○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) では、具体的には教えてもらえないということで分かりました。 続いて、事業の効果検証の見直しに関する審議、これに関してなんですけれども、私は、やっぱり見ていると、どう見ても甘いと。ほとんどがABCDでいうとBの良好ばかりでございます。なので、やはり市民からちゃんと公募してやってもらいたい。 ちなみに、先ほど言いました隣の大分市は、
企画部行政改革推進室の谷矢室長にお聞きしました。大分市の場合、
予算規模の大きい事業は公募で市民を募り、市民の皆さんの意見を反映させるそうです。
予算規模の大小は、
豊後大野市、大分市では規模が違うとは思いますが、あえてここでは触れません。 昨年12月、私は議会で、
工事請負契約締結について、私の意見と、市民の皆さんの意見を反映してほしくて私は一人反対しました。しかし、私一人だったので、当然可決されました。残念でなりません。何十億円を超える
事業規模です。
事業予算は財政規律を守ることがセオリーです。優先順位、緊急性の面からもどうなのか、今でも疑問に感じています。 今年3月、コロナも落ち着いたので、学校の卒業式や入学式に私は参加させていただきました。改めて、
過疎化対策や
少子化対策、そして農業問題、
観光振興などにお金を使ってほしいです。もちろんこれらも予算化されていますが、予算の拡充をやってほしいと思いますので、市長、そこはどうでしょうか。お願いします。
○議長(
田嶋栄一君)
川野市長。
◎市長(
川野文敏君) 議員のご要望として受け止めておきます。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) 以上で終わります。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、2、
関係人口交流拠点施設「
cocomio」についての質問を許します。
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) 去年から伺っています
関係人口交流拠点施設cocomioについてお伺いします。 新しく選定された
指定管理者も半年以上経過しました。
事業目標や中身等、進捗をお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 2、
関係人口交流拠点施設「
cocomio」については、
商工観光課長より答弁があります。
清水商工観光課長。 〔
商工観光課長 清水康士君登壇〕
◎
商工観光課長(
清水康士君) それでは、
関係人口交流拠点施設cocomioについてのご質問にお答えいたします。 近年、都市圏から地方へ働く場所や住む場所を求める機運が高まる中、地方では魅力があり働ける環境を整えることが求められています。 人口減少が課題となっている本市において、このような機会を逃さぬよう、昨年10月に多機能型の
関係人口交流拠点施設cocomioを開館しました。開館以降は、施設の
指定管理者と連携し、都市企業や
地域内人材との連携、
創業イベントの開催等を通じた地域資源の発掘などにより、新たなビジネスを生み出す
ローカルベンチャーの立ち上げを支援する取組を行っています。 昨年度の実績といたしましては、
拠点施設の利用や活用を通じた
新規事業創出数が目標の3件に対しゼロ件という結果でありましたが、このほかの項目につきましては、
施設利用者数が目標1,300名に対し1,507名、
創業セミナー等の参加者が目標100名に対し134名、創業等の相談件数が目標60件に対し89件とそれぞれ目標を上回る成果を上げております。 なお、目標を達成していない
新規事業創出数につきましては、創業を考えている方の相談件数は89件あったものの、相談の段階に合わせた柔軟なサポートに期間を要し、実際に創業まで至らなかったために目標を達成することができなかったところでございます。
新規事業の創出については、段階を踏みながら取り組んでいくことが必要となることから、引き続き
cocomioや市商工会など関係各所と連携を図りながら、
新規事業を検討している方々への
フォローアップ等の取組を進めてまいります。 〔
商工観光課長 清水康士君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君、再質問ありますか。
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) こちらに関しては、数字を正直、今日知りました。数字の面では上回っているとは言いますけれども、実際に成果、金額ですね。昨年度、半年間ですけれども、それの具体的な金額をお聞かせください。
○議長(
田嶋栄一君)
清水商工観光課長。
◎
商工観光課長(
清水康士君) 金額につきましては、こちらで把握はできておりません。金額というのがどういった数字になるのかが、ちょっとこちらも存じ上げません。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) 実際決算されたと思うんですけれども、その決算額とか、そういった面をお願いします。
○議長(
田嶋栄一君)
清水商工観光課長。
◎
商工観光課長(
清水康士君) 決算につきましては、
指定管理料が約1,500万円となります。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) では、もういいです。次の質問にいきます。 私は昨年、
情報公開請求をしました。全て黒塗りだったんです。だから、こうやって具体的に今、数字を聞いているんです。 改めてですけれども、なぜ黒塗りにしたのかお聞かせください。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) 情報公開につきましては、情報開示の条例、規則等に基づいて判断し、いわゆる個人的な内容もあるかということで、そういった処理をしたということでございます。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) ちなみに、私、ホーホゥの社長とお会いして、逆に怪しまれるから公開しても構わないと言われたんですけれども、それでも公開することはできませんか。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) 市役所としましては、一応、公文書の在り方、先ほど言いました
情報公開条例、規則等に基づき、対応しているところでございます。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) ちなみに、臼杵市でもこういった
事業計画は公開しています。隠蔽体質というか、そういった感じをやはり感じます。 あと、話をまた変えます。 昨年解除された前の管理者にも約半年分の管理費が支払われていると思いますが、それは幾らぐらい支払われているんですか、お聞かせください。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) 4月から6月末で約220万円でございます。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) なぜ、あちらから解除を求めて、仕事もしていないのに支払われるんでしょうか。お聞かせください。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) まず、その点につきましては、前者がいわゆる
指定管理者として議会の議決をいただき、4月から開業して、3か月分の経費について、こちらで対応してということでございます。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) ちなみに、その3か月で220万円、人件費はどれぐらいになるんですか、お聞かせください。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) 具体的には分かりませんが、約百数十万円ということでございます。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) これだけ市民団体から問題のある法人をやめたほうがいいと進言したにもかかわらず、高い支払いがされています。国からの助成金を使っていても、元は私たち国民の、そして企業の税金です。残念でなりません。 以上でこれは終わります。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、3、市民と市長との定期的な交流会についての質問を許します。
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) これが一番しっかり市長としゃべりたかったんですけれども、市民と市長の定期的な交流会について。
新型コロナウイルスも第5類に移行されました。市報や
ホームページ等ではなく、市長の生の声で、市政の運営等をお話しいただき、市民の方々の生の声をお酌み取りいただきたく、市長の考えをお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 3、市民と市長との定期的な交流会については、
総務課長より答弁があります。
阿南総務課長。 〔
総務課長 阿南博和君登壇〕
◎
総務課長(
阿南博和君) それでは、市民と市長との定期的な交流会についてのご質問にお答えいたします。 市民と市長との定期的な
意見交換につきましては、平成18年度から、
市民皆様からのご意見やご提言を賜るための広聴事業に取り組んでおり、市長が各団体や各地域に出向き、直接市民と
まちづくり等について
意見交換する、ふれあい
ミーティングを実施しております。 この事業は、市内で自主的な活動を行っている団体や市長との
意見交換を希望する10人から30人規模のグループを対象としており、これまで
まちづくり提言の場として建設的なご意見を多数いただいております。 近年の実績といたしましては、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた令和2年度から令和4年度を除き、平成30年度に6回、令和元年度に3回実施しております。 また、生涯
学習活動団体であるみくに学園との定期的な
意見交換、大分県立三重
総合高等学校の1年生を対象とした総合的な探究の時間の授業における生徒との交流会、
豊肥経済同友会との行政を語る会での
意見交換会など、ふれあい
ミーティング以外でも幅広く交流を行っているところでございます。 このほか、本庁及び各支所に設置している意見箱や
ホームページ内のご
意見フォームにより、広範囲に市民等からのご意見やご提言等、様々な生の声を拝聴しているところでございます。 今後につきましても、
既存事業を活用した機会の充実を図るとともに、多様な手段を通じて
