△
行政視察報告
○議長(
田嶋栄一君) 日程第5、
行政視察報告を議題とします。 閉会中の
所管事務調査として、委員会が
行政視察を行いました。各
常任委員会委員長及び副委員長、
議会運営委員会副委員長、
議会活性化委員会委員長及び
議会広報編集特別委員会委員長から
行政視察の報告を求めます。 まず、
厚生文教常任委員会より報告を求めます。
厚生文教常任委員会委員長、嶺英治君。 〔
厚生文教常任委員会委員長 嶺 英治君登壇〕
◆
厚生文教常任委員会委員長(嶺英治君)
厚生文教常任委員会の
行政視察について報告いたします。 去る11月8日に東京都福生市、同月9日に群馬県高崎市において、
厚生文教常任委員会6名で
行政視察を行いました。 福生市では、「子育てするなら ふっさ」の旗印を揚げ、共働き子育てしやすい
街ランキングでは7年連続で10位以内にランクインしており、
社会的移住人口も増加していることから、その取組について具体的に研修し、本市の現状と比較することを目的に視察を行いました。 高崎市においては、社会的な課題となっている
ヤングケアラーSOS事業と
介護SOSサービス事業という、
介護保険事業とは違う行政施策の
介護事業の
導入いかんを検証する目的での視察研修でした。 福生市は、10.16平方キロメートルに人口5万6,490人と
米軍横田基地を抱え、本市とは比較にならない人口密度です。人口は年間の出生者数が約300人、自然減が年間約500人、近年、転入者の増加により緩やかに人口増に転じており、基地の関係から外国人も多い市です。第2庁舎の1階に福祉部局がありましたが、外国人の来庁者が多いことに驚きました。 そんな中、平成14年度をピークに始まった人口減少に歯止めをかけるため、4期目を迎える現市長が強い指導力で「子育てするなら ふっさ」を旗印に数々の企画を立ち上げ、財政を投入してきた結果が今のものであると説明を受けました。 個別には触れませんが、事業名としては、
子育て支援カード事業(令和5年度から
デジタル化)、
医療的ケア児保育事業(市内全園で
医療的ケア児の受入れを可能に)、
子育て世帯応援総額1億円
キャッシュバック事業、
学童クラブと
放課後子ども教室の
一体型事業、
子育て支援住宅整備事業、
受験生チャレンジ支援貸付事業、
子ども食堂、
優良住宅取得推進事業など記載しきれないほどの事業があり、協賛店と連携して
経済活性化と子育てを推進していくという取組や考え方も印象的でした。 福生市でも、予算が潤沢にあるという状況ではなく、職員は常にコストがどうすればかからないのかを考えて事業展開しているということでした。 市のホームページの
子育て関連の部分についてリニューアルした際には、市の職員が有志で
プロジェクトチームを立ち上げ、子育てに関連する部署を巻き込んで、全庁で取り組んでいました。この
プロジェクトチームについては、その功績が認められ、市の業務表彰を受けるなど、職員のやる気にもつながっていました。 また、
学童クラブと
放課後子ども教室の考え方を伺いました。全ての児童に安全・安心な居場所を確保し、保護者の働く状況により放課後を分けられるのではなく、同じ学校に通う児童、同じ地域に暮らす児童が一緒に時間や体験を共有し、健全な育成を図るというものでした。 今年度から
子ども家庭部に
子ども政策課も設置して、「子育てするなら ふっさ」から「
こどもまんなか ふっさ」の実現に向けて、子供だけのセクションではなく、役所全体で政策を実施しているとのことでした。 子供政策の転換期、子供目線で政策を進めていきたいという熱意も伝わってきました。環境は違えども、説明していただいた職員の方の市を愛する気持ちにも触れ、本市もしっかりした核を持ち、子育てに関するありとあらゆる手法を導入すべきであると強く感じました。 続いて、群馬県高崎市の報告です。 高崎市は、人口は約36万8,000人で、第3次産業が主流の市です。 特産品の
高崎だるまが有名です。 1つ目は、
ヤングケアラーSOS事業について報告します。 「高崎市の子どもは高崎市で守る」という考えの下で、家事やきょうだいの世話、家族の介護等を日常的に行っている子供に代わって、
家事介護等を行うサポーターを無料で派遣し、
ヤングケアラーの生活負担の軽減を目指していくというものでした。 子供が子供らしく過ごせる
環境づくりのために、各学校の校長に該当者がどのくらいいるか口頭質問したのが始まりで、1校に1名から2名、概算で市内に60名程度いるであろう
ヤングケアラーを救うべく始めた事業でした。 結果、約100名の相談者がいて、現在28名に
サービス提供が始まり、継続中の相談も多数抱えているということでした。要望があれば小学生も対象となる制度です。 内容は、掃除、洗濯、調理などの生活の援助、きょうだいの世話、食事、排せつの介助、衣類の交換などの家族の介護です。 この事業のポイントとして、受付窓口は
学校教育課一本とし、そこに児童福祉の担当者を配置し、
ヤングケアラーSOSサービスの担当部署を設置したことで、
ワンコールで全てに対応することが可能となりました。
情報提供者として一番多いのは、やはり学校ですが、
民生児童委員や
医療関係者といった地域の方からの情報提供もあるとのことでした。 提供する支援は
ヤングケアラー推進委員会が決定します。市の関係部局や
社会福祉士、
人権擁護委員、
民生委員、学校長など多くの関係者が集い、複数の目で策を練り、必要な
サービスを適切に提供していくということでした。
推進委員会のほかに、相談ごとに個別の
ワーキングチームも設置しており、
ワーキングチームで検討した支援策を
推進委員会で審議するというシステムになっています。事業者は公募による
プロポーザル方式で選定し、実績のある事業者に委託しています。基本的に2人体制で対象のご家庭に伺い、サポートします。
ヤングケアラー推進委員会では、
ヤングケアラーなのかネグレクトなのか、そのあたりの判断も重要で、一つの事例に対し、何回も委員会を開催することがあるとのことでした。 最近では、
ヤングケアラーという言葉が邪魔をして、子供の状況や世帯の状況を見て、該当するような家庭であっても、うちは
ヤングケアラーではありませんと、介入を拒否するケースもあるとのことでした。 「高崎市の子どもは高崎市で守る」、その中で教育と福祉の融合に取り組んだ成果ということを感じました。動画を視聴しましたが、子供のインタビューで、この制度を利用するようになって自分の将来を考える時間ができたという言葉が印象的でした。 次に、高崎市
介護SOSという事業について
長寿社会課から説明を受けました。 高齢化率は28.6%と本市とは比較になりませんが、人口から考えると多くの要
介護者数が想定できます。平成21年まで吸収合併を繰り返し、旧高崎市といわゆる周辺部では、まちの構成が随分と違うということでした。 この制度の創設のきっかけは、全国的にも問題となっている介護離職に対応するためです。介護認定を受けているけど
