足立区議会 2020-03-09
令和 2年予算特別委員会−03月09日-04号
令和 2年
予算特別委員会−03月09日-04号令和 2年
予算特別委員会
午前9時58分開会
○かねだ正 委員長 おはようございます。定刻前ですけれども、お揃いのようでございますので、これより
予算特別委員会を開会いたします。
委員の皆様に申し上げます。
会議規則第68条の規定により、浅子委員他3名から、第5号議案 令和2年度足立区一般会計予算、第6号議案 令和2年度足立区
国民健康保険特別会計予算、既に席上に配付のとおり修正案の提出がありました。
したがいまして、本日より区長提案の原案と修正案を合わせて審査いたします。
第5号議案の予算総則第1条中、歳出第4款産業経済費、歳出第6款土木費から歳出第10款予備費、第2条債務負担行為から第5条歳出予算の流用、第6号議案、第7号議案、第8号議案の全部について質疑を行います。
本日から審査区分が変わりますのでよろしくお願いいたします。
初めに、公明党から質疑があります。吉田委員。
◆吉田こうじ 委員 おはようございます。公明党の吉田でございます。前半20分質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
先週の3月5日に、足立区の中で区立小学校、また区立認可保育園に通っていらっしゃる区に在住しているお子様の、またそのご家族の
新型コロナウイルスの感染が発表になりました。3月5日の夜から区の中、大変騒がしい状況になりましたけれども、何よりもまず、感染した区民のご家族に対しまして、一日も早く回復なさって全快なさることを心からお祈り申し上げますとともに、お見舞いを申し上げる次第でございます。
さて、このいろいろ経緯が、私ども議員のほうにも、またホームページ上でも発表されてはまいりましたけれども、この週末に関しましての問合せですとか、また区の対応、その他の状況についてお答えいただける範囲で教えていただきたいと思います。
◎報道広報課長 週末、
コールセンターのほうにも幾つかお電話いただいておりますけれども、件数は比較的少なくて、10件未満というふうになっております。
◆吉田こうじ 委員 発表された当日、翌日は、大変多くの問合せがあったような発表がございましたけれども、また5日の夜の記者会見もホームページ上では公開はされておりますけれども、なかなか記者会見の中での記者の方々の質問っていうのは出てなかったんですけれども、特にどういった質問があったのか、少し教えていただければと思います。
◎報道広報課長 今、記者会見でお話しした中身は、ホームページ上に掲載しているんですけれども、基本的にはその確認という質問が多かったように記憶はしております。
◆吉田こうじ 委員 かしこまりました。
先週のこの
予算特別委員会でも、その情報発信の仕方その他については、いろいろ区のほうの方針、またその発表もございましたけれども、その情報発信につきましては、
新型コロナウイルス対策本部であらかじめ想定したとおりに発信できたのかどうか、こちらをお伺いしたいんですけれども。
◎報道広報課長 3月5日に記者会見を行ったわけなんですけれども、もちろん、私ども初めての体験で、多少ばたばたしたところがありましたが、適切に今のところ対応できているというふうに感じております。
◆吉田こうじ 委員 どこの地域でもそうかとも思うんですけれども、大変デマとか、デマまがいの情報が、本当に私もつくづく思ったんですが、報道より怖いなと。SNS上で大変多くのそういった心無い意見もありましたし、犯人捜しのようなそういう意見もございました。
本当にこういう場合、その人権という部分で、個人情報をしっかりと区のほうで確保していくということは大切になることと思います。記者会見でも教育長のほうからくれぐれもということでお願いが出ておりましたけれども、繰り返し区のほうからも是非、そのデマとか、またその感染した方を守るとかいう視点での発信を繰り返しお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎報道広報課長 吉田委員おっしゃるとおりだと思います。
まずは区として、正確な情報をホームページ等できちんと発信していくということが一つ。あと、ツイッターなどでは、個人情報の漏えいがされた場合には、通報できる仕組みもありますので、そういったところも適切に扱っていきたいというふうに思っています。
◆吉田こうじ 委員 あと、区の施設の利用者に関しては、区の責任で今後も情報は発信していくというふうに思われますが、二度とは起きてほしくはないんですけれども、今回のことで様々な課題とか、問題点もいろいろ出てきたんじゃないかなというふうにも思います。
今、進行中ですので、どういった課題、どういった問題点ということはお聞きしませんけれども、是非ともその辺を冷静に洗い出していただいて、今後につなげていっていただきたいと、改善していっていただきたいというふうにも思いますけれども、いかがでしょうか。
◎教育長 今回、学校と保育園からということでしたけれども、例えば学校では、学校でこういった感染者が出たということと、感染者の出ていない学校には、出ていないということもお伝えしました。保育園も同様です。それが、安心情報として伝わって大きな混乱がなかったんではないかなというふうに思います。
ただ、これから個別にいろいろな事件が出てくると思うんですけれども、こういったところにも対応できるように、あらかじめ予想しておくことが大切だなというふうに思っておりますので、丁寧に、適切に対応していきたいというふうに考えております。
◆吉田こうじ 委員 是非、丁寧によろしくお願いいたします。
こういった事態が起きて、小学校、中学校が休校になっております。
この週末、先週、
予算特別委員会での質疑がなくなりましたので、その時間を給食の食材を提供している業者に何社かまわってまいりまして、いち早く区のほうから緊急の企業に対しての緊急の融資という部分で、1年目、区が利子を持ちますよ。前年同月に比べて1円でも
新型コロナウイルスの影響で下がれば対象ですよという大変素早い対応で、そういった仕組みをつくっていただくことができましたので、そのチラシを持って、その業者に伺ってまいりました。
いろいろお話を伺うと、致し方ないこととはいえ大変厳しいと、苦しいですねというお話をやっぱり、おっしゃっていらっしゃいました。と、同時に早くも地元の金融機関の営業の方がその場に見えておられまして、一生懸命、その地元の企業をみんなでサポートしていこうというようなまちの動きでございましたけれども、この緊急融資に関しましては、何か発表してからお問合せ等、この週末、短期間ではございましたけれども、何かございましたでしょうか。
◎産業経済部長 先週の金曜日でございますけれども、係内の電話が全て塞がっているような状況、窓口も常に金融機関等の方がご相談に見えている状況でございました。
◆吉田こうじ 委員 国のほうも何か、そういった支援の動きがあって、そういう発表もされておりますけれども、まだ具体的には何も出てきていないというのが実情でございますし、今は、とにかく拡大をおさめていくと、拡大をさせないための努力というのが、今されているところなのかなとも思いますけれども、もう、例えば学校なんかも休校になりまして1週間が経ちました。いろいろまた動きも変わってきていることと思いますし、今日は教育の款でございますので、例えば、そういった給食に関しましても、昼のご飯も夏休み、春休みとお母さんたちは、お子様たちの食事については一生懸命やっていらっしゃるわけですけれども、予想外のことで、家に子どもがずっといるということで、一緒に連れて買物もままならないような、余り人込みには連れて歩けないような状況の中で、お子さんも、またその親御さんも非常にストレスが溜まってくるのかなと、今後もそういう状況になるのかなというふうにも思います。
給食というのが、本当にありがたい制度だなというふうにも思います。
先週、たがた委員から、給食費については、一つ質問をさせていただきましたけれども、しつこいようで恐縮なんですが、一つだけ確認をさせていただきたいんですが、もし、4月、5月に学校が再開され、給食が再開されたときに、給食費が上がるという中での保護者負担に関しては、今までどおりということでよろしいんでしょうか。その1点だけ、ちょっと確認をさせていただきたいんですけれども。
◎学校運営部長 3月5日の
予算特別委員会で教育長からご答弁申し上げましたとおり、保護者負担が増えないような対応を早急に検討してまいります。
◆吉田こうじ 委員 よろしくお願いいたします。
今、申し上げましたとおり、お子様が家にずっといるということで、生活のリズムが大変狂いがちになるのかなというふうにも思います。
足立区の大きな今、課題となっております不登校という部分に関しまして、不登校に移行していくお子様たち、やはり生活のリズムのずれから、狂いからその不登校に入っていくということも大変多く聞いております。
例えば、大きく環境が変わる小学校から中学校に進級されるお子様に関しては、思い返せば休校になる日、明日で小学校が終わるんだよ、今日で急に小学校が終わることになったという状況の中で、次に会えるのは卒業式、また中学校の入学式という、お子様にとっては非常にショッキングな出来事だったんではないかなというふうにも思います。
この3月は、お子様たちが次に進級する、また次に進学する気持ちを整理していく大切な時期だったんじゃないかなというふうにも思いますけれども、このお子様たちの生活のリズムに関して、今後のその不登校を防いでいくという意味で、今、学校がどういうような対応を、対策を立てていらっしゃるのか、また区としてどのような方針で各学校にお願いをしているのか、教えていただきたいんですけれども。
◎教育指導課長 不登校に通じるというところではないかもしれませんが、各校に家庭訪問などを行い、難しい家庭は、それは電話連絡等も構わないということで伝えておりますが、これまでの学習の進捗状況であったり、家庭での様子などを確認をするように先生方に話しております。
◆吉田こうじ 委員 各学校で様々な工夫をされて、例えば通知表を持って家庭訪問をするだとか、休みの間1回は子どもたちの顔が見られるように努力もされていらっしゃるという話も聞きました。
そういった中で、いずれは収束に向けていくものとは思いますけれども、学校が始まってもなかなか学校に通えないというその長期の不登校のお子様、足立区の場合は減ってきているとはいえ、やはり900人を超える多くの人数がまだまだいらっしゃるわけですけれども、区の小・中学校の不登校児童・生徒は減少はしてきているとはいえ、予算編成のあらましの50ページにも不登校対策事業というのが載っておりますけれども、多様な教育機会の確保ということで、来年度は今年度に増して拡充された支援が多くなっております。
特に、あすテップと名付けられました不
登校特例課程教室が新設されまして、こども支援センターげんきで行っているチャレンジ教室とともに、公立の通級率の追求の場の拡充ができたということは以前より我が会派からも要望していたことでもありました。大変に評価できることだというふうに喜んでおります。
4月からの開設に向けての現在の準備の状況はどうか、また実際に通われるお子さんたちの登下校の安全の確保については、どのように考えていらっしゃるのかお伺いをいたします。
◎
こども支援センターげんき所長 まず、あすテップの進捗状況でございますが、教員につきましては、予定の数をほぼ確保できるというような見通しが見えてまいりました。
また、通級の安全の確保というところですけれども、基本的には中学生ですので、公共の交通機関をご利用して通学していただくということになるかと思います。通学経路などについて、入級に当たってはしっかり確認をして支援していきたいと思います。
◆吉田こうじ 委員 中学生ということですけれども、1人でなかなかバスに乗ったりっていう経験のないお子さんも中にはいらっしゃるかもしれませんので、是非、丁寧に一人ひとりときちっとその辺の道順をご検討いただきながら、安全の確保のほう努めていただければというようにも思います。
また、別室登校支援のための登校サポーターについてお伺いをいたします。
以前、登校サポーターの皆さんの人材確保に向けて、説明会とか後援会を行ってはどうかと。また、サポーターの皆さん同士の横のつながりも図ってはどうかと、提案をさせていただいておりました。昨年、一度行われましたけれども、まずは人材確保の状況も含めて、そういった経過についてはどうかお伺いします。
◎
こども支援センターげんき所長 昨年、一度開催をさせていただきまして、その説明会の終了後に、ご登録いただいた方が数名いらっしゃいました。
今回も、実はこの時期に実施したいと計画をしていたのですが、残念ながら開催ができませんでしたので、新年度に入りましてタイミングを見て是非、開催していきたいと思っております。
◆吉田こうじ 委員 よろしくお願いいたします。
また、来年度は居場所を兼ねた学習支援の中で、NPOとの連携で1カ所拡充されるということが載っておりましたけれども、不登校児童・生徒が通う場合の出席扱いについて、やはりお伺いしたいんですが、現在はどういった方針になっているのかお伺いします。
◎
こども支援センターげんき所長 現在も、各学校のほうに登校扱いにするようにというようなことで文書も発出いたしまして、お願いしているところでございます。
◆吉田こうじ 委員 文部科学省の通知でも、公的機関の指導が得られないことを条件に、民間のそういった施設も考慮されて良いということで、校長先生の裁量で出席扱いにできるというふうにもなっておりますけれども、やはり同じ施設に通いながら、もちろんお子さんの様々な事情にもよるかもしれませんけれども、同じ施設に通いながら、かたや出席、かたや出席じゃないというのは少し、ちょっとおかしいんじゃないかというご意見を伺ったもんですから、お伺いする次第なんですけれども、
[資料を提示]
例えば、こちらのほうの令和元年度行政評価の反映結果報告書、少し読ませていただくと、35ページ、36ページ、後でご覧になっていただきたいんですけれども、教室復帰とか、原籍校への復帰という言葉が至るところに出ているんですね。これ、もちろん教室復帰っていうのは、チャレンジ教室とか、様々なところも含まれてくるのかともいうふうにも思いますけれども、今の学校で、今の教室でなかなか通えなくなってしまったお子さんを何とかしようという、その受皿を増やしていこうということで、今、不登校支援の活動が行われているわけですので、是非とも、そこら辺の校長先生の裁量については、やはり温度差なく、均一に同じ考え方の下で出席扱いにしていっていただきたいというふうにも思います。
この900何名、各校2人から3人もし減らすことができれば、一気に100人、200人という不登校のお子さんたちが減っていくということになるわけですので、あすテップの新しい事業なんかも応用しながら、是非ともそういうふうに続けていっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 確かに、このチャレンジ教室の制度などができた当初は、原籍校、学校復帰という辺りの色彩が強かったかと思いますけれども、ここ数年、文部科学省のほうでも一律に復帰ということではなくて、多様な学びをというようなことできておりますので、私どもも、その線に沿いまして各学校にもその辺りはしっかり伝えていきたいと思っております。
◆吉田こうじ 委員 是非、よろしくお願いいたします。
あと、予算編成のあらましのほうでも、13ページに
重点プロジェクトの自然教室事業・
体験学習推進事業というのが載っております。
小学校で初めて宿泊でということで、小学校5年生のときに鋸南自然の家で校外教室授業を行ってきましたけれども、来年度も1億3,300万円、計上されているところですけれども、今年度は台風の影響で大きな損害を受けまして、また教育委員会の皆さんの粘り強い努力で、代替施設として
国立赤城青少年交流の家での自然教室の実施が行われておりましたけれども、ただ、今回の
新型コロナウイルスの発生で、こちらの自然教室も実施できなくなってしまったという学校がございました。全体で何校あったのか教えていただきたいんですけれども。
◎学校運営部長
新型コロナウイルスの関係で、赤城自然教室が中止になってしまったのが5校でございます。
◆吉田こうじ 委員 小学5年生最後の5校ということでよろしいんでしょうか。
◎学校運営部長 まず、鋸南自然教室、全小学校69校で実施しておりますが、そのうち台風被害で中止になったのが39校。その中で34校は赤城自然教室ができました。しかしながら、5校残ってしまったということでございます。
◆吉田こうじ 委員 この5校の児童に関しては、鋸南と赤城と両方、2回中止になってしまったわけですね。大変楽しみにしている中での中止ということですので、6年生は6年生で日光ということで体験教室もありますけれども、是非ともその辺は、子どもたちの気持ちも考えて、来年度少しその子どもたちのために何か体験がもうひとつ増えていけるような取り組みをお願いしたいなというふうにも思います。
◎政策経営部長 すみません、先ほど冒頭の
新型コロナウイルスの土日の対応で、
コールセンターの対応は10件未満というふうにお答えしたんですが、ちょっと補足させていただきます。
土曜日の
コールセンターの対応状況は15件、感染症対策課が7件、計22件、日曜日は、
コールセンターの問合せが10件、感染症対策課が8件で、計18件ということで、発熱の問合せが多かったということで適切に対応はさせていただいております。失礼しました。
○かねだ正 委員長 大竹委員。
◆大竹さよこ 委員 後半、25分間担当させていただきます公明党の大竹でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、先週でございますが、我が会派のたがた委員より、私の娘の風美子の紹介がございました。昨年の広報紙でも取上げていただき、報道広報課をはじめ、大変にありがとうございました。
広報紙の記事にもございましたが、娘の風美子でございますが、合宿の間に足立区に帰ってくるときがございます。そういうときは、この地元の足立区の空気を思い切り吸って、そして充電をして、また合宿に戻ってトレーニングや試合に励んでいるという、そういう日々でございます。足立区の皆様にも是非、応援していただけるよう本人も気合を入れておりますので、よろしくお願いいたします。
また、
新型コロナウイルスなどで
東京オリンピック・パラリンピックの開催についても様々な憶測がなされておりますが、この東京2020大会を目指す全世界のアスリートは、4年に一度のスポーツの祭典での晴れの舞台に向けて、この瞬間もトレーニングに励んでおります。
6年前、7年前ですか、「TOKYO」と開催都市が決まってから足立区の皆様のみならず、日本全国の方が今年ですね、東京2020と今年を目指して楽しみに今日まできております。現在の状況が、一日でも早く収束をして、そしてオリンピック・パラリンピックの開催の希望を持ってレガシー創出へ向けて、足立区一丸となって進んでまいりたいと思っております。
今回の予算にも様々、こういった関連事業が盛り込まれておりますが、特に今回のオリンピック・パラリンピックは、区内の児童・生徒が観戦予定となっております。改めてその辺りの意気込みを、きょうは教育の款でございますので、教育委員会の意気込みをお伺いいたします。
◎教育指導部長 オリンピックが地元で開催されるということは、本当に一生のうちに一度あるかないかというような大きなイベントだと思います。そうした貴重な機会を子どもたちが直接体験をできるということで、私どもも非常に楽しみにしてございますが、その一方で熱中症の対策も非常に心を砕いているところですので、子どもたちが安全にオリンピックを体験をして、楽しい思い出となって残るように私ども最大限努力をしてまいりたいというふうに考えております。
◆大竹さよこ 委員 是非、よろしくお願いいたします。
まず、私からは初めに、英語教育についてお伺いをさせていただきます。
いよいよ4月から小学校では、英語の教科化が始まります。新しい教科書も見せていただきましたが、小学校の先生方は、これまでの授業研究や、また研修等を行って、4月からの授業の準備は万端だと思います。
外国語アドバイザーのお力もいただきながら、足立区の子どもたちのために、しっかりと英語の授業に取り組んでいただくことを期待をいたします。
ちなみに、この
外国語アドバイザーの数は定員に達したのでしょうか。
◎教育政策課長 アドバイザーの数ですけれども、若干、欠員が何名かいるということでございます。
◆大竹さよこ 委員 3月10日号の広報紙でも、確か人材募集の記事があったかと思います。定員数も39名とお決めになったわけでございますので、人材確保につきましてはしっかりとよろしくお願いしたいと思います。
中学校の英語についてお伺いをいたします。
予算編成のあらまし47ページ、「
英語大好き中学生」の育成を目指し、来年度予定している事業が様々書かれております。
来年度に関しては、特に新規事業については記述はございませんが、拡充事業が幾つかあると思います。その一つ、英語4技能調査、この2,300万円余でございますが、昨年の第4回定例会で、4技能テスト、これを区内全校で実施すべきと思うがと質問をさせていただきました。
来年度、中学2年生を対象に全校実施するということで、このように予算計上していただいたと思いますけれども、従来のテストにはなかった英語のスピーキングを含めた4技能のテスト、調査をすることによって授業改善につながる。また、生徒への今後の勉強の取り組みに大いに参考になるかと思います。
区は、これまで、この4技能テストをモデル校で実施をしてきておりますが、その際の課題はあったのかお伺いをいたします。
◎教育政策課長 課題というのは、特にやっている間は試行錯誤やってまいりましたけれども、今までやってきた成果をどのように学校に広めていくのかというのが、今後の課題というふうに考えてございます。
◆大竹さよこ 委員 また、今回は全校実施ということでございますが、これは、同じ日に区内の全ての中学校全校で一斉に行うのか、テストの日程はどのように検討されているのか伺います。
◎教育政策課長 実施の時期は、中学2年の後半に行われる予定でございます。
ただ、一斉にやるとタブレットを利用したテストになりますので、そのタブレットが揃うか揃わないかで、その同日にできるのか、分散してやるのかということが、今後の検討になってございますけれども、全ての生徒に対して実施するということにかわりございません。
◆大竹さよこ 委員 そうですね、テストでございますので、しっかりと公正、公平に行われるよう準備のほうよろしくお願いいたします。
また、この4技能テストを受ける中学2年生が、この2年後ですね、都立高校を受験する際に、英語の受験科目でのスピーキングテストが導入される予定と聞いておりますが、この予定に変更はございませんでしょうか。
◎教育政策課長 今のところ変更するということは聞いておりません。
◆大竹さよこ 委員 この4技能テストの結果を十分に授業改善に生かしていただき、そして生徒たちの英語学習に生かせられよう繰り返しになりますが、引き続き取り組みをよろしくお願いいたします。
また、拡充事業の中にございます英語マスター講座でございますが、この予算編成のあらまし79ページ、オンライン英会話レッスン時間の拡大に伴う委託経費の増とありますが、どのように拡大をされるのかお伺いいたします。
◎教育政策課長 これまでは、オンライン講座を全30回行ってきましたけれども、更に英会話力を向上させるためにプラス10回、計40回を実施するということで予算計上をしてまいりました。
◆大竹さよこ 委員 回数が増えるということでございますが、この英語マスター講座、大変中身の濃い力の入った事業だと思います。
外国人の先生と1対1で英語で会話をするわけですから、英語力のみならず、コミュニケーション能力を養うこと、また異文化について学ぶといったこと、こういったことに非常に役立つ講座だと思います。
一般質問でも要望させていただきましたが、今後は現在行われている梅島小学校だけでなく、区内の中学生希望者が通いやすいように、実施校を是非、増やしていただきたいと思いますが、お伺いをいたします。
◎教育政策課長 実施状況に応じて、また拡大するように検討していきたいなというふうに考えてございます。
◆大竹さよこ 委員 引き続き検討をよろしくお願いいたします。
また、この拡充をされる事業の一つに、ALT、外国人英語指導助手の派遣の期間が拡充をされるといいます。
予算編成のあらまし同じく79ページにございますが、期間がどれぐらい増えるのか、現在は5月から10月の期間、ALTが中学校に派遣をされていると思いますが、この期間をどのように拡大をされるのかお聞きいたします。
◎教育政策課長 大竹委員のお話にありましたとおり、5月から10月まで5カ月間でございましたけれども、これからは5月から2月までということで、9カ月間に拡大する予定でございます。
◆大竹さよこ 委員 会派として、先日、英語のイマージョン教育を行っている岡山県の石井小学校へ視察に行って、授業を見てまいりました。
石井小学校は、公立の小学校でございますが、担任の先生とALTとで図工の授業を英語で行うというものでございました。子どもたちは、ALTの英語での説明を聞きながら、図工の授業に取り組む、そういった授業だったんですけれども、この授業で1番の効果は何ですかと、石井小学校の校長先生に聞きましたところ、やはりリスニング力がしっかりとつくということでございました。
また、外国人と話をすることに慣れるため、恥ずかしがらずに外国の人とコミュニケーションがとれる、そういう力がつくという話もございました。
来年度から中学校で、ALTの学校にいる時間が5カ月から9カ月と長くなるという今のご答弁でございますが、この石井小学校でのイマージョン教育とは違うとは思いますけれども、ALTとの授業の進め方など、授業の組立てをしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育政策課長 イマージョン教育、非常に難しいですけれども、これまで以上にALTを活用する期間も長くなりましたので、よくよく打合せをしたりですね、教員には教科別研修とか、あるいは足立スタンダードの中で、どんなふうに活用するのかということを位置付けしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。
◆大竹さよこ 委員 また、ALTの活用方法など、今ご答弁ございました。足立スタンダードなどにも盛り込んでいただいて、例えば、ALTが授業にいる効果が最大限発揮されるような授業展開も図ってはどうかと考えます。
学校行事やイベントなどでのALTの出番をつくるなどすることも一つだとは思うんですが、そういったコーディネートができる先生を育てていくということも大事だと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育政策課長 非常に重要でありますので、区中研とか、あるいは校長会等々と相談しながら進めていきたいというふうに考えてございます。
◆大竹さよこ 委員 よろしくお願いいたします。
[資料を提示]
この足立区学力定着に関する総合調査の調査結果報告書にございました、「学習定着度調査」中学校全体の分析と課題によりますと、英語においては「表現する力」と「言語や文化の知識・理解」とで目標値が下回ったとの報告がございます。
よく言われているところではございますが、今のグローバル社会を生きる子どもたちに、使える英語力を身に着けるということは教育現場でもこれは求められていることだと思いますし、また身近な外国人であるALTを大いに活用していただきたいと思います。
また、そういった力を付けることに役立つ施設として、TGG、TOKYO GLOBAL GATEWAYがございます。
このTGGへの参加について伺いますが、現在、小学校、中学校と参加状況のほうはどのようになっているのか、平成30年度、平成31年度のそれぞれの数がわかれば、お伺いいたしたいと思いますが。
◎教育政策課長 TGGでございますけれども、小学校につきましては、平成30年度で42校、令和元年度で54校に増えてございます。
一方、中学校では、平成30年度は3校でございましたけれども、令和元年度については、16校というふうに増えてございます。
◆大竹さよこ 委員 東京都では、多摩地域のほうにもう一つこのTGGをつくる予定と聞いております。もう一つつくるくらい人気のある、また効果のある施設なんだなと思いますけれども、足立区の子どもたち全員が参加、また全校が参加できるよう、引き続き取り組みをお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、地域BWAの導入による見守り事業についてお伺いをいたします。
予算編成のあらまし27ページにございます見守り事業ですが、これミマモルメですね。現在、小学校9校で導入をされており、来年度は20校プラスされ、全体で29校で実施される予定とのことでございます。2年生以上は毎月の通信料は有料になりますが、1年生は無料です。このサービスを使っている親御さんからはどのような反応が来ているのかお伺いをいたします。
◎学校運営部長 子どもたちの登下校を確認できるということで、非常に安心だという評価をいただいております。
◆大竹さよこ 委員 我が子がいつ登校をして、そして下校をしたのか、特に小学校1年生ですと、登下校に関してはまだまだ心配な時期であると思いますので、そういった意味でも、この見守りサービスは利用されている方にとっては大変にありがたいサービスであると思います。
私のもとには、まだ導入をされていない小学校の親御さんから、うちの小学校にも早く導入をしてもらいたいとの声が届いておりますが、今後どのようにこの事業は進んでいくのか、またどのようなスケジュールでいくのか。29校という数字は出ておりますが、もう少し細かくお聞かせいただけますでしょうか。
◎学校運営部長 この事業につきましては、通学距離が長いところ、あるいは集団登校をしていない学校、こうしたところを優先的に始めております。
モデルとして9校、今年度、始めましたけれども、来年度20校、これは、やはり同じような理由での学校を選んでいきたい、そのように考えております。
一気にできればやって、拡充していきたい、そのような考えもございますが、これ周知をかなり丁寧にやらないと、なかなか申込みがされないという実態がございますので、入学説明会、あるいは保護者説明会、何度も説明を重ねて積み重ねていくということが必要だと思っております。
今後の予定としては、20校程度ずつ毎年増やして、できるだけ早目に全校に展開していきたい、そのように考えてございます。
