杉並区議会 > 2018-02-23 >
平成30年 2月23日総務財政委員会−02月23日-01号

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  1. 杉並区議会 2018-02-23
    平成30年 2月23日総務財政委員会−02月23日-01号


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    平成30年 2月23日総務財政委員会−02月23日-01号平成30年 2月23日総務財政委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 議案審査  (1) 議案第19号 杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締 結について     ……………………………………………………………………………………… 5 報告聴取  (2) 平成30年3月から適用する公共工事設計労務単価の取扱いについて ……… 5 議案審査  (2) 議案第22号 放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)について     ………………………………………………………………………………………25  (3) 議案第23号 平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号) ………………30  (4) 議案第25号 平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号) ………………31 報告聴取  (1) 平成30年度都区財政調整協議の結果について …………………………………31  (3) 杉並区長選挙・杉並区議会議員補欠選挙の日程について ……………………60 閉会中の陳情審査及び所管事項調査について …………………………………………61
                    総務財政委員会記録  日   時 平成30年2月23日(金) 午前9時58分 〜 午後2時08分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  はなし  俊 郎     副委員長  渡 辺  富士雄        委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  小 林  ゆ み        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  安 斉  あきら        委  員  川原口  宏 之     委  員  富 田  た く        委  員  けしば  誠 一     委  員  井 口  かづ子  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   政策経営部長  白 垣   学        施設再編・整備担当部長事業調整   企画課長    伊 藤 宗 敏        担当部長政策経営部参事        (特命事項担当)                大 塚 敏 之        行政管理担当課長          施設再編・整備担当課長                高 林 典 生           福 原 善 之        事業調整担当課長浅 井 文 彦   財政課長事務取扱政策経営部参事                                  齊 藤 俊 朗        営繕課長    岡 部 義 雄   施設整備担当課長伊 藤 克 郎        総務部長    関 谷   隆   情報・法務担当部長                                  牧 島 精 一        総務課長    原 田 洋 一   総務部副参事(特命事項担当)                                  木 下   元        情報政策課長事務取扱総務部参事   情報システム担当課長                馬 場 誠 一           吉 川 英 一        政策法務担当課長中 辻   司   秘書課長    林 田 信 人        人事課長職員厚生担当課長      経理課長    白 井 教 之        人材育成担当課長                手 島 広 士        総務部副参事(用地調整担当)     広報課長    山 田 隆 史                阿 部 光 伸        区政相談課長  河 俣 義 行   危機管理室長危機管理対策課長                          事務取扱                                  寺 嶋   実        地域安全担当課長佐々木 泰 志   防災課長事務取扱危機管理室参事                                  青 木 則 昭        会計管理室長  南 雲 芳 幸   会計課長    小 松 由美子        選挙管理委員会事務局長事務取扱   監査委員事務局長和久井 義 久        選挙管理委員会事務局参事                井 山 利 秋        監査委員事務局次長         文化・交流課長 幸 内 正 治                後 藤 行 雄        スポーツ振興課長阿出川   潔   保健福祉部管理課長                                  松 沢   智        国保年金課長  土 田 昌 志   障害者施策課長 出 保 裕 次        高齢者施設整備担当課長       介護保険課長  寺 井 茂 樹                森 山 光 雄        保育課長    武 井 浩 司   保育施設担当課長森   令 子        保育施設支援担当課長        保健予防課長  飯 嶋 智 広                毛 利 比登志        住宅課長    安 藤 武 彦   耐震・不燃化担当課長                                  相 馬   吏        土木計画課長  友 金 幸 浩   みどり公園課長 土肥野 幸 利        環境課長    喜多川 和 美   杉並清掃事務所長江 川 雅 志        杉並清掃事務所方南支所担当課長   庶務課長    都 筑 公 嗣                土 田 麻紀子        学務課長    正 田 智枝子   特別支援教育課長阿 部 吉 成        就学前教育担当課長                佐 藤 正 明  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 橋 知 久 会議に付した事件  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第19号 杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (2) 議案第22号 放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)について      ……………………………………………………………………………原案可決   (3) 議案第23号 平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)………原案可決   (4) 議案第25号 平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号)………原案可決  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 平成30年度都区財政調整協議の結果について   (2) 平成30年3月から適用する公共工事設計労務単価の取扱いについて   (3) 杉並区長選挙・杉並区議会議員補欠選挙の日程について  閉会中の陳情審査及び所管事項調査について…………………継続審査及び継続調査                             (午前 9時58分 開会) ○はなし俊郎 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○はなし俊郎 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、富田たく委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《議案審査》   (1) 議案第19号 杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結について ○はなし俊郎 委員長  これより議案審査に移ります。  それでは、議案第19号杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結についてを上程いたします。
     本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 議案審査の関連資料として入札見積経過調書、それに加えまして、契約議案関連契約一覧を事前に御配付しておりますので、審査の御参考としていただきたくお願いします。  また、議案との関連がございますので、報告事項として予定しております(2)、平成30年3月から適用する公共工事設計労務単価の取扱いについてを先に御説明させていただきます。  《報告聴取》   (2) 平成30年3月から適用する公共工事設計労務単価の取扱いについて ◎経理課長 それでは、私のほうから、平成30年3月から適用する公共工事設計労務単価の取り扱いについて御報告させていただきます。  本年2月16日付で国が公表した新労務単価につきましては、平成29年3月適用の旧労務単価と比べまして、国においては約2.8%、東京都におきましては約2.4%の上昇となりました。国では、適正な価格での契約、それと技能労働者への適切な賃金水準の確保を図るよう、都道府県及び建設業団体に対し要請をしてございます。  こうしたことを踏まえまして、区では、速やかにこの新労務単価を反映することとし、以下の措置といたしまして、1つ目に新労務単価の適用による予定価格の設定、2つ目に新労務単価の適用に係る特例措置の実施、それと3つ目としてインフレスライド条項の適切な運用、こうした措置を講じることといたしまして、区公式ホームページ等により公表し、事業者に対する周知と協力要請を行いましたので、御報告させていただきます。  私からは以上でございます。 ○はなし俊郎 委員長  それでは、これより質疑に入ります。  質疑のある方の挙手を願います。──それでは、最初の質疑は、答弁を入れてお一人10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 ◆大泉やすまさ 委員  まず私からは、ただいま報告がありました平成30年3月から適用する公共工事設計労務単価について、何点か伺ってまいります。  まず、この労務単価について、ここ数年、毎年のように改定されていると思いますけれども、この間の改定経過と、トータルでどのくらいの改定、上げ幅になっているのかというものをお示しください。 ◎経理課長 公共工事設計労務単価につきましては、平成25年4月に大幅な引き上げ措置が実施されました。それで、今回で都合6回目の改定となります。  この間の引き上げ幅ということでございますが、全国平均で申し上げますと約43%、東京都の平均で申し上げますと、約39%の引き上げとなってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  かなり右肩上がりに上がっているというような印象ですけれども、このたび、区がこの新労務単価を速やかに適用することとした意図と目的についてお尋ねします。 ◎経理課長 区といたしましては、速やかに新労務単価を適用させることによりまして、まず適正な契約金額にする。そのことによりまして、現場労働者への適切な賃金水準の確保、それと公共工事の適正な履行を確保するといったことが目的となってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  適切な賃金水準というのは非常に理解できるところでございます。  それで、新労務単価の取り扱いと今回の契約議案との関係についてはどのようになるのかを伺います。 ◎経理課長 まず、今回御審議いただきます契約案件につきましては、旧労務単価で積算をして発注をしてございます。それを踏まえての入札結果となってございます。また一方、契約締結日は御議決をいただいた後を予定してございますので、3月中旬となります。そうしますと、新労務単価が適用される案件となります。  こうした入札手続によるタイムラグを解消しまして、新労務単価を適切に反映させるために、資料の(2)にあります特例措置の対象となりまして、そうした措置を講じたものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  特例措置の適用という形で、そういうような形でしっかりと適切な金額に変更するということですね。了解しました。  それでは、入札と契約手続について伺っていきます。  まず、本議案については建築工事となりますけれども、主な入札参加資格の条件についてお示し願います。 ◎経理課長 まず、今回の工事につきましては、予定価格が5億円を超える建築工事になりますので、構成員2者による建設共同企業体、いわゆるJVの発注となってございます。  その主な参加資格条件ですけれども、まずJVの構成員には、区内に本店を有する業者を必ず1者以上入れるということを条件とした上で、区内業者につきましては、1位の業者は、東京電子自治体共同格付のA級を有すること、2位につきましては、共同格付のC級以上を有すること、それ以外に官公庁実績などの条件をつけてございます。  また、区外業者につきましては、1位の業者は、共同格付の建築工事A級21番から100番までを有すること、それと2位につきましては、共同格付のA級21番以下、またB級を有することのほか、官公庁実績やISOの認証取得といったような条件をつけてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  詳細にありがとうございます。  それでは、今回の契約の相手方の格付というのはどのようになっているのか、お尋ねします。 ◎経理課長 今回の契約相手でございますが、2者ともA級でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  しっかりした業者というふうに理解をいたします。  次に、議案審査資料として入札見積経過調書が配付されておりますけれども、今回の入札結果の概要について御説明をお願いします。 ◎経理課長 今回の入札につきましては、資料に記載はございませんけれども、昨年の12月11日に公告をいたしました。その結果ですが、資料の中段に記載のとおり、申し込みのありました3者による入札を行ってございます。1月24日に開札を行いまして、1回目の入札で予定価格内で入札をしました渡辺・興信建設共同企業体を落札者として仮契約を締結してございます。 ◆大泉やすまさ 委員  それでは、今回の契約の相手方となります渡辺建設株式会社、また株式会社興信建設がどのような工事を請け負ったことがあるのか、主な工事実績をお示し願います。 ◎経理課長 まず、第1の渡辺建設株式会社の主な工事実績でございますけれども、下高井戸子供園改築工事、それと杉並和泉学園の建設工事のほか、過去に大宮前体育館の移転改築工事などの工事実績がございます。  次に、第2位の株式会社興信建設でございますけれども、天沼三丁目複合施設棟の建設工事、それ以外には久我山一丁目都営住宅の改築工事、また杉並和泉学園の建設工事などの実績がございます。 ◆大泉やすまさ 委員  区内工事でも十分な実績があるというふうなことですね。  それでは、配付されています「平成30年第1回区議会定例会契約議案関連契約一覧」、この資料に電気設備工事など契約金額等が掲載されていますけれども、これらの関連工事合わせた工事費の総額と、平米単価が幾らになるのか伺います。 ◎施設整備担当課長 関連する各設備工事合わせました工事費の総額ですけれども、12億400万円余でございます。平米単価にいたしまして約60万円でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  今、平米単価を伺ったのは、契約金額の妥当性を判断したいという意図ですけれども、類似事例との比較をしたいんですが、昨年竣工しました下高井戸子供園の改築、また、このたび開設する天沼三丁目複合施設棟の建設工事の平米単価をお知らせください。 ◎施設整備担当課長 下高井戸子供園の平米単価が約50万円、天沼三丁目複合施設のほうが約45万円でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしますと、先ほど伺いました約60万円と比べると、平米単価としては若干今回のほうが高いのかなというふうに感じますけれども、その主な理由はどのようなものになるのか伺います。 ◎施設整備担当課長 まず、下高井戸子供園のほうでございますが、こちらは地上2階建てで地下がございませんでした。天沼三丁目複合施設のほうは、地下があるんですけれども、延べ床面積に対する地下の割合が大体4分の1ぐらいなんですけれども、今回の建物は約半分が地下となっておりまして、この辺が平米単価を押し上げていると考えております。  このほか、天沼三丁目複合施設のほうは規模が非常に大きなこととか、あるいは主な用途が事務所であることから間仕切りが少ないとかいったことで違いがありまして、また、この間の単価上昇等の影響もありまして、こういった平米単価になっていると考えてございます。 ◆川原口宏之 委員  それでは、私からは重複しないところを聞いてまいりたいと思います。  成田西子供園の移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設の計画概要と経緯について確認します。 ◎就学前教育担当課長 成田西子供園の園舎は、築45年を迎えまして、老朽化による移転改築の必要性がございます。そうした中で、現園舎に近い成田西2丁目に用地を取得できたことから、平成26年に改定いたしました杉並区実行計画におきまして、当該用地へ移転改築することとなりました。  また、近年増加傾向にございます発達障害児等に対する教育的支援の充実を初め、区内の幼稚園や保育園等の就学前教育施設における幼児教育のさらなる質の向上を図るために、子供園の併設施設として仮称就学前教育支援センターの整備を計画したものでございます。 ◆川原口宏之 委員  待機児童対策だとか幼児教育の無償化といった議論が国を挙げて起こっており、幼児教育への関心が高まっている中で、この仮称就学前教育支援センターを整備する意義というものを改めて伺います。 ◎就学前教育担当課長 今、委員御指摘のとおり、仮称就学前教育支援センターでございますが、各自治体で幼児教育センターを整備すべきとする国の方向性と合致する取り組みでございます。