市民皆様からの意見聴取に努めてまいります。 〔
総務課長 阿南博和君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君、再質問ありますか。
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) それでは、自主的な活動を行っている具体的な団体、そのメンバーをお聞かせください。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 自主的な団体につきましては、
先ほど答弁をさせていただきました
高齢者学級のみくに学園の皆さんが、それに該当します。 あと、自主的な考え方についてでございますけれども、中学校の生徒の皆さんも含め、いろんな団体の方が自主的に活動している団体と定義づけております。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) 私は、自分で足を運んで意見を聞きに行っているんですけれども、ちょっとそういったことは知りませんでしたし、今聞いていると、何か若い方に偏っているような気もします。 改めて伺いますけれども、7町村の
公民館単位で交流会を行うことはできないでしょうか。市長が足を運んでです。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 今年度の事業につきましては、現在、企画段階でございまして、この事業の実施に当たっては、そういった
公民館学級の方々、事務を所管するところにも、こちらから問合せをさせていただきながら、希望を募って、そこがご要望いただけるようであれば、対象として実施をしていきたいと考えております。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) また、本庁及び各支所に設置している意見箱、ちなみにどこにあるんでしょうか。お願いします。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 各
行政機関の入り口にありますので、ご確認をいただきたいと思っております。箱になります。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) では、それに意見を入れて、今度、回答とかって、どうされるんですか。
ホームページだけですか。例えば、高齢化率、今、我が
豊後大野市は45%ぐらいに迫っていますけれども、そういった方は、なかなか
ホームページを見る機会も少ないと思いますので、もうちょっと高齢者にも優しい回答をお願いします。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 市民の皆様からいただいた貴重なご意見に対しましては、事務局で、単なる意見と回答が必要な意見等に振り分けをさせていただきながら、必要に応じて担当課に回答をお願いする場合もございますし、こちらから直接回答する場合もございます。そういった形で、大切にしながら対応させていただいております。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) 最後に、市長にお聞きします。 改めて、市政の運営、かじ取り、お疲れさまです。私も議員の立場で
豊後大野市の発展のためにお役に立とうと頑張っています。 私が市民の皆様と接する機会があるとき、また、さきの
市民オンブズマンとしての活動の中で、多くの市民の皆さんより、
川野市長が
豊後大野市をどのようにしたいのか、お話を直でお聞きしたい、また、市民の声を聞いていただき市政に反映してほしいという声をいただきました。
大変お忙しいとは思いますが、改めて、予算の都合とかも聞きましたけれども、7町村、
公民館単位で
意見交換の場をつくっていただけないかと思いますが、市長、どうでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君)
川野市長。
◎市長(
川野文敏君) 私に
意見交換したいというご要望をいただいて、今までお断りしたケースはございません。皆さん、やはり私も含めて、市政を運営するに当たって、市民の皆さんのご意見というのは反映していかなければいけないことでありますので、私だけじゃなくて、ここにいる課長級、それから職員含めて、全員で市民の皆さんのご意見を大事にしながら、それを市政に反映していくということは、これからも続けていきたいと思っております。
○議長(
田嶋栄一君)
川野辰徳君。
◆1番(
川野辰徳君) ぜひこれを反映して、これから先、楽しみにしたいと思います。 私の
一般質問は以上で終わります。 〔1番
川野辰徳君質問者席降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 以上で、1番、
川野辰徳君の
一般質問を終わります。 ここで10時45分まで休憩します。 休憩 午前10時31分 再開 午前10時45分
○議長(
田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き
一般質問を許可します。
---------------------------------------
△
衞藤竜哉君
○議長(
田嶋栄一君) 16番、
衞藤竜哉君。 1、
重要文化的景観についての質問を許します。
衞藤竜哉君。 〔16番
衞藤竜哉君質問者席登壇〕
◆16番(
衞藤竜哉君) 今回、議長の許可をいただきまして、2項目の質問をさせていただきます。 1、
重要文化的景観について。 9万年前の阿蘇の火山の噴火でできた本市の地形は、
溶結凝灰岩が覆う丘陵地帯であります。本市は、ジオパークや
エコパークを推進し、地域振興、地域経済や産業、観光等につなげていこうと取り組んでおります。 これまでの歴史の中で、人間は様々な知恵と努力、伝統と文化を継承しながら、この肥沃な土地をつくり、それを守ってきました。 このたび、令和5年3月20日に、文化庁から
豊後大野市内の緒方川と緒方盆地の農村景観が国の
重要文化的景観に選定されたことは、本市にとっても喜ばしいことであると思います。その緒方川、そして井路、水田、集落、山林が連なるところのこの土地の利用の維持管理、また、緒方平野に張り巡らされた井路網や数ある石橋、磨崖仏や石風呂等、人々が時代ごとに生活に結びつけてきた文化や信仰を育み、伝承してきたものであります。 さて、この農村景観をどのように維持、守っていくのか。地域の方々の考え、行政的な発想、他地域の取組等々、様々な情報を収集し、進めなければならないと考えます。 つきましては、次の下記の項目について、市の見解を伺いたいと思います。 1、農業が主体の
田園エリア、農業も変わろうとしていますが、緒方川の景観を守るために必要なことは何でしょうか。 2、生活の拠点市街地エリア、井路あっての景観が重要でありますが、旧緒方村役場庁舎などを市街地の整備や観光に結びつける発想は。市の考えをお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 1、
重要文化的景観については、
社会教育課長より答弁があります。 岡部
社会教育課長。 〔
社会教育課長 岡部 司君登壇〕
◎
社会教育課長(岡部司君)
重要文化的景観についてのご質問に一括してお答えいたします。 緒方川と緒方盆地の農村景観が国の
重要文化的景観に選定されましたが、この文化的景観を守るため、昨年7月に緒方川と緒方盆地の農村景観保存活用計画を策定しております。この中で、「井路開削により広がった緒方盆地上での水田、軸丸棚田の景観と稲作を中心とした営みにより形成された特徴ある土地利用の継承を図る」ことを基本方針とした上で、具体的な活動として、大学教授等の専門家で構成する文化的景観保護推進委員会を設置し、学術的側面からの保存活用や整備、現状変更等に関する協議検討を行っております。 また、地元自治会や土地改良区、文化財の所有者等で構成する文化的景観保存活用協議会を設置し、この景観の保存に携わる当事者の立場から、農村景観の保存活用及び重要な構成要素の整備に関する検討を行っており、今後も多様な立場の方々と協議しながら、保存継承に努めてまいります。 また、本市では令和元年7月に
豊後大野市景観条例を制定しておりますが、緒方盆地文化的景観地域では、井路や河川、神社建物などの所有者に対して、景観を構成する重要な要素の現状を変更する際には、事前に届出をいただき、その価値を毀損しないような変更にとどめていただくよう協力を求めております。 次に、本景観の重要な構成要素である旧緒方村役場は、眺めのよい場所にもなっていることから、ジオパーク・
エコパーク活動の一環として、隔月で内覧事業を実施する計画でございます。また、観光で訪れた方などに井路沿いの景観地や商店、緒方川や石橋群など重要な構成要素を分かりやすく案内するための案内表示の整備が必要であることから、本年度は、国庫補助事業を活用し、文化的景観エリアであることを示す境界標識や案内板の整備を進めてまいります。あわせて、旧緒方町が設置した石柱の案内表示などが21か所ありますが、老朽化しているため、文化庁と協議しながら修復し活用してまいります。 さらに、ジオパークガイド会とも連携して、農村景観を案内する井路ガイドを養成し、緒方川の景観、井路沿いの景観及び棚田景観を案内できる体制を構築してまいります。 〔
社会教育課長 岡部 司君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君、再質問ありますか。
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) この
重要文化的景観、令和5年3月20日に国から、文化庁から指定されたということで、本当に、この
豊後大野市、農業を主体とする自治体の中で、こういった景観が認められたということ、それを守っていかなきゃいけないという重要な責務の中で、たまたま緒方川と緒方平野という形でありますが、
豊後大野市内、まだまだいろんな景観のすばらしいところがあります。これからまたいろんな意味で広がっていくのかなと期待はしていますし、望んでいるところであります。 そういった意味で、この緒方川と緒方盆地の農村景観を、やはりしっかりとした事業、取組をすることによって、市内にどんどん広げていけるのかなと思っていますので、ぜひこの事業を成功に導きたいと私たちも思っていますし、努力してほしいなと思っております。 何点か質問させていただきます。 農村景観を守るということは、言葉的には本当に簡単な言葉かなと思うんですが、今、全国的に、
