• 大川小(/)
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  1. 杵築市議会 2005-12-01
    12月07日-03号


    取得元: 杵築市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-29
    平成 17年 12月定例会(第1回)     平成十七年 第一回(定例)杵築市議会会議録(第三号)                             平成十七年十二月七日(水曜日)〇議事日程(第三号)                           平成十七年十二月七日午前十時開議 日程第一 一般質問 日程第二 議案第二十号平成十七年度杵築市一般会計予算      議案第二十一号平成十七年度杵築市国民健康保険特別会計予算      議案第二十四号平成十七年度杵築市介護保険サービス事業特別会計予算      議案第二十五号平成十七年度杵築市ケーブルテレビ事業特別会計予算      議案第二十八号平成十七年度杵築市農業集落排水事業特別会計予算      議案第二十九号平成十七年度杵築市公共下水道事業特別会計予算      議案第三十号平成十七年度杵築市特定環境保全公共下水道事業特別会計予算      議案第三十三号平成十七年度杵築市立山香病院事業会計予算      議案第三十四号杵築市・一部事務組合公平委員会の委員の服務の宣誓に関する条例の制定      について      議案第三十六号杵築市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の制定について      議案第三十七号杵築市税条例の一部改正について      議案第三十八号杵築市農業委員会の選挙区及び選挙による委員の定数条例の制定について      議案第三十九号杵築市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について      議案第四十号杵築市過疎地域自立促進計画の策定について      議案第四十一号大分県農業信用基金協会への加入について      議案第四十二号市道の路線廃止及び路線認定について      議案第四十三号字の区域の変更について 日程第三 請願・陳情────────────────────────────────────────〇本日の会議に付した事件 日程第一 一般質問 日程第二 議案第二十号平成十七年度杵築市一般会計予算      議案第二十一号平成十七年度杵築市国民健康保険特別会計予算      議案第二十四号平成十七年度杵築市介護保険サービス事業特別会計予算      議案第二十五号平成十七年度杵築市ケーブルテレビ事業特別会計予算      議案第二十八号平成十七年度杵築市農業集落排水事業特別会計予算      議案第二十九号平成十七年度杵築市公共下水道事業特別会計予算      議案第三十号平成十七年度杵築市特定環境保全公共下水道事業特別会計予算      議案第三十三号平成十七年度杵築市立山香病院事業会計予算      議案第三十四号杵築市・一部事務組合公平委員会の委員の服務の宣誓に関する条例の制定      について      議案第三十六号杵築市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の制定について      議案第三十七号杵築市税条例の一部改正について      議案第三十八号杵築市農業委員会の選挙区及び選挙による委員の定数条例の制定について      議案第三十九号杵築市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について      議案第四十号杵築市過疎地域自立促進計画の策定について      議案第四十一号大分県農業信用基金協会への加入について      議案第四十二号市道の路線廃止及び路線認定について      議案第四十三号字の区域の変更について 日程第三 請願・陳情────────────────────────────────────────〇出席議員(四十四名)      一番 渡辺 隆昭君         二番 加来  喬君      三番 吉田 正信君         四番 井門 仙一君      五番 渡辺 雄爾君         六番 河野荘一郎君      七番 磯田 国博君         八番 片山 正巳君      九番 菊池 武好君         十番 上野 辰治君     十二番 大谷 淳一君        十三番 糸永 省三君     十四番 中山田昭徳君        十五番 河野 幸信君     十六番 鶴成  宏君        十七番 阿部 洋二君     十八番 岩尾 武彦君        十九番 西  紀子君     二十番 堀寿  満君       二十一番 伊藤 公雄君    二十二番 河野有二郎君       二十三番 岩尾 保文君    二十四番 河野 正治君       二十五番 田邉 公一君    二十六番 田辺 節士君       二十七番 岡山 秀夫君    二十八番 阿部 辰明君       二十九番 小春  稔君     三十番 富来 征一君       三十一番 神鳥 修行君    三十二番 小川 成人君       三十三番 阿部 直瑞君    三十四番 二宮 勝行君       三十五番 後藤 春義君    三十六番 上杉 健治君       三十七番 鈴木 六朗君    三十八番 渡邉 公男君       三十九番 阿部  勝君     四十番 衞藤 明和君       四十一番 有田 昭二君    四十二番 阿部 幸市君       四十三番 宮川 岩雄君    四十四番 阿部 多助君       四十六番 真砂 矩男君────────────────────────────────────────〇欠席議員(二名)     十一番 竹林 大記君       四十五番 小島 甚吉君────────────────────────────────────────〇欠員(なし)────────────────────────────────────────〇事務局出席職員職氏名      局長 牧  成美君         参事 長谷雄菊美君      次長 三河 伸治君         書記 宮本 展克君      書記 後藤 一水君────────────────────────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名   市長 …………………… 八坂 恭介君     助役 …………………… 堀田 幸一君   教育長 ………………… 土江 晃弘君     総務部長 ……………… 興田 信一君   産業建設部長 ………… 河野純一郎君     福祉保健部長 ………… 大川 忠夫君   山香振興局長 ………… 金高 英俊君     大田振興局長 ………… 本田 知典君   教育次長 ……………… 矢野 省三君     秘書課長 ……………… 市村 孝徳君   総務課長 ……………… 宮脇 正直君     総合政策課長 ………… 泥谷  修君   財政課長 ……………… 大村 政信君     生活環境課長 ………… 阿部 憲之君   農林課長 ……………… 高野 廣志君     耕地水産課長 ………… 阿部 光孝君   建設課長 ……………… 安部 和人君     都市計画課長 ………… 麻植 数広君   水道課長 ……………… 荷宮 一郎君     会計課長 ……………… 江藤 昭義君   保健年金課長 ………… 本田 義幸君     福祉課長 ……………… 浦上 研一君   教育委員会管理課長 … 門岡 俊一君     学校教育課長 ………… 豊田 元一君   山香病院事務長 ……… 吉田 隆博君     総務課々長補佐 ……… 伊藤 淳一君   総務課々長補佐 ……… 古賀 秀一君     財政課々長補佐 ……… 細田  徹君   総務課係長 …………… 佐藤  剛君────────────────────────────────────────午前十時零分開議 ○議長(真砂矩男君) 皆さん、おはようございます。十一番、竹林大記議員と四十四番、阿部多助議員さん、四十五番、小島甚吉議員さんより欠席の届け出があっております。阿部多助議員さんは、午後からは出られるということをお聞きしております。 これより本日の会議を開きます。─────────・────・───────── △日程第一一般質問 ○議長(真砂矩男君) 日程第一、一般質問を昨日に引き続き行います。 三十三番、阿部直瑞議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) 三十三番、日本共産党阿部直瑞です。通告順に従いまして一般質問を行いたいと思います。 市長の政治姿勢について、まず最初にお伺いいたします。 市町村合併の最大の売り文句は、「サービスは高い方に、負担は低い方に」と合併をバラ色に描き、合併しか選択肢がないように盛んにマスコミも行政も宣伝してきましたが、実際には、合併協議をする中で当初の宣伝とは現実が大きくかけ離れ、合併先にありきで、サービスや負担がどうなのかは明らかにされず先送りされる課題が多くあります。こうした合併には、旧山香町の市民の心配事はたくさんあるわけでありますが、対等合併といいながら、実際は吸収合併されたみたいなものではないかという声は、旧山香市民の間には、よく耳にすることであります。こういう心配を前提に質問をするわけであります。 特に、周辺部となる地域の住民の不安は大変大きいものがあります。昭和の市町村合併で行政機関の移転による、その後の人口の集中地域と減少地域の町並みの変化の軽減から、周辺部となる地域住民の不安は一定の根拠があるわけであります。したがって、昭和の合併の二の舞になってはならないと思います。いろいろと合併問題にはありましたけれども、新しい新市が誕生したわけでありますから、地域間の均衡のとれた振興に、新市長はどう力を入れるつもりであるのか、お伺いをいたします。 次に、農業振興についてであります。 農業を取り巻く情勢は、農産物の自由化の中で依然厳しい状況にあります。農業者の高齢化、後継者が育たない問題、農産物の低価格など、また中山間地での農業は多くの問題を抱えております。 旧山香町では山香米、畜産を中心に施設園芸など農業振興に取り組んできました。グリーンエコランドの堆肥等を利用しての低農薬で有機栽培、そして安心・安全、そしておいしい米づくりに取り組んできました。有機肥料の使用や農薬の散布基準を指定どおりに作付し山香町農協に出荷した場合、その米を特別栽培米としてきました。町と山香町農協が、六十キロにつき、おのおの千円を拠出し、合計二千円が上乗せされております。この特別栽培米も栽培面積の拡大を図ってきているわけですが、また消費者も安全・安心でおいしく、生産者の顔が見える農産物に期待を寄せております。それにこたえる形で米生産農家特別栽培米に取り組み、生産技術も蓄積されつつある中での市町村合併であり、今後、この特別栽培米の生産が継続されるのか心配をしております。 農業は、地域それぞれの特徴と歴史があり、市町村が合併したからといって単純、画一的にはいきません。したがって、旧山香町地域は米が主要な農産物であると同時に、地域の環境保全に農業者の連携のかなめであります。こうした意味からも、引き続き特別栽培米への行政の支援が必要とされているわけでありますが、その考えがあるかどうか、お伺いします。 最後に市外局番の問題であります。 NTTの市外局番は〇九七八地域と〇九七七地域に分かれておりますが、この市外局番号を同一の市外局番号に統一することを期待しているわけであります。せっかく新市ができ、一つの市になったわけですから、市外局番号を統一することは、私は大事だと思います。それには、どこに障害あるのかをお伺いします。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) 三十三番議員さんにお答えをいたします。 まず、政治姿勢についてであります。旧市町村地域の均衡ある振興にどのように取り組むのかということであります。総論的になるかもわかりませんが、お許しをいただきたいと思います。 豊かな自然と高速道路交通網の結節点としての交通至便性を生かし、創造力と感性豊かな農林漁業、商工業、観光集客産業などの活性化や新たな産業の創出を目指します。具体的には、地域外からの交流と連携を促進するための基盤整備や高速交通網を活用した企業誘致の推進、また広域的な観光振興体制づくりなど、合併によるスケールメリットを生かし活性化施策にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。 また、地域の農林水産業を生かした新市初のブランド、新製品の開発促進にも取り組むなど、新市のまちづくりにおいては常に地域内の均衡ある発展を念頭に置きながら、各施策を展開していきたいと考えております。 幸い、今回合併しましてから半年間は、旧市町村の事業等々は十七年度の予算の中で既に計画をしておりますし、そうした中で私は文化イベントスポーツイベント等々、それぞれの地区にお伺いする機会をいただきました。そういう中から感じ入りましたのは、やはり住民の方々の気持ち一つだろうとこのように思います。そういった点からは、やはり伝統あるいろいろな事業、行事については、やはり残していくことがいいのかなとこのように思います。 また、現在、補助金の整理といいますか、各担当課からの調査をいたしております。そうした中で具体的には補助金を見直すということでありますから、そうした中でそういった優先的に、これは活力ある地域の宝だという形のイベントについては、ぜひ私自身も残すべきと思っております。そうしたところから活性化につながっていく。 また、うたい文句のように、今回の合併は杵築が山香と大田を吸収したというようなことを言われますけど、数字的に果たして本当に吸収されたんでしょうか。私自身は、その言葉はもう、ぜひ慎んでほしいと思うんであります。一緒にそれぞれの資産も負債も請け負って、これからスタートするわけでありますから、ぜひそういったイメージが市民の皆さんに伝わるということ、具体的なものとして何かあれば、それをお話をするならいいですけど、何となく杵築市に吸収された感じがするというだけでは、住民の方々の意識もそんなふうな形でマイナス指向になるんじゃないかなと、このように考えます。 ですから、私自身はできるだけ地域に入りまして、そしてそれぞれの地域の特性も、この何カ月間の間に感じ入りました。特に阿部議員の地元であります向野にも、浪人の時代から、もう六回ほど入っております。 そうした中で、特にいつも言われます山香地区でも、この地域は特に特殊だと。宇佐市に面してて、大変山香の町としてでも活力のある地域をつくってるということを聞いておりましたんで、私も公式的には、もう三回おじゃまをいたしております。 そうした中で、やはり地域の方々が独立自尊の思いで、やはり地域を自分たちでつくっていくんだという気概づくりが、まず大切ではないかなとこのように思います。そのためには、この合併を契機としてプラス指向で、いいところを伸ばしていくべきだろうとこのように思っているところであります。 具体的な均衡ある振興につきましては、先般より一般質問に出ております循環バス、それからやはり地域の一体感ということでケーブルテレビも十八年度中に工事ができ、十九年度中から多分放映ができる形で今進んでおります。そういったものを通じながら、それぞれの地域がお互いを見つめながら、そしていいところを伸ばしていくと。まず、合併した一体感を持つということをベースにして、今後進めていきたいとこのように思います。 以上。 ○議長(真砂矩男君) 高野農林課長。 ◎農林課長(高野廣志君) では、三十三番議員さんにお答えしていきたいと思います。 旧山香町で特別栽培米に補助しているが、これを続ける考え方はあるかとの御質問でありますが、議員さんのおっしゃるとおり、農業を取り巻く情勢は非常に厳しいものがございます。老齢化、それから少子化、それから後継者不足等々、今現在、農業については相当な問題が山積しているという状況でございます。 また、旧山香町において、平成十四年度から有機の里緊急生産対策事業として特別栽培米については実施しておりますけれども、この事業は山香グリーンエコランド等の優良堆肥を利用しながら、有機農業の推進並びに畜産農家と耕種農家の連携により、堆肥の耕作地利用の拡大、地域循環型農業を構築するとともに、減農薬、減化学肥料を使用しながら、うまい山香米の銘柄、産地を図る目的で、山香町農協との連携のもとで立ち上げた事業でございます。 平成十七年度は特別栽培米六十キロに対し、議員さんのおっしゃるように千円、すなわち有機の里を一反当たり一・五トン、それとミネラルG、百キロを散布するということの補助でございました。この事業で収穫した米は全量農協出荷となっておりまして、山香町農協さんにつきましては特別栽培米ということで、ほかの米よりも二千円高く販売しているということを聞いております。 全体面積につきましては百ヘクタール、額といたしましては議員さんの言われるとおり市については六百万補助しておりまして、山香町農協さんも同じく六百万円の補助金を拠出しながら一千二百万ということの補助事業で行っております。