杵築市議会 2013-12-06
12月06日-03号
平成 25年12月定例会(第4回)平成25年 第4回(定例)
杵築市議会会議録(第3号)平成25年12月 6日(金曜日)〇議事日程(第3号)平成25年12月 6日午前10時開議 日程第1 一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(19名) 1番 阿 部 幸 市 君 3番 二 宮 健太郎 君 4番 小 野 義 美 君 5番 藤 本 治 郎 君 6番 岩 尾 育 郎 君 7番 阿 部 長 夫 君 8番 加 来 喬 君 9番 井 門 仙 一 君10番 渡 辺 雄 爾 君 11番 中山田 昭 徳 君12番 西 紀 子 君 13番 堀 寿 満 君14番 河 野 有二郎 君 15番 阿 部 直 瑞 君16番 河 野 正 治 君 17番 小 春 稔 君18番 真 砂 矩 男 君 19番 有 田 昭 二 君20番 富 来 征 一 君 ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(1名)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇
事務局出席職員職氏名局長 河 野 盛 壽 君 係長 大 神 敬 一 君書記 穴 見 久美子 君 書記 廣 岩 紀 彦 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松 悟 君 副市長……………西 原 繁 朝 君教育長……………清 末 陽 一 君 総務課長…………安 倍 公 彦 君財政課長…………真 鍋 公 博 君 市長政策課長……坪 井 尚 裕 君税務課長…………古 賀 秀 一 君 市民課長…………泥 谷 修 君生活環境課長……古 川 正 幸 君 上下水道課長……小 城 靖一郎 君商工観光課長……河 野 雄二郎 君 農林課長…………田 邉 利 一 君耕地水産課長……阿 部 敬 一 君 建設課長…………宮 崎 弥 栄 君
山香振興課長……宇都宮 敏 雄 君 大田振興課長……吉 広 和 男 君会計課長…………伊 藤 淳 一 君 福祉対策課長……緒 方 薫 君
高齢者支援課長…熊 本 昭 憲 君 子育て・健康推進課長………………………………………………篠 田 邦 昭 君
山香病院事務長…小 野 豊 広 君
教育総務課長……河 野 利 雄 君学校教育課長……小 河 正 二 君 生涯学習課長……斎 藤 高 司 君
スポーツ振興課長……………………………………………………松 縄 英 孝 君
財政課課長補佐…尾 倉 良 明 君
総務課課長補佐…細 田 徹 君総務課係長………宮 部 雅 司 君 ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議────────────
○議長(富来征一君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。────────────
△日程第1一般質問 ────────────
○議長(富来征一君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 15番、
阿部直瑞議員。(15番 阿部直瑞君質問席に着く)
◆15番(阿部直瑞君)
日本共産党会派所属の阿部直瑞です。一般質問に入る前に、今の国会の問題について若干私見を述べたいと思います。 国民の目、口、耳をふさぎ、国民の誰もが対象で、逮捕された理由もわからず、裁判になっても何で裁判にかけられているのかも知らされず、弁護士が被告人の弁護をすることもできない。この法律が、今、政府・与党の数の力で強行採決されようとしている秘密保護法案であります。 この法案には、日本弁護士会、
日本ペンクラブ、
ノーベル賞受賞者、菅原文太さんを初め、多くの芸能人、報道陣の人々が短期間の間に反対の声を上げています。私は、この法案は廃案にすべきだと思っております。 続きまして、通告順に従いまして一般質問を行います。 市道の維持管理・改修について伺います。 市内の、特に山間部の市道などを利用していると、時折側溝から打ち上げられたと思われる柴や土砂の堆積物が通行の妨げになっている道路が見受けられます。素掘りの側溝では、道路そのものが水路のごとく水が流れたのではないかと思われる道路もあります。近ごろでは
コンクリート製のU字溝の水路や、素掘りの水路でも、イノシシと思われるものが山際ののり面を掘り返した土砂で水路をさえぎる状況が時折見られます。このような状態を放置してると通行の妨げになり、事故を誘発しかねません。住民は市道の草刈りなどの作業に集落全体の役割と責任から年に数回、自主的に取り組んでおります。しかしながら、近年では、特に山間部では高齢化が進み、そうした作業がままならない地域がふえているのではないでしょうか。これからは市道の維持管理、特に山間部での維持管理に相当の経費と人手が必要になってくると思います。 それでは、具体的には、1つは、側溝の改良状態についてお伺いいたします。2つ目は、側溝の土砂の排出はどのように対応しているのかをお聞きします。3番目には、支障木などの地元からの要望についてはどのように対応しているのかをお伺いします。4番目には、これまで市道に関連した事故での補償は何件で、金額が幾らかを明らかにしていただきたいと思います。さらに、5番目として、立石町上の道路の改良はできないかをお伺いいたします。 次に、地域振興についてお伺いいたします。 里山を活かした地域循環での熱源利用などで林業、農業への支援策は、の質問でありますが、農家を含めて多くの市民の生活は、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料によって支えられております。便利ではありますけれども、地球全体から見ると炭酸ガスの大量排出による地球の温暖化によって異常気象が起きております。氷河がとけ出してきたとか、海面が上昇してきたとか、台風並みの突風または竜巻などの発生の異変が起きております。これまでの人の生活の営みに大きな悪影響をもたらしていると思います。これからは、市民の生活様式も化石燃料の大量消費の生活から変えていくことが大事になってきたのではないでしょうか。だからといって原発の再稼働はやってはなりません。核燃料廃棄物を安全に処理することはできず、原発は人類と共存できないからであります。 里山の資源を生かすことは、1つには、
化石燃料使用量を減らし、地球の温暖化を防ぐこと、2つ目には、大量の化石燃料の購入によって購入代金の多くが市外に流出している状況を変え、その購入代金を市内で循環することができるようになることであります。 きょうは、この2番目の大量化石燃料の購入によって購入代金の多くが市外に流出している。この状況を変えて、その購入代金を市内で循環することができるようになることについて質問をいたします。 近年では、
グローバル経済のもとで大企業などは多国籍企業化し、利潤の追求を求め、低賃金と大量消費地を探して日本国内での生産から海外への生産拠点の軸足を移しております。これまでのように企業誘致合戦では地方に企業が来ることは望みが薄くなっている状態であると思います。来たい企業には大いに歓迎しながら、これからは地域にある宝物を探して地域経済の活性化が必要であると思います。 それは身近にあるさまざまな木々、森林であると思います。杉やヒノキは植林を繰り返せば再生可能であり、広葉樹林などは一定期間で伐採すれば、これも再生可能であります。食物の地産地消のごとく、熱源もこれからは地産地消に取り組む必要があると思います。里山の森林資源を、まき、チップ、ペレットなどに加工して利用し、熱源に利用すれば、新たに地方の産業を育て、その製品を住民が利用することによってお金が地域を循環する、これは大きな地元に経済効果をもたらすと思います。 地域に住んでいる人たちは、地域に職場がない、だから若い人が帰ってこないと、こういう心配の声を聞いております。そして、山にはたくさんの樹木が荒れ放題になっている。これを活かすことができないか。そうすれば、雇用の場にもなるのではないかと。この思いは、多くのお年寄りの方々にあるのであります。既に、まき、チップ、ペレットで、家庭用、農業用施設の暖房用燃料として、または
バイオマス発電に取り組んでいる自治体、地域があります。加工技術から燃焼器具の改良も進んでおります。チップやペレットを生産するには一定の資金が必要でありますが、人手も必要であります。このような取組みを民間団体が積極的に取り組むだけでなく、行政がその方向性を示す今が機会だと思いますが、市の考えはどうでしょうか。 次に、
シイタケ栽培農家への支援、原木の確保についてお伺いいたします。 「クヌギ林とため池がつなぐ農林水産循環」、これが国連の食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に国東半島・宇佐地域が認められましたが、九州産シイタケ、原発の影、事故の風評被害で価格急落と。干しシイタケは、とまらぬ価格の下落、過去40年で最低水準、干し
シイタケ価格のどん底に悲鳴、産地存亡の危機と、この大きな見出しで報道されておりますが、今はシイタケ産業、本当に厳しい状態にあるわけであります。価格の低下と高齢化で
シイタケ生産現場に異変が起きているのではないかと思われます。 身近な
シイタケ栽培農家の現状を見てみますと、高齢化の中で跡継ぎがいなくなって、
シイタケ栽培を断念せざるを得ない農家が見られます。山間部農家の大きな悩みではないかと思っております。家族の力で
シイタケ栽培に取り組んでいる農家の減少は、クヌギ林を荒らしてしまいかねません。このような状況を市はどのように考えているのでしょうか。 次に、木材の加工についてであります。 これまで私は、公共施設を建設するときには戦後に植林された市有林などの地元産の材木を利用すべきだとの質問を繰り返してきましたが、答えは、経費がかかり過ぎること、地元で加工することができないので地元の材木を利用して公共の施設はできないということでありました。先人たちが苦労して育てた山の木材を利用して後世の市民が利用できてこそ市民間の継続性を育むことができるのではないかと思います。先人が育てた森林を、市として材木の加工についてどのように考えているのかをお伺いいたします。 次に、職員の採用についてお伺いいたします。 近ごろ、職員の採用を見てみますと、前のときはあの近所の子どもが職員になったとか、そういう話を聞くのですが、このごろ職員を見ても、あれ、どこの子かなっていうことでわかりません。だんだん職員と地域の気持ちが離れてきているんじゃないかと思います。 そこで、合併以後、職員の採用について地域別に、どのようになっているのか、まず答弁を求めたいと思います。
○議長(富来征一君) 宮崎建設課長。(建設課長 宮崎弥栄君登壇)
◎建設課長(宮崎弥栄君) おはようございます。よろしくお願いいたします。
阿部直瑞議員にお答えします。 まず、側溝の改良状況の質問です。 杵築市の平成25年3月末現在の市道全体の延長は約948キロメートルで、そのうち改良延長は約371キロメートル、約39%です。また、どれくらい側溝の延長があるのかは、明確な数値は把握できていません。側溝の蓋掛けについては、地元からの要望により原材料費の予算内で対応していますので、区長さんを通じ御要望をお願いいたします。 次に、側溝の土砂の排出はどのように対応しているのかという御質問です。 平成20年の第2回定例議会で答弁していますが、道路側溝の堆積土砂の取り除きについては、地元関係者にお願いしているところです。地元関係者では、取り除きが困難な場合は道路維持費の予算の範囲内で対応させていただいていますので、建設課まで御連絡をお願いします。 次に、支障木など地元からの要望についてどのように対応しているのかという御質問です。 最近、市道の支障木について地元からの要望が多く寄せられるようになり、市としましても対応に苦慮しています。支障木の多くは個人の用地から出ている枝ですので、まず、土地の所有者に枝を切っていただきたいと思います。それが無理な場合、地元関係者が共同で切っていただきたいと思います。さらに、それさえ無理な場合は、所有者の了解等をとってもらい、市で対応しています。今年度300万円あった支障木伐採の予算も、現時点では使ってしまった状態です。これからも予算の範囲内で対応していきたいと思っていますので御理解をお願いいたします。 次に、これまで市道に関した事故での補償は何件で、金額は幾らかという質問です。 平成23年度は1件、金額は38万3,502円、平成24年度は2件、金額は4万3,332円、平成25年度は、これまでのところ3件、金額は6万6,035円です。これらの事故の対応は、市は道路保険に加入していますので、その保険で対応をしております。 また、市では毎日
道路パトロールをしており、道路の不良箇所を見つけ次第、応急修理などをしています。しかし、道路の延長が長いため、全てをパトロールすることは難しく、多くは市民の皆様の通報により不良箇所を発見し、修理しています。これからも不良箇所を早く見つけ次第、修理をして、道路の事故の発生をなくしたいと考えていますので、市民の皆様の通報の御協力をお願いいたします。 次に、立石町上の道路の改良はできないかという御質問です。 御指摘の場所は、立石町上の
県道佐田山香線と
立石山ドライブインからの市道との交差点です。大分県
別府土木事務所では、
県道佐田山香線の改良計画の中で、国道10号へのタッチをどうするかで、ことし10月に計画案の地元説明を開き、現在、測量設計中です。県道工事が完成すれば、交差点の交通量は一気に減少し、問題は解決できると思います。市といたしましても、県に一日でも早く道路が完成するようお願いしていきますので御理解をお願いいたします。
○議長(富来征一君)
田邉農林課長。(農林課長 田邉利一君登壇)
◎農林課長(田邉利一君) それでは、
阿部直瑞議員にお答えします。 まず最初に、里山を活かした地域循環での熱源利用などで林業、農業への支援策は、でございますが、里山は、人の生活圏の周辺の低山地から田畑など耕作地、ため池や小川など昔から人の生活に密接に結びつき、燃料として、まきの採取、木炭の生産や
シイタケ栽培などのキノコ栽培、タケノコの産出等、農村生活に密着した機能とあわせ、水源涵養、
環境保全等多面的機能を発揮していますが、昭和30年代に始まった
エネルギー革命、電気、ガス等の化学製品の登場により、里山の持つ経済的価値が総体的に低くなり、多くの里山が放置される現状であります。 しかし、原発事故以降、
再生可能エネルギー特別措置法の成立とあわせ、熱利用分野として太陽熱利用、
バイオマス熱利用、
海洋エネルギーなどの利用促進が図られているところです。一般家庭でも太陽熱利用が進んでいるものの、まきや木炭、
木質ペレット等の熱源利用は進んでいません。今後は、
原木シイタケ及びタケノコ生産に向けて支援をしてまいりたいと思います。 次に、
シイタケ栽培農家への支援、原木の確保についてでございますが、
原木シイタケ栽培は、森林を循環利用することにより森林の適正な整備や保全に寄与しています。一方、
原木シイタケ産業は、高齢化や重労働等により生産者が減少傾向にある中、本市においてもここ数年、
原木シイタケ生産農家は横ばい状況にありますし、市内には伐期齢を過ぎたクヌギ林が多く見られ、管理も行き届いていない現状です。 今回、世界農業遺産の認定を受けたことにより、国東半島産の
原木シイタケが消費者に食の安全性や高品質性であることをアピールでき、ブランドとして定着することが期待できます。このようなことから、クヌギ林の維持管理の継続性、
原木シイタケ生産農家の高齢化を緩和するため、新規参入者の掘り起こしが課題となってきています。 市といたしましては、年10万駒以上種菌される農家を対象に、県補助事業である人工ホダ場、散水施設、ハウス、その他生産施設の推進を図るとともに、市民や新規就農者、就農希望者に対しましては、県が主催する
原木しいたけ栽培新規参入者研修や
大分しいたけ源兵衛塾等の研修等の紹介を随時行っています。特に、
新規参入支援事業として、原木購入及び
生産機械等整備に対しても3分の1の補助事業を行っているところです。また、今回の補正でお願いをしています
ホダ木造成緊急支援事業で、原木1,500本以上の種菌をされる方に対し、1本当たり20円を県と市が各2分の1の補助をするようになりました。今後とも、これらを含め、さらに
原木シイタケ生産の振興を図ってもらいたいと思います。 次に、木材の加工についてでございますが、市内の木材加工所は、現在、別
杵速見森林組合を含め3カ所ございますが、いずれも零細であり、規模縮小傾向であります。特に、別
杵速見森林組合の加工所は、木材の価格低迷等により数年前より受託加工の減少で休止状況であります。しかし、加工の副産物である木材を使ってのおがくず生産は畜産農家の利用要望が強く、県内の加工所より副産物を購入して生産供給している状況であります。平成26年4月からの消費税率の改定を見越し、新築住宅増により木材価格は高騰してきていますが、これから先は木材市場、加工所、木材乾燥施設、集積材加工、
プレカット施設等の一体的な施設整備が必要かと思います。これらを踏まえて御理解くださいますようお願いいたします。 以上です。
○議長(富来征一君) 安倍総務課長。(総務課長 安倍公彦君登壇)
◎総務課長(安倍公彦君)
阿部直瑞議員にお答えいたします。 新規採用職員の出身地と居住状況でございますが、市町村合併以降の平成18年度からの8年間で、市内出身者19名、市外出身者が22名となっております。また、居住状況ですが、市内が30名、市外が10名となっております。合計の違いは、1名退職によるものでございます。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 道路の維持管理についてでありますが、特に住民から聞くのは、相談に行ったときに、これはよその課でも言えるのですが、すぐ職員が、予算がないからできないという対応をするというのをよく聞きます。住民の人たちは、予算がないから何にもできんのだなと思ってすぐ引き下がる。これはいつも職員の逆に手として住民の要望を抑えることにつながっているんじゃないかと思うんです。確かに、そのときは予算がなくても、次の議会なりにやっぱり財政当局と相談して、予算を取るような支援策をつくるような姿勢が私は必要ではないかと思うんです。そういう点についてどのように考えているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(富来征一君) 建設課長。
◎建設課長(宮崎弥栄君) 建設課としても地元の要望たくさんあることはわかっていますので、9月議会でも、今度の議会でも修繕費の割増しを財政のほうと交渉して積み上げてもらうように努力して、住民の要望に応えていきたいと思っております。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) そういう点は、特に住民の方々に理解してもらうように、次の議会でできるとか、何ちいうか、希望を与えてもらいたいと思うんです。じゃないと、もう市に相談しても予算がないっていう一言で切られたのでは、もう相談する気にもならないと思うので、その辺の職員の皆様方、主に財政当局と渡り合ってでもそういうお金をもらってくるようにしていただきたいと思います。 もう一つ、今、山間部の道路を見てみますと、草は刈っているんですけれども、その両側に土砂等がずっと堆積してて道路幅が狭くなっております。そういうのを取り除きたいのですが、スコップやシャベルだけではなかなかとれんっていうので、重機とかの借上げについて応援できないか。その辺の考え方をお聞きしたいと思います。重機っていっても大きいものじゃなくていいんだからね。軽い器具、機械というか、そういうのを借り上げて貸与することができないのかお聞きします。
