杵築市議会 > 2021-03-02 >
03月02日-02号

  • "┃      │  建て替え等"(/)
ツイート シェア
  1. 杵築市議会 2021-03-02
    03月02日-02号


    取得元: 杵築市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-29
    令和 3年 3月定例会(第1回)令和3年 第1回(定例)杵築市議会会議録(第2号)令和3年 3月 2日(火曜日)〇議事日程(第2号)令和3年 3月 2日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(18名) 1番 堀   典 義 君      2番 多 田   忍 君 3番 衞 藤 竜一郎 君      4番 工 藤 壮一郎 君 5番 坂 本 哲 知 君      6番 真 鍋 公 博 君 7番 阿 部 素 也 君      8番 田 原 祐 二 君 9番 泥 谷   修 君     10番 田 中 正 治 君11番 二 宮 健太郎 君     12番 小 野 義 美 君13番 藤 本 治 郎 君     14番 加 来   喬 君15番 小 春   稔 君     16番 富 来 征 一 君17番 真 砂 矩 男 君     18番 渡 辺 雄 爾 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  阿 部 裕 司 君      次長  松 下 康 幸 君係長  河 野 真 二 君      書記  加 藤 沙 江 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………佐 藤   剛 君企画財政課長……内 野   剛 君                    協働のまちづくり課長………………………………………………河 野   泰 君危機管理課長……大 塚 茂 治 君   市民生活課長……有 田 定 光 君税務課長…………三 浦 浩 二 君   農林水産課長……竹 中 和 男 君商工観光課長……黒 田 幸一郎 君   建設課長…………伊 藤   來 君上下水道課長……矢 野   浩 君   大田振興課長……岡 部 元 暢 君会計課長…………江 藤 昌 士 君   福祉事務所長……岩 尾 豊 彦 君医療介護連携課長……………………………………………………小 俣 玲 子 君健康長寿あんしん課長………………………………………………河 野 由紀子 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   教育総務課長……矢 守 丈 俊 君学校教育課長……真 砂 一 也 君   社会教育課長……梶 原 美 樹 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………後 藤 方 彦 君人権啓発・部落差別解消推進課長…………………………………高 橋 勝 久 君選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長……………………穴 見 智 彦 君農業委員会事務局長…………………………………………………清 原 浩 徳 君―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 皆さん、おはようございます。これより本日の会議を開きます。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(渡辺雄爾君) これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 お手元に配付してあります一般質問通告表の順序により、発言を許可します。 13番、藤本治郎議員。(13番 藤本治郎君質問席に着く) ◆13番(藤本治郎君) 皆さん、おはようございます。令和3年の第1回の定例会の一般質問初日になりました。新風会の藤本治郎です。どうぞよろしくお願いいたします。 本来ですと、新風会の二宮健太郎議員が発言順位1番でしたが、私の都合によりまして交代をしていただきました。二宮議員の発言は、発言順位3番目、本日の午後一番であります。二宮健太郎議員の発言も楽しみにしていただきたいと思います。 それでは、少しシールドがありますので声がこもるようですので、マスクを外して発言をさせていただきたいと思います。 2011年3月11日、10年前に三陸沖で発生した東日本大震災、大きな災害と犠牲をもたらしたこの災害は、10年という月日を経て、今報道される映像を見るとかなり以前に戻ってきたような感が受けられます。これも人々の絆と努力の出せたことだと感じております。 その翌日、私は当選をさせていただきました。今定例会を迎えると私も10年の月日がこの議会で関わらせていただいたなと、すごく長い時間を関わっているんだなと自分自身でも感じております。また、この一般質問も一度も休まずに、私自身にとってみれば記念すべき40回目を迎えるということで、思いもある意味ひとしおでございます。 さて、世界中に大きな影響を与えている新型コロナウイルス、対抗するワクチン接種が日本でも始まりましたが、ニュースでは全国に行き渡るのはまだ少し遅れるとあり、一刻も早く収束するに向けて対策を取っていただきたいと願うばかりであります。 そのような中、私自身も議会活性化特別委員長として任期が終わろうとしております。議会活性化が達成、なせてこそ市政の改革がなせるというふうな思いの中から、これからも皆で作る開かれた市政を目指し、今以上、あくまでも市民目線で今回も一般質問をさせていただければなと感じております。 今回は、新型ウイルスの対策の今後についてや市立幼稚園の今後、下水道事業の今後についてと、大きく三つの質問をさせていただきます。 まず初めに、新型コロナウイルス対策の今後についてを質問いたします。 昨年から本当に大きな影響を及ぼしているコロナ禍、少し収束するのかと思いきやまた広がり、なかなか先の見えない状況です。誰に責任があるのか分かりませんが、人々の生活に大きく影響をしてるのは事実であります。この国難とも言えるコロナ禍の中、強い発信力と牽引力を発揮し、人々を守るのが行政の責任であります。そういう中から、まず昨年からのコロナの影響の中、市民や企業の不安や状況などをどのように捉えているか説明をしていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) おはようございます。今定例会もよろしくお願いいたします。 それでは、藤本議員にお答えします。 市民からの問い合わせにつきましては、その内容によってそれぞれ担当課が対応させていただいてるとこでございます。お問い合わせの内容につきましては、大きく二つに分けられると考えております。 まず、1点は、新型コロナウイルスそのものに対する不安から発せられるお問い合わせ等でございます。感染への恐怖心、予防や対策に関すること、最近ではワクチン接種に関することも多くなっているところでございます。 もう一点は、新型コロナウイルスの影響による経済の停滞からくる不安感、国、県、市の対策援助などの問い合わせが寄せられているところでございます。行政にとりましてももちろん初めてのことでございますので、市民の皆様からのお問い合わせを体系的に整理できていないというところが実情でございます。今後は課ごとの御相談内容を取りまとめ分類しながら整理してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 昨年からのコロナ禍、ウイルスに対する感染予防や、またワクチン接種のこととか、また、ウイルスの影響で経済が停滞しておるんじゃないかと、そういうふうに課長は考えていますよということですよね。 初めての経験なので、世界中でどこでも同じだと思うんです、この状況というのは。どうやっていけば本当にこの問題が解決できるのかなということを考えると、やっぱり一番は正確な情報を収集して何ができるかっていうことを、どういうふうに施策を組んでいくのかということが一番大切じゃなかろうかなと私も思っております。 そういう中で、福祉の専門家として有名な永松市長には、この間どういうふうに捉えられているのかなということを一言コメントいただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 藤本議員の御質問にお答えします。 私も毎日、多くの人とお話をしますけども、やはり最大の関心事はコロナの感染症ということです。やはり健康不安ということで、最初はマスクが足りないとか、それから消毒液がないであるとか、病院では手袋とかガウンとかそういった物の不足がまず最初に、第1波がある時にそういう話がありました。 ただ、それから1年、約1年たちまして、第1波、第2波、第3波となったんですけど、やはり第3波が一番高い感染者を、多くの感染者を出しました。 今、杵築市では、第1例目となった、東京から来られた方が第1番目だったんですけど、その方を含めて34人が感染をしました。陽性ということで。しかし、2月9日を最後に、幸い20日間感染された方が出ておりません。つまり今日でちょうど3週間目になりますので、入院が必要だと思われる方もほぼ全員が退院できていると、自宅に帰られているということだというふうに思います。 ただ、もう議員も御案内のように変異ウイルスの関係がございますので、ほかの国での感染率がやはりかなり高いということですので、今のワクチンをきちんと接種していくというのが一番の課題だというふうに思っています。 副反応を御心配される方も多くいらっしゃると思います。それにつきましては、海外の治験であるとか、国内の治験を、また市報であるとかいろんな媒体を使って、その必要性と、あと安全性についても本当に分かりやすく伝えていきたいというふうに思います。 やはり不安が不安を呼ぶということがありますので、今医療従事者が先行的に、先行として接種をしておりますので、この状況、ほとんど命に関わるようなことはなかったということです。あと、高齢者の方、それから市としてもPCR検査を並行してできるようにすると、高齢施設に無症状の方が職員がうつすことがないということで、早めに発見して早めに治療をするという、このワクチンと、それからPCR検査を並行してやっていきたいと、今そういう形で健康不安、そういったワクチンに対する不安を解消していくのが一番の仕事だろうと。 それから、あと職員の、また健康長寿のほうから話がありますけど、さらにまた2名追加して、今4人体制ですけれども、もう2人したいと、増加したい、増員したいというふうに思って、万全を期したいと。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 今、市長の話の中でやっぱりマスクの着用がやっぱり必須ですよということですね。しかしながら、この杵築市も20日間、新しい感染者が出てないよと。しかしながら、やっぱり気を許すわけにはいかないというような状況のお話だったと思います。私としても、これからの方向性を少し、後ほどまた詳しくお話をしますけども、市長からもお話をいただきました。 マスクについても、昨年の今頃ですか、急遽マスクが足りないということで、医療・介護機関の方に市からマスクを提供したという話も聞いております。その中でやはり一つ私が感じたのは、手落ちがあったんではなかろうかなというのは、やっぱり歯科医師とか薬剤師、この方々も医療機関で、歯科医師の先生方なんかも目の前でやるわけですよね。そういう方々にマスクがなかなか届かなかったというのが現状にあったと思います。今回もその辺も反省も踏まえて、ぜひワクチンが全員に行き渡って、もうコロナ安心だよとなるぐらいまでの間は、やはり市からの支援をぜひお願いしたいなというふうに考えております。 また、市長からもワクチンの話が出ましたので、ワクチンの市民への接種の計画や体制づくりや目標値などを、分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) お答えします。 予防接種担当の職員体制は、1月25日付で2名のワクチン接種担当者が配置され、2名が中心となって、もともと携わっておりました職員4名と共に接種に向けての準備を行っております。また、先ほど市長から話がありましたように、さらに2名の増員を得て、対策室となる予定でございます。 接種計画については、国からの情報をもとに様々な想定を行い、計画を立てているところでありますが、あくまでも現時点の想定であり、今後大幅に変更となる可能性があります。 現時点では、2月24日に河野大臣から、4月5日の週に県に約1,000人分のワクチンが届き、その後、4月12日、19日の週に、それぞれ約1万人分ずつのワクチンが届くと発表がありました。しかし、このワクチンがどの市町村に配分されるかは県が決定するため、今のところ配分先は未定であります。 このような状況下ではありますが、接種は次のように計画しております。 3月下旬以降に、65歳以上の高齢者の方に接種券を発送します。それ以外の16歳から64歳までの方には4月下旬以降の発送を予定しております。 接種券発送後は、まず65才以上の方から、不確定ではありますが4月中旬以降に接種が開始されます。それ以外の64歳以下の方の接種は、現在のところ未定ではありますが、接種開始となった場合は、まず基礎疾患を有する方や高齢者施設の従事者が優先対象者となります。 基礎疾患とは、慢性の呼吸器の病気や慢性の心臓病や腎臓病等で通院、入院している方などとなります。接種券を送付する際、詳しく書いた説明書を同封させていただきますので、そちらで確認できます。 また、高齢者施設の従事者については、国は特例で65歳以上の方と同時に施設内で接種することを認めておりますので、杵築市は特例の方法を推進し、なるべく早く従事者の方にも接種していただき、高齢者施設のクラスターの発生防止に努めていきたいと考えております。 このように、順次接種していき、最後は16歳から64歳までの一般の方々の接種となりますが、接種時期については全く未定であります。 目標の接種率についてですが、16歳以上の方々全体では6割程度、また、高齢者の接種率は7割程度と想定しております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) ありがとうございます。1月25日付で2名の配属をして、トータル今4名で動いてるということですね。前の議会運営委員会の時も総務課長にお尋ねした時は2名体制、3月末でいきますよというから、本当にそれでいいのというふうな質問も投げましたけども、今は4名体制でやりますよということなのでちょっと安心をしてます。 他の市においては、やはりそういう推進室とか係とかいうのをきちっと設けてやっているわけであります。人口が少ない杵築市としても、やはり形としてはきちっと組んで、どんな状況でも対応できるように、課長にも、ぜひ目配り、気配りをしていただきたいなというふうに思っております。 また、話の中で、4月5日ですか、河野大臣が1,000名分を県に届けると。また、19日を過ぎる週には、もう1万人分が届きますよということなんですが、まだ配分は分からないと。本当にコロナの状況というか、支援の状況というのも寸前にならないと分からないのが現実なんでしょうね。テレビで放映されるのが、それが事実なのかなというふうに感じております。行政の人が隠してるわけじゃないんでしょうけど、でも、やっぱり情報というのは早く伝えてくれないと対策が打てないということが、国にも通じてるのかなというのが、私非常に感じております。ぜひ杵築市からも、そういう国の関係の機関にどんどんやっぱり申出をしていくべきじゃなかろうかな、そういうふうに感じております。 また、目標値ですけども、16歳以上は6割で、高齢者が7割想定と。結構、私と思ってみれば低いなちゅう気がしたんですよね。初めての集団接種、ワクチンというのに日本人は抵抗があるとは思うんですけれども、これはやっぱり集団免疫というか、皆さんがワクチンを打つことによって、免疫を作ることによって抑え込むということをしなければ、抑え込まれないというふうな国の判断であろうと思うんです。そういう中で、この6割、7割、ちょっと低いのかなという気がしますけども、もうちょっと目標値を上げるということはできないでしょうか、課長。 ○議長(渡辺雄爾君) 健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 初めてのワクチンでもあり、接種率の想定が難しかったのですが、今年度の高齢者インフルエンザ予防接種の接種率70%や、マスコミ等が行った調査の結果などを参考に設定しました。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の発症予防効果が95%と報告されているワクチンとなりますので、なるべく多くの方に接種していただけるようワクチンの正しい情報を伝え、接種率の向上に取り組んでまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。
    ◆13番(藤本治郎君) やはり情報が少ないので、ワクチンに対する恐怖というか、恐れを感じてしないという人もかなりいると思うんです。やっぱり情報をどんどん流していってもらうことが一番接種率を上げる方法じゃなかろうかなと。 それと、目標値の設定についても、何々がどうだったからこうということも一つ理論的にはあるんですけども、少し高い目標値を掲げて、じゃあそれにどうやったらかなうのかな、届くのかな、そういうことを考えていくのも大切なことじゃなかろうかなと思いますので、この辺になるとやっぱり専門的な知識等々が必要だと思うんです。必要な情報を十分に確保をしてやっていただきたいと思うんですけれども、まずどのような形で市民に周知をしていくのかということを教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 周知方法としましては、まず65歳以上の方に、3月下旬以降に発送を予定しております接種券に説明書等啓発のチラシを同封いたします。同時期から市ウェブサイトケーブルテレビ、市報等、あらゆる手段を駆使して周知活動を行ってまいります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 接種券とチラシ個別発送で、あとケーブルテレビというのは、これは普通かなと私今思ったんです。16歳以上の高齢者までの間が6割の設定ということは、若い人が打ちに行かないんじゃなかろうかなというふうに想像してると思うんです。そうなると若い人は何を情報ツールとするのかというと、SNSとかそういう媒体を使うと思うんです。何かその辺も工夫すべきじゃなかろうかなと思うんです。いろんな方々とも私も話す機会があるんですけど、結構若い、例えばお母さんとかたちなんかと話しても、やっぱりSNS関係でいろんなことを情報を入手すると。新聞を発行してる会社の皆さんには申し訳ないんですけど、新聞紙面を見るんじゃなくて、ウェブの中の新聞紙面を見るとか、そういうことやってるみたいですので、その辺も一つ考えを入れてみればいいんじゃなかろうかなと。最初のスタートを作れば、あとは更新、更新なんで、そう難しいこともないと私は想像をしております。 それでは、その中でテレビ等で見ると、医療関係者の確保や対応が困難になってるというふうによく報道されてますが、この辺については市の計画はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 速見郡杵築市医師会と数回の会議を持ちまして、協力していただけるという話をもらっております。実際の接種に関しましては、市内の医療機関に対し、ワクチンの個別接種が可能かどうかの調査をさせていただき、現在、最終の調整を行っているところであり、十数医療機関から個別接種をしてくださるという回答をいただいております。 また、集団接種も併用して行う予定ですが、開始時期はワクチンの供給数や各医療機関での個別接種の接種状況を確認しながら検討してまいりたいと思っております。 集団接種の会場は、健康福祉センター及び山香体育館を考えており、その際の医療関係者の派遣につきましては、今後、医師会や杵築市立山香病院と打ち合わせを行っていく予定にしております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 今、最終調整段階ですよということですね。10か所以上の個別接種が可能になりそうですと。また、集団接種は福祉センター、杵築地区は福祉センター、それと山香の体育館ですね、を予定していますよということですね。 これどちらを選ぶかというのは個人の判断になるんではなかろうかなと思うんですけども、やっぱりワクチン、昨日のニュースですか、何か冷蔵庫が壊れて1,000回分がパーになったとかいう話も出てます。やっぱし取扱いが非常に難しいものなんかなというふうに素人ながら感じておりますが、やはりその辺はやっぱり行政としても医療機関にサポートをきちっとしていただいて、大切なワクチンをきちっと市民の皆さんに提供していただくという方法を取っていただきたいというふうに思っております。 また、接種しに行くのに関して、高齢者の方や、また、交通手段のない方、障がいのある方いろんな、全てが健常者ではないのでいろんな場合があろうと思います。そういう方々の交通手段とか、その辺はどのように考えられてるでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 先ほど答弁させていただきました公共施設での集団接種の場合は、バスでの送迎を考えております。各医療機関での個別接種に関しましては、日頃からかかっている医療機関に行く方がほとんどだと思われますので、ふだんと同じ交通手段での受診が可能と想定しております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 集団接種の場合はバスを出すということですけど、バスもなかなか今、密になるということで、市のバスも民間には提供してないというのが情報を聞いております。その辺の対策をするとまたなかなか難しいのかなと思いますが、ぜひ交通手段の確保です、その辺はしていただきたいと思いますし、できればかかりつけのお医者さんに行くといっても、じゃあワクチンをどういうふうに運んでいくのかなと、各病院にマイナス75度をキープできる冷蔵庫、管理というか、できるのかな、それはまずできないと思うんですよ。その辺の難しい問題もあろうかと思いますので、ぜひまだもう少し時間があるろうかと思いますので最善を尽くしたいと思います。 私が、これも素人なんですけど、簡単に思ったのは、各地区館です、小学校区にある地区館を利用して、そこに行けばその辺の周辺に住んでいる方は集まりやすいと思うんですよ。そこで調整するとか、いろんなことがあろうかと思いますので、そこのところもお願いできればなと思います。 私が高齢の方からお話を聞くと、とにかく非常に怖がってます。感染すると死ぬんではないんかというふうに思ってます。確かに統計上は死亡する確率が非常に高いので、それは当然のことだと思います。そういう市民の不安がたくさんあるんですが、他市においてはコールセンターがもうできましたよという話を紙上で見ました。杵築市もコールセンターなり何なりか作らないのかな、その辺はどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) コールセンターに関しましては、公共施設で実施する集団接種の予約受付のためのコールセンターを設置する予定にしております。 御質問にあります不安を取り除く対応につきましては、現在の健康推進館内のワクチン担当職員や保健師で対応させていただきます。ただし、新しいワクチンでもありますので、市での回答が難しい場合は、県や国が開設するコールセンターを御紹介させていただきます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 健康推進館の中のワクチン担当の職員もしくは保健師が対応するということですね。回答が難しい時には県や国の機関を紹介するということなんですけど、専用ダイヤル番号とか、その辺をやっぱりきちっと市民に周知すべきではなかろうかなと感じております。 また、先ほどの答えの中に県や国を紹介するではなくて、逆に担当者、受けた担当者の方がきちっと県や国から情報を聞いて、それをお伝えするというふうにしたほうが無駄もなく、またその次の同じようなケースの時にも対応ができるんじゃなかろうかな、担当した職員のスキルアップにもなるんではなかろうかなというふうに思いますので、その辺も少し考えられたらどうかなと思っております。 では、接種を拒否した方、もう私はしないよと言った方々のケアというか、その辺はどういうふうに考えてるでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) このワクチン接種には努力義務は課せられていますが、決して強制的に接種されるものではありません。しかし、高齢者の方等が陽性となり、重症化し亡くなられているというのも事実であります。多くの市民の命を守るため、ワクチンの効果と副反応等のデータを分かりやすく示し、接種への理解を求めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 副反応です、なかなかそれも我々はよく分からないんですけれども、その辺を分かりやすく伝えていくということは大切だと思っております。一番は、市長も十分に思ってると思います。集団免疫をどのように構築するかということが、このコロナに対する一番の対策ではないかなというふうに考えていますので、ぜひ担当課長は大変でしょうけども、少しの間、そちらに一点集中ぐらいな気持ちで取り組んでいただければなというふうに感じております。 それでは、コロナに関してですけども、本年度、令和2年度の新型コロナウイルスの対応のための臨時交付金が出ております。そのことについて聞きたいというふうに思っております。 国民一人一人に10万円の給付金が出ました。それ以外に市に届いた交付金というのは幾らぐらいあったのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 まず、交付金の内示額につきましては、これまで国から1次、2次の2回に分けて合計6億7,138万6,000円の配分がございました。その後、現時点の申請段階でございますが、3次配分といたしまして、国の補助事業等の地方負担分の算定額としまして、1,072万3,000円の追加配分の内示をいただいております。これにより令和2年度の新型コロナウイルス感染症対応臨時交付金につきましては、総額6億8,210万9,000円となります。 また、現時点ではございますが、の報告でございます。令和3年の事業に充てることといたしまして、国から新たに2億5,318万9,000円の内示をいただいております。この配分につきまして、また国におきまして年度を明けてから事業内容を申請するということになっています。現在、事業内容を検討している段階でございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 本年度、令和2年度は3回に分けて6億8,000万少々、でまた来年度、3年度は2億5,000万少々が来る予定ですよということです。これも全て大切な税金の中で生み出されたお金だと思います。有効的に、効果的に、また必要に応じては大胆に使っていただければなというふうに考えております。感じております。 それでは、6億超えの取組をどのように検証しているのでしょうか。時間がない中、なかなか検証は難しいでしょうけど、お答えいただければと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 杵築市では、現時点で、飲食店や宿泊施設等におけるクラスター事案が発生しておりません。