それとともに、若手保育者の育成や発達障害児等への支援など、区内全ての就学前教育施設の期待と要請に応え、幼児教育の充実に関する支援を総合的、一体的に展開する拠点として整備することに大きな意義があるというふうに考えております。 ◆川原口宏之 委員  ぜひ意味のあるというか、有効な施設となるように願っているところでございます。  移転改築する成田西子供園を併設する形で仮称就学前教育支援センターを整備することで、どのような効果が得られるのか、センターの主な事業の概要とあわせて伺います。 ◎就学前教育担当課長 仮称就学前教育支援センターの主要事業の1つに、時代の変化に応じた教育課題研究を進め、区内全ての就学前教育施設に普及啓発するという、そういった立場がございます。そのために、併設する子供園、また隣接する市立保育園と連携したパイロット園的な取り組みが行える、そんな環境は大きいというふうに考えております。こういった取り組みなどを通して、子供園の教育も充実していくというふうに考えております。 ◆川原口宏之 委員  ぜひその効果を発揮していただければと思います。  仮称就学前教育支援センターを整備することについて、区内の就学前教育施設からはどのような期待が寄せられているのか、またその期待にどう応えていくのか伺います。 ◎就学前教育担当課長 本センターの整備に関しましては、昨年の夏に、就学前教育施設142所を対象にしたアンケート調査を行いました。その中で、研修の充実や、先ほどから申し上げております発達障害児等への教育的支援、また教育課題研究などの主要事業について、総じて肯定的な御意見をいただきました。今後の展開に高い期待を寄せられている、そんな現状でございます。  そういった期待にしっかりと応えるために、これからセンター開設後の事業についてしっかり進められるよう、今後、検討、準備に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆川原口宏之 委員  ぜひ詳細な検討をお願いしたいと思います。  私からの最後に、成田西子供園が移転後の跡地の活用予定を伺っておきます。 ◎保育施設担当課長 成田西子供園の移転後の活用予定でございますが、こちらは区が改修いたしまして、32年度中に私立の新しい認可保育所として活用する計画となっております。 ◆安斉あきら 委員  私からも、議案第19号について幾つか質問させていただきます。  昨年度、当該計画予定地の北東角に認可保育所が整備されました。この取り組みは、待機児童解消に向け必要な取り組みであったと思っております。  一方、今回の計画においては、建設用地が縮小となりました。この中で、仮称就学前教育支援センターと子供園を併設するに当たり、設計上何らかの工夫を講じたのか、また、そういった工夫を講じた具体例があればお示しください。 ◎就学前教育担当課長 本計画は、移転改築をいたします成田西子供園を本センターに併設するに当たり、地下にございますセンターの研修室と子供園のホール、またセンターの資料室と子供園の図書室、またセンターの会議室と子供園会議室といったように、可能な限り諸室を子供園とセンターとで共有するようにしてございます。そういったことで効率的、機能的な整備を図ることとしています。  また、子供園の環境を考慮いたしまして、子供園の保育室は1階、またセンターの主要諸室は2階に配置するように計画をいたしました。 ◆安斉あきら 委員  先ほど他の委員の方が、地下の利用というのでちょっと単価が上がったのも、そういうことなんだなというふうに改めて理解をいたしました。  それと、併設施設としての設計の工夫は今理解したんですけれども、次に、成田西子供園の設計について伺いますが、現在の園舎との違いや設計に際して工夫をした点があれば伺います。 ◎保育施設担当課長 まず、現園舎との大きな違いでございますが、新しい園舎には調理室を設けまして、給食の提供を可能としているところでございます。  また、工夫した点でございますが、テラスを広く設けまして、各歳児室から子供がスムーズに園庭に出られるような、そういった動線にいたしました。  また、短時間保育のお子さんを保護者が迎えに来たのを長時間保育の子が見るというのもなかなかと思っておりますので、そういったところで、長時間保育のお子さんが短時間保育の保護者のお迎えが見えづらいような場所に、長時間保育のお部屋を設置いたしました。  加えまして園庭でございますが、現園舎よりも小さくなります。そのために、併設のセンターと共有という形にはなるんですが、ホールを1.5倍の広さにいたしまして、ボルダリングを壁に設置いたしました。  また、地上園庭のほかに、屋上にも2カ所園庭を設けまして、子供たちが力いっぱい体を動かせるような、そんな工夫をいたしました。 ◆安斉あきら 委員  今の御説明で給食の提供ができるということで、そういった取り組みは非常にいいのかなというふうに思います。  それと、今の御説明の中で、地上と屋上2カ所と園庭が3つに分かれていますが、どのような使い方を想定しているんでしょうか、お聞かせください。 ◎保育施設担当課長 使用の方法でございますが、例えば歳児ごとに分かれてそれぞれ使うであるとか、それぞれ園庭の特徴に応じまして、例えばボール遊びは地上でして、かけっことかそういうのは屋上でするなど、そういった形で活動の内容によって分けるなど、さまざま運営の中で工夫しながら、子供たちの成長に役立つような形でさまざまな使い方を工夫していきたいというふうに考えてございます。 ◆安斉あきら 委員  敷地が狭くなっても、いろいろと工夫をしているというのがよくわかりました。  近隣からの御意見を聞きながら、この間、保育施設の整備というのはしていると思うんですけれども、設計作業などを進めてきた中で、近隣からどのような意見や要望が出されたのか、また、設計にどう反映を図ったのか伺っておきます。 ◎保育施設担当課長 要望や御意見ということでございますが、例えば、圧迫感を解消するために建物を低くしてほしいといった御要望がございました。こちらにつきましては、屋上の階段室を外階段にするなどの形で、1.5メートル建物を低くするとともに、建物全体の高さを10センチほど低くして対応いたしました。  また、今回屋上に園庭が設けられますので、そこからの子供の声に配慮してほしいという要望もいただいておりました。こちらにつきましては、防音用手すり壁を外壁から2メートルほど内側に設定するように変更いたしまして、また外壁のほうも、透過性の防音フェンスという形で工夫いたしまして、外壁の高さを低くして、また圧迫感を解消するといった形にいたしました。このほかにも、建物と隣地との境を広げたり、また窓の位置とかトイレの場所なんかも、近隣の方の御要望に応じまして設計を変更するなど、対応してまいりました。 ◆安斉あきら 委員  近隣とトラブルが起きないように施設の整備を図るということで、非常に御苦労があって御努力なさったということはうかがい知れましたので、大変お疲れさまでしたと、工事はこれからですけれども、申し添えておきます。  建設用地の西側に接する鎌倉街道があるんですが、この道路は道路幅が狭く、交通量も多い道路となります。工事車両の出入りや運営開始後の施設駐車場からの車両の出入りの際、安全対策はどのように行うのか伺っておきます。 ◎施設整備担当課長 まず、工事につきましては、工事用車両の主なもの、大きなものにつきましては、五日市街道からの出入りといたします。鎌倉街道側を使用する場合は、小型の工事車両を使用するとともに、ガードマンをつけまして交通の安全を確保いたします。  また、施設運営開始後につきましては、鎌倉街道の出入り口にカーブミラーとか出庫の警報装置、そういったものも設置するほか、鎌倉街道はカラー舗装等によりまして注意喚起をするということで、安全対策を行ってまいりたいと思います。 ◆安斉あきら 委員  工事に際して、安全第一、安全優先ということですね。あとは、運営開始後も利用者の方が交通安全等、事故に巻き込まれないようにお願いをしたいと思います。  最後に開設までのスケジュールを伺いまして、私からの質問を終わりにしたいと思います。 ◎保育施設担当課長 今後のスケジュールでございますが、今議会で御議決いただきましたら、本契約を締結する予定でございます。その後、近隣の皆様に工事説明会を開催しました後に工事に着手いたしまして、31年8月に竣工予定です。  その後、就学前教育支援センターの開設準備、また成田西子供園の移転などを含めまして、31年9月にそれぞれ開所、開園する予定でございます。 ◆けしば誠一 委員  先ほど、設計労務単価の上昇が、この過程で計4割ということが報告されましたが、これが賃金水準に反映されてきたのかどうか、区としてその辺の確認はどのようにしているのかお答え願います。 ◎経理課長 設計労務単価の改定に伴いまして、区では平成26年度から、請負業者に対しましてアンケート調査を実施してございます。それはアンケートですので細かな中身まではつかめてございませんけれども、労務単価の引き上げに伴いまして、労働者への賃金を引き上げたといった回答がおおむね8割程度寄せられています。  また、下請の契約金額についても同じように聞いておりまして、そこでも同様の結果が示されてございます。 ◆けしば誠一 委員  4割改定されながら、賃金への影響あるいは反映という点では、必ずしもそうなってはいないのではないかという現状もお聞きしています。もちろん業者に対する調査も必要なんですが、やはり現場の直接働いている方々の現状という点も、ぜひ区としても調査や目配りをしていただきたいと、これは要望しておきます。  次に、これまで就学前教育について、幼保の連携や幼小連携など、区はどのような取り組みをしてきたのか確認いたします。 ◎就学前教育担当課長 幼保連携、幼保小連携でございますけれども、教育委員会では、今年度は小学校15校を幼保小連携推進校と指定しまして、例えば幼児と小学生との交流活動であったり、教員と保育者との合同研修であったり、そういったことに取り組んでまいりました。  今後、来年度はそれを5校拡大いたしまして20校。仮称就学前教育支援センターが開設するに当たりまして、小学校全校を幼保小連携推進校といたしまして、このような取り組みを推進してまいりたいというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  今回のもう一つの課題である発達障害や特別支援を要する子供への就学前の支援や相談、これはどのように行ってきたんでしょう。 ◎特別支援教育課長 組織についてはまだ今後の検討ということになりますけれども、仮称就学前教育支援センターのほうで、ただいま行っている就学前の相談、こういった業務をそちらで運営することにしまして、就学前教育支援センターの運営と一体的に行ってまいりたいというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  そうしますと、これまで済美教育センターで行われてきた事業や機能、今回これが就学前教育支援センターに移されるわけですけれども、これまでの済美との関係とか、どこが今回移るのかとか、そのあたりをもう少しわかりやすく説明ください。 ◎特別支援教育課長 ただいま特別支援教育課が済美教育センターで行っている相談業務は、大きく分けて2つございまして、就学に関する就学支援相談と、その後のいわゆる一般的な教育相談、これは不登校なども含みますけれども、そういった2つの大きな相談業務がございますが、そのうちの就学にかかわる相談について、就学前教育支援センターのほうで行っていきたいというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  この間、済美教育センターで就学前教育の相談業務や、またさまざまな課題を持つ子供の相談、指導に当たってきた専門職が、非常勤で処遇が低いため他の自治体に移るなど定着せず、問題が指摘されてきました。今回の取り組みは人材の確保が前提であると思いますが、今後それはどのようにするのか、確認しておきます。
    ◎特別支援教育課長 雇用の形態というのは、基本的には現在嘱託で行っているところでございます。特に心理職が中心になってまいりますけれども、今後の常勤の採用であるとかそういったこともございますので、そういったこともあわせて今後の運営に取り組んでまいりたいと思います。 ◆けしば誠一 委員  心理専門職や教育の専門職が連携しながら指導して回るというようなことも今後考えられています。すぐれた人材がいることがこの事業の核心でありますので、その点はぜひ、区としてもそのための財政的な支えを含めて、この場で改めて要望しておきます。  隣の保育園が建設されていたときもそうなんですが、近隣住民から建築問題で厳しい要求が出て、区は大変御苦労されてきました。今回の建設計画にも厳しい要望が出されて、区は理解を得るための努力を重ねてきましたが、現状はどのような課題が残っているのか、今後どのように理解をいただくのか、その点確認しておきます。 ◎保育施設担当課長 これまでも住民の方とは、複数回の説明会などで大分意見交換をしたところでございます。今現在につきましては、区のほうに要望が届いているという状態ではございませんが、今後の工事説明会もございます。その中でも要望を聞きながら、できる要望は受けていきたいと考えております。  また、運営が始まった後につきましても、近隣の方に大切にされての子供園等の運営になりますので、またそちらも、近隣の方と意思疎通をしながら運営のほうも進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  私の住んでいる浜田山4丁目は、道を隔ててすぐ隣なんですが、隣に浜田山保育園があって、元気な子供の声が聞こえるということは、非常に地域を元気にさせる、そうした、むしろ私たちにとってはいいものだと思いますが、一方、うるさいという声も一部にあるのも事実です。  ただ、地域が協力し合って次世代を育むことが、少子高齢化社会をこれから私たちが改善していく大切な方策でありますので、ぜひこの点への理解を求め、よい地域環境を目指したいと思いますが、大変ですが、その点の区の努力も求めて、その点の姿勢も確認して終わります。 ◎保育施設担当課長 今、委員おっしゃるとおり、子供園は小さな子供たちが集う施設でございますので、やはり近隣の協力なくては、例えば行事とかもなかなかうまくいかないところがあります。重々承知してございますので、子供園の職員も含めまして、近隣の方とうまく意思疎通を図りながら運営を続けてまいりたいと思います。 ◆富田たく 委員  さまざま質問が出たので、重ならないようにと思うんですけれども、さっきの質疑の中で気になる点が何点かありましたので。  まず1つ目、成田西子供園の就学前教育支援センターのホール、研修室について、ボルダリングの壁をつけるというようなお話があったと思うんです。実は私事ではあるんですけれども、私、ボルダリングを十数年やっておりまして、最近は月に1度行けるかどうかという感じですが、外の岩にも何度も登りに行って、よくけがをして帰ってくるんですけれども、子供のボルダリングというのがすごく危険ではあるので、気になったもので、どういった施設を準備してどのように運用していくのか、確認させてください。 ◎保育施設担当課長 こちらのほうにつきましても、1番は、園庭も小さくなったので、少しでも子供たちが遊べる、また遊具のかわりになるといったところを考えまして、設置を考えたところでございます。  当然、安全第一といったところで運営を行っておりますので、子供たちがやったとしてもけががないような形で、常々いつも、保育、また運営については安全第一で、子供支援でやっておりますので、ボルダリングについても、そういった視点でしっかりとフォローしながら使っていきたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  自分がやっているスポーツなので、子供たちがやってもらうのはすごくうれしいなと思うんですけれども、結構けががあるのと、最近のジムでは、キッズコーナーもしくはキッズ向けのスクールみたいなのをボルダリングでやっているんですけれども、子供たちが一斉に壁を登ると、お互い重なり合って落ちちゃったりとか、そういう危険性があるので、こういったボルダリングをするときには、専門家の人たちの指導をしっかりと仰ぐような形のものが必要かなと思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ◎保育施設担当課長 専門家をつけてといったところまでは、今後の課題になるかなと思っておりますが、いつも、子供園とかですと、滑り台であるとか平均台とかも一人ずつきちんと順番でやるというのも子供たちに教えているところでございますので、一斉にわあっと行ってくるとか、そういったことは決してないような形で進めさせていただきます。 ◆富田たく 委員  では、設計労務単価のほうに話を変えます。  先ほども他の委員から、設計労務単価が上がっても現場の労働者のほうにしっかりとそれが反映されていないという声もある、そこをしっかりと調査してほしいという要望が上がりましたが、私も同意見です。我が会派も常々その件、区に要望してまいりました。  この間、田中区長と区内団体の方々の会合などに御一緒するときがありまして、田中区長のスピーチから、設計労務単価の件でそういった調査を皆様から要望されているからやっていきたいというようなお話を、私もこの耳にしたわけですけれども、実際に現場労働者の方々の賃金水準、設計労務単価がしっかりと反映しているかどうかといった調査を今後やっていくというふうに田中区長はおっしゃっていたんですけれども、実際やっていただけるんでしょうか、その点まず確認させていただきます。 ◎経理課長 本会議でも御答弁いたしましたけれども、区としましては、やはり全体的な底上げを図っていく必要があるという認識から、先ほど御答弁申し上げた、業者に対しての賃金水準や下請契約に適切に反映しているかどうかについてのアンケート調査をやっているところでございます。  また、労働者お一人お一人への賃金調査というのは、もともと設計労務単価を設定する場合に、国土交通省また農林水産省のほうで、国の直轄工事また補助事業を抽出いたしまして、賃金台帳、賃金水準について細かな調査をしてございますので、そうしたものがきちんと反映されているというふうに認識してございます。 ◆富田たく 委員  区内団体の方々が、実際の区の工事、公共工事の現場でアンケートをとると、必ずしもそういった実態にはなっていないといった声が上がっておりますし、区にも届いておりますよね。さらには、区長にもそういったお話があって、区長もそういった会合でやっていきたいというふうにお話をしていたと思うんですけれども、区長、実際にどうですかね。今後その点やっていくというお話をされていたと思うんですけれども、この場でもう一度確認させてください。区長、どうぞ。 ◎経理課長 私も年に1度、そうした労働団体の代表の方と会合を持ってございまして、そのようなデータは私もいただいているところです。ただ、聞き取りをなさっているその方の経験や資格、能力、そうしたところはなかなかアンケートでは見えないといったようなところから、一律に聞き取った状況だけでは、なかなか判断は難しいのかなというふうに感じてございます。 ◆富田たく 委員  判断が難しいと区が判断するんだったら、やはり区自身がしっかりと調査をすべきだと私は思います。