豊後大野市も一緒ですが、農業を取り巻く環境が本当に厳しくなっている中、この農村景観を守らなきゃならない。緒方平野で農業に従事している方も本当に苦労している現状があります。この文化的景観を守るために、市はどのようにそういった方々に説明していくのか。考えをお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) まず、緒方川と緒方盆地の農村景観の中で、棚田であるとか、あと田園風景であるとか、そういったところを継承していかなければならないというところでありますが、これから緒方川と緒方盆地の農村景観保存活用協議会を設置しまして、その委員は、重要な構成要素を所有する管理者であるとか、あと、自治会の代表者であるとか、商工
まちづくりの関係の代表の方等で組織をして、この文化的景観をいかに守っていくのかといったところを協議して、また、農業を営んでいる方々に対してもご理解を賜っていきたいと考えているところでございます。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 今の答弁は、社会教育課的、教育委員会的な文化財の保護という形での答弁だと理解します。 それでは、市の農業として、今、国・県の施策の中で、水田から畑地化へという取組をされておりますが、そういった意味では、この
豊後大野市の中でも、ある程度広い水田を擁します緒方平野をどのように守っていくのか、農業関係の分野、農業振興課を含めてどういう考えをしているのかお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 森下
農業振興課長。
◎
農業振興課長(森下志郎君) 農業振興課としての農村景観保全の取組につきましては、令和3年3月に策定した第4次
豊後大野市農業振興計画に3つの項目を記載しているところでございます。 1つ目が日本ジオパークやユネスコ
エコパーク認定地域としての地域資源や井路などの農業遺産を教育や観光資源として活用すること。2つ目が緒方川流域の文化的景観の保存活用計画の選定申請、そして、3つ目が指定棚田地域振興活動計画の作成・実践であります。 1つ目のジオパーク認定地域等としての活動につきましては、農業振興課がおおいた
豊後大野ジオパーク推進協議会の幹事として名を連ねていることから、関係機関と協議をしながら活動を推進してまいります。 2つ目の緒方川流域の文化的景観につきましては、先ほどの答弁でもご説明をした令和4年7月策定の緒方川と緒方盆地の農村景観保存活用計画の中で、農業施策担当部門の役割が記載されております。その内容としましては、稲作を中心とした営みの結果として形成された土地利用の継承として、法人化の援助等が記載されているところであります。ほかの地域において既に設立されました法人の維持継続が困難となりつつあることを考慮し、法人化の援助のみならず、担当部局と十分協議をしながら、より有効な策を検討してまいります。 最後に、3つ目の指定棚田地域振興活動計画につきましては、令和3年4月に国へ申請し、令和3年6月に認定を受けております。認定の結果、中山間地域等直接支払交付金制度において、令和3年度より市内2つの集落協定が棚田地域振興加算の取組を開始しております。本加算に取り組む集落協定は、通常の約1.5倍の交付金を受け取ることが可能となります。加算部分の使途につきましては、水稲防除作業省力化のためのドローン購入や、ほかの団体との連携によるイベント開催、棚田のPR活動等となっております。 今後も水田畑地化の推進や農業技術の革新によって農村景観は変遷していく可能性が高いと思われるところですが、当農業振興課としましては、農地の有効活用と適切な農地の管理が美しい農村景観を形成するとの認識の上、様々な支援策を講じてまいります。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 農業方面から、そういった形の答弁をいただきましたが、やはり今、現状、農業をされている方は、本当に厳しい状態であります。市内に法人化している組合がありますが、何かもう法人も後継者はいないということで、実際、緒方平野の中でも法人が幾つかありますが、法人を解散し、市外から耕作をしに来ている業者というんですか、団体がいるようなところもあります。 それから、また、緒方平野でも本当に耕作放棄地が増えてきています。ぜひそういった農村景観を守るという大きな目的の中での農業方面からの指導、それから積極的な取組を願いたいと思っております。 そこは、やはり教育委員会、それから農業関係の部署と連携を取りながら、ぜひ取り組んでほしいなと強く願うところであります。 1点、
先ほど答弁の中にありましたが、この緒方川と緒方盆地の農村景観を守るために、専門的、大学教授等、学術経験者を入れた文化的景観保護推進委員会、それから、地元自治会や土地改良区、文化財の所有者等で構成する文化的景観保存活動協議会が設置されますとありました。この2つの内容はどう違うのか、具体的にお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 文化的景観保護推進委員会につきましては、歴史や自然科学、都市デザインや観光等の専門分野にたけた学識経験者で構成し、保護、活用整備に関する内容の検討でありましたり、重要な構成要素の現状変更等に関する調査を行ってまいります。 あと、緒方川と緒方盆地の農村景観保存活用協議会につきましては、先ほども触れさせていただきましたが、重要な構成要素の所有者、管理者または団体の代表者であるとか、あと、構成要素が属する自治体の代表の方、あと、商工
まちづくりの関係団体の代表等で組織して、文化的景観の保存及び活用に関して、その内容を検討してまいります。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 3月に指定されたわけです。まだ3か月ぐらいしかたっていません。そういった意味で取組を早く、こういった協議会の協議を進めてほしいなと思っています。 今、この指定がされてから、ケーブルテレビやいろんな報道の中で出されています。この文化的景観、緒方川、緒方平野の農村景観を守るために文化庁から指定されましたという話は少しずつ耳に入っているんですが、具体的な内容はどうなんだろうかな、どういうふうにすればいいんだろうかな、市民として、住民として、どういうふうに関わっていけばいいんだろうかなと、そういった不安がある意味あります。先ほどの農業関係の方々、耕作者もやはり不安を抱いているようであります。 そういった意味では、やはり早い段階で社会教育課、それから農業振興課が一緒になって、地域の方、それから農業耕作者に早く説明する場所を提供するべきじゃないかなと思っています。まだそれはされていないと私は聞いていますので、その計画をぜひ取り組まれるよう期待しますが、どうでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) まず、本年3月に国の選定を受けまして、今後、国の補助事業を活用して、ハード面では案内看板であるとか説明板等、文化的景観の選定範囲であることを示すサインを整備したりしてまいります。ソフト面の事業におきましては、シンポジウムやワークショップを開催しまして、あと、先ほどの協議会や専門委員会を通して、整備活用計画の策定を進めてまいります。 それとあと、学校教員における郷土学の一環として、文化的景観に関する件を題材として、学習を市内小中学校に広げていきたいと考えております。 まず、そういったところからの取組を進めてまいりたいと考えております。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 教育委員会の方面では、そういった取組だと思います。 農業関係、先ほど言いましたように、耕作者に向けて、どういうふうに市の考えを示していくのか。早くそういった場を農業振興課も含めてしてほしいなと。しなければ、やはりこの文化的景観、農村風景を守るという趣旨にそぐわないんじゃないかと、市民の方、地域の方が考えるような、不安があるようにあります。農業振興課としてはどうでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君) 森下
農業振興課長。
◎
農業振興課長(森下志郎君) 昨年の
一般質問でご質問いただきました、人・農地プランが法定化された地域計画、目標地図を令和6年度末までに作成する必要がございます。今後の10年後を見据えた担い手を洗い出していくという作業を進めていく中で、条件のよい農地につきましては、今後も積極的に農業上の利用が行われる地域として設定する。また、反対に、農業生産に向けて様々な努力を払ってもなお農業上の利用が困難である農地については、保全を進める区域として設定をすることとなります。 棚田等の耕作条件が不利な農地につきましては、保全を進める区域になる傾向が強いと考えられますが、棚田を水稲の作付を中心として利用していくことにつきましては、今後十分な検討や支援が必要であると認識しております。 現在、国で食料・農業・農村基本計画の見直しを進めているところでありますけれども、まずは農地の担い手を確保していくべきであるというところであります。国会では、この様々な担い手という言葉の概念を法人であるとか企業であるとか大規模な農業者に限定するべきという声、それから、兼業農家の方々や半農半Xの方々も含めて担い手と捉えるべきであると、様々な議論がされているところでございますので、今後も国の動向をしっかりと注視しながら、市のできる支援策を考えてまいりたいと思います。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) とにかくいろんな取組を進めてほしいなと思っております。 私は、繰り返しますけれども、社会教育課、それから農業振興課含めて、地域の方に早くそういった説明会をしていただきたいと思いますので。もう答弁は要りません。ぜひ進めてほしいなと思っております。 もう一点、令和元年7月に
豊後大野市の景観条例が制定されています。やはりこれは条例でありますので、景観条例が上位だと思っています。そういった中で、こういった文化的景観地域でいろんなものが出される。そういったときは、景観条例にのっとって担当課が判断するのか、それともどこが判断するのか。ちょっとそこをお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 景観条例で良好な環境を形成するために景観計画を策定しております。その中で、緒方盆地の農村景観につきましては、社会教育課で様々な申請等を受け付けて、それに対して規制している部分もございますし、その点については審査をして許可等を出すように、緒方盆地については社会教育課で行っております。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 分かりました。ぜひそういった申請があったときは寄り添って取り組んでほしいなと思っています。 先ほど
