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平成31年  3月 予算特別委員会-03月19日-07号

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  1. 世田谷区議会 2019-03-19
    平成31年  3月 予算特別委員会-03月19日-07号


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    平成31年  3月 予算特別委員会-03月19日-07号平成31年 3月 予算特別委員会 平成三十一年予算特別委員会 予算特別委員会会議録第七号 日 時  平成三十一年三月十九日(火曜日) 場 所  大会議室  出席委員(四十九名) 委員長  安部ひろゆき 副委員長 津上仁志 副委員長 そのべせいや      阿久津 皇      石川ナオミ      石川征男      おぎのけんじ      加藤たいき      上島よしもり      上山なおのり      河野俊弘      菅沼つとむ      畠山晋一      真鍋よしゆき
         山口ひろひさ      山内 彰      ゆさ吉宏      和田ひでとし      板井 斎      岡本のぶ子      河村みどり      佐藤弘人      高久則男      高橋昭彦      平塚敬二      福田妙美      諸星養一      風間ゆたか      中塚さちよ      中村公太朗      羽田圭二      藤井まな      江口じゅん子      桜井 稔      たかじょう訓子      中里光夫      村田義則      大庭正明      田中優子      桃野よしふみ      小泉たま子      佐藤美樹      高岡じゅん子      田中みち子      あべ力也      上川あや      すがややすこ      ひうち優子      青空こうじ  出席事務局職員          議事担当係長 岡本俊彦  出席説明員   副区長           宮崎健二   政策経営部   財政制度担当参事                 松永 仁   教育長           堀 恵子   教育委員会事務局           教育次長  淺野 康           教育総務課長                 會田孝一           学務課長  内田潤一           幼児教育・保育推進担当課長                 須田健志           学校健康推進課長                 末竹秀隆           教育環境課長                 桐山徳幸           副参事   秋元勝一   教育政策部   部長    工藤郁淳           学校職員課長                 馬場利至           教育指導課長                 青木雄二           教育相談・特別支援教育課長                 松田京子           新教育センター整備担当課長                 増井賢一           副参事   板澤健一           副参事   加藤敏久   生涯学習部   部長    花房千里           生涯学習・地域学校連携課長                 田村朋章           中央図書館長                 松田一清     ──────────────────── 本日の会議に付した事件  議案第一号 平成三十一年度世田谷区一般会計予算  議案第二号 平成三十一年度世田谷区国民健康保険事業会計予算  議案第三号 平成三十一年度世田谷区後期高齢者医療会計予算  議案第四号 平成三十一年度世田谷区介護保険事業会計予算  議案第五号 平成三十一年度世田谷区学校給食費会計予算 (文教委員会所管分に対する質疑)     ────────────────────     午前十時開議 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 本日は、文教委員会所管分の予算審査を行います。  それでは、質疑に入ります。  せたがや希望の会、どうぞ。 ◆小泉たま子 委員 おはようございます。せたがや希望の会の文教領域の質問を始めます。  世田谷区は、地域運営学校や学校運営協議会などの実施について、全国の先導的な役割を果たしてきており、評価をいたします。  一方で、学校を取り巻く状況は、いじめや虐待発生など劇的に変化しており、その対応に必死になられていることも事実です。特に学校を取り巻くさまざまな委員会、それから会議参加等については見直しすべきではないか、校長以下、教員に負荷が余りにも多過ぎると以前質問いたしましたが、お答えがありませんでした。  今回も担当とやりとりをしていますが、担当は、国が決めたことだから見直すことはできないと言われています。おかしいことではないですか。国の制度がないときに地域の実情に合わせてさまざまな仕組みをつくり出してきた。それが新たな状況となって悪い面が出てきたとなれば積極的に見直していく、それが世田谷の姿だと思います。国から言われているからやっているというのは疑問です。  さて、社会教育法第二十条に、「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」とされ、同二十一条に、「公民館は、市町村が設置する。」とされていますが、区にはこの社会教育法二十条、二十一条に規定する公民館がありますか、ありませんか。あるかないかだけでお答えください。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 区に公民館はございません。 ◆小泉たま子 委員 社会教育法によれば、教育委員会事務局に社会教育主事を置くと、必ず置くようにされています。その職務は、法によれば、「社会教育主事は、社会教育を行う者に専門的技術的な助言と指導を与える。ただし、命令及び監督をしてはならない。」とされており、さらに法によれば、教育委員会は、社会教育関係団体の求めに応じ、これに対し、専門的技術的指導または助言を行うことができるとされています。求めに応じです。  わかる範囲で結構ですが、社会教育関係団体からの求めの実績はどのぐらいでしょうか、お答えください。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 現在、社会教育主事が区民等の求めに応じて出席しております会議体等は、主に幼稚園、小学校、中学校PTAの連合体の総会や役員会等のほかに、区立小中学校のおやじの会の有志によって発足しましたオール世田谷おやじの会の役員会、また、社会教育主事が兼務しています地域振興課の主催事業や、その終了後に受講者の方々によって発足しました任意のサークル活動等でございます。  社会教育主事は、社会教育、生涯学習の専門職として、区民の自主的、主体的な活動を尊重しながら、求めに応じて専門的、技術的な助言と指導をさせていただいております。 ◆小泉たま子 委員 さて、私は、かなり昔となりましたが、当時の大場区長から直接、世田谷区はほかの自治体と異なり、公民館行政は行わない、区民センター方式を採用する、そして世田谷独自の区民参加方式で運営する、これが世田谷の新しい形だと言われ、さらに、できれば美術館、文学館もつくりたいのだと聞かされました。この新たな公共施設の運営管理方式が今の区民センターの運営協議会方式です。この運営協議会方式をとる区民センター運営を教育委員会はどのように考えられますか、お答えください。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 区民センター運営における運営協議会方式は、住民自治による運営が行われているという点で全国的にも先進的であり、先見性があるため、世田谷区の特徴の一つとして非常に高く評価されているものと認識してございます。 ◆小泉たま子 委員 私は本来、教育委員会が実施すべきことについて教育委員会の考えを求めたわけですけれども、区の政策を高く評価しているということは私には全く意味がわかりません。教育委員会の存在意義はどこにあるのかと疑問に思います。申し上げておきます。  さて、この各区民センターの運営協議会に先ほどの社会教育主事の方々が参加されているかどうか調べていただきましたが、誰も参加していないということでした。私が思うには、先ほどの社会教育法の規定の社会教育関係団体からの求めがなかったからであると思います。であるとするならば、世田谷区には法律上、社会教育主事の方々が主な活動場所とされているはずの公民館がない一方で、区が設置してきている区民センターの運営については関与しないということとなると、一体全体、教育委員会は生涯学習をどのように考えているかと疑問に思うわけです。  さて、このような状況の中で、皆様御存じのように、去る三月八日に国で第九次地方分権一括法案が閣議決定されました。この日程から議会での質問も予算特別委員会総括での質疑もできなくて残念であったわけですが、この文教には間に合いましたので質問をいたします。
     閣議決定されたものは一括法案ですが、内容として、地方公共団体に対する義務づけ、枠づけの見直しとして十二法律が挙げられ、その一つに社会教育法図書館法博物館法地方教育行政の組織及び運営に関する法律があり、その内容は、公立社会教育施設(博物館、図書館、公民館等)について、地方公共団体の判断により、教育委員会から首長部局へ移管することを可能とするとされています。  さらに、この法律改正の趣旨として、これにより、移管された当該地方公共団体においては、観光・地域振興分野やまちづくり分野を担う首長部局で一体的に所管できるようになり、社会教育の振興はもとより、文化・観光振興や地域コミュニティーの持続的発展等に資するとされています。さらに、文部科学省の担当者の談話として、自治体側から要望が上がってきた案件であるとされました。  これらのことはもちろん教育委員会として把握されていると思いますが、単なる把握ではなく、世田谷区としてこれらの動きにおいて、自治体として要望を出されたと思いますが、どのような状況だったのでしょうか、お伺いをいたします。提出したかどうかだけの答弁を求めます。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 特に提出してございません。 ◆小泉たま子 委員 私は、堀教育長は、先ほど国が挙げられた法律改正の趣旨の観光・地域振興、まちづくり、文化、地域コミュニティーについて、区の責任者として生活文化部長、当時の産業振興部長を務められたことから、この将来を見据え、世田谷区も要望を出しているに違いないと判断したわけです。  この課題は突然あらわれたわけではなく、去年十二月二十一日の国の中央教育審議会で答申が出されていたのです。もちろん教育委員会は御存じのことですけれども、答申の表題は、「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」というものです。この答申に基づき、今回の法律改正がなされるわけです。  答申の要旨は、社会教育施設は、地域活性化・まちづくりの拠点、地域の防災拠点、個人のスキルアップや就労などの支援、観光振興や国際交流の拠点などの役割も強く期待されるようになったと指摘。こうした分野は従来首長部局が担っており、社会教育施設も首長部局が所管することで、より有効活用できると提言されたのです。内容は多岐にわたりますが、教育行政の責任を重視しつつも、老朽化した各種施設の再整備、複合化など、財政問題も各自治体の直面する課題となっているとされています。  さて、この答申において、当然のことですが、今後の社会教育施設のあり方についても言及され、社会教育施設を公民館、図書館、博物館(美術館を含みます)、青少年教育施設、女性教育施設と分類されています。それぞれについて首長部局への移管や今後の活用が検討されていますが、皆さんもおわかりのとおり、世田谷区は独自の政策をとっています。公民館は当初から存在せず、区民主体の運営協議会方式による区長部局の所管、美術館、文学館、平和資料館も生活文化部所管、青少年交流施設は子ども・若者部所管、男女共同参画センターは、やはり生活文化部所管です。これらは答申によれば、地方公共団体からは、地方公共団体の判断により、地方公共団体の長が公立社会教育施設を所管できる仕組み――特例と呼ぶとされています――を導入すべきとの意見が提出されており、政府としての検討が求められていると書かれてあります。今、申し上げたとおり、世田谷区は先取りをしているのです。  今回の答申で挙げられた施設は、そのほとんどが区長部局に既に移管されているのです。これについては区民の御理解、さらには議会での議論があったのですが、これらを踏まえて今の形になっている。これは誇ってよいことだと考えます。  あと、残っているものは図書館ということになりますが、これは他会派から民間委託という御提案も出ています。これらを踏まえ、社会教育、生涯学習について根本的に見直す時期が来たと考えますが、区の代表としての宮崎副区長にお考えを伺います。 ◎宮崎 副区長 今、国のほうの動きにつきましては、委員から御紹介いただきました。特に昨年十二月に出されました中教審の答申でございますが、今御紹介もいただきましたが、この具体的な視点の中に、生涯学習の支援から地域活性化・まちづくり、地域の防災拠点、さらには住民参加による課題解決、地域づくりの担い手の育成、こういう観点も具体的に挙げられております。こういうことを考えますと、今までの生涯学習と一言であらわしたものから、さらにその部分を使ってより発展的に地域に貢献できるようなやり方を国も考え始めたということだろうと思います。  ただ、国のほうも今後、財源も含めて今御紹介もありましたけれども、まだまだ省庁の連携がとれていないことも実態としてございます。こういうことも十分考えていかなきゃならないと思います。ただ、やはり将来を考えますと、区民視点に立った場合におきましても、今、区民の生涯学習意欲の高まりがございます。こういうところをさらに資源などの有効活用の観点、それから、まさに求められる区民ニーズに対する支援、こういうことも考えますと、今御指摘いただきました件につきまして、議会の御意見も伺いながら、さらには来年度から地域行政の検討も始めます。さらには、公共施設等総合管理計画の見直しも考えております。こういうことの観点の中に入れて、先ほど御指摘いただいた件について、区としての考え方をまとめていきたい、こういうふうに考えております。 ◆小泉たま子 委員 ただいま副区長から区の考えを述べていただいたわけですけれども、それはしっかり検討してやっていただきたい。生涯学習というのは区民にとって非常に大事なものですので、それは要望しておきますけれども、教育委員会としても生涯学習、それから社会教育を根本的に見直す時期に来ていると、そのことを私は申し上げておきます。教育委員会としてもしっかり検討していただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上でせたがや希望の会の質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、生活者ネットワーク、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 生活者ネットワークの文教所管の質問を始めます。  子どもの権利、子どもの人権の保障ということを生活者ネットワークは二十年以上言い続けてきています。特に大切なのは、子ども自身の中から湧き出る育つ力や子どもが自分で自分を守るために主張できる子どものエンパワーメントということではないかと私は考えています。  世田谷区に子どもの人権擁護専門機関、せたがやホッと子どもサポートがあり、子ども自身からのさまざまな相談や訴えに対応しているということは大いに意義があることです。  さて、このせたホッとは、設立当初から区長と教育委員会の両方に属する執行機関として設立されており、子どものために大胆に横串を通した位置づけがされています。せたホッとは設立六年になりました。共管所管、共同管理の所管として教育委員会も子どものいじめ防止や学校における暴力や体罰の根絶などに取り組んできたと思います。さらに、ことし起こった野田市の児童虐待死の事件などからも、児童虐待の発見や防止に対しても地域の公立学校の果たすべき役割が注目されています。  教育委員会として、子どもの権利擁護の課題に今後せたホッとなどを活用し、どのように向き合っていくのか、まずは教育長の見解を伺います。 ◎堀 教育長 今お話しにありましたせたがやホッと子どもサポート、世田谷区子どもの人権擁護委員についてですが、平成二十五年四月に設置されて、七月から相談を始めました。六年が経過しております。  区長部局と教育委員会が一体となって、区全体で子どもの権利侵害に関する救済に取り組んでいくということを明確にしたもので、川西市に次いで全国で二番目ということでいろいろな取り組みをしてまいりました。  御案内のように、二〇二〇年から児童相談所がこちらに設置されることになります。千葉県野田市のことにならないように、関係機関、私どもと世田谷区子どもの人権擁護委員と情報の共有化を図りながら、改めて連携をしていかなければならないと考えております。 ◆高岡じゅん子 委員 せたホッとは、教育委員会自身の持っている執行機関でもあります。密接な連携と活用を望みます。あと、子ども自身がせたホッとを自分の問題解決に活用できるように、今でも子どもへの定期的な周知を行っていらっしゃるというふうに聞いていますが、校内に常にせたホッとの情報が置かれ、子どもがいつでも手にとれるような環境づくりを要望しておきます。  野田市の栗原心愛さんが虐待の末、死亡した事件の報道で私がいつも気になるのが、そもそも児童相談所や教育委員会に問題のアンケートを渡したり、見せたりする前に、本人に意向確認を現場でしていたんだろうかという点です。この時点できちんと本人に向き合って事実を確認していたなら、後から父親がそれは虚言だというふうに言い出しても対抗できたと考えるからです。  世田谷区立の小中学校でもQ―U調査やさまざまなアンケートを通じ、子どものいじめなどの情報をつかむ工夫をしていると聞いています。発見された問題の解決には担任の先生が一人で抱え込むのではなく、学校全体で一丸となった取り組みが不可欠です。また、場合によっては学校の枠を超え、先ほど取り上げたせたホッとなど外部の機関と情報共有し、子どもの抱える問題を解決していく取り組みが必要になります。  世田谷区教育委員会として、子どもの自己決定権を大切にし、秘密と約束したアンケートなどを子どもの権利保護のために使う場合も子ども自身に確認をとるなど、子どもを一人の人格として尊重する考え方を徹底していただきたいと考えます。見解を伺います。 ◎板澤 副参事 今、委員おっしゃいますように、子ども一人一人の人格を尊重した対応は大変重要であると考えております。  学校では、教職員が日ごろから一人一人の様子を見守るとともに、区独自の調査を含め、児童生徒への学校生活アンケートを学期ごとに年三回実施し、担任はもとより、養護教諭や専科の教員、生活指導担当教員など複数の教員で確認するなどいたしまして、いじめや体罰等の状況を丁寧に把握してございます。  また、アンケートを実施する際には、書かれた内容については秘密を守るとともに、学級担任や養護教諭など校内の教員等が確認をいたしまして、安全や安心を守る体制を整えるということを児童生徒に伝えてございます。個別に具体的な対応が必要な場合には、学校外の相談機関との連携におきましてアンケート等の内容が重要な情報となるケースもございますので、そういった場合には当該児童生徒の意思を確認しながら対応しております。  いずれの場合におきましても、被害者、また被害を受けていると思われる児童生徒を徹底して守るという観点から、加害者等への情報提供等につきましては、慎重に行ってございます。 ◆高岡じゅん子 委員 児童を守るというしっかりしたスタンスを全教職員が共有して情報保護に努めることを求めておきます。  子どもの虐待や権利侵害に関して、教育現場にはいち早く子どもの変化に気づき、支援に結びつける力が求められています。このような相談支援と本来業務である教育活動の両方を現場が担わなければならず、教員の多忙化に拍車をかけているという課題があります。  世田谷区教育委員会は、このような課題に対し、現場教員を支えるバックアップ体制として、教育支援チームというのをつくって今まで対応してきたと聞いています。この支援チームにおいて弁護士を配置して、そして教員の方を法的にもバックアップするということを早くから取り上げてきたということは大変有効なことだったと考えています。いじめや暴力などに対しては、やはり弁護士も入った教育支援チームが存在して、現場をバックアップして重度化、深刻化を防ぐというふうに聞いているんですが、教育委員会や先生方にとっての問題の深刻化防止というのではなく、子どもの環境をきちんと守る、子どもたちの学ぶ権利を守るという視点で重度化防止をぜひ弁護士の先生の力も使って進めていきたいと思っています。  さらに、虐待防止という観点では、長期欠席児童や生徒の背景に家庭の事情が絡んでいる場合があるということが早くから認識されています。そこで、世田谷区はスクールソーシャルワーカーを全区で今四人配置し、複雑な家庭環境に置かれた子どもの支援をしているということです。来年度、各総合支所の子どもの見守り力の強化がなされ、虐待防止のための体制整備が区長部局でも進みます。教育委員会としても現場のバックアップ体制のさらなる強化が必要と考えますが、見解を伺います。 ◎青木 教育指導課長 委員お話しのとおり、教育委員会では教育支援チームによる弁護士等の専門的な見地からの指導、助言を行いまして、区内全ての幼稚園、小中学校を支援しているところでございます。  また、お話に出ました外部から学校を支援する体制といたしまして、学校教育相談体制の充実や特別支援の推進の観点から校外アドバイザーの役割を総合教育相談室に位置づけ、学校からの要請に基づき、心理教育相談員とスクールソーシャルワーカーが助言の支援を行っております。  教育委員会といたしましては、今後、教育総合センター開設に向け、教育支援チームを核として総合的な教育相談や不登校対応など組織や機能の検討を進めて支援体制を整えることで強化を図り、学校現場を支え、充実した教育活動が推進できるよう努めてまいります。 ◆高岡じゅん子 委員 スクールソーシャルワーカーを配置されているということなので、そこが有効に機能して、来年度組織強化される総合支所の子ども家庭支援課とのより緊密な連携がとれる体制づくりを望みます。  先ほども申し上げましたけれども、教育現場の本来業務というのは教育活動です。日本の教育関連費の国家予算に占める割合は三・四七%、世界比較では百五十四カ国中百十四位と報じられています。人を育てるのは人です。十分な人員配置がなくては十分な教育ができません。  先日、文部科学省は、学校の働き方改革のプロモーション動画の配信を開始いたしました。これも見せていただきましたが、学校現場の過酷さというものを減らすには、やはり学級の少人数化など抜本的な対策により教員の増員を図るしかないのかなと、それを見ても私は感じました。  余裕のある人員配置で先生方が過労に陥らない体制というのが望ましいのですが、実際の学校運営は今配置されている人員で回していかなければなりません。特に小学校では、学級担任の方の病欠とか休職などの代替は、多くは副校長が担っています。副校長には副校長としての職責もあり、授業に入ることでそれを後回しにせざるを得ないということになります。誰かにしわ寄せが来るという過度な心配をせずに、必要なときに安心して休めるということは学校の働き方改革としても最低限実現すべきことです。  教員の休職などの代替業務が在職校の副校長に集中せずに、職員も管理職も本来業務である教育活動に安心して取り組めるような仕組みをつくるべきだと考えます。見解を伺います。 ◎青木 教育指導課長 委員お話しのように、教員の休職については副校長の負担が大きくなると認識しております。学校においては、学年や専科の教員を中心として校内体制で担当しております。また、副校長の業務については、校長や主幹教諭事務職員等が分担して支援をしております。  教育委員会といたしましては、来年度より副校長を退職した者を教育嘱託員として教育センターに任用し、緊急の場合に臨時的に派遣したり、年度当初や学期末など昇任副校長の学校を巡回したりして副校長の業務の支援をすることで、管理職が学校経営を円滑に進められるよう努めてまいります。 ◆高岡じゅん子 委員 学校がブラック職場の代表のように言われる状態ではよい人材は集まりません。副校長にまでなった人材が着任後予想外の激務で休職するという事例もあるというふうに聞いています。人材を大切に、世田谷区の教育の質を守っていくことを求めます。  最後に、就学支援の制度改正について質問します。  十月以降、所得制限ラインを引き上げ、給食費の支援についても活用できる世帯の範囲を拡充したことは、今まで支援が届かなかった子どもに支援が届きやすくなったと言えます。  以前、生活者ネットワークでは、就学援助の申請率の低さの改善に向けた提案として、申請用紙をもっと手に入れやすくすることを提案しています。この四月から改定内容の周知とあわせ、就学援助制度のお知らせと申請書類を区立学校の全生徒に配布すると聞いています。見えないハードルの一つであった申請書類をとりに行くことがなくなり、今後の就学援助申請数や申請率の向上などを期待しています。申請書の全員配布など子どもの教育を受ける権利の保障に向けた支援が必要な子どもにきちんと届く仕組みを継続、充実させていくことを求めます。  特に多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例を持つ世田谷区として、日本語以外の言語を母語とする保護者にもこの制度を周知し、必要な支援が適切に届く配慮をすべきと考えます。見解を伺います。 ◎内田 学務課長 就学援助の周知につきましては、「区のおしらせ」やホームページに掲載するほか、年に二回、学校を通じて全保護者へ御案内のチラシを配布しております。このたびの制度拡充も踏まえ、よりわかりやすい内容に工夫した御案内のチラシを作成し、周知に努めてまいります。また、日本語を母国語としない保護者の方には、英語、中国語、ハングルで表記した案内を適宜配布するなどしてまいります。  申請に当たりましては、申請される方の手間や心理的な負担を考慮し、今回から申請書を御案内のチラシに添付いたします。この点につきましては、来年度以降も継続して行ってまいりたいと考えております。  今後とも、次代を担う子どもたちのためにも援助を必要とされる方がより制度を利用していただけるよう取り組んでまいります。 ◆高岡じゅん子 委員 現場である学校が目の前にいる子どもの抱える困難にきちんと向き合い、必要な支援に結びつけることを常に意識しつつ、でも、本来業務である教育活動を有意義に進められるよう、教育委員会がさらにバックアップの機能を高めていただくことを要望し、私たち生活者ネットワークの文教分野での質問を終わりたいと思います。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で生活者ネットワークの質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、減税せたがや、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 質問してまいりますが、その前に、この時期になりますと選挙も近いんでしょうから、あれもやった、これもやったと言う方がいっぱい出てくるんですね。文教領域もそうでしょうけれども、政策決定というのは庁内で決めて政策を決定するんでしょうが、極論から言うと、区議会議員は予算に賛成すればこの政策を推進したんだと言い切れちゃいますから、言うことが悪いということはないでしょうけれども、この時期になると、オレオレ詐欺ではないですが、やったやった詐欺みたいなのがいっぱい出てくる。びっくりしております。  質問に入ります。  新BOP学童クラブについてですけれども、世田谷区の学童クラブというのは公設公営でやっているわけですが、ほかの自治体では民間委託も検討しているということを実施しているようなところもあるんですけれども、私は、世田谷区で民間委託をということは一足飛びには考えてはおりませんけれども、ただ、学童クラブは、昔は親御さんが共働きで子どもの居場所を確保するために学童クラブをということでしたけれども、今は少子化で、保育園、環境なんかも一生懸命整えているというような状況で、学童クラブに関しては単なる居場所というよりは、学びの場としての学童クラブという側面も必要なんじゃないかというふうに考えているんです。  民間の学童クラブなんかは質の悪いところもあれば、一生懸命やられているところもさまざまあるんでしょうけれども、そうした公共の場で提供できないサービスを目がけて、すき間産業で民間の学童クラブというのをやられているということですが、ただ、今、公教育に求められているのはやっぱり教育格差を埋めていくということで、学童クラブに求められている親御さんのニーズであったり、子どもの将来に向けたニーズというのも変わってきているというふうに思うんですね。  その上で、逆に民間委託という考え方ではなくて、世田谷区の学校で運営しているBOPの中に民間でやっているさまざまなメニューがありますよね。企業名を言うのはなんですから、英語の学習をやっていたりとか、あとは読み書きの学習をやっていたりというようなことを民間で提供しているプログラムをこの学童クラブで提供する。それこそ小学校の勉強をしている中で親御さんがこういう勉強をさせたいなと思うようなことを学童クラブの中で提供できたりというようなことが私はこれから必要なことで、遊びの場で勉強するような環境づくりというのは今の新BOP学童クラブの中ではできていないので、どうなんだろうという話もございます。ただ、親のニーズも変わって、社会的なニーズも変わっている中で公教育の目指す学童クラブのあり方も検討して、民間のそういうものを取り入れながらバージョンアップしていく必要があると思うんですけれども、その点について教育委員会はどのようにお考えか伺いたいと思います。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 世田谷区の新BOPは、区内全六十一小学校の学校施設を活用し、遊びと生活の場である学童クラブ事業と、遊びと交流の場であるBOP事業を合わせて一体的な運営をしております。子どもたちの安心安全な放課後の居場所である新BOPでは、近年、児童数の増加と定員制を設けていないことにより利用人数がふえ、多様な児童対応の必要性やスペースの確保、人員の確保等の課題がございます。  委員お話しの学習機能につきましては、新BOPでは宿題や読書など静かに過ごす時間や場所を設定し、学童クラブの児童もBOPの児童もともに宿題や読書等を行っており、教員経験のある事務局長を初め、指導員や臨時職員が質問に答え、促しをする場面もございます。  世田谷区を含めて公設の学童クラブにおいては、民間委託の場合につきましても学力向上を目的とした塾的な支援を行っている事例は少ない状況です。一方、放課後子ども教室で、いわゆるBOPですが、基礎学力定着のための勉強会を開催する等の取り組み例がございます。  また、民間活用といたしましては、新BOPでは指導員向けにスポーツクラブのインストラクターによるグラウンドでの先進的な遊び、講習会を開催し、子どもたちと一緒に学び、スキル等を習得する取り組みも実施しております。この取り組みにつきましては、今後、複数の民間の事業者を活用し、進めていくように計画をしております。  新BOPでは、事務局長に教員経験者の方が多いということや、司書を配置している学校図書館を有効に活用し、民間のプログラム研究や人材の発掘、確保、活用に取り組むとともに、引き続き学習機能の導入等を初め、さまざまな課題について検討してまいりたいと存じます。 ◆あべ力也 委員 教育長、BOPも社会的な要請というのがいろいろ変わってきている中で民間のそうした取り組みを取り入れていくということは別に時代に逆行している話ではないし、今後その教育格差であったり、親御さんのニーズとかを考えれば、公教育の学童クラブの中で民間のそういう発想を取り入れていくということは必要なことだと私は思いますけれども、教育長自身はいかがですか、どう思いますか。 ◎堀 教育長 お話を伺っておりまして、いわゆる民間委託ではなくて、民間のノウハウを活用するというのはやっぱりこれからあるのかなと。例えばNPOと連携していろんな学びを一緒に取り組むとか、今、課長から指導員向けの先進的な遊びの講習会がありましたが、これは指導員のほうなんですね。そういう意味では、NPOと連携する学び、そういうことも視野に入れる時期かなというふうに考えております。参考にさせていただきます。 ◆あべ力也 委員 私は、やっぱり公教育に対する区民の信頼というのは大変厚いというふうに思うんですね。ただ、その中での学童クラブの元来の姿に新たな考え方をプラスして、ぜひバージョンアップできるように民間の活力等を加えて、親御さんのニーズ、そして子どもの将来のために検討していただきたいと、これは要望しておきたいと思います。  ほかもいろいろ聞きたかったんですが、時間がないので、最後に要望をさせていただいて、質問を終わりたいと思います。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で減税せたがやの質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、レインボー世田谷、どうぞ。 ◆上川あや 委員 制服について伺います。  昨年の私の質疑がきっかけとなりまして、この春から全区立中学で制服選択が可能になることを歓迎しております。また、制服の選択に理由を問わず学校の許可を必要としないという御答弁でしたか、この姿勢も評価をしています。しかし、従来、男女各一種類だった制服の強制が男女とも二種類の強制に変わるだけということでは不十分だと考えています。  そこでまず、基本的なところからお伺いいたします。区教委が制服という呼称を好まずに、公式には標準服と呼ぶ理由は何でしょうか。私は、これを制服という呼称では強制性を帯びるので適切ではなく、単に着用を推奨するものという建前から標準服という呼称を用いていると理解をしていますが、いかがでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 委員お話しのとおり、標準服につきましては、生徒が着用する義務を負うのではなく、望ましいと推奨された服装であると認識しております。 ◆上川あや 委員 望ましい服装であり、生徒が着用の義務を負わないということです。大変重要なポイントです。  しかし、現実には単なる推奨では済まない、義務と変わらない着用の強制、強要がそこかしこの学校で起きてきたと私は認識をしております。  昨年の予算質疑でも、かつての砧中学で起きた制服着用のトラブルを取り上げました。かつて同中学では、男性のアイデンティティーを持った性同一性障害の生徒にスカートの制服着用を繰り返し強要し、生徒は不登校になりました。お母さんが性同一性障害があるという事情を伝えていたにもかかわらず、学校側は全く聞く耳を持たず、生徒は居場所を失い、髪を染めるなど荒れ始めて、果ては教護院に入所するという事件を起こします。制服着用が義務でないと言いながら、どうしてこのような強要が起きたのでしょうか。  区教委が述べる建前は単なる建前であって、現場の感覚や運用とはまるで異なるんだろうと思います。制服着用は義務ではない。その基本的立場への理解が現場に欠けたままだからこのような事態が起きたのではないでしょうか。制服着用を絶対視しない理解の徹底を図っていただきたく考えるんですけれども、いかがでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 標準服の扱いにつきましては、学校が定めたものを絶対のものとして強要するのではなく、生徒の思いを確かめつつ対応していくという理解を深めることが重要であると考えております。中学生の学年による発達段階には違いがあり、中学生らしさや学校生活にふさわしい服装について生徒自身に考えさせるとともに、一定の基準等を示したり、指導することは必要であると認識しております。標準服の着用に限らず、生徒のさまざまな思いを把握し、学校生活全体を見渡してサポートすることが何よりも重要であると考えております。 ◆上川あや 委員 今話題の桜丘中学では、制服は着ても着なくてもいいものだそうですが、区教委に伺いますと、制服を全く着ない生徒も崩れた服装の生徒もほとんどおらず、生活指導上も大きな課題がないということでした。しかし、同校以外は着ても着なくてもいい区立中学校は存在しない。つまり、同校以外では制服は着なければならない。つまり義務です。  区教委に伺いますと、もちろん性同一性障害など特別な理由がある場合は、各校とも制服以外の着用を認めると言いますが、現状は、制服でお困りの際は御相談くださいの御案内一つ存在しない。裏を返せば、生徒側は相当な勇気を振り絞り、イレギュラーな形で相談をし、学校側から特に認められない限りは制服の強要は続くということを意味します。相談の敷居が余りにも高くないでしょうか。区教委として制服着用が本当に義務でないと言うのなら、その基本認識は保護者にも共有されてしかるべきですし、御相談に応じる姿勢も明示されなければおかしいと考えます。この二点、改善を求めますが、いかがでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 教育委員会といたしましては、昨年の議会の御意見等を踏まえまして、校長会と連携し、標準服の資料の表現を工夫しているところです。学校からは、保護者説明会などで標準服についての趣旨や御相談の案内等をお伝えしていると聞いておりますが、そうした内容を資料に記載する改善を行うことは効果的と考えます。  保護者の方や地域の方への周知は、標準服が各学校の推奨する服装であり、いつでも学校に御相談いただけるものとして、教育委員会の考えをお示しする方法を校長会と連携いたしまして検討してまいります。 ◆上川あや 委員 最後に、教育長に伺いたいと思います。本来、制服を着るのが嫌だからという説明でも十分制服を着ないでよい理由になるのではないでしょうか。義務教育期の公立学校で本人が嫌がる服装を毎日毎日強要するということだけでも十分人権に触れる課題があると考えます。  なぜ嫌なのかを掘り下げれば理由は出てくるでしょう。しかし、それを述べさせることは、性同一性障害ならカミングアウトの強要を意味します。宗教上肌を見せたくないムスリムの子なら、本人や家族の信教の告白を強いることにつながります。あざのある子も傷のある子もアトピーの子も身体的なコンプレックスや医療情報の開示を学校が迫ることになると思います。制服の着用は義務ではないと言いながら、なぜ執拗に内情の告白を迫るのでしょうか。理解に苦しみます。  私も学校にふさわしい服装はもちろんあると考えます。しかし、それは何も制服たった二種類だけではないはずで、もっと幅があってよいと考えます。それを考えさせることこそ学校が本来あるべき教育であって、嫌がる生徒に全く同じ服装を強要し、理由を問い詰めるのは違うと考えますけれども、いかがでしょうか。 ◎堀 教育長 標準服についてさまざまな御指摘をいただきました。御質問の相談につきましては、各学校において理由を無理に聞き出すということではなくて、保護者との連携も含め、子どものさまざまな背景を理解、把握して、今後の学校生活全般を通して支援していきたいということが背景にあります。いずれにしても、標準服で、先ほど話がありましたような悲しい出来事がないように十分配慮してまいります。  なお、教育委員会では、桜丘中学校の実践を参考に、生徒みずから服装を選ぶ日として、仮称ですが、カジュアルデーを来年度より区立全中学校で実施していく考えでおります。この取り組みは、生徒の主体的な判断と適切な自己表現を促すとともに、多様性を理解、尊重する機会とすることを目的として行っていきますので、校長会とこの取り組みについて検証しながら、各校における標準服を含めた子どもの人権や個性を大切にした教育を進めてまいります。 ◆上川あや 委員 区教委に伺うと、カジュアルデーというのは月に一回を想定しているかのように聞いているんですけれども、これだけでは全くどうなのかなと思うんですね。前進ではあると思います。ただ、本当に嫌なら強要はしないという理解でよろしいんでしょうか、教育長。 ◎堀 教育長 基本的にその考えでおりますので御相談いただきたいと思いますし、カジュアルデーを使って段階的に委員がおっしゃるような形のものが実現できればいいなというふうに思っております。 ◆上川あや 委員 多様性の尊重をよろしくお願いいたします。終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上でレインボー世田谷の質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、せたがやすこやかプロジェクト、どうぞ。