サービスを使わない世帯や、介護者の急な用事等で介護する人がいないといった場合に、1時間250円の利用料で1か月5回まで利用できます。24時間いつでも受け付けており、訪問し、身体介護、家事援助、介護補助、介助代行などの介護を提供するというものでした。 また、
宿泊サービスもあり、こちらは1泊2食つきで、自己負担は、送迎なしであれば2,000円、送迎つきであれば3,000円で利用できます。 令和4年度は、訪問系の
サービスが1,088件、宿泊が39件とのことでした。 事業費は
一般会計の委託料で賄われているということで、実績型の
事業費補助と委託先が
事業実施するための固定経費、いわゆる事務費を高崎市が補助することで、安定した
事業実施ができているとのことでした。 この
介護SOSサービス事業から、先ほど述べた
ヤングケアラーSOS事業や
子育てSOSサービス、
高齢者ごみ出しSOS、
高齢者力仕事SOSサービス、
高齢者世帯買い物SOSといった多くの
SOS事業が展開されておりました。 様々な事業の中でも目を引いたのが、おとしよりぐるりんタクシーという事業で、年間13台のタクシーを市で借り上げ、市内の決まったルートをタクシーが常時巡回し、
利用料無料、事前予約・登録不要で利用できるという事業です。
介護保険制度では網羅できていない部分にするきめ細やかな高齢者への
サービスや事業が多くあり、財政の手厚さを感じた次第でした。 人口や財政規模の違いもありますが、
介護保険事業の
横出しサービスとして採用するのも一つの方法ではないかということも含みながら研修を受けました。 ぜひ、
子育て支援課、
教育委員会、高齢者福祉課等、機会があれば福生市、高崎市の研修に行かれることも併せて提案し、実のある研修であったことを報告します。 福生市、高崎市の皆様には、懇切丁寧な説明をいただき、感謝申し上げます。 以上、
厚生文教常任委員会の
行政視察の報告とします。 〔
厚生文教常任委員会委員長 嶺 英治君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 次に、
産業建設常任委員会より報告を求めます。
産業建設常任委員会副委員長、
原田健蔵君。 〔
産業建設常任委員会副委員長
原田健蔵君登壇〕
◆
産業建設常任委員会副委員長(
原田健蔵君) 令和5年度
産業建設常任委員会の
行政視察の報告をいたします。 本委員会は、10月4日から6日に、茨城県笠間市の
スポーツツーリズムの取組と栃木県さくら市の
耕作放棄地を利用した
地域自給燃料の実用化の取組について視察しました。 まず、笠間市の
スポーツツーリズムの取組について報告します。 笠間市は、茨城県の中央部に位置し、首都圏から約100キロメートル、県都水戸市に隣接する人口約7万1,000人、面積240.4平方キロメートルの自治体です。 笠間市では、平成28年に
スケートボードが
東京オリンピックの種目に決まったことから、県所有である笠間芸術の森公園「あそびの杜」に
スケートパークを整備し、その整備がきっかけで
スポーツツーリズムに取り組むことになりました。
整備事業の実施者は県と笠間市で、
事業期間は平成29年7月1日から令和3年3月31日までの約3年9か月、設計・造成等を含む総事業費は約7億4,000万円とのことです。 施設のコンセプトは、「国際大会が開催できること」「初心者から上級者まで楽しめること」で、
スケート広場は多様な
ゾーン構成などの工夫、また臨場感あふれる
スタジアム型観覧エリア、マルシェやバーベキューなど多目的に活用できる広場、夜間照明・屋内施設・
シャワールームなど充実した附帯設備も設置されています。 施設は、
株式会社ムラサキスポーツを
指定管理者とし、また、ネーミングライツにより、ムラサキパークかさまとして、令和3年4月3日にオープンされました。
指定管理者制度ではありますが、管理料はゼロ円で、ネーミングライツ料は年100万円で10年間の契約だそうです。 管理者の収入は施設の利用料とショップの販売や独自のイベントなどで得ています。なお、ムラサキスポーツには
スケートボードの日本代表になった方がいるそうです。 施設近くに宿泊施設がないことが課題であると言われていましたが、土日や祝日は利用者が多く、笠間市が関東圏に近いこと等、地の利を生かした
スポーツツーリズムができると感じました。 また、地域一丸となって
スケートパークを盛り上げるために、笠間スポーツコミッションを設立し、大会誘致、親子
スケートボード教室、通年開催の市民や子供対象の運動教室や関連商品開発などを行っています。ムラサキスポーツには
スケートボードの形の笠間焼のキーホルダーを販売していました。国内最大級の
スケートパーク「ムラサキパークかさま」に全国規模の大会を誘致し、「
スケートボードのかさま」のイメージをつくり、市外からの交流人口の拡大に取り組み、令和3年度263万人だった交流人口が令和4年度は333万人と27%増加しており、
スポーツツーリズムが軌道に乗り、巨費を投じた効果を羨ましく思ったところです。 ちなみに、
スケートパークの整備は、都市計画課の職員からの提案で、市長もすぐに承認されたとのことでした。スポーツコミッションには市の
教育委員会生涯学習課から3名の職員が出向しており、自前の職員を雇うところまでには至っていないですが、行く行くはコミッションの中で全て完結して
スケートパークを中心とした
まちづくりをしていきたいと語った職員の楽しそうな笑顔が印象的でした。 次に、栃木県さくら市の
耕作放棄地を利用した
地域自給燃料の実用化の取組について報告します。 さくら市は、栃木県中央部のやや北東寄りで、県都宇都宮市に近隣し、人口約4万4,000人、面積125.6平方キロメートルで、そのうち農地が43.9%で、水稲単作農業から野菜、花卉、果樹、畜産との複合農業となっており、米、麦、大豆の穀類、イチゴ、ナス、ニラ、春菊などの野菜、果樹はリンゴ、肉用牛の生産が盛んです。 さくら市は令和元年7月にバイオマス産業都市構想を策定しており、今回の視察では、
耕作放棄地に植えたエリアンサスという植物を原料に固形燃料(ペレット)がつくられ、市内の温浴施設で燃料として利用されている状況を伺いました。 エリアンサスは、熱帯起源のイネ科の植物で株を植えるもので、3から4メートルの高さにまで伸び、10年は植え替えずに収穫できるそうです。さくら市では、株式会社タカノのみが生産しており、ペレットの製造も同社が担っています。 このペレットは、市営温泉のバイオマスボイラーの燃料として平成29年度から購入されています。キロ当たり税抜き45円で、令和4年度実績は1,166万7,645円。それまでは灯油ボイラーを使用しており、平成28年度の年間使用量は10万3,960リッターで771万1,404円だったとのことです。また、年間の維持費は、灯油ボイラーでは約30万円だったのが、バイオマスボイラーは保守管理料66万円、煙突清掃費36万円のほか合計132万円と倍の額になっています。灯油の価格が高騰している現在では約1,400万円になるそうで、エリアンサスのペレットのほうが安くなります。 エリアンサス原料の固形燃料化はCO2の大幅な削減になりますが、熱量が強すぎるため、50%は木質を混ぜたものを使用しているそうで、100%エリアンサスペレット専用のボイラー等がないことが課題です。さくら市では、ペレットストーブの購入補助を行っていますが、価格が高いため購入する方が少なく、普及面においても課題があるとのことです。 エリアンサスは、市街地近くの荒廃した休耕田より民家から少し離れた山間の斜面のほうが栽培に適しており、また、燃えやすい性質で、火の気のない場所が推奨されるため、