こちらの資料にも、「国では、適正な価格での契約及び技能労働者への適切な賃金水準の確保を図るよう、各都道府県及び建設業団体に対し要請しています。」と。国がそうやって要請しているので、国からの要請もある、現場の団体からの要請もある、そういった要請を杉並区も受けて、ぜひしっかりと調査をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎経理課長 その要請につきましては、区からも要請をしてございます。賃金水準については、労務単価積算できちんと確保をされてございます。実際に労働者の方へどのような賃金を支払うか、それはやはり労使の関係になりますので、そこまで区が指導するとか、そういったような立場にはございませんので、そうした調査を実施する考えはございません。 ◆富田たく 委員  大変重要な答弁が出てきたと思います。私、区長がお話ししていた内容と、今のここの場での答弁とは矛盾するものだというふうに受けとめております。区長、本当にそういう矛盾が発生していいんでしょうか。いかがですか、区長。 ◎経理課長 その場で区長がどのような発言をされたか、私は承知してございませんけれども、もともと事業者に対するアンケート調査も、もとは区長がそうした労働団体の方とお話をした際に、区としてもしっかり把握していくということで始めたものでございまして、区としては、全体的にどうなっているのかといったところをきちんとつかむべきということで、アンケート調査については継続していく考え方でございます。 ◆富田たく 委員  今の状況では、これ以上言ってもやるという答弁は出てこないようなので、強く要望しておきますし、区長も各団体の方々の前でそういった発言をされていたのですから、その発言に責任を持って、しっかりと今後対応を検討していただきたいと思います。  議案第19号に戻ります。  今回、議案第19号の入札見積経過調書の資料をいただきました。落札率が98.7%と大変予定価格に近い値となっております。はっきり言うと、ほとんど変わらない状況というところなんですけれども、実際に予定価格というのは公表をして入札を行っているんでしょうか、それとも非公表で入札を行っているんでしょうか、その点確認させてください。 ◎経理課長 この案件につきましては事後公表になりますので、事前には公表してございません。 ◆富田たく 委員  事後公表というのは、入札の締め切りが終わって、その後、誰も入札ができない状況になってから公表するということでしょうか。 ◎経理課長 入札が終わってから、この経過調書にありますように公表をしているものでございますので、落札になるまでは外には公表してございません。 ◆富田たく 委員  そうすると、大変落札率が高くてすごいなあと思うんですけれども、この辺の落札率について、区はどのように判断されているでしょうか。 ◎施設整備担当課長 これまでも何度かお答えしているかと思うんですけれども、こういった公共施設の積算基準といったものは一般に公開されておりますし、また、入札に当たりましては、金額を抜いた内訳書を配布して、なるべく正確な積算ができるようにということでやっておりますので、かなりこちらで設定した金額に近いものが出てくるというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  ということは、業者さんの方々の見積もりの精度がすごく高いというふうに区は受けとめているということでしょうか。 ◎施設整備担当課長 そういうことでございます。 ◆小林ゆみ 委員  いっぱい出てしまったので二、三点ほどなんですが、就学前教育支援センターにおいて発達障害児の支援が充実するということで、今の時代に大変重要な事業だなと感じるんですが、先ほどもお話がありましたが、具体的にどのような形で支援していくのか。また、設計において障害児に配慮がなされた点があれば、教えていただきたいと思います。 ◎特別支援教育課長 先ほど申し上げた就学支援相談という部分で申し上げますと、就学前に、お子さんの発達が御心配な保護者の方が、どのようなところに就学するのがよいのか、そういったことを御相談いただきながら、その後の支援をどうしていくかということも一緒に考えながら相談業務を進めていくというような業務を行ってまいります。 ◎就学前教育担当課長 今の相談業務に加えまして、心理専門職と教育専門職がペアになって各園を訪問して、各園の実態に応じた発達障害児等への支援、また集団教育への支援ということも行っていきます。 ◆小林ゆみ 委員  設計においては、先ほど伺ったように、何か配慮をなされた点はあるんでしょうか。 ◎特別支援教育課長 この中に、2階のほうになりますけれども、相談室を5室設けているところと、それから特別相談室というのが2つございますが、そちらは就学相談をする段階でお子様の行動観察をする、そういったスペースを設けているところでございます。 ◆小林ゆみ 委員  わかりました。ぜひよろしくお願いしたいと思います。  あとは、ホールのお話が先ほどボルダリングのところで出たと思います。ボルダリング設備を設置するということは大変よいなと思ったんですが、この設置に至った経緯と、1.5倍の広さになるということで、ボルダリング以外にも何か新しくできることがあれば、お知らせいただきたいと思います。 ◎保育施設担当課長 ボルダリングの設置でございますが、狭い中でも遊具を1つでも多くつくりたいといったところから、こちらを選定したところでございます。  また、ホールの仕様につきましては、現園舎のホールも舞台のような形になっております。その辺は変わらないような仕様になってございます。 ○はなし俊郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆富田たく 委員  議案第19号についてです。先ほど契約の落札率について確認をさせていただきましたが、ちなみに、落札率で低入札価格調査の記述もこちらのほうに書いてありまして、今回は98%で、低入札では全然なかったのであれだったんですけれども、議事録を調べてみると、平成22年度で低入札価格調査が行われたのがその年度内で11件あったというような形で、以前は低入札がすごく多かったらしいんですけれども、最近の動向というのはいかがなものなのかなと。低入札で調査が行われるような案件が、今年度、昨年度あったのかどうなのか教えていただけますか。 ◎経理課長 近年の低入札価格調査の実施ですけれども、28年度が13件ございました。29年度、まだ途中ですけれども、12件実施してございます。 ◆富田たく 委員  ということは、低入札で落札したという件数も、22年度と余り変わりがない状況だということですね。了解いたしました。  では、ちょっと建物について改めて確認をさせていただきたいと思いますが、今回、別々の施設を1つの建物に併設するということになりまして、例えば子供園で毎日、平日日中、子供たちが生活する中に、就学前教育支援センターに来館した方が間違って入ってしまわないかとか、そういった可能性というのも大変気になるところなんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎保育施設担当課長 五日市街道側からの出入り口は同じような形にはなっておりますが、そこから建物の中に入る段階で入り口は違った形になりますので、そういったことはないように鍵等で対応しております。 ◆富田たく 委員  そうすると、例えば地下1階で網かけになっている部分がホール、研修室の横にあるんですけれども、そこの入り口のところが鍵がかかるという状況だということですか。 ◎保育施設担当課長 ホールの横の子供園の通用口のことかなと思いますが、こちらは職員等の通用口になりますので、しっかり鍵はかけて、外部の方がすぐ入ってこられないような仕様になってございます。 ◆富田たく 委員  北側の通用口ではなくて、東西に行くホールと廊下(1)のところがきっと出入り口で、子供園の子供たちはここを通って地下のホールに入っていくのかなというふうに見えるんですけれども、ここの部分が鍵がかかるというふうに認識してよろしいんでしょうか。それとも、1回子供たちが外に出て、就学前教育支援センターのほうの入り口から入っていってホールまで行くんでしょうか、その辺はどういう感じですか。 ◎保育施設担当課長 ホールを使用するときは、中の階段のほうで子供たちは移動しますが、子供たち単体の移動ではなくて、必ず教員がついていくといった形になってございます。 ◆富田たく 委員  なので、ホールと廊下との間には鍵がついているかどうか。というのは、ホールを使うのは子供たちだけじゃなくて、研修室として、就学前教育支援センターに来ている方も使う可能性があるわけですよね。そういった方が間違ってこっちの子供園側に入っていって、子供たちのスペースに入っていくということは、結構この構造だと考えられるんですけれども、そういったことはどのようにコントロールするのかを確認させてください。 ◎保育施設担当課長 こちらのホールでございますが、子供園のホールとして、それから研修室としてもセンターのほうが使う形になってございますが、まず時間帯が大きく異なるというふうに想定してございます。子供たちは主に午前中使いますので、研修等は主に午後という形になりますので、2つの施設の使用者、子供とセンターのほうの来場者等が一緒になってしまうというのは想定はしていないところでございます。 ◆富田たく 委員  一緒になってはいけないと思うんですけれども、もう一度言いますね。ホールを子供たちが使っていないときに、就学前教育支援センターに来ている方が研修をしていたとして、間違って子供園側のほうに入っていく、そういったことも考えられるんですけれども、そこは入らないようにしっかりと施錠なり何なりができるんでしょうかという確認でした。 ◎保育施設担当課長 それぞれ子供園とセンター、出入りできるようなところはしっかり鍵をつけておりますので、誰かが間違って自由に出入りといったことはないというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  あと、2階の平面図なんですけれども、2階から屋上庭園まで階段を使って移動というところで、この屋上庭園については、基本的に子供園の敷地というふうに考えてよろしいんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 屋上の園庭につきましては、子供園の専用の園庭というふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、屋外トイレというのも、子供用のトイレという形で考えていらっしゃるのかな、その辺も確認させてください。 ◎保育施設担当課長 これは園庭にある子供のトイレというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  あと、子供園は、送り迎えの自転車というのがやはり気になるところです。よく幼稚園、保育園は、朝、夕方、送り迎えの集中する時間帯に道路側に自転車が置いてあったりとか、また近くの公園を使わせてもらったりとかということで、自転車を駐車するスペースというのは、結構どこの施設も苦労されているなと思うんですけれども、今回そういった送り迎え用の自転車を置くスペース、また就学前教育支援センターに来館される方々の駐輪場というのは、どのように設定されているのでしょうか。 ◎保育施設担当課長 まず、子供園の送迎の自転車でございますが、五日市街道からの出入り口のところ、駐輪場8台という記載がございますが、この8台のほかにも駐輪できるスペースを設けてございます。三十二、三台とめられるような形になっておりますので、保護者の自転車が敷地外にとまる、そういったことはないようにしてございます。  また、就学前教育支援センターのところでございますが、地下に駐輪場を設けてございますので、そちらのほうを使用していただくように考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  1点だけお尋ねをさせていただきますけれども、子供園及び就学前教育支援センターの中に、ボルダリングとかそういうお話がさっき出ていたかと思いますけれども、国旗・国歌を子供たちに親しませるということに関して、何か工夫というのはなされていないんでしょうか。 ◎就学前教育担当課長 国旗につきましては、園庭にポールを立てまして、そちらのほうにきちんと掲揚できるようにしております。国歌につきましては、園の中できちんと儀式の中で歌えるようにということで教育要領にも示されておりますので、そういった指導が重ねられております。 ◆田中ゆうたろう 委員  国旗については、ポールで掲揚してくださるということで大変安心をいたしました。いいことだと思うんですけれども、国歌につきましても、保育園では今までずっとやってこなかったわけですよね。幼稚園だってそうです、やってこなかったわけですね。それが変わってきたわけです。  ただ、今までずっと、幼稚園とか保育園とかそういう就学前の施設で取り上げてこなかったものを、親しませるようにやるよということを保育所指針とか幼稚園の要領で幾ら文言を変えたところで、現場としては、今までずっと基本的には扱うことが少なかった。もちろん園によっては扱っていた園もあると思いますけれども、全体としてそういうものを取り上げるという風潮がなかったものを、これからはそういうのを子供たちに親しませていこうねということになってきたときに、あっ、なるほど、そういうふうに今みんなでもってやっていかなきゃいけないんだなということをもうちょっとわかりやすく示さないと、なかなか現場も動きづらいということがあると思うんですね。  小学校やなんかだったら、学校の体育館なんかに校歌が出ているじゃないですか。あれを見て、子供たちも地域の人たちも校歌に親しむという、非常に目に見えてわかりやすい。当日いきなり来た人たちが、校歌がわからなくても、あれを見れば校歌を歌えるというようなことがあると思うんですけれども、それと同じような効果があったらいいと思うので、私はホールなんかに君が代をちゃんと書いて掲示したら、先ほど来私がるる申し上げたような効果が期待されるんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎就学前教育担当課長 委員の今の御提案なんですけれども、幼児にとって文字に親しむことはありますけれども、文字が読めるところまでは要求してございません。国歌をホールに掲示するというよりは、実際に保育者と子供たちのかかわりの中で歌を指導して歌えるようになっていく、今、そういう現状がございますので、そういったことを子供園の中では行っていきたいというふうに考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  ちょっとこれはくどいようなんですけれども、親しませるということで、文字が読めるところまでは要求しないということはよくわかりますけれども、じゃ親しませるために区立の保育園ではどういう取り組みをなさっているかといったら、さりげなく園内の、例えば廊下であるとかそういうところに字を掲示して、親しませるというようなことをやっているわけですよね。だから、歌詞を掲げるということは、別に押しつけるだとか覚えるところまで強制するだとか、そういうようなことにつながるのではなくて、単純に親しませるという、今でも区立保育園があちこちでやっているようなことと何にも変わらない1つの流れだと私は思うんですね。  ソフトに任せると、つまり保育園や幼稚園の先生方の各人の方針にお任せをしちゃうと、それは個々人の得手不得手とか、はっきり言えば好き嫌いだとか、どうしたってそういうようなものが忍び込んでこざるを得ないんですよ。だから、そこはハード的に何らかの掲示をして、あっ、そうか、なるほどこれからはきちんと親しませなきゃいけないんだなというようなことを関係者に知っていただく、そういうよすがになるかと思いますので、私、ソフト任せというのは非常によくないと思いますよ。それでもって学校でもいろいろな問題が起きるわけですよ。  私がいつだか和田中の卒業式に行ったときに、国歌を歌うときにピアノの伴奏が始まらないんですよ。 ○はなし俊郎 委員長  田中委員、議案に対しての質問をしてもらえませんか。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案に対しての質問ですよ。 ○はなし俊郎 委員長  あなた、説明しているだけで質問してないよ。質問しなさい。 ◆田中ゆうたろう 委員  関係ありますよ、何言っているんですか。要するにさっきのボルダリングもそうだけれども、この建設内容について私は今質問しているわけですからね。ごちゃごちゃ言わないでください。  だから、そういうことで、この建築内容の中に、そういうちゃんと目に見えてわかる君が代の歌詞を掲示したらどうなんですかと。それは別に、文字に親しませるだとか国歌に親しませるだとかいうことの範疇を逸脱するものでは全然ないと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎就学前教育担当課長 子供園の卒園式、修了式、ぜひ参加していただければと思うんですが、本当に元気よく幼児が国歌を歌います。それは日ごろの保育者の積み重ねであり、指導のたまものだというふうに考えております。  御意見は伺っておきます。 ◆田中ゆうたろう 委員  ただ、今課長がおっしゃったことは、あくまでも区立子供園でしょう。でも、この就学前教育支援センターは全ての保育施設を、就学前の教育を管轄するわけですね、私立であろうが区立であろうが何であろうが。だから、区立子供園の卒業式をぜひ見にきてくださいというようなことを私に言うのでは、全然私としては安心する材料にならないということは申し上げておきます。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第19号杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、契約の相手方が適切な参加資格を有し、かつ十分な実績があること。また、契約金額についても工事内容に応じた妥当性のあるものであることを、質疑を通して確認いたしました。  加えて、新労務単価の速やかな適用についても、契約金額の適正化、現場労働者の適切な賃金水準の確保、また履行の確保という点で適切な対応であると理解し、本議案に賛成いたします。 ◆川原口宏之 委員  議案第19号について、賛成の立場から意見を申し上げます。  請負契約の内容については、特段問題ないものと考えます。その上で、仮称就学前教育支援センターにつきましては、国が平成28年度から実施している幼稚園や保育所等への巡回指導等を行う幼児教育アドバイザーを育成、配置するモデル事業を踏まえ、当区においても既に行っている巡回指導等の業務のさらなる充実、そして発達障害児等に対する教育的支援の充実も含め、区内全体の幼児教育の質の向上に大きく寄与する拠点としてその機能を最大限発揮できるよう、綿密に、そして積極的に取り組みを進めていただくよう要望し、賛成の意見といたします。 ◆安斉あきら 委員  議案第19号杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結について、区民フォーラムみらいを代表し、賛成の立場から意見を述べます。  本議案は、入札見積経過調書の資料から、適正な入札が行われていること、また質疑を通じて、建設用地の縮小はあったものの、設計上の工夫などにより充実した施設の建設となっていることが確認できました。  質疑でも触れましたが、建設用地の西側に接する鎌倉街道は道路幅が狭く、交通量も多い道路となっています。工事車両の出入りや運営開始後の施設駐車場からの車両の出入りについて十分な安全対策に留意することを要望し、本議案に賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブを代表し、議案第19号への意見を述べます。  成田西子供園の改築に当たり、就学前教育支援センターを併設する建築工事の請負契約です。  質疑を通して、契約の妥当性は確認できました。設計労務単価の上昇が賃金に反映できるよう、区のさらなる調査、そして指導を求めておきます。  区はこの間、就学前教育について幼保小連携に取り組み、実績を上げてきました。発達障害児への教育支援、特別支援教育にも心理専門職と教育の専門職が訪問指導などに当たることも確認できました。区立小学校と区内保育園に拡大する支援拠点として機能し、期待できます。  しかし、これらを担う人材の確保が前提であり、常勤専門職の配置など体制の確保に区の努力を求め、議案には賛成します。
