目黒区議会 2018-09-07
平成30年第3回定例会(第3日 9月 7日)
平成30年第3回定例会(第3日 9月 7日)
目黒区
議会会議録 第4号
〇 第 3 日
1 日時 平成30年9月7日 午後1時
2 場所 目黒区議会議場
3 出席議員(34名)
1番 小 沢 あ い 2番 山 本 ひろこ 3番 川 原 のぶあき
4番 佐 藤 ゆたか 5番 小 林 かなこ 6番 竹 村 ゆうい
7番 西 崎 つばさ 8番 鴨志田 リ エ 9番 松 嶋 祐一郎
10番 松 田 哲 也 11番 いいじま 和 代 12番 山 宮 きよたか
13番 西 村 ち ほ 14番 鈴 木 まさし 15番 吉 野 正 人
16番 青 木 早 苗 18番 石 川 恭 子 19番 関 けんいち
20番 武 藤 まさひろ 21番 河 野 陽 子 22番 宮 澤 宏 行
24番 たぞえ 麻 友 25番 岩 崎 ふみひろ 26番 森 美 彦
27番 おのせ 康 裕 28番 佐 藤 昇 29番 そうだ 次 郎
30番 田 島 けんじ 31番 広 吉 敦 子 32番 須 藤 甚一郎
心身障害者センターにつきましては、平成18年4月から
指定管理者による管理を行っているところでございますが、使用料等を
指定管理者の収入とすることにより、区及び
指定管理者の会計事務の効率化を図るとともに、
指定管理者の経営努力を発揮しやすくするため、
利用料金制を導入するものでございます。
条例案の内容は議案記載のとおりでありまして、
指定管理者の収入として利用料金を収受させることができる旨定めるとともに、
利用料金制の導入に伴う所要の規定を設けるものでございます。
付則について申し上げます。
本条例は、平成31年4月1日から施行する旨定めるものでございます。
次に、日程第3、議案第53号、
目黒区立福祉工房条例の一部を改正する条例について申し上げます。
本案は、福祉工房に
利用料金制を導入するため、条例改正の必要を認め、提出いたした次第でございます。
条例案の内容は議案記載のとおりでありまして、福祉工房におきましても、先ほど御説明いたしました日程第2、議案第52号と同様の理由により
利用料金制を導入することとし、
指定管理者の収入として利用料金を収受させることができる旨定めるとともに、
利用料金制の導入に伴う所要の規定を設けるものでございます。
付則について申し上げます。
本条例は、平成31年4月1日から施行する旨定めるものでございます。
以上で、一括上程になりました2議案の説明を終わります。
よろしく御審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。
○おのせ康裕議長 本2議案について、総括質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御質疑なしと認めます。本2議案は、
生活福祉委員会に付託いたします。
次に、日程第4から日程第7までの4件を一括上程いたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎議案第54号 平成30年度目黒区
一般会計補正予算(第1号)
議案第55号 平成30年度目黒区
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議案第56号 平成30年度目黒区
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
議案第57号 平成30年度目黒区
介護保険特別会計補正予算(第1号)
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 副区長に提案理由の説明を求めます。
〔鈴木勝副区長登壇〕
○鈴木勝副区長 ただいま一括上程になりました日程第4、議案第54号から日程第7、議案第57号までの4議案について御説明申し上げます。これら4議案は、平成30年度目黒区各会計予算を補正するため提出いたした次第でございます。
8月の内閣府による
月例経済報告におきましては、「景気は、緩やかに回復している」とされ、「先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される」とありますが、一方で、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、
金融資本市場の変動の影響等に留意する必要があるとされています。
区の財政につきましては、
実施計画事業や重要課題への対応を緊急かつ積極的に進める一方で、
財政運営上のルールに基づいた
基金積み立てを行ったことなどにより、29年度
決算見込みでは、引き続き、積立基金現在高が地方債現在高を上回る状況でございます。一方で、
ふるさと納税、
法人住民税の一部国税化、
地方消費税清算基準の見直しなどの国による不合理な税制改正により、貴重な財源を一方的に奪われており、今後も大幅な歳入の増加は見込みにくい状況でございます。将来の新たな行政需要及び大規模災害や急激な経済変動などに対応するため、引き続き積立基金のさらなる充実を図る必要がございます。
