• 荒川左岸(/)
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  1. 杉並区議会 2019-02-26
    平成31年 2月26日災害対策特別委員会−02月26日-01号


    取得元: 杉並区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    平成31年 2月26日災害対策特別委員会−02月26日-01号平成31年 2月26日災害対策特別委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 報告聴取  (1) 「3.11を忘れない」等の取組について …………………………………… 3  (2) 杉並区地域防災計画(風水害編)の修正について …………………………… 4                災害対策特別委員会記録  日   時 平成31年2月26日(火) 午前9時58分 〜 午前11時29分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (11名) 委 員 長  金 子 けんたろう     副委員長  井 原  太 一        委  員  藤 本  なおや     委  員  川 野 たかあき        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  増 田  裕 一        委  員  大和田   伸      委  員  富 田  た く
           委  員  新 城  せつこ     委  員  大 槻  城 一        委  員  渡 辺  富士雄  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 危機管理室長  寺 嶋   実   危機管理対策課長事務取扱                          危機管理室参事                                  青 木 則 昭        防災課長    佐 藤 秀 行   まちづくり担当部長                                  茶 谷 晋太郎        土木担当部長  吉 野   稔   耐震・不燃化担当課長                                  花 岡 雅 博        土木計画課長  三 浦 純 悦   狭あい道路整備課長                                  緒 方 康 男        杉並土木事務所長星 野 剛 志  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    矢 澤 泉 未 会議に付した事件  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 「3.11を忘れない」等の取組について   (2) 杉並区地域防災計画(風水害編)の修正について                           (午前 9時58分 開会) ○金子けんたろう 委員長  ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○金子けんたろう 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、増田裕一委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《報告聴取》 ○金子けんたろう 委員長  続きまして、報告事項の聴取を行います。  本日の報告事項は2件です。  質疑は、報告を一括して聴取した後に行いたいと思います。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 「3.11を忘れない」等の取組について ◎危機管理対策課長 私からは、「3.11を忘れない」等の取り組みについて御報告いたします。  来月11日で東日本大震災から8年を経過しようとしております。大震災以降も、平成28年には熊本地震、昨年は大阪府北部地震、北海道胆振東部地震等々、日本各地で大きな地震が起き、その都度に、とうとい命が失われております。  大地震の記憶を風化させることなく、大規模災害の経験を語り継ぎ、30年以内に70%の確率でやってくると言われている首都直下地震に備え、地域防災力の向上を図ること等を目的として、ことしもさまざまな取り組みを実施してまいります。  初めに、式典「3.11を忘れない」です。  日時、場所につきましては、資料記載のとおりでございます。  本年は、落語家の林家たい平氏をお招きして、「東日本大震災を経験して」というタイトルで御講演をお願いいたします。林家氏は、大震災の際にはみずから被災地へ支援物資を運ばれたほか、落語会の開催などを通して、今なお被災地とかかわっておられます。御自身の支援活動を通しての震災復興に対する思いや、災害時の自助・共助の大切さについてお話ししていただくことにしております。  2点目は、セシオン杉並における同時開催イベントでございます。  防災まちづくり施策のパネル展示では、地震被害シミュレーション結果についてパネル展示を行い、来場者の方に御説明する機会とするとともに、あわせて、感震ブレーカー等についても御紹介を行い、設置拡充を図ってまいります。  また、ここには記載ございませんが、中庭においては簡易水道消火器具ハリアーの体験も昨年に引き続き行い、皆様に周知を行ってまいります。  3点目といたしましては、シェイクアウト訓練の実施でございます。  昨年、一昨年は、3月11日が週末だったことから、事業所、学校等で幅広く御参加を得るために日にちを変えて実施しましたが、今年度は通常に戻りまして、3月11日午前11時に実施いたします。訓練目的、想定及び内容は資料記載のとおり、従前どおりでございます。  裏面のほうをごらんいただければと思います。  区民の皆様には、訓練参加の呼びかけを公式ホームページ等で行うほか、訓練当日も、地震防災訓練アプリ等でお知らせすることとしております。  その他の取り組みといたしましては、東日本大震災の写真展を3月6日から8日まで、区役所1階ロビーで開催するほか、小中学生の防災意識の高揚を図る取り組みとして、消防署員等の講話を実施いたします。  私からは以上でございます。   (2) 杉並区地域防災計画(風水害編)の修正について ◎防災課長 私のほうから、杉並区地域防災計画風水害編の修正について御報告いたします。  資料をごらんください。今回の修正方針につきましては、平成31年1月23日に開催しました杉並区防災会議で報告の上、現在、素案を策定しまして、防災会議の委員及び関係機関に意見照会を実施しているところでございます。  修正の内容については、配付資料を使いながら御説明をいたします。  初めに、1の背景と目的でございますけれども、資料1をごらんいただければと思います。  杉並区の地域防災計画風水害編につきましては、震災編とあわせて平成27年に修正を行いました。これまでは、東京都の地域防災計画の修正を受けて、杉並区地域防災計画全体を修正してまいりましたけれども、この間、特に風水害に係る事項については、近年の水害、土砂災害などの検証を受けまして、こちらに記載のとおり関連法令の改正やガイドラインの改定など、大幅な変動がございました。  そうしたことを反映しまして、このたび、東京都の修正に先行しまして、杉並区地域防災計画風水害編の修正を行うものでございます。  次に、2の修正の方針と主な修正項目でございますけれども、こちらについても資料1をごらんいただければと思います。  資料1の裏面の、2ページ目の2の修正の概要をごらんいただければと思います。こうした背景を受けまして、ここにある4つの項目を重点的な対策の柱として修正を行ってまいります。  次に、資料1の3ページ目の3に、修正項目の詳細をお示ししております。この各項目のページの表記にP何ページというふうな形で書かれておりますけれども、こちらについては、修正箇所の詳細をお示しする資料2というのがございますが、資料2の該当ページになります。  資料1の(1)、主に水防法の改正を行う浸水対策の強化のための修正になりますが、(1)のところをごらんいただければと思います。  (1)の○の1つ目、2つ目でございますけれども、平成27年の水防法の改正によりまして、洪水浸水想定区域について、想定し得る最大規模の降雨を前提とした区域に拡充することになりまして、想定最大規模の降雨の前提が114ミリから153ミリに変更になりました。これを受けまして、神田川流域の浸水予想区域図は平成30年3月、また城南地区河川流域浸水予想区域図については30年12月に公表されております。  浸水予想区域図については、資料2の別紙1が資料になりますので、御確認いただければと思います。  