令和 6年 6月定例会 令和6年6月
津山市議会定例会 議 事 日 程(第 5 号) 〇令和6年6月20日(木)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │ 会 議 に 付 す る 事 件 │├─────┼─────────────────────────────────────
┤│ │ 〇議案質疑・一般質問
││ │ 議案第1号~議案第15号(15件) ││ 第 1
│ 報告第1号(1件) ││ │ (三浦ひらく議員、津本辰己議員、政岡大介議員、
近藤吉一郎議員、
││ │ 末永弘之議員)
││ │ 〇委員会付託 │├─────┼─────────────────────────────────────
┤│ │ 請願第1号(1件) ││ 第 2 │ 〇上程
││ │ 〇委員会付託 │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会 本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ │└───────────────────────────────────────────
┘ 津議第119号 令和6年6月20日 津 山 市 議 会 議 員 殿
津山市議会総務文教委員長 金 田 稔 久 〃 厚 生 委 員 長 高 橋 寿 治 〃 産 業 委 員 長 森 岡 和 雄 〃
建設水道委員長 岡 田 康 弘 委 員 会 招 集 通 知 下記により、それぞれ委員会を招集しますからご出席ください。 記1 日時及び場所 ┌─────────┬──────┬────────────┬──────────┐ │ 月 日 │ 時 刻 │ 委 員 会 名 │ 場 所 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤
│ │ 午前10時 │ 総 務 文 教 委 員 会 │ 第1
委員会室 │ │ 6月24日(
月)│ │ │ │ │ │ 〃 │ 厚 生 委 員 会 │ 第3
委員会室 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤
│ │ 午前10時 │ 産 業 委 員 会 │ 第1
委員会室 │ │ 6月25日(
火)│ │ │ │ │ │ 〃 │ 建 設 水 道 委 員 会 │ 第3
委員会室 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤
│ │ 午前10時 │ 総 務 文 教 委 員 会 │ 第1
委員会室 │ │ │ 〃 │ 厚 生 委 員 会 │ 第2
委員会室 │ │ 6月26日(
水)│ │ │ │ │ │ 〃 │ 産 業 委 員 会 │ 第3
委員会室 │ │ │ 〃 │ 建 設 水 道 委 員 会 │ 第4
委員会室 │ └─────────┴──────┴────────────┴──────────┘ 2 案 件 付託議案及び閉会中
継続調査事件 津議第121号 令和6年6月20日 津 山 市 議 会 議 員 殿
津山市議会広報調査特別委員長 吉 田 耕 造 〃
議会活性化調査特別委員長 三 浦 ひらく 特 別 委 員 会 招 集 通 知 下記により、それぞれ委員会を招集しますからご出席ください。 記1 日時及び場所 ┌─────────┬──────┬────────────┬──────────┐ │ 月 日 │ 時 刻 │ 委 員 会 名 │ 場 所 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤
│ │ 午前10時
│ 広報調査特別委員会 │ 議会応接室 │ │ 6月27日(木)│ 〃
│ 議会活性化調査特別委員│ 第3
委員会室 │ │ │ │会 │ │ └─────────┴──────┴────────────┴──────────┘ 2 案 件 閉会中
継続調査事件 令和6年6月
津山市議会定例会 令和6年6月20日 審 査 付 託 表 ┌───────
┐ │総務文教委員会│ └───────┘議案第 5号 津山市
税賦課徴収条例の一部を改正する条例議案第10号 津山市過疎地域における固定資産税の課税免除に関する条例議案第11号 業務委託契約について議案第12号
消防ポンプ自動車の購入について議案第13号
工事請負契約について議案第14号
工事請負契約について議案第15号
工事請負契約について報告第 1号 市長が専決処分した「津山市
税賦課徴収条例及び津山市
都市計画税条例の一部を改正する条例」について請願第 1号 「地方財政の充実・強化を求める」
請願書 ┌───────┐ │厚 生 委 員 会│ └───────┘議案第 1号 令和6年度津山市
一般会計補正予算(第1次)のうち厚生委員会の所管に属する事項議案第 3号 令和6年度津山市
国民健康保険特別会計補正予算(第1次)議案第 4号 令和6年度津山市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1次)議案第 6号 津山市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案第 7号 津山市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 ┌───────┐ │産 業 委 員 会│ └───────┘議案第 1号 令和6年度津山市
一般会計補正予算(第1次)のうち産業委員会の所管に属する事項議案第 2号 令和6年度津山市
食肉処理センター特別会計補正予算(第1次)議案第 8号 津山市
地方活力向上地域等特定業務施設整備計画に伴う固定資産税の不均一課税に関する条例の一部を改正する条例議案第 9号 歴史的資源を活用した施設の
公共施設等運営権に係る実施方針に関する条例 令和6年6月
津山市議会定例会資料 継 続 審 査 中 の 請 願 書 一 覧 表 (
総務文教委員会)┌────────────┬──────────────────────────────┐│令和5年度請願第6
号 │再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を求める意見書提出に関す││ │る請願について │└────────────┴──────────────────────────────
┘ 出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 │ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 ││ │ 氏 名 │ │ │ │ 氏 名 │ │ ││ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 1 │ 白 石 まこと │ 出席 │ │ 14 │ 広 谷 桂 子 │ 出席 │ 遅参 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 2 │ 上 山 はるうみ
│ 〃 │ │ 15 │ 秋 久 憲 司
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 3 │ 寺 坂 典 子
│ 〃 │ │ 16 │ 近 藤 吉一郎
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 4 │ 高 橋 寿 治
│ 〃 │ │ 17 │ 中 島 完 一
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 5 │ ほかぞの 千 晶