豊後大野市でも取組の余地があると考えます。 熊本県でこの取組が始まったらしく、固形燃料の利用法が拡大されれば、
地域自給燃料の推進と
耕作放棄地対策推進のために有効な事業と思いました。 質疑では、バイオマス産業都市認定の効果について質問し、まだ実績はないが、国の各省庁の補助事業を受けやすくなる。また、その他のことでも加点になるし、アドバイスを受けやすくなるとの答弁でした。バイオマス産業都市についても、エリアンサスペレットの普及についても、もっと進めていく必要があるので、SDGsなども活用して取組を強化していきたいと、さくら市の若い議長さんの意欲が見られました。 以上で、
産業建設常任委員会の
行政視察の報告を終わります。 〔
産業建設常任委員会副委員長
原田健蔵君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 次に、
議会運営委員会より報告を求めます。
議会運営委員会副委員長、春野慶司君。 〔
議会運営委員会副委員長 春野慶司君登壇〕
◆
議会運営委員会副委員長(春野慶司君)
議会運営委員会は、令和5年10月10日に岩手県奥州市議会、11日に秋田県湯沢市議会に視察を実施しました。 まず、岩手県奥州市議会から。 奥州市というと、大谷選手の実家があるところです。市役所の玄関を入ったら等身大の大谷選手のパネルが飾ってありました。また、お土産には大谷選手の顔入りのうちわを頂いたんですが、これ、登録商標は大丈夫なんですかと聞いたら、エンゼルスの名前が入っていないから、ぎりぎりセーフだということをおっしゃっていました。 奥州市の概要。人口11万2,937人、これは令和2年になっているんですけれども、向こうから頂いた資料から抜粋したので、令和2年ということになっております。面積、これは令和4年、993.3平方キロメートル。高齢化率、令和2年、35%。人口減少率、平成17年、うちと同じ合併年月ですから令和2年までで、平成17年が13万171人。だから、令和2年までで13%の減少。でも、減少率はうちよりは少ないです。 説明者は議長、菅原由和様、議運委員長、藤田慶則様、議運副委員長、小野優様、事務局、千田憲彰様。 主な視察項目。主なというか、これは議長マニフェストについてということがほぼ中心の視察項目でありました。その議長マニフェストの重点項目として、表題だけを簡単に申し上げますと、奥州市議会の「見える化」の推進に努めますということ、2番目に広報・広聴活動の充実・強化、3番目に政策立案・政策提言サイクルの充実・強化、4番目に議員間討議の制度化による十分な審議と市民への説明責任、5番目に議員の成り手不足解消の調査研究と対策の実施、主権者教育の推進ということで、この5つが重点項目ということなんです。この5つは、恐らくうちの議会でも言われていることだし、そう目新しくはないんですけれども、何しろ「議長マニフェスト」という言葉が、単に「議長」と「マニフェスト」をつなげただけなんですけれども、確かにそれまでなかったんです。これはひとえに菅原議長の個性によるところなんでしょうけれども、どうして議長マニフェストに至ったかという説明が非常に腑に落ちる説明だったので、そこを申し上げます。 議長マニフェストは、2022年5月から実施していると。議長マニフェストは、それまでどこの自治体にもなかった。2022年5月には議長選挙があり、それまでの慣習では所信表明の時間が5分程度しかなかった。どうしても私は紙にして市民にも見てもらいたかった。当然マニフェストは市報にも掲載している。それが全てかなと。 令和4年度の視察受入れが令和4年5月20日から令和5年3月22日までの間で34回あっていたんですけれども、多分令和5年度はもっと多いのではないかと。ちょうど私たちが行ったときに、ホワイトボードの予定表を見ることができたんだけれども、その1週間ほとんど入っていました、
行政視察が。これはもう私たちも一緒なんですが、やっぱり議長マニフェストという、この言葉のインパクトでしょうか。内容はともかくですが、そういうことをつくづく思った奥州市議会でありました。 次に、10月11日に視察しました秋田県湯沢市議会。 稲庭うどんで有名だということは知っていたんです。あと、これは市議会の方がおっしゃっていたんだけれども、湯沢というと、新潟県の越後湯沢のほうが有名で、遠くの人は特にうちのことと思ってくれないと。そこを非常に悔しがっておりました。 湯沢市の概要。人口、令和4年4万1,130人、割とうちに似通っています。面積が令和4年790.91平方キロメートル、高齢化率が令和2年35%、人口減少率、平成17年から令和4年28%の減少。いずれもうちと似通っているところです。議員定数もたしか18で同じだったです。 説明者は議運委員長、高橋肇様、議運副委員長、兼子正寛様。 主な視察項目1、政務活動費の完全後払いについて。導入の経緯。平成26年9月に、それまで月額5,000円であったものの見直しを開始。平成28年12月、検討特別委員会が増額すべき旨を報告。平成29年1月、審議会というのが別にあるんですが、審議会において、現状維持が妥当と答申されたと。結局、増額が一応否決されたような格好です。それと、平成31年3月に条例が改正され、月額が1万円に増額されたということです。 視察項目2、
一般質問の分割質問方式について。令和2年9月、議運において検討することに決定。議運において、一括質問方式と分割質問方式の選択制とすることに決定。令和3年3月から実施。 視察項目3、議会改革推進研究会の取組について。令和3年に実施した議会基本条例の検証結果において、1、議会が主催の研修会を開催していない。2、政策立案及び政策提言に係る活動が十分とは言えない。3、市民との意見交換の場が議会報告会のみである。以上3つの問題を解決するため、一般社団法人地域経営推進センター、これを言うと分からない方もいると思うんだけれども、(常勤スタッフは早稲田大学マニフェスト研究所所員)。早稲田大学マニフェスト研究所って、いろいろ出てきますよね。そこに業務委託し、専門的知見を活用した議会改革推進研究会を計画的に実施することとして、現にやっているということです。 ちょうど市民と議会の意見交換会についての話があったんですが、私たちは活性化委員会で11月6日、7日に意見交換会を予定しておりました。その矢先に、従来どおりの議員がいて市民が向こう側にいて説明するやり方はもう古いし、あまり効果が得られないので、ワールドカフェ方式を実施するということをおっしゃって、ちょっと僕らも出ばなをくじかれた感があったんだけれども、確かにワールドカフェ方式もいいかなと思いまして、一応活性化委員会では検討を提案いたした次第です。 以上、報告を終わります。 〔