平成十八年度以降も続けることにつきましては、この有機の里緊急生産対策事業に限らず、行政改革の中の補助金全般見直し対象となっておりますので、行政改革推進委員会で現在検討中であります。 以上、回答していきたいと思います。 ○議長(真砂矩男君) 興田総務部長。 ◎総務部長(興田信一君) おはようございます。三十三番議員さんにお答えをいたします。 質問の要旨でございますが、市外局番について同一の局番号にできないかという質問でございます。今現在、杵築大田地域につきましては〇九七八六の局でございます。山香地域は〇九七七の局ということで局番が違っております。利用者からしますと、市内通話料金で通話ができることが望ましいわけでございますが、合併協議会の中で協議をされておりますが、NTT自体、切りかえの経費の面で、使用料等で消極的のようにあります。県下の合併をしました市におきましても、現状のまま利用している状況でございます。もし、これを実施をするということになりますと数億円の経費がかかるということで、現時点では非常に困難かと思われます。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) まず、政治姿勢からお伺いします。 吸収合併論議というのは、周辺住民の気持ちの中にはあるということなんですね。だから、そこをいつまでも引くわけじゃなくて、そういう気持ちがあることを大いに認識してもらって、その地域への全体的なバランスがとれる振興をどうするかちゅうことを積極的に取り組んでもらいたい、こういう趣旨なんですよ。だから、私たちも今度の合併問題については住民の意思も聞かなかったし、行政主導でやられた合併だから反対ちゅう態度をとりました。しかしね、合併した以上、新しい市民になったわけですから、新しい市民の立場で、いいまちづくりをしたいということで質問をしているわけです。そういう意味では、先ほど言った吸収合併論というのは、まだまだ旧町民の中にはあるということなんです。そのことを知ってもらいたいということなんです。 そういう意味で、今からまちづくりをどうするかということになれば、やはり今までの行政のやり方のまちづくりというのは一年予算ということで、その住民の意向とは別に、予算執行が第一になって事業がやられてきた感があると思うんですよ。やはり何事も、今からやる場合は、住民が本当にそういう事業にどういう立場で参加できるのか。一つの建物をつくるにしても施設をつくるにしても、どういう建物をつくり、どういうやり方で利用できるのか。そういうのは、やっぱり住民が参加できるような形での施策をしていかなければいけないんじゃないかと私は思うんですね。 今までの行政のやり方は、先ほど言いましたように予算執行も、これを執行しなくちゃ来年予算がつかんかしらんけども、何がなんでもやってくれというような、要請してくれというのは、やっぱり行政サイド主導の施策が多かったと思うんです。そういう意味で、まちづくりについては一年単位という予算の制限がありますけれども、やはり住民が本当に意見を発表できる、意見を取り入れることができる、そういうやわらかな行政をやってほしい。そのことが、周辺部の人たちも本当に杵築市民になってよかったというような気持ちに、私はなると思うんです。そのことを注意して、今後の行政をやってもらいたい、そのことを強く願っていきたいと思います。 個々の具体的な振興策については今から出ると思うんで、個々に論議もし深めていきたいと思いますので。その立場は、市長どうですかね。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) ただいまの仰せのとおり、私も基本的には阿部議員の意見に賛成であります。ですから、できるだけ多くの地域の方々と触れ合いながらということはございますが、やはり住民の代表は議会であります。最終的には議会の皆さんにお諮りをして、予算の執行については審議権の中でお願いをしたいとこのように思っております。 しかし、やはり人の気持ちというのは、直接にいろんな形で参加したところに初めて存在感も含めましてまちづくりに参加したというような形が今後の課題だろうと思っております。ですから、阿部議員の言われましたとおり、きめ細かなそういったことについては、私の政治姿勢の中に十分配慮していきたいとこのように思っております。 以上。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) 従来、それぞれの旧市町村で行われた行事などについては、先ほど補助の見直しということが言われて取捨選択するようですが。特に私は、山香の場合はふるさと祭りですね。あれはやっぱり、あの地域にとって農協を中心にして産業を振興し、ことしの収穫の喜びを分かち合うというような意味で例年続けてきたわけですが、そうした問題についても、ぜひやっぱりきめ細かく、その地域に残るような姿勢で私は臨んでもらいたいと思うんです。その辺については、どうでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) 現在、補助金の見直しの中で検討いたしております。特に、私も山香ふるさと産業祭りにつきましては、今回の合併の効果が出まして杵築や大田の人がたくさんお祭りに来られてたように感じます。 ただ、予算の執行のあれを見ますと八百四十万ぐらいの予算であります。そのうち大テント、それからテント、皆イベント会社にしておりますんで、ほとんどがそのような費用であります。幸い、今後の形につきましては、そういったものをどのように精査してやっていくか。私は山香ふるさと産業祭りについては、ぜひ積極的に今後もやるべきだと。そして、お互いの地域のよさを、それぞれの旧市町村の方々に知らせながら進めていくのが一番いいかなとこのように思っております。ですから、そういった点では、ぜひ山香ふるさと祭りは残していくように検討いたしておるところであります。 以上であります。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員
    ◆三十三番(阿部直瑞君) ぜひ、その点はよろしくお願いしておきます。 次に農業振興でありますが、まだはっきりした答弁ではなくて、検討中というような答弁なんですが。やはり、旧山香町というのは米と畜産を中心にした農業の町だと思うんです。旧山香町のキャッチフレーズが、これは市町村からの一言ということで九州農政局に届いている言葉なんですが、「山香町は、山香米、豊後山香牛の産地として知られております。イチゴ、新鉄砲ユリや、お盆を代表するホオズキの栽培が盛んで、ホオズキ生産日本一を目指しております」とかね。ちなみに大田村は「どぶろく祭りで有名な白髭田原神社があり、主な農産物は米、豊後牛、よもぎ茶、ホオズキ、スモモ、栗などです」。杵築市になると「城下町杵築市は別府湾に面した国東半島のつけ根にあり、ハウスミカン西日本随一、茶、イチゴ、花なども盛ん。水田農業も二つの特定農業法人が取り組んでおります」、こういうふうに、それぞれ農業については特徴があると思うんですね。山香は米と畜産ちゅうことで、ずっとやってきました。 そういう意味で、今は米農家も高齢化が進んで、ほとんどが兼業農家ですね、兼業農家がふえてる、そういう人たちが地域を守ってるんですね。そういう人たちが食の安全性を、消費者から要望もあり、そういう立場から有機農業を目指して、グリーンエコランドの堆肥を使いながら低農薬と低化学肥料ということでずっとつくってきているわけですね。ようやく、私は根づいてきたと思うんですよ。これを未来永劫続けるちゅうことは、それはできませんからね。ある程度技術的に確立するまでの間は、やはり市としても支援していくべきじゃないかとそういうふうに考えるわけですが、その辺は検討中ということなんですが、どのように検討しているのか答弁を求めたいと。 ○議長(真砂矩男君) 高野課長。 ◎農林課長(高野廣志君) 国は平成十七年三月、農業に対しまして経営所得安定対策大綱を定めております。平成十九年度から、品目横断的経営安定対策を実施することに閣議決定が行われているという状況がございます。 平成十九年度から、今までの減反政策から大きくさま変わりをいたしまして、認定農業者、特定農業団体、それから特定農業団体と同様の要件を満たすものに限って作物横断的な補助金を交付することということになっております。これにつきましては、米、麦、大豆を対象として補助金が受け取れるということになります。面積的には認定農業者四ヘクタール、特定農業団体四十ヘクタールとなっておりまして、平成十九年度から補助を受けるためには、十八年度に組織を固めなければならないということになっております。 現在、県中央振興局と連絡をとりまして集落説明会を行っておりますけれども、この国の施策の取り組みをすれば、水田の裏作、それから表作の利用となりまして、水田地力が減退することは目に見えております。そういうことで、この地域循環型農業、それを推進しながら、ブロックローテーション等の部分を利用しながら、営農集団と話をして地力を高めていきたいということでございます。 いずれにしろ、杵築市の第一次産業、米、麦、大豆、それから今まで言われたように牛の部分もありますし、品目的横断、経営安定対策事業の取り組みをするためには、この地力増進については不可欠なものでございますので積極的に取り組みをしていきたいということで考えております。 ○議長(真砂矩男君) 答弁は、もう少し絞ってくださいよ、焦点を。阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) 十九年度からの品目横断的経営安定対策、そういうことも説明されましたが、この問題はやはり農家を取捨選択といいますか、要するに認定農業者と認定農業者外とかね、地域営農集団とか──集落営農組織か、こういうのをつくっていくのが国の政策ですけども、それから外れた部分が今から中山間地については多くなると思うんですね。そういう中で外れた部分が、今からはそういう地域の米作について支える部分になると思うんです。そういう人たちに対しても、やっぱり今までの山香町がやってた特別栽培米をつくって、それに対する市独自の援助ということは、私は絶対必要だと思うんですよ。そういう立場から、積極的な立場で検討していただきたいと思うんです。 この品目的横断的経営安定対策、これについては、また次の機会にしっかり論議もしたいと思うんですが。やはり、今は本当に消費者は安全で安心できる、顔の見える、そういう農産物を希望しているし、いいものをつくれば、私は絶対に売れると思うんです。そういう意味での努力をしているわけですから、合併したからといって、そういう中断をするような施策をとるべきじゃないと思うんです。そのことを強く言っておきたいんですが、どうでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) ただいまの質問は、まだ全体的にそれぞれの課、あるいはどういうふうに残すかとかいう検討中でありますから。先ほどのふるさと祭については、既にイベントの中で検討した一部分でしたので私が答弁させてもらいました。 しかし、それぞれの補助金の分については、それぞれの担当課にどのような形で残していくべきか、あるいはどのように削るかというようなことを各課に、すべての補助金に対して、今、精査をするようにしているわけであります。 最終的には皆さん御案内のとおり、それぞれの団体も、これも残してくれ、これも残してくれ、これも残してくれという形でやってくるだろうと思います。そうした中で、やはりこれだけはどうしても地域発展のためには残していかなければならないというようなものの中の精査をしている段階でありますから、現在、回答は避けておるということでありまして。前向きにそれぞれの分について、地域の振興を含めて検討いたしておりますので、ぜひ御理解いただきたいとこのように思います。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) 次に電話の件ですがね、今、総務部長の話だと切りかえに数億円かかるとか、よくわからないんですが。NTTの、どこがそういう答えをしたんでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 興田部長。 ◎総務部長(興田信一君) これは合併協議の途中にもNTTに問い合わせをいたしました。NTTの大分支店だと思いますが。最近になりまして、この質問が出ましてもNTTの方に確認をしております。二度ほど確認をしておりますので、間違いないと思います。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) 数億円とかいえば、みんな、ちょっとやめとこうかななんていう気になったりするような話なんですけどね。やはり、せっかく新市一つになったんやからね、局番ぐらいは一つにしてもいいんじゃないかと思うんです。じゃなくちゃ、いつまでたっても山香町と杵築市は市外局番を利用しなならんなんちゅうことは、気持ちとしても──市長は今、一体感ちゅうけども、電話かけるの一つをとっても一体感がなかなか醸し出せんというような状況になると思うんですね。本当に費用がどのぐらいかかるのか。はっきりした、NTTに対応を求めて、これは国あたりは市町村合併を推進してきたわけですから、国の責任でも同じ局番にさせるぐらい、強く交渉しなければならないと思うんですよ。市庁舎にかければIP電話か何かで無料になるということなんですけどね。やはり、市民にとっては大変不便だし、そこ辺は本当に真剣に、ただ話を聞いたちゅうだけじゃなくてね、やっぱり公文書なんかを出して、本当にどのくらいかかるんかということをわかるような方策を一回とってもらいたいんですが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 興田部長。 ◎総務部長(興田信一君) 実際の金額が幾らぐらいかかるかということでございますが、確かに費用的に幾らという正確な数字は出ておりません。一度、そういう問い合わせもしたいと思います。 今現在、〇九七八局は杵築、豊後高田、宇佐、東国東、この管内が市内局番になってます。〇九七七局は別府、日出、山香、湯布院が市内局番になっております。ほかの合併をいたしました、例えば臼杵にしても臼杵と野津原は違いますし、今までに県下の中でやったところすべてが、局番が変わっていないというような状況でございます。これも、そういう新市になったところと一緒になって検討していきたいなと思っておりますが、国に話していけるのか、NTTは、もう一企業さんになっておりますので、その点につきましては今後の課題とさせていただきたいと思っております。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) 聞いただけの話でね、業者に聞いただけの話で言うちゅうことはよくないと思うんですよ。だから、市民はそういう一体感を、すべての電話局番が一つがいいなという気持ちがあるわけだから、公文書でNTTに問い合わせて、どのくらいかかるのか。結果的に費用がどのくらいかかって、やった方がいいんか悪いかという立場で、一回問題を出してもらいたいんですが、そこ辺はやりますか。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) ただいまは市になったから一つというんですけど、逆に杵築市からいえば、〇九七七にしてもらう方が別府や商圏が広がるわけでね。だから、短絡的に、これには変更するとしても加入者の許可といいますか、従来のあれがあるわけであります。ですから、基本的に国東と、将来、別府となるといったときに、〇九七七の方が、山香の人は杵築もかかる。杵築が、もしそういう意味からすれば、もう杵築は〇九七七にしてくれといった方が皆さんの利益にもなるわけであります。ですから、少なくとも広域圏でこれから先の国東半島、それから別府圏については、もう全部一つの局番にしてくれというような形でのあれもあるわけであります。 ですから、今はただ杵築市になったから、山香が。阿部さんはそのようにおっしゃるけど、従来の日出とか取り引きのあった方々は、それはもう今のままでいいという人も出てくるわけで。そういった点で、やはりこれは──ただ簡単に、今言われる費用がどのくらいかかるのかというような点についても、それは当然聞きますけど、そういったものが出てきますので、NTTもかなりシビアに回答していただいてると思います。 ですから、すべての線がそうやって全部ただになれば一番いいわけで。NTT自体も、将来はIP電話というような形で推進をしておりますから、そういった兼ね合いもあります。言われました費用等々の点、あるいはそういったことを本当に議論をした上で、何が一番住民のためかということもありますんで、ちょっと時間をいただいて、そういったことも含めて検討してみたいとこのように思います。 ○議長(真砂矩男君) 阿部議員。 ◆三十三番(阿部直瑞君) それはいいんです。だから、それはいろいろあると思う。だから、同じ局番が欲しいちゅうのがあるわけだから、結果的にどういう選択肢になるかわかりませんよ。ただ、山香と合併したが一つになれんちゅう人もおるし、それが便利のいい人もおるからね。少なくとも同じ杵築市民となった人たちについては、同じ局番で通話ができるということが私は大事じゃないかということ。そういうことが、声があるからね、ぜひその声を聞いてもろうてNTTとの交渉なり話をしてもらいたいと思います。 ○議長(真砂矩男君) よろしいですか。 ◆三十三番(阿部直瑞君) はい。(「議長、ちょっといいですか」と呼ぶ者あり) ○議長(真砂矩男君) いや、関連はないですから。(「関連ではありません」と呼ぶ者あり)……………………………………………………………… ○議長(真砂矩男君) 四十番、衞藤明和議員。 ◆四十番(衞藤明和君) おはようございます。四十番の衞藤明和でございます。質問通告書に従いまして二点について──失礼、質問通告書三点でありましたが、一点、取り消したいと思います。二点について、お尋ねをいたしたいと思います。 初めての、こんな大勢の議員さんの前で一般質問をするのは初めてでございますから、ちょっと上がっておりますけども、間違えましたらお許し願いたいと思います。 さて、御案内のように十月一日にめでたく合併し、新しい杵築市の船出となりました。これまで御苦労されました市長、議長を初め関係者の皆様方に対し、心から敬意を表する次第であります。そして、今回は合併後、最初の定例議会でもあります。したがいまして、これまでのこの場でお聞きをし、お願いをした問題について、復習の意味も込めながら、再度お聞きしたいと思います。 まず、介護保険についてでありますが、これについては平成十五年の十二月議会で、私が質問した経過があります。そのときの質問は「介護保険特別会計、平成十四年度決算は約一千五百万円もの黒字であるにもかかわらず、十五年度では二千九百万円もの保険料を引き上げているが、十六年度で保険料の引き下げをすべきではないか」に対し、答弁は「確かに黒字決算ではあるが、行き先どうなるかわからない。保険料の改定は三年に一回であるので十八年度で考えたいと思う」ということでありました。 そこで、そろそろ保険料改定の時期でもありますし、また旧三市町村の介護保険料はそれぞれまちまちであり、私がいただいた資料によりますと平成十六年度におけるそれぞれの決算では、旧杵築市が百五十万八千三円、旧山香町が一千二百十七万三千五百九十円、旧大田村が一千百六十三万五千三百十円で、三市町村合計は二千五百三十一万六千九百三円の黒字決算であります。 なおまた、旧杵築の保険料は旧山香町、旧大田村の保険料よりも平均約五・一パーセント高く設定されているのにもかかわらず、旧杵築市の黒字額は、山香、大田の黒字額に対して十三パーセントに満たないのはどうしてなのか。つまり、何か経営方法で問題があるのではないか。そして、十六年度の保険料をどのような考え方で決定するのか、お聞きしたいと思います。 次に、交通問題についてでありますが、この問題については平成十六年六月議会と、ことしの九月議会において質問をした経緯があります。最初の質問では、「大分県は大分市内の交通延滞を緩和するため、十六年度の七月ごろから大野川大橋有料道路の通行料を、朝夕のラッシュ時に限り半額程度に割り引く交通実験を実施することにした。また、国土交通省と日本道路公団は、大分自動車道の大分─米良間で同様の実験を行うことにした」。 そこで現在、国道二百十三号も朝夕のラッシュは想像を絶するものがあり、杵築市安全推進協議会会長でもある八坂市長は、知事に対し、「朝夕のラッシュ時に限り空港道路の無料化、あるいは半減化をお願いすべきではないか」という質問内容に対し、答弁は「市内の朝夕のラッシュ時に、集落から国道に出れない状況も十分理解している。今後は大分道路方式で空港道路の無料化ができるよう要望していきたい」という前向きの答弁でありました。 また、ことしの九月の質問では「塩田交差点付近の車の混みぐあいは、特に夕刻になると、ほぼ毎日、五百メーターから一キロ程度の渋滞になり、まさに異常事態である。なおまた、交差点の東西方向に向けて、それぞれ右折信号がないため、これまた大変な渋滞になっている現状である。したがって、まずそれぞれの右折信号を早急に設置し、なおかつ大内橋から杵築大橋までの国道二百十三号片側車線を二車線に増設すべく県に対し強く要請すべきではないか」という趣旨に対し、答弁は「朝夕のラッシュ時に延滞しているのは十分理解している。別府土木事務所では、今後、交差点付近の交通体系の整備を含めて現地調査を行い、周辺の交通量等を考慮しながら検討していきたいとのことであるので、市としても今後とも別府土木事務所に対し要望していきたい」というものでありました。 ところが、現在既に大野川大橋有料道路と大分自動車道においては、恒久的に朝六時から九時までと夕刻の五時から八時まで、百キロ以内を限度として通行料を半額にしている現状である。県内でラッシュ時の通行料半額制になっていない有料道路は空港道路だけになっていると思うのであります。そこで、市長はこれらの件について、県とどのような話をしてきたのか、進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。 また、先ほど申し上げたように私が拡幅をお願いした道路用地はミニ公園といいますか、緑地帯になる、マルショクの前、あるいは杵築警察署の前あたりにそういう緑地帯ができておりますが、そのようになるといううわさがありますが、それは本当なのか、お尋ねをいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(真砂矩男君) 本田保健年金課長。 ◎保健年金課長(本田義幸君) 四十番議員さんにお答えいたします。 平成十六年度の決算について、旧山香町、それから旧大田村につきましては約一千万円、それから旧杵築市につきましては百五十万円というふうな剰余金の状況になっているがという御質問でございますが、決算書を見てみましたが、特にどういったような特別な問題があったわけじゃございませんで、歳出予算の方の不用額が多額に出ているというふうなことでございます。それで、それぞれ旧三市町村とも、剰余金につきましては翌年度の方の会計に繰り越しというふうな形で使用しておりますので、御理解をいただきたいと思います。 それから、介護保険料につきましてですが、昨日、二番議員さんの質問に対しても御答弁いたしましたが、現在、第三期、平成十八年度から平成二十年度に向けての三年間の介護保険料の算定準備を、現在行っているところでございます。ここ二、三年の間の給付の状況を見てみますと大体二億五千万円程度、毎年、給付が上がっているような状況がございます。これは単純に保険料のベースで計算しますと約三百三十円ぐらいの上乗せというふうな状況になっております。給付費の変動に応じまして保険料を増減しなければ財政の均衡が保てないというふうな状況でございます。なるべく安い保険料をというふうには考えてはおるんですが、こういうふうな状況の中で負担の増加をお願いするというのはまことに忍びない気持ちではございますが、その辺のところを御理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(真砂矩男君) 阿部生活環境課長。 ◎生活環境課長(阿部憲之君) 四十番議員さんの御質問にお答えをさせていただきたいと思います。 議員御質問の国道二百十三号線の交通量の緩和対策でありますが、現状について夕方の六時ごろより、塩田交差点の間と、早朝、灘手の交差点付近で、十二月に入りまして私自身も調査をさせていただきました。その結果、やはり一キロ程度の渋滞を確認したところであります。こうした渋滞の対応策として以前からの要望事項であります塩田交差点の改良、特にわき道よりの右折信号につきまして杵築署と確認をさせてもらったわけなんですが、第一順位での設置の必要性を考えているとの、現在回答を得ているところであります。 また、大分市内の──議員おっしゃいますように──幹線道路の渋滞緩和策として、朝夕の通行料金の減免がとられました。空港道路に対しましても同様の措置ができないかということで、国東町、安岐町、武蔵町、日出町の首長名により、平成十六年七月二十三日に各首長及び担当者、杵築市では県議同伴のもと、首長、担当課長等で県及び県道路公社に対し要望書を提出したわけですが、道路公社の「経営の現状等から見て困難だ、市が負担できればよいです」との回答から、現在実現に至っておりません。 なお、議員おっしゃいました高山橋より王子橋の間について、現在、県としては緑地設備及び歩道、また側道の事業計画がされておるとの回答を得ております。 以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) それでは、再質問をします。 まず、介護保険についてでございますが。これは、先ほど課長からもお話がありましたように、昨日、加来議員でしたか質問がありまして、そのときに答弁を聞いておりましたから大分わかったつもりでありますけども、私の聞きたいところが少し追加がありますんで、お尋ねを申し上げたいと思います。 今のお話の中で、ちょっと課長が言われた黒字決算、山香と大田村は約一千万といふうに言われましたけど、山香が一千二百万で大田村が一千百六十万で一割以上違いますんで、大分黒字の額は、私が予想した以上に多いなという実態を確認したわけでございますが。 大変、新杵築市の年金受給者の中でも、私が感じるのに年金が年に八十万以下という人が大変多いというふうに思っております。昨日の答弁の中で八十万円未満、年金が年間八十万円未満は保険料算定の〇・五倍、八十万円以上は〇・七五倍というふうに答弁があったと思うんですが、そうなると大分改善されるというふうに私は評価申し上げます。 ところが、さっきのお話では、どうも保険料を来年度から三百三十円、上乗せせなならんかなあというような御答弁だったように受け取りました。今ここですぐ、来年度から幾ら上げるんだということは言えないでしょうけども、それぞれ旧市町村で保険料が違いますので、例えば基準の第三段階では杵築は三千五百三十六円──月額ですね──年額でいいましょうか、年額四万二千四百円、山香は三万九千七百円、大田村は四万八百円。どこをとっても大体杵築が一番高いんですけども。この一番高い杵築の保険料から、まだ上げるかどうか、上がるのかどうか。方向性だけで結構ですが、上がる方向なのかどうかを教えていただきたいなとこういうふうに思うわけでございます。 それから、先ほどお話がありました…… ○議長(真砂矩男君) 一つで切っていいんじゃないですか。 ◆四十番(衞藤明和君) そうですね。お願いします。 ○議長(真砂矩男君) 本田課長。 ◎保健年金課長(本田義幸君) 保険料が、現在の杵築市の保険料額よりも上がるかという御質問でございますが、正式な数字というのはまだ策定中で、全然公表できるようなものはございませんが。先ほどもお話ししましたように、三百三十円というふうな給付費のはね返りの分というのは、これはもう避けて通れない状況であります。保険料は、その分プラス、昨日お話ししました負担区分が一パーセント上がる問題、それから一般会計で現在見ている事業が介護保険の方へ四月から移行する部分がございますので、そういう部分のはね返り等々を考えますと、保険料は現在の杵築市の保険料よりも上がる、高い保険料になってくるというふうに考えております。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) はい、わかりました。どうしても上げにゃならんという姿勢のようでございますが。 小さいことを申し上げて恐縮ですが、例えば先ほど言われた三百三十円を上げるとすれば、杵築の保険料から三百三十円を上げるとすれば、山香の人たちは五百二十二円上がるんですよね。大田村は、もう少し安くなるかもしれませんが。 やはり、年金が七十万そこそこの方々、やっぱり介護保険料が高いというお話をほとんどの方からお聞きしますし、そして御案内のように医療費の負担もどんどん上がってくるようでありますし、大変な生活のしにくい状況になってきた、お年寄りの方にとっては大変苦しい生活を強いられるというふうに思うわけでございますが。できれば、私は保険料を上げないで、せめて杵築の保険料の金額で抑えるようなことはできないのかなというふうに思います。これは課長に幾ら聞いても、これから先は答えは出ないと思いますんで、最後に市長にお願いをするわけでございますが。まとめて市長にお願いしたいと思いますけど。 それから、さっき黒字の金額のお話でございますが、さっきのお話では不用額が大変多かったんで、山香と大田の黒字が大きくなったとこういうふうな御答弁でございました。 しかし、私が感じるのに、どうも杵築の黒字と、大田、山香の黒字が約十倍ぐらい違うんです。正確に言うと九倍ぐらいでしょうか。余りにも格差が多いんで、何かこれは旧杵築の介護行政に問題があるんじゃないかなというふうに思った次第です。細かいことは、もうきょうは聞きませんが、ぜひそういったものをよく検討していただいて、何が問題なのか。保険料が、よそよりも安いならわかるんですけども、ほかの市町村、山香と大田よりも高い上に黒字が出ないというのは、私はどうもおかしい、何かやり方が間違ってるんじゃないかなとこういうふうに思うんで、これは私もまだしっかり決算書を見ておりませんけども、また今回、この議会で決算特別委員会もありますから、細かい点については決算特別委員会の委員さん方にお願いをしたいと思いますけども。 私は、現状、八十万以下の年金生活者にとっては、非常に生活しにくい杵築市になるんではないかとこういうふうに心配しておる一人であります。そういった意味で市長に、この点について一言、御見解をお願いしたいと思います。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) それでは、介護保険についてお答えを申し上げます。 まず基本的には、今回の介護保険料の見直しにつきましては介護計画等策定委員会というのがございますから、そこで案なり、そういった決定をされて、それを受けまして議会でも御承認をいただくという運びであります。 ただいまの見解は、今回の介護保険の決算につきましては黒字が出るというよりも、要するに不用額が多かったということであります。と申しますと、旧杵築市においては当初予算に近い決算がされたということでありますんで、何か黒字が多いとか少ないということじゃなくて、算定の形の中で、極端に言えば杵築の当初予算に近い決算が出たということでございまして、決して黒字ではないわけでありますので御理解をいただきたいと思います。マイナスにならない形の中で保険料を組んでいくということでありますから、幸いにして一番近いところで決算ができたということであります。御理解をいただきたいと、このように思います。 それから、ついでに交通問題についてであります。先ほど課長が申し上げましたとおり、平成十六年の七月二十三日に……(発言する者あり)いいですか。はい。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) 今、市長の御見解は、最初の予算の立て方が悪かったと。そうすると、山香と大田村の予算の立て方がでたらめだったちゅうことですね。杵築の予算の立て方が、非常にきっちり正確に立てたという御見解のようでございます。それはそういうこともあるかもしれません。 私がもう一つお聞きしたかったのは、保険料を審議会で決定するんでしょうけども、市長として保険料を上げるべきなのか、上げないのか、自分では判断できないというんであれば、その辺もあわせて御見解をいただきたいと思います。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) 当然、上げなければ、よければ上げる必要はないわけで。要は独立採算制でありますから、逆に言えば介護保険の施設が多いと、やはり保険料がふえていく。病院が多いと医療費もふえていくという社会の現象からすれば、杵築市内において多くの施設があるということにもつながろうかと、このように思います。 そうした中でありますから、当然上げないでいいものは上げないでいいと思いますけど、採算ベースを考えたら、先ほど言いましたとおり大体の伸び率が、当初は一億円ずつ伸びたのが、もう今は二億五千万ぐらい毎年伸びていくということでありますから、それを計算したときに三百三十円が、単純に計算したときにそうなると。その上に、説明しましたとおり介護制度が変わりましたんで、一と二という介護の形が支援に変わると。 また、食費、あるいは施設費というような形で料金を上げたということになると、逆に今度はそういった形で、ひょっとしたら介護の利用される方が減るかもわからないと思いますけど、その点については上げないでいいものをあえて上げる必要はないと思いますけど、会計決算上、どうしてもそこに赤字が出るということになれば料金で調整していくか、あるいは皆さんの御理解をいただいて一般会計の中から繰り出していくという方法しかないわけでありますので御理解をいただきたい。上げないものであれば、私も上げない方がいいとこのように思います。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) ようわかりませんけども。何が言いたいのか、わからんだったんですけども。 ちょっと、もう一回、課長に聞きます。三百三十円、上乗せするということは、合計で幾らになるんでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 本田課長。 ◎保健年金課長(本田義幸君) 杵築市の場合ですと、現在三千五百円ですから、それに三百三十円と、あと制度で変わる部分が乗ってくるというふうに考えます。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) 三百三十円を、もし上げた場合ですよ。