○議長(富来征一君) 建設課長。
◎建設課長(宮崎弥栄君) 前もって、まずは現地を一度見させていただきたいと思っております。現地調査をしてできるかできないか。いろいろ検討してみますので、建設課のほうに事前に相談していただきたいと思います。事後だとどうしてもそういうことはできませんので、事前によろしくお願いしたいと思います。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 市道管理には、地元の人たち本当に一生懸命なってやっていると思うんです。そういうのに少しでも市の行政が応えるようにしていただきたいと思っております。 次に、地域振興に移りますが、一つは、平成23年3月に、杵築市
バイオマスタウン構想が発表されているのですが、これはまだ有効なのでしょうか。まず、そこからちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(富来征一君) 農林課長。
◎農林課長(田邉利一君) 当初の
バイオマスタウン構想は終了しまして、今、2期目の計画に、国のほうからしていますけども、2期目については、市のほうは手を挙げていない状況であります。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) すると、もう杵築市
バイオマスタウン構想っていうのは効力がない、紙くずということなのでしょうか。
○議長(富来征一君) 農林課長。
◎農林課長(田邉利一君) 当時は、農林水産課の時に計画を作成しまして、その期限が切れまして、今現在、2期ということでありますけども、その計画に沿って計画をしていないと特にバイオマスの事業等ができないということで、当初は計画したのですけども、そういった中である程度、バイオマスについては、いろんな副産物についてはそれなりに処理をされているということで、第2期については手を挙げていない状況です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) しかし、これは短期、長期、中期とかあって、平成31年までの計画になっているのだけど、もう既に、もうこの構想はチャラと、ほごだということなのでしょうか。
○議長(富来征一君)
田邉農林課長。
◎農林課長(田邉利一君) 見直しをかけて、新たな事業計画がある場合、計画の見直し等を提出するわけでありますけれども、現在というか、見直しとして計画は上げていないという状況です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) しかし、これ予算は何ぼかけたんですかね。私はさっき、里山の材木を使って再生可能な熱源として使用してほしいっていう、これの根拠はこういうのがある。だから、やっぱり杵築市はこれをやるべきじゃないかちいう、思って改めて質問したし、杵築市もそういう考えを持っていると思ったからやったんです。これが、せっかくの、ほごにしてしまっている状況ちいうのは、これはちょっと行政としてどうなのかなと思うのですが、そこのところどうなんですか。本当にこれはもうほごなんですかね。これまだ、これやるつもりがあるんですかね。ちょっとお聞きしたいのですが。
○議長(富来征一君)
田邉農林課長。
◎農林課長(田邉利一君)
バイオマスタウン構想は、うちの農林課に関することだけではなくて、杵築市全体から出る、し尿処理の終末処理場の残渣、それから一般ごみの残渣、いろいろなものを総合的に各担当課と一体的になって計画したものであります。議員さんが言われますように、山林に放置されている間伐材のものとか、そういったものを搬出して熱エネルギーにしようという、ペレットとか、そういった計画は当初から計画していないところであります。特に、議員さんが言われるペレットに関しては、そのペレットの工場を建てるには6億円ぐらいの事業費がかかるというふうに聞いております。県内でもそういった加工施設をつくったところはあるんですけども、今のところ、化石燃料でいう灯油とペレットの熱カロリー等を計算したとき、どうしても化石燃料のほうがより割安になって、なかなか進んでいないというのが現実であります。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) この中にも、製材廃材の利用、現状100%だから目標も100%だと。一般廃木くずちいうんですか、これも利用すると、新規利活用としてチップ、ペレット化施設を導入するとか、現在、焼却されている木くずをチップ化、ペレット化し、固形燃料として農業ハウスや農産物加工施設、公共施設、一般家庭へ供給するなど、地域内の多様なエネルギー利用を目指すと。それで、バイオマス利活用による経済発展ちいうことで、バイオマス資源の収集運搬事業、マテリアルエネルギー変換事業、利活用関連事業など、市内のバイオマス利活用産業を創出することで新規雇用が創設され、地域の担い手を確保し、地域経済の発展が期待できると。こういう方針を出しているんだけど、これせっかくお金かけてつくって、もうほごちいうことは、市民としては納得できないんじゃないかなと。だから、計画どおりいかないとしても、こういう方針を掲げているにもかかわらず、言葉としては無責任にこんなのつくって、市民をばかにしとるんかなちいうような感じにとられると思うのですが、この担当課、どこだったですかね。
○議長(富来征一君) 農林課長。
◎農林課長(田邉利一君) 今でいいますと、当時つくったのは耕地水産課が主体としまして、生活環境課等々いろんな課と協議をして、この計画をつくったのですけども、国のほうからこういった計画を立てていないと、いざいろんなバイオマスに関する事業に取組むときにできないということで、急遽プロジェクトチームをつくって当時そういった方向性で一応計画はつくりました。 先ほど言いましたように、その中についてはバイオマス等々のいろんなことも書いてあるんですけども、今の現状からしますと、先駆けてバイオマスのいろんな施設をつくったところもあるんですけども、先ほど言いましたように、ペレット化については日田のほうで実際つくったんですけども、あそこは特に木材産業が盛んで、バーク等々、木質の樹皮ですね、等々は排出されるということで工場も6億円以上かけてつくったんですけども、現在は経営が厳しい状況で、なかなか軌道に乗っていないというのが現実であります。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 国や県が言えば、すぐにこういう基本路線の構想とかつくるんだけど、結局これは、何といいますか、外部のコンサルタント会社ちいうか、そういうのがつくったんじゃないかと思うんですね。本当に杵築市の市民と職員が協働して将来のまちづくりのためにこういうバイオマスが必要なんだちいうことでつくったのじゃないのじゃないかと思うんです。そういうふうに国からやればこういう計画を、すぐに何百万円もかけてつくる。しかし、すぐにほごにする。これは本当に行政の無駄だと思うんですけど、もう少し、自主的に市としてはこういうことできるんだという考え方はできないのかなと思うんです。これは実際問題どうなのでしょうか。本当これ、ほごになんていったら、それは市民は怒ると思いますよ。
○議長(富来征一君) 農林課長。
◎農林課長(田邉利一君) 議員御指摘のような点もあるわけですけども、今の目まぐるしい時代の流れの中で、いろんなそういったエネルギーがあるわけです。特に行政を取り巻くいろんな事業の中で、そういった資材を使いながらクリーンなエネルギー利用なり、そういったことができないかということで、もしも市民の要望、いろんなことに応えるためにこの計画書がないと事業実施ができないという観点から、当時、皆さん方の知恵を集めて、こういったことができるんじゃなかろうかということで計画をつくったものです。その中には、もう既にいろんな観点から見ると、ある程度そういった資材を使っての資源、有効利用もできていますし、できないものについては、今後の懸案事項として考えていきたいというふうには考えております。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 私は、市もこういう資料もつくっているし、やっぱりバイオマス、本当にやろうという気があると思って質問したのですが、結果論としてそういうことなら、もうこういうのつくらないでほしいと思います。 次に、シイタケのことなんですが、シイタケ産業、本当に厳しい状況にあるわけです。私、高齢化の中で一番困っているというのは原木の生産だと思うんですよね。だから、栽培についてはある程度原木を平地におろせば高齢者でもできると思うのですが、きのうの中山田議員の質問の中で、西高の森林組合ではそういうこともやっていると。原木から玉切りしている、採用しているちいうか、事業をしているちいうことなので、そのまねをすることはないんだけども、別な方法で何かそういう山から原木を引き出して端材にするというのは、受け皿っていうのはやっぱりある程度必要じゃないかと思うんです。新規就農者を募っているわけですが、立木の伐採ちいうのは本当に難しくて、近所でも何人か伐採中に事故でけがしたりとか、入院したりする人がおるんですね。本当に新規採用の人たち、新規就農の人たちがすぐ山に行って木を伐採するちいうことは難しいと思うんですね。その人たちのためにも、やっぱり原木を山から切り出して、それをシイタケ植菌できるような材にするまでの何か受け皿も必要だと思うのですが、その点の考え方は何かあるのかお聞きしたいと思います。
○議長(富来征一君) 農林課長。
◎農林課長(田邉利一君) 先ほども答弁の中で説明しましたけども、新しく新規就農で
シイタケ栽培される方については、一応県の林業研究部のキノコグループということで、豊後大野市の三重町に県のセンターがあるわけですけども、そこで栽培の基礎研修と生産現場の通い研修ということで、2つの研修コースがあります。そういった中で、初めてシイタケに取り組もうという方については、講義及び実習を通して
シイタケ栽培の基礎を学ぶ研修とあわせ、生産現場での通い研修ということについては、研修生の居住地、近隣の優良生産者から直接技術習得の指導を受ける実践コースということになっています。 原木を全て購入しますと1本当たりの原木単価が、自分で山をいずれは受けて、それから伐採して搬出すると、労働単価も金額にかえれば高くなるわけですけども、なにせ初期投資が原木を買うことによってかかるということで、後々の経営が厳しくなると。また、シイタケは種菌してからすぐ生産ができません。通常二夏、二夏を経過して、それからシイタケの発生ということになりますので、かなりの資本がないとシイタケ生産も困難かなというふうに思っています。そういった観点から、できましたら研修を積みながら、自分で山のクヌギを伐採し、端材し、種菌をしていただきたい。どうしても購入原木をしたいという場合には、別
杵速見森林組合も、前はしていたんですけども、今は中止をしているということであります。なにせ今は別杵森林組合も機械化が進んでいて、伐採はチェンソーでするんですけども、後の玉切りから搬出については、ある程度機械化をしなければ1本当たりの原価が高くなるということであります。 また、機械化することによって、個人の方が伐採をして、原木を玉切って出すっていうことについては、あまり原木そのものに傷がつかないんですけども、どうしても機械化することによって原木にある程度傷がつくということで、また、それが買う方にとってはその傷がやっぱりシイタケ生産に幾らかの影響を及ぼすということで、そこら辺でいろんなトラブル等も発生するということで、現在は控えているというようなお話も聞いております。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 原木を玉切ってするというのは大変だちいうことは思うのですが、そういう困難なことがわかっているわけだから、その困難をどう解決するかっていうことに話を進まんと、困難だけをどんどん並べていったら農家はやれないちいう気持ちになってしまうわけ。だから、こういう困難があるから、難しい面があるから、これはこうすりゃ解決できますよちいう、ここを考えて指導していくとか、提案していくっていうのが、職員の仕事だと思うんよ。だから、困難だけだっと並べて無理ですちいうことには、今からそういうことじゃいけんのじゃないかなと思うので、困難がそれわかっているんならば、それをどうしたら解決できるか。そのことによってシイタケ生産の農家を支えることできるのかちいう、ここにやっぱり重点を置いた考え方をしていってほしいと思うんです。じゃなければ、本当にシイタケ農家と同時に、里山のクヌギ林が荒れてしまうと思うので、その辺の考え方をぜひ持ってほしいと思います。 職員さんのことについてでありますが、きのうも職員の採用についてあったんですが、職員の出身地、居住地、これについてもう一回ちょっと答弁を求めたいと思います。
○議長(富来征一君) 安倍総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 出身地と居住地をもう一度ということで。(「はい」と呼ぶ者あり)市町村合併以降の18年度からなんですけど、市内出身者が19名、市外出身者が22名、そして、居住状況は市内が30名で、市外が10名となっております。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) もう少し詳しく、旧市町村別に、どういう採用状況になっているか、ちょっと答弁願います。
○議長(富来征一君) 安倍総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 市内出身者のうちで、杵築地区が14名、山香地区が5名で、大田地区はございません。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) こういう採用状況を見ると、どんどん山香地区とか大田地区とかの職員がいなくなるような状況を危惧するのですが、試験制度そのものにいろいろ問題があろうかと思うのですが、どうしても地域の人たちは、なるたけ杵築市内から、また地域から優秀な子どもを採用してほしいなっていう思いがあると思うんです。それは、どうこう、こうせいっていうのは市長の政治判断だから私たちがどうこう言うことじゃないんですが、市民はそういう願いがあるちいうことだけ、ぜひ知っとってもらいたいと思うんです。 もう一つは、災害時に、そういう市外の職員がふえている。その中で、災害時にその職員の方がどういう対応をしているのかについてお聞きしたいんですが。
○議長(富来征一君) 安倍総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 災害時の職員の出動体制であります。それについては、杵築市の災害時初動マニュアルというのを作成しております。そのマニュアルに従って活動するようにしています。基本は、現行の職場単位で業務ごとに班分けをしておりますので、休日などの有事の際は勤務地の庁舎等に参集するようになっております。 ただ、災害状況によっては参集できない場合がありますので、そのときは最寄りの庁舎へ参集して、その場所も参集できない場合は、最寄りの安全な避難所へ参集するということになっております。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 災害時に、住民としてはね、一番頼りになるのが市の職員だと思うんですよ。身近に職員がいて、何とか1人で避難しようとか対策が取りやすくて大事だと思うので、そういう意味でも時折、市内の職員を採用することができないかなと思うわけであります。 次に、臨時職員の採用についてどうなっているか、ちょっとお聞きしたいのですが。
○議長(富来征一君) 総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 臨時職員の採用についてでございます。 臨時職員については、年明けに市報などにより募集をして、申込みは随時総務課または教育総務課のほうで受付けをしております。一応、登録制度を取っていますので、申込み順に登録をいたしまして、必要が生じた場合に書類選考、その後に面接をして採用をするようにしております。 また、嘱託職員につきましては、市報等を通じて公募をして面接試験によって採用をしている状況でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) 嘱託職員で1年間を採用しているわけで、働いてもらっているわけですが、特に、看護師さんとか栄養士さんとか保健師さんとか、そういう人たちの嘱託職員の雇用状況というのはどうなのか、ちょっと教えてもらいたいと思います。
○議長(富来征一君) 総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 保健業務の嘱託職員ですけど、一応、市報またはハローワーク等で公募をしております。ただ、現実的にはなかなかすぐには応募がないといった現状でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆15番(阿部直瑞君) そういう、特殊な技能を持った職員が、仮に1年ごとに4回で首切るちいうのは、やめてもらうんじゃなくて、ずっと、仮に続けていれば、その人員は職員にとって必要なんだから、本来、その部分については正職員にすべき人がおるんじゃないかと思うんよ、人ちいうか特定の人じゃないけど、仕事としてね。そういうのは、やっぱり正規の職員を充てるように努力すべきではないかと思うんです。 というのは、栄養士とか看護師とか保健師とか、やっぱり地域の人たちと保健活動を広げていけば、みんなが健康になり健康寿命が長引くちいう、市長もそういう健康寿命を伸ばすということなんでね、大きな役割を果たすと思うんですよ。そういう人たちは住民との接触でなれているのだから、なるべくそういう人たちを採用できるように条件はないかちいうことを検討してもらいたいと思うんですね。 ぜひ保健師さんとか栄養士さんとか看護師さんとか、そういう人たちが安心して働けるような状態をつくる必要が私はあると思うので、その点をぜひ考えていってほしいっちいうことを、希望を述べまして、質問を終わりたいと思います。………………………………
○議長(富来征一君) 3番、二宮健太郎議員。(3番 二宮健太郎君質問席に着く)
