新発田市議会 > 2011-03-09 >
平成23年 2月定例会−03月09日-04号

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  1. 新発田市議会 2011-03-09
    平成23年 2月定例会−03月09日-04号


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    最終取得日: 2022-11-29
    平成23年 2月定例会−03月09日-04号平成23年 2月定例会        平成23年2月新発田市議会定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成23年3月9日(水曜日) 午前10時開議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 議第 81号 新発田市職員定数条例の一部を改正する条例制定について     議第 82号 新発田市部制条例の一部を改正する条例制定について     議第 83号 新発田市コミュニティセンター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について     議第 94号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について     議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち総務常任委員会所管分     議第 99号 平成22年度新発田市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)議定について     議第107号 平成22年度新発田市コミュニティバス事業特別会計補正予算(第1号)議定について     議第108号 平成22年度新発田市藤塚浜財産区特別会計補正予算(第1号)議定について     議第111号 平成23年度新発田市土地取得事業特別会計予算議定について     議第120号 平成23年度新発田市コミュニティバス事業特別会計予算議定について     議第121号 平成23年度新発田市藤塚浜財産区特別会計予算議定について     議第124号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第10号)議定について     議会第 9号 新発田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について
        陳情第 7号 議員の歳費、職員の報酬削減を求める陳情 第 3 議第 84号 新発田市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について     議第 85号 新発田市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例制定について     議第 86号 新発田市子ども医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定について     議第 93号 新発田市立へき地保育所設置及び管理に関する条例を廃止する条例制定について     議第 95号 財産の取得について(厨房機器)     議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち社会文教常任委員会所管分     議第100号 平成22年度新発田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)議定について     議第101号 平成22年度新発田市老人保健特別会計補正予算(第2号)議定について     議第102号 平成22年度新発田市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)議定について     議第103号 平成22年度新発田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)議定について     議第112号 平成23年度新発田市国民健康保険事業特別会計予算議定について     議第113号 平成23年度新発田市介護保険事業特別会計予算議定について     議第114号 平成23年度新発田市後期高齢者医療特別会計予算議定について     請願第 8号 高齢者・国民が安心して医療や介護が受けられるような施策推進の意見書を国に提出することを求める請願 第 4 議第 87号 新発田市桜公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について     議第 88号 新発田市有機資源センター条例の一部を改正する条例制定について     議第 89号 新発田市農村公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について     議第 91号 新発田市農業集落排水処理施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について     議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち産業経済常任委員会所管分     議第104号 平成22年度新発田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議定について     議第116号 平成23年度新発田市農業集落排水事業特別会計予算議定について     議第119号 平成23年度新発田市西部工業団地造成事業特別会計予算議定について 第 5 議第 90号 新発田市都市公園条例の一部を改正する条例制定について     議第 92号 新発田市下水道条例の一部を改正する条例制定について     議第 96号 市道路線の認定について     議第 97号 専決処分の承認について(平成22年度新発田市一般会計補正予算(第8号))     議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち建設常任委員会所管分     議第105号 平成22年度新発田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)議定について     