│ 〃 │ │ 18 │ 田 口 浩 二
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 6 │ 丸 尾 勝
│ 〃 │ │ 19 │ 岡 田 康 弘
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 7 │ 河 村 美 典
│ 〃 │ │ 20 │ 森 岡 和 雄 │ 〃 │ 遅参 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 8 │ 政 岡 大 介
│ 〃 │ │ 21 │ 吉 田 耕 造
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 9 │ 三 浦 ひらく
│ 〃 │ │ 22 │ 末 永 弘 之
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 勝 浦 正 樹
│ 〃 │ │ 23 │ 津 本 辰 己
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡 哲 弘
│ 〃 │ │ 24 │ 原 行 則
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 松 本 義 隆
│ 〃 │ │ 25 │ 河 本 英 敏
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田 稔 久
│ 〃 │ │ │ │ │ │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───
┘ 説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名
│ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長 │ 谷 口 圭 三
│ 産業経済部長 │ 中 川 竜 二 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 野 口
薫 │ 観光文化部長 │ 笠 尾 美 樹 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 長 尾 俊
彦 │ 農林部長 │ 平 田 暁 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 教育長 │ 有 本 明
彦 │ 都市建設部長 │ 松 原 寿 治 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部長 │ 左 居
薫 │ 地域振興部長 │ 明 楽 智 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部 │ 針 生 博
文 │ 加茂支所長 │ 畑 田 泰
則 ││ 政策推進監 │ │ │ │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部長 │ 三 浦 英 俊
│ 勝北支所長 │ 石 戸 健 治 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 藤 井 浩 次
│ 久米支所長 │ 黒 瀬 生 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 土 井 克 一
│ 阿波出張所長 │ 宮 野 剛 至 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 税務部長 │ 美 若 隆 宏
│ 会計管理者 │ 廣 野 淳 子 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部長 │ 梅 原 高 之
│ 水道局長 │ 小 林 和 弘 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部参与 │ 平 井 良
幸 │ 教育次長 │ 朝 田 一 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ こども保健部長 │ 木 梨 良 祐
│ 総務部総務課長 │ 香 山 秀 樹 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名
│ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長 │ 玉 置 晃
隆 │ 主幹 │ 尾 原 佳 世 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長 │ 杉 山
洋 │ 主任 │ 有 岡 佑 起 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 主幹
│ 宇津美 明 │ 主任 │ 難 波 大 輔 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 会議場所 津 山 市 議 会 議 場 午前9時59分 開議
○議長(中島完一君) 皆さんおはようございます。 御着席を願います。 これより6月
津山市議会定例会5日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は23名であります。遅刻届が広谷議員、森岡議員から出ております。 本日の議事日程は、配信しておりますとおり2つの日程といたしております。
△日程第1 議案質疑・一般質問
○議長(中島完一君) これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。 9番、三浦ひらく議員、登壇。
◆9番(三浦ひらく君) 〔登壇〕 おはようございます。 9番、ツヤマノチカラの三浦ひらくです。大きく分けて3つの質問をさせていただきます。 まず、津山市を維持していくために。 前副市長の任期途中の退任によりまして、新たに長尾副市長が就任されました。野口副市長との事務分掌の詳細、そうした分け方をした理由について御説明をお願いします。 そして、この際、着任に当たっての意気込みを長尾副市長に伺います。 あと、ごめんなさい、最初にお伝えするのを忘れていたんですけど、LINE WORKSのほうに質問の原稿を送っておりますので、もしよろしければ同僚議員の皆さんは御覧になりながら聞いてやっていただければ幸いです。 続きまして、4月末発表の人口戦略会議によります報告書で、津山市では自然減の対策、社会減の対策がともに必要と分類されております。どのように受け止めているのか、現在講じている具体的な対策とともにお答えください。 市外の
高等教育機関との連携についてです。現在進行形あるいは今後予定されている取組、その全てを、それぞれの目的とともにお答えください。 職員や教員の皆様の中で、心の健康問題を理由に1か月以上の病気休暇を取得された方々の実数、全体に占める割合を、それぞれ過去3年分お答えください。 市長からは、活性型の
行財政改革日本一を目指すという表現をよく伺います。具体的にどういった状態を想定されているのかをお答えください。 また、施政方針にも4度にわたり登場する共創、共に創るというワードを現実のものとしていくため、民間の皆様とどのように協力して働いていくのか、市長の思いを伺います。 年度初め、今年も人事異動がありました。大規模な動きがあった部局もあり、2か月以上を経ても、異動してきたばかりなので分からない、こういう対応があったと聞き及んでいます。人事異動の根拠、目的について御説明をお願いします。 次に、子供たちを取り囲む環境について伺っていきます。 3月議会では、
