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平成28年予算特別委員会-03月10日-05号

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  1. 足立区議会 2016-03-10
    平成28年予算特別委員会-03月10日-05号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    平成28年予算特別委員会-03月10日-05号平成28年予算特別委員会  午前9時59分開議 ○せぬま剛 委員長  これより予算特別委員会を開会いたします。  それでは、5議案並びに修正案に対する総括質疑を行います。  最初に、公明党から総括質疑があります。  佐々木委員。 ◆佐々木まさひこ 委員  おはようございます。公明党の佐々木でございます。予算特別委員会もあと2日でございます。きょうも元気に行ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  はじめに、いじめアンケートの対応についてお伺いをいたします。  区は、いじめのアンケート調査、2月、6月、11月と年3回行っておりますけれども、前にもお聞きしましたけれども、いじめの発生件数と解消率の推移、お伺いしたいと思います。 ◎教育指導室長 第3回、2月の3回目終わったところで、小学校のほうが、いじめの認知件数が595件、解消率は88%、継続案件が73件というふうになっております。  中学校は、認知件数440件、解消率90%、ただ42件の継続対応中というところでございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  以前にも申し上げましたけれども、大津事件の際にも、担任教師は加害生徒に謝罪をさせて、被害生徒と互いにハグをさせていた、そういうことがありました。こういう見かけの解決を演出しても根本の解決にはつながらない、この解消、解決っていうのは、子ども同士の謝罪とか、保護者も絡んだ話合いの上での納得とか、そういったことが目安になるのでしょうか。 ◎教育指導室長 佐々木委員のご指摘のとおり、やはり子ども同士で謝罪をし合う、また保護者も交えて謝罪の会を開く等が多くの場合ですけれども、やはり中には、それを解決とせず、ある一定期間、子どもたちの様子を観察をして、それでも改めていじめが発生していない状況をもって解決というふうに考えている学校もございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  そういうふうにしている学校もあるということですね。  きょうは、いじめの見える化を図るとして、平成27年度から、いじめに関する児童・生徒との記録、いわゆる、こういう個票を、こういう裏にもきちっと記載事項がいろいろありますけれども、作成をしています。       [資料を提示]  これ、記入は担任が行うということなんですが、事実関係にも担任の主観が入る恐れはないか。それから、最近ちょっと問題になっていますが、間違った記載がされる恐れはないか、お伺いをしたいというふうに思います。 ◎教育指導室長 基本的には、担任の先生が書いていただくところですが、当然ながら、いじめの委員会等もございますので、スクールカウンセラーからのアドバイス、また、この個票には、学校長が定期的に校長所見という形で記載をしてまいりますので、二重、三重の人間が関わるというような形で、より丁寧な内容をまとめているところでございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  じゃ、今の答弁に関連するんですが、これを見ることのできる人の範囲というのは、どういった範囲なのか。当然、学校いじめ対策委員会で、これをもとに話合いなどなさるとは思うんですが、例えば、保護者が見せて欲しいというような要求があれば見ることは可能なんでしょうか。
    教育指導室長 この内容は、国のやっている問題行動調査の内容に沿っておりますので、保護者が見たいということであれば、お子様の情報としてお見せすることは可能かと思います。 ◆佐々木まさひこ 委員  学校の教職員であれば全部見ることはできるんですか。 ◎教育指導室長 管理は徹底してまいりますが、基本的には全ての教員が確認をするというようなこともして、全校で、全教員で共通理解を図るという形をとっているところです。 ◆佐々木まさひこ 委員  不登校が、いじめのきっかけになることもあるというふうに思いますけど、これだけ不登校が増えてきている状況を考えますと、必ずしも、いじめが解決していないのではないかとも考えてしまいますが、今のいじめの実態調査を踏まえた上で、どのように今、考えておられますか。 ◎教育指導室長 これは何度もお話しているように、どこの学校でも、いじめはあり得るというようなこと、あとは、いじめを受けた側に立ってというような、よく、多くの子どもはそんなつもりはなかった、ふざけているつもりだったというふうに言う子も多いんですけれども、やはりそれは、やった子の論理で、受けた側としてはいじめと感じてしまった、というようなことを丁寧に伝えながら、より良い学習環境を整えていきたいというところです。 ◆佐々木まさひこ 委員  昨年7月に、岩手県で、中学生がいじめの疑いで自殺した問題で、生活ノートに自殺を示唆する記述があったにも関わらず、その担任が具体的な対応をとらなかったとされ、そういう事件が大きな問題になりましたけれども、その事件を受けて、東京都教育委員会いじめ防止対策徹底のためのチェックリストというのを全教職員に対し、個別の取り組み状況を把握するよう指示が出されまして、この内容を見ますと、あなたはいじめ防止対策推進法に定められた定義に基づき、いじめられている児童・生徒の心情に寄り添って、いじめを認知しようとしていますかとか、12項目の質問があるんですが、それに対して「できている」「概ねできている」「余りできていない」「できていない」の4項目に丸を付けるようになっているのですけれども、これに、「できていない」に丸をする教員がいるのかなというふうに思うのですが、これ足立区としてはまとまっているんでしょうか。       [資料を提示] ◎教育指導室長 都のこの通知の流れですと、各学校において、へこみが多いというか、記載が、項目として、例えば、「できていない」は、これはないというような報告を受けていますけれども、「あまりできていない」というようなものが仮にあった場合は、学校で共通理解を図るというようなことが指示にありますので、全校から、こういう観点について改めて周知をした、また、今回のこのチェックリストをもとに、もう一度、いじめに対する学校の方針を共通理解を図ったというような形で報告を受けております。 ◆佐々木まさひこ 委員  そうだろうというふうに思います。そして、東京都教育委員会は、いわゆるネットによるいじめやトラブルに巻き込まれないように「SNS東京ルール」を策定をいたしました。  これをもとに、平成27年度中に、区内小・中学校の学級会で話合いが持たれ、児童・生徒会で話合って、そして、順には学校の策定委員会で最終検討をするというふうな形で、各学校ごとのSNSの学校ルールを定めるというふうにしていますが、やはりこの話合いの過程っていうのが物凄く大事だろうというふうに思うんですが、そこら辺は各学校で丁寧に行われたのかどうか、ちょっとお伺いしたいというふうに思うんですが。 ◎教育指導室長 今、校長会のほうで各学校のルールを作成するように、お願いをしているところです。佐々木委員がお話のように、やはりここは子どもたちが話合うと。お仕着せのものではなく、子どもたちが話合って決めていくというところがポイントですので、その説明は校長先生方にさせていただいております。したがって、今年度中には、子どもたちの話合いのもとに各学校のルールが設定されるところです。 ◆佐々木まさひこ 委員  いわゆるT・K・R、辰沼キッズレスキューですね、子どもの側からいじめをなくそうという取り組みをしている辰沼小学校の校長先生。こうおっしゃっていました、「いじめは絶対になくなりません」と。「それは人間の本質だからです」と。「子どもたちの中に、いじめは絶対許さないという意識を持ってもらうことが大事だ」と、常に、お会いするたびに力説をされておられますけれども、このようなピアサポート的な取り組みというのは、区としてはどの程度、進んでいるんでしょうか。 ◎教育指導室長 辰沼小学校、先進的に本区では取り組んでいただいていますが、辰沼小学校がある学区の小学校は、子どもたちの児童会が辰沼小学校に集まって情報交換をしたりしておりますので、そういう形で辰沼小学校の先進的な取り組みは区内に広がっております。  また、辰沼小学校の学校長は、今年度、いじめの研修会の講師をお願いしておりますので、全校の先生方に、自校の取り組み、また、今後のいじめ対策の進め方等を、お伝えをしていただいているところです。 ◆佐々木まさひこ 委員  いじめで苦しむ子どもを1人でも減らすために、最後に教育長の決意をお伺いしたいというふうに思います。 ◎教育長 いじめはゼロにはならないと。ただ、いじめを認知して、そして、いじめの中からいろいろなことを学んでいくということも私、学校教育だというふうに思うんです。それは社会に出てからも通用する力だと、こう思っております。  先ほど辰沼キッズレスキューの話がありましたけれども、今年、ビューティフル・スクール運動を始めましたけれども、辰沼キッズレスキュービューティフル・スクールということで、啓発に努めていきたいと、このように考えています。子どもたちは、そういうところから、自ら学力を私は培っていけるものだと、こういうふうに思っております。いじめそのものを、私はあってはならないと思っていますけれども、そこからどう立ち上がっていくかという力も、やっぱり一緒に培わせるのが教育だと、このように思っていますので、全力を挙げたいと、このように考えています。 ◎区長 足立区には、区長部局にいじめ防止のための第三者委員会を持っております。残念ながら、自死が起こってしまった後に、第三者委員会の調査に関わる形で立ち上がったわけでございますけれども、そういった、特別な状況がないときでも各学校に今、入っていただいて、決められたことが決められたとおりになされているのか、ということも今、チェックしていただきまして、また、第三者委員会からの様々なご要望も今回、答申いただけることになっております。そういったことも含めて、教育現場ばかりでなく、第三者的な目をもって子どものいじめ対策をきちっと、足立区として全うしていきたいというふうに考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  教育長、区長からのご決意を伺いましたので、しっかり、よろしくお願いをしたいと思います。  残り時間、余りなくなってきましたので、この間、中途半端に終わってしまった、いわゆる債券の問題と基金の問題にちょっと触れたいというふうに思います。  特別区が発行する地方債については、特別区債発行事務取扱要領特別区長会において決定されて、これに基づき発行されていますので、様々な、きちっとした手順が定められているということはわかっておりますが、ただ、自治体向けの貸出金額というのは金額も大きいですし、預金に対する貸出しの割合を高めることができるので金融機関にとってはありがたい貸し先になると思うので、どちらかと言うと、借り手側の優位の市場になるのかなというふうに思うのですが、先日の質疑でもご質問しましたけれども、各年度末における区債の残存利子の総額を区債残高で割った利子負担率というのはこの5年ぐらい、推移としてはどのぐらいになるんでしょうか。 ◎財政課長 先般の佐々木委員からの質問の中に、利子負担率と、私ちょっとこういった数字のほうを地方行政の中であまり使っていなかったものですから、参考にちょっと計算のほうをさせていただきました。  利子負担率というものが平成27年度、まだ借り値の決定をしておりませんので、平成26年度から向こう5年間、平成22年度まででいきますと、順番にいきますと、平成26年度が9.57%、平成25年度が10.14%、平成24年度が10.32%、平成23年度が10.84%、平成22年度が10.84%ということで、概ね10%程度で推移してきていると。最近は少し下降気味になっているのかなというふうな数字でございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  大体、そのぐらいの数字だと、良好な、安く借りているというぐらいだろうというふうに思いますので、非常に優秀だろうというふうに思います。素人がそう偉そうに言って申しわけないのですけれども。  すみません、あと2分ですので。恐れ入ります。  基金の運用先については、会計管理室において、公金運用委員会を外部の専門家を招いて検討しており、安全性を再優先に国債、政府保証債、地方債の元本が保障されるもので、85%以上を占めるという答弁がありましたけれども、昨年の運用益2億2,000万円余とのことですけれども、基金全体の運用利回りとしてはどのぐらいだったんでしょうか。 ◎会計管理室長 運用利回りは、基金残高に対する利子収入の割合ですが、平成27年度の決算見込みでは約0.17%見込んでおります。 ◆佐々木まさひこ 委員  やはり最近はマイナス金利の影響で長期国債の利回りもマイナスに転じていますし、平成28年度の利回りとしては確保できているので問題ないというようなご答弁もありましたけれども、この先の資金運用っていうのが、ちょっと問題になっているかなと。国債はなかなか買いづらい局面になっていますので、今後の基金運用の方針についてお伺いをしたいというふうに思います。 ◎会計管理室長 平成28年度については問題がないということではないのですが、これから購入する債券、あとは預ける預金は物凄く金利が下がっていますので、影響は若干、出ると思います。  今後の方針ですけれども、国債はマイナスになっていますけれども、地方債とか政府保証債は、まだプラス金利が出ています。ですので、地方債などの購入が中心となると思います。  あと、各基金なんですが、積立てと、あと、取崩しを繰り返しておりまして、基金残高の中では一定の値浮きの部分というものはございます。その部分を活用しまして、金利に有利な10年とか、また20年の債券を購入するなど、購入の方法を工夫して利子収入の向上を努めていきたいというふうに考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  また中途半端で終わってしまったのですが、時間がなくなりましたので。いやいや、結構でございます。  では、さの委員に引継ぎます。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  続いてどうぞ。  さの委員。 ◆さの智恵子 委員  おはようございます。公明党のさのでございます。本日、3回目の最後の質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  ある青年の意識調査で「将来に希望を感じる」の問いに対し「家族がいること」が最も多い回答だったそうです。また、内閣府の統計調査で結婚したくてもできない理由として、男女の5割以上で「出会いがない」と答え、「お金がない」との答えも2割以上を超えていたそうです。結婚したくても結婚できない若者の支援、例えば、出会いの場を行政が後押しをすることも必要と考えます。  残念ながら、東京都では実施をしておりませんが、いばらき出会いサポートセンターでは、行政が運営に携わることで安心感があると、2006年以来、1,400組以上の成果実績があります。  また、お隣の埼玉県でも、少子政策課が昨年より、民間企業等に、結婚のイベントを支援する事業を始めました。こちらはイベントに参加される人数によって10万円から20万円の助成をしているというものであります。  例えば、ふかや市商工会が開催の「カップリングパーティin深谷」等をはじめ、17の出会いの機会を、イベントに、昨年1年間、9月から3月までで、男性529人、女性512名の1,041名が応募し、96組がカップルになったと伺っております。是非、当区としても、このような出会いを提供する事業をし、結婚を希望している区民の皆さんを応援してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。どこが答えてくれるんでしょうか。 ◎政策経営課長 これまでも、足立区ですと、例えば、東京商工会議所足立支部ですとか、いろいろな団体でそういう、街コンですとか取り組みがあるのは承知しているところでございます。なかなか行政がそういったものに関わっていくというのが、どんなやり方があるのか、ちょっと難しい部分はあるかと思いますけれども、そういった事例なども研究しながら考えていきたいというふうに思います。 ◆さの智恵子 委員  その街コンの参加人数とかは……わからないですね。  わかりました。是非、前向きに検討していただきまして、少子化対策にもなってくるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、児童虐待についてお伺いをいたします。  全国で児童虐待により、幼い命が奪われます深刻な事態が続いております。今年、国では、児童虐待防止の抜本強化を求める意見書も提出もされております。  特に何の抵抗もできない0歳児の死亡が一番多いこと、また、虐待された方が親になって我が子に虐待を繰り返す負の連鎖にも心が本当に傷んでおります。区でも毎年、児童虐待通告件数が増加し、平成26年度は855件ですが、そのうち、虐待が行われるものが683件あったと聞いております。どのような方からの通知で、どういう内容が多かったか教えていただけますでしょうか。 ◎子ども家庭課長 担当の課長がきょう出席しておりませんので、私のほうからご答弁させていただきます。  平成26年度の855件、虐待通告がこども支援センターげんきのほうにございました。その中で、保健総合センターと学校からがそれぞれ200件程度、それから、近隣の知人からの通告が100件程度というふうな形になっております。  内容につきましては、乳幼児健診の受診のときのネグレクト等についての疑い、それから、体の傷についてをご心配されての通報ということが多くなっている状況でございます。 ◆さの智恵子 委員  ありがとうございます。  増え続ける虐待の防止を啓発するために、区は、平成28年度は、予算を約4倍に増やし、予算編成のあらまし36ページでございますが、取り組むとしております。  そこで、何点かお伺いいたします。  区では、児童虐待防止の普及啓発として、予防接種ナビでのメール配信CSP講座、コモンセンスピアレンティングの略で、怒鳴らないで子育てするための技法を学ぶものというものを実施をしております。CSP講座については、今年度はダイジェスト版として開催回数を増やすとしていますが、どのような内容か、お伺いいたします。 ◎子ども家庭課長 CSP講座につきましては、子育てをする場合に、親御さんが最初のお子さんとかにつきましては、怒鳴らない、怒らないということで子育てをするという方法をロールプレイで実際、体験をしながら、子どもの立場にも立ちながらということで経験していくようなものになります。  こちらについては、平成27年度、今年度につきましては1講座、大体2日間で7時間というちょっと長時間の講座になりましたので、1日で2時間コースの概略版ということで設けさせていただいたところ、結構、募集のところへ応募がございました。  来年度は、これに基づきまして回数を増やして、参加できる方の数を増やしていくということで考えております。大体160名ぐらいの参加ということを見込んでおるところでございます。 ◆さの智恵子 委員  こちら、参加されるときにお子様を預けられる託児のサービスがあると聞いておりますが、ダイジェスト版でもその託児はできるんでしょうか。 ◎子ども家庭課長 大体2時間ぐらいのコースということでやっておりますが、今も、今年も保育サービスのほうについては実施をしております。なので、来年度もそのような形で託児ができるような形というふうに考えております。 ◆さの智恵子 委員  是非、参加しやすい環境づくりもよろしくお願いいたします。  また、新規事業のきかせて子育て訪問事業というふうにございますが、こちらは孤立しがちな親宅にサポーターが訪問、傾聴等の支援を平成28年度から始めるとされております。  サポーターには、育児経験者の方が条件で、研修会を受講していただくと聞いておりますが、今後のスケジュール等についてお伺いさせていただきます。 ◎子ども家庭課長 きかせて子育て訪問事業につきましては、今年度末に、事業者のプロポーザルの委託の実施を開始いたします。6月頃には事業者のほうを選定いたしまして、9月から、こちらのほうの事業については開始する予定でございます。 ◆さの智恵子 委員  是非、本当に子育てに悩むお母様が少しでも声を聞いていただいて、本当にかわいい、子育てに専念できるように、また協力をしていただければというふうに思います。できるだけ多くの方に登録をしていただき、孤立しがちな方を支援していただきたいと思いますが、どのように周知、募集を行うか教えていただけますでしょうか。 ◎子ども家庭課長 こちらの事業についての参加につきましては、多くの方に参加していただきたいと思っておりますので、広報紙やホームページのみならず、先ほどお話がありましたメール配信、それから、ボランティア団体がこちらのほうもかなりございますので、そちらに声を掛けるなどをして広く募集のほうを行いたいというふうに考えております。 ◆さの智恵子 委員  また、養育困難家庭への支援を速やかに実施するために、育児・家事支援の自己負担の一部を、新たに助成をするとしていますが、具体的な内容について教えていただけますでしょうか。 ◎子ども家庭課長 子どもの養育に関しても、今も、平成27年度も結構、事業のほうについては行っているところはございます。ほっとほーむ事業、それから、子育て応援隊についても開催をいたしまして、事前に家庭の状況というのを、把握をするということがないと、虐待というのの防止になかなかつながらないというふうになっております。  ですから、なかなか費用がかかってしまうと、そこのことを理由にして、そちらのサービスを利用し足りないということはございますので、なるべくその敷居を下げて、利用されやすいような形をしながら、家庭の状況についてを見ていくということをしながら、こちらのサービスのほうにつなげていくというような形を進めていく内容になります。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。  また、区では、各関係機関との連携を強化し、虐待防止に向けて取り組んでおります。また、そして、今年度からは産前産後の養育支援会議を始めるとしていますが、どのような内容で実施されるかお伺いいたします。 ◎子ども家庭課長 産前産後の養育支援連絡会議につきましては、要保護児童対策地域協議会、要対協と言っておりますが、こちらのほうの実務者会議ということでの位置付けということで実施をしております。月に1回程度、衛生部とこども支援担当課が出席いたしまして、特定妊婦の方、それから、母子保健の側面、両方からも、この児童養育、虐待のところの事例があるかどうか、それが疑われるかどうかということを検討いたします。これを開催いたしまして、それぞれの家庭のほうに対して、どのような支援が一番適切かということを決めるような形を定期的に行っているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  是非、虐待防止になる取り組みをよろしくお願いいたします。  また、虐待防止の効果がございますASMAPについて、お伺いをいたします。  予算編成のあらましの39ページにございますが、このASMAPは妊娠届時から切れ目のない支援を平成28年度より始めるとしております。我が党が以前から主張をしております妊娠、出産、育児までの切れ目のない支援の実現に向けても有効な施策と考えております。  昨年度は、約6,000人の妊婦届出時にアンケートを実施し、およそ1割強の方に課題が見つかったというふうに、これ平成26年度は聞いております。また、平成27年度は、更に経済的項目を追加したところ、昨年ですかね、約3割の方に課題が見つかったと聞いております。  今年度は、アンケート内容から課題を抽出し、支援が必要と判断した場合は、各保健総合センターにつなぐ仕組みが始まり、その重要な役割を担う母子保健コーディネーターの配置を5名するとされております。経験豊かな5名の確保はできたのでしょうか。 ◎保健予防課長 担当課としましては、経験豊かな保健師の配置を人事関係のほうに要望しているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  また、必要な支援が正確に伝わるように、つなぐ仕組みづくりをされるとしておりますが、シートの名前は決まったのでしょうか。以前、我が党よりエンジェルシートという名前にしてはどうかという提案がございましたが、いかがでしょうか。 ◎保健予防課長 エンジェルシートといった良いご提案をいただいております。シートの名前に関してはまだ検討中でございまして、決まりましたら、またご報告させていただきます。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  また、抽出された課題の3割のうち、Cランク、Dランクと判定された方に、妊娠プランをご本人に作成していただき、母子保健コーディネーターと地域の保健総合センターの保健師で支援されると聞いております。どのような内容か教えていただけますでしょうか。 ◎保健予防課長 より支援の必要な方、Dランクの方に関しまして、母子保健コーディネーターが電話・訪問等で、世帯を通じて支援をしていくことを考えております。また、若干、支援程度が軽い方、Cランクに該当する方に関しましては、地域の担当保健師及び助産師が、やはり電話・訪問等で支援を行っていくことを考えております。 ◆さの智恵子 委員  また、医療機関が身体管理や育児困難、生活困窮が予想される妊婦を診察した際にも、保健総合センターに情報提供する仕組みを構築されるというふうに聞いております。情報提供は足立区内の産婦人科や小児科だけではなく、隣接する、例えば、荒川とか近くのところにもお願いすべきと思いますが、そちらのほうの情報提供は進んでいるんでしょうか。 ◎保健予防課長 区内の医療機関に関しましては、足立区医師会を通しまして、情報提供の了解を得ているところでございます。また、周辺の葛飾赤十字産院、また、東京女子医科大学東医療センター等は、個別に、これから情報提供のお願いをしていくところでございます。 ◆さの智恵子 委員  ありがとうございました。  また、昨年の一般質問で、梅田図書館のたばこのポイ捨てについて質問をさせていただきまして、こちら、ポイ捨ての禁止の看板の設置や、また、パトロールの強化等が改善されまして、たばこの本数が数百本から、多いときで数十本に減ったということで、地域の方が大変に安心して喜んでおられます。  たばこと言いますと、ちょっとこちらの会場にも愛煙家の方がいて、ちょっと怖いところもあるんですが、喫煙される方だけではなく、近くで煙を吸う受動喫煙というのも健康に悪影響を及ぼします。特に妊婦や乳幼児期の影響は大きく、母子手帳や両親学級等でも、妊婦をはじめ周りの家族にも、妊婦の周りでは吸わないよう、お子様の周りでは吸わないような啓発をされております。  少し前、公園のベンチにも灰皿が前に設置されているというような時代もございました。現在は、児童公園をはじめ、全ての足立区の公園から、この灰皿は撤去されていると聞いておりますが、間違いないでしょうか。 ◎公園管理課長 平成24年の4月から、公園も含めて全面禁煙としております。 ◆さの智恵子 委員  また、飲食店では、禁煙される方、また、たばこが苦手な方のために配慮をして分煙化が進んでおります。しかし、飲食店で働く方は、高校生や大学生のアルバイトをはじめ若い世代の方も多く、仕事ではどうしても喫煙コーナーに入らなくてはならないという現実がございます。  また、親が喫煙をされる場合は、子どもも、そちらの喫煙コーナーに座り、大量の煙を吸うということもございます。是非、区内、店内の禁煙を促進するような、そういうものを区内の飲食店に働き掛けてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 足立区では、平成20年後半から、こうした分煙化の取り組みを進めております。現在、1,000店を超える飲食店では分煙を、また、禁煙に取り組んでいただいております。今後も、まずは分煙、次は禁煙に着手していただけるよう働き掛けてまいります。 ◆さの智恵子 委員  また、一方で、喫煙される方からは、もうたばこを吸うときに、「とても肩身が狭い」、「もう少したばこを吸える場所を増やして欲しい」という要望もあります。私も西新井駅西口の、あの喫煙コーナーがあるんですが、朝、10人ぐらいが、もう本当に輪になってたばこをおいしそうに吸っているという、そういう状況、光景もよく目にいたします。高額納税者の方でもありますし、もちろん喫煙者の権利を守ることも大事と考えますので、また、そういう場所がないと歩きたばこをするという、そういうこともありますので喫煙コーナーの確保も必要だと思います。  各駅をはじめに、区内には喫煙コーナーと言われる場所は幾つあるのでしょうか。 ◎地域調整課長 喫煙所は、禁煙特定区域ということで基本、駅の周辺に設置してございます。北千住が3カ所、綾瀬が2カ所、それから、西新井が2カ所、五反野、梅島が1カ所、竹の塚2カ所ということでございます。 ◆さの智恵子 委員  吸わないことにも最大限、配慮しながら、マナーを守って喫煙できる環境整備をよろしくお願いいたします。  また、続きまして、現在、区のA-メールの配信では、いろいろなジャンルの情報が配信をされております。その中の一つ、健康情報では、先日、こころとからだのフェスティバルのイベントをはじめ健康に役立つ情報が配信をされております。現在、登録数は1,300人強で、月に2回から4回の配信と聞いております。また、登録を啓発するチラシも作成してくださっていると聞いて、大変うれしく思っております。  区民の皆様の健康を守るために、今後どのような内容を考えていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 今後の配信していく健康情報ですけれども、まず3月は自殺対策強化月間です。東京都が下旬に、24時間の自殺相談ダイヤルなどを設けておりますので、そうしたご案内ですとか、4月には舎人で千本桜まつりがございます。そこでは、衛生部では体組成の測定ですとか、医師会による簡易血糖値測定がありますので、そうした、携帯やスマホを持っている方にとって、この情報を送ることで、すぐ行動につながるような、こうした配信を今後も続けてまいります。 ◆さの智恵子 委員  また、3月の女性の健康週間では、東京都が思春期から更年期までの女性の体と心の相談窓口「女性のための健康ホットライン」の紹介がされておりました。女性が気軽に体と心のことについて相談できる女性健康センターの設置を公明党は長年、要望をしております。是非、基金の創設が決まった東京女子医科大学東医療センター内に設置を要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎衛生部長 今後、診療科目その他の、具体の協議に入った際には、そのようなお声をきちんと伝えてまいりたいというふうに思っております。
