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06月09日-03号

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  1. 杵築市議会 2021-06-09
    06月09日-03号


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    令和 3年 6月定例会(第2回)令和3年 第2回(定例)杵築市議会会議録(第3号)令和3年 6月 9日(水曜日)〇議事日程(第3号)令和3年 6月 9日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 泥 谷   修 君      2番 多 田   忍 君 3番 衞 藤 竜一郎 君      4番 工 藤 壮一郎 君 5番 坂 本 哲 知 君      6番 真 鍋 公 博 君 7番 阿 部 素 也 君      8番 田 原 祐 二 君 9番 堀   典 義 君     10番 田 中 正 治 君11番 二 宮 健太郎 君     12番 小 野 義 美 君13番 加 来   喬 君     14番 渡 辺 雄 爾 君15番 小 春   稔 君     16番 富 来 征 一 君17番 真 砂 矩 男 君     18番 藤 本 治 郎 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  阿 部 裕 司 君      次長  松 下 康 幸 君書記  加 藤 沙 江 君                   ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………佐 藤   剛 君企画財政課長……内 野   剛 君                    協働のまちづくり課長………………………………………………河 野   泰 君危機管理課長……大 塚 茂 治 君   市民生活課長……岩 尾 豊 彦 君税務課長…………三 浦 浩 二 君   農林水産課長……矢 守 丈 俊 君商工観光課長……黒 田 幸一郎 君   建設課長…………安 只 邦 盛 君上下水道課長……矢 野   浩 君                    財産管理活用課長……………………………………………………宮 部 雅 司 君大田振興課長……岡 部 元 暢 君   山香振興課長……加 藤 雄 一 君教育総務課長……梶 原 美 樹 君   学校教育課長……真 砂 一 也 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   社会教育課長……工 藤 正 行 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………後 藤 方 彦 君医療介護連携課長……………………………………………………小 俣 玲 子 君福祉事務所長……秋 吉 知 子 君                    人権啓発・部落差別解消推進課長…………………………………高 橋 勝 久 君選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長……………………堀   和 朗 君健康長寿あんしん課長………………………………………………河 野 由紀子 君農業委員会事務局長…………………………………………………清 原 浩 徳 君会計課長…………江 藤 昌 士 君                    ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(藤本治郎君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(藤本治郎君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 12番、小野義美議員。(12番 小野義美君質問席に着く) ◆12番(小野義美君) 冒頭、アクリル板がありますので、皆さん聞き取りにくいと思いますので、マスクを外させて質問させていただきます。 皆さん、おはようございます。議長より御指名がありました議席番号12番、市民クラブの小野義美です。2日目のトップバッターであります。どうぞよろしくお願いいたします。 今年は、昨日も渡辺議員が申していたとおり、梅雨入りが早くて、適度な雨が降りました。田植えの準備もスムーズにというか、例年より早く進んでおります。実は、昨日、市の活性化センターに話を聞いたところ、今、苗箱で3万箱出荷ができていると、率にして60%ぐらいの出荷です、例年より早いですというようなことを、やはり準備が早くできて、苗のほうも早く欲しいというようなことですが、苗は予約でありますので、なかなかスムーズに供給が、その時期が来ないとできないというようなこともあります。そういうことで、大丈夫ですかと聞いたら、今年は苗の生育がよくて、支障なく皆さんに供給ができておりますというようなことでありました。 昨日も言われたとおり、今からは今年の収穫に向けての田植えですが、ウンカが、また早く中国大陸から飛来をしておると。1日か1日半で、もうこっちに来るというようなこと、ここに来て被害をもたらす。その対応が、箱苗の時期に薬をやると。昨年もその薬が出とったんですが、量的に少なかったが、今年は十分対応ができておるというようなことで、効果も70日から80日効くということで、第1進化をする時期、第2進化をする──8月ぐらいです──ここ辺まで効くと。その後は、また第2の予防、ヘリコプター防除とかいろいろなことで続けてもらいよると、昨年の結果からいえば、ほとんどその防除が効くのではなかろうかというような話もしておりました。 ただ、使用方法が、農林課のほうで防災ラジオで、この薬をやると効果がありますというようなお知らせをしてくれて大変助かるんですが、もう一つ、この中に使用方法があります。苗箱にやる時期が、苗を頂いて当日振ったんでは効果が落ちると。なぜかというと吸収率が落ちると。振ったまんま、田へ植えると吸収率が落ちるということで、せめて3日前から前日までに薬を散布してほしいというようなことでパンフレット等にはそう書いてはおるんですが、なかなかそこ辺までは皆さん手が回らなくて、苗を当日持ってきて、そのまま振って、そのまま植えるというようなことで、使用方法も理解することによって効果が上がるのではなかろうかというふうに思っております。 コロナ禍の中であります。昨日も富来議員が言っておりました、今年の秋の米の値段は下がりますよということで、私もちょっと情報を入れたんですが、そういうことであります。なぜかというと、お米が、今はもう外食産業辺りの使う量が少なくなったということで、余っておるということで、長期的に見れば大分厳しい価格になるのではなかろうかというふうに思っておりますが、それは先のことであります。とにかく豊作を願って、けがのないようにスムーズに植付け作業が終わることを願っておるところであります。 それでは、通告に従って質問をさせていただきます。主に農林水産課長、大変御苦労でございます。就任して初議会で、昨日はそのまたトップの答弁者になったわけであります。滞りなく3名の方の質問を受けたわけでありますが、答弁ができたこと、大変敬意を表すところであります。まだまだありますが、また、今日は私トップバッターですが、その質問も大半、課長のほうが受けてくれるということで、よろしくお願いをいたします。 就任以来、大変地域を駆け巡ってくれております。実は、私も何度か一緒に現場で会ったこともありますが、大変です。そういうことで、今回は期待を一身に背負っておる矢守農林課長にお聞きをしたいと思います。第1次産業の農林水産業でありますが、今回は農業に絞ってお聞きをしたいというふうに思っております。 農業については、担い手あるいは後継者不足、そしてまた高齢化等々、大変厳しいときでありますが、やり方によっては、まだまだ希望の灯はともせるというふうに思っております。 そこで、矢守農林水産課長が、今回、農業振興について、その思いを聞かせていただきたいと思います。お願いします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは、小野議員にお答えします。 4月1日に農林水産課に着任しまして、あっという間に2か月が過ぎました。私の農業振興への思いということでありますので、少しお時間を頂ければと思います。 農林水産課長は、過去4年間、杵築市農業の振興のため、県からの派遣という形で力添えを頂いていたポストでしたので、今回の配置につきましては私自身も注目していたところでありましたが、内示を見た瞬間は少しの衝撃を受けながら身の引き締まる思いがしたというのが正直なところであります。 また、今定例会におきましても、ありがたいことに議員皆様から多くの御質問を頂き、1次産業である農林水産業は、この杵築市にとって極めて重要かつ期待されているものであると改めて実感しているところであります。 私のこれまでの農政経験でありますが、約20年前、市町村合併の前になりますけども、米の生産調整と産地づくりの担当として3年間、また、4年前は、1年間だけでしたが、農地集積中間管理事業の担当として農林課のほうに在籍しておりました。一担当として業務に当たっていたときには自分の係のことしか見えておりませんでしたが、農林水産課の業務は大きく分類するだけでも、経営所得安定対策を柱とした水田の利活用、ミカン、イチゴ、お茶、花など園芸の振興、肉牛や乳牛に関する畜産の振興と家畜の診療、漁港や海岸の保全、カキ、アサリ、ハモなど水産業の振興、中山間地域等直接支払いや多面的機能支払いに代表される農地の保全、鳥獣害対策や森林整備に関すること、そして新規就農者や親元就農者の確保・支援など大変多岐にわたり、それぞれ課題が山積しております。その課題の中で全ての業務に共通するものが、後継者、担い手不足の問題であると感じております。さきほど議員の冒頭の御挨拶にありましたとおり、この問題が一番大きいと私のほうも感じております。 議員の御質問は農業振興に対してということでありますので、農業でお話をさせていただきたいと思いますが、集落営農組織の方々にお話を伺いますと共通して出てくるのが高齢化、担い手不足の問題であります。農地を整備して機械を導入したが、平均年齢は上がるばかりで先行きが不安である。また、中山間や多面的の活動自体もさることながら、事務手続をしてくれる若い人がいないなど、何の活動をするにしても必要となるのは、人、物、お金ですが、特に実働する人の確保が深刻な問題となっています。この問題をクリアすることは一朝一夕にできるものではありませんが、若者が希望を持って就農し、生産し続けるためには、頑張る生産者がもうかる農業を構築するほかないと思っています。現状、水稲から収益性の高い農業への転換を図るため、水田の畑地化や高収益となる園芸品目の導入を進めていますが、併せて重要なことは、前課長も申しておりました消費者ニーズを重視した売れるものを作るマーケットインの物づくりであると思います。担い手不足の解消ともうかる農業の構築は一体でありますので、引き続き地道に取り組んでいきたいと考えております。 私は、県から来ていただいた前任の竹中課長や松成課長のように、お花や柑橘、お茶などの専門家ではありませんが、この杵築で生まれ育ちましたので、土地と人を知っていることが強みだと思っております。コロナ禍でままならぬ現状でありますが、機動力を生かして現場に赴き、農業者の皆さんとじかに接してお話を聞きながら、農林水産課一丸となって今後の農業施策に生かしていく所存であります。皆様方の御指導と御鞭撻、御協力をこの場をお借りしてお願い申し上げ、御質問の回答とさせていただければと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) ありがとうございます。課長のやる気が市民の皆さんにも伝わったというふうに思っております。 課長、先ほど言った中に、土地と人を知っておるということでございます。最大の強みではなかろうかというふうに思っております。まず、現場に足を運んでください。対話をすることによって気持ちが伝わります。そしてまた、やる気を出せば理解は頂けるようになろうかというふうに思っております。いちご学校やファーマーズスクール等々、大型就農者が多く育っております。見本となるような指導と支援をやっていただいて、皆さん方が、おっ、やっているなというような認識を取れるように頑張っていただきたいと思います。私も微力ではありますが、一緒になって応援をしたいというふうに思っております。頑張ってください。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) それでは、次の質問に入らせていただきます。キキョウ栽培の現状についてをお伺いいたします。 東京生薬協会と提携を結んで、正式提携期間は5年間でありましたが、延長させていただいて、今7年目に入っておるところであります。今回、数ある推薦品目の中でキキョウが主品目というようなことで、今までがカワラヨモギ、ミシマサイコ等々やっていただいております。その中に、いろいろな出荷もやっておるんですが、今回は主品目としてこのキキョウをやろうということで、令和元年から少しずつ実証栽培に踏み切っておるということであります。元年等に植えたキキョウが、昨年、令和2年、収穫をされたわけでありますが、その実績等はどれぐらいであったのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 小野議員にもお力添えを頂いております薬用植物キキョウは、令和元年度に本格的な実証として24アールを植付け、令和2年度に初収穫を迎えました。収量は77.3キロで、うち6割が秀品ということで薬となり、4割は喉あめ等の加工品となったというふうに聞いております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 議員の皆さん、そして執行部の皆さん、私はタブレットに写真等を配信しております。1枚めくっていただくと20枚程度が出てくると思います。見ていただきたいと思います。 令和2年度の収穫は、令和元年に植えた1年生というようなことで収量も少なかったと、そしてまた試験的ですので、試行錯誤の中で収穫をしたわけであります。実は、私もこの中の一部を頂いて、調整等やって、出荷を──一部ですが、125株ぐらい頂いたんです。そして、今朝、担当課長補佐が、小野さん、販売代金ですと言って、重たい封筒を頂いて──まだ開けていないんですが──たくさん入っていると思い、楽しみにしておりますが、そういうことであります。 令和元年度の植付け24アールということですが、2年度も植えて、昨年の植付け面積はどれぐらいあったわけですか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 昨年、令和2年度の植付け面積は28.12アールということであります。本年秋に収穫予定ですけども、収穫量につきましては10アール当たり50キロ以上を目標としております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 28アール、4.4アールぐらいいみったわけでありますが──4アール増えました。それは今、1年生で大きく育って、今朝見たところ、メジャーで測ったら、もう1メートルも上、丈があります。2年生になるとこんなになるのかなと。1年生は最低30センチくらいだったですか、なって、まだつぼみもできていないんですが、そういうような状態で、2年生になると大きくなるなというような思いがしております。 土地のほうも、地域の中で、耕作放棄地まではいかないんですが、遊休農地、休耕田があって、もう耕作放棄地一歩手前のところを借りてというか、ぜひそこを管理してくださいというような依頼があって、そこに昨年は植えました。そういうことで、耕作放棄地解消の一つの手段にもなるのではなかろうかというふうに思っております。 今、課長、令和3年度の植付けの時期であります。私も植付けを半分以上やったんですが、今年度の植付け面積、最終的にはまだ出ていないと思いますけど、大体どれぐらい予定をしておるわけですか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長
    農林水産課長(矢守丈俊君) 令和3年度の植付けということでありますけども、本年は合計で41.5アールを予定をしております。収穫につきましては、令和4年、来年になりますけども、3作目になりますので、10アール当たり70キロ以上を目標とさせていただいております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 10アール当たり70キロ。昨年の分は50キロということで、随分上がったんですが、秋田、あちらの先駆地域では100キロ以上取っておるところもあるわけであります。そういうことで、技術やいろいろなことを重ねて、最終的には100キロは出していただきたいというふうに思っております。 私の経験からいけば、畝は1メーター20センチピッチで空けるわけでありますが、1畝に2列植えていきます、畝の中に。それが15センチ間隔ぐらいで相当植わるわけで、1畝にしたらちょうど1,000本くらい植わります。そういうことで、面積は──たくさん植える方がいなくても──1畝1,000本、あるいは0.1畝100本植えれば、1畝植えれば10人集まれば1反です。 そういうことで、皆さんが自分のところの前の花壇で少し植えて管理をしていただくということ、管理は、やはり無農薬です。絶対、除草剤あるいは防虫剤、殺菌剤等はやられません。そしてまた、田んぼの近く、ヘリコプター散布、ドローン散布をするようなところには植えられません。これは、完全に薬用に使うわけでありますので、トレーサビリティーは守っていただくというようなことであります。 そういうことで、空き地とかそういうようなところに少し植えてもらっていけば、大体1畝。私は、昨年が4,000本、4畝ぐらい、今年は6,000本、6畝ぐらいを今予定をしておるわけであります。そういうことで70キロ目標ということでありますが、100キロは可能ではなかろうかというふうに思っております。 それから、次の質問に入ります。 ○議長(藤本治郎君) はい。 ◆12番(小野義美君) 龍角散が、このキキョウは取ってくれるわけであります。そういうことで、龍角散のほうから、ふるさと納税企業版を頂いております。昨年の文化の日に龍角散の藤井社長を招いて、表彰、感謝をしていただきました。 そういうことで、そのとき私も話す機会があって、藤井社長と話したんですが、担当の講師、山上氏から聞けば──担当の講師、山上氏は議会でも講演をしていただきましたが──大変熱心で日本一だというふうに評価をしておりますよ、頑張ってくださいと。社長、ふるさと納税のほうは企業版でよろしくお願いしますということでしたら、杵築市だけじゃありませんからねというようなことですが、期待はしてくださいというような返事も頂いております。 それで参考までに、その他の企業も含めて、実績と企業版ふるさと納税の活用事例等について教えていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 株式会社龍角散様からは、薬用植物栽培に関する事業に対しまして、平成30年度に1,000万円、令和元年度に600万円、令和2年度に300万円の計1,900万円の御寄附を頂いております。 そのほか、担当課であります企画財政課に聞いたところ、山香病院の予防に重点を置いた健康チェック事業に対して、令和2年度に2社様から計523万円を頂いております。 また、青少年就業チャレンジ事業に対しまして、平成28年度から令和2年度までの5年間、5社様から計1,347万円を頂いております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 大変たくさんのふるさと納税をしていただいております。 龍角散の藤井社長は、杵築の栽培現場も何度となく市長等の案内で回ってくれております。そういう中で、期待をしてくれておるからこそ、これだけ多額のふるさと納税をしてくれておるというふうに私も感謝をしているところでありますが、これも使途が、先ほど課長が言われたように薬用植物に関する事業に対してというようなことで、ある程度、使途が定められておるというふうになっております。その中で、藤井社長、これも欲しいんですが、これもと言ったら、言ってくださいよというようなことで、くれるかくれんか分からんけどが、要望してくださいと、課長、言われております、私も。じゃから、欲しいやつは要望して頂いてください。頂いてくださいというか、お願いをしてください。 そういうことで、今、具体的な、杵築に対してふるさと納税の合計は1,900万円あるわけありますが、どういう方面に使っておるのか。私も、洗浄機とか、いろんなことはある程度は聞いてみておりますが、ちょっとそこ辺のことを具体的にお知らせ願いたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) これまで頂きました企業版ふるさと納税の具体的な使途につきましては、薬用植物の栽培管理は、現在、杵築市地域活性化センターへ管理委託をお願いしておりますので、その委託費や指導を頂いている東京生薬協会等の栽培指導に関する経費、薬用植物栽培における機械等の備品購入や資材費のほうに活用させていただいております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 課長、品名までは詳しく答えていただけませんでしたが、私の知る中で、洗浄機──洗う機械──、今回も掘り上げ機──深く入っている根ですので、振動しながら掘り上げていくということで掘り上げ機──あるいは、今度は乾燥が主ですので乾燥機とか、先般、私のほうにも来てやっていただいたんですが、深耕ロータリーというのをトラクターに付けて、10センチ以上深く──根はやっぱり深く生えるんですね。そういうのもというような話も聞いて、実際使わせていただいたりもしております。 そういうことで、今後もキキョウの定着に向けて、キキョウだけでなくて薬用植物の定着に向けて、そういうのはどんどん使っていただきたいというふうに思っており、また、企業のほうにも要望をしていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 それから、先般、大分県杵築日指にある農業文化公園、上地区にあります農業文化公園において、キキョウの植付けをやったという話を聞いております。私も案内が来たんですが、ちょうど公用で行けませんでしたが、植付けをした経緯について、ちょっとお知らせを願いたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 農業文化公園では、東口入場ゲート横の空き地を利用しまして、本年、令和3年度に2アールの植付けを行っております。 文化公園は四季折々の花々が植えられており、春はネモフィラ、夏はヒマワリ、秋はコスモスなどが来場者を楽しませています。秋にキキョウの花がそこに加わることにより、キキョウ栽培のPRの一端になるものとして、元農林課長で、現在、大分県農林水産研究指導センター農業研究部花きグループ長の松成氏のお力添えで、花きグループを中心に植付けが行われました。農業文化公園では花を見ていただくことを目的としております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 今言うように、前々農林水産課長、松成課長が──私は、いつも別府の温泉熱花き利用センターと言うんですが、そこで花卉グループのグループ長をやってくれております。いろいろなことで、花きの件については相談に乗ってくれて、また、指導にも来てくれております。その松成グループ長等が、市の職員も何名か行って一緒に植えたというふうに聞いておるんですが、ここは花というようなことであります。花でも、PRができればいいというふうに思っております。今後についても、今言う文化公園のほうにも足を運んで、私も行ってみたいというふうに思っております。 それから、次の質問に入ります。 ○議長(藤本治郎君) はい、どうぞ。 ◆12番(小野義美君) キキョウ栽培において、7年前、当時提携を結んだときから、生薬栽培講座というのを東京生薬協会から代表講師が来て机上で勉強させていただいておりましたが、当時は人数が、月に1回くらい開会しておったんですが、開会するたびに人数が増えて、私も初回に行って、何回くらいだったですか、番号が16番でした。どんどんいみって、回をするごとに、もうこれは今から受付のときは番号を言ってくださいと、名前では探せませんよというようなことになって、最後の番号を確認したら150番、だから、150人ぐらいの人がこの講座に、その中には市外の人も結構ありました。宇佐とか中津とか日出とか、そういう方も来ておられたんですが。 今はコロナ禍の中で、ボランティアの方が栽培管理をやってくれております。活性化センターで一緒に、山香高校の跡地で、昨年は5名の方がやってくれたということで、そのボランティアの方が栽培管理だけではなくて、栽培以外の活動もしてくれておるということであります。そこ辺の話をお願いしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) キキョウ栽培につきましては、現在14名のボランティアの皆様にお手伝いをしていただいております。その中でも、令和元年からボランティア活動をされている5名の方を中心に──先般、新聞報道にもありましたが──「ききょうの里山香薬草の会」を組織され、キキョウ栽培をPRするため、自らプランターを用意され、公共機関等にきれいな花を飾ってもらおうと準備されておるというふうに伺っております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) そういう話を聞いて、私も代表の方に聞いたところ、やっているんですよと、1つのプランターに6本か7本植えて、いろいろなところに置く計画をして、もう実際10か所ぐらい置いておるんですよというような。今朝も電話して、どの辺に置いておるんですかと言ったら、中山香の駅にプランターで7つぐらい並べておりますということ、そしてまた、病院のところとか主要道路のところにも置いておるというようなことです。それから、花壇にも植えておるということで、本当にボランティアで、全て自己負担というようなことでやっていただいております。敬意を表すところであります。