議第106号 平成22年度新発田市宅地造成事業特別会計補正予算(第1号)議定について     議第109号 平成22年度新発田市水道事業会計補正予算(第3号)議定について     議第115号 平成23年度新発田市簡易水道事業特別会計予算議定について     議第117号 平成23年度新発田市下水道事業特別会計予算議定について     議第118号 平成23年度新発田市宅地造成事業特別会計予算議定について     議第122号 平成23年度新発田市水道事業会計予算議定について 第 6 一般質問  ─────────────────────────────────────────                 一 般 質 問 通 告 書                            平成23年2月定例会(23.3.9) ┌──┬───────┬────────────────────────────────┐ │順番│ 質問通告議員 │      通     告     項     目       │ ├──┼───────┼────────────────────────────────┤ │ 9 │大 沼 長 栄│1 県立病院跡地活用歴史資料館建設について          │ ├──┼───────┼────────────────────────────────┤ │10│渋 谷 恒 介│1 駅前にある大規模遊休地の利活用について           │ ├──┼───────┼────────────────────────────────┤ │11│佐 藤 真 澄│1 市民文化会館利用の減免対象の拡大と基準の明確化とイベント施設│ │  │       │  の充実を                          │ │  │       │2 市の施設にヒヤリングループ(磁気ループ)の設置を      │ │  │       │3 市民の足の確保を、全市内に巡回バスやタクシー方式の運行を  │ ├──┼───────┼────────────────────────────────┤ │12│青 木 泰 俊│1 地域づくりの本質(地域の発展とは何か)           │ ├──┼───────┼────────────────────────────────┤ │13│井 畑 隆 二│1 聖籠町との合併について                   │ └──┴───────┴────────────────────────────────┘  ───────────────────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ  ───────────────────────────────────────── 〇出席議員(28名)   議 長   巖     昭  夫       副議長   星  野  幸  雄    1番   稲  垣  富 士 雄  議員    2番   渡  邊  喜  夫  議員    3番   高  橋  幸  子  議員    4番   井  畑  隆  二  議員    5番   長 谷 川  健  吉  議員    6番   森  田  国  昭  議員    9番   五 十 嵐     孝  議員   10番   佐  藤  真  澄  議員   11番   加  藤  和  雄  議員   12番   宮  村  幸  男  議員   13番   比  企  広  正  議員   14番   宮  崎  善  男  議員   15番   渋  谷  正  訓  議員   16番   高  橋  正  春  議員   17番   伊  藤     久  議員   18番   青  木  泰  俊  議員   19番   渋  木  武  衛  議員   21番   宮  野  昭  平  議員   22番   入  倉  直  作  議員   23番   渡  部  良  一  議員   24番   大  沼  長  栄  議員   25番   渋  谷  恒  介  議員   26番   佐  藤  武  男  議員   27番   斎  藤     明  議員   28番   宮  島  信  人  議員   29番   中  村     功  議員  ───────────────────────────────────────── 〇欠席議員(なし)  ───────────────────────────────────────── 〇説明のため出席した者        市長         二 階 堂       馨        副市長        大   山   康   一        教育長        塚   野   純   一        総合政策部長     高   澤   誠 太 郎        総務部長       仁   平   俊   明        地域協働推進部長   新   保   勇   三        市民生活部長     橋   井   林   次        健康福祉部長     荻   野   優   志        産業振興部長     森       康   弘        地域整備部長     下   妻       勇        上下水道部長水道局長 渡   邉   義   文        教育部長       土   田   雅   穂        会計管理者      中   川   元   英        選挙管理委員会事務局長中   村   正   彦        監査委員事務局長   阿   部   義   弘        農業委員会事務局長  斎   藤   耕   衛  ───────────────────────────────────────── 〇事務局職員出席者        事務局長       築   井   信   幸        次長         平   山       真        議事係長       石   井   昭   仁