これに伴いまして、杉並区の洪水ハザードマップについては、変更された浸水予想区域に基づいて作成をしまして、平成31年4月に公表、配布する予定でございます。また、窓口配布のほか、出水期前の6月ごろまでには浸水予想区域内の全戸に配布をする予定でございます。  資料ついては、資料3というのをおつけしております。こちらがハザードマップの改定についての資料でございますので、御確認いただければと思います。  続いて、資料1に戻っていただきまして、3ページ目の○の3つ目、洪水浸水想定区域内の災害時要配慮者への対策についてでございますけれども、こちらは今回の修正のポイントの1つでございます。  地域防災計画風水害編の修正に伴いまして、洪水浸水想定区域内の要配慮者利用施設については、区で選定を行いまして、名称の公表を行うことになりました。選定された施設については、避難確保計画の作成、また避難訓練の実施が義務化されることになりまして、その内容について記載を追加するような形になります。  こちらのほうは、資料4をおつけしております。資料4の1をごらんいただければと思います。  要配慮者利用施設の選定というところでございますが、こちらについては、各自治体で一定の条件のもと抽出、選定することになります。他区の選定条件等を参考に検討した結果、区が定める要配慮者利用施設については、こちらの表にあるとおり、0.1メートル以上の浸水が想定される区域の施設といたします。そのうち、医療機関については、診療所、クリニック、歯科診療所などを除く有床施設のみといたします。  その結果、こちらに記載のとおり302カ所を選定しまして、地域防災計画に記載し、公表することとしたいというふうに考えております。  選定された要配慮者利用施設の区内分布につきましては、資料2の別紙2というのをおつけしております。紫色の丸がついているものでございますが、こちらが302カ所の区内の分布ということでございます。  公表された施設については、各施設に通知するとともに、計画作成の手引きの提供とか訓練実施の支援を関係課と連携して進めてまいります。  続いて、資料1の(2)のところでございますが、土砂災害対策の強化のための修正というところでございます。資料1の3ページ目の下のほうをごらんいただければと思います。  ○の上から1つ目、2つ目でございますけれども、平成30年1月30日に東京都が土砂災害警戒区域を区内7カ所に指定しております。指定を受けた土砂災害警戒区域等に基づきまして、土砂災害ハザードマップを作成するなどについて追加をいたします。この土砂災害ハザードマップにつきましては、既に平成30年9月に公表いたしまして、区域内の全戸に配布済みでございます。議員の皆様のほうにもポスティングをしているところでございます。  続いて、○の3つ目でございますけれども、土砂災害警戒区域内の災害時要配慮者利用施設の選定・名称の公表、避難確保計画の作成、また避難訓練の実施の義務化等について追加することにつきましては、浸水対策の強化と同様の対応でございます。  土砂災害警戒区域内の災害時要配慮者利用施設については、高井戸東小学校1カ所が該当になります。ただ、ここにつきましては、敷地の一部が警戒区域にかかっておりますけれども、校舎とか体育館については特に影響はございません。  続いて、(3)の避難者対策の強化についての修正でございます。こちらは資料1の4ページ目をごらんいただければと思います。  ○の2つ目をごらんいただければと思います。避難所の見直しというところでございますけれども、こちらはもう一つのポイントになります。  避難所の見直しについては、想定最大規模の降雨に変更された浸水予想区域図をもとに、避難所が不足する地域に避難所を増設しまして、適正な避難所の配置を行いまして、地域防災計画を修正し、周知をするものでございます。あわせて、洪水ハザードマップにも記載して周知を図ってまいります。  先ほどの302カ所の災害時要配慮者利用施設の方々とか、また洪水浸水想定区域内の区民の方が避難する場所として、22カ所の避難所を定めております。避難所の見直しの全体図につきましては、資料2の別紙3で、今までの避難所とともに、赤く新避難所を示しております。こちらのほうを御確認いただければと思います。  あわせて、あちこち飛んで申しわけございませんが、資料4の裏面をごらんいただければと思います。資料4の裏面のほうでは、区の防災体制とあわせて、22カ所の避難所についてお示ししております。  避難体制につきましては、避難所を増設しますけれども、必ずしも避難所への水平避難を奨励するものではございませんで、区内の河川において家が流されるような洪水が発生することは考えにくいということもございまして、浸水状況を考慮しまして、建物の上の階のほうに避難する垂直避難も検討するように丁寧に案内をしてまいります。  最後に、資料1の(4)でございますが、情報収集と連絡体制の強化のところでございます。  ○の1つ目に、避難勧告等に関するガイドラインの改正に伴いまして、避難情報の名称を「避難準備情報、避難勧告、避難指示」から「避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)」に変更しております。  また、○の4つ目の、防災気象情報の改善というところでございますが、こちらのほうでは、警報、注意報の発令基準が降雨量の基準から指数の基準に変更になりました。これまで気象庁のほうでは、大雨洪水注意報につきましては1時間雨量で30ミリ、また大雨洪水警報では1時間雨量60ミリの降雨量を発表の基準としておりましたけれども、指数による基準値とするように変更したことからの修正でございます。  こちらの詳細については資料2の11ページに記載をしておるところでございますので、御確認いただければと思います。  主な修正項目については以上でございます。この主な修正項目の実際の修正箇所については、今示しました資料2のほうに細かい修正の項目については記載しておりますので、御確認いただければと思います。  中でも、修正のポイントになるところにつきましては、既に今御説明いたしましたけれども、1枚目のかがみの資料のほうで、3の「修正にあたっての留意事項」というところに記載をしたとおりでございます。  また、4の今後のスケジュールでございますけれども、3月に防災会議に諮問いたしまして、この杉並区地域防災計画風水害編の修正について御承認をいただく予定でございます。そのほかの予定については記載のとおりでございまして、6月にまた本委員会に報告する予定でございます。  私のほうからは以上でございます。 ○金子けんたろう 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆大泉やすまさ 委員  私からは、地域防災計画風水害編の修正について、何点かお伺いしたいと思います。  浸水予想区域ということで、今回、最大雨量ということで153ミリに変更された、それを反映された上でまた作成をするということなんですけれども、まず、単純に私の家も完全に浸水するという状況になっていて、例えばそういった浸水区域に入っている方に対して、以前から対象になっていたというのはまた別ですけれども、今回の変更で新たに拡大してきたというふうになった方々に対して何かしらアクションというのは起こされるのかどうか。  先ほど、区民のほうへの周知ということで全戸配布というような話もありましたけれども、これを受け取った上で、具体的に、じゃ、何に、どういうふうに備えればいいんだろうか、一歩踏み込んだ何かしらアクションを考えているかどうか、この点をまず確認します。 ◎防災課長 まず、周知ですけれども、こちらについては、ただお配りするだけではなくて、区民の方々に広く内容について御理解いただく、また自分のところが区域に入っているというようなところを承知していただくということもございますので、幅広く周知を図るために、もちろん広報とかもそうでございますが、町会のほうとかに直接出向きましてお話をさせていただいたりとか、直接こちらのほうから出向いた形で周知を図っていきたいというふうに考えておるところでございます。