本当にボランティアの皆さんありがとうございます。 そういうことで、まず、キキョウの花を見たことがないという方が結構あるし、現物を見たことがないというようなことは、私も今、鉢に植えて、後には庁舎の前等々にも置いて、見ていただこうというふうに思っておるんですが、こういう方々があるからこそ、企業のほうの評価も上々であると、また、生薬協会の評価も最高ランクの評価を頂いておるという部分にもなっております。 今後も、ぜひひとつ、ボランティアの方々も続けて、いろいろな活動をしていただきたいと思います。それについては、市もいろいろな形で支援等もしていただきたいというのを強く要望しておきます。 続きます。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 写真にも見ていただいたとおり、キキョウは下の根が商品であります。そういうことで、根も分類をしなければなりません。そこにあるように、A品、B品、そしてまたその他ということであります。A品は、もちろん薬用に使えるわけであります。高価であります。B品については、ちょっと小さいとか、いろいろなところありますので、それも喉あめとか、これも今大変人気があって、龍角散の喉あめ、タブレットとか、もう本当に飛ぶように売れておるというようなことであります。これも欲しいというようなことであります。 そういうことで、先ほど言ったそれから下の部分、龍角散等が、企業等が取ってくれない部分の、これのまず昨年は大変な量、これを全部廃棄したわけであります。これを何か使う方法はないか。これが量が多いので、安くてもお金には、量的にいけばなるわけでありますが、何かそういうところの販売の方法はないものかということであります。 山浦地域に、ハーブを使ったお茶とかを組織で、住民自治会の中で作って商品化にしている──先般も新聞に出ておりましたが──それとか、杵築も、個人でも薬草に興味を持つ方がたくさんおられて、薬膳料理とか精進とか関心のある方がおるわけでありますが、そういうところを通して、何かできないもんでしょうか、課長。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) キキョウの花につきましては、根を育てるために花を摘芯──カットするということでありますけども、摘芯するように生薬協会から指導を受けております。球根を採取するチューリップなども花を摘心するので、同じ栽培方法だと思われます。摘芯は、茎丈を地上部1メートルくらいで切りますので、切り花の長さが短くて、販売には向かない規格となります。しかしながら、花はきれいですので、花で販売するものと薬用に採取するものとに分けて栽培すれば、花の販売も可能かと思います。 これまで、生薬協会の指導に沿った栽培を行ってきましたので、花を採花した後の下部位についてはどのようなものが取れるのか分かりませんが、令和3年植付け部において実証を提案し、花を採花したものとしないものを比べられるように取り組みたいと思っています。 販売においては、秀品は、乾燥させた根の直径が10ミリ以上12ミリ以下で白色のものが生薬となります。それ以外は、先ほどの議員の写真のように黒ずんだものとか根が細いものにつきましては、雑根として喉あめなどの原料になります。乾燥が遅れますと根が褐色に変色してしまい、商品価値がなくなってしまいますので、根を洗った後、早く乾燥させなければなりません。秀品率を上げるためには、この作業が最も重要になります。 また、雑根の中でも業者に引き取ってもらえないものが出ます。これにつきまして、生薬協会に処分の方法について確認を取ったところ、破棄予定分についての処分は杵築市に任せていただけるということになりましたので、今後、活用方法について検討してまいりたいと思います。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) ありがとうございます。 そういうことで、企業のほうも杵築市に任せますよというようなことでありますので、この件は、私が先ほど言ったグループや個人の方とも連携を取りながら──私は思うんですよ。この部分は、よく洗浄して、乾燥させて、そしてまた粉末にすると、粉末にすればいつまでももちますので、その粉末を、喉の消炎効果とか大でありますので、お茶にするとか、あるいはまた入浴剤にするとか、いろんな使い方はあろうかというふうに思っております。そういうことで、そういうのも含めて活用方法をやっていただきたいというふうに思っております。 課長、最後ですが、キキョウ栽培の定着に向けての取組と考え方をちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 少し重複することもありますけども、薬用植物の栽培実証は、令和3年で7年目を迎えます。これまで、旧山香農業高校の実証圃場で、杵築市地域活性化センターを中心に栽培ボランティアの方々の力をお借りしながら、シャクヤク、トウキ、ベニバナ、ハナスゲ、ムラサキ、キバナオウギ、ジャノヒゲ、メハジキ、コガネバナ、カノコソウ、カラスビシャク、キキョウ、ミシマサイコ、サフランの14品目を栽培してきました。そのうち、令和元年度からキキョウを薬用栽培品目の柱として農家の圃場24アールに定植し、令和2年度に初収穫を迎えたところであります。初めての収穫、調整ということで、約77キロの販売収量となり、10アール当たり32キロの成績でありましたが、先進地秋田県では10アール当たり148キロを収穫する農家もありますので、生産量を伸ばす努力をしてまいりたいと思います。 先ほどお答えしましたが、キキョウの栽培面積は、令和2年度約28アール、令和3年度は約42アールの栽培を行っており、今年度は令和2年産28アールについて収穫を迎えることになります。昨年は調整作業に手間取り、秀品率を下げる結果となりましたが、今年は乾燥機等を導入し、品質の低下を防ぐとともに、栽培管理についても、栽培ボランティアの方々に担当圃場を受け持ってもらいながら栽培管理を行っております。 現在、栽培管理を行っていただいておりますボランティアは、令和2年度は5名、令和3年度は9名増えて計14名おられます。栽培管理は難しい技術を要するわけではありませんが、2年に一度の収穫となりますので、収益の確保と収穫作業、調整作業が一番の問題であると、これまでの経験により分かってきました。規模拡大を図る場合は分業体制による労働力の確保が必要であり、農福連携等による調整作業の分業化も視野に考えられるのではないかと思われます。 以上のように、労働力を確保し、調整作業をスムーズに行うことで、10アール当たりの収穫目標を100キロ並びに秀品率の向上を実現し、栽培の定着化を図る努力をしてまいりたいと思っております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小田議員。 ◆12番(小野義美君) ぜひ、今、最後の思いを語っていただきましたが、実行していただきたいというふうに思っております。 最後に、市長、このキキョウ、生薬栽培の定着に向けての思いを聞かせていただきたいんですが、キキョウについては成分基準をクリアしているわけです、全てを。そういうことで、私たち夫婦がやったんですが、やはり5アール、5,000本が限度ではなかろうかと。植付けは簡単です。管理も、今はマルチやビニールを張って、防草シートを敷けば草が生えません。植穴から出る草を取るぐらいです。それも簡単です。 ただ、収穫が──収穫は、今機械で掘るから、これも簡単でしょう。収穫をして、先ほど課長が言われたように調整作業、ここに手間取ると商品価値が下がるということであります。だから、その調整作業をどういうふうにやったらいいのかなというふうな思いもあるし、先ほど言ったように、企業あるいは東京生薬協会もすこぶる、杵築市のこの栽培に対する姿勢は評価をしてくれておるところで、これをすることによって、やはりふるさと納税も上がろうかというふうに思っております。 市長が、キキョウの栽培定着に向けた思いを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) まず、小野議員には、生薬栽培に本市が取り組み始めました平成27年の5月から、非常に御理解を頂きまして、今中心としてキキョウの栽培に取り組んでいただいております。本当にありがとうございます。 全国で7か所、この生薬栽培、特にキキョウをやっているところがありますけども、関西以西では、この杵築市だけということで、それから山上先生のお話も出ましたけども、東京生薬協会のほうでも、一番ボランティアさんがしっかりして、それから興味を持たれている一般の人が多いというのは杵築だけということで、やはり杵築の評価は非常に高いんで、今、小野議員おっしゃいましたように、調整作業、これをどうするかということで、自分もやってみたんですが、掘った根ですかこれ硬いわけじゃないんで、御高齢の方でも、ちょっとハンディキャップがありそうな方でも、これについては、人さえそろえばということで。 そこは、2年前ですけれども、杵築市が会場になりまして、全国7か所の生薬栽培をしている、キキョウ栽培をしているところが、市町村の職員、それからそういう指導をなさっている人が一堂に杵築に集まりまして、それぞれの先駆的な取組とか、非常に勉強になることもたくさん教えていただきましたので、東京生薬協会の課題でもあります、杵築の課題は。 そして、全国の調整作業をどうするかというところで、いろんなアイデアも、あのときも出ましたので──今はちょっとコロナで交流がなかなかできませんけども、東京生薬協会、それからあとの6か所のキキョウを栽培しているところのノウハウを頂きながら、農福連携、それから住民自治協議会の、作業部会の中で、そういった有償ボランティアということが実行できないかとか、いろんな形。特に龍角散のほうからは、杵築のほうでできるだけたくさん取りたいと。今は何十キロ、100キロという形ですが、トン単位で。要は、市場の受皿はできていますので、あと、いかに目標に向かって、そして効率的にということ。また、企業版のふるさと納税なんかも活用させていただきながら、皆さんが希望が持てるような形に日々努力してまいりたいというふうに思います。 いずれにしましても、大変御尽力いただいて、それからキキョウの花の分も、また新たに光が差してきそうなんで一生懸命頑張りたいと思います。御質問ありがとうございます。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) ありがとうございました。 市長、やる気です。やる気があれば必ず成功すると思います。少なくとも多くの人数の皆さんがやれば量もいみるわけでありますので、ぜひひとつ定着に向けた御指導をよろしくお願いします。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) それじゃ、最後の質問に入らせていただきます。避難所体制についてということで質問をさせていただきます。 激甚化する自然災害、そしてまた南海トラフ巨大地震等々、避難を要する災害の発生率が本当に高くなっております。いつ発生するかわかりません。そういうようなことで市の避難所体制についてお伺いをいたします。 まず、市が指定をしている避難所は何か所ありますか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) お答えします。 避難所につきましては、市が指定する避難所と各行政区が指定する自主避難所があります。 市が指定する避難所には職員が常駐し、避難所の運営や災害対策の事務局との情報共有を行いながら、数日間の避難生活が送れる施設となります。 各行政区の自主避難所につきましては、区長や防災士により自主的に開設される避難所で、一時的に避難する施設となります。 市が指定する避難所につきましては15か所あります。小中学校などの公共施設が13か所、残り2か所につきましては民間の施設となります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) ありがとうございます。 15か所あるということですが、市内には住民自治協議会13か所あると思います。そこと2か所の民間施設が指定をされておるということですが、どこを指しておるんですか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 市内13の全ての自治協の単位で避難所を指定しております。杵築地区と奈狩江地区につきましては2か所指定をしておりますので合計15か所というふうになっております。 また、2か所の民間施設ですが、大内地区の株式会社JAいこいの村様、それと守江地区の株式会社デンケン様に御協力をいただいております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) ありがとうございます。 各区で行政区の避難所、これは先ほど課長が言ったように自主避難所というふうに当たると思いますが、自主的につくった避難所、自分たちで選んで、ここがよかろうというようなことですが、行政区の避難所、そこは全ての行政区にあるわけですが、どれだけありますか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 各行政区が指定する自主避難所につきましては、延べ281か所になります。多くは各行政区が所有する自治公民館等で、幼稚園などの公共施設、寺社や民間の老人保健施設なども避難所として協力をいただいております。 新型コロナウイルス感染症の影響により、山香地域の若宮地区と野原地区の自主避難所に指定されております太陽の家広寿苑様につきましては、現在、避難ができなくなっております。 自主的に避難される場合は、若宮地区につきましては山香小学校の体育館、野原地区につきましては野原自治公民館へ避難するようお願いをいたします。 また、太陽の家様に確認をしたところ、コロナ終息後にはまた御協力をいただけるということでございますので、区長を通じて、またお知らせをさせていただきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 全ての行政区ということですが、小さい行政区ですね、山香にすれば──名前も出しません──1戸、2戸、3戸ぐらいな行政区があるわけであります。そういう行政区も避難所はつくっておるわけですか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 全ての行政区で指定をされております。自治公民館等を所有をしていない行政区につきましては、最寄りの公共施設などが自主避難所として指定をされております。一例を申し上げますと、山香地域の妙善坊区では、山香温泉風の郷が自主避難所として指定をされております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 分かりました。地区でできないときは、近くの施設を避難所として指定をしておるということのようであります。 市の指定する避難所は非常食や用具等の備えは管理できておるんですか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 非常食につきましては、南海トラフ巨大地震発生時に想定をされる避難者数1,500人になりますが、公的支援が受けられるようになるまでの3日間──3食掛け3日分で9食分になりますが──過ごすことができるよう1万3,500食を準備をしております。非常食の内容につきましては、水、御飯、高齢者用のおかゆ、豚汁、カレー、ハンバーグなどになります。 また、用具等につきましては、感染症対策でマスクや消毒液、間仕切り、段ボールベッドや簡易ベッド、寝袋、毛布、洋式便座や簡易トイレ、また停電時に使用する発電機、カセットコンロ、特設の公衆電話等準備をしております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) ありがとうございます。非常食、用具等は十分に設備は準備ができておるということであります。 避難所に小中学校の体育館を指定しているところはあるわけですか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 避難所として使用している体育館は、杵築小学校、宗近中学校、豊洋小学校、八坂小学校、北杵築小学校、山香小学校の6か所になります。 閉校した学校の体育館につきましては、東山香体育館、これは旧東山香小学校です。立石体育館(旧北部中学校)、向野体育館(旧向野小学校)、田原体育館(旧田原小学校)の4か所を使用させていただいております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 私の地域、旧東山香小学校の体育館も、学校は閉校しておるが、体育館は耐震構造で使われるということで避難所に指定をされております。私もよく行くんですが、ここのトイレが児童用の和式のトイレということで、会合のとき等、高齢者あるいは体の不自由な方々は大変不便を感じておるというようなことでありますが、せめて──現行の体育館は児童の使用等で無理かもしれませんが──こういう閉校した学校の体育館等は、半分ぐらいは洋式の大人用のトイレに改修はできないものかと、本当に高齢者等は不便を感じておるところでありますが、そういう計画はないわけでありますか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 体育館のトイレにつきましては、多くが児童用サイズとなっております。また、その多くが和式であり避難所を利用される方々に大変御不便をおかけしていることは承知をしております。 しかしながら、小学校の施設を避難所として使用させていただいていることから、大人用へのトイレ改修については考えておりません。 また、閉校した学校の体育館につきましても、日頃は児童の利用は少ない施設ではありますが、同じく改修については考えておりません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 改修、財政の問題等々で考えておりませんというようなことでありますが、せめて洋式便座というか、腰かけてできるのを上に置くとか、あるいは新たに準備をするとか、そういうようなことはできないものでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 市の指定の避難所には、洋式便座と簡易トイレを備蓄しております。いずれの施設も多くが児童用サイズ、または湿式トイレということで大変御不便をおかけをしておりますが、洋式便座や簡易トイレの使用をお願いしたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小野議員。 ◆12番(小野義美君) 洋式便座や簡易トイレは備蓄をしておるということであります。緊急時にはそういうのを十分活用して、避難された方が不自由のないように。 冒頭申したように、いつ避難所を開設するような状態になるか分かりません。近々、台風や集中豪雨等が頻繁に発生をしております。そういうことで避難所の体制について十分考慮して、今後、準備もしていただきたいと思います。よろしくお願いします。 以上で、私の一般質問を終わります。……………………………… ○議長(藤本治郎君) 6番、真鍋公博議員。(6番 真鍋公博君質問席に着く) ◆6番(真鍋公博君) こんにちは。議席番号6番、令和会の真鍋公博です。マスクを外して一般質問をさせていただきます。3回続けて、この11時前後からの時間帯での一般質問になります。今回、私は、杵築市のいろいろな計画やビジョン、プランについて、全体的なこと、広報の仕方や策定過程でのチェック機能、そして具体的な実例として、サンプルとして、公共施設の個別管理計画について一般質問をさせていただきます。 まず第1ですが、杵築市総合計画や杵築市空き家対策計画など、各課別の計画やビジョン、プランの数は分かりますか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 今年度になって各課に対しまして、どういう計画があるのか、改めて調査をいたしました。その結果でございますが、今、議員のお手元にありますパネルでもって説明をさせていただきたいと思います。 総務課では杵築市特定事業主行動計画など4計画、危機管理課では第11次杵築市交通安全計画など4計画、企画財政課では第2次杵築市総合計画など11計画、市民生活課では杵築市空家等対策計画など6計画、上下水道課では杵築市水道ビジョンなど2計画、建設課では杵築市耐震改修促進計画など6計画、農林水産課では農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想など5計画、福祉事務所では第2期杵築市障がい者基本計画など8計画、医療介護連携課では高齢者福祉計画・介護保険事業計画の1計画、健康長寿あんしん課では第2次杵築市健康づくり計画など5計画、教育総務課では教育立市宣言に係る推進プランの1計画、社会教育課では第2次杵築市子ども読書活動推進計画の1計画、文化・スポーツ振興課では杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区保存計画の1計画、協働のまちづくり課では定住促進・杵築「人生まるごと応援プラン」の1計画、人権啓発・部落差別解消推進課では杵築市人権施策基本計画などの2計画、財産管理活用課では杵築市公共施設等総合管理計画の2計画となっております。以上、16の課で60の計画がございます。 以上でございます。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 順番が後先になりましたが、議員の皆様にはタブレットに資料をアップしておりますので御覧になっていただきたいと思います。 パネルというんでしょうか、フリップというんでしょうか、以前から加来議員、あるいは私たちの会派で令和会であります衞藤議員や工藤議員も一般質問の補完機能の1つとして活用されております。私も「見える化」の1つとして今回挑戦してみました。 そのパネルを見てみますと、企画財政課は各課の中でも最多の11の計画を持っております。なおかつ総括担当課としても各課の計画のことも把握しなければならない、また、大変重要な役割を果たさなければならないかと思っております。今、列挙していただいた計画等について、法令等に基づき、国や県に許可や認可が必要なもの、あるいは市独自のものなどの区別についてはどうなっているのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 全60の計画のうち、法令等に基づき作成された計画につきましては、杵築市特定事業主行動計画をはじめ40の計画でございます。 また、市独自のものは、第2次杵築市総合計画をはじめ20の計画となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 昨年度策定した計画はどんなものがありますか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 新規計画は、企画財政課の杵築市歴史的風致維持向上計画、財産管理活用課の杵築市公共施設等総合管理計画の個別施設計画(第1期)の2つでございます。 また、既存の計画を適宜見直していくものとしましては、企画財政課の第4次杵築市行財政改革大綱未来戦略推進プラン、福祉事務所の第6期杵築市障がい者福祉計画・第2期障がい児福祉計画と第2期杵築市子どもの貧困対策推進計画、医療介護推進課の高齢者福祉計画・介護保険事業計画、社会教育課の第2次杵築市子ども読書活動推進計画の6つでございます。合計8つの計画の策定がありました。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今、上げられました8つの計画は、法令等に基づき国や県に許可・認可が必要なもの、あるいは市独自のものなどの区別はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 8つの計画のうち、法令等に基づき作成された計画につきましては、杵築市歴史的風致維持向上計画をはじめ、5つの計画でございます。 市独自のものは、杵築市公共施設等総合管理計画個別施設計画の第1期、第4次杵築市行財政改革大綱未来戦略推進プランの3つとなっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 60あります全ての計画は、ウェブサイトというんですか、ホームページにアップ、掲載されていますか。それはどんな区分で掲載をされているんでしょうか。ホームページを見ますとなかなか分かりにくく、一覧表がないようなんです。アップしていない計画等もあるんではないでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 今、ホームページで各種計画を閲覧するためには、まずホームページの「市政・まちづくり」というところから始まりまして、次に「計画・政策・組織」というところに移ります。そこから「市の計画ビジョン」と進んでいきます。この「市の計画・ビジョン」のページでは、各種計画をそれぞれ農林水産業関連や健康・福祉関連といったように関連するものを一まとめにしているということで、その中から閲覧したい計画がどこに関連するのかを選び、そこから計画を閲覧するように構成されております。 議員から御指摘がありましたとおり、計画を策定しても出てこない計画があったり、計画がどういうふうに関連するかよく分からなかったりして閲覧しにくい状況であります。 まずは、この市の計画ビジョンのページを検索しやすい分類で区分し、各課が作成している計画を、この分類にひもづけることで簡単に計画を閲覧できるように修正を行いたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 現在の市のホームページ、先ほど申し上げたようになかなか検索しにくい、あるいは更新が少ない、メニューや構成が不十分ではないかと考えております。とりあえず、この各種計画やビジョンを見やすく検索しやすいように修正をお願いしたいと思います。 先ほどの答弁の市の計画ビジョンの画面にはありませんが、それ以外に課別に検索していくとアップされている計画もあります。各課からも検索できるように工夫をしていただけないでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 議員おっしゃるとおり、そのように対応したいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それぞれの計画を作成する中で基本的な流れは、私なりには    縦のパネルで恐縮ですが  私なりに考えている策定の流れの一般的なものですが、ある計画をする場合に他市の状況の調査とかアンケート、実態調査をしたり、あるいは国・県に協議が必要なときには、あらかじめ、こんな計画を市は作りたいのですというようなことを諮ろうかと思います。それから、委託料、報酬等を予算化したり、契約をしたり、あるいは委員の方々を選定する、そして委員会を開いていく。大方の骨子等が決まると庁議という会議組織があるんですが、原案を庁議に付議する。それから、議会等にも経過等を話す中間報告。それから、大方決まると市民の皆さんにパブリックコメントで意見、要望を伺う。そしてそれを取りまとめて最終的な案を委員会に諮る。で、委員会で決定すれば、庁議あるいは議会等にもお知らせをして承認等をしていただいて、その後、国・県に最終報告をしていく。で、決定すれば、ホームページあるいは広報きつき等を通して市民の方々に周知、お知らせをしていくというのが一般的な流れじゃないかと思うんですが、この中にあります庁議、それにはこれまでの計画等は諮ってきていたのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 杵築市庁議に関する規程の中では、庁議に付議するべき事業といたしまして、市の行政運営の基本方針及び重要施策に関する事項となっており、この中に各課が所管する個別計画等も含まれると判断しておりますので、庁議には諮るようにしております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。
