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平成31年 1月15日全員協議会−01月15日-01号

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  1. 新発田市議会 2019-01-15
    平成31年 1月15日全員協議会−01月15日-01号


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    最終取得日: 2022-11-29
    平成31年 1月15日全員協議会−01月15日-01号平成31年 1月15日全員協議会                 全員協議会  委員会記録 平成31年1月15日  ─────────────────────────────────────────── 〇出席議員(25名)    議 長  比  企  広  正  議員    副議長  佐  藤  真  澄  議員         宮  崎  光  夫  議員         小  柳     肇  議員         水  野  善  栄  議員         若  月     学  議員         湯  浅  佐 太 郎  議員         今  田  修  栄  議員         川  崎  孝  一  議員         中  野  廣  衛  議員         阿  部     聡  議員         小  坂  博  司  議員         石  山  洋  子  議員         板  垣     功  議員         入  倉  直  作  議員         渡  部  良  一  議員         渡  邊  喜  夫  議員         加  藤  和  雄  議員         井  畑  隆  二  議員         佐  藤  武  男  議員         宮  村  幸  男  議員         宮  島  信  人  議員         稲  垣  富 士 雄  議員         中  村     功  議員         小  川     徹  議員
     ─────────────────────────────────────────── 〇欠席議員(1名)         佐 久 間  敏  夫  議員  ─────────────────────────────────────────── 〇説明のため出席した者        市長         二 階 堂       馨        副市長        下   妻       勇        教育長職務代理者   関   川       直        総務課長       鶴   巻   勝   則        みらい創造課長    山   口   恵   子        みらい創造課長補佐  小   林   克   佳        みらい創造課企画政策係長                   山   田   亮   一        教育次長       佐   藤   弘   子        教育総務課長     山   口       誠        学校教育課長     萩   野   喜   弘        学校教育課主任参事  小 坂 井       博  ─────────────────────────────────────────── 〇事務局職員出席者        局長         青   木   孝   夫        次長         寺   尾   嘉   英        係長         吉   田   潤   子           午前10時00分  開 会 ○議長(比企広正) おはようございます。これより全員協議会を開きます。  新発田いじめ防止対策等に関する委員会による調査につきましては、一昨年から正副議長に対して随時説明をいただいており、昨年10月5日に新発田いじめ防止対策等に関する委員会による調査報告書概要版を全議員に配付したところであります。過日会派正副会長会議において協議のとおり、極めて重大な事案でありますので、本日全員協議会において市長、教育長の出席を求め、新発田いじめ防止対策等に関する委員会による調査報告書及び新発田総合教育会議における協議内容を議題として開催するものであります。  市民の一身上の事項が含まれている案件で、会議として非公開としてきているので、公表できるものとできないものがあります。質疑等の発言においては、十分留意いただきますようお願いいたします。  議事進行につきましては、議題が関連しておりますので、教育長、市長より順次説明を求めた後に質疑を行いたいと思いますので、あらかじめご了承願います。  それでは、初めに新発田いじめ防止対策等に関する委員会による調査報告書について説明願います。  関川直教育長職務代理者。 ◎教育長職務代理者関川直) おはようございます。新発田いじめ防止対策等に関する委員会による調査報告書についてご説明申し上げます。  平成29年6月25日、新発田市立中学校に在籍する2年生男子、以下Aさんと呼ばせていただきますが、自殺したことを受け、新発田教育委員会は、新発田いじめ防止対策等に関する委員会条例第2条に基づき、新発田いじめ防止対策等に関する委員会いじめ防止対策推進法第28条第1項の規定による調査を行うこと及びいじめ防止のための対策等に関して必要な事項を調査、審議することを平成29年7月12日付で諮問いたしました。本委員会は、教育委員会の諮問に応じ重大事態に対処し、当該重大事態と同種の事態の発生の防止に資するため、校長を初めとする教員の聞き取り調査など20回に及ぶ調査、審議を行いました。そして、平成30年10月5日に調査報告書をまとめ、教育委員会に答申されました。調査報告書は第1章、本委員会設置と活動の経過、第2章、本委員会が認定した事実、第3章、分析評価、第4章、本件中学校の対応と問題点、第5章、提言の5章立てになっております。お手元に概要をまとめた報告書概要版がありますので、ごらんください。  