これらを念頭に置きまして、
予算編成方針として、第1に、当初予算編成後の状況変化に伴い、真に必要とされる緊急課題などに適切に対応すること。第2に、人件費などの
義務的経費を適切に計上すること。第3に、現時点で見込み得る財源を的確に把握するとともに、新たな財源確保についても極力計上すること。第4に、事業の執行状況を踏まえた不用額及び一定額以上の
契約落差金を計上すること。これらを基本として編成したものでございます。
それでは、日程第4、議案第54号、平成30年度目黒区
一般会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。
まず、予算総則ですが、恐縮ですが、予算書の3ページをごらんいただきたいと思います。
第1条は、
歳入歳出予算の補正について定めるもので、歳入歳出にそれぞれ27億4,985万1,000円を追加し、総額を977億5,259万6,000円とするものであります。款・項の区分ごとの補正金額は、次のページの第1表のとおりでございます。
3ページにお戻りいただきまして、第2条は、
債務負担行為の補正について、第3条は、特別区債の補正について、それぞれ定めるものでございます。
今回の補正予算の概要につきましては、別途お配りしてございますB4判の資料、「平成30年度目黒区各
会計補正予算(第1号)案」のとおりでございますが、その主なものについて御説明申し上げます。
資料の4ページをごらん願います。
まず、左側の
歳入予算の補正でございますが、
地方特例交付金につきましては、交付額の決定により、600万円余を減額いたしております。
分担金及び負担金は、
養護老人ホーム入所措置者の増により、1,000万円余の増額をいたしております。
国庫支出金は、
賃貸型認可保育所整備に係る補助や、
障害福祉サービス費給付に係る負担金が増である一方、
建設型認可保育所整備に係る補助の減などで、1,300万円余を増額いたしております。
都支出金は、
賃貸型認可保育所整備に係る補助の増や、
中央体育館大
規模改修工事に係る補助の計上などにより、4億9,600万円余の増額をいたしております。
財産収入は、
目黒土木公園事務所の敷地の一部を売却することなどにより、2,000万円余の増額。寄附金は、寄付の申し出があったことにより、70万円余の増額をいたしております。
繰入金は、前年度
特別会計決算の確定等に伴う増及び
財政調整基金繰入金の減などにより、6億2,300万円余を減額いたしております。
繰越金は、出納閉鎖により前年度繰越金として48億3,100万円余が確定いたしましたので、当初予算との差、28億3,100万円余を増額するものでございます。
諸収入は、特別区
競馬組合配分金の計上などにより、1億1,100万円余の増額をいたしております。
特別区債は、
中央体育館大規模改修の30年度分工事に係る
起債可能額を精査したことによる減額でございます。
続きまして、右側の
歳出予算の補正でございます。
第1に、人件費につきましては、平成30年7月現在の現員現給を基礎としたもので、常勤職員の給料及び共済費が職員の異動などにより減となる一方で、各種手当が増となり、また、
非常勤職員人件費が増となったことなどによりまして、1,500万円余の減額となっております。
第2に、既定経費につきましては、
障害福祉サービス費給付の報酬改定などによる増や、
子ども医療費助成の
実績見込みによる増がある一方で、
国民健康保険料の保険料率が確定したことなどに伴う
国民健康保険特別会計繰出金の減などによりまして、6,400万円余の増額となっております。
第3に、新規経費につきましては、
民間子育てひろば補助の新たな計上や、30年度に開館した平町児童館・
学童保育クラブについて、
学童保育クラブの
受け入れ上限数の拡大に伴う
施設運営委託の増などにより、700万円余の増額となっております。
第4に、臨時経費につきましては、
私立保育所整備費が、
賃貸型認可保育所4園追加などに伴う増となっております。また、
保育士宿舎借り上げ支援事業に係る経費の増や、
認可外保育施設2園の
認可保育所への移行に伴う
改修費補助、そして、31年度から
放課後子ども総合プランモデル事業を開始するための準備経費などを計上してございます。また、
財政運営上のルールに基づき、
財政調整基金につきまして、前年度
決算剰余金の増額分の2分の1の額に相当する14億1,500万円余を積み立てるとともに、
施設整備基金についても
決算剰余金の増額分の10分の1の額に相当する2億8,300万円余を積み立てたことにより、総額で26億7,700万円余の増額を計上しております。
次に、5ページをごらん願います。
債務負担行為について御説明申し上げます。
記載のとおり、変更が1件でございまして、
中央体育館大
規模改修工事につきまして、工事着手後に設計変更の必要性が生じた場合等に対応可能な状況を確保しておくため、限度額を1,100万円増額するものでございます。
次に、その隣にございます特別区債について御説明申し上げます。