    大泉やすまさ 委員  伝える広報から伝わる広報へという、戦略的広報という考え方の中で区も取り組まれていると思いますので、そのあたり、うちの会派の代表質問にもありましたけれども、伝えて終わりじゃなくて、伝わるという視点をしっかり酌み取っていただきたいなというふうに思います。  また、今、1時間153ミリというようなお話がありました。ただ、昨年の8月27日、阿佐ケ谷駅前が浸水したりとか、いわゆる超短時間というんですか、10分で何十ミリというような、そういったものに対して、我が区が昨年8月に受けた被害、こういったものが、何かしら今回の作成に当たってその視点は教訓というふうな形でも生かされているのかどうか、確認します。 ◎防災課長 こちらについては、区の体制とかも、警報が出てから参集するということではなく、その前から参集するようなそういう体制についても、今回のこの中には含まれておりませんけれども、修正の中にそういう視点も入れながら修正を加えていく予定でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  あらかじめ備えておくというような話もありましたけれども、特に荒川流域だとかですと、主に台風に備えてというところもあろうかと思いますが、タイムラインの作成というのが非常に進んでいる。それについて、杉並区は今どういった状況にあるのか、ここも教えてください。 ◎防災課長 タイムラインにつきましても、やはりとても大事なことだと思っております。  今回、同時にはちょっとお出しすることはございませんけれども、課題というふうに考えておりますので、今後作成に向けての検討について図っていきたいというふうに考えております。大体31年ぐらいをめどに作成できるような形で検討していきたいというふうに思っております。 ◆大泉やすまさ 委員  ぜひよろしくお願いします。特に民間事業者等との協力だとか、そういった中でタイムラインの策定というのは非常に必要なことなのかなというふうに思うところですので。  最後に1点ですけれども、今回資料をいただきました浸水予想区域図なんですが、0.1から0.5未満とか、0.5メーターから1.0メーター未満、この辺は、黄色と緑ぐらいは見分けがつくんですけれども、その次の薄水色というんですか、それと青と濃い青と、これが地図の中で非常に見分けがつきづらいんですけれども、この辺の、何かもう少し見やすくするような工夫はできないものなのかを最後に確認させてください。 ◎土木計画課長 今委員御指摘の、予想区域図では確かに色分けについてなかなか判断しづらいようなものになっていますけれども、今回改定に基づいてのハザードマップの改定につきましては、もう少しはっきり区別できるように工夫してまいりたいというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  最後に、例えばすぎナビとかにはこういったものは反映しているのかどうかということで、例えばピンポイントで自分のところとかをやると、そこは浸水が何メーターの予想だよというようなのが出ると非常に判別がしやすいのかなと思います。ちょうど今うちも、1メーターから2メーター未満なのか、2メーターから3メーター未満なのかという微妙なところにあるものですから、そういったものはわかるのかどうか、確認させてください。 ◎土木計画課長 今、すぎナビのほうに洪水ハザードマップを掲載してございます。また、改定後も掲載する予定でございます。  自分の住所とかでどのぐらいの浸水深があるのかとかいうことも、拡大していきますと色がついていますので、わかるようになってございます。 ◆渡辺富士雄 委員  風水害編について確認です。今、大泉委員のほうからハザードマップが出たので、ちょっとそれの続きを聞きます。  今手元にもあるんですけれども、今載っているハザードマップだと、それほど、深だとかそういうのは出てこないですよね。現状のマップは、どこが浸水しているかという程度のものですよね。 ◎土木計画課長 今のすぎナビのほうでごらんいただきますと、浸水が実際あったところは斜線とかの表示になっております。ただ、色分けにもなってございますので、浸水深によって色の区別がされていますので、その場所が凡例の中でどの区分に含まれるかというのはわかるようになってございます。 ◆渡辺富士雄 委員  これはかなり広げて見ないとよくわからないですね。  その辺の話も含めて、現状のハザードマップと新たなハザードマップでかなり違うんですね。広域的にもなっているし、面積もかなり広くなっている。この辺の現状の浸水被害面積というんですか、たしかこれは数値で出ていましたよね。今どれぐらいだと。これがどれぐらいの広さになっていくのかというのはわかりますか。 ◎土木計画課長 数字といたしましては、これまでのマップにつきましては、神田川流域で約9平方キロメートルの浸水面積ということでございましたけれども、今度の改定によりますと、9.6平方キロメートルというふうに、約6%増というぐらいの規模で浸水面積がふえてございます。 ◆渡辺富士雄 委員  それは神田川流域ですよね。どう見ても、今までは黄色じゃないところがいっぱいあって、今度は黄色のところが随分ふえたんですね。要するに、河川流域ではなくて、通常の住宅街の中でもかなりふえているんだと思うんです、これを見ると。  従来のは割とピンポイントで、どっちかというと被害を受けたという報告を受けたり調査をしたものをそれぞれ落としたのかなと思うんですけれども、これはシミュレーションですから、例えば高低差だとか暗渠だとかそういうものがあったり、くぼ地だとか下水の管が集まっているところだとか、そういう感じで新たな浸水被害箇所がこうやって出てきたのかどうか、確認します。 ◎土木計画課長 今回の改定に伴ってこれだけふえたということにつきましては、これまでは0.2メートル以上の浸水深を掲載していたというところはありましたけれども、今回の改定では0.1メートル以上の浸水深から記載をしているというところが一番大きく影響してございます。また、153ミリを想定し得る最大降雨量にしたということが大きなことで、こういう変更になってございます。 ◆渡辺富士雄 委員  それはわかるんですけれども、要するに何が言いたいかというと、今まで水が出ているハザードマップに載っていないところが、一挙にこれで出てきたということになるわけですよ。自分のところは関係ないというところが、あれ、みたいな話になるわけですよね。いつの間にうちは浸水する状況になったのということなわけです。  だから、この辺は本当にしっかり丁寧にやらないと、今まで水が出ることもなかったところが、いつ出るかわかりませんよ、153ミリになったら出るかわかりませんよというところになりますので、この辺を丁寧にやっていかないと誤解を生じる可能性もあるのかなと思うんですけれども、その辺について聞かせてください。 ◎土木計画課長 今回の改定に伴いまして、確かに、これまで色がついていないところが、そういった形で、自分の家のところは水害が起きる可能性があるんだということが見てわかるようになりますので、また、あれ、どうしてなのということが出てくると思いますので、その辺は丁寧に周知に努めてまいりたいというふうに思っております。 ◆渡辺富士雄 委員  さっきの面積の話ですけれども、しっかり全体を把握してください。現状、これぐらいの、ハザードマップで被害面積をたしか過去出したはずなんですけれども、それが、さっき6%と言いましたけれども、それは流域だけの話で、全体からすると倍とか3倍とか4倍とか、もっとふえているかもしれないと思うんです。その辺の被害面積だとかそういう数値をしっかり出していただければと、これは要望でお願いします。  先ほど大泉委員のほうから、自分のところがどれぐらいの状況かというのがすぐわかるようにということなんですけれども、以前余りいい答弁をもらえなかったんですが、要するにARアプリ、これは、今地震被害編がありますけれども、本来、どっちかというと、地震被害編よりも、ほかは水害編のほうが結構先に出たんじゃないかというふうに思うんですよ。要するに、自分のやりたいところをやると水の深さがすぐわかるという。  この辺、前回も提案しましたけれども、今、大泉委員からもそういうふうに、自分の住んでいるところの今いる状況が、リアリティーが出てくるような話もあるので、この辺の検討というのは、もう一回聞きますけれども、いかがですか。 ◎土木計画課長 ARアプリにつきましては、現在、地震のほうには掲載しているところでございます。水害につきましても、他区の、津波とか高潮の区のほうではARアプリで掲載してございます。そういったところを今見て検証をしているところでございますので、ちょっと考えていきたいなというふうには思っております。 ◆渡辺富士雄 委員  考えるじゃなくて、多分それほどお金がかかる、まあかかりますけれども、それほど大変な作業ではないはずだと思うんですね。別に津波じゃなくても、実際に河川の氾濫とかでやっているところは結構ありますから、新しいものをつくるとかというんじゃなくて、既存のアプリもいっぱいあるので、そういうのを活用しながら、ぜひ、もっとわかりやすい、さっき周知しやすいというのは、一番しやすいのがリアリティーの観点で、ARでやるのが一番周知しやすいかなと思いますので、その辺、ぜひ検討、研究をしていただければと思います。  もう1点、避難所ですね。避難所の考え方はいろいろあると思うんですけれども、2005年9月4日のときにあったのは、あのときもそうですけれども、河川が氾濫して橋が渡れない状況になる。避難所が橋の向こう側にあるというケースが出てくるんですね。  これは随時対応していくということなんですけれども、特に善福寺川沿いとか、川沿い、要するに、避難するところが川の向こうにあるという場合、この辺のところもしっかり考えてほしいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎防災課長 今回、避難所を設定したときに、川を渡れないような状況を想定しましたので、川の両側にできるだけ避難所を設置するような形での検討もした上で、このような形で示しているところでございます。 ◆渡辺富士雄 委員  ぜひよろしくお願いします。  車の話とかいろいろやると時間が長くなるので、それはやめておきます。  最後になりますけれども、地震被害シミュレーションもそうでしたけれども、これもある部分で、おどしとは言いませんけれども、警告ですよね。杉並区ができるところというのは、やはり限界があります。実際に行政としては河川と下水、そういうことになりますから、東京都とか国の管理になってくるんですけれども。  何が言いたいかというと、要するに、これを出す以上は、どう減災していくかという話をしっかり、やはり聞かれますし、我々も議員として、こんなに大変ですよと大変なことばかり言うんじゃないという話になって、じゃ、どうしてくれるんだという話になるんですね。実際153ミリが起きたときにこういうふうになるんだったら、じゃ、それを起こさないようにどう取り組んでくれるんだという話になってくると思うんですよね。この計画は計画としてですけれども、計画を出す以上は、やはりそういうこともしっかりと進めていかなきゃならないし、区としての姿勢というものをしっかり出していかなきゃならないというふうに思うんですけれども、こういうことについてはいかがでしょうか、最後に聞いておきます。 ◎危機管理室長 ただいま委員から御指摘、御質問いただいたとおりだと思っています。  今回、想定を変更することによりまして、想定区域の変更があります。また、新たに義務化をして、計画の策定、それから避難訓練の実施ということで、新たに区民の方にも御協力をいただくことになります。  ただいま、洪水ハザードマップの修正作業を鋭意進めているところでございますけれども、その際にも、区民の皆様に、まずもって御自身の地域の現状というか、想定される被害についてしっかりと伝わるような形での改定作業を今進めているところでございます。また、こういったときにはこういった避難という形もしっかりとお伝えできるように、改定を進めているところでございます。  また、区の覚悟ということでございますが、まずもっては、区民の方に現状といいますか想定されることをお伝えすることが第一と考えてございます。その中で、区としての体制もしっかりと構築してまいります。  その1つが避難所の確保でもございます。また、この中では、必ずしも避難所への避難だけを求めているものではなくて、垂直避難ということも可能ですということでの情報提供もしているところでございます。  御自身の周りについて、安全についてさらに考え、お考えを進めていただけるように、区としても全力で支援してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆渡辺富士雄 委員  ありがとうございます。室長から最後に答弁いただいたんですが、それと、ということなんですね。実際に、例えば善福寺川であれば、上流域につくって河川を広げていかなきゃならない。貯留池をつくっていかなきゃならない。阿佐谷であると、第二桃園川幹線も急いでいかなきゃならない。要するに、減災の部分の取り組みの話も必要ではないかという話を、ここについての対応は非常にすばらしいというか、そのとおりだというふうに思っていますが、その辺についての話を少し最後に聞かせてくださいということも含めて話したつもりだったんですけれども。 ◎土木担当部長 御指摘のとおり、区だけではできなくて、東京都と連携する中で、下水道局では、今、第二桃園川幹線設置に当たっては区の蚕糸の森公園の提供をし、あるいは到達立て坑の位置としては天沼弁天池公園を予定しているという中で、時間もかかる。一方でいえば、荻窪の松見橋のところでは、今、荻窪公園をお貸しして貯留管の整備をお願いはしています。  ただ、それでも十分と言えるわけではなくて、都では水害に対する対象雨量を神田川流域では50から75まで上げている中でいけば、それに向けて、当然、50ミリ対応も引き続き善福寺川、神田川護岸を広げて、あるいは掘ることによって、できるという状況をつくりながら、十分な整備が、環境が整っていない中でいくと、なかなか50ミリ対応も十分できていない。  そういう中でいけば、全て今着々と進んでいるものを、時間はかかるにしても、まず50ミリを目指しながら、75ミリに対応できるように、例えば下高井戸調節池の設置であるとか、善福寺川沿いにさらに、調節池用地がない中で、都と連携しながら、水害対策は、最低でも50ミリに対応できる状況を生み出すことをまず目標としながら、最終的には75ミリという都の計画に合うように、区としても協力していきたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  ハザードマップ浸水予想区域図についていろいろ話題が上がったので、僕も少しだけそちらから行かせていただきたいと思います。  現行のハザードマップ、いただいたやつを机の引き出しから引っ張ってきまして、比べて見ているんですけれども、以前いただいた杉並区の洪水ハザードマップ、これは平成30年4月のものですか、こちらのほうだと、この浸水区域の色が塗られた箇所というのは、大体、きっと50メートルメッシュみたいな形で四角く地域が区分けされているのかなと思うんですね。  今回、浸水予想区域図改定版ということで、新しいのを、神田川流域と城南地区河川流域と2枚出していただきましたけれども、こちらのほうはメッシュ状というよりも、本当に地域ごとに、もう少し細かいドット状で描かれているのかな、なので、より細かい浸水予想区域が、浸水予想区域図のほうでは細かく描かれているのかなと思うんです。  今回ハザードマップの更新に当たって、こちらの浸水予想区域図レベルの細かさで改定をするのか、それとも、今までどおり、50メートルメッシュだと思うんですけれども、メッシュ状で色を塗り分けていくのか、どういった形になるのか、まず確認をさせてください。 ◎防災課長 改定前は50メートルメッシュでつくられておりましたけれども、改定後につきましては10メートルメッシュでつくられますので、その形で公表する予定でございます。 ◆富田たく 委員  では、地域によってより細かい状況が見えるというふうな形になってくるんだと思います。とてもいいことだと思います。  先ほども、浸水地域の方々についてどうやって周知をしていくのかというようなお話がありましたけれども、ポストイン、全戸配布ですか、やられるということなんですが、皆様の地域は実は浸水地域ですみたいな1枚頭紙をつけて一緒に配るとか、そういった啓発も必要なのかなと思うんですけれども、いかがですか。 ◎土木計画課長 今回、浸水想定区域内に全戸配布ということで考えております。その際には、ただポスティングだけではなくて、何かそういった工夫が必要かなというふうには考えております。 ◆富田たく 委員  ポストに入っていて、興味がある方は見て、ああ、自分の地区はどうだろうというふうになると思うんですけれども、日々の忙しい生活の中で届いたものに手が出ないという方々もいらっしゃるので、なるべく目を引くような、興味を持ってもらえるような形で広報をしていただければと思います。  もう一つ、洪水ハザードマップのほうですけれども、以前つくられたものは杉並区内の状況だけしか載っていないですよね。今回、浸水予想区域図というのは、各流域ごとで、区外の状況もあわせて見られるものになっております。  私、高円寺のほうに住んでおりまして、結構中野とかの区境になります。そうすると、区の境界線よりも向こう側は一体どうなのか。例えば移動するときとか避難をするときとかも、そういう状況は区境の方々にとっては結構知りたい情報だと思うんです。  そういう意味でも、斜線の浸水のあった箇所というのは自治体ごとにとっているので難しいかもしれませんけれども、浸水予想区域については、こうやって他区の状況も出ているので、ハザードマップ上にも載せていったほうがいいんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、今回はどのようにやられる予定でしょうか。 ◎土木計画課長 今回の掲載につきましては、区境であっても、確かに御指摘のようにそこの境の先もあるわけですので、地図上の範囲の中で掲載できるようにしていきたいというふうに思っております。 ◆富田たく 委員  いいことだと思います。  ちなみに、浸水のあった箇所、この斜線の入っている地区ですね、そういったものは他区の部分は載せられるんでしょうか、載せられないんでしょうか。 ◎土木計画課長 浸水のあった箇所については、区内での把握ということですので、区内だけの掲載になります。 ◆富田たく 委員  今後の他区との連携の課題だと思うので、今後ハザードマップを数年後に改定していくときに、そういった情報も載せられたらいいなというふうに思うので、検討していただきたいと思いますし、また、ハザードマップ上には、浸水のあった箇所については杉並区内だけ表示していますという、そういった文言がきちんとあったほうが見る側としてはありがたいと思うので、その辺の工夫をしていただきたいと思います。  避難確保計画と避難訓練のことについてなんですけれども、浸水地域について、災害時要配慮者が利用する施設と地下街等について、避難確保計画の作成と訓練が義務づけられたというふうにこれは受け取っていいのかなと思うんですけれども、その辺について、もう一度改めて御説明いただけますでしょうか。 ◎防災課長 こちらは、法律が改正になりまして、これまで努力義務でございました。それが、することという形で、義務づけをされたところでございます。 ◆富田たく 委員  今回その義務化については、何か罰則規定とかそういうものはあるんでしょうか。 ◎防災課長 特に罰則という形ではございませんが、区のほうでも、きちんと計画が立てられていないとか訓練をしていないところについては把握をして、そちらについて、するようにという形でお話をし、また、そういう経過をたどった後、実施できていないところについては公表することもできるような形になっております。 ◆富田たく 委員  どこがつくられていないのか公表するというところまでできるということですね。  ちなみに、東京都のホームページを確認したところ、平成29年5月に要配慮者施設の管理者向けの説明会が開催されて、避難確保計画についての説明が行われていたようです。  今回の資料2の5ページ目では対象施設数が種別ごとに記載されておりますが、これらの施設で、説明会に参加して、既にそういう避難確保計画の作成に着手している、もしくは作成できたというようなことは把握されているでしょうか。 ◎防災課長 個々の詳細については全てを把握しておりませんけれども、要配慮者施設のほうからこちらに問い合わせが来たりとかいうようなこともございますので、そういう動きがあるということで、進められているということについては認識しておるところでございます。 ◆富田たく 委員  ちなみに、いつごろまでにつくってくださいとか、そういった期限というのはあるんでしたか。 ◎防災課長 明確にいつまでということではございませんが、年度単位とかでこちらのほうでも確認していきたいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  そうすると、できている、できていないの公表は、年度ごとにしていくというような感じでいいんでしょうか。 ◎防災課長 公表については、どのタイミングでどうというところまではまだ詳細には決まっておりませんので、状況を見ながら検討したいと思っております。 ◆富田たく 委員  こういった計画をつくるのはきっとすごく大変なことだと思いますので、そういった施設や事業所任せにならないように区のほうでもサポートをしていただきたいのと、そうはいっても、ある程度期限を決めて、いついつごろまでにつくっていただきたいというようなお話もしっかりと進めていっていただきたいと思います。  ちなみに、この施設について、資料2のほうでは「別冊・追補資料45のとおり」と書いてありますけれども、今回それは、こちらの資料の中には載っていないですよね。 ◎防災課長 具体的な施設名を公表する、そういうことでございますか。そのとおりでございます。今のところは施設名というのは載っていないですが、今回、公表するに当たっては、地域防災計画の中に施設名を入れて公表するという形でございます。 ◆富田たく 委員  了解しました。改定された防災計画にはきちんと施設名称が載ってくるということですね。  あともう一つ、この施設の中で、小学校などが何件か入っていると思うんですけれども、それと同時に、今回の資料4の裏面ですか、避難所の見直しということで、さまざまな小中学校が新たな避難所として指定されておりますけれども、その一番下の、22番の下の※のところで、「他の区立施設・小中学校」という形で、「震災時の救援所及び第二次救援所の活用」、「さらに多数の避難者発生が想定される場合」、「その他必要と認めた場合」に開設をしていくというふうになっております。  ここでちょっと気になったのは、震災時の救援所というのは小中学校が指定されているんですけれども、浸水区域に入っている教育施設が23施設ありまして、その中で小中学校というふうに指定されておりますので、さらに多数の避難者の発生が予想された場合に新たに開設をしていく他の小中学校の中に、この要配慮者施設に選定された小中学校は入らないですよねということを確認したいんですけれども。 ◎防災課長 入らないというのは、新しい避難所のところに、浸水になるような避難所があるか、そういうことでございましょうか。 ◆富田たく 委員  説明がうまくなくて申しわけありません。この※の他の「区立施設・小中学校」という範囲の中に、今浸水が予想される小中学校は入っていないですよねという確認をしたいんです。  というのは、153ミリ以上の激しい雨になって、さらに避難者が発生すると予想されるとなったときに、近場の小中学校をどんどん避難所として開設をしたんだけれども、実はその避難所が浸水想定区域だったというような状況になったら目も当てられないので、そういった区分けはきちんとされるんですよねという意味合いなんですけれども。 ◎防災課長 新たなところ、※のところについては、浸水想定区域に入っていないものをできるだけ設定していく予定でございます。 ◆富田たく 委員  あと、避難勧告等の発令基準の変更についてなんですけれども、今回、雨量ではなくて指数になったというふうに説明がありました。例えば、土砂災害については土砂災害警戒判定メッシュの色で判断するというような形で書かれているんですけれども、これは僕も気象庁のホームページとかいろいろ探したら、気象庁のホームページの土砂災害警戒判定メッシュ情報ページというので、災害が発生しそうだったらメッシュ情報がきっと地図に落とされるんだろうなというのがあるんですけれども、避難勧告とかそういうのを発令するときというのは、区の職員がこういった情報を見ながら発令するんですか。それとも、別の、東京都とかが発令をするようになるんですか。その辺を教えてください。 ◎防災課長 最終的には区のほうで判断をさせていただきながら、勧告をする予定でございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、気象庁のホームページを見ながら、その都度確認をしながら判断をするというふうになるんでしょうか。 ◎防災課長 東京都のほうから、こういう避難勧告をするというような連絡をとりながら、都のほうから連絡が来るというような形で対応する予定でございます。 ◎危機管理室長 災害情報については、さまざま気象情報等が発表され、東京都からも情報をいただきます。防災課長も答弁いたしましたが、最終的な判断は杉並区において行うということでございます。 ◆富田たく 委員  了解いたしました。  結構大規模な風水害編の地域防災計画の変更になると思いますので、この内容をしっかりと区民に伝えられるような形で広報などもしていただきたいと思いますし、変更があると、災害が発生したときの皆様の動き方も変わってくると思いますので、そういったところもしっかり対応していただきたいと思います。  ちなみに、今回の改定で、震災編のほうについては大きな改定とかはないという認識でよろしいんでしょうか。最後にそこだけ確認して、終わりたいと思います。 ◎防災課長 震災編については、今、今後の改定に向けて作業、検討しているところでございまして、平成32年に改定する方向で検討しているところでございますので、現状ではまだ改定をしないというような状況でございます。 ◆増田裕一 委員  誰も聞かなかったので、まず、「3.11を忘れない」等の取り組みについてお尋ねしたいと思います。  3番目のシェイクアウト訓練の実施ということで、ことしは3月11日に行うということだったんですけれども、いつも何か予算特別委員会中にシェイクアウト訓練をやったような記憶があったんですけれども、これはどういった趣旨で、「3.11」のほうに戻したのか、それとも、どういった意図があったのかということを確認させてください。 ◎危機管理対策課長 シェイクアウト訓練そのものは杉並区では毎年3月11日以降ずっとやってきたんですけれども、たまたま昨年、一昨年が休日だったということで、学校とか事業所が参加できないということで、日にちを3月9日とか10日に変えていただいたために、2年間は、予算特別委員会を数分中断させていただいて御協力を願ったということでございます。 ◆増田裕一 委員  要するに、行事のほうが休日にやっていたからということなわけですね。わかりました。  いろいろな団体だとか事業所だとかに、年々ふえているようですので、ぜひ参加を促していただきたいと思うんです。28年度から29年度にかけて5,000人ほどふえているんですけれども、これはどういったような取り組みをされたのでしょうか。 ◎防災課長 こちらについては、町会とかのほうにもこちらからお願いをしたりというような中で、幅広く周知を図ったところで、このような結果が出たんだと考えております。
