• "佐々木恭徳"(/)
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  1. 豊後大野市議会 2024-03-04
    03月04日-02号


    取得元: 豊後大野市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-08-25
    令和 6年  3月 定例会(第1回)        令和6年第1回豊後大野市議会定例会会議録議事日程(第2号)                   令和6年3月4日(月曜日)午前10時開議日程第1 一般質問     川野辰徳君     赤峰映洋君     佐藤昭生君     工藤秀典君---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1.議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(18名)     1番  川野辰徳君      2番  工藤秀典君     3番  高野辰代君      4番  佐藤昭生君     5番  春野慶司君      6番  原田健蔵君     7番  後藤雅克君      8番  嶺 英治君     9番  吉藤里美君     10番  穴見眞児君    11番  川野優治君     12番  赤峰映洋君    13番  佐藤辰己君     14番  小野順一君    15番  首藤正光君     16番  衞藤竜哉君    17番  沓掛義範君     18番  田嶋栄一君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      川野文敏君   副市長     藤田 敬君                 総務企画統括 教育長     下田 博君           平山元彦君                 理事 総務課長    阿南博和君   財政課長    後藤将彰君                 まちづくり 税務課長    河面邦弘君           河室晃明君                 推進課長 生活福祉統括         小野律雄君   市民生活課長  羽田野宏章君 理事                 人権・部落 環境衛生課長  麻生正文君   差別解消推進  志賀由紀美君                 課長                 子育て支援 社会福祉課長  赤嶺繁素君           後藤ゆかり君                 課長 高齢者福祉           産業建設統括         安藤義隆君           佐藤勝美君 課長              理事 農業振興課長  森下志郎君   農林整備課長  関屋 隆君 商工観光課長  清水康士君   建設課長    後藤泰二君 上下水道課長  足立宏幸君   教育次長    後藤樹代文君 学校教育課長  日浦賢一君   社会教育課長  岡部 司君 病院事業            豊後大野市民 管理者兼    木下忠彦君           内田健児君 市民病院長           病院事務長 選挙管理委員 会事務局長補  藤田美智君   会計管理者   三代龍治君 佐兼選挙係長 農業委員会         足立 崇君   消防長     甲斐慎治君 事務局長---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長    後藤文生    主幹      後藤泰幸 主幹      毛利篤史    主幹      佐々木恭徳          開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(田嶋栄一君) ただいまの出席議員は全員であります。 直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(田嶋栄一君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(田嶋栄一君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問の質問時間は答弁を含めて60分以内であります。公平を期すため時間に達した時点で終了させていただきますので、時間配分には特にご留意の上、時間内に終了するようお願いします。 なお、一問一答方式で行いますので、質問は、通告による質問の趣旨の範囲を超えることのないよう、また、答弁については、簡潔明瞭にお願いします。 それでは、あらかじめ通告のありました質問事項について順次、質問を許します。--------------------------------------- △川野辰徳君 ○議長(田嶋栄一君) 1番、川野辰徳君。 1、パンダ誘致・大分県央飛行場についての質問を許します。 川野辰徳君。     〔1番 川野辰徳君質問者席登壇〕 ◆1番(川野辰徳君) 議長の許可をいただきましたので、9項目について一般質問させていただきます。 1、パンダ誘致・大分県央飛行場を利用した誘客についてでございます。 ただ、ちょっとここで初めに言いたいことがございまして、私は今日朝8時半に来て、答弁書が朝届きました。8時半からこの時間では、なかなか一般質問をうまくできないので、やはり今聞いている市民の方々も本当に困りますので、今回のことに関しては、特に私は、前回12月に市長より、パンダのことと大分県央飛行場のことに関しては、議員の活動の中でぜひ頑張ってくださいということだったので、私は、その進捗状況を報告したいということで、質問というよりも報告だけなんですけれども、なので、特に私からは、もう答弁してもらって終わりたいんですけれども、よろしいですか、議長。 ○議長(田嶋栄一君) 川野君、一般質問は、あらかじめ通告にありました事項について質問発言を許可しております。したがって、通告の質問を行ってください。 ◆1番(川野辰徳君) 分かりました。では、誘客についてお願いします。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君登壇〕 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) パンダ誘致・大分県央飛行場についてのご質問にお答えいたします。 ジャイアントパンダは、野生の個体数も少ないことから絶滅のおそれがあり、ワシントン条約で商業目的の取引が禁止されております。 日本では、昭和47年に中国との国交正常化記念にパンダを東京都恩賜上野動物園で飼育したことが始まりで、その後は日中共同繁殖研究を始めるために和歌山アドベンチャーワールド神戸市立王子動物園で飼育されております。 ジャイアントパンダを誘致し飼育する場合は、中国からの貸与の可否や期間、飼育環境など中国との協議が必要となります。施設整備に加え、特に飼育についても暑さに弱いことから冷房完備の施設とすることや、健康面などの課題の対応が必要となり、地域や環境面が適しているかの判断が重要となります。以上のことを踏まえ、パンダ誘致についての計画はございません。 大分県央飛行場につきましては、平成4年4月に開港した農道離着陸場を、平成9年8月に公共用その他飛行場に変更し、広く一般の方が利用できる飛行場として、県が新たに供用開始しています。現在は、開港当時から行っていた農産物輸送のほか、防災ヘリ基地や遊覧飛行、大分空港への人員輸送、訓練飛行、イベントなど様々な用途で活用されています。 イベント等での活用状況については、令和4年度に、放課後デイサービスや農業大学校など団体の施設見学や結婚式の前撮り、車やコスプレなどの撮影会、県外企業による調査研究の場としての活用が行われています。また、市内の団体が主体となった利用としては、大野町スポーツ振興会による「県央空港滑走路でラン&ウォーキング大会」や、市商工会青年部大野支部による大野中学校生徒を対象とした遊覧飛行体験が行われています。 本年度は、サイクルスポーツ環境を生かし、世界で活躍するロードレーサーを育てる中高生向けの合宿「ロード・トゥ・アブニールユースキャンプin豊後大野」や、スパークル大分レーシングチームによるサイクルスポーツイベントの会場としても活用されています。このほか、昨年9月には、都市部の渋滞、災害時の救急搬送といった課題を解決する次世代モビリティとして期待されている空飛ぶクルマの研究開発について、県が法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所などと同飛行場を実証実験の場として活用する覚書を交わし、今月1日には、国内初となるガスタービン発電ドローンがデモ飛行されており、これからも多様な利活用が見込まれているところです。 今後も大分県央飛行場利活用推進会議などを通じて利活用を検討してまいります。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 再質問になるか分からないんですけれども、去年の12月定例会の一般質問の中で、私は、パンダの誘致、そして大分県央飛行場の利用促進を質問しました。その際、川野市長は、議員活動の中でぜひ頑張っていただきたいとのご回答でした。そこで、本日は、その後の進捗などを報告させていただきます。 まず、パンダについてです。 これについては、昨年11月、新聞報道もされていますので、ご存じの方も多いと思います。現在、宮城県の仙台市が正式にパンダの貸与を中国側に申し入れています。ただ、過去のパンダの貸与については、中国との友好的な外交の時期の産物的な側面がありました。ちなみに、上野動物園は、パンダの餌、竹やササ、タケノコ等を伊豆半島の山から運んでいるようです。我が豊後大野市も餌に適した竹やササやタケノコが豊富にあるか等を調べていく必要があると考えています。 続いて、大分県央飛行場利用促進についてです。 私は一般質問の中で自衛隊の誘致を提案しました。××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××大分県央飛行場は、大分県の農林水産部大規模利水活用推進班が担当窓口になっております。そこで、担当の方にアポを取り、大分県庁に出向いて直接お話をさせていただきました。その際に、大分県と我が豊後大野市との間に、年に一、二回の打合せが行われていることが分かりました。××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××そのため、私も次回会合に参加したいと思っております。 さらに、大分県の担当者から大分県央飛行場の所長を紹介していただきました。そこで、先日、大野町の大分県央飛行場に出向き、所長より直接現状を伺うことができました。所長からは、全国の都道府県の中で、空港を持っている自治体は、離島があるところを除いて大分県のみだということを教えていただきました。当初、大分県は、フライト農業を計画していました。 しかし、実際に年に一度しか輸送されておりません。それについて残念に思いました。重量制限が100キロまでという飛行機輸送に当たっての規定があります。そのため、多くの農産物を輸送するとなるとコスト高になるそうです。その結果、計画どおりには至っていないようでした。 以上でパンダ誘致と大分県央飛行場についての報告を終わります。もし市のお考えがあればお聞きします、なければ終わりますが。 ○議長(田嶋栄一君) 質問を具体的に。 ◆1番(川野辰徳君) もう質問も何もないです。だから、これは先ほども言ったように私の報告なので。何かありますか。 ○議長(田嶋栄一君) 報告であれば、答弁は要らないということですか。 ◆1番(川野辰徳君) はい。
    ○議長(田嶋栄一君) 一般質問というのは、質問をするためにあることです。今のは、すばらしい報告だと思いますけれども、その報告によって、どういうことを執行部に質問をするのか、その質問を伝えてください。 ◆1番(川野辰徳君) いや、だから、先ほども言いましたように、市長から言われたので、議員活動の中で頑張ってきたので、その報告をしたと。ちょっと今、議員の本がないですけれども、自身の意見も述べていいというのは、多分一般質問にあったと思うので、また今度、議長に伝えたいと思います。 ○議長(田嶋栄一君) 要するに、もう再質問はないということでよろしいですね。 ◆1番(川野辰徳君) はい、ないです。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、2、市役所内部のパワハラ等についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 市役所内部のパワハラ等について、市長の現状認識、お考えをお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 2、市役所内部のパワハラ等については、総務課長より答弁があります。 阿南総務課長。     〔総務課長 阿南博和君登壇〕 ◎総務課長(阿南博和君) それでは、市役所内部のパワハラ等についてのご質問にお答えいたします。 職員の利益の保護及び職員の能率の発揮を目的として、ハラスメントの防止のための措置及びハラスメントが生じた場合に適切に対応するための豊後大野市職員のハラスメントの防止に関する規程を定めております。この規程は、所属長及び職員が対処すべき責務を明記し、ハラスメントの防止に努めるとともに、ハラスメントに起因する苦情または相談が職員からなされた場合には、苦情相談窓口の相談員が迅速かつ適切に対処することとなっております。     〔総務課長 阿南博和君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 私のところに市民や市職員の方からの提案や相談が電話、メール、投書などで寄せられています。本日の質問は、全て私の元に寄せられた市民の方からの相談や市職員からの情報提供に基づいて質問させていただきます。 市職員からの投書で、看過できない情報がありました。投書の内容は、市の内部で、様々な環境下で苦しみ、病気になり、休職している職員がいるというものでした。