これは市民の皆様、特に飲食店等の事業者の皆様の御協力があってこそだと認識をしております。 これに先立ち、市内の中小事業者向けにコロナ対策をした際の経費といたしまして10万円の定額を補助する事業を実施をいたしました。これにつきましては、資金繰りに苦慮する中、10分の10の補助で助かったと、自分で選べるため導入したかった製品を購入できたといったお声をいただいております。 また、市内の医療・介護系施設向けに消毒液代替品が1ケース配付したり、ゴム手袋や医療用ガウンなども備蓄する事業におきましては、秋口から始まった第3波に備えることができ、医療・介護施設関係の方々から医療用物品の価格が高騰していることもあり、大変好評だったと報告を受けております。 このように各課から事業につきまして対象となる方々からどのような反応をいただいたか、市民の皆様からの声を報告するよう検証を求めており、来年度に配分される臨時交付金の事業化におきましても効果・分析を反映していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 飲食店や宿泊施設、また、医療や介護の人からのお礼の言葉があったよというふうに、本当にある意味成果が出たのかなというふうに感じております。また、今検証中の中で、この報告を受けて来年度の事業に予算化をしていくという話です。 いいことは、こう今聞いたんですけども、じゃあ今度は逆に取り組んでいて評価のしている点ももちろんですが、反省している点、そういうものはいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 反省する点とありますが、コロナの発生状況に振り回されたことは否めず、国のGoTo関係事業との連携が余り成果を上げられなかったと考えております。バスの誘致、クーポン券につきましては、観光協会を中心に非常に活発に取り組んでいただいておりますが、やはり執行残が発生しております。 また、テレワーク事業につきましても、県をまたぐ移動制限の影響が長引き、効果的なPR活動に取組づらい時期が長く続きました。 こうした状況を受けまして、令和3年度に向けては、コロナ対策としまして、物品購入や備蓄は一通り完了したのではないかと捉える一方で、執行残が多かった観光施策、移住施策について、継続できないか試案しているところでございます。 いずれとしましても、コロナのワクチン接種を第一に考え、全国の接種率などを見ながら、観光誘致等の経済対策についても検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 本当にこの今の状況です、初めてのことばかりということで、担当課長も本当に苦労してるんじゃないかなと、GoToとか観光事業、いろんな部分については、本当に人が出たらいけないみたいな状況なので、何をやってもうまくいかない、これが現実ではなかろうかなと思います。テレワークの移住についても取組ができない、これもまた移動が制限があるということが大きな問題であろうと思います。 しかしながら、その中でもやっぱし取り組んでいかなければならないことは多々あろうかと思います。来年度に向けて物品等が一応完了したというふうにお答えがあったので、ワクチン接種率を見ながら、ぜひ観光事業にも力を入れていただければなと感じてます。 やはり来年度、令和3年度がやはりある意味の正念場というふうに私も感じております。このことについて、今後1年、この1年を経験した中でどういうふうに生かしていけばいいのかなということを考えてると思いますので、その辺の話を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 行政も未知の相手でありました新型コロナウイルスも1年が経過するうちにだんだんと見えてきた部分もございます。初期に講じた対応策の中にも今から考えますれば過剰な対応であったと思われる部分もありますので、そうした点は今後の行政執行に生かしてまいりたいと考えております。 また、先ほど企画財政課長から答弁のありました6億8,000万程度の臨時交付金事業の総括を行い、令和3年度に繰り越される第3次補正予算の使途に的確に反映していかなければならないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) やはり初めての経験、もうこればっかしがずっと付きまとうんですけども、もうこれも一つ経験としてまた蓄積をしていただいて、次に準備をしていただきたいと思います。是か非かの判断をきちっと早急にして、やっぱ全庁一丸となって行動してほしいな、これが私の思いであります。施策の方向が決まれば、決めるのは一番は情報収集が大切だというふうに感じております。市民や市内の企業から情報をどのように収集する予定があるのかを教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 行政のみならず、市民の皆様や市内企業の皆様も、この1年、非常に苦しく厳しい状況を経験されてきたと思っております。冒頭答弁させていただきましたが、常日頃から市民の皆様からお問い合わせや相談事、これは生の情報であると思います。この相談内容などを体系的に整理して行政執行に反映する作業を繰り返していきたいというふうに考えております。また、場合によりましては業界団体の皆様、関係市民の皆様にヒアリングをさせていただき、予算編成の参考にさせていただく、至極当然のことでありますが、こうしたことを着実に実行していかなければならないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 本当に現場でしか分からないことってたくさんあります。ぜひヒアリングとか、時間を作ってでもやっていただければ新しい方向性が出てくるんじゃなかろうかなと思っております。 それでは、まだまだ先は見えませんが、回復に向けての施策というのを、今から私はもう既に準備して、いつでも出せるようにしていくべきじゃなかろうかなと思っておりますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 先ほどの情報収集に関する答弁と重複する部分がございますが、御容赦をいただきたいと思います。 現在の市の対策は、新型コロナウイルスに対する対処・対応策でありまして、回復施策に至っていないというところが正直なところでございます。 回復策の準備としましては、やはり困りごとの情報収集から始まると思います。コロナ禍が収束後、一足飛びに回復基調に乗るということは非常に難しいことであろうと思っております。そうでありますと市民の皆様の困りごとを解消していくことが市勢、市の勢いが回復していくことにつながると考えております。 もちろん農林水産業部門や商工観光部門などにおきまして、事前に手を打つべき部分には積極的にアプローチをしていかなければなりません。杵築市は、現在、行財政改革のただ中ではございますが、コロナ感染対策も臨時交付金という一定程度の財源も約束をされております。この財源を使った的確な予算措置が市民の皆様の信頼回復にもつながると思いますので、そのようなことで取り組んでまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) まさに未知の1年間を経験したわけであります。政府も来年度に向けてもまたたくさんの支援策を考えて、また提示をしていると思います。その辺を市民にきちっと分かりやすく伝えていただけると、それに関わる方々も回復策というのがまた講じられてくるんじゃなかろうかなと思っております。市民のために、ぜひ皆さんの英知と努力をもう一踏ん張りお願いをして、次の問題に移りたいと思います。 次の問題は、杵築市立幼稚園、杵築の市立幼稚園の今後について質問をいたします。 昨年9月と今年の1月に新聞紙上で市立幼稚園について報じられました。2月には市も市立幼稚園の現状説明と在り方の意見交換会が3か所で開催をしています。私も参加させていただきましたが、涙ながらに訴えるお母さんの声を耳にし、市民にまさに大変な心配をかけさせているなというふうに感じております。今日はその問題を少し整理をして、これからの幼稚園の在り方を聞いていきたいと思います。 今現在の、まだ少し過去も含めて、各幼稚園のここ数年の在籍状況の状況と来年度の見込みを教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢守教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) お答えします。 市立幼稚園の園児数の推移でありますが、合併当初の平成17年時点では、4歳児、5歳児、全園合わせまして203名の在籍でありました。平成17年当時の杵築地域の4歳児、5歳児の総合計が388名でありましたので、市立幼稚園への就園率は52.3%でありました。その後、平成20年から26年までは大体150名前後の在籍でありましたが、平成27年は136名、28年が105名、29年が87名、30年が80名、31年が60名、令和2年が45名となっております。 令和2年度の4歳児、5歳児の総合計が、杵築地域の総合計でありますけども、319名でありますので、就園率は14.1%となっており、平成17年に比較しますと4割弱就園率が低下しているような状況になっております。 来年度につきましては、先週末段階の締め切りで入園予定者が27名で、全園合計55名の在籍の見込みであります。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 合併当初は52%ほどありましたよということで、園児数というか、4、5歳の子どもさんの数です、388名。で昨年、今年か、令和2年度が2年が319名、70名ぐらいしか変わってないですよという中で、園時数はもう激減してると。これ、平成27年が一つの分かれ目になったのかなというふうに感じておりますが、その辺はどういうふうに捉えてるでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 共働き家庭の増加等働き方の変化、それから核家族化、少子化等により、市立幼稚園への入園が徐々に減少し、ゼロ歳から預けることができる保育所やこども園を利用される家庭が増加したものと思っております。 特に、平成27年に子ども子育て支援新制度が策定され、それまで保育が主でありました保育園、こども園も幼稚園教育が受けられるようになってから入園児が激減してきたものと捉えております。 懸案でありました預かり保育を一昨年から開始するとともに、昨年からは給食の提供も始めましたが、全体的な入園者増には現状まだ至っていない状況であります。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) こども園化が始まる前に議会の中でも幼稚園離れするんじゃないのという議論があったと思うんですよね。それにも関わらず対策を取らずに今に至ってるのが大きな原因じゃないんかなと私は感じております。 このこども園です、こども園化というんですか、幼保一体化、この辺、県内の状況とか、その辺はどういうふうに把握して、どういうふうに思われてるのか、課長、あれば一言お願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) こども園につきましては違う担当部署になるんですけど、私が把握してる段階でありますと、杵築につきましては、杵築地域は6園の保育園がございまして、平成27年に1園がこの新制度をもとにこども園化、28年以降に残り5園のうち4園がこども園になりまして、現状、保育園で残っているところが1園ということでございます。 近隣を見ますと、これはまちまちでありまして、豊後高田市さんであればまだ保育園がほとんどであると。それまでの幼児教育の取組の仕方が違っている部分がありますし、宇佐市さんであれば25園のうち9園がこども園になっておるというような状況でございます。隣の日出町では7園のうち3園がこども園化されてるということで、こども園が多いから、幼稚園が少ないからというんではなくて、幼児教育はどこに行っても、どこで受けても機会均等を求められるという状況でありますので、各市町村で取り組み方はまちまちでありますけども、そういった思いは同じというふうに私は捉えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 近隣の状況を今聞いたんですけども、やはりまちまちということなんですが、杵築の場合は、本当に杵築全体がこども園化してしまったなというイメージなんですよ。料金もこども園化になれば、保育とは違い少し安くなると、利用はしやすい、料金は安い、これは本当に利用者にとってはいいことなんですよ。そっちに流れるのは当たり前かなと。それを市外にどんどん発信して、若い御家庭の皆さん杵築で子育てしましょうよぐらいなことがあれば、70名の減少も抑えられて、少しでも何らかの形で幼稚園に来る方があったのかもしれませんし、やっぱりこれは、ある意味対策不足だったのではなかろうかなと私は感じております。これ幾ら今さら言っても話にならないんですけども、平成29年ぐらいでしたか、統廃合のルールを議会のほうにも提案していただきましたが、あれから1回あっただけで何も音沙汰なく今回ぽんと出た感じがするんですけど、その辺はどうなっているんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 平成23年3月に杵築市立幼稚園適正規模適正配置検討委員会から提言をいただきまして、その中には、1、適正規模、2、適正配置、3、保護者ニーズへの対応、4、幼保一元化という4つの柱がございました。適正規模につきましては、少なくとも10人程度のよって構成される集団経験が必要である。適正配置については、杵築地区は1小学校1幼稚園制が敷かれ、就園機会の格差はないが、就園率の低下から公共性を欠く結果となっているので、市民全体の理解を得るために、将来の動向を見据え、統廃合を含めた効率的な運営、配置を検討するよう指摘をされております。 保護者ニーズにつきましては、預かり保育、給食の提供、3歳児保育の実施を私立幼稚園や保育園の状況を考慮しながら、検討すべきであるとの提言を受けております。これらの提言を受けまして、山香地区では、平成25年度から受け皿となる民間保育園に経営を委譲、大田地区では平成26年に市立保育所と幼稚園を統合し、幼保一元化を図りました。杵築地区については、幼稚園の形態は存続したものの、適正規模、適正配置及び保護者ニーズへの対応については現状のまま推移してきております。御承知のように、熊野幼稚園につきましては、平成19年から14年休園が続いておりまして、豊洋幼稚園につきましては、平成30年から入園者がなく3年間休園となっておりますが、休園や閉園に関する基準は現状定められておりません。何らかの基準が必要であること、また提言にある適正規模、適正配置を実現するため、平成30年の総合教育会議の中で、杵築市立幼稚園の休園及び閉園に関する要綱案が議論、承認されたことから、同年9月の全員協議会の中で一度御説明させていただきました。しかしながら、休園、閉園の基準づくりが先行し、保護者ニーズへの対応が置き去りになっているとも御指摘をいただきましたので、一旦要項を棚上げする形で、預かり保育、給食の提供の検討を実施するに至ったところであります。 また、市監査委員からは、園児数の減少により、園児1人当たりのコストがかなり高くなっている。行政コストだけで決められるものではないが、私立との役割分担を考慮し、再編を検討する必要があるとの御指摘を受けております。 以上の状況を踏まえ、以前御説明した内容を基本とした要綱を定例協議会に提案し、制定したいと現状考えております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) ある意味、情報はかなり入手をしていた中で、対策が打てていなかったと。一番はやっぱり利用者がいるということなんですよ。利用者のためにやっている事業じゃないですか。子どもたちのためにやっている事業の中で、そこがなおざりになっていたというふうなことではなかろうかなというふうに想像します。先日、未来戦略推進プランの説明会がありました。その中に、市民の皆さんもいろんな思いで来られていると思うんですが、その辺の市民の状況、市民説明会の状況等、教えていただければ幸いですけど、どうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 行政改革大綱に基づく未来戦略推進プランを策定する中で、幼稚園の在り方については、緊急財政対策や今回の行財政改革に関係なく以前から議論していた内容であることから、戦略推進プランの中に掲載をさせていただきました。新聞の掲載のされ方で保護者の皆様が不安を感じたのではと心配をしておりましたが、市民説明会の中では、市立幼稚園のことについての御質問、御意見はございませんでした。しかしながら、先週議員も御出席いただきましたけども、先週の2月22日から3日間、行財政改革市民説明会とは別に、保護者と地域の皆様を対象に、市立幼稚園の現状説明と在り方の意見交換会を実施させていただきました。その中で、たくさんの貴重な御意見、御要望をいただきました。主なものとしましては、幼稚園の教育は行き届いており、学校との連携もできている。地域からなくなるのは困る、基準を設けるのは理解するが、緩やかにしてほしい。預かり保育や給食が始まったが、周知が足りていない。ホームページや広報にもっと力を入れるべきである。入園を増やすために制服、体操服のリユース制度、検診時でのチラシ配布などを検討してほしい。3歳児から預かることはできないかなど、切実な御意見をいただいております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) そうですね、本当、市民説明会はいろんな方が来るんで、たくさんの人も集まるんで、なかなか声を上げるというのは、特にお母さんとかが中心になってくると思うんで、難しい状況があったのではないかなと想像します。その中で、丁寧に市立幼稚園の現状の説明の会をやっていただいたということで、市民の本音が課長の手元にも届いたんであろうと思います。届いたのはよかったんですけど、保護者にしてみれば寝耳に水といったのが現状であろうと思います。私もそのときの資料を今日ここに持ってきましたが、この4ページの一番最後、3番に、休園、閉園の要綱(案)による具体的な内容ということが上がっております。1番は、熊野幼稚園は令和3年をもって閉園しますよと。豊洋は令和4年までで在籍の人数でゼロをしていますので、ゼロの場合は閉園ですよとか。3番目、これが一番来た保護者の方にはびっくりしたんだと思います。その他の園(杵築幼稚園を除く)については、令和4年5月1日までに園児数が10名を超えない場合、入園募集を停止し、在園中の園児が卒園した後休園となる予定ですと。休園が3年間続いた場合は閉園となりますというふうに書いています。あくまでも一番上に案と書いているんですけども、やっぱりそういうふうに説明されると、これがそのまま行くんじゃないかなと保護者の方々は思っているんですよ。何も説明もないままに、令和4年の5月1日ったら来年の5月ですよ。今の時点で55名しかいないのに、じゃあ、どうやって10名いっていない園は10名にするんだと、やり方も努力も何もできない中で、手足をもぎ取っていくのというふうなイメージだと思うんですよ。やっぱりこれは、少し行政として周知に欠けているんじゃないかな、配慮に欠けているんじゃないかなと私思うんです。あのとき教育長も課長も同席をしていただきました。課長も一生懸命、これはあくまでも案ですよというふうにはおっしゃっていたようですが、やっぱり受け取る側のほうは、どうなのかということもきちんと確認したら、そういうふうに受け取ってしまうと思うんですよ。あのときに、涙ながらに、流しながら声を震わせてお母さんが訴えていましたよね。この中に、課長のさきの話の中にも、監査委員からの指摘もあって、財政難が非常に厳しいということも、あの場でもおっしゃっていましたが、やっぱり次代を担う子どもたちに投資をしない町には誰も住みませんよ。誰も住みたいなんか思いませんよ。何で豊後高田市があれだけ若い人が定住して子どもたちが子育てが優遇されているというふうに宣伝できるのか、内容を考えてみれば杵築市のほうがもっといいと思いますよ。それなのにあえて閉園に向かう、閉園することがいいか悪いかというのはまた別の議論なんですけれども、教育に支障を来すようなハンドルを切ってしまう。この辺はもう少し考えていくべきじゃなかろうかなというふうに私は思っております。 じゃあ、今後どのような方向になっていくのかということをお知らせください。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 現在利用されている保護者の皆様や地域の方々の思いは強く受け止めておるつもりでございますけども、これらの経過や今の情勢を考えれば、園児数の確保に努力した上で入園者数が増えない状況が続けば、休園、閉園、統合は避けて通れないものと考えております。教育にお金のことは言うべきではないということは重々承知はしておりますけども、一方で、先ほど申しましたけども、監査委員会の御指摘のあるとおり、私立との役割分担を考慮して再編を検討するとの意見もございます。杵築幼稚園を除く他の園は、築29年から39年を経過し、大規模改修や建て替えが必要になってくると思われますけども、園児数の著しい減少の中で、全体の公共性と公平性を考えた場合、建て替え等の対応は難しいものと存じております。また、幼稚園の民間移譲、幼保一元化、小学校の統合を実施した地域の方々の思いもあることから、このまま園児数が増に転じなければ、市立幼稚園についても有識者会議の提言を基本に、統廃合を実施せざるを得ない段階も出ているものと認識しております。ただし、先ほども申し上げましたけど、入園する努力は引き続き続けていく所存でございます。今後は、いただいた御意見を踏まえた上で、基準のなかった休園、閉園についての要綱を定め、出生数やこども園が一部ないことなどの地域の実情を考慮しながら、杵築幼稚園を中心とした幼児教育、他市に負けないような幼児教育を進めていきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 時間が、私の配分が非常に悪くて、なくなってきたんですけど、もう1問、下水道の話残していますが、また次回にさせていただきたいと思います。今の課長の説明の中にもありましたが、やっぱり努力せずにハンドルを切るのはどうなのかということを私は言いたいわけであります。その辺は、やはり教育というのは本当に大切なことでありますので、教育の一番の司る教育長に、最後に、3分ぐらいコメントしていただければ助かります。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育長。 ◎教育長(清末陽一君) ちょっと時間がなくなってしまいましたが、もう幼稚園自体、私も出ておりますし、杵築幼稚園でございました。十分小学校に併設する形で立地されて、非常に幼児教育を担ってきております。ただ、先ほど言いましたように課長からありました27年の新制度からやはり幼稚園児童数が減少して、こども園のほうにというふうになります。ただ、私といたしましても、ちょうど29年度末にちょっと幼稚園の今後の休園、閉園を頭に入れながらというふうに思っております。30年にちょっと棚上げと言いましたけども、預かり保育、給食等も今当然やりまして、何とかというふうに思っております。ただ、私も山香小の統合関係、それからいろんな統合等に関わってきましたけども、非常に、そのことも十分重要視してみるべきだと、杵築市全体として、ということであります。この前、3回説明会を行いまして、頭の中には、あの要綱の書き方自体が、私たちもちょっと反省でありますが、休園、閉園要綱等も実施をするんだという、そのある面で前提はやっぱり崩したらいかんなと思っております。いろんな幼稚園の児童数等も十分考慮しながら、教育委員会として、ちょっと残り少ない時間ですが、いただいた意見を十分重要視しながら考えていきたいと思っております。ありがとうございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) 最後に、課長にちょっと少し期限を緩和すべきだと思うんですよ。その辺はどう思いますか。あと30秒です。 ○議長(渡辺雄爾君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(矢守丈俊君) 今、最後に教育長が少し触れさせていただいたんですけども、当初の案で説明させていただきましたので、現状令和2年度が終わろうとしております。そういった部分を含めて、実施時期等については、教育委員会の中でもう少し検討するということを教育長と話しております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 藤本議員。 ◆13番(藤本治郎君) ありがとうございます。ぜひ、利用する方々の思いになって、いろんな事業をつくっていただければなと思います。 以上をもちまして、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 9番、泥谷修議員。(9番 泥谷修君質問席に着く) ◆9番(泥谷修君) 皆さんおはようございます。議席番号9番、壱五一会の泥谷修であります。マスクは取らせていただきます。 今やはり最大の関心事は新型コロナウイルスであるというふうに思います。考えてみますと、昨年の1月から感染が拡大いたしまして、1年間過ぎまして、それからもう3月ですから、それから2か月も過ぎてというふうなことであります。その間、やはり予測通り1波、2波、3波というふうな感染の波が押し寄せてまいりまして、今現在は、かなり感染者数が減少して、首都圏だけ緊急非常事態宣言ということでありますが、しかし今後そんな4月の入学やいろんな人の動き、入社等によりまして、リバウンド、再拡大というふうなことも懸念されてのそういう時期であろうかというふうに思います。この間、医療の関係者の方々、そしてまた飲食とか、そういう影響を受けた事業者の方々につきましては、大変な御苦労があったというふうに思います。一般の家庭におきましても、家族の方と、特に県外の家族の方とはほとんど会えないような状況が今も続いているんじゃないかというふうに思います。そういう閉塞感の中で、大変、なかなか苦しいような1年間どん底であったと思います。 そこで、今はワクチンであります。大分県でも先月の末ですか、医療の従事者の方々優先に接種がされたということであります。今後、このワクチンが広く接種がされまして、そういう免疫ができてぜひ収束に向かっていただきたいというふうに思っております。今後とも、市立山香病院の医療の方々を初め、市役所におきましても、健康長寿あんしん課の職員の方々を中心に、ぜひ今後とも市民のために頑張っていただきたいというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。 それでは、私は今回の一般質問、最初でありますが、今、杵築市の観光の中心地と言っていいと思いますが、酢屋の坂の下に建物が建設されております。よく私も耳にします、あの建物は何なんですかねということで、これは町の中心部、観光の中心部でもありますので、多くの方が関心を持っているんだというふうに思います。そこで、その建物について、まず最初にお聞きいたしたいというふうに思います。その建築に至る経緯等について、まずお聞きいたしたいというふうに思いますが、この建物を建築しております事業主体の方と事業の目的について、まずお聞きいたしたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 事業主体は、まちづくり雪笹株式会社でございます。事業目的でございますが、まちづくり雪笹株式会社の前進でありますまちづくり活用組織であります。