    ◆富田たく 委員  議案第19号杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結について、に対して意見を申し述べます。  本議案は、成田西子供園の老朽化に伴う建てかえ工事で、必要な工事と認識しております。また、建てかえと同時に就学前教育支援センターとの併設が行われます。本来であれば、子供たちが過ごす施設と他の機能を持つ施設は別々に建てるべきだと考えますが、宅地化が進んだ杉並区では、土地の効率的な活用の必要性も一定理解ができますので、本議案については賛成といたします。  ただし、併設施設ということで、子供園と就学前教育支援センターとの切り分けをしっかりと行い、子供園に通う子供たちの日常活動に弊害が生じないよう、最大限の注意を払っていただくこと。また、ホールに設置されるボルダリングについては、安全性をしっかりと確保して、子供たちにけがが発生しないようにしていただくこと。また、建設工事等での近隣への騒音などの負担については、事前説明などで要望をしっかりと聞き、そのことをしっかりと実施していくこと。さらに、新設計労務単価が現場の技能労働者への適切な賃金水準の確保になっているかどうか、その実態をしっかりと区としても調査を行うことを強く要望して、意見とさせていただきます。 ◆小林ゆみ 委員  議案第19号について意見を申し述べます。  本議案は、杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センターの建設建築工事の請負契約を締結するものであり、本事業は、各自治体で就学前教育施設を整備すべきという国の方針と合致するものです。  用地が小さくなることによって園庭が小さくはなりますが、一方でホールは1.5倍の大きさになること、また、ボルダリングなどの設備を新しく設置することなどから、子供たちが遊びやすくなる工夫が凝らされていることを確認しました。  質疑を通し、契約の相手方は過去の区内工事の実績から妥当であると判断し、契約金額の妥当性も確認したため、本議案には賛成といたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案第19号について、美しい杉並の意見を申し上げます。  建設内容をめぐる質疑応答から、国旗については設置するとのことで安心いたしました。  一方、国歌については、ホールに歌詞を明示したプレートを設置するなどして、子供たちに国歌をより親しませるよう、また公立、私立を含む就学前教育施設関係者への意識啓発のよすがとするよう、重ねて要望いたします。  ボルダリングも有意義でありますが、国歌はより重要であることを強調いたしまして、議案自体には賛成といたします。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第19号杉並区立成田西子供園移転改築及び併設仮称就学教育支援センター建設建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (2) 議案第22号 放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)について ○はなし俊郎 委員長   続いて、議案第22号放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 本議案につきましても、関連資料といたしまして、損害賠償請求・和解金内訳書(第三次分)をおつけしてございます。既に御配付してございますので、審査の御参考としていただければと存じます。 ○はなし俊郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。 ◆井口かづ子 委員  これまで区が行ってきた放射能対策の費用については、東京電力への損害賠償請求として一次、二次と和解がなされてきましたが、今回第三次の和解に至った経緯と、その概要についてお伺いいたします。 ◎環境課長 杉並区が行った放射能対策に係る費用につきましては、これまで平成25年の第一次和解、27年の第二次和解と、費目ごとに損害賠償請求を行ってまいりました。このたび、除染に関する費用の損害賠償請求について東京電力から賠償額の提示がありましたので、精査をし、合意をして第三次の和解をいたしたいというものでございます。  和解の内容でございますが、平成23年3月11日に発生いたしました福島第一・第二原子力発電所の事故に起因した23年度の除染に伴う費用として、学校における芝生養生シートの放射線検査費、芝生養生シート購入費等でございまして、請求額753万16円に対し、東京電力が626万1,368円を区へ支払うものでございます。 ◆井口かづ子 委員  議案の参考資料として和解金額の内訳が示されておりますが、これを見ますと、区の請求金額に対して減額または認められなかったものがありますけれども、その具体的な理由をお示しください。 ◎環境課長 まず、養生シートの除染の関係でございますけれども、放射線量が高い養生シートの交換に伴って除去したシートを保管するために、区役所の地下倉庫にそのシートを保管しているのでございますが、その占用使用料相当が認められておりません。  それから、四宮森児童館の敷地の一部で周辺より少し高い放射線量を測定したことがございまして、試験的に当時、当該土壌を除去した委託の費用、それから区内の学校、公園などの土壌の状態を調査するために行った検査委託費用、学校などのプール水の検査委託費用は認められておりません。  これは国が示す除染ガイドラインに該当しないもの、法令や政府指示によるものではないというふうに判断されたものでございます。 ◆井口かづ子 委員  区は、本議案を提出するに当たって、東京電力の提案内容について納得したと言えますけれども、今回の和解案についてどのように評価をしているかお伺いいたします。 ◎環境課長 過去2回の和解につきましては、空間放射線量の検査の費用と学校給食に係る食品検査の費用に係るものでした。その後、東京都内の自治体に対しまして、除染に関する賠償を行う旨の通知が東京電力からありました。先ほど御説明いたしました区が行った除染関連費用を請求するべく、交渉を重ねてまいったところでございます。  しかし、除染の賠償については、東京都内の自治体は放射性物質の汚染状況重点調査地域に該当しないため、原則、賠償対象外というふうに当初言われておりました。今回支払われることになりました養生シートの購入費用につきましても、交渉開始当初は認められないとの回答だったんですけれども、一方で東京電力側としては、原発事故と相当因果関係が認められる場合には、必要かつ合理的な範囲で賠償するという考えがありましたので、粘り強く交渉してまいりました。  そうしたところ、芝生の養生シートの購入費含め、請求金額におきましては、約83%の賠償額を得られることになりましたので、一定評価に値するものではないかと考えております。 ◆井口かづ子 委員  質疑の中で、区はこの間、東京電力と懸命に交渉し、和解の合意に至ったと理解をいたします。一部減額等がありましたが、請求金額に対して8割を超える合意となったことについては、高く評価をいたします。  最後に、区が行っている放射能対策にかかわる費用で、今後さらに東京電力と交渉していくものがあるか伺って、質問を終わります。 ◎環境課長 原発事故に起因します損害賠償は、さまざま、原子力損害の賠償に関する法律ですとか原子力損害賠償の支援機構法などがございまして、それによります原子力損害賠償制度枠組みの中で行われております。賠償項目もはっきり定められておりますので、現状で区が請求できる項目というのは、今般の第三次和解までとなります。  しかし、今後新たな項目が組み込まれることになった場合には、適切に対応してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  これまで2度にわたり損害賠償に対する和解がありました。第一次の和解が給食食材のゲルマニウム半導体検出器と検査に係る食材など。ただ、この第一次の和解の後も、当然ながら給食の安全を保障するために区は検査を続けているのですが、それが今後どうなるのか。賠償されないとしたら、それはどのようなことを東電は理由としているのか、その点を確認します。 ◎環境課長 今、委員がおっしゃいました考えでございますけれども、これは東京電力の考えだけではなくて、国の、例えば食品の放射性物質がどのように検査されているかとか、放射性物質が見つかっているのかいないのかというような現状を勘案して、賠償の制度をつくっているわけです。  それで、食品の検査に関しましては、23年度と24年度は認められました。これは先ほどの機構法や東電との話し合いの中で決められたもので、全国一律に求められたものです。その後、国のほうが、例えば福島県産の食料、米ですとか野菜ですとか、そういったものの出荷に関しては適切に調査がされているということで、今後については賠償は認めていかないという考えだと思います。 ◆けしば誠一 委員  これまで、放射線被害にかかわる負担部分に国からの支援はあったのでしょうか。 ◎環境課長 直接国からの支援といいますか、先ほど申し上げた、ちょっと線量が高かった芝生を学校から区役所の地下3階に保管しておるんですけれども、そこに保管するに当たって工事をいたしました。鉛で遮蔽板をつくるとか、この費用を国のほうから委託費としていただいているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  国の考えでは、今、福島では放射線の除染も進んでいるからということで、まだまだ高濃度のところに帰還を求めたり、また一方、福島第一原発事故自身も収束どころか高濃度の放射線を発して、廃炉のめどが立っていません。汚染水はたまり続けて、規制委員長は、たまったトリチウムを海に放出する方向を打ち出しています。福島からはもちろん大きな批判を浴びていますが、汚染水が放出されれば海産物への影響は今後及ぶ。また、福島産の米や野菜は全量検査されてきましたが、これは今後継続されるのでしょうか、この点の区の認識を確認します。 ◎環境課長 つぶさにはわかりませんけれども、私が把握している情報だけでお答えいたしますと、福島県については、米の全量全袋検査は継続しているところでございます。それから水産物に関しても、たしか検査はしておりまして、測定した結果、放射性物質が基準値以下であるというような情報もございます。  それから、けさのニュースでございましたが、韓国が福島の水産物を輸入禁止しているんですけれども、WTOに提訴した結果、日本のものを輸入していないのはおかしいというのをWTOが判断したというのがございます。  こうしたことから、我々の口に入るものについては適切に検査がなされていて、そして口に入っているというふうに思いますので、委員がおっしゃいました原子力発電所そのものの廃炉ですとか排水については、別の重要な課題だと思いますけれども、我々の食の安全ですとかについては、一定程度守られているというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  今後これが継続されていくのかどうかも、まだいろいろ不安なところもあります。給食食材の安全対策は今後も継続しなければなりません。3・11がなければ負担する必要がないこうした取り組みでありますので、東電への責任は今後も必要な限り問うべきであると考えますが、その点確認して、終わります。 ◎環境課長 先ほども他の委員に申し上げましたが、今後も国の状況、それから東京電力の体制などについては十分に把握していき、新たな例えば賠償制度などについても、変化があった場合には適切に対応してまいりたいと存じます。 ◆富田たく 委員  聞きたかったことがほとんど出てしまったので、1問だけ。  地下3階に保管されている芝生養生シートについて、今後どうなっていくんでしょうか。 ◎環境課長 現状どうしているかということですけれども、指定廃棄物として認められた場合には、移設するとかさまざまな指針が出されるんですけれども、今、環境省と東京都が調整をしているところ、継続中というところでございます。 ◆富田たく 委員  今、杉並区のほうでは何もできない状況ということなんでしょうかね。  あと、交渉中、検討中というのはどれぐらいかかりそうなのかとか、めどとかというのは、そちらのほうに情報は届いているんでしょうか。 ◎環境課長 私ども、早く何とかしてほしいというのが正直な気持ちでございますので、窓口は環境省の地方事務局でございますが、そこに定期的に、どうなっているという問い合わせはしております。ただ、それが指定廃棄物として決まった場合には、次は自治体に作業が移ります。今度は東京都がそれをどういうふうに処理をするかということがございますので、これは杉並区だけではなくて他の自治体も同様のこともあるようでございますので、国と東京都がまだ検討中、こちらはその状況を定期的に確認し、早くやってくれというような要望はしているところでございます。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第22号放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、本和解においては、東日本大震災に起因する福島第一・第二原子力発電所事故に対して区が速やかに対応した放射能対策に要した費用のうち、一部請求が認められなかったものがある一方で、懸案となっていた芝生養生シートの購入費用など賠償対象外とされていたものについて、粘り強い交渉によって認めさせることができたものであります。その和解額も請求額に対し約83%となっていることから、今回の和解に至るまでの努力を高く評価し、賛成の意見といたします。 ◆けしば誠一 委員  議案第22号に対するいのち・平和クラブの意見を述べます。  議案第22号は、3・11福島第一原発の事故がもたらした区内の放射能被害対策に要した費用の一部を東電に賠償させるための区の粘り強い交渉で和解に応じたもので、評価します。  しかし、今後も続く負担に対しても、さらに東電が引き続き責任を果たすよう交渉することを求め、議案には賛成します。 ◆富田たく 委員  議案第22号放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)について、に対する意見を申し述べます。  2011年に発生した東京電力の福島第一原発事故で放出された放射能は、事故後数日のうちに南向きの風によって東京上空まで届き、雨によって地表に落下し、雨水の集まるところに集中する傾向がありました。当時、我が党区議団は、線量測定器を独自に入手し、区民からの要望で、公園など子供たちの集まる場所を集中的に測定しました。その中でもとりわけ線量が高かったのが、四宮森公園に隣接する児童館の敷地だったと記憶しています。  当時、我が党区議団の測定結果をもとにした申し入れで、区が除染作業を行いました。こうした除染費用やプール水検査の費用が和解金額に含まれないことは大変断念ですが、芝生の養生シート購入費など約626万円の支払いを東電が認めたことは重要と考えます。  今後も、原発事故の影響で発生した費用を東電に粘り強く請求していくことを求めまして、本議案に賛成といたします。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第22号放射能対策費用に係る損害賠償請求に関する和解(第三次)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (3) 議案第23号 平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)   (4) 議案第25号 平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号) ○はなし俊郎 委員長  続いて、議案第23号平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)、議案第25号平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号)、以上2議案を一括上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎政策経営部長 議案に関連をいたしますので、報告事項のうち(1)、平成30年度都区財政調整協議の結果についてを先に御報告させていただきます。  《報告聴取》   (1) 平成30年度都区財政調整協議の結果について ◎財政課長 それでは、平成30年度都区財政調整協議の結果につきまして御報告申し上げます。資料をごらんいただきたいと存じます。  初めに、1の概要でございます。調整税につきましては、1兆8,545億円となってございます。対前年度比では、29年度の当初フレームとの比較でございますが、6.1%、金額にいたしまして、約1,073億円の増収を見込んでございます。この要因でございますが、固定資産税、市町村民税法人分ともに増収を見込んだことによるものでございます。それに伴いまして、交付金総額も1兆228億円、前年度と比べ700億円、7.3%の増となり、対前年度比減であった昨年度から増に転じました。  これが30年度の都区財政調整協議のあらましでございまして、特徴につきましては、2に記載のとおりでございますので、後ほどお目通しいただければと存じます。  次に、裏面の3、29年度の再調整につきましては、調整税等の増収を受けまして、最終的な財源超過額が333億円となったため、310億円については、保育所整備等対応経費の臨時算定などとして普通交付金を増額し、残る23億円につきましては、特別交付金に加算することとなりました。再調整後の交付額につきましては、記載のとおりでございます。  私からは以上でございます。 ○はなし俊郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人15分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆井口かづ子 委員  まず、議案第25号について質問をいたします。  今回、49万9,000円の追加の補正予算を行うことになりましたが、その経緯について伺います。 ◎財政課長 用地会計の49万9,000円の内訳でございますが、こちらは、28年度に購入いたしました富士見丘地域学校用地の残りの補償費の部分、2割部分として2億4,000万と、また、借り入れた区債の利息分といたしまして、今年度2億7,270万ほど予算を計上してございました。当初予算と補正予算を作成しましたのが28年の10月ということで、実際借り受けましたのが29年の2月となってございまして、この間、利率を当初0.5%程度と見ておりましたものが、29年2月に0.66%ぐらいまでちょっと上がった関係で、その足りなくなった分、今回追加で補正するものでございます。 ◆井口かづ子 委員  予算編成時に想定しておりました利率よりも、実際に借り受けた利率のほうが高かったため、不足が生じたということですね。  それでは、今後も見込み違いで同様に追加の補正を行う可能性はあるのでしょうか。 ◎財政課長 今回、富士見丘地域の学校用地といたしましては、28年度と29年度にそれぞれ分けて借りてございますが、こちらにつきましては固定金利で借りてございますので、今後そういった形で変動する予定はないもの、これからは予算どおりに執行できるものと考えてございます。
