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平成19年第 4回定例会(第2号12月13日)

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  1. 津久見市議会 2007-12-13
    平成19年第 4回定例会(第2号12月13日)


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    平成19年第 4回定例会(第2号12月13日)   平成十九年  第四回津久見市議会定例会会議録(第二号)    ――――――――――――――――――――――――――    平成十九年十二月十三日(木曜日)    ―――――――――――――――――――――――――― 〇議事日程(第二号)   平成十九年十二月十三日(木曜日)午前十時開議   第 一 一般質問   第 二 議案第七二号から議案第九一号まで       (質疑・委員会付託)   第 三 議案第九二号から議案第九六号まで       (提案理由説明・質疑・委員会付託) 〇本日の会議に付した事件  日程の全部    ―――――――――――――――――――――――――― 〇出席議員(十六名)    一 番      黒 田 浩 之 君    二 番      森 脇 千恵美 君    三 番      金 只 昌 平 君
       四 番      宮 本 和 壽 君    五 番      小手川 初 生 君    六 番      髙 野 幹 也 君    七 番      小 谷 栄 作 君    八 番      知 念 豊 秀 君    九 番      清 水 美知子 君    一〇番      石 田 哲 彦 君    一一番      板 井 王 成 君    一二番      成 松 裕 利 君    一三番      岩 﨑   蒐 君    一四番      西 村 徳 丸 君    一五番      安 藤 康 生 君    一六番      中津留 麒一郎 君 〇欠席議員(な し)    ―――――――――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者    市長部局    市長          吉 本 幸 司 君    副市長         川 﨑 信 人 君    収入役         石 井 英 一 君    秘書課長        高 瀬 茂 人 君    総務課長(兼)    総務課長の事務心得   幸   泰 秀 君    総務課主幹       石 井 達 紀 君    総務課主幹       麻 生 達 也 君    企画商工課長(兼)    合併推進課長      大 塚 好 裕 君    企画商工課参事     高 﨑 計 臣 君    税務課長        佐々木 英 治 君    市民生活課長      竹 内 ゆか子 君    環境保全課長      塩 﨑 英 次 君    健康推進課長(兼)    地域包括支援センター長 中津留 和 昭 君    会計課長        三 浦 保 雄 君    上下水道課長      御手洗   寛 君    国体推進課長      新 名 敏 秀 君    福祉事務所長      新 納   淳 君    農林水産課長      木 許 政 春 君    都市建設課長      原 尻 育史郎 君    都市建設課参事(兼)    土地開発公社事務局長  竹 田 光 徳 君    消防長         市長が兼務    消防本部次長(兼)    消防署長        迫 村 幸 嗣 君  教育委員会    教育長         植 田 善 徳 君    管理課長        宇都宮   崇 君    学校教育課長      深 江 克 寿 君    生涯学習課長      平 山 徳 治 君  監査委員    事務局長        今 宮 民 雄 君  選挙管理委員会    事務局長        (監査委員事務局長が兼務)  農業委員会    事務局長        (農林水産課長が兼務)  公営企業    水道課長        (上下水道課長が兼務)    ―――――――――――――――――――――――――― 議会事務局職員出席者       事務局長     塩 﨑 祐 二 君    主幹(兼)書記     岩 﨑 英 樹 君       書  記     宗   篤 史 君       書  記     草 場 やよい 君    ―――――――――――△―――――――――――――                    午前十時〇〇分 開議 ○議長(西村徳丸君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配布いたしましたとおり定めましたので、ご協力願います。   ―――――――――――△――――――――――――― ◎日程第一 一般質問 ○議長(西村徳丸君)  日程第一、一般質問を行います。  八人の諸君から通告があっていますので、順次質問を許します。  十一番板井王成君。   [十一番板井王成君登壇] ○十一番(板井王成君)  おはようございます。十一番の板井でございます。  私は、四点について質問をいたしたいと思いますが、吉本市長におかれましては、二期目の当選誠におめでとうございます。  それでは、早速ですが、市長が当選後の各報道記者等に発言をしておりました、二期目の市政運営や特に市長としてやらなければならないと考えていることを発言をしておりましたが、その中で「まちづくり協議会」というものを作って元気な津久見のまちづくりを目指したいと聞いておりますけれども、しかし、具体的にどういった組織なのか、その組織がどんなことをするのか、その具体的なものが全く見えてこないわけであります。何人かの皆さんにもお聞きしたけれども、私もその辺を聞きたいんだというようにおっしゃっておりました。  したがいまして、もう市長が言われる「まちづくり協議会」とその思いを、その構想をどのように思っておられるのか、私どもに是非お聞かせをお願いたいというのが一点でございます。  それから同時に、質問が一つ飛びますが、雇用問題で市長は若者の雇用について力を入れたいんだというふうに言っておりました。全国的には都会を中心に景気の拡大が続いているところは有効求人倍率も上昇して、人手が足りないといったような状態。大分県におきましても、大分市は特にキヤノン、中津はダイハツなどの進出企業のところでは、雇用面が非常によくなっております。しかし、この臼津や県南地域、特にこの津久見などは安定所のハローワークの有効求人倍率の推移などを見ても、非常によろしくないと。特に高校生や大学生が、卒業しても地元に就職先がないということは、非常に私も残念に思っておるところです。  最近、だんだんと上昇をしておるようでございますが、それも大手スーパーさんの進出等によって、女性のパートさんの就職口がかなり広まってきたといったのが私は影響してるだろうというふうに思うんですけれども、この現在就職先が本当に厳しい若者の雇用について、市長が発言されております、どのような対策を打とうとしているのか、大変興味がありますので、是非お聞かせをいただきたいというふうに考えております。  次に、食品の安全についてでございます。  産地の偽装、賞味期限・消費期限や食品そのものの改ざんなど、今年は全国で食品を取り扱う業者などの不正が続々と取り上げられております。たくさんの食品が流通する年末年始にあたり、津久見市は大丈夫なのかと、そんな不安を市民は思っていると思います。  先般も新聞に報道されておりましたが、保健所や食品衛生協会を中心に取締りを強化しているというところが載っておりました。津久見市として私は保健所や食品衛生協会もそうですが、津久見市として、もっときめ細かなこの食品の安全についての取り組みをしていただきたいと、していると思いますので、どのような対策がとられておるのか、お聞きをしたいというふうに思っております。  また、病院や高齢者の施設、保育所などでノロウイルスが例年以上に発生をしております。今日も、隣りの臼杵市と大分市で、保育所や高齢者施設ノロウイルスが集団発生をした報道がされておりました。また、インフルエンザも例年以上に早く発生をし、大流行をするのではないかというふうにいわれておるところです。  いち早くこういった病気を防ぐ、そのことが医療費の抑制につながっていくというふうに考えておりますので、是非この食品の安全や、また感染症などの対策等について、しっかりした対策をとっていただきたいということでご質問をしたいと思います。  最後は、水の問題でございます。  別府市で世界の水サミットが開催をされました。水の大切さが非常に訴えられておりましたけれども、この先、十年、二十年先には、このアジア地域で大変な水飢饉がくるだろう。したがって、農業分野においても水を有効利用して、育てる農業をこれから考えていかなければならないといったような報道もされております。  また、このことを質問しようと思ってたときは、長崎や福岡などで、雨が降らないために節水を呼びかける報道もされていたときでございます。六月もこの問題を取り上げましたが、次の日に大雨が降ってほっとしました。また、今度も次の日にまた雨が降りましてほっとしておりますが、水道課や消防署などから降雨量をデーターとして提出いただきました。見てみると、やっぱり十二月や一月がほとんど雨が降っていない。降っても五十何ミリだとか本当に少ない数字が十二月、一月、二月というふうに、ばらつきはありますが、続いております。  したがいまして、私はこういう時期に市民に対して水の大切さをやっぱり訴えていくべきだというふうに考えておるところでございまして、是非水不足の対策について、どのようなお考えがあるのかお聞かせをいただきたい。  それと、水の大切さをやっぱり市民に訴えていただきたい。その理由は、若干上下水道課長に言いましたけれども、あるところ、ある事業所だったんですけれども、そこをお借りしましていろいろ仕事したことがありますが、たまたま蛇口をひねったら、もう大量な水がばあーっと出たんですよ。これはもったいないなあと。市役所の庁内の水道については職員がいちいち見て、便器やそんなところの水の節水を皆やっております。ところが各事業所だとか各家庭に行くと、蛇口をひねったらもう大量な水があふれ出るといったようなところが見受けられる。これはこのままほっておくのは本当にもったいないなあというふうに思いまして、是非各家庭、水道屋さんから皆見ていただいて、やっぱり節水に、節水装置を付ける必要のあるところは、やっぱりいちいちチェックして、呼びかけていくといった必要があろうかと思いますが、その辺のお考えがあればお聞かせをいただきたい。  雨水量等についてのことも、雨水を利用して、大きいタンクを買って車の洗車だとかそんなものに利用しているところ、それについては各自治体で補助金を出して奨励をしているところもありますが、私はそこまでせずとも、市民にやっぱり、雨水を利用しようよという呼びかけでこれから家を建てる人についても、これも新聞に載っておりましたけれども、家そのものを太陽光や雨水の利用、それから屋上緑化等々考えて家を建築なさっているところが増えてきているようでございまして、是非そういったことも呼びかけて、私は水の大切さを市民にもう少し広める必要があろうかと、青江川のからからに干上がった川の状態を見て、つくづく思ったところでございますので、是非そのことについてお聞きをして、一回目の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。   [十一番板井王成君降壇質問者席着席] ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。   [市長吉本幸司君登壇]
    ○市長(吉本幸司君)  それでは、板井議員さんのご質問にお答えいたします。  二点目から四点目につきましては、担当課長からお答えいたしますので、よろしくお願いいたします。  一点目の二期目の市長方針についての(一)市長が考える「まちづくり協議会」の構想はについて、お答えいたします。  九月議会で安藤議員さんのご質問にお答えしましたように、第四次津久見市総合計画では津久見市の将来像を「みんなで描く津久見未来図」として市民みんなで描くようにまちづくりを創りあげていく、そして「ともに築く」という意思を表現しており、また、みかんやマグロ・アジ・サバなどを代表する水産物・農産物は、ともに優れており、交流人口を増やし街中ににぎわいをもたらすためにも新たな商品開発や観光開発などを進める必要があり、商業・農業・水産業の従事者と市民が一体となった取り組みを計りたいと考えております。  現在、各地で市民レベルの魅力あるまちづくりの取り組みが新聞等でも掲載されておりますし、市といたしましても、魅力あるまちづくりのため皆さんとともに努力したいと考えております。  ご質問についてでありますが、まちづくりを進める組織として仮称ではありますが、「まちづくり協議会」を作りたいと思っております。津久見のイメージづくり活性化対策などについて話し合うとともに、講演会や啓発活動を行うなかで市民の意識の高揚を図り、津久見市をアピールしていきたいと考えております。  特に、実際に取組みを行う民間のリーダーなどの人材育成は、早期に取り組まなければならない課題であります。視察研修や事業の推進など、市としても意欲ある経営者や生産者などを支援し、まちづくりの新たなステップとさせる組織を育てていきたいと考えております。  以上でございます。   [市長吉本幸司君降壇] ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  二点目の食品の安全について(一)商店や飲食店などの品質管理はチェックされているのかについて、お答えいたします。  昨年来、食品にまつわる不正が次々と発覚している中、食の安全・安心について消費者の意識は高まっています。津久見市においては、食品の品質管理のチェックについては、臼杵保健所と連携し、市食品衛生協会と市内のスーパーを巡回し、賞味期限等のチェックをしております。  また、保健所の食品衛生監視員により食中毒の発生しやすい業種であるホテル、旅館及び弁当屋さんには抜き打ち検査の実施と、スーパーにおいては月に数度の温度管理、表示のチェック等を行っております。  次に、(二)医療、福祉施設のノロウイルスなどの対策は大丈夫かについて、お答えいたします。  ノロウイルスをはじめ他の感染症含めた対策として、保健所主催の感染症対策研修会に管内の病院や福祉施設の関係者も参加してもらい、実施シミュレーションを年一回実施しています。  これらの研修会で具体的な取り組みや役割を明確にし、健康危機管理マニュアルに基づいて保健所等の関係機関と正確な情報収集を行うとともに、迅速かつ的確に連携して対応できるよう健康危機管理体制の整備構築にも努めています。  また、多くの感染症の感染経路を考慮すると、飲食物を扱う人が十分に注意を払うことによって効果的な感染予防につながることがわかっておりますので、特に調理者の手洗いや調理器具の衛生には心がけるよう指導と広報を続けていきたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  高﨑企画商工課参事。 ○企画商工課参事(高﨑計臣君)  三点目の雇用促進について(一)若者の雇用促進をするというが、どう考えているのかについて、お答えします。  若者の雇用促進につきましては、臼杵職業安定所をはじめ津久見市、臼杵市の各機関、団体をもって組織した、臼津地域若年労働力確保対策協議会を平成十五年四月に設立、若年者の地元定住並びに若年労働力の確保を図るため、地域内関係機関と連携し、新規高卒者の地元企業への就職促進を主体とした各種対策、地域内企業の情報等を掲載した情報誌を高等学校、関係機関及び地域内出身の大学生、専門大学生等へ配布するなど、積極的に推進してるところであります。なお、津久見市工業連合会におきましては、毎年津久見高等学校の先生方との意見交換会を開催、市内での若年雇用に寄与されているところであります。  また、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律が本年六月に施行、同じく基本方針も示されました。これに基づき、本年九月に県と県内十八の市町村等で、大分県地域産業活性化協議会を設立、基本計画を作成、全国各県の企業誘致競争が激しさを増す中で、地域産業育成に向けた大分県の意欲を示し、本年十月に国の同意を得て、積極的に企業誘致に取り組んでおります。これにより、立地企業は不動産取得税や固定資産税などの減免措置等を受けられるようになり、津久見市においても、企業誘致に意欲を示すうえで、本議会に、津久見市税特別措置条例の一部改正、固定資産の課税免除を提案してるところであります。  こうした中、将来津久見市において唯一、広大な土地で、インターに近く、交通アクセスもよい企業立地可能な土地の水晶山跡地に関連企業の皆さんの協力を得ながら道路を新設、これに接続した市街地への国道バイパスの整備により、産業の創設と若者の雇用を促進したいと思っております。  今後も県との連携を深め、この制度を活用し、企業誘致に向け取り組んでいきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  御手洗上下水道課長。 ○上下水道課長(御手洗 寛君)  四点目の水の確保についての(一)水不足対策について、お答えいたします。  六月議会で板井議員の質問にお答えしましたように、今年はラニーニャ現象等の影響から天候不順が続き、場所によっては深刻な水不足が予想される事態に陥っておりますが、津久見市においては、現時点では、断水や給水制限等の対策は必要ないと考えております。  しかし、今後、大量の雨が期待できないことから、特に半島部では早目の渇水対策が必要だと考えておりますので、引き続き、市報や連絡報による節水の周知徹底、広報車を通じての広報活動、また、農作物への用水には下水道処理水の利用を呼びかける中で、渇水対策に万全を期してまいりたいと考えております。  次に、(二)水の大切さ、節水、雨水利用等の啓発をについて、お答えいたします。  本市の水道水の取水状況につきましては、上水道においては、地下水七か所、表流水二か所、簡易水道については、ダム等の取水を主な水源としているだけに、限りある水資源を有効利用していくためには、水の大切さ、節水の必要性、雨水の有効利用等を市全体で共有していかなければならないと考えております。  具体的な啓発活動としましては、小学四年生を対象とした浄水場での社会学習授業を通じて、水の大切さ、水質保全の大切さを教える中で、節水コマを配布し、家庭での節水を呼びかけております。  また、市民への理解と協力を得るため、市報で節水方法の具体例を掲載するとともに、水の大切さを呼びかけるノボリ旗の設置・広報車による広報等を通じ、節水への呼びかけを行っております。  雨水の有効利用は非常に大事なことと考えておりますので、洗車や家庭菜園等の水利用については、簡易タンク等での雨水を利用した取り組みをしていただくよう呼びかける中で、今後とも、節水の大切さ、雨水の有効利用等の啓発活動を強く推し進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  板井王成君。 ○十一番(板井王成君)  はい、ありがとうございました。  一点目の件について、市長から答弁いただきましたが、あまり頭にすんなりと入ってきません。今の津久見市の状況を考えると、来年には高速道路が佐伯まで開通をする時期を迎え、現在終点である津久見市に、六万七万といった車が入って来ておりますけれども、佐伯までこれが通じると、ほとんど通過してしまうんではないか。そうすると流入人口が激減し、市内での買物を含め、消費が極端に落ちてしまうのではないだろうかという心配がされております。  したがって、この数年のうちに魅力ある津久見を県内外にアピールをして、しっかりと津久見の魅力ある部分を宣伝をして、今の状況が極端に落ち込まないようにしなければ大変なことになるんではないかというふうに考えております。  議会では、そのことも含めまして、当面、農業や漁業で一本立ちをして、津久見に再びいい値段で売れるみかんを作ったり、他の食物を考えたり、農業でも何とか後が継げるぐらいの漁獲量が得られる、所得が得れるような状態にもっていくためにはどうすればいいのか。そして、高速道路からのアクセス道路をいち早く造るようにしなければ、今の状態で、中心市街地によそからの皆さんがすんなり来るとは思わない。したがって、アクセス道路の早期建設を何とかしようと、地域活性化調査特別委員会を作って、農業では、折角植えた木の若芽を鹿から食べられてしまう、その鹿を何とか捕って美味しい食材として加工して売れないものか、そのことから、初めて農業を何とかしようよといったようなことも考えているところでございます。  そうやって、具体的にどうする、こうするといったようなことを市民にやっぱり示していかないと、市民は不安に思ってしまうと私は思っておるんです。  中心市街地の活性化についても、九月議会でも述べたように、今、国に認可されるためにあの津久見の中央町付近一帯を、街を一変させるような商店街づくりを考える。そこに市民みんなが集まって買物ができる、いろんなことができるといったようなまちづくりの構想も作って、国の認可を受けて工事が行われる、そんなこの津久見の絵を、私は市民に示していただきたい。総合計画があって、まちづくりのグループが幾つか育成されて、そういう人々、やる気のある人々を集めて協議会を作って、人材を育成をすれば何とかなるというふうなことをおっしゃいましたけれども、じゃそれがそのいつどうなるんですか、二年後には何とかなる、市長の二期目の四年間のうちにまちづくり協議会によって津久見が元気になっていくんだと、どうもその辺がよくわからないんで、もう少し具体的に説明をしてくれませんか、よろしくお願いします。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  今、板井議員さんの話のようなことは、もう既に二十年も三十年も前から言われてることでございます。  私も、いろんな会でそういうまちづくり協議会的なものに携わってまいりました。