ユニバーサルデザイン、フォントやカラー等に関しまして、外部講師による研修なども行い、公式発信にはそうした視点を取り入れている、そう答弁いただいたんですけれども、それ以降に策定されました行政計画の発信において本当に十分に反映されているのか、それぞれ実情をお答えください。 そして、誰一人取り残さないためのそうした姿勢、これが教育現場でも考慮されているのか、津山市教育委員会の報告をお願いいたします。 いじめ等の当事者支援についてです。 特段の配慮、サポートを必要としている子供や保護者から、当事者目線で考えてくれる方が現場には少ないという声が聞こえてきます。私自身も、誤った理解や偏った考え方に接する機会があり、首をかしげることがあります。
スペシャルニーズに対し、現場の理解を進めるための取組をお示しください。 また、当事者あるいは当事者の保護者だった経験のある方を現場に招き入れることや、意思決定に携わってもらうなどの対応が取れないのか、考えを伺います。 コミュニケーションの手法として、
オンライン対応の推進を何度も提言してきました。先日も、
メタバース空間を活用した不登校支援の勉強会において、不登校の子供たちの9割、そういう状況です、9割が家から出られていない、そういう状況の中で、メタバースが外の世界とつながるきっかけになっている、そういう声を当事者から伺いました。 東京都などでは予算を割いてこうした取組をしている中、本市の
テクノロジー活用、端末活用の状況は遅れており、子供たちが取り残されていくのではと危惧しています。現状報告、今後の展望につきまして、これについては教育長よりお答えください。 また、1人1台導入されている端末の
更新スケジュールと費用についても伺います。 策定されたばかりのつやまっこ読書プランでも触れられている、特別なニーズのある子供たちを対象にスウェーデンで始まった
公共図書館サービスりんごの棚、この設置目的と現状をお聞かせください。 また、
津山市立図書館における漫画の所蔵数、そして割合をお聞かせいただき、昨年の図書購入費に占める漫画の割合をお答えいただきます。 自己肯定感、主体性育成の取組についても、改めて今年度の具体的な取組を説明いただきまして、ここ数年の事業評価を根拠とともにお聞かせください。 最後の項目は、安心・安全な暮らしを守るための施策についてです。 第3次健康つやま21を例に取りますが、前計画の最終評価が甘過ぎないでしょうか。数字の出し方が、さも改善傾向にあると判断できるような表現になっています。改善率という言葉の意味するところ、達成状況を一応は数字ベースで出しておきながらも、マル、三角、バツなどを用いた評価に落とし込んだ理由について御説明をお願いします。 第2次いのち支える津山市
自殺対策計画についても伺います。 自殺対策については、少なくともここ数年、本会議では私以外ほとんど取り上げてきていませんが、住民の命を守る最後のとりでとして極めて重要な施策であるはずです。ただ、結果が伴ってきていないからこそ、新しい取組が必要です。今回策定された計画における新たな取組について御説明をお願いします。 そして、計画策定に要したコストとともに、自殺対策のための予算として最も金額の大きな事業について詳しく教えてください。 地域福祉、難病支援についてです。 第3次
地域福祉計画も、今年の3月末にできたばかりですけれども、誰もが住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせる支え合いのまちづくり、そううたいつつも、計画内には難病という単語が一度も出てきません。同時期に策定された障害者計画には計16回登場するにもかかわらずです。これで難病支援に力を入れていくと、理解を深める取組を行っていると言えるでしょうか。そもそも当局は、難病についてしっかりと理解されているのでしょうか。障害者計画に明記されている難病患者への支援について、具体的に御説明お願いします。 津山市防災会議では、
地域防災計画修正について事前に委員に確認したと伺いました。確認方法と意見内容など詳細をお答えください。 また、委員の選定基準と、いわゆる一般市民の方、公募の委員が含まれない理由を伺います。 最後に、これから特に気をつけねばならない水辺の事故防止についてです。 昨年の9月議会では、ライフジャケットの着用徹底こそが水の事故から命を守る最善策だと訴え、適切な時期に水難事故防止を全市民に対して訴えるように求めました。ライフジャケット着用を含めた啓発を行うつもりだと答弁いただいていますが、現状の報告をお願いします。 以上で登壇での質問を終わります。ありがとうございました。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 三浦議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、活性型行革についてです。 私が考える活性型行革とは、単なる経費削減を目的とする減量型の行革だけでなく、既成概念にとらわれることなく、公民連携などにより行政サービスの向上を目指すものです。これまでには、旧苅田家付属町家群や旧グラスハウスのコンセッション事業、民間提案制度による公共施設の利活用などで公民連携の手法を取り入れた取組が、内閣府や国土交通省から先進的な事例として評価をいただいているところであります。こうした活性型行革を進めることが、住民、事業者、行政が三方よしとなる、効率的で持続可能な行政運営につながっていくものと考えております。 次に、共創についてのお尋ねです。 私が考える共創とは、まずは行政が目指すべき町の姿を掲げ、そこに賛同する住民、事業者等が参画し、柔軟で独自性のある発想がもたらされることで、新たな価値を生む取組であると考えております。 スマートシティ構想やまちじゅう博物館構想などの推進に当たっては、官民連携で組織するコンソーシアムを立ち上げ、新しい時代のまちづくりを見据え、地域の課題解決と活力向上に取り組んでいるところです。このような共創型の取組を進めることによって、本市に住む方々にとって誇りと愛着の持てる町を共に実現してまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 長尾副市長。
◎副市長(長尾俊彦君) お答えいたします。 私の職務への意気込みでございますが、恵まれた自然、歴史や文化に根差した津山の魅力を発信することにより、多くの人を呼び込み、県北の中心都市としての拠点性を高め、豊かさを実感していただけるまちづくりを進めたいと考えております。そのために、谷口市長の下、未来に向けて津山の新たな魅力を創造する津山まちじゅう博物館構想を推進し、活力のあふれるまちづくり、安全・安心で豊かな暮らしの基盤となるインフラの整備などに全力で取り組んでまいりたいと存じます。皆様からの御支援と御協力をよろしくお願いいたします。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 本市の端末活用状況の現状と今後の展望についてお答えをいたします。 多くの学校で端末を活用した授業の展開や振り返り、意見交流などが進んでおり、学校間での取組の差はありますが、全市的には活用率は高まってきております。 また、昨年度は東京学芸大学との連携事業として、1中学校でVRや生成AIアプリを活用した体育授業を実践をいたしました。今年度も生成AIアプリを使った授業の振り返りに挑戦するなど、一部の中学校でパイロット的な取組を検討しているところであります。 加えて、ICT活用推進員が県内外の先進校などを視察し、テクノロジーを活用した効果的な授業実践や端末活用の先進事例について市内全校に発信し、ICT活用の充実を図っております。 今後も他自治体の先進事例の情報収集を行い、学校間での取組の差を解消するよう横展開を図ってまいります。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 政策推進監。企画財政部政策推進監(針生博文 君) まず、人口戦略会議の報告書についてお答えいたします。 2020年から2050年における本市の若年女性人口の減少率は42.6%であり、10年前に報告された前回の結果49.3%と比較すると、6.7ポイント改善が見られます。これまで取り組んできた人口減少、少子化対策に一定の成果があったものの、厳しい状況に変わりはないと受け止めております。 現在、出会い・結婚サポート事業、不妊・不育治療の助成など出産につながる支援、多子世帯応援給付金事業による子育て世帯の負担軽減、つやま子育てアプリの導入など、結婚から妊娠、出産、そして子育てまでの支援を一体的に進めているところです。 続きまして、市外の