    ◆6番(真鍋公博君) その庁議のメンバーはどういう方々でしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 庁議のメンバーにつきましては、市長、副市長、教育長、企画財政課長、総務課長、教育総務課長、議会事務局長、財政係長となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 計画の策定のためには各種審議会や委員会の委員の選定は、3月定例会の一般質問の中で女性の登用、新任公募枠の拡大、同一人物の重複をできるだけ避けるなど、各界各層の意見をすくい上げるシステムを要望いたしました。 委員は限られた人数ですので、それを補完するため広く市民の意見・要望を求める手段、制度として、パブリックコメントの制度があろうかと思います。パブリックコメントは実施要綱があるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 市民等の意見及び要望を積極的に市政に反映させるとともに透明で開かれた市政を目指し、市民に対する説明責任を果たすため、パブリックコメントを実施するよう平成21年2月に要綱を作成しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) その要綱にのっとって実施されているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 実施要綱の中で基本構想や基本計画の策定等の場合、パブリックコメントを実施するものとしており、各課において、この要綱に基づいて実施しています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 昨年度各種の計画が上がっていたと思いますが、パブリックコメントの実施の状況はどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 昨年度、策定された計画でのパブリックコメントの実施状況でいいますと、新規計画の杵築市歴史的風致維持向上計画は実施をしております。また、既存計画を見直しました第4次杵築市行財政改革大綱、第6期杵築市障がい者福祉計画、第2期障がい児福祉計画、第2期杵築市子どもの貧困対策推進計画、高齢者福祉計画・介護保険事業計画につきましては実施をしております。 未来戦略推進プランと杵築市公共施設等総合管理計画個別施設計画(第1期)につきましては、基になる行政改革大綱と杵築市公共施設等総合管理計画といった基本計画の目標の達成状況を把握するもので、社会経済情勢の変化や緊急性に対応した新たな事業の整合性を図るために、毎年見直しを実施するものにつきましては、パブリックコメントの実施をしておりません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 何ページにもわたる計画書は、役所言葉、役所用語や英語か西洋か、どうもわからないような片仮名言葉があります。後ほど質問します公共施設等個別管理計画を、先日の議員全員協議会で概要版を使って説明していただきました。計画、それ自体をわかりやすく見やすく作成していただくことはもちろんですが、簡単な概要版も併せて作成していただき、ホームページや広報きつき、ケーブルテレビ等、あらゆる手段を使って広報に努めていきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 議員から御指摘がありますように、説明に当たり、計画の概略等が分かるものを同時に作成するような工夫をして、可能な限り分かりやすく作成し、内容を理解していただけるよう、市民や議会に説明をしっかりしてまいりたいと思います。 併せてホームページや市報、ケーブルテレビ等で広報する際には計画作成の背景や目的、将来ビジョン等が分かりやすく丁寧に市民へ伝える工夫を考えて広報に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 各課が計画を策定する際には、各課それぞれ責任を持って、しっかりと作成することは当然のことだと思いますが、市全体を見回し各種計画の期間や策定の必要性、流れをチェックし、策定のアドバイスや促進の援助をするなども大変大事なことだと思います。 その重要な役割は企画財政課が担当し、企画財政課が頑張るしかないんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。その辺のチェックといいますか、配慮、気配りが、最近少し足りないんじゃないかなと考えているんですが、どうですか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 各課が所管する個別計画等につきましても、市のまちづくりにおいて、とても大切なものと考えております。まちづくりを総合的に進める取組を担当している企画財政課としましては、個別計画等に対しまして今以上に関わりを持ち、担当課と連携して、今後のまちづくりに役立てていければと考えております。 そこで、各課が所管する個別計画等につきましては定期的に実態調査を行い、見直しがある場合や新規作成の予定が発生する場合には、担当課と協力し適切な運用を行いたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) チェック機能の充実の面では、これまでに策定された計画のPDCAサイクルやローリングを実施されているとは思いますが、具体的な対策として政策形成の見える化にもつながると思います、そのフローチャートを作成したり、チェックリスト  庁議とかパブコメとか議会の説明とか、そういうものの点検確認をしてはどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 今後、点検は実態調査等実施する中で、チェックリスト等を用いて点検確認を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今年度作成する予定の計画はどんなものがあるんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 今現在報告を受けている計画といたしましては、新規計画の策定は、農林水産課から杵築市水産振興計画、文化・スポーツ振興課からはスポーツ振興計画、企画財政課から杵築市過疎地域持続的発展計画、建設課から杵築市道路附属物長寿命化計画となっております。 また、既存の計画を適宜見直していくものとしましては、危機管理課から杵築市交通安全計画、杵築市国土強靭化計画、杵築市地域防災計画の3つの計画、市民生活課からも杵築市空き家等対策計画、杵築市観光基本計画、杵築市地球温暖化対策実行計画の3つの計画、福祉事務所からですが第4期杵築市障がい者基本計画、人権啓発・部落差別解消推進課からは男女共同参画プラン、総務課から杵築市人材育成基本計画と杵築市定員適正化計画の計14の計画を策定すると報告を受けております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今年度もかなりのボリュームがあって、職員の皆さんも作成等に大変苦労されるんじゃないかと思います。 法令に基づく計画以外、市の独自の計画は、例えば以前、県から派遣されていました松成元農林課長が中心となって農業振興計画を作成しました。今回、パネルは作っていないんですが、13ページ余りの冊子になっております。これを踏まえて農林業の政策を展開しているようでございます。 国への提出が義務化されているような多額の委託料をかけて作成する計画もあるのでしょうが、市の職員が結集していただきできるもの、職員の資質の向上にもつながり、効果が大変大きいと思われます。ぜひ、今年度策定する計画にも生かしていただきたいと思います。特に水産振興計画については、私は個人的に期待をしたいと思っております。 今後、市として必要だと思われる計画にはどんなものがあるんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 新規計画の策定予定でいいますと、令和2年3月に杵築城跡が国史跡に指定されたことから、今後の保存、活用、整備等に向けての基本方針となる史跡杵築城跡保存活用計画がございます。 そのほかには観光振興計画、商工振興計画の策定を担当課から報告を受けているということでございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ぜひ、私もなかなか以前いてできなかったんですが、商工業の振興計画とか観光振興計画も検討してつくっていただきたいと思っておりますし、それ以外も、先日、新聞にも報道されておりましたが、県の電子自治体推進室の室長に杵築市出身の小石室長が人の欄に載っておりました。いろんな面でアドバイスをしていただけると思いますし、協議もしやすいんじゃないかと思います。昨日も別府広域圏の関係で出ておりましたが、杵築市の行政のICT計画も策定していただければと思っておりますし、大分市は文化振興計画も策定したようです。杵築市もいろんな情報を収集して、前向きに検討していただければと思っております。 この質問の最後ですが、重複部分もあろうかと思いますが、計画倒れにならないためにも、今年度以降作成する計画も含めて、策定のフロー図に沿って庁議、パブリックコメント、議会説明、幅広い広報、PDCAサイクル、それからそれぞれの機能を果たしていただき各種計画を策定し、効果のあるものにしていただきたいと思います。 次に、具体的な計画の質問に入りたいと思います。今回は公共施設についての質問です。 高度経済成長期に建設された施設等が耐用年数に達したり、老朽化したりと、大きな曲がり角を迎えております。全国的にも大変大きな問題、課題になっております。既に動き始めている市町村も多いようです。 今回、既に杵築市として策定されております公共施設の全体計画、杵築市公共施設総合管理計画を基に個別施設計画(第1期計画)を策定されましたが、この2つの計画についてお伺いをしたいと思います。 今回が初めてなんで、表紙だけを拡大させていただいております。向かって右側が総合管理計画ということで以前とくっていただいたもので、今回つくったのが左側の個別の施設計画第1というような形になっております。2つとも、既にホームページにはアップされているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えします。 2つの計画、共にホームページに掲載しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それでは、皆さんから向かって左側にあります総合管理計画は、いつ策定されたんでしようか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 2017年3月に杵築市公共施設等総合管理計画を策定しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 計画の期間はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 2016年度から2025年度までの10年間であります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) この総合計画策定時点2016年度ですか、この時点での現状分析や課題はどうなっているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 計画策定時点における本市が所有する建築物の総延べ床面積は19万675平方メートルで、市民1人当たりにすると6.17平方メートル、全国平均4.83平方メートルとの比較では1.28倍となり、全国平均よりも多い状況となっています。 また、その多くが老朽化しており、延べ床面積の縮減や長寿命化、除却等による適正配置が大きな課題となっております。 また、大幅な人口減少や本市の厳しい財政状況では、現在の公共施設の総量維持は困難です。施設総量を見直し、計画的、効率的な更新が求められております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 大変厳しい現状と多くの課題があるとの分析ですが、基本方針、適正化とか維持管理はどうなっているんでしょう。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 市民の安心、安全を確保し、子どもや孫の世代が安心して暮らせる地域社会を築いていくため、将来を見据えて最適で最良なサービスを提供できる施設を目指します。 そのためには計画的に施設の集約化や老朽施設の廃止を推進し、2035年度までに、2016年度と比べて保有面積を30%削減することを目標に掲げております。計画的に長寿命化、更新再整備等を進め、維持管理に必要となる財政負担の平準化、軽減を図るとともに、社会環境の変化等に応じた誰もが安心して利用できる施設づくりを目指しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 子どもたちや孫の世代が安心して暮らせる地域社会やコミュニティーの維持が困難な状況になりつつあるという懸念もございます。その課題は別の機会にまた一般質問をさせていただくとして、公共施設を施設類型ごとに分けられていると思いますが、特に12の類型についてお答えください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 学校教育系施設、市営住宅、庁舎等の行政系施設、スポーツ・レクリェーション系施設、山香病院、市民文化系施設、医療保健福祉施設、産業系施設、社会教育系施設、消防施設、公園、その他に分類し、それぞれの施設類型ごとに管理に関する基本的な考え方を示しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それ以外にインフラ施設として、道路、橋梁、上下水道、ケーブルテレビのインフラ施設は、それぞれの担当課が維持管理や長寿命化の計画を作成するのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) それぞれの課が計画することになります。道路や橋梁、トンネル、下水道、公営住宅、学校施設等は既に長寿命化計画等を策定しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 具体的に、それぞれの長寿命計画の名称と計画期間をお伺いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 杵築市舗装長寿命化修繕計画が2016年度から2025年度まで、杵築市橋梁長寿命化計画と杵築市トンネル長寿命化計画が2019年度から2023年度まで、杵築市下水道ストックマネジメント計画が2018年度から2022年度まで、杵築市公営住宅長寿命化計画が2018年度から2027年度まで、杵築市学校施設長寿命化計画が2020年度から2029年度までとなっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) たくさんの長寿命化計画があるんですが、そのチェックや情報公開等はどうなっていますか。それぞれの担当課ごとにするんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) それぞれの課が策定した計画につきましては、担当課がチェックや情報発信を行います。 公共施設等総合管理計画の更新や見直し、情報発信については財産管理活用課で行うこととしています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 少し公共施設、建築物等からそれますが、市有財産としての公共施設やインフラ施設ももちろんですが、未利用、未活用の市有地はどのくらいありますか。大きい面積とは思いますが、地目ごとの面積を教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 未利用の市有地は、固定資産台帳システム上のデータですが2,172筆、面積が約965万平方メートルです。 地目は、山林が約676万平方メートル、原野が約221万平方メートル、雑種地が約27万平方メートル、宅地等のその他で約42万平方メートルとなっており、山林と原野で約93%を占めております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) その中で、昨日、渡辺議員が質問された市有林等を除いた企業誘致等売却可能な、今後活用できる、活用が期待される市有地の面積の大きなものを教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 八坂東地区の旧ゴルフ場予定地が約87ヘクタール、八坂住環が約4ヘクタール、JR杵築駅周辺の用地が約1.3ヘクタールです。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 午後から二宮議員も質問を予定されているようですが、東地区のゴルフ場予定地跡地、現在の計画の状況はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えします。 八坂東地区の旧ゴルフ場予定地に地形や経費等の観点から最適な工業団地を整備するためには、広大な敷地の中で、どの場所にどの範囲の工業団地を造成するのが最も有利であるか、それを検討するために大分県土地開発公社に工業団地基本計画策定業務を委託しております。できるだけ土工量を縮減しながら、多くの有効宅地が確保できるような計画策定を目指しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 昨年の3月定例会で一般質問させていただきましたが、私はいまだに工業団地計画よりも、自然環境を生かしながら守りながら、多くの雇用が生まれるものならば、例えばテーマパークとか学校、あるいは農業の企業参入等でもいいのではないかと考えております。その提案コンペをしたらいいんじゃないかとも思っております。 アムコーについて、午後に坂本議員が質問されるんですが、私は工業団地の第一優先は、杵築東芝、ジェイデバイス、それからアムコーさんと続いた中ノ原の工業団地の復活が第一ではないかと思っております。 話を元に戻しますが、東地区のゴルフ場予定地の基本計画の完成後は、速やかに議会等に説明をしていただきたいと思います。 先ほど挙げられた八坂住環、あるいはその他の市有地は、今後どう活用する計画なんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 企業や個人に売却可能な物件につきましては、積極的に売却していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 航空写真や地形図、用地の概要等の様式を作成してホームページ等でPRするのも一つの方法ではないんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 議員が言われるように航空写真を活用したものをホームページに掲載し、企業や個人に向けて情報発信をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 土地と同じく未使用の施設、停止とか廃止とかされているのは何か所ございますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 未利用の施設は77か所ございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) かなりの数ですね。壊すだけでも多額の費用がかかりそうですが、具体的にはどんな施設があるんですか。二、三、教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 旧八坂地区公民館や旧学校給食センターの杵築・山香調理場、熊野幼稚園の園舎などでございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。
    ◆6番(真鍋公博君) 次に、今回作成されました公共施設個別施設計画(第1期)の質問に移ります。 先ほど内野課長への質問の中で申し上げましたが、先日の議員全員協議会で概要版に沿って説明を受けました。大変分かりやすかったと思っております。 県内の他市町村の個別計画の策定状況はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 令和3年3月現在、臼杵市と日出町を除く県内16市町村で策定済みであります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今回作成された施設計画の経過を時系列的に教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 個別施設計画の策定は、杵築市公共施設個別施設計画策定委員会を設置し検討いたしました。策定委員会は3回開催しております。第1回会議は令和2年12月25日に開催し計画策定までのスケジュールや判断基準について、第2回会議は令和3年1月28日に開催し計画の素案について審議し、令和3年3月5日に開催した第3回会議において個別施設計画を策定し、同日その旨を委員会から市長に報告いたしました。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 委員の皆さんは、短期間の間に3回の委員会での個別施設計画の策定で、かなりタイトで御苦労されたのではないかと思います。 委員構成はどうなっておりますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 委員会の構成は、委員長に立命館アジア太平洋大学名誉教授、副委員長に大銀経済経営研究所の調査企画部次長、委員に大分県建築士会別府支部常議員、杵築市区長連合会会長、杵築市副市長の5名です。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) この計画期間はいつまでを設定をしていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 2021年度から2025年度までの5年間としております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) この計画が目指すもの、目標はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 総合管理計画では、2035年度までに、2016年時点と比べて保有面積を30%削減する目標を掲げております。 本計画において、今後、個々の施設について、より具体的かつ実効性のある適用手法を検討するに当たり、あらかじめ統一的な共通認識を定めておくことで矛盾のない公平な施設の方針を選択していきます。 また、どのような状態であれば当該施設を廃止、利用停止するのか、前もって行政の内外に示すことにより、利用率、収益率の向上や受益者による維持等、利用状態の改善を促します。これにより、十分な検討をした上での方針決定が可能となると考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 対象となる個別施設の範囲、総数はどうなっておりますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 本計画の適用は、次のいずれにも該当しない施設を対象といたします。 1つ目は、学校施設、市営住宅、橋梁、トンネル等、既に長寿命化計画等を策定済みの施設です。 2つ目が、市立山香病院、上水道・下水道等、企業会計、特別会計により運用される施設です。 3つ目は、一部事務組合等、他の自治体との共同運用の対象となる施設。 最後に、延べ床面積が200平方メートル以下の小規模な施設。 これらを除いた78の施設が対象になります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 78も施設があるということで、これもかなりの数になりますが、その対策の方向性をお伺いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 本計画では、対象施設の対策の方向性として、長寿命化、更新・再整備、総量縮減の3つから決定いたします。 長寿命化とは、耐用年数を超えて使用できるよう大規模改修を行うことです。