    ◆井口かづ子 委員  用地会計を設けるときにはいろいろ説明があったと思いますが、改めて、この用地会計は今後どのようになるのか確認をいたします。 ◎財政課長 用地会計を設けるときに活用いたしました公共用地先行取得等事業債といいます区債につきましては、通常の建設債を借り受けるまでのつなぎ資金という性格を有していますもので、富士見丘小中学校の一体的整備が具体的に進みますその前年、現時点では平成32年度に1回借りかえを考えてございますので、そのとき、100%ではないんですけれども、起債充当額と一般財源含めまして新たに起債をいたしまして、その部分で公共用地先行取得等事業債に変換し、32年度中に用地会計を歳入歳出ゼロにするというような形になることを予定してございます。 ◆井口かづ子 委員  それでは、このまま計画どおりに学校の整備が進んでいくことを期待いたしまして、質問を終わります。 ◆大泉やすまさ 委員  それでは、私からは、議案第23号、杉並区一般会計補正予算について伺ってまいります。  まず、一般会計補正予算、初めですので、今回の補正予算は減額するものが多くなっておりますけれども、簡潔に概要とポイントについて伺います。 ◎財政課長 それでは、今回の一般会計補正予算の概要でございますが、全体としましては、補正54事業ございますが、増額が17、減額が37事業となっておりまして、このほか財源更正2事業、繰越明許と債務負担行為の追加と変更、また特別区債の変更をお願いしております。  内容といたしましては、保育、高齢者、障害者福祉などの緊急性や事情の変化が生じた事業の計上に加えまして、各事業の執行状況を踏まえました減額、事業の経費など精算的要素の強い予算となっているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  精算的要素が強いということで理解しております。  続いて、歳入です。特別区財政交付金は、当初予算の時点では今年度は厳しいというふうに言っていたかと思いますけれども、今回の補正では、結果21億円の大幅増となっています。その理由がどのようなものか伺います。 ◎財政課長 景気のほうは、ここのところ緩やかな回復状況という話にはなっていたんですけれども、28年度の国の予算でも、想定よりも2兆円ほど税収が下振れということで、都区財政調整交付金につきましても、当初予算の段階では調整税が前年度比マイナス1.2%、交付金総額もマイナス2.3%を予定してございました。  今年度につきましても、8月くらいまで、実際に市町村民税法人分も23区全体で250億近く減額ということで、厳しい状況を予定していたんですけれども、その後かなり企業の景気回復で、当初予算のときにもちょっと御説明したところはあるんですけれども、中小企業のほうまで裾野が広がりまして、かなり景気回復が成ったことに伴いまして増収になったことから、今回、財調交付金のほうも21億円の増額となったものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  わかりやすくありがとうございます。  では、先ほど報告にありました都区財政調整協議の結果についてなんですけれども、今、特別区財政交付金の増額の理由は伺いました。その増額分について、具体的にどのような項目として再算定されることになったのか、確認させてください。 ◎財政課長 当初、算定残110億円でございましたが、調整税の増収見込みの増によりまして、先ほど申し上げましたように333億円となりました。これで3項目ほど追加されまして、1つ目が、先ほどもちょっとお話しいたしましたが、保育所整備等対応経費の臨時算定ということで、保育所の整備費ですとか保育所の整備助成費につきまして、平成29年度と30年度に見込まれる事業量の2カ年分を臨時的に算定するということのほか、2つ目は民泊対応経費で、6月からいわゆる住宅宿泊事業法の施行に伴いまして必要となる実態調査費と、もう一つは建設工事の投資的経費に係る工事単価の見直しと申しますか、26年度と27年度に単価上昇をしておりましたが、そのまま据え置かれて未反映とされておりました建設工事の単価の割り落とし分につきましても、今回復元して算定された。この3項目が今回充てられたものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  3項目ということで理解いたしました。  同じく歳入なんですけれども、国庫支出金と都の支出金、各20億円近くの大幅増となっています。その理由についてはいかがでしょうか。 ◎財政課長 こちらにつきましても、国庫のほうも都のほうも大幅にふえた分は、今年度に整備いたしました保育施設に係る国の保育所等整備交付金16億円と、東京都の待機児童解消市町村支援事業補助金17億円というのが大きなところなんですけれども、そのほか都の関係につきましては、永福体育館の移転改築に伴うスポーツ施設整備費補助金1億6,000万ほどもございましたので、その結果、都支出金、国庫支出金のほうも20億近く増額になったものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  区としてしっかり取り組んでいるところに、そういった支出金等でしっかり入ってきたというようなことだと理解しました。  続きまして、歳出予算について伺います。  歳出では、総務費と保健福祉費のみが増額補正というふうになっています。まず、総務費について、大きなものは基金への積み立てになりますけれども、執行残が見込まれているものを集めて今回の歳出に充て、その残りを積み立てるものというふうに理解しておりますけれども、施設整備基金と財政調整基金で合計63億円余の積み立てを行っています。これはここ数年なかった数字ではないかと思いますけれども、直近の最終補正での積立額を教えてください。 ◎財政課長 確かに今回かなり大規模になってございまして、28年度では施設整備基金のほうに11億9,000万、27年度も施設整備基金のほうに20億9,000万、26年度につきましては、施設整備基金6億円、財政調整基金のほうに21億7,000万と、また繰り上げ償還を行うための減債基金7億8,000万、その前の25年度は財政調整基金のほうに36億9,000万というところで、今回かなり大幅なものとなってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  年によってさまざまだと思いますけれども、今回の振り分けは施設整備基金が50億、財調基金で13億と認識しておりますけれども、その理由を教えてください。 ◎財政課長 今後の老朽施設の改築改修等を踏まえますと、施設整備のために基金を積み立てる必要がございますけれども、ただ、こうした中で、これまで財政調整基金を財政のダムの中心として構築を目指してきておりますので、今年度、当初予算46億円取り崩して、決算剰余金のところで35億ぐらいしか積み立ててございませんので、マイナスにならないように、そちらの部分をプラスになるように13億積んだ上で、それ以外の残りを全て施設整備基金のほうに積み立てたというような次第でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  理由について、よく理解いたしました。  また、この間、財政調整基金については、都市部の財調基金の増をもって、都市部からさらなる税源の偏在の是正を行うべきというような報道もなされておりますけれども、今後、基金についてはどのように考えているか伺います。 ◎財政課長 確かに報道等では、10年で8兆円ですとか、21兆円ほどふえたということで、財務省や経済財政諮問会議等で、こちらの扱いについていろいろ議論されておりました。そういった中で野田総務大臣は、そうはいいながらも、基金の増のために地方交付税の減となるようなことはしませんでしたというお話はあったんですけれども、ただ、野田総務大臣も重要なところが3点あるという中の1つで、昨今の基金が伸びているところの3分の1が、不交付団体のところが全体で3割伸びているので、安定的な税源偏在のためのものを構築していかなければならないというような報道もありましたので、そうした中では、今財政調整基金がかなり目のかたきといいますか、いろいろターゲットにされております。  こちらとしても、財政のダムのために必要ではあるんですけれども、ただそのために、国のほうの言いわけといいますか、税源を出す言いわけになってもいけませんので、今後また総合計画等の改定でいろいろルールを見直していきますので、その段階で、積立基金のあり方につきましても少し検討していきたいなと考えているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  そうすると、今年度末、基金の残高がどのくらいになる見込みであるか教えてください。 ◎財政課長 この結果、今回補正予算で積み立てますと、年度末で516億円ほどの積立額を予定してございます。 ◆大泉やすまさ 委員  516億ということで、これは大分目標額に近づいてきたのかなというふうに思います。このまま積立額が目標に届くように、努力を引き続きお願いいたします。  次に、保健福祉費について伺います。  やはり大きいところが保育関連。本議会において、数字的には待機児童解消の見直しが立っているというふうな答弁もありましたけれども、今回、保育施設建設助成として41億円以上の補正予算が計上されています。この内訳をお聞かせください。 ◎保育施設担当課長 41億の内訳でございますが、まず認可保育所の整備としまして、30年4月開設の認可保育所としまして、保育事業者が園舎を新築することに対しての助成が10カ所、賃貸物件を認可保育所として改修するのが8カ所です。また、そのほかに防音壁整備の助成が2カ所、開設前の賃料補助が7カ所といった形になっております。  また、31年度中に開設する認可保育所への助成も2カ所ございます。そのほかに、30年4月開設の小規模保育事業所の整備の改修費助成が8カ所、そして開設前の賃料補助が6カ所、そのほかに、事業所内保育所1カ所と家庭的保育所5カ所の整備に対する改修助成のほかに、人材確保のための広告料についても補助を行ってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  本当に多岐にわたる補助ということで、非常に細かく対応していただいているのかなと思いますけれども、新たに保育所を設置する場合に、1園当たり大体どのくらいの補助が出て、事業者の持ち出しがどのくらいになるのか。また、国や都の交付金を除いた上で、区が一般財源で支払う金額がどのくらいになるのか確認します。 ◎保育施設担当課長 補助額のほうは、園の規模等によっても若干異なるところでございますが、例えば、保育事業者が80名定員の認可保育所を工事費2億5,000万で建設した場合で想定いたしますと、事業者負担が約1,500万、区の負担、区の一般財源のほうが1,280万円程度となります。 ◆大泉やすまさ 委員  いろいろとこれだけの数を整備すると、財政負担も考えなければいけない。そんな中で、今後は民間の保育施設を中心に考えざるを得ないのかなというふうに感じているところでございます。  また、保育施設がふえた分、保育の質の確保ですとか、そういった向上に向けた取り組みというのはさらに進めていただきたいと思います。  保健福祉費の最後に、待機児童、いよいよ解消する見込みになっておりますけれども、今後も需要が伸びていくということは、引き続き定員増を図る必要があるということで聞いております。平成30年度、どの程度の保育定員の増を目指していくのかということと、いまだに需要が高くて整備が足りていないというエリアもあるように思います。このあたりにも特に力を入れていただきたいというふうに思いますけれども、この点どのようにお考えでしょうか。 ◎保育施設担当課長 保育園の定員確保についてでございますが、来年度につきましても、計画1,000名のところを前倒ししての整備を、引き続き認可保育所を核にやっていきたいと思っております。  また、地域の偏在等残っております。これにつきましては、現在区内を14地区に分けまして、不足している地区を重点地区という形にして、地域偏在の解消を進めております。例えば31年4月開設の認可保育所の公募要項のところでは、初めて、14カ所のうちの重点的に整備が必要な地区を明確にお示ししてございます。この地区での整備の相談等も現在複数来ておりますので、整備が不足する地区での定員確保は進捗していくものと考えてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  重点地区ということで、私の活動しているエリアも、そういったものが含まれているかと思います。しっかりと注力していただきたいなというふうに思います。  最後になりますけれども、今度は、減額補正の中で都市整備費のまちづくり推進費について伺います。  方南町地区不燃化まちづくりについて減額が8,000万、震災救援所周辺等の不燃化促進について、同じく9,300万円の減というふうになって、それぞれ大きな金額かなというふうに考えております。実績に基づく減額ということでありますと、進捗が気になるところなんですけれども、まず方南町地区不燃化まちづくりの減額要因がどうであるのか、また今後の取り組みの方向性とあわせて伺います。  また、あわせて質問いたしますけれども、震災救援所周辺等の不燃化促進の減額要因と今後の取り組み、これもそれぞれあわせてお聞かせいただいて、私の質問を終わります。 ◎耐震・不燃化担当課長 まず、方南町地区のほうの減額でございますけれども、こちらは方南一丁目地区不燃化特区の実績に基づくものでございます。方南一丁目地区につきましては、全棟数の約48%に当たる建物が築30年以内の比較的新しい建物でありまして、また、残りの建物の約半数以上が借地という状況でございまして、なかなか課題が多うございます。また、地区内の土地が神田川に向かって傾斜しているため、擁壁のあるお宅も多くて、建てかえの際には多額の費用がかかるケースもございます。こういった要因から、助成件数が目標件数に届かなかったため、減額となったものでございます。  今後の取り組みにつきましては、方南一丁目地区につきましては、地域特性を踏まえまして、1級建築士を初め税理士、ファイナンシャルプランナーなど専門家を積極的に活用するとともに、今年度から地域の皆様と一緒に取り組んでおります防災まちづくり勉強会の中で、地域の皆様の御意見など伺いながら、効果的な方策について研究してまいりたいと考えております。  震災救援所周辺等の減額につきましては、今年度も、28年度に行った現況調査に基づきまして、優先順位などをつけて戸別訪問等による制度周知に取り組んでまいりましたが、助成件数が55件と前年度を上回っておりますが、目標に達しなかったため、減額となったものでございます。  こちらにつきましても、今後の取り組みにつきましては、効果的、より効率的な制度周知に努めるとともに、地震被害シミュレーションの結果を踏まえまして、対象地域を拡大し、より災害に強いまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 ◆川原口宏之 委員  それでは、重複しないように聞いてまいります。  まず、8ページの繰越明許費について。昨年も同会派の中村委員から質問しておりますけれども、高齢者施設の建設助成について繰越明許が続いています。本来、計画どおりに整備が進めば起こらないはずのものですが、今年度も特別養護老人ホームと小規模多機能型居宅介護施設の建設助成について計上されています。この内訳について、場所、理由と、昨年のものと関連するのかも含めて確認します。 ◎高齢者施設整備担当課長 繰越明許費でございますけれども、特別養護老人ホームにつきましては、新泉小学校の跡地が4,800万円で、これについては、整備地に地下埋設物があって、その除去作業の関係でおくれたことが原因でございます。  また、高井戸東3丁目でございますけれども、これが825万円でございます。これは福祉医療機構からの借り入れを行いますけれども、その決定が少しおくれているという状況がございます。  それから宮前5丁目でございますが、こちらが8,157万5,000円でございまして、こちらにつきましては、入札の実施時期のおくれによりまして工事がおくれたことによる繰越明許でございます。  それから科学館の跡地でございますが、これにつきましては630万でございまして、これも入札の実施時期が少しおくれたという原因でございます。  昨年度も繰越明許費を計上したところが、新泉小学校の跡地と宮前5丁目でございます。  それから小規模多機能型居宅介護施設でございますけれども、こちらは高井戸東3丁目と科学館の跡地でございまして、特養と併設する小規模多機能型居宅介護でございますので、その関連で繰越明許費を計上しております。 ◆川原口宏之 委員  4カ所あって、そのうち2カ所が前年と同じということですけれども、昨年の最終補正で繰越明許を行ったわけですから、当初予算に計上する時点で見込めなかったものなのか、その辺を確認します。 ◎高齢者施設整備担当課長 宮前5丁目、新泉小学校の跡地でございますけれども、今年度の29年度の実績を、工事出来高を九十数%ということで設定いたしております。同様の設定率の永福南小学校の跡地が30年の1月に竣工、開設という運びになりましたので、担当といたしましては、その分執行できるというふうに予測しておりまして、当初予算ではちょっとそれが困難だったというふうに考えております。 ◆川原口宏之 委員  なかなか難しいのかなとは思いますけれども、施設の開設がおくれることによって、入所を待ち望む区民の入所の時期がおくれるということになりますので、計画どおりにできるように努めていただきたいと思います。  また、次の欄に阿佐谷南保育園の改築とありますが、本会議での説明で、要綱に基づいた申し出があって云々といった説明がありましたが、もう少し詳細に御説明いただければと思います。 ◎施設整備担当課長 これは中間前払金制度というものを適用するものでございますけれども、これは、国土交通省が小規模な元請建設企業の資金繰りを改善する目的で制度化したものでございまして、杉並区では、平成23年度から杉並区公共工事の中間前払金取扱要綱を策定して導入しているものでございます。  制度の概要ですが、既に前払い金を支払った建設工事におきまして、一定の要件を満たした場合に契約金額の20%を前払い金として追加して支払うもので、迅速な資金提供を可能にするものでございます。  