概要版の3ページ、第2章、本委員会が認定した事実、第3章、分析評価では、いじめの認定と自殺原因の検討について記述されております。あだ名や悪口を言う行為は、いじめの定義「当該児童等が在籍する学校に在籍する等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」に当てはまり、いじめであると認定しております。  4ページの自殺原因の検討では、本委員会調査によって得られた情報を総合的に分析、評価すると、Aさんの自殺の原因はいじめにあると推定することができるとしております。ただし、本委員会調査では、複数のいじめ行為のうちそれぞれのいじめの行為がAさんの自殺に対してどの程度影響を与えたのか不明であり、自殺を行った最後のきっかけは何だったのか十分解明できたとは言いがたい。また、Aさんが周囲に自身の心情を十分に酌んでもらえる人を感じられなかったことが孤立感を深めさせた可能性が考えられるなど、種々の要因が相まって生じた可能性があることに留意が必要であるとしております。  第4章、本件中学校の対応と問題点では、さまざまな情報を教職員が把握していたにもかかわらず、これが組織的に共有されず、各教職員が抱え込んだままとなっていたなど問題点が指摘されました。  なお、お手元の概要版にはありませんが、報告書本文では第2章、本委員会が認定した事実で、初期調査でのアンケートや校内に残っている資料等関係者の証言に基づいて、Aさんの周辺で起こったこと、Aさんに対するいじめの様子やAさんと担任のやりとりなどを時系列にまとめております。  第3章、分析、評価では、自殺に至る過程や心理の検証を行い、自殺原因についてもまとめております。教育委員会では、いじめはどの子にも、どの学校にも起こり得る問題であるという認識を持ち、従来からいじめ早期発見即時対応に取り組んでおります。国のいじめ防止対策推進法の制定を受け、平成27年に新発田いじめ防止基本方針を定め、各校のいじめ防止基本方針の策定と見直しについて指導を行ってまいりました。あわせて、小中学校生活指導主任生徒指導主事等を対象としたいじめ防止に係る研修会を継続して実施しております。各校においても、日常的ないじめ防止に係る取り組みに加えて、6月、11月を中心に全県で取り組まれているいじめ見逃しゼロ強調月間に合わせて、児童生徒集会を開催したり、いじめに関するアンケート調査児童生徒と担任との学校生活に関する面談を行ったりして、いじめ早期発見即時対応発生防止に取り組んでおります。本件発生以降は、教育センター指導主事が全小中学校を訪問し、各校のいじめ防止取り組みいじめ等発生状況と対応について校長と面談し、指導、助言するなど再発防止を念頭に取り組みの強化に努めております。  また、新発田いじめ防止対策等に関する委員会の答申を受け、工藤ひとし委員長を講師とした校長研修会を実施し、いじめを見逃さない組織、校内指導体制について指導を行いました。あわせて、調査報告書の内容に沿って各校のいじめ防止基本方針いじめ防止取り組みの点検と見直しについて、今月末を目途に指示しております。本年度から全小学校5年生と中学校1年生の児童生徒保護者教職員を対象として子供がいじめ等の暴力から自分の心と体を守るための予防教育であるCAPプログラムを実施しております。学校からは、児童生徒の相談することの大切さについての理解が深まったなどの報告を受けております。  今後教育委員会では、教員が児童生徒と向き合う時間を確保し、子供の変化を見逃さず、きめ細かな指導を行うための環境及び学校体制の整備に努め、児童生徒いじめをしない、許さない、見逃さない心や態度を育成するとともに、その基盤となる生命尊重や思いやりの心の育成に継続して取り組んでまいります。学校は、児童生徒可能性を引き出し、夢や希望を育む場でなければなりません。教育委員会としては、このような痛ましい事案を二度と発生させないための取り組みを着実に実施し、児童生徒の笑顔を守ってまいる所存であります。  以上です。 ○議長(比企広正) 次に、新発田総合教育会議における協議内容について説明願います。  二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) おはようございます。それでは、新発田総合教育会議における協議内容についてご説明をいたします。  総合教育会議は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が平成27年4月1日に施行された際に新設されたものであり、その目的は教育政治的中立性継続性安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化と迅速な危機管理体制を構築する上で、地方公共団体の長と教育委員会という対等な執行機関が協議、調整する場として位置づけられております。また、地方自治法上の附属機関ではなく、市長と教育委員会の両者が教育政策方向性を共有するための協議、すなわち自由な意見交換の場であることや、地方教育行政執行機関執行権限教育委員会に留保されるという法律の趣旨に基づき、当市では新発田総合教育会議設置要綱を制定しております。いじめ事案等が発生した際には、いじめ防止対策推進法の定めにより、まずは教育長が第一義的な責任者として迅速に対応、判断し、学校への指導、支援を行うとともに、教育委員会会議の招集などの対応を行うことになっております。一方、総合教育会議においては、児童生徒の生命または身体に現に被害が生じた場合などに市長が会議を招集し、講ずべき措置等について教育委員会と協議、調整をすることとされております。このことから、一昨年の重大事態に対しましては、これまで3回にわたり会議を開催してまいりました。1回目は、平成29年7月24日、豊浦庁舎第2会議室において、私、当時の大山教育長教育委員4名、説明員として学校教育課長市教育センター長健康推進課長社会福祉課長事務局教育総務課長、みらい創造課長などを招集し、今回の重大事態に係る経過説明やその後の対応、教育委員会におけるいじめ防止対策や当市における自殺対策取り組みなどについて協議を行いました。  