    ◆さの智恵子 委員  わかりました。  そしてまた、今回うれしいことに、妊婦健診の際の多胎児のその健診を増やして欲しいということで、昨年6月に一般質問をさせていただきまして、それが拡充されるというふうに聞いておりますが、どのような内容か教えていただけますでしょうか。 ◎保健予防課長 さの委員ご要望の多胎児に対するその支援に関しまして、区内の医療機関のほうに確認をさせていただきました。そうしたところ、やはり多胎妊娠の妊婦の方は、妊娠初期から2週間に一遍の健診が必要ということで、健診回数が増えるといったことを踏まえまして、実態に合わせて計15回までの支援ができるように、つまり1回分の追加の妊婦健診の費用助成を区のほうとしては行いたいというふうに考えているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  拡充、大変にありがとうございます。  続いて、地域包括支援センターについてお伺いいたします。  今回、一般質問と、また、こちらの予算特別委員会で質問させていただくに当たり、1月に地域包括支援センター本木関原、また、先週には基幹地域包括支援センターに伺い、お話を聞いてまいりました。  担当する高齢者の増加に伴い、業務量も大変多く、困難事例も増えていることを、また、職員の方のご苦労も大変に多いと実感いたしました。  先日の一般質問の答弁の中で、後方支援の強化をしていくとございましたが、具体的な支援についてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎高齢サービス課長 地域包括支援センターにおきましては、今、さの委員のご発言にもございましたように、非常に困難な事例が最近、増えてきております。  平成28年度組織改正を予定しておりまして、高齢サービス課は高齢福祉課として、そこに高齢援護係を持ってくるという形で、高齢分野における一元化を図っていくというようなことで考えております。地域包括支援センターからの相談に速やかに対応できるような体制をとってくというのが1点目でございます。  あとは、地域包括支援センターのマニュアルをわかりやすいようなものにして、それをチェックできるような評価ということも平成27年度から着手しておりますので、そういったところで地域包括支援の連携と、仕事の中身のわかりやすさを少しずつ進めていきたいと思っております。 ◆さの智恵子 委員  また、当区の地域包括支援センターでは、7,000人以上の高齢者を担当しているセンターは11カ所あります。そして、地域包括支援センターさのでは、1万1,000人を超えているという状況があります。せめて、この、地域包括支援センターさのだけでも環境整備を早期に行うべきと思いますが、いかがでしょうか。 ◎高齢サービス課長 地域包括支援センターさのが1万人を超えてしまっているというところは、私どもも非常に重く受け止めております。  先ほども申し上げましたけれども、この制度ができてから随分、状況が変わってきております。地域包括支援センターの分割をするのではなく、中身をしっかりとしたものにしていくということが重要だとも思っておりますし、また、区民の皆様に地域包括支援センターの役割ですとか、場所ですとか、そういったものをしっかりしたアピールしていくことも重要だと思っております。  なるべく早く地域包括支援センターのそういった在り方についての検討深めて、しっかりした体制を整えていきたいと思っております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。ありがとうございました。質問を終わらせていただきます。 ○せぬま剛 委員長  次に、共産党から総括質疑があります。  山中委員。 ◆山中ちえ子 委員  おはようございます。  子どもが健やかな育ちができる、これは全ての親の喜び、幸せで、願いです。親御さんが絶望で泣いたりするようなことがない足立区にしていける、そういった決意を申し上げまして、質問をさせていただきます。日本共産党、山中ちえ子です。  はじめに、区立花畑保育園について質問します。  花畑保育園の移設による民営化、これは多くのお母さんやお父さん方の、「今のまま残して欲しい」、この願いにも関わらず、東の端へ移転し、民営化となりました。4月から新しい保育所が開園されます。今までの保育所を残す願いがかなわないのであれば、せめて子どもの送迎時に、安心・安全にという願い、かなえて欲しい、こういった保護者からのたくさんの声で自治体の方々とも強力に交渉していただき、努めてくださりました。これが実って、駐車場スペースもできることとなりました。保護者の方々は大変喜んでいます。  ただ、時間規制のある道路ですので、そのままでは車の通行ができない時間帯もあります。周辺の住民の方々や子どもたち、保護者の方々、子どもたち、園児の方々の双方の安心・安全、これが図れるように努めるべきだと思いますが、どうでしょうか。 ◎子ども家庭課長 担当の課長が、本日出席しておりません。私からお答えさせていただきます。  花畑保育園の民営化に伴いまして、現在の位置から東側のところの新たな土地のところに、URの土地のところに建てているところでございます。  こちらについては、駐車場のところの出入りがスクールゾーンになっておりまして、なかなか、そこのところの時間帯のところでも規制があるところはございます。警察への届出等についても、やむを得ないご家庭の状況のお方については、ご案内をしまして、届出をしていただいて、車の送迎とかについても認められるような形ということのご案内をしていくことと、それから、今も行っているところですけれども、周辺の保育士がそちらのところの学校の近くのところとかも立って、お子さんたちの送迎のときの差障りがないような形ということも含めてケアをしていくような形ということで、今、進めているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  移設・民営化となった当時から、親御さんからはエステートの前の地域、バス通りでもあり、住民の方、園児、親御さんたちの不安の声も多かった部分ですので、是非、真剣に検討して、日々、見守っていただきたいと思います。  次に、竹ノ塚駅東口の駅前広場についてご質問します。  都市計画決定がされていますが、どのような内容でしょうか。 ◎竹の塚整備推進課長 現在、こちらの東口の駅前広場でございますけれども、現在の広さが約5,100㎡、こちらのほう、拡張し、7,090㎡に拡張する計画でございます。 ◆山中ちえ子 委員  駅前広場を見直すということですが、住民の方、お店の方から不安の声も上がっています。対象となる3号棟のお店とURとの契約は、これまで4年ごとだったのに、今度から1年ごとと短縮されたと聞いています。お店の店主の方々からは、UR側、区側からも説明がほとんどない。契約だけが短くなっていることで、営業に展望が持てないと、いろんな設備投資なども、どうしたらいいかなど、不安を招いています。区は、このような状況、どうでしょう、把握しているんでしょうか。 ◎竹の塚整備推進課長 私どものほうでは把握はしておりません。 ◆山中ちえ子 委員  高架化に伴う都市計画決定で起きていることだと思います。区としても情報提供にしっかり努めて、そして、急がないで、住民の方々に寄り添って不安の解消を図るべきだと思います。どうでしょうか。 ◎竹の塚整備推進課長 こちらの東口の駅前広場は、今、駅前広場に収容できてない都バス、また客待ちのタクシーが非常に車道をふさいでおります。こちら解消するための目的として整備するものでございますが、今後、実際に事業に入る際には、URとも協力しながら丁寧な対応に心掛けていきたいと思っております。 ◆山中ちえ子 委員  是非、住民の方々に寄り添って、これを第一にして進めていただけたらと思います。  次に、貧困対策の件で質問いたします。  子どもの貧困対策に関してですが、中学校への進学時、制服代が7万円など高額なお金がかかります。公立でも保護者の負担が重いことに驚きの声が聞かれます。就学援助制度には入学準備金がありますが、7月、8月といった時期に支給されるという自治体がほとんどです。間に合わない、困ってしまうという声があって、これを入学前の3月に支給する取り組みも、23区の他の自治体では進んでいます。  板橋では、ある方が「3月に準備金が支給されるようになり、助かった」と話しています。区内でも、今年の入学に当たって「お金が足りない。困っている」という声が寄せられています。足立区でも入る準備金、入学時の準備金は3月に支給できるようにする必要があるのではないでしょうか。どうでしょうか。 ◎学務課長 現在、就学援助制度につきましては、年度当初に、全員に申請書を配って、その後、提出してもらって、課税情報から所得額を把握し、6月中に認定、そして7月に支給という形でやっています。そういう形で所得の把握に時間かかっているので、年度当初の支給は困難です。  ただ、福祉部のほうで、今年度から、そういう年度当初に制服代等、用意できない方に対して、応急小口資金っていうことで15万円までの貸付けの制度をつくっていますので、そちらのほうの利用を今、進めているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  そういった福祉部の取り組み、もう本当にすばらしいと思っているのですけれども、対象や金額、保証人などの必要の有無など、どういったものでしょうか。 ◎福祉管理課長 応急小口資金、原則的には、税の滞納はしていないとか、それから、連帯保証人を必要というのが原則的でございますけれども、今年度から、お子さん方の就学に当たってというところの部分については要件を緩和させていただきました。連帯保証人につきましては、例えば、就学援助程度の収入ということであれば、そこのところの中で連帯保証人については要件を緩和させていただいたところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  今、どのぐらいの申請がありますか。 ◎福祉管理課長 今、貸付けに向けて協議しているのは25件程度でございます。 ◆山中ちえ子 委員  給付ではないということですが、入学時の準備にかかるお金が賄えるような金額ですし、本当に助かると思います。  また、夏に就学援助が、準備金が入ったら返していけるという面ではいいなと考えています。  周知なんかの方法はどんな感じで行っているんでしょうか。 ◎福祉管理課長 昨年の11月に、小学校、中学校、それから、幼稚園、保育園等を通じまして、対象となるお子さん方の、お持ちの家庭のほうにチラシを配付させていただきました。 ◆山中ちえ子 委員  是非そういった努力の取り組みを広げていただきたいなと思っているんですが、先ほど申し上げた相談のあった中学生のお子さんを持つ親御さんは、困っている状況だということで、校長先生に相談したそうですが、校長先生はこの事業知らなかったということでした。このような困っている人に寄り添った良い取り組みは更に広く知らせていけるように求めて、次の質問に移ります。  明日で、東日本大震災から5年目となります。昨日は関西電力高浜原発の運転差止めを命じる仮処分も下されました。福島原発はいまだに数百万Bqという放射能を放出しています。まだ終わらない原発事故による、足立区を含む将来にわたる問題を打開していく役割を担う責任として、放射能汚染対策と環境問題について質問します。  放射能の汚染でふるさとを奪われ、家族が離散し、苦難を強いられた人たちは3万人にも上ります。この事故をきっかけに、個人の尊厳を何よりも優先する、そういった政治にかじを切るべきだと、こういった世論も大きく盛り上がりました。原発なくして、自然エネルギー望む声は7割にも及んでいます。原発利益に群がる政治と大企業など、原発利益共同体の癒着を優先し、国民の命は優先してきませんでした。巧みな安全神話でごまかし、国民を欺いてきたわけです。  1986年のチェルノブイリ事故の教訓、これも何も生かされてませんでした。原発利益優先の安全神話があったから、国はもし原発事故が起きた場合、どう防護したらいいかなどと、国民に多く、理解を説明して来れなかったんです。この罪は重大です。チェルノブイリ事故の教訓があれば、事故後、すぐヨウ素剤も飲めて、難しい病気にもならなくて済んだはずです。  お聞きしますが、ヨウ素剤を飲んだ福島の中の一つの町、三春町の方々は甲状腺がんを免れ、検査では対象者がほとんど出なかったということでした。このことはご存じでしょうか。 ◎保健予防課長 聞き及んでおります。 ◆山中ちえ子 委員  チェルノブイリ事故後、ICRP、国際放射線防護委員会や、IAEAなど、国際的な機関でも、このチェルノブイリの甲状腺がんの多発と放射能の因果関係は認めています。しかし、日本の政府は今、福島などの甲状腺がんの多発の状況があっても、この因果関係を認めていません。事故から5年がたった今も、国は再び安全神話をつくろうとし、賠償打切り、住まいの補償も打切ろうとしています。  お聞きしますが、これは国の話であって、足立区は大丈夫だと胸を張って区民に言えますか、どうですか。 ◎衛生部長 区内の汚染状況から考えれば、福島と同様の状況にはならないというふうに考えております。 ◆山中ちえ子 委員  これを見て欲しいんですが。       [資料を提示]  事故後、雲がこう流れてきます。ここが福島第一原子力発電所なんですが、東京都はここです。ちょうどこのプルームがこちらにかぶさってきているという図は皆さんもご存じだと思います。どうでしょうか、このことに関して。 ◎衛生部長 すみません、パネルがちょっと若干、見にくいのでありますが、そのパネルは拝見したことあります。 ◆山中ちえ子 委員  確実に影響があったというわけですね。実際に今も足立区内で幾つも高濃度の汚染値が観測されています。区民の皆さんが協力してくれて、計ってくれて、そして報告してくれています。そうですよね。 ◎衛生部長 時折、そういったお話については承っております。 ◆山中ちえ子 委員  5年が経過した今、福島では甲状腺がんが急増しています。これはチェルノブイリの事故後、14歳以下の子どもたちの甲状腺がんの発生率、こう発生するその経過がわかるようなグラフであります。4年、5年たった現在、国立がんセンターがやっている全国データの甲状腺がん発生率、これに比べて2011年から13年の結果では19.8%から50.3倍、そして2014年から15年までの結果では4.5倍から36.4倍に増えていることもわかりました。どうでしょうか。 ◎保健予防課長 国立がんセンターのデータに関しましては、スクリーニングを行っていないデータであるといったような指摘もございます。つまり、その何倍といった倍率自体、果たして意味のある数値かといった議論も今されているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  承知しております。スクリーニングの理由ですが、これは2回目の検査結果が出て、そこでもまたそういった報告があるということで、そういった理由は、あたらないのではないかという学会での論文も報告されています。  でも、細胞の放射線感受性にはルールがあります。区内の子どもを持つ親御さんから不安の声が寄せられていますので、お聞きしたいと思います。妊産婦や幼児、成長期の子どもたちがその影響を受けやすくて、病気に将来なりやすい、こういった確率が高いのは何ででしょうか。  細胞の放射線感受性、こういったルールの中で、その一つとして未分化なほど感受性が強いとされています。細胞でも、白血球が好中球や好酸球になる手前のもとの状態、これを未分化な状態と言いますが、ここに入り込んでいくという性質があるからです。  子どもは人間の完成過程である未完成な、未分化な状態と言えます。成長の真っただ中でいるので、細胞分裂も盛んです。その細胞分裂のところに入り込んでいく、これが放射線です。このように放射能の感受性が高い状態にあり、放射能の影響を受けやすいということは証明されています。  このような基本がわかっていれば、子どもたちを守れるはずです。愛する人を守ることもできます。足立区として区民を守るため、何らかの手立てができるんです。わかっていること、理解していること、これが何かの対策につながっていくことです。  我孫子市では、希望する事故当時18歳以下の子どもたちを対象に、甲状腺エコーなどの放射線の検査の費用の助成を始めています。どうでしょうか、足立では、このようなこと、取り組みはどのようなお考えでしょうか。 ◎保健予防課長 平成26年12月に、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理の在り方に関する専門家会議より、中間の取りまとめが出ております。  その中で、対策型検診として、甲状腺がん検診を実施することについては科学的根拠が乏しいこと、また、第2に、福島近隣県については、今後の県民健康調査、甲状腺検査の状況を踏まえて、必要に応じ、検討を行っても遅くはないといったことが述べられております。  区としましては、こういった提言を踏まえまして、今現在、対策等、行う必要はないのではないかというふうに考えている次第でございます。 ◆山中ちえ子 委員  時期尚早だという言葉の中には、こういうことが含まれているのでしょうか。ここになったらやればいいということなんですかね。 ◎衛生部長 区民の皆様の中には、山中委員がおっしゃるようなご不安、ご心配を抱かれている方が少なからずおられるということについては重々わかっております。しかしながら、客観的な事実として、我々の足立区の地域の中で、そういった検診、検査をする必要性があるかということについて、極めて客観的に、かつ科学的に判断したときに、ただいま保健予防課長が答弁申し上げましたような内容でございまして、今の現在では検診をやる必要性については、我々は考えていない、こういう状況であります。 ◆山中ちえ子 委員  わかりました。  そういった考えを導き出すのも科学的な根拠というか、性質が区民に広く知られているか、理解されているか、先ほど私、申しましたが、それが鍵になるということを申し上げまして、私はこの国の安全神話の、再び来るこの災害、これとともに、子どもたちの命を置き去りにするか、それとも、とことん命を守る、そういった自治体になるかの岐路だと思っています。それが今、問われていると申し上げまして、次の質問にまいります。  環境についてです。環境についてと言いましても、やはり自然災害などを引起す、そういった可能性を最小限にしていくといったところで、今回、一般質問の中でも述べさせていただいています。  足立区が地球に一番やさしい人のまちを目指す、区の目標にふさわしい、実現に向け、発展できるよう、私も精一杯、応援していきたいと思っています。ですので、環境保全、地球環境保護の視点から質問させていただきます。  板橋区のエコポリスセンターの例を紹介いたします。  環境について知って、考える、行動していく、こういった取り組み、講座とともにやられているんですね。夏休みには36回、ほとんどの日、1日2回ずつ行っています。例えば、12月にも同様にやっているんですが、例えば、エコな生活を送るための合言葉、3Rとして、様々な3R、この活動、情報を発信して、これがもしかしたら、地球にやさしい生活が遅れるヒントが見つかるかも、などというようなことでやっています。何となく、何のことだろうと言ってわくわくするような感じではないでしょうか。  日本は森林が68.5%、そういった状況で、このほとんどが人の手入れを必要としている。だけれども、まだ行き届いていない森林だということ、こういったことを説明していたり、子どもから大人まで全ての人に森の恵みを体で感じて欲しい。森の現状から、私たちに何ができるか、考えていただく企画の内容になっています。教育的要素も多くあります。楽しみながら、体を使って、わくわくと勉強して、自然を学ぶと。そして、地球環境保護の勉強もできるということですが、このエコポリスセンターの取り組みなんかはご存じでしょうか。 ◎環境政策課長 エコポリスセンターの話は聞いておりません。内容的な部分で、細かくはまだ調べておりませんが、知って行動していただくというのは非常に重要なことでございますので、我々もそういった考えで取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 ◆山中ちえ子 委員  再生館なんかで、努力の取り組みも行っているようですが、また、こういった発展も目指しながら頑張っていただきたいなと思います。  そして、中央区は、他の自治体とタイアップして中央区の森というものをやっています。実際に森を歩くような取り組みと同時に冊子が三つあって、森の基地をつくろうとか、森を歩こう、森を知ろうなど、森と遊ぼう、森と仲良くなど、三つの種類の冊子があります。こういった内容は森林の効果を学ぶ、そして、それを知り、活用することで環境保護にもなるんだというような内容です。  例えば、フィトンチッドってご存じでしょうか。森林の効果は人にとって、本当に気持ちがさわやかになって、元気が出てくるという、その効果です。植物と殺菌効果の働きが掛け合わされるとこういう効果が人間にあるそうです。  あとは、小さな森を育ててみようとか、森の中で住みたい家を、木のぬくもりのある積み木でつくってみたりとか、本当に楽しく、子どもの想像力、自然を学ぶ環境保全の勉強にもなるような取り組み、中央区では行っています。  足立区も他の関連自治体と連携して地球保全や体験学習などに取り組むとしているので、こういったものを参考にしながら発展させていくといった意味で、どのようにお考えでしょうか。 ◎環境政策課長 足立区でできない、そういった自然に触れるというようなことは、子どもにとって非常にその後の部分で有意義な部分だと思っています。私どもも、今年度、昨年から、鹿沼での米づくりの体験ですとか植林、また、魚沼等々についても非常に森林等、多い部分ございますので、今後、そういった部分の取り組みについては発展させていきたいというふうに考えてございます。 ◆山中ちえ子 委員  大変、本当、温暖化防止なんかの意味でも本当に必要であり、こういった気持ちで取り組んでいくといったことが本当に大切なんだなと思います。  例えば、また幾つか提案しますが、江東区では、温暖化対策課というところがあって、間伐材を使った折り紙に取り組んでいます。これは木でできているから、少し湿らせると折りやすくなるというものだそうです。「間伐のお話し」という冊子も普及させているということです。間伐も、私もちょっと勘違いしていたんですが、木は切ったら自然の保護にいけないんじゃないかというような誤解もありました。しかし、手付かずのそういった森や林などの間を切っていく、間にある木を切っていって、そして豊かな自然を育てて、それが根に張っていって、それが自然災害を予防していくなど、そういった手付かずの森林をそのままにしない取り組み、これが間伐材の普及だということも学べたんですけれども、こういった子どもにもわかるような、何か色塗りができそうな、凄くかわいらしいものもあります。こういったものも普及していくということも、子どもたちにも楽しく勉強になって、本当、目からうろこの学びですが、こういったものも使ってはどうかなと思いますが、足立区ではどうでしょうか。 ◎環境政策課長 間伐材につきましては、今、山中委員、発言のとおり、防災面等々でも非常に役立つ部分だというふうに考えてございます。昨年、鹿沼の間伐材で、足立の子どもたちが何かできる、そういったキットをつくってと考えたことはあるのですが、それを加工するのに非常に手間がかかってというようなことがあって、いったん断念はしましたが、次回の地球環境フェアで、区内の間伐というか剪定をした木等々を使って、何かそれで工作みたいなことができるようなワークショップをちょっとやりたいというふうに考えてございます。間伐材については、そういった部分で、我々も子どもたちのそういった環境学習の中で取り入れていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  本当に、こういった問題、提案などをいろいろな意味で検討しながら、私も頑張っていきたいなと思っています。  様々な企業がやはりこういった間伐材を利用した製品で高く評価されている。その扱う団体にも、自然との共生や社会貢献という価値が評価されて、二度うれしい取り組みとなっているみたいです。子どもへの温暖化防止、地球環境保全の取り組み、子どもがわくわくするような取り組みを足立区でもしっかり進めていけたらなという思いでいっぱいです。これで質問を終わらせていただきます。 ○せぬま剛 委員長  ご苦労様でした。  次に、自民党から総括質疑があります。  鴨下委員。 ◆鴨下稔 委員  皆さん、こんにちは。自民党から、私と工藤委員と2人、お昼までの時間をいただきまして、質問申し上げたいと思います。よろしくお願いを申し上げます。  まず、自分で今週、先週感じていたことをちょっと申し上げますと、我々、各委員が各会派の要望とか個人的な考えをいろいろ述べて、行政側に「あれをやらないのか」「これをやらないのか」「どうしてだ」というようなことをいろいろ行政側にお願いを申し上げているわけなのですが、その辺の原点は歳入というものが行政側、役所に税金という形で入ってこなければ、幾ら、やはり、空手形を出すというわけにいきませんので、やはり納税というのは国民としての三大義務の一つである税金を多くの方々に納めていただくということが、何をおいてもやはり重要であり、やらねばならないというようなことは避けて通れない、私はそう思っているわけなのですけれども、そういう面において残念ながら、足立区、ここ3年間、不納欠損ということで、30億円からのお金を毎年毎年、全て白紙、ゼロにしてしまうというようなことが行われているのが実態でもあります。
