大分市議会 2021-09-16
令和 3年決算審査特別委員会( 9月16日 建設分科会)
令和 3年
決算審査特別委員会( 9月16日
建設分科会)
決算審査特別委員会 建設分科会記録
1.開催日時
令和3年9月16日(木)午前9時58分開議~午前11時39分休憩
午後0時59分再開~午後2時15分休憩
午後2時25分再開~午後3時4分散会
2.場所
第4委員会室
3.出席委員
分科会長 田島 寛信 副
分科会長 安東 房吉
委 員 板倉 永紀 委 員 長田 教雄
委 員 福間 健治 委 員 松本 充浩
委 員 野尻 哲雄 委 員 大石 祥一
委 員 橋本 敬広
欠席委員
な し
説明書③297ページ~ 第8款土木費のうち
公共下水道事業会計繰出金を除く
下水道費説明書③300ページ~ 第8款土木費のうち住宅費について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○福間委員
大分県の取組である、
移住支援事業を住宅課が担当されており、比較的若い世代の方を対象に住宅確保の支援をされているようですが、本市の若者を対象とした
住宅確保支援の施策はどうなっていますか。
○
清水土木建築部次長兼住宅課長
移住者居住支援事業は、本市に移住された方の居住を支援する事業であり、特に若者や高齢者等の世代の区分による居住支援の対象としておりません。本事業は、若者を中心とした事業ではなく、広く移住者の方を支援する事業となっております。
○福間委員
移住者住居支援事業の支援内容はどのようなものですか。
○
清水土木建築部次長兼住宅課長
移住者居住支援事業は、転勤等、仕事の都合ではない移住者の方を対象としており、住宅新築や
中古住宅購入、また、最近は賃貸に住む方を対象に
引っ越し費用等に対して補助金を交付しております。新築の場合、建築費に対して上限100万円、
引っ越し費用に対して上限30万円の補助金を交付しております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○福間委員
新型コロナウイルス感染症対策の一環として、
生活困窮者に対する住居支援に係る事業の決算額が計上されていたと思いますが、支援内容を教えてください。
○
清水土木建築部次長兼住宅課長
新型コロナウイルス感染症対応事業に係る
住宅困窮者対策事業として、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて収入減少、離職、または退職、解雇等により住宅の退去を余儀なくされた方々に対する
受入れ施設を確保するため、市営住宅の改修工事を行ったものです。具体的には、
中の瀬住宅20戸及び
敷戸東住宅28戸の計48戸の住宅の
内部補修工事を行いました。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○安東副
分科会長
説明書③254ページの急
傾斜地崩壊対策事業について、規制住宅に対する本市の助成内容の記載があります。本市の1件及び大分県工事が19件となっていますが、それぞれの工事費と助成金等の内訳等が分かれば、資料の提供をお願いします。
○森本河川・
みなと振興課長
後ほど資料を御提供させていただきます。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見ありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑を終結いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。当分科会の
評価対象事務事業のうち、
土木建築部所管事業は、
道路舗装事業(単独)、未
就学児等交通安全対策事業となっております。
初めに、
道路舗装事業(単独)について
事務事業評価を行います。
執行部の説明を求めます。
○分
藤土木建築部次長兼
道路建設課長
事務事業評価シート建設1を御覧ください。
まず、
事務事業期間についてですが、この事業は毎年実施しなければならない事業であり、特定した期間はございません。根拠法令から予算費目につきましては記載のとおりであり、実施方法は直接実施でございます。
次に、
事務事業の目的は、道路法において、
道路管理者は、道路を常時良好な状態に保つよう維持、修繕し、もって一般交通に支障を及ぼさないよう努めなければならないと定義されておりますことから、本市では計画的な
舗装修繕や
地元自治会の修繕要望に応えることで市域全体の均衡ある発展を図るとともに、安全で円滑な道路交通を確保することとしております。
事務事業の対象及び手段は、計画的に
舗装修繕を必要とする市道及び
自治会要望の市道を
舗装修繕することであり、必要性は記載のとおりでございます。
次に、資料右側を御覧ください。
成果目標は、安全で円滑な道路交通が確保できる
舗装修繕を行うこととしています。
次に、成果実績及び効果につきましては、自治会からの要望に部分的にでも応えていることから、
成果指標実績は目標値を満足しており、また、
舗装修繕した箇所については安全で円滑な道路交通が確保されています。
総事業費につきましては、
支所管内道路舗装費を含め平成30年度及び令和元年度は記載のとおりであり、令和2年度は5億2,811万8,000円、令和3年度は6億2,627万円でございます。
自己評価としての実績評価は、ここ数年、自治会からの要望件数が増加しており、要望内容に100%応えていくことが難しく、
自治会要望ごとに
道路舗装修繕の年次計画を立て、実施することで安全で円滑な道路交通を確保していますが、自治会の要望に応え切れているわけではないと考えております。また、
路面性状診断調査等に基づき計画的に行っていく
舗装修繕工事も小規模化せざるを得ない状況でございます。
今後の方向性は、市道延長が年々増加していく中、市内の幹線道路は供用開始以来、数十年が経過しているものが多く、路面劣化が加速し、今後、自治会からの要望はさらに増大していくものと考えられます。特に、既設団地内の市道は、建設した時から
舗装修繕を行っていない路線が多数あり、現在でも面的な修繕整備を望んでいる団地が多い状況となっております。
課題といたしましては、今後、現予算内で既設団地内の面的整備を本格的に実施すれば、郊外の自治会に多い幅員4メートル未満の市道の
舗装修繕要望の対応がさらに困難となり、
道路管理者としての責務を果たしているとは言いがたくなります。また、多くの
自治会要望に応えるために工事を小規模化することは、
面積当たりの修繕単価が高くなり、現状より経済効率の悪い発注を行うこととなります。
改善案といたしましては、これまでの
路面性状診断に基づき行う
舗装修繕や郊外の
自治会要望の舗装修繕に影響を与えないためにも、既設団地内の
舗装修繕は修繕しなければならない面積を的確に把握し、一定期間、別途予算を確保した上で計画的に
舗装修繕を行う必要があると考えております。また、修繕工事1件当たりの
発注金額規模を大きくし、経済効率の良い修繕工事を発注することが経費削減につながると考えております。
○
田島分科会長
ただいま説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
○長田委員
本事業は、地域住民にとって非常に重要なものであると思います。近年、予算が増額され続けている一方、ただいまの説明では、かなり厳しい予算状況ではないかと思います。予算が十分に確保できれば対応できる印象がありますが、国は何もしてくれないのですか。
○分
藤土木建築部次長兼
道路建設課長
国からの補助につきましては、適用条件として、舗装構成において2層以上の
アスファルト層を有している道路が対象となっております。その対象路線としては、大分市には560キロメートルの延長がございますが、その他の道路の延長である約1,900キロメートルの市道に関しては、国からの補助はございません。このような状況下で、これまで与えられてきた予算内で要望に応えております。
○長田委員
本年8月の
建設常任委員会で説明を受けた際、大分市が団地内の道路を引き取るときに、
アスファルト層が2層以上ある道路でないと引き取らないと聞いたと記憶していますが、工事に入る際にその旨は説明されましたか。
○分
藤土木建築部次長兼
道路建設課長
国からの補助の対象については、あくまでも道路を通行する車両の
通過交通量等によって判断いたしますので、
アスファルト層を2層以上有している道路であれば直ちに補助の対象になるわけではございません。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここで、委員各自でお手元の
事務事業評価シート(議会)の左側の1の
項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は、後の自由討議や
最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず御記入ください。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
田島分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について、発言をお願いします。
それでは、野尻委員からお願いします。
○野尻委員
年々市道延長が長くなっているだけでなく、
自治会要望も
認定外道路も増えてきています。また、市債や
国土強靱化対策の部分もありますから、そういったものも含めて国に要望等を繰り返しながら、拡充でお願いしたいと思います。
○松本委員
本事業の進捗状況を見ると、拡充の評価が妥当ではないかと思いますが、本市の全体的な予算の枠組みを考慮すると、本事業は繰越明許が多いものの、際限なく予算を増額するわけにはいかないのではないかと心配しております。よって、他事業とのバランスを保つ中、きちんと事業の計画性を持った上で拡充していただきたいと思います。