◆3番(二宮健太郎君) おはようございます。3番、市民クラブの二宮健太郎でございます。 先般、9月29日より行われた市長選に伴う補欠選挙にて、杵築市民の皆様の御支持をいただきまして、私、二宮と、小野義美議員が、このたび市議会議員となりました。今後とも杵築市民の皆様のお力になれますよう、全力で市政改革、市民の声を届ける市議会議員として頑張っていく所存でございます。 また、永松新市長におかれましても、昨日の一般質問の中で、今後の杵築市政に積極的な行政手腕を奮っていただけるという発言がありましたことを、非常に頼もしく思っておる次第でございます。 人口の減少等で市の財政事情が厳しくなりつつある昨今でございますが、市民の行政に対する思いは、スピード感でございます。何事も新しい解決方法、行政改革にとってスピーディーな対応は、今後の杵築市に必要なことだと私は思っております。何とぞ、新体制ではその点を踏まえまして期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 議会での発言は初めてですので、聞き取りにくい点がございましたら御了承いただけるようお願いします。 それでは、早速ですが、通告にしたがいまして一般質問を行います。 まず、三川の温水プールについて申し上げます。 昨年度より建設された三川の健康ふれあいプールにつきまして、この1年を通しまして、温泉の中で、利用者が考えている不満が、私のほうに声が上がってきましたので、お伝えしたいと思います。 温水プールに入る際に、プールに手すり等が欲しいということがございます。手足等、不自由な方が使われる、リハビリにも使っていただきたいということでつくられたプールでございますが、プールサイド、滑りやすい浴槽の近くに手すりが足りないと。そういう利用者の声が目立ちました。そういった点も踏まえまして、室内の環境の改善を求めたいと思っております。 それと、利用者の数につきまして、昨年度の議会にて予定を出して、予定利用者数を出しておりましたが、今年度、本当の利用者数というものを、見込みではなく人数等を確認したいと思います。 続きまして、2つ目に、子育て支援のほうについてお伺いいたします。 現在、杵築市においても大変な少子高齢化に向かっております。その中で、高齢者はもちろんのこと、高齢者を支えていく子育て世代におきましても、何らかのサポートが必要だと思います。夫婦共働きの多い中で、来年4月より消費税も上がる予定でもあります。 保育園児の保育料の割引等や病児保育ができる施設をつくるなどを踏まえた上で、今後の子育て支援の強化をお願いするとともに、国が進める子育て支援の新制度について、今一度、杵築市での対応、意向を、どういうふうにお考えしていらっしゃるのかをお聞かせ願いたいと思います。 次に、3つ目の質問でございます。施設の建設について、お伺いいたします。 今まで数々の施設、建物等が建てられてきましたが、その多くは市民の考えや声が全く届いていない状態で建てられていたと、私は感じております。サッカー場の建設問題、杵築中学校の建設問題、そして新図書館の建設に踏まえまして、どんなものがどんなふうに、そしてどんな規模で建てられるのか、一般の市民には図面ができ上がった後に、こんなふうになりましたよと、予算はこれですと、事後報告されていくような始末でございます。一部の議員や学識経験者だけが話を勝手に進めていくだけではなく、要望が上がった際、または計画の段階で、もっと市民に意見を求めていただけないでしょうか。 本当に杵築市に今後必要な建物施設がある中で、財政状況を考慮することでインフラ整備のされていない不便な土地に建てられたり、誰も使用もしなくなったからといって古い建物に中途半端な改造で公共の施設等をつくることを、私自身、いいことだと思っておりません。 今後は、新図書館建設及び市民ホールの建設の要望が上がっておりますが、建設計画の際、建てる前に市民の声をもっと聞いてもらえるような取組みをしていただきたいと思います。 以上の3点について、御質問申し上げます。答弁、よろしくお願いします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。(子育て・健康推進課長 篠田邦昭君登壇)
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 二宮議員にお答えいたします。 温水プールに手すりをもう少しつけてほしいということですが、オープンしてから1年2カ月がたちました。その間、プールサイドが滑りやすいなど、多くの意見もいただいております。したがいまして、プールの運営、また施設の利便性等について、今年度中に総合的に点検させていただき、改善を図りたいと考えております。 入場者につきましては、本年度について10月末までの集計で、1万6,253名の方々に御利用いただいており、1日当たり92人となり、昨年に比べ27名の増加となっております。特に、夏休み期間中は猛暑ということもあり、7月、8月は1日当たり121人の御利用をいただいております。 今後も、皆様方が利用しやすい環境づくりに努めてまいりたいと思いますので、御指導をお願い申し上げます。 次に、保育料の割引など、子育て支援の強化についてですが、杵築市では平成26年度までの次世代育成支援後期行動計画に基づき、子育て支援について積極的に取り組んでおります。基本施策として保育サービスの充実、地域における子育て支援サービスの充実等でございますが、具体的には主に保育所の整備、延長保育及び一時保育の充実、放課後健全育成事業として、放課後児童クラブの充実、地域子育て支援センターの設置、乳幼児健診や医療費の助成といった小児医療の充実を図っております。 また、平成27年度から施行されます子ども・子育て支援新制度についてですが、主な内容は、幼保連携型こども園の普及、地域のニーズに応じた多様な子育て支援、子どもが減少傾向にある地域の小規模保育所への財政支援等の拡充でございます。市では既に今年度、子育て会議を設置し、平成27年度からの子ども・子育て支援計画の策定準備を行っていますが、国の基本的な支援策はもちろんのこと、平成26年度までの次世代育成支援後期行動計画の検証を行い、また市民ニーズの把握に努め、充実した計画を策定したいと考えておりますので、何とぞ御協力をお願い申し上げます。 以上です。
○議長(富来征一君) 斎藤生涯学習課長。(生涯学習課長 斎藤高司君登壇)
◎生涯学習課長(斎藤高司君) 二宮議員にお答えいたします。 新図書館及び市民ホールの建設の際には、市民の声をという御質問でございます。 新図書館の建設につきましては、平成25年3月に策定しました、新杵築市立図書館建設基本計画の策定の際には、市民の方にも委員として参画をしていただいたところでございます。また、来年度設置を予定しております図書館建設検討委員会にも、市民の代表の方数名を委員として委嘱したいと考えております。 市民ホールの建設につきましては、昨日、市長が答弁いたしましたとおり、市民ホールの必要性はあると考えておりますが、市全体の公共施設の新築、改修等の計画と、市の財政状況を勘案しながら検討を進めてまいりたいと考えております。 なお、検討の結果、建設の方針が決定した場合には、施設の場所、規模等、市民の皆様の要望を取り入れ、建設をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) ありがとうございます。再質問を行います。 先ほど、篠田課長がおっしゃられた中で、1年2カ月で1万6,253人の利用者とお聞きいたしましたが、昨年度の見込みとえらい利用者数が違っております。 そんな中で、今年度の利用者数の収支ですね、利用者数が少ないことによって収支も変わってくると思います。それと、運営費等も昨年度見込みで見られていた費用と実際の見込みが違って、実際の費用とは違ってくると思うので、その辺のところを詳しくお知らせ願えますか。どうぞよろしくお願いします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 入場者数につきましては、先ほど1万6,253名と申し上げましたけど、これは4月から10月までの分でありまして、今年度の見込みについては2万3,000人を見込んでおります。 また、収入につきましては800万円で、運営費の歳出分は2,900万円を見込んでおりますので、差し引き2,100万円の赤字ということになります。
○議長(富来征一君) 二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) 差し引き2,100万円の赤字となっておりますが、これは、黒字とはいかなくてもトントンにするぐらいのことをしようと思ったら、どれぐらいのことをすればいいのか、教えていただけますか。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 2,100万円をすぐに歳入歳出ゼロにする場合については、私が試算した中では、この半分を埋めるために入場者を倍に増やさないといけないということと、入場者が増えない場合は料金を倍にすると。その時点であと1,000万円を補填できるというふうに見込んでおります。
○議長(富来征一君) 二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 一般の企業であれば、赤字が続けば経営が立ち行かないのですが、この杵築市、これだけ立派な施設ができ上がって利用者数の見込み等もございますが、もっと使っていただける方を増やすほうに力を入れてほしいと思っているんですよ。そういう中で、もっと、建物を利用される方の声を聞いて、もっと使いやすい改善案を早急にしていただきたいと思っております。 それと、私、三川の地区の出身の議員ですので、この通告書にはないんですが、三川区において水問題がありました。給水・排水ポンプの件につきましてなのですが、その後、どういった進み方をされておるのか、担当者の方おられましたらお聞かせ願いたいのですが、よろしいですか。
○議長(富来征一君) 通告、ないんだけど、いいのか。上下水道課長、いいな。
◎上下水道課長(小城靖一郎君) 以前の議会で答弁いたしましたけれども、一応、三川の給水・排水ポンプの設置につきましては、整備順番といたしまして、来年度より北浜にかかりまして、その後大内、それから三川という順番になりますので、その間の対策といたしまして、北浜の、今設置している暫定ポンプを、北浜が整備できた時点で三川のほうに持って行こうというような計画にしておりますので、御協力をよろしくお願いいたします。
○議長(富来征一君) 今度から、通告はピシャッとやってもらいたいと思います。きょうは初めてですから、お受けさせていただきました。二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) すいません。続きまして、子育ての支援制度について再質問させていただきます。 平成27年度より国が施行される子育て支援新制度の杵築市の方向性は、先ほどの説明で理解しておりますが、現実問題として、この杵築市の少子化による教育の問題はかなり深刻な状況にあります。 きのうも議論されておりましたが、少子化が進むと学校等が統合され、十分な教育がなされないかもしれないという不安を保護者等は持っておられます。メリットのない環境の行政区に住民は定住していかない、そういうふうに私は思っておりますが、しゃくし定規の国の規定に従うのみならず、杵築市の未来を本当に考えた子育て支援を、杵築市独自で考えて行っていただきたいのですが、いかがでしょうか、篠田課長。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 今月、市民の皆さんにニーズ調査をいたします。その中で、県下統一の項目もございますが、市独自の項目も加えさせていただいております。 そのニーズを参考にして、地域に見合った子育て支援の充実を図っていきたいというふうに思っております。子育て会議において策定を行うのですが、この子育て会議は策定が終わったら終了ということではありません。引き続き継続している支援策についての検証も行うということでございます。 それと、平成27年度から始まります支援制度については、新たに地域における子ども・子育て支援事業と言いまして、放課後児童クラブや、こうした小規模の事業についても支援を行うというふうに言われておりますので、ニーズをしっかり把握しながら策定していきたいというふうに思っております。
○議長(富来征一君) 二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) ありがとうございます。ぜひとも前向きな方向で進んでいっていただきたいと思います。子どもはどんどん成長していきますので、杵築市の発展に役立つ子どもたちを育てていってほしいと思います。よろしくお願いします。 続きまして、先ほど申し上げました、新図書館及び施設の建設の際に市民の声を聞いてほしいという件で、再質問をさせていただきます。 まず、課長から御返答いただきました、数名の方を市民代表の委員として委嘱していきたいという考えをお持ちのようでございますが、まず、どのような基準でそういった市民を選ばれているのか。そして、そういった委員会等は、どういった方々で構成されているのかをお知らせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(富来征一君) 生涯学習課長。
◎生涯学習課長(斎藤高司君) お答えいたします。 議員御質問の、委員会の基準でございますが、条例で定められている委員会につきましては、ある程度、充て職をうたわれているものがございます。ただ御指摘の各種検討委員会とか建設委員会につきましては、その都度要綱を整備しまして選任をするわけでございまして、基準等はございません。役員の選任につきましては、その都度各課が判断していることが多いわけでございます。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) ありがとうございます。先ほどの、そういった選定の基準がわかりましたが、ぜひとも、今後、図書館等もありますが、市民ホールの要望が上がっております。若い世代が今後、新しいものをつくっていく際に、若い人たちの声も取り入れていただけるよう、そういった委員会に加えていただけるような何らかの処置等がありましたら、ぜひとも御検討願いたいと思っております。よろしくお願いします。
○議長(富来征一君) 答弁は要るの。
◆3番(二宮健太郎君) 答弁、最後にいただいていいですか。
○議長(富来征一君) 斎藤生涯学習課長。
◎生涯学習課長(斎藤高司君) 確かに、各検討委員会等設置する場合、ついつい各種団体の長等、各委員会で同一の方が選ばれていることが多いわけでございます。それと、委員会の開催時間も平日の昼間が多いわけでございまして、どうしても若い方が出席できない状況にございます。今回、検討しております建設検討委員会等は、時間等も含めまして、慎重に検討をさせていただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 二宮議員。
◆3番(二宮健太郎君) 以上をもって、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。………………………………
○議長(富来征一君) 7番、阿部長夫議員。(7番 阿部長夫君質問席に着く)
◆7番(阿部長夫君) 7番、清風会の阿部長夫でございます。よろしくお願いいたします。 10月6日の市長選において、永松市長が無投票当選を果たし、10月23日より新市長として就任をされております。永松市長には、まずもって就任、誠におめでとうございます。 市長選では、対抗馬もなく無投票となったわけでありますが、これで市長選において3期連続無投票となったわけであります。市民にとりまして、杵築市のトップを決める選挙において、選択の機会がないということは残念というほかはありません。永松市長にとりましても、正々堂々と戦って政策を訴え、考えを主張して当選を果たし、市政にあたりたかったのではないかというふうに思っているところであります。 しかしながら、無投票ということは、100%とは言わないまでも、大勢の市民が永松市長に対し期待をしているということになるのではないかというふうに思っております。これからの4年間、所信表明にありましたように、市民目線に立って、健康・活力・安心の杵築市づくりに頑張ってもらいたいというふうに思います。 また、副市長に就任されました西原副市長には、これまでの杵築市職員としての豊富な行政経験と、議員として1期目の半ばを過ぎたところではありますが、議会の立場も理解しながら市長の補佐役として、行政の運営がスムーズにいくように頑張ってもらいたいというふうに思います。 また、教育長には、中学校校長を最後に長年の教育生活を終えた清末教育長が就任されましたが、杵築市は、少子化が進む中、学校の統廃合という大きな問題を抱えておりますが、これまでの経験を生かして杵築の子どもたちが立派に育つように、教育力を高めるために頑張ってもらいたいというふうに思います。 市民は、永松市長を初め、新体制に大いに期待をしているというふうに思います。全力で頑張ってもらいたいというように思います。 私も一議員として是々非々の立場ではありますが、一緒になって頑張らせてもらいたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 それでは、通告にしたがいまして、質問をさせていただきます。 まず初めに、図書館建設について質問をさせていただきます。 さきの9月の議会において、中山田議員の図書館用地の質問の際に「用地は消防署の跡地とその周辺」と答弁がありましたので、用地は決定をしているというふうに思っておりますが、現在、建設に向けての準備はどのように進んでいるのでしょうか。また、大勢の市民が待ち望んでいる図書館の完成はいつごろになるのか。お伺いをいたします。 次に、給食センターの建てかえについて、お伺いをします。杵築、山香の施設がかなり古くなっているというふうに聞いておりますが、現在の施設はいつごろ建てたのか。また現在の状況はどのような運営をなされているのか。お伺いをいたします。 次に、現在、杵築山香の給食センターでは、食材の仕入れ、これはどのような仕入れをされているのか。お伺いをいたします。 次に、古くなった施設を今後どのようにするのか。建てかえの予定はあるのか。お伺いをいたします。 最後に、山香庁舎と大田庁舎の状況について、お伺いをします。 11月17日付けの大分合同新聞の1面に。 「国は、2014年度から自治体を支援するため、役所の支所数に応じて地方交付税を加算する方針を固めた。合併後に交付税を上乗せする特例措置が10年で切れるため、自治体への激変緩和策である。」 ということであります。これは、まだ決定ではないようでありますが、合併後10年で特例加算がゼロにならずに、施設に応じて加算をしてくれるということになれば助かるのではないかというふうに思っております。 我が杵築市においては、山香、大田と2つの庁舎があるわけでありますが、地域振興の核となる庁舎にはそれぞれどのような課が入って、何名の職員を配置しているのか。お伺いをいたします。 次に、山香、大田、いずれの庁舎も立派で新しく見えますが、築後何年くらいたっているのか。また現在、空きスペースはどのように利用をしているのか。お伺いをいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(富来征一君) 斎藤生涯学習課長。(生涯学習課長 斎藤高司君登壇)