そして、何とかせんといけんというまでの意見は出てきておりますが、それからどう踏み出したかということは、一度もそういうことは起きておりません。  それで、今行政がやることは、例えばまちづくりのそのお手伝いはできますけども、するのはどうしても民間の形になりますので、まず民間でそれをやるような会社をつくっていくためのお手伝いをできると、そう思っております。そのために、まず、まちづくり協議会というものに対して、国や県の補助金をいただきながらでもそれはできますけども、まちづくり会社的なひとつの団体を運営させるには、今、行政などからの補助金はほとんどもらえません。例えば豊後高田市の「昭和の町」、今いろんな形で国や県から補助金をいただいてますけども、これはある程度軌道に乗って、こういう点が足りないんだから次これをやりたいんだというときに、その補助金が出るわけです。今までみたいに、これをやりますから補助金をくださいであるとか、これをやりますから手助けをしてくださいということは、簡単にはいきません。そういう意味で、まずまちづくり協議会というものをつくる中で、そのまちづくり協議会も、今までのようにいろんな団体の代表がただ話し合うだけではなくて、本当に何かしなきゃいけないということを切実に感じてる、そして何かやろうとしている人間を集めた協議会を創らないといけないと思っておりますし、その協議会のメンバーの人選というのも、これは大変難しいものがあると思います。  そういう意味で、まず最初にまちづくり協議会で、みかんだとか漁業だとか商業という一つひとつのものではでなく、全体的にどう津久見をイメージアップさせるか、そしてどう津久見の産業にてこ入れしていくか、もうちょっと踏み込めるようなものを、これから私はつくっていかなきゃいけない。その必要性は、今までそういうことを経験してきた私が一番わかってると思っております。少しでも一歩踏み出せるものをこれから作っていきたい。そのお手伝いを市がやっていきたいと。  そのためには、やはり市民に対して、それをやっていくための啓発活動が必要だと思います。まちづくりの講演会をやったりする中で、国や県からいろんな助成が出ますので、そういうものを使いながら、また市も単独でやりながら、まずそれをやって、市民のまちづくりに対するイメージを上げていきたいとそう思っております。最終的には、それが発展したところで、やる気のある人たちが一緒になってまちづくり会社をつくって、これは前からも言っているように、民間であります。行政が入ってお金を出すと、成功した事例はほとんどございません。そういう意味で、民間で自分たちでその会社をつくって、自分たちでそれを立ち上げて、そして自分たちで売っていく、そういう意識の会社をつくっていきたいと思います。みかんにしても、今は最盛時の四分の一から五分の一の生産しかありません。それは、もう市場に出しても数的に足りないんです。だったら、そういう会社で直接消費者に売っていくような、まずそういう物産店も持ちますし、インターネットでの販売の経路も持ちます。郵便局とタイアップしたふるさと便なども持ちます。そういう中で、会社が生産者からいくらかの、例えば一割五歩とか二割程度生産者からもらって、それでやっていけるぐらいであれば、私は生産者も十分に単価的には合うのではないかとそう思っております。  それから、また違った、例えば関東以北、柑橘類が不足しているようなところとのバーターをやって、逆にそちらの商品をこちらに入れてくるとか、そういうことをしながら、新しい展開ができるようなまちづくり会社も、最終的にはできたらいいかなと思っております。そして、その会社が観光協会であるとか、それから最終的には、港まつりや扇子踊り大会、そういうものまで運営できるような、そして津久見市のまちづくりに関して提案できるような大きな市民組織になってくればいいと思ってます。そういうものをつくっていきたいと思います。  それで、私もこうしたからこうなりますということは、まだはっきり言えません。しかし、挑戦することが大事でありますので、それに是非挑戦していきたいとそう思っております。 ○議長(西村徳丸君)  板井王成君。 ○十一番(板井王成君)  まだよくわからないんですけれども、とにかく、今言ったようなことを、いつまでに組織して、いつごろを目処に完成させたいというか、実現させたいと思っておるんですか。そこをお聞かせください。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  いつまでにということはちょっと言いかねますけども、私が昭和五十年に津久見市に帰ってきてからずっと言われてることです。それが未だにできておりません。なるべく早い形でそういうものができるように、県の商業誘致課だとか、それから観光振興の方の人たちと、今私たちも話し合っております。  まず、来年になったらすぐにそういう後援会などを立ち上げながら、ちょっといろんな人選をしていきたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  板井王成君。 ○十一番(板井王成君)  是非、その市長の思いをやはり副市長なり何人かにきちんと伝えて、できるだけ早く実現ができるように、そしてそのことによって、市民が安心するように私はやっていく責任があると思いますので、お願いをしたいというふうに思うんです。  で、今、隣りの佐伯市に、農林水産省の方から十三年前に四浦のヒラメ養殖に出向しておりました方が、農林振興の次長として国から来ております。非常に優秀な方でありますが、私はそういう方に、是非津久見の農林漁業をどうにかしたいと、何とか知恵くれんかえと、国と県とのパイプをつないでくれんかといったようなことで、農業・漁業の私は推進について、そういう方の手助けを強力にやっていくべきだというふうに思いますし、県の方でも優秀な方がたくさんおるわけですから、津久見の農業・漁業について、あるいは今一番抑えております公共工事、アクセス道路や水晶山跡地の問題等々についても、具体的に実現がいつごろまでに可能なんだといったようなことを、私はそういう人々を使ってでも早める必要があろうかというふうに思うんです。  立花海岸の埋立道路改良については、本当にいつできるんだろうかというふうに心配しておりましたが、皆さんの努力で、これがもう本当、来年から工事が始まるという話を聞いて、ああやっぱり頑張ればなんとかなるんだなというふうに私は考えております。是非そういった意味で、その津久見の各産業を、まちづくりを、今みんなが不安に思っているこの部分を、みんなの知恵で乗り切っていかなければいけない。  その中で、やはり津久見市長として私はリーダーシップを取って、みんなを引っ張っていかなければ、誰かがリーダーシップを取らなければ前には進まないというふうに思いますんで、是非市長にその役割を十分に果たしていただきたいというふうに思っているところです。  雇用の関係につきましても聞きましたけれども、実質的にはハローワークの実態がもう明らかなように、まだまだ津久見での雇用が、全国的にも大分県的にもよくないというような状況でありますんで、是非私はこの面をしっかりやらなければ、津久見に若者が残らない、若者が残らなければ後継者もできない、後継者ができなければ津久見で住む人がいなくなる。結婚もできない、家もできない、子どももできない、悪循環に陥ってしまうと思うんです。  是非、私は企業立地もいいですけれども、キヤノンのように、造成で、土地取得で、仲介者が何十億円ねこばばするといったようなことが起こったら、逆に大変な税金を投入するわけですから、大変なことになると。そういう負の部分も考えながら、私は十分にやっていただきたい。特に津久見などは空港から遠い、自動車関連会社がない、水がない、非常にそういう意味では企業立地が難しい地域でございますんで、よくよくそのことを考えながら、私は推進をしていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、健康推進課長に聞きたいんですが、話はわかりましたけれども、あなたやあなたの職員が、直接スーパーやそういう飲食店に行って食品のチェックをしたことがありますか、それをお聞かせください。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  私、直接行きました。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  板井王成君。 ○十一番(板井王成君)  是非、担当課長や職員が、実際にどうなのかといったようなことをチェックしながらやっていただきたいと。  ただ、同じ保健所管内で、隣りのところにはノロウイルスが集団発生がもう何回もありました。津久見は全くありません。一人だけありましたね、去年。だけどね、同じ保健所で同じ指導をしてるのに、津久見はほとんどなくて、隣りは集団発生が何か所もあるというのは、どういうことかというのは不思議に私は思っておりますが、それだけ保健所だけのチェック機能じゃ足りないということだろうと思うんですね。ですからそこのところをやっぱり十分考えながらやってほしい。  先般、行政視察に行ったところでは、自殺の予防と高齢者の怪我の予防を徹底をしようと、このことによって、その市の医療費が三割軽減できるという話がありました。素晴らしいことだと。私はそういうような側面も考えて、津久見の医療の部分も是非考えていただきたいなというふうに思っております。  それから水問題。私は水道工事屋さんに各事業所や家庭を巡回していただいて、節水コマなどを付けてないところは、是非付けてくださいといったような指導をしたらいいんではないかと思うんですが、そこのところはどうですかね。 ○議長(西村徳丸君)  御手洗上下水道課長。 ○上下水道課長(御手洗 寛君)  先ほどから申してるように、津久見は地下水に頼ってる状況がありますので、議員が言った状況を、水道業者とも相談しながら、どういった形で節水対策ができるかを、今後十分検討してまいりたいと思います。  以上であります。 ○議長(西村徳丸君)  板井王成君。 ○十一番(板井王成君)  大変ありがとうございました。  これで質問を終わりたいと思います。お世話になりました。 ○議長(西村徳丸君)  暫時休憩いたします。十分後に開議いたします。                 午前十時四十八分 休憩                 ─────────────                 午前十時五十八分 開議 ○議長(西村徳丸君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  一番黒田浩之君。   [一番黒田浩之君登壇] ○一番(黒田浩之君)  皆さんおはようございます。黒田でございます。  まずは、吉本市長二期目の当選おめでとうございます。様々な課題が山積する津久見市政ですが、今後四年間吉本市長の下、この津久見市を全力で盛り立てていただきたいと思います。  さて、今回の市長選は無投票での当選となりました。私の個人的な意見ではございますが、どのような形であれ、選挙戦が行われるべきだと日頃考えております。その選挙戦の中で、今後四年間の市政について、市民に対して約束をする、いわゆる公約、今はやりの言葉で申しますと、公約から一歩進んだマニフェストを打ち出していただいて、市民に広く知ってもらうことが民主主義の第一歩であると考えておりますので、そういった意味で、今回の市長選が無投票という形に終わりましたことは、大変残念であると思っております。実際に吉本市政がこのこれから四年間、何をしていこうとしているのかを知っている市民の方が、残念ながら少ないという印象を持っております。盛り上がりに欠けました選挙戦で、市長の意図を伝えきれていない、吉本市長のマニフェストを積極的に市民へ向けて発信していただきたいと思っております。  そこで、今回は、二期目を迎えます吉本市政が、今後四年間どういった政策を実行していくのかという視点でお尋ねをしたいと思います。  前回の定例会では、安藤議員の一般質問に対するご答弁で、本定例会の開会日では、提案理由のご説明の中で、今後四年間の大きな方向性は表明されているところではございますが、私はまちづくりという観点から、一点目のまちづくりについての(一)インフラ整備計画についてと(二)生涯学習社会の構築についての二点について、お尋ねをいたします。  (一)のインフラ整備計画についてにつきましては、来年は東九州自動車道が佐伯インターまで開通をし、津久見市内では国体に向けトンネルが三本開通する予定でございますが、東九州自動車道津久見インターから市内中心部へのアクセス道路は未整備の状況にあります。また、生活道路を見ましても、危険な箇所が多く残されており、早急な整備が必要なところも多くございます。市内中心部を見ますと、歩道を含めまして段差が多く、高齢者や障がい者にやさしい街にはまだまだ遠い状況でございます。  津久見市では、市内三十分構想の実現に向けて様々なインフラ網の整備が計画されていると思いますが、特にこの四年間に取り組みます計画について、お聞かせをください。  (二)の生涯学習社会の構築についてでございますが、私は議員になる前から、映画の上映会や自然体験学習、津久見合唱連名主催の合唱祭などのお手伝いをしながら、市民の文化・スポーツ活動のお手伝いをしてまいりまして、この問題に強い関心を持ってまいりました。  また、議員になりましてからは、議会の代表として社会教育委員としまして、何度か研修に派遣をしていただき、また、他の市町村の社会教育委員の活動を伺う中で、生涯教育に占める社会教育の果たすべき役割の大きさや、まちづくりの観点からの社会教育の果たすべき役割など、多くのことを勉強させていただいております。  まちづくりの基本の中の一つに、人づくりが重要なものであると思います。このまちづくりを支える人づくりの場として、社会教育が大きな役割を果たしていかなければならない状況にございます。  一方、大分県教育委員会では、平成十八年六月に「新大分県総合教育計画」いわゆる大分県教育改革プランを策定し、それを踏まえまして、平成十九年二月に、学校・家庭・地域社会が協働した子どもの育成の取り組みを、体系的・効果的・日常的・継続的に実施するための方策を盛り込んだ「地域協育振興プラン」を策定しております。この「地域協育振興プラン」の中にあります教育の文字ですが、ここで使う教育は協働するの「協」と育てるの「育」で「協育」とあえて表記をしております。大分県教育委員会では、協働して育てるという意味の協育という造語を使いまして、学校・家庭・地域社会が連携して、地域の実態に即したネットワークを作り、このネットワークを通してそれぞれの教育機能を補完融合し、協働して子どもを育てていくということを推進しております。  このネットワークの拠点としまして、公民館というものが上げられております。津久見市内には様々な学習グループがありますが、活動する場の確保に困っているグループも多いようでございます。元々社会教育委員の活動の場と位置づけられております市の公民館は老朽化し、部屋数も限られ、駐車場が少ないなどの問題もございます。  地区公民館の方に目を転じますと、順次整備が進められているようでございますが、私の住んでおります宮本区の地区公民館は老朽化が進み、危険な状態であり、とてもこのような機能を果たせない状態が何年か続いてきておる状況でございます。  まちづくりの基礎となる人づくりや、教育の協働を進めていくためにも、津久見市では生涯学習環境のハード・ソフト面の早急な整備が必要であると考えますが、執行部のお考えをお尋ねいたします。  二点目の行財政改革についてでございますが、国の地方分権や三位一体の改革などにより、厳しい財政運営を強いられている状況であると認識しております。その中で、削られるところは徹底して削っていくという意味で、コストの削減に取り組まれていることは理解をしておりますが、その影響かわかりませんが、大変気になるのが、市役所内の雰囲気が暗いというようなことでございます。ここで暗いと言っておりますのは、物理的な暗さではなく、職員の士気が低下しているのではないかという懸念でございます。  市民の中で、将来に対する不安から元気がなかなか盛り上がらない中で、市役所発で市内に元気を発信してほしいと、そういった意味で、今回はこの話題を取り上げさせていただきました。
     本来のコスト削減は、無駄な部分を切り詰め、必要な部分のお金を確保するために行うものであると思いますが、必要な部分をも削り、その影響で職員の士気が低下しているではないかという印象を受けております。  コスト削減にも二種類の傾向が見られます。一つは改善という言葉で有名なトヨタ自動車をはじめとし、徹底した現場主義のコスト削減が好業績にもつながっている好循環のものが一つでございます。もう一つは、業績が悪化した会社が経営主導で、いわゆるリストラも含め、現場がコスト削減の意味を理解しないままに、経営の方から押し付けられた形で行うものでございます。このような場合は、コスト削減効果よりも従業員の士気の低下による売上の減少の方が大きく、何のためにコスト削減をやっているのかわからない状況に陥ってる場合が多いようでございます。  私が懸念しておりますのは、津久見市の行財政改革の下でのコスト削減が、後者の悪循環の方に陥っているのではないかということでございます。ただ単にコスト削減すればよいのではなく、効果を上げるコスト削減にはきちんとした手順があると思います。  そこでコスト削減の考え方につきまして、これまでの取り組みやこれまでの実績、効果等について、お尋ねをいたします。  以上で一回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。   [一番黒田浩之君降壇質問者席着席] ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。   [市長吉本幸司君登壇] ○市長(吉本幸司君)  それでは、黒田議員さんのご質問にお答えいたします。  一点目の(二)及び二点目につきましては、担当課長からお答えいたしますので、よろしくお願いいたします。  一点目のまちづくりについての(一)インフラ整備計画について、お答えいたします。  国の三位一体の改革などによる交付税の削減により、財政状況が極めて厳しい中、最小の経費で最大の効果を上げるための視点に立ち、国・県の支援を仰ぎながら道路・住宅事業などの生活基盤整備や砂防ダム及び急傾斜地崩壊対策事業などの災害防止対策そして、港湾や土地区画整理事業など都市機能整備を図り、市民が安全で快適に暮らせる「都市づくり」に積極的に取り組んでまいります。  また、既存産業の発展と新たな産業の創設及び企業立地による雇用促進を図り、「元気な津久見」を目指してまいります。  主要施策としましては、青江地区・堅浦地区・水晶山跡地の拠点整備を推進し、これら三つの拠点と東九州自動車道津久見インターチェンジを結ぶ道路網の整備により、コンパクトで効率的な都市整備に取り組んでまいります。  次に、主要事業について説明いたします。  まず第一に、道路事業についてですが、市道駅裏線の道路改良を含め、生活道路や排水路等の生活基盤整備による環境改善とバリアフリー化の促進を図り、人に優しい「道づくり」を目指します。  国道及び県道につきましては、国道二一七号(千怒・日見間)の完成と、県道大泊浜徳浦線(立花地区)及び県道四浦日代線(荒代地区)等の整備促進に努め、活魚流通やミカン輸送など一次産業の振興と住民の安全性、利便性の向上を図り、市内三十分構想の実現に向け努力してまいります。また、森林環境保全整備事業として、泊ヶ内と楠屋を結ぶ林道整備を推進し、臼杵市との地域間交流を図ってまいります。  第二に、港湾事業は、中心市街地である青江地区に防波堤を建設し、離島航路泊地内の静穏度を保ち、乗客の安全確保に努めます。また、埋立地の公共用地については、臼杵市との合併を見据えながら、その利活用についても取り組んでまいりたいと考えております。  堅浦地区は、マイナス七・五メートルの岸壁と埠頭用地及び臨港道路等の整備を推進し、環境に配慮した新たな物流拠点を目指してまいります。  第三に、河川及び砂防事業については、住民の生命と財産を守り、安全で快適な住環境整備を図るため、保戸島地区・落ノ浦地区・川内地区等に急傾斜地崩壊対策事業をそして、楠屋中川に砂防ダム事業を導入して、災害に強い地域づくりに積極的に取り組んでまいります。  第四に、街路事業についてですが、津久見市の市街地は、JRにより分断され、都市機能が阻害されてきました。また、平成十三年十二月に東九州自動車道津久見インターチェンジが開通したものの、街路整備の遅れからその機能が有効的に発揮されておりません。これらの問題解決を図り、効率的な都市づくりを目指すため、市民の理解と協力を求め、計画の見直しを行い、新たな街路計画に沿って整備を進め、都市施設の充実を図ってまいります。  特に、津久見インターチェンジと中心市街地を結び、流通・防災・観光の動脈となる国道二一七号アクセス道路と、長目地区及び堅徳地区住民の通勤・通学等における安全性、利便性を図り、水晶山跡地の再開発を推進する仮称市道水晶山線との一体的整備を積極的に進めてまいりたいと考えております。  第五に、土地区画整理事業は、現在、住環境整備を進めている第二千怒土地区画整理事業十四・九ヘクタールについては、平成二十一年度の完成を目指してまいります。  第六に、公営住宅事業は、津久見市営住宅ストック総合活用計画に沿って鬼丸住宅の整備を図り、高齢者や障害者などが安心して暮らせる環境づくりに取り組んでまいります。  この他、保戸島地区の水産振興と住民の生活安定を図るため、保戸島架橋建設を推進してまいります。また、津久見市と野津町を結ぶ県道津久見・野津線の道路改良事業についても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。   [市長吉本幸司君降壇] ○議長(西村徳丸君)  平山生涯学習課長。 ○生涯学習課長(平山徳治君)  それでは、一点目のまちづくりについて(二)生涯学習社会の構築について、お答えいたします。  近年、他の自治体においても生涯学習がまちづくりの関連で議論されるようになってきております。その背景には、これまでのまちづくりが道路や橋、施設の建設など物質的な豊かさを実現することが人々の幸せと考えられていましたが、「社会の成熟化」が進むにしたがい、精神的な豊かさへの関心が高まり、生涯学習活動に「生きがい」や「幸せ」を感じる人が多くなってきたことなどがあげられます。  