記載のとおり、変更が1件ございまして、事業費の
実績見込みに伴う起債額の減額を行うものでございます。
次に、日程第5、議案第55号、平成30年度目黒区
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。予算書の159ページをごらん願います。
予算総則の第1条は、
歳入歳出予算の補正について定めるもので、歳入歳出からそれぞれ7,961万7,000円を減額し、総額を271億1,297万6,000円とするものであります。款・項の区分ごとの補正額は、次のページの第1表のとおりでございます。
160ページをごらん願います。
今回の
歳入歳出予算の補正は、
国民健康保険料が増となるとともに、
国民健康保険事業費納付金が減となったことなどにより、
一般会計繰入金の減が生じたことなどによる減額補正が主な内容でございます。
まず、
歳入予算でございますが、1
款国民健康保険料は、本
年度保険料率の確定に伴い、3,000万円余の増額をするものでございます。
5
款都支出金は、
国民健康保険料の
クレジットカード収納導入準備に対する補助につきまして、10万円余の増額をするものでございます。
7款繰入金は、一般会計からの繰入金について、
国民健康保険料の
収納見込み額が増となったことなどにより、1億1,000万円余の減額をするものでございます。
次に、161ページの
歳出予算でございますが、1款総務費は、
職員人件費の更正などにより、500万円余の増額。2
款保険給付費は、1項療養諸費の経費の一部を、6項結核・
精神医療給付金に組み替えるための補正でございます。
3
款国民健康保険事業費納付金は、
国民健康保険事業費納付金の額が東京都から示されたことに伴い、1億100万円余の減額をするものでございます。
7
款諸支出金は、
国民健康保険料に係る
過誤納金還付額の見込みにより、1,700万円余の増額をするものでございます。
次に、日程第6、議案第56号、平成30年度目黒区
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。
予算書の197ページをごらん願います。
予算総則の第1条は、
歳入歳出予算の補正について定めるもので、歳入歳出に、それぞれ3,775万円を追加し、総額を65億2,947万円とするものでございます。款・項の区分ごとの補正額は、次のページの第1表のとおりでございます。
198ページをごらん願います。今回の
歳入歳出予算の補正は、前年度
広域連合納付金の精算などに伴う増額補正が主な内容でございます。
まず、
歳入予算でございますが、3款繰入金は、前年度
広域連合納付金の精算などに伴い、600万円余の増額をするものでございます。
4款繰越金は、前年度
決算剰余金の増額計上を行ったことにより、2,700万円余の増額をするものでございます。
5款諸収入は、保険料の過誤納があったことに伴い広域連合から返還される過年度分の
保険料等負担金の増により、200万円余の増額をいたしております。
6
款国庫支出金は、
後期高齢者医療保険料軽減特例の見直しに伴う
システム改修経費に対する補助につきまして、100万円余を計上するものでございます。
次に、199ページの
歳出予算でございますが、1款総務費は、
後期高齢者医療保険料軽減特例の見直しに伴う
システム改修経費などにより、200万円余の増額をするものでございます。
3
款広域連合納付金は、前年度における
保険料等負担金の精算に伴い、3,600万円余の増額をするものでございます。
4
款保健事業費は、健診事業費の減により、50万円余の減額をするものでございます。
5
款諸支出金は、前年度超過繰入分を一般会計に繰り出すことに伴い、20万円余の増額をするものでございます。
次に、日程第7、議案第57号、平成30年度目黒区
介護保険特別会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。
予算書の233ページをごらん願います。
予算総則の第1条は、
歳入歳出予算の補正について定めるもので、歳入歳出にそれぞれ6億6,270万5,000円を追加し、総額を204億116万9,000円とするものでございます。款・項の区分ごとの補正額は、次のページの第1表のとおりでございます。
234ページをごらん願います。
今回の
歳入歳出予算の補正は、第7期
介護保険事業計画の策定に伴う補正及び前年度の
保険給付費などの確定に伴う精算などが主な内容でございます。
まず、
歳入予算でございますが、1款保険料は、第7期
介護保険事業計画の策定に伴う見込みにより、1億6,500万円余の増額をいたしております。
3
款国庫支出金は、
保険給付費や
地域支援事業費などの補正に合わせて5,000万円余の増、4
款支払基金交付金は、1億6,100万円余の減、5
款都支出金は、100万円余の増額をするものでございます。
7款繰入金は、
一般会計繰入金が800万円余、
基金繰入金が1,700万円余、それぞれ減額となるものでございます。
8款繰越金は、前年度会計の出納閉鎖により、6億3,300万円余を計上いたしております。