◎生涯学習課長(斎藤高司君) 阿部長夫議員にお答えいたします。 新図書館建設予定地につきましては、平成25年9月第3回定例会におきまして、旧消防本部用地及び周辺市有地を活用して建設することを御答弁申し上げたところであります。現在、旧消防庁舎が解体され、年明けより約1カ月間、文化財発掘調査を行う予定になっております。 次に、建設予定地の範囲でありますが、新図書館は市民の憩える場所づくりを考えております。また、大型トラックによる図書の搬入も行わなければなりませんので、旧消防本部駐車場、農地保全センター等を含めての建設を考えております。 なお、完成予定でありますが、設計、本体工事、外構工事等を行い、平成29年度中の開館を目標に、事業を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 教育総務課長。(教育総務課長 河野利雄君登壇)
◎教育総務課長(河野利雄君) 阿部長夫議員にお答えいたします。 杵築市の学校給食共同調理場は、三川にあります杵築調理場と恒道にあります山香調理場の2カ所があります。 杵築調理場は昭和55年に建設され、33年が経過しています。山香調理場も昭和51年に建設され、37年が経過しています。どちらも老朽化が進んでいますので、新しい給食センターの建設を計画しております。 運営の状況につきましては、米飯、パン、牛乳は大分市にあります大分県学校給食会と契約しています。米飯は山香米を使用しており、山香、杵築とも市内杉山にあります速見杵築炊飯センターより納入しています。また、パンは、市内魚町にあります近藤製パンより納入しています。副食は市内2カ所の調理場で調理して、小中学校に配食を行っています。 現在の食数は杵築、山香合わせて2,477食です。そのうち、アレルギー食は23食あります。新しい給食センターが稼働しましたら、幼稚園にも供給する計画がありますので、合計で2,660食程度になります。 給食材料の発注方法につきましては、競争入札参加資格申請書の届出のあった業者より、献立に基づき、翌月分の材料を毎月見積入札を実施して、最低価格の業者に発注しています。 市内業者の使用状況でありますが、平成24年度の杵築、山香を合わせた給食材料費は1億2,223万2,000円であります。そのうち牛乳代は2,114万8,000円で約17.3%です。米飯、パン、副食費の市内業者からの納入費の合計は5,942万7,000円で、約48.6%です。市外業者からの納入費は4,165万8,000円で、約34.1%となっています。 市内業者からの納入を多くしていきたいのですが、給食の材料費は、全て保護者からの給食費で賄っております。少しでも安全で安い食材を使用するためには、市外業者の使用も必要ではないかと思っています。 次に、今後の建設予定ですが、ことし中に委員会を設置して、基本計画の策定を行います。平成26年度設計、平成27年度より建設を行い、平成28年度からの稼働を予定しております。 以上です。
○議長(富来征一君) 安倍総務課長。(総務課長 安倍公彦君登壇)
◎総務課長(安倍公彦君) 阿部長夫議員にお答えいたします。 山香、大田庁舎の課と職員の配置状況でありますが、山香庁舎では福祉部門、教育委員会部門があり、山香振興課と合わせて7課、その他、農林、建設、上下水道課の窓口係が配置されております。また、2階の一部と3階は公民館として使用しており、1階がその事務室となっております。庁舎全体で職員数は95人、うち76人が正規職員です。 大田庁舎は大田振興課と農林、建設、上下水道課の窓口係、そして公民館が入っておりまして、職員数は13人、うち9人が正規職員です。 また、山香庁舎は平成8年に鉄筋コンクリート造3階建てとして建設され、約4,400平方メートルの広さであります。平成22年に改築され、3階の議場と一部会議室を多目的ホールに、またタウンホールを図書室に改修しております。 大田庁舎も、同じく平成8年に鉄筋コンクリート造3階建てとして建設され、約2,300平方メートルの広さであります。大田庁舎も平成22年に改築され、山香庁舎と同様に3階の議場を多目的ホールに、1階を図書室に改修しております。1階の一部は市商工会の大田支所としても使用されている現状でございます。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) それでは、再質問させていただきます。 まず、図書館の建設の問題のほうから移りたいと思います。 9月の中山田議員さんへの答弁の中にありましたように、消防用地跡地ということで今も答弁いただきましたが、まず、この用地が確定をしているのかということなんですね。用地が確定をしないと、その計画は進んでいかないというふうに思うんです。 今、答弁いただきましたように、消防用地それから駐車場ということをいただきましたが、その用地、それから農地保全センター等がありますけれども、公用車駐車場はどうなっているのかとか、この用地を確定した後に業者発注する前に多分測量をするのだというふうに思います。この測量がまずできているのか、用地に対して。そうしないと、先に進まないのではないかと思うんですね。そこら辺のところ、まず1点お伺いさせてもらいたいと思います。公用車の駐車場と用地を確定して測量しているかどうかということ。
○議長(富来征一君) 斎藤生涯学習課長。
◎生涯学習課長(斎藤高司君) お答えいたします。 用地の確定ということでございますが、9月の時点で消防本部とその周辺ということで御答弁を申し上げているところでございますが、農地保全センターにつきましては、農業委員会等の業務をしております。当然、移転先等に決定をみなければございませんので、そちらのほうもまだ確定はしておりません。 それと、公用車の駐車場の部分でありますが、先ほど答弁の中では当然、考えの1つに入れておりますけれども、あの部分で公用車の駐車場、あるいは一般の方の駐車場もございますので、その代替えについても検討中でございますので、まだ確定した測量もしておりませんし、図面等もでき上がっていないのが現状でございます。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) まだ用地が確定をしていないということでありますけども、これは、中山田議員が9月には、異常な事態であるというふうな発言をされたというふうに思いますけれども、3月の議会のときに、当初予算でこの設計予算を上げて通しているわけですよね。そうすると、それに向けて進んでいかなければいけないということなんですけども、それがなかなか進んでいないということに対して、異常な事態ではないかなというふうに言ったと思いますけど、皆さん、そういうふうに思っているというふうに思います。 これ、なぜかなというふうに思いますけれども、今、御答弁いただいた中で、農地保全センターが今、機能して動いていると。そこで、農地保全センターの中に入っている人たちとの協議ということになろうかというふうに思いますけれども、この農地保全センターの中には、農業委員会と土地改良区だというふうに思いますけれども、これについては、協議はされているのでしょうか。担当課は難しいというふうに思いますので、この点については執行部のほうからお答えをいただきたいと思います。
○議長(富来征一君) 西原副市長。
◎副市長(西原繁朝君) 農地保全センターでお仕事をされています土地改良区並びに農業委員会の移動先について、現在、執行部としましては、庁舎前の旧スカヤの建物を改修をして、そちらのほうへ移動していただけないかということで協議を重ねているところでございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) このスカヤの跡地、これについては前からそういう話があったというのは聞いておりますし、私も総務委員長時代に市有財産の活用計画の中でそういう話も出ました。 しかし、それがまだ進んでいないということであれば、なかなかこの協議が難しいのかなというふうに思っておりますけれども、何とか早くこれを進めてもらいたい。そして計画を実行するために、この消防署の跡地周辺というのは、杵築市の市民図書館にとってはやはり一番ふさわしい場所ではないかなというふうに思っておりますし、市民の皆さんでつくっている図書館を考える会においても、大勢の皆さんが待ち望んでいる図書館であります。そういう人たちも消防署の跡地周辺が図書館用地としてふさわしいというふうに皆さんが思っているんですね。 したがって、ここに決めて、早くこの計画を実行するようにしてもらいたいというふうに思いますし、3月時点で、当初予算に上げました今年度の設計予算というのがありますけど、当然まだ測量もしていなければ業者に発注することもできないというふうに思います。どのような形で設計業者の選定をするのかわかりませんけれども、まず用地を確定して、測量して、それから業者選定に移るのではないかなと思います。 そういうところでこの5,000万円の設計予算を今後どうするのか。今年度中にはこれ、時間的にもちょっと難しいのではないかなというふうに思いますし、この設計予算、それから業者選定をどのように進めていくかということについて、担当課でいいですか、財政課ですか。お伺いします。
○議長(富来征一君) 財政課長。
◎財政課長(真鍋公博君) 設計予算の5,000万円について、お答えを申し上げます。 現時点での事業スケジュールでは、5,000万円を執行することが難しいと考えておりますので、財政課としては、次回の3月の定例会の補正予算の中で減額をするという方向で考えております。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) 減額ということはちょっと理解ができないんですけれども、繰越しをするんですか。
○議長(富来征一君) 財政課長。
◎財政課長(真鍋公博君) 繰越しをしなくて、一度、予算をゼロにしていただく、今の5,000万円をゼロということで、補正をしたいと考えております。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) そうすると、来年の3月にはまた当初予算で設計予算が上がってくるということですね。それをお答えいただくのと、設計業者の選定はどのようにして行うのかということですね。両方わかれば。
○議長(富来征一君) 斎藤生涯学習課長。
◎生涯学習課長(斎藤高司君) 今、財政課長のほうから、一旦削減をするということでございます。それから当初予算に上げるわけでございますけども、その時点までには場所の確定をまず行いまして、市民の皆様に御迷惑をおかけしておりますので、場所を確定して設計業者の選定、まず基本設計を、建設検討委員会を立ち上げまして、形をつくった上で早急に選定をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 課長、声を大きくせんと聞こえない。
◎生涯学習課長(斎藤高司君) 申し訳ございません。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) わかりました。 それでは、当初予算で上げていた5,000万円の予算がゼロに、なかったことにするということのようでありますので、これこそ本当に異常な事態だというふうに思います。やはり事業予算を立てている以上、事業の遂行に向けて本当に努力してもらわないと、何のためにそういった計画を立てたのかというのがわかりません。 当初の計画、先ほど平成29年度中に開館というふうに聞きましたけれども、私が聞いておった限りでは、29年に完成をして開館予定と。29年に開館ということは29年の4月に開館だというふうに思うのですけれども、29年度中ということは1年遅れるということになるのだというふうに思うんですね。そういう理解でいいのですか。
○議長(富来征一君) 斎藤生涯学習課長。
◎生涯学習課長(斎藤高司君) 先ほどから御説明を申し上げておりますように、今年度、本来ですと設計の予定でございました。これが1年伸びるわけでございます。 それと、来年度、先ほども申し上げましたように、建設検討委員会を立ち上げまして、市民の皆様の声を聞いて基本設計、それから実施設計にあたるわけでございまして、予定といたしまして26年度から27年度を考えております。その後に本体工事、外構工事等で約2年、それから完成の後、約10万冊の図書を配置をするわけでございます。あるいは試験的なデモもやるという形を考えておりますので、29年度中、しかし市民の皆様、待ちわびているものでございますので、全力を挙げて開館に向けて努力をしていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) 29年度末ということは、30年の3月でということになるんですね。30年の4月から開館──29年度中ということは、完成をするということは。ですから、当初より大分遅れてるということになろうかというふうに思います。何とか早く、新体制になったわけでありますから、ここら辺を遅滞なく、早く事業を進めるように、新年度はしていただきたいというふうに思います。 図書館というのは、やはり、その市の文化のレベル、これを表すものだというふうに思っております。今の杵築市の図書館においては、子どもから大人まで、それから障がいのある人は入れない状況の図書館です。それを、その新しい図書館ではそういう人たちが一日も早くできるように待ち望んでいる状況なんですね。 したがって、一日も早く、さっき教育総務課長は、給食センターは26年に設計して27年に建てて28年、もう開館というんですよ。こんなに早い。規模は違うにしろ、やはり早く、やっていただきたい、そういうお願いをいたしまして、この図書館の質問は終わらせていただきます。 続いて、いいですか。
○議長(富来征一君) どうぞ。
◆7番(阿部長夫君) 次に、給食センターの件でお伺いいたします。 再質問させていただきますが、大分古くなっているということなので建てかえということのようでありますが、それは後でお伺いするといたしまして、運営の状況、米飯については速見杵築炊飯センター、それからパンについては市内のパンの業者さんということですね。仕入れの状況、先ほど詳しくいただきましたけれども、私が以前、認識しておりましたのは、学校給食センターが7割ぐらい、市内は3割ぐらいかなと思っていたんですね。先ほどの数字では、市内業者が48%、48.6%、市外業者34.1%ということですが、この米飯、副食、市内業者というのはどういうことなんですかね。 さっきの御答弁の中には、米飯、パン、牛乳については大分市にあります学校給食会に発注しているという答弁をいただいたと思うのですけども、それで米飯は杵築速見炊飯センター、パンは市内魚町にある近藤製パンという回答をいただいたのですが、それはどういうことなんですかね。
○議長(富来征一君) 教育総務課長。
◎教育総務課長(河野利雄君) 議員にお答えいたします。 大分市にございます学校給食会と契約をいたしますけど、納入につきましては、炊飯センターと近藤パンから納入してもらっているという形になっております。 直接、炊飯センターと近藤パンと契約してはいかがかということもありますけど、近藤製パン、この前もずっと故障したり壊れたりしてできないときには、学校給食会のほうから冷凍のナンというんですかね、パンの型を持ってきたり、そういう対応ができたり、米飯が壊れた場合にはよそから代用品を持ってきたりして、そういうこととか、そこに頼んでおけば大分県統一の規格、同じ値段でパンが出してもらえるとか、そういう味の調査もするとか、そういうメリットがございまして、大分県中全てそういう形で納入してございます。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) そうしましたら、先ほどの業者納入の割合が、この牛乳はわかりますよね。牛乳は17.3%でわかるんですけども、米飯、副食、市内業者からというのは48.6%はないんじゃないですかね。米飯は大分県学校給食会からの仕入れということになるわけでしょ。そうすると、この48.6%というのは純粋な市内業者の納入実績じゃないということになると思うんですけど、どうなんですかね。
○議長(富来征一君) 教育総務課長。
◎教育総務課長(河野利雄君) 申し訳ございません。私は、近藤製パンと速見杵築炊飯センター、市内から入っておりますので、市内業者ということで、一応そういう形で数字を上げさせていただきました。それらを除きますと、先ほど議員さんが言われるように33%ですか、その数字になります。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) ということは、16%は学校給食会ということになるわけですね。 それと、学校給食会が仕入れをして、杵築炊飯センターそれから近藤製パンさんに依頼をするということですね、学校給食センターから。ですね。 それと、あと、お米、主食の米飯につきましては、山香米を使用しているということですけど、これは大分県学校給食会が仕入れをするのにそれが、わかるんですかね。どこからお米は仕入れをしているのですか。
○議長(富来征一君) 教育総務課長。
◎教育総務課長(河野利雄君) 申し訳ございません。仕入れ先まではわかりませんけども、山香米ということで指定しております。日出につきましても日出のお米ということで指定してやっておりますので、申し訳ございません。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) そういった供給ルートがあるのかどうかわかりませんけれども、偽装表示になりませんかね、それは。今、はやりの。山香米じゃないのに山香米とか言いながら食べさせて、大分県学校給食会に山香米をお願いしますと。山香米の値段は知っていますか、高いんですよ。高い。ここに書いてある。「これは給食費で賄っているので、少しでも安全で安い食材」としていますけど、山香米は高いんですね。おいしいんですけど高いんです、若干。そして、少しでも安全で安い食材を調達しているということは、市内からとるのは安全じゃなくて高いということなんですかね。怒られますよ、それは。そういうことじゃないですよね。 ですから、これはもう少し、仕入れの方法を考えながら、給食は食育というふうに言われますしね、地域でとれたもの、それから地域のお米、こういったものを子どもたちがかみしめながら食べて育っていくと。 昔、私が子どものころは、小学校の先生が前で一緒に食べていましたけど、今どうしているんですかね。
○議長(富来征一君) 学校教育課長。
◎学校教育課長(小河正二君) お答えします。 学級担任が子どもたちと一緒に給食を食べて、給食というのは生きた教材ということで、議員さんおっしゃった食育に活用しております。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) ぜひそういう形でですね。 私、小学校のときに先生から言われたのをいまだに忘れないんですけどね。あの当時は給食はありませんでした。お弁当を持たされてお昼を食べるんですけどね、学校の先生が、お昼休みになるとご飯を食べてすぐグラウンドに、運動場に出たいんですよ。早くかき込んですっと出るんですけども、そういう、1番、2番の子どもたちを捕まえて先生がよく言いよったんですね。ご飯をよくかめと。32回かめって言われました。32回かみよったら、運動場出るのが遅れるんですけどね、32回かめと。 そういう形でいろんな、食べながら子どもたちに食材の話だとか、地域でどういうものができているとかいうことを話しながら食べる時間、育てていく時間というのも大事だろうというふうに思いますし、学校給食会だけに頼るというのは、これはよくないと思いますよ。地域の食材、もうちょっと利用してもらいたい。山香米だけに特定しないで杵築米もおいしいお米いっぱいありますから、やはり、これはぜひお願いをしたいと。改善をしてもらいたいというふうに思いますけども、時間がたったら私、もう1回聞きますけど、どうでしょうか、それは。