そのような中、生涯学習活動を行う拠点として大きな役割を担っているのが公民館であります。また、青少年の健全育成や人権教育などを推進する拠点としての公民館が果たす役割も重要視されてきています。今後、これらのことを踏まえ、推進体制の整備を進め、生涯学習社会の構築に努めてまいりたいと考えています。  なお、現在の公民館は、建築後三十二年を経過し、一部に老朽化も見られ、学習活動を行ううえで不備の指摘があることも承知しています。これらにつきましては、現在、優先度の高い順に補修を行い、施設の充実に努めていますが、今後は建て替えということを含め、緊急行財政改革の取り組みのなかで検討していきたいというふうに考えています。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  大塚企画商工課長。 ○企画商工課長(大塚好裕君)  二点目の行財政改革について(一)市役所内の雰囲気、(二)コスト削減の考え方については関連性がありますので、一括してお答えします。  本市は行財政改革を市政の最重要テーマと考え、財政再建団体への転落の回避と、将来にわたって持続可能な財政運営を確立するため、平成十六年十月「緊急行財政改革実行計画」を策定し、市民の皆様のご理解、ご協力のもと、全職員が一丸となって計画の着実な実行に取り組み、着々と成果を上げてきているところであります。  また、この取組みは、コスト削減の考え方として、単なる歳出の切り捨てに終わらせることなく、政策的課題の整理を図りながら、創意工夫を行う中で、予算の機動的・効果的な重点配分を行い、「元気ある津久見市、活力あるまちづくり」の実現に結びつける必要があります。特に、行財政改革の実行にあたっては、職員数削減計画に合わせ、スリムで効率的な組織を構築し、横断的な施策展開を目指す抜本的な機構改革や職員一人ひとりが自ら考え、実現に向け実行していくという姿勢などが必要不可欠であります。  このため、年々減少する職員数の中で、国の制度改正などに対応するため、各課の職員で構成する「事務改善委員会」を開催し、テーマごとに各課の意見を取りまとめながら協議してるところであります。  また、市民のための市役所づくりをさらに進めるため、「意識改革アクションプログラム委員会」を開催し、これまで「津久見市職員心得帳接遇編」を作成して全職員に配布したり、毎週木曜日は庁舎周辺の清掃活動などを行ってるところでございます。今年度は特に月に二回のペースで開催し、事務改善委員会とともに月一回の四役課長会で構成する庁議で経過を発表し、課長は各課でのミーティングを行い、意識の共有を図っております。  地方分権を推進するための新しい行政システムの構築や構造改革の観点からの三位一体の改革以来、地方交付税を含む国の動向が見えない中、将来にわたって持続可能な財政運営の確立という、今やるべきことをやってこそ、津久見市の将来が開けます。第四次総合計画にあります津久見市の将来をキャンバスに見立て、市民みんなで描くようにしてまちを創り上げていく「みんなで描く津久見未来図」を目標に取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  ご答弁ありがとうございます。  まず、一点目のインフラ整備計画について、再質問の方をさせていただきます。  議会の方でも、地域活性化調査特別委員会の分科会の中で、特に高速のインターからのアクセス道路及び水晶山跡地の道路網の整備に向けて、議会の方も協力をしたいというような思いから、議論を進めているところでございますが、この四年間の見通しとして、このアクセス道路についてどういう状況なのか、お話しできる範囲でお聞かせください。 ○議長(西村徳丸君)  原尻都市建設課長。 ○都市建設課長(原尻育史郎君)  お答えいたします。  今、ご質問がありました水晶山、津久見インターチェンジからまず松崎の交差点ですけれども、これは、この一年半、県と協議をする中で、水晶山線と合わせて一体的整備をやっていこうということで、県との確認は取っております。  この実現に向けてなんですけれども、まず水晶山線とアクセス道路、そして都市施設の見直し、街路計画の見直しこの三つを合わせながらやっていくことが必要であろうというふうに考えております。  今後は、県と調整を図りながら、まず基本設計及び素案の作成、それと住民への説明、そして水晶山線と街路計画の見直しにつきましては、津久見市の都市計画審議会、そしてアクセス道路につきましては、県の都市計画審議会に諮る中で進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  先ほど板井議員の質問の中でもありましたが、企業立地等も図ると、水晶山跡地につきましては地権者、企業のご協力をお願いしながら企業立地を図り、若者の雇用の促進を図るというような市政の大方針があろうかと思いますので、何とかその目標に向けて整備を全力で取り組んでいただきたいと思っております。  かなり大きな資金のかかる事業かと思いますので、市民の必要性を喚起するというか、その辺の市民との意識の共有も是非とも進めていただきながら、市民と一体になってこのアクセス道路等に取り組んでいただきたいと思っております。  続きましてですが、まちづくりという観点で申しますと、津久見市内で中心部に残されております埋立地の広大な土地の利用について、私も市民の方とお話をする中で、市役所と警察署、消防署予定地はいつまで空き地のまんまでいくのかというような質問をされることもあります。場所的に見ますと市内の一等地というようなことも言えるかと思います。交通の便の要衝でもありますし、そういった部分では、何とかあそこを民間で有効に使えないかというような声をいただくこともあります。実際、津久見市は市町村合併、臼杵市との合併を目指しているというような方針の中で、市役所も消防署も財政が厳しい中で、できないだろうと、警察署も県の財政が厳しい状況で、ましてや臼杵と合併すれば、警察署も進出が見込めないのではないかというような見通しから、市民の中では、あの一等地を遊ばせたままにしておくのは、津久見市にとって大きな損失ではないかというような議論をすることもあります。  そこで、特に公共用地として確保しているあそこの埋立地の活用について、今後どう考えられているのか、ご答弁をお願いします。 ○議長(西村徳丸君)  川﨑副市長。 ○副市長(川﨑信人君)  それでは、私の方からご答弁をいたします。  まず、消防署の用地ですね、これにつきましては、もう最近特に新聞でもマスコミでも出てますが、大分県全体の広域的な消防をといったような取り組みが基本的に出てきております。そういった中で、津久見市の消防体制、これは当然消防設備としては必要ですけど、全体的な広域的な消防の中での位置付け、そういった中で決まってくる。ハード面も含めて決まってくるであろうというふうに考えています。流れとしては、この一、二年ぐらいでそういった動向がはっきりしてくるんじゃないかというふうに考えております。  それから、警察用地につきましては、これは以前からの港湾計画で位置づけられた県有地の活用なんですが、現在の警察用地は借地といいますか、市の方から貸してる用地が中心であります。警察の建物ということで、県の管轄になるんですが、もうかなり古くなって、そういう時期にきつつあるということで、以前は警察の建て替えというその目的のもとに用地が確保されてきたわけですが、警察署そのものの存在というのは、当然津久見市のような港町であれば、二万人人口を要してるまちであれば、そういった一定の警察の施設は必要であろうというふうに県の方も認識されております。そうした中で、現在の警察用地をどういった規模の警察用地に活用していくのかというのは、ちょっとそこのところは、県の方からのやはり意向がございますので、そこはこれからの県の動向をみて見極めていきたいというふうに考えています。  それと、市役所の予定地につきましては、これはもう市長が以前から申してますように、市町村合併をにらんだ形の将来的なもの、それから今後の市役所の津久見市の身の丈に合ったといいますか、そういった市役所機能をどういうふうに整備していくのかというところになると思うんですが、これにつきましても、消防と兼ね合いの共有のやはり同じ市の機能ということになれば、その辺も調整しながら活用を考えていきたいというふうに考えていますので、一応現在のところ、公有地の現在空いている活用方法については、この数年間で大体目処が立っていくんじゃないかというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  四年前の市長選で一時議論があったと思いますが、PFI方式で、場所は変わりましたが、市役所を建設していただいて、その中に民間も入っていただいて、上の方にマンションのような居住スペースも設けるというような構想が議論された時期もあったように記憶をしておるんですが、そういったことは今のところ考えていらっしゃらないんでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  先ほど副市長からの話もありましたように、合併の動向をにらんでいくということもありまして、そしてPFIでやると、民間でやっていただくわけですけども、それなりの賃貸料が必要でございます。今の市役所をあそこにもっていって、その賃貸料を出すということはなかなか大変でございます。そういう意味では、市役所があそこに出るというのは、今すぐ私は考えられないとそう思っております。  ただ、これからのまちづくり会社の中で、高層マンションだとか、それからそれに付随したテナント、商業施設が入ると、そういうふうな形で、何か面白い案があれば私はそれもひとつ考えるべきだとそう思っておりますので、そういうものを含めてこれから協議していきたいと思います。  ただ、あそこに、先ほどの話のように市役所というのは、ちょっと今のところは考えにくうございます。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  先ほども申しましたが、市内の一等地がいつまでも空き地になってるのは、市にとって、特にまちづくりにとって大変大きな損失であると思いますので、早急な議論と整備を強くお願いしたいと思います。  その他、埋立地を見ますと、もう民間の土地になりましたが銀行予定地がイベントの駐車場として活用されている程度というのが中心部の状況かと思いますが、銀行予定地について今後の計画がもしわかればお教えをいただきたいんですが。 ○議長(西村徳丸君)  竹田土地開発公社事務局長。 ○土地開発公社事務局長(竹田光徳君)  お答えをいたします。  現時点で私どもが把握しておりますのは、購入時の計画どおり、社屋の建設の計画をしておりますということでございますが、時期についてはまだいつになるかはわからないというようなことをお聞きしております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  イベントの際の駐車場としては大変便利な場所ではあるんですが、中心部が空いているという状況はなかなか好ましくないと考えておりますので、一日も早い建設を希望しておきたいと思います。  その他、様々な事業についてご説明がございましたが、時期をにらんで、時間軸を明確にして、一つずつ着実に計画を実行に移していただきたいと思います。  時間の関係で全てお尋ねするわけにはまいりませんので、(一)については、以上で再質問を終わりたいと思います。  続きまして、(二)につきましてですが、先ほど質問を申し上げましたが、生涯学習の重要性というのは、先ほどの板井議員の質問の中で、まちづくり協議会の話の中でも、市長のご答弁でも、人づくり、人材づくりがこれから必要になるというような話もございましたが、現状、津久見市の生涯学習の環境がそのニーズにマッチしているものとお考えでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  平山生涯学習課長。 ○生涯学習課長(平山徳治君)  それでは、お答えいたします。  十分なことはできてないのではないかというふうに思っておりますが、この中でもそれを克服していくというか、そのためにはやはり生涯学習を担当する者の資質を高める必要があると思います。現在そういったことで、職員が各種研修会に出席等をしながら資質を高めてるところであります。  今後は、そういった職員の資質の向上もですが、施設等の整備等を進めることも大事だと思ってますので、そういうところの充実に向けて努力していきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  なかなか微妙な問題でもありますし、財政が厳しい中で、先日、ある新聞に箱物行政批判というようなものが記事として出たということも、記事は拝見していませんが、そういうことも聞いておりますが、何とか市民が活動する場の確保という観点で、いろんな施設の整備をお願いをしたいと思います。  先ほどの質問でもありましたが、公民館は実際使えないような公民館も出てきてる状況で、ちょっと地元の話をするのは大変恐縮なんですが、宮本区に関しましては、二、三年前に要望書を上げたまま実はストップをしてたというような状況もあって、何とか、宮本区、中央町、上宮本町、宮本町の範囲、約九百から千世帯ぐらいあろうかと思いますが、そこに使える、区民が使える場所がないというのが現状で、子ども会の活動の場所の確保ができていないというような状況も発生をしておりますので、そういった部分の、宮本区に限らず、市内の各地で市民活動がしづらい状況にあるところは、特に前向きに検討していただければと思っております。  それ以外に、先ほど県教育委員会のプランの話をさせていただきましたが、この中で、学校・家庭・地域社会が協働して子育てをしていくんだというような話の中で、これは基本的には社会教育というか生涯教育、生涯学習という観点で作られておりますが、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たすと、その連携をする場をつくっていくんだというようなことが謳われておりますが、なかなか市内で見ますと、そういった場所がまだまだ不十分なのかなというふうに思います。  学校施設に関しましても、学校関係者以外が気軽に使える状況にはないのかなと思っておりますので、学校施設を含めまして、そういった連携する場としての施設の活用について、是非ともお願いをしたいと思います。  続きまして、二点目の行財政改革についてでございますが、職員の意識が暗い、市役所内の雰囲気が暗いというのはわかりやすく申し上げたつもりでございまして、コスト削減に向かってる方向性がちょっと違うんじゃないかなという意識が私の中にございます。  先ほど質問の中でも申し上げましたが、どうも上から強制されてるような印象でやってるような感じがします。先ほど質問の中でも申し上げましたが、悪い方の循環にどうしても現状見えてしまう。それは何なのかなというふうに考えたんですが、なかなかコスト削減をしなければいけないという状況が具体的に認識をされていないのかなと。抽象的に財政が厳しいんで経費を削らんといかんというのは、皆さん温度差はあれ、大なり小なり認識はしてると思うんですが、実際にどの部分を削るのか、その削った効果が次にどういうふうにつながっていくのかというような認識が職員の中で共有をされていないんじゃないかなというような感じがします。  そういう中でコスト削減しますと、例えば使わない電気を切ると暗いというようなこととか、使わない電気を切ることは非常に重要なことではあるんですが、それよりも重要な、暗い雰囲気の中から新しい発想とか、新しい施策というのはなかなか出にくいのかなと、そういう面でそれがずっといきますと、仕事をしないのが金を使わないので、いい職員になるというような雰囲気がちょっと漂い始めてるんではないかなというふうに見受けられますんで、その辺について、何かありましたらご答弁お願いします。 ○議長(西村徳丸君)  大塚企画商工課長。 ○企画商工課長(大塚好裕君)  これまで行財政改革という名のつくものを、過去において度々と繰り返してまいりました。今回の緊急行財政改革そのものは、やはり試算をする中で到達年度についてはやっぱり危険な状態にあるというふうなことを含めて対応してまいりましたので、それは職員もそうですし、市民の皆様にもご説明をし、やってきたつもりでございます。  職員につきましては、いかに単独事業でなくやっぱり補助とかいろんな絡みをもった工夫をしていただくという形でかなり確かにお願いをしております。ただ、先ほどご説明いたしましたように、我々としても、上からただ言ってるだけじゃなくて、やはり職員の自覚、それから意識の共有、こういうものに関係するとすれば、やはり情報の共有とか、そういう意味では、財政問題につきましても職員に説明会を開いたりとかいうことを度々やっておりますので、その辺は、私どもとしては努力は精一杯してるというふうに思っております。  ただ、財政状況がやっぱり非常に厳しい中で、いかに創意工夫をするかということについて、やはり限界がございますし、その辺については、やはりさらにやっぱり研修をしていただいて取り組んでいただくしかないというふうには思っております。  先ほど申し上げましたが、そのような中で、例えば年末には職員の意識調査等もしておりますし、そういう面では、職員自らが市長の前でもお話をするような機会も作っておりますので、その辺のところについては、今後とも地道な活動として続けてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(西村徳丸君)  黒田浩之君。 ○一番(黒田浩之君)  その情報の共有という話は六月議会の質問でも申し上げたんですが、情報を一方的に伝えるだけではなくて、相手にどういうふうに伝わるのかという意識も大変大事になってくるかと思うんですね。市全体の数字として職員に伝えるというのも大事なことではあるんですが、それぞれの課でどれぐらい効果を出せばいいのというようなところとか、かなり現場レベルに落とし込んだ形でないと、前向きな取り組みというのがなかなか出てきにくいのかなというふうに思います。
     現場に行きますと「金がないけ、なかなか厳しいんやな」という話が多くて、気持ちがあってもなかなかできないことが多いというような現状なのかなというふうに認識をしております。現場の方でなかなかコストというものが見えていない部分が大きいのかなと。例えば電気にしましても、じゃ具体的にこれを切ってこの一年でどのぐらい現場が削減したのか、その削減した効果が全体にどういうふうに影響を与えてるのかというような現場レベルの認識というのがなかなか難しいんかな。これぐらい電気を消さんでも全体には大した影響がないじゃないかというふうにもなりがちでありまして、逆に現場から、現場に対してこれぐらいの目標、現場自体がどれぐらい削ろうというような目的意識を持って、現場自体が目標を作ることによってコスト削減の意識が個人個人に高まると、上から押し付けるという形よりも、コスト削減の必要性を噛み砕いて、全体という数字だけじゃなく、噛み砕いて必要性を職員に認識してもらう。そのうえで、じゃ現場としてどれぐらいできるというような気運の高まりからやっていく方が確実に効果が出てくると。  もう一つ言えると思うのが、なかなか当事者意識というのがないのかなと。先ほど申し上げましたが、これぐらい電気を消さなくてもたいしたことないんじゃないかというふうに思わせると、なかなか削減できませんし、逆に上から「消せ」というような命令的な形でいきますと、「何で電気を消さないといけないのか」とか、電気の話でさせていただいてますが、そういった強制されることによってモチベーションが下がるというか、そういった部分が非常に強く出てくるんじゃないかなと。  先ほど現場に目的を現場自身に設定してもらうという部分に関しては、その設定した目的に対して現場がどの程度達成したのか、現場レベルで検証できると、その結果、次にどういうふうにしていったらもっと削れるのかというような発想を生み出していかないといけないというような意味で、現場に目標を設定していただいて、その検証を現場にもきちっとしていただいて、次の取り組みにつなげていくというようなやり方でコスト削減に取り組んでいただかなければ、なかなか職員の士気という意味でちょっと押し付けられてるような印象がありますので、その辺を何とか工夫していただければなと思います。  最後はお願いで、このあたりで私の質問を終わります。 ○議長(西村徳丸君)  暫時休憩いたします。午後一時から開議いたします。                午前十一時五十三分 休憩                 ─────────────                午後一時〇〇分 開議 ○議長(西村徳丸君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、三番金只昌平君。   [三番金只昌平君登壇] ○三番(金只昌平君)  議席番号三番金只昌平です。  まずは、吉本市長二期目のご当選おめでとうございます。市長におかれましては、この本来の力を発揮できる二期目に突入するわけですけども、さぞかし心に期する思いがあることと思います。  今回の私の質問は、今後の津久見市の学校教育環境についてお尋ねしたいと思います。  行政の中でも、教育環境は、市民生活向上のうえで非常に重要な問題であると認識されていることと思います。以前より、子育てのしやすさ、教育環境の充実度で家の転居まで考える保護者もいらっしゃると聞きます。それほどまでに、最近では、教育環境というものは市民生活で重要視されております。  さて、津久見市では、子どもの教育環境の整備と行財政改革の一環として、学校適正配置が実施されてきました。結果的には、いわゆる半島部の学校統廃合ということが行われてきたわけであります。これも少子化の中で避けて通ることのできない問題であるとは認識しております。  そこで、大きな一番としまして、学校適正配置後の学校教育環境についてお聞きします。  いよいよ、来春、日代小・中学校が休校の措置をされるということで、この学校適正配置は一段落するということです。そこで、津久見市として学校適正配置後の教育に対して、長期的な展望をどのように考えているのかをお聞きしたいと思います。  学校適正配置の趣旨や目的を交えて、簡潔なご説明をいただきたいと思います。  (一)として、予想される経費節減額についてお聞きします。  