできたというのは間違いないと思います。 アンケートはとっていただけるというふうに理解したらよろしいですか。確認だけしときます。 次の大きな問題の最後になりますけれども、経済センサス、こういうことで皆さん方に毎年調査をしております、2年ごとになりますか。こういうものなどをやっぱきちっと統計上で示していただいて現状を分析するという必要があるにもかかわらず、もう今これ出してないですね。玉野市の統計を調べていったら、これ玉野市の概要です、24年度版まであります。これに経済センサスの詳細な地区別の業者数やなんか全部出てます。これやってないんですね、最近。私ネットで調べてみたら、統計が一定出てますけど、この経済センサスの資料なんか出てません。ですから、安定所の資料やその他を含めて、今置かれてる玉野市の経済の状況、産業の状況を的確につかんで、どういう手を打つかということでのビジョンを持たにゃいけんと思うんです。観光政策というのはありますよね、玉野市には。観光計画ですか。だけど、玉野市の産業振興計画なんかないですよね、はっきり言えば。だからそういう点ではどうなんでしょうか。実態をよくつかんでやっていただけるのかどうかということはちょっと御答弁をいただきたいと思います。 それから、国保の問題でいえば、シングルマザー40歳代で子供2人の場合、月16万円の月収の人で年給与192万円の方で、国保料は年19万円払わにゃいけん。約20万円近いです。これは生活保護以下の収入ですから、シングルマザーの世帯の人は国保料を払うためには1カ月食べずにおらにゃいけんわけですわ。ですから、こういう母子家庭とか多子家庭、これは前も西渕議員も言いましたけど、そういったところの軽減制度というのはやっぱりやっていただきたいと。これは要望にとどめますけれども、国保の高さというのは本当に大きいです。ですから、玉野市が6億円も持っとんなら、幾らかでも軽減をやったって、将来ほいじゃあ広域化になったからというて全然財政困るということはありません。ですから、これはぜひ要望しておきます。 それから、市長、福祉タクシー制度の問題です。年500万円の予算でできる、そして障がい者団体からも強い要望がある。今回の質問では、瀬戸内国際芸術祭で1億円前後の予算組んでる、多過ぎるんじゃないかという方の御意見もありましたけれど、私もそれは問題あると思いますよ。500万円の予算は、この財政の厳しさの中でもどっかから調整してでも出せるでしょう。1,600人の市民の方々が対象の支援なんですよ。それを財政ないから我慢しとってください、宇野駅におりてくる皆さんの、市外の方々のおもてなしばあにお金使うてどうするんですか。どれだけの波及効果があるん。1,600人のハンディのある方々に2万4,000円の支援をすることのほうがはるかに重要でしょう。しかも、あんた、玉野市の周辺市皆やってますが、岡山市も倉敷市も瀬戸内市も。これやっぱり市長、どなたか言われました、市民に目を向ける姿勢が弱まっとんじゃないですか。ちょっとこれも御答弁ください。お金がないというて、何でもかんでもお金がないで通る話じゃないです。何を優先するかという話でしょう。御答弁いただきたいと思います。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 松田議員の再質問にお答えをさせていただきます。 シーバスとシータクのお話を最初の答弁でさせていただきましたけども、ある一定の効果が出て順調に推移はしていますけども、一方でそのすき間を埋められない方、まさに御指摘をいただいているように障害をお持ちでタクシーの停留所までは行けない、バス停までも行けないという方のつなぎの部分が、今逆に浮き彫りとなってきているのも事実だろうというふうに思っております。さっき言った9市で行ってるような制度がそのままどうかというのはありますけども、市民に目を向けた形で言うと、少なくとも最低限シータクやシーバスの我々目指すところは、市内に住んで暮らされる方は免許証がなくても何がしかの移動の手段が保障できるという理念のもとでシータク、シーバス、それから今、石島との航路の船ということになってきたんで、あと我々の課題は今浮き彫りになってきたすき間の部分をどうやって埋めるかということですから、どのくらいの予算がかかってどういうふうになるかというような組み立ても含めて、他市にわたってまでの移動というのは難しいかもしれませんけども、福祉タクシー版の市内の公共交通に対しては今検討をさせていただきたいというふうに思っているところであります。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 副市長。 ◎副市長(西村薫三君) 松田議員の再質問にお答えいたします。 市民病院の関係でアンケートですが、まずは私できれば個人面談みたいなことをやって、その中でアンケートが必要なのかどうか、というのは今多分アンケート調査しても、くみ上げられた分も多分こっちのほうにあったと思うんですけど、わからないという回答が多いんじゃないかなと思います。緒についたばっかりで、皆さん本当に今改革にある意味燃えてきて、一生懸命やってる状態なんで、じゃあそれがどうなんかなと言われても困るなというのが、私が職員の立場からしたらそんなんかなと思ってまして。アンケートを拒むもんじゃないんですが、やるタイミングもあろうかと思います。そういった中で、まずは意見聴取なり今の現状についてどのように感じているかということをお聞き取りしながら、アンケートにつきましては変な誘導にならないように、また委員会のほうにも御相談しながら、どこかのタイミングではやらないといけないと思いますが、例えばこの6月、7月というのはどうなのかなという感想を持ってますが、それも含めて、じゃあもうすぐやってくれという方が多かったらアンケートについてもやぶさかじゃあございません。 それから、玉野市の概要につきまして、これは冊子で、紙ベースで見るのも非常にいいとは思うんですが、やはり逐次いろんな内容が集計するタイミングとか時期が異なりますので、1年に1回のバッチ処理ではなかなかリアルタイムな最新の情報が出ないということもあって、発展的に解消するというようなことで今やめておりますが、その裏には、今後、国あたりも積極的に推奨しておりますビッグデータという格好で、公共が所有してますさまざまな統計資料なんかをわかりやすい形でホームページ等で積極的に情報発信して、さまざまな業態、業種、いろいろなニーズに応えていきたいという希望を持っておりますので、そういった方向で今後ホームページの掲載も含めて、わかりやすく努めてまいりたいと考えてございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 松田議員の再質問にお答えをいたします。 議員御指摘の中小企業振興の計画やビジョンの策定の必要性につきましては、市といたしましても十分認識しているところでございます。まずは、経済センサスなど統計調査を始めとする各種データの分析をするとともに、必要に応じて中小企業者へのアンケート調査や業種ごとに聞き取り調査などを行い、振興策の方向性などを示したビジョンの策定に向けて努めてまいりたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 松田達雄君。            〔松田達雄君 登壇〕 ◆(松田達雄君) アンケートの話は、武久理事長さんがそういうふうに誤解をされとるから、そんな誤解のもとにもともと職員の信頼を得ようということで心情に配慮してと言ったのに、ものの二、三カ月せんうちにそんな方向で流れるということ自体がどうなるのかと、今後の問題が言ってるからです。それはきちっとしていただきたいと思います。 それから、副市長が言ったように、ネットによっても出てないです、重要なところが。ですから、従業員数の大幅な減少が美作市の次に悪いんです、減ってるんです。これはやっぱり深刻な問題ですから、玉野市の産業政策がかみ合ってないというんかな、課題が多い、観光政策に偏っとるんじゃないかというふうにも思っておりますので、これはきちっと是正をしていただいて、本当に玉野市がいい意味での活性化するような、人口減少というのはやむを得ない部分があるんですけども、頑張っていただくようにお願いをして、私の質問は以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(広畑耕一君) 次に、藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 皆さん、こんにちは。玉野未来の会、藤原行照です。どうぞよろしくお願いいたします。 発言通告書に従いまして、最初から一問一答にて質問させていただきます。 まず初めに、教育についてでございます。 教師の多忙化についてです。 学校の役割や機能は、子供たちの学校問題、不登校、いじめの増加への対応が求められているにもかかわらず、教職員の勤務環境は悪化の一途をたどり、多忙化問題として顕在化されています。学校には子供のしつけや生活習慣の指導が求められるなど、さまざまな要求や負担が強いられていると思います。 教員の過密な勤務や多忙かな実情が明らかにされ、今やこれらが影響し、さまざまな教育課題の解決をおくらせるという事態に至っているほど深刻であります。多くの教職員は、学校の負担や業務量が増大する中で、時間外労働や仕事の持ち帰りで業務をこなしているのが現状であります。本来あるべき子供と接し、向き合う時間はますます少なくなっています。 このため、学校では子供たちが抱えているさまざまな悩みや問題を見逃しかねない状況をつくり出しており、このまま推移すれば教育の役割が崩壊し、社会問題化しかねないと思います。 玉野市において、勤務時間の把握についてどのように取り組まれていますでしょうか。また、小・中学校の平均勤務時間を把握していますでしょうか、お聞かせください。 これで壇上の質問を終わります。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。            〔教育長 板崎 彰君 登壇〕 ◎教育長(板崎彰君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 教員の多忙化については、教育委員会といたしましても重く受けとめており、先生方が子供と向き合う時間を確保するため、勤務負担軽減を行っていくことが大切であると考えてます。 教育委員会では、毎年独自に教職員時間外勤務実態調査を実施しております。これは、教員一人一人がその日の時間外勤務時間及び自宅に持ち帰って仕事をした時間を記入していくものであり、毎月管理職が回収して集計しております。集計の結果、一月に100時間以上の時間外勤務のある者、もしくは80時間以上の時間外勤務をした月が連続してある者について教育委員会に報告させており、報告対象となった教員に対してはできるだけ産業医の検診を受けるように進めております。 また、教員の平均時間外勤務時間については、昨年度の抽出調査によるものでございますが、本市の小学校では1日114分、中学校では159分でございました。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 時間に直すと、小学校が1時間54分、中学校が2時間39分とのことです。中学校のほうが多いということなんですけども、NPO法人日本標準教育研究所が小学校教師2,000人弱を対象にアンケート調査をしたところ、教師の平均勤務時間は11時間18分で、標準勤務時間の8時間30分を大きく超えています。また、世界で見ても、2013年国際教員指導環境調査でも、1週間の平均仕事時間が韓国では37時間、アメリカでは44.8時間、日本は53.9時間、調査国17カ国の中で一番多くの時間を使っています。ちなみに一番低い数字なのが、29.4時間のイタリアという調査結果が来ております。調査参加国の平均の38.3時間を大きく上回り、その長時間労働ぶりは突出しています。本当にブラック化していると思います。 玉野市においては、教師の勤務時間が長いことについてどこに問題があると考え、解決策として何に取り組んでいるのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 ここ数年の超過勤務状況を分析いたしますと、時間外勤務の主な理由は、授業準備、部活動、担任業務でございました。時間外勤務の多くの時間を費やす授業準備については、教員個々の資質、能力によるところもあります。効率よく準備する教員もいれば、長い時間を費やす教員もおります。教育委員会といたしましては、教員の授業力の向上を図ることも時間外勤務の削減につながると考え、各種研修会等の工夫に取り組んでおります。 また、校長には効率よい授業準備を行うための教材の共有化システムの構築や、担任業務の見直し等をお願いし、各校では教員がお互いに支援し合う体制を検討しております。 部活動につきましては、平日のうち1日は休みをとること、土日のいずれかは休みにすることを共通理解として負担軽減を推進しております。教育委員会といたしましても、教員の負担軽減のため、今年度は各種調査依頼の見直し、研修会の削減、市内研究推進体制の変更による出張回数の削減等、総合的に効率的に取り組み、教員の負担軽減が少しでも図れるよう改善を進めたところでございます。 こういった業務内容の見直しを進めながら、教員一人一人の効率的な業務処理能力等の育成に取り組む必要があると考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 宇野中は水曜日が休みということは聞いております。土日のいずれかは休みにするということなんですけども、そのことによって負担軽減を推進するということですが、土日休みっていうのは今現行聞いても非常に難しいんじゃないかなと感じております。 効率的な話ということだったんですけども、問題なのは、効率もそうですけど中身と資質と思います。学校の教員をふやせば先生方の時間外勤務が減少していくとは思えません。教員の仕事の中身をしっかり見直し、負担を軽減していきながら効率よく仕事をこなす資質を高めなければならないと考えております。そうしなければ、子供と本来向き合う時間は生まれないかと思います。 また、先ほども言いましたけど、気になることが、子供と接する時間、向き合える時間が少ないと思います。以前、子供と話している中で、そういうことは先生に言えばいいんじゃないのと言いましたら、子供のほうが、先生が忙しそうだから言えなかったというような会話をしたことも以前思い出しました。2012年、日本青少年研究所の調査で、小学校の先生に自分の指導に自信が持てるかとの質問に、世界平均では86%で自分の指導に自信が持てるとの回答でした。日本は18%と、とても低い数字となっております。また、小学校の子供に、自分は価値ある人間だと思うかとの調査結果では、アメリカでは46.1%、中国は37.4%、韓国は36.5%となっていまして、日本はわずか7.3%しかありません。数字から見ても、自分の指導に自信のない教師に教えていただいても子供はわかるんでしょうか。だからこそ日本の子供たちは自己肯定感が低いのかもしれません。なぜ、日本の先生方は自分の指導に自信が持てないのでしょうか。当局の御意見をお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 確かに調査結果の数値とすれば、指導に自信が持てない教員が多いように思われます。それは日本人特有の謙虚な資質のあらわれなのか、一概に理由を語れないところもございますが、他の国々と日本とは学校教育に対する求められるものが大きく違うことを認識しておかなければならないと考えます。不登校の問題が学校教育の課題とならない国もございますし、学校を一歩出たら登下校時であっても学校の責任は一切ないという国や、生徒指導すら教員がかかわらない国もございます。日本の教員には登下校の安全確保から生徒指導対応、学力向上、子供の心に寄り添った支援等、さまざまな対応が要求されているから、教員が多岐にわたる指導について適切に対応し、かつ大きな成果が見られるといった総合的な指導力を持てるようになることで、日本の教員は自分の指導に自信を持つことができるのではないかなと思っております。 このように、教員に対する要望が多いという学校教育を取り巻く社会の状況こそが、教員が自分の指導に自信が持てないことにつながるのではないかと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 やはり私が思うに、要望が多いとかたくさん業務があるということだと思うんですけれども、仕事の中で納得できないとか、そういうことがたくさんあるんだと思います。自信と誇りを持って働けない限り、日本の教育の未来はないと考えております。 世間の要求が多い中で、先生方もよく頑張ってくれていると思います。先生方が自信を持って子供と向き合える本来あるべき教員の姿を目指してほしいと思います。 また、先ほども言いましたが、小学校より中学校のほうが勤務時間が長い原因は、私は部活動が大きいと思います。部活動のあり方についても今後考えていかなければならないのではないかと考えています。学校教育の中での部活動の位置づけはどうなっているのか教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 学習指導要領では、部活動とは学校教育活動の一環として、スポーツや文化、学問等に興味と関心を持つ同好の生徒が、教職員の指導のもとに、主に放課後などにおいて自発的、自主的に活動するものと定義されており、その内容については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意することと示されております。よって、部活動は、学校教育の中で生徒の健全育成の一環として取り組まれるものでございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 先ほどの説明で、社会教育ではなく学校教育ということなんですけども、部活の多くが顧問教師の任意と善意で維持されていると理解しております。中学校で部活の担任につくと、教師の忙しさがさらに拍車がかかり、平日、朝練があるところでは7時からの約30分やってるとは思うんですけども、部活の種類によって違うとは思いますが、また放課後は6時30分までやって、ようやく7時になって自分の机に教材研究とか他の事務が始められると思います。また、土曜日、日曜日は練習か試合なので、1週間のうち休みがとれない先生もいるかと思います。夏休みもない状況だと思いますが、唯一試験期間だけ部活動が休みで、その間はやはり先生方も試験の問題づくりや、試験期間が終われば採点ということで、部活動もすぐ始まると思います。それをいろいろ考えますと、土日も休みがないということなんですが、想像を絶する忙しさだなと感じます。 また、問題なのが、部活動に対する給与はないということです。休日(土日、祝祭日)には特殊勤務業務手当というものが支払われています。2時間で1,500円、4時間以上勤務で3,000円と規定されています。4時間ですぐ終われば時間給として750円、大会や試合で朝から夕方まで10時間なら時給は300円、県の最低賃金は735円ですから、労働基準法に照らし合わせると違法なのがよくわかります。公務員は全体の奉仕者という、やって当たり前と思われています。しかし、月曜から金曜まで働き、本来の休日まで奪われる。しかも、その部活動という労働の対価は限りなく低い。これでは部活動に対するモチベーションが上がらないのも至極道理と言えるのではないでしょうか。私が先ほど言った数字は私が調べた数字ですが、本市の部活動に対する対価はどれぐらいで、どう考えているのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 議員御案内のとおり、県費負担教職員は岡山県下全ての市町において、休日に部活動の指導業務を行えば2時間で1,500円、4時間以上で3,000円であり、時給に換算すれば750円程度でございます。また、県大会等の公式試合で生徒を引率して行う指導業務では、4,250円の支給額となります。 部活動は、学校教育の一環として、生徒の自主性、協調性、責任感、連帯感などを育成する大きな意義あるものであるとともに、教員にとっても、生徒の成長や喜びを間近で感じ、充実感を味わえる意義あるものでございます。それゆえ、労働対価の高低でその意義をはかられる業務ではないと考えている教員もおりますが、教育委員会といたしましては、手当の額が少しずつ改善されているものの、労働対価としてまだまだ改善の余地はあると考えており、今後も県に対して働きかけてまいりたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 県大会など行けば4,250円ということで、そちらが支払われるということなんですけども、一般的に顧問というのは自分の専門性にかかわって決められていると思います。確かにそういう場合もありますが、しかし万事が万事そういう場合ではないと思います。 3月、新年度に向けての会議が行われ、校務分掌や学年担当が決められていくと思います。その中で、部活担当者は昨年の部活動担当者をもとにして顧問を決めていき、去年から引き続きその顧問をする場合もあるし、転勤とかなれば新しく次の顧問になる場合もあると思います。全ての教員が部活を担当していると思いますけども、体育の先生とか専門性に通じた先生においては部活をしたくてたまらないとか、あと部活をするために教員になったという先生もいるかと思います。その先生方は部活に対して積極的なため、希望の部活だろうがそうでなかろうが、土日なく部活に取り組んでおります。本当は当たり前と思っていますけども、ありがたいことだなと本当に感謝しております。一方、部活動の制度に懐疑的な教員、学校のほうが大切だと考えてる教員、また部活より家族のほうを大切にしている教員という先生もいると思います。内心部活をやりたくないが、せざるを得ない状況があり、気持ちを顔に出さず部活動に従事する先生もいるかと思います。 部活動と一口に言っても、毎週土日にある運動部から、ない部活もあるとは思いますが、週末にはない文化部、運動部も土日ないところもあると聞いておりますが、先ほど言ったように土日休まず部活動を行ってもほぼ給料は変わりません。こうした労働時間の問題を解決するには、部活動指導も含めた教員の増員や、授業、校務分掌の負担軽減など制度的な対策が必要だと考えますけども、すぐにというのは大変難しいと思います。しかし、外部協力者の活用など地域の力が必要になってくると思います。 