2回目は、昨年10月29日、猿橋小学校合同学習室において、私、関川教育長職務代理者教育委員3名、説明員として学校教育課長市教育センター長事務局教育次長教育総務課長、みらい創造課長などを招集し、新発田いじめ防止対策等に関する委員会より教育委員会に対し調査報告書が提出されたことを受け、平成29年7月以降の対応や調査報告書概要版に基づいて、新発田いじめ防止対策等に関する委員会における調査審議内容、また教員、学校並びに市、県、国の教育行政機関などに対する提言等の内容について説明を受け、協議を行いました。  3回目は、昨年11月26日、豊浦庁舎会議室において、私、関川教育長職務代理者教育委員3名、説明員として学校教育課長市教育センター長事務局教育次長教育総務課長、みらい創造課長などを招集し、今年度よりいじめ防止取り組みについて実践しているCAPプログラムについて学校や児童生徒保護者への実施内容、成果、課題についての報告調査報告書に示されている提言のうち、特に教員が子供と向き合う時間の確保に向け、今後どのように対策を講じていくかなどについて協議を行いました。  なお、いずれの会議につきましても、新発田総合教育会議設置要綱第4条に定める新発田情報公開条例第7条第2項、不開示情報に該当することから、会議は非公開といたしました。  なお、2回目の会議については、調査報告書に関する協議の後、会議を公開に切りかえ、説明員猿橋小学校長を加え、新学習指導要領全面実施に向けた今後の英語教育取り組みについて授業参観とあわせて協議を行っております。  今後の具体的な取り組みについては、まちづくりにおける最も重要な視点として教育の充実を掲げておりますことからも、子供たちの健やかな成長に向け、いじめ見逃しゼロや不登校解消に向けた実践をより一層強化していかなければならないと決意をいたしております。二度とこのような悲劇を繰り返さないために、今年度当初よりCAPプログラムの導入、また、まちの保健師としてイクネスしばた内に10代の居場所カフェの開設などに取り組んでいきましたが、今後も実効性のあるいじめ防止対策の確立を目指し、市長部局教育委員会が一体となり、全市を挙げてさらに取り組みを進めてまいります。  以上、報告といたします。 ○議長(比企広正) 説明が終わりましたので、質疑ある議員の発言を求めます。  渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) 大変ご苦労さまでございます。12月議会でも少しやりとりをさせてもらいましたもんですから、その延長ということも含めて少し市長並びに教育長代理者の関川さんのほうにも質疑させていただきたいというふうに思います。  私のほうからは、とりわけこのいじめ防止対策推進法、今ほども出てまいりましたが、この各条項に基づいて、まずは1つは経過の問題と、それから何よりも重要な今後の対応、対策等について質疑させていただきたいというふうに思っております。最初に、市長のほうにお伺いをいたしますが、まずこの重大事態が発生をしたという状況の中で、当然12月議会の回答としては市、市長のもとに附属機関が設けられておりますが、再調査委員会と略しますが、それがつくられているわけです。私の質問に答えて市長のほうは、この開催等については必要がないという形で回答がされておるわけでありますが、私としては、大変重大な事態なわけでありますから、自殺者を出すというまさにあってはならない状況なわけでありますから、そういった状況からすれば、確かにこの推進法に基づく30条2項の中では、必要があればこの再調査委員会を開くというふうにはなっておりますが、事が事だけにやはり教育委員会のこの第三者委員会報告について出されたわけでありますから、これを少なくともその再調査委員会に諮るべきではないかというふうに思っておりますが、これは事実確認でございますが、市長はそれは必要ないというふうに回答されておりますが、それは市長の判断なのか、それとも再調査委員会を開いた上で再調査委員会のほうで必要がないと。教育委員会第三者委員会報告で十分であるというふうな判断のもとにの回答になっているのかどうか、そこについてお伺いをしたいなというふうに思っておりますもんですから、まず第1点にその部分をお聞きいたします。 ○議長(比企広正) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) ただいまのご質疑の、要は再調査委員会立ち上げるべきではないか、こういうご質疑なんだろうというふうに思っておりますが、いじめ防止対策等に関する委員会調査報告をしっかり受けて、第三者委員会皆さん方概要版を、私もいただきました。しっかりとした事実確認をして、今後の確実な対応等も提言がされておるところでありますし、またご遺族からも報告書記述内容に特段の疑問点や異議がない、こういうことを報告を受けているところでありました。私の判断で再調査委員会立ち上げる必要はないのではないかというふうに判断をしたところであります。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) わかりました。事実関係としては、市長判断によって再調査委員会立ち上げは必要がないという判断であったということなわけですね。  先ほども申し上げましたように、私としては少なくてもそのいじめによっていろんな事象が出てくるわけでありますが、今回はこれが大きな自殺の原因になっているということは推定されるという形で報告がなされているわけでありますから、そして何よりも重要な今後の対応ということからすれば、もう一度私のほうもこのご案内の、また新しく出るようでありますが、人権教育啓発推進計画、これですね。これの子供の権利の部分でのいじめ問題等についてもるる記されているわけでありますが、ここの中で大変重要なことは、教育委員会はもとよりでありますが、やっぱり市長部局のほうも執行部側としても、こういったいじめを許さないあるいはまたそれにかかわっての対応ということからすれば、るる記されているというふうに認識をしております。問題は、教育委員会だけではもうこれはなかなか解決しないという状況もありますし、何よりも重要なことは、この推進計画のほうにも書いてあるんですが、やっぱり私も議会はもとよりでありますが、市民とこれだけ起こった事象についてきちっとやっぱり共有をすべきだという角度からすると、今後の市当局としての啓発活動やそしていろんな場所があるんでしょうけども、そういった角度からすると、対策ということについてはやっぱり教育委員会教育委員会対策を打っているわけでありますし、うたなければならないと思いますが、市当局としてもこの事象についての事案についてきっちり市民にやっぱりこういった事象が起こったことの背景やそして今後解決をしなければならないいじめ問題ということからすれば、何よりもやっぱり保護者、市民としっかり共有しなければならないというふうに思いますし、そのことはこの推進計画に書いてあるわけです。