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  1. 大田区議会 2017-03-07
    平成29年 3月  地域産業委員会−03月07日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成29年 3月  地域産業委員会−03月07日-01号平成29年 3月  地域産業委員会 平成29年3月7日                午前10時00分開会 ○岡元 委員長 ただいまから、地域産業委員会を開会いたします。  本日の審査予定についてお諮りいたします。  はじめに、当委員会に新規に付託された陳情2件の審査を行い、取扱いまで決めさせていただきます。その後、大田実施計画(案)の説明と質疑、所管事務報告の説明と質疑を行いたいと思います。  以上のとおり、進めてまいりたいと思いますが、よろしいですか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。  委員の皆様、理事者の皆様、円滑な委員会運営にご協力のほど、よろしくお願いいたします。  それでは、当委員会に新規に付託されました陳情審査を行います。  29第15号 馬込文化センター馬込区民センターエアコン設置を求める陳情を上程いたします。  陳情原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○岡元 委員長 なお、審査時間を考慮し書記の朗読は省略させていただきます。  理事者の見解をお願いします。 ◎須川 地域力推進課長 29第15号 馬込文化センター馬込区民センターエアコン設置を求める陳情に対しまして見解を述べさせていただきます。  馬込文化センター馬込区民センター体育室冷暖房の現状でございますが、両施設とも体育室には、主に体育室利用者の打ち合わせや控室として設けた部屋が付属してございます。この部屋にエアコン設置しており、運動の途中や運動後のクールダウン用に活用することができます。  また、館内フロアには、クールスポットを設けることによって、夏は熱中症対策を図っています。特に、夏の暑い時期には、大型の扇風機を数台配置するとともに、室内に熱中症注意喚起を掲示することにより、熱中症対策を強化しているところでございます。
     エアコン設置でございますが、体育室の広さを考慮しますと、複数台設置が必要となります。馬込文化センターは、昭和55年に、また、馬込区民センターは、昭和44年に建てられた施設でございます。既存の変電設備では、能力が不足しており、全てのエアコンを同時に稼働させることができる設備への改修や室外機設置配管工事なども含めた改修工事を行うためには、多額の経費が必要となります。  現在、馬込文化センター馬込区民センターなどの老朽化が進んだ施設の更新と施設の適切な配置に向けた検討を進めております。冷暖房設備設置につきましては、その更新の中で、必要性や形態について検討させていただきたいと考えております。 ○岡元 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆末安 委員 ちょっとお尋ねしたいのですけれども、今、小学校の体育館なんかでしたら、どんどん施設更新とかなされているところも建て替え等がございますけれども、そういったところの体育館冷暖房などの状況はいかがなものなのでしょうか。 ◎須川 地域力推進課長 学校の体育館でございますが、基本的には、エアコン設置しておりません。今後、建て替えるという機会を捉えましてつけるのですが、今、教育総務部から聞いている話では、エアコンではなくて、地下に空洞というか、地冷というか、地下の空気を吸い上げて、体育室に流し込むという形をとることによって、温度を下げるといったことを考えていると聞いております。  今、羽田中学校が1か所ついていまして、ここは、地理的な関係で、防音という趣旨があってつけていると聞いております。 ◆藤原 委員 羽田中学校は新しい校舎になってからついていると思いますけれども、大田総合体育館はどうなのですか。 ◎須川 地域力推進課長 大田総合体育館については、空調はついております。 ◆藤原 委員 大田総合体育館がついているというのは、これは、何か理由があるのですか。今の説明を聞くと、文化センター体育館等については、ついていないという話ですけれども、これは、区内の全ての文化センター体育館にはついていないということなのですか。 ◎須川 地域力推進課長 大田区内文化センターは、今、11か所ございます。そのうち、エアコンがついている施設が五つございます。これにつきましては、設置した後に、いろいろな地域の状況があって、例えば、文化センターというのは、近隣のお宅がかなり近い位置にあるので、窓を開けると音がうるさいであるとか、目が合うとか、そういったことで窓を閉め切ってくださいという影響があります。  それから、もう一つは、建物のつくりによって、非常に湿気が多いところがございまして、湿気対策ということで、エアコンをつけているという施設が五つございます。  それから、大田総合体育館でございますけれども、単に区民が運動するということにも使われますが、それ以外に、約4,000人のお客様を入れることができる。やはり見るスポーツという部分で活用もするということから、当初から空調を入れるという環境にしたものと考えています。 ◆藤原 委員 私も、自分の田舎のほうでは、自分のうちも含めて、エアコンがないのです。お金もないということもありますけれども。  しかし、この首都東京のこの東京砂漠と言われるほどの暑い中で、自分のうちはつけなくても隣のうちがついていると、そこから熱風が入ってくる。これは、各家庭の問題だけれども。  そういうことを考えた場合に、ここで言われているように、体育館を使ってそれぞれ活動をする、そして、高齢者皆さんが生き生きと余暇を過ごすということを含めて考えた場合に、やはり今の時期、区内であれば、どこの体育館でもつけていくという方向が、私は、正しいのかなと思っているのです。  それで、大田総合体育館商業関係も含めて、確かにやるスポーツよりも、今、見るスポーツのほうにかなり切り替わっているということがあるので、つけたのでしょうけれども、それと同じように、全ての区民が利用するところには、やはり設置をしていくということを出していって、今回のように、馬込文化センター馬込区民センターにないということであれば、つけていただきたい。  先ほど、小さな部屋にはありますよとおっしゃられましたが、この陳情に言われている20平米程度の談話室にはついているということなのですか。 ◎須川 地域力推進課長 今回の陳情にありますお話は、そのことであると認識しております。 ◆藤原 委員 この文化センターを50歳から80歳代の多くの方が利用されているということを考えた場合に、やはり、冬でも夏でも、熱中症対策として、ついていなければならないし、老人いこいの家や文化センターなどが地域にあるところについては、寄り場所にもなっていますね。糀谷の文化センターもなっていますから、熱中症になりそうな方は、公共施設をぜひ使ってほしいということを大田区自身も呼びかけているわけだし、体育をやるのだから、暑いのは当然だということではなくて、やはり健康第一、そして、そこでやはり生き生きと活動してもらうということを考えた場合に、先ほどの話でいけば、多額の経費がかかるということが一つ。  それから、ここの文化センターは、将来、建て替えとか、そういうのをするという見通しがあるのですか。 ◎須川 地域力推進課長 馬込文化センター馬込区民センターにつきましては、老朽化が進んでございますので、今後、早急にその検討をしなければならないというものではあると認識をしております。  今、委員からご発言がございましたけれども、こういう文化センターの活用というのは、地域の方々の運動、また、社会参加という意味で、活動の場として提供して、どんどん使っていただきたいという認識を持っています。  一方で、この夏の暑さというのは、この建築された時期とは、全く変わっておりまして、かなり暑さが厳しいということも十分認識しているつもりでございます。  そういった中ではありますけれども、こういった老朽化ということで、費用面等を考えますと、今、エアコンをつけるのとは別の方法でできる限りのことをさせていただいて、今後、建て替え等の機会を捉えまして、冷暖房設置について検討させていただきたいと考えております。 ◆藤原 委員 老朽化で大変だというのであれば、例えば、1、2年のうちに建て替えるのだと決まっていれば、多分陳情者も、そのときにはつけてもらえるだろうという希望があるけれども、まだ、そういう方向だというだけで、建て替えがいつになるかわからないと。それをできるまで待ってほしいというのは、これは酷な話ですから。お金がかかるという話が出ますけれども、もちろんお金はかかるでしょう。  しかし、考えてみれば、大田区で1,000億円以上の基金もあって、どうしても振りわけできない場合には、利用者皆さんの健康を第一に、そこから取り崩すことを考えてほしい。同時に平日の日中というのは、文化センター等に仕事を持っていない方々が集まるわけですよ。それで、土曜、日曜は、サラリーマンも含めたそういう方が集まります。夜も含めて。  だから、この一番暑いとき、一番寒いときに欲しいというのは当たり前のことで、ぜひ私は、緊急に調査をして設置をしていただきたいと思っています。 ◆犬伏 委員 再三、いろいろな場所で言っていますけれども、お役所というのは、自分たちがやると決めたことは、何としてもできる理由を難しく言って、やらないと決めたことは、何としてもやらない理由を難しく言ってくるという特性があることを私は20年間で知りました。  それで、こんなものはつけてやればいいのではないかというのが正直な気持ちで、では、どれぐらい金がかかるかというと、容量が滑った、転んだと言っていますけれども、容量の問題は後で聞きますけれども、400平米ですよね。ダイキンのホームページを見たら、100平米で6馬力。6馬力というのは、エアコンの天井についているものの一番大きいものですけれども、トリプルという三つの吹き出し口があるもの。これが、大体1個30万円ぐらい。多分大田区出入りの業者に頼むと100万円ぐらいになってしまうのだろうけれども、民間では30万円ぐらいだと。  そうすると、これを四つつければいいのだから、せいぜい2、300万円の話で、区民センターのほうは、252平米ですから、二つか三つでいいと。100万円を切る。工事費は、大田区の指定業者は、高いから、もっと高くなるのだろうけれども、高々それぐらいの金額のことであれば、何かわけのわからない着ぐるみをつくったり、わけのわからないイベントをばんばんやる金があるのだったら、区民の方が、快適にスポーツをできる環境をつくるというのは、あるべき基礎的自治体の仕事だと。何か国際化だ、オリンピックだ、イベントだと騒いでいる姿を見ると、そうではないだろうと、こういうことをやるのではないのという思いがするのです。  それで、できない理由を伺いますけれども、変圧器容量が足らないと。今の変圧器容量は、何キロワットあって、エアコンをつけるとどのくらい足りなくなるのだろうか。 ◎須川 地域力推進課長 申しわけありません。そこは、お答えはできかねます。 ◆犬伏 委員 要は、できない理由を精査していないのでしょう。変圧器容量なんていうものは。陳情が出て、精査していたら、ここで変圧器容量は、何キロワットでありますと。現在、使用している容量は、何キロワットでありますと。  したがって、6馬力のエアコンを4基つけたとすると、何キロワット不足しますから、変圧器を変えなければいけません。変圧器を変えるには、幾らかかります。したがってできないのですというのならわかるのですけれども、どうせ素人だと。議員なんかわかりはしないだろうと。変圧器容量が足りないと、左様でございますかといって黙ってしまうと。これは、やはりどうなのですかね。ちゃんと容量を精査したの。それとも、今日、言われたから慌てて電設組合なんか呼びつけて、容量をすぐ調べろと言って調べるのだろうか。どうなのですかね。 ◎須川 地域力推進課長 申しわけありません。そこまでの数字を持ち合わせておりません。この後、所管の課と一緒にそこの調査をする予定ではございますけれども、今日は申しわけありません。お答えができません。 ◆犬伏 委員 いや、そうではなくて、この陳情について容量が不足するからできませんと、できない理由を言ったではないですか。  ということは、これから調査するのではなくて、既に調査して、容量が足りないということがわかったから、これはできませんと、先ほどこの陳情についての意見を述べられたわけですよね。  ということは、基礎的なデータは、昨日までにそろっているという理解でよろしいのですよね。どうでしょう。 ◎須川 地域力推進課長 はい。もうわかっております。私が今、その数字を持ち合わせていないということでございます。 ◆犬伏 委員 いつも申し上げているのですけれども、こちらが議決機関で、そちらが執行機関という役割をお互いに尊重していくという姿勢が必要なのです。  つまり、データはないのにつけられませんと言われたら、つけていいのかどうか、我々は、判断のしようがないですよね。そうしたら、つけてやればいいではないかという話になるわけですよ。  それで、変圧器容量はこれで、何キロワット足らないのですと。だから、つけられませんと。  では、その変圧器容量を上げて、ここに必要なエアコンの台数、大体幾らぐらいかかるの。大田区の財政規模から言ったら、それぐらいだったらつけたらいいのではないかという結論が出るのだけれども。変圧器容量が足りないからつけられないのですと。いつか壊すかもしれないから、つけないほうがいいのではないかと思いますと。そうか、では、つけないほうがいいねなんていうほど素直な人たちは、ここにいないわけですよ。  やはりもうちょっと丁寧に、委員会とか、陳情にあたられたほうがいいのではないでしょうか。役人がつけないと言ったら、議員はみんなそうか、それでいいやと。反対するのは、共産党ぐらいという、そういう構造は、もうそろそろやめたほうがいいのではないかと思うのですね。  必要なものは、共産党であろうが、自民党であろうが、公明党であろうが必要だし、だめなものは、与党であろうとだめというあるべき議会の姿をそろそろ取り戻さなければいけないと思うので。  要は、役所はこの陳情についてはもうつけないと決めてしまったのでしょう。内部的には、つけませんと。議会がこんなものを採択してもつけませんということでしょう。 ◎須川 地域力推進課長 現段階での考え方は、先ほど、見解を述べたとおりでございます。 ◆犬伏 委員 では、例えば議決機関が、この陳情者の言うことはもっともだなと。これは、エアコンをつけてあげたらいいではないかと。この陳情を採択したとしてもつけないのですか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 今回の陳情に関しては、委員会に付託をされておりまして、私どもとしては、理事者としての見解を述べたというところでございます。陳情を採択されるかどうかは、委員会、議員の皆様がお決めになる事項だと考えております。 ◆犬伏 委員 そうではなくて、理事者としては、現段階では、つけないという見解がありましたと。  それで、そちらは、執行機関側の意見としてであり、議決機関側として、いや、これはつけたほうがいいのではないかと。少しぐらいの費用だったら、つけたほうがいいのではないかと結論をここで採択されたとしたら、それは、尊重して、つける方向で考えるのか。  いやいや、あなたたちが言っても、素人ではないかと。私たちがつけないと決めたのだから、つけるものかというのか、それはどうなのですかと聞いている。 ◎鴨志田 地域力推進部長 議会で採択をいただいたということは、非常に尊重すべき事項だと考えております。 ◆犬伏 委員 様々な事情、財政の問題、それから、技術的な問題はあろうと思うのですけれども、やはり区民の方が陳情を出してくるというのは、それなりに大変な思いをされているということもありますから、議会側がどう対応するかは別ですけれども、もし、採択されれば、その方向に重きを置いていただくし、よくある話で、継続審査になって4年間、このまま流してしまうというのもあるのですけれども、そうなったとしても、ぜひ文化センターやその区民施設における体育室環境整備についてどう考えていくのかということを、ぜひ研究をしていただきたいとお願いをしておきます。 ◆黒沼 委員 三つ伺います。一つは、地方自治法でいくと、地方自治体は、住民に対して必要な施設を整えなければならないということがありますけれども、これはいいでしょうか。 ○岡元 委員長 いいでしょうかとは、何ですか。 ◆黒沼 委員 それで当然ですという答弁でいいですか。まずもって。 ○岡元 委員長 黒沼委員、ちょっと中身に入ってください。 ◆黒沼 委員 そうですか。当然だと思いますので、この立場からいくとちょっと怠慢だと思うのですよ。この中身にして。  それで、地方自治法にのっとった仕事をしてもらいたいと。その立場に立って、今の理事者の見解について、三つ伺います。  一つは、多額というのは幾らなのか。これは、判断する中身です。  もう一つは、いつまで待てばいいのか。1年なのか、10年なのかということですね。  もう一つは、別の方法を考えるということはあるのか。三つどうでしょう。 ◎須川 地域力推進課長 金額でございますけれども、具体的な額というものを、今、ここでお示しをすることはできません。  また、いつということですけれども、これについては、今、いろいろな老朽化が進んでいる施設の更新という手続を踏んでおります。  また、具体的にいつとは申し上げられませんけれども、早急に計画を進めていかなければならないと認識しております。  それから、方法については、その更新の中でどういった形が一番最適なのかということを検討させていただきたいと考えております。 ◆黒沼 委員 何一つまともな答弁がないのですよ。  だから、多額というのは、100万円なのか、1億円なのか。それによって判断するではないですか。犬伏委員も言ったのですけれども。  それから、10年待つと言ったら、待てないですよね。1年と言ったら、待ってもいいかなという感じもするのですけれども、それも言えない。  それから、別の方法と言いながら、何も示せない。これでは、やはり議会がなめられているということで、一体何の理事者の見解なのだと。この三つがないと判断できないですよ。  だから、理事者はこの三つに答えてください。答えるべきですよ。  だって、審議できないではないですか。これは、多くかかるから幾らかなと。いつまで待てばいいかもわからない。何か対応するのか、それもわからない。  これはどうして答えられないのですかね。そのための準備をやはりすべきですよ。今日までに。何をしていたのですかね、昨日まで。どうしてこれが今日、出せないのですか。昨日まで何をしていたのですか。 ◎須川 地域力推進課長 申しわけありません。これ以上の数字は、持ち合わせておりません。 ◆松原〔秀〕 委員 小中学校エアコンついたのが、大体10年ぐらい前でしたか。子ども議会で中学2年生が発表したときに、ほとんどの中学校が、エアコンをつけてくださいという質問をなさったと思います。  それで、西野前区長が聞いていて、これはつけようとなって、最初は、複数教室だけしか、たしかつかなかったと思うのですね。やはりかなり費用がかかるということで。  さらに、やはり夏場は厳しいということで、今度、体育館特別教室につけてくださいと言ったのですが、特別教室はつきました。体育館のほうは、莫大な費用がかかるということで、保留になったと思うのですね。  そういったことも考えますと、やはり区民センターも私はあったほうがいいと思いますけれども、ただ、予算的にどうなのかなと。そのように簡単につけられる予算なのかなという感じがするので、区民センターとか、文化センターなどこういった施設は幾つぐらいあって、1か所どのくらいかかるのか。  そして、大体の概算で、もし、できるのであれば、それを調べてほしいなという気がします。その上で、そういったことも考え合わせて判断しなければ、1か所だけつければいいというものではないので、やはりそういった全体を総合的に考えたいなと思っています。そういった、過去10年間の経過があったので、とりあえずかかるということはわかりますけれども、どのぐらいかということを、もし、わかれば調べてほしいと思います。一応意見として。 ○岡元 委員長 ほか、よろしいでしょうか。 ◆松原〔秀〕 委員 たしか9億円とか10億円かかった、あのときね。 ○岡元 委員長 そうですね。 ◆黒川 委員 1校ですか。 ◆松原〔秀〕 委員 1校ではない、全部で。あれ、1校だったかな。 ◆黒沼 委員 教室ですか。 ◆松原〔秀〕 委員 相当かかっている。 ○岡元 委員長 これ以上、皆さんが質問されても答えが出ないので、とりあえず、どういう結論になるかはともかく、こちらの委員会に付託をされていますので、今日の段階での審査結果というのは、出さなければいけないと思いますので。 ◆犬伏 委員 それぞれの委員がおっしゃったように、やはり幾らかかって、容量が幾ら足らないのかとか、そういう話が全くわからない中で、結論を出せというのは、余りにも乱暴な委員会審査だし、区民陳情に対する失礼な話なのだけれども、数字を出せといえば出せるのですか。それとも、そもそもそんなものは出す気はないのか。どうなのですか。出す気がないというのなら、もうこれ以上審査しようもないから、出す気がありませんということについて、議会としては、なめるなよということで、採択してしまおうとか、そういう結論もありだろうと思う。  出す気はあるのですか。出さないのですか。それだけ教えてください。 ◎須川 地域力推進課長 この額についてお調べすることは可能であると考えています。 ◆犬伏 委員 可能ではなくて、例えば、委員会が出せといったら出すのですか、出さないのですか。そんなの可能に決まっているではないですか。電設組合に電話して、見積もり出せと言って、東京電力に電話してどのくらい足りないのと言えばいいのだから、可能なのは誰だってわかっているのです。世の中で不可能なんてことは、ほとんどないのですよ。  ただ、出す気があるのか、ないのか、それを聞きたい。 ◎須川 地域力推進課長 求められれば、お出しします。 ◆犬伏 委員 本当に腹が立つことを言う。求められなくても、持ってこなくてはだめなのですよ、委員会というのは。それが議会なのですよ。お願いしますよ。 ◆黒川 委員 額も多額ということはわかったのですけれども、例えば、今、この陳情を読むと、扇風機では夏場に効果がないということなのでしょうか。大型扇風機は数台あるということなのですけれども。  でも、それをここで聞いてもしようがないわけでありまして、例えば、冬場とかも、冷暖房設置ではなくて、ジェットヒーターみたいな。  そういう何か設置しないけれども、代替案をお考えなのかなということをお伺いしたいと思います。 ◎須川 地域力推進課長 今、その方法について、具体的なことは申し上げられませんけれども、今の委員のご意見も踏まえて、いろいろな方法があると思いますので、全体的に考えてまいりたいと思います。 ◆黒沼 委員 この陳情に限って言えば、個々につけてもらいたいということだと思います。