さらに、教員にとって、また子供にとって望ましい部活動について今後望まれると思いますけども、いかがお考えなのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 望ましい部活動とは、生徒が心身の成長や技術の向上を目指し、バランスのとれた生活の中で活動を行っていくことが重要であると考えております。そのためには、教員は生徒の健康、安全に留意し、生徒の能力、適性、興味関心等に応じた活動となるよう留意することが大切であります。 加えて、学校は教員の負担軽減の面からも、過度の活動時間とならない配慮や、複数の顧問の配置及び外部指導者の派遣、地域人材の活動等も視野に入れながら適切な部活動の運営が行われるよう管理していかなければならないと認識しております。そのため、教育委員会では各学校に対して、部活動の指導に当たっては、生徒の学業や生活とのバランス、健康や安全面への配慮をしながら活動計画を立てなければならないと指導、助言を行っております。特に、部活動中は適宜休養を入れること、また市内の取り決めとして適切な活動時間の設定につきましては、公式試合やコンクール直前を除く水曜日の放課後は活動をしないことや、原則として土曜日か日曜日のいずれかは休みとすることなど、短時間で効果的に活動するように努めるよう指導、助言を行っております。 また、議員御提案の部活動での負担軽減の具体的な対策として、運動部活動において教員の勤務負担軽減及び専門的な指導者不足の解消を図るため、専門的な知識を有した専門員や地域の方を部活動の外部指導者として学校に派遣する県の事業を活用しております。 今年度は、市内5つの中学校にサッカー、バレーボール、野球、陸上、ソフトテニスの合計6人の外部指導者が派遣されており、派遣校からは、専門的な指導ができない教員の支援や負担軽減につながるとともに、教員がほかの業務にも力が注げるという話を聞いております。 教育委員会といたしましては、今後も各学校の状況を把握し、必要な指導、助言を行いながら、専門指導者や地域の方との協力もいただきながら、適切な部活動を進めてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 部活動ですけども、現在ボトムアップという練習方法があると思いますが、そちらのボトムアップというのはプレーヤーズ、子供が中心で練習メニューとか、あと試合で交代するのとか全て生徒で行います。やはり今部活動においても、ファウルの捉え方とかそういうのも一から十まで教えてるという先生もいらっしゃいますんで、今ボトムアップという方法がありますけども、子供たちが実際問題来たときに判断して決断する、あと練習メニューも考えて、全て生徒たちで行うと。そういうボトムアップということがありますんで、あと先生方がそれに対して子供が相談してきたら乗っていくというような形で。練習メニューから試合方法とか全て部活動の先生で教えてるという方もおりますけども、本来ある部活動というのはロボットと一緒だと思うんです。こうやって動け、こうやってやれっていうのは。そうでなくて、ボトムアップというのは子供たちでしっかり考える、どうやったら勝てるのか。勝ち負けって本当に大事だと思いますけども、それ以上に自分たちで考える力をつけさせるというのも部活動に関して大変重要じゃないかなと思います。そういった指導方法をもっともっと教育委員会のほうから部活動に対して1から100まで全て教えるのではなくて、子供たちが考えて、今何で負けたのか、何で勝ったのかというのは部活動の顧問が全て話すのではなく、子供たちの中で考えていただければいいかなと思いますので、よろしくお願いします。 また、ウオーミングアップっていうのがあると思うんですけども、実際問題、朝練して7時からやって7時半までやるということなんだと思うんです。僕もよくわかりませんけども、時間はさまざまと思いますけども。実際問題、運動頻度とか部活動の内容は違うと思いますけども、普通ウオーミングアップっていうのは30分ぐらいとって体を十分ほぐしながら次の練習に向けていくというのがウオーミングアップと思います。またさらに、クールダウンというのがあるんですけども、練習が終わって15分ぐらいはクールダウン、体を休めるといいますか、体が痛まないようにしっかり体操していくというもので、やらないといけないとは思うんですけども、朝練してるのでそういったことを行っているのかどうかというのは本当に疑問に思いますんで、ウオーミングアップとクールダウンというのは本当大切なことだと思いますんで、そちらのほうもまた確認していただければなと思います。 現在、6名の外部指導者を派遣とのことですが、もっともっと広く募集をかけてふやしていただきたいと思います。今後、玉野市として、部活動の顧問において懐疑的な先生はおるとは思います、本当に。顧問につかなくてもいいという、そういった者をつけていただいてもいいんじゃないかなと思っております。第1顧問、第2顧問とありまして、出てきてない先生方もいるとは思いますけども、そういった選択肢を玉野市として考えていただきたいなと思います。その分、放課後授業とかそういった面を十分取り入れていただければいいんじゃないかなと思います。また、教員を退職した方や地域の力で、そのスポーツを専門に行っていた方々もたくさんいると思います。そういう方々をもっと外部指導者、協力者として参加していただくこと、学校と地域をつなぐということが本当に大事だと思います。 宮城県の小・中学校のアンケートでも、震災後の調査で、学校と地域が連携するとうまく避難所運営ができたとの問いに、連携している地域では95%がうまく避難所運営ができたという数字が出ております。また、連携してない地域では35%ということなので、本当に地域と学校というのは重要な課題と思います。地域力が重要です。学校と地域をつなぐためにもよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(広畑耕一君) 議事の都合により休憩します。                              午前11時59分 休憩                              ─────────                              午後1時0分 再開 ○議長(広畑耕一君) 午前中に続き会議を開きます。 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 先ほどの午前中の教育についてですが、1つ言い忘れたので。 長野県においては朝練禁止ということを決めている自治体もありますので、また参考にしていただきましてよろしくお願いします。 続きまして、玉野市観光振興計画についてです。 観光振興及びにぎわい創出の視点から、地域活性化を推進する計画として玉野市観光振興計画を策定しています。計画の実施期間は平成24年度から28年度、本年度が最後の年となっています。 深山公園の中の有限会社みどりの館みやまについてです。当施設は深山公園とあわせて市内で一番集客率の高い施設であります。平成26年度では120万人で、過去3年間のみどりの館みやまの経営状況を見ると来客数、売上高ともに減少の一途をたどってます。 それには施設の老朽化、出荷者の高齢化、また出荷者の減少などさまざまな問題が考えられると思います。以前も質問されてますが、三宅宅三議員が質問していますが、私も営業日が問題だと考えております。以前は週休3日で月、火、金でしたが、平成20年9月より金曜日休業を撤廃し、現在の定休日は月、火曜日2日間です。私も調べたんですが、県内の道の駅16店舗ありますが、他の15店舗では週の定休日1日が5店、そのうち1店は冬期のみ、冬場のみということで、無休が10店です。ちなみにお隣の灘崎のファーマーズ・マーケットは年中無休となっています。現在の道の駅、全国で平成27年11月5日の時点で1,079カ所ありますが、私が調べた中では週休2日にしてる駅は全国的に見ても深山しかないようですが、実際はどうでしょうか。なぜ改善できないまま週休2日なのか、またどのような理由があり、なぜできていないのか、お聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。            〔産業振興部長 尾崎敬一君 登壇〕 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えをいたします。 道の駅の定休日につきましては、全国の全ての状況を把握できてございませんが、道の駅みやま公園の駅長に確認したところ、中国5県にある約100施設については週2日の定休日を設けている施設はないように伺っております。全国的に見てもまれな運営形態であると認識しております。 また、みどりの館みやまが定休日を週2日としている理由でございますが、直売所の運営において生産者から農産物の栽培、出荷準備に一定の作業時間等要するためある程度の定休日の日数を設けてほしいといった要望があることに加え、週3日の定休日でスタートした経緯などもあり、定休日が週3日から2日に減ったものの現在に至ってるところでございます。定休日を減らし営業日数の増加を図ることは、みどりの館みやまの活性化につながるものと十分に認識しておりますが、一方でそれに応じた農産物を確保することも重要な課題となりますことから、今後品ぞろえや生産量の向上の取り組みとあわせまして営業日数の増加を検討してまいりたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 週休2日というのはあり得ないと思いますので、ぜひ検討のほうよろしくお願いします。 また、道の駅の範囲ですが、道の駅としての施設としてはみどりの館みやまだけではないと思います。ドッグラン、イギリス庭園、ミニパターゴルフ一帯を道の駅と認識していますけども、みどりの館みやまの指定管理が有限会社みどりの館みやまになっていて、先ほども言いましたが、月、火曜日休みです。また、ドッグラン、イギリス庭園、ミニパターゴルフの指定管理が玉野市公園緑化協会で、休日が水曜日となっています。道の駅全体で考えますと3連休ということですが、利用者にとって大変不便と思っております。道の駅全体で考え、休日日を同じにすることは大変重要と考えますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えをいたします。 議員御指摘のとおり、深山公園全体として週に3日はいずれかの施設が閉まってるという現在の状態は、好ましくないと私も考えております。道の駅みやま公園を構成する農林水産振興センターと深山公園各施設の定休日のあり方につきましては、それぞれの指定管理者である有限会社みどりの館及び公益財団法人玉野市公園緑化協会と、また所管する農林水産課及び都市計画課において、利用者のニーズ等を勘案しながら早期に検討してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。開業以後、売り上げは年々伸び、平成16年度には4億5,000万円となり、その後年間4億円を超える売り上げを続けていましたが、平成21年度からは減少傾向となり、平成26年度は3億900万円となっています。わずか5年間で1億円の減少ということです。 購入者(消費者)は、玉野市民が半数で半数が市外ということですが、直売所、特産品コーナーのレジ通過人数はどのようになっていますでしょうか。また、近年の経営状況、今後の経営改善の方向をお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 直売所及び特産品コーナーのまずレジ通過者でございますが、過去3年間の年間来客数の平均値といたしまして、直売所が約23万人、特産品コーナーが約8万人となってございます。 また、近年の経営状況でございますが、直売所と特産品コーナーの売上高におきましては、平成15年度の4億3,400万円をピークにその後減少が続き、平成27年度では3億1,200万円となってございます。こうした状況から、一時は単年度で700万円を超える営業損失を計上しておりましたが、経常経費の削減や不採算部門であったレストラン事業を直営から民間事業に委託運営に転換したことなどにより、平成27年度決算での営業損失は約40万円で、ほぼ収支均衡の状況まで大きく改善されております。 今後につきましては、去る5月27日に開催されたみどりの館みやま社員総会において、今期の指定期間満了となる平成30年度までの3年間で主力事業である農産物直売事業を最優先とした集中的な経営改善を実施する方針を掲げてございまして、顧客満足度を向上させる体制づくり、生産者が出荷しやすいシステムづくり、消費者にとって魅力的な販売戦略という3つのプロジェクトについて具体的な計画を定めて取り組んでいくこととなっており、詳細につきましては今議会の所管委員会で御報告させていただく予定でございます。本市といたしましては、地域の交流拠点である道の駅みやま公園とその中核施設の一つである農林水産振興センターの活性化に向けて、今後も関係団体と連携を図りながら積極的に支援してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 3つのプロジェクトをしっかりやっていただきまして、よろしくお願いいたします。 私も生産者の方に聞いてるんですけれども、売れ残り品を毎日持ち帰っていますが、隣のファーマーズ・マーケットではその日にとりに来られる方もいます。翌日納品の日に持ち帰る方もいらっしゃるということでした。営業時間が4時というのも短いと思いますが、他の道の駅と比較していかがでしょうか。また、農産品については割引をしていません。直売所の弁当などは割引をしていると思いますが、農産品を割引販売できない理由などありますでしょうか。営業時間とあわせてお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 県内16カ所の道の駅直売所の営業時間につきまして、季節や曜日によってさまざまな設定がございますが、基本的な閉店時刻として17時までが4施設、17時30分までが2施設、18時までが8施設となっており、おおむね17時から18時までの設定となっており、みどりの館みやまの閉店時刻は他の施設と比較しても明らかに早いという状況でございます。 また、売れ残った農産物の割引でございますが、生産者から預かったもの、いわゆる委託販売の値引きにつきましては、生産者との取り決めの中で会社判断で行わないようにしてるということでございますが、現在生産者の立ち会いのもと一部実施してるケースはあるとのことでございます。この閉店間際の値引きは、来店者への魅力アップ、生産者の少しでもの収入アップ、売れ残り品の回収の手間が省ける、また先日の山本議員の御質問にもありましたが、食品ロスを防げることなど一石四鳥であると考えております。 いずれにいたしましても、今後の経営改善の中でいかに生産者と消費者のニーズをマッチングさせていくかということが重要な検討課題であり、今後生産者と協議をしてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 4時ということなんで、仕事が終わっても買いに行けないということもあります。また、あそこは仕事が終わって結構車も通るところなんですけども、4時に閉まってしまいますんで帰りに買うということができませんので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 毎年来客者数も減っています。人がたくさん集まる仕掛けをしていただきまして、収益が向上しなければ活性化してるとは言えず意味がないと思います。私が以前大分の豊後高田市の昭和の町というところの商店街に行きましたが、売り上げや来客の目標を設定しており、毎年の反省と次年度の運営方法を決めています。同様に売り上げの目標や来客者数の目標を上げることが必要であると考えます。みどりの館みやまの創生に向け、経営の視点を持ち、目的、目標を明確にしていただきまして、期限を設置しその達成に向け社員一丸となって意欲を持って行動できるよう変わってほしいと切にお願いします。 また、給料においても今現行売り上げが上がればボーナスとか手当とかで上げてみるのも一ついいんじゃないかなあとも思います。また、旅行に関しても今してないということなんで、売り上げが上がった際にはぜひ旅行とかもできるような形をとっていただければなあと思います。 あと、月2回開催のフリーマーケットの開催時期に多目的広場において飲食ブース出店とかできたら人が集まると思いますけども、そのようなことについてお考えをお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 議員御指摘のありましたように、私もみどりの館みやまが実施するイベントといたしましては、市内の農林水産業の振興に資するものであって直売所、特産品コーナー、レストランなどの売上向上に有効なものであれば積極的に実施していくべきと考えております。 なお、昨年度までは秋と冬の年2回みやま祭りを実施しておりましたが、本年度以降につきましては経営改善の中で、議員から御提案いただきましたフリーマーケットに合わせた飲食ブースの出店など、これらの方策も含め幅広く検討していくよう働きかけてまいりたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。ぜひ、いろいろな方向から見て集客できるようなことを考えていただきたいと思います。 続きまして、玉野市公園緑化協会についてです。 有料施設として、ミニパターゴルフ場、イギリス庭園、ドッグランと3施設ありますけども、過去3年間の推移について、ミニパターゴルフ場においては平成24年では来場者数9,810人、25年度では7,848人、平成26年度では7,589人で、平成24年度から見てもマイナス2,221人です。収入においても当然減少していると思います。平成23年度に人工芝の全面改修を行っていますが、人工芝の耐久年数もあり、改修するとしたら時期はいつになりますでしょうか。また、来場者数、収入を見ても減少していますが、今度の取り組みはどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 建設部長。            〔建設部長 小橋康彦君 登壇〕 ◎建設部長(小橋康彦君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 深山公園のミニパターゴルフ場につきましては、お年寄りから小さなお子様まで幅広い年代において手軽に楽しむことができるレクリエーション施設として平成6年に供用開始して以来、玉野市ミニパターゴルフ協会を始めとする愛好家はもとより、家族連れなど多くの方々に御利用いただいてるところでございます。また、議員御案内のとおり、近年におきましては平成23年度に人工芝の全面張りかえを行い施設の魅力向上を図ったところでございます。 議員お尋ねの人工芝の耐用年数につきましては、一概に何年というものはございませんが過去の改修状況から10年程度は使用できるものと考えております。また、年間の利用者数につきましては、屋外施設といったこともありその年の気象状況により大きく左右され変動いたしますが、全体として議員御指摘のとおり減少傾向が続いてる状況でございます。 今後につきましては、利用者が減少傾向にあるとはいえ年間8,000人程度の利用があること、また人工芝の耐用年数も残っておりますことから、現状におきましてはミニパターゴルフ場の運営を継続していきたいと考えております。このため、既存施設のさらなる利用促進を図るとともに、効率的な施設の維持管理に努めてまいりますので、御理解賜りたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 パターゴルフ場もだんだん減っていますが、残り5年、6年まだあるんですか、しかしながらいろんな方法を次に向けてもう既に考えていかないといけないんじゃないかなと思います。だんだんだんだん人工芝も薄くなってきますもんですから、これからはパターゴルフとして人数が上がっていくというのはなかなか難しいんじゃないかなと思っております。グラウンドゴルフの練習場にするとか、あと私もよく言われるんですけど、あそこはバーベキュー場にしたらどうかって言われるんですけども、道路に全部囲まれて真ん中に池がありますんで、そういった形でバーベキューをぜひしてくださいという意見もありますんで、今後いろんな方向から考えていっていただきたいと思います。 次に、イギリス庭園ですが、平成12年度に建設費3億596万650円かけて建設しています。過去3年間を見ても来客数は1万5,000人前後で、収入においても200万円前後となっておりますが、年間の維持管理費というのは案分するところもあると思うのでなかなかしっかりとした数字は出ないとは思いますが、どのようになっていますでしょうか。今現状の数字についてどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 建設部長。 ◎建設部長(小橋康彦君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 議員御案内のとおり、イギリス庭園の来客者数につきましては近年1万5,000人前後で推移しており、平成26年度には入場料収入として203万7,565円の収入がございます。 一方、管理運営費につきましては、玉野市公園緑化協会が平成24年4月1日から公益財団法人に移行したことに伴い、公益法人会計上公益事業費として一つにまとめられておりますので、個々の事業ごとの経費について案分により算出することとなります。その中でイギリス庭園に関する事業の経費ですが、受付職員や作業員の賃金、苗や肥料の購入といった原材料費などにより、平成26年度は約1,400万円となっており、差額約1,200万円の赤字となっております。 こうしたことから、イギリス庭園の収支改善に向けた取り組みは喫緊の課題と認識しており、新たな魅力スポットの創造や各種イベントの開催など、入園者増に向けた取り組みを行ってるところでございます。こうした中、本年5月29日に開かれましたイギリスフェアにおきましては、小雨がぱらつく中、1日で約500人の家族連れが来園し、バグパイプの演奏を楽しんだところでございます。これらの取り組みを始め、今後も入園者増に向けたさまざまな取り組みを進めるとともに、維持管理経費の削減、抑制にも取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 収入が200万円で運営費が1,400万円ということで、非常に厳しい数字となっていると思います。収入があって本当は運営しなければいけない事業じゃないかなあと思いますが、今後のあり方についても考えていただきたいなと思います。 まず例ですけども、とっとり花回廊では区分とか入園日を変えています。4月から11月、12月から3月ということで夜間営業日で分かれています。4月から11月が大人が1,000円、12月から3月が700円で、季節ごとに料金の設定を変えています。また、営業時間も変えています。4月から11月は9時から5時、12月から1月は午後1時から夜の9時、2月、3月は9時から4時30分で、夜間営業日の料金は700円ということです。イギリス庭園においては営業時間が今現在9時から4時30分となっていますが、とっとり花回廊もそうですがムーンライトフラワーガーデンやイルミネーションをし、幻想的な光の演出をつくり出す庭園へと生まれ変わるということはできないでしょうか、いかがお考えかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 建設部長。 ◎建設部長(小橋康彦君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 議員御紹介のとっとり花回廊のムーンライトフラワーガーデンや後楽園で開催されます幻想庭園など、庭園を幻想的な照明で彩ることは園内の木々や花を美しく引き立たせ、昼間とは違った夜の美しい表情を楽しむことができることから、施設の魅力向上に資するとともに、入園者の増加にもつながる効果的な取り組みであると認識しております。一方で、夜間照明設備の整備や運営経費といった課題もありますことから、こうした取り組みが収支改善につながるかにつきましては費用対効果を慎重に検証する必要があると考えております。今後は議員御提案の他施設の先進的な取り組みも含め、イギリス庭園の収支改善に向けたあらゆる方策について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 一番厳しいと思いますけど、いろんな方向を考えて少しでも収入が上がるような取り組みをしていただきたいと思います。 ドッグランにおいては、3施設の中でも一番収入が多くて340万円ですか、平成26年に。ドッグランにおいては、お客様のニーズに応えてドッグランのみやまとして本当に認知されていると思います。ふんの始末や予防接種の問題、犬同士のけんかなどいろいろ問題もあるとは思いますが、しっかり衛生面のことも考えていただきまして、ドッグランは引き続きよろしくお願いいたします。 続きまして、王子が岳についてです。 以前にも言いましたけども、王子が岳の持つ神秘性、物語性に注目したパワースポット化やガイドウオーキングなど新たな切り口とありますが、本市では王子が岳についてどのような取り組みをしましたか、お聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。            〔産業振興部長 尾崎敬一君 登壇〕