大規模改修の際には、近隣の施設機能の取り込みや減築、光熱水等の維持費の削減等により有利になるように慎重に具体策をまとめるほか、社会的要求に応じた機能の向上等を行います。 更新・再整備とは、老朽化した建物を建て替えることです。更新・再整備に当たっては、将来の人口や財政見通しを踏まえた持続可能な設計、必要な規模等を十分に精査します。 総量縮減とは、縮減や合理化が必要と判断されたときに転用や集約化、さらには民間譲渡、廃止、除却等の手段により延べ床面積等の削減を図ることです。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 特に最後にお答えいただいた総量縮減に課題が多いのではないかと思いますが、その考え方や適用方法を教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 総量縮減とした施設の適用手法は、複合多機能化、集約化、用途転用、解体・除却、民間化の5つに区分けしております。 1つ目の複合多機能化では、1つの施設に異なる複数の機能を保有させることにより運用や維持管理の効率化を図ります。 2つ目の集約化では、利用状況や立地を踏まえ、集約化の可能性がある施設の統合を進め保有量を最適化します。 3つ目の用途転用では、高いニーズのある他行政機能を有する施設への転用を図ります。 4つ目の解体・除却では、維持していく優先度が著しく低い施設を、予算の状況により解体・除却を図ります。 5つ目の民間化では、利用可能な施設を民間に譲渡、売却や地域団体等に移譲することで民間化を図ります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) それぞれの施設ごとの個別カルテは作成しているんですか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 1次評価では、ハード評価とソフト評価の両面から、2次評価では、避難所指定と公共関与の妥当性、市の施策との関連性の3分類により個別のカルテを策定しデータベースで管理をしております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ぜひ、様式を見せていただきたいとは思っておるんですが、先ほどの総合管理計画の類型は12あったと思うんですが、今回、分類はどのようになっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 対象施設の分類は、行政系施設、消防施設、市民文化系施設、産業系施設、医療保健福祉施設、社会教育系施設、学校教育系施設、スポーツ・レクリエーション系施設、その他施設として9つに分類しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今回、1次評価、2次評価、3次評価と3段階の評価をしているようですが、最終決定するようですが、まず1次評価の考え方を説明していただき、施設区分等も教えていただければと思います。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 1次評価では、施設をハード面とソフト面の両面から定量的に評価し、維持、要改善、抜本的見直しの3つの方向性の判定を行いました。 1次評価の施設区分でありますが、施設の区分は、庁舎等の行政が担うべき施設、保育園等の特定の利用者のみが利用する施設、図書館等の市民に幅広く利用されている施設の3つに分けて評価を行っております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 1次評価の評価項目について、ハード面、それからソフト面等でそれぞれ項目をしているようですが、1次評価による施設の方向性の判定はどのように判定するんですか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 1次評価による施設の方向性の判定は、維持、要改善、抜本的見直しの3つの方向性から判定しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 2次評価の評価項目を説明してください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 2次評価の評価項目は、避難所に指定されているか、提供するサービスが公平で公共が行うことが妥当であるか、市の政策上必要であるかの3点であります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今回、1次評価、2次評価を合わせて評価をして、そこまでの計画のようですが、その方向性はどう判定しているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 1次評価と2次評価の結果を踏まえた運用の方向性は、長寿命化、更新・再整備、総量縮減の3つの方向性から判定します。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 2次評価などの評価を、今回、第1期計画として示されております。今後行われる3次評価の考え方、いわゆる評価項目とか視点はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 3次評価の評価項目は、施設移譲の可否、転用の可否、他施設の受入れの可否、他施設への移転の可否です。民間や地域でサービスの提供ができないか、他の用途で活用ができないか、集約化や複合化を検討できないかなどが評価の視点となります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) この3次評価を終えてから、個別の実施計画の策定になるんではないかと思うんですが、その策定、個別計画の実施計画に向けての策定の考え方はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 3次評価の適用手法の選定結果を軸に住民ニーズの把握や既存施設機能を確保し、施設のロードマップ作成、総量縮減の優先づけ、ソフトの改善可能性の判断を行い、個別施設ごとに実施計画を策定していきたいと考えております。 ◆6番(真鍋公博君) 最後のパネルになりますが、これまで宮部課長と質疑を繰り返してきました。最終的には、こういう形の78の基本方針を示されております。この中に、向かって左のほうからナンバーを振っておりますし、施設の類型については9つに、先ほどもしていただいたように行政系とか学校教育系の分類をされております。それから、施設名等は杵築市役所、児童館ですね。それから、評価のための施設の区分としては、アは行政が担うべき施設、イは特定の利用者のみとか、ウは市民一般の利用者としますし、1次評価、2次評価、それぞれハード面、ソフト面、それから要改善とか維持とかしておりますし、最終的に運用評価として、市役所については更新・再整備、それから方向性を書いておりますし、山香児童館については長寿命化、それから下原会館については総量縮減とかいう形で、78項目全てにわたって方向性示されております。 この長寿命化や更新・再整備、総量縮減の3つの運用評価ごとに区分しました。その数を教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 長寿命化が27施設、更新・再整備が18施設、総量縮減が33施設であります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今年度のスケジュール、あるいは来年度以降のスケジュールはどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 今年度から実施計画の策定に向け3次評価を行います。具体的には、代わりになる施設はないのかの検討や建築技師による建物調査を行い、地域特性や施設の将来性等を総合的に評価し、具体的な適用手法を選定します。3次評価を基に優先順位づけを行い、来年度から個別施設ごとに実施計画を策定いたします。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 今回、個別計画は第1期とありますが、今後、第2期あるいは第3期と続くものでしょうか。それと、個別施設によって実施計画の時期は異なろうかと思います。また、財源等を考慮、勘案しながらの実施になるのではないでしょうか。最終的にはいつを目指しているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えします。 個別施設計画は、5年ごとに更新を行っていきたいと考えております。 また、最終的にということですが、今のところ、上位計画であります杵築市公共施設等総合管理計画の計画期間である2025年度までと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 計画を策定することも大変な作業だと考えておりますが、せっかくいい計画を策定しても、それを推進し、管理、チェックすることはもっと重要ではないかと思っております。その計画、いわゆる今回の公共施設の個別計画を進捗管理、検証するのはどこが担当するんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 本計画は、第4次行財政改革大綱の実施計画である未来戦略推進プランの推進項目となっておりますので、外部評価等を担う行財政改革推進委員会において進捗管理を図ります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 委員の方々の構成はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 別府大学教授、日本政策投資銀行大分事務所長代理、大分銀行杵築支店長、公募委員、大分県東部振興局次長の5名で、うち2名が女性委員です。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) 最後の質問になりますが、委員のお一人でもあります興田副市長に委員会での様子や課題、今後に向けての思いを語っていただければと思います。 ○議長(藤本治郎君) 興田副市長。 ◎副市長(興田信一君) お答えします。 本市の公共施設の多くは1960年代から1970年代にかけて建てられており、その多くが老朽化により毎年の維持費が上昇傾向にあるとともに、大規模修繕の時期は迫っております。 また、引き続き人口減少が見込まれることから、既存する全ての公共施設、維持、更新していくことは不可能であるということは委員全員の共通した認識でもありました。 そこで、委員会では、施設総量の最適化や維持管理コストを削減するための適用手法の選定について、市民が納得できるような客観的かつ明確な判断基準を設けることを心がけました。 今後は、この計画に基づき、総量縮減による維持管理コストの削減を図りたいと考えておりますが、良質なサービスの提供は維持していかなければなりません。複合多機能化や集約化等を行い、市民の皆様が安心、安全に使える価値の高い施設となるように計画を推進していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真鍋議員。 ◆6番(真鍋公博君) ありがとうございました。 往々にして、このような計画は総論賛成、各論反対となりがちです。個別施設計画の中には、これまでの常識にとらわれない柔軟な発想で施設の有効活用と本市予算の削減を目指しますとの一文がございます。進捗管理、検証をしていただく行財政改革推進委員の皆さんには大胆かつ率直な御意見や厳しい評価をしていただき、市は、その答申を最大限に尊重してほしいと思います。 これで私の一般質問を終わります。大変ありがとうございました。……………………………… ○議長(藤本治郎君) ここで、午後1時まで休憩いたします。────────────午前11時56分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(藤本治郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。11番、二宮健太郎議員。(11番 二宮健太郎君質問席に着く) ◆11番(二宮健太郎君) 皆さん、こんにちは。議会冒頭に当たり、マスクを通常であればするんですが、声が通らないという意見もありまして、外させていただくことを御了承ください。 皆さん、昼食を終えまして心地よい休憩をお過ごしされたかと思っております。この1時間ほど、お付き合いのほどをいただきたいなというふうにお願いします。 議席番号11番、新風会の二宮健太郎と申します。 早速ですが一般質問、もう私で8人目ですかね、となっておりますね。かなり、いろんな意見等々が出ております。その中で、このコロナ騒動がいつまでも終わらない日本の今一番目下の問題であるなあというふうに思っております。その思いを込めて、いろんな意味も含めて一般質問させていただきます。 2019年末より中国武漢市から報告された原因不明の肺炎が新型のコロナウイルスであると判明してから、もう既に1年と半年が過ぎようとしています。世界各地に感染が拡大され、さらにはウイルス自体が形態を変え変異株へと成長し、より感染力が高まり、比較的若い方でも重症化しやすい可能性が指摘をされているわけであります。 東京オリンピック開催の期限が迫る中、日本国内でもワクチン接種が急がれており、昨日の課長の答弁にもありましたが、政府は65歳以上の高齢者へのワクチン接種について2回の接種を7月末までに終えられるように取り組むという強い姿勢で働きかけておるようであります。より強力になったウイルスにおびえる日々がこれ以上続かないよう、速やかなワクチン接種の段取りを杵築市の行政の皆様方にお願いをしたいと思います。 さて、大分県では一時爆発的に増えたコロナウイルス感染症を封じ込めるため、5月12日から6月13日までの期間、飲食店へ午後9時までの営業時間短縮の要請を打ち出し蔓延防止策を強化したわけでありますが、時短要請拡大後、支援策がなければ立ち行かないという店が日に日に聞こえてきております。要請に応じた協力金がまだ支払われない、都市部のほうでしょうが、そういった状況もあるとのことで、店主の悲痛な叫びが日夜テレビ報道でも我々目にして耳にしておる日常でございます。 今回、最初に質問させていただく新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用及び計画についてでありますが、このような問題で経営難に苦しんでいる経営者をはじめ、ふだんの日常生活を本当に暮らしにくく住まれている、過ごしている市民の皆様方に対し、本当にこの地方創生臨時交付金がちゃんとうまく活用されているのか、ちゃんと行き届いているのかを確認させていただくために、この今回の質問を用意させていただきました。 杵築市は2019年末、折しもコロナウイルス感染症と同時期財政危機を迎え、減少する地方交付税の問題や行政サービスの低下を防ぐために財政健全化策を講じ、今財政危機を乗り越えようとしております。 そんな中、国の施策だけではカバーしきれない地域の実情に応じた取組の財源に充てるための、この地方創生臨時交付金が各地方公共団体に交付されました。国はこれまでに、第1次補正予算1兆円、2次補正に2兆円、3次補正に1兆5,000億円の予算を投じてきたわけでありますが、当市にこれまで交付されたコロナ対応地方創生臨時交付金の金額と主な事業内容、その事業費についてをお伺いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 まず、令和2年度と令和3年度で配分された交付金の内示額について御説明をいたしますと、令和2年度には6億8,210万9,000円、令和3年度には2億5,318万9,000円、総額9億3,529万8,000円の交付金の配分が内示ということで出ております。 令和3年度に主な事業内容ですが、まだ未執行である令和3年度事業も含めて御説明をいたしますと、避難所や病院機能の充実、医療・介護施設向けの物品の配備といった緊急措置感染防止対策として2億2,502万円、学校の備品整備、修学旅行やスポーツ大会、GIGAスクール構想対応など教育現場の支援として1億1,396万7,000円、大学生等への農産物の配布、新生児・子育て応援や保育施設等従事者への応援金、成人式出席者へのPCR検査など子育て世代の支援策として5,253万4,000円、市内の中小企業者等の事業継続のための給付金や対策を講ずるための補助金、公共交通感染対策など商工事業者への支援といたしまして9,276万5,000円、農林水産業の下支え、経営継続のための給付金など農林漁業者の支援につきましては6,171万3,000円、地域の経済活性化策としてプレミアム商品券の販売、ツアー造成、レンタサークル事業拡大など経済活性化、市のPRの対策支援としまして2億7,371万2,000円、移住政策の充実とテレワーク移住の推進など移住政策の充実の支援としまして4,307万8,000円、集団接種会場の整備や協力医療機関への体制整備といったワクチン接種推進対策の支援といたしまして1,800万円、このほか国から指示が出ております従来の交付金の振替や市庁舎のシステム更新など財政上の措置としまして5,450万9,000円となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。杵築市への交付金の現在総額は9億3,529万8,000円ということで、その中で最も使われた事業費、プレミアム商品券などの経済活性化、市PR対策支援という事業が約2億7,300万円、最も少ないのはワクチン接種対応の支援1,800万円を除くと移住政策の充実支援4,300万円と続き、子育て支援策5,200万円だということが分かりました。 これらの事業を策定するに当たり、どのような方法で政策方針の策定をなされているのか、事業策定のプロセスについてをお伺いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 国からの交付金の配分額の内示につきましては、内示が来ましたら、まず各課においてコロナ感染症対策の取組を立案してもらうために国が示した事例を参考に、経済活性化対策や緊急措置、感染防止対策、教育現場の支援策、商工業者の支援などコロナ禍の緊急時対応段階から回復段階まで幅広い視点から事業を検討しております。その後、事業が立案できた課とヒアリングを重ね、より効果的な事業を実施できるように修正作業を繰り返し、まとまったものを市長、副市長査定で最終決定し、議会で承認をいただくという流れでございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 課長の答弁によりますと、各課においてコロナ感染症対策の取組を立案しているということでありますが、さきの5月臨時議会補正予算の中では、このコロナがまだ蔓延している最中、半年先にコロナが落ち着いたときに行われるかもしれない謎解きウォークの予算に1,450万円を投じたり、ワクチン会場の山香体育館の改修は理解はできますが、コロナの蔓延する中、人の多く集まる体育館をわざわざ避難するのかと、体育館の立石体育館の改修工事に1,515万円を事業費として投じたことに私は大変疑問に感じた次第であります。 この予算議案は私も反対をさせていただき、結果としては賛成多数で通っておりますが、コロナのためのこの交付金であれば、本来であればコロナワクチンを打つ会場である福祉センターの屋根付き広場とかそういったところを最初に修繕工事して、ワクチンをじゃんじゃん打っていただくことが一番望ましいのかなあというふうに思いますし、コロナのときに果たして体育館に集まりますかね。大雨、洪水、津波、いろいろあったもしても、私は行きません。 どんなにコロナ感染症に対しては防ぎようが基本ありませんから、もし自分の身を考えるのであれば、お近くの宿泊施設等々安全な施設に前もって予約して宿泊して難を去ったほうが一番私はいいんじゃなかろうかなあと。 杵築市もこの危機管理課等々ありますが、最近避難訓練を実施しませんでしたよね、中止だったはずです。要するに、コロナの中で避難をする準備ができてないから私は中止をしているんだと私は思います。ここの危機管理をしっかりと考えて、コロナのときどうしたらいいのか、避難するときはどうしたらいいのか、建物を直すんではなく個人個人の命を守るためにどのような行動をすればいいのかをじっくりと協議していただきたいと思っております。貴重なこの財源、いわゆる血税を有効的に使ってもらうためには、もっといい考え方があるのではないでしょうか。コロナ禍での災害避難対策をもっと真剣に考える必要があると、私はこのとき杵築市に感じた次第であります。 恐らく、各課より多くの感染症対策案が提案されてきたと思いますが、提案された案件の事業化については優先順位などを踏まえ、どのようなお考えをお持ちなのでしょうか。お願いします。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。
    ◎企画財政課長(内野剛君) 立案できた事業につきましては、偏った支援策にならないよう幅広く事業を抽出するように心がけていますが、令和2年度、3年度の事業の内容を見ますと、経済活性化、市のPRの対策支援が交付金の全体の29.3%、緊急措置感染防止対策は全体の24.1%を占めており、この2つの項目で全体の半分を占める結果となり、続いて教育現場の支援策は12.2%となっております。 結果としまして、経済対策、感染防止対策、教育現場の支援策を中心に事業を決定していった状況にございます。 また、一般質問や議員全員協議会などで提起された事項につきましては、担当課、執行部で検討し、全て予算化をしたといったことでございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。結果的に経済政策が先に来まして、それから感染防止対策、教育現場への支援という形で順に実行されたという答弁をいただきました。また、我々議員による提案にも審査し、予算化を協議の中で決めていただいたということで、その点におかれましても深く感謝を申し上げます。ありがとうございます。 私たち議員として活動していく中で、市民の声が一番聞こえてくると。十とまでは言いませんが、それが私たち仕事だと思っております。その中で、いかに行政にその声を伝えていくのか、予算のみならず、また行動、いろんな計画に至っても我々は責任持って訴えていかなければならない立場でありますので、今回藤本議員が発案した特別委員会については、私は賛成の立場で思っております。 しっかりと予算議案、またこういったコロナの国からの貴重な交付金につきましてはしっかりと協議を重ねて、満遍なく市民に渡っていくようにお願い申し上げます。 しかし、この優先順位につきましては、まだまだコロナ禍であります。コロナ後のケアも非常に重要なことでありますが、感染が拡大して本当に必要なときにお金がないでは済まされません。難しいかじ取りの時期ではありますが、柔軟な対応を心がけ、優先順位をしっかりと見据えていただきたいと思っております。 ところで、先般、杵築市でクラスターが発生をされました。この杵築市役所から近くの交流会館、きつき衆楽観さんのほうで。 これは不幸と私は思っております。感染をしたくてする方もいませんし、誰が悪いとかいいとか、そういうレベルの問題でもございません。ただ、そういった方々の体の回復をまず先に祈るとともに、今なかなか戻りにくい日常の生活、商売も含めていち早く戻れるような体制づくりを我々行政も通して協力していかなければならないものではないかなあと私は思っております。 今回このような形で、不幸にも感染が確認され、今休業を余儀なくされているわけでありますが、こういった施設の救援措置を市はどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 新型コロナウイルス感染防止対策による市からの休館要請分の補償につきましては、昨年度、山香温泉風の郷の指定管理者に行っております。 今回も市からの休館要請分の補償につきましては、顧問弁護士と相談の上、補償内容を検討したいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ぜひとも、しっかりと救済していただきたいなあと思っております。 もう既に山香風の郷は運営しておりますが、このとき休業補償等もしっかり手当をつけて、中、リニューアルもしっかりとして、今現在稼働しておるはずです。この旧杵築市の衆楽観も風の郷が宝というのであれば、あの施設も宝なのかなあと私は思っておりますが、やはり杵築の交流施設をしっかりと守っていくためには、再発防止策はもちろん、お客さん、観光客の皆さん、また市民の皆さんが安心できる感染症対策をまず実行していかなければならないと思います。 そのためにも、市役所の行政の方ももう少し勉強して、なるべく除染をするとか早めに事業を再構築できるように、市の施設だから責任があるからと、いろいろと問題点は多々あると思うんですが、その中で一生懸命杵築のためにやっていただいておる、そういった指定管理者はおるんであればやはり手をしっかり差し伸べて、また元の営業をできるように手伝ってあげるべきことだと、このコロナ再生臨時交付金は、こういったことに使われるべきであろうというふうに私は思っております。 次の質問に移ります。 ウイルスワクチン接種で、重要なのが移動交通手段であります。 集団接種や市立病院山香等では送迎バス等を用意していただけるということで、市のほうも動いてくれているそうですが、個人病院、またかかりつけ医のほうに伺う際には、自力で皆さん足を運んでワクチンを打ちに接種に行かないといけませんが、この移動する手段が難しい方であったり、またその費用が意外とお金がかかるとか、そういったことが考えられます。また、そういった声も聞きます。 ふだんのかかりつけの自分の持病で病院に通うのであれば、それは自分の手出しが多少あってもいいんですが、今回のような非常事態のワクチン接種の場合、多少国から来た予算がそのために使われても私はおかしくないと思っております。 このワクチン接種のために余計な交通費を削減するためには、商品券での補助、またタクシー券の支給、いろんな形で交通費の軽減策を講ずる必要があると思われますがどのようにお考えでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 交付金による今年度予定している事業としましては、集団接種と個別接種、施設の巡回接種に協力していただける医療機関に対し、ワクチン接種の期間、通常の診療に支障が出ないようにスタッフの増員や病院内の環境整備等が考えられ、この負担を少しでも解消できるように協力金を支給する取組を今年度実施するようにしております。 