     それで、松原委員の言うように、全体にかかわっていますけれども、学校にクーラー、エアコンがついたときは、教室とか、一斉にはなかったかと思いますので、順次ということで言えば、ここだけ考えると、非常に高いかもしれませんけれども、値段を言わないので、判断できない。  そうすると、今日のところ、この陳情に応えるには、つけたほうがいいなという他の委員からもありましたし、理事者にその意欲を促して、本当に自治体として仕事をしてもらいたいという意味でも、私は、委員会で採択すれば進むのだろうと思うので、議会としては、なめられないためにも、この態度を示すべきではないかなと思いますけれども、皆さん、どうでしょうか。 ○岡元 委員長 黒沼委員のご意見はわかりました。 ◆黒沼 委員 はい。 ○岡元 委員長 ほかは、いかがでしょうか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 それでは、本件についての質疑を終結いたします。  これより各会派に取扱いを伺います。発言は、大会派から順次お願いいたします。  なお、会派名は、略称とさせていただきます。  では、自民からお願いします。 ◆渡司 委員 自由民主党大田区民連合は、29第15号 馬込文化センター馬込区民センターエアコン設置を求める陳情につきまして、馬込文化センターは、昭和55年、区民センターにおいては、昭和44年開設と両施設とも旧耐震基準の建物であります。施設全体も古く、利用者の方々、特に高齢者の方々に関しては、不便な面も多く、改善を望む声がこれまでも少なくはありません。  とはいえ、体育施設の空調設備を新たに設置するとなると、大がかりな工事が必要となり、ある程度の工事期間、また、コストを見込む必要があります。  また、バトミントン、卓球、新体操など、空調に対してデリケートな競技もあることも、また、事実でございます。  現状では、特に、熱中症対策として、クールスポットを設けるなど、工夫をしていただいているとのことではございますが、今後、より快適に使用できる環境整備に向けて、あらゆる新しい工法であるとか、予算、それから時期なども含め、調査研究を行っていく必要を性急に感じております。  本陳情に関しましては、継続を求めます。 ○岡元 委員長 次、公明。 ◆秋成 委員 大田議会公明党は、29第15号 馬込文化センター馬込区民センターエアコン設置を求める陳情におきまして、継続を求めます。陳情理由でも述べられているように、馬込文化センター馬込区民センター施設の利用につきましては、利用されている方々の年齢層からしても、夏の暑い時期に限らず、冬の寒い時期においても、エアコン必要性は、おっしゃるとおりであると考えます。利用されている皆さんが、定期的に外に出て交流を図ること。また、体を動かすことについては、認知症予防や介護予防のために大変に有効であると感じます。  また、夏の暑い時期には、大型の扇風機を複数配置して対応いただいている現状があることや、エアコンのある部屋において、クールダウンをしていただいている場合もあるということなど、熱中症対策を図っていただいている状況もございます。  ただ、先ほどの質疑の中でもありましたが、この設備の変電の容量が不足していることや、工事費用などが、具体的に確認ができなかったので、これが、近々のことなのか。また、将来的な施設更新時のことなのか、今、はっきりと述べられませんけれども、やはり高齢者に限らず、夏の熱中症予防の観点からも、先ほど、ご説明があったように、適切な空調設備の準備は必要であると考えます。本日のところは継続をして、改めて審査をしたいと思います。 ○岡元 委員長 次、共産。 ◆藤原 委員 日本共産党大田区議団は、この施設がまだ37年間しか経っていないということや、陳情にもありますように、エアコンをつけてもらいたいということは、高齢者にとっては、切実な問題だと考えております。  それで、文化センターには11か所中5か所についているということですから、近隣の状況なども多少違いもあるけれども、つけられる条件は十分あるわけで、やはり自治体として、健康と命をしっかり守っていくと。さらに、大田区は、高齢者に優しい区だということを盛んに言っていながら、いざとなると、こういう要望にすぐ応えないという問題があります。  お金がかかるということを言われますけれども、これは、考え方によって、お金の使い道、区民の税金をどう使うのか。高齢者や子どもに使うことによって、ますます住んでよしというまちになっていくと思います。  今日の審議の中でも、答えられないものもありますけれども、基本的にエアコンは必要だから、これはやはりつけなくてはいけない。一刻も早くつけて、まだついていないところも引き続きつけていくということが、行政としても取り組むべきであり、我々議員としては、当然、そういう区民の要求に即応えていくべきだと考えております。  ぜひ、ちゅうちょしないで、あと4か月もすれば夏になってきますから、それまでにできれば、設置をして、喜んでもらいたいと思いますので、この陳情の採択を求めます。 ○岡元 委員長 次、民進。 ◆黒川 委員 大田議会民進党は、29第15号 馬込文化センター馬込区民センターエアコン設置を求める陳情について、継続を主張いたします。施設老朽化している中で、多額の費用がかかってしまうので、動きがとりづらいという話は、何となくわかりましたけれども、過去の五つの文化センターで具体的に幾らぐらいの費用がかかったのかなどを含めて、もう少し細かくご説明いただけたらありがたかったと思います。  これは太極拳は関係ないですけれども、スポーツの中では、風の影響を受けるスポーツもあるわけでありまして、扇風機も含めて、先ほど申し上げたジェットヒーターなどの代替案は、必ず幾つかあると思うので、コストを押さえた形でご高齢の方が、健康でスポーツができる体制をとっていただきたいと思います。 ○岡元 委員長 次、日本。 ◆犬伏 委員 たちあがれ日本は、ただいま上程されました29第15号について採択を求めます。今回、提供された情報では、採択・不採択の判断ができかねるわけですけれども、余りにも委員会審査に資料がなさ過ぎる。その答弁に対して、大変失礼な言い方をしますけれども、懲罰的な意味で採択を求めるところであります。  そろそろ、理事者がやると決めた陳情は、採択、理事者がやらないと決めた陳情は、不採択という議会の流れを区民目線に変えていこうという、私どもの意志のあらわれであります。やろうと思えばできる方法は、幾らでもあります。例えば、電気の容量が不足するのであれば、今、大田区立の小中学校エアコンは電気で回っていないのです。東京ガスのガスのエアコンなのです。全ての小中学校ですね。  例えば、東京ドームのエアコン、これも東京ガスのエアコンです。早稲田大学も全てガスのエアコンです。  そして、ガスで回すことによって、自家発電型のガスのエアコンがありますから、電気使用量は、最大100分の1まで下げることができるのです。  こういった、どうやったらできるのかなという工夫をしないで、私たちができないと決めたら、やらないのだという態度は、非常に議会軽視も甚だしいと思わざるを得ないのであります。どうか、そろそろ執行機関議決機関、それぞれの役割に応じた判断をしていこうではありませんか。  このような理由から、採択を求めるものであります。 ◆黒沼 委員 ちょっといいですか。 ○岡元 委員長 質疑は、終結しましたよ。 ◆黒沼 委員 いや、質疑ではないのです。犬伏委員の発言なのですけれども、懲罰という言い方はやめて、改めるとか、もう少し普通の言葉に変えたらどうですかね。 ◆犬伏 委員 途中ちょっと中断しましたけれども、5期、約20年近くこの場にいて、やはり変わらないなと。いつまでたっても、やはり執行機関が決定機関になってしまって、議会議決機関ではなくて、お役人の追認機関、区民に対する防波堤になっているようなことを感じていますから、あえて強い言葉を使わせていただきました。理事者の中には、定年になってから、あなたの言うとおりだと言ってくださる方もいらっしゃいます。そう思っている方が、この中にいらっしゃるかもしれない。  ところが、立場として、それが言えないということについて、あえて強い言葉を使わせていただきましたので、私は、発言した言葉、例えば、人をおとしめるとか、そういう言葉については、反省して撤回いたしますけれども、今回の件については、撤回するつもりはありません。 ○岡元 委員長 継続及び採決それぞれ意見が分かれましたので、お諮りいたします。  本件につきまして、継続することに賛成の方は、挙手をお願いします。  (賛成者挙手) ○岡元 委員長 賛成者多数であります。よって、29第15号は、継続審査と決定いたしました。  以上をもちまして、29第15号の陳情審査を終了いたします。  次に、29第20号 住宅用太陽エネルギー利用機器設置補助制度の改訂に関する陳情を上程いたします。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○岡元 委員長 なお、審査時間を考慮し、書記の朗読は、省略いたします。  理事者の見解をお願いいたします。 ◎近藤 環境対策課長 本件についての理事者の見解を述べさせていただきます。  本陳情は、独立電源の設置を推奨するため、電気事業者との電力需給契約のない太陽光発電システムも補助対象となるように、大田区住宅用太陽エネルギー利用機器の設置等に係る補助金交付要綱を改正することを求めております。  その理由といたしましては、独立電源の設置は、補助制度の目的である、家庭から排出される二酸化炭素排出量の削減と持続可能な社会の実現に合致する。  電気事業者からの電力供給を受けず、売電も行わない独立電源は、石炭や石油等の化石燃料による発電を減らし、電力需給契約がある場合と比べて、二酸化炭素排出量削減への貢献は、同等かそれ以上である。  独立電源を備える個人や企業が増えることは、地区の災害対策としても有益であるといった意見でございます。  本補助の目的は、大田区住宅用太陽エネルギー利用機器の設置等に係る補助金交付要綱の第1条において、自然由来のエネルギーの導入促進を図ることと定められており、同第3条第2項第3号及び別表に基づき、電気事業者との電力需給契約の申込書の写しのご提出をいただいていております。  本補助は、税金をもとに実施しており、地球温暖化を防止する上でも、発電された環境に優しい電気は、最大限有効に活用していただきたいと考えております。  電力需給契約のない太陽光発電システムについては、自家消費分及び蓄電池の容量を超えた発電分を電気として使用することはできません。  電力需給契約を補助要件とすることで、余剰電力を売電という形で第三者にご提供いただくことは、本補助金の目的を達成する上でも必要であると考えております。  陳情者は、売電契約を結ぶ場合、電力が余ったときには売電する一方で、足りないときには、電力事業者からの電力供給を受けるため、石油、石炭等由来の電力を使用すると述べられておりますが、電力の契約は、電気を売る電力需給契約と、電気を購入する電力供給契約と別々の契約でありますので、一般的には、電力需給契約のみの契約をすることは、可能です。  また、独立電源は、売電契約を結ぶ場合と比べて、二酸化炭素排出量の削減への貢献は、同等かそれ以上と述べられておりますが、現在、電力小売自由化により、再生可能なエネルギー等を電源とした二酸化炭素排出量の少ない環境に優しい電気を消費者が選択することが可能となっております。  余剰電力を売電という形で第三者にご提供いただくことは、全体としての二酸化炭素排出量を低減することにつながりますので、売電により、電気の環境性が低下することはないと考えております。  さらに、独立電源は、災害対策として有益であるとのご意見でございますが、災害対策で重要なこととして、複数の電源を確保することがございます。災害等により送電が停止した場合に、太陽光で発電された電気や蓄電池にためられた電気は、非常用電源として有効ですが、太陽光発電システムや蓄電池の破損、または、故障した場合には、電力供給が停止してしまいます。万一の場合に備え、電気事業者との電力供給契約を結んでいただくことが、より望ましいと考えております。 ○岡元 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いします。 ◆犬伏 委員 この手の補助金というのは、たしか東京都も出していると思うのですけれども、東京都の補助金の要綱では、売電契約書は、添付する必要がないと思いましたが、どうでしょうか。 ◎近藤 環境対策課長 交付要綱では、売電は、補助条件とはしていないのですけれども、東京都の場合に、太陽光システムのパネルについては、蓄電池の購入を一緒にしておりまして、そこには、電力需給契約の申込書、または、系統連系申込書の提出を求めているところでございます。 ◆犬伏 委員 この委員会ではないのだけれども、羊の数のほうが住民より多いという岩手県のまちに視察に行きましたところ、そのまちは、自然エネルギーの発電で、7,000軒ぐらい、7,000人だったか、全ての住戸の使用電力を賄うことができる。  ところが、東日本大震災のときに、十分に賄えたのだけれども、東北電力に売電をしなければいけないので、全戸停電になってしまったと。  つまり、当時は、発送電の分離という発想がありませんでしたから、発電したものについては、全て東北電力に売電をして、それで、東北電力の送電線から各まちの戸別に配給しているものだから、せっかく自然エネルギーで発電ができるのに、まちのメリットが全くないと。唯一メリットがあるのは、発電装置の固定資産税が入ってくるという話を町長から聞いて、くだらないことをやっているなと思ったのですね。  どうしても、自分のところを使いたかったら、コンセントを別につけて、自分のところに自分で発電したものを持ってくるという装置をつくらなければいけないわけです。