    産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えをいたします。 議員御指摘のとおり、王子が岳につきましては、玉野市観光振興計画の玉野市らしさを実現するプロジェクトの一つに位置づけられ、地域の特性や歴史を生かした魅力づくりを行うこととしてございます。王子が岳の雄大な景色や百済の王女が8人の王子を授かったという逸話からパワースポットとしての潜在性を秘めていると考えてございまして、玉野市観光協会やたまの観光ボランティアガイドの会つつじの会とともに、ガイドウオーキングなどの観光施策についてより効果的なものとなるよう検討を行ってるところでございます。 また、渋川地区、王子が岳地区におきましては観光施設が集積していることから、平成27年度には情報共有を行い各施設間の連携を深める体制を構築するため、渋川地区及び王子が岳に係る関係者で構成された渋川・王子が岳活性化協議会を発足してるところでございまして、各施設間のネットワーク、周遊性の向上などさらなる活性化に向けて取り組みを進めているところでございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 随分前からパワースポット化という話がありましたけども、少し前に進んだような気がします。パワースポットとか物語性という意味で旅行されるという方もいらっしゃいますので、ぜひともよろしくお願いいたします。 玉野市も観光地として王子が岳を上げていますが、私も市民の方に猫も多く、パークセンターも常に閉まっているとのお話を聞いて伺いました。猫も犬もたくさんいました。そのときタイミングよく餌を上げている人がいて、餌が多いんだということで行きましたんで私も見て見ぬふりもできず、その方に餌やりはどうなんですかねということを言いましたら大変なえらい勢いで叱られました。そうして、いろんなやりとりをしましたけども、最後にはその方が餌やる文句があるんなら条例でもつくれっていうことで言われまして、その場を去られていきました。現在、環境保全課においては、1年間かけて本年度中をめどに条例をつくるということです。注意喚起することについても以前よりはやりやすくなるのではないかと思いますので、よろしくお願いします。 王子が岳にあるパークセンターですが、約2年前から閉鎖していると思っておりますが、現在の状況と今後についてどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 王子が岳パークセンターの軽食喫茶部門につきましては、玉野市観光協会が本市から借り受け使用管理について事業者に委託を行っておりましたが、その運営事業者の体調不良により平成26年7月25日の営業を最後に休業となっているところでございます。これまでの間、委託先において新たな運営者を探すなど営業再開に向け取り組みを行ってまいりましたが、現段階では見つかっておらず再開には至っておりません。王子が岳パークセンターは眺望もすばらしく、映画の撮影やパラグライダーの離陸ポイントなど観光地として十分に魅力を備えていると認識してございまして、来場者の利便性の向上を図り魅力を創出するため、王子が岳パークセンターの営業の再開に向け委託先である玉野市観光協会とも協議をしながら、さまざまな観点から対応策を検討してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 私も活用したいという声を実際聞いておりますんで、またお話しさせていただきたいと思います。ずっと閉鎖しているのも環境上も悪いですし、また玉野市の運営施設としても問題がありますんで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 前回に引き続きまして渚の交番についてです。 前回の当局の回答においては、おかやまビーチスポーツ協会において準備を進めていて、その状況を注視しながら必要な協力、支援を行ってまいりたいとの答弁でしたが、現在どのように進んでますでしょうか。私が聞いてる限り、日本財団に最短の申請が10月ということを聞いております。もう余り時間がありませんが、今の現状と今後についてお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 藤原行照議員の渚の交番の進捗状況と今後について、私のほうからお答えをさせていただきます。 渚の交番は安心・安全、きれいで楽しい海をつくるというコンセプトに基づき、管理者が常駐することにより年間を通して海辺の安全・安心の確保やさまざまなビーチスポーツの体験教室の開催等を通じたスポーツ振興などを目的としたプロジェクトで、地域の安全・安心や市民スポーツの振興はもとより、地域活性化の面からもその意義は大きいものと考えております。 以前から議員を始めおかやまビーチスポーツ協会のほうからこの渚の交番の話をいただいておりまして、上京した際に勉強も兼ねて日本財団へお邪魔をさせていただきました。日本財団で話を聞いたところ、もともと日本船舶振興会を母体とした団体なんでとにかく海に思い入れがあって、海をまずきれいに保ちたいということと、それから海に親しんでもらえる環境を残したいという日本財団の考え方があるようです。その中で自身勉強不足だなあと思ったのは、玉野市の渋川には青年の家があって、今もなお海事研修が行われています。岡山県で生まれた子供たちの九十何%は海事研修をするという環境下にありますけども、日本財団の調査によると今この海事研修そのものが日本全体からかなりなくなっていっていると、そういうことに大変危惧もしているということでした。その面談の中で話をしたら、玉野市さんにはそういう青年の家があって海事研修所がある。渋川というのは岡山県では有数の海水浴場だ。あわせて、今おかやまビーチスポーツ協会さんを始めいろんな方々が展開をされていて、ビーチバレー、ビーチサッカー、ビーチヨガ、ビーチテニス、ビーチフィットネスを始めオープンウオータースイミングであるとかそういうさまざまなことが行われているんで、我々が協力関係を持つとしてはいい場所だという話がありました。あわせて、海上保安部を中心とする岡山県水難救済会という組織も玉野市を中心に展開をされているんで、ライフセービンググループやそうした人たちがかかわりを持っていく中でも、リップサービスがあったのかもしれないですけど、非常にいい立地条件にあるのではないかという話でした。 助成金については、10分の10という非常に財政厳しき中で財源を100%確保しているという事業なんで、より具体的なお話をお聞きをしたら、残念ながら自治体では申請ができないと、玉野市は申請者にはなれませんと、申請ができるのは法人格を有している団体のみですよということでした。先ほどから出ているおかやまビーチスポーツ協会というのは、残念ながら法人格を有していません。さっき議員からもお話があったように、申請の期日は毎年10月です。恐らく今から一生懸命やっても、おかやまビーチスポーツ協会が法人格を獲得することは難しいというふうに思います。そうした中で我々として考えられる手法としては、渋川を管理している公益社団法人の玉野市観光協会は十分申請団体となり得るなということを思っておりまして、我々としては、可能性がどのくらいの割合あるかわかりませんけども、観光協会を申請者として渚の交番の日本財団の助成について検討を今進めているところです。 ただ、建物ができても、それの管理運営を継続していただく方々が必要になります。そうしたときに、今ビーチスポーツを盛んにやっていただいている方々、あるいは渋川観光協会でありますとか、さっきの岡山県水難救済会であるとか、それにかかわっていただく方々のほうもきちっと体制が整ってこないといけないと思っておりますので、そうしたこれからの申請手続の中で詳細についてはかかわりがあるいろんな団体と鋭意調整をして、その状況を注視してまいりたいというふうに思っております。申請者になれないだけで、玉野市にとって渋川の魅力アップというのは非常に重要な要素であろうと思っておりますから、事務的な手続等々は玉野市のほうでしっかりとお手伝いをさせていただければというふうに思っております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 本当に渋川を守るという意味でもぜひ進めていきたい事業であります。よろしくお願いします。また、以前もまちおこし協力隊というのも言ったと思うんですけど、その中で運営するに当たってそういう制度も使えるんじゃないかなあと思いますんで、ぜひ検討していただければと思います。 続きまして、おかやまビーチスポーツコミッションを立ち上げることによって、前回の答弁で県との綱引きをしているということでした。綱引きをやめて、公式ルートであります意思表明申請書をオリンピック事前キャンプ候補地として県に提出できると思いますがいかがでしょうか、お聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。            〔教育次長 岡本 隆君 登壇〕 ◎教育次長(岡本隆君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 議員御案内のビーチスポーツコミッションは、ビーチスポーツ、経済、観光の関係団体、行政機関等で構成され、ビーチスポーツの誘致や開催支援を行う組織であると認識してございます。 現在、オリンピック事前キャンプ地誘致の意思表明書を提出してございます美作市におきましては、昨年11月、県内で初めてスポーツコミッション組織を設立したところでございます。スポーツコミッションの設立につきましては、市内外から競技者や観戦者、ボランティアなど関係者が訪れることによりまして、スポーツ振興はもとより、シティーセールスや経済効果など波及効果が期待されるものと考えてございます。 しかしながら、事前キャンプ誘致に係る費用は、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が示しております事前トレーニング候補地ガイドの応募要項によりますと、キャンプの誘致に際しては誘致に係る一切の責任と費用負担は自治体が負うものとされてございます。美作市におきましては、ラグビー・サッカー場が県営体育施設であるため施設改修は県が実施、受け入れ費用につきましては市が負担すると伺ってございます。したがいまして、オリンピック事前キャンプ地誘致の意思表明書提出につきましては、費用負担等財政面も含めましてまずは美作市と同様、県を巻き込んだビーチスポーツコミッションの設立が必要不可欠であると考えており、今後他市の状況や県の動向等を注視し検討してまいりたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 その拠点、基地をつくることによって、またおかやまビーチスポーツコミッションを立ち上げることによって、さまざまな取り組みが渋川海岸で進むと思います。ぜひよろしくお願いします。 今回おかやまビーチスポーツ協会もトライアスロンを初めてことし呼ぶという声も聞いておりますので、そういった形もどんどんどんどん進めておりますんで、よろしくお願いします。 御存じの方もいらっしゃると思いますが、弓ヶ浜海岸や熱海サンビーチにビーチアトラクションとしてウオーターパークというのを設置しています。非日常的な空間を演出し、家族連れからカップルまで幅広い年代の方を取り入れています。弓ヶ浜海岸の海水浴来場者数は、対前年比は7月初めの台風の影響などもありましたが、ウオーターパークを設置して何と243.3%ということでありました。そういった基地をつくることによって、渋川海岸にもウオーターパークという設置も考えられると思います。玉野市のすばらしい資源を未来永劫守るという意味からも、渚の交番、おかやまビーチスポーツコミッションの立ち上げ、設置に向けての対応をスピード感を持ってお願いしたいと思います。 最後になりましたが、市役所職員の市外在住についてです。 私も議員になって初めて質問させていただきましたが、答弁では消防等を含む玉野市の職員750名ほどのうちどれぐらいの人が市外にお住まいなのかということの問いに、去年の4月1日時点の市の職員数は756名で、そのうち玉野市以外に在住している職員は233名、全体の3割となっており、居住地別では岡山市が156名、倉敷市が58名、岡山市と倉敷市以外に住んでいる職員は19名とのことでした。なお一層市内への居住を勧める呼びかけを実施してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいということでしたが、現在どのようになっていますでしょうか、1年しかたっていませんが教えてください。また、どのような努力を行ったのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。            〔総務部長 山上誠二君 登壇〕 ◎総務部長(山上誠二君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 まず、現在の状況につきましては、本年4月1日時点の市の職員数は743名、このうち玉野市以外に在住している職員は219名で、全体の約3割という状況でございます。 次に、どのような努力を行ってきたかについてでございますが、新規職員の採用におきまして面接時に市内への居住意思を確認するなどの働きかけを継続して行ってきたところでございます。平成25年以降の過去4年間におきましては、市内に居住する新規採用職員103名のうち30名は市外からの転居者となっており、市内居住するよう働きかけを行ってきた効果が少なからずうかがえるところでございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 市外に住んでいる職員は現在219名ということなんですけども、その中で独身者は何名いらっしゃいますでしょうか。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 藤原行照議員の御質問にお答えします。 市外に在住する市職員219名のうち独身者は109名で、その比率は約50%でございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございます。 50%ということなんですけども、アンケート調査で11項目において市役所の職員の方に調査を行っています。どのような理由によって玉野市外に住んでいるのでしょうか、またどこが問題なのかお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 藤原行照議員の御質問にお答えいたします。 市職員を対象として平成25年11月に実施した居住地に係るアンケートによりますと、住まいが現在のエリアになった事情はとの問いに対しまして、市外在住者からは自分の実家に近い、自分の実家である、配偶者の実家に近い、配偶者の実家である、配偶者の仕事の関係等と回答したものが合計で93名と、有効回答者数113名に占める割合は約82%を占めてございます。 また、市外在住者が玉野市に住まない理由はとの問いに対しましても、自分や配偶者の実家に住むため、実家の近くに住むため、家を建てたといった同様の回答が多く見られ、自分や配偶者の実家または実家に近いところを理由に住んでいるようでございます。また、そのほかの理由といたしまして、子育て環境では子供の面倒を親に見てもらえることを理由に掲げているものが多く、親の都合では親の介護を理由に掲げるものが多い状況でございます。 次に、玉野市に住むに当たりどこが問題かにつきましては、アンケートの転居する場合に優先すること、また住まいを現在の場所にした理由の問いに対しまして、市外に在住する職員の回答では利便性や環境面を多く掲げており、子育ての環境や駅、高速道路に近いこと、交通アクセスの利便性や大型ショッピングモールなどへの買い物の利便性など、総合的に見て本市よりもより利便性や環境のよい近隣の市を優先しているところがあるようでございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 さまざまな意見で難しい面も多々あるとは思います。家族の理由また奥さんの勤務先というようなこともさまざまあると思いますが、先ほども独身者の方が50%を占めているということなんですけども、今回の一般質問でも後閑の雇用促進という質問で赤松議員も質問していますが、その独身の方を市の雇用住宅として考えてこちらに住んでいただくという考えは持たれてないんでしょうか、教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 藤原行照議員の御質問にお答えをいたします。 後閑の雇用促進住宅につきましては、御紹介がありましたように先日赤松議員の御答弁にもございましたが、現在も市の方針が定まっていない中であらゆる可能性についてさらに検討を進めていくというふうになってございますが、議員御提案の市職員、その中でも特に独身ということでございますが、市職員のための雇用住宅としての利活用につきましては現段階におきましては考えてはございません。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 市職員の全体の雇用住宅としては、80もありますんで難しいと思います。そこの1階部分、2階部分とかそういう住み分けをして、前向きに後閑の雇用促進も考えていただきたいと思います。 また、市外在住の方なんですけども、今ふるさと納税がかなりふえてきているということなんですけども、市の職員の方はふるさと納税をどのくらいされているかわかりますでしょうか。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 藤原行照議員の御質問にお答えをいたします。 市職員へのふるさと納税への協力依頼でございますけども、昨年11月に人事課から、またことし4月には秘書広報課からふるさと納税への協力依頼文と謝礼品のカタログダイジェスト版を一緒に配付するなどして、とりわけ市外在住の職員からの寄附を募ったところでございます。その実績でございますけども、平成27年度が6名で27万4,000円、平成28年度がまだ5月末の2カ月の間でございますが3名で8万円となっております。今後ボーナスの支給時期や年末に向けてふえてくるものと期待をしてございます。今後も市職員に対しまして定期的にふるさと納税のお知らせをするなど積極的に呼びかけてまいりたいというふうに考えてございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 藤原行照君。            〔藤原行照君 登壇〕 ◆(藤原行照君) 御答弁ありがとうございました。 せめてふるさと納税はしっかりしていただきたいなあと思います。 先ほども言いましたが、いろんな形で市外に住むというのはしょうがないといえばしょうがないんですが、私も市民の方からいろいろ言われております。玉野市も移住、定住ということを大きく掲げているもんですから、ぜひ独身者の方、家族を持ってる方もいると思いますがぜひ玉野に住んでいただいて、ことしは何人玉野に住みましたという報告が聞けるようにぜひよろしくお願いします。 今回の質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(広畑耕一君) 次に、渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) 皆様、お疲れさまでございます。本日の3番目でございます。お疲れとは思いますが聞いてください。会派同志の会の渚でございます。 さて、先ほど来までの諸氏への答弁の中で、既に私の質問は多く重複した内容も包含されているとは存じますが、御了承いただきまして、通告に従い、以下の大きな4項目について質問させていただきます。 それでは、大きな1点目は、市立高校の工業科新設についてであります。 