臼杵市議会 > 2022-03-24 >
03月24日-05号

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  1. 臼杵市議会 2022-03-24
    03月24日-05号


    取得元: 臼杵市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-11
    令和 4年  3月 定例会---------------------------------------令和4年臼杵市議会3月定例会会議録(第5号)---------------------------------------  令和4年3月24日   -----------------------------------    令和4年3月24日(木曜日)午前10時開議   ----------------------------------- 1.議事日程第5号  第1 委員長報告(付託諸議案) 質疑、討論、採決  第2 委員会提出議案第1号 上程、説明、質疑、討論、採決  第3 委員会提出議案第2号 上程、説明、質疑、討論、採決  第4 議員派遣の件について   ----------------------------------- 1.本日の会議に付した事件  日程第1 委員長報告(付託諸議案) 質疑、討論、採決  日程第2 委員会提出議案第1号 臼杵市議会委員会条例の一部改正について       上程、説明、質疑、討論、採決  日程第3 委員会提出議案第2号 臼杵市議会基本条例の制定について       上程、説明、質疑、討論、採決  日程第4 議員派遣の件について  日程追加 若林純一議員に対する辞職勧告決議の動議 上程、説明、質疑、討論、採決   -----------------------------------   出席議員(18名)       1番  河野 巧          2番  川辺 隆       3番  匹田久美子         4番  内藤康弘       5番  伊藤 淳          6番  梅田徳男       7番  広田精治          8番  戸匹映二       9番  奥田富美子        10番  若林純一      11番  長田徳行         12番  久藤朝則      13番  大塚州章         14番  大嶋 薫      15番  武生博明         16番  吉岡 勲      17番  牧 宣雄         18番  匹田 郁   -----------------------------------   欠席議員(なし)   -----------------------------------事務局職員出席者   局長          平山博造   次長          後藤秀隆   副主幹         高橋悠樹   主査          大井智香子   -----------------------------------説明のための出席者   市長          中野五郎   副市長         田村和弘   教育長         安東雅幸   教育次長兼教育総務課長 後藤誠也                      政策監(民生担当)   政策監(総務・企画担当)加島和弘               小坂幸雄                      兼部落差別解消推進人権啓発課長   政策監(福祉保健担当)               杉野 等   消防長         亀井英樹   兼保険健康課長   政策監(商工・観光・農林水産業担当) 財務経営課長      荻野浩一               佐藤一彦   -----------------------------------          午前10時00分 開議 ◎事務局長(平山博造君) ただいまの出席議員は18名であります。 ○議長(匹田郁君) ただいま報告のとおり定足数に達しております。 よって、本日の会議は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元に配付しております議事日程表のとおり議事を進行いたしますので、よろしくお願いいたします。 なお、議場内においては、飛沫感染リスク低減のため、お手元に配付しております不織のマスクをご使用ください。また、アクリル板を設置している各席においても、マスクを着用して発言するよう併せてお願いいたします。 なお、今定例会では、30分を目安に換気を行い、議場内の感染防止対策を図りますので、ご報告いたします。   ----------------------------------- △日程第1 委員長報告(付託諸議案) 質疑、討論、採決 ○議長(匹田郁君) 日程第1、第4号議案から第28号議案のうち、第16号議案から第20号議案を除く各議案及び請願第1号を一括議題といたします。 これより委員長の報告を求めます。 建設産業委員長。     [建設産業委員長 長田徳行君登壇] ◆建設産業委員長(長田徳行君) 皆さん、おはようございます。建設産業委員長の長田徳行です。 本3月定例会において建設産業委員会に付託をされました議案2件について、去る3月11日に委員会を開催いたしましたので、その審査経過と結果についてご報告申し上げます。 まず、第11号議案 臼杵市農業後継者育成に関する条例の廃止については、就農に向けた研修等に関する支援が国において実施されていることに伴い、本条例を廃止しようとするものであります。 審査の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 次に、第14号議案 市営土地改良事業の施行については、野津町八里合の田城地区において、効率的かつ安定的な畑作農業の実現に向けて市営土地改良事業を実施するため、議会の議決を求めるものであります。 審査の過程で、委員より、本地区は水田及び畑地となっているが、高収益作物へ転換することでどの程度の収益の改善につながるかという質疑があり、執行部より詳細な答弁がありました。 審査の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 以上で建設産業委員会に付託を受けました議案2件について、審査経過と結果報告を終わりますが、議員皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(匹田郁君) 教育民生委員長。     [教育民生委員長 久藤朝則君登壇] ◆教育民生委員長(久藤朝則君) 教育民生委員長の久藤朝則です。 本定例会におきまして教育民生委員会に付託を受けました議案4件と請願1件につきまして、去る3月11日に委員会を開催し、執行部より説明を受け、慎重に審査いたしました。その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 第8号議案 臼杵市国民健康保険税条例の一部改正につきましては、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴い、未就学児の被保険者均等割合額の軽減額を定め、その他規定の整備を行うものです。 審査の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 第9号議案 臼杵市医学生等奨学資金に関する条例の一部改正につきましては、臼杵市の奨学生を支援するため、返済期間の取扱いを改善し、民法の一部を改正する法律による成年年齢の引下げに伴う規定の整備を行うものです。 委員より、臼杵市で奨学金制度を利用し、職に就いた方の有無や、本議案は臼杵市の奨学生ですが、医師会から出ている分については猶予期間があるのか等の質疑があり、実際に市内医療機関で職に就いた実績があること、奨学金は臼杵市と医師会が折半で負担しており、臼杵市に返済してもらい、臼杵市から医師会へ返済するとの説明がありました。 審査の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 第10号議案 臼杵市子ども医療費の助成に関する条例の一部改正につきましては、現在の小・中学生の通院に係る一部自己負担金を撤廃し、制度の拡充を図るものです。 審査の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 第12号議案 臼杵磨崖仏管理条例の一部改正につきましては、磨崖仏岩体の凍結防止や防犯対策など適正な保存管理を図るため、古園石仏、山王山石仏並びにホキ石仏第1群及び第2群の公開時間を午前9時から午後5時までと見直すものです。 委員より、公開時間変更に伴う商店への説明についての質疑があり、執行部より詳細な説明がありました。 審査の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 次に、請願第1号 市立小・中学生の健全な成長、発達のための教育活動を求める請願につきましては、臼杵市議会先例、申合せにより、請願の紹介議員が本委員会の委員であることから、審査の結果、審議未了といたしました。 以上で教育民生委員会に付託を受けました議案4件と請願1件についての審査経過と結果の報告を終わりますが、議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(匹田郁君) 総務委員長。     [総務委員長 大塚州章君登壇] ◆総務委員長(大塚州章君) おはようございます。総務委員長の大塚州章です。 本定例会におきまして総務委員会に付託を受けました議案6件につきまして、去る3月11日に委員会を開催し、執行部より説明を受け、慎重に審査いたしました。その審査の経過と結果についてご報告いたします。 第4号議案 臼杵市行政組織条例等の一部改正についてですが、令和4年度の組織編成を実施するため、関係条例の改正を行うものです。主な内容としましては、産業促進課おもてなし観光課を統合・強化して産業観光課を設置し、また地域共生社会の実現や地域振興、移住・定住のさらなる推進に向け、新たに地域力創生課を設置するものです。 次に、第5号議案 臼杵市職員の育児休業等に関する条例の一部改正についてですが、国家公務員において、妊娠・出産・育児等と仕事の両立支援のための措置が講じられることとなり、総務省から、地方公務員においても同様の措置について要請があったことから、育児休業を取得しやすい勤務環境の整備等の措置を講じるものです。 