◆大竹さよこ 委員 このサービスを使用されているご家庭の数、数字的なことをお聞きいたします。
特に1年間無料で使用できる小学校1年生については、このミマモルメをどれぐらいの割合で現在ご利用されているのか、数をお尋ねいたします。
◎学校運営部長 モデル校9校の統計をとりますと、1年生は約6割の方が申込みをされております。
◆大竹さよこ 委員 1年生は無料で利用できるということであれば、もう少し多くの方が申込みをされるのではないかと考えますが、この辺りの分析を区はどのようにされているのか。
例えばですね、現在、導入をされている鹿浜五色桜小学校の保護者の方から伺ったんですけれども、このミマモルメの申込みをする際に、先ほど学校運営部長の答弁でもございましたが、少し申込みに面倒なところがあると。そういうふうにも保護者の方から伺っております。
そういった声は区に届いているということでございますが、これに関して改善点があれば、そういったところのお取り組みもしっかりとお願いしたいと思いますが、その申込みの面倒なところですね、そこも合わせて現在、どのように検討されているのか、お伺いをいたします。
◎学校運営部長 モデル校9校の保護者を対象にアンケートを実施させていただきました。そのときにいただいた声が、安心できるという声があった一方で、申込み手続に手間がかかる、あるいは1年生は助成があるにもかかわらず、口座情報を入力しなければならない、こういったことに抵抗があると。このような意見をいただきました。これらを事業者に伝えておりまして、改善を申入れているところでございます。
◆大竹さよこ 委員 そうですね、是非、申込みがしやすいように改善をお願いしたいと思いますが、また、外国籍の保護者の中には、こういったミマモルメの仕組みを理解することや、特に申込みの時点で困難を感じていらっしゃる方もいるかと思います。
今後は、多言語での対応も検討すべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎学校運営部長 確かに、多言語対応、必要だというふうに認識してございます。
事業者のホームページにおきましても、英語、あるいは中国語などの対応が行われていないという状況を確認しておりますので、事業者に対しまして、ホームページ、あるいはチラシ、
コールセンターなどの多言語対応を要請しているところでございます。
◆大竹さよこ 委員 先ほどもご答弁ございました、保護者の方からも好評な事業ということでございますので、利用したい方が申込みをしやすいよう工夫をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、保育園の実施基準指数についてお伺いをいたします。
昨年でございますが、私のところに、保育園の入園のご相談がございました。その方の内容でございますが、お住まいがマンションで、仕事場がそのお住まいのマンションの1階であると。そういう場合には、自宅と職場が同じマンションなので、自宅内労働とみなされた点数になってしまいましたということでございます。実際は、住んでいるのがマンションの上なので、当然、一旦家を出て、そして1階の職場に行くという状況、自宅内とは違うというご本人からのお話ではございました。
点数で見ますと、月20日以上、1日8時間以上の就労ですと、自宅外は23点、自宅内労働だと22点で、その点数の差は1点、ご夫婦だと2点の差が付いてしまうということです。このご家庭のお子さんは0歳児でございましたので、保育園に入所するには1点の差でも非常に影響を受けるという状況でございました。
当時、子ども施設入園課長にもご相談をさせていただきましたが、現在の指数のつけ方ですと、やはり自宅と職場が同じ住所になるので、自宅内労働に当たるというご判断でございました。
しかし、普通に考えても、こういった場合は自宅外労働ではないのかなというふうに思いますけれども、改めていかがでしょうか。
◎子ども政策課長 現在の保育入所に関する指数のつけ方といたしましては、大竹委員ご指摘のとおり居住地と勤務先の住所が同じ場合は、自宅内労働とさせていただいております。
よって、マンションの場合であっても、部屋が異なっていても同様の考えとさせていただいているというところでございます。
◆大竹さよこ 委員 今、ご答弁ありました。ただですね、今後やはりこういう場合は……。
○かねだ正 委員長 大竹委員、保育園については款がきょうは。
◆大竹さよこ 委員 大変失礼いたしました。
では、また別のときにご質問させていただきます。
続きまして、駐輪場についてお伺いをいたします。
東京女子医科大学新東医療センターの開院予定の隣の敷地、上沼田第六公園の一部にバスの転回場がこれから整備をされると思います。
現在の計画では、ここから王子駅や赤羽駅行きのバスが乗り入れを予定していると伺っておりますが、そこで、例えば、このバスの転回場まで自転車で来て、そしてバスを利用する方がいるのではと、地域の方からお声がございます。そういった場合を想定しますと、その場合、この周辺に駐輪場の対策が今後、必要になってくるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎企画調整課長 ちょっと開院後、利用状況を確認してから、用地確保等もし必要があれば、用地確保等を含めて検討していきたいというふうに考えてございます。
◆大竹さよこ 委員 サイクルアンドバスライドという、そういった手法もあるかと思います。そういった可能性も含めて、今後の整備を進めていただきたいと思います。
次に、上沼田東公園でございますが、今後この公園につきましては、少年野球の公式戦ができるような野球場になり、テニスコートも設置されるとのことでございます。
そうしますと、多くの方が自転車でお見えになることも予想されます。
この公園は、日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅に近いこともあり、駅利用者の駐輪場と、また野球場など、スポーツ施設利用者用の駐輪場のすみわけなども配慮した整備が今後、必要かと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎都市建設部長 新しい施設ができることによって、施設利用者の駐輪場と、また、ここについては駐輪場のご要望が多い地域でございますので、UR等々と相談しながら、必要な台数については確保していきたいというふうに考えております。
◆大竹さよこ 委員 合わせて、この駅の駐輪場のことでございますが、この西新井大師西駅の西口です。定期利用の駐輪場の拡充、一日も早い整備が待たれております。
昨年の
予算特別委員会でも要望させていただいておりますが、この定期利用の駐輪場についての整備の進捗状況等があれば教えていただければと思います。
◎都市建設部長 やはりこの地域ですと、URの団地がすぐそばにございますので、URと今、打合せをさせていただいておりまして、何とか早期に開設をできるようにということで、今、考えているところでございます。
◆大竹さよこ 委員 区の駐輪場で使われている自転車をそれぞれ駐輪させる装置があると思うんですけれども、この区の駐輪場で、最近、自転車は様々なサイズの自転車がございまして、今の装置を置いてしまうと、他に自転車が置けないことが起きるなど、そういったお声を聴いております。
現在、どのように把握をされているのか伺います。
◎都市建設部長 今、大竹委員ご指摘のとおり、非常に施設側としてはできるだけ限られたスペースに多くの自転車を置いていただきたいということではございますけれども、そういった自転車については、ラック外のところに置いていただくとか、その施設によって工夫をしながらお止めいただいているというふうに理解しています。
◆大竹さよこ 委員 そうですね、今、ご答弁ございましたとおり、駐車できるスペースを確保しますと、今度、駐車できる台数が少なくなる可能性があるということでございますので、今後、改修ですとか、新設、またそういった際には、この装置を選ぶ際には、慎重に行わなければならないと思います。
当然、安全に駐輪できるという、そういったことを優先しつつ、今後、駐輪場の装置選びについてはご配慮のほうよろしくお願いいたします。
○かねだ正 委員長 次に、共産党から修正案の提出理由説明及び質疑があります。
浅子委員。
◆浅子けい子 委員 私は初めに、本日提出をしました第5号議案 令和2年度足立区一般会計予算、第6号議案 令和2年足立区
国民健康保険特別会計予算に対する修正案について、日本共産党足立区議団に所属する委員全員を代表してご説明を申し上げます。
近藤区長は、新年度予算案を「2020 その先の足立へ 合言葉は、安心・安全。」と打ち出し、中途難聴者のための補聴器購入補助、全ての小・中学校体育館のエアコン設置、不妊治療助成、高等学校入学準備金助成など、区民の多くの願いが反映されたものであり、歓迎します。
しかし、6年連続で史上最大規模の予算総額であり、基金残高も史上最高額の中、費用対効果が問われる多額の支出も多く、一方、区民の生活実態も区内の景気状況の把握も十分とは言えず、区民の暮らしに寄り添う姿勢が不十分と言わざるを得ません。
日本共産党足立区議団は、予算の組替えを求めましたが、その意思が区側にないため、予算修正案を提出した次第です。
内容については、ごく必要最小限のものに絞り、4つの柱でまとめました。
第一に、地球規模で問題になっている気候変動と、災害から命を守る対策です。
昨年の台風の教訓から、災害時に防災行政無線が聞こえない屋内の対応策として、23区全ての実態を取り寄せ、検討を重ねた結果、コミュニティFM局の開設が妥当と判断し、改めて提案します。
避難所については、第一次避難所にも福祉避難室を設置することがふさわしく、全ての第一次、第二次避難所に段ボールベッドを備蓄し、高齢者など要配慮者の負担の軽減を図ります。
暴風対策でもある窓ガラス飛散防止工事助成は、単独事業にし、施工業者も拡充し、利用しやすい改善をします。
福島原発事故から9年がたちましたが、今でも区内で高い放射能数値が報告されています。放射能の危険から子どもの命を守るために、甲状腺超音波検査及び血液検査を実施するとともに、誰でも簡単に精度の高い放射線空間線量率の測定ができるよう、ホットスポットファインダーを購入し、貸出しをします。
第二に、一人ひとりを尊重し、誰も取り残さないための子ども支援対策です。
核家族が増える中、足立区でも産後ケア事業が始まりますが、育児や子育てに不安な母子に宿泊型もつくり、寄り添います。
どの子にも行き届いた教育を保障するため、当面、副担任講師を復活し、教員の多忙化を解消します。
小学校図書館司書の配置は、2,800筆の署名に応え、区の実施に追加し、モデル地域を決めて、直接雇用で毎日配置を行い、子どもが本が好きと言える環境をつくります。
医療的ケア児の学ぶ権利を保障するため、国の学校における医療的ケア実施体制構築事業を活用し、直ちに検討を始め、実施体制をつくります。
就学援助の入学準備金は、ぎりぎりの生活を強いられている準要保護の金額が、要保護よりも低い状況を改善し、同額にします。
区は、新年度幼児教育・保育の副食費も完全無償化を決断しました。
教育の一環である学校給食費も同様にすべきですが、まずは他区同様、多子世帯の無償化に踏み出します。
一方、住民無視の学校統廃合や、子どもを競争教育に駆り立てる学力テストは中止をします。
第三に、高齢者医療・介護で、安心・安全を確保する対策です。
介護保険利用料負担軽減は、11区が区独自の軽減を実施しています。足立区でも低所得者の負担軽減のために利用者負担の軽減を実施します。
また、23区で最も厳しい支給要件の紙おむつの要件緩和を実現し、多くの方に支給できるように改善します。
胃がんハイリスク検診及び胃がん内視鏡検診は、他区と比較して突出して高く、ワンコインに軽減し、早期発見、早期治療で大切な命を守ります。
第四に、交通空白地域の解消など、まちづくりを進めるとともに、無駄を省き改善をします。
全ての区民の交通権を保障するために、改定された総合交通計画に基づき、運営事業者が増便や更新を実施できるよう車両購入費用を助成します。
プライバシー侵害の疑義が拭えない窓口業務の外部委託は、戸籍、国民健康保険、保健所、生活保護の分野など次々と行われてきました。とりわけ、戸籍は区民の運動も相まって、委託前と比べて、職員数は5名しか少なくなっていないのに、あえて1億700万円も一般財源を導入して委託を続けています。税金の無駄遣いである全ての外部委託を中止し、戸籍、国民健康保険、保健所の委託した部分を会計年度任用職員に当てはめて、会計年度任用職員2人を正規職員1人とみなして換算します。
生活保護の就労支援は、短時間就労も含め、1人の就労に78万円もかかる非効率で、生活保護世帯に特化すべきではありません。他の自治体同様に、拡充・統合をすることで、スケールメリットと多様性を生かした就労支援とします。
以上、4事業の委託を中止するだけで、7億3,000万円の財源が生まれます。改めて4つの窓口業務を正規職員に置き換えて、外部委託は中止をします。
帰宅困難者対策として、区内15カ所に設置されているデジタルサイネージは、20年以上耐用するとしていましたが、5年目を迎え、今回、買換え、更新するとしています。
当初から我が党は、情報伝達機能や耐用年数から考えて、費用対効果が見えないと反対しました。本格稼働もしないまま、他の自治体では行っていないデジタルサイネージの予算を削除することで2億8,000万円の新たな予算が生み出せます。
更に、学童保育室の見守り配信メールサービスは、設置費用も割高で、保護者負担も生じます。地域BWAをやめて、現在、児童館で実施している従来型で行えば、1,190万円の財源が生まれます。
いずれも、費用対効果の点から考えて、無駄を省き、財源は区民施策充実に使います。
以上、18事業の6億4,781万5,000円の拡充事業を盛り込みましたが、削減・縮小事業は、11億5,781万4,000円で、全体としては、5億4,000万円の減額を実現することができます。
歳入歳出の均衡を図るため、学校施設建設費を削減し、学校改築は借金はほとんどせずに対応します。これにより、区長提案と同額修正の提案となります。委員各位におかれましては、積極的にご議論いただき、ご賛同いただけますようにお願いを申し上げます。
次に、
新型コロナウイルスについて質問します。
3月5日、足立区でも
新型コロナウイルスの患者が発生しました。
一律休校が要請された子どもを持つ親たちは、戸惑いや不安、憤りを感じていた矢先のことで、更に戸惑いや不安が募る事態になっています。
発症者が区内で出てから最初の質問なので、まずは何点かまとめてお聞きをいたします。
まず第一に、足立区が区内で感染者が発生したことを知ったのはいつなのか。4日には祖母が、そして5日にはきょうだいが感染症と認定されていますけれども、一体いつなのか。
それから、2番にその時点で、通学・通園をしている同居家族がいることがわかっていたのではないか。それに対して対応をとろうとは思わなかったのか。
そして3点目に、検体が既に10件近く持ち込まれていると伺っていますが、そのうちの何人が陽性になっているのか、3点まとめてお伺いをします。
◎足立保健所長 まず、1点目の3月3日に最初の祖母の方が陽性を確認したのは、その結果を見たその当日でございます。それ以外に、その結果を受けて、同居家族の皆さんの検査は翌日にやって、結果が出たのが3月5日でございました。だから、3月5日の結果が出た段階で、通学していたり、通園していることはよくわかっておりましたが、その後の対応は、記者会見等で言ったように、当日から全ての学校等に連絡しております。
次に、10件ほどの検体を持ち込んでいる結果についてでございますが、これは足立保健所が都に持ち込んだ検体数でございます。多くの場合、区内には感染症を見る専門の病院が非常に少なくて、他の区から送っておりますので、全体では30件を超えるぐらいの件数を送っております。今回把握したもの以外は全て陰性でございます。
◆浅子けい子 委員 そうしますと、足立区で感染症を区が知ったのは、3月4日ということですか、3日ということですか。
◎足立保健所長 3日でございます。
◆浅子けい子 委員 発症した4人の中で、きょうだいは区立の小学校、区立の認可保育園に通っていました。子どもたちは先ほどお話があったように、3月5日に陽性が判明しましたが、その前に既に祖母が検体を出していたと。それで、検体を出していたときにはわからなかったということですか。検体を出したのは。
◎足立保健所長 検体を出したときには、もちろんそれぞれがどこで働いておられるとはわかっておりましたけれども、陽性率というのはそんなに高くないんですね。ですから、その検体を出した段階ですぐ動くということはいたしませんでした。
◆浅子けい子 委員 検体を出したときには、まだ明らかではないから言わなかったということで、そういうことで不安を払拭するためには、少しでもいち早く情報がわかった時点で、やはり通園、通学を自粛してもらうとか、必要な手立てを、やっぱり情報提供して手立てを打つということが必要だというふうに思いますが、これからもそういう点では感染を少しでも減らすという、そういう立場で頑張っていただきたいというふうに思います。
◎教育長 今お話となった点でございますけれども、この小学生については、もう既に休校の措置が取られていて、28日まで通学していましたけれども、その後の通学はない。それから、保育園につきましても、28日まで通園していましたけれども、その後は通園していないという状況でございます。
◆浅子けい子 委員 わかりました。
3月6日には、小学校等で濃厚接触の調査を実施しているんですけれども、何人いたのかわかりますか。
◎足立保健所長 濃厚接触者と認定したのは、当該児童あるいは幼児がおりましたクラス、あるいはその幼児であれば学年を原則的に濃厚接触者としております。
人数については細かい話になりますので、控えさせてください。
◆浅子けい子 委員 一般社団法人の日本環境感染学会というところがありまして、そこで「医療機関における
新型コロナウイルス感染症への対応ガイド」というのを出しているんです。そこで、濃厚接触とはというのがありまして、感染者の約2m以内で長時間過ごすというふうに書いてあります。長時間というのは一体どのぐらいなのかというと、短時間が約1、2分、長時間とは数分以上となっています。そういう基準で濃厚接触者を確認したんでしょうか。
◎足立保健所長 当該児童及び幼児が、いつからいつまで、発熱はなかったんですが、咳の症状が出てから通った期間を勘案して数えました。
それと、やはり中心になるのは、同じ部屋でずっと過ごしていたような幼児は、やはり対象であるべきであると考えましたし、小学生もそのクラスだけでいいのか、その学年が必要なのか、あるいは他と接触がなかったかと、そのようなことを全て調査した上で決定させていただきました。
○かねだ正 委員長 浅子委員、あくまで教育費の観点から質問をしてください。
◆浅子けい子 委員 今回、ちょっと
新型コロナウイルスの問題が出てきたので、まとめて質問をさせていただいているんですけれども。そういうことで、わかりました。
本当に、先ほどの一般社団法人日本環境感染学会の長時間濃厚接触とはどういう人っていう点では、やはり今おっしゃったようにクラスだけではなくて、学校とか学年全体、やっぱりどこでどう接触しているかわからないということで、そういう点では本当に是非、この4日間、集会があったかもしれないし、28日まで登校しているわけですから、集会があったり、あと一緒に遊んだりというようなことがあったかもしれないので、そういう点もしっかりと把握してやっていただいているかというふうに思います。
例えば、高齢者の施設で結核患者が出た場合には、即刻全員の検査をすると。感染を防ぐための必要な体制にそれがなっています。そういうことで言うなら、今回も濃厚接触の可能性のある先生や子どもたち全体に検査をすると、そういう角度でやっていらっしゃったんだというふうに考えてよろしいですよね。
◎足立保健所長 濃厚接触者の範囲によっては、症状がなくても検査する場合はあるかと思います。今回は症状がない人にまで検査をするかどうかは、今、検討中です。
◆浅子けい子 委員 わかりました。
是非、やはり患者が出たら、そこの施設は全員がすぐに検査をするというふうになっているので、やはり不安を払拭することが大事なので、是非そういう仕組みをつくっていただきたいというふうに思います。
区では、患者の発生した学校の保護者と、他の学校の保護者に対してメールを送信しています。しかし、その内容が肝心のところが今までと何にも変わっていないと。4日以上体温が37.5℃を超え、快方に向かわない場合は下記にご相談ください。そして、相談窓口の足立保健所と帰国者・接触者相談センターが書いてあって、更に咳やだるさなど風邪の症状が長引くようであれば、かかりつけ医に電話してくださいとも書かれています。
感染者が発生したということで、状況が今、大きく変わったにもかかわらず、4日以上、熱が37.5℃以上続く場合となっていて、全く検査の対象が変わってない。これで皆さん、区から送られてきたのが、4日以上、体温が37.5℃を超えたときには、昼は足立保健所、夜は帰国者・接触者相談センターに相談願いますとなっているんですけれども、緊急を要する状況であるにもかかわらず、すぐに検査につなごうとしていないのは、やはり問題だというふうに思います。
また、4日以上37.5℃を超えない場合は、家でじっとしていてくださいとも書いてあるんですね。そのとおりに家にいて、重篤になったら一体誰が責任を取るのかと。実際、感染患者の2人は熱もなかったということですよね。医療機関に直ちにつなげるということが必要だというふうに思っています。緊急な措置を取らないうちに更なる患者が発生する可能性も考えられると。区民の思いをくみ取らないこういう姿勢だなというふうに思います。
実際、保険適用になったといっても、厚生労働省が指定した844カ所の医療機関しかないわけですから、診察してもらえないわけです。全国で844カ所の医療機関という話ですけれども、足立区にはないという話は本当でしょうか。
◎足立保健所長 感染症指定医療機関はございません。
◆浅子けい子 委員 安倍首相が、国会でどこでも医療機関なら受けられますよなんて誤解をするような答弁をしたことがありますけれども、足立区にはないというのが現状だということです。
保護者へのメールは国の言っているとおりの内容で、そのまま書かれているっていうことで、非現実的で不安は払拭できないというふうに思います。
コールセンターには、毎日、頻繁に学校名、保育園名を教えて、あと感染者が出た地域を教えてくださいなど、感染を心配し、少しでも情報を得ようと問合せが殺到していると。区は感染してからの患者の行動や立ち寄った場所など、現段階でしっかり把握できているんでしょうか。
◎足立保健所長 まず1点指摘させてください。
その4日以上って書かれているメールと、本当に濃厚接触として扱われている子どもたち、それから濃厚接触に準じている子どもたちとか、場合を分けてメールしておりますので、全てそのように書かれていたわけではございません。
把握については、基本的に調査の段階で細かいところまで把握できておりますし、今13日まで家庭で外出を控えてもらっている間にも更に進めていこうと考えております。
◆浅子けい子 委員 そうすると、感染者が出た学校とか、保護者それぞれの状況によって違ったお知らせっていうんですか、連絡を出しているということですか。
◎足立保健所長 その保育園、あるいはその小学校の全てを濃厚接触者とはしておりません。非常に濃厚接触者の中でも更に2m以内とか1m以内とおっしゃったように、仲良しグループであるとか給食を一緒に食べているとか、様々なことまで調査しております。
◆浅子けい子 委員 わかりました。
個人のプライバシーや人権に関わる問題で、なかなか情報をどこまで提供するかという問題はありますけれども、やはり不安を払拭するためには、くれぐれも配慮しつつも、可能な限り立ち寄り先とか、どんな行動をしていたとかなど、開示もすべきと思いますがいかがでしょうか。
◎足立保健所長 これは、記者会見でも少しありましたけれども、今回、陽性となった家族の方々は、余り外へ出歩いておられない方でございました。つまり、学校、保育園以外にはほとんど外での接触の様子はないと考えております。
◆浅子けい子 委員 わかりました。
こうして安心・安全っていうのは、区長が今回、大きく掲げたものでもありましたから、是非、安心・安全と言われるような体制をつくっていただきたいと。
そういう点では、学校給食っていうのが貧困世帯の子どもの命綱になっていますけれども、今、学校もお休みということで、学童とか家でお弁当を作ってもらえる子どもはいいんだけれども、そうでない子どもたちが実際はいると。そうして、そういう子どもたちが昼食を買いにコンビニに行くと、外出したことをとがめられる事態も起きているんですけれども、給食を取りやめた一方で、それに対する対策を取っていないのは問題だと思います。子どもの貧困の連鎖をなくしていく立場に立ち、今からでも対策を取るべきと思いますがいかがでしょうか。
◎教育長 それについてはですね、やはり現地調査を学校を始め、様々なSSW等で現地調査をして、そういった子どもたちには何らかの形で食事を提供できるように、あるいは子ども食堂でも、そういった方にはお弁当等を提供する、そういうような形で実際に動かれている方もいらっしゃいますので、そういったことで充実をさせていきたいと思っております。
○かねだ正 委員長 時間です。
次に、自民党から質疑があります。ただ委員。
◆ただ太郎 委員 自民党の時間、前半担当します、ただ太郎でございます。
毎回、決算特別委員会でも
予算特別委員会でも最初にお伝えをさせていただきたいことは、質問する内容をもちろん足立区を前に進めていきたい、更に良い地域にしていきたいという気持ちは、役所と我々委員も一緒だというふうに思いますが、時にはやはり厳しいことも言わなければならないというところ、これは区民の声だということで受け止めていただきたいというふうにまず、お伝えをさせていただきたいというふうに思います。
今、
新型コロナウイルスの件、お話がありました。私も聞いておりまして、これまでの経緯ですとか、今の足立区のその感染の状況、こういったことに関しましては、非常に今、全国的にも、そして区民の皆さんも非常に敏感になっている。というのは、やはり情報をしっかりと得たい。インターネットが非常に普及をしている現代ですから、いろいろなところから情報を得るように動かれる方っていうのは非常に多いと思うんですね。
まず、私がひとつ思ったのは、先ほど足立保健所長からもお話ありましたが、区から足立保健所からPCR検査、指定医療機関に持っていっている状況があるですとか、この足立区の中にはPCR検査ができる医療機関はないよと今、ご答弁ありましたけれども、まずそういったことですね。今、質問をされるということは、まずは議会のほうにそういったことを、あらかじめ報告なりしておくべきなのではないかなと私は考えるんですね。
感染者が出ましたですとか、どこどこの学校でどこの地域で出たということに関しましては、いろいろなことがありますので、詳しくは発表しないということなのかもしれませんけれども、何かその議会に報告をする、これはしない、これはしないとならない、そういったルール決め、というのは役所の中で決められているんでしょうか。
◎危機管理部長 初日にもご答弁申し上げておりますけれども、都内の感染者につきましては、原則、東京都がいろいろと発表することになっております。今回は学校と保育園が関係して、ということで区のほうで記者会見をさせていただいたということになってございます。
◆ただ太郎 委員 もう一回言いますか。
足立区のPCR検査、何検体持っていっていますよとか、足立区には指定医療機関ありませんよですとか、もうわかっているそういった情報もありますよね。そういったことを議会に報告されておりません。
我々も、選挙されて今この場にいるわけでありますから、そういったところから考えましても、しっかりと、そういったものに関しましては、議会にある程度は、事前に報告を入れるべきだと思いますが、その辺りを聞いています。
◎足立保健所長 感染症指定医療機関は、もちろん公表されているものです。ですけれども、検査をしている帰国者・接触者外来を持っている医療機関名に関しては公表を控えております。これは、患者が殺到するんですね。もう検査がまわらなくなるからです。PCR検査、きょう何件出した、あす何件出すということを議会に報告している自治体というのは余り聞いておりません。必要に応じては報告したいとは思いますが、今回の家族の件以外は全て陰性でしたので、やや、やっぱり不安感であったりとか、少し説明不足になってしまう、やっぱり全体として公衆衛生の基本的な知識が十分にないという部分に関しては、その説明から始めなければならないのかと感じておりました。
◎政策経営部長 基本的には庁内の
新型コロナウイルス対策本部でなるべく全てのものを議会のほうに提出する、報告するような形で調整しておりますが、今ご指摘受けたものについては、多少抜けているものがあるかもしれませんので、今後また庁内で整理をした際には、なるべく出せるものについては積極的に出していきたいというふうに考えております。
◆ただ太郎 委員 ですので、こういったことは議会に報告をしますよと、こういったことはこういう理由で報告は控えさせていただきたいと、まずそういった報告からっていうことも必要だと思うんですね。会派の中でもどうなっているのか。何で役所のほうは、我々も区長のこの前、記者会見、非常にスピード感があって、区民の皆さんに対して、周知に対しては、大きな評価をしているんです。ただ、こういう理由で議会に報告できないことはあるんですよということは、事前にいただきたかったなというのが本音といいますか、我が会派の一つの考え方でもありますので、その辺り是非、よく役所と議会は車の両輪だという話もありますけれども、そういったところからお互い信頼関係を持ってやっていっていかなければならないと思いますので、是非、今後そういった丁寧な対応をお願いをしたいというふうに思います。
時間もあれなので、先ほどお話がありました学校の給食費についてなんですけれども、区としては給食費を改定をするというお話を聞いておりますが、まずそもそも、学校給食費に関する法制度について確認をしたいというふうに思います。
憲法では、義務教育を無償とする旨を規定をしておりますが、その趣旨について改めてご説明をいただきたいと思います。