社会教育課長からも答弁がありましたとおり、旧緒方町が井路沿いや、いろんな施設に看板をつくっている。ただ、石柱がもう傷んでいるところも、本当に何が書いているのか分からないような看板もあります。 そういった意味では、ぜひ商工観光課も含めて、社会教育課と一緒になって、いい看板をつくってほしいなと。それぞれの立場での看板じゃなくて、やはり連携した中での看板をつくるべきじゃないかなと。農村景観、それを見に来る観光客、観光に結びつけたいなと思いますし、市もそう思っていると思います。 そういった意味では、連携していい看板をつくってほしいと思うんですが、
商工観光課長、今の部分ではどうでしょうか。取り組めるか、取り組めないか、お願いします。
○議長(
田嶋栄一君)
清水商工観光課長。
◎
商工観光課長(
清水康士君) 文化的景観の特に重要な構成要素には、原尻の滝などジオサイトも含まれておりますので、ジオパークや
エコパークを通じてツーリズムでも活用してまいりたいと思います。ジオパーク推進協議会等で、また文化的景観を盛り込んだモニターツアーなども検討してまいりたいと考えております。 看板については、社会教育課とともに調査をさせていただきたいと思います。 また、市が作成する観光パンフレット、「新しい旅」というのがあるんですが、それと「おでかけマップ」、ジオのガイドブックなどを改定する際には、文化的景観について特集をするなどして観光誘客につながるようPRしてまいりたいと思っております。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 案内表示を含めてしっかりと取り組んでいただかなければ、やはりまだまだ旧町村時代の案内板があったりとか、緒方町だけでなくて、ほかの町の中でもそういったものが見られます。市の観光、また文化財等も含めて、案内表示を早く刷新するように取り組んでほしいと思いますし、先ほど言ったとおり、教育委員会と商工観光課が一緒になって、ぜひいいものをつくってほしいなと思っております。 それから、今ちょっと答弁がありましたとおり、農村景観を案内するジオパークガイド会に連携して、そういったガイドを養成するといったものがありました。これからの取組だと思っていますが、今、ジオガイドの方がいらっしゃいます。その中での推進をするのか、それとも別につくるのか。いろんな取組があると思いますが、この部分に関してもちょっとお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) この
重要文化的景観の構成要素の中に緒方の井路が多く含まれております。その中に隧道等もありまして、非常に貴重な資源であると考えております。 現在考えておりますのは、ジオガイドの会の方に、そういった井路の景観、その歴史について、まず学んでいただいて、ガイドとして案内をしていただきたいと考えております。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 取組としては非常にいいと思います。ただ、もうジオガイドの方はかなり知識があります。 今、総合型地域スポーツクラブのおがたいきいきスポーツクラブネストという会があります。これが年に6回か7回、そういった地域を巡るツアーを、おしゃべりウオークという形で取り組んでおります。もう5年ぐらいになるかな。過去に、本当にジオガイドの方に一緒に回っていただいて、農村風景、それからその歴史。もう本当に、緒方三郎惟栄のときから、岡藩のときからとか、いろんな部分で、この井路が何のためにできたのか、この石柱が何のためにあるのかと、ガイドの方が本当に勉強している。本当に聞いていて参考になるなと、私も地元にいながら思いますし、やはり市内、市外から来られる方も、かなり本当に感心して喜んで帰る、そういったおしゃべりウオークが開催されています。 ぜひガイドの方も、若干、無償というわけにはならないと思いますが、手当をちょっと準備していただいて、そういった部分で活躍してほしいなと思っています。 実を言うと、昨日、そのネストのおしゃべりウオークがありまして、私も参加させていただきました。昨日、若干雨が降ったりやんだりのあいにくの天気でしたが、30人弱、二十七、八人の参加がありました。 緒方支所を出発して、昨日の会は
関係人口交流拠点施設cocomioに行きまして、中を見せていただいて、初めて入る方もいらっしゃいましたし、こういうところがあるんだな、喫茶店があり、それから会議、宿泊もできるんだなということで、本当に知らない方もいまして、市外からも来ていました。遠くは杵築市の方もいましたね。本当にこの施設をぜひ利用してほしいなといった意見もありました。 それから、鷹来屋、吉良酒造、それから、今の緒方中学校の上に高尾城という昔の山城の跡があります。そこに行ったり、それから、今度は緒方井路のサイフォンがあるところがあります。昨日はネストの会長がそのサイフォンの仕組みや、こういった井路を使った農業を今までしていたんですよという説明をしていました。それから、今度、旧緒方庁舎、緒方村役場ですね、そこにも行きました。ただ、昨日は開いていなかったので、外から見たということで。ただ、これも、これまでリニューアルしてからいろんな部分で報道されていました。来られた方もかなり興味を持っていますし、中に入りたかったなと言われた方が本当に多かったです。 そういった意味では、先ほどの答弁の中で、隔月にそういった内覧会をするということでありますので、ぜひ回数を増やして、内覧の機会を増やしてほしいなと思っています。 市としては、旧緒方村役場、建前的には倉庫という形で、決算委員会とかでも担当課の職員が申していましたが、あれだけの8,000万円、9,000万円をかけてリニューアルした中で、やはりあの施設を倉庫という形で眠らせるのは惜しいなと思っています。文化的景観、緒方川、緒方平野の景観を象徴する一つであります。それをぜひ有効活用するために、私はしっかりと教育委員会、それから
豊後大野市も含めて、これからの活用方法を考えてほしい。もう強く要望したいと思っていますし、市民や地域の方も望んでいます。ぜひそれを達成してほしいなと思っています。 ネストは、先ほど言ったとおり、年に6回か7回やっています。棚田の散策、蝙蝠滝の散策、1月には石仏の散策、プラス緒方川の原尻の滝で一斉放水、それも見学できるようなツアーもあります。それから、大化とか、奥のほうでは磨崖仏の散策を、会員、一般市民、市外の方も入れて、そういったウオーキングをしていますので、ぜひまた市も協力できる分は協力してほしいなと思っております。 最後に、昨日のウオーキングに私は参加して先頭を歩かせていただいたんですが、藤田副市長が奥さんと一緒に参加してくださいました。来ていただいて本当に感謝申し上げたいと思うし、うれしかったです。藤田副市長も、これまで観光等に特に頑張っておられたということでありますので、昨日初めて、もう本当に農村景観の一部でありますけれども、歩かれたということで、7キロだったですかね。感想をぜひお聞かせいただければありがたいと思いますが、副市長、どうでしょう。
○議長(
田嶋栄一君) 藤田副市長。
◎副市長(藤田敬君) 私、昨日、衞藤議員おっしゃったとおり、おがたいきいきスポーツクラブネストの取組で、実は1か月前ほどに挨拶回りをしたときに、緒方公民館の職員の方からお誘いを受けました。私から歴史文化というのを語るのが魅力発信するのには大事だと。それがもとで市外からのお客様も来てくれると申し上げたところ、公民館の職員の方から、ぜひ参加してみてはというお誘いをいただきました。それで、当日、昨日伺ったところ、衞藤議員ご夫妻が本当にご支援されており、参加させていただいたところでございます。 当日は、線路を横目に、あぜを伝うルートから
cocomioを見聞きしまして、また、鷹来屋、新施設を含めました酒蔵2蔵、それから旧緒方村役場等を回らせていただきました。まさに国の
重要文化的景観に選定された緒方川と緒方盆地の農村景観を実際に見て回る、かいま見る感じでございました。 例えば
cocomioなんですけれども、実際、運営会社にちょうど聞くことができまして、企業の研修に利用されるなど、移住や定住や創業への足がかりが期待されるかなという感じを得ました。利用の声としても、実際に集団研修にコワーキングスペースを使い、その流れで宿泊施設を使うことで実際にいい話ができるという話もされていましたので、こういう活用というのは非常に大事だなという感じも得ました。 また、宿泊スペースから見る農村景観の風景は、市外の企業様等のご活用に当たっては、本当にすばらしい爽快感を得られる非常によい施設だなという感覚を得ております。 また、そういった酒蔵とか旧役場の巡るポイントがたくさんありました。ストーリーがたくさんありますので、私としては、ぜひ点を線につなげていきまして、また面につながるように、教育界の文化財、農業振興、ジオパーク、そういった観光、それから自然環境保全と、そういういろんな側面をつなげていくということが非常に大事だなと思っております。 また、いずれにしましても市の総合計画に基づいて取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上、感想でございます。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、2、市有地の活用と空き家対策についての質問を許します。
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) それでは、2項目め、市有地の活用と空き家対策についてであります。 現在、市内の市営住宅の管理運用は大分県住宅供給公社が行っているのは、皆さん知ってのとおりだと思っております。以前からこうした市営住宅の空き家が目に入るようになってきたのは、私の気のせいでしょうか。老朽化した市営住宅も目立っています。市と公社は協議や連絡、情報等を共有しているのか、以下の項目についてお伺いします。 1、市営住宅の現況と維持管理、これからの運用は。 2、遊休市有地の現状は。 3、I・J・Uターンの方々への情報提供はどうしているのか、お伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 2、市有地の活用と空き家対策については、
産業建設統括理事より答弁があります。 佐藤
産業建設統括理事。 〔
産業建設統括理事 佐藤勝美君登壇〕
◎
産業建設統括理事(佐藤勝美君) それでは、市有地の活用と空き家対策についてのご質問にお答えいたします。 まず、市営住宅の現況と維持管理、今後の運用についてでございます。 本市の公営住宅は、本年4月1日時点で996戸、入居戸数703戸、入居率は70.58%となっております。入居可能な空き室については、市報や
ホームページにより毎月募集を行っており、現時点での空き家は293戸となっています。なお、老朽化等の理由により、募集停止・用途廃止等の政策的空き家は184戸となっております。 公営住宅の管理につきましては、平成26年度から大分県住宅供給公社の住宅管理センターに委託し、入居・退去事務、住宅使用料等の徴収、施設の維持補修、年2回の除草等を行っており、毎月、公営住宅連絡調整会議を開催するなど双方で情報や課題を把握・共有し、適正かつ円滑な管理運営に努めております。 本市では、公営住宅の効率的な活用を進めていくために、令和3年3月に