次に、第6号議案 臼杵市大学生奨学資金に関する条例等の一部改正についてですが、平成30年6月に民法の一部を改正する法律が公布され、本年4月1日から成年年齢が20歳から18歳へと引き下げられることから、用語を修正する必要が生じた条例について、規定の整備を行うものです。 次に、第7号議案 臼杵市個人情報保護条例等の一部改正についてですが、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律により、個人情報の保護制度が大きく改正されることとなり、現在、民間、国、地方など立場に応じて多数制定されている個人情報保護の法律や条例が、段階的に個人情報の保護に関する法律へと一元化されることとなったことから、本年4月1日付で改正の影響を受ける条例について、規定の整備等を行うものです。 次に、第13号議案 臼杵市消防団員等公務災害補償条例の一部改正についてですが、年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴い、金融公庫が実施する担保貸付事業が廃止されることから、規定を整備するものです。 最後に、第15号議案 臼津広域連合規約の変更についてですが、国の要綱等の廃止に伴い、臼津広域連合において実施予定のない事業を規約から削除するなど、見直しの必要が生じていることから、規約の変更協議について、臼杵・津久見両市議会の議決を求めるものです。 各委員より、条例改正前と比較して育児休業を取得しやすくなるかについての質疑や、個人情報を扱う区長や民生委員は今回の条例改正に左右されるのかといった質疑があり、執行部より、それぞれ明確な説明を受けました。 審査の結果、全議案とも特に異議なく、全会一致で可決すべきものとして決しました。 以上で総務委員会に付託を受けました議案6件についての審査経過と結果の報告を終わりますが、議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(匹田郁君) 予算委員長。     [予算委員長 戸匹映二君登壇] ◆予算委員長(戸匹映二君) 予算委員長の戸匹映二です。 本3月定例会において予算委員会に付託されました令和4年度当初予算に関する議案8件につきまして、去る3月14日と15日に委員会を開催し、審査を行いました。その経過と結果についてご報告いたします。 初めに、令和4年度当初予算編成の背景及び概要ですが、本市の財政状況は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済環境の悪化で、歳入の法人市民税の減額、また人口減少による納税者数の減少による個人市民税の減額が見込まれます。令和4年度は、感染症の影響がなかった令和元年度と比較して、約1.3億円の一般財源の減少見込みとなっております。 歳出においては、近年の大型事業の実施により、借入金の返済などの公債費が増加、社会保障関係費の増による扶助費の増加、感染症対策に伴う費用の増加などで厳しい収支見込みが予想されます。 このようなことから、令和4年度の当初予算編成の基本的考えとしては、これまで以上に厳しい事務事業の取捨選択を行う中で、中長期の展望を見据えた選択と集中の経営管理を図るという考えの下、令和4年度の当初予算編成方針として、以下の5項目が示されました。 1、新型コロナウイルス感染症に対応した新しい生活様式の実践と定着に向けた施策を進め、感染症拡大防止対策社会経済活動への支援を講じる。2、市民ニーズを把握し、人口減少の抑制に資する事業を重点とした施策を展開する。3、行財政適正化へ向け、経常経費の見直しを図り、一方でICTやAI・RPAを活用した自治体デジタル化を推進し、業務の効率化・省力化と市民サービスの向上を図る。4、普通建設事業を令和3年度公共施設整備5か年計画査定額内としつつ、市内の災害対応能力の向上への事業を計画し、また脱炭素化に向けた取組を図る。5、安定的な財政運営に向け、財源の確保に努めるとなっております。 令和4年度の歳入歳出予算総額は227億7,298万5,000円となっております。予算総額の対前年比は19億3,492万3,000円の増で、合併後最大の予算規模となっております。予算増の主な要因としましては、ピーマン選果場防災施設整備事業清掃センター周辺環境整備事業などの大型事業の取組により、普通建設事業が前年比11億6,990万3,000円、47.4%の大幅な増となったことによるものであります。 令和4年度の主な事業内容としましては、総務関係では、ワクチン接種事業をはじめ、コンビニ証明発行システム対応事業荘田平五郎没後100年プロジェクトへの補助、社災センター内に非常用発電設備等を整備し、大規模な災害時に緊急消防援助隊や自衛隊などの活動拠点を整備する防災施設整備事業などです。 次に、民生関係では、臼杵市清掃センター周辺環境整備事業として、最終処分場跡地パークゴルフ場として整備するための工事費の予算などとなっております。 福祉保健関係では、子ども医療費の助成を拡充し、小・中学生までの入院・通院費を令和4年7月から完全無料化とする子ども医療費助成事業保育士等就労応援金事業などの予算となっております。 インフラ関係では、諏訪山の総合公園にキッズトイレを新設する総合公園整備事業などです。 産業関係では、ユネスコ食文化創造都市としての各種取組を支援する食文化創造都市推進事業臼杵城泊推進事業ピーマン選果場増設などの次代へつなぐ園芸産地整備事業補助金など、産業振興に係る事業予算などとなっております。 教育委員会事務局関係では、デジタルドリル教材の導入、福良ケ丘小学校臼杵西中学校野津中学校をモデル校として、電子黒板の試験導入などの予算となっております。 消防本部では、消防ポンプ自動車や軽救急自動車の配置に伴う消防自動車等整備事業などであります。 その他、契約検査課、会計課、選挙管理委員会事務局監査委員事務局農業委員会事務局議会事務局も含め執行部より各予算内容について説明がありました。 事業予算説明の後、質疑に入り、総務関係では、委員より、災害情報ボックス整備事業での整備箇所について、全国フットパス臼杵大会への補助内容について、コンビニ証明発行などのスマート自治体事業について、避難通路整備事業補助金の補助条件についてなど、多くの質疑が行われました。 民生関係では、臼杵市地域再生可能エネルギー導入目標策定事業について、パークゴルフ場整備についてなどの質疑が行われました。 福祉保健関係では、子供のPCR検査等が受けられる小児科体制確保の臼杵市感染症拡大防止対策事業支援金について、地区集会所建設事業補助金について、老人憩の家施設補修工事費について、また下南保育所園舎等の解体工事に伴う施設整備工事費について質疑が行われました。 産業関係では、食文化創造都市推進事業について、土づくりセンター施設整備事業について、八町大路街路灯改修事業補助金について、稚魚放流事業などの漁業振興対策事業補助金について質疑が行われました。 教育委員会事務局では、デジタルドリル教材使用料などについて質疑が行われました。 消防本部では、防火水槽有蓋化などの消防施設整備費について、ドローン等の備品購入など器具費の内訳等について、軽救急車の整備などの消防自動車等整備事業について質疑が行われました。 一般会計予算の全ての質疑に対して、執行部より詳細な説明が行われました。 次に、特別会計の議案審査が行われ、第22号議案から第28号議案の各特別会計当初予算について執行部より説明があり、質疑が行われました。 全ての説明と質疑の終了後、最初に第21号議案臼杵一般会計予算に対する反対討論、賛成討論が行われ、起立採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものとして決しました。 次に、第22号議案から第28号議案の各特別会計当初予算について、採決の結果、特に異議なく、全会一致、原案のとおり可決すべきものとして決しました。 以上で予算委員会に付託を受けました議案8件の審査経過と結果の報告を終わります。 ○議長(匹田郁君) 以上で委員長の報告を終わります。 議場内換気のため、5分間休憩いたします。          午前10時28分 休憩   -----------------------------------          午前10時33分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 これより委員長の報告に対する質疑を行います。     (なし) ○議長(匹田郁君) 以上で質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 5名の議員から討論の通告がありますので、この発言を許可します。 広田議員。     [7番 広田精治君登壇] ◆7番(広田精治君) 議席番号7番、日本共産党の広田精治です。 私は、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算について、理由を述べて、これに反対いたします。 予算案は、新型コロナ感染症対策をはじめ、国保税の子供の均等割減額が反映しており、また中学校卒業までの医療費の完全無料化など、大変評価をされるものとなっています。市民の命、暮らしを守る、今後、市政運営の前進を期待されるというふうに考えています。 しかし一方で、見過ごすことのできない問題もあり、本予算に反対をいたします。 第1に、マイナンバー関連予算が1億円計上されていることです。 マイナンバー制度は、日本に住む全ての国民、外国人に生涯変わることのない12桁の番号をつけ、様々な機関や事務所などに存在する国民一人一人の個人情報を名寄せできるようにして、これを行政などが活用するものです。政府が国民一人一人に生涯変わらない番号をつけて、多くの分野の個人情報をひもづけして利用できるようにすること自体、プライバシー権の侵害の危険を持つ重大な問題だと考えています。 本来、個人に関する情報は、本人以外にむやみに知られることのないようにすべきものです。現在の高度に発達した情報化社会では、国家や企業などに無数の情報が集積されており、本人の知らないところでやり取りされた個人情報が本人に不利益な使い方をされるおそれがあります。