    ◆すがややすこ 委員 私からは、桜丘中学校が話題になっているということですばらしい取り組みがあるんですけれども、世田谷区にはほかにもいろいろすばらしい取り組みを行っているところもありまして、先日、私が拝見した尾山台中学校なんですけれども、今、東京都のスーパーアクティブスクールというのに指定されていて、スーパーアクティブスクールは都内で六十二校が指定されているそうで、その取り組みについて校長先生の話を聞いていて、取り組みの方向性がすばらしいなというふうに思いました。  校長先生がおっしゃっていたのは、生涯にわたって自分自身の健康に関心を持つことをきちんと教育していくと。近隣の大学と連携したりとか、スポーツ医科学見地に基づいた取り組みを行っていて、自分自身の体とか健康のことを客観的に判断できるような取り組みを行っているということです。  改めて、そのスーパーアクティブスクールの取り組み内容と現状、世田谷区の状況についてお聞きしたいと思います。 ◎板澤 副参事 子どもの体力の現状につきましては、全国と同様に、本区につきましても地域のスポーツクラブや運動部などの部活動に所属し、日常的に運動する子と運動しない子の二極化傾向が問題となってございます。  東京都のスーパーアクティブスクールにつきましては、体力向上の施策といたしまして、平成三十年度は尾山台中学校、三宿中学校、船橋希望中学校の三校が指定されてございます。  世田谷区教育委員会におきましては、既に平成二十八年度より第二次世田谷区教育ビジョンにおきまして、体力の向上と心身のたくましさの育成をリーディング事業に位置づけまして、心と体の元気アップ「世田谷3快プログラム~快眠・快食・快運動~」といたしまして、全幼稚園、小中学校において体力向上や健康推進に視点を当てたさまざまな取り組みを行ってございます。都のスーパーアクティブスクールは、この取り組みの一環として位置づけて実施しているものでございます。  各学校におきましては、体力向上と健康推進に向けまして、日々の保健体育の授業はもとより、体力向上部の設置や日々の生活と健康教育との関連など、地域と連携いたしまして、誰もが運動に親しみ、健康を意識できる取り組みを全教育活動で実践しております。  教育委員会といたしましては、こうしたすぐれた取り組みを広く周知するなどいたしまして、今後とも生涯にわたる健康な生活の基盤となる体力向上に向けた取り組みを充実させてまいります。 ◆すがややすこ 委員 今、御答弁の最初にありましたスポーツクラブとか運動部の部活動などに所属して、あと、日常的に運動する子と全く運動しない子の二極化傾向にあるということで、学校全体でそういった取り組みを行うというのはすばらしいことだなというふうに感じます。  部活動といいますと、昨年、私から質問させていただいたんですが、体罰ですとか、そういったことが昨年、中学に限らずもっと大きいところで話題になりまして、中学校の部活動方針というのをきちんとつくらなければいけないよという文科省のお達しがあって、世田谷区でも昨年つくりました。  この件を昨年、議会質問というか、この場で質問させていただいたんですけれども、その中で世田谷区の独自というか、私がその内容を見てすばらしいなと思ったのは、体罰禁止ということをきちんと明記しているということももちろんなんですけれども、今お話ししたようなスポーツ医科学の見地から部活動の休養をとることの必要性ですとか、あとは過度な練習が体力向上につながるわけではないということが書いてあって、それぞれの発達の個人差ですとか、成長期における体と心の状態に関する正しい知識を受けた上で、指導する側としては指導を行うといったようなことが書かれているところが本当にすばらしいなというふうに思いました。  尾山台中学校では体力向上部ということで、これも去年取り上げたんですけれども、一つの部活に固定されないというか、限らないんですね。いろいろなスポーツを楽しむ部活動があるということで、この体力向上部の取り組みについて簡単に御説明いただきたいと思います。 ◎加藤 副参事 特色ある部活動であります、いわゆる体力向上部は、一つのスポーツにこだわらず、適度に楽しく体を動かすことを目的として実施しておるものでございます。誰もが気軽に継続して取り組めるように、地域の方や外部の専門家の協力を得ながら、ボクササイズやダブルダッチ、ラクロスの体験など、生徒の体力、そして興味関心を大切にした運動を取り上げております。こうした部活動では運動の得意な生徒だけでなく、日常的に運動に親しむことが少ない生徒や文化部に所属している生徒などもともに楽しみながら自分のペースで体を動かせることが大きな特色、魅力になってございます。  教育委員会といたしましては、部活動が中学生にとって体を動かす喜びを味わえる魅力的な活動となりますよう、今後も支援を進めてまいります。 ◆すがややすこ 委員 先日も私はこの体力向上部を拝見したんですけれども、ラクロスを楽しんでおられて、部活でラクロスはなかなかないですよね。だから、いろんなスポーツ、知らないスポーツを楽しめるのも一つの特徴かなというふうに思いましたので、ぜひ全校に広げていっていただきたいと思います。  次の質問に移ります。  希望丘複合施設の件でほっとスクール希望丘が開設されたんですけれども、これも去年議会で取り上げたんですが、不登校のお父さん、お母さん、御家庭の方が心配されているのは、要は子どもの出席の扱いがどうなるですとか、あとはきちんとお勉強についていけるのかというところだと思います。  ほっとスクールに入って毎日学校に元気で行ってくれてすごく楽しんでいますという声も聞くんですけれども、やっぱりそうすると、お勉強のこととかも気になってくるということで、改めてほっとスクールの出席の扱いですとか、あとは来年度から拡充が図られるeラーニングも中学校卒業の単位をきちんととれるような形になるのかというところを、済みません、残り四十秒ぐらいになってしまったんですけれども、御説明いただければと思います。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 ほっとスクールにおける出席の扱いにつきましては、文科省の平成十五年の通知を受けまして、校長会との共通認識のもと、ほっとスクールから月ごと、学期ごとに児童生徒の通室した日数や活動の状況を学校に報告しており、指導要録への反映を行っていただいております。  また、eラーニングの活用につきましても、平成三十年十月の文科省の通知を受けまして、こちらも出席扱いとする方向で校長会と検討を行っているところでございます。 ◆すがややすこ 委員 以上で質問を終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上でせたがやすこやかプロジェクトの質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、世田谷無所属、どうぞ。 ◆ひうち優子 委員 本日はプログラミング教育についてまず伺ってまいります。  先日、私の知り合いの方から、下北沢小学校のプログラミング教育について、内容はよかったが、環境整備がおくれていると聞いたとの声をいただきました。世田谷区の学校のパソコン端末のブラウザーは、現在インターネットエクスプローラーを使用しております。しかし、インターネットエクスプローラーは既に開発がとまっており、今後さまざまなソフトに対応できるように、このデフォルトブラウザーを変える必要があると考えます。具体的には、レガシーブラウザーではなく、クロームないしファイアフォックスといったモダンブラウザーに変更し、環境を整える必要があります。見解を伺います。 ◎會田 教育総務課長 学校設置のタブレット型情報端末のインターネットブラウザーは、標準ソフトとしてマイクロソフト社のインターネットエクスプローラーを使用しており、セキュリティー設定を一括管理しています。小中学校のプログラミング教育ソフトウエアとしてこのインターネットエクスプローラーに対応していないソフトウエアが提供されていて、そのソフトウエアの利用を希望する学校もございます。セキュリティー管理はソフトウエアごとに行う必要がありますが、委員御指摘のグーグル社のグーグルクローム等につきましても、インターネットエクスプローラーと同様に利用できる環境を来年度に構築することを目指して検討しているところです。  いずれにしましても、プログラミング教育で使用するソフトウエアの選択肢を狭めることがないように、端末にふぐあいが発生するなどの障害が発生するリスク等を十分検証しながら対応を進めてまいります。 ◆ひうち優子 委員 クロームなどを入れていただけるということで、よろしくお願いいたします。  次に、特別支援学級の増設について伺います。  この質問は平成二十九年に質問いたしまして、進捗状況について伺ってまいります。  以前に知的障害学級に通っている小学校のお母様からいただいた御意見を取り上げました。もうすぐ中学校に上がるが、うちの地域の中学校には特別支援学級がなく、バスまたは電車を乗り継いで行かなければならない、また、地元の友達と地域の学校に通い、ともに学びたいのに通えない、学区域の中学校に支援学級を設立してほしいというものでした。  それを受けて、平成二十九年には中学校における知的障害の特別支援学級は、七校二十学級で地域ごとにない現状で、できるところから整備をしていただきたいとの質問をいたしました。教育委員会の答弁では、配置状況の偏りや地域的に通学の負担があることも認識しており、今後は地域的なバランスや地理的な利便性なども考慮に入れながら、整備の必要性について検討に取り組んでいくとのことでした。その後の進捗状況についてお伺いをいたします。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 障害のある児童生徒一人一人の状況に応じた特別支援教育を充実するためには特別支援教室や特別支援学級等の連続性のある支援の場を整備する必要があり、これまでも障害の種別や地域的なバランス、既にある学級の種類や規模などに配慮しながら、学校の増改築等にあわせ、計画的な整備に取り組んでまいりました。  御質問の中学の知的障害の特別支援学級でございますが、本年度も七校に二十学級を設置し、百四十名の生徒が在籍しております。生徒数の推移はここ数年横ばいの状況にあり、学級全体数としては一定の充足状態にあると考えておりますが、小学校の知的障害の特別支援学級では在籍の児童数が増加傾向にあり、今後、中学校においても生徒数の増加が見込まれます。  こうしたことから、現在改築が予定されている弦巻中学校において、知的障害の特別支援学級の教室面積を現況の三教室分から五教室分に増加させる計画でございます。引き続き、こうした学校の増改築等の機会をとらまえ、地域的なバランスや地理的な利便性なども考慮に入れながら整備を進めてまいります。 ◆ひうち優子 委員 弦巻中学校で三から五教室分に増築するということで、今後も改築の機会を捉えて着実にふやしていただきたいと要望させていただきます。  次に、大学図書館との連携について、平成三十年の春議会に引き続き、質問してまいります。  当初、区民の方から、近隣の大学、専門学校の図書館は専門書もあり、おもしろい、大学と連携をし、区民も使わせてもらえたらありがたいという御意見を取り上げました。  現在、世田谷区は十二の近隣大学と大学図書館の利用について協定を結んでいます。大学は専門的な書籍もそろっていることから、大学図書館を利用することで区民の方の教養力にもつながり、すばらしいと考えます。しかし、大学図書館との連携を知らない方もいらっしゃいます。周知が必要です。  また、現在は、世田谷区立の図書館のホームページにどの大学と連携をしているかといった大学名はありますが、詳細は各大学図書館のホームページに飛び、そこから図書館のページを探す必要があり、時間がかかります。せめて区のホームページ上に許可制なのか、どういった分野の本が置いてあるのか、閲覧だけか、もしくは貸し出しも可能かといったそれぞれの大学図書館との連携データを一覧表にして、ホームページで広く区民の皆様にお知らせをするべきと考えます。見解をお伺いいたします。 ◎松田 中央図書館長 大学図書館との連携につきましては、区民が学びによって生活の質を高めるための新たな図書館機能の拡充の一つとして、第二次図書館ビジョン第二期行動計画に掲げているものです。現在、協定締結などによりまして、区内十一大学及び区外一大学で区民の方々が図書館を利用できるよう取り組んでいただいており、紹介状が必要な場合には区立図書館で発行しております。  教育委員会では、区民の方々が利用いただける大学図書館につきまして図書館ホームページに掲載し、御案内しておりますが、図書館の様子や利用手続などがわかるよう、各大学のホームページへリンクさせていただいております。大学図書館のホームページでは蔵書検索ができるため、利用する方があらかじめ必要な資料を確認した上で利用することも可能です。大学図書館には専門書や貴重資料など特色ある蔵書がありますし、公立図書館とは違った趣もございます。  今後、大学と連携し、大学ごとの手続の違いがわかりやすいよう工夫するなど、公立図書館の利用促進とあわせて区民の方々の要望に合った場の選択ができるよう、大学図書館の利用について情報提供に努めてまいります。 ◆ひうち優子 委員 ぜひ特色を一覧表にするなどして周知に努めていただきたいと要望いたします。  以上で質問を終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で世田谷無所属の質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、無所属、どうぞ。 ◆青空こうじ 委員 私は、下北沢小学校の二分の一成人式に参加してきました。多くの保護者が参観して、お子さんの成長を感慨深い表情で見詰めていたことがとても印象的でした。この取り組みでは、四年生の子どもたちがこれまでの自分の成長を振り返ったり、地域の方々や成長を支えてくださった方への感謝を述べたりするなど、感動的な場面の連続でした。子どもの成長にかかわった方にとっても子ども自身にとっても、自分はこんなに成長したんだ、こんなことができるようになったんだとみずからの成長を振り返り、喜びや満足感を得られるという意義深い教育活動であると思います。  千葉県野田市の児童虐待によって亡くなった児童は、下北沢小学校の二分の一成人式で生き生きと活動を発表している子どもたちと同じ四年生でした。保護者がこうしたかけがえのない我が子の命を奪ったりすることは本当に信じられません。あってはならないことと強く思って、亡くなった児童の御冥福を心よりお祈りいたします。  私は、毎朝子どもたちの様子を見て、学校と地域と家庭がともに子どもたちを見守り、育てていくことの大切さを強く感じています。子どもたちは地域の宝であり、将来の世田谷区を背負っていく人材でもあります。私は、本日も通学路に立って子どもたち一人一人に声かけし、見守りを行っております。この子どもたちがこれからどのような人生を歩んでいくのか、どのような夢を持っているのか、どのような成長をしていくのかを考え、心から応援していきたいと思っています。  子どもたちの成長や将来の希望を感じる取り組みとして、中学生の生徒会が中心となって実施している十四歳の成人式もあります。二月二日、区立中学校の二十九校の生徒会代表の中学二年生が月に一回ほど集まり、生徒会サミットとして各学校の生徒会の取り組みについて報告し合い、その成果を発表する会です。今年度は、「見つめてみよう、人と人との関わりを」というのが全体のテーマでした。新たに世界とのつながりも意識した内容となっていましたが、各学校の生徒会のメンバーが四つのブロックに分かれて挨拶やSNSでの言葉、障害者の理解など、これからの社会や自分たちの行動に必要な視点を持ち、日ごろの生徒会の活動を中心に紹介していました。  発表では、ビデオ映像やパソコンのプレゼンテーションを使うなど、最近の子どもたちらしい表現方法に感心させられました。私は毎年十四歳の成人式に参加していますが、今回、発表の方法や内容に工夫が見られ、年々レベルが高くなっていると感じています。  まず、十四歳の成人式の取り組みはどのような方がどのように進めているか、これからお伺いします。 ◎板澤 副参事 委員お話しのとおり、この生徒会サミットにつきましては、世田谷区立中学校二十九校の代表七十名ほどが七月から月一回程度集まって話し合いを重ねて発表するものでございます。  このサミットにつきましては、約六十名の中学校の校長、副校長、教員が参加をいたしまして、各回において生徒会サミットのメンバーの思いや考えを大切にしながらテーマに基づいた話し合いが充実し、深まっていくようサポートしてございます。  また、教育委員会といたしましても、生徒会サミットの担当校長や副校長とテーマや内容等の調整を図りながら、取り組みが円滑に進むよう支援しております。 ◆青空こうじ 委員 ありがとうございます。生徒会のメンバーの思いや願いを引き出しながら主体的に取り組めるよう、陰ながら支えてこられた各学校の先生方の指導や支援があったことがよくわかりました。  では、各中学校の生徒会活動と十四歳の成人式はつながりが非常に深いものと思いますが、十四歳の成人式の取り組みによって、各中学校の生徒会活動にどのような効果があったのかもお伺いします。 ◎板澤 副参事 生徒会サミットの狙いといたしまして、生徒会サミットで学んだことを自校の生徒会の充実につなげること、また、一年生に中学校生活や生徒会活動への希望を膨らませ、意欲を持たせること、この二点を大きな柱としてございます。  生徒会サミットのメンバーは、自分の学校の実態や課題などを捉えながら、生徒会活動にどのように生かせるのかという点を大切にした話し合いを進めております。活動後のアンケートには、自分の学校と周りの学校を客観的に見ることができた、他校のすばらしい取り組みを自分の学校の生徒会活動で取り組んでみたいといった意見がございました。生徒会サミットの活動をもとに具体的に自分の学校の活動を見直し、改善につなげようとしていることがうかがえました。  このように、十四歳の成人式の取り組みが各中学校の生徒会活動の充実とともに、中学校一年生の生徒の意欲の向上に大きな効果があると考えてございます。 ◆青空こうじ 委員 十四歳の成人式が今後も一層充実して、より多くの生徒、保護者が参加して、子どもたちが大きく成長することを願います。そのためにも、これからの社会を担う生徒の育成につながる十四歳の成人式の取り組みを今後もさらに充実させて継続していくべきだと考えますが、見解をお伺いします。 ◎板澤 副参事 十四歳の成人式は中学校生活を豊かにしようとする意欲を高め、各学校の生徒会活動の活性化につながるとともに、ブロック間の幅広い人間関係を育む上で有意義な取り組みであると考えてございます。参加した保護者や区民の方からは、それぞれの中学校で特色があり、その特徴を生かした生徒会の取り組みをしていることがよくわかったなど、サミットの充実とともに、生徒がさまざまな人とかかわりながら目標に向かって取り組む姿に評価をいただいてございます。  今後とも、子どもたちが世界を見据えながら自己を見詰め、これからの生き方について主体的に考えるとともに、その取り組みの成果を発表できる機会といたしまして、充実に努めてまいりたいと考えてございます。 ◆青空こうじ 委員 これからも本当に二分の一成人式、十四歳の成人式をどんどん続けていただくことを要望して、終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で無所属の質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、自由民主党、どうぞ。 ◆山口ひろひさ 委員 僕の知り合いにウズラが好きな人がいまして、居酒屋なんかに行くと必ず串焼きとか、串揚げでありますよね。ウズラを注文するんですけれども、僕は振り返ると、ウズラというのは中華丼にたまに入っているかなぐらいでほとんどなじみがなかったんですけれども、たまたま一緒に行って食べますかなんて言われると、では俺もつき合おうかなということでウズラを頼むじゃないですか。意外とウズラはばかにできないですね。最初はつき合いで食べていたんですけれども、だんだんと、今度は違う仲間とかで居酒屋なんかへ行ったりすると、この店にウズラはあるのかななんて気になっちゃったりして、正直、ウズラは結構はまりますね。癖になるというか。よく継続は力なりと言いますけれども、今、僕の状態は、継続はウズラなりという感じで、ぜひ皆さんも居酒屋へ行ってウズラがあったら食べてみてください。また次に行ったときにどうしてもウズラが食べたくなる、そんな魔力がある食べ物だと思いますね。  実は、このウズラというのは本当に小さいからあれですけれども、これはなかなかばかにできないですよ。栄養価としては、皮膚や髪の毛、爪をつくったりして、エネルギー代謝を促進するビタミンB2が非常に豊富に含まれている。大体家の冷蔵庫には鶏の卵はありますけれども、常時ウズラの卵を置いている家はなかなか少ないと思うんですが、その鶏の卵と比べて二倍のビタミンA、ビタミンB2、ビタミンD、鉄分などが含まれているということで、あんなにちっちゃいですけれども、鶏の二倍の栄養素が含まれている。さらに、鶏の卵に比べてたんぱく質は多いんですけれども、脂肪はやや少な目という、健康に対してちょっと気を使っているところがまた憎いなという感じがするんです。  このウズラというのは、実はすごく不思議なことがありまして、ウズラの卵はまだら模様がついているじゃないですか。何であのまだら模様がついているかというのは、野鳥のウズラというのは草むらに産むので、やっぱり保護色じゃないですけれども、天敵から守るためにつけるんですけれども、実はその卵の模様は、同じ雌のウズラから生まれてくるのは全く同じ模様だそうです。だから、私たちの手についている指紋と同じようなものだということです。  実は、産卵する一、二時間前というのは、鶏と同じで卵は無地だそうです。それが産卵をする一、二時間前にポリ何とかという色素が出まして、それを模様として印刷すると言ったら変ですけれども、そういうふうにして出すそうです。草むらに産むのも、ただ草むらだから、模様がついているからぽんと産むんじゃなくて、自分の模様に合った草むらに産むという野性の本能というんですかね、何かすごいなというふうに思いました。  こういうのを何で知ったかというと、それはやっぱりこういうことに対して研究をする方がいるわけですよね。私たちもこうやって普通に生きているというか、安心安全に生活させてもらっていますけれども、よく考えると、僕はナマコが大好きで、あしたひょっとして命がなくなっちゃったら何を食べたいといったら、実はナマコか、野菜だったらカリフラワーが食べたいなというふうに思っているんですけれども、例えばナマコだって、海にいて、拾って最初に食べた人というのはすごくあれですよね。だからそういうことを考えると、古代からいろんなことに興味を持って研究されてきて、こうして今、私たちは安心安全な生活が成り立っているということで、この研究をされている方には、古代からされてきた方も含めて本当に心から敬意を表しますし、感謝をしたいと思っています。  この文教所管でも、やっぱり研究というのは教育と非常に結びつくものがあると思うんですけれども、私もこの議会の中で一つ研究して成果を出してみようかなというふうに思っているんです。  よく私たちはこうして一般質問、この委員会もそうですけれども、質問させていただいて、皆様方から答弁をいただいているわけですけれども、その答弁の中にも検討させていただきますとか、研究させていただきますなんていうのがありますけれども、その検討の中にも長い検討からいろいろあるみたいで、もうそろそろ検討じゃなくて実行する段階だろうなんていうふうに言われたりもしています。  業界の隠語じゃないですけれども、何々は山ですと言うと、飲食の関係ではそれが売り切れになりましたよとか、何番行ってきますと言うと、トイレに行くことだったり、芸能界とかですと、よくザギンでシースーとか、シータクでギロッポンとか、こういうふうに言いますけれども、実はこの業界の答弁の中にもこういった隠語があるんじゃないかと。検討はまだよしとして、研究というのは限りなくやらないに近いんじゃないかという感じがするんですけれども、実はそういう職員の中では――この所管の職員もテレビを見ていろいろ答弁を気にされていると思いますけれども、研究しますなんて言うと、ではこれはやらなくていいんだなというふうに自然ととれちゃうとかいうこともあるんじゃないかと思うんですけれども、お答えできるのは、多分この百選練磨を経験してきて答弁にはなかなかの実績を積まれてきた堀教育長しかいないんじゃないかと思うんですけれども、こういったことというのはありませんか。 ◎堀 教育長 ウズラの卵は私も毎朝一つ食べております。  検討、研究というのはいろんな考え方があるのかなと思いますが、業界用語ではないと思っております。ただ、研究は実現するのが非常に難しい、ハードルが高いというところがあるから研究と言うのかなと思っておりますが、いずれその研究は現実、具体化するというふうな捉え方を私どもはして、答弁申し上げているつもりでございます。 ◆山口ひろひさ 委員 成長魚じゃないですけれども、研究、検討、実現という感じで、そういう理解でいいんですかね。ありがとうございました。  この教育委員会といいますか、世田谷区の公立学校の中では研究指定校、研究開発校というのを毎年度、年度にまたがってやっていますけれども、こうやって聞いていると、やっぱり研究開発校というのも、とり方によっては「研究開発行こう」という感じで、あと、研究指定校はそのまま「研究していこう」という感じで非常に前向きな感じにとれて、僕はいいなというふうに思っているんです。  ただ、僕も時々その発表とかに行かせてもらっていますけれども、この選択方法というんですか、例えばテーマがあって五校と七校とか毎年決まっていますけれども、どういう形でこれが決められているのか。例えば小学校とか中学校はブロック制じゃないですか。そのブロックの中でお互い今度は当番だからということで手を挙げなくちゃいけないのか、そういうことで、やっつけ仕事で当番だからやらなくちゃいけないのかなという感じもしないでもないんですけれども、その辺の選択の仕方と、いわゆるテーマの決め方というんですか、その辺はどういうふうになっているんでしょうか。 ◎加藤 副参事 教育委員会では、毎年二年間にわたって研究を行う研究開発校と一年間の短期で研究に取り組む研究指定校を数校ずつ指定しております。中には学び舎単位で研究に取り組んでいるグループや区立幼稚園の研究もございます。  研究校の募集の仕方につきましては、毎年十二月に配付する募集要領に従って、取り組みを希望する学校を募って研究校に指定する形をとっております。  研究のテーマにつきましては、研究の成果を広く普及し、全体の教育の質を高められるように、カリキュラムマネジメントなどの新しい学習指導要領に関連するテーマやシチズンシップ教育などの現代的な教育課題を教育指導課のほうで設定しております。 ◆山口ひろひさ 委員 指定校は一年ですか。開発校というのは二年間を費やしてやられていますけれども、やっぱり教職員の方も忙しい中でいろいろな課題に対して取り組んでいるんだと思いますけれども、それで、発表して、何となく、はい、これで終わりですというのでは、その費やした時間がもったいない感じもしますし、その成果というのはどういうふうな形であらわすというか、継続させていっているんでしょうか。 ◎加藤 副参事 各研究校には研究のプロセスや成果などにつきまして研究発表会を通じて広く発信することを義務づけております。さらに、区内の小中学校には研究発表会で得た知見やノウハウを自校の校内研修会等で共有し、教育活動に生かすように指導主事が指導、助言をしてまいりました。  また、キャリア教育を研究している尾山台小学校の実践を教育委員会が作成し、小学校五年生以上に配付しているキャリア学習ノートに反映し、直接区内全小中学校の児童生徒が学習できるようにしているなどの例もございます。このほか、区内の校長会による研究や教職員が組織する教育研究会の成果につきましても教育総合センターに集約し、活用できるシステムを具現化してまいりたいと考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 いろんな形でまた教育委員会が中心になってその成果をしっかりと指導している云々というのは理解できるんです。  先ほどSPJのすがや委員からすばらしい質問がありましたけれども、僕もそれを聞こうかなと思ったんですが、お答えもありましたので、それに関しては細かくは聞きませんけれども、実はその件に関して新聞記事を読ませていただいたんですが、こういう研究をやっている中でテーマがあって、例えば食事だとか、睡眠時間だとか、ただ単にそれをこなしていこう、それをデータとして集計していこうという――では、それをやることによって、その生徒たち、学校はどういう成果を上げるのか、尾山台中学も取り組んでいたんですけれども、目的が余りはっきりしていなかった部分があったそうです。  この記事を読みますと、生徒のそういった研究をしながら保護者にも協力を求めながらやっていったわけですけれども、自分自身が生活をコントロールして生活態度に反映させていこう、いわゆる学校の生徒の生活態度ですとか、そういったところにあらわしていこうという具体的な目標を定めると、やっぱり教職員も一つになったというんじゃないですけれども、目的が具体化されたことによって学校が非常にまとまったというようなことが書いてありました。  先ほど、最初のどういう決め方をされているんですかという質問の答弁の中でありましたけれども、やっつけで、おたく頼むよというのはないので僕はちょっと安心しましたけれども、例えばメニューを出されるんじゃなくて、自主的なという答弁もありましたので、僕は積極的に研究したい学校が自分たちの学校として生徒と一体となってやりたいテーマというのを出して、それに対して例えば二年間、一年間取り組んでいくという形のほうが学校もまとまるし、地域もまとまっていくし、やっぱり具体的な目標を一つ立ててやるということが大事なんじゃないかなというふうに思うんです。  例えばそういうことをすることによって、多分教育委員会とかから出てくるのは新学習指導要領とか、そういうので今度はこういうのを取り組まなくちゃいけないのでというのが出てくるんだろうと思いますけれども、現場の学校ではもっと意外性のある研究項目が出てきたり、そういう取り組みがあっても非常におもしろいんじゃないかというふうに思うんですが、その辺の幅を非常に持たせるというのが逆に学校の活力にもつながるし、おもしろい研究ができるんじゃないかというふうに僕は思うんですけれども、その辺はいかがですか。 ◎加藤 副参事 委員お話しのように、学校からの情報をたくさん収集いたしまして、実現に向けて検討してまいりたいと思っております。 ◆山口ひろひさ 委員 研究じゃなくて、検討でよかったです。  それで、学校のやる気、校長のリーダーシップに関連して、やっぱり学校の特色を出すというのは僕は非常に大事なことだと思いまして、学校選択制じゃないからということもあるかもしれませんけれども、それはおいておいて、それぞれ校長先生が来てそれなりにリーダーシップをとりながらこういう学校にしたいという心意気というのは皆さんあるんだろうと思うので、そういう特色を出せる環境というのも僕はつくる必要があるんじゃないかなというふうに思うんです。  僕が子どものころは、土曜日というのは毎週学校があって、お昼になると授業が終わって、おなかがすいて一秒でも早く家に着いて御飯を食べたいなと思っていましたね。大体家に帰ると、八割から九割はコロッケと千切りキャベツだったんですけれども、非常においしかったのを思い出します。  必ずついているテレビは「デン助劇場」ね。知らない方はいっぱいいると思いますけれども、大宮デン助という方がお昼ごろやっていたんですけれども、関西では、僕と同じ歳の人に聞くと、吉本新喜劇だったそうです。東西違うにしろ、ああいうお笑いの劇場的な番組がなくなっちゃったので、すごく寂しいなという気はしていますけれども、うちの娘や息子のときは隔週土曜日に学校があって、その中でいろいろ地域とのつながりをつくっていましたけれども、今は月一回ですか、土曜日。ただ、僕が聞いているのは、校長先生の裁量によってその土曜日も決められるという話だったんですが、今はもう第二か第三かちょっとあれですけれども、どこの学校も固定されているみたいなんですが、何かもうちょっとその辺も裁量がきくように、地域特性に合わせた使い方というのもいいんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺はどういうふうになっているんでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 世田谷区立学校におきましては、平成二十四年度より、八月を除く毎月第二土曜日を原則として、午前中の土曜日の授業とその公開を実施しております。開始に当たりましては、校長会より地域行事との重なりや地域のスポーツクラブ、部活動大会への支障とならないように、同じ土曜日に一斉に実施したいとの要望がございまして、校長会とともに教育課程検討委員会を立ち上げて検討し、第二土曜日を原則として実施することといたしまして、現在に至っております。