豊後大野市公営住宅等長寿命化計画の第1回の見直しを行ったところです。 一方で、同時期の令和3年3月、大分県公営住宅マスタープラン2020実施編により、今後の県全域での公営住宅の必要戸数が取りまとめられ、本市では、令和22年度までに735戸の管理目標が示されたところです。 これらのことを踏まえ、今後の運用につきましては、
豊後大野市公営住宅等長寿命化計画と大分県公営住宅マスタープラン2020実施編との整合性を図るとともに、市の将来人口・世帯数の動向を見据え、耐用年数経過時には、施設・設備の点検と併せて、建て替えや用途廃止も検討しながら、居住性・安全性の維持に取り組んでまいります。 次に、遊休市有地の現状についてでございます。 本市が所有する土地は、現在、市が公用または公共用として活用している行政財産が2万6,704筆で約837ヘクタール、行政財産以外の普通財産が6,177筆で約1,756ヘクタールあり、合計で3万2,881筆、約2,593ヘクタールとなっています。 また、普通財産の内訳としては、地目が宅地となっているものが304筆で約21ヘクタール、雑種地となっているものが314筆で約13ヘクタール、その他保安林や山林等となっているものが5,559筆、約1,722ヘクタールとなっています。 次に、I・J・Uターンの方々への情報提供はについてでございます。
豊後大野市空き家バンク登録制度は、空き家等の有効活用を通して、定住促進による集落の維持及び活性化並びに
豊後大野市民と市外居住者との交流拡大を図ることを目的に実施しております。 この制度を活用した移住者につきましては、平成26年度から令和4年度までで物件登録数が284件、利用登録者数が851人となっております。移住世帯につきましては、Iターンが178世帯、Uターンが63世帯となっており、そのうち空き家バンクを利用した世帯が、Iターンが99世帯、Uターンが14世帯となっており、特にIターンでは、過半数の世帯が空き家バンクを利用している状況であります。 移住者の方々への情報提供につきましては、県やふるさと回帰支援センター主催の移住相談会や、おんせん県おおいた就農・就業応援フェアに参加し、本市への移住を促進しています。 また、市の
ホームページの移住定住ポータルサイト「ぶんごおおの暮らし手帖」やSNSなども活用しております。このポータルサイトの閲覧状況は、令和3年度8万2,711件、令和4年度8万6,180件と3,469件の増となっております。令和4年度のアクセス数の内訳は、主に大分、東京、大阪、福岡となっており、県外からの関心が高まっているところです。 今後も地域の魅力的な情報発信や情報拡散に努め、移住者の方々の空き家バンクへの登録と利用を推進してまいります。 〔
産業建設統括理事 佐藤勝美君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君、再質問ありますか。
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) あまり時間がありませんので、再質問、二、三点で終わらせたいと思います。 トータル的な質問をさせていただくんですが、やはり今、市営住宅の現状が、市内を見たときに市営住宅の稼働率が本当に低いように見受けられます。各町の旧町村時代のときから続いている市営住宅も、やはりもう老朽化している中で、生活されている方もいます。そういった中で、この維持管理が県の住宅管理センターに委託されているんですが、本当に管理されているのか、そういった指導はされているのか、ちょっと不安になるところがあるんです。 玄関から周りが草ぼうぼうの市営住宅も見受けられます。答弁では、大分県住宅供給公社との連携、情報共有をしているとあるんですが、本当にされているのか。そういった指導は市のほうからできないのか、されているのか、お伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 後藤
建設課長。
◎
建設課長(後藤泰二君) 大分県住宅供給公社で維持管理がされているのかということでございますが、
豊後大野市市営住宅の管理代行に関する基本協定書及び
豊後大野市特定公共賃貸住宅及び
豊後大野市まちづくり促進住宅の指定管理に関する基本協定書に基づき、管理をしていただいているところでございます。 具体的には、20万円以下の軽微・簡易的なものにつきまして、大分県住宅供給公社にお願いしております。また、それを超えるものにつきましては、市建設課で維持補修工事を実施しているところでございます。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 理解はするんですが、今、本当に市営住宅の空き部屋が多いと私は思っております。なぜそこが埋まらないのか。やはり人が生活しなければ、どんどん建物も古くなります。市営住宅の在り方もこれから検討していかなきゃいけないのかなと。あまりにも民間のアパートや住宅を供給する民間業者が中心部にあって、そこに魅力を感じる市民の方もいらっしゃると思いますが、やはり市営住宅の考え方というんですか、在り方も含めて、市としてはそこをしっかりと考えていかなきゃならないんじゃないかと思っていますので、そこはぜひ協議をしてほしいなと思っております。ぜひ大分県住宅供給公社にしっかりと指導してほしい。強く要望したいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。 それから、今、
豊後大野市だけじゃないですが、移住定住、そこをやはり地方の自治体が真剣に取り組んでおります。少子化はもう本当に大きな大きな課題です。その少子化の取組のためにも、移住定住、そういった方をぜひ取り込みたい。そういった自治体が、本当に今、競争し合っています。 そういった意味で、
豊後大野市、目玉になるような大きな取組をするべきじゃないかなと思っているんですが、子育てを含めて、
豊後大野市に来たらいろんな意味でいいですよというアピール、そういった部分がほかの自治体よりも弱いのではないかなと思っているんですが、そこは、今、
豊後大野市の現状、それから、これから取り組みたい状況、少し説明をお願いします。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) 私どもがさっき言いました人口減少、少子化問題もございますが、特に私どもが今抱えている問題としまして、移住定住施策ということで空き家対策を進めておるところでございます。 先ほど言いましたように、子育て世帯に対する加算ですとか、東京圏からこちらに来る方のさらにまた
子育て支援とかもありますし、現在ある
子育て支援制度、市の取組を全てアピールしながら、市外者の方、移住される方の要望に応えるように、こんなにいいまちですよということで、今後ともそういった活動を推進してまいりたいと思っております。
○議長(
田嶋栄一君)
衞藤竜哉君。
◆16番(
衞藤竜哉君) 本当に、少し大風呂敷を広げてもいいと思うんですよ。
豊後大野市の取組は、ちょっとこれはすごいなと、そういったイメージで。やっぱりほかの自治体と同じようなことをしていては駄目だと私は思います。ぜひそこは取り組んでほしいなと思います。 たしか
豊後大野市も市内の子育て世代に、高校生以上の子どものいる世代ですか、移住定住も含めてアンケートを取ったように聞いております。若干アンケートの回答数が少なかったと聞いていますが、これは今年度、県の土木建築部が主体となって、そういったアンケートを県内全域に出す予定だそうです。県議会もこういった少子化、移住定住に向けて真剣にこれから取り組んでいくということでお聞きしましたので、
豊後大野市もぜひ、またねじを巻き直して、この移住定住に取り組んでほしいなと強く要望いたしまして、私の
一般質問を終わりたいと思います。 〔16番
衞藤竜哉君質問者席降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 以上で、16番、
衞藤竜哉君の
一般質問を終わります。 ここで午後1時15分まで休憩します。 休憩 午前11時41分 再開 午後1時15分
○議長(
田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き
一般質問を許可します。
---------------------------------------
△
川野優治君
○議長(
田嶋栄一君) 11番、
川野優治君。 1、人口減少対策についての質問を許します。
川野優治君。 〔11番
川野優治君
質問者席登壇〕
◆11番(
川野優治君) 1問目は人口減少対策についてお伺いします。 ①空き家バンク制度(登録・利用の状況)について。 ②関係人口の創出(交流
拠点施設の活動内容)についてお伺いいたします。
○議長(
田嶋栄一君) 1、人口減少対策については、
総務企画統括理事より答弁があります。 平山
総務企画統括理事。 〔
総務企画統括理事 平山元彦君登壇〕
◎
総務企画統括理事(平山元彦君) 人口減少対策についてのご質問にお答えいたします。 まず、空き家バンク制度についてでございます。 本市の空き家バンクは、宅地建物取引業などの専門的な知識を有する不動産業を中心とする市内7社で構成された
豊後大野市宅地建物流通センターに物件調査業務等を委託して取り組んでおります。 このセンターを利用した空き家バンクの昨年度の実績は、空き家の物件登録数が41件、利用登録人数が168人で過去最高の登録数となりましたが、空き家の需要に対して供給数が足りない状況が続いております。 このような状況を踏まえ、市では空き家の流通を促すために、例年4月に送付する固定資産税納税通知書に空き家の利活用を促すチラシを同封し、制度の広報活動を継続的に行っているほか、空き家の利活用に特化した補助制度も設けているところです。 また、昨年度からは、自治会や地域振興協議会を対象とした空き家の情報提供に対する奨励金制度を設け、地域と連携した移住者確保策に取り組んでおります。 さらに、家財道具の処分に係る補助金については、売買もしくは賃貸借契約成立後としていた補助金交付のタイミングを早め、空き家バンク登録時でも可能とするなど、空き家所有者に対して、空き家の提供を後押しする制度改正も行っております。これらの取組により、空き家物件の登録数増加につながるなど、一定の効果が出ているところでございます。 市としましては、今後も空き家対策等を積極的に行いながら、人口減少に歯止めをかけるための取組を進め、市民や移住者等が住んでよかったまち、住み続けたいまちの実現を目指してまいります。 次に、関係人口の創出についてでございます。 昨年10月に指定管理による運営で開始した
関係人口交流拠点施設「
cocomio」では、開館以降、オープニングイベントの開催、