これについては、おととし12月定例会での一般質問でもお聞きしています。近年、職員の中には、自殺で亡くなった方がいます。私は、自殺をした職員のご両親にも何度もお会いし、お話を伺いました。最愛のご子息を自死で失った悲しみは、ここでは語れないほど深刻な、悲痛な叫びでした。もちろん仕事との因果関係について、まだ分からない部分がありますが、在籍時のことであり、残念でなりません。市民の皆様の関心も高いものです。 また、上司の恒常的なパワハラにより、病み、退職した職員もいます。先日、その退職した本人から直接話を伺うことができました。そして、驚愕の事実を知ることとなりました。その方の話では、次のような上司のパワハラ行為を受けたそうです。上司から職場でどなりつけられる。「まだいるのか」、「いつ辞めるのか」、「期限までに仕上がらなかったら俺は知らんぞ」などの言葉を投げかけられたなどです。これは一例にすぎません。完全なパワハラ行為です。 今、民間では、上司が部下を評価するのと並行して部下が上司を評価することが当たり前になっています。一人の担当に過度に仕事の比重はかかっていないか、仕事で苦労していないか、上司は常に目配り、気配り、心配りをしています。問題があれば、部署全体の問題として解決を図ります。問題を解決しないと上司の評価は下がります。 翻って、豊後大野市役所はどうでしょうか、また、民間との違いがあるにしても、部署全体の問題として把握されているでしょうか。総務課長にお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 大変恐れ入りますが、質問の趣旨をもう一度お願いできますでしょうか。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 要は、民間が、上司から部下、部下から上司と、そういったことをやっているので、市役所内でもそういったことは、総務課長、ご存じかな、ご存じでないかな。そういうことをお尋ねしました。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 各部署の業務量の把握、担当の割りつけ、それと事務事業の進行状況、遂行状況等については、管理職がマネジメントして業務に支障を来さないように行うということになっております。業務的に非常にきつい部署、そして早く事務事業を進めなければならない部署等につきましては、総務課に相談が上がってくることになっております。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 続いて、我が豊後大野市では、管理職を対象としたパワハラの研修会などは定期的に行われていますでしょうか。総務課長にお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 管理職については、毎年、パワーハラスメントの防止に関する研修を実施しております。今年度につきましては、1月25日に実施をしております。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) さらに伺います。豊後大野市職員のハラスメント防止に関する規程が令和元年10月に制定されています。第4条に「職員は、ハラスメントをしてはならない」とあります。また、苦情の相談窓口の設置や、相談があれば委員会の開催も規定されています。この5年以内で委員会の開催はありましたでしょうか。委員長は総務統括理事と示されています。総務統括理事にお伺いいたします。 ○議長(田嶋栄一君) 平山総務企画統括理事。 ◎総務企画統括理事(平山元彦君) パワハラに関する質問ですけれども、この件に関しまして、ハラスメント苦情処理委員会を開催したことはございません。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 最後に、職員からの投書では、恒常的に行われたパワハラ行為について危機感を持っておられました。市長の現状認識を聞いてほしいとの文面でした。もちろん私も市長にお聞きします。市長、この現状をどこまでご存じでしょうか、また、どのようにお考えでしょうか、お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 現時点において、議会に報告すべき案件はございません。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 私は市長に言ったんですけれども、また総務課長ですか。残念ですが、市民も職員の方も納得される回答には程遠いと思います。別の方法で今後もただしてまいります。 以上で、この質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、3、農業問題についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 過去10年間の就農率についてお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 3、農業問題については、農業振興課長より答弁があります。 森下農業振興課長。     〔農業振興課長 森下志郎君登壇〕 ◎農業振興課長(森下志郎君) それでは、農業問題についてのご質問にお答えいたします。 議員ご質問の就農率については、給付金受給者における現在の就農状況を説明させていただきます。 本市に就農した新規就農者数は、令和4年度までの過去10年間で161人となっています。そのうち73人の青年新規就農者に対し、国の事業を活用して給付金の交付を行ってきました。 国の給付金は、青年就農給付金として平成24年度から始まり、平成29年度に農業次世代人材投資資金、令和4年度から新規就農者育成総合対策事業経営開始資金に名称が改められるとともに、給付額や交付年数等の制度内容が見直されてきたところです。 給付金受給者の本年2月現在の就農状況につきましては、平成25年度受給開始者及び平成26年度受給開始者で各1人の離農者が発生している状況です。過去10年間の合計では、給付金受給者合計73人に対し離農者は2人であり、就農率は97.3%となっています。 給付金受給者への交付期間中及び交付後の支援としましては、提出された就農報告に基づき、年2回、関係機関と圃場を訪問の上、経営状況と課題を把握するとともに、就農計画の達成に向け、助言及び指導を行っています。 今後とも、関係機関等と連携しながら、新規就農者の確実な就農計画の達成と所得向上に向けて支援をしてまいります。     〔農業振興課長 森下志郎君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 農林水産省の統計によりますと、夏秋ピーマンの出荷量について、我が豊後大野市は令和2年度の2,220トンが令和4年度には1,780トンと、340トン減少しています。ちなみに、令和5年度も2月に発表されまして1,399トンです。過去10年間で一番下がっています。現在、県下ナンバーワンの臼杵市は2,320トンですので、540トンの差になります。5年前は我が豊後大野市は県下でトップでした。トップは遠い背中になってしまいました。この現状についてどういうご見解をお持ちですかと農業振興課に質問すると、本市は、計画どおり農産物のブランド化が順調に図られており、インキュベーションファーム事業も順調そのもので問題ございませんとお答えになるでしょう。 私は議員になってすぐに農業の重要性を訴えていきました。市長や市役所職員の意識を残念ながら変えることはできませんでした。今では深く反省しています。資材高騰や担い手の高齢化、農産物の価格の低下により、本市の農業は、水稲、カンショ、ピーマン、里芋といった主力品目を中心に減退し、今後5年程度で目も当てられないほど衰退すると私は考えています。きっと市長や市役所職員は、本市の農業は終わってしまうことは分かっているものの、しょうがないと思っているんではないでしょうか。市長の年頭挨拶の中にも農業の振興について触れられていませんでした。我が豊後大野市の基幹産業である農業が終わってしまうのと、このままでは人口減少著しく、竹田市と合併するんじゃないかと思ってしまいます。我が豊後大野市のプライドをかけて、農業の衰退に歯止めをかけるべきじゃないでしょうか。より一層農業分野への支援をするべきと考えます。 ちなみに、他の市で言うならば、宇佐市では、国の支援に加え、園芸作物資材等の補助事業や収入保険加入促進事業、市独自の補助事業を行っています。臼杵市では、堆肥センターを持っている上に、戦略品目への育苗補助、堆肥購入への補助等を行っております。所得向上に効果的な対策が取られています。他市にも様々な事業があります。 漠然と農業の衰退を眺めているだけでは、農家側も農業を応援してくれない市なのだと諦めてしまいます。農業への意欲を落とさないためにも、様々な事業をぜひやっていただきたいと思うんですが、ちなみに後で図書館の話もするんですが、我が豊後大野市の図書館には、全国農業新聞農業共済新聞、日本農業新聞といった農業関係の日刊紙は何一つありません。これが農業を基幹産業としている姿なのでしょうか。農業を軽視することは、我が豊後大野市の衰退をさらに加速させることになります。誠に残念でなりません。 現状を踏まえ、農業振興策を改めて、森下課長、お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 森下農業振興課長。 ◎農業振興課長(森下志郎君) まず、ピーマンの状況でございますけれども、順位が2位になってしまったということでございますが、前回もお答えさせていただきましたけれども、順位にこだわることなく、農家の皆様それぞれの所得向上に努力をしてまいりたいと考えております。 それから、市全体の農業振興でございますけれども、第4次豊後大野市農業振興計画は確実に現在取組を進めておりますので、この成果をぜひご評価いただきたいと思います。 それから、担い手の件でございますけれども、当市には、ZACの方々、新農業者協議会の皆様、若い方が一生懸命頑張られておりますので、決して私としては豊後大野市の農業を悲観的に捉えているところはございません。大いに皆様にもご注目をいただきたいと考えております。引き続き、農業振興にはしっかりと頑張ってまいります。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) ぜひ頑張っていただきたいし、アピールしてもらいたいと思います。 以上で、この質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、4、市長の交際費についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 市長の交際費について、ホームページ公開以外の交際費、総務費計上分の交際費について、令和3年度の件数と額、令和4年度から現在までの件数と額をお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 4、市長の交際費については、総務課長より答弁があります。 阿南総務課長。     〔総務課長 阿南博和君登壇〕 ◎総務課長(阿南博和君) それでは、市長の交際費についてのご質問にお答えいたします。 交際費の件数及び金額につきましては、令和3年度は30件で30万1,000円、令和4年度は45件で43万4,493円、今年度は令和6年1月末時点において2件で2万1,000円の支出となっております。 令和3年度及び令和4年度比較における支出減少の理由につきましては、今年度から県下の状況を鑑み、100歳以上の長寿者への弔慰を廃止したことによるものでございます。 市長交際費につきましては、ホームページで全て公開しており、今後もその透明性を確保してまいります。     〔総務課長 阿南博和君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 市民の方が市長の交際費について市の担当部署に問合せを行ったようですが、担当の方の説明では、ホームページに掲載されている金額の明細とは別に総務費という科目で交際費が設けられていて、これはホームページでは公開されていないとの説明でした。隣の竹田市と臼杵市にも問合せを行ったようですが、××××××××××××××××××××これも公開されていないようです。 先日、大分市に私は訪問し、市長室の室長と担当事務の方の2名にお会いし、大分市の現状をお聞きしました。大分市では、地方自治法に抵触のおそれがあるので、交際費一本で予算化し、管理され、全てホームページで公開していると説明してくれました。 そこでお聞きします。 2022年度総務費全体予算金額と、その中で市長交際費として処理されている件数と額を教えてください。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 先ほど答弁したとおりでございまして、2022年度といいますと令和4年度になろうかと思います。45件で43万4,493円でございます。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 分かりました。これは市民の皆様の関心の高い問合せでした。システムなどの問題で、すぐに難しいかとは思いますが、大分市のように全て交際費として一本で管理するよう、検討をお願いします。 これで、この項の質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 本市におきましても、大分市と同様、一本で管理しております。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、5、市図書館についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 市図書館について、令和5年12月28日、令和6年1月4日、2月11日、2月23日と休館日ですが、その理由をお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 5、市図書館については、社会教育課長より答弁があります。 岡部社会教育課長。     