     今では原則を踏まえた上で地域行事などの関係や学校、学び舎の事情に伴い、校長の裁量によりまして、月によっては土曜授業日の設定を第二土曜日以外に変更している場合もございます。  教育委員会といたしましては、これまでの区としての取り組みに加え、新学習指導要領で示されました社会に開かれた教育課程の趣旨を踏まえ、地域や学校の特色を生かした教育活動の充実が図られるよう、今後も校長会と連携しながら進めてまいります。 ◆山口ひろひさ 委員 その校長会との話し合いという中で、今第二土曜日ということでありましたけれども、僕は、地域とのつながりをつくるためには、この土曜日の使い方というのは非常に大事だと思うんですね。今は月一ですけれども、僕はそのやり方によっては月二、もう一つのほうは強制じゃなくても構わないと思うんですけれども、学校としてこんな取り組みをやりたいよというのを、例えば地域の方と保護者と生徒が一体となってやるようなことに活用できたらいいんじゃないかなというふうに思うんです。その辺の土曜日の使い方の幅というのをこれから持たせていくことがその学校の魅力アップにもつながりますし、教育活動の充実にもつながってくるんじゃないか、学校としていろんな選択ができるというのが魅力ある学校づくりにつながってくるんじゃないかなというふうに僕は思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 今、委員お話しのように、現在でも学校は、教育課程外ではございますが、土曜日等に地域と連携した行事に参加し、ともに子どもたちを育てる教育を推進しているところです。例えばですが、和みの学び舎であります奥沢小学校、東玉川小学校、奥沢中学校におきましては、地域の新春のお祭りに参加しているですとか、松沢小学校の金管サークルがサマーフェスティバルに参加して音楽を演奏しているということもございます。こうした各学校の特色、取り組みを生かしたものを学校と校長会とともに進めてまいりたいと考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 各地域によって、今、奥沢ですとかお話がありましたけれども、僕が住んでいる等々力だったら等々力、お隣ですが、やっぱりカラー、特色というのは違いがありますので、学校のやる気じゃないけれども、校長先生のやる気じゃないですけれども、そういった幅広い選択ができるように、教育委員会のほうもぜひサポートをしていただきたいと思います。  それで、今、体罰というのが出てきていますよね。こういうことを言ったら怒られちゃうかもしれないけれども、僕なんかは小学校のころからビンタをされたり、こうやって育ってきました。学校なんかにおやじと一緒に行くと、担任の先生に、こいつが何か悪いことしたら、ひっぱたいても何してもいいですからとよく先生に言っていましたね。隣にいながらおやじは何てことを言うんだよというふうに思っていましたけれども、今はもうそういう時代じゃありませんので、体罰というのは一切だめなんですけれども、ただ、こう考えると、では、言ったことに対して素直に言うことを聞いてくれる生徒だけかといったら絶対そんなことはありません。逆にそういったことを盾に教員を茶化したりすることもないわけではないと思うんですよ。そういう意味で、教職員の方というのは指導の面でも非常に大変なんじゃないかなというふうに思うんです。やっぱりそういう大変さの中でメンタル的なことは非常に重くなってきますので、そこで教職員の仕事が続けられなくなっちゃうというのもまた寂しいことでありますし、子どももそうですけれども、指導する立場の先生のいわゆるメンタル的なケアというのが僕は必要だと思うんですけれども、その辺の取り組みというのはどうでしょうか。 ◎馬場 学校職員課長 日々直接子どもと接する教員が心身ともに健康であるということは、学校運営上、まずもって重要であると考えております。  教育委員会では、第二次世田谷区教育ビジョン第二期行動計画におきまして、教員が子どもとかかわる時間の拡充を掲げまして、教育支援チームによるサポートでございますとか、副校長への支援等に取り組んでおり、また、教育管理職候補者研修におきましても、医師による教職員のメンタルヘルスの研修を実施するなど、教員の心身の健康を守る取り組みを行っているところでございます。  また、学校におきましても、各種研修で学んだスキルを生かし、校内研修や講演会への参加等によりまして、教員が安心して子どもに向き合える職場づくりに取り組んでいるところでございます。こうした取り組みは心身の不調を予防する点ではとても重要ではございますが、それでもメンタルヘルスに不調を来す教員がいることから、教育委員会では、教職員のメンタルケアの事業といたしまして、ストレスチェックの実施や、医師、カウンセラーによる面接相談、管理監督者向けコンサルテーション、委託医療機関の医師によるこころの健康相談等、あわせて教育委員会事務局による職員相談等を実施しているところでございます。 ◆山口ひろひさ 委員 意外と人間は、だめでも大丈夫なんて言われると、大丈夫、大丈夫なんて我慢しちゃう部分というのがあるじゃないですか。こうやってチェックをされているということで安心はしたんですけれども、それで、今どんな傾向があらわれているのかというのを教えてください。 ◎馬場 学校職員課長 今、御答弁申し上げましたストレスチェックにつきましては、厚生労働省が定めました職業性ストレス簡易調査票というのがございますが、こちらをもとにいたしまして、アンケート方式の調査を平成二十八年度より毎年実施しているところでございます。  調査項目といたしましては、非常にたくさんの仕事をしなければならないという質問や、自分のペースで仕事ができる、あるいは働きがいのある仕事だなどの質問に対しまして、そう思うから、そう思わないの四段階の中から回答するものでございます。また、最近一カ月の体調を問う質問や、上司、同僚とどれぐらい気軽に話ができるか、また、困ったときに、上司、同僚、家族、友人がどれぐらい頼りになるかなどにつきましても同様に四段階の中から回答するなど、全部で五十九の質問から構成されております。  平成三十年度に実施いたしましたストレスチェックでは、対象者二千七百十名のうち、二千二百三十七名、約八二・五%の教職員が回答いたしました。全体といたしましては、男女とも自覚的な仕事の負担がやや高いものの、上司からの支援につきましては受けられているといった傾向が見てとれます。その一方で、同僚からの支援を受けられずにストレスに感じている教員も一定数いることがうかがえます。こうした教員は同僚に悩みを打ち明けることができず、ストレスをため込んでしまうことによりまして、メンタルヘルスの不調に陥ってしまう危険性を含んでいるものと分析しております。 ◆山口ひろひさ 委員 ちょっと危険性を持っている方もいるということで、こういうストレスというか、いわゆる鬱病とよく言いますけれども、こうしてしゃべっている僕だって鬱病になる可能性があって、よく心の風邪なんて言いますが、誰でもなり得る可能性があるということで、ここら辺のケアをどうやるかというのが大切だと思うんですけれども、この分析を受けて教育委員会としてはどういう対応をしていくのか、その辺をお答えください。 ◎馬場 学校職員課長 ただいま御紹介申し上げましたストレスチェックでございますが、ストレスチェックの結果を本人に通知する際に、封筒に入れて本人に通知するわけでございますが、ストレスが高いと判定された教職員には、医師やカウンセラーによる面接相談の案内を同封し、利用を促しているところでございます。  ストレスチェックは教員自身がメンタルヘルスの不調にまず気がつくこと、また、さまざまな支援メニューがあることを教員に周知する点で極めて有効な方法の一つであると考えております。そのために、教育委員会事務局より教員向けに毎月発行しております健康管理ニュースという媒体がございますが、こういったものの改善をし、より積極的にPRをして、まずはストレスチェックの回答率を一〇〇%に近づけることが重要で、これらに努めてまいりたいと考えております。  あわせて各種相談事業について、教員が気軽に利用できるよう改善を検討するとともに、校長会と緊密な連携のもと、相談に行きやすい職場づくりにも取り組むなど、教員が子どもとかかわる時間を拡充していきますよう、引き続き取り組んでいきたいと考えております。  また、ここ数年、新卒の教員の採用人数が増加してございます。全体に占める若手教員の比率も高くなっておりますので、これから経験を積んでいく二十代の若手教員に対しましては、先輩教員によるOJTの中で指導法でございますとか、服務のこと、日常的な不安や悩みなどなどについても支援を行って働きかけてまいります。また、職場での支援のほか、知識や経験の豊富な外部人材によって支援を行うメンター制度というのがございますが、教員のメンタルヘルスの充実につきまして、関係所管と連携して研究、検討してまいりたいと考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 やっぱり子どもと、その生徒とコミュニケーションがどれだけとれるか信頼関係を築くというのが一番大事なことだと思いますけれども、そう口で言ってもなかなか難しい、人と人との関係ですから難しい部分もあると思いますし、ストレスがそこまで行ってしまった人にはしっかりとケアをしていただきたいと思いますし、そこに行く以前のサポートというのが必要だと思います。  例えば専門家が、こういう場合はこういうやり方があるよとか、どうしても人間はかあっとなるときがありますから、そうなったときでもこうすることによって、かあっとしたバロメーターが八割で済むとか、二割、一割余裕があれば手を出さないとか、そういうテクニックというのがあるような気がするんですけれども、そういった部分でのサポートというのもこういう時代、これからは必要になってくるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺の指導というのはいかがでしょうか。 ◎馬場 学校職員課長 今御紹介いただきましたそういうテクニック、方法がいろいろ紹介されておりますので、私どもで発行しております健康管理ニュースで紹介するといった方法も有効であると思いますので、ぜひ取り組んでまいりたいと考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 それでは、午前中の自由民主党の質問を終わらせていただきます。 ○安部ひろゆき 委員長 議事の都合により、ここでしばらく休憩し、再開後、自由民主党の質疑を続行させていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、休憩いたします。     午前十一時四十三分休憩    ──────────────────     午後零時三十五分開議 ○安部ひろゆき 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  自由民主党、どうぞ。 ◆山内彰 委員 それでは、自由民主党の後半の質疑を始めたいと思います。  無才で見識のない私が三十二年間務められたのも皆様方のおかげだと思っております。もっと昔という言い方はおかしいんですけれども、今ここに示しているのは三年生、四年生の教科「日本語」なんですが、こういうものをきちっと眺めるという言い方はおかしいんだけれども、見ていれば、勉強していればもう少し違ってきたかなと思っているきょうこのごろです。  まず最初に、先日、私は沖縄に行ってきました。たまたま県民投票の直前に行ってきたわけですが、沖縄の出身の方が私に対して、内地の人は沖縄のことは何も知らないと。戦後のごたごたもそうだし、戦争の様子も知らないし、沖縄独特の文化も一部は知っているけれども、ほとんど知っていないということを話していました。戦後の混乱期から一九七二年五月十五日までの道筋、その後の基地と日米地位協定、経済の問題など、まだまだ解決していかなければならないものもたくさんあるし、アメリカとの関係で言えば、日本の東京の上空はまだ日本の空ではないということもあります。  今、ネットで沖縄のことを検索すると、ほとんどが観光案内で、私なんかもきれいな海とゆっくりと時間が過ぎていく空間を想像して、今でも行きたいなと思う。多分ヤマトンチュは全部そうじゃないかなと思っています。  そんな中、先日、直木賞を受賞した、今ここに持ってきましたけれども、「宝島」という本を読ませてもらいました。ビブリオバトルではないんですが、私が話をしたら絶対に皆さんにうまく伝わらないとは思うんですが、戦後の沖縄の悲惨さと子どもたちがいかに命をつないでいくかということが赤裸々に書かれているもので、ニライカナイ、理想郷を目指してみんな本当に頑張っていたということが書かれていると思います。その文化、歴史などが本土の作者が書いたとは思えないタッチで書かれています。もしよろしければ後でお貸ししますので、御一読ください。  県民投票の様子も見たくて早速出かけたんですが、実はちょっと入院していたもので、行くなと言われたんだけれども、無理して出てきたもので、監視つきだったのでちょっとお恥ずかしいんですが、那覇市内で道行く人にちょっと話をしたんですが、変なおじさんが県民投票どうですかなんて聞いたら大抵の人は腰が引けちゃって話なんかしてくれないんだけれども、一部行きますよとか、賛成ですよ、反対ですよというコメントをしてくれた人がいましたけれども、ほとんど相手にされなかったのが実情です。  ただし、五回ほどタクシーに乗ってタクシーの運転手さんに聞いたら、全員が私は行かないと答えました。反対でも賛成でもない、行かないと。というのは、やっぱり職業柄だと思うんですけれども、そんなところでした。  それで、町の辻々には旗がいっぱい立って、反対派の人は大きな声でシュプレヒコールをしていました。ちょっと異常な雰囲気だったんですけれども、国際通りに目を転じてみると中国語ばかり。ここはどこだろうという感じでした。  翌日、辺野古の海に行ってきました。タクシーの会社の人に、私は運転できなかったので、地元出身の運転手さんがいいですよということでお願いしたところ、辺野古の人がついてくれました。ここは普通は入れないけれども、裏からうまく入れてあげるねということで、かなりきわどい場所まで見せてもらったような気がします。  奄美、沖縄の文化は歌などで大分知られている部分もあると思うんですが、たまたまこの雑誌を見たところ、八重山諸島の歌で「てぃんさぐぬ花」という歌があって、曲はわからないんだけれども、詞だけを見たら、これはちょっと後でみんなにも知っていてもらったほうがいいかなと思うぐらいです。ここに掲げようと思ったんですけれども、多分見えなくなると思うので、もしあれだったら後でコピーでもして、欲しい方にはお渡ししたいなとは思っています。  先ほど副読本をお見せしたんですが、やっぱり沖縄の人たちというのは文化を大切にするとか、言葉をすごく大事にしていると思うんですよ。この一、二年生の内容を私が見たときも全然わからないことも多くて、さっきも言ったように、本当にもっとそういう本を読んでおくべきだったと改めて思っています。特にこの三、四年生、さっき示しましたが、ここなんかはいいかなと思います。「子、曰く『君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む』と」という論語があります。これは、皆にも議員全体にも職員全体にも通じてくることじゃないかなと思っています。そんな偉そうなことは言えないんだけれども、自分もこれから少しこれに沿って生活していければいいかなと思っております。  それで、教科「日本語」は、世田谷区が内閣府に構造改革特区、「日本語」教育特区を申請して、平成十六年十二月に認定を受けた世田谷独特の教科で、平成十九年から小学校で実施されています。かなり定着していると私は思うんですが、まだ一部曖昧な部分もあると聞きます。これからの課題として、子どもの反応などを見ていく必要があると思うんですが、教育委員会としてはこれをどう捉えているかお答えをお願いいたします。 ◎加藤 副参事 教科「日本語」は、平成十九年度から区立小中学校で独自に作成した教科書を使用し、総合的な学習の時間などの時数を運用しながら、日本語の響きやリズムを楽しむ学習、日本文化を学び親しむ学習、文章を読んで深く考え表現する学習などを通して言葉の力の育成に取り組んでまいりました。  平成二十八年度の検証・検討委員会では、世田谷の子どもたちの言葉に対する意識は高いものがあるという考察や、おおむね授業が楽しいと感じていることなどが報告されました。学校を訪問した際にも詩や短歌の音読を初め、日本の伝統文化に触れて関心を高めたり、話し合いや発表を通してコミュニケーション能力を育んだりしている場面を多く参観してまいりました。また、世田谷の民話、地名の由来、郷土かるたなどに意欲的に取り組む姿から、地域を理解し、ふるさと世田谷を大事にする気持ちを高めることにもつながっていると分析しております。 ◆山内彰 委員 私としては、内容もすばらしいし、新しい発見などもたくさんあります。どのような授業にも応用はきくと思うんですよね。単独に時間をとってやることも必要かなとは思っていますが、それぞれの教科の中に当て込んでいくということもできると思います。  そういうところでいろいろな他の自治体からも視察が多くなっていると想像しますが、特にどのようなところを視察の目的にして来ているかお伺いをいたします。 ◎加藤 副参事 平成十九年度の開始から数年間は大変多くの視察を受け入れてまいりました。教科「日本語」の狙いや内容、教員研修、特区申請などについて説明をしたり、授業を公開したりして、言葉の力を大切にする世田谷区の取り組みを伝えることができたと考えております。  その影響もあり、新潟県新発田市と佐賀県鳥栖市は教科「日本語」の特区を申請し、世田谷区を参考に地域の特色を生かした教科書を作成して取り組んでおります。熊本県宇城市でも言語文化や語彙力の向上などを目指して、朝学習や教科の補助のための教材を開発して活用しております。  今後の視察につきましても、これまでの取り組みを説明するとともに、時代の変化に合わせて改訂し、この四月から始まる新しい教科「日本語」について発信する機会として丁寧に対応してまいります。 ◆山内彰 委員 児童生徒が多感なときに、詩とか文章とか、歴史文化に触れることは大切なことであり、まず子どもたちに豊かな言葉を身につけさせることが大切ですが、今後どのように発展させていくかお伺いをいたします。 ◎加藤 副参事 これまで何度か御説明させていただきましたけれども、創設から十年がたち、教科「日本語」で学ぶ内容が国語や社会などの教科書と重複するようになりました。また、カリキュラムマネジメント、主体的、対話的で深い学びといった新しい学習指導要領の趣旨を生かした教育課程を編成する必要性も大変高まっております。そこで、新しい時代に合った教科「日本語」のあり方につきまして、小中学校の先生方や学識経験者の方々と検討を積み重ねながら、教科書の改訂作業に取り組んできたところであります。  今後、これまで各学校で育んできた美しい日本語や日本の伝統文化などの特色を継承しつつ、新聞を活用した学習や演劇的手法を用いた表現、読書活動とビブリオバトルなどの新規教材を導入し、小中学校の内容を発達の段階に応じて系統的に再配列した新しい教科書をこの四月に入学する中学校一年生から順次使用することにいたします。そして、次世代に求められる豊かな語彙と確かな読解力、論理的な思考力、表現・コミュニケーション能力、課題解決能力などをさらに高める授業を展開してまいりたいと考えております。 ◆山内彰 委員 よく言われますが、子どもたちの情緒の貧困にならないようにするのも教育の大事なものだと思います。  ちょっと質問には入れていなかったんですけれども、このことについて、教育長、感想があれば一言言っていただければありがたいと思いますけれども、ふとにらまれちゃったので、怖い感じがするんだけれども、いかがでしょうか。 ◎堀 教育長 私も就任しまして、教科「日本語」をどのように展開していくかということでいろいろ考えてまいりました。今、委員がおっしゃったように、本当に言葉の力を深く学ぶいい教科だと思っておりますが、今、副参事から答弁させていただきましたように、十年たちまして、学習指導要領が事実上、二度ほど改訂されまして、教科「日本語」が目指していたものが新しい科目のほうに入っていきました。  したがいまして、これからの時代に子どもたちが学ぶべきもの、総合の時間をどう活用するかということで、演劇とか、新聞とか、ビブリオバトルとか、新しいテーマで子どもたちに考える力を培っていかせたいということで、今回、中学一年生から新しく教科書をつくらせていただきました。  時代の動きが非常に早いものですから、十年前の新しい教科というものは、それだけを残しながら次の時代を見据えた教科の内容に変えていかなくてはいけないというふうに改めて思っております。 ◆山内彰 委員 まさに私もそのとおりだと思います。ぜひ新しい教科「日本語」の研究、先ほども話が出ましたが、取り組んでいっていただきたいと思います。  次に、世田谷の図書館についてお伺いをいたします。  私は本が好きなのでよく読むんですが、ちょっと偏りがあっていけないのかもしれませんけれども、中学時代に学校の図書館の本を何冊借りるかという競争が起きて、クラスで上位のほうだったんですが、借りた本を全部読んだわけじゃなくて、ただ借りたという努力はしたんだけれども、読めなかったような記憶があります。  でも、皆様も御存じだと思うんですけれども、東名高速を走っていると、大和市の図書館が日本一だという横断幕が何となく気になりますよね。かなり自信があるみたいで、以前から一度は見てくるかということで、先日、訪問する機会があったので行ってきました。  世田谷区からは一時間足らずで、駅をおりてショッピングプロムナードをちょいと抜けると、シリウスという複合施設が目に入ります。側面というか、横のところは広く空地がとられて、イベントをするときなどはあそこでできるなという感じで、さすがだなと思います。入り口も感じよく、館内の案内も我々年寄りにもわかりやすく、職員の対応もなかなかよかったと感じました。  二〇一六年に開設したシリウスは、図書館とか芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場などの複合体で、全体の連携を図るために運営は指定管理者とのことです。二子の蔦屋さんにあるスターバックスコーヒーなども中に入っていて、割と落ちついて滞留することができるのかなと。入ってコーヒーでも一杯飲んでからということで気楽に見学をさせていただきました。  興味を引いたのは四階。じじいだから、くつろぎながら本に親しむ健康都市図書館というので、実はちょいとそこに座っていろいろな参考書を見ていようかなと思ったら、いつの間にか三、四時間たっていたという、そこは居心地がいいというか、そこでいろいろな興味を引き出してくるというような感じで、私としてはすごくびっくりしました。  目黒区の大橋図書館はたまに行くんですけれども、あそこは空中公園で景色がきれい。それから池尻の図書室は、公園の子どもの声が少し聞こえるぐらいで何か元気をもらえるし、それぞれの特徴をうまく捉えて生かしていくと、多分来館者も多くなってくるんじゃないかなと思っています。  振り返って、世田谷の中央図書館は、現在その機能に合わせて変わろうとしていますが、私は、三十年前に教育センターができたときはすばらしいと思いました。こんなすごいのができ上がったと自分なりに感じました。今でもそう思っています。そのため、中央図書館機能拡充の構想が出てきたときは、どうしてと大いに反発を感じていました。しかし、今はどうせやるならと考えています。  中央図書館の拡充は、平成二十八年度に基本構想策定委員会から中央図書館機能拡充基本構想報告書を受け、平成二十九年五月二十四日の文教常任委員会で中央図書館の機能拡充の方向性についての報告が出されたと聞いています。第二次世田谷区立図書館ビジョン第二期行動計画では、今年度は基本計画策定を進めていくことにしているが、計画が延びたと伺っています。今後どのように進めていくかお伺いをいたします。 ◎松田 中央図書館長 中央図書館の機能拡充につきましては、第二次世田谷区立図書館ビジョンの基本方針の一つである図書館ネットワークの構築の取り組みを掲げておりまして、平成二十九年度にお示しした中央図書館の機能拡充の方向性に基づき、今年度は基本計画の策定を進めてまいりました。当面の財政状況や梅丘図書館の改築スケジュール等も考慮いたしましてスケジュールを見直し、計画期間を延伸いたしましたが、区立図書館の機能、サービスの充実に向けて、その中心である中央図書館機能拡充の考え方をまとめていくことが重要な取り組みとなりますので、平成三十一年度も引き続き検討を進めてまいります。 ◆山内彰 委員 シリウスとか、それから武雄市の図書館とか、千代田区の図書館など、最近は話題が多くなっています。でも、そのようなことより、世田谷の現在の教育センターは、いろいろ問題になっている「Touch The World」を含めて来館者の動線というか、施設としては今でもすごいと思うんですよ。でも、それがばらばらにくっついているようで、一つきちんとした動線をつくるとか、教育センターの目的を確立することができれば、一つ一つの施設の個性が発揮されてくると私は思うんだよね。  だから、「Touch The World」もどうつなげていくかによって、子どもたちが移動教室で来るだけではなく、私が行ったときも小さなお子様連れの方が何組かいらしたし、本当にあそこにいればいろんなことが学べるなと思ったし、図書館では、あの日は人数を勘定したら八十三人入っていたけれども、やっぱりかなり落ちついて皆さん本を楽しんでいたと思う。また、ルソーだっけ、あそこもお客さんが大分入っていたし、そういう個々のものを見てどうやってつなげていくかというのがこれからの課題かなと思っていますし、そういうことをどう工夫して改善していくかというのはこれからの区側の方向性だと思うんですけれども、希望としてどのようなきちっとした機能を持たせていくかということはお考えになっているのかお伺いいたしたいなと思います。 ◎松田 中央図書館長 中央図書館は、現在、教育会館の一階と地下一階のツーフロアの一部を使用しております。機能拡充では教育会館の建物全体を図書館として考え、今のツーフロアから全館にスペースを広げ、また、各フロアの空間のつながりを創出できるよう、配置などを検討しているところです。  例えば絵本など子どもを対象とした本や読み聞かせのスペースと、大人の読書や学生が勉強する空間をフロアごとに分け、それぞれの利用に応じて特徴づけたフロア構成とします。その中で多目的なスペースや共有空間とのつながりを持たせるなど、くつろぎの場として、また、文化的活動、地域交流やさまざまなイベントにフレキシブルに活用できるようなゾーニングを検討しています。一階にはカフェを設置し、魅力ある図書館のエントランスにふさわしい空間を演出していきます。  それに先立ちまして、本年四月には、一階に施設利用者が飲食をしたり、交流できる憩いの場を設けるとともに、二階の「Touch The World」の集客につながるよう運用を図ってまいります。プラネタリウムと「Touch The World」、これから新たに創出する空間を含め、整備後の施設活用と効率的な運営を見据えながらたくさんの方が足を運び、利用していただける図書館を目指してまいります。また、そのためにどのような民間活用が効果的なのか引き続き検討を進め、知と学びと文化の情報拠点としての取り組みを進めてまいります。 ◆山内彰 委員 うまくできると大和市のシリウス以上のものになると私は確信をしておりますので、皆様方のアイデア、そして先ほども言いましたが、研究、そして実行していただければありがたいと思っています。  次に、二〇二〇東京オリンピック・パラリンピックの開催まで五百日を切りました。各地でいろんなイベントが行われております。大会に向けての醸成気分もだんだん盛り上がってきていると思いますが、教育委員会側のかかわり方の基本はどうなっているのでしょうか。 ◎板澤 副参事 教育委員会といたしましては、平成二十八年度からオリンピック・パラリンピック教育につきまして、年間三十五回以上取り組む授業として教育課程に位置づけるとともに、オリンピアン・パラリンピアンとの交流やパラスポーツの体験など、各学校や幼稚園の特色を生かして子どもたちが直接学ぶ機会の充実を図ってまいりました。  また、世界ともだちプロジェクトでは、東京都が各学校、園に対しまして割り振っている五カ国に加えまして、世田谷区としましてホストタウン及び姉妹都市提携を結んでいる国、合わせて四カ国を割り振りまして、合計九カ国につきまして、子どもたちが世界のさまざまな国や地域に関心を持って学習ができるよう、東京都教育委員会と連携した取り組みを進めてございます。  さらに、担当所管課と連絡調整をしながらUSOCやアメリカ大使館との交流事業等も進めてまいりました。例えば世田谷中学校では、ソフトボールのアメリカ代表の選手の指導でありますとか、用賀小学校ではアメリカ大使館の職員の講話や交流など、子どもたちにとって貴重な経験となる取り組みがさまざま実現してございます。  今後、こうした取り組みを引き続き推進するとともに、オリンピック・パラリンピックに向けまして担当所管課や関係機関との連携をさらに密にしながら、各学校、幼稚園の取り組みを支援してまいります。 ◆山内彰 委員 子どもたちのかかわりもこれから大切になってくると思いますし、例えば鼓笛とかブラスバンドとか、ほかには植栽というのか、花壇、それからゲームとか、それに合わせたダンスなどの演技がある程度考えられると思うんですが、そういうものは実際計画の中にあるのでしょうか。ブラスバンドなんていうのは学校によってちょっと無理だよというのもあるだろうし、それは仕方ないにしても、ある程度楽器なんかの強化もできるし、先生の配置なんかも考えていくことができると思うんですが、ゲーム、ダンスなどだと統一的なものがもしかしたらできるんじゃないかなと思うんですが、今、区側ではどういうお考えでしょうか。 ◎板澤 副参事 東京二〇二〇大会につきましては、子どもたちにとってまたとない機会でございまして、子どもたちがさまざまな形で大会に参加できる取り組みを実施することは大変重要であると考えてございます。  教育委員会といたしましては、小学生が育てた花を馬事公苑周辺や駅前広場等に飾りまして、訪れた方を花で迎える花のおもてなしプロジェクトや、せたがやのうた「おーい せたがや」に振りつけをしたダンスを幼稚園や小中学校の日常の授業や行事等で子どもたちが親しみ、連合行事や区民まつり、地域の商店街のイベント等で伸び伸びと踊る姿を披露できる取り組みの準備を進めてございます。  こうした取り組みを通しまして、区を訪問した方々への心温まるおもてなしを実践するとともに、世田谷区の歴史や文化のよさを改めて実感し、地域への愛着と誇りを持つことができるよう、子どもたちがオリンピック・パラリンピックに積極的にかかわる機会を充実させてまいります。 ◆山内彰 委員 よろしくお願いいたします。  それで、私は議会に入る前に十年ばかり中学校の教員をしておりました。教員というのは一年目から子どもたちの指導に当たります。子どもたちは先生の顔、態度をよく見ています。なおかつ、みんなお利口さんです。ちょっと先生が油断するとそこにつけ込んでいくという言い方はおかしいんだけれども、かなりやり込まれてしまうのは確かです。本当になれていないというか、新任の先生なんかはそういう状況になると物すごく苦しむというか、心理状態がちょっとおかしくなる場合もあります。  私は中学校だったので、三年生になると体が自分よりでかいよね。そういう生徒といろいろやり合っていくと、ガチでけんかするという言い方はおかしいけれども、当たらないと、変な言い方、甘く見られてしまう。甘く見られないためにはある程度強がりをやらなきゃいけない。でも、今の状況だったらそんな強がりをやったら一遍に先生は飛ばされてしまうし、そういうことは生徒みんな知っている。だから、そういう状況に追い込まれてしまう。先ほど山口委員からも話があったけれども、先生というのはそちらのほうでかなり厳しいと思う。  自分も本気になってけんかしたことがあるし、スコップを持って殴られそうになって追っかけられたこともあるし、逆にすっ飛ばしちゃったこともあるし、机をがんがんとやるぐらいなら本当に甘いものだなと思っている。それだけ先生というのは厳しいものだと思っています。  ただし、先生も複数という言い方はおかしいんだけれども、クラスにおいて自分だけでないという気持ちがあればすごく楽になってくると思う。子どもたちも二人、三人の先生方を見ると、いろいろな考えが分散してくるし、やっぱりさっき少人数制だ云々と言ったけれども、先生方のチームができていくとすごく楽じゃないかなと思っているし、自分自身もベテランの先生に物すごく助けられた覚えがあります。  ただ、先生自体、本当にガチになってやらないとやられてしまうというのは現実ですし、また、世田谷の学校の様子を見ていると、みんないいよね。だけれども、とんでもない地域に行くと、女性の先生なんかは大変だということは自分たちの仲間でいろいろ話をして聞いています。だから、どっちかというと、教育委員会としてもみんな気楽に話すよね。教育の質を上げてください云々と言っているけれども、実際はそんな状況ではないと思う。  それから、皆さんがいろんな学校を見学に行くけれども、自分自身、教研というか、研究校になったときに授業を展開するときは、同じ授業を五回ぐらいやった。そして子どもたちと話をつけておいて、ここではこうしてこうしてこうしてこうして、だから、傍から見ていれば、あそこの学校のあれはいいなと見えちゃう。だから、多分視察に行って、あそこはよかった云々と言うけれども、その内情というのは本当にふだんから見ていないとわからないと思う。  フィンランドの教育がすばらしいと思ったかもしれないけれども、多分あそこは視察なれしていると思うんだ。だからそれだけうまくこなされちゃっている。本当に裏の裏を見ていったら大変なことがあるかもしれない。だけれども、本来それが行われているのであるとすればすばらしいと思う。ただただ教育の質を何とかというのではなく、教員の裏側をきちんと見ていかないと、今後、本当に大変なことになってしまうのではないかと私自身は危惧をしています。  教育委員会のあり方なんかも今後問われてくると思いますので、その点、地域の人もきちんと見ていなきゃいけないと思うので、これから地域に帰ってそういうこともやっていきたいと私は思っています。  三十二年間、本当に長い間、皆様方にお世話になりましてありがとうございました。  以上で質問を終わります。 ◆河野俊弘 委員 引き続きまして、自民党の質疑を続けさせていただきます。  私からは、今議会一般質問に引き続いて、若者の区政参加を目指した区の取り組みということで、本日は文教委員会の所管分ですので、主にシチズンシップ教育について、初めに幾つか質問並びに提案をしてまいります。  本委員会においてもあらかじめ申し上げます。私が今般議会で取り上げている若者の区政参加は、いわゆる政治参加という点に重点を置かずに質疑をしております。一般的には、教育の分野において主権者教育との関連から投票のことが連想され、毎回若者の投票率等が注目されておりますが、もちろん、その投票行動がその際に重要なことは言うまでもありません。しかしながら、本来の政治参加とは数年に一度の選挙期間だけではないということ、そうあるべきではないということをいま一度改めて申し上げておきます。  若者の区政参加を促すことは地域社会活性化の根幹を担い、さまざまな施策につながり、必要不可欠なのです。その中でシチズンシップ教育は、一区民としての資質や能力を育成するための教育として、他を尊重し、個人の権利と責任、多様性の価値など、社会の中で円滑な人間関係を維持するために必要な能力を身につけさせる教育としており、主権者教育の推進をする以前の段階で非常に重要な教育分野であると言えます。  そこで、まず初めに、シチズンシップ教育に関連して、これまでさまざまな施策においての議論、決定を進めていく上で、児童生徒が主体となって活動することができる機会はどの程度あったのか、そしてそれはどのような取り組みであるのか伺います。 ◎加藤 副参事 子どもたちが社会の一員として自立し、権利と義務を行使することで社会に積極的にかかわろうとする態度や社会の形成、社会参加に主体的にかかわろうとする意欲を育む、いわゆるシチズンシップ教育の取り組みを現在推進してきているところでございます。  例えば烏山北小学校がシチズンシップ教育研究指定校として社会科を中心にした各教科等を横断的に扱った実践に取り組み、合同研究発表会で発表いたしました。また、区立中学校では、社会科の公民的分野におきまして、民主政治と国民の政治参加などに関連づけて、選挙管理委員会と連携して実際に使用される投票箱等を使用し、模擬選挙を体験することなどにも取り組んでおります。このような主権者教育の充実を図る授業を進めてきております。