    ◆増田裕一 委員  では、30年度も頑張っていただければというふうに思います。  先ほど来、洪水ハザードマップの話が出てきておるんですけれども、東京都が行いました浸水予想区域図、最終的にはこれは神田川流域と城南地区を組み合わせて洪水ハザードマップにするという認識でよろしいでしょうか。 ◎土木計画課長 今委員御指摘のとおり、神田川流域と城南地区あわせた形でハザードマップを掲載いたします。 ◆増田裕一 委員  その際に、組み合わせてつくるわけですけれども、区としてのマップをつくるに当たっての特色というか、この点について書き込んでいるとかいう点があれば、お示しいただきたいと思います。 ◎土木計画課長 今回の改定につきましては、あらかじめ水害に備えていただくということを目的に、情報をわかりやすく表現するということで、水害に対する準備段階から、工事、避難に至る過程において、そういったそれぞれの行動がわかるようにしたものを掲載したいというふうに思ってございます。 ◆増田裕一 委員  先ほど他の委員からもお話がありましたけれども、こういったような地図をつくることによってどういった対策を行っていくのか。  区民の側としては、避難をしたりということもあるし、また土のうを積んだりして、毎回のようにゲリラ豪雨が起こって、毎回のように集中豪雨があって、それでいろいろ情報が蓄積されていると思うんですね。ここら辺を改善すれば、土のうを積んだり下水の流れを改善すれば少しましになるとか、多分そういった情報が蓄積されていると思うんですけれども、区民としてこの部分は取り組んだほうがいいとか、初期対応というんでしょうか、地震のときに火災が起きる、そういったときの初期消火みたいな、初期水防みたいなことというのは、何か区民が取り組めることはないんでしょうか。 ◎土木計画課長 水害の自助という部分では、事前に自分の浸水があるかどうかというのをまず知っていただくということと、あと、そういった場合には土のうとか防水板等、助成制度などもありますので、そういったことを活用していただくとか、やはりまず知っていただくということが大事かなというふうに考えてございます。 ◆増田裕一 委員  善福寺川沿いでも、事前に土のうを積んでいるようなところが西荻のほうとかにあったりして、ああ、なるほどなというふうに思うわけなんですね。  基本的には、川幅を広げたり、深くしたり、また下水管を増強したりだとか、非常に歯がゆいんですけれども、東京都メーンで取り組んでいるところなので、区としてやる上において、透水性の舗装をやったりだとか、雨水流出抑制をやったりだとか、そういったところがメーンだと思うんですが、区民の方とかでできること、自分のところが被害を受けるので、改めて、情報として蓄積されているわけであるから、土のう程度で防げるものというのは少ないと思うんですが、そういった面でいろいろと、事前にこういった対策を行っていると幾らかましになるよということは、じゃ、逃げましょう、逃げて戻ってきたらまた床上浸水、床下浸水していましたというようでは、何か今までの蓄積された情報というものの進歩がないかなというふうに思います。  その点、区としては東京都がやることの待ちの姿勢ですので、そういった意味で、区として、区民の方とかに初動の部分でお願いをしていくことがあろうかと思うんですけれども、その点、もう一回だけ、区民としてできる水防ということについて、蓄積された情報に基づいた対策というものについて、有効な手立てについて考えていらっしゃるかどうか。 ◎土木計画課長 ハード的な部分は行政側ということで、あと区民ができることということになりますと、基本的には、道路排水溝を塞がないとか、集中豪雨といいますか大雨が降っているときにはなるべく水を流さないように、下水の負担を軽くするとか、そういった部分が皆さんで取り組んでいただくことになろうかというふうに考えてございます。 ◆増田裕一 委員  東京都がやっている事業を待っているだけではいつまでたっても、何十年とかかることですので、区民ができる初動というか、ちりも積もればですけれども、そういった取り組みについてもぜひ御案内をしていただきたいというふうに思っております。  今回、避難所の見直しをしていただいて、大分ふえたんですけれども、これについては、例えば、浸水予想区域があります。昨年の10月に地震被害シミュレーション避難者予測編が出たかと思うんですけれども、そういったバックデータに基づいて避難所を設定されているのかどうか。  さらに、資料4を見ますと、5のところに、さらに多数の避難者発生が想定される場合はほかの小中学校を使うということですので、どちらかというとざくっとしたような予測なのかなというふうに思うんですけれども、そこら辺のバックデータ的な部分では、今回の避難所の見直しに当たりどこまで織り込んでいるのか、教えてください。 ◎防災課長 避難者につきましては、浸水想定区域内の避難者は大体5万人ぐらいかなと。ただ、実際に避難所のほうに避難する方につきましては、これまでの水害の避難者率40%ぐらいというようなところも受けまして、約2万2,000人ほどの避難者がいるのかなというふうに想定しまして、それに基づいて避難所の開設数を定めて、この22カ所ですと最大でも3万人ほどの避難ができるような箇所でございますので、全域が浸水になっても対応ができるような状況で考えております。 ◆増田裕一 委員  全体の数字というのは、去年の地震被害シミュレーションでも全体で11万でしたか、総数でそれくらい器を用意するということなんですが、地域的な避難者数の偏りが、昨年の地震被害シミュレーションのときの結果では、地域的に偏在しているね、ここの地域ではこれだけ出るねという感じだったわけなんです。  もちろん、こちらの予測図を拝見すると、ここら辺の地域は多いよね、うちの地元ですと東田中学校なんか、本当にここは浸水しちゃってるよね、使えないよねという形になっちゃうわけですけれども、川の左岸、右岸あって、川を越えて逃げるわけにはいきませんから、それぞれ上って避難していくわけですけれども、そこら辺の地域的なものも含めた避難所の設定ということになっているのかどうか。昨年の地震被害シミュレーションを受けてというか、あれと比較検討する中で、そういった地域的なものがあるのかどうかということを確認させていただきたいと思います。 ◎防災課長 川を渡れないとかいうようなところはやはり検討する必要があるということで、川の両サイドに避難所を設けるとかいうようなことは検討したところでございます。あと、全区的に避難所が必要になるというところもございますので、ある程度全区的な配置というようなところも考えました。そういうところを総合的に考えながら、今回の配置、避難所の設置をしたところでございます。 ◆増田裕一 委員  そろそろ終わりにしたいと思いますけれども、洪水ハザードマップなんですけれども、多分配るときは全体のを配ると思うんですね。さっきホームページのほうを確認したんですけれども、前のバージョンのときは分割で見られるような、印刷できるような感じにしていただいていると思うんです。今ホームページではそういうふうになっているんですけれども、自分が住んでいる地域、マイ洪水ハザードマップというんでしょうか、アプリがあるというのは先ほど他の委員への答弁で把握をさせていただいたんですけれども、地域のおじいちゃん、おばあちゃんに、この地域はこういう危険性があるんですよと、拡大して見せるときに、ここの部分だけ印刷したいといったようなこととかには対応できるんでしょうか。今やっているような4分割でもいいんですけれども、そういったようなのは考えていらっしゃるかどうか、確認させてください。 ◎土木計画課長 今のホームページは確かにそういった形で分割されている状況です。今後、もっと使いやすく、必要なところをその部分だけ印刷できるような、そういったことも工夫してやっていきたいというふうに思っております。 ○金子けんたろう 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆大槻城一 委員  まず、私が昨年第4回定例会で、西日本豪雨、また10月の杉並での浸水被害等を踏まえて質問いたしまして、このようなハザードマップを早期に改定いただき、また、タイムラインについても質問いたしましたが、先ほど他の委員の質問に、31年度中にやっていきたいという御答弁をいただきまして、高く評価するところでございます。ありがとうございます。  その上で、最初、今後のスケジュールについて、6月に風水害編の配布となっています。配布ということで、それもすごく大事です。もう1点、今ITの時代ですから、ホームページ等で今回拡大した浸水被害等をパソコン等またタブレット等を使って確認をする方も多くいると思いますが、そこら辺の用意は間に合うのか、まず確認をいたします。 ◎防災課長 ホームページについてもあわせて公表していく予定でございます。 ◆大槻城一 委員  よろしくお願いします。ちょうど梅雨時期が始まりますので、タイムリーなことが大事だと思います。  前回、昨年の第4回定例会でも御指摘いたしましたが、いわゆる災害が非常に激甚化している。東大大学院教授の片田教授、防災の専門家ですが、今までの局所的から広域的、短時間から長時間になっているということで、これからは災害についてはより一層、公にということ以上に、我が事、もしくは我が地域事として捉えていくことが大変重要である、こういう御指摘があったのを私も強く感じたところであります。  先ほど、他の委員から、私も、タイムライン、そしてもっと言うと、それぞれ御家族状況が違いますので、マイタイムラインが最重要であるというふうにも言われています。東京都も、この点についてもタイムラインと同じように支援をしていきたい、こういうふうに言っておりますが、杉並区のマイタイムラインの状況について伺います。 ◎防災課長 やはりマイタイムラインの支援についても必要だと考えております。区のタイムラインとあわせて、その辺、どういう形でやっていけるかというようなところについては、検討させていただきたいというふうに考えております。 ◆大槻城一 委員  昨年の西日本豪雨での反省の1つに、ハザードマップはあった、しかし、ほぼ同じような状況で被害が発生した、お一人お一人がそれを使いこなすことができなかったというのが大きな反省だったと言われています。そう思いますと、それぞれ住んでいらっしゃるところ、また御家族状況は違いますから、御自分にとってのマイタイムライン、大変に重要です。  そうすると、発表と同時にそれをいかに使いこなしていくかという個人の防災力が今後はますます問われていきますが、この個人の防災力を区はどのようにレベルアップしていこうと考えているのか。  ハードの面、もちろんやっていただきたいです。ただ、先ほど部長からも御答弁があったように、時間が一定数かかることも承知をしております。そうしますと、災害は待ってくれませんので、個人の防災力をいかにアップするか、ここは大変に重要だと思いますが、所管の御答弁をいただきたいと思います。 ◎防災課長 区民の方に広く水害に対する備えをしていただくということは、非常に大事なことだと考えております。広報等ももちろんそうですけれども、さまざま地域のほうで水害についてのお話とかいうようなところについても、こちらのほうからも出向いてお話しするような機会がこれまでもございましたし、そういうところについては今後力を入れてやっていきたいというふうに考えております。 ◎土木計画課長 また、今回の水害のハザードマップにつきましては、マイタイムラインと同じような役割として、私の行動計画という形で、個々の家庭において記載できる項目、欄を設けまして、自分のところはどこに避難するんだとかをあらかじめ記載しておいていただくような、そういったことも考えております。工夫してやっていきたいというふうに考えております。 ◆大槻城一 委員  ありがとうございます。障害者のいらっしゃる御家庭、御高齢者のいらっしゃる、もしくは小さなお子様がいらっしゃる御家庭、さまざま、地震や水害が起きたときに、その瞬間、その前、自分たちはどう動くのかということを、ふだん御家庭でそれぞれお話し合いをしていただく場面を区としてより啓蒙していただきたいですし、今課長から御答弁があったように、そういう何か我が家のマイタイムラインをつくれるようなシートみたいなものを今後ぜひ開発していただければと思います。  ちょっと細かいところを聞きますが、このハザードマップ、前回と違うところで、まず1点、黄色とかグリーンとか水色とかブルーがありますが、今回につきましては、それに紫色のものもございます。例えば、これまでは0.2メートル以上0.5メートル未満が黄色でしたが、今回は0.1メートルになっています。まずそこの辺はどのように考えればいいですか。 ◎土木計画課長 今回の改正に伴いまして、0.2以下でも、シミュレーション結果によると歩行困難になるケースがあるということがありましたので、そういった部分から0.1メートル以上という改定になってございます。それに合わせて、ここも0.1以上という形で改定いたします。 ◆大槻城一 委員  同じく、これまでは2メートル以上から5メートル未満で濃いブルーの色で示されていました。今回それが3段階に分けられておりますけれども、そこら辺の状況をまず伺いたいのと、特に気になる3メートルから5メートル未満、もしくは5メートルから10メートル未満という地域は区内にあるのか、伺います。 ◎土木計画課長 今回のこの改定に伴いまして、先ほどメッシュの変更をしたということをお話ししましたけれども、その精度がやはり上がってございます。そういった部分で、浸水深もより細かく出せるようになったということで、細分化といいますか、細かくしたということでございます。  区内の宅地の中では、該当する5メーター以上の浸水の予想区域はございません。ただ、川の低いところの一部分がそういったところに該当しているところがあるということでございます。 ◆大槻城一 委員  それはどの地域でございますか。 ◎土木計画課長 公園内の、例えば和田堀調節池とか、ああいったところが特に低いということでございます。 ◆大槻城一 委員  前回のハザードマップには、昭和56年から平成29年までで浸水のあった箇所が斜線で示されていました。これは1つの目安になって、大変参考になりました。  今回については、その表示は今のところついていないんですが、過去の経験上のもと、あったところについては表示をする予定があるのかどうか伺います。 ◎土木計画課長 これまでどおり、浸水があったところの履歴という形で、毎年それは追記といいますか、更新しているところです。今後もやっていく予定でございます。 ◆大槻城一 委員  杉並区は、神田川流域の善福寺川や妙正寺川を含めてたくさん河川があり、すばらしい住宅地だと思います。その反面、やはりこういう弱点もありますので、区民の皆さんがより安心してお暮らしいただける、安心・安全な杉並区をつくるためにさらなる御努力をお願いしまして、私の質問を終わります。 ◆川野たかあき 委員  やりとりを伺っていましてどうしても気になった点があったので、1点だけなんですけれども、去年の秋、決特の際、私は第二桃園川幹線に関して質問いたしました。そのとき確認したこととして、第一、第二で時間50ミリ対応だと。それ以上ふやすことはできないのかということに関して、神田川のほう、都のほうの受け口が50であるためにそれ以上大きくすることができないんだという御答弁だったかと思っております。  先ほど、そのときには伺わなかった数字、都のほうの75という数字が出てまいったんですが、これはどういった数字なんでしょうか。その後に出てきた数字なんでしょうか。 ◎土木計画課長 神田川流域対策という中で、河川につきましては、これまで御答弁いたしました50ミリで改修を行ってございます。  あと調節池とか流域対策ということで、それを加えますと75ミリに対応ということで目指しているという計画になってございます。 ◆川野たかあき 委員  目指しているのは、誰が目指しているんですか。 ◎土木計画課長 東京都の神田川流域対策計画というのがございまして、その中で、河川については50ミリ改修、そして調節池につきましては15ミリ、あと流域対策については10ミリというふうに定めてございます。 ◆川野たかあき 委員  そうすると、川の受け口としては50で変わりはないので、それ以上大きくはつくれないということですね。  同様の質問は前回もしたんですが、一応もう一度改めて確認で質問いたしますと、東京都のほうが50から拡大する可能性は、相当先の話なのかもわかりませんが、あるわけですよね。そうすると、そこに備えて、今、第二桃園川幹線を区は整備をするわけですから、あらかじめもう少し大きくしておくということは難しいのかどうなのか、もう一度お願いします。 ◎土木計画課長 現在の第二桃園川幹線の工事につきましては、現在の整備水準であります50ミリ対応が、都市化に伴ってなかなか対応できていないところがありますので、それを補強する、補完する工事となってございます。ですので、50ミリに対応できるように今工事を進めているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  今は50を目指してやっているというのはわかっていますけれども、東京都が50より広げた場合にすぐに対応できるように、より大きく今のうちから用意しておくことはできないのかという質問なんですけれども。 ◎土木計画課長 現在の河川も含めた整備水準はまだ50ミリということですので、それ以上大きくは、整備のほうは取り組んではございません。 ◎土木担当部長 基本的に言うと、川については下流から広げてまいるんですよ。実は、杉並の場合は、神田川については、中野側がどうしても30ミリ以上に広げられない区間が今でも残っています。これから50ミリの護岸を改修するために事業をやっていくという状況で、その見通しも現在立っていない。  