○板倉委員
道路整備は市民生活の基本でありますから、路面等の老朽化が進行する中、予算を十分に確保して、今後さらに、安心・安全かつ円滑な道路交通の確保が必要ではないかと思いますので、拡充と評価します。
○長田委員
拡充と評価します。
○
田島分科会長
予算のさらなる増額を期待し、拡充と評価します。
○安東副
分科会長
市道は市民生活に密着していますし、
地元自治会からの要望も増えているということでありますので、拡充すべきであると思います。
ただし、無制限に予算を増額するのかという点は心配していますので、計画的に事業を進めていただきたい旨も含めて、拡充と評価します。
○大石委員
継続と評価しますが、拡充の評価に近い継続という意味です。執行部の説明を伺う限り、今後の方向性や課題改善について、きちんと分析して対応が取れている印象を持ちました。拡充と評価したいところ、他事業との
バランス等を考慮すると、継続が望ましいのではないかと思います。
○橋本委員
必要性に関して、本当に市民からのニーズが高い事業であること、また、法令の規定上、本市が事業に取り組まなければならないこと、本事業の達成度を鑑みるに、確実に成果を得ていることから、拡充と評価します。
ただし、費用対効果面については、事業内容的に厳しく、分からない面もありますので、この部分が今後分かればと思います。
○福間委員
市民の要望が非常に強い一方、予算的な制約もあり十分にその要望に応え切れていない部分があります。先ほどの説明で、執行部が努力されていることがよく理解できましたが、今後さらに市民の要望に応えていくという観点から、拡充と評価します。
○
田島分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
委員の皆さんの意見を伺ったところ、拡充と評価すべき旨の意見が多数であります。本分科会の評価といたしましては、拡充と評価いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、
分科会評価結果についてですが、拡充と評価した理由、改善内容及び
提案事項等についてまとめを行いたいと思いますが、いかがいたしましょうか。
〔「正副
分科会長一任」の声〕
○
田島分科会長
それでは、
分科会評価結果理由等の文言につきましては、先ほどの意見を基にしまして、正副
分科会長に一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
次に、未
就学児等交通安全対策事業について、
事務事業評価を行います。
執行部の説明を求めます。
○
安東土木管理課長
事務事業評価シート建設2を御覧ください。
本
事務事業の実施期間につきましては、令和元年度から令和5年度まででございます。
まず、根拠法令から予算費目にかけては、資料に記載のとおりとなっております。
次に、
事務事業の概要のうち目的について御説明いたします。
滋賀県大津市において、令和元年5月に園児等を巻き込む死傷事故が発生したことから、国は令和元年6月に関係省庁が連携し、
緊急安全点検の実施など、
園児等子供が日常的に集団で移動する経路の交通安全を早期に確保する取組を行うことの通知を発出いたしました。
本市では、幼稚園・
保育所等施設、警察、国、県、市の
道路管理者などの関係機関による
緊急安全点検を実施いたしました。
本事業は、点検結果に対し安全対策を実施することで未就学児が日常的に集団で移動する経路の安全確保を図ることを目的としております。
次に、対象及び手段でございます。
安全点検の結果、本市が
道路管理者として安全対策を行う対象として、区画線による交通区分の明示が必要な箇所や、車両と歩行者の分離のため物理的な対策が必要な箇所が合わせて43か所ございました。具体的には、ドライバーへの
視覚的効果を目的とした区画線、
グリーンラインなどの設置が27か所、物理的に歩行者を車から守る防護柵、車止め、
ガードパイプなどの設置が9か所、歩道の設置が7か所の安全対策を行うこととしております。
次に、
事務事業の必要性でございます。
未就学児が日常的に集団で移動する経路の安全確保を図るためには、関係機関が連携して必要な対策を講じることが重要であり、
道路管理者として早期完成を目指すことといたしております。
次に、成果目標でございます。
令和5年度までに全ての対策を完了することといたしております。
次に、成果実績及び効果でございます。令和2年度末時点で29か所の対策が完了いたしました。29か所の内訳としては、外側線の設置や
グリーンラインの設置などの対策が23か所完了しており、
ガードパイプなどの防護柵の設置が6か所完了しております。歩道の新設等については未完了となっております。その効果といたしましては、
グリーンラインなどの設置により、歩行者と車両の通行区分が視覚的に明示されたことや、防護柵の設置により歩行者が物理的に保護されたことにより、安全性の向上が図られております。
次に、
成果指標名でございます。
成果指標名は
対策完了箇所としており、令和元年度は目標値6か所に対し実績が4か所、令和2年度は目標値23か所に対し実績25か所となっております。
次に、総事業費及び
コスト把握でございます。
令和元年度の総事業費は141万4,000円、令和2年度の総事業費は6,088万円です。令和3年度は1億5,063万8,000円を予定しております。
令和2年度の事業費の内訳でございますが、事業費5,656万円のうち、国からの交付金が2,783万円、市債が1,220万円、一般財源が1,653万円となっております。なお、令和2年度決算額のうち、人件費や
従事職員数は
評価シートに記載のとおりでございます。
続きまして、自己評価でございますが、実績評価においては、
グリーンラインの設置や防護柵の設置等といった短期的に対策が可能な箇所について、おおむね計画どおりに実施されていると考えております。
次に、今後の方向性、課題及び改善案でございます。
整備に用地取得など一定の期間を要する歩道の設置対策については、沿線自治会や関係者等の理解が得られた路線から順次、工事に着手しております。関係者等との合意形成に日数を要したこと、工事についても複数年を要することから、今後は早期完成に向けて財源の確保やより効率的かつ効果的な事業の推進が必要と考えております。
最後に、参考情報として、未
就学児等交通安全対策事業と市が独自に行った交差点の安全対策、通学路の安全対策について御説明をいたします。
特記事項、参考情報等を御覧ください。
ここに記載しておりますように、令和元年5月の大津市の事故を受け、未
就学児等交通安全対策事業とは別に、大分市の独自の取組として交差点109か所の安全対策を行っており、令和2年6月に完了しております。
また、特記事項欄には記載しておりませんが、通学路につきましては、毎年、学校関係者や交通管理者、
道路管理者などで通学路の安全点検を行い、必要な安全対策を講じております。
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
滋賀県大津市の事故は、交差点において右折車の不注意が原因で発生した悲惨な事故でしたが、本市において、交差点について対策を講じたことは一つの進展であると思います。
ただし、通学路でも交通事故が発生している中、
グリーンラインを引くことで事故が防げるのかという点ついて、どう認識しているかお聞きします。
○
安東土木管理課長
グリーンラインの設置目的は、あくまでもドライバーに対して、視覚的に未就学児の通行場所である認識を促すことでございます。先日の千葉県八街市で発生したような飲酒運転の事故であれば、防ぎようがないかと思われますが、通常のドライバーであれば、視覚的に注意していただけるものと考えております。
○野尻委員
運転手の不注意や、飲酒運転が原因で大きな事故が発生していますが、
グリーンラインを引く道路は非常に狭い道路に限っています。狭い道路については、警察ともよく相談して、いわゆるスピード制限をきちんと徹底する、いわば小学校周辺は制限速度を時速30キロメートルと指定して取締まりなどを行っていますから、狭い道路についてもそのような速度制限をかける方向も考えるべきではないのかと思っていますので、検討をお願いします。
○
安東土木管理課長
今回の点検は交通管理者、
道路管理者、保育園の方等も含めて安全点検を行っており、必要な箇所の対策を練る中で、ここで御報告させていただいたのは大分市の
道路管理者として行うことということで、警察は警察の所管の中で対策を練っていただいております。
○野尻委員
運転手の不注意などでどんな事故が発生してしまうか分かりませんから、その部分も一緒に協議して速度制限を加えていくといったことを考えていかなければなりません。小学校の通学路等は非常に狭い道で、車が歩行者のすぐそばを飛ばして通行している状況もあるので、時間帯を含めてでもいいから速度制限をさせるなどの対策もひとつ考えていただくようにお願いしたいということです。
○
安東土木管理課長
今後、周知や交通管理者等との連携を行う中で安全対策を講じてまいりたいと思います。
○福間委員
ただいまの説明を受けて、対策が必要な43か所について対策を行うに当たり、ここでは過去5年間にどのような事故が起きたなどの情報も、今後の整備の順位付けの参考等になり得ると思いますので、関係機関との情報共有も含めてその辺の経過を教えてください。
○
安東土木管理課長
事故情報は、大分県警ホームページ等で公開されておりますので、そこから随時情報を入手できております。
また、私どもといたしましては、交通安全対策協議会等で協議を行う中で、安全対策も図っているところでございます。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○板倉委員
グリーンラインや