ワクチン接種につきましては、5月24日から65歳以上の方を対象に個別接種がスタートして、予想以上の方が接種されている現状でございます。かかりつけ医や移動手段のない方は、6月12日から始まる集団接種に御案内しているところでございます。 市としましても、何らかの理由で、集団接種と個別接種に行けない方がいないのか関係部署と連携し、調査し、ワクチン接種を希望する方全員が接種できる取組を考えていきたいと考えてます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ワクチン接種が2回行われるのが通常であるというふうに聞いております。 中には、1回でもう行かないという方もおられるかもしれません。他市ではあるような話も聞いていますが、2回しっかりと受けてもらうためにもこういったケアが必要なのかなあと。 また、集団接種を拒否される方もおられるかもしれません。集団でまたバスに乗ったり、そういうことを乗れないとかいろんな事情があるかもしれないので、そういった方をサポートするための方法をぜひとも協議していただきたいなあというふうに思っております。よろしくお願いします。 それでは、次の質問に入ります。 本6月議会において、今年度配分された地方創生臨時交付金は全て予算化され、今後、市でクラスターが発生した場合には、ウイルス対策支援策を投じる予算がもうないわけであります。 そんな状況の中、万が一、その予算等が必要となるような状況があった場合、今後どのような対策を市は講じているのかお考えをお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大による未曾有の事態の中、私たちの日常は様々な制約にさらされ、産業や教育分野においても、かつてない支障が生じている現状でございます。 こういった状況下で、市ができる最善の方法は、国から配分された新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金をできるだけ早く活用することだと考え、昨年度から定例会、臨時会等で予算化をお願いしてきた次第でございます。 今後、新型コロナウイルス感染症対策が必要となった場合、国からの交付金等がなかったとしても、市の緊急事態ということになれば議会の御承諾をいただき、基金を活用させて対応していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 分かりました。 基金を取り崩してでもこの杵築市を市民を守るという強い決意と思える言葉をいただきましたので、若干心強さと明るい兆しが見えてきておるのかなあと。 どんなにお金がないといいましても、やはり基金等はやっておりますし、いざというときのための基金でありますし、ただ、こういった事態に陥らないようには私たちも市民生活の中で気をつけるように重々していきますので、今後とも御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いします。 さて、この時短を含め現在厳しい経営を強いられている市内中小企業、小規模事業者の皆さんへの支援についてをお伺いいたします。 これまで市は、どのような支援体制を取ってきたのかをお尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 令和2年度における市独自の支援策といたしましては、まず1点目として、中小企業者事業継続特別給付金事業を実施いたしました。 この給付金事業は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で、売上高が前年と比較して20%以上減少し、かつ、大分県や日本政策金融公庫の新型コロナウイルス関連の制度融資を受け、事業継続に取り組んでいる事業者に対して10万円の給付を行ったものです。 給付実績は、給付対象事業者213件、給付額は2,130万円となっております。 2点目としましては、飲食宿泊事業継続特別給付金事業を実施しました。 この給付金事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、売上高が前年と比較して20%以上減少した飲食業や宿泊業を営む事業者に対して10万円の給付を行ったものです。 給付実績は、給付対象事業者61件、給付額は610万円となっております。 3点目といたしましては、落ち込んでいる個人消費の回復や地域経済の活性化を図ることを目的に、令和2年7月から11月にかけて、きつきV字回復プレミアム付商品券事業を実施しました。 一般商品券と飲食商品券の2種類を1冊1万円で販売し、一般商品券には2,000円分、飲食商品券には4,000円分のプレミアム分を上乗せをいたしました。 販売実績は、一般商品券2万5,000冊は完売し、また飲食商品券は5,798冊の販売となり、販売額の合計は3億798万円、このうちプレミアム分は7,206万円となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 様々な支援策を講じていただき、ありがとうございます。 特にプレミアム商品券は好評だったようで、その後、まち歩きクーポンも大変よかったというような商店街の方からお話をいただきました。 この商品券、今回もしていただくというような話で予算が上がっておりますが、この経済活動が厳しい中、やっぱりこういった形で支援していただけることが杵築市にとっても、また商売をされている方とってもありがたいことだと思っております。 そんな中で、前回も含めこういった商品券の問題につきましても、議論をこの議会でもたくさんしてきました。 今後、今回の予算にも上がっておりますが、今後の支援策についてはどのようにお考えなのかお願いしたします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 今後実施していきます予定のコロナ対策支援事業は、今議会の補正予算に計上させていただいております。 1点目としましては、コロナ禍の影響が長期化をしておりますので、第2弾となる中小企業者事業継続特別給付金事業を実施したいと考えております。令和3年4月から6月のうち、1か月間の売上高が昨年、また一昨年の同月と比較して20%以上減少し、かつ大分県や日本政策金融公庫の新型コロナウイルス関連の制度融資を受け、事業継続に取り組んでいる事業者に対して10万円の給付を行う予定です。該当される事業者様には、ぜひ申請をお願いしたいと考えております。 また、2点目としましては、落ち込んでいる個人消費の回復や地域経済の活性化をさらに図ることを目的に、今年の年末年始にかけて、プレミアム付商品券を発行、販売する予定でございます。1冊1万円の商品券に2,000円分のプレミアム分を上乗せした商品券を2万冊発売する予定でございます。また、今回は利用しやすいように、商品券をこれまでの1,000円券から500円券に変更する予定でございますので、市民の皆様方にはぜひ購入いただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 今回2万冊を発行していただけると。前回が2万5,000冊で、また飲食がまた別であったんですが、今回は飲食なく一般で2万冊だということだそうです。大変、これで、少しでも杵築市の経済が回っていければ本当にいいなと思っておりますし、よくぞやっていただいたと思っています。 この陰には、商工会の方々が商品券を回収してお金に換えたりする作業等もありますし、大変なことを彼らもやっていただいているんで、本当にコロナ禍の中で、真剣に取り組んでやってくれていることに感謝したいなあというふうに思います。 また、何か500円の券が発行されるということで、日常的に使いやすいというような感覚を受けます。 ワンコインでお昼を過ごす方もおられますし、こういった形で少しでも使いやすいように変えていただけるのも大変これからのプレミアム商品券の考え方がまた杵築市もよくなるのかなあというふうに思っておりますが、この年末年始にかけという形で商品券の発売日が11月頃というような説明、そして利用期間が1月末ということで、大変利用期間が短く私は感じております。この利用者のことを考えれば、年末にコロナが終息するとか、例えばそういうことであれば私はこれでも構わないんですけど、ちょっとこう読めない状況だと思います。 ですから、できれば昨年度も結構早いタイミングで発行していただいたと思うんですが、今年度もこのコロナ禍の中、ますます利用しやすいように発行日を早めるとか利用期間を延ばすとか、そういったことを考えることはできないのかお尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 今予算の議決後に、商工会と商品券の概要や販売方法等について詳しく協議を行いまして、その中で発売日や利用期間、利用方法などを決定してまいります。 コロナ禍の状況によりますが、コロナ禍が少しでも落ち着くだろう年末年始に合わせて販売、利用していだだく予定でございましたが、市民の皆様方が少しでも利用しやすいように、議員から御提案のございました販売日の前倒しや利用期間の延長などを含めまして、今後慎重に協議、決定してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。本当に助かります。 地方創生臨時交付金の質問については、これで終わらせていただきたいと思います。 次の質問に入らせていただきます。 市立幼稚園の今後の在り方についてであります。 杵築市立幼稚園の休園及び閉園に関する要綱を3月の全協で説明があり、早速4月施行、5月に新聞報道等でされたわけでありますが、市が考える幼稚園の今後の方向性をお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) お答えいたします。 杵築市立幼稚園の今後につきましては、休園、閉園に関する記事として、5月4日の新聞で報道されました。 この休園、閉園についての取扱い、今後の方向性についてですが、この場を借りて簡単に再度申し上げますと、今年3月に杵築市立幼稚園の休園及び閉園に関する要綱を策定し、年次計画で本年度から実施しているというものであります。 要綱の概要を申しますと、基本的に幼児数が10名未満が3年継続で休園、その後3年休園が続けば閉園というものであります。 今年度、既に10名未満の大内、東、北杵築、守江、八坂の5園については、このまま10名未満が続けば令和7年度から休園、令和10年度には閉園となるというものであります。 なお、現在園児数が現在もゼロ名で休園中の豊洋、熊野幼稚園につきましては、本年度末、令和4年3月31日をもって閉園という流れになっております。 これが、今まで皆様にお知らせした内容であります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 詳しい説明ありがとうございます。 園の休園、廃園は、今後の少子化がこれだけ進みますと、なかなか非常に難しい問題だと思っております。 年々減少する子どもたち、時代の流れなのか、共働きの世帯の夫婦、また核家族化が進む中、この子どもたちを夕方まで預かっていただける施設が、もう、現こども園等々になっており、やはりニーズに合わない状況が多分、今、この幼稚園の衰退の一途をたどる原因だったのではなかろうかなというふうに思っております。 この幼稚園の存在価値が問われる中、市が思う幼稚園教育、幼児教育の目標等々がありましたらお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 文部科学省では、幼児期の教育を生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要なものとして捉えまして、幼稚園教育を学校教育法に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえた身近な環境を通して行うものであることとしております。 当市幼稚園におきましても、このことを念頭におきまして、人数は減ってきておりますが、園児との信頼関係を十分に築き、園児が身近な環境に主体的に関わり、その環境との関わり方や意味に気づき、試行錯誤したり、考えたりするような幼児期の教育を園児とともに築ける教育環境の創造に取り組んでいこうと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。要綱の具体例を見ますと、令和7年には、これから約4年後弱ですかね、杵築幼稚園以外は休園という形になりそうな数字が見えておりますが、市が管理運営をする旧杵築市内の幼稚園が杵築幼稚園以外なくなってしまうということであります。 私は東幼稚園の出身者であります。大変寂しく思っておりますが、唯一残される杵築幼稚園の存続をこれからも、今、二、三十名ほどおるそうですが、これからも継続して杵築幼稚園を何としてでも残すというような、教育委員会、また教育の従事者の皆さんが杵築幼稚園をどのように考えておるのか、これからの杵築幼稚園の在り方についてお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 私ども、たまたま経済対策と重なったところで幼稚園の統廃合というところを合わせで見せましたので、これは合理化による幼稚園の閉鎖ではないかという御批判もその当時いただいたところです。 ところが、これはもう昔から議論を重ねたところでして、合理化で費用を上げるためにするものではないということで、市立幼稚園の存在価値と重要性を再確認して、各学校、太いパイプでつながっている市立の小学校の連携をまずより密接なものにすることによって、公立学校が果たす役割、教育、それを先ほども申し上げましたが、生涯にわたる人間形成の基礎を培う教育の場として実践してまいりたいと考えているところであります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) そうですね、幼稚園というのは園長先生が小学校の校長先生なんですね。だから、市の教育委員会からとの関わりが密接であるというふうに思っております。 子どもたちの育っていく中で、やはり小学生に上がる不安とかそういったものを幼稚園の園児のときに小学生との交流があると、スムーズに小学校の生活に移行できやすいのかなあと。 いい意味でも、子どもが成長する空間、場所としては、最適な環境であったはずなんですね。ただ、預ける時間の問題であったり、そういったもろもろが、こども園がたくさんできたりとか、そういったもろもろの関係で、幼稚園の必要性がだんだんと薄まってきたような感じを受けております。 ただ、幼稚園でしかできない教育の方法とか、またあると思うんですね。子どもたちを、これから小学生はみんなタブレットを持って、GIGAスクール構想という形でたくさんの学びを我々の子どもとき以上の学びを彼らはしていかなければならないような感覚を受けていますが、そういった新しい取組に取り組んでいくために、そういった幼稚園がいろんな形で、小さい頃からその学習する楽しみを見つけるような環境の勉強の仕方を教えてあげたり、普通の幼稚園とこども園とまた違った差別化を図っていくことが杵築幼稚園の本来の在り方というか、同じことをするだけではなくて様々な知恵、工夫を凝らした子どもたちのより教育の行き届くような、そういった環境を考えていただきたいなというふうに思ってこの質問をさせていただきました。 なくなっていくのは寂しいんですが、それを一つに集約して、さらに強力にすることは私はできると思うので、それは清末先生、よろしくお願いします。起きていますか。 ○議長(藤本治郎君) 清末教育長。 ◎教育長(清末陽一君) 二宮議員にこの質問を受けたときから、幼稚園どうなるかということで、平成、実は、29年度から要綱作成しておりました。 そして今言いましたように、最後に残る杵築幼稚園等を、なった場合の行き方については今言いました。 で、1個だけ、こども園、保育園、今1園ありますが、こども園、保育園それから幼稚園を含めて、今、杵築市教育委員会では、必ず、幼稚園、保育園、こども園と小学校への接続カリキュラムという形で、年に2回、年度初め、年度終わりに、それぞれの職員の方に集まってもらって、今山香庁舎ですけど、そして、必ず小学校への接続をいかにうまくできるように、必ずもうこれ相当前からやっておりますので、幼稚園だからとかじゃなくて、今もう本当子ども子育て支援制度が始まっておりますので、もう全員を含めて、教育委員会としてはカバーできるように、今、実践をしております。一応、それをお伝えしておきます。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。場所に限らず、子どもたちを杵築市に、やっぱみんなに差があったら、ちょっとそこら辺も真剣に考えていただいておるということが今伝わりましたんで、今後もますますお力添えいただきたいなと思っております。よろしくお願いします。 続いて、この休園、閉園後の幼稚園の今後の在り方についてをちょっとお伺いしたいのですが、要綱で定められた計画でいきますと、令和4年に2つ、10年には5つの園が閉園を迎えるということであります。 したがいまして、その閉園を迎えた施設は空いた施設、利用されない施設ということになるわけでありますから、この施設をどう利活用していくのか残すのかそれとも壊していくのか、そういった利活用の計画等がありましたら教えていただきたいなと思います。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 先ほど教育総務課長からも説明がありました。また議員さんがおっしゃるように、幼稚園が閉園になった後、その施設をどのようにするべきかというのは、閉園になった後、検討していかなければならないと考えております。 安全性が高く今後も使用していくことが可能な建物であれば、民間や地域への移譲や他の用途での活用、他の施設の機能の受入れ等を検討することになります。 閉園後の施設よりも安全性が低い公共施設が近隣にあり、その施設の機能の受入れが可能であれば、関係課や利用者等と協議しながら移転の検討を行いたいと考えております。また、住民自治協議会等の地域で活動する団体への移譲や企業誘致、民間への売却等が可能であれば積極的に推進していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。既に要綱等でどういう流れになるのか、人が増えない限りは、施設はもうこの年度をもって区切って休園・廃園していくという計画が決まっている以上は、前もって早期計画、早期段階で実行またこれをすぐに利活用できるような計画だけは練ってほしいなというふうに思います。と申しますのも、やはり建物は人が住んで何ぼというような感覚を受けています。人がいなくなった建物はやはり空気の風通し等がないからか、すぐにぼろぼろになってしまいます。 あそこに幼稚園等があるのは、やはり人が集まりやすい場所だから多分あそこにできたんだと、歴史があるんだと思うんですけど、そういったところだからこそできる何かが我々は考えていくべきかなというふうに思っておりますので、もしも万が一、建物が危ないとか古いとかいうのであれば、それはもう壊していつまでも残したままであると危ない、何か問題があったときは大変なことになるというようなこともありますので、そこら辺の線引き、また計画を実行するには、皆様で早い段階で協議していただきたいと思いますので、ぜひとも今回新設をされました財産管理活用課長、新しい課ができましたが、同時進行でスピード感を持ってお力添えいただきたいと思っております。よろしくお願いします。 それでは、最後の質問に入らしていただきます。 私今回、企業誘致についての質問をしたかったと思って今回通告させていただきました。私の前の真鍋議員と若干重なる部分があるかもしれませんが、東地区の杵築市の南東の八坂東工業団地、キヤノンマテリアルさんの杵築事業所さんがある地域の近くに杵築市が保有する広大な敷地がございます。周りは山林に囲まれ、過去にはゴルフ場建設の計画があったというお話も聞いておりますが、今では市の市有地となり、地域の住民の方々からは「イノシシや鹿がいるのか、有害鳥獣の巣になっており、大変作物を荒らして大変だ」と「あの山を何とかしてほしい」というようなお声も聞き、農家の皆さんには頭痛の種となっている場所でもあるんですが、この土地を有効活用するために市は昨年の3月頃だったと思うんですが、企業誘致に活用するため道路を取付調査含める予算3,000万ほどでしたか計上したと思うんです。 ただ、議会で可決し、その後どのような方向性をたどっておるのか私たちの耳には入ってきませんが、どのようなことになっておるのかお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 先ほどの真鍋議員への答弁と重複いたしますが、八坂東地区の旧ゴルフ場予定地に地形や経費等の観点から、最適な工業団地を整備するためには広大な敷地の中で、どの場所に、どの範囲の工業団地を造成するのが最も有利であるかを検討するため、大分県土地開発公社に工業団地基本計画の策定業務を委託しております。 できるだけ土工量を縮減しながら多くの有効宅地が確保できるような基本計画の策定を目指しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) できるだけ早くというのが、まだ全然計画が見えないんですが、これまではどのような工程でこの今の現状に至っているのかが分かればお願いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 昨年度、予算を計上させていただきまして、初年度に基本計画の策定、2年目に実施計画の策定、3年目に実施設計を行って、その後に進入路の整備を行うというのが当初の計画でありました。 昨年の基本計画の策定業務は予算繰越しをさせていただいておりまして、今年度まで、今契約を延ばして、今まだ策定の途中であります。 まずは、基本計画の成果を検証した後に進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 昨年から進めて3か年計画でたしかやっておるというような話なんですけど、じっくりとやっておるのかもしれないですけれど、造成が先なのか誘致が先なのかという部分が疑問になってくるんですね、県のほうに相談して連携しながらやっておるという話ですが、その動きがなかなか聞こえないというか見えないというか、それと同時に土地のほうも変わっていないというか進んでいないというか、真鍋議員さんもいろいろ考えがあって工業団地はいかがかという声もありますけど、どう利活用していくかがまず大事ですよね。 工業団地にしても、どこの付近に道をつけるかによって利便性が変わってくると思いますし、商業施設なんてなかなか難しいことで、なかなかできないかもしれないんですが、多方面でもうちょっと検討できないのかなと、私はずっと前に工業団地をもっと造るというか、なかったからですね、土地が。だからそういった代わるのものを何らかの形で造っとかないと、いざスタートするときには、会社も来ないんじゃないかなというような質問を過去した覚えがあるんですが、少しも工事が進まないとか、絵が描けれてない、青写真ができてないような状況が続きますと、またあそこは予算はつけたけど結局は利活用できなかったというような感覚を市民も受けますし、杵築市の行政は、そういった過去にはキヤノンさんがあそこに来て実績はあるはずなんですが、なぜそういったとこに弱いのかなと、働くところがなかったら人が住まないというのは、過去いろんな議員さんが質問してきたと思うんですが、やはり働ける場所づくりであるために、やはり企業誘致のための土地の造成、開発になるのかなと。 大きな企業は参入するのはなかなか難しいんですけど、小さな、小規模じゃないですけども、中規模の会社が2社3社来ていただけるような体制づくりができると本当にいいのかなと。ここはもう粘り強く県に働きかけていくしかないのかなというふうに思います。 新しい課ができましたから、セールスマンのように足繁く通って情報を拾って、杵築市の企業誘致にまず声を、杵築いいよというふうな声が上がるような体制をまずつくっていただいて、それから造成地の工事も同時に進められるような、もうちょっとスピードを持って新設の課長の力で何とか頑張っていただけないでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 今年から財産管理活用課というのが新設されました。市有財産の管理強化、未利用の土地なんかを有効に活用するためにどうしたらいいかというのを考えていく課だと思います。同時に企業誘致をする担当の係もございますので、まずは利活用推進していくためにも、広大な土地を今どのようにしていくのかというのを企業誘致以外のことも検討したほうがいいのだろうとは思うんですけれども、まずは今、基本計画と策定業務をもう進めておりますので、その成果をまた検証しながら進めてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。新しい課であったり、これからまた難しい問題に直面して、先々見えているような現状であればいいんですが、こういったなかなか好景気じゃない中こういった問題があります。少しでも杵築市に明るいニュースをもたらしていただきたい、そのためには企業誘致も含めたビジョンを我々に見せていただきたいというふうに思っております。 永松市長、そういった思いに杵築市の今後に向けて何かお考えございますか。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 午前中は真鍋議員、それから二宮議員、東地区の唯一残された工業団地、もしくはいろんなアイデアがあると思います。 県としてもあそこは最後の候補地、いろんな面でその評価をしていただいているんですけども、実際あそこに連れてきても、じゃあどこなのかも全くわからん、私も農業関係というか、報告の関係もあるし、APU先生なんかも実は去年、一昨年ちょこっと見に来たこともあります。そういうことで、どのくらいの土量が必要なのか、例えば道路はどう通るのが一番いいのか、見当がつかないということで、見ることは見ていただくんですけれども、その先どのくらいお金がかかるのかというのがまずわからないということで県とも相談をして、いずれにしても今回委託を組もうとしているところは、姿がまずどんだけの整備で、どのくらい土量でこう平らになったりとか、ここは使える使えないとか、それからどの程度の会社が来れるのかとか、そこはやっぱり「現地を見てください」じゃ全然一歩も前に行かないんですね。