市長は、本年4月27日に産業振興ビルで開催された市立高校在り方検討プロジェクト会議の席上、若い世代が物づくりに興味を持ってくれれば地元への就職や定住人口がふえるので、行政と民間が一致団結し、スピード感を持って人材確保の取り組みを進めたいと挨拶で述べております。本件については、本年度の市政運営の基本方針の中でも取り上げており、玉野商業高校への工業系学科の新設をするという意気込みを披露されています。 そこでお伺いいたします。 1点目、物づくり産業を中心とする製造業が多く集う本市においては、即戦力に結びつく人材確保が身近にできるため、大きな期待を寄せていたところであります。しかし、翌日の新聞紙上では市教育委員会は検討を進めていた玉野商業高校への工業系学科設置を凍結し、インターンシップの拡充で物づくりの人材育成を図る方針を明らかにしたとの報道であります。この経緯について詳細にお聞かせください。 2点目、報道では実習棟の新築などの施設整備に最低5億円は必要とされ、学科新設の手続開始から1期生の卒業まで最短でも5年かかるため、インターンシップの拡充に方向転換したとのことであります。この内容についても詳細にお聞かせください。 3点目、少子化のうねりの中にあって、ここ数年定員割れが続いており次第に深刻になりつつある状況も考えれば、工業系学科の新設となると市外からの生徒も就学を希望すると想定されますが、御所見をお聞かせください。 大きな2点目は、行政機構改革についてであります。 市民のためにより一層のサービス向上を目指し、スムーズな対応とめり張りのある業務推進を図る目的で本年度の機構改革がなされました。 そこで早速お伺いいたします。 1点目、市長は常々から身の丈に合った市政運営とおっしゃっていますが、市長の考える身の丈に合ったこれからの市民サービスとは何か、どういったものを模索されるのか、御所見をお聞かせください。 また、本市を含めて、現在全国津々浦々で施行されているであろう市民のための多岐にわたる公共サービスのあり方についても、いま一度御所見をお聞かせください。 2点目、今年度実施された行政機構改革の目玉は、教育委員会の中へ保育行政を取り込んだことであります。新たに就学前教育課を起こし、幼稚園、保育園の園児を画一的に把握し運営することができますが、スタートして余り時間も経過していませんが、現時点での業務内容や問題点等があれば御所見をお聞かせください。 3点目、ここ数年の玉野市役所の売り文句はワンストップサービスでありましたが、今回の機構改革で小さなお子さんを抱いたお母さん方が3階の就学前教育課まで出向いていることについて、御所見をお聞かせください。 4点目、受付用のカウンターらしきものは整ってはいますが、パーティションがないため話は筒抜け状態であります。やはり相談事になるとプライバシー的配慮が必要となりますので、面談室的な部屋も準備すべきと考えますが、御所見をお聞かせください。 大きな3点目は、市職員の人事考課についてであります。 本市はこれまで人事考課制度により職員の能力や勤務態度について評価する能力評価を行ってきたが、今年度から地方公務員法の改正に伴い、新たな人事評価制度を導入するとのことであります。 そこでお伺いいたします。 1点目、能力評価に主眼を置いた人事考課制度から人事評価制度へと呼び名も変わりますが、一体どこが大きく変わり、どのようにして職員の頑張りを評価できるのかお聞かせください。 2点目、民間会社と大きく違いを見せるのは、職員のジョブローテーションであります。改めてお聞きしますが、なぜ公務員という職種は必ずジョブローテーションをしなければならないのかお聞かせください。 3点目、そのジョブローテーションにより短期間でくるくる職場が変わる中で、配置がえになってもすぐにアウトプットが出せる状況になり、すぐに判断できる業績評価ができるのでしょうか。どのような物差しを使い、何をもって公正に判断できるのかお聞かせください。 4点目、市の職場は本当に多岐にわたる業種が混在しておりますが、地方創生と叫ばれる昨今、本市の市政存続のための取り組みの中で、職員の奇抜なアイデアを持ち寄り活性化させる取り組みが必要かと思われるが、御所見をお聞かせください。 5点目、コストダウンにつながる業務改善提案等の活動は現在どうなっているのかお聞かせください。 次に、大きな4点目は、教育についてであります。 この先10年、20年、30年後も日本という国が国家として自立存続し、国民が心豊かに生活できていることを切に願う毎日であります。 作家曽野綾子さんが日本の未来を考える提言の中で記憶に残る言葉は、いつまでも安心して暮らせる、100%の安全を求める人生なんてあるわけないときっぱり言っていることです。大地震などの自然災害やさまざまなアクシデント等が突然襲いかかるかもしれない環境下、現実には絶対安心なんてないということであります。自動車が交通事故を起こすことを知りながら、誰も自動車を廃止せよとは言いません。自動車は人を殺す凶器であると同時に、救急車として人命を救う道具でもある二面性を忘れてはならず、世の中にはベストという状態はめったにないことを悟り、ベターを選択して生きていくことが肝要であるということであります。 教育は国家百年の計と言われ、こつこつと長年にわたり幾世代の人々の中に浸透していくものでありますが、一つ方向を間違えるとなかなか修正ができない危険性を含んでいます。世の中に起きているよいこと、悪いことの事案をひもといていくと、必ずや教育という壁にぶつかります。 そこでお伺いいたします。 1点目、先日も有名な評論家がおっしゃっていました。今の護憲派の方々は平和憲法の堅持を毎日お題目のように唱えていれば大丈夫だと言うが、それはお経を念じていれば暴漢に襲われないということに等しい。戦争と武力行使を放棄して軍隊を持たなければ平和が保てると考えているおめでたい国は、世界中を探しても日本だけであり、平和は戦ってかち取るものだということが世界の常識であることを教えなければならない。永世中立国のスイスは国民皆兵の国であり、男性は定年まで徴兵され常に侵略者と戦う準備を整えています。世界の普通の国の憲法は、他国と戦争はしないが自国の領土や国民を踏みにじる行為に対しては武力をもってこれを排除すると定めています。 以上のことを子供たちに正しく教える、伝える機会もない状況かもしれませんが、現状をお聞かせください。 2点目、現在市内の小・中学校の学級自治体制には学級委員長という肩書がないと聞いています。市内の小・中学校の学級自治体制について詳しくお聞かせください。 3点目、昼夜を問わず毎日遅くまで教育に携わる先生たちのため息が聞こえてきそうでありますが、1クラスの子供たちの数は減少しましたが、なぜ昔と違って今の先生は業務多忙なのでしょうか、御所見をお聞かせください。 4点目、いずれは子供たちも避けて通れない原子力発電と温室効果ガス等の環境問題についてどのように教えているのかお聞かせください。 以上、御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 渚議員の御質問のうち、身の丈に合ったこれからの市民サービスとは何か、どういったものを模索されているのかについてお答えをいたします。 少子・高齢化の進展に伴う社会保障費の増大や人口減少に伴う歳入の減少等財政面での不安要素を多く抱える中、これまで提供してきたサービスを継続していくことは困難な状況になっております。例えば、これまで公共サービスを拡充するために、人口の増加や経済成長を前提とした時代背景のもと、数多くの公共施設を整備してまいりましたが、現在その多くが老朽化しており、維持していくためには膨大な経費が必要となっております。これらを踏まえ、身の丈に合ったこれからの市民サービスとは、将来の人口減少等を見据え本市の人口規模や財政状況に見合ったものとすることで、限られた財源を真に必要なサービスに投入し、健全な財政運営のもと、中・長期的に安定したサービスを継続していくことと認識をしております。こうしたことから、今年度策定予定の新たな行財政改革において、厳しい財政状況の中、真に必要とされる市民サービスを効率的かつ効果的に実施していくために、公共施設の再編整備のほか、事務事業の見直し、アウトソーシングや広域行政の推進等各種市民サービスの最適化、合理化について検討してまいりたいと考えております。 次に、市民のための多岐にわたる公共サービスのあり方についてであります。 先ほども御答弁いたしましたが、少子・高齢化の進展や人口減少に伴う財政状況の中で、市民の皆様に対して、限られた財源のもと、低コストでより良質な公共サービスを提供していく必要があります。それには、各公共サービスについてまずは行政みずからが実施すべきであるかどうかを見きわめた上で、民間事業者に委ねることができるものについては積極的にアウトソーシングし、その際には透明かつ公正な競争原理の導入や業務の包括化等、よりサービスの向上につながる工夫が重要であると考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。            〔教育長 板崎 彰君 登壇〕 ◎教育長(板崎彰君) 渚議員の御質問に順次お答えいたします。 まず、市立高校の工業科新設についてお答えいたします。 1点目、報道の経緯についてでございます。 本年4月に開催いたしました市立高校在り方検討プロジェクト会議において、議員御案内のとおり、市長から地方創生の一環としての工業系学科新設等を含めた高校改革に取り組んでいくという旨を説明し、その後、教育委員会から、工業系学科新設の可能性も含め高校改革にはさまざまな課題があり若干時間を要することから、改革の検討も進めつつまずはスピード感を持ってインターンシップの拡大を図り、物づくりに興味を持つ生徒の増加を図り成果を出していく方針をお伝えしたところでございます。企業団体の方々が出席されているせっかくの機会でしたので、現時点で想定される課題を明確にお伝えしましたことから、出席された方には若干課題ばかりが印象に残ったのかもしれませんが、その後の新聞報道で凍結という表現がされ、方向転換を決定したかのようなイメージを広めてしまったことはまことに申しわけなく感じております。 次に2点目、資金が最低5億円は必要、1期生の卒業まで最低5年はかかるため、インターンシップの拡充に方向転換したとのことであるが内容はについてでございます。 先ほど申しましたとおり、あくまでも工業系学科新設の可能性も含め、まずはインターンシップ等によるキャリア教育の拡大、充実に取り組み、一年でも早く成果を出していく方針で取り組んでおります。 資金についてでございますが、商業高校に工業系学科を新設した場合、高校敷地内に十分な実習棟建設用地がなく、工業系企業の実習施設を全面的に利用することが不可欠でございます。あわせて、それだけでは規定の実習時間への十分な対応はできないため、玉野商業高校敷地内に最低限の実習棟を建設することや、備南高校の実習棟を拡張することなど実習棟の整備に係るさまざまな工事費が必要となってまいります。また、拡張もしくは建設した実習棟に必要最低限の機械設備の購入や、工業系学科で必要なハイスペックコンピューターの導入等設備費も億単位となり、これらを換算して計算いたしますと、最低でも5億円程度は必要となる見込みでございます。 なお、学科新設の場合には、さまざまな建設工事等の設計、予算確保に取り組みつつ、玉野商業高校に加配職員を配置して準備室を立ち上げ、教育課程編成の研究を推進し詳細な学科運営計画を策定した上で県の認可を受けるとともに、工業系教員の確保のための県教職員採用試験への反映を依頼し開設を迎えていくことになり、最低でも開設には2年は必要と考えているところでございます。 いずれにいたしましても、本議会でこれまでお伝えしたように、強い意志を持って工業系学科新設の可能性も含めた市立高等学校の改革に取り組んでまいりたいと考えており、現在その方向性を検討してるところでございますので、御理解賜りたいと存じます。 次に、工業系学科新設となると市外からの生徒も入学を希望すると想定されるが所見はについてでございます。 市外には、水島工業高等学校、倉敷工業高等学校、岡山工業高等学校、東岡山工業高等学校等、本市を囲むように伝統校が設置されており、優秀な人材を育成し輩出してきております。したがって、市外に対して工業系学科新設をアピールした場合、物づくりを目指す人材がこれらの伝統校よりも本市の工業高校を選択してきてくれるためには、これらの伝統校に劣らぬ魅力を備えた高校としていく必要があると考えております。工業高校を希望する生徒の志望動機の多くは、伝統ある部活動に入部したい、課題研究実習でゼロハンカーを製作したい、県外の大手企業に就職したいなどさまざまであり、独自の魅力を出していかなければ市外からの就学は難しいものと考え、現在そういった点の検討を進めております。県立高校も含めた本市の全日高等学校全校の定員数と市内中学校卒業者数の状況を比較してみますと、毎年市外から200名以上の生徒を呼び込まなければ適切な競争率とはならない状況であります。そういったことも勘案して、市立高等学校をどういった形に改革するか、時代の求める高等学校の姿、適正規模の定員数等の検討を続けているところでございます。 次に、教育についてお答えいたします。 まず1点目、平和は戦ってかち取るものだということが世界の常識であることを子供たちに正しく教えなければならないと考えるが現状はについてでございます。 現在、学校においては社会科や総合的な学習、道徳を中心に平和について考える学習を行っており、学習指導要領に示された目標に沿いながら多面的な情報を児童・生徒に提供しつつ、社会の抱えるさまざまな課題について真剣に向き合う姿勢を育成することが重要であると認識しております。また、平和の権利についても、先人がそれぞれの立場で大切にしてきたことを過去の歴史から学び、子供たち自身が主体的にこれからの世界平和について考えられるように育んでいくことが私ども教育に携わる者として大切であると考えております。そのためには、議員御案内の国々の状況や歴史を偏った見方ではなく事実として正確に伝えながら、課題解決的な学習を取り入れしっかり議論させることが必要であり、教育基本法にあります世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することができる国民の育成に向け、本市の子供たちが自他を尊重し国際社会の平和とその発展に貢献できる資質と能力を身につけられるよう取り組んでまいりたいと考えております。 次に2点目、市内の小・中学校の学級自治体制について詳しく伺いたいについてでございます。 現在の学習指導要領では、国際性豊かなグローバル人材の育成やコミュニケーション能力の育成、望ましい勤労観や社会に貢献しようとする力の育成が求められているとともに、リーダー性の育成も必要とされております。そうした中、学校では円滑な学級生活を築くために集団としての意見をまとめることなどを行う話し合い活動や、自分たちで決まりやルールをつくって守る活動、人間関係を形成する力を養う活動などを充実させ、集団の自治力を高めていくために各学級の自治組織及び児童会や生徒会の組織を編成しております。かつての学級委員長は、学級のリーダーとして授業の号令や学級会の司会、児童会、生徒会への学級代表としての参加が任されていたイメージがございますが、こうした自治組織は学校独自に決定していく事項であり、名称を含めて以前から統一されていたものではございません。多くの児童・生徒に対してリーダー性を育成するために、1人に任せてしまうのではなく広く機会を与え経験させることが必要であり、学級会の司会も学級代表だけでなくいろいろな児童・生徒に経験させることで自己有用感を高めたり、授業の号令も日直が行うなど一人一人が自分の役割を受け持ち協力してその責任を果たすことにより、自分の所属する集団への所属意識を高め、集団の一員としての自覚を持って生活の向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎が育まれるものと考えております。 次に3点目、1クラスの子供の数は減少したが、なぜ昔と違って今の先生は業務多忙なのか所見をについてでございます。 議員御案内のとおり、発達障害のある児童・生徒や家庭に課題のある児童・生徒の増加等子供たちを取り巻く環境は多様化しており、授業準備、部活動、担任業務のほかにも子供たちの問題行動への対応や保護者対応、生徒指導等に時間を費やすことなど、教員の業務が多忙化している現状がございます。教育委員会といたしましても、教員の業務多忙化については重く受けとめており、各種調査依頼の見直し、研修会の削減、市内研究推進体制の変更等総合的に効率化に取り組むとともに、各校に対しては担任業務の見直しや校務分掌等の改善を指示するなど、教員の負担軽減が少しでも図れるよう改善に取り組んでいるところでございます。 いずれにいたしましても、子供の前に立つ教職員が心身ともに元気でなければよりよい教育活動は行えないと認識しており、今後も学校現場の負担軽減について積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に4点目、原子力発電と温室効果ガス等の環境問題についてはどのように教えているかについてでございます。 現在、温暖化や自然破壊など地球環境の悪化が深刻化し、環境問題の対応が緊急かつ重要な課題となっております。豊かな自然環境を守り、エネルギーの効率的な利用など環境への負荷が少なく、持続可能な社会を構築することが大切であります。 学校教育においては、さまざまな機会を通じて環境問題について学習するとともに、積極的に環境保全活動に取り組んでいくことが重要であることから、環境教育は極めて重要な意義を有していると考えており、小学校では5年、6年生の社会科や6年生の理科の学習の中に温室効果ガスによる地球温暖化について指導しております。また、総合的な学習の時間に環境問題について考え、ボランティア活動に取り組んでいる小学校もございます。中学校においては、公民や理科の学習の中で地球温暖化やオゾン層への影響、大気汚染について指導するとともに、エネルギー資源の一つとして原子力発電についても取り上げるなど、原子力における社会問題について主体的に考えさせるようにしております。 今後も子供たちが環境問題に正しい知識を身につけ、地球的視野に立って環境問題解決に向けて自分はどのように行動していくべきかを真剣に考えていくことができるよう取り組んでまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。            〔教育次長 岡本 隆君 登壇〕 ◎教育次長(岡本隆君) 渚議員の御質問の行政機構改革につきまして順次お答えをいたします。 まず、現時点での就学前教育課の業務内容、問題点等についてでございます。 就学前教育課の業務内容といたしましては、主に昨年度まで子育て支援課が所管してございました保育所の管理運営及びその他子育て支援施策、教育委員会学校教育課が所管しておりました幼稚園の管理運営、また両部署で進めてございます幼保一体化等の推進がございます。幼稚園及び保育所の管理運営に当たりましては、現場で多少の戸惑いもあろうかと存じますが、これまでのところ円滑にまた滞りなく教育、保育の実施を行っており、特に大きな問題等は発生していないものと認識してございます。また、今後の幼保一体化の推進に当たりましては、幼稚園、保育園両園の実態を一元的に把握できる体制が整ったことにより、保護者や地区住民の皆様を始め多くの市民の皆様に、きめ細やかな説明が可能となるものと考えてございます。 次に、今回の機構改革により、小さなお子様を抱いた保護者が3階まで出向くことについてお答えをいたします。 今回の機構改革により、これまで本庁舎1階で行っておりました子育て支援課業務のうち保育園運営に関する業務、児童館、子育てファミリー・サポート・センター、また放課後児童クラブ等に関する業務が3階の教育委員会に移管されましたことに伴い、本年4月以降、保育園の入園などに関する手続、相談等は議員御指摘のとおり、3階の就学前教育課までお越しいただき対応をさせていただいてございます。4月以降これまでに対応させていただいた保護者の皆様から不便になった等の声は聞いておりませんが、今後とも手続や相談に訪れた方に極力不便をおかけすることのないよう十分に配慮した対応に努めてまいりたいと存じます。 次に、面談室等の準備についてでございます。 教育委員会事務局内には受付用のカウンターを設置してございますが、パーティション等を備えた面談室は整備してございません。しかしながら、特に深刻な相談事案が発生した場合等、本庁舎内の会議室に移動するなどの対応を行っているところでございます。事務局内に面談室を設置し相談事案に対応すべきとも考えますが、現行の事務局内にその物理的なスペースを確保することは困難であることから、当分の間は他の会議室を使用すること等によりまして、プライバシーに配慮した対応に努めてまいりたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。            〔総務部長 山上誠二君 登壇〕 ◎総務部長(山上誠二君) 渚議員の市職員の人事考課についての御質問に順次お答えいたします。 まず、新たな人事評価制度ではどこが大きく変わり、どのように職員の頑張りを評価するのかについてでございます。 議員御承知のとおり、地方公務員法の改正に伴いまして、今年度から新たな人事評価制度を導入したところでございます。これまでは人事考課制度のもと職員の能力や態度を評価する能力評価のみ実施しておりましたが、新たな人事評価制度では能力評価に加えまして業績評価を実施することにより、この点が制度として大きく変わるところでございます。業績評価におきましては、職員それぞれが業務の目標や改善内容を設定し、年間を通して主体的に取り組む者を評価していくことになりますので、より一層の行政サービスの向上と職員の資質向上につながるものと考えているところでございます。 なお、これまでの人事考課制度では、考課の結果を昇給や昇任に反映させておりましたが、新たな人事評価制度ではこれまでの昇給、昇任への反映に加えて勤勉手当にも反映させることになりますので、職員の頑張りをより評価する仕組みとしてございます。 次に、市職員のジョブローテーションは必ず必要かについてでございます。 市職員のジョブローテーションは、さまざまな分野を経験し幅広い知識と視野を持って判断できる職員の育成を図ることを目的に行っているところでございます。事務職の職員では、若手職員の場合は在職2年から3年、係長級以上では在職5年前後の職員が異動の対象となっており、また技術職では専門知識の習得とともに豊富な経験が求められることから、一つの職場に5年前後、場合によってはそれより長目のサイクルでジョブローテーションをさせることを基本的な方針として行っているところでございます。