高等教育機関との連携についてのお尋ねです。 岡山大学とは、県北地域の人材育成に向けた取組を行っております。慶應義塾大学SFC研究所、早稲田大学、大阪大学とオランダのグローニンゲン大学による日蘭学生会議とは、学生が主体となって本市の取組について共同研究を行っております。東京学芸大学、京都府立大学からは、本市の取組について専門的な知見をいただいております。今年度、新たに中央大学のサマースクールを受け入れる予定です。 以上です。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 3点の御質問にお答えをいたします。 最初に、副市長の事務分掌についてです。 野口副市長が担当する主な部局は、企画財政部、総務部、税務部、環境福祉部、こども保健部及び地域振興部、長尾副市長が担当する主な部局は、産業経済部、観光文化部、農林部及び都市建設部でございます。 次に、このような分担にした理由でございますが、野口副市長につきましては、本市での企画財政部門、総務部門などの幅広い分野での経験を行政運営全般に生かすことを目的として、長尾副市長につきましては、岡山県、そして国土交通省での主に都市基盤整備、都市計画などの事業分野での経験を施策全般の事業推進に生かすことを目的として決定したものでございます。 次に、職員の休職状況についてお答えをいたします。 メンタル不調により1か月以上の休暇または休業を取得した職員ですが、令和3年度が16人、令和4年度が19人、令和5年度が21人であります。職員全体における比率としましては、令和3年度が1.9%、令和4年度が2.20%、令和5年度が2.49%となっております。 最後に、人事異動の根拠と目的についてでございます。 人事異動に法的な根拠はございません。人事異動の目的は、退職者の補充による新陳代謝、職員が様々な業務を経験することによる人材育成やモチベーションの向上、長期間同じ職場にとどまることによる業務の硬直化の解消や不正防止などを図るためとして行っております。 以上です。
○議長(中島完一君) 総務部参与。
◎総務部参与(藤井浩次君) 地域防災計画の修正、策定委員の選定基準についてお答えをいたします。 最初に、今回の修正点の確認方法でございます。 5月上旬に、5月下旬を期限に修正内容を記した資料を全委員に郵送、書面での意見聴取を行っております。全委員からの回答をいただき、修正案に関する御意見はございませんでした。改めて会議当日に確認を行い、採択いただいております。 次に、防災会議委員の選定基準についてでございます。 委員に充てる方は、災害対策基本法の規定に基づき、津山市防災会議条例に定めております。その中で、平成24年の災害対策基本法の改正により、自主防災組織を構成する者、または学識経験のある者が加えられ、役職・職位以外での委嘱対象が規定されました。本市では、加えた3名に、所属する全支部で自主防災組織を設置した連合町内会や津山高専、美作大学からそれぞれ推薦をいただいた方に委嘱させていただいております。
○議長(中島完一君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(梅原高之君) 初めに、
ユニバーサルデザインについてお答えをいたします。 医療保険課が策定いたしました津山市国民健康保険第3期データヘルス計画及び第4期特定健康診査等実施計画においては、編集の内容を踏まえ、
ユニバーサルデザインのフォントを採用したほか、グラフに文字や記号情報を併記したり、グラフの線の種類や地模様に工夫するなどの配慮をいたしました。 次に、水辺の事故防止に係る啓発についてでございます。 例年、全国各地で7月を境に水辺の事故が頻発していることから、本市におきましても、教育委員会などの関係機関と連携し、7月にSNS等を活用し、ライフジャケットの着用等も含めた水難事故防止についての啓発を行う予定でございます。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 環境福祉部参与。
◎環境福祉部参与(平井良幸君)
ユニバーサルデザインについてお答えをいたします。 昨年度、社会福祉事務所が策定した各種福祉関係の計画につきましては、一部で
ユニバーサルデザインのフォントを採用したほか、文字を大きくしたり、行間を広げたり、図表等で配色の濃度を工夫するなど、読みやすい計画になることを心がけて作成をいたしております。 次に、難病患者への支援についてお答えいたします。 障害者計画における難病患者への支援については、障害者総合支援法に基づく難病が対象となります。この難病には、難病法により医療費助成を受けることができる指定難病以外の難病も含まれております。 支援の内容につきましては、難病を抱えている方が日常生活等において必要な支援を希望される場合に、日常生活用具の給付や補装具費の助成、居宅介護など必要な福祉サービスを提供することになります。 以上でございます。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(木梨良祐君) 3点の質問にお答えいたします。 まず、
ユニバーサルデザインについてです。 健康増進課が策定をいたしました第3次健康つやま21、第2次いのち支える津山市
自殺対策計画におきましても、
ユニバーサルデザインフォントを採用し、行間、余白、文字の配色などの見やすさに配慮させていただいております。 次に、第2次健康つやま21の最終評価方法についてお答えいたします。 第2次健康つやま21は、国の策定する健康日本21において採用されている評価方法を参考にさせていただいております。目標を達成するための活動の成果を視覚的に分かりやすく評価し、第3次健康つやま21の健康増進の取組に反映をさせていただいております。 改善率につきましては、第2次健康つやま21の指標数が123と多く、各領域や全体の達成状況を分かりやすくするため、改善率を用いて示しております。 最後に、自殺対策についてでございます。 新たな取組といたしましては、職場で悩みやストレスを感じ、一人で悩んでいる方へ相談を促すことを目的といたしまして、セルフチェックや相談窓口を掲載したチラシを企業や団体に配布しております。さらに、SNS等を通じて定期的に情報発信を行ってまいりたいと考えております。 また、中学生、高校生などは、休み明けに不安やストレスを抱えやすいと言われており、同様のチラシを作成し、夏休み前に市内の中学校、高校、高専、大学などを通じて周知する予定としております。 次に、自殺対策の予算につきましては、庁内関係各課が一体となって計画に基づく様々な事業に取り組んでいるところでございますが、健康増進課におきましては、昨年度計画書作成に約150万円、今年度は対策強化事業といたしまして、ゲートキーパー養成講座や自殺予防セミナーなどに約50万円となっております。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(笠尾美樹君)