     教育委員会では、シチズンシップ教育を世田谷区教育要領にも位置づけるとともに、社会科副読本や教科「日本語」改訂版の教科書にも取り入れて演習しているところでございます。  これからも新しい時代に必要な教育課題につきまして、カリキュラムマネジメントの視点を生かし、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として子どもたちが主体的に担うよう、そういった子どもたちを育てるために、さらなるシチズンシップ教育、主権者教育の充実を目指してまいります。 ◆河野俊弘 委員 答弁にあった烏山北小学校は、研究指定校として児童生徒たちに発表の場を持たせたりするなど非常によい取り組みであるという認識があると思うんですけれども、やはりまだまだ少ないのが現状です。  先ほどの御答弁の中にも模擬投票を行っているなどの話がありましたが、模擬投票を行っている今までの実績等々を見ると、ほとんどは中学校教育委員会としての連携した授業、あるいは小学校であっても六年生が対象であったりというものがほとんどであります。  ここで私からの提案ですけれども、各学校で行われている防災訓練の場などを活用し、児童生徒の主体性を生かした取り組みを進めて、シチズンシップ教育の推進としてみてはいかがでしょうかということ、ここで、現状各校で行われている防災訓練はどのようなことを行っているのかお聞きします。 ◎板澤 副参事 区内の小中学校では、防災訓練といたしまして、子どもたちが災害時の危険と適切な対処について理解をし、落ちついて安全な行動ができるよう、原則として毎月一回、年間十一回以上の避難訓練を実施してございます。避難訓練は緊迫感や臨場感を持たせるよう、時間や場面などさまざま設定を変えて実施しております。  例えば火災を想定した訓練では、避難時の約束や安全な避難経路の確認等を行うとともに、地震を想定した訓練では、物が落ちてこない、倒れてこない、移動しない場所で身を守るなどの初期対応や避難経路の確保等を確認するなど、基本的な避難行動について学んでおります。また、授業中だけではなく、子どもたちが自由に過ごす休み時間や登校直後、また放送機器が使えないとき、管理職が不在のときといったさまざまな場面を想定いたしまして、子どもたちの判断力や対応力を高める取り組みを行っております。 ◆河野俊弘 委員 先日、第三日目の委員会で黙祷を捧げさせていただきましたが、東日本大震災からことしで八年が経過いたしました。この東日本大震災の際には、児童生徒がさまざまな避難所で救援物資の仕分けや高齢者に食事を配付するなど避難所運営を主導し、地域の担い手として活躍している姿が報道されていたことが思い出されます。  子どもたちが持つ力は大変重要であり、災害における非常事態にも大きな力になることが期待できます。区の掲げる第二次世田谷区教育ビジョンの中でも、社会をたくましく生き抜く力を学校、家庭、地域が連携して育み、子どもたちはボランティア活動などを通して地域貢献を体験的に学んでいくということ、さらに、これからの社会を生きる力の育成として、防災教育を含めた安全教育の推進としています。  こうした点を踏まえて、各学校において子どもみずからが生涯にわたって自身の安全を守るとともに、他者や社会の安全に貢献できることを目指してさまざまな取り組みを行うことで、みずからが主体となって取り組むことができる意識の醸成につながる大きなきっかけづくりになるのではないかと考えています。保護者や地域との連携を重視した防災訓練などを通じて応急手当ての基本や心肺蘇生、AEDの使い方を学ぶことはもちろん重要でありますが、そうした機会と同時に子どもたちが主体となって行動できる、例えば発災型の防災訓練などを取り入れ、進めるべきではないかと考えます。  防災教育の強化を、区が今後力を注いでいくべきシチズンシップ教育の要素を取り込んで推進していくべきではないかと考えますが、区の見解を伺います。 ◎板澤 副参事 自分たちの町は自分たちで守るという意識や思いやりの心を醸成いたしまして、将来、防災活動や地域活動の中核となる人材の育成は大変重要であると認識してございます。  例えば、砧中学校では防災レスキュー隊を組織いたしまして、生徒の防災意識の向上に努めております。今年度は砧総合支所や成城消防署の御協力のもと、レスキュー隊の心や避難所運営での中学生の役割などの講演とともに、避難所運営訓練での手伝いなど実践的な訓練を行っております。また、弦巻中学校では、地域リーダーの育成を図るため、中学生による被災者救援隊の取り組みを進めておりまして、被災者の受け付けや物資の配布などの避難所運営の補助や災害発生時の初期消火などを地域の方々と行い、地域の一員としての自覚や互いに助け合う意識を持たせる活動を継続的に行っております。さらに、地域の町会や消防団、まちづくりセンター等の協力のもと、避難所運営訓練を合同で行うなど地域とともにみずから身を守り、互いに身を守ろうとする自助、公助の意識の向上を図る取り組みを行っている学校もございます。  今後とも、教育委員会といたしましては、地域を中心とした防災訓練を推進していくとともに、すぐれた取り組みを紹介するなどいたしまして、子どもたちの主体的にかかわる意識の向上を図ってまいります。 ◆河野俊弘 委員 今回、シチズンシップ教育の基本的な視点として、まずは自分を大切にしようとするということ、そして他者を思いやる気持ち、そして自分の行動に対して責任をとろうとするということ、この三つが初期の段階で進めていかなくてはならないというふうに考えております。  先ほども申し上げましたが、小学校低学年の段階ではこういった防災訓練はもちろんあるかもしれませんが、そういった機会を通じてシチズンシップ教育の視点から全員参加、協力の機会は、自分の大切さ、思いやり、責任力の育成につながる場であるというふうに考えております。先ほどの場では中学校、あとは小学校六年生からということで、そういった取り組み、投票の例を出して申し上げましたが、この防災訓練の取り組みについて小学校低学年からの取り組みはいかがか、見解を伺います。 ◎板澤 副参事 小中学校では安全教育の年間指導計画に基づきまして、避難訓練だけではなく、日常の授業等におきましても、全児童生徒に配布されている防災ノートや安全教育に関する視聴覚教材等を活用した指導を行うなど、発達段階に応じた指導を行ってございます。  例えば小学校低学年では、安全のための決まりや約束を守ること、危険な状況を発見した場合は近くの大人に伝えること、こうしたことをさまざまな場面で学んでおります。例えば三軒茶屋小学校では歩行者シミュレーターを使用いたしまして、実際の映像を見ながら安全な歩行について体験的に学ぶ授業も行っております。  また、中学校におきましては、防災への日常の備えと的確な避難行動ができること、また、他者の安全に配慮するとともに、災害時のボランティア活動等の理解を深め、参加することなど、他者や社会の安全を意識することができるよう、地域と連携した取り組みも実施しております。弦巻中学校では、地域と連携しまして、中学生による被災者救援隊の取り組みを先ほど御報告申し上げたような形で行っておりまして、地域のリーダーとなる活動も継続的に行っております。  こうした発達段階に応じて子どもたちが実践的に学ぶことで一つ一つの経験が蓄積されまして、いざとなったときの冷静な判断や的確な行動に結びつくと考えております。 ◆河野俊弘 委員 やはりこのシチズンシップ教育、あるいは主権者教育という言葉を出したときに、どうしても今の区の取り組みというのは、先ほど申し上げた低学年からの取り組みというのは薄いと思うんですよね。実際に動いているところで目に見えるところは、例えば模擬投票であったりとかということを先ほど出しましたけれども、防災という観点を通じて子どもたちみずからが自分の身を守ることをまず最初にやっていく中で気づきであったりとか、友達を守るであったりとか、あるいはそこに自分にとっての責任感を持つとかというところをその気づきのまず最初として非常にいい機会の場であると思うので、ぜひとも取り組みを進めていただきたいと思いますので、お願いしたいと思います。  次に、ことしの七月下旬に経年劣化による太子堂調理場の大規模修繕も予定されておりますが、近年、児童生徒数の増加に伴った自校方式の給食室についてもスペースの拡張などで大規模改修が必要となるケースがあると聞いていますが、区の対応について、現在の給食室の改修状況をまず最初に伺います。 ◎末竹 学校健康推進課長 学校給食の提供につきましては、各学校の児童生徒数に合わせて必要な食数を決められた時間どおりに安全でおいしい給食が提供できるよう、厨房機器等、調理設備などの老朽化の状況に応じて計画的に入れかえを行うとともに、各学校の給食施設の適切な維持管理に努めているところでございます。  教育委員会におきましては、毎年度、児童生徒数の推移の状況を見きわめながら、増加が見込まれる場合には、計画的に普通教室の必要数確保などとあわせまして、給食提供を継続するための検討について連携を図り、実施しているところでございます。児童生徒数の増加に伴う学級数の増加が見込まれる場合につきましては、その予測数にもよりますが、学校運営や給食提供に支障が出ないように、まずは現状の給食室内のスペースの中で安全面や衛生面を適正に保つことができるかを考えながら、厨房機器等のサイズを大きくしたり、数をふやすなどして一度につくれる給食の量をふやしたり、食器を衛生的に保管するための保管庫を増設するなどの対応を行っております。  しかしながら、現状の給食室内のスペースにおいて安全面や衛生面を保ちながら追加で厨房機器等を設置することができない場合などにおきましては、必要なスペースを確保するために全面的な改修が必要となります。そのような場合には、学校が長期休業となる夏休み期間を活用して工事を行うこととしておりますが、工事の内容によりましては、七月下旬から開始して、十月中までかかるような工事が必要な場合もあります。 ◆河野俊弘 委員 具体的に教えていただきたいんですけれども、今回、七月下旬から開始してということで、夏休みの期間中をまたいでしまうケースというのは実際のところ何校くらいあるのか、数字だけ最初に教えてください。 ◎末竹 学校健康推進課長 ここ数年の例で幾つか申し上げますけれども、児童生徒数の増加に対応するための給食室の改修工事としましては、平成二十九年度には三校、三十年度には五校、三十一年度には三校を予定しております。 ◆河野俊弘 委員 やはり児童生徒数の増加によってということで、その推移から給食室の改修を行っているということなんですけれども。もう一つ教えていただきたいんですが、区の人口推計から出しているということでよろしいんですか。 ◎末竹 学校健康推進課長 学校基本調査ということで、毎年度五月一日現在で出している調査の中から、いわゆる今後、出生数等を含めまして区立小学校に入学する児童の数等を見込みまして、あとは平均的な入学率、こうしたものを勘案しながら、今後必要となる児童の受け入れ数等を考慮しながら検討しているという状況でございます。 ◆河野俊弘 委員 やっぱりこういった給食室の改修で学校給食を停止せざるを得ない場合もあるということですけれども、そうした場合の現状の区の対応、対策、これは先ほど一番最初に申し上げた太子堂調理場の改修、センター方式のほうに関してはお弁当を配るというような話もありましたけれども、今回の自校方式の改修の場合は現状どのように進めているのか、保護者への対応等をまず伺います。 ◎末竹 学校健康推進課長 給食室の全面的な改修が必要となった場合につきましては、関係所管課との事前の調整のほか、計画的に準備を進めるようにしてございます。まず、学校に対しまして事前に工事期間や工事内容等を十分説明いたしまして、具体的な調整や協力をお願いするようにしてございます。  改修工事の計画内容によりましては、先ほど申し上げましたけれども、給食室の改修工事が夏休み期間などの学校給食休業中に完了することができず、一カ月から二カ月程度の期間、給食の提供ができなくなる場合もございます。そのようなときには給食を停止せざるを得ませんので、その期間中については御家庭からお弁当を御持参いただくようお願いしているところで、学校を通じまして保護者の皆様に改修工事の前年度の時点からあらかじめ書面にて周知するなど、御理解と御協力をお願いしているところでございます。 ◆河野俊弘 委員 今回のような場合ですけれども、やはり今は都心、特に本区においても非常に深刻な核家族化が進んでいるわけであります。保護者が共働きの世代もふえ続けているということで、そのような場合はどのような対応をするのか、案内などはどういうふうにしているのか、そこも教えてください。 ◎末竹 学校健康推進課長 ただいま委員お話しのように、昨今の核家族化や共働きなど家庭を取り巻く状況も大きく変化し、家庭環境の多様な状況により、給食が停止するとなると御家庭においての影響が大きいものと認識を持っているところでございます。  こうしたことから、給食の停止を伴う給食室の改修工事が必要となった学校につきましては、先ほど申し上げました改修の前年度の時点から給食停止の案内とあわせまして、一カ月から二カ月程度御家庭からお弁当を持参していただく必要があることなどを学校を通じて保護者の皆様などに御理解と御協力をいただけるよう周知に努めているところでございます。各学校の状況に応じまして、保護者様にはできる限り丁寧に対応するということに努めております。  教育委員会といたしましては、今後とも、個々の学校の給食施設や児童生徒数の状況を的確に把握するとともに、区の公共施設等総合管理計画にも基づきまして必要な対応を適切に図ることにより、各学校の学校運営や保護者にできる限り負担が生じないよう努めてまいりたいと考えております。 ◆河野俊弘 委員 やはり給食というのは食育ということになりますから、昨今、偏った栄養摂取であったりとか、朝食の欠食とか、食生活の乱れでの肥満だったりとか痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く状況というのは深刻化しているというふうな話もあります。  今回の給食停止期間における問題は福祉領域の観点からも非常に重要であると考えていますが、今回、給食費の無償化というか、負担軽減という話も出ておりますが、私が今回テーマとして取り上げている若者の区政参加というような観点から見てみると、果たして教育政策にとって無償化というのは子どもたちにとって魅力的なんだろうかと、決してそうではないというふうに思っています。保護者にとってはもちろん魅力的かもしれませんが、若者たちにとってその無償化が無意味とまでは言いませんけれども、それ以上に関心を引く魅力的な教育内容というのが必要なんじゃないかというふうに思います。  時期尚早であるということは私からも申し上げていきたいと思いますけれども、教育長はいかがお考えでしょうか。 ◎堀 教育長 今回の給食費の、所得制限も入りますが、無償化につきましては、この間私どもは何度もお話しさせていただいておりますが、教育費の無償化は私どもが理想とするものです。ですので、それに一歩ずつ近づく一つの手段であると考えておりますし、経済的な問題からも無償化に連なっていくものだと考えておりますので、若者の視点から委員おっしゃいましたが、子どもたちにとってこの無償化の分が別の教育のほうに入る、充当するということもありますし、そういう点からすると、トータルで子どもたちにとってもいい結果になるのではないかと思っております。できるだけ早いときに国のほうが教育費について補助をするというような仕組みをつくっていただければ、世界でもそういうところは無償化になっておりますので、あらゆる面で教育が充実するのではないかというふうに考えております。 ◆河野俊弘 委員 以上で終わります。石川ナオミ委員にかわります。 ◆石川ナオミ 委員 先ほど河野委員からも給食についての質疑がございました。私からも一点、学校給食についての質疑をさせていただきます。  学校給食はバランスのとれた食事をとるというだけではなくて、健康で充実した生活を送るための基礎を培う健康教育の一環として、今まさにその指導というところで重要性が高まってきているところでございます。  改めて伺います。学校給食における食育ということにつきまして、教育委員会ではどのようにお考えでしょうか。 ◎淺野 教育次長 今お話しございました食育ということですけれども、区では区民の健康の保持増進やさまざまな健康課題等の解決を目的に、世田谷区健康づくり推進条例に基づきまして、健康せたがやプラン(第二次)、現在は二十九年度からの後期プランになっておりますが、これを策定しております。この計画は、食育基本法による区市町村の食育推進計画としての位置づけをあわせ持つもので、食育については食に関する正しい知識を持ち、望ましい食習慣の習得と実践により、生涯にわたり食を通して健康で豊かな生活を送ることを目標としております。  区立小中学校における学校給食ですけれども、学校給食法でも同様な目的等を書いてございますが、適切な栄養摂取による健康の保持増進を図ることや食事についての正しい理解を深め、望ましい食習慣を養うことなどの目標がございます。また、食生活が自然の恩恵の上に成り立っていることや、食生活にかかわる人々のさまざまの活動に支えられていることについての理解を深めまして、食や生命に関する感謝の気持ちを育てていく役割も担っております。  このように、学校給食はさまざまな観点から児童生徒が食について学び、心と身体を豊かにする時間として、学校生活において重要な役割を担っていると捉えてございます。  教育委員会といたしましては、引き続き安全でおいしい給食を提供し、学校給食が生きた食育の場として有意義な時間となるよう努めてまいります。 ◆石川ナオミ 委員 感謝の心を育てていくということが御答弁にもございましたし、またみんなで一緒に楽しく食べるという体験を通じて望ましい食習慣を身につけていくということ、またさらに、好ましい人間関係を育てていく場としても給食というのは非常に有効的であるというふうに私も思っております。  それが今、学校の現場ではちょっと行き過ぎた指導方法ということで問題が起きているわけなんですね。  区内にあります公立の小学校に通う一年生の保護者の方から御相談をいただきました。その学校、クラスでは、給食を残すとその日のデザートが食べられないというペナルティーが与えられると。特に低学年は食の細い子もいますし、大食の子もいまして、個人差が大きいわけですよね。にもかかわらず、デザートを食べさせないということは、これは精神的にも子どもを追い込んでいるんじゃないですか、食育が大事だと言っている割には、学校現場では実態が伴っていないじゃないか、不公平なんじゃないですかという御指摘をいただきました。  このことにつきまして教育委員会は事実を把握していますでしょうか、これをどのように捉えているでしょうか、御答弁願います。 ◎板澤 副参事 この件につきましては、学校からも報告をいただいておりまして、各学校におきまして給食の時間を充実したものにするためには、教員や栄養士等が中心となって給食指導が適切に行われることは大変重要であるというふうに考えております。給食の時間は本来楽しいものでありまして、バランスよく食べることの大切さを学ぶとともに、自分の成長につなげる教育の機会であるというふうに考えております。給食の時間の中で苦痛を感じることがあれば、食事への不安による学校生活の不適応や自己肯定感の低下等、教育上さまざまな影響が考えられまして、十分な配慮が必要でございます。  本件のことにつきましても、子どもにつらい思いをさせてしまったということについては残念なことであり、課題があったと捉えております。 ◆石川ナオミ 委員 残念だということで、私も相談を受けたときには、学校現場は今こういうふうになっているんだということ、給食を通して大切な心を育ててほしいというところがなかなかうまくいっていない現状があるという実態を知りました。  ある記事によりますと、今、小中学校の児童生徒が教員から給食を完食するように指導されたことがきっかけで不登校になったりですとか、体調を崩してしまうというトラブルが相次いでいることが問題になっているという話題がございました。その行き過ぎた指導ですとか、その指導のあり方そのものが今問われているような気がいたします。まずはこうした食育そのもの、食を通じて根っこを育てていくというところが大切なんじゃないかというふうに思うんですね。  文教所管ですから、これをことわざであえて申し上げますと、砂上の楼閣ということわざが出てきますね。基礎がしっかりしていないと土台が崩れてしまいますよ、いろいろ崩れやすいですよということです。あと、山高きがゆえにたっとからずという言葉にも言いかえられるかと思いますが、これは御存じのように、外観が立派であっても内容が伴っていなければすぐれているとは言えないといったことわざでございます。これを給食につなげて言うならば、これまで、先ほど河野委員からも、我が会派からも警鐘を鳴らしております給食費の無償化というところでございます。十分な財源の見通しが立っていない、裏づけができていない状況で来年度の予算には給食費の無償化ということが計上されていると。本当に大丈夫なんですかというところを改めて私からも申し上げたいと思います。  先にやらなければならないことがあるんじゃないですか。実際に保護者の皆さんからも、こうした食育についてどうなっているんですかという相談があるわけですので、もっと教育現場のことをしっかりと見ていただきたい、足場を固めていただきたい、それを強く申し上げて、私からの質疑は終了いたします。菅沼委員にかわります。 ◆菅沼つとむ 委員 最初に、中学校における部活動についてお聞きします。  学校における働き方改革に関する緊急対策、二十九年十二月に、教師の長時間勤務の観点から、部活動対策で部活動は長くても一日二時間まで、朝練をやれば午後の部活動はできません。教師は一週間当たり二日以上は休みをとります。夏休みの学校の休養日には部活は全てできません。スポーツ部の部活、また文化部の部活など、全ての部活は一日二時間以内です。影響があると思いますが、部活動の状況をお聞きします。 ◎加藤 副参事 世田谷区でも国や都と同様に、スポーツ医学・科学の見地から生徒の健康や安全等を考慮し、一日の活動時間は学期中の平日では二時間程度、祝日等を含む週休日及び長期休業日は三時間程度とし、できるだけ短時間に合理的でかつ効果的、効率的な活動を行うということにしております。 ◆菅沼つとむ 委員 スポーツ科学と言うんですけれども、実際には各中学校の部活というのは教科が合わないとその部の先生が入りませんから、スポーツ科学なんてやられている先生はいないんじゃないですか。いますか。 ◎加藤 副参事 中学校の保健体育の教員はスポーツ医学について勉強している教員が多いというふうに認識しております。 ◆菅沼つとむ 委員 部活動支援員の予算は年間お幾らぐらいかお聞きします。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 三十年度の当初予算でございますが、七千百五万八千円でございます。 ◆菅沼つとむ 委員 それと、各学校の部活というのはどのぐらいあるんですか。人数の多い学校、少ない学校も当然ある話なんですけれども、平均するとどのぐらいやっているのかお聞きします。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 区内には二十九校の中学校がございます。運動部で多い部活動は、バスケットボール部が二十八部、野球部が二十七部、サッカー部が二十六部それぞれございます。また、文科系に関しましては、ブラスバンド部が二十七部、美術部が二十七部となっております。 ◆菅沼つとむ 委員 実際に、ざっとでいいんですけれども、部活をやっている子どもは何%ぐらいいらっしゃるんですか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 私たちのほうで持っている資料でございますけれども、約一万強の方が部活に入っておりまして、中学校の生徒数から見ますと九〇%を超えているような状況でございます。 ◆菅沼つとむ 委員 実際に部活に入って友達と一緒にスポーツをやったり、演劇をやったりさまざまなことをやって中学校の中で友達をつくったり、人間的に育っていくというのが基本だろうというふうに思います。その中で九〇%の中学生が部活にいそしんでいるというのは大事なことかなというふうに思いますけれども、予算が約七千百万円、これを学校二十九校で割ると、支援員一人の時間給というのは幾らなんですか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 報償費という形でなってございまして、謝礼という形でございますが、支援員に関しましては、監督という職種でございますと、現在一時間当たり千円、部活動指導員、こちらは監督等を補助するような形のものでございますが、こちらにつきましては、一時間当たり八百円というのが平成三十年度の現状でございます。 ◆菅沼つとむ 委員 これを計算すると三学期までもちますか。これは二学期でお金がなくなるんじゃないの。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 二十九年度の決算の数字、実績でございますが、六千六百万ちょっとでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 その後、余り言いたくなかったんですけれども、実際には予算が決まっていて、各外部指導員だとか支援員だとか、そういう人たちは、はっきり言って半分ボランティアなんですよ。それで、実際にこのくらいしか予算がないので何とかお願いしますということで時間給には行っていないはずなの。今度、部活が二時間以内になると、やっぱり三学期までもつだけの予算を組まなくちゃいけない。それは当然ながら、新年度の予算では間に合わない。これがなくなった場合は補正でも組んでくれるの。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 先ほどもお話しさせていただきましたけれども、二十九年度の実績が六千六百万円でございまして、この時点では部活動の時間的な制限という形の方針は出してないときの数字でございます。また、三十一年度の当初予算につきましては八千七百万円を計上しておりまして、今年度と比べまして約一千万円程度の予算額が増額となっているところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 なぜこの金額を言うかというと、今、学校の部活ではスポーツだとか、演劇だとか、音楽だとかきちんと専門的に教えてくれないという人たちが出てきて、それで民間に行っているんですよ。民間に行くと、安くても月千円から一万五千円ぐらいかかるわけです。そうすると、中学校の部活みたいに友達と一緒にやろうという状況がだんだんだんだん少なくなってきているんですよね。  それと、もう一つ私が心配するのは、中学校で約四割の子どもたちが私立だとか国立、都立も含めて行っているわけですよ。教育委員会の中で今議論しているのは六割の人間だけのことしか議論していない。実際には、平均に区民から税金をいただいて、子どもたちのためという議論の中で、ではどうなんだろう、これがずっと続くとやっぱり私立に流れる。私立は先生方も同じように規定はあるけれども、その専門家を雇ってきちんと対応できて、要するに、生徒をふやせば生産性が上がってくるわけですよ。部活だとか、勉強だとかいろんなものが今の段階では私立のほうへ流れている。それを何とか世田谷区で魅力を持ってやらないとどんどん減ってきますよ。この辺、答えられる人はいますか。 ◎加藤 副参事 まず、スポーツ庁ガイドラインにつきましては、国公立はもちろん、私立中学校、高等学校も対象となっておりまして、このガイドラインに照らしながら学校が実情に合わせて方針を策定し、取り組むというふうになっております。なお、公立だけでなく、大会につきましては、私立の中学校、高等学校も参加するということになっております。  区立の中学校としましては、例えば先ほどもお話しした体力向上部等のように、友達と楽しめて自分のペースで運動を行えるような新しいタイプの部活動があったり、生徒数の関係で特定の競技の運動部を設けることができないという場合に、複数校の生徒が合同で部活動を行うという取り組みも推進しておりまして、できる限り生徒の多様なニーズに応えられるように進めているところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 私立も当然ながら今と同じことになっています。しかし、私立のほうはもう手を打って、若い専門的な先生を顧問のほかに補充していますよ。それできちんとスポーツ科学だとか、ああいうのを教えていますよ。そうなってくると、あの学校の部活に行きたい、音楽やいろんなことを含めて行きたいといったときに、公立にも指導員はいるかもしれないけれども、それだけの専門家がいる私立にどうしても流れるんですよ。だから、勉強じゃなくて、こういうものの魅力をつくらないと、みんなで部活をまたいでやるのもいいですよ。だけれども、小学校からいろんなことやっている人は、やっぱり専門家の指導を受けて、自分でやりたいというのがあるんです。その辺を区立としてはどう魅力をつくってやっていくかというのを具体的に示さないと、これからもっと減ると思いますよ。  こういうことをスポーツ庁だとか、東京都が指導しているんだけれども、スポーツをやり過ぎだとか、特別のところ以外はそんなに迷惑がかかることはないわけですよ。だから、本来は現場の世田谷区立、区のほうに任せていただければいいけれども、スポーツ庁だって科学的にやると言っても、科学的にやる先生もそろえていないでそんなことはできないでしょう。もうちょっと現場のほうに任せてというようなことは国、東京都には言えないものなんですか。 ○安部ひろゆき 委員長 答弁はありますか。 ◆菅沼つとむ 委員 なし。  次へ行きます。  当然今までは小学校も中学校も先生方に甘えていて、先生方も授業のほかに自分たちでスポーツを教えたり、吹奏楽部をやったり、さまざまなことを教えていた。それだけではやっぱり長時間労働でできなくなるということになって改革するのはいいんですよ。改革するのはいいんだけれども、それ以上にきちんと予算と人を出さなかったら――そうじゃなかったら何で私立に行くんだ。月謝は高い、通学時間は長い、それだったら小中ぐらいまでは公立のほうがお金はかからない、友達は多い。何で私立に負けるの。負けるというのはやっぱり人の問題とお金の問題でしょう。お金だって結構かかっていますからね。答えられないなら次へ行きます。 ◎堀 教育長 今、部活動についてお話をいただきました。私どもは昨年来から教員の働き方改革ということを踏まえたり、あと部活動のガイドラインスポーツ庁のほうから出たりということで、校長会と検討しながら進めて、また東京都とも検討しながら進めてまいりました。  基本方針は、委員がおっしゃるように、部活動は、私たちの教育活動は魅力あるものだと、子どもたちにとって充実したものにしていこうと。ですので、予算も今回の七千百万円から来年度は単価を上げ、八千七百万ほどの予算をお願いしております。他地区から来た教員、校長たちも踏まえて、世田谷は他地区よりも部活動が充実しているという声は聞いてまいりました。  こういうことを踏まえまして、私立に行くという魅力ももちろんあると思いますが、OECDのシュライヒャー教育・スキル局長は、部活動は日本の教育の特色だとおっしゃっていただいております。ですので、いろんな働き方改革でいろんなことが言われておりますが、部活動を含め日本の教育の特色を失わないでほしいとOECDのスキル局長が言っておりますので、私どもはその方針に沿って部活動の充実、体力向上部等々も踏まえ、ユニークなものをつくりながら子どもたちにスポーツの楽しさ、集団で遊ぶ喜び、体力向上等を培わせていきたいなと思っております。 ◆菅沼つとむ 委員 先生方の中でもやっぱり勉強を教えながら子どもたちと触れ合いながら部活をやりたいという先生も数多くいらっしゃる。やっぱりそれだけに甘えているんじゃなくて、その対策をつくっていかないといけないというふうに思います。私は、小中の八割以上は区立に行くぐらいの魅力を持っていただきたい、そう思っています。  次の質問に行きます。  校庭の人工芝化ですが、前回の質問で、目黒区は、小中学校三十一校の中で人工芝化をしているのが約三分の一の九校です。世田谷区は目黒区に視察に行っていただきたいというお願いをしましたけれども、視察に行っていただいたのかお聞きします。 ◎桐山 教育環境課長 先日、校庭の人工芝を採用しております区内の私立の学校を視察してまいりました。その際、学校関係者の方から、人工芝の導入の経緯、特徴について聞き取りをしてまいりました。校庭に人工芝を採用した第一の理由としまして、近隣のほこり対策を挙げていました。また、降雨後の校庭使用も迅速に行える利点もあるとのことでした。一方で、夏季の炎天下では人工芝が高温となり、また初期費用や張りかえ時の経費が高く、メンテナンスのため、定期的に車両による整備が必要など、道路つけがよいことが整備条件となるとの話もございました。 ◆菅沼つとむ 委員 行ってほしかったなというふうに思います。同じ行政で目黒区ができて、何で世田谷区はできないのかなと。確かに今、答弁で言うように値段は高い、それからほこり対策なんかがあると、それは実際にそのとおりだと思います。だけれども、世田谷公園でも人工芝にして十年以上たっているんですよね。それで、メンテナンスがかかっているかというと、かかっていないでしょう。体操学校だったら別ですよ。小中学校の場合は、ふだんは勉強して午前と午後ぐらいしか使わないんだからそんなにいかれない。目黒区を見ても、そんないかれていないと思います。  それから、毎年人工芝はよくなっていまして、今一番いいやつはマイナスイオンが出てくるような人工芝も出てきています。それでゴムチップも使っていません。だから、そういう新しいものなんかをやっていく。なぜ学校にと言うかというと、やっぱり前の日に雨が降ったりすると次の日に使えなかったりするわけです。  目黒区長に聞いたら、菅沼さん、利用率が全然違うよ、子どもたちが伸び伸びとはだしで人工芝の上にいますよということだから、実際には一カ所ぐらいやっていただいたらどうかと思うんですが、お金がないだとか、多分そういう答えが出てくると思うんだけれども、あとは政策経営部と施設営繕担当部にもオーケーをもらわなくちゃいけないと思いますけれども、もうちょっと民間利用をしてお金がかからないでやるということはできないのですか。 ◎桐山 教育環境課長 委員から今お話がございました民間活用というようなことも検討すべき手法の一つであると考えておりますけれども、導入後、やはり定期的な手入れや、人工芝に関しましては約十年に一回程度の全面張りかえが必要となるなど、維持管理経費上の財政負担が大きいと考えております。人工芝の技術的な進展等により、コスト面での課題も精査しながら検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 確かに体操学校だとかは朝から晩まで使う人はそのくらいでだめでしょう。だけれども、小中学校は、目黒区に行っていただければわかりますけれども、もっと古いやつ、メンテナンスをやらないで使っていますから、一度また見に行っていただきたいというふうに思います。  今予算がないからと言うんですけれども、ふじみ荘でも民間利用をして、ちょっと小さくなるけれども、土地を貸してふじみ荘を建てかえようという案も出てきています。それから、民間でもそういうようなものを検討してもいいという会社も出てきていますよ。要するに、そういう民間と区がドッキングしてやれば予算もかからず、子どもたちも喜ぶし、世田谷区も喜ぶわけですから、そのぐらいのことを考えていただきたいというふうに思います。  次に行きます。  この間、瀬田小学校の建てかえについて説明を受けました。そのときに、ちょっと心配な点を何点かお聞きします。
