建設予定地は、
市役所西側の
別府公園文化ゾーンに決定いたしました。幅広い世代の
知的好奇心を満たすため、多様性のある別府が持つポテンシャルを有機的につなげることにより、それぞれの魅力を最大限に生かした誰もが利用したくなる
図書館等の
一体的整備を行うため、
基本計画の
策定作業に着手いたします。
次に、長年の
懸案事項である
公共施設の老朽化に伴う更新等の
進捗状況について報告いたします。
まず、「別府市
学校給食共同調理場」についてです。
現在の
学校給食施設及び設備は、老朽化の進行により更新が急務となっています。そのため、
学校給食施設及び運営のあり方について協議する「別府市
学校給食施設の
あり方検討委員会」を設置し、第1回委員会を1月25日に開催しました。別府市
学校教育施設等の
長寿命化計画を踏まえ、全5回の
検討委員会を経て方向性を決定します。
次に、4月に稼動する「別府市
リバーサイドオアシス春木苑」についてです。
リバーサイドオアシス春木苑は、これまでの
し尿処理施設としての機能に加え、新たに生ごみをあわせて処理することにより、脱水した汚泥を
ごみ焼却の効率を高める助燃剤として再資源化する施設となっています。
また、
地域住民の要望により設置する「別府市春木川ふれあい
交流センター」は、市民に
コミュニティー活動及び生涯
学習活動の場を提供すること、さらには災害時の
避難場所として活用することで、
住民福祉の向上を図ります。
次に、3月23日に
ビーコンプラザを主会場に開催します「市民・学生大同窓会」についてです。
市内にある4つの大学及び短期大学から毎年約1,600人の学生が卒業していますが、その多くは、別府を慕っているにもかかわらず別府を離れて就職しています。
市民・学生大同窓会を開催することにより、県外や海外で就職している卒業生に「里帰り」の場を提供し、市民や在学生、また
地域事業体と交流する中で、新たなビジネスチャンスや起業家の創出、
地元企業への就業の機会を設けるなど、優秀な人材の確保と新たな人の流れを創造します。また、多様な視点から本市の魅力や課題を洗い出し、別府の未来をともに考えることにより、別府に対する愛着心を育んでいきたいと思います。
さらに、市民・学生大同窓会を年中行事化とすることで、別府とのつながりを持つ多くの人材が育ち、世界中に拡大されることを目指します。
次に、諸課題の解決に向けた
組織体制についてです。
長寿社会への対応は、行政の重要な責務であると考えていますが、近年の
法改正等により
保健予防活動が縦割り化され、健康に関する類似した業務が複数の部署で実施されています。
現在、「ひとまもり、
まちまもり懇談会」により、市民の
健康づくりに対する意識の醸成に努めていますが、自助や共助だけでは解決できない
健康課題に対応するため、健康に関する事業等の
総合調整及び指導的な役割を担う部署が必要と考えています。分散化している健康に関する業務を整理統合することにより、切れ目のない支援ができる
組織体制について検討しているところです。
また、
ラグビーワールドカップ2019
日本大会が開催されることに伴い、
文化国際課内から「
国際スポーツキャンプ誘致推進室」を分離し、課に昇格させ(仮称)「
ラグビーワールドカップ2019推進室」を設置いたします。
さらに、国は10月からの消費税・
地方消費税率引き上げに伴い
プレミアム付商品券事業を予定しており、円滑な事業の遂行を図るため、(仮称)「別府市
プレミアム付商品券発行事業実施本部」を設置するとともに、
産業政策課内に(仮称)「
プレミアム付商品券事業推進係」を新設いたします。
続きまして、ただいま上程されました各議案の主なものについて、その概要を御説明いたします。
予算関係議案から御説明申し上げます。
初めに、
補正予算です。
一般会計の補正額は4億7,400万円の減額で、補正後の予算額は509億7,630万円となります。今回の
補正予算では、消費税・
地方消費税率の10%への
引き上げに伴い、低所得者や0歳から2歳児の
子育て世帯に対する
影響緩和と地域の
消費喚起・下支えを目的とした「
プレミアム付商品券発行事業」を計上したほか、
決算見込みによる
歳入歳出予算の
計数整理等を行っています。
次に
特別会計は、
国民健康保険事業外4の
特別会計で
決算見込みによる
歳入歳出予算の調整等を行っています。補正額は1億6,230万円の減額で、補正後の予算額は561億9,329万3,000円となります。
水道事業会計では、
収益的収支及び
資本的収支ともに、
決算見込額に合わせた
計数整理として補正を行っています。
続いて、当初予算です。
平成31年度は
統一地方選挙を控えていますので、
継続事業や
義務的経費を中心とした「
骨格予算」を編成しています。
一般会計の予算額は495億1,000万円で、前年度と比較しますと0.6%減となっています。
新年度は、別府市
総合戦略の
最終年度です。