三百三十円を上げた場合、全体で幾らに金額がなるのか。だから、三百三十円の介護保険を全員上げるですよね、上げようとした場合、その三百三十円の部分についてだけ、全部で何千万になるのか何億になるかわかりませんけど、それはわかりませんかね。 ○議長(真砂矩男君) 本田課長。(発言する者あり) ◎保健年金課長(本田義幸君) 二億五千万円と先ほど御説明しましたが、二億五千万円、毎年、大体上がってるんです。それに十五パーセントというのが、現在のままですと一号被保険者の方は全体の十八パーセントを保険料として取らなければいけないんです。それの中で、今度は特別調整交付金ちゅうていうのが三パーセント程度いただいてますから、差し引きして十五パーセントですね。だから、二億五千万円に十五パーセント保険料の割合を掛けまして、それを大体の今のところ、あらかたですが九千五百人ぐらい一号被保険者の方がいらっしゃいますので、二億五千万円掛け十五パーセントで、割る九千五百人を、月に直すと割る十二ということで、大体三百三十円ていう数字が出てきたところです。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) 約一万人程度というふうに、いまそのようでしたが。それに三百三十円を掛けると、三百三十万。ごめんなさい、違うんかな。三百三十に一万人でしょ。 ○議長(真砂矩男君) 本田課長。 ◎保健年金課長(本田義幸君) だから、議員さん、今は二億五千万円を逆算して三百三十円が出てきたとこなんです。だから、大体上昇している二億五千万円程度というのがふえる金額です。 ○議長(真砂矩男君) 質問と答弁を整理してくださいよ。衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) ちょっとわかりませんけども。要するに三百三十円値上げしとったときには、全体で上げた金額は総額が何ぼになるかというのをお聞きしたかったんですよ。そしたら、三百三十掛け一万でしょ。 ○議長(真砂矩男君) 大川福祉保健部長。 ◎福祉保健部長大川忠夫君) 衞藤議員さんにお答えいたします。 衞藤議員さん、三百円掛けの受給者の人数だと思いますので、三百円と、受給者は九千七百八十八名だと思うんです。それを掛けた場合、三千五百二十三万六千八百円となります。 以上です。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) わかりました。三千五百万ぐらいの介護保険料の増収という方向になるというふうに判断していいわけだと思いますが。 先ほど来、言っておりますけども、数字は大変小さいようにありますけども、例えばさっき言いました山香の方々にとっては五百二十二円、年間で約六千円ぐらい介護保険料が上がるわけです。これはね、我々が考えている以上、皆さん方はそう思わんかもしれんけど、八十万円以下の年金受給者にとっては大変な金額だと思うんですよ。もう何千円というか何百円の生活をしているわけですから、やはり大変状況は厳しい。 昨今といいますか、合併以来、市長は行財政改革ということで強く言われておりますが、これは大変すばらしいことであると思いますし、財政改革をやらなきゃ、私はこの杵築市も五年後、十年後には破産しかねないわけですから、これはしっかりやってもらわんといかんと思うんですけども。どうも私が感じておるのに、箱物政策にどうも力が入ってるけども、こういった福祉とか環境整備には余り熱が入ってないなと、こういうふうに思っておるところでございます。 したがいまして、ぜひこういった市民の身近なこういった問題については、ある程度、予算の窓口を広げて、年金生活者に対する支援をもっと強くしていただきたいなということで、幾ら言っても値上げはとまらんようでありますから、しかしながら市民の声だというふうにとっていただいて、再度御検討をお願いをしたいと思います。 それでは、次に移ります。交通問題につきましてでございます。 先ほど阿部生活環境課長から答弁いただきました。前は、杵築は総務課が担当しておりまして、今度から生活環境課ということになって、課長の方も初めてで慣れない問題だと思いますが、先ほど答弁の中で前向きなお話をいただきました。前の介護保険もそうですが、この交通問題につきましても、私だけではないと思いますが、一般質問をした後、その後の進捗状況といいますか経緯を、私は質問した議員には何らか報告なりお話なりをいただく方がいいんではないかなと。そうすると無意味な一般質問もしなくて済みますし、進捗状況がわかれば、それについてまたいろんなお話をさせていただくことができるわけでございますし。これは全般的な問題であったと思いますんで、これは執行部の方にお願いしておきたいと思いますが。 非常に渋滞がひどいということは御理解いただいたようでございますんで、ありがとうございました。 有料道路の件でありますけども、今現在、私も時々使いますが、朝と夕方、高速道路を使って、夕方なんかは特に混みますから、別府、大分へ行く場合は高速で行くと早いんで行きますと半額ですね、助かるんですけども。空港道路も、僕はどのくらい通行量があるか、よく調べておりませんけども、時々通りますが、余り車は通っておりません。 それで、これは僕の推測でございますが、私はこの大分自動車道が朝夕のラッシュにあわせて半額にした結果、私はそれを利用する車がふえたんではないかなと。そうすると、半額にすることによって経費はほとんどゼロに近いんです。ですから、通る車がふえるだけ、その分もうけというのはおかしいんですけども、通行量がふえる計算になるんじゃないかなとこういうふうに思います。ある方は、半額にした結果、大分自動車道は交通量がふえたと。あわせて料金もふえたというふうに、そういうことを言う人もおりますけども。 したがって、空港道路も半額にすることによって、車がたくさん通れば、その分料金も上がるんじゃないかなとこういうふうに思うわけでございます。各市町村長と県会議員が県に陳情に行っていただいたことは大変ありがたく敬意を表する次第でありますが、もう一押し、ぜひ頑張っていただきたい。私は、県の方も、やってみらんで結論を出すのはおかしいと。やってみて料金が下がったとか、いろいろ問題があったというんであれば何なんですけども、いろいろ言えないんですけども。やはり、やってみてどうなるのか、一度実施をしていただきたい、こういうふうに思うわけでございます。したがいまして、市長も懲りずに、もう一度県の方に交渉をお願いできればなと、こういうふうに思うところであります。 それから、大内橋のところ、ちょうど衛藤外科があります。あそこは先ほど来申し上げておるように大変な渋滞で、あの周辺──ここに堀議員さんもおりますが、あの周辺の追突事故も大変ふえておる状況でございますし、またあれは衛藤外科さんは緊急病院でしょ。その緊急病院の前があれだけ渋滞しておるというのは、やはり市民の生命に問題があるんではないかなとこういうふうに思います。したがいまして、ぜひあの緑地帯、今計画している緑地帯はぜひやめていただきたい、そういうふうに県にお願いをしていただきたい。そのかわりに、あれを二車線に道路を拡幅していただいて、橋にちょっとお金がかかるなとこういうふうに私も思いますけども、これは将来的に杵築の発展にも、私は重要な事業だと思いますんで、ぜひこれは──単年度なんかではとてもできませんでしょうけども──きのうは山香さんの方で道路の陳情もありました。五十八億なんかかかるといってましたけども。それと同様の重要な事業ではなかろうかなと。しかも、これは国道でございますから、市は財政負担はほとんどないと思いますんで、ぜひ強力に進めていただきたいとこういうふうに思うとこでございます。 これにつきまして、市長に御答弁をお願いします。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) それでは、お答えいたします。 国道二百十三号線につきましては、過去何十年と既に敷地の買収が済んでおりますし、たびたび従来の議会の中でも出てきた問題であります。また、特に最近では、今言われたとおり、大変渋滞をするということであります。 この高速道路につきましては、先ほど言いましたが十六年の七月二十三日、私、それから国東の助役、安岐の収入役、武蔵の担当課、日出町の収入役等々で県議を含めまして、実は県及び道路公団、道路公社に陳情に上がりました。その節、今言われますとおり、使ってない道路だから半額にしてというふうな形を言いましたら、採算がとれてないんで、半額にするということは地元がもちますかと、のっけからそういうことであります。ですから、公社としては、そういう形のものは考えてない。もし、半額ということであれば、その半額は各自治体でもってくれと、こういうようなそっけない御意見であります。ですから、私も憤慨して──こんな気性でありますから、むかっときましたんで──自分たちの採算がのれるようなといいますけど、あれができてやはり交通アクセスがよくなってるというのは事実でありますけど、そういうことで辛抱強く、また交渉に上がりたいとこのようには思います。 しかし、今の国から来ている道路課長は、大変そういう形で、かなり強行でございました。ですから、その点についても、改めてまた再度上がりたいと思いますし、特に高山橋から大内橋、結局あそこに、もし信号ができましても右折ができても、大内橋のところまでしかないわけで、あとはまたずっとつながってできないということでございますので、そういった点でそこが一車線ですから、今言われますとおり大内橋が問題になろうかと思います。県は、今言われてます衛藤外科の周辺については、お話によりますと緑地帯にすると。またそれについては、NPO法人等々を利用してというようなお話を聞いております。 ですから、逆に言えば、私自身もあそこはぜひ、買収してますんで四車線にしてほしいというふうに前から要望しているところでありますけど、県の方向としますと道路のまだ上に高速道路があるんでというような形で、逆に言えば、今の混んでる部分は高速道路を使えばというような形のこともおっしゃるわけであります。 ただ、この二百十三号線から空港道路に行く路線に入るところが全くないわけで、空港の入り口から杵築までのうちに杵築しかないわけでありますから、本来、それから混んでると思えば高速に行ける、空港道路に行ける道を整備をすればいいんじゃないかなあと思いますけど、その問題についてもなかなか解決ができないというところであります。ですから、現況の中で辛抱強くお願いに上がりたいと思います。ただ、大内橋がどの程度かかるのか、横に広げることにつきましてはかなりの費用だろうと思いますし、これも一生懸命、陳情に上がりたいとこのように思います。 以上。 ○議長(真砂矩男君) 衞藤議員。 ◆四十番(衞藤明和君) 大変な道路課長さんのお話を聞いて、私もちょっと気分が悪くなりましたけども、市長は大変辛抱強い方だというふうに思っておりますから、のべつ幕なし、ひとつ突っ込んで、座り込んででも要望、嘆願をお願いをしたいと思います。 以上で質問を終わります。……………………………………………………………… ○議長(真砂矩男君) 二十九番、小春稔議員。 ◆二十九番(小春稔君) 二十九番の市民クラブの小春稔でございます。きょうは、教育問題、農業問題を中心に一般質問を行いたいと思います。 その前に、最近、子供たちの事件が多発をしております。非常に心が痛む問題でございまして、なぜこんなことが起きるのであろうかと非常に心配をしておりますけども、何か少し世の中がおかしいのではないかなあという感じがしてなりません。早い解決を望むのみでございます。早速、質問に入りたいと思います。 まず、小中一斉学力テストの結果公表についての問題でございますが、またその改善策についてということでもって質問をいたしたいと思います。 大分県教育委員会は九月の末に、小学校五年生と中学校二年生を対象にいたしました一斉の学力テストの結果の公表をいたしました。優秀校を発表をいたしました。公表基準といたしましては偏差値ということではありませんで、相対基準、そういったものではないものの、やはり平均の到達度、目標値に対してという絶対基準ということでもって公表いたしましたが、今までとは違う一歩も二歩も踏み込んだ各学校の公表は、市内の教育関係者や家庭の方々、父母、保護者にとりましても関心を示さざるにはいない状況にあるのではないかと私は思っております。  今回の公表で全教科の観点、領域、基礎、応用、すべての平均到達度が目標値をクリアした学校は、小学校県下五十一校、中学校県下五十六校中、杵築市の優秀校、小学校が護江小学校、旧大田村の朝田小学校、中学校が旧杵築市と大田村はありませんで、山香の北部中学校一校のみとなっておるわけでございます。 まず、県教委が──そこで教育長にお伺いをいたしたいと思います。公表したことについての教育長としての意見。公表については、これはいろいろ意見が分かれるところだと私は解釈しておりますが、教育長として、この公表が子供たちの学力の向上のためにいいことであるというのか、いや、これは余りよくないということであるのか、お考えをお聞きをいたしたいと思っております。これが第一点。 次に、公表結果を踏まえて学校間の競争の激化が生まれやしないか。あるいは、学校間の、あの学校はいいとか、ちょっと悪いとかいったような、やっぱり序列化で学力の評価の状況が生まれてきやしないか、私は心配しておりますが、この点についてはどうか。 次に、公表されたことによる教育現場の意識。改革、意識改革ですね、これが求められると思いますけども、これまで公表は各市町村単位ということでございましたから、やはり学校名が出ることによって公表前と意識改革がないのかどうか。それとも意識改革に新たに取り組んでいくのか、お考えをお願いしたい。公表前と後ですね。 次に、学校教育課長にお伺いをいたしたいと思います。各学校ごとの結果の分析、これはすべての内部資料が各学校に行っておると思いますので、各学校ごとの結果の分析、これができておるのかどうか、お伺いをいたしたいと思います。 次に、その結果、各教科の指導上の改善策、学校ごとの現場の教師との話し合い、これをどの程度されておるのかということでございます。 三番目に、テストの点こそ、いわば学力と見られがちで、現場の中で詰め込み教育的なものが、やっぱり復活しはしないか、こういったことが懸念されますけども、こういった問題はどうか。 次に、父母ですね、保護者ですね、この関係でございますが。各学校ごとにデータを、これは資料としてあるはずですので──家庭との間に公表をしたことにより、特にPTAとかそういったのに公表をして学力の向上に向けた連携が、これは必要と私は思っておるんですけども、ここら辺はどう対処をしようとするのか、お考えをお聞きをいたしたいというふうに思っております。これが教育問題でございます。 次に、もう既に新聞紙上で発表し県議会としても承認をされたと思いますが、県は財政再建の優先するということでもって、来年度から、現在十二カ所ある地方振興局が半分の六振興局に再編をされるわけでございます。その結果、今、日出町にあります別杵速見の地方振興局は、四月から合併市となります国東に、別府、杵築、日出を統合いたしまして国東、姫島村、これを統括いたします東部地方振興局に再編されるわけでございます。 我々については、この市内の商工業、あるいは商工業の規模、あるいは農業の算出額等を見ましても圧倒的にこの大きい速見杵築管内、別府も含めまして圧倒的に大きい算出額があるわけでございます。特に、この東国東と比較いたしました場合に、農業関係については非常に県下でも優秀な農業地帯を持っておるわけでございます。私は、特に県の営農指導、この弱体化が非常に心配をしておる一人でございます。 現在、十二地方振興局に併設をしております農業振興普及センター、そこに専門普及員を配置をしておるわけでございますけども、やっぱりこれは日出がなくなることによって、ここの普及振興ですね、農業振興が非常に心配される。それじゃなくても、大分県は九州の最下位の農業県のランクにされておるわけでございます。さらに、一歩も二歩も後退をするんじゃないかなというふうに心配しております。 そこで市長にお伺いでございますけども、杵築市にとって農業振興上、営農指導の弱体化がありはしないか、そういったことをお尋ねをいたしたいというふうに思っております。 続きまして、農業問題でございます。ことしはみかんが全国で百二十万トン強、恐らく百二十五万トン以上上回っておるんじゃないかなというふうに思っておりますが、団体の発表によりますと百十五万トン程度というふうにされておりますが、今の現状を見ますとかなり多いような、要するに裏と表ということがございますが、表年に当たるといったようなことでございまして、豊作型というふうになっております。 そういった中で、みかんが早生みかんから、現在は中生、晩生の出荷に入っておりますけども、大変暴落をしております。私もマルチをしたり、あるいは露地みかんを中心として六反ほどみかんをつくっておりますけども、採取する労賃すらない、一人当たりが大体一日五百キロぐらいとるわけでございます。そして十円を払いますと五千円かかる。そういった中になりますと、手取りがそのくらいしかないとなってきますと、これまでの手入れをした生産費やマルチ代、そういったことがまるでもう全くない、何もないといったような状況が現在あるわけでございまして、単価的にいきますとキロ当たり百円を割っておるわけでございます。七百円、八百円、九百円、そういった価格で平均して現在取引をされておるわけでございます。