本来、行財政改革の性格を強く持ち合わせた施策でしょうから、さぞかし大きな経費削減効果が見られたのではないかと思われます。ここ最近、長目小学校休校措置以降、適正配置で減額となった要因にはどのようなものがあるのか、また、送迎費用などの増額となるような要因もあるのではないかと思いますが、それぞれ減額と増額の要因と、差引削減額を、大まかな数字で結構ですので教えてください。  (二)番目としまして、教育環境充実のための今後の具体的な方向性についてお聞きします。  厳しい財政運営の中、限られた予算の中でどの事業も十分な予算がないという現状ではあります。しかしながら、学校を減らし、生まれた経費の削減分を学校教育以外のところで使われるということは望ましいことではないと、このように私は考えます。教育費で経費削減が図られたのであれば、学校教育そして子どもたちに、具体的にどのような還元が今後なされていくのかをお聞きします。  次、(ア)しまして、大規模校に編入される児童・生徒への身体的精神的なケアについてお聞きします。  既に市内中心部に近い学校に通っている子どもたちがいるわけですが、その子どもたちが身体的ないしは精神的な不都合を感じているという報告はないでしょうか。また、来春から通う子どもたちにも、予想される不安というものはないでしょうか。この点についてお聞きします。  最後、(イ)としまして、既存校の教育環境の充実についてお聞きします。  私も、以前よりPTA活動において教育現場を見てきました。建物などハード面については随分と悩まされてきました。津久見市の学校教育は、あまりにも手入れがなされておりません。掃除をすればきれいになるといった限度をはるかに超えております。はっきり言いまして、建物が古くて汚い、さらに古いが故に、耐震性については大変危険な状態であります。これは、平成六年度以降に始まるバブル経済崩壊後の地方財政が疲弊していく過程で、学校建築が計画的になされてこなかったという、前の政権下における市政の失策であったといえます。  私たちが子どもの頃、学校環境がとりわけよかったとは言いませんが、一般社会の環境とさほどかけ離れていないような気がしていました。しかし、最近では、周囲の環境が整備され、快適になったということで、豊後高田市ではありませんが、まるで津久見市の学校は昭和時代を知る貴重な資料館の様相を呈しております。PTAで修理をしてほしいと教育委員会に訴えると、いずれ校舎を建替える予定があるという、言い訳に近い言葉で交わされることもありました。津久見市のいずれというのはどれくらいの期間を想定しているのか、ひょっとして一世紀ぐらいを想定しているのではないかというふうに思われたほどです。時には僅か数万円の材料費だけを支給され、後の工事はPTA会員でやってくれということもありました。適当なメンテナンス費用もままならない現状を見てまいりました。  以前、ある議員からの質問で、学校の扇風機の数を聞かれておりましたが、青江小学校分でカウントされていた大半は、保護者のバザーの収益金で購入したもので、決して津久見市の備品ではありません。手すりを取り付けたりペンキを塗ったりと、随分作業奉仕もしておりました。PTA役員当時のことを話せばきりがありませんが、このように、学校現場では、修理や改良といったことさえ、随分我慢させられてきた思いが強く残っております。何か先に目的があっての我慢であれば楽しみもありますが、節約が目的の我慢には限界があります。  こういった学校の教育のハード面での改善、とりわけ校舎や体育館の施設をどのように考えていくか、修理・改善に力を入れる考えがあるのか、また、校舎建て替えを真剣に考えるのか、はたまた、以前のように、数十年後にあるかないかわからない建て替えを待ってくれと言い続けるのか、また、ソフト面では、子どもたちの落ち着きがなく、保健室登校が多くなったという状況にも直面しました。その時、もう少し対応できる人員がおればといった、人的な不足も耳にしました。  ご存知のように、最近の子どもを取り巻く環境が複雑になったせいで、本人たちの精神的な面も複雑になっております。以前にも増してきめ細かな指導をする必要が生じております。正職員でなくとも、サポートする人を増やすといったことができないものか、そうすることでこのような問題も今後は改善するかと思うのですが、いかがでしょうか。  ハード面・ソフト面につきまして、今後の方向性をお聞かせいただきたいと思います。  以上で一回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。   [三番金只昌平君降壇質問者席着席] ○議長(西村徳丸君)  植田教育長。   [教育長植田善徳君登壇] ○教育長(植田善徳君)  それでは、金只議員さんの一点目の(二)教育環境の充実のための今後の具体的な方向性について、ア、大規模校に編入される児童・生徒への身体的精神的ケアについて、お答えいたします。  統合前に児童・生徒の交流を実施しながら、不安を解消し安心して通学できる体制を整えています。良好な人間関係の中で通学あるいは学習活動ができることを願っています。  また、遠距離通学のために生じる通学上の諸問題解決にも努力してるところでございます。その取り組みとして、学校長・保護者・教育委員会事務局などで通学路の途中にあるトイレを何か所も確認し、トイレの所有者がいる場合には使用許可を得たり、ある地区では使用の許可をお願いしましたら、使いやすいようにわざわざトイレの修繕をしていただいたところなどもあります。  それから、学校におきましては、粗相などの対策として、保健室に着替えと温水シャワー設備も設置していますが、実際は他の児童が年間数十回使用しているようです。  医者への通院につきましても、歯科医、眼科医、皮膚科などの重くない病気の場合には、学校から通院して、その後にタクシーで家まで送っている状況もあります。  その他、学校では児童・生徒が登校時に職員室に必ず行き、シール、名札などを所定の位置に移動して確認し、下校時にも同様に確認しています。このときに、教職員は必ず子どもたちに声をかけているということです。  また、タクシーに児童が忘れ物をする場合がありますが、その場合はタクシー会社から届けてもらい、また、保護者にはタクシーの運行時刻表を渡し、保護者からの早退などの連絡があればタクシーを仕立てて家に送っていることもあると聞いています。  次に、イ、既存校の教育環境(ハード・ソフト両面)の充実について、お答えします。  ハード面といたしまして、修繕は二百件前後、年間一千万円程度となっています。各学校の建物、備品などの修理、修繕については、次のようにしています。  電気、電話、ガス、水道、排水、下水などの管又は線の修理、修繕工事については、至急実施する必要性が高いところですので、優先して行っています。  また、機械器具、備品類などの修理、修繕をしていますし、建物外壁などの修理、修繕にも努力してるところでございます。機械器具、備品類などで古くなったものについては、修繕せずに新規に購入などもしています。  水道、電気、機械器具、備品などの修理は、原形に復旧しますので、修理後は外見から見えにくいところもありますが、可能な限り改善に努めているところであります。最も外見から見える建物外壁などの修理が遅れていますので、今後とも努力していきたいと思っています。  次に、ソフト面としての教育環境の充実について、お答えいたします。  津久見市においては、「心豊かで自ら学ぶ意欲と活力に満ちた津久見っ子の育成」を目標に、基礎学力の確実な定着と心の豊かさを育む教育の充実を重点に取り組んでいきます。  また、いじめ、不登校をはじめとした生徒指導上の諸問題に迅速に対応する体制の充実についても取り組んでいきます。  さらに、地域の子どもは地域で育てるという観点から、学校・保護者・地域と連携した教育を推進していきます。  次に、教職員について申し上げます。教職員定数については、国の法律や県の規則によって決まっています。各学校におきましては、児童・生徒数によって学級数が決まり、その数に基づいて教職員の定数が決まっています。現在、市内の各小・中学校では、この定数に基づいて教職員が配置されておりますが、学校によっては指導方法の工夫改善のための職員がさらに配置されていたり、特別な事情のある学校では特別加配として教員が配置されている現状があります。  また、市内の小・中学校でも、発達障害などと思われる特別な教育的支援が必要な児童・生徒が在籍していたり、生徒指導上の諸問題が発生したりして、教職員がその対応に苦慮している現状もあります。  特別な教育的支援が必要な児童・生徒に対応するための特別支援教育支援員については、九月議会で提案し承認されましたが、十月から小・中学校一校ずつに二名を配置し、それぞれの学校では教職員と特別支援教育支援員が協力して指導にあたっています。これまで約二か月たちましたが、効果を上げつつあると聞いています。今後とも、各学校の児童・生徒の実態を把握したうえで、特別支援教育支援員の配置を考えていきたいと思っています。  また、これまでも教育委員会に不登校の児童生徒のための適応指導教室を設けて指導員を配置しておりますし、問題行動等生徒指導上の諸問題に対応するための指導員を配置し、各学校及び関係諸機関と密接に連携しながら、迅速な対応に心がけています。  さらに、今年度から市単独で指導主事を配置し、教科指導や生徒指導上の諸問題等への対応について指導助言を行っています。今後ともこのような体制を維持しつつ、各学校を支援していきたいと考えております。  以上でございます。   [教育長植田善徳君降壇] ○議長(西村徳丸君)  宇都宮教育委員会管理課長。 ○学校管理課長(宇都宮 崇君)  一点目の学校適正配置後の学校教育環境について(一)予想される経費削減額について、お答えいたします。  平成十八年度から、四浦東中学校が越智小学校に施設が移転し、久保泊小学校が千怒小学校に統合されています。平成二十年四月に日代小・中学校が統合します。  日代小中学校の経常的な経費としては、年間で一千六百万円程度となります。統合で経費は一時的に減少しますが、新たに統合後の学校の経費に一部転化しますし、通学経費なども必要ですし、全てが削減するというものではございません。  次に、学校は堅徳、青江、津久見、千怒の各小学校と、第一、第二の中学校が市街部に六校配置され、離島半島部に、無垢島小中学校、保戸島小中学校、越智小学校と四浦東中学校が六校配置され、合計で十二校となります。  主な施設の概要としては、校舎体育館が二十四棟で、三万七百八十平方メートル、プールが七施設で二千三百四十六平方メートル、給食室が七施設で九百五十七平方メートルとなり、本市の所有する公共施設としても非常に大きなものです。  これらのうち、補強又は建て替えの対象となる昭和五十六年以前の校舎体育館が十三棟で一万八千二百五十平方メートルあり、耐震診断、耐力度調査などをしながら、鋭意改良に努めていきます。プール七施設の改良にも努めます。給食施設は二校拠点方式なので見直しを進めるようにしています。  これには、統合された学校の校舎体育館などは含まれていませんので、経費削減というのではなく、その分についての将来の補強又は建て替えの大きな予定経費が必要でなくなるという側面もあると思います。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  今後の教育長さんの言われました教育環境、ハード・ソフト面の充実ということの中で、地域との連携も深めてというお話があったと思うんですけれども、これについては具体的にどのようなことを予定されておりますか。 ○議長(西村徳丸君)  植田教育長。 ○教育長(植田善徳君)  お答えしたいと思います。  子どもたちを育てるうえでは、学校・保護者・地域の連携が大切であるということを日頃から認識いたしてるわけでございますが、その中で、各地域でも、学校を中心として学校と保護者とそれから地域の方々と一緒になって、地域の子どもは地域で育てるというところで、皆さん方のそれぞれの地域で協力して子どもたちを育てていきたいと思ってますし、これを今度は市全体でネットワークを形成しながら子どもたちを育てる環境をこれから構築していきたいなと思ってるところであります。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  先ほど、黒田議員さんの質問の中で、インフラ整備ということの中で、学校教育、いわゆる教育環境については市長は一切言葉がなかったんですけれども、その辺ですね、市長はまた、今会議開会日の中の挨拶で、学校適正配置後の充実した教育環境の整備という言葉を発せられております。恐らくこれ決意表明であったと思うんですけれども、それにつきまして、黒田議員の中には入ってこなかったということであるので、改めてお聞きしたいんですけども、市長はその辺についてどのようなお考えをお持ちか、お聞かせをお願いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。   [市長吉本幸司君登壇] ○市長(吉本幸司君)  学校の適正配置も今年度で一応終わりますし、それから給食の問題もある程度の指針が出ました。そういう中で、これからハード面についても、どういうふうに持っていくかという計画を立てていきますし、私が申した中では、これをこうしますということが決まってるわけではございません。そういう決まった中で、新しいシステムができた中で、これからどう教育を考えていったらいいかということを、もう少し職員なり、PTAなり、それから教育委員なりが一緒になって考えていく時期だという意味で申し上げた次第であります。   [市長吉本幸司君降壇] ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  もう一度市長にお聞きしたいんですけども、市長はもう子育ての時期も終わってPTAとの関係もあまりなくなったかとは思うんですけれども、率直に、市長が今まで学校現場に何度も行かれたことあると思うんですけども、津久見市の学校教育環境というものをどのように感じておりますか。今のままで十分だとか、そういった具体的な考えをお聞きしたいんですけれども。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  教育環境なり教育に関して、まず十分だということはあり得ないと思います。それと、先ほども金只議員から出ております、やはり校舎が汚いんじゃないかとか、古いんじゃないかという問題も私もPTAをやってる時代から大変感じております。  校舎の中の面は、掃除をちゃんとしていただいたり、また、PTAがいろんな面でペンキを塗っていただいたりしてそれなりにいってますけども、やっぱり校舎の外面というのはやはり古い気がいたします。そういう面も含めて、これから学校の校舎の建て替え時期だとか、それから耐震性の問題とかというのがありますので、そういうことも含めて、そういうふうな塗り替えだとかそういうこともやっていかなきゃいけないと思っておりますので、これからそういう計画も校舎の建て替え時期の中で詰めていきたいとそう考えております。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  それでは、今後市長が、いろんな面で事業で予算がかかるわけですけれども、教育環境という面を取り上げて、予算的な面でこれ現状のままでいきたいのか、それか、もう少し厚くしたいとか、いやもう少し削減したいんだとか、そういったふうな抽象的な概念ですけれども、そういった気持ちというのはどの辺にあるんでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  いろんな面で、例えば学校を減らせば、それだけの学校に対する交付金なんかも減ってきますし、全体的に予算の枠は少なくはなってきてると思います。しかし、今度の給食の拠点化方式を持ち出しましたけども、それをやる前に、今度順番として保戸島中学校の校舎、もう老朽化してやり変えなければいけないとか、急遽入ってまいりました。ですからそれの次といいますか、できるだけ早く拠点化をもっていきたい、それによって給食の拠点化のときに、一緒にそれに伴った例えば体育館なり学校施設を一緒にやり替えますので、拠点の給食施設だけを造るというのは大変勿体ない気がするんです。ですからやっぱり建て替えなきゃいけない校舎だとか体育館がありますので、そういったものも含めて一緒にやれば経費もだいぶん減ってくると思いますので、拠点化ということをなるべく早くできるように実現させたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  これはちょっと給食の話をする予定ではなかったんですけども、拠点化をすることによって経費が削減されるというお答えですか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  そういうわけでございません。拠点化をやるときは、例えば体育館、給食の話をしてるわけではありません。ですがこの給食の話といろいろなものがリンクしますので、そこをわかっていただきたいんですけども、この給食の拠点化のときには、学校の建て替えの場所だとかそういったものが順番にきてますので、そうなると、例えばの話ですけども、第一中学校の体育館がその次の順番ぐらいにきてるんじゃないかと思うんです。保戸島中学校の次に。そうすると、それをやるときに一緒にやるとか、そういうふうに、なるべく無駄のない造り方でいくということをこれから作り上げていって、そして統廃合することによって、順位が何番かにあった学校が抜けることによって、またその下の順位が上がってくる、そして無駄のないような形で併設して造っていけるものがあったらそれを造る、というような一つの計画をちゃんと立てていきたいとそういうことでございます。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  ちょっとよく、建物のことでは方向はわかったんですけども、費用的に手厚くするかどうかというのは答えられないというところでしょうか、わからないということですかね。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  今まで以上に手厚くするということはできないと思いますけども、統廃合したりそういうことによって浮いたお金は、なるべくそれはそのまま教育費の方に使っていけるようにやりたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  いわゆる教育費で浮いたお金は教育費で使うということですね。ありがとうございます。  続いて、校舎の建て替えの件についてお聞きしたいんですけれども、これ、来春、日代がなくなるということで、もう建て替えの対象から外れてくるということをお聞きしたんですけれども、しかしながら、なおかつまだ十三施設、体育館、校舎含めてですね、というものが耐震補強なり建て替えなりの対象候補に上がってると思うんですけれども、仮に過去の建て替え周期を見ますと、大体四年に一棟ぐらいのペースだということなんですけれど、この十三施設を一個ずつ順番に行って仮に四年をかかったとすると、十三掛け四年で五十二年という期間になるんですが、これはこのままでいいんでしょうかね。