しかしながら、多くの職場を経験したゼネラリストだけではなく、特定の分野で高い専門知識を持ったスペシャリストの育成も必要であると考えており、各職場の業務内容や職員の適性、本人の希望などを踏まえながら、経験年数の長い職員も確保する中で、職員のモチベーションを維持し人材育成を図るためにもジョブローテーションは必要であると考えております。 次に、短期間でジョブローテーションが行われる中で業績評価ができるのか、また公正な判断ができるのかについてでございます。 新たな人事評価におきましては、1年単位の単年度で評価することとしており、業績評価については年度当初に職員の主たる業務の中から目標を定め、年度内の取り組み状況を見ていくことになります。また、上司と部下の間で面談をすることにより、職員の考えている目標内容をしっかりと把握し、より互いのつながりを持って評価できるものと考えております。年度の後半にその目標の達成状況に応じた評価を受けることになりますので、基本的には人事異動などのジョブローテーションによる影響はほとんど受けない仕組みになってございます。 また、新たな人事評価制度では、全職員が同じ実施マニュアルを活用し、共通認識のもとで評価基準に沿って評価を行うこと、また実際に評価者となる管理監督職員には定期的に評価者研修を実施するなど人事評価の公平性を担保し適正な評価を行うようにしてまいりたいと考えております。 次に、本市の市政存続のために職員の奇抜なアイデア持ち寄り活性化させる取り組みが必要ではないかについてでございます。 議員御承知のとおり、国からの権限移譲や地方創生の取り組みにより本市も多様な業務が求められており、あわせて市民ニーズが多様化する中では新たな行政課題に対してより早く的確な対応が必要とされております。新たな人事評価制度では、業績評価におきまして、主な業務目標とは別にみずからの気づきによる新たな課題解決に向けた取り組みを目標とするチャレンジ目標を設定することができるようにしております。日ごろから職員がアイデアを出しやすい環境をつくり改善意欲を高めていくことで、職員の意識改革を図りながら市の活性化につなげていくよう取り組んでいきたいと考えてございます。 次に、コストダウンにつながる業務改善提案等の活動は現在どうなっているのかについてでございます。 従来から改善意見の提案や小集団活動を奨励してきましたが、活動が低調であったことから、平成25年度からはチームで業務改善を行い、優秀な成績を上げたチームを表彰する改善選手権大会を毎年開催しております。昨年度は6つの課で4チームが大会に参加し、1年間を通して改善活動に取り組んでおります。今年度は現時点で2つの課で2チームの参加であり、まだ少数であるため、各課へ参加への声かけをしてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、今後も継続的に改善を実践できる組織風土づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) 御答弁ありがとうございました。 それでは、順番に従って聞きましょうか。再質問させていただきます。 まず、市立高校の工業科の新設については、先日来いろんな議員さんが聞かれておりますので大体わかりましたのですが、最短でも5年かかるということです。何か市長が、大風呂敷とは言いませんけど、アドバルーンを上げたときにはすぐできるんかなというイメージがありましたけど、一つの科を新設するというたら大変な準備と時間とお金が要るということが改めてわかりました。工業科新設となると最低で5億円は要るということですから、これよりたくさん要る可能性もあります。いずれにしても、プロジェクト会議と検討会を進め、検討のそういうグループをプロジェクトチームもつくって進めていくんでしょうけど、さまざまな問題がまだ惹起してくるかもわかりません。わかりました。 これについては大体わかるんですが、いずれにしても市長言うたように物づくりに興味を持ってもらって、物づくり多いんです、ここ。塩づくりもあるし銅の精錬もあるし造船もそうですけど、何か物をつくる職種、製造業が多い町ですから、なるべくそういう人材が育って、地元で育った子供たちが地元に就職してくれるんが一番です。先ほど来藤原議員さんもありました、よそから来るなって。玉野で育った子は玉野で飯が食えるというのが一番いいんです。どうしてもきらびやかな花の都東京へ皆さん憧れて行きますけど、東京はこれから直下型地震もあるし余り行かんほうがええと思いますけど、花の都、ああいう憧れて行くんでしょうけど、ふるさとで今育ったところで恩返しをする、支えていくというのも大事かと思います。東京っちゅうのは遊びに行くところであって生活するところではないという教育もしてほしいんですけど、それを誰か東京で長い間住んだ方が説得力あるのを子供たちに働きかけたら、ああ東京はそういう町かというのがわかるんですけど。玉野は本当に災害も少なくていい町なんだよということを改めて、自分が育ったふるさと、ふるさとを見直して、ふるさとに育てられて、ふるさとにやがて恩返しをするという教育ですか、そういう循環がいいんかなと思います。そういう町は生き延びていくと思います。そうでないと消滅可能都市の中に数えられない、あんな中に入りたくないです。創成会議が玉野市も御多分に漏れず2040年ですか、もうなくなってしまう可能性があるというふうに、非常にさみしいもんですから、ぜひ頑張ってほしいなと思いますが。 その中で、教育長から工業高校の話がありました。考えたら水高、倉工、岡山工業、東岡山というて4校伝統のある工業高校が4つ玉野市を本当囲んでます、ずうっと張りめぐらして。だから、そこにうち勝ってでも独自の魅力を出す。一味違ったユニークな学習方法というか、指導要領があるというかそういう工業科をつくれば、玉野の商業にできた新しい工業系のあの学科、工業科はおもしろそうだなというんでたくさんの方が応募してくれる、こんな取り組みをせなあかんです。プロジェクトチームの中で検討してくれるんですけど、そういう注目される学科にしましょう。そうでないと来ないです。ありふれとんだったら岡山の4つの工業高校に行ってしまいます。玉野に行ったらここが違うというような、売り出したいです。それ私も考えますが、皆さんプロですから考えて、玉野の学校はおもしろいっていうのをぜひ取り組んでいただきたい。 それから、ここ数年は定員割れがひどかったんです。先ほど来、200名ですか、適正な定員数を本当に考える時期が早うから来とんでしょうけど、200名を呼び込んでこなあかんということです、学校を維持するには。学校の規模から考えると全然生徒が足りないということでありますので、ぜひ早く工業科になって一つの、焼け石に水とは言わないですけど、定員の適正化というのは今後考えていくということでございます。 それで、教育長、1点だけ、市立の商業高校です。玉野こんな6万ちょっとの町で高校をたくさん持ってるんです、備南高校もそうです。県立高校へほんま持ってもらって、県がやってくれりゃあ一番助かるんですけど、そういう県立高校への移譲というのはどうなんですか、私わからないですから素人だから思い切って聞きますけど。教育長、簡単に市立から県立へできないないのか教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 渚議員の再質問にお答えいたします。 市立高校で全日制の高校を今持っているのは玉野市だけです。あと定時制高校、備南高校がありますけども、玉野備南高校につきましては教員の給与等は全て県のほうが賄ってくださってると、市立高校のほうは玉野市が賄ってるのが現状です。今県全体も大きな流れの中で機構改革といいますか、学校再編をしておりまして、その中で県立の中に市立高校をというのは県のほうもかなり厳しい状況にあるのではないかなと思っております。また、県立高校になりますと、我々玉野のほうでなかなか学校の改編云々というのは動かすことは難しい、もう県のほうが一方的にいってしまいますので、ある意味この玉野商業高校を玉野市で、教育委員会で、プロジェクトチームで一つの新しい魅力づくりをしていくという意味では、今これが一つのチャンスと思って頑張っていこうと思っております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) ありがとうございました。 聞いてみると、県立になったらもう即潰される、統廃合といいますか、市立玉野商業高等学校がなくなるというような感じです、今のを聞くと。ですから、市立だったら認めてくれて、新設の学科を玉野市さん頑張ってみいやと、ひとつ最後の玉野市としてのかけやというんで認めてくれればまたちょっと違う展開になりますけど、しゃあない、負担は要ります。それだけの人、物、金、新しいことをやったらついて回るんですけど、一つの望みとしてやったほうがええんかなと思います。そうですか、私は県に受け取ってもらったら楽かなと思うたんです、金銭的に。県は楽やな、すぐ潰してしまうという方向へ、何か今ので大体わかりました、ああそうかというて。私もわかりました。工業系についてはさまざまな問題がこれからわかってきたり、目の前に立ちはだかると思うんですけど、ひとつプロジェクト会議の中で進めていただきたいと思います。 それでは続きまして、機構改革のところでございますが、身の丈に合った公共サービスというて難しいんですけど、玉野みたいな小さな地方自治体が本当にいろんなサービスを裾野広げていろんなことをやってます。私、今回機構改革の6部にまたがって市長部局のをずっと見ましたけど、いろんなサービスをしてます。レストラン入ってメニュー表を見たらびっくりするけど、玉野市のメニューってすごいです、もっとほかの大きな町行くとすごいんでしょうけど。市長もおっしゃったように、何でもかんでも公、自治体がやるということないです、考えてみたら。民間がやるべきこと、アウトソーシングって最近のはやり言葉ですが、最近というかもうこの二、三十年出てきた言葉ですが、アウトソーシングできるものはしていくべきです。民にできるものは民。それをよく出したら反対に言われるんです、民業圧迫じゃというて言われようて、それで今度ほんならこれを緩和したら反対に潰れると言われて、反対の立場もあるんですけど。アウトソーシングで民間ができるものは民間に移譲していくべきだと私は思います。少しでもぜい肉とは言いませんが、楽になる、負担を少なくする方法はよろしいかと思います。反対に民間になったほうがサービスがいいかもわからん、そういう例も事案もたくさんあると思いますから、身の丈に合った公共サービスを見直しながら進めていただきたいと思います。 それから、先日来からどの議員さんもいつも出るのが公共施設の老朽化で、再編整備がというて言うてるんですけど、私先日来から聞いてたんですけど、一番急ぐのは病院なんです。私早うから言うてましたけど、どうして病院が一番建てかえせなあかんかというたら、24時間入院患者がいるからです、人がいるからです。だけど、学校をやりました。屋内体育館と教室とか校舎をやりました。子供たちがというたら、聖域なんです。子供のことを考えたらおまえ反対するんかというからどうしても言えないんです、反対じゃ言えないんです、それより病院のほうが先だというて。私の心の中では、もうとりあえず毎日入院患者がいる、いつ地震が起きても24時間いつ起きるかわからん、夜中でも起きるかもわからん。いつでも人がいるのは病院なんです。だから、市民病院こそ建てかえなあかんのです。ベストなんじゃけどベターを選択するという、行政として本当に苦渋の選択でありますけど、そういうことなんです。市民会館って利用率が12.7%、だから市民会館はほとんど夜は使ってませんから夜の大きな地震があったとしても、天井が落ちても、落盤しても人の人的被害はないだろうということで、ああいう集会所もなくなったら困るから市民会館は直しながらだましながら当分使っていこうという方針ですけど。一番は、やっぱり皆さんの議員のやりとり聞いとってもう病院なんです。明らかにもう病院しかないんです。でも、お金がないから、お金がないからというてもうこのとき地震が来たら、こういう議論をしとって何で一番でしてくれんかったのってなるんです。学校は夜は子供たちはもう下校していないですから、そこら辺があるんですけど。子供たちのを優先しましたけど、今後は優先順位をきちっとして、市民が本当に納得してくれれば急ぐところからやっていってほしいなと思います。 それから、市長がおっしゃった真に必要な分野に、必要とされる分野にお金を投資していく、投下するということです。ありふれた言葉ですけど、お金は潤沢にありませんから、この町は、本当に必要と思われるところに投資していかなあかんです。あれもこれもという時代は終わりました。市長もよく言ってた、あれも欲しいこれも欲しいというて、お金がありゃそりゃあできるけど、できないです。そりゃもう必要なところだけ。しっかり行政の皆さんプロですから、必要なところには使っていただきたいと思います。それは惜しまずに使う。中途半端にしたら、もう中途半端で終わるんです。要るときにどっと使う、そのときには議会に対しても予算執行を認めてくれよと、それぐらいの論破というか、論戦を張りゃあええんですよ。議員さん、あんた何年しょうん、これをせにゃあ玉野市がだめなんじゃというて反対に言やあええんですよ、きつく。わかってくれえというて、一生懸命説得すりゃあ議員さんもわかってくれるんです。それを中途半端でやろうとする、ボタンのかけ違いをよく叱られたりするけど、当局の皆さん本当優秀なんです。だから、どこにお金を投入して、この町を存続させるにはこれはせなあかんなって皆さんわかってるはずなんです。それをしっかり今後出していただきたいと思います。それが、玉野市がユニークな身の丈に合ったまちづくりを今後6万人の町として進めていけることができると思いますので、よろしくお願いいたします。 次、就学前教育課なんですけど、今まで来たお母さん方から手続場所が前より遠くなって不便という声は聞いてない。あそこへ相談に行ってから不便ですねとは言わんです、お願いに行っとるのに。私らに言うてくるの。どうしたん渚さん、3階に行って、前はここですぐ済んだのに。そんなもんなんです。だから、声が届いてこないんだと思うんですけど。私たちは議員というこういう職業してたら、ワンストップサービスやというて市長がよう言ようた、今でも言ってますよね、市長、ワンストップサービス、本当にサービス向上につながってワンフロアで全部のことが賄える、済んでしまうという。今や3階まで上がってこなあかんという。ある議員さんも言うてましたが、この間はお子さんが2人おりましたか、1人は抱いて1人は手をつないで、それも階段を上がっていきよったから、ちょっと危ないかなと思ったりいろいろしたもんですから。エレベーターがありますというて帰りはエレベーターでおりていかれたと思いますけど。あれを考えたら、小さいお子さんがいない場合はいいんですけど、お子さんを抱いてでの3階のあそこでしたから。 それから、面談室のスペースがないと言いましたけど、また会議室を案内するからそこから移動するということです。ツーストップ、えっ、スリーストップサービスになっちゃうんじゃないですか。そこら辺場所がないですか。本当にないんですか、次長、聞かせてください。どっかスペースとれませんか。 ○議長(広畑耕一君) 教育次長。 ◎教育次長(岡本隆君) 渚議員の再質問にお答えいたします。 教育委員会の事務局内にはとれるスペースがございませんので、すぐ近くであれば大会議室とかだだっ広いですけどもその一角を使って御相談を受けさせていただいたり、4階の委員会室等も活用させていただいてプライバシーに配慮した対応には努めているところでございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) 最近プライバシー的なそういう込み入った相談もありますから、人に余り聞かれたくないようなんもございますでしょうから。場所ですか、大会議室ね。面談室をまた検討してみてください。私は、もう一遍移動して下へおろしたほうがいいかなとは思ったんですけど、またそれも含めて検討して。移ったばっかりで。それと、教育委員会室が狭かったのを広くしましたよね。あれ200万円以上かけて広くしたんじゃなかったかな。だからそこら辺費用対効果という言葉がありますけど、費用対効果してワンストップサービスにならんで、そういう一部の方でしょうけど、子供を持ってるそういう申請に行く方というのはほんの一部ですけど、これからの子供たちを育ててくれる大切なお母さん方ですから、ちょっと不便にしてるかなと思いますけど。まあ拡張してあれになったんですけど、そこら辺もう答弁は求めませんけど、そこら辺の気持ちも思ってください。お金を費やしてああいう組織、機構改革の中でそういう場所に移動しましたけど、就学前教育課という非常にいいネーミングの課もできたんですけど、そこら辺の対応も今後考えてください。よろしくお願いします。 それから、政策財政部です。これ一つになりましたけど、部長、忙しいですね、今まで政策だけやったんやけど、今度財政がついて回りますから。答弁で最初、あれっ、部長がずっと答弁するから、そうや、財政部長がおらんと。以前の部長はどっか違うところへおります。だから、ああそうだったんだ、時代は変わったんだ、機構改革になったんじゃと思ったんですけど。一緒になっていかがですか、タイムリーでこれが合致してやりやすいですか。まだ4月からスタートですけど、正直なところの本音をお聞かせください。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 渚議員の再質問にお答えいたします。 やりやすいというよりは、地方創生でいろんなこと、公共施設のこともありますし課題が山積してるんですけどお金がないっていうのが課題でもあって、自分も元政策部の左半身と財政部としての右半身でバランスをとって、ただ先ほどから渚議員おっしゃってますとおり、本当に必要なところに必要な投資をするということが大事だと思います。それは公共施設の建設費用についても当てはまることです。大きな施設を3施設、一気に建てるっていう財源はうちはないです。なので、どの施設からどの時期にやっていくかということを行革大綱、公共施設等総合管理計画等でお示しするのは難題ではありますが、今年度頑張りたいと思っています。 以上でございます。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) ありがとうございます。 東京から来てまだ1年もたたないのに大変だろうと思いますけど、いい経験ですよね。いつも言うように、小さな地方の町は本当に1円、10円のお金がなくて困ってるんです。いい勉強をされてると思います。霞ヶ関へ帰ったら皆さんに言うてください、玉野の町は知恵を出して100円、200円を節約してるんやと。何であの町を助けんのやと言うてください。ですから、そういう立場になってよくわかるように、玉野という地方都市が生き残っていくには大変なんです。 財政も一緒になったからやりやすいけど、お金のことを考えるから余り大きなこともできないだろうけど、一つだけ注文しとくのは、中途半端です、先ほども言いましたように、中途半端だけはやらないようにしてください。中途半端なお金の等価値はろくなものにならない、今まで見てきてますから。お願いします。 いずれにしても、役所は役に立つところと書いて役所です。役に立たないんならもうやめてしまえっていつも思いますから、よろしくお願いいたします。行政機構改革については、以上、そういうことで終わりたいと思います。 続けて、人事考課です。 職員の評価のところに移りたいと思いますが。 あの時計合っとんですよね。時間もなくなってきましたんで、行きたいと思いますが。 人事考課制度をこの4月から人事評価制度ということに名前を変えて、衣がえして、能力評価に加えて業績評価を入れた。今まで何で業績評価が入ってなかったというのが、不思議は不思議なんです。どういったもんで判断してたかなと思うんですけど。こんなもん早くから業績もわからなかったのかというんがあるんですけど。公務員として業績評価というのが何かなじまなかったのか、それともある面ではかればちゃんとジャッジメントができるということで新たに公務員法の改正でできるようになったんですか。そこら辺を教えてください。入れる、これはお国のほうの指導のもとですね、玉野市だけが業績評価を入れたわけじゃないと思うんですけど、そのいきさつを教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 渚議員の再質問にお答えをいたします。 玉野市での人事考課の経緯につきましては、割と先進的に早い時期からやっていたということは聞いておりますが、今回は地方公務員法の改正によりまして業績評価が入る、制度の名前も人事考課制度から人事評価制度になったということで、これは全国的に法律に基づく評価制度が始まるというところでございます。今始まったばっかりですので、今後はこの評価のやり方等々についてできるだけ改善していくようなやり方ということは考えてございますが、今は法律に基づくやり方を開始したばかりということで御理解をいただきたいと思います。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) ありがとうございます。 全国的に一律に人事評価制度というのになったんですけど、わかりました。ある程度わかるんですが、ジョブローテーションが役所にあります、公務員さん。上司もかわる、部下もかわる、部下が長くて、上司が初めて4月に来て、その職場ですぐ部下たちの評価というか、目標を書いたものを読んで、ああってわかるものかなというのがあるんです。そういうな中で、公平公正なジャッジメント、判断ができるのかというのがあります、管理職として。立派な方が上司もたくさんいらっしゃいますけど、業務内容がころっと変わった職場へ配置転換になってすぐできるというのが不思議なんです。私いっつも公務員って不思議だなと思うんです。よく警察管がころころかわるのは、暴力団とかいろんな人が癒着するからころころかえるんです。銀行もしかりです。銀行も強制的に1週間休ませたり、すぐ転勤になるのは、その人が使い込みとか変な業者と癒着したりするから配置変えとかジョブローテーションをやるわけです、転勤というのがあるんです。せやけど、役所っていうのはそういうなのは余り少ないと思うんです、市役所っていうのは。でも、先ほどおっしゃったように、早いのは2年ピッチでころころころころ若いうちにかわって、そのうち5年かそこらでかわるんですけど。私は以前から言っとるように、本当のスペシャリストがたくさんそれぞれの職場で育ってほしいというんがあります。私は民間の会社にいましたから、ほとんど職場がえっちゅうのはないわけなんです。