◎学校運営部長 昭和39年の最高裁判例、これによりますと、憲法26条が義務教育は無償とする旨を規定しているのは、授業料を無償とするという趣旨であって、授業料以外のもの、例えば教科書ですとか、給食費については立法政策の問題として、憲法の規定するところではないとしております。
◆ただ太郎 委員 給食費に関しては、憲法の規定するものではないということですが、保護者負担となっていますよね、給食費っていうのは原則。その根拠は何か見解を伺います。
◎学校運営部長 国が立法政策といたしまして、学校給食法、それと学校給食法施行令を制定いたしまして、学校給食に要する経費のうち給食施設整備費、あるいは人件費については学校設置者の負担、食材費については保護者の負担と規定しております。
◆ただ太郎 委員 現行の法制度では、学校給食は保護者負担が原則だということでよろしいですね。
しかしながら、最近では給食を無償で提供する自治体が増えており、全国で80を超える自治体で実施をしていると聞いております。
東京都におきましては、学校給食を無償化しているところはあるのか、あるとすればその状況をご説明いただきたい。また、23区ではいかがな状況なのかお聞きをします。
◎学校運営部長 東京都におきましては、2つの村で学校給食費を無償化しております。島しょ部の利島村と御蔵島村でございます。それぞれ人口約300人の自治体でございまして、学校はそれぞれ小・中学校併設の1校でございます。児童・生徒の総数でございますが、利島村のほうは約40人、御蔵島村のほうが約30人でございます。いずれも極めて小規模の自治体でございまして、人口減少が進むと自治体としての存続が危うくなるということで、人口減少対策、少子化対策が目的と聞いております。
23区におきましては、子育て支援、保護者負担の軽減を目的に給食費の一部を負担、公費負担したり、あるいは第三子の無償化を行うなど、何らかの手法で給食費の一部補助、あるいは一部を無償化している区が、足立区を含めまして現在12区ございます。
しかしながら、全面的に無償化をしている区はございません。
◆ただ太郎 委員 それでは、足立区ではこの給食費、どのような枠組みで行われているのかお聞きをします。
◎学校運営部長 足立区の一部補助でございますが、世界規模の金融危機が発生いたしましたときに対応するために、平成20年度から給食の主食である小麦購入費の公費負担を実施しております。
平成20年度は1食辺り4円、平成21年度からは1食辺り5円を公費負担いたしまして、その後、経済状況が回復基調となった以降も引き続き、子育て世帯の負担軽減を図るために児童・生徒を持つ全世帯に対して補助を継続しております。
◆ただ太郎 委員 補助を継続しているということなんですが、給食費の改定についてお聞きしますけれども、足立区、来年度から改定をするということなんですが、まず、その理由は何か。
また直近ではいつ改定をされたのか、改めてお聞きをします。
◎学校運営部長 改定理由でございますが、主食である米、パン、麺、あるいは魚、牛乳の価格の上昇、これが一つでございます。
それからもう一つは、平成30年8月に栄養摂取基準が改定されたということで、栄養士の創意工夫だけではもう対応できなくなってしまったということが改定の理由でございます。
直近では、平成26年度に給食費の改定をしておりますが、これは消費税率改定のためでございます。それ以外の改定といたしましては、平成18年度に牛乳の価格上昇による改定、あるいは平成19年度に夏休みの短縮に伴って給食回数が増加したことによる改定を行っておりますが、その他の事由では20年以上改定しておりません。
◆ただ太郎 委員 20年改定していないとなりますと、物価ですとかも20年前とは変わっている中でも値段は変えずにやってきたというふうに理解をしますけれども、実際、今回の改定額は、幾らになるのか、またその改定によって、足立区の給食費の額は23区内で比較するとどの程度になるのか教えてください。
◎学校運営部長 小学校で1食あたり20円、中学校で1食あたり26円の改定でございます。月額にいたしますと、小学校中学年の場合で350円の増額、中学校2年生の場合で440円の増額となります。
来年度改定予定の区、足立区を含めまして8区ございます。改定後の金額で算出いたしますと、足立区の給食費、23区のほぼ平均額となります。
◆ただ太郎 委員 平均額ということですけれども、単純に現在よりも給食費については保護者の負担が増えるということだと思いますけれども、今回の改定については、どのように対応をしていくとお考えでしょうか。
◎学校運営部長 給食費、冒頭答弁いたしましたように保護者負担が原則というふうに認識しておりますが、今回は改定額が大きいということから、保護者の負担を可能な限り軽減する必要があると考えております。給食費の増額分のうち保護者負担の増額は1食当たり5円とし、残りの増額については公費負担をするという予定でございます。
これによりまして、保護者の負担は月額で90円の増額、年額にいたしますと990円の増額となります。
その一方で、区の負担額、これまでの年間4,400万円から1億4,8000万円増額いたしまして、年間1億9,200万円の予算を計上させていただいております。
しかしながら、今回の
予算特別委員会におきまして、
新型コロナウイルス感染拡大の懸念から区民生活にも影響が出ることが予想されるということで、保護者負担の更なる軽減を図るべきというご質問、ご要望がありましたので、その対応につきまして、早急に前向きに検討したいというふうに考えてございます。
◆ただ太郎 委員 その件については、先日の吉岡委員からの質問だったというふうに理解をしますけれども、来年度に改定を予定をしている区が8区あるということですけれども、その中で今回の給食費の改定分を公費負担するっていう区は他にあるんでしょうか。
◎学校運営部長 令和2年度からの給食費の改定分を公費負担する予算を計上している区は、足立区の他は1区のみでございます。
公費負担額は足立区より少額でございまして、また、年々公費負担を縮小していく3年間の時限措置というふうに聞いております。
◆ただ太郎 委員 足立区は、これまで実施している一食当たり5円の公費負担を含めますと、そのトータルは他区と比べてどの程度のレベルになるのかお聞きをします。
◎学校運営部長 足立区の公費負担でございますが、当初予算に計上している来年度の増額予定分を含めますと、トップクラスということになります。
◆ただ太郎 委員 なるほどですね。トップクラスということで、そういったことを考えると、栄養価も上げていかなければいけない、また食材費も上がっているっていう中でも、しっかりと公費を投入をして、公費負担をしているということについては23区内でもトップクラスだということですけれども、改めてこういった状況を踏まえて、学校給食の負担の在り方について、改めて教育委員会はどのようにお考えなのか見解を伺いたいんですけれども。
◎学校運営部長 学校給食費につきましては、現行の法制度の下におきましては、保護者負担が原則というふうに認識しております。
その一方で、例えば経済的に困難な世帯に対しては、就学援助制度、こういったもので支援をしていくとともに、あるいは何らかの支援が必要な場合には、公費負担を実施するなど適切な対応をしていかなければならないというふうに考えてございます。現時点では、全面的に無償化するという考えは持っておりません。
◆ただ太郎 委員 全面的に無償化する考えはないということですけれども、支払いが厳しい世帯については、今後もしっかりと負担の軽減をしていくということでよろしいですよね。確認なんですが。
◎学校運営部長 はい。そのとおり実施させていただきたいと考えております。
◆ただ太郎 委員 今までやってきたものに対してまた新たに値段を上げるっていうことは、やはりそれぞれのご家庭の生活にも直結をしてくる、年間990円ですか、という額ではありますけれども、やはり今までとは金額が上がるということに関しては、非常にいろいろなご意見もあると思いますので、保護者の皆様、また学校関係者の皆様には丁寧な対応、ご説明をしていただいて、是非、負担軽減もしっかりとしながら進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
自分の時間、残り少ないんですが、耳にしていることがあって、幼稚園についてなんですけれども、幼稚園のその開園するとか、自由登園にするとか、休園にするっていうことに関しましては、区からの連絡にもありますように、できるだけご家庭で保育をしてください。どうしてもご家庭で保育できない場合には、各園にお問合せをいただいて、各園はできる限りその保護者の要望に応えていただきたいというような連絡をされていますが、私の理解でまずそれでよろしいでしょうか。
◎子ども政策課長 ただ委員おっしゃるとおりでございます。
◆ただ太郎 委員 改めて確認をしたいんですけれども、足立区の中で完全休園、又は自由登園、あとは通常どおり開園している園もあるのかなと思うのですが、その辺りの内訳とかって教えていただけるのでしょうか。
◎子ども政策課長 私立幼稚園に関しましては、3月6日現在の情報でございますが、通常に開園している園が8園、自主登園をしていただいている園が11園、休園措置を取られている園が22園となっております。
ただ、休園措置を取られている園に関しましても、預かり保育を希望されている保護者の方に関しましては、適切に預かっていただいていると確認しております。
◆ただ太郎 委員 時間もないんですが、最後に、完全に休園をしているところが22園あるということなんですけれども、それは子どもたち、これ欠席扱いになるのか、それとも出席停止ということで役所に報告を、どちらであげればいいのかというお話が出ていまして、その辺りはどのように対応すればよろしいでしょうか。
◎子ども政策課長 国からの通知も来ておりまして、そちらを確認したところ、幼稚園を臨時休園とした場合につきましては、教育日数に含まないということでございます。ただ、自治体、又は幼稚園のご判断によりまして、自主的に幼児が登園しない場合につきましては、指導要録上、欠席扱いとしていただき、備考欄に自治体又は幼稚園の通知等に基づいた欠席である旨記載をしていただくというような対応となっておると確認しております。
◆ただ太郎 委員 そういったことも、各幼稚園の園長先生方ですね、非常に細かいことなんですけれども、そういったところもちょっとわからないなというお話が来ておりますので、改めてそういったところもご説明なり、しっかりしていただきたいというふうに思います。
最後にですね、
新型コロナウイルスの対応については、不満だとか、何で足立区はこういう対応をしているんだっていう、いろいろな不満の声もあるかもしれませんけれども、今やらないといけないのは拡大防止ですよね。それこそ国が一丸となって今やっているときでもありますので、足立区としても感染拡大の防止について、堂々と学校は登校しちゃだめですよと、中学校もだめですよと、こういう状況だから何とかご理解をくださいと、どんな反対意見が、いろいろな意見があるかもしれないけれども、それは
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためなんだと、そういう強い意識を持って保護者の皆さん、区民の皆さんに対応をしていただきたいというふうに思いますので、引き続き緊張感を持ってよろしくお願いをしたいと思います。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 杉本委員。
◆杉本ゆう 委員 自民党の後半の部分を担当させていただきます杉本ゆうです。今回、初めて質問させていただきますので、いろいろと至らぬ点あるかと思いますが、簡明なご答弁をいただければと思います。
まず最初に、きょう教育費の款っていうことなんですが、今まさに
新型コロナウイルスの問題で執行機関の皆様におかれましては大変ご苦労されているということを凄く感じております。
[資料を提示]
先日いただきましたこの回答書の中で、ちょっと教育委員会に関するところで、小・中学校の卒業式について、数点確認をさせていただきます。
まず、確認の一つ目なんですけれども、特に今回、区内の区立小学校に感染者が出てしまった。更に保育園の園児の感染者が出てしまったということを踏まえてなんですが、区内の小学校・中学校での、いわゆる式の進行の仕方というの、各学校ごとの裁量なのか、あるいは区のほうで統一しているのか。
例えば今、
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、例年であれば一人ひとり壇上に上がって1人ずつ卒業証書を受け取ってというのが一般的だと思うんですけれども、そういったところ、別にこうしたほうがいいっていうそういう意見ではないんですが、その統一をしているのか、学校ごとの裁量なのか、まず確認なんですが。よろしくお願いします。
◎教育指導部長 今のところの段階ですけれども、各校へ通知しておりますのは、卒業式については通常のバージョンではなくて、国歌を歌って、校長から一人ひとりに卒業証書を手渡しをして、その後、校長が式辞を述べて、校歌を歌って終わり。このスタイルでやってくださいねという通知を今のところ出しています。学校はこのスタイルで行われるものというふうに認識しております。
◆杉本ゆう 委員 わかりました。
では、統一をするように要請するっていうことで理解しました。
二つ目、もう一つなんですけれども、ここら辺から
新型コロナウイルス関係のところでちょっと、対応として問題が出る可能性があるかなっていうのが、回答書の2番目のところなんですが、校庭や校門での写真撮影イベントについてという部分です。
この箇所について、この写真撮影やイベントっていうのは、いわゆる保護者の参加を認める方針なのかひとつ教えてください。
◎教育指導部長 これも現在のところということで、ご答弁申し上げますけれども、学校の校舎の中に入って、卒業式を行うのが教員と卒業生のみというふうに考えております。
ただし、当然、保護者の方が送ってきて、校門の辺りで写真を撮ったりということもありましょうし、当然、式が終わるのを学校の敷地の中でお待ちいただいて、体育館なりから出てくる子どもたちを出迎えたりというようなこともあるかというふうに存じますので、そうした際に出迎えのときの励ましの声を掛けていただいたりですとか、あるいは写真を撮ったりですとか、そうしたことは認める方向でというふうに考えているところでございます。
◆杉本ゆう 委員 今、答弁いただいたんですけれども、私自身が以前、学校の教務をしていた経験からすると、やっぱり小学生・中学生、一生に一度のイベントなものですから保護者の方にとって、やっぱり記念に残したい、写真を撮りたい。もちろん区内の、特に中学校に関しては人数の多いところもありますよね、100人以上の。やはりそういうところになると、例えば、大体卒業式っていう看板があるところの前でみんなで写真を撮りたがると。そこで、大体どういうことが発生するかと、手元にスマホがないのでタブレットですけれども、大体行列ができます。で、後ろの人にすみません、写真撮ってもらえませんかという形でみんなで他人のスマホをべたべた触ると、こういう状況が必ず発生します。
先ほどの質問の中、ごめんなさい、誰だったかちょっと今、あれですけれども、例えばその、いわゆる至近距離で数分、一緒に滞在していれば、感染の可能性がある。特に今回、区内で出てしまった症例っていうのが、いわゆるご家族から子どもにという感染経路であれば、特に満員電車に乗って普段通勤されている保護者の方が、そういうふうに行列をつくって、学校の外であっても行列をつくって、そういう写真を撮ろうということであれば、その対策としてどうなのかなっていうことがあるんです。
だから、逆に言うと、その徹底するのであれば式に出るな、これも区としての方針を決めていただければいいかなと思うんですけれども、感染防止という観点から徹底するのであれば、式も出ない、保護者もなるべく、100人単位で集まってもらいたくないっていう方針をとる。
あるいは、それか、もう写真やイベントぐらい認めるんだったら、保育園と同じに1人ぐらいだったら保護者を入れても、そう大差ないんじゃないかなと。そういうところのある程度の徹底といいますか、そういったところはしていただいたほうがいいんじゃないかなと、これは要望で結構です。
もう一つなんですが、3番目なんですがビデオの活用っていうのがあると思うんですが、やはりその一生の思い出っていうところで、その肖像権の問題等あるかもしれないんですが、これも保護者の方々に何かしらの形で式の様子をしっかり見えるように、形としてしっかり残して差し上げて欲しいというふうに思っています。その対応をひとつお願いいたします。
◎教育指導部長 各校のほうには、通常の写真撮影とは別に、記録用の動画をきちんと撮影するようにということで指示は出しているところでございます。
肖像権の関係でいきますと、一番容易な方法としては、この
新型コロナウイルスが沈静化をして、皆さんに安心して学校に集まっていただけるようになったときに、卒業式のアフターイベントではないですけれども、保護者の方と卒業生が集まっていただいたところで、メンバー限定でその動画をご覧いただくというのが、一番安全なやり方かなというふうに思っておりますし、また事前に全員の方に、プライバシーの件でご了解がいただければ、YouTubeへのほうへ動画を公開してというようなことも考えられるかなというふうには思っておりますけれども、いかにせよ保護者の方の同意ですとか、ご意見を伺わないとできないことですから、動画だけはまずはきちんと記録しておくというところは、進めさせていただきたいと思います。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
では、本題のほうに入っていこうと思います。
今回、第7款の教育費というところについて質問なんですが、まず今回、当初予算ということで、今回、
新型コロナウイルスのこういった問題が起きるっていうのは、やはり想定されていなかった部分でのところなら仕方ない部分だとは思うんですけれども、今回、学校を急遽休みにしようという話で、皆さんてんやわんやっていう形で、もうお忙しいのは重々承知はしているんですけれども、やはり子どもたちからすると、子どもの、特に足立区で担当している小・中学校、義務教育なわけですから、いわゆる子どもたちの学ぶ機会という点について、ひとつ質問させてください。
中学3年生については、もう卒業という形で、基本的な教務日程も修了していると思うんですけれども、その他の学年に関して、多分、今、宿題は出ていると思うんですが、その後のフォロー、4月以降の教務日程、まだ不透明な部分はあるとは思うんですが、その対策等は考えていらっしゃるんでしょうか。
◎教育指導課長 急遽の話でしたので、課題も十分に出ていない学校もあるというふうにも伺っています。その課題を渡すためにも、又は状況を確認するためにも、現在、家庭訪問や電話連絡、場合によっては個別によって学校に保護者とともに来てもらう等々で対応しております。
4月に関しては、やはり任せっきり、子どもたちだけではなく、4月に入ってから第1週目はフォローアップ期間と称して、これまでの学習の復習、確認という期間を全校に今、話しているところでございます。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
それでは、この予算の中の部分で質問をさせていただきたいんですけれども、予算編成のあらましのほうの47ページのほうなんですが、先日、私も本会議の一般質問でもいろいろと聞かせていただいたんですけれども、学力向上対策について前回、一般質問ではさせていただきました。
これからもっとこの点も充実させたほうがいいなと思うところはたくさんあるんですけれども、それでも基本的に足立区がやっている方針、小学生も中学生も基礎学力をしっかりつけていこうと、こういった方針は間違っていないと思いますので、これを今後も続けていただく。更にはそれを充実させていただければうれしいなと思います。
その中で、今回、ちょっとご質問させていただきたいのが、47ページ一番下にあります授業力向上対策という部分について質問させていただきます。
その中の左側に教科指導専門員についての予算が付いています。専門性の高い非常勤職員が教員に巡回指導を行い、わかる授業を届けますということなんですが、ここに書いてある教科指導専門員、専門性の高い非常勤職員って具体的にどういった方々のことなんでしょうか。
◎教育政策課長 ほとんどの方が校長のOBか、あるいは指導教諭というようなことで、教員の指導に長けている方をご指名しているところでございます。
◆杉本ゆう 委員 もう一つ、今度、横のほうなんですが、こちらのほうちょっと多めに聞きたいなと思っているんですが、この足立区の教育委員会が秋田県の大仙市との交流をずっとやってきているということです。秋田県は皆さんもご存じのとおり、その学力レベルが47都道府県の中でも高い水準にあると。是非、足立区もそこから学べるところがあるっていうことで、ずっと交流をされているというふうに伺っています。
その中でなんですけれども、この大仙市と交流されているということなんですが、約1週間、足立区の教員を派遣しているというふうに伺っています。
これまで大仙市との交流について一つ確認なんですが、これまで何年ぐらい交流をしてきているのか。あと1週間のその派遣先でどういう活動をしているのかについて教えてください。
◎教育政策課長 確か平成26年から始まったというふうに思います。4泊5日で大仙市の学校に行って、朝から晩まで先生の動き、授業の仕方、それから学級運営の方法等を学んできて、自分たちの学校に帰ってきて、その学んだ成果を生かしていくという、そういう仕組みになってございます。
◆杉本ゆう 委員 この大仙市についてなんですけれども、その大仙市、先進自治体であるということでのこの視察なんですが、足立区と比べてどういうところが違うのか、どういうところを見習うべきだという点での視察を主にされているのでしょうか。
◎教育政策課長 子どもたちは、足立区の子どもたちと余り変わらないということがわかっています。ただ、ちょっと違うのは、家庭学習の習慣がきちっと身に付いているということ。それから、学校の先生たちが、どの学年でどの授業をやっても全く同じスタイルで授業を進めることが足立区よりも秀でていたために、私たちも教員を送って、それを学ばせているというようなことでございます。
◆杉本ゆう 委員 わかりました。
私の理解の中で、この大仙市の教育目標というのが、「生きる力を育み、社会を支える創造力あふれる人づくり〜共(ともに)創(つくる)考(かんがえる)開(ひらく)〜」というサブタイトルが付いていますけれども、今、足立区、やはりその貧困の連鎖を断つために基礎学力を小・中学生に付けなきゃいけないということで、そこに力を入れているのはよくわかるんですけれども、一方で先日、都立中等教育学校の話もさせていただいたんですが、やはりそういうところの問題を見ても、今の教育のトレンドというかそういうところでもわかるのが、やはり子どもたちの考える力、いわゆる自分の目の前の課題を解決する力っていう部分があると思うんですね。大仙市の教育についていろいろ見ていくと、その基礎的な学力っていうのと同時に、やはり教育分野の基本方針であるとか、そういった外向けのいろいろとアピールする部分にやはり考える力であるとか、そのいわゆるICT教育、あるいはチームティーチングといったような自分で課題を解決する、いろいろ資料から情報を読み取るそういう力、そういった部分に関して、いろいろやっていると思うんですが、今後、この足立区の教育委員会、あるいは足立区の教育政策にそういった部分に反映させていく、そういったところでの今後の見通しというのをひとつ教えてください。
◎教育政策課長 大仙市の授業、やはり考えさせるという授業を非常に多く取り入れていることは、杉本委員のおっしゃるとおりでございます。
この後も新しい学習指導要領が改訂されまして、自分たちでよく考えて、深い学びをっていうこともありますので、そういうことはきちんと取り入れながら、そして教える側にとっては足立スタンダードの中できちんと埋めあて、考え、そして交流して発表するというような、そういうスタイルを着実に定着していくということで、そういったことをきちんと位置付けて授業を進めていくというようなことをしたいというふうに考えてございます。
◎区長 大仙市から戻ってきた職員の報告会というのを毎年行っておりまして、私も成果について聞いております。非常にこう、インスパイアされて、自分の至らないところについて気付きをもって帰ってくる。
ただ、行っている職員も一定程度の数が限られておりまして、戻ってきても自分たちが、その足立区の教育委員会の中で学校現場の中でマスになれないという話も聞いています。ですから、行った人たちが集って、自分たちが一定程度発信できるための母体をつくっていかないと、やはり若手の職員なので、なかなか学校現場で自分たちの意見が聞き入れられないという注文も出ております。
そういった意味で、戻ってきた職員が、ひとつこう核となって、教育委員会の中で発信できるような後押しも組織的にやっていかないと、ただ行っただけで終わってしまうというふうに思っておりますので、そのフォローアップ、行った職員の組織化といったこともこれからの課題だということで、教育委員会と認識を持っております。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
今、区長から直々にご答弁いただきましたけれども、まさに今、区長がおっしゃっていたとおりで、私自身がかつて教員であったときにこういうチームティーチングであるとか、いわゆる今はやりのアクティブラーニング、探求学習というものをしっかりできていたかというと、やはりクエスチョンマークがつく部分はあります。今の日本の制度上、今、いろいろやろうという取り組みをしたところで、今、区長がおっしゃっていたようになかなか昔から何年もベテランでやっている先生方っていうのは、やっぱり自分のスタイルというものが染みついていますので、そういう部分で若手がやりづらいという部分は、まさに今おっしゃったとおりであると思います。
そういうこともありますので、是非これからの時代、自分で考える力であるとか、情報を読み解く力、先日お話したように、足立区の小学校に通っていても公立であるんだから都立の中等教育学校の問題のような、ああいう考える力、目の前に出された情報を読み解く力を付けられるようなそういうのってまさにこの大仙市で書いてあるようなこういう教育の方針っていうのが必要だと思うんです。今、区長がおっしゃってくれたように教育委員会としても是非、若い先生方をサポートしてあげる体制をつくっていただければと思います。最後は要望です。
残りの時間、今度は第4款、産業経済費のほうについて質問させていただきます。
また、最初この経済環境のところで、また
新型コロナウイルスの話で大変恐縮なんですけれども、足立区のほうでは先日、
新型コロナウイルス対策資金という形で、緊急融資という形で出してくださいました。これ大変ありがたいものだと思います。
ただ、現状としてこの今、区内の中小事業者の他にもいろいろなところ、今回、学校のこの休校措置というのが本当に急なものだったので、いろいろなところにやはり影響が出ています。
例えば、ありとあらゆる、例えば飲食店でもそうですし、いろいろなところでいわゆる非正規雇用の方々の収入が激減しているという現状をあちらこちらで聞いています。
区の関係するところでも、例えば今回、放課後の子どもの居場所を閉じたということで、そこで普段ご自身がやっているビジネスの他に、そういったところで中学生の勉強を指導するという形、非正規という形でされている方も仕事が減っちゃったよという、そういう話も聞きますので、執行機関の方におかれましては、いろいろと区内のそういう細かい小さな声、どういう不都合があるのかっていうのも是非、情報収集をしていただきたいと思っているんですが、その中で一つ、区内業者への補償、初日の質問でもあったかと思うんですけれども、例えば給食用でもうキャンセルが効かないっていう部分に関して、それなりの対応してくださるっていう話だったんですけれども、そういった理解でよろしいでしょうか。
◎学校運営部長 もし、キャンセルして、キャンセル料が発生するという場合は、できるだけ区のほうで負担したい。そのようなことを考えております。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
小売店の方に関しては、そういった補償であるとか、あとは残っちゃった分に関しては、もうたたき売ってくださいっていうふうに言うしかないと思うんですけれども、もう一つ今、区内産業のところで、今、足立区は給食で区内の農家、あだち菜ですよね。そういうのを使っていたりとかする。区内は結構農家もあると思います。小売りの業者であればもう今後、仕入れなければいいという形になるんでしょうけれども、そういった例えば農家であるとか、そういう生産者もよく今ニュースで行き場を失った野菜だとか卵だとか、足立区は牛とかはいないでしょうから、牛乳とかはないかもしれませんが、そういった野菜は、足立区に関してあると思うんですが、こういったその支援といいますか、そういったところのその支援といいますか、そういったところの食材を、例えば区内の小売業者との間で、例えば商店街の関係であるとか、大手スーパーとの間で販売しようとするのを区が仲立ちをする、何かしらのフォローをしようっていうそういった計画、構想っていうのはありますでしょうか。
◎産業振興課長 既に、農業者から商店が購入をして、野菜の売出しとかをやっているっていうのを聞いていますので、今後もし、こちらのほうにそういうお問合せあれば、そういうマッチングとかもしていきたいと思います。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
残り10分弱ありますので、やはりこの産業経済費の中で、今回、次に商店街についてちょっと質問させていただきたいなというふうに思っています。
今、やはり足立区内の経済状況を見ていくと、商店街であるとか、個人商店が元気がないという問題がやはりあると思います。今、商店街そのもの、商店街自体がもう解散してしまう、あるいは商店街は何とか存続しているんだけれども、お店がどんどんやめてしまう、そういった問題も起きていると思うんですけれども、こちらの足立区各会計予算・説明書のほうの122ページを見ますと、商店街環境整備支援事業、商店街活動支援事業というふうに載っていて、予算も前年度と比べるとそんなに変わらないように見えるんですね。その点に関して、きょうこのあと商店街に対する具体的な助成の問題とかもまた質問が別途あるということですので、細かい話は聞かないつもりなんですけれども、この現状、今いろいろ対策をされていると思います。