城下町地区まちづくり協議会におきまして、城下町地区の魅力や課題について調査研究するとともに、景観整備やにぎわいづくりの創出を目的としたさまざまな事業を展開してまいりました。現状のままでは、城下町地区は徐々に衰退の一途をたどる恐れがあるため、これまでの活動の中で得た収益を町へ還元、再投資し、継続的に地域課題に取り組むまちづくりに特化した法人組織を設立をいたしました。その最初の事業として、商店街の空き地・空き家対策の一環となるまちづくりの拠点施設「増田屋」を建築し、ここから商店街や地域の活性化と次の担い手の育成を図っていくということでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) 事業主体は、まちづくり雪笹株式会社ということで、この会社は、以前ありました城下町地区まちづくり協議会という若い方々がよく頑張っていらしたが、その経営体を衣替えして、法人組織にしたということであるというふうに思いますが、そうしますと、会社の構成員につきましては、市内の若手の経営者ということでよろしいですか。そして、増田屋というお名前ですが、これは屋号だというふうに思いますが、恐らく以前同じところに、同じ場所に建っていたという建物、屋号の商店だということで、それでよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) そのとおりでございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) それでは、今建っている建物の概要について教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 建物についてでございますが、木造2階建て、1階床面積が47.77平米、2階の床面積が58.76平米、延べ床面積が106.53平方メートルとなっておりまして、1階がアンテナショップと貸店舗及びフリースペース、2階が宿泊施設ということでございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) これは、市が事業主体ではないということでありますので、なかなかわかりにくいところももしかしたらあるかもしれませんが、そういうこともよろしく、含めてお願いしたいというふうに思います。 それでは、この事業費とか、その財源でありますが、その内訳についてわかれば教えていただきたいと。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) この事業につきましては、まちづくり施設整備事業補助金を活用した事業でございます。事業費につきましては、あくまでも建築のみでございますが、補助金の申請する時点では、総事業費が2,992万円、そのうち1,968万6,000円が市からの補助金でございます。残りの額につきましては、自己資金や借入金という形になっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) この事業についてはまちづくり施設整備事業補助金を活用したということであるようであります。私も、まちづくり雪笹の代表者の方にもお会いしましてお話もお聞きしましたが、今答弁いただきましたように、補助金は約2,000万弱でありますが、そのほか、かなりの金額が必要であったと。その中にはやはり土地の購入費とか、そういうのもあって、それについてはやはりかなり苦労されたというようなこともお聞きをいたしました。財源につきましては以上のような形であろうかというふうに思います。 次に、このまちづくり施設整備事業補助金、これにつきまして教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) このまちづくり施設整備事業補助金といいますのは、地域活力創出基金のうち、一般財団法人、民間都市開発推進機構──通称民都機構といいます。──のほうから拠出金を5,000万円及び運用益を原資とし、まちづくり拠点を整備することにより、民間が主体となったまちづくりを推進することで、地域の活力を取り戻すことを目的とする補助金でございます。補助金の交付の対象となる事業につきましては、この民都機構が定める住民参加型まちづくりファンド支援事業実施要綱の第2条の第2項に掲げる事業で、市としましては、地域の特色を生かした景観の形成、まちの魅力の向上、伝統文化の継承、観光振興、安全安心なまちづくりの事業が交付対象となっております。補助金の額につきましては、2,000万円を限度額とし、補助対象経費の5分の4以下となりました。ただし、施設整備等の所有者が個人または営利企業に属するものにつきましては、補助対象経費の2分の1以下となります。助成対象事業の選定につきましては、学識経験者等で構成する杵築市まちづくり施設整備事業選定委員会において審査を行い、事業対象を決定しております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) このまちづくり施設整備事業補助金でありますが、地域活力創出基金、そしてまた民間都市開発推進機構ですか──よく民都機構というふうに申しておるようですが──からの拠出金を活用して事業を進めるということのようであります。これは、この事業につきましては、民間が主体となったまちづくりを推進することで、地域の活力を取り戻すというような、そういう趣旨のような今説明があったとおりでありますが、お聞きしますと、今回のこの増田屋の事業だけではなくて、平成2年度におきましては、そのほか地域の活力を取り戻す、魅力を生むとか、そういうような事業にこれが充てられているということで、非常にこういう事業については、今後の杵築市のいい方向な事業に充てられているのではないかというふうに思いますので、この事業につきましても、ぜひ活用はしていただきたいと、いい方向に活用していただきたいというふうに思います。 今お答えになりましたようなこの事業の選定につきましては、委員会の中で審査するというふうなことも言われますが、その委員会の中で、ちょっと例としまして今回のこの事業につきましてはどういう委員会の御意見が出たのか、差し支えなければお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。
    ◎企画財政課長(内野剛君) 昨年の5月26日に杵築市まちづくり施設整備事業選定委員会を開催をいたしました。その際の意見でございますが、これまでのまちづくりに対する取組や今後に対する思いというのは評価しますが、経営面での若干の不安があるので、その辺については商工会や銀行等の専門家に助言等を受けることが必要ではないか。また、事業を行う上で大切になるのはやる気であり、タイミングが大切。今背中を押してやらなければ、これまでまちづくりの先頭を走ってきた若者の腰を折ることになる。今後のまちづくりが滞るのではと、また、やる気のある若者たちを支援していくということであれば、その後のフォロー、建物が建った後にどういったことをやっていくのかというところをしっかりとフォローしていくということが必要であるといった意見もございました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) ありがとうございました。この先ほど申しましたが、建設されている場所が観光城下町、杵築市の中心地でありますが、この建築場所の選定につきましては、どういうことで、その経緯等ございましたらお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 建築場所の選定につきましては、事業者の方にお話をお聞きいたしました。土地の選定に当たっては、市が酢屋の坂下広場の土地を購入し、整備したように、この建設場所はまちづくりの一丁目一番地と考え、地元の手で拠点施設を整備し、町筋の空き家・空き地対策になればと、そういった思いがあるからと聞いております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) 私も、先ほど申しましたように代表者の方とお話しましてお聞きしましたが、これまで、議会の中でもこの城下町の商店街の空き家や空き地の、これの対策についてのいろんな課題、問題について議論があったというふうに思っておりますが、なかなかこれが前に進まないというのが現状であったんじゃないかというふうに思います。今回のこの事業、城下町のまちづくりを何とかしたいという思いの中で、そういうまちづくり雪笹の方々もそういう場所の選定についてあちこち空き地をいろいろ探したり、持ち主と交渉したりとかいうふうなことをされたようでありますが、なかなかすぐには思ったところが借りれたかというと、なかなかそうではないと、そういうこともあったうえで、今の現在地に確保することができたので、そこで建築したというような、そういうようなことのようでもあります。なかなか、ですから、土地の所有者とは、それぞれの土地にもございますので、すぐには思ったようにはできないというのが実態ではないかというふうに思います。 それから、次に、酢屋の坂と、これは近接しておりますので、その景観、全体に対する影響等につきましては、どういうふうにお考えになっておりますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 城下町地区地区計画地域内に建築される建築物等の外観に関しましては、市の条例によって、修景基準が設けられております。御質問の増田屋につきましても、建築場所が城下町地区地区計画区域内であるということから、その外観などにつきましては、杵築市城下町地区町並み建築審査会におきまして審査をしており、修景基準に適しているという審査結果でございました。このことを受け、まちづくり施設整備事業補助金の事業対象としたといった次第でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) それでは、今回、この件につきましては、町並み建築審査会、そこでいろいろな御意見をいただいているということでございますが、よろしければ、そのどういうふうな御意見があったのかというのをお聞かせ願えればと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) 城下町地区町並み建築審査会とは、城下町地区地区計画の区域内に建築される建築物等の外観について、条例の規定に定める修景基準等に適しているかどうかということを審査を行う組織でございます。増田屋の外観につきましても、建築審査会におきまして審査を行い、修景基準に適合しているという回答をいただいたところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) 審査会の意見も適用しているということのようであります。先ほどもお話ありましたが、そこに同じような建物がかかるなということも事実であるということであると思います。そこで、私も、今実際工事やっておりますので、現場を行って見させてもらいましたし、現地の方との、工事の方ともお話もさせていただきました。まず、あそこに何が建っているんでしょうかというふうに心配と申しますか、関心持っておる方は、恐らく、今の建築の状況を見たときに、恐らく足場がぐるりに全部足場があります。そして、シートで全部覆いがかぶさっております。私も、最初は、通りを通ったときにはそういうのを感じましたが、現地に行って、建物の中とか、周囲もずっと見させてもらいまして、これは、多分全部完了して、足場とか、覆いのシートが全部取ってしまうと、これは建物自体がもう少し小さく見えるようになって、多分他の商家とか、酢屋の坂などとも一体的な城下町全体の商店街としての景観が保てるんじゃないかというような、そういう気がいたしました。ぜひ、そういうふうな形であそこの建物が、全体の城下町の中になじんでいただきたいと、そういうふうに思った次第であります。多分、完成してあそこに行って見られると、そういうのを思われる方が多いんじゃないかというふうに思いますので、あそこの建物入っている、何だろうかと思っている方はぜひまた出来上った後も見ていただきたいというふうに思います。それから、最後の方になりますが、今後の建物の活用計画につきまして、わかる範囲でお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) まちづくり雪笹株式会社によりますと、観光客に対するフィンガーフードや軽食の提供、地元特産品の販売を行うアンテナショップの運営、杵築市での創業を考えている方に対するレンタルスペース、宿泊施設などを計画しているそうでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) 杵築市には、これは旧杵築市ですが、杵築市には観光地としてであると思いますが、お土産物屋がないとか、食べるものがないとか、泊まるところがないとかいうような、昔からこれはよく言われております。聞きもいたします。実際そういうことはないんでありましたが、そういうことに対処するための建物がこの増田屋であるという、その建築の意図は、そういうことであるということであるというふうに思います。そういうことで、お聞きしたところによりますと、まず、観光客のお土産品もそこに置くと、それはもちろんお土産品でありますし、地元の産品の農産物でありますとか、そういうふうなものも含めて販売するというようなことのようであります。そして、合わせまして、食べ物としましては、おにぎりとか、今考えておるのが味噌汁でありますとか、団子汁とかでありますとか、そういう軽食、江戸時代でありますが、そういうふうなちなんだものを考えているようであります。そしてまた、宿泊施設として、これは2階でありますが、本当に十分ではないかもしれませんが、しかしこれは1つの最初に取り組むということで、ここを宿泊施設、レンタル的なスペースとしてお貸しすると。ただし、そこで食事は提供しなくて、食べるものは城下町のほうに食べに行ってもらうというふうな、そういうことを考えているようであります。私もここがそういうふうな1つの水先案内ではありませんが、1つの皆さん方のこういうふうな、そういう杵築に足らないものがそっから始まって解消していくようなものになれば、にぎやかになればいいなというふうに思っている次第であります。 最後になりますが、この施設につきまして、観光面からどのようなことを期待しているのかお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 まちづくり雪笹株式会社は、その前身である城下町地区まちづくり協議会の時代から、城下町商店街の空き地・空き家対策に取り組まれ、自らその空き地対策としてまちづくりの拠点施設増田屋を建築されました。増田屋が酢屋の坂の横に建てられましたことで、城下町観光の中心地が一段とすばらしいロケーションになりますので、観光客に喜ばれる絶景スポットとして人気を博しますとともに、テレビドラマや映画等のロケ地としてまた一段と格が上がり、注目される場所になると考えております。また、1階にはフィンガーフードのお店やレンタルスペースが設置されるとのことですので、杵築ブランド認定品や特産品の販売所、和雑貨のお店、観光体験ブースなどに出店していただくことで、お客様にぎわうとともに、行列ができる人気店が誕生しますことを期待をいたしております。また、2階は、宿泊施設になるとお聞きしております。現在、本市では城下町地内に散在している古民家や武家屋敷を宿やレストラン等に改修し、それらをつなぐことにより、城下町全体で1つの散策型ホテルをつくっていくという城下町杵築古民家ツーリズム事業の取組が始めており、この増田屋がその宿の先駆けとなります。 これを契機に、城下町内に古民家を改修した宿や店舗が次々にオープンし、城下町や商店街ににぎわいが創出されることを期待いたしております。本市といたしましても、コロナウイルス感染拡大が収束に向かうと同時に、多くの観光客にお越しいただくよう、観光誘致活動を強化し、まちのにぎわいや活性化を創出するとともに、増田屋にもたくさんのお客様を送り込みたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) ありがとうございました。私もこの建物が城下町商店街のまちづくりの第一歩になるように期待をしております。杵築のやっぱり観光は江戸時代の城下町であろうと思います。北台南台の武家屋敷と真ん中の城下町商店街であるというふうに思いますが、この江戸時代のまちづくりを全面に出すことが非常に大事だというふうに思います。今後、この建物が先ほど絶景スポットという言葉もございましたが、周辺の景観とマッチして、そして江戸時代の情緒を醸し出すような、そういう象徴になるように、期待をしているところでございます。ぜひ今後頑張っていただきたいというふうに思います。 それでは、次の質問に移りたいと思いますが、今、杵築市では、人口が減少していく中で、これまでもたびたび移住や定住の施策が取り上げられております。その中で、今コロナ禍でありますが、このコロナ禍における移住政策についてお聞きしたいというふうに思います。最初に、最近の人口の推移についてお聞きいたしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) お答えいたします。 初めに、平成17年10月に杵築市、山香町、大田村の3市町村が合併した当時の総人口は3万3,870人でございました。以後、全国的にも地方からの人口流出や少子高齢化の傾向が続く中、平成29年7月末におきます市の人口は3万人を割り、2万9,979人となっております。また、最近の市の人口の推移につきましても、各年度4月1日付の人口でお答えいたしますと、平成28年が3万486人、平成29年が3万111人で、対前年で375名の減、そして、平成30年が2万9,772人、こちらも対前年で339人の減、平成31年が2万9,241人、こちらも対前年531人の減、そして令和2年が2万8,687人で、対前年554人の減となっております。最後に、令和3年1月末現在の人口ですが、2万8,194人で、この時点で対前年493人の減というような状況となっております。 合併時以降でございますが、1年間の人口の減少の状況は、約370人ほどの減少の傾向が続いているというような状況でございます。それから、ちょっと申しわけございません。ちょうど2月月末の27日の土曜日でございますが、大分合同新聞のほうで、大分県内の人口の状況が記載をされておりました。大分県の状況も過去1年間の人口の推移の状況は9,448名の減少ということで推計が出されております。県下市町村におきましても、自然減、あるいは社会減の傾向が続いているというような状況で報道がなされていたところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) ありがとうございました。最近の人口の状況をお話をいただきました。合併したときが平成17年の10月、人口先ほどお話がありましたが、3万3,870人。このときは、平成17年10月はちょうど国勢調査があった年の月でありまして、このときは、国勢調査の人口が3万3,567人であります。約ここで300人近く、ちょっと差異があるんですが、これは3万3,870、今課長の回答にありましたのは、恐らく住民基本台帳人口、住基人口だろうと思います。3万3,567人というのは、国勢調査の人口、国調人口と呼んでおりますが、これをもとにして人口の増減を表すのが、推計人口というものであります。昔からどちらかというとこの推計人口のほうが実態に近いのかなというふうなことも言われておりました。と申しますのが、住民基本台帳人口の中には、実際はこちらにいないけど、特に学生さんとか、県外に実際いるんですけど、住基人口の中に含まれているということで、人口が若干多いというふうな傾向にあるというようなことでなるようであります。 今お話がありましたが、合併後しばらくは減少する杵築市の人口は、300人台だったというふうに思いますが、今お聞きしますと、1年間で大体500人ちょっとは人口が減少しているということで、減少する幅がちょっと大きくなっているんじゃないかという気がいたしております。 今紹介ありました大分合同新聞の先週の土曜日、27日の記事に人口のことが載せてありました。私もこれも見てみましたが、これを見ますと杵築市の人口は、これは昨年の10月1日現在であります。2万7,958人、先ほど課長が申しましたのが2万八千幾らだったというふうに思いますが、この記事の人口は2万7,000です。2万8,000既に切っております。これはですから、この記事の人口は推計人口であります。国勢調査から人口の増減を差し引きした分が2万7,000、これが昨年の10月でありますので、既にこれは私もびっくり、実際したようなことでありますが、2万8,000を切っていないというふうに思っておりますが、これは、2万7,000人台に今杵築市のほう行っているんじゃないということになろうかというふうにも思います。ここで同じようにほかの市町村も載っておりましたので見てみますと、日出町であります。日出町は2万7,874人ということで、杵築市と84名しかこの推計人口、昨年の10月1日現在では違わないと。ときどき聞きますが、日出町は杵築市よりも人口が増えたということ、これは、どこの市長が言っているかもしれませんが、そういうふうなことも聞きますが、いよいよそういうふうな杵築市も時代になってきております。 また、もう一つ、国東市を見てみますと、2万6,008人であります。もう国東市は間もなく2万5,000人台になるんじゃないかというふうなことは、これからいくと予想されます。ただしかし、この国東市を考えてみますと、もう間もなくしますと大分空港が宇宙港というようなお話が出ております。そうしますと、恐らく国東市におきましては、空港の周辺を再開発を多分するんだというふうに思います。と申しますのは、宇宙港になりますといろんな関係者が外国からたくさん、恐らく来るんだというふうに思いますし、そういう再開発をするというふうなことが予測されます。そうしますと、国東市は、もっと今よりも活況を呈するような、空港周辺を中心にしまして、人口につきましても、全体の人口がそんなに増えることはなかなか難しいにしましても、減る割合が減っていくんではないかというふうに思いますので、そういう中で、国東市、それから、日出町の間にあります杵築市もこれは頑張らにゃいかんなというふうに、本当に思っているところであります。 そういうことでありますが、次に、今、昨年の4月7日の緊急事態宣言の発令以降、テレワークということが、非常に国を挙げて推奨されております。出勤者の数を最低7割減らすと、出勤者を7割減らすと、それによりまして、それに代わります出勤者を減らして在宅勤務を増やすという、そういうことが大きく取り上げられておりますし、今もそれは継続しておる状況であります。そういうことになりますと、働く場所を地方に移す法人なり会社なり、個人の方々が増えてくるということになろうというふうに思います。そういうことを情勢見越して、先ほどもお話がありました国からの交付金、地方創生臨時交付金というのが6兆なり、前年度はあったというようでありますが、それを活用して、今杵築市でもこのそういう方々を杵築市に誘導するための事業を行っております。私もこの事業につきましては、非常にいい事業だというふうに思っております。そういうことで、この事業を皆さん方にも知ってもらいたいというふうに思いますし、この事業について説明を求めたいというふうに思います。 まず最初に、これは、新型コロナウイルス対策事業というのが頭につきますが、その中の空き家即入居物件加速化事業補助金というのがございます。それの申請状況等につきまして、御説明願えればというふうに思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) 空き家即入居物件加速化事業でございますが、最初に事業の内容としましては、市の空き家バンク制度に登録をされています市内の空き家の所有者または管理者の方を対象に登録物件である家屋の改修、リフォームを進めることで、コロナ禍の中で、地方への移住を検討されている方の受入れの促進を図るものでございます。補助金の補助率としましては、改修に要した経費の3分の2、補助金額の上限は120万円となっております。現在の申請状況につきましては、2月末時点で12件の申請を受け付けているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) 空き家を改修するための補助会ということで、補助金額も改修積立て経費の3分の2というふうなこと、そしてまた、上限が120万円ということでありますが、これも今12件の申請ということでありますが、こういうこともぜひもっと希望者を杵築のほうに誘導できればしていただきたいというふうには思っております。 それから次に、テレワーク移住補助金というのが同じようなものでありますが、これについて説明していただければと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) こちらも、テレワーク移住補助事業の内容でございますが、最初に、テレワークにつきましては一般的にICT、情報通信技術を利用しまして、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方と位置づけられており、雇用型、自営型に大別をされております。御質問のテレワーク移住補助金の事業内容につきましては、県外から杵築市に転入し、市内におきましてテレワークを活用されまして、就業の継続が可能な個人、または世帯の方の受入れを図っているものでございます。 補助金といたしましては、世帯で転入された方に対しましては50万円、単身で転入された方につきましては30万円の補助となっております。 令和3年2月末時点で1世帯3名の方でございますが、関東地方からの受入れを行っているところでございます。 また、現在年度も差し迫っておりますが、単身世帯の方の相談も受けているような状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) コロナのことも恐らく全国の各自治体で取組はされているのではないかと思います。これはやはり競争みたいなことになるんじゃないかというふうに思いますが、そのためには、やはりそういう受け入れる自治体として、先ほどもお話がありました魅力があるような、そこに行ってみたいというふうな、行きたいというふうな自治体である必要があるというふうには思いますが、次に、今後とも普及が期待されるんですが、今申しましたような、そういう自治体として求められるというようなことはどういうことかというようなことをできればお答え願いたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 協働のまちづくり課長。 ◎協働のまちづくり課長(河野泰君) コロナ禍の状況の中で、自治体が求められていることはということでございますが、先ほど来テレワーク等のお話もございますが、まず新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、地方でもテレワークの環境さえあれば都会と同様に仕事ができるとの認識がICT業界等を中心に拡大をしているような状況だと思っております。また、国はこの流れを加速させるべく、デジタル社会の実現と、地方分散型地域社会の実現に力を入れていくとされております。このような中、杵築市におきましても、テレワークを意識した移住定住施策が今後必要だと考えております。具体的には、現在行っておりますケーブルネットワーク網のFTTH化、通称光化というふうに言っておりますが、光化による高速インターネット網の整備に加え、杵築市自身もICTに強い体制づくりを行う、そして例えばマイナンバーを使ったコンビニ交付などのデジタルトランスフォーメーション、こちらは、例を挙げてみますと、手続等のデジタル化、またはオンライン化等によりまして、事業の低コスト化を図るですとか、サービスの向上を図るというような事例がございます。