そのため、現在は、自分のどんな情報が集められているかを知り、不当に使われないように関与する権利、いわゆる自己情報コントロール権プライバシー権として認められるべきだと考えられるようになっています。 日本弁護士連合会は、「社会保障番号」制度に関する提言で、「米国の社会保障番号プライバシーに重大な脅威を与えていることは広く知られている。」「あらゆる個人情報が、社会保障番号をマスターキーとして検索・名寄せ・データマッチングされ、個人のプライバシーが『丸裸』にされる深刻な被害が広範に発生している。」「社会保障番号身分証明性を悪用されて、『成りすまし』をされたりする」被害も広がっていると指摘をして、日本への社会保障番号導入に反対を表明しました。 実際、アメリカでは、社会保障番号の流出、不正使用による被害が全米で年間20万件を超えると報告されています。同じ制度がある韓国でも、2006年に700万人の番号が流出して、情報が売買され、大問題となりました。イギリスでは、労働党政権下の2006年に導入を決めた国民IDカード法、これが人権侵害や膨大な費用の浪費のおそれがあるとして、政権交代後5年で廃止されました。マイナンバー制度をしゃにむに推進する日本政府の姿勢は、世界の流れにも逆行しています。 今後、金融資産の保有状況、医療情報、介護情報、固定資産などの保有など、多くの分野の個人情報をひもづけする方向が示されています。各省庁では、戸籍事務、旅券事務、預貯金への付番、医療、介護、健康情報、自動車登録などにも番号の利用範囲を拡大していく検討が進められています。 日本共産党は、マイナンバーカードそのものの危険な問題点はもちろん、国民が必要としていない制度を押しつけるやり方はやめるべきだと考え、制度の廃止を一貫して求めてまいりました。こうした立場から、関連予算の計上となっている令和4年度予算案に賛成することはできません。 第2に、民生費、社会福祉総務費の中に、消耗品費に任意団体の発行する機関誌800冊もの大量購入費が計上されていることです。 数ある任意団体の一つを特別扱いして予算を編成することは大きな問題です。自治体として、税金の使い方は全ての市民、団体に対して公正・公平でなければなりません。 市内には、様々な分野に多くの任意団体があり、運動しています。それぞれの目的に向かって運動し、臼杵市もこうした団体の運動の、少なくない団体に対して、目的を共有しています。臼杵市は非核宣言都市であり、平和を願うまちです。核兵器廃絶を願って運動している団体があります。平和を求め、憲法9条を守れと運動する団体もあります。また、障がい者差別をなくそう、LGBT差別をなくそう、ジェンダー平等を求めて運動している団体など様々です。そうした団体の掲げている目的を、本市も共有しているはずです。 しかし、こうした任意団体の機関誌・紙、雑誌の購入は、していないはずです。どうして、任意団体の一つである部落解放同盟の雑誌「部落解放」だけを大量に購入しているのか。これでは、自治体の税金の使い道の公平性確保が崩れてしまいます。直ちに改めるべきだと考えています。 第3に、民生関係費最終処分場跡地整備工事費、いわゆるパークゴルフ場の建設費が2億円を超えて計上されています。 私は、公共性の高い水道事業などの運営に自治体が責任を持って運営することは必要、当然だと思います。しかし、スポーツ・レジャー産業に自治体がお金を出し、経営に乗り出すようなことは反対です。 しかも、令和2年12月定例会に示された単年度の収支見込みは、プレー代収入が僅か260万円。これに対して、年間の維持費、管理費が1,500万。ざっと計算して、毎年1,240万円もの大幅な赤字を出すというものです。幾ら、高齢者の健康増進に役立つ、高齢者福祉のためといっても、ビジネスの基本的な能力を持たない自治体がビジネスに手を出し、結局のところ、赤字の穴埋めを税金でする、成り立たない事業計画を強引に推し進めるものではないでしょうか。 高齢者の健康増進を言うのであれば、貴重な税金を毎年発生する赤字の穴埋めに使うのではなく、全市的に広く行われている高齢者のゲートボールやグラウンドゴルフの会場となって荒れているあの空き地やグラウンドの整備予算にこそ使うべきだと思います。 また、最終処分場建設・運営に協力をいただいた地元への感謝の思いは、地域の道路整備とか、そういった形でお返しすることも十分可能だったのではないでしょうか。 以上のように、私は第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算について、反対します。議員各位のご賛同を心からお願いして、私の反対討論を終わります。 ○議長(匹田郁君) 大塚議員。     [13番 大塚州章君登壇] ◆13番(大塚州章君) 議席13番、大塚州章です。 第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算について、賛成の立場で討論いたします。 地方自治体にとって、今やデジタル社会をできるだけ早期に実現することは必須の課題であります。 平成27年10月5日に、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律が施行されました。この法律に基づき、マイナンバー制度の推進及びマイナンバーカードの普及促進につきましては、国において閣議決定され、主要政策の柱になっています。 また、心配されるセキュリティー対策としましては、マイナンバーカードのICチップ内にはプライバシー性の高い個人情報は記憶されていないことから、重要な個人情報が流出することは現状ではあり得ません。 したがって、行政手続のオンライン化では、マイナンバーカードを活用し、本人確認を行うことで、税の申告、児童手当の手続、各種証明書のコンビニ交付など、市民にとって利便性の向上につながっていくことは間違いありません。 さらに、今後、運転免許証、その他国家資格証等、マイナンバー制度の拡充が予定されており、市民生活のさらなる利便性の向上や手続の簡素化が進むものと考えられることから、令和4年度末までにほとんどの住民がカードを保有することにより、デジタル社会の基盤がつくられると思います。 その普及促進に要する経費につきましては、全額国庫補助金ということもあり、以上の観点から、引き続き取り組むべきことに賛成するものです。 次に、民生費、社会福祉費、社会福祉総務費について、本予算は部落差別解消推進・人権啓発課において、市民の人権意識の高揚を図り、部落差別問題をはじめとする様々な人権課題の啓発を広く行うために必要なものだと考えます。 以上の理由をもちまして、第21号議案の賛成討論といたします。議員皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(匹田郁君) 河野議員。     [1番 河野 巧君登壇] ◆1番(河野巧君) 議席番号1番、河野 巧です。 私は、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算のうち、4款衛生費、2項清掃費の中の14工事請負費1億9,500万円、施設整備工事費について、修正を求めることも含め、予算について反対させていただきます。 令和2年の秋頃、初めて執行部より、臼杵市旧不燃物最終処分場跡地の利用について検討している旨の説明を受けました。これまでの経過の中で、該当する跡地は一般廃棄物が埋め立てられていること、そのため跡地は引き続き監視が必要なこと、また地表から約1メートル下に全面の遮水シートが埋設されており、これを傷めることなどの制約から、建築物や構造物、植林を避ける利用方法とのことでした。 これまで、該当する久木小野地区、中臼杵地区の方々には、大変ご迷惑をおかけしてきた施設だともお伺いしております。その点については、大変地域の方々にはご迷惑をおかけしてきたものと改めて感じております。 しかしながら、今回、3月定例会では、当時、お話ししていた工事費は約2億3,000万円でした。先ほどの1億9,500万円のほかに、計画では2か年で2億9,000万円と、当初の予定よりも約6,000万円増加しております。 先ほど、広田議員も言われたように、当時からオープンしてからの収支についても、収入は約260万円の見込み、支出は約1,500万円と試算されており、これを計算しますと、毎月約100万円以上の赤字となります。 先ほど、予算委員長の戸匹議員よりも委員長報告がありましたように、令和4年度は、感染症の影響がなかった令和元年度と比較して約1億3,000万円の財源の減少見込みとなっていること、歳出においては、近年の大型事業の実施により借入金の返済などの公債費が増加、社会保障関係費の増により扶助費の増加、感染症対策に伴う費用の増加などで厳しい収支見込みが予想されていますとの報告でした。 また、本日、職員の方々の異動内示が行われると思いますが、現在、臼杵市でも、人口減少により職員の数も大変減ってきております。先ほどお話しした毎月約100万円を超す赤字を計算するに、職員の方々を2人採用できる内容ともなっています。それを考えますと、どうしてもこのままこの事業を進めていいのか、もう一度立ち止まって、収支についての見直し、利用者の掘り起こし、維持費の削減等についても検討する余地は残っていると思います。 これまでも、こういった質問をする中で、建設を行いながら予算、収支のことを検討されるという答弁もありました。それでは私は遅いと思っています。事業を進める上で、どれぐらいの収入があって支出があるのか、これは経営する上でも大変重要なものです。そういった予算に対することも、明確な答弁は今のところありません。そういった意味からも、まだまだ検討する余地がある、そういう意味で時期尚早だと考えます。 以上のことで、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算につきましては、反対の意見を述べさせていただきました。議員皆様方のご賛同、よろしくお願いいたします。