例えば、環境整備、街路灯であるとか、今回オリンピック関係でフラッグを付けようとか。あとはその補助金で福引なり何なりいろいろやるところの補助金を付けようという問題あると思うんですけれども、その今、この衰えつつあるこの商店街、あるいは個人商店の現状に対して、区の考え方、あるいは振興策、構想っていうものをひとつ教えていただければなと思います。
◎産業振興課長 まず、直近で言いますと、今年は20%のプレミアム商品券をやるっていうことが、まず第一にあります。
その他イベント助成っていうことで、各商店街のイベントに対して商店街と相談をしながらまちの盛り上げをやっていきたいと考えております。
◆杉本ゆう 委員 そうですね、今そういったそういう助成があるというのはよくわかっているんですけれども、実際、今問題となっているのは商店街が、商店街っていってもお店をやめちゃったら売ってしまって、建売住宅に大体変わっていく、アパートに変わっていく、商店街ではなくて、もう建売住宅街になっているという現状が結構あります。
そんな中で、やはり区としてその商店街の中のいわゆる空き店舗の状況であるとか、その空き店舗が今どれぐらい、それぞれの商店街が抱えているのかっていう調査であるとか、あるいは空き店舗になってそのお店のオーナーがいますよね、持ち主。その後お店を貸したいと考えているのか、あるいは、もう人には貸したくないよと思う、そういった調査とかはされているんでしょうか。
◎産業振興課長 現在まだ具体的な調査とかしていないんですけれども、今、空き店舗のマッチングについては区内の信用金庫とその仕組みづくりについて話合いを始めたところでございますので、その話合いの進捗を見て、取り組んでまいりたいと思います。
◆杉本ゆう 委員 今、産業振興課長のほうからミスマッチ解消の話が出ました。まさにそれも聞こうと思っていたところなんですけれども、先日ちょうど、うちの近所、梅田のある商店街を歩いていたところ、ちなみに私自身も商店街の中に住んでいます、もともと。今もそうなんですけれども、個人商店の息子として生まれているっていうところがあるんですが、また近所の商店街を歩いていたところ空き店舗になっていて何年もシャッターが閉まっていたお店があるんですね。それが、突然、昔のお店の看板がそのまま出ている、建物は昔の古いままなんですが、内装だけきれいにして、ちょっとおしゃれなカフェになっているというところがありました。そういったところもそうなんですけれども、そういうように居抜きであるとか、あるいはそこまで建物のその外装とか外壁にこだわらないよっていうことであって、新しくビジネスをやりたいっていう人いるんだなっていうのを感じたんですけれども、そういった部分でこの空き店舗、ただ、今、言ったようにやろうとする人は、今の時代、飲食店が多いんですね。物販をするっていうのはどうしても大手にかなわない部分があります。やはり、自分自身の個性的なきらりと光るその個人商店って大体飲食店が多いんですけれども、ただそうすると、保健所のほうの指導で、例えば水回りであるとか、そういったところをやっぱり設定をしなきゃいけない。
ただ、昔ながらの個人商店っていうのは家と店舗が一体型のところが多くて、そのまま貸出せないよと。貸してもいいんですけれども、自分の自宅のトイレを貸している人が勝手に使うかっていうことにもなるので、そういった部分の何かしらの助成は必要になってくると思うんですが、そういった部分の今後のサポートっていうのは考えていらっしゃるでしょうか。
◎産業振興課長 そういう話がありましたら、検討してまいりたいと思います。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
商店街っていっても、実は足立区の中の商店街は、格差が広がっています。二極化が進んでいます。
一つは、私の住んでいる商店街もそうなんですが、どちらかって言うと、どんどん建売住宅街になってしまっている商店街。あるいは、駅に近くて人が集まるところは、従来のお店も頑張っていますし、一方でその勢いがあるところには、やはり新しい人がそこでビジネスをやろうって集まってくるんですね。私のところ、地域、足立区内には何ブロックとたくさんブロックがありますけれども、その中でもやはりそういう格差が出てしまっている。そういう勢いがある商店街の中には、それなりにやっぱり若い経営者の方々もいて、新しいアイデアを出そうというところがあるんですけれども、そうじゃないところは、やはり高齢者の方が多くて、もう自分の代で、後継者もいないしとなってしまっているんですけれども、そういったところで、いわゆるさっき言った助成の面でもそうなんですけれども、一律での補助といいますか、その弱くなっていってしまっている商店街っていうのを救う方法っていうのも、もちろん区だけの責任ではないんですよ、もちろん。個人の商店、あるいは足立区商店街振興組合連合会のほうもいろいろ対策は考えなきゃいけないと思うんですけれども、そのいわゆるどんどん落ち込んでいってしまっている商店街を中心に、今、言ったように、例えば落ち込んでいるところもそこそこ立地がいいところも結構あると思うんです。それぞれ駅から徒歩10分圏内であれば、そこに本当に、あ、このお店おいしいなと思うようなところがあったら来ると思うんですけれども、そういうところのお店に関しては、多分さっき言ったミスマッチでは解消されていない部分がいっぱいあると思うんですね。そういった部分で、区としていわゆる弱い、駅前とかそうじゃないところの商店街と、ただ単に助けろっていうんじゃ甘やかすだけになっちゃうと思うので、区としてもいろいろアプローチをして、話合いとかをしていくべきだと思うんです。
ただ、もちろん区役所のほうも忙しいと思うんですけれども、そのそれぞれの商店街の中で、理事長はやっぱり高齢者の方が多いので、それぞれ若手でやりたいよとか、そういう希望とか声とか出ているでしょうか。
◎産業振興課長 今、青井兵和通り商店街は50歳ぐらいの方が非常に活発な活動をされています。それ以外にもやっぱり少しずつそういう動きが出ていますので、東京都の中小企業振興公社の経営コンサルティングとかのアドバイザーを活用していただいて活性化に取り組んでまいりたいと思います。
◆杉本ゆう 委員 ありがとうございます。
多分、テーマ的には最後になるかなと思うんですけれども、商店街に関してもそうですし、その他の個人商店に関してもそうなんですけれども、キャッシュレスの問題について最後お尋ねしたいと思います。
もちろん、これは国の方針でもありますし、区としての方針でもあると思うんですけれども、今キャッシュレス化がどんどん進行していっていると思います。利用者側からすると、やっぱりキャッシュレスって結構便利なんですよね。私なんかは、どちらかと言うと、キャッシュレス、普段から使うほうの人間ですので、足立区内で生活していると、やっぱり都心部と比べるとキャッシュレスを使えるところがまだ少ないなという部分があるんです。そういった意味で利用者からすればキャッシュレスは便利な、高齢者の方々が使えないっていう、そういう課題もあるんですけれども、今回、この産業経済費っていう部分でなので、ひとつお尋ねしたいんですが、このキャッシュレス、6月の末までは、いろいろとその手数料の減免であるとかそういったところで、個人経営の人たちも使いやすいと思うんですけれども、7月以降の対応についてお願いします。
◎産業振興課長 引き続きキャッシュレスについて、足立区商店街振興組合連合会の役員会等でお話をしていきたいと思います。
○かねだ正 委員長 この際、審査の都合により暫時休憩いたします。
午前11時59分休憩
午後 零時59分再開
○かねだ正 委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
無会派から質疑があります。しぶや委員。
◆しぶや竜一 委員 先週に引き続きよろしくお願いいたします。
私は20代で議員という立場にさせていただいて、10年後、20年後も区民の方々が安心して暮らせる、活気あふれる足立区を目指していきたいと思う中で、先週に引き続き、オリンピック・パラリンピックのレガシーということで、先週、他の委員もおっしゃっていましたが、土台づくり、何よりレガシー事業を継続していただきたいと私自身も思っております。
その点で、また何点かお聞きしたいんですけれども、様々なイベントが開催される中でも、日本初のスペシャルクライフコートが足立区にということで、金沢市にはアジア初の本田選手のクライフコートがありますが、サッカー競技の発展から、何より足立区のサッカーの環境整備としても大きな一歩と言えるのは間違いないのかなと思っております。
先の定例会の一般質問でもありましたけれども、クライフコートについてちょっと何点かお伺いさせていただきます。
世界で250カ所設置されているとお聞きしました。本田選手のクライフコートは、原則として12歳以下の子どものみが使用可能となっていると聞いていて、特にこう、足立区のスペシャルクライフコートは年齢の制限とかはないと聞いている中で、障がい者の子どもの方々、障がい者の方々、子どもたちを中心に利用していただきたいと区としても考えているということですが、ただ、今後においては、利用していただく中での決まりごとというか、スペシャルクライフコートの利用に当たってのルールなどを決めていくことも重要なのかなと思っております。
と、言いますのも、スポーツジムなどにおいてよくあるように、同じ方々が占領して、周りの障がい者の方々や子どもたちが、いつ行ってもこの方々たちがいるから行えないとか、そういった状況をつくらないためにも、何かこう時間制として、そこのクライフコートに多分管理人の方とかも設置していただくとは思うんですけれども、何かタイマーなどの時間の把握などといった工夫をしなければと思うのですけれども、それについて決めていくのはこれからだと思うんですけれども、視野に入れていくべきだと思うんですけれども、お聞かせ願いますでしょうか。
◎地域調整課長 スペシャルクライフコートの利用につきましては、しぶや委員のおっしゃるとおり、団体に偏りが出ることなく、特に趣旨の大目的としては、障がい者の方々の利用ということを考えてございますので、車いすの方、知的障がい者の方、各種障がい者の方が利用しやすいように、特にすぐそばに誰でもトイレを備えるだとか、そういうこともしますので、その上で利用団体と調整しながら、利用方法をこれから検討させていただきたいと考えてございます。
◆しぶや竜一 委員 是非ともお願いいたします。
またその2月の障がい者スポーツフェスティバルinあだちでは、私はスポーツ推進委員として競技用の車いす体験のサポートとして従事させていただいて、今年の参加人数はオリンピックイヤーということで、かなりの人数が多く見られたと思うんですけれども、前回と比べての参加人数、どれぐらい来たのかっていうのを明確に教えていただきたいんですけれども。
◎地域調整課長 毎年、毎年少しずつ増えてきたんですが、今年の2月は例年の約倍の1,000人近い方が参加していただいたという形でございます。
また、非常に特徴的だったのが、障がい者ご自身が来られて、障がい者ご自身で参加していただいている。ただ見るだけだとか、見学だけじゃなく参加していただいているっていうのは顕著な特徴だったということでございます。
◆しぶや竜一 委員 それぐらいの人数っていうことで、私自身も従事させていただいているときに、本当に子どもから大人まで幅広い、高齢者の方々もそうなんですけれども、幅広い方たちが参加していて、最初は子どもたちも不安もあったと思って、車いすに乗ることも怖がっていたんですけれども、次第に慣れてくると、やっぱり興味が湧いてきて、行列がいつの間にかできてしまって。自分はちょっと午前中しか従事できなかったんですけれども、本当に時間を忘れるぐらいで、いつの間にかお昼になっていて、凄い本当にたくさんの方々に来場していただいて本当に良かったのかなと思うのですけれども。その際、区長の代理で、工藤副区長が来賓として来ていただいて、スペシャルクライフコートのお話ですとか、いろいろお話していただいたんですけれども、実際にオランダ連携プロジェクト事業として、もう一つ、あだちスポーツコンシェルジュのブース体験が、障がい者スポーツフェスティバルinあだちにございました。目標の人数よりも、他の自治体でもあだちスポーツコンシェルジュの機能性が低い中で、今回そのブースを設けてどれぐらいそのあだちスポーツコンシェルジュのデモンストレーションといいますか、どれぐらいの人数が参加人数だったのか教えていただけますか。
◎地域調整課長 あだちスポーツコンシェルジュにつきましては、全く初めてのことでございましたので、想定がされていなかったのですが、想定よりも多い少ないといいますと、少なかったのかなというところで、2、30名という形なんですが、ただ、まだまだ言葉自体が全然浸透していない、それから、まだほとんど宣伝もされていないというところなので、実施に向けてこれからどんどんPRをさせていただいていきたいなというふうに考えてございます。
◆しぶや竜一 委員 まさにおっしゃるとおりで、今後はスペシャルクライフコートにおいても、スポーツコンシェルジュの利用性、機能性を考えていくことが本当に重要であって、やはり、まずは知ってもらうということで、はっきりとした計画と並行して早目の周知、例えばなんですけれども、総合スポーツセンターなどにおいて、ポスターとか、何かしらホームページだけではなくて、様々な点において周知をしていただきたいと思うんですけれども、そういったことも踏まえてという認識で大丈夫でしょうか。
◎地域調整課長 これまでも、障がい者の作業所とかに個別にチラシをまくというような形をとっていましたが、それ以外に更にPRを考えていきたいなというふうに考えてございます。
◆しぶや竜一 委員 せっかくその大きな予算をかけてやっていただく事業ですので、少しでも多くの区民の方にレガシーとして残していただきたいなと思います。
また、このスポーツコンシェルジュの設置、スペシャルクライフコート、ともにきっかけとして関連することなんですけれども、オランダという国が関わっているということなんですけれども、何か今後、友好都市とかっていう観点などの視野は入れていく考えはあるんでしょうか。
◎報道広報課長 今、ご指摘のオランダ連携プロジェクト、ここ数年やってきておりまして、一応2020年までっていうことになっておりますけれども、その後、何かオランダと関係性が続けられるような仕組みを今現在、考えているところでございます。
◆しぶや竜一 委員 是非ともよろしくお願いします。
続きまして、ちょっと地元が自分、舎人ということで、舎人駅周辺で、またこれはちょっと東京都に関連することではあるんですけれども、私自身も第4回定例会で質問させていただきました、舎人公園のアスレチックエリアについてなんですけれども、都市計画マスタープランでも舎人公園がモチーフとなっている中で、東京都が管理している、区に所在している中で、陸上競技場の利用の割合を以前聞いても、全く数字の調査をしていないというご答弁だったんですけれども、余りにも、ちょっとこう、私は若輩者で入ってそんなに経ってないんですけれども、私自身がちょっと感じてしまうのは、東京都との連携の情報共有が余りにもとれていないのかなと。そのように思ったのは、まさに舎人公園に行っても公園の会の方々が、全く何ができるかというところもわかっていない状態ですし、あとまた区民の方々も、地元の方々も何の工事をしているのか全くわからないという状況のなかで、以前、私もその完成事業を聞いたときに、令和2年度、今年度中ということなんですけれども、今の工事の進捗状況、昨日、おととい、見させていただいた中では、少し工事が進捗してきたのかなと思っております。
というのも、公園の管理の整備の改修工事のお知らせの看板が最近になってやっと立ったのかなっていう中で、その辺はちょっと認知しているんですけれども、やはり完成時期、その令和2年の末とか、令和2年度とは聞いているんですけれども、確実なその数字というのは出ているんでしょうか。
◎都市建設部長 私どもも、議員の皆様から何回もお聞きをされるたびに、聞くんですけれども、令和2年度ということで、それ以上のことはなかなか向こうからもお答えいただけないというような状況でございます。
◆しぶや竜一 委員 令和2年度には完成すると期待してもいいでしょうか。
◎企画調整課長 はい。令和2年度末までには完成するというふうに伺ってございます。
◆しぶや竜一 委員 地元の地域だけじゃなくても、日暮里・舎人ライナーの沿線上でもあって、利用者の増加にもつながりますし、また、私自身も含め、知っている人たちは楽しみにしている方々も多いので、是非とも明確な工事の進捗状況を私たちにも伝えていただけたらなと思います。
次に、これも先週ちょっと少し出た話なんですけれども、エアコンの設置に関してなんですけれども、多分、体育館のエアコン、小学校・中学校、今年中にということなんですけれども、もともとは学校に通う子どもたちのために設置されるものではあるとは思うんですけれども、やはりその、今もう1点、皆さんご存じのとおり学校開放事業の中で、各団体の方、総合型地域クラブの方々が、特に夏の季節、このエアコンを利用できるのかどうかっていうところを凄く心配されている声を私自身、スポーツ推進委員で学校開放の理事の担当をしておりますので、凄く多く耳にするんですが、これは本当、私個人的に思うんですけれども、やはり恐らく、料金をいただくか、いただかないかっていうどちらかに決めなきゃいけないという段階の中で、今後においては、やはり途中から料金を発生させるっていうこととなると、やはりかなり厳しいのかなって思うので、最初から料金を発生させるっていう意味に関しては、やはり最初からということなんですけれども、私は、恐らく料金をいただかないと難しい問題、熱中症対策などにおいてだと思うんです。今年の夏までにはその辺の金額を取るのか取らないのか、はっきりをして、料金の改定なども早急に決定しない限り、また何回も何回も同じことが繰り返されてしまうのではないかと思いますので、あともう1個、開放事業への説明会などを開催して、しっかりと丁寧に説明していく対応をとっていただきたいんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。
◎地域調整課長 学校開放につきましては、現在も光熱水費や人件費等の応分の負担をしていただいているところでございますので、今後、登録していただいている1,500団体の方々と協議しながら良い方向で応益負担を求めていきたいなというふうに考えてございます。
◆しぶや竜一 委員 是非ともよろしくお願いいたします。
次に、パークイノベーション事業に関してなんですけれども、地元の舎人公園が整備されて凄くこう目に見えて公園の利用者の方々、親御さん、子どもたちが増えていて、非常にありがたい話であります。その中で、1点、その区民の方々から届いた声が、トイレにおむつボックスといいますか、おむつを替えられるような、区内でその公園を事前に聞いたら、区内でもいくつかの公園があるって聞いたんですけれども、今後そういったパークイノベーション事業に関して、その子どもたちのおむつを替えるそういったスペースですかね、そういったおむつボックスなどは設置する予定というか、検討していただきたいなと思うんですけれども、課題として、やっぱりごみ箱が公園の中からほとんどなくなっているっていうことは、やはり環境面において、ごみ箱があると、その区民の方々がそこでごみを例えば捨ててしまったりとか、そこのごみ箱に関係ないごみを捨ててしまったりとかっていうことがあって、ごみ箱をなくしたっていうことも聞いております。
そのおむつボックスに関しても、やはり区民の方々個人の負担になって、また個人でしっかりと考えていかなければいけないことなのかと思うんですけれども、何かおむつボックスについて検討というか、今後の公園について、何か付けていくとかっていう考えはございますでしょうか。
◎みどりと公園推進室長 ベビーシートのご質問でよろしいでしょうか。
◆しぶや竜一 委員 そうです。
◎みどりと公園推進室長 ベビーシートにつきましては、駅前ですとか、利用者の多い公園ですとか、あと指定管理が常駐している公園で、今設置しようとしております。今年度、来年度につきましては、しょうぶ沼公園のトイレの建て替えの際に設置の予定でございます。
◆しぶや竜一 委員 ベビーシート、今後そういった公園などにも、親御さん、必ず子どもたちがメインで使う公園ですので、何かこう、そういったことがあれば保護者の方々が少しでも助かるのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、地元の舎人第七号公園について、整備の終わる時期は7月頃となっていて、現在その舎人第七号公園と、いろいろ舎人第三号公園と、いろいろな面において公園の整備を行っている段階の中で、その舎人第七号公園については、工事している様子がまだ、ほとんど見受けられていなくて、遊具なども放置してあって、また幼稚園の近くということもあるので、なるべくなら早くにっていう声が多いんですけれども、その辺はどうでしょうか。
◎みどりと公園推進室長 舎人第七号公園、舎人第十二号、入谷中郷公園、3カ所工事をしておりまして、今、舎人第七号公園、舎人第十二号公園の工事と入谷中郷公園ということで、時期を分けて工事をしておりまして、第七号、第十二号については、工事が完了次第、開放したいと思っていますので、3カ所につきましては、今年の7月に工事の完了を予定しております。
◆しぶや竜一 委員 是非ともよろしくお願いします。
残り僅かということで、また明日最後、総括のところで質疑をさせてもらいますのでよろしくお願いします。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 次に、無会派から質疑があります。中島委員。
◆中島こういちろう 委員 無会派の中島こういちろうです。
先週に続きまして、2回目の質疑をさせていただきます。
前回、職員の皆様に、成長と改善をということで、人事系の話をさせていただいたんですが、私自身が成長しなければその質問をする意味がないというふうに思いますので、1回目より2回目、2回目より3回目の質疑がどんどんよくなっていくような質問をさせていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
本日は、主に2つのテーマで質問させていただきます。
1点目が、
新型コロナウイルスに伴う中小企業への財政支援に関してです。2点目が、足立区の空き家利活用に関して質疑をさせていただきます。
先ほど、他の委員の皆様からもご質問がございましたが、
新型コロナウイルスに伴う中小企業融資に関してでございます。
本日の朝のニュースでもございましたが、東京株式市場の株価が1年弱ぶりに一時的に2万円を下回りました。これは、
新型コロナウイルスが人体への影響だけではなく、世界経済への影響が大きく懸念されているというふうに認識をしております。
とりわけこのような状況になりますと、先ほどからもお話はございましたが、厳しくなるのが中小企業の皆様になるかというふうに思っております。
3月3日に経済産業省から5,000億円の規模の資金繰りの支援の発表がされまして、東京都でも融資目標額、1,000億円の中小企業支援融資の計画が、3月5日の中途議決で成立をし、国と東京都も勢力を上げて
新型コロナウイルスによる影響を受けた中小企業の皆様の支援を発表しているかと思います。
先ほど産業経済部長のほうからもお話がございましたが、緊急対策融資の支援に関してこちらですかね、
[資料を提示]
お問合せも多々いただいているというお話がございました。
ただ、実際にこれを利用する可能性がある中小企業の社長、10名以上の方にヒアリングをしてみると、東京都と足立区の実際の制度の違いが、少しわかりづらいというお話を聞いてございます。
それでは、1点目の質問でございます。それぞれの特徴と足立区の緊急対策融資の特質すべき点に関して教えていただけますでしょうか。
◎産業経済部長 まず今回、特に重要視しておりますのは、前年同時期の減少率、こちらのほうがやはり国ですとか、東京都の場合は、そこを見るというところがございます。そこをやはり、1円でもということで、そこを重視しております。
それから、やっぱり1年目が無利子ということで、その利子補給をするという点でございます。ただ、政府のほうが7日に無担保ということで発表しておりますので、今後その辺の整理も含めてやっていきたいと思います。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
より足立区のこの施策が中小企業の皆様に寄り添っているというふうに認識をいたしました。
こうした違いを、もちろんお問合せをいただきました方々にお伝えするということもそうだと思うんですけれども、わかりやすく区民、また中小企業の皆様にお伝えすべきだというふうに考えるんですが、見解を伺います。
◎産業振興課長 企業経営支援課に中小企業診断士がいますので、その診断士が相談に応じてまいります。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
もちろん中小企業診断士の方がお話を伺うということも大事なことなんですが、アウトリーチ型のホームページであったりですとか、様々なお伝えする手段はあると思います。そういったものを是非ご活用いただければなというふうに思っております。
◎産業経済部長 取り急ぎ、案内窓口が各種ございますので、そちらのほうをホームページに掲載させていただきました。今後また詳しい事業についてお知らせしていきたいと思います。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
ご存じのとおり、従業員規模が9名以下の中小企業の割合、足立区は80%以上と非常に多いというふうに認識をしております。やはりそういう方々の社長だったり、ご家族の皆様にお話を聞いてみると、それでもやっぱりホームページをなかなか見ることができないであったり、あとは地域の経済団体に所属をしていないといったようなお話も多々ございました。なので、そういった場合、銀行であったり地域の信用金庫との接点を綿密に取っていただきながら、是非そういったルートでこの危機的な状況のサポートの情報をお届けいただきたいなというふうに思っております。
また、中小企業だけでなく、足立区には一定数のフリーランスの方だったり、個人事業主の方々がいると認識をしております。こちらも先日、政府は、生活福祉資金貸付制度の対象を拡大し、フリーランスや非正規職員などの、感染症の影響で収入が減った際に無利子で最大10万円を借りられるようにするという内容を発表されていたんですが、産業経済部長、こちらはご存じだったでしょうか。
◎産業経済部長 すみません、ちょっとフリーランスのその10万円っていうのは存じ上げないんですけれども、雇用調整助成金のほうを私ども、今どのようになるのか見ているところでございまして、合わせてそういったことを、トキメキの紙面をもう確保しておりますので、掲載させていただけるようなPRに努めて参りたいと思います。
◆中島こういちろう 委員 これ、見ていただくとですね、10万円で、しかも貸付けですと。この内容、国の話なので、ここの答弁ではないとは思うんですけれども、フリーランスの方、個人事業主の方で生活を考えると、10万円貸付けていただけることはありがたいことなのかもしれないですけれども、それじゃやっぱり生活が厳しいよっていう方のお声は多々いただいております。なので、こちらの予算編成のあらましの40ページのところにもある足立区の様々な形で創業だったり起業支援を今しているかと思うんですけれども、こういったフリーランスの方だったり、個人事業主の方が次のステップとして創業するということもあったりすると思いますので、実際そういった方々に対するサポートといったところも是非ご検討いただきたいなと思っております。これは要望です。
2点目です。足立区の空き家利活用に関して質問させていただきます。
区民の皆様からよくご相談いただきますお話の中で、空き家の問題がございます。現在、足立区でも約2,000棟以上あるとされる空き家は、景観の悪化、近隣トラブルの原因だけではなく、放火などの犯罪の温床となる可能性も高いため、空き家対策は足立区としても大きなテーマであると認識をしております。
実際に足立区では、空き家等対策の推進に関する特別措置法が施行されたあと、平成29年度から空き家利活用促進コーディネート業務委託の公募型プロポーザルを行い、約3カ年の事業が始まったというふうに認識をしております。そして、この3月までがその事業の実施期間だと認識をしているんですが、そこで質問いたします。
まず初めに、この事業の成果をどのように捉えていらっしゃるかという観点を教えてください。
◎建築室長 空き家対策につきましては、中島委員おっしゃるとおり、単なる空き家だけじゃなく、防災の面とか、災害の面でも重要だと考えておりますので、今回3カ年である程度、利活用についてのプラットフォームという形で進めさせていただきましたが、かなり地域の方、まち歩きなんかして、そういう面でも意識を高めていただいたかと思っております。
◎都市建設部長 今までは、ばらばらに活動されていた空き家に関わる方々が、同じテーブルの中で同じ課題に対して取り組んでいく。こういう土台が北千住駅の東口という場所限定ではございますけれども、できたということが非常に良かったのかなというふうに考えております。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
私もこの事業、とてもすばらしい事業だというふうに認識をしております。実際7件、利活用が進められたという話もありまして、特にすばらしいなと思ったのが、空き家を点として見ず、まち全体で空き家を捉えて、そこにテーマを持って利活用されていたことが素敵な事業だなというふうに思っていました。
先ほど都市建設部長のほうからもお話がございましたが、北千住駅東口を中心に活動していたということで、住民の方からも西口は飲食店が多くて、東口は東京電機大学が来てよくなっていると。この空き家のイベントをやったりする中で、やっぱりそこがお店になったりとか、まち全体が活気立ってきたね、みたいなお話をよく聞くことが多々ありました。
なので、この事業、私、凄いとてもすばらしいものだと思うんですけれども、ここから質問なんですが、現状、足立区の空き家対策に関する今後の目標だったり、具体的なビジョンがあれば教えていただきたいです。
◎建築室長 今回の空き家のプラットフォームは、協創という概念で進めさせていただきました。