そういった角度からすれば、より丁寧にこういった問題は処理をしていかんばならないという角度からするとすれば、どうしてもやっぱり市長判断だけではなくて、せっかくこうして市のほうにも再調査委員会というものがあるわけでありますから、そういったことからすれば招集をして、そして市長としてはこれで十分だけれども、皆さんの意見もぜひ聴取をしていきたいと。そして、願わくば今後の対策について市側としてやらなければならないことなどについてもご協議をいただきたいということがやっぱり丁寧な扱いではないかなというふうに思います。  質疑の角度を変えますが、逆に言うと、せっかくこうして再調査委員会がつくられているわけでありますが、どういう場面で再調査委員会は開くのかということを逆に聞きたいわけです。 ○議長(比企広正) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 渡部良一議員のご質疑にお答えをいたしますけれども、まずは渡部良一議員も私と同じ概要版をいただいているわけですよね。そして、まずはこの事案の第一義的な責任という形になれば、教育委員会が対応するというのは当然のことでありますけども、まずはここの第三者委員会提言書についてここがおかしいではないか、これは疑問だ、これでは不十分だと、こういうもののまずやりとりがあるんだろうと思います。その上に立ってこれでは不十分だから市長、再調査委員会立ち上げたらどうだというのであればいいんですけど、私はこれを読んでしっかりと事実確認はとられているなというふうに思っております。  そして、何よりもご遺族の皆さん方からも疑問点、異議がないということを報告を受けている。この状況の中では、私は改めて再調査委員会立ち上げる必要はないと、こういうふうに判断をしたところで、もしも渡部良一議員のほうで今回の提言書について疑義、疑問点あるいは異議があるんであれば、その辺を明らかにしていただければまた議論も深まっていくんではないかなというふうに思っておりますので、もしもそういうご意見等がございましたら開帳いただければ大変ありがたいというふうに思います。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) 1つは、申し上げましたように、これだけ重大な事案でありますから、やっぱり丁寧に今後の対策について考えていかねばならないというふうに思います。丁寧なという状況からすれば、このいじめ調査調査委員会が条例に基づいてつくられているわけでありますから、教育委員会のほうの調査は終わった。その結果に基づいて、このいじめ調査委員会を市長の責任に基づいて、確かにできる規定ではありますけれども、事が事、重大な問題なわけでありますから、再調査委員会を招集をする。そして、それは市長の意見を付していいと思います。私としては、この教育委員会第三者委員会報告でまずは十分だろうというふうに思っておりますが、あえてこの再調査委員会皆さん方の意見も聴取をさせていただきたいと。願わくば、教育委員会の対応は確かにこの報告書の中で出されておりますが、同時に市側としてとらなければならない対策です。これについても、十分吟味をいただきたいというふうに言って諮ることも大変重要なことではないかなというふうに思っているわけです。  ちょっと待ってください。ですから、報告書自身についても、私も確かに十分調査をされているということはよくわかります。しかし、ここの提言の中で、市側についてもいろんな確かに教職員の増加の問題等ゆとりを持たせるということは書いてありますが、問題は市民とやっぱりどうこの問題を共有をしながら、そして市民の皆さんにも考えてもらっていくということが大変今後重要な課題だと。そのことは、すぐれて市民の啓発の問題だと思います。もちろん市側も人権啓発課を中心にしてよって啓発はされているわけでありますが、依然としてやっぱりいじめはなくならない。そして、こういった事象が出たわけでありますから、そういった状況からすれば、やっぱり市側としての今後の対策あるいはこの間の市民向けの啓発の中で子供たちの。少なくともやっぱり市民の皆さんというものは、私もそうなんですが、自分の子供がいるときは教育に非常に関心があるけれども、子供が育ってしまえばそうはやっぱりないし、また市民の皆さんもうちの子に限っていじめをする、しないあるいはまた被害者に遭わないだろうとか加害者にはならないだろうというふうに思っている節もやっぱり十分あるわけです。だから、その辺を斟酌すれば、やっぱりこの事案を契機にして一層市民啓発等に努めていくその市側の責任もあるというふうに私は思うもんですから、そのことについては教育委員会のこの第三者委員会でありますから、市側に対してのこの提言あるいはまた分析ということについては、必ずしも十分ではないと私自身は思っているんです。そういったことも含めてやっぱりつくられている再調査委員会を招集をしたほうがいいのではないかなというふうに私は思うんですけども。 ○議長(比企広正) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 渡部良一議員のご質疑の中で、最初のうちは提言が十分だと思っているが、市民にも深くかかわることでもあるので、再調査委員会立ち上げて広く市民にこの啓蒙としてやるべきだということでありますけども、後段のほうにはこの提言書報告書についてはいささか余り十分ではないという質疑になってきて、ちょっとどちらが渡部良一議員の本意なのかわかりませんけども、いずれにせよ自殺防止に対する啓蒙ということで再調査委員会立ち上げるということは、私は違うと思うんですよね。明らかにこの第三委員会立ち上げ報告書、ここにまだ十分解明されていない問題点がある、異議がある、ご遺族の皆さん方も納得できていない、もうこういういろんな諸般の事情の中で市長が判断することあるかもしれませんけれども、自殺防止啓蒙のために再調査委員会立ち上げていくということは、私はあるべき姿ではないというふうに判断をしておるとこでありまして、今回の概要版ではありますけれども、この調査報告書については十分しっかりとした内容が組み込まれているというふうに思っているとこであります。