こういったものを進めていく必要があると考えております。 また、令和2年度におきましては、大田地域におきまして、公共施設間を結ぶ先ほどの光化のイントラネット網を利用しまして、令和2年の1月まで大田地域のほうで、デイサービス等で使用されておりました施設が現在空き公共施設となっておりますので、こちらを利用して、光回線を利用した民間インターネットを利用できる工事を行い、テレワーク事業者を募集する実証事業を現在進めております。今月3月末には、事業者を募集する予定としております。 最後に、令和2年度に実施してまいりました事業につきましては、新型コロナウイルス感染症対応臨時交付金等を活用しまして実施してまいりましたが、先ほど御質問をいただきました移住関連補助金の有効活用を初め、今後も国、県の動向を注視しながら、有利な補助金を活用し、事業を推進してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) ありがとうございました。大田地域におきましても、前のデイサービスセンターを活用して、そういう受入れの施設をつくっていきたいと、テレワークやワ―ケーション、そういうのを施設として活用したいということでありますが、ぜひ、こういうことも大田の皆さん方、厚意的に受け入れるように、そして大田地域も元気になるように取り組んでいただきたいというふうに思います。 協働のまちづくり課長さんからいろいろお話をいただきましたが、今後とも、このコロナ禍を今現在は見据えて、そしてまたコロナ禍の将来、先まで見通して、こういうふうな事業が定着していくように、そしてまた杵築市の人口につきましても、定住が進んで増えていくように、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。 それでは、最後になりますが、先ほどもお話しましたが、こういうふうに移住や定住、テレワークもそうでありますが、行きたいというふうな、そこに行ってみたいというふうな市にするために、やはりそういう不断の努力は私たちも大事であるというふうに思っております。それで、最後に、魅力ある活力のある地域にということでありますが、そういう地域につきましては、魅力があって、活力があるし、これはどういうものかといいますと、いろいろあると思いますが、自然であったり、歴史や文化でありましたり、田舎らしさや食べ物であったり、人の動きであったり、地域の産物やいろんな祭りや催し物であったりするんだというふうに思いますが、私いつも思いますが、合併したんですから、この合併した杵築市として、全体としての魅力や活気を生むことが非常に全体として大事だというふうに思います。それぞれ地域地域にいろんな人を引きつけるところもあると思いますが、そういう全体としての魅力や活力を生むことが大事だと、それにつきまして、市長にそのような関係の関連のお考えがありましたらお聞きしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 合併して、平成17年の10月に合併して、そしてその間いろんなハード整備も随分入ってきました。そして、合併しなければできなかったような大きな公共事業もできました。そして今杵築、それから山香、大田とそれぞれどんな魅力があるのかというのは、やはりそこに住んでいる方が一番よく御存じです。それで、例えば旧杵築でありますと、重要伝統的建造物群の保存地区に認定されたり、それから、小熊山古墳と御塔山古墳が国の史跡に認定され、それから、あと杵築の城の跡、代山のほうと、それから下の御殿跡が共に国の史跡ということで、2か所、文化庁のほうから非常にこれは国の宝だと言われるようなものも指定を受けました。そして、今コロナ禍ですけども、山香にあるいろんな自然であるとか、食べ物であるとか、それから大田のやっぱり白髪田原神社であるとか、そして、何よりもそういうとこに住んでいる方が本当にそれぞれ山香、大田、旧杵築を誇りを持って、そしてそれをつなごうとしていますので、これをより一体化して、PRに努める、そして、ウィズコロナ、アフターコロナをにらんで、いろんな動画とか、ほかの市町村を見ると、いろんな動画も充実していますんで、おととい、CM大賞、杵築がやっておるので、大田の人たちが総出で出て、おばあちゃんたちが出て、あれは、100本、年間、コマーシャルをとれると。OABです。あの18市町村17、1個参加しませんでした。そもそも魅力があるところにやる気のある人たちは出ているということです。これをやはり、大分県内の人はわかってくれていますけど、全国に、それから海外にも向けて情報発信していくというのが、今から本当に大切なことになりますので、全集中でそういうPRに努めていきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 泥谷議員。 ◆9番(泥谷修君) ありがとうございました。やはり、杵築に住んでいる人たちが誇りを持って、自信を持って、外から人を招けるような、そして案内できるようなそういう市域にぜひみんなで力合わせてやっていきたいというふうに思います。 今、新たな動きが出ているというふうに私は思っております。魅力のある食べ物、食べ物屋さん、あちらこちらに、そしてまた同じように特色のあるお菓子屋さんとか、そしてゲストハウスでありますとか、レンタルスペース、お貸しするスペースのお店がありますとか、そういうものが最近出てきております。大変うれしく思っておりますが、これは、スマホのインスタグラムでどんどん拡散をしているということのようであります。私は、そんなにうまく使え切れませんが、それによって大きな人の動きが杵築の中でも生まれているようであります。そういうふうになりますと、魅力があったり、活気が生まれたりして、人が集まってくると、やはり全国から例えば自分の知り合いでも、東京から友達が来たときにそういうところに連れていくとか、そういう紹介ができるようなところが増えてきているというふうに思います。私は、奈狩江地区に今住んでおりますが、奈狩江地区でも、私の地域でも食べ物でありますとか、ゲストハウスでありますとか、カキ街道でありますとか、それとか、そういうものができてきております。これも、先ほど言いましたインスタグラムで人が集まっているようであります。さっき言いましたカキも皆さん御存じのように、住吉浜の入り口に最近できました。11月28日にオープンをいたしまして、それから2か月ちょっとで1万7,000人ぐらいの方々があそこのお店にいらっしゃったと。私もよく前を通りますが、土曜も日曜もありません。平日もいつもいっぱいで、1時間、2時間待ちのような状態で、そういうふうな海鮮を主体としたレストラン、これは、カキだけではなくて、年間を通していろんな魚等も年間杵築市はいろんな魚稚が捕れますので、それも提供したいというようなことのようであります。そういうレストランもあります。 今、私の地域では海岸が非常に風光明媚ということで、自然環境が非常にいいということで、事業も国の交付金もいただきまして、遊歩道の整備、対岸の整備、松林の整備をいたしました。これは、1か月以上かかりまして、延べ100人以上出てみんなで。これは地元のみんなで行いました。重機も5台ぐらい入れてみんなでしました。重機を使える者もおりますので、いたしましたが、先ほど市長も言っておりましたように、やはり地元の人が主になって、その地域に磨きをかけるというふうなことが、そういう態勢が大事だと。これも、今回私のところも住民自治協議会が主体となって行っておりますが、そういうふうなまとまりをもって地元で地域に磨きをかけるということは、非常に大事だというふうには思います。そういうことで、合併をしたこの杵築市を全国に誇れるように、そういうまちにしたいと。そしてまた移住、定住も自信を持って、みんなで思うお迎えできるような、そういう杵築市にしたいというふうに私どもも思っておりますので、ぜひ皆さん一緒になって今後も頑張っていきたいというふうに思います。どうか今後とも頑張っていきましょう。 以上で、一般質問を終わります。ありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) ここで、1時まで休憩いたします。────────────午前11時56分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 11番、二宮健太郎議員。(11番 二宮健太郎君質問席に着く) ◆11番(二宮健太郎君) 皆さんこんにちは。お昼も済みまして、昼からトップバッターの新風会、二宮健太郎です。今回は山香温泉風の郷の件について質問をさせていただきたいというふうに思っております。 先般、この風の郷については、前の臨時議会のときに、予算等がつきまして、いろんな動きが今回見られました。ただ、この風の郷の運営方法、また運営方針、これは令和元年の9月頃ですか、ちょうど指定管理が令和2年の3月末に終了という形で、次の方向を探っていた時期であります。杵築市は、この風の郷の運営をどうするのか、また指定管理でやっていくのか、いろんな方向性を探っておりましたが、結果、その当時我々が9月に全協で聞いた話はこの大銀経済経営研究所さんに作成を依頼して、この風の郷の方向性を民間のほうに施設を貸すという形で運営していく方向に変えていくというような方針を探っておりました。この内容もしっかり見させていただき、議員も勉強したんじゃないかなと思っております。そのプランが出されて、その後12月に指定管理じゃなくて、無償貸し付け、無償貸与という形の公募を出されましたが、結果、手を挙げる、名乗り出る方がいなかったのか、結局公募にならず、応募者出ず、結果的には、残りの期間、1年延長で指定管理をお願いするというような事態になってしまったというのが大まかないきさつだと思われますが、まず、この改修工事が先般行われて、今現在行われておりますが、この改修工事に至るまで、行政側の考えていたこの工事に至るまでの説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 昨年6月に山香温泉風の郷の無償貸与による運営事業者の公募を行い、その募集の際に、数社からの問い合わせがございましたが、築20年を経過し、老朽化した施設改修や維持管理に経費を要することがネックとなり、なかなか応募に至りませんでした。そこで、山香温泉風の郷の営業を存続し、地域を活性化していくためには、利用客の少ないコロナ禍に施設を一時休業することで、その間に老朽化した温泉施設を改修し、コロナウイルス感染の収束に併せて再オープンすることが望ましいと判断をいたしました。また、従業員の継続雇用が重大な命題である。また、工事期間中も施設管理業務等が必要になることから、雇用調整助成金等を活用しながら、従業員を継続雇用し、交代勤務を行っていただいております。現指定管理期間中の雇用を確保し、4月以降の新たな指定管理者に雇用の継続をお願いしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 大変老朽化した施設を改修するということは、僕は別に間違っていることだとは思っていませんが、この当時の我々にしていただいた質問というか、提案では、あたらないと、お金がないので、財政事情厳しい杵築市は、この施設はあたらずに、借りていただける方を募集しますというような内容で説明を受けました。その件に関しても、全くその反対の意味もございませんし、もともといた方たち、山香の住民の方はもちろんなんですが、私もたまに使用しましたが、大変いい温泉施設なので、それこそ継続して運営してくれればありがたいなというふうに思っておりました。ただ、公募しても応募者現れず、また土壇場のぎりぎりになって900万の指定管理料を支払って、継続運営していただくような事態を招いたということは、行政側にもやはり責任があるんじゃないでしょうか。私は、今まで無責任にこの施設を野放しにしていたとしか考えられないんです、正直。あれは山香のものだから、そのままやってくれればいいという感覚でいたのかどうかわかりませんが、ただ、杵築市として合併して、杵築の財産となった以上は、やはり責任もって施設管理をしていかないといけないんじゃないかなというふうに私は思っていました。 そこで、次の質問に移らせていただきます。12月の議会で、追加議案として施設改修工事委託料に6,000万円、指定管理が整備した建築物の購入費に255万円、市がコロナ禍の中で休館を要請した休館期間の営業負担分131万円を初め、施設改修による工事期間、1月3日から3月末日までの1次休業期間に関しての休業補償分1,317万円計上して、合計7,732万円の整備事業が12月議会で可決されました、最後の追加議案として。私は、先ほども言いましたように、この工事には反対したいわけじゃなくて、私の思いは、コロナ禍の予算をこちらのほうへ注ぎ込むのがいかがなものかという思いで反対させていただきましたが、結果は、14対3という形でこの議決は可決して、現在工事にかかっております。 この施設改修工事の工事内容及び金額は、果たして適切だったのでしょうか。返答を求めます。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 現在、老朽化しておる脱衣室と浴室、サウナ、外柵等の改修工事を行っております。施設の改修業務委託料は、設計費や工事管理費を合わせまして、税込みで5,877万8,924円となっております。なお、工事費や設計管理費につきましては、委託事業者から見積もりを徴し、本市建築技師が個々の設計単価など、設計内容を精査し、市の設計に準ずる適正な工事金額であることを確認をいたしました。また、設計費や工事管理費につきましては、大分県の業務に関する算出方法に基づき、適正な金額であることを確認いたしましたので、施設改修業務委託料の金額は適正と考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) いろんな技師の方も立ち会って、いろいろ精査していただいたと思います。説明も受けました、産建のほうで。工事内容も見にいかせていただきましたが、ただ、不思議に思ったのが、これだけの大工事、6,000万近くかかる大工事なのにも関わらず、なぜ入札もせずに契約をしてしまったのか、そこの点についてお聞きします。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 市が通常のように設計入札を行えば、工事の完成まで長期間を要し、施設のリニューアルオープンが秋頃まで大きく遅れると推測されます。そこで、早期のリニューアルオープンに向けて、契約から工事完了までの期間を短縮するために、今回の改修工事は、地方自治法施行令第167条の2第1項第2号の規定及び杵築市随意契約ガイドラインに基づき、施設の老朽化や修繕が必要な箇所の状況、お客様からの苦情、要望内容など、詳しく把握している現指定管理事業者である有限会社ぺントハウスクラブに委託をいたしました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 市が行えば、工事の完成までに長期間を要すると、いろいろあるんでしょう、手続等が。急遽こういった形で丸投げするような形になったという話です。ただ、この入札という概念が、基本、やはり市の中であるのに、これ民間に管理委託をするからといって丸投げして工事させていくのが果たして適切なのか、妥当なのか、その法律でクリアしているからいいとかいうレベルの問題なのか、その点については、課長どのような考えを持っていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 基本的には、やはりその他の工事等もございますが、その金額に応じて随意契約であったり、入札で行って契約をすると、それが正式な取りきめだと思います。全てこの随意契約の在り方をやっていては、なかなか工事の委託といったことが、工事の請負、なかなか難しくなりますので、今回は、昨年から指定管理期間を1年延ばさせていただいて、指定管理をしながら次の指定管理事業者を募集かけましたので、言いますと、苦肉の策として、何かいい契約方法はないかということで、この契約方法を探し、精査した上で契約をさせていただいたところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 何とも言い難いんですけど、実際、課長のお立場は難しいと思います。課長が頼んだというわけじゃないんでしょうし、ただ、我々も見に行かせていただきましたけど、後ほどまた工藤議員さんとかも質問を控えておるんで、私もここは深くは掘り下げませんが、地元の地場企業が地元の建物をあたるというのは通常当たり前じゃないですか。それを北九州から来た業者さんがせっせと地元の皆さんが宝と、最近何か急に宝とどうしてか言い出したこの施設が、なぜか他市の企業さんが参入して下請けとして働いている姿を見ると、本当に残念だなと、自分のところ、郷の宝を自分たちがあたっていくのが普通じゃないんですか。何で入札してくれないんですか、地元の企業こんだけいるのに。土木、建築たくさんいるじゃないですか。6,000万の内容も、そんなに大きな金額じゃない工事が分かれていましたよね。塀であったりりとか、壁であったりとか、サッシであったりとか、分離発注すれば、やっぱり地元の事業主さんも仕事があったんですよ。そこをしなかったんです。それは時間を急ぐためとか、理由をつけてしまったら、もう地場はやっていけませんよ。それを宝というのもちょっとおこがましいんじゃないですか、正直、課長を責めるわけじゃありませんが、市長を通して伝えたいと思っております。この壁が邪魔ですけど。 そこで、今回のような大規模改修を行う際、本来であれば、3月末の指定管理期間の終了後に行うことが市の財政状況を考えてみても、私は適切だと思っておりましたが、なぜ休業補償費を拠出してまで工事を早く進める必要性があったのか、教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 先ほども答弁させていただきましたが、利用客の少ないコロナ禍に一時休業し、老朽化した施設を改修の上、コロナウイルス感染の収束に併せて、リニューアルオープンをすることが望ましいと考えました。それが1つでございます。また、従業員の継続雇用が重大な命題であり、工事期間中も4月以降の宿泊予約や問合せに対応、施設管理業務、夜間警備等で交代勤務が必要になることから、従業員を継続雇用し、4月以降の新たな指定管理者を雇用の継続をお願いしたいということで、地元雇用をつないでいきたいという理由がございます。 もう一つ、3月末まで指定管理者がオープンしますと、今コロナ禍で、またかなりの赤字を抱えるというふうになります。そうすると、やはりその3月末までは、開けるのが非常に難しい状態であるということでございましたので、このやり方、3月、1月に締めて3月までに工事をやるというやり方を選ばせていただきました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) コロナ禍で、経営が厳しいと、だから早めに休業させて、補償を出してあげて、従業員の生活を守ってあげたいという考えはすばらしいと思います。ただ、これは、それで苦しんでいる方はたくさんまだほかにいます。コロナで、この風の郷の従業員さんだけではなく、この1社だけ認めれば、ほかの指定管理も認めていかなければならないというふうに思います。先ほどの課長の話や、全協のときでのいろんな話を聞きましたけど、常にここでネックになってくるのが従業員さんの雇用を継続、これを守らなければならないというところに私は常に引っかかるんです。確かに守らないといけないのは、守らないといけないんですけど、これを考えなきゃいけないのは経営者のほうじゃないんですか。従業員の雇用を守るというのは経営者の仕事じゃないですか。市民の生活守るのが行政の仕事じゃないんですか。 まず、論点が違う、考え方の違う、お金突っ込み方が違うと思ったので、この質問しておりますが、まず、コロナ禍で大変な時期に、1社だけ一部だけの企業にこのコロナ予算、今回もたくさん7,000万近く使いましたが、ほかにも苦しんでいる、コロナで、飲食店さん、宿泊業さん、いますよね。そういった方に今年2月ですか、新しい予算立てました。飲食宿泊事業継続特別給付金、これは大枠で1,000万円ですが、100社をメインに1社につき10万円の支給なんです。これは先月補正で通りましたけど、それは当然通すべきの話ですので、これが7,000万近く使われたこの風の郷だけに使われたお金が、もし残りプラス20万、30万、100社に5,000万でもいいですけど、50万でも1社渡っていったら、かなり助かると思いますよ。本当に。10万もらって喜ぶ宿泊店さんいますか。それはもう雀の涙で、微々たるもんですよ、本当に考えたら。ただ、ない中でも一生懸命絞って考えてこれを出してくれたんでしょうから私は文句は言いませんが、もっと効果的に出すべきだと、このとき私は思っていました。ただ、このコロナ予算としていただいた予算は、やはり市民に行き渡るように届けるのが行政の役割だと私は思っていますし、今回の工事に関して、工事内容に関しては、産建の委員と皆さんと行きました。確認もさせてもらいましたけど、説明を受けていた温泉システムの改修という工事、大義名分があったにもかかわらず、行ったらただのリニューアル工事だったんです。サッシのやり替えとか、壁のやり替えとか、温泉のシステムに直接関係なくて、ただのリニューアル工事だった。それをもろ肌で感じました。塀を作ったりとか、古くなっているんで、とか言っていましたけど、このリニューアル工事を申しわけないですけど、何で3月で指定管理の期間切れちゃうのに、待てなかったのって思いませんか。1,300万、確かに従業員さんの雇用調整助成金の足りない部分を補填したという説明受けましたけど、6割、7割、雇用調整助成金がもしお給料で出るんであれば、その残りの3割、4割を市が補填してあげたということだと思うんですけど、明細も見ましたけど、そんなに止めてまでしなきゃいけないことだったんでしょうか。本当にこの工事についてはもう、わざわざ休んでまでさせる必要性があったのか、疑問でならないんです。この産建のメンバーで聞かせてもらいました、課長も立ち会っていただいて、何が一体この施設の悪い点は何なんですかと聞いたら、温泉システムに多大な経費がかかる原因として、温泉の源泉に、泉質ですね、問題があって、ボーリングして、湧き水は今止まっているそうなんです。水道水を注入しているそうですが、新たな湧水を見つけ出して、それを注入して薄めたりしながらやっていかないと管が詰まるのかどうかわかりませんが、そういった形でやっていかないと、もっと、今以上にお金がかかっていくんだというような説明を、ここがおかしな点、直さなければいけない点だったはずなんですよ。だけど、今回はただのリニューアル工事でした。この事実確認したときに、今回の工事7,000万近く、6,000万かかって、やった工事で、原因追及、もともとの大まかな原因は改善できていませんが、市はどのように考えていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 議員おっしゃいますように、この議会でも、委員会でも、最初は、協議の上、運転システムの改修をぜひ行いたいということでスタートしたと思います。昨年の年末ごろからこの工事を1月から3月にすることが決まってから、1月から3月の3か月では周辺とか近くで水脈の探査を行って、そこに本当にボーリングしてその水が出るかどうかの調査をして、そこからパイプを引っ張ってきて、風の郷のほうに送り込むんですが、3か月では到底終わるような工事ではないということで、以前からいろいろ指定管理業者から、風呂が漏れて、上からあふれ出ないということや、お客様が入ったときに、窓の外が見えないようにガラスが曇っている、そういうことがありまして、いろいろ改修が出ていましたので、今回温泉システムが一番改修が、市側としても、指定管理事業者側としても進めたい工事があったんですが、どうしても3月末までに終わる、4月からオープンしたいということで、工事を切り替えて、リニューアルオープン、傷んだところを中心にやり替えたということになります。それによって、議員言われるように経費の削減のほうにはなりませんが、リニューアルで新しくなりますので、お客さんがお越しいただけると考えておりますので、収入増のほうで経営の赤字、経営がよくないところを逆に収入増のほうでまず埋めながら、今から調査に温泉システムのほう入って、来年度以降また協議をお願いしながら、改修を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 収入増、大いに目指していただきたいと思います。 その収入増について、次の質問に入ります。これまで、風の郷の現在の指定管理者、認定されて5年経過、また継続して1年で計6年ですか。たちました。当時は山香出身の方が経営者であるということで、しかもホテル経営者ということで、大変期待も高かったという印象を今でも覚えています。ふるさとの観光振興に積極的に力を注いでくれるという思いを聞きました。ただ、昨年は、コロナ禍の中で、本当にどのホテルも宿泊も飲食も大変だという中で、継続の運営に手を挙げてくれた、大変ありがたいなというふうに感じておりましたが、蓋を開けると、赤字経営だという話を聞いております。赤字経営といってもどれほどの赤字なのか、行政側で把握している経営内容について詳しく教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 令和2年9月末までの状況でございますが、利益剰余金、これはこれまで運営していただいた間の収益についてでございますが、約1億1,645万円のマイナスとなっております。近年では、コロナ禍による来場者の激減が多くの赤字の原因となっており、令和2年度の半期で約1,980万円の赤字を計上しております。通年では、人件費や温泉施設に係る水道光熱費、施設の維持管理経費などに多額の経費がかかることが多くの原因の一つとなっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) すごい赤字なんですよ。5年間で1億6,000万、だから、年間で2,000万ぐらい赤字なんですか。さっき黒字経営にしますと言っていましたけど、2,000万の赤字をいきなり黒字に変えるというのは、コロナ禍の中ではなおさら難しい問題なんですが、ちょっと更衣室あたったとか、ちょっと、窓ガラスがよくなったとか言っても、それで温泉施設に2,000万も超えるほど来るのかなという感覚を受けておりますが、この赤字経営が続くことを今回、今公募をかけていますよね。公募に応募したまた現指定管理者が手を挙げてくれて、認定をしたんですよね、たしか。そこでお伺いしたいんですが、赤字が経営上続いている会社をまた再度指定管理者に選定することは、通常考えられるんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 選定委員会を行って、例えば候補者を決定して、現指定管理者が最後1社ということで候補者に上がっております。選定委員会の中では、その中には経営の専門の方、それから経営の有識者の大学助教授とかいらっしゃいましたが、過去の赤字決算に係る人件費とか、修繕費などの支払い状況について、言及がございました。言及がございましたが、候補者の運営にかける思いやお客様に県内でもトップレベルの高評価をいただく宿となっていること、などが評価され、評価点数が基準点数を大きく上回る結果となり、候補者に決定をされたところでございます。その中では、やはり施設にかけるお金がやっぱりかなり多い、それから人件費にかけるお金が多いですねという、そういう言及がございました。 