議会運営委員会副委員長 春野慶司君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 次に、議会活性化委員会より報告を求めます。
議会活性化委員会委員長、首藤正光君。 〔
議会活性化委員会委員長 首藤正光君登壇〕
◆
議会活性化委員会委員長(首藤正光君)
議会活性化委員会委員長の私から、
行政視察の報告をいたします。 令和5年10月24日に栃木県矢板市議会へ視察に行ってまいりました。矢板市は、栃木県の北西部に位置し、宇都宮市に程近い場所にあり、リンゴの生産が盛んです。 矢板市議会からは通年議会について学んでまいりましたので、ご報告いたします。 矢板市議会では、政策形成サイクルの一端として議会改革が始まり、全議員が絵に描いた餅にしないようにと意識合わせも行う意味で進んでいきました。 2019年に自由討議制度を導入、議会基本条例、議会版BCPなど、おおよそどの自治体でも制定したものを同様に整備しています。 議会としてやるべきことを定めるために、政策立案能力、実現能力、チェック能力を上げるための議員研修を1年かけて実施し、議会としての底力を上げました。 そのような学びが実践として表れて、議会が主体として問題を解決したいという機運が高まり、矢板市の通年議会が始まりました。 3、6、9、12の月の定例会はそのままに、毎月1日ないし2日間、随時会議として議会を開催し、専決処分を減らし、執行部の事務の遂行もスムーズになり、ひいては市民に一日でも早く
サービスをお届けするという意識は、執行部と共有できているようでした。 1年中いつでも議会が開かれるというところは、何かの目的を持って通年でやっていくほうがよいとの共通認識を、執行部と共に持ってやっていかないと続かないのではとのアドバイスもいただきました。 現在、
豊後大野市でやっている年間を通した
所管事務調査の継続審査については、矢板市も過去にやっていたけれども、結局、議決ができないので、通年議会のほうがよいだろうとの認識になったとのことです。
豊後大野市議会として導入するとなれば、通年議会に変えるとして、何を目的として定めてやっていくかを議論して進めることが必要だと感じました。 10月25日に福島県矢祭町へ視察に参りました。 平成13年に合併しない宣言を発表し、当時の注目を集めました。その後、単独の自治体として運営していくため、行政改革を断行し、職員数や議員数の大幅削減、議員報酬も月額制から日当制に変え、見直しに合わせた
まちづくりを進めました。 当初は議員それぞれの高い志と財政調整基金をつくるという執行部との共通の思いがあり、年間の活動日数30日掛ける3万円掛ける議員10名の年間900万円の予算で実施していました。 時代が変わり、議員が替わるにつれ、出席した日しか日当が発生しないのであれば日当が発生する日だけ活動するという議員や、生活給としての報酬の考え方もないと若い新たな人材が議員になりにくいという議員まで、様々あり、議員報酬日当制そのものの在り方が議論されるようになりました。 日当制を始めたものの、同様に実施する議会はいまだに現れないこと、委員会以外の公務で出席するような行事などでも今の制度的では無報酬の活動となることから、悩みや問題点もあるようです。 矢祭町では政務活動費もないため、議員活動についての根本的な議論がなされているようです。 当市でも議員報酬についての議論が特別委員会のほうで始まっており、一つの可能性としての日当制を研究するための視察でしたが、矢祭町のモデルをそのまま取り入れることは困難です。 日当制にした場合のメリット・デメリットについては、もう少し研究が必要であるとの結論となりました。 通年議会については、どのような議会としていくのか、執行部と議会の方向性や意識の一致の必要があり、それらを経てからの導入とすべきと考えました。議会内での議論が必要です。 議員報酬日当制については、先進地である矢祭町でも存続についての議論が続いているなど、報酬と議員活動の在り方についてどう考えるかなど、詳細に議論していく必要があります。 以上で、議会活性化委員会の
行政視察についての委員長報告を終わります。 〔
議会活性化委員会委員長 首藤正光君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 次に、議会広報編集特別委員会より報告を求めます。
議会広報編集特別委員会委員長、高野辰代君。 〔
議会広報編集特別委員会委員長 高野辰代君登壇〕
◆
議会広報編集特別委員会委員長(高野辰代君) 議会広報編集特別委員会の
行政視察報告を行います。 本委員会は、10月30日から31日にかけて、山形県川西町議会と宮城県柴田町議会の議会広報について視察を行いました。 まず、山形県川西町議会の議会広報です。 山形県川西町は、山形県の南部に位置し、作家井上ひさしさんの出身地で、日本一の規模を誇るダリア園があり、人口約1万3,800人の自治体です。議員数は13名で、議会広報は広聴広報
常任委員会として6名で任期は2年となっています。 川西町議会広報は、令和4年度町村議会広報表彰において優秀賞、これまで計17回もの賞を受賞されております。広報の特徴として、広報モニター制度があり、議会と町民が一体となった議会だよりづくりを目指しており、8名のモニターが委嘱され、議会傍聴やアンケートに協力いただき、輪番で「モニターからひとこと」のコーナーに写真つきで登場しています。また、広報アドバイザーとして写真アドバイザー、文章アドバイザーを委嘱し、校正のアドバイスをいただいているとのことでした。また、広報懇談会を議員全員で組織し、会費を納め、会員相互の親睦と議会広報の編集支援、情報提供、提言などいただいているとのことでした。
豊後大野市の最新の議会広報「声のかけ橋第83号」をご覧いただき、貴重なアドバイスをいただきました。 次に、宮城県柴田町議会の議会広報についてです。 宮城県柴田町は、宮城県の県南部の中央に位置し、米や菊などの栽培が盛んな地域で、「花のまち柴田」をテーマに四季折々の花を楽しめる観光の
まちづくりもしており、人口約3万6,800人の自治体です。議員数は18名で、議会広報は広聴広報
常任委員会として7名で、任期は2年となっています。 柴田町議会広報は、令和4年度町村議会広報表彰において言語文章部門で奨励賞を受賞されております。広報の特徴として、1期議員全員が広報委員となる慣習があり、一人の委員が写真担当となって依頼のあった写真を撮っているとのことでした。 議会だよりの編集方針として、町民参加型を心がけており、予算、決算、重要案件には議会と町民の視点を掲載しています。 両町とも広報委員の積極的な取組姿勢が感じられました。今回の研修で得たことを今後の議会だよりに生かしてまいりたいと思います。 以上、議会広報編集特別委員会の
行政視察報告といたします。 〔
議会広報編集特別委員会委員長 高野辰代君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 以上で