○議長(富来征一君) 教育総務課長。
◎教育総務課長(河野利雄君) 給食センター等、今、調理場で納入しておりますので、調理場とまた検討したいということで。よろしいでしょうか。
○議長(富来征一君) 課長、よくマイクを調整しないと、よく聞こえないですよ。もう1回言ってください。(発言する者あり)
◎教育総務課長(河野利雄君) よく検討させてください。お願いします。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) 検討させてくださいということよりも、やはり、国もこれ、進めているんじゃないんですかね。地域の食材を使うということ。これ、どうですか。国は進めていると思いますよ。(「進めています」と呼ぶ者あり)でしょ。それをちょっと、そこら辺を言ってください。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) 地産地消を進めております。杵築市においてもことしの9月にハモを利用した料理を給食で使用いたしました。また、地元のデコポンとかジュースを入れたパンとか、そういうのも使っておりますし、山香の山香アグリのイノシシ等も使って、地産地消は実施しているところであります。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) ぜひお願いをしたいと思います。地域で供給ができるものについてはぜひ地域で、2,660食になるということでありますけども、その食材はこの地域で調達できないことはないというふうに思いますので、冷凍とか調理品については、それは致し方ないといたしまして、地域で調達できる分についてはぜひお願いをしたい、そして供給率を高めてもらいたい、地域からの仕入れの率を高めてもらいたいというふうに思います。 次に、改築の問題でありますけれども、今、2カ所あります、その給食センター。これの建築の方針、これ2カ所をそのまま残すのか、それとも1カ所にまとめるのか。そしてまた場所を選定すると言われましたけれども、その場所の選定。それから今言いいました、2カ所にするのか1カ所にするのか。これをお願いします。
○議長(富来征一君) 河野
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) 場所はまだ1カ所にするのか2カ所にするのかはまだ決まっておりません。今年度中に決定して、来年度の設計にあげたいと思いますので、早急に決定してまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 阿部長夫議員。
◆7番(阿部長夫君) わかりました。この問題については最後にまたもう1回、お願いをしたいというふうに思います。給食センターの建てかえについて、これで終わらせていただきます。 次に、山香庁舎、それから大田庁舎の件について、再質問させていただきます。 先ほど安倍課長より御答弁いただいたきましてわかりましたが、山香が95名、大田が13名。そしてまた、建築年はまだ20年もたっていない、両方とも本当に立派な建物であるというふうに思っております。平成22年に改築をいずれもされておりますけれども、市民ホールに使っているということですけども、市民ホールの利用状況についてお聞かせ願いたいのですが、お願いします。
○議長(富来征一君) 安倍総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 各庁舎の多目的ホールの利用状況でございます。山香庁舎の多目的ホールでは講演会や会議、映画鑑賞、公民館関連事業など年間に132件の利用がございます。大田庁舎につきましては、コンサートや公民館行事、映画鑑賞などで1年間ですが30件の利用がなされている状況でございます。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) いずれにいたしましても、立派な庁舎であり、山香、大田の本当に地域振興の核となる施設であり、市民ホールも今こうやって利用されているということでありますので、有効利用をこれからもしてもらいたいというふうに思います。 そういう中で、私がなぜこの質問をしたかということは、11月にありました、市民と議会の意見交換会で、私は北杵築とそれから立石、東、杵築の東ですね、この3地区に参加をしたわけであります。その中で、立石地区の皆さんが言われておりました。この地域の周辺部に対する対策はどのように考えているのかということを言われました。そして、議員はこの地域に足を運んで、この現状を見たことがあるのかというふうに言われました。そういうこともありまして、産業建設委員会で先日、山浦地区、北部から南部のほうにも見させていただきまして、先ほどから言われております支障木の問題であるとか、本当に田んぼを耕作放棄しているところがいくつもありました。 そういったところを見させていただきまして感じたんですけども、やはり地域の振興というのはその地域に人がいない。地域に人がいるとかあるいはそこで生活をする人がいないと、地域振興というのはできないということだろうと思います。したがいまして、地域振興とよく言いますけど、人がそこに集まれば、いれば、住めば、おのずとこの地域もにぎやかになってくるわけですね。 そこで、山香、大田、この両庁舎をもっともっと利用して、課を移すか何かして、そこに人が通う、そこに人が住むというふうなことを考えながら、山香、大田両地域の振興を図っていくことが必要になってくるんじゃないかと思います。 この山香、大田地域の庁舎の関連にしましてお伺いしたいんですけども、合併をして何かいいことあったのかなと。合併をしていいことはねえじゃねえかということ、よく聞きます。合併はなぜしたんですかねと。合併はなぜしたのですか。そして合併をしていいことは何かあったのですかということを、できれば聞かせていただきたいのですけど。何か。安倍課長、いいですか。
○議長(富来征一君) 総務課長。
◎総務課長(安倍公彦君) 合併してこれがよかった、あれがよくなったとか、1つ1つは申しませんけど、合併の目的は、やはり交付税が削減する中で、将来にわたっても平等な、安定した市民サービスを提供するために合併しております。そういった中で、市といたしましても、合併して行財政改革を行いながら行財政基盤の強化ということで取り組んできております。 そういった中で、基金の積立て等、着実に現在積み立てられているということで合併した効果といいますか、そこら辺が将来にわたって、やはり住民サービスの提供を低下させないということで合併しておりますので、それに着々と進んでいるということでございます。
○議長(富来征一君) 阿部議員。
◆7番(阿部長夫君) そのとおりだと思います。住民サービスの低下がないように、それが合併の目的ではなかろうかなというふうに思います。企業であれば、合併をして、規模を大きくして、不採算部門は切り捨てて、利益を高めていくことをやるんですね。利益を高める。それが合併のメリットであると。 ところが、行政の合併というのは、利益を高めるということじゃないと思います。住民サービスを低下させないためにやるのが、その効率を図るのが合併のまず第一の目的であろうというふうに思いますので、それはそのとおりだと思います。 しかしながら、現実はそうなっているんですかと。地域は見捨てられているんじゃないですか。昨日も真砂議員の質問に、職員は412人から327人に減りました。これは合併の効果だというふうに思います。その分、支出も抑えられるわけでありますね。したがって、そういった効果は出ていると思います。 しかし、今、課長も言われましたように、基金の積み上げをしていますと。基金も大分積み上がっているのではないかというふうに思いますけれども、大きな借金を抱えながら、なおかつ基金も積み上がっていく、借金を返しながらですね。財政状況はよくなっているのではないかというふうに思います。 その裏で、やはり合併により地域が疲弊をしていくというふうな現状があるのではないかなと。山香庁舎に人がいなくなった、大田庁舎に人がいなくなった、住民サービスに目が届かなくなる、このような現状があるのではないかなと。 先ほど来、質問で出ております支障木、市道の維持補修、管理、この予算。支障木にしたって300万円ですよ。300万円の予算なんかすぐに使ってしまいます。そういった部分を、地域を疲弊させないために、財政状況がよくなったからそれをそういった部分に回そうと、地域住民の満足度が高まるような施策というのを考えていただいて、杵築独自で高齢者あるいは少子化である子どもさんたちをどうやって増やすかと。やはり人口減に歯止めをかけなければ、地域振興は成り立たないんですね。 昨日も市長が話をされましたが、2010年に3万2,083人あった杵築市の人口が、2040年には2万2,471人。これは、合併前に杵築市の人口は2万1,000人ちょっと、2万2,000人もなかったくらいです。それに匹敵するぐらいの人口なんですね。あと27年です、予想では。そうすると山香と大田がなくなるんです。山香と大田の人口がゼロになるぐらいの規模の杵築市になるということです。これにどうやって歯止めをかけるかということが課題だと思います。 人口減にどうやって歯止めをかけるか。子育てをしやすいまちづくりをするだとか、子どもを産みやすいまちにするだとか、杵築に住みやすいようにするとか、そういった手立てを市独自でやる。基金がこれだけ貯まった、しかし自由に使える基金が、貯金があると思います。使える貯金についてはやはり住民サービスの低下が起きないような、住民の満足が高まるようなサービスをしていく必要があるのだと思います。 やはり、この型にはまった、しゃくし定規ないろんなきまりがあるからこの予算、ここしか使えないとかいうようなことではなくて、杵築独自の予算の使い方。住民の満足度が高まるような、合併してよかったな、山香もこれだけようしてくれたんじゃと、大田も、こげえして見てくれちょるんじゃと、やっぱり合併してよかったなというふうな杵築市にならないといけないと思います。そういった予算の配分をしていかなければいけない。 中山田議員の質問にも答えました。コミュニティバスは、路線バスが通っちょるところは止まらんのですよ、変更ができないんですよ、そういうふうに言われますけどね、やはりこれ、住民の要望ということを真摯に受け止めて、サービスの面で考えれば、やはり山香の駅まで行ってくださいよという要望があればそれを本当に考えて、これをそのようにしていくということが、その満足度につながるんだと思うんですね。 やはり、これはできないじゃなくて、どうやったらできるかということを考えていくことが必要だと思いますよ。どうやったらできるかということを考え、そして地域の皆さんが合併をしてよかったなというふうなことを感じるまちづくり、これからそういったまちづくりを市長以下、執行部にお願いを申し上げたいというふうに思って、あと残り10分ですけども、お昼になりましたのでこれで終わらせてもらいたいというふうに思います。 ありがとうございました。………………………………
○議長(富来征一君) ここで、13時10分まで休憩をいたします。────────────午後0時02分休憩午後1時10分再開────────────
○議長(富来征一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 16番、河野正治議員。(16番 河野正治君質問席に着く)
◆16番(河野正治君) 16番、自民クラブの河野正治であります。通告に従いまして一般質問を行います。 通告は、山香地区小学校の統合についてであります。このことについて、私は今年6月に開会をされました第2回定例会にて一般質問を行ったところでございます。その後、教育委員会委員2名の交代、清末新教育長の就任、永松新市長の誕生等、執行体制も新しく変わってまいりました。加えて、教育委員会におかれましては、これまで山香地区の各小学校区ごとに保護者及び地区住民を対象に説明会を実施したようでございますが、その結果、これまでの情勢をどのように把握し、分析をしているのか。統合に関する方向性は変わらないのか。具体的には、次の諸点について一般質問を行います。 1つ、小学校区ごとの情勢をどのように把握をし、分析をしているのか。2つ、統合推進について、統合の時期はこれまで、平成27年度を目標として6校を1校に、保護者や地域住民の同意を得た学校から実施するとしてきたが、その方針に何ら変更はないのかどうか。3つ目でございます、統合推進に対して、保護者や地区住民説明会でどのような問題点、それから、反対意見等が出されたのか、主たるもので結構でございます。保護者より、また、地域の住民よりということでございます。4番目、問題点や反対意見に対する改善策を具体的に検討したのか。また、改善策を保護者や地域と再協議をしたのかどうか、お伺いをしたいと思います。それから、5番目、統合推進について、今後のスケジュールをどのように考えているのか。最後、6番目でございますが、小学校の統廃合は、市政での重要な私は政策課題であるというふうに思っております。新市長部局との協議は調整を済んだのかどうか。この6項目について、まず質問をいたしたいと思います。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 河野
教育総務課長。(
教育総務課長 河野利雄君登壇)
◎
教育総務課長(河野利雄君) 河野正治議員にお答えいたします。 山香地域小学校統合につきましては、教育長が選任後、11月の教育委員会において協議が行われ、今後の方針が決定されました。市長、副市長にも報告をしています。 議員御質問の、小学校区別の情勢の把握につきましては、平成24年度より保護者、地域の説明会を計35回開催いたしました。各地域において温度差があり、現状ではおおむね賛成は1校区、反対は2校区、まだ判断がついていないのが2校区と、担当課長としては受けとめております。 次に、統合推進についての方針の変更はないかとの御質問ですが、平成20年3月に杵築市立学校適正規模検討委員会より提出されました適正規模についての提言書に基づき、統廃合を進めておりますので、方針の変更はありません。統廃合につきましては、山香地域の全小学校6校を1校に統合します。位置は、山香小学校とします。統廃合の時期については、当初、平成27年度を目標にしてまいりましたが、保護者、地域での説明会を実施して、いろいろな方の御意見をお聞きして、平成28年度に目標を変更して、全学校の統合に向け、最大限の努力をいたします。平成28年度にどうしても地域の皆様の同意がとれない校区につきましては、引き続き粘り強く協議をしてまいります。 次に、統合推進に対して、保護者や地区住民の説明会でどのような問題点や反対意見が出たのかという御質問ですが、保護者より出されました御意見の多くは、スクールバスの運行と、大きな学校に少人数の子どもが入るので、いじめ等が心配なので学校間の交流をしてもらいたい、子ども神楽や立石楽の地域伝統の継承が難しくなるのではないか等の御意見がありました。地域よりの反対意見では、統合すれば過疎化が進む、地域が衰退する、小学校に愛着があるので、なくなるのは寂しいなどの御意見がありました。 次に、反対意見に対する改善策を協議しているのかという御質問ですが、児童が円滑かつ安全に通学できるように、スクールバスを運行いたします。運行経路等は保護者と協議いたします。学校間の交流につきましても、現在、社会見学や修学旅行は合同で実施しています。今後も小学校同士の交流学習の実施に向けて、校長等と協議してまいります。統合しましても、いじめ防止に向けて学校全体で取り組んでまいります。また、地域伝統芸能の継承につきましては、クラブ活動等で対応できるかどうか、校長と協議していきたいと考えております。なお、伝統のある小学校がなくなることに対する地域の方の寂しい気持ちは理解しておりますので、山香小学校を増築する際には各小学校の記念品等を収納して、一般の方にも見学ができるようなメモリアルルームの設置も検討していますと、説明会において協議いたしました。今後とも統廃合に向けて保護者、地域と協議をしてまいります。 今後のスケジュールにつきましては、統合により山香小学校の普通教室が不足する場合には、校舎の増築を行います。平成28年4月の統合に向け、今年度末までに意向の確認を行い、増築が必要な場合は、平成26年6月に国庫補助金の申請並びに議会にて補正予算等を上程いたします。ハード、ソフト両面より計画し、無理のないように実施してまいります。 以上のことにつきましては、財政課と市長部局との協議を実施しております。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) それでは、再質問をさせていただきますが、先日、阿部議員がこの件については質問をいたしましたので、なるべく重複をしないような形で質問をしたいと思っておりますが、重複をしたところについては、ひとつ御堪忍を願いたいと思います。 統合推進について方針変更はないかということでございますが、教育長が変わられた11月の定例教育委員会において協議をし、今までの方針と何ら変更はありませんということで、決定をしたということであります。ただし、統廃合の時期について各校区で説明会を実施した結果、いろいろな方の御意見をお聞きして、平成28年度に目標を変更したと答弁をされたわけでございますので、そこでちょっと再質問をいたしたいと思います。 再質問に移る前に、まず最初に基本的なことについて御確認をしておきたいと思います。私のほうから申し上げますので、そのことについて間違っておれば御指摘を願いたいと思います。統合推進については、平成20年3月に杵築市立学校適正規模検討委員会より提出をされました適正規模についての提言書に基づき、統廃合を推し進める方針であるということでございます。具体的には、1つ、山香地域の全小学校6校を1校に統合し、位置は山香小学校とする。2つ、統合の時期は平成28年度を目標とする。平成28年4月に開校ということです。3つ、平成28年統合に向けて、今年度末、平成26年3月までに、各小学校区ごとに意向確認を行う。4つ、全校、6校でありますが、一斉の統合が望ましいが、地域の同意が得られない校区については、引き続き粘り強く協議をしていきます。5つ、統合により既存の山香小学校の普通教室が不足する場合は、校舎の増築を行うということ。以上、この5つの具体的な方針ということで理解をしておるのですが、間違いないでしょうか。ちょっと確認をさせてください。
○議長(富来征一君) 清末教育長。