「ひととまちを守る取組」、「別府で子どもを産み、育て、生きる取組」、「ひとの流れをつくり、儲かる別府に進化する取組」、これら3つの取り組みを引き続き
重点項目として掲げ、
早期着手や
年度内完了が求められる
重要施策については
予算計上を行っています。
初めに、「ひととまちを守る取組」では、70歳以上の方を対象に
バス回数券購入費の半額を助成する「ひとまもり・おでかけ
支援事業」を継続するとともに、
東山地区で
実証運行中の「みんなのタクシー」を
本格運行に切りかえ、
交通不便地域の方や高齢者の移動を引き続き支援いたします。
「
健康寿命延伸事業」では、働き
盛り世代を対象とした
生活習慣改善プログラムを拡大するとともに、
ノルディック・
ウォークの体験会や
イベントの開催を強化・充実いたします。さらに、
イベント参加者等で
ノルディック・
ウォークポールの購入を希望される方に対し、一部助成する制度も開始いたします。
「
図書館等一体的整備事業」では、
基本計画策定に必要な事業費を計上しています。
「
南部振興事業」では、旧
南小学校跡地の
複合公共施設及び広場の整備に着手します。また、敷地の東側を走る同地区の
主要道路である「
都市計画道路浜脇秋葉線」の
整備事業にも着手いたします。
2つ目の「別府で子どもを産み、育て、生きる取組」では、
私立保育園や
認定子ども園の
保育定員の拡充、
放課後児童クラブ及び公立幼稚園預かり保育の増設に必要な財源を手厚く措置し、「安心して子どもを預けられる
環境整備」と「仕事と子育ての
両立支援」をより一層強化いたします。
また、「
大学奨学金貸与事業」では、新入学生に対する貸与者を2人から4人に拡大します。うち2人は
保育士枠とし、卒業後、市内で保育士として就職した場合に一部の返還を免除する制度を設け、
保育人材の確保にも努めます。
3つ目の「ひとの流れをつくり、儲かる別府に進化する取組」では、
インバウンド版ホームページ「ENJOY ONSEN」や
観光情報サイト「
極楽地獄別府」による
情報発信のほか、
WEBプロモーション、
旅行エージェントへの
営業活動などを展開し、
インバウンド・
国内観光客のさらなる取り込みを図ります。
また、キャッシュレス決済可能な店舗の拡大を図るため、
端末機器購入やメニューの多
言語化費用などに対し、一部助成する制度を開始します。
さらに、昨年9月、
ニューヨーク市・ブルックリンのギャラリーで
別府竹細工の展示・
実演イベントを実施した「
ニューヨーク支店開設事業」が非常に大きな反響を得ましたので、会場をマンハッタンの
国連本部ビルにほど近い「ジャパン・ソサエティー」に変えて継続して開催し、「
BEPPU BAMBOO」のさらなる
ブランド力向上と販路拡大を図ります。
この秋には、
ラグビーワールドカップ2019
日本大会というビッグ
イベントが控えています。
公認チームキャンプ地として求められている施設の整備を初め、
大会運営費負担金、
チームキャンプ運営費、
シティドレッシング・
おもてなし事業費について
重点配分を行っています。
また、「
BEPPUオリジナルファンゾーン事業」では、
大会期間中の週末に北浜周辺を会場に
イベントを開催するほか、
シャトルバス乗り場となる
別府公園東口での出発前
ファンゾーンや別府駅周辺での
にぎわいエリアなどを設置します。
さらに、
キャンプ地に隣接するという絶好の条件を生かし、
竹細工伝統産業会館において、竹細工により制作した大型の
ラグビーボールモニュメントの展示や
オープンカフェの開設など、
大会関係者、マスコミ、
ラグビーファンや
観光客向けの
おもてなし事業費も計上しています。
4月1日から実施される
入湯税税率改正に伴い、
超過課税分として約1億7,600万円の増収を見込んでいますが、この使途については、「別府市入湯税の
超過課税分の使途に関する審議会」においていただいた提言に基づき、温泉資源の保護・確保の施策へ約6,000万円、新たな
観光振興施策へ約9,800万円の配分を行っています。
そのほか、
公共施設保全実行計画の
開始年度となりますので、湯都
ピア浜脇や
消防署朝日出張所など、優先度の高い建物の
予防保全を計画に基づき推進するため、所要の経費を計上しています。
次に、
特別会計です。
特別会計の
予算総額は533億1,100万円で、前年度当初予算比で0.2%の増額となっています。
競輪事業特別会計では、平成30年度の
GIレースに引き続き、GⅡレースが7月に、
開設記念競輪GⅢが12月に開催されますので、所要の経費を計上しています。対前年度では8,400万円、0.4%の増となっています。
介護保険事業特別会計では、利用が大幅に伸びている
居宅介護サービス給付や
事業所数の増加などに伴う
地域密着型介護サービス給付など、ニーズの高い事業に対応するため、所要の財源措置を行っています。対前年度比で5億9,800万円、4.8%の増額となっています。