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員、別な質疑に変えていただきたいと思います。 ◆16番(渡部良一) 私のほうとしては、別にその啓蒙ということ、啓発です。市民啓発のために立ち上げたほうがいいのではないかということを言っているわけじゃないんですね。先ほどから言っているように、やっぱりこの調査報告書でいいのかどうかということです。そのことは、市長の判断がある、もちろんいいんでしょう、それはそれで。だけども、せっかくこうしてつくられているわけでありますから、再調査委員会が。これだけ重大な事案で再調査委員会を開かないとすれば、少なくともいじめ問題についての再調査委員会は、全く今後やっぱり開かれることは多分ないだろうというふうに思うんですよね。事がこの自殺という重大事案を出したわけですから、そういった意味からすれば、つくられている再調査委員会を開いて、そして丁寧にやっぱり扱うべきだということを私は申し上げているわけでありまして、その辺はちょっと意見の相違があるようでありますから、この辺で終わりにさせていただきますが、ぜひ願わくば再検討いただいて丁寧な取り扱い、そして今後の対策に生かす方法をやっぱりすべきではないかなというふうに思っております。  それじゃ、ちょっと今議長のあれもありましたから、質疑第2点のほうでありますが、問題は30条の5項にありますこの今後の必要な措置なんですよね。したがって、再調査委員会を開かなかったからこの第5項は該当しないというのが市長の回答になっているわけでありますが、これもするかしないかは別問題として、今後の対策と必要な措置ということからすれば、先ほどの市長報告にもありましたけれども、特に私はこの報告書の中で市長側に突きつけられている最大の課題は、教職員子供たちとの触れ合いの時間を持つためには、今の教職員のスタッフ状況からすれば、これは非常に無理だというふうにもう言っているわけです。したがって、これは何も一地方自治体の問題ではないけども、国も含めてそこを十分にやっぱり体制をとらないときめ細かな対策はできないということが大きな課題。私に言わせれば、第一義的な今後の対策の課題だというふうに思っています。何せ教育委員会は、予算権を持っておりませんから、なかなか教職員をふやすということについては難儀だし、もちろん今の学校教育法に基づけば、すぐれてこれは国の責任になっているわけでありますから、もし仮に教員をふやすとすれば、市独自でその財政補填をしなければならないという難儀さがあるわけであります。その中で、市長としては、この間いろんなそれは補完をする人材を派遣をしていることは私も十分評価をしているとこであります。したがって、今後先ほどの報告の上でも何にも出てきておりませんですが、市長としてはここの提言に基づいた今後の学校のスタッフ体制、そこの強化の問題についてはどういった角度でどういった形でここを強化をしていくのかということについてちょっとお聞かせをいただきたいというふうに思います。 ○議長(比企広正) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 先ほど申し上げましたように、あくまでも教育行政というのは教育委員会執行機関執行権限というのは教育委員会に留保されるもんだというふうに思っております。そして、その教育総合会議というのは、まさにどちらの附属機関でもないわけでありまして、教育委員会と市長との情報共有をするということであります。今渡部良一議員がおっしゃるのは、まさにその提言を今教育委員会皆さん方と情報を共有をしている。それが形になるのが施策であり、予算委員会あるいは何か予算化されていくということになっていくわけで、今その31年度に向けてソーシャルワーカーあるいはスクールサポートのスタッフだとかあるいはもちろんCAPのプログラムだとかいろんな部分で今回の報告書の中にもあったとおり、提言されている一番大きなところに教員の子供たちと向き合う時間の確保というものが非常に大きなキーワードになっているというふうに思っておりますので、でき得る限り教育委員会と情報共有、そして教育委員会の独自性からいっても提言をいただいたら素直にそのことは十分、今回の事案が事案でありますので、しっかりと予算面では、これは編成権は市長にございますので、教育委員会の意思を尊重していきたいなというふうに今予算折衝をやっているとこであり、今後今度予算化をされた段階で予算委員会で議会の皆さん方にいろいろまたご審査をいただければ大変ありがたいというふうに思っています。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) まだ予算ができておりませんから、今後また予算の中で検討しなければなりませんが、ぜひ今の答えにありますもんですから、教育委員会としても精いっぱいの努力をお願いをしたいというふうに思います。  市長についてはもう一点でありますが、先ほど申し上げました市民啓発等について、たしか私の記憶の中ではこの間の手法等については、この問題を具体的にといいますか、扱って今後市としては市民の皆さんとこの問題を共有をしながらいじめ防止あるいはもちろん自殺対策でありますけども、そういったことについてこうこうこういう形でやっていきたいということについてはまだ出されていないというふうに思いますもんですから、それは市長のまた責任の中でどういった形で市民啓発を今後強化をされていくのか、この件について最後お伺いしたい、市長に。 ○議長(比企広正) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 学校内におけるいじめに対する第一義的に対応すべきは、やっぱり教育委員会だろうというふうに思っているとこであります。私は、またこういう事案を受けて、自殺防止に対してしっかりと条例も制定をしておりますし、私が市長になって一番早く条例を提出をしたのが市民のきずなを深め「いのち」を守る条例という自殺防止の条例でありますので、しっかりと市民の皆さん方に自殺に対する、防止に対する啓発活動をより一層やっていきたいというふうに思っています。