次に、235ページの
歳出予算でございますが、1款総務費は、
職員人件費の更正により、900万円余を減額するものでございます。
2
款保険給付費は、
高額介護サービス等費の
実績見込みに伴い、1,700万円余の増額、3
款地域支援事業費は、
包括的支援事業・
任意事業費の
実績見込みにより、200万円余の増額をするものでございます。
4
款基金積立金は、前年度分の
介護給付費の確定などに伴い、積立額として1億7,600万円余を増額いたしております。
6
款諸支出金は、前年度の精算に伴う
国庫支出金などの返還金及び一般会計への
超過繰り入れ分の繰出金として4億7,500万円余の増額をするものでございます。
以上をもちまして、一括上程になりました4議案の説明を終わります。
よろしく御審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。
○おのせ康裕議長 本4議案について、総括質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御質疑なしと認めます。本4議案は、
企画総務委員会に付託いたします。
次に、日程第8から日程第11までの4件を一括上程いたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎議案第58号 平成29年度目黒区
一般会計歳入歳出決算の認定について
議案第59号 平成29年度目黒区
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について
議案第60号 平成29年度目黒区
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
議案第61号 平成29年度目黒区
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 副区長に提案理由の説明を求めます。
〔鈴木勝副区長登壇〕
○鈴木勝副区長 ただいま一括上程になりました日程第8、議案第58号から日程第11、議案第61号までの4議案について、一括して提案説明を申し上げます。
これら4議案は、いずれも地方自治法第233条第3項の規定に基づき、議会の認定をいただくために提案いたしたもので、議案書のほか、主要な施策の成果等報告書により、主な項目を中心に御説明申し上げます。
まず初めに、日程第8、議案第58号、平成29年度目黒区
一般会計歳入歳出決算について御説明申し上げます。
主要な施策の成果等報告書の4ページをごらん願います。
1の決算規模でございますが、平成29年度の予算現額Aは939億519万5,000円で、前年度比0.23%の減、歳入決算額Bは953億1,491万4,373円で、前年度比0.91%の増、歳出決算額Dは904億8,299万9,376円となり、前年度比0.45%の減でございます。
歳入から歳出を引いた額Hは48億3,191万4,997円で、前年度比35.92%の増。ここから翌年度へ繰り越すべき財源がなかったことから、実質収支額Jは同額の48億3,191万4,997円の黒字で、この実質収支額から前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額Kは12億7,683万8,284円の黒字となり、前年度と比べて、14億4,956万2,621円の増となりました。
次に、2の歳入増減状況及び3の歳出増減状況でございますが、主な科目の増減について御説明申し上げます。
まず、歳入の増加分でございますが、1款特別区税は、納税義務者数の増などにより増となったものでございます。
5款株式等譲渡所得割交付金は、都民税株式等譲渡所得割の収入額に応じて交付されることから、その収入実績が増加したことにより増となったものでございます。
13
款国庫支出金及び14
款都支出金は、保育所待機児童対策に伴う各種保育施設の整備費補助金及び運営費負担金の増などにより増となったものでございます。
次に、減少分でございますが、9款特別区交付金は、交付金の財源のうち、市町村民税法人分の減により調整三税が減額となったこととともに、基準財政収入額の減を上回る基準財政需要額の減があったことなどにより減となったものでございます。
17款繰入金は、
財政調整基金の取り崩しの減などにより減となったものでございます。
18款繰越金は、前年度から繰り越された剰余金の額が、28年度に比べ減少したことにより減となったものでございます。
20款特別区債は、東山小学校改築に伴う起債額の減により減となったものでございます。
続きまして、歳出の増加分でございます。
4款健康福祉費は、
私立保育所整備費補助の増などにより増となったものでございます。
7款環境清掃費は、ごみ収集作業経費の増などにより増となったものでございます。
10
款諸支出金は、
財政調整基金元金積立金の増により増となったものでございます。
次に、減少分でございますが、2款総務費は、職員退職手当及び
施設整備基金元金積立金の減などにより減となったものでございます。