    ○議長(匹田郁君) 川辺議員。     [2番 川辺 隆君登壇] ◆2番(川辺隆君) 議席2番の川辺 隆です。 私は、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算について、賛成の立場で討論を行います。 今回の議案、令和4年度臼杵市一般会計予算では、清掃センター周辺環境整備事業に関連する予算として、パークゴルフ場の整備に係る予算が計上されております。 久木小野地区においては、昭和50年代から、旧臼杵市のごみの焼却施設、不燃物の埋立施設、リサイクル施設の全てのごみ処理施設を受け入れていただいております。この間、様々な問題もあり、地域の皆様にはご迷惑をおかけし、このたびようやく地域の方々はもとより、市民にとっても明るい話題となる施設の建設に着手できる段階になりました。 今回、整備されるパークゴルフ場については、高齢者の生きがいづくり、市民の健康づくりとして、さらには世代間の交流やコミュニティづくり等、様々な効果が期待される施設であると考えております。 一方で、運営費並びに収入見込みにつきましては、令和2年10月の全員協議会において、執行部より基本計画に基づく概算が示されたところでありますが、維持管理費用は、どのような施設においても一定の費用支出は発生するものであり、採算性のみを見て判断するべきではないと考えております。 特に、今回の施設に関しましては、もともと不燃物処理場立地の際に地元と公園整備を約束したものであり、時間の経過の中で、時代に即した形でパークゴルフ場の整備をとの要望となり、これに応えるための施設であります。 こうした地元との約束、また市民にとって様々な効果をもたらす施設であることに加え、県南初のパークゴルフ場公認コースであることから、市外からの来場者や各種大会の誘致も大いに期待できますし、愛好者団体設立も具体化していると聞き及んでいますことから、市民の機運も盛り上がってくるのではないかと考えております。 また、執行部によりますと、これまでも久木小野地区並びに中臼杵地区においては、その都度経過説明を行っているとのことですので、今後も地元地区への丁寧な説明をお願いするとともに、市内外に向けても広く誘客を促すための積極的な情報発信を期待するものであり、市議会としても全面的に協力していく必要があると考えております。 パークゴルフ場がもたらす効果を前向きに捉え、地元はもとより、市民一体となって整備を進めていくべきものと考えますので、本議案に賛成するものであります。 以上のことから、議員各位のご賛同をどうかよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(匹田郁君) 伊藤議員。     [5番 伊藤 淳君登壇] ◆5番(伊藤淳君) 議席番号5番、伊藤 淳です。 私は、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算について、賛成の立場で討論を行います。 まず初めに、令和4年度臼杵市一般会計については、喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症対策のほか、これまで取り組んできた人口減少・人口流出の抑制、また市内経済の発展等に資する施策の充実、発展させる予算など、臼杵市総合計画に掲げる諸施策の実現に向け、必要となる施策を十分に踏まえた予算編成となっていると思います。 中でも、人口減少問題の克服に向けては、これまでの課題と成果を踏まえた移住・定住施策や子育て施策の拡充に係る予算のほか、新たな宅地開発や住環境への取組、中学生までの医療費の無料化等の予算が計上されております。 また、産業振興の取組としては、長年の懸案事項でありましたピーマン選果場整備に関する予算をはじめ、有機野菜等のさらなる推進のほか、ユネスコ食文化創造都市として食文化のさらなる醸成と次のステップへ進めていくための予算、さらにこれを生かすための観光のまちづくりに向けた予算も計上されております。 さらに、コロナ禍による新しい社会づくりが求められる中で、マイナンバーの推進と併せ、デジタル化、ネットワーク化への対応や、脱炭素社会に向けた新たな取組に対する予算等も計上されているところであります。 このように、本予算については、臼杵市まち・ひと・しごと創生総合戦略の重点プロジェクトへの取組について、その効果を検証し、引き続き実施する予算や拡充すべき予算、また新たな事業等、将来を見据える必要となる予算が計上されており、その結果、当初予算としては、総額において合併以降最大の予算規模となっていますが、財源の確保並びに将来の財政運営を見据えた予算編成がされており、中野市長より、本定例会初日での提案理由説明、また一般質問での答弁にもありましたように、新時代に向けた優しく力強い臼杵市づくりに挑戦し、住み心地一番のまちづくりの発展に向けて、確かな成果を収める1年にするための予算であると力強い言葉をいただいたところであり、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思っております。 以上のことから、私は、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算についての賛成討論といたしますが、議員皆様方のご賛同をどうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(匹田郁君) 以上で討論を終結いたします。 ここで10分間の休憩をいたします。          午前11時06分 休憩   -----------------------------------          午前11時16分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 これより採決を行います。 第4号議案から第28号議案のうち、第16号議案から第20号議案を除く各議案及び請願第1号のうち、ただいま討論のありました第21号議案を除く各議案については、委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) ご異議なしと認めます。 よって、第4号議案から第28号議案のうち、第16号議案から第20号議案を除く各議案及び請願第1号のうち、第21号議案を除く各議案については、委員長報告のとおり決しました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果第4号議案臼杵行政組織条例等の一部改正について原案可決第5号議案臼杵市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について原案可決第6号議案臼杵大学生奨学資金に関する条例等の一部改正について原案可決第7号議案臼杵個人情報保護条例等の一部改正について原案可決第8号議案臼杵国民健康保険税条例の一部改正について原案可決第9号議案臼杵医学生等奨学資金に関する条例の一部改正について原案可決第10号議案臼杵子ども医療費の助成に関する条例の一部改正について原案可決第11号議案臼杵農業後継者育成に関する条例の廃止について原案可決第12号議案臼杵磨崖仏管理条例の一部改正について原案可決第13号議案臼杵消防団員等公務災害補償条例の一部改正について原案可決第14号議案市営土地改良事業の施行について原案可決第15号議案臼津広域連合規約の変更について原案可決第22号議案令和4年度臼杵市水道事業会計予算原案可決第23号議案令和4年度臼杵市下水道事業会計予算原案可決第24号議案令和4年度臼杵石仏特別会計予算原案可決第25号議案令和4年度臼杵市浄化槽整備推進事業特別会計予算原案可決第26号議案令和4年度臼杵市国民健康保険特別会計予算原案可決第27号議案令和4年度臼杵市介護保険特別会計予算原案可決第28号議案令和4年度臼杵市後期高齢者医療特別会計予算原案可決請願第1号市立小・中学生の健全な成長、発達のための教育活動を求める請願審議未了 ○議長(匹田郁君) 次に、第21号議案 令和4年度臼杵市一般会計予算については、委員長報告のとおり決することに賛成諸君の起立を求めます。     [起立せる者多数] ○議長(匹田郁君) 着席願います。 起立多数であります。 よって、第21号議案については、委員長報告のとおり決しました。-------------- △議決結果      議案番号件名結果第21号議案令和4年度臼杵市一般会計予算原案可決   ----------------------------------- △日程第2 委員会提出議案第1号 上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(匹田郁君) 日程第2、委員会提出議案第1号 臼杵市議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。 提案者の説明を求めます。 議会運営委員長。     [議会運営委員長 大塚州章君登壇] ◆議会運営委員長(大塚州章君) 議会運営委員長の大塚州章です。 ただいま上程されました委員会提出議案第1号 臼杵市議会委員会条例の一部改正につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 本件につきましては、本年4月から市が組織機構の編成を実施することに伴い、総務委員会及び建設産業委員会の所管事項を変更する必要が生じたため、所要の改正を行うものであります。 議員皆様方のご賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明を終わります。 ○議長(匹田郁君) 以上で委員会提出議案第1号についての説明を終わります。 これより質疑に入ります。     (なし) ○議長(匹田郁君) 以上で質疑を終結いたします。 なお、ただいま議題となっております委員会提出議案第1号については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託をいたしません。 これより討論に入ります。     (なし) ○議長(匹田郁君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 委員会提出議案第1号については、原案のとおり決することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) ご異議なしと認めます。 よって、委員会提出議案第1号については、原案のとおり可決されました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果委員会提出議案第1号臼杵市議会委員会条例の一部改正について原案可決   ----------------------------------- △日程第3 委員会提出議案第2号 上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(匹田郁君) 日程第3、委員会提出議案第2号 臼杵市議会基本条例の制定についてを議題といたします。 