ガードパイプの設置が必要である箇所について、まだ設置が終わっていない箇所はありますか。もし終わっていない箇所があるのであれば、安全に関わることですから、早急に対応していただきたいと思いますが、歩道の設置は令和5年までに全ての箇所で設置が終わる予定ですか。
○分
藤土木建築部次長兼
道路建設課長
歩道設置につきましては、用地買収が必要な路線があります。令和5年までに完了させる必要がある中、時間的に問題はないものの、地権者の協力が不可欠です。事業に必要な用地買収の合意がすぐに得ることができるのであれば、早急に工事を進めることができますが、協力が得られなければ工事の遅延が想定されます。
○板倉委員
地権者の合意が得られないので工事を進めることができませんでは困ります。地権者との合意形成について、何が支障となっているのですか。予算がさらに必要なのですか。このような市民の安全に関係する問題は、やはり前向きに検討するべきではないかと思います。
○分
藤土木建築部次長兼
道路建設課長
当然ですが、何度も相手方に対して用地買収合意の条件等について協議を行い、早期に工事を完了できるよう努めております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○松本委員
関連して、現在、歩道設置を予定している7か所について、工事等の進捗状況を分かる範囲で教えてください。
○
和歌道路建設課参事
歩道設置工事の進捗状況ですが、一番遅れている歩道設置予定の7か所のうち、2か所は用地買収が必要な路線でございます。そのうち、1か所はおおむね計画を合意しておりまして、今後、詳細な測量等を行う必要がありますが、令和5年度までに完成できるものと考えております。もう1か所については、地権者が東京2020オリンピックの担当者であることもあり、交渉に時間を要しておりますが、現在、鋭意交渉を進めているところです。その他の箇所につきましては、工事設計のための測量を行っている箇所のほか、既に工事に入っている箇所もございます。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○長田委員
本事業に対して
事務事業評価を行うとなると、用地買収ができないといった予算の問題ではないということでいいのですか。その部分はきちんと進捗していますか。
また、対策が必要である43か所を決めるときは、国や県の主導で、警察も入った中で上がってきた43か所なのか、学校から要望が上がってきて43か所になったのか。その後、大分市独自で109か所対策を講じたということですが、これは通学路ということで、学校から要望が上がってきた分で増やしたということですか。
○
安東土木管理課長
今回の未
就学児等交通安全対策事業につきましては、保育園や幼稚園といった施設、交通関係者、警察、本市、県、国の
道路管理者を交えて点検を行った結果、それぞれの役割分担の危険箇所に対して、修繕等の安全対策を行っているところでございます。
また、もう一点の109か所につきましは、大津市の事故が交差点で待機していた未就学児が事故に遭ったことから、交差点で歩行者が待機している場所に対して、どのような安全対策が取れるか市のほうでチェックをいたしまして、そこに
ガードパイプとか、そういうものを設置して安全対策を図ったものでございます。
○
田島分科会長
関連して、仮に予算を増額すれば、工事の進捗はより早く進むということですか。
○
安東土木管理課長
予定どおりの対策箇所数であれば、現在、国の予算等も出ておるところでございますので、予算上問題はないと考えております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
国からの予算は、対策が必要な43か所に対して交付されているのですか。国の予算のつき方は令和5年までどのようになっていますか。
○
安東土木管理課長
本事業は国の防災安全対策交付金を活用しており、その交付率は55%となっております。
○野尻委員
その交付金は対策が必要である43か所に対しての交付ですか。
○
安東土木管理課長
43か所分で交付金申請を提出しておりますが、事業初年度の4か所の工事は、補助金がつかない状態で実施しております。
○野尻委員
それは、令和元年度実施分ですか。
○
安東土木管理課長
委員御指摘のとおりです。その後、令和2年度以降は交付金を活用して整備を行っております。
○
管谷土木管理課参事補
補足ですが、補助金の交付対象は、新設の
グリーンラインやガードレール等となっております。実際に対策が必要な箇所の中には、新設ではなく、修繕を行う箇所もございます。その内訳については、手元に資料がございませんが、対策が必要である43か所全てが補助金の対象になっているわけではございません。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○松本委員
本事業は、未就学児が集団で移動する経路の安全確保のための事業ですが、集団の人数はどの程度を想定しているのか、また、今後、本市内に保育園等の施設がさらに増えた際に、本事業の中で追加対応が可能なのか、もしくは別事業として対応しなければならないのか教えてください。
○
安東土木管理課長
未就学児の集団移動については、各保育施設で預かっている未就学児の数によって違いますので、定義や区切りはございません。
また、今後どうするのかにつきましては、令和3年中に未就学児の移動経路の安全点検を子どもすこやか部が再度実施する予定です。これは、保育所の増加があったことから実施する旨を聞いております。その結果を踏まえ、
土木建築部としましては、従来の交通安全対策事業の中で、子どもすこやか部と連携を取って点検等の対応を行っていくと考えております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○長田委員
先日大きな事故があって、首相も事故現場を視察されていました。それから再度、道路等の安全の見直しをされています。ということは、また新たに国から交通安全に係る補正予算がつく可能性があるのではないですか。
○
安東土木管理課長
千葉県八街市で発生した飲酒運転事故のお話かと思いますが、通学路の緊急合同点検を行っておりまして、これは教育委員会からの要請もあり、
土木建築部も協力して点検を行っております。今後、必要に応じて緊急対応を行うように予定しており、その際には、御相談させていただきたいと思っております。
○
田島分科会長
そのほかに質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
関連して、本事業は令和5年度までの事業となっていますが、その後については、通学路等の交通安全対策事業という形で、新たな事業として発生するということで考えていいのですか。
○
安東土木管理課長
委員御指摘のとおり、未就学児の交通安全対策事業は、令和5年度までの事業ですので一旦切りがつきますが、その後のどのように交通安全を図っていくかについては、今後、子どもすこやか部や教育委員会等と相談しながら、どうしていくべきか考えたいと思っております。ただし、通学路については、教育委員会と毎年、学校単位で学校側が指定した通学路の安全点検を行わせていただいておりますので、新たに安全対策が必要な箇所については、順次、対策を講じてまいりたいと考えております。
○野尻委員
交通安全対策事業の中に、通学路における交通安全対策も入るということですか。
○
安東土木管理課長
事業項目は分かれるものの、交通安全対策事業の中で対応することとしております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここで、委員各自でお手元の
事務事業評価シート(議会)の左側1の
項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は、後の自由討議や
最終委員評価の発表で必要となりますので、御記入ください。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
田島分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について、発言をお願いします。
それでは、福間委員からお願いします。
○福間委員
本事業は非常に公的な性質を持つ事業ですから、本事業を通じて得ることができた経験を大いに次なる交通安全対策に生かしてもらいたいと思いますので、継続と評価します。
○橋本委員
継続と評価します。
○大石委員
執行部からの説明の中で、本事業自体は未就学児の交通対策に限られていますが、現在、様々な交通事故が発生しています。交通安全全般の対策は当然重要ですが、事業としては別物なので、本事業だけを考えますと、継続と評価します。
○安東副
分科会長
継続と評価します。本事業については、予算額が多い少ないという問題ではなく、ほかの交通安全対策事業の状況も関連していますので、今の予算の中でできるだけ早期に事業を終わらせるようにお願いしたいと思います。
○
田島分科会長
継続と評価します。
○長田委員
継続と評価します。
○板倉委員
継続と評価します。
○松本委員
継続と評価します。
○野尻委員
令和3年度の予算が増額されています。また、交通安全対策については別項目になりますが、本事業は令和5年度までの事業でありますので、継続と評価します。
○
田島分科会長
委員の皆さんに発表していただきました結果、全員、継続という意見でした。よって、本
分科会評価といたしましては、継続と評価いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように決定をいたします。
次に、継続と評価した理由、改善内容、
提案事項等について、まとめを行いたいと思います。いかがいたしましょうか。
○福間委員