ホームページの開設、各種SNSのページ作成、施設パンフレット制作等の施設開所に係る諸活動のほか、創業相談対応、空き家利用に興味を持っている方を集めた空き家見学、空き家利活用のトークセッション等の活動を行っております。 また、
cocomioのようなテレワークスペースやサテライトオフィス等が併設された複合施設は、コロナ禍による働き方の変化により全国的に設置が進んでいるため、これから設置を計画する県内外からの視察対応も行ったところでございます。 今年度につきましては、
cocomioでの活動をさらに大きく展開していくために、県が福岡市に設置している大学生向けの施設「就職相談支援施設ドット」と連携した本市へのツアー企画や、九州移住ドラフト会議へのエントリー等の活動により、移住定住や関係人口の創出を図っていく計画としております。 サテライトオフィススペースにつきましては、既に市外に本社を置く2社を誘致できており、来月から利活用が開始される予定であると聞いております。 さらに、創業支援に関しましては、空き家活用のワークショップ開催や、ココミオローカルビジネススクールの開催等を計画しております。このローカルビジネススクールは、8月から11月の間、全6回の創業セミナーを開催するもので、国の産業競争力強化法に基づく特定創業支援事業として実施されます。そのため、受講後に市内で起業される際は、会社設立時の登録免許税が半額になるほか、日本政策金融公庫の融資制度の要件緩和や貸付利率の引下げ等のメリットがあります。 なお、ココミオローカルビジネススクールは、市外の方でも本市での創業を希望する方であれば申込可能としており、受講者の中から本市への移住や関係人口及び交流人口という形でご活躍いただくことを期待しております。 市としましても、これらの取組を継続して支援することで、関係人口の交流・拡大を目指してまいります。 〔
総務企画統括理事 平山元彦君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君)
川野優治君、再質問ありますか。
川野優治君。
◆11番(
川野優治君) まず、①の空き家バンク制度について質問いたします。 この答弁書を頂いたときに、最初に見て感じたのは、利用者が少ないなという印象を受けました。登録物件数が41件、利用登録者数が168名と、そして、その後にありますように、空き家の需要に対して供給数が足りない状況が続いておりますと。そういうふうに執行部も認めております。なぜこういうことになるのかなと考えたんですけれども、私はこう考えました。 空き家バンクというのは、やっぱり個人の財産の管理行為です。ですが、と同時に二面性があるんですね、これが。
豊後大野市の
まちづくりに参画するというか、ある程度公的な性格もあるんです、空き家バンク制度は。どうも
まちづくりへの協力という面があまり認識されていないんではないかなと。どうしても業者のほうに目がいくというか、そっちのほうを中心にいくもので、空き家バンク制度がいまいち伸びていないのかなというふうに私は感じているんですけれども、やっぱりこの点は市のほうが積極的に関与すべきではないかと。若干業者に遠慮しているというか、そういうところがあるように私は感じています。 具体的にどういうことかといいますと、最初、家財道具を処分するんですけれども、そのときに金がかかるんです。どのぐらいかと業者に聞くと、業者が大体30万円とか、50万円とか、そういうふうなことを言うんです。もうこれは、はっきり言って業者ベースの話なんですけれども、そうすると、空き家バンクに頼もうとしている人も、それは高いな、もう空き家バンクをやめようと、そこで空き家バンクに二の足を踏む方が結構おるそうなんです。 だから、そういうのをなくして、空き家バンクを利用する人を増やすためには、市がもっと積極的に、業者と二人三脚でやらなければならないんですけれども、やっぱり市が中心になって、これはやってほしいと思います。その点よろしくお願いいたします。 その点、ちょっと市の見解をお聞きしたいと思います。
○議長(
田嶋栄一君)
河室まちづくり推進課長。
◎
まちづくり推進課長(
河室晃明君) 議員の言われるように、先ほど言いました登録者数、物件登録が少なく、登録を取り下げる方が多いということで、大変そこはこちらも積極的な推進をしたいと思っております。 ちなみに、令和3年が29件の登録物件数でございましたが、令和4年度は41件ということで、若干の伸びでございます。さらに、先ほど申しましたように、自治会や地域振興協議会などからの情報提供に対する補助制度を設け、さらに家財道具につきましても主経費の2分の1を補助し、上限10万円とする制度もございます。そういった制度もございますが、本市としましても移住定住施策は主に空き家バンクというのが中心となっていると考えております。移住コーディネーターということで市職員も充てて、さらに空き家バンクの推進に取り組んでいるところでございますので、そういったご意見もございますが、またさらに積極的に進めてまいりたいと考えております。
○議長(
田嶋栄一君)
川野優治君。
◆11番(
川野優治君) 市の積極的な関与をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 次に、②関係人口の創出についてに移ります。 関係人口の創出というのは、第2期地方創生で急に出てきた概念でありまして、若干なじめない部分もあるんですけれども、関係人口とは何だろうかと、そういうところがあるんですけれども、私がちょっとここで皆さんに紹介したいことがあるんです。関係人口とは実際何なのかということです。 これは日本経済新聞に載っていたんですけれども、栃木県に佐野市というところがあります。栃木県佐野市は、佐藤姓のゆかりの地だそうです。佐藤姓の始まりの地ということで、佐藤さんを関係人口として位置づけて活性化しようということをやっているそうなんですけれども、ここは佐藤の会というのをつくって、そして佐藤さん、全国に200万人おるそうなんですけれども、その人たちに会員募集をしているところなんです。 これは一つの例ですけれども、やっぱり関係人口というのはそういうもので、どこに目をつけるかというのはなかなかですね。そうかと言われてみると、確かにそうなんですけれども、やっぱり関係人口というのは、これは抽出しようと思えばかなりできるんではないかなというふうに私は考えております。 その一つとして、今年の5月2日の大分合同新聞に載っていた記事なんですけれども、こういうのが載っていました。未来のロードレーサー育成、
豊後大野市で4日から中高生向け合宿、スパークルおおいたが誘致と。これは自転車のロードレースの選手の合宿を
豊後大野市でやると。旧国道57号、そして大野町の四辻峠に行く道があるそうなんですけれども、ここがトレーニングの道路としては非常に適していると。だから、合宿もこれからは年数回行うし、いろんな競技会も
豊後大野市で行うということが、ここに載っています。 これは単なる
観光振興なんですけれども、やっぱりこういうものを利用して、これを関係人口の創出に結びつけていけば、自転車のロードレースを中心に関係人口が増えるんではないかなと思うんです。今これは執行部の方にやってほしいと思います。お願いいたします。 関係人口については、質問というよりは私の希望を述べました。よろしくお願いいたします。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、2、耕作放棄地の管理についての質問を許します。
川野優治君。
◆11番(
川野優治君) 2問目は、耕作放棄地の管理についてお伺いします。 耕作を放棄した農地でも、土地改良区に入っていれば、水利費等の管理費の支払い義務が生じます。これは半永久的に生じるわけですから、何とか、これに困っている農民の方も結構いらっしゃるので、これを解決する方法はないのかということをお伺いいたします。
○議長(
田嶋栄一君) 「2 耕作放棄地の管理について」は、
農林整備課長より答弁があります。 関屋
農林整備課長。 〔
農林整備課長 関屋 隆君登壇〕
◎
農林整備課長(関屋隆君) それでは、耕作放棄地の管理についてのご質問にお答えいたします。 土地改良区の水利費は、土地改良法の定めにより賦課されています。土地改良区が定款に定めた施設の維持管理等の事業による利益の有無により賦課が判断されるため、耕作を放棄した農地であっても水利費等の支払い義務が生じることとされております。 土地改良区から水利費が賦課されている農地は、かんがい事業や畑総事業等により土地改良施設が整備されており、整備するための事業費償還金や施設の維持管理費は土地改良区組合員からの賦課金によって賄われていますが、近年、耕作放棄地や水利費に関する相談が増加しており、土地改良区におかれましても対応に苦慮しているとの話を聞き及んでおります。 なお、地区除外や地区除外に伴う決済金に係る取扱いがあると聞いております。それらのことは、基本的に各土地改良区で決定されることでありますので、詳細につきましては、それぞれの土地改良区に相談いただきたいと存じます。 〔
農林整備課長 関屋 隆君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君)
川野優治君、再質問ありますか。
川野優治君。
◆11番(
川野優治君) 契約は守らなければならないと、これは近代法の大原則なんです。だから、当然、この水利費等は、契約しているからこれは永久に払ってくださいということになるんですけれども、そうしますと、契約をそのまま押しつけると、かえって不合理というか、不公平が生じる場合もあるんです。恐らくこの耕作放棄地は、もうその部類に入りかけているんではないかと思うんです。 ただ、契約をそのまま押しつけることが公平に反するかどうかというのは、これまたここで議論してもどうしようもなることではないんですけれども、やっぱりこれは最終的には国レベルで言いますから、国会でここのところを議論してもらいたいと思います。もちろんこれは市の権限ではないんですけれども、そうしないと耕作放棄、好きで耕作放棄をしたわけではないんです、これも。耕作できないから耕作放棄したのに、まだ維持管理費を払ってくださいと。これはやっぱりかなり、不条理というのはちょっと言い過ぎなんですけれども、若干やっぱり耕作者に無理があると思うので、そこのところは国全体で議論してほしいと思います。 私の質問はそれだけです。終わります。 〔11番
川野優治君質問者席降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 以上で、11番、
川野優治君の
一般質問を終わります。 ここで午後1時50分まで休憩します。 休憩 午後1時36分 再開 午後1時50分
○議長(
田嶋栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き
一般質問を許可します。
---------------------------------------
△佐藤昭生君
○議長(
