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平成28年予算特別委員会-03月07日-03号

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  1. 足立区議会 2016-03-07
    平成28年予算特別委員会-03月07日-03号


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    最終取得日: 2023-04-16
    平成28年予算特別委員会-03月07日-03号平成28年予算特別委員会  午前9時59分開議 ○せぬま剛 委員長  これより予算特別委員会を開会いたします。  本日の審査に入ります。  第5号議案の予算総則第1条中、歳出第4款産業経済費、歳出第6款土木費から歳出第10款予備費、第2条債務負担行為から第5条歳出予算の流用並びに修正案、第6号議案、第7号議案の全部並びに修正案、第8号議案の全部、また、第54号議案一般会計補正予算の予算総則第1条中、歳出第4款産業経済費、歳出第6款土木費から歳出第7款教育費第2条債務負担行為についても質疑を行います。  本日から審査区分が変わりますので、よろしくお願いします。  最初に、共産党から質疑があります。  針谷委員。 ◆針谷みきお 委員  おはようございます。私、子どもの貧困対策に関連した教育問題について、まず初めに質問したいと思います。  子どもの貧困対策実施計画によると、この3年間、児童の虐待相談とともに、不登校が小学生、中学生でも増えております。また、内閣府の調査によると、10歳から14歳の自殺もかなり増えているということが示されています。  特に足立区の場合、平成16年度から平成26年度までに、不登校については2倍になっているとこの計画の中に書かれております。  実は、全都でも都教育委員会が不登校問題を取上げていて、いろいろな対策が書かれておりますけれども、都平均では、平成16年度には3.17%、平成26年度も3.17%ということでほとんど変わりがないのですが、足立区だけがこの3年間、特に中学生456人、平成25年度は573人、平成26年度は675人と、3.2%から4.8%に急増している。これは書かれてあることなので確認しませんが、足立区だけがなぜ2倍になっているのかという問題について、原因をどのように捉えているのか、見解をお伺いしたいと思います。 ◎教育指導室長 問題行動調査の中を細かく見てみますと、無気力、何となく登校しない、登校しないことへの罪悪感が少ない、という生徒が増えておりますので、こういう児童・生徒が若干、増えているというのが一つの原因かと思われます。 ◆針谷みきお 委員  これは都教育委員会の不登校の要因について書いてあるのですが、今、教育指導室長がおっしゃったように原因はいろいろあって、子ども自身の学校の問題では友人関係、家庭の問題もあると。本人の要因では、今、教育指導室長が言った無気力とか情緒不安定、混乱、病気ということがあるわけです。足立区でも子どもの貧困対策を教育大綱の一つの柱に据える、この認識自体は正しいし、区長と意見は一致していると私は思っています。同時に、これは日本社会の様々な矛盾を反映しているものではないかと思っています。  同時に、この間、足立区が進めてきた教育改革に要因はないのだろうか、分析をしてみる必要があると思っています。  特にこの間、教育総合会議など私も第1回から第7回まで、7回もやられているようですけれども、熟読させていただいて、立派な議論がされているなと思っているんですが、そこで一つ言える問題としては、教員の多忙化、つまり児童・生徒と接する時間がつくれない。いわゆる不登校やいじめによる共通した問題についての把握が、なかなか難しい状態になっていると私は捉え、これは全面ではないですけれども、このように無気力とか原因が非常にはっきりしないというのは、もっと向き合うことによって、解明できる部分もあるのではないかと思いますが、この辺の認識はいかがでしょうか。 ◎教育指導室長 本区においては、区の学力調査をもとに、子どもたちの細かい分析、SP表等をさせていただいていますので、そういうことで子どもたちの現状を理解しているというのが1点。  また、できた喜びを味わわせるということが重要ですので、今の取り組みについては、子どもたちのための取り組みであると考えております。 ◎教育長 今の足立の中で900人の不登校の児童・生徒がいるわけですけれども、1月に、どのぐらい学校が接しているのかという調査をしました。教育委員会なり、学校の言葉がどのぐらい通じているかということで言えば、最終的に届かない子が5名いた。こんなこともやって、学校と児童・生徒のつながりをもっと強化していくべきだと私自身は思っています。
    ◆針谷みきお 委員  私、この問題では、非常に重要な示唆が、これまでの足立区の教育行政においてやられていると実は思っています。  それは、いじめに関する調査委員会の委員長であった中央大学の横湯園子教授が、先日、教育シンポジウムのパネラーとして久しぶりに足立区に来て、このいじめ問題についての発言、教師が主体的に考察すること、資質向上のための方策を基本とするべきだという発言をされました。  そして同時に、通知文書や会議での指導よりも、指導主事が日常的に学校の実態をきめ細かく把握して、必要な指導を行うことを重視するとともに、教育委員会に事務作業の軽減と教師の増員が不可欠だという提言をしていただいているという発言がありました。  私は、今まさにこれが求められているのではないかと思っているのですが、この点についてはいかがでしょうか。 ◎教育指導室長 指導主事についても、他区に比べて本区は非常に多い人数を配置いただいているというところです。指導主事も担当校、訪問等をさせていただいて、丁寧に各学校を回っているところです。先生方とも連携をさせていただいていますので、今後も丁寧に学校と連携をしながら、指導の充実を図っていく必要があると考えております。 ◆針谷みきお 委員  実は教育委員の小川正人さんが、「教育改革のゆくえ」という本を出されて、これ教育委員なられたときに、直接、私ももらったんです。これをもう一度、私、今回の質問の関係で読みました。小川先生はこう言っています。  今、教育指導室長が言ったのは指導主事の話ですけれども、教員の多忙化を非常に問題視しているわけです。何と言っているかと言うと、教員は授業や学習指導以外に部活、生徒指導、給食指導、学校経営、地域との連携等多様な業務を担っている。2006年の文科省が行った実態調査によると、教員は学校で11時間から12時間勤務している。授業を行っている時間は、小学校で3時間52分に過ぎず、その他の多くの時間を生徒指導、給食指導などの仕事に費やしている実態があり、他の先進国ではあり得ない超過勤務である。教員には時間外手当はないが、教職員手当は月8時間を想定して支給されており、全国調査でわかったことは、約6,000億円がタダ働きとなる。この金額は、10万人分の教員を新規採用できる。教員に、授業とともに、子どもにしっかり向き合い質の高い教育活動に取り組んでもらうためには、多様で過重な業務から開放することが必要であると述べています。  私は、教員の多忙化解消のために、幾つかこれまでも提案してまいりましたけれども、まず一つは、授業準備や子どもと向き合うことに力が注げるように、報告書類とか不要・不急の仕事など思い切って省いたり、簡略化すること、そして子どもと対応し地域行事などの超過勤務の回復措置、労働安全の法令を守らせることを徹底する、こういうことが必要だと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎教育長 教員の多忙化については、私どもも認識しているところですけれども、一方で、子どもたちのために、部活も授業も給食の指導も自らやりたいという気持ちもわかるんですね。なので、そこを十分、大切にしながら、教員でなくてもできる仕事については、できるだけ削減をしていきたい。  例えば、サポーターがいるのであれば、理科の実験の準備のサポーターですとか、地域のボランティアの方であるとか、いろいろな資源を導入して多忙化解消に努めてまいりたいと考えております。 ◆針谷みきお 委員  そうですね。それで、教師というのは自主性、自立性が保障されてこそ教育の専門家として責任を持って仕事をすることができます。このことは、ILO、ユネスコ「教員の地位に関する勧告」というのにも明記された世界のルールになっています。教員を教育の専門家として尊重し、学校経営のみならず、教育政策の決定でも重要な役割を果たすようにすべきだろうと私、求めまして、具体的な質問に入りたいと思います。  そこで、新年度の予算についてですが、そだち指導員の問題です。これは学力向上対策として、小学校3年生の算数と国語の2教科において、学力テストで50点から70点の児童を選んで、通常授業からピックアップをして、そのつまずきに対応した1対1の指導で学習上の困難を改善する取り組み、マンツーマンの指導ということですから、それだけなら効果が出るのはいわば当然で、一番良いやり方であります。私も、それ自体を否定するつもりはありません。しかし、このそだち指導員について、足立区総合教育会議で学識者から疑問と懸念が紹介されています。  それはどういうことかと言うと、授業以外でこれだけの取り組みをしているということは、教員の本務である授業づくりという点ではどのような取り組みをしているのか。つまり授業づくりとこうした子どもの学習習熟度に合わせた様々なプログラムは、どう関係付けられて、教員はどれだけの配分で取り組まれているのかということ、いわゆる授業の取り組みがおろそかになるような状況はないのだろうかという指摘がされています。  この教育総合会議に出席していた執行機関の皆さんもいらっしゃると思いますが、この指摘についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 そだち指導員でございますけれども、週に1回程度、児童を別室に取り出して指導するものでございますけれども、担任の授業は、通常どおり行われます。取り出した後については、その児童について授業の進度について打合せをするということで、特に担任の授業について影響が出るということは考えておりません。 ◆針谷みきお 委員  これは専門家がそう言っているんですよ。しかも、そちらは教育の専門家ですか。教育の専門家がそういう問題があるのではないかと言うのですから、答弁いただくのは少なくとも教育次長、若しくは教育指導室長だろうと。実務の方がお答えになるのは、ちょっといかがなものかと思います。 ◎教育次長 そだち指導の仕組みにつきましては、先ほど学力定着推進担当課長から答弁したとおりでございます。  授業づくりと、その計画のプログラムづくりにつきましては、担任と、配置しているそだち指導員で事前に十分に検討すること、授業の進度を遅れがないようにすること、事後のフォローアップをすることということで、連携を密にすることで解消しております。 ◎教育長 そだち指導という新しい仕組みを去年、今年と入れてきたわけですけれども、そういった効果を検証しながら、いろいろな議論があることは私も承知していますので、そういった議論を踏まえて次のステップに進んでいく、私は教育というものはそういうものだろうと。教育の専門家も必要ですけれども、そうでない方の議論も含めてやっていくべきだなと、こう考えています。 ◆針谷みきお 委員  これも小川先生が発言なさっているのですが、もう一つは、家庭での学習はどのように取り組まれ、家庭における学習に対する学校や教育委員会の支援施策がどう取り組まれているのか、家庭での学習と学校のプログラムは本当に連携してやられているのかという指摘でありますが、この点はどうでしょうか。 ◎教育次長 秋田に学んだりする、ということが小川先生からもよく指摘されるんですけれども、本区の児童・生徒の学習実態を見たときに、なかなか家庭で学習ができないという一面も問題になっております。  そうした取り組みが解消、あるいは改善されれば、本区の子どもたちの学力改善に一定以上の効果があるものと考えて、現在、各学校で取り組んでいるところでございます。 ◆針谷みきお 委員  教育次長の大変まじめな、苦労している実態がよくわかりました。  私、そだち指導員は、対象が50点から70点という中程度の子どもを対象にしていることに見られるように、導入の動機は、学力テストの平均正答率のアップになっているのではないかと言っても過言ではないと思っています。  早稲田大学の長谷部恭男教授がいろいろなところで発言していますが、中程度の子どもの学力アップするのは一番易しいんだと。例えば、90点の子どもを100点にする、0点の子どもを50点にする、こういうのは非常に難しいんだとおっしゃっています。  教育に携わっている者ならわかると思いますが、中程度の子どもの点数を引上げることが一番容易で、最も困難な厳しいところについての対応を同時に追求しなければならないと思っています。  私、先日、ある幾つかの学校の校長先生、教諭、副担任講師を務めていた人たちと直接、話をお聞きしました。ある校長先生は、そだち指導員はよくやってくれていると。しかし、学校現場から言わせてもらうならば、3年生のつまずきというのは、1、2年生のときにしっかりやっていればつまずかない面もあると。学校現場で一番困っているのは、1、2年生のときに一番力を発揮していた副担任講師がいなくなったことだと。是非、復活してもらいたい。こういう意見が複数の校長先生から出されました。  区教育委員会は、そういう意見聞いていらっしゃいますか。 ◎教育長 先生方から、以前の副担任講師も非常に効果があったという話は聞いております。 ◆針谷みきお 委員  聞いているんですね。区長は子どもの貧困対策に取り組むということであるならば、段階的に副担任講師の予算を削ってそだち指導員に回すというこのスクラップ・アンド・ビルドでは、一番大事な小学校の1、2年生のときのステップで大きな問題が起きている。これは共通した校長先生の現場の意見です。  このそだち指導員も、校長先生の話ですけれども、やってもいいと。しかし、同時に副担任もやっていただかないと効果はあらわれないと。マイナスのデメリットが広がらないように実は我々も苦労しているということで、復活を要望していますので、是非これは戻すように求めて、次の質問に入ります。  次に、現場の声を教育行政に生かす教育委員会の在り方についてお伺いをしたいと思います。  今回、私は教員の生の声をお聞きしました。区内の教師へアンケート、313人の声であります。幾つかご紹介します。  学力向上に向けた施策が多く実施され、家庭環境改善が図れないと負の連鎖からは抜け出せないという意見、これ女性の方です。  それから、4月の区の学力テストまでは、授業はいいから過去問を、と言われました。週案に何と書くんですかねと。指導要領から離れて年間指導計画がどんどん遅れてしまう。  次の方です。出張研修、小中連携、部活などで教材研究ができない。教材研究に集中したいという意見。  他区から異動してきて驚いたのは、足立区は何を恐れているのか。区調査、テストでGランクになると、対策案を出さない校長は帰れないなどの伝聞情報もあります。これは多分、今回ではないと思います。  人権的にアウトのことはやめたほうがいいという人。それから、学力向上のため、ある学年だけ7時間目を1週間もやっている。6時間目まで空きもなく、くたくたな上、7時間目の授業、諸会議、実習生の世話、残務整理と仕事は果てしなく続く。体も心も疲れ切っている。テストの結果もいちいちポートフォリオに入力する必要は感じない。子どもの課題はわかっている。子どもや職場の同僚と向き合う時間より、パソコンとも向き合う時間のほうがずっと長くなっているという意見。  これ2015年8月の調査ですけれども、学力テストの点数アップにきゅうきゅうとしているように見える、改善して欲しいという訴えが続いています。  こういう現場の先生方の意見、これは聞いていらっしゃいますか。 ◎教育指導室長 区調査等、様々な取り組みを進めるという中で、幾つかご意見いただいているところですけれども、それ以外にも、子どもたちの学力がこういうことで上がったというプラスの意見も聞いているところです。 ◆針谷みきお 委員  教育次長は、この313人の話は聞いていますか。 ◎教育次長 そうした声があるのではないかというふうに心配をして、ヒアリング等でも校長たちに問うていますが、今、教育指導室長からあったとおり、かなり効果が上がっているという部分の声のほうが私には多く聞こえております。 ◆針谷みきお 委員  教育長は聞いていますか。 ◎教育長 そのアンケートの中身は存じ上げませんけれども、そういう声を幾つかいただいているのは確かです。  ただ、今お話になった中で、子どもたち学力テストでも自分の成長がわかったという声も聞いて、それを先生方も、とても子どもたちが一生懸命、勉強する姿がいいと、こういう先生もたくさんいらっしゃいます。  中身はやり方だと思っています。自分がこれを信じてやる、例えば、ポートフォリオもSP分析もそうですけれども、子どもたちがどこでつまずいたのかをしっかり先生が把握して、授業ですとか補習にそれを適用していく、こういうことができればきっと正の循環ができると。これを誰かにやらされていると思うのではなくて、自らいろいろな部分に取り組んでいただきたいなと、私はこのように思っております。 ◆針谷みきお 委員  これは重箱の隅をつつくみたいな話ですけど、現場の先生方から区教育委員会に313人の約14ページにも及ぶ声を直接、届けていると言うんですよ。私は、それを見ているのかと聞いているんです。見てないとすれば、どこかで止まっている可能性があるんです。こういうのは教育長や区長にも見てもらいたい、非常にリアルな教員の現場、大変さがよくわかるものなので。  もちろん区教育委員会も頑張っていることは、私は否定しませんよ。前も努力とか熱意は買うという話はここでもしていますが、やはり実際に現場で苦労している先生方の声をよく聞く必要がある。  そうでないと、上からの目線での教育、要するに学力対策だけになってしまうという問題があるわけです、このアンケートから見ると。  私、この教育大綱と関連した総合教育会議教育委員会制度についての提言を2月に日本共産党区議団として出しました。代表質問でも取上げた子どもの権利条約の問題についてお伺いをして思っています。  日本を含む194カ国が加盟している子どもの権利条約は、子どものために営まれる教育や教育行政でこそ重視すべきものでありますが、この子どもの権利条約で重視されていることは、意見表明権、余暇、休憩、遊び、文化の権利など、子どもの権利を学校などあらゆる教育の場に生かすこと、このことに尽きると思います。それで、代表質問で、はたの議員がこの問題をやったら、当然、批准もしているし、足立区もそれを重視しているということです。  私は、この提言で、文京区の教育委員会が子どもの権利条約についての学習会を行っているという提言を出していますが、足立区ではこの子どもの権利条約についての学習会というのはやったことありますでしょうか。 ◎教育指導室長 本区においては、学習会という形では実施しておりません。 ◆針谷みきお 委員  私、是非、教育委員会事務局で子どもの権利条約についての学習会をやって欲しいんですよ。これは精神の問題じゃなくて、具体的に教育行政の中で生かされるものがあると思っています。ここで時間がないのでそんな細かく展開しませんが、是非やっていただきたいと思います。  次に、第7回教育総合会議で、足立区の教育改革、二期制から3学期制に、夏季休業日と土曜授業の問題について議論がされ、見直すということが示されました。  私たちはかねてより、二期制というのは日本の気候に合わない、夏季休業は短縮すべきでないということを明らかにして訴えてまいりましたけれども、これらの教育改革は、いずれも授業時数の確保という観点から、二期制や夏休みの短縮を行ったものであります。私は、単に授業時数を増やせばいいというものではないと思っています。  この会議で教育長が、学校の教育課程のカリキュラムは学校で決めますから、その前に結論を出し、平成29年の4月から始めたいというのが議事録にも掲載されています。これらの教育施策の教訓と問題点、この二期制と夏休みの短縮については、教育委員会としてはどのような総括を行って、戻したいと考えているのか、その辺の概要についてお伺いしたい。 ◎教育政策課長 今、針谷委員ご発言の総合教育会議でも、途中の経過をご報告差し上げたところですけれども、今、最終段階のまとめをしているところでございます。  学力の効果がどうか、又はデメリット、メリットも勘案して、最終的には4月頃にまとめた後に議会のほうに丁寧に報告させていただきたいと存じます。 ◎教育長 今、針谷委員ご指摘のように2学期制、3学期制、あるいは夏季休業の件ですけれども、確かに授業時数の確保についてやってきたと。  その授業時数の確保もそうですけれども、教育全体の学力というのは、狭い意味の学力じゃなくて大きな学力とすれば、例えば、部活であるとか、補習授業であるとか、あるいは先生が自分たちで勉強する時間がとれるとか、そういった部分を含めて考えていきたいと考えておりまして、4月には答えを出していきたい。変えるか変えないかについても含めて考えたいと思っております。 ◆針谷みきお 委員  時間がないので、もう一度ここは突っ込みたいところではあるんですが、やめておきましょう。  次の質問に入ります。第1回総合教育会議で、21世紀型の学力というものが議論されました。PISA型学力とか、アクティブラーニングという新しい考え方であります。  これは、肝を言えばということで小川先生が発言していますが、学校を卒業した以降に職業とか社会に移行することを見通した上で、学力の中身を身に付けるということだったと思うのですと。ただ単に知識をいっぱい持っているということではなくて、基本は自尊心とか自分自身に対する自信というもの、教育の基本というのは最終的にはそこにあると思っていますという考え方を示されています。  そこで、この21世紀型の学校というのはどういうものなのかということでありますが、私は、質と平等の同時追求だと考えています。この原理は、OECDがやっているPISA調査と言われているもので示されておりまして、世界トップレベルと評価されているフィンランドやカナダ諸国などの教育の成功は、いずれもこの質と平等の同時追求によるものであると考えられるわけです。  そこで、今、文科省も含めて、この21世紀型の学力、つまり教育の様式に見られる変化は、カリキュラムプログラム型からプロジェクト型へ移行するとともに、一斉授業から協同的学びへの転換であると言われていますけれども、そういう方向にかじを切る時に来ているのかなと思いますが、この辺は教育の専門家である教育次長にお伺いします。 ◎教育次長 これから求められる学力については、針谷委員ご指摘のとおりでございます。単なる知識だけではなくて、考える力こそが大事であると各界で指摘されているようでございます。 ◆針谷みきお 委員  まさにそのとおりだと思います。  それで、私はそのことに関連して、区長が当選をし、第一に掲げた公約の一つとして少人数学級がありました。先ほど私も指摘しましたが、平成23年には足立区内にいじめによる中学生の自殺があって、第三者機関による調査報告書が出され、区独自の教員の採用が提案された。  ところが、自らの公約であった35人学級については、教員の独自採用については行わなかった。区として独自の教員採用を行わない理由、このときの議論、いなかった人は答えられないかもしれませんが、どうしてこの第三者意見を採用できなかったのか、しなかったのか、お伺いしたい。 ◎教育長 いじめの事件の際の提言と区の施策とどうなのかということについては、当時の教育委員会がそういう判断をしたということだと思います。  それから、少人数学級については、国の方針で少人数学級を小学校1年生に順番に入れていくということから、区として独自採用はしないと。独自採用すれば、いろいろな弊害があるということも十分、考えながらやらなくちゃいけない。私はそういうことだと思っております。 ◆針谷みきお 委員  やはり教育は人です。ですから、本当に貧困の連鎖の解消を目指すのであるならば、教員の多忙化とか学力向上、そしてそういう点では人をちゃんと配するということで、足立区独自の教員採用に私は踏み出されるように戻るし、品川区の例があるように、例えば、校長になれないとか副校長になれないということについてもクリアしているんですね、品川区では。ですから、私は公約どおり、是非これはやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育長 教員の多忙化というのは、私、何とかしなきゃいけない問題だと同じ意見です。  ただ、教員を増やす云々ということについては、学校全体の経営をどうするのか財政的な問題もあります。そういったことを総合的に考えるべきだと思っていて、足立区としてできることは精一杯やりたいと、このように考えております。 ◆針谷みきお 委員  最後になりますが、先ほど小川先生の発言、端的ですよ。6,000億円も国はタダ働きさせていると、全国的に。足立区に換算すると、どのぐらいかわかりませんけれども、それだけのお金を費やして正規の先生が11時間も12時間も働いて、教材研究もできないような状況を是非、改善してもらいたい。指摘をして質問を終わります。 ○せぬま剛 委員長  次に、自民党から質疑があります。  馬場委員。 ◆馬場信男 委員  続きまして、自民党から質疑を進めさせていただきます。50分もいただきましたので、できるだけのんびり、ゆったり、落ち着いていきたいなと思っております。  私は、毎年、冬の行事、2月、3月に開催される二つの子どもたちのイベントを毎回応援に参加しています。  一つは、東京駅伝でございます。東京都教育委員会が主催している競技で、今年は2月7日、日曜日に開催され、第7回を数えました。会場は、調布の味の素スタジアムでございます。東京都の区市町村の中学校からそれぞれ選抜された中学2年生のチームによる区市町村対抗の駅伝大会でございます。今年は50のチームが参加しておりました。今回は午前中の女子の部までしか応援ができなかったんですけれども、午後の男子の結果や男女総合の結果までは現地で見ることができませんでした。  そのときの成績を確認したいと思いますが、教育指導室長は当日応援に行っていたと思いますが、いかがでしたか ◎教育指導室長 今回は男女ともに優勝ということで、最終的には初めて総合優勝ということになりました。 ◆馬場信男 委員  1階のアトリウムに横断幕があるから皆さんご存じだとは思いますが、男女とも優勝。過去は、第1回は男子2位、女子2位、第2回は震災で中止、第3回は男子3位、女子3位、第4回は男子4位だったかな、女子2位、第5回は大雪で中止、6回目は男子3位、女子2位、ずっと惜しいところにいたんですけれども、今回無事、総合優勝ができた。この勝因についてはどのように分析をしていますか。 ◎教育指導室長 今年度は特に速いという生徒はいなかったんですけれども、平均的なチーム。一歩でも追い付こう、一歩でも先に行こうというようなことを全体で話合いながら、練習をしたと聞いております。 ◆馬場信男 委員  良い結果になって大変うれしいと思いますが、次回の連覇に向けて新たな対策が必要だと思います。その辺はどうでしょうか。 ◎教育指導室長 今年も教えてくださった先生方もいらっしゃいますので、今回の優勝をどういう原因で良い結果になったかを考えて、来年につなげていければと思っています。 ◆馬場信男 委員  もう一つ、楽しみに参加しておりますイベントは、足立区子ども百人一首大会でございます。当区の主催で、会場は島根小学校、一昨日の3月5日に開催されました。午前中が小学生の対抗戦、午後は中学生の対抗戦でありまして、一昨日は青少年課長が司会進行していたと思いますが、年々レベルが上がってきているような気がします。  司会を担当されていた青少年課長、観戦の感想をいただきたいと思いますが、おられますか。 ◎青少年課長 今、馬場委員おっしゃいましたように、年々レベルが上がってきているなと感じるところはございます。  と言いますのも、個人戦につきましては、小学校の子は昨年度、優勝した長門小の児童、去年2年生でしたが、3年生の子が昨年に引き続き優勝、中学校については、竹の塚中の3年生の生徒ですが、これは3連覇というところで、非常に実力が図抜けているのかなというところです。団体につきましては、昨年とはまた変わって、非常に接戦と言いますか、レベルが上がって実力が拮抗してきているなと感じているところでございます。 ◆馬場信男 委員  各学校で予選を勝ち抜いた子どもたちというか、精鋭が本戦に出場してきます。五七五七七の上の句の5文字が読まれる前に、読まれたと同時にほとんどの子どもたちが札を取っているという、大変レベルの高い大会になってきているのかなと思います。  7年を迎えて、中学生、小学生どのぐらいの人数が百人一首を暗唱していると教育委員会では推測されていますか。 ◎教育指導室長 学校によって、百人一首、何首覚えたかというのが一覧になっている学校もありますが、教育委員会として全体の把握は、大変申しわけありません、現状しておりません。 ◆馬場信男 委員  かなりの子どもたちが覚えて、高校に上がって大人になったりするわけですけれども、これからもどんどん覚える子どもも増えていくと思います。社会に出て、よその人と話して、足立区はみんな百人一首をそらんじているよと、子どもたちが宣伝してくれるのかなというふうにも思いますので、足立区の良いイメージが広がっていくような気がしております。  世田谷区は教育特区の認定を受けていまして、国語というか、日本語の特別な授業があるようでございます。週に1回、古典の暗唱、漢文の暗唱、近代名文の暗唱ばかりしている学校があると聞いていますけれども、これは結構、子どもたちには評判で、国語の時間は嫌いだけれども、この日本語の時間は好きだという子が結構多いということです。毎週毎週、漢文をどんどんそらんじて覚えてしまう子どもたちの能力って凄いなと思いますが、この足立区の百人一首大会の充実が小学生の学力の向上に寄与しているのではないかなと感じるところもありますが、その辺、教育委員会はどうお考えですか。 ◎教育指導室長 馬場委員おっしゃるように、何かを覚えるとか集中をするという点では、学力向上に大きな影響があると考えております。 ◆馬場信男 委員  そうですね。じゃ、教育長にお聞きしようかな。意味がわからなくても、古典の素読や暗唱はやはり学力向上の効果、教育長もそのようにお考えですか。 ◎教育長 私も百人一首大会に応援に行きました。そのときも子どもたちに言いましたけれども、小学校ぐらいだと、どちらかと言うと丸暗記して覚えてかるたを取るということだけなんですけれども、中学ぐらいになると、その歌の意味であるとか、その時代背景であるとか、国語、古典というのは非常に広がりのあるものだ、そしてこれは日本の文化ですから、4年先の東京オリンピックでいろいろな方いらっしゃいますけれども、そのときにこの日本文化の百人一首を大きく広められるのではないかなと考えておりまして、感性を育てるという意味で、教育の非常に大きな力を持っているものだと思っております。