◎教育長(清末陽一君) 今、正治議員がおっしゃったとおりであります。そのままで結構だと。大丈夫です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) はい、わかりました。 それでは、再質問をいたします。目標を1年先延ばしをして、平成28年度としたことについて、各小学校の保護者や地域住民にもう既に説明をしたのかどうかお伺いをしたいと思います。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) お答えいたします。 来週、山香地域小学校6校のPTA会長と小学校校長の会議を開催して、説明いたします。地域住民の方につきましては、区長会と相談いたしまして日程調整を行い、早い時期に説明会を開催いたします。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) 先ほど、答弁の中に、いろいろな方の御意見をお聞きをして、目標を変更をしたということございますが、それはもちろん保護者や地域住民の意見と思いますが、そのほかに校長や区長会と協議をしたのかどうかお聞かせをください。
○議長(富来征一君) 河野
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) 校長につきましては、前教育委員長より現場の校長の考えを直接聞きたいので集めてくださいと言われましたので、10月の末に会議を開きまして、山香地域の全校長の御意見をお聞きいたしました。区長会長からは、電話によるお話しがございました。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) 区長会長からは電話による話があったということだけですか。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) はい、電話によるお話しであります。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) はい、わかりました。 それでは、その協議を行い、また、区長会からは電話での話があったということでありますが、その協議の概要を、話ができれば話し合いの中身をお聞かせ願いたい。 それと、それらが1つの要因となって、この目標年次を1年延ばしたんだという理由づけと申しますか、原因だというふうに理解をしていいのでしょうか、どうでしょうか。
○議長(富来征一君) 河野
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) 校長からの御意見は、子どもたちのことを考えると、できるだけ一斉にしてもらいたいと。無理な場合には、1校ではなくて複数校が同時に統合するのがよい。閉校と開校の準備を考えると、平成28年度のほうがよいという御意見でした。また、区長会長からは、平成28年度に一斉に統合ができないかというお話しでした。 これらの御意見は、統合年度を変更した理由の一つだと思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) 次にまいります。次に、私は区長会は重要な行政組織の1つであると思うわけすが、今後とも区長会とも私は積極的に協議を行う必要があると、行うべきだと思うわけですが、そこらのお考えはどうですか。
○議長(富来征一君) 河野
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) お答えいたします。 区長は区の推薦により市長が委嘱いたします。杵築市条例の取扱事務の中では、市に対する要望事項の進達に関することとあります。区長会は重要な行政組織と考えております。区長会とは早急に協議を行いたいと思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) はい、わかりました。 次に進みますが、統合推進に対する問題点と申しましょうか、反対意見とその改善策はということでございます。先ほどの答弁の中に、保護者からの要望としては、児童の通学手段の確保、スクールバスの運行であるとか、小規模校から統合した場合にいじめが心配であるとか、だから、学校間の事前の交流をしてもらいたいとか、子ども神楽とかいろんな地域の伝承的な文化行事が廃れるのではないか、それが継続できるのかとかいうような思いの提起をされているわけです。そして、これはもう重複を避けますが、それについて教育委員会のお答えは先ほど言いましたように、簡単に、例えば、交通手段ということについてはスクールバスを運行しますとか、保護者と協議をしますとか、伝承文化については学校長なりクラブ活動で対応しますとか、そういう保護者から受ければ大まかな回答しかしていない。そして、その協議が余り深く進んでいかないという、私は大きな大きな1つの要因になっておるんじゃないかなという実は思いがしておるわけなんですよ。そこらあたりを私はもう少し担当課長なり教育委員会の考え方をただしてみたいと思うんです。 特に、改善策についてはもう少し具体的にきめ細かく検討して、保護者と再協議すべきだというふうに思っております。教育委員会は先ほどから何べんも言いますが、やはり考え方が私は甘いと。保護者、子どもの目線に立って、教育委員会としてこうしますというような踏み込んだ提示をしながら協議を進めていかんと、先ほど、分析をした結果、校名は言わんでも結構ですが、今の状況を聞いたので私はあえてそれはもう申し上げませんけど、ここらあたりをどのように考えているのか、再度お聞きをしたいと思うんです。特に、スクールバスの運行経路の決定の考え方、それから、通学時の児童の安全対策確保に対する懸念がうんともう出ているんですよ。そこらあたりの考え方。それから、先ほども言ったように、地域伝統芸能文化を子どもたちの手、それと、地域と協調を図りながら、そして、学校現場とどうして残していくんかということ。ここらあたりをもう少し踏み込んで、私は御答弁を願いたいと思います。 それと加えて、大田地区が来年4月には田原小と朝田小ですか、統合して、新しく開校するわけで、そこらも恐らく子どもの通学バスを走らせるわけでしょうから、そこらあたりの私はいい例、いい参考の、どういう形で対応しておるんかというのが、教育委員会はわかっておるわけなんですから、そこらあたりを詳細に、地域に示していただきたいと思うんですが。それから、今、山香中学校も既に中学校としてのスクールバスは走らせておるわけです。そこらあたりも参考にしながら、今言った3つのことについて、再度お考えをお聞きしたいと思います。御答弁してください。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) お答えいたします。 保護者説明会において、スクールバスの運行については大まかな運行計画図の案をお配りいたしまして、合併が決定しましたら保護者と協議を行いますと回答しております。来年度開校いたします大田小学校のスクールバスの運行計画は、保護者と大田地区統合小学校開校準備委員会で決めていただきました。山香町においても、保護者と協議して決めたほうがよいと考えております。 通学時の安全対策については、これも保護者説明会で御説明いたしましたが、安全な乗車場所を考えて、上小学校から山香小学校の運行が基本です。しかし、保護者の利便性を考え、弾力的な運行をしたいと考えておりますので、安全な運行計画を保護者と協議していきたいと考えています。 また、地域伝統芸能の継承につきましては、現在、上小学校では子ども神楽を小学校の時間の中で練習をしています。保護者では教えられないので、どう継承していったらいいのかという御意見もございました。山香、大田、年田にも子ども神楽がございます。地域の方々と一緒に継承をしていただいております。地域の伝統芸能は地域で継承していかなければならないと考えています。地域と連携して小学校に何ができるかを、関係校長と協議していきたいと考えています。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) ありがとうございました。そういうきめ細かな考え方が今表明をされましたので、ぜひ、まだまだ改良するところがございましょうが、ひとつ積極的に地域の保護者に当たって、協議をまだまだ何回も行って重ねていただいたいなという思いであります。 次へ参ります。もう1点は、小学校の統廃合と大きく関連する施設と私は思っておるわけですが、それとあわせて子育て支援という立場もございますが、今現在、山香地区に放課後児童クラブの山香地区の運営状況。また、それが今度統合するということになれば、その放課後児童クラブをどういう形で持っていこうとするのか。それらについて、市長部局の子育て・健康推進課と、統合を推進をしておる教育委員会とで協議をしたことがあるのか。そして、協議をしていないということは大変なことなのですが、ぜひ、そこらあたりをどう考えておるのかお聞きをしたいと思います。もちろん、子育て支援施設については子育て・健康推進課長のほうでひとつ答弁を願いたいと思うんですが。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 現在の山香地区の放課後児童クラブにつきましては、山香小学校に横にトトロクラブというのが児童館の中にございますが、それを除いて4クラブございます。登録児童数が、全員で78名の登録をいただいております。 子育て・健康推進課では小学校の統合による児童クラブの影響について、既に内部でいろいろ協議を行ってきております。放課後児童クラブの設置についての考え方についてですが、その地区に小学校がなくなったから児童クラブが設置できないということはございません。ただ、平成27年度から子ども・子育て支援新制度がスタートしますが、国は放課後児童クラブを地域子ども・子育て支援事業と位置づけて、基準や指針を出すようであります。また、それに準じて市のほうも条例化をしなければならなくなります。今後については、基準や指針等を参考にしながら、協議をさせていくようなことになると思います。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) そういう方向性のものは、教育委員会とは協議はもうしたのですか。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) 具体的ではございませんけど、協議しております。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) 実を言うと、私のほうにも今子育てをしておる保護者のほうからこういう質問というか、問い合わせがあったんですよ。固有名詞は出しませんけど、もちろん上地区です。上地区の場合は、もう御存じだと思いますが、保育園がことしの4月から地区になくなって、山香のほうに山香から迎えに来て通っておるわけです。そして、ことし3月までは上小学校区の保育園で放課後児童クラブを運営をしておって、今は当面の措置として、山香の担当者がわざわざ上まで上っていってやってはいただいておるんですけど、小学校が統合したときには、それは定かではないということの説明のようなんです。そうすると、今まで午後6時まで小学校の子どもを放課後児童クラブで上地区で小学校の周辺で預かってくれたものが、統合すると山香の小学校まで、また6時に迎えに行かなきゃならんのかえと。そうすると、保護者は今、共稼ぎが多いわけで別府、大分に務めておる人が帰れないと、そういう児童をどう扱ってくれるのかというような、そういう面から統合が進まない、理解ができないというのが、これは一端ですけど、あるわけなんですよ。だから、それを、市長もおりますが、市長部局とも協議をしながら、真剣に、本当に統合をすべきと、基本的な方向が出ておるんですから、それをするための方策がどうあるのかということを、しら真剣これは考えて、選んでやっていただきたい。ぜひ、そこらあたりを強く要望しておきたいと思います。保護者の関係はこれで終わります。 次に、地域より、これも当然だと思うのですが、地域が衰退し、過疎化が進む、小学校に愛着がある、寂しくなる等のようでございますが、伝統ある各地区の小学校として地域住民に親しまれ、育まれてきた小学校であることには間違いございません。これが廃校、なくなるわけでございますから、これらの地域の住民の声は、私は本音のもの、生の声だと思っておるわけであります。これらの住民の思いに、私は即答ができるような名案は全くないと思います。しかしながら、1つの提案として、学校統合推進計画と相まって、各住民が参加をしていただいて、跡地利用計画を審議をするような何らかの委員会を立ち上げ、そして、そこらあたりで論議をしながら、推進を深めていくという1つの私は方法があるんじゃないかなという思いがある、地域全体に対してです。だから、ここらも廃校になった後、あの施設をどうしょうかと、そして、市の市有財産何とか委員会でと、それは廃校後のことでしょう。私はそれじゃなくて、廃校になるのがもうわかっておる、統合すればなるわけですから、だから、それと相まって、やっぱりこういう方向でここでここの地区はしたいがなと、地域の皆さん、どう思いますかというぐらいの温情があるような行政施策、行政の考え方を私は地域におろしていただきたい。そうすることによって、推進そのものが私は進んでいくんじゃないかなというわけです。そういう形で、地域との接点を得るような審議機関を立ち上げたらどうかということについてどう思いでしょうか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) 議員の言われるように、跡地検討委員会等の組織を立ち上げて、地域と一緒に空き教室、跡地利用の有効利用を考えていきたいと思います。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) わかりました。 時間が刻々と来ておりますので次に参りますが、次に、統合推進について今後のスケジュールについてお伺いをいたします。平成28年4月統合に向け、今年度末、平成26年3月までに意向の確認を行うというわけでございますが、どのような方法で最終確認を行う考えがあるのかお聞かせをください。
○議長(富来征一君)
教育総務課長。
◎
教育総務課長(河野利雄君) お答えいたします。 統合推進について今後のスケジュールについてですが、平成28年4月統合に向け、今年度末に意向を確認する必要がございます。今月、PTA会長と学校長の説明会を実施いたします。区長会とも早急に協議いたします。その後、区長会と協議して地域の説明会を開催したいと考えています。最終的には、PTA会長と区長会に意向の取りまとめをお願いいたしたいと思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) わかりました。 次へ参ります。私は統合の考え方は、先刻、小春議員も発言があったようでございますが、あくまで子どもの教育環境の改善を図ることを目的として統合を進めるべきであるという、私はそういう考え方に立っておりますが、教育委員会としてはどういうお考えですか。
○議長(富来征一君) 清末教育長。
◎教育長(清末陽一君) お答えします。 きのう、小春議員のときも申し上げましたけども、議員の言われるとおり、統合の主目的は児童・生徒によりよい教育環境の提供を第一にと考えておりますので、御理解していただきたいと思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) わかりました。ありがとうございました。 もう最後になりますが、いわゆる統合確認をする時期まで、余すところ3カ月余りとなったわけでございますが、保護者や地域住民との今後の再協議の日程をどう考えておるのかお聞かせをください。
○議長(富来征一君) 清末教育長。
◎教育長(清末陽一君) 先ほど
教育総務課長が言いましたが、今月、PTA会長と学校長への説明会を実施いたします。その後、区長会とも早急に協議をいたしまして、その後、区長会と協議して地域の説明会を開催していきたいと、そういうふうに思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) 次に行きます。これは今の予想の中で1つ質問をしたいと思うわけですが、実は山香地区に、固有名詞、学校名は出しませんが、2小学校が平成26年の新入時の今の児童の推計をちょっと申し上げます。そして、その推計に基づいて、そこの学校は何学級になり、正規のいわゆる校長以下の先生の数は何名配置するのかということを、ちょっと念のために私は聞きたいと思うわけで、質問をさせてください。A校は、1年生がゼロ、2年生が3人、3年生がゼロ、4年生が7人、5年生が3人、6年生がゼロ、トータルで13人であります。もう1校、B校については、1年生がゼロ、2年生が2人、3年生が1人、4年生が2人、5年生が1人、6年生が2人、トータルで8人、児童の数であります。こういう学校が来年あたり想定をされるわけでありますが、その場合、最初に言ったA校とB校別に、学級数、それから、正規の先生の数は何名になるのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
○議長(富来征一君) 学校教育課長。
◎学校教育課長(小河正二君) お答えをします。 大分県教育委員会の市町村立小中学校の学級編成及び教職員配当基準によりますと、A校の場合、小学校では学級規模が2学級となります。校長1名、教頭と教諭あわせて2名、合計3名となります。したがって、教頭が学級担任をしながら教頭職と兼務する状況になります。B校のほうです。B校は3学級の編成となります。校長1名と、教頭と教諭あわせて4名、合計5名となります。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) それでは、そういう小さな学校で、学校そのものの管理体制と申しましょうか、それは最善が尽くされるのですか。それは尽くさな悪いことはもちろんなのですが、どうなんですか、そこらあたりの管理の問題は。
○議長(富来征一君) 学校教育課長。
◎学校教育課長(小河正二君) お答えをします。 現在、大分県教育委員会が推進しております、教務主任等のミドルリーダーが核となって学校の教育目標の達成に向けた、芯の通った学校組織づくりというのがございます。その芯の通った学校組織づくりにおいては、そういう教職員の配置の中では、正直言って大変厳しい学校運営となると言わざるを得ないと考えております。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) もう最後でございますが、次に、市長部局との協議はできたと、いわゆる調整済みということでございます。答弁では、統合方針について市長部局と協議をし、市長、副市長に報告済みであるということでございますが、本件について市長の統合に対する思いや考え方をちょっとお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(富来征一君) 永松市長。