〔社会教育課長 岡部 司君登壇〕 ◎社会教育課長(岡部司君) それでは、市図書館についてのご質問にお答えいたします。 図書館の休館日は、豊後大野市図書館条例施行規則第3条で、月曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日、12月28日から翌年の1月4日までの日、毎月1回の資料整理日及び年15日以内の特別整理期間と規定しております。 その理由として、12月28日は、書架清掃を含む館内外の環境整備や家具や機器のメンテナンス作業を行います。1月4日は、休館中に配達された新聞記事の確認や整理及び返本された1,000冊を超える本の返却作業を行い、通常開館に向けた準備を行います。その作業は、システム機器で返本確認をした後、1冊ずつ拭き上げと中身の確認を行い、本に破損があれば修理して書架へ分類ごとに配架するものです。 開館日につきまして、県立図書館を除く県内の公共図書館本館の年間の開館日数は、270日から289日が6館、290日以上が8館、300日以上が2館となっております。本市図書館につきましては、開館日数が295日となっており、県内でも平均的な日数となっていることから、現在の運営形態を継続してまいりたいと考えております。 今後も市民のご意見等を賜りながら、市民の学ぶ機会の確保に努めてまいります。     〔社会教育課長 岡部 司君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 今年度、豊後大野市図書館の年間の開館日は、私がホームページで確認したところ、278日でした。もちろん今年はオリンピックがあって366日ですけれども、ちゃんと数えました。ちょっとそこの数字がなぜそうなるか分かりませんが。参考までに、竹田市は295日で、本市より17日多く開館です。佐伯市は296日で18日、臼杵市は286日で8日多く、津久見市は292日で14日多いです。 そこで、市民の方からの要望として、すぐに同じ開館日にしてほしいとは言わないが、せめて12月28日、それと仕事始めの1月4日は開館してほしいとの要望です。12月28日は、市民の方がお孫さんを連れて楽しみに本市に帰ってまいりました。しかし、図書館が開いておらず、やむなく竹田市の図書館を利用されたそうです。何で市民なのに竹田市までと嘆いておられました。別の方は、1月4日の仕事始めにきちんと開けてほしいとの要望です。 また、先月の2月11日、23日も休館でした。3連休の真ん中で、一番利用が多い日が休館日です。休みをぜひ利用の少ない平日にするなどして開館をお願いします。ちなみに、12月28日、1月4日、2月11日、2月23日は、他の市は図書館を××開館しています。 先ほど、岡部課長に12月28日と1月4日のことをお聞きしましたが、他市はやっているので、それを踏まえて岡部課長にお伺いしています。 ○議長(田嶋栄一君) 岡部社会教育課長。 ◎社会教育課長(岡部司君) 年末の12月28日や1月4日の部分につきましては、他市の図書館と書架の状況とか、そういった部分も違いますので、一概に比較することはできませんけれども、先ほどご答弁申し上げましたとおり、このような作業を行う関係上、市民のご利用はお控えをいただいているというところでございます。 あと、2月11日のように土日と祝日が重なった場合に関してでございますけれども、令和4年3月定例会で、後藤雅克議員の一般質問において、土日と祝日が重なったときには開館してみる方向で一回チャレンジをしてみてはどうかというご意見を賜っておりましたので、土日と祝日が重なった場合においては開館を実証的にやってみるという方向で、今、検討を進めさせていただいているところでございます。 あと、2月23日のような祝日の開館に関しましては、他市の図書館の利用状況等で、前回もご答弁させていただいたんですけれども、土日や平日よりも貸出人数が少ないという状況でございます。 したがいまして、土日以外の祝日に開館して平日に振替休日とするようなことであれば、逆に平日に利用されている方から苦情が出るということも考えられますので、今後もご意見を市民の方から賜りながら、またアンケート等も定期的に取っていきながら、今後、協議をしていきたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 重ねてもう一回言いますけれども、豊後大野市の図書館条例では、開館日は館長の裁量で決めるとあります。また、文部科学省の公立図書館の運営上望ましい基準として、地域住民の要望を最優先に行うよう努めることとあります。住民サービスが基本です。ぜひ来年度から改善をお願いします。 以上で、この質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、6、市民病院についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 市民病院について、地方公営企業法で定められている令和3年度の一般会計繰入金等について、議会の承認を得たかをお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 6、市民病院については、市民病院事務長より答弁があります。 内田豊後大野市民病院事務長。     〔豊後大野市民病院事務長 内田健児君登壇〕 ◎豊後大野市民病院事務長(内田健児君) それでは、市民病院についてのご質問にお答えいたします。 令和3年度の一般会計繰入金等については、令和3年第1回定例会で当初予算の承認を、令和4年第3回定例会で決算の承認をそれぞれいただいております。     〔豊後大野市民病院事務長 内田健児君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 私もこれで再度確認できました。令和3年度、令和4年度は、コロナ禍だったため、国や県からの補助が多かったわけですが、これから令和5年度、そして令和6年度、市民病院は本当に正念場になってくると思いますので、内田事務長、ぜひこれからもよろしくお願いします。 ○議長(田嶋栄一君) 川野君、残り時間が10分となっております。時間配分に留意して、60分に達した時点で終了いたします。 次に、7、関係人口交流拠点施設(cocomio)についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 昨年、一般質問を途中で終わりましたので、引き続き、指定管理者の選定について抜かりはなかったのか等お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 7、関係人口交流拠点施設(cocomio)については、まちづくり推進課長より答弁があります。 河室まちづくり推進課長。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君登壇〕 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) それでは、関係人口交流拠点施設(cocomio)についてのご質問にお答えいたします。 関係人口交流拠点施設の指定管理者の選定については、令和4年度からの指定管理の開始に向け、令和4年2月4日に豊後大野市指定管理者選定等委員会を開催し、3者の応募の中から、書面審査及び面接審査を行った結果、平均最低基準点を超えた1団体を選定したところです。 その後、選定した団体から辞退の申出があったことから、新たな指定管理者を決定するため公募を行い、同年8月10日に豊後大野市関係人口交流拠点施設指定管理候補者選定委員会を開催し、4者の応募の中から、書面審査及び面接審査を行った結果、総合得点が最高位であった1団体を選定し、10月から指定管理を開始したところです。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 昨年12月に一般質問をして、河室課長とはやり取りがいろいろありました。その途中で、動議と言われ、中断させられ、再開したら、今度は河室課長から反問権とか逆質問とか言って話をすり替えられ、また、市長と同じように個人情報を言われました。それを今、続きとしてやっています。 では、伺います。 市は、当初に決まっていた関係人口交流拠点施設cocomioの指定管理者、合同会社豊後大野まちむすびとの契約の解除をしました。しかし、市民団体から、当時の副市長に対し、この法人では運営は無理だと、100人の市民の声を添えて陳情されています。市民が疑念を抱いたとおり頓挫し、残念でなりません。 そこでお伺いします。 プレゼンや面談の中で、細部の詰めはなされたのでしょうか。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 現在というか、その前の指定管理の選定についてでございますが、先ほど申しましたとおり、豊後大野市指定管理者選定委員会等の中で、書面審査、面接審査を行い、平均最低基準点を超えたということで選定しております。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) ちなみに、どんな資格が不足していて、この法人では運営できなかったのか、お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 指定管理に関する指定の取消しにつきましては、指定管理者からの指定の取消しの申出が提出されましたことから、このような結果となりました。 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 資格のことを聞いたんですけれども、ちょっと時間がないので、次にいきます。 いや、以上で、この質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、8、指定管理者についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 指定管理者について、道の駅の指定管理期間が本年4月より5年間になっていたことについて、改めてお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 8、指定管理者については、商工観光課長より答弁があります。 清水商工観光課長。     〔商工観光課長 清水康士君登壇〕 ◎商工観光課長(清水康士君) それでは、指定管理者についてのご質問にお答えいたします。 本市では、指定管理者制度を導入してしばらくの間、指定管理者の経営状況や施設の運営状況等を見極めるために、指定管理期間を3年間など、比較的短い期間で設定しております。その後、指定管理者による管理運営が定着した施設につきましては、より長期の指定管理期間へと移行するようにしております。 また、各道の駅におきましては、最低賃金の上昇、従業員の安定的な確保等、長期目線で対応しなければならない経営課題も増えてまいりました。このような状況から、各道の駅が、より長期的な指定管理期間の下、経営課題に安定的に取り組むことができる環境を整える必要があると判断し、令和6年度からの指定管理期間を令和10年度までの5年間としたところでございます。 なお、各道の駅は、地元住民主体の地域振興を目的とした有志団体が管理運営しており、地元雇用や地元農産物の出荷販売、また、地域の特産品や神楽などの伝統文化を活用したイベントの開催など、地域に密着した事業展開により、地域経済の持続・発展に寄与されてきた実績があります。また、コロナ禍におきましても、感染防止対策や光熱水費の節減等を徹底しながら、懸命に運営を継続されてきました。 今後におきましても、各道の駅が、地域経済の発展や観光振興、地元雇用の継続、あるいは農家収益の確保等に向けて、それぞれの地域の特色を生かした運営を長期間、安定的に継続できるよう対応してまいります。     〔商工観光課長 清水康士君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 川野辰徳君、再質問ありますか。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 次の5年先には入札をお願いします。入札には参加の希望がなければ、それで市民の皆様は納得されます。少し先の話ですが、平等に機会を与えるようにできるようにお願いして、この質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、9、各地域の役員手当についての質問を許します。 川野辰徳君。 ◆1番(川野辰徳君) 地域における役員手当についてお伺いします。     〔1番 川野辰徳君質問者席降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 9、各地域の役員手当については、総務課長より答弁があります。 阿南総務課長。     〔総務課長 阿南博和君登壇〕 ◎総務課長(阿南博和君) それでは、各地域の役員手当についてのご質問にお答えいたします。 本市には、本年2月末現在で226の自治会があり、自治会ごとの規約等に基づき、自治会の運営や行事等が行われています。 隣保班長等の役員手当については、自治会ごとの取決めによって手当の支給の要否が検討され、必要に応じた対応がなされていると認識しております。 本市では、自治会活動の円滑な運営に資することを目的に、1世帯当たり500円の交付金を自治会ごとに交付しており、班長等の役員手当や消耗品の購入など、必要な経費の一部に充てていただくことで、自治会の運営に有効に活用していただいております。     〔総務課長 阿南博和君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 60分の時間に達しましたので、以上で、1番、川野辰徳君の一般質問を終わります。 ここで11時15分まで休憩します。          休憩 午前11時02分          再開 午前11時15分 ○議長(田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △赤峰映洋君 ○議長(田嶋栄一君) 12番、赤峰映洋君。 1、外国人観光客の対応についての質問を許します。 赤峰映洋君。     