    ◆馬場信男 委員  古典の素読は、長く日本の子どもたちの学習の中心だった時代もありました。本会議質問にもありましたが、教育勅語も暗唱できるような教育体制があればもっと良いのかなという気もいたします。  東京駅伝で頂点に立った足立区でございます。次回の優勝に向けて、そしてまた百人一首大会、これは齋藤教育長の頃ですが、強い思い入れでスタートして、随分盛んになってきましたので、更なる充実を願って次の質問にいきたいと思います。  次は、春の花火と千本桜まつりの花火打ち上げの中止についてお聞きしたいと思います。  毎年4月、地域の人たちが大変楽しみにしている花火の打ち上げ中止の決定がなされました。1月22日付で我々にこの報告資料が回ってきて、その当日に中止の理由の説明をいただきました。残念ですが、これをもとに多くの地域の方々に説明をしたのですが、なかなか納得をしてくれない方もおりまして、二、三、改めて詳しいところをお聞きしたいと思います。  まずは、この度の花火の打ち上げ中止になった経緯について、改めて教えてもらえますか。 ◎観光交流協会事務局長 昨年の10月中旬に、花火の打ち上げ箇所である舎人公園陸上競技場の西側にあるトラックターミナルの運営会社より、ソーラーシステム設置工事を進めている旨の報告がありました。その後、我々の協会職員、花火事業者と12月に現場を確認しまして、現状のまま打ち上げた場合は、ソーラーパネルに損傷の可能性があるという状況を把握しました。  同じ頃、トラックターミナルの運営会社より、打ち上げ時の対策を立てて欲しいとの要請を受けました。それに基づきまして、協会、若しくは区のほうで打ち上げることができるのかどうか大体の打ち上げ箇所について検討しましたが、結論としては、区としては、苦渋の選択ではありましたが、中止という決断をさせていただきました。それに基づきまして、1月22日に議会のほうにご報告させていただきました。 ◆馬場信男 委員  地域にとりまして、大きなイベントとして期待をしていました。足立区全体で見ますと、よく言われる5大まつり、6月のしょうぶまつり、7月の足立の花火、10月のあだち区民まつり、11月末からスタートする光の祭典、場所は綾瀬や河川敷、竹ノ塚駅東口ということで、全て足立区の東部と南部の行事です。ですから、この花火の打ち上げの千本桜まつりは、念願の足立区北西部のイベントであります。  そしてまた、エリアデザインの地図を見て私いつも思うのですが、エリアデザインの取り組み地域が、六町、西新井という地図があります。その地図を見ても、北西部にはエリアデザインのマルがなくて、あれを見る度に地域の人たちのために何かできないかなという思いもいたすわけでございます。  それでは、この報告資料のことを二、三お聞きしたいと思います。協会職員と花火事業者で現場確認、花火によるパネル損傷の可能性がある旨、花火事業者より指摘されるとあります。花火業者の指摘は、具体的にどういう損害をソーラーパネルに与えると言っているのでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 花火事業者のほうからは、花火の燃えかすがパネルに付いて、それが水と反応して染みができると。それに基づいて発電効率が落ちたり、パネルを損傷させたり、最悪の場合火災の可能性になるというような指摘を花火事業者より受けました。 ◆馬場信男 委員  パネルが壊れるとか、衝撃で割れるとか、そういったことの危険はないのですか。 ◎観光交流協会事務局長 花火の重さは、舎人で上げているものにつきましては120gです。そちらについては、直撃で落下しましてもパネルへの損傷はないと考えています。  合わせまして、花火の燃えかす、最高温度で2,000度、落ちてくるときに冷却されるとは思いますが、その温度によるパネルへの損傷も大丈夫だろうとは踏んでおりました。 ◆馬場信男 委員  そうなると、その懸念される水と反応してというところに関しては、対策としてはどういう対策が考えられますか。 ◎観光交流協会事務局長 最初、検討した段階では、散水の方法とか養生の二つが考えられました。実質、我々詰めていく上で、本当に安全、大丈夫だというものについては、事前の防炎シートでの養生だと考えております。先方のトラックターミナル運営会社からも、防炎シートでの養生を希望されておりました。 ◆馬場信男 委員  実際にソーラーパネルのメーカーのほうが、一番その辺、具体的に花火の燃えかすが落ちた場合にどういう被害があるというのがわかると思いますが、そのパネル業者のほうへの問合せはされていますか。 ◎観光交流協会事務局長 パネル業者へ直接の説明等についてはお願いしていないところですが、他の一般的なパネルに詳しい事業者へ、ヒアリング等は行いました。 ◆馬場信男 委員  この報告資料には、他の自治体においては裁判まで発展しているケースもあると書いてありますけれども、これはどこで起こされている裁判ですか。 ◎観光交流協会事務局長 こちらの裁判は、滋賀県愛知郡愛荘町愛知川祇園納涼祭花火大会の事例になります。場所は滋賀県愛知郡愛荘町というところになります。 ◆馬場信男 委員  訴訟は、トラブルが起こったから訴訟を起こすケースもあろうかと思いますけれども、これは別に判決が出ているわけじゃないわけですね。打ち上げ側が悪いという判断が出たわけではないと思いますが、その点はどうですか。 ◎観光交流協会事務局長 現在、係争中でございます。 ◆馬場信男 委員  ということは、パネルの損傷があったということで訴訟が起こされているということでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 馬場委員おっしゃるとおりでございます。 ◆馬場信男 委員  是非ちょっと調べていただきたい。どのぐらいのパネルがどういう被害を受けたのか。先ほどの花火の業者が言ったような、発電効率が落ちたのかどうか、それに対して対応ができるのかいろいろ調べていると思いますので、お調べいただきたいと思います。  それと、養生すると経費がかかるということをお聞きしましたが、経費はどのぐらいかかるのですか。 ◎観光交流協会事務局長 パネルへのビニールシート、当然、灰で燃えてしまう場合もありますが、ビニールシートを二重にした場合で約400万円、防炎シートで養生した場合については1,100万円と事業者から見積りをいただいております。 ◆馬場信男 委員  トラックターミナル、結構大きなターミナルが8棟あるわけで、4,700枚というのは結構な広さだと思います。  それと、打ち上げ地点の変更も検討したけどだめでしたというふうに書いてあります。舎人公園のB地区、C地区、D地区も難しいとあります。その中で、オーナー桜が密集しており、それらへの影響を考慮すると、打ち上げは難しいとありますが、オーナー桜への影響、どんな影響があるのでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 花火を打ち上げた場合、そのガラと言いますか、花火のごみですね。地上100mから20gから30gのごみが落ちてきます。これは間違いなく、枝に直撃しますと小さな枝だと折れてしまいますし、花を落としてしまうと、そんな影響が考えられました。 ◆馬場信男 委員  確かに全く影響はないということはないと思います。花びらの何枚かは落ちることもあるでしょう。花びらは、いろいろな自然現象で落ちたりするわけですよ。ひょうが降っても落ちるわけですし、強い風が吹けば落ちるわけですから。  例えば、オーナー桜を寄附した多くの方がいると思うんですが、そのオーナーの方は、桜まつりを盛り上げるための花火を、桜が傷付くからやめます、というのはオーナーからしても納得できないことだと思いますが、その点の考えはどうですか。 ◎観光交流協会事務局長 その辺については、区の姿勢としまして、傷付けるのをわかっていて打ち上げる、それはちょっと無責任と言いますか、判断として今回はできないということで、この場所での打ち上げはできないというふうに判断させていただきました。 ◆馬場信男 委員  傷付ける可能性はゼロじゃない、否定はするつもりはないですけれども、打ち上げ場所が変わりました。オーナー桜の上ですと。これこれこういうソーラーパネルが設置された事情で、ということでオーナーに一応お知らせすると。それで打ち上げて、実際に被害があったと。オーナーから勘弁してくれというふうに言われたのであれば、このオーナー桜の場所はまずいなというのはわかりますが、舎人公園に桜を寄附するぐらいですから、桜まつりの協力者なんですから、その点はちょっと取り越し苦労のような気もしますが、そういったところはお考えじゃなかったのですか。 ◎観光交流協会事務局長 その点につきましては、現場実調しまして、桜の木に自分の子どもへの思い、足立区の未来への思い等々書いてありました。花火のガラで桜を傷付けてしまうことは、そういった思いを傷付けることと同じかなと。そういう中で今回は判断させていただきまして、特にオーナーに個別に聞くということはしておりませんでした。 ◆馬場信男 委員  うちの近所にもオーナーたくさんいます。その方にとっては、うちの父親もオーナーですけれども、桜まつりが盛大に開催されている中での花火を反対するオーナーは多分いないと思いますが、まずオーナーに聞いてみて、本当に勘弁してくれと言うのかどうかは判断をしていただきたいなと思います。  お祭り自体は、変な例ですけれども、例えば、大阪のだんじりとか、でっかい山車が街中をぐるぐる速いスピードで引っ張ったりするお祭りとかありますよね。あれは結構、家が壊れているんですよね。何で家が壊れてもお祭り自体はみんな喜んでやるかと言うと、それはお祭りの一環なんだとみんな思っていると思うんです。仮に少し被害が出たとしても、それはお祭りを運営する上での、変な話、花代とかご祝儀の範囲内だと、お祭りを楽しんでいる人は考えていると思いますし、三社祭だって、いろいろな人が結構けんかしている祭りですよね、酒飲んで。けんか、おかしいじゃないかという意見は当然ありますけれども、けんかしているからやめろ、伝統ある祭りをやめろと思う人はいない、そういう判断する人はいないと思うんですよね。  ですから、お祭りというものはどういうものかというのをちょっとお考えいただいた上で、オーナーに聞いていただきたいなと思います。 ◎区長 今回の判断、最終的には区長判断ということで中止を決めたわけでございます。夏の花火につきましても、余り表に出ておりませんが、北千住側から上げて、ガラが西新井側に落ちて、昨年も30台以上の車のボンネットに付いて化学反応が起きて弁償している、あれだけ距離があってもかなり深刻な状況も出てきております。また、私も翌日のガラ拾いに参加したことがございますけれども、かなり大きなくずが落ちるということがございます。  馬場委員ご指摘のようなお考えの方もいらっしゃるかもしれませんけれども、ご自分の育ててきた、ようやく花がついた木に大きなごみが降るというようなことを想定したときに、もちろんご協力いただける方も大勢いらっしゃるかと思いますけれども、区の姿勢として、いろいろいらっしゃる中でどこに配慮するか、どこに視点を置いていくかということにつきましては、来年の開会に向けまして、もちろんオーナーの方々にご意見は伺っていきたいと思いますけれども、やはり舎人公園、東京都内でも自然環境の豊かさを誇る都立公園ということもございますので、そういった自然環境の保護ということにも考えを馳せながら、これからの在り方について慎重に検討してまいりたいと思います。 ◆馬場信男 委員  先日、消防の関係の人に聞きました。隅田川の花火を担当していた人ですけれども、専門家からすると、あれほど危険な花火大会はないと言っていましたね。要するに火の粉がぱらぱら落ちてくるんですけれども、落ちてきた先は木造住宅がたくさんあるところなんですよね。  それとまた、お祭りをあげるために首都高速も止めちゃう。相当、経済的な影響も、無理やり周りの人に強いていると言ってもいいのかなと思います。隅田川の話で、もしかしたら庭先のごみが燃えちゃって危ないという点があるかもしれません。だから隅田川の花火をやめてくれということじゃなくて、地域の人も注意をしながら花火を楽しむという、一体的な運営というのがお祭りには求められるのかなと思っています。  打ち上げ場所の件ですけれども、この地図でいろいろ検討しましたと書いてありますが、この地図を見ますと、今の打ち上げ場所から南側のテニスコートのところで打ち上げれば、オーナー桜には全然かからないところです。そうすると、トラックターミナル8棟ありますが、せいぜい2棟分ぐらいにしか影響がないんじゃないかなと思えます。そうなると養生費用も随分安くなるのかなと思いますが、この点はどうですか。 ◎観光交流協会事務局長 気象条件にもよりますが、南風が吹いた場合、北側への飛散も十分考えられます。先ほど区長が答弁しましたが、千住の花火で飛散している燃えかす、やはり500m、600mぐらいは飛んでいると推測されております。それ考えますと、南風吹いた場合、一番北側までのパネル全部8棟やらないと被害は出るというふうに考えております。 ◆馬場信男 委員  確かに風速何mで花火中止かわからないですが、当日どういう風が吹くかもちろんわかりませんが、ただ、トラックターミナルとの協力体制を事前にとってやれば、訴訟なんか起こらないと思うんですね。どこまで対応するか。  実際にトラックターミナルができて30年ぐらいたちますが、地方からトラックが来て、朝の荷物を降ろすまでずっと違法駐車しているんですよね。今の東京都の条例でエンジンを切るようになりましたけれども、ずっと臭いガスをまき散らしていた。地域としては、非常に困ったターミナルではあったわけです。そうは言っても、協力しながらトラックターミナルと共存していたのが地域の人たちでございます。  ですから、交渉の仕方として、区側がトラックターミナルと交渉するとともに、地域の人たちも、花火を打ち上げてくれという思いがありますから、例えば、地域の方々も長くトラックターミナルの何百台、何千台という行き来に協力しているわけですから、何とかターミナル側も協力して欲しいというふうな交渉も必要だと思いますが、どうですか。 ◎観光交流協会事務局長 まず、交渉へ行く前に、区として万全の養生なり対策ができるのかというのが、まず行く前の大前提だと考えております。それで、やるとかそういう方向になった場合は、地域の方の協力というのは欠かせないと思っております。これはパネルだけの問題ではなくて、舎人のイベント全体の運営についても、今時点、皆様の協力があって成り立っていると思いますので、これに限らず、いろいろな面で地域の方にはご協力いただきたいと考えております。 ◆馬場信男 委員  花火の打ち上げというのは、確かにいろいろなことがあるんですよ。隅田川の花火も一回中止になっています。足立の花火も中止になりました。それはいろいろな事情があって中止になっていると思います。ただ、花火というのは、中止になっちゃうと再開をという話にも当然なってきますが、そもそも花火を何で打ち上げるのかという原点も、改めて考えていただきたいなと思います。  全国の人気花火のランキングというのがインターネット上にありますけれども、それを覗いてみますと、最も人気の高い花火大会は、私が言ってもいいんですけれども、誰か知っている人は。  新潟県出身の方は、この中にいらっしゃいますか、いないですか。日本の花火大会で最も人気のある花火大会は、さてどちらでしょう。       [挙手する者なし] ◆馬場信男 委員  ヒントが出ていたのにわからないですね。長岡の花火大会でございます。これ三尺玉が上がるという、90㎝の相当大きな花火が上がるんですけれども、花火のランキング全国1位です。  そのランキング、関東地区に限ってみると、足立の花火は第2位に入っています。全国のランキングでも第6位に入っているのが足立の花火なんです。  その長岡の花火は、何で打ち上げが始まったかご存じの方、これもわからないと思いますが、これは70年前の8月1日に長岡の大空襲がありました。空襲で市街地の8割が焼けて、1,486名の命が奪われたとあります。翌年、長岡復興祭が開催されて、空襲で亡くなられた方の慰霊の気持ちと、これから長岡を再興しようという地域の方の気持ちが結集してお祭りがスタートして花火が打ち上げられたということで今まで続いています。  先ほど話した隅田川の花火、これも打ち上げには理由がありまして、初めて打ち上がったのは江戸時代の中期、享保18年、第1回両国川開きで打ち上がった。何で打ち上げたかと言うと、前の年に大飢饉があったわけです。「ききん」と言っても予算特別委員会で審議する基金ではありませんで、大飢饉がありまして、これで疫病が発生して、時の政権が、徳川吉宗が、その犠牲になった人を慰霊するため、悪病を退散させるためのお祭りとして打ち上げたということ。  こちらの隅田川の花火も、市街地開発が進んで交通の影響もあるということで中止になりましたけれども、今、復活しています。多くの方がいろいろな知恵を出し合って、安全に納得いただける形で打ち上げがされました。  千住の花火も、調べましたら、やはり中断がありまして復活をしています。そういった復活も当然考えられます。  それと、舎人公園の花火は、もちろん日暮里・舎人ライナーの開通と、舎人公園のオープンということも合わせて祝ったイベントでありました。  舎人公園というのは、ご存じのとおり関東大震災があって都心部が壊滅して、足立区のほうにも人口が増えてきたということで、防災対策の一面でできた東京都の公園ですが、戦前には買収が済んでいたんですけれども、大戦の影響で、あそこを田んぼにして食糧政策に使われたところなんですね。地域の人はそこで一生懸命お米つくったりして、戦争のために協力していたと思うんですが、戦争も終わって、あそこは大地主というふうに東京都が見られて、GHQに農地を解放しろということになって、紆余曲折がありまして、やっとこさ苦節90年でできた公園、そのオープンを記念して打ち上がった花火でございます。そういった地域の方の熱い思いがあってスタートしたこの花火大会を、是非ともご検討いただいて復活いただければありがたいなと思っております。  花火大会、今回やめるんですけれども、代わりに舎人公園の陸上競技場でイベントをやるというふうにありましたが、花火とは似ても似つかないイベントの報告をもらったのですが、これは何でこういう形になったのでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 陸上競技場で花火を打ち上げておりまして、その陸上競技場が2日間使えるということになりました。そういった時間のない中で企画を考えまして、陸上競技場でイベントができるもの、そして春休みということもありまして、親子向け、子ども向けというところを中心に、今回のスポーツイベントのほうは考えました。 ◆馬場信男 委員  花火の趣旨とは随分、違った形で計画されたのかなと思います。花火は、昔々からの人たちが、さっき申しましたとおり、舎人公園ができた、地域の人が協力したんだという思いの花火だったわけです。日暮里・舎人ライナー開通に皆さん協力してくれたわけですよ。2回も開通が遅れましたよね。確か平成11年度、開通だったのが平成14年度になったのかな、最終的には平成19年度、二度遅れました。  その遅れたことを地域に知らせるのは、相当地域の人もつらかったらしいですよね。開通を見越して日暮里・舎人ライナーの沿線に引っ越してきた人がたくさんいたわけです。そういった方が、日暮里・舎人ライナーに乗れずに死んじゃったとかお嫁に行っちゃったとか、そういう話がよく聞かれるわけですから、そういった人たちのつらい過去を払拭するための花火でもありますので、是非、復活のほうのご検討をお願いしたいと思います。この辺にして、検討状況は議会質問かなんかで、またしたいと思います。  それと、先ほどここにいた委員から教育委員の小川さんの話も出ていました。小川委員がお二方いらっしゃいますけれども、お名前は聞くんですが、区の行事、新年名刺交換会とか区政功労の表彰とか教育委員を来賓に呼ぶ行事があると思いますが、余りお見えじゃないと思うんですけれども、教育委員さんの参加状況などは、来賓としてのお見えの状況などは調べていますか。 ◎教育政策課長 来賓、いわゆる教育委員としてのお声がかかっているかどうかのご質問でしょうか。 ○せぬま剛 委員長  出席について。 ◎教育政策課長 定例会又は委員協議会、臨時会等の出欠状況は確認してございます。 ◆馬場信男 委員  そういったところに来るのは当然と言っちゃえば当然ですが、区職員の永年勤続表彰とか仕事初め式、納め式、教育委員、来賓に是非ご参加くださいという案内は出ていると思いますが、その点はどうですか。 ◎総務課長 ご案内は差し上げております。 ◆馬場信男 委員  ですけれども、全然顔を見たことがないなと思います。相当、専門的なお仕事をされている方ですから、足立区の行事にはあんまり興味がないのかわからないですけれども、教育委員というのは、足立区に対して当然、愛情も持ってもらいたいし、教育を変えるぞという情熱も当然、持っていると思いますが、やはり関心も持っていただきたいなと思います。  その点について、例えば教育長、どうですか、余り行事には顔を出してなかったみたいですが。 ◎教育長 私としてはできるだけ参加していただきたいと思いますし、もちろん興味も関心も持っていただいているし、足立区の教育のことについて、未来をどうするのかということも考えていらっしゃると思います。  ただ、今ご指摘あったように、学識の先生方だといろいろな授業を持たれていたり、そういうこともあるので欠席が多いのかなと思いますが、今後は、私のほうからきちっとお話をして、例えば、全員が出席できなくても、一人でも二人でも出席していただける、これは可能なのではないかなと思いますし、行事によっては全員で出席することも、私はきちっとお話をさせていただきたいと思っておりますので、4月以降きちっとさせていただきたいなと思います。 ◆馬場信男 委員  新年の名刺交換会ですとか、多くの足立区の方がお越しいただいている席などに、是非、教育委員の方も、足立区に興味を持っていただきたいなと思いましたので、もちろん学識がすばらしいに越したことはないですけれども、それはそれ、我々のほうにも興味を持っていただければありがたいなと思います。  次に、日暮里・舎人ライナーの増便について、今まで随分、東京都のほうに要請はしてきたと思います。新型車両が投入されたりして混雑緩和の方法はとっていると思いますが、まだまだ混雑状況の改善というところにはいってないと思います。  このままですと、なかなか乗れない人が多いと思うのですが、妙案ありませんか。例えば、鉄道立体推進室長、何か妙案はないですか。 ◎鉄道立体推進室長 確かに大変混雑をしているということは委員会なんかでもよくお聞きはしておりますので、なかなか難しいと思いますけれども、何か対策を是非、東京都にも申入れていきたいと思っております。 ◆馬場信男 委員  鉄道立体推進室長にお聞きしたのは、鉄道立体推進室長の仕事にも関連しているからなんですけれども、要するに地域の人が東武線にどんどん乗ってくれれば日暮里・舎人ライナーが多少は空くんですよね。  日暮里・舎人ライナーが開通のときに、例えば、竹の塚に行くバスの便が減ったりしています。そういったことによって、東武の竹ノ塚駅に行きづらくなったなというふうに当然、地域の人は見るわけですよね。もちろん採算のことも考えるでしょうけれども、日暮里・舎人ライナーのダイヤの改正、車両の投入もそうなんですけれども、別な観点から混雑緩和に取り組めると思うのですが、その点はどうでしょうか。 ◎鉄道立体推進室長 馬場委員おっしゃるとおり、東武スカイツリーラインの中で、浅草駅から春日部駅までになりますけれども、一番乗降客数の落ち込みが激しいのが竹ノ塚駅でございます。これはやはり日暮里・舎人ライナーの影響が大きいということで、鉄道会社からすれば他の鉄道会社に取られたというような気持ちは大変強く持っておりまして、東武鉄道のほうも、高架化だけではなくて、竹の塚のまちづくり、これを一生懸命やって、また乗降客を取戻したいと、そういうふうに考えているところでございます。 ◆馬場信男 委員  日暮里・舎人ライナーが混むのは非常にありがたいと思いますけれども、朝、駅で後ろから押してくれる人もいるんですけれども、なかなか車掌のいない車両に乗るというのも不安があるところだと思いますので、その点も是非、混雑解消にお力を注いでいただきたいなと思います。  話題はちょっと変わりまして、特別支援教育についてお聞きしたいと思います。  これは小学校、保育園、幼稚園全てにわたって区のほうの取り組みがなされていると思いますけれども、特別支援を必要とする幼児が増えているのはおわかりのことと思います。  これは私立幼稚園の職員の方から聞いたのですが、入園の希望があっても受入れられない状況にあると聞いています。私立幼稚園のその辺の状況はお聞きしていると思いますが、どうでしょうか。 ◎子ども家庭課長 私立園の全体の話としまして、発達支援ないしは障がいを持たれているお子さんが幼稚園の現場のところで就園するのが難しいという状況については、各園から、具体の話ではないですが、全体としては聞いているところでございます。 ◆馬場信男 委員  できるだけ受入れてあげたい、親御さんも入りたいということで申込まれていると思います。その辺の職員の加配、保育園については加配しているところがあると思いますが、公立保育園以外のところの対策と言いますか、その点は具体的にどのようにお考えですか。 ◎子ども家庭課長 今、馬場委員ご指摘のとおり、保育園につきましては利用調整等がございまして、それから区立保育園についても同様でございまして、こういう対応をしております。  一方で、私立の幼稚園につきましては、園の体制ということで言いますと、そういう形の加算ないしは補助金という形の制度についてはないような状態でございます。 ◆馬場信男 委員  私立幼稚園に関しましては、東京都から特別支援教育事業費補助という補助金が出ていると思いますが、この辺の費用というのは具体的にどのぐらい出ているというのはわかるような形になっているのですか。 ◎子ども家庭課長 東京都の私学助成のところから出ている補助金関係につきましては、区のほうを経由していないところがございますので、どれぐらい入っているかということについては、把握ができていない状況でございます。 ◆馬場信男 委員  現実の話、職員を採用するほどのものがいただけていないということで、何とかして欲しいと。親御さんからすれば、保育園は受入れる枠があるのに何でないのというような希望が出ているところでございますので、その辺の検討も是非お願いしたいと思います。 ◎子ども家庭部長 幼稚園の教員の人数の確保も非常に重要なことですから、同時に一人ひとりの教員の力量の向上ということも非常に大事なことだと思います。様々な形で、あしすととも協力しながら、心理士への指導、あるいは研修への参加、こうしたことを促していきたいと考えてございます。 ◆馬場信男 委員  時間が若干ありますが、この辺で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  次に、公明党から質疑があります。       [委員長退席、前野和男副委員長着席] ○前野和男 副委員長  大竹委員。 ◆大竹さよこ 委員  前半15分間を担当させていただきます。よろしくお願いいたします。  まず、私のほうからは、教育費の英語チャレンジ講座についてご質問させていただきたいと思います。  この新規事業の英語チャレンジ講座については、予算編成のあらましの34ページにございますが、これは英語大好きな中学生を育てるため、中1前期で英語への苦手意識が芽生え始めた生徒を対象に、民間教育事業者による補習を行うというものでございますが、英語大好きな中学生とはどのような中学生を描いていらっしゃるのでしょうか。