市といたしましても、その選定結果を受けまして、候補者は、運営にふさわしい指定管理者と考えておりますので、今後、今議会で最終日に候補者が承認されましたら、協議をしながら、今から健全な経営に向けて、両者で頑張ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 指定管理者の考え方もいろいろあると思います。この今までやっていただいた方なので、安心というか、信頼はあると思います。ただ経営内容は本人が赤字でもやるというのであれば、それは、経営者として先をどう捉えているのかは、御本人に聞かないとわからないと思いますが、先ほど出た雇用者の数、これは、経営の現状の経営に対して、ふさわしいのかな、数にしてもそうですし、給料の設定にしてもそうなんですけど、現状の雇用者の数や、経営方法は特に問題ないのでしょうか、確認したいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 雇用者数につきましては、レストラン部門の従業員を派遣会社に委託するなど、調整をされており、交代制の労働時間やフロアの業務量などから勘案すれば、ほぼ適正であると考えられており、来年度も継続雇用を予定しているようです。また、指定管理事業者は事業経営に多くのノウハウをお持ちですので、経営的な問題には、改善を繰り返しながら解決をしていただいております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 改善を繰り返しながら解決していくということで、なかなか、本当難しいですね、雇用者を守っていくというのは。マックスのとき、お客さんがフルマックスで入っているときは、50人の従業員さんで、てんやわんやで忙しい忙しいといってできるのかもしれないですけど、宿泊客が少ないと、施設で時期があれば、閑散としているときは、逆に人が多過ぎて、大変な時期も迎えると思いますし、年間を通して黒であれば御の字で、赤だとしてもちゃんと運営できる赤であれば、それはそれでいいのかなと思うんですけど、いずれにせよ、先ほど6,000万近く投じたお金をプラスになるように頑張っていただきたいんですが、なかなか道のりは遠いように思います。 そこで、風の郷の最後の質問に行きますが、今後施設運営をどのようにしていきたいのかという考え方なんです。この課長が言う多くのノウハウを持つこの今指定管理者がやっていただいておりますが、それでも2,000万の赤字を毎年生んでおります。そこに、この施設を改善していくことももちろん大事なんです。ただ、この施設運営って、いろんな経営者のやり方あると思うんです。今回のようにお金をかけて、更衣室きれいにあたる、大変悪くはないんですが、そこの経営者の方の持っているホテルは高級路線のホテルなはずなんです。そういったラグジュアリーのホテルを運営している方が、風の郷の運営をラグジュアリーに変えていきたいと思ったとき、どっからお金が出るんですか、マイナス2,000万の年間赤字しているところが。だから今回市からお金出したんだなと、ふと思ってしまいました。高級路線は大変よろしいんですが、ちゃんとしたもくろみがないと単なる設備過剰投資で破綻する原因になりますよね。だから、この施設運営について、杵築市としては、どのように今後していきたいのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 風の郷は、杵築市の観光の核となる施設として、また、山香地域を活性化する中心的な施設として、今後も長く観光や宿泊事業に精通した事業者に運営をしていただき、地域の活性化を図っていきたいと考えております。今回、無償貸与で公募を行って、なかなかやはり施設改修にお金がかかるということで、なかなか事業者の応募がありませんでしたので、無償貸与から指定管理という、市が施設の改修費を出すという、そういうふうな公募に変えました。最低限経営ができる形に市がやはり施設整備をするということで、指定管理として応募をしたところです。また、次、5年後にまた更新がございます。その更新の際には、事業提案型の公募に切り替えることで、施設の売却や無償譲渡、無償貸与などの事業者様からの提案により、市費を投入せずに、または市の財政負担を軽減しながら、施設の営業が続けられますよう、検討を重ねてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 無償貸付け、もちろん、ずっと前から言っていた話なんですが、提案型という言葉がよく出てきますが、永松市長は、5年後、これで5年間ペントハウスクラブさんがやっていただければ幸い、途中で放り投げるという言い方は失礼ですけど、できないと。コロナが厳しくてできないというようなことにならざるを得ない可能性も、いろんな可能性があるんで、そこを今、宝とおっしゃるのであれば、あの施設を今後、杵築市としてどういう位置づけにしたいのか、市長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) やっぱり、今山香温泉がコロナの中、世界中ですけども、非常に厳しい状況で、どこが経営しても赤になる状況だと思います。やはり、杵築市全体を見たとき、旧杵築、山香、大田を見たときに、今杵築市内であれだけ高い評価を得ているホテル、温泉はありませんので、これは、基本的には残していきたい。市としては、市の所有物ですので、劣化してそれが事故が起こったりとか、それから、いろんな被害をお客様に与えたりということになるとこれは所有者責任になりますので、やはり、ここ10年、20年とあたっていないところが、多いんです。それが手を入れながら、そして5年間は今の指定管理者でお願いしたい。コロナの関係でどうなるかわからないという議員のお話ですけども、確かにそういうことがあるかもしれませんが、いずれにしても毎年というか、きちんとした今日御指摘もありましたような人の問題であるとか、それから施設の、それから一番ポイントは、赤字を垂れ流してしまう原因は、配管の問題で、あれもオープンしてからやはりすぐに詰まるということで、あれを入れ替えるということで、あれがなければ、本当にコロナがなければ、もう一つコロナがなければ順調にいっていたもんですから、あそこをやはり私どもも所有者の責任として、きちんとした運営ができて、そして杵築市全体であの温泉施設、あの海辺はやはりいいものがあります。でも、山の中に温泉地があるということであれば、これからまた国東半島で宇宙港とかできましたり、そうすると、別府、湯布院に行く前に、うち、杵築に非常にランクの高いところがあると、これはやはり売りになると思いますので、いずれにしても5年間お願いして、それから後は、また山香の方で、若い人たちであの施設をこうしたい、ああしたいというような話があれば、今の経営者の方と、今度議会で議決いただければペントハウスさんがすれば、そこと話し合うということは十分できますし、その申入れもしていますので、ですから、山香の人たちが造った施設が今非常にコロナ禍ありますけども非常にレベルが高い評価を得ているとこですので、それを山香の中に残すにはどうすればいいのか、5年間は指定管理者、その後の問題もやはりいろいろ知恵を出し合って、とにかく残すというのが基本的に私の考えです。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 気持ちは受け取りました。残してほしいと、私は住んでる地区は違いますが、結構好きな施設であります。住民の方も残してほしいと思っておると思います。ただ、あまりにも赤字であれば、やはり経営するのも大変だし、地元の方が、過去にはNPOの方がやってくれていたんです。地元の方々の集まりで、でも、こんなに赤字が垂れ流されると、やはり手を出さなくなりますよね。民間人当たり前のことなんですけど、そこをやはり行政がしっかりと修繕なら修繕で道筋をつけてあげないと、やはり残せるもんも残せなくなってしまいますよ。できれば、そこもよく検討して、残して、市長の思いなんで、あれを杵築市のレガシーとして残すんであれば、しっかりと考えていただきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 続いての質問に移っていいですか。 ○議長(渡辺雄爾君) はい、どうぞ。 ◆11番(二宮健太郎君) 続いては、水道の質問に移らさせていただきます。さきの杵築市の新浄水場施設の建設については、既設の上水道施設がもう地区50年以上経過して、施設の劣化や耐震性の確保が問題になっていると聞いております。また、八坂川の源泉水質の悪化により、浄水場処理に大変苦労していたため、当時新浄水場建設計画をし、今JFの隣接地である約1万2,000平方メートルの用地を取得して、設計を進めていた経緯があります。しかしながら、工事が一向に進まないなど、計画変更の話が迷走して、結局のところ現施設の改修にとどまるような話で、今議会でもまとまろうとしているのが現状ではあるんですが、今回の全協で、この浄水場施設の建設方針が出てまいりました。確認のため、これまでの経緯と今後の方向性を伺いたいと思います。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢野上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) お答えします。 新浄水場の建設については、平成17年度に杵築市上水道基本計画を策定する中で検討が開始をされています。ただ、実際の計画がスタートしたのは、平成20年度にJF大分から浄水場建設用地として隣接地を取得してからとなります。以降、進入路の用地取得と工事、浄水場の基本設計、そして平成28年度から30年度にかけて、浄水場の実施設計を行っております。 しかし、こうした中、市としては、新浄水場の建設費を抑制しても、約42億円かかることに加え、老朽化した市内の排水管等の更新費用を考慮した場合、水道料金を大幅に値上げをせざるを得ないということ、さらには、現浄水場の土木構造物の耐用年数が当時15年残っていることなど、こうしたことから、平成30年第2回定例会の全員協議会に、新浄水場の建設見直しと併せて、現浄水場の改修を提案してきたところでございます。 この提案を受けて議会でも杵築市新浄水場建設に係る調査特別委員会が設置をされまして、上下水道課の職員も関係者として出席する中、事業の収支計画や水道料金の改定予想等の資料を用い、説明を行ってきたところでございます。これまで、5回の委員会が開催され、最終提言として、新浄水場の規模縮小及び水質改善を目的とした新たな水源試掘が決定をされているところです。 また、並行して、水道事業審議会も開催してきました。こうした中、令和3年2月10日に開催した審議会において、市が提案した建設方針の4案をもとに審議いただいた結果、現浄水場の耐震費用を含めた改修費用が約11億円と、新浄水場建設の場合と比べて約31億円安いこともあって、現浄水場の土木設備を耐震改修するとともに、建設施設、機械及び電気設備を更新し、議会の調査特別委員会の提言により実施した試掘ボーリングの2か所の水源は、今後の経営状況を勘案して新設すべきとの結論に至っております。 その後、当議会に先立つ2月15日に産業建設委員会を開催いただき、水道事業審議会の答申を市の要望案として報告しております。さらに16日に議会調査特別委員、17日に全員協議会において同様の報告を実施してきたところです。 今後の予定ですが、全員協議会で市の要望案を承認いただいたことから、第2回定例会、6月議会へ現浄水場改修工事の実施設計と繰上償還費用の補正予算を計上したいと考えておるところでございます。なお、実施設計に2年ほど要することから、本体工事の改修は令和5年度を予定しておるところです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 今、流れをお伺いしました。この流れの中で、水道事業審議会の答申を得て、市の要望と併せて産建のほうにお話をいただきましたが、この水道事業審議会の立ち位置は大きいと思うんですが、この委員の選出方法、また委員はどのような方なのかをお伺いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 本市の水道事業に関する事業の調査、審議及び意見具申を行うための機関で、平成18年に設置をされたものです。現在、委員は10人で構成され、学識経験者、市議会議員、水道利用者、区長の代表、その他管理者が適当と認める者のうちから、水道事業管理者が任命することとなっています。ただし、具体的な委員の選考については、上下水道課にて選考を行っているというところです。なお、任期は2年となっております。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 上下水道課で選任されるということで、僕が今産健の委員長させてもらっていますが、市議会から議長と、私が産建の委員長として、選任でこの審議会のメンバーに入っていました。また、5月には変わってくるとは思うんですが、そのときに行った審議会のメンバーを見ますと、やはり簡易水道の長であるとか、区長の連合会長であったり、住民自治会長であったり、よくいろんな会議でお顔を拝見される方ばっかりなんですが、ただ、思ったのは、水道事業に精通している方がその中におられるのかなと、正直水道のことわかっているのというのが正直なところです。それと、年齢層、また女性とか、主婦層の声も聞かないといけないと思いますし、若い世代、特に水道料金を今度値上げしようかというような話がちらちら聞こえておりますが、若い世代の声も全く反映されない中で、そこで答申を固めて、議会で議決したら完全に通って値上げ始まっちゃいますけど、いいんですか、こんなことで。水道審議会って、もっとしっかり審議しないといけないのではないですか。僕はそう思うんです。この委員の選考基準が余りにもざるです。もう少ししっかりプロの方とか入れて欲しい。学識経験者って言葉が物すごく独り歩きしていますけど、何の学識を経験しているのかと、正直、やっぱり水道事業に精通している方も、事業者の方でもいいんですけど、オブザーバーでもいいんですが、会議なんだから、議論交わさないといけないと思います。ただ、執行部が話す意見に賛成、反対はないですかといって、反対し切らんで、結局通るような、そういう会議だけはやめてほしい。ぜひとも次の審議会を選ぶ際、もしくは、これから間に合うのであれば、そういった若い世代、女性、様々な方も数人加えていただきたいと思いますが、いかがですか。
    ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 今意見いただいたとおりだと思います。なかなかこれから実際、建て替えとか、そういう話はこれから出てくることはちょっとないと思うんですけども、管路の更新であるとか特に料金関係については、今後ちょっと突っ込んだ慎重な審議をしていく必要があろうかと思っていますので、実際委員の選考、どうなるかちょっとまだわかりませんけども、実際、先ほど言われた学識経験者、その辺のところもやっぱり、公営企業特殊な会計ですので、その辺のところがある程度わかる方、その辺がもう少しいたほうが実際突っ込んだ話もできるのかなというところありますので、今の意見は参考にさせていただいて、また検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) よろしくお願いします。その際、一部一般会計から公営事業水道事業のほうに繰り入れているというお話を頂戴いたしましたが、金額等の詳細を教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 一般会計からの繰入れについてですが、地方公営企業は、その経営に要する経費は、経営に伴う収入(料金)を持って充てる独立採算性が原則とされていますが、地方公営企業法により一般会計が負担すべき事項を2点だけ定めています。 1つ目は、その性質上、当該地方公営企業の経営に伴う収入をもって充てることが適当でない場合、2つ目は、当該地方公営企業の性質上能率的な経営を行ってもなおその経営に伴う収入などをもって充てることが客観的に困難であると認められる経費とされております。 一般会計が補助金、負担金、出資金及び長期貸付金等の方法で負担をするものとされています。この経費の負担区分のルールについては、毎年度繰出基準として総務省から各地方公共団体へ通知されています。いわゆる基準内繰入れと称されるものです。基準内繰入れについては、地方交付税の基準財政需要額への算入や特別交付税を通じて財源処置が行われます。現在、一般会計からの繰入れについては、基準内が消火栓の設置、維持管理費等、公営企業職員の児童手当、さらに、統合簡易水道の企業債償還金の2分の1で約2,200万円となっております。 一方、統合簡易水道分の料金収入と基準内繰入金をもってしても不足する額約6,600万円を基準外として繰り入れているところです。ただし、現金支出を伴わない、減価償却費は除きます。したがって、繰入金の合計額は約8,800万円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 繰入れ総額が8,800万、うち、国の補助が2,200万という形で、6,600万が市の負担という認識でいいんですね。6,600万の一般会計から、繰り出している、自腹を切っているんです。ここも詳しくは本当は聞きたかったですけども、ちょっと時間がないんでききませんけど、今後のちょっとここも焦点だと思います。今回、財政再建に御尽力いただいておる財政課長、大変お疲れさまです。この行財政改革大綱を中心として、未来戦略推進プランというものを作成しております。明日を見据えた持続可能な行財政運営の実現を基本理念のもと、令和6年までの5か年計画書を我々に指し示してきていただきました。この推進プラン、多分一般市民の方は見ていないと思います。正直、なかなか厚いし、でも、ぜひ見るべきものだとは思っています、一生懸命作っていただきましたし、これが本当の道筋なんだなと思っておりますが、その中に、30ページ、将来の健全経営に向け、必要となる水道料金が減少しR4年度からの料金引き上げを行うと、実施内容のぴしっと書いています。しねっと書いています。何か、えっと思います。正直。これ、杵築市の財政厳しいのはわかるんですが、いろいろやってきたから厳しいわけで、自己責任のところも大いにあると思うんですが、それに便乗して、この値上げをこの水道料金してしまうと、ちょっとあれれって思う、本当に違和感しか覚えないんですが、これ、強引にこのまま引き上げ、値上げを行っていくおつもりなのでしょうか。確認させてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) できることなら、水道料金の値上げは避けたいところですが、収入が減少する中、今後は支出が大幅に増えることを勘案すれば料金の値上げは避けては通れないと考えております。まず、収入面ですが、大口利用者であった企業の撤退により、年間約3,000万円の収入減となることに加えまして、今後の人口減少がさらに収益の減少に拍車をかけることが想定をされています。一方、支出についても、浄水場の改修が約11億円、耐用年数過ぎた老朽管の更新にも多額の費用が見込まれます。また、公営企業会計の独立採算の原則によれば、統合簡易水道分の一般会計からの基準外繰入金は交付税の財政措置が行われず、一般会計を圧迫することから、いずれ縮減していかなければならないとこのように考えております。料金を値上げせずに老朽管の更新を先延ばしにした場合、漏水の多発により、修繕費用の増加、さらには断水の発生が懸念されます。こうしたことは逆に将来世代に負担を先送りすることにもなりかねません。こうしたことから、健全経営、安定供給を維持するため、未来戦略プランにも令和4年度中の料金改定について記載をさせていただいたところです。ただし、料金改定に際しましては、水道事業審議会で慎重審議いただくとともに、適宜議会への報告や住民への周知等も検討していきたいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 水道事業審議会で計画していくと、慎重審議していただきたいと思います。先ほど私が言ったように、広くいろんな世代、専門家の意見も取り入れて、ちゃんとした議論を交わして、料金の問題については、しっかりと考えていっていただきたいというふうに思っております。 ただ、この浄水場施設を新規で建て替えるという話が出た際に、私はふと思ったんですが、杵築市は合併したのが平成17年と聞いております。この話が出たのはその後だと思うんですが、当時の合併特例債は、これに充てることは考えられなかったんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 合併特例債を当てられなかったかという質問なんですけど、総務省のほうが、公営企業の特例債を合併に伴う増高経費のうち、特に必要と認められる経費に対する一般会計からの出資または補助としており、対象事業として、まず合併市町村区域内に布設されている老朽管を早期に更新する事業など、さらに、合併に伴い上水道事業を統合するために、浄水場を統合拡張する事業、排水管を延長する事業などを掲げています。また、平成17年の合併時に策定をされた新市建設計画に、上水道施設の維持補修、新たな水源の確保が記載されていることから、合併特例債の利用は可能だったと思われます。しかし、一般会計の大型事業優先した結果、水道事業への充当は見送られたというふうな状況になっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 可能だったということがわかっただけ、今は遅いでしょうけど、この合併特例債、今残高等、今幾らほどになっておりますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 矢野上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 現在、合併特例債の残高が約12億円弱、利用期限は令和7年度までとなっています。しかし、他事業への使用予定等もあることから水道事業への活用については、企画財政課と協議をしたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 企画財政課の課長さん、よろしくお願いします。これを使うべきかどうかわかりませんが、ただ、公営会計で独立採算性を伴うのであれば、何らかの形で繰り入れて、少しでも水道料金の値上げをなるべくなら防いでほしいというのが私の心情であります。この料金改定が避けられないということは考えたくありませんが、もしも上げるという計画があるのなら、少しでも上げ幅を抑えられるような取組は考えていますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 現在、水道事業には、内部留保資金として多少の増減あるものの、約4億円ございます。給水収益1年分程度を目安としてためてきたわけですけども、事業体によっては、半年程度を目安としているところもあり、留保額は様々です。したがって、給水人口が同じぐらいの事業体への聞き取り調査を実施し、見直しが可能であれば、建設改良費に充てることも検討したいと考えております。ただし、新浄水場建設に要した費用の起債借入分を繰上償還しなければなりません。したがって、期待するほどの効果が出せるかといえば、かなり厳しいんではないかと予想しているところです。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) この浄水場を建設に要した費用の起債と今おっしゃいましたが、この市が前に予定していた新浄水場施設、建設計画にかかった費用、時間等をお伺いいたします。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 実際の事業が動き始めたのは、平成20年度の浄水場用地の取得からです。以降平成21年度、23年度にかけて、進入路用地を取得し、工事を実施しています。平成24年度に基本設計、平成28年度から30年度にかけて実施設計を行っています。これまで要した費用は、浄水場用地取得費が約1億円、進入路の用地取得、設計、工事費が約9,600万円、浄水場の基本設計、実施設計費が約1億2,400万円、さらに、浄水場の地質調査と測量委託費、許可変更委託費で、約1,400万円の合計約3億3,400万円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 約3億3,400万円となっているということで、そのうちの起債の額は教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 企業債の借入れです。約1億3,600万円で、令和2年度末で未償還、支払いが残っている額が約1億1,000万円あります。この約1億1,000万円に加算金として400万円を加えた約1億1,400万円が償還額となります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 償還額も結構利子というか、400万程度、結構長く払わないといけないということで、負担も重いんです。今までかかった費用も重いし、かかった方々の労働力、時間、給料に配当しても、かなりのお金かかっております。このこれだけのお金をかけて、土地も余らせて、塩漬けになっておりますが、どう解消したらいいんでしょうね。これが全部水道料金の値上げに跳ね返ってくるんでれば、住民は納得いかないと思うんですけど、正直、計画をするだけして、お金を使って、結局先々が再三終始苦しいので、値上げしたいとか言われても、住民は、はいわかりましたなんて言えませんよ、これは。正直。本当に、これ言えないですよ。これ、審議会でもしっかり話してほしいんですけど、これ知ったら、値上げしょうがないななんか絶対言えないんですよ。やはり値上げにしてほしくない、もっと、意味のある値上げならわかるよ。水がとてもおいしくなって、体にいいとか、ただそれがない以上は、何か勝手に値上げが独り歩きするようなことはあってほしくないというふうに思います。 不用に今なっているJAフーズの隣接地はどのように考えておりますか、1万2,000平方メートル。 ○議長(渡辺雄爾君) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) 現時点では、一般会計側で何らかの活用ができないか、企画財政課等と協議していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 結構な広さもありますし、ただ、今新たに水をくみ上げるボーリングの場所もありますし、すぐ結論は出ないと思うんですが、やはりお金を生む施設でなければならないと思いますし、ただ、水道事業の使ってしまったお金としてはあまりにも大きかったなと、代償が、と思います。今回、それに伴い3月に──時間がない、時間がないので、最後の質問まで行きつきませんが、市長に最後聞きます。アムコーさんが撤退されるということで、杵築市も大変、私も落ち込んでいますが、水道事業にも含めて、先ほど値上げをされると、まちの魅力が下がると思うんです。そこら辺も踏まえて、市長は、今後どのように杵築市の水道事業も含めて、展望考えておられるのかをお伺いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 料金はやはり人口密度というか水源等の還境状況に大きく左右されます。特に杵築市は経費自体がたくさんかかります。料金的にも不利な状況にある方には仕方がない。こういった中で料金の値上げが人口の減少に拍車をかけるんじゃなかろうか、御心配もあると思います。水道料金は上げなくて済めば一番いいですけども、ただ老朽化した排水管のインフラ整備が遅れれば遅れるほど断水が多発するということになって、これはまた理由に人がいなくなるとか引越しをためらうとかそういったことも心配されます。