     瀬田小学校は、児童数の増加に伴い教室確保が困難となり、建築するとありました。御存じの人もいらっしゃると思いますけれども、瀬田小学校の隣には瀬田小学校より広いゴルフ場があったんですよ。それが今度は住宅になるんです。そのときに、区はこれを考えてやっているのか、その辺をお聞きします。人口がまたふえることになりますよ。 ◎桐山 教育環境課長 瀬田小学校の改築に関しましては、教育委員会としましても、教室などの必要な学校諸室を確保できるよう、関係部署と連携しながら情報を共有しまして、近隣の住宅開発等の状況も踏まえた上で検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 なぜそんなことを言うかというと、たしか京西小学校が改築したときに、今は環八にニトリがありますが、あそこにたしか東急だと思いましたけれども、マンションをつくるといって説明会までやったんですよ。そうしたら、京西小学校でこの人数が入ったら教室が足らない、その時点で危ないという話になったんですけれども、いいか悪いかニトリになって、それはなくなったんですけれども、隣のゴルフ場は瀬田小学校より広いんですよ。当然ゴルフ場のほうが早く住宅をつくりますから、ちょうどプレハブのときに隣に人が入ってくることになる。そうすると、今プールのところに一列プレハブをつくると言っていますけれども、それだけじゃ足らなくなると思いますよ。だから、その隣に特別教室棟があるんですが、あれを全部広げないと、つくったはいいけれども、プレハブにも入れないという事態にならないの。そういうことなんかは計算していないの。 ◎桐山 教育環境課長 学校施設の改築につきましては、平成二十九年三月に策定しました公共施設等総合管理計画におきまして、棟別改築の手法を基本とすることとしております。  本年二月の文教常任委員会におきまして、次期改築等整備校として御報告をさせていただきました瀬田小学校につきましては、この公共施設等総合管理計画の基本方針に基づきまして、築年数の新しい特別教室棟はそのまま生かしまして、それ以外の校舎棟、体育館棟を中心とする棟別改築とする方向で考えているところでございます。  整備に当たっては仮設校舎が必要となりますけれども、一教室当たりの面積抑制や瀬田中学校の余裕教室等の活用によって仮設校舎の規模をなるべく抑制したりとか、あと、整備期間中におきましては、その特別教室棟を活用しながら学校運営が行えるよう、工夫してまいりたいと考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 この間、瀬田中学校で教室は余っているのと聞いたら、いや、うちだって余っていませんよと言っていたけれども、大丈夫なの。 ◎桐山 教育環境課長 瀬田中学校につきましては、平成三十年五月一日現在で十クラス、三百五十六人のお子さんがいらっしゃいます。余裕教室の活用につきましては、瀬田中学校とも十分協議しながら対応していきたいというふうに考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 後からそのようにならないように心配しています。  それで、御存じのように、瀬田小学校の範囲にはまだ大きな土地がたくさんあるんですよ。だから、その辺もまたマンションなんかができたら当然足らなくなるなというふうに踏んでいるわけ。営繕がいないからしようがないけれども、テレビを見ていたら、その辺の計算をきちんとやってくださいというふうに教育委員会のほうからも言ってください。  最終的にそうなったら、プレハブだとかやらないなら、足らなくなったら必ず教育委員会が悪いという話になるよ。だから、その辺はきちんと営繕だとか政経部、きょうは政経部もいないけれども、よく考えていただきたい。後でもうちょっとやっておけばよかったということがないようにお願いしたいというふうに思います。  次に行きます。  中学校の部活をやったので、小学校のスポーツについても聞きます。  御存じのように、遊び場だとか、いろんなことをやって、校長先生のOBがバスケットを教えていたり、それから、野球のお父さん方が自分たちの息子だとか、娘のためにスポーツを教えていたり、それから卓球だとか、各スポーツもそうですし、そういうものもみんなその学校の子どもたちに何とかスポーツをさせて体力をつけて、団体生活を教えながらやろうということで、もちろんボランティアで一生懸命やっているのが事実だというふうに思います。  そのときに、スポーツ器具というのは十年に一度か二十年に一度壊れたり、さまざまなことがあるんですけれども、わからないのは、学校の先生が授業で使うといったときにはオーケーだし、同じものでも先生が使わないといったときには各ボランティア団体の自腹だし、その基準というのはどこにあるの。 ◎内田 学務課長 学校で部品等を購入する場合ですが、予算の執行に当たりましては、学校長が年間執行計画を策定することとしておりまして、各学校がそれぞれの状況や特色に応じて物品等の補充、修繕等を計画し、執行しているところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 よく質問を聞いていてよ。同じものでも学校の先生が使うというときには買って、その競技をやらない先生が使わないと言ったら教育委員会は買わないんですよね。その基準はどこなのかと聞いているの。 ◎内田 学務課長 基準といいますか、学校のほうで必要に応じて学校で部品等を購入するということで考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 学校の中に校長が五十万円だとか持っている、あれは年間のいろんな学校行事でみんな使っちゃうじゃないですか。特別に買ったり、いろんなことをするときには教育委員会にこういうものを買ってくださいとお願いして、一回買ったら十年か十五年かもっともつかもしれませんが、買うんだけれども、それが、教育委員会のほうがわざわざ学校にお電話をして、先生はこれを使っていますか、使っていないですかと聞いて、使っていますと言うと何とかしましょう、だけれども、使っていませんと言うと自腹になりますよと。だけれども、その先生というのは四年だとか六年ごとにかわっていくわけですよ。だから、そのときの予算の基準はどこなのかというのを聞いているの。 ◎内田 学務課長 学校には分割して予算を配当してございまして、この予算の分割につきましては、原則として学級数、児童生徒数といった学校規模に応じて配当しているところでございます。  でも、学校の状況によりまして、学校に分割している予算が足りない事態が生じましたら、学校から教育委員会事務局のほうに相談をいただきまして、必要に応じて予算の範囲内で個別に対応しているところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 三回も同じこと言わせないでくれる。今のは学校から教育委員会のほうに来て、それで物を買いますよと言うんですけれども、私が言っているのは、学校の先生が授業で使うと言ったときは買って、たまたまその先生が授業で使わないと言ったときは買わない、その基準は何なのかと聞いているの。三回目です。 ◎青木 教育指導課長 学校の備品、特に体育に関係するものにおきましては、教員の考えというよりは体育の学習指導要領にのっとったゲームの例示等について設備を整えているところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 その答えも危ない。四度目を言いたいんだけれども赤だから、自民党の質疑を終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で自由民主党の質疑は終わりました。  ここでしばらく休憩いたします。     午後二時十分休憩    ──────────────────     午後二時四十五分開議 ○安部ひろゆき 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  公明党、どうぞ。 ◆河村みどり 委員 それでは、公明党の文教所管の質疑を始めさせていただきます。  私から、まず初めに、性教育の充実について、昨年の第三回定例会に続き質問をしてまいります。  前回の質疑では、現代のネット社会において、性情報の氾濫により子どもたちの性トラブルの危険性が高まっている中、小中学校の性教育は、学習指導要領に沿い、いまだ妊娠の経過は取り扱わないとして、性行為や避妊等に触れていないことに、今の子どもたちの置かれている現状と果たしてマッチしていると言えるのか、区の教育委員会は、この現状において、未来ある子どもたちを本当に守っていけるのかとの問題提起をさせていただきました。  厚生労働省によると、平成二十九年度の十代の人工妊娠中絶は年間約一万四千件と依然高どまりが続いています。また、児童虐待や貧困のリスクを伴う十代の出産は年間一万件以上で、予期せぬ出産によるゼロ日目の虐待死亡事例においても十代の実母が全体の約三割を占めている現状があります。SNS被害についても、児童ポルノは過去十年間で五倍以上に増加。子どもたちを取り巻く性の問題は依然深刻な状況と言わざるを得ません。  このたび都の教育委員会は、性教育の手引を改訂し、本年三月まで全公立学校に配布するとしています。改訂に当たり、全公立中学校を対象に性教育の実施状況の調査が行われ、学習指導要領に示されていない内容を指導することも必要だと思うかとの問いに、約半数が必要と思うとの回答が学校現場から上がってきました。学校現場でも、現在の性教育について決してよしとは思っていない、そういったあらわれだと思っています。  また、今年度、都教育委員会は、その手引きに盛り込むためのモデル授業を産婦人科医が講師となって、避妊の方法などの学習指導要領にない内容の授業を中学五校で実施をしています。今回の「性教育の手引」作成委員会の議事録では、終了後の生徒のアンケート結果に、九〇%以上の生徒がわかりやすいという肯定的な回答を示していること、また、産婦人科医による専門的な説明が非常に有益だったと回答しており、このモデル授業が生徒にとって非常に有意義なものであることを示す一つの大きな材料であること、今後もこのような授業を継続していくことで児童生徒にとってわかりやすく性の知識が育成され、正しい情報を得て、子どもたちみずから判断し、適切に行動できることになっていくと述べられています。  今回、都が行った指導要領を超えた内容の指導について、必要な時期が来ていると思います。まずこの点についてどのようにお考えか、教育委員会の見解を伺います。 ◎板澤 副参事 近年の性情報の氾濫など、子どもたちを取り巻く社会環境が大きく変化する中で、子どもたちが正しい知識を身につけ、適切に意思決定や行動選択ができるようにすることが重要であり、各学校におきましても課題と感じているという部分を認識してございます。  小中学校における性教育の取り扱いは、現在、学習指導要領に基づきまして、小学校では体育における保健領域での学習、中学校では保健体育科の保健分野を中心に、特別の教科道徳、特別活動等に示されている性にかかわる内容について教育課程に位置づけて実施しているところでございます。保健学習では、小学校中学年では大人に近づく心と体の成長につきまして、中学校では心身機能の発達や感染症とその予防などについても指導してございます。子どもたちの成長発達の個人差や、保護者、地域の意識の多様性があることから、実態によりまして、全員に一斉に教えるべき内容と個別に対応することが望ましい内容を考慮して指導することが重要であるとも考えてございます。  教育委員会といたしましては、望まない妊娠や性感染症予防など、社会や時代の変化に伴う内容や、世田谷の子どもたちにとって必要な内容につきまして、年度内に予定されております都の性教育の手引の改訂を踏まえまして、校長会や世田谷区中学校教育研究会等と連携をしながら、性教育の充実について検討してまいります。 ◆河村みどり 委員 都の教育長は、新年度についてモデル授業を十校にふやす方針で、児童生徒が正しい知識を身につけ、適切に意思決定や行動選択ができるよう、区市町村などと連携して各学校を支援するとの考えを明かし、予算案に盛り込んでいます。  区は、これまで助産師会と連携をした授業を行っており、今年度は四校の実施と聞いていますが、各学校に裁量が任されている現状があります。まずは区教育委員会が主体となり、ぜひ来年度の都のモデル授業を活用して一歩踏み込んだ授業を行うべきと思いますが、区の見解を伺います。 ◎板澤 副参事 今、委員お話しのように、東京都教育委員会では、今年度、産婦人科医を外部講師として招聘したモデル授業を都立の中学校五校で実施をいたしまして、学習指導要領に示されていない内容を含む授業や保護者の理解を得る方法等について検証を行ってございます。来年度は、モデル授業の実施を公立中学校十校に拡大するとしておりますが、現時点で具体的な内容等についての詳細については御連絡がございません。  これまで世田谷区教育委員会といたしましては、世田谷保健所と連携をいたしまして、助産師等をゲストティーチャーとしたいのちと性の健康教育を区立中学校で実施をいたしまして、命の大切さや、思春期の性に関する心と体について生徒がより深く学習するための機会を設けてございます。平成二十七年度につきましては四校、平成二十八年度については六校、平成二十九年度は七校が実施しておりまして、今年度は四校でこれからの実施予定ともなってございます。また、これ以外に、学校独自に助産師会に直接依頼して実施している学校もございます。医師や保健師、助産師等の外部講師を招聘して授業等を実施することは、児童生徒の性に関する正しい理解を深め、性教育を推進するために非常に効果的であると考えております。  東京都教育委員会のモデル授業の実施につきましては、具体的内容が示されたところで、これまでの助産師会と連携した取り組みも踏まえた上で改めて確認してまいりたいと考えております。 ◆河村みどり 委員 区が今まで進めてきている助産師会との連携の取り組みを行っているその土台があるからこそ、一歩踏み込んだ都のモデル授業を今後区の財産にしていただきたい、そのように私は思っております。  最後に、教育長にお伺いをいたします。現在の性教育と子どもたちに必要な性教育に乖離があるのではとこれまで問うてまいりました。このような都の一連の動きがありますけれども、本当に一年後、五年後、十年後の子どもたち、将来を守っていくためにどのようにお考えか、お聞かせいただければと思います。 ◎堀 教育長 今お話がありましたが、現在の性教育と子どもたちに必要な性教育については乖離があるというふうに認識しております。昨年の年度当初に校長ヒアリングをしておりますが、ある校長からもそのお話をいただきましたし、今、委員がお話しなさったようなことも具体的に対応したいという要望も受けております。アンケートのほうも半数以上がそういう結果も出ておりますので、都の動きが具体的に出てまいりましたら、校長会、保護者、地域の方々の理解が得られるように話を進めて、改めて対応していきたいと思っております。 ◆河村みどり 委員 ぜひ前進ができるように、また進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、通学路の安全対策について質問してまいります。  昨年五月、新潟市で小学二年生の女児が下校途中で殺害され、未来あるとうとい命が奪われるという大変に許しがたい事件が起こりました。近年、地域の防犯ボランティアの高齢化による担い手不足や共働き家庭の増加で保護者による見守りが困難になるなど、見守りの空白地帯が生じており、登下校における総合的な防犯対策の強化が急務となっています。  国は、社会全体で子どもの安全を守るため、登下校防犯プランを策定し、警視庁、文科省が中心となり、地域における連携強化等の対策強化を図ることとし、この対策を受け、区においても昨年九月に通学路の緊急合同点検を実施しています。事前に学校、保護者等から抽出された区立小学校全六十一校、二百九十三の危険箇所について、教育委員会が主体となり、学校長、警察署等と点検をし、主な対策として、防犯カメラの設置、警察官によるパトロールの強化、ボランティアによる見守り強化、防犯パトロールの強化が挙げられています。  ここでお伺いしますが、点検後の危険箇所について具体的な対策が講じられているのか、現在の進捗状況をお伺いいたします。 ◎會田 教育総務課長 昨年九月に実施いたしました登下校時における安全確保を確実に図るため、防犯の観点による通学路の緊急合同点検につきましては、十一月の文教常任委員会で実施状況を報告させていただきました。その後、情報共有ということでは、危険箇所の位置や画像、状況などを小学校ごとに取りまとめ、まとめた情報については、教育委員会事務局内、また区長部局の関係各課、こちらと情報共有を行ったところです。また、今回の点検結果を反映した学校作成のあんぜんあんしんマップのデータにつきましては、所轄の警察署にも情報共有し、子どもの安全確保への協力を求めたところです。 ◆河村みどり 委員 私のもとにも通学路の安全対策について、最近不審者がいるので防犯カメラが設置できないか、またパトロール強化ができないかなど、地域の方々からさまざまなお声をいただくわけですが、地元小学校の通学路の危険箇所について、副校長からも、死角になる人けのない小さな公園も意外と多く、ふえてきている空き家が隣接している場合さらに危険度が増すのではないか、また、区境の通学路では、他自治体側の安全対策が進んでいない場所が大変に気になるとお聞きをいたしました。地域の課題は学校ごとに違うわけですが、区内では、警察も含め、関係各所で共有を図るとしており、とかく取り残されてしまいがちな他自治体と隣接している課題についての対応はどのようにお考えでしょうか、見解を伺います。 ◎會田 教育総務課長 区境が近い、小学校だけではございませんけれども、点検結果の中には、夜は暗くて人通りが少ないといった報告も提出されており、その対応策の一つとして、警察官によるパトロールの強化が挙げられています。今回の点検内容を反映した学校作成のあんぜんあんしんマップ、こちらのデータを所轄の警察署に情報提供し、警察官にはパトロール強化をまたお願いしているところです。  九月に実施した緊急合同点検は、世田谷区のみならず全国の自治体で行われたものであり、世田谷区と隣接した他自治体でも点検の実施とその結果に対する対策が図られているものと認識しておりますので、必要に応じ他の自治体と連携をとるなど、ケースごとに対応を考えてまいりたいと考えております。 ◆河村みどり 委員 今回の点検において、防犯カメラが必要とした五十一校から百五十一台の設置を実質求められたわけです。地域の犯罪抑止のために効果を発揮する防犯カメラの設置は、児童を犯罪から守るためにも重要な対策です。  国内における刑法犯の認知件数は、平成十四年の約二百六十五万件をピークに減少に転じ、平成二十七年には約百十万件まで減少した。その背景に防犯カメラの普及があり、警察白書においても、防犯カメラが公共の安全を確保するために重要な役割を果たしていると指摘がされています。これまで都の補助金を活用して各学校五台ずつ、計三百十台設置が完了しております。しかし、広い学区域に防犯カメラがたった五台ではそもそも不十分ではないかとの議論もあります。  これまでも我が党の高久文教副委員長がたびたび取り上げてこられているわけですけれども、東京都は、国の登下校防犯プランに基づき整備をしようという動きもあるようですけれども、設置には維持管理費も含め高額な予算が必要なことも承知をしております。しかし、危険箇所点検において百五十一台が必要だと具体的に明確になったわけです。危機管理の観点を第一優先にして、区の直接整備を視野に入れ、各学校の増設もあわせて検証を図り、具体的に計画を策定すべきと考えますが、見解を伺います。 ◎會田 教育総務課長 防犯カメラ設置の対応でございますが、委員御指摘のとおり百五十一台の設置要望がございました。財政的な部分も考慮するとともに、関連部署と連携し、警察署とも相談しながら、この百五十一台をどのように設置していくことが必要か検討してまいります。  なお、登下校時の子どもの安全確保につきましては、防犯カメラの取り組みももちろんですけれども、警察官によるパトロールの強化、ボランティアによる見守り活動の強化など、さまざまな取り組みを実施していくことが重要であると考えております。区民の方々の協力を得ながら進めていく必要がございます。今後とも、国や都の動向を注視しながら、区長部局とも一層の連携を行う中で、子どもが安心して通学し、暮らしていける環境整備に努めてまいります。 ◆河村みどり 委員 それでは次に、一般質問に続きまして、特別支援教育の充実についてお伺いしてまいります。  最近、保護者の方々や学校現場に携わっている方から、クラスが騒がしい、落ちついて学習ができない、そのために不登校になってしまった児童がいるなどの声が多く届くようになりました。その一つの要因でもある特別支援教育の充実を図るため、本会議場では、学校包括支援員を補完する児童生徒の安全見守りや生活支援を行っている支援要員について、障害理解のスキルアップのための機会創出と人材確保のために登録制度や認証制度の導入を求めてまいりました。  文科省は本年一月、発達障害がある小中学生の学習支援策に関する政策プランを公表しました。通級指導、区にとりましては特別支援教室に当たるわけですけれども、この充実に向け、子どもの障害に応じた指導ができる教員をふやすため、専門性の高い研修制度を創設して履修証明を発行することや、指導方法の指針をつくって学校に周知することが柱となっています。通級指導を受ける児童生徒は年々増加しており、公立小中学校では二〇一七年度には約十一万人と、二〇〇九年度の二倍に上っているとのことです。そして、障害への詳しい知識や経験がない教員が担当せざるを得ないケースも多く、指導の専門性を高める狙いがあるといいます。  区は、次年度から中学校の特別支援教室の導入が始まり、移動時間の短縮などの利点で期待が高まる一方、小学校の特別支援教室に通っている保護者の方からは、巡回指導教員がどこまで子どもを理解して指導してくれているのか不信になることがあったとの声も届いています。小学校の特別支援教室が開始して三年が経過したところですが、まず現状と課題についてお伺いいたします。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 世田谷区は二十八年四月、区立全小学校に特別支援教室――こちらすまいるルームと呼んでおります――を導入し、現在は二十校の拠点校を中心に巡回指導を実施しております。特別支援教室の導入により三十年度の利用児童数は九百九名となり、特別支援教室導入前の四百一名から大幅に増加しました。二倍以上になっております。これにより発達障害等の児童に対する指導の充実が図られただけではなく、全小学校で巡回指導が実施され、特別な指導が身近で実施されるようになることで、各小学校における教員の障害理解も促進することができたと考えております。  課題でございますが、小学校の児童数が増加傾向の中、すまいるルームの利用児童数も増加しており、各小学校とも、指導場所の確保や指導の充実とともに、拠点校の増設や巡回となるグループの再編を行い、引き続ききめ細かい指導、支援を行う必要があります。また、増加により巡回する指導教員数も増加しており、教員の指導の質のさらなる向上や専門性の確保も課題であると認識しております。 ◆河村みどり 委員 利用児童数の増加があるということ、また、巡回指導教員の質の向上等が課題だということですけれども、その上で、これから導入する中学校においても同様な課題が考えられるわけですが、そこに対してどのように乗り越えて取り組んでいこうとしているのか見解を伺います。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 中学校の特別支援教室につきましては、利用生徒数などを踏まえながら中学校特別支援教室検討会で議論を重ね、三十一年四月の導入時は六校の拠点校と巡回グループで指導を開始することといたしました。三十年度の通級の利用生徒数は百八十三名でございますが、特別支援教室の導入当初の利用生徒数は約二百四十名に増加すると見込んでおり、小学校と同様に、指導場所の確保や拠点校と巡回グループのあり方、指導の質の確保など、課題に対応していく必要があると考えております。  指導場所については、昨年実施した各中学校への調査等をもとに、現在、新年度の指導開始に向けて整備をしておりますが、今後も利用生徒数の増加傾向を踏まえ、学校、関係部署と連絡調整を密に行い、指導場所の確保、充実に努めてまいります。また、利用生徒数の増加に対応しつつ、巡回する教員の負担等を考慮しながら、拠点校の増設や巡回グループの再編も検討するとともに、拠点校に配置される巡回する指導教員に対しても、学校現場のOJTとあわせてより実践的な研修を実施するなど、教員のさらなる指導の質と専門性の向上に取り組んでまいります。 ◆河村みどり 委員 巡回指導教員に対し、より実践的な研修の実施を図って向上に努めるということですが、二〇二〇年度以降の実施を目指すとされる文科省の研修創設は、巡回指導教員にとっても自信につながっていく制度ではないかと感じております。教育委員会はどのように認識されているのか見解をお伺いいたします。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 現在、区は、巡回指導教員を対象とした学級担当者向けの研修や全教員を対象として夏に実施する課題別研修の中で発達障害に関するカリキュラムを設けております。また、都が実施する研修におきましても発達障害に関するカリキュラムを選択できるようになっております。  委員のお話にございました文科省が新設する通級指導を担当する教員向けの研修制度や障害に応じた指導計画の作成方法をまとめた事例集は、教育委員会といたしましても、巡回する教員にとって有益なものと認識しております。  今後とも国の動向を注視しながら、既に実施している都や区の研修を継続しつつ、巡回指導教員のさらなる指導の質と専門性の向上のため、新たな研修制度の活用について検討してまいります。 ◆河村みどり 委員 子どもたちが日々成長する教育現場は待ったなしだと思っております。教員も、臨時職員も含め、人間教育に携わる人として一定のスキルを持ち児童生徒にかかわれるよう、人材の育成についてもまた区が積極的に取り組んでいただくことを再度要望させていただき、私からの質問を終わり、諸星委員に交代をいたします。 ◆諸星養一 委員 それでは引き続き、公明党の質疑を続けさせていただきます。  私のほうからは、初めに、台湾高雄市との教育交流。何回やるんだと言われようが、実現するまでやっていくんだと。もうないけれどもね。  代表質問の再質問において教育長からの御答弁に、実現していきたいと思っているとのお言葉がありました。これは実現したいというふうに言われるのは初めてかなと。私は教育長を信じております。そう言うと、一緒に高雄に行った公太朗委員から、何も進んでいないじゃないかと、だから諸さんは甘いんだと厳しいお叱りが飛んできそうなんですけれども、私は最近、何分にも菩薩の境涯に近づいてきているみたいで、何でも受けとめてしまうかなと、お許しいただきたいと思うのです。  問題はいつかということに絞られるわけですけれども、去る一月、生活文化部のほうで、高雄市と世田谷区との文化交流に関する覚書が交わされました。私はこれも着実に一歩一歩前進しているということで、アジア議連のメンバーの一人として、そうした区の御努力に敬意を表するものでありますけれども、この覚書の第二項の文言に、双方の市民、区民や子どもたちが相互に訪問し、交流が図れるように努めていくとあります。もちろん、ジュニアオーケストラを筆頭に、文化スポーツ交流を図ることについては大いに進めていただきたいと思いますが、一番基本となる小中学生の教育交流をぜひとも実現すべきではないかと。改めて、まず担当のほうからお答えをいただきたいと思います。 ◎板澤 副参事 これまでアジア等議連の皆様の視察によりまして、教育委員会といたしましてフィンランドとの教育交流を実現することができまして、子どもたちにとって貴重な体験の機会の拡大につながっております。台湾を初めといたしましたアジアへの子どもたちの派遣につきましては、文教常任委員会等議会で多くの御意見をいただいておるところでございまして、教育委員会といたしましても、ヨーロッパオセアニア等、既に派遣を実施している地域とのバランスや距離などを踏まえますと、アジアは大切な交流先であろうというふうに捉えております。  なお、子どもたちの派遣に当たりましては、事前の校長等による訪問を通して現地の情勢や受け入れ先の状況等を確認し、具体的な計画を検討するとともに、準備から派遣までのスケジュールや派遣時期等の調整、体制の整備等、丁寧に進めていく必要がございます。  今後、来年度に実施されますフィンランド及び再来年度予定しておりますアメリカ合衆国ポートランド市への派遣事業の状況等を踏まえながら、海外派遣事業全体の中で、台湾への子どもたちの派遣の実現に向けまして関係部署との調整をしっかりと進めてまいりたいと考えております。 ◆諸星養一 委員 板澤さん、今の話だと、来年、再来年にはやらないということ、そこをもう一度答弁してよ。 ◎板澤 副参事 この派遣事業の全体的な枠組みも考えながら、実現に向けた調整を具体的に進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆諸星養一 委員 あとは教育長にお願いするというのが皆さん方の思いかな、教育長。  僕は来年度早々に――だから、今もう覚書を交わしているわけだから、事務的な手続なんてそんなにかからないし、いかに高雄市がすごく積極的に頑張っているかということを皆さんわかっているでしょう。何度も何度も来ていらっしゃるわけですよ。そういう中で、あとは皆さん方がそれをどう受けとめるかということしかないですよ。  代表で教育長、四月から手続を始めますぐらい言ってちょうだいよ。いかがですか。 ◎堀 教育長 まず初めに、アジア議連の皆様方には本当にお礼を申し上げます。おかげさまで、フィンランド、アメリカ・ポートランドのほうにもふえまして、子どもたちが大変喜んでいます。まずそれにお礼を申し上げたいと思います。  台湾高雄のほうとは、今お話がありましたように覚書を交わしております。私どもも、アジアについての調査ということで予算要求しましたが、内部調整の結果、台湾のほうの動きを見てからという内容になっておりますので、今委員がおっしゃったこちらの第二項の裾野がどう広がるか、それを教育交流としていけるかどうか、また、別の視点から教育交流があり得るのかどうか、それを模索していきたいと思っております。私どもも希望しておりますので、具体的に追求して、要望していきたいと思っております。 ◆諸星養一 委員 教育長、そういうふうにおっしゃっているわけだから、来年度から、来年度というのはこの四月から高雄市との交流についての具体的な進め方をぜひともしっかりお願いをしたい。私はもうあれなので、あれという言い方はおかしいな、あとはアジア議連のメンバーに託すしかないと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  続きまして、これも昨年の定例会の一般質問で、ランドセル重量への配慮についてということで質問をさせていただきましたが、もう一度取り上げさせていただきます。  これはたまたま質問する前の九月七日に、文科省から児童生徒の携行品に係る配慮についてという通知がなされたばかりでして、工藤部長は私の質問に対しまして概略を述べておられます。教育委員会では、子どもの安全面や体の負担などを踏まえ、各学年の発達段階や個別の状況などを考慮し、きめ細かな対応ができるよう、校長会とも取り組むと。さらに、ノートなども含めて置いておく棚などのスペース確保は難しい。盗難、いたずら防止の観点から、扉の設置、施錠ができる状態ではないので、仮に学習用具を置くとしても環境を整備する必要があり、小学校低学年の子どもたちにとってその扱いが難しい場合も考えられるというふうに答弁をされました。  やっぱり子どもたちの健康をいかに守るか、このランドセルの問題はそれしかないわけですよ。特に小学生の子どもたち、一年生というのは体重が二十キロで、その半分の重さのランドセルを背負っている、そういう状況を教育委員会としてどう受けとめるかということがしっかりあってこそ、私は、子どもたちに対する思いというものが教育委員会として出ていると思っていますよ。  半年経過しましたので、教育委員会として、また校長会としてどのような検討がなされてきたのか、方向性は示されたのか、お聞きをいたします。 ◎青木 教育指導課長 ランドセルそのものは軽量化が図られている一方で、教科書やノート、ドリルなどの学用品は多く、結果的に重いランドセルを背負って登下校することに対して健康上の課題があるとの指摘があることは認識しております。  教育委員会といたしましては、学校に対して先ほどの文部科学省の通知を周知するとともに、議会等でいただきました御意見を踏まえ、校長会、役員会などで適宜情報を提供しております。これを受けまして、校長会では、児童の体力や負担を考慮し対応すること、各校での取り組みや工夫を共有すること、保護者へ丁寧に説明をすることなどを方向性として確認しております。 ◆諸星養一 委員 具体的にどうするかというのを私は聞きたいわけですよ。指導課長のほうでそういうお話をされているけれども、具体的に子どもたちの健康をどう守っていけるかということについて、例えばモデル校でもいいし、モデル教室でもいいですよ。実際に子どもたちの現場で一体何ができるかということを考えてほしいんですよ。それが一歩前進だと私は思いますよ。もう一度答弁をお願いします。 ◎青木 教育指導課長 児童が教科書、学習ノート等を持ち帰り、その日の復習に取り組むことは、学習内容の理解の定着において大切であると考えております。これまでにも区内小学校では、音楽の楽器や書写の習字道具など、やや重い学習用具や教科書を各学期の始めと終わりに持ち運ぶこと、教員が家庭学習で使用しないときの教科書や資料集などを置いていく指示をすることなど、学用品を教室に置いたままにすることを認め、対応しているところです。