    学力定着推進担当課長 英語大好きな中学生はいろいろあると思いますが、英語を身に付け、世界に、そして未来に夢を描くような、そんなことができるような生徒を目指しております。 ◆大竹さよこ 委員  また、この中に英語を初めから丁寧に学ぶとありますが、どの程度の初めからになるのでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 これは1年生の後半に実施する授業でございますけれども、大体7月ぐらいに苦手意識が始まるということで、中学校の最初のほう、A、B、Cのほうから順番にやるという予定で考えております。 ◆大竹さよこ 委員  この英語チャレンジ講座ですが、子どもの貧困対策の中の柱立て1の教育・学びに位置付けられております。今、区として最も力を入れている貧困対策として、英語力を付けようというのは、どういうことなのか教えていただきたいと思います。 ◎学力定着推進担当課長 学力については、子どもの貧困の連鎖を断ち切るということで、基礎的な学力を身に付けて連鎖を断つと。今までは、限られた職業選択・進路選択の幅が非常に狭くありましたけれども、英語の学力を付けて更にその選択の幅を広げていく、そんなふうなことをもって、貧困対策の一つに位置付けられていると考えてございます。 ◆大竹さよこ 委員  今、まさに子どもたちの生きる力を付けるための英語力というお話かと思いますが、平成27年度足立区の基礎学力定着に関する総合調査では、英語の通過率は中学2年生が最も低く、通過率46.7%という報告がございます。また一方、学習意識調査のアンケートでは、英語の勉強は好きですかの質問に対して、好きだと肯定的に回答した割合は、中学2年生が、一番ポイントが高く、60.5%という結果が出ております。そうしますと、現実、英語が好きというだけでは、なかなか実力が付いていないという現状が見て取れます。  もちろん「好き」ということが「できる」につながる近道だとは思いますが、英語大好きな中学生を育てるとありますので、具体的に「好き」から「できる」という力を付けるためにはどのような取り組みをお考えでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 何と言いましても、授業力の向上でございまして、わかりやすい魅力のある授業づくりを行う、そして個に応じた適切な指導を行っていく、そうしたところで英語力を付けていく、そんなことを考えてございます。 ◆大竹さよこ 委員  この英語チャレンジ講座は、各校15人程度が対象になるようですが、どのように対象者を選ぶのでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 基本的には補習ということでございますけれども、成績的には下位、つまずきを感じている子を対象にしたいところですけれども、一方では、英語チャレンジと言うぐらいですから、意欲的な、積極的な意思がある子をそれぞれの学校ごとに、お任せをして選定していきたい、そんなふうに思っております。 ◆大竹さよこ 委員  各学校で決められるということですね。そうしますと、ここに民間教育事業者とありますが、どこの業者か、もう決まっているのでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 まだ決まってございません。平成28年度の事業の直前になりましたら、プロポーザルで選定をするという段取りになってございます。 ◆大竹さよこ 委員  この講座では、外国人講師によるネイティブレッスンを取り入れるとありますが、英語が好きな生徒なら、このチャレンジ講座に選ばれなかった生徒の中から、是非、僕たち、私たちもネイティブ先生のレッスンを受けたいという生徒が出てくると思いますが、対応はどうされるのでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 そうした対策については、具体的にはまだ決まってございませんけれども、ある学校については、外国語学部なんかを持っている大学と連携をしながら、留学生を派遣していただいたり、あるいは地元の方を通じて外国人が学校に来て交流をするということがありますので、そんな対策を少しずつ構築してまいりたいと思っております。 ◆大竹さよこ 委員  また、ここの※印にオリンピック・パラリンピック関連事業とございます。どのような関連になるのでしょうか。  オリンピック・パラリンピック関連となりますと、日本を訪れた外国人の方たちを様々な面でおもてなしをするときに英語が必要ですとか、ボランティア活動などに従事するときに英語が必要だとか、そのために英語ができる子どもたちを育てようとか、そういう考えにつながることが連想されますが、いかがでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 今、大竹委員がおっしゃられたそのものでございまして、新1年生はオリンピックのときには17歳となります。そのときには日常会話程度はでき、そして外国にいらっしゃるに方については道案内ができるなど、本当に基本的な会話を通じて世界に目が向くような、そんな取り組みをしていきたいと思いまして、オリンピック・パラリンピック事業に位置付けたものでございます。 ◆大竹さよこ 委員  そのように足立の子どもたちが育っていただければと思いますが、例えばですが、ボランティアに登録するということになりますと、TOEICのスコアなどや英検の級が何級以上必要などと、ボランティアの内容によっては各種の資格を求めてくるものもあるかと思います。  2020年、まさにこのオリンピック・パラリンピックが東京にやってくるときは、今、学力定着推進担当課長のおっしゃったように、現在、中学校3年生の子であれば19歳前後になるということで、ボランティアへの参加が可能な年齢かと思います。そう考えますと、現在、中学校等で先生たちの指導のもと放課後などを使って行われている英検に、もっと多くの生徒が積極的に挑戦できる環境づくりというものも必要になってくるかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 大竹委員のお話のとおり、それぞれの各学校では、英検を学習することで、それに応じて英語力を付けようと、そんな取り組みが増えていると聞いてございます。  教員の英語力の向上と合わせて、教員が英検の指導ができるような、そんな実力ができるような支援を私たちも構築していきたい、そんなふうに考えています。 ◆大竹さよこ 委員  また、我が党から要望させていただいております英検の受験料の補助制度でございますが、前回の一般質問での答弁では、不合格となった生徒への意欲低下への対応が課題との答えでございましたが、高校受験と違って1年間に3回受けられる検定でございます。仮に落ちたとしましても、その落ちた経験が今後の人生において一つの良い経験になるであろうと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 英検の活用については、良さは凄くありますけれども、一方では、他の検定を見てみますと、それぞれ個人の伸びをあらわす、あるいはつかむような検定もございますので、合わせて今後、検討してまいりたいと思っております。 ◎区長 ご質問にありました、落ちた後のケア云々というのは、ご指摘のとおり、こちらからご答弁申し上げながら大変恐縮ですけれども、大竹委員のご指摘のとおり理由にはならないと私個人は考えております。  特に足立区の場合、競技がないだけに、子どもの語学力というのは一つのオリンピック終わった後のレガシーになるということは十分に考えておりますので、教育委員会ときちっと意見調整を図りながら、英検も含めて考えてまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  今後、英検に対する学習方法も含め、受験料の補助制度等も合わせて検討していただくことを要望させていただきます。  次に、英語教材作成支援ツールについて質問をさせていただきます。  これも同じく予算編成のあらましの34ページにございますが、これも新規事業ということです。生徒たちが英語への抵抗感をなくし、そして英語力をアップさせるために、NHK基礎英語若しくはラジオ英会話等で使用された生きた対話文や音声を自由に利用した教材を作成・提供するツールを導入し、先生方の教材作成を支える事業とありますが、具体的にはどのような事業になるのでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 これまでですと、ある程度、英文あるいは会話のスキット等については、結構古い、割と非日常的な会話文もありますが、NHKで使っているスキットについては、本当に日常生活に通じた生の教材に使うことができるようなものになってございます。その教材を用いまして、まずテキストをつくってみたり、あるいは試験問題をつくってみたり、あるいは生の音声をそこで聞いてみたりと、いろいろな使い方をしているようでございます。  ある学校については、学校の昼休みの給食放送でそれを流して、常に英語に親しむという環境づくりにも役立っていると、そんなふうなことを聞いております。 ◆大竹さよこ 委員  この教材の作成を支えるとありますが、使い方などについては、どのように先生方にお伝えしていくのでしょうか。 ◎学力定着推進担当課長 この教材を使うには、インターネットを通じて音声をとったり、文章をとったりということをしてございます。  先生方は、定期テストあるいは単元テストを作成するときに、学校から、あるいは家で、インターネットを通じて教材あるいは試験問題を作成するという使い方が主でございます。 ◆大竹さよこ 委員  予算編成のあらましの10ページに、教員の授業力向上事業とあります。「特に若手教員を中心に、教員育成講座や教科指導専門員制度を活用し」とありますが、ここに書かれてあるインターネットによる自学自習と集合研修の出席率や受講率というのはどうだったのでしょうか。 ◎教育指導室長 e-講座につきましては、家庭と勤務時間中、又は勤務外でというところですけれども、その活用状況を確認するのは初任者研修という制度の中で取り入れていますので、公務に支障のない限り、ほぼ100%参加しているという状況でございます。 ◆大竹さよこ 委員  100%ということで、すばらしい出席率だなと思われますが、この研修、ベテランの先生は対象になるのでしょうか。 ◎教育指導室長 この映像教材に関しては、本当に教員の基本的なところですので、学校で見ることは可能ですけれども、やはり若手に効果のある研修だと考えております。 ◆大竹さよこ 委員  学力を上げる取り組みで、足立スタンダードがございます。足立スタンダードとは、児童・生徒の基礎学力を保証するための授業の基本形を示したものですが、この足立スタンダードを使った授業の効果などの検証はどうなっているのでしょうか。 ◎教育指導室長 足立スタンダードに関しては、本区は若手の教員が多いというところで、一つの形をあるところで提案をさせていただいております。特に初任者に関しては、足立スタンダードの授業で授業公開を位置付けていますので、そういう中で定着の状況を教育委員会として把握しております。 ◆大竹さよこ 委員  今のお話があった若手教員の学習指導力をどう向上させていくかという部分で、教科指導専門員の役割というのは、これから更に求められるかと思います。私も、昨年、幾つかこの教科指導員の行かれている巡回校を見学させていただきましたが、非常に良い取り組みをされていると感じました。  今後、体制やこの増員も含め、教科指導専門員の配置をどう展開していくのかお尋ねいたします。 ◎学力定着推進担当課長 大竹委員のご指摘のとおり、それぞれの学校からは、大変、教科指導専門員の指導が役に立っているということを聞いてございます。若手教員もどんどん増えるということを聞いておりますので、是非、教科指導専門員については、その内容、数を充実させて、もっともっと授業力の向上を図っていきたい、そんなふうに考えてございます。 ◆大竹さよこ 委員  是非よろしくお願いいたします。以上で終わります。ありがとうございました。 ○前野和男 副委員長  岡安委員。 ◆岡安たかし 委員  引き続き岡安です。よろしくお願いいたします。間もなくお昼ですので、最後までよろしくお願いします。  それではまず、小・中学校に係る防災対策について伺います。  予想される首都直下型地震は、いつ起こるかわかりません。平日に体育館での授業中に発災した場合、児童・生徒は体育館から、いったん教室に戻るのでしょうか。 ◎教育指導室長 体育館で発生した場合等は、危なくない校庭の真ん中に集合するような形で安全確保をとっているところです。 ◆岡安たかし 委員  街中の被害状況によっては、校庭に行くにしても教室に戻るにしても、家庭に戻らないで、開設される一時避難所、体育館になると思いますが、その学校の体育館にとどまるという形になることもあると思います。特に中学生は学区域外の子も多いわけで、区が想定する一時避難所とは違う場所に避難することと結果的には同じになると思うんですね。また、仕事や買物など来街者が付近の小・中学校に来ることも容易に想定されます。  そこで、改めて伺いますけれども、戸数の多い集合住宅の整備が進む開発地域や駅近く、あるいはにぎわう商業地域に近い一時避難所については、人数想定に無理はないのかどうか、これちょっと款が違うのかな、これはいいです。款が違いそうなので。  例えば、駅やにぎわい地域付近にある千寿常東小、千寿本町小、あるいは西新井の栗原小など、想定される避難者の数に対するキャパ、この辺も考えて地域の見直し、必要あればやらなきゃいけないと思いますが、この災害対策のいろいろな検討と学校側との連携というか、一緒になってこれを考えているということでいいのでしょうか。 ◎危機管理室長 地域防災計画に、全てそういったところの決めたことは集約しているわけですけれども、当然、その地域防災計画を策定するたびに教育委員会とも連携をしながら調整をしていくということであります。 ◆岡安たかし 委員  先週、水害のときの避難先の答弁でも、体育館が難しい場合、普通教室へ地域区民、住民避難する、利用するという答弁ありましたけれども、それこそ普通教室、キャパとして大丈夫なのかと思っちゃうんですよね。  これは災害対策の話になると思うので、先ほどから申しましたとおり、地震のとき、また急な増水、堤防決壊で、タイムラインで児童・生徒を帰宅させているのかどうか、その時点で。また、一時避難所になる小・中学校なので、学校教育部と綿密な連携による災害対策をお願いしたいと思います。  それと、停電すると、ほとんどの小・中学校が、校内放送ができなくなると伺っていますが、現状どうでしょうか。 ◎学校施設課長 ご指摘のとおり、基本的に800人以上の学校でございます。新田学園、綾瀬小学校、第十四中学校、ここには非常用放送というのが入ってございます。それ以外に、私どもが保全あるいは改修で放送器具の入替えをやっているところには、今まさに、ご指摘のとおりバッテリー付きのを入れると非常放送が流れるというところでございますので、今後はそうしたことで対応させていただければなと思っております。 ◆岡安たかし 委員  自家発電というか、小・中学校における非常用発電装置の備え、しっかりやっていただきたいと思います。実効性のある対策、準備をお願いしたいと思います。  次に、話題変えまして区立図書館の図書宅配サービスについて伺います。  当区では、現在、図書館に来館することが困難な身体障がい者手帳1級、2級を所持する肢体不自由者の方に、無料で図書の宅配サービスが利用できるということになっております。しかし、昨今の高齢社会の進展を考えると、対象を広げたサービスの在り方をそろそろ考える時期ではないのかなと思っております。  千葉市、横浜市、宇都宮市、東京でも中野区などは対象を限定せず、格安な有料宅配による貸出し、返却を行っている自治体もあります。同じ宅配でも有料になってしまう。ただ、多少、料金は安いんですが、この辺について当区はどうなっていますでしょうか。 ◎中央図書館長 今の岡安委員のご指摘でございますけれども、現状は肢体不自由者の方で区内在住の方、それから身体障がい者1級、2級を持っていらっしゃる方、もう一つは、寝たきりなどで図書館に来館することが困難な方と、この三つの条件がそろった方を対象としております。  岡安委員ご指摘の対象を拡大するということにつきましては、心身障がい者という捉え方をさせていただく部分もありますし、それから今ご指摘いただいた他区の先進事例等もございますので、あと予算上の問題もございますが、そういった点も絡めて、今後、研究してまいりたいと考えております。 ◆岡安たかし 委員  インターネットで調べることしかやってないのですが、全国数多ある図書館のサービスを見ますと、もちろん対象を区切っての無料宅配やっているところも多いのですが、結構、有料宅配もやっています。かなり補助が入っているのかお安くしていますけれども、中には、障がい、何らかの手帳ですとか、病気というのを証明できない。ただ単に、ご高齢でなかなか重いからつらいという人もいるかと思うんですね、これから。そういう場合、有料になるけど宅配やっていますよというのは、それはそれで一つの選択肢として用意していいのかなと思っています。  また、当区と同じように無料宅配を行っている自治体でも、調べて聞いたら、渋谷区がなかなかおもしろくて、サービスの対象条件を図書館に来館できない区内居住の方として、宅配希望する区民が近くの図書館に直接、連絡して、近くの図書館職員が訪問し、利用希望者の来館困難な状態や希望を伺って判断しているんですね。手帳を持っているとかいないとかに限定しないで、来館困難な方を職員が確認する、こういうふうにしているという点が特徴です。  また、自治体によっては、高齢者や要介護認定受けている方、一時的に図書館に来館できない方、例えば骨折とか、産後4週間ですとか、区民、市民の読書への要望が外出困難なために制限されることができるだけないように、対象を広くしているところも多くあります。  先ほども少し検討していただけるということですので、是非、無料宅配の対象を広げる検討をしていただきたいと思いますが、改めてどうでしょうか。 ◎中央図書館長 現在は、日本郵政が行っております心身障がい者のゆうメールというサービスを使っておりまして、こちらは区のほうで負担しております。ですから、送料について利用者の方は、ご負担はないのですが、対象者の拡大につきましては、先ほど申したとおり、他区の事例等を参考にしながら検討してまいりたいと思います。 ◆岡安たかし 委員  是非、同じ検討でも前向きに動くことを期待したいと思います。  次に、図書館への書籍消毒器の導入について提案したいと思います。  図書館は誰でも利用できる施設でありまして、多くの方が本を借りていかれるため、衛生管理には十分気を付けていかないといけないと思います。また、多数の方への本の貸出し、返却を繰り返していますので、借りた方は大事に扱っていただくということが大原則ですけれども、中には、本に細かいごみなどが挟まっていたり、しみができてしまっていたり、現状では返却されるごとに本のページをめくり、汚れや書き込み等のチェックをして書架に戻す、こういう作業を行っていると思います。  書籍消毒器というのは、ブックシャワーとも呼ばれる小型の冷蔵庫ぐらいの大きさの機械で、中に入れた本を強力な紫外線で殺菌消毒するとともに、送風によってページの間のごみやほこり、髪の毛やダニを除去し、抗菌剤での消臭も行います。作業時間は30秒程度で、最大4冊まで同時に消毒することができ、利用者が本を借りる際に自分で行うことができます。  最近では、東京都内はもちろん、埼玉県や西日本地域など全国の自治体でも導入が始まっています。図書館の本を清潔に保ち、小さな子どもから高齢者の方まで安心して気持ち良く図書館の本を借りられる、こういう環境に配慮するということは、図書館の利用者を増やすことにもつながると思います。  書籍消毒器の導入について、これも前向きに検討してはどうかと思いますが、どうでしょうか。 ◎中央図書館長 現在は、図書館、学習センターと併設しておりますので、そこの入り口に手を消毒する液体を置いている段階ですが、今、岡安委員ご指摘のいただいた書籍消毒器につきましては、先ほどと同じですが、他区の事例等も参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 ◆岡安たかし 委員  そうですね。是非、前向きに検討していただきたいと思います。  また図書館つながりですけれども、本の福袋について伺います。  借りたのが、どんな本なのか袋を開けるまでわからない、新春の発売りなどでおなじみの福袋を真似た本の福袋が、結構、他の自治体の図書館で好評です。普段は借りないようなジャンルの本との出会いを演出して、読書の幅を広げてもらうことが狙いですけれども、自分からは手に取らないような本も、読んでみるとおもしろかった、袋を開けるまでのわくわく感が本の福袋の一番のおもしろさです。  渋谷区立図書館では、4月23日から5月12日のこどもの読書週間を中心に、春の図書館フェアを行って、その中の企画の一つとして、本の福袋を実施しています。  また、三郷市の早稲田図書館では、3冊を一組にした小学校低学年、中学年、高学年向け各10セットと、2冊一組にした中学生以上30セットの計60セットを用意して、年明けから福袋の貸出しを始めました。中学生以上の30セットはお昼過ぎには全て貸出しが終了となり、小学生向けのセットも午後1時過ぎには貸出しが終了するほどの好評ぶりだったそうです。  こうした図書館の福袋企画は、新鮮な取り組みとして、新春の他に、夏休みや秋の読書週間など全国的に取り組みが広がっています。  当区の図書館でも、読書の魅力を発信する様々な催しを企画、実施されています。その上で、図書館事業の更なる充実と読書活動推進のための新たな取り組みとして、このような本の福袋、全館で検討してはどうかと思いますが、どうでしょうか。 ◎中央図書館長 幾つかの館では、独自に、規模は小さいですけれども、実施しているところはございます。  私どもも、今、岡安委員のご指摘をいただきまして、当然、利用の増、あるいは貸出し冊数の増、ということが一つの大きな目標になっておりますので、良い点をこちらも考えながら、今、実際にやっている事業と合わせて活用させていただきながら、利用者増であるとか来館者増につながるような形での検討をしていきたいと考えております。 ◆岡安たかし 委員  是非よろしくお願いしたいと思います。  次に、話題変えまして、区立公園での迷惑対策について伺います。  間もなく春が訪れて夏が来ます。例年、区内の公園の中には、若者が夜間に集うことに伴う騒音やごみやたばこのポイ捨て、さらに、バイクの乗り入れ等々、近隣住民を悩ます事例が起きる公園があります。  かく言う私の自宅も公園に面していまして、毎年、夏になると、花火やサッカーを夜の12時過ぎに行うときもあり、その度に近隣のどなたかが警察を呼び、若者たちはいったんいなくなるのですが、警官がいなくなると三々五々集まってくるという、イタチごっこのようなお困り公園の一つです。  そこで伺いますけれども、公園にたむろする若者対策として、北鹿浜公園にモスキートという不快な音を出す機械を設置した経緯があると思いますが、モスキートはその後どうなったのでしょうか。 ◎公園管理課長 機械自体は現在も設置しておりますが、実際には運用しておりません。 ◆岡安たかし 委員  運用しなくなった経緯は、簡単によろしくお願いします。 ◎公園管理課長 当時は結構、話題性がありまして、効果があるだろうというお話もありました。その機械を設置した段階では、その効果があったかどうかというのは、当時はっきりした結論は出なかったのですが、たむろがなくなった。それに警察のほうで取締りが強化されたということで、今現在はそれを使用していないような状況でございます。 ◆岡安たかし 委員  効果がはっきりしないということでいいんでしょうかね。区としての評価は、効果ははっきりしないけれども、少しそういう結果としてあらわれたという意味では、微妙な評価なんでしょうか。  このような、公園で夜中に騒ぐなどの迷惑行為、また犯罪抑止も狙って、最近、公園に防犯カメラを設置する動きが自治体に広がってきています。千葉県市川市や群馬の前橋市、東京23区では荒川区が来年度から区が管理する全ての公園に防犯カメラを設置することを決めました。  犯罪や様々な迷惑行為の減少にも効果が期待でき、区民が安心して公園を利用できるようにするためにも、公園への防犯カメラ、これ検討できないかと思うのですが、見解はどうでしょうか。 ◎公園管理課長 防犯カメラにつきましては、昨年の夏から4署警察と協議を重ねて、13カ所プラス1カ所ということで、今、14カ所公園に付いております。その結果をもとにと言いますか、110番通報を含め、いろいろと検証した上で、来年度以降も必要とあらば、増設を目途にして設置していきたいと考えています。 ◆岡安たかし 委員  私のところにも、是非お願いしたいと思うんですよ。大体1時、2時まで騒ぐんですよ。非常に寝不足になって困ります。そういう公園は、その14カ所以外、区内全域いろいろ聞けばたくさんあると思いますので、前向きによろしくお願いしたいと思います。  次に、中学生の不登校及び進路未定について伺います。  当区では、中学卒業時点で年60名近くの進路未定者が出ております。さて、当区の多くの中学生の進路先でもある都立高校で、本年も先頃、合格発表がありました。  そこで伺いますが、都立高校のみを受験して合格できなかった3年生は、何人ぐらいいるかわかりますか。 ◎教育指導室長 大変申しわけありません。都立高校だけということではなく、現状、3月末では59名の進路未決定者、ただ、5月に入りまして、数名進学等が決まり、現状31名未決ということになっております。