そういう意味ではお金を使って、そして県の力、企業誘致の力も借りてということでまずはやろうということです。 いろんなお考えも議員の皆さま方は持っていらっしゃると思いますけど、あれだけ大きなものということなると欲張って、大分空港を宇宙港とされますので、その関連のものもできないかなと。欲を言えばいっぱいあるんですけれども、いずれにしてもまず手前のところから、そして見学に来ていただけるよう、そして正しい評価をしていただけるよう、それに対していろんな企業が興味を持っていただける、集積も考えないといけないということで、いずれにして今回そういうことで一歩前に進みたいということが今言えることです。 よろしくお願いします。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。時間も来ました。様々な形で杵築市の発展に向けて全力で取り組んでいただきたい。私たちも頑張ります。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。……………………………… ○議長(藤本治郎君) 4番、工藤壮一郎議員。(4番 工藤壮一郎君質問席に着く) ◆4番(工藤壮一郎君) 皆さんこんにちは。令和会、議席番号4番、工藤壮一郎と申します。私もマスクを取らせて発言させていただきます。 今回は、農業経営収入保険、それからGIGAスクール、そして小中学校においてコロナ患者が出た場合の対応についてという3点について質問をさせていただきます。 最初に矢守課長については、新課長でございますけれども私が5番目であります。 大変人気がございますけども決していじめるつもりはありませんので、ぜひ、お付き合いお願いしたいと思います。 それでは始めさせていただきます。杵築市の農業においては古くから稲作を中心とした農業が行われてきています。一部の平野部を除き、その大半が中山間地であり、大規模経営を行うには困難な地域が多くあります。そのため個々の農業者によって農地の保全が行われてきましたが、高齢化や後継者不足なども相まって耕作放棄地が増加の一途をたどっております。 一方で、本年3月に大分県と県農協中央会など農業10団体は、農業産出額の落ち込みや農家の減少で農業が危機的な状況にあるとして、大分県農業非常事態宣言を出しました。県の農業産出額は3年連続の減少で、2019年は1,200億円を割り込みました。また、県内の農業者は1万9,096戸で、5年前と比べ24.9%減少しました。その平均年齢は70歳となり、65歳以上が占める高齢化率は77.3%と九州の中で最も高くなっているようです。 県は、この状況が続けば、農村社会と経済の崩壊につながりかねないと危惧し、県農業総合戦略会議を立上げ「もうかる農業」へと構造改革を進め、一体となって再生を目指すとしています。 私は、そのもうかる農業を推進するに当たって、その根底にあるものは所得の安定ではないかと思います。農業は往々して自然災害や大豊作による価格の低下などに左右され、所得の安定が毎年安定しておりません。これから農業人口を増やしていく上で所得の安定は必要不可欠であるのではないでしょうか。 実は私の知人でシイタケ生産をしている方がいまして、1年前体調を崩し、入院されていました。大変だなと思い、とある隣人に聞いてみたところ「いや、収入保険で900万円入ったから大丈夫よ」と返ってきました。 また、私の同業者でキクラゲの生産をしている業者の方がいまして、キクラゲの価格が生産増により暴落して、やはり収入保険で約600万円いただいた方もいました。 いやこの保険はすごいなと思い調べてみたところ、農業共済組合が事業を実施している農業経営収入保険という制度でした。 初めに、その農業経営収入保険制度について質問していきたいと思います。まず収入保険とはどのような保険でしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) お答えします。 農業経営には自然災害による収量減少や市場価格の下落をはじめ、様々なリスクがあります。このようなリスクに対し、自ら備えるという意識から、国では農業保険法に基づき、農業保険として議員がおっしゃりました収入保険、それから農業共済の2つの保険を用意しております。 収入保険は、原則、全ての農産物を対象に自然災害や価格低下だけでなく、農業者の経営努力では避けられない収入減少を含め、広く補償するものであります。 一方、農業共済は、米・麦・畑作物・果樹・家畜・農業ハウスなどが自然災害によって受ける損失を補償するものとなっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今までの保険は一部の農産物の自然災害による補償が主でありましたが、収入保険は畜産物の一部を除いた全ての農産物が対象で経営努力では避けられない収入の減少を補償してくれるものですね。では、収入保険が開始された経緯について教えてもらえますか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 収入保険は、農業経営全体を対象としたセーフティーネットで農業共済の見直しと併わせ平成31年1月から開始されました。 従前の農業共済制度は、自然災害による収量減少が対象で価格低下等は対象外であり、また対象品目が限定的で農業経営全体をカバーできていないという問題点がありました。この問題解決に加え、収益性の高い新規作物の生産や販路の開拓等へのチャレンジを推進するため、品目の枠にとらわれず農業経営ごとの収入全体に対応できる保険制度として導入された経緯があります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 始まってからまるっと2年しかたっておらず、新しい保険制度のようですね。その補償の内容を教えてもらえますか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 農家ごとに基準収入の9割を下回った場合は、基準収入とその年の農産物販売収入の差額の90%を上限として補填されます。基準収入とは、過去5年間の農産物販売収入の平均をいいますが、例えば基準収入が1,000万円で実際の農産物販売収入が2割減の800万円だった場合では、基準収入の9割部分900万円と実際の販売収入の800万円の差額が100万円ですので、100万円の90%である90万円が補填されることになります。 そうしますと、販売収入と補填金を合わせますと890万円になるということです。同様に販売収入が例年の半分500万円であった場合、9割900万円との差額400万円の90%である360万円が補填されます。このとき販売収入と補填金を合わせると860万円となり、2割減と5割減でもそれほど差がないといったような補償の厚さとなっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) ただし、条件があって青色申告をしていなければ保険に入れないと聞きますがどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 先ほどお答えしました基準収入でありますけれども、この基準収入の過去5年間の農産物販売額の平均収入が基準収入となりますので、収入把握の正確性が求められるということで青色申告が必要となっております。 ただ、5年も青色申告をしていないという方もいらっしゃると思いますが、加入申請時に1年分の青色申告の実績があれば加入できるようになっております。しかしながら、この場合は補償の限度額に制限がありますので注意が必要となっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今、補償の限度額に制限があると言われましたが、調べたところ5年間青色申告をしている方は基準収入の9割を下回ったときに保険の対象となりますが、1年間しか青色申告をしていない方は基準収入の8割を下回らないと対象にならないということのようです。 それでは、掛金は幾らぐらいになるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 先ほどの基準収入となる販売収入が1,000万円の場合で御説明しますけども、補償限度90%支払率90%という補償では、保険部分が7万8,000円となります。積立金となります積立部分というのを上乗せすれば、この部分が22万5,000円となります。このほか事務費としての付加保険料がかかりますので、加入1年目では32万5,000円の掛金になります。 ここで保険部分のみの加入にしておくといった場合は、80%までの補償になりますけれども、掛金は10万円程度になるといったようになっております。 そして、加入2年目以降の掛金ですが、保険部分は掛け捨てで自動車保険のように保険金の受け取りがなければ保険料率が下がり、受け取りがあれば保険料率が上がるというようになっております。 また、積立部分は取り崩しがなければそのまま積み立られたままになりますので、仮に販売収入1,000万円の場合、掛金は9万9,000円程度になると思われます。 この収入保険の保険料と受取保険金のシミュレーションが収入保険を取り扱っております農業共済組合のホームページ等でシミュレーションができるようになっておりますので、加入の参考にしていただきたいと思います。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) この表をアップしていただきたいのですけれども、私からも説明させていただきたいのですが、つまり保険部分と積立部分があって両方に加入すれは補償限度が90%、支払率が90%最大で受けられるということです。 この表から見ると、基準収入1,000万円の農業者が青色申告5年間していた場合、農業者が用意するべきお金として、加入1年目で保険料掛け捨てになりますが7万8,000円、積立金、これは一応戻ってくるお金なんですが22万5,000円、事務費として2万2,000円、合計で32万5,000円の掛金が必要になります。 しかしながら、2年目以降は、もし保険金などの支払額がゼロであれば保険料の掛け捨てとして7万8,000円、事務費として2万1,000円の9万9,000円の支払いで済むということになります。 保険金支払われる額なんですけれども、例えば収入が1,000万円の方で800万円しか収入がなかった場合、その場合は単純に90万円補填される、500万円しか収入がなかった場合は360万円補填される、大規模災害や全く収入がゼロになった場合は810万円保険金が支払われるということになります。 これは国の補助を受けて8割以上の収入を確保するといういい保険になっております。例えば基準収入が500万円の方になれば、単純にこの掛金そして保険金は半分になるという説明になっております。 もう一つ、しかし補償の限度が80%でいいので掛金が安いほうがいいという方や、大規模な収入減のときだけ補償してくれればいいという方は保険部分のみの加入もできるということです。 続けます。それでは、どのような場合に保険の対象となるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 例えば、自然災害や病虫害・鳥獣害などで収量が下がった場合、また市場価格が下がった場合、災害で作付不能になった場合、けがや病気で収穫ができなかった、倉庫が浸水して売り物にならなかった、取引先が倒産した、また盗難や運搬中のときに事故に遭った、輸出したが為替変動で大損した場合などが対象となります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 農業者の経営努力では避けられない収入減少が補償の対象となります。この保険が始まって2年と新しい制度ですが、当市の加入者数と保険金の支払い実績はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 令和2年度末までの加入実績を申し上げますと、市内では106経営体の加入で、主要な栽培品目ごとの内訳は、水稲等が58件、シイタケ含む野菜類が14件、果樹が24件、花卉、お花でありますけれども8件、お茶で2件となっております。 保険金の支払い実績でありますが、令和3年3月末現在で47経営体、約3,580万円の実績となっております。保険の対象となった内容では、お米ではウンカの被害、花卉や果樹では新型コロナウイルス関連での販売低迷による減収が多いとのことであります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) コロナ関連で売上げが落ち込んだ分についても保険の対象となっているのはありがたいことです。 市内で106件の加入者というのは少ないのかどうかわかりませんが、まだまだ新しい保険ですので周知してもらう必要があるのではないでしょうか。 では昨年度、コロナの影響による収入減少に対処するため、収入保険の加入者に対し保険料の補助として地方創生臨時交付金を活用していますが、その補助の実績を教えてもらえますか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 昨年の保険料補助につきましては、令和2年中に新規加入した方への補助としておりまして、その対象者は10の経営体となっております。補助額につきましては、実績見込みで総額95万1,656円、1経営体平均約9万5,000円の補助となっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) では、県内で同様の取組を行った自治体はあるのですか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 今現在把握している分でありますと、県内では当市杵築市のみとなっております。 九州内でも臨時交付金を活用したのは、佐賀県1自治体、宮崎県2自治体、鹿児島県1自治体、沖縄県1自治体となっております。全国ベースで見ますと杵築市を含め18県35自治体での取組となっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。
    ◆4番(工藤壮一郎君) 以上のことから、収入保険は所得の安定という面で経営をしっかりサポートをしてくれる制度であると思いますが、農業者への周知や県への協力依頼について、市はどのような方策を講じているのかお伺いします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 基本的には農業共済組合が中心となり、農業保険の普及推進を図っております。 令和元年度には、大分県収入保険普及推進協議会が設立され、県下4か所に地域協議会が設けられました。この組織は共済組合のほか、市・県・JA・椎茸農協で組織され、農業保険を一体的に推進しあらゆる機会を通じて無保険を未然に防ごうと、会議や研修会等の会合に合わせ周知を図ってきたところです。 令和2年度は、収入保険の加入に重点を置き、農産物の品目ごとにターゲットを絞って加入を進めてきました。特に共済組合はJAの部会、スナップエンドウや花卉など園芸関係の部会への働きかけを実施したと聞いております。 市におきましても、水稲作付の営農計画書配布時に収入保険への加入促進パンフレットを同封するなど協力体制を取ってきたところであります。 また、これとは別に共済組合が収入保険加入協力奨励として、新たな加入意向がある経営体の紹介や、紹介した農業者が加入した場合に、その紹介を行った団体へ組合から奨励金を交付する制度も設けました。 まだ集計中で実績は出ておりませんが、引き続き協力していきたいと考えております。 なお、令和3年今年作までで水稲共済の一筆方式が終わるということで形態が変わりますので、その切替えに合わせ、収入保険への誘導も図っているところであります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 杵築市産業振興促進計画が策定されておりますが、その計画を推進していく中、もうかる農業へ誘導していくための農業者支援のセーフティーネット、つまり保険についてその必要性をどのように考えているのかお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 昨年策定されました杵築市産業振興促進計画では、一次産業のうち、農業について少量多品目の生産、省力化、加工品開発によるブランド化、販路開拓等をうたっております。農業者がもうかる農業、例えば経営の多角化を図ろうとしたときに合わせてセーフティーネットを持つことは重要であると思います。新たな品目を導入しましょう、取り組みましょう、ただしリスクもありますので収入保険に加入しておきましょう、というように両輪で推進する必要があると思っております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) では、収入保険について市はどのような支援をお考えでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 市としましてはこれまで同様、共済組合を中心とした加入推進に対し、農業者への情報提供を図っていきたいと考えております。 現在は、コロナウイルス感染症の影響で地区や生産者団体での会合ができない状況でありますが、各種会合等でのチラシやパンフレットの配布など関係機関への協力を行っていきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今後、加入促進策として市は助成補助などを考えておりませんか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) セーフティーネットの必要性は十分に感じておりますが、本来、保険に対しての直接的な支援、例えば保険掛金の助成といったことは現時点では難しいと思っております。 令和2年度では、臨時交付金の交付もありましたので、コロナ対策のセーフティーネットとして、農業者の方が引き続き、営農できるよう特別に支援させていただきました。 まずは、農業者の方に収入保険の制度内容を理解していただき、積極的に加入していただくようお願いし、その上で3年度新型コロナウイルスの蔓延が続くようであれば、また臨時交付金の状況を見ながら価格下落に対するセーフティーネットとして推進していきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 分かりました。最後に県は農業非常事態宣言を出し、もうかる農業へ構造改革を進めるとしているが、将来もうかる農業にしていくためにはどうすべきと考えておりますか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) もうかる農業の原理としましては、収入を多く、支出を抑えるということだと思います。そして農業でもうかるためには3つの要素があると思います。 1つ目は、まず売れることであります。売り先の確保、買ってくれるものを作るといったいわゆるマーケットインなものづくりで収入の確保です。2つ目は、コストをかけない低コスト農業です。支出を抑えることになります。これには大規模化や省力化、機械化に取り組みコストを下げるといったことで、稲作であれば、農地の集積集約化や乾田直播、ドローン防除といったことが考えられます。3つ目は、組織形態の整備、労働配分です。一人で全てを行うのか、分業するのか、または外注するのか、そういった経営形態で異なりますが、この整理で作業の効率化や低コストにつながると思います。 ただ、このようにもうかる農業を確立しても、農業の場合、自然相手の部分が大きく災害リスクもあります。そこではやはりセーフティーネットとしての農業保険は非常に重要になってきます。 現在コロナ禍で農業者の方は非常に厳しい状況にあります。新型コロナウイルス対策の支援も含めて、引き続き農業振興に努めてまいりたいと考えております。 以上になります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) ありがとうございました。もうかる農業、これが一番の目標ですが、冒頭にも申し上げましたが、所得の安定、これこそが農業者にとって一番重要なことではないかと思います。安定した収入がなければ将来の計画も立てられないですし、新たな投資もできません。収入保険は全ての農産物を対象に所得の安定を保障してくれる農業者にとってありがたい制度です。 保険料が余分な出費と思う方もいるかもしれませんが、今では加入して当たり前の生命保険や自動車保険のように必要経費として捉えていただく必要があります。 当市はまだまだ農業が基幹産業です。農家が潤わなければ他の産業も衰退してしまいます。集落営農法人や農業後継者、新規参入者の方たちが安心して農業が営める環境づくりの一つとして、自然災害や入院などによる収入補償として収入保険制度は農業振興において必要不可欠であると思います。 市としましても、ぜひ周知をしていただき農業者の将来のことを考えていただき加入促進への協力をお願いしたいと思います。 以上で、この質問を終わります。 続きまして、GIGAスクール構想について質問いたします。 GIGAスクールいっても一般的には聞き慣れない言葉ですが、すなわち多様な子どもを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させるために児童・生徒1人に1台の学習用端末、携帯型のパソコンになります。これを配備するとともに、同時に使用しても不具合の起きない高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想であります。 簡単に言えば、児童・生徒1人1台のタブレットを貸し出し、校内の高速ネットワークを整備してICTを使った学習に取り組み、加えてオンラインによる家庭学習も可能にしようというのが国の目標であります。 当初はGIGAスクールについては、4か年計画となっていましたが、コロナ禍による全国的な学校の休業により、家庭学習や学習状況の把握を行うにはタブレットの整備が早急に必要であることから、昨年度の補正予算にて全てのタブレットを配備し、校内の環境整備をする計画へと前倒しになりました。 では、タブレットと高速ネットワークを使ってどのような新しい学びを始めていくのでしょうか。環境が整備されたからといって、目指す新しい学びが自動的に始まっていくわけではありません。そこで、整備費用についてと活用法について質問していきたいと思います。 まず、杵築市は、昨年度、児童・生徒1人1台のタブレットと校内環境整備を行ったわけですが、それぞれの費用の内訳を教えてもらえますか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) お答えします。 環境整備費用は、Wi─Fi等の整備で8,859万2,000円、タブレットの購入費用は1,473台で、7,595万8,000円となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 合計で約1億6,000万円ですね。 では当初、国の整備補助金と地方債、そして基金で事業費を賄う予定でありましたが、実際はどうなったのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 財源は国庫補助金のほか、コロナウイルス対応臨時交付金、地方債、ふるさと杵築応援基金、これはいわゆるふるさと納税であります、これを用いて事業費のほぼ全額に充当しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) つまり、この事業については、国の補助金のほかに新たにコロナ対応臨時交付金がついたので、極力、市の持ち出しが少なくて済んだということで理解してよいですね。今年5月の補正予算で、コロナの臨時交付金を使ってタブレットを小学校に436台、中学校に296台購入しています。かなり前に購入したタブレットが1人1台の配備の中に存在していたため、代替品の購入をしたと聞いておりますが、どうなのでしょうか。また、その旧式タブレットはどうするのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) これは、御指摘の台数がウインドウズ版のタブレットであったため、同じ環境を整える目的で、現在主流であり、昨年度から導入を進めてまいりましたiPad版のタブレットを変更するために購入したものであります。旧式ウィンドウズ版のタブレットにつきましては、各学校のパソコン教室に配備する予定としております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) ありがとうございます。 先ほどの答弁から、各学校にネットワーク環境の整備費として約8,800万を使っておりますが、どのような整備をされたのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 校内LANの整備強化といたしまして、各教室へのアクセスポイント、無線LANのアンテナの設置とiPad用の充電保管庫の設置工事を行いました。その費用は全校13校分総額で、機器設定の委託業務が564万2,000円、機器設置の工事請負費が8,295万円となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 全ての整備費用については、国がかなりの負担をしてくれていますので、市の持ち出しが少なくて助かっているところではありますが、これからの維持管理費が大変になってくると思います。 そこで、年間のランニングコストについてお伺いします。また、それは国が補填してくれないのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 校内に入ってくる通信情報は、有害情報を遮断するため、県が管理します大分教育ネットワークを共有しますので、その負担金として総台数2,205台を、昨年の単価ではありますが、積算して187万6,000円前後、それから校内のiPadの機器の保守管理として、約585万7,000円のランニングコストを見込んでおります。 なお、これらの費用に国庫補助金等の補助は今のところありません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 合計で年間770万余りですが、話を聞くと、この中には教師のパソコン回線の使用料や学校のホームページの使用料などが含まれているようです。