     教育委員会といたしましては、こうした対応をモデル校一部ということではなく全ての小学校で必要と考えており、児童の発達段階、あるいは通学時間等の個人差に配慮をいたしまして、丁寧な連絡や個別の対応ができるよう、校長会と連携し、登下校時の荷物の重さ、この軽減について検討してまいりたいと考えております。 ◆諸星養一 委員 やっぱり検討、検討で、半年たっても変わらないということで、ここもやっぱり教育長に何かお考えがあればお答えいただきたいと思います。 ◎堀 教育長 委員から昨年お話をいただいてから校長会と話をし、今のような具体的な内容も踏まえて意見交換をしてまいりました。現段階では、委員がおっしゃっているようなモデル校という段階までには行っておりませんが、お話にありましたように、子どもの健康を守るためには必要だという共通認識は得ております。  通学に使用するかばんはランドセルと限定しておりませんので、その件も踏まえ、改めて校長会と話し、今お話をしましたモデル校で取り組むかどうか、あと、いわゆる置き勉とか、学校でどう対応するかということも具体的に校長会と話してまいります。 ◆諸星養一 委員 こういう言い方は怒られちゃうかもしれないけれども、実際に学校によっては教室があいているところもあるわけですよ。だから、申しわけないけれども、そういうところを活用できないかということも、その学校に具体的に検討をお願いするということもやってしかるべきではないかなというふうに私は思っておりますので、これからの取り組みに期待をしておきます。  それでは三点目の質問で、eラーニングについてお尋ねをいたします。  このeラーニングについては、今パイロット校四校でやって、来年度から全校ですね。eラーニングの趣旨については、さまざまな状況の子どもの学習機会の拡充や学習状況データ教育研究への活用を図るなど、個に応じた学習、教育及び魅力ある公立学校の取り組みを推進するとあります。  そこでまず、パイロット校での取り組みについて、この趣旨に合致した取り組みができたのかということについての見解を求めます。 ◎加藤 副参事 委員お話しのように、eラーニングの導入に当たって、子どもたちの学力と学習習慣のさらなる定着や、学習データの研究への活用につきまして、どのようにしたら効果的に展開できるかといった目的でパイロット校による事例検討等を実施したところであります。  四校のパイロット校の校長、担当教員が集まったeラーニング実施・検討委員会におきまして、問題の難易度や学力との相関、学校の端末の効果的な利用と学習記録の活用方法、不登校などの活用事例の収集、家庭の端末等の環境整備の周知と促進等の重要性などにつきまして共通認識をいたしまして、全校導入に合わせた準備のあり方を明確にできたことで、趣旨に合った取り組みがおおむねできたというふうに考えております。 ◆諸星養一 委員 文教委員会で報告がありましたように、パイロット校四校での実施状況というのは、その受け手ですね。一年生が八八・五%に対して二年生が八〇・九%、三年生は六二・七%と差があります。三年生が低いというのは受験への取り組みもあるかというふうに思われますけれども、区として、来年度以降、全校実施のときの実施率をどう想定されているのか。一〇〇%が理想でしょうけれども、全校での取り組みとなれば、さまざま学校としての対応にも差が出てくることは否めないと。しっかりと全校で取り組める体制づくりが肝要と考えますが、この全校にわたる一年目の取り組みとして、例えば実施率はどのぐらいを想定しているのかということについてお考えをお示しいただければと思います。 ◎加藤 副参事 次年度からの全校実施に向けて、まずより魅力的なコンテンツにレベルアップをしてまいります。問題数をふやすほか、オンラインを使った学び直しができる機能や、特に顕著な数学の総合学力調査と連携をいたしまして、一人一人に合った問題や学習プログラムが自動的に作成されるような機能を活用しながら学力の向上を継続して図ってまいります。  また、全校で取り組める体制づくりとしましては、本年度四校で実際に取り組んだ授業での活用事例や学習の記録の分析による個別指導の進め方を示した教員用の指導者マニュアルを配布いたします。また、生徒、保護者には使用方法などをわかりやすく説明したリーフレットを配布し、家庭学習の充実をより図れるようにしてまいります。これらのことを通しまして、より活用できる、活用したくなる環境を醸成することによって、実施率も本年度以上にどの学年も一層高めていくように指導もあわせてしてまいりたいと考えております。 ◆諸星養一 委員 eラーニングについて、もう一つは、子どもたちのハード的な環境がしっかり整っているかどうかというのも心配な部分があるんですけれども、その点について簡潔にお答えいただきたいと思います。 ◎加藤 副参事 十二月の時点ですけれども、約四十件の補助申請が年間であった一方で、パイロット校各校に二件から十数件、家庭での環境が整っていないというケースがございました。家庭での環境が整っていない場合、放課後に学校の端末を開放したり、改めて家庭に補助申請を周知したりして試行的に対応してまいりました。その結果、二月に三件の追加申請がありましたが、現在、最終的な実数や理由について集計しているところであります。  次年度も、補助申請が可能な家庭にはよりわかりやすく繰り返し御案内を行い、環境を整えていただくようにいたします。そうでない場合にも、個別の事情を勘案し、検討・実施委員会でも協議して対応に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆諸星養一 委員 ぜひともその環境をしっかり整えていただいて、誰もがeラーニングについてしっかり受けとめることができるように、区としての配慮をお願いしたいと思います。  三点目については、プログラミング教育をちょっとやりたかったんですけれども、時間の都合もあるので、申しわけないですが、最後のテーマのほうに移らせていただきます。  リーディングスキルテスト、いわゆる略称で言うとRSTということなんですけれども、これについて質問をしたいんですが、その前に、国のありようというのか、将来の国のありようとして、サイバー空間とフィジカル空間とを高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会、ソサイエティ五・〇を目指すと国は言っております。  その中で、文科省においては、取り組むべき政策の方向性として、一、公正に個別最適化された学びの実現。二として、基礎的読解力、数学的思考力の基盤的な学力の習得ということがうたわれていると。そういう中にあって、RST、リーディングスキルテスト、論理的能力の習得は大変重要な課題であり、それを国立情報学研究所を中心にした研究チームが、大学入試を突破する人工知能、AIの研究を通して開発をした基本的読解力を測定するためのテスト、リーディングスキルテスト、RSTと。現在、小中学校から大人まで約四万人の方がテストを受けているということなんですね。  そこで、実は幹事長に来ていただいたのは、持ってもらいたいと。私も初めてパネルを使わせていただきます。二問やりたかったが、時間がないので一問だけね。この一問目、問いを言うと、メジャーリーグの選手のうち二八%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ三五%であるという質問なんです。わかった。大事なのはここなの、二八%はアメリカ合衆国以外の出身の選手と。宮崎副区長というふうに当てないからね。答えは、二八%が合衆国以外の出身ということは、残りは七二%がアメリカ合衆国ということで、二番なのね。皆さんはわかっていますでしょう。  それで、これの問題はこの正当率で、全国中学生四百九十六名中一二・六%しか正答率がない。全国高校生は二百七十七名中、高校生でも二七・八%、三割しか正答がない。先ほどちょっと言いました情報学研究所の新井教授によると、なぜこれだけ正答率が低いかというと、この二八%がアメリカ合衆国以外の出身ということは、逆に言えばアメリカ合衆国の出身は七二%であるので、当てはまるグラフというのは二番目しかないわけですね。それは、言えばみんなわかるよね。  問題なのは、なぜ正答率が低いかというと、今言った四百九十六名、二百七十七名で、能力値が中の上の人たちは四番を選んでいる。四番というのはアメリカ合衆国二八%で、要はわかるように以外を読み飛ばしちゃっている。以外をちゃんと読めば、七二%はアメリカでわかると。でも、以外を飛ばしちゃうとアメリカは二八%だと。(「二番目だよ、答えは」と呼ぶ者あり)答えは二番、わかっているね。したがって、四番を選んでいる人が多いと。だから、何々のうちとか、何々以外とか、そういう機能語が読めていないということになるわけなんです。  ちょっと細かく読みますけれども、そういう意味合いにおいて、新井教授は、このRSTから読み解ける現状は、教科書が読めていない子がたくさんいるということなんです。文章を読んでいるようで実はちゃんと読んでいない。キーワードをぽんぽんと拾っている。何々のうちとか、何々のとき、何々以外といった機能語が正確に読めていないと。実はそれはAI、人工知能の読み方に近いとも言われています。新たな知識やスキルを学ぶためには、教科書や参考書を読んで正しく理解する読解力が何より大切。その意味で、RST、テストを取り入れることによって主語や目的語を正しく認識できていない、何々ではなくや何々のうちのような語を読み飛ばす傾向があるなど、生徒それぞれの読解の偏りを把握できるので、一人一人に合わせた指導が可能となりますと。リーディングスキルテストを毎年受験し、経年変化を見ることで、指導方法の検証や読解力と他の能力との相関などを科学的に分析することができるというふうに言っているんですね。  なお、このRSTを実際に取り入れている中学校は、埼玉の戸田市、それから板橋の二自治体ですけれども、とりわけ戸田市においては三年以上前からRSTを導入しており、戸ヶ﨑教育長さんはRSTの結果を授業改善にどうつなげていけるかが重要と指摘されていると。いずれにしても、子どもたちの読解力を高める方策、先ほどソサイエティ五・〇と言いましたけれども、国がそういう方向に進んでいるということについて、基礎的な読解力をどうつけるかということについての取り組みはぜひとも世田谷区でも進めていくべきだというふうに考えますが、見解をお示しください。 ◎加藤 副参事 子どもたちの読解力、リーディングスキルをより高めていくために、これまで教育委員会では、中学校で朝学習の時間に新聞の社説を要約する学習を進めたり、ビブリオバトルを実施したりするなど、情報や内容を正しく読み取り、豊かな表現力を高める取り組みを行ってまいりました。さらに、新しくなる教科「日本語」の教科書では、ビブリオバトルや読み解く内容を記載するなど、次年度以降さらに充実を進めてまいる方向で進んでおります。読解力につきましては、文章や資料の意味を正しく理解する力であり、子どもたちの論理的思考力や活用力を高め、深い学びを実現する上で大変重要だというふうに考えております。  教育委員会といたしましては、今後、戸田市などの先行事例や学識経験者等から学びながら、世田谷の子どもたちに適した読解力の育成について調査研究してまいりたいと考えております。 ◆諸星養一 委員 この問題についても、私もこの予算委員会で初めて勉強したというか、わかったような次第なので、これからじっくりというふうに個人的には思っていますけれども、じっくりできませんので、これもやはりあとはうちのメンバーに託していきたいなというふうに思っております。  以上で私からの質問を終わりまして、高橋幹事長にかわります。 ◆高橋昭彦 委員 パネルを持つだけではなくて、ちゃんと質問します。  最初は、昨年の第三回定例会で取り上げた内容ですけれども、半年たってどこまでの進捗状況か、どうなったかなということも含めて、いま一度確認をしたいと思っているんです。それはマルチメディアデイジー教科書、これを一般質問で取り上げたんですけれども、マルチメディアデイジーというのは、音声を聞きながらハイライトされたテキストを確認できることから、文字を確認しながら学習ができると。読み聞かせをしなくても自分で学習するようになったとか、内容がわかるようになった、また音読が苦痛でなくなったとか、子どもたちが前向きに変わったというふうに言われているんですね。こういう話をしたんだけれども、読むことに困難のある全ての人に必要なシステムだというわけで、さっきの諸星さんのとはまたちょっと違うわけですけれども、文章を読むことに困難がある人に必要なものなんだと。  この読みに困難のある児童生徒というのはどういう生徒かというと、学習障害や発達障害、視機能障害とか弱視、そして知的障害、また、手で本をめくれない肢体不自由や脳性麻痺とかそういった方々、さまざまな理由があって一般的に印刷された教科書を読むことができない子どもたちが中にはいるんだということがわかっているわけです。  平成三十年三月現在、去年ですけれども、全国で八千名の児童生徒が活用しています。しかしながら、世田谷区ではまだまだ必要としている生徒に届いていないんですよという話をしたんですけれども、さて、三月二十六日から四月三日は、世界自閉症啓発デー並びに発達障害啓発週間というふうに言われているんです。区役所第二庁舎のエントランスでこれのパネル展示をするそうですね。  その際に、マルチメディアデイジー教科書のパンフレットもそこに置きますというふうに言われているんですけれども、半年たって、区としてこのマルチメディアデイジー教科書の導入についての状況をお聞かせ願いたいと思います。 ◎青木 教育指導課長 学校教育法等の一部を改正する法律を受けまして、デジタル教科書につきましては、平成三十一年四月一日から正式な教科書として位置づけ、教育課程の一部において通常の教科書のように代えてできるようになります。国は、このデジタル教科書の導入に向けて教材等の研究開発を行い、個別学習や協働学習の場で活用できるよう工夫を進めており、また、事業所等と連携を図りながら活用事例集等の周知を行っております。  お話しのマルチメディアデイジー教科書につきましては、お話しのように、テキスト等がデジタル化されており、ハイライトされた文章と音声や画像が同時に表示されますので、どこを読んでいるか等の確認が容易にできることが特徴です。また、文字や図を大きく掲示したり、全ての漢字にルビを振るであったり、個々のニーズに応じた支援ができることから、通常の学級で学ぶ読むことの困難な子どもにとっても授業での大きな助けになると考えております。  教育委員会といたしましては、マルチメディアデイジー教科書について、小中学校校長会や特別支援学級設置校長会と検討を行い、来年度の小学校教科書採択を見据え、情報を収集しながら導入について具体的に検討をしているところでございます。さらに、特別支援教育の充実に向けた取り組みや教育におけるICT環境の整備を進め、配慮の必要な児童生徒への支援や児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じた指導の充実に努めてまいります。 ◆高橋昭彦 委員 小中学校の校長会で検討していただいたということなので、それはありがたいと思いますけれども、今の青木さんの言葉の中に、来年度の小学校教科書採択を見据えてということは、教科書採択が終わってから導入するということなのか、それとも、その前からやろうと思っているのか、そこは一つポイントですよ。どうですか。 ◎青木 教育指導課長 今お話しのとおり、小学校の教科書については来年度採択、その次から使うというところでございますが、こちらの情報も視野に入れながら、来年度の活用については、現在の教科書というところでございますので、取り入れていく内容について具体的に検討はしてまいりたいと考えております。 ◆高橋昭彦 委員 検討してまいりますと、もう来年度が始まるんですよ。今の教科書ではもうできているわけですから、読みに困難な児童生徒がいるんだということがわかり、そして校長会でも必要だというような声が多かったですよという話なわけでしょう。だったら、文科省はきちっと予算を取っているわけだから、これはそんなにお金がかかるものではないですよ。何がひっかかっているのかと僕は思いますよ。本当に必要な子どもに対して、校長会でも検討したんだからすぐやりましょうというふうに何でならないのかなと思いますよ。  やっぱり世田谷区というのは一つ一つが遅いですよ。何がひっかかるんでしょうか。本当に必要な子どもがいるわけだから、本気になって急いでやってくださいよ。 ◎青木 教育指導課長 昨年度こちらについて内容を御紹介いただき検討している中で、活用については有効であろうという方向性は見出しておりますので、具体的な手続等のやり方について最新の情報を集めて、来年度の使用ということも見据えて行ってまいりたいと考えております。 ◆高橋昭彦 委員 しっかり頼みますね。  次に行きますけれども、部活の問題。いろんな方々からこの部活という話がありましたが、先ほど菅沼さんも話をされていたので、中学生にとって一番大事というか、中学校の魅力というのは部活にあるわけです。先ほどの話の中でも約九割の生徒たちが部活に所属をしていると。何かしら中学校の中でいろんなことに挑戦したいという中学生たちの夢をしっかりかなえてあげるというのは、部活が一つあるんだろうというふうに思うんです。やっぱり私立高校に行く、私立中学に行くという子どもたちも多いので、公立中学校での魅力というのをもっと高めなければいけないという状況もある。  実は先日の読売新聞で部活に対しての記事があったんです。部活指導者探せるサイトという記事があったんですよ。これはすごいなと思ったんです。日本スポーツ協会、JSPOは、競技の専門知識を持つ指導者と学校などを引き合わせるサイト、公認スポーツ指導者マッチングを開設すると発表したと。JSPOというのは公認スポーツ指導者を育成しているという状況もあって、指導者側から言うと、資格を取ったんだけれども生かす場所がないんだという指導者側の思いもある。一方で、学校現場では、部活の指導による教員の負担が深刻化して、文科省は二〇一七年から外部人材を学校職員として任用できる部活動指導員の制度化をしたと、こういうふうになっているんです。  菅沼さんも言っていたけれども、やっぱり専門性を持った指導者がどれだけ確保できるのかということは、子どもたちのやる気や、そしてまた子どもたちのそれに向かう姿勢に大分差が出てくるんだろうと思うんです。やっぱり指導者というのは非常に大事なんだろうと思うんですけれども、これを見て、今の世田谷区の部活に対する状況というものを聞いたら、世田谷区では部活動支援員制度というのをつくって、きちっと学校ごとに支援員を募集して、そして約四百名の支援員がいるのかな、世田谷区というところはこれだけ人材も非常にたくさんいて、また、子どもたちにそういうことを教えたい方々もたくさんいるという非常にありがたい世田谷区でもあるんだけれども、こういう制度を拡充しましたので、国で言っているこういうことは必要ないんじゃないですかという話をされていたけれども、公明党として、教員の負担軽減、働き方改革が非常に重要だということを、代表質問の中でも、これまでもずっと質問をしてきたとおりなんですけれども、やっぱり教員一人一人が自分を高める時間がどれだけ確保できるのかというのが必要なんだろうということは僕はフィンランドへ行ったときに非常に感じましたので、教育長も行かれてそういうことを感じられたということを前にも言われていたけれども、やっぱり教員自身がもう少し時間をとって自分の力を高められる、そしてまた、自分のスキルアップのための時間をとる、そういった状況ができるためにはこういう部活への――私はこういうスポーツもやってきたのでぜひ子どもたちにという先生はそれに向けての情熱を注いでいただけるのはありがたいんだけれども、いやいや、私は何もやったことがないんですけれども、初めてやらなきゃいけないというようなことになるとまた負担にもなっていくわけですから、こういった意味では、やっぱり文科省としても考えなきゃいけないなという状況が出てきたんだろうと思うんだけれども、さまざま聞こうと思ったんですけれども、いろいろ話も出てきたので、この間、中学校の副校長先生と話をして、今度、新しく世田谷区も部活動支援員制度というのに変わって、これはありがたいと思いますよという話をしていましたよ。  やっぱりさまざまな支援員制度を区として導入してもらって、世田谷区はほかの区と比べて部活に対しては予算もきちっと組んでくれているし、大会のための移動のお金も充実しているし、私はほかの区から来ましたけれども、世田谷区というのはそういうところには非常に力を入れていますよねという話を副校長が言っていましたけれども、やっぱり部活に対して世田谷区はもっともっと前向きになってやっていただきたいと思うんですけれども、部活によっては、なかなか人数が少なくて学校単独では大会に出られないような種目も出てきちゃっているわけですよ。これからの中学校の部活をどうしていくのか。  支援員の状況を聞きましたら、年齢別に言うと、半分近くは二十代です。二十代の方々が結構支援員をやっていただいている。ということは、学生が結構多いということですよね。そうすると、ずっとやり続けるとか、ずっと人を供給し続けるということは、永続性という意味では非常に不安もあるなと思いますよ。きちっとこの四百人を確保し続けられるのか、まだまだ足りないところをどう補充していくのかといったら、もっと多くの支援員が必要になってきたりする。そういうことを含めると、やっぱり民間の活用というのも一つは考えなければいけないのではないかなというふうに僕は思うんだけれども、教育委員会として今後の部活動のあり方を今どのように考えていらっしゃいますか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 今、委員お話しのように、部活動支援員につきましては今四百名を確保できておりますけれども、今後のことは不透明な部分がございます。実際に学校の現場とのつき合いの中で確保できているようなものもございます。今、委員お話しのように、学校によっては単独でできないような地域もございますので、そういったところにつきましては、いろいろな民間も含めた力を活用することも今後視野に入れながら研究、検討してまいりたいと存じます。 ◆高橋昭彦 委員 やっぱり今のあり方だけで進むとは考えられないわけですね。例えば、民間というふうに言いましたけれども、スポーツクラブとかを活用するとか、やっぱりそこに専門の指導員がいたりするわけだから、学校だけでやるということはなかなかできなかったりもするし、また、総合型地域スポーツクラブとかとどう連携しながらやろうかとか、今後の中学校の部活は世田谷区としてしっかりと発展させていくよというその意思も持っていかなきゃいけないと思うんだけれども、さまざまな取り組みを検討してもらいたいと思うんだけれども、もう一度、どうですか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 今お話しのとおり、区にはスポーツ振興財団もございますし、総合型地域スポーツ・文化クラブもございます。そういったこともいろいろな意味で今後活用していきたいというふうに考えておりますので、そこら辺も視野に入れながら研究、検討してまいりたいと存じます。 ◆高橋昭彦 委員 ぜひお願いします。今言われたスポーツ振興財団は大事です。しっかり活用してくださいよ。しっかり頑張ってもらわなきゃいけないと思うんですけれども、次に行きます。  まず校舎、体育館の耐震化で、昨年、希望丘小学校の増築工事から発覚した耐震問題ですけれども、その後、非常に苦労されて、この耐震問題をしっかりスケジュール化してきていただいたと思います。耐震化一〇〇%と言っていた世田谷区が実は危ない状況もあったというショッキングな話だったわけですけれども、この耐震化をしていくのに三十一施設があって、今再診断を行って、もうほぼ終わるのかな。  改めて、世田谷区の学校は安全ですと言えるような状況に早く持っていってもらいたいと思うんですけれども、この耐震工事のスケジュールを聞きたいと思います。 ◎秋元 副参事 委員お話しのとおり、ただいま学校を中心に三十一施設で耐震性能の再診断を実施しております。この三十一施設を三グループに分けまして診断をしておりますが、そのうち区立小中学校十四校につきましては、現在、第三者による評定委員会の評定を経て診断結果が出てまいりました。この十四校につきましては、耐震補強工事の設計を年度内に契約する予定で準備を進めております。また、他の施設につきましても耐震性能の速報値の報告を順次受けておりまして、最終的には本年の五月末までには提出される予定となっております。 ◆高橋昭彦 委員 スケジュールは言われたとおりだと思うんですけれども、ようやく診断の結果が見えてくる。一つ一つの学校で状況は違うわけだから診断の結果どうだったのかということをきちっと伝えなきゃいけないんだろうと思うんですよ。保護者とか学校側には、一つ一つの具体的な状況というのはこれからですよね。来年度、四月以降で設計が始まる、最初の十四校に関しては、体育館とか校舎の工事は来年度の十一月から工事が始まるということですか。そういうふうな状況になっている。夏の工事に間に合えば本当はいいんだろうと思うんだけれども、日程がずっと後ろへ後ろへとずれていくとこれは約三年間かかるということになってしまう。  子どもたちの学校生活への影響も非常に大きくなってくると思うんだけれども、診断結果はどういうふうに報告をしていくのか、そしてまた、体育館が使用できない期間がまた工事のためになってしまうということもあるんだけれども、ここら辺をどう考えていらっしゃるんですか。 ◎秋元 副参事 今回の耐震診断では十四校の体育館を対象に診断を進めておりますが、このうち十三校で耐震補強が必要であるということの報告もいただいております。今後速やかに耐震補強設計を進めまして、委員お話しのとおり、本年十月ごろから三十二年二月末にかけまして補強工事を行う予定にしております。また、校舎につきましては、再来年度の夏休みを中心に工事をする予定となっております。  安全性を考え、速やかに工事に着手してまいりたいと考えておりますが、この時期におきまして、体育館は学校の授業のみならず学芸会などの学校行事にも使われておりますし、また地域の行事にもさまざま活用されております。このため、現在、学校と教育委員会で工事期間中の体育の授業や行事について、開催時期の変更ですとか代替施設の確保などさまざまな手法を検討しておりますが、速やかに学校の安全性を回復するように努力してまいりたいと思っております。 ◆高橋昭彦 委員 きちっと進めていただくためにもスケジュール等を明確にしっかりお伝えをして、そして安全性確保のために、ともかくいつ起きてもおかしくないと言われている震災ですから、その中でどう安全を確保していくのか、避難所となる体育館でもあるわけだから、スケジュールを前倒しできるものは前倒ししながら、これでよしということではなくて、きちっと努力をしてもらいたいと思うので、よろしくお願いしたいと思います。  避難所ともなる体育館のエアコンの導入ということを決めていただきました。九十校全校の体育館のエアコン設置ですけれども、ただ、ことしの夏までにできるところは十六校だという話を聞きましたけれども、区の想定を聞きましたら、区の想定では三十一年度は五十校ですか、翌年に四十校と考えているということなんですか。どの学校がいつになるのか、心待ちにしている個別のスケジュールをどのように伝えていくのか。 ◎秋元 副参事 今お話しのとおり、来年度に約五十校、再来年度に約四十校を進めてまいりたいと思います。現在、十六校については工事をする予定で、契約をするということでもう既に学校名も出させていただいておりますが、それから耐震補強工事を行う体育館についても出させていただきたいと思いますが、残りの学校、来年度で言うと二十校については、どういうふうな工事をしていこうか、どういうふうな手法で導入していこうかということで今検討しております。この辺の二十校ですとか、ことし、来年の導入計画がきちっとまとまりましたら、全て学校名も出していって御報告をさせていただきたいというふうに思っておりますが、いずれにしても、急いでやっておりますので、早い段階でお示しできるというふうに思っております。 ◆高橋昭彦 委員 それはいつぐらいですか。 ◎秋元 副参事 今、もう十六校もスタートしておりますし、残りの電源の工事も進めておりますので、来年度早々にはお示ししたいなというふうに思っております。 ◆高橋昭彦 委員 キュービクル、電源改修の工事が非常に大きなネックになっているという話も聞きました。電気でやる、ガスでやるという議論もあったようですけれども、電源改修が要らなければガスのほうがいいと、そのほうが早くできるかもしれないという状況もあるわけでしょう。だから、いろいろ考えていただきながら進めていただきたいと思うんですけれども、もう時間もなくなってきたので、最後は、中学校には格技室がありますね。小さな体育館、小さくない学校もあるんだけれども、利用が非常に多いわけですよ。地域の中でも、学校の中でも非常に便利なんです。  東京都は、この格技室へもエアコンの導入は補助金対象とするというふうにしていますね。区は、格技室へもエアコンの導入は決めていますか、確認したい。 ◎秋元 副参事 まず、ことしの猛暑から体育館にクーラーを導入しようということで今進めておりますので、先ほど説明いたしましたような計画を早急につくりたいということで今取り組んでおりますが、格技室への導入というのはまだ決めておりません。 ◆高橋昭彦 委員 これは東京都が補助金を決めたわけです。ということは、そこもやりますというところが東京都の中ではこれで多く出てきますよ。世田谷区は決めないというまま進むわけにはいかないと僕は思うんです。これの申請は六月までと言っていますよ。六月までに決めないと補助金を申請できなくなってしまう。だから、検討していますでは遅いと思うんですよ。格技室にも導入を決めて、六月までには結論を出しますという状況にしないといけないと思うんだけれども、最後に、どうだろうか。 ◎秋元 副参事 委員御指摘のとおり、格技室への空調整備にも今回の都の補助金を活用することができますので、体育館の空調設備には契約方法も工夫しながら、できるだけ早期に導入したいと考えておりますので、その設置状況によっては格技室へも導入を検討してまいりたいというふうに思っております。 ◆高橋昭彦 委員 しっかり導入してください。  では、公明党は終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で公明党の質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、世田谷立憲民主党・社民党、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 先ほど諸星委員からリーディングスキルテストについて大体説明をしてもらったので、私は本質的なところをずばっと聞いていきたいと思います。  さきの文教常任委員会で、この読解力の問題については私も既に指摘をしているところでして、教科「日本語」を継続するのであれば、漢詩とか論語を暗読するのではなくて、読解力に注力していったほうがいいんじゃないですかということをもう既に言ってあります。そして、板橋区の事例では、新井教授が出張授業を行ったというところに多くの教員がこれを見に来ている、学びに来ているということでしたね。  RSTを導入することに意味があるわけではないんですね。あれは結局、現状を把握するためのテストですから、どのように日常の教育の中で読解力をつけていく教育ができるかということが重要なわけであり、その意味では、新井教授が出張授業をしてこういうやり方をするんだというのが現役の先生たちにとっては相当な学びになっていたというようなことが教育界では割と話題になっているということです。  さて、では、世田谷区の教育委員会は何をするべきなのかといったときに、例えば新井教授を呼んで教員向けに研修をやっていただくとか、日常の生活の中で先生方が読解力を上げるための授業をできるようになるということが重要じゃないかと思いますけれども、教育長はこのあたりどう考えますか。 ◎堀 教育長 この前の文教のときに委員のほうからそのお話が出まして、教科「日本語」の推進状況もあわせて御報告させていただきました。私どもは今、新井先生というのはあの先生だなと思ってお聞きしておりますが、その先生ともつながっておりますし、今年度は、ちょっと違いますけれども、天笠先生をお呼びして研修をしたりということもありますので、焦点を当てて、教員の研修、教育総合センターをつくる、リニューアルすると言っておりますので、その分野にもいろんな人材を求めて研修させていきたいと思っております。 ◆風間ゆたか 委員 私は十二年前に日本の国語の教育の問題を指摘しているんですけれども、今の教育委員会の皆さんは御存じないと思いますけれども、国語の先生というのは、国語を教えることにはたけているけれども、文章を論理的に読む力とか論理的に書く力ということに関して指導をするということはカリキュラム上余りないと。特に日本語というのはほかの言語に比べて非常に難しいわけであって、これを教えるというのはかなり至難のわざだということは、言語を研究している大学の先生は結構指摘していることだったりするんですね。  まさにこの問題が出てきている。この新井先生はもともと数学の先生ですからAIを研究している先生で、このままだとAIに負けてしまう、職が全部奪われてしまうという危機感から研究が始まったというふうに聞いていますけれども、新井教授が言っている言葉で非常に感銘を受けたのは、資本主義社会が不可避に生む格差と不平等はリテラシーを持つ市民による民主主義で乗り越えられるはずだったということ言っているんです。乗り越えられるはずだったのが乗り越えられない状況になってしまっているということに対する危機感ですから、やっぱりこれは初等教育の段階で世田谷の子たちはきちんと学んでいくと。本来は日本全体の子どもたちが学んでいく環境が必要だと思いますけれども、やっぱりこれだけ先生の数も多いわけですから、戸田とか板橋に次いで、世田谷区が積極的にやっていくことを求めていきます。  もう一つは、同じように十二年前に指摘したのが、市民化について取り上げました。きょうは自民党の河野委員からシチズンシップ教育の話が出てきましたから、自民党からもついにシチズンシップ教育を進めるという話が出てきたことに関しては非常に歓迎することだなと思いながら聞いていましたし、答弁では少しずつ進んでいるんだな、十二年間かけてようやくここまで来たのかというふうに聞いていましたけれども、やっぱりもっと大々的に進めていくべきだと。  私たちはリテラシー初等教育の段階でやっていくことが格差の是正につながっていくというふうに考えていますから、読み書きに関するリテラシーもそうですけれども、自分自身が一市民としてどのように生きていくのかということをきちんと小学校の段階から考えていくという意味でのシチズンシップ教育、市民化教育というのは、品川区は十二年、十三年前からやっているわけですから、世田谷区はきちんと全校展開をやっていくということが必要だと思いますけれども、このあたりに関してはいかがでしょうか。 ◎加藤 副参事 委員がおっしゃられるように、これからのキャリア教育を考えたときに、シチズンシップ教育、それから、先ほどから話に出ております読み解く力、課題解決的な学習で培う想像力やそういったものの結びつきが非常に強くなっていく社会になっていくと思っておりますので、発達段階に応じたプログラムを研究してまいりたいというふうに考えております。 ◆風間ゆたか 委員 これもまた一期目のときに取り上げたことですけれども、本来こういった小中学校の取り組みについて意見を言っていくのが議会であるというよりも、本来は学校運営委員会であるコミュニティースクール、地域運営学校にしているという以上は、本来は学校運営委員会がこういったことを指摘していくべきはずなんです。しかし、今の運営委員会は結局、学識経験者が一人か二人、なおかつ小中学校の教育に関しての専門的な先生がそれほどいるわけでもないということから、実際に委員になっている人から聞きましたけれども、完全に形骸化している傾向にある、地域の方々が多いから地域の意見を聞いていくということに関しては一生懸命かもしれないけれども、今の時代に必要な教育が何なのかということに関しての意見はほとんどない、こんな話を聞いているわけです。このあたりの問題も取り組んでいかなければならないと思いますので、私の時間が余りないので、これは意見ということにしておきまして、中村委員と交代します。 ◆中村公太朗 委員 敬愛をする諸さんの残りわずかな時間を使ってのあの質問にあの答えしかないということについては、申しわけありませんが、私の質問は厳しくならざるを得ない、覚悟していただきたいというふうに思います。  一般質問でも言いましたが、世田谷遊びと学びの教育基金。そもそも派遣できる数をどんどんふやさなければいけないよと、倍率も高い、需要もある中でどんどんと一つの都市に送る数をふやすべきだ、枠をふやすべきだ、もしくはふやす箇所数、派遣先をふやすことによって、極めて偏っている、行きたい子たちのほんの一部しか行けない海外派遣はもっと解消すべきだということを言い続けてきたにもかかわらず、今回の基金については、行けることになったメリットを享受する子どもたちの費用を安くするということに対してお金を使っていて、新たな枠をふやしたり、もしくは行きたくても行けなかった子どもたちへのケア、それ以外の対策については一切お金を使わないと、極めて順序が逆だということを指摘してまいりました。  予算書の四一一ページ、来年度予算の小中学生の国際交流四千万円のうちの特財で四百八万円、この内訳を伺います。 ◎會田 教育総務課長 まずこちらにつきましては、ページで見ますと二一九ページにあります充当事業としての寄附金のほうが二百万円。それから、二二五ページにあります繰入金ということで二百八万円、トータル四百八万円ということになるかと思います。 ◆中村公太朗 委員 使い道に納得がいっていませんので、突っ込みますが、まず、遊びと学びの教育基金から二百八万円が小中学生の国際交流、つまり費用負担軽減のために繰り入れをするということが書かれていますが、この予算書が出た時点で補正予算における基金創設の可否は決まっていませんが、こんなことはあり得るんですか、まず伺います。 ◎會田 教育総務課長 こちらにつきましては、まず寄附について、その二百万円を考え、それについてを国際交流の事業に充てようということと、その事業が、寄附のほうが十分集まらなかった場合の基金繰り入れということで、二百八万円といいますか、その金額を歳入の充当ということで計算したところでございます。 ◆中村公太朗 委員 寄附の話は聞いていません。今定例会の企画総務委員会で、私も企画総務委員ですが、補正予算で可決をいたしましたけれども、あのときに議案になったものが、基金を創設するしない、もしくは二千万円を一般会計から計上すると、基金として繰り入れていくということでしたけれども、それが決まる前から、基金から一般会計にこの二百八万円を繰り入れると決まっていることは、仮にあそこで補正予算が否決をされたらこの予算書はどうなっていたんですか、伺います。 ◎松永 財政制度担当参事 仮に否決された場合には、当初予算のほうを落とさせていただくという形になったというふうに思います。 ◆中村公太朗 委員 我々議員は単なる追認機関ではないんですよ。どれだけ拙速に慌てて急遽つくったのかということかと思いますし、かねてから申し上げていますように、使い道自体も納得がいかない。確かに方向性として、子どもたちを海外に行かせると、その経費は安ければいいと思いますよ。でも、今の金額で行きたいという子たちが並んで、今度のフィンランドで十数名の定員に応募があったのは八百名でしたか、そういう状況ですよ。にもかかわらず、やっぱりお金の使い道はちゃんと考えなきゃいけないし、その仕組みとしても急遽あつらえたような、行政の手続上も極めて懐疑的な状況が生じている。先ほどの答弁もそうです。やりたい、やりたい、やりますと言っておきながら、再来年度の状況を見ながらまた検討しますと言っているんですか。  これまで教育については予算の比率が極めて少ない。日本全国でそうですが、もっと使うべきだということで僕は応援してきたつもりです。それを取ってこられるような教育の中身にしてもらいたいと思うし、区長部局に対しても教育にもっと金を落とせとプレッシャーをかけてきたつもりですけれども、こんな状況でどうやったらいいんですか。  先ほど実際現地に云々と言っていましたが、とりあえず、とにもかくにも補正予算は、私も可決しましたので、二千万円の計上がありますと。そこから二百八万円が今回予算に載っています。プラス寄附の二百万円、計四百八万円。そこまでかかりませんけれども、今回の来年度予算に載っていますということです。  まず聞きますが、この二千万円。今、二百八万円の使い道はここに繰り出されたわけでありますけれども、残りの一千八百万円というのは何にどう使うつもりでいますか、伺います。 ◎會田 教育総務課長 この基金でございますけれども、これは世田谷遊びと学びの教育基金の創設に伴う原資として積み立てをさせていただきました。この金額については、継続的に事業で活用することができるように積み立てさせていただいたものです。その使用、使途については、まずはということでは、今メニューとしてはっきり出ているのは海外交流派遣事業というところでございます。そちらの自己負担額の軽減ということをまず考えさせて、寄附からの流れがございますので、まずはそれについて使わせていただきたいというふうに考えております。  また、海外教育交流に参加できなかった子どもたちにも基金を活用できないかということについても検討してまいりたいというふうに考えております。外国人と交流する楽しさを多くの子どもたちに体験してもらうような事業を今後検討してまいりたいと思います。  また今後は、幼児教育、その他、ICT等も含め、施策、具体的な検討を行い、議会からの御意見もいただきながら具体にしてまいりたいということで考えております。