阿佐谷南保育園の建築工事では、請負者が中間前払い金を申し出たことによりまして、今年度の部分払いとして支出を予定しておりました金額を、平成30年度に繰り越すものでございます。 ◆川原口宏之 委員  ということは、今後もそういった相手方の申し出によって、その年に計上した予算を次年度に繰り越すということがふえていくかもしれないということなんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 中間前払いとするかあるいは部分払いとするかにつきましては、請負者が選択することができるようになってございます。また、中間前払いを選択した工事の工期が今回のように年度をまたぐ場合には、今回と同様に予算の繰り越しが発生することになりますけれども、要件を満たす工事の件数は多くないと考えられますので、ふえていくことはないと考えてございます。 ◆川原口宏之 委員  それでは次に、歳出について伺います。  69ページですけれども、保健福祉費の国民健康保険事業会計繰出金が13億円の減額補正となっています。毎年、逆に増額していたものと認識しておりますし、制度改革は平成30年度からですので、これほど減額となった理由は何なのかについて詳細を確認します。 ◎国保年金課長 国民健康保険事業会計への一般会計からの繰り出しの部分の減額でございますけれども、まず、国民健康保険の被保険者数の減少が、29年度当初予算を組んだときよりも多い状況でございまして、理由といたしましては、ここのところの景気の回復と、28年10月に制度の変更がございましたけれども、社会保険の適用拡大ということで、国民健康保険から社保に移る方が、私どもが予想しているよりも非常に多かったということで、保険給付費の伸び自体が抑えられたことが一番の理由であるというところでございます。 ◆川原口宏之 委員  社保に移る人が想定より多かったということですね。  一方で、同じ繰出金の国民健康保険財政基盤安定繰出金は逆に増となっています。その理由を伺います。 ◎国保年金課長 財政基盤安定のほうは、低所得者に係る軽減判定所得が拡大されたことを受けまして、均等割5割、2割軽減の対象者が当初よりも範囲が拡大しまして、私どもが見込んだよりもふえたということで、この部分につきましては、区の負担増になったということで増加したものでございます。 ◆川原口宏之 委員  それでは次に、保育について伺います。  建設助成は、さきにもありましたように大幅増となっていますが、一方で、70ページにありますように、児童福祉費の保育関連は、障害者通所給付以外は減額となっています。特に認証保育所運営は2億5,000万円の減額補正となっていますが、認可保育園がふえて認証保育所に行く乳幼児が減っているのか、そのあたりの減額となった理由を伺います。 ◎保育課長 認証保育所に対する運営費は、基本的に認証保育所に通う児童に応じて支払うものでございます。ということで、通う児童が減ったということが減額の理由でございますので、これは近年、認可保育所の整備を進めてきたことが原因というふうに考えてございます。 ◆川原口宏之 委員  通う児童が減っているということなんですけれども、定員を割っていくということが続くと、経営にかかわる問題が発生することになりますけれども、区のほうへの相談などは来ているのか伺います。 ◎保育課長 認証保育所のほうで、特にゼロ歳から2歳を対象としているB型の認証保育所のほうからは、なかなか定員が埋まらないというようなことで御相談は来てございます。 ◆川原口宏之 委員  そういうことなんですね。わかりました。  いろいろと課題もあるかと思いますけれども、保護者の立場でも、認証保育所よりは認可保育所への入園を希望する方が多いでしょうし、区の予算的な面でも認可保育所へ移行していくことが望ましいと考えますが、今後区として考えていることがありましたら、伺います。 ◎保育課長 今、委員のほうからも御指摘ございましたが、保護者の立場からしますと、認可保育所に通いたいという方の割合が非常に多いということがございます。そしてまた、財政的な面から考えても、認可保育所の割合をふやすということが重要と考えておりますので、認証保育所にも認可保育所に移行していくことを促していくというのが基本的な立場でございますけれども、認証保育所の中には、施設面での課題を抱えているというところも相当数ございますので、それぞれ個別にその施設の実態に応じて適切に支援してまいりたいと考えてございます。 ◆川原口宏之 委員  いろいろな課題が、これからそういった細かいところが出てくるのかなというふうに思いますけれども、今後も保育需要が高まっていくことが予想されておりますので、そういった中で、保護者のニーズに応えていくとともに経費削減を進める必要があると思いますので、区としてもさらなる努力を期待して、私の質問を終わります。 ○はなし俊郎 委員長  議案に対する質疑の途中ですが、ここで午後1時まで休憩といたします。                             (午前11時55分 休憩)                             (午後 0時58分 開議) ○はなし俊郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  議案に対する質疑を続行いたします。 ◆安斉あきら 委員  おおむね聞きたいところは出ていますので、気になる点を何点か質問してまいります。  まず、債務負担行為について伺います。  指定管理者制度による永福体育館の管理運営について債務負担行為が設定をされております。これは、今回提案されている議案第34号の杉並区永福体育館の指定管理者の指定についてに関連するものと考えておりますが、補正予算の内容について、まず伺います。 ◎スポーツ振興課長 補正予算の内容でございますけれども、現在移転改修してございます永福体育館につきまして、指定管理者による運営を予定してございます。それで、今回指定管理料といたしまして、年額約9,000万円余を予算化するものでございます。  今回の補正予算につきましては、指定管理期間となります平成30年9月から34年3月末日までの3年7カ月間の期間につきまして、債務負担行為として補正を予算化するものでございます。 ◆安斉あきら 委員  リニューアルする永福体育館は、新たにトレーニングルームや屋外ビーチコートが整備されるなど、現在の永福体育館と規模は大きく異なる施設となりますが、指定管理に要する予算をどのように積算したのか、伺っておきます。 ◎スポーツ振興課長 指定管理料の積算に当たりましては、施設の規模が比較的近い妙正寺体育館や荻窪体育館の指定管理料を参考にしたこと、また、大宮前体育館や上井草スポーツセンターにあるトレーニングルーム、そうしたものの維持管理経費等を積算して、このたびの経費を積算したところでございます。 ◆安斉あきら 委員  指定管理者の指定に関する議決後に相手方と協定などを結ぶことになりますが、実際の指定管理料はどのように決定していくのか、伺っておきます。 ◎スポーツ振興課長 今後、指定管理者の選定の議案につきまして御議決いただいた後に、具体的な提案や金額等につきまして指定管理者と協議を重ねていく中で、指定管理料を定めてまいりたいと考えてございます。 ◆安斉あきら 委員  次に、保育施設に関してですけれども、保育施設に関しては通常単年度で設置されることから、債務負担行為が設定されることは余り考えていませんでしたが、今回2件追加されていますので、この内容について確認いたします。 ◎保育施設担当課長 2件、債務負担行為がございますが、まず1件目の社会福祉法人国立保育園に対する建設助成でございますが、こちらは、区立上井草保育園が民営化する際に運営事業者のほうが建設する建物に対しての建設助成でございます。これは当初から、昨年10月に工事着手しまして、竣工が6月の予定で進んでいたものでございますので、来年度の出来高分について債務負担にしたものでございます。  その下、株式会社Kids Smile Projectにつきましては、今年度中に着工予定になってございまして、30年度中の開設予定をしておりますので、こちらも来年度の出来高の分を債務負担行為にしたものでございます。 ◆安斉あきら 委員  次に、橋梁の長寿命化について、大松橋は債務負担行為の追加で、神通橋は変更となっていますが、この違いをまず説明願います。 ◎財政課長 債務負担行為につきましても、一応予算の一部とされておりますので、その年度に計上しましたものにつきましては、金額ですとか期間の変更ができるんですけれども、それが1年過ぎてしまいますと、基本的には変更はできないということにされております。神通橋に関しましては、今年度の当初予算で計上されていたので変更できるんですけれども、大松橋はそれ以前に予算を議決いただいたものなので、今回は新たに追加するというような形にしております。
    ◆安斉あきら 委員  それでは、それぞれ追加あるいは変更となった原因について、本会議でも簡単な説明があったと思いますが、もう少し詳しい説明をお願いいたします。 ◎土木計画課長 大松橋につきましては、都が平成29年の10月に工事契約を予定しておりましたが、契約不調となったことにより、着手がおおよそ半年間遅延する見込みとなりました。そのため債務負担年度を1年延長し、平成33年度まで記載の金額を限度額として設定するものでございます。  また、神通橋につきましては、工事発注に際し近隣住民から、工事の安全対策と工事施行に伴う近隣への影響について十分な配慮を強く求められたことから、都は再度検討しまして、騒音、振動等に特に配慮した工法を採用するとともに、迂回路での安全施設を追加するなど、事業費が増額したことから、記載の金額に変更するものでございます。 ◆安斉あきら 委員  区だけではなくて、東京都のほうでも入札関係は厳しいということなんでしょうかね。  それでは次に、歳出のほうを伺います。  先ほど基金への積み立てで増額分はわかりましたが、減債基金への積み立ては減となっています。減債基金は、基本的に金融機関から満期一括で借りたものを年度ごとに分割して基金へ積み立てておくものと理解をしておりましたので、繰り上げ償還のために増額することはあっても、減額するイメージはそれほどなかったのですが、今回65ページで4,600万円減額補正となっておりますが、これはどういうことか伺います。 ◎財政課長 基本的には、御指摘いただきましたとおり、銀行から借りたものを、5年ですとか10年だったらそれを5等分、10等分して返すんですけれども、今回に関しましては、当初、具体的には妙正寺体育館につきましては、銀行からお金を借りるはずだったものが、市町村振興協会のほうから借りられたということで、その分減ったりですとか、あるいは補助金ですとか入札落差の関係で借り受ける金額が減った場合、翌年度以降その分要らなくなったので減額する必要があって、今回、そういった金融機関関係のものが、予定したものが多かったので4,600万という減額になってございます。 ◆安斉あきら 委員  次に、福祉施設に関しまして伺っておきます。  認知症高齢者グループホーム、小規模多機能型居宅介護施設について、それぞれ建設助成が計上されていますが、その概要について伺っておきます。 ◎高齢者施設整備担当課長 認知症高齢者グループホームにつきましては、3月と4月にそれぞれ1カ所ずつ、定員18名の認知症高齢者グループホームが善福寺3丁目で開設いたしますので、その開設準備経費を計上したものでございます。  それから小規模多機能型居宅介護につきましては、先ほど別の委員の方にお答えしましたけれども、高井戸東3丁目の特養に小規模多機能型居宅介護施設を併設いたしますけれども、こちらは国有地でございまして、国有地に対する賃借料の前払い金に対する補助金を杉並区のほうでこれを計上して、特養のほうは東京都が計上するものでございます。──国有地を事業者が借りまして、その賃借料を前払いで払うと、その分を補助金で補填してもらうということで、それを東京都のほうから補助してもらうんですが、小規模多機能型居宅介護施設については、杉並区のほうが予算計上しまして、後ほど東京都のほうから全額歳入することになります。 ◆安斉あきら 委員  次に、69ページで委託料で3,456万6,000円というふうに計上がありまして、特別養護老人ホームなどの用地整備と同額になっているんですが、これの費用と考えるんですが、この委託料の概要について伺います。 ◎高齢者施設整備担当課長 こちらは、今、新泉小の跡地で整備している特養と、永福南小学校の跡地で整備している特養でございますけれども、こちらにつきまして、用地に地下埋設物、ガラ等がございまして、その撤去費用ということで今回計上したものでございます。 ◆安斉あきら 委員  地中障害物が発生した場合には、私の認識ですと、前の所有者が撤去費用を払って処理していただくというのが通常かなと思うんですけれども、この場合所有者に請求できないのか、伺っておきます。 ◎高齢者施設整備担当課長 永福南小学校につきましては、昭和57年3月に前所有者のほうから土地を購入しておりますけれども、年数がもう三十数年経過しているということで、民法上の損害賠償請求期間の10年を超えておりますので、請求は困難だというふうに判断いたしました。 ◆安斉あきら 委員  次に、職員費について伺いますが、7億4,000万円の減額補正となっていますが、この主な要因を伺っておきます。 ◎人事課長 今回減額補正ですけれども、行革計画では、29年度につきましては、10名の職員削減ということでございましたが、結果として29名の職員削減ができたということで、19名の職員人件費の削減。あわせて、例年に比べまして、無給である育児休業者が30名ほどふえているということで、これも人件費の減。あわせて、超過勤務の縮減ということも結果としてこの中に入っているというところでございます。 ◆安斉あきら 委員  今10名が予定で29名削減ということですけれども、これは大幅に削減人数がふえているんですけれども、どういったような要因なんでしょうか、そこだけちょっと。 ◎人事課長 1つは、29年4月の段階で国民健康保険課の単純定型業務の委託というもので、この段階で27名の職員削減がなされているというところが非常に大きなものとしてあります。あわせて、再任用職員が、フルタイム希望予定者が短時間に変わったというところも職員数の減につながっております。 ◆安斉あきら 委員  先ほど時間外手当の関係もちょっと触れておりましたけれども、91ページに時間外手当が載っています。この間、超過勤務の削減の取り組みを行うとしておりましたが、今回5,500万余の削減は、その取り組み効果と考えてよいのか、確認をしておきます。 ◎人事課長 今お話ありましたとおり、縮減に向けてでございますが、管理職のマネジメントの強化であったり、あるいは一斉退庁時間というものを設定しまして、職員の意識改革を図りながら超過勤務の縮減を図ってまいりました。その結果、28年度の同時期に比べますと、約1割の超過勤務の減につながってございます。これが結果として5,000万を超える超過勤務手当の縮減につながっているというところでございます。 ◆けしば誠一 委員  私からは、保育施設建設助成に関して何点かお聞きします。  ことしの4月待機児童ゼロの見通しが立ち、期待しているところでありますが、来年度も引き続きゼロを達成するため、この補正にあります新設含めて、来年4月の新規開設予定、定員拡大予定、おおむね確認します。 ◎保育施設担当課長 来年度の30年4月に向けた保育定員の確保数でございますが、1,676名の定員等を確保してございます。開設数につきましては、38施設でございます。 ◆けしば誠一 委員  引き続きかなり、ゼロを目指して、ゼロを継続していくための取り組み、確認できました。  午前中、保育園80人規模の建設にかかわる区の負担額が示されましたが、12カ所の保育施設建設助成に関して区の負担部分、それぞれの建設費のどのくらいの割合になるのか、その点、再確認させてください。 ◎保育施設担当課長 区の負担割合は16分の1でございます。 ◆けしば誠一 委員  その他、民営保育園整備助成のうちの開設準備助成として、また保育人材の確保に13カ所の認可園と小規模8カ所に助成する予算、もろもろあるんですけれども、特に保育人材の確保ということで広告費等内訳がわかったんですが、新年度に待機児童ゼロを継続するための人材確保には、どのくらいの人数を要するんでしょう。 ◎保育施設担当課長 新設園の保育士の人数でございますが、おおむね300名程度は必要となってございます。 ◆けしば誠一 委員  7カ所の整備助成としての賃貸料の助成、8カ所の改修助成、小規模の改修費や家庭的保育事業の改修補助の区の負担割合は、先ほどの建設助成と同じと考えていいんですか。 ◎保育施設担当課長 助成のほうの割合は、要綱が違いますので、若干異なる部分がございます。賃借料の割合でございますが、こちらは区の負担割合でよろしいですか。──区の負担割合が12分の1でございます。小規模保育事業につきましては16分の1で変わりございませんが、家庭的保育事業については、12分の1の割合という形になってございます。 ◆けしば誠一 委員  新年度に区立保育園の直営の改築予定はあるんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 新たに新年度に始めるものはございませんが、今行っております阿佐谷南保育園、阿佐谷北保育園については、今年度から継続しての工事を続けているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  直営で改築する場合には全額区の負担となるために、新設園は全て民営とならざるを得ないというその財政的背景は理解します。新年度に新たに開設される保育園を加えると、2018年4月時点で、直営と民営保育園の数とか比率はどの程度になるんでしょう。 ◎保育施設担当課長 私立認可保育所のほうが区のものよりも倍以上の数になるというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  こうして、区が取り組む保育園待機児童対策で、新設される民営保育園がふえていきます。保育の質の確保に向け、直営の維持の継承、民営保育園の指導、今後の直営館の維持の区の方向について検討されていると思いますが、おおむねどんな方向になっているのか、今の時点で、御報告願います。 ◎保育課長 今年度、保育のあり方検討のほうを行いました。今後の区立保育園については、地域の中で中核園という形で、それぞれの私立園の質を確保していくために指導的な役割を担っていくとともに、そうしたところと連携して支援していく、そういうような役割を今後は担っていきたいと考えております。 ◆けしば誠一 委員  次に、議案第25号、用地会計補正予算に関して一、二点お聞きします。  今回の用地購入に当たり、用地会計を使った理由は以前も確認しましたが、もう1回再確認させてもらいます。 ◎財政課長 確かに、一般会計で全て買うですとか、公社を活用して買うという方法もございますけれども、公社のほうは限度額50億という設定がある中で、今回43億ほどの金額をこちらのほうに使ってしまいますと、ほかの何か必要なもので、既存のものに支障があるということで、今回、用地会計を設定して配賦させていただいたものでございます。 ◆けしば誠一 委員  地域にある貴重な土地を先行取得するケースは必要な場合が多いと思いますが、土地開発公社が先行取得するケースと用地会計を使う場合に、先ほど額の問題が出されましたが、どのような基準と判断で行っているのか、それぞれの特徴について主に説明ください。 ◎経理課長 まず、土地開発公社で購入する場合も用地会計で購入する場合も、先行取得ということでは相違はございません。ただ、先ほど財政課長が御説明しましたように、土地開発公社につきましては、50億円という金融機関に対する債務保証、また区が買い戻すものも50億という限度で設定をされてございますので、どうしても、公社につきましては50億という縛りがございます。先ほど財政課長が御答弁したように、昨年度、28年度にこの土地は買っているところでございますが、その時点で土地開発公社が借り受けているのが、たしか二十数億ございましたので、50億を超えるといったことから、公社を活用することはできなかった。  また、公社が取得する場合、現在は短期的に資金を借り入れて購入するように努めているところでございます。ですので、長期で保有する場合は、どうしても金利の部分では高くなってしまいますので、そうしたことも総合的に判断しまして、今回は用地会計ということで購入したものでございます。 ◆けしば誠一 委員  その点はわかりました。  会計検査院が、事業用地の地方公共団体による再取得に当たり、再取得に係る補助対象事業費を算定する際の基準や範囲等を具体的に示すことなどにより、補助対象事業費の算定を適切なものにするよう是正改善の措置を求めていますが、区が実施する場合、こうした是非はどのように判断しているんでしょうか。 ◎財政課長 是非といいますか、会計検査院の指摘と同様に、補助対象範囲が適切かどうかということでしょうか。──基本的なお話で申し上げますと、大体区で購入しようとするものにつきましては、基準面積ですとか少しでも多く補助金をもらえるようなスキームで申請はするものなんですけれども、えてして逆に言えば、国のほうで、こちらは対象外ですよと外されてしまう。逆に、区の要望と国側から示されるものがちょっと違うという中で、会計検査院のほうは、国の基準にちゃんと当てはめているかということでいろいろとチェックをしてくる、そういうふうに考えているところでございます。 ◆富田たく 委員  いろいろ出たので、かぶらないようにやっていきたいと思います。  61ページ、歳入で、17款繰入金、2項特別会計繰入金、1目特別会計繰入金、こちらのほうが補正前予算額が2,000円ということで科目存置的な形だと思うんですけれども、補正予算額で8億3,500万というのが入っているんですけれども、これは一体何なんでしょうか、御説明ください。 ◎財政課長 当初予算の段階では特別会計の繰入金はほぼない。ただ、あり得るかもしれないところで科目存置で置いているんですけれども、実際精算を行う段階でこういう金額が発生したということで、当初の段階ではなかなか見込めなかったものですので、その後確定した段階で、こういった形で補正をするというものでございます。 ◆富田たく 委員  前年度の同時期の補正予算でも同じような形で補正が入っていたように思ったんですけれども、違いましたか。 ◎財政課長 毎年恒常的に一定程度これぐらいだと見込めるものにつきましては、当然当初の段階で歳入を見込むわけでございますけれども、当初の段階でどれぐらいになるかというのがわからないものにつきましては、科目存置というような形で置いて、適宜補正をする。例えば損害賠償などにおいても、発生するかしないかわからないものにつきましては科目存置で、出た段階で加える。それと同じような考え方で、あらかじめ金額が想定できないことから、科目存置としているものでございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、昨年度の補正予算も8億7,000万円余りということで、今年度と同等の額なので、一定、前年度だけ見れば想定できたのかなというふうに思ったんですけれども、この繰入金というのは想定できない類いの予算なんでしょうか。 ◎財政課長 例えば、先ほども質疑ございましたけれども、同じ特別会計では、国民健康保険事業は例年プラスで増額補正しているのが、今回マイナス13億ですとか、いろいろと制度が変わったりとか、そういった事情変更によりましてもかなり影響が大きいものですので、区としましては、去年8億だからことしも8億だということはなかなか見込めないことから、科目存置としております。 ◆富田たく 委員  ちなみに、後期高齢者医療事業会計と介護保険事業会計からの繰り入れなんですけれども、今年度、具体的にこの金額になったのはどんな理由があったんでしょうか。 ◎国保年金課長 後期高齢者医療事業会計の繰入金につきましては、28年度決算で、歳入と歳出の剰余金のうち精算できる部分について一般会計へお返しした金額の一部になっているところでございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、前年度の予算の中で返せるものができたからということですか。例年こういった金額になっているんですか。それとも前年度と今年度がちょうど同じような金額になっただけなんですか。 ◎国保年金課長 歳入歳出同額になるように私ども見積もって支出をしているわけでございますけれども、結果として、たまたま昨年度と同じぐらいの金額が残ったというところでございます。 ◆富田たく 委員  了解いたしました。  では、特別会計のことなんですけれども、69ページの歳出、4款保健福祉費、1項社会福祉費、2目高齢者福祉費の繰出金のところ、介護保険事業会計繰出金、後期高齢者医療事業会計繰出金、その上に国民健康保険事業会計繰出金、先ほど他の委員が質問されていましたけれども、こちらの介護と後期高齢者のほうの減額補正について、中身を教えてください。 ◎介護保険課長 介護保険のほうは、介護保険事業会計の中で一般会計からの繰入金として予算化をしていました6,200万円余が減額となりました。  理由は2つありまして、1つは、介護保険制度の改正に伴うシステム改修費につきまして、一般会計からの繰入金を財源としていたところに国の補助金の内示がありましたので、その分の減額615万円。  そしてもう一つは、社会保険診療報酬支払基金への返還金の返還期限が決算確定前の9月でございましたので、一般会計繰入金を財源とする予備費から支出をしていました。それを本来の繰越金から支出することとしたため、一般会計繰入金をその分6,200万円余減額をするということで、この2つの減額分が主な理由でございます。 ◎国保年金課長 後期高齢者医療事業会計の繰出金につきましては、後期の補正も組みましたけれども、広域連合の分賦金のほうが、精算の見込みで医療給付費の実績から下がったことによりまして、一般会計からの繰り出しを減額するものでございます。 ◆富田たく 委員  介護保険のほうは何となく理由がわかったんですけれども、後期高齢者のほうは、結局医療費が減ったということですよね。 ◎国保年金課長 委員おっしゃるとおり、後期高齢者医療事業会計につきましては、広域連合のほうで行っております。各市町村のほうから分賦金という形で支出しているものでございますけれども、この末になりまして、精算行為、見込みのほうが下がってまいりましたので、その減額した分、一般会計からの分につきましても減額をしたというところでございます。 ◆富田たく 委員  後期高齢者医療事業会計のほうだと、年々医療費がふえて、会計もどんどんふえていくのかなというふうに思ったんですけれども、余りそうなっていないということなんでしょうか。それともちょっと違う理由があるんでしょうか。 ◎国保年金課長 後期高齢者医療のほうにつきましては、国保と違いまして、人口が増になっているということもございます。医療費も徐々に上がっていってはおりますけれども、広域連合で最初積算した各市町村への分賦金、お金を取る額の見積もりが、精算を見込んだところでは下がったということでございます。 ◆富田たく 委員  基金のほうにちょっと話を移したいと思います。  先ほども話題に上がったんですが、今回、施設整備基金に50億、財政調整基金に13億という形で積まれておりますが、先ほど、全体の合計が29年度で516億になるとおっしゃっていました。財政のダム構想、550億円を目標に、財政調整基金を中心としてという言い方をされていたんですけれども、いつも何か、中心としてという話を聞いたときによくわからなくなるのが、30年度の区政経営計画書、この議会で配られているもので、基金残高の推移のページがあったので、それを見ると、ちょうど29年度が516億円。財政調整基金が366億円、施設整備基金が92億円、その他が58億円という形で記載をされているんですね。これは決算見込み額という形だと思うんですけれども。この中で、先ほどおっしゃっていた財政調整基金を中心にと言っている中心というのは、中心の周りもあるというふうに受けとめられるんですけれども、550億円を目標としている基金というのはどの範囲なのかというのがちょっと不明確なのかなと思って、それを教えていただけますか。 ◎財政課長 あくまでも標準財政規模の2分の1と言っていますものは、積立基金全体になりますので、財政調整基金のほか施設整備基金ですとか、そういったものを足し上げた積立基金全体で、1,100億のころは550億を目指すという話をしておりました。ただ、財政調整基金はいろいろと、減災基金ですとか災害時にも柔軟に対応するということで、決算剰余金の2分1、財調基金に積むというようなルールにしてございますので、そういった面で中心を財政調整基金としつつ、積立基金全体で標準財政規模の2分の1を目指していく、そういうルールでございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、基金残高というのが毎年大体20億円前後ふえていっているのがここ数年なんですけれども、一部26年から27年のところは40億ぐらいふえているんです。このまま行くと、あと2年ぐらいで550億になると思うんですけれども、財政規模が最近大きくなっているので、またさらにその目標値は上がるという認識なんですか。 ◎財政課長 こちらのルールをつくった平成23年は1,100億ぐらいだったんですけれども、今若干上がっていまして、2分の1が大体580億ぐらいにはなっていると思います。それは下がることもありますし、上がることもあるんですけれども、そういった関係で、現状でいいますと、大体2分の1の額が580億ぐらいとなってございます。 ◆富田たく 委員  先ほど、ルールを見直す検討をするというお話も他の委員との質疑の中であったんですが、それは来年度行われるのか、どういった形で行われるのか教えていただけますか。 ◎財政課長 5大ルールといいますものが、総合計画をつくったときにあわせてつくったものですので、この間、経常収支比率ですとかほかの関係でも、いろいろな議員の皆様からも御意見をいただいております。それに合わせまして、積立基金も今のところ決算剰余金の2分1を財調基金に積み立てるということが一定程度足かせになる部分もございますので、積立基金全体でどうしていくかというのも含めまして、ルールの検討を来年度一緒に行っていきたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  財政のダム構想については、我が党会派は当初から、議会に出されたときから問題が一定あるという形で議論しておりました。ルールの検討、見直しというところでお話が上がっているので、ぜひとも目標値についても改めて検討していただきたいのと、この間、基金積み立てが行われていく中で、必要とされる、区民が本当に要求しているサービス、福祉にしっかりとお金が回ってないんじゃないかと、私たちはこの議会の中でも何度も皆さんにお伝えをしているんですけれども、今回も63億ですか、積み立てになりました。本来であればそれをもっと区民の、例えば負担増の厳しいところ、多子世帯とかそういったところに負担の軽減のために使うとか、そういうことは今回の補正予算では検討はされなかったんでしょうか。 ◎区長 今、富田委員から、基金をためて区民の大事な福祉にお金が回っていないのではないかという認識が示されたわけでございますけれども、例えば喫緊の課題である保育行政には、この間相当のお金を投入して成果を上げてきております。そのほとんどの予算案はあなたたちは反対をしてきたわけでございますから、そういった保育施策が喫緊の課題、福祉の課題だと認識をしていないということをおっしゃるのに等しい御質問かと思います。 ◆富田たく 委員  あなたたちは全部反対してきたという形で、まるで私たちが認可保育園をつくることに反対していたような、そんな誤解を生むような発言がありましたので、そこは違うというふうに言わせていただきたいと思いますし、その誤解を田中区長がお持ちであれば、ぜひとも解いていただきたい。  この間議会で私たち、予算に対して質疑をする中、また意見を開陳する中で、どの部分はいい、どの部分が悪いと明確に伝えているつもりであります。もう一度そういった議事録も読んで、その誤解を解いていただければと思います。  この喫緊の課題については、また今後も予算特別委員会などでやりたいと思いますので、ちょっと話題を変えていきたいと思いますが、今の田中区長の発言で、何をこの後やろうかと。──では一旦……。 ◆小林ゆみ 委員  歳入の16款寄附金の補正予算額が4,100万円というふうになっているんですけれども、これについてまず説明をお願いいたします。 ◎財政課長 社会福祉基金のほうで、今年度3,000万の大口の、社会福祉に役立てていただきたいという寄附金と、今後の見込みがもう1,000万ほどございますので、それを合わせまして、今回4,100万を社会福祉基金に積み立てるためのもので、こういう計上をしているものでございます。 ◆小林ゆみ 委員  次に、歳出のほうなんですが、65ページを見ますと、先ほど来質疑がありますけれども、基金の積み立てが今回施設整備基金が50億円ということで、ふだんよりも何倍も多くなっております。先ほど施設の老朽化などがあるというのと、あとは財調に積み過ぎると目のかたきにされるというふうなお話がありましたけれども、我が会派と考え方は同じですので、確かにそうだと思ったんですが、例年の何倍にも、このように50億円というふうになった理由はありますでしょうか。 ◎財政課長 今回合わせて63億円積み立てることができました大きな要因といたしましては、今年度の当初予算を積算するに当たりましては、かなり歳入が厳しいだろうという見立てで予算を計上してございました。それが財政調整交付金21億ですとか、ほかの消費税交付金なども2億円ですとか、そういった形で歳入のほうがかなり上振れをしたということが一番大きな要因で、その上振れした部分を、特に緊急かつ今やらなければならないものがない部分につきましては今回積み立てた、その額がふえたということになってございます。それ以外に各所管のほうからもそれぞれ、減額補正という形になっていますけれども、使い切るのではなくて、なるべく事業を精査した上で、500万以上の積み立て、それと今回の歳入増合わせまして、その結果この金額になったというものでございます。 ◆小林ゆみ 委員  ふだんよりかなり多いということで、かなり御努力されたのもあるんでしょうが、景気の上昇というか、アベノミクスの成功なのかわかりませんが、外的要因も多いのかなというふうに考えたんですが。  今後もこういうふうに施設整備基金にウエートを置いて、財調よりかは施設整備基金ですとか目的がはっきりしたものに積んでいくという計画をお持ちなのか、伺います。 ◎財政課長 先ほどもちょっとお話ししたんですけれども、今、全国的に財政調整基金に対する国の目というのはかなり厳しくなっております。それで、今回施設整備基金も積み立ててようやく90億にはなったんですけれども、まだこちらも、学校にすれば3校建つか建たないかというような金額になっておりますので、今後、先ほどもお話しいたしましたとおり、老朽施設、これからかなり大規模改修なども続きますので、そういった観点からしますと、施設再編整備計画などに合わせながら、必要な金額を施設整備のほうに傾けていくような方法を考えていかなければならないというふうに考えてございます。 ◆小林ゆみ 委員  確かに私たちの会派もそのように考えております。景気がよくなったから、こういうふうに積み立てが多く乗っているんだと思うんですが、一方では、区は行革を頑張ってやっていかねばならないと思うんです。  先ほど職員費のお話がありましたけれども、委託によって27名削減できたということで減額になっているということなんですが、これは主に国保で、ほかには行革的な意味では入っていないということでしょうか。 ◎人事課長 国保以外にも、介護保険課での単純定型業務の委託があったりとか、あるいは毎年行っておりますけれども、現業系職員の退職不補充だとかというのは、当然継続してやってございますので、そういった人件費の減というものも、この中に入っているところでございます。 ◆小林ゆみ 委員  ぜひ来年度も頑張っていただきたいと思うんですが。  先ほど、無給の育児休暇というお話がありましたけれども、それについてもうちょっと詳しくお聞かせ願えればと思います。 ◎人事課長 区の職員には、最長3年間の育児休業の期間が取得できる形になってございますが、育児休業につきましては、区からの給料は支給をしないという形になってございまして、その分は共済組合から一定程度の給付はあるという中でやっております。区から人件費の支給はございませんので、その分の削減が可能になるという形になります。 ◆小林ゆみ 委員  ぜひ、それも含めて職員費の削減に努めていっていただきたいと思います。  あと、92ページ、93ページを見ますと、給料及び職員手当等の増減額がありますが、勤勉手当が1億5,000万円というふうになっていまして、平成28年度、1つ前のを見ると1億4,000万円余りでしたので、約1,000万円ほど上がっているので、この上がった理由が知りたいのと、勤勉手当というのはそもそもどういう基準で出しているのか伺います。 ◎人事課長 まず勤勉手当でございますが、いわゆる民間でいえばボーナスでございまして、区の職員については、期末手当と勤勉手当ということで、勤勉手当につきましては、成績給に相当するものという形になってございます。これについては、毎年、人事委員会の給与勧告に基づいて民間と月数を比較しているんですが、28年度も29年度も0.1月分ふえるという形で、その分を成績給に匹敵する勤勉手当のほうでふやすという形になってございます。その関係で、その分の増額分が1億4,000万、1億5,000万とほぼ同じような金額になったというところでございます。 ◆小林ゆみ 委員  では、勤勉手当も必要な支出だと思うんですが、ぜひ職員数削減に向けて行革に取り組んでいただきたいと要望して、終わります。 ○はなし俊郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度の質疑のある方は挙手を願います。 ◆富田たく 委員  減額補正を行う事業で37事業という形で上がっておりましたが、執行残が500万円以上が見込まれる事業について減額補正を行いますという形で、事前のヒアリングではお聞きしているんですけれども、この500万という基準を設けた理由というんですか、そこを単純に教えていただけますか。ほかの自治体だといろいろ違うようなので、杉並区として500万というふうにした理由を教えていただけるでしょうか。 ◎財政課長 特段これがあったからどうこうというわけではないんですけれども、基本的に、1,000万ですとかなり減ってしまう中で、500万以上ですと、事業単位が小さくても比較的集まるということで、ことしはまずは500万以上を1つの目安として出してくださいと。別にこういう根拠があってどうこうというわけではなく、全体的な事業の予算的な規模等を勘案した上で、500万という金額を設定しているものでございます。 ◆富田たく 委員  例えばこういう数字に対してこういう係数を掛けたらこの金額になったとかそういうものではなく、感覚的なと言うと失礼かもしれませんが、そういう感じの500万ということですか。