今後の展開なんですけれども、千住っていうのはやっぱりポテンシャルが高くて、空き家を利活用したいっていう方もかなりいらっしゃいました。全区的に考えると、千住みたいにポテンシャルが高いかっていうとそうではないんですが、今後なんですけれども、どんな空き家がどこに存在して、どういう対応を求めているとか、そういうものを拾っていくために、全区的に相談会を開催して拾っていきたいなというふうに考えております。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
そちらの相談会というものは、相談会をして、これから足立区としてどのように空き家を利活用するかというのを明確に決めて相談会をされているという認識でよろしいですか。
◎建築室長 空き家の課題につきましては、それぞれ個々にいろいろな課題がありまして、どういうふうに進めていくって、こういう物件っていうのはどうするって、そこまで具体的に詰めていませんが、まずはどういう課題があるか拾っていきたいと考えています。
◎都市建設部長 これから北千住駅の東口を出て、全区的に展開をしていく中で、もちろん地域的な特徴、例えば文教大学が来る花畑であれば、学生が使っていただけるようなシェアハウスみたいなものであったり、また他の地域であれば別の用途っていうのあるかと思いますけれども、今後、広くそういうご相談をお受けする中で、区としてはその空き家を有効に利活用する実際の実例と、あとそういう人の輪というか、そういったプラットフォームを構築してそれを継続していきたいと、このように考えております。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
今のお話ですね、この予算編成のあらましの17ページのところ、空き家利活用促進事業ということで、今回470万円の予算で、ここに早期に空き家を発見して、かつ相談会を行って、実際、多くの人のマッチングだったりとかを行うというふうに書いてあると認識をしております。
ただ実際、この3カ年の事業のお話を聞いていると、相談会からマッチングができたという事例は、実は一度もなかったというふうに話を聞いていて、もちろん相談会をやって様々な情報を集めることも大事だというふうには思うんですけれども、実際、先ほど都市建設部長もおっしゃられていましたが、北千住駅の東口だったからできたことを、じゃ他のエリアだったらどのようにできるのかといったところを、是非、検討はしていただきたいなというふうに思っております。
ちなみに、今のところ、その北千住駅の東口でうまくいったことを、他地区に展開する方法というところで、この相談会以外で考えていらっしゃるものはございますか。
◎建築室長 地域性を捉えて、先ほど答えた花畑では学生のまちとか、また密集地域ではかなり相続関係だとか、いろいろな権利関係でもめているところがありますので、それぞれの地域に合わせて何か良い方法はないかというふうに進めていきたいと思っております。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
私は、その考えていただくのは凄い大事だと思うんですけれども、今回この質疑を取上げさせていただいたのは、個別具体の、花畑がこうなったらいいなとか、もちろんいろいろあると思うんですけれども、やっぱり組織全体としての空き家を、足立区として空き家をどういうふうに利活用していくかっていうのを、もう少し明確に定義付けて、定義というか、決めていただいたほうがいいのかなというふうに思っております。それがやはり、空き家をどのように利活用するのか、除却していくのか、様々な選択肢があると思うんですけれども、そういったところを考える上では、やはり指針がひとつ通っていないと、そこに対するどういうふうに活動していったらいいかというのは、なかなかわかりにくい話なのかなというふうに思っていますので、是非そちらはお願いしたいというふうに思っています。
もう時間がないんですけれども、すみません、1点だけ補足で、もう1個ですね。
小・中学校の休校に関しての、
新型コロナウイルスのところの休校に関してのところで1点、ちょっとご質問させていただきたいんですが、今、何かの学校の中で、午後3時までご家庭にいてください、みたいなところで、小学校からチラシが配られているという認識があるんですが、そこの認識はよろしいでしょうか
◎教育指導課長 こちら教育委員会から午後3時までという形では発出しておりません。各学校で午後3時までが大体学校の時間なので、各学校のほうでいてくださいというメールをしているという学校のほうは掌握しています。
◆中島こういちろう 委員 ありがとうございます。
今、これから休校も2週目になって、これからヒアリングをかけてというふうなところになるかとは思うんですけれども、やはり教育委員会から指導はしていないというところだとは思うんですけれども、なかなかやはり、午後3時まで子どもを外に出さないというふうにするのって、もちろん一番大事なのは
新型コロナウイルスに感染をさせないといったところは大事だと思うんですけれども、子どもの行動からすると、なかなかそこをコントロールするのは難しい部分もあるのかなというふうに思っております。そこの部分の感染拡大を防止するという徹底したところと、あとはそのやっぱり子どもだったり、保護者の方の生活の中での幅、どうしてもその中で、例えば子どもが外に出なきゃいけないときだったりはあると思いますので、そういったところの幅を是非、持っていただけるとよりいいのかなというふうに個人的に思っております。こちらは要望になります。以上です。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 次に、公明党から質疑があります。水野委員。
◆水野あゆみ 委員 皆様こんにちは。公明党の水野あゆみでございます。よろしくお願いいたします。
この度、3月5日に都内で初となる10歳未満の子どもの
新型コロナウイルス感染が確認されましたが、それに先んじて2月28日から学校関係は休校になっております。突然の休校ということで、保護者の皆様は、日々の対応に追われているところでございます。
また、様々な情報が飛び交う中、区としても対応いただいているところでございますが、風評被害などによって、ご本人やご家庭の皆様が更に苦しめられるようなことがあってはならないと思います。
先日、PTA連合会のほうからPTA会長を通じてPTA会員の皆様に通達がございました。様々な情報が流れていますが、冷静な判断で軽率な行動は慎むようにと、周知徹底をお願いしますというアナウンスがございました。
保護者の皆様も騒然とされていたんですけれども、そのアナウンスを聞いて冷静さを取り戻された感がございました。こういったときに、こういったアナウンスは重要だなと私も身をもって感じました。
罹患された子どもたちの一日も早い回復をお祈りいたしますとともに、学校や保育所に戻られたときに、いじめなどの問題があっては絶対にならないと思います。そうした対応として、教育委員会としてどのように取り組んでいかれるのかお伺いいたします。
◎教育指導課長 これは、まさにあってはいけないことだと教育委員会も認識をしております。校長会等を通じて詳細についても話すとともに、その辺りについて徹底してまいりたいと考えております。
◆水野あゆみ 委員 子どもたちが安心して通えるように、また保護者の皆様が安心して送り出せるように徹底をお願いいたします。
では、発達障がい児支援についてお伺いをいたします。
予算編成のあらまし49ページにございます、発達障がい児支援事業のサポート体制の充実というところで、昨年度より予算が2倍ほど多くついております。これ具体的にお伺いいたしますが、現在、区立認可保育園において、4歳児を対象に早期の気づきと、スムーズな就学をサポートする取り組みを行っていただいております。これ大変に先駆けの取り組みで、他区よりも進んでいるということを伺っておりますが、先日の第1回定例会で全ての認可保育所で実施をしていただきたいとご提案をさせていただきました。前向きな答弁をいただいたんですが、これ目標としてはいつまでに100%の実施を目指されるのかお伺いいたします。
◎
こども支援センターげんき所長 100%を目指しているというところは、そのとおりでございます。
ただ、ここのところ待機児対策で毎年20園近くの保育園が開設されておりますので、私どもの体制のほうの強化という部分もございます。ですので、おおむね3年程度、お時間を頂戴したいかなというところでございます。
◆水野あゆみ 委員 是非、よろしくお願いいたします。
次に、巡回指導についてお伺いいたします。
更なる拡充をと提案をさせていただき、先ほど申されました新規園に対して検討をするとの答弁でございました。
来年度、22園の新規園が開設されるということになっております。巡回指導の対象となる気になる児童と申しますか、児童の入園状況を把握されているのか、また、児童1人につき回数にしてどの程度の拡充を考えていらっしゃるのかお伺いいたします。
◎
こども支援センターげんき所長 事前にご相談ありました部分につきましては、状況を把握しております。
私どもといたしましても、気になるお子さんのいらっしゃる園については、年3回程度は訪問したいと思っております。
◆水野あゆみ 委員 年3回、是非よろしくお願いいたします。
保育者の多くから専門家のアドバイスがもらえる、この巡回指導は大変に役に立ち、ありがたいと声が聞こえてまいりました。それで、しかしながら子どもたちの成長は早くて、半年に1回、また年1回の実施では追いつかないっていう声もいただいております。今後とも臨機応変な対応をお願いいたします。
また、幼稚園は巡回指導の対象にならないということで、その代わりに要望のあった幼稚園に対しては、専門家による発達相談を行っておりますが、これ幼稚園教諭の困り感に対してなかなか普及されていないのが現状だと思いますが、これアプローチとしてはどのように行っていくのか、もう一度お伺いしたいと思います。
◎
こども支援センターげんき所長 幼稚園につきましては、昨年度は幼稚園の全体の会合の中で、この取り組みについてご説明を申し上げたところですけれども、なかなか短いお時間の中でご理解が難しかったかなと思っております。したがいまして、今年度は個別に園のほうに伺わせていただいて、取り組みを丁寧に説明して、是非、取り組んでいただけるように働き掛けてまいりたいと思います。
◆水野あゆみ 委員 是非、よろしくお願いいたします。
また、保護者支援として、区でペアレントトレーニングをこども支援センターげんきで実施しております。これ参加者が少ないということで、開催曜日の変更であったり、場所について提案をさせていただきましたが、具体的にどのようにされるのか、お伺いをいたします。
◎
こども支援センターげんき所長 これまで平日の開催だったものですから、なかなかご参加が難しいというお声は私どももいただいております。
来年度からは土曜日の開催ということを検討させていただいて、是非、実施していきたいと思っております。
◆水野あゆみ 委員 是非、場所についても、各地で取り組めるようにお願いをいたします。
また、発達相談や就学相談を受けられた保護者に対しても、ペアレントトレーニングの周知をしていただけるよう提案をさせていただきました。今年度の相談人数がどの程度だったのか、またどのように周知をこれからしていただけるのか、お伺いをいたします。
◎
こども支援センターげんき所長 発達相談、就学相談、それぞれ1,000件近くございます。ただ、その該当年齢ということを考えますと、もっとぐっと絞られるかと思いますので、是非その辺り事業のPRについても進めていきたいと思います。
◆水野あゆみ 委員 子育てに大変有効な講習であるっていうことを伝えていただきながら、周知をお願いしたいと思います。
次に、ちょっと款が違ってしまいますが、児童虐待防止についてひとつお伺いをいたします。
予算編成のあらまし、34ページにも
重点プロジェクトとして児童虐待対策がございますが、昨年10月に東京ルールが改正されて、近隣からの泣き声通行や警察からの通告のうち、面前DVに係る通告は、児童相談所から区に送致され、区が対応を行っているとございます。これ区に送致された件数増について、300件程度と伺っていたんですが、この数字、また児童福祉士がどれぐらい増えたのかっていうことをちょっと、確認をしたかったんですが、ちょっと款が違うので、人数が厳しいということで申し訳ございません。
ちょっと違う質問をさせていただきます。すみません。
先日、区立保育園の日常業務のICT化ということで、提案をさせていただきました。これ業務負担の軽減と、子どもと向き合う時間を増やしていただくためにICT化を進めていくという答弁がございましたが、現在、業務支援システムの選定に向けて検討されているとのことですが、現場からはどのような声が上がっているのか、また具体的にはどのようなシステムの導入を考えているのかお伺いいたします。
◎子ども政策課長 まず、現場からの声ですが、具体的にはこちらのほうには上がってはおりません。ただ、園長を交え、導入の検討会をもって保育業務のどの部分をICT化していくかについては具体的に進めていきたいと考えております。
業者の選定につきましては、区立園の状況に応じてどのようなものが、機能が必要かというところを捉えまして、今後、その選定を進めてまいりたいと思います。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。
次に、あだちっ子歯科健診についてお伺いをいたします。
平成26年度から、4歳から6歳児を対象に取り組んできた結果、平成30年度の小学1年生の虫歯のある子の割合が、特別区最下位を脱して22位になったとの報告がございました。
更に、今年度からは就学前施設での年少児からの給食後の歯磨きを通達を出したということでございますが、全園で徹底されているのか……。
○かねだ正 委員長 水野委員。これちょっと、款が衛生費のほうになってしまいますので。
◆水野あゆみ 委員 わかりました。全園で徹底されているのか伺いたかったのですが、こうした取り組み、小学校のほうの給食後の歯磨きも行っていただいているんですが、給食当番や次の授業などの準備などで高学年になるほど歯磨きの時間が取れないっていうことを状況があると聞いています。
この虫歯になるのは、むしろ歯が生えかわった後の学年が多いっていう結果がございますので、学校や学年単位で歯磨きタイムを設けてしっかり全員が磨けるようにしていただきたいと思いますが、これはいかがでしょうか。
◎学校運営部長 小学校では、現在、全学年で給食後に歯磨きを実施しているのは65校ございます。学年指定で実施しているのが4校ございまして、今後につきましては、できるだけ全学年で歯磨きを実施するように改めて指導してまいります。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。これ足立区としても力を入れている取り組みであることを教師の皆様がご理解いただけることが重要かなと思います。
ここで、ちょっと質問をさせていただきたいんですが、12歳児の虫歯が一番少ない都道府県、ご存じの方いらっしゃいますでしょうか。
[挙手する者なし]
いらっしゃらないようなので、これ新潟県となっております。
では、歯磨き後のうがいは何回されるのか、ちょっとお伺いをいたします。財政課長と政策経営部長と工藤副区長、順にお答えいただいてよろしいでしょうか。
◎財政課長 これは、個人的なもので、5回ぐらいでしょうか。
◎政策経営部長 軽く1、2回。
◎工藤 副区長 私も2回程度で、余りしません。
◆水野あゆみ 委員 打合せどおりのお答えありがとうございます。
そうですね、皆様、大体5回ぐらいされるのかなと思います。これ新潟県ではうがい1回の方がほとんどだそうです。数回されるっていう場合でも、コップに25ccほどのお水で3秒ほどすすぐっていうのを徹底されているそうなんですね。で、これは歯磨き粉の中にあるフッ素の成分を口内に長くとどめ置くっていうことを目的にされております。
予算編成のあらましの38ページに、「ハ(歯)ロー!6ちゃんクラス」ということで載っております。これも、30校の新1年生に対して歯磨き指導の予算をとっていますが、是非こういうところでもやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎こころとからだの健康づくり課長 ハ(歯)ロー!6ちゃんクラスに関しましては、区の歯科衛生士が学校などに出かけて歯科指導をしております。
今、水野委員ご指摘のうがいの回数については、イエテボリ法といいまして、できるだけフッ素を口の中に残すために、できるだけすすがないと。すすいだとしても少量で1回というところです。この辺り、また子どもたちにもしっかり指導してまいります。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。
この早い段階での歯磨き指導は重要だと思います。新潟県では、1981年に「むし歯半減10か年運動」っていうことで、40年ほど前にスタートさせているんですが、保育園や幼稚園、小学校でのフッ素洗口の他、歯科医院でのフッ素塗布、また学校健診後の虫歯罹患者の受診勧奨をセットに努めてきて、このようにむし歯の少なさ1位を獲得したということでございます。
当区においても、現在モデル校9校でフッ素塗布を3カ年計画で実施しておりますが、歯科医院でのフッ素塗布なども検討いただきながら、全就学前施設や全学校等でフッ素洗口や歯磨き指導の実施もしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎こころとからだの健康づくり課長 小学校におけますフッ素塗布ですけれども、今年度しっかり今までの3カ年の検証をしたいと考えております。そういった検証を踏まえまして、どういった方式が、歯科医院方式がいいのか、学校方式がいいのか、こういったことを検討して今後進めてまいります。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。
次に、予算編成のあらまし、64ページ、土木費のほうになるんですが、補助第256号線(延長840m)の用地補償等について、5億4,350万円の予算が付いております。令和2年度から用地取得に入る予定と聞いております。
[資料を提示]
これ地図に出してきたんですけれども、このピンクで塗られているところが840m、補助第256号線の用地取得の場所になると思います。
これここが環七になりますが、環七の手前は栗島中学校がございます。ここには栗島小学校もあるんですけれども、これ通学路になっているところを工事で塞いでしまうと、大変に危険で、安全の確保がなされないと思いますが、どのように進めていくのか、ちょっとお伺いをいたします。
◎道路整備室長 補助第256号線でございますけれども、これから用地買収を行っていくということで、まだ工事については5、6年先になると思われますけれども、必ず通学路として児童・生徒の安全性を確保しながら設計をして、安全性を確保しながら整備をしていく考えでございます。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。
また、栗島中学校の近隣の方より校庭の砂の件で改善を求める声が上がっておりますが、区のほうでは承知されておりますでしょうか。
◎学校施設課長 大変ご迷惑かけていますが、近隣の方からそういった情報もいただいているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 拡幅工事の際には、栗島中学校の校庭の拡幅計画にかかってくると思います。道路に沿って更なる防塵対策を計画に入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎学校施設課長 今回、道路工事の影響で、塀の一部、大体50cmから1mぐらいかかるという、ちょっと情報をいただいていますので、そのときには塀の改修が必要になってきます。防塵対策等やっていきたいと思っています。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。
また、予算編成のあらまし、26ページに、公園のバリアフリー化ということで、4,600万円計上されております。これ補助第256号線沿いにある青井ふれあい公園の出入り口も工事をしていただけるっていうことなんですが、これ拡幅工事のときに用地取得の対象になっていないのか、また公園の出入り口のバリアフリー化工事、具体的にどのような工事になるのかお伺いをいたします。
◎みどりと公園推進室長 青井ふれあい公園は、都市計画決定でございますので、その公園は整備した際には道路は逃げていると思いますので、用地買収は発生しないというふうに考えております。
出入り口のバリアフリー化につきましては、障がい者用の誘導ブロックの設置ですとか、そういった段差解消ですとか、そういったことをやるように予定しております。
◆水野あゆみ 委員 よろしくお願いいたします。
また、一般質問で区役所前の横断歩道で、この1年ほどの間に3件の死亡事故が発生してしまったことに触れて、改善を求めました。これ短期的には信号機の制御、長期的には横断歩道の改良を検討しているとのご答弁ございましたけれども、具体的にどのような改善がされるのか、また実施時期について伺っているのか、お伺いいたします。
◎企画調整課長 まず、信号機についてですけれども、もう既に時間の調整は行っているというふうに聞いてございます。
また、改良工事については、ちょっと今後、警視庁と、国道事務所のほうで検証しながら、国道事務所のほうではもう既に絵を描き始めていますので、具体的な時期はちょっとわかりませんけれども、既に調整は始めているという状況でございます。
◆水野あゆみ 委員 多くの方が利用されるところでございます。また、近隣からも不安の声が上がっておりますので、是非よろしくお願いいたします。
次に、区役所北側の大正新道についても、一般質問で触れましたが、
[資料を提示]
ここも大変に事故が多いということで、1年半の間、ここが国道4号線になりますが、この300m、大正新道の300mの区間で事故がちょっと多く起きています。
昨年は、店舗に車が突っ込んで、玄関先と壁を破損させてしまったという事故もありまして、人に当たっていたら本当に大惨事だったなと思います。
この近隣の店舗の方は、多いときには2カ月に1回ぐらい事故を目撃しているっていうことで、安全対策を私のほうに訴えてこられますので、是非、対策をしていただきたいんですが、
[資料を提示]
一昨年、ここに保育所も開設されました。すぐ大正新道の入ったところなんですけれども、キッズゾーンの整備っていうのも安全対策で検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎都市建設部長 これは、本会議のご答弁でも答弁させていただいておりますけれども、まず現状把握と、交通管理者と具体的に今、水野委員お話のように事故が続発しているということでございますので、現状を踏まえて、具体的にどのような対応がいいのか、既存も含めて検討させていただきたいと思います。
◆水野あゆみ 委員 是非、地域の声を聞きながら進めていただきたいと思います。
次に、五反野駅前の横断歩道についてお伺いさせていただきます。これも信号の設置指針に当てはまらないということで、信号機が設置できないということでございます。
ちょっと私、五反野駅前を撮ってまいりましたが、
[資料を提示]
このように四方から自転車がいろいろな方向から来ているぐらい自転車も多いですし、また車においても、五反野駅前の横断歩道になるんですが、これだけ往来が激しいところになっております。
これ信号機がない状態で音だけを頼りに視覚障がい者の方は渡られている状況です。エスコートゾーンもついていないので、方向感覚を見失って、ガードレールにぶつかる状況も私、何回も見ております。安全確保としては大変不十分かなと思いますので、五反野駅周辺のまちづくりの際には、長期的な対策として交差点の改良も視野に検討に入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎まちづくり課長 この近辺、ご指摘のように勉強会をやっております。今後、交番もつくると聞いておりますので、状況を見てやれる範囲内で私どもも努力していければと考えているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。時間になりましたので代わります。
○かねだ正 委員長 渕上委員。
◆渕上隆 委員 渕上です。よろしくお願いします。
最初に、介護予防についてお話を伺いたいと思います。介護予防じゃない、介護保険ですね。
3、4年ぐらい前に、介護予防・日常生活支援総合事業が、介護給付から外れて地域支援事業となったわけですけれども、この3、4年ぐらいで状況って、要支援1、要支援2が、介護予防・日常生活支援総合事業になったんですけれども、その辺の状況についてはいかがでしょう。
◎地域包括ケア推進課長 現在、要支援1、要支援2の方、そこのところに総合事業ということで、区のほうでは訪問型Aというサービスを導入したところでございます。
◆渕上隆 委員 それで、訪問型Aっていうことで、この生活支援サポーターっていうのが今度、足立区で昨年から始まったと思うんですけれども、数回募集をやって、既に研修も行って、現場でも事業者に採用されて現場で働いていると思うんですけれども、その辺の状況についてはいかがですか。
◎地域包括ケア推進課長 昨年の2月から始めまして、今年の1月までで計6回実施いたしました。受講された方は135名という形になっております。
◆渕上隆 委員 これ視察で2年前ぐらいかな。練馬区を見に行って、こういう形がいいかなっていうことで、八王子市とか、西東京市とか、都内でも何カ所かやっているんですけれども、多分まだ都内でも、23区でも数区しかやっていないんじゃないかな、そういう意味では結構、先駆的にやってんのかなと思ったんですけれども、その辺の状況はいかがでしょう。
◎地域包括ケア推進課長 他区でも導入されているというお話はございますが、私どももその練馬区の状況とかを参考にしながら制度を構築したところでございます。
◆渕上隆 委員 介護関係は、なかなか従業員が採用が難しいっていうか、人材不足っていうことで、そういう意味では幅広く人材を集めようっていうので始めたんですけれども、最終的には初任者研修を受けていただいて、ヘルパーとしても通常の要介護のところにも、身体介護にも行けるというのがいいと思うんですけれども、その初任者研修について、区の負担で受けることができるようになったと思いますけれども、もう受けた方とか、今後の見通しとかその辺はいかがなんでしょう。
◎地域包括ケア推進課長 これ11月の時点のデータなんですが、その時点で123名受講されて、そのうち24名が事業者のほうに登録をして、仕事をされているということを確認しました。
また、その時点で3名の方が初任者研修を受けているという状況を確認しております。
◆渕上隆 委員 昨年、始まったばかりなんでね、まだ初任者研修までいくのはなかなか、まだ1年もたっていないので、これからっていうことなんでしょうけれども、ここで実績を積んでいただいて、特に年齢層って言ったらおかしいですけれども、比較的若い方っていうか、そういう40代、50代の方も来ていただいているってことなんで、そういうふうに年代層が広がって幅が広がると、今後、その介護業界でも人材不足がかなり解消できるとは言いませんけれども、こういう事業することによってかなり人材が助かるのかなというふうに思うんですけれども、その辺はいかがでしょう。
◎地域包括ケア推進課長 渕上委員おっしゃるとおり、この制度はサービスを提供する、要支援1・2の方にサービスを提供するだけでなく、その事業者の人材を確保するという面でも我々重要だというふうに考えております。
ですので、今後は、まだ3名ということで、初任者研修受講生3名なんですけれども、この辺を丁寧に周知していって、その先の自分のライフステージがどんどん上がっていけるんだということを、きちっと示していきたいというふうに思います。
◆渕上隆 委員 最終的には、数が増えたほうが当然いいわけですけれども、数を追っていくっていうっていうよりは中身を充実させていただいて、本当に実績をつくっていただければ、だんだん事業者も採用数が増えていくというふうに思いますので、その辺は今後、着実に進めていただきたいと思います。
それから、次は通所型なんですけれども、今、訪問型サービスAっていうことで、通所型のサービスAっていう形で、本当はボランティア的に進めたほうがいいと思うんですけれども、まだ多分その辺はできていないと思うんですけれども、その前提としては、やっぱり居場所づくりかなと思うんですけれども、その居場所づくりについては状況と今後その通所型へ進む見通しとか、その辺はいかがですか。
◎地域包括ケア推進課長 居場所につきましては、現在、梅田のモデル事業の中で居場所の取り組みを行っているところでございます。
例えば、居場所というのはいろいろな形が存在しておりまして、例えば認知症の方ですと、認知症カフェだったりだとか様々な形がございますので、そういったものを来年度から地域包括支援センターのほうで地域の実態を把握して、それを区民の方へきちっと提供できるような、今スキームを考えているところでございます。
◆渕上隆 委員 これも着実に進めていただきたいと思います。
まだ、通所型については、他の自治体を見てもサービスAっていうのをやっているところ、あんまり聞かないっていうか、C型とかっていうのは聞きますけれども、その辺も大切な事業だと思います。まずは居場所づくりってことを進めていただきたいと思います。
次に、介護予防なんですけれども、介護予防は日常生活支援総合事業が始まるときに、国のほうでも大きな見直しがあって、今まで一次予防、二次予防ってありましたけれども、今後は、その一次予防、二次予防っていう言い方を替えて、その地域の実情によった効果的、効率的な介護の取り組みを推進するっていうふうになったんですけれども、その辺、足立区としてもどのように考えていますか。
◎地域包括ケア推進課長 国のほうでは、一次予防、二次予防っていう言葉を、定義を外したんですけれども、足立区においては、やっぱり二次予防、つまりすぐにでも何らかの支援が必要、取り組みが必要な方、こういった方をやはり抽出をしていって重点的に取り組んでもらうということは、やっぱり重要だというふうに考えております。ですので、現在チェックリストでそういった方を抽出して、なるべく教室につなげられるような、そういったことで今、動いております。