    ○議長(西村徳丸君)  宇都宮管理課長。 ○学校管理課長(宇都宮 崇君)  お答えいたします。  私どもも、この十三棟につきましては、ある程度早い期間でやっていくべきだと考えております。  おっしゃるとおり、非常に四年に一棟では非常に時間かかりますが、今現在の建築基準法で強度がちゃんとあるといいますのが、昭和五十七年以後の建物に強度があるわけでございますが、昭和五十七年に建てられました建物でありましても耐用年数はやはり六十年ですから、今からそうですね、二十五年から三十年ぐらい後には耐用年数がくると。そうしますと、それまでにできればその十三棟は終わらせておく、その後、また昭和五十七年以後の建物を、また順次補強なり建て替えなりの時期がやってくるというようなことになろうかと思っておりますので、そういう意味も含めまして、ある程度の期間内でやっていくのがよいのだと考えております。  以上です。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  ある程度の期間内、予算と非常に兼ね合いがあるので、期間を限定するというのは難しいことだとは思うんですけれども、希望の年数というんですか、十三校が全て建て替わる、ないしは、補強が終わるのが、どのぐらいであったらいいなというふうにお考えですか。 ○議長(西村徳丸君)  植田教育長。 ○教育長(植田善徳君)  期間的なものは非常に難しい、ここでご答弁するのは難しいと思いますが、できるだけ早いことができればいいなというのが私たちの願いでありますが、財政上の諸問題もありますので、その辺を十分検討しながら進めていきたいとこう思ってます。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  当然財政的なものとの兼ね合いがあるんですけれども、現実的に、今言ったように五十二年という年数、これをやってるとその次は耐久年数が過ぎるという建物がどんどん後を追ってくるわけなんですけれども、現実的にこれを早めるという、仮に今まで四年に一校というペースだったと思うんですが、それが三年に一校、二年に一校というようなペースに早められる可能性というのは考えられるんですか。 ○議長(西村徳丸君)  宇都宮管理課長。 ○学校管理課長(宇都宮 崇君)  お答えいたします。  建て替えということにつきましては、一つ考えておきたいと申し上げますが、これは児童生徒数が今漸次減少しておりますので、新たに建てる建物は、今の床面積が必要ないんじゃないのかというのがひとつございます。その面の面積の減少という形での校舎を建築の場合の経費が削減されるのが一つございます。  それともう一つは、これは補強の面でございますが、補強の経費がある一定の範囲で納まりますならば、それは建て替えよりも低廉な価格になる可能性があります。そういう意味での補強をすることで、当面の建て替えでなく当面補強でいける。ですから建て替えと補強の両方をすることと、建て替えにおきましては面積などの検討を詳細にすることで、ある一定の期間が少し早くなる可能性は考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  金只昌平君。 ○三番(金只昌平君)  はい、ありがとうございます。  これまでのご答弁聞きますと、学校適正配置によってのその驚くほどの金銭的な余裕というのは生まれてきそうにないというお答えだと思われます。しかしながら、学校がなくなっていく地元の方々は、子どもたちの姿を見る機会も減っております。また、母校がなくなったという寂しさも十分感じられてると思います。このように市民に我慢を強いて行ってまいりました学校適正配置です。少しでも出てくる資金的な効果というのは、是非有効にこれからの津久見市の子どもたちのために活用していってほしいと思います。  依然財政的には厳しい状況は理解できますけれども、学校教育現場においては、まず人の命に係わる耐震問題というのを、これを第一優先として考えていただいて、建て替えなりもしくは耐震補強なりと計画的に進めていただいて、なるべく早い時期、これを実現して解決していっていただきたいと、このように思います。  このような思いで、私の質問はこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(西村徳丸君)  次に、清水美知子君。   [九番清水美知子君登壇] ○九番(清水美知子君)  皆さんこんにちは。九番清水美知子でございます。私は三点について質問をさせていただきます。  一点目は、妊婦健診の拡大についてです。人口が減少し、少子高齢化が進む中、少子化対策が緊急の課題です。国の予算における妊産婦無料健診費用の助成が平成十九年度に大幅拡大されました。平成十六年度の実績では、公費による妊婦の無料健診の回数は、全国平均で二・一四です。津久見市も前期一回と後期に一回の二回分を実施しています。妊産婦健康検査は厚生労働省の通知によると、妊娠初期から分娩まで十四回程度の受診が望ましい回数として示されていますが、公費による無料健診は二回程度です。回数や給付の方法などは市町村が決めます。自治体では、国の助成を上回って実施をしているところも少なくありません。  妊婦健診は任意のため、健康保険の適用がなく、全額自己負担です。健診の費用は一回六千円前後で、血液検査を行うと一万円から一万五千円くらいかかります。自己負担額は十二万ぐらいです。若い夫婦世帯にとっては大きな負担となっています。厚生労働省は、胎児や母親の健康状態を診断する妊婦健診について、全額を国の負担で賄う無料健診回数を、現在の二回から五回以上に拡大することを決め、少子化対策の一環として、各市町村に通知をし、平成十九年度中の実施を目指しています。  子育て支援をより充実させるためにも、安全・安心の出産を迎えてもらうことや、経費負担の軽減を図ることから、国の基準である無料健診五回の実施をしていただけないかお伺いいたします。  二点目は、子育て支援の一環として(一)小児科についてお聞きいたします。  地方の小児科・産婦人科の医師が不足していることは全国的に問題となっています。県内でも、医師不足やいろんな理由で閉鎖をした病院もあり、深刻な状態になっております。子どもは昼間は元気いっぱい遊んでいても、夜や病院が休診の日に突然発病し、緊急な状態になることもあります。  津久見市は今年の三月から中央病院の小児科が週一回に、十四時から十七時までの診療になり、子どもを育てている親にとって、近くに小児科がないことは大変不安なことです。三月以降、市長をはじめ医師会、関係者の方々が一丸となって小児科に常勤の医師を迎えるために努力をしていただいていることもお聞きをしていますが、その後の経過と常勤の診療実現への希望はあるのか、お伺いいたします。  (二)五歳児健診の推進についてです。現在、乳幼児健康診査は、母子保健法の規定により、市町村が乳幼児に対して行っています。健康診査の対象年齢は零歳、一歳半、三歳となっており、その後は就学前健診になります。三歳児健診から就学前健診までのこの期間の開きは、特に近年増加している発達障害にとって重要な意味を持っています。なぜなら、発達障害は早期発見、早期療育の開始が重要で、五歳程度になると健診で発見することができるが、就学前まで健診の機会がなく、就学前健診で発見されたのでは遅いといわれています。  発達障害は対応が遅れるとそれだけ症状が進むといわれています。また、就学前健診で発見されても、親がその事実を受け入れるのに時間がかかって、適切な対応、対策を講じることなく子どもの就学を迎えるために、状況を悪化させているといった現状があります。  厚生労働省による平成十八年度研究報告書によれば、鳥取県の五歳児健診では九・八パーセント、栃木県では八・二パーセントもの児童が発達障がいの疑いがあると診断されました。こうした児童の半数以上は、三歳児健診では何ら発達上の問題を指摘されていませんでした。病気の特異性により、学校・社会生活を営むうえでいろいろな問題を生じやすく、時にはいじめや不登校の原因になっています。現行の健診体制では十分に対応ができていません。早期発見・早期対応は発達障害児対策の基本です。五歳児健診の実施ができないか、お伺いいたします。  三点目は、公園のトイレについて、障がい者用のトイレ・洋式のトイレの設置ができないかお伺いいたします。  どこの地域にも公園はあります。市民の皆様の憩いの場として、子どもたちの遊び場として多くの方が利用をしています。大小様々な公園があります。そのほとんどの公園にはトイレが設置されていますが、和式のトイレです。車椅子の方や足の悪い方には、トイレがあっても使用することはできません。車椅子の方や足の悪い方が利用できる障がい者用のトイレや、洋式トイレを設置していただけないかお伺いいたします。  これで、私の一回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。   [九番清水美知子君降壇質問者席着席] ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。   [市長吉本幸司君登壇] ○市長(吉本幸司君)  それでは、清水議員さんのご質問にお答えいたします。  一点目及び三点目につきましては、担当課長からお答えいたしますので、よろしくお願いいたします。  二点目の子育て支援の一環としての(一)小児科について、  お答えいたします。  平成十六年にスタートした新臨床医研修医制度により、地方の医師が不足していることで、地域医療が成り立たないなど、全国的な問題になっていることはご承知のとおりであります。  津久見中央病院でも数年前から大分大学医学部より医師の派遣が厳しい状況であるとの通達があり、今年三月まで津久見中央病院で勤務していた小児科医が退職され、本年四月から常勤の医師から非常勤の医師による週一回の診療を余儀なくされております。このため、市、医師会、そして県の関係者と連携して、大分大学医学部に出向き、小児科常勤医師復活に向け、働きかけを度々行ってきました。  今後も常勤医師確保に向けて、鋭意努力していきます。ご理解をお願いいたします。  次に、(二)五歳児健診の推進について、お答えいたします。  五歳児健診は、三歳児健診では見落としがちな障害や軽度発達障害の疑いを見つけ、より早く子どもの個性に合った支援をするための取り組みであります。  全国でも五歳児健診を設ける自治体が少しずつ増えており、県内では竹田市が本年度から実施しております。  津久見市では、平成十九年度に津久見市自立支援協議会児童部会を設置し、就学前の発達障害の児童を早期に発見し、早期に支援するため、教育委員会、福祉事務所と連携して各幼稚園、保育園等を訪問し、情報交換と実態調査を実施しております。  津久見市もこの五歳児健診につきましては、子どものすこやかな発育と発達を支援するためにも、新年度から取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。   [市長吉本幸司君降壇] ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  一点目の妊婦健診の拡大について、お答えいたします。  六月議会でも答弁しましたが、近年高齢やストレス等を抱える妊婦が増加傾向にあり、就業等の理由により健康診査を受診しない妊婦もみられるところであり、母体や胎児の健康確保を図るうえで妊婦健康審査の重要性、必要性が一層高まっているところであります。  本年四月に県の「妊婦健康診査の公費負担の望ましいあり方検討作業部会」において、健診機会を二回から五回へと増やすことを優先的に行うことを確認しました。そうした中、平成二十年度においては、各自治体の足並みが揃うよう県からの指導も受けており、津久見市としましては財政状況の厳しい中ではございますが、二回から五回へと拡大していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  原尻都市建設課長。 ○都市建設課長(原尻育史郎君)  三点目の公園のトイレについての(一)障がい者用のトイレ・洋式のトイレの設置ができないでしょうかについて、お答えいたします。  現在、津久見市が管理する公園のトイレは、青江ダム二か所、つくみん公園二か所を含め、市内全体で二十七か所あります。その中で、障がい者用トイレは、千怒児童公園に一か所、えびす公園一か所、つくみん公園二か所の計四か所であります。  公共施設については、平成十八年十二月から「高齢者、障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」いわゆる「バリアフリー新法」が施行され、トイレの新設、増築、改築を行う場合には、障がい者用トイレの設置が義務付けられています。障がい者用トイレの設置につきましては、公園トイレの改築に合わせ整備してまいりたいと考えております。  次に、和式トイレを洋式トイレに改良できないかについてですが、公園にトイレを建設する際、洋式トイレについても聞き取りを行ったところ、衛生面において不快感を持たれる方もおり、賛否が分かれました。今後、改築する際には、改めて利用者の意見を参考に協議を重ね、判断してまいります。  なお、高齢者層の利用頻度の高いトイレにつきましては、必要に応じて手すりなどの設置を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  妊婦健診のことからお願いいたします。  平成十八年度の無料健診を受けた方の人数と、また総額がわかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  お答えいたします。  十八年度におきましては、前期で百九名であります。単価が六千四百七十円で七十万五千二百三十円、後期で百六人です。単価は五千九七十円で六十三万二千八百二十円です。合計百三十三万八千五十円でございます。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  それと、妊産婦健診をなんか受けないお母さんもいらっしゃるそうなんですけれども、津久見の方はお聞きしましたら、今のところいらっしゃらないということなんですけれども、もしお母さんで受けられない方がいらっしゃったときは、どういった体制をとっていくのかお聞きしたいのですが。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  母子手帳を取りに来まして、妊婦健診を受けてないといわれる方は、転出した方とか、惜しくも流産された方と聞いております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  すみません、質問の仕方がちょっと悪かったのかもしれないんですけど、今のところはそういった方で津久見市にはいないらしいのですけれども、もし健診を受けない方が出た場合の取り組みがありましたら、例えば、個人的に家庭訪問して健診を勧めるとか、そんな方法があれば教えてください。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  そういう方がおられて、こちらに連絡があった場合には、担当保健師が病院に連れて行っております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  よろしくお願いいたします。  健診を受けてないと、やはり急に悪くなって救急車で運ばれた場合、病院の方もやっぱり胎児や母親の健康状態がわからずに受け入れをするのも、本当に、受け入れても治療がやっぱりスムーズにできないので、受け入れで困るということも多々あるそうですので、是非この妊婦健診は皆さんが受けるように、また、本当にお金がかかるので、経済的に行かないという方もお聞きしてますので、これは本当に市の方できちんと指導をして、皆さんが健診を受けるようにしていただきたいと思います。  また、二回から五回に拡大をしていただけるみたいですので、また少し若いご夫婦は負担が軽くなると思いますので、是非健診はしていただきたいなと思っております。  あと、二点目の小児科についてですが、本当に津久見市は産科もなく、また小児科も、本当に二時から五時までといったら本当に何かもう言ったら悪いんですけど、ないのも同じような今状態だと思うんです。他市に行かなければいけませんので、本当に子どもさんを持つご両親にとって、近くに病院がないということは心配なことだと思います。津久見市には本当に何か子どもを安心して産み育てる環境が今はないと思いますので、本当に努力をたくさんしてくださってるのはよくお聞きしてますので、引き続きね、一日も早い実現ができるように、今よりもより努力をしていっていただきたいと思いますので、この点はもう是非よろしくお願いいたします。  それと、あと五歳児健診の推進についてですが、今、全国で普通学級で通っている子どもたちの、やっぱり五パーセントぐらいが軽度の発達障害といわれています。  今、津久見市でどれぐらいの割合の方がいらっしゃるか、わかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  お答えいたします。  ただいま、資料を手元にお持ちしてないので、後でご報告させていただきます。 ○議長(西村徳丸君)  新納福祉事務所長。 ○福祉事務所長(新納 淳君)  先ほどの市長の答弁にもありましたが、昨年度の障害者福祉計画の策定後、各施設等で働いていらっしゃいます実務者を中心に、自立支援協議会というのを立ち上げまして、その中に児童部会とか精神障害部会とかいろんな部会を作りまして、実務者を中心に活動しております。  その中の児童部会において、今年度、先ほども言いました、幼稚園とかそれから保育所とかそういったところにお願いをして、今実態調査をやっております。その調査結果がもう少ししたら全部出ますので、それで大体の割合もつかめるかと思うんですが、これが早期発見につながれば、福祉と健康推進課と、あるいは教育委員会と協力をしながら、できるだけ早く発見をして、早く相談に来ていただけるような体制を作るべく今、努力をしておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  まだ津久見市では把握ができていないということですので、本当に早めに把握をしていただきたいと思います。  五歳児健診をしていただけるようですので、これも早く発見ができると思いますので、あとは教育現場の方でも、やっぱり先生たちにもっとこう認識を持っていただけるよう、これが必要だと思いますので、その点もお願いをいたしておきます。  三点目の公園のトイレについてですが、二十七か所公園があるということですけども、やはり障がい者の方とか足の悪い方は足を曲げられないというか、洋式でなければできない、本当にトイレに行きたくて、公園にトイレがあるから行ったら、和式でできなくて困ったとかいうこともありました。私が今回この質問するのに、市内のいろいろ公園のトイレをずっとあちこち見て回りました。昔に比べるとトイレはきれいに清掃されていました。あらきれいになってるなと実感はあったのですが、ほとんどが和式でした。一番私が思ったことは、青江ダムなどは桜の名所です。桜が咲いた時には多くの方が花見に行きます。また、大友宗麟の公園は一応観光スポットになっているところです。あと、四浦の展望台とかああいうところも本当に観光の方が来るのに、トイレは和式なんですよね。いろんな方が来られると思うので、そういったところも障がい者用とか洋式トイレがないのかなとちょっと考えたんですけれども、そういったところはやっぱり是非造ろうかなというような考えはなかったのでしょうか。
    ○議長(西村徳丸君)  原尻都市建設課長。 ○都市建設課長(原尻育史郎君)  お答えいたします。  確かに公園は不特定多数の方がみえられます。ですから一番理想とするのは、各公園にそういったような障がい者施設用のトイレ及び洋式トイレがあるのが、特に障がい者用トイレがあるのが一番理想かとは思いますけども、今のところは一番利用頻度の高いところを中心に、障がい者用トイレを設置してきております。  先ほど言いましたように、いろんな和式・洋式に対しての考え方もあるようにありますけども、今後高齢社会を迎える、障がい者にもいろんな形で使っていただきたいということを踏まえまして、先ほど答弁もいたしましたけども、手すり等ということは、手すり及び洋式トイレを含めて今後検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  手すりがあっても足の悪い方は無理なんですよね。だからこれだけたくさんの公園がありますので、全部とは言いません。本当にこの街の中でしたらね、トイレに行かなくてもお店とかちょっと施設とかに行けば借りられますので、できれば青江ダムとか四浦の展望台とか、宗麟の公園とかそういったちょっと市街地の部分を是非早めにしていただきたいと思います。  衛生的にといいますけれども、ちょっと拭いていただければ、トイレットペーパーとかを濡らして拭いていただければいいので、本当に用を足したいときというのはもう、どこでもという皆さん経験がある方もない方もいると思いますけど、やはりもう大変な状態で駆け込むこともありますのでね、是非それは造っていただきたいなと、早急にお願いしたいと思います。  また、公園の一部が災害時に緊急、何か一時避難地になってる公園もあると思うんですけれども、そういったところもトイレが一番困ると思うんですけれども、そういった部分もどういうふうに考えておられるんでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  原尻都市建設課長。 ○都市建設課長(原尻育史郎君)  公園の考え方というのが、日頃の憩いの空間という考え方で基本的には造ってきております。  災害ということでそういう位置付けもなっておりますので、今後の取り組み、検討という形で今後協議をしてまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  清水美知子君。 ○九番(清水美知子君)  ありがとうございました。  本当にトイレ、たかがトイレと思われるかもしれないですけど、やはり私たちが暮らす中で、トイレってすごい重要な部分じゃないかなと思います。健康な方には和式トイレでも別に支障はありません。でもやっぱり障がい者とか、今本当に津久見市も高齢化が進んでおります。本当に高齢の方は足が悪かったり腰が悪かったりして、座れないという方が人口の割にたくさんいらっしゃるんじゃないかと思いますので、やっぱり健康な方はどんなことでもできますけど、やっぱりそういった方のためにしっかりと取り組んでいただきたいと思います。皆がやっぱり住みよい街にならなければいけないと思います。それでなくても、働くところもないし、若い人がどんどん出て行って、もう子どもさんもね、どんどん減っていって、本当に先はどうなるんだろう、企業が来るわけじゃないしという不安がたくさん市民の方はありますし、私自身もそういった不安があります。だから皆が安心して本当に津久見に住みたいなというようなね、津久見市をつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(西村徳丸君)  暫時休憩いたします。十分後に開議いたします。                  午後二時〇七分 休憩                 ─────────────                  午後二時十六分 開議 ○議長(西村徳丸君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、七番小谷栄作君。   [七番小谷栄作君登壇] ○七番(小谷栄作君)  議席番号七番小谷栄作でございます。  最初に、任期満了に伴う津久見市長選挙が、去る十一月二十五日に告示され、二期目を目指した吉本市長が無投票で再選されました。改めておめでとうございます。行財政改革、合併問題、少子高齢化、地域の活性化等多くの課題を抱えながらの大変厳しい船出となりました。私たち議員も、西村議長をはじめ市政発展のためにできるだけの努力をする所存でございます。どうかこれからの四年間、よろしくお願いいたします。  それでは、ただいまから一般質問をいたします。三点ほど通告しておりますので、順次お伺いいたします。  一点目は、四浦漁港、深良津地区の漁港整備についての(一)として、消波ブロックの設置についてお伺いいたします。  平成十六年十月二十日、台風二十三号襲来時には、深良津漁港は、これまで誰も予想しなかった風波に見まわれました。堤防の崩壊は免れたので、高波による生命の危険と家屋の流失は何とか避けられました。しかしながら、数隻の小型漁船が転覆しましたし、地区民の必死な協力により、二艘あるまき網船団の本船は奇跡的に沈没を免れることができました。  この漁港は、まき網船団の基地港としての役割のほか、四浦地区における台風襲来時の避難港の役割を担っています。今後の大型台風による災害で漁港が崩壊した場合、家屋の流出による生命の危険は避けられません。そしてまた、深良津地区の漁船はもとより、避難してきた他の地区の漁船も沈没は免れません。命だけはとりとめたとしても、水産業が大きな生活手段である漁業者は生活の糧を失い、路頭に迷ってしまいます。  また、まき網船団を中心として順調に育っている漁業後継者も生活できなくなり、市経済にも多大な悪影響を及ぼしかねません。  こうした風波に見舞われた原因として、堤防外側に消波ブロックがなかったことがあろうかと思います。