    ◆中村公太朗 委員 実際に教育委員会が現地に飛ばないと高雄市との交流が進まないというのであれば、この基金を使って四月一日から飛んだらいいじゃないですか、使えないですか、伺います。 ◎會田 教育総務課長 来年度当初の予算としては、これは国際交流ということで歳出予算として計上させていただいておりますので、この基金を直ちに四月から、実踏というんですか、そういったものに活用するということは、現在のところは考えておりません。 ◆中村公太朗 委員 では、補正を組んで、臨時議会で通れば、それを使って台湾高雄市に実際に調査に行くことは可能ですか、伺います。 ◎會田 教育総務課長 この基金の趣旨から考えて、国際交流ということがありますから、全く不可能だとは思いませんけれども、現在では考えていないということでございます。 ◆中村公太朗 委員 結局、否定的な話しかずっと出てこないわけですよね。教育長は感謝をしますと、アジア議連の皆さんありがとうございますと言いますけれども、結局アジアではやっていないという中で、担当の課長からは、やる気はあるんですけれども、では、来年度、再来年度の結果を見て、ポートランドの結果を見てと、ポートランドより先に出てきているわけですよ。そもそもポートランドは議会で誰も行っていなかったんですよね。その順番というのが、何をどう考えて、何を優先順位にやっているかというのが本当に理解できない。極めて懐疑的にならざるを得ないし、なぜそんなに否定的なのかすらもわからないわけなんですよ。  聞いてもらえば、これだけ声が上がっている中で、本当に課題があるんだったら、別にそれを乗り越えてまで勝手にどんどんやれと言うつもりはないわけです。ただ、少なくとも否定的な話は一切出てこないわけですよ。やりたいんだけれども、やりたいんだけれどもやりませんみたいな話にしかなっていなくて、どうしたらいいんでしょうか。本当に聞きたいですよね。まさに反問権が欲しいぐらいで、本当に聞きたいです。(「予算に賛成しちゃだめなんだよ」と呼ぶ者あり)これを聞くと本当にそうですね。そういう話になってきますので、別のことを聞きます。  毎年聞いていますけれども、図書館の本の購入。  去年、會田さんが担当でしたけれども、いろいろ議論をさせていただきまして、新古書でも買うことができるというところまでの答弁はいただいていますと。来年度は図書館の本購入はどうなったのか、まず伺います。 ◎松田 中央図書館長 中古での本の購入ということで、昨年度、予算特別委員会で御質問をいただきました。この間検討をしてまいりましたところでございます。  昨年度、この予算特別委員会でも御答弁をさせていただきましたが、幾つかの課題があるというふうに考えてございます。一つには、速やかに購入する必要があるということでお答えさせていただいておりますけれども、まず区立の図書館では、昨年度の実績で年間七万八千冊以上購入しております。単純な割り返しでまいりますと、毎週千五百冊程度、中央図書館だけでも二百冊を超えるこういった図書を購入し続けているという状況がございます。本の購入は、蔵書の状況を踏まえまして常に幅広い蔵書構成としていくことや、毎年更新される書籍、それから傷みの激しい児童図書の入れかえなど、こういったようなこともございまして、これだけの数量を常時入れていくということを考えますと、基本的な調達手段は書店から買い求めるという必要が運用上あるというふうに考えてございます。  それから、中古図書を購入するということに関しましては、中古図書の品質の確保という点と、もう一つ、著作者の権利等の保護、こういったことへの配慮がございますことから慎重に考えなければならないというのが課題と考えてございます。 ◆中村公太朗 委員 課題はわかりました。考え方もわかりました。課題というのは、解決するために検討するんだと思っています。速やかに新古書を用意ができるかできないかという検討はされましたか、伺います。 ◎松田 中央図書館長 現在、新古書、中古の本も含めまして、そういった大量に調達できる環境ということで、前年度も委員のほうから御指摘いただきましたけれども、ネットでの購入ということがあったと思います。こちらに関しましては、例えば品質のことを申し上げましたけれども、図書館の本は不特定多数の方に次々に手に取られることで状況が悪くなっていくというようなところで、新しい本を書棚に並べる前の工程で包容の透明フィルムを張ることで利用による劣化をあらかじめ防いでいるというようなこともございますし、本に限ったことではありませんけれども、使用されたことによる目に見えない品質の低下、そういったことで客観的、公正的に評価を行うことが難しい、納品検査や価格の適正さの判断が難しいようなこと、代替品の納品といったことも難しいという会計制度上の問題もございます。  他の物品と比べまして傷みやすく、紙でできた商品でございますし、一度使われたもので装丁等も傷んでいくということも考えると、品質確保の課題ということで慎重に捉えていく必要があるということで考えております。 ◆中村公太朗 委員 簡潔にしてもらっていいですか。今おっしゃっていることは矛盾がありますよ。客観的に品質の多寡がわからないというのであれば、新古書と新書は変わらないわけじゃないですか。品質が確保された新古書を手に入れるための方策があるかないかという検討はされましたか。されたかされていないかで伺います。 ◎松田 中央図書館長 まず、新書と新古書、ここで品質の確保という点では違いがあると思っております。 ◆中村公太朗 委員 思っていることは聞いていない、検討したかどうかを聞いているんです。 ◎松田 中央図書館長 新古書については、検討いたしましたが、さまざまな問題がございまして、現時点では慎重に考えていかなければいけないというふうに考えています。 ◆中村公太朗 委員 新古書にした場合の経費削減効果というのをちゃんと調査をして、幾らになったかどうか伺います。 ◎松田 中央図書館長 ネットで売られております本の状態等にもよりますけれども、例えば人気作品であったり、新しいもの、それから古いもの等がございますので、価格の設定につきましてはさまざまあると思っております。それと品質の問題とあわせて考えまして、そういったシミュレーションについては現在のところ行っておりません。 ◆中村公太朗 委員 何もやっていないじゃないですか。何年言っていると思っているんですか。(「だから、予算に賛成しちゃだめなんだよ」と呼ぶ者あり)いや、本当に。議員が言ったことは、自分たちの方向で進めているものは、それで議員が言ったからやりました。関係ないものは一切手をつけないんですか。先ほどありましたけれども、研究、検討、関係ないじゃないですか。やっていないじゃないですか。やったあげくできないというのならわかりますよ。何の調査もしていないで難しいと考えていますと、考えるのはその瞬間で終わりではないですか。本当に納得させてくださいよ。こっちは時間を使ってやっているんですよ。よかれと思ってやっているし、お金は経費削減の効果があると思って言っているんですよ。もう数年前になりますけれども、こっちは細かく調べて、これぐらいあるんじゃないですかと言っているんですよ。それが間違っているかもしれない。だったら、調査をして、効果のあるなしを分析して、だから無理ですよと。品質、品質と言いますけれども、新品同様の新古書が手に入れられる環境があるのかないのかすら、無理だと思っていますと、考えただけじゃないですか。調査をしていないんでしょう。本当にちゃんと考えてください。教育委員会、ひど過ぎますよ。交代します。 ◆藤井まな 委員 私は、予算書の説明書を見ながら質問したいんですけれども、二七ページに教科「日本語」の新たな取組みと書いてあって、教科日本語の推進と書いてあるわけです。  僕は、この場所からも、本会議場からも、教科「日本語」は必要ないという話をさんざんしてきて、推進かというふうに思って、六二ページでこの推進の内容を見てみると、先ほどからいろんなところで答弁があるので繰り返す必要もないかなと思いますけれども、あえてもう一回言いますけれども、新聞教育・演劇教育、ビブリオバトルなどの表現活動というふうに新たな取組みに書いてあるわけです。  まさに私が何度も何度も、トータルをしたらもう十回ぐらい言ってきたリテラシー教育の推進みたいなことが入っていて、実際に教育委員会が本来進めていた教科「日本語」から後退しているんだなというふうなことが本当によくわかりました。だから、推進と書いてあるけれども、教科「日本語」ということに対してプライドがあるから名前は外せないけれども内容は随分変わってきたなと思っています。本当にこのままプライドだけで教科「日本語」というのを残すんだったらしようがないですけれども、内容がこういうんだったら、教科「日本語」という名前も変えていいと思いますけれども、いかがですか。 ◎加藤 副参事 教科「日本語」につきましては、これまで十数年間、世田谷の子どもたちの言語文化や思考力、表現力などのことばの力の醸成を担ってまいったものであります。今後もことばの力はますます重要になっていくというふうに考えております。  一方で、予測困難なこれからの時代を生きる児童生徒にとって、ことばの力に加えまして、情報の活用や協力して課題を解決する力など、新しい時代の能力が求められております。そこで教科「日本語」のよさを残しつつ、新聞や演劇表現を初め、新学習指導要領や現在の教育課題を踏まえた内容と総合的な学習の時間との時数の見直しを進めてまいりました。  教育委員会といたしましては、改訂した教科「日本語」の実践の成果を見きわめながら、今後も計画的に検討を続けてまいりたいというふうに考えております。 ◆藤井まな 委員 もうそれは教科「日本語」ではありません。  私は、今回、教科「日本語」じゃなくて、どういったものを取り入れたほうがいいか、ここまで何度も何度も言ってきて、例えば租税教育だったり、メディアリテラシー教育であったりといろいろ言ってきたんですけれども、今回、若い学生の方々にもいろいろ聞いて回ってきた結果、中学校時代にどういったことをもっとやりたかったかというヒアリングをしたら、自分の将来について考える時間が本当に少なかったというふうな話をされました。でも、僕が、世田谷区の教育委員会で職業体験とかもあるし、そういったものもあるんじゃないのというふうに十代の子に聞いたら、職業体験なんて最初から選べるものも決まっているし、本当に自分の将来に対して考える時間ではないということをはっきり言い切っていまして、やっぱり自分がどういう生き方をこれからしていくのか、大学をどういう価値基準で選択をして、その後どういうふうな就職をしていくかということをもっと考える時間というのが本当に義務教育の中に必要だったという声を聞かせていただきました。こういったことを今、教科「日本語」に充てている時間の中にしっかり入れ込んで、将来を考える、見詰める時間というのをもっとふやしていったらいいと思いますけれども、教育委員会の考え方をお伺いします。 ◎加藤 副参事 将来の夢や未来の生き方などを考える授業につきましては、特別活動の学級活動における主体的な進路の選択と将来設計を中心に、お話しの職場体験などの機会も取り入れながら、各自の適性や人間性を生かした自己実現に向けてさまざまな教育実践を進めているところであります。今後は、急速に進む社会の進展を視野に入れたキャリア教育や職業の学習を計画的に行うことが求められており、ますます重視される総合的な学習の時間で探求するテーマの一つとしても大変適しているというふうに考えております。  教育委員会といたしましては、今後、世田谷区版のキャリア学習ノートやキャリアパスポートなどの教材を時代に合わせて改善してまいります。そして、学級活動を核にして、教科「日本語」、総合的な学習の時間などをカリキュラムマネジメントすることで、世田谷の子どもたちに、地域社会はもちろん、世界で活躍できる力を身につけさせ、自分の将来についてよく考え、自分らしく幸せに生きていく力を育むカリキュラムを研究してまいりたいと考えております。 ◆藤井まな 委員 今、教育委員会がやっている時間軸よりもっと早い段階で自分の将来を見詰めるという時間をつくっていただきたいということを要望させていただきます。  続いて、配慮を要する児童生徒に関しての支援要員と支援員という問題について取り上げさせていただきたいと思っています。  私は駒澤大学の学生のときに、いわゆる今で言う支援要員という部門で、当時、臨時職員という形でしたけれども、駒沢小学校というところで身体障害を持った子どもの介助をしていました。そのときのイメージがあるものですから、去年あたりからずっと相談をされていたことがありまして、そこの学校とか内容は今回別に話すつもりはないんですけれども、その相談をされていた内容というのが、障害を持った子どもがいる、それで今、支援要員さんがついてくれていると。でも、支援要員さんが例えば勉強とかを教えることは一切まかりならぬと、ずっと横にいるのに勉強を教えることは一切まかりならぬという話で、それを聞いていておかしいなと思ったんです。僕が大学生のときに臨時職員としてついていたときは、別に横で普通に勉強を教えていましたし、それがいつだめになったんだろうなと思って、よくよく聞いてみると、包括支援員、これは勉強を教えてもいいんだ、でも支援要員は一切勉強を教えてはならぬと。ちょっとでもだめなんですかと、ちょっとでもだめだという話をされているんですけれども、これは僕がやっていたころよりも何か後退しているんじゃないかななんていうふうに感じてしまったんですけれども、そこら辺は教育委員会はどう思っていらっしゃいますか。支援要員は一切勉強を教えないで、支援員だけしか教えられないというのはどういうことなんですか。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 まず、学校包括支援員については非常勤職員で、主な職務内容としましては、配慮を要する児童生徒が在籍している通常学級での授業への学習支援、水泳指導、校外学習や宿泊行事の支援などがあります。選考に当たっては、教員や保育士、心理士等の資格や経験等の要件を設けております。支援要員につきましては、委員のおっしゃるとおり、臨時職員の位置づけでございます。現在は、配慮を要するお子様に対しての障害の状態に応じて、学校生活における日常生活の介助や安全管理等の支援、例えば車椅子の移動介助や身体介助等を行っており、資格要件については年齢以外に特に設けておりません。  支援要員の学習についてでございますが、教員等の資格の要件がないということ、また、研修等の制度もないということもございますので、支援要員は、今お話ししました身体介護とかそういったことの職務になっております。 ◆藤井まな 委員 では、僕が当時大学生のころに臨時職員としてやっていたときに、児童の横について教えていたのはだめだったということだったんですか。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 少なくとも特別支援教育の本格実施というのが始まったのが平成十九年でございまして、そのときに学校を支える仕組みとしての特別支援教育ということで制度をきちっと整えました。学習については、先ほどお話のあった学校包括支援員のほかに非常勤講師という仕組みをつくっておりまして、その中で対応しております。 ◆藤井まな 委員 包括支援員が一人一人見て回れればいいですけれども、見て回れないわけですよね。三百人近くの支援要員は子どもたちの隣にいるわけですよね。でも、隣にいて勉強は一切教えることができないと。  僕らのころは、僕を臨時職員に誘っていただいた方は、その後、教育委員長にもなられた方ですけれども、その方からは別にそういうことをやってはだめだとは一言も言われていなかったわけです。つまりその当時は暗黙の了解でそういうことをやっても許されていた時代なわけですよ。でも、当時ができて今はできないなんて、特別支援教育に対して本当に後退していますよね。何でもっと柔軟に物事を考えることができないんですか。そんなに給料の体系とか資格が重要で、現場で困っている子どもに対してはそのルールがあるから一切やってはいけないなんて、お母さんがその話を聞いて本当に涙を流していましたけれども、そういう現場に寄り添う気持ちは全くないんですか。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 支援要員の中には、確かに教員免許を有しているなどして指導ができる人がいるかもしれませんが、雇用している全員が指導をできるわけではございません。臨時職員の雇用明示書の中でも、見守りや生活の介助、移動支援ということの役割を言っておりますので、現段階においては、支援要員に学習支援ということはございません。 ◆藤井まな 委員 教育委員会は冷たいとしか言いようがないですよ。本当はもっと寄り添った考え方を持ってほしいなと思います。これを見ていたり、聞いていたら、現場でそれで困っている人たちとかその保護者の人たちがどれだけ悲しい思いをされるかということをもうちょっと考えていただきたいと思います。  企画総務委員会の中で防災について触れさせていただいて、文教の所管でもやるぞと言ったんですけれども、余り時間がないので簡単にお話しだけさせていただきます。  今、探検隊みたいな名前でやったりする学校もありますけれども、地域の安全マップというものをつくったりしている学校があると思います。済みません、全部端折って言いますけれども、それは全体の一部で、全体がやっているわけじゃないんですね。まず、そういうところは全体の学校がやったほうがいいと思いますし、全体の学校がそれをやったら、やっぱり地域の町会とか防災マップをつくろうという意識がある人たちとかそういった人たちともっと情報を共有してほしいということをとにかく教育委員会にはお願いをしたいと思っています。先ほどどこかの答弁で、そういった話を警察とはいろいろ連携をしているという話がありましたよね。警察と連携をしているんだったら、もっと地域と連携して、より地域と安全安心の問題に対して連携をとれるという状況をつくり出すことは可能だと思うんですけれども、そこについて、短くで構わないので、答弁していただけませんか。 ◎板澤 副参事 委員がおっしゃいますように、地域安全マップは、今年度四十四校が実施をしております。それ以外に、社会科の時間等に地域めぐりをしながらこういった考え方を生かした授業もしております。この活動の中では、グループでのフィールドワークを基本といたしまして、地域の状況に詳しい方や保護者の協力を得ることが極めて重要であり、かなり学校が協力いただける方を募りながら連携してやっているところでございます。  今後とも、地域と連携した取り組みにつきましては、効果的な展開等を含めまして広く紹介するなどいたしまして、地域を巻き込んだ防災意識の向上につなげていきたいと考えております。 ◆藤井まな 委員 ぜひともしっかりやっていただきたいと思います。  最後に、図書館のお話をさせていただきたいと思います。  もう時間が少ないので、どれだけお話ができるかわからないんですけれども、梅ヶ丘に図書館をつくり上げるという話がありまして、そのことについて、僕も文教常任委員会の議事録を読んだりいろいろして調べたんですけれども、やっぱり方向性がよくわからないなというのを強く感じました。例えば、今はやりのにぎわいとか、来館者数を意識したスタイリッシュな路線でいくのか、それとも、もともとある教育基本法の精神にのっとった教育とか文化の発展を目指していく図書館にするのか、そういったところがはっきり見えないなと思っています。見えない理由は多分、そういったスタイリッシュ路線も残して、教育の発展、文化の発展と残してハイブリッドな形でそういう図書館をつくっていこうと教育委員会は考えているんだろうなというふうにすごく感じました。  でも、そういう路線を考えても、例えばこの間、弦巻の中央図書館に「Touch the World」がありましたけれども、「Touch the World」というのは、僕らが見ると何か中途半端で、スタイリッシュさもそこまで行けていないけれども、教育の面でもちょっと物足りない部分もあって、やっぱり中途半端になるといいものが出ないんじゃないかなと僕はすごく思いますし、あと地域の人からはコミュニティーを重視したものをもっと入れてほしいというふうにお話をされていて、ワークショップルームはありますけれども、地域の人たちが小さなコンサートをできるとか、ビブリオバトルができるところというふうな、コミュニティーの強化というものにももっと力を入れてほしいみたいな話もいろいろ聞かれたので、まずは方向性、ビジョンをわかる形で説明していただきたいのと、もっと地域の声をしっかり聞いていただきたいということを最後に要望させていただきまして、立憲民主党・社民党の文教領域の質問を終了させていただきたいと思います。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で世田谷立憲民主党・社民党の質疑は終わりました。  ここでしばらく休憩いたします。     午後四時四十四分休憩    ──────────────────     午後五時開議 ○安部ひろゆき 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  日本共産党、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 日本共産党からの文教分野での質疑を始めます。  まず、教員の多忙化について伺っていきます。一般質問でも取り上げた教員の多忙化の問題について引き続き伺います。  我が党は、多忙化を解消するためには、教員の増員、教員の業務や課題の削減などが必要だと訴えてきました。区独自の学力テストの廃止、教科「日本語」などの廃止を求めてきました。ことし中央教育審議会、中教審の答申で、学校における働き方改革に関する総合的な方針についてが出されました。昨年度実施された教員実態調査を受け、今年度議論がされてきたものです。その内容は、勤務時間の管理は校長や教育委員会の責務であると明確に示され、業務の削減を進めるために、教員間で削減業務について洗い出しを行う機会を設けることなど示されました。現場の声が一定反映されましたけれども、一方、現場の教員が最も求めていた教員の増員が盛り込まれませんでした。そればかりか、現場を知る委員からも長時間労働を招くとの指摘がされていました変形労働時間制の検討が盛り込まれました。変形労働時間制とは、夏休み中などの業務を減らし、その分、学期中の勤務時間を延長するものです。残業時間をつけかえても長時間労働はなくならず、かえって学期中の残業に拍車がかかり、子育てや介護をしている教員にとっては両立が困難になると言われています。教員の多忙化、長時間労働の解消には不十分なものとなりました。  日本共産党は、昨年、教員の長時間労働を是正するための提言を発表しました。持ち授業時間数の上限を定め、そのための定数改善を行うこと。学校の業務削減を国と自治体、学校現場の双方から進めることを提案しています。教員の多忙化、長時間労働の是正は待ったなしです。多忙化の要因になっている業務の大胆な削減が必要です。  そのために二点提案をいたします。一つは、教職員の間で削減する業務について洗い出す機会を設けることです。一昨年に実施した教科「日本語」の検討において行われたアンケート調査の中でも、教科「日本語」の授業について疑問や負担感が述べられていました。教職員からの聞き取りからは、教科「日本語」や九年教育、区独自の学力テストこそが多忙化の原因だなどという意見も伺ってきました。これまで我が党は、現場の教職員の声を聞き、業務削減を進めるよう求めてきました。  ここで伺います。中教審の答申にもある教職員間で削減する業務を洗い出す機会を設け、業務削減を行うべきです。見解を伺います。 ◎青木 教育指導課長 委員がお話しされているような働き方改革に伴います業務負担の軽減というところについてでございます。  本年度の夏季休業中に実際に研修に参加した教員に、新教育センターの機能充実のためというところではございますが、アンケートを実施しております。こちらでは千百五十三名の回答を得ております。この中で、教員の負担軽減の取り組みとして、子どもとかかわる時間の充実や指導力向上のために軽減を図る必要があると思うことについて、自由記述ですが、お話を聞いております。  この中で一番多かったものは、調査、アンケート関連の精選や削減、次に事務の効率化、ICT環境の改善などが出ております。また、世田谷独自の教育施策についても数件ほど指摘をいただいているところでございます。こちらについては、引き続き教務主任研修、あるいは研究主任研修等を通しまして意見の集約をするなど、調査が負担とならないような形で課題を確認してまいりたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 ぜひ負担軽減のために業務の削減などを進めていただくよう、そして、教員自身の間でそういった検討を進めていただきたいというふうに思います。  二つ目は、タイムカードによる教職員の勤務時間の把握についてです。多くの教員から、長時間労働の実態を知ってほしいんだという切実な声を今までも聞いてまいりました。中教審の答申では、タイムカードなどにより客観的に勤務時間を把握することとされています。既に出勤時のタイムカードの打刻というのはやっており、活用はしているところです。勤務時間を把握するべきです。見解を伺います。 ◎青木 教育指導課長 教員の勤務状況の把握についてでございます。こちらについては、委員お話しの退勤の打刻というところがございます。これにかかわっては、世田谷区立小学校の校長会、副校長会が幾つかのブロックに分かれて自主的な研究を行っています。その中で、昨年度からワークライフバランスをテーマに、教員の意識、あるいは勤務時間の実態、多忙感の要因等について調査を行いまして、改善の方策をまとめた発表がございました。これを区の実態というふうに見ることができると捉えてございます。  教育委員会といたしましては、こうした本区の実態、あるいは国や都の調査など既存のデータを活用していくということも重要であると考えております。ただ、新年度の校長会などでも、打刻については各校で行えること、管理職や教員自身が勤務時間、あるいは状況を把握するために活用できることについて改めて周知をしながら、今後とも働き方改革におきます取り組みについて検討して、教員が子どもとかかわる時間の拡充について推進してまいります。 ◆たかじょう訓子 委員 答申では、時間を管理すること、そういったことも求められていますけれども、これについてはどうでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 時間を管理するということについては重要な点であるかと思います。こちらにつきましては、先ほど御紹介いたしました校長会等の取り組みの中で、ブロックの中で、定時に学校を退勤するというようなことについて、個人あるいは学校全体で設定して、そういうことに取り組むなど、それぞれの工夫ある活用が始まっております。こちらについては校長会などで、その工夫、取り組みについて連携して共有し、各校でも推進してまいりたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 これはやっぱり管理をしていくということが重要となります。まずその前に把握をするということで、あるブロックでそれを調査したということですけれども、実際に地域的な差があるかちょっとわかりませんけれども、本当の全校などできちっと時間を把握し、そして管理をしていくということが求められるのではないかなというふうに思っています。今後、そういったことも含めて、長時間労働の緩和、やめさせることをぜひやっていただきたいというふうに思います。  次に、子どもの生活実態調査について伺います。  先日、生涯学習・地域学校連携課が取り組んでいる子どもの貧困問題の解消についての検討会、ワークショップに参加をいたしました。大変興味深い内容だったというふうに私は思いました。子どもの貧困は特に経済面や学習面を通じ、子どもをさまざまな関係性から疎外をし、孤立しやすい状況になるというふうに捉えておられるようですね。そして、社会教育、そういった観点からのアプローチとして、孤立する関係性の貧困に着目をしています。因果関係について、それは何なのか、そしてその解消のための方策をということで、地域の方々とともに考えているという趣旨で開催されました。私自身、子ども食堂などさまざまな支援団体の活動に参加をする中で伺ってきましたけれども、貧困により孤立したような方というのが一定いらっしゃると。地域活動につながることで、こういった方を区の支援につなぐことができるという例を伺ってきました。大変重要な視点だというふうに思います。  現在、世田谷区社会教育委員の会議で、社会教育の観点から、子どもの貧困について、特に関係性の貧困の解消をテーマに議論を進めていて、来年度にかけて議論を進めて答申を出す予定になっています。この間の議事録を読ませていただきましたが、児童館の元館長の発言など、子どもの貧困の状態、実例が大変リアルに書かれていまして、心が揺さぶられる思いがしました。例えば、児童館の館長時代にかかわった子どもが地域の方につながりまして、それで館長とも地域ともつながって支援につながったわけです。貧困が背景にある方のようです。大人になって家族を持って、その子どもが成長して大人になって子どもを持っても、その地域の方が支援されているというお話だったんです。とても感動的なお話でした。こういったことも検討の中には入っていて、来年度の末に答申が出るということです。来年度明けには、子どもの生活実態調査結果本編が発表されます。教育所管として、子どもの生活実態調査結果をどういうふうに生かしていくのかということを伺ってまいりたいと思います。  今後、社会教育委員会議に子どもの生活実態調査結果の情報提供をぜひしていただきたい、そして今後の議論に生かしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 教育委員会では、社会教育法の規定により、昭和三十九年より社会教育委員を設置しています。前二十七期では、子どもの貧困をめぐって、単に経済支援や学習支援だけでは解消できない視点として、社会との関係性や参加をキーワードとした関係性の貧困に焦点を当て、どんな状況であっても生きづらさを感じず、前向きに生きていくための環境のあり方の整備が重要であるという方向性を示していただきました。  今期の二十八期の会議では、この方向性をさらに深め、教育行政の施策になるように諮問をさせていただきました。委員の皆様には、議論を重ねる中で、教育行政の施策にするにはもっと広く区民の声を聞き、今期の会議に反映させることの重要性に鑑み、二月にワークショップ「みんなで語ろう!子どもの貧困と関係の豊かさ」を開催していただきました。ワークショップには二十代から七十代と幅広い世代の方々の四十四名の方に御参加いただき、第一部では社会教育委員の会議の議長の基調報告、第二部では地域共生のいえや子ども食堂の代表の方によるリレートーク、そして第三部では第一部、第二部を受けて関係性を豊かにするためのワークショップとして、参加者の皆様から解決に向けたアイデアを出していただきました。  今後、教育委員会では、今回のワークショップの報告を区のホームページに掲載し、区民への周知とともに、社会教育委員の皆様には、ワークショップを通じていただいたアイデアや意見等を踏まえ、さらなる調査研究を重ね、教育行政の施策化に向けた議論をしていただくために、委員よりお話がありました子どもの実態調査の活用はもとより、関係所管並びに区内の活動団体等との連携を深め、より一層の情報提供に努めてまいりたいと存じます。 ◆たかじょう訓子 委員 それでは、実態調査について共有をしていただくということでいいですね。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 有効に活用させていただきたいと存じます。 ◆たかじょう訓子 委員 皆さんにぜひ情報提供をしていただき、さらに議論を深めていただきたいというふうに思います。  二つ目は、就学援助についてです。この間、就学援助の支給所得基準の引き上げ、生活保護基準の一・四倍とし、給食費については児童生徒の三分の一まで支給する予算案が示されました。また、就学援助入学準備金の増額、四万六百円が六万三千百円に、四万七千四百円が七万九千五百円に増額されたこと、さらに二〇二〇年度の小学校入学生分から入学準備金の入学前支給開始とすることは大変積極的と評価しています。子どもの生活実態調査結果速報版では、生活困窮層の方、そういった層の方に私学に通っているという方が一〇%ほどいるという結果がわかりました。  現在、世田谷区は、国立の小中学校に通う児童生徒についても就学援助を支給しているというふうに聞いています。他の区の状況や対象について、区の認識を伺います。 ◎内田 学務課長 二十三区で私立の学校も就学援助の対象としている区は、数区あることは認識しております。 ◆たかじょう訓子 委員 他区でもこれを実施していると、数区ということですけれども、あるということです。検討の必要があるのではないかというふうに私たちは考えております。この件についてはぜひ検討をいただきたいというふうに思っております。  次に、経堂図書館について伺います。  今年度実施した区立経堂図書館の第三者評価の結果が二月の常任委員会で報告されました。運営業務についての評価で、課題はあるがおおむね適切に行われたという報告でした。  まず、職員の定着について伺ってまいります。地域図書館は、教育基本法第七条の社会教育の施設として位置づけられ、国民の学習権を保証する大事な機関です。地域の情報センターや子どもから大人まで誰もが利用できる地域の広場的な役割も担っています。地域の図書館が充実することによって住民が集い学び、そのことを通じて地域のさまざまな課題を考え、まちづくりに寄与することができると考えます。図書館は地域の社会教育の一翼を担っています。地域図書館では、地域住民との関係をつくり、さまざまな区民の活動を支援しています。こうした活動の重要性について認識を伺います。 ◎松田 中央図書館長 まず、経堂図書館についてですけれども、経堂図書館は利便性の高い立地を生かした特色ある施設運営を目指し、平成二十九年四月から指定管理者制度を導入いたしました。区立図書館で初めてとなる指定管理者制度導入に当たって、選書やレファレンス業務のマネジメントは区の役割であると位置づけると同時に、管理運営状況を的確に把握し、改善につなげていくための客観的評価の手法として民間評価機関による第三者評価を実施することをお示しいたしました。今回の第三者評価の結果も含め、今後もモニタリングをしっかり行い、指導調整を図っていくこととあわせ、適正に管理運営が行われると考えております。  地域とのつながりにつきましては、地域コミュニティーの一員として、区民との協働による図書館運営に努めることも協定書で求めており、地域との交流にも積極的にかかわろうとしております。区職員が直営する図書館でも、指定管理者が運営する図書館においても、区民活動の支援等は区立図書館の重要な役割として担っていく必要があると考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 地域図書館の役割を果たすためには、職員が定着し、地域との関係を構築する必要があると考えます。しかし、経堂図書館長が一年でかわりました。職員は三十二人いらっしゃいますけれども、一年で八人がかわり、その後、五人がかわっています。この間十三人がかわっているという状況です。  ここで、区直営の図書館では館長や職員の異動もされたと思いますけれども、その状況を伺います。 ◎松田 中央図書館長 経堂図書館では、平成二十九年四月一日に指定管理者の管理運営に移行いたしましたが、当初から従事者の三十二名のうち、平成三十年四月一日までの一年間で見ますと、新年度の人事異動も含めまして八名、おおむね四分の一程度がかわっております。  指定管理者の代表事業者は、人材確保と処遇改善のために、一定年数従事すると他の図書館へ配置転換を行っており、昇格や昇給などのさまざまな制度とあわせ、従事者のインセンティブとなるよう取り組んでいるとのことです。事業者全体として履行力の向上につながり、他の図書館のすぐれた点を取り入れるなどの効果も期待できるものと考えます。これまでの評価結果からも、従事者の入れかえによる業務への支障はないものと捉えております。今後も地域に根差した図書館運営に取り組んでまいります。 ◆たかじょう訓子 委員 職員がかわったことで図書館の運営には差しさわりがないというふうに今おっしゃいました。直営だったときにはこんなことは起こらなかったと。四年に一度、入れかえがあるということはあったとしても、専門性の高い仕事に当たっている方は継続勤務をしているという場合もあり、長期でその図書館にかかわっていくと、そして、地域の方とも関係をつくっていくことができたというふうに思います。  指定管理者制度で地域図書館を運営して、ことしで三年目に入ります。図書館長が一年でかわり、職員がこれまでに十三名かわっているわけです。地域との協力関係、これを構築していくのにどのようにしていくのか、今後どう改善するか伺っていきたいと思います。 ◎松田 中央図書館長 区立図書館では、子どもへの本の読み聞かせや障害のある方への対面朗読、デイジー図書の作成等、団体や個人で活動されている方に御協力をいただいている事業が数多くございます。地域の方々の知識や経験を生かしていくことは図書館として重要であり、今後も継続して活動の場を広げていくように取り組んでまいりたいと考えております。  このたび経堂図書館では、第三者評価でもボランティアとの信頼関係構築に期待するとの指摘もございました。活動団体との協力関係を大事に図書館運営に取り組んでまいります。