〔12番 赤峰映洋君質問者席登壇〕 ◆12番(赤峰映洋君) ただいま田嶋議長の許可をいただきました。先ほど、1番議員が9項目、今度、私は2項目ですから、ちょっと物足りないかもしれませんが、しっかりやりたいと思います。 まず、外国人観光客の対応について。 コロナも落ち着き、海外からの旅行で日本全体がインバウンドの恩恵を受け始めています。特に、東京や京都、北海道、また九州においても、外国人観光客が押し寄せています。それに伴い経済効果も上がっています。その恩恵を地方にもたらすために、本市としても指をくわえて見ているわけにはもういかないわけです。どのような対策を講じて経済効果を上げていくのか具体的にお伺いします。 1つ、外国人観光客の誘致活動はどのように取り組んでいるのか。 2番目として、本市においてどのような観光地が外国人に来てもらえるか調査研究をしているのか。 3番目、九州各地に来ている外国人観光客に、豊後大野市まで来てもらうような働きかけは考えているのか。 それから、4番目として、これからも続く外国人観光客に、魅力ある観光資源の発掘は考えているのか。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(田嶋栄一君) 1、外国人観光客の対応については、市長より答弁があります。 川野市長。     〔市長 川野文敏君登壇〕 ◎市長(川野文敏君) 外国人観光客の対応についてのご質問にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う社会経済活動の活発化や、円安を追い風に日本を訪れる外国人客数は令和5年には約2,500万人に回復、県内でも令和5年の外国人宿泊者数は速報値で約78万人と前年の6倍以上となっています。 このような中、本市の誘致活動としましては、台湾の半導体メーカーTSMCの熊本県進出に伴うインバウンド需要の高まりを受け、昨年11月に台湾において旅行会社を対象に開催された大分県単独商談会に参加し、本市の観光PRとツアーの誘致を行ったところでございます。 外国人誘客の調査・研究につきましては、海外の旅行会社を対象とした現地視察ツアーや商談会などを実施し、本市の観光地の魅力創出や受入れに係る課題などの意見をいただいているところです。また、里の旅公社が、国の補助事業を活用し、市内観光事業者等で構成される豊後大野ツーリズム推進会議において、訪日旅行者市場の動向やインバウンド情勢に関する講演会を実施し、香港に駐在所を持つ金融機関を交え、インバウンドに関する実例や動向などに関する情報交換なども行われております。 外国人観光客への働きかけにつきましては、これまで、市、ジオパーク、エコパークなどのホームページやジオサイトのQRコードで外国語対応を行っていますが、今年度は観光パンフレットや里の旅公社のホームページについて、英語、2種類の中国語、韓国語の計4種類の多言語化に取り組んでいます。また、外国人観光客の大半を占めるアジア圏からの旅行者は、依然、団体旅行が多いことから、団体旅行向けのパッケージプランの提案が効果的と見込んでいます。今後、複数のプランを作成し、多言語化した観光パンフレットと併せて、各旅行会社との商談会で活用していきたいと考えております。 現在、本市の魅力である豊かな自然を活用し、原尻の滝でのボート遊覧とオルレなどを組み合わせたインバウンドにも対応するツアーが事業者により始まろうとしています。サウナの取組に関しても、本年度は、本市におけるサウナ利用者数の1万人超えが見えてきている中、インバウンド需要も期待されることから、事業者等との連携を深めてまいります。このほか、新たな取組として、里の旅公社によるインターネットを活用したインバウンド向け事業も準備を進めており、本市観光情報の発信力をさらに高めていく計画です。 インバウンド需要は、今後も高まることが見込まれることから、これを好機と捉え、市内の観光関連事業者と連携しながら、本市への誘客を図ることで経済効果を高めてまいります。     〔市長 川野文敏君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君、再質問ありますか。 赤峰映洋君。
    ◆12番(赤峰映洋君) しっかりと取り組んでいる答弁と受け取ります。 それでは、順を追って再質問していきたいと思います。 政府は、今後、インバウンドの消費15兆円を目標にしております。先日、中国の春節では中国国内で12兆6,000億円と大きな金額を消費しています。そういった外国人の誘致に力を入れているわけです。官民一体となって、経済発展の一つの柱として位置づけているわけです。そのため、政府は、新幹線の延伸、それから高速道、港湾・空港の整備に力を入れて、外国人観光客の誘致に取り組んでいます。そして、大都会や有名観光地だけでなく、地方の観光地や、今まであまり観光客が来ていなかったところにおいても、インバウンドの消費拡大を期待しているわけです。 本市においても、先ほど市長の答弁の好機と捉えて、やはりこの豊後大野市も期待されていると考えていいわけです。そういったことで、ちょっと具体的に少しお伺いいたしますが、大分県内で令和5年の外国人宿泊数は78万人と答弁がありました。本市の宿泊数は把握しておりますか。 ○議長(田嶋栄一君) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水康士君) 大分県が行っている観光統計調査では、宿泊事業者数が少ない市町村については、固有情報保護のため、数値を非公表とされていることから、本市の外国人宿泊数は不明となっております。 そのため、市では、市内宿泊事業者の任意の調査を行っております。この任意調査で、全ての宿泊施設ではございませんけれども、把握できている宿泊者数は、令和5年は延べ約1,300泊ほど確認ができております。令和6年度につきましては、韓国からのスポーツ合宿2,500泊が予定されており、数値が大幅に増える可能性がございます。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 分かりました。約2倍ですから、そのようになればいいわけですが。 それから、観光PRにおいて海外の旅行会社を招待して現地視察を行ったと言いますが、具体的に、答弁になかったようなところもありますか、少し教えてください。 ○議長(田嶋栄一君) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水康士君) 台湾での商談会では、インバウンドの需要が見込める観光施設等を紹介いたしました。具体的には、原尻の滝、それから磨崖仏、阿字観、瞑想体験ができる普光寺、紅葉の用作公園、市内桜の名所、それから日本酒・焼酎の各酒蔵、それからアクティビティーとして、サウナ、ロッジきよかわ、それから団体宿泊可能な宿泊施設、それから団体対応可能な飲食店などを紹介しております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 分かりました。稲積鍾乳洞も外国人が映えスポットということで発信している例もあるそうですので、そのことも頭に入れておいていただきたいと思います。 それから、本市の魅力的な観光地や課題などの意見をいただいたということですが、代表して、どのような意見がありましたか。 ○議長(田嶋栄一君) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水康士君) 海外旅行会社を招待しての現地視察ツアーでは、原尻の滝、用作公園、観光関連の事業所などを視察していただきました。 いただいたご意見としましては、用作公園では、紅葉の時期はおおむね好評でしたが、それ以外の時期での誘客、観光関連の事業所では、店内が狭いため団体での対応が難しい点などが挙げられております。 これらについては、今後の課題として捉え、取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 分かりました。課題として意見を聞くけれども、それを実行に移すということも頭に入れておいていただきたいと思います。 外国人観光客の爆買い、これは有名ですが、もう大分影を潜めたと言われておりますが、今なお、その傾向は続いています。これはほんの一部にすぎませんが、私が耳にした爆買いのことをちょっと2つほど例に挙げてお話ししたいと思います。その後、質問はいたしますが。 これは別府市のことなんです。別府観光港に大型観光船、クルーズ船が、昨年は19回来ております。温泉が目的ですけれども、やっぱり購買、消費も目的なんです。その観光船が寄港した日の午後、別府市のデパート、トキハ別府店に、外国人の中年の夫婦と1人の男性、これは男性秘書だと。そして、ミキモトの真珠はどこにあるのかと。ふだんミキモトなんか置いていないんです。その期間中、ミキモトとほかの真珠のフェアをやっていたんです。そして、案内したところ、ミキモトはなかなか売れないものですから、一つのケースに18点、ネックレスだけ。ミキモトのネックレスというのは世界中の女性の首を絞めると言われるほど有名な真珠なんですが、そのミキモトの18ケースをいとも簡単に、全部くれと、値段も見ずに。そして、クレジットではちょっと怖いから、店員が、できれば現金でと言ったら、秘書の男の人がボストンバックからぽっと出して買っていったと。そういった私たちが考えられないような買物をするわけです。その人は一部ですよ、それは。 それから、もう一つは、やはり大型観光船が寄港した日のことです。別府市の上人というところです。別府駅のちょっと亀川の上のほうにあるんですが、そこに私の知り合いの時計店があるんです。近年、時計が売れなくなったということで、時計店という名前はそのままにして、眼鏡のフレームの卸を始めたんです。 そして、観光船が着いた日の昼前、六、七人がずらずらっとやってきて、小さな店なんですよ、私も行ったことありますが、店に入ってきて、サザエ、サザエと言うんです。時計屋に魚は置いていないぞと思って、見たそうですが、フレームを見ている。それで、その店主は、ああ、これは鯖江のことかと。そうです、福井県鯖江市。ここは、皆さんご存じのように日本の9割のフレームをつくっております。そして、高級フレームもたくさんつくっている。外国の富裕層の間では、眼鏡のフレームはサバエと言うそうです。 そして、その数人は多くのフレーム、鯖江のフレームだけでなく、日本のフレームというのはかなりいいんですが、それを買っていって、それだけじゃないんです。その店で先代が仕入れていたロレックスの時計、なかなか上人では売れないですよね、1つ売れ残っていた。それもいとも簡単にぽっと買って帰った。私の友人は、盆と正月が一遍に来たと喜んでいました。 やはり外国人観光客は、来るときに、どこで何を売っているのかを十分調査して来ているんです。そして、その地域にはどういったいい観光地があるのかということをしっかりとリサーチして来ているということを私も感じたわけですが、九州各地にもたくさんの外国人が来ております。長崎港には外国船社が運行するクルーズ船が年間95回寄港していると報道にありました。それから、鹿児島港にも78回寄港しています。相当潤うんですよ、ああいうまちは。博多にも空から船からたくさんの外国人が来ます。 その人たちに本市まで来てもらうことできればと期待する声がありますが、本市の受入れ体制に問題があれば、他の自治体や観光地に後れを取ります。本市が他の観光地に後れを取るとしたら何だとお考えでしょうか。分かれば、お答えしていただきたいと思います。 ○議長(田嶋栄一君) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水康士君) 先ほど答弁したのですが、観光施設の店内が狭いとか、宿泊施設で大人数の宿泊ができないなど、そういう環境の整備が遅れていると思います。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 清水課長、そうですね。私は、宿泊施設の充実が最も観光客をつなぎ止める方策だと考えております。 北海道室蘭市、ご存じですね。一昨年、総務委員会の嶺総務委員長の下で私たちは行ったんですが、ここは有名な室蘭製鉄所、そして地球岬という観光地がありますが、宿泊施設があまりなかったので、まちの活性化、観光客誘致の起爆剤として、市の働きかけで有名ビジネスホテルの誘致をして、地域経済の向上を図りました。私たちもそこに泊まり、夜、少しお酒を飲みましたから、お金も落ちている。そういうことです。 今、大都会では、大手の量販店、例えばヨドバシカメラだとかマツモトキヨシ、こういったところでは、もう日本人よりもインバウンド客に目を向けた商品展開を考えています。不動産においても、三菱地所は東京駅の周辺、三菱村といいますが、ほとんど土地を持っている、そこに高級マンションをいっぱい建てて販売している。これも日本人相手じゃないんです。外国人相手。しかも、その外国人が住むためではないんです。ホテルのスイートルームが少ないから、そこに来て泊まるという、そういう外国人がかなりいるんです。 今、都市部のホテル、皆さんご存じの世界の有名なリッツカールトン、ヒルトン、それからマリオット・マーキス、コンチネンタル、ほとんど東京に進出しております。しかし、もう東京が満杯になっているものですから、その外国の高級ホテルも地方に進出しようという考えをしっかりと持っているわけです。その外国の超一流ホテルは、なぜ日本に来てもいいのか。何千万人、何億人という会員名簿、そしてポイント会員を一緒に引き連れてやってくるから、日本に来たそういった人は、やっぱりなじみのホテルにぽっと入るわけです。そして、日本に大量に来た外国人は、自然と東京や大阪、大都市を避けるように地方に流れていく。そして、これからが地方間の競争になるわけです。 ですから、答弁にありました好機であります。チャンスであります。そのためにも今から観光資源の受入れ体制を取っていく必要があると思うわけです。 先ほど、宿泊施設が最も重要な役割になるという答弁がありましたが、ある地方の市で、こういう話があったそうです。イギリスの超高級ホテルペニンシュラ、ご存じですね、香港の九龍島にありますが、それはもうイギリスの王室ご用達、王室の貴族は、チャールズ国王も外国に行くと必ずこのペニンシュラに泊まるということです。