提案者の説明を求めます。 臼杵市議会基本条例検討特別委員会委員長。     [臼杵市議会基本条例検討特別委員長 吉岡 勲君登壇] ◆臼杵市議会基本条例検討特別委員長(吉岡勲君) 臼杵市議会基本条例検討特別委員会委員長の吉岡 勲です。 ただいま議題となりました委員会提出議案第2号 臼杵市議会基本条例の制定につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 議会並びに議員それぞれの活動の原点は、どのような時代、環境下にあっても市民から負託された役割と責任をしっかり果たし、期待される成果を収めることであります。 地方自治制度における二元代表制の下、首長と対等の関係の機関としての臼杵市議会は、選挙により選ばれた市民の代表者である議員の活動により運営される議事機関であり、市民のために最良の意思決定を導き出す重要な責務を担っています。 地方分権社会において、地方公共団体の権限や機能が拡大する中、議会の果たすべき役割と責任は一層重要となってきております。 こうした中、臼杵市議会は市民により分かりやすく、身近に感じられる議会運営、開かれた議会の実現を目指し、公正性、透明性、信頼性を確保しながら、二元代表制における議会の権能を十分に発揮していかなければなりません。 このため、議員は、不断の自己研さんと自らの政策立案能力の向上に努め、議員相互の自由な討議を重んじながら、臼杵市議会を構成する一員としての責務を十分に認識して活動していく必要があります。 その責務を全うし、持続的に議会改革を推し進めていくことを市民に約束するため、本条例を臼杵市議会の最高規範として提案するものであります。 この臼杵市議会基本条例は、お手元に配付のとおり、前文のほか、第1章の総則から第2章、議会及び議員の活動原則等、第3章、議会と市民との関係、第4章、議会と市長等との関係、第5章の議会の機能強化等にわたり、18の条文から構成されております。 また、本条例の施行期日につきましては、令和4年4月1日からとするものであります。 以上、議員皆さんのご賛同をお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(匹田郁君) 以上で委員会提出議案第2号についての説明を終わります。 これより質疑に入ります。 1名の議員から質疑の通告がありますので、この発言を許可します。 若林議員。     [10番 若林純一君登壇] ◆10番(若林純一君) ただいま、議会基本条例検討特別委員会の吉岡委員長より提案理由の説明がありましたが、お伺いしたい点がありますので、よろしくお願いします。 議会基本条例の第6条、議員の活動原則であります。 「第6条 議員は、次の原則に基づき活動するものとする。」と規定されておりまして、その1番に「法令、条例、規則、申合せ事項を遵守すること。」と規定されておりますが、法令につきましては国会の議決を経て定められるものであるというふうに理解をしております。条例につきましては、臼杵市議会の議決を経て定められるものというふうに理解をしております。 ここで言う規則、申合せ事項というものにつきましては、具体的に何を指しておるかがこれでは判然といたしませんので、ご説明をお願いします。 ○議長(匹田郁君) 吉岡委員長。     [臼杵市議会基本条例検討特別委員長 吉岡 勲君登壇] ◆臼杵市議会基本条例検討特別委員長(吉岡勲君) 先ほど質問がありましたので、答弁いたします。 議員の活動原則第6条第1項第1号についてですが、市民から選ばれた議員が各種の法やルールを守ることは公職として当然のことであります。 ここで言う規則については臼杵市議会会議規則、申合せ事項については臼杵市議会先例及び申合せ、また議会運営委員会等で定められた議会運営に関する申合せであります。 以上です。 ○議長(匹田郁君) 若林議員。     [10番 若林純一君登壇] ◆10番(若林純一君) 再度質問をさせていただきます。 私が最初に質問をした論点につきましては、その規則とその申合せ事項がどのように定められるのか、どういう手続を経て定められるものであるのかということをお伺いしたかったわけです。 法令、条例は、議会の場において議決を経て定められますので、これについては何ら疑う余地はないんですけれども、規則や申合せ事項に従いなさいと、ルールを守りなさいということは分かりますが、このルールというものが、どのような審議あるいはどのような手続を経て定められるものであるのか、そこがはっきりしなければ、議員として、条例にこのように規則や申合せ事項を遵守することと、遵守しない場合は条例違反ですよと、6条に違反しますよという規定になっておりますので、この規則と申合せ事項というものがどういう定められ方をするものであるかということについては非常に重要な問題でありますので、そこを明確にしていただかなければ、この条例案の提案にあたって非常に疑義を残すところでありますので、そこを明らかにしていただきたいということであります。よろしくお願いします。 ○議長(匹田郁君) 吉岡委員長。     [臼杵市議会基本条例検討特別委員長 吉岡 勲君登壇] ◆臼杵市議会基本条例検討特別委員長(吉岡勲君) 若林議員の再質問にお答えいたします。 近年の議会運営において、ルールを守らない議員が目につきますが、これに対し、特別委員会の委員から、この条項を、議会基本条例の中に条文として入れるべきだという意見が多数ありました。 全ての申合せ等の決定事項は、議員の中の多数決で決定しております。民主主義の大原則であります。49対51でも、51の意見を通し、49の反対の方はそれに従っていくべき内容であります。ですから、民主主義の大原則を守りながら、議会運営諸原則等を決めさせていただいておりますので、民主主義の政治をよろしく理解していただきたいと思います。 ○議長(匹田郁君) 以上で質疑を終結いたします。 なお、ただいま議題となっております委員会提出議案第2号については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託をいたしません。 これより討論に入ります。 3名の議員から討論の通告がありますので、この発言を許可します。 若林議員。     [10番 若林純一君登壇] ◆10番(若林純一君) 私は、この条例に反対の立場で討論をさせていただきます。 先ほど、委員長から説明がありましたが、多数決で決まったルールに従うのは当然だという説明でしたけれども、その多数決で決める決め方は非常に曖昧であります。議会運営委員会で決まったと言いますが、議会運営委員会は限られた運営委員で構成され、その定められる過程はオープンではありません。 具体的に言えば、一番分かりやすい例で言えば、今定例会においてはマスクをしましょう、鼻までマスクをしてください、それが議会運営委員会で多数決で決まりました、そう言われましたので、どういう理由ですかと私は尋ねたかったんですが、それを答えていただける場もありませんでした。そういうルールが適用されて、申合せ事項を守らない議員は議場から出ていってもらう、あるいはしゃべらせない、そういうことが行われております。 加えて、本条例において、それを守らない場合は条例違反だと。これまでは、申合せ事項を守らない、けしからん議員ということでしたけれども、この条例が可決されれば、条例違反を犯す議員だというふうに烙印を押されてしまいます。 私が言っておるのは、人に守らせるルール、つまり人の行動を制限するルールであれば、きちんとしたオープンな議論が行われて、その後に多数決が行われて決まれば、私もそれは議会のルール、つまり議決を経て条例化され、あるいは法律となったことについて、それを破るということについては潔しとはいたしません。 しかし、見えないところで多数決で決まったからと言われて、ああ、そうですかということを守ることは私は納得できません。     [発言する者あり] ◆10番(若林純一君) しかも、いや、うるさいな、やじはやめてください、しゃべりにくいので。すみません、ばかとか言うのはやめてもらえませんか、これ神聖な議場なので、そういうやじを飛ばされると非常にしゃべりにくいので、川辺議員、やめてもらえますか。 ○議長(匹田郁君) ご静粛にお願いいたします。 ◆10番(若林純一君) よろしくお願いします。 それで、この条例がこのまま可決されたときに、私が危惧する、先ほど委員長が先例及び申合せに書かれたことを守ってもらいたいという話でしたので、私がここに、手元に、先例、申合せというのがありますけれども、これが決まったときに若干危惧するところがありますので、説明をしながら反対の理由としたいと思います。 まず初めに、先例、申合せの中に、提出する意見書案、決議案は、順番で各会派の代表者2名ずつが賛成者となるものとする。意見書案、決議案がこの議場に提案されるまでに、会派代表者会議という会議の中で多数決が採られます。この会派代表者会議というものは、表に出る会議ではありません。 私、決議案を提出したいということで、提出をさせていただきました。ところが、その決議案については、会派代表者会議の多数決の中で否決をされ、議案として提出がされませんでした。それで、私は、私の出した決議案に対して、こういう会派は反対でしたということを公表いたしました。私の議員だよりに書いて公表いたしました。そしたら何が起こったか。 ○議長(匹田郁君) 休憩いたします。          午前11時41分 休憩   -----------------------------------          午前11時42分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 若林議員、簡略してお願いいたします。     [10番 若林純一君登壇] ◆10番(若林純一君) できるだけ簡略にしたいと思います。 続きを述べます。 先ほど申しましたように、会派代表者会議の中で否決されましたので、こういう会派は反対でした、こういう会派は賛成でしたということで、私の議員だよりに書いて配りました。 そしたら、議員辞職勧告決議を受けたわけです。この議員辞職勧告決議の中に、「令和3年4月、若林純一議員の広報紙(春夏号)の内容に、不備があること及び議員の想像による文章が掲載されており、臼杵市議会に対する誤解を生む恐れがあると認められることから」と…… ○議長(匹田郁君) 休憩いたします。          