したがって、いずれかは選択しなきゃならないんですけども、市を預かるものとしては、インフラ、ライフラインを水道管を今にも壊れそうなところは早く修繕したいと思っております。そして、あと南海トラフの発生も懸念されますので、大規模な断水の発生するということは絶対に避けねばならないということで、計画的に設備の更新それから改築をしていきたいと思います。 水道料金が、そういうことで、かなり厳しい状況ですので、水道事業審議会といったとろで会計の必要性、そういったところをぜひ検討していただきたい、ただ同時に少しでも料金の値上げ幅を抑制する、コストの削減は当然ですけれども、それともう一つ、これは杵築市だけの問題ではありませんが、水道事業の問題が全国的な問題となっておりますので、県内各市と連携して、国に対する新たな補助金、こういったものを、人口が激減していって、それから面積が広いわけなんで、その維持補修だけでも本当に。 ○議長(渡辺雄爾君) 市長、端的にお願いします。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。私の時間配分がちょっとミスったので、大変申しわけなかったかなと思います。本当にありがとうございました。市長には、先ほど言ったように、杵築市の魅力をさらに広げていただけるよう、心からお願い申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) 16番、富来征一議員。(16番 富来征一君質問席に着く) ◆16番(富来征一君) お疲れのところでございますけど、1時間ばかり時間を頂きたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 私も集落営農連絡協議会のお世話をさせていただいております。 しかしながら、前年度また元年、2年と、お米については、非常にウンカ等々の影響で非常に生産量が落ちた、反収も非常に少ないというような中で経営がなされておるところでございます。特に、杵築市が県内で見ても11番目の成績というようなことで、非常に反収が少ないという結果が出ております。お米の生産をする中で、いわゆる反収がどれだけあるかなあと。当然、中身のいい製品を作らなければならないんですけれども、いわゆる採算ベースに乗る収量というのも自然に出てくるわけでもございますし。 じっと眺めてみますと、元年につきましては14市の中で11番目と、反収も397キロと、そういうような形でございますし、一番出来のよかったのは竹田の484キロというようなことで、我々杵築市とは一反当たり100キロもの差があるというような結果が出ておりますし。令和2年につきましても杵築はいわゆる8番目ということで、反収はいわゆる354キロというようなことで、これも非常にウンカ等々で被害が多く発生したということでございますし。 特に、この湾岸に面した地域、国東だとか日出町だとか杵築、佐伯、臼杵、この海岸線が非常に影響受けておったということでございますし、温暖化等々の関係もあるでしょうし、これから水田農業のお米の生産については、ひとつ考えなければならないなというような思いを持っております。 私も集落営農連絡協議会のお世話をさせていただいて、かなり長くさせていただいておりますけれども。特に、この水田に頼る農業ということが、今後大きな転換期を迎えておる。ただ、お米イコール麦、それと高収益の作物を導入しなければならない。こういうことが我々の果たさなければならない立場にある一人として、今回この問題を取り上げさせていただいたという次第でございます。 では、本題に移らさせていただきたいと思います。 令和元年、それから今年度、2年度の米の作付面積及び10アール当たり、1反当たりの収穫の量につきまして、農林課長さんにお伺いをさせていただきます。どれほどの結果が出ておるのか。 ○議長(渡辺雄爾君) 竹中農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) お答えいたします。 九州農政局が発表した元年産及び2年産の水稲の市町村別作付面積及び収穫量によりますと、大分県の元年産の子実用、これは青刈り面積を除いた面積で、食用のお米、加工用米、飼料米が含まれます。この水稲の面積は2万600ヘクタール、杵築市では1,230ヘクタール。2年産につきましては、大分県が2万200ヘクタール、杵築市が1,160ヘクタールとなっております。杵築市の面積は県内の6%ということになっています。 収穫量でございます。先ほど議員がおっしゃったとおり、元年産の収穫量は10アール当たり397キログラム、分かりやすく言いますと、反当で6.6俵ということになります。このとき大分県の平均は435キログラムで、平均よりは随分少ないという数字になっております。2年産も同様で、杵築市の10アール当たりの収穫量は354キログラム、反収にすると5.9俵という数字です。大分県平均は403キログラムとなっています。いずれの年も、去年、おととし、令和元年、2年産とも県平均よりも1割ほど低いという収量となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) この収穫量になるんですけれども、どうして杵築が、非常に14市の中でも11番目とか12番目を行き来しておるというような。これは気候的な問題だけじゃなく、ウンカ等々の問題だけじゃなくして、やはり技術的なもの、あるいは品質的なもの、品種的なものもあるんじゃないだろうか。そういうような思いも持っておるんですが、この点どうでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 作況指数というのがございます。その発表によりますと、大分県内でもこの杵築、国東、この地域が湾岸地域というふうに分類されるんですが、県内でも作況指数が悪く、収量が低い地域というふうになっております。 特に、昨年、一昨年につきましてはウンカの大発生がありましたし、また、昨年については台風の影響で、特に国東がひどかったんですが、もみがこすれて風によって実が入らずに、収量を大きく落としたというような実態がございます。 そういう気象災害、それから害虫の災害に加えて、土質というのももちろんあります。竹田市のほうでいきますと、火山灰を主体とした、また品種の構成も若干違って、量が結構伸びるような産地になりますが、赤土といいますか、おいしい米は取れるんですが、量的にはなかなか取りづらい土壌をしているということも考えられます。また、最近ですと、なかなか堆肥が入らなくなっているという実態もございます。 いろんな要件で、どうしても他の地域に比べて収量が低くなっているという実態がございます。これは技術的にカバーできることはカバーしながら、県の中でも下位に甘んじることなく、もうちょっと収量的には上げていきたいなというふうに思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) どうもありがとうございます。 特に、杵築、国東、国東が令和2年が、杵築が354キロ、1反当たりですよ。そして国東が333ですね。それと一番多いのは、いわゆる日田だとか竹田、473、444、大きな差が出ておるんですね。これだけいわゆる生産量が違うということは、農家にとっても収入も大きく変わってくるわけなんで。 これはまた、行政と生産者とのいわゆる勉強会も開いていただきたいし。特にまた、この席を借りてお礼を申し上げるんですが、東部振興局の技術者の先生方、それからまた、当杵築市の農林課の技師の方、含めて、何かにつけてよくよく力を貸してくれる、そして加勢をしてくれるというようなことで、またこの場を借りてですけれども、御礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。 そういうことで、何とかせめて400キロぐらいにはならないと、お米なかなか値段もそんなに高くないし。今農協さんで去年が6,400円ぐらいあったんですかね、六千四、五百円で。私ども、うちの組合で大体7,000円で売買をしております、37ヘクタールのお米を。農協さんには大変申し訳ないんですけど、一つも農協に入っていないで、やっぱりお金の高いところに全部私が処分をするというような形で。そうすると何百万も年間変わってきますので、やはり一粒でも多く売りたいというのが、やはり生産者の思いだと思うんで。この点の理解もしていただきたいとそのように思っております。 それから、この2か年にわたって、1反当たり、10アール当たりの生産時間及び10アール当たりの生産費等々について、記録があれば教えていただきたいと思います。個人、法人ともにです。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 米の生産時間、生産費は1年遅れで集計公表されますので、今回は大変申し訳ございませんが、元年産の統計調査をお答えさせていただきます。 10アール当たりの米の生産時間ですが、個別経営では、全国平均で面積が178.7アールの場合で22.69時間、法人組織経営では、全国平均が23.48ヘクタールの作付面積で14.21時間となっています。 また生産費ですが、これは資本利子代ではございますとか、地代、労働費、全て算入した生産費は、10アール当たりで個別経営12万9,505円、法人組織で9万9,290円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) やはり生産時間をいかに短くしていくか、人件費をどれだけ削減できるかということが、いわゆるお米作りのこれからの大きな問題であろうとそのように思っております。 今、思うところによると、やはり農家の皆さん本当に真面目に作業に携わっておられますし、自分の労賃は、個人の場合あまり計算しなくて、いいお米を作ろう一粒でも、というような思いが非常に強うございますから。この点、私どもにしてみれば、いわゆる一つの法人として、会社として経営をしておる、そうすると1円まで積算をしていくというようなことになるわけなんで。 これは、私どもがはじき出した結果なんですけれども。労務費につきましては、私どもは、この全体のあれを見てみますと22時間、全国でいわゆる22時間ぐらいかかるというような結果が出ております。そして、その私ども今計算しておるのは、反当いわゆる12.9時間という、我々の組織はこれだけ時間を短縮できております。 それといわゆる一番かかるのは、畦畔、草刈りなんです。水田の草刈りというのが一番機械化ができない、草刈り機でいわゆるのり面の除草をしていくということで、これは一反当たり6.9時間かかります。ということは、やはり2回、最低2回は、あるいは3回程度草刈りをしなければ、田んぼののり面の維持ができないというようなことで。除草剤は、使うとのり面は土が流れてしまうというようなことになりますから、人力で除草するというのが一番いわゆる田んぼにとっては一番安全な方法だと。できるのならばそういうような方法で100%やっていきたいと。今のところ70%ぐらいはそういう形でやっておりますけれども、あとは若干の除草剤は使用させていただいておるというのが実情でございます。 それから、1反お米を作って生産費というものがどれほどかかるかということになってくるんですけれども。今私どもの組織で、1反当たり7万142円生産費がかかっております。年度によって若干これは変わっておりますけど、これは元年がそのような形ですし、それからまた2年度につきましては、大体あまり変わりません。そのまま1,000円か2,000円ぐらいしか変わりません。大体その程度でできておるということでございます。 それから、お米を販売して生産費を差し引いたときに、いわゆるどれほどの1反当たりに収益があるかということになってくるわけなんですけれども。これは本当に残念ながら3万325円。これが売上げの総利益というようなことで、3万325円。これがいわゆる元年の結果でございますし、2年度につきましても大体あまり大きく差はないというようなことになっております。 私たちが求めておる機械化という、今このフェリーで種を直まきする。これも今1年、2年いわゆる練習はさせていただいておりますけれども、まだまだ非常にオペレーターも技術的に難しいんでしょう、むらがあるというようなことで。フェリーで田植えをするということも、ここ二、三年のうちにはそういう形ができるんじゃないだろうかな、そういう期待はしておりますけれども、今現在試験的にやっても非常にむらが出るというような結果が出ているところでございます。 それと、管理をこれから先どうやっていくかということになってくるんで。高齢化社会の中で、今集落営農21、22団体、杵築市あると思いますけれども、何せ若い人が組織にあまりおらない。私どもも今、法人化してもう22年。22年になりますけれども、一番若い方、20代が1人おります。30代、40代が1人、2人ずつぐらいで。やはり土曜、日曜日に作業すれば、若い人も加勢ができるんですけど、天気の都合で、稲刈り等々については天気で大きく左右される、だからいわゆる土曜、日曜に限定できないわけなんです。それをフォローするのに高齢者、特に定年退職した農協さん、あるいはこの市役所、あるいは会社を定年した皆さん方が中心となってやりますから。安全面も非常に心配もしておりますけれども、少しずつ皆さん方、気をつけながら対応しておるというのが現実でございますし、杵築の全体を見ても高齢化が進んで、法人化されておっても、やはり60代、70代の皆さん方が中心になっておるというのが現実であろうとそのように思っているところでございます。 生産時間を私どもがいわゆる7時間弱で、あの広い高規格の田んぼは6時間ちょっとで、1反が1年間田植えをして、苗を作って、収穫をして、お米になるまでは8時間かかっていないというようなことで、我々は高規格のところは。上の道路を挟んで一部、以前にした圃場整備事業につきましては、1反当たり面積が非常に、2反あるいは1.5アールとかそういうものですから、それをいわゆるまとめてしたときに、非常に12時間ちょっとかかってくる。広いところだけだったら8時間以内で終わる。 そういうことで、竹田や日田やら見ても、やはり全国を見ても、22時間、22時間ばかりかかっておるんですから、かなりの省力化はできておりますが。経営としてお米が安いというようなことで、特にこの一、二年間は、台風やあるいはまた害虫等々によって収入が非常に少なかったというようなことで、今年はどういうようなことになるのかなというようなことで期待をしております。 それで、杵築のこの生産者の実態というのを、市として捉えておることができているんですかね。個人、あるいはまた法人化されていない、組織はできたけれどもというところは、今後この米作りに対応できるのかどうなのかなというような思いがしておりますが、この点どうでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 実態把握ということでございます。 法人組織につきましては、私どもも総会等に出向いて、貸借対照表なり決算書になり見せていただいております。また、振興局とも相談をかけながら、どの法人が黒字経営をしている、どの法人については赤字であるというようなことは把握はできております。 ただ、個別の農家さんについては、なかなかそこまでができていないという実態がございます。個別の経営体の労働費が幾らであるとか、収益が幾ら上がっているんだというところまでは目が届いておりません。平均的な個別経営体について、どの程度の収益があるという計算的なことは、これも県を通じて入手しており、把握はできておるんですが、なかなか全域にわたって、例えば山香の方の平均的な収量がこれぐらいで、これぐらいもうけていますとか、赤字ですとか、杵築地域がどうだというところまでの分析はできていないというところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) やはり、農業者にとっていわゆる収益をどうして上げるかということは、後継者がどうして育っていくのかなということにつながってくるわけなんで。特に東部振興局の技師の皆さん方、本当に、我々よりも先に田んぼに入って病気の検査をしてくれたり、いろいろアドバイスをしていただいておりますし。 杵築市にもそういう専門的な技師が、水田がかなりありますし、一人ぐらいは専門的なそういう技師も採用していただければ大変ありがたいんですが。 農林課長さんおられますけれども、別にどうのこうのいうわけじゃありませんけれども。ちょくちょくと農家の現状を見て回れるような立場の方がおられたら本当に助かるんですが。市長、その点どうでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 前は各振興局に、昔は、例えば13県事務所があって、県事務所が全て農林水産部、農政部の所管であって、たくさんの技術屋さん、農業改良普及員が各農協なんかと一緒になって、農家をずっと回っていましたけど。 やはり、いろいろ行財政改革とかそういったこともありまして、だんだん現場に行く人の数が減ってきた。そして、それで杵築市としても農業の専門家を採用したいんですけど、なかなか募集しても来ないということもありますので。こういう形で、今、竹中課長さん、前は松成課長さんということで、県の優秀な技術屋さんを、ぜひ杵築市で農林水産課長としてお迎えして、そういう形でやってきましたけど、やはり構造的な問題があると思いますので。 ただ、これからも県の振興局と情報共有しながら、そして事あるごとに農家のほうに市役所職員も出かけて行って、そして県と、つまり振興局と市で一緒になって、それからJAも含めて、集団で情報共有するというのが、なお一層、高齢化、それから後を取る人が少なくなってまいりましたので、いかに早く適切なもうかる情報を入れるか、そしてそこに資金を投入するということ、国庫補助金等を使いながら、県のお金も使いながらということで。そして、やる気のある人に成功事例をまず出すということが大変大事だと思いますので、そういう考え方で進めていきたいと思います。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) ちょっとこれ、課長、控え取って結構なんですが。 例えば、令和元年の実績なんですけれども、反収が431キロで、それで米のいわゆる販売価格は10万395円。それから労務費が反当12.9時間、うちの場合ですよ。何かの参考になると思います。これは、いわゆる高規格と普通の圃場整備合わせた時間で、高規格の田んぼで反当6.9時間。これは全国でも一番短いです。1反当たりのいわゆる作業時間6.9時間。そうすると、いわゆるこの年の生産費が7万142円。これは肥料だとか光熱費だとか防除だとか、そういうものを入れて、いわゆる7万142円で、米の売上げの10万395円からこれを引いたのが、いわゆる1年間の1反当たり3万253円の利益が出たという、本当に僅かな収量ですけども、そういう結果になっておるということですから。ひとつ参考になれば、また使っていただきたいとそのように思っております。 それから、次に行きますけども、いわゆる米の種類なんですが、ヒノヒカリが中心で、もう二十数年、ヒノヒカリが中心で生産をされておると思います。 それで、いわゆるここらでは、いやじりになると、いやじりという、いわゆるこれは方言なのか標準語なのか分かりませんけれども。同じ田んぼで同じものを作ると、いわゆる連続植栽の弊害が出てくるというようなことなんですが。だからヒノヒカリが中心の生産が長年続いておるというようなことで、種類の変更もやらなければならないんじゃないだろうかなと。 杵築市として、新たないわゆるお米の種類も試験場等々で相談をしながら、杵築の特徴のあるお米を作ったらどうでしょうか。このような考えはありませんか、どうです。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) まず、主力のお米の品種でございますヒノヒカリでございますが、ヒノヒカリは県の奨励品種として採用されたのが平成2年でございます。作付は、奨励品種として採用された後の3年、4年ぐらいから本格的にやっていますが、もう30年以来ずっと栽培されている品種ということで、非常においしいお米で、実需者にも好まれたロットもあるということで、大分県中がヒノヒカリを作っております。で、県内でも水稲の作付面積の75%がヒノヒカリ、杵築市内では8割、81.2%がヒノヒカリという状況になっています。 ヒノヒカリ一辺倒について、もちろん問題もできてきております。忌地という指摘もございましたが、今ヒノヒカリが一番問題になっているのは、最近の気象温暖化による一等米比率の低下という問題があります。ヒノヒカリが高温に弱くて、品質が下がってしまうという問題なんですが、専門的には白未熟粒というお米になってしまいます。これが出てくると、どうしても一等になれなくて二等、三等ということで、単価も落ちてしまうということであります。それで、この高温障害を避けるために、新しい品種というのを県のほうも考えております。 そこで、聞いたことがある方あると思うんですが、つや姫とか、にこまるという品種を入れてまいりました。これも場稼ぎに増えているわけじゃあございません。なかなかヒノヒカリに代わるだけの品種じゃないなということで。 またさらに新しい品種を入れようということで、具体的には、なつほのかという品種を奨励品種に、この2月に県のほうが指定いたしました。もともとは鹿児島の試験場でできた高温に強い品種でございます。で、食味はヒノヒカリ並みということで、倒伏とかもヒノヒカリ並みということで、期待できる品種ということで奨励品種にしました。で、今年3年産について、杵築市内での栽培試験を経て、4年度から本格的に増やせればなあというふうに思っております。 まだまだ皆さん方の手元に届くにはちょっと時間かかりますが、ヒノヒカリ一辺倒から、新しい品種なつほのかというのに変えていくということを進めていきたいと思っています。もちろん、農協とも相談しながら、実需者が受け入れてくれないと作ってもしようがないんで、作りやすいからということで、ただそっちに流れるわけにもいきませんが、ヒノヒカリ並みの食味と作りやすさということを期待して、進めていければというふうに思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) 今、にこまるも晩生で食味も非常にいいような気がいたしますし、また東部振興局等々、連絡を取りながら杵築の、一番杵築に合ったようないわゆるお米があれば、また推薦していただければ、我々も試験栽培等を含めてやりたいと思いますので、その点につきましてよろしくお願いをいたしたいと思います。 時間もありませんから、前に進めさせていただきます。 それから、これから畦畔の管理ということは、高齢者が多くなってくる、草刈りがやりづらくなってくるというようなことで。 私どもの地域でも草刈り班を結成しようかというようなことで、集落の中で10人か十二、三人の草刈りのグループを作ろうかというような形になっておりますんで、こういうような指導等々についても、行政のほうで、あらゆる集落にそういうような提案もすると非常にいいんじゃなかろうかなあと。リーダーのおる地域は進んでできますけれども、そうでない地域もたくさんあろうかと思いますんで。この点につきましても、市のほうの御加勢をぜひとも頂きたいと、その点につきましてもお願いをしたいと思います。 それから、次に進みますが、いわゆる米の裏作として何を作っていくのがいいのかなあと。 で、一番それは作りやすいのは麦だと思います。今、杵築の中で見たところによると、いわゆる麦が勢いよく田んぼに青い芽が育っておるというのは、この八坂の平野が一番多いと思います。我々のところが37町、それから広瀬台が大体同じぐらいあります。そうすると、約70ヘクタールぐらいはそういう形で。一部、中が抜けておりますけれども、それが埋まれば100ヘクタール以上が麦の穂で色づくというような時期になってくるわけなんですが。そういうことも含めて、行政のほうでお米イコール裏作ということを考えてもらいたいとお願いをいたしたいと思います。 それで、麦とともに米の裏作としてどういうものを取り入れたらいいのかなあということになってくるわけなんで。 これは一つの事例ですよ、一つの事例として、私どもが去年試験栽培をさせていただきました。いわゆるポテトチップス、あるいはまたサラダ等で使うジャガイモの、種類によって用途が違いますから、私どもはポテトチップス、あるいはまたポテトサラダ用の種類というようなことで、今年もどうにか種が集まって、今年は非常に種が高いです。北海道は少ないというようなことで高いけれども、一応正味で4反ばかり植えております。 これいずれは、今60キロ57円、キロ57円で去年は取引をしたと思います。そうすると県は1反当たり3トン、3トンを目標にというようなことで言われておりますが。去年試験的には2トン700ぐらいは収穫できたと思いますし。反省点もあって、今年は先々週、植付けが終わったんですけども、約4反、実質4反、面積で5反ほどで、実質4反は確実に植栽ができております。その中で、3トンできると1反当たり百五、六十万ぐらいにはなってくるのかなあと。取らぬ先からそのような計算もするわけなんですけれども。そのくらいな標準的な作柄だと、お米の倍近くは大方行くのかなあというようなことで、麦よりも若干いいなというようなことで、それを取組をして。来年よければ、もう少しはしたいというようなことで。 時間も植えるのに今機械で植えますから、4、5反植えても1日で終わります。準備が1日か1日半かかりますけれども、そんなに手間のかかるような、収穫も1日で、機械で掘りますから1日で終わりますし。 非常に土の中の作物は作りやすいです。いわゆるキャベツだとか白菜だとかいう葉物は、外の見かけが要りますから。それとまた、防除も非常に厳しい数値がありますし、ジャガイモは一度だけ殺虫剤の防除はしますけれども、あとは土の中ですから、芋には害はありませんから、葉っぱに虫がつかない程度に防除をするというようなことで。 機械も掘ったベルトコンベアで全部ミカンのコンテナにどんどん入ってくるというようなことで、非常に機械化もされておりますし。集落営農の22団体のある中で、希望する地域があれば一緒に作って機械も一緒に購入をして、今は農協中央会からお借りをしておりますけれど、いずれそう長くはお借りもできませんから、我々で購入をする。そしてまた同士ができれば、一緒にやればいいなというような思いでおりますんで。 また農林課長、そういうような地域があればひとつ進めてもらいたいし、私どももまた説得に御加勢もさせますんで、この点についても御指導のほどよろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、市として、こういう作物の導入に前向きに取り組んでもらえるような考え方はありますかね、どうです。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 米の裏作については、当然市としても導入を考えております。 麦の話がございましたが、水稲の作付面積の麦が入っている面積、1割もございません、市全体で。新庄、広瀬台が中心になりますが、全体でも120町ぐらいですから、新庄、広瀬台、あの地帯が作っているプラス二、三十町かなあというところでございます。 まず、何も植えられていないところは、まず麦を考えていただきたいと。麦の価格自体は大したことございませんが、二毛作助成でございますとか、水田の交付金がかなり支払われますので。効率よく作れば、機械もほぼほぼ水稲用の機械でいけますので、設備投資なしに裏作で麦作ることによって、経営の収支が向上するものと思っておりますので、ぜひ取組をお願いしたい。 それから、麦だけに頼らず、高収益な作物を入れていただきたいとも思っております。 今、新庄のほうで取り組んでいただいているジャガイモにつきましては、今年で2年目の実証になりますが、昨年は上の段々畑、段々の田んぼのほうで作ってもらいました。今度は平場の高規格のほうの水田の一部で作ってもらっております。