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) それじゃ、そのことにつきましても、せっかくもう3回の総合教育会議、行われておりますから、そういった角度も踏まえまして、ぜひ市民啓発と単純にペーパーで出すということだけではないと思いますので、あってはならない事態がそれこそ市長が言う教育の充実ということが大きな視点になっているわけでありますから、そのことからすれば、ある意味でのこの政策判断が迫られるというふうに市長には思っている部分もあるものですから、ぜひ市民啓発の部分については今後強化をいただきたいというふうに思っております。  それじゃ、次に教育委員会のほうに少し二、三お聞きをさせていただきたいというふうに思っております。この概要版の中にも事実関係として、学校の対応についてずっとるる記されているわけでありますが、ざっくり言ってしまえば、学校の対応といいますか対策といいますか、そのことが非常にやっぱり不十分だったということだというふうに思います。学校の中にもいじめ対策の組織はつくられてきたということになっているんです。しかし、そのことが全く機能していなかったというふうになっていますよね。このことについては、多分当該校だけじゃなくて、市全体の学校の中でも学校ごとにいじめ防止対策の組織がつくられていると思いますけども、そのことが機能しなかったというふうにも書かれているものですから、その辺の一体、教育委員会としてのやっぱり組織はつくられているんだけども、機能しなかったことの原因とか点検も含めてどういう事態であったのかなというふうに言わざるを得ないわけです。せっかくつくられている。だから、そのことが指摘をされているように、先生方が忙しくてだめだったのか、それとも管理者たる校長がきちっとそのことをやり切っていなかったのか、あるいはその上に立つ教育委員会がきちっと指導や助言も含めて点検が行われてこなかったがゆえに、形はつくったけども、全く実が入っていなかったという言い方になっているわけでありますから、その辺の実態はどうだったのかと。なおかつその後の対策についてはもう既にとられているということ先ほど報告をいただきましたが、そういった意味でより一層強化をしていかねばならないと思いますが、あえてその今後の対策等についてもまず1つお伺いをしたいなというふうに思います。 ○議長(比企広正) 関川直教育長職務代理者。 ◎教育長職務代理者関川直) 渡部良一議員のご質疑にお答えいたします。  去る10日の日に小中学校の校長会がございまして、この折に私、久しぶりにその会に出まして、特にお願いを申し上げたんでございますが、鋭敏な感性を持って学校運営に当たれという意味の話を申し上げました。つまり、今、良一議員ご指摘のとおり、学校が組織を持ってはいるけれども、その組織が機能していなかったのではないかという市民の疑念をたくさんいただいているんだと。だから、校長先生方はそのつもりでみずからの学校にある組織をもう一度よく見直し、その組織が本当に真に機能しているのかどうかということをよく一つ一つ見きわめ、そして教職員を細かく指導してもらいたいんだと、このように申し上げました。  これまでの対応につきましては、もしお望みであれば学校教育課長のほうから申し上げますが、今のところそういうお答えとさせていただきます。 ○議長(比企広正) 萩野学校教育課長。 ◎学校教育課長(萩野喜弘) 質疑にお答えさせていただきます。  確かにここで調査報告書に指摘されているようなことが学校で起こっていた。また、起こっていたことが教職員がしっかりとそれを捉え切れず、組織として対応ができなかったということは、我々に対しても、我々も深く受けとめております。重大なことだというふうに捉えております。これを受けて我々のほうは、各学校で全ての学校において見直し、点検を行ってまいりました。それについては、教育長答弁で述べたとおりでありますが、実際に現場に指導主事が足を運びまして学校の指導体制等再確認をお願いしているところでありますし、個々のアンケート子供たちがとるアンケートいじめに対するアンケートがありますが、そのアンケートについても、全て管理職まで情報が上がっていくような形になるようにというふうなことを各学校でも指導してまいりました。見直しは、まだまだ続けていかなければいけない。常に対応していかなきゃいけないというふうに考えておりますので、これからもたびあるごとに校長先生指導したり、生徒指導主事等の研修等も深めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) これで最後にさせていただきますが、今後の教育委員会の対応として、先ほど市長答弁もありましたから、ぜひそのスタッフを含めた学校の整備、環境づくりといいますか、対応、そのことについて積極的に提案を提供いただきたいというふうに思っております。  あと今のことにもかかわるわけでありますが、この提言の中で9ページでしょうか、9ページから10ページにかけて今の学校の実態を改善をすべき業務改善のための定数の増員の問題は9ページの真ん中あたりに書いてありますが、これはこれでおおむね今そうでなくても学校というのは非常に忙しいところで、そして業務多忙の中で残業時間も大変だということであるいはブラック企業じゃありませんが、そういった形でマスコミも含めて大分宣伝をしておりますが、実態的には県民、市民の皆さんも学校現場をより一層また再点検されている状況があるんだろうというふうに思います。今文部科学省のほうでもその勤務時間の見直しについて、中教審を含めて提言がなされたり、今後の対応が強化されようとしております。それはそれとしてでありますが、これはもう一朝一夕にはなかなか学校現場の多忙化解消というのはならないというふうに思いますが、その中でもやっぱり改善すべき点があるんじゃないかということで、その9ページの2のほうで業務改善のための設備や施策の充実。議員皆さんもどれほどご承知か思いませんですが、今全ての企業なんていうのは、このIT化の時代の中で全て機器が入って非常に仕事が合理的に、そしてスピーディーに行われる状況がつくられているわけでありますが、学校の中では、例えばここにも指摘をされておりますが、印刷機かな、コピー機かな、たしかあったと思いますが、それ1つとっても古めかしい機器で、非常に時間がかかっていると。