田嶋栄一君) 4番、佐藤昭生君。 1、市民の健康管理についての質問を許します。 佐藤昭生君。 〔4番 佐藤昭生君
質問者席登壇〕
◆4番(佐藤昭生君) 議長から許可を得ましたので、通告に従いまして3項目について順次質問をいたします。 それでは、1項目めとして、1、市民の健康管理についてお伺いします。 ①市が年に1回実施している集団健診(基本健診・特定健診)の受診割合について。 ②健診の受診結果による市民の健康状態について。 ③市民の医療費の状況について。 ④現在の取組状況、今後の対応策について。 以上4点についてお伺いいたします。
○議長(
田嶋栄一君) 1、市民の健康管理については、
市民生活課長より答弁があります。 羽田野
市民生活課長。 〔
市民生活課長 羽田野宏章君登壇〕
◎
市民生活課長(
羽田野宏章君) 市民の健康管理についてのご質問にお答えいたします。 まず、市が年に1回実施している集団健診(基本健診・特定健診)の受診割合についてでございます。 基本健診につきましては、早期に生活習慣病予防に取り組んでいただくことを目的として、18歳から40歳未満の方を対象に行っており、令和3年度は120人が受診しています。また、特定健診につきましては、国民健康保険被保険者の40歳から74歳までの方を対象に行っており、令和3年度は、対象者5,978人のうち2,645人が受診し、受診率は44.2%で、県内で6番目に高い状況となっております。 次に、健診の受診結果による市民の健康状態についてでございます。 国民健康保険被保険者の令和3年度受診結果は、高脂血症有病者が61.3%、高血圧有病者が55.5%、腹囲が基準より大きい人が37.8%、空腹時血糖高値が35.3%となっており、腹囲該当者が県内で4番目、空腹時血糖該当者が5番目に高くなっています。また、診療情報から見た疾病別有病率では、生活習慣病有病率が46.4%で県内4番目に高くなっており、脂質異常症や高血圧、糖尿病等が原因となっています。 次に、市民の医療費の状況についてでございます。 令和3年度国民健康保険の1人当たり医療費は507,611円で、県内で3番目に高い状況です。その内訳は、入院費が約209,000円、入院外費が約154,000円、調剤費が約84,000円となっております。 次に、現在の市の取組状況、今後の対応策についてでございます。 第2次
豊後大野市健康づくり計画「あけあじ健康21」では、市民みんなで取り組む行動目標として「ぶんごおおの健康づくり10か条」を掲げ、その中で、年に1回は健診を受けることを推進しています。主な取組としましては、電話予約制による健診時間の短縮や、市報・
ホームページ・ケーブルテレビ等を活用した市民への周知、土日を含めた休日健診、託児つきの女性スタッフによるレディース検診、介助が必要な方を対象とした健診等がございます。また、健診の結果、生活習慣の改善が必要となった方に対しましては、具体的な改善目標を立てながら指導を行っています。 今後の対応策としましては、受診率の低い年代に対して重点的に受診勧奨を行うとともに、未受診者への勧奨通知方法の改善や電話での受診勧奨に努めてまいります。また、年度途中の国民健康保険加入者や通院中の未受診者に対しても積極的に受診勧奨を行い、今後も関係機関等と連携を図りながら、市民一人一人の健康づくりに向けて、健診を受けやすい体制づくりを推進してまいります。 〔
市民生活課長 羽田野宏章君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 健康推進室を中心にしっかり取り組んでいただいていることは分かりました。生活習慣病有病率が県内4番目に高い、あるいは医療費が年間50万7,611円で県内3番目に高い。ちょっと原因がはっきり分からないんですが、どのような原因があるのかなというふうに素朴に疑問を感じるんですけれども、いかがでしょうか。お願いします。
○議長(
田嶋栄一君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(
羽田野宏章君) 健診結果につきまして、やはり高脂血症、それから高血圧の有病者等々、そういう成人病の方が高いということにつきましては、今うちのほうでも調査をしている段階でございます。 そういうところが高いということにつきましては、やはり常日頃の食生活等々も含めた部分での健康課題が重要になってきていると考えております。まだそこのところについての結果等については、今後また十分に調査して推進していきたいと考えております。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) しっかり調査しながら原因究明して、まず生活習慣をきっちりやる、食生活もきっちりやるということで、今のところはそこで解決をしていきたいなと思っています。 続きまして、令和3年9月定例会において、歯と口の健康づくりについて質問した際に、口腔保健対策を妊娠期から高齢期までの全てのライフステージにおいて、健康づくりの基本施策に位置づけ、歯と口の健康づくりに取り組んでいるとの答弁をいただきました。 2022年度の政府の骨太の方針では、年代関係なく国民全員が定期的に歯科健診を受けることを目標とする国民皆歯科健診制度の検討が発表されました。歯科健診によって歯の健康を守ることで、全身の健康を守ることにつながります。本市の歯科健診の取組について、再度お伺いいたします。
○議長(
田嶋栄一君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(
羽田野宏章君) 議員の今お話にありましたとおり、国におきましては国民皆歯科健診制度の導入について検討されているというところでございます。 現在、市の取組といたしましては、40歳、50歳、60歳、70歳の市民を対象に歯科口腔健診を実施しております。対象者には無料のクーポン券を郵送し、
豊後大野市歯科医師会加入の歯科医院で健診を受けていただきます。6月から11月までを健診期間として実施しているということでございます。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) よく分かりました。 ただいま
豊後大野市では、集団健診、この用紙ですね、
ホームページにもきっちりニュースを流しております。また、大分県後期高齢者医療広域連合では、75歳以上の高齢者の健診受診率を本年度目標29%に設定して健康寿命を延ばすといった報道もされております。自分の健康は自分自身でしっかり向き合っていかなければならないということを皆様と共有して、この項の質問を終わります。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、2、マイナンバーカードを利用した窓口業務の軽減化についての質問を許します。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) マイナンバーカードを利用した窓口業務の軽減化についてお伺いします。 全国的にマイナンバーカードの登録をめぐる混乱が広がっております。システムの不備によるもの、パソコン操作による人為的なミスによるもの、健康保険証や銀行口座へのひもづけ等に関するトラブルも発生しております。国は、責任を持って問題点をしっかりと精査して課題を解決し、より正確なものをつくり上げていく必要があると思っております。 今日の世論調査でも出ておりましたが、マイナンバーカード、健康保険証への移行は、75%ぐらいの方がまだ時期尚早であるというふうなニュースも流れておりました。しかし、その一方で、暮らしの中でデジタル化は避けて通れない道であります。 そこで、本年度当初予算でも計上されていますが、住民票等コンビニ交付サービス導入事業によって、マイナンバーカードを所持していれば、県外にいてもコンビニを利用して住民票等が交付されるようになりました。このキオスク端末(マルチコピー機)を市役所本庁舎に設置すれば、窓口業務の軽減化につながると思いますが、導入計画があるのか、お伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 「2 マイナンバーカードを利用した窓口業務の軽減化について」は、
市民生活課長より答弁があります。 羽田野
市民生活課長。 〔
市民生活課長 羽田野宏章君登壇〕
◎
市民生活課長(
羽田野宏章君) それでは、マイナンバーカードを利用した窓口業務の軽減化についてのご質問にお答えいたします。 本市は、市内に6つの支所があり、各種証明書は全ての支所において交付が可能となっております。 また、本市では、マイナンバーカードの取得率が5月31日時点で73.02%となっておりますが、このマイナンバーカードを利用し、全国のコンビニに設置されているキオスク端末から各種証明書を取得できるコンビニ交付サービス事業を本年度開始いたしました。 コンビニ交付の実績につきましては、事業を導入した4月の交付数が、住民票85部、印鑑証明31部、戸籍証明36部、戸籍附票10部、合計162部で、昨年4月の交付部数の6.8%となっております。 このように、コンビニ交付サービスの導入により、証明書取得手段が一つ増えたことから、市民の皆様へのサービスの拡充が図られたものと考えております。 しかしながら、キオスク端末を本庁舎に設置した場合、本市では高齢者の比率が高いことなどから、自分で端末を操作するより窓口での交付を希望する方が多くなることが考えられます。 以上のことから、費用対効果等も勘案した結果、本庁舎へのキオスク端末の導入につきましては、現在のところ考えておりません。 今後につきましては、来庁者及びコンビニサービス利用状況等を注視しながら対応してまいります。 〔
市民生活課長 羽田野宏章君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 昨年7月末時点でのマイナンバーカードの交付率が39.1%でしたから、10か月で2倍近くの交付率になっているということであります。関係者の尽力に敬意を表します。 本題に入りますが、県内でキオスク端末(マルチコピー機)を導入している自治体が、日田市と中津市の2か所あります。日田市は令和3年3月に導入しております。担当課に伺ったところ、印鑑証明は印鑑証明カードがなくても発行できるため利便性が高いとのことでした。また、中津市は、本年4月から導入して3か月が経過しています。交付手数料について、住民票の写し等窓口手数料が300円に対して、半額の150円に設定をしております。戸籍謄本・抄本のみ、窓口が450円のところ300円となっています。さらに、コンビニでも中津市民の住民票等の発行であれば同様の割引設定ですので、どちらとも利用者は増加しているとのことでした。当然、マルチコピーサービスも利用できるようになっております。 答弁では、本市は高齢者が多いので、窓口での交付希望が多いという予想ですが、銀行のATM、ガソリンスタンドのセルフ給油、e-Tax等、高齢者とはいえ、結構ややこしい作業もこなしている方も多くおられます。それに、市民サービスに費用対効果を当てはめるのには若干の違和感を覚えます。 その上で、再度伺います。本市も導入を前向きに検討してはいかがでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(