一方、
公共下水道事業特別会計では、管渠及び処理場の
施設整備事業費の縮減に伴い、対前年度比4億7,400万円、18.7%の減額となっています。
最後に、
水道事業会計ですが、
安定給水確保のため、
施設拡張改良事業、
配水管整備事業、
朝見浄水場既存施設更新事業、
基幹施設耐震補強事業などに係る予算を計上しています。
次に予算外の議案について、御説明申し上げます。
予算外の議案につきましては、
条例関係10件、その他9件の計19件を提出しています。
議第17号別府市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部改正については、
地方公務員法の規定により条例で定める失職の特例を適用する場合の職員の事由を見直すことに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第18号べっ
ぷ未来共創基金条例の制定については、べっ
ぷ未来共創戦略における「まち・ひと・し
ごと創生」に関する施策を推進するためべっ
ぷ未来共創基金を、議第19号別府市観光み
らい創造基金条例の制定については、本市の
観光施策を進化させ、「もうかる別府」・「かせげる別府」を実現するため、入湯税の
超過課税分を財源とする別府市観光み
らい創造基金を設置するため、条例を制定しようとするものです。
議第20
号別府市立学校の設置及び管理に関する条例の一部改正については、
朝日小学校湯山分校を廃止することに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第21
号別府市営体育施設の設置及び管理に関する条例の一部改正については、
野口原総合運動場陸上競技場トラック部分の使用料を改定することに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第22号別府市
災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正については、
災害弔慰金の支給等に関する法律等の一部が改正され、
災害援護資金の貸付利率に関する規定等が改められたことに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第23号別府市
重度心身障害者医療費の支給に関する条例の一部改正については、
保険医療機関等の定義を見直すことに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第24号別府市
部落差別等をなくし人権を擁護する条例の一部改正については、
部落差別の解消の推進に関する法律が制定されたこと及び現在もなお
部落差別が存在し、その解消が重要な課題であることに鑑み、条例を改正しようとするものです。
議第25
号別府市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正については、老朽化により解体する
市営朝日原住宅Aを廃止することに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第26号別府市
布設工事監督者の配置及び資格並びに
水道技術管理者の資格に関する条例の一部改正については、水道法の規定に基づき
布設工事監督者の資格を定めるに当たって参酌すべき
水道法施行規則が改正されたことに伴い、条例を改正しようとするものです。
議第27号から議第32号までの市有地の貸付けについては、市有地を
民間保育施設用地として無償で貸し付けることについて、
地方自治法第96条第1項第6号の規定により、議会の議決を求めるものです。
議第33号及び議第34号の旧慣による
公有財産についての権利を廃止することについては、大分県が
土砂等災害対策として実施する
境川災害関連緊急砂防堰堤事業による
用地買収に伴い、対象土地の旧慣を廃止することについて、
地方自治法第238条の6第1項の規定により、議会の議決を求めるものです。
議第35
号市道路線の認定及び廃止については、道路法の規定により市道の認定及び廃止について、議会の議決を求めるものです。
以上で、各議案の説明を終わります。
何とぞ
慎重審議の上、よろしくお願い申し上げます。
○議長(
黒木愛一郎君) 以上で、各議案に対する
提案理由の説明は終わりました。
お諮りいたします。あす2月28日から3月3日までの4日間は、考案及び休日等のため本会議を休会したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木愛一郎君) 御異議なしと認めます。よって、あす2月28日から3月3日までの4日間は、考案及び休日等のため本会議を休会とし、次の本会議は、3月4日定刻から開会いたします。
以上で、本日の議事は終了いたしました。
本日は、これをもって散会いたします。
午前10時22分 散会...