午前11時43分 休憩   -----------------------------------          午前11時44分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 若林議員、文章は机の上に置いてお話しください。そして、簡略してお願いいたします。     [10番 若林純一君登壇] ◆10番(若林純一君) じゃ、今の件については簡略化してもう言います。 だから、そういう申合せに反対すると、そういう扱いを受けるリスクがあるということです。これが条例化されたら、もっとひどいことになるなというのを危惧しています。 次に、心配しているのも申し上げます。 申合せで、本会議で発言の取消しをしたことがあるという申合せになっておりまして、本会議での発言、つまり一般質問で発言したことを取り消す場合、取り消すことができますよと。それは、人権、差別発言がカットできます。不穏当な発言については、カットなしを原則としますという申合せになっています。 私が6月定例会に、ワクチンを接種した後、副反応疑いで48歳の女性がお亡くなりになりましたねというふうに質問いたしました。そうしたら、その部分は非常に不……     [発言する者あり] ○議長(匹田郁君) 休憩いたします。          午前11時45分 休憩   -----------------------------------          午後1時32分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 先ほど行われました議会運営委員会からの報告を読み上げます。 臼杵市議会会議規則第55条第1項「発言は、すべて簡明にするものとし、議題外にわたり、又はその範囲を超えてはならない。」、第2項「議長は、発言が前項の規定に反すると認めるときは、注意し、なお従わない場合は発言を禁止することができる。」とあります。 委員会提出議案第2号の討論における若林議員の発言は、議題外にわたっており、その範囲を超えていると考えられます。この後の発言については、この点について留意し、簡明に発言をしてください。これを守っていただけない場合は、会議規則第55条により発言を禁止するよう当委員会として議長に進言いたします。 また、発言の内容に個人を特定するような不穏当な発言がありましたので、本会議が終了するまでに発言の取消しを申し出るよう若林議員に対し進言いたします。 以上であります。 よって、若林議員、討論については簡明に発言をしてください。 発言を許可します。 若林議員。     [10番 若林純一君登壇] ◆10番(若林純一君) 簡明にということですので、簡明を心がけます。 条例にあります申合せ事項を遵守しない場合は条例違反になるという、その申合せ事項の現状における臼杵市議会議員をどれほど抑制し、抑圧しているかということについては、申合せ事項の内容に触れないと、なかなか皆さんに伝わらないというふうな思いで今までお話をさせていただきました。 それで、あと2点ほど簡明に言いますと、一般質問についても、所属の委員会に関わる一般質問は自粛するというふうにされておりまして、やはり議員たるもの、一般質問については、所属の委員会のことであっても臨時的、緊急的にしたい場合がある。そういう場合においても、取扱いによって自粛しろと、それを質問したら申合せに違反しているじゃないかというような状況がありますので、それを条例違反というふうに言われたくないというのが一つであります。 もう一つは、市民の方々から請願が出された場合に、その請願の紹介議員として若林純一と書いたところ、若林純一はその請願に関わる委員会に所属しているんだから駄目だと、だからその請願は審議しないということになってしまいました。 この申合せ事項の中には、ほかに紹介議員になる人がいない場合はそれでもいいと書いてあるにもかかわらず、数の論理か何か分かりませんけれども、大切な市民からの請願を若林純一が紹介議員になっているから審査しない、オミット、要するにもう無視という形になっています。 そういう数の論理で、申合せ事項は、基本的には会派代表者会議、つまり会派を組んで、人数を抱えている会派の代表が出た場でいろいろ討議をして議会の中身を決めていく、それは言われるように仕方がないことであるかもしれませんけれども、条例の前文に書いてありますように、「市民のために最良の意思決定を導き出す重要な責務を担っている」というわけですから、最良の意思決定をするためには、議員はやっぱり自由闊達な発言の機会とか討議の機会を与えられないといけないというふうに私は思います。 ですから、第6条で法令に従え、条例に従え、それは分かります。しかし、どこでどういうふうに決まったか分からない、議員を縛る申合せ事項まで守れというふうに規定しているこの条例については、私はある意味、数の暴力だというふうに思っておりまして、先ほど委員長が言いましたけれども、数が多い、要するに多数決で決まったんだからおまえは従えと、その決まり方が、やはり少数であってもきちんとした意見を述べる場があって、それが公開されて皆さんが聞く中で多数決が行われて、若林、おまえの意見は少数だから決まったことに従え、それはもう民主主義の原則ですから従います。 しかし、今の申合せ事項というのは、会派代表者会議という密室の中で行われて決まっていることを出てきた…… ○議長(匹田郁君) 若林議員、先ほど来再三注意しましたが、なお議長の命令に従わないので、臼杵市議会会議規則第55条の規定により、若林議員の発言を禁止いたします。 自席にお戻りください。 ◆10番(若林純一君) それが、だから反対討論で……     [「休憩してください、休憩」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) 休憩いたします。          午後1時40分 休憩   -----------------------------------          午後1時42分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 若林議員はマスクを適正着用してください。 梅田議員。     [6番 梅田徳男君登壇] ◆6番(梅田徳男君) 議席番号6番、梅田徳男です。 私は、委員会提出議案第2号 臼杵市議会基本条例の制定について、賛成の立場で討論を行います。 提出議案の前文に示しているとおり、また先ほど検討特別委員会の委員長も述べられましたが、議会並びに議員それぞれの活動の原点は、どのような時代、環境下にあっても市民から負託された役割と責任をしっかり果たし、期待される成果を収めることであります。 これまで、この条例の制定を目指し、臼杵市議会基本条例検討特別委員会において14回にわたる検討委員会を開催し、当市議会のあるべき姿について論議を重ねてまいりましたが、当市議会は、市民により分かりやすく、身近に感じられる議会運営、開かれた議会の実現を目指し、また議員は当市議会を構成する一員としての責務を十分に認識し、二元代表制における議会の権能を十分に発揮していかなければならないと考えます。この条例は、その責務を全うし、持続的に議会改革を推し進めていくことを市民に約束するため、臼杵市議会の最高規範として制定するものであります。 以上のことから、委員会提出議案第2号 臼杵市議会基本条例の制定について、賛成討論といたします。議員皆様のご賛同をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(匹田郁君) 大塚議員。     [13番 大塚州章君登壇] ◆13番(大塚州章君) 議席番号13番、大塚州章でございます。 私は、委員会提出議案第2号 臼杵市議会基本条例の制定について、賛成の立場で討論いたします。 令和2年6月に、この条例について検討を行うため、臼杵市議会基本条例検討特別委員会が設置されました。その中で、議会基本条例についての研修や共通認識を持つために全議員に対しアンケートを実施するなど、当市議会の現状や課題について、きめ細やかに確認を行ってきました。以来、2年の歳月を費やし、委員会を開催し、当市議会にふさわしい議会基本条例とすべく論議を重ね、この条例案をつくり上げました。 さらに、人口減少時代に追い打ちをかけるコロナ禍の現在、閉塞感が広がり、人と人とのつながりが希薄になり、経済が回りにくい今こそ、基本条例に盛り込んでおります市民参加の機会の充実、執行部との議論を深める反問権などが今後の臼杵市づくりに生きてくると確信しております。 我々議員がつくり上げたこの条例を遵守していくことは、議員として当然のことであります。 提案理由にもありましたとおり、議会として議員の責務を全うし、持続的に議会改革を推し進めていくことを市民に約束するため、市議会の最高規範として制定を目指すこの条例についての賛成討論といたします。議員皆様方のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(匹田郁君) 以上で討論を終結いたします。 重ねて申し上げます。若林議員はマスクを適正着用してください。 これより採決を行います。 この採決は、起立によって行います。 委員会提出議案第2号については、原案のとおり決することに賛成諸君の起立を求めます。     [起立せる者多数] ○議長(匹田郁君) ご着席ください。 起立多数であります。 よって、委員会提出議案第2号については、原案のとおり可決されました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果委員会提出議案第2号臼杵市議会基本条例の制定について原案可決   ----------------------------------- △日程第4 議員派遣の件について ○議長(匹田郁君) 日程第4、議員派遣の件についてを議題といたします。 お手元に配付しております一覧表のとおり、議員派遣の申出があります。            議員派遣の件(令和4年3月定例会)●議員派遣(団体名等)  副議長 吉岡 勲●目的  第108回大分県市議会議長会定期総会●場所  大分市●期間  令和4年4月20日の1日間 ○議長(匹田郁君) お諮りいたします。 第108回大分県市議会議長会定期総会については、議員派遣の申出のとおり決定することにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) ご異議なしと認めます。 