3款区民生活費は、
国民健康保険特別会計繰出金及び臨時福祉給付金支給費の減などにより減となったものでございます。
8款教育費は、東山小学校改築経費の減などにより減となったものでございます。
以上が、平成29年度一般会計の歳入歳出決算状況でございます。
次に、本区の財政状況の概要について御説明申し上げます。
主要な施策の成果等報告書の5ページをごらん願います。
まず、4の将来にわたる財政負担等についてでございますが、ここでは、
財政調整基金などの積立基金の状況と、将来の財政負担となる特別区債、
債務負担行為について、特別会計を含めた数値で御説明申し上げます。
(1)の積立基金の平成29年度末現在高は、
財政調整基金の取り崩しを上回る額を積み立てたことなどにより、前年度比32億4,604万円余の増の、383億3,615万円でございます。
(2)の特別区債の平成29年度末現在高は、償還が着実に進んだことから、前年度比18億6,933万円余の減の、187億2,909万9,000円となりました。
(3)の
債務負担行為に基づく翌年度以降の支出予定額は、前年度比9億384万円余の減の、16億6,493万円余でございます。
続きまして、5の財政指標等につきまして、平成29年度を中心に御説明申し上げます。
(1)の標準財政規模は、634億5,727万9,000円で、基準財政収入額に積算される配当割交付金や株式等譲渡所得割交付金の減などにより、前年度に比べ、17億399万円余の減となったものでございます。
(2)の実質収支比率は、財源の有効活用という点から、一般的におおむね3%から5%までが適度とされておりますが、平成29年度では、前年度比2.1ポイント増の7.6%となりました。
(3)の経常収支比率は、財政構造の弾力性を判断する指標で、適正水準は、一般的に70%から80%までの範囲が望ましいとされておりますが、平成29年度では、前年度比1.5ポイント減少し、84.1%となりました。
(4)の公債費負担比率は、地方債の元利償還金等のため公債費に充当された一般財源である公債費充当一般財源が、一般財源総額に対してどの程度の割合になっているかを示す指標でございまして、この数値が高いほど財政構造の弾力性が乏しいとされ、15%を超えると警戒ライン、20%を超えると危険ラインと言われております。平成29年度では、前年度比1.0ポイント減の3.9%となりました。
以上、平成29年度決算の状況を御説明申し上げましたが、特別区税収入の増や待機児童対策に伴う
国庫支出金・都支出金の増とともに、区議会及び区民の皆様の御理解・御協力のもと、行財政運営に取り組んだことにより、前年度に比べ、区債現在高は減少し、積立基金残高は増加いたしました。しかしながら、経常収支比率は、適正水準とされる範囲を超える結果となりました。また、積立基金残高は、特別区の平均に比べ、かなり低い水準でございます。
内閣府が発表した本年8月の
月例経済報告では、景気の先行きとしては、緩やかな回復が続くことが期待されるとする一方、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、
金融資本市場の変動の影響等に留意する必要があるとしております。また本区としましては、
ふるさと納税、
法人住民税の一部国税化、
地方消費税清算基準の見直し等により、今後の一般財源の大幅な増収は見込めない状況にございます。
このような状況にある中で、子育て支援や医療・介護などの社会保障費の増加、区有施設の更新に備えた財源の確保などの大きな課題を考慮いたしますと、依然として厳しい財政状況にございますが、区といたしましては、今後も行革計画に基づき、事務事業の見直しや、効果的・効率的な区民サービスを提供する取り組みを着実に実施していくとともに、歳入の確保に努め、財政の健全化を一層推進してまいりたいと存じます。
以上をもちまして、日程第8、議案第58号、平成29年度目黒区
一般会計歳入歳出決算の認定についての説明を終わります。
続きまして、日程第9、議案第59号、平成29年度目黒区
国民健康保険特別会計歳入歳出決算について御説明申し上げます。
主要な施策の成果等報告書の6ページをごらん願います。
1の決算規模でございますが、平成29年度の予算現額Aは310億4,653万8,000円、歳入決算額Bは297億3,922万3,364円で、歳出決算額Dは294億3,922万3,364円となりました。
歳入から歳出を差し引いた額Hは3億円で、前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額Kはゼロ円となり、前年度と比べ増減はありませんでした。
次に、2の歳入増減状況及び3の歳出増減状況でございますが、主な科目の増減につきまして御説明申し上げます。
まず、歳入の増加分でございますが、1
款国民健康保険料は、保険料収納率の向上等による収入額の増によるものでございます。
4
款国庫支出金は、医療費の伸びが見込まれたことによる療養給付費等負担金の増、並びに保険者として適正かつ健全な事業運営に積極的に取り組んでいることが評価されたことによる調整交付金の増などによるものでございます。