設計してる人は入社と同時にずうっと定年まで設計業務に携わるとか、現場の方で溶接してる方はずうっと溶接で一生終えるんですけど、頑張って。その道のプロと呼ばれるんですけど、たくみのわざを持つようになるんですけど。役所の方は、広く浅くじゃなくて広く深くわかる方を職員を育てたいという気持ちはわかるんですけど、ジョブローテーションの中で私が心配してるのは、人のジャッジメントをするのを正しくやってほしいということです。そこら辺の物差しというか、マニュアルはあるんでしょうか、部長、教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 渚議員の再質問にお答えをいたします。 先ほどの御答弁でも申し上げたところではございますが、人事評価制度では同じ実施マニュアルを活用してございますし、評価者に対する評価研修をするということでございまして、できるだけ公平性を担保して適正な評価を行うような仕組みづくりということで実施をしていきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(広畑耕一君) 議事の都合により休憩します。                              午後2時56分 休憩                              ─────────                              午後3時20分 再開 ○議長(広畑耕一君) 休憩前に続き会議を開きます。 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) 休憩前の答弁ありがとうございました。大分内容的には少し忘れた部分もあるんですが。 冗談はさておき、改善選手権大会というの聞きましたけど、初耳でしたけど、いずれにしても、業務改善をするあれだと思うんですけど、おもしろい名称をつけてるなと思ったんですけど。ぜひ業務改善を進めてください。私の民間会社もそうですけど、よく作業改善したら自分で自分の首を絞めるようなところもあるんです、忙しくなったりして。ある部分効率化されたらほかの仕事がふえますから、忙しくなるから余り業務改善しないほうがいいよなというケースもありますけど、いずれにしても、でもそれは効率化で市民のためにとってもよくなるし、業務も効率化するということなので、ぜひ業務改善については取り組んでいただきたいと思います。 1点だけ、教えてください。 新しい人事評価制度の中で、年功序列的な考えを加味する項目があるかないかだけ教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 渚議員の再質問にお答えします。 人事評価制度での年功序列的なものというお尋ねでございますが、評価制度自体は能力評価と業績評価ということで、年功序列的なものというのはないということでございます。あえてその中で年功と言えるかどうかわかりませんが、部長級、課長級、係長級それぞれの職務の中でのありますから、部長級は部長級、課長級は課長級の評価基準というものは確かに分かれてございまして、それぞれの職位に応じた評価制度、評価基準といいますか、はあるということでございます。 以上、お答えとさせていただきます。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) ありがとうございました。 人を判断するときには、人が人を判断しますんですから、公平公正な判断というか、またそれで運用をお願いいたします。 それでは、最後の教育について、時間がもう少なくなってまいりましたが、教育の項について再質問をいたします。 子供たちに教える真の平和教育ということで、教育長から世界の平和とか発展を願う子供たちということですけど、いずれにしても、正しい情報、正しい判断基準を持たなければいけません。それから、世界の現実とか起きてる実情を曲げることなく正しく伝えにゃ子供にはわかりませんので、その判断基準は難しいと思います。それから、その平和教育の中で、玉野市内の7つの中学校は沖縄へ修学旅行へ行きます、どの学校も。それで、沖縄の平和学習について学んできたっていうんですけど、その成果です。平和学習は、沖縄へ行かなければわからないという、そこら辺を教えてください。必ず修学旅行で沖縄へ行って平和学習を学ばないと、平和について悟りを開かないと、子供たちが非常に理解ができるというのを一押しを、教育長、教えてください。 ○議長(広畑耕一君) 教育長。 ◎教育長(板崎彰君) 渚議員の再質問にお答えいたします。 修学旅行のいろいろな目的がたくさんあるんですけども、その中で平和学習は必ず行っております。特に、日本で唯一地上戦の行われた沖縄ということで、地元の方の体験談を聞いてみたり、いろんな礎のところを歩いてみたり、平和公園も歩いてみたり、いろんな話を勉強する中で、きれいな自然の中の本当に美しい土地が残された写真やいろんな資料の中に、見るにたえられないようなずたずたの現場を現実に見ることもできます。 また、多くの地元の方との民泊なんかを通した中で、沖縄というまた独特の、本土と違った御苦労をされている話も聞く中で、子供たちにとっては、短い体験ですけども、平和を望むいろんな考え方が浮かんでくるのではないかなと思っております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 渚洋一君。            〔渚 洋一君 登壇〕 ◆(渚洋一君) ありがとうございました。 全ての中学校が沖縄ですから、平和学習を学ぶにはもう、平和のことだけをとれば、沖縄に行かなわからんのかなという感じもするんですけど。そうでもないですけど。初めて行く美しい島ですけど、実りある教育を望むところでありますが、何を言わんかとすることはわかっていただけたと思います。 それから、学級自治制度で学級委員長がなくなって、それぞれ名称は変わっているんでしょうけど、小学校は児童会、中学校は生徒会ですよね。それぞれ役目を決めて、日直の方が挨拶したりどうのこうの。だから、昔は一つ学級委員長に大分権限が集中してましたけど、今は分散しているということですかね。いろんな役目をそれぞれ多くの生徒に少しでも経験してもらうということでしてるとは思うんですけど。 いずれにしても、競争心をあおるわけじゃないんですけど、そういう一つの役目を通して経験を培う、それから仲間を思う、組織の中の自分、個のあり方、それから組織をどういうように導くかというようないろんな経験をさせなあかんので、今後ともどれがいいかわからんですけど、また少し勉強してから御質問したいと思います。 それから、学校の先生がなぜ忙しいかというのは、本当に保護者対応と生徒指導もふえたというて言ってますから、今は。玉野市はモンスターペアレンツは少ないとは思うんですが、そういうことで業務が多忙化していると言ってね。生徒が35人学級になって、だんだん少なくなって、実質は20人切って十何人とか、1桁のクラスもあったりするんやけど、先生、相変わらず忙しいと。不思議だなと思ったんです。点つけたりするのは少ないんでしょうけど、そういう以外の対応に追われとるということですね。それで、業務が多忙化してるんで、なるべく各種見直しをしている、負担軽減をしているということで、引き続きまたお願いします。ちょっと業務が多過ぎるとは思います。 子供のためになる教育をぜひよろしくお願いします。そっちに時間を費やしてほしいと思います。保護者の対応で時間を潰すほど腹の立つことはないですよね。でも、その保護者を教えたのは教育ですよね。そういうお父さん、お母さんを育てたのは教育なんです。だから、これが私は思うんです。私もそうだけど、戦後教育の問題がいっぱいあるなあと思うんです。 その中で言います、時間がなくなったので。この春に、ある岡山の学校の先生から、渚さん、原発についてわかってないと、原発は危ないからゼロにせえというて、ドイツみたいにせえというて言うたんですね。ドイツを調べてみたんです。西ドイツ、今はドイツという一つの国ですけど、ドイツは17基あった原発を、福島の原発のときにすぐ古いやつを8つとめて、結論からいうとまだ8基動いているんですよ。私に目くじら立てて、鬼みたいな顔して言った、叫んだ先生、日教組の先生ですけど、まだドイツは8基運転してるんですよ。 それで、国内に占める割合が15%、日本は今1.7%ですね。1つ今動いてますけど。それで、脱原発だのどうの、ドイツを見習えて言う。ドイツは足りない電力をフランスやチェコから買っているんです。今フランスの原発の電気を、陸続きだから何ぼでも買えるんですよ。そういう現実を調べなくて、原発が鬼じゃの悪いじゃのというて、そういう偏向教育だと思います。私に対してもそういうことを言う。調べてから言ってくださいよと後日電話しましたけど、なかなか聞き入れない。だから、ドイツへ行ってくださいというて言うたんですけど。 原発一つとってもそうなんですよ。だから、私は、学校の先生は正しい教育を伝えないと非常に危ないということです。それを言ってます。 それから、人権教育ともよく言うんですけど、やっぱり人権という前に、義務を果たして権利も主張するという、人としてのあり方をいま一度問い直してから教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 それから、非正規が4割を超えて2,000万人です。正規労働者になれない、今の政治家たちが悪いんですけど、正社員の平均、アベレージの基本給が32万円。それが、非正規の方は40歳で19万4,000円しかないんですよ。だから、結婚できなくて少子化で、結婚できない。スマホは持っているけど結婚できない。こういう世の中です。絶対おかしい、この世の中。そういう教育。わかっていただけると思う。その現実をきちっと判断できる子供たちに育てていきたいと思います。 間違っても玉野市は、舛添さんないですけど。だから、巻き添えにはならない、巻き添え知事にはならないということで、よろしくお願いします。 それから、時間があれば、南シナ海とか中国の問題とか、尖閣の問題もそうですけど、領土問題もはっきりと正しく子供たちに伝えてやってください。日本は実効支配をされてやがて慌てるんですけど、本当にのどかな国です。やっぱり教育です。教育がしっかり知識を持って、自信を持って教えていただかないと、この日本は変な方向に流れていきます。教育です。全部突き詰めていくと、教育によって日本の将来が決まってしまうということです。私たちの時代はこれでいいですけど、次の子供たちのためにぜひいい教育をお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(広畑耕一君) 次に、宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 皆さん、お疲れさまでございます。最後の質問者になりました。1時間ほど時間をいただきたいと思います。 発言通告書に基づいて、4項目質問をすることになっております。1番目は私の考えを質問させていただきたいと思いまして、2、3、4は一般市民の方から要望があった質問です。それで、昨晩電話がありまして、やはり市民の方のを先に質問したいと思いますので、2項目からさせていただいて、1項目を最後にさせていただきたいと思います。御容赦願います。 それでは、一般質問を行います。 シリーズ、子供にツケを回さない。 2、国土調査は本当に正しく行われているか。 この件につきましては、昨年3月議会において一般質問を行いました。なお、次の点においてその御答弁が一部勘違いや誤ったものでなかったかについて、確認の意味から重ねて質問させていただくものです。 そこで、前回の質問した土地所有者A氏の国土調査では、玉野市に誤りがあるとして、何回もA氏が押印を拒否したと申し上げました。こうした状況にありながら、玉野市担当職員がA氏に押印を求め続けた本当の理由は何だったのか、再度御説明ください。 また、このような場合には、国土調査法の規定で一旦保留すべきと定められていますが、この担当職員が行った行為は違法な調査とならないかどうか御答弁ください。 壇上からの質問はこれで終わります。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。            〔総務部長 山上誠二君 登壇〕 ◎総務部長(山上誠二君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 一般的な国土調査の手続で申し上げますが、地籍調査を行う際には、調査区内の筆ごとの境界及び面積の測量作業をするために、一筆地調査というものを行っており、この作業をするに当たって、地籍調査票を作成して当該調査に着手することとなっております。そして、一筆地調査後にその成果を確認していただくために土地所有者に署名、押印していただくことになっております。その後、実施区域内の調査が全て終わりますと、調査内容に間違いがないかを土地所有者に確認していただくため、地籍調査の成果を告示した上で閲覧を行っており、閲覧期間内に当該土地所有者に特段の疑義がなければ市が県に認証請求をし、認証された後に法務局に成果を送付しているところでございます。 議員お尋ねの件につきましては、過去に行われた国土調査に対して、当事者の代理の方が担当課の窓口に御相談にお越しになられた事案だとは思われますが、調査の対象となった土地所有者と市の担当者でどのようなやりとりがあったかどうかの確認をとることができませんが、先ほど申し上げたように、法令に基づき事務処理がなされたものと考えてごさいます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 次に、なぜ規定に反するような行為を行政が行ってしまったのか、その理由は何か。そこで考えられることは、ある種の圧力のようなものがあったのではないかどうか。これほどA氏の押印拒否がありながら、玉野市の担当職員が押印をA氏に求め続けたのは尋常ではないと考えるのが常識ではありませんか。それゆえに、こうして何回も繰り返し質問をしているのです。A氏に押印させた、つまり納得させたその内容、方法は何だったのか、それを明らかにしていただきたいのです。そして、コンプライアンスは本当に守られていたのかお答えください。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 宇野議員の再質問にお答えいたします。 議員お尋ねの件につきましては、先ほどの御答弁の繰り返しとなりますが、調査の対象となった土地所有者と市の担当者でどのようなやりとりがあったかどうか確認をとることができませんが、法令等に基づき事務処理がなされていたものと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 副市長は、この国土調査の相談者に対し、不服があれば提訴するよう回答があったやに聞き及んでいます。確かに、いろいろ調査をしたり、手を尽くしたにもかかわらず、十分な納得が得られない場合には、最後の手段としては訴訟をすることも考えられます。しかし、本件は何度も申し入れや相談があっても、虚偽のそういった押印とか脅迫、詐欺みたいなことは発覚していません。 また、当時の国土調査を担当した職員に事情聴取を行ったが、何も出てこなかったとの御回答でしたが、私には深く追及しているようには思えません。第三者による調査や事情聴取があれば、核心に迫ることもできるかと思いますが、内輪同士の調査では本当の調査とは言えないのではないでしょうか。 A氏は、訴訟までしなくても本当に誤りがなかったかどうか再確認していただきたい、誤りがあれば修正してほしいと申し上げているのです。国土調査法第1条では、誤りがあれば行政の責任として修正することとあり、また同時に真摯に対応するように、将来に禍根を残すような調査を行わないようにとあります。 副市長はどの方法を選ばれますか。改めて確認していただき、しっかりとした御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 宇野議員の再質問にお答えいたします。 地籍調査の修正につきましては、そもそも国土調査法に規定はございませんので、土地の境界の紛争につきましては土地の所有者間で協議していただくべきものと考えてございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 改めてお尋ねします。これは答弁の内容に勘違いや調査ミスなどがないかどうかを確認するための質問です。 こうして再三のお尋ねをするのは、国土調査結果の内容を検討してみて、どうしても納得できないこと、また不自然に思われること等が見受けられることにあります。 その1、何度も繰り返し質問していますが、A氏が何回も押印を拒否していること、これは国土調査の調査結果に誤りがあるから、そんなものには承服しかねるとして押印を拒否し続けていたものであります。 これが結果的に書類に押印させられているが、これを盾に本人からの同意が得られたとして玉野市は事務処理をしているとなっています。しかし、A氏があれほど押印を拒否していたことから、押印することはとても考えられない。担当職員がどのように説明し、A氏を納得させたのか、御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 宇野議員の再質問にお答えをいたします。 先ほども申し上げましたとおり、法令等に沿った事務処理が終了しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 その2、国土調査結果では、A氏の土地と接する隣地は、B氏、C氏、D氏及び市道となっています。A氏の周辺には、玉野市(E)を始め、4者が位置しており、A氏の土地だけが減ったが、B、C、D氏の土地は逆にふえており、市道の増減はなかった。この調査結果なら、A氏は国土調査が行われる前からB、C、D氏の土地を取り込んでいたことになるのではないか、副市長の御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 宇野議員の再質問にお答えいたします。 地籍調査は、土地所有者の立ち合いの上、筆界を確認するものであり、市は筆界を確認した後、委託している測量会社に最新の測量技術で測量していただきますので、多少の面積の増減はあろうかと思います。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 その3、A氏は昭和43年ごろにこの土地を購入しており、前所有者(売り主)の土地は測量もされて、司法書士により不動産登記がされています。同時に、隣地の境界にはそれぞれ所定の場所にくいも打ち込まれていた。国土調査時もくいは隣地の4者立ち合いのもとで打ち込まれたが、そのくいが後日知らぬ間に抜かれていた。そして、それ以降に今回の事件が発生した。つまり、市道以外のB、C、D、3氏の土地はふえ、A氏の土地だけが減ったのです。重ねて、副市長の御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 総務部長。 ◎総務部長(山上誠二君) 宇野議員の再質問にお答えします。 現時点でそのような事実の確認をとることができませんので、お答えは困難でございます。 以上でございます。
    ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 以上、3点の質問について、副市長の御答弁に勘違いや調査ミス等、説明の余地はないと、このように理解してよろしいですね。あわせて、何らかの圧力により国土調査結果がゆがめられたというようなことも断じてありませんね。 そのように疑念がある状況下で、真に正しい行政が行われていたと思われますか。問題はどうして解決するかが大事であり、単に言い分だけが訴訟してくれ発言は、問題を解決する意図が伝わってこないように思いますが、この質問の最後に御所見を賜っておきたいと思います。 副市長、最後に御答弁をお願いします。 ○議長(広畑耕一君) 副市長。 ◎副市長(西村薫三君) 宇野議員の再質問にお答えします。 御指名ですので私から答えますけど、今担当部長のほうからいろいろ答えていると思うんですけど、この事案について、私は直接御本人とは面談しておりません。議員さんもおっしゃってますように、代理というんですか、本人からも依頼は受けてはないらしいですね。じゃあ何であなたが動いとんですかと言うたら、正義感からだと言われるんですけど、実はその方はたまたま市のOBで、私も以前一緒に仕事をしたことがあるんで、担当部局がはっきり言って困ってたんで、では私が一度話をしましょうかということで話をさせていただきました。 ただ、まことに失礼なんですけど、思い込みといいますか、部長が最初に言ったそういった事実が全然確認できない、御本人も立証できないのに、ああだこうだと決めつけてこられるんです。そういう、強引に判を押したじゃとか、面積が減っただとか、いろんなことを言われるんですけど、その事実を逆にその方がこういうことでこういう事実があったということを言っていただければいいんですけど、全くそういうことがなくて、こうであるに違いないだけ言われて、こちらもそれは、ちゃんと適切に担当窓口では書庫に当たったり、当時の担当者にも照会をかけたりしますけど、一切そういった事実は、私も含めて確認できておりません。 したがいまして、そこまでおっしゃられるんなら訴訟しかないですよということは申し上げましたけど、その間、本当、2時間くらい話をさせていただきました。でも、どんなに言ってもなかなか理解いただけなかったのが、私の先輩であった方なのでちょっと残念かなと思いますけど、これ以上の説明はしようがなかったというのが私の感想でございます。 以上、お答えとさせていただきます。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 3番目の質問に移ります。 生活保護決定は正しく行われているかについてであります。 日本社会は今、貧困が急増し、格差が拡大し、年収200万円以下という生活保護水準以下の低賃金労働者、いわゆるワーキングプアが1,000万人を超え、非正規、不安定労働者が35%を超えています。 この結果、預貯金なしという世帯が25%を超え、さらには多重債務で支払い不能に陥っている人が110万人も存在する現実下では、貧困の急増を否定することはできません。 生活保護の捕捉率は20%と推測されておりますが、現在110万世帯、154万人の生活保護利用者にとどまっています。 今日の貧困の急増する中で、最後のセーフティーネットとして生活保護制度の充実が求められていることは言うまでもありませんが、そこで、生活保護は申請に基づいて開始するという生活保護法7条を利用することは市民の権利であり、行政はそのことを市民に周知徹底する義務があることを踏まえた上で質問します。 