    ◆岡安たかし 委員  31名ですね。少ないと見るか、多く見るか、人によって見解違うと思いますが、私は多いと思います。  この生徒たち、ちょっとまだわからないということですが、仮に都立高校一本で受験して不合格となった場合、当区ではどのような対応していますでしょうか。 ◎教育指導室長 今、31名に関しても、進学希望が9名、就職希望が18名ということですので、進学希望の9名に関しては、5月以降も進学等については中学校が関わるということをお伝えをして、必要に応じて関わりを持っているところでございます。 ◆岡安たかし 委員  東京都は、昨年、チャレンジスクールとして、桐ヶ丘や大江戸高校など5校、計50名を今年の8月に補欠募集を行うことを昨年、既に発表しているのはご存じのとおりだと思います。  中学を不登校で高校受験に間に合わなくても、8月に転入学試験を受けて合格すれば、同級生と同時に進級、卒業できるというわけです。しかも、ここ直近、このチャレンジスクール、5年間は100%合格です。また、たとえチャレンジスクールに落ちたとしても、都立補欠募集を活用すれば9月から都立高校に進学できる。通信制であれ、定時制であれ、まず在籍して、8月まで出席やレポートをこなして、規則正しい生活をして受験に備えれば受かると言うんですね。9月から都立高校に転校できる。  中学生で不登校の子は、準備不足から不本意な高校を選択せざるを得ない場合も多くて、第一志望の学校ではないので、合わないとやめてしまう子も少なくないと伺っています。つまり高校中退です。  不登校の場合は、一般的に適応指導教室での勉強では不十分ですし、スタートを切るのが遅いので、普通高校に入学するのが難しいと言われています。その対策として、都立の補欠募集が不登校になってしまった子に再び学習する機会を与えられる機会につながっております。  このような東京都の他県にはない先駆的な受験、転学制度を広めて、中学不登校からの高校進学はもとより、ひきこもりや高校中退者の救済を目指し、確かなノウハウをもとに活動している団体にNPO高卒支援会という団体があります。30年前から東京都板橋区で不登校、高校中退、ひきこもりの支援活動をしてきておりまして、その活動はNHK首都圏ニュースや毎日新聞、朝日新聞にも取上げられました。  先に述べましたとおり、不本意入学からの高校中退を未然に防ぐための講演、資料の提供もしております。  当区としても、この高卒支援会に限らないですが、このようなNPOと連携し、中学不登校からの進学支援、進路未定者支援、高校中退者対策の充実を図るべきと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎教育指導室長 岡安委員のおっしゃるとおり、中退等は、本区が今取り組んでいる貧困問題にも重要なところですので、関係機関と連携をして、一人でも多くの子が入学、それから中退をしないような取り組みを進めてまいりたいと思います。 ◆岡安たかし 委員  私はこの高卒支援会理事長ともお話をさせていただいて、凄い情熱のある方で、連携をしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、主権者教育に係る話をさせていただきます。  公職選挙法が改正され、選挙年齢が20歳から18歳以下に引下げられまして、今回の参議院選挙から適用になるということで、全国的には高校を中心に市民と政治との関わりを学び、主権者としての自覚を促す主権者教育が活発に行われつつあります。  高校生の間でも、選挙や政治について日に日に関心を高めております。今後、教育現場において政治の仕組みや選挙制度についてどう教えていくかが課題ですが、早い段階から取り組もうと、自治体の中には中学にも主権者教育を取り入れる動きもあります。  そこで伺いますが、足立区の中学での状況はどうでしょうか。 ◎教育指導室長 現状、中学校は社会科の授業の中で政治について学んでおります。あと一部の学校においては、選挙管理委員会とも連携をしながら、投票箱等もお借りして具体的な取り組みを進めているところでございます。 ◆岡安たかし 委員  昨年9月に埼玉県の春日部市立の公立中学校の男性教諭が、ホームルームで安全保障関連法への反対デモを取上げた共産党の機関紙赤旗のコピーと、安倍首相の70年談話を欺瞞と批判する文書を配付していたことが判明し、マスコミで取上げられ、埼玉県議会でも質疑されたことをご存じの方も多いと思います。  この教諭は、何と12月にもマイナンバー制度を批判する文書を配付、市教育委員会は政治的中立性を欠いた指導を繰り返しているとして、当の教諭や学校などからヒアリングや調査をし、教諭も当初は何も悪いことをしている認識はないとしていたのですが、結局、文書訓告処分となって保護者へも謝罪しました。  この教諭は2年生のクラス担任で、生徒が行う新聞記事を貼って感想を発表する活動の中で、自ら発表を担当して、安保法に反対する学生グループのデモ、主張を扱った赤旗の記事を貼って、「政権の長たる誰かさんの答弁よりもよっぽどこの法案の本質を言い当てている」などと生徒たちに話したそうです。  外部から指摘を受けた市教育委員会が、学校に調査を指示して、校長は教諭を指導しましたが、先ほど申しましたとおり、この教諭は懲りもせず12月に再びマイナンバー違憲訴訟の記事を貼って、「国家による管理統制、つまりは昔、歩んだ危険な道への後戻りを感じさせる」などと記述して、生徒全員に配付したそうでございます。  これを受けて県教育委員会は、市町村教育委員会、教育長などに対してこういう通知を出すんですね。18歳以上に引下げる改正公職選挙法や学校と教員の政治的中立を定めた教育基本法を挙げて、教員の言動が生徒に与える影響は極めて大きいと。授業などで具体的な政治的事象を扱う場合には十分な配慮が必要で、生徒が特定政党などの主義主張のみを取扱った教材で学習することがないようにしなければならないと。また、埼玉県知事も定例会見で、学校現場での配布は言語道断で非常識だと批判しています。  このような春日部市の中学校で起きた政党発行機関紙のコピーが教諭から生徒に向け配布されるという事例は、公立学校が特定政党による政治活動の温床になる危険性が明らかとなって、注意が必要であります。担任が受け持つクラスの生徒全員に赤旗の切り抜きだけとその記事を賛美する感想を記した文書を配布する行為は、絶対あってはならないことです。  足立区の公教育の場でも、このような党派的勢力の不当な影響、又は被害が及ばないか懸念するところですが、今後とも公教育の場で政治的中立をどう確保するのか、また、特定の政治イデオロギーを生徒に植付けるような教師をどのように排除していくのか、区教育委員会の見解を伺います。 ◎教育指導室長 あくまで授業については、事前に校長の許可を得て実施をするものでございます。また、当然、選挙については、選挙制度の重要性や国民主権の大切さを教えるという観点での授業が基本ですので、改めてまた校長会等で、特定の政党、また特定の考えを植付けるような授業がないように指導してまいります。 ◎教育長 私も、例えば国政、地方自治に関心を持たせることと、特定の思想信条を教えることは全く違うことだと思っておりますので、校長会等を通じて、きちっと指導していきたい。過去にも足立区のそういった例があるとお聞きしていますので、そういったこともきちっと検証しながら、指導していきたいと考えております。 ◆岡安たかし 委員  以上で終わります。ありがとうございました。 ○前野和男 副委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午前11時58分休憩       午後 零時59分再開 ○せぬま剛 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  自民党から質疑があります。  吉岡委員。 ◆吉岡茂 委員  皆様こんにちは。お昼をいただいて、やや眠くなりつつある時間帯になりますけれど、精一杯、私も質問させていただきます。  何回か申し上げていますが、今回5期目に入りまして、お蔭様で17年目の議員生活ということでございます。  私、そもそも区議会議員を目指したきっかけというのは、私たちが住む六町の区画整理事業について問題があるなと思ったところからスタートしまして、お蔭様で過日の本会議の質問の答弁の中に、大体70%、区画整理が進捗したよというお話を聞きまして、一体いつ終わるのかなという全く先の見えない真っ暗闇の状況だったのですが、少し具体的なトンネルの抜ける時期が見えてきたこと、これは大変うれしく思っています。  地域の皆様方、特に私の近所の方々は70代後半の方が大変多くて、いつ話を聞いても、あと10年後だなとかそういう話ばかりで、地域の皆さんも、10年後はもう私いないよ、というようなことを随分、多くの方から聞くことがございました。  その度に胸が痛いなと思ったりして、また、その区画整理の最中、あともうちょっとで家が建つというとき、あるいは家が建って新居に入居してから間もなく亡くなってしまうという方も随分いらっしゃいました。そこには精神的な苦痛だとか、様々な不安なことがあって心を痛めておられたんだろうなと、そんな方々のことも思い出しております。  私はまだ53歳ですから、仮に7年後だとしても60歳ですから、まだ何とかなるのですが、この間の話ですと、平成32年頃に最後の地域も区画整理が着工されるということで、大体私、全体見ていますと、区画整理の対象になって建物を壊して新しく建つまでに、概ね2年ぐらいかかっているのかなと。そうすると、5年後に着工して2年間かけて新しいものが建つと。そうすると大体7年後ですから、何とか先が見えてきた。  ただ、先ほど申し上げたとおり、70代後半の方々にしてみれば、1分でも1秒でも早く進めて欲しいという気持ちは変わらないものだと思っておりますので、是非その辺も皆様方にはしっかりとご認識をいただいた上で、東京都がやっていることですから、皆さんに直接的な責任を課すようなことは私も考えておりませんけれど、ただ、区民の願いであることは間違いありませんので、その辺は誠心誠意で取り組んでいただきたいなと、冒頭にこのことをお願い申し上げたいと思います。  そういう中で、もう一度確認させていただきます。現在の六町の区画整理事業の進捗率、もう一度お聞かせください。 ◎企画調整課長 70%程度、終わっているということでございます。 ◆吉岡茂 委員  70%ということで、本当に目に見えて進捗しているのは私も実感しているところです。  ただ、4年前でしたか、六町加平橋が架かってはいるものの、六町側はまだ道路の整備ができていない状況になっています。  そもそもなぜ六町加平橋を架けようかという話になったかということをご存じですか。 ◎企画調整課長 加平側の住民の方が、六町駅を利用するのに迂回が激しいということで、橋が必要だということでございます。 ◆吉岡茂 委員  全くそのとおりでございます。当時、人道橋は別なところへ、もう少し北側のところに人道橋を架けようかと話もあったのですが、そこは東京都の予算、足立区が持ち出す必要もないだろうと。区画整理の中で橋が架かる計画があるから、それを計画を早めて橋を架けてもらいましょうと、こういう話の中で現在に至っているわけでございます。  一ツ家側のところ、今、畑のところでどん詰まりになっている258号線、六町加平橋から一ツ家のところまでの残っている距離が約800mあるわけですが、その800m早く整備して欲しいんですけれども、それよりも取り急ぎとしては、六町加平橋の西側のところから補助140号線までの間、約300m距離ありますけれども、こちらの整備をしていただくのが、本来その橋を架けた意味、目的に近付くのではないかと思うのですが、計画はどうでしょうか。 ◎街路橋りょう課長 今現在、六町加平橋の西側のところ、降りる立体の部分つきましては、区で来年度設計をやっているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  設計をやって、実際に例えば、300mの間取り急ぎ先に整備するということが実現するのは、大体いつぐらいと考えればいいですか。 ◎街路橋りょう課長 工事につきましては、平成30年度、平成31年度に東京都と協力しながら実施していきたいと計画を調整しているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  是非、大急ぎで仕事を進めていただきたいと、お願いしておきたいと思います。  それで、最終的には、さっき申し上げたとおりその800mが今、残っています。300mを先に整備をすると残り500m残っているわけですが、その残っている500mの中には、現在、六町二丁目のコミュニティ広場というところがありまして、そこには六町二丁目の町会の事務所として使っているプレハブが置いてあるのですが、その辺はどういうふうに今後、対応していくのでしょうか。その800mを最終的に整備するまでの間の取り組みと言うのでしょうか、それはどういうふうに考えていますか。 ◎企画調整課長 800mは平成31年度に事業がかかるというところでございます。これについては、今ちょっと私のほうも調整に携わっていないものでわからないのですが、東京都のほうと確認してみます。 ◆吉岡茂 委員  そのコミュニティ広場、今、地域の老人クラブの皆さんがグラウンドゴルフやったりして利用しています。そこが解決しないことには、258号線の整備はできないという現実が残っていますから、その辺しっかりと検討して解決していかないと、258号線の完全な整備はならないと私は思っています。その辺については、現在どのようにお考えですか。 ◎企画調整課長 東京都のほうとよく話をして、状況を説明して、その対処の仕方についてはまたご報告していきたいと思います。 ◆吉岡茂 委員  現段階ではしようがないのかなという気はしますけれども、いずれにしてもそういった問題が幾つかも残っているということだけは深くご認識いただいて、東京都と協議を進めていただきたいと思います。  それで、お蔭様で加平小学校もしっかりとした良い施設にしていただいて、本当に地域も喜んでおります。残り一部、区画整理の遅れによって換地が遅れていたところがありますが、それは今どうなって、今後どういうふうにしようとお考えなのか確認させてください。 ◎学校施設課長 ご指摘の箇所でございますが、先週、こちらの整備をやる業者が落札いたしまして、卒業式終わってから整備のほうに入らせていただきます。概ね今年の8月の終わり頃をめどに、きちんとした工程として整備させていただく予定でございます。 ◆吉岡茂 委員  是非そちらのほうの対応も、地域は早く加平小学校がきちんと整備されることを望んでおりますので、早急に取り組んでいただけるようにお願いしたいと思います。  それと、加平小学校の東側に今後、公園が整備されるという予定になっております。この数年来、区画整理の影響で、六町二丁目、六町三丁目ともに盆踊りができない状況になっております。  地域としては、何年も盆踊りをやらないでいると、今後、再開するのがおっくうになっちゃうんじゃないかと、そういう心配をしている方もいらっしゃる中で、その今度、新たに整備される公園、どのようなイメージの公園になるのか、ちょっとお聞かせいただけますでしょうか。 ◎みどり推進課長 加平小学校の東側の公園につきましては、4号公園と申しまして、計画では2,900㎡余りですけれども、現在、区画整理の事務所がありまして、予定では今年の4月頃には、南側の半分、区のほうに引継ぎという形になりますので、近々、開放可能かと考えております。 ◆吉岡茂 委員  それで、その公園の中の施設と言いますか、整備ですが、遊具とかそういったのはどのようにお考えですか。 ◎みどり推進課長 公園につきましては、半分の開放ですので、今のところは、一部、桜を移植しているかと思いますけれども、遊具関係については設置する予定はございません。 ◆吉岡茂 委員  それでよろしいのかと思います。賛否はありますけれど、何年も盆踊りができない状況の中で、是非、地域としては盆踊り再開させたいんだと。それには一定の広さのある公園を必要としますので、遊具については最小限度のものにとどめて欲しいという声が大分、多く聞かれています。  その辺も十分に町会・自治会連合会なんかにも確認しながら作業を進めていただきたいなと思いますが、いかがですか。 ◎みどり推進課長 地元の町会と相談していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆吉岡茂 委員  是非そうしてください。  それから、先ほど申し上げましたけれども、六町二丁目の町会の事務所、258の予定地の中にあるコミュニティ広場、それが使えなくなるわけでありまして、今後、六町三丁目も区画整理が進むと、現在、使っている町会の会館、これも移動しなければいけなくなります。  それで、地域の中で話が出ているのが、公園の敷地の中に六町二丁目と三丁目共同の町会会館なんかどうだろうという声があるのですが、その辺はどうでしょう。役所のほうには耳に入っていますか。 ◎みどり推進課長 直接ではないですが、地元の町会のほうから、現在の区画整理の事務所を将来的に町会会館として使いたいというお話についてはお聞きしております。 ◆吉岡茂 委員  二丁目と三丁目というのは本当に隣接していて、例えば、老人クラブ、敬老会なんかでも、二丁目と三丁目の皆さんが集まって一つの場所でグラウンドゴルフやったりしているということで、コミュニケーションがきちっととれている地域かなと私には見えていますので、その辺含めて、ご検討をいただきたいということをお願いしておきます。  それから、前々から何度も話題になっていますが、現在、補助140号線は環七のところで止まっている状況です。昨年、青井の綾瀬新橋のところから南側が140号線開通したわけであります。当初、140号線の環七のところに信号機を付けると。私は平成27年度中に付くよという話を聞いていたのですが、それがいつの間にか平成28年度という話になりましたが、その後、信号機の話はどうなっているでしょうか。 ◎企画調整課長 ちょっと警察協議のほうが時間かかったということで、平成28年度中には、信号機、中央分離帯の撤去等をやりたいと伺っております。 ◆吉岡茂 委員  是非それも、せっかく南側までずっとつながっているわけですから、信号機を早く付けていただくように最善の努力をしてください。  合わせて、その脇にある歩道橋の対応はどういうふうになりますか。 ◎企画調整課長 歩道橋については、今回の工事では撤去しないで残すということでございます。まだ通学路で使っている方がいると聞いてございます。 ◆吉岡茂 委員  わかりました。いずれは必要なくなるのかなという気はしていますが、古い歩道橋ですし、その辺もしっかりと東京都と警察と協議していただいて、早目の解決をお願いしたいなと要望しておきます。  それから、花保中学校の北側の道路が、大型車両がどんどん入ってきて、地域でも危険な場所だという声が聞こえていると昨年の決算特別委員会でお話したと思いますが、その後の進捗はどうなっていますか。 ◎交通対策課長 警察のほうと何度か協議をいたしまして、現在、重量規制をかけるような方向で警察のほうとも話を進めております。 ◆吉岡茂 委員  これは随分前にお願いした話で、140号線を六町駅過ぎたところ、青井幼稚園が今ありますけれども、かつて古い加平小学校があったところ、そこに大型車両が進入しないような規制をかけて欲しいというお願いをして、それを速やかに対応していただいた経緯があります。  その後、現在あそこはどうなっているか、確認のためにお聞かせください。 ◎交通対策課長 昔の加平小学校のところということでよろしいですか。 ◆吉岡茂 委員  そうです、そうです。 ◎交通対策課長 私のほうで担当してなかったので、過去の事情がよく把握しておりませんので、後で調べてまたお答えします。 ◆吉岡茂 委員  恐らくあそこの大型車両の流入の制限は解除になっていると思いますが、念のために確認してください。  それから、先ほど申し上げたとおり、花保中学校の北側の道路の大型車両の規制、こちらをしっかりと対策を講じていただきたいとお願いしておきます。  次に、これも去年の決算特別委員会で皆さんにお話した件ですが、花保商店会の買物支援事業のことで課題を何点か指摘させていただきました。その後どうなっているのか、報告お願いしたいと思います。 ◎産業振興課長 昨年の決算特別委員会で皆様からご指摘をいただきました買物支援事業につきまして、商店街のほうで新年度に向けた話合いを行っているところでございます。  具体的には、買物支援事業、お休み処の運営と宅配送迎と二本柱でありますけれども、宅配送迎のほうが1日1件程度と利用率低迷しているので、こちらのほうは終息に向けた動きをしてはどうか。お休み処につきましては、地域のコミュニティの核といたしまして非常に重要な役割を果たしているので、これについては従前の補助率を適用して生かしていきたい。そのためには、様々な福祉的な要素、地域の絆的な機能を持たせることができないかというところで、関係各課とも協議を進めているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  本来の目的は買物支援事業だったわけですけれど、そのときの話を思い出しますと、地域の人たちを病院に送っていったり、歯医者に連れていったり、そういう作業もしていたという話を聞いて、これは本来の趣旨と全然違うだろうという指摘をさせていただいたと思いますが、今どんな状況になっていますか、その辺は。 ◎産業振興課長 送迎の部分におきましては、病院に通院をするということを目的とされている方はまだまだ多うございます。それと、送迎と大体同じぐらいの数字というふうにこちらのほうでは把握しております。 ◆吉岡茂 委員  そこに付いている予算、補助金なんかも、一番多いときは450万円ぐらい付いていたという話を聞いていますが、現在そうやって事業を縮小したりという流れの中で、今どんなふうな予算付けになっているでしょう。 ◎産業振興課長 平成27年度、今年度予算につきましては400万円という金額になっております。そして、新年度、平成28年度につきましては、これまでの実績等々を勘案いたしまして、350万円を予算化させていただいております。 ◆吉岡茂 委員  思ったより極端な減額という感じではないわけですね。 ◎産業振興課長 ただいま申し上げましたとおり、実績に応じて350万円ということで、そんなに大きな減額ではないと認識しております。 ◆吉岡茂 委員  そうすると、二人女性の事務員の方、雇用されておられましたけれども、事務員たちはどんなふうになっているんでしょうかね。 ◎産業振興課長 お二人アルバイトを付けておりまして、その人件費もこの350万円のほうから出しております。  ただ、このアルバイトにつきましては、買物支援の宅配送迎部門の受付ですとか、名簿の管理ですとか、そういったことをやるために付けている人件費でございまして、こちらのほうは、お休み処の運営だけになりました場合には付けることができないと考えております。
    ◆吉岡茂 委員  いずれにしても、携わっている会長はじめ、皆さんには親切に丁寧に状況を説明しながら、今後、作業を進めていただきたいなと思います。いかがですか。 ◎産業振興課長 ただいま吉岡委員からお話がありましたとおり、商店会の方々には丁寧にご説明をして、あそこが更により多くの人に利用していただける施設になるよう、庁内で力を合わせてやってまいりたいと思っております。 ◆吉岡茂 委員  それでは、ちょっとまた話題を変えさせていただきます。  足立区は今現在、魚沼市、鹿沼市、山ノ内町という地域の皆さんと友好都市等の交流をさせていただいております。  昨年11月に、我々、魚沼市のほうにお招きをいただいて交流を深めてきたわけであります。この間、観光交流協会の評議員会でも申し上げたのですが、魚沼の地元の議員たちから言われたのが、昨年の秋に魚沼市を旅する企画をつくったと。そこに参加者がゼロだったという話をされていたのですが、観光交流協会事務局長、いかがですか。 ◎観光交流協会事務局長 こちらは環境部が実施したツアーだったのですが、うちのほうでも会員にチラシをまく等、協力はさせていただいたところですが、残念ながら申込みがなかったと聞いているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  皆さんご存じかと思いますけれども、魚沼市の議員の皆さん本当におとなしくて、穏やかなおおらか方々ですが、そういった方々から出た言葉として、値段の設定が高過ぎちゃったかなということを言っていましたけれども、その辺は区の観光交流協会ではどんなふうに思っていますか。 ◎観光交流協会事務局長 通常、我々、昨年までは協会ベースで実施していまして、それと金額を比較しても、少し高目であったのかなとは認識しております。 ◆吉岡茂 委員  そういう穏やかな言い方されていましたけれど、相当、残念な思いをされたのかなという印象を受けました。  その辺はお互いの信頼関係のためにも、足立区は本気で動いてくれなかったんじゃないかと思われると、我々も本当に困るんですよ。ですから、是非その辺については、またそういうお話があるかと思いますが、どのような対応しますか。 ◎区長 今回は観光交流というよりも、むしろ今、観光交流協会事務局長が申し上げましたように、環境という切り口で新たに企画を立ち上げたものでございます。  例えば、鹿沼のほうは、体験の田植と稲刈りということで非常に人気をいただいたということもございます。企画が環境ということで、少し難しく感じられたのかもわかりません。  一方で、魚沼には足立の中学生が大変お世話になっていることもありますので、私どもその辺をきちっと踏まえまして、区民の方にも参加していただけるような、また新たな企画として練り上げてまいりたいと考えております。 ◆吉岡茂 委員  まさに今、私もそのことをお聞きしようと思ったんです。その方々、最後におっしゃっていたのが、これからも足立区の中学生には魚沼市に春と秋に来て欲しいと、この企画はずっと続けて欲しいんだという要望をいただいてきたところですが、その辺はどうですか。 ◎学務課長 魚沼市との自然教室、今後も継続していきたいと思っています。 ◆吉岡茂 委員  余計な話ですが、この自然教室、試験的に行ったのがちょうど10年ぐらい前でしょうかね。そのときに実は私の息子も初めて魚沼市との交流、自然体験教室の試しで行った一人でありまして、そのときのことを今もはっきり覚えていますけれど、本当に楽しかったと言っていますから、是非、足立区の中学生のためにも、今後ともそういうお付き合いをつなげて欲しいと思います。  それから、最後に1点、パークゴルフ場がオープンしましたけれど、今どんな状況で運営しているのでしょうか。 ◎みどりと公園推進室長 これにつきましては、河川財団のほうで管理をしておりまして、人数のほうは若干、利用者が少ないという状況でございます。 ◆吉岡茂 委員  我々も視察で一度お邪魔して、どんなものなのかなと思ったのですが、その利用者が少ない理由というのはどんなふうに分析していますか。 ◎みどりと公園推進室長 やはりコースが18ホールしかないものですから、他のところにつきましては27ホールとかいろいろありますので、どうしてもコースが少ないのと、若干、料金のほうが高いのかなと思っております。 ◆吉岡茂 委員  是非その辺もしっかりと検討して、もっとPRしてもいいと思うんですね。我々、自民党でもパークゴルフ大会やろうかという話ですので、売上げにも我々、協力したいと思いますから、是非その辺も含めて。優先的にできればコースをとっていただきたいと、こういうことでございます。  