この両方を実施をすることによって、ああ新庄ができるんならうちもできるかなあとかいうことで、仲間を増やして、早めに取り組む法人を増やしていきたい、集落の組織を増やしていきたいというふうに思っております。 もちろん、個人でもいいかなと思っております。そのためにも、機械化であるとか、技術的な実証というのが必要になるので、この1年で成果を出していこう、出していただきたいというふうに思っております。 そのほか、個人農家ででは、市内であればなばなでありますとか、タマネギなどを作っている事例もございます。とにかく冬も田んぼをよこばせることなく、少しでも活用して収入に上げていただきたいということで、積極的に市も裏作については進めていきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) ぜひとも米の裏作として、いわゆる麦やそういう畑地化に向けて、何か園芸作物等々の導入ということが、いわゆる後継者の育成にもつながっていくということでございます。所得の向上なくして後継者は育たないということですから、この点につきましても、ひとつ前向きに取り組む必要があろうかとそのように思っております。 それから、畑地化と言われてもう数年たちます。その中で、いわゆる私どもが、今、水田を、そういう畑の作物としてあった芋類等々について、水田で作付をやっておるということでございますので、去年水田で畑作に転用をしたじゃが芋が順調に生育したというようなことで自信を深めて、今年は水田に一番八坂川の近いところに、水田を、そういう畑地化ということで、お米も植えますよ、収穫の後お米も植えます。5月の中下旬にはじゃが芋は収穫できますから、そういう形で米もつくります。反面、そういう畑地化ということで、芋類を導入しようということでございますので、こういうものを、市もぜひとも前向きに取り組んでもらいたいと、そのようなお願いをするところでございます。 それから、集落営農の経営自体について、どのような状況にあるのかな、そのように悪い話は聞かないけれども、あまり良い話も耳にしませんけれども、ただ農地をまとめただけということなのか、あるいはまた、そういうまとまった農地を十分に生かして表作、裏作を推進するという考えがどれほどあるのかなというような思いをしておりますので、この点農林課長どうでしょう。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 今、杵築市の集落営農が法人経営されているところと民営組織で経営されているところがございます。全部で33組織ほどございます。 そのうちの20組織につきましては、活動も盛んということで、市の集落営農組織の協議会に入って、富来議員さんが会長を務めていただいておりますが、活動を行っています。その20法人につきましては、何らかの取組もされておりますし、積極的な展開ができているものというふうに認識はしております。 ただし、その取組については、法人ごとにいろんな差がございます。もう自分ところの法人は米・麦だけでいいわとか、機械を協同利用するだけでいいわとか、育苗協同してあとはそれぞれでというようなところもございます。温度差ありますが、とにかく集落として、田んぼ・畑を荒らさずに、米きっちり作って、できれば何か裏に入れて、集落として赤字を出さないようにやっていこう、田んぼを荒らさないようにやっていこうというところでやっていただいております。 経営状況、先ほども申しましたが、数字では一応報告いただいて抑えているつもりです。これからも、しっかり皆様方の経営状況を見ながら、いい品目があれば進めていって、より経営を強化なものにしていきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) ぜひとも、お米に頼る農業生産者、お米、非常に本当に大事にします。農家の皆さん本当一粒でもお米よということで、大事に大事に、消費者のほうがあまり生産経験のない人が多いので、特に農家の、私たちもそういう思いをしておりますけれども、一粒でもお米を大事にするというような思いの中で、農家の先輩たちが築いていただいた産地でございますので、この点についても、我々も後を引継ぎながら、大事に田畑を守り、そしてまた米生産、麦の生産、農産物の生産に敬まなければならないなと思っているところでございますし、取り留めのないまま時間が経過をいたしましたけれども、いわゆるお米を作る、これは農地を守るのに、お米を作るのが一番農地を守りやすいです。草が生えればトラクターで水を取ってかき混ぜれば草は枯れます。そういうことで、それで結構なんですけど、そして、せめて最小限、米だけは、水田だけは守ってもらいたい。山間地に行くと、あたことのないような地域も点々と目に入ってきます。旧杵築のほうでも、そういう光景が、山間地に行くと、本当目を覆いたくなるような光景が目に入ってきます。そういうことにならないように、ぜひとも農家の皆さん方に希望を持てるような農業でなければならないわけですから、後に続く若い人たちにどうやったらこの農地を守ってくれるのかな、どうやって生活ができるのかな、何を作れば、どうすればいいのかなということも指導していくことも行政の役目であろうとそういうふうに思っておりますので、市長、この点につきまして、ひとつ前向きに、若い職員の皆さん方に力を貸していただいて、ぜひとも杵築の農業が発展するように知恵を出して、力を出してもらいたいが、一言お願いします。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 今、富来議員おっしゃったように、農地をやはり守るというのは、米が一番適正だと思います。ただ、ピーク時に比べて、4、50年前から比べると、米の食べる量1人当たりの食、半分ぐらいになっているということで、なかなか米離れが起きているということで、そうすると、米を植えても生活ができんじゃないかということになれば、じゃあ農業をやって子どもを養うとか、そういうことがなかなか厳しいと、やはり議員おっしゃるように、高収益のものにいて、もちろん、今米と麦、そのほかに、じゃあ高収益のものを作っていくということで、繰り返しになりますけど、やはりほかの先進地の成功事例であるとか、それから、今、集落営農が非常にまとまっておりますので、先ほど若い人なんかも全部集落営農で本当は就職できると一番いいと思っていらっしゃると、ただ給料取りではなかなかその人の給料、いつも毎月、作物取れないときもとかそこで保証できるかということになりますが、ただマーケットインの考え方で、みんなが、消費者が欲しがっているものを率先して、それもロットがそろうようにということになりますので、そういったところ集落営農の皆さん方と情報共有しながら、そして国や県の補助金も活用しながら成功事例をつくっていきたいというふうに思ってます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) どうもありがとうございます。特に今、八坂の平野を見ていただきたい。体育館から八坂川の橋を渡って右に左に非常に立派なハウスができております。後継者のいわゆる苺の生産団地というようなことで、本当に立派な、立派過ぎるほど立派な、かなりお金がかかるんでしょうけれども、ああいうものが既にできておりますし、その隣に市が持って、あれも県に転売したのかな、あそこを入れるとかなりの面積の、ハウスの団地ができるんで、大分県でも本当指折りの、あれまでできれば指折りの団地になるんじゃないだろうかなと。事業体は大分県ということらしいけれども、農林課長、あそこの規模拡大はどれほどまで進めて行く予定なんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 農林水産課長。 ◎農林水産課長(竹中和男君) 現在、八坂の中地区にはなるんですが、苺の就農学校の卒業生3名があそこに就農するということで、ハウスを、まさに今、建設中でございます。市有地の1.7ヘクタールの用地を1つと、70アールぐらいのをもう1画ということで、市から県の公社のほうに払い下げて、それから県の公社が今ハウスを建てて、それをこの新就農者に売り渡すという事業を進めております。 その隣接して、また市有地が2ヘクタールほどありますし、消防署の方角に行けばまた市有地がございますが、そこについては現在白紙の状態で、あそこにまだ新規就農者を入れる、具体的に10アールほど入れるという計画は、今のところございません。白紙でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) ぜひとも、大変広い八坂の平野のど真ん中にああいうハウスができるわけですから、一目でも農業の生産基地だなというような麦が、色づいたり、稲が黄金色に輝いたり、そして苺、ああいう立派なハウスができると、これは大分県でも指折りの農業地帯になるような気がいたしますので、そういう場所をぜひとも作っていただきたい、そうすることが若い人たちに刺激を与えるというようなことで、俺たちもやろうかな、あんたもせんかいというような雰囲気になっていただければ本当にありがたいなと思って、私は、毎日朝起きてから車で体育館の横を通って周囲を一周して、私の日課でございますので、毎日楽しみにしながら見て回っております。そういうような農業の、大分県でもああいう施設ができれば、私は杵築のあの八坂の平野はすごいなというようなものになるのではないだろうかなと思います。本当に、立派な立派なハウスが出てきております。職員の皆さん、議員の皆さん方は朝晩通るから分かると思いますけれども、お金もかかっていると思いますけれども、ボーリングもちゃんとして、水も豊かに出るようでございますので、ああいう施設があそこの地にできることは、本当に、私だって、周囲の我々にとっても本当にありがたいなと、よかったなというような思いをしておりますので、今後ともそういうような施策を講じながら、八坂の平野を使用し、農業の基地として発展するように、お力のほどお願いを申し上げながら、これで終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。……………………………… ○議長(渡辺雄爾君) ここで、3時10分まで休憩いたします。────────────午後3時00分休憩午後3時10分再開──────────── ○議長(渡辺雄爾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。4番、工藤壮一郎議員。(4番 工藤壮一郎君質問席に着く) ◆4番(工藤壮一郎君) 皆さん、こんにちは。すいません、マスクを取らせていただきます。議席番号4番、令和会工藤壮一郎です。 私は今回、風の郷について質問させていただきます。風の郷については、二宮議員が先ほど一般質問されましたけれども、似たような質問がございますけども、私なりに違った切り口でやりたいと思います。また、60分風の郷をやりたいと思いますので、黒田課長にはかなり厳しいことも言うかもしれませんけども、私は黒田課長1人に対して言うんではなくて、杵築市に対して言おうと思っていますので、御了解のほどお願いいたします。 昨年度、市は令和2年3月をもって指定管理が終了する予定でありました。当施設を民営化にかじを切り、無償貸借による事業者の募集を行った。結果は不発に終わり、選定者なしとなった。 一方、その間、市は現指定管理者に1年間分の管理料として900万を払い、延長という形で運営をしてもらった。しかし、その後管理者から、コロナ禍の影響で利用客が少なく、毎月多大な損失が発生し、市からの損失補填がなければ運営を続けられないと申し出てきた。 そこで、市は、市内従業員の約50名の雇用を守ることが重要であるとともに、老朽化している温泉施設の改修を行うことで、杵築の宝である風の郷の指定管理を継続し、営業を続けていくことが不可欠と判断し、1月から3月までの間を一時休業して、温泉関係に多大な経費がかかることから、温泉システムの改修工事を進める予定とした。 しかし、後になって、温泉システムの工事は期間がかかり過ぎるという理由で、なぜか施設の改修工事に変更されてしまった。しかも、市で工事を行えばこれも期間がかかり過ぎるという理由で、現指定管理者に6,000万もの金額を随意契約で工事委託した。今、その施設の改修工事をしている。 また、一方で、来年度からの運営を指定管理とし、12月から公募を初め、それに2社が応募したが、最終的に現指定管理者であるペントハウスさんに決定をし、本議会でその承認をする。そういった流れでこの1年間進んできたわけでありますが、課長それで間違いございませんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 二宮議員の一般質問にも答弁させていただきました。令和2年度の900万の指定管理料と言われている分、昨年、少し次の指定管理者の募集が遅れたこと、それから、やはりそのときも施設改修やっぱり必要だということで施設調査費を計上させていただいたり、大銀研究所に研究していただいたりして、少し遅れて、昨年、今年度の700万、それから予約が入っていた分の補償で200万、900万の指定管理料をつけさせていただいて、あとは、また今年に入ってからも無償貸与等の募集を行いましたので、その点は議員がおっしゃるとおりの流れで今まで来ております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 12月の議会で、6,000万の議案が出てきたときに、この財政難にどうして、おかしいのではと思いました。しかし、一方で、山香地域の人たちから風の郷を守ってほしいという声が聞かれ、また山香の有志の人たちで経営母体をつくり運営をしていきたいという案も出ていました。私は、地元のことは地元で守るという考えは大賛成でありましたので、その6,000万の議案は賛成をいたしました。 しかし、残念ながら、その後山香有志の会の話はまとまりがつかず、お流れとなりました。とても無念でなりません。 話は変わりますが、そこで市が言う、杵築の宝である風の郷を守ることは賛同できますが、市内従業員50名の雇用を守ることは市がするべきことなのか疑問に思います。 確かに、市の市有施設ではあるが経営はペントハウスさんが行っているので、雇用はペントハウスさんが守るべきことであり、この財政難にここまでして市が守らなくてもいいのではと感じています。何か風の郷はおかしいなという思いから、私なりにいろいろと調べさせていただきました。それでは、質問に移りたいと思います。 まず、今回の管理費と整備事業費の合計7,700万についてですが、本来温泉システムの老朽化や温泉関係経費の多大な支出が原因で多大な損失が発生しており、温泉システムの改修を行う予定であったが、今回施設の改修工事に変更したのはなぜでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 先ほどの二宮議員の一般質問の答弁で一部重複いたしますので御了承いただきたいと思います。 温泉システムの改修では、新たな水源を確保するために、水源の探索やボーリング工事、送水管の整備等行う必要があります。それには、多くの日数がかかり、風の郷の再オープンが大きく遅れてしまいます。そこで、国のコロナ対策費などを活用しながら、狭い脱衣室の拡張や老朽化が激しい浴室などの温泉設備の改修を行うことにいたしました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) それでは、抜本的な経費の縮減につながらないのではないでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 今回の改修は、脱衣室や浴室、サウナや外柵等の改修工事で、直接的には経費の削減にはつながりませんが、リニューアルにより利用客が増え、収入が増加することで経営改善につながると考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 本来であれば、赤字の原因である温泉システムの改修をすべきであったのではないかと思います。 それでは、整備事業費として6,000万円を指定管理者と随意契約を行い工事委託をしたわけですが、杵築市契約事務規則には、予定価格の範囲として130万円を超えない工事のとき随意契約を行ってよいとうたわれておりますが、これ違反ではないのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 市が直接改修工事を行えば、工事の着工や完成までに長期間を要し、施設のリニューアルオープンが大きく遅れることになります。そこで、今回の改修工事は、地方自治法施行令第167条の2第1項第2号の規定及び杵築市随意契約ガイドラインに基づき、施設の老朽化の状況や温泉システムに多大な経費がかかる原因など、詳しく把握しております現指定管理事業者である有限会社ペントハウスクラブに委託をしましたので、契約違反にはならないと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。
    ◆4番(工藤壮一郎君) また、その工事を指定管理者の兄弟の会社に下請されているようですが、これも違反ではないのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 有限会社ペントハウスクラブに設計や工事、工事管理を委託をしました。改修を行う業者の選定は委託事業者が決めることでございますので、問題はないと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 10月の臨時議会で、民間の改修と比べ公共単価の採用など、多大な経費がかかることになるので、現管理者に工事委託したようですが、では幾ら経費が浮く予定でしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 市の建築技師が設計内容を精査し、委託金額に問題はございませんでした。公共工事との経費比較につきましては、新たに設計費用がかかりますし、また、入札金額が不確定となりますので、算出をすることができません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 6,000万円という随意契約をするに当たり、当然ある程度の比較算出はすべきではないのかと考えます。 では、5月の9日間の営業補償費として、160万円ほど補償していますが、今さら補償する必要があったのでしょうか。従業員の給与補償分は本当に本人に支払われているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 新型コロナウイルス感染症の感染が拡大したために、本部会議におきまして、感染を防止するために図書館や公民館、観光施設等の閉鎖が決定をされました。同時に、県外からのお客様が多く訪れる指定管理施設には、補填を条件に強制的に休館をしていただきましたので、営業補償費を支払う必要があります。また、従業員への雇用調整助成金を活用した給与補填は適正に行われております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 工事休業期間中の営業補償費約1,300万の内容についてですが、そのうち給与分753万は正確に従業員に支払われているのでしょうか。市は、その裏づけをきちんと取っているのでしょうか。教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) この工事期間中、1月から3月の従業員の給与でございますが、それにも雇用調整助成金を活用しております。まだ、1月の精算分がまだこちらのほうに出てきておりませんが、従業員に給与を支払えないということは考えておりません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) その中に、出向社員2名については、雇用調整助成金の活用がなく、全額補填としているのですが、これはなぜでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 出向職員につきましては、ホテル清海のほう、有限会社ペントハウスクラブの別会社のホテル晴海のほうから出向されております。風の郷を休業している間に、ホテル晴海に戻って働かれる場合には出向社員の給与補填は行いません。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) つまり、出向社員2名分は支払わないということでよいですね。そもそも、補償金は申請をすれば国から10割もらえるはずですが、この計算式からすると6割しかもらっていない。どうして申請しないのでしょうか。また、休業中で働いていないのに、給料を市が負担する必要があるのでしょうか。管理運営仕様書には、課税所得が赤字になった場合に補填はないとうたっているのですが。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 国の雇用調整助成金につきましては、従業員の勤務時間等の勤務体系によりまして、10割補填されるとは限りません。また、従業員の雇用を継続し、交代制でフロント対応や清掃、警備等で働いてもらっておりますので、市が経費を負担する必要があります。また、この場合には、協定書にうたわれております、課税所得が赤字になった場合にも補填はないという規定は該当いたしません。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) それでは、水道光熱費110万、燃料費35万、熱交換機洗浄代53万、ろ材交換費用54万については、どういった計算で補填をしているのでしょうか。休業中なのにこれを支払う必要があるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) この分につきましても、まだ1月の清算ができておりません、まだこちらに届いておりませんのでまだ支払いはしておりません。休業中でも、先ほどから出ておりますが、温泉の成分により配管が詰まるなどの理由で温泉を止めることができず、光熱費等がかかりますので、日割り等により経費の負担を行う予定でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) はい、分かりました。 6,000万の整備費については、老朽化していることを考慮すると考えられないことではないが、例え期間がないこととはいえ、なぜもう少し計画的に前倒しで工事ができなかったのか。また、随意契約というやり方についてはとても疑問が残ります。少なからず、入札を行えば市内の業者にお金が落ちていたはずです。 また、営業消費については、予定金額ということで多少の減額になるとはいえ、今コロナで国の休業支援金や雇調金が充実してきている中で、その上市が、自ら補填をする必要があるのか、管理側の二重取りにはならないのかという疑問が残る。 市内には、コロナで大変な思いをしている事業者がたくさんいると思うのに、市の施設とはいえ、民間でやっているのにちょっと考えられません。しかも、本年度は指定管理料として900万を払っているにも関わらず考えられません。 次に、2番目のこれまでの経営状況についてお聞きします。 現指定管理者は、昨年度までの過去5年間、一度もこのグラフのように、見ていただければ分かるのですが、一度も黒字がなく、ずっと赤字決算できている。前指定管理者である平成25年度と26年度は、少しでありますが黒字が出ていました。それが、現指定管理者ペントハウスさんになると、27年度3,620万の赤字、28年度1,489万の赤字、29年度1,721万の赤字、30年度705万の赤字、元年度1,834万の赤字。私も収支決算書を見て非常に驚いたというか、開いた口が塞がりませんでした。なんと、5年間の累積で9,664万もの赤字経営をしている。そもそも、新たな応募者にこんな過去の計算書を見せれば、誰もやりますと手を挙げる事業者はないでしょう。普通の一般企業であれば、せめて3年目には企業努力をして、何らかの対策をするか辞めるか決断をすると思うのですが、それが5年間赤字が続いているというのは考えられないし、普通の会社であればとっくに破産していてもおかしくないと思います。 これについて、市はどう把握していたのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 協定書に基づきまして、年2回の状況報告を行っていただいております。近年では、コロナ禍による観光交流人口の激変が大きな赤字の原因となっております。通年では、温泉システムに係るメンテナンスや維持管理経費などに、老朽化がだんだん激しくなってまいりましたので多額の経費がかかること、またここにございます27年度、初年度になりますが、少し施設にお金を入れていただいたこと等々で、これだけ赤字経営が続いていると思われます。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 過去5年間分の決算書の写しを私が持っております。本来、税務署に申告する様式のものではないが、正式な収支決算書と整合性が保たれているのでしょうか。毎年、それをチェックしているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 山香温泉風の郷の管理に関する協定書第16条に、事業報告の義務について定めがあり、管理に係る経費の収支状況に関する事項について提出をしていただくことになっております。指定管理者は他の事業も行っており、合わせて税務申告を行っておりますので、税務署に提出した申告書との整合性は確認ができません。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 令和元年度の貸借対照表を見ると、9,664万の累積赤字に対して、借入金は400万しかない。よく見ると、本支店勘定として9,000万ほど繰入れているが、これはどういうことなのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 風の郷に係ります利益剰余金はマイナスになっておりますので、指定管理者は風の郷の指定管理業務以外の業績の良い部門から、風の郷の運営に繰入れを行っていただいているという状況でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 管理運営仕様書には、経営状況の悪化などにより経営が困難な場合は、指定管理を取り消すことがあると書かれているのに、なぜ当時からもっと協議をしなかったのか、この決算書と税務署に提出した書類で整合性を取った上で、なぜ本腰で対策を考えずに放置してきたのか疑問に思います。市は、この赤字経営を容認していたと思われてもおかしくないと思います。 次に、人件費について質問します。 現在の正社員とパートと出向社員それぞれの人数と給与支払金額は幾らですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 今年度の正社員数は7名、パートが33名、嘱託2名、他社からの派遣が10名の合計52名でございます。 4月から9月までの半年分になりますが、支払い金額は給与手当が約1,300万円、雑給が約1,850万円です。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 同じように、昨年度の分も教えていただけますか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 昨年度の事業報告書によりますと、正社員数11名、パート35名、他社からの派遣10名の合計56名です。 支払い金額は、給与手当が約3,340万円、雑給が約5,410万円となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) この令和元年度ですけど、私のこの表からしますと、今課長が答弁した3,340万と5,410万を足すと8,750万、これに福利厚生費が700万つきますので、約700万ですね、9,482万になります。 