羽田野宏章君)
先ほど答弁の中でも述べましたように、当市のほうは、今、窓口対面の交付から、全国的な流れの中で、コンビニ交付というものを導入して、今、証明をということも、また窓口業務の内容を多くしたというところでございまして、まだそのものが始まったばかりでございますので、このことをもう少し積極的に進めさせていただいて、取組を進めていきたいと考えているところでございます。 そういった意味で、今後の市民の皆様方の動向等を注視しながら、今の事業を進めていきたいと考えていますので、もう少し、窓口にキオスク端末ということについては、今のところ計画していないということの繰り返しなりますけれども、今のところの考えでございます。
○議長(
田嶋栄一君) 次に、3、市職員の人材確保と職場環境についての質問を許します。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) それでは、3項目めの市職員の人材確保と職場環境についてお伺いします。 ①本市の職員は、20代から50代前半にかけての退職者の割合が高い印象を受けます。特に昨年度は多かったと思いますが、大分県や県内各自治体も同様なのか、
実情も併せてお伺いします。 ②市役所は、市内最大規模の職場であり、人数も最多です。市内随一のシンクタンクと捉えています。人材の流出・知的財産の消失は、市全体にとっての損失だと思っております。現在、職員の補充・確保はどのように行っているかお伺いします。 ③職場でハラスメント(パワハラ・セクハラ・モラハラ等)があった場合の対応、事前の防止策はどのように行っているかお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君) 3、市職員の人材確保と職場環境については、
総務課長より答弁があります。
阿南総務課長。 〔
総務課長 阿南博和君登壇〕
◎
総務課長(
阿南博和君) それでは、市職員の人材確保と職場環境についてのご質問にお答えいたします。 まず、令和4年度における本市職員の退職者の状況についてでございます。 昨年度の本市職員の退職者総数に占める20代の割合は7%、30代は7%、40代は11%、50代が43%です。近隣市の状況については、20代から30代の割合が30%と多く、50代は13%程度となっております。 次に、職員の補充・確保についてでございます。 早期退職予定者を把握した上で、採用試験の適時適切な実施、幅広い年齢層からの採用、市内はもとより市域を越えた人材確保の取組を進める計画としております。 次に、職場でハラスメントがあった場合の対応、事前の防止策についてでございます。 職員の利益の保護及び職員の能率の発揮を目的として、ハラスメントの防止のための措置及びハラスメントが生じた場合に適切に対応するために、
豊後大野市職員のハラスメントの防止に関する規定を定めております。この規定は、所属長及び職員が対処すべき責務を明記し、ハラスメントの防止に努めるとともに、ハラスメントに起因する苦情または相談が職員から行われた場合には、苦情相談窓口の相談員が迅速かつ適切に対処することとなっております。 また、事前の防止策については、平成26年度から、ハラスメントに関する職員研修を実施しております。毎年度ハラスメントの研修計画を立て、ハラスメントの基礎知識を習得するための研修はもとより、防止するための研修を実施しております。 〔
総務課長 阿南博和君降壇〕
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君、再質問ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 総務省が作成した令和2年度地方公務員の退職状況等調査によりますと、定年退職者が全体の55.2%で、普通退職者が35.1%、勧奨退職者が5.3%、早期募集制度による退職者が2.7%となっています。 本市は、68%が普通退職者であり、全国の約2倍です。また、50代の退職者が近隣都市に比べて3倍近くありますが、普通退職者の退職理由が分かればお伺いします。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 退職の理由につきましては、本人の意思による申出により退職願を受け付けることとしておりまして、ほとんどの理由が自己都合でございます。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) この退職者についての質問ですが、明日、後藤雅克議員から関連した質問が数多くあり、私からは退職者については以上です。 次に、職場の現状についてです。 残業が常態化していて、日曜、祝日も勤務している職場、特に1階が多いようにあります。職員の絶対数が足りているのかどうか、お伺いします。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 本市の定員管理計画は、一般行政、教育、消防部門の3部門で420人の定員にする計画を立てております。 総務省の直近の調査によりますと、適正数は422人となっておりまして、現在、この部門の人数が450人となっておりますことから、速報値ではございますが、まだ25人から28人が超過となっております。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 25名超過ということですが、現在、休んでいる職員は何名おられるんでしょうか。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 現在、病休・休職含めまして12人でございます。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 人事に関することなので、これ以上は申しませんが、バランスのよい職場配置をぜひお願いしたいと思います。 次に、令和3年12月定例会において、技術職員数の現状と人員の確保について質問いたしましたが、その後、技術職員の必要人員は確保できているのか、お伺いします。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 昨年度、技術を担当する職員が2名退職いたしまして、この退職に伴いまして、令和5年度に新たに新採用を1人、再任用職員1名を配置しまして、業務に支障のない人員配置をしたところでございます。 今後の技術職の確保につきましては、担当部署と協議を重ねまして、適正な人員の確保に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 職員の確保は重要な案件であります。最初に申しましたとおりであります。確保の方法として少し提案させていただきます。 育成枠の採用、年齢制限をなくした採用、インターンシップで職場体験をしていただいてからの採用、会計年度任用職員の採用を年に一度だけではなく通年で行う。大分県が取り入れている専門職をあらかじめ登録しておく専門職サポーター制度、臨時的任用職員、非常勤職員等でありますが、こういうものを取り入れての採用など、いろいろな方法があると思いますが、
豊後大野市独自の採用方法があれば伺います。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 県の専門職サポーター登録制度については承知をしておりまして、こういった技術的・専門的知識が非常時に有する場合の登録制度、こういった先進的な例を今後検討させていただきたいなと思っております。 また、議員からご提案のありましたインターン制度、年齢枠撤廃の制度、育成雇用、そういった点につきましても、他市の状況等を見ながら、また担当部署と協議しながら、検討を進めたいと思っております。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) しっかり対応して職員を確保していただきたいと思います。 次に、現在の職場環境について伺います。 職員のメンタルヘルスについては、昨年の12月定例会の
一般質問でも取り上げられていましたが、ハラスメント等による強いストレスが生じ、業務に支障を来す場合のメンタルヘルスケアはどのように行っているか、お伺いします。 また、一人休むことによって、周りの職員に負担が生じ、その中からまた追い込まれていく職員が出るといった負のスパイラルに陥らないような施策が必要だと思いますが、このことも併せて取組を伺います。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 職員のメンタルヘルスケア対策についてでございます。 この件につきましては、毎月1回、職員サポート相談会を開催しておりまして、これは公認心理師による秘密会に近い形での相談会でございます。職員が抱えている問題、仕事だけではなく、家庭にいろんな事情を抱えた職員もおりますので、こういった公認心理師に相談していただきながら、アドバイスをいただき、メンタルヘルスを保つという事業でございます。 それと併せまして、総務課に衛生管理士を1名配置しておりまして、この方は専門的な知識を有する方で、職員からの個別の相談に随時対応する体制を構築しているところでございます。 それと、病休により職員が休みとなる場合に、一人が休んで次々と職員に影響があるのではないかというご質問についてでございますが、病休により職員が休みとなる場合は、短期間では課内係間連携の業務連携をお願いしておるところでございまして、長期間となる場合は、事務補助の必要性に応じまして会計年度任用職員を採用し、配置して対応することとしております。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 先ほども提案いたしましたように、会計年度任用職員の通年採用をぜひ活用していただいて、職場が困らないような対応をしていただきたいと思います。 最後になりますが、カスタマーハラスメントの対応策はどのように行っていますか。 組織として、安全配慮義務、職場環境配慮義務に違反のないような取組はなされていますか、お伺いします。
○議長(
田嶋栄一君)
阿南総務課長。
◎
総務課長(
阿南博和君) 外部からの不当要求対策といたしまして、総務課に交通防犯専門の会計年度任用職員を1名配置しているところでございます。不当要求行為や行政暴力に関する事案が生じた場合には、総務課へ通報いただく仕組みも構築しております。 この制度につきましては、今後も各課管理職への周知徹底を図っていきまして、こういったことが起こった場合には一報をすぐ入れる仕組みを徹底していきたいなと思っております。
○議長(
田嶋栄一君) 佐藤昭生君。