必要性やニーズが非常に高い事業でありますし、5年間の事業の期限の中で、執行部が一生懸命整備に励まれている点は、非常に評価します。交通安全対策は、未就学児に関係するものだけではないので、本事業の実施を通じて得ることができる経験を酌み取り、通学路や高齢者等、様々な交通安全対策も含めて、今後さらに交通安全を発展させていただく為にも、本事業は重要な事業だと思っていますので、そのために継続して事業に取り組み、経験を培って生かしていただきたいと思っております。
○
田島分科会長
ほかに意見はありませんか。
○板倉委員
安全確保を図るために関係機関が連携して必要な対策を講じて、
道路管理者として早期完成を目指していただきたいと。この必要性をうたっていただきたいと思います。
○
田島分科会長
それでは、ただいま皆さんから出された意見も踏まえて、
分科会評価の理由、改善内容、
提案事項等について、まとめを行いたいと思いますが、いかがいたしましょうか。
〔「正副
分科会長一任」の声〕
○
田島分科会長
分科会評価結果の理由等につきましては、先ほどの意見を基に、文言につきまして正副
分科会長に一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
以上で、
事務事業評価を終わります。
次に、討論、採決については9月24日の
決算審査特別委員会全体会で行うことになりますが、本案のうち当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案の認定について、反対の意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
本案については、反対の意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
そのように集約をいたします。
次に、令和2年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第9款消防費のうち河川・
みなと振興課関係について、審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
安東土木管理課長
〔説明書③313ページ~ 第9款消防費のうち
土木建築部所管分について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
質疑、意見を終結いたします。
次に、本案の認定について、反対の意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
本案については反対の意見がなかったと集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
次に、令和2年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第11
款災害復旧費のうち
土木施設災害復旧費について、審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
安東土木管理課長
〔説明書③391ページ~ 第11
款災害復旧費のうち
土木施設災害復旧費について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
質疑、意見を終結いたします。
次に、本案の認定について、反対の意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
本案については反対の意見がなかったと集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
この際、委員の皆さんで
土木建築部に関する要望事項がありましたら、お聞きします。
○野尻委員
今後も災害が多発する予想も出されていますし、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の継続もある点も踏まえて、昨年の
決算審査特別委員会建設分科会で分科会要望として出された内容の継続でいいと思います。
○
田島分科会長
それでは、昨年の
決算審査特別委員会建設分科会において提出されました、分科会要望の災害に対する要望内容を、本年も継続する形でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
なお、昨年の
決算審査特別委員会建設分科会において提出されました分科会要望の文言は、「近年、想定を超える災害が多発しており、本市でも甚大な被害を受けている道路、橋梁、河川等については、災害時に市単独では対応できる範囲が限られるため、平時から国、県との連携を深める中で土砂災害、内水氾濫などの災害を想定した整備を行うこと」ですが、文言の修正等を希望される意見はありませんか。
○野尻委員
防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に向けてという文言を入れていただきたいと思います。
○
田島分科会長
それでは、文言につきましては、
分科会長報告を作成するに当たり、これまでに委員の皆さんから出されました意見を基に、正副
分科会長に一任いただくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
以上で、
土木建築部の審査は全て終了いたしましたが、委員の皆さんからほかの分科会と関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
そのほかに、委員の皆さんから何かありませんか。
○長田委員
土木建築部としてふだんからCO2削減を目的に取り組まれている事業等があれば教えてください。
○三代
道路維持課長
CO2削減に関する施策につきましては、9月10日の
建設常任委員会において報告いたしました道路照明灯LED化事業が今後、CO2排出量の大きな削減に貢献できるものであると考えております。
○
田島分科会長
そのほかに委員の皆さんから何かありませんか。
○長田委員
市営住宅に関する事業でCO2削減に向けて取り組まれているものはありますか。
○
清水土木建築部次長兼住宅課長
市営住宅の施設整備においては、CO2削減についての対策は、今のところ行っておりません。例えば、住宅を新築する際、環境負荷の少ない建材を使うといったことを、今後検討してまいりたいと思います。
○長田委員
その点は要望しておきます。
○
田島分科会長
長田委員、ただいまの要望は個人要望ですか。
○長田委員
個人要望です。
○
田島分科会長
ほかに委員の皆さんから、何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
執行部から、その他として何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
田島分科会長
最後に、執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受け止め、対応してくださるよう申し添えておきます。
次に、
都市計画部の案件について審査を行いますので、説明員を交代させますが、
都市計画部の審査については、午後1時から再開したいと思いますので、ここで休憩とします。
午前11時39分休憩
午後0時59分再開
○
田島分科会長
決算審査特別委員会建設分科会を再開いたします。
これより、
都市計画部の案件について審査を行います。
ここで、審査に先立ちまして、
姫野都市計画部長から発言を求められておりますので、これを受けたいと思います。
○
姫野都市計画部長
本日の説明員につきましては、
新型コロナウイルス感染症の感染対策対応のためマスクを着用しておりますので、御了承いただきたいと存じます。
本日は、議第121号令和2年度大分市
歳入歳出決算の認定についての審査をいただきますが、
都市計画部につきましては、第8款土木費第4項
都市計画費及び令和2年度大分市大分駅
南土地区画整理清算事業特別会計歳入歳出決算を提出しております。
併せて、議会の
事務事業評価対象事業としまして、ふれあい
交通運行事業が選定されております。
それぞれの詳細につきましては、この後、担当課長から御説明させていただきます。慎重御審議の上、御認定及び御評価を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。
○
田島分科会長
それでは、議第121号令和2年度大分市
歳入歳出決算の認定についてのうち令和2年度大分市
一般会計歳入歳出決算歳出第8款土木費のうち
都市計画費について、審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
後藤都市計画課長
〔説明書③255ページ~ 歳出第8款土木費のうち
都市計画費について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○安東副
分科会長
説明書③257ページのお部屋ラボ祝祭の広場について、大型LEDビジョンの設置後、広場の利用状況はどうなっていますか。
○
武安まちなみ企画課長
令和2年10月の大型LEDビジョン設置後にお部屋ラボ祝祭の広場で行われたイベントの9割で、大型LEDビジョンが使われております。イベント実施数では、39件のイベントに対して35件のイベントで使用されております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○板倉委員
西部海岸地区の魅力創造拠点施設形成事業について、道の駅整備の進捗状況はどうなっていますか。
○
武安まちなみ企画課長
憩い・交流拠点施設は、将来、道の駅登録を目指す施設でございますが、現在、入札公告を行っております。なお、本事業につきましては、今年度から事業の所管が商工労働観光部おおいた魅力発信局へ移っております。
○板倉委員