     34億円、32億円とか、去年は28億円というようなことであったかと思うのですけれども、これは自分でもそういうお金を触ったこともなければ見たこともないという額が泡となって消えていくということは非常に残念であると同時に、そのお金があれば、各議員から、また会派から出てきている要望等々は簡単にクリアできることもあるのではないかなと思っているわけなのですけれども、そういう意味において、昨年、平成26年から、国税OBの方も来ていただいて、より一層、納税率をアップしようと。  さらには、この平成28年度からは、10名の都税、国税の方々にお力添えいただいて、OBの方にお力添えいただいて、新年度、平成28年は4億円というお金の収納率アップを目指そうというようなことでもあるわけでありますけれども、今現在、そういうようなことをここで初めてやるようなことでもあったのですが、従来は、そういうようなことに対する考え方というものは、急に何十億円というお金が不納欠損になってきたわけではないわけだと思うんですけれども、何ゆえに、従来はやってきていなかったのか。  また、と同時に、これはいろいろな中身の問題もあるかと思うのですけれども、私は役所の人事というような取り組み方にもやはり問題があったのではないかなという気がしてならないわけですけれども、その辺、まずちょっとお伺いしたいと思っております。 ◎区民部長 私どもも取り組みとしては一生懸命やってきたわけでございますけれども、やはり職員のローテーションなどもございまして、ノウハウというものの伝承が途切れてしまっていたり、一方では若干マンパワーのというところもございまして、本当に申しわけございませんが、多額の不納欠損を続けてきたと、そんなような状況でございました。 ◎総務部長 人事ということでございますけれども、今回、昨年度から、複線型人事制度ということで、こういった専門分野については、そういった職員を育てていくということで、今お話のあったようなノウハウ、技術、知識、こういったものを伝承していくように努めているところでございます。 ◎区長 例えば、ビューティフル・ウィンドウズ運動を展開するに当たって、警視庁のほうから、課長級の職員を派遣していただくようになりました。それまでは係長級の職員の派遣はございましたけれども、実際に部下を持って、こうした議会答弁にもあるような、責任ある立場での導入が、警視庁、消防庁と続いてきている中で、一定程度の成果が上がってきた。  そしてまた、例えば、シティプロモーションについては、経験のある外部の職員を登用するというようなことで、一つ一つ成果が出てきたというか、私、就任以前の考え方は存じ上げませんけれども、そうした世の中の流れ、専門的な技術を持った人をきちっと入れ込んで成果を上げていくんだという一つの流れが、ここのところ足立区の中に出てきたのかなというふうには一つ考えております。 ◆鴨下稔 委員  今、区長おっしゃられた、別に納税だけではなくして、各分野、警察と消防、またシティプロモーション等々、社会的評価というものは高くなってきているということも、我々にもよく承知していますし、区民の方々も、多くの方々がそれをお認めいただいているわけでもあるわけですが、今回、今年10名ということで採用される予定の方々、これは任期は何年というような任期なのか、それとも健康である限り、ある程度、行政側が見て、まず大丈夫だなと思うぐらいまでお願いするような、そういうような考え方なのか、その辺どうでしょうか。 ◎区民部長 基本的には、任期としては1年。そうは言っても5年程度はやっていただけないかなと、そのような考えでございます。 ◆鴨下稔 委員  60歳で定年として、皆さんもそうですけれども、65歳までは再任用ということで、お願いできるような、そういう一つの形であれば、国税、都税等々も同じように、5年間ぐらいはいていただいて、区の職員の方々にノウハウ等々を伝授していただくようなことをしていただければなと思っているわけなのですが、先ほど申し上げた役所の中の人事ということは、毎年毎年、皆さんも同様なのですが、いつの時期かわかりません、夏時分ぐらいから出せることは出してくださいということで、希望人事を出してくださいということで、自分のところが今、あんまり自分の得意分野じゃないと、そういうところに行きたい、得意分野に行きたい、また今まで培ったキャリアを生かしたいところに行かせてもらいたい等々のリクエストを出して、そのとおり、大体の方が行ってらっしゃるのが実態なのかなと思うわけなのですが、特に、こういう課税をするようなところよりも、お金を納める、お金を納めるということは、時と場合によっては納められる方もいらっしゃれば、会社等々が、また社会の景気に鑑みて、なかなかやはり一遍には納められない、分納とか、いろいろな方法で、今はちょっと勘弁していただきたいというような企業もたくさん、特に足立辺りは、そういう街でもございますから、多いわけなのですが、特に夜討ち朝駆けなんていうようなこともよく出ますけれども、納税されていない、また5年間逃げれば納めないで済む、2年間逃げれば納めなければ済むとか、そういうような時効制度というのがありますから、時と場合によっては、そういうことをよく熟知している人は、そういうものをよく巧みに使って、そこにいながらも、もう2年たったから、5年たったからということで、何もできないで、もう、というようなこともあるわけなんです。  そういうところに、区の職員の方々は、時と場合によっては休みの日だったらいるだろうという前提で行ったりしては、時と場合によっては罵声を浴びせられてしまってというようなこともあれば、それはイコール毎日毎日の仕事の中では余りしたくないような仕事を担当するということから見れば、納税課、そういうところに行きたくないよ、というようなこともあったりして、今までは、どちらかと言うと、そういうところのテクニックと申しましょうか、専門職における方々の指導もなければ、また行って、どっちみち、水を掛けられないにしても、嫌な思いをしなくてはいけないのだから、あまりそういうことも、口には出さなくても頭の中で考えてしまう、という方もいらっしゃるのではないのかなというのが自分の推測でもあるわけなのですが、そういう場合、いずれにしても、今回10名の方々が春から、5年なら5年、もう少しできるよというような方も出てくるのかもわかりませんけれども、そういう方々に対して、毎月毎月、払う報酬というものが、給与ございますね。それ以外に、僕は特任手当みたいな、業務を遂行していただくようなことであるならば特区を取って、そういうものをつくって出すようなことをやっても、仮に1人2万円、3万円払って、10名の方々だったらば、そう大きくない額で済むわけですから、それよりもそれ以上に入ってこないことがあるならば、仮に1人3万円で360万円ということですから、その360万円払ったって、入ってくるお金のことを考えれば、もっともっと億からのお金が入ってくれば、これはやはり大きな、得するというか、そういう考え方もできるかと思うのですが、その辺の考え方、突然の話ですから考えていなかったということかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎区民部長 突然の話でございますので、私どもなかなか即答は難しいのでございますが、特区を含めて制度設計するということは不可能ではないとは思います。ただ、他と、人事制度の絡みもございますので、その辺もにらみながら考えさせていただければというふうに思います。 ◎総務部長 すみません。今、特勤手当みたいなお話なのかなと思いますけれども、今、全体の傾向といたしましては、やはり特勤手当というものは縮小して、ある程度、限られたものというふうになっておりますので、今後、納税の関係については、所管とも協議をしながら考えてはいきたいとは思いますけれども、現状ではそういう状況になってございます。 ◆鴨下稔 委員  時代の流れの逆と、また役所の考え方と逆の方向、今、一生懸命言っているような状態で、あのばかは何を言っているんだというような考えで、皆さん見ているのかなと思うのですけれども、やはりそういうものがあれば、より一層、仕事に対して積極的にやっていこうというような、また、他の方々よりも、我々がそういう優遇を受けていただいているということから見れば、個々の方々のやる気度というものはやはり変わってくるんじゃないのかな。よりノルマが課せられても、それに近いものをやらなくちゃいけないというような、必然的に、それはやはり常識的には求めていくことによって、彼らはそれに返してくれるものがあるのじゃないかなと思っていますので、できれば、幾らを出せばとかいうことではなくして、その姿勢というものは行政側でもやはり真摯に受け取って検討していただきたいなと思っております。  それともう一つ、この納税に対して、余りにも、行政からの区の広報というのの中においても、そんなに大きく取扱って、税金というものに対するものは記事として上げてないというような気がするわけなんですね。  したがって、やはり収納期、今月一杯が第一期の納入な月ですよとか、そういうものを事前に、やはり忘れているということはないと思うのですけれども、そういうことも、忘れていましたということを言わせないためにも、言ってもらいたくはないので、ちゃんと出してますよというような形で、税金特集みたいなことをたまに打って、皆さんの税金が我々区民の道路、また各議員がみんな言っているようなことを要望、リクエストに応えるためにも、その根幹なるものは皆さんからお預かりした区民税なんだよ、ということを知らしめていただくことはしていただきたいなと思っていますけれども、いかがでしょうか。 ◎区民部長 私ども、PRについては、広報など、都度通してやってきたつもりでございますけれども、鴨下委員おっしゃるように、確かに区民の方に使われ方を含めて、まだまだ十分ご理解いただいてない、そういったことが納税意識の向上につながっていないという点は、無くはない、というふうに考えてございますので、鴨下委員おっしゃっているような広報、考えてまいりたいと思います。 ◆鴨下稔 委員  一つよろしくお願いいただきたいと思います。  それと、これもやはりおかしいなと思うのがございます。これは全然、款が違うようなことでもあるのですが、生きがい奨励金なんです。これ23区でお金を出しているのは足立区だけなんですよ。それを毎月毎月、今70歳以上3,000円ということでもあるんですが、毎月出しているならば、貰う方にしてもそれなりの価値観があるかなと思いますけれども、年1回に3,000円、仮にご夫妻が元気でいたところで6,000円、その6,000円で、では、どの程度の今の生活の中で、孫に何か買ってあげる程度のものはできるのかなと思いますけれども、個々の方々の毎月の生活の中で、そんな大きいウエイトを占めるだけのものじゃない、6,000円を、又は3,000円を12で割っても、大した額にならないわけですから、私はそういうようなものを納める、個々の方々に差し上げるというのは、もう、やはり時代の流れから沿えば、もうそういう考え方は、もうちょっとご遠慮いただくようなことをしなくてはいけない。  また、そのお金があるならば、そういうお金を、我々も同様なのですが、これからどんどんどんどん、1年たてば1年たつほど足腰、それから、考え方もなかなか、うまくできないというようなことになった場合、施設、老人ホームとか、そういうところのほうが、やはり三十数年たっているようなのはたくさんあります。そういうところにどんどんどんどん、毎年毎年、老朽化すれば、そういうところに助成金で、区で出しているお金も、多額な費用を出していますから、そういうところに、修理等々における元金になるような、そういうところの費用に、そういった多くの、今の方々が、これからまた入ってくる人たちに対して、いつでも、入っても、快適な環境なところに、「え、こんな汚いとこに入んのかよ」というとこじゃないような感じにするためにも、そういうようなお金の使い方も考えていくべきじゃないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎地域のちから推進部長 そういうご意見もございますし、また、今3,000円でも、それを楽しみにしていらっしゃる方がいらっしゃることも、これもまた事実でございます。  私ども、必要な高齢者施策があれば、それに替えていく財源にすることもあり得るという認識ございまして、事実、高齢者の肺炎球菌ワクチンは、これを財源にしてやらせていただいたということもございますので、将来的な検討課題というふうに私どもは考えております。 ◆鴨下稔 委員  今、まさに全部、区民が不要だよという人ばかりじゃないということは承知しております。ただ、そういうようなことであるならば、若干、何て言うんですかね、考え方をもうちょっと幅を広くして、何歳が一番良いのか、その辺はまた行政の中で十分、検討することがあってもしかるべきだなと思うんですが、節目のときの、一生一回だけは、もうちょっと、3,000円なんてそういうことでないような額を差し上げて、それは卒寿とか、そういうふうな年がいいのか、それは、これはまだやっている区も23区の中でも結構あるんですよ。ただ、毎年毎年、もう全員にというのは足立区だけ。  それと同時に、もらっている人に、何名か、よく存じ上げている、また皆さんに名前を申し上げれば、皆さんよく知っているような方にも聞いても「うん、俺もらっているよ」ということを言うわけなんですね。「何でもらってるの」と言ったら「いや、目の前に、人が寄ってきて」ということになると、「要らないけれども、出してくれるんだったらもらっとくよ」みたいな格好で、いただいちゃったというような人もいるわけですね。  ですから、そういうことから考えれば、今の結構、高齢者の方々っていうのは、結構、凄い持ってる人多いんですよね。半端じゃない、持ってる方も多いわけですから、そういうところから見た場合、逆の場合の方々もいらっしゃることは十分わかっていますけれども、ちょっと、やはり、もうちょっと、やはり自分の持ってるものは、まずもらうものを使ってから、自分のものはあんまり使わないで済むなら、みたいな考えでやっていたら、お金は幾らあっても足りないわけですから、もうちょっとその辺、行政として工夫することもあってしかるべきということを申し上げたいなと思いますが十分、検討していただきたいと思います。 ◎政策経営部長 昨年の本会議で、鴨下委員のほうから、生きがい奨励金の在り方について問題提起を受けました。私どもも、超高齢化社会がこれから進行していく中で、現在の生きがい奨励金の在り方はそのままでいいのか、どうなのか、問題提起を受けて、内部で検討を始めたところでございます。 ◆鴨下稔 委員  では、一つよろしくお願いいただきたいと思います。  次に、文化というようなことについてお伺いをしたいと思います。それは最近のことでもあるのですけれども、ある方から、私は言われるまで全然わかっていないで、西新井小学校、梅島小学校に行って見させていただいたのが、皆さんご存じの方も大勢いらっしゃると思うのですが、勝海舟が来て、そのときにということで、西新井小学校は木の2mぐらいのところに、毛筆で書いて、それから、梅島小学校のところは、校長室に飾ってある、額縁に入れてあるやつがあるんですが、これ西新井小学校も校長室に置いてあるんですね。  そういうのが、そこの学校に用あった方々は、そういうものを「これ何ですか」「いや、これ勝海舟がこちら来たときに」というようなことで、校長先生が説明していっていただけるかと思うわけですけれども、まず、そういうようなことを知っている人よりも知らない方のほうが圧倒的に多いというのは、これまたいかがなのかということを申し上げたいわけなんですが、こういうような、区立小学校の挑戦とか、中学校もあります。こういうところにも、両校のところを見ても、そんなこと一言も書いていない。どこの学校も同じようなことの、これ基本的にこういうことを書きなさいということで、これは教育指導室なのか、どこかわかりませんけれども、出た内容に沿って出していますが、学校の校長先生が紹介をするとか、それから、自分たちの学校の自慢なんていうとこもあるんならば、そういうとこに、他の学校と違って、うちはあるんだよというようなこともあるならばともかくとして、1回もそういうとこがないというようなこともあるならば、もうちょっとやっぱり気遣って、校長室なんかに置かないで、郷土博物館とか、また、もうちょっと大きいとこであるなら、貸出しが必要であるよというようなことあれば、江戸東京博物館で、勝海舟特集とか、ときたまやるということを聞いていますから、そういうとこに行って、貸出ししてあげたりしてやるということもしかるべき、あっておかしくないと思っていますが、いかがでしょうか。 ◎地域のちから推進部長 郷土博物館では、区制80周年で「大千住展」というのをやった折に、地域から物凄く、文化的に貴重なものが次々見つかるということで、今、それの展示を進めているところでございますけれども、今、ご指摘のあったような校長室にお宝が眠っているということであれば、そういうところにも、私どもお話をお聞きしまして、何らか取り組みができるかどうかというのは検討してまいりたいと、このように思っています。 ◆鴨下稔 委員  地域のちから推進部長も知らなかったわけでしょ。そうでしょう。だから、管理職で、また部長クラスの方だって、そういうことを知らない方が多分、大勢いらっしゃるんじゃないのかなという気がするんですね。  たまたまこの間、郷土博物館、あそこから、明日からというか、明後日だ、土曜日に、文化遺産調査特別展というようなことを、その下見というか内覧会やるんだよというような案内をいただいているわけなんですが、ここにもいろいろな作品が「美と知性の宝庫 足立」というような題でやるようなことでもあるんですが、今、あそこに眠っているというか保管されている絵画、浮世絵、仏像、洋画、日本画、いろいろあるかと思いますが、合計何点ぐらい。それで、日の目に見てないで、1回でも公になってないということでないかなと思うんですが、いかがですか。 ◎地域文化課長 今ある収蔵品でございますが、約126点かと記憶しております。それ以外に、購入しましたもの、浮世絵が別に1,000点余あるかと思っております。 ◆鴨下稔 委員  いずれにしましても、これはちょっと昔の話なんですけれども、衛生部長が地域文化課長でいた当時、私どもの先輩の鈴木進元議員のご紹介で、南花畑の方が、ご主人お亡くなりになってということで、日本通運の倉庫が日本橋か何かあっちのほうにあるらしんですけれども、そこから区に寄贈したいということで、平山画伯とか、大勢の、横山大観とか、そういう方々の美術品を1回、千住でやったときがあったんですが、それ以降は全くやってないような気がすると同時に、鈴木進元議員から、当時、伺ったときは、ちょっとメニューも忘れちゃったんですが「自分の聞いた話はね」ということで、鈴木進元議員から聞いたのは、そこの亡くなった方は、鈴木進元議員とも懇意にしていた方で、命日か何かのときに、年1回ぐらいは区内のそういうところでやってくれれば、身内、親戚もみんな見に行くこともできるし、そういうようなことができるんだったらば、役所のそういう窓口で保管していただけるのが一番良い、そういうことで役所に鈴木進元議員が紹介して、そのような形になったというようなことでもあったんですけれども、ただ、そのときは、そういうような話を聞いたんですけれども、それが全然、私どもも1回も見たこともないのですけれども、部長もまだ来てないから、わかってないと思うんですが、知っていますか、衛生部長。 ◎衛生部長 若干、古い話でありますので、しっかりと覚えているかと言うと疑問でありますけれども、確か平山郁夫先生、それから、東山魁夷先生、それから、相当な各界の著名な方の絵画を都合、確か5枚お譲りいただいて、鴨下委員おっしゃるように、お譲りいただく際に、弁護士の方から、できればご遺族のそういった意思があるので、適宜、適切なときに、区民の方に見ていただくようなチャンスがあれば喜ばしい、こういう話は承っておりました。  私が担当課長のときに、千住のほうで、それから、本庁舎の1階ロビーで、各1回ずつ展示をさせていただきながら、確か五反野コミュニティセンターを皮切りにして、地域のコミュニティセンターのほうに、巡回で、その絵画を携えてご覧になっていただく機会を設けた記憶があります。  その後、すみません、人事異動の際に、私のほうで、そういった引継ぎをしっかりとしなかったというところが原因だろうと思いますが、今現在はそれが途絶えているという状況でありますので、ひいては私の引継ぎミスということでご容赦いただきたいというふうに思います。 ◆鴨下稔 委員  いずれにしましても、今年、平成28年度の、来月からの執行される文化財の保護予算っていうのは130万円しかないんですよ、130万円。これで、じゃあ、何ができる。足立っていうとこは文化に対して全く興味がないような区なのかというようなことを言われても、返す言葉がないんじゃないのかなと思います。そういうことも含めれば、今こういうこと、会派からいろいろ出ていることも重要であると同時に、それと同じぐらいの重みのある文化というものは別に口開いて、ああだ、こうだと言わなければやらなかったから、どうなってということではないわけなんですけれども、そういうものにも行政の方々、少し考えの中に入れて、事に当たっていただきたい、そういうことをお願い申し上げまして、工藤委員と交代をさせていただきます。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  続いて、自民党から質疑があります。  工藤委員。 ◆工藤哲也 委員  皆さん、こんにちは。自民党の工藤でございます。お昼までの時間、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。  私のほうからは、地区防災計画について質問させていただきたいと思います。  東日本大震災から、あすで5年目となりますが、震災時においても地震、津波によって市町村の行政機能が麻痺した際には住民自身による自助、そして地域コミュニティによる共助が避難所運営などにおいて重要な役割を果たしました。また、現在でも、この震災を教訓に、各地方自治体においても大規模災害に備えた自助・共助の役割の重要性が非常に高まっております。  足立区においては、昨年より、千住柳町町会、そして、千住寿町北町会において地区防災計画の策定に向けた取り組みを実施されました。  この内容について、幾つか質問してまいりたいと思います。  まずはじめに、この地区防災計画の目的、また地区防災計画をこの千住柳町町会と千住寿町北町会において実施された経緯と、それから、理由についてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎災害対策課長 きょう、担当課長おりませんので、私のほうで回答させていただきます。  地区防災計画につきましては、やはり工藤委員お話ございましたように、自助・共助の観点から防災力を高めるということで、今、進めておるものでございます。今回、選びました地区につきましては、やはり火災危険が高いというようなところもございまして、呼び掛けをさせていただいた中で、手を挙げていただいたということで進めさせていただいているところでございます。 ◆工藤哲也 委員  おっしゃるとおりだと思います。特に千住柳町、寿町付近は東京23区内でも災害危険度が最も高い地域でございますから、地域住民の防災意識の向上という意味合いでも、この地域から計画を始めたことは大変効果のある取り組みだと感じているところでございます。  また、地区防災計画は、足立区の地域防災計画からすると、どういった位置付けになるんでしょうか。 ◎災害対策課長 地区防災計画につきましては、それぞれ地区ごとにつくっていただく計画となっておりまして、今後、3月に防災会議ございますけれども、この中で、地区防災計画の中の一部として位置付けていければというふうに考えてございます。 ◆工藤哲也 委員  足立区地域防災計画のこの下位計画というような意味合いでよろしいでしょうか。 ◎災害対策課長 下位計画ということではございませんけれども、地区ごとにつくっていただいている計画ということでございますので、これについては、地域防災計画の中の位置付けのほうに、今回していきたいというふうに考えてございます。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  この地域においては、首都直下型地震を想定した地区防災計画の策定を目的に、これまで3回のワークショップ、それから、地域でのまち歩きを開催してきたと伺っておりますが、具体的な取り組み内容と、最終的には、どういった検討結果、成果が得られたのか、この辺りについてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎災害対策課長 3回ほど、工藤委員ございましたように、ワークショップを開かさせていただきました。この中で、各それぞれ地域の被害想定ですとか、また、実際にまち歩きをしていただきまして、地域内でどんな資源があるのか、防災活用できるものはどんなものがあるのかといったものを実際にマップ等でつくらせていただいておりまして、そういったものをまとめた地区防災計画ということで策定のほうを進めておるところでございます。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  今回の結果をもとに、是非、策定後の取り組みに生かしていただきたいというふうに思います。  今回は、区の職員のみならず、専門のコンサルティング事業者も対応しているというふうに伺っております。こういった方々、どのようなサポートをされたんでしょうか。 ◎災害対策課長 今回、専門業者に入っていただきまして、実際の会議運営ですとか、資料の作成、また専門的な知識もありますので、そういった視点の中から支援のほういただいておるというところでございます。 ◆工藤哲也 委員  つまり防災アドバイザーという方になるんでしょうか。 ◎災害対策課長 アドバイザーと言いますか、コンサルティング会社ということでございますので、全般の会議の運営等、含めてやっていただいているという形でございます。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  今回は千住柳町町会、千住寿町北町会の方々との地区防災計画の策定でございましたが、町会の役員と言うと、年間のスケジュールも詰まっていて、こういったワークショップやまち歩きの参加なども負担を感じる方々もいらっしゃったんじゃないかというふうに思っております。感触のほうはいかがだったでしょうか。 ◎災害対策課長 工藤委員お話ございますように、やはりかなり町会の方にご負担をお掛けした部分ございますけれども、ただ、こういった取り組みに積極的に取り組んでいただきまして、非常に良いものができたのではないかというふうに考えてございます。 ◆工藤哲也 委員  それから、もう1点、町会と言いますと高齢者の方々の割合が多いのが特徴かと思いますけれども、進めるに当たって、区として何か配慮をしたことなどはございますでしょうか。 ◎災害対策課長 やはり高齢者の方、たくさんいらっしゃいますので、まち歩きされる際にもゆっくり説明させていただいたり、できるだけわかりやすい説明で、計画の策定するように努めさせていただきました。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  引き続き、負担感のないような対応、また、高齢者の方々へのきめ細やかな対応を是非お願いしたいというふうに思います。  それから、今回、実施したこの地区防災計画の策定については、新規の計画、新たな試みだったというふうに思いますが、区としては、率直にどのような評価をされているのか。また、地区防災計画策定後の取り組みが、これからが大変重要だというふうに考えておりますが、来年度はどういった取り組みを具体的に進めていこうと考えているのか、お聞かせいただけますでしょうか。 ◎区長 まず、区がどのように評価をしているかという点だけ、私のほうからご回答させていただきます。  実際に、私もワークショップ、参加をさせていただいて、具体的に、計画を出していただいて、初めて、この地区防災計画の重要性というのが非常に強く認識をさせていただきました。  例えば、私の住んでいる梅田という地域も危険度の高い地域ではございますけれども、実際、地震が起きて火災が発生したときに、避難所、避難場所まで、どういう経路を使って町会の人たちが逃げていくのかということも、まず、残念ながら、私の住んでいるところではコンセンサスがございません。  実際に、火事の状況をどうやって把握するのか。今回、千住でつくっていただいたところでは、町内にある5階建てのマンションに、まず役員が上って、火事の状況を把握するというように、非常にきめの細かい計画になっております。  また、高齢者の扱い、要支援者の扱いにつきましても、区全体で考え方はまとまっておりますけれども、地域、町会ごとになれば、どこに、本当に足腰の立たない寝たきりの方がいらっしゃるか、またはおうちの中のどの部屋で、そういう方が寝起きしてらっしゃるかというような、一歩踏み込んだ、非常に具体的な内容まで把握ができるわけでございますので、実際に、こうした、それぞれ地域ごとの、地区の計画を、理想ではございますけれども、区全体につくっていかないことには、実際に被害が起きたときの具体的な行動に結び付かないなというふうに思います。  その意味でも、今回、二つ作っていただいたところ、一からつくっていただいたこともございまして、ご苦労もありましたけれども、これからの展開には、この2町会を一つのモデルとして、同じような形でつくっていけば一定程度の負担感の軽減もできますので、その意味でも、この二つの、今回の防災の考え方の基本的なエッセンスを区全体に広めていくということに、私たち非常に大きな責任があるというふうに認識しております。 ◆工藤哲也 委員  区長のおっしゃるとおりで、非常に効果のある取り組みだったというふうに思います。  地域の方々も、地区防災計画策定で、防災意識も高まったと思いますし、策定後も引き続き、この地域の方々を側面からサポートする意味合いで防災対策に取り組んでいただきたいと思います。  また、今年度は、足立四丁目地区、西新井西口周辺地区、千住仲町の3地域において、密集市街地整備事業も進めているかと思いますが、今回のこの千住地域での地区防災計画との連携というものも必要かと思うんですけれども、その辺について何か取り組んでいることはございますでしょうか。 ◎都市計画課長 地区防災計画につきましては、現状のまちにおいて、自助・共助するための取り組みを定めておりますけれども、更にまちづくりを進めることで、例えば、道路等を整備することによって、より避難活動がしやすくなるというようなこともあると考えております。  このために、地区防災計画で、せっかく地元の機運が高まったというところもございますので、さらに、今度はまちづくりに対する勉強会を続けさせていただきまして、3地区で展開しております密集事業等につなげられるように、今後も継続していければというふうに考えているところでございます。 ◆工藤哲也 委員  是非、連携した上で進めていただきたいというふうに思います。  また、現在は、この計画は素案の段階かと思いますが、今回の地区防災計画策定後、区としては、この計画をどういったところで活用していく方向性なのか、方向性についてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎災害対策課長 今回、策定いただきましたものにつきましては、今回、その地区におきます地域の重要な計画となりますので、同じ答弁になりますけれども、地域防災計画の一部ということでみなさせていただきまして、そういった中で、また防災力の強化に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  また、ちなみに、来年度以降は、他の地域において地区防災計画を実施される予定はございますでしょうか。検討している地域ですとか、また既に町会・自治会などと調整、ご相談されているところがあれば教えていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。 ◎危機管理室長 現在のところ、その地域を選択中ということで、今回は千住柳町近辺でしたけれども、その周辺の地域も依然、危険度が高い地域もあると。あるいは水害のほうにも着目した計画をつくってみたいという地域もありますので、これから絞り込んでいきたいというふうに思います。 ◆工藤哲也 委員  是非、今回の事例を踏まえた上で、その他の地域での計画も検討していただきたいというふうに思っております。  今後、地区防災計画を進めるに当たっては、高層住宅、また大規模マンションなど、災害時に避難場所としても重要な機能を果たす建物を所有している不動産会社ですとか、マンションの管理組合、こういったところとの連携も必要と考えております。その辺りについて何か考えていることがあれば教えていただきたいのですけれども。 ◎災害対策課長 やはり高層建物との協定につきましては、特に水害等の垂直避難等で重要になってまいりますので、こちらについては引き続き呼び掛け等をしていきまして、協定のほう、結べればということで進めてまいりたいというふうに考えております。 ◎建築室長 新築のマンション建設に当たっては、これからつくるマンション条例とか集合住宅条例の中で、それらの規定について明記していきたいというふうに思っております。 ◆工藤哲也 委員  災害時には、マンションなどの共有部分も大きな役割を果たすんではないかというふうに思っております。是非こういった方々との連携も図りながら、この計画を進めていただきたいというふうに思います。  今回の千住柳町町会、千住寿町北町会での地区防災計画ですが、災害危険度の最も高い地域で実施できたこと、また地域住民の自助・共助による地域防災力を向上させるための取り組みという意味合いでは、高く評価をさせていただいております。  また、大変重要なのは策定後の取り組みでございます。この地域の方々を引き続きサポートしていただきまして、来年度以降も防災力を高めるための取り組みを是非、進めていただきたいというふうに思います。  続きまして、防災に関連して、予算編成のあらまし、57ページ、防災・減災事業についてお伺いいたします。  2番目に、建築安全事務に感震ブレーカー設置の助成金として、今年度は50件で400万円、また、来年度は400件で3,200万円と大幅な増額とこれなっております。この予算の内訳と、来年度の設置普及に向けた取り組みについてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎建築調整課長 今年度につきましては、補正予算で計上させていただいておりますので、50件ということで想定させていただいておりますけれども、昨年3月に策定、内閣府が閣議決定しました基本計画におきましては、密集地域におきまして、ブレーカーの普及率25%まで持っていくということが非常に大事だということで定められております。  区の特定地域の中には、旧耐震基準の木造建築物が1万4,000棟ほどございまして、これの25%ということになりますと3,500棟のところに普及させていく必要があると考えております。5年間ぐらいで集中的に取り組んでいきたいと考えておりますけれども、1年当たり700件程度になります。建て替え更新による想定というものもございますので、1年当たり400件ほど予算計上させていただきまして、普及に努めていきたいと考えております。 ◆工藤哲也 委員  今年度、50件申込みがあったということでございますが、一般世帯と特例世帯の比率はどのような状況だったんでしょうか。 ◎建築調整課長 申しわけございません。その比率につきまして、ちょっと把握……。