それを誘致しようという話もあった土地があるんです。しかし、まだ実現していません。本市も、ペニンシュラでなくてもいいですが、そういったホテルの誘致をする考えはお持ちでしょうか。 ○議長(田嶋栄一君) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水康士君) 現状、やっぱりホテルの部屋数が不足しているのが事実としてありますので、今後は観光関連事業者と協議を進めて検討してまいりたいとは思います。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、2、豊後大野市の職員採用と職員研修についての質問を許します。 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 先ほど、時間を気にしていましたから、私も時間どおりにやりたいと思っておりますが、2番目に豊後大野市の職員採用と職員研修について。 大分県内の市町村が職員採用に苦労している。先日の大分合同新聞で、一般事務の採用状況を調査したところ計画の採用数を満たさない理由で2023年度は6市町村が追加募集をしたと報道がありましたが、本市の状況はどうなのか。また、職員の研修はどのように行っているのか。多様化する市民ニーズに対応し、業務の効率化を進め、自己啓発の向上においても各種の研修は必要ではないかと考えるんですが、本市の取組をお伺いします。 これも4点ほどお願いします。 まず、①本市の採用状況はここ数年計画の人員を満たしているのか。 ②新採用職員に対しての研修はどのようにしているのか。 ③管理職の研修はどうしているのか。 ④様々な研修は職員の意識向上の助けになると思うが、市としての今後の取組をお伺いいたします。 ○議長(田嶋栄一君) 2、豊後大野市の職員採用と職員研修については、総務課長より答弁があります。 阿南総務課長。     〔総務課長 阿南博和君登壇〕 ◎総務課長(阿南博和君) それでは、豊後大野市の職員採用と職員研修についてのご質問にお答えいたします。 まず、豊後大野市職員の毎年の採用状況については、退職予定者数を踏まえ、行政サービスの提供に必要な職員数を採用しております。令和6年度は、前後期の採用試験を実施し、採用計画の人員を満たす予定でございます。 次に、新規採用職員に対しての研修については、豊後大野市職員の研修に関する規程に基づき、市の独自研修として、服務、財政、情報セキュリティー等、実務に必要な研修を実施しております。また、大分県自治人材育成センター主催の新採用職員研修を4月と10月に受講し、ビジネスマナー、クレーム対応等を学習し、職員の資質向上を図っております。 次に、管理職の研修については、規程に基づき、市の独自研修として部落差別問題学習専門講座、ハラスメント防止研修等を実施しております。また、新任課長については、大分県自治人材育成センター主催の新任課長等研修を受講し、管理職としての役割を理解することはもとより、組織におけるマネジメント能力の向上を図っております。 今後の取組については、市の独自研修と併せ、大分県自治人材育成センター主催の研修を受講するなど、市職員として必要な基礎的知識を習得するための研修に加え、キャリアに応じた階層別研修や専門的な知識の習得を目的とした行政実務研修など、技量の向上に資する研修に継続して取り組んでまいります。     〔総務課長 阿南博和君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君、再質問ありますか。 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) それでは、順を追って質問させていただきます。 もうすぐ4月です。令和6年の採用において、一般職、消防士、看護師、教員、それぞれ計画どおり何名採用しましたか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 一般職27人、保健師3人の合計30人でございます。消防は今年度は採用はございません。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 看護師、教員もそれぞれ採用したことと思いますが、採用後の職員の離職、退職の状況はどうなのか。昨年、年度途中で退職した新採用、今年度は30人ですけれども、また、定年を待たずに退職した人数は、一般職、消防士、看護師、教員、それぞれ人数をお伺いいたします。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 令和4年度は、年度途中の退職者が5人、定年前の退職者が22人となっております。令和5年度につきましては、本日現在、年度途中の退職者が4人、定年前の退職予定者数は33人でございます。 ただ、この33人のうち、60歳での退職者数が9人となっております。定年延長の関係で、早期の退職のほうにカウントしているところでございます。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) それでは、消防士や看護師、教員は、今のところいないわけですね。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 消防士に関しましては、1名が早期退職となっております。あと、病院に関しましては、早期といいますか、自己都合によりまして3人退職の予定でございます。先ほど報告した数字の中には、病院は含んでおりません。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 今、各企業をはじめ、いろんな業種において、1年以内に職を辞めて他のところへ移ったり、学校へ行き直したりする事例が多くなっております。また、人間関係や仕事の悩みで、定年を待たずに辞めていく例が多く見受けられます。本市において、どんな理由や事情で退職したかを幹部で話合いを行われたことはありますか。あるかないかでいいです。あっても内容はいいですから。どうですか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 退職の理由は、ほとんどが自己都合でございますので、そういった内容での決裁をしております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 辞めた理由は幹部で共有しないということと受け止めますが、それはいいです。辞めた人数を埋めて仕事に従事するためには、会計年度任用職員が必要になってくると思いますが、今、任用職員は何名いますか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 会計年度任用職員の人数でございますが、令和5年度当初の職員数は192人でございます。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) 自治体においての非正規の大半は会計年度任用職員だと言われておりますが、会計年度任用職員には、2020年度からボーナスに当たる期末手当も支給可能になり、2024年度からは勤勉手当も出せるようになり、自治体において会計年度任用職員の力というのは非常に重要だと考えております。会計年度任用職員の任期は原則1年以下で、延長は2回までとしておりますが、本市もそういった方向なんですか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 細かい条件はございますが、引き続いての任用は5年が限度となっております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) そうですね。やはり仕事の能力ある方は長く勤めていただくというのが基本だと思っております。 障がい者の雇用も法定雇用率を考えて雇用しておりますか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 障害者の雇用の促進等に関する法律に基づきまして、法定雇用率を充足するよう障がいのある方を雇用しております。令和5年4月1日現在、法定雇用率2.6%に対しまして、本市の雇用率は2.76%となっております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) しっかりと障がい者の雇用もしているということで、安心しているわけです。 新しく仕事に就く人は、もちろん希望や期待を持って仕事に就くわけですが、同時に不安もあると思います。その不安を取り除くためにも、上司の温かい接し方や仕事のやり方を丁寧に教えなければなりません。そのように上司、管理職には指導をしていますか。 指導しているということで理解いたします。 私は民間企業に就職いたしました。学校を出て、そのまま入社したわけです。あの頃、6月に試験があり、すぐ内定をいただきました。その頃は就職の青田買いという時期でありました。誰でも就職ができる時代でした。そして、内定した。そうしたら、会社の人事課から、夏休み、冬休みに来てアルバイトしなさいと。普通のアルバイト生よりも高く出すからということを言ったんですが、私は、せっかくの最後の休みなのにと、うそをついて、卒業するために勉強しなければならないと、勉強なんかしないですけれども、断ったんです。人事課担当者もたじろぎません。卒業しなくても採用しますよ。あなたは卒業見込みの資格で入社試験を受けて通ったんだから、もう採用しています。夏休み、冬休みは会社に来たほうが、あなたにとってもすんなりと会社に溶け込みますよと。要は強制的に働かされました。 しかし、その2か月間、それがよかったかもしれません。入社したときには、会社のいろんな人と知り合いになっていましたし、少しは仕事のことも上辺だけですが分かり、あまり心配せず入社したことを覚えております。本市において試験に合格した人に対しての接し方はどうしているのかなと気になるわけですが、教師や看護師はあまり心配ないんです。ほとんど心配ないんです。教師は、教員免許を取得するには、かなりの時間、母校や大学の附属小中等でしっかりと実習を受けて、即戦力となって教育に当たります。看護師もそうですね、かなりの実習。消防士も消防学校で訓練を受けます。 ですが、一般職は違います。それが心配です。新採用の人に対しての有効な研修として、具体的にどういう研修をしたらいいかを考えていただきたいと思います。もう答えはいいです。 それでは、管理職の研修は年間どのくらい行っていますか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) 今年度につきましては、現在のところ、5つの管理職専門の研修を実施しております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) では、年間5回ぐらいとかいうことでいいですか。 皆さん方もそうですが、管理職はどの職種においても重要な役割を担うわけです。その人たちのスキルアップにおいては、研修は欠かせないと思っております。一般に管理職にはなかなかなれないんです。 私は前の会社で管理職に、一つの課を任せる課長以上が管理職なんですが、なかなかなれませんでした。課長になれば、給料は桁違いに多くなるんです。ですから、私も子供が小さかったし、お金もかかるから、なりたかった。私の同期や私よりも後に入社した人がじゃんじゃんなっていくのに、私はずっとなれなかったんです。 早くなれないかなと思っておりまして、ちょうど人事課の部長が先輩でしたものですから、先輩、なぜ私は課長になれないのかと話しました。すると、その部長は、赤峰、おまえは人材という字を書けるかと。ばかにするなと思いました。はい、人材ぐらい誰だって書けると言いました。先輩は笑って、おまえは、まだおるだけの人材なんだ。だから、存在の「在」を書く「人在」なんだ。だから、まだ本当の人材ではない。まだ、でも、おまえはいい。おるだけで罪なやつもいる。その人材は犯罪の「罪」と書く。そう言ったんです。そんな人はあまりいないですけれども。 そして、本当の人材とは俺のようなやつを言うんだと。俺というのは部長。それは「財」、それを書くのが人財なんだと。その「人財」になれば、おまえも課長にしてやってもいいということで、なかなかなれませんでしたが、皆さん方は本当の人財ですね。特に、財政課長は、そのまま人財としていいわけですが。そして、おまえも実力がないうちに高い地位につけば、苦労するから今のうちに勉強しておけと言われたことを思い出します。 僕も遅れて管理職にはなったんですが、管理職になってからのほうが迷いや苦労が大きくなったような気がいたします。皆さん方もそういった経験もあるかもしれませんが、そのとき、他の環境の人の話や対話研修、聞き取り研修というのもありましたが、そういった研修を何度も重ねて、自分の仕事を客観的に見直し、視野を広げる機会を多く経験しました。何度も研修、研修というと、あまり面白くないと思っていましたが、今思えば、そういった研修が無駄ではなかったと思いました。 最後に聞いておきます。これは重要なことですが、市独自の研修も多岐に行われているということですが、これは、他の自治体とどう違うのか、具体的な事例を教えてください。 他とどう違うのか、本市だけユニークな研修で管理職をしっかりと掌握するのかどうか。そういうことがあるのかどうか。 ○議長(田嶋栄一君) 阿南総務課長。 ◎総務課長(阿南博和君) まず、研修の内容については、実務に必要な基礎研修や人権研修、ハラスメント研修、これは毎年、繰り返し繰り返し、しないということはないよう継続してしなければならない研修と考えております。これは今後も継続して実施してまいりたいと思っております。 それに併せまして、研修の実施の要領について、できるだけインターネットを活用した研修を取り入れたり、対面型の研修におきましては、講義型ではなく対話型、皆さんで話して研修をする、そういった形で研修を進めております。 ○議長(田嶋栄一君) 赤峰映洋君。 ◆12番(赤峰映洋君) やはり、研修は継続的に職員の意識を向上させる一番の薬、研修は一番の良薬だと言われています。今以上の研修や実習を通じて、職員、特に皆さん方管理職の潜在能力をしっかりと引き出していただきたいと思います。 以上で終わります。     