以上です。よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  鴨下委員。 ◆鴨下稔 委員  皆さんこんにちは。きょうと、また明後日、木曜日にもう1回ということでございますけれども、残りの25分よろしくお願い申し上げます。  ちょっと花粉で目がかゆくて、目が真っ赤になって、声までおかしくなってしまったのですが、聞きにくいと思いますが、ご容赦のほどお願い申し上げます。  最初に、商店街の活動支援ということでお伺いをしたいと思っております。  先月2月の中旬に、用がございましたので東京拘置所の所長と調査官にお目にかかっていろいろ話をしてまいりました。ちょっと大方のことを申し上げますと、東京拘置所というのは、今の建物ができたときは3,200名、収容できる施設であったわけですが、それが今、松戸のほうにも支所というものができまして、向こうとこちらに分散して収監されていますと。今現在、3,173名東京拘置所に入っている人たちで、そのうち女性が200名入っているということも聞きました。罪を犯した日本人、日本人は男女も入っているんですが、外国の男性、女性も入っているし、女性だけということで、全部やると四つのパターンの方々、あと食事のことを申し上げたいわけです。  ここで、お米というのは5年前の古々々々々米が国庫のほうから自動的に毎年送られてきますから、お米に伴う費用は見ないでもいいということ同時に、毎日の3食は時と場合によったら40種類のメニューをつくらなくちゃいけないということで、健康な人が食べる食事のメニューから始まって、宗教的な外国人が入っていますので、鳥はいいけど牛はだめとか豚がだめとかいろいろ制限があったりしますので、そういうものを含めると非常にメニューで大変なことがあるということで、今現在、3,173名のできるところ、1,841名入っているんですよ、ということと同時に、是非、足立区からも積極的にやってくださいよと言われたのは、食材の肉とか魚とか野菜とかこういうもの、もちろんメニューの中にはご飯だけというわけじゃないですから、時と場合によってはパンの人もいるのかなという気がするわけですけれども、そういう人たち用の食事の材料、入札ですけれども、今、葛飾区だけでやっているということで、すぐ目の前が足立区ということで、足立区にも少し協力してくださいよと言ったところが、是非是非、お願いしますよと帰り際に調査官からちょっと話が出て、東京拘置所の用度課長には私のほうから言っておきますからということも話をいただいたわけです。  所長はそういう細かいことまでは教えてくれませんので、所長室を出て、帰りのエレベーターで調査官と一緒に話をしていたら、帰りがけに、是非足立区さん、見積りですから、出さないと、また出してもそれ以上の安いところがあったらまずいということになるわけですけれども、これは足立区の場合、あの近辺で言うと、綾瀬の商店街なのか、それとも商連が一括してそういうグループのところに見積りを出してどうのこうのということですと、商店街、一軒一軒がというわけにもいかないかなという気がしますが、そういう話というのは、産業振興課長のほうに向こうから来たり、またそれのノウハウ等々聞いたことがあるかどうか伺いたいと思います。 ◎産業振興課長 ただいま東京拘置所等の強制施設における入札のお話ですけれども、入札という形で物品を調達しているというお話は聞いております。  調査官のお話では、是非、足立区でもというお話ですので、例えば、入札に参加するための資格要件ですとか、どのような食材を、米は一括納入らしいですけれども、他にどのような食材を調達しているのか、そういったことを細かく調べまして、商店街のほうに積極的に働き掛けてまいりたいと考えております。 ◆鴨下稔 委員  商店街ということで、一軒一軒の八百屋とか肉屋ということですと、かなり商店を経営されている方々、仕入れたり、売ったりということだとなかなか大変なのかなと、個人的にはそんな感じがするわけですが、葛飾区のやり方がどういうやり方をしているか、それもちょっと盗み取って、把握した上で、向こうは是非、やってくださいよということと同時に、そこまできつい言葉では言っていませんでしたけれども、葛飾区にもうちょっと何か、なかなか要望も聞き入れてくれないようなところがあるようで、その辺も含めて、もうちょっと単価が安いと足立にどっと来るんじゃないかなと思っていますので、その辺も商店街、また振興組合のほうに通達いただいて、どういうところが、どのような形でお肉とかお魚とか卵とか、一杯まだまだあるわけです。  そういうものに対するフォローをしていただきたいなと思っておりますので、是非お願いいたします。 ◎産業経済部長 今までこれほど大口の食材の購入というのが、足立区になぜ回ってきていなかったのかという点、葛飾区側、東京拘置所側それぞれに十分、調査をして、足立区としてどういったことができるか。商店街にとってこれは大きなチャンスでもありますので、今までできなかったことはどんなことがあったのかなどを調査して、研究してまいりたいと思います。 ◆鴨下稔 委員  葛飾区だけではなくして、もしかしたらどこかの大きな仕入れ元からドーンと来たりとか、そういうことも考えられるのかなという気がしますが、その辺、今度、足立区もやる気ですからということで用度課長を窓口に行って、それの細かいことを教えてよということで聞いても問題ないと思っていますから、区としてある程度バックアップしてくれるような、チャンネルつなげてくれるというようなことをやれば、私も再度、向こうへ行って話してくることは可能であり、4月になると大幅異動が出てくると思いますから、4月に入ってからということだと、入札が終わっちゃっていると困るということもありますが、その辺お互いに情報を取って密にやれれば幸いかと思っております。  それと、予算説明書の121ページに、商業振興事業ということで、商店街活動支援事業、これが平成27年度より13万円高い予算が付いているのは事実でもあるわけですけれども、この辺、商連というところには、区からの補助金、助成金というのも一番高い1億円以上の額が出ているわけです。その割には、こういうところの支援事業いろいろお金をいい加減使っても、今月一杯で平成27年度も終わりですが、商店街がどんどん寂しくなってきているのは実態でもあるわけです。  このお金がどういうところに有効に商連として使っていただけているのか、その辺ちょっと教えていただきたいと思います。 ◎産業振興課長 ただいまお話がありました商店街活動支援事業につきましては、商店街が実施するイベント、お中元セールですとか歳末セールですとか、そういったものに出している他、商店街振興組合連合会に対する補助という形で出しております。  そこで使われた金額につきましては、それぞれ領収書等を徴収いたしまして、それが適正なものなのかどうなのかというのを課内でチェックしているところでございます。 ◆鴨下稔 委員  いずれにしても、お金出たやつを一定の時期に監査をするという以前に、多くの区民の方々からのお金が出ているわけですから、より一層、有効利用していただきたいなと思っているのが我々の考えでもあるわけです。そして、各会社というか、お店が伸びれば、それだけ事業税等々も入ってくるし、固定資産税も入ってくるし、区にとっても良い環境がより出てくるわけです。ただ、出しっぱなしということだけは避けていただきたいなと思っていますので、どうかよろしくお願いいたします。  それと、その前の120ページの6番目に、同じ産経の仕事ですが、観光交流協会の件についてお伺いいたしたいと思います。  6番目に、観光交流協会の助成金として2億7,000万円というお金が予算として組まれているわけですが、昨年、第4回定例会で質問させていただいたときに、法人化になったと。法人化になったと同時に、交流協会というところの位置付け、従来とドラスティックに変えたり、変化を求めたり、また、今までと違ってこういうこともやっていこうとしているというものを見せていただきたい、そういう思いで質問したわけです。  これ見ると、約3,800万円前年よりも高い予算が付いているわけですが、我々の期待に応えるようなことがこの中に含まれているかと思っているわけですが、これからやろうとしている、また、どういうところにどのようなお金を使うかということを承りたいと思います。 ◎観光交流協会事務局長 その増えた約3,800万円の金額ですが、法人化したことに伴いまして、区のパソコンだとか車両が使えませんので、そういった事務局経費についての増分になります。  内容の事業名については、現在、夏の花火大会に向けて内容を少し、ドラスティックにいくかどうかまでは何とも言えないですが、変えようと取り組んでおります。  その他、光の祭典も、先日、民間事業者に評価していただいて、来年に向けてどうしようかと検討している最中でございます。しょうぶまつりについても、何か新しい取り組みができないのかというところで検討している最中でございます。  その辺の新しいことを打ち出す予算については、基本的にはこれまでの予算をスクラップ・アンド・ビルドの中で生み出して、新しいことをやっていきたいと考えております。 ◆鴨下稔 委員  いずれにしましても、先ほど吉岡委員からも魚沼とかそういうところのあれについても集客がゼロであったというお話がありましたが、そういうことですと、足立区のみならず、向こうもがっかりしちゃっているというのが実態だと思うんですね。  ですから、別に観光協会の会員のみならず、区民広く、またどこか、主な役所としてパイプのある、強くお願いすれば20名、10名ぐらいは探してくれるよという町会とか工業連合会とか医師会とか、いろいろあるじゃないですか、そういうところにちょっとSOSを発信して行ってもらうような、行かないということは、それだけ、なじみがないと同時に、魅力がないのかなというように見られるのも大変残念だと思っています。  どっちみち法人化すれば、もっともっと区民からの期待度も強いと思います。私自身はずっとメンバーになっていますけれども、あれを使って一回もどこも行ったことないので、なかなかタイミング合わないので、参加はしていないわけですけれども、是非こういう大きな機会をきっかけとして、多くの区民に参加していただけるような魅力あるものをつくって、公にして募っていただきたいなと思っていますので、ご努力を期待したいと思っております。  次に、土木行政でちょっとお伺いしたいと思っております。  これも第4回定例会で伺った中で、努力いたしますという答弁であったわけですけれども、ヘビ玉道路の解消ということについてお伺いしたいんです。  努力をするという市街地整備室長の答弁をいただいたのは12月ですが、今年の予算説明書を見ると、そういうものをフォローできる予算というものが全くゼロなんですね。  このヘビ玉道路というのは、皆さん知っている方もいらっしゃれば、知らない方もおいでになるかと思いますから、若干、触れさせていただきたいと思いますが、道路拡幅なんかをしても、国、都から助成金が出るわけですが、その有効期限内にセットバックしていただけたところと、できなかったお宅が出てしまうわけです。残ったところだけが広くなって、ヘビがぷくっと何か食べておなか膨らますみたいなことがヘビ玉道路ということですが、その辺が国と都からの予算がなくなってしまったらば、区でお金が付けられなければ、せっかくみんなが協力してセットバックして良い道路になって、緊急車が来てもスムーズに行けるようなところが行けないままだったらば、何のためにあの事業をやったんですかという、密集事業でやったわけですけれども、そこに対するフォローが区として、一定の10年とか何年ということでやってきて、それが過ぎちゃったらば区は全く関係ない、お金がないから予算付いてないからやらないよというわけにいかないと思うのですが、その捉え方、基本的な考えを教えてください。 ◎密集地域整備課長 今、ご発言ありましたヘビ玉道路、これ密集事業におきまして、事業期間中は国費、都費を投じまして、用地費、補償費等、賄いまして徐々に拡幅していくという事業ですけれども、事業期間中どうしても個々の沿道の方のご事情がありますので拡幅できない場合は、密集事業終了後は細街路事業におきましてフォローしていくという形をとってございます。  財源の確保につきましては、密集事業におきましては国費、都費、当然、区費も入りますけれども、細街路に引継いだ後の確保というのは、大変大きな課題だと認識してございます。  これにつきましては、現在、東京都のほうで細街路を含みます防災生活道路整備のための補助制度なども検討中と聞いておりますので、こうしたものをできる限り、有効活用して取り組んでいく必要があると思います。 ◆鴨下稔 委員  今回、平成28年度から見ますと、3億9,800万円余、約4億円の金が予算として付いているんですね。終わったからということでそのままほっぽることなくして、その残った何名かが、一番協力していただきやすい良いチャンスは、たまたま前のご主人たる当主の方が不幸にしてお亡くなりになった、そうするとその息子さんとか娘さんたちの代になってくると、同じ考えじゃなくて、うちだけが出っ張っていてお父さんいたときはあれだったけど、もういないからやってもいいですとか、そういう話も耳にしているわけです。そういうところに全然、役所からも、パトロールじゃないですけれども回ってなければ、我々のほうからいちいち言わなければ全くわかってない。いつになっても良い道ができない。中途半端な道のままというのは非常に残念で、セットバックして協力いただいた方々に対しても失礼ではないのかなという気がしてならないわけです。  したがって、そういうところを毎年2億円でも3億円でもそういうところ用に、道路のセットバック代ということで買上げるための費用を確保して、半年に1回とか、ちょっとこの辺来たのでということで、四、五カ月たたないうちでもいいから、この前のお話ご検討いただけましたかみたいなことで、一般企業の営業セールスマンのごとく動いてやるというきめ細かさがないと、なかなかこういうものが前に向いてできるものができないということで、中途半端なままで終わってしまうかと思うのですが、その辺、対応、考え方というのはどうでしょうか。 ◎開発指導課長 開発指導課と連携しまして、細街路整備推進担当というところで、現在、細街路の進捗状況を調査する中で優先整備路線を抽出しております。優先整備路線のまだ下がっていただけない地権者への戸別訪問を含めて、事業協力のため普及啓発をしておりまして、細街路整備事業の周知、働き掛けを積極的に行って、今後、未整備の残地解消につなげたいと考えているところでございます。 ◆鴨下稔 委員  さっきちょっと申し上げるのを、うっかりしたのですが、いずれにしても、そこのお宅で家を壊したりなんかして新しい建築許可を役所に求めてきた場合、そこの出っ張ったところは、今度、行政側が、これが引っ込まないと建築許可出さないよというようなことになれば、そのときは向こうとしてはお金が入ってこないで出さなくちゃいけないということになってくるわけですから、そういう説明も先方にちゃんと言っていただくことによってご理解いただくということが、ちゃんと、こちらのほうで自動的にやるならばお金が入ってくる。自分のところで家を建てるために、親がいなくなっちゃったから建てるということをやったら、そこのところは道路予定地になっているところだからセットバックしなくちゃいけない、無償でセットバックするんですよということになってしまったらば、そういうきめ細かい説明を個々の該当する家へ、そんな多くはないわけですから、数件だけですから、やってあげるということは、僕は行政マンとして、いまひとつ踏み込んだサービスをしていただいてないなという気がしてならないですので、是非是非、その辺よくご理解いただくように、また1回行ってだめだったから、ほっぽりぱにしないで、せいぜい年2回ぐらいは行って、口説き落とすというおかしいですけど、話をするというのは、我々がやってもいいですけれども、ただ、その辺、息子さん辺りに言ったりしても、だって行政、何も言ってないじゃない、ということで終わっちゃっているのが実態でもありますから、そういうところは隅切りをつくることによって緊急車が入りやすくなるとか、そういうこともあるわけですから、積極的な対応を求めたいと思っております。  あと5分ちょっとしかございませんので、次に入りたいと思います。  自分の地元でございます。五反野駅の駅前広場、これは平成28年度中に設計等々完成して、平成29年には工事に入るよということまでは聞いております。まちづくりの地域での説明会等もありましたときには、綾瀬警察のほうからも来て、3階建ての交番を設けたい、そして24時間の交番であると同時に、男性ばかりでなくて女性警察官も寝泊まりしていくような、そういう3階建てのスペースでやっていきたい、というところまではわかっているわけですが、その後の進捗状況は伺ってないもので、教えていただきたいと思います。 ◎密集地域整備課長 五反野駅前交通広場の進捗状況でございます。お蔭様で、3月末で入り口のところの既存の店舗全て移転していただきまして、あとは今お話がありましたように、平成28年度に設計、平成29年度のなるべく早期に工事の着手ということで予定してございます。  交番につきましても、今、警視庁綾瀬署と鋭意、詰めてございまして、懸案でございました交番の移設につきましても、地元の方を通じまして段々理解もいただけておりますので、今後はその駅前広場の中での交番の設置につきまして詰めてまいりたいと思います。 ◆鴨下稔 委員  いずれにしましても、今、あそこの四丁目の場所だけが五反野の開発というわけではないもので、あれを一つの見本、お手本にして、反対側のほうもやりたいという方もいらっしゃるわけですし、それと同時に、江北高校に行くところのずっと斜めに、東綾瀬のほうに行くところのほうからも、途中から折れて四ツ家交差点のほうに行く道を一時、提供してやりましょうとなったときに、これも相続が発生して、私はそのことを父から聞いておりませんでしたということで、ちょっと壁にぶつかったようなことで現在に至っているところがありまして、今、それも我々地域で説得して、こうだったんですよということをご理解いただけるところまではいっているわけですが、あともう一歩、二歩踏み込んだところまで、これから我々のほうから更なる努力をしないと、うまく形になっていかないかなと思っております。  去年、11月、12月辺り副区長にはお目にかかったということで、いろいろ話が出たと思いますが、いずれにしてもその辺を一つの基礎として、あそこだけじゃないということだけは行政の方々に知っておいていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  時間ですので、ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  次に、民主党から質疑があります。  長谷川委員。 ◆長谷川たかこ 委員  本日、私からは、ユニバーサルデザインについて質問させていただきたいと思います。  本年4月には、障害者差別解消法が施行されます。これは全ての国民が、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、障がいを理由とする差別の解消を推進することを目的とするものです。  この4月から施行される障害者差別解消法も意識していただきながら、当区においても、年齢、性別、国籍、障がいの有無など個々の状況に関わらず、できる限り多くの人が利用しやすいよう区内の生活環境をデザインしてもらいたいと思います。  足立区では、全ての人が安心で暮らしやすい足立区のまちづくりを目指すために、ユニバーサルデザインのまちづくり条例が平成24年12月に施行され、足立区ユニバーサルデザイン推進計画が示されました。  足立区の新基本構想・基本計画にこの考え方が盛り込まれると思いますが、まず、足立区ユニバーサルデザイン推進計画をベースにした内容でボトムアップを図っていくということでよろしいでしょうか。 ◎政策経営部長 当然、ユニバーサルデザインにつきましては、区として、今、基本構想の答申をいただいているところでございますけれども、今後、基本計画の中で具体的に形にしていきたいと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  次に、足立区ユニバーサルデザイン推進計画の中身についてお聞きしたいと思います。  現在、個別施策が進んでいると思いますけれども、ハード面、ソフト面の進捗状況についてお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎ユニバーサルデザイン担当課長 平成26年度に実施した事業のうち、UD推進計画の38施策のうち、UD推進委員の評価から成果が出ていると判断していただいたのが35施策でございます。その関係から、9割以上達成できたものと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  是非100%を目指して、更に頑張っていただければと思っております。  まず、ソフト面に関してお聞きしたいと思っております。2012年12月から、ユニバーサルデザインのまちづくり講演会が本庁舎内で今まで4回行われています。先月には、東京電機大学で人にやさしいものづくりの講演や、足立区障がい福祉センターあしすとで「みんなにやさしいまちづくり」の講演が行われました。  このように区民に対してのユニバーサルデザインの普及啓発活動を継続的に行われていますけれども、今後、区役所本庁舎内だけではなくて、例えば、この間行われた東京電機大学、他大学も含めた産学連携交流会というものを今後、積極的に開催していただいて、区民への周知啓発に努めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎ユニバーサルデザイン担当課長 いろいろなことを含め、どのようなことができるのか、今後も検討してまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、産学連携ということを軸にしながら拡充していただきたいと思います。  次に、ハード面でお聞きしたいと思います。  以前も、私、議会で質問させていただきましたけれども、ユニバーサルデザインという観点から、妊婦や乳幼児を連れた人たちも安心して外出できるような環境整備、この足立区で拡充していただきたいと思っております。  そこで、私の子育ての経験上、十五、六年前になりますけれども、公園の中のトイレにベビーキープ、簡易なベビーベッドというものは設置されていませんでしたが、現状はどうでしょうか。 ◎みどり推進課長 公園でだれでもトイレを整備する際には、ベビーチェアというものを整備しております。 ◆長谷川たかこ 委員  簡易なベビーベッドというのはいかがですか。 ◎みどり推進課長 公園のだれでもトイレにつきましては、歓迎しない方々もいらっしゃいますので、ベビーベッドの設置については考えておりません。 ◆長谷川たかこ 委員  公園内で、子どもたち、赤ちゃんを連れて遊んでいると、やはりおむつ替えとかが必要になり、ベビーカーの上でのおむつ替えというはとても難しいものがあります。是非、公園内に簡易なベビーベッドを今後、検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎区長 公園のトイレの利用実態を調査いたしますと、特に女性、子どもを連れた方々は、公園のトイレではなく、例えば、住区センターですとか、違った場所を選択されているような状況が実際にございます。今、みどり推進課長が申し上げたように、これから子育て中の方々の利用については、どこに利用しやすいトイレがあるというようなことを様々な冊子等を通じてお知らせすることによって、利用勝手を良くしていきたいと思いますので、公園についてのベビーベッドの設置については、研究課題ということで受け止めさせていただきたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、その研究課題という中に盛り込んでいただきたいと思いますが、確かに住区センターとかそういうところを示されれば、子育て中のお母さんたちもそちらに行くかもしれませんが、ただ実際に公園内で遊んでいるときに、小さい子を連れて2人目をおぶったり、ベビーカーに乗せながら、住区センターまでたどり着くというのはなかなか困難なもので、その場ですぐにベビーカーの上でおむつ替えをするというような状況になっていくものなんですね。是非、そういう当事者のお声を拾っていただければと思っております。  庁舎内についてお聞きします。本庁舎内の男性トイレの中に、ベビーベッド、ベビーキープというのは何カ所設置されていますでしょうか。 ◎資産管理課長 本日、担当課長が出席しておりませんので、代わってお答えいたします。  本庁舎内につきましては、主に区民の利用の多いフロアの多目的トイレを中心に、ベビーベッドやベビーキープを設置してございまして、男性トイレには設置してございません。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、男性トイレの中にも付けていただくことが良いかと思いますけれども、そういうお声というのは上がってないですか。 ◎資産管理課長 そのようなお声については、まだ伺っておりません。 ◎資産管理部長 ベビーベッドとベビーキープの数でございますが、本庁舎ではベビーキープというのが25カ所、ベビーベッドは7カ所ございますので、その辺の利用の状況もあるかと思います。男性の利用などにつきましては、この辺を来庁なさる区民の皆様にご案内申し上げて、その状況を見たいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  様々な当事者の声というものをアンケートなどで聞いていただきながら、設置の方向に向けて、少しでも付けていただければと思っております。