平成十六年の秋に襲来した台風で、実際に港が崩壊し、漁船が軒並み転覆するという惨事に見舞われた臼杵市でも、消波ブロックの設置がされていたところは最小限の被害で済んでおります。今日まで四浦半島部の避難港の整備、漁港整備による水産業の活性化及び地域振興としての深良津漁港の整備完成に着々と事業推進していただき、地区民一同は大変感謝しているところであります。  しかしながら、近年急速に進む地球の温暖化による異常気象により、度々大型台風の襲来が予想され、被害が予測される状況になっており、深良津地区の住民の生命の危険が心配であります。深良津漁港は、先にも申しましたとおり、台風時には避難港として近港の漁港からも漁船が台風を避けるために集結しますが、消波ブロックの設置により強化されれば、地形・形状とも相まって、十分な防災機能が確保できると期待できます。  このような実情をご理解いただき、安心して生活ができるのと、生活環境の向上及び安定した漁業の振興ができますよう、津久見市で調査、検討していただき、深良津漁港の消波ブロックの設置を目的とした計画を立案していくべきだと考えますが、市の対応をお伺いいたします。  二点目として、学校給食についてお伺いいたします。  津久見市立小中学校の学校給食の見直しについての基本方針案が示され、津久見小学校において第一回の説明会が実施されております。基本方針案が出される前に、数度の専門委員会、検討委員会が行われ、これを受けた形で出されたわけですが、検討委員会の委員の中には、答申の最終確認が未了であることと、議論されていない内容が含まれていることを指摘する方もいます。  また、先の説明会に参加された方々の感想を見ますと、基本方針案の様々な部分に異論が出ています。例えば、自校方式はいいところが多いのになぜだめなのかと疑問を抱いている方々が非常にたくさんおられます。また、行財政改革の一環で議論が始まったのに、関心のコスト比較は不明解で、いつの間にか耐震化や防災面への配慮が先に立っているのはなぜかと、教育委員会の姿勢を問う声も少なくありません。  教育委員会の方々も、この基本計画案の取りまとめにおいては非常に苦労されていることと思います。予算確保が難しい中で、耐震化と給食問題を同時に解決しようと努力されているようです。  しかし、どんなにいいと思われる案でも、PTAはもとより市民の方々に理解し、支持してもらわなければ本当にいい案とはいえません。説明会には、PTAや関係する市民の方々全員が参加できるわけではありません。PTAの役員など誰かが伝える役をしてくれなければ周知することはできません。Q&Aの作成を是非お願いしたいところです。  また、給食をよりよくするために、食育を発展させるために学校ごとに取り組んでいることから、各校ごとの説明会も必要だと思います。さらに、いつからそうなるのかと、スケジュールの提示も必要だと思います。  そこで(一)として、基本方針に関するQ&Aの作成について、(二)として、基本方針に関する説明会の開催について、(三)として、今後の計画について、お伺いいたします。  三点目として、農林水産業の振興についてお伺いいたします。  (一)として、豊かな海を取り戻すための豊かな森づくり、山づくりについて、お伺いいたします。  森には水源の涵養、これは洪水緩和機能と水資源の貯留、水質浄化、こういうものが含まれます。それから土砂流出の防止、二酸化炭素の吸収、この三つの機能があるといわれております。近年、これに加えて、豊かな海づくりに役立つことが着目されています。三陸のカキの産地では、十数年以上も前から山に植林が行われています。健康な森の足元にはたくさんの腐葉土などがあります。そこから出る養分が雨水や地下水にとけて海に流れ込み、カキの栄養を促がすからです。近年、森から出る養分は栄養源といわれ、カキばかりでなく様々な水産資源によい影響を及ぼすことから、植林や間伐による森林保護などの活動も全国各地に広まっています。  四浦地区も平成十七年から三年間、多くのボランティアの協力を得て河津桜を植栽してきました。特に、今年二月三日には広瀬大分県知事ご夫妻をはじめ吉本市長さんにもご協力をいただきました。植栽された河津桜の累計は千八百二十五本となっています。今後も五年間毎年六百本程度を植栽する予定です。  また、地球温暖化によって海水温が低下せず、海草の生育や魚等の産卵に悪影響を及ぼしています。地球温暖化の主要な原因とされるCO2二酸化炭素ですが、京都議定書の発効により日本は二〇〇八年から二〇一二年までの期間中に、CO2など温室効果ガスの排出量を、一九九〇年に比べてマイナス六パーセントにする義務を負っています。しかし、現在までその排出量は増え続けており、一九九〇年以降の排出量の伸びが大きくなっていると、国際的に問題になっています。  豊かな森づくりを行い健康な森を増やせば、分解するCO2二酸化炭素量がこの森によって解消されてきます。地球温暖化防止に寄与できます。豊かな海づくりにも寄与できるのです。  さらに、近年の洪水の報道を見ますと、大量の木材が土石流と一緒になって家屋を押しつぶしています。海に流出したものは海岸や港湾を埋め尽くし、漁業に多大な悪影響を及ぼしています。一般に植林されたスギ・ヒノキ等は根が浅く、水害に弱いといわれていますが、間伐などの管理がされないものは、木の元が露出し、雨水が吸収されずそのまま流れるため、さらに弱いといわれています。豊かな山づくりを行い、健康な森を増やせば、災害に強い森林になります。漁業においても安全操業と豊かな海の保全を約束してくれます。  以上のように、豊かな森づくりは環境面や防災面で私たちの生活に役立つばかりでなく、漁業においても重要な取り組みとなっています。  そこで、津久見市としましても、この事業の一環として健康な森を増やすために、間伐事業の推進に森づくりに力を入れたらと考えます。  市長は、再選にあたりに、農林水産業の意欲的な人を強力に支援するとその意気込みを述べられています。お考えをお伺いいたします。  以上で、一回目の質問を終わります。ご答弁をよろしくお願いいたします。   [七番小谷栄作君降壇質問者席着席] ○議長(西村徳丸君)  植田教育長。   [教育長植田善徳君登壇] ○教育長(植田善徳君)  それでは、小谷議員さんのご質問にお答えいたします。  二点目の学校給食について(一)基本方針についてのQ&Aの作成について、(二)基本方針に関する説明会の開催について(三)今後の計画については関連性がありますので、一括してお答えいたします。  学校給食の見直しについての基本方針は、平成十九年十月一日付で告示したところです。それに先立って、平成十九年九月十四日に、九月議会開会中の予算委員会終了後に、議員の皆様方に専門委員会の調査研究報告書、検討委員会の提言書、基本方針について説明したところです。  基本方針が告示されるまでに、調査部会、検討委員会では各方面からの代表者によって慎重審議され、内容については、その都度代表者から各方面の方々に説明がなされていたものと認識しています。  しかしながら、基本方針についての内容が十分理解されていないことも考えられますので、学校関係者・保護者とも協議しながら、理解していただけるよう、Q&Aの作成というより説明会の開催を検討したいと思います。基本方針への理解を深めるためには、調査部会や検討委員会で出された資料についての詳細な説明が必要ですので、十分時間をかけた説明会にしたいと思っています。  今後の計画については、来年度保戸島中学校の校舎の建設が予定されていますが、その進捗状況に応じて、できるだけ早く一拠点目の完成を目指したいと思います。  以上でございます。   [教育長植田善徳君降壇] ○議長(西村徳丸君)  木許農林水産課長。 ○農林水産課長(木許政春君)  一点目の四浦漁港、深良津区の漁港整備について(一)消波ブロックの設置について、お答えいたします。  深良津地区につきましては、まき網漁業やひらめ養殖事業に積極的に取り組み、着実な実績を上げており、市内の各地域の中でも活気のある漁村地域であるとともに、他の地域の模範ともなるべき地域であると思っております。  深良津漁港の整備につきましては、昭和五十七年度から昭和六十三年度にかけて、県営の修築事業によりまして防波堤を設置して、現在の状況となっております。市といたししては、現在までの整備状況でハード面につきましては、一応当初計画を達成しているところでございます。  したがいまして、深良津漁港の消波ブロックの設置事業につきましては、今後の市全体の見直しの中で検討してまいりたいと考えております。  次に、三点目の農林水産業の振興について(一)豊かな海は、豊かな山づくりについて、お答えいたします。  森林には、木材の生産機能、水源涵養の機能や二酸化炭素を吸収し酸素を供給する生活環境、地球温暖化防止の機能等、私たちの生活とは大変重要な関わりがあります。  また、近年では「豊かな海は、豊かな山があればこそ」といわれ、魚つき保安林の機能の重要性が唱えられるとともに、河川を介して栄養分が豊かな漁場に大いに関係していること等が見直されており、漁業関係者が山林の育成に支援するなど、一部の関係者のみが森林関係事業をするのでなく、遠く離れた関係者が各種の事業に参加する時代となってきております。  津久見市におきましても、数年前ですが、保戸島の山や四浦の仁宅に植林するなどの事業に漁業関係者も参加しております。  今後も、県をはじめ各種の団体、企業、地域などが提案・実行する活動と連携をとりながら、「豊かな海を守る、豊かな森林づくり」に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  ご答弁ありがとうございました。  再質問を行いたいと思います。  まず最初に、一点目の四浦漁港、深良津地区の漁港整備の件でございますが、今後の見直しとして検討したいとこのようにご答弁をいただきました。これ具体的にどのようにお考えでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  木許農林水産課長。 ○農林水産課長(木許政春君)  一応市の各公共事業等がございますが、そういった全体的な見直しを行う中でという考えでございます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  今、津久見市全体では、大泊浜徳浦線がある程度方向性が出ております。日見の越波の件に関する埋立て工事、ここの地区も一応大変ということで工事の概要が説明されているような状態でございます。次に人命にかかわるというこの深良津地区の消波ブロックについて、やはりなるべく早い時期に、まな板の上に上げて私は検討するべきではないかと思いますが、そのあたりの順番というんですかね、ご答弁お願いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  木許農林水産課長。 ○農林水産課長(木許政春君)  お答えします。まだ正確な事業計画を立ててるわけではございませんので、順番等につきましては、今お答えする段階にございません。申し訳ございません。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  そしたらお伺いいたします。  このまま既存の一応当初計画が終わった深良津の漁港でございますが、今後予想される来年以降の大型台風で家屋の流失、そしてまた、地区の深良津地区の方の人命にかかわるようなことが起きた場合には、大変市としても苦慮するところじゃないかと思います。十二分にその点は予測できると思いますが、こういう場合には、行政はやはり前もって計画を立て、そしてなるべく早い時期に工事に取りかかれるように、計画を前倒ししてでも進めていくべきものではないかと思います。お伺いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  木許農林水産課長。 ○農林水産課長(木許政春君)  災害等につきましての予測において、その事前対策をとなりますと、これは市内全体で相当な規模になろうかと思います。そういう状況でございますので、今のところ個別にどこが最初でとかいうような順番を申し上げるようにないという段階でございますので、ご理解お願いしたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  市長もこの二期目の当選にあたりまして、農林水産業に力を入れるとこのようにおっしゃってます。深良津地区のこの高齢化率といいますか、確か今年の四月一日付で二十九・六パーセント、若い後継者がどんどん育っています。やはりこういう地区には特にやっぱり着目し、また、いろいろな力を注ぐべきではないかと私は思いますが、市長のご見解をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。   [市長吉本幸司君登壇] ○市長(吉本幸司君)  先ほども木許農林課長から話がありましたように、今の段階で、ここを先ということはまだ言えません。小谷さんの言われるように深良津地区は大変若い者が定着して、素晴らしい漁村であることはわかっております。  そしてまた、私の二期目で一次産業を活発にさせていきたいという気はありますけども、それとの絡めてどうだという返事は、今できかねますので、そこはよろしくお願いいたします。忘れてるわけではございません。   [市長吉本幸司君降壇] ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  ありがとうございます。  最後に、この一点目のことでもう一つお聞きしたいと思います。  よく工事を計画なさるときに、公共三か年で組んでいかれるんですけど、この深良津の消波ブロックに対しては、現在どのようになっているんでしょうか、お伺いをいたします。
    ○議長(西村徳丸君)  木許農林水産課長。 ○農林水産課長(木許政春君)  公共三か年事業等の事業計画がありますが、漁港整備等については、そのほかに国・県等の関係もございますので、慎重に対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  担当課のこのようなご答弁ですから、公共三か年には上がってないんじゃないかと思うんですが、今後、採択、保留、不採択、どの部分に入るのかちょっとまだ今のところ予測はできませんが、上げていただきたいとこのように考えるところであります。  この深良津地区の漁港の整備について、副市長のお考えもお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  川﨑副市長。   [副市長川﨑信人君登壇] ○副市長(川﨑信人君)  お答えいたします。  先ほど来市長の方からも話がありますように、決して忘れてるわけではございません。私どもも実情はわかっております。そういったことを踏まえて、これから検討してまいりたいというお答えでご理解いただきたいと思います。   [副市長川﨑信人君降壇] ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  ありがとうございます。  それでは、二点目の学校給食について、再質問をいたします。  先ほどのご答弁で、説明会の開催を検討しますとこのようにご答弁をいただきました。私が一番思っていたのは、この説明会の開催を検討してほしいということでしたので、資料を十二分に揃えられまして、説明会の開催をよろしくお願いいたします。  それにもう一点、ちょっとお聞きしたいところがございます。  学校給食のこの見直しについては、望ましい学校給食というところで、「次代を担う児童生徒が、生涯を通した健康づくりを行い、食文化の基礎知識を身につけるとともに、集団生活のマナーやルール等を身につけ、給食調理員の仕事、給食費などの経費負担の仕組みなどを体験しながら習得していくという点で、教育的義務は大きなものがあります。」このように謳われております。  文書としては、本当に確かに望ましい学校給食でございます。この点で一つ、この学校給食の見直しで、離島・半島部の記載が載っておりませんが、また、これは今後どのように取り組んでいかれるんですか。市内の児童生徒も離島・半島部の児童生徒も同じお子さんです。この点についてお伺いをいたします。 ○議長(西村徳丸君)  植田教育長。 ○教育長(植田善徳君)  離島・半島の学校給食については、今回は、今基本方針案として二校拠点ということでお示しいたしておりますが、そのことも視野に入れながら、今後検討を進めてまいりたいと思ってますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  このことを視野に入れながらというのも、意味は十二分にわかりますけど、現在、給食をなさっているところの各学校関係といいますか、そこが今度説明会があると思います。そこで、実際、今給食の行われていないところ、この点、この学校、児童生徒に対してはどのような説明の場というんですか、今後の方向性のお話をとるんでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  植田教育長。 ○教育長(植田善徳君)  議員さんご指摘の説明会の開催については、今後検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  そしたら市内の説明会の相前後に、離島・半島部の方の給食の問題についてもお話をいたします。そのようなご答弁で理解してもよろしいんでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  宇都宮管理課長。 ○学校管理課長(宇都宮 崇君)  お答えいたします。  今回の学校給食の見直しは市内六校でございます。そのことにつきましての説明会は、私どもで再度検討いたします。  離島・半島部につきましては、別の側面もございますので、この課題と相前後してということでなくて、また別の場、別の時期にというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  担当課の別の時期と言われましても、時期というのは幅があるもので、大体どのぐらいの時期、例えば平成二十年のうちとか、二十年度中とかいろいろあると思いますが、引っ張ったらいくらでも引っ張ることはできるんですが、そのあたりの時期についてお伺いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  宇都宮管理課長。 ○学校管理課長(宇都宮 崇君)  ただいまの学校給食の見直しの説明を先にさせていただきたいと考えております。  この時期につきましては、また内部で詳細な検討をした後で定めていきたいと思っておりますので、今その時期がいつということは申し上げられません。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  ありがとうございます。  またその時期については、教育長さんも含めましてじっくり検討なさって、離島・半島部の方にご説明をお願いいたしたいと思います。  次に、三点目の農林水産業の振興についての、豊かな山づくりについて、お伺いいたします。  津久見市は、ご存知のように馬蹄形の形のリアス式海岸で、市が地形としてはそのようになっております。セメント産業で、昔からずっと採掘が行われて、採石が行われていますが、この山を結局削るということで、どうしても緑の部分が減ってまいります。で、この山づくりということは、これからやはり温暖化、勿論県の方も、環境税等で大体一年間三億、五年で十億ぐらいの予算でやりましょうという感じで今行っておりますが、市としてこの山づくりというのは今後どのようにしていったらいいかと考えておられるんでしょうか、再度ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  木許農林水産課長。 ○農林水産課長(木許政春君)  森林関係事業につきましては、現在森林組合等を通じまして、適宜事業は実施しております。ただ、市全体のこれからの森林関係事業につきましては、現時点では明確に申し上げるだけの事業はございません。県の補助事業等もあるようには聞いておりますが、現時点では検討をするに至っておりません。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  県の事業というよりも、市単独でまた県の補助もいただきながらという考え方というんですかね、財政が大変逼迫はしておりますけど、いろいろなところから、このお金についてご協力はしていただけませんかと、こういう考えは市長持っておりませんか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  いろいろなお金をという意味がちょっとわからないのですが。 ○議長(西村徳丸君)  市長、マイクに近づけて発言をお願いいたします。  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  特に、私は今回は間伐事業でお話しをしたんですけど、この間伐事業は県の仕事で、大体三十二から四十ぐらいは津久見市負担ということで、残りは県・国の方がやってくれます。この三十二から四十パーセントのこのお金については、地元のいろいろな方々に協力をしていただけませんかというような、財源の捻出というんですか、これは今のところ考えておられませんか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  間伐事業の方というのは、私はちょっとそこの知識がありませんけれども、そういう事業ありましたら具体的に話をしていただいて検討させていただきたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  川﨑副市長。 ○副市長(川﨑信人君)  お答えいたします。  先ほど農林水産課長の方から、答弁の中に若干ありましたけど、森林環境税ですね、この税のメニューは結構いろいろあるようです。ソフト事業昨年うちの方もやったように覚えてるんですが、ハード面につきましても、そういった山を守る植林等を含めたそういった事業メニューにも、これからも是非県の方と協議しながら、できるだけ一般財源といいますか、市の単費を使わない方法で効果が上がるように協議していきたいと考えてます。 ○議長(西村徳丸君)  小谷栄作君。 ○七番(小谷栄作君)  ありがとうございます。  