◎市長(永松悟君) 河野議員にお答えいたします。 やはり、小学校の統廃合というのは、子どもたち本人にいかに、非常に効果の高い教育を提供していくか、その一言に尽きると思います。ただ、統廃合になりますと、その地域に住まれている方、特に、長年そこに住んでいる方は非常に小学校を中心に地域がまとまっているということもございますので、また、それと先ほど議員のほうからお話しがありましたが、学童保育との関係というのも非常に大きな問題だと思います。やはり、これは市長部局と教育委員会とが当事者の方々も交えて、どういう形で一番適切な形に持っていけるのか、子どもにとって負担の少ない形で。それを真剣に寄り添いながら話をする、聞いてもらう、そして、話を聞く、この姿勢がもう何よりも地域の方々の信頼を勝ち得るのかな、話し合いが本当の意味でまとまっていくのかなというふうに思っていますので、市長部局と教育委員会とあわせて一緒になって、その地域の中の本当のニーズについて把握して、1日も早く子どものための体制が整うように、頑張ってまいりたいというふうに思います。 以上です。
○議長(富来征一君) 河野議員。
◆16番(河野正治君) ありがとうございました。 終わりに申し上げますが、私は教育委員会が主催をいたしました学校ごとの住民説明会に、山浦地区を除いた4校に実は出席をさせていただきました。そこで感じましたことは、今までいろいろ論議をいたしましたが、この統合問題は、保護者にあっては今自分の子どもたちが置かれている現実の課題、問題として、私は真剣に考え、悩んでいるというような姿を垣間見たわけでございます。特に、適正規模校選定に対するその意義の問題、それから、先ほども出ておりますが、通学手段、スクールバスの運行経路の問題、それから、統合によるいじめの問題、いわゆる統合によっていじめが拡大するんじゃないかという不安、それから、子どもたちによる伝統文化の継承ができるのかということ、先ほどこれも言いましたが、放課後児童クラブの運営等々、多くの懸念事項が示されたわけでございます。教育委員会としてより一層きめ細やかな対策を講じて、地域と再協議を推し進めていただきたいと思うわけでございます。 多くの困難な事項があろうかとも思いますが、ぜひ目標年次に山香地区全小学校が統合できますことを念じながら、一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。………………………………
○議長(富来征一君) 12番、西紀子議員。(12番 西紀子君質問席に着く)
◆12番(西紀子君) 12番の西紀子でございます。2日目最後の一般質問でございます。少々お疲れとは思いますが、最後までよろしくお願いいたします。 12月議会で、ことしも1年間の議会活動が終わろうとしております。杵築市も10月6日に市長選挙で永松市長が誕生し、10月23日に就任されました。そして、11月8日に西原副市長、11月18日に清末教育長、新体制になっての12月議会でございます。 特に、西原副市長においては議員の任期を残しての辞任でしたが、立場が変わろうと市民のために尽くしていきたいという思いは変わっていないと思います。今度は行政の中でしっかりと市民の声を活かしていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、通告にしたがいまして質問をさせていただきます。 初めに、がん対策についてお尋ねいたします。長寿国日本では、2人に1人ががんになると推測されております。特に、胃がんは毎年約11万人が発症し、年間約5万人の方が亡くなられております。胃がんの原因は生活習慣によるものといわれてきましたが、近年の研究でヘリコバクターピロリ、つまりピロリ菌の感染が最も大きな危険因子であることが証明されました。日本のピロリ菌感染者は3,500万人以上とも言われております。ピロリ菌の除菌が胃がん予防には重要であると認識を改めなければなりません。原因を断って、発症自体を抑えることが求められております。 ピロリ菌の検査は、血液、尿、便、呼気と、簡単にできます。合わせて、胃がんの早期発見のため、ペプシノゲン検査もあります。血液検査で、胃の中のピロリ菌の有無と胃の粘膜の萎縮を調べ、胃がんの発生リスクの度合いに、リスク、危険ですね、この度合いに応じてA、B、Cなどと分類を判定する検診方法でございます。胃がんになりやすい状態かどうかを判定するものです。胃がん予防で、市民の健康を守る上からも、ピロリ菌感染の有無とペプシノゲン値の測定のリスク検査を住民健診の中へ導入する考えはないか、お聞かせください。 次に、教育現場でのがん教育の取組みについてお尋ねいたします。文部科学省は小中高校でがんに関する保健教育を来年度から強化することを決めたようであります。がんと喫煙などとの関係や、治療方法、健診の重要性に関する知識に加え、がんという病気から健康問題や医療の現状、命の大切さなど小中高校生のときから総合的に学べる体制づくりが重要であることは、言うまでもありません。がん教育は、子どもたちが自身の健康の大切さを学ぶことと同時に、病気の人に対する偏見や差別をなくすための重要な機会になると思われます。2人に1人ががんになる時代です。学校ではどの程度がん教育が行われているのか。お伺いいたします。 次に、乳がん、子宮頸がんの無料クーポンについてお尋ねいたします。2009年から始まった事業も5年経ち、これが一巡しております。配布されたクーポンで検診をした受診者、そしてまだ受けていない未受診者は何%でしょうか。また、実施結果の検証はされているのでしょうか。今後、未受診者に対してコール・リコールの導入も視野に入れて、受診率アップにつながるような取組みについてのお考えはあるか、お伺いいたします。 2番目に、フッ化物洗口についてお尋ねいたします。大分県の虫歯本数、成人の歯周疾患にかかっている人数が全国平均の1.1本より上回っております。特に、12歳以下の虫歯本数はワースト2位の位置をこの5年間維持し続けております。杵築市では、18市町村の中で、虫歯の多い順でいえば4位です。このことを踏まえ、虫歯予防の一例として幼児期、学童期におけるフッ化物洗口の導入を考える時期にきていると思います。他の市町村に先駆けて取り組む姿勢があるのかお伺いいたします。 最後に、居宅介護支援についてお尋ねいたします。杵築市の高齢化人口は、今後ますますふえ続ける中、住み慣れた地域で医療、介護、生活支援サービス等を在宅で受けられるシステムづくりが緊急の課題であると思います。 特に心配なのが、一人暮らしの高齢者の孤独死、認知症が増加する中で、市の対策はどのように考えているのか、お伺いいたします。また、介護を受けながら在宅生活をする高齢者の専門的アドバイスを自宅で受けられる、居宅療養管理指導の介護サービスがあるが、市の実績をお伺いいたします。 以上、大きく3点についてお尋ねいたしましたが、明快なる御答弁をお願いいたします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。(子育て・健康推進課長 篠田邦昭君登壇)
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 西議員にお答えいたします。 住民健診に胃がん撲滅ためのピロリ菌の有無とペプシノゲン値の測定のリスク検査の導入についてですが、国の指針では胃がん検診の項目として、問診及びイブエックス線が有効ながん検診として位置づけられており、イブエックス線検査によってスクリーニングし、がんの疑いがある場合は内視鏡にて精密検査を行うのが一般的であります。 ピロリ菌検査及びペプシノゲン検査については、胃がんリスク検診としてオプションで健診機関にて実施しています。現在、適切な方法として考えられているのが、ピロリ菌検査とペプシノゲン検査によりスクリーニングし、陽性になった人は内視鏡検査による精密検査を受け、陰性者は従来のイブエックス線検査を受けるというものです。この方法が、今後国において胃がん検診に位置づけされれば、市としても取り組んでいきたいと考えています。 次に、乳がん、子宮頸がんの無料クーポン券による受診率、未受診者対策及びコール・リコールの導入についてですが、平成21年度から女性特有のがん検診推進事業として、対象年齢者に無料クーポン券を交付しています。平成24年度における20歳から40歳までを対象にした無料クーポン券による子宮がん検診受診率は26.1%、40歳から60歳を対象とした乳がん検診受診率は29.8%となっています。また、平成24年度に40歳を対象に、無料クーポン券を利用していない方に対して、電話による個別受診勧奨を行った結果、平成23年度に比べ、無料クーポン券対象者については、乳がん検診は8.7%上昇し35.4%、子宮頸がん検診は5.2%上昇し28.2%となっており、個別受診勧奨は効果があると判断しておりますので、今後も引き続き個別受診勧奨を行いたいと思います。 また、厚生労働省も、無料クーポン事業では一定の受診率の上乗せ効果が得られたが、受診の定着までには至っていないことから、コール・リコールについて効果があるとの見解でございます。市では、今後も引き続き個別受診勧奨を行っていきますが、コール・リコールの事業化の必要性も検討しながら受診率の向上に努めたいと考えています。 次に、幼児期の虫歯予防対策の取組みについてですが、市では1歳児、2歳児、3歳児検診において、歯科検診を行っており、合わせて希望者には歯磨き指導及びフッ化物の塗布を行っています。乳幼児健診におけるフッ化物塗布については、約9割の方が利用されております。また、別途杵築市幼児フッ化物塗布事業として、1歳11カ月から2歳1カ月の間と、2歳11カ月から3歳1カ月の間の子どもさんに助成券を交付し、歯科医院にて受けていただいております。乳幼児健診及び幼児フッ化物塗布事業により、就学前の乳幼児期においては、合計5回のフッ化物塗布の勧奨を行っています。また、市内の保育所においても病院がフッ素洗口を行っています。 よく噛んでおいしく食べることが健康な生活の基本であります。この食べる営みをさせているのが健康な歯と口の機能でございます。今後も保護者の方々に歯の大切さを認識していただき、虫歯予防に取り組んでまいります。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 小河学校教育課長。(学校教育課長 小河正二君登壇)
◎学校教育課長(小河正二君) 教育現場でのがん教育の取組みについて、西議員にお答えします。 学校では、がん教育として特化した教育は現在行っていませんが、健康の保持増進と疾病の予防といった観点から、がん予防も含めた健康教育に取り組んでいるところでございます。 例えば、各小中学校におきまして喫煙、飲酒、薬物乱用防止に関する指導を教育課程に位置づけ、児童・生徒の発達段階に応じて指導を行っています。児童・生徒が健康の大切さを認識し、生涯を通じて自らの健康を適切に管理し、改善していくために必要な知識や能力の基礎を培い、実践力を身に付けるようにすることは、重要であると考えています。 具体的には、小学校5、6年生において、体育科の保健領域の中で食事や運動、休養や及び睡眠などの生活習慣が乱れがちになる高学年で、生活習慣の乱れが将来のがんや心臓病などの生活習慣病につながる危険性があること。正しい生活習慣の意義を理解し、実践していくことが必要であることを学びます。また、中学校においては、喫煙、飲酒、薬物乱用と健康について学習します。その中で、未成年者の喫煙や飲酒は依存症を引き起こしやすく、心身の機能への影響や社会的影響が大きいことなどから、がんにつながるその有害性について、理解を深めるよう指導を行っています。 次に、フッ化物洗口の取組みについてです。本年第3回定例会の藤本議員の質問に対して教育長が、教職員、保護者への啓発を進め、具体化していくとの答弁をしています。教職員研修については11月22日に県庁舎で開催されました学校歯科保健研修会に校長や養護教諭18名が参加しており、学校歯科保健の現状と課題とフッ化物を活用した、これからの歯科保健指導について研修を受けております。 大分県の児童・生徒の虫歯の現状から虫歯を減らすための対策としての歯磨き指導や食に関する指導、そしてフッ化物の活用について実践事例を含めての説明がありました。今後も管理職や学校の歯科保健教育を担当する教職員、学級担任をする教員等々、多くの教員に対して、県教育委員会等が主催する研修会に積極的に参加するように指導するとともに、子どもに対する歯と口の健康づくりについての指導能力を高めていきたいと考えています。 また、保護者啓発のための講演会の開催についても、各学校に依頼しており、実施の際は県教育委員会や県福祉保健部、健康対策課と連係をとって講師の派遣を行うよう、手配をしているところでございます。 以上です。
○議長(富来征一君) 熊本
高齢者支援課長。(
高齢者支援課長 熊本昭憲君登壇)
◎
高齢者支援課長(熊本昭憲君) 西議員にお答えいたします。 まず、孤立死の現状について御説明をいたします。これまで、国、県の明確な基準が定められていないこともあり、具体的な数字を把握できていません。ことし、3月末現在で、市内の一人暮らしの高齢者人口は、1,545人でございます。今年度、市で把握をしている状況としましては、10月までの7か月間で6名の独居の高齢者が自宅で亡くなられておられます。5名の方は当日発見されていますが、1名の方が6日目に発見されています。 その対策といたしましては、地域包括支援センターの職員が中心となり、一人暮らしの高齢者や75歳以上の高齢者を訪問し、孤立していないか等の実態把握に努めているところです。また、支援の必要な方には、緊急通報装置の設置や配食サービスの説明をし、高齢者の意向も踏まえ、見守り等の支援を行っているところでございます。 また、平成23年度には、区長会、民生児童委員会、老人クラブ、社会福祉協議会、JA、郵便局等の代表者と行政の関係機関で構成される杵築市高齢者安心ネットワーク構築事業運営協議を結成し、組織での高齢者に対する社会貢献や地域での見守りのさらなる強化を図ってきたところでございます。 次に、認知症に対する介護予防事業について御説明をいたします。厚生労働省の推計では、65歳以上の4人に1人が認知症及び予備軍になる計算で、早急な対策が求められています。杵築市では、平成22年から福岡大学の認知症有病率調査を契機に、認知症予防教室を市内4教室で開催し、介護予防に努めています。 継続調査の結果では、調理や有酸素運動等が予防効果があると認められています。今後は、この成果をもとに引き続き介護予防の普及を図るとともに、認知症にかかわる家族の方々の負担軽減も必要と考えていますので、認知症相談員として県が認定している市内のオレンジドクター6名の医師と、認知症専門医との連携を図りながら、早期に認知症の疑いのある高齢者や家族を支援していきたいと考えています。 次に、居宅療養管理指導の実績について御説明いたします。介護保険サービスの一つでございます。病院への通院が困難な場合に医師、歯科医師、薬剤師が家庭を訪問して、療養上の管理や指導を行う制度でございまして、医師等が居宅サービスを利用する上での注意点や介護方法などを本人、家族に指導いたします。平成24年度の実績といたしましては、介護度1から5に認定された方が対象であります居宅介護サービス分の件数は延べ1,371件でございまして、月平均114件でございます。要支援1、2の認定を受けられている方は、介護予防サービス分として168件で月平均14件となっており、現在でも十分対応できると考えています。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) それでは、がん対策について再質問をさせていただきます。 市の健診においては住民健診、そして日帰り人間ドックが行われているところでございますが、ピロリ菌の検査はオプション検査でするようになっております。鶴見健診センターでは全額負担が、これは1,050円と。これは尿で検査をするようでございます。山香市立病院では検査料金等がわかれば教えていただきたいと思います。 また、鶴見は尿検査でございますが、市立病院は検査の方法はどのような方法で行われているのか、お願いいたします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 現在、人間ドックで鶴見の厚生連健診センターと山香病院で今行っているのが、ABC検査といいまして、ピロリ菌とペプシノゲン検査の双方の検査でございます。料金につきましては厚生連が4,200円、山香病院が5,000円というふうに聞いております。議員さんのおっしゃるとおり、ヘリコバクターピロリ菌検査のみを厚生連で受けた場合は1,050円というふうになって、これは尿検査でございます。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) 山香病院の、すいません、もう一度お願いします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 5,000円になります。(「検査方法は」と呼ぶ者あり)鶴見と同じように、血液になります。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) そういう、今課長の答弁でございますが、住民健診では検査ができますか。お尋ねいたします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 地域の巡回健診を今行っておりますが、ピロリ菌の検査は今時点では対応できないというふうにお聞きしています。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) 今、課長の答弁からも検査の仕方がまちまちです。また、市民のがん検診においては、国民健康保険で健診を行う方、そしてまた会社で健診を行う方、そのまた費用も格差が生じております。そういう中からピロリ菌検査については、私はこれは年齢制限を区切って、40歳以上の方を対象にしていただきたいと思うんです。なぜ40歳以上と決めているのですかということですが、ピロリ菌は主に幼少期に感染し、胃の中に住み着いて胃炎などを起こす細菌なんです。日本では40歳以上の6割の方が感染していると言われております。胃がんの予防の観点では、早期の除菌が望ましいと言われているからです。 そこで、自己負担のオプション検査に、助成ができるようになれば検診しやすくなりますし、もしピロリ菌がいるならば除菌しなければなりません。今までピロリ菌の除菌には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの治療においてのみ保険が適用されておりました。しかし、本年2月、内視鏡検査で慢性胃炎と診断され、ピロリ菌の感染が確認されれば保険が適用されるようになりました。保険適用となったということは相当に意義が大きいと思っておりますが、このことについて、課長はどう思われますか。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 議員さんおっしゃるとおり、2013年2月から、内視鏡を用いて胃炎が認められた患者さんにつきましては、保険診療で除菌が可能になったということで、これはまた一つ、保健医療の分野で一歩踏み出した見解ではないかと思います。我々もピロリ菌の感染で胃がんリスクが高いということは十分認識しております。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) 検査におきまして、ピロリ菌がいるということで、それを保険で治療できるということは本当に画期的なことだと思うんです。そして、そうなれば早めに予防ができますし、そのかかっている方たちのリスクが少なく、がんになる前の治療ができると。そして、本人も安心できるし、また医療の削減にもつながると思うんです。そのためにも、市が検診や検査に助成をしていただければ、全てとは言いません、40歳以上でございますので、胃がんの予防になりますとのことについて、再度、どのように取り組むのか、お願いいたします。