〔12番 赤峰映洋君質問者席降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 以上で、12番、赤峰映洋君の一般質問を終わります。 ここで午後1時15分まで休憩します。          休憩 午後零時03分          再開 午後1時15分 ○議長(田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △佐藤昭生君 ○議長(田嶋栄一君) 4番、佐藤昭生君。 1、新環境センター整備事業に伴う事前準備についての質問を許します。 佐藤昭生君。     〔4番 佐藤昭生君質問者席登壇〕 ◆4番(佐藤昭生君) 議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして、3項目について順次質問いたします。 それでは、1項目めとして、新環境センター整備事業に伴う事前準備について。 大分市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後大野市、由布市の6市で計画している新たなごみ処理施設である新環境センターが大分市上戸次に建設予定です。既に造成工事に着手し、令和9年10月からの稼働となっております。そこで、新環境センター整備事業に伴う本市の事前準備について伺います。 ①ごみを減らし、リサイクルを進める意識の向上と新環境センター設置に伴う市民への事前周知について。 ②家庭ごみ・資源物の収集指定場所や曜日、ごみ袋等の変更の有無について。 ③現清掃センターの今後の取扱いとごみ等の持込みについて。 ④家庭系一般ごみ(可燃ごみ・不燃ごみ)と家庭系資源物(資源物・廃プラスチック)について、現在、委託契約を結んで収集運搬を行っておりますが、契約内容と今後の方向性について。 以上4点について伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 1、新環境センター整備事業に伴う事前準備については、環境衛生課長より答弁があります。 麻生環境衛生課長。     〔環境衛生課長 麻生正文君登壇〕 ◎環境衛生課長(麻生正文君) 新環境センター整備事業に伴う事前準備についてのご質問にお答えいたします。 本市では、一般廃棄物処理基本計画において、ごみの排出抑制に関する基本方針として、減量・再利用・再生の3Rを推進しています。その取組として、段ボールコンポスト給付事業や、食品ロスを削減するための「3010運動」及び「てまえどり」といった啓発をホームページや市報等で行っているところでございます。 新環境センターにつきましては、現在、造成工事に着手し、搬入道路の整備と建設用地の整地を行っているところでございます。本年7月には、建設工事の着工に当たり、起工式を執り行う予定としております。また、多くの方に新環境センターへの理解を深めていただくために、事業の進捗状況をホームページなど通じてお知らせしております。 新環境センターへ移行しても、一般家庭からのごみステーションへの出し方やごみ袋の大幅な変更は、混乱を招くおそれがあるため、基本的に行う予定はございません。しかしながら、可燃ごみの収集ルートにつきましては、新環境センターへ直接運搬・搬入することから、より効率的な変更等が想定されますので、見直しがありましたら早めの周知を図ってまいります。 令和9年10月以降に現清掃センターに直接持ち込まれた可燃ごみにつきましては、本市が新環境センターへ搬入する予定としております。その他の不燃ごみや資源物、プラスチック類につきましては、今までどおり受入れを行ってまいります。また、可燃ごみとして取り扱えないものの範囲につきましては、現在協議中でございます。 現在、ステーション方式での可燃ごみ、不燃ごみ、資源物、プラスチック類の収集運搬業務につきましては、プラスチック類の資源化不適物の分別業務と併せて委託しております。今後も委託することにより、継続して安定かつ円滑に業務を実施できるよう努めてまいります。     〔環境衛生課長 麻生正文君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 今のところ従来どおりということで理解いたしました。 現在、清掃センターに勤務している職員の今後の処遇について伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 麻生環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(麻生正文君) 処遇については、現状変更はないものと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) それでは、現在、臼杵市野津処理区で行っている収集運搬の今後について伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 麻生環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(麻生正文君) 現在、臼杵市野津処理区においては、臼杵市との事務委託により、本市で収集運搬の委託対応を行っております。今後、臼杵市との協議が必要となりますが、新環境センター稼働後については、事務委託は終了するものと考えられます。 したがいまして、臼杵市野津処理区においては、臼杵市の責任において対応されるものと考えられます。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 分かりました。 次に、令和5年度一般廃棄物処理計画によりますと、ごみ収集車両は委託事業者所有となっております。新環境センターに移行となれば、運搬距離も長くなり、じんかい車(パッカー車)の寿命も今までどおりにはいかないと思われます。また、買換えや増車となれば、特殊車両ですので、発注から納車までの納期は16か月から18か月と言われております。委託契約を結んでからでは納車が間に合わない事態も予想されます。どのような対応をお考えか伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 麻生環境衛生課長。 ◎環境衛生課長(麻生正文君) 現在、収集業務の委託は、令和4年度から令和6年度までの3年間の長期継続契約であります。今後の対応等を含め、受注者と協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 3年を中期計画と考えるかどうか疑問ですが、市民生活に影響の出ないように、しっかりと対応していただきたいと思います。 以上で、この項の質問を終わります。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、2、消防指令業務の共同運用についての質問を許します。 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 消防指令業務の共同運用について伺います。 大分市荷揚町小学校跡地の複合公共施設内に大分県消防指令業務の拠点施設が設置されます。令和6年10月から全県1区を基本に県内14消防本部の消防指令業務の共同運用が開始の予定となっております。そこで、本市の準備状況や課題について伺います。 ①消防指令業務の共同運用とは具体的にどういうものでしょうか。 ②共同運用開始に向けた人員配置や運営費の負担割合について。 ③共同指令センターの職員が県内の119番通報を全て受けるようになると、現場の対応に影響が出ないか。また、市民への周知はどのように行うのか。 ④共同指令センターが災害等で機能停止や通信不能になった場合の対応について。 以上4点について伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 2、消防指令業務の共同運用については、消防長より答弁があります。 甲斐消防長。     〔消防長 甲斐慎治君登壇〕 ◎消防長(甲斐慎治君) それでは、消防指令業務の共同運用についてのご質問にお答えいたします。 消防指令業務につきましては、現在、県下14消防本部・局が、それぞれ119番通報を受け、出動指令を出していますが、消防指令業務の共同運用開始後は、県下全域からの119番通報はおおいた消防指令センターが一括受信し、各消防本部・局へ出動指令を出すことになります。共同運用により、大規模災害に対する対応力の強化はもとより、消防業務を支える担い手の確保や高度化する消防指令設備整備費の節減等が見込めることとなります。 人員配置につきましては、おおいた消防指令センターに、県下14消防本部・局から計49人の消防職員が勤務するほか、本市消防本部からも1人の職員を派遣する予定です。本市消防本部につきましては、本署に通信補助員を配置し、市民からの問合せ、指令センターと本市消防本部の調整及び連携、消防団出動のサイレン吹鳴等の業務を行っていきます。 消防指令業務に係る整備費については、大分県全体で約65億円、このうち本市消防本部が3億1,971万9,400円となっています。また、この事業の財源として地方債を活用することとしていますが、その償還金に対し、県が一部負担することになっておりますことから、整備に係る市の実質負担額としては約4,800万円となります。 おおいた消防指令センターでは、最新のシステムを活用し、あらゆる情報を絞り込み、迅速に災害場所を特定することができます。地理的に不案内な場合は、本市消防本部の通信補助員と情報共有できる3者通話機能により対応します。現場職員との情報共有については、無線、車両運用監視装置を使用し、これまでと同様の活動が可能です。 5月からは、県、市町村、県下消防本部・局が連携して、自治体広報誌、ホームページ、SNSなど様々なメディア等を活用して周知してまいります。 おおいた消防指令センターは、複合公共施設4階に入ります。複合公共施設は、今後、想定される南海トラフ巨大地震にも耐え得る堅牢な建物で、津波や地震などあらゆる災害に対して業務の継続性を確保できる施設となっています。仮に、機能停止等になった場合においても、119回線の切替えを行い、本市消防本部で119番通報を個別受信できるようにバックアップシステムの構築を行っているところでございます。     〔消防長 甲斐慎治君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 本市の消防本部の業務については、従来どおりという認識でよろしいでしょうか。確認です。 ○議長(田嶋栄一君) 甲斐消防長。 ◎消防長(甲斐慎治君) 今回の事業は、指令業務のみの共同運用であり、災害出動等、本市消防本部の業務はこれまでと同様で変わりはございません。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 分かりました。 本市の住民から共同指令センターに119番通報があった場合、東・西・南消防各分署の対応については、どのようになりますか。 ○議長(田嶋栄一君) 甲斐消防長。 ◎消防長(甲斐慎治君) 東・西・南分署については、現在、本市通信指令室から指令を受けていることと同様に、おおいた消防指令センターからの指令を直接受けることができます。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) では、今までどおりで変わらないという解釈でよろしいですか。 分かりました。 次に、新大分県消防広域化推進計画によりますと、指令業務の共同運用については、消防の広域化に比べると、連携・協力を行う業務に限定される傾向にあると記載されております。 今回の共同指令の業務については、納得いたしました。今後の広域化についての消防長の見解を伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 甲斐消防長。 ◎消防長(甲斐慎治君) 昨今の状況を見ますと、人口減少に伴い、また、気候変動などにより、災害は激甚化の一途をたどっていると思っております。そのような状況の中でも、消防本部におきましては、消防力を維持しつつ継続的に災害対応することを使命としております。 今回の消防指令業務共同運用は、議員ご指摘のように、消防の広域化ではなく、連携・協力の域を超えていないという状況であります。広域化では、市をまたいでの出動が可能となります。連携・協力では、これまでと同様、管轄市内の出動となります。 例えば、例を挙げて説明をさせていただきますと、広域化では、豊後大野市内のビル火災などが発生した場合、大分市から、はしご車や消防車などが駆けつけて応援出動してくれる利点もございますが、人口の多い大分市への救急出動などでは、豊後大野市内の救急車が出動する事案が増えていくということも懸念されております。 今後、人口減少が進んでいった場合、将来的には広域化の問題にも対応していかなければならないと思っておりますが、現在の時点では、この消防業務共同運用の事業を広域化の前段階であります連携・協力の枠組みの中で進めていくことが適切と考えております。 以上が私の見解であります。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 分かりました。 どのような形態になろうとも、今後も市民の安心・安全のまちづくりに尽力されることを期待申し上げまして、この項の質問を終わります。