ずっと早生みかんからこういった状況が続いておるわけで、農家にとりましては、特に柑橘専業農家にとりましては大変な死活問題が現在起きておるわけでございます。 杵築市農協の実態を見てみますと、現在は杵築市は全国でも有数なハウスみかんの産地でございます。特に、ハウスは今非常にこの油の高騰、重油の高騰にあえいでおるわけでございます。ハウスみかんの生産農家は本当に加温についてはどうしようかと、非常に迷いも生じておるわけでございます。 そういったことで、今まで杵築市農協の例をとりますと、約油代が、重油代、これが三億六千万程度かかっておったのが、ことしになりますと五億円を超えるような状態までになってきておるわけでございまして、こういった全国の有数なハウスみかんの産地も危機的な状況にあるわけでございます。 年が明けますと二月の二十日に営農の切りかえというのがあるわけでございまして、これまで肥料、農薬、重油代、生産資材を最終的に決算をしなければならない、支払いをしなきゃならない、この二月の二十日が来るわけでございます。 そこで、非常にこの決済ができない、支払いができない状況に現在かなりの金額が予想をされておるわけでございまして、農協といたしましても何とかして、農家に再生産をやってもらわないと、農協あるいは農家の経営上非常に支障を来すわけでございまして、約この支払い期日に支払いができない金額、約三億円程度予想をがされるのではなかろうかというふうに思っております。ぜひとも再生産のためにも柑橘興市という杵築市がスローガンでもって杵築市が誕生したわけでございますから、産地を残すべくどうか財政の支援をお願いいたしたい。 具体的にはこの三億の借り入れに対しまして利子補給を、一パーセントの利子補給をこの五年間農協のプロパー資金の借り入れに対して利子補給をぜひともお願いを申し上げたい。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 土江教育長。 ◎教育長(土江晃弘君) 小春議員の御質問にお答えいたします。 御案内のとおり、平成十四年度に新しい学習指導要領が示され、各学校とも教える内容の基準が変わりました。県教育委員会では、そのことによる学習内容定着状況の実態を把握するために、また大分県の学力向上対策の一環として、平成十五年度より小学校五年生と中学校二年生を対象に基礎、基本事項の定着度状況調査が開始され、現在三年目を迎えたところでございます。 この調査結果の公表内容については、これまでの二回は県全体の平均や各郡市ごとの平均点を公表してきましたが、今回初めて実施教科の観点、領域、基礎、応用のすべての項目について、学習指導要領が示す到達目標をクリアした学校名を公表したところでございます。 その理由について県教育委員会は、一つ、他校の結果を授業の改善に役立ててもらう。 二つ目として、子供や教職員の意欲を高める動機づけにつなげるため。 三つ目として、学力向上に向けて地域の関心、機運を高めるためなどの点を挙げ、このことを通して学校、家庭、地域が一体となり、学力向上に取り組む機運が一層高まるとの期待を持って学校名の公表を行ったところでございます。 杵築市教育委員会としましても、子供たちの学力問題は大きな教育課題の一つであると受けとめておりますので、このような県教育委員会の施策と連携をとりながら学力向上問題の解決に向けての取り組みを進めてまいりたい、そのように考えているところでございます。 次に、何事でもメリットとデメリットが、また賛否両論があるわけでありまして、学校名を公表したことに対しても、知育偏重主義に陥るとか、点数だけがひとり歩きし、学校間競争をあおりかねないとか、学校に優劣のレッテルが張られる、教師評価や教師批判が行われ好ましくない状況が生まれる、学力の低い子供に心の負担を負わせるなどなどの弊害も心配されておりますが、県教育委員会としましては、校名の公表については内部で慎重に検討をし、今後の展望を持っての今回の取り組みでありますので、このようなことに対する趣旨の徹底を図るとともに、そのような心配事や弊害などは起こらないように県教育委員会や地教委、学校は連携して子供を初め保護者や地域の方々に理解と協力を求める努力を行っているところでございます。 三つ目の学校名公表による学校現場の意識改革についてでありますが、確かに学校現場からすれば、今回の学校名公表ということに対しては予想外のことであり、余りにも身近なことで、少なからず切迫感を持った先生や保護者も多くいたのではないかと思います。 また、褒められたことによって気持ちをよくしたり、褒められなかったことによって残念さを感じた人たちもいたのではないかと思います。 総じて、校名の出た学校も出なかった学校も、受けとめ方としては比較的冷静な受けとめ方をしているところであります。 県教育委員会自身も言っているように、決して成績優秀校として学校名を公表したわけではありませんので、このことに必要以上にこだわることなく、目の前にいる子供たち一人一人の実態をしっかりと把握し、校長のリーダーシップと教職員のチームワークで、今後の学力向上への取り組みを地道にやっていく学校づくり、教職員集団づくりへの意識改革が求められているところでございます。 なお、これから後の質問事項につきましては、学校教育課長の方から答弁させていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(真砂矩男君) 豊田学校教育課長。 ◎学校教育課長(豊田元一君) では、残りの御質問につきましては、私の方から答弁をさせていただきます。 まず、各学校ごとの結果の分析、これについてはできているのかという御質問でございますけれども、このことにつきましては、県からの分析資料が一つございます。さらに調査実施後、各学校に詳しい結果分析を行うよう指示をいたしまして、その報告書の提出も済ませているところでございます。 その内容は、検査結果の概要としまして、それぞれの学校の子供たちの学習についての現状把握、それからその分析。 二番目に、今後の対応としまして、この結果をどう生かし課題の解決を図っていくか、という二点についての報告でございます。 次に、各教科の改善策、あるいは学校ごとの現場の教師との協議等についての御質問です。 調査実施後の結果分析により、各学校ではいろいろな形で研修が持たれております。学校全体の職員会議や研修会、あるいは学年部会、中学校などでは教科部会等となりますけれども、こうした会を中心に研修を行っております。 それから、この研修につきましては、先ほどありましたように、実施学年が学校は五年生、中学校は二年生ということでございますけれども、その該当の先生方だけではなくて、やはり学校全体の問題としてとらえるということが大事なこと。そういう立場から全教職員で研修を行い、授業実践の点検と検証を進めているところであります。 現在、二学期がもう終わろうとしている段階でありますけれども、この検証、それから点検はさらに深まっているんじゃないかというふうに期待をしているところであります。 各学校、それから地教委との協議でございますけれども、これにつきましては個別なものはございませんけれども、校長会、あるいは教頭会、あるいはその合同研修会等で協議を行っているところでありまして、今回もそのような処置をしております。 最後に、データの公表、あるいは学校と家庭との連携等についての御質問でございますけれども、今回調査を実施しました子供たちの保護者には、各学校より結果の通知がなされております。実施時期が一学期でしたものですから、期末、PTA、あるいは夏休み中の家庭訪問というようなことでお知らせをしていることでございます。 一人一人のできぐあいを話し、どの教科のどの部分ができているのか、あるいは不十分なのかというようなことにつきまして保護者と話し合いを進めているということであります。 そうすることによって、保護者自身もじっくり我が子を見詰めることができますし、生活や学習において今後どのように取り組めばよいのかヒントが得られたものと思います。 このようなことは、議員さんの御意見のとおり、学校と保護者との連携、よい意味では一つの例ではないかなというふうに考えておりますが、私も議員さんのこの連携ということについての御意見につきましては、大変重要なことであるというふうに受けとめておりまして、やはり今後一層深めていかなければならない取り組みではないかなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 河野産業建設部長。 ◎産業建設部長河野純一郎君) それでは、小春議員さんにお答えをいたしたいと思います。 議員さんより農業問題につきまして二つの御質問をいただきましたが、まず、県の振興局の再編に関する御質問で、新国東市に東部地方振興局が設置されるが、杵築市の産業振興に対する影響はないのか。特に農業の普及指導体制は大丈夫かということについてでございますが、平成十八年四月一日に実施予定の大分県の振興局再編案によりますと、基本的な考え方は、新しい市町村を力強く支援できる組織、それから、社会、経済活動の実態にあった組織、そして簡素で効率的な組織へ再編するもので、特に御質問の農業の普及指導体制はこれまでの農業普及センターがございますが、これを統合いたしまして、農業普及や市町村対策等の担当分野を専門家とする予定でございます。 具体的な内容を日出の振興局で確認をいたしましたところ、新しく東部振興局となりますが、基本的には職員数は減らさないということでございます。また、現在日出庁舎には山香の久木野尾ダム建設対応のために日出水利工事事務所を設置する予定でございます。さらに、この地域の会議や普及指導の講習会、それから後継者グループの会議等には、日出庁舎でも行う予定でございます。また、総合窓口部門といたしまして、別府地方事務所が設置される予定でございます。 以上のように振興局が統合されましても、それぞれの専門分野の指導ができるようになっているということでございますので、今後、市といたしましても振興局と連絡調整を図りながら、産業振興に影響のないように、農業の普及に努力をしていきたいと考えているところでございます。 次に、みかんの価格暴落に対する財政支援についてでございますが、本年はみかんの表年に当たりまして生産量が多ございます。また、不況と暖冬の影響でこれまでにみかんの価格が低迷している状況は議員の申されたとおりでございますし、私も認識をいたしております。 このために、みかん専業農家に対する借入金の利子補給ができないかということでございますが、御承知のように、現在杵築市では行財政改革の中で補助金全般の見直しを行っているところでございますので、その中で今後検討をしていきたいと考えているところでございます。 一方、先般JA杵築市からも同様の財政支援につきまして振興局に働きかけてほしいという相談がございましたので、今後振興局とも協議をしていきたいと考えているところでございます。 さらに重油高騰の支援についてでございますが、実はこれは本議会に上程させていただいておりますけれども、特にハウスのみかん、それから花卉に対しまして総事業費で一千百十九万八千円、これは二分の一の補助でございますけれども、県が三分の一、市が六分の一の補助を今回の議会に提案をさせていただいております。 また、これとは別に、全農がこの重油高騰支援策といたしまして、一リットル一円還元するということが決定をされております。ただし、これはJAの上乗せが条件でございますので、今後平成十七年十月から十八年三月までに供給した分を補てんするということであります。全国で十億円の支援をするということが決まっておるようであります。 いずれにいたしましても、この重油高騰も大変大きな問題でございますので、今後引き続きまして大分県と協議をしながら対応していきたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 質問を続行します。小春議員。 ◆二十九番(小春稔君) まず、教育長にお伺いいたしたいと思いますけれども、この公表によって、私が聞いたのは、要するに教育長としてのお考えということは非常に今立派な、大変すばらしいと申しますか、お考えを聞きましたけども、この公表に対して賛否がある、事実でございますけども、確かに今おっしゃられましたいい面と悪い面というのがありますけども、私は義務教育の観点から、教育現場まででいいのではないかなというふうに思っておるところでございます、私自身は。 それで、新聞紙上で一般の方々まですべて、優秀校のみでございましたけれども、ああいった形で公表するというのはいかがなものかなというふうに思っております。と申しますのは、やはりこの義務教育といのは、ただ教える、学力を伸ばすということだけじゃなくて、大きな大きな別の使命がまたあるわけでございますので、現場まででいいんじゃないかなというふうに思っておりますけども、私が聞いたのは、これに対して、公表に対して教育長として是か非かという部分を問いたかったわけでありますけども、この点についてもう一遍お願いいたします。 ○議長(真砂矩男君) 土江教育長。 ◎教育長(土江晃弘君) 昨日は県議会においても、調査結果の公表について論議されたようであります。県教育委員会といたしましては、今回のこの取り組みが学力向上に役立っているという判断のもとで、来年度も今回と同じような形で公表したいということで意思表示をしております。 したがいまして、県がそのような構えであるならば、やはり県としての一つの考えを持っての取り組みでありますので、その考えなり動きを確かめながら対応していくのが地教委であろうかと、そのように思っております。 教育長個人として是か非かと言われましても、非常にこれは立場がありまして難しいわけであります。県議会の中では小春議員さんと反対に、すべて公表しなさいという質問内容であったようですけど、県教委としては今回のような形でとどめたいということで回答しております。今後どのような形で地教委なり現場までおりてくるかわかりませんけど、そのような流れを踏まえながらの県のあり方というのは出てくるのかなと、そのように思っております。 なお、この公表について賛否両論あるわけですけど、県教委はただ単に公表だけにとどめずに、公表した後のフォローをしっかりとやっております。すなわち、この公表したことについても、そしてこの結果をどう扱うかということについても、地教委や学校関係者、そしてPTAの代表者の方々に話し合いの場を設けながら、それぞれの立場で意見交換しながら、どうあるべきかという手立てを組みながら取り組みをしておるということも御報告をしておきたいと思います。 以上です。 ○議長(真砂矩男君) 小春議員。 ◆二十九番(小春稔君) 次に、杵築市の学力ということで、旧大田、あるいは山香、旧杵築があるわけでございますけども、杵築市の学力につきまして、教育長としてどう思うのか、県の平均に到達をしておるのかどうか、どう評価をしているのか。確かに現場は大変努力をされて学力向上に頑張っておるというふうに私は評価をしておりますけれども、この数字を見てみますと、項目別平均到達度等を見ていきますと、どちらかというと、中学校二年生、この到達度からいくと全体的に低いというような状況じゃないかな。小学校については、国語とかあるいは算数はそこそこ平均だけれども、国語が若干弱いのかなといったような問題はありますけども、教育長として全体的に、杵築市の学力としてはどうとらえているのかお願いをします。 ○議長(真砂矩男君) 土江教育長。 ◎教育長(土江晃弘君) 杵築市内の子供たちの学力の実態はどうなのかなという御心配の御意見のようでございます。 私個人としては、市内の子供たちの学力の状況については、小学生の段階では県レベルに到達しておる状況は保たれておりますので、まあまあという受けとめ方をいたしております。 中学校になりますと、若干県平均のレベルまで達しておりませんので、やや学力の方は落ちておるのかなということで、中学校に対しましてはいかにして学力アップについての取り組みをしていくかということで、以前からも指示をしているところでございます。 残念ながら、今のところまだ結果としては出ておらない、そういうような状況でございます。 ○議長(真砂矩男君) 小春議員。続行します。 ◆二十九番(小春稔君) 続行する。全部続行ですか。まだ二十分ありますが。 ○議長(真砂矩男君) 途中でやめるのはどうかと思いますから、続行します。 ◆二十九番(小春稔君) いや、ちょっと二十分あるから。(発言する者あり議長の言うとおり。) ○議長(真砂矩男君) 途中でやめていいですか。 ◆二十九番(小春稔君) やめていいです。もうお昼なりましたんで。 ○議長(真砂矩男君) もう、続行しましょう。 ◆二十九番(小春稔君) え。 ○議長(真砂矩男君) 続行しましょう。 ◆二十九番(小春稔君) 二十分間。はい、わかりました。 ○議長(真砂矩男君) 全部要るんですか。 ◆二十九番(小春稔君) え。 ○議長(真砂矩男君) 全部要るの。 ◆二十九番(小春稔君) 全部二十分間大方かかるんじゃないかと思うけど。(発言する者あり) それでは、何か途中こうなったら何かわからんことなった。(笑い声)それでは、この学力向上に対して、もう一つ注目すべき点があります。これは生活習慣が規則正しく行われておる調査に基づいて、こういったものをチェックをしていくと、非常に規則正しく生活習慣が行われている学校はそれに正比例して学力も向上をしてるという調査結果が出ておるということでもって、こういった部分をこれから先、杵築市の学校現場の中でどう保護者に訴えていくのかということをちょっとお伺いをいたしたい。