◆渕上隆 委員 足立区でやっていたのが、多分、一次予防ではつらつ教室とか二次予防で包括らくらく教室、あとポピュレーションアプローチで、当然、パークで筋トレとか、そういういろいろな事業をやっていたと思うんですけれども、この辺の当然っていうことは、らくらく教室とかその辺は今後も継続していくと、そういうことでよろしいでしょうか。
◎地域包括ケア推進課長 令和2年度から介護予防事業、一部見直しをいたしまして、これまで地域包括支援センターの中でやっていた介護予防事業を専門の事業者にやっていただいて、そして体系のほうも変えさせていただきました。
つまりこれまで、スポーツに偏っていた部分をちゃんと社会参加だとか、栄養の部分もきちっと落とし込めるようなものにしていく。それから、リピーターが多かったので、その辺、なるべく多くの方に来ていただけるような、そういった体系づくりで進めていきたいというふうに考えております。
◆渕上隆 委員 二次予防については、介護給付に入っていますので、予算っていうか、予算面もちゃんとあって、それで予算に応じて民間に委託するとか、そういう形でできると思うんですけれども、一次予防については、これ地域支援事業に入っていて、なかなかその予算がそんなには十分にないよっていうことで、ボランティア中心の活動になると思うんですけれども、一般的に足立でよくやっているのが、よくやっているっていうか、それだけじゃないと思うんですけれども、随分、盛んにやっているなと思うのが、転倒予防体操でしたっけ。転倒予防体操っていうのは、これ住区センターでやっていて、今までは保健師が行ったりして、衛生部だったんですが、これは今度はあれですよね、福祉部っていうか、そちらの管轄になったんですよね。
◎地域包括ケア推進課長 転倒予防体操は、従来のままですが、そういった健康な方に対してのアプローチも、今チェックリストの中からそういった地域で活躍したいだとか、そういった人に要請していく、そういったことも考えております。
◆渕上隆 委員 健康づくり推進員とか、そういうのが住区センターにいますので、そういう方が中心にやっていただいていると思うんですけれども、課題としては、私も転倒予防体操は見に行ったんですけれども、うちの近くの住区センターへ行って、80人ぐらい来られていて、凄い一生懸命やっています。ただ、課題としてやっぱり男性が少なくて、男性が何人ぐらいだろう、5人もいなかったかな。ほとんど女性の方が中心で、女性っていうのはやっぱり、ああいうところは一生懸命やっていただくっていうことで、これから課題なのは男性かなと思ったんですけれども、男性のこれから介護予防っていうか、本当に今、人生100年時代ですから、60歳、70歳になっても元気でいてもらうっていうことは大切だと思うんですけれども、その辺の取り組みっていうか、その辺はどのようにお考えですか。
◎地域包括ケア推進課長 おっしゃるとおり男性がなかなかそういったところに出てきてくださらないっていう実態はあるかと思います。ですので、できる限り、例えば会社にお勤めの間からそういった先を見据えた取り組み、社会参画だとかそういったものが大切だということを区としては訴えていきたい、周知していきたいなというふうに考えております。
◆渕上隆 委員 それで、男性が活動しやすい条件っていいますか、どういうのがいいのかっていうと、いろいろ国のほうでも検討していて、やっぱりその就労かなっていうことで、仕事を長続きしていただく。今、定年自体も65歳から75歳にしようとかって延びていますけれども、やっぱり高齢者っていうか、一遍今だと65歳で退職して、その後65歳ってまだ皆さん元気ですよね。それで厚生年金の方だと、別に経済的にはそんなに困っていなくて、自分のしたいことをすればいいかなって言いますけれども、男性の場合だと、やっぱり町会だとか自治会とか、あるいはそのボランティアっていっても、今まで猛烈サラリーマンだったんで、地域ともつながりがなくて入れないっていうことで、就労の方がいいかなっていうことで、今度、高齢者の就労の話になりますけれども、前回の本会議でも高齢者就労支援ということでお話したんですけれども、その辺の今後、足立区としても高齢者就労については支援をしていくっていうことですけれども、どのような内容で実施するんでしょうか。
◎産業振興課長 令和2年度、シニア人材と企業とのマッチング事業を実施いたします。
この中で事業者が企業を開拓していく予定でございます。
また、一定の定められた時間を働くのではなく、企業のニーズに合わせた働き方を考えていますので、柔軟な働き方を想定しています。
◆渕上隆 委員 それで、今、柔軟な働き方ってあったと思うんですけれども、例えば先ほどちょっと言いましたよね。厚生年金の方だと経済的にそんなに困っていない、困っていないっていうことないですけれどもお金はあったほうがいいんでしょうけれども。そんなにばりばり働くよりは、時間もある程度自由に欲しいけど、週に何回かは、あるいは1日何時間働いたほうがいいということで、それのほうが健康にいいよっていうことなんでしょうけれども、これも以前話したことがありましたけれども、川崎市に行ったときにだいJOBセンターってあって、そこがやっぱり民間企業で、職域開拓をやっているんですけれども、やっぱり1日何時間、週何日っていうことで、企業側に持っていく。特に今、人手不足ですから、それだったら、高齢者っていうとなかなかすぐ65歳以上とか70歳とかっていうと、ちょっと首をかしげるんですけれども、そういう時間だったらちょっと、採用してみようかなっていうことで随分、採用が広がったってことなんですけれども、その職域開拓については、今後かなり進めていただきたいと思うんですけれども、この辺いかがでしょう。
◎産業振興課長 今までのシニアの仕事は、清掃など限定された仕事が主でございました。今回のマッチング事業は、営業などの培った力を生かしてもらうためのものなので、職種を限定することからまずは小さな規模から実施してまいりたいと思っています。
◆渕上隆 委員 それとですね、もう一つは、なかなかその年金とか十分じゃなくて、生活していくにはちょっと今だと厳しいので、やっぱり仕事をしなくちゃいけないっていう人は、必然的に仕事を探して仕事はやると思うんですけれども、さっきも言いましたけれども、例えば厚生年金とか、皆さんもある程度、年金は潤沢っていうか、生活するのに困らないっていうか、そういう方たちはもう別に仕事しなくてもいいよと思っている方がたくさんいらっしゃると思うんですけれども、そういう方に呼び掛けをして、できれば週に何回とか、1日何時間でも働いたほうが、やっぱり80歳、90歳になっても元気で生活できますよっていうことで、呼び掛けっていうか、積極的に就労っていうか、そういうのに結びつけるってことが、この介護予防の観点から大切だと思うんですけれども、その辺は福祉部になるのか、産業経済部なのかわからないですけれども、その辺の呼び掛けってのはどうでしょう。
◎産業経済部長 福祉部のほうと連携して、今後、周知に努めてまいりたいと思います。
◆渕上隆 委員 せっかくその仕組みをつくってもらっても、ニーズがある人は来ると思うんですけれども、自分は別に働かなくてもいいやと思っている人は結構いるんですけれども、そういうふうにしてぶらぶらって言ったら怒られちゃうけれども、そういえば、定年後の男性の居場所って知っていますか。1番が図書館なんですよ。2番が喫茶店なんですよ。図書館とか喫茶店は別に行っちゃだめとは言いませんけれども、そういうところにずっと入り浸っていると、余り健康にはならないというか、ボランティアまだやってもらうんだったらいいですけれども、例えば自分が趣味で旅行に行きたいとか、山歩きしたいとか、そういう人は別にそれで活動していいと思うんですけれども、やっぱり週に何回か働いたほうが健康寿命とか、長生きするにはいいのかなっていうことで、積極的にそこはこういう仕組みができたんで、呼び掛けをして働いてもらうっていうか、活動してもらうっていうことが大切だと思います。
次に、高等教育無償化について質問したいと思います。
4月から、来月からですけれども、昨年の10月に幼児教育・保育の無償化が始まって、今度は第二弾として高等教育無償化、これは日本でも初めてのシステムで、授業自体が減免になります。授業自体が減免になるのとプラス、生活費も返済無用の給付金が出るっていうことで、非常に画期的なシステムで、皆さん今、奨学金は大体、希望があれば借りられるっていうことになっていますけれども、奨学金、いずれは返さなくちゃいけないじゃないですか。そうすると、卒業時点で何百万円って借金があって、そんなの大変だよっていうことで、結構返せないとか、いろいろ苦労している方が多いと思うんですけれども、あるいは、うちはちょっと、なかなか所得は厳しいので、大学とか専門学校は諦めているとかって、そういう方もいらっしゃると思うんですけれども、これができたおかげで、大学も専門学校も行けるというふうに変わったと思うんですけれども、大学とか専門学校、現状の2年生以上も利用できるんですけれども、その辺の周知とか、採用とか利用状況とかわかりますか。
◎学校運営部長 渕上委員ご指摘のとおり、高等教育無償化制度につきましては、画期的な制度だと認識しております。
区内大学におきましては、入学希望者、あるいは在学生への説明会、こういったものを実施しております。
それから、足立区におきましても、区内高校の保護者等に対しまして、奨学金アドバイザーによる説明会、あるいは個別相談会などを実施しているところでございます。
◆渕上隆 委員 次に、中学校なんですけれども、中学生、直接は関係ないと思うけど、高校進学するときに、自分は将来、その大学進学か、高校卒業後は就職かっていうことで、ちょっと結構そういう意味で大学行けるかどうかで変わってくると思うんで、やっぱり中学生にもある程度知っといてもらったほうがいい。2年生、3年生ですね。その辺の状況はいかがでしょう。
◎学校運営部長 再構築した足立区の制度だけではなくて、国や東京都、全ての奨学金制度の一覧表ですとか、あるいは各種パンフレットを中学校にも配布し、制度の周知を図っていきたいというふうに考えております。
それから、学務課での相談体制も窓口、あるいは電話に加えましてメールでも行っているところでございますが、今後も適切な対応ができるように体制を整えていきたい、そのように考えております。
◆渕上隆 委員 それと、足立区でもその奨学金の制度があって、足立区の奨学金返済支援助成っていうのは、返済が100万円まで免除されるっていうことで、国で始まった高等教育無償化は、やっぱり年収制限があるので、そこの年収に当たらない方は、こういう奨学金返済支援助成が必要だと思うんですけれども、前回の本会議でも、前回っていうか前々回ですかね、そのやっぱり人数枠をもっと拡大すべきだっていうことだったんですけれども、この辺の拡大についてはいかがですか。
◎学校運営部長 足立区の奨学金返済支援助成でございますが、この度、募集額の拡大や、高校生も対象とするなど、拡充をさせていただきたいということで条例改正を提案しているところでございます。
高等教育無償化制度、これには年収制限がございますので、給付で賄えない部分がございますから、新しい制度では、大学は貸付制度を引き続き継続すると、そのような形になってございます。
◆渕上隆 委員 国の制度は、またこれ年収が、枠が広がっていくと思いますけれども、枠に入らない人もまだたくさんいると思うので、是非、足立区は足立区で、助成制度は継続してやって、拡充していただきたいと思います。
次に、テレワークについてお伺いしたいと思います。
テレワークは、
東京オリンピック・パラリンピックを機会に、東京都も国も推進していこうってことだったんですけれども、今回の
新型コロナウイルス対策で前倒しで東京都も予算をつけて100%、特に従業員1,000人未満のところについては、250万円まで100%助成するっていうことになりましたけれども、足立区のその状況とか、今後その積極的な周知、啓発をしていただきたいと思いますけれども、その辺の状況はいかがでしょう。
◎産業経済部長 足立区の場合は、9人以下の従業員数のところが8割を占める、また、卸小売業ですとか、製造業が多いので、なかなか取り組みは進んでいない状況です。
ただ、私も気になりましたので、IT関連企業にはお話を伺ってみましたところ、この
新型コロナウイルスの関係で導入したというふうにお答えいただいております。
◆渕上隆 委員 この間も聞いたら、足立区はみんな従業員が少ないから、そんなのやらないとか、できないとかいろいろ言っていましたけれども、ただ、これ100%助成なんですけれども、これあくまでもハードなので、大切なのはソフトだと思うんですよ。やっぱりそのアドバイスをしていくと、東京都で相談員とか支援員はいますけれども、現場には来てくれないので、やっぱり足立区ではその相談員を当然用意して、中小企業だとどうしても助成するのが大変っていうか、そういう部署もないんですよね。
ですから、前もリーマンショックの時なんかも、助成制度を利用するときは、社会保険労務士を派遣するとか、そういう事業あったと思うんですけれども、社会保険労務士がいいのか、スーパーバイザーみたいなアドバイザーがいいのか、マッチングクリエイターがいいのか、やっぱり間に入ってお手伝いする人がいれば、かなり進むと思うんですけれども、その辺いかがでしょう。
◎産業経済部長 やはり、ITに詳しい方がよろしいかと思います。区のほうでIT相談やっておりますので、そこは中小企業診断士でございます。
また、マッチングクリエイターも2名ほどITに詳しい者がおりますので、そちらを活用してまいりたいと思います。
◆渕上隆 委員 予算は国と東京都で全部出してくれるので、あとは間に入って人がちゃんと説明して、小さいからできないとか、業者にとっては当然、販売関係とかできないところがありますけれども、製造業でも、やっぱり経理部門とかできる部分もあると思うので、これを機会にせっかくのチャンスなんで、やっぱり活用していただきたいと思います。
また、今フリーランスとか、アウトソーシングの方も増えていて、そういう方の対応も今後やっぱりテレワークとか、やっていかなくちゃいけないと思うんですけれども、もう時間ないですね。また次の機会に質問したいと思います。
ということで、よろしくお願いします。
○かねだ正 委員長 次に、共産党から質疑があります。山中委員。
◆山中ちえ子 委員 日本共産党の山中ちえ子です。どうぞよろしくお願いいたします。
国民健康保険の全般についての質問をいたします。
社会保険は、公的扶助、社会福祉、公衆衛生などと並んで、社会保障の大切な一つとされています。
その中でも国民健康保険は、社会保険におけるセーフティネットとしての役割がありますが、どう考えますか。
◎国民健康保険課長 山中委員ご発言のとおり、社会保険の重要な一つだと考えております。
◆山中ちえ子 委員 にもかかわらず、この唯一の値上げを抑えるといった法定外繰入であるこの方法を、赤字と呼んで削減を進めるやり方は、年金を切下げられ続けてきた苦しい実態を抱える高齢者だったり、非正規雇用で低賃金の若者を追い込み、負担軽減策を赤字呼ばわりするこういう在り方を、まかりとおらせるということを、やっぱり区も同じように引き継いでいるということが言えるんじゃないかと。自治体の役割を果たしていこうとするときに、これがたがになってしまうということになると思います。
払えないくらい高過ぎる保険料を払えるようにしていくことこそ大事だと思いませんか。
◎国民健康保険課長 国民健康保険料に関しましては、大変苦しい生活の中でお支払いをいただいているものと認識しております。
◆山中ちえ子 委員 真面目に暮らしてきた人ほど、やっぱり赤字と言われればどうにかしなくちゃいけないという意見を持ちやすいし、しかし、実際は区民の暮らしのセーフティネットなんだと、当然の権利なんだっていうことこそ、こういう表現こそ区民に区はあえて伝えていくべきなんじゃないかと思うんですね。
自治体に求められている法定外繰入を6年間でゼロにさせる計画、この財政健全化計画を国は、東京都など都道府県に指示し、これを各自治体に締め付けを図っているわけですが、この6年間で12億600万円削る目標を足立区は立てたわけです。
12月の区民委員会で報告した進捗状況では、平成30年度の削減額の目標は、ゼロだったわけですが、これをその後の令和元年度は、2億3,200万円削減と、令和2年度においては2億3,600万円と削っていく予定を立てております。こういう目標で間違いありませんよね。
◎国民健康保険課長 間違いございません。
◆山中ちえ子 委員 でも、これが今回、12月に報告された内容では、保険料の収納率が良かったからと、今回3億2,500万円も上乗せして削ってしまった状況なんですね。区は、こういう状況だからこそ区民の暮らしを守る立場に立って、自ら決めた目標以上に負担軽減となる法定外繰入を削らないで、自己負担軽減を重視していこうとそういう立場に立つべきではないかと思いますが、どうでしょうか。
◎国民健康保険課長 今回、計画よりも法定外繰入が減った原因でございますが、収納率が大幅に向上したことが大きな要因と考えてございます。
◆山中ちえ子 委員 特別区の統一保険料の水準について伺いたいんですけれども、多摩市などと比較しても高いわけなんですけれども、近隣の自治体と比較しても高すぎるわけなんですね。近隣首都圏の253の自治体でこの保険料と比較して高かった自治体はどのぐらいだと認識しておりますでしょうか。
◎国民健康保険課長 申しわけございません。他県の保険料について今、資料ございません。
◆山中ちえ子 委員 こういう表にしましたが、
[資料を提示]
このように、こんなに253の自治体があるのに、この東京都の23区の水準である足立区の保険料は、近隣の253の自治体の中でそれより高い自治体っていうふうに言えば、3つしかないというようなことなんです。ですから、本当に高い保険料だということになるわけですね。
特別区の国民健康保険事業は、昭和34年に発足したわけですが、東京都の事業調整のもと平成10年の国民健康保険法改正から平成11年まで各家庭の事情を考慮する住民税方式もとっていたわけです。だから、各家庭の事情をちゃんと反映したものだったわけですけれども、その最後の年となった平成10年ですが、ここも均等割を続けてとっているわけですが、これにしても2万6,100円と、今の半分の状況でした。
保険料は、こういう中で今の半分の状況です。多摩市よりも足立区は、そのとき安かったわけです。国民健康保険加入者も20年前と比較すると、貧困化があります。貧困化があっても、国民健康保険法の改正によってより厳しい住民税方式からただし書き方式にして、なおかつ均等割は続けて値上がりさせ続けてしまっているわけですね。20年間とんでもない値上げが繰り返されてきたと。20年で約2倍に値上げされているわけですが、区民に苦難を強いている状況だということはもちろん認識してくださっていますよね。
◎国民健康保険課長 平成10年当時から今年度まで、約1.45倍程度の保険料の値上げというのはされているということでございます。大変、国民健康保険財政が厳しい中、必要な金額の値上げをお願いしているという状況でございます。
◆山中ちえ子 委員 こういうふうに区も機会あるごとに均等割の軽減だったり、詳しい内容は言わないんですけれども、公費投入を東京都に求めたりはしてきているわけですが、もう一つあるんですけれども、何でこんなに高すぎる保険料になっちゃったのかということで、ちょっと見えづらいと思うんですが、足立区のその近隣の自治体を並べて、協会けんぽ保険料に比べてどのぐらい高いかというものを表したものなんですけれども、
[資料を提示]
この中でも足立区が一番高いわけですね。こういった、これは年収400万円で4人世帯の保険料を比べているわけですが、ここ全部、足立区よりも23区統一方式の水準に比べて全部低いわけですね。特に、蕨市、我が党の首長なんですけれども、ここは協会けんぽ保険料と同じぐらいで、年間22万8,420円と、足立区の保険料の2分の1になっています。お隣の川口市も37万9,835円と足立区よりも低い保険料となっています。
こういったことで、区もこの間の本会議質問でも、均等割軽減についての質問だとかに、やっぱり財政上困難だと。応分の保険料を負担していただく必要があると。均等割を廃止して、協会けんぽ並みに引下げることを求める考えはないというふうに答弁しているわけなんですけれども、こういった国や東京都がこうやって医療費削減だったり、こうやって医療給付を削減していくとともに、こうやって自己負担軽減に関わる予算をどんどん削れと努力義務だと言って、それにイニシアチブを与えて補助金を操作するなんていうようなね。2020年には、これにペナルティを課すと言っているような、本当にひどいわけですけれども、こういった中、足立区は、本当に特別区長会においてでも、そして部長会、課長会においてでも、区の負担軽減について公費投入を求めたりしてくれているわけなんですけれども、構造上の矛盾などがあるわけです。加入者の貧困化は進んでいるけれども、医療費は増大していき、そして保険料は増大していくということでね。こういう構造上の問題がある中で、区が独自で均等割軽減は難しいよというようなことも言っている。であるならば、ちょっと提案を、東京都のほうで、日本共産党の18人の都議団が、均等割ゼロ条例案を出しているんですね。これをちょっと紹介したいと思います。これは、国民健康保険料の均等割のうち、子どもにかかる分の額を減免する区市町村に対して繰入した子どもの均等割分を東京都が補助するものです。こういうものがあったら区は助かるんじゃないですか。どうですか。
◎国民健康保険課長 東京都のほうで条例案が上程されているという情報は東京都からいただいております。ただ、ちょっと過程の状況で、正確なコメントは今、できかねるかなと思います。
◆山中ちえ子 委員 要するに、子どもたちの均等割軽減をしている市町村だったりは、保険料に値上げに影響しちゃっているわけなんですけれども、区が一般財源から繰入れた分に都が補助するものであるわけだから、保険料値上げの要因にはならないんですね。ましてや、これ法定外繰入になるけれども、決算補填時の法定外繰入じゃないですから。保険料の減免等に充てる法定外繰入ですから、国が言っている解消すべき赤字の部分ではないわけです。
今回、武蔵野市だったり、あきる野市に並んで、今度はいろいろな自治体が新年度4月から均等割軽減に踏み出していきます。
これまでは、例えば武蔵野市は、これまでは年収300万円未満が対象だったのを年収400万円未満世帯に拡充して、18歳未満の子ども第2子半額や第3子免除にする内容にまで進んでいるわけですね。これで、今や既にやっていた自治体なんかも合わせると6市町村になります。
特別区も実施するよう強く求めていってほしい
わけですが、せめて特に一遍に双子とか、三つ子とか生まれた場合、こういう国民健康保険加入者に対しての軽減措置を早急に行うべきではないでしょうか。
◎区民部長 先ほどからお聞ききしております東京都のほうにも、そのようなご提案なさっているということでございます。ただ、一律的な軽減というところが、国の見解などを見ていますと、なかなか難しいような面もございます。私どもとしては、今後そういった推移も見ながら、そういった方法が本当に有効かどうかも考えさせていただきたいと、そのように思っております。
◆山中ちえ子 委員 今は、均等割ゼロ条例のお話で答えてくださったわけですね。ありがとうございます。
これも大事なんですけれども、一遍に生まれた双子のお子さんだとか、三つ子だったり、少ないと思うんですね。少ないし、国民健康保険の家庭に絞られるわけですから、本当に少なくなると思います。ですので、こういったこともちゃんと考えていってほしいなと思います。
それで、23区統一方式の中で、国が判断しない中、実際、均等割軽減が難しいということであったわけですけれども、先ほども言いましたから、余り繰り返しませんが、こういうときに構造上の矛盾や足立区も頑張っていると、でも負担軽減になかなかいかないんだというときに、こういった均等割軽減ができない中、子育て世帯に負担軽減するような福祉政策と連携するべきなんではないでしょうか。その点お伺いします。どうでしょうか。
◎子ども政策課長 保育的な要素でいうと、保育所に入所に当たっての多子世帯に対する軽減というところは、既に実施しているところでございます。
◆山中ちえ子 委員 是非、重視していただきたいと思います。
新型コロナウイルス対策に関連する医療給付の質問をさせていただきます。
先日の首相の発表によると、PCR検査などの受診料について、保険請求で負担を軽くすると。検査体制も主治医が認めれば、PCR検査に直接頼むことができるようにするなどと言っています。こういったことで具体的な通知はまだ来ていないとは思うんですけれども、最も免疫力が低い高齢者は、その罹患率も高いと予想されます。保険請求が多くなれば保険料値上げとなってしまいます。構造上の問題がある中、高すぎる保険料に苦しんでいる中、こういった
新型コロナウイルスに関連して、また保険料が次年度に高くなるっていうことは本当に避けなくちゃいけないと思います。
国費を求めるというようなことをやっていくべきではないでしょうか。
◎国民健康保険課長 今後、国への要望等を23区で検討してまいりたいと考えております。
◆山中ちえ子 委員 ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 この際、審査の都合により暫時休憩いたします。
午後2時10分休憩
午後2時25分再開
○かねだ正 委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
自民党から質疑があります。にたない委員。
◆にたない和 委員 それでは、質問をさせていただきます。
まず初めに、スポーツ施設の利用についての質問をさせていただきます。
2月28日、スポーツ施設利用者に対して、区からこういった内容で案内のほうが来ました。
[資料を提示]
屋外スポーツ施設について、施設利用を中止しますという内容なんですけれども、これに対して、当然、屋外施設だからこそ十分だと思っていた方も多かったと思います。どういう理由で区内屋外スポーツ施設、例えば野球場であるとか、球技場、スポーツ施設自体を中止したのか、その理由について教えてください。
◎地域調整課長 屋外施設、主に野球場、サッカー場、テニスコートということだと思いますが、諸般の事情を考えて、また他の自治体のケースも参考にして、集まっていただく、又は応援していただく、それから来る間、特に少年野球等ですと、集合して、小型の乗用車なりバスで集合するというような形で、やはり感染防止のために中止という形の判断をさせていただきました。
◆にたない和 委員 この対応っていうのは、足立区だけでしょうか。それとも他の23区のほうでも実施されているのか、そこについて教えてください。
◎地域調整課長 遅い早いの多少の時間のずれはございますが、23区はほぼ同じような形に今現在なっておりますが、川を越えて埼玉県とか千葉県にいってしまいますと、だいぶ遅れてそういう形になっているというような形でございます。
◆にたない和 委員 これ実は、東京都の施設っていうのは、現在も貸出しをしていますよね。足立区内における、例えば舎人公園の陸上競技場であるとか、東綾瀬公園のスポーツ施設ももちろんなんですけれども、これ屋内は理解できるんですけれども、屋外については、問題がないとまでは言わないにしても、リスクはそこまで高いものではないと思うんですよね。
人生の中で生きがいにしている、例えばゲートボールであったりとか、テニスであったり、様々なスポーツ、そういったものをその喜びを奪うことになってしまっているのではないか。
また、今、子どもたちも行き場を失ってしまっている、そういった状態だと思います。
これ
新型コロナウイルスの予防で、最も大事なものというのは、体力だったり免疫力をつけること。そのためにも屋外でしっかりと日光に当たって、運動する、そういったものについて、むしろ余り問題ないのではないのか。むしろ逆に推進すべきではないのか。健康維持管理のためにも、是非そういったところは解除していただきたいのですが、そこについてはいかがでしょうか。
◎区長 おっしゃるとおり、にたない委員ご指摘そのものだというふうに思っております。
ただ、北海道の雪まつりのように、雪まつりで拡散したというような状況を聞きますと、とにかく今、抑え込みを第一に考えなければならないとするならば、やっぱりあらゆる意味でクラスターをつくらないということが非常に重要であって、屋外だから危なくないと、確かに健康面のこと、おっしゃるとおり生きがいを奪っている側面も確かにあると思います。そういうことを私ども認識した上で、今、区民の皆様方にこういう状況をお願いしている。
先ほど、ただ委員のほうから、いろいろご批判はあるかもしれないけれども、やはり今はぶれないでやるときではないかというご指摘もいただいて、まさに私どもそのように考えております。
また、東京都のほうにつきましては、ちょっと長くなって恐縮ですけれども、例えば舎人公園、あそこの貸出しについて、この前も東日本大震災の復興祭、うちのほうは後援でやるようになっておりました。実際に東京都のほうから自粛するようにというお達しがありながら、ご自身のひざ元で許可するんですかという話を聞きましたら、正直言って私どもに全てをお任せでございます。私のほうで、足立区として後援を降りることによって、実際に自粛をしていただいたということになっておりまして、知事がおっしゃっていることと、それぞれの所管の対応が一致しないということの中で、それぞれの私ども自治体が、国や東京都のおっしゃるところをいかに具現化するかということで、今、責任を負ってやっているところでございますので、その辺のところはご理解いただければと。実際に、にたない委員のおっしゃるように、区民の方がそういう思いでお苦しみの方がいるということは、繰り返しになりますが、私どもも重々承知した上での今の対応でございます。ご理解いただければと思います。
◆にたない和 委員 そうですね、東京都と足立区が管理者によって、また別々のやり方っていうのは、区民の方がなかなか納得していただけないっていう側面もあると思います。
児童館について、この前、一斉休校の際に、どういった状態なのか見に行きました。そうすると、児童よりも、これ悠々館をご利用の、例えば高齢者の方、これ逆に児童のほうは、場所によってはですよ、場所によってはなんで、全てがっていうわけではないんですけれども、私が少なくとも見に行ったところに4カ所ぐらいですと、大体3分の1ぐらいの児童数だったんですね。で、逆に悠々館のほうは、利用者が来ては帰って、来ては帰ってというような状態になっていたと。逆にそういった方が行き場を失っちゃって、これがカラオケ屋に行っているとか、そういった話も伺います。ちょっと時間が限られているもので、余りここについては深めませんけれども、どうか、逆に禁止したことによって危険度の高い、よりリスクの高い行動に出てしまっているようだと、ちょっとこれも問題なのかなと思いますので、十分に検討していただければと思います。