それには、まちで発電していると、送電経路も、当時の法律で言うと、東北電力の送電線を使えないという、実に、お役所的な発想だったわけですけれども、これも似たような話で、別に、売りたくない人は、売らなくてもいいのではないか。  それで、このオフグリッドの会というのは、全国にあるようで、ホームページもいろいろ見てみたのですけれども、皆さん、大変ご苦労されて、自然エネルギーの生活を楽しんでいらっしゃる。  つまり、いよいよ足りなくなったら、電気を消してしまうとか、それで、生活を楽しむ。それで、オフグリッドのための家を新たに建ててしまうとか、これは、人が生きるために、原発反対、原発反対と大騒ぎしている人たちもいるし、だったら、電気を使わなければいいではないかと思うのです。そういう人たちであっても、自分の自己完結の中でやっていただくのは結構な話で、先ほど、余った電力を売らない分、この趣旨に合わないということなのだけれども、足らないときも買わないのだから、足らないときに買った分は、必ず様々な原子力であったり、あとは、石炭であったり、CO2を排出するエネルギーを買っているわけですから、それもいらないよと言っているのだから、いってこいを考えたら、非常にいいのではないかと。  ただ、困ってしまうのが、電力会社ですね。電力会社が、こういう人たちが増えてしまって、誰も電力会社から電気を買ってくれなくなったら、東京電力自体が今、調子悪くなっているけれども、ソフトバンクだとか、ENEOSだとか、そういうところから買ってくれなくなってしまうと、経営が立ち行かなくなってしまう。でも、多分いつかそういう時代が来ると思うのですよね。  そういう意味では、先駆者だから、あえて電力会社に売ってあげなければだめよという文面を外すデメリットはない気がするのですけれども、先ほどと同じ発想で、1回つくったのだから、絶対変えないぞというのならわかるのだけれども、聞けば聞くほど合理的な説明になっていないです。  売電しなければいけないという合理的な理由は、足りなくなったときに、買えない。つまり、様々な供給ルートを持っていなければ、万が一の提案のときに、心配だと。そんなの余計なお世話だと。  だって、本人はいいと言っているのだから、こういうのは、自己責任で。そうでしょう。  それ以外に、余った電気を売ってもらわないと、趣旨に反するというけれども、足らないときに買わないのだから、差引きしたら、多分CO2が排出しなくなると思います。もうちょっと合理的に、ああ、そうかと納得できる理由はないのですか。ただ要綱に書いてあるからだめよということでしょうか。 ◎近藤 環境対策課長 要綱に書いてあるからというより、補助金ということで補助をするという上では、それぞれのポイントというか、趣旨があると思うのです。  それで、この要綱の中で、余った電気は、皆で共有していこうという発想を持っていますので、その考え方があるということが一つ。  それから、いろいろな考え方がございますので、このような独立電源に基づいた生活ということも、想定は今、始まっているということでしょうけれども、そこには、それなりの規模、あるいは蓄電池も含めて、そういう製品の技術的な進歩もあります。その際に、例えば、大田区というこの地域を見たときに、それなりの設備を備えることができる、あるいはスペースを確保できるということを考えた際に、現段階では、やはり必要に応じて、余った分は売るという一般的な考えが必要であり、そこが重点なのかなと私は思っています。 ◆犬伏 委員 様々な60事例ぐらいが、インターネットで出てきたのですけれども、余らないから大丈夫。心配しなくても、本当に余らない、足らない。  だから、余った電気を売ってくれないから認めないというのは、何か電力会社の回し者みたいな感じで感じ悪いのだけれども、やはり法律とか、制度とかが、世の中の仕組みに追いついていかないというのは、特に、エネルギーについては、まさかNTTから電気を買うとは思わなかったし、ソフトバンクから電気を買うとは思わなかったという時代が、今、来ているわけです。あまり古いそういう確執というか、そういうものにとらわれないで、もっと選択肢を広げられる制度につくり変えていくのが、国際都市大田区のあるべき姿だと思いますので、あまりだめだめ言わないでください。よろしくお願いします。 ◆渡司 委員 私は、ちょっと犬伏委員とは別の考え方で、例えば、この環境に対して、住んでいる人たちが、みんなでもっと高い意識で助け合ってという、共助の部分を考えた場合には、閉じたお宅だけがそういうものを投資したのだから、自分のところだけという考えだと、やはり広がりがないのかなと感じます。  マイハウスファーストみたいな感じではなくて、余らないのであれば、売らないのですから、それはそれで事実として結構なことだと思うのですけれども、余った場合、ほかのお宅にもそのエネルギーを分けましょうという、そこまで意識を持っていただくためには、私は、現状のそういう契約内容に関しては、納得できる部分がございます。一応意見として。 ◆黒沼 委員 私たちは、福島原発の教訓からも、発電会社と送電会社を分けるべきだと。  なぜかというと、福島の原発は、福島県民が使っているわけではなく、東京で使っていた。  それで、その送電してくる間に、約5割がもうロスでなくなってしまう。このロスを防ぐにはどうするかということで、今日の陳情は、ロスがないわけですよ。ほぼ100%使える。  ですから、そのオフグリッドの会というのを含めて、多分副委員長の心配がなくなると思うのです。助け合うというところで。  それで、送電線の無駄もなくなる。それから、原発とともに火力発電のCO2削減へも貢献していくと考えて、しかも、余るどころか足りないぐらいですから、余ってきたときに心配してもらったほうがいいのであって、例えがあまりよくないのだけれども、子どもを産んで育てる段階の時期だと思うのですよ。これがうんと普及して余ってきたら、考えればいいことであって、今、その心配はいらない。その発想の地球環境に優しくてCO2も削減できて、火力発電も考え方として発展して、それで、自然を守っていくということを育てたほうが、かえっていいのかなと思っておりますが、どうでしょうか。 ◎近藤 環境対策課長 今、お話がありました、送電のロスというのがあるのですけれども、一方で蓄電もやはりロスがありまして、ここも今後の製品の性能が上がってくれば、蓄電のロスがだんだん下がってくるとは思うのですけれども、現段階で私が把握しているのは、送電のロス、あるいは、蓄電のロスも現在はほぼ同じぐらいのレベルだということなので、どちらかがいい、どちらかが悪いということではないと思っております。 ◆黒沼 委員 ちょっとまだ研究不足ですけれども、最近、蓄電の技術は、ものすごく発展して、いわゆる風力発電、昔の大森高校の屋上のようなところを見てきましたけれども、この蓄電の日進月歩で、恐らく大田区が公園に掲げている太陽光発電もそうですけれども、大田区の技術も生かされているのですよね、ここのところに。  ですから、これは、産業経済部のほうだと思うのですけれども、1年ごとに違ってくると思います。今、追いついた段階ぐらい。昔は、蓄電もできなかったのもあるのですけれども。  ですから、そこのところは、それこそ発展、見守ってもらったほうがいいのかな。今は、それを比べるようなものではないのではないかなと思います。今、どっちもどっちだとおっしゃったから。それは、その技術の発展を思うと、すぐ追い抜いていく関係かなと思います。それはどうですか。 ◎近藤 環境対策課長 蓄電池の性能が上がってきてロスが少なくなっていくという一方で当然、送電していくほうも、従来よりもロスはどんどん下がってきているという数字を把握しています。 ◆黒沼 委員 もし、そうであるならば、一番の狙いは、CO2削減と地球環境ですから、そこで見ると、この陳情はいいではないかと思います。 ◆藤原 委員 これは、一般的に言えば東京電力と関係なのでしょうけれども、ここで言っている助成を受けるには、電気事業者との電力需給契約申込書の写しが必要というのは、大田区のほうで決めたことなのか、東京電力のほうでそうしてもらいたいということでなっているのか。 ◎近藤 環境対策課長 補助金を交付する上で、余った電気は、当然みんなで分け合いましょうということを想定しておりますので、大田区の補助要件として入れているということでございます。 ◆藤原 委員 そうだとするなら、やはりこの自治体として、まだ、ここに書かれているように、24都道府県、60名ということで、私も詳しく知りませんけれども、多分大田区でも、1軒、2軒あるのかなと思っているのです。  ただ、やはり先を見通して、将来は、当然、石炭とか石油もなくなるということを言われていることで、我々は生きているうちではありませんけれども。  だから、こういう進んでいる取り組みというのは、大いに奨励し、やはりまちの中でそういう環境問題もどんどん良くなってくるということが必要だろうと思うのですよ。
     だから、そういうところに出す補助というのは、私は、生きると思うのですよ。補助して悪くなるのであれば、まちが汚れたりするのであれば、それは、しないほうがよろしいですけれども。  だから、こういうことは、大いに自治体として奨励し、逆に言えば、国がもっと進めるべきではないかと思うのだけれども、どうなのですか。 ◎近藤 環境対策課長 いろいろな考え方があると思いまして、本陳情は、まさに独立電源、要するに、自分のところで十分ということでございますけれども、やはり一方で、エネルギーを消費する上では、それぞれがお互い連携している中で、先ほど余らないという話もございましたけれども、仮にこの方が余った分が出てくれば、これは、逆に言えば自然に優しいエネルギーをほかの方に供給していただけるということになりますので、要件として、今、受給契約申込書の写しを求めているということが、特別負荷がかかるようなことではないと思っております。 ◆藤原 委員 だから、そういうことになっていただければ、補助をしているのだし、余っているのであれば、それは、社会のために使ってもらいたいということは、当然、生まれるけれども。今の段階で、このシステムを使っているということは、少ないわけだから、太陽エネルギーの利用機器をもっと広めていこうという立場に立って、大田区は進めたらよろしいと思うのだけれども。 ○岡元 委員長 ご意見は、わかりました。 ◆犬伏 委員 先ほど、羊の数が住民より多いと言ったのですけれども、牛の数でした。すみません。町の名前は、葛巻町でした。訂正します。 ○岡元 委員長 では、質疑は以上ということで、本件についての質疑を終結いたします。  これより各会派に取扱いを伺います。  発言は、大会派から順次お願いします。  会派名は、略称とさせていただきます。  では、自民から。 ◆伊藤 委員 自由民主党大田区民連合は、陳情者は、環境問題に対して非常に高い関心を持たれて、さらに、実行もされているということは、大変すばらしいことだと思っております。日ごろ、環境、環境と言っているのに、暑さや寒さに対して、すぐにエアコンをつけようと言い出す人たちよりも、よほど立派だと私は感じました。  たとえ独立電源が不足したときでも、石油・石炭等由来の電力を使用しない、したくないという信念を持っていることには、敬意すら払います。  しかし、自治体の補助金を出すということには、当然、公のためになるということが必要であります。大田区が求めている電力需給契約とは、自家で発電したエネルギーが余ったときに、そのエネルギーを無駄にしないために、電気事業者に売電をして有効に使ってもらいたいという考え方に基づくものであり、当然のことだと思います。  さらに、陳情者が、若干誤解されていると思うのは、電力会社から買いたくないという思いと受給契約を混同しているということです。  大田区が求めているのは、売ることだけで、買うことに対しては、別のことであるということを陳情者にきちんとお伝えをしてあげて、理解してもらうことをお願いして、この陳情自体は、不採択とするものと考えます。 ○岡元 委員長 次、公明。 ◆末安 委員 大田議会公明党は、29第20号 住宅用太陽エネルギー利用機器設置補助制度の改訂に関する陳情について、不採択を主張します。  この際、若干の意見を述べさせていただきます。本陳情では、太陽光発電システム設置に対する補助の申請にあたり、電力事業者との電力需給契約申込書等の写しの提出を不要としてほしいとあります。