6款前期高齢者交付金は、前期高齢者給付費の伸びが見込まれたことなどにより社会保険診療報酬支払基金からの交付額が増となったものでございます。
次に、減少分でございますが、5款療養給付費等交付金は、退職被保険者に係る医療費の減に伴い、社会保険診療報酬支払基金からの交付額が減となったものでございます。
8款共同事業交付金は、保険財政共同安定化事業等に係る東京都国民健康保険団体連合会からの交付額の減によるものでございます。
10款繰入金は、国民健康保険特別会計の財源不足が見込みを下回ったため、一般会計からの繰り入れが減となったことによるものでございます。
続きまして、歳出の増加分でございますが、1款総務費は、隔年で行っております被保険者証の一斉更新に係る経費等の増によるものでございます。
4款前期高齢者納付金等は、前期高齢者給付費の伸びが見込まれたことなどにより、社会保険診療報酬支払基金への納付額が増となったものでございます。
9
款諸支出金は、前年度
国庫支出金超過交付額の返還等により増となったものでございます。
次に、減少分でございますが、2
款保険給付費は、医療費の減によるものでございます。
3款後期高齢者支援金等は、被保険者数の減等に伴い、社会保険診療報酬支払基金への後期高齢者医療制度に係る支援額が減となったものでございます。
7款共同事業拠出金は、保険財政共同安定化事業等に係る東京都国民健康保険団体連合会への拠出額の減によるものでございます。
以上をもちまして、日程第9、議案第59号、平成29年度目黒区
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定についての説明を終わります。
続きまして、日程第10、議案第60号、平成29年度目黒区
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算について御説明申し上げます。
主要な施策の成果等報告書の7ページをごらん願います。
1の決算規模でございますが、平成29年度の予算現額Aは61億7,889万3,000円、歳入決算額Bは61億7,651万2,877円で、歳出決算額Dは61億4,481万2,213円となりました。
歳入から歳出を差し引いた額Hは3,170万664円で、前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額Kは864万5,375円の黒字となり、前年度と比べ、470万4,802円の減となりました。
次に、2の歳入増減状況及び3の歳出増減状況でございますが、主な科目の増減について御説明申し上げます。
まず、歳入の増加分でございますが、1款後期高齢者医療保険料は、被保険者数の増等によるものでございます。
4款繰越金は、前年度から繰り越された剰余金の額が、28年度に比べ増加したことによるものでございます。
次に、減少分でございますが、3款繰入金は、東京都後期高齢者医療広域連合に納付する療養給付費負担金等の減によるものでございます。
5款諸収入は、受託事業収入の減によるものでございます。
続きまして、歳出の増加分でございますが、3
款広域連合納付金は、東京都後期高齢者医療広域連合へ納付する
保険料等負担金等の増によるものでございます。
4
款保健事業費は、健康診査委託料の増によるものでございます。
5
款諸支出金は、過年度分保険料還付金の増によるものでございます。
次に、減少分でございますが、1款総務費は、隔年で行っております被保険者証の一斉更新に係る経費の減によるものでございます。
以上をもちまして、日程第10、議案第60号、平成29年度目黒区
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についての説明を終わります。
最後に、日程第11、議案第61号、平成29年度目黒区
介護保険特別会計歳入歳出決算について御説明申し上げます。
主要な施策の成果等報告書の8ページをごらん願います。
1の決算規模でございますが、平成29年度の予算現額Aは199億9,981万9,000円、歳入決算額Bは199億7,852万4,624円で、歳出決算額Dは193億4,455万564円となりました。
歳入から歳出を差し引いた額Hは6億3,397万4,060円で、前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額Kは1億4,068万4,526円の黒字となり、前年度に比べて2億8,571万6,540円の増となりました。
次に、2の歳入増減状況及び3の歳出増減状況でございますが、主な科目の増減について御説明申し上げます。
まず、歳入の増加分でございますが、3
款国庫支出金及び4
款支払基金交付金は、
介護給付費及び
地域支援事業費が増となったことによるものでございます。
7款繰入金は、
介護給付費等準備
基金繰入金の増に加え、
介護給付費及び
地域支援事業費が増となったこと等によるものでございます。
次に、減少分でございますが、2款使用料及び手数料は、各種証明手数料の減によるものでございます。