それでは、卒業式についてお伺いさせていただきます。
先週、第7回の
新型コロナウイルス対策本部会議のあとに、議会のほうに説明していただいて、そのときに卒業式のビデオ撮影について、これからやっていきますということで、説明のほうがありました。
ちょっと気になっているのが、写真の場合は、例年、毎年恒例のようにやっていて、業者の手配とかっていうのは大丈夫だと思うんですけれども、例えばビデオ撮影になると、また違った業者を頼まないといけない。例えば、それが一斉に卒業式ってやりますよね、公立の。そういった中で、例えば、この学校はちょっと手配できなかったとか、そういったものにならないのか、ちょっと心配なんですけれども、そこのところ、ちょっとお伺いさせていただきますでしょうか。
◎教育指導部長 そうしたことも懸念して、各学校でそのビデオ撮影の体制が整わない場合には、あらかじめ教育委員会のほうに相談をということで投げておいたんですけれども、1校たりともそういうご相談がなくて、実情を申し上げますと、各学校では、通常の記念撮影と別に自分のところでの記録用にということで、通常、例年動画の撮影は行っているということですので、その延長の中で対応できればというふうに考えているところです。
◆にたない和 委員 そういった中で、やはり
新型コロナウイルスっていうパニックみたいなもので、かなり世界的にそういったパニックの中での門出であるんですけれども、だからこそちょっと、卒業生のほうにエールを送っていただきたいと凄く思うんですね。
むしろ、他の年度の卒業生が羨むぐらいのことをいただきたいと正直思うわけですけれども、例えば、映画のクレジットのところに丸々に捧げるとかたまに出てきますよね。ああいったものっていうのは、受け取った側にとってみれば非常にうれしいものでありますけれども、実際にはテロップ一つ追加するだけで別に大した予算が必要になるわけでもない。工夫次第でそういったものできると思うんですね。
例えば、時期的には難しいと思いますけれども、足立の花火大会だったり、足立には五大まつりっていうのがありますので、その共催だったり、特別招待だったり、又は区長のメッセージであったりとか、工夫次第だと思うんですよ。どうかうまく知恵を絞っていただきたくて、この暗い話題ばっかりで、何かそういった空気を払拭して卒業生にエールを送っていただけるようなことをしていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育長 今度、中学校を卒業する子どもは、東日本大震災のときに確か小学校入学ということで、本当に区としては心の痛む思いです。ですから今、にたない委員おっしゃるように何かできないかっていうことについて教育委員会でもしっかり考えて、子どもたちが夢を持って生きていけるように、そういったことを考えていきたいというふうに思っています。
◆にたない和 委員 是非ともこの何かちょっとパニックのような、世の中で
新型コロナウイルスがはやっているからこそ、心配事が多いからこそ、どうかエールを送っていただきたいと思います。
続きまして、商店街の助成事業について質問をさせていただきます。
ちょっとさわりだけ脱線しますけれども、足立区商店街振興組合連合会の新年賀詞交歓会についてです。議員だけでもこの新年賀詞交歓会なんですけれども、47名の方の名前が並んでいて、また来賓合わせて80名近く。一方で商店街の方、役員を除けば50名前後の参加で開催されていて、非常に来賓が多かったと。初めて参加させていただいて、少し衝撃的だったんですね。これあくまで会派ではなく、私個人の意見ですけれども、正直、常軌を逸していると言わざるを得ない。足立区内において様々な産業分野で頑張っているそれぞれの方がいる中で、助成事業が多く展開されているからということで、こういった慣習になっているとするのであれば、倫理的にも問題かと思いますが、区長、議長も参加されていましたが、区としてはどうお考えでしょうか。
◎区長 私も例年参加しておりますけれども、確かに来賓が多いなということは感じております。ただ、先方の、やはり足立区商店街振興組合連合会のご趣旨でやっていらして、私どもも招待される立場ですから、やはりそれぞれのお考えがあるんだろうというふうに考えております。
◆にたない和 委員 区長とか議長が参加される会ですので、足立区商店街振興組合連合会の自由によるところでありますけれども、慣習であったりとか慣例、そういったものをいま一度考えるべきだと思います。少し触れさせていただきですね、今後、注視させていただきます。
話、戻しまして、商店街の助成事業についてですけれども、青井兵和通り商店街のU50事業であったり、にぎわい創出事業など、特色のある助成事業を展開していますけれども、区として助成事業は、これまでどのような効果があったと思いますか。
◎産業振興課長 青井兵和通り商店街の50歳以下のメンバーを中心とした企画につきましては、東京都の東京商店街グランプリで優秀賞に選ばれるなど、若い世代への顧客獲得や未加盟商店の増加につながるまちのにぎわいづくりに成果を上げていると考えております。
◆にたない和 委員 助成事業を活用した商店街の店舗数っていうのは、推移っていうのは、どうなっているか、そこのところ教えてもらえますか。
◎産業振興課長 助成事業は個店には補助していなくて、商店街ごとにやっています。商店街の数自体は余り変わっていないんですけれども、ただ、やはり商店街を構成する個店については、減少傾向にあると考えております。
◆にたない和 委員 恐らく全国的な傾向であろうと思うんですよね。
以前にも本会議において、商店街の衰退に対して、助成事業に対する指摘が何度かございました。指摘の中でも、予算をつけている以上、行政側にも大きな責任とチェックが必要との指摘がありました。
この指摘のあと、どのようにチェックを行い、助成の適性を判断しているのか、そこのところ教えていただけますでしょうか。
◎産業振興課長 平成30年2月に代表質問がありまして、その後、足立区商店街振興組合連合会の役員会を通じて特色のある商店街づくりのために、東京都の中小企業振興公社の経営コンサルティングの活用や、あと区による予算チェック、そして各商店街と一緒に活性化についての話合いを行うなどの取り組みをしてまいりました。
◆にたない和 委員 そういったところでですね、全国的に衰退の一途をたどっている商店街、これ実際問題、更に可能性を追求していく上で、ちょっと先ほどにもあったんですけれども、青井兵和通り商店街のU50事業の取り組みっていうのは一つの勝ち筋としてちょっと見えたような気がします。若い商店街を引き出す、そういった未来を意識した施策、こういったものは相当知恵を絞ったのだろうと思います。正直にすばらしいと思いました。これから、しっかりと勝ち筋を見据えた上で、メリハリのあるものにしていっていただきたいと思います。これは要望とさせていただきます。
続きまして、貧困の連鎖について質問させていただきます。
まず、足立区においての高校進学率について教えてください。
◎教育指導課長 高校進学者ですが、平成30年度になりますが、4,605名になります。
◆にたない和 委員 率なので、ちょっと時間なくなってしまったので、すみません、足立区の大学進学率について教えてください。
◎子どもの貧困対策担当部長 足立区内ですけれども、公立高校、私立高校も含めまして、39.7%で出ております。これは、平成30年3月の数字でございます。なお、区内の都立高校、私立高校ですので、区外の子どもたちも入っているという数字でございます。
◎教育指導課長 申しわけございませんでした。99.2%になっております。失礼しました。
◆にたない和 委員 この大学の進学率なんですけれども、これ他区の状況っていうのはいかがでしょうか。
◎子どもの貧困対策担当部長 一番多いところでは、渋谷区が75.3%ですね。千代田区が74.3%というような数字になっております。
◆にたない和 委員 今、足立区としては貧困の連鎖、これをボトルネック的課題と挙げて、様々な取り組みをされております。そして、その効果も小学生の学力向上であるとか、もう目に見えて効果も上がってきている。ただ、着目していただきたいのは、足立区の大学の進学率と他区の差なんですけれども、これ渋谷区の75.3%と足立区の39.7%、結構な数字の差が出ていると思います。これは、例えば大学の進学、これが全てではない。もちろん、それはそのとおりなんですけれども、進学を希望する方が全てではないというのはわかるんですけれども、であるのであれば、つまり一定程度、望まない方っていうのは、ここまで地域によって差が開くっていうことはないんじゃないのかって、そのように思うわけですよね。その足立区という環境が、進学率という数字に対して影響してしまっているのではないかと、そのように考えるわけです。
これまで、子どもの貧困に対して取り組んできて、成果も出てきました。それこそ私が学生だった10年前と比べれば、もう著しく大きく改善されたと思います。それと同時に貧困の連鎖の問題の難しさも痛感されていることだろうと思います。この中で、貧困の連鎖について今現状として、私が勝ち筋として少しでも希望が持てるのではないか、提起させていただきたいことが三つございます。
まず、一つ目が若年層に対する進学支援、そして価値観の固定化、そして自己選別、この三つちょっと、提起させていただきたいんですけれども、まず、若年層に対する進学支援ですが、今現在、高校に進学しなかった中学生、又は高校に進学したけれども中退してしまった人、また、高校卒業して無職になってしまったであるとか、あるいはすぐに会社を辞めてしまった方。そういった方々に対して就労支援は様々な取り組みがされていると思います。
また、新しく始まった取り組みっていうのもありますよね。それは、それなんですけれども、進学に対してはこれはいかがか。中学卒業したあとの子であるとか、高校卒業して無職である子、又はちょっと就職して、先ほど申し上げたとおりですね。先ほどにもありますけれども、大学に進学することが全てではない、これと同じように就職することが全てではない、そういったこともあるんではないかと思います。
そして、価値観の固定化ですけれども、これだけ大学進学率がちょっと低い水準になってしまっている。これはかなり改善されたと思いますけれども、まだ低い状態だと。そういった足立区において、周りの友人だったり、近い人が大学に進学しなければ、必要も感じず、まるで進学しないほうが普通といった価値観、そういったものが形成されていないか、また、進学する必要性を感じるような体験ができていないのではないか、そういった部分についても着目すべきであって、今、区のほうでも、大学と連携した授業、そういったものを行っていますが、これ非常にすばらしい試みだと思います。より積極的に行っていくべきでありますし、更に言えば、進学する必要性を知るような体験については、この必要性があることもしっかりと抽出することに、まだ余地があるのではないか、そのようにも感じます。
そして、自己選別です。自分がいる環境によって、自分の環境ではマルマルまで。例えば高校までだろうなとか、短大までだろうなとか、大学までだろうな。もう中学卒業したら、みんなと同じように、ちょっと何か新しいこと始めようかみたいな。そういった自分の環境では何々っていう具合に自己選別をしてしまう。
例えば、大人が考える以上に子どもっていうのは環境も理解しますし、無意識の領域であり、また意識したとしても隠してしまう、気を使ってしまう、また自己完結してしまって、なかなか発信をしない。なかなかアプローチが難しい部分ではあるとは思いますけれども、不可能でもなく、工夫によっては伝えることができるのではないのかと考えています。
また、これは自己肯定感というところで取り組みされていますけれども、自己肯定感を持たせることの延長線上に自己選別はその延長線上でも起こってしまうのではないのか、そのようにも感じます。これらだけではなく、そもそも貧困の連鎖、こういったものは何なのか。子どもの貧困問題、子どもの貧困問題の延長線上に、もちろん重複する部分はあるとは思いますけれども、これは、イコールではないのではないか。それぞれ別のアプローチが必要ではないのかというところで思っております。
より早く実現するためにも、貧困の連鎖、この解決に向けて、それぞれに対して、それぞれいま一度、貧困の連鎖って何なのか、そういったものの定義、そういったものも必要になると思います。
そして、ゴールは一体どこなのか。進捗状況を把握するのに妥当な指標とは何を定めるべきなのか、そういったところを更に研究を進める必要があるように思います。
この日本において、先ほどあったように高等教育の無償化など、追い風にある状況もありますけれども、まだこの日本において数ある自治体の中でも貧困の連鎖を解決したっていう、そういった成功例がまだありませんよね。学術の分野でももちろんで、これは学識者が解決できる問題とは思いません。区民の方と一番接している皆様でなければ、それこそ解決の糸口を問題をつかむことができない問題であるとも考えます。
また、これ貧困と一緒に結構されますけれども、貧困というものに対して、貧困でも幸せな方はいますし、生き方を社会であるとか自治体が勝手に決める、そういったものではないと思いますし、自治体が手を持つべき問題なのか私にはわかりませんけれども、この貧困の連鎖、この問題は全く別問題であり、社会の希望である若者の可能性であったりとか、目標に向けて頑張っている若者を環境によって諦めさせてはいけない。社会が責任を持って解決すべき問題だとも思います。そして、私は、この問題っていうのは解決できるものだと信じております。
少子高齢化などで、これまでも実感できるくらいなかなか未来に対して暗い話ばっかりで、うんざりすることばかりなんですけれども、先んじてボトルネック的課題として取り組み、これまでも実感できるぐらい効果を出してきたこの足立区において、その突破について一番今、近い足立区が是非とも1,700以上ある自治体の中でも先んじてこの貧困の連鎖を突破して、その成功例を東京に、そして全国に、そして日本の未来を足立区が変える、それぐらいの気概を持って、どうか取り組んでいただきたい。そのように思っております。
私も議員としては、あと3年の命でありますけれども、少なからず勝ち筋の一つだけでもつかみたいんですよ。どうにかして、私はこれをやるためにここに来ました。どうかその点ですね、ご理解いただいて、そのためだったらどんなことでもさせていただきますし、どんな犠牲でも喜んで受けます。どうか、まとめますと、子どもの貧困問題と貧困の連鎖、これをそれぞれ違った視点でちょっと見ていただきたい。
それと、貧困の連鎖、これ自体どういうふうな定義なのか、これ実際問題、目的地をつかんでなければ到達できないわけですよ。そこの部分をしっかりとちょっと研究していただいて、これが私の最初にお時間をいただいての発言ですので、まずもってこれを要望とさせていただきます。どうか、これからまた時間をいただき次第、この問題に対して発言させていただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
◎教育指導課長 すみません、申しわけございません。発言の訂正をさせていただきます。
先ほど、私が99.2%と発しました、こちらは進路決定者率でございます。高校進学率につきましては、97.9%でございます。訂正とお詫びをさせていただきます。申し訳ございませんでした。
◆にたない和 委員 これで私の発言、以上で終了とさせていただきます。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 くじらい委員。
◆くじらい実 委員 自民党の後半20分、質問をさせていただきます、くじらい実です。どうぞよろしくお願いいたします。
予算特別委員会という貴重な時間なので、今まで
新型コロナウイルスの話は他の議員からも出ておりましたので、質問のほうは控えようかと思っていたところなんですけれども、午前中の最初の質疑で、実はちょっと引っかかる答弁がありましたので、それについてお伺いしたいと思います。
教育長のほうから、足立区内の施設利用者から
新型コロナウイルスが確認されましたという質問に対して、これ学校ごとに感染者が出たところと出ていないところを分けて発信をして、混乱はありませんでしたという発言がありましたが、これ実際のところ、インターネット上とか、いろいろなところからの意見が出てまいりまして、本当にこれ混乱がなかったと思っていらっしゃいますでしょうか。
◎教育長 想定していたよりも混乱が少なかったと、正確に言えばそういうことでございます。
◆くじらい実 委員 そうしましたら、混乱は多少はあったという認識なんですけれども、これは、当然、区のほうは公表は避けておりますので、推測の話という形にも進んでしまうかもしれませんけれども、これ現場の声はしっかりとお聞きしておりますでしょうか。
◎教育長 校長からも話を伺っておりますし、また他校の先生の話も伺っております。そういった意味では、今回メールで全保護者に、つまり区内の小学校に通わせている全保護者にメールを出しています。そういった意味では、うちの学校じゃなかったのねということがわかっていただいたということと、それから当該の学校については、私のところから出たんだということが、はっきりは正確な情報が早く伝えられたのかなというふうに思います。SNS上では、校名が出ていたりと、そういったことも承知しております。
◆くじらい実 委員 今、教育長がおっしゃったことは本当に現実として起こっているとは思うんですけれども、これ感染者が出たところ、出ていないところを分けてしまったとことによって、その変な話ですけれども犯人捜しみたいなことも起きるんじゃないかとは思っております。
これは、この該当している小学校、保育園についてなんですけれども、恐らくネット上じゃなくても学校側に問合せなり、これは保護者等じゃなくて、外部からそこで出たんじゃないですかっていう問合せの電話、連絡とかも入っているかと思うんですけれども、これについてどう対応するか、それは教育委員会のほうでは何か指導とかされているんでしょうか。
◎教育長 校名、園名は明かせないということをご理解いただく、先ほども
予算特別委員会に出てくる前に校長にそういった苦情というか、ご意見をいただいている話は聞いておりますので、それについては丁寧にお答えしてくださいという話をしているところでございます。
◆くじらい実 委員 それは恐らく該当している小学校、保育園に対しての連絡だと思いますが、これ該当していない小学校、保育園、これに対しては何か指導されていますか。
◎教育長 人権に配慮した返答をするようにということで、これについては学校に通知をしております。
◆くじらい実 委員 人権に配慮した答弁ということは、これ仮の話ですけれども、そこの小学校、保育園で出ていませんっていう問合せに対しては、具体的に例えば、出ていませんという答弁をしているのかどうか、確認できますか。
◎教育長 全家庭に区内で発生したということと、発生した学校については個別に通知をさせていただきます、こういう通知を出しているので、来ないところについては私のところではなかったなということはわかりますので、うちじゃないのかという問合せは、学校にはなかったということでございます。当該のところには、例えばご家族が咳を出しているけど大丈夫かとか、そういった問合せとかそういうのは来ているのは確かです。
◆くじらい実 委員 そうすると、該当していない小学校、保育園には、問合せは、その外部からはなかったということでしょうか。
◎教育長 全然なかったというわけではありませんけれども、早く私どもが通知をしたので、そういったことは少なかったというところでございます。
◆くじらい実 委員 これは、該当している小学校、保育園と、該当していない小学校、保育園、これ返答の電話、問合せに対して温度差が出てしまうと、これ、それだけで、この該当しているところが特定されてしまうと思うんですけれども、これに対してはいかがでしょうか。
◎教育長 私としては、できるだけ特定されないようにということで、全保護者に通知を差し上げていますし、ただ当該の学校の保護者には、濃厚接触者であるという可能性があるということ、これもお伝えしなきゃいけないので、丁寧に通知を差し上げたところでございます。
◆くじらい実 委員 これ今回、いろいろ本当にうわさ話が先走ってしまうんですけれども、やはり該当してしまっている小学校、保育園を守るためにも、該当していない小学校、保育園に対してもやはり統一した回答を出してもらって、そこの特定をされないようにしっかりと取り組んでもらうことが大事だと思いますので、今すぐできる対策だと思うんですけれども、それに対して取り組みとしてはどうでしょうか。
◎教育長 私としては、そういったことを前提に通知も、内容についても精査をさせていただき、保護者への通知も早く出したというふうに認識しております。
◆くじらい実 委員 ちょっと、あんまり時間を取ってしまうと質問のほうに移れないので、まずは本当に今、取り組んでいただくことは感染者の保護、そして一刻も早く回復していただくことが大事だと思います。そして、感染されたご家族ですとか、あとその該当してしまった小学校、保育園、本当に風評被害が出ないように、これは区全体で取り組んでいただかなければいけないことなのかなと思いますし、ここは区長も強いリーダーシップを持っていただきまして、しっかりと感染拡大防止に取り組んでいただきたいと思っておりますので、是非よろしくお願いいたします。
では、質問のほうに移りたいと思います。
先日の一般質問において、竹ノ塚駅周辺のまちづくりについてお伺いをさせていただきました。その質問の中から更に深堀りをして、きょうはお聞きしたいと思いますが、まず長期的な視野で見れば、まちづくり、本当に非常に大切な事業であると思いますけれども、まずは鉄道高架化、しっかりと完成させなければいけないと思っております。ですので、私のほうから最初に鉄道高架化の事業について、再度お伺いをしていきます。
昨年の10月25日のあだち広報でも、竹ノ塚駅の新駅舎デザインが公表されまして、駅利用者や住民の皆様からのアンケート結果が反映された明るい駅舎になっていると思います。我が会派が要望したストレッチャーも入る20人乗りのエレベーターや多機能トイレの増設なども、駅の施設の機能も充実をして誰もが使いやすい、そして評価のできる駅となっていると思います。
そこでお伺いをいたしますが、今、言った大型エレベーターの他に、昇降施設としてエスカレーターを設置するとお聞きしております。これエスカレーターの上り下りの運用はどうなる予定でしょうか。
◎鉄道立体推進室長 2基予定しておりますので、通常であれば上り1基、下り1基という形になると思いますが、まだ運用等も含め詳細未定となっております。決定していく中で随時ご報告のほうさせていただきたいと思います。
◆くじらい実 委員 そうですね、本来エスカレーター、歩行したり駆け上がったりっていうことは本来の使い方とはちょっと違う使い方ですので、またエスカレーターの安全な使い方を周知していただきながら、また安全に注意して進めていっていただきたいと思います。
それと、安全面に関してもう一つ。
駅のホームのほうが、ホームの設備に関しては、詳細はこれからとお聞きしていますけれども、これホームドアの計画についてはどうなっているのかお伺いします。
◎鉄道立体推進室長 設置を予定しております。今、東武鉄道からは、令和3年度の施工のほうを予定して、そのときに、また補助金等をいただくための資料と計画書等を今、作成しているというように聞いております。
私どもとしますと、令和3年度新しい駅舎の開業時にホームドアの使用開始ができるよう、供用開始できるよう円滑に調整のほうはさせていただきたいと思っております。
◆くじらい実 委員 是非よろしくお願いします。
それと、予算編成のあらましの65ページにありますが、平成28年の5月、下りの急行線の高架化に続きまして、また今年の9月には上りの急行線が高架化するとなっております。
これまで、工事の進み具合によって踏切の切替えに伴って、大踏切、そちらの形状も一時島型になったり、また現在、一つの踏切にまとまっております。様々形状を変えておりますけれども、今回、上りの急行線の高架化に伴って、踏切の形状が変わるのかどうか、また今、踏切の距離ですね、間の距離も長くなっておりまして、高齢者など渡り切るのに時間がかかって、渡り切れないケースも見受けられます。
上り急行線の高架化によって、踏切間の距離、これ今後どうなっていくのかお伺いします。
◎鉄道立体推進室長 線路の切替えによりまして、何回も踏切の形状等を変更しまして、ご迷惑をかけて申しわけございません。
今現在、踏切の長さ、渡る長さとしますと、大体31m、非常に長くなっております。ご不便かけて申しわけございません。9月、上り急行線を上げますと、大体約17mぐらいになる予定でございます。今より渡りやすくなると思いますので、今しばらくお待ち願いたいと思います。
◆くじらい実 委員 約17mということで、距離が短くなるということなんですけれども、距離が短くなればもう一つ、これ上下線の急行線を高架化しますと、踏切の遮断時間も少し改善されると思うんですが、以前、平成28年に下りの急行線が高架化されたときは、どれくらい変化があったのか。また、今回、下2線が高架化されることで、9月以降は踏切の遮断時間が短縮されると思いますが、そちらいかがお考えでしょうか、お伺いいたします。
◎鉄道立体推進室長 下りの急行線を上げましたときには、記憶ですけれども、1時間当たり大踏切の部分ですけれども、57分通常ですと閉鎖されていたのが、そのときで言うと大体1分程度の短縮は見られました。ただし、1日で見ますと1時間以上、踏切が開くようになりました。今回ですけれども、上り急行線を上げますと、かなり短くなると思うんですが、利便性は高くなると思います。ただ、まだ具体的にどの程度短くなるというものは想定しておりませんので、その日その日のダイヤによっても変わります。必ず短くなることは間違いありませんけれども、必要に応じてまた計測等もさせていただきたいと思います。
◆くじらい実 委員 上下線が高架化されれば、恐らく心理的にはだいぶ短くなるかなと思っておりますので、また引き続き、そのデータがあればって話ではありませんけれども、またその時間がわかれば教えていただきたいと思います。
そして、いよいよあと2年で踏切の解消になってきましたけれども、先ほどおっしゃったとおり踏切遮断時間が解消されるとはいえ、いまだに東西は踏切で分断されている状態でおりますので、当然今、踏切待ちをする人も数多くおります。是非とも2年後の踏切解消に向けてしっかりと取り組んでいただきたいとそう思っております。
続いて、区画街路第14号線について、何点かお伺いをいたします。
現在、竹ノ塚駅の西口駅前、これまであった建物が取り壊されまして、また周辺にあります住宅も1戸、2戸ともう既に更地になってきているのを見ますと、この区画街路第14号線、整備に向けて動き出しているのを実感しているところでございます。
こうした中で、本会議質問の答弁にもありましたが、工事スケジュールの中で、今現在ある地下の仮設の自由通路を埋めるとありました。これは地域にお住まいの方々からも、あれだけの地下通路、あれだけの構造物をただ埋めてしまうのはもったいないとのご意見も多々いただいております。あそこは東武鉄道の敷地であるとは思いますが、今後、何か生かす予定はあるのかどうかお伺いいたします。
◎鉄道立体推進室長 今の地下の仮設の通路なんですけれども、あの上部に西口の駅前を設置してまいります。となりますと、今の地下通路への出入りの階段等も全て閉鎖する状況となってしまいます。地下へのアクセスがなくなりますので、現在のところ使用する予定がない。また、仮設ということで非常に防水性も簡易なものになっております。東武鉄道からは今後、使用する予定はないと、可能性等ないというように話のほうで聞いておりますし、また区としても何かこう使うという予定は今のところございません。
◆くじらい実 委員 わかりました。
あともう一つ、今、高架化の、上りの9月の急行線の高架化に向けて、西口のほうも鉄道の工事の最盛期を迎えている中で、また一方その区画街路第14号線に向けて、まちづくりに関しても区画街路、下水道工事ですとか、電線の共同溝の工事も始まっております。
西口の駅前部分が、当然、工事車両も増えまして、駅利用者などは現在、歩行者の方も多くいまして、この工事車両との交差があると思いますが、これ駅前の安全性にも十分配慮して工事を進めていただく必要がありますが、こちらの点についてはいかがでしょうか。
◎鉄道立体推進室長 いよいよこれから区画街路14号線の工事も進めてまいります。非常に工事車両、鉄道の高架化の工事と輻輳する形になります。一層の安全対策を講じていく必要があると思っておりますので、東武鉄道とも十分に調整しながら警備員の配置の工夫等を行いながら、安全対策を万全にしていきたいと思っております
◆くじらい実 委員 是非、安全面には十分注意して進めていただきたいと思います。
そして、区画街路第14号線、用地買収も9割以上が終わって、工事も始まっている中ですが、北側の取付け部分の都市計画道路補助第261号線、東京都が事業を進めております。
こちらの補助第261号線の現在の用地買収などの進捗状況どうなっておりますでしょうか。
◎企画調整課長 昨年の6月の時点で13%という数字でいただいてございます。その後、数%進んだということで、ちょっと%まではっきり聞いていないんですけれども、やはり急いでやる事業だということに関しては東京都のほうも理解して進めていただいておりますので、今後も力を入れていただくということでお願いしているところでございます。
◆くじらい実 委員 13%というなかなか厳しい数字ではありますけれども、これ何か、今後の見通し、具体的にお話しいただけるものありますでしょうか。
◎企画調整課長 どうしても用地買収なので、いついつまでというふうな言い方はちょっとできないんですけれども、区と都でちょっと勉強会等をして、今後の進捗、早く進むための、区としても協力していきたいというのもありまして、そういう会を立ち上げるということでは今、なっているところでございます。
◆くじらい実 委員 やはり周辺に住んでいる方々は、いつ道路ができるのかとか、駅前広場ができるのかという、やはり期待を込めて推移を見守っていただいておりますので、また今後も鋭意進めていただきたいと思います。
次に、竹の塚のまちづくりについてお伺いをしたいと思います。
竹ノ塚駅の高架化同様、昨年の決算特別委員会、また、先の本会議において私自身、竹の塚まちづくりの進捗状況についてはこれまでも何度か確認をさせていただきました。