陳情者は、電力事業者からの電力の供給を受けず、また、売電も行わない独立電源の仕組みの有用性をもとに説明をされております。  一方で、助成制度のあり方を考えた場合、幾つかの視点があるとも思います。誰もが利用できる仕組みであること、広く普及していける仕組みであること、社会全体にとって有益な仕組みであることなどが挙げられます。  それらの視点で見た場合には、陳情者が示されている仕組みについては、まだまだ導入へのハードルや普及度の面で課題があり、電力需給契約を締結しないケースもその数は、少ないものと思われます。  また、売電の契約を結んだ場合においても、実際に、売電を行わないといった形もとれるのではないかと考えます。  よって、本陳情については、不採択といたします。 ○岡元 委員長 次、共産。 ◆藤原 委員 日本共産党大田区議団は、29第20号 住宅用太陽エネルギー利用機器設置補助制度の改訂に関する陳情は、採択を求めます。  審議の中でも、余ったときという問題の議論をしていましたけれども、まだ、余るような、そこまで当然行っていないわけだし、私たちは、やはりこの大切な地球、また、この首都東京の中でも、大田区というこういう地域の中で、こうした事業をどんどん進めていくと、この方は、2016年5月に、自宅に設置したということですから、まだ、1年たっていないのですけれども、やはりこういうことが、区内の多くの方でやはり太陽光、そういうのを広げていこう、自分も設置したいとのことの人たちを励ますし、また、こういう運動が、こういう取り組みがどんどん広がっていくだろうと私は思います。  そういう意味では、自治体が積極的にこの補助をしていくという制度で、これが、多くの方がそうしてそういうことで、環境を良くするということにつながると思います。  今、ここで言われている、電力事業者との電力の需給契約問題があるけれども、これは、多分、東京電力とか、そうした企業の思いが相当入っているのではないかなと思っています。  改めて、私たちの住んでいるこの大田区の中で、こういう事業を始めたということを高く評価して、これが、もっと広がることを求めて、採択を求めるものです。 ○岡元 委員長 次、民進。 ◆黒川 委員 大田議会民進党は、29第20号 住宅用太陽エネルギー利用機器設置補助制度の改訂に関する陳情は、不採択を主張いたします。  この方が災害時に、自分の電源がなくなったらどうするのかなという素朴な疑問があるわけですけれども、やはり社会全体で様々な機器が破損したときに、どう対応するのかなという考えもありますし、社会全体で様々な電源を共有し合うことが、災害対策に現状つながると考えますので、不採択を主張いたします。 ○岡元 委員長 次、日本。 ◆犬伏 委員 たちあがれ日本は、ただいま上程されました29第20号について、採択を求めます。  技術革新というのは、我々の想像を絶するスピードで進んでおります。例えば、電話。日本電信電話公社というところ以外の電話ができるなんて、思いもよらなかったところでありますが、今は、様々な業種が参入してまいりましたし、携帯電話では、格安SIMなんていうものも出てまいりました。  エネルギーについても同様なことでありまして、自分の家の電気を自分で供給するなんていうことは、通常では、想像もつかないわけでありますが、陳情者は、あえて化石燃料を使った電力はいりません、自分のところだけで十分ですと言っているわけであります。結果としては、陳情者が言っているように、社会全体、地球全体のCO2の発生量を抑制することにもなるわけであります。  また、黒川委員がご心配のような、社会全体の送電システム、独立独歩でやられるというわけでありますから、震災が来ようが、何をしようが、自分のところの発電施設でやっていただくということであれば、補助金の趣旨にかなうものと思っております。  一つの価値観のみにとらわれることなく、新しい時代の価値観、新しい時代のシステムに行政の制度が追いついていくよう、望んで採択を求めるものであります。 ○岡元 委員長 それでは、これより採決を行います。  なお、採決の際は、採択に賛成の方の挙手を求めます。挙手されない場合は、不採択に賛成とみなしますので、ご注意を願います。  本件につきましては、採択することに賛成の方は、挙手をお願いします。  (賛成者挙手) ○岡元 委員長 賛成者少数であります。  よって、29第20号は、不採択とすべきものと決定いたしました。  以上をもちまして、29第20号の陳情審査を終了いたします。  本日は、以上で陳情審査を終了し、審査事件を一括して継続といたします。  なお、本定例会最終日に、議長宛継続審査要求書を提出することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。  続きまして、調査事件を一括して上程いたします。  まず、理事者から一括して、大田実施計画(案)の説明をお願いいたします。 ◎須川 地域力推進課長 それでは、私から、大田実施計画(案)につきまして、お手元の資料に沿いましてご説明を申し上げます。本計画は、総論、また、各論の2章構成としてございます。  まず、総論でございますが、第1節として、本計画策定の背景や目的、位置づけについてお示しした策定方針。  また、第2節として、人口推計や財政見通しなどをお示しした計画の前提、このほか、第3節には、計画書の見方などをお示ししてございます。  はじめに、2ページ、3ページをご覧ください。策定方針でございますが、本計画は、未来プラン後期の実施計画と位置づけており、未来プラン後期に掲げる、目指す姿の着実な達成を目的とし、かつ行政の継続性の観点から、その先までを見据えて策定するものでございます。  そのため、施策体系や未来プラン後期を踏襲しており、計画期間は、平成29年度から31年度までの3か年としております。こうした策定の背景としましては、未来プラン後期が折り返し地点を迎えましたことや未来プラン後期策定以降、我々の暮らしにも影響を及ぼすような様々な動きが国内外で起こっていることなどを挙げております。  4ページ以降でございます。第2節、計画の前提としまして、将来人口の推計、財政見通し、未来プラン(後期)におけるモノサシ(指標)一覧を掲載しております。  将来人口につきましては、平成27年度末に策定しました、大田区人口ビジョンでの推計結果を更新したものでございます。従前、平成22年国勢調査の結果数値を用いていたものを平成27年調査の値に置きかえ、再計算を行いました。  6ページの財政見通しでございますが、こちらは、計画期間3か年の財政見通しでございます。(1)で、近年の社会状況に基づく財政見通しの基本的な考え方、(2)で財源別の歳入見通し、(3)で経費区分別の歳出見通しをお示ししてございます。  9ページでは、本計画の体系に基づき、3か年の計画事業費をお示しいたしました。  10ページでございますが、上位計画であります、未来プラン(後期)の進捗を測るモノサシ(指標)一覧を参考としてお示ししたものでございます。  続きまして、各論のご説明でございます。20ページと21ページをご覧ください。こちらは、本計画における特集としまして、未来プラン(後期)策定以降の新たな課題や未来プランにおける施策間をまたがる課題を切り口として、図表や写真を多く用い、まとめたものでございます。  20ページ、21ページは、こどもをテーマにしたもの。  24ページ、25ページ、こちらは、公共施設をテーマとしたもの。  また、26ページ、27ページは、まちづくりをテーマとしてお示しをしております。  このほか、特集に類似したページとしまして、幾つかの施策中にコラムを設けております。こちらは、実施計画で取り上げる事業のうち、特に、区民の関心が高いテーマにおける区の取り組みについて、その内容をよりわかりやすくお示しする狙いから、図やイラスト、文章等を用いてまとめたページでございます。具体的に申し上げますと、4か所、コラムの掲載ページがございます。  一つ目は、37ページの待機児対策。  二つ目が、69ページ、70ページの元気高齢者施策。  三つ目が、140ページの震災対策の強化。  四つ目が、142ページ、143ページの防犯対策の強化。この4か所にコラムを掲載してございます。  この後、各論の中にそれぞれの事業をお示しをしてございますが、個別の事業計画としまして、全ては91事業ございます。本地域産業委員会が所管いたします事業は、このうち、31事業となります。  各事業の説明につきましては、省略させていただきますが、160ページ以降に一覧をお示ししてございます。ご参考にしていただければと存じます。  本件につきましては、区政のほぼ全般にかかわりますことから、本委員会以外の全常任委員会においても、同様にご説明をさせていただいております。  今後の予定でございますが、平成29年度予算の議決をいただいた後、3月末の策定を予定してございます。  策定後は、区報や区ホームページ等により周知に努めるとともに、施策の進捗状況を適宜把握の上、効果検証を行い、必要な見直しを行っていく所存でございます。  今後ともご助言をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 私からは、2件、報告をさせていただきます。  まず、資料番号37番をご覧ください。多文化交流会「ジャパンデイ」の開催結果についてでございます。  こちらの日時でございますが、2月26日、日曜日の11時から2時まで開催をいたしました。  場所は、大田区立池上梅園と南之院駐車場でございます。  内容でございますが、日本文化体験と多言語ガイドを開催いたしました。日本文化体験につきましては、茶道、餅つき、書道、獅子舞等、伝統的な日本遊びなども行っております。  多言語ガイドでございますが、英語や中国語での説明という形で、梅園の木々や茶室、池上本門寺の散策についても、多言語ガイドをつけて実施いたしました。  日本文化体験の中では、スタンプラリーを行いまして、パンフレットを配布したのですが、そこに、折り紙、書道、日本の遊び、ひな飾りの展示の日本文化体験の四つに参加していただいた方にスタンプを集めていただいて、受付に提出をしていただいたら、景品プレゼントという仕組みも考えておりました。  来場者でございますが、6,100人です。ただ、こちらは梅園だけの入場者も含めてという形になりますので、この人数になっております。  今回、第4回目となるのですけれども、会場を初めて池上梅園に移しまして、近隣の南之院で行われている梅祭り、主催である池上地区まちおこしの会の方との連携をして開催をいたしました。  当日は、国際交流団体をはじめ、華道茶道文化協会などの区内の団体やボランティアの方、関係部局等の協力により開催をさせていただきました。  文化体験を通じた国際交流を日本的な茶室や梅を見ながら行うことで、国際交流が進み、お互いのことを知るきっかけになりました。あとは、大田区の名所である池上梅園を知っていただいたということが、大きな成果だと思っております。  今後も、気軽に参加できるイベントを開催して、区民同士の交流促進を図るとともに、外国人区民地域とのつながりをより深めていきたいと思っております。  続きまして、資料番号38番をご覧ください。国際都市事業の取組みについてでございます。  前回、他自治体の国際交流協会等の視察について報告をいたしましたが、今回は、大田区の国際都市事業の具体的な課題を挙げ、課題解決に向けて視察先の参考となる点を踏まえ、どのような方向性を持って進めていくのかを報告をいたします。  まず、現在の国際都市・多文化共生推進課の取り組みでございますが、1にあるように、コミュニケーション支援、生活支援、多文化共生の地域づくり、国際交流を実施しております。詳細については、裏面をご覧ください。  こちらですが、先ほど申し上げた四つの区分が、さらに、11に分かれまして、さらに、詳細の事業という形の表になっております。こちらの実績でございますが、平成27年度のものとなっております。  これらの国際都市事業でございますが、特に、課題のある事業として、四つの事業を挙げます。表面にまた、戻っていただければと思います。  2でございますが、多文化交流会です。区民と外国人が気軽に交流しながら、相互理解を深められるイベントを開催しております。平成27年度では、3回開催しておりますが、国際交流団体等の強みを具体的な事業に結びつけられていない、交流会の実施回数やボランティアの活躍の場が少なく、区民主体の活動につながっていないなどの課題が挙げられます。  次に、18色の国際都市事業でございますが、18特別出張所が地域団体と連携しながら独自性を生かして、国際都市おおたを実感できるように地域を巻き込み、イベント等を行っております。  これらの課題でございますが、外国人の参加が少ないですとか、外国人区民と日本人区民の交流が不十分であるという課題が挙げられます。  次に、日本語学習支援でございます。こちらは、日本語が不自由な外国籍の子どもを対象とした子ども日本語教室ですとか、日本で暮らし始めて間もない16歳以上の外国人を対象とした初級日本語教室を行っております。  課題についてでございますが、ボランティアスタッフが高齢化して、担い手が不足している。また、日本語ボランティア養成講座修了後、受講者がボランティアとして活躍できていない、日本語教室を行う場所が不足しているなどが課題として挙げられます。  最後に、海外姉妹・友好都市との交流でございますが、区からセーラム市や朝陽区に各年で区民訪問団を派遣していますが、それ以上の交流があまり広がらず、区民レベルの多彩な国際交流にまで発展できていないという状況でございます。  これらの課題解決のために、どのような方向で進めていくかというところでございますが、まず、コーディネーター機能の強化が挙げられます。