市内に13校あっての金額ですので、これぐらいはかかるのは仕方ないのかなと思っております。 では、タブレットは5年償却のようですが、5年後はどう考えているんでしょうか。国が同様にまた補助してくれるんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 今回も若干進み具合が早くなっております。そういった面も含めまして、4年後をめどに利用状況や傷み具合を調査しまして、年次計画による買い替えを検討したいと考えております。補助金につきましては、現在約束された補助金は、今のところは見つかっておりません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 要するに5年後、今と同じ児童・生徒数であれば、また今回と同じ額が市の全額負担で必要になるということですか。また、Wi─Fiの環境整備費用も同様に必要になってくるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) iPadの性能にもよりますが、GIGAスクールの事業がこのまま発展していくようになりますと、このようになると考えております。ただ、Wi─Fi整備に関しましては、今のところ5年で更新する必要はないのではないかと、事務方では考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 分かりました。 タブレットを一度に買い替えるとなると、単純に約7,500万円が必要になります。そうなると市の負担も大変になると考えられますので、今後はぜひ買い替えの検討は計画的に行っていただきたいと思います。 では一方、今年度4月から学校現場ではタブレットと高速ネットワークを活用した新しい学びが始まっていますが、何分、急な前倒しの計画ですので、実際のところ、てんやわんやの状態ではないかと察します。 そこで、市内小中学校での活用状況をお伺いします。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) お答えします。 学年に応じて様々ですが、主に課題に沿った調べ学習や資料の提示、教科書に載っているQRコードを読み取って画像や動画を見たり、漢字の書き方練習や算数の問題練習に取り組ませたりしています。 そのほかの例としては、児童・生徒が密になることを防ぐため、ズーム機能を使用した全校朝会や生徒総会に取り組んでいる学校もあります。議員お手元のタブレットに、一部ではありますが、写真を送信しておりますので御確認ください。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) ありがとうございます。 まずは、教員の指導体制ができていないと活用が難しいと思いますが、教員向けの研修は進んでいるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 毎年、各学校では年3回以上のICTに係る校内研修を行い、そのほかにも各学校の情報教育担当者による研修を年3回程度行っています。さらに、本年度はiPadの使い方に関する研修を5月12日に実施しました。今後も教職員の指導力向上に向けて、要望に応える研修を必要に応じて実施してまいります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 国は、必要に応じてICT教育アドバイザーやGIGAスクールサポーターやICT支援員の活用を促しています。それぞれどのような支援をしているのでしょうか。市内にはそれが配属されているのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) ICT教育アドバイザーは、環境整備や予算、指導方法等に関する教育委員会向けの相談窓口となっています。GIGAスクールサポーターは、学校における環境整備の初期対応といったハード面の支援、ICT支援員は、実際の事業におけるICT機器の準備や操作支援、研修支援、こういったものが主な業務となります。 本市においては、いずれも配置していませんが、iPadに関する委託業者が校内LANの整備や保管庫の設置、保守点検といったハード面の支援を行うようになっています。 また、本年度はその業者が各学校に月1回の頻度で事業支援、すなわちICT支援員と同様の役割を行うこととなっており、今月末からスタートするように調整しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今、説明がありました、ICT支援員ですが、市内に二、三名、既に配属されているのかと思っておりました。市においては、苦しい台所事情ですので、致し方ないのかなと思います。 それでは、昨年度ICTを活用しつつ、学びの充実を図るために、コロナの臨時交付金で374万円を使い、デジタル教科書を購入しておりますが、どういったものでしょうか。また、有効活用していますか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 中学校の教師用として、市内3中学校へ国語、社会、数学、理科、英語の5教科、3学年分を購入させていただきました。1学年1教科分の教科書がそのまま1枚のCDに入っているとお考えください。 活用方法としましては、教科書のページを拡大して、モニターに映し出すことだけでなく、写真や資料をクリックすると、説明を交えた動画が流れたり、英語では音声に合わせて単語や英文の色が変化したりするなど、生徒の学習意欲と理解を深めるために、とても役立つものになっています。使用頻度は教科や学習単元によって異なりますが、ほぼ毎日、毎時間使用している教科もあります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 有効活用されていると聞き、安心いたしました。 それでは、この1人1台のタブレットを最大限に活用した場合、どのようなメリット・デメリットがあるとお考えでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 教師側と児童・生徒側に分けてメリット・デメリットをお話をします。 まず、教師側のメリットは2点です。 1点目は、授業中の子ども一人ひとりの考えを把握でき、考えを踏まえた双方向型の授業が可能になります。どちらかといえば控え目で、自分の考えや意見を出すことが苦手な子どもの反応も即時に共有でき、学びの深まりにつなげることができます。 2点目は、学習履歴などを記録していくことで、子ども一人ひとりの理解度に応じた個別学習が可能になります。デメリットは、まだまだ操作に不慣れな教員が多く、研修や準備に時間を要すこと、機器の不具合で予定どおりにいかないことが生じたり、対応できなかったりすることが考えられます。 児童・生徒側のメリットとしては、タブレットを扱うことで、純粋に日々の授業がより楽しくなるでしょうし、情報収集、整理分析する活動や自己の考えを発信する機会が増えるので、知識の習得のみならず、思考判断、表現力をより一層高めることができると考えます。また、受け身的な学習から主体的な学習へつながることも期待できます。 ICTの活用が当たり前となっている現代社会において、積極的に活用させていくことはとても重要なことと考えています。デメリットについては、視力の低下など、健康面に与える影響、また個別学習に極端に偏り過ぎますと、人との関わりの減少につながってしまうことなどが危惧されます。 これらのことを踏まえ、また家庭との連携も図りながら、よりよい使用方法を指導してまいります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) よく分かりました。大まかに言うと、教員の研修不足や児童・生徒の健康面での不安はありますが、ICTの活用が当たり前となっている現代社会において、GIGAスクールは必要不可欠であるということですね。 ところで、真砂課長は理科の教師でありますが、例えば理科の授業をタブレットで有効活用するには、どのような指導をされますでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 天気の移り変わり、星座の動きとか地層とか、様々な自然現象に関する動画を提示して問題を見いだす場面、実験データを処理したり、結果を共有する場面、なぜそうなったのか、自分の考えを書かせたり、規則性に気づかせたりする場面など、様々な方法があります。分かったことや気がついたことなど、これまでは数人の意見しか取り上げることができなかった授業スタイルから、タブレットを活用することで、全員の意見をすぐに提示することが可能となり、多様な意見に触れたり、子ども同士の意見交換の時間が増えたりすること等が期待できます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) よく分かりました。ありがとうございます。 では、コロナ禍で臨時休校になった場合など、非常時における児童・生徒の学びの保障や宿題のペーパーレスなどの省力化、省資源化の観点から、将来的にタブレットを持ち帰りできる体制が必要であると思いますが、今は持ち帰らせていないようですが、今後はどうしていくのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 将来的には、児童・生徒が持ち帰って学習ができる体制へと考えてはいますが、ネット環境の差やセキュリティに関しては、タブレット本体ではなく、各家庭のセキュリティに影響されるため、安易には進められないというのが現実であります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今後、保護者の理解を得て、自宅のWi─Fi環境などの整備を進めていく体制づくりが必要であると考えますが、まず市内にモデル校をつくって実証していくお考えはおありでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 市内一部の小学校で持ち帰り学習を試行させる方向で現在準備を進めています。 ネット環境がつながり、タブレットが開けるかどうかということ、児童が宿題を受け取れるかどうかということ、ネットにつながらない場合は何ができるのかということ等を検証して、有効的な方法を今後検討してまいります。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 一方で、生徒・児童に対して情報モラル教育や個人情報保護といった点で大きな課題があると思いますが、そのルールづくりについて、どのように取り組んでおられますか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 各学校においては、これまでも情報モラルに係る指導を行ってきましたが、児童・生徒が情報収集したり、発信したりする場面が増えるので、これまで以上に指導していく必要があると言えます。 ルールづくりについては、既に作成を終えています。保護者宛てにタブレット端末を使用した学習を開始しますというお知らせと使用についてのルール、確認書の提出依頼、これら一式を本格的に使用開始する時期に合わせて、各学校から家庭へ配布することとしています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) では最後に、国が進めていくGIGAスクール構想は5年計画ですが、教育委員会として年次ごとの計画を考えているのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 2023年度までに、1人1台端末を整備するという国の計画に基づき、杵築市教育の情報化ビジョンを策定しています。 タブレット端末と大型モニターを並行して随時整備していく計画を立てていましたが、工藤議員の冒頭のお話の中にもありましたように、コロナの影響でタブレット端末の整備のみ、大幅な前倒しとなっているのが現状です。今後の計画としましては、大型モニターの設置など、必要なハード面について関係課と協議しながら進めていきたいと考えています。 また、毎年年度末に教員のICT活用指導力の状況について調査をしています。令和2年度末の調査では、「業務としてICTを活用することができる」と回答した教員は85%程度でしたが、「児童・生徒にICT活用を指導することができる」と回答した教員は70%程度という結果でありました。 県教育委員会に新設された教育デジタル改革室と連携を図りながら、教員のスキルアップについても進めていきたいと考えています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 以上のことから、コロナの影響でタブレットの整備のみが前倒しとなり、教育現場はてんやわんやしている状況であると察します。まずは、学校現場の充実を図ることから始めてもらいたいと思います。 今はコロナ禍で班学習などが容易にできない状況にあると思います。市には、次のコロナの臨時交付金が下りたときには、ぜひ児童・生徒のタブレットが学校内で有効活用できるよう、現場に大型モニターの設置をぜひ検討していただきたいと思います。 今のままでは、タブレットを導入したけれど活用はされないという状況になると思います。国はデジタル庁を創設すると言っています。一方、子どもたちのなりたい職業はと聞くと、ユーチューバーやeスポーツ選手というのが上位に上がってきています。現在の情報化社会において、ICT教育は必要不可欠になっております。市内においても、子どもたちを誰一人取り残すことなく、ICT教育が学べる仕組みをつくり出してもらうことを望みます。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 コロナの第4波は、変異株の影響により県内に多くの患者を発生させました。学校現場でもクラスターの発生が起こり、県民にも大きな不安をもたらしております。現在は落ち着き傾向ですが、まだまだ予断を許さない状況です。 そこで、市内の小学校において、もしコロナ患者が出た場合の対応についてお聞きします。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) お答えします。 まず、児童・生徒の保護者または大分県東部保健所から第一報が入ります。保健所では、すぐに陽性者に対して、発症の3日ほど前からの行動履歴について聞き取りを行い、感染経路や濃厚接触者の特定、場合によっては学校への調査依頼を行います。市としては、コロナ対策本部会議、保健所からの指示や助言を踏まえて、当該校の臨時休業の要否について協議、判断していく、こういった流れとなります。 陽性者以外の児童・生徒及び教職員がPCR検査を実施することになれば、当該校から直ちに携帯メールシステムを通じて、関係児童・生徒の保護者へ連絡をし、当該校の全保護者宛てには、陽性者が確認されたことや今後の学校の対応等について連絡をします。連絡を受けた時刻や曜日によって対応が多少異なりますが、いずれにしましても、迅速な対応と連絡に努めてまいります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 例えば、クラスで1名感染者が出た場合、どこまでが濃厚接触者となり、PCR検査を受けなければならないのでしょうか。また、濃厚接触者が陰性と判断されても、隔離となるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 濃厚接触者の特定やPCR検査の対象者は、全て保健所が決定します。会食の有無、それからマスクを外しての活動、陽性者と過ごした時間や様子、こういったことから判断しているようにあります。 濃厚接触者と特定された場合は、検査結果がたとえ陰性であっても、児童・生徒、教職員関係なく2週間自宅待機となります。児童・生徒であれば、インフルエンザと同様、出席停止の扱い、教職員であれば特別休暇の扱いというふうになっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 分かりました。ほとんどの指示を保健所が判断するようですね。 では、学校がクラスターと確認された場合、たしか5名以上発生した場合と思いますが、どう対応するのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) クラスターの場合は、当然、臨時休業が想定されますが、その日数や対象となる学校数などについては、保健所からの指示及び杵築市コロナウイルス感染症対策本部会議にて協議、決定していくこととなります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。
    ◆4番(工藤壮一郎君) 休校を判断するのは保健所の指示か、市の対策会議で協議し、決定するということですね。 それでは、学校からコロナ患者が出た場合の誹謗中傷などへの対策はどうしているでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 具体的な取組としては、令和3年1月8日、3学期の始業式に市内全児童・生徒と保護者宛てに、偏見や差別の防止に向けた依頼文書を配布しています。また、今年度に入ってからは、変異株による感染者数が増加したことを受けて、4月28日付で感染拡大防止に向けた対応と併せて、人権への配慮についても依頼した文書を配布したところです。 学校においては、日頃から教職員が偏見、差別に関するアンテナを高く掲げ、その防止に取り組むことが肝要であると考えていますので、引き続き指導してまいりたいと思います。 市民の皆様にも、感染は誰にでも可能性のあることを御理解頂き、人権に十分配慮していただくよう、この場をかりてお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 分かりました。 最後に、休校になった場合、感染者でない児童・生徒は自宅待機しなければならないのでしょうか。また、その場合、家庭学習への対応はどうするのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 休校になる場合は、感染経路が不明であったり、感染拡大のおそれがあったりする場合となりますので、児童・生徒は全て外出を控え、自宅で過ごすことになります。大分市や別府市などの例を見ますと、期間は1日から3日程度の休校となっているようです。家庭学習については、課題プリントを配布するか、保護者宛ての携帯メールシステムを通じて指示を出す、こういったことなどが考えられます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) どうもありがとうございました。 この質問については、学校のみならず、他の施設や職場でも同様な対応を迫られるのではないかと思います。いつ何どきコロナは自分の身に降りかかるか分かりません。もし、そのときは慌てずに対応していただきたいと思います。市民の皆様には、くれぐれも人権に十分配慮していただきますよう、私からも重ねてお願い申し上げます。 先ほどの質問でございますが、ぜひ執行部の方々は大型モニターの設置を検討していただきたいと、重ねてお願いいたします。 ワクチン接種が加速し、一日も早くコロナ禍が収束することを願い、一般質問を終わります。ありがとうございました。……………………………… ○議長(藤本治郎君) ここで、午後3時10分まで休憩いたします。────────────午後2時59分休憩午後3時12分再開──────────── ○議長(藤本治郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 5番、坂本哲知議員。(5番 坂本哲知君質問席に着く) ◆5番(坂本哲知君) 皆さん、こんにちは。議席番号5番、令和会の坂本哲知です。私も、こもりますのでマスクを取って、質問したいと思います。お願いいたします。 2日目の最後ということで、皆さん大変お疲れと思いますが、今しばらくお付き合いをお願いいたします。また、市民の方々へ、分かりやすい御答弁あわせてお願いいたします。 それでは、通告に従いまして一般質問を行います。 今回の一般質問の項目では、ワクチン接種についてに関することが多く、昨日は、堀典義議員。本日、私。明日は、阿部素也議員と3名が質問をしています。質問の中では同じ内容があると思いますし、回答が重複すると考えられますが、この件は、今一番関心があることなので、担当課長同じ答弁かもしれませんが、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、ワクチンの供給状況について、杵築市民に行き渡る程度のワクチンは確保されていますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) お答えします。 ワクチンの供給は、現在、65歳以上の希望した方が接種できるだけの十分な量のワクチンが供給されるようになっています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 次に、5月17日から予約を開始した集団接種の予約状況について、教えていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 5月17日から予約を開始し、5月末時点で集団接種の希望者は約720名となっております。これは、接種希望者全体の約10%に当たります。 集団接種は、6月12日の山香体育館から接種を開始します。また、国の指示による7月末の完了を目指し、速見郡杵築市医師会の協力を得て、一部、日程を前倒しして実施する予定です。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 直近のできれば、もし分かれば、昨日現在の予約状況を教えていただきたいと思いますが。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 集団接種の予約者数は、昨日までで680名となっています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 集団接種じゃなくて、今度はかかりつけ医による個別接種については、予約状況はどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 5月17日から予約を開始し、5月末時点で個別接種の希望者は約7,150名となっています。これは、接種希望者全体の約90%を占めており、かかりつけ医での接種を希望されている方が多いことが分かります。 個別接種は、5月24日から各医療機関でスタートしています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) やっぱり、かかりつけ医ですと患者さんの状況も分かるし、接種されるほうも安心感があるから、これだけの数になっていると思います。 そこで、一つちょっと気になるんですが、市内の病院、介護施設で働いている医療、介護従事者それから施設の入所者への接種は、どうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 市内の医療従事者の方で、当初、接種を希望された方の接種は5月下旬で完了しています。 高齢者施設の入所者及び従事者は、6月中にほぼ接種を終える予定となっています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 分かりました。確かに医療関係、介護関係の方々が先に打たないと、高齢者等にうつると大変なことになりますので分かりました。 そこでもう一つなんですが、個別接種は各病院、医療等が実施しているといいますが、このファイザーワクチンだと思うんですけど、マイナス90℃からマイナス60℃と超低温での保管がいるということで管理が難しいと、他の自治体によりますと常温で放置したり、いろいろな問題で相当な分のワクチンを処分したというようなことが報道で聞いておりますが、本市におきましてはそのワクチンの管理について、現地各医院、病院等に出向いて、ワクチンの保管状況等は管理をされているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) ワクチンの管理については、先ほど議員さんもおっしゃったように、ファイザーのワクチンは超低温冷凍庫でマイナス75℃前後の保管が必要です。 この超低温冷凍庫は市内では、杵築市立山香病院、杵築中央病院、健康推進館の3か所にしか設置しておりません。 ファイザーのワクチンはこの冷凍庫で、おのおのの施設で適切に管理されています。 また、市内の個別接種をしてくださる医療機関には、健康推進館にある超低温冷凍庫よりワクチンを定期的に配送している状況です。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) それを聞いて安心をしました。今後も、そういう管理方法の不備による、貴重なワクチンを処分とかないように、よろしくお願いいたします。 続いて、集団接種なんですが、杵築地区は健康福祉センター、そして山香は山香体育館で集団接種を実施することとなっていますが、個々の接種会場での人員確保、体制についてはどうでしょうか。全国的に接種会場での人員不足が言われている中、どうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 集団接種の総スタッフ数は1会場、約40名です。速見郡杵築市医師会や杵築市立山香病院の協力を得て、毎回、医師2名、看護師4名の派遣を、また、杵築速見消防組合からは救急救命士1名の派遣をしていただきます。そのほかは市の職員約30名で対応します。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) この約30名で足りるということで、いいんですわね。(「はい」と呼ぶ者あり) 続いて、これちょっとマスコミ報道等で取り上げられていることなんですが、ワクチン接種の予約をしましたと、その当日に何らかの理由で受けられない場合、当然、ワクチンが余ると思うんですが、このような場合の対応はどうするんですか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 集団接種の予約時に希望する方は、キャンセル待ちの名簿にも登録をさせていただきました。