道の駅は、今後、民間に委託する方向になると思っていますが、道の駅、田ノ浦ビーチ、大分マリーンパレス水族館うみたまご、高崎山などの運営の部分はきちんと連携を取っていかないと、地区の観光施設全体が中途半端になりかねません。そういう流れを、協議会といった形で道の駅を造る段階から持っていかないと、道の駅が完成してからでは何年も遅れるわけですから。その辺はどう考えていますか。
○
武安まちなみ企画課長
憩い・交流拠点施設につきましては、西部海岸地区魅力創造拠点施設形成基本構想に基づいて拠点施設として整備を行うようにしております。委員御指摘のとおり、高崎山、大分マリーンパレス水族館うみたまご、田ノ浦ビーチ、かんたん港園など、西大分地区には多様な施設があります。さらに、山側には柞原八幡宮があることから、歴史のある地区でもあるため、現在、協議会を立ち上げ、その中で議論を行っております。憩い・交流拠点施設ということで道の駅の整備が先行しておりますが、地区全体の魅力発信に向けて整備しております。
○板倉委員
一体的に整備していく必要があると思います。相乗効果を発生させなければ無駄になってしまいかねませんので、この点は要望しておきます。
○
田島分科会長
板倉委員、ただいまの要望は個人要望ですか。
○板倉委員
個人要望です。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○福間委員
住環境整備事業について、公共区分の事業と単独区分の事業の違いを教えてください。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ整備課長
道路幅員の違いで御説明いたしますと、幅員が6メートル以上の道路が、防災上整備が必要な道路となり、公共事業区分となります。幅員が4メートルの道路では、通常の市道整備と同様となり、本市の単独事業となります。
○福間委員
歩道や側道等も整備していると思いますが、そういったものの事業区分は公共と単独のどちらですか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ整備課長
9.5メートル以上の幅員の道路のうち、約3メートルが歩道も含めて公共区分の事業において整備を行っております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○大石委員
説明書③276ページの横尾2号及び3号街区公園整備の進捗状況はどうなっていますか。
○定
野公園緑地課長
横尾地区の街区公園につきましては、現在、設計委託を行っており、その内容は、トイレ、遊具、樹木等の整備を予定しております。
○大石委員
現在の進捗は、予定よりも遅れているのですか。
○定
野公園緑地課長
現在、予定どおり進行しております。
○大石委員
現在、横尾地区、特に東町は小さいお子さんが増えていて、やはり遊び場がないという声を伺っています。計画どおりとは聞いていますが、遊び場を希望しているお子さんがいざ遊ぼうと思ったらもう遊べなくなるような状況になってしまうことも考えられますので、計画どおり進めていただくようにお願いします。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
○
田島分科会長
次に、
事務事業評価に入ります。
当分科会の
評価対象事務事業のうち
都市計画部に係るものは、ふれあい
交通運行事業となっております。
執行部の説明をお願いします。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
お手元の資料、
事務事業評価シート建設3を御覧ください。
事務事業名は、ふれあい
交通運行事業です。
事務事業実施期間、根拠法令、基本政策、政策、会計、予算費目などは記載のとおりでございます。
実施方法は、大分市タクシー協会へ業務委託を行っております。
次に、
事務事業の概要についてですが、目的は、路線バスなどが運行されていない交通不便地域における地域住民の移動の確保や利便性の増進と併せて、地域コミュニティーの醸成や公共交通の利用促進を図ることとしています。
次に対象及び手段ですが、対象地域は最寄りの路線バス停留所から500メートル以遠の地域、利用対象者につきましては、対象地域にお住まいの方であればどなたでも利用できます。運賃は1回200円、運行は平日のみであり、令和3年4月現在、30ルート運行しています。各地域における運行回数は、登録者数に応じて週6便から20便としており、運行ルートは対象地域から最寄りの路線バスの停留所までです。運行曜日、運行時間は住民の話合いで決定しており、運行日前日の午後5時までに電話予約をしていただき、1名でも予約があれば運行いたします。
事業の特徴でもあります地域検討会は、毎年、各運行ルートの利用者が運行内容について話合いを行い、お互いに直接意見を述べ合うことで地域の生活実態に即した運行計画に変更し、利用しやすいモードにすることを目的に開催をしています。
運行説明会は、毎年、各運行ルートにおいて、ふれあい交通の利用者と地域の全ての住民を対象に、地域検討会での要望や意見を反映した新年度の運行計画の周知と利用促進を図ることを目的に開催しています。また、利便性向上の取組といたしまして、最寄りのバス停留所に上屋やベンチを設置し、快適に利用できる周辺環境整備も行っているところでございます。
次に、
事務事業の必要性についてですが、本事業は、交通不便地域においての地域住民の移動の確保と併せて、地域コミュニティーの醸成や路線バスの出発、到着時間に合わせて運行するため、地域公共交通の利用促進を図るものとして今後も必要な事業であると考えております。
右側の上段を御覧ください。
成果目標、成果実績、効果及び成果指標につきましては、1年間の延べ利用者数、運行日稼働率を掲げており、資料に記載のとおりとなっています。平成30年度、令和元年度は利用者数が増加傾向にあり、稼働率は減少傾向にあります。また、令和2年度は
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて利用者数、稼働率ともに大きく減少している状況でございます。
次に、総事業費についてですが、資料に記載のとおりとなっております。令和2年度の実績では、運行委託費やバス停留所上屋整備に係る工事などの事業費2,939万8,000円と人件費990万円、総事業費は3,929万8,000円となっております。
次に、自己評価についてですが、実績評価は、本事業は手間、暇をいとわず、現地にお邪魔をして運行ルートごとに利用者と一緒になって運行計画を策定している点を特徴としています。地域検討会や運行説明会は、毎年、各運行ルートの利用者と担当者が運行内容について話合いを行い、直接意見を述べ合うことで、地域の生活実態に即した運行計画について検討し、利用しやすい運行に向けて協働で取り組んでいるところでございます。
平成29年度からは、それらの意見を参考に、対象地域を最寄りのバス停留所から500メートル以遠に、2名以上としていた予約人数を、1名から可能にした制度改正を行ったことにより、利用者数が増加したと考えております。
稼働率につきましては減少傾向にあり、これはヘビーユーザーであります利用登録者が高齢者施設に入居される等の理由により、新規の利用者が増えていないことが背景にあると思われます。また、令和2年度は
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による外出控えによって、利用者数、稼働率ともに減少したものと思われます。
最後に、今後の方向性、課題、改善点についてですが、今後も地域検討会や運行説明会を実施し、バス停留所の上屋設置などの周辺環境整備、利便性の向上についての取組を継続して行ってまいります。さらに、予約制度の見直しに関する運行管理システムの導入についても検討を行っていきたいと考えております。今後も路線バスとタクシーの役割分担を行い、地域公共交通の利用促進を図りながら、効率的で効果的な公共交通ネットワークの構築を図りたいと考えております。
なお、特記事項には、ふれあい
交通運行事業の補助金などによる財源メニューを記載しております。
○
田島分科会長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○橋本委員
ただいまの説明の中で、上屋の整備やベンチの設置について、資料によると現在運行している全30ルートのうち、現在、11か所に整備されているとありますが、今後新たに設置等を予定されている箇所はありますか。また、本事業で路線バスと接続している停留所以外のバス停でも上屋やベンチの整備が可能かどうか教えてください。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
まず、上屋につきましては、現在、11か所整備しております。現状の接続するバス停を見たところ、歩道幅員が広くないと設置できませんので、今年度の工事も含めまして残り5か所が設置可能であると考えております。なお、運行ルートを毎年変更している中、上屋等が必要な箇所については今後も検討しますので、設置箇所数が増えていく可能性はありますが、上屋やベンチは設置のためのスペースが確保できないと設置できないことから、その辺りは現地の状況を見ながら今後も考えていきたいと思っております。
また、ふれあい
交通運行事業以外での上屋の設置につきましては、道路法上、バス事業者や、
地元自治会、本市などの関係機関等から許可を得る必要がございますが、必要があれば設置できるようになっております。なお、現在、本市において設置を行う事業はございません。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○板倉委員
上屋に関連してですが、設置できる場所があれば設置するということではなく、費用対効果等を踏まえた設置基準などはあるのですか。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
上屋の設置基準は明確にはございません。ただし、運行ルートを引いてもあまり利用者がいない運行ルートがあるほか、ふれあい