ユニバーサルデザインのお尋ねについてお答えいたします。 観光文化部では、令和6年4月に津山まちじゅう博物館構想アクションプランを策定しておりまして、フォントや配色などにおきまして
ユニバーサルデザインに配慮したものとなってございます。
○議長(中島完一君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(松原寿治君)
ユニバーサルデザインについてお答えします。 都市建設部が策定した無電柱化推進計画については、配色された地図や写真のほか、游ゴシックというフォントを用いて、分かりやすく伝わりやすい表現に配慮しております。 以上です。
○議長(中島完一君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(明楽智雄君) まず、
ユニバーサルデザインについてお答えをいたします。 地域振興部が策定いたしました津山市子ども読書活動推進計画では、項目別のタイトルに
ユニバーサルデザインのフォントを採用し、また写真やグラフなどを効果的に用いて計画を策定をしております。配色につきましては、今後の検討課題となっております。 次に、つやまっこ読書プランに対するお尋ねです。 まず、りんごの棚の設置状況と目的についてです。 図書館では、全ての子供たちに読書の喜びを感じてもらうことを目的に、令和4年10月、りんごの棚コーナーを本館に設置し、バリアフリーに対応したLLブックや点字・手話の本を紹介をしております。地区館にも同様の資料を配架し、司書が紹介を行っておりますが、コーナーの設置につきましては今後検討してまいります。 次に、市立図書館の漫画蔵書数や購入費についてでございます。 蔵書数は約4,000冊で、蔵書に対する割合は0.8%となっております。昨年度は、図書購入費約2,000万円のうち約11万円を105冊の漫画購入に充てるとともに、124冊の寄贈を受けております。 以上です。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 5点の質問にお答えをいたします。 初めに、教職員の病気休暇等の状況ですが、心の健康問題を理由に1か月以上の病気休暇を取得したり休職した教職員の実数は、令和3年度が9名、令和4年度が5名、令和5年度が5名であります。また、本市教職員全体に占める割合は、令和3年度が1.33%、令和4年度0.75%、令和5年度が0.76%となります。 次に、教育現場の誰一人取り残さない姿勢についてでございます。 市内小・中学校では、
ユニバーサルデザインを取り入れた授業や生徒指導について教職員で研修を行い、全校で統一した指導を行っており、児童・生徒等に配布する文書をUDフォントを用いて作成する学校も広まりつつあります。 また、特別支援教育に知見の深い小・中学校教員を特別支援教育ナビゲーターに任命し、全ての子供たちが学びを深め、落ち着いて学校生活を送れるよう、指導上の留意点や工夫などを、学校訪問や研修会等を通じて普及啓発しているところであります。 次に、現場の理解推進についての御質問です。 本年5月の中学校の不登校担当者会では、不登校の経験がある当事者を講師に招き、当時の心情や当事者の視点から考える望ましい支援の在り方などについて研修を実施いたしました。また、当事者の意思決定への参画につきましては、小学校へ行きづらさを感じている子供の保護者同士が語り合う場であるおやとおやの会の設立に向けて、当事者の保護者の声を直接聞き、参考といたしました。 今後もそれぞれの学びの場で、個々の教育的ニーズに応じた教育や支援を行うために、当事者の意見は丁寧に伺ってまいりたいと存じます。 次に、端末の更新についてですが、本市ではGIGAスクール構想に基づき、令和2年度に端末を整備いたしました。当該端末につきましては、令和6年度から10年度までに更新を計画するようにとの通達が文部科学省より発出されております。このたびの端末更新におきましては、県主導の下、県内市町村分をまとめて調達する方向で進められており、本市分は令和7年度以降の更新となる予定でございます。 なお、更新に係る費用につきましては、端末1台当たりの国庫補助基準額が5万5,000円であり、そのうち3分の2が国庫補助、3分の1が単市負担となります。 最後に、自己肯定感等につながる取組のお尋ねです。 各学校では、地域人材や資源を活用して様々な取組を展開しているところでございます。主体性の取組といたしましては、校則等の継続的な見直しなどが挙げられます。今年度、教育委員会といたしましては、新たに地域の大人に学ぶ夢育講座や、小中学生版つやま検定を実施する予定であります。夢育講座では、中学生が将来の夢や目標を広げることを狙い、津山で活躍する大人に焦点を当て、仕事の魅力や郷土で働く喜びを体感させる内容となっております。また、つやま検定では、郷土愛の醸成を狙い、親子等で地域に関連する問題を楽しみながら解いていきます。 学習状況調査の令和2年度と令和5年度を比較いたしますと、自己肯定感について、小学校5年生では1.3ポイント、中学校2年生では9.6ポイント割合が上昇しており、取組の成果が確認できます。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 答弁いただきましてありがとうございました。それでは、登壇での質問順に再質問等をさせていただきます。 長尾副市長からは、ちょっと意気込みを伺ったんですけど、正直言って少し物足りない印象ではありました。ただ、今回、桑村前副市長の抜けられた後をそのまま埋められるというわけではなく、野口副市長とはすみ分け、事務分掌を精査された上で、改めて分担を決められたと聞き及んでおります。今までとは分担を変えられたということは、僕はもう肯定的に受け止めておりますので、県で培われた経験あるいは人脈などをフル活用いただきまして、市長を支えつつ、本市のためにお力を発揮していただければと思います。よろしくお願いいたします。 人口減少対策につきましてですが、自治体間で人の奪い合いをしても意味がないような気もします。どのような姿勢で市政運営に当たられるのかを、市長の思いとしてお聞かせいただけますでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 現在、人口減少に歯止めをかけるためには、あらゆる施策を講じているところでありますけれども、住民一人一人の幸福と満足度を高める取組を推進をしていかなければならない、このように思っております。今後も若い世代が未来への展望を描けるまちづくりを進めるとともに、住み続けたい、あるいは住む価値があると思われる拠点都市を目指して、全力で取り組んでまいりたいと思います。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) あらゆる施策を講じると言っていただきました。この問題をクリアできれば、津山市の多くの問題が状況が改善していくわけなんで、当然に必要な姿勢かと思うわけですけど、これはまさに市役所にとってもあらゆる部局に関係がある問題でありまして、それこそ昨年度デジタル推進室を設置したように、人口減少の対策の専門の、徹底的に向き合うような部局創設、こういったことが必要ではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 人口減少対策につきましては、関係各部局が連携して取組を進めております。したがいまして、専門部局の設置は考えておりません。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) あらゆる施策、あらゆる対策を講じると言われたそばから、一つの選択肢を否定されるのは少し残念なんですけど、長期的な視座に立ちまして同様の取組を行っている自治体もございますので、考えていただきたいということだけ申し上げさせていただきます。 市外の