行政視察報告を終わります。 ここで、11時10分まで休憩します。 休憩 午前10時55分 再開 午前11時10分
○議長(
田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△第75号議案~第94号議案の一括上程、説明
○議長(
田嶋栄一君) 日程第6、第75号議案
豊後大野市職員の給与に関する条例の一部改正についてから日程第25、第94号議案 公の施設の
指定管理者の指定についてまでの20案件を一括議題とします。 本20案件について提案理由の説明を求めます。 川野市長。 〔市長
川野文敏君登壇〕
◎市長(
川野文敏君) それでは、第75号議案から第94号議案までの20案件につきまして、一括して提案理由をご説明申し上げます。 まず、第75号議案から第78号議案の
豊後大野市職員の給与に関する条例の一部改正について、
豊後大野市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部改正について、
豊後大野市
教育委員会教育長の給与及び勤務時間等に関する条例の一部改正について及び
豊後大野市議会議員の議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部改正については、本年の人事院勧告、県人事委員会勧告に係る国・県の職員給与の改定及び他市町村における給与改定等の状況に鑑み、職員、市長、副市長、教育長、市議会議員の給与、手当を改定したいので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第79号議案
豊後大野市
国民健康保険税条例の一部改正については、全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律による地方税法の一部改正に伴い、出産被保険者に係る産前産後期間における国民健康保険税の所得割額及び被保険者均等割額を減額する必要があるので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第80号議案
豊後大野市印鑑条例の一部改正については、移動端末設備用利用者証明用電子証明書を記録した移動端末設備を利用して印鑑登録証明書を交付できることとしたいので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第81号議案
豊後大野市
企業立地促進条例の一部改正については、統計法の規定により統計基準として定められている日本標準産業分類が新たに施行されることに伴い、条例を改正する必要があるので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第82号議案
豊後大野市交流とにぎわいの
拠点施設条例の廃止については、交流とにぎわいの拠点施設の財産分類を変更し、利活用の増進を図るために条例を廃止したいので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第83号議案
豊後大野市
下水道事業の設置等に関する条例の一部改正については、計画的な経営基盤の強化や財政マネジメントの向上等をより的確に行うため、地方公営企業法の財務規定等を適用し、公営企業会計への移行に伴う所要の整備をしたいので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第84号議案
豊後大野市立小学校設置条例及び
豊後大野市立中学校設置条例の一部改正については、校舎の老朽化による新築移転等に伴い、小中一貫教育の効果的な運営を図るため、
豊後大野市立清川小学校及び千歳小学校並びに千歳中学校の位置を変更したいので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第85号議案
豊後大野市立幼稚園設置条例の一部改正については、園児数の減少に伴い、
豊後大野市立幼稚園の適正配置を行うため、三重幼稚園、新田幼稚園、おおのさくら幼稚園及び千歳幼稚園を廃止したいので、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第86号議案 財産の取得については、現在、三重学校給食共同調理場の調理機器が購入後22年を経過し、老朽化による性能低下が見られることから、学校給食の安定供給を図るため、当該調理機器を更新したいので、
豊後大野市有財産条例の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第87号議案から第94号議案の公の施設の
指定管理者の指定については、当該施設の各
指定管理者を指定することについて、
豊後大野市公の施設の
指定管理者の指定の手続等に関する条例の規定により、それぞれ株式会社ケイミックスパブリックビジネス、有限会社道の駅みえ、有限会社清川ふるさと物産館夢市場、株式会社道の駅原尻の滝、有限会社あさじまち地域振興公社、株式会社道の駅おおの、やすらぎ交差点協議会、大分県住宅供給公社を指定管理候補者として選定したので、地方自治法の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 以上で、第75号議案から第94号議案までの20案件につきまして、提案理由の説明を終わります。何とぞ慎重審議の上、ご決定を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 〔市長
川野文敏君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 提案理由の説明が終わりました。
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△第95号議案の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
田嶋栄一君) 日程第26、第95号議案 令和5年度
豊後大野市
一般会計補正予算(第6号)を議題とします。 本案件について提案理由の説明を求めます。 川野市長。 〔市長
川野文敏君登壇〕
◎市長(
川野文敏君) それでは、第95号議案につきまして、提案理由をご説明申し上げます。 第95号議案 令和5年度
豊後大野市
一般会計補正予算(第6号)につきましては、多機能型武道場
整備事業の債務負担行為の期間を本年度から令和6年度までとし、限度額を19億8,500万円に設定するものでございます。 以上で、第95号議案の提案理由の説明を終わります。何とぞ慎重審議の上、ご決定を賜りますよう、お願い申し上げます。 〔市長
川野文敏君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 市長の提案理由の説明が終わりました。 お諮りします。 本案件については、会議規則第37条第3項の規定により