今後どうしても地球全体規模で、勿論津久見市もそうですけど、この温暖化というのは大きな背中に背負って、できるものなら、まあできないだろうと思うんですけど、これは解決していかなければならない問題だと思います。最小限なるべく排出が少ないような努力は私はしていくべきだと思います。  ちなみに、人が一年間に呼吸から出す二酸化炭素は三百二十キログラムとかいわれております。家庭が六千五百キログラムとかいわれております。これを解消するためには、五十年生のスギで人一人のこの三百二十キログラムが、スギが二十三本でいいと、そのような試算が出ているんですが、これに対してはやはりどうしてもやっぱり山をしっかりと整備してはじめて、元気なスギの場合も五十年生というようになっておりますので、予算的にもまたいろいろ厳しいところがあるとは思いますけど、この温暖化防止に向けてなお一層のいろいろなご努力をお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。  どうもありがとうございました。 ○議長(西村徳丸君)  暫時休憩いたします。五分後に開議いたします。よろしくお願いいたします。                  午後三時〇三分 休憩                 ─────────────                  午後三時〇八分 開議 ○議長(西村徳丸君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、八番知念豊秀君。   [八番知念豊秀君登壇] ○八番(知念豊秀君)  日本共産党の知念豊秀でございます。通告に従いまして、順次質問を行ってまいります。明解なご答弁をよろしくお願いいたします。  まず、初めに合併問題についてお伺いいたします。  今年七月四日、津久見市と臼杵市の間で任意合併協議会が設立いたしました。第二回の協議会が八月二十三日、そして第三回の協議会が十月三十日に行われたと報道されております。既に三回の協議会が開かれています。これまでの経緯からして、主導権は臼杵市側にあり、ひたすら合併をお願いする津久見市、こんな構図が報道されておりますけども、臼杵市長からの発信される情報からいたしますと、「津久見市から強い要望をいただいており、協議しないまま推移することは許されなくなった。そして、任意合併協議会に入ったことにより外堀が埋められてなし崩し的に合併へ追い込まれる心配がないのか、市民の多くが懸念している。臼杵市としては、先んず現在の新市建設計画を前倒ししてできるだけ早く完成し、その後津久見市との新しい合併の姿を描き、市民の同意を取り付けたい。」そういうふうに報道されております。  さらに、後藤市長は津久見市に望みたいこととして「財政難脱出のゴールを臼杵市との合併に置くのではなく、自立的な財政再建の工夫を講じていただきたい。臼杵市も津久見市も同じような財政困窮団体であり、自立的に解決する気迫と覚悟が地域の将来を左右する。」つまり財政再建をしっかりやって、津久見市は津久見市で考えるべきだ。臼杵市も今精一杯なのだから、津久見の面倒は今のところみることはできません、そういうふうに言われているのではないでしょうか。  吉本市長は臼杵との合併に並々ならぬ執念をお持ちのようですが、既に多くの市民は、合併に対して市長ほどの執着はないのではないでしょうか。四年前とは違い合併すればよくなるという幻想もありません。それどころか単独でもやっていけるんであれば、その方がいいのではないかという市民も増えてまいりました。  そこでお伺いいたしますが、臼杵市長から自主的な財政再建の工夫をといわれました。合併に頼らずに自立の道を考えなさいということではないでしょうか。また、吉本市長は「合併した方がバランスのとれたまちづくりができる」とそういうふうにもおっしゃいました。具体的にはどのようなことなのかお伺いいたします。  次に、自殺対策についてお伺いいたします。  これは九月議会に引き続き尋ねることですが、「県が三か年計画、うつ病対策に重点、自殺防止事業を本格化」十月初旬にこのような報道がありました。大分県においても、平成十年以降毎年三百人前後の自殺者があります。「県健康づくり計画・生涯健康県大分二一」の心の健康づくり対策において、二〇一〇に自殺者数を二百人以下にするという数値目標を掲げています。  自殺者を減らすため、産業・経済・労働・教育・保育・医療・福祉・警察・消防など各方面の共同の取り組みが必要ですが、様々な状況の中でうつ状態に陥り、自殺に至ることも少なくないため、県では十七年度から「うつ病対策推進事業」に取り組みました。そして、平成十九年度からは、より総合的な見地から自殺対策を推進するため、「自殺うつ対策推進事業」を行っています。  前回九月議会で初めて取り上げたときのお話ししたとおり、この自殺対策基本法では、自殺が個人の問題ではなく、社会の問題と位置づけ、国・地方公共団体などの責務と対策の基本事項を定めることなどにより、自殺対策を総合的に推進し、自殺の防止と自死遺族等に対する支援の充実を図り、国民が健康で生きがいと持って暮らすことのできる社会の実現を目指しています。あれから新たなまた犠牲者が出ております。市の対策はどうなっているのか、お伺いいたします。  次に、医療費助成についてお伺いいたします。  今、マスコミなどでも話題になっている薬害C型肝炎訴訟に関する事件でございますが、津久見市内に住む六十代の女性が市内の産婦人科で出産され輸血を受けました。そのときにC型肝炎に感染されたということであります。ところが、既に産婦人科は廃業され、カルテも廃棄されていました。弁護士からの助言を受けて対策を考えましたが、残念ながら証拠を揃えることができなくて、国と製薬会社を訴えることができません。今全てを自己負担で治療しています。厚生労働省の舛添大臣は、現在、大分高等裁判所での和解勧告を受けて協議を進めています。国や製薬企業は原告以外の薬害被害者の全員救済を拒んでいます。したがいまして、現在病気と経済負担の両方から、大変辛い思いをしています。何とか助成する方法がないのか、お伺いいたします。  次に、妊婦健診についてお伺いします。  これは清水議員にもありましたけれども、少子高齢化の時代の中でお産にまつわる事件が度々マスコミに取り上げられました。奈良県では救急搬送中、受け入れ病院が決まらず、死産した事件がありました。その一方で、陣痛が始まるまで一度も健診を受けずに出産を迎えるなど、これまで考えられないことが起こっています。その背景には、経済格差や、近くに産婦人科がないど深刻な問題があるのではないでしょうか。そのため、各地の自治体では無料健診の回数を増やすなど、対策などをとられています。  大分県でもご承知のように、十一市で既に四回以上の健診を増やしております。また、これにまつわる先進地では、愛知県の豊田市では無料健診を十四回に拡大し、子どもの医療費を中学卒業まで無料にするなど、真剣に少子化対策につながる取り組みをしています。  津久見市では、前期・後期合わせて二回実施されておるようですが、さらにこれを十四回に増やすように検討できないか、お伺いいたします。  次は「不要入れ歯回収BOX」の設置について、お伺いします。  NPO法人日本入れ歯リサイクル協会は、不要となった古い入れ歯を回収し、その入れ歯に使われている貴金属を精製することにより得たお金を、世界の子どもたちのためにユニセフ募金として協力してくださっています。入れ歯一つでどんな援助ができるかといいますと、同協会のホームページによりますと、暖かく寝るための毛布なら八枚、十リットル貯水容器なら四個、エイズ簡易検査セットなら四十セット、マラリアから身を守る蚊帳なら四十張、予防接種をする注射器の針なら二百五十人分、勉強するための鉛筆とノートなら六十人分、回収BOX設置の場合、入れ歯を精製して得たお金の約四十パーセントを日本ユニセフ協会へ、そして四十パーセントを各地方自治体の福祉団体に寄付しています。回収BOX設置に関しての費用負担は一切ありません。自治体への呼びかけが今年の十月から始まったばかりで、大分県ではまだどこも設置されてないようであります。  ちなみに、金銀のパラジウムなどが含まれている入れ歯四個で一万円になるといわれております。私たちがすぐできる国際協力であります。取り組んでみたらいかがでしょうか。  最後に、青江川災害復旧の進捗状況の報告についてお願いいたします。  通学路がそのまま災害のままで、大変不自由をしております。ご答弁のほどよろしくお願いいたしまして、一回目の質問にいたします。   [八番知念豊秀君降壇質問者席着席] ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。   [市長吉本幸司君登壇] ○市長(吉本幸司君)  それでは、知念議員さんのご質問にお答えいたします。  二点目から五点目につきましては、担当課長からお答えいたしますので、よろしくお願いいたします。  一点目の合併問題についてでありますが、まず最初に申し上げておきたいのですが、津久見市としては、臼杵側に、ただ「合併してください」と申し入れた経緯は今までございません。何度も申し上げているとおり、任意合併協議会を作りまして、その中でお話ししましょうということで今まで申し入れております。そういう中で、臼杵市長がいろんなことを新聞で報じているようでございますけども、我々としては正式にそういう話をしてるわけではございませんので、先に説明しておきます。  (一)の臼杵市長から「自立的な財政再建の工夫を」と言われました。津久見市は合併に頼らず自立しなさいということではありませんかについて、お答えいたします。  知念議員さんの言われる臼杵市長のこの発言は、本年十一月三十日に行われた臼杵市長の定例記者会見の発言を受けてのことだと思います。私も新聞記事を見た限りですので、臼杵市長が発言された内容の細かいニュアンスまではわかりかねますが、今年七月の任意合併協議会の立ち上げに当たり、臼杵市も津久見市も同じように財政困窮団体であって、どちらの財政状態が良くてどちらが悪いといえるようなものではないと思いますとの発言とともに、ご質問と同様の趣旨の発言をされております。  私は、臼杵市もその覚悟で臨むもので、津久見市も同じように臨んでくださいと理解しております。その自立的に解決する気迫と覚悟が、合併した後の両市の将来を左右すると思っております。  自立的な解決という点では、合併とは別の問題として、将来にわたり持続可能な行財政運営を目指し、この行財政改革を津久見市の重要課題として現在取り組んでおり、着々と成果を上げてきているところであります。
     次に、(二)の合併した方が「バランスのとれた街づくりができる」とは具体的にどういうことですかについて、お答えいたします。  平成十九年第四回市議会定例会において、私は二期目の市政運営の取組みの中で、臼杵市との合併問題については、将来の地方自治体としての津久見市の運営を考えると合併は避けて通れず、合併相手として歴史的にも経済的にも最も関係の深い臼杵市との合併は自然であり、バランスのとれた街づくりができると考えていますと発言いたしました。  ご質問の「バランスのとれた街づくりができる」につきましては、津久見市と臼杵市はご存知のとおり、産業構造や食文化を含めた観光資源、また、人口規模や面積においても、合併することにより効果は大いに期待できると思っております。  特に、日本の地方自治体はフルセット型の行政任務をこなす、いわゆる総合行政であります。だがどの分野も満足できる行政レベルに達するには、小規模自治体では無理があります。今、津久見市も含め多くの自治体で高齢化と人口減少が同時進行する一方で、経済のグローバル化等により、中央と地方の間では格差が拡大しております。  地方交付税が大幅に削減されたことにより、住民に身近な公共サービスや地域活性化のための独自施策を断念せざるを得ない状況に陥っており、進行する地方分権社会の対応や、ますます多様化し増大する行政需要に対応するためには、効率的で効果的な財政運営や行政体制の整備確立が課題となっております。  そのため、「地方分権の推進」による住民に最も身近な市町村の規模、能力の充実、「少子高齢化の進展」による少子高齢化に対応したサービス、専門スタッフの充実、「広域的な行政需要の増大」による通勤、通学、買物などの日常生活圏の拡大に伴う行政需要に対応、そして「行政改革の推進」による簡素で効率的な行財政運営の確保など、目指すべき方向性に取り組むことが必要だと考えております。  勿論、手続きが不便になるのではないか、住民の声も届きにくくならないか、また、中心部だけよくなって周辺部は寂れないか、各地域の歴史・文化・伝統などが失われないかなど、市民の苦情や不安もあり、住民サービス充実などの対応はこれからも求められます。  このため、任意合併協議会では、両市の住民が安心して暮らせる個性豊かな魅力ある地域づくりを進めていくため、現在及び将来において両市が抱える課題の洗い出しや、その解決に向けた検討協議を行い、それらを十分に説明しながら、合併の是非を含め、今後の方向性を検討していく予定でございます。  以上でございます。   [市長吉本幸司君降壇] ○議長(西村徳丸君)  新納福祉事務所長。 ○福祉事務所長(新納 淳君)  二点目の自殺対策について(一)新たな犠牲者が出ています。対策は進んでいますかについて、お答えいたします。  この件につきましては、先の九月定例議会におきまして、国・県の状況や津久見市の現状と相談支援業務「自殺予防いのちの電話」の広報や利用促進等に関する取り組みについて答弁いたしました。  自殺には、生活困窮や借金苦、進学や就職などの悩み、あるいは病気や介護などの不安など、複雑に絡み合う様々な要因が考えられますが、その中でも「うつ病」などの「心の病」が大きな原因の一つであるといわれております。  こうした「心の病」に対する支援事業は、大きく分けますと入院・通院等の支援、在宅での生活支援及び相談支援、自立就労のための訓練支援の三つがあります。  このうち自殺予防に最も効果的な支援は、現在社会福祉法人「豊海会」と契約をしまして、地域活動支援センター「とよみ園」で実施しております相談支援事業であります。勿論この相談事業につきましては福祉事務所でも随時行っておりますが、この支援センターに寄せられる臼杵市・津久見市合わせて、月平均六百件の様々な相談が寄せられており、相談だけにとどまらずその後の家庭訪問、センターへの通所による交流、授産施設や小規模作業所での就労訓練など、こういったものに結び付けていく事業を通して、「引きこもり」をなくしていく支援を実施しております。  また、「心の病を考える地域学習会」などを県南三市で持ち回り開催し、市民への理解の輪を広げる活動も進められています。  現在策定中の「地域福祉計画」のメインテーマのひとつにも、地域の見守りネットワークの再構築を掲げまして、住み慣れた地域で暮らす人々の支え合いや見守りのしくみを作ることを、これからの大きな目標として位置づけています。  心の病を持つ人々に対する支援と地域住民の理解を広げるためのこうした一連の取組みを着実に進めていくことが、自殺という不幸な行為を少しでも防止することにつながると考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  三点目の医療費助成について(一)津久見市にも感染者がいますが、肝炎治療に助成できませんかについて、お答えいたします。  薬害肝炎訴訟で問題としている血液製剤は、妊婦に投与したフィブリノゲン製剤等の止血剤と呼ばれるもので、ほぼ完全に感染力を奪う処理が一九九四年まで導入できず、それ以前に製造された製剤を投与された方がC型肝炎に感染した可能性が極めて高いといわれております。  津久見市でも感染者がいるとのことですが、薬害肝炎につきましては、現在テレビや新聞などで大きく報じられているとおり、国においての問題となっており、国と製薬会社も一部責任を認めて被害者を救済する動きもありますので、今後も国の動向を注意していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。  次に、(二)妊婦の無料健診について、ア、多くの自治体で無料健診の回数を増やしていますが、本市も取り組むべきではありませんかについて、お答えいたします。  先ほど、清水議員さんからのご質問で答弁しましたように、現行の二回から五回へと拡大していきたいと考えております。  次に、四点目の「不要入れ歯回収BOX」の設置についての(一)「不要入れ歯が世界の子どもたちを救う!」キャンペーンに協力できませんかについて、お答えいたします。  古い入れ歯を寄付して恵まれない子どもたちの役に立てようと昨年十二月にNPO法人日本入れ歯リサイクル協会が設立されました。  従来、入れ歯は作っても数年もすると歯肉の変化などで違和感が生じ、作り変えることが多く、古くて使われなくなった入れ歯はリサイクルされず廃棄処分されております。回収した入れ歯から金属を回収し、収益金を寄付金としてユニセフを通じて発展途上国の子どもたちのための毛布や予防接種の注射針などに使われ、また、一部は市社会福祉協議会で地域福祉の増進に役立てられています。当市としましては、入れ歯回収BOXの設置について、検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  原尻都市建設課長。 ○都市建設課長(原尻育史郎君)  五点目の災害復旧についての(一)青江川災害復旧の進捗についてお知らせくださいについて、お答えいたします。  青江川の災害は、平成十九年七月十四日に来襲した台風四号により、下青江地区中町の河川護岸が、五十メートルにわたり被災いたしました。この災害は、青江川の水位が「氾濫注意水位」以上に達したため、河川災害として大分県が災害復旧に当たっています。  工期は、平成十九年十一月六日から平成二十年二月二十三日までを予定しており、現在、早期完成に向け急ピッチで工事が進められているところです。  また、平成十九年九月十五日の台風十一号により被災した、上青江地区栄町の市道長野区画線一号の道路兼用護岸三十九メートルについては、早期に着工する予定です。この災害が、青江川の水位が「氾濫注意水位」に達していなかったため、道路災害として津久見市が復旧に当たります。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  再質問を行います。  順番を少し変えて質問をしたいと思います。  薬害事件にまつわる医療費助成の件でございますが、ご存知のとおり、今日十三日に大阪地裁において和解案が提案される模様でございます。しかし、これまでの経緯を見てみますと、国側の方が東京地裁判決の基準に従って賠償をしたいという形での和解案になってくるんではないかというふうに報道されております。度々新聞などでも報道されておりますが、厚生労働省の倉庫の中に、この薬害に感染したであろう四百十八名のリストが眠っておりました。これだけの感染者を特定できるだけのものがありながら、これが公表されなかった。この事件が起こって、訴訟が起こりました。この訴訟の間にも五十六人の方が亡くなってるというふうにいわれております。こういう薬害事件、命に関わるものというのは一刻を争うこういう性質のものであります。  先ほど、国の動向を見て対応したいというふうな答弁がありましたけども、実際に命が一日一日削られてる、この状況からして、国の責任を認めるまで待ちましょうと、本当にこれでいいのかどうか。地方自治体の務めというのは、市民の命と暮らしを守る、これをまず最前線に置かなければ私はいけないと思うんですけども、その辺は国に歩調を合わせて対応しますということでは私は納得いきません。もう一度その件に関して、何らかの方法を考える、又は津久見市として何らかの対策をとるつもりはないのかどうか、もう一度お伺いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  お答えいたします。  先ほど申し上げましたように、国の動向を注視していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  これはくどいようですが、地方自治体の務め、これは地方自治法の中に、その第一条二項の中に「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図るとともに、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものである。」というふうに、この地方自治の基本的なことを謳っております。これからいたしましても、市民のことについては、やはり地方自治体が一番責任を負わなきゃならない。この原則を踏み外してしまったら、市民の命や財産を守ることできるでしょうか。私は、国がちゃんと責任を認めて賠償するのを待つのではなくて、一時的にその治療費又は生活費を市が一度立て替えると、それから国に対しても強く要望していく、住民の命が脅かされてると。このような薬害で犠牲者がいるわけですから、これは当然、市民のための自治体であるのであれば、これは自治体の長として市長が国に強く訴える、そしてちゃんと責任をとらせるということが、私は大変重要なことではないかと思います。そういう観点からも、こういう地方自治のあり方をしっかりと踏まえた対応はとれないでしょうか、もう一度お伺いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  まだ因果関係というものもはっきりしておりませんので、そういう点も踏まえて、また国のこれからの動向、それに対してどうするかということは必要だと思いますので、それを踏まえて協議したいと思っております。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  具体的に、今その感染されてる方がどういうふうな状態にあるかと申しますと、夫婦で年金暮らしです。月々の生活もそんなに余裕がない。同じその産院で、同じ被害を受けた方が大分にもう一人いらっしゃいます。その方は経済的に少し余裕がありますので、一か月にいっぺん東京まで治療に行ってるそうです。大変な経済的な負担が伴います。今、津久見市在住の六十代の女性なんですけど、三年前に身体が大変だるいということで、それで病院に行ってみたら、検査の結果C型肝炎に感染してると初めてわかったそうです。