     次に、児童とか乳幼児などを対象にして考えた場合に、そういう子どもたちに配慮した建設空間とか設備などによるバリアフリー対応は必要だと感じております。本庁舎内など含めた各種施設に幼児専用のトイレとか、キッズデザインのトイレ、手洗い場なども是非とも設けていただければと思いますが、その整備となると、現在、利用しているブースをつぶして新たに設置をする方向性になると思いますけれども、設置する方向で考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎資産管理課長 今、本庁舎内には幼児用の小さい便座として8台ほど設置している状況でございます。手洗い場などにつきましては、先ほど長谷川委員からご指摘があったとおり、現在、利用している手洗い場等の改修が必要になりますので、今後、改修する際などに設置について検討していきたいと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  ユニバーサルデザインを推進するという観点から言いますと、キッズデザインというのも今後、視野に入れながら進めていただければと思っております。  次に、国のバリアフリー新法によって、市区町村で重点地区を選定するようにという通達が来ているとお聞きしておりますが、東京都の福祉のまちづくり条例も含めて、来年度、足立区ではどのような箇所を重点整備地区にされるのでしょうか。 ◎ユニバーサルデザイン担当課長 現在、協議会を立ち上げて、どの地域を重点整備地区にするか選定している段階です。来年度の早い段階で案をまとめたいと思っております。 ◆長谷川たかこ 委員  例えば私、議会で何度か提案をさせていただいていますけれども、区民の皆様が一番、足を運ぶであろう、この本庁舎を是非とも丸々ユニバーサルデザインのシンボル的な施設として完備していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎資産管理課長 本庁舎につきましては、昨年、ある事業者にフルスペックで本庁舎全体をユニバーサルデザイン化したときにどの程度の予算が必要かということを見積りました。その結果、数億円規模で必要になるという答えが返ってきておりまして、かなり多額になることから、今後も改修の際などに必要なユニバーサルデザイン化を行っていきたいと考えてございます。 ◆長谷川たかこ 委員  本庁舎内の案内標識、具体的に言いますと、色使いとか文字の大きさというのが今現在ばらばらで、これは当初からご指摘させていただいているところですが、こういうところの改修というのはいつ頃、進めるつもりでいらっしゃいますでしょうか。 ◎資産管理課長 改修につきましては、そのフロアの改修の際などに行っていく予定でございます。  例えば、今年の8月に足立福祉事務所が移転いたしますので、その際などにはユニバーサルデザイン化を行っていくという予定でございます。 ◆長谷川たかこ 委員  足立区の本庁舎内丸々ユニバーサルデザインにしていただくとしますと、区の目玉施策となりますので、かなりお金はかかることですけれども、そういうことも視野に入れながら進めていただきたいと思います。  日頃から気になっていることですが、庁舎内の内部の話で、例えば、各部署に伺うと、赤字の背景に黒字で書かれているマグネットシートをよく見かけます。色覚の多様性の中での少数派の方々にしてみると、赤と黒というのは、字が溶け込んでしまって全く見えないのですが、そういう方々に対しての配慮というのが、小さいところなんですが、まだなされていないなと感じるところです。是非、徹底していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎ユニバーサルデザイン担当課長 職員研修を通じて、現在、カラーユニバーサルについて広めているところですが、各々、私も気付いたときに指摘して対応するよう指導いたします。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、細かいところですけれども、配慮していただきたいと思っております。  次に、ユニバーサルデザインの教育について質問させていただきたいと思っております。  足立区では、平成28年度より順次、各小学校に特別支援教室が設置され、発達支援が必要な児童が、原則として通常の学級に在籍しながら、必要な時間に特別な指導を受けることになっています。  足立区教育委員会としては、本年4月から始まる小学校における特別支援教室の設置を契機に、全教員へ発達障がいのある児童・生徒に対して理解を含めた発達障がい教育の研修を行い、教員の発達障がいのある児童・生徒への指導の充実を図る予定だとお聞きしました。  既に皆様ご存じだと思いますが、知的障がいのない特別な教育的支援を必要とする児童・生徒の割合は6.5%と言われています。グレーゾーンの子どもたちも含めると、発達障がい特性のある子どもたちは、13%から20%の割合でいると言われています。発達障がい傾向を持つ児童・生徒に対して指導を求める潜在的なニーズの高まりは、ここにあると感じています。  現状では、知的障がいを伴わない発達障がいの場合には、特別な支援を要する必要性についての意識が希薄という点があります。教員や保護者、周囲の理解不足が最も特別支援教育の推進にブレーキをかけていると専門家からも指摘されています。  今回、特別支援教室導入に当たり、全教員が発達障がいのある児童・生徒への指導の充実を図るのであれば、インクルーシブ教育、つまり私が以前から申し上げているユニバーサルデザインの教育を通常学級の中でも行っていただきたいと思います。  このことについて、こども支援センターげんき所長、どうお考えでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 確かに、今回の特別支援教室につきましては、これまでのような一定の小学校でなくて、全小学校でそういった教育を行うということでございますので、当然、担当の教員だけではなく、担任の教員とか全てがこの発達障がいについての理解を深めていって、学校全体でこういった子どもたちの支援をしていくというものでございます。  ですので、お話にございますように、これから更に教員たちの知識とスキルを高めていかなきゃいけない、そういうふうに考えているところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  ユニバーサルデザインの教育というのは、やはり教員自身の意識改革と、より高度な専門性を身に付ける必要があるために、研修システムなどが大変重要となってきます。  私自身、何回も視察に行きまして、代表的な例を挙げますと、日野市の公立小・中学校や国立の筑波大学附属小学校で積極的に導入されていました。  今後、このような足立区でも日野市とか筑波大学附属小学校などが行っている先進的な研究成果を導入していただきながら、専門的な知識を備えた教員の育成と組織的な支援体制の確立を図っていただき、足立区版ユニバーサルデザインの教育を行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導室長 長谷川委員お話のように、特別支援教室、実施してまいりますので、通常の教室においても特別支援、学習障がいのあるお子さんに配慮していくということでもありますので、是非、教員の研修も定着をさせていきたいと思っております。  また、そういう中で、学習の環境等についても、適した環境づくりについては先進的な地区の事例を参考にしながら、本区の教育力の向上に努めてまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  そうしますと、例えば、モデル校を決めて、そこを重点的に行うとかではなく、広く足立区全体にその教育を行っていくということでよろしいでしょうか。 ◎教育指導室長 来年度、既に23校、特別支援教室実施しますので、そういう中で情報共有をしながら、全校でより良いものを広めていくというような形をとっていきたいと思っています。 ◆長谷川たかこ 委員  是非とも合理的配慮という視点で、ユニバーサルデザインの教育を足立区で広げていただきたいと思っております。  現在、区では、研究交流事業として、特別な支援を必要とする児童への教育内容、方法などについて、文教大学と協定を締結しているということをお聞きしましたけれども、その具体的内容を教えていただけますでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 今、お話のございました研究交流事業でございますが、そんなに大きな規模ではございません。年によって違いますが、数人のお子さんにつきまして、学校等からの申請に基づきまして、文教大学の先生とその教え子の学生が、そのお子さんにとってどういうやり方の教育が一番効果があるか、そういったことを研究する事業でございます。 ◆長谷川たかこ 委員  そうしますと、例えば、文教大学と連携しながら、先ほど申しましたユニバーサルデザインの教育をどういうふうに行っていくかとか、そういうことを研究するということは今後、可能なのでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 今、申し上げましたように、現在こういった形でやってはおりますけれども、将来的にどういう形がいいのか、またこれは別に考えていきたいと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、積極的に、そういう文教大学という発達障がい支援を行っている大学があるのであれば、協力し合いながら、どういう方向性が持てるかを検討して、建設的な方向性を持っていただきたいと思っております。  次に、多層指導モデルMIMについて伺いたいと思います。  文科省の調査では、全国公立小・中学校4万人を対象にして調査を行った結果、知的障がいはないものの、読み書きに著しい困難性を伴う子どもが2.5%、約1,000人いるとの報告がありました。また、全国には、小・中学生、そして高校生を合わせると35万人から50万人にその可能性を持っている子どもたちがいるとのことです。  しかし、全国的に数が多いであろう学習障がいの子どもたちに対しての指導が具体的には全国的に進んでいないため、その数も把握されていないのが現状です。  学習障がいの専門家に詳しくお話を伺いますと、学習障がいは早期に学校の現場で発見し、早期支援に結び付けることが大変重要との話でした。小学3年生まで引きずることは、学業不振につながり、二次的な学校不適応などが生じ、手遅れになりかねないと専門家から指摘されています。  現在、足立区では小学校全体でMIMが使用されるようになりました。このMIMという多層指導モデルは、読みにつまずきを示す学習障がい児や、学習面に困難さのある子どもたちのために開発された教材です。  MIMの使用により、全小学校で学習障がいの子どもたちがどれくらいいるのか把握できたかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導室長 本区においてMIMに関しては、児童理解、基礎学力定着に関する児童理解の一つの手法として取り組んでいるところです。ですので、学習障がいの児童がどれだけかというところとは、ちょっと私ども把握している観点が違うと考えております。  ただ、いわゆるサードステージ、一番指導に時間のかかるお子さんたちは、約2割程度いるということがわかっているところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  そうすると、足立区でも一定程度の割合でいるということが、やや把握できているのかと思います。  学習障がい児の多くは通常学級に在籍していますけれども、これらの児童・生徒に対しての指導というのは、通常の学級における指導を基本的に対応していくことが求められるということでした。具体的には、学習障がい児の指導を担任のみに委ねるのではなくて、学校全体で取り組むことが必要らしいです。  全小学校でのMIMの実践報告、それから校内研修会などを通じて、学習障がい児の抱えている困難性について、教職員が共通理解を深めることが重要だと感じますが、足立区ではそのような取り組みは行っていますでしょうか。 ◎教育指導室長 一つ、校内においては特別支援コーディネーターがおりますので、特別支援コーディネーターを中心に共有化を図っているところでございます。  区全体としては、MIMの研修会を年3回実施しておりますので、実践例等の紹介をして、より活用のしやすいように研修をしているところです。 ◆長谷川たかこ 委員  学習障がいの子どもたちを見る場合に、特定の専門家が見る必要性があるとも言われています。例えば、教育学のみでなくて、心理学、医学など様々な分野についての知識が必要と言われていますけれども、足立区としてはそういう専門職員はいらっしゃるのでしょうか。 ◎教育指導室長 特別支援教室が実施されるようになって、定期的にそういう方が巡回をしてくれるという形をとっていますので、今よりも進んでいくというふうに考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  その学習障がいの子どもたちを支援するというのは、たくさんの課題があるというのはとても感じているところですけれども、是非とも、学習障がい児の抱えている困難性についてどういうものがあるかということを、今後、更に足立区で研究を深めながら対応していただきたいと思っております。  次に、高校のことについてお聞きしたいと思っております。  足立区には、文科省指定の特別支援教育の研究開発指定校の都立足立東高校があります。都立足立東高校では、平成20年から、発達障がいがある生徒に対して進路決定に向けての支援方法の開発がされています。  具体的に言いますと、発達障がい特性の強い子どもたちに対してどのような対応をするのか、教員間でルールを統一化しているというお話でもありますが、是非とも、小・中学校の発達障がい児に対する支援策を考えるときに、この足立東高校の先生方をお呼びしながら、その対応について研究をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導室長 先ほどご紹介いただきました日野の事例等も参考に、また足立東高校の事例等も参考にして、研修等の機会がございますので、必要に応じて派遣要請をしてまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  足立区として、こういう形で組織的な支援体制というものがとても重要になってきますので、その組織体制と関係機関との連携、それから情報の収集なども含めて、建設的にこれから研究を深めていただきたいと思っております。よろしくお願いします。私からは以上です。 ○せぬま剛 委員長  次に、共産党から質疑があります。  山中委員。 ◆山中ちえ子 委員  買物支援事業についてお聞きします。  花保商店会の買物支援事業は、都の事業に手を挙げ、そして2年で打切られるという事態になり、その後、当時は何とか都に存続を求め、打切られるようであれば区が独自で支援することを何度も要望し、区が独自にやることとなった事業です。  この事業は、費用対効果などを理由に、はしごを外されることとなり、去年の決算特別委員会では各会派がこの問題を取上げ、廃止はするなと、はしごを外すべきではないと迫りました。これを受けて、区側も受入れ、廃止はしないと決めています。  しかし、8月までで打切りとなるような買物支援事業の動きとなっていますが、どういうことでしょうか。 ◎産業振興課長 先ほど吉岡委員の質疑の際にもご答弁申し上げました。8月で打切りというのは、買物支援事業の二つある柱のうち宅配・送迎部門が、ちょうど車両のリース期間がこの8月で4年を迎えるということで、これを機に、いったん終了というところでご提案申し上げているところです。  先ほどの答弁で申し上げましたとおり、もう一つの柱であります、お休み処の運営につきましては、コミュニティの核として非常に重要な役割を担っていると私も認識しておりますので、これにつきましては、福祉的要素、地域の絆的な要素というのを十分、追加をいたしまして、存続に向けて努力していきたいと考えております。 ◆山中ちえ子 委員  一つの柱であるお休み処を残して、他は削っていくといったものです。そして、見通しがないからと言って車のリースを諦めさせ、そして要となる送迎ができなくなるというものです。未来に向かって、これから展望を持っていこうというときに、採算を理由に廃止を提案するとは残念なことだなと思います。  お休み処の部屋も内装も、みんなでつくり上げてきたと言います。打切るとなれば、買物支援ができなくなると同時に、事務の体制も奪われてしまうのではないかと切実な悲鳴も聞かれています。  一方で、商店会の営業を守る努力の試みも、高校生と一緒に取り組みも発展させていこうとしているときです。このような事業を応援しないでとどうするのでしょうか。 ◎産業振興課長 先ほど来、ご答弁申し上げておりますけれども、お休み処については、非常に重要な施設である、地域のコミュニティの核となる、そうした福祉的な要素ですとか絆的な要素、そういったものを付け加えることによって、新たな利用者を増やすことができる可能性があります。  そういった点で、庁内で十分、連携し合って、例えば、今のアルバイトの話ですけれども、絆のあんしん協力員といった人材の地域資源がございますので、関係所管と十分、連携を密にして、そういったところについてもケアをしてまいりたい、配慮してまいりたいと考えております。 ◆山中ちえ子 委員  ケアしていくということでありますが、であるのであれば高齢者サービスのほうに、介護保険サービスで利用していた利用者が地域支援事業に移行していくといった今の時期に、送迎で採算ということだけではない絆の部分もあります。会員だって360人となって、加盟商店もこの時代に75店と倍加しているんです。ここを応援することこそ、地域経済循環にもなりますし、健康や自立支援にもつながります。  近所の公園にトイレがないことで、グラウンドゴルフをするお年寄りたち、そして園庭のない園児たちが遊びに来た場合は、園児たちのトイレの利用なんかもやっています。そして、お水なんかもしっかり飲めるようにしていたり、熱中症対策、夏の時期はとても助かるという声もたくさんありました。  買物はできる限り自分の足で行くんだと、ぎりぎりまで頑張る方も多い、そう言っています。そういう方、買物支援の送迎は使わなくても、お休み処に足を運べる、外に出ようという気持ちを引き出すと。でも、限界となって最近、次々とそういう方も買物支援の申請をし出したそうです。お休み処に遊びに来る近所の方も多い。お休み処は柱として残すとおっしゃいますが、そこから発展して、いろいろなサービスにもつなげていくなどあります。  老人会の副会長であるおせんべい屋は、知り合った方がお店におしゃべりに来るそうです。利益にならなくても、そういったものを聞いて地域との絆の広がりを実感しているということです。  地域振興・産業振興としてだけではない、数字では計れないもの、それがコミュニティと健康づくりということになっているのではないでしょうか。区長、どうお考えでしょうか。 ◎区長 まさに数字では計れないコミュニティの重要性、それをこれからも担保するために、お休み処の事業をこれからも強化していきたいということでございます。  当初、東京都のモデル事業として始まりました。モデル事業というのは、いったん始めてみて、どこに人様のニーズがあるのか、費用対効果があるのかということを見極めながら、更に実態に合わせて効果のある事業に組替えていくという考え方でございますので、まさに足立区の考え方は、モデル事業を活用してニーズの高いところに、更に地域の方のお声を体しながら内容を深めていきたいということでございます。  費用対効果、関係ないということでなく、私たちいただいている税金をどのように効果的に使っていくのかという責任もございますので、利用実績がほとんどない今の実態を、このまま実施するということについては、なかなか区民の皆様方のご理解も得づらいのではないかということで、繰り返しになりますけれども、地域の絆に資するような事業のところに更にこれから力を入れていくということでございますので、是非ご理解をいただきまして、地域の方々に対しましても、そうした区の姿勢について、是非、山中委員の口からもご理解賜れるようにご支援をいただきたいと、このように考えております。 ◆山中ちえ子 委員  地域に資するというところで、発展していくと言ってくださいました。その費用対効果の面も勘案しつつ、また更に必要度が上がったり、地域の方のニーズが強いなど、そういったことをしっかりときめ細かく受け取って、しっかり住民に耳を傾けていくような姿勢は、花保商店会に限らず、お願いしたいところです。  次の質問にいきます。学童保育についてお聞きします。  子どもたちの放課後の大事な生活の場である学童保育は、今、指導員が足りなくて困っている状況にあります。去年は、何人の指導員の方がお辞めになりましたでしょうか。 ◎住区推進課長 直営の学童保育室、非常勤でございますが、非常勤は、昨年の春、5人お辞めになりました。 ◆山中ちえ子 委員  どうして辞めてしまったのでしょうか。 ◎住区推進課長 お辞めになった方々、組合を通じて事情を確認しましたところ、民間企業に引き抜かれた、若しくは他の自治体に引き抜かれたという状況でございました。 ◆山中ちえ子 委員  指導員が足りない状態が負のスパイラルになって、その環境が悪くなって、また更にそれが人材不足を招いていると、そういったものに対しての対策はどうしていますか。 ◎住区推進課長 辞めた方の欠員を補充するため再度、募集をかけさせていただいていますが、なかなか期間的に間に合わない場合は、派遣職員でしのぐという対応をとらせていただいてございます。 ◆山中ちえ子 委員  こうした人材不足の根っこには、学童保育指導員の劣悪な待遇の問題があるのではないでしょうか、どうでしょうか。 ◎住区推進課長 昨今の経済環境の関係で、保育職等の求人倍率が上がってございまして、非常に民間企業サイドが高給で職員を採用するという状況の中では、足立区の学童の非常勤の賃金体系と照らし合わせますと、民間のほうが非常に魅力的になっているというところではないかという認識をしております。 ◆山中ちえ子 委員  これは何年勤めても皆さん同じ状態というか、報酬なんでしょうか。 ◎住区推進課長 非常勤でございますので、1年ごとの契約でございます。ですので、1年目も4年目も同じ賃金という形でございます。 ◆山中ちえ子 委員  これではモチベーションが上がっていかないと思います。民間や他の自治体に人材が流れていくのも当然だと思います。一定の経験を重ねたり、技能の熟達に応じて評価する、そういった必要があるのではないでしょうか。  荒川区では、経験能力を勘案し賃金を引上げています。一般非常勤の方は17万8,000円、主任非常勤は任用5年以上の経験、能力ということで20万2,100円、総括非常勤は職員の取りまとめを行うとして25万300円としています。これは、試算で年間7,940万円でできます。  このようにモチベーションを上げる手立てを実行すれば、人材の流出を防げていけるのではないでしょうか。優秀な人材の確保につながり、質の向上も図れると思います。待遇改善に踏み出す考えはないでしょうか。 ◎地域のちから推進部長 非常勤、私どもだけではなくて全庁的な対応をとらなきゃいけないということが1点と、それから学童保育室のほうは、ご承知のとおり放課後児童支援員の有資格化を進めておりますので、待遇と言うとそちらのほうを周辺の自治体の実態を見ながら改善を検討していきたい、そういう考えでおります。 ◆山中ちえ子 委員  放課後指導員の資格を取るのにも自治体として応援しているというところで、そういった人材がせっかく成長して違う自治体に流れていってしまうということがないように、しっかり対応していって欲しいなと思います。  次の質問です。花畑地域のまちづくりについて質問します。  この地域は、大学が来るとともに、毛長川公園のリニューアルも計画しています。花畑団地は東西に長く広がっています。東には集会所がありますが、西側にはありません。高齢化率が36%という団地です。毛長川沿いの北側の道路を遊歩道化して南側に残る道路は残すといったものですが、ここは生活道路になっていて、高齢者のデイサービスなんかの駐停車もあるところです。安心して自転車も通れるようにして欲しいといった住民の方々からのお声もありますが、どういった安全確保の対策など考えていますでしょうか。 ◎まちづくり課長 花畑につきましては、昨年11月にアンケートを行いました。その中で、北側については6割以上が遊歩道化、今の自転車については北側の遊歩道、そこに歩行者・自転車を回したいと。南側につきましては、現在、道路ありますので、その利用については今後、地区の皆さんとお話をしながら進めたいと考えております。 ◆山中ちえ子 委員  地域の皆さんとともに一緒に考えていくというご答弁だったので、その方向でよろしくお願いします。  そして、文教大学が花畑に来るということは、みんな住民の方々も大歓迎しています。大学生との交流ができる広場、それから集会所もつくってはどうかという声も大きいです。また、学生の食堂で一緒に食べられるといいなという声もあります。大学と一体となったコミュニティを大事にしたまちづくりにしていくことが重要だと思いますが、どうでしょうか。
    ○せぬま剛 委員長  1分を切りました、簡明に。 ◎まちづくり課長 今後、協議会の中には文教大学も前回から参加していますので、そういう中で地域、大学、区といろいろ情報を図りながら考えたいと思います。 ◆山中ちえ子 委員  防犯地区として頑張ろうといった話もまちづくり協議会で出ていたそうですが、交番を求める声もとても多いです。大学誘致を機に、交番が設置できるように求めていくべきと思いますが、どうでしょうか。 ◎まちづくり課長 この地区については防犯カメラが12台ありますので、そういう中で、地域全体で交番の話についても協議会の中でいろいろ議論したいと思います。 ◆山中ちえ子 委員  終わります。 ○せぬま剛 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後2時30分休憩       午後2時49分再開 ○せぬま剛 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  無会派から質疑があります。  市川委員。 ◆市川おさと 委員  よろしくお願いします。市川です。まず、違反広告物についてお尋ねします。  実は、昨年、選挙がございまして、選挙自体は5月だったのですが、その事前の準備等で、私も駅頭等に年明けてから随分出る機会がございました。そのときに非常に気になったのは、クレジットカードのショッピング枠を現金化させるという、そういった業者の看板が非常に目立ったなと。  私が気付いたときには、例えば、綾瀬の東口のスロープのところにいかにも貼りたそうな場所があって、そこにペタッと貼ってあったり、そういうのは自分ではがしたりしたんですが、あるいは西新井の東口、イオンのところの駐輪場に貼ってあったり、それも私、自分で気付いてはがしたりはしているんですが、一方で、国道、この役所の向かいの別館があります。その別館の前に、国道の歩道橋の下の金網のところにも、数カ月にわたってこうした業者の広告物が掲示され続けておりました。その広告物は、梅田側から区役所に車で来ると、必ず見える場所に数カ月ありました。  私も気付いてすぐ取れば良かったのですが、役所の真ん前ですから、役所の誰かが気付くかなと思ったら、なかなか気付いてくれなかったようでしたので、1月になって所管の課長と同行しましてこれを外したという経緯がありますが、覚えていらっしゃいますか。 ◎道路管理課長 覚えております。 ◆市川おさと 委員  その際、私とお約束申し上げたのは、その前、道路管理課長がおっしゃったのは、わかりましたと、今後こうした看板についても庁内で写真を撮って、回して、特に注意するようにということで対応してもらいました。  一方で、そうした対応があったにも関わらず、どうも私の目にはその後、減ったようにも見えなかったんですよね。これについてはどのような取り組みを進めていらっしゃいますか。 ◎道路管理課長 道路上の違反広告物の対策につきましては、東京都の都条例に基づいて道路管理者が対応するということになります。  今、市川委員のお話の国道の部分につきましては、亀有国道事務所のほうに連絡しまして、撤去していただくという形でご連絡しております。  つい最近もご連絡をさせていただいて、私のほうに連絡がありましたけれども、16枚ほど、今、市川委員のお話の内容のものを撤去したという報告を受けています。 ◆市川おさと 委員  私も予算特別委員会でこれをやるに当たりまして、いきなりバサッとやるのもどうかなと思ったので、事前にやるよと言ったら、そういうこともやってくれたのかなということで、非常にうれしいなと思います。やっぱり予算特別委員会でやると言うと、ちょっとねじが回るのかなというのは、非常に感ずるところであります。  私、以前、ある千葉の.田舎道を車で走っていたんですよ。そうしたら道路沿いに、風俗店というか、女の子を派遣する、そういう看板がバッバッバッと立っている景色を見まして、通っただけなんですけれども嫌な気持ちがしまして、地元の人は本当に嫌な気持ちだろうなと、私はそのとき思いました。  同じように、よそから足立区に来る人にとって、こうしたクレジットカードのショッピング枠を現金化するという、やや堅気とは言いがたいような商売の看板が足立区の中に非常に多いということ、今でも実はかなり多いです。私も気付いたら外そうと思うのですが、車椅子だとなかなか裏まで手を回してというのはなかなか難しいので、気付いて何とかならないかなと思いながらも、すみません、それっきりになっていることも多いのですが、まさに今、違反広告物除去につきましては、ある種の不動産屋に対して特に厳しくやっているということでありますけれども、こうした私が今、言っているクレジットカードのショッピング枠を現金化するという事業者、これについても、先ほど道路管理課長おっしゃった国道管理者とかおっしゃいますけれども、実は、貼られているところの多くは民間の民有地なんですよ。