    ◎建築室長 特例世帯が8割ほどで申請件数は多い状況でございます。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  また、大規模災害発生時における火災による区内の死亡者は300人と想定されておりますが、この感震ブレーカーを設置することでどういった効果が見込まれると考えておりますか。また、助成対象とする特定地域や対象者を限定した理由については、どのような考えで、これ決めたのか、お聞かせいただけますでしょうか。 ◎建築調整課長 効果につきましては、内閣府の見解といたしましても、ブレーカーを普及すればするほど、出火率が低下するということでまとめられておりますので、当然ながら、通電火災には非常に効果があるというふうに認識しております。  対象者につきましては、旧耐震基準の木造建築物に住まわれている方ということで設定させていただいておりますけれども、その中でも高齢者ですとか、障がい者などを含む世帯につきましては、手厚い支援ということで助成率10割ということで設定させていただきまして、取り組んでいるところでございます。 ◆工藤哲也 委員  わかりました。  大きな効果が今後も見込まれると思いますので、是非、進めていただきたいと思います。  私、この感震ブレーカーの設置を促すパンフレットを確認させていただきましたが、対象地域、耐震基準、対象者などが細かく限定されていることや、また、申込みから設置工事、助成金の申請から請求までの工程、このフローを見ると、助成金がおりるまで大体2カ月から3カ月ぐらいかかるということで、こうなると、面倒だから、あえて設置しなくてもいいのかなというような心理が働かないかなと、ちょっと非常に心配しているところなんですけれども、こういったところで来年度400件、3,200万円という予算が付いておりますが、この設置の普及に向けて、どのような工夫、努力をされていくのか、お聞かせいただけますでしょうか。 ◎建築調整課長 今年度50件、既に申込みをいただいているところでございますけれども、手続が非常に複雑であるとか、わかりにくいというようなご意見はいただいていないところではございますけれども、今後、400件ということでございますので、問合せ等いただいたときには、丁寧な説明を行いまして、是非ご活用いただけるように、ということで周知に努めてまいりたいと考えております。 ◎建築室長 補足させていただきます。最寄りの電気工事店、それから、東京都電気工事工業組合足立地区の本部の皆様と連携しながら、普及啓発に努めていきたいと考えております。 ◆工藤哲也 委員  この感震ブレーカーの必要性に理解がないと、なかなか進まない事業かと思います。各関係機関との連携の中で広く周知を図っていただいて普及に努めていただきたいというふうに思います。  また、この感震ブレーカーの設置費用については、工事費込みで分電盤タイプで7万円から8万円、また、外付けタイプで3万円から4万円ということで、この設置に対しては一般世帯、特例世帯に対して補助金を設けておりますが、区の費用負担を考えると、私自身、少し、ちょっと高いなという気がしております。もちろん感震ブレーカーの効果はわかりますが、現在、各電機メーカーで販売している簡易コンセント型の自動遮断機が大変注目されております。これは震度5強以上の地震時に、出火の可能性のある電気ストーブ、ヒーター、アイロンなどが接続されているコンセントに自動遮断機を設置するもので、大きな揺れを感知した際には自動的に電気を遮断するものとなっております。これ、費用が約1万円前後で、電気工事もなく、高齢者でも取付けが簡単なので、国や地方自治体でも電気火災を防ぐためには、もう大変効果的だということで、かなり関心を寄せているようでございます。  この簡易コンセント型自動遮断機、是非、今後の普及などに、前向きにご検討していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎建築調整課長 現在の制度につきましては、工事を対象に助成をするということで制度設計を進めておりますので、簡易型のものにつきましては、現在のところは想定していないという状況でございます。  この背景といたしましては、分電盤型のものにつきましては、夜間でも3分程度、明るさを確保できるということで避難経路の確保ということでは非常にメリットがあるというふうに考えてございますので、ご質問の内容につきましては、今後、研究させていただきたいと考えております。 ◎建築室長 簡易型のものであっても、機械については日進月歩で進みますので、それらの動向を踏まえながら研究課題とさせていただきたいと思います。 ◆工藤哲也 委員  電気火災を防ぐ部分においては、かなり効果があると思いますし、コストもかなり抑えることができますので、是非、感震ブレーカー設置の次のタイミングでご検討いただきたいというふうに思います。  次に、電柱広告付防犯・防災情報看板に関する協定について質問させていただきたいと思います。  前回の災害・オウム対策調査特別委員会でも、情報連絡がございましたが、電柱広告を管理する民間事業者と足立区との間で、昨年の12月に協定が締結されました。これは23区内で協定を結んだのは足立区が初ということで大変期待をしているところでございますが、この内容についてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎避難対策担当課長 電柱広告の防災の協定でございますが、工藤委員のご発言のとおり、東京23区で初めて協定を締結させていただきました。       [「だから、もうちょっと」と呼ぶ者あり] ◎避難対策担当課長 すみません。中身についてですが、今、荒川の水害に対してということで、浸水の想定の浸水深を電柱の看板に掲示すること、あと、避難場所についても掲示することになっております。 ◆工藤哲也 委員  内容的には、現在、電柱に巻付けてある広告のスペースを広告主、つまりオーナーの承諾が得られれば足立区の防犯や防災の表示が一部のスペースを使ってできることになるということでございます。区としてのメリットは費用が一切かからない形で、地域の皆様の安全・安心に関わる情報や公共施設案内を的確に発信できる形になるということでございます。  例えば、防災であれば、避難場所の誘導表示、想定浸水深、海抜表示などができるようになるわけで、足立区では、該当する電柱、お聞きしたところ、約6,700本あるということでございますので、是非、こちらを民間事業者との連携の中で整備を進めていただきたいと思いますが、最後、いかがでしょうか。 ◎災害対策課長 看板広告につきましては、工藤委員お話ありましたように、事業者様からの好意で、下の部分に付けさせていただくものでございますので、今後、そういったものがある場合には業者のほうから話が来ることになっておりますので、その地域ごとの特性に合わせて、看板の内容も検討していきたいというふうに考えております。 ◆工藤哲也 委員  是非、前向きに進めていただきたいと思います。  時間になりましたので、以上で終わります。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後零時00分休憩       午後1時00分再開 ○せぬま剛 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  共産党から総括質疑があります。  浅子委員。 ◆浅子けい子 委員  まずはじめに、千住一丁目市街地再開発事業について伺います。       [委員長退席、針谷副委員長着席]  この事業については、建設委員会で陳情も出されていて、詳細はそちらで質疑が行われますが、ここでは質問をさせていただきます。  この再開発事業は、都市再開発法に基づいています。そして、都市再開発法では、公共の福祉に寄与するとの目的条項があると思いますが、間違いないでしょうか。 ◎都市計画課長 そのような記載はございます。 ◆浅子けい子 委員  今回、東京都に準備組合から、事業計画案が提出され、組合の認可を受けようとしています。建設委員会にも事業計画案が配付されましたが、私は定款を見る機会があり、それによると、この間、参加した三菱地所レジデンスが4階以上のマンションの70%以上を所有するということになるように思われるのですが、間違いないでしょうか。 ◎都市計画課長 組合設立認可申請に当たりまして、組合が設立した際の約束事として定款を定めることとなっております。その定款の中では、今後、参加される組合員として三菱地所レジデンスの名前がありまして、三菱地所レジデンスとして1万㎡程度の床面積を今後、所有するというような記載がございます。  現在の建物が大体2万4,000㎡程度の計画でございまして、住宅部分に関しますと7,000㎡ぐらい下で使うので1万6,000㎡ぐらいだとすると、そうような割合になってくるかなという想定はされると考えております。 ◆浅子けい子 委員  マンション全体の70%、そして総床面積でも50%になると思われます。この間、住民の運動で、保育所や多目的室は実現する運びとなりましたが、総床面積の1%にも、こちらはなりません。4割の公有地と41億円の税金を投入し、700%の容積率を実現しておきながら、住民のための施設は1%にも満たない。マンション事業者の儲けのための事業と言わざるを得ません。是非、住民本位と公共の福祉に寄与する計画としていくよう求めまして、次の質問に移ります。  学校給食費についてです。  今回、足立区の未来へつなぐ あだちプロジェクト、貧困対策年次別アクションプラン5カ年計画、これですけれども。       [資料を提示]  ここの子どもの貧困対策関連事業に、学務課の食育推進事業、これ22ページにあるのですけれども、そこには、子どもたちが一生を通じて、自ら体に良い食べ物を選び、食べることにより健康格差を縮小するとあるんです。これはどういうことでしょうか。 ◎学務課長 足立区、残念ながら、健康面での数値が他区と比較しても低い状態でございます。給食を通して、体に良いもの、正しい食を選べるようなことを、子どもたちが学ぶことによって、健康の数値を上げていくという意味で、そこに記載させていただいております。 ◆浅子けい子 委員  この間も、子どもたちの虫歯が多いとか、あと、やはり肥満の児童が多いとか、それがやはり貧困と結び付いているというような話もされています。貧困対策として、学校給食は重要な位置を占めているということだと思います。  足立区は、学校給食費について、私費会計などの理由を付けて、保護者負担軽減はできないと門戸を閉ざしてきました。例えば、2014年度、消費税が上がったときも消費税分はそのまま値上げになり、小学生1年生で1日6円、1年間にすれば1,158円の値上げになりました。2人、3人になれば、この2倍、3倍ともなって圧迫してくるのは間違いありません。給食費を公会計にして、こうした負担の軽減を図れば貧困対策につながり、また少子化対策にもつながると思うがどうか。 ◎学務課長 公会計か私会計かという問題では、これは文科省もどちらでもいいということになっています。そして、公会計でやっている自治体は3割ありますけれども、だからと言って、給食費を公費で全部、出しているというわけではありません。保護者から集めて公会計でやっております。  足立区の場合ですと、リーマンショックの影響で、今、1食5円の補助を緊急的に続けているところでございます。そして、学校給食法で、給食の食材は保護者が負担すると定められております。一方で、就学援助制度の中で、小学校31%、中学校41%に給食費の補助をしていますので、引き続き、それは続けていきたいと考えているところでございます。 ◆浅子けい子 委員  確かに公会計で全てというようなお話、世田谷区もこれから実施するとしていますが、まずは第一歩ということで、中学生から始めるという話もあります。しかし、リーマンショックのときに、やはり公費負担を5円でありますが、きちっと自治体として出したと。しかし、この間、ずっと私たちが学校給食の負担軽減をと言うたびに、私会計だからできないんですという答弁があったんですね。そういうことで、公会計にしてと、今、私は言っています。そういうことができるならば、貧困問題が社会問題になっているとき、子どもの学校給食は無償の方向、それもしっかり応援すべきだと、私たちは実は考えています。  日本共産党は、このたび、葛飾区を見習って、まずは、第二子は半額、第三子以降は無償に、そして、公会計にすることを提案しました。少子化対策はもちろん、是非、貧困対策の一環として実施する考えはないでしょうか。 ◎学務課長 私会計だから補助ができないというのは、私、給食担当として3年やっていますけれども一度も申し上げたことはありません。  そして、無償化については考えておりません。 ◆浅子けい子 委員  以前の方が言っていたということです。是非、区民の福祉の増進の役割を果たすよう求めるものです。  次に、高齢者が対象の「ゆ~ゆ~湯」入浴券については公衆衛生、介護予防、浴場の賑わいと一石三鳥の施策だと思いますが、どうでしょうか。 ◎高齢サービス課長 高齢者の方が外出していただく良いきっかけになっているとは考えております。 ◆浅子けい子 委員  地域の高齢者の方から、土曜日、日曜日にこの券を使えないのはしょうがないけれども、月3回の入浴証は第2、第3、第4週に限らずに使えるようにして欲しいと、私のほうに何回も繰り返し要望がありますので、この場所をお借りいたしまして要望いたします。  次に、後期高齢者医療特別会計について伺います。  今年は保険料改定の年に当たりますが、広域連合の案では、均等割・所得割率それぞれ前期に比べてどのようになっているのでしょうか。 ◎高齢医療・年金課長 1月の27日に、これは広域連合の議会で可決された内容でございますが、均等割は4万2,400円で、今期より200円の増、所得割率は9.07%で今期より0.09%の増でございます。 ◆浅子けい子 委員  所得割率も均等割額も値上げ、そういうことですよね。そういうもとで1人当たりの保険料はどうなったんでしょうか。 ◎高齢医療・年金課長 広域連合の出している数字になりますが、1人当たりの平均保険料は9万5,492円となっております。 ◆浅子けい子 委員  そうしますと、前回と比べると安くなっているんでしょうか、高くなったんでしょうか。 ◎高齢医療・年金課長 平成27年の11月の実績、広域連合全体の実績との比較になりますが、その時点では9万6,896円となっておりました。ですので、差としては1,404円の減となっております。 ◆浅子けい子 委員  値下げということですね。けれども、一方で全員、引下げになるんでしょうか。 ◎高齢医療・年金課長 値下げということではなくて、結果的に平均保険料が下がってしまっているというような状況でございます。これは被保険者の所得の伸びがマイナスになっているというような状況でございますので均等割・所得割とも増になっているのですけれども、結果として平均保険料が下がっているというような状況でございます。  全員が減になっているかと言うと、そういうことではなくて、現在、均等割の5割軽減や2割軽減、若しくは今、均等割の軽減になっていない方については増になってございます。 ◆浅子けい子 委員  今の答弁でわかりましたが、75歳以上の高齢者の所得が全般に減っているということで、高齢者の所得が下がっていることによって今度の引下げも、それに引きづられるように下がったということだというふうに思います。  高齢者の生活が大変になっていることは明らかです。今回は、保険料負担軽減のため財政安定化基金や剰余金も活用したと聞きましたが、2年前の改定のときにも、この基金とか剰余金は活用したんでしょうか。 ◎高齢医療・年金課長 財政安定化基金につきましては、こちら東京都の基金でございますが、前回も活用するという前提で保険料の算定をしてございます。  余剰金については、前回は発生しなかったということで活用はなかったというような状況でございます。 ◆浅子けい子 委員  では、財政安定化基金は活用したということですか。 ◎高齢医療・年金課長 保険料の引下げに活用するということになっていたんですけれども、結果として活用はしていないというような状況でございます。 ◆浅子けい子 委員  ということで、2年前にも、この基金や剰余金を活用すれば前回も値上げはしないで済んだということだと思います。今回は財政安定化基金の活用はしたけれども、負担が重いことは明らかです。2008年に始まったこの制度は、高齢者が増えれば増えるほど負担が重くなる制度で、保険料が払えなければ、短期証になってしまいます。75歳になって、家族と一緒の保険から抜けることになり、なぜこんな仕打ちを受けなければならないのか。年金は介護保険、住民税と天引きされ、収入減になり、その上、消費税が上がれば不安が募ります。こういう声がたくさん寄せられています。  140万円以下という年金収入者が80%を超える状況になっている高齢者世帯にとって、くらしが脅かされるような医療制度は憲法にうたわれた医療制度とは言えません。高齢者が安心して老後を過ごすことができるような医療制度を求めて次に移ります。  次に、耐震改修助成、解体除却助成について伺います。  大震災を契機に始まった復興税の活用で、足立区では、耐震助成と除却助成など平成25年度から3年間の期間限定で上乗せ助成がされました。その結果、どうだったのでしょうか。 ◎建築室長 お蔭様で、復興税の活用により、従前の実績よりも1.4倍、実績が増えている状況でございます。 ◆浅子けい子 委員  1.4倍も復興税を活用することによって、この耐震助成がどんどん使われたということですね。大変効果があったことがわかります。しかし、今回、終わりになりました。  防災対策では、震災時、倒れない、それから、燃えないが住宅では大事な問題で、中でも木造密集地域では急がれる課題だと思います。区も即効性、緊急性のある防災・減災等施策、そう言って、この復興税の活用を始めましたが、こんなに効果があったのですから、引き続き独自に上乗せをし、予算を付けて、これからも耐震改修などに力を入れる考えはないでしょうか。 ◎建築室長 当初からお約束で、今月の末までということで事業を進めさせてもらっております。今のところ、この上乗せ助成を継続するという考えはございません。しかしながら、不燃化特区、あるいは密集事業、更に感震ブレーカーとか、二方向避難、老朽家屋、家具転倒防止を、普及啓発を頑張って耐震化率、平成32年、95%を目指していきたいと考えております。 ◆浅子けい子 委員  最初から期限付の施策だと、そういうことで、これからも上乗せするつもりはありませんということですが、こんなに功を奏した復興税です。とりわけというか、その復興税のもともとの原資は何だったのでしょうか。 ◎課税課長 区民の皆様一人ひとりからいただいております住民税の均等割に上乗せした分でございます。 ◆浅子けい子 委員  私たち区民の税金ですよね。住民税で区が500円、そして都が500円、合わせて毎年1,000円を平成26年度から10年間ずっと、私たちから言わせれば、取られる仕組みです。  もともと防災や減災対策費は一般財源で賄うべきものだと思います。それを復興税の名のもとに、区民に負担を押し付けて財源を生み出してきました。そうして、こんなに効果があることがわかっていても独自の上乗せを考えようとはしない姿勢は、まさしく死者ゼロを目指すとした姿勢に逆行しているとしか言えません。耐震助成の対象は昭和56年前、旧耐震基準の建物ですが、現段階で何%になっているんでしょうか。 ◎建築室長 現在、83%の耐震化率でございます。 ◆浅子けい子 委員  足立区では、耐震診断や耐震改修を進め、切迫性が指摘されている首都直下地震による被害を防ぐことを目的として、足立区耐震改修促進計画を策定し、平成28年度の改定を受けて、より一層、災害に強いまちづくりの実現をし、耐震診断、耐震改修を計画的に進めるために、今年ですね、4月から平成33年3月の期間で、住宅及び民間特定建築物の耐震化率95%を目標にしました。であるならば、既に功を奏した教訓を生かして実行に移すことを強く求めます。  次に、バル支援について伺います。  バルという言葉をご存じの方いらっしゃいますでしょうか。  福祉部長、答えていただけますか。 ◎福祉部長 多分、何かどこかの言葉で、パブみたいなイメージのものだったと思います。ただ、今おっしゃられているバルというのは、多分、商店街で行った、東京都の補助金活用して行った食べ歩きみたいな、そういうことを指しておっしゃられたのかなと。 ◆浅子けい子 委員  そうですね、もともとは、私も調べましたら、スペイン語圏の南ヨーロッパにある喫茶店や、あと、何だ、居酒屋などの食事、食堂とか、あと、実際は、そういうことを言うと。実際は東京なんか、この足立区なんかでも食べ歩きとか、飲み歩きの日本のイベントのことを指すと言っています。  昨年、一昨年ですか、今、お話のあった、福祉部長の、そのバルの事業は。昨年も、この足立区でこのような取り組みが行われているんですね。私も昨年の取り組まれた酒場サーフィンというのですけれども、それに参加する機会がありました。参加費を払って、3人から4人で組をつくって、指定された三つの飲食店を歩いて、お店も探しながら食べ歩くイベントなんです。そこで初めて会った人たちとも共通の楽しみで心通わせて、それぞれの店で一緒になっておいしい食べ物と飲物を前にして、お店の方も一緒に、いつの間にか親しく言葉を交わしながら、貴重な時間を体験してきました。  こんなイベントがあちこちの地域で行われたらいいなっていう、私は思っています。人が集まり、商店も元気になるし、まちのコミュニティや、まちおこしにつながるとは思わないでしょうか。 ◎産業振興課長 確かに今、浅子委員おっしゃられましたとおり、バルを行うときには、多くの人がその商店街等に集い、それぞれ話をして、お互いコミュニケーションを取っているというふうなところで、そういったイベントが活発に行われることは地域のコミュニティ、それから、商店街のその活性化といったものにつながっていくというふうに考えます。 ◆浅子けい子 委員  例えば、多くの地域の人に、イベントを知らせるポスターとかチラシなどだけでも応援すれば、もっと参加者が増えて、それはイベントのときだけにとどまらず、今度は家族で一緒に行ってみようとか、友人と行ってみようとかという広がりが予想以上に、そういう経済波及効果につながるというふうに思います。区がこうした自主的なイベントに応援をする考えは改めて伺いますが、ないでしょうか。 ○針谷みきお 副委員長  産業振興課長、時間が余りありません。 ◎産業振興課長 私どもは、商店街に対して補助金というふうな形で、そういったイベントを応援をしております。その行われる実施主体、そういったものが商店街なのか、どうなのか。それから、商店街じゃないとしたら、どのような形で区として応援できるのか、それは研究課題だというふうに認識しております。
    ○針谷みきお 副委員長  次に、公明党から総括質疑があります。  たがた委員。       [針谷副委員長退席、前野副委員長着席] ◆たがた直昭 委員  前半20分ですので、よろしくお願いしたいと思います。  まずはじめに、収納率の向上ということで、区営住宅の関係についてお尋ねをしたいと思います。  区営住宅は、もう都営住宅と一緒で住宅のセーフティネットの一翼を担う、重要な公的賃貸住宅でありますが、一方では、滞納世帯も多くあると聞いていますと。その中で、区は収納率の向上対策を行っておりますけれども、何点かお尋ねをさせていただきたいと思います。  まず、現在の区営住宅の世帯数と年間に使用料の収納額は幾らですか。 ◎住宅課長 現在の入居者数でございますが、456世帯となっております。年間使用料の調定額ですが、1億6,700万円となっておりまして、参考までに現在、直近の数字でございますが、収納率が75%なんですが、出納閉鎖までには確実に収納を目指していきたいと考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  すみません。四、五年前は、私も聞いたんですけれども、滞納額が年間4,000万円以上ありましたが、現在の滞納整理はどこまで進んでおりますか。 ◎住宅課長 たがた委員ご指摘のとおり、平成24年度末の時点で4,200万円ございましたが、直近の数字では約2,700万円まで減少してございます。ピーク時より約1,500万円減少している状況でございます。 ◆たがた直昭 委員  今、言ったとおりに、私は平成23年から、この質問をずっとしておりまして、当初はもう4,000万円の滞納額、それで、次が4,100万円、そして3,600万円、2,700万円と、かなり様々な努力をしているかと思うんですけれども、一昨年には、納付案内センターが設立をされて、その成果が大きく出てきたのかなと思うんですけれども、今後、滞納解消に向けて努力をしていくとのことですが、具体的な取り組みについてはいかがですか。 ◎住宅課長 滞納繰越分につきましては、居住者様から分納制約を取りまして、定期的にきちんと支払っているか確認をしているところです。現年につきましては、長期滞納者が出ないように、確実に収納できるように注意してまいっているところでございます。引き続き努力してまいります。 ◆たがた直昭 委員  先般、建設委員会で、シルバーピアの入居者で滞納している方が33件、約16%で、金額にすると約176万円という報告が上がりましたが、今後、先ほど言ったような分納制約、また継続して納入指導を行っていくということでありますけれども、このシルバーピアについて、65歳以上の単身の方が中心ですが、家賃も、恐らく、そんな高額の使用料だとは思いませんが、滞納している方の理由についてはいかがですか。 ◎住宅課長 滞納している理由でございますが、これは私どものきちんとした収納ができていなかった部分もありますので、改めておわび申し上げます。  なかなか、本人は払っているつもりだったのだけれども払っていなかったもの、また、納付書を送付して、そのままになっていたものが、きちんと私どもが追跡できなくて、結果的に滞納になっている世帯が多くなってございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  都営住宅なんかは、もう凄い厳しいという状況でありますけれども、その辺もよろしくお願いしたいと同時に、平成27年度の11月末現在の資料によりますと、3カ月未満の滞納者が32件、150万円とありますが、傷口が広がらないうちに、改めて対策をとっていただきたいのですが、その点についてはいかがですか。 ◎住宅課長 たがた委員ご指摘のとおりでございます。3カ月以上滞納した場合につきましては、督促状を送っておりますが、これにならないように、早め早めに、居住者については、こちらからアプローチ、また、たがた委員、先ほどお話ありましたように、納付案内センターを活用しながら、長期間の滞納にならないように努めてまいります。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  あと、ちょっと余談的な話なんですけれども、区内にはシルバーピアが8棟、198戸あるということで、2月の中旬にもシルバーピアの募集があったと思うんですけれども、そのときは5戸しか募集がしていないということだったのですけれども、先だって、シルバーピア入谷というところがあるのですけれども、この居住者の方が「うちのシルバーピアは現在、2戸空いているので、もし次、募集あったら申込んでみたら」という方が声を掛けられたそうでございました。今回、2月の募集を見たら、募集をしていなかったと。住宅管理係に問合せてみると、今回はいろいろな事情がありまして、ちょっと募集をしておりませんということだったのですけれども、いろいろな事情があるとは思いますが、その点についてはいかがですか。 ◎住宅課長 そのいろいろな事情でございますが、まず一つ、1点目につきましては、区営住宅、シルバーピアに限らず、世帯向けの区営住宅につきましても、空き家が発生次第、計画的に補修工事を行っておりますが、限られた予算の中でございますので、結果としてシルバーピア入谷の補修工事ができなかったのが一つの原因でございます。  また、今、集約建て替え等行っておりまして、空き家の募集につきましては、少し調整しながら募集している状況でございました。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  入りたい方という方も当然、申込まないと入れない、申込む前に募集していないと申込めないという状況でありますので、またよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、公有財産の売却について何点か伺います。  今年度の区有地の売却は6カ所予定されていましたが、既に3件は売却され、また先般の総務委員会での報告で、他の3件については延期したという報告がありました。この売却の件数は別としても、売却半分の5割と、状況はいろいろとあるかと思うんですけれども、この辺についてはいかがですか。 ◎資産管理課長 6件のうち3件を売却延期した理由でございますけれども、一つは……。 ◆たがた直昭 委員  延期した理由じゃなくて、6件に対して3件売れましたと。5割という数字に対してどういうふうに思いますかって。 ◎資産管理課長 大変申しわけございませんでした。6件中3件しか売却できなかったということにつきましては、こちらのほうで、いろいろな課題整理が必要な問題もございまして遅れた、ということが原因でございますけれども、次年度以降は、そうした遅れが発生しないように、きちんと課題を整理した上で、早めに売却を図っていきたいというふうに考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  インターネットについてはいかがですか。 ◎資産管理課長 3件のうちの1件が、今回、インターネットの公有財産売却システムを活用して、売却を図ったところでございます。  物件によりまして、一般競争入札よりはインターネット公有財産売却システムのほうが適しているものもございますので、今後も活用を進めていきたいと考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  公有財産の売却については、売却することにより、売払い収入にも当然つながると。平成26年度については、7件の売却予定で、5件が売却されて約3億3,700万円と。今年度は先ほど言ったように、3件の売却で、1億2,600万円ということでありますけれども、以前、この土地払い収入の目標に対しては、目標は基本的にはないと言っていたのですけれども、この数字に対してはいかがですか。 ◎資産管理課長 毎年、売却に関して、それぞれの年度ごとに目標は持ってございますけれども、長期的な目標というのは、一応、売却物件が、基本的には区有地というのは、まず区のほうで活用すると。活用できない場合には民間に準公共的なものとして活用していただく。その間、その活用が難しければ売却するという流れになってございますので、中長期的なということは難しいですけれども、短期的に単年度の目標というのは資産管理課として持っているところでございます。 ◎区長 長期的な目標はないというわけには、もちろんまいりません。これまでは売却を、まず第一義的に考えてまいりましたけれども、売ってしまえば、その一瞬は収益として、もちろん収入にできるわけでございますが、中長期的に考えたときに、全て売却でいいのかということについては、私ども、もう少しきちっと専門家の意見も聞いて考えていく必要があるだろう、つまり、貸付けも、一定程度、場所によっては有利な物件があるんでしたら、売るだけでなく、貸付けも考えていかなきゃならないということで、今後、基本計画も立ててまいりますし、中長期の財政計画を策定する中で、その辺の考え方をきちっと示してまいりたいというふうに考えております。 ◆たがた直昭 委員  ありがとうございます。  公有財産の大事な活用の仕方をきちんとやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  もう1点、残りの3件は延期したということなんですけれども、鹿浜いきいき館西駐車場についてなんですけれども、売却に当たり、地元調整の必要性が生じたためと書いてありますが、これについてはいかがですか。 ◎資産管理課長 鹿浜いきいき館西側駐車場につきましては、当初、一般競争入札で売却に付する予定でございましたけれども、地元の幼稚園、加えて地元4町会から要望書が提出されておりまして、現在、その要望に応えるような形で進められないかということで検討を進めているところでございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  普通、一般的には一般競争入札で考えられますが、地域要望であれば、それに準じて区のほうでもバックアップしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、ちょっと1枚の、ある政党のチラシなんですけれども、こういう形であります。       [資料を提示]  ここの、ちょっと私、気になったのが「23区で一番高い保険料 重い保険負担」って書いてあるんですけれども、ちょっとこれについてお尋ねしたいんですが、これに関しての事実についてはいかがですか。       [「何のこと」と呼ぶ者あり] ◆たがた直昭 委員  ごめんなさい。保育料。保育料です。ちょっと読みますね。「4月から保育の新制度が始まり、これまで3,000円台だったのが、保育料が約1万5,000円にはね上がる事態も起きています。」と書いているんです。これについての事実確認がしたかったんです。 ◎子ども・子育て支援課長 足立区の保育料が23区で一番高いということは、そのようには受け止めてございません。区民の皆様からいただく保育料ですが、世帯の区民税額と、それから、お預かりするお子様の年齢の組合せで決定します。こういった組合せですね、階層で言うと28階層、年齢区分で言うと3階層、こういった組合せが決まりますので、他区の保育料金表と比較すれば、23区の中で足立区が一番高い部分ございますが、そうでない部分あると、こういったことは事実でございます。 ◆たがた直昭 委員  足立区はA、B、CとD1からD25までの階層が確かあって、それが28階層あるということで、もう1回、確認しますけれども、どの所得階層でも23区で一番高いっていうことではないということですか。 ◎子ども・子育て支援課長 今、ご答弁申し上げたとおりでございますが、保育料につきましては、区民税額と、それから、お子様の年齢のほうで決まってまいります。この組合せにおいては、一部においては23区で一番高いものでございますが、そうでないものもございますので、全てで高いということではございません。 ◆たがた直昭 委員  恐らく、B、Cに関しては恐らく高いと思うんですけれども、それ以外については恐らく高くないと思いますし、B、Cクラスだと恐らく2割ぐらいが対象の方だと思うんですけれども、これを見る限りには、単純に全部高いというふうに捉える認識もありますので確認させていただいたんですけれども。もう1点、子ども・子育て支援新制度で保育料が上がったと認識しますが、新制度になったことが理由なのですか。 ◎子ども・子育て支援課長 平成27年の4月から、保育料の改定させていただきました。保育料の算定根拠が所得税から区民税に変わったところの対応だったんですけれども、ここにつきましては、個々の世帯の保育料が変わらないように、こちらのほうを極力、配慮させて設定させていただいたところでございます。  個々のところで多少の増減があった、これは算定根拠が変わったところで生じていることは承知してございますけれども、世帯構成、若しくは収入のところ、これは例えば、ひとり親の方が婚姻した場合とかございますけれども、そういった世帯所得が変わらないところで、大きく、ちょっと大きくの取り方もあるんですけれども、例えば、4倍とか5倍とかそういった形で保育料が増えたというところはないものと考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  非常に誤解を招きやすい書き方だったものですから、あえて質問させていただきましたので、よろしくお願いしたいと思います。  続いて、私の地元の鹿浜五丁目団地の公設、足立区が唯一持っている公設小売市場について何点かお尋ねしたいと思います。  本年の1月に、1号棟のところに、エレベーターの設置のお知らせ看板が取付けられましたけれども、今後の流れについてはいかがですか。 ◎建築調整課長 この団地につきましては、1階部分の違反是正工事というのが必要になってまいりますので、現在、東京都のほうから、是正計画書を提出していただきまして、それと合わせまして、今後、エレベーター増築の計画通知の審査を行いまして、団地全体の適用性ということを、審査をしていく予定になっております。  東京都の予定としましては、現在、今年の11月頃に工事に着手しまして、来年の夏ぐらいに設置を完了したいということで確認しているところでございます。 ◆たがた直昭 委員  エレベーターの設置ということなんですけれども、それと同時に、区が所有している公設市場についてはいかがですか。 ◎産業振興課長 鹿浜小売市場につきましては、鹿浜五丁目の1号棟の耐震工事、これがネックになって再開が遅れております。東京都からの情報では、耐震化費用の負担金、これについて、ほぼほぼ権利者と合意の見通しがつきつつあるというふうなところで話を聞いております。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  本当に5年間弱ですか、スーパーが本当に閉鎖されてから、非常に買物が不便だと言うと同時に、唯一エレベーターがもう50年ぐらい付かないということでありますので、1日でも早くやっていただきたいと思うのですけれども、最後に1点、今後、一連の流れをくむかと思うんですけれども、改めて、区は、この場所は公設小売市場として位置付けていますか。 ◎産業振興課長 これまでもご答弁申し上げてまいりましたが、耐震改修工事が終わりましたら、市場開設に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。そのときには、地域の皆様方のご要望ですとか、スーパーなど、商業者のご意見、それから、周辺の商業施設ですね、そういったもの、状況なども十分、把握しながら、準備を進めたいと考えております。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。もう本当に皆さん、もう1日でも早くということで言っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  あと、また次に移ります。いよいよ卒業シーズンになりまして、私の母校であります鹿浜中学校がいよいよ最後の卒業式ということで出席をさせていただく予定であります。  また、4月から、いよいよ第八中学校と統合し、鹿浜菜の花中学校として開校しますけれども、これから投資的経費っていう部分に関しては、様々な課題がある中で、適正規模・適正配置に関してなんですけれども、今後、どのような計画になっているのか。また、総合計画はどの地域を取り込んでいるのか、伺います。 ◎学校適正配置担当課長 現在、平成21年5月に策定いたしました小・中学校の適正規模・適正配置のガイドラインの見直し作業を行っているところです。今後、この計画につきましては、今年の10月ぐらいに、計画案をお示しできるような準備を進めているところでございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  今、ガイドラインをやって、10月の公表ということなんですけれども、取り組む地域や対象となる学校も、ここではもう正式に発表されるのですか。 ◎学校適正配置担当課長 当面、取り組んでいく地域、また対象になる学校の案を公表する予定で10月までに準備を進めている状況でございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  いろいろな地域で、いろいろなうわさがあるものですから、確認させていただいたんですけれども、もう1点、平成27年度の普通財産活用構想一覧の中に、旧入谷南小学校が挙げられておりますけれども、管理している所管はどちらになりますか。 ◎学校施設課長 旧入谷南小学校につきましては、まだ教育委員会のほうで管理してございます。 ◆たがた直昭 委員  最近、この地域の方から、この旧入谷南小学校が取壊されるんじゃないかとか、売却されるんじゃないかとか、あくまでうわさなんですけれども、結構、入ってくるのですが、その辺についてはいかがですか。 ◎学校施設課長 当面、今のまま現状維持をして、ご利用されているところもございますので、そのようなことは、今の段階ではないというところでございます。 ◆たがた直昭 委員  こちらは、KITクラブ21が今、総合型使っているのですけれども、移転に予算が計上されたと聞いたんですが、この辺についてはいかがですか。 ◎スポーツ振興課長 旧入谷南小学校につきましては、総合型地域クラブで、今年度、15万円の移転の費用を予算計上させていただいております。 ◆たがた直昭 委員  15万円というのはどういうことですか。 ◎スポーツ振興課長 15万円というのは、平成26年に、北三谷小学校が、ASCCが移ったときの移転費用と、あとは、すくすくクラブが梅島第一小学校に移ったときの費用等を勘案しまして、そこから計上させていただきました。 ◆たがた直昭 委員  ということは、移転をもうするという方向で、では、今後はこの学校としてはどういうふうに考えていますか。 ◎スポーツ振興課長 移転につきましては、まだ一歩も進んでおりませんで、これから、年度が変わった時点で、各学校のところにコンタクトを取っていく予定でございます。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。  教育委員会としてはどういうふうに考えているんですか。 ◎学校施設課長 今のところ、私ども、解体の費用も、土地の跡利用も考えてございませんので、今回、KITクラブ21のほうのお話が決まった後、そうした跡地利用を考えるときが来れば、しかるべきことを考えていくようなことで考えております。 ◆たがた直昭 委員  いろいろ、うわさありますけれども、またいろいろな情報を教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  岡安委員。 ◆岡安たかし 委員  引き続き岡安です。よろしくお願いいたします。  まず綾瀬駅前開発と綾瀬エリアデザインについてお伺いいたします。  綾瀬駅前は駅前の一等地で、しかも長く親しまれてきたマリアージュの跡ということで、地域の皆様の関心、区民の関心も高い開発地域でございますけれども、まだ開発動向がわからない、こういう場所になっております。ただ、常識で考えれば、下層にテナントが入った一体開発の高層マンションの可能性が高いわけで、可能性低いところで考えますと、商業ビル、オフィスビル、また、その複合、場合によっては2棟建て、こんなところしか考えられないと思うのですけれども、まずはテナント入りのマンションが時間の問題と思いますけれども、見解をお伺いいたします。 ◎資産活用担当課長 私どものほうでも、現在、土地所有者であります住友不動産のほうとは定期的に協議を行っております。その中で、建物計画と開発スケジュールについて協議を行っている状況でございます。その中で、やはり住宅がメインの一部、店舗が入るような計画を一応、検討中というふうに伺っております。 ◆岡安たかし 委員  そうですね、相場から、土地の取得価額っていうのは想定できると思うんですね。収支を考えると、建ぺい率・容積率、考慮すれば、部屋の広さにもよりますけれども、例えば、3LDK主体で考えれば、おおよその部屋数が考えられますし、マンションの高さもそこから割り出せば大体20階後半から35階、限界として40階まで、これはもう想像が容易です。だから、ファミリー層が何割ぐらい引っ越して来そうかとか、トレンドを考えれば、これも大体、出るんじゃないかと。そのうち子連れがどれぐらいか。中心販売価格帯を3,000万円前半と見れば、未就学児、小学低学年、高学年、その辺りのファミリー層が何割くらいか、これは一つのパターンですよ、今、わーって言ってますけれども、こういうパターンが10パターンもできないと思うんですよ、想定として。大体、当たると思います。  まして、今、コンサルの大手建設会社とか設計会社、もう様々なデータを入れたソフトももう開発して、もう持っています。そういうところに頼んでも、大きく外れない精度もあるんですが、それも踏まえて考えれば、綾瀬エリアの教育施設更新も考慮した、こども家庭支援センター跡地計画、これラフであっても、今からイメージがつくと思うのですけれども、この辺どうでしょうか。 ◎資産活用担当課長 岡安委員おっしゃるとおり、建物規模については、おおよそ、私どものほうでも想定をしております。ただ、やはり昨今の建設コストの高騰ということで、なかなか想定が難しいというところも、事業者のほうから聞いております。  その中では、やはり近隣の小学校の建て替えも含めて、旧こども家庭支援センター用地の有効な活用につきましては、現在も、政策を含めて資産管理部のほうで検討を進めている次第でございます。 ◆岡安たかし 委員  ちょっと、昨日、資産活用担当課長にはヒアリングしたので、そんな答えしか返ってこないんだろうなと思っていたので、これ以上は言いません。  そこで、ちょっと駅前の旧マリアージュのあった建物の周り、現在、鉄板ですね、仮囲いが都立公園側から駅前までずっとぐるりと、視覚の半分と言ったらいいんでしょうかね、設置されているわけですけれども、夜にもなると、ぼやけた銀色が、もう本当に寒々と光って、今、ちょうど冬ですので暗い雰囲気を醸し出しているわけです。区民の中からは、怖い、暗い、寒々しいとの声も多く聞かれます。  そこでお願いしたいのが、恐らく所管も考えているとは思うんですけれども、仮囲いに明るい絵を描いてもらって、それで雰囲気を明るくしてもらったらどうか。これ住友不動産にお願いして欲しいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎資産活用担当課長 外壁の塗装につきましては年末年始にも一応お願いをしている次第なんですが、今現在、仮囲いをしている鉄板が、あくまでも侵入防止の仮の囲いだということで、今後、解体、建築に当たりましてはもう少しきちんとした、大きな仮囲いができるということで、そのときには、近隣の小学生の絵を飾るだとか、そういった部分での協議は十分、可能だというふうに回答いただいております。
    ◆岡安たかし 委員  そうですね。ビルも暗いですし、非常に物騒な雰囲気になっていますので、ビューティフル・ウィンドウズ運動の、この視点からも、小・中学生、近隣の小・中学生とか東京藝術大学に働き掛けるなどして、是非、仮囲いにきれいな明るい絵をお願いしたいと思います。  次に、災害時のペット同行避難について伺います。  ペットの避難対策については、環境省が2013年、災害時におけるペットの救護対策ガイドラインを策定して、全国の自治体に災害時ペット同行避難を推奨しました。これを受け、全国各地で動物愛護推進計画などの見直しも進んで、当区も災害時はペットと同行避難が原則となっています。  そこで伺いますが、当区の防災訓練、避難訓練の際、ペットを連れて一緒に参加する、こういう同行避難訓練を実施している避難所は何カ所ぐらいあるでしょうか。 ◎災害対策課長 現在のところ、そこまでペットと一緒に訓練をやっているような事例はまだないかというふうに考えております。 ◆岡安たかし 委員  ペットを家族のように思っている人にとっては、同行避難はなくてはならないものだと思います。一方で、アレルギーなど健康被害を訴える人や、動物がどうしても苦手な人もいます。  京都市では、NPOが中心となってペット同行避難の啓発活動を展開しております。今年の1月には「ペットと共生!防災まちづくりフェスタ」というのを開催して、排泄の訓練など、避難所でペットを受入れてもらいやすくするための具体的なしつけレッスンも行ったそうであります。今後は動物避難対策マニュアル、こういったものの策定も進めるということなんですが、当区には、このようなマニュアルは整備できているんでしょうか。 ◎災害対策課長 現在、避難所マニュアルのほうに、ペットの同行避難について注意書き等ございますけれども、そういった、それだけのマニュアルといったようなものはまだ整備されてございません。 ◆岡安たかし 委員  ペット用品等の計画的な備蓄については、どう考えますでしょうか。 ◎災害対策課長 ペットの食料につきましては、基本的には飼い主の方に備蓄していただくように、今、呼び掛けのほうは進めさせていただいております。 ◆岡安たかし 委員  進めてるんですかね。進めてるような感じはしないんですが。  避難所にペット受入れスペースとかケアができる専門スタッフを配置する、こういうことを検討している自治体もあるんですね。盲導犬や介助犬とともに避難する人もいると思います。その反面、生理的に受け付けない人もいるかもしれません。避難する住民相互の幅広い理解と合意に結び付くように、ペット同行避難の地域の理解に向けた普及啓発、これ欠かせないと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎災害対策課長 岡安委員お話のおありましたように、今、ペットもご家族の一員ということで、非常に重要性ございます。そういった中で、マニュアル等での記載もございますけれども、今後、避難所運営会議等でも、そういったところは強力に、また呼び掛けていければというふうに考えてございます。 ◆岡安たかし 委員  よろしくお願いしたいと思います。  同じくペットつながりで、飼い主亡き後のペット対策について伺います。  近年、生活に安らぎと癒やしを与えてくれる犬、猫などの存在感が増す中、病気・けが・入院・死亡など、飼い主に、もしものことがあったとき、特にお一人暮らしの方ですね、残されたペットが心配という方は多くて、そんな悩みに応える方法の一つとしてペット信託というのが注目されているそうです。  飼い主が自分の死後に備えて、ペットの飼育を任せられる人を定め、その人にペットの飼育費として残す財産を管理するための仕組みです。遺言ではペットのお世話を頼んだとしても、頼まれた人の善意に頼るしかありませんけれども、ペット信託なら、あらかじめ用意しておいたペットのためのお金をお願いしている新しい飼い主、預りさんに定期的にお渡しして、そのお金でペットのお世話をしてもらえます。  また、長年、連れ添ったペットと死別した際に、その死体の火葬、埋葬、ペット葬儀社に依頼する、こういう飼い主も増えてきています。  このようなペット信託や埋葬、葬儀までの依頼、また場合によっては引取りなどを法律専門家や獣医師会、ペット葬儀社などと連携し、仕組みをつくり、啓発していく、こういうことももう必要な時代になっていると思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎衛生部長 実は今年の新年会に、獣医師会の新年会にお呼ばれしたとき、こういったお話を伺いました。ただ、まだ獣医師会のほうとしても、なかなか制度的にどうしたらいいのか、そういった事案に巡り合ったときにどうしたらいいのか、ということについての整理はまだついていないという話は承りました。どこがどういうふうな形で整理していくのかということは別にしても、岡安委員がおっしゃるような課題というのは、あるんだろうというふうに思っています。 ◆岡安たかし 委員  お一人暮らしのご高齢者、増えるにしたがって、やはり様々、私ども区議会議員もそういうお宅にお邪魔する機会、多いんですが、やはりペットを飼ってらっしゃる方、多いですよね。やはり本当にそういうのを考えていく時代なのかなと思いますので、是非、力強い推進をお願いしたいと思います。  また、行き場を失った犬や猫を集めて飼育できるグループホーム的な仕組み、こういうのを考えている自治体もあるということなんですが、こういうのは将来的に検討していく必要については、どうでしょうかね、見解を伺います。 ◎衛生部長 先ほどお話したように、様々な課題があるということは重々承知しておりますので、しばらくお時間をいただいて研究させていただきたいと思います。 ◆岡安たかし 委員  なので、区にペットに関する専用相談窓口、これ窓口っていうか、そういう機能として、そういうのをあったほうがいいと思いますね。また、それを周知していく、この辺も合わせてよろしくお願いします。  次に、子育て関係について何点か伺わせていただきます。  まず、保育施設に関してですけれども、都市公園法の規制緩和によって都市公園内への保育所開設が可能になり、東京都も荒川区や世田谷区内の都立公園の中に初めて保育所開設する方針で動いているのはご存じのとおりです。  そこでまず、当区の区立公園、都立公園を活用した保育施設設置について見解を伺えますか。 ◎待機児ゼロ対策担当課長 平成27年度も非常に保育施設の用地確保には苦労しているところでございました。この間も、区立の公園ですとか、そういったものを使えないかということで、一部、検討してきたところもございますが、まだ民地での可能性というのも当たっていないエリアなどもございますので、公園は、まず、その近隣の方のご利用の状況というのもございますので、そういったところを見ながら、もし今後、活用できるところがあれば、これを可能性として持っていきたいというふうに思っております。 ◆岡安たかし 委員  そうですね、あらゆる手段でっていう……。 ◎副区長 区立の公園でございますが、既に認証の保育園が1件建っておりまして、都に先んじて区としては実施しております。 ◆岡安たかし 委員  まさに都をリードする足立区ということでもよろしくお願いしたいと思います。  次に、2歳児までしか預かれない保育ママ、約500人のお子さん預かっていますね。小規模保育施設、370人のお子さんたちの3歳児以降のスムーズな保育提供としての連携施設について、経過措置の途中ではありますけれども、現在までの進捗状況と今後の予定についてはどうなっていますでしょうか。 ◎待機児ゼロ対策担当課長 2歳児の方が、その後、3歳児に移るというところの問題でございますが、秋に調査をかけさせていただきまして、やはり認可保育園のほうに入りたいというご希望が4割ぐらいの状況でございました。ただ、幼稚園ご希望の方でも、一部、そもそも諦めてしまっていて、実は保育園に入りたいんだというようなご要望を持っている方も潜在的にいらっしゃるということがわかりました。  数で計算しますと、おおよそ2歳から3歳までの方を受入れられるような保育定数であることもわかっておりますので、新規に入られる方の考慮などもしながら、これから慎重に連携園の考えをまとめていきたいと考えております。 ◆岡安たかし 委員  かなり全国的にも苦労している、あるいは苦労するだろうなという、こういう問題かなと思うんですが、本当に大事な視点ですので重きを置いて、よろしくお願いしたいと思います。 ◎子ども家庭部長 連携園につきましては、現在、小規模、保育ママに預けている方、非常に不安に思っているところでございますので、5年間という猶予がありますけれども、できるだけ早い時期に方針を固めていきたいというふうに考えてございます。 ◆岡安たかし 委員  力強い答弁、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。  昨年の夏、区内のある小規模保育室、小規模ですね、そこに通う3歳児の保護者から児童虐待の訴えを受け、施設として保護者会を開くなど急な対応に追われました。関係所管の方はもうご存じのとおりだと思います。  保育士からお子さんに虐待があったという内容ですけれども、保育士と保護者には見解に大きな相違があり、ただ、施設としては謝罪もし、様々な決め事も約束しました。しかしながら、施設側も本音のところは虐待行為があったとは認めづらいという部分もある。一方で、保護者は保護者で施設への不信が募る。双方がもやもやした中で解決というか、解決しないまま幕引きというか、結局、当該保育士は辞め、園長も依願退職されました。  保護者会では、保育現場の可視化を保護者たちから強く求められ、防犯カメラを設置することを施設も約束したんですが、昨今の高齢者施設での虐待問題もカメラが決定的な証拠となっていますし、映像は何も問題なければ、逆に無実の証明にもなるわけです。  国も保育施設での死亡事故が年々増加する中、原因を究明する詳細な調査の必要性を認識し、発生した事案を検証する安全対策を今後、検討していく方針を発表しています。  そこで伺いますが、現在、このような小規模保育施設や認証保育所への防犯カメラの設置状況はどうなっていますでしょうか。 ◎子ども家庭課長 こちら、今、担当している課長がきょう、出席しておりません、私からお答えいたします。  数につきましては、今、全数については把握しているところではございませんが、一部の保育施設については導入のほうを図っているというふうには聞いております。 ◆岡安たかし 委員  今後、同様な事態を引起さないためにも、防犯カメラの設置を、保護者の同意、もちろん必要ですけれども推進していく。また、区としてカメラ設置の助成も考えるべきではないかと思うのですけれども、この辺どうでしょうか。 ◎子ども家庭部長 確かに、そういう事態が発生をいたしてしまいました。密室で行われる保育という部分ありますので、その辺、どういうふうに可視化していくかというのは大きな課題だというふうに考えてございますが、一方で、カメラを付けることで、保育士たち常時、監視されているというような意識を持つということも考えられます。それ非常に士気が低下してしまう場合もありますので、その辺については慎重に検討させていただきたいというふうに考えてございます。 ◆岡安たかし 委員  そうですね、施設側の意見も十分、聞いていただいて、より良い方向にいくように、よろしくお願いしたいと思います。  次に、教育関係で何点か伺います。  全小・中学校で読解力強化対策として、全国新聞、主要5紙を活用した取り組みを行っていると思いますが、ある学校で、小学校なのですけれども、少し懸念する光景を目にしました。  テーマを決めて、それを新聞で調べ、発表する、そういう取り組みだったんですけれども、模造紙にまとめられていて、それを学校に来ていただいた保護者はじめ関係者に見ていただく、こういうところだったんですね。  そのまとめた模造紙、いろいろなチームが班をつくって、いろいろなテーマで発表している中に、安保法制やマイナンバーに関して調べたチームがあったんです。そこを見ると、全国新聞のうち、朝日新聞の記事を中心にまとめられていたため、やや、私から見て偏っているなと思える感想に、児童の感想を書いたのですけれども、そういう感想に思いまして、私は、実は開かれた学校づくり協議会の会長に一緒に回っていたんですが、その会長に、「これどうですかね」と言ったら「ちょっと、何か違和感あるね」って、こういう感じでした。  全国5紙を活用するなら、例えばですけれども、安保法制やマイナンバーに関する報道は朝日新聞と読売新聞では随分ニュアンスも違っております。様々な観点から5紙をしっかり使って、児童・生徒に考えられるように、全ての新聞の記事を調べさせるべきであります。  そして、児童が書く感想には、右側、左側、上、下、様々方向の違う記事を読み解き、あるいは引用し、感想をまとめる、また、そうさせるのが教師の役目だと思うんですけれども、この辺り、区教育委員会はどう思われますか。 ◎教育長 今、岡安委員ご指摘のとおり、右左上下ないように5紙を平等に導入したわけですから、そのようにして指導していきたいと、このように思っております。 ◆岡安たかし 委員  それも是非、恣意的な活用にならないように徹底をお願いしたいと思います。  次に、予算編成のあらまし、10ページにあります体験学習の充実について伺います。一番下のところです。ここに記されている大学の特色を生かした様々な体験、これ具体的にどういうことなんでしょうか。 ◎子ども家庭部長 私どものほうでは、区内の大学、それぞれ専門性のある大学でございますので、それぞれの専門性、科学に特化しているところでは科学の教室を開いたり、柔道整復的なものを勉強したりというようなことで、その特色に応じた、1日子ども体験教室を開いたりしてございます。 ◆岡安たかし 委員  具体的には大学生に来てもらうとか……まあいいや、あんまり細かく聞くと時間たっちゃうんで、わかりました。  放課後子ども教室における体験の充実については、どう考えてますでしょうか。 ◎生涯学習振興公社事務局長 放課後子ども総合プランに基づきまして、放課後子ども教室における体験学習の充実というのが平成27年度以降の課題となってございます。現在、教育委員会、そして住区推進課とも協議をいたしまして、放課後プラスワンというようなイメージを持って、放課後の時間の中で豊かな体験ができるよう予算化させていただいているところでございます。 ◆岡安たかし 委員  私の子どもも小学校で放課後子ども教室、楽しみに通っておりますので、本当にこの辺の充実、見守りたいなと思います。よろしくお願いしたいと思います。  キャリア教育の推進では、職業体験などどう充実を図っていくか教えてください。 ◎教育指導室長 小学校では、地域のお店等の訪問等もありますが、発達段階に応じて、最終的には職場体験等を通じて、正しい職業観を学んでいくということでございます。 ◆岡安たかし 委員  例えば、キッザニアを利用するとか、そういう考えってないんですかね。 ◎教育政策課長 平成28年度、新規に計上させていただいておりますキャリア教育推進事業の中で、各小学校が企画するキャリア教育関連事業の費用の一部を助成するというようなものでございます。今、岡安委員ご提案いただいた中身も、この推進事業の中で実施させていただきたいと存じます。 ◆岡安たかし 委員  もう是非よろしくお願いしたいと思います。  次に、東京都が実施している、ひとり親家庭への家庭教師派遣事業について、これは東京都の事業でありますけれども、現在、当区では何人のお子さんが利用されているか把握していますでしょうか。 ◎親子支援課長 今年度の実績でございますが、具体的には東京都のほうから連絡はございません。ただ、応募した人数が4人応募したという情報だけはいただいてございます。 ◆岡安たかし 委員  応募しても、じゃあ、何て言うんでしょう、対象に選ばれない場合もあるっていうことなんですかね。区としても、これ、どういうふうに東京都から来ているのかわからないんですけれども、ビラが来ているとか、周知啓発、努めたらどうなんでしょうか。 ◎親子支援課長 東京都は外部団体に委託しておりますけれども、そのチラシは、こちらのほうに届くのは10枚程度でございますので、窓口に掲示をしたり、あるいはそういうお子さんいたときにご案内をするという程度にとどまってございます。引き続きPRについては積極的に行ってまいりたいと思います。 ◆岡安たかし 委員  そうですね、私、これ知って、いろんな方に聞いても、まず知らないですね。私も知らなかったんですけれども、是非、周知啓発していただきたいなと思います。  足立区独自の、これ、いずれはですけれども、アウトリーチのこのような学習支援、検討する必要もあると思うんですけれども、どうお考えですかね。 ◎親子支援課長 東京都の成果もお聞きしてございますので、例えば、モデル的に実施する等も含めて検討してまいりたいと思います。 ◆岡安たかし 委員  お願いします。  国が示す地域未来塾構想は、家庭での学習が困難だったり、学習習慣が十分に身に付いていない子どもたちを含む、全ての子どもを対象としていて、決して貧困家庭に限定しておりません。予算編成のあらましの22ページや34ページにあるような、対象を絞って重点的に学力向上図る取り組み、当区がやってる、これ、もちろん大事だと思います。でも、学ぶ意欲がある子どもたち全てが、身近な地域で更なる学習の機会を提供してもらえる、そして全体の底上げを図っていく、また、地域によってはこれ積極的に取り組まれている、そういう地域もあるかもしれませんけれども、区としてもこの点、是非、考えてもらいたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎教育長 現在、行っております私ども、個の能力・意欲に応じた学習環境を提供していくということをやっていますけれども、岡安委員おっしゃるように「全体に」ということであれば、私はまず学校の授業力向上と、それから、放課後等で行われる補習事業をきちっと提供していくこと、これが重要だと思います。  ただ、それに足りない部分については、今後、様々な検討を加えて、民間の活力の導入もありだなと、このように考えております。 ◆岡安たかし 委員  そうですね、今、まさに教育長おっしゃられた、民間活力を全ての子どもにあまねくっていうところが私、平等・公平の視点から大事じゃないかなと、こういう選ばれた子たちじゃなくてですね、と思ってるんです。これ、また是非、検討していただければと思います。  現在、区内では、小学校10校、中学校2校で、東京都教育委員会からオリンピック・パラリンピック教育推進校の指定を受けてオリパラ教育推進されていますけれども、平成28年度からは全小・中学校へ拡充されます。全学校において、総合的な学習の時間等を通じて取り組まれるのかなと思いますけれども、台東区では既に昨年2月に、区独自のオリンピック・パラリンピック教育プランを策定して、おもてなし、ユニバーサルマナーとか五つの領域に作業部会を設けて学習プログラムの開発と検証に取り組んできております。当区の状況はどうか教えてください。 ◎教育指導室長 本区においては、岡安委員がお話いただいたように、12校が先進的にオリンピック・パラリンピック教育推進校として取り組みを進めております。その内容を全校に今、周知をしているというところです。  あと、オリンピック・パラリンピック教育に関しては、柱としてボランティアマインド、障がい者理解、スポーツ志向、日本人としての自覚と誇り、豊かな国際感覚というような五つの柱がありますので、それを計画的に授業の中に取り入れるように、今後、準備を進めてまいります。 ◆岡安たかし 委員  よろしくお願いします。  これ、全校展開にあたっては、外国での生活経験がある保護者から挨拶、習慣、子どもたちの遊びなどを学習したり、選手村やユニセフについて調べたり等々、各学校での工夫した取り組みが期待されるところですけれども、今後は地域や保護者との連携はもちろん、区内の留学生を含む外国人、ベルモント公園で、あだち国際まつりですか、あそこでもあれだけの外国人の方がいらっしゃるという、本当に足立区にいらっしゃる外国人の方との地域での連携、これ進めたらどうかと思うんですが、見解を伺います。 ◎教育指導室長 まさに、子どもたちが国際理解をするということは、自国の理解も一番大切ですけれども、やはり直接、外国の方と触れ合うというのは非常に大切なことだと思っております。  各学校は、学区域にいる外国の方を講師と招いて交流というのは非常に良い機会だというふうに考えております。 ◆岡安たかし 委員  よろしくお願いしたいと思います。  話題は変えます。明日は3.11です。震災から5年ということで、震災を忘れないための区の取り組みについて伺いたいと思います。  3.11が近付いている今だからこそ、テレビやラジオで震災の特集や被災地の復興状況を取上げた報道がされておりますけれども、5年もたつと、普段は、マスコミの報道は波を引いたようになくなり、震災の記憶は日に日に薄れているように感じます。  私は震災を忘れない、風化させない、こういう取り組みを足立区は率先して行っていくべきだと思っております。  東日本大震災で、児童74人が死亡した宮城県石巻市の大川小学校で、津波にのまれた亡き子への思いを8人の母がつづった絵本「ひまわりのおか」の朗読会というのがあって、3年前から全国各地で開催されております。足立区でも、区長も参加される中、2013年に、まなびピアで開催され、感動を呼びました。  当区は、区長を先頭に、いち早く災害協定を結んでいる相馬市に対し、支援物資を届けたり、被災地の農産物の販売をするなど、率先して被災地支援に取り組んできたと思っております。そして、これからも切れ目なく支援し続けていくこと。さらに、震災の悲劇を繰り返さない、忘れない取り組みとして、子どもたちにも語り継いでいくことは大変重要なことだと思います。  改めて「ひまわりのおか」の朗読を通じて、東日本大震災を忘れることなく、風化させることなく、語り継いで被災された方々の苦しみを理解して、身近に知ってもらい、今後の防災活動についての学習の場としていくことも重要だと思っております。  その意味でも区だけじゃなく、区教育委員会も共催で再び朗読会を開催してはどうかと思いますけれども、どうでしょうか。 ○前野和男 副委員長  簡明に。 ◎教育長 非常に重要なテーマでありますし、ご提案ですので検討させていただきたいと、このように思います。 ◆岡安たかし 委員  よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○前野和男 副委員長  次に、無会派から総括質疑があります。  市川委員。 ◆市川おさと 委員  私の最後の出番であります。これからする話っていうのは細々とした話はいたしませんので、ただメモをとらずに聞いて、ときどき所感を述べていただくという形でやってまいりたいというふうに思います。  私はしばしば、障がい者たちの会合に出かけることがあります。それはもう議員として出かけるというよりも、自分も障がい者として、そういう会合に出かけて仲間たちと議論をしたり、交流を深めたり、そういったことをしているわけであります。
     あるとき、新宿で、30人くらいの会がありました。その中で、五、六人ずつの班に分かれて、大きな模造紙に思い思いの要望や不満を書いていこうという企画がありました。そのとき、私は制度に対する要望や不満が一番多いのかなと思ったし、主催者側も思ったそうです。  しかし、結果は違いました。圧倒的に多かった、その模造紙に書かれた圧倒的に多かった不満や要望、一体どんなことだったと思うでしょうか。       [挙手する者なし] ◆市川おさと 委員  わからない。わからないか。そうですか。では、答え言います。一番多かったのは、実は接遇に関するものでありました。接遇です。制度とか、障害者自立支援法、今、総合支援法とか、65歳になったら介護保険に移っちゃうとか、そういうことがどうしても議会の場や、あるいは雑誌、論文なんかには書かれるわけですけれども、実際に重度の障がい者、こういう人たちが生活をしていく上で、最も要望を持っている、不満を持っているというのは、この接遇に関することでした。  具体的には、例えば、タクシーなどの乗車拒否、あるいはバスに乗るときに、バスに最近、乗れることは多んですけれども、バスに乗るのに運転手が手間かけてやりますので、その分、時間が遅れる、そうすると、その遅れた時間を取戻すために、バスの運転手が速い、乱暴な運転をする、そうしたこと。あるいは介助犬を連れての入店拒否、あるいは全身性の障がい者の場合なんかだと、言ってることなんかがなかなかわからなかったりするんですよね、言語障がいがあると。それは仕方ないんですけれども、そうすると、介助者、例えば、駅員なり、相手の役所の人なりが、介助者を見て、介助者とだけ話をしてしまう。「俺のほうを見て、俺の話を聞いてくれよ」。そんな声が実は一番多かったということがございました。私も本当にそのときに「あ、なるほどな」というふうに思ったんですけれども。  一方で、この足立区役所には、この接遇に関して接客マニュアルという小冊子がございます。       [資料を提示]  これは平成22年3月にサービスアップ推進会議ということで出されたものでございます。  これ見てみますと、非常に良くできていて、私も社会人として学ばなければならないなということが様々書かれています。例えば、「はじめに」のところで「優れた接客の基礎には、区民に信頼されるに至る専門知識の習得、自己研鑚が必要なことは言うまでもありませんが、優れた接客は区役所のイメージをアップさせるとともに、住民との協働を推進する原動力にもなります」という、大変良いことが書かれております。  しかし、この接客マニュアル、非常に重要なんですけれども、今、先ほど私が言った話と相まって、接客の本質、接遇の本質とは何だろう。つまり、この接客マニュアルの背後にある、ここには直接、書かれていないけれども、この接遇の本質の部分、あるいはこれ接客マニュアルの基礎となる部分、そうした考え方っていうのは一体何だろうかというふうに私は考えております。  どんな本質、どんな考え方がその基礎となっているというふうにお考えになりますか。総務部長、いかがですか。 ◎総務部長 私、接遇の根本にあるのは、相手の立場を考えてあげること、これが第一だというふうに考えております。 ◆市川おさと 委員  さすがに総務部長、スパっと、そう良い答えを返してくださいまして、私もうれしく思いました。  私の考えは、事前に用意してあるんですけれども、私の考えっていうのは、接遇の本質っていうのは目の前の相手を個人として尊重する、そういう気持ち。まさに今、総務部長がおっしゃったのと同じことだと思うんですけれども、目の前にいる相手を個人として尊重する、そういう気持ちですね。そういう気持ちを持っている。そういう気持ちがあれば、この接客マニュアルっていうものも、より一層、生きてくるというふうに私は思います。  先ほど、障がい者の事例で申し上げましたけれども、例えば、相手の目を見て話す、相手が何を言っているのかを、できる限りわかってあげようと耳を傾ける。そして、話すときには、介助者ではなくて、その人の目を向かって、ちゃんと話をする。こうした相手の、個人としての尊厳、人権と言ってもいいかもしれません。そうしたものを尊重するんだという、普段からの思いを常に持ち続けているということ、これが何よりも大切なんだろうというふうに考えておるわけであります。  私は初日に人権の集いのことを申し上げました。人権の集いの最優秀作文のこと、これは電車内で、ろうの学生同士が手話を使って話をしていたら、近くにいた女学生が笑い出して写真を撮り始めた、そういったいささか心ない事件のことを、この最優秀作文では書かれておったわけであります。まさにこれも国、あるいは行政の制度に対する不満というよりも日常の自分の尊厳が尊重されていないという、それがいかに悲しいかという、そういう経験がもとになっている、そういった話でもあったわけであります。  これちょっと話が変わります。これアメリカの話です。何年か前、私が区議会議員を辞めて都議会議員に立候補しました。落選をして、しばらくアメリカに旅に出たことがございます。そのときに、非常に刺激を受けて、私は1人の社会人として、もし、またやっていこうっていう気持ちになりました。それはどうしてかって言うと、アメリカ社会全体に障がい者を個人として尊重しようという気風が非常にみなぎっていた。そうしたことを経験したからであります。  具体的な事例を一つ申し上げます。  ワシントンに、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、国立の美術館があります。ナショナル・ギャラリー・オブ・アートという国立の美術館があります。そこに行きました。古い建物であったんですけれども、古い建物で、バリアフリー化するに際しては、どうしてもエレベーターの位置なんかも動線を配慮しない、隅っこのほうにちっちゃいエレベーターが付いている、そういうことは日本の施設でもよくあるんですけれども、アメリカのそのナショナル・ギャラリー・オブ・アートも全くそのとおりでありました。  ところが、私がこのバリアフリールートの小さなエレベーターに乗って2階でおりたんです。そうしたら、その目の前に、ダリの最後の晩餐、ダリの代表作です。ダリの代表作である最後の晩餐が目の前にばっと掲げてありました。そこは本当にバリアフリールートでありまして、普通の美術館を見て歩く人がなかなか入って来られないような、そういう場所でありました。そういう場所っていうのは、これ国内の美術館でも博物館でもそうですけれども、物置きになっていたり、何もない、そういうことが当たり前であります。そのことは、私も別に不思議には思っていません。  一方で、そのアメリカのワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートにおきましては、小さなエレベーターから出た、その目の前に有名な画家、大変人気のある画家の、ダリの代表作である最後の晩餐が掲げられておりました。これは、つまり、こう言ってるんですよ、「アメリカにようこそ」って。「あなたを歓迎しますよ」ということ。それは、言葉は出さないけれども、そういうことをはっきり言っていた。これが「あ、アメリカっていう国の底力なんだな」っていうことを、私はそのとき強く感じました。  実は、私も中学生の頃に、中途で障がいを負った者なんですけれども、そういった中途で障がいを負った、重度の障がいを負った人たちっていうのも僕の実は友だちに数多くいらっしゃいます。そういう人たちも、最初は、みんな自暴自棄になって、私もそうです、自暴自棄になって、非常に絶望的な気持ちになっていった。しかし、その後、いろいろな分野で活躍する人たちになってる、私とも友だちになっているんですけれども、実はそういう人たちの多く、多くというか、ほとんど全ては、みんなアメリカに行ってるんですよ。アメリカに行って、自分が個人として尊重されてるんだ。大学に行って、あるいは大学院に行って、あるいは旅行して、自分が尊重されてるっていう感覚を持って、そして、生きる希望を取戻し、日本に帰ってきて様々な分野で活動している、そうした事情があるわけであります。  私は、今の日本も今後、4月1日から障害者差別解消法というの施行されます。しかし、これはアメリカのADAに比べたらまだまだ力が足りない法律だということは私もよく存じております。  しかし、今後、オリンピック・パラリンピック、2020年迎えるに当たりまして、先ほどもちょっと話ありましたけれども、こうした障がい者に対して「私はあなたを尊重しているんだ」、そういう気風を社会全体で育てていく必要がどうしてもあるというふうに考えております。先ほど教育指導室長かな、お話の中で障がい者への対応っていうこともしっかりやっていくということがございましたが、その具体的な中身というのはどういった形でしょう、学校教育におきまして。 ◎教育指導室長 教員全員に配られている「人権教育プログラム」の中に、子どもたちに学ばせたい人権課題で、障がい者という項目がございます。それに沿って、また学習をしてまいります。また、オリンピック・パラリンピック教育でも、先ほどお話しましたように、障がい者理解ということがありますので、更に充実をさせてまいります。 ◆市川おさと 委員  今、非常に太い、抽象的なお話をなさいました。具体的な話をします。  私が、去年かな、地元の、舎人に氷川神社ってありまして、非常に毎年、盆踊り、お祭りが盛大に行われているんですけれども、ここ非常に混むんですね。混むところに私が車椅子で行くわけですけれども、地元の小学生が「あ、車椅子の人が来た、道を空けなきゃ」って、こう言ってくれたんですよ。それ聞いて、私は、今、教育指導室長おっしゃいましたけれども、学校でちゃんと教えているその成果が出ているんだろうなというふうに思いましたが、教育指導室長、どのようにお考えですか。 ◎教育指導室長 現在、多くの学校で、総合的な学習の時間で、障がい者の方の体験学習をしております。実際、体験をした中で、配慮というようなところが、子どもたちに身に付いてきているんだというふうに考えます。 ◆市川おさと 委員  これまた足立区じゃなくて、川口市の話です。私、今、舎人なんで、もう川口、隣なんで、車を運転していて、川口のコンビニエンスストアに車をとめたんですね。パカっとドアを開けて、車椅子をおろそうとしたら、近くにいた小学校五、六年生ぐらいの男の子がすーっと寄ってきて「何かお手伝いすることはありませんか」って、僕に聞いたんですよ。もうびっくりしまして、感動しまして「いや、ありがとう。でも、手伝いは要らないよ」って言ったんですね。だから、こうした気風っていうものが、今まさに学校教育を通して、あるいは社会全体の気風として定着していってくれる、そうすれば、私は、この中途で障がいを負った人が日本社会ではなかなか希望を見い出せなかった、そういう時代も続きました。しかし、アメリカのように、個人として尊重されていく、本当に尊重されていくんだ、排除されないんだ、そういう社会に力強くなっていってもらいたいなと思います。  次、ちょっと話が変わります。  切り放ちっていう言葉がありますけれども、切り放ちっていう言葉を聞いたことがある、知ってるっていう人、どのぐらいいらっしゃいます、切り放ち。       [挙手する者なし] ◆市川おさと 委員  いない。いないの。わかった。じゃあ、いいや。  切り放ちっていう言葉があります。この切り放ちについてなんですけれども、昔、明治時代に民法をつくった穂積陳重さんっていう大変偉い学者がいらっしゃいました。この人が「法窓夜話」っていう学会用的な文章をお書きになっています。  この「法窓夜話」の中で、これちょっと孫引きになっちゃうんですけれども、「むさしあぶみ」という本を実は引用しております。これはちょっと読みたいと思います。これ何を言ってるかと言うと、江戸時代の初め、4代将軍家綱の頃に、明暦の大火という大変大きな火災がありました。これは日本の歴史上でも、関東大震災とか戦災を除けば最も大きな火事でありました。この火事のときに実は切り放ちという重大な出来事が発生しました。紹介します。  「ここに牢屋の奉行をば石出帯刀と申す。しきりに猛火燃え来たり。既に牢屋に近付きしかば、帯刀、すなわちとが人どもに申されるは、なんじら、今、焼き殺されんこと疑いなし。まことに不憫のことなり。ここにて殺さんことも無残なれば、しばらく許し放つべし。足に任せて何方へも逃れゆき、随分命を助かり、火も鎮まりたらば1人も残らず下屋の蓮華寺へ来たるべし。この義理を違えず、参りたらば、我が身に替えても、なんじらが命を申し助くべし。もしまたこの約束を違えて、参らざる者は、雲の原までも探し出し、その身のことは申すに及ばず、一門までも成敗すべしとありて、すなわち牢の戸を開き、数百のとが人を許しい出し、放せけり。とが人どもは手を合わせ、涙を流し、かかるお恵みこそありがたけれとて、思い思いに逃げ行きけるが、日沈まりて後、約束のごとく、皆下屋に集まりけり。帯刀大いに喜び、なんじ汝ら、まことに義あり。たとえ重罪なればとて、義を守る者をばいかでか殺すべきやとて、この趣をご家老方へ申し上げ、とが人を許し給いけり」ということです。  昔の文章で、ややわかりづらい部分もあるかもしれませんけれども、言っている内容は、皆さん聞いてわかると思います。  つまり、切り放ちというのは何かと言えば、この石出帯刀が行ったわけですけれども、牢奉行の。大災害において、目の前の囚人たちがまさに死のうとするとき、牢を開け放ってしまう、こういったことでした。実は、当時、こうした切り放ちに関する規定というものは全くありません。何の法令上の根拠もなく、この石出帯刀は切り放ちを自分の判断で勝手に行いました。  その後、これどうなったかと言いますと、この当時の幕閣、家綱の時代ですけれども、幕閣の中心にあったのは、実は知恵伊豆と呼ばれた松平信綱、極めて優秀な政治家でした。この政治家は、帯刀を罪に問うなんていう、つまらないことをしませんでした。むしろ、この切り放ちということを制度化しました。制度化して、以後、災害、火災などが起こった際には、牢を放していいんだよというルールを決めました。  そしてこのルールは、実は明治になってからも監獄法に受け継がれました。そして今、現状どうか。現状も、実はこの石出帯刀の切り放ちというのは刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律、この中ではっきりと残っております。ちょっと読みます。  「第83条 刑事施設の長は、地震、火災、その他の災害に際し、刑事施設内において避難の方法がないときは被収容者を適当な場所に護送しなければならない。  2項 前項の場合において、被収容者を護送することができないときは、刑事施設の長は、その者を刑事施設から解放することができる」と。  まさに、明暦の大火における石出帯刀、石出常軒のそうした非常の決意というもの、それが今も制度としてしっかりと生きております。  これに基づいて、ちょっと皆さんの所感をお伺いしたいわけですけれども、皆さんも各所の責任ある立場に立っておられます。そうしたときに、当然、通常であるならば法令に基づいて様々な事業を行っていく。しかし、目の前で、まさに人が生きるか、死ぬか、そういったときには、法律なんか、条例なんか完全に無視して、1人の、まさに公のために尽くすんだと決意して、この足立区役所に入職した人間として、こうした決断というもの、できるでしょうか。 ◎危機管理室長 大災害におきましては人命最優先というのは全てのルールの頂点にありますので、それに基づけば、その場での判断というのはしなければいけないし、それをする事前の訓練といった、そういった教養も身に付けるべきであるというふうに思います。 ◆市川おさと 委員  実はこの切り放ちにつきましては、旧監獄法におきましては、大東亜戦争中の空襲、あるいは関東大震災、こうしたものにおきまして、実際に行われたという記録が残っております。  今、危機管理室長、そういうことでできるんだっていうことでしたけれども、では、実際その場に立ってみて、例えば収容施設、刑務所の所長が果たして本当に牢屋をぱかっと開けることが今の時代にできるのかっていうこと、それを考えるならば、条文がはっきりあるにも関わらず、果たしてできるのかなというふうな思いもあるわけでありますけれども、しかし、石出帯刀は、そうした、何ら法令上の根拠もない、そういうときに、そうやって決断をした。それはまさにさっきの接遇の話ともつながってきますけれども、目の前の人を何とか助けたいんだ。目の前の人の人権を何とか守りたいんだ、そうした思いがあったからこそだというふうに私は考えます。  なお、この石出帯刀というのは、実は墓っていうのがどこにあるか知っていますか。石出帯刀、石出常軒の墓がどこにあるか。       [挙手する者なし] ◆市川おさと 委員  わからないか。  実は足立区千住の曙町、足立区千住の曙町の西光院、ここに石出帯刀、石出常軒の墓があります。私もこの質問をつくるに当たりまして、曙町のその西光院に行って、手を合わせてまいりました。そこには、ちゃんと、教育長、教育委員会の看板が掛かっていて、そこに切り放ちのことも書いてありましたし、石出常軒のこともちゃんと書かれておりましたので、改めまして、これ区の大切な資源でもあると、本当に心構えにおいての大切な、私は職員全体に示すべき資源でもあると思いますので、教育長、この石出常軒について思いを語ってください。 ◎教育長 先ほど市川委員からのご質問にありましたけれども、私たちの仕事は法律を守ることではなく、法律を使って区民を守ることだと、このように思っておりますので、そういう仕事をしていきたいと、今後もそう思っております。 ◆市川おさと 委員  では、以上です。 ○前野和男 副委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後2時33分休憩       午後2時50分再開 ○せぬま剛 委員長  休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  自民党から総括質疑があります。  ただ委員。 ◆ただ太郎 委員  こんにちは。自民党の時間50分のうち、最初の25分、担当させていただきます、ただでございます。  予算特別委員会ということで、私個人といたしましては、議員としてお認めをいただいて5年目、初めての予算特別委員会の場となりました。これまでは決算特別委員会のほうでやらせていただいていたのですけれども、やはり予算というのは来年度のしっかりとした道筋をつけていく、まさに確かな未来に向かっていくための、本当に重要な、貴重な時間だと思いますので、私も最後の25分間、きょうが最後の質問になりますが、テンポ良く、しっかりとしたものになりますようにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、いろいろと、ちょっと周りの方から、若手と言いますか、そういう方からお話がこの前あったんですけれども、足立区のホームページ、あそこから、検索窓から何か検索をしますと、時系列に並んでいないために、本当に欲しい情報がすぐに取り出すことができにくいと。先ほども私、予算ということで調べてみましたら、来年度予算案ということで出るんですけれども、その次は平成17年度予算ということで、いろいろと、どういうルールで表示されるのかわからないのですけれども、できれば、やはり新しいものから順に表示できるような、そういうシステムにしていったら便利になるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。 ◎報道広報課長 基本的には更新順ではあるんですけれども、実際にはキーワードの要素ですとか、キーワードの数ですとか、そういう様々な要素が加わりまして順位が相当に入替わっております。  導入当時、もう既に3年経過しておりまして、導入当時、リーズナブルなものを導入しております。うちのホームページも相当、古くなってきております。23区の中で古い順から8番目ということになってしまいましたので、今後、検索についても、いろいろ新しいものが出ておりますので、研究して、検討させていただきたいと思います。 ◆ただ太郎 委員  是非、研究してより良いものにしていただきたいというふうに思います。  次に、福祉車両の乗降場所についてお聞きをしたいと思います。  本庁舎に来庁される方はどのような理由で来られる方が多いのかというのは、何か統計とかそういったものというのは取られておりますか。 ◎庁舎管理課長 私のほうは特にそういうところについては把握できてはおりません。 ◆ただ太郎 委員  やはり役所に来るということは何か必ず目的はあるわけですし、いろいろな書類ですとか、届出、様々なことで多くの方がご来庁されると思いますけれども、これはある施設の地域のまとめ役の方からお聞きしたお話なんですけれども、障がいをお持ちの方々や、ご高齢の皆様が利用するデイサービスなどで、庁舎14階でのランチ会を楽しみにしている方々がいるそうであります。  そのときはマイクロバスで、下のロータリーに来て、そこで乗り降りをするそうなんですけれども、専用の乗り降りの場所がないために、やはり落ち着いて乗り降りがすることができないということを聞いているということで、長時間の停車ではありませんので、そうした車両の乗降スペースなりを、区画をして、長時間そこにとどまるというわけではございませんので、そうした場所の整備というのは必要なんじゃないかなと思いますが、その辺りの見解を伺います。 ◎庁舎管理課長 ただ委員お話あったスペースですが、個人でいらしたお車については、地下の身障者対応のスペースございますが、やはり大型の車につきましては現在ございません。庁舎の西側の部分につきましても、いろいろなトラックとか、そういうものが入ってきますので、なかなか、いつも満員でございまして、その特別に用意するということは、現実的には今のところは無理でございます。 ◆ただ太郎 委員  無理というか工夫をしていただいて、今後、高齢者の方々、多くなっていくよというとこで、いろいろなところでございますし、そういうデイサービスの方々の、そういったところを整備するというのは行政の役目の一つだと思いますが、いかがですか。 ◎庁舎管理課長 現在も、ある程度、融通をして、ちょうど夜間の出入り口の出たところ、空いている場合は誘導させていただいているところでございます。今後ともそういう形で対応していければというふうに思っております。 ◆ただ太郎 委員  しっかり、そういった声もあるということはお伝えさせていただいて、ご利用者の方々が落ち着いて乗り降りしたいという、そういった声がございますので、その辺りはしっかりとくんでいただいて、今後、もし設置していただけるようであれば、是非、前向きな検討をお願いしたいと思います。  次に、以前から要望しているのですけれども、バス停の屋根、そして座れるものの整備ですね、これも高齢者の方々の施策の一つだと私は考えているのですけれども、道路幅の問題がある。また、そういったことで狭いところには設置するのはなかなか難しいんだよということで答弁をいただいているんですけれども、自転車も車道を走りなさいということで、一定のルールができた昨今、その歩道の幅に関しては、以前よりも、そういった椅子なりを前よりは設置しやすくなったんじゃないかなと思いますけれども、その辺りの見解を伺います。 ◎交通対策課長 上屋とベンチですね、それの設置の基準でございますけれども、自転車の走行環境というか、自転車ナビマークとかあって、自転車が車道側を走るような形になってますけども、基準としては、まだ従来と変わっておりませんので、特段、設置しやすくなったという環境ではございません。 ◆ただ太郎 委員  しっかりとした椅子というよりも、ポール状の、ちょっと腰をこう落ち着かせることができるようなものでもあるとないとでは本当に違うと思うんですね。雨の日なんかも、以前もお話しましたが、やっぱりご高齢の方々がバスをお待ちになっていると、椅子も屋根もないところでお待ちになっていると、ああ、もっと整備をしっかりしていかないとなっていうことを思っていますので、是非、少しずつ、そういったものを整備も積極的に進めていっていただきたいというふうに思います。  次に、地下鉄8号線の区内延伸の実現についてお伺いをいたします。  8号線の区内延伸につきましては、新たな答申が出る年としまして、これまで以上に地元では盛り上がった1年であったというふうに感じております。いよいよ答申が出ると言われています。出るのは年度末というふうに聞いておりますけれども、風のうわさでは、答申が5月の連休辺りまで遅れるんじゃないか。遅くとも参院選までには出るんではないかな、ということもちょっとお聞きをしているんですけれども、その答申の出る時期について改めて確認をさせていただきます。 ◎鉄道関連事業担当課長 答申の時期につきましては、今のところ、まだ平成27年度中に答申という言い方を国のほうは変えてございませんので、今年度末には、何かしらの答申が出るものと想定しております。引き続き、国の答申の動きにつきまして注視していきたいと思っております。 ◆ただ太郎 委員  次期答申には、新線がどういうランク付けになるのか、現答申と同じく、何かA1とかBとか、何かそういうような答申というふうになるのか、その辺りをお聞かせください。 ◎鉄道関連事業担当課長 答申のランク付けですけれども、これにつきまして、国のほうにも何度かお尋ねしているんですが、まだ今のところ、どうなるかわからないということで情報をいただけておりません。  ただ、東京都も、出した計画には抽出路線は、いつまでに整備という言い方ではなく、優先的に検討することと、そういう言い方で、表現にとどまっておりますので、現答申のようにA1、A2、Bというようなランク付けを行うのかどうか、まだ今のところ、表現については不明なところでございます。 ◆ただ太郎 委員  AとかBとか、そういうこともそうなんですけれども、これまで本当に、それこそ長年にわたって、地域の方々、そして毎年の大会も本当に根気強くやられてこられたことに関しましては、本当に良い結果が出るというふうに私も確信をしていると言いますか、良い結果が出るであろうと、私もそのように信じておるところですけれども、この答申が出た後の地域の情報提供などは、どのようにしていくお考えでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 答申の結果につきましては、まず署名を協力いただきました、中心となった沿線の3町会・自治会連合会への報告をはじめ、チラシ等で、地元にはニュース等で配布して、周知を行いたいなと考えております。  また、来年度は9月に促進大会を予定しておりますが、その場では答申の内容を詳しくご報告したいと考えております。 ◆ただ太郎 委員  是非、結果が出ましたら、迅速な対応をお願いをしたいと思います。  また、現在、葛西用水沿いには各町会、商店街、区がそれぞれ作成した数種類ののぼり旗が設置をされていると思います。今後は答申の位置付けを、良い結果が出ると信じているので、答申の位置付けをお祝いした、新たなのぼり旗を作成する、又は私個人といたしましては、答申が出ましたら、それをお祝いして、地域のご労苦に敬意を表し、葛西用水沿いを、地下鉄が通る道沿いをイルミネーションか何かで、ぱっと華やかにお祝いをするのもいいんじゃないかなと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 今年度、地域の方々には、自らののぼり旗や横断幕をつくっていただいて、実際に機運を盛り上げていただきました。のぼり旗のPR効果というのは大変大きいですので、答申の結果につきましては、新たなのぼり旗を作成するかにつきましては、地域とも相談しながら、その辺は前向きに検討したいと思います。  また、イルミネーションにつきましても、ちょっと答申後は、夏場は、あそこは葛西用水沿いの桜の木がありますので、葉が生い茂ってますので、ちょっとイルミネーション、すぐには不向きだと思いますけれども、そのイルミネーションやのぼり旗も含めて何か効果的なものを考えていきたいと思います。 ◆ただ太郎 委員  是非、その辺りもよろしくお願いをしたいと思います。  地下鉄8号線の通るところと言いますと、大谷田のほうから見ますと、そのスタート地点には例の銀河の塔がございます。8号線の答申への位置付けが出ましたら、この銀河の塔も合わせて点灯するなり、そういうこともしていただきたいなというふうに思うんですけれども、現在の管理状況と、今後の管理計画、活用計画と含めてお聞きをいたします。 ◎工事課長 現在、銀河の塔の健全度を点検してございます。建設してもう二十数年たってございますので、その中で、電気設備につきましては、経年劣化等で、部材のさびや光ファイバー等の損傷によりまして、光ファイバー方式での再点灯というのは非常に困難な状況でございます。 ◆ただ太郎 委員  すみません、何が困難だって、もう一度。 ◎工事課長 光ファイバーを使った再点灯は非常に困難な状況だと考えております。 ◆ただ太郎 委員  光ファイバーなんですよね、今は。でしたら、これを契機にLED化しましょう。 ◎工事課長 他の点灯方法につきましては、先ほども答弁ありましたように、PR方法についての費用とか効果を考慮しながら、関係所管と調整してまいりたいと考えております。 ◆ただ太郎 委員  是非、有効活用していただけるよう前向きな検討をお願いしたいと思います。  次に、喫煙所の整備についてお聞きをいたします。  都心部の、私も区内だけじゃなくて、いろいろ出掛ける用もあるんですけれども、都心部で特にお見受けするのがお昼休みでしょうか、よく民間のコインパーキングのところで、その中で喫煙をしている方々がいるなっていうのが凄い気になっているんですけれども、これはどういうことなのか、その気持ちっていうのはおくみしていただけますか。どうしてそういうところでたばこを吸っているのかっていうところ。
    ◎地域のちから推進部長 他の方のなるべく迷惑にならないというか、人がいないところで吸ってるっていうことではないかなと思いますけれども。 ◆ただ太郎 委員  そうです。あとは、やはり路上喫煙に関しても、それぞれ、たばこを吸う方がやっぱり歩きたばこだったりっていうのは、これ良くないねっていうことを、それぞれが自覚されてんのかなというふうに思うんですけれども、本庁舎に喫煙所が整備されまして、近隣での喫煙はなくなって良かったなと感じているんですけれども、その庁舎内でのたばこのマナーっていうか、その辺りの状況っていうのは現在いかがでしょうか。 ◎人事課長 職員に対する苦情ということで、3件、今年度いただいております。特に、その中では喫煙所のマナーっていうことで、喫煙エリアの外で喫煙しているっていうことが挙げられています。 ◆ただ太郎 委員  それはだめですね、やはり喫煙所の中で吸わないと、それはマナーが本当に悪い。是非、それはお守りいただきたいと思いますけれども、ここ数年のたばこ税収の推移というのはどのようになっておりますか。少し減っているのかなというふうに思うのですけれども。 ◎課税課長 ここ数年、ずっと微減ですけれども、減少傾向は続いております。 ◆ただ太郎 委員  減少傾向と言いましても、約50億円弱入っているのではないかなと思いまして、自主財源の中でも比較的大きなウエイト占めてる税収の一つだと思うんですが、その辺りいかがですか。 ◎課税課長 50億円ちょっと上回るところということで、平成27年度もほぼ確定するだろうというふうに認識をしてございます。 ◆ただ太郎 委員  喫煙所の整備につきましては、場所さえ確保して、民間企業のご協力をいただければ設置費用はかからず、清掃に関しましては、シルバー人材センターにお願いするなどすれば雇用の創出にもつながるんじゃないかなと私は思っております。  喫煙者は喫煙所がないから、仕方なく、どこかでひっそりと吸う。絶対に我慢しないといけないと言われるほど、隠れて吸うというのが喫煙者の思いもあるんじゃないかなと思いますが、以前の役所の前を見れば、喫煙所の整備される前の役所の前を見れば、もう改めて調査をする必要もないと思います。  喫煙所設置をすれば、吸い殻のポイ捨ても減るでしょう。ビューティフル・ウィンドウズ運動では、迷惑喫煙防止パトロールに2,270万円余が計上されております。そういった経費を大幅に削減することができるんではないかなと私は思っていまして、例えば区有施設、撤去しましたけれども、いろいろな健康のところで。しかしながら、やはりどこかでたばこを吸う人は吸っているという現状、私も区有施設、伺いますけれども、やはり近くで吸っている方もおりますし、スポーツセンターなんか特にいろいろな、土日のスポーツ大会では、バス停のところに煙が上っているというのをもう見てますし、それを知ってて整備をしないのか、それとも知らないけど、ほっといているのか、どのような対応しているのか別として、しっかりと、そういった喫煙所、喫煙するスペースというのを整備をしていくというのも行政の一つの責任じゃないかなというふうに私は感じるんですが、その辺りの区の見解を伺います。 ◎こころとからだの健康づくり課長 足立区が今、取り組んでおりますのは、禁煙ではなくて受動喫煙対策です。区の施設は、乳幼児や高齢者、あるいは肺疾患を持っている方々が利用されております。そういった方々を守るために、こういった公共の施設では、喫煙はご遠慮くださいということで、今、敷地内禁煙に取り組んでおります。 ◆ただ太郎 委員  私もそれは重々承知しているんですが、やはり設置をして欲しいという声もありまして、私も、実際にその現場を見ていることもありますので、ああ、受動喫煙がだめだからなくそう、じゃ、それで受動喫煙がなくなるのかって言ったら、そんな簡単なことじゃないと思いますので、今後、少しずつでも研究していっていただいて、しっかり整備するところは整備をしていくということで、ちょっと柔軟に対応していただくように、お考えを改めていただきたいと思うんですけれども、お考えをお聞かせください。 ◎こころとからだの健康づくり課長 そういったご意見があることは重々承知しているのですけれども、でも、健康を守るために、またこのまま、もうしばらく受動喫煙防止に取り組んでまいります。 ◆ただ太郎 委員  受動喫煙防止するためには喫煙所が必要だっていうふうに私は思うんですね。ですから、ちょっとその辺りは考え方、違うのかなというふうに思うんですけれども、是非、今後、いろんなより良い検討をしていただくことを一つ要望させていただきたいと思います。  防犯カメラの設置状況についてなんですが、区内の防犯カメラ、SDカードやWi-Fi通信で映像を取り出す仕組みを採用されており、ネットを経由しないため第三者に見られてしまうことはないと聞いておりますが、それで間違いないでしょうか。 ◎まちづくり課長 防犯カメラについては、犯罪時において、警察のほうで確認することで、通常は住民の方は見れないような状況になってまいります。 ◆ただ太郎 委員  先日、テレビでもあったようなのですけれども、警察への映像提供から何か検挙につながったとかっていう、そういう実績があれば教えてください。 ◎道路管理課長 私どものほうで不法投棄に関係するカメラを設置しております。そのカメラにつきまして、警察のほうで事件、事故という形で、2件ほど、ちょっとデータの貸出しをしております。 ◎危機管理室長 防犯カメラは各所管が様々な着眼点で付けておりまして、危機管理のほうでも、かなりたくさん付けています。警察からの映像提供については、ひっきりなしにある状況ですけれども、それがこの事件のこれに使われたといった実績がなかなか情報をいただけてない状況でして、そういった情報、是非くださいというふうに言っておるんですが、件数としては、今、上がっていない状況であります。 ◆ただ太郎 委員  わかりました。  ちなみに、全小学校通学路への防犯カメラの設置状況はいかがなものかということと……。 ◎学務課長 防犯カメラ、現在、25校の通学路に設置してある、各学校5台ずつですと125台でございます。 ◆ただ太郎 委員  まだ全部のところには付けてないということなので、是非、引き続きしっかり取り組んでいただきたいと思います。  この予算特別委員会でもお話が出ました。私はちょっと違う観点からなんですけれども、A-メールから流れてくる防犯情報では、学校からの下校時や公園で遊んでいるときの子どもへの声掛けなどが多く見られると思っております。荒川区では、そうした観点から区内全公園にカメラを設置したそうでありますが、区は、防犯の観点から公園での、こうした防犯カメラの対策っていうのは、どのようなお考えがありますでしょうか。 ◎みどり推進課長 公園の防犯カメラにつきましては、4署の警察署と相談しまして、今年度、14カ所を設置しました。引き続き、効果を検証しまして、必要であれば防犯カメラを設置していきたいというふうに考えております。 ◆ただ太郎 委員  是非、そうしたものがあるから抑止力と言いますか、そういったものがあるから、そういう声掛けなどさせない、子どもたちが安全に遊べる、安全に帰れる、そういった環境づくりを進めていきたいと思います。  刑法犯認知件数につきまして、非常に件数が減って、来年度は6,000件代前半を目指すと、力強いことが予算編成のあらましのほうにも書かれておりました。このビューティフル・ウィンドウズとともに取り組んできた成果が数字で目に見えて結果としてあらわれていることに関しましては、本当に大きな評価をしているところなんですけれども、例えば足立区内でも、この地域は、以前より大幅に減ったよとか、この地域は非常にパトロールの回数が多いようだとか、そういう何か統計というか、地域別のデータとかっていうのは役所のほうで管理はされているんでしょうか。 ◎危機管理課長 全体の刑法犯の実施状況、減少傾向とかっていうのは数字で出るんですけれども、地域ごとというのは、数字等はちょっと取ってはおりません。 ◆ただ太郎 委員  なぜそれをお聞きしたかと言いますと、やはりここまでに刑法犯認知件数が下がってきたというのは地域の方々のご協力なくしては、結果は出なかったというふうに、私も本当に心からそのように思っております。  区内で、この地域が非常に件数が下がったよですとか、パトロールも本当に頑張ってるよっていう、そういった地域の方々には、年に一度でも感謝状をお渡しするなどして、これからもお願いしますと。そして、「これまで本当にありがとうございました。引き続き地域の防犯のためにご協力をお願いします」という意味でも感謝状をお渡ししていくという、そういう姿勢が必要なんじゃないかなと思いますけれども、その辺りはいかがでしょうか。 ◎危機管理室長 先ほどのご質問で、危機管理課長が全体の数値のみをというふうにお答えしましたけれども、実際には町丁別のデータのほうも得ておりまして、地域別の、これ言い方は悪いのですけれども、ワーストというような、そういった情報もわかってはいます。  ですので、そこに集中特化して対策を打つといったこともやっておりますけれども、それを比較考量して、今、ただ委員がご提案されたような、大幅に落としたようなところ、改善されたところ、これについては地域の力が大きいわけですから、そういうことを加味した表彰に関して検討していきたいというふうに思います。 ◎区長 表彰制度については、ビューティフル・パートナーという形の中で、青パトに長期間ご協力いただいたり、又は町会・自治会でパトロールしていただいたり、花を植えたりという様々な活動を通じて、分野ごとに表彰制度は持ってございます。  また、そういった犯罪を少なくした云々ということについて、相関関係を取るのは非常に難しい状況ではございますけれども、私どもといたしましては、なるべく大勢の方に表彰状、又はパートナーになっていただいて参画いただくということが大前提でございますので、今後とも幅広い表彰制度については検討してまいりたいと思います。 ◆ただ太郎 委員  是非、そういった表彰で気持ちを高めて、地域の皆さんと一緒に防犯の対処をもっともっと高めていくことに引き続き取り組んでいただきたく、お願いを申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  続いて自民党です。  伊藤委員。 ◆伊藤のぶゆき 委員  皆さん、こんにちは。今回、3回目の質問をさせていただきます自民党の伊藤でございます。  きょうは、議員になる前から結構、素朴に思っていた疑問を素直にぶつけさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、質問に入らせていただく前に、私がちょっと初日に質問させていただきましたA-メールのQRコードについて、何か変更があったかどうか、教えてください。 ◎報道広報課長 早速、調査させていただきました。結果ですが、QRコードは間違いではございませんでしたが、QRコードを読み取るアプリ、こちらは多数、存在いたしますが、そちらのうち、利用者の多いだろうと思われる二十数個について調べましたところ、一つだけ読み取り方法の違うものがございました。こちらのマップのほうは有償販売をしておるものでございまして、早速そちらのアプリにも対応できるQRコードを添付いたしまして、対応させていただきました。ご指摘ありがとうございました。 ◆伊藤のぶゆき 委員  早速、対応ありがとうございます。二十数個のアプリの中でたった一つ読み取れなかったというのは、僕の携帯の中に入っていたというのは、少し残念な気持ちがありますけれども。ただ、昨日の新聞も載っていたのですけれども、今、若者が災害情報をどういった手段で取るかという中で、やはり今、テレビを抜いて携帯電話というのが1位になったと昨日、新聞に載っておりましたので、私の指摘も少し細かかったのかもしれませんが、そういう対応をしっかりとっていただければと思います。  それでは、質問に入らせていただきます。  まず予算編成のあらまし、55ページを開いていただきたいのですけれども、この中で、安全で活力あるくらしのため、道路や橋を整備しますと。予算が大体1億8,000万円余、計上されております。私も、少し質問がかぶってしまいますけれども、一般質問でさせていただきました富士見橋歩道橋の話を少しさせていただきたいと思います。  まず、基本的なことですが、富士見橋歩道橋はいつ架けられたのでしょうか。 ◎道路管理課長 本日、担当課長おりませんので、私のほうからお答えいたします。  富士見橋につきましては、昭和58年に建設されております。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうすると、昭和58年と言うと、僕の5個年下なので、もう32年ぐらいたつ橋だと思うんですけれども、このうち、予算が1億8,000万円余がある中で、これを見ていると、道路の予算が1億7,000万円ほどあるんですね。橋を架け替えるのに、以前、私が質問させていただいたときには、不調の原因は、工期が長いため、労働単価や材料単価高騰の影響が懸念されること、技術者が長期に拘束されること、工事が複雑で多岐にわたるため、手間がかかるという答弁をいただきました。  基本的にこの答弁というのは、大きいものをつくるときには全部に当てはまる答弁だと思うんですけれども、今回、この道路、橋の予算の中で、この富士見橋にかかる予算というのは幾ら付いているんでしょうか。 ◎道路整備室長 来年度につきましては、富士見橋等の、花畑川の環境整備につきまして委託をかける予定でございまして、この中の約1,000万円ぐらいでございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  1,000万円ということですね。そのうち、橋の架け替えだけだと大体幾らぐらいでできるんでしょうかね。 ◎道路整備室長 来年度につきましては、橋の架け替えについての予算は上げておりませんので、来年度は設計委託の分で1,000万円ということでございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうなると、5年間、入札が不調だったということも、その設計の変更で不調だったんでしょうか。 ◎道路整備室長 5回、不調になったということでございますけれども、ただいま、伊藤委員がお話いただきました三つの原因等がいろいろありますけれども、今回、まず在り方自体を、富士見橋、今まで雪見橋のように、橋とその周りの環境整備、親水化等の環境整備を一緒に出してた方法で、整備手法で、富士見橋についても同じような形で工事発注をしたわけでございますけれども、今現在、オリンピックのことで、建設業界、なかなか受注が難しいというところはございまして、これをもともとから少し見直さなければいけないということで、この整備手法を見直すための検討を来年度、行いたいということでございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  ありがとうございます。  ちょうど一昨日、予算特別委員会も少し一服をしまして、神明町のほうで、同級生たちと、ちょっと食事をする機会があったんですけれども、その際に、そのお店の方や同級生に、今、神明町にとって何が問題なのかという話を、ちょっとお話をしたんですけれども、その店主の方は、やはり富士見橋を早く架け替えて欲しいということをおっしゃっていました。  秋山精鋼の跡地に大型商業施設ができるということがもう確定しておりますので、明らかにあの橋は稼働率が上がることが目に見えています。昭和58年、32年程度たっているということで、花畑川の散策路ももちろん大切でございますけれども、万が一、歩道橋等で何かがありましたら困りますので、なるべく早く対応をお願いいたします。 ◎道路整備室長 富士見橋の架け替えっていうのが、もう早くしなければいけないというのは、私どももう十分、認識しておりまして、ただ、やはりオリンピックまで同じような形で工事発注しても、なかなか受注してもらえないという状況はございますので、この整備手法自体をやはり早く見直していくっていうことが今、大切だと思っておりますので、来年度、それを見直しをして、それから架け替えについてはその次の年以降になりますけれども、なるべく早く架け替えできるように検討してまいります。 ◆伊藤のぶゆき 委員  なるべく早くの架け替えをよろしくお願いいたします。  次に、地下鉄8号線について、僕も少しだけ聞かせてください。  今回、交通政策審議会の答申が出るということなんですけれども、今回の予算特別委員会の中で、東京女子医科大学東医療センターに伴って、基金の積立てが今回、話が出ました。こちらのほうは、もちろんお金のかかることですので基金の積立てというのは大事なんですけれども、特定目的基金の中身は、将来的にお金がかかることに関して積立てるものという答弁をいただいたんですけれども、地下鉄8号線について基金というのはあるんでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 地下鉄8号線に関する基金というのは今現在ありません。 ◆伊藤のぶゆき 委員  ちょっと僕もそこまで詳しくはわからないんですけれども、普通に考えて、地下鉄8号線も答申が決まり、事が進むことになれば足立区もお金は出すのでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 当然、地元負担分が出てきますので、必要な分、お金は用意しないといけません。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうなれば、今もうすぐにどうこうという話はないのですけれども、やはり多大なお金がかかるということであるんであれば、財政的に厳しい足立区で何億円も積立てるということは難しいのかもしれないんですけれども、やはり毎年毎年、少しずつでも積立てて誠意というものを見せたほうが良かったんではないでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 まだ地下鉄8号線につきましては構想の段階でございますので、もう少し具体的に計画が見えてきた段階で、必要な負担割合等も、まだ全然わかりませんので、事業主体も確立しておりませんので、そういったものが見えてきてから動くものだと考えております。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうですね。僕も地下鉄8号線の質問をさせていただいたときに、延伸は構想の決定段階であり、綾瀬エリアデザインとは進展度合いが異なっておりますと。マニュアル等の作成といった具体的な対策よりも、区内延伸がもたらす効果や収支採算性の向上策などの検討を決めることが重要と認識しておりますと答弁をいただきました。  ただ、今、現時点、ここまで来てるんであれば、ある程度、具体的な対策をそろそろ練ってもよろしいんではないでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 今、新たな答申が出るために、一生懸命、我々は今年度、力を入れて頑張ってまいりました。その答申を、まず答申の形を見て、次に、来年度以降は8号線について、どこまで踏み込んで調査を深度化していくのか、そういったところを研究、始めていきたいと思います。 ◆伊藤のぶゆき 委員  鉄道関連事業担当課長には、大谷田梅祭りでもブースで一生懸命やっているのを見ておりますし、やはり足立区の悲願でございます、この地下鉄8号線答申が良い方向に出ることを祈って、次の質問に入らせていただきたいと思います。  続きまして「変わる足立区」。私のほうは、この間、机の上に置いてありまして、じっくり読ませていただきました。長澤委員と話しながら、大変よくできているなと思って見て、お話をしていたんですけれども、この「変わる足立区」は、一体どこの課が作成したんでしょうか。 ◎人事課長 人事課とシティプロモーション課で合同で作成しています。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうですね、この中身をしっかり見させていただきますと、足立区のこととかいろいろ書いてあって、子どもの貧困対策担当課長の個人的なことも書いてありますので、いろいろな情報が入っていて、大変役に立つなと思っておりました。  まず、こういう足立区を、これは足立区の人材のこともあるんでしょうけれども、足立区を宣伝ではないですけれども、している広告媒体みたいなものっていうのは一体、幾つぐらいあるんでしょうか。 ◎報道広報課長 通常、広報の媒体が主になるかと思います。あだち広報ですとか、公社ニュースのほうの「ときめき」ですとか、ホームページ、SNS、A-メール等が該当するかと思われます。その他、各所管では、チラシですとか、ポスターですとか、目に見えるものも作成しております。 ◎経営戦略推進担当課長 JRの駅構内に、足立区コーナーというのを設けさせていただきまして、そこに、こういったようなポスターも貼れるようになっております。その他、街の駅とか、そういったいろいろなところでPRはできるようになっております。 ◆伊藤のぶゆき 委員  まず、この1ページ目、これは本当に素朴な疑問なんですけれども、1ページ目、北野大氏が載っかっているんですけれども、こういうふうに足立区のPRをしていただけるのは大変ありがたいんですけれども、普通に考えてみて、弟さんはどうなんでしょうか。 ◎報道広報課長 様々なイベントの際にアプローチを試みておりますけれども、事務所側からあまり良い回答をいただいたことはございません。 ◆伊藤のぶゆき 委員  やはり足立区としてはアプローチをかけていただいているということで、もちろん、ああいう芸能の方というのは、なかなか、様々な状況の中で簡単にできる、できないというのは決められないと思いますので、そちらの状況だけ教えていただけて、ありがとうございます。  それで、私も関連しています産業環境委員会での件なんですけれども、舎人の春の花火が今回、中止になったと。それは、もちろん様々な各議員の方々がおっしゃっておりますので、私から特に言うことはないんですけれども、その代替という形はないんですけれども、競技場が空いたということで、ミズノが今回、イベントをしていただけるということですけれども、どういった経緯でこのミズノに決まったんでしょうか。 ◎産業政策課長 観光交流協会事務局長、欠席しておりますので、私のほうから回答させていただきます。  申しわけございません、今、手元に資料がなくて、なぜミズノにというのはちょっと私持ってないんですが……。 ◎区長 これまでも、例えば、荒川河川敷等を使ったイベント等でご協力をいただいてまいりました。春の花火大会の開催中止が決まったのが、本当に喫緊でございましたので、この間、短時間でどこか大きいところにお願いをして、ということが非常に難しかったようなこともございまして、これまでのお付き合いの中でミズノということと、また陸上競技場を使用するというイベントの中でミズノということが挙がってきております。  また、指定管理にもご協力いただいているような関係の中で、かなり短時間で内容の濃いご提案をいただけたものと考えております。 ◆伊藤のぶゆき 委員  区長自ら、ありがとうございます。  もう1点お聞きしたいんですけれども、ミズノと言うと、ちょっと期待してしまうんですけれども、室伏選手は来られるんでしょうか。 ◎産業経済部長 確認したところでは、室伏選手はちょっといらっしゃらないんじゃないかと。 ◆伊藤のぶゆき 委員  私が、何が言いたいかと言いますと、やはりこういったプロスポーツ選手に子どもが触れ合うということは、凄く、僕も大事なことだと思います。やっぱり一流のスポーツ選手、アスリートに触れることによって、その子どもたちが大きな夢を持つということは足立区の子どもたちにとっても良いことなんですけれども、先ほど何でその質問をさせていただいたかと言うと、もちろんミズノには、僕みたいな素人でも、ミズノと言えば室伏選手かなとイメージすることがやっぱりあるんですね。  その中で、足立区にちょっと私の個人的な話になるんですけれども、私、学生時代の頃から、ちょっとスポーツを、ボクシングをしていたんですけれども、今は見る影がないんですけれども、足立区にも実はボクシングの世界チャンピオンがいるんですね。知っている方、手を挙げていただいてよろしいでしょうか。       [挙手する者あり] ◆伊藤のぶゆき 委員  そうですね、市川議員も喜んで手を挙げておりますけれども、逆に今、手を挙げている方が少ないのにちょっと驚きました。今、竹の塚にあるジムには柴田直子さんという女子の世界チャンピオンが現役でおります。2回目の世界戦の防衛戦は足立区の総合スポーツセンターで行ったんですね。ですので、正直なことを言うと、皆さん、もう少し手が挙がるのかなと思っておりました。  この柴田チャンピオンなんですけれども、実は足立区出身で、足立区生まれでございます。なおかつ、小学校は入谷南小学校を出ておりまして、中学校は入谷中学校、そして、足立区のジムに所属をしている現役の世界チャンピオンというのは、実は今後、何十年出るか出ないかわからないぐらい貴重なものでございます。こういった方々が足立区にももちろん、他の名を馳せている方々がいらっしゃると思いますが、こういった方を、せっかく地域にいらっしゃるので、もちろんミズノでやっていただく行事も、今回、緊急で決まったということでなかなか難しいのかとは思うんですけれども、こういった地域に住んでいるスポーツ選手等々にお声を掛けて、イベント等々に参加していただけるというのはどうなんでしょうか。 ◎産業経済部長 そういったご意見も参考にしながら、今後、努めてまいりたいというふうに思います。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうですね、足立区は、ただいま唯一、女性区長でございますし、女性の世界チャンピオンということで、男女共同参画社会基本法が制定された今、一番やはり今、足立区が法律に対して、一番力を入れてアピールできるし、説得力があるのかなと思いますので、こちらのほうは、お願いということでやっています。  その件に関して、ちょっと連動するお話なんですけれども、ボクシングと言えば皆様の時代だと「あしたのジョー」になるのか、「がんばれ元気」になるのか、ちょっと私もわからないですけれども、私たちの代は今「はじめの一歩」という漫画がございます。こちらの、今まだ現時点で103巻ほど続く、超人気漫画と言っても過言ではないんでしょうけれども、この作者がオーナーをしているボクシングジムというのが梅島にございます。  私は、少し思うのは、葛飾区には寅さんをはじめ、キャプテン翼やこち亀の両さんを題材にして様々なモチーフがつくられて、葛飾に人を寄せようという活動はあるんですけれども、足立区でこういった活動というのはないんでしょうか。 ◎報道広報課長 キャラクターですとか、そういう個人ですとかに特化した動きはないというふうに思っております。 ◆伊藤のぶゆき 委員  それは葛飾にできて、足立区にはできないということなんでしょうか。 ◎政策経営部長 足立区につきましては、金八先生を、武田鉄矢さんをビューティフル・ウィンドウズ運動のポスターとして使わせていただいたことはございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  そうすると、できないことはないということですよね。
    ◎政策経営部長 そのとおりでございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  せっかく足立区にある、そういったものですので、できる限り足立区の中で、お金を使わずボランティア等でやっていただけるのであれば少し発信してってもいいのかなと思います。  それで、話は変わりまして、昨日、ニュースでリクルートの発表があったと思うんですけれども、めでたく北千住もまたランキング入りしまして、住みたい街ランキング18位。それで、穴場だと思う街ランキング1位になりました。やはり今、近藤区長がなって、ビューティフル・ウィンドウズ運動等で大変、足立区が良くなってると思うんですね。私も一区民として、足立区は大変すばらしい街になってきたなということを喜んでおります。  案外、地域の方等々とお話していると、足立区の良いところというか、足立区の凄いところを知ってる方というのは少ないんですよ。もちろん、皆さん、あだち広報等で発表してましたけれども、例えば、北千住の乗降数は世界で6位、日本じゃないですよね、世界で6位だと言うと、案外、みんな驚かれるんですよね。  足立区の給食、最近、有名になってまいりましたが、学校給食甲子園で特別賞をいただいたりと、足立区には様々な誇れる施設等、行事等がございます。  その中で、ギャラクシティのプラネタリウムなんかはデートで使いたいプラネタリウムというサイトで、東京スカイツリーにあるコニカミノルタの天空や、日本科学未来館と並んで、ギャラクシティのマルチ体験ドームが紹介されております。こういったものが本当に、我々世代ぐらいの区民の方々というのは案外知らないんですね。せっかくこういう足立区にあるものが、すばらしいものがあるんですから、もう少し知っていただきたいなという気持ちがございます。  区長の「あだちな毎日」では、先日、足立の花火の新企画を紹介されておりましたけれども、その中に、企画の打ち上げ当日のオープニングで使用する曲の募集の告知と、ともに足立の花火にまつわるエピソードと、それに関わる思いでの1曲を募集されておりました。ロマンチックなエピソードから抱腹絶倒なエピソードまで何でも結構ですと書いてありましたけれども、是非こういうロマンチックなエピソード、このマルチ体験ドームで感じていただければいいなと思っております。  続きまして……。 ◎子ども家庭部長 ギャラクシティ、担当しているもので。様々なメディア、特にテレビで取上げられたりしますと、お客さんが急増する。それと、来館される方の6割程度が区外の方であるということで、非常に区を代表する施設であるということで自負してるっていうことでございまして、更に内容、充実するように努めてまいる所存でございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  あと3分程度しかないので。そうしたら、ごめんなさい。このあだち広報を見て、先ほどちょっと表彰の件でも出たんですけれども、教育委員会児童・生徒褒章というのはどういった規定であげるのでしょうか。       [資料を提示] ◎教育政策課長 区内の小・中学校の文化部門、それからスポーツ部門で優秀な成績をということで褒章させていただいております。 ◆伊藤のぶゆき 委員  ありがとうございます。  その中で、先ほど様々な方に様々な表彰をと区長もおっしゃっていただきましたけれども、今、足立区にある足立ブランドについて、ちょっとお尋ねをしたいんですけれども、現在の認定企業というのは何社ぐらいございますでしょうか。 ◎産業経済部長 今、45社でございます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  この認定企業というのに、企業と書いてあるのであれですけれども、個人の方々に足立ブランドの認定っていうのはされたことはあるのでしょうか。 ◎産業振興課長 足立ブランドにつきましては、優れた製品、技術を持っている会社というふうな形で認定をさせていただいております。会社の中には、1人で経営を営んでいらっしゃる方もいらっしゃるので、そういった方を含めれば個人に対して出しているというふうなことも言えます。 ◎産業経済部長 具体的な、お名前、申し上げてあれですけれども、東京マイスターになられた川澄巌さんという方は個人の方で、鋏をつくっていたりとか、そういう方もいらっしゃいます。 ◆伊藤のぶゆき 委員  いらっしゃるんですね。ありがとうございました。  何が言いたいかと言いますと、私、今から5年前に、ある議員の新年会でお手伝いをしていたことがあるんですけれども、その際に、私は全くこういうのに携わってなくて、エレベーターの開け閉めの手伝いだけをしておりました。そのときに、区長が来られたんですけれども、区長が私にお声を掛けていただいたんですけれども、このことは覚えてらっしゃいますか。 ◎区長 大変申しわけありません。ちょっと記憶にございません。 ◆伊藤のぶゆき 委員  ありがとうございました。  それで何が言いたいかと言いますと、私、そのときはエレベーターボーイをしておりまして、初めて区長お目にかかったんですよ。皆さんはよくお目にかかるかもしれませんが、私、初めて区長にお目にかかって、しかも「ご苦労様です」と、「お疲れさまです」とお声を掛けていただきました。  実は、僕、それが凄くうれしかったんですよ。やはり区長に会えることっていうのはなかなかなかったですし、区長にお声を掛けていただけることっていうのはなかなかなかったんですね。  ですので、先ほど足立ブランドの話にちょっと戻りますけれども、賞状1枚でも、多分、皆さんうれしいと思うんですよ。私は後援会の家を回っていると、様々な賞状が家に掛かってます。足立区からもしかりですし、消防庁からもしかり、各商店街や会社からもしかりでございますので、足立区の方々に、賞状1枚でも結構ですので、何かしらの賞をつくっていただければと提案をいたしまして終わりにします。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  次に、民主党から総括質疑があります。  長谷川委員。 ◆長谷川たかこ 委員  私が本日、最後になりました。  まず最初に、私からは、女性の再就職支援についてお聞きしたいと思います。  現在、足立区では、緊急雇用創出事業のうち、子育て終了後の再就職を希望する女性に対しての支援事業を行っています。子どもの成長とともに子育てが一段落した再就職希望者に対して、研修を通じたOAスキルなどの事務能力などの向上を図り、紹介予定派遣による企業での就業体験を通じて、正規雇用又は長期の雇用に結び付けることを目的としています。  派遣終了後には、参加者、派遣先企業、双方の合意により、その企業での採用が決定します。  また、委託先事業者が参加者を事業期間中に雇入れ、事業実施後に正規雇用、長期雇用へと結び付けることで緊急雇用対策とすることも合わせて目的としています。  対象者は、概ね小学校高学年から中学生の子どもを持つ休職中の女性となっています。  実績を拝見しましたところ、平成25年度では、参加者数が20名中、就労決定者数が17名、平成26年度では31名中、30名と伺っています。  平成27年度での参加者数と、そのうちの就労決定者数、何名だったか、もう既に決まりましたでしょうか。 ◎就労支援課長 平成27年度は40名の参加者で事業を実施でございますが、現在も企業へ派遣中でございまして、事業は継続しているため、最終状況はまだ確定してございません。  途中経過でございますが、2月末時点で、26名の方の就職が決定したと報告は受けてございます。 ◆長谷川たかこ 委員  過去の就職率を見ますと、とても高い就職率というのがわかるんですけれども、今年度も高い就職率で100%を満たしていただくことを希望したいと思っております。  現在、この事業自体が、大体6,000万円近くかかっているとお聞きしておりますけれども、これは東京都の補助金で賄っているとお聞きしておりますが、いつまでの事業なんでしょうか。 ◎就労支援課長 この事業は、東京都が平成27年度に東京都独自の財源でもって立ち上げた補助事業を活用してございますが、将来的な事業期間については、都からの情報はございません。 ◆長谷川たかこ 委員  これが平成27年度ということで、平成26年度は国の緊急雇用事業、平成27年度が都の人づくり人材確保支援事業の補助金を活用しているということでよろしいですよね。 ◎就労支援課長 さようでございます。ただし、国の緊急雇用事業につきましては、一部、継続分を除きまして、平成26年度をもって終了してございます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非とも、こういう形で、そのスキルと就職率の高いこの事業、足立区独自でもできないかなとも思うんですけれども、今後、この東京都の補助事業が打切りになった場合、区はどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎就労支援課長 今、長谷川委員、ご指摘のとおり、この事業費、約6,000万円でございますが、これはやはり参加者の方を契約社員として雇用いたしまして、2カ月の研修と、その後、3カ月間の紹介予定派遣の期間中のお給料を支払っております。この6,000万円という事業を区独自をもって賄うのは大変困難と考えてございますが、幸いにも東京都では、平成28年度につきましても、この事業継続してございますので、区といたしましても、都の事業、有効に活用したいと考えてございます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、この都の事業が続く限りやっていただきたいということと、それから、今後、この委託していた内容を足立区で行いながら、財源はかかりますけれども、各種経済団体と直接の関係、結びながら、30代から50代の女性に対しての、多様な年齢層の就職希望者と、それから、新卒では応じられない、多様なニーズを抱えたその各種企業とのマッチングというのを積極的に行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎就労支援課長 専門事業者に委託しない、区が直接、同様の事業を実施するためには、事業の執行体制の整備と、その経費、事業のノウハウなどに多くの課題が考えられます。幸い、ハローワーク足立の関連施設の、マザーズハローワーク日暮里が平成26年9月にオープンいたしました。これは都内3カ所のうちのマザーズハローワークのうちの一つで、お子さんをお持ちの多様な年代層の女性の方を専門に支援する機関でございます。こうした機関との連携を深めたり、就労支援課が毎月実施してございます就労支援セミナーの中の女性セミナーで、このような事業のご紹介、さらには、ハローワーク足立、荒川と共催してございますマンスリー就職面接会で、ご質問のような女性の年代層の方と各種企業の橋渡し、すなわちマッチングをハローワークと連携を強化して支援してまいりたいと考えてございます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、そのような連携お願いしたいと思います。  会社をいったん辞めて家庭に入った場合に、再就職することというのは女性にとってはやはりたやすいことではないと思っております。長年、仕事をしないでいると、働くことに関しての感覚が鈍ってしまって、再就職活動の基本動作がすぐにとれないということをお聞きしております。  私、日本女子大学とか昭和女子大学、視察に行ってまいりましたけれども、この両大学では、子育て中の女性を対象とした再就職支援事業が行われています。  この両大学、当初は、国の補助事業で行われていました。現在、国の事業が打切りとなりましたけれども、ニーズの高さから、大学独自で今も行っているそうです。  そこで、足立区でも、例えば今後、文教大学とかも足立区、開校されますが、産学連携で、女性の再就職応援していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎就労支援課長 今、長谷川委員おっしゃったような日本女子大学等はやはり女性と凄く密着している大学でございますので、そういうとこに情報を得ながら、また、今後、足立区の大学で、そのようなことが可能かどうか研究をさせていただきたいと存じます。 ◆長谷川たかこ 委員  それと、日本女子大学では、視察した際に、職場での言葉遣いとか、時間管理などについての具体的な指導がされていたんですけれども、今回、この足立区の委託事業を拝見しましたら、やはり同じように、研修時の中に、子どもとのコミュニケーション講座、それからタイムマネジメント講座、要するに時間管理ですよね、これを実施しているとお聞きしました。  やはり、ここから見えてくることは、足立区独自で、そういう女性の再就職を希望している人たちに対して、単発的でもいいので、こういうコミュニケーション講座とかタイムマネジメント講座というのを是非、新しく開講していただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎就労支援課長 女性に対する支援につきましては、様々な手法を今後も考慮いたしまして、何が有効かを考えまして、検討させていただきたいと存じます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、建設的に、これからそういうことも考えて、引き続きこの事業継続していただきたいと思います。  次に、妊娠・出産・子育て、切れ目のない支援について伺いたいと思います。  以前から、この内容について触れさせていただいておりますけれども、国や東京都のほうでは、全ての妊婦を対象にして事業を行っています。東京都のゆりかご支援事業については、23区中17区で行っているということです。  是非とも、足立区でも全ての妊産婦を対象にして、リスク回避につながる支援をしていただきたいと思います。  そこで、ご質問します。  現在、保健総合センター及び保健予防係の窓口で、妊娠届の届出をすると保健師の相談を受けられるということを伺っています。その実際の内容は、実際には39%の人が、この相談を受けているけれども、61%の方々が、結局、区民事務所で妊娠の届出をしているために受けていません。  区として、妊娠をした初期の段階での方々、61%もの人たちが保健師による相談を受けていない、この状況をどういうふうにお考えでしょうか。 ◎衛生部長 確かに妊娠届は長谷川委員がおっしゃるような比率で、区民事務所での受理ということをやらせていただいてございますけれども、その際にアンケートを頂戴しております。アンケートの中からリスキーな方を選別をして、その方々には別途、地域の担当しています保健師が伺っております。実際、面接をしている率は61%ではなくなるということであります。 ◆長谷川たかこ 委員  やはり妊娠初期から保健師に相談をして、聞いていただくことで不安だったり、これから出産後のことをどういうふうに計画立てていこうかとかということが見えてくると思うんですけれども、是非とも、区民事務所での相談体制、行うことで、この61%の人たちも受けられるようになりますが、そういう方向性というのは区として考えられないんでしょうか。 ◎衛生部長 はっきり申し上げて、それは無理でございます。 ◆長谷川たかこ 委員  それはやはり人材とかの関係でしょうか。 ◎衛生部長 20カ所近くの区民事務所に、常時、保健師等に匹敵するようなスタッフを配置するということになりますと、それだけでもかなりの人員を投入しなければならない、こういう状況になります。重ね重ねでございますけれども、現在の人的リソースの中では無理でございます。 ◎区長 ですから、私どもは広く薄くということではなく、まずリスクの高い方に、向こうから来ていただくのを待つのではなくて、こちらのほうから、ご自宅に出向いたり、又は電話でご相談に応じたりというような、アウトリーチを掛けていくという、逆に全部の、長谷川委員ご主張の、全員に対する支援というよりも、まず、私ども一定程度、限られた財源と人を、まず最初にリスクの高い方に投入していくということが、いろいろ考え方は違うかもわかりませんけれども、区としては、そちらのほうを考えながら、まずそちらを突破していく。その中で、様々な、私どもノウハウが積み上がっていくでしょうから、その積み上がったノウハウを一般的な方々にお返ししていくという手法で、当面やらせていただきたいと、かねがね申し上げているわけでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  これは、やはり考え方の相違からだとは思うんですけれども、是非とも、これやり方としては、例えば区民事務所、全ての区民事務所ではなく、例えば、駅から近い区民事務所にポイントを絞って行うとか、それをすることで、やはりその不安が解消される方々もいると思うんですね。  足立区のリスク対応の絞り込みという考え方もごもっとも、限られた財源の中で行うということはごもっともなんですが、是非とも妊産婦が住み慣れた場所で安心して子育てするために、子育てのサポートの拠点が日常生活の中にあって、妊娠から子育てを包括したシステムが足立区で導入され、途切れることなく、ワンストップでサービスが提供できるという、まちづくりの方向性を是非とも持っていただきたい。要望させていただきます。  次に、妊娠期の夫の役割についてご質問させていただきます。  妊娠をすると、早い方では、つわりが妊娠4週目から6週目頃から始まります。つわりのピークは妊娠8週目から12週目まで続き、症状や程度には個人差がありますけれども、においで吐き気がするだけでなく、自分のつばや、それから、水を飲んだだけでも吐いてしまうなど様々です。そのため、飲んでも食べても吐いてしまうために、ふらふらの状態で、病院で点滴を打つなど病院通いを余儀なくされる場合も多々あります。  現在、核家族により、妊娠した妻に対する夫の役割が大変重要となってきています。一昔前までは、大家族の中で、親やきょうだいの誰かが妊娠、出産、子育てに関する知識を持っていれば夫は仕事のことだけ考えていればよく、家の誰かが手を貸してくれる状況でしたけれども、現在では、ほとんど夫と妻の2人で対応しなければならなくなっています。  妊娠をしている女性たちが望んでいることは、つわりを経て、成熟した赤ちゃんになるまでの間、おなかで育てることの大変さや、出産の苦しみを夫にも十分、理解してもらいたいということです。  出産までには、大体10カ月ぐらいかかりますけれども、日々、女性のおなかの中で成長していく赤ちゃんの状態と、身重になっていく女性の症状に合わせて夫の役割も変わってきます。  例えば、つわりがひどい時期には、夫も積極的に家事を手伝い、食事を作ったり、日々の家庭の掃除や洗濯などを手伝うことなどで妻の負担を少しでも軽減させることが必要です。  現在、母親学級や、父親も参加できる両親学級がありますけれども、受講する時期は妊娠5カ月以降と、妊娠初期の段階が抜け落ちています。妊娠がわかった時点から出産を迎えるまでに、夫がすべきことをしっかりと知識を持って対応することが求められます。  月ごとの妊娠の経過に沿って、妻の体の変化や、その時期に行うべき夫の役割について説明がされている父親ハンドブックを、是非とも足立区で作成していただいて、母子手帳申請時に配布していただきたいと思いますが、衛生部長、どうでしょうか。 ◎衛生部長 実はおっしゃる手帳については、既に東京都のほうで作成をしてございまして、今現在、それを全ての母子保健バックのほうには入れてございませんが、様々な事情のおありの方がおいでなので、ご希望になる方にはお渡しできるような、そういう対応にはしてまいりたいというふうに考えています。 ◎区長 先日、区長と語ろうの中でイクメンのグループの皆さん方と意見交換する場面がございました。積極的に育児に参画をされている男性から見ますと、まず男性というのは、女性と違って、体が妊娠してから変わるわけではないので、ある日、突然、父親になってしまうような気がする。つまり、父親になる準備というのが圧倒的に、女性に比べて少ないという中で、自分たちも関わりたいけれども、どのように関わっていいか正直わからない場面があるというお話も伺いましたし、又はイクメン、育児に男性の参加を促すような取り組みをしている一方で、行政のほうは、まだまだその視点が足りない。例えば、育児休暇を取って、お父さんが子どもを健診に連れて行っても、健診に居合わせた保健師が「きょうはママさん、どうしたんですか」と言われると。行くたびに傷付くというようなお話もございました。まだまだ、その意味で、私どもも認識は低いこともございますので、今おっしゃった冊子も含め、又は私ども様々なソフトのナビ等も持ってございますので、その中で、男性の視点に立った情報も意識的にこれから手厚く発信していくということも考えてまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  区長からも、明るいお言葉いただいて、うれしく思います。  是非、そういう方向性で進めていただきたいのと、それとあと、もう一つ、その中に含めていただきたいことが、家事に不得手な男性がとても多いという事実があるので、是非、妊娠初期の女性をサポートするために、またあと、将来的にも赤ちゃんが生まれた後に、積極的に育児に参加してもらうために、区が主催で、父親向けのクッキングスクール、是非とも開催していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎区長 様々な、今、イクメンの方々に対しての事業を行ってございます。特にまた、イクメンの事業の中で横のネットワークも出てきているというふうに伺っておりますので、実際にそうした育児に参加してらっしゃる男性の方のご意見も踏まえながら、区の事業を充実してまいりたいと考えます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、実際に、これから育児に携わるであろうパートナーや、それから、今、妊娠を迎えているパートナー、男性に対しての、そのお声というものを是非とも、くみとっていただきたいと思います。  妊娠してからの40週間というのは、女性にとって肉体的、精神的に様々な変化が起こって、ホルモンのバランスの変化によって生ずることですけれども、是非ともその苦しみを少しでも取り除いて、つらいつわりの時期、約16週間目までは是非とも、夫が食事を作ったり、家事を支えることができるような取り組みを足立区で作っていただきたいと思っております。  それと、先ほどおっしゃられた、イクメンについてなんですが、この機会ですから、イクメンプロジェクトというものも立ち上げていただきながら、フェスティバルの中にイクメンフェスタとか、それから、例えば、広報という部分で、イクメン情報というものも盛り込んだ形で、今後、検討していただけるとありがたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎区民参画推進課長 現在、男女参画プラザでは、父親と子どものクッキングであるとか、あと、イクメン育児フォトコンテスト等を行いまして、広報、ホームページ等で情報発信しております。これ引き続き実施していきたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  是非よろしくお願いしたいと思います。  次に、時間がないので……。 ○せぬま剛 委員長  48秒です。 ◆長谷川たかこ 委員  産後ケアシステムについてお伺いしたいと思います。  足立区では、なかなか産後ケアシステムの導入が進んでいませんけれども、核家族化が進む中で、1人で育児を抱える母親が増えていると。出産後に母親の体をある意味、保護する、ケアするシステムとして、東京女子医科大学東医療センターに、今後、産後ケアシステムの導入、積極的に働き掛けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎衛生部長 今後、具体の診療科目等についての話合いが進む中で、そういうお声があるということについて、伝えてまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  ご苦労様でした。  本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。       午後4時00分散会...