これは注目すべきデータでございますので。 ○議長(真砂矩男君) 豊田学校教育課長。 ◎学校教育課長(豊田元一君) お答えをいたします。今回の調査の大きな特徴の一つなんですが、前回までは教科のいわゆる調査のみと、ところが今回は今出ましたように、子供たちの生活の様子、例えば、朝御飯どうですかとか、家でお父さん、お母さんあたりから褒められることがありますかとか、お友達とのことはどうですかとかいうふうに、そういった項目まで割合と細かく調査をしております。 それで何が目的かといいますと、今議員さんおっしゃられるとおりで、いわゆる学習のそういった到達度、達成率とそういったその生活の様子が相関関係があるのかどうかということで、今回このデータははっきりそれが出ております。 したがって、先ほど家庭と学校とのいわゆる連携の大切さというのがあったと思うんですけれども、我々学校の方としまして、あるいは教育行政としましては、やはりそこをもう一度保護者や地域の方に確認をしていただくと、そしてやはりこのことは大事だなと、朝からあくびが出たり、どこかちょっと落ちつかない様子でもって一時間目授業を始めるていうのは、これはやはり効率は悪いことはわかってますので、やはりそれは落ちついた生活がスタートできる、安定しておる、心が安定してる中で学習が行われれば、これはその成果は絶大だと思います。 ですから、今回はっきりとこのデータが出ておりますので、学校サイドといたしましても、これまで何度か話題になってきたことはあるんですが、やはり保護者、地域の方に、子供をそういったことで再度お話しをして協力を願うと、こうこうこういう点についてはもう家庭でぜひお願いしますよと、学校は学校で授業に専念しますと、しっかりやりますと。このようなことになったときにはさらにその学力アップは、これはどうですか、期待できるんじゃないかというふうな思いがあります。今回さらに私はそれを強くいたしました。 したがって、今PTAの時期でもあります。また、三学期あたりに、この学力向上会議等また開く中で、やはりそうしたことは再度確認をしてもらって取り組みを強化していただくというふうにしていきたいなと考えております。 ○議長(真砂矩男君) 小春議員。 ◆二十九番(小春稔君) 学校教育課長から、これまで丁寧な説明をいただきました。やはり私が一番心配するのは、この公表した結果により、やはりこれを今度はどう使っていくかということで、私は一般までに知らせる必要はないんじゃないかなという基本的な考え方を持っております。今でもこれは変わりませんが。 要は学校現場の中で、いかにこの公表結果を活用さえすれば、一般まで公表する必要はないんじゃないかなというふうな、県議会とは若干違いますけども、そういうふうに私個人としては思っております。 ですが、公表したけども、世間一般がわあわあ騒いだだけで、あの学校は、この学校はといったようなことが学校現場の中で振り回されないように、特にお願いを申し上げたい。 特に、来年度また公表すると、続けるということでございますので、非常にちょっと私は残念でございますけども、しっかりした現場の中の対応をお願いを申し上げたいというふうに思っております。 この公表結果を見てみますと、各学校においては学力向上会議等を通じて、学力の課題解決に向けた具体的な方策と指導体制等を保護者や地域の方々に説明し、地域の方々ちゅうのがちょっとわかりませんが、個々に応じた指導の充実に向けた取り組みを協議するなどして、学校、家庭、地域社会が連携協力のもと、子供たちの確かな学力を図っていくことが肝要であるというふうに結んでおりますけども、このとおりになることを望んでいきたいというふうに、さらなる奮闘をお願いを申し上げたいと思います。 それと、あと十四分でございますが、みかんの暴落対策、杵築市農協が売り上げ金が約農協で四十億あります。山香も現在、JA山香が十何億だと思いますけども、大田を含めますとかなりのものになりますけども、特に旧杵築の中でもって、やっぱり斯業発足した当時から旧八坂善一郎市長は柑橘を起こして市を起こすんだというようなことで、柑橘興市というスローガンのもとに、この市が発展してきた経過があるわけでございます。 まさに現在露地みかんが暴落をし、そしてハウスみかんの重油が高騰し、農家については危機的な状況にあるわけでございまして、再生産に結びつかない、もうやめようかというような農家も出てきておるのが実態でございます。 そういった中で杵築市農協の購買がこの四十億の売り上げのうちの、すべてですよ。四十億のうちの約二十億が購買事業に当たります、二十億です。大変な事業でございますが、そのうちの三億程度がどうしても払われないというような状況が、見通しがあるわけでございまして、ぜひとも五年間の、一パーセントの利子補給、財政支援をお願いを申し上げたい。さらには、県に対しましても働きかけをお願いを申し上げたいというふうに思っております。 それと振興局の問題については、私は非常にいきなりぽっと出して再編をしますよ。再編はいいんですけども、やはり何か知らん、別府も含めて日出、杵築、山香、大田、こういった産業の一番中枢のところが振興局がなくて、東国東の方に、国東市の方に行くというのは残念でなりません。今まで我々は、例えば県の方に別府の県の関係の事務所に行った。帰りに日出振興局に寄ったと、そういったような非常にこの十号線沿いに非常に利便性のある県の機関があったわけでございますけども、今回は別府に行ったり、国東に行ったり、この人口が一番多いとこがやっていかなくてはならないという、非常に不便さがあるわけでございまして、もうこれは今さら県の方に何とか日出振興局をなんか言うても、これは恐らくもう県議会の方で決定されることでしょうが、無理な話になるんじゃないかなと思っておりますけども、非常に残念でなりません。 ぜひとも、この営農指導体制だけは弱体化されないようにお願いを申し上げたいと思いますが、やはり何か私が考えるに、やっぱり日出が合併をしなかったから向こうに行ったんかなというようなことぐらいしか私の頭に浮かばないわけでございますけども、何か本当にやるせないこの県の急な統合の話は、恐らく前もって出すと反対運動が起こるんで急に出したんじゃないかなと思いますけども、残念でならないわけでございます。ぜひとも農業振興に対しましては、これまで以上に充実ができるように働きかけをお願いを申し上げたいと思います。 皆さんもう早う終わらんかのうということで、何か無言の耳があるようでございますので、この辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
    ○議長(真砂矩男君) 答弁いいですか。 ◆二十九番(小春稔君) はい、いいです。 ○議長(真砂矩男君) よろしいですか。……………………………………………………………… ○議長(真砂矩男君) ここで午後一時十五分まで休憩をいたします。 午後零時十五分休憩……………………………………………………………… 午後一時十五分再開 ○議長(真砂矩男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総務部長より発言の申し出がありましたので、許可します。総務部長。 ◎総務部長(興田信一君) 先ほど三十三番議員さんに回答いたしました件で誤りがありましたので、訂正をさせていただきたいと思います。と申しますのが、杵築、大田地域の電話局の局番でございますが、〇九七八六と申し上げました。〇九七八の間違いでございまして、内容につきましては、〇九七八が杵築、安岐町、武蔵が杵築の交換機を使っております。もう一つ大田地域につきましては、〇九七八で豊後高田の交換機を使っておりまして、大田、杵築間は市外局番になるそうであります。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 一般質問を続行いたします。 十四番、中山田昭徳議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 二日間にわたった一般質問も最後私を残すだけになりました。非常に緊張をしております。執行部の方にはてきぱきと前向きの答弁をお願いいたします。 また、私は一問一答を重要視したいと思いますので、執行部の答弁については簡単、明瞭にお願いしたいというふうに思います。 それでは、通告に従いまして質問したいと思います。 まず第一点、地域審議会の設置についてであります。地域審議会については法定協議会の審議の中で旧杵築市、それから山香町においては設置しない。大田地域については強く設置を要望するという議論の中で、在任期間を設ける関係上、その在任期間と地域審議会が一部ダブるところがあるのではないかということで、在任期間が終わった段階で考えましょうということで、あいまいな形での決着になっております。 そういう中で、合併特例法五条の四におきましては、合併市町村の一地域でも設置することができるということになっておりますので、ぜひとも旧大田地域においては地域審議会を設置していただきたい。このことは、旧大田地域における合併懇話会、また区長会、また地域説明会等の中で住民こぞっての要望であります。ぜひとも設置を要望したいというふうに思います。 第二点目であります。巡回福祉バスについてであります。この件については、昨日、西議員の方からも同じ趣旨の質問がありましたが、これ私の方からも確認の意味で多少質問をしたいというふうに思っております。 それで、総合政策課長がここで答える必要はありません。私の一問一答で答えていただきたいというふうに思っております。 次に、合併協議会の確認事項についてであります。合併後調整するという項目が事務事業等非常に多くあります。合併後調整するというのは、要するに十月一日までに間に合わないから先送りしたという問題が非常に多く存在するわけです。 そういう中で、まず第一点、現年度は現行どおりとすると、現年度はということはその合併年度であります。平成十七年の三月三十一日までというふうに考えていただきたいという事務事業の確認事項について途中で変更等がある調整をしてるのか否かということについてお伺いしたい。 また、合併後調整するという項目が非常に多くある中でのその問題としまして、旧大田地域、旧山香地域においては、市長も村長も、また幹事会等もございません。そういう中で、調整するその内容等についてだれがどのように確認していくのか、執行部としての説明責任が問われるんじゃなかろうかと。どういう形でその調整をしていくのか。そのことは調整内容によっては予算が伴うことになると思いますので、そのことについての答弁もお願いしたいというふうに思っております。 次に、学校給食の地産池消についてであります。地域における食育、農林水産業の振興、食の安全性等々、学校給食に地場産の食材を使って安全、安心な給食を提供するということについては、これは全国的な取り組み、非常に多く広がっております。そういう中で、当地域においては海の物、山の物、豊富な食材がたくさんあるというふうに思っております。 そういう中で、後ほどまた議論になると思いますが、食育ということはどういうことなのか、農林水産業の振興ということはどういうことなのかということについて、また一問一答で議論したいと思いますので、よろしくお願いいたします。(発言する者あり) 失礼いたしました。二項目の巡回福祉バスについてであります。先ほど、西議員が昨日質問をされたということで述べましたが、巡回福祉バスの拡充については、私はここに書いてる質問用紙に書いておりますが、これは市長の公約でもあり、これは合併協の中でのコミュニティー事業という項目の中での確認事項でもあります。この巡回福祉バスの拡充策について、早期に実施していただきたいというふうに思います。 以上であります。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) それでは、十四番、中山田議員さんの質問にお答えいたします。 地域審議会の設置についてであります。この取り扱いにおきましては、合併協議会での確認事項は地域審議会については、新市において必要に応じて設置するものとするとなっております。 ただいま御質問では、法定協議会の中で、議事録の中でも中山田議員さんが委員として出席の中で、大田村は議会の議員の在任特例一年半が終わったらぜひとも設置をしてほしいという主張をよろしくお願いしたいと。そして、在任特例が終わった以降の地域審議会ていうのは、必要なふうに考えているので、しているのでぜひともよろしくというような要望として御意見を述べられております。 そういうことでありますので、住民の方々の要望が多くなると、また客観的に設置する必要があると判断された場合は、議会の皆さんとよく相談しながら検討していきたいとは考えております。 ただいまの御質問の中で、地域ごとにも地区懇談会、失礼しました、審議会を設けることもできるというふうなちょっとしたんですが、過去その協議のそれぞれの市町村を見ますと、やはり全体的にやってるというのが例のようであります。 ですから、新杵築市で審議会をつくるという形で、旧大田地区とか、山香地区とかいう形ではないようであります。ちょっとそこのところは私が聞き、どのようにか思いますけど、もし何かあれば一問一答でしてください。 ◎総合政策課長(泥谷修君) それでは、お答えいたします。 巡回福祉バスの拡充対策について、現在の進捗状況はという御質問でありますが、昨日の西議員さんに対する答弁と重複する場合もありますが、お許しいただきたいと思います。 平成十八年度、来年度でありますが、旧山香町や旧大田村の福祉バス、巡回バスは継続して運行していきたいというふうに考えております。またあわせまして、新杵築市の庁舎間や病院を結ぶ巡回バスの試験運行も行いたいと考えておりまして、その利用状況等を見ながら、平成十九年度には新市内を統一した形で新たな運行形態というものを策定していきたいというふうに考えておるところであります。 その際には、既存のバス路線もございまして、そういうバス路線の取り扱いや地域交通会議というものを開催しまして、そういう業者の方々との協議も必要でありまして、そういう面の条件整備を行いながら、実際に利用される地域の住民の方々のニーズでありますとか、利便性をまず第一番に考えてこのバスについて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上であります。 ○議長(真砂矩男君) 興田総務部長。 ◎総務部長(興田信一君) 十四番議員さんの合併協議会の確認事項についてということでお答えを申し上げたいと思います。 合併協議会の確認事項でございますが、合併協議での最高決定事項であることから、全面的にこれを尊重しておりまして、現時点ではその内容に変更が生じているものはありません。 基本的に今年度につきましては、合併前の三市町村の制度を踏襲をするということになっております。しかしながら、合併協議会で検討していただいたものの、新市が発足をいたしまして、実際に各事業を展開していく上におきましては大きな格差や矛盾等がありまして、公平性、公正性の観点から再度検討する必要のある項目が幾つか見受けられます。来年度の予算編成の中でこれらを整理をしていかなければならないと思っております。 以上であります。 ○議長(真砂矩男君) 門岡管理課長。 ◎教育委員会管理課長(門岡俊一君) 十四番議員さんにお答えいたします。学校給食の地産池消についてでございます。現在の状況ですが、杵築共同調理場につきましては、旧杵築市では、学校給食で使用する農産物を地元でとれた新鮮かつ安全なものを使うことにより、農協と協力し、減農薬や有機栽培の野菜を中心に、できるだけ旬の食材を利用して季節感のある給食を提供するために、平成十五年に学校給食地元農産物供給検討委員会を設置し、農協が生産者に委託して、農協を通して主に野菜の一部を提供しています。魚につきましては、地元水産加工場より魚の加工品の一部を供給しております。 山香共同調理場につきましては、地元生産者グループから野菜の一部を供給しております。 大田共同調理場につきましては、地元生産者より一部の野菜と米、みそ等を供給しています。 三カ所の調理場とも旬の新鮮な野菜等を使って調理をしているのが現状です。今後も地元でとれた新鮮かつ安全なものを使って、できるだけ旬の食材を多く利用し、関係者と連携をとり、地産地消に努力していきたいと思っております。 以上で終わります。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) それでは、地域審議会のことにつて、先ほど八坂市長のその答弁で間違いがございませんでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) 私は一カ所大田村だけでもつくるというふうにお聞きしました。いいんですね、それで。 そうしますと、合併協議会のこの条文の中には全体でつくるのと、それぞれの合併の地区でつくるというのがございます。ですから、これについては議会の中で一応協議をするものかなと、そしてそれぞれの地区で希望があれば議会の中で承認をいただいて、仮に大田地区なら大田地区でつくる、山香地区でつくる、杵築地区でつくるというような方向だろうと考えております。 以上です。