駐車場のフェンスなどは、所有者と管理者が違ったりしていちいち確認するのも面倒くさいんですよね。  こういうのは恐らく勝手に貼っているものですから、どんどん勝手にはがしていいのかなと思いますが、いかがでしょう。 ◎道路管理課長 民有地にあります貼り紙、看板等につきましては、個人の財産等の問題がございますけれども、塀等の所有者に確認をとりながら、管理されていないものにつきましては、撤去を指導していきたいと思っております。 ◆市川おさと 委員  こういう場で聞けば、そういう答えになるのですが、実際には勝手に取っちゃっても全然、問題ないと思いますので、この場ではそういう答えをせざるを得ないですけれども。実際には所有者が許可しているということは、ほとんどないと思いますので、どんどん取っちゃって、私も議員として気付いたらどんどん取っていくという方向で頑張ってまいりますので、皆さんにも是非ご協力お願いしたいなと思います。  一方、今、言ったクレジットカードのショッピング枠を現金化するというのは、そういう商売なんですけれども、これは消費者保護という観点から見ても、極めてよろしくないビジネスだなと私は思っています。  区としては、このショッピング枠を現金化するという事業者に対して、どのような認識を持っていらっしゃるでしょうか。 ◎産業政策課長 消費者センターとしては、直接、事業者に対してどうこうということはできないですが、今、市川委員がおっしゃったようなものに手を出してしまうような方というのは、その先、多重債務につながってしまうという危険性が非常に高いので、そういったものに陥らないように、できるだけ情報を流して、何かあれば私ども消費者センターのほうに相談をしていただくという形で、被害と言えるかどうかわかりませんが、それを防ぐ形で対応してまいりたいと考えております。 ◆市川おさと 委員  もうちょっと踏み込んでもらいたいなという気持ちが僕はあります。  というのも、ショッピング枠の現金化というのは、要するにクレジットカードというのは、ショッピング枠とクレジット枠というのがあるんですよね。こういう金がなくなっちゃっている人というのは、クレジット枠、借入れの枠を使い切っちゃって、ショッピング枠で例えば、10万円のノートパソコンかなんかを買って、それを8万円とか7万円とかで事業者が買い取ると、そういうビジネスなんですよ。  手元に7万円とか8万円とかあるから、お金が回っていくような気がしちゃうんでしょうけれども、実はその10万円のノートパソコンの支払いというのは2カ月後か3カ月後に来るわけですから、パンクすることは確実です。多重債務というか、こういった使用者というのは、パンク寸前の、貧乏人ですよ、はっきり言って。貧乏人で、かつ金融リテラシーも低い人です。あるいは消費者センターに相談なんかも、なかなかしないような人たち、こうした人たちを食い物にしている、そういったビジネスであると私は認識しております。  こうしたことにも厳しく対処してもらいたいなと思いますが、もう1回、産業政策課長、お答えください。 ◎産業政策課長 先ほど申し上げましたとおり、消費者センターについては、実際に区民の方から相談が来ないと動けないというところがございますので、できるだけそういったものでの被害に遭わないように、啓発等を進めて対応をとってまいりたいということで今、考えています。 ◆市川おさと 委員  次、標準服・制服等のリサイクルについてお尋ねします。  今、全国の自治体でも制服をリサイクルする動きが進んでいるということであります。これは貧困の連鎖という視点もあるだろうし、物を大切にするという考え方、両方あると私は認識するものであります。  中学校入学のときに大体どのぐらいお金がかかるのか。義務教育だから無償とは言いながら、制服や学用品、かばん、学校指定の靴とか、こうしたものを一式買うと、今、足立区で大体どのぐらいお金かかるのでしょうか。 ◎教育指導室長 現状で、制服、4月当初に買うもので、大体4万円から5万円かかっているところでございます。 ◆市川おさと 委員  それは制服だけですよね。 ◎教育指導室長 制服です。 ◆市川おさと 委員  そうすると、今言った、かばんだとか、学校指定の様々な用具があろうかと思いますけれども、親御さんはそうしたものを一括でイニシャルコストとして負担するわけですので、4万円とか5万円という話にはならない、もっと多いと思うんです。大体どのぐらい、今、気合いで答えてもらえますか。 ◎教育指導室長 制服以外にも2万、3万円かかってまいりますので、7万、8万円程度になるかなと思います。 ◆市川おさと 委員  そうしたお金も、実は私も相談受けたことありますが、親御さんによっては大変大きな負担を感じていらっしゃると聞いておるところでもあります。  一方、今、足立区におきまして、これ実は教育指導室長に手間かけもらって調査してもらったのですが、中学校における標準服・制服のリサイクル状況を調べていただきました。  これによりますと、平成26年度、標準服・制服のリサイクルは、中学校37校中、30校において行われているということであります。  そのうちの25校は、PTAが中心となって実施している。他は学校が中心となって実施しているという状況でよろしいでしょうか。 ◎教育指導室長 そのとおりでございます。 ◆市川おさと 委員  こうした制服のリサイクル事業、実は私、こんなに広く足立区で行われているということは知らなかったんですね。こうした事業、学校ごとに違うかもしれませんけれども、どの程度、利用されているのか、どなたかお答えになっていただけますか。 ◎教育指導室長 大変申しわけありません。利用状況は特に調べておりませんが、学校の話によると、同じものが重なってしまった場合は、お話合いとか、くじ引きとかで分けているというところを聞いています。 ◆市川おさと 委員  福岡県古賀市では、2007年度から、中学、高校の卒業生に制服を無償提供してもらい、買うお金がない生徒に回す制服リユースの取り組みを続けているそうです。毎年100人前後が制服を残し、すぐなくなってしまうと。小さくなったと言って2、3年生がもらいに来る場合も多いが、新入生も主に利用しているということであります。  足立区の貧困連鎖を断つということ、衣食住のうち、食の部分に関しては幾つかのお話は私も聞いておるところでありますが、衣の部分に関しては、区としての取り組みというものがなかなかなかったのかなと思いますが、いかがでしょう。 ◎教育指導室長 市川委員おっしゃるように、入学時に学校にあったものをお貸ししたり、そういう制度はございませんでしたので、今後、課題になるところかなと思われます。 ◆市川おさと 委員  こうした事業をもうちょっと広く周知させていく必要もあるのではないかと。つまり貧困というのは、しばしば社会的孤立とも結び付くわけであります。自分の子どもがそうした中学校に行くというときに、こういう制度があるということも、なかなかわからないのかなと私は認識するところでございますので、こうした取り組みをもうちょっと地域の人たちに知らせていく、広めていく、そうした考えについてはいかがでしょう。 ◎教育長 貧困の連鎖を断つ、食だけでなく衣というご指摘はごもっともだと思います。私も子どもを育てるときに、バザーとかそういうのを利用して、使うもの、着るもの、こういったものを調達したことがあります。そういったことを広めていくということは非常に重要だと思います。これは標準服・制服についても私は同じだと思っております。  実態を調査した上で、どのようなことができるのかということを考えさせていただきたいと思います。 ◆市川おさと 委員  わかりました。この件はこれで終わります。  次に、シーティングについてお尋ねします。これは介護保険、高齢者ということでお尋ねしますが、シーティングという言葉はまだなかなか知られてないと思いますので、私が勝手に説明します。  それは、障がいなどにより体に変形がある方、筋力を喪失した方などをうまく座らせられるよう、姿勢を保持する道具や装置といったものを適切に提供できるように工夫を重ねるということであります。  足立区におきましても、このシーティング、どういうことかと言うと、歩けない人、車椅子の人、そういう人たちに対して、正しい姿勢保持をすることを通じまして、高齢者もそうですが、二次障がいの発生を防ぐ、そうした考え方であります。  ただ、今の病院、リハビリ現場などでは、けがや病気で入院した人、リハビリの目的というのが、自分の足で歩いて自宅まで帰ってもらう、そうした意識が非常に強いと聞いております。そうした中で、車椅子を正しく使っていく、自分の体に合った車椅子をしっかりと教えていく、そうしたことが、今までなおざりになっていたということも指摘をされております。  その指摘をしてくれたのは、実は横浜市総合リハビリステーションセンターの前の所長だった方で、私もあるところへ行って講演会聞いてまいりました。  この横浜市総合リハビリステーションセンターというのは、全国に13ある総合リハビリステーションの中でも、特にシーティングについて力を入れているところであります。  このシーティングの考え方について、区としてどのように認識するでしょうか。 ◎高齢サービス課長 特別養護老人ホームをはじめとする各介護施設において、車椅子を使っていらっしゃるご高齢の方がたくさんいらっしゃいます。シーティングを行うことによって、「じょくそう」ですとか、そういう二次的な体にあらわれる症状を抑えることもできるということで、資料を拝見したこともありますが、特別養護老人ホーム等において一番多いのが、実は車椅子の転倒事故ということになっております。  シーティングを用いて正しい姿勢で座るということについて、どの程度、施設側が認識をしているのか、私どもまだ、申しわけありません、把握しておりませんけれども、施設側と介護事業者側といろいろ話をしながら、これから介護のレベル向上というものが求められておりますので、導入に向けて検討していきたいと思っております。 ◆市川おさと 委員  前向きの答弁ありがとうございます。実は横浜市でも、特別養護老人ホームにおきまして、このシーティングについてある施設で一つやったんですよ。  つまり特別養護老人ホームというのは、どうしても施設備付けの質の悪い車椅子です、はっきり言って。質の悪い車椅子におじいちゃん、おばあちゃんを乗せて、荷物を運ぶように使っている。それは横浜に限らず、全国的にそういう傾向があると私は思っています。  そこで、シーティングというものをある特別養護老人ホームにおきまして実地で教えたところ、施設の車椅子を使っていた61人のうち、36人の方は自費レンタルや新品、中古を購入、あるいは補装具の申請など、自分の体に合った車椅子を自腹を切って買うようになったということであります。  一方、61人のうち、25人については施設の備品をそのまま使い続けた。主な理由としては、支援者側のマンパワー不足。今でも特別養護老人ホームなんて一杯一杯でやっていますから、新しい仕事がどこかから降ってくるなどというのは非常に迷惑なという、そういう認識もあったようであります。また、経済的調整が困難、要するに金がないと、そういったこともあったそうであります。  しかし、実際にこのシーティングというものを実地で見せれば、二次障がいの防止、あるいは「じょくそう」の防止、あるいは介護負担の軽減、こうしたことが間違いなく行われてまいりますので、今、高齢サービス課長おっしゃいましたように、前向きに検討するということでありますけれども、私も期待してまいりたいと思います。  また、このシーティングに関しては、高齢者だけではなくて、子どもの障がい者についても非常に重要だと思いますが、その辺りいかがでしょう。 ◎障がい福祉課長 シーティングの講習ですが、障がい福祉センターあしすとのほうで実施しております。本日、あしすとの所長が不在ですので、その辺、今後また検討してまいりたいと思っております。 ◆市川おさと 委員  あしすとの講習というのは、私も事前に聞いているのですが、年1回、補装具の講習会で、実践例という形で病院や施設関係者を対象に年1回やっている程度だと承っております。  しかし、シーティングの非常に大きな効果というものは間違いなくありますので、是非、今後、更に推進してもらいたいなということを要望して、この件に関しては終わります。  次、自転車について言います。東京都の条例で、ヘルメットの着用が努力義務として規定をされておるわけであります。  一方、この足立区において、自転車のヘルメットの装着状況というもの、率直に言って、どんな形であると認識していらっしゃるでしょうか。 ◎交通対策課長 ヘルメットの着用状況でございますが、正式な数値はございませんけれども、街中を見る限りにおいては、小さいお子さん、3人乗りとか2人乗りとか、お母さんが乗せるときに幼児のお子さんにヘルメットを着けている姿は度々、見かける状況です。 ◆市川おさと 委員  自転車におけるヘルメットというのは、非常に重要だと。警視庁によると、2014年における自転車乗車時の事故で、24時間以内に死亡した人は、全国で540人だったそうです。また、自転車乗車時の事故で64%が頭部に損傷を受けており、ヘルメットを着用すれば死亡率は4分の1に減るというデータもあるそうであります。  こうしたことから、今、全国でも、自転車に乗る際には、たとえママチャリであっても、大人であってもヘルメットを着用させよう、そうした動きが非常に広まっておるわけであります。  例えば、愛媛県におきましては、高校生のヘルメット着用を促進するべく、よく田舎に行くと白い、丸い、格好悪いヘルメットをかぶっていますが、ああいうのだと田舎の高校生でも今、嫌がるんですね。ですから、子どもたちにデザインを選ばせて、このデザインなら格好良いね、着けられるねということで、愛媛県では高校生たちにそのヘルメットを配って装着率を一気に向上させたと、6倍に向上させたということもあるわけであります。  こうした取り組みを参考に、足立区の小学校、中学校、それから東京都の高等学校、こうした生徒たちに自転車を乗る際にはヘルメットを装着させるべく、更に施策推進していくべきなのかなと思いますが、いかがでしょう。 ◎交通対策課長 高校生に関しては、東京都のほうで、広報の番組とかを通じて、確かお笑いタレントがヘルメットを着用して、学生服を着て、キャンペーンと言いますか、高校に行って普及啓発活動をしたという事例があると聞いています。  私たち足立区におきましては、小学校とか中学校、交通安全教室開いておりますので、その中でヘルメットの着用についてお話を差し上げるとともに、普及啓発している状況でございます。 ◆市川おさと 委員  私も実は自転車使っていますけれども、その際には必ずヘルメットを使うようにしておるところであります。  一方、職員が区の業務として自転車を使う機会というのはどのぐらいあるのかなと思うのですが、いかがでしょう、その辺は。 ◎総務課長 現在、貸出用自転車23台ございますが、かなりの率で稼働しております。 ◆市川おさと 委員  そうした際には、職員は、ヘルメット装着はしているのでしょうか、いないのでしょうか。 ◎総務課長 現在のところは、ヘルメットの着用については、義務付けはしてございません。 ◆市川おさと 委員  まさに今、足立区内の子どもたち、あるいはお年寄りもそうです。聞くところによると、綾瀬警察では、今、試験的にヘルメット着用をお年寄りにさせるという動きもあると聞いておりますけれども、そうした安全を重視するという観点から、区の職員が業務として自転車を使う際にはヘルメットをかぶらせるべきだと思いますが、これいかがでしょう。 ◎総務課長 この件につきましては、検討させていただきます。 ◆市川おさと 委員  そうした業務だけではなくて、今、足立区の職場に通う際に自転車で通っていらっしゃる方どのぐらいいらっしゃいますか。手挙げてもらえますか。       [挙手する者あり] ◆市川おさと 委員  あ、結構いるね。皆さん結構いるんだなと思います。  何の話をするかわかると思いますが、その出勤の際にも、是非、格好良い自転車の、一杯ありますので、よろしかったら僕、紹介しますので、そうしたものを着けてもらいたいなと思いますが、その辺りいかがでしょう。 ◎総務部長 今、仕事の際の自転車利用、通勤時も含めて、今後、安全確保という部分で検討させていただきたいと思います。 ◆市川おさと 委員  まさにそうした区の職員が、格好良い自転車、ヘルメットをかぶって行けば、区民もそれに自然と見習うのかなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。終わり。 ○せぬま剛 委員長  市川委員終わりました。  次に、公明党から質疑があります。  長井委員。
    ◆長井まさのり 委員  皆さんこんにちは。公明党の長井です。前半20分間、質問させていただきます。  まず、予算編成のあらましの61ページ、公園などの整備事業で約5億4,000万円が計上されています。  公園灯のLED化やトイレの洋式化についての現在の状況についてお聞かせください。 ◎みどり推進課長 公園灯のLED化につきましては32.2%、洋便器化につきましては48.7%でございます。 ◆長井まさのり 委員  LED化によりまして、維持管理の縮減効果というのはわかるでしょうか。 ◎みどり推進課長 縮減効果でございますが、大体、電気代で2割から3割減ということでございます。 ◆長井まさのり 委員  また、六町地域にじゃぶじゃぶ池の設置については、これまで一般質問や昨年の決算特別委員会等でも要望を重ねてきました。配置に向け前向きに検討していくとの答弁でしたが、現在の進捗について伺います。 ◎みどり推進課長 じゃぶじゃぶ池の適正配置につきましては、今年度、利用者につきまして調査をしました。その調査結果に基づきまして、来年度新たに利用者の調査をします。その項目の中に将来的に人口がどれぐらい増えるかという項目も加えまして、どこにじゃぶじゃぶ池を整備するかというところを決めていきたいと思っております。 ◆長井まさのり 委員  検討を重ねて前向きに、設置に向けて着実に進んでいただきたいと思います。  また、今後、六町地域は子育て世帯の増加が見込まれている地域でございます。じゃぶじゃぶ池は就学前の子どもが対象であるため、例えば、ミストとか噴水であったり、誰もが利用できる水遊び施設の整備も合わせて要望しますが、いかがでしょうか。 ◎みどり推進課長 じゃぶじゃぶ池につきましては、紙おむつをされているお子さんにつきましては利用ができないというところもございます。ミスト装置を付ければ、そういった方々も利用できますので、設置の費用ですとか維持管理の費用、そこら辺も検証しまして、将来、付けるかどうか検討していきたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  では、検討を重ねていただきたいと思います。  次に、文教大学の開学に関連して伺います。  先月、花畑地区まちづくり協議会にて、地元より、草加市側への利便性の向上から人道橋設置の要望書を区に提出するとの発言がございました。その後の状況はいかがでしょうか。また、歩行動線の確保に向け具体的に検討を進めるべきと思いますが、伺います。 ◎まちづくり課長 今のご質問のお答えですが、2月29日付で、花畑の自治会長名で人道橋の要望が出ております。  また、課題につきましては、谷塚駅から大学へ徒歩で来る生徒を想定しますと、水神橋からの課題があると。課題解決に向けては、既存の橋の歩道拡幅、人道橋、それと将来のバスルートの検討に伴う区道拡幅等、費用対効果を念頭に置いてあらゆる方策を考えたいと思っています。 ◎市街地整備室長 歩行動線の確保でございますが、加えて、毛長川の張り出しデッキも、今、一応、検討しております。合わせまして、文教大学の学生だけでなく、花畑地域にお住まいの区民の皆様の利便性向上、そういう視点から検討してまいりたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  また、谷塚駅から水神橋までの学生の歩行動線について、草加市との打合せ状況はどうでしょうか。 ◎まちづくり課長 これまで2回ほど草加市のほうと打合せを行いました。草加市も獨協大学が松原団地にある中で、そういう学生の問題を抱えている中で、今後、密にお互い調整をしていこうということで意見交換しているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  文教大学は女子学生が多いことから、防犯面を考慮して防犯カメラ増設の要望も行いました。大学を含めた花畑地域の安全なまちづくりを強く要望しますが、いかがでしょうか。 ◎まちづくり課長 現在、今年度末までに花畑団地周辺、12カ所の防犯カメラを設置する予定でございます。合わせまして、今年、まちづくり協議会を中心としまして防犯推進地区の認定も進めます。  そういう中で、今後、大学の開校に合わせまして、この周辺全体で防犯推進地区に向けて取り組んでいきたい。その中で、危険な場所については、防犯カメラの設置について危機管理と連携しながらやっていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。  また、総合交通計画には高齢者等の交通弱者を対象としたデマンド型の交通サービスについて、関係機関と調整を行い実現に努めるとの記載があります。  デマンド交通につきましては、我が党の吉田議員からも要望しているところでございます。花畑地域は交通空白地域であり、文教大学の進出により、交通環境の整備は地域にとって大きなチャンスとなります。高齢化率の高い花畑地域でこのデマンド型の交通サービスをモデルで導入すべきと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎交通対策課長 総合交通計画には、高齢者の外出支援の一つの策として、デマンド型の交通サービスという記載がございます。それに向けて、現在新たな移動手段の検討を始めているところでございます。  一定の地域内において、例えば、スーパーとか病院とか診療所とか、それと地区内の主要なバス停間を結ぶような、多くの方が立ち寄る施設などを循環するようなイメージの交通手段を想定して、今、検討を始めているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  その際、どのような運行形態を考えているでしょうか。 ◎交通対策課長 まだ検討の段階ですので、一つの社会実験的な試みということで可能性を検討しているところでございますが、例えば、企業との連携とか地域住民との協働などを考慮に入れて、例えば、まちづくりトラストなどの活用も視野に入れて検討していこうと考えております。 ◆長井まさのり 委員  また、大学を核とした竹ノ塚駅や六町駅などからのバス路線網の再編やターミナル機能の充実など、交通環境の整備も代表質問で要望しました。大学側とバス事業者との協議は、今後どのような手順で進めていくのでしょうか。 ◎交通対策課長 文教大学の学内編成と言いますか、学部編成がまだ公表されておりませんので、その辺りが出たところで、具体的な内容を事業者に提供して、それで検討を始めるところでございますけれども、いずれにしても、既に大学の進出が決まっておりますので、事業者とは綿密に現在でも協議を進めているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  協議を進めていただきながら、先ほどのデマンド型の交通サービス、是非、モデルで導入していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、放課後子ども教室について伺います。  先の代表質問で、夏休みなど長期休業中の放課後子ども教室の開催について質問し、当区と同様の形態で夏休みなどに実施している自治体の運営を調査・研究し、モデル的な実施が可能かどうか判断するとの答弁でございました。学校の管理体制とかスタッフの確保など、様々課題があるかと思いますけれども、その後の進捗についてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 先般ご提示いただきました区の中で当区と同様の形態で実施している自治体がございましたので、既に、来週以降、視察の日程調整に入っております。  また、具体的に周辺区も含めて事前調査をさせていただいて、モデル的な実施が可能かどうかも含めて、個別具体的に検討を進めてまいります。 ◆長井まさのり 委員  また、例えば、夏休みなどに、体験プログラムとして何かイベント的な催しを開催できないでしょうか。 ◎生涯学習振興公社事務局長 夏休みの実施でございますが、先ほどの答弁どおり、登下校などの学校管理上の課題、スタッフの確保、特に保護者スタッフなどの確保、それから熱中症など課題はございます。ただ、実現の可能性として、足立区でも1校実施してきた実践ございます。おっしゃるとおり、イベント的なものではございますが、水泳教室のある期間だけに限定すること、それから熱中症の心配のない図書室だけにすること、それからもともとボランティア活動として20年来やってきた方々がスタッフとして参加されていることなどの条件が整っているところがございます。  基本的には、夏休みは週6日、児童館が活用できて、そこが主な居場所とはなりますが、このような条件が整うところにつきましては、実現の可能性はあると考えます。 ◆長井まさのり 委員  現在、鹿浜西小学校で学童と放課後子ども教室の一体型の取り組みをモデルで実施していると聞いていますが、効果についてはいかがでしょうか。 ◎生涯学習振興公社事務局長 鹿浜西小学校は、放課後子ども教室を導入するときに、おっしゃるとおり、実行委員会と学童保育が隣接する鹿浜いきいき館の児童館とともに、連携する一体的なモデルとして実践していただきました。現在、放課後の子どもたちとスタッフ、学童の指導員の方が混在して遊ぶ子どもたちを見守るという、まさに一体型のモデル的な活動を実施しております。  今後、学童保育室のある30校などを中心に一体型を進めていくところで、そのような一緒に遊ぶことのルール、見守りのルールなどは非常に良い実践例として学ぶことができます。 ◆長井まさのり 委員  練馬区や荒川区、また大田区などでも、都内では学童保育と一体的に運営する自治体が増加傾向にありますので、他の自治体も注視していただきたいと思います。  次に、学校トイレの洋式化について伺います。  先の代表質問でも再度、要望し、遅くとも8年後の平成35年度までに全ての小・中学校でトイレの環境整備を完了するとの英断を高く評価するものでございます。今回の計画で何校改修し、優先順位についてはいかがでしょうか。 ◎学校施設課長 今回の計画では、小学校で46校、中学校で23校、合計69校改修する予定でございます。  優先順位につきましては、改築までに10年以上ある学校、劣化の著しい学校、それから改築を先送りしている学校など、個別の事情を勘案して順番を決めていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  基本的に床面のドライ化、また配管交換など、フルに改修する学校が多いということでしょうか。 ◎学校施設課長 長井委員ご指摘のとおりでございます。 ◆長井まさのり 委員  そうすると、この8年後には区立の全小・中学校でトイレ洋式化への環境整備が完了すると、そういう理解でよろしいでしょうか。 ◎学校施設課長 ご指摘のとおりでございます。 ◆長井まさのり 委員  力の入った答弁ありがとうございました。  次に、予算編成のあらまし36ページのSSWについて伺います。  平成27年度から、区内の小・中学校7校で、3名のSSWをモデル地区派遣型として取り組みを行ってきました。これまでの成果について伺います。 ◎こども支援センターげんき所長 平成27年度はモデル実施ということでございますが、まだ数字動いております。現時点で、約100件程度のケースを支援いたしました。  一つの傾向といたしまして、様々なケースがあるのですが、不登校が絡んでいるケースが半分強と、そういった状況もわかってまいりました。  