委員会付託を省略し、直ちに審議したいと思います。 これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
田嶋栄一君) 異議なしと認めます。 したがって、本案件については
委員会付託を省略し、直ちに審議することに決定しました。 それでは、第95号議案の質疑を行います。 質疑はありませんか。 2番、工藤秀典君。
◆2番(工藤秀典君) 武道場建設に当たっては、以前から話が出ていましたが、本会議の開催間際になっての資料の提出、説明もまだ不十分だと言わざるを得ないと考えておりますが、もっと丁寧な詳しい資料と説明が必要なのではないでしょうか。合併特例債の期限が迫っているために時間がないので、今定例会で承認してくださいというのには、少し問題があるのではないかと思いますが、どうお考えでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 本定例会において、今回、債務負担行為の予算を提案させていただきましたが、説明が不十分であったということにつきましては、まず、こちらも深く反省をしなければならない部分だと感じております。 本定例会におきまして、資料をタブレットに掲載させていただいております。多機能型武道場の基本設計につきまして、令和5年8月22日の議会全員協議会において、議員皆様方にご説明をさせていただきました。その中で平面図等をお示しし、その前には利用団体、競技団体等にも概要等をご説明申し上げて、全員協議会で平面図をお示しし、その後、また利用団体の方々等にもご説明をしたところであります。 そのときの平面図を基本として、今回、実施設計をして、概算で事業費を積み上げてまいりました。その額につきましてですが、積み上げた額が平米当たり63万8,400円でございますが、その額を概算としまして、延べ床面積2,550平米を乗じまして、概算の事業費として16億2,800万円として積算しております。この額につきましては、建築主体と電気設備、機械設備等を含んだ額となっております。また、昨今の建設資材等の価格高騰等を踏まえまして概算の設計額に120%を乗じて、入札不調等に対応するために工事請負費を19億5,500万円と設定しております。また、工事の施工管理業務として3,000万円を設定し、この債務負担行為限度額を19億8,500万円として今回計上させていただきました。 今後につきましては、今定例会において先議をいただき、ご承認をいただけましたら、速やかに入札等の手続に入っていき、3月議会定例会で工事請負契約の提案をしていきたいと考えておりますので、ご理解をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
田嶋栄一君) 2番、工藤秀典君。
◆2番(工藤秀典君) 理由は多々あるということは分かるんですけれども、19億5,000万円ですよね。ざっと大まかに言って
豊後大野市の年間予算の1割弱に当たる予算を持ってくるわけですから、もう少し丁寧な説明とか計画性を持ったやり方をしていただかないと、簡単に賛成ですという意見にはならないと思いますので、今後はぜひ気をつけていただきたいと思います。
○議長(
田嶋栄一君) ほかに質疑はありませんか。 1番、
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) 先ほどの工藤議員にかぶっているところもあるんですけれども、やはり合併特例債だからといって、ちょっと焦っている感じは見受けられますし、私も合併特例債を調べてみましたけれども、結局3割はやっぱりうちらからの簡単に言うと借金になるわけですから、これは19億円だから、仮に単純に18億円ぐらいにしたとしたときに、その3分の1が借金なので、どう見ても、今ここでこの19億円でやるよりは、もう、一回白紙にするくらいの気持ちで考えてくれたほうが、私はいいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君) 後藤財政課長。
◎財政課長(後藤将彰君) 今回、先ほど議員がおっしゃいました合併特例債が令和6年度までという期限付でございまして、これを現時点では事業費の中で8億円程度の充当を考えております。これが令和6年度中の期間として入札ができないということになれば、当然これが一般財源として充てられるということになりますと、もう事業自体が実施できるのかというところの議論にもなりかねないという判断をしておりますけれども、最終的には議会の議決をもって実施というところで進んでいくんだろうと考えておりますので、その辺の判断をしていただければと思います。
○議長(
田嶋栄一君) ほかに質疑はありませんか。 6番、
原田健蔵君。
◆6番(
原田健蔵君) この多機能型武道場について、趣旨は十分分かるんですけれども、恐らく大原スポーツ公園の受ける最終的なスポーツ施設として目指す目的もあろうかと思います。ただ、やっぱり私も説明会のときにも
一般質問でもちょっと申しましたように、
シャワールームがないというのは非常に私としては納得ができないと。その理由として、設計図云々のこととか、あと過去の体育館の不利用とかを理由とされていますけれども、従来の体育館というのは、やはり健康増進、これを目的にした体育館であって、今回の多機能型武道場についてはスポーツによる交流人口の増大を目指すものでありますから、やっぱり他郡市について差別化を図る意味でも、普通に当たり前にある
シャワールームというのはぜひともつけていただきたいということがあったんですけれども、説明会でも今回の債務負担行為についてもそういう意見は入れられませんでした。そこら辺やっぱりちょっと私としては納得いかないということであります。そこら辺はどうお思いでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) さきの利用団体や競技団体等の説明と、あと原田議員からの9月定例会の
一般質問の中でも申し上げましたけれども、今回、
シャワールームを設置しない理由といたしましては、前回申し上げましたとおり、既存の施設においても、
シャワールームがあったけれども、もう現在は利用していないという状況と、あと説明会の中でも
シャワールームを設置しないということで利用団体の方等にもご理解をいただいたという経緯もございます。 さらに、今後、
スポーツツーリズムを推進していく中で、大原体育館と連携した大規模な大会等を誘致していくということも基本計画で示させていただいておりました。その中では、合宿等もありますけれども、そのときは宿泊も伴うような合宿や大会等もありますので、その際は宿泊施設等でのシャワーの利用等も可能となりますので、今回、当施設においては
シャワールームの設置はしないという結論に至ったというところでございます。
○議長(
田嶋栄一君) ほかに質疑はありませんか。 1番、