よって、第108回大分県市議会議長会定期総会については、申出のとおり議員派遣することに決定しました。 なお、やむを得ない事情による変更または中止については、その決定を議長に一任願います。 先ほど来、再三注意しましたが、なお議長の命令に従わないので、地方自治法第129条第1項の規定により、若林議員に対し、本日の会議が終わるまで議場の外に退去を命じます。     [10番 若林純一議員退席せず] ○議長(匹田郁君) お諮りいたします。 今期定例会で議決されました事件につきまして、その条項、字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、会議規則第43条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) ご異議なしと認めます。 よって、議決されました事件についての条項、字句、数字その他の整理につきましては、議長に委任することに決定しました。 ◆4番(内藤康弘君) 議長。 ○議長(匹田郁君) 内藤議員。 ◆4番(内藤康弘君) 発言の許可をいただきまして、誠にありがとうございます。 若林議員に対しまして議員辞職勧告の動議を提出したいと思います。 以上であります。 ○議長(匹田郁君) ただいま、内藤議員から若林純一議員に対する議員辞職勧告決議の動議が出されましたが、本動議には会議規則第16条の規定により、提出者のほか1人以上の賛成者が必要であります。 ここで本動議に賛成する議員の確認を行います。 本動議に賛成する議員の起立を求めます。     [起立せる者多数] ○議長(匹田郁君) ご着席ください。 起立多数であります。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。 休憩いたします。          午後1時54分 休憩   -----------------------------------          午後2時11分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。   ----------------------------------- △日程追加 若林純一議員に対する議員辞職勧告決議の動議 上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(匹田郁君) お諮りいたします。 若林純一議員に対する議員辞職勧告決議の動議を日程に追加し、議題といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) ご異議なしと認めます。 よって、本動議を日程に追加し、議題とすることに決しました。 改めて、若林議員については、既に地方自治法第129条第1項の規定により退去を命じておりますが、この際、地方自治法第117条の規定により除斥されますので、改めて若林議員に対し退場を求めます。     [10番 若林純一議員退席せず] ○議長(匹田郁君) 議会運営委員長より報告を受けておりますので、これを読み上げます。 議会は、市民の公共の利益、つまり公益性を優先して守らなければならない義務があり、そのため議会運営を円滑に進行させる必要がある。なぜなら、議会は地方自治法等に定められており、特に議会に付託を受けた議事や予算等の議案については審議を停滞させることはできず、特にコロナ禍による経済情勢への影響を踏まえると、議会の機能を止めることは市民が受けるべき権利を逸失させてしまうことになる。 したがって、議員が退席命令に従うことの有無に関係なく、議事を進行いたします。 若林純一議員に対する議員辞職勧告決議の動議を議題といたします。 提案者の説明を求めます。 内藤議員。 ◆4番(内藤康弘君) 議席番号4番、内藤康弘です。 議長からの発言の許可をいただきましたので、若林純一議員に対する議員辞職勧告決議について、案を朗読して提案理由の説明に代えさせていただきます。 決議案第2号 若林純一議員に対する議員辞職勧告決議 我々、臼杵市議会議員は、日本国憲法第93条に規定された「地方議会」の議員として、また市民の代表として選挙によって選ばれた公人として、市民の負託に応えるべく、法令を遵守し、高い倫理観と見識をもって、公職に就いていることを忘れてはならない。そして、市政の発展と市民の暮らしの向上のため、議論を尽くし、民主主義の原則に沿って意思決定を行う、合議制の機関として、定められたルールに則った議会運営に努めていかなければならない。 しかし、若林議員は、議会の要請に応えることなく、この議会のルールに反する言動を繰り返したため、議員としての規範意識が著しく欠如しており、議員としての品位と資質に欠けるとの判断から、令和3年9月30日の9月定例会において、議員辞職勧告が賛成多数で決議されたところである。しかしながら、若林議員は、市議として極めて重い辞職勧告決議に対して、これを受け入れないばかりか、その後も以下のとおり、議会のルール等に反する言動を続けている。 1.令和3年11月2日の全員協議会は、感染症対策についての研修の場として開催された。 これは、申し合わせ事項となっているにも関わらず、若林議員が「マスク適正着用の理由を説明してもらえない」と主張していたこともあり、臼杵市議会として感染対策の必要性について認識を深める目的で開催したが、若林議員は、「体調不良」を理由に欠席した。 しかし、報道機関の記者の取材では、「マスク強要の理由づくりに利用されると思ったので欠席した」と発言をしている。これは、市議会へ届け出た欠席理由と異なっており、地方自治法第137条の正当な理由のない欠席にあたる事案である。 2.令和3年11月8日の決算委員会において、若林議員は、申し合わせ事項に反し、会議中にマスクを外した。委員長の「適切なマスク着用」のルールの要請に応じることなく、マスクを正しく着用せず、再三の注意にも応じなかった上に、議題に関係のない発言を繰り返し、会議を紛糾させ、議事進行を妨げた。この行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条の「秩序保持に関する規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものであり、臼杵市議会会議規則第55条の「議題に関係のない発言はしてはならない」との規定にも反するものである。 さらに、委員長の指示に従わない行為に、委員長から退場を命じられるも、委員会終了時まで居座り続けた。この行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条の2の「秩序保持の規定」に反するものである。 3.令和3年11月30日の12月定例会において、若林議員は、議会運営委員会で決定された「12月定例会におけるマスクの適正着用」を求める申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに本会議場に入場し、着席。議長が開議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後、4度に渡り議長が若林議員に対しマスクの適正着用を指示するが、いずれも従わなかった。 さらに、議長の指示に従わない行為に、議長から退場を命じられるも、これにも従わず、議場に居座り続けた。これらの行為は、地方自治法第104条の「議長の権限」及び第129条の「議場の秩序維持の規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 この退場命令に背いた行為について、若林議員は、「退場するほどの理由とは思えない。」と議長の判断を否定し、自分の考えを優先させたことを公言している。これは地方自治法第129条の「議場の秩序維持のため、議長の判断と命令に従う義務がある」との規定に反するものである。 4.令和3年11月30日の12月定例会の予算委員会において、若林議員は、議会運営委員会で決定された「12月定例会におけるマスクの適正着用」を求める申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに予算委員会の会場に入場し着席。委員長が会議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後、4度に渡り委員長からマスクの適正着用を指示されるが、一切従わなかった。 さらに、委員長の指示に従わない行為に、委員長から退場を命じられるも、従わず、委員会が終了するまで居座り続けた。これらの行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条と第22条の2の「秩序保持に関する規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 5.令和3年12月7日から9日に行われた12月定例会の代表質問および一般質問において、議長が開議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも若林議員は従わなかった。その後、議長が若林議員に対しマスクの適正着用を指示するが、従わなかった。 さらに、議長の指示に従わない行為に、議長から退場を命じられるも、これにも従わず、議場に居座り続けた。これらの行為は、地方自治法第104条の「議長の権限」及び第129条の「議場の秩序維持の規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 6.令和3年12月13日の12月定例会の予算委員会において、若林議員は、申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに予算委員会の会場に入場し、着席。委員長が会議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後、再三に渡り委員長からマスクの適正着用を指示されるが、これにも従わなかった。さらに、委員長の指示に従わない行為に、委員長から退場を命じられるも、従わない上に、議事に関係のない発言を繰り返し、会議を紛糾させた。その後も、委員会が終了するまで居座り続けた。これらの行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条と第22条の2の「秩序保持に関する規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 7.