何で学校現場がこんな忙しいにもかからわず、それを手助けをする機器が旧態依然のままで改善をされないのか。こういったことが記されております。そういったこと1つをとってみても、機器やシステムの導入によってかなり業務改善ができるのではないかというふうにされております。議会にも今度タブレットが入ってきますが、これを導入することによっても正式書類や何かも非常にスピーディーにできるということも記されています。しかし、それすら、ようやくご案内のようにパソコンが完備をされたという状況であって、それすらも本当に学校現場は厳しい状況にあってきたわけです。まず、これはすぐれて教育予算関係の問題になってくるわけでありますが、そういった意味で、この辺の部分の提言の中身については、教育委員会としてももちろんこういった部分についてまた市長部局の市長のほうに要望されていくんだろうというふうに思いますが、それも含めてここに指摘をされているような部分については、早急にやっぱり条件整備をすべきだというふうに思っております。  そしてもう一つは、スクールサポートスタッフというのが9ページの最後のところにありますが、これについても国がようやく配置をしてきたんだけれども、今年度の予算については実に10ページの頭のところでありますが、配置されているのは市内では29校中たった3校にしか配置をされていないんですね。ここら辺は、やっぱり市の単独事業として取り込むべきだというふうに少し抑えぎみになっておりますが、人的な部分も含めて。もちろん今予算編成の時期でありますから、明らかにできない、具体的に明らかにすることはできないのかもしれませんですが、言ってみればこれだけのきちっとした提言が出されているわけでありますから、教育委員会としての決意で結構です、具体の問題については今後論議をされていくでしょうから、そこら辺についてどうやっぱりきちっと生かしていかれるのか、その決意についてお聞かせをいただきたいというふうに思いますが。 ○議長(比企広正) 関川直教育長職務代理者。 ◎教育長職務代理者関川直) ただいま貴重なご提案ありがとうございました。  私どもも現場が忙しく、なかなか大変だという状況については、いろいろな面から捉えております。ですので、そういうことを改善していくための手だてを一つ一つ打ってきているところであります。機械、システム等の導入につきましては、即お金がかかるということがありますので、財務と相談の上、できる限り充実させていこうと思っておりますし、スクールサポートスタッフにつきましては、なかなかお金と人材両方調達しなければならないということが非常に難しいことでありますし、例えばスタッフそのものが学校現場とひたひたと行くのかどうか等のことまで考えながら人材を配置していかなければいけないという難しい問題があります。  しかし、現場が困っていることは間違いありませんし、助けが欲しいと悲鳴を上げているような学校もありますので、そういうところにできるだけサポートできる体制を今後また構築できるように市長部局と相談をしていきたいと、こんなふうに思っております。  現場の大変さを見ながら具体的に細かい十分な手だてを講じられないということには、私どももまた、いら立っている部分もあるんです。しかし、やれることを一つ一つやっていこうというのが今教育委員会スタッフの覚悟でございますので、その辺ご理解いただければありがたいと、こう思っております。
     以上です。 ○議長(比企広正) ほかに質疑ある議員の発言を求めます。質疑はございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(比企広正) 質疑なしと認め……宮村幸男議員。 ◆23番(宮村幸男) どうもおはようございます。ご苦労さまでございます。  一、二聞かせていただきたいと思いますけども、さっき報告願いました教育長の代行の関川さんにお聞きしたいんですが、5ページに今述べてありますけども、真ん中ほどに、これは防止対策委員会委員長の話で、いじめを見逃さない組織、校内指導体制について指導を校長を集めて行ったと。そういうことで、いじめ防止基本方針いじめ防止取り組みの点検と見直しについて今月末に答申を指示をしたいということでございますけども、ざくっとしたその内容について、どのような見直しが行われようとしているのかという点をお願いしたいと思いますし、やっぱり全県でもいじめをするという傾向はあるにしても、自殺というのはそうはないわけでございますので、当市においてそういうことが事象があったということは、非常に大きな問題でありますし、市民の皆さんも気を重くしているというところがございますので、全県的な平均的なところよりもやはりどういうところを深掘りして見直していこうとされておるのか、ちょっとその点お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(比企広正) 関川直教育長職務代理者。 ◎教育長職務代理者関川直) 宮村幸男議員のご質疑にお答えいたします。  確かにこうした事案が生じたということに関しまして、大変重要に思っておりますし、であればこそさらに現場にいろいろな調査をお願いしたり、物を申し上げたりしているという今状況下にあるわけであります。  詳しくは、担当課長からお話し申し上げますが、市民のご心配はごもっともなことでございます。何とかそうしたことに対する不安の除去というような形で私どもができることを一つ一つやっていきたいと、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(比企広正) 萩野学校教育課長。 ◎学校教育課長(萩野喜弘) では、学校に対して求めている再点検のことについてお話しさせていただきます。  いじめ防止に関する学校の組織体制について、再点検、幾つかの項目に分けて再点検をお願いしているところであります。例えば自校のいじめ防止基本方針の内容が児童生徒保護者等に周知が図られているかどうか、職員はいじめと思われる状態に気づいたときに誰に相談すればいいかはっきりとされているかどうか、いじめアンケートの結果や職員、児童生徒保護者からの情報等について、ささいなことでも話し合える場を定期的に確保し、その情報が校長まで上がっているかどうかといったようなこと、もう少しありますけども、そういった細かい点を含めて各学校にチェックをお願いし、不完全なところがあればすぐに正していただくようにお願いをしているところで、指導もしているところであります。  