高等教育機関との連携についてなんですけれども、多くの取組を御紹介いただきました。同規模の自治体でこの規模で取り組んでいる事例というのはあるんでしょうか。
○議長(中島完一君) 政策推進監。企画財政部政策推進監(針生博文 君) 他自治体の状況までは把握しておりません。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) これまた少しちょっと残念な答弁でした。いつもはほかの自治体の動向を注視するなどと答弁で使われるわけですが、まあいいとしまして、市内の
高等教育機関との連携状況、これはどういった状況にあるのかお聞かせください。
○議長(中島完一君) 政策推進監。企画財政部政策推進監(針生博文 君) 美作大学及び津山高専とは包括連携協定を締結しており、郷土愛や科学技術への関心を高めるための小・中学生向け公開講座、災害に備えた防災士養成講座、学生の地域理解や定着を促進する市職員の講師派遣、図書館の相互協力などを行っております。 また、産業振興に向けた技術交流や留学生の交流事業のほか、地域や行政の課題解決を図るため、両校の教育研究活動とのマッチングにも取り組んでいるところです。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 包括連携協定なんですけど、これは平成20年、17年も前に結ばれた話なんですね。現役学生の皆様との意見交換の中では、津山市は美作大学や津山高専では足りないから、有名どころの大学といろいろやってんでしょうと、そんなふうな声も聞こえてきています。また、市民の方からも、だから作陽学園が出ていったんだと、美作大学も津山高専もどうなるか分かんないぞと、そんな声すら聞こえてきます。 無論、どちらも一部の声ではあるわけですが、市民の声であることは間違いない。こうした声についてどのように感じるのか、地元の
高等教育機関をないがしろにしているという意識はないのでしょうか。
○議長(中島完一君) 政策推進監。企画財政部政策推進監(針生博文 君) そのような意識は全くありません。市外の大学との連携は、市内の学校にはない専門性の活用や関係人口の創出を目的としております。美作大学及び津山高専とは、両校を地域の都市基盤として位置づけた上で、各校の振興と本市の持続的発展を両立させることを目的としております。 具体的取組として、行政課題をテーマとした教育研究活動、地域人材育成のほか、両校のコロナワクチンの職域接種を包括連携事業として実施するなど幅広い取組を行っており、市内と市外の
高等教育機関の連携を同列で扱うべきではないと考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 確かに美作大学も津山高専も、それぞれに特色、強みを持った
高等教育機関であります。市外の名前が挙がりました大学とは別の役割を期待する、その意図は理解できます。 ただ、今言ったような声があることは事実でありまして、せんだって東京の開成高校の生徒が津山市を訪れてPR動画を作成するという報道が出ておりましたけれども、その際も、市内の高校生あるいはその保護者から、ちょっと津山を訪れただけの高校生に市役所が関わってそうしたことを行わせること自体、ちょっといかがなものかと、そういう声が届いたことだけは共有させていただいておきます。 現在の取組を否定するわけではありません。そして、市外、県外、多くの声を市政の参考にしていく、その姿勢には賛同するところですけれども、郷土愛の醸成あるいは自己肯定感の育成といった市教委のほうで進めている施策に鑑みても、市内の児童・生徒あるいは学生の皆様を尊重する気持ち、これは失わないでいただきたいということを申し上げます。 本市職員の休職状況についてです。 若干増加傾向だったようですが、一喜一憂することよりも大切なことがあると思います。メンタルケアのための取組として実際にどのようなことを行っているのか、御報告ください。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 御質問にお答えする前に、先ほど登壇での御質問にお答えした中で、職員の休職状況について誤りがございましたので、訂正をさせていただきます。 職員全体における比率で、令和4年度が2.20%とお答えいたしましたけども、正しくは2.26%でございます。おわびして訂正をいたします。申し訳ございませんでした。 それで、御質問についてでございますが、メンタル不調の早期発見と予防のため、全職員を対象にストレスチェックを実施し、その結果により医師や産業カウンセラーによる面接指導を実施しております。また、相談窓口を設置し、市の保健師や産業カウンセラーによる相談を実施しているほか、お試し出勤などの復職支援やメンタルヘルス研修などを行っております。 以上です。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 令和3年9月の議会でこの件を取り上げたんですけれども、その後、総務省が全自治体を対象にしまして初めてのメンタルヘルス調査を行いました。それは職場環境の改善や業務内容に応じた対策づくりを目的としたものだったはずですけれども、3年前から対策として変わった部分はありますか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) メンタルヘルス対策は、管理職の役割が極めて重要であることから、今年度、メンタルヘルスに特化した管理職研究を新たに実施することとしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) ちょっと大きな変化は見られないようなので、しっかりと考えて御対応いただきますようにお願いいたします。 教員の皆様の休職の状況ですけれども、前回の答弁よりも改善状況にあると理解してもいいのでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 今日の教職員の勤務環境を鑑みれば、必ずしも改善状況にあるとの認識は持っておりません。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) ちょっと意味がよく分からないんで、改めて詳しく御説明をお願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 先ほどお答えした数値は、1か月以上の病気休暇取得者等をお示しいたしましたが、令和4年度及び5年度には1か月未満の病気休暇取得者もいることから、それらの教員の数を踏まえますと、必ずしも改善状況にあると楽観視はできないと考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 楽観視していないということ自体はいいことだと思いますので、メンタルケアの取組について具体的にお聞かせください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 不調の未然防止に向けて、教職員のコミュニケーションを促進するためにグループワークを職員会議に取り入れたり、不調の早期発見、早期対応に向けて、管理職やスクールカウンセラーが計画的に面談を行い、教職員の困り感を傾聴し、安心感を持たせる助言を行ったりしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 休職されている方へのフォローも含めまして、心の医療の専門家である医師ですね、そういう方が対応に当たることはないのでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 休職者の円滑な職場復帰等を目指す復職支援システムに基づき、主治医等の専門家が継続的に治療、支援を行い、療養状況の報告を定期的に行うこととしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) これは職員の皆様、教員の皆様、全てに言えることですけど、できる限り当事者に寄り添ったサポート体制を整えていただいて、まずは休職せざるを得なくなるような状況に追い込まれないような対策、そして万一の際も、復帰に向けて適切な支援体制を整えていただきますように、これは間違いなく住民利益にもつながっていく対応ですので、何とぞお願いいたします。 市長の答弁からは、