そのために、治療を早くしなくちゃいけないというふうなことであったんですけれども、残念ながら経済的に生活が苦しいということで、これまでずるずる延ばして、苦しくなったら病院に行って診てもらって診察してもらうということを繰り返しやってたわけですけども、とうとう医者から、このまま十分な治療をしなければ肝硬変、今慢性肝炎なんですが、肝硬変になってこれはもう手の施しようがなくなってしまうというふうに宣告されたそうです。そこまでもう追い詰められてしまったもんですから、福祉事務所長のところに行きました。何とか医療保護を受けることができないかどうか、何とか生活の目処を立てることができないかどうかということを相談しましたけども、残念ながらそういうことができなかった。  このような状態の中で、もうやむにやまれず病院に入院して、一か月ぐらい入院されたそうです。その間の医療費も大変高くて、五万円ぐらいの請求があったそうですけども、全額払えなかった。これでまた頭抱えてしまって、もう一度福祉事務所へ行きました。やはり保護の対象にはならなかった。今、そうこうしながら、いっぺん退院して通院してるそうですけれども、一回当たりその診療費が一万円の負担だということで、生活を取るのか治療を取るのかというふうな選択も迫られてるわけです。もう病気そのものも治療が大変だと言ってます。今、インターフェロンという薬を使って治療してるそうですけども、このインターフェロンという薬には大変な副作用があって、うつ病になってしまったりとか、食欲不振、頭痛ですね、吐き気があると。仕事ももう、家事もなかなかうまくできない。大の男でも逃げ出したくなるんじゃないかというようなそういう苦痛を伴う治療をしてるそうです。  こういうふうなもう待ったなしの状態で今いるわけです。これを国の動向というようなそんな悠長なことはもう現実的には言っていられない、こんな状況なんですね。  これについて、大変言い方は悪いんですけどもね、私は行政も加害者の一人ではないかというふうに思うんです。と申しますのは、介護保険、それから国民健康保険税払っています。それがなかったらまた治療できませんので、そういうところも、これだけ追い詰められていながら、そういう減免の制度も受けられないというふうな今状況なんです。弱ってる人をさらに追い討ちをかけるというふうなことが本当に許されるのかどうか、その辺ではいろんな方法を考えていただきたい。  一方では、国民健康保険税の第七十七条に、減免制度というのがあります。この条文はこれまで度々話題にしておりますのでおわかりかと思いますけども、大変ハードルが高い、そういう減免を受けるにはなかなか難しいところがあります。そういうところをね、最終的には市長の判断であります。やはりこれは、市長にどうしても実態をもっと詳しく聞いていただいて、その辺の相談を、じかにやっていただきたいなと思うんですが、よろしいでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  一応担当課ともう一度協議していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  この件については、是非一生懸命やってほしいと思います。  これまでも国のいろんな薬害の問題が起こりました。皆さんご記憶に新しいエイズの問題、非加熱製剤ですか、そういうふうな問題もこの前ありました。少し前になりますが、サリドマイドの問題、スモン病の問題、ヤコブ病だとか様々な問題が起こったんですが、どうも国のやることというのは被害者の立場に立たないですね。なるべく小さくしていこうというふうなものが、意図的なものが感じます。これと言っても、これは国のことですからここで言っても始まらないんでしょうが、厚生省の方からそういう製薬会社に天下りがたくさん行ってるというふうなものも無関係ではないというふうに思います。  こういうふうなことが起こっておりますので、国を頼れないという実情がありますので、是非お願いいたします。  次にいきます。  妊婦の無料健診についてですが、これは二回から五回へと前向きなご答弁がございました。さらに、やはり標準的には十四回の検診をした方がいいんではないかというふうなことがあるものですから、その辺は、これは不可能なのかどうか、もう一回その辺をお尋ねしたいと思います。  十四回に増やすということはだめなんでしょうか。 ○議長(西村徳丸君)  中津留健康推進課長。 ○健康推進課長(中津留和昭君)  新年度において五回に増やすということなので、それをまた十四回となると、また他市等の動向も見ないと、動向も見ていきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  これも是非ですね、皆さん思いは同じと思います。少子高齢化対策、これだけ人口が減ってるわけですから、その一助にでもなるようなことを対策をとらなければ、まますます人口問題、地域の高齢化社会問題に直結する問題でありますから、これも真剣に取り組んでいってほしいと思います。  それでは、合併について、合併問題について再度お伺いいたします。  この合併問題については二〇〇五年、平成十七年ですね、三月までに大分県で五十八市町村あった自治体を十四にするというふうな方向で進みました。最終的には十八の市町村になったわけですけども、この合併問題、基本的にどういうふうな形で捉えるか。これはやはり将来を左右することであります。私は地方自治法、先ほどから地方自治法を何回も言うんですけども、七十一項のその規定によって行われる廃置分合、これを基本に置くわけですけれども、実際合併するとその廃置分合が変わっていくということになるわけですね。  その廃置分合を考えるときにどう、何を基準として考えるか。これは総務省の地方制度調査会ですか、その中でも度々出されるんですけども、基礎自治体のあり方というふうなものが度々出てきます。この基礎自治体というものはどうあるべきかということをね、まず念頭に置いてこの合併問題を捉えていかなければならないというふうに基本的に思うわけでございます。  これまで、後藤市長というのは、話の端々に基本的な考え方をちりばめながら考えてるんだなというふうなものをこれまで感じました。逆に、合併したくないためにそれをまた上手に使ってるような節もございましたけども、津久見市長は、この基礎自治体、基礎的な自治体というのはどういうふうな考えをもってるのか、その辺のもし考えがあるんだったら教えていただきたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  国が示した試案で、一番効率的な人口規模はどのくらいかといったときには、五万人以上ということは一応基本的に考えてるようでございます。私個人がそれを研究したわけではございませんけれども、その数字を考えたうえで、私は五万以上の自治体を目指すべきだということは、一番効率的ではないか、ではなぜ効率的な自治体をつくるかということは、国が今財政的に困難に陥っていましたので、要するに国から出す金を少なくするという行革の手段として、そういう効率的な自治体をつくる、五万以上の自治体をつくるということに沿ってくださいというのがこの平成の大合併だと、そう私はとらえております。  確かに、津久見市は今二万二千の中で他市と同じようないろんな施設を持ってやらなければいけない、確かに効率が悪うございます。そういう中で、今津久見市は臼杵市との合併をにらんでるわけでございますけれども、これは私が先ほど言いましたように、臼杵市にただ単に合併してくださいと言った覚えは一度もありません。まず合併をする方が効率的ではないか、そのためには任意合併協議会を作って、その中で話をしましょうということを言って、やっと任意合併協議会ができたわけです。その中で今いろんな資料を出し合ってきている状況で、まだその資料が整っておりません。そういう段階で、任意合併協議会を作って将来は合併しなきゃいけないけども、今すぐ合併するのは困難だと言っている後藤市長が、つい先日の新聞には、合併しないで自立した方がいいのではないかという言葉が出たと言いますけども、これは任意合併協議会の会議上での言葉ではございませんので、いちいち私はそれに反応しようとは思っておりません。  臼杵市と津久見市が試算の中で、十五年先には、現在両方で六万六千ある自治体でございますけれども、十五年先には五万を割るんじゃないかということも考えられます。それから面積的にどうかというと、佐伯市が九百六十キロ平米ぐらいあります、八万八千人でございます。津久見市と臼杵市は三百九十ぐらいで六万六千という規模ですから、私はそういう意味では、無理のない面積、無理のない人口規模だと思っております。そういう意味で、私は将来的な五万以上ということも含めながら、合併を考えたらどうかという意味で合併を述べているわけでございます。  ですから、後藤市長が言うように、お互いに努力して行革を行い、そしていい形で合併しましょうというのは、私は何ら反対ではございませんので、今それに向かって頑張ってるわけでございます。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  まさしく効率的な自治体の効率論を、これは総務省も出しております。まさしくそれに沿った考えだなというような感がいたしますけども、一応市民の方からは、合併しないと津久見は夕張みたいになってしまう、そういうふうに思ってる方々もたくさんいらっしゃいます。もう財政再建団体に陥ってしまって、津久見は大変なことになるというふうに言う人もいます。私はそうではないと思うんですけども、もう一度市民の方に耳を傾けてほしいんですが、行財政改革をこれにはもう津久見市は限界があるのか。もう単独でやっていくには、将来どうしても無理があるのかどうか。財政破綻してしまうのかどうか。その辺の津久見市の将来が多分こういうふうになってしまうだろうというふうな危険性がもしあるとすれば、そういう市長もお考えを持ってるのかどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  国の示した合併の案の中には、要するに合併して効率的な行政組織をつくってくれということですので、合併をしないとじゃあどうなるかということが大事だと思います。  それで、まだはっきりした形は出ておりませんけども、合併したら特例債を出します、合併したらあれを認めますということで、やはり合併に対する有利なものがあるということは、合併を勧めてる。これは国の方針ととっております。その方針に沿わなくて、合併をしません、効率は悪いですよ、だけど国からの交付金はちゃんとくださいというのは、なかなかこれは難しいことだと思います。そういう意味で、やはり私は合併はしなければいけない、合併をしなかったときに、あなた方はそれでやれるんですねということにやはり国がなってくると思います。  平成十六年までに合併法というのがありました。それから五年後までの合併新法、要するに十七年から二十一年までが合併新法であります。今、その中で私は合併をしようと、試みて努力しているわけですが、そこは国も県もちゃんと認めてくれております。その中で努力している行革も、それから職員数の削減もちゃんと認めてくれております。その中でちゃんとした交付金などもいただいております。今はそれで何とかやっているんですけども、じゃあ二十一年度を過ぎたときに国が果たして新新法を作るかというと、先日、総務省と話した中では、それは無理じゃないかと、十年かけて合併してくださいというのに合併しないんだから、もうそれ以上国が面倒みる必要はないんじゃないかなという考え方もあるそうです。  そして、その二十一年度までは、過疎債というのがございます。それは合併特例債と同じように、三割負担の有利な過疎債というのがございますけども、それもどういう形になるかわかりません。それもなくすという方針があります。そういう中で津久見の将来を見たときに、本当に、今の財政状況でやっていけるんだろうかというような不安があります。本当だったら、三年先、五年先の絵が描けるぐらいの、要するに財政なり交付金の状況を国が示していただければ、我々もそれなりに絵を描いてちゃんとしたことが言えるんですけども、国は直前の年にならなければ、こうなりますよと言わないような状況の中で、それを推測しながら一生懸命行革していくというのが、今やらなければいけないこと、そういう意味でやっております。その行革も、やはり最初の三年間、上回った形ができました。これはスタートですから頑張ればそれだけのものはできますけども、もうある程度やってきたものもありますし、もうこれ以上どうしようもないものも確かにありますので、十九年も二十年も含めての二年間というのは大厳しいものがあると私は自覚しております。  その後の、二十一年を過ぎた後がどうなるかということが絵が描けないという状況の中で、着々とやっていくしかないと、今はそうみております。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  先行き不安の話が出ておりましたけれども、確実に津久見市には限界があると、破綻してしまうというふうなことというのは、今のところわからないということでよろしいでしょうか。  それでは質問に戻りますけども、本当にこの合併を推進していいのかどうか、私は大変疑問に思います。合併相手がまた、臼杵市で本当に大丈夫なのかどうか、そういうふうな不安がございます。  私は、先日、日出町の工藤町長にお会いすることができました。向こうは単独で今やっております。財政規模も津久見市よりは僅かに少ない、人口的には少しまた向こうが多いというふうな形なんですけども、財政状況というのはそんなに大差はないというふうな思いをいたしました。資料をいろいろと調べてみたんですけども、経常収支比率で見まして、十八年度決算の結果ですが、大分県十八市町村の中で、津久見市は指標では九十三・五、八番目ですね、臼杵市は十番目で九十四・一、実質公債費比率が津久見市が十四番目、十五・三ですね、臼杵市が県下最下位十八番目、十七・四、さらにまた借金も、地方債の残高ですが、津久見市は県下で五番目、それから臼杵市は十番目に多いというふうな形になっています。  これからしていきますと、津久見市よりも臼杵市の方が財政的に今のところ厳しい状態にあります。間違いなく。これを合併相手として選んでいくということが、本当に将来大丈夫なのかなというふうな率直な意見がございます。その辺では、将来臼杵市と合併をすれば財政的に大丈夫だというふうな、そういうふうな根拠のあることは掴んでいるのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  国の方針で合併がございます。それに沿ってやっていけば、無理な交付税の措置は行われないし、やっていけるということがありますので、臼杵市はそういう点では、合併していて慌てていないということが現実にあると思います。津久見市の方は、合併をしていないということが一つのハンディでございます。これから今大変に問題になっております、例えば繰上償還であるとか、退職手当債、それから金利の厳しい借入金というのが津久見市にもあります。そういうものをなるべく金利の安い方に借り換えられないだろうかということで、借換債などそういうものもお願いする中で、国が何を見るかというと、まず合併をするかどうか、行革をしているかどうか、そして職員数を減らしているかどうかというのを見ているわけです。  津久見の場合は、後者の二つは何とか今のところはやってきております。しかしながら、やはり合併をしていないというハンディがございます。そういう意味で、やはり合併しているとそれなりの交付税をきちんと付けてくれるというふうに信じております。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君。 ○八番(知念豊秀君)  私はちょっと吉本市長が頼りなくてしかたがないんですが、この合併で、全国でやっぱりしない市町村たくさんあります。これ一つの例ですけども、福島県の矢祭町ご存知かと思います。その当時、合併しないで単独でやっていくんだというふうにぶち上げた町長さんがいらっしゃいました。大変有名になったわけですけども、その町長さん、根元良一さんという方が、この合併に際して合併しないと言ったものですから、総務省の方からわざわざ説得に来たということでございますが、そのときに彼はどういうふうなことを言ったかといいますと、国は今一千兆円余りを超える借金を抱えてるではないか、膨大な借金を抱えていて、またさらに借金を上乗せして合併の優遇措置に持ち込んでいくというのはこれはおかしいと、そんなお金もらったって、たった十年間の夢幻、手切れ金みたいなものではないか、こんなふうに総務省の言っていることを批判しております。そういうことで、国のやっていることは今後信用できないと、だから単独でやっていく、合併しないで自分のところのことは自分たちで頑張っていくんだというふうな決意をしてるわけです。  こういう国に頼るということが、本当にこれから大丈夫なのかどうか、その辺の認識がしっかりしたものがなかったら大変だと思います。  合併の問題についてなのですけども、合併したら何とかなるというふうにおっしゃいましたけども、この合併特例法の中身を是非よく見てほしい。この中身は大変なからくりがありまして、合併したら十年後からは毎年交付金が減ってきます。これはもうご存知だと思うんですけども、これ十六年目になってくると、合併しなかったところと同じように減されてしまいます。こういうふうになったときに、合併で暫くは息をついていたものが、また合併しなかったところと同じような条件になってしまうということは、本当にやっていけるのかなというふうな疑問をたくさん持っていらっしゃいます。この辺を十分に考えていかないと、もうこの間いろいろなやり繰りをして、事業で使ったものの償還金が、これから雪だるま式に戻ってくると、合併したから、国の言うとおりやったから安心だというふうな、その安易な考え方というのは私はいかがなものかというふうに思うんです。その辺を、しっかりとしたものを持っていないと、私は合併すればもっと大変なことになるのではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  ですからその十年の間に、効率的な行財政体制を確立してくださいということなんです。十年の間にそれをしなきゃいけない。いろんな交付税の特例も受けられなくて努力しなければいけない。市民の感情として、市民の感覚としてまだまだ市に、ああしてください、こうしてくださいというそういった感覚の中でそれをやっていくというのは大変だと思います。矢祭町の例が挙がりましたけれども、私も矢祭町を調べてみました。昔から、自分たちで何でもやっているんです。例えば町道二キロを町民が出て材料だけもらってやっている、庁舎もいつまでも大事に使っている。そういうふうにやはり市民なり町民が力を出してきている。恐らく十年後から交付金が減ってきましょうけども、それまでに体制をつくるという考え方の中で、私は是非その先に合併をしていてその体制をつくっていこう。合併しないでその体制をつくっていけるということがよければいいのですが、合併をするという中で、効率的になりますので、体制をつくりやすいと思っているんです。
     ですから、行革をします。それから効率的にやっていく中で、先に体制をつくっておいて、一生懸命効率化を図っていって、十年後にはそうなれるようなものを、合併しないでやるよりも、先にそういうふうに、要するに世帯が二つ寄り添えば、それは交付税は減るかもしれないですけども、効率性というのは上がってくると思うんです。それを私は目指した方がいいのではないかというふうな感じで合併を捉えております。 ○議長(西村徳丸君)  知念豊秀君、合併の議論はですね、大いにするべきだと思うのですが、十三時九分に始まりましたので、あと二分ぐらいだと思います。よろしくお願いいたします。 ○八番(知念豊秀君)  今日はもう最後合併だけでこうして終わることになってしまいそうですが、合併したところの周辺部はほとんどが悲鳴を上げています。もう報道されてるとおり、大変なことになってる。私が行った野津もそうでした。佐賀関もそうでした。実際話を聞いてみたら、合併しなければよかったというふうな率直な答えがたくさん戻ってきました。行政のための合併なのか、市民のための合併なのかということを考えたら、私は自ずと答えは出てくると思います。例えば姫島村などは合併しない、財政的に大変苦しいはずなのに、村自体が元気でやってるというふうにいわれています。合併したところの方が元気がなくて、合併しないところの方が元気がある、これは何かもう吉本市長の論理からするとおかしな話になるんじゃないかと思いますけれども、要は心意気が、自分たちの街は自分たちで守るんだというふうなものがなかったら、やはりね、合併に頼ってしまって、あとはもう野となれ山となれというふうになってしまいそうな気がするんです。  これは日出の町長も言ったんですが、もう一度県や国から、合併しないとまた交付税減らして、追い詰めるぞというふうに言われたらどうしますかと、そういう質問をしましたら、「そのときはそのときだ。なってみないとわからないけれども、まあ今のところ合併しない間に力を蓄えて、そのときには相手を飲み込むぐらいの力を今のうちにつけていきたい」というふうな心意気を語っていました。やはりそういうふうにしてしっかりと根ざしたものを持っていかないと、後藤市長も言ってるとおり、ゴールを何か合併に持っていってるというふうなものが印象が大変強いです。そういうふうになってしまったのでは、これはもう市民も職員も皆やる気をなくしてしまうんではないかというふうな気がいたします。  そういった意味では、合併しないでもいいようなスタンスもしっかりと持ちながらいくのかどうか、その辺を最後にお聞きして終わりたいと思います。 ○議長(西村徳丸君)  吉本市長。 ○市長(吉本幸司君)  勿論合併をしなくていいなんて私は言えませんけども、勿論そういう覚悟でやっております。やはり合併するときには、お互いがそこで遜色のないような形にしておかないと対等な話もできません。そういう意味で、私は今臼杵市はどうだこうだと知念議員はおっしゃっていますけども、そこのところも踏まえて、津久見の財政状況はちゃんとしていきたいとそう思っております。 ○八番(知念豊秀君)  はい、終わります。 ○議長(西村徳丸君)  本日は以上をもって延会いたします。  明日十時に再開いたします。  よろしくお願いいたします。                  午後四時十一分 延会  地方自治法第百二十三条第二項の規定によりここに署名する。       津久見市議会議長       署名議員       署名議員...