8款繰越金は、前年度から繰り越された剰余金の額が、28年度に比べ減少したことによるものでございます。
続きまして、歳出の増加分でございますが、2
款保険給付費は、居宅介護サービス給付費等が増となったことによるものでございます。
3
款地域支援事業費は、介護予防・日常生活支援総合事業の完全移行による増によるものでございます。
6
款諸支出金は、前年度都支出金の超過額返還金等が増となったためでございます。
次に、減少分でございますが、1款総務費は、要介護認定調査費等の減によるものでございます。
4
款基金積立金は、年度繰り越し精算に伴う積立金の減によるものでございます。
以上をもちまして、日程第11、議案第61号、平成29年度目黒区
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての説明を終わります。
なお、平成29年度決算の結果をもとに、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく区の健全化判断比率を算定いたしております。配付させていただきました資料に、健全化判断比率の算定結果と説明を記載しておりますので、御確認くださいますようお願い申し上げます。
これをもちまして、一括上程になりました4議案の説明を終わります。
よろしく御審議の上、認定くださいますようお願い申し上げます。
○おのせ康裕議長 本4議案について、総括質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 お諮りいたします。
本4議案につきましては、議長及び監査委員を除く31人の議員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御異議なしと認めます。よって、本4議案は、決算特別委員会に付託の上、審査することに決定をいたしました。
次に、日程第12を上程いたします。
――
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◎議案第62号 目黒区めぐろパーシモンホール大
ホール音響設備改修工事の請負契約
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 副区長に提案理由の説明を求めます。
〔鈴木勝副区長登壇〕
○鈴木勝副区長 ただいま上程になりました日程第12、議案第62号、目黒区めぐろパーシモンホール大
ホール音響設備改修工事の請負契約について御説明申し上げます。
本件は、目黒区めぐろパーシモンホール大ホールに設置しております音響設備機器につきまして、機器の耐用年数を考慮した更新を実施計画に基づき行うものでございまして、議会の議決をいただいた上で契約を締結するものでございます。
工事の概要につきましては、別添補足資料のとおりでございます。
本件の契約方法といたしましては、随意契約により契約を締結するもので、契約金額は、2億5,002万円でございます。
契約の相手方は、ヤマハサウンドシステム株式会社でございまして、当ホールの開設時に音響設計及び音響設備機器の整備を行うとともに、当該機器の保守管理を行っている業者でございます。
なお、当該業者との随意契約の理由でございますが、めぐろパーシモンホールが音響効果には特に配慮している施設であり、高い水準の音質を維持するためにはホールの構造に適した機器を整備する必要があること。また、めぐろパーシモンホールの高い利用率を考慮し、短期間での工事の実施が必要であることから、ホールの構造及び音響効果を熟知し、施工実績がある当該業者と随意契約を締結するものでございます。
工期は、契約確定の日から平成31年3月15日まででございます。
以上をもちまして、本議案の説明を終わります。
よろしく御審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。
○おのせ康裕議長 本案について、総括質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御質疑なしと認めます。本案は、
企画総務委員会に付託いたします。
次に、日程第13及び日程第14の2件を一括上程いたします。
――
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◎諮問第1号
人権擁護委員候補者の推薦について
諮問第2号
人権擁護委員候補者の推薦について
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 副区長に提案理由の説明を求めます。
〔鈴木勝副区長登壇〕
○鈴木勝副区長 ただいま一括上程になりました日程第13、諮問第1号及び日程第14、諮問第2号について御説明申し上げます。
本件は、
人権擁護委員候補者の推薦について、その可否を諮問するものでございます。
当区の人権擁護委員であります小林俊孝氏、松村由紀子氏が、平成30年12月31日をもって任期満了となることに伴い、東京法務局長から後任の候補者について、推薦の依頼がございました。