竹ノ塚駅周辺では、鉄道高架化事業が着実に進みまして、完成が見えてきたこの段階では、やはりまちづくりを本格的にすすめていくべき状況もあると感じております。今こそまちづくりの方向性をしっかりと定めて、地域また区民の皆様のご意見に耳を傾け、関係機関と協力して具体的にすすめていかなければならないと認識をしております。
そこで、先の本会議において、どのような視点で竹の塚のエリアデザイン計画を策定しようとしているのかという私からの質問に対しまして、政策経営部長からは、まちづくりの核として新たな用地を創出し、活用できる計画づくりを当面の目標という答弁をいただきました。この答弁をもう少し掘り下げて質問させてもらいたいと思いますが、現在URと東武鉄道と足立区の3者で検討会を行っていると思いますが、URの団地建て替えに伴う創出用地、これが出てくる見通しは実際にあるのかどうか、URのその辺りの方針については、区は把握されておりますでしょうか。
◎経営戦略推進担当課長 創出用地の要望につきましては、先のトップ会談でも足立区としてはまちづくりの起爆剤として創出用地は要望しております。
ご質問があったURの建て替え方針なんですが、これについて人口減少の中で集約化を目指しているというふうに伺っております。
それと、創出用地の見通しについては、可能性はあるとは思うんですが、具体的な場所、大きさ、時期などについては今後、協議の中での話になるかと思っております。
◆くじらい実 委員 是非、また今後、進めていただきたいと思いますけれども、今回、予算編成のあらましの42ページにありますように、来年度に竹の塚のエリアデザイン計画、策定すると載っております。こちら、竹の塚のエリアデザイン計画、まちづくりのテーマや大きな目標を今のところどのようにお考えいただいているのかお伺いをしたいと思います。
◎経営戦略推進担当課長 大きなテーマや目標については、今後、区民の意見を聞いて検討していくことにはなると思うんですが、今の時点で我々としては、今、申し上げた創出用地の活用、そういった視点が一つ。それと、あと連続立体高架化で、西口と東口の回遊性が上がりますので、その辺がポイントとして今、考えているところでございます。
◆くじらい実 委員 まちづくり、これからも長期的な視点を持っていただいて、進めていかなければならないと。また同時に、近隣の方、地域の方は、本当にこれからどうやって、まちが変化していくのか期待を込めて見守っていただいておりますので、本会議質問でも話しましたが、今後の世代に誇れるまちをしっかりと残していきたいと考えております。
これからも、関係者が一丸となって取り組んでいただけるよう協力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 次に、議会改革から質疑があります。長谷川委員。
◆長谷川たかこ 委員 私からは、キャリア教育と就労支援についてご提案していきます。
就労を目指す学生の中には、自分のやりたいこととできることに大きなギャップがあります。それを理解していないことで適性に合わないと思われる職業を選択する方が多く、職種に求められる能力、スキルを確認することは大切なのではないでしょうか。
現在、社会問題になっているような様々な特性を持った方々の進路指導においても、安易に有名大学を目指すのではなく、自己理解を深めることが肝心であると思われます。他者と関わることが苦手であるにもかかわらず、対人実習のある専門分野を選んだり、感覚過敏があるにもかかわらず、薬品を扱う専門分野を選ぶといった自己の特性と進学先、就労先の専門分野とのミスマッチは避けるべきと考えます。
発達障がい特性のある人は、客観的に自己認知して、得手不得手を理解したり、人生の長期的ビジョンを描いたりするのが苦手です。そのため空想的、非現実的、自己愛的な職業を選択することがあります。しかし、彼らの特定分野へのこだわりを生かせば、才能を開花させる可能性があります。社会では労働不足解消の切り札として、個の才能に着目し、計画的に育成することで企業の競争力を高めるマネジメントが必要であると言われています。
生徒おのおのに寄り添いながら、きめ細かいサポートで教職員や家庭に代わって行う
キャリアカウンセラーを中学校に導入していただき、就労を目指す全ての学生と職場との橋渡しができる仕組みを構築していただきたいと要望いたしますが、区の見解を伺います。
◎教育指導課長 こちらにありました
キャリアカウンセラーですが、高校には結構入っているというところでは承知しておりますが、中学校ではまだ入っていないのが現状です。
今後、この辺りを研究しながら中学校教員の要望も聞きながら検討してまいりたいと思います。
◆長谷川たかこ 委員 是非、前向きにちょっとご検討して、そういう人材、
キャリアカウンセラーという方もいらっしゃいますので、是非、活用していただきたいと思います。
更に、昨年第3回の定例会で提案をしておりますけれども、地域との連携も進めながら、気づく、育てる、見守る、つなぐといった視点で、足立ブランドとコラボして、インターン制度なども導入しながら、将来を見据えた実践教育の核となる学びを行っていただきたいと要望いたしました。区の見解を伺います。
◎産業振興課長 足立ブランドの企業につきましては、既に職場体験を受入れている企業もありますので、更に受入れが可能かどうか、相談してまいりたいと思います。
◆長谷川たかこ 委員 是非そちらのほうも積極的にご検討していただければと思っております。今度、何か足立ブランドのほうでも
キャリアカウンセラーの方を何かご紹介してというようなお話もいただいておりますので、そういう今、状況もあるということも、区も是非、理解して進めていただきたいと思います。
次に、子どもの貧困対策の観点からも施策を是非とも進めていただきたいと思います。
高校生以上の若者に対する支援にも是非ともつなげていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎子どもの貧困対策担当部長 第2期の足立区子どもの貧困対策実施計画では、若年者支援、これも見えてきた課題として位置付けておりまして、その中でキャリア教育ですとか就労支援も大切なテーマであると考えております。
先だって、区内の
キャリアカウンセラーの団体の方から足立区の子どもたちに貢献したいんだけどということで、お話を伺う機会がございました。その中でもカウンセラーの皆様は農業体験ですとか、医療機関とキャリア教育の実践を行っているというのがわかりました。
また、農業体験先のところでは、農業の起業まで支援できる仕組みがあるというお話も伺ったところです。今、区内の団体と何かこうコラボといいますか、マッチングできないかということで検討を進めているところでございます。今後も区として若年者の就労に向けた支援というのはしっかりやっていきたいというふうに思っております。
◆長谷川たかこ 委員 何か
キャリアカウンセラーの方は、農業体験などは高校でも実践で行っているというお話は聞いておりますので、是非その実績値を見て進めていただければと思っております。
次に、教育委員会におけるペアレントメンターの在り方について提案、質問をしていきます。
教育委員会におけるペアレントメンターの在り方についてですが、今年度、担当所管が福祉部から教育委員会に移りました。来年度のユニバーサルデザインの教育の中に是非ともペアレントメンター事業を落とし込んでいただき、足立区全小・中学校、全児童・生徒4万5,000人の子どもたちや保護者に対して実践的な活動につなげていただきたいと強く要望いたします。
鳥取大学医学系研究科の井上雅彦教授のご尽力と執行機関の皆様のご理解、ご協力のもと、私は2015年からこの事業に着手し、様々な働き掛けで足立区におけるペアレントメンター制度を構築いたしました。
今回、私たちは、ペアレントメンターの区内活動状況を把握するために、この4年間の実績について調査をいたしました。結果、4年間の相談件数は横ばい、年間の相談件数は50件から70件。2年目までは足立区が用意した施設で業務を行っていましたが、3年目より、当初、足立区からは事務所を探して欲しいとの話により、ペアレントメンター事業に事務所手当てが設けられた結果、現在の青井の一軒家を借りて事務を行っている状況です。事務所経費は月8万8,000円、年間の家賃は105万6,000円、他に165万円余のお金が交通費、通信費等で賄われ、人件費は280万円余となっています。月の相談人数は1件から5件、電話相談も月1件から3件です。他、過去の実績を見ても運営委員会が年1回しかなく、研修と称されるものが16回程度です。執行機関に調査をかけても相談件数は延べ人数しか出されず、何度も資料請求をしたことにより、ようやく実際に相談に乗った人たちの実人数が2年分のみ出されました。先週の月曜日にやっと残り2年分の実人数が出たような状況です。年間550万円余の予算が付いているにもかかわらず、費用対効果が最も悪く、ペアレントメンター事業ではこの4年間、ほぼ相談1件につき7、8万円のコストがかかっています。前例踏襲、事業をすべて任せた状態がこの4年間続いていたといった指摘をされても仕方ない状況です。
井上雅彦教授もこの実態を知り、大変驚きました。2月7日には足立区役所に来られ、執行機関の皆様に集まっていただき、足立区のペアレントメンター事業の評価とその改善策をご提示したところです。
そして、それを受けて私も先日の代表質問で具体的な改善案を示しました。
まず、改善策として次のようなご提案をさせていただきました。現在の事務所ではなく、役所の目が行き届く場所に事務所を移し、費用対効果にかなう事業になるよう早急に体制をつくること。こども支援センターげんきの一角をペアレントメンター事業として位置付け、事務機能を完備させること。事業者に将来のビジョンを示させること自体ができないので、区が主導してかじ取りを行い、区がマネージャー的な役割を担い、指導監督を行うようにしなくてはいけない。現在の運営委員会も1回では効果はなく、5回行うこと。また、運営委員会には井上教授のようなペアレントメンター事業を熟知している人間を置き、運営委員会でもんだ内容を落とし込むためには、先ほど言ったマネージャー的人間をペアレントメンターの事業の中に入れなくてはペアレントメンター事業が機能しないとの話を2月7日に関係する部署の皆様に話しております。
しかし、代表質問の中での回答では、現在の青井にあります受託法人の事務所兼相談支援の場所が保護者と子どもたちにとって安らげる場所となっているという声もいただいておりますという回答を聞くと、月1件から5件程度しか来所がない場所に、家賃100万円以上、それに通信費等で100数十万円、200万円以上の事務所経費を今後も投入し、支払い続けることに執行機関の方々は何の疑問も抱かないのかと正直驚きました。
また、今月行われる運営委員会の中で、開催回数やメンバーについても、関係者からご意見をいただいて検討しますと回答していますが、4月から新年度の事業が始まります。この
予算特別委員会が終了したあとに事業報告を開き、今後の事業について話をするというのは余りにも遅いのではないのでしょうか。前例踏襲でまた5年目に突入されるのかと思いました。
更に、事業マネージャーを派遣することが、労働者派遣法に抵触する恐れがあるので、できませんとの回答で、今後の見通しが全く示されていません。足立区内の小・中学校の児童・生徒数4万5,000人に対して来所相談件数が月1件から5件、電話相談が月1件から5件というのは、区内保護者に対するアプローチが全く足りていません。何の改善もされずにこのような前例踏襲され続けてきた状況で、足立区が委託する事業の中では、最も費用対効果の悪い事業です。このような状況が来年1年間また続くようではいけません。教育という分野に移管されたわけですから、全小・中学校に対するアプローチを強力にしていただきたいと要望いたします。
このことを踏まえて質問、提案いたします。ペアレントメンター事業の今後のビジョンをどのようにお考えなのでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 ペアレントメンターの活動についてでございますけれども、この事業は基本的にはお子様に発達障がいなどがおありの方の子育て経験を踏まえたご家族の方が勉強されて、そして、今現在お子様の発達に課題のあるお子様を抱えている保護者の方を支援する、共感的なアプローチで支援する取り組みだと思っております。
したがいまして、私どもといたしましては、来年度、この基本を大切にしながら、より充実した活動にしていかなければいけないと思っております。
特に三つの柱ということで考えておりまして、活動の周知、啓発と、それから人材育成、そして相談の充実というところを柱に考えているところでございます。
◆長谷川たかこ 委員 是非それを、積極的に進めて、費用対効果のかなう事業になるように推し進めていただきたいと要望いたします。
また、令和2年度の事業者は選定済みとの認識でよろしいでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 はい。正式な契約は、まだ今現在これから進めるところでございますけれども、事業者につきましては、これまでの経験を踏まえた事業者にということで考えているところです。
◆長谷川たかこ 委員 ペアレントメンター事業は、必要としている区内全小・中学校の保護者に対して使ってもらえる努力が必要です。また、それがうまく回る体制を構築することも必要です。また知らしめる環境の構築も必要であり、区が主導して広く区内全域に周知していくことも重要だと感じます。
令和2年度の事業について、これまでの実績から、例えば小・中学校などへの出張相談、父親への相談の拡充、通級などでの学びあいのコミュニティの醸成、区のサービス利用についてのコンサルティング的な相談活動の拡充、通訳をつけなくてもその国のコミュニティを持っている親が耳を傾けることができる外国人のペアレントメンターの要請、学童やランドセルで児童館への技術提供的派遣など、多角的な活動として広げる必要があると考えます。いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 まず、PRに関してなんですけれども、一般的な広報やチラシの配布、SNSなどの他に、各学校や保育園などの教員や保育士など、実際に子どもを支援しながら保護者に関わっている皆様にこの事業を周知するということが一つのポイントかなと思っております。ですので、まず、私ども令和2年度に取り組む研修などについて、必ずこのペアレントメンターの事業のPRの項目を入れましてやらせていただきたいと思っております。
また、今、長谷川委員のほうから様々ご提案いただいた部分ですけれども、これまでの取り組みを更に拡大することで取り組める部分があるかと思っております。
例えば、PRの拡充というところで、出張相談であるとか、そのような場へのつなぎというような辺りもできると思っておりますし、また様々なサービス利用というところにつきましても、私どものほうからしっかりペアレントメンター事業者に情報提供などをしながらつなげていくというような働き掛けも可能と思っております。
ただ、一方ペアレントメンターはあくまでもそういうお子様を育てた経験のある保護者というところですから、余りにも過大な要求をするのもまたこれは違うのかなと。やはり共感的な支援というペアレントメンター本来の役割をしっかり認識しながら、これまで不足していたPRなどについて充実していくというのがまず第1点かなと。あと、外国人につきましては、これは今後の課題ということで、まずは様々な情報収集をさせていただきたいと思っております。
◆長谷川たかこ 委員 私は、過大な要求はしておりませんで、鳥取県のそのペアレントメンター事業を積極的に進めていらっしゃる井上教授、それから新宿区で成功をおさめている新宿スイッチっていうペアレントメンター事業があるんですけれども、そちらの成功体験を持たれているペアレントメンターの人たちとの協議の中で、これだけのメニューは絶対にできるっていうことをお聞きして、今こういう形でご提案をさせていただいているので、過大な要望をしているわけではないので、是非こちらを落とし込んでいただきたいと思います。
そして、来年度、同じ事業者に事業を任せるのであれば、使用者に費用対効果の高い事業となるよう区内全小・中学校の中にペアレントメンターが入ることでの実践的、多角的な活動を盛り込み、その実績値で費用を支払うことを求めますが、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 いわゆる出来高払いというようなご提案かと思いますけれども、一定程度の固定費部分っていうのは定額で毎月支払っていかないと、事業そのものがやはり安定的に回っていかないという懸念はございます。ですので、どのような活動の支払いにしていくのかという辺りにつきましては、来年度以降しっかり検討させていただきたいと思います。
◆長谷川たかこ 委員 是非、費用対効果にかなう事業として、来年度また新たにスタートしていただきたいと思います。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 次に、立憲民主党から質疑があります。鈴木委員。
◆鈴木あきら 委員 立憲民主党の鈴木です。よろしくお願いいたします。
早速ですけれども、先ほど
新型コロナウイルスの関係で、卒業式の対応について質疑がありましたけれども、保護者の参加、それに対して23区、あと市部を入れて、東京都では全体的には主流派はどういう形だかご存じでしょうか。
◎教育指導課長 現在23区でも情報は共有しているのですが、まだ検討中というところがかなり多く、一部決めたところもありますけれども、まだ検討中のほうが多いというところで聞いております。
◆鈴木あきら 委員 私も週末前、金曜日まで、それ以降、またどこか変わっているかどうかわかりませんけれども、区部で8区、足立区を入れてですね。それから6市ですね。全部で14区市のほう調べましたら、主流派というのは、保護者の参加可、それから保護者の一部制限、1名とか、2名までとかっていう、そういうところが区部で7区、市部が4市ということで14区市のうち11区市が何らかの形で保護者は参加できると。そして、足立区と東大和市と東村山市だけが保護者不可っていうふうになっていますけれども、この状況を見ていかがでしょうね。どんな感想をお持ちですか。教育指導部長。
◎教育指導部長 様々な考えがあるんだなということは受け止めておりますが、私どもは感染の拡大防止といったようなことが主眼でございます。当然、子どもに感染が出ている初の自治体ということもございます。ちまたで言われているように、大人から子どもがもらってしまったといったケースも考えられますが、逆に子どもから大人に感染させてしまっているんではないかという可能性が決してないわけではない。どちらかわからないというふうに捉えておりますので、できる限り接触を避けたいというのが今の私どもの考え方でございます。
◆鈴木あきら 委員 あとまだ多少日数がありますので、今後の状況を見て、もっとひどくなるのか、それとも一部収束に向かっていくのかっていう話で、だいぶ考え方が変わっていくと思うんですけれども、例えば今みたいに、足立区は全部不可だよって言っておいて、それで少し緩和するっていう形のほうが受けるほうとすれば、いいって言っていて、やっぱりだめですというよりはいいのかなとかっていう声も若干入ってきているので、その辺も含めて、できれば先ほどの話ありましたけれども、校庭でっていうんであれば、状況を皆さん見ながら、例えばスマートフォンが今、除菌をして渡すとかっていうそういった工夫をしながら写真撮影はオーケーだとかいう形でとっていっていただきたいなと思っております。これも要望ですけれども。
それから、もう一つ給食のほうの関係なんですが、給食の食材への影響、先ほどありましたけれども、問合せがあれば対応するっていう答弁でしたけれども、余り積極的に感じられなかったんですね。例えば、そのテレビなどでも紹介されておりましたけれども、行政が中心となって、庁舎などで食材を販売をする支援を行っているという部分もありまして、この辺もう少し積極性があってもいいのかなと思うんですが、それはいかがでしょう。
◎区長 区内の産業から給食の食材を入れている校長先生が、全部は無理だけれども、職員分、いわゆる足立区産の小松菜を買取りますというようなご協力をいただいているようなお話もございます。
とにかく、事態を早急に把握して、どのような対応がとれるのか、生産者ですとか、事業者に寄り添った対応を考えてまいります。
◆鈴木あきら 委員 うちの会計事務所の得意先も納品をしているんですが、やはりもう、ぱったり止まって大変な状態であります。そういった部分で何とか助けてあげたいなっていう部分があるので、日々スーパーで買うとか何かってあるかもしれませんけれども、是非そういった協力もしてあげればいいなというふうに思っていますので、その辺よろしくお願いいたします。
それから、緊急融資のほうは、これはとても良いわけですけれども、ありがたいってことなんですが、ただ、どうしても売上げなければ、場合によっては借金が増えただけで、倒産の危機が高まってしまうとか、あとは、一自治体ができることっていうのは、もうかなり限られているのかもしれませんけれども、ただ、いろいろなその先進事例とか、またいろいろな工夫で、何とかこう危機的状況を少しでも救えないかっていうふうに思うんですが、それも研究していただけますでしょうか。
◎産業経済部長 今回、緊急融資の無利子、信用保証料の保障ということで、国に先んじてやることができました。今後も今、経済的にお金を使うとか、どうしてもイベントが中止になったり、飲食店での宴会などが減ったりということがありまして、お金を使っていただくということが非常に難しいんですけれども、いろいろ知恵を絞り研究して、時期を見て消費還元策をうってまいりたいというふうに思っております。
◆鈴木あきら 委員 家族だけでやっているところはまだ少しはなんですけれども、従業員を4人とか、5人とか使っていて、売上げが1カ月丸々ないって話になると、これは給料払うだけでも大変で、何百万円っていう単位でかかってしまうんですね。そうすると、緊急融資で一旦はそれは借りていたとしても、その後じゃどうするのっていったときには、先延ばしで、少し息がつなげたねっていうだけの話で、最終的には借りたお金が返せなくなってっていう状況に追い込められるっていうのが結構、頻繁にあると思いますので、その辺、何か良い工夫を是非、考えていっていただきたいと思います。
それでは、質問のほうに入りますが、まず予算編成のあらましの27ページですけれども、都市建設部の北千住駅西口広場街路灯のLED化っていうのがあるんですけれども、下のほうにですね。これについて1億1,213万円、もともとの区の街路灯ですか、これは。
◎道路整備室長 これ区で管理している街路灯でございます。
◆鈴木あきら 委員 まだLED化がされていなかったっていうのが凄く私、驚きがあって、どの程度足立区の管理する街路灯がまだまだLED化になっていないのかなって思うんですが。
◎道路整備室長 小型の街路灯については、今年度で全てLED化になる予定でございます。ただ、大型の街路灯と装飾の街路灯については、まだ全てLED化になっていないような状況でございます。
◆鈴木あきら 委員 北千住駅西口広場の街路灯っていったら、本当に足立区の顔っていったら顔じゃないですか。そこがLED化されなかったっていうの、それを知らなかった自分もいけないんですが、え、ここでっていう話だったんですが、じゃ、これで一応終わるっていうことですね。
◎道路整備室長 今回、整備するのは、西口駅前広場の集中照明灯でございまして、高いところにこう、UFО形のような形のっているところでございまして、それを今年度、設計が終わりましたので、来年度、ちょっと風の影響を受けないようなちょっと小型化して、シンプルなものにしてLED化をする予定でございます。
◆鈴木あきら 委員 そうすると、幾つもたくさんあるっていうんじゃなくて、大きいあれだけで1億円っていうこと。
◎道路整備室長 集中照明灯と駅前広場のペデストリアンデッキの下が暗いので、そこにLED灯を少しつけるのと、それから東西自由通路、これもLED化がなっておりませんので、これも一緒にLED化をしていく予定でございます。
◆鈴木あきら 委員 結構かかるんですね。
非常に不思議だなと思ったので質問いたしました。
次にいきます。予算編成のあらましの30ページです。
地域の防犯対策の中の下のほうですね。通学路防犯カメラ設置ってありますが、これは款とすれば本日でいいんですよね。これについて、この金額がありますけれども、大体これで、この予算全部使いきっただけで、区としてどうしてもここは必要だよねっていうところは大体終わるっていうことでいいんですか。
◎学校運営部長 今回、計画しておりますのは、令和2年度から2年間で173台設置したいという計画を持ってございます。
◆鈴木あきら 委員 というのは、これで大体、網羅したっていうか、これ以上はかけなくていいねっていうぐらいですか。
◎学校運営部長 決してこれで十分であるということはないと思います。今後も引き続き状況を見ながら増設していく考えを持っております。
◆鈴木あきら 委員 大体何割ぐらい、これで終わるとかっていうのは計算できるもんですか。
◎学校運営部長 今まで小学校の通学路につきましては、1校当たり5台設置してまいりました。今回、今後進めていくのは、小学校でこれプラス2台、今までの5台に2台加えると。それから中学校のほうは1台、中学校と小学校は通学路共有部分がありますので、そのような計画で、今、想定しているところはほぼ網羅できるのかなというふうに思っておりますが、ただ万全なものという認識は持っておりませんので、引き続き対応をさせていただきたいと思っております。
◆鈴木あきら 委員 本当は、例えば2割、3割足りないとかっていう答えだけがもらえないんだけど、なかなかそれは難しいってことですね。
それからもう一つ、もうちょっと上のところの主な事業って書いてある町会・自治会街角防犯カメラ設置って、これはきょうじゃないのかな。総務費の関係、これは。
◎危機管理部長 町会・自治会のカメラについては、うちのほうでお願いをして、どんどん進めているところでございます。
◆鈴木あきら 委員 結局、防犯カメラでも、両方に関わってくるんですよ。だから、きょうの部分なのか、それとも初日の分とかね、話になる。でも、一応、同じじゃないですかと。じゃ、そちらのほうは足りているかどうかだけ答えてもらえます。
◎危機管理部長 通学路ですとか、町会・自治会ですとか、区の防犯カメラも含めてですけれども、他の区と比べると、まだまだ足りないというのは区の認識でございます。
◆鈴木あきら 委員 わかりました。
それでは次に、予算編成のあらまし、50ページのほう、不登校対策のほうにいきたいんですが、やはり学校以外の多様な教育機会の場を拡大っていう地図がありますけれども、これ見て、私だけじゃなくて、誰でもそうだと思うんですが、千住地域が全くないというのと、新田、宮城、小台、鹿浜のほうの西のほう、それから、神明とか六木とか佐野とかっていう逆に北東部、これが全くないんですが、これはちょっとアンバランスだなっていうふうに若干、思うんですけれども、その辺いかがでしょう。
◎
こども支援センターげんき所長 確かに今、ご指摘の地域でないところがございますが、これまで交通の経路であるとか、その辺りを考えて、あと利用のお子様の数なども考えて設置してきたところでございます。今後につきましては、その状況を見てまた、新たにということは、今後の課題とさせていただきます。
◆鈴木あきら 委員 千住地域は交通の便いいんじゃないですか、凄くね。それで、今、交通の便が悪いっていうのは、例えばその神明、六木、佐野とか、それから新田、宮城、小台とかね、そちらのほうっていう、ちょっとその辺が、手っ取り早くつくったっていうわけじゃないでしょうけれども、今後この辺もちょっと是非、力を入れていってほしいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 場所の確保など様々な課題がございますので、その辺りも含めて今後の不登校の状況なども含めて、合わせて考えてまいりたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 時間も少なくなってきたので、予算編成のあらまし、75ページにいきます。まだまだたくさんあるんですけれども、75ページで、1面のいじめSOSクリアファイルっていうのが49番にあるんですが、
[資料を提示]
このクリアファイルっていうのはこういう形のあれですよね。
◎教育指導課長 はい。スタイルとしてはその形ですが、たくさん出ておりますので、サイズを若干B5サイズに変えて配付したいと考えております。
◆鈴木あきら 委員 子どもたち、あんまりこれ持って歩かないと思うんですよね。
[資料を提示]
例えば、私これ、この不法投棄のこういうカードをいつもお財布の中に入れてやっていますよね。こういうカードで十分っていうか、子どもたちに持たせたらいかがですか。
◎教育指導課長 これまでそのカードについても配付はしております。いじめ対策については、4月初めにリーフレットとカードを配付しておりましたが、4月初めにリーフレットとクリアファイルという形に変えさせていただきまして、そちらに連絡先、また裏面には鉛筆等でメモが書けるようなものという形で、家庭との橋渡しですね。学校からもらうものをそこに入れて、家庭に渡す。親御さんにもそのリーフレットを見てもらおうという意図で、リーフレットをプラスで作成させていただきました。
◆鈴木あきら 委員 ちょっとその辺ね、クリアファイルってどうやってみんな持ち歩くのかなっていうことと、それから、もう一つだけは、下のほうにラジオ体操で十分かなっていうふうに思ったのがあったのですが、何かイベントで何ですか、どうしてもやるっていうのありましたよね。それいかがでしょうね、予算編成のあらまし、75ページなのかな。
◎教育指導課長 東京五輪音頭の話でよろしかったでしょうか。オリジナル体操のほうでしょうか。すみません、そちらはレガシーとして、今後、足立区の残るものとして、体育の授業で、ラジオ体操だとかなり長いものになりますので、短い、その要素に体力向上につながるような形で、3分ないしその辺りでつくってまいりたいと今、計画しております。
◆鈴木あきら 委員 わかりました。ありがとうございました。
○かねだ正 委員長 本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。
午後4時00分散会...