交通運行事業の運行ルートもございますので、その辺りは、まずは利用登録者数や、実際に利用している方が多い箇所を狙って、先ほど申しましたように、現状では16か所に対して整備ができるのではないかと考えております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○福間委員
まず、この事業は業務委託等によって実施していると思いますが、本事業は、地域住民の就労の機会を広げる役割を果たすことができれば大きな効果が出ると思います。
現在、本事業はどのような業者が受けて、どれぐらいの人が就労されていますか。
また、現行の運行ルート以外で、うちの地域も今後運行してほしいという旨の要望や実際に新規運行に向けて地元と協議を始めている地域はありますか。
そして、財源問題の参考情報の説明がありましたが、資料を見る限りは、県支出金しか入っていません。国庫支出金は入っていませんが、地域公共交通確保及び改善事業に対して国庫補助を受けるためには、どのような条件をクリアしないといけないのですか。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
まず、業務委託につきましては、ふれあい交通タクシーの運行業務委託であり、大分市タクシー協会への業務委託が主なものでございます。実際に就労されている方の人数までは、正確に把握しておりませんが、主にタクシーの運転手が就労されていると思います。
また、今後の運行ルートにつきましては、年度ごとに運行の要望がありますがその要望に沿って運行ルートが引ける場所、引けない場所がございます。最近であれば、上白木地区で本年9月から新規運行をスタートしております。そのほかの地域では、現在、運行ルートが具現化している地域はありませんが、相談が来ている地域はあります。ただし、現行の運行ルートにおいて、利用者数が伸び悩んでいる点に加え、コロナ禍の影響により、自治会内で集まる機会がなく、検討や協議が進まないという現状がございますが、本事業のニーズはあると見えていますので、今後、要望の上がった自治会と協議を行い、新規運行に向けた検討を行っていきたいと考えております。
3点目は、資料中特記事項に記載の、国からの補助金に関しましては、制度上、本市が直接交付を受けることができません。タクシー事業者が補助金を受ける制度となっております。決算上は、収入として計上されており、令和2年度決算の場合は、雑収入の項目で189万7,000円計上しております。令和元年は241万2,000円、平成30年は296万2,000円が雑収入になっており、これは交通不便地域に認定された運行ルートであればこの補助金の申請が可能となっております。
○福間委員
もう一度説明をお願いします。事業者に対して国からの補助金の交付があるのですか。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
国からの補助金は本市に直接交付されることが一般的でございますが、交通不便地域に関連する補助金の交付につきましては、制度上、本市に直接交付されるスキームではなく、地域公共交通を運行している事業者、本事業であれば、大分タクシー協会に対して直接、補助金を交付しております。本市の決算においては、この交付金による収入を最終的に雑収入という形で計上しております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○松本委員
買物弱者対策の観点から、利用者の居住地からほど近いスーパーへの送迎のような、買物の手助けを実施するという考えがあるのか、また、利用者からそのような要望等が上がっていないのか教えてください。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
乗車地から最終目的地まで運行できるのかという御質問であると思いますが、地域検討会をした際、意見を非常に多くいただくものであり、そのようなニーズは多くあると思っております。
ただし、地域公共交通を維持していくことが大分市の責務であると考えております。仮に、バス事業者の運行路線と併走して走るような事業を新設する際には、法定協議会での協議が必要になりますし、実際にバス事業者から、もしもそのような事業を実施した場合には廃業してしまう旨の意見も出されております。事業者と本市のバランスの関係もあり、やはり本市が事業を積極的に推し進めすぎてしまいますと、バス事業者にとっては、既に赤字経営である状態がさらに悪化しかねないことから、今後、ますます公共交通が減っていくことになります。その結果、さらに税金を投入する必要が出てくることから、本市といたしましては、バス事業者の運行ネットワークを維持する観点も入れながら事業を進めてまいりたいと考えております。一方で、利用者の皆様の御要望もありますので、その部分につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここで、委員各自でお手元の
事務事業評価シート(議会)の左側1の
項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は後の自由討議や
最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず御記入ください。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
田島分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただきました評価区分とその理由について、発言をお願いします。
野尻委員から発表をお願いします。
○野尻委員
コロナ禍の中でバス会社も非常に苦労していますし、バス路線が今後減少することが予想されます。大分市としてもさらに交通計画策定に向けて動いていますので、公共交通の維持については非常に重要な課題ですので、拡充と評価します。
○松本委員
運行ルートは増えている一方、利用者の減少はどうしようもないのではないかと思います。このような現状もきちんと見据えながら、事業を続けることでいい方向に行っていただきたいという意味で、継続と評価します。
○板倉委員
住民と行政が協働して行う事業として、地域における交通利便性の向上に向けてこれまで両者が協議しながら事業を実施してきたものであると思いますので、継続と評価します。
○長田委員
行政と地域が話し合って良い事業を実施していると感じますので、継続と評価します。
○
田島分科会長
引き続き利用者のニーズに応えるとともに、またバス路線の環境整備にも努めてほしいという思いも持っていますが、予算が拡充されるとどうなるのかという思いもありますので、継続と評価します。
○安東副
分科会長
令和2年度はコロナ禍で利用者が減っていることもありますので、今後、運行ルートを増やすほか、利用促進のための取組を行うことを要望する中で、継続と評価します。
○大石委員
本事業によって、地域における交通利便性が十分保たれていると思いますので、継続と評価します。
○橋本委員
本事業は、地域検討会等できちんと地元の意見を吸収していますし、必要性が高いと思います。
また、事業の妥当性では、事業を実施する者が大分市だけでなくてもいいのではないかと思っています。
達成度及び費用対効果につきましては、上屋やベンチなどの整備の観点からは、整備されると良いという考えから拡充であると思いますが、妥当性のところで引っかかっているので、継続と評価します。
○福間委員
継続と評価します。公共交通において、赤字路線が増加したことでこれまでに多くの市民の移動手段が奪われてきましたから、大分市がこのような事業で補填し、手助けを行う点は、市民にとって非常に大事な事業であると思います。
しかしながら、コロナ禍は別として、高齢化が今後ますます進んでいく中、利用状況も一定程度は利用者や地域住民と話合いをしながら決めていくということですが、利用者数が減少しているのであれば、やはり解決しなくてはならない何らかの問題があろうかと思います。
そして、新たに本事業の実施を要望している地域も出てきているとの説明もありましたから、事業を継続しながらやはり地域公共交通を守るということで、民間路線との兼ね合いの在り方について協議もしながら今後事業を継続していただけたらと思いますので、前向きな継続と捉えていただきたいと思います。
○
田島分科会長
ただいまの自由討議の結果、拡充と評価した委員が1人、継続と評価した委員が8人となりました。意見が分かれましたので、委員の皆さんで御協議をお願いします。
○野尻委員
継続の評価と言っても、拡充の方向を見せるような意味での継続であると思いますし、地域から様々な要望も出てきています。その要望に応えていく点については、おそらく皆さん合意していると思います。あとは、予算的な部分で拡充になるのかについては、コロナ禍の中で利用者も減少していますから、前向きな継続と評価していいのではないでしょうか。
○
田島分科会長
そのほかに委員の皆さんから意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
協議の結果、本分科会の評価といたしましては、継続と評価いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。なお、限りなく拡充に近い意味での継続としてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように決定をいたします。
次に、
分科会評価結果については継続と決定いたしましたが、そのように評価した理由、改善内容、
提案事項等について、まとめを行いたいと思います。いかがいたしましょうか。
〔「正副
分科会長一任」の声〕
○
田島分科会長
それでは、
分科会評価結果の理由等につきましては、先ほどの意見を基に、文言につきましては正副