    ◆たかじょう訓子 委員 次に、この間、経堂図書館では運営形態が変わって、職員の入れかえも激しくなる中、十二年にもわたりおはなし会を主催してきた団体が三月で撤退するという事態になりました。指定管理者導入により区民サービスの後退があってはならないと考え、具体的に伺います。  図書館では、おはなし会、そして朗読会など地域のボランティアの方々との取り組みが行われています。経堂図書館では、「ありのママのお話会」が毎週、「グレーテルの会のお話を聞く会」が月二回、「大人のための朗読会」が月一回、山の木文庫「おひざでだっこのおはなし会」が月一回開催されています。図書館が地域ボランティアの皆さんと一緒に取り組んでいるということです。三月十三日の山の木文庫の最後のおはなし会に私は参加をしてきました。幼児とともにお母さんが参加をし、手遊び、絵本、紙芝居、手づくりの遊びなどを三十分間、およそ十五名ほどが参加をして会場がいっぱいになっていました。昔からある歌を歌いながら手遊びをするわけですけれども、お母さんたちも初めてだという方もおられたようで大変喜んでおられて、目を輝かしておられました。大切な活動だというふうに思います。  地域図書館で取り組まれているおはなし会など、山の木文庫の皆さんは、最近では月一回、経堂図書館でのおはなし会を開催しています。山の木文庫は一九七三年に生まれました上祖師谷の子どものための小さな図書館で地域のボランティアスタッフで運営されています。文庫での本の貸し出しやおはなし会の活動を開催されています。  平成十八年、経堂図書館が窓口一部委託という形で開館をいたしました。初代の経堂図書館長から、毎日おはなし会をやりたいので力をかしてほしいと依頼をされたと言われました。山の木文庫さんは、そのおはなし会を始めたわけです。当初おはなし会を月四回、週一回の頻度で実施しておられました。ところが、平成二十六年ごろですか、開催が月一回に減ってしまったんです。そのわけを伺いますと、まだ経堂図書館が指定管理委託される前で、一部業務委託をしていたころでしたけれども、子どものおはなし会の担当者がいなくなったと、こういったことから、平成二十六年ごろ月一回に減ってしまったということでした。平成十八年から二十三年までは、区の職員は九名おられました。その後、職員が五人に減って、平成二十四年には四人に減ってしまいました。その理由を伺います。 ◎松田 中央図書館長 経堂図書館は平成十八年度の開館時から平成二十八年度まで一部業務委託によって運営を行ってまいりました。運営開始当初から経堂図書館に従事する区職員の人数は逓減しておりますが、平成二十三年からの月曜開館や平成二十四年度に業務委託内容を見直したことなどに加え、運営の安定にあわせまして見直しを図っていったことなどによるものでございます。 ◆たかじょう訓子 委員 運営形態の変化により、おはなし会の取り組みが後退したことは大変残念です。  山の木文庫の方からは、来館した子どもが職員になじむ前にかわってしまった。子どもにとっては、いつもいる職員がいてくれて声をかけてもらって安心する。地域図書館に求められるのは職員と来館者とのそういった関係だ。区の職員が減って活動が変わり、さらに指定管理制度導入で運営者が区ではなくなった。活動に当たり違和感を感じ、このほど三月をもって活動をやめますと伺いました。  第三者評価では、指定管理者制度の運営に当たり区民サービスは向上しているという判断だというふうに、区も同じような判断をしているというふうに私は認識しております。しかし、今回の事態は大変残念です。今後どのようにしていくのか伺いたいと思います。 ◎松田 中央図書館長 先ほども申しましたけれども、今回の第三者評価の結果も含めまして今後もモニタリングをしっかり行い、指導調整を図っていくことをあわせまして適正に管理運営を行うことができると考えております。  指定管理者制度は事業者の自主的な運営が基本ですが、おはなし会の実施、学校の読書活動支援などの子どもサービス、障害者サービスボランティアとの連携などは協定書にも定めております。区立図書館として基本的な考えや取り組みは区が定め、指定管理者であっても区立図書館としての公共的な役割を担ってまいります。  今後、区立図書館全体として専門性を確保していくために、選書などの専門知識や事業者のマネジメント力を持った職員を育成し、魅力ある図書館づくりに取り組んでまいります。 ◆たかじょう訓子 委員 今伺っているのは、経堂図書館が指定管理者制度を導入しまして運営形態が変わりました。区民サービスについてですけれども、山の木文庫さんが、実感として、子どもとお母さんを相手におはなし会をしていると。そういった中で、本当にこれでいいんだろうか、子どもが安心して来られるような図書館というのは、やはり一定の期間子どもたちとの関係づくりができる環境が必要ではないかと。それが指定管理制度導入に当たり、指定管理者の内部の理由で職員を交代させるということが起こりました。かなりの頻度でかわっているというふうに思いますけれども、これによって後退があったのではと私たちは思っています。それについてはどのように認識しておられますか。 ◎松田 中央図書館長 人員の配置につきましては、先ほどお話にありましたとおり、指定管理者の場合、一年間で八名の異動がございましたが、区の職員が運営する場合におきましても、おおむね四年程度での異動ということが基本になっておりまして、そういったことで人員の配置が変わっていくというようなことがございます。  こういった施設運営、組織運営も含めまして、そういった人事異動を含めましてある程度新陳代謝を図っていくということで、組織力ということでの醸成も図っている側面もありますので、こういったことも踏まえまして、先ほども申し上げましたけれども、基本的に区職員が直営で運営する図書館も、指定管理者が運営する図書館におきましても、同じ公共図書館といたしまして区民活動の支援等は区立図書館としての重要な役割と考えております。今後も、活動団体の方々との協力関係を大事に図書館運営に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 もちろん今運営されている中で地域との関係を構築していく努力をぜひしていただきたいというふうに思いますけれども、このように区民サービスは後退していると私たちは認識しておりまして、指定管理は見直すべきだというふうに申し上げておきたいというふうに思います。  次に、学校の施設点検について伺います。  昨年九月三十日、そして十月一日に起こった台風のときに、赤堤小学校屋上の看板が近隣マンションに落下した事故が起こりました。今回は物損だったんですが、人命にもかかわる事故になった可能性もあるわけです。再発防止のために対策が必要だというふうに思っております。まず事故の後の対応はどのように行ったのか伺います。 ◎桐山 教育環境課長 平成三十年九月三十日から十月一日にかけての台風二十四号の強風を受け、赤堤小学校の屋上に設置していた看板がフェンスから外れ、近隣マンションのベランダに飛び込んだことによりサッシのストッパー等を損傷させたという事故がございました。サッシのストッパー等の損傷事故につきましては、被害を受けた関係者と示談交渉を進めており、一方、赤堤小学校の屋上看板につきましては、新たに制作した屋上看板の設置が完了したところでございます。  今回の事故を受けまして、全ての幼稚園、小中学校に対して、屋上看板の点検等、必要に応じて修理や補強を行うよう依頼いたしました。今後とも幼稚園、小中学校と連携しまして、事故再発防止とともに、教育施設の適切な維持管理に努めてまいります。 ◆たかじょう訓子 委員 点検や修理、補強とか、ふだんの維持管理はもちろんですけれども、恒常的に点検を行っていく仕組みが必要だと考えます。  現在は、三年に一度行う学校施設点検の項目には屋上の工作物については記述がないと伺っていますけれども、今後さまざまな自然災害に備えて学校施設の点検項目の見直しを行うべきではないでしょうか、見解を伺います。 ◎桐山 教育環境課長 今、委員お話しのとおり、教育委員会といたしましても、屋上看板の定期的な点検を行うことは、今回のような事故の再発防止のためにも重要なことであると認識しております。そのため、例えば、建築物の定期検査を行う際に、受託者に対しあわせて屋上看板の設置状況の点検を依頼するなどの方法で実施できるかを現在検討しているところでございます。  教育委員会では、幼稚園、学校関係者の御理解と御協力を賜りながら、園児、児童生徒及び近隣住民の皆様方の安全安心を第一に、教育施設の維持管理に努めてまいりたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 ぜひしっかりと点検ができるような仕組みをつくっていただきたいというふうに思います。  次に、子どもの海外派遣の選定方法について伺います。  区は、来年度よりフィンランドの児童生徒の派遣事業を始めます。ポートランドも始めると。参加する児童生徒の選定について伺っていきたいというふうに思います。  現在実施されている児童生徒の海外派遣は、カナダのウィニペグ市とオーストラリアのバンバリー市、オーストリアのウィーン市です。三十一年度より、フィンランド、ビヒティ市、ヘルシンキ市、アメリカ合衆国のポートランド市の派遣事業が始まります。参加者の選定方法は、今まで中学生においては公募、小学生においては学校が選出という形で行っています。  フィンランドへの派遣事業についてまず伺っていきます。フィンランドへの児童生徒派遣については小学生も公募としています。この理由について伺います。 ◎板澤 副参事 これまで区では、小学生を毎年オーストラリア及びオーストリアの姉妹都市に派遣してまいりました。発達段階や学校から選出されたという自覚、幅広く多くの学校の参加等の配慮から派遣児童を選ぶ学校を隔年で割り当てまして、学校から選出する方法で実施してまいりました。  しかしながら、これまで議会でもさまざま御意見をいただいておりましたが、学年によっては派遣に応募するチャンスがないなど解決すべき課題もございました。そこで、フィンランドが小学生と中学生を派遣することになったことを機会にいたしまして、できるだけ多くの子どもにチャンスが与えられるよう、該当する学年の全ての子どもたちが応募できる公募制としたところでございます。 ◆たかじょう訓子 委員 今回、フィンランドの応募が八百人以上だったと聞いています。一次選考には合計七百二十名、小学生が六百二名、中学生が百十八名、土日にかけて作文を書きに会場に集まって取り組んだと伺いました。  今後、選定委員が小学校で六名、中学生で六名を選定するという流れになっているというふうに伺っています。今回は小学生にとっても大変大きな期待があったというふうに思います。応募が多かったことについてどのように受けとめているか伺います。 ◎板澤 副参事 委員がおっしゃいますように、応募につきましては八百名を超える応募、そして第一次選考の作文につきましては七百名を超える子どもが参加をいたしました。この際に書かれたアンケートによりますと、フィンランドの文化を実際に見てみたいですとか、おうちの人がフィンランドに興味があり自分も行ってみたいと思った、また本で見るのと実際に見るのと違いを体験したいなど、さまざま関心の高さをうかがうことができました。 ◆たかじょう訓子 委員 中学生も二万円で行ける、自己負担が少なくなるという状況で、これがすばらしいというふうに思います。また、八百人という応募があったということで今後ぜひふやしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎板澤 副参事 ぜひ基金等も活用しながら努力をしてまいりたいと思います。 ◆たかじょう訓子 委員 以上で質問を終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で日本共産党の質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 引き続きまして、無所属・世田谷行革一一〇番・プラス、どうぞ。 ◆田中優子 委員 お疲れさまです。本日最後の質問者です。無所属・世田谷行革一一〇番・プラスの質問を始めさせていただきます。  最初に、学校での自殺対策について伺います。  つい最近、愛知県豊田市の小学校六年生の女児が二人一緒にマンションから飛びおりて亡くなったという痛ましい事件がありました。大変ショックな出来事でした。文部科学省によると、全国の小中学校と高校から報告があった二〇一七年度の児童生徒の自殺者数は二百五十人で、一九八六年以降で最多となったということです。調査の結果、日本の多くの学校で夏休みが明けた二学期の初日となる九月一日が自殺者が一番多いということがわかり、昨今では九月一日対策も語られるようになっています。  警察庁の集計によると、二〇一八年の全国の自殺者は前年より七百二十三人少ない二万五百九十八人で、九年連続の減少となっています。しかし、十九歳以下の自殺者は増加しているのです。そのため、若年層への対策が求められています。  まず、世田谷区の若者の自殺の状況として、十年前、五年前、そして現在の状況について教えてください。 ◎板澤 副参事 若者がみずから命を絶つという痛ましい出来事は非常につらく、胸が締めつけられる思いがいたします。  御質問につきましては、所管する世田谷保健所が把握しているものでございますが、確認をしたところ、区の自殺者数は年々減少傾向にあるものの、依然、年に百名以上の方が自殺で命を落とされております。なお、三十九歳までの若い世代の自殺者数としましては、平成二十年が五十三件、平成二十五年が四十三件、平成二十九年が三十三件となっております。 ◆田中優子 委員 済みません、十代、二十代についても教えていただきたいんですけれども。 ◎板澤 副参事 十代につきましては、平成二十年が四件、平成二十五年が五件、平成二十九年が二件でございます。あわせて、二十代につきましては、平成二十年が二十四件、平成二十五年が十九件、平成二十九年が十件となっております。 ◆田中優子 委員 今の十代、二十代の数を聞くと、世田谷区においては、全国の傾向とは違い、十代も、二十代も自殺者の数は減ってきてはいます。しかし、人生まだこれからという若い人の命がたとえ一人でも二人でも自死という形で失われるのは大変悲しい痛ましいことであります。ゼロを目指さなければいけないというふうに考えています。  そこで、新宿区がことしの四月から取り組もうとしている新たな自殺対策が有効なのではないかと思い、世田谷区でも調べてほしい旨伝えたところです。その新宿区の新たな取り組みの内容について説明をお願いいたします。 ◎板澤 副参事 新宿区では、自殺総合対策といたしまして、平成三十一年三月策定予定の新宿区自殺対策計画に基づきまして、自殺の実際を踏まえた若年層への支援の強化に取り組むということを把握してございます。  支援の内容といたしましては、ネットワークを活用した相談窓口への自動案内や自殺の方法等の言葉を検索した人に対しまして相談先を知らせる二十四時間のメール相談の仕組みの導入、大学と連携した身近な人の悩みに気づき、自殺予防につなげる若者のユースゲートキーパーを育成する事業等を展開すると聞いております。 ◆田中優子 委員 それでは、世田谷区の小中学校における自殺防止対策は現在どのようになっているか説明をお願いします。 ◎板澤 副参事 各学校におきましては、まず養護教諭や教育相談主任、スクールカウンセラー等も含めて、全ての教職員が気になる様子がある場合は声かけ等を行うとともに、年二回実施しておりますQ―U調査、また年三回実施していますアンケート調査等を通しまして、子どもの小さな変化を見逃さず、共通理解をし、家庭や子ども家庭支援センター等関係機関とも連携しながら、校内体制を整えているところでございます。  また、長期休業日明けに自殺者がふえるという傾向があることを踏まえまして、学期末を中心として、SOSの出し方に関する教育の授業を行っております。授業では、DVD教材を活用いたしまして、さまざまな困難、ストレスへの対処方法を身につけ、不安や悩みを抱えたときは信頼できる大人に助けを求めることの大切さについて理解を深めまして、行動できるよう指導しております。また、中学校では中学一年生を対象といたしまして、世田谷保健所が作成しておりますポケットサイズの自殺予防リーフレットを配布し、いつでも活用できるようにしております。さらに、定期的に開催される校長会や教員研修会等におきまして、校内体制の充実とともに、子どもたちの様子の丁寧な観察、そして悩みや不安の解消に向けた支援等を実施するよう周知いたしまして、子どもの生命や心身を守るという観点から取り組みの徹底を図っております。  なお、学校だけでは対応が難しいケースにつきましては、心理や社会福祉、医療、法律等の専門家で構成しております教育支援チームが対応に向けた助言等を行っております。 ◆田中優子 委員 さまざまな対策をとっているから、世田谷区では若者の自殺者数も減っているのかなというふうに思っておりますが、私は今から十三年前に、地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会を立ち上げたメンバーの一人なんですけれども、当時の仲間とともに自殺対策基本法を制定するように国に働きかける運動というのをやっておりました。ほかにもNPO法人自殺対策支援センターライフリンクの大きな働きがあり、二〇〇六年六月に自殺対策基本法が制定され、十月二十八日に施行されました。  警察庁の発表によると、法が施行される三年前の二〇〇三年は自殺者の数が最も多く、三万四千四百二十七人にも上っていました。その後は減り続け、昨年は二万五百九十八人となっています。やはり自殺対策基本法ができたことにより各自治体でも取り組みが進み、四割も減ったということは大きな成果だと思います。とはいえ、いまだ二万という数は放置できない問題です。  そこで、さきに述べました新宿区の新たな取り組みについてですが、私は自殺の方法とか遺書などのキーワードで検索した人がいたら、自動的にその画面に行政機関や民間の相談先などを知らせるという仕組み、これをつくるというのはかなり有効なのではないかというふうに思っています。世田谷区でも新宿区のような取り組みができないものでしょうか、伺います。 ◎板澤 副参事 教育委員会といたしましては、引き続き子どもたちが命はかけがえのないとうといものであることを理解するとともに、教職員が一人一人の子どものサインを見逃すことなく適切な対応につなげることができるよう、校長会や教員研修等の充実を図ってまいります。  なお、委員にお話をいただきました取り組みといたしましては、区の自殺対策をより総合的に推進するために世田谷保健所を事務局としました世田谷区自殺対策協議会で検討を行い、本年十月には世田谷区自殺対策基本方針を策定することとしております。関係所管として教育委員会も参画をしております。また、こうしたことも踏まえまして、委員御紹介の新宿の取り組みやアプリケーション等の情報を含めまして関係所管に伝え、自殺防止に関する情報を共有し、若者の自殺防止に向けた取り組みの充実に向けて連携して取り組んでまいります。 ◆田中優子 委員 ぜひ世田谷区自殺対策基本方針の中に、こうした有効な取り組みとかアプリとか、他区の先進事例を盛り込んでいただきたい、入れ込んでいただきたいというふうに思うんです。その辺も要望しておきますので、よろしくお願いいたします。  次に、生涯学習の福祉教育という観点からですけれども、障害がある子どもたち、大人たちが参加できるダンスのイベントの提案をさせていただきます。  これは実は六年前にも私は提案しているんですけれども、その際に、調布市で開催されている障害者と一緒に踊って楽しめるディスコパーティーを御紹介いたしました。六年前で既に二十年続いているというイベントでした。それが何と、先月二月十一日に、「歌って踊ろう楽しくバリアフリー」「調布市で四半世紀ディスコパーティー」と題して、そのイベントのことが新聞に大きく取り上げられていたんですね。今もなお続いているんだと私は非常に感動いたしました。  過去に質問で取り上げた際、この調布市のディスコパーティーを実際に視察に行ったんですけれども、それは本当に大盛り上がりで、子どもも、大人も、車椅子の人も、ダウン症の子たちも、みんな一緒になって本当に楽しそうに踊っている、歌っている、その様子が本当にすばらしくて印象的でした。また、障害のある子どもたちが受付でチケットを渡したり、ドリンクを販売したり、そういう仕事をする機会も与えているんですね。さまざま工夫されたイベントでした。そこもすごくいいなと思った次第です。世田谷区でもこういうことができたらいいのになと本当に心から思って帰ってまいりました。  障害のある人が参加できて楽しめる機会というのは、スポーツにおいても、レクリエーションにおいても本当に限られています。もっとふやすべきだというふうに思っています。そういう観点からも、障害のある大人や子ども、障害がない人も一緒に参加できるディスコダンスイベントをここ世田谷区でも開催し、誰もが一緒になって楽しめる機会をつくれたらすばらしいと思いませんか。ぜひ前向きに区の見解を求めたいと思います。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 世田谷区では、知的障害者の方を対象に、生涯学習の機会と仲間づくり、交流の場を提供するため、多くのボランティアの支援を得て、障害者青年学級いずみ学級を運営しております。いずみ学級では、世田谷中学校を拠点として、スポーツ大会、ボウリング大会等のスポーツイベントやクリスマス会、日帰りバス旅行、料理、音楽、作品づくり等のさまざまな活動を行いながら、世田谷中学校、八幡中学校、芦花中学校に分散し、身近な地域での活動を行っています。  委員のお話にありましたディスコダンスイベントのような多くの区民の関心を引き、障害の有無にかかわらず広く参加者を募ることができる催しを開催することは、障害者スポーツの普及にとどまらず、障害者の生涯学習に対する区民の関心をより高め、より一層深い理解を得られる事業の一つと考えております。  障害のある方と障害のない方の幅広い交流や、障害のある方の地域での活躍のきっかけをつくるという観点からも、また、いずみ学級のボランティア充実の方策の一つとして効果が期待できることから、関係各所とも連携を図りながら実施に向けて検討してまいりたいと考えております。 ◆田中優子 委員 私が六年前に質問したときは、そのときの答弁は検討しますだけだったんですね。今回は実施に向けてが入りました。とてもうれしいです。私はそのときも、いずみ学級の活動を基軸にしてもっと幅広い方が参加できるような、仲間うちだけではなくて、いろんな人が参加できるようなイベントにするといいのではということを提案しているんですけれども、世田谷区には、先ほど御紹介した調布市のディスコイベントを、二十六年前、スタート時点当初からボランティアで手伝っているという方がいらっしゃるんですよ。DJでもあり、ダンサーでもありというそういう本当のプロの人たちが調布市のイベントというのはかかわってやっているんですね。しかも、世田谷から応援に行っていると。その方は、やはり自分は世田谷の住民なので、自分の住んでいるところでも地域貢献ができたらいいなというふうにおっしゃっていたわけです。ほかにも、世田谷区にはダンスや音楽の世界で有名、著名な方が何人もいらっしゃるし、皆さん、協力したいですよ、協力しますよという声を発してくださっている、実際に私も伺っているところなんです。  ただいま実施に向けて検討するという答弁がありましたので、ぜひ実施に向かっていってください、進めてくださいということを強く要望しておきます。  次に、先ほど来出ていますけれども、台湾高雄市との教育交流について、私からも伺いたいと思います。  昨年来、本会議や予算委員会決算委員会において、高雄市との交流は今後どうするつもりなのかという質問が繰り返されています。本日も諸星委員、中村委員から熱い質問がありました。私も、高雄市との文化交流の覚書が締結でき、世田谷区と高雄市のジュニアオーケストラの交流、この道筋が確固たるものになった、そのことは素直によかったと喜んでおりますし、評価しています。ただ、それよりもっと多くの子どもたちに交流の機会がもたらされるように教育交流が必要であるということ、これは我々アジア議連、特に台湾チームメンバーは主張しているわけです。  区教育委員会としての答弁ですか、アジアは大切な交流先であると考えていると、そのように言ってはいます。しかし、来年度はほかの地域を優先して高雄市との教育交流の準備は後回し、しかも二年も後回しのようです。それは幾らなんでもおざなりじゃないですか、ひどいんじゃないですか。どんなに遅くても、一度に四月から高雄のこともやれというのは大変厳しいというのであれば、フィンランドもあるし、ポートランドもあるしというのであれば、それでしたらせめてその翌年には具体的な詰めを行うべきではないでしょうか。まして海外の派遣に行きたいという小中学生は山のようにいるではありませんか。大変な倍率、少しでも機会をふやすということを一刻も早く取り組もうという姿勢が今の教育委員会には見られない、本当に残念です。三年後は余りにもおざなりです。一年早めてください。いかがでしょうか。 ◎板澤 副参事 議員の皆様方から台湾への教育交流の実現に向けましてさまざま御意見をいただいております。いただいた御意見を受けとめさせていただきまして、なるべく早く実現できるよう最大限の努力をさせていただきまして、速やかに検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆田中優子 委員 なるべく早く速やかにというので一年は短縮できるというふうに私は今確信をしましたので、多分ここの委員会室の議員たちも同じ思いだと思いますので、責任を持って取り組みを進めてください。それはお願いいたします。  次に、世田谷区教育委員会の情報開示の姿勢について、大変問題であるという指摘をしたいと思います。  昨年十一月、葛飾区の議会事務局を通して、二十三区の教育委員会に対し、いじめの認知件数についての情報提供依頼というものがありました。平成二十七年、二十八年、二十九年の年間のいじめの件数と、その中でネットでのいじめの件数は何件か、もう一つ、不登校の件数、この三点ですね。それを教えてほしいという内容です。  結果は、二十三区中十八区が情報提供し、五区が非開示という回答だったということです。その非開示の五区の中に世田谷区も入っているではありませんか。詳しい内容を聞いているのではなく件数だけなのに、それすらも教えてくれないとはと議会事務局に依頼した議員が驚いていました。ましてや世田谷区は情報公開が進んでいると思っていた区なのにと、そういう言葉もついていました。それどころか、おくれている区のほうに入っているわけですよ。まず非開示とした内容についてお答えください。 ◎板澤 副参事 年間のいじめの認知件数等につきましては、文部科学省が毎年実施しております児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査で把握をしてございます。その調査の結果といたしまして、いじめの認知件数につきましては、平成二十七年度は二百五十八件、平成二十八年度は百五十九件、平成二十九年度は二百四件でございます。また、ネットいじめにつきましては、その中で、平成二十七年度は十件、平成二十八年度は二件、平成二十九年度は六件でございます。また、不登校につきましては、平成二十七年度は五百十四件、平成二十八年度は五百五十八件、平成二十九年度は六百四十六件でございます。 ◆田中優子 委員 今答弁したことを、どうしてそんなことを非開示にするのか理解に苦しむんですけれども、こうやって議会の場で問題なくすらすらと答えられる内容ですよね。なぜそれを非開示にする必要があるんですか。その理由をお聞かせください。おかしいですよね。 ◎板澤 副参事 先ほど申し上げましたが、年間のいじめの認知件数等につきましては、文部科学省が毎年実施している児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査で把握をしておりまして、把握した情報につきましては、課題の分析や事業の改善等に生かしていくためにも共有していくことは重要であり、調査の目的であるとも考えております。  このたびの回答につきましては二十三区への一斉の調査となっておりまして、文部科学省の調査結果につきましては、東京都は自治体ごとの公表をしていないという点を配慮いたしまして、数値の記載は控えさせていただいたところでございます。 ◆田中優子 委員 今の答弁も信じられないんですけれども、何を言っているのでしょうか。東京都が自治体ごとの公表をしていないから各区にそれぞれの数字を教えてくださいと調査依頼が来たわけですよね。そうしたら十八区は何ら問題なく普通に回答しているんですよ。世田谷区は、開示しても何ら問題ない、今言えるようなそんなことを隠蔽しましたという区に入ってしまっている。これは非常に不名誉なことだと私は思いますよ。それを教育委員会は自覚すべきではないでしょうか。  今は法が変わって、教育にも自治体のトップが責任を持つということに変わりました。なっています。その責任者である保坂区長、保坂展人といえば、情報公開を掲げていらっしゃる方ではありませんか。看板に偽りありと言わざるを得ないと私は思います。本当にあきれたことではないでしょうか。  では、もし今後同じような調査依頼、開示請求とかがあった場合はどうするんですか、お答えください。 ◎板澤 副参事 把握した情報につきましては、先ほども申し上げましたが、課題の分析や事業の改善等に生かしていくためにも共有していくことは重要であり、目的であると考えております。そのため、私どもといたしましては、年二回開催しておりますいじめ防止等対策連絡会におきまして、民生委員やPTA、警察、児童相談所等の各相談機関の担当者等の委員に、国の調査を通して把握した認知件数等を報告するなどいたしまして数値を共有し、意見交換をしております。  このたびは、国や東京都の対応状況等を踏まえ、数値の記載は控えさせていただいたところでございますが、今後、調査の目的にかなうよう適切に対応してまいります。 ◆田中優子 委員 今回は東京都のことをちょっと配慮してしまいましたと。でも、今後はそういうことはないと、そういう答弁でいいですか。よくわからなかったんですけれども。 ◎板澤 副参事 今後とも、この調査結果につきましては、調査内容も含めて、またその目的も踏まえて確認しながら対応していきたいと考えております。 ◆田中優子 委員 わかりません、わかりません。何かを踏まえてとかと言って、だから踏まえたら公開しないこともありますと、そう言っていらっしゃるんですか。私はこの程度の内容のことを言っているんですよ。個人情報だなんだという複雑なことじゃなくて、今回のようなケース、件数だけを聞いてきましたぐらいのこと、いかがですか。 ◎板澤 副参事 このたび国が実施している調査の中身につきまして、この実施要綱には、結果の公表の方法といたしまして、都道府県教育委員会等におきまして公表する場合は、文部科学省都道府県別に公表している項目に限るとされているところから、このたびはこのような対応をさせていただいたところでございます。今後、さまざまな調査もございますが、その調査の目的等を踏まえながら検討させていただきたいと思っております。 ◆田中優子 委員 そういう同じ条件下で、他区は十八区ですよ。ほとんどがやっているほうに入るわけですよ。なのに、今なおですよ、東京都だの、国だのの対応を踏まえてとか、いや、このぐらいのことなら公開しますという答弁をしないということは、やはり世田谷区というのは、自分でちゃんと情報公開を積極的にやって共有してという姿勢はない、世田谷区教育委員会は隠蔽体質だなと言われても仕方のない状況、それをあえてこの議会の場でわざわざ言っていると。私はそれは非常に恥ずかしいことだと思います。だって十八区がやっているんですよ。何で世田谷区がそんなにやらないんですか。後ろ向きの区に入っているなんていうことはおかしいですよ。それは絶対に変えるべきだというふうに思います。そのことを強く申し述べておきます。今後しっかり変えていってください。今回はとにかく世田谷区はこんな状況だということですよ。  それからもう一つ、今議会の一般質問において桃野よしふみ議員が、昨年十月の決算委員会における私、田中優子の質問、すなわち区の職員には今年度になってセクハラと認定されている案件はあるかという質問について一切答えなかったという事案を取り上げ、事実の隠蔽を目的とした答弁拒否であり、甚だ議会軽視であると、そのように指摘しました。その際の答弁も、私はもう一度、動画を見て確認したんですけれども、本当に不誠実なすりかえの答弁をしているんですね。びっくりしました。  あの質問は、最終的には件数すら私は聞いていないです。個人情報にかかわるようなことは一切ないです。ただ、あるかないか、それだけですよ。それを必死で答弁拒否していたことが思い起こされ、なぜそれだけのことが答えられないのか、常識的に考えておかしいし、議会軽視も甚だしい、そう指摘されても素直に受けとめられないほど今の世田谷区教育委員会は隠蔽体質に陥っているのだろうかというふうに感じます。非常に問題だと思いますし、猛省していただきたい。この隠蔽体質を改めるべきであるということを指摘しておきます。  最後に、ほかの議員の皆さんのところにも学校現場におけるさまざまな問題、トラブルの相談のメールや手紙等が届いていると思いますが、私もいろいろな声を聞いています。例えば学級崩壊しているクラスが学年にあって、通常であればクラスがえをしない学年、持ち上がるはずなのに突然クラスがえをすると言われ子どもたちが戸惑っている、崩壊しているクラスを立て直すことこそがやるべきことであるのに、クラスがえをして何とか乗り切ろう、そんなことでは全く改善されるはずがない。校長、副校長と話しても聞く耳を持ってもらえない、教育委員会に言ったらモンスターと言われてしまうでしょう、だから言えない、このような場合どこに相談すればいいのでしょうか、教えていただけませんか、某小学校の保護者の話です。  例二、いじめを訴えているのに先生の指導力がなく、状態が全く改善されない。結局いじめられているほうが避難するために不登校になるしかない。いじめがあっても見て見ぬふりのうちの小学校には心底がっかりしている。  例三、ある中学校の校長による女子生徒へのセクハラ行為の相談。しかし、生徒は人質だから大ごとにしたくない、受験もあるしと、保護者は諦めました。教育委員会に言うのを諦めたんです。そういう事例もあります。  例四、某中学校の特別支援級の先生の問題発言と問題行動で障害のある生徒が深く傷ついている。一人はPTSDになり不登校となってしまい、もう一人はパニック発作を起こしてしまったにもかかわらず、そのまま放置されていた。自傷行為という症状が出てしまった生徒もいる。なぜ支援が必要な特別支援級というクラスでこんなひどい状況になってしまうのか、これがなぜ放置されているのかという訴えです。この案件は教育委員会も御存じのことと思います。教育委員会に相談したけれども全く何も改善されていない、今後が不安で仕方がないというものです。  これらの相談の方々にかわり、ここで伺います。校長、副校長に言ってもだめ、教育委員会に相談してもだめ、このような場合一体どこに相談すればいいのでしょうか、教えてください。
    ◎青木 教育指導課長 今お話をいただきました幾つかの例について、課題としては教員の指導力、あるいは言動というところ、それから管理職の対応というところであるかと思います。また、その中身のところでは、保護者の方への丁寧な説明であるとか、理解や協力を得るという意味で十分でないところがあるのかもしれません。  教育委員会に言ったところで効果がないというお話もございましたが、これに伴っては、指導主事、あるいは、先ほどから出ております教育支援チーム等を派遣して状況を確認したり、管理職、あるいは教員のほうにも助言などをしているところでございます。ただ、そちらのところで十分な効果を上げていないというところでのお悩みがそちらのほうに入っているということでございますが、教育委員会としては継続的に粘り強く対応したいと思いますので、再度こちらのほうにお話しいただけるようにお話をいただけないかと思います。一部には、教育委員会に言うと不利益ということで御心配ということもございますが、決してそのような対応はいたしませんので、御相談いただければと思っております。 ◆田中優子 委員 今の答弁は非常に大事だと思うんです。こういう公の場で指導課長がそのようにしっかりと受けとめて、だめだと思っていた教育委員会にも再度ちゃんと話をしてください、持ってきてください、きちんと聞きますということ、そういう受けとめ方でよろしいでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 その認識でおります。 ◆田中優子 委員 そういう認識というか、その覚悟でしっかりとやっていただきたいというふうに思います。一つ一つの事例を、私は現場を見ているわけではないです。だから、一方的な相談ですけれども、それにしても、どこに言ってもだめで、こうなったら議員にでも聞いてもらおうぐらいのところまで追い詰められているというのは非常に好ましくない状況ですし、長年、私も二十年議員をやってきましたが、ここに来てこういう相談が非常にふえていますよ。どうしちゃったんですか、世田谷区教育委員会というふうにすごく感じるんですね。先ほどの情報開示も何か後ろ向きみたいなこともありますし、教育委員会はそんなことではいけないと思いますよ。もっと信頼に足る、そして情報もしっかり出してくれる、みんなで情報共有して問題解決に当たってくれる、そういうオープンな教育委員会になってほしいということを強く願っています。  以上で無所属・世田谷行革一一〇番・プラスの質問を終わります。 ○安部ひろゆき 委員長 以上で無所属・世田谷行革一一〇番・プラスの質疑は終わりました。     ──────────────────── ○安部ひろゆき 委員長 以上をもちまして本日の質疑は全て終了いたしました。  本日の委員会はこれにて散会いたします。     午後六時十一分散会...