各医療機関や集団接種会場で余剰ワクチンが出た場合、コールセンターを通じて登録された方にお電話で連絡をさせていただきます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) キャンセル待ちの名簿に登録をさせていただいて、コールセンターから連絡が行くということなんですが、それでも、もし万が一、登録された方が来れない場合は、どのように考えていますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 注射器に入れたワクチンは、使用できる時間が決まっていますので、時間内に来られる方が見つからない場合は、集団接種会場のスタッフに接種します。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) そこでも、ちゃんと今日は聞きたかったんで、各自治体でいろいろなトラブル等がありますので、杵築市の場合は来られない場合に限り、その場にいるスタッフに接種するということで、確認が取れたのでよかったと思います。 続いて、先ほど言いましたように、ファイザーの今回ワクチンということなんで、報道等で急激なアレルギー反応であるアナフィラキシーや発熱等の副反応は、第1回目の接種で確認はされていますでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 新型コロナウイルスワクチンの副反応は、主なものとしましては、注射した部位の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、悪寒、発熱などがあります。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。 なお、このワクチンは新しいワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性もあると、国のほうでは言っております。実際の副反応の報告につきましては、各医療機関から独立行政法人医薬品医療機器総合機構に報告されますので、市では件数等の把握はできていませんが、現在のところ重篤な副反応が発生したというような情報は入っておりません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) それを聞いて安心しました。 私、ちょっと1つ質問を飛ばしたんで、戻りたいと思います。 接種の件なんですが、ワクチン接種をしたいのに、先ほど、二宮議員の質問にもあったように、接種会場等に行けない方への高齢者への対応については、どのように考えていますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 集団接種時には、市内送迎バスをなるべくきめ細やかに運行していく計画としています。また、杵築市立山香病院等送迎の相談に応じてくれる医療機関もありますので、そういった医療機関を御紹介させていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 分かりました。それから、本当はワクチンを打ちたいんやけど、予約の仕方が分からない等々の高齢者が結構いると思うんですが、その方々への対応は、どうしますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 現在、予約をしている方以外の方を抽出し、対象者を絞って予約状況の確認を行い、接種したいのに予約の方法が分からない等の方は、市役所から訪問などを行い、予約のサポートを行っていく予定にしています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 当然、予約をしていない方につきましては、巡回接種という方法を取っている自治体もあると思うんですが、そこら辺も検討していただいて、高齢者の状況を考えながら対応していただきたいと思います。 次に、今後の64歳以下の接種スケジュールは、どう考えていますか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 現在実施中の高齢者の接種状況を見ながら、64歳以下のスケジュールを計画していきます。 現時点の計画としましては、接種券の送付は6月下旬、接種開始は7月中旬を予定しています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 課長ちょっと聞きたいんですが、この64歳以下の方々もファイザーなんですか、モデルナなんですか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) その点が、まだはっきり国のほうからは来ていないので、市のほうとしましては、ファイザーもしくはモデルナのワクチンが来るということを見込んで、計画を立てていっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 分かりました。ワクチンについて、最後の質問になりますが、高齢者の接種が7月末までに終わる予定で、16歳から64歳までの方々の接種開始が7月中旬の予定と言われましたが、今、ワクチン接種対策室を立ち上げ、担当者も当然初めてのケースで、まして国のほうから早くしろという指導を受け、なかなか試行錯誤の状況であると考えられますが、今、何人体制でしているのか、そして、この体制で本当に7月末までで、ワクチン接種が終わるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 現在、正規職員4名、会計年度任用職員1名、派遣職員1名の6名体制で行っております。未経験の業務に、課長先頭に職員一同懸命に取り組んでいるところでございます。超過勤務も多くなり、担当職員には大変申し訳なく思うところでございます。 職員が多ければ多いほど、1人当たりの負担は減りますので、多いのに越したことはないわけですが、通常業務も職員数が減る中で対応しているため、増員には限界があると思っております。 集団接種の受付業務等、職員動員で対応すべき点は対応し、単発の単純作業等は、他課の職員が応援したりすることで対応をしてきたところでございます。 今後も、職員の健康管理に十分気を配りながら、まずは、高齢者の7月末接種を終えるように努力をしてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 6名体制で頑張っているということなんですが、なるべく職員の体調には十分考慮していただきながら、スムーズな接種ができるように願っております。 次の質問に行きます。(「はい」と呼ぶ者あり)人口減少が急速に進む中で、企業誘致はどこの自治体にとっても、最も重要な施策であると思います。そこで、大田地域に進出した企業、株式会社ベイシンについて、どういう企業なのか詳しい説明をお願いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 株式会社ベインシは、大田地域の工場跡地に誘致した自動車部品を製造する企業です。本社は、静岡県富士市で、今年2月に本市への立地を表明していただきました。 その後、地元業者による建物の改修や電気等の設備、舗装工事等を行い、5月10日から操業を開始しております。現在の従業員数は10名、そのうち4名が杵築市に在住しており、工場では既に部品の加工や検査を行っていると聞いております。 今後は、新たに工場棟を建築する計画であり、将来的には従業員が25名となる予定であります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 大田に企業が進出したことは、とても本当にありがたいと思っております。将来また新たに工場棟を建て増しして、従業員を雇用するということを聞いております。できれば地元採用をしていただき、少しでも若い方々が地元に残り人口が増えることを期待しております。 そして、また大田にある市営住宅、空き室が多いので、できれば入居等も一緒に考えていただけたらいいと思います。さらなる企業との連携をお願いをしたいと思います。 次に、午前中、真鍋議員の質問にもありましたが、令和3年3月に閉鎖したアムコー跡地の活用について、新しい企業誘致はどうなっているのか。そして、このアムコーの跡地は杵築市にとって、最も重要な問題であると思います。 コロナ禍の中、地方への関心がとても強くなっております。ぜひピンチをチャンスに捉えて、何とか、誘致に取り組んでいただきたいと思いますがどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 令和元年4月、アムコー・テクノロジー・ジャパンの大分工場は生産体制の最適化、効率化を目的とした事業構造改革に伴い、製造ラインが熊本工場等に移管され、令和3年3月をもって閉鎖することが伝えられました。 その後、大分県と協力しながら跡地への企業誘致に取り組んでまいりましたが、立地には至っていない状況であります。また、アムコー社も独自で工場跡地の売却等について動いているようですが、企業から引き合いはあるものの、売却等には至っていない状況のようであります。雇用創出や地域活性化を図るためにも、引き続き県と連携しながら、跡地への企業誘致に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) ぜひ県との連絡を密にして、一日も早く、高速のインターもありますし、空港にも近いという地の利を生かして、企業誘致に取り組んでほしいと思います。 そこで、その他の市有財産について、今後どのように活用していくのか、これも午前中、真鍋議員のほうからあったと思うんですが、説明をお願いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 市有財産のうち、施設については令和3年3月に策定いたしました公共施設等総合管理計画の個別施設計画に基づき、運用や処分等の方向性を決定していくことになります。 未利用の施設のうち、建物自体は利用可能であり、他用途で活用する予定がないものについては、積極的に企業への譲渡や貸付けを進めてまいりたいと考えています。また、土地についても企業誘致に適したものの洗い出しを行い、積極的に企業への譲渡や貸付けを進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 財産活用課ということで市の財産について、これからいろいろな収入が得られるような対策等を練っていただきたいと思います。 次に、2020年4月、大分空港が宇宙港になりました。2022年、来年にもロケットで、小型衛星を打ち上げる計画が進められていると聞きます。どうして大分空港が選ばれたかと言いますと、3つの理由があって、1つは、3,000メートル級の長い滑走路、2つ目が海に接する立地、3番目に混まない空港と温泉県ということで、選ばれたと聞いています。多くのエンジニアが長期滞在することも想定され、全国有数の温泉地である別府や湯布院などの観光地でリフレッシュできることとなっております。 そこで、杵築市は空港からのアクセスもいいし、温泉もあります。そして、城下町、観光等があります。こういう長期滞在する方々の受入れに対して、積極的なPRをしていっていただきたいと思います。そして、宇宙港となりますので、宇宙港に関する併せて企業誘致のPRについて、していただきたいと思いますがどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 昨年4月、大分県はアメリカのヴァージン・オービット社と日本における水平型人工衛星の打ち上げに関する新たなパートナーシップを結びました。これは、大分空港を宇宙港としても活用しようとするものであり、今後、必要な準備、手続を進め、早ければ2022年の人工衛星打ち上げを目指すものです。今後、ロケットの整備や衛星の搭載、燃料関係の施設等を空港とその周辺地域に整備する必要があるため、大分が宇宙産業の一大拠点となるのではないかと、期待が高まっております。本市といたしましても、大分県と連携し、宇宙港に関連する企業誘致を推進するとともに、宇宙関連産業に参画する市内企業に対し、支援制度等について情報発信を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) そうですよね。やっぱ宇宙港という一大ビジネスのチャンスになっていますので、先ほども、市長が答弁をいただいて、宇宙港が来るからということなんですが、改めて市長に聞きたいんですけど、やっぱり市長がトップセールスをしていく中で、県と国等へのパイプを広げて、企業誘致をぜひしていただきたいと思うんですがいかがでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) やはり宇宙港というのは、まだ太平洋上で大型の旅客機の──その旅客機と言っても、人はいないんですけども──水平に発射するんで非常に経費が安いということで、もう、坂本議員、御案内のようにどこまで発展するかはまだ分からないですけれども、宇宙産業というのがこれからの一番の伸び代になるということで、全世界が目指しているところですので、それが、このアジアで唯一、大分空港が選ばれたということですので、今、県のほうがつくっている団体そこに賛助会員として、先日も加入することができました。 国東市の周辺とか大分市とか別府市だけじゃなくて、杵築市も情報が途切れないように積極的にそういうアンテナを高くして、そして、今、杵築市で宇宙港の開発に伴って、杵築でいろいろしたいなという人が来られてますんでその方のお知恵も、その方たちのお知恵とか、それからケイティーエスとかいろんな宇宙産業に関わる企業がありますので、そういったところの人たちとも情報共有をしながらということで、いずれにしても、杵築がこのチャンスを逃さないように、全力でトップセールス、県の人たちもよく杵築のことはPRしてますし、よく配慮してくれてますんで、それは一生懸命頑張ろうと思っています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) はい、ぜひ市長を先頭に企業が来るようなPRをしていただければ、市民みんなが喜ぶんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。 先ほどから、答弁の中で宮部課長が、県との連携をすると何度もおっしゃいましたが、どういうふうな連携をされているんでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 本市では、これまで大分県の企業立地推進課と連携しながら、企業誘致に取り組んでまいりました。先月、大田地域で操業開始した株式会社ベイシンも、県と協力して誘致した企業であります。県は、県内に進出した企業に直接聞き取りを行い、企業立地の動向を分析するとともに、東京や大阪などの県外事務所では、地縁のある企業等に年間数百もの企業訪問を行い、情報提供を行っております。本市としましては、県からの企業の動向についての情報を収集するとともに、本市からは、工場用地や奨励制度の情報提供を行い、連携しながら企業誘致を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 確かに県との連携は取れていると思います。県の担当者への訪問等、頻度についてはどうなっていますか。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 打合せ等があるときは、毎週のように県庁のほうに出張しております。県の職員が杵築市のほうに来ることもあります。出張以外でも電話やメール等で連絡は密にしておりますので、連携は取れていると思っております。 また、県庁等に出張した際には企業立地推進課に寄って、情報交換を今後もしていきたいと考えとります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 確かに県のほうに、杵築に宮部ありというようなことで顔を売っていただいて、何かあればすぐ杵築のほうに言っていただけるような、しつこいほど通っていただいて、足を運んでいただいて、これがますますいい話ができるように期待をしております。 それで、余談になりますが、5月18日の合同新聞に国東市武蔵町の小学校跡地2校に県外企業が立地表明したという記事を見ました。杵築市も立地条件、交通アクセス等ともよいので、他市に遅れることなくスピード感を持って県との連携を図り、一番先に杵築に情報を流してくれるような体制づくりをしていただきたいことを、切に願うところであります。 次の、質問行きます。(「どうぞ」と呼ぶ者あり) 鋸山・金谷トンネルについてなんですが、私、昨年の9月の一般質問で、鋸山・金谷トンネルの照明が点滅をしていない、故障しているのかと聞いたら、球切れや機械器具の劣化という答弁がございました。その後の進捗状況は、どうなっていますか。 それと、今年度、国庫補助事業である道路メンテナンス事業の事業内容について、教えてください。
    ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) お答えします。 その後、両トンネルの長寿命化計画を策定し、今年度は、照明の交換に向けての詳細設計を実施する予定です。今後、交換に際し考慮すべき点として、両トンネルの延長距離、鋸山トンネルで1,120メートル、金谷トンネルで376メートルと距離が長いことから、現在設置しておりますナトリウム球を全てLED化することは、コスト面で高額となることから、優先の設置箇所を調査した上で、少ない数でも今まで以上の光量が確保でき視認性が向上され、安全な通行が可能となるようほかの事業等の調整も含め、来年度以降なるべく早い時期に交換が完了するように、進めていきたいと考えます。 道路メンテナンス事業の今年度の実施予定でありますが、まずトンネルが2つ、これは金谷トンネル、鋸山トンネルの本体構造等の詳細設計、それから橋梁です。橋梁については、赤松橋ほか8橋ですね。これの詳細設計を今年度実施する予定で予算計上されています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 私は、道路メンテナンス事業ということでトンネルに関することなんで、照明等も修繕はできるのかなとひそかに期待はしていたんですが、要は、トンネルの構造体に係るものに限るということになっておりますので、照明は含まれないという認識でいいんですわね。分かりました。 市民の方々からは、いつ電気がつくんだということがしょっちゅう言われますし、中を自転車等が通るときは、全く見えないときがありますんで、できれば早急な対応をしていただきたいと思いますので、課長よろしくお願いいたします。 最後の質問に行きたいと思います。いいでしょうか。(「どうぞ」と呼ぶ者あり) ちょっとケーブルテレビの番組についてなんですが、この前、私ちょうど家にいて、ケーブルテレビをつけたら、教育番組みたいなものが放送されていました。小学校3年生の算数の放送をしておりまして、私自身、子どもの頃から算数が大の苦手でした。で、チャンネルを変えようかなと思ったんですが、先生の教え方がなかなかうまくて、ホワイトボードにきれいな字で書いて、分かりやすく、なるほどと思うところがありました。 恥ずかしながら、今、分数を勉強しています、この番組を見て。できればこういう番組に子どものときに早く出会えたら、また、よかったかなと思うところがあるんですが、そのときの感想としまして、このような番組をケーブルがしているということを、子どもたちにもぜひ見ていただきたいと思ったのですが、どういう経緯で放送し、先生はどういう方なのですか、教えていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 4月12日からケーブルテレビの121チャンネル、122チャンネルで教育ユーチューバー、葉一さんの授業を放送しております。葉一さんは福岡県出身で群馬県在住、東京学芸大学教育学部を卒業後、塾勤務などを経て、ユーチューブに授業動画の投稿を開始し、2021年5月現在のユーチューブチャンネル登録者数は146万人に上り、小学生から高校生まで大変な支持を得ている方でございます。 放送の経緯といたしましては、昨年のコロナ禍の中で小中学校の休業措置に伴い、授業の進捗が危ぶまれる声が全国的に広がっておりました。そうした中で、市内の外国語指導助手(ALT)の協力により小中学生向けの英語、ケーブルテレビ取引先の御協力による中学生向けの数学の各教育番組の放送を開始しました。 昨年、ケーブルテレビ担当者が葉一さんを知り、家庭の経済事情や地域による教育格差をなくしたいという考えに感銘したということをお伝えしたところ、また、コロナ禍でリズムを壊したなど、子どもたちのためにどーんとテレビで放送させてほしいと直接交渉を行った結果、御理解をいただき全国のテレビ局初の試みとして、放送開始することとなりました。この放送につきましては、3月末に葉一さんが御自身のユーチューブで案内したところ、4週間で6万件以上のアクセスがあり、杵築市の名前を全国の方に知ってもらえるという思わぬ波及効果も生まれたところでございます。 ケーブルテレビでは、現在、小学校3年生から6年生の算数、中学校1年生から3年生までの主要5科目を放送しており、来月末からは、高校受験対策編を追加放送する予定です。 市民からの御意見の一部ですが、保護者の方から子どもと一緒に見て、自分も勉強になるや、高齢者の方から孫に勉強を教えられるとか、ぼけ防止になるなどの声もいただいております。 放送は2023年3月までの放送予定で、その間は、市報に折り込み配布の番組ガイドで、各月の放送内容の御案内を行う予定でおります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) そういうことですね。経緯が分かりました。何につけ杵築市が思わぬ有名になったということは、大変よいことではないでしょうか。そして、全国のテレビ局初の試みということなんで、とてもすばらしいことだと、私思います。 そこで、教育現場等との問題もあると思うんですが、児童・生徒への周知はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) これまでは、ケーブルテレビサイドで番組を編成して放送しておりましたが、今後は、実際の授業の進捗状況に可能な限り放送内容を合わせるという方向で、学校教育課の監修の協力を得ています。授業の予習、復習の材料として活用していただきたいということと、先生方にも教え方のヒントになればとも思いますので、児童・生徒に、また、先生方にも一度御視聴いただくように、御案内をしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) ぜひ、こういう子どもの学力向上につながるんであれば、周知をしていただくということは、とてもいいことだと思います。 そして、今、課長がおっしゃったように、来月末からは、高校受験対策編というのを追加で放送していただくということなので、また、小中学生対象に、私も調べたんですが、1,379本、トータル277時間11分20秒の授業動画があると聞いています。 このほかに、先ほど全国でも有名になったということなんで、全国の方々からコメントが結構ありますんで、ちょっと参考までに二、三個紹介したいと思います。 「杵築市民うらやましい。杵築市に引っ越したい。杵築市の偏差値爆上がり。すげえ、本当の意味でちゃんとした授業をテレビでやっている。いまだかつてない試みだよね。NHKの教育番組で放送していいレベル。」 等々の喜ばしいコメントを読ませていただきました。 当市は、平成25年4月に杵築市教育立市宣言をしている。この杵築市にとてもふさわしい番組ではないでしょうか。 そこで、最後になりますが、教育長、この番組を見ていただいて、この番組を子どもたちに紹介していただくには、どうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 清末教育長。 ◎教育長(清末陽一君) 実は、坂本さんもそうなんですが、私も実は見て、実は以前、レット エンジョイ イングリッシュ、これはALTがもう早くからやって、そして、比較するという意味ではありませんが、前回、数学等も見ておりましたけど、非常に丁寧で、そういった面もあります。そして、教育立市宣言ということでありましたから、実は、教育立市を25年4月1日にしておりまして、もう9年目を迎えています。それで、地域・家庭・学校それぞれの教育を一緒に頑張っていくということでありまして、今回、これが家庭の教育ということに位置づけをしていけば、いいんじゃないかとずっと思っております。早速これ始まる前に、佐藤課長から私にも、この履修内容、いわゆる中身が本当に学校現場と合うだろうかという相談はありまして、学校教育課長にすぐ連絡をして、オーケーですと。そして、つい最近は今度、進度ですね、進み具合が果たしてどうあるのかと、あまりに早くいっちょったら、もう皆さん見る暇もないぐらい、見る人がいなくなるという危惧もありました。それで、これももちろん学校教育課長のほうが、全部学校現場、校長とも話をしながら、今の段階ではオーケーですということであります。 今後は、私もぜひ実は中学の3校長には話をして、今度うれしいことに来月末受験用のそれが始まるということも情報が入りましたので、ぜひ特に中学校の3校長には、その話も実はしております。 小学校3年から6年の算数ですね、そういったものもあって、小学校の校長等にもまた機会あるごとに、また次回ありますので、話をすぐして、皆さんが見れるように、うらやましいというふうに杵築が思われるぐらい、すばらしい先生でありますので、広めていきたいと思います。 ありがとうございます。 ○議長(藤本治郎君) 坂本議員。 ◆5番(坂本哲知君) 今、教育長からお言葉をいただいて、これで杵築市の子どもたちの学力が本当に上がれば、いいのかなと思っております。先ほど、総務課長が言いましたように、市報の折り込みの中に番組ガイドがありますので、その日程を見ていただければ、いついつ放送というのが分かりますので、よろしくお願いいたします。 これで、今回、私の一般質問は終わらさせていただきます。ありがとうございました。──────────── ○議長(藤本治郎君) これをもちまして、本日の日程を終了します。再開は、明日6月10日木曜日午前10時からです。 本日は、これをもって散会します。お疲れさまでした。────────────午後3時54分散会────────────...