分科会長に一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
以上で、
事務事業評価を終了いたします。
次に、討論、採決については
決算審査特別委員会全体会で行うことになりますが、本案に対する当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案の認定について、反対の意見はありませんか。
○福間委員
横尾土地区画整理事業、祝祭の広場機能強化事業及び新たなモビリティーサービス事業、以上3事業の決算については反対です。
○
田島分科会長
それでは、本案につきましては、一部反対の意見があったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
次に、令和2年度大分市大分駅
南土地区画整理清算事業特別会計歳入歳出決算について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ整備課長
〔資料④11ページ 令和2年度大分市大分駅南土地区画整理清算事業特別会計について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
次に、本案の認定について、反対の意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
本案については、反対の意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように集約いたします。
都市計画部に係る
分科会要望等は今まで出ておりませんが、委員の皆さんから、分科会要望として要望したい事項がありましたら発言をお願いします。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
以上で、
都市計画部の審査は全て終了いたしましたが、委員の皆さんから他の分科会と関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
委員の皆さんからその他として何かありませんか。
○長田委員
先日の一般質問でもCO2削減に関する質問が取り上げられていましたが、
都市計画部が所管している事業の中で、CO2削減に関連する事業を実施されていると思います。環境部などの他部局と連携した取組もあると思いますが、
都市計画部の代表的な事業を教えてください。
○
橋本都市計画部次長兼
都市交通対策課長
自動運転車両の運行なども、カーボンニュートラルに向けた動きであると思いますが、御指摘のように、環境行政だけではその辺りはできなくて、
都市計画部の事業としては、やはりインフラの整備に深く関連する課題であると捉えておりますので、これまで以上に、しっかり計画を立てながら、実施していきたいと考えております。
○長田委員
今日、NHKの番組でタクシーが既に自動運転になって走っている事例を視聴しました。世界的にもそのような方向性になったりしていますし、やはり行政がそのような方向に持っていかないと、民間だけでは難しいという側面があると思います。未来の都市計画を背負う大分市になっていったら素晴らしいと思っていますので、その点は要望したいと思います。
○
田島分科会長
長田委員、ただいまの要望は個人要望ですか。
○長田委員
個人要望です。
○
田島分科会長
そのほかに何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
執行部からその他として何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
田島分科会長
最後に、執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受け止め、対応してくださるよう申し添えておきたいと思います。
次に、
上下水道局の案件について審査を行いますので、説明員を交代させますが、
上下水道局の審査については、午後2時25分から再開することといたしますので、しばらく休憩とします。
午後2時15分休憩
午後2時25分再開
○
田島分科会長
決算審査特別委員会建設分科会を再開いたします。
これより
上下水道局の案件について審査を行います。
ここで、審査に先立ちまして、
佐藤上下水道部長から発言を求められておりますので、これを受けたいと思います。
○
佐藤上下水道部長
田島分科会長、安東副
分科会長をはじめ、
決算審査特別委員会建設分科会の委員の皆様方には平素から上下水道事業に対しまして御指導、御鞭撻をいただきまして、誠にありがとうございます。この場をお借りし、御礼を申し上げます。
本日は、令和2年度
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定並びに令和2年度
公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定について御審議いただきたいと思います。
後ほど担当課長から詳細について御説明いたしますが、本市の水道事業会計の収益的収支につきましては、約23億円の純利益を計上することができました。一方、資本的収支につきましては約38億円の収支不足が生じておりますが、減価償却費などの内部留保資金で補填をすることとしております。
また、本市の公共下水道事業会計の収益的収支につきましては均衡しており、一方、資本的収支につきましては約42億円の収支不足が生じておりますが、水道事業会計と同様に、内部留保資金で補填することといたします。
今後におきましても、より効率的な事業運営を行う中で健全経営を堅持し、将来にわたり安心・安全で持続可能な上下水道事業の確立を目指してまいりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
○
田島分科会長
それでは、議第122号令和2年度大分市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
衛藤上下水道部次長兼
経営企画課長
〔添付資料 令和2年度大分市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
損益勘定留保資金の31億3,731万8,000円は、どのような算定方法で計上されたのですか。
○
衛藤上下水道部次長兼
経営企画課長
資料中収益的収支の状況に記載しているグラフで御説明しますと、収益的収入のうち、令和2年度の水道料金収入が97億6,504万4,000円ございます。その下の、令和2年度の支出のうち、固定資産及び減価償却費の38億4523万4,000円は現金支出がないものであり、この部分が主に内部留保資金になります。
また、内部留保資金の主なものは減価償却費ですが、そのほかに長期前受金戻入の減額分や消費税がございます。資料右上の、資本的収支の状況に係る消費税の部分が資本的収支で相殺できないことから、消費税等資本的収支調整額である約3億円で相殺しております。損益勘定留保資金等が31億3,731万8,000円となる計算式としては、その長期前受金戻入を主に引く形になります。実際には、約36億円の減価償却費がございますが、長期前受金戻入を除く等の措置があり、最終的には少し減額する形で31億3,731万8,000円を計上しております。
○野尻委員
ただいまの説明の考え方を資料で提供していただくようお願いします。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
次に、本案の認定について、反対の意見はありませんか。
○福間委員
消費税徴収に関する部分について、反対します。
○
田島分科会長
本案については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、議第123号令和2年度大分市
公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
衛藤上下水道部次長兼
経営企画課長
〔添付資料 令和2年度大分市公共下水道会計資本剰余金の処分及び決算の認定について説明〕
○
田島分科会長
ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○福間委員
市内の公共下水道の普及率が資料に記載されていますが、処理区ごとに公共下水道への接続を促進するため、執行部が尽力されていることは承知しています。ただし、現在、コロナ禍の影響もあり、普及状況が横ばいになっていることから、本市の公共下水道の5処理区ごとの普及の進捗状況が分かるような図や資料の提供をお願いします。
○
衛藤上下水道部次長兼
経営企画課長
ただいま委員から御指摘のあった点につきましては、それぞれ、処理区ごとに色掛けをしている資料がございますので、後ほど提供させていただきます。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○長田委員
滝尾地区にも下水道設備が入ったことから、裏川の水質が以前と比較して非常にきれいになったと環境部から伺いました。ただし、今年はおそらくコロナ禍の影響で、若干水質が悪化しているのではないかという話を聞きますが、
上下水道局として水質汚染について対応をされていることがありますか。
○
衛藤上下水道部次長兼
経営企画課長
裏川につきましては、下郡地区を流れる七歩川から水道が流れております。裏川上流部は、現在、公共下水道整備を進めており、河川の水質も改善されつつあります。公共下水道への接続も増えていますから、裏川に流れる生活雑排水の量も減少していると認識しておりますが、近年のコロナ禍の影響により、自宅で過ごされる市民が多くなっております。合併浄化槽を利用されている市民も長時間自宅にいらっしゃるため、生活雑排水の排水量自体が増えている状況であることから、七歩川に流れてくる生活雑排水の量が例年よりも増えていることが考えられ、結果として、裏川の水質に影響を及ぼしている状況でございます。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