○議長(富来征一君) 篠田子育て・健康推進課長。
◎子育て・健康推進課長(篠田邦昭君) 議員さんおっしゃるとおり、健診の中に一部助成をして受けていただくのは非常にありがたいことだと思いますけど、現在、先ほど言いましたように、地域の巡回健診では対応できないということもありまして、人間ドックで一部の方がABC検査を受けているということです。当然、公費助成をするとなれば、やはり多くの方が受けられる地域の巡回健診で対応ができるのが一番だと、私はそういうふうに思っております。 したがいまして、4種類の検査項目があるんですけど、どの検診方法が地域の巡回健診で実施が可能であるのか。また、我々とすれば受診率をどんどん上げていただきたいという希望もございますから、それを1つの目玉にすることで、健診の受診率がアップするという可能性を考えながら、課内、また市役所全員の保健師の方々の中で私が提案させてもらって、協議をさせていただきたいというふうに思っています。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) ありがとうございます。 高齢者の増加で、ピロリ菌を持った方が胃がんになる確率が高いと思われますので、ぜひ前向きな御検討をいただければと思います。よろしくお願いいたします。 次にいってよろしいでしょうか。
○議長(富来征一君) はい、どうぞ。
◆12番(西紀子君) 次に、乳がん、子宮頸がんの無料クーポン券につきましては、これはコール・リコール、個別の受診勧奨でございますが、これを行なえば受診率アップということにもつながるという、今課長の答弁でございました。 ぜひ、せっかくの無料クーポンで受診が受けられ、そして自分の体のことがわかりますので、ぜひこれはやっていただきたい。本当に女性にとっては、乳がんや子宮がんになって一生苦しむ、そしてまた結婚しても大変な辛い目にあわれている方もいらっしゃいますので、ぜひこれはやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(富来征一君) 答弁はいいんですね。
◆12番(西紀子君) はい、いいです。 がん教育について再質問をいたします。平成23年2月度より、子宮頸がん予防ワクチンの接種、これはいろいろ問題がありましたが、中学1年生から受けられるようになっております。それを踏まえて、なぜこの子宮頸がん予防ワクチンの接種が中学1年生からになったのかという意味も含めて、その子宮頸がん予防の教育を発達段階に応じて、どのように今後していくのか、お伺いいたします。
○議長(富来征一君) 学校教育課長。
◎学校教育課長(小河正二君) お答えします。 中学校の学校指導要領の体育保健科の保健の分野におきまして、エイズや性感染症の予防について学習するようになっております。子宮頸がんを直接的に扱うようにはなっていないんですけれども、その要因と考えられる性感染症の疾病概念や感染経路について理解させて、その予防方法を身に付けさせる必要があると考えております。指導に当たっては、生徒の発達段階や実態を踏まえて保護者の理解を得るなどの配慮が大切であると考えております。 以上です。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) 課長も大切であるということを認識しているようでございます。それでは、保健師による学校への出前授業等も行い、より積極的にがん教育を行うこと。これは女性に限らず、男性もやはり知っておく、女性に対しての優しさですね。そういうものはやっぱり女性だけでなく男性も教育をしていかねばならないと思っております。女性の命、自身を自ら守ることができるようにしなければならないと思いますが、その考えはどういうふうにお持ちでしょうか。
○議長(富来征一君) 小河学校教育課長。
◎学校教育課長(小河正二君) お答えいたします。 先ほど、議員さんの御質問の中で偏見や差別をなくすことが大事であるというお話をいただきました。学校教育におきましては、性教育等をとおしまして、小学校におきましては生命の大切さであるとか、相手を思いやる心などを育てています。中学校におきましては、温かい人間愛、異性についての正しい理解、相手の人格を尊重する心などを育成しながら、教育実践に取り組んでいるところでございます。 現在、学校担任が養護教諭と連携しながら、性教育であったり、保健領域の学習を進めておりますが、議員御指摘の出前授業を活用しながら、より効果的に性教育やがん予防教育を行うよう、校長会等と協議をしてまいりたいと考えています。 以上です。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) では最後に、今の子どもは、私たちは自分の子どもの時代、この時代には本当に考えもできなかったようなことが起きております。大きく変化しております。特に女の子はリスクが大変大きいと思っております。辛い思いを一生引きずっていくことは、人生において大変辛いことだと思います。1人でも大切な子どもたちが健全で健やかに育って、幸せな人生を歩いてほしいと願うのは、私1人ではないと思います。ぜひ、このがん教育については検討していただき、実施していただきたいと思います。お願いいたします。がん対策の再質問、これで終わります。 次に、フッ素洗口にいきます。平成18年に初めて、私はフッ化物洗口を質問いたしました。今回で4回目、その間に同僚議員3名の方が質問していただきました。皆さんにお配りしております資料を見たら、こんなに虫歯の数が多いのかという思いでございましょうが、大分県の虫歯の本数がここ5年間を見ても一向に改善は見られておりません。過去をさかのぼれば、平成18年に私がフッ素洗口の導入を質問してから、そのときはワースト2位になって、平成19年はワースト1位でございました。それから平成20年からワースト2位から抜け出せていません。 先日、16日に大分県で第34回全国歯科保健大会が大分で開催され、私も出席の機会を得ました。その挨拶の席上、来賓として広瀬県知事が挨拶をしている中で、大きな声では言えませんが、大分県がワースト2位であることに大変危惧をしておりますということも述べられておりました。早速大分県議会も、この12月議会において、大分県歯と口腔の健康づくり推進条例、仮称でございますが提案するようになっております。当然県条例ができれば、杵築市もこの条例にしたがってつくっていただくと思いますが、その点について、これはだれに答弁していただければいいのでしょうか。お願いいたします。条例の制定についてです。
○議長(富来征一君) だれが手を挙げますか。市長さんにお願いしますか。
◆12番(西紀子君) じゃあ、お願いいたします。
○議長(富来征一君) 永松市長。
◎市長(永松悟君) やはり、子どもたちの虫歯が多いというのは、杵築市にとっても大変な問題だと思います。西議員に今いただいた資料によりますと、杵築市は上から数えた方がはやいぐらい悪いですけど、やはり先ほど子育ての健康の対策課長から話がありましたけれども、乳幼児についてはフッ素洗口であるとかフッ素塗布であるとか、9割以上がそういう形で整ってきましたので、また学校現場でも取組みを少しずつ進めていこうということで、また教育長のほうにもお願いしております。ただ、条例の分につきましては、今県議会に提出される予定ですので、それを踏まえて、また杵築市なりに、やっぱり歯の健康というのが生涯の健康につながります。 そして、8020というふうに、80歳までに20本の歯を残すということは、高齢になっても自分の歯でかむ、それからしゃべると、しゃべるということについても、非常に大きな力がありますので、歯を大切にするっていうことが乳幼児から学齢期、学齢期から成人期にいたって、老齢期になっても、自分の歯で食べる、そして自分のきちんとしたおしゃべりができるというような形で、ぜひ、健康づくりを目指しておりますので、そういった意味でも食育から始まって、口腔内の衛生、歯の健康、そこら辺から着実に進めてまいりたいと思いますので、条例についてはまた議会のほうとお話をさせていただきながら、前向きに考えていきたいと思っております。 以上です。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) ありがとうございました。 大分県18市町村の中で、現在姫島村がフッ化物洗口を取り入れ、3年連続県内最小となっております。それを踏まえて、私も姫島村の教育課のほうに電話で問い合わせてみましたら、やはり虫歯が減って皆さん喜んでおられるということをお聞きいたしました。また、フッ素洗口を、もし杵築市がするようになれば、また歯を守る上に、市長が言われましたように、健康事業にもつながると考えております。 この11月の全国歯科保健大会で市長もいらっしゃいましたが、基調講演をされたがん研究会の有明病院の佐野武先生、この方はがん研究の第一人者でございますが、日本の。杵築市出身でございます。このがんにならないため、がんになったときのためにというテーマの中で講演されておりますが、歯が丈夫であれば、食事をしっかりとることができ、体力もつくので、がんになったときは治療しても回復力が違うと言っておりました。いかに歯が大切であるかということが伺えます。 これを見ましても、最後に教育長にお伺いいたします。虫歯予防に対する意識が低いと言わざるを得ません。乳幼児にはしっかりと歯の検診、フッ化物塗布等々しながら、また保育園児にもしっかりとしながら、幼稚園、小学校では全くそれがしなくなるということは、本末転倒であるかなというように言わざるを得ません。そこで、フッ化物洗口の取組みを、ぜひ、この際必要であると強く私は思っておりますが、その導入の考えについて、教育長にお願いいたします。
○議長(富来征一君) 清末教育長。
◎教育長(清末陽一君) お答えいたします。 県の教育委員会は、県福祉保健部健康対策課と連携して、小中学校での虫歯予防対策の一つとしてフッ化物洗口の取組みを推進していく方針が示されております。先ほど、課長から答弁があったように、教職員研修及び保護者啓発のための講演会を早速実施をしております。次年度は校長会等との事前にもちょっと幾分話がありますが、フッ化物洗口の実践モデル校を指定して、その実践をもとに検証を行ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) ありがとうございます。 やっと一歩前進したかなと思っております。姫島に次ぐ杵築市の取組みの成果が上がることで次につながると思いますので、よろしくお願いいたします。 最後に、居宅介護支援について再質問をさせていただきます。課長による答弁をいただきましたが、市の取組みが進んでいるようでございます。それは本当に私も少しは安心かなという思いがしております。私が一つ心配しているのは、質問しているように、1人というよりも独居と言っていいんですよね、独居の男性の孤立死が心配されているんです。といいますのは、一人暮らしをする65歳以上の男性のうち、会話の頻度が2週間に1回以下の方が6人に1人にのぼることが調査で明らかになっております。私の地区においても、先ほど課長が孤独死をなさった方の人数を言われましたが、私の地区においても亡くなられた方が3人、男性でございました。そういうことからも、私も本当に区長さんも心配しております。 そこで、社会から孤立する方がふえれば、もちろん孤立は認知症にかかりやすくなりますので、その取組みについて、大田地区が地域を上げて、地域で見守りをしておりますが、その一環をちょっとお答え願えればと思いますので、お願いいたします。
○議長(富来征一君)
高齢者支援課長。
◎
高齢者支援課長(熊本昭憲君) お答えいたします。 高齢者支援課では、「高齢者の見守りは地域づくりから」をキーワードとして、今年度は大田地区の筌口地区をモデル地区として、熊本大学の徳野教授の指導のもと、「T型集落点検」を実施しています。この筌口地区は、高齢化率62%という高齢化が進み、安否確認のため黄色い旗運動等に積極的に取り組んでいる区でございます。黄色い旗運動とは、黄色い旗を玄関のポール、またはポストに掲示することにより安否確認を行っております。毎日朝出し、夕方しまうのが原則として、75歳以上の高齢者が対象となっております。市といたしましては、この調査結果をもとに市民の皆様方に報告する機会をつくって、啓発に努めていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) 私はこの大田地区の黄色い旗運動ですね、これは私も認識不足で、初めて大田地区でもやっているということを新聞で知ったわけでございます。 その前に、二、三年前でしたか、国東市社会福祉協会のほうで国東市が高齢化率が大変進んでおりますので、そういう運動をしているということで、私も現地視察をしたことがございました。それを私の地区の区長さんから、「西さん、どうしたらいいんやろうかな」という相談がありましたので、「こんなに3人も孤独死をするということはどうしたらいいか」という相談がありましたので、それは国東市が黄色い旗運動をしておりますので、区長、それをしてはどうですかというお話をしたら、「ああ、それはいいかわからないね」というお話をしたんです。そしたら、大田の筌口地区で、そこではやっているということだったので、ぜひ、今度は中山間地域だけではなく、杵築市全体が高齢化して、近隣とのつながりが希薄になっております。そういうことも踏まえて、もし成果が上がれば、取り組んでいただければと思います。そのことについては、再度黄色い旗運動にどういうふうに取り組まれるのか、お願いいたします。
○議長(富来征一君)
高齢者支援課長。
◎
高齢者支援課長(熊本昭憲君) 現在、大田の筌口地区でのみ取り組んでいますけど、大田地区全体で来年度、自治協をあげて取り組んでいこうかと聞いておりますので、高齢者支援課としてはそういう、メリット、デメリットがあるんですけど、そういうサポートができたらと考えております。 以上でございます。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) ありがとうございます。 それでは、最後に永松市長にお伺いいたします。市民の健康と安心安全のまちづくりの考えと、来年度より介護保険制度の改正がございます。これに鑑みて介護、医療、福祉が重要になってきます。市立山香病院との連携をとることが必要であると思われますので、その点についてのお考えをお聞かせください。
○議長(富来征一君) 永松市長。
◎市長(永松悟君) 地域で高齢の方が安心して暮らしていくために、山香病院とどういうふうな連携をとったらいいのかということですけども、黄色い旗の話が出ました。これは黄色い旗をただ掲げるということに意味があるのではなくて、黄色い旗を出し入れするところを近所の人たちがみんなで声をかけあうと、要するにコミュニケーションツールとして黄色い旗運動があると。そして、一歩進んだところですと、黄色い旗をもう全世帯で上げようと、それで見守りをしていこうと。つまり、高齢者75歳以上だけですと、そこは一人暮らしのお年寄りが住んでいるという、悪い人からいうとなってしまうので、そういった改良を重ねているところもあります。そういうことで、地域全体で一人一人のお年寄りを見守る。そして、やはり健康づくり、健康についても、お年寄りが自分の健康について近所の人と少しお話をしたり、外出する機会を持つ。それがまず一番最初に近所の人が顔を見合わせる。 それから、お尋ねですけど、介護保険のデイサービスであるとか、訪問看護とか介護とか、そういう人たちが地域の中に入ってきますので、そういう福祉関係者、医療関係者がその地域の支援を必要とする高齢者の方を一番よく知っています。そうすると、日常生活がどう営まれているのか。だれが一番の近所で支援者なのか。御本人が一番頼りにされているところは何か。また、心配事は何なのかということも少しずつわかってくると。 それと、病院のほうは治療をする、そしてよくして早く退院をしてもらうということが一番の病院の役割なんですが、ただ、介護現場とそれから医療現場の言葉、専門用語が違います。そこは、これが市立山香病院の仕事になると思うんですけども、入院して治療して、退院してもまたすぐに悪くなって、また病院に戻ってくると、そんなことのないように、こういう状況で退院しますよということを御家族と本人と、もう一つ、地域の中でサポートする福祉関係者や医療関係者に山香病院に集まっていただいて、月1回でもいいですから、地域包括ケア会議のようなものを開いていただいて、医療現場が、ああそうか、退院した後こういう生活が待ってたんやな、これだけ、やっぱり訓練を頑張ってねって言ってもなかなかできていなかったんやなと。そうすると、退院するときに、こういうことを気を付けてというのを家族にも本人にも言いますけれども、介護現場で訪問する人たちにもきちんと報告をしておく、相談に乗ってもらうようにしておく。それが、月1回の会議の中で、今あの人すごく元気になっているよとか、少し元気がないんやけどというときに、早めにまた治療とか、検査に来ていただくと。 そういう医療と福祉と、保健師さんなんかが持っている保健情報が、その地域の中で山香病院を中心としてぐるぐる回ることによって、みんなのレベルが高くなる。そうすることによって、早めに健康づくりに取り組める、重くなるのを未然に防ぐ、そうすると介護の度合いが早く改善する、重くならなくて済むということで、結果として御本人の生活の質が向上すると、QOLが向上する。 そして、もう一つ福祉的なことでいうと、医療費、介護保険の費用が少なくて済む。そういった形で、財源がまた健康づくりであるとか、教育であるとか、そういう農業であるとか、いろんな分野でまた使えていく。つまり、健康づくりがやはり、何よりもまして杵築市で今、大事な事かなと思いますので、病院と市役所、それから医療法人、社会福祉と一体となって、お年寄りを中心とした情報がみんな寄り添うような形で、多職種といいます、たくさんの職種が一堂に会して御本人のオーダーメイドの医療、保険、福祉が提供できるようになると本当にすばらしい地域になるのだろうと、そういうふうに思っています。 以上です。
○議長(富来征一君) 西議員。
◆12番(西紀子君) 福祉に強い市長でございますので、高齢者が住みやすいまちづくりを、しっかりとリーダーシップをとって進めていただきたいと思います。 ありがとうございました。これで、質問を終わります。────────────
○議長(富来征一君) 大変お疲れさまでございました。 課長さんにお願いいたします。議事進行上、答弁は短く丁寧にお願いをいたします。 本日は、全部の日程を終了いたしました。再開は9日の月曜日午前10時からです。 本日はこれをもって散会をいたします。お疲れさまでした。────────────午後2時47分散会────────────...