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) ちょっと1個聞くのを忘れていたんですけれども、ちなみに、これをやってランニングコストというのはどれぐらいなるんですか。お願いします。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 今、実施設計をしておりまして、詳細、最終的なところを詰めておりますので、その辺のところは出来上がってからでいないと、ちょっとランニングコストの具体的な数字というのは示すことができませんので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(
田嶋栄一君) ほかに質疑はありませんか。 5番、春野慶司君。
◆5番(春野慶司君) ちょっと先の話なんでしょうけれども、入札になったときは、入札を考えている人には予定価格は公表されるんでしょうけれども、それはこの19億8,500万円ではないんでしょう。その確認です。
○議長(
田嶋栄一君) 後藤財政課長。
◎財政課長(後藤将彰君) 議員がおっしゃったように、これは債務負担行為、限度額を設定するものでありまして、最終的な予定価格とか契約額については、これ以下ということになります。
○議長(
田嶋栄一君) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
田嶋栄一君) 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 これから第95号議案の討論を行います。 まず、原案に反対者の発言を許します。 8番、嶺英治君。
◆8番(嶺英治君) この第95号議案 令和5年度
豊後大野市
一般会計補正予算(第6号)について反対の立場で討論します。 本補正予算については、
スポーツツーリズムの一環として、市の政策の一助を掲げて、多機能型武道場を整備する。あわせて、ここの庁舎から見る老朽化の著しいそこの体育館、柔道場の建て替えと見ても、私は十分必要なことと考えておりました。 あわせて、これまで全天候型スポーツ施設の新設、公園に大型遊具の設置、多目的武道場と駐車場を整備するための土地の購入費、こういうものを計画的に執行される市の事務手続について、これまで私は全て賛成をしてきました。これも
スポーツツーリズムを進めていくんだという市の新しい取組に新たな可能性を信じていたからです。 全天候型スポーツ施設についても、決算委員会の折に状況を聞きましたが、想定以上の滑り出しに、
教育委員会担当課に私はエールを送ったつもりでもいます。晴天の下、大野町の野球場や緒方町のやまびこスタジアム、そんなところにも白球を追う球児たちの声、グラウンドには送迎バスがとまって、高校生や大学生、ノンプロもいいでしょう。プロを誘致してもいいのではないですか。市内外から若い人たちが来て、弁当などを買っていただいて、応援団も一緒になって周囲に声の響く
豊後大野市をイメージしておりました。もう一度言います。そんな可能性を、夢を見させていただきました。 そんな中で、市長には失礼な言い方をしました。申し訳なかったですが、6月定例会の
一般質問で、駅前を含め、三重町だけよくなればいいなんて、みんながみんな思っていないですよというような発言もさせていただきました。それとは別に、3月定例会の後だったと思いますが、9月の決算委員会でも私は触れさせていただきましたが、令和3年度決算の経常収支比率が87%、令和4年度決算が92.6%、今後、96%まで悪化する見込みですという説明を聞き、今後は視点を変えていきますからと私はお伝えしたと思います。しょせん18名の中の1名の議員の考えと思っていらっしゃるならそれまでですが、そういうことも踏まえた上で、新たな可能性を信じて、これまで
スポーツツーリズムに向けた議案には全て賛成をしてきました。 今回、この多目的武道場の整備には合併特例債の起債を使うから、入札やその他もろもろの事務手続のための債務負担行為額を上限いっぱいの19億8,500万円で提案をされました。その詳細は我々議員には知らされていませんでした。この金額を見て最初に思ったのが、千歳小中学校が16億円で現在着工中です。学校の校舎より金額の高い体育館、これが最初の驚きでした。 2点目です。これは先ほど質問のやり取りにもあったと思いますが、何で上限が19億8,500万円なのかということでした。学習会の折に、皆さんご存じないと思いますが、議員間討議までも開催され、議会から申入れを行った結果、おととい、この19億8,500万円の積算根拠が開示されたという状況でした。申入れをしないと情報を教えられないのか、それとも、議会に提出した議案は議員それぞれが担当課に聞きに行くべきなのか。これは
教育委員会の考えなのか、市長以下、市長部局の考えなのか。議会に提案しておけば、全会一致で可決するくらいのお考えなのか。これは議会軽視も甚だしいと取れる状況と私は推察しました。これは我々議員も苛酷な状況です。先ほどのやり取りでもありましたが、債務負担行為額の上限設定で、本予算の計上ではないにしろ、おととい聞いた予算を本日可決してください、金額は19億円です。今日可決しないと合併特例債には間に合いません。脅迫にも似た提案の仕方です。 担当課からは、他市の武道場との比較、昨今の物価高の影響、他市の入札不落の状況から、債務負担行為額をこの額としたと、説明も丁寧に先ほど後ればせながらありましたけれども、他市と比較するのは、議会への丁寧な事務の取扱い方、議会に丁寧に説明するということは、市民に丁寧に説明するということと変わらないのではないですか。逆に、行政事務の進め方を他市に倣ったほうがいいのではないのか、そんな不信感も覚えました。 19億円の金額ですから、これは臨時議会でも招集できたはずです。言えない情報もあるでしょうが、それも踏まえて、議会を疎遠にする姿勢、議会軽視にさらに不信感を覚えました。有利有利と言う合併特例債ですが、返済時の30%は経常収支比率を悪化させませんか。7割補助でできたからというきれいなフレーズが独り歩きしますが、基金の上手な使い方で経常収支比率や公債費を抑制する、そんな配慮するテクニックもあるのではないでしょうか。持続可能な
豊後大野市から離れていっていないですか。そんな疑義も覚えます。応援していた
スポーツツーリズムですが、せっぱ詰まって箱物を造るだけに向かっているようで、心配になってきました。 このように行き届かない事務手続がある中で、うまく
スポーツツーリズムという旗を振っていけるのでしょうか。造れば終わりではありません。造ってからがスタートにもかかわらず、配慮の足りない運営が脳裏をよぎります。昨日も私は他市の状況を調べてみましたが、担当者不在で、電話では相手にしてくれませんでした。調査期間もなく、本日採決です。 以上の状況から、本議案に対しては、先ほど述べた不信感が全く拭えませんので、反対の立場の討論とします。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、原案に賛成者の発言を許します。 7番、後藤雅克君。
◆7番(後藤雅克君) 賛成の立場から討論をさせていただきます。 先ほど、8番、嶺議員から反対の討論がございました。全く発言していることは、もうそのとおりだなと思います。しかし、