○板倉委員
老朽管の布設替えについてですが、上水道の水道管の布設替えの状況や、下水道の耐震性の布設替えの状況は、現在、どうなっていますか。
○
左山下水道施設管理課長
公共下水道管渠の耐震化につきましては、主要幹線の耐震化を現在進めており、令和2年度時点で、耐震化延長が26.7キロメートル、耐震化率は39.8%となっております。なお、主要幹線の総延長は67キロメートルでございます。
○板倉委員
終了予定時期はいつ頃を見込んでいますか。
○
左山下水道施設管理課長
現在、終了予定時期は見込んでおりませんが、毎年、耐震化を進めております。
○
木元水道整備課長
上水道基幹管路の耐震化率でございますが、令和2年度現在で52.1%、耐震適合率につきましては69.9%でございます。
○
田島分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
次に、本案の認定について、反対の意見はありませんか。
○福間委員
消費税の徴収部分については、反対します。
○
田島分科会長
本案については、一部反対の意見があったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
そのように集約をいたします。
上下水道局に係る分科会の要望事項が出ておりませんが、委員の皆さんで分科会の要望としたい事項はありませんか。
○長田委員
合併浄化槽と公共下水道の国の管理のことを前から言っていますが、同じ下水を流しているにも関わらず、その処理が合併浄化槽か公共下水道かで国の所管が環境省と国土交通省に分かれています。これは施設の維持管理等の面で、地方財政を圧迫していますので、何とか国に対して見直しを行うようにという話を以前させていただきましたが、それも止まってしまっているようですので、要望をしておきます。
○
田島分科会長
ほかに意見はありませんか。
○福間委員
大分市は公共下水道の普及率が決して高い状況ではないので、市民の生活環境改善のためにも非常に重要な施策であると思います。また、南海トラフ巨大地震の対策もありますし、基幹の耐震化の促進を進めていくためにも、国からの予算措置を要求する旨を本分科会の要望事項として提出してはいかがでしょうか。
○
田島分科会長
合併浄化槽及び公共下水道の国の所管に関するもの、公共下水道の耐震化の2点を国に要望するということを当分科会要望として上げたいという申出がございましたが、皆さんいかがでしょうか。ほかに意見等はありませんか。
○野尻委員
国に要望すること自体は大事なことであると思いますが、本分科会の要望としてなり得るのか疑問です。国に対しての要望ですから、その部分は、執行部に頑張っていただくことになるのではないかと思います。大分市民全体に対して公共下水道の普及を進めていく旨の要望であればわかりますが、国への要望になると個人要望という形になるのでないですか。
○
田島分科会長
ほかに意見はありませんか。
○福間委員
個人要望というよりは、やはり市民全体に関わる問題ですので、公共下水道の普及促進及び耐震化の強化が市民の願いであると思います。執行部からも声をあげていただくのは当然ですが、本
分科会委員の総意として私は上げるべきではないかと思います。
○
田島分科会長
国への要望部分を外してはどうでしょうか。
委員の皆さんから意見はありませんか。
○野尻委員
国に要望することは必要なことなので、それはそれでいいと思います。
○
田島分科会長
ほかに意見はありませんか。
○福間委員
そのために、大分県などいろんなところに働きかけていく。
○
田島分科会長
関係機関に働きかけるようにというような文言ですか。
○福間委員
はい。
○
田島分科会長
そのほかに意見はありませんか。
ここで、事務局から説明があります。
○書記
合併浄化槽を公共下水道に接続するように促進するとなりますと、
上下水道局の所管であると思っております。ただし、それに付随して現在利用されている合併浄化槽で発生した汚泥の処理等、合併浄化槽の適正な維持管理を本市として引き続き行っていく必要があろうかと思います。その場合、合併浄化槽の維持管理等の部分は、経済環境分科会の所管に一部関連する要望になってくる場合がございますので、文言の取扱いについて委員の皆様に御確認をいただきたいと思っております。
○
田島分科会長
ただいま事務局から説明がありましたが、いかがいたしますか。
○野尻委員
公共下水道普及率は、本市全体で70%も届いていないのではないのですか。
○福間委員
本市全体の公共下水道普及率は約60%です。
○野尻委員
そうであれば、合併処理浄化槽の問題ではなくて、公共下水道の普及を進めるということでいいのではないのですか。
○福間委員
それでいいと思います。
○安東副委員長
賛成です。
○
田島分科会長
要するに、公共下水道の普及促進、また耐震化も併せて図るということですね。
引き続き向上するように、各関係機関に働きかけることを要望するということでよろしいですか。
○福間委員
合併浄化槽の維持管理は別の所管になるので、当分科会では触れないほうがいいかと思います。公共下水道の普及促進及び耐震化に重点を置いて関係機関に要望するということであれば合意形成が図れると思います。
○板倉委員
それでいいと思います。
○長田委員
いいと思います。
○
田島分科会長
ほかに意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、分科会要望に係る文言につきましては、
分科会長報告を作成するに当たり、先ほどまとめたものを基に、正副
分科会長に御一任いただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
以上で、
上下水道局の審査が終了いたしましたが、委員の皆さんから他の分科会と関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
委員の皆さんからその他として何かありませんか。
○長田委員
先日の一般質問で、CO2削減に関係する質問が多く出されていましたが、
上下水道局が所管している様々な施設において、CO2削減に向けた取組があれば教えてください。なければ取り組んでいただくよう要望しておきます。
○
衛藤上下水道部次長兼
経営企画課長
所管している施設の機械設備が非常に多く、また多岐にわたりますので、やはりCO2を排出していると思います。今後、施設の整備や更新の際には、CO2の排出をできる限り削減できる施設につくり替えていくことを心がけていきたいと考えております。
関連して、下水汚泥燃料化施設の建設を現在計画しており、今後、限りある資源の再資源化及び再利用にも努めてまいりたいと考えております。
○
田島分科会長
長田委員、ただいまの要望は個人要望ですか。
○長田委員
個人要望です。
○
田島分科会長
委員の皆さんからそのほかに何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
執行部からその他として何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
田島分科会長
最後に、執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受け止め、対応してくださるよう申し添えておきたいと思います。それでは、説明員の退室をお願いします。
〔上下水道部退席〕
○
田島分科会長
ここで、これまで出された
建設分科会としての要望事項及び他の分科会と関連する要望事項を確認しておきたいと思います。
まず、
土木建築部の所管に係る分科会要望として、昨年の分科会要望である、「近年、想定を超える災害が多発しており、本市でも甚大な被害を受けている。道路、橋梁、河川等については、災害時に市単独では対応できる範囲が限られるため、平時から国、県との連携を深める中で土砂災害、内水氾濫などの災害を想定した整備を行うこと」の文言に、国土強靱化のための5か年計画の加速化対策のさらなる推進を図る旨の文言を加えたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
次に、
都市計画部所管分に係る分科会要望はなしということでよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
次に、
上下水道局所管事項に係る分科会要望につきましては、公共下水道のさらなる普及促進を求める、そして南海トラフ巨大地震への対応として、施設の耐震化を進めるよう求める、生活環境の整備、充実を図るよう求めるという意見がありました。また、関係機関として国が入ってくる部分については、分科会要望としてはあまり好ましくないのではないかという意見がありましたが、どのように整理いたしましょうか。
○福間委員
政府に要望する部分を除けばいいと思います。また、施設の耐震化については、上水道においても対応が必要だと思いますので、要望に入れ込んではどうでしょうか。
○
田島分科会長
ただいま国に対しての要望の部分を削除し、施設の耐震化に係る対応の部分に上水道施設の耐震化を加えてはどうかとの意見がありましたが、文言を分科会要望に加えることとしてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
他の分科会と関連する要望事項はありませんが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、ただいま確認した本分科会の分科会要望事項を、24日の
決算審査特別委員会全体会における
建設分科会長報告として、私から報告いたします。
これにて、
決算審査特別委員会建設分科会を終了いたします。
午後3時4分散会...