そこで、後任候補者について検討いたしました結果、諮問のとおり、再度、小林俊孝氏、松村由紀子氏を人権擁護委員の候補者として推薦することが適当であると判断いたしましたので、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、議会でその可否について御意見をいただくため、ここに諮問いたした次第でございます。
推薦いたしたく存じますお二人の方の略歴は、諮問添付資料のとおりでございます。
以上で説明を終わります。
よろしく諮問のとおり御決定くださいますようお願い申し上げます。
○おのせ康裕議長 本2諮問について、御質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本2諮問につきましては、直ちに採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御異議なしと認めます。
これより採決を行います。
諮問第1号及び諮問第2号の2件につきましては、原案を可として答申することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御異議なしと認めます。よって、本2諮問は、原案を可として答申することに決定いたしました。
お諮りいたします。
この際、追加日程7件を上程いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御異議なしと認めます。追加日程7件を上程することに決定いたしました。
これより追加日程に入ります。
まず、追加日程第1を上程いたします。
――
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◎陳情30第 9号
同性パートナーシップの公的承認に関する陳情
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 本件は、
企画総務委員会に付託いたします。
次に、追加日程第2を上程いたします。
――
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◎陳情30第11号 臓器移植の環境整備を求める意見書の採択を求める陳情
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 本件は、
生活福祉委員会に付託いたします。
次に、追加日程第3を上程いたします。
――
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◎陳情30第12号 羽田空港の
国際線増便計画の見直しを求める陳情書
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 本件は、都市環境委員会に付託いたします。
次に、追加日程第4から追加日程第6までの3件を一括上程いたします。
――
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◎陳情30第 7号 目黒区の虐待防止に関する陳情
陳情30第 8号 目黒区
児童虐待防止条例の制定を求める陳情
陳情30第10号
目黒区立碑小学校の
屋内ランドセル広場設置に関する陳情
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 本件は、文教・子ども委員会に付託いたします。
次に、追加日程第7を上程いたします。
――
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◎議員の派遣について
〔
事務局長朗読〕
○おのせ康裕議長 本件につきましては、既に配付してあります「議員の派遣について」に記載のとおり、平成29年10月に友好都市協定を締結した金沢市への訪問及び地方行政視察のため、本年11月1日から2日までの2日間、私、おのせ康裕、そうだ次郎議員、宮澤宏行議員、河野陽子議員、西村ちほ議員、いいじま和代議員、川原のぶあき議員、松嶋祐一郎議員、西崎つばさ議員、鴨志田リエ議員、広吉敦子議員、たぞえ麻友議員を派遣したいと思います。
お諮りいたします。
「議員の派遣について」に記載のとおり、派遣することに御賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○おのせ康裕議長 起立多数と認めます。御着席願います。
本件は、議員を派遣することに決定いたしました。
次に、お諮りいたします。
委員会審査のため、9月8日から27日まで休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○おのせ康裕議長 御異議なしと認めます。よって、9月8日から27日まで休会することに決定いたしました。
次の本会議は、9月28日午後1時から開きます。
以上で本日の日程は終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
〇午後2時01分散会...