スポーツツーリズムをこれから推進していく上で、また、やはり合併特例債を使わなければ、この事業はできないという立場から、まず債務負担行為ということですので、賛成をさせていただきます。 しかし、これから3月に向け、本予算の議案と、あとは請負工事もろもろ出てくるでしょう。やはり私たち、せんだって、市民と議会の意見交換会の中でも、
教育委員会は隠蔽体質があるんだ、あなたたち議員はどう考えているんだという厳しい意見をいただいています。24日、議案学習会の日にですよ。この19億円の予算を何でもっと丁寧に説明しないのか。教育長も言いました、8月に説明したではないですかと。8月は平面図だけ見て説明していますよ。原田議員は
一般質問の場でもシャワー室が必要だと訴えました。その回答を何ひとつもらわずに、ただ1行、債務負担行為です、19億八千幾らですと出て、これを債務負担行為だからと私たちに賛成させるというのはおかしいですよ。 時間がまだありますので、もう少し丁寧に説明していただいて、今後のほかの事業も含めて、もうちょっと。私たちは市民から聞かれたら、こうこうこういう理由で賛成したんだ、反対したんだというのを、やっぱり答えなければいけない義務があるんです。私は、この間、資料の内容を伺いましたし、調べましたし、もうこれ19億円はちょっとかかり過ぎでしょうけれども、今出ている金額は致し方ないのかなと理解したので、今回賛成はしますけれども、やはりその辺は、ほかの事業も含めて、丁寧な説明をしていただければと思います。 以上で、賛成討論に代えさせていただきます。
○議長(
田嶋栄一君) ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
田嶋栄一君) 討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから第95号議案を採決します。 第95号議案は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(
田嶋栄一君) 起立多数です。 したがって、第95号議案 令和5年度
豊後大野市
一般会計補正予算(第6号)は原案のとおり可決されました。
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△第96号議案~第103号議案の一括上程、説明
○議長(
田嶋栄一君) 日程第27、第96号議案 令和5年度
豊後大野市
一般会計補正予算(第7号)から日程第34、第103号議案 令和5年度
豊後大野市
病院事業特別会計補正予算(第1号)までの8案件を一括議題とします。 本8案件について提案理由の説明を求めます。 川野市長。 〔市長
川野文敏君登壇〕
◎市長(
川野文敏君) それでは、第96号議案から第103号議案までの8案件につきまして、一括して提案理由をご説明申し上げます。 まず、第96号議案 令和5年度
豊後大野市
一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億5,215万2,000円を追加し、総額295億7,926万2,000円とするものでございます。 歳入における主な補正といたしましては、11款1項1目地方交付税の普通交付税に5,226万6,000円、20款1項1目繰越金に5,500万6,000円、21款5項1目雑入の広域連合療養給付費負担金返還金に5,241万1,000円を追加するものでございます。 歳出につきましては、4款1項1目保健衛生総務費の子ども医療費助成事業に1,600万5,000円、4款2項3目清掃センター費の一般廃棄物処理事業に3,652万円、11款2項1目道路橋梁河川災害復旧費の道路橋梁河川災害復旧事業に1,075万円の追加が主なものでございます。 なお、補正の詳細につきましては、別冊の説明書を配付させていただいておりますので、お目通しをよろしくお願い申し上げます。 次に、第97号議案 令和5年度
豊後大野市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億3,936万円を追加し、総額51億1,032万9,000円とするものでございます。 次に、第98号議案 令和5年度
豊後大野市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、それぞれ246万8,000円を追加し、総額7億336万円とするものでございます。 次に、第99号議案 令和5年度
豊後大野市
介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額から、それぞれ442万8,000円を減額し、総額67億6,383万1,000円とするものでございます。 次に、第100号議案 令和5年度
豊後大野市
農業集落排水特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額から、それぞれ428万6,000円を減額し、総額1億9,683万5,000円とするものでございます。 次に、第101号議案 令和5年度
豊後大野市
浄化槽施設特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額から、それぞれ91万8,000円を減額し、総額3,439万4,000円とするものでございます。 次に、第102号議案 令和5年度
豊後大野市
電気事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、収益的支出の営業費用に18万円を追加し、電気事業費用の予定総額を5,798万円とするものでございます。 次に、第103号議案 令和5年度
豊後大野市
病院事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、病院事業収益の予定総額を39億973万6,000円、病院事業費用の予定総額を41億2,421万6,000円、たな卸資産購入限度額を5億9,968万1,000円とするものでございます。 なお、各会計の補正の詳細につきましては、別冊の説明書を配付させていただいておりますので、お目通しをお願い申し上げます。 以上で、第96号議案から第103号議案までの8案件につきまして、提案理由の説明を終わります。何とぞ慎重審議の上、ご決定を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 〔市長
川野文敏君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 提案理由の説明が終わりました。
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△散会の宣告
○議長(
田嶋栄一君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これで散会します。 次の開議は、12月7日午前10時とします。 散会 午前11時48分...