令和3年12月21日の12月定例会において、議会運営委員会で決定された「12月定例会におけるマスクの適正着用」を求める申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに本会議場に入場し、着席。議長が開議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後も議長が若林議員に対しマスクの適正着用を指示するが、いずれも従わなかった。 さらに、議長の指示に従わない行為に、議長から退場を命じられるも、これにも従わず、議場に居座り続けた。これらの行為は、地方自治法第104条の「議長の権限」及び第129条の「議場の秩序維持の規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 8.令和3年12月21日の12月定例会において、若林議員に対する議員辞職勧告決議案の動議が決定されたが、若林議員が議長から命じられた退場命令に従わず、所定の日時まで議場に居座り続けていたため、審議未了とせざるをえない事態となった。この行為は、地方自治法第104条の「議長の権限」及び第129条の「議場の秩序維持の規定」に反するものである。 9.令和4年2月18日の全員協議会を、若林議員は無断で欠席した。全員協議会は議長が招集する公務であり、この公務の無断欠席は、市民の負託を受けた市議会議員としてあるまじき行為である。 10.令和4年2月21日の議員ゼミナールを、若林議員は無断で欠席した。議員ゼミナールは議長が招集する公務であり、この公務の無断欠席は、市民の負託を受けた市議会議員としてあるまじき行為である。 11.令和4年3月1日の3月定例会において、議会運営委員会で決定された「3月定例会におけるマスクの適正着用」を求める申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに本会議場に入場し、着席。議長が開議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後も議長が若林議員に対しマスクの適正着用を指示するが、いずれも従わなかった。 さらに、議長の指示に従わない行為に、議長から退場を命じられるも、これにも従わず、議場に居座り続けた。これらの行為は、地方自治法第104条の「議長の権限」及び第129条の「議場の秩序維持の規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 12.令和4年3月1日の3月定例会の予算委員会において、若林議員は、申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに予算委員会の会場に入場し、着席。委員長が会議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後、再三に渡り委員長からマスクの適正着用を指示されるが、これにも従わなかった。 さらに、委員長の指示に従わないとする行為に、委員長から退場を命じられるも、従わなかった。その後も、委員会が終了するまで居座り続けた。これらの行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条と第22条の2の「秩序保持に関する規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 13.令和4年3月8日、臼杵市議会の3月定例会に、ロシアによるウクライナ侵攻に対し平和的解決を求める決議案が上程されることに対して、若林議員は自らのSNS上で決議に反対する意向の表明を行っているが、その中で、「市議会ごときが」と議会を侮辱する書き込みをしている。これは臼杵市議会会議規則第151条の「議会の品位の尊重」の規定に反する行為である。 14.令和4年3月11日、本会議場において、防災訓練と東日本大震災の被災者への追悼行事が行われたが、若林議員は無断で欠席した。南海トラフ地震による大津波への備えが重要な課題である当市の議員として、その自覚が欠如しており、また、東日本大震災で被災された方々を思いやるという意識に欠けている、と言わざるを得ない。 15.令和4年3月11日の教育民生委員会において、若林議員は、申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに、着席。委員長から再三に渡り注意を受けたが従わなかった。 さらに、委員長の指示に従わないとする行為に、委員長から退出を命じられたがこれにも応じなかった。これらの行為は、臼杵市委員会条例第11条及び第22条の「委員会では委員長の指示に従わなければならないとの委員会での秩序保持の規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 16.令和4年3月14日の3月定例会の予算委員会において、若林議員は、申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに予算委員会の会場に入場し、着席。委員長が会議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後、再三に渡り委員長からマスクの適正着用を指示されるが、これにも従わなかった。 さらに、委員長の指示に従わないとする行為に、委員長から退場を命じられるも、従わず、委員会が終了するまで居座り続けた。これらの行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条と第22条の2の「秩序保持に関する規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 17.令和4年3月15日の3月定例会の予算委員会において、若林議員は、申し合わせ事項に反し、マスクを着用せずに予算委員会の会場に入場し、着席。委員長が会議の冒頭に「マスクの適正着用」を告げるも従わなかった。その後、再三に渡り委員長からマスクの適正着用を指示されるが、これにも従わなかった。 さらに、委員長の指示に従わないとする行為に、委員長から退場を命じられるも従わず、委員会が終了するまで居座り続けた。これらの行為は、臼杵市委員会条例第11条の「委員長の議事整理権及び秩序保持権」及び第22条と第22条の2の「秩序保持に関する規定」および臼杵市感染予防等に関する条例の規定に反するものである。 以上、若林議員が行ってきた行為は、臼杵市議会議員という公人の立場にありながら、「他者の権利を侵害しない範囲において、自己の権利を行使すべき」とする憲法第12条および第13条に規定された「公共の福祉」の概念、多様な主張が衝突し紛糾することを防ぐため議会内に設けられたルールを守るという「規範意識」、「ルール」に基づいて議論を尽くし、民主主義の原則に則って合意を図る」という議員としてのあるべき姿、社会人としての本来の倫理観について、もはや望めるものはないと判断せざるを得ない行為である。さらに、議会運営を妨げ、市議会の品位を汚し、市議会に対する市民の信頼を失墜させる行為を許すことはできない。 よって、若林議員は、自らの犯した事態の重大さを真摯に受け止め、自らの意思により、直ちに議員の職を辞することを重ねて勧告する。 以上、決議する。 令和4年3月24日 臼杵市議会 決議案は以上であります。議員皆様方のご賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(匹田郁君) 以上で提案者の説明を終わります。 ここで、ただいまの説明に対し、質疑及び討論の通告を受けるため、また議事整理のため、通告の締切りを14時50分までといたします。15時より再開いたします。 休憩いたします。          午後2時41分 休憩   -----------------------------------          午後2時59分 再開 ○議長(匹田郁君) 再開いたします。 これより質疑に入ります。     (なし) ○議長(匹田郁君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております本動議につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(匹田郁君) ご異議なしと認めます。 よって、本動議については、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。     (なし) ○議長(匹田郁君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決に入ります。     [「議長、退席させていただきます。有権者が判断するべきだと思います」と呼ぶ者あり]     [7番 広田精治議員、1番 河野 巧議員退席] ○議長(匹田郁君) この採決は、起立によって行います。 若林純一議員に対する議員辞職勧告決議の動議については、原案のとおり決することに賛成諸君の起立を求めます。     [起立せる者多数] ○議長(匹田郁君) ご着席ください。 起立多数であります。 よって、若林純一議員に対する議員辞職勧告決議の動議については、原案のとおり可決されました。-------------- △議決結果 --------------     議案番号件名結果決議案第2号若林純一議員に対する議員辞職勧告決議原案可決 ○議長(匹田郁君) 先ほど決議されたとおり、若林純一議員におかれましては、事の重大さを真摯に受け止め、自らの意思により、直ちに議員の職を辞することを勧告します。 令和4年3月24日 臼杵市議会議長 匹田 郁 以上で、今期定例会の日程は全て終了しました。 これをもちまして、令和4年臼杵市議会3月定例会を閉会いたします。          午後3時04分 閉会   -----------------------------------       令和4年3月24日 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。              臼杵市議会議長    匹田 郁              会議録署名議員    武生博明                 〃       牧 宣雄...