     ボランティアと行政、あと、団体と行政という関係だけではなく、例えば、ボランティアや団体を結びつけるなど、コーディネーター機能を強めていくことによって、横のつながりも強化され、区民の主体的な活動につながっていくと思われます。  また、現在のイベント開催の際でございますが、その都度、連携はしておりますが、継続的な連携協働を行うことで、団体の強みを見いだし、それを様々な施策につなげていくことで、団体の自主性を発揮することが可能となると考えます。  また、ボランティアの活用でございますが、ボランティアと顔の見える良好な関係性を築くことで、ボランティアの状況把握をすることができ、ボランティアの適材適所の配置が可能となって、より多くのボランティアが活動できる場を提供することができると思っております。  団体やボランティアに対して、これまでの側面的な支援とあわせて主体的な活動ができる支援を行うことで、区民企画の実現など、区民主体の交流を広げるきっかけをつくることができると考えます。  そして、ニーズを捉えた施策を展開していくためには、まだできていない部分がございますが、柔軟で迅速な対応ができるような仕組みづくりが必要と考えております。 ◎白根 文化振興課長 文化振興課から二つ報告させていただきます。  一つは、おおた和の祭典の開催報告でございます。期間は、2月12日の日曜日の午前10時から午後4時でございました。  会場は、アプリコの地下を利用させていただきました。参加及び協力は、ご覧の団体でございます。来場者数は、おおた和の祭典には2,000人。  そして、同日、大ホールで行われました太鼓の祭典に1,400人との報告を受けてございます。来場者と協力団体にアンケートを行いまして、その中から一部抜粋してございます。  こちらに来られた方の7割が学校で配られたチラシを見たということでございます。それから、ほとんどの方が次回もこのイベントに参加したい、子どもに日本文化を体験させることができて良かったと評価をいただいております。  一方で会場が混雑いたしまして、各コーナーへの移動ができなかった、もっと席を増やしてほしい、当日の体験のプログラムを増やしてほしい、もっと準備の時間がとれればというお声もいただいてございます。  総括といたしまして、今回、子どもたちや外国人の方々に、本物に触れることを基本にやりましたところ、多くの来場者を得たところでございます。  一方、地下でやったために、外から中の様子がわからないですとか、キャパシティーの関係から演奏を見られない人が出るといった課題も残してございます。これらの課題を整理いたしまして、これからの事業に生かしていきたいと存じます。  続きまして、公益財団法人大田区文化振興協会設立30周年事業映画の制作についてでございます。  文化振興協会が、設立30年の節目に、自主事業の一環といたしまして、区内の様々な資源を結集しまして、これらをレガシーとして残していくために、大田区を舞台とした映画を制作いたします。  あわせて、舞台芸術の振興の観点から、娯楽性と芸術性も追求した作品としていくと報告を受けてございます。  タイトルは、ご覧のとおりでございます。  内容といたしましては、喜劇ということでございます。  また、この事業の狙いでございますけれども、これまで大田区内を撮影場所にしたドラマ、映画等は多く存在してございますけれども、区民をテーマにした作品というのは、実は少なく、この区民、いわゆる人に焦点を当てた、大田区ならではの作品の制作を目指します。  また、区内には、美しい景色、あるいは隠れた名所も数多くございますけれども、これらを映像という記録に残していきたいということも狙いでございます。  また、一過性のイベントではなく、映像にすることによって、何度でも、また、長期間にわたり、幅広い世代に向けて、大田区のPRにも活用する予定でございます。  スケジュールは、ご覧のとおりでございまして、10月下旬に上映開始の予定でございます。 ◎伊藤 観光・国際都市部副参事〔文化計画・施設担当〕 私からは、2件報告をさせていただきます。  まず、1点目が資料番号41、(仮称)勝海舟記念館整備事業の進捗状況についてでございます。本記念館の施設及び展示の実施設計の概要が、本年、2月末でまとまったこと、及び資料を新たに140点購入したことについて、報告をいたします。  施設の実施設計につきましては、昨年、8月の報告で12月完了予定としておりましたが、基本設計を担当しておりました設計業者が辞退し、新たに業者を選定するため、入札に要した期間、まとまるまでの期間が延び、ご報告が遅くなりましたことをおわびいたします。  続きまして、実施設計についてでございます。勝海舟記念館整備事業が、国登録有形文化財である建物を保存して、後世に引き継ぐとともに、勝海舟の思いを伝え、地域の歴史文化を伝えるための文化施設を整備するものでございます。  施設の実施設計につきまして、概要が別紙1のとおりにまとまりました。基本設計からの主な変更点といたしましては、既存棟の地中構造物の形状により、当初予定しておりました昇降機の位置を変更する必要がございました。この変更で東側の外壁の見える部分が延長され、エントランスロビーの吹き抜け部分が拡大され、解放感が向上いたしました。  続きまして、展示の実施設計についてでございます。実施設計の概要につきましては、別紙2のとおりでございます。1階は、実物資料展示をするため、日光を遮る展示壁をしつらえるつくりでございます。  展示のコンセプトといたしましては、1階中央の海舟ブレインが、記念館の中心的展示物であり、勝海舟が時々に残した言葉から海舟の頭脳をひもとき、人物像に触れる展示でございます。  海舟クロニクルは、海舟の一生を実物資料、映像等でたどります。  企画展示室は、何度も来館したくなる魅力ある展示を年数回実施してまいります。  裏面が、2階の展示設計図面でございます。2階は、文化財建造物の保存に重点を置きつつ、馬池洗地区回遊性の向上につながるよう、大田区と勝海舟のゆかり、地域の歴史文化に触れていただく展示を行います。  講演会やワークショップなどの開催で人々が集い、交流し、文化を生み出していくことを目指してまいります。  この実施設計に基づき、皆様のご意見を踏まえながら、展示資料や映像コンテンツの詳細を練り上げてまいります。  勝海舟関連資料の状況についてでございます。勝海舟関連資料としましては、この間、資料を散逸させないように勝家と交渉してまいりまして、信頼関係を築く中、日本初の勝海舟の記念館に役立ててほしいと申し出がございました資料が、4,000点を超えることが判明しました。  未公開資料が大部分を占めております。これらの資料は、地域の皆様に末永く愛していただける文化施設となるよう、ぜひとも記念館に収蔵し、展示公開していきたい考えでございます。  正確な情報公開のために、整理、研究させていただきたく思っております。  購入状況につきまして、今回は、140点を1,398万6,000円で購入いたしました。区が、優先的に購入すべきとした貴重な資料を購入対象としております。140点のうち、60点は、洗足池と関連した資料です。地域と勝海舟のゆかりについて、実物資料で展示を行うことは、日本初の勝海舟記念館が大田区にあることのアピールともなり、何より地域の皆様に地域の歴史文化に触れていただけるものでございます。  平成28年度は、207点購入させていただきました。写真は、今回買った資料のうちの一部でございます。  続きまして、資料番号42、(仮称)勝海舟記念館開館時期の見直しについてでございます。  昨年、8月の本委員会への報告で、開館予定を平成30年12月といたしました。開館を楽しみにしてくださる地域の皆様には、大変申しわけございませんが、平成31年夏を開館時期と見直しさせていただきたい考えでございます。  見直しの理由といたしまして、展示等公開に活用できる関係資料が4,000点を超え、整理目録作成等に時間をいただきたいこと。  資料には、未公開資料が多く、日本初の勝海舟記念館として、正確な情報公開のため、展示資料の研究に時間をいただきたいこと。  本整備事業は、文化財建造物を活用した地域活性化事業を活用できるため、国の平成29年度補正予算枠を申請してまいりたいこと。  以上、3点が理由でございます。これらの理由から、開館時期の見直しをさせていただきたいと考えております。  スケジュールについてでございますが、見直し前の平成30年12月開館を予定とした際のスケジュールが、工事契約議案を第二回定例会に上程させていただき、工事着工する想定で工事、資料整理及び研究を12月までに終えるものでございました。  変更後は、11月の補助金交付決定を目指し、第四回定例会に議案を上程させていただき、議決いただいた後、着工し、資料整理及び研究にお時間をいただき、平成31年夏の開館を目指すものでございます。  工事は、工期短縮に関係部署と取り組み、補助金獲得に向けては、全力で取り組みます。その間、資料の展示に向け、研究をしっかりやらせていただきたい考えでございます。  機運醸成イベントの開催について、研究などにお時間をいただく間は、地域の皆様にご参加いただけるイベントを実施し、開館に向けた機運醸成を関係所管と連携し、企画してまいります。  平成29年は、馬池洗地区の回遊性向上につながるPR講座を実施、平成30年は、江戸無血開城150年にあたります。地域住民を対象としたプレオープンイベントを考えております。これまで開館時期としておりました、平成30年12月近辺にも、イベントを実施して参りたい考えでございます。  平成31年は、勝海舟没後120年にあたり、桜の時期である、3月から4月の時期に地域住民を対象としたプレオープンイベントを実施してまいりたいと考えております。 ◎柏原 産業振興課長 産業経済部は、2件の所管事務報告をさせていただきます。私からは、大田区の景況、平成28年10月から12月期を報告させていただきます。  調査対象事業者数でございますが、780社にアンケートをお送りいたしまして、435社から回答をいただき、56%の回答率でございます。全般的に業況については、持ち直してきているところが全体的なところでございます。  まず、製造業でございますが、マイナス26ポイントからマイナス15ポイントと業況は、大きく持ち直しております。小売業につきましては、マイナス52ポイントからマイナス19ポイントと非常に大きく持ち直しております。  建設業につきましては、マイナス38ポイントからマイナス10ポイントへと、非常に大きく持ち直しております。  運輸業におきましても、マイナス38ポイントからマイナス13へと、25ポイント、業況は非常に大きく持ち直しているところでございます。  2ページ、経営上の問題点でございますが、こちらの製造業については、やはり売り上げの停滞・減少が一番の経営上の問題点と変わっておりません。小売業についても、売り上げの停滞・減少でございます。  建設業や運輸業についても、どちらもやはり人手不足が継続して経営上の問題点と捉えられている経営者が多いというところでございます。  