行財政改革日本一、これは意気込みでありまして、数字の上での目標ではないのだと理解しました。確かに先進事例として評価される取組を行っていけば、おのずからいい結果につながっていくものだとは思いますが、とはいえ、効率的で持続可能な行政運営につなげていくためには、しっかりとした手法を講じていく必要があることは言うまでもありません。 そこで提言したいのは、ソーシャル・インパクト・ボンド、いわゆるSIBの導入です。SIBに関する本市の見解をお聞かせください。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) ソーシャル・インパクト・ボンドは、受託事業者が資金調達する成果連動型の公民連携手法であり、行政コストの縮減や地域課題の解決に有効な手法である一方で、対象とする社会的課題の適正な選定や、複数の民間事業者等が複雑に絡み合うことから、成果を創出するために手間や時間を要することが課題であるというふうに認識をしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 課題も認識しているが、有効だとは思っていると。人口減少、少子・高齢化が避けられず、財政圧縮が必須となる今後の自治体運営において、財政リスクをなるべく回避しつつ社会課題を解決していくためには、有効な手段だと考えています。もう民間活力を積極活用した取組で本市としては高い評価を得ているわけですから、今後を見据えますと、行政サービスの質を維持していくためには、こうしたチャレンジは求められているところだと思うんですけれども、市長の考えを伺います。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) これまでにも既成概念にとらわれることなく、公民連携などの取組を進めてまいりました。私といたしましては、ソーシャル・インパクト・ボンドも含めまして、本市が抱える課題解決のためにどのような民間活力導入の事業スキームが最適であるかを常に見据えながら、健全な行財政運営に努めることが重要であるというふうに考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 市長が3月議会で示されました施政方針の表題は、新時代を築く大いなる挑戦でした。言葉だけではなく、チャレンジしていただきたいと切に願います。 続いては、共創、協働について頂戴した市長答弁についてなんですが、これが正直、非常に残念な内容でした。まず、行政が目指すべき町の姿を掲げ、そこに賛同する住民、事業者が参画していくことこそが共創だと言われたわけです。これ、本気でおっしゃっているのでしょうか。それでは、行政が掲げた姿に賛同できない住民あるいは事業者は、どうすればいいのでしょう。 共創とは、目指すべき町の姿を考えるそのスタート地点から共に取り組んでいくことではないでしょうか。いかにすばらしい計画を掲げようとも、そこに住民の理想、願いが届かず、行政に賛同する住民、事業者等の思いだけが反映されていくのだとしたら、何のため、誰のための津山市でしょうか。そんな町の人口は減り、それこそ消滅していくかもしれません。誇りと愛着が持てるまちづくりの逆を行くような答弁だと感じましたので、改めて御説明をお願いいたします。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 共創型のまちづくりを進めていくためには、住民、事業者等が参画する協議体を設置をいたしまして、そして多様な視点や価値観を策定する、目指す町の姿に取り入れているところでありまして、これによりまして多くの方々に共感をいただけるものになるというふうに考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 市民ニーズを無視して、行政の都合のいいようにまちづくりを進めていこうとするのであればですよ、そんなのでは多くの市民の共感など得られるはずがない。だからこそ、姿勢を改めていただかなければ、共創や協働など、これは言葉だけのおためごかしになるのではないかということは言わせていただいておきます。 人事異動についてですが、法的根拠はないとお答えいただきました。ただ、日本中、コロナ禍の中ですら行わない自治体はなく、本市でも毎年、先ほど言われたような目的の下で異動は行われています。 自治体が行う事業には法的根拠があるものですけれども、人事異動に関してはない。効果も期待できるとはいいましても、異動により生じる弊害もあるわけです。総合的に判断あるいは決定されていることだとは思いますけれども、異動に伴うメリット、デメリットを十分に検討された上で、適材適所となる人事配置がなされることを期待していると申し上げまして、次に参ります。
ユニバーサルデザインについてです。 皆様から答弁を頂戴したんですけれども、これ、ちょっと本当に理解しているのかなとも感じました。3月議会の答弁を受けまして、分かりやすく計画を例に取っただけで、デザインとは単に書類作成時の表現の話にとどまるものではないわけです。全ての答弁がフォントを変えました的な内容だったわけで、色遣いのことにも半ば無理やりに多少言及いただいたわけですけれども、色覚異常の当事者である私が見て、工夫された見やすい配色だなと思えるような計画はほぼありません。今回細かくは突っ込みませんけれども、今後はその辺もしっかりと徹底していただきますようにお願いします。 そして、市教委の答弁についてですけれども、これ、色のほうは抜けていたんですが、ユニバーサルカラーの考え方は授業現場などで徹底されているでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 使用するチョークの配色やICT活用時のスライドの色遣いにつきましても、全校で意識しながら教育活動を進めております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そうお答えいただいたんですけれども、実際にはちょっと配慮されていないシーンが存在することも、当事者の保護者を介して把握はしております。 以前指摘させていただきましたように、津山市内にも200人程度は色覚異常の子供たちがいると考えられるわけです。そういう状況の中、現在その子たちは、自身が色覚異常者だということを検査を受けて知る機会すら基本的にありません。色の見え方がほかの子とは違うかもしれない、でもそんなことは誰にも言えないと、分からない。病気かなと。そうした不安に駆られている子供たちの気持ちを想像してみてください。苦しくなりませんか。色覚異常者への配慮を全小・中学校におきまして改めて徹底していただきますように、当事者の一人としても改めてお願いをさせていただきます。 そして、当事者支援の項目についてなんですけれども、これはもう再質問はいたしません。少しずつですけれども当事者の声を丁寧に聞いていってくださっていること、今後さらに丁寧に取り組んでくださると、そのような市教委としての姿勢は確認させていただきましたので、引き続きお願いいたします。