    ○議長(田嶋栄一君) 次に、3、放課後児童クラブの現状と課題についての質問を許します。 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 放課後児童クラブの現状と課題について伺います。 放課後児童クラブは、児童福祉法の規定に基づき、放課後児童健全育成事業を根拠法とした事業です。対象児童の規定では、「小学校に就学している児童であって、その保護者が労働等により昼間家庭にいないもの」となっております。そこで、市内にある放課後児童クラブの現状と課題について伺います。 ①市内の放課後児童クラブの設置数とクラブ別の利用児童数について。 ②市が運営しているクラブと委託運営しているクラブの違いについて。 ③設備の基準と安全性の確保について。 以上3点について伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 3、放課後児童クラブの現状と課題については、子育て支援課長より答弁があります。 後藤子育て支援課長。     〔子育て支援課長 後藤ゆかり君登壇〕 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) それでは、放課後児童クラブの現状と課題についてのご質問にお答えいたします。 放課後児童クラブは、保護者が就労などにより昼間家庭にいない小学生を預かり、放課後や長期休暇中に適切な遊びと生活の場を提供するもので、市内に13クラブあり、運営主体は、法人が8クラブ、運営委員会が2クラブ、保護者会が1クラブ、そして市直営が2クラブとなっています。また、登録児童数は19人から83人までとなっており、活動場所も小学校に隣接する場所や児童館内、こども園内など様々です。 直営の2クラブにつきましては、合併前に直営で運営していたものを新市に引き継いで運営していますが、民間のクラブと活動内容等に大きな違いはありません。しかし、運営主体や実施場所の違いから、雇用形態や雇用人数、活動内容、保護者負担金も各クラブで異なっています。 おやつ代を含んだ保護者負担金につきましては、月額5,000円が5クラブ、4,000円が4クラブ、直営の1クラブでは、おやつ代のみを徴収しており、無料が3クラブあります。この中で、これまで無料となっていた直営クラブの保護者負担金につきましては、来年度から徴収することとしています。 設備の基準につきまして、クラブには、遊びや生活の場としての機能並びに静養するための機能を備えた区画を設置することとされており、面積は児童1人当たり1.65平方メートル以上、職員配置は放課後児童支援員等を2人以上配置することと定められています。 また、民間のクラブに対する委託料は、国が定めた基準額と市の独自支援分を加えた額を支払っていますが、国の基準は、登録児童数が36人から45人までを基本として、35人以下や46人以上となった場合は減額されます。しかしながら、35人以下になっても職員は2人以上配置しなければならず、また、46人以上になると、児童数に見合った職員を配置する必要があります。 このように国の基準と現状が乖離していることから、この減額分につきましては、市が独自の支援を行っているところでございます。 女性の就業率の上昇や核家族化などにより、放課後児童クラブの需要は年々高まっているため、今後もクラブの運営を積極的に支援していきたいと考えております。     〔子育て支援課長 後藤ゆかり君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 市内全児童の何割が放課後児童クラブを利用しているか、お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 放課後児童クラブを利用している児童は45%です。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) この45%というのは、県内他市に比べて多いんでしょうか、少ないんでしょうか、お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 近隣の自治体について調査をしましたところ、臼杵市が47%、竹田市51%、佐伯市30%、由布市が33%ということで、平均的な数値であると考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 分かりました。 次に、現在では隣接や近隣が多いと思われますが、将来的に学校からクラブまでの距離が遠いところに設置された場合の対応については、どのように考えておられますか。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 児童クラブが小学校から離れている場合は、児童の安全・安心を確保するために、運営主体等の送迎車で移動することを想定しております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 分かりました。 次に、市の施設を使用しているクラブにおいて、建物の老朽化や安全確保に問題がある場合の対応を伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 建築年数が経過した建物などにつきましては、耐震診断により安全性の確認を行っております。また、廃止となった幼稚園などを使用する場合は、トイレなど小学生の基準に合わせた必要な改修を行うこととしております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 今、市の公共施設の跡地を利用している場合の話ですが、民間の場合はどのようなお考えでしょうか。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 民間の運営につきましては、それぞれの運営主体にお任せはしておりますけれども、児童の安全確保に問題がある場合には、改修などを行っていただくよう指導していきたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) しっかり対応していただきたいと思います。 次に、児童1人当たりの面積は答弁にありましたが、遊び、生活の場として、一定時間を過ごす際に、運動場があるかないかでは過ごし方も違うと思いますが、そのことを考慮する余地はありませんでしょうか、お伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 放課後児童健全育成事業実施要綱におきましては、屋内外の両方で、児童が過ごす時間や空間に配慮し、発達段階にふさわしい遊びと生活の環境をつくる必要があるとされております。屋外を確保する上で、運動場以外にも公園など活用することも望まれておりますので、運動場がない運営主体につきましては、近くの公園等を利用して子供たちの遊びを行っております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) 次に、県内他市では、放課後児童クラブの運営一元化を目指し、一部のクラブ会計業務を市の団体に委託するという新年度の方針も示されております。本市の今後の方針についてお伺いします。 ○議長(田嶋栄一君) 後藤子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(後藤ゆかり君) 本市の13クラブの運営形態や実施場所等の条件が異なっているため、実情に応じた最善な方法を選択できるよう今後も努めてまいりたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 佐藤昭生君。 ◆4番(佐藤昭生君) しっかり取り組んでいただきたいと思います。 最後になりますが、答弁にもありましたように、児童の45%が利用しているということで、放課後児童クラブの需要は年々高まっております。 議会と市民との意見交換会の場で出された案件でありますが、放課後児童クラブについて質問がありました。厚生文教常任委員会、嶺委員長を筆頭に、そこの見解にもまとめられておりましたが、今後もクラブ運営事業者との十分な協議・検討を重ねていっていただきたいということであります。私もそのように思っております。放課後、児童が安心して過ごせる場所づくりの構築を期待して、全ての質問を終わります。     〔4番 佐藤昭生君質問者席降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 以上で、4番、佐藤昭生君の一般質問を終わります。 ここで午後2時まで休憩します。          休憩 午後1時45分          再開 午後2時00分 ○議長(田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △工藤秀典君 ○議長(田嶋栄一君) 2番、工藤秀典君。 1、新たにライフラインの整った宅地分譲を考えられないかの質問を許します。 工藤秀典君。     〔2番 工藤秀典君質問者席登壇〕 ◆2番(工藤秀典君) 議長の許可をいただきましたので、2項目について質問させていただきます。 まず、新たにライフラインの整った宅地分譲を考えられないかについて質問いたします。 過去、何人もの議員が、若者の定住や転入者を呼び込むために新規の宅地分譲をすることは考えられないかという質問をしてきました。 市民と議会の意見交換会の中でもよく触れられる項目です。人口減少を食い止めるためにもぜひ取り組んでもらいたいと考えております。いかがでしょうか。伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 1、新たにライフラインの整った宅地分譲を考えられないかについては、まちづくり推進課長より答弁があります。 河室まちづくり推進課長。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君登壇〕 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 新たにライフラインの整った宅地分譲を考えられないかのご質問にお答えいたします。 本市では、合併前の旧町の一部で、宅地分譲による定住促進事業に取り組んでおりました。中でも、旧朝地町においては、平成2年に過疎対策事業として、人口の増加並びに定住を図り、過疎地域の活性化を推進することを目的に、団地の区画を有償で20年間貸し付ける制度がありました。合併に伴い新市に引き継ぎ、令和3年3月に全ての貸付期間が完了したことから、同年6月の市議会定例会において、条例廃止を行ったところです。 現在、貸付けを行った全23戸全てに住民が入居し、やすらぎ住宅団地自治区を形成しており、自治区としても積極的に町の行事に参加しています。また、温見地区振興協議会にも加入しており、人口の増加や定住、過疎地域の活性化を十分に果たしている状況です。全国的には団地の高齢化や空き家の増加による空洞化が問題となる中で、世代交代しながら小中学生世代を含むコミュニティーが維持されていることは、地域のつながりがあってのことであると感じております。 合併後の分譲地販売への取組につきましては、平成25年度から検討を始めたオリジナル住宅構想事業の中で、低価格の住宅提供を目的として、旧大野高校跡地を分譲したものがありました。その後、市議会定例会においても、若者世代、子育て世代に対する移住・定住策の一つとして、分譲地開発について検討するようご意見をいただいてきたところでございます。 現在、本市の移住・定住施策については、増加する空き家問題への対応を視野に入れ、空き家バンクを活用した住環境の整備について、費用の一部を助成する制度を設け、対応しております。また、市内には、賃貸アパートや分譲宅地の販売を行っている事業者が多数あることから、民間事業者の力もいただきながら、住環境等の整備や移住・定住の促進に努めてまいりたいと考えています。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君、再質問ありますか。 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) それでは、何点か再質問させていただきます。 私の地元のやすらぎ住宅団地のことを回答の中に取り上げていただきまして、ありがとうございます。 私から、やすらぎ住宅団地の説明を少しだけさせてください。 事業が始まって既に30年以上経過していますが、当初よりも平均年齢は上がりましたけれども、空き家は現在のところ一軒もありません。病院もない、買物をするお店もない、そんな僻地なんですが、なぜ空き家が発生しないのか調べてみたり、聞いてみたりしました。個人的な意見も少し入りますけれども、少し聞いてみてください。 まず、第1にですが、僻地ではあるけれども、意外と交通の便がよい。国道442号線と県道412号線に挟まれていて、大分市稙田までは20分ちょっとで行くことができる。買物にも病院にも行くことができる。長湯温泉には10分かからずに行くことができます。 第2にですが、高齢者となり、どうしても住めなくなったとしても、家を売却すれば、確実に売れて、お金を得ることができますので、老後資金の足しになる。 第3ですけれども、近年は温暖化が問題になっております。当地は夏でも涼しいとよく言われております。殺人的な暑さということは、近年よく耳にしますが、殺人的な寒さということは、まだ耳にすることはありません。ちなみに、やすらぎ住宅団地に近い我が家には、いまだにクーラーがありません。数年前にやっと扇風機を買ったところです。それほど夏でも涼しいところです。 このような場所に宅地分譲すれば、目に見えて人口を増やすことができ、例えば同規模であれば約100人の人口増加に直結すると考えます。日当たりもよく、景色も抜群、そんな土地は、まだまだ十分あります。改めて新規に分譲することはできないか伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) ご意見いただいた場所も含めまして、市内全域において、現在、新たに市が土地を購入したり分譲開発を行う計画は、今のところございません。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 豊後大野市の中心地から見ると、遠く離れたへんぴなところという印象だと思うんですが、住んでいる人から見ると、豊後大野市の入り口であり、大分市のすぐ隣という感覚です。そう考えると空き家が少ないのもうなずけます。また、大分県立病院や大分大学医学部付属病院も近く、自家用車が調達できる方であれば、もしかすると救急車が到着する前に、もう既に病院のベッドの上におられるようなことがあるかもしれません。それほど立地条件はいいと思います。 現在でも、水道の問題、市道の問題など、ライフラインの要請は後を絶ちません。土地活用や分譲についても、過去に、令和5年第2回定例会の一般質問で、私が旧朝地支所の活用について、令和4年第1回定例会では、高野議員が千歳小学校の跡地の活用、令和2年の第4回定例会では、後藤雅克議員が県営住宅の跡地の活用、同年第3回定例会では、吉藤議員が旧大野高校跡地について、それぞれ質問しています。 