製造業につきまして、輸送用機械器具の部門でございますが、マイナス33ポイントからマイナス25ポイントと、多少持ち直しております。電気機械器具については、マイナス37ポイントからマイナス9ポイントと、非常に大きく持ち直しております。  しかし、一般機械器具、金型については、マイナス21ポイントからマイナス30ポイントと、悪化傾向が多少強まっております。  金属製品、建設用金属、金属プレスについては、マイナス22ポイントからマイナス19ポイントと、わずかに持ち直しているところでございます。  精密機械器具も、マイナス25ポイントからマイナス21ポイントと、わずかに持ち直しているところです。  小売業でございますが、家具、家電につきましては、マイナス47ポイントからマイナス23ポイントと、非常に大きく持ち直しております。  飲食店につきましても、大きく持ち直しております。  飲食料品は、マイナス63ポイントからマイナス32ポイントと、非常に大きく持ち直しております。前期は、9月の長雨がございまして、天候不順の影響が非常に大きく出ておりましたので、飲食・衣服関係は業況は悪かったのでございますが、衣服、身の回り品についても、マイナス67ポイントからマイナス33ポイントと、非常に大きく持ち直しているところでございます。  6ページ、建設業でございます。こちらもマイナス38ポイントからマイナス10ポイントと、非常に大きく持ち直しておりますが、こちらのコメントに出てきておりますのが、やはり仕事量等は非常に多くて、大分景気はよくなってきている。  しかしながら、仕事はあるのだけれども、人材不足が経営の問題になっているところが多いというところです。36のコメントのうち、11が、人材不足についてのコメントとなっております。  8ページ、運輸業でございます。運輸業についても、マイナス38ポイントからマイナス13ポイントと非常に大きく持ち直しております。こちらも建設業と同じように、人材の関係のコメントが、28のコメントのうち、10のコメントがあります。やはり人手不足、ドライバーの確保がなかなか追いつかない、人員募集に苦労しているといったところが浮き彫りになっているところでございます。  続きまして、9ページでございますが、大田区内の倒産でございます。12月の倒産件数が3件でございます。  10ページ、今回、特別調査で、中小企業の事業承継について、調査させていただきました。  まず、社長の年齢階層でございますが、60歳代が28.9%と最も多かったです。前回調査は、平成25年10月から12月期に事業承継について行っているのですが、そのときと比べますと60歳代は、10ポイント減少し、40歳代が、6.6ポイント増加。50歳代が、3.1ポイント増加。低い年齢階層の割合が、若干増えているというところでございます。  自社の業歴については、40年以上が60.9%と最も多いです。将来の事業承継に対する考えでございますが、事業承継に対する希望としましては、やはり後継者への事業承継が、約6割で最多でございます。  後継者は決まっているかと尋ねたところ、「後継者はすでに決まっている」が約56%と最も多く、「候補者はいるが、まだ決まっていない」が約3割ということになっております。  11ページでございます。後継者にしたい人材といったところでは、やはり子ども、配偶者というのが、55.3%で最も多くなっております。  事業承継を考えていない、事業承継せずに廃業するといった事業所がございますが、後継者の不在が48%、それと、事業の将来性は不透明であるが、4割というところになっております。  事業承継の問題点としましては、事業の将来性が65.8%と最も多いところでございます。  これに対しての行政に期待することでございますが、具体的な支援策の中では、税制面での負担軽減が、43.8%と最も多く、後継者教育に関する情報提供が12.7%となっております。税制面での負担軽減については、前回調査と比べると、6.8ポイント減少しているものでございます。  東京都内の概況が、最後の12ページでございます。東京都の都内中小企業の業況DIは、マイナス30ポイントということで、前期比で3ポイント増加し、わずかに改善しております。  今後、3か月の業況見通しDIでは、13ポイント増のマイナス17ポイントと大きく改善すると見込まれているところでございます。 ◎宮本 工業振興担当課長 私からは、産業経済部、資料番号50番、大田区医工連携マッチング会の開催についてご報告申し上げます。  まず、概要でございますが、大田区ものづくり企業、文京区の医療機器製販企業、大学医・歯学部、医療機関、大学工学部が複合的に情報共有し、新製品開発に向けた連携体制の構築を目指す、公益財団法人大田区産業振興協会と文京区にございます商工組合日本医療機器協会による連携のイベントでございます。  大田区と文京区、それから、大田区と川崎市でそれぞれ連携協定を結んでおりまして、それに基づきまして、11月4日に医工連携展示商談フェアを開催させていただきました。本委員会でもご報告させていただいたところでございます。  大田区産業振興協会と日本医療機器協会も確認書の締結を結んでおりまして、11月4日の医工連携展示商談フェアに引き続き、ビジネスに結びつけるイベントとして、本マッチング会を開催したというところでございます。  日時、場所、参加企業につきましては、資料に記載のとおりでございます。参加企業のところで、講演ブース展示機関9機関10名というのがございますが、今回のマッチング会では、この講演ブース展示機関9機関が、大学医療機関等でございますけれども、ニーズやテーマを提供しまして、そのほかの参加企業が、そのニーズやテーマに基づいて意見交換、情報交換を行うという内容のものでございます。  マッチング件数とございますけれども、このブース展示機関9機関に、大田区の産学連携コーディネーター等が同席いたしまして、そこで、ヒアリングを行いながら、意見交換の中で、マッチングした案件というのを数えて積み上げていった結果、48件ということでございまして、48件のうち、18件が大田区の企業とのマッチングという内訳でございました。  目的でございますが、大田区企業の技術力を生かし、医療機関の開発・創出を第1の目的としておりまして、今回は、先端的な研究開発を行う大学の医学部、工学部、医療関係、医療機関等から9機関を選定し、実際の医療ニーズと直結する最新の開発テーマの講演を行い、大田区企業と文京区の医療系製販企業とを交えてのマッチングをするということでございます。  今年度のポイントのところでございますけれども、今年度は、東京大学医学部附属病院などの医師が実際に抱える医療ニーズと大田区企業の技術を結びつけるとともに、東京工業大学等の技術シーズとのマッチングも行いました。  つまり、医療機関とものづくり企業というだけでなく、大学機関等との連携というのも行ったというところが、一つのポイントになっているということでございます。  会場の様子につきましては、裏面をご覧ください。会場の様子として、4点、写真を載せさせていただいております。プレゼンテーションの会場の周りに、9機関の展示をしておりまして、そのプレゼンテーションを踏まえまして、各参加企業が情報交換を活発に行ったというところでございます。  表面にお戻りいただきまして、最後の、今後の取り組みのところでございますが、当日にコーディネートできました18件の大田区企業とのマッチング案件につきましては、今後、フォローアップを徹底的に行っていくとともに、その他の30件につきましても、産業振興協会の産学連携コーディネーター等において把握をしてございます。  そういった残りの30件の案件につきましても、大田区企業に対するマッチング案件ということを分析しまして、情報発信し、マッチング案件の取り組みを増やしていくということでございます。 ○岡元 委員長 それでは、大田実施計画(案)から委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆黒沼 委員 二つなのですが、一つは、6ページの財政見通しの基本的考え方のところで、しかしが2か所に出てくるのですが、「緩やかな回復基調が続いているとされています。しかし」、それから、次の4行目ぐらいに、「区財政は、健全性を堅持していると考えています。しかし」ということで、これは、しかしが来ると、萎縮してしまって、将来の計画がどうなっているのかなというのがあらわれているのだろうと思うのですが、そこのところの特徴は、どうなっているか、ちょっとご紹介いただきたい。  もう一つは、これから3年の計画ですから、たった3年だったら、しかしと書かないで、この健全な財政のもとにどうやるのかと書いたほうがいいのではないかな。案ですから。  それとともに、この後半の例えば、50ページ台から進むのですが、この平成29年から30年、31年の3年間となっているのですけれども、それを平成29年度に関しては、予算の事業費というのは、全部書かれていますか。  これ、今、審議している議会の予算書との関係で、これは、どう見ればいいのか。この二つをお願いしたい。 ○岡元 委員長 黒沼委員、財政のことについては、うちの委員会ではないと思いますので、ここでお答えするのは、難しいかと思います。 ◆黒沼 委員 わかりました。ちょっとできないでしょうね。 ○岡元 委員長 地域産業委員会にかかわることでしたら、お答えいただけるかと思います。 ◆黒沼 委員 例えば、地域振興のスポーツも含めてですが、新製品・新技術開発の支援とかというと、113ページにありますね。例えばの話ですけれども、ここに平成29年度、8,063万円と書かれてありますが、これが、この財政を見通した産業経済部の平成30、31年の見方だと思います。
     それで、今の審議している予算書の関係でどう見ればいいのかということと、これの財政的見通しで、どう萎縮していくのか、膨らましていくのかという点で教えてください。 ◎須川 地域力推進課長 この平成29年度のところに、それぞれの事業の費用を載せさせていただいておりますが、これは、あくまでも今回、委員方にご審議をいただく案ということで、載せているものです。今回の第一回定例会でご審議いただいた後に、確定をするということで、今回は、案という段階でお示しをさせていただいているとご理解をいただければと思います。 ◆黒沼 委員 これは、案ですから、今後、決定するという報告がありましたけれども、今、審議しているところで書いてしまうのは、やはりちょっと越権行為で、まだ、決まってもいないのを書かないといいのではないかなと思いますけれども、これは、なぜ書いたのでしょうか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 お手元の大田実施計画(案)でございますが、これは、行政計画でございます。  したがいまして、平成29年度の予算案が、議会で議決いただければ、確定する計画ということでございます。 ◆黒沼 委員 これそのものが案ですから、また、つくるのですよね。つくるのだから、書かなくていいのではないですか。決まってから書けばいいのだから。何で書いてしまうのだろう。 ○岡元 委員長 いや、案ですから。 ◆黒沼 委員 それで、その書く理由は、何ですかということと、線をひいてありますけれども、平成30年、31年はどうなるのか。どういう意味なのですか、これは。 ◎須川 地域力推進課長 実施計画ということで進めておりますので、ある程度の予算を踏まえた考え方というのをお示しする必要があろうかということで、平成29年度は、案ということで考えておりますので、お示しをしてございます。  また、平成30年度、31年度につきましては、当然、数字としてまだ、あらわれてきませんので、お示しはしてないという形でございます。 ◆黒沼 委員 あと、最後ですけれども、例えば、新製品・新技術開発支援事業でいくと、平成29年度は、事業費も書いてあるのですが、事業費を書いていない、30、31年度の数値は変わらないのですよ。新製品・新技術開発支援事業の採択17件、新製品・新技術コンクールの表彰9件は3年間ずっと変わらない。  そうすると、もう目に見えているではないですか、これは。  だから、なぜ財政を聞いたかというと、何で発展しないのかなと思うのですよ。3年間、変わらないなんてこと、何で今、決めつけてしまうのだろうかと。夢がないではないですか。ずっと努力しないで、このまま行ってしまうのでしょう、この数字を見ていると。 ◎須川 地域力推進課長 平成29年度をお示しして、30、31年もお示ししてございますけれども、これは、あくまでも今のところの検討状況でして、中には、今後見直しをしていく可能性もございます。  そういったことで、ご理解をいただければと思います。 ◆黒沼 委員 ぜひ、見直しも含めて、平成29年度から3年間の中でそれぞれの事業をどう発展させるのかを意欲的に取り組んで、(案)がとれたときには、なるほどというようにしていただきたいと要望しておきます。 ○岡元 委員長 よろしいでしょうか。  それでは、実施計画以外の所管事務報告で質疑をお願いいたします。 ◆伊藤 委員 文化振興協会の設立30周年の事業の中身で、先ほどの説明で、この中身が全くわからない。大田区民をテーマにした作品というのは、具体的には、何をしたいのか。 ◎白根 文化振興課長 この1番のタイトルの「大舞台を頂いた!」というところで、大田区内で働く区民が主人公として、同じ区民とともに、このとおり演劇イベントを乗っ取るための大特訓を始めると。ちょっとこの2行だけでは、全体をつかめない部分があるかと思いますが、こういった形の喜劇というところを人にあてている。  それと、撮影場所を大田区内にするというところが特徴でございます。 ◆伊藤 委員 大田区内のどこですか。 ◎白根 文化振興課長 文化振興協会に聞き取りしたところ、大田区内全域を撮影場所として考えていると報告を受けてございます。 ◆伊藤 委員 美しい景色と隠れた名所と書いてあるのだから、具体的にどこですか。 ◎白根 文化振興課長 美しい景色というところですと、多摩川ですとか、いろいろなところの緑の場所。それから、隠れた名所というのは、神社、仏閣ですとか、例えば、勝海舟記念館のような、これから発表していくところも含まれると思います。 ◆伊藤 委員 もうそこまでわかっているのなら、勝海舟記念館を入れればいいではないですか。入れることを約束できますか。 ◎白根 文化振興課長 具体的に、この撮影場所の中には入ってくるとは思いますので、勝海舟のPRということもご意見としてございますので、撮影に生かせるよう働きかけを行いたいと思います。 ◆伊藤 委員 そんなに消極的ではなくて、勝海舟を前面に出す映画にすればいいのですよ。せっかく記念館つくるのだから。そのオープンに合わせて、勝海舟を事前にちゃんとPRできるではないですか。これは、いいチャンスではないですか。何で全く関係ないコロッケ屋さんが出てくるのかなと。そんな隠れた名所とコロッケ屋さんは、つながらないよ、私の中では。どっちが大田区らしいというのを決めて、誰が決めているのですか、そういうことを。何のPRになるの、これが大田区のPRに。コロッケ屋さんと怪しげなおじいさんのどこがPRになるのよ。これは、子ども向けの映画なの。 ◎白根 文化振興課長 娯楽と芸術性をということでございますけれども、基本的には大人を中心に考えております。 ◆伊藤 委員 この怪しげなおじいさんは、大人向けの映画は想像つかないのだけれども、どういう映画なの。 ◎白根 文化振興課長 すみません。この点については、詳細なところをつかんでございませんので、文化振興協会に聞き取りをしたいと思います。 ◆伊藤 委員 そのくらい不明な点が多いのですよ。文化振興協会のことだから、直接我々に相談されないのは、当然なのだと思うのだけれども、それでも、やはりお金が有効に使われているかどうかは、確認をする必要があると思うので、この目的に合った中身だということを何かしらできちんと報告をしてもらわなければいけないわけだけれども、これをやりますという権限を持っている人たちは、どこで決まったの、これをやるというのを。 ◎白根 文化振興課長 これは、平成27年3月の理事会で、記念事業をやるということが決まりました。 ◆伊藤 委員 その中身について、このコロッケ屋とおじいさんでいくというのは、誰が決めたの。誰が決めたというか、誰が了承したの。 ◎白根 文化振興課長 映画の選定にあたっては、文化振興協会の中で専門家を交えた審査会の中で決定されたと伺っております。 ◆伊藤 委員 その専門家は、誰。 ◎白根 文化振興課長 日本工学院専門学校の映画課の先生と、編集ライター、それから、協会、並びに区の4人でございます。 ◆伊藤 委員 では、その人たちに、なぜこれが大田区なのか、聞いてきてください。選んだ理由を。 ◎白根 文化振興課長 はい。承知いたしました。 ◆伊藤 委員 それで、この文化振興協会には、議会からも代表が出ているはずですよね。この協会に対して。 ◎白根 文化振興課長 はい。評議員として出ていただいております。 ◆伊藤 委員 評議員は、どなたですか。 ◎白根 文化振興課長 評議員は、地域産業委員長に出ていただいてございます。 ◆伊藤 委員 それでは、委員長にお聞きしますけれども、この中身は、どんな中身なのですか。 ○岡元 委員長 すみません。私は、評議員の職をいただきましたが、現在までに、一度も評議員会は行われておりませんので、存じ上げません。 ◆伊藤 委員 そういう形で、今の説明は、成り立ちますか。役所として、その協会に対してしっかりと管理しているということが言えるでしょうか。評議員会が開かれていない。片や専門家が選びましたという、そういうことでいいのでしょうか。 ◎白根 文化振興課長 協会のこの映画に関しました自主事業でございますけれども、区として関与していくべきものと思います。  また、評議員会が開かれていないということは、こちらで確認をさせていただきたいと思います。 ◆伊藤 委員 そんなこと、知らないのですか、確認しなければ。そんな関わりですか、大田区と文化振興協会は。開かれているかどうかすら、報告がなくていいものなのですか。そんな程度のところにお金をどんどん出していていいのですか。 ◎白根 文化振興課長 申しわけございません。確認をさせていただきたいと思います。 ◎鴨志田 地域力推進部長 地域力推進部長は、充て職で文化振興協会の評議員になっておりまして、私も、評議員でございます。評議員会は、年に2回、決算の時期と予算審議の時期に開催をされております。 ◆伊藤 委員 もちろんそれがなければ、それは、最低限の体制だと思います。  では、平成28年度はいつといつ開かれましたか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 すみません。6月、5月のあたりに1回開かれたので、詳細な日時は、記憶にございません。3月については、3月の末日に開催予定でございます。 ◆伊藤 委員 報告書にそれは、きちんと出ていますか。毎年、2回ずつ開かれているということは、文化振興協会の資料に出ていますか。 ◎白根 文化振興課長 すみません。今、ちょっと手持ちがございませんので、確認をさせていただきます。 ◆伊藤 委員 その課長の報告したメンバーの中に部長が入っていないことが、まず、驚きなのですが。部長が入っていることを知らなかったわけでしょう。やはりその程度の関わりではだめですよ。文化は、絶対これからの大田区にとって大切なものだから、もっと重く受けとめましょうよ。せっかく30周年の記念イベントで、これからも大田区で将来使おうという映画が、これでは、本当に情けないですよ。これでは、だめでしょう。コロッケ屋さんと怪しげなおじいさんでは。その表現の仕方がこういう表現になること自体が、この映画がうまく文化をあらわせるとは思えないですよ。本当に子ども向けのどこかのものみたいなようなイメージができてしまいますよ、これでは。もっと芸術性を出そうという思いが伝わってこないもの、これからは。  やはりこれは、中身について、一度精査させていただきたい。それからでないと、スタートはしてもらっては困る。評議員として出ていらっしゃるお二人にお願いをしたい。よろしく監督していただきたいと思います。 ○岡元 委員長 ただ、このスケジュール予定では、3月には既にキャスティングされてしまうので、私が参加するかもしれない評議員会は、3月末日ですから、それをとめる方法はないのかなと、私としては思いますが。 ◆伊藤 委員 そうですよね。 ○岡元 委員長 通常のときとは違って、こういう30周年記念のような事業が行われるのであれば、もっと評議員会の回数が多くなってしかるべきかなとは、思います。 ◆伊藤 委員 そうですね。 ◆黒川 委員 私は、結構挑戦的で、おもしろいかなという気はするわけですけれども、やはりどのくらいの予算で動いているのか。今、日本工学院専門学校という話も出たので、どういう予算でお互いが出し合って進んでいくのかということをちょっと伺いたいと思います。 ○岡元 委員長 予算、出ますか。 ◎白根 文化振興課長 映画の総額が2,000万円と報告を受けてございます。 ◆黒川 委員 そのうちの文化振興協会の負担分はわかるのでしょうか。細かい内訳はわからないでしょうか。 ◎白根 文化振興課長 金額は、文化振興協会の特定の目的のために、積み立ててきた資金を全額使いまして、日本工学院専門学校のご負担はございません。 ◆秋成 委員 戻りますが、資料番号39番の和の祭典なのですけれども、会場は、とても行列で、なかなか体験までには時間がかかっていたと思います。  ただ、お子さんたちがとても喜ばれていたとは思います。初めての試みだとは思うのですが、会場がもうちょっと広くてもよかったと思います。使い方も含めて、いかがだったでしょうか。 ◎白根 文化振興課長 今、委員からご指摘がございましたとおり、会場がちょっと狭いというお声が届いております。我々も地下のところで狭いということは承知していたのですけれども、これほど多くの方においでいただけるというところはございました。  来年に向けまして、そのあたりも課題ということでございますので、しっかりと受けとめて、よりよい和の祭典にしていきたいと考えてございます。 ◆秋成 委員 わかりました。これは、参加と協力のところに、団体が出ていますが、これは、区内の協力団体だけで、今回はやられたということでしょうか。 ◎白根 文化振興課長 はい。そのとおりでございまして、この会は、主に、華道、茶道の連合会的な団体でございます。 ◆秋成 委員 わかりました。あと、当日、人間国宝でしたか、その方の演奏会場には入れなかったのですけれども、三味線の説明を聞かせていただきました。とてもわかりやすく楽器の説明等、本当に初めて聞くようなお話ばかりだったと思います。  この5番のところに、子どもに日本文化を体験させることができたとありましたけれども、例えば、好きな方は自分で行けばいいですし、演奏会に行ける機会もあると思うのですけれども、そういった本当に初めてのきっかけとなるようなことだったと思います。  今のお話の中で、来年もあるということですが、また、複数開催されていかれるものでしょうか。 ◎白根 文化振興課長 今回、結果としましては、大変ご好評を得てございますので、その方向で事業を構築してまいりたいと考えております。 ◆秋成 委員 最後に、協力団体の中には、その邦楽連盟ですとか、郷土芸能保存会とあります。恐らく、いろいろな各方面に広がりがあると思いますので、例えば、狂言とか能も含めて、初めて見た方が、これは、おもしろいなという、また見たいなという、広がっていく中身でお願いできればと思いました。要望です。 ○岡元 委員長 それでは、本日の質疑を終結し、調査事件を一括して継続といたします。  なお、本定例会最終日に議長宛特定事件継続調査要求書を提出することに、ご異議ありませんでしょうか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。  大変申しわけございません。審査事件を上程いたします。先ほどの不採択とすべきということで決定いたしました、29第20号の陳情の不採択理由ですが、願意にそいがたいということでよろしいでしょうか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 それでは陳情審査を終了し、審査事件を継続といたします。  改めて申し上げますが、本定例会最終日に議長宛の継続審査要求書を提出いたします。 ○岡元 委員長 次回の日程でございますが、4月15日が土曜日でございますので、前日の4月14日、金曜日、午前10時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 では、4月14日、金曜日、午前10時から開催したいと思います。  以上で、地域産業委員長を閉会いたします。                午後 0時07分閉会...