テクノロジー活用についてですけれども、教育長から前向きな姿勢を述べていただきました。既に昨年度から一部の学校で先進的な取組を実施、検討していただいているわけで、これを全市に波及させていくことが大切です。学校間での取組の差は、そのまま児童・生徒の不利益になり得ます。迅速な展開を図っていただきますようにお願いします。 その上で、1つ確認させてください。3月の市教委の定例会でも報告がありまして、先ほども触れられた先進的な体育の授業ですけれども、VR、メタバース、そしてゲーム、それぞれの言葉の定義が非常に曖昧に示されている印象で、教育委員の皆様も定例会のほうでは混同している印象を覚えました。市教委においてそれぞれの意味をどのように分類しているのかをお答えください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) それぞれのメリットに着目し、VRはリアルな仮想体験、メタバースはアバターによるコミュニケーション、ゲームは共通ルールの中で競い合うものと分類をしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 今の答弁と市教委の定例会での報告を踏まえましても、今回の体育の授業ですけれども、これはVRではなくゲームがメインだったのではないでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) バスケットボールをゲーム形式で行う中で、VRや生成AIアプリを活用したものでございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そういうことを伺ったわけではなかったんですけど、今回はもうこの件はいいです。 続いて、生成AIについてに移りますけれども、当該中学校の先生からも、汎用性の高さから、教員側にとってもすばらしいツールであると、即時の導入も可能だとの言葉が聞かれたんですが、子供たちの使用についても含めまして、市教委の見解をお聞かせください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 授業や単元の目標をAIに事前に設定し、生徒がAIとの対話を通して学習内容を振り返り、次の目標をより明確化できたと聞いており、主体的、対話的な学びを深める上で有用であると認識をしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) もはや生成AIが目標達成の手段として有効であるかどうか、そんな議論をしている段階ではないということです。安心・安全、有効に使えるように教育に取り入れていかねばなりません。お答えくださったのは、これはAIの話でありまして、生成AIの使い方として十分なものだとは言えません。AIと生成AIというのは根本的に違うということを御理解いただきたいわけです。 本市との連携で先ほど名前が出ていた大学のある先生も、先日、生成AIを使わないなんていうのはあり得ないと、使ってない大学生なんかいないぞと、それに等しいと、そういうことをおっしゃっていました。ちなみに私も本日の質問、この質問の内容ですね、このスリム化にはチャットGPTを使っています。 子供たちの使用を進めていくことはもちろんなんですけど、先生方や市教委におきましても、このあたりはしっかりと勉強していただきたいと切望しておきます。 端末更新についてなんですが、本市で全校において使用している、これはグーグル社のクロームブックですね。このサポート状況について伺います。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 端末導入時にキックスタートプログラムを活用し、教員向けの研修を実施をしております。そのほか、グーグル社のサポートやICT支援員によるサポートを行っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 研修は受けてない先生もおられますよね。各校での研修の実施回数はどうなっているでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 導入当初、全教員向け研修を各校1回ずつ実施しております。また、新たなシステムなどの導入時には、個別に全校対象の研修や学校の担当者向けの研修を実施するほか、各学校においても主体的に校内研修を実施しております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) この質問戦の初日に、4番議員への答弁にもありましたけれども、学校間格差、これが極めて大きくなりつつあるということは市教委としても把握しておられるはずです。 せんだって、グーグル社の営業統括本部長とお話をさせていただく機会がありました。オンラインでの研修なども含めまして、できる限りの対応をしてくださると。クロームブックを継続利用してくださっている津山市だからこそですよ。利用状況や設定の確認、最新機能のアドバイスなども含めまして、スペシャリストが無償で対応してくださるとの言葉を頂戴しております。ICT活用推進員に予算を割く前に、こうした無償で受けられるようなサポートも活用していただきながら、学校間格差など生まれないように、津山市に住んでいる児童・生徒が不利益を被ることなどは決してないように、我々も全力で応援させていただくつもりですので、適切な対応をお願いします。 りんごの棚についてですけれども、地区館では設置できていないということでした。本館への設置から1年半以上がたっているわけですが、設置されていないというこの現状では、全ての子供たちに読書の喜びを感じてもらおうと本気で考えられているとはとても思えません。読書バリアフリー法の趣旨に照らしても必要な措置だと考えますけれども、りんごの棚の考え方は、学校図書館においても共有されているでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 全ての子供たちが読書を楽しむ権利があることは、共通認識として持っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 持ってくださっているということなんですけれども、市内の小・中学校における設置状況についての御報告をお願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(朝田一君) 特別なコーナーとして設置されている学校はありませんが、支援を必要とする児童・生徒の在籍状況に応じてルーペやリーディングトラッカーを準備するなど、支援体制を整えることとしております。また、
津山市立図書館で導入予定の電子書籍貸出サービスについて、児童・生徒のクロームブックからも利用できるように協議を進めております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 最後の答弁は、電子書籍の導入活用を訴え続けた身としては非常にうれしい答弁でしたので、期待しております。 ただ、漫画についてです。これ、蔵書に対する割合が0.8%、昨年度の図書購入費でいいますと0.55%しかない。その現状は、我が国が誇る漫画文化に親しむ機会を子供たちから奪いかねないものだと感じますけれど、いかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(明楽智雄君) つやまっこ読書プランにおけるアンケート結果でも、好きな本の種類として漫画が上位にあることを認識しておりまして、限られた予算の中ではありますが、子供たちの選択肢として充実に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。