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) この設置については、本来特例法の五条の四は、合併前に十分協議をして、それぞれの議会の議決を経て、その設置について決めるということでありますので、その合併したあと一年半置いて再度大田地域において地域審議会をつくってほしいということについては、通常の合併特例法に基づく地域審議会の設置とはちょっと設置の方法が違ってくると思います。それは八坂市長のおっしゃるとおりだろうと思います。 そういったときに、じゃ、どうするのかと、設置する場合にはどうするのかという場合に、この議会での議決を経てできるのか否か、これ助役にもそこらあたりの特例法の考え方等踏まえて、これは変則的な、設置するとなりますと変則的な設置になりますので。 ○議長(真砂矩男君) どちらが答えられますか。堀田助役。 ◎助役(堀田幸一君) お答えいたします。 これが合併以前の地域審議会であれば、それぞれの議会での議決を経れば結成ができたわけでありますけども、新市における地域審議会の結成ということになりますと、これは条例化が必要ではないかというふうに考えておりますので、当然議会での審議になろうかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) その通りだろというふうに思います。そこで、私たち合併協議会の議論、それから旧大田地域での議論等を踏まえて、ぜひとも設置していただきたいということは、市長がかねてよりタウンミーティングだとか、いろいろ大田地域の住民との触れ合いとかいろいろな形で市長も日ごろ言ってると思いますが、このことは、そのこととやはり地域審議会というのはちょっと重みが違うだろうというふうに思っております。 この質問の中にも冒頭書いておりますように、大田地域においては、将来やはり人口の問題等含めて、有権者の問題も含めて、将来議員が非常に少ない、もしくはいないんじゃないかと言われる中で、やはりそういう地域の声を政策決定の場に届ける仕組みそのものをどうするかということの中で、どうしてもその地域審議会の設置を変則的ではあれ、ぜひともお願いしたいというふうに思います。 再度、八坂市長答弁を願います。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) ただいまは合併協議会中であれば、法的な形の中で設置ができるけれども、既に新市になってるということで、助役の見解の中で当然それをしようとすれば条例をつくってやるという形になろうかということであります。 これにつきましては、十分法的な面、それから予算にかかわる問題等々も出てこようと思いますから、十分審議を重ねて議会の皆さんと相談をして進めていきたいと、このように思っております。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 確かに地域審議会というと誤解されるところがありまして、特例法の中では、今予算の問題を市長がおっしゃったんですが、その予算についての規定はありません。予算はその委員の報酬とかそういうものも一切規定はありません。場合によっては無報酬ということもございます。 今まで各地域の合併市町村で地域審議会を設置しているところの委員構成、十五人から二十人ぐらいです。それから、期間については五年から十年という期間の中で考えられておりまして、必ずしも予算がどうのこうのということを私ども、報酬が伴うとかそういうことを主張してるわけではありませんので、そこらあたりの問題も踏まえて、ぜひとも地域の声がある一定期間、やはり新杵築市がスムーズにいくためにこの政策決定の場に届くように、それはある意味では、その市長に意見を述べることができる。必要に応じて市長はその地域審議会を開いてその意見を聞くことができるとか、そういうある意味では、地域審議会というのはそんなに拘束力のあるものではありません。そういうことなので、なぜそこで、何かちょっとこう慎重な言い回しになるのか、ましてやその在任期間が終わったら必要に応じて考えるという答弁については、もう仮に在任期間といっても、残り一年と二、三カ月ぐらいしかございません。 そういう中で今からどうするかということを考えても遅くはない時期にきてるんじゃないかなと私は思っておりますが、市長、もう一度再度答弁。 ○議長(真砂矩男君) 八坂市長。 ◎市長(八坂恭介君) 簡単にそれじゃつくりましょうというわけにはいきません。やはり合併協議会の中で協議会中一年半あるんで、その間という前提がございます。しかし、先ほど私が議事録で述べましたとおり、特に大田については、その後ぜひ審議会なるものを設置をしていただきたいというのが村民の願いだというふうなことでありますので、その点につきましては私も一切否定するものでもありませんし、できればそういった要望にこたえられればいいと思っております。 しかし、条例ということになれば、議会の皆さんの承認がなければならないわけでありますから、そういった意味で慎重を期したいということでありますので、何もこれをつくらんということではありませんので、御理解をいただきたいと、このように思っております。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) いってみれば、今市長の慎重な答弁というのは、ようわからんでもないです。しかしながら、そのタイムスケジュールからいって、じゃ、九月か十月ごろ一応議会とも話ながら提案するとか、そういう提案できるかできないかの条件も探るとか、そういう少しでももう一歩踏み込んだ答弁が欲しかったなと思いますが、これ以上この問題について質問してもこれ以上のものが出ないような気がいたします。ぜひとも設置をお願いをしたいということで、この質問については終わりたいと思います。 次に、巡回福祉バスについてであります。総合政策課長の先ほどの答弁、それから昨日の西議員に対する答弁を踏まえまして、何点か確認をしておきたいというふうに思います。 まず第一点、十八年度早々に試験運行を委託方式で行い、試験運行の中で見直しを行いたいと、また、経路、時間等については検討中であるということだったと思いますが、十八年度早々とは、これあいまいな言い方なんで、十八年度早々というのは一月一日からなのか、四月一日からなのか、早々という考え方について、そこ確認をしておきたい。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) 十八年度早々というふうに申し上げましたが、十八年度と申しますのは四月一日からでありますが、ただしかし、これは予算が伴う、試験運行と申しましても予算が伴いますので、恐らくそれから委託の入札、契約等が必要になりますから、四月一日は無理だと思いますから、五月、早くて五月早々というふうになろうかと思っております。(発言する者あり)はい。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) この委託方式について、まだ協議中といいますか、そういう検討中であろうと思いますが、これ委託というのはいろいろ考えられるのは、バス会社、もしくはタクシー会社等いろいろ考えられますが、今のところどういう委託方式を考えておられますか。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) この運行形態につきましては、いろんな方法があろうかというふうに思います。まず、直営というような方法もありますし、今申し上げましたような委託という方法もあろうかと思います。 で、委託という、試験運行ということでありますので、まず委託というふうなことを考えております。そういう業者と申しますのが、そういう旅客運送業を行うような業者であります。例えば、今山香町におきましては、山香タクシーが運行しておりますが、そういうふうな業者もあります。大体そういうふうな考え方であります。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 何もあるこれもあるというその羅列じゃ、本当検討するのもこれなかなか時間がかかるだろうし、そういうその検討する過程の中で次に行きたいと思いますが、試験運行をする場合の経路や時間等について、今総合政策課だけでその検討をやられているんでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) 経路とか時間とかいろいろあります。時間と申しますのが、学生のとかいう問題もありますし、通勤とかいう問題もありますし、一般的な福祉の問題もありますし、いろんな総合的なことを考えて、今は私どもの課の中で検討しております。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) この経路や時間等については、旧大田地域、旧山香地域においては現在も運行している状況であります。これ十七年度は現行のままいくということできてるわけで、そういう中で、旧大田地域、それから旧山香地域のその担当者も交えた会議ていうんですか、そういうものをまだ持ってないんですか。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) それぞれの旧山香、旧大田の方々の担当者の意見は今まで当然のことながらお聞きしております。 今後も必要に応じまして、そういう方々とも意見の調整を図りながら、こういう運行形態というものを考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) それと、きのう課長、あなたの答弁の中で、十八年度だったですか、十八年度までは現行どおりでいくと、要するに十八年度までは現行どおりでいくという、その大田と山香の現在の運行についての、そのことを述べたと思いますが、これは合併協の確認ではそういうことではないです。これはコミュニティー事業の協議五十一号に当たる問題でありまして、十八年度まで現行どおりでいくというふうな確認ではなかったと思いますが、もう一度訪ねます。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) 合併協議会の調整内容では、現行のとおり新市に引き継ぎ、新市において拡充に向け検討するというふうな、そういう協議内容であったと思います。それを受けて今考え方を申し上げました。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) そこでいろいろそのちょっとの字句の問題についてやりとりするつもりはありません。 そういう中で、十九年度より新たな計画を立て本格的な運行をするということについて、もう先ほども述べておられますし、西議員にも述べておられますが、旧杵築市がいわゆるいろんな交通機関も多いし、さまざまな難しい問題がそこで発生してくるんではなかろうかというふうに思うんですが、十九年度より本格的な運行ということが、試験運行を重ねて可能なんでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) 今議員もおっしゃいましたように、いろんな新杵築市の中では運行形態がふくそうしておるというような状況でございます。特にまたそういうことを勘案した中で、十八年度は先ほど申しましたような試験運行も行いまして、十九年度からいろんなそういう運行形態を考慮しまして、新たな新杵築市の中で何が一番いいかというふうなことも含めまして検討をしていきたいと、進めていきたいというふうに思っておるところであります。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) いずれにしても、どういう聞き方しても、今検討中であるということにこれなると思います。これはもう非常に経路、時間等を含め、もしくは委託業者を決める場合に入札にするのか何にするのかの問題まで、全部これからしていかなくちゃならんということになると思いますが、前議論の中で無料で乗るという考え方と一コインで、やはり一コインは負担してもいいんじゃないかという検討もなされたと思いますが、そのことについての検討もまだするつもりなんですか。それとも、もうそれはしないで無料運行するという、あくまで住民サービスの一環として無料運行するという考え方なんですか。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) 十八年度までは基本的には現行どおりということであります。十九年度以降につきましては、今議員が申されましたような無料にするのか、それとも一コイン、百円とか二百円とか金額もありましょうが、そういう形にするのかというものもあわせてその場で検討していきたいと、特に今路線のバスが走っておりますが、そういうところにつきましては、重複するところ、非常に路線、そういう業者の方とも十分な打ち合わせをしなけりゃいけませんし、またそういう路線については途中でおりることはできないとかいうふうな、そういう規定もあるようでありますので、そういうところも含めまして、いろいろ住民のことを考えながら、十九年度から進めていきたいと、本格的に進めていきたいという考えであります。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) いずれにしても、これから本格的な検討に入るという中で、私が先ほど言いました、その大田と山香地域の担当者からも十分意見を把握して、ましてやその大田地区の問題から言いますと、じゃ、その巡回バスが回るときに、大田の隅々の方までこうやって集めて周るのかと、そうはいかないわけです。そうなれば、やはり今現在運行してる巡回バスを、役場なら役場である時間帯乗っていただいて、そこから乗り継ぎで山香、杵築方面に行くとか、さまざまな考え方もありますので、そこら辺りの問題もあわせて考えていただきたいというふうに思います。 そしてもう一点、これ私の方から、まだいろんな意味で検討中だということで、こういうことはできないかということで提案を申し上げたいというふうに思いますが、先ほど小春議員よりも冒頭いろいろあったわけですが、今生徒、児童が凶悪犯罪に巻き込まれる、通学途中に巻き込まれる事案が余りにも多いということが先ほど小春議員の方からも述べられました。 そういう中で、特に過疎地の、これは市内でも同じなんですが、過疎地の人家の非常に少ない通学路等も大田地域、山香地域等ではございます。そういったときに、そのバスについて、通学福祉バスという考え方が一方で持てないだろうか。要するに、これはここは上峰町ですか、サイトでちょっと調べたんですが、これは福祉バス、巡回バスに関してはもう何万というほどサイトがございまして、それぞれのやってる市町村なり運営会社がサイトでいっぱい出してるわけです。 そういう中で、幾つかあった中で通学福祉バス、要するに朝晩の通学についてはもう児童なりがある意味で利用する。もしくはお年寄りが病院に早く行きたいという人も利用するかもわかりませんが、これは校区の問題等もありますが、そういう意味で、通学福祉バスという考え方も、これは福祉バスという考え方だとあくまで福祉の問題という形になりますが、やはりこれから学校の統廃合の問題等も将来出てくるような動きもあります。そういう中で通学福祉バス、もっといえばスクールバスがよろしんでしょうが、行財政改革だという形で錦の御旗の中で、いわゆるスクールバスとはちょっとというような形のものもこれは生まれるんじゃないかと、そういったときに併用して利用できる通学福祉バスという考え方もある意味では考慮に入れて検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 御要望じゃなくて質問ですか。 ◆十四番(中山田昭徳君) 質問です。 ○議長(真砂矩男君) 泥谷課長。 ◎総合政策課長(泥谷修君) そういう御提案もあわせまして考えさせていただきたいと思います。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 課長は考えますとか検討中ですとか言うんですが、先ほどの議員からも、やはり今議会でいろいろ議論したその結果、もしくは協議した結果とか、その推移等について、その議員にやはり報告なりそういうものがあってしかるべきだと思いますし、ぜひとも、先ほど一般質問に出された議員さんもおっしゃったような形でぜひともお願いしたいというふうに思います。 次に、合併協議会の確認事項についてであります。私がこの質問書の中で書いてあることは、現年度は現行どおりとするということの中で、合併後調整するというその事務事業が非常に多いわけです。私ここに資料も持っておりますが、この事務事業の中で合併後調整すると、ある意味では先送りですね。だから、今いろんな各課長、各機関でもって必至の調整をやられてると思ってるんです。これは大変な作業だなと思っております。 そういう中で、これはこの中に載ってる問題、事務事業ていうのはやっぱり六千とか何かありますわね、細かなところまで入れれば。だからそういうことを言ってるんじゃなくて、もっと大まかなところで個々の確認事項、確認事項に載ってるこの事務事業の中でも先送りの問題が随分あるわけです。そういう中で私は先ほども言いましたように、じゃ、この確認事項といいますか、要するに合併後調整するという問題について、その調整した結果、予算なりそういうものであらわれるんでしょうが、どうするのかていう方法について、それを見届ける機関というのがもうないわけ、幹事会もないし、町長も村長も実はもうおらんわけです。杵築市は八坂さんがいらっしゃいますが、そういったときの方法についてお伺いしたい。 ○議長(真砂矩男君) 興田総務部長。 ◎総務部長(興田信一君) 合併協議会での未協議の項目でございますが、まだまだ相当数あるわけでございます。そういう中で協議した結果についてどういった方法で皆さん方に周知をしていくかということでございますが、これにつきましては庁内で今現在行政改革審議会というのを設けております。そこでも出していきたいと思いますし、これは補助金の見直しとか、使用料、手数料の見直しとかそういうものもありますし、それから外部の機関と申しますか、補助金の評価委員会ていうのを仮称でございますが、これも設けていきたいなと思っております。  そういう中で報告をしながら進めてまいりたいと思いますし、もちろん議員さん方につきましても全員協議会なり各常任委員会の中で随時報告していきたいなと思っているところです。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) ぜひそのようにしていただきたい。要するに三月議会で予算書が決まりましたよという形のものじゃなくて、ある程度のところに来たときに、全員協議会なり委員会なりの中で、実はこの調整項目の中で、実はこの問題はこういうふうになったんですよと、真砂議長がよく言われるコンクリートで固めてしまわないうちの、やはりそこである意味ではある程度の検討の余地のあるものもあるかもわかりません。そういう中のその問題として、ぜひとも早く、その全員協議会なりそういう場で、その調整結果なり、もしくは予算にかかわる問題であれば、予算にかかわる問題としてこういうふうになりましたということを知らせていただきたいというふうに思います。 ○議長(真砂矩男君) 総務部長。 ◎総務部長(興田信一君) ぜひそうさせていただきたいなと思っております。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 学校給食の地産池消についてであります。これは私が質問書にも書いております、まず地域における食育教育とはどういうことなのか、これは先ほどの管理課長じゃなくて、教育次長なり教育長にお答え願いたいと思うんですが、私は食育教育というものが非常に大事な、教育的観点からすれば非常に大事なものではなかろうかというふうに思っております。 これは品質や安全性などももとよりそのとおりなんですが、地場生産のものを学校給食に食材として導入するということは、まず生産者との触れ合い教育、もしくは体験学習などで物を大切にする、食べ物を大切にする。それから、心と体を育てるとかいろいろいろんなことを並べておりますが、友達を大切にするだとかいろんな観点から、先進事例など数多く発表されてるところであります。 また、今の子供たちは何と言うんですか、偏食やファーストフード等で何かこうこの前もテレビでやってました。いわゆる児童の糖尿病だとか、成人病が非常に多発してるというような中で、問題のある食生活をしてる児童が非常に多くなってきている。今こそやはりそういう食育教育ていうんですか、これは給食を通じて、地場の物を食べ、地場の生産者と触れ合い、ふるさとを大切にする、やはりそのような教育が望まれているんじゃなかろうかと思いますが、教育長、お尋ねいたします。 ○議長(真砂矩男君) 土江教育長。 ◎教育長(土江晃弘君) それじゃ、中山田議員さんの食育についての重要性ということについて私の方から答弁をさせていただきたいと思います。 今議員さんがお話しされたように、現在食生活を取り巻く社会環境は極めて変化をしてきておりまして、食生活の多様化が進む中で、子供たちの状況を見たときに、まず朝食をとらずに登校をする。それから、偏食がちの子供が多い、学校給食でも好き嫌いが見られる。また、肥満の子供が目につく、さらには成人病、子供であって成人病にかかる子供の率が多くなってきた。または、精神的な安定を失って切れる子、情緒不安定の子供が見られるなどなどの状況が学校現場で見られておるわけでございます。こういうことを視野に入れながら、やはりもとは家庭において、また学校においての食育に対する取り組みの弱さということに起因するのかなということになっておるわけでございまして、この件につきましては、学校でもしっかりとその食育について取り組みをしていくということで、現在進んでおるわけでございます。 まだまだきちっとした食育という体系的な学習の取り組みはできておりませんけど、それぞれ各学校創意工夫をしまして、生活全般の中でそういうことを学習課題として取り上げてみたり、または保健の授業や家庭科の授業の中でそういうテーマに迫るようなことをやっております。また、国や県としましては、モデル校を設置しまして、そのモデル校を中心にしながら、学校における食育の望ましいあり方はいかにあるべきかということで、先導的な研究もされておるわけでして、つい先般市内のある学校も食育研究校ということで、モデル的な取り組みを公開いたしたところでございます。 そういうようなことで、今後この食育を学校教育の中に位置づけるということは大事なことであるということで、取り組んでおるということで御報告させていただきたい。 なお、これに関連しまして、国においてもこの食育を推進するための専門的な立場の職員配置が必要だということで、本年四月一日から法制化されまして、栄養職員制度という制度を確立しまして、各学校においてそのような立場の先生を配置することは望ましいと、必置制じゃなくて望ましいというところまで現在進んでおるわけですので、これからさらにこういうことについて、いろいろな充実した取り組みが展開されるということでとらえております。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 当地域が合併して今給食センターというんですか、今山香、大田、杵築に三つあるわけです。そういう中で合併した場合には栄養士の配置等について、これは県の職員ですね。合併したその地域において栄養士の配置についてはどうなってますでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 土江教育長。 ◎教育長(土江晃弘君) 給食センターの職員の栄養士、一員として栄養職員という立場の職員がおるわけですが、この件については県職員でございまして、県の派遣職員ということで市町村に派遣され、そしてセンターで仕事をするというようなことでございます。合併したからその配置の状況はどうかということですが、今後の人事の中で、人事作業の中で県の指示があろうかと思います。私たちとしては現状はそのまま給食センターはそのままいっておりますので、減らされることのないように、県の方には十分要望を出していきたいと、このように思っております。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 教育長、私今、食育教育の話をしたんですが、教育長もことしの四月一日から国の方でということで言ってたんですが、実はことしの六月、参議院本会議において食育基本法という法律が成立されたの御存じでしょうか。御存じだということで言いますが、施行は七月中旬と、それで八月に食育推進会議ということで、文部省、厚生労働省、農林水産省、三省が集まって、来年度、十八年度より予算措置もするということを決められております。 そういう中で、国も力を入れてこの食育教育をやろうというふうにしてる状況であります。 そういう中で、今現在、大田、山香、それから杵築地域も、一部の農産物、食材を学校給食に提供してるということで、この比率を、やはり地場産のものをでき得る限り提供し、それで足りなかったものは県産品というふうに、やはり、これは生産者団体との話し合いになりと随分あると思いますが、そういう観点から、ぜひこれは後ほど産業関係の討論の中から、またそういう同じテーブルに着いてという話をしたいと思いますが、国がこういうふうな形で国も力を入れてるということについて、当地域も三つ給食センターがあるわけですが、やはり食育教育の統一した発達的な、その子供の発達等含めてぜひともやっていただきたいと思いますが、教育長いかがですか。 ○議長(真砂矩男君) 矢野次長。 ◎教育次長(矢野省三君) 中山田議員さんにお答えいたします。 今議員さんの方から言われました食育基本法、この分につきましてはおっしゃられましたように、ことしの六月の十日に国会を通過いたしまして、七月十五日に施行されたということについては承知をしております。 ただこれまで杵築におきましては、先ほど担当課長の方から申しましたように、委員会をつくりながらいろんな地産地消についての討議をしながら、その農産品の納入をしているところであります。 今回、新市になりまして、新たにできましたらそういった委員会をつくりまして、いかに地産地消を続けていくか、また拡大していくか、こういったところの検討もしていきたいと、こういうふうに思ってますし、ただ食材でございますので、学校給食、その仕入れが恒常的になかったらなかなか難しいところもございます。そういったところも含めまして、どの分野でどのくらい入るのか、その委員会の中でもし立ち上げることができましたら、話を進めて皆さんの意見も聞いていきたいと、こんなふうに考えてるところであります。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 今まで教育長との議論になりましたが、実はそこで産業関係の課長にお伺いしたいというふうに思います。これは食育、地場、地産地消といったときに、やはり食材を提供するといったときにやっぱり産業関係の課長の分野になると思いますが、これは農業や農協などでは地産池消というようなことが叫ばれて地域農業振興に給食へ食材をということが、その大きな柱の一つに掲げられてるていうことを御存じですか。 ○議長(真砂矩男君) 河野部長。 ◎産業建設部長河野純一郎君) それでは、中山田議員さんにお答えいたします。 農林水産業を振興する立場から考えを申し上げたいと思いますが、一般的に農業生産物を販売する場合は、基本的に生産者は栽培した作物は市場に出荷するのが原則でございます。しかしながら、近年の地産地消も大事な施策でありまして、その方法として議員さんのおっしゃる学校給食に利用する方法もあるというふうに理解をしております。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) 部長、その方法もあるじゃなくて、これは学校給食の一部の何か適当にその旬の物をちょっと一回か二回使ったからという程度で考えればその方法もあるということになりますが、生産者もある意味では、ある意味ではこれはビジネスというか、ある意味ではお金になると、要するに年間を通じてこれはやりがいがあるなという仕組みをつくっていくということが、これは必要じゃなかろうかと思います。 大分県の学校給食の食材費がどれぐらいになるか、これは私の方から答えましょう。大体人口の三分の一がやはり食材と、だからここで、大分でいうと四十億円強ですか、四十億円ぐらいが食材費ということで学校給食費に使われてると、そういう中で、合併した各自治体もやはり給食へ食材を提供するということが、その地域の農業振興にもつながるという観点から、いろんな取り組みがなされております。ましてやその隣の国東町ではかなり早くから取り組みがなされてるんじゃなかろうかと思います。 私がたまたまこれは手に入れた資料なんですが、これは二〇〇三年ですから二年前かな、学校給食を考える集いをやっぱり大分でやってるんです。そういうときに杵築の方も随分いられて、杵築の方のその集会に対する感想までここに載っておりますが、ぜひともこういう学校給食については安全でおいしい食材を、地元のじいちゃん、ばあちゃん、それからいろんな農業者団体がつくったものを提供したいという意欲に満ちあふれてる報告集であります。 そういう中での問題でありますので、やってもいいかなという程度の考え方なのか、それともある意味では、これはおたくのその産業関係だけの問題やなくて、やはり教育委員会、それから産業課、栄養士、PTA、保護者まで含めた形で、その杵築はそういう検討委員会が、旧杵築はあるというふうにお聞きしましたが、もう少し枠を広げて全市的な観点から、要するに学校給食のいわゆる食育教育を大切にするという観点から、もう少しやる気を出していただきたいと思うんですが、やってみる価値はないでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 河野部長。 ◎産業建設部長河野純一郎君) 実は学校給食のこれまでの経過を見ますと、作物全部じゃないわけです。限られた品物で限られた数量というふうにあります。ちなみに十七年度におきましては、タマネギ、ナスは旧杵築ではタマネギ、ナスというふうな多いものからしますと、それから大田地区におきましてもやはりジャガイモ、ナス、それから山香地区におきましてもタマネギとジャガイモと、これは確かに子供の栄養を考えた、そういうことから品物を限定してきてるんだというふうに思います。 先ほどお答えしましたように、学校給食地元農産物供給検討委員会の中では一カ月前に献立が出てくるわけです。それに基づきまして、保護者と農協との中で話をしていただいて、必要量を供給するというふうにシステムになっております。したがって、決して私どもこの学校給食を軽く考えているというところではございません。御理解をいただきたいと思います。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) わかりました。軽く考えてないということでありがたいと思いますが、そういう意味で、やはりその関係者が、やはり教育委員会だけでもこれできる話ではありません。やはりそういうところで関係する機関が、その学校給食を考えるていう意味で、杵築の検討委員会が今どういうふうな形で検討委員会のメンバーなり、そういう食育の団体がかかわったのかわかりませんが、そういう意味での行政サイドもそういうかかわりの中で、ぜひともそういう同じテーブルに着いて、一歩でも二歩でもまず巡回バスじゃありませんが、試験的に何回か繰り返しながら、やはり地元の食材を学校給食へというスローガンというかかけ声を、そのかけ声のもとにやっていただきたいと思います。 最後に教育長、その今までの議論踏まえてやれるていうか、そういうテーブルに着いてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(真砂矩男君) 土江教育長。 ◎教育長(土江晃弘君) 最後の締めくくりということでございまして、地消地産を今後どのように進めるかということで課題をいただいておるわけでございます。幸いにもこれまで三年間の旧杵築市での取り組みがベースになろうかと思っております。私自身もそのかかわりを持ってこれまで来ておりますので、その組織をベースにしながら、全市的に広げながら、この地消地産の取り組みをさらに充実するように前向きに取り組んでいきたいなという考えを持っております。 以上でございます。 ○議長(真砂矩男君) 中山田議員。 ◆十四番(中山田昭徳君) これで質問を終わりますが、きょう質問した幾つかの項目については、担当課から逐一、逐一でもなくても検討結果でもいいですが、質問した議員に報告があればいいものの、ない場合はまた議会で一般質問等で取り上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(真砂矩男君) 以上で発言通告のありました一般質問は終わりました。これにて一般質問を終結いたします。─────────・────・─────────
    △日程第二議案第二十号~議案第二十一号・議案第二十四号~議       案第二十五号・議案第二十八号~議案第三十号・議案      第三十三号~議案第三十四号・議案第三十六号~議案      第四十三号 ○議長(真砂矩男君) 日程第二、議案第二十号~第二十一号・議案第二十四号~第二十五号・議案第二十八号~第三十号・議案第三十三号~第三十四号及び議案第三十六号~議案第四十三号までを一括議題といたします。 これより議案の質疑に入ります。御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(真砂矩男君) 質疑もないようですので、質疑を終結し、委員会付託を行います。 議案第二十号~第二十一号・議案第二十四号~第二十五号・議案第二十八号~第三十号・議案第三十三号~第三十四号及び議案第三十六号~議案第四十三号までについては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの常任委員会に付託をいたします。─────────・────・───────── △日程第三請願・陳情 ○議長(真砂矩男君) 日程第三、請願・陳情八件を議題といたします。 お手元に配付の請願・陳情文書表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(真砂矩男君) 御異議なしと認めます。よって、請願・陳情文書表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。─────────・────・───────── ○議長(真砂矩男君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。 なお、議会皆さん方はその場にちょっと全協いたしますので、お残りをいただきたいと思います。お疲れですがよろしくお願いいたします。 午後二時二十分散会 以下余白...