それから、いじめ未然防止に向けた児童生徒の指導について深めている点については、いじめについて生徒が真剣に考える授業、生命尊重や思いやり、善悪の判断等を深めるような活動がしっかりとできているかどうか、自尊感情と自己有用感を高め、自他を認め合い尊重し合う人間関係づくりができているかどうか、児童生徒が相談しやすい体制ができているだろうかといったようなことを含めて児童生徒の指導に当たっていただくように指導しているところであります。  以上であります。 ○議長(比企広正) 宮村幸男議員。 ◆23番(宮村幸男) 教育は、なかなか目で見ることがなかなかできないということがありますが、やっぱりきめ細かいそういう点検内容というんですかね、そのことがないとやっぱりうまくないだろうと思いますが、それにしてもやっぱり先生方が生徒を広く、深く見れるというそういう目配りとか気配りができるような体制というのは、先ほど渡部議員も言われましたように、やっぱり教師の増員がどうしても不可欠になるのではないかなと思いますけれども、先般ですか新聞に出ましたように、いろんな事故があったときの代替の教員が不足しているという全体的な傾向がございますけれども、そういう増員とそういう緊急時の代替ですか、そういうふうなものの見通し、解決に教育委員会としてどのように考えておられるのか、その1点お聞かせ願いたいと。 ○議長(比企広正) 関川直教育長職務代理者。 ◎教育長職務代理者関川直) 教員の数が不足しているあるいは代替教員の数が不足しているというような現実があるわけでありますから、新聞でそういうふうに取り上げられるのはしようがないなと思います。だったら、新発田市教委として何ができるんだということになりますと、ひたすら県や国にお願いをする部分が大きいんですね。市単で職員を補充するなどということは、非常に難しい現今であります。やはり教員定数の問題とか企業の改善の問題及び勤務の改善、働き方改革を行き渡らせるとかプラスの材料がいろいろそろってこないとなかなかそれが現実のものとならないという苦しみを私どもも味わっております。今後また国や県の施策等を見、あるいは具体的な私どもへの援助の度合いを見ながら何とかお願いして教員をふやしていきたいというふうなことを思っておりますので、またご支援いただければと思っております。  ありがとうございます。 ○議長(比企広正) 宮村幸男議員。 ◆23番(宮村幸男) 最後要望して終わりたいと思いますけれども、私豊浦のほうで統合するというふうになっておりますけども、やはりそうなりますと先生方からすれば生徒の数が余計になるということで、なおさらやっぱり気配りが大事になってこようし、おろそかになるという面も否定できないと思います。したがって、どこの教育界も同じでしょうけれども、国、県のやっぱりそういう実効性あるものでないと増員とかというものできないと思いますけれども、力強くやっぱり上に要望しながら新発田市の教育の健全化に向けて頑張ってほしいというふうに思います。  以上です。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) 先ほどのやつでちょっと重大な部分聞き忘れたもんですから、お聞かせをいただきたいんですが、これは推進法に基づけば、28条の2項ということになるんでしょうが、調査結果については保護者、児童に事実関係、必要な情報提供を適切にやれというふうに記されているわけでありますが、保護者の方、先ほど冒頭に議長の話もありましたから、話せる範囲で結構なわけでありますが、保護者皆さんもちろん報告をされていると思いますが、保護者からの要望などについて何かありましたらお聞かせをいただきたい。と申しますのは、ご案内のように、同じ事案で県立の新潟工業高校のほうで起こっているわけでありますが、たびたびあそこの起こった保護者の方は、テレビ等について出てまいりますよね。大変、県教委も含めて要望等が多岐にわたってあるようでありますけれども、こちらはもちろんそんなにテレビ等に出ることはないわけでありますが、保護者の意向も大変重要だというふうに思っておるもんですから、保護者の方からのこの報告書などに基づいた、皆さん報告も含めて対応等にかかわる要望等について出されているのかどうか、そのことについては教育長のほうですか、お伺いをさせていただきたいと思いますが。 ○議長(比企広正) 関川直教育長職務代理者。  答えられる範囲でよろしいと思います。 ◎教育長職務代理者関川直) 第三者委員会のいろいろな会議のたびに当該の保護者に対してはご説明をるる申し上げてきたところであります。調査報告書概要版が出たというようなことで、全てを点検した上で保護者としてご意見ございますかというようなことについては、特にこうだという明確なご指摘はないままであります。部分的なことについて要望的なものがあったというのは聞いておりますけれども、この私どもがこれまでやってきたことについて、それが違うんだというふうな角度からのご意見はいただいていないんだというふうに聞いております。  以上であります。 ○議長(比企広正) 渡部良一議員。 ◆16番(渡部良一) ありがとうございました。  それで、つけ加えますが、ぜひ12月議会でもやりとりをさせていただきましたが、ぜひ市長にはお願いをしておきますが、これほど重大な事案と同時に年度末初めの時期を迎えている状況でありますから、早急に新たなといいますか、教育長の人事については早急に対応方をお願いをしておきたいというふうに思いますし、願わくば、ぜひ教育委員会からのもろもろの今後提供が出てくるのでしょうから、もちろん限られた予算でありますから、その中で精いっぱいの努力をお願いをしておきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(比企広正) 以上で質疑を終結いたします。  市長等からの説明は全て終了いたしました。  本日の全員協議会を終了いたします。  ご苦労さまでした。           午前11時06分  閉 会...