質問の1、生活保護申請の相談を受けた場合に、基本的事項の聞き取りがあります。十五、六項目あると思いますが、その中に資産状況というのがあります。そういうチェック項目があるにもかかわらず、常識では考えられないような事態が玉野市で起きています。 それは、生活保護を受給している人が、申請時からプレジャーボートを2そうも所持して現在に至っているということです。ここにその小型船舶登録簿の一部事項証明書のコピーを2隻持ってまいりました。 また、船の検査は3年ごとなので、検査が切れている船をほかにも2隻所持しているとは、本人の弁です。合計4そうも所持していた。ここに写真も持ってきました。 どんな調査をしたのか、御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 健康福祉部長。            〔健康福祉部長 市倉勇樹君 登壇〕 ◎健康福祉部長(市倉勇樹君) 宇野議員の御質問についてお答えをさせていただきます。 議員御承知のとおり、生活保護の申請があった場合には、収入及び資産の状況を収入申告書、資産申告書の提出により申告する義務を申請世帯が負うこととなっております。 市では、申告のあった収入及び資産の状況と金融機関照会などの資産調査の状況により、保護の要否を決定いたしますが、固定資産などすぐに換金が難しい資産がある場合はその資産の保有を否認し、生活保護を開始した場合でも否認した資産が売却された場合には生活保護法第63条による生活保護費の返還を求めることとなっております。 個人情報の問題もあり、個別な案件についてはお答えをいたしかねますが、仮に申請時にプレジャーボートを所有していると仮定をいたしますと、保有が否認されることが想定され、当該資産は処分指導の対象になるものと考えられます。 港への係留費用等のコストを考え合わせますと、資産価値がある場合には生活保護受給者に対し売却または廃船処分をするように指導し、最終的には生活保護法第27条による指導、指示を行い、それに従わない場合は保護の停廃止を含めて検討することとなると思われます。 しかし、対象の資産の資産価値が低い場合には、売却等の指導に従わないからといって生活保護の停廃止となることが想定される生活保護法第27条の指導指示対象とすることは行き過ぎの指導となるおそれがあることから、関係機関と連携して引き続き売却に向けて説得を続けることが適当な指導と考えます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 先ほど申し上げたこれが写真で、3そうともう一そう、4そうが陸に上がっております。それから、これが登録簿の一部証明書、2そう分なんです。これを改めて申し上げておきます。 次に、このように不正受給している案件が再々発生し、先月も新聞紙上をにぎわせていたばかりではありませんか。玉野市はこれまでどのような対応をしてきたのか、全て警察に任せているのではないか、質問します。 ○議長(広畑耕一君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(市倉勇樹君) 宇野議員の御質問についてお答えをいたします。 本市の生活保護制度における不正受給の防止につきましては、年1回の税務課の所得情報をもとにした課税調査の実施や、年金収入の年金事務所への照会及び年金受給権の確認、さらに収入申告書の提出による収入状況の小まめな確認など、定例の処理を実施するとともに、収入があると疑われる生活保護受給者に対しては、生活保護法第29条に基づく金融機関などの調査により収入状況を確認し、不正が見つかった場合は生活保護法第78条に基づく保護費の返還を求めるとともに、悪質な場合は警察等に相談するなどして、被害届の提出を含めた対応を行ってまいりました。 今後も、でき得る限りの方法を用いて不正受給に対処してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 玉野市は申請時の調査能力がないのではないか。どのような調査方法をとっているのか。申請の受理の場合のみならず、申請を拒絶の場合にも、調査をろくにしないで申請却下をしていると思われても仕方がないのではないか。 さらに、生活保護法63条と同78条をどのように捉えられているのか、御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(市倉勇樹君) 宇野議員の御質問にお答えをいたします。 生活保護の申請に関しては、生活保護法第7条及び第24条に規定があり、要保護者、その扶養義務者またはその他の同居の親族の申請により開始されるものとされており、事情によっては口頭による申請も可能とされております。 本市におきましては、生活保護の相談があった場合は相談者に申請の意思確認を行うなど、生活保護法を始めとする法令を遵守し、厚生労働省が生活保護の運用に当たって取り決めている保護の実施要領を始めとする各種通知に基づき、適正に取り扱っております。 また、生活保護法第63条及び第78条については生活保護費の返還について規定をしたものであり、法第63条については生活保護受給者に資力があることを確認しながら扶助費を支給した場合の事後調整について規定したものであり、法第78条については生活保護受給者の作為または不作為により実施機関が錯誤に陥ったため、扶助費の支給が行われた場合に適用されるものであります。 具体的に申しますと、生活保護法第63条については、事前に収入のある旨の相談があった場合や、収入の認定や過誤など誤って過大に生活保護費を支給した場合などが該当し、生活保護法第78条については収入を故意に申告しない場合や過小に申告した場合などが該当いたします。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 4番目の質問を行います。 不動産登記簿の赤線について。 不動産登記簿の赤線、つまり里道、赤道について質問します。 質問の1、競売で購入した土地と建物の中に赤線が入っていました。市からその建物の撤去を求められた場合、赤線の上の建物は壊して撤去しないといけないのでしょうか、質問します。 ○議長(広畑耕一君) 建設部長。            〔建設部長 小橋康彦君 登壇〕 ◎建設部長(小橋康彦君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 道路法の適用がない道路、いわゆる赤線が宅地の一部に含まれていた際の取り扱いについてでございます。 公共的な用途に使用されておらず、その機能及び形態を失った赤線の中には、宅地の一部として長期間一体的に使用され、住宅の建てかえや土地の売買に当たり、初めてその存在を認識するようなケースもございます。 このような場合、一般的には、赤線の所有者である国もしくは所在の市町村より払い下げを受けることが考えられるところでありますが、現在の土地利用状況を踏まえた上で、赤線の復元が必要な場合は、赤線のつけかえなどを含めて実効性のある対策を検討していく必要があると存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 私有地の宅地(A氏)から隣地の駐車場(B氏)の中を赤線が入って県道に通じています。ところが、その赤線入り口(A氏とB氏の接点)には柵が施されていて、通行が不能になっています。 赤線は誰でも通行が可能であることから、赤線の通行を妨げているB氏の柵の撤去を求められた場合、その柵は壊して撤去しなくてもいいものでしょうか。撤去に応じるべきでしょうか。 当地には、赤線以外にも青線と堤が並行して通っています。御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 建設部長。 ◎建設部長(小橋康彦君) 宇野議員の再質問にお答えいたします。 通行を妨げている赤線上の支障物の撤去についてでございます。 御承知のとおり、赤線は地目上、公衆用道路でございますが、現況といたしましては、地目どおりに使用されているものがある一方で、道路の機能及び形態がなく、ほかの用途に使用されているケースもございます。 このため、赤線また青線や堤塘を含め、それらに係る支障物件につきましては、事案ごとに従前からの経緯や現在の状況を踏まえながら、それぞれの機能の必要性について十分検証した上で適切な措置を検討していく必要があると存じます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 1番目の質問に返ります。 黒田市政は未来のために何をつくったのか。 その1、地域活性化策は成功するための2つの必要条件を満たしていないについてであります。 黒田市政の10年間、平成17年から今日まで、近年流行のまちおこし、地域おこし、地域活性化策等を行ってこられました。しかし、人口は減少、企業、商店等の働く場も減少し、衰退の一途をたどってまいりました。 ちなみに、市長御就任の平成17年度と決算統計等の最新の資料である平成26年度を比較してみますと、次のようになります。 人口は、平成17年度、6万7,047人、平成26年度、6万2,863人。 地方債の残高は、一般会計で、平成17年度、217億8,329万円、平成26年度、218億7,044万円。特別会計の残高は、平成17年度、194億3,297万円、平成26年度、185億7,200万円。 債務負担行為額では、平成17年度、15億1,452万円、平成26年度、16億8,566万円。 積立基金、平成17年度、1億906万円、平成26年度、20億2,299万円。 市民病院の当年度末未処理欠損金は、平成17年度、18億1,747万円、平成26年度、38億4,201万円となっています。 そのほかに、これから始まる、負の財産とも言える公共施設の再編整備があります。 そこで、市長にお伺いしたいのですが、1番目に、玉野市の地域活性化策はこれまでどのように展開されてこられたのか。 2番目、玉野市の経済を活性化させ、人口をふやし、奇跡的に地域活性化が成功する方法はあるのか。 3番目、それは玉野市に限らず、全国47都道府県を始め、約1,700の市町村の行政が同じように知りたがっている答えだと思います。ちなみに、何をもって地域活性化が成功したとするのでしょうか。 以上、3つの問題について、いろいろな考え方があるでしょうが、冒頭に黒田市長の御所見を賜って、これを前提に議論を進めていきたいと存じます。よろしくお願いいたします。            ─────────────── ○議長(広畑耕一君) この際、会議の延長について申し上げます。 本日の会議はしばらく延長したいと思いますので、よろしくお願いします。            ─────────────── ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 宇野議員の御質問にお答えをいたします。 まず、これまでの地域活性化策についてであります。 本市が抱えております課題の一つといたしましては、人口減少、少子・高齢化等による活力の低下が挙げられますことから、それに対し有効な対策を断続的に講じていく必要があると考えております。 これまで地域活性化を果たすべく、主に産業振興施策として、中小企業の技術力、競争力の強化や新規創業に対する支援、さらには瀬戸内交際芸術祭の開催や中心市街地活性化による町のにぎわい創出など鋭意取り組んでまいりました。 また、活力低下の要因の一つである人口減少を抑止すべく、本年1月にたまの長期人口ビジョン、たまの創生総合戦略を策定し、玉野市の目標とすべき人口の将来展望と、それを達成する施策の方向性を定め、それに即した取り組みを今年度から進めているところでございます。 次に、玉野市の活性化を成功させる手法についてであります。 玉野市を取り巻く情勢は厳しいものがありますが、その中で地域活性化を果たしていくためには、本市が有するさまざまな地域資源や特性を有効に活用していくことが重要だと認識をしております。本市には、温暖で自然環境に恵まれ、災害の少ない自然特性や、瀬戸内海の島々への玄関口であることなど、他市に誇れる地域資源が多数存在しておりますことから、それらを効果的に活用、連携させていくことが市の振興につながるものと考えております。 次に、何をもって地域活性化が成功とするのかについてであります。 玉野市の地域活性化低下の原因は、先ほど述べましたとおり、人口減少、少子・高齢化が要因の一つであると考えておりますことから、将来的に日本の人口が減少していく中ではありますが、たまの長期人口ビジョンで示した本市の人口を、2040年時点で約5万人に維持するとした将来目標を達成することが重要であると考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 玉野市に限らず、全国の地方自治体の地域活性化の目的を見る限り、どこの自治体も人口がふえ、経済が活性化して働く場所がふえ、地域住民の所得がふえて豊かになることを望んでいます。つまり、要するに人口増とGDP増、経済の活性化を目指していると考えて間違いないと思います。したがって、この前提のもとで議論を進めていきたいと思います。 しかし、現実を見れば、その全国の都道府県及び約1,700市町村のどこも、明らかに誰もがわかるような人口増やGDP増を達成したところはありません。ビジネスでいえば、全国数千、数万の中小零細企業の中で、この10、20年で売り上げや社員数を5倍、10倍に伸ばした会社は幾つもありますが、地方自治体でGDPや人口を5倍、10倍どころか、2倍にすら伸ばしたところはどこにもないと思います。 ビジネスでできて行政でできない、この矛盾について、市長の御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。            〔政策財政部長 加藤翔大君 登壇〕 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 GDPの増加につきまして、民間企業は顧客を満足させるサービスや商品の提供に専念することにより、継続的に利潤を追求することができます。一方、地方自治体の役割として、法律や条例等により定められた行政サービスを住民に提供し、住民の福祉の増進を図ることを基本としており、経済活動の活性化に専念することが難しいことから、民間に比べ実績が上げにくいものと考えられます。 また、人口増加につきましても同様の理由であり、加えて居住場所の選択は個人の事情による影響力が大きく、かつ日本全体の人口が減少傾向にあるため、大幅な転入増加を見込むことは難しいものと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問をします。 ということは、当然の理として全国で約1,700地方自治体が何十年にもわたって地域活性化の取り組みを行ってきて、ほとんど成功したところがないという現実からすれば、どう考えても基本的に何かが間違っていると言わざるを得ないわけです。 では、なぜこれまで延々とやってきた地方自治体の地域活性化が成功しないのか。何が間違っていたと思われますか、質問します。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 地域活性化の成否につきましては、地域の実情に合わせた的確な施策と、活性化に向けた必要な投資が必要になると考えております。 しかしながら、さきに述べましたとおり、行政サービスは多岐にわたっており、限られた財源、人員の中で地域活性化を成功させる必要量を費やすことができなかったことが理由ではないかと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問をします。 ビジネスに置きかえて質問します。 結論から申し上げますと、ビジネスにしろ地域活性化にしろ、戦略が成功するためには最低限2つの条件が必要だと考えます。 しかし、今の地域活性化策(行政、民間を問わず)はそれを全く満たしていないのではないか。要するに、的外れなことばかりやってきたから成功しないという実にシンプルな話だというのが私の意見です。 次に、臨界点(クリティカルマス)を超えた知恵と投資が最低限必要となる。 ビジネスや地域活性化が成功するための2つの条件とは、有望なビジネスの種と最低限の投資が必要だと考えます。 まず、知恵を出して有望なビジネスの種を見つけない限り、可能性も何もあったものではないと思いませんか。売れない、的外れな企画を幾ら出しても成功するわけがないからです。 また、幾らよいビジネスの種を見つけても、それに最低限の投資をしない限り成功しないのも当たり前の話だと思いませんか。 ただし、ここで大切なことは、ビジネスの種も投資額も、ある一定レベルを超えたものでない限り成果が上がらないという臨界点、つまりクリティカルマスがあるというセオリーです。 例えば、会社の売り上げを2倍にするとか、GDPや人口を2倍以上にするような地域活性化を目指したとした場合、ビジネスを例にとれば、既存事業の延長線上で努力して伸ばすとか、競合がどこでもやっているような企画を新規事業としてちょこまかと取り入れる等といった、小さなこと(クリティカルマスに達しない努力)に幾ら取り組んでも、決して求めるような成果は上がらない。そこには、既存レベルの発想を超えた知恵と、既存予算の延長線上のレベルを超えた投資、すなわちクリティカルマスを超えた知恵と投資がどうしても必要となってくるのです。 加えてもう一つ、このクリティカルマスを超えた知恵と投資という条件をクリアしたとしても、必ず成功するとは限りませんよと。この2つは成功のための必要条件でしかないからです。 なぜなら、ビジネスを成功させるために押さえておくポイントが100あるとすれば、神様ならその100をそろえて100%成功させるでしょうが、人間はせいぜい30を詰めるのが限界であり、あとはやってみなければわからないからです。 ただし、30を詰めるのと詰めないのでは成功する確率が大きく違ってくる。それが人間のやるビジネスというものなのです。 では、この原則を踏まえて、玉野市の活性化策について御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 議員御承知のとおり、本市におきましては、平成28年1月に本市の実情や地域課題を踏まえ、人口減少や地域経済縮小を克服するため、たまの創生総合戦略を策定しております。今後は、本戦略に基づき、本格的に地域活性化に向けた施策展開を進めていくこととしておりますが、各年度の検証を踏まえ、施策、事業の見直しを図り、より早期に有効な地域活性化策の確立を図ってまいりたいと考えております。 また、最低限の投資につきましては、行政において限られた予算の範囲内で地域活性化を実現するために、最小の投資で最大の効果が得られるよう民間投資を誘発する仕組みを構築することで資金の好循環を確立することが最も有効であると考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 再質問を行います。 直島は数百億円の投資を行ってアートの島のイメージをつくったがについて質問します。 まず第1、玉野市を活性化するための投資のクリティカルマスはどれくらいの金額になるか、大まかに試算してみました。これは、同じ瀬戸内海の隣の島で、成功したと言われている直島の例がありますから、それと比較すればおよそのサイズがわかると思います。 今、直島はアートの島とやらで多くの人に島の活性化の大成功例だともてはやされているようですが、要するに直島が現在の状態になったのは、ベネッセコーポレーションの福武總一一郎氏が、私財なのか会社としてなのかは別として、直島に土地を買って道をつけ、まず国際キャンプ場をつくり、続いて大小の美術館やアート施設を建て、美術品をそろえ、立派な宿泊施設も併設して、いわゆるベネッセアートサイトを直島につくり上げたからです。 1989年に始まったその事業に対するベネッセの投資額は、およそ二、三百億円オーダーになると思われます。直島町は行政として何も投資をしていないと思いますから、棚からぼた餅という話でしょう。つまり、二、三百億円の投資をすると、少なくともあれくらいの地域活性化拠点はできる。そして、もしそれが成功だと言うのであれば、直島程度の規模の自治体が成功するための投資のクリティカルマスは二、三百億円くらいであろうという話になるわけです。 ただし、ベネッセの美術館もホテルもアート施設も、ビジネスとしては成立していない、すなわち投資に対するリターンはとれていないと思いますし、直島の人口はベネッセのアート事業が始まって以降も、20年以上にわたって減り続けているのですから──20年前から30%減少して今は3,000人程度になっている──私はとても手放しで直島が地域おこしに大成功したとは思えません。 その一番の原因は、根本的にアートというものがさきに述べた成功するための1つ目の必要条件である有望なビジネスの種ではないからです。 しかし、いずれにしろ直島は福武氏というすぐれたビジネスリーダーが、まず現代アートという役人の発想を超えた事業の種──地域おこしやビジネスの種というより企業メセナの一種でしょう──を考えつき、それにみずからリスクをとって数百億円を投資した。その結果、直島は一応アートの島としてそれなりに知られるようになり、観光客も少しふえた。しかし、島の人口減少はとまらない。これを地域活性化が成功したと言うかどうかの判断は評論家に任せましょう。なぜなら、これは福武氏が個人の信念としてやった事業であり、地域活性化はその副次効果でしかないからです。 しかし、これが地域おこしをやるときの投資のクリティカルマスをはじく一つの目安となるのは間違いない。では、これを玉野市に当てはめるとクリティカルマスはどうなるか、御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 行政におきましては、限られた予算の範囲内で大規模投資を行うことは困難であるとともに、民間からの投資を呼び込み、資金の好循環を確立することがより継続的かつ安定的な地域活性化につながるものと認識しておりますが、具体的な数値目安の算出は困難であると認識しております。 直島町の事例から学ぶべきことといたしましては、リーダーシップを発揮する人材が存在していること、また大規模な民間投資を誘発していることにあると考えております。 本市といたしましても、今後地域活性化を推進する中で、行政の役割として明確なまちづくりのビジョンを掲げるとともに、そのビジョンの実現に向けた強力なリーダーシップを発揮する人材を育成し、一貫性のあるまちづくりを進めることで民間投資を呼び込むことのできる基盤、仕組みの構築を図ってまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 次に、玉野市を活性化させるためには最低限500億円から2,000億円オーダーの投資が必要だについて質問します。 