その中で、平成25年に旧大野高校跡地の分譲が最後で、その後の土地分譲に関しては、実績が私には見えておりません。その後、どこか分譲したところがあれば、お聞かせください。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 先ほどもお答えしました旧大野高校跡地の分譲を行って以来、本市が分譲地の開発を行った事案はないところでございます。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 先ほどの答弁の中にも、空き家を活用した住居の提供、空き家バンクの登録ですね、ありましたけれども、空き家バンクの登録も空き家発生の数には到底追いついてはおりません。これは違う方法をまず考えるべきではないかなと考えております。 アパートを整備したとか提供するとかという話も時々聞きますけれども、アパートというのは移動が結構激しくて、定住とかそういうものにはなかなかつながりにくいのではないかと考えております。 定住をしてもらうためには、家を建てていただいて何代も住んでもらえる、そういうことが必要になるのではないかなと思っております。先ほども言いましたように水道とか市道とかの関係もありますし、インフラの整った場所を提供することがあれば、人口増加にも定住にもつながるのではないかなと考えております。 施政方針の中には、移住・定住の促進、最重要課題である人口減少社会への対策として企業誘致なんかも上げられておりますけれども、居住に関することは述べられておりません。現在、市が考えている人口減少対策について、空き家バンクのほかに具体的な案があれば聞きたいのですが、言える範囲で結構です。お聞かせください。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 空き家バンク以外ということでございますが、先ほど言いました団地の中でも、分譲当時、家を建てられた方が、その後、空き家となり、そういったものを空き家バンクで取り扱う事例等も発生しているところでございます。こういった空き家バンクの活用も積極的に行うこと。さらには、私どもが進めております関係人口の創出拡大について、関係人口交流拠点施設cocomioなども使いながら積極的に取り組んでいるところでございます。 本年2月11日に、国立社会保障・人口問題研究所が発表しました数字では、2050年は、2020年と比べて、若者、いわゆる生産年齢人口も半分になるということでございます。本市においても、人口減少については喫緊の課題と考えております。様々な取組を行いたいと思いますが、この問題に対しましては、庁内一丸となって対応していきたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 空き家バンクのこと、また出ましたけれども、先ほども言いましたように、空き家の発生はどんどんあるんですけれども、なかなか登録が追いついていっていない。それが実績につながっていないというのが現状ではないかと思います。その対策をまず考えていただきたい。 それから、関係人口を増やすということも言われましたけれども、関係人口も、結局、定住になるのかということを考えると、定住・移住にはつながらないのではないか。道筋にはなるのかもしれないけれども、具体的な移住・定住につながらないのではないかなと危惧しております。そこら辺をもう少し練っていただけるとありがたいと思います。 熊本に台湾の半導体企業のTSMCが進出したということが大きな話題になっています。九州全体にバブルが到来するかもしれません。中九州道を有する、特に豊後大野市と竹田市は、共に大分県の中でも一番恩恵を受けることができる立地にあるのではないかなと感じております。大分県も既に動き始めました。 先ほど答弁の中で、分譲地開発について検討するように意見をいただいていると回答をいただきましたので、認識はされているのではないかなと感じております。この波に乗り遅れることのないように、迅速な対応と決断をお願いして、この質問を終了いたします。 ○議長(田嶋栄一君) 次に、2、振興協議会への交付金の増額は考えられないかの質問を許します。 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 続きまして、振興協議会への交付金の増額は考えられないかという点について質問いたします。 市の取組として、地域振興協議会の設立が増えております。実際に取り組んでいる地域では、前向きな取組が行われていて、大変有意義なことであると考えております。 今後も振興協議会事業を推進するために、また、振興協議会の独自性を高めて発展させるためにも、以下の項目を検討してはどうかと思いますので、伺います。 1、交付金の増額と補助率の見直し。 2、使途の自由度を広げる。 以上、伺います。お願いします。 ○議長(田嶋栄一君) 2、振興協議会への交付金の増額は考えられないかは、まちづくり推進課長より答弁があります。 河室まちづくり推進課長。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君登壇〕 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) それでは、振興協議会への交付金の増額は考えられないかについてのご質問にお答えいたします。 本市では、高齢化の進行により、一つの行政区では解決できない課題に対応する組織として、旧小学校区を単位とした地域振興協議会の設立に力を入れており、現在、市内では9つの協議会が活動しています。 この地域振興協議会の活動を支える支援策として、人的支援と活動支援を行っています。人的支援としては、地域支援員の配置を行っており、人件費や支援員の活動に係る保険代、消耗品等について、地域振興基金を活用して支援しています。また、活動支援としては、行政区運営補助金の上乗せ分として世帯当たり300円と、拠点施設の光熱水費や浄化槽保守管理といった維持管理費に加え、地域コミュニティ活動事業費として、各振興協議会が作成した地域づくり計画に位置づけた事業に対し、事業費の8割を地域づくり交付金として支援しているところです。 一方で、近年の物価高騰の影響もあり、各種活動における資金面での不安の声をお聞きしているところですが、本市の支援策は県内他市と比較しても遜色ない支援であると考えていることから、交付金や補助率につきましては、現行の範囲内でお願いしたいと考えています。 また、使途の自由度を広げることについて、交付金の内容は、市の地域づくり交付金要綱や補助金交付規則により補助金等の支出の基準などを定めているものであり、その対象となる経費については、その都度検討させていただきたいと考えています。 各振興協議会とも創意工夫された事業に取り組まれており、中でも、ながたに振興協議会の竹の活用事業は、総務大臣表彰や環境賞を受賞するなど、全国的にも非常に高い評価を得ていることから、連日、県内外から多くの視察を受け入れています。このほかにも、土師振興協議会ではふるさと体験村の施設管理運営や、松尾・鷲谷振興協議会では施設を活用した宿泊体験にも取り組んでいます。また、温見地域振興協議会ではキャンプ場の整備を行うなど、自主財源確保に向けた新たな動きもあります。 今後も地域振興協議会が新たな自主財源確保の取組や大規模な施設整備等を行う際には、国や県の事業を活用しながら支援してまいります。     〔まちづくり推進課長 河室晃明君降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君、再質問ありますか。 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 豊後大野市では、高齢化率が50%を超えた旧小学校区単位を基本としていますが、現在、50%を超えた旧小学校区は何か所あるでしょうか。伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 市内では、25か所の旧小学校区がございますけれども、そのうち高齢化率が50%を超えた旧小学校区は15か所でございます。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 15か所、超しているところがあるということですね。 臼杵市では、市内全域に振興協議会が設立されております、もう既にですけれども。それぞれに振興協議会が特色のある取組をされているようですが、豊後大野市は市内全域に広げる計画があるのでしょうか。いかがですか。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 先ほど言いました現在高齢化率50%を超えました旧小学校区、地縁的にまとまっている行政区を1単位としまして、地域振興協議会の設立の支援を行っているところでございますが、現在、新たな振興協議会の設立に向けて、数か所、検討を進めているところでございます。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 今現在、何か所あって、その数か所が入った場合は何か所になるのか。大体の数字でいいので、すみません、教えてください。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 現在、9つの振興協議会がございますが、今、検討を重ねて、まさに進めているのが2か所でございます。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 分かりました。15か所ということなので、現在の9か所に検討して進めているのが2か所で11か所なので、あと4つあるということですね。 施政方針の中に、小集落の支援をうたっております。この振興協議会に対する補助なんですけれども、県内他市と比べても遜色ない支援をしていると述べられました。確かに、現在の事業ができているのは、この支援のたまものだと考えております。 しかし、最初の補助金額から見ると少しずつ減額されているようでありますし、現在は物価高が進んでおります。それから、高齢化も進展しておりますので、必要経費自体はどんどん上がっているという状況にあります。 人間って、これまであったものがなくなるとか、減額されるとか、そういうことって、すごく負担に思うし、ストレスに感じるんです。だんだんと活動自体が縮小されているんではないかなと考えるんですけれども、少しでも増やすような考え方はできないのか伺います。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 事業の取組につきましては、事業の取組の内容で変更等も考えられます。地元には2割の一部負担金をお願いしているということで、8割は市費を補助しているところでございます。今後も、新たな協議会設立となると、全体の活動支援の額が今後増えることも予想されますが、本市では引き続き行うということにしております。 他市では、設立から3年間で財政支援を打ち切るといったことでございます。本市では継続していますけれども、先ほど言いましたように、地域振興協議会の自主財源の確保などの取組もありますし、そういった支援策につきましては、国・県の事業も活用させていただきたいと考えております。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 施政方針の中の小規模集落の支援という項目の中に、高齢化の進行による地域課題というものがありまして、買物補助などについての事業があると思うんですが、事業開始するにも、地域振興協議会として、そういうことに取り組みたいと考えるんですけれども、それに対しても、やっぱり先立つものが必要になってくると思います。地域の活性化につなげるためにも、やっぱり資金が必要ではないかなと思います。それぞれの団体で、自主財源の確保にも力は入れておりますけれども、そこまでの収入にはなっていないのではないかなと思います。 話は変わりますけれども、臼杵市では協議会を集めて定期的に勉強会を開催しているようですが、本市での勉強会の開催は考えられておりますか。 ○議長(田嶋栄一君) 河室まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(河室晃明君) まず、県の取組としまして、本年2月22日に大分県地域コミュニティ組織広域協議会というのがありました。その中で、本市から3つの協議会の方が参加して意見交換等を行っております。 振興協議会の参加を促す取組としましては、本年3月19日に市内の振興協議会、それから、今後また振興協議会の設立を目的とする方々にご案内を申し上げまして、意見交換会を開催する予定としております。 ○議長(田嶋栄一君) 工藤秀典君。 ◆2番(工藤秀典君) 振興協議会全体のレベルアップや支援員のスキルアップをするためには必要と考えますので、今後も充実した行事を行っていただきたいと感じております。 ちなみに、臼杵市では地区会議というものがありまして、例えば野津地域、田野とか川登とか、何個か振興協議会があるんですけれども、野津地域だけの勉強会とか意見交換会というのも執り行われているそうです。 ここで、質問の中に、県の事業ということで伺おうと思ったんですけれども、先ほど回答いただきましたので、これはもう結構です。 どの振興協議会も高齢化しており、役員の成り手がない、事務処理が難しい、もっと簡単にできないのか、人を集めることが難しくなっているなどの執行部としての問題をそれぞれ抱えています。今後も継続して振興協議会組織が機能していくように、応援していただきますように要望いたしまして、全ての質問を終了いたします。     〔2番 工藤秀典君質問者席降壇〕 ○議長(田嶋栄一君) 以上で、2番、工藤秀典君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(田嶋栄一君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれで散会します。 次の開議は、3月5日午前10時とします。          散会 午後2時28分...