それができ上っていって、そこからまた神田川調節池までの間を、杉並側を50ミリの護岸に改修すれば、さらに容量的には結構上がってくるというふうに考えているんですけれども、そう言っているとなかなか杉並区の中で50ミリ対応ができないということで、調節池から上流の護岸については、今でも50ミリの断面はできています。ただ、50ミリを流すだけの河川断面はまだ掘り抜けてないんですよ。そういったことがあって、実際に50ミリを目指すと言いながら、杉並区内の川のほとんどが30ミリの雨が降ればあふれるという状況は今でもあります。  ただ、一方でいえば、50ミリに対応する調節池があったりするので、50ミリ降っても今でもあふれないという状況は維持できているんですけれども、要は、その50ミリを今目指しながら、下水も含めて整備を進めて、できるところは50ミリにしているんですが、川がどうしても50ミリにならないとなかなか、それがまだまだ時間が結構かかる。  そういったことがあって、環7の地下調節池ができた結果、環7の地下調節池から上流については、善福寺川沿いについては、今50ミリの断面はできています、護岸自体は。ただ、そこは50ミリまでは掘られていないので、確かに調節池があって50ミリには対応しているんですけれども、川自体が今でもまだ30ミリの部分が結構あるというのが杉並区内の実際の現状。そういったことがあって、善福寺川緑地にも調節池をつくって、上流から50ミリの断面を今つくっています。  ただ、50ミリの水を流す川にしてしまうと、中野側にどうしても負担が出てくるので、中野側が広がるというのが結構大きい。特に富士見町の部分について、過去ずっと水害が毎年毎年あった中でいけば、調節池ができて以降については非常に水害がなくなったという時期があって、平成17年9月4日の110ミリを超える雨で、杉並区内はこれだけ雨が降る。  確かに昨年の中杉というか阿佐谷の大雨も、過去は毎年のように阿佐谷については浸水被害があったので、皆さん記憶がある関係で、水害対応というのは結構、毎年御迷惑であったと思うんですけれども、そういう意識はあったのが、しばらくないと、もうないと思う人がどうしてもある。  水害対応の中でいくと、水害は毎年あるわけではないけれども、大雨が降ればあふれるということをいかに皆さんに知っていただくか、そういう意識を喚起し続けるかというのが区としては大事だと思っていますし、そのとき簡易的にできることはいろんなことを、確かに土のうも大変ですけれども、区としての支援はしていきたいと思います。 ◆川野たかあき 委員  わかったんですが、それだけに、逆にまた、そうしますと、今確認されたことは、神田川の受け側、中野なのかな、受け側のほうは逆に今50もいっていなくて、杉並のほうは50の断面があるけれども、受け側のほうが50よりも今ない状況だということですよね。ということは、さっき私が言ったとおり、じゃ、杉並の側は50じゃなくてもっと広げておくことだってできるんじゃないのという疑問はまだ残るんですけれども、それはどうお答えですか。 ◎土木担当部長 30ミリの護岸が完成したのはたしか昭和50年代だったと思うんですよね。そこから50を目指していって、今平成30年ですけれども、それ以降40年以上たっていても、まだ50が達成していない。  当然東京都もそれなりにやってはきていますけれども、要は、もっと広げられれば確かに水害のない町ができるというところはあるんですけれども、例えば神田川自体が、50の対応の部分というのが、もっと下流の話をしますと、昔、大雨が降ると、高田馬場が水があふれるとよく出ていた時代がありましたよね。あれも、東京都が対応した結果、今はそういうことはなくなった。  ただ、それ以上流す、当然ボトルネックはどこもあるんですよね。その中でいくと、見通しが、委員が言われるようにもっと広げれば確かに区の被害もなくなるんでしょうけれども、東京全体の中で考えたときに、今の段階でいけば50以上は、調節池で確かに対応をしていきますけれども、なかなか難しいというところでいくと、杉並の上流でやるのであれば、下流側でもっと対応ができていないと難しいというふうには考えているので、そうできれば確かに望ましいんでしょうけれども、下流域のほうが当然どうしても水があふれるので、もっと広くしないと難しいというところもある。  今、東京みたいにもう町ができている中でいくと、杉並だけでできるかというと、それが100年とか200年とかというスパンに多分なってくるのかなというふうに思っています。30ミリまでは結構早かったんですよ。40年代にやって50年代ですから、15年ぐらいでやっていますので。  説明が長くなって申しわけございません。 ◆新城せつこ 委員  どの委員からも出ませんでしたので。  今回の風水害については、いろいろやりとりで勉強させていただくことも多々ありましたので、今後やはり区民への周知が大変重要だというふうに思っています。答弁でも、出かけていきますというお話もされていたんですが、どういう機会を捉えて出張して、こういうハザードマップが出たときの説明会、地域大学も行われていますので、さまざまな機会を使うことが重要だと思うんですが、その点で、今後のスケジュールといいますか、取り組みについて、何らかの具体的なものがありましたら教えてください。 ◎防災課長 地域のほうに配布する前には、町会の連合会のほうにお話をしたりとか、地域の町会のほうにお話をしたりとか、そういうところも含めてやっていきたいというふうに考えております。それは実際に配布する前の段階できちんと説明をさせていただきたいと考えております。 ◆新城せつこ 委員  団体ではいろいろ取り組みをやられている方々も多くいらっしゃいますので、ぜひよろしくお願いいたします。  最後に、「3.11を忘れない」の取り組みについてなんですが、本当に毎年杉並区がこれにこだわって開催をし続けていることは、私も大変ありがたく思っていて、毎年参加をさせていただいているのですが、行くたびに、忘れてしまっていることを気づかされることやいろいろ学びになるということでは、大変重要な機会だと思うんですね。  ただ、残念なことに、去年はおととしより若干ふえたかなという状況も見えましたが、毎回参加者が本当に少なくて、講演をされる方や表彰される子供たちや、ちゃんと区民の人たちに周知をして参加を促すということが私は課題だというふうに思ってきたのですが、その点について、ことしは、去年、おととしと違ってこの点は力を入れました、こういうふうにまた新たに対策を講じましたということで、この3・11の取り組みをさらに拡大するという点ではどういうふうな計画をされているのか、取り組みをされているのか、教えていただきたいと思います。 ◎危機管理対策課長 今委員御指摘のところは大変重要だと思っております。  去年はたまたま日曜日ということもありまして、私どもは、家族向け、お子さんとお父さん、お母さんに来ていただきたいということで、南相馬市の中高生のバンドを呼んで参加していただいた。ことしは、平日になってしまうとちょっとそういった層は難しいかなと思いまして、逆に年配の方により来ていただきたいということで、林家たい平さんであれば、結構年配の方は日曜日のテレビとかでごらんになっているので来ていただけるかなというところで、今回工夫してみました。 ◆新城せつこ 委員  3・11の直後、私の知っている地域の防災をよくやっている方々とか町会の方々もお顔をたくさん見た記憶もあるんですが、この間は全く、私の地元の方々はなかなかお見えにならないということもあって、高齢者を対象にして促しているということもあるんですが、先ほど青木課長がおっしゃっていた、この間の3・11以降から本当に水害も災害も非常に大きくなっているという点で、大変重要な企画だというふうに私は受けとめているんですね。  その点では、さまざまな先ほどのグループ、団体も含めて、お仕事をされている方は仕方がないのですが、そういうところにも出かけていって、ぜひ御参加くださいということをやっていただきたいと思うんですが、その点では、まだ少し時間もありますので、いかがでしょうか、やっていただけないでしょうか。 ◎危機管理対策課長 今回もまた町会を通した回覧を通して、もう2週間を切ってしまったところで、なかなかこれからいろいろな町会の会議とかに出向くのは難しいかなと思いますけれども、今後の、来年以降の課題として考えさせていただきたいと思います。 ◆新城せつこ 委員  毎年、毎回いろいろ委員会でも機会を捉えてお願いをしたり、促してということでお願いをしているんですが、ぜひ、あと2週間と言わず、来年とは言わず、しっかりと、やるからにはぜひ成功ということで実施をしていただきたいと思います。これは意見で結構です。  以上です。 ○金子けんたろう 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  以上で本日の災害対策特別委員会を閉会いたします。                           (午前11時29分 閉会)...