今年1年の成果をもとに、来年度の計画を今、立てているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  来年度は一般のSSWを採用し拡大と、この予算編成のあらましに記載されていますが、何名で、どのように配置をしていくのか。また、これまでの統括SSWの配置はどうなっていくのでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 今年度は6名を採用いたします。この6名をそれぞれ2人ずつ統括SSWが指導、支援をしていきまして、トータルで52校の学校を対象としていきたいと考えております。  なお、52校対象とすると言いましても、他の学校から緊急かつ重大なケースが入った場合には、それに対しても対応させていただくと、そういう予定でございます。 ◆長井まさのり 委員  そうした遊撃的な動きも当然出てくるかと思います。スクールカウンセラーとの棲み分け、また、SSWが情報を共有して、この動き方指針のマニュアルみたいなものもしっかり作成していくべきと思いますが、いかがでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 確かにSCとSSWというのは、全く一本の線で仕事がきれいに分かれるものではございません。かなり重なるところもございます。ですので、具体的な動き方の打合せが必要だと考えておりまして、実は昨年もそういった研修をいたしました。今年度も、この1年の結果を踏まえまして、SCとSSWの打合せとか、そういったものを進めていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  子どもの貧困対策の推進に関する法律に基づいて、SSWを軸としながら、ケースワーカー、医療機関、児童相談所、家庭教育支援チーム、民生委員等の関係機関との連携や調整、また、個人情報を共有するための仕組みづくりも今後、必要と思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 おっしゃるとおりでございまして、これからの問題といたしましては、庁内の役所の部署同士の連携というのはかなり進んでまいりました。これからは、地元、地域の様々な団体とか委員の方々との連携というのを更に進めていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  人員の確保も、これからまた課題となっていくと思います。将来的には、SSWを全校導入に向け計画を立てて推進していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 全区への展開を検討してまいりたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。  次に、地下鉄8号線について伺います。  次期答申では、地下鉄8号線の区内延伸である亀有から八潮間が、確実に位置付けられなければなりません。現在の手応えはいかがでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 答申への手応えでございますが、昨年の7月に出されました東京都の計画におきましては、37路線から19路線抽出されていますが、そこに地下鉄8号線は位置付けられております。また、その抽出路線については、東京都も副都心のほうに反映するように強く要請しているということがまず1点言えます。  それから、これまでの区の積極的な取り組み、国や東京都への要請活動、またPR活動、調査・研究も行っております。そういったものが評価され、答申には上位に位置付けられるものと確信をしております。 ◆長井まさのり 委員  また、課題となっていた収支採算性を向上させるための解決策についてはいかがでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 収支採算性を向上させるためには、例えば、コストを縮減することで建設費用を抑える、それから需要を増やして収入を上げるということが考えられます。  実は、平成26年度、昨年度の調査で、需要が大きい亀有から南側の部分、押上から亀有、そして八潮までを一緒に整備した場合を検討させていただきました。  そうしましたところ、これまでは黒字転換に50年以上かかるような採算性の課題がありましたが、押上から八潮までを一気に整備した場合は50年以内に黒字転換するということが確認され、収支採算性については、こういうことで向上するという結果がわかっております。 ◆長井まさのり 委員  沿線自治体の取り組み状況はいかがでしょう。 ◎鉄道関連事業担当課長 まず、亀有から南側ですが、こちらは江東区が豊洲から住吉間の早期実現に関する要望書を、2月9日に石井国土交通大臣に提出しております。また、八潮から北側につきましては、関係する3県と11市町からなります期成同盟会で署名を集めておりまして、約17万筆の署名を集めまして、2月4日に同じく石井国土交通大臣に提出しているということを確認しております。 ◎鉄道立体推進室長 鉄道新線という大きなプロジェクトですから、各自治体いろいろな思いがあります。そういった中で、期成同盟会、北側のほうですけれども、これは野田市からずっと来て、八潮からTXに乗り入れて東京に行く東京直結鉄道という主張をずっとやっていました。  なかなか足立区のほうに目が向いてなかったのですが、今、鉄道関連事業担当課長ご答弁申し上げましたとおり、期成同盟会のほうで署名を集めました。その署名の中に、TXに乗り入れるルートとともに、足立区のほうを通って豊洲まで行くルート、これも一緒に併記をして集めるということになってきましたので、そういった意味でも足立区のこれまでの呼び掛けが功を奏して、沿線自治体が一つになってくるような状況が生まれてきたのかなと、そんなふうに思っております。 ◆長井まさのり 委員  子どもたちの未来のためにも、我々の責務として、また議連とともに、今後とも取り組みをよろしくお願いいたします。  時間がないですが、あと1点だけ、最後に空き家対策について伺います。  予算編成のあらましの69ページ、空き家利活用モデル事業とありますが、この取り組み内容について少し教えてください。 ◎住宅課長 今年度、空き家の実態調査を行いまして、先月2月に完了したところでございます。この実態内容を詳細に分析しまして、次年度、空き家のモデル対策に関しまして、不動産事業者や宅地建物取引といったあらゆる事業者の方と連携して事業に取り組んでいきたいと考えてございます。 ◆長井まさのり 委員  空き家の実態調査、その結果について、どのような形で活用していくのでしょうか。 ◎住宅課長 今回の調査につきましては、主に戸建て住宅を中心に調査いたしました。この中で使えるもの、また調査の結果で空き家の所有者がどのような意向を持っているか、利活用の意向があるのかどうか、その辺も含めまして、どういったことが可能なのかこれから具体的に検討していくこととなってございます。 ◆長井まさのり 委員  最後に、今後、住宅マスタープランが策定されていきますけれども、その策定に当たっては、空き家の利活用、老朽家屋、またワンルームマンションなども整理しながら取り組んでいくべきと思いますが、その点についてはいかがですか。 ◎住宅課長 来年度にかけまして、住宅マスタープラン改定いたします。今、長井委員ご指摘の件につきましては、先だって実は第1回の住宅政策審議会が開催されたところでございます。  今のことも踏まえまして、また委員の皆様から様々な意見を聞きまして、より良い計画をつくりたいと考えてございます。 ◆長井まさのり 委員  以上です。ありがとうございました。 ○せぬま剛 委員長  続いて、さの委員。 ◆さの智恵子 委員  皆様こんにちは。私で最後になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。公明党のさのでございます。4時まで質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  西新井西口地域の高齢者の方々に感動を与えている朝の風景があります。それはアリオ周辺の小学校への登校の様子です。一つのマンションから30人を超える児童が次々に出てきます。そして、幾つかのマンションの登校班が一緒になると、信号待ちをしている児童が、2列ずつ並んでも100m以上にもなり、その元気でかわいい姿を見ていると、ほほ笑ましく元気をもらえると言われております。  この地域は、多くのマンション建設により子どもの数が増大をしており、人口推計を機に管内区の小学校の施設の整備が幾つか行われております。そこでお伺いいたします。  先ほどご紹介をした子どもたちが多く通学をしている栗原小学校では、保全工事が決定し、長年の要望であったトイレの洋式化をはじめ、安全面と利便性が向上されることに、地元の方々から喜びの声が上がっています。  そこで、今後のスケジュールについて教えていただけますでしょうか。 ◎学校施設課長 栗原小学校でございますが、こちらは大規模保全工事、今回、審議中でございますが、予算のほうに盛り込んでございます。今年の夏から工事のほうをやらせていただきます。まず、トイレ内装工事を今年やらせていただきます。来年、残りましたトイレ、もう1系統のほうをやらせていただきます。人工芝も整備させていただく、2年かけて工事をやらせていただくという予定でございます。 ◆さの智恵子 委員  また、近くの亀田小学校では校舎の増築改修工事が行われ、現在522人から三、四年後には1,000人前後に倍増する児童数に対応するとしています。工事は順調に進んでいると聞いておりますが、気になる点を幾つか質問させていただきます。  今年4月から新1年生、125人が入学予定です。まだ幼い子どもたちですので、工事中の校内での無事故に万全を期していらっしゃると思いますが、安全対策についてお伺いいたします。 ◎学校施設課長 工事の安全対策については、まず、工事車両の搬出入につきましては朝の8時半以降に、これは通学の時間帯を避けるというところで、これは全区的に私どもやっている工事では、どこの学校でも8時半前には車の搬出入はさせない、それ以後にさせていただく。  それから、ゲートには交通誘導員を配置して、必ず車の誘導をさせていただく。それから、工事部分と通常の授業で使っている教室部分はきちんとした区画をして、子どもたちが工事現場に入らないように、そうした安全対策、万全を引いて工事をさせていただいているところでございます。
    ◆さの智恵子 委員  校舎の増築工事は今年7月までに終了し、その後に給食室の改修が予定されております。改修工事中の給食については、旧本木東小学校で調理し、提供されると聞いております。夏休み明けの暑い時期でもあり、食中毒や防腐等の衛生管理には十分、注意すべきと考えますが、取り組みについてお伺いいたします。 ◎学務課長 さの委員おっしゃるとおりでございます。非常に夏の暑い時期でありますので、様々なご心配をかけないように、調理業者、そして学校としっかり打合せをして、今の給食のレベルを落とさないようにやっていきたいと考えているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  是非、無事故でよろしくお願いいたします。  また、現在、新校舎が建設中の関原小学校は、当初、本年3月に完成し新年度から新校舎でのスタートができる予定でしたが、工事が延び、新1年生は、少し遠い現在の旧本木東小学校まで通学することになります。また、先日は工事請負会社の倒産の報告もありました。工事には影響はないと聞いておりますが、夏休み明けからは待望の新校舎での学校生活ができるようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校施設課長 さの委員ご指摘のとおり、私ども一生懸命、請負業者とともに、夏休みの完成を目指して頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。また、最近、通学路に対する相談が多くあります。  一つは、通学路を通る車が多く、スピードを減速せずに危険だとの声でした。区では、全校を対象に警察などとの関係機関と通学路、総点検を全校で実施していると聞いておりますが、実施方法について、また、その結果どのような対策が多いか教えていただけますでしょうか。 ◎学務課長 通学路の合同点検は、平成24年から本格的に国の各省庁の号令のもとに実施しています。実施体制としては、教育委員会と各学校、そして都市建設部、警察、道路管理者で点検をしているところでございます。  現在、平成24年度から平成26年度の3カ年で一通り点検を終えて、平成27年度から2回目の点検を実施しているところでございます。  点検して、課題を見つけたところにつきましては、例えば、道路の標示や標識の設置、そして信号機の増設等、そして必要あればシルバー人材センターの学童擁護員の配置等、様々な工夫をしているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  今年4月からは新1年生、5,348人が入学されますので、是非、安全な通学路の担保をよろしくお願いいたします。  次に、梅島にあるベルモント公園は、四季折々に花々が咲く敷地面積1万2,000㎡の公園です。昨年の一般質問で、区庁舎でのイベントに連動して、ベルモント公園でのイベントを要望させていただきました。  早速、昨年10月18日に区庁舎で行われたふれあいキッズフェスティバルに連動して、17、18日にベルモント公園でハロウィン2015として実現し、大変うれしく思っております。それは、こちらのこのようなイベントを開催していただきました。       [資料を提示]  このイベントは、ハロウィンで飾られた陳列館でハロウィンの衣装でインスタントカメラを使って記念撮影し、その写真でミニアルバムづくりをするという内容でした。私も日曜日に伺わせていただきましたが、未就学のお子さんだけの写真と思っていらしたご両親も大人用の帽子とマントに身を包み、笑顔で写真におさまり、「親子の良い記念になります」と語っておられました。  2日間の参加者は419人で、とても好評だったと聞いておりますが、今年度も実施していただけますでしょうか。 ◎公園管理課長 さの委員もご承知かと思いますが、ベルモント公園につきましては、包括的民間業務委託で事業者の提案事業としてやっているものでございます。来年度、平成28年度におきましても、未定ではございますが、5月の地球環境フェアの中で、連動して何ができるかというものを考えていきたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  是非、恒例のイベントにしていただきたいと思います。そして、今お話がございましたが、ベルモント公園は大変、区庁舎にも近い公園でございますので、連動して複数のイベントを実施することができると更に参加者が増える効果もあると思いますので、よろしくお願いいたします。  そして、このベルモント公園では、6月には何種類ものバラの花が見事に咲き薫ります。例えば、以前、好評で再演を望む声が多いジャズコンサートを行うなどして、癒しの公園の魅力を区民の皆様に五感で体験していただいてはどうかお伺いいたします。 ◎公園管理課長 陳列館の1階、又は2階になると思いますが、ジャズコンサートを開催するだけの広さ、多数の方においでいただくということになりますと、そこまでジャズコンサートができるかどうかは計り知れませんが、そういうご提案もいただきましたので、その辺も含めて検討させていただきたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  開催を楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  そして、西新井駅の整備は、長年にわたり地域の方の悲願であり、昨年、西新井・梅島がエリアデザインに追加され、皆さん大変に喜ばれております。先日の一般質問もさせていただきましたが、更に詳しくお答えいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  西新井駅の東西自由通路の実現に向けた取り組みについて、東武鉄道とイオン、足立区の3者での勉強会が2月5日に行われました。その中で、東西自由通路の実現に向け、歩行者や自転車利用者の利便性の向上を図る上で、地上及び地下の両面から検討を行い、今年の4月に交通量調査を実施するとしていますが、どのような調査内容か教えていただけますでしょうか。 ◎まちづくり課長 西新井駅の改札を中心としまして、東西の人の動線の流れ、利用者の量、周辺の自転車の量等を調査しまして、その調査結果をもとに、今後の地下及び地上の通路の規模の算定の基礎としたいと考えております。 ◆さの智恵子 委員  先日、西新井駅を利用している弱視、目の障がいがある方から、西新井駅の改札に向かう東西の階段には滑り止めがなく、雨の日などはとても怖い、滑り止めを付けて欲しいとの相談がありました。この件については、担当部署から東武鉄道に申入れをお願いいたしました。  これからオリンピック・パラリンピックに向け、また観光でいろいろな方に来ていただくためにも、エスカレーターやエレベーター等のバリアフリー化整備は重要だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市街地整備室長 エスカレーター、エレベーターの設置は大変重要なことだと思っております。  西新井駅につきましては、先ほど、さの委員のほうからお話がございましたイオン、特に東武鉄道との勉強会の中で、駅舎の改良等の時期を見計らって必ず付けるようにしてまいりたいと考えております。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  また、西新井駅西口には交番が北側にあります。駅前広場等の整備の際には、全体を見渡せる中央に移設してはどうか、お伺いいたします。 ◎まちづくり課長 今現在、西口の北側に交番、西新井警察のほうとしては、今後、東西自由通路の検討に合わせた西口の広場整備の中で、できればもうちょっと真ん中に移動して、広場全体を見渡せるようなロケーションにできればという要望は受けております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。東武鉄道とイオン、足立区の3者での勉強会は定期的に行っていくと聞いておりますが、次の開催はいつ頃を予定されておりますでしょうか。 ◎まちづくり課長 先ほどご答弁しました4月に行う交通量調査、その結果を踏まえて、できれば6月前後をめどに第2回勉強会を開きたいと考えております。 ◆さの智恵子 委員  是非、一日も早い整備に向けてよろしくお願いいたします。  続いて、道路や交通網の整備についてお伺いいたします。  早期開通が待たれる補助136号線の本木から関原・梅田地域は、木密地域不燃化10年プロジェクトの特定整備道路に位置付けられております。また、交通空白地域でもありますので、関原、梅田、北千住駅を結ぶバスを走らせて欲しいと、地域の高齢者の方から多くの要望がございます。今後の道路整備のスケジュールについて教えていただけますでしょうか。 ◎企画調整課長 補助第136号線につきましては、早いところでは平成3年から事業化を行っております。東京都のほうでは、不燃化10年プロジェクトという特定整備路線に位置付けて、今、第六建設事務所のほうで用地買収等を積極的に行っております。  ただ、何分にも用地買収につきましては進捗率が悪くて、本木地区で82%、関原地区で99%、梅田地区で97%という状況でございます。  用地買収の予定につきましては、今のところいついつまでということは東京都のほうから聞いていないのですが、早期整備に向けて、区のほうもお伝えできることはお伝えしていきたいなと思っております。 ◆さの智恵子 委員  是非、一日も早い整備をよろしくお願いいたします。  また、梅田地域には、都営団地梅田アパートの建て替えに伴う余剰地が約5,000㎡創出されます。この土地については、西新井・梅田エリアデザインの中心として、これからの西新井・梅田地域の希望になる有効利用が望まれております。  都営団地梅田アパートは、来年度、平成29年度に解体工事が行われ、これからという場所ではございますが、この西新井・梅田地域でここまで大きい土地が出ることはございませんので、ここで質問させていただきます。  まず、梅田八丁目にある梅田図書館は、以前、中央図書館だったこともあり、館内はきれいに整備され、読書室も100人分あり、たくさんの方が利用されております。しかし、老朽化が進んでおり、今後は改築計画も考えていかなければならないと思います。  また、西新井駅近くに図書館の建設を要望する声も数多くございます。この地域の図書館の整備について、どのように考えますでしょうか。 ◎中央図書館長 さの委員ご指摘の現在の梅田図書館でございますが、こちらにつきましては、今、中期財政計画上、平成29年度の基本設計という前提で行っておりまして、それが可能であるかどうかということで調整を図っているところでございます。 ◎地域のちから推進部長 追加をいたします。西新井地域の図書館の建設についてですが、ギャラクシティに貸出しの窓口がございますので、それが今、有効に機能していると私どもは認識しております。 ◎経営戦略推進担当課長 先ほどもご指摘いただきましたが、西新井・梅島エリアにつきましては、公共施設の再整備等も含めた様々な可能性を含めたデザインをこれから考えていくということでありますので、そういう部分を含めて、これから検討してまいりたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  今、ギャラクシティに図書館の機能があるということでございますが、そこには本が何百冊とか置いてございますでしょうか。 ◎青少年課長 ギャラクシティのほうには、特に図書を常設しているというわけではございませんで、貸出しと返却の窓口をやっているというところでございます。 ◆さの智恵子 委員  できればお子様が実際、手に取って本を選ぶとか、そういう楽しみも味わっていただきたいと思います。  また、梅島にございますエル・ソフィアは、多くの区民の方に親しまれておりますが、老朽化も進んでおります。先日、区長のほうからトイレについては洋式化にするという答弁もございました。  この図書館とエル・ソフィアの二つの施設をはじめ、保育施設、高齢者の施設を集約することで建設コストを抑え、利便性も良くなります。また、集約して空いた土地も有効利用ができるメリットがございます。  例えば、武蔵野市にある武蔵野プレイスは、ひと・まち・情報創造館をコンセプトに、図書館、生涯施設、市民活動センター、青少年センターなど複数の機能を融合させ、人々の出会いや交流を生み出しております。  是非、この梅田八丁目アパートの跡地の解体工事の計画を早めて、都に働き掛け、複合施設の構想も選択肢の一つとして検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎経営戦略推進担当課長 先ほどもご答弁させていただきましたが、西新井・梅島エリアデザインをどう組立てていくかというのは、この用地、大変重要なポテンシャルを持っている用地と考えているところでございます。  エリアデザイン推進本部の中で様々な検討を加え、検討を重ねてまいりたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  次に、足立のコミュニティサイクル、あだちゃりについてお聞きいたします。  区が平成26年12月よりスタートした、あだちゃりは、現在、竹の塚西、大師前、舎人公園下自転車駐車場で利用されております。昨年4月から12月の利用者数は約1,800台で、約8割が区外の方のビジネスの利用の方が多いと聞いております。  また、区外の方は、インターネットで調べて借りる方も多いとのことで、今後、足立区に遊びに来られる方の移動手段としても活用できると思います。  例えば、これからの時期、西新井大師駅で大師の桜を観賞してから、あだちゃりを借りて舎人公園や元渕江公園を回り、お花見を堪能し、最後、竹ノ塚駅であだちゃりを返却するというような、お花見欲張りコースというのも考えられるかと思います。  足立を観光していただくためにも、区内のお勧めスポットを載せた観光マップを作成し、あだちゃりを利用される方にお渡しをして、足立の魅力を感じていただけるような取り組みをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎交通対策課長 現在の観光交流協会で作成しております竹の塚マップというのがありますが、スタンプラリーにもなっているようでございますけれども、その紙面にあだちゃりについても掲載しております。  また、これまでも「るるぶ」とか「東京ウォーカー」などでも、観光情報と一緒になって情報誌に掲載されるなどもありますので、今後、そういった機会を捉えて、どんどんあだちゃりをPRして、観光に使ってもらえるような形で宣伝していきたいと思います。 ◎まちづくり課長 足立の駐輪場のほうに、大師の協議会でつくった観光マップを置かせてもらっていますので、そういう中で今後、連携したいと思います。 ◆さの智恵子 委員  是非、推進をよろしくお願いいたします。  西新井大師に住んでいる方、10人に、あだちゃりについて尋ねたところ、全員が知りませんでした。しかし、今後、利用してみたいとの声もありました。  先日の一般質問で、西新井大師駅を利用する人がわかるように、あだちゃりの案内看板を作成し、駅前にある区有地のフェンスに設置を要望させていただき関係機関と協議するとございましたが、その後の進捗状況についてはいかがでしょうか。 ◎交通対策課長 所管のほうとはお話をしておりまして、あとは、どういったPRの看板と言いますか、表示にするのか、課内でも検討しているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  今後、利用できる場所を増やすことも、利用促進には重要と考えますので、西新井駅の西新井陸橋工事終了後に再開される陸橋下の区営自転車駐車場の設置も検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎交通対策課長 本会議の答弁でもありましたけれども、今後、整備を予定されておりますので、そこの場所とか他の自転車駐車場も含めて、どこにあだちゃりのポートを設置するのか、この辺は検討していきたいと思っています。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  また、昨年、夏にまちづくり協議会が、トラストを活用して大師駅前周辺において行灯祭りを3日間行ったと聞いておりますが、反響はいかがでしたでしょうか。 ◎まちづくり課長 昨年4月に行ったのですが、行灯というのは、夏の場合、7時を越えないと暗くならないので、そういう中では反省点ありまして、今後、行灯だけでは人を呼べないねという反省がありました。 ◆さの智恵子 委員  そうですね。今度は、区有地でバンドコンテストなどイベントを連動して行い、更なるにぎわいの創出をお願いしたいと思います。  先日のNHKの「ひるブラ」という番組でも門前のスイーツ対決として紹介されておりましたので、子どもから大人までが楽しめるイベントを同時に開催していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎まちづくり課長 行灯については夜ですが、その昼間の段階で、合わせまして人を呼べるようなものについて、協議会のほうと連携しながら考えたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  ありがとうございました。以上で質問を終わらせていただきます。 ○せぬま剛 委員長  本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。       午後3時58分散会...