     というのは、減額補正を行うということは、最終的な決算のときに不用額を減らすという行為になると思うんですよね。執行できない予算がたくさん残っていてたくさん不用額になるんじゃなくて、それをきちんと補正をして必要な部分に回していくというような形がそもそもの減額補正の考え方というか、そういうものだと思うんですけれども、そこの基準がどういう理由でこの基準になっているのかというのがふと疑問になりまして、その辺もう一度お願いします。 ◎財政課長 先ほど申し上げたとおりなんですけれども、昔は使い切り予算ということで、予算があれば、なるべく、余ったお金もほかのものなんかに使おうということだったんですけれども、当然、こちらで一定程度の金額を定めて、それから減額したものを必要な事業に充てるということもするんですけれども、ちょっと先ほどの繰り返しになってしまうんですけれども、いろいろ予算も1事業当たり100万単位のものから何百億というところもある中で、全体的にどれぐらいの金額にしようかというところで500万というものを、係数を掛けたりとかそういうものではなくて、通常の事業執行の中でできる範囲ということで、そういう金額を設定したものですので、委員が指摘されるような意図的なものは特段ございません。 ◆富田たく 委員  特に意図的に何かを操作しているとかいうのを言いたいつもりではなくて、どういう理由でこの500万というのが出てきたのかを教えてほしいなと思っただけでした。  ちょっと細かい数字を確認させていただきたいと思うんですけれども、79ページ、7款教育費、2項小学校費で、今回1,400万円の減額になっています。説明のところで、小学校の移動教室、富士移動教室、弓ヶ浜移動教室というふうになっているんですけれども、この移動教室というのは、移動教室を予定していたんだけれども、行かない学校があったとか、そういう意味での減額なんでしょうか。 ◎学務課長 宿泊日数が減ったりということもございますけれども、予定していた人数が当初よりも少なかった、それから、体験のプログラムとかいろいろな施設に入場したりというのがあるんですけれども、そういったところが雨天等で変更になった場合に、用意をしていくんですけれども、そこは使わずに済んだとか、そういった事情で執行残となっているものでございます。 ◆富田たく 委員  了解いたしました。  あと、73ページの5款都市整備費、3項土木建設費の道路費、こちらのほうも減額補正2,700万で、内訳というか説明を見ると、道路の路面の改良、魅力ある歩行者優先の道づくりというふうな形のもので減額補正になっているんですけれども、特にこれは申請ベースの実績とかというのではなくて、区のほうでここからここまで快適な道路づくりをやっていきますとか、そういう形でできるものなのかなと思うんですけれども、この辺の減額の理由を教えていただければと思います。 ◎土木計画課長 道路の路面改良及び魅力ある歩行者優先の道づくりにつきましては、工事発注した後に、契約落差等の残によるものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  1点お尋ねをさせていただきたいと思います。  保育ですけれども、保育施設建設助成がかなりかさんでいるということはこれを見てよくわかるんですが、とにかく待機児童ゼロを達成しなくちゃいけないので、保育園をとにかくつくるという基本的なスタンスは理解できます。それは申し上げてきたとおりでありますけれども、その手法に疑念を呈しているので。  待機児童ゼロを目指すことは当然でありますけれども、ここでちょっと心配なことは、今までも各委員が触れておられる保育の質もさることながら、区の対応体制というのは、これだけ急速に保育施設をふやしている中で、追いついているんでしょうか。事務的な受付体制みたいなものは間に合っているんでしょうか、人手とか。 ◎保育課長 保育課の体制につきましては、この間も必要に応じて適切な増員等も図っているところでございますし、対応してきているところと考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  では、滞りなく回っているということなんですね。 ◎保育課長 今、最初の御質問については、受付等のことを主として申し上げましたが、いわゆる巡回の部分につきましても、今年度、保育の内容のところにつきまして、きちんと巡回しているところでございますけれども、この間いろいろ、保育の質についてはお話もいただいているところですし、来年度に向けましては、保育の内容とあわせて、施設面あるいは運営面のところも含めて、またきちんと確認に行きたいというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  巡回に関する人手も心配なんですけれども、今私が直接的にお尋ねしているのは、巡回ではなくて、先ほども申し上げたように手続なんですよ、保育課における窓口。お母さん方が来ますね、親御さんがお見えになって手続をすると思うんですよ。それでお待たせをすることになると思うんですけれども、そういうのに関して十分対応できているんですかということなんですよ。 ◎保育課長 最初の答弁の繰り返しになりますけれども、今年度も必要な人員というのは確保して、いわゆる相談等の対応をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  だから、こっちも繰り返しになりますけれども、それでそつなく回っているんですね。何かいろいろミスとか発生してないんですか。 ◎保育課長 基本的な対応はできているというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  では、それはまた今度の予算特別委員会で詳しくやりたいと思いますけれども、はっきり言って大丈夫なのかなということを感じます。そういう声を区民の方からいただいております。  それともう一つ、障害児通所給付なんですけれども、お子さんの中には、明らかにこれは障害を抱えておられるという、それが明らかなタイプのお子様と、まだそれが確とはっきりしない、お医者さんの判断もはっきりしないというような、グレーンゾーンと言っていいのかどうかわかりませんけれども、そういうタイプのお子さんもいると思うんですよ。そういうお子さんを、ではどちらに、集団保育ができるのかとか、あるいはこれは障害児枠でお預かりするべきだとか、そういうのを判断しなくちゃいけないと思うんですけれども、それはどこがやるのか。その間の連携みたいなものがちゃんととれているのか。 ◎保育施設支援担当課長 障害児の方の入園につきましては、こちらのほうで体験保育等を通じまして、御本人の様子を見ながら、区の中での調整会議というものに諮りまして、この方が集団保育に適しているかどうか等含めまして、審査、審議をして検討して決めているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  その会議において、これは障害である、だから障害児枠でお預かりする、これは集団保育で十分大丈夫だというような、そういう明確な定義とかはあるんですか。 ◎保育施設支援担当課長 メンバーの中には医師やまた専門の職員などがまじりまして、実際にお子様の遊んでいる、また保育を受けている姿を確認した上で、その報告を調整会議の中で受けまして、実際に集団の中で介助、援助なしで保育ができるか、または介助等の支援が必要かどうか判断しているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  調整会議にかけるということになっていたまま、保護者への連絡が行き届かずにずっと何カ月もお待たせしたというようなケースはございませんか。 ◎保育施設支援担当課長 保育園と保護者の方の間でいろいろお話があるんでしょうけれども、区としてそういったものを受け付けていながらお待たせしたようなことはないと認識しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  ありますでしょう。 ◎保育施設支援担当課長 繰り返しになりますが、私のほうでそういったケースは把握してございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  では、予算特別委員会で詳しくやります。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めますが、上程しております2議案について意見をお願いいたします。  意見のある方は挙手を願います。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第23号平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)及び議案第25号平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号)につきまして、杉並区議会自由民主党を代表して、いずれも賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、まず議案第23号については、実績に応じて増額された特別区財政交付金や実績に応じて減額した財源を活用し、基金への積み立てを着実に実施することで積立額を目標額へ近づけたということ、また質疑を通して、増加する保育施設や高齢者施設整備など、いずれも必要な事業に対する補正予算であり、かつその予算も多くは国や都の交付金を活用して行っていることが確認できましたことにより、賛成といたします。  また、議案第25号につきましても、富士見丘地域学校用地の用地費用として借り入れた特別区債の利息返済分に不足が生じ、その不足分を追加するための補正予算であり、区として支払わざるを得ない予算となりますので、議案には賛成といたします。 ◆川原口宏之 委員  議案第23号、25号について、賛成の意見を申し上げます。  23号につきまして、今回の補正では、精算的要素の経費の計上のほか、認知症高齢者グループホーム建設助成といった介護施設整備助成や保育施設建設助成等の必要な事業に関する経費が計上されていることを確認しました。それぞれの事業の速やかな実行を求め、賛成意見といたします。  議案第25号につきましても、妥当であると判断いたしましたので、賛成といたします。 ◆安斉あきら 委員  議案第23号平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)について、区民フォーラムみらいを代表して、賛成の立場から意見を述べます。  今回の補正予算は、待機児童解消対策としての保育施設建設助成のほか、施設整備基金と財政調整基金への積み立てなど、いずれも必要な経費の計上であること、また平成29年度の精算的要素を含む事業についての予算計上であり、妥当なものと判断をし、本議案に賛成をいたします。  なお、議案第25号平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号)についても、特段異議ないことから、賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案第23号と25号に対する意見を述べます。  議案第23号、補正第6号は、保育施設建設助成や介護施設整備など緊急を要するもの、また、施設整備基金と財政調整基金への適正な積み立て、実績に基づく年度末の精算的要素を含むものとして必要なものであり、賛成いたします。  続いて25号は、地元でも待ち望まれた富士見丘小学校の移転用地を獲得するために購入した資金の利子を計上したものであり、必要な措置としてこれも賛成いたします。 ◆富田たく 委員  議案第23号、一般会計補正予算(第6号)について意見を申し述べます。  本補正予算は、実績による増額・減額補正及び財源更正であり、精算的な意味合いの補正予算であることから賛成いたします。  ただし、実績による減額、増額によって歳出予算の余剰が発生した場合に、来年度以降に活用するため基金に積み立てることは否定するものではありませんが、今回の場合63億円余りと、ここ数年でも突出して大きいことは問題と考えます。今後、歳入予算の見積もりの適正化を進めていくとともに、必要とされている区民福祉、厳しい負担増の軽減など、区民生活を守ることに活用していくことを指摘し、意見といたします。  続きまして、議案第25号、用地会計補正予算(第1号)について意見を申し述べます。  利子支払い額に不足が生じるため、一般会計から繰り入れを行うための補正であり、前年度に想定した利率と実際の利率に差が生じたことから不足が生じたことが原因であります。利率の想定は適切に行うべきですが、先々の変動を正確に予測することは困難であり、不足額も少額なことから、不足が生じたこと自体に問題はなく、必要な補正と判断いたしましたので、賛成といたします。 ◆小林ゆみ 委員  議案第23号平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)に対し、意見を申し述べます。  本補正予算案において、施設整備基金積立金に例年よりも多い50億円を積み立てており、財政調整基金積立金には13億円余りを積み立てております。今回のような積み立ての形は我が会派が常々要望していた形に沿うものとなりますので、本議案には賛成をいたします。  ただ、単純に景気がよくなったということに助けられた感もありますので、今後は景気に左右されてバランスが崩れることのないよう、行財政改革を積極的に進めていただくことを要望いたします。  議案第25号平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号)に対しては、特段問題ないと判断し、賛成いたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案第23号、第25号について、美しい杉並の意見を申し述べます。  まず、議案第23号についてでありますけれども、久我山東原公園や向井公園など利用率の高い区立公園を潰して保育施設建設を強行している以上、当然、永福体育館内に建設予定の法的義務なきビーチコートもまた、予定を抜本的に見直して、同時に建設予定の保育施設を拡張し、保育定員を1名分でもふやすべきであります。永福地域では今なお保育施設が不足していることからも、限られた貴重な区有地をビーチコートに費やすいとまがないことは明白であります。海もない杉並にビーチコートを立てることへの区民の疑問の声は、その後も連綿と報道され続けております。虚心坦懐に耳を傾けるべきものと考えます。  都支出金を見込むと否とにかかわらず、現状の永福体育館移転改修案に賛成しかねるため、反対いたします。  議案第25号につきましては、特段の異議なく賛成といたします。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、議案ごとに採決をいたします。  初めに、議案第23号平成29年度杉並区一般会計補正予算(第6号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○はなし俊郎 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。  次に、議案第25号平成29年度杉並区用地会計補正予算(第1号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のためここで退席いたしますので、御了承願います。  《報告聴取》 ○はなし俊郎 委員長  続きまして、報告を聴取いたします。  質疑は、報告を聴取した後に行いたいと存じます。  なお、先ほどの議案審査で2件の報告を終えておりますので、残りの1件について聴取します。  それでは、お願いいたします。   (3) 杉並区長選挙・杉並区議会議員補欠選挙の日程について ◎選挙管理委員会事務局長 私からは、杉並区長選挙・杉並区議会議員補欠選挙の日程について報告いたします。  同選挙につきましては、1月24日の選挙管理委員会で、表記のとおり決定いたしております。  選挙名につきましては、杉並区長選挙、杉並区議会議員補欠選挙。告示日につきましては、6月17日日曜日。選挙期日、投票日でございます、6月24日日曜日午前7時から午後8時、区内67カ所でございます。期日前投票の期間につきましては、6月18日月曜日から6月23日土曜日、区役所など14カ所で行います。開票日につきましては、6月25日月曜日、翌日開票といたします。午前8時40分から荻窪体育館で行います。立候補予定者の説明会につきましては、5月16日水曜日を予定してございます。本日時点、選挙すべき数といたしまして、区長1名、区議会議員2名でございます。  参考といたしまして、選挙人名簿の登録者数は、おおむね48万3,000人と推定してございます。  ポスター掲示場は529カ所を予定してございます。  私からは以上でございます。 ○はなし俊郎 委員長  以上、聴取いたしました。  これより、ただいまの報告についての質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。 ◆富田たく 委員  今の報告についてですが、毎回、区長選挙は投票率が国政選挙よりもやっぱり低くなる。いろいろ事情があるせいだと思うんですが、投票率が低い状況について選挙管理委員会としてどのように思われているのか、また、向上に向けて来年度どういった取り組みをするのか、教えていただければと思います。 ◎選挙管理委員会事務局長 単独の首長選挙につきましては、どうしても低くなる。例えば23区、最近の選挙でいきましても、荒川区が28年11月で30%、目黒区が28年4月、26%、港区も28年6月、24%。唯一違いますのが、昨年行いました千代田区長選挙だけはいろいろございまして、50%いっておりましたけれども、残念ながら単独の、23区どれを見てもなかなか上がらないというのは、私ども実は特別区の全部の選挙管理委員会の共通事項でございます。  ということで、少しでも周知を図ろうということで、もう既に、今回初めて2月1日の「広報すぎなみ」に、決定してすぐに選挙期日を出し、そういった周知もしながら、いろいろな今まで持っているノウハウを使いまして、投票率の向上には努めたいと存じてございます。 ○はなし俊郎 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○はなし俊郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の陳情審査及び所管事項調査について》 ○はなし俊郎 委員長  当委員会に付託されております陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で総務財政委員会を閉会いたします。                             (午後 2時08分 閉会)...