それでは、昨年度と現在の地元雇用者の人数は何名でしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 現在の地元雇用者は、42名のうちの35名で、また他社からの派遣が10名で、全て地元雇用者となっております。昨年度の地元の雇用者は、46名のうちの37名で、また他社からの派遣が10名で、全て地元の雇用者です。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) それでは、組織図、配置図として、どこに何名配置されているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 今の、会社から最新のをいただきまして、まずはフロントに5名、調理場に10名、売店に4名、客室清掃に6名、設備に2名、お風呂の受付に7名、夜間清掃に5名、レストラン受付に1名、夜間警備2名です。その他レストランに他社からの派遣職員10名が配置されております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 昨年度の組織図にはない他社からの派遣社員が10名いますが、どこに配置されているのでしょうか。また、今回の補填明細を見ると、出向社員は2名だけのようになっていますがどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 説明を先ほど差し上げておりますが、出向社員は10名でなくて、他社からの派遣社員が10名配置されておりまして、配属先は全てレストランとなります。出向社員2名につきましては、別にホテル晴海からの出向社員が配置をされております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) つまり、他社からの派遣社員とはコンパニオンのこと、出向社員というのはホテル晴海から応援に来ている社員という認識でよろしいですね、はい。 そこで、年度別の従業員数等、人件費等、人件費比率をそれぞれ調べてみました。前指定管理者の平成25年度は、従業員数48名、人件費7,609万、これは福利厚生費も含まれております、人件比率38.4%でした。26年度は、48名で、人件費7,212万、人件費率39.2%でした。それがなんと、27年度現指定管理者になると、70名で、人件費1億145万、人件費率62.4%に一気に上がりました。28年度は、61名で、人件費1億644万、人件費率58%。29年度、57名で、人件費1億198万、人件費率53.7%。30年度、56名で、人件費9,510万、人件費率49.6%。そして元年度、56名で、人件費9,482万、人件費率53.7%。これを見てからも分かるように、現指定管理者になったらほとんど人件費率が50%を超える異常な状態で経営をしている実態がよく分かります。 そこで、前指定管理者のときは人件費率が3割台であったものが、現指定管理者になったとたんに5割以上に上がっているが、これはなぜでしょうか。当時から確認していたのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 議員おっしゃいますように、人件費率が上がっております。27年度は、少し人数が、1年目ということで、かけて事業を行っていたと思われます。その人件費率の増加でございますが、他の事業者につきましても、人手不足といった社会情勢に近年なったと思います。それにより、賃金が上昇したことがその理由になると考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 社会情勢で人件費率が1年間で2割以上上がるのは、経営をしている者にとっては考えられません。 では、全国の温泉旅館の人件費比率の平均は幾らでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 2018年度の日本旅館協会の統一会計基準に準拠しました分類によりますと、総売上高に占める人件費の比率は、大規模な旅館で32.9%、中規模な旅館で34.6%、小規模な旅館で37.4%となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 私もネットで調べてみましたが、全国平均で温泉旅館の人件費率は35%前後でした。指定管理とはいえ、それが50%以上となると異常ではないかと思い、考えられません。これは、人件費を圧縮すべきであると考えますがどうでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 議員おっしゃいますように、人件費率が少ないほうがより良いと思います。しかし、今従業員数と業務量との関係もございますので、直接経営されているノウハウをお持ちの指定管理者に御検討いただいているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今、ノウハウを持っている指定管理者に検討していただいているとおっしゃいましたが、指定管理者が検討すべき課題であるならば、風の郷の従業員をあくまでペントハウスさんが守るべきであると私は思います。市が守る必要はないと考えます。 昨年度、大分銀行経済経営研究所で市が収支状況等調査を行っている。その中を調べるとこう書かれています。人件費に係る費用は約6割を占めている、人件費の比重が大きい、徹底した人員削減が必要と書かれている。そのように指摘しているのですが、このコロナ禍で市内の多くの事業者や従業員でかなり困っている方はたくさんいると思うが、ここまでして特定の民間の従業員を守らなければいけないのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 議員は、経営の改善のために少しリストラをすべきとお考えのことと思います。市としましては、経営されるのは指定管理者でございますので、市も強くは申し上げられませんが、風の郷はやっぱり、大きい市としては企業だと思います。50人近くの杵築市の皆様方を雇っていただいているわけですので、市としては地元雇用が継続していただきたいと願っておりますし、お願いをしております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 市の職員の給与も守れないのに、どうして風の郷の従業員を守る必要があるのですか。私には理解できません。データというものは正直でして、表を少し見て戻っていただきたいのですが、平成30年度の人件費比率を見ると49.6%です。5年間で唯一、50%を切った年があります。その年の赤字は過去最少のマイナス705万となっています。皮肉にも、一方で設備に係るであろう経費は、縦を見ていただけるといいんですけど、経費は3,795万と、過去最大となっております。設備経費に赤字の原因があるのであれば、もっと赤字が増えていてもよいはずなのに、これは人件費に問題があるとしか考えられません。もし、人件費のせいでないと言われるのであれば、人件費率50%以上で黒字経営をしている温泉旅館を見つけてきてください。納得できませんが、次に行きます。 ほかの経費についてお尋ねします。ろ材交換費用は何費に当たるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) ろ材の交換費用は、収支報告書では雑費になります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 大銀研究所の資料の中に、事業者がコントロールできない経費、つまり、水道光熱費、ろ材交換費用、修繕費が増大し、赤字経営となっていると報告されているが、それぞれ何がどれくらい増えたから赤字になっているんですか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 事業開始2年目の平成28年度とコロナ禍の影響がない平成30年度を比較いたしますと、水道光熱費が年間約542万円の増加、また、修繕費が約162万円の増加、燃料費が約278万円の増加となっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) では、542万と162万と278万を足すと約1,000万になります。5年間の赤字を平均すると年に約1,900万になります。例えば、市が言うところの温泉システムの改修をしたところで、1,000万経費が浮いたとしても、まだ900万の赤字があります。また、表にあるように、過去7年間の燃料費、水道光熱費、修繕費、雑費を調べてみたんですが、合計で3,000万から3,500万円の間を推移していて、前指定管理者のときと比べても多少の差はあるものの、それほどの大きな差はないように見えます。本当に、赤字の原因が温泉システムにあるのかは疑問であります。それでは、過去6年間に各年度で市が投じた額を教えていただきたい。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 修繕費につきましては、平成27年度、188万8,920円、28年度、400万2,480円、29年度、177万1,200円、30年度、279万2,772円、令和元年度、400万5,060円、令和2年度は320万2,230円となっております。備品購入費につきましては、平成27年度が150万7,896円、28年度は支出がございません。29年度が127万9,800円、30年度が107万4,600円、令和元年度が247万7,530円、令和2年度は支出がございません。指定管理料につきましては、平成27年度から令和元年度までは支出がなく、令和2年度の指定管理料が900万円でございます。なお、今年度の工事委託料や経費補填、備品購入費などは、実績確定後に支払う予定となっております。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 残念ながら、今年度の予定については答えていただけませんでしたけども、ここに、表に、私は令和2年度の市からの投じる額というのを載せていますが、予定では、8,900万円になる予定になっております。仮に風の郷が民間施設の場合、およそ固定資産税は幾らになるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 土地につきましては、周辺の単価で算出をしてみますと、年間約57万円になります。償却資産は、通常は申告に基づきまして税額を算出しますが、市の施設のため申告がございませんので不明です。家屋につきましても、通常であれば現地確認をして税額を算出しておりますが、市の施設であるため算出をいたしておりません。 以上でございます。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 市が投じた額はおよそ年間400万円前後であり、甘く見ても固定資産税を57万払わなくて済み、また、施設の減価償却費も要らない。約500万程度のアドバンテージが指定管理者にはあります。土地や建物を担保に借入れができないというデメリットもあるが、それにしても、経営のプロである現指定管理者がこれほどの赤字を出しているというのは、私も一応、経営者の一人でありますが考えられません。 では、1月に市が監査をしているようですが、その内容を教えてください。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 本年1月6日に、事前に監査資料の提出が求められる通常の監査ではなく、監査委員からの聞き取りによる監査が行われました。その中では、運営事業者を指定管理として募集した経緯や、現在、施工している改修工事を随意契約とした理由、指定管理者の経営状況や地元従業員の継続雇用などについて、監査委員からの聞き取りがございました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 私は何度も申し上げてきましたが、従業員に関しては市が守るべきものではなく、指定管理者側が守るべきである。その上で、この表からも見て分かるように、指定管理者には人件費削減という企業努力をしていただくことが必須だと考えます。また、今後は健全な経営と計画的な施設の改修を目指すために、第三者的な監査委員会を立ち上げるべきと考えます。そして、もっと透明性を持っていただきたいと思います。 次に、これからの運営についてお聞きします。 2月に選定委員会を開き、現指定管理者に選考されたようですが、選考結果は何点であったのか。委員会では、過去の赤字の決算のことについて疑義がなかったのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 選考委員会の採点結果や発言内容につきましては、率直な意見交換や意志決定の中立性が損なわれる恐れがありますのでお答えできませんが、点数は基準点を大きく上回っており、また、過去の赤字決算について、人件費や修繕費などの支払い状況や赤字の原因等について、委員さんから言及がございました。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。
    ◆4番(工藤壮一郎君) この赤字決算書を見せられて、何も言わない委員はいないと思います。 それでは、新指定管理者イコール現指定管理者であるが、その申請書の事業計画書と収支計画書は適正であるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 提出されました申請書等は適正と判断をいたしております。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 私もこの事業計画書と収支計画書を見せてもらったのですが、管理経費の縮減に関する方針という項目には、本人──管理者側ですね、人件費のコストを削減すると書いてありました。収支計画書には、今後、人件費を年8,160万の予定と書かれていました。人件費比率にすると、約44%になります。コロナ禍の影響を考慮しない場合、元年度の人件費と比較すると1,322万の減となります。赤字幅はかなり縮小されることになります。これから考えられることは、恐らく人件費削減をしないといけないことは、管理者は理解していると思います。今まで赤字決算にして、杵築市を困らせて、赤字だから大変だと認識させて市からお金を捻出させる、このような悪循環が成り立っていると考えられますし、そう思われても過言ではないと思います。ですから、こんなことにならないように、市はもっと人件費削減に対して強く助言すべきだと考えます。 次に、コロナ禍で4月より営業を始めるわけですが、仮に第4波が来た場合、また市は補填するんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 第4波が来て、コロナ禍により、それで収入減があった場合、協定書の中には、赤字補填は行わないというふうになっております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今回の改修工事では経費削減策になっていないのですが、それでもまた以前同様の赤字経営を容認していくのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 指定管理者は、赤字が膨らめば、通常であれば協定書の規定に基づき指定管理の解除を申し出てくると考えます。しかし、現指定管理者は、代表者が山香町出身ということもあり、経営状況が悪くても、これまで施設を長く経営していただいてますことに感謝を申し上げたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) あくまで、やりたいという意志で指定管理者に手を挙げたのだと思いますが、感謝しているというのは私には理解できませんし、感謝するのであれば、今回、市民の税金を7,700万を使ったことで、市民に申し訳ありませんと謝るのが筋ではないでしょうか。 次に、大銀研究所の資料から見ると、施設の現状維持というパターンを今後の経営として選んだと思われるが、そのパターンには、今後、年に1,500万円以上の指定管理料が発生する見込みと書かれているが、支払う計画はあるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) ほかの市町村の指定管理の状況から判断いたしますと、風の郷のような大きい施設には、相応の指定管理料を支払いをしている状況でございます。しかし、本市は、これまで、風の郷の指定管理者には指定管理料を基本的には支払いをしておりませんので、これまで管理をして行っていただきました事業者、今、現事業者だけではなく、その前の事業者様に対しましても、その御努力に敬意を表したいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 今後は温泉給湯システムの変更が必要になると考えているようですが、やるとすればどれくらいかかるんでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) この温泉システムにつきましては、水脈が周辺で見つかるのか、それから水量はどれくらいかなどが関係してきますので、費用の算出につきましては、水脈の調査が始まってから算出をすることになると考えております。温泉システムの変更を行うか否かにつきましては、今後の協議となります。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 修繕費を今まで60万円以上、上限500万円と決めていたようですが、今回の公募では10万以上に変更している。これはなぜですか。増加が見込まれ不足すると思うが、上限を決めているのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) これまで修繕費の上限は決めておりませんが、500万円の予算化を行っておりました。しかし、施設がかなり老朽化し、指定管理者がリスク分担として支払う60万円未満の修繕が増えてまいりましたので、他の指定管理施設と同程度となる10万円未満といたしました。なお、令和3年度の修繕料は250万円を予算計上しており、その修繕につきましては、指定管理者と市の間で協議を行った上で、改修、修繕をしているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) では、今後の目安として、年にどれぐらい市からの持ち出しが発生するのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 大規模な改修や突発的な故障等がなければ、基本的には250万円の予算の範囲内で修繕等を行う予定でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 当市は緊急財政対策中であり、しかもコロナ禍であるが、それでも4月から営業をして続けてもらうのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) コロナ禍の状況にもよりますが、4月以降のできるだけ早い時期に、営業態勢が整った段階でリニューアルオープンをしていただく予定でございます。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 私は、指定管理するのであれば、3月の区切りまで現指定管理者に運営をしていただき、その後は一旦休業し、ワクチン接種も終わりコロナが終息した後に、新指定管理者に新たに運営してもらったほうがよかったのではと思っております。そうすれば改修工事も入札でできていたし、営業補償費も出さなくて済んだのではないかと思います。また、ほかに複数の応募者があるかもしれません。そこで、今後、指定管理者は、私が今まで言った人件費削減という企業努力をしていただけるのでしょうか。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 指定管理者は交代制の労働時間やフロア業務料等からカウントすれば、従業員の数は適正数に近く、来年度も地元従業員の継続雇用を考えているようです。事業経営に多くのノウハウをお持ちの事業者ですので、今後も営業に対して企業努力をされると考えておりますし、市も、協議の中に、今は入らせていただいたり、相談にのりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 課長が言うプロの経営者ですので、必ず経営努力をしていただきたいと考えます。 最後に、課長として、今後、赤字を出さない健全経営をしてもらうために何をどうしたらいいのか、考えをお聞かせください。 ○議長(渡辺雄爾君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 山香温泉風の郷が健全な経営を行うためには、まずはコロナ禍が少しでも早く終息し、観光や旅行をされるお客様が増えてくることを願うばかりでございます。 現指定管理者はホテル経営のエキスパートですので、数々の経営戦略を掲げて運営を行っていただいておりますが、特に、温泉システムのメンテナンスや施設の修繕に経費がかかり、指定管理者の経営に支障を来すだけではなく、市も修繕費に多額の支出を余儀なくされている状況でございます。特に、誰に運営をしていただいても、温泉システムに経費がかかり過ぎれば、なかなか健全経営には結びつかず、営業の存続が厳しくなります。そこで、なるたけ早い時期に、温泉給湯システムの変更を視野に入れました水源確保のための水源調査を行うべきではないかと考えます。そして、水源の確保にめどが立ち、工事を行っても経費が大きく削減されるなど、その費用対効果が認められれば、温泉給湯システムの改修に乗り出すべきではないかと考えております。 また、山香温泉風の郷は杵築市の観光の核となる施設、そして、山香地域を活性化する中心的な施設です。風の郷が閉鎖されれば、山香地域は本当に寂しくなってしまいますので、未来へと残さなければなりません。そこで、市民の皆様方、特に山香地域の皆様方には、ぜひ、風の郷を積極的に御利用いただき、また、友人や知人の方々に風の郷を広く紹介していただきたいと考えております。皆様方の御利用や応援が一番の力になりますので、山香地域のにぎわいの創出や自らの健康増進のために、どうぞよろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 課長、ありがとうございました。課長の思う気持ちは十分に分かりますし、私も残してほしいぐらいです。ただ、経営内容がいかがなものかと疑問が残ります。 未来戦略推進プランを打ち出し、先日は市民説明会まで行い、市民一丸となって取り組もうとしているときに、これまでのような風の郷の経営の仕方を容認していいのか、財政課長に見解をお聞かせください。 ○議長(渡辺雄爾君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 市内、県外の評価の高い観光施設を最低限改修し、指定管理者制度を継続することで雇用を守り、風の郷を残すという判断に至り、昨年の12月議会で新型コロナウイルス感染症対応臨時交付金を活用して風の郷の投資をするということで、整備費と補償費に係る予算を計上をいたしました。平成12年度の供用開始後、大規模改修や施設の更新など一切しておりません。既に、建築からも20年が経過し、老朽箇所も目立っているというとこです。その時点で、風の郷を残すということであれば、杵築市にとって風の郷が必要であるとの強いメッセージを発信するため、予算を計上したものでございます。指定管理者には経営の仕方を容認してよいのかということですが、指定管理料を設けず募集をしてますので、要領に従った管理をしていただければと考えておる次第でございます。また、赤字のあるその要因、収益増につながることなどを調査分析し、担当課、指定管理者と協議しながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 明日を見据えた持続可能な行財政運営の実現を目指すのであれば、市側は管理者に対してもっと毅然とした態度を取るべきであり、人件費に関しては企業努力をするよう、指導、助言するべきと考えます。市と管理者は共にウィン・ウィンの関係でなければならない。それが正しい姿だと考えます。企業努力の前提において、市がある程度支援をするのは理解できますが、今のこの状況では非常に疑問が残る。もう少し身の丈に合った経営をすべきであり、忠告しても受け入れてもらえないときは、そのときは指定管理者を取り消すべきであるのではないかと考えます。 最後に、私がこれまで述べてきたことに対し、市長にぜひ理解していただきたいと思うのですが、見解をお聞かせください。 ○議長(渡辺雄爾君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 工藤議員には、風の郷の疑問点について本当に丁寧に聞いていただいたし、こちらも考え方を述べさせていただきました。いろいろと表も作っていただいて、私どももよく理解ができて、そしてまた、こちらの側の説明は尽くせたかなというふうに思います。 今回、また、指定管理者につきましては、常に、工藤議員おっしゃるように企業努力を行っていただきまして、今まで、やはり経営状況がよくない場合も、本部のほうの利益を、山香を守るということで施設を存続してもらうということで、これに対してはこちらもそれに評価はしているということであります。 いずれにしましても、先ほど、山香の今、風の郷が雇用している人たちの雇用について、何か月か先送りして一旦切るべきだという話がありましたけど、私は、風の郷の職員と従業員さんとお話をしたときも、やはり今の指定管理者よりも前から、初代からずっとやってきているこの人たちの風の郷に対する思い、それからノウハウ、そして熱意、そしてほとんどの方が山香の人たちです。この人たちの評価が風の郷の評価につながってるというふうに思います。ですから、一旦辞めてしまって、じゃあもう一回といったときに来てくれるかどうかということもありますし、やはり宝は人材だと、山香の風の郷は、本当にそこで働いている方のノウハウであるとか、それから本当に気配りができる、そして本当のプロになっておりますので、そういったところもやはり含めて山香を守っていくということで、こういう今は考え方で進めさせていただいているところです。質問ありがとうございました。 ○議長(渡辺雄爾君) 工藤議員。 ◆4番(工藤壮一郎君) 市長の答弁、ありがとうございました。 私も決して辞めさせるべきとは思ってなくて、やっぱり企業努力で8時間働いてもらってるところを6時間にしたりだとか、そういうことはできるんじゃないかなと思うんで、その辺はやっぱり経営者の企業努力というのは必要じゃないかなと考えております。 風の郷は杵築の宝ですので、私も十分に残したいと思っております。しかし、このような経営の実態を容認して放置したら大変なことになると市民も心配しているし、納得できないと思います。一つの事案で小さなことかもしれませんが、一事が万事と言いますか、今の財政難の一つの要因ではないかと思います。今のままでは、ピンチはチャンスにではなく、ピンチはピンチになるんじゃないかと思います。ピンチをチャンスに変えるのであれば、覚悟と決断力が必要です。ぜひ、市長には、勇気を持って風の郷の健全な経営に取り組んでいただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。──────────── ○議長(渡辺雄爾君) これをもちまして、本日の日程を終了します。再開は、3月3日の水曜日午前10時からです。 本日は、これをもって散会します。お疲れさまでした。────────────午後4時11分散会────────────...