玉野市は、面積が直島の7.3倍、人口も約20倍の6万くらいですから、物理的に大ざっぱに直島の15倍のサイズだと言えます。すると、単純計算でいけば、玉野市と直島と同じ程度の変革をもたらすためには、三、四千億円規模の投資が必要だという話になります。 ただし、さきに述べたように、直島の場合はアートというビジネスの視点から見れば余り筋のよくない種を選択しているため、投資効率は低く、地域の経済的活性化という点ではそれが大きなハンディになっている。したがって、有望なビジネスの種をきちんと考えて見つければ、直島よりはより小さい投資額で効率的に経済的活性化を実現できるはずです。 そのあたりを考え合わせると、玉野市を活性化させるための投資のクリティカルマスは、私の第一感として最低限やはり500億円から2,000億円が必要だと思われます。すなわち、有望なビジネスの種を見つけ、そこに500億円から2,000億円規模の投資をすれば、第1段階としては玉野市に有望なビジネスが立ち上がり、それが新たな投資をどんどん呼び込んで、10年後には見違えるほどの発展を遂げる可能性が出てくるというイメージだと考えていただければわかりやすいでしょう。 ちなみに、市長は2,000億円の投資と聞くと、途方もない数字のように思うかもしれません。しかし、もし地域活性化というものを前述のごとく経済活動が活発になり、雇用がふえ、人口がふえ、住民が金銭的に豊かになり、地域が成長していくというイメージで捉えているのなら、それはビジネスに必要な投資額と期待成果のお金の額を市長が根本的に勘違いしていると言わざるを得ません。 一例を挙げましょうか。2004年にグランドオープンしたサンポート高松は、港湾や土地区画整理等の基盤整備費に約1,000億円、シンボルタワー等の上物建設に約450億円という投資額(いずれも当初計画)で開発されました。そして、オープン当初は香川のマスコミを中心に、関係者から大半の県民に至るまで、このプロジェクトによって香川県が根底から変わるかのように期待していました。 この時点で、こんな小さな投資額で香川全体あるいは高松市だけでもが活性化するわけがない、何か大きな勘違いをしていませんかと警鐘を鳴らしたのは、私も長生塾でお世話になっている、元マッキンゼーで経営コンサルタントの都村長生さん一人でしたから。余談ですが、そのおかげで随分人非人扱いを受けられたとお聞きしていますが。 しかし、結果はどうなりましたか。香川県の飛躍的成長の起爆剤どころか、多くの不発弾に終わり、民間からの新たな投資話も全く聞こえないお荷物になってしまっている。つまり、県として1,500億円程度の投資で、しかも筋の悪い種に投資をするとこうなるというわかりやすい例だと言えます。 いずれにしろ、まちおこしや地域おこし、地域活性化等を本気でやろうとするなら、最低限この投資のクリティカルマスと知恵のクリティカルマスのレベルをきちんとクリアしておかない限り、決して成果は上がらないと知るべきです。 そう考えれば、市政運営の基本方針の玉野市の地域活性化や産業振興(投資額は数百万円から数千万円)という目的がいかに小さいサイズで、市民が夢見る地域活性化に対していかに無力か、おのずとおわかりになるはずです。 厳しいようですが、私に言わせれば、それはせいぜい玉野市に新しい店が1軒できたというレベルの話です。それを目指して観光客が市外から交通機関を使ってわざわざ来るようなものでもないでしょうし、下手をすると、市内のほかのスーパーの売り上げをとっただけという結果になるかもしれません。 もちろん玉野市全体の活性化を目的にしているのではないという話であれば、小さなことでもやらないよりはやったほうがいいと思いますし、市長のチャレンジ精神を否定するつもりは全くありません。ただ、投資とリターンのサイズをきちんと確認すれば、どう考えても玉野市の衰退を食いとめる、成長に持っていけるようなサイズと質の素材でないと、そう思いませんか。御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 議員御案内のとおり、本市の厳しい財政運営の中、地域活性化を実現するためには、地域の実情や課題を把握、整理し、明確なまちづくりのビジョンを掲げた上で、官民協働による一貫した取り組みを行う必要があるものと認識しております。そうした取り組みの結果として、さまざまな知恵が集約され、民間投資の誘発にもつながり、本市が掲げるまちづくりのビジョンに即した大規模な投資が行われるなどの効果が発現するものと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 観光で本当に地域活性化を目指すなら、既存の発想を超えた、観光収入を数倍以上にするような種が必要だについて質問します。 次に第2、玉野市を活性化させるための知恵のクリティカルマスについて考えてみました。 まず、玉野市は今、何のビジネスで活性化を目指そうとしているのか。私の見る限り、玉野市は主に観光産業で地域活性化を図ろうとしているように見受けられます。 すなわち、瀬戸内国際芸術祭の推進で、渋川や深山公園といった自然、千両ナスや、みなとオアシスSea級グルメ全国大会やたまの港フェスティバルの要素を取り入れたイベントの同時開催で地域の食文化に触れてもらおう、宇高連絡船存続等々、昔からある素材をベースに、それにてこ入れをしよう、情報発信に力を入れようという政策が常に打ち出されているからです。 では、玉野市を観光で活性化させる、玉野市が成長戦略に乗り、市民が豊かになることはできるのか。ここで少し観光というビジネスに絞って可能性を考えてみました。 以前から申し上げているように、観光産業というものは成長戦略としてはサイズが小さ過ぎるため、観光客を10%、20%ふやす程度の戦略を立てて、よしんば成功したとしても、玉野市全体ではほとんど成長と言えるような効果は上がりません。恐らく実際に観光客が10%も伸びれば、マスコミや関係者から大成功だともてはやされるでしょうが、中学生レベルの計算をするだけでそんなものは微々たる成果にすぎないということがすぐわかります。 例えば、仮に玉野市のGDPに占める観光産業の割合が10%だとしても、それが10%伸びても全体では1%しか伸びない。それではとてもGDPが2倍、3倍という目標が達成できるわけがない。それが現実なのです。 すると、玉野市を観光産業で成長路線に乗せる──観光産業で玉野市の全体のGDPを10%ずつ5年から10年にわたって伸ばし続けるというイメージです──というのであれば、単純計算で観光収入を毎年2倍ずつ、数年間で10倍に伸ばすというくらいの期待成果を上げることが絶対的に必要になります。 既存のメンタリティーしか持ち合わせない人にはとんでもない数字だと思われるかもしれませんが、前述の中学生レベルの計算でおわかりのとおり、それくらいの目標を達成しない限り、玉野市が観光産業で豊かになることはできません。私に言わせれば、数%アップ程度の目標設定はほとんど現状維持政策であって、市長の夢見ている地域活性化策だとはとても言えないからです。 しかも、玉野市はこれまで、さきに述べた自然や特産品、歴史遺産等の素材を使って観光振興策をやりながら、もう何十年にもわたって観光客がふえていないという現実があるのでしょう。 したがって、この期に及んで、これまでやってきた観光パンフレットをつくる、観光ホームページをつくる、イベントを開催する、観光大使を使ってPR活動をする、シティーセールスをする、特産品や名物料理を開発する等々の既存政策は全て、玉野市全体の活性化にはほとんど意味をなさない。そういう既存素材の延長線上には起死回生の活性化を実現する種はないと知るべきです。 御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。            〔産業振興部長 尾崎敬一君 登壇〕 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 宇野議員の御質問についてお答えいたします。 本市の観光施策といたしましては、従来からの既存素材として渋川海水浴場の運営や、特産品や御当地グルメの開発、また近年では瀬戸内国際芸術祭の推進など、さまざまな観光施策を実施してきているところでございます。 観光ビジネスに絞った議論におきましては、議員御指摘のとおり、既存の観光施策によって玉野市全体の地域活性化をなすことは到底困難であろうと考えられます。 しかしながら、地域活性化を担うのは観光産業だけではなく、本市においては工業を中心としたさまざまな産業バランスを保つことで市の地域活性化を担っているものであると認識してございます。 また、市で実施しております観光施策の成否というものは、GDPのみではかられるものではなく、例えばたまの港フェスティバルにおきましては、市民が主体となり企画、運営をさまざまな団体が協力し、発展してきた経緯があり、また瀬戸内国際芸術祭においては、高校生を始めとする市民ボランティアの活動など、そこで培った人と人とのつながりや、将来ある若者が本市を支える糧となることによる地域活性化もあると考えてございます。 いずれにいたしましても、観光を産業として捉え、その生産性について考えていくことも必要でございますが、本市の景勝地や特産品、イベントなどは玉野市を特徴づけ、本市で暮らす人々、成長していく子供たちが愛着と誇りを持ち、住み続け、生活を続けるときに彩りを添えることができるものであり、地域の活性化にはより市民が健やかに心豊かに暮らしていくことができるといった観点も必要ではないかと考えてございます。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) テーマパークやカジノのような巨大なエンターテインメントが成功するような環境ではない。 では、玉野市の観光収入を毎年2倍、数年間で10倍に伸ばすような知恵のクリティカルマスとはどういうイメージのものなのか、それを少し考えてみましょう。 まず、ロジカルに考えれば、その方向性としては、1、観光客を10倍にする、あるいは客単価を10倍にする、の2つになります。 まず、観光客を10倍にするということは、テーマパーク、カジノのような巨大なエンターテインメントを成功させるような環境ではないことから省きまして、唯一の可能性は海だが。 では次に、2の客単価を10倍にするという方向からビジネスシーズの可能性を考えてみましょうか。 客単価を上げるということは、要するにお金持ちを呼び込むということです。例えば、さきに述べた付加価値、海にかかわる一番のお金持ちのレジャーといえば、ヨットでしょう。では、ヨットを素材に数百億円を投資して、今の数倍以上の観光収入を得ようとすれば、何が考えられるか。 例えば一つの例は、世界中からアラブの王様クラスの大富豪のヨットが集まるような日本最大あるいは世界最大級のヨットハーバーをつくり、そこに大富豪たちの泊まるホテルや別荘が建ち並ぶようなエリアをつくり上げる。南スペインの太陽海岸のイメージです。 加えて、賞金が何百億ドルの世界一の高額国際ヨットレースを定期開催し、世界中からその参加者とメディアと観客を呼び込む。世界最大のヨット見本市を定期開催し、世界ヨットビジネスの一大拠点をつくり上げる。 最先端のヨット技術を結集した、三井造船を始め、研究機関、製造工場等を集結させ、世界最先端のヨット技術のメッカをつくり上げる等々。そうなれば、恐らくそのエリアは9割が金持ちばかりの外国人居住区となるでしょう。 しかし、繰り返しますが、観光収入を10倍にするという話ですから、最低限そのレベルの発想が絶対に必要になる。すなわち、それが私のイメージする知恵のクリティカルマスのレベルなのです。間違っても、小さなヨットハーバーをつくって、海水浴シーズンにイベントをするなどというレベルの話ではありません。玉野市の海岸を全て金持ちに開放して、何百ものプライベートビーチをつくってもらう、それくらいの発想の転換が必要です。 しかし、それでも必ず競争が起こりますから、絶対に成功するとは言えないのがビジネスです。例えば、今述べたような世界的ヨットのメッカをつくるのなら、玉野市でなくても沖縄でもいいし、神戸がいいかもしれない。あるいは、思い切って八丈島あたりで一大プロジェクトが持ち上がってもいい。強い競争がめじろ押しになるでしょう。 ただ、今は誰もそんな斬新な発想を持っていないだけあって、先にやれば先発のメリットがあるだろうと思いますが、もしほかの地域が名乗りを上げてくれば、やはり玉野市という立地環境はかなり不利であることは間違いないでしょう。 したがって、ビジネス展開のスピードも要求されることになる。そんな難しいプロジェクトを仕切れるリーダーが玉野市にいるとは思えませんが。 結局、玉野市を本当の意味で活性化しようと考えるなら、観光やレジャーという分野は余り筋のいい選択だとは言えないのです。 冒頭で申し上げたように、観光分野というものは、基本的にGDPサイズが小さ過ぎる上、玉野市はさきに述べたように観光ビジネスで成功するための立地条件が余りよくないため、よほどの知恵と金を投入しない限り、競合が出てくれば構造的にすぐに競争で討ち取られてしまう可能性が高いからです。 玉野市の多くの方は、玉野市は観光だ、観光こそが生きる道だと錯覚しているかもしれませんが、ビジネスの観点からきちんと考えれば、玉野市が観光で飯を食っていくことは非常に難しい選択だという答えが当然のように導き出されるわけです。 御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(尾崎敬一君) 宇野議員の御質問についてお答えいたします。 観光を主要産業として捉え、その収入をもって市を潤し、市政を運営していくこと、いわゆる観光で飯を食っていくことにつきましては、議員御案内のとおり、クリティカルマスを超えるだけの知恵と投資が必要となることから、非常に厳しい選択であると認識しております。 しかしながら、主要産業として観光を捉えようとするものではなく、産業としてはあくまでも複数ある産業の一つであり、また地域活性化策の一部であるという認識でございます。 そのような観点から、先ほども御答弁申し上げましたとおり、市民との協働や人と人とのつながりを育み、玉野を誇り、愛着を持ち、住み続けたい町にしていくためにも、今後も知恵を出し、汗をかきながら観光施策を地道に進めてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) まず、優秀なリーダーを選ぶべきだについて質問します。 以上、とりあえず観光を題材にしてクリティカルマスの考え方を質問してまいりましたが、要するに玉野市が活性化を成功させるためには、それが観光分野であろうが、別のビジネス分野であろうが──私は選択肢は観光ではないと思っていますが、きちんと分析していない今の時点では具体案を示す立場にはありません──まずはクリティカルマスを超える知恵と金をそろえなければ何も始まらないということです。 例えば、クリティカルマスとはビジネスの場で戦うための出場権のようなものであり、それがない限り、地域活性化を成功させるための戦いの場にも出られない、成功するはずがないと考えればよいと思います。 したがって、玉野市が本当に活性化を目指すならば、取り組むべきプロセスは、1、クリティカルマスを超える発想で有望なビジネスの種を見つけ、それをきちんとした事業計画に落とし込む、それが知恵を出すということです。 2番目に、その事業計画に従って、クリティカルマスを超える投資、500億円から2,000億円オーダーをする企業あるいは個人を獲得し、事業を実行するという順番になります。 そして、具体的に重要な第一歩は、そういうビジョンが描け、かつ実行力のある優秀なリーダーを選び、任せることです。その上で、リーダーに玉野市活性化のための有望なビジネスプランを設計して実行してもらう。すると、ビジネスプランがしっかりしていれば、それに投資する企業や個人は必ず出てきますから、そこからクリティカルマスを超える投資を呼び込める可能性も見えてくるでしょう。 もし、玉野市に優秀なリーダーとなれる人材がいないのであれば、いればこんな惨状になっていない、年俸を数億円積んででも外から呼んでくるしかありません。数百億円を投資して投資額に余りあるリターンを得ようという話ですから、それくらいの報酬は当然のことだと考えます。 例えば、玉野市の人口が6万人なら、市民1人当たり年間四、五千円を払って、それを能力のある人に報酬として地域活性化にトライしてもらえばよいではありませんか。とにかく、自分たちでできないことをやってもらうわけですから、住民もそれくらいのリスクをとらなければ成功するわけがないということを知るべきです。 御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 本市における地域活性化を実現するための前提として、行政において掲げる明確なまちづくりのビジョンを市民や地元企業などと共有化を図り、官民協働で一貫性のある取り組みを推進することが重要であると考えております。 議員御指摘のとおり、市民に対して金銭的な負担を担ってもらうことも一つの手段として考えられますが、地域活性化の取り組みをより持続的なものとするためには、金銭的な負担などの一過性の取り組みではなく、官民協働の意識を市民に浸透することで長期的な視点に立った町のにぎわい創出を図っていくことが地域活性化を実現させるために極めて有効であるものと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) みずからリスクをとってチャレンジしない限り成功しないについて質問します。 しかし、現状を見る限り、地域活性化を掲げる玉野市だけでなく、全国の地方自治体のほとんどは、自分たちでリスクをとってチャレンジするという発想が全くないと言っても過言ではありません。 みずから資金を集めようともせず、全て国からの補助金頼りでしょう。みずからが能力アップして知恵を出そうともせず、かといって、きちんと報酬を払ってスーパーリーダーにビジネスプランを託すこともせず、わずかな国からの補助金、つまり税金を使って形ばかりのイベントやPRをやって、地域活性化策に取り組んでいると市民にポーズをとり続けてきた。その結果、地域は活性化どころかどんどん衰退していくばかり。それは至極当たり前の結果だと言うしかないでしょう。 こういうメンタリティーは玉野市に限らず、中央集権をやっている限り日本全国全ての地方自治体が同じ運命をたどると思います。だから、ほとんど全ての地域活性化が失敗するのです。ただ、これは決して私の話を聞かないから失敗するのだと言っているのではありません。 御所見を賜りたいと存じます。 ○議長(広畑耕一君) 政策財政部長。 ◎政策財政部長(加藤翔大君) 宇野議員の御質問にお答えいたします。 議員御承知のとおり、中央集権、言いかえれば政府主導で全ての自治体が地域活性化を成功させることは困難であると認識しております。 そのため、本年1月のまち・ひと・しごと創生、たまの長期人口ビジョン、たまの創生総合戦略策定の際には、政府主導でなく地方主導でなければならないとの信念を持ち、取り組んでまいりました。このたびの地方創生の取り組みは、国による地方への情報支援、人的支援、財政支援といった3つの側面から支援する、地方創生版3本の矢が示されておりますことから、国の主導ではなく支援という形をとり、地方主導を推進していると認識しております。 これらを踏まえ、本市独自の地方創生関連施策の推進に当たっては、各施策における重要業績評価指標、いわゆるKPIを設定し、成果の向上につながっているかどうかといった検証に基づく施策展開により、本市の地方創生の実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 最後の質問となりました。 クリティカルマスに達しない事業を繰り返す限り、いずれ玉野市は滅びるについて質問します。 少し厳しい話になりましたが、地域活性化というものは、とどのつまりビジネスの話であるということを改めて申し上げておきます。そして、地域活性化と称する活動をやっている地方自治体等のほとんどが地域活性化をビジネスとして捉えていないのだと思います。だから、何をやってもとんちんかんで、大した成果が上がらず、税金の無駄遣いに終わってしまうのでしょう。 いずれにしろ、玉野市が大幅な人口増とGDP増によって地域を豊かにするという目的を持った本当の地域活性化を目指すなら、既存レベルの発想を超えた事業プランと2,000億円オーダーの投資が最低限必要となります。そして、何度も繰り返しますが、これはビジネスですから、それでも絶対に成功するとは限らない。しかし、そのレベルのトライをして初めて成功の可能性が出てくるものであり、それ以下のことは幾らやっても活性化成功の確率はゼロに等しいと知るべきです。 したがって、玉野市が町の予算の中からたかだか数千万円、数億円を使ってやるような観光PRや地域産業振興策は、知恵のクリティカルマスにも投資のクリティカルマスにも及ばない、すなわち真の地域活性化にも何の役にも立たない施策であると知るべきです。 もちろん、何もやらないよりはやったほうがいいと思いますが、それは私に言わせれば、地域活性化策でも何でもない、ただのレクリエーション費のようなものです。そんな免罪符を幾ら発行しても、豊かな実現に何の足しにもならないということを考えます。 最後に、市長の任期12年目の御所見を賜って、全ての質問を終わりたいと思います。 ○議長(広畑耕一君) 市長。            〔市長 黒田 晋君 登壇〕 ◎市長(黒田晋君) 宇野議員の御質問にお答えします。 施策の予算の大小にかかわらず、厳しい財政運営の中、限られた予算の範囲内で地域活性化について最大限の効果を発揮するよう今後も取り組んでまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(広畑耕一君) 宇野俊市君。            〔宇野俊市君 登壇〕 ◆(宇野俊市君) 市長を始め、皆様の御答弁、市民の皆様を始め、職員の皆様、御清聴ありがとうございました。これで私の一般質問は全て終わります。ありがとうございました。 ○議長(広畑耕一君) 以上で一般質問は終了しました。            ─────────────── ○議長(広畑耕一君) これをもちまして本日の日程は終了しましたので、次の本会議は明日午前10時から開いて議案に対する質疑等を行うことにします。 本日はこれで散会します。御苦労さまでした。                              午後4時38分 散会...