              午前10時00分  開 議 ○議長(巖昭夫) おはようございます。これより本日の会議を開きます。  ───────────────────────────────────────── △日程第1、会議録署名議員の指名 ○議長(巖昭夫) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において渡邊喜夫議員、比企広正議員、中村功議員を指名いたします。  ───────────────────────────────────────── △日程第2、議第 81号 新発田市職員定数条例の一部を改正する条例制定について       議第 82号 新発田市部制条例の一部を改正する条例制定について       議第 83号 新発田市コミュニティセンター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について       議第 94号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について       議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち総務常任委員会所管分       議第 99号 平成22年度新発田市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)議定について       議第107号 平成22年度新発田市コミュニティバス事業特別会計補正予算(第1号)議定について       議第108号 平成22年度新発田市藤塚浜財産区特別会計補正予算(第1号)議定について       議第111号 平成23年度新発田市土地取得事業特別会計予算議定について       議第120号 平成23年度新発田市コミュニティバス事業特別会計予算議定について       議第121号 平成23年度新発田市藤塚浜財産区特別会計予算議定について       議第124号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第10号)議定について       議会第 9号 新発田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について       陳情第 7号 議員の歳費、職員の報酬削減を求める陳情 ○議長(巖昭夫) 日程第2、議第81号から議第83号まで、議第94号、議第98号、議第99号、議第107号、議第108号、議第111号、議第120号、議第121号、議第124号、議会第9号、陳情第7号を一括議題といたします。  総務常任委員会委員長の報告を求めます。  渋谷恒介委員長。           〔25番 渋谷恒介議員登壇〕 ◎25番(渋谷恒介議員) おはようございます。当総務常任委員会が付託を受けた議案は、分割付託の一般会計補正予算案を含め議案が13件、請願が1件であります。議案審査のため、2月28日午前10時、執行部の出席を求め、委員会を開会しました。  以下審査順に概要と結果を報告いたします。  最初に、陳情第7号 議員の歳費、職員の報酬削減を求める陳情書を審査する。質疑なく、自由討議を行う。  渋谷正訓委員からは、市長報酬30%削減議案審査のとき、市長報酬を削減すると次は議員報酬の引き下げ、さらにその延長線上として職員給与へも波及すると発言したが、現実問題として指摘したとおりの内容の陳情が提出された。しかし、陳情願意については今後の論議にはなると思うが、議員や職員はみずからの任務を遂行しながら生活を維持している現実や厳しい経済、社会情勢等を考えると現状維持とするべきと考えるとの発言がありました。  また、五十嵐孝委員からは、陳情書の冒頭にある市長の言ったことを修正したことがない、議会から政策提案をしたことがない、議員の賛否を公表しないという「3ない議会」については、新発田市議会は当てはまらない旨の発言がありました。  自由討議を終結し、討論を行う。  渋谷正訓委員からは、現状からすれば社会情勢等々や地域経済の活性化を含めて判断すると、本陳情の採択は難しいとの反対討論がありました。  宮村幸男委員からは、本陳情の文面はわかりづらい部分もあるが、議員歳費については我々も削減を提案している関係で同意するが、職員給与については人事院勧告を是認した立場から削減には反対であるとの反対討論がありました。  青木泰俊委員からは、本陳情は職員の給与を下げろということだと思うが、市長の言う総人件費10%削減とのかかわりから判断すると一方的に削減ありきということではなく、削減の内容に対して論議やチェックを尽くすのが議会の役割である。また、議員についてはみずからが判断するべきであるが、時期的には新しい議会で論議してもよいと判断する。したがって、すぐに削減せよという陳情には反対であるとの討論がありました。  討論を終結し、採決する。採決の結果、陳情第7号は挙手なく、不採択すべきものと決しました。  次に、議会第9号 新発田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について審査する。  提出議員の加藤和雄議員から議案説明を受け、質疑に入る。  渋谷正訓委員、五十嵐孝委員、渋木武衛委員からは、主に議案の提出時期について、次に議会基本条例との関連について、次に報酬審議会とのかかわりについて質問がありました。  加藤和雄議員からは、12月1日の正副会長会議で議案提案をしたが、各会派持ち帰りとなった。その後、2月定例会前の正副会長会議に再度提案したが、私どもも十分各会派の意見を聞くことができなかったが、各会派の大方の意向としては、1つは1カ月ちょっとで選挙になるから、新しい議会で決めたらどうかという意見、いま一つは政務調査費を削減したらどうかという意見、最後に議会基本条例に基づく話し合いには時間が足りないという3つの意見があったように思う。本来ならもっと十分論議したかったが、時間がないということで提案した。報酬審議会については市長の諮問機関であることから、議員報酬は議会基本条例にもあるように、議員みずからが真剣に論議をしながら決めるべきものと思う。そのための論議の場が本定例会であるとの考えで提案したとの答弁がありました。  質疑を終結し、自由討議を行う。  渋谷正訓委員は、本議案は結論的には討論不足である。改めて議員報酬はどうあるべきかという問題提起をしたい。この種の問題は、少なくとも全員協議会とか、あるいは議会基本条例をもとにした議員間の討論、これを重要視するべきである。どなたか唐突な提案だと言われていたが、もっと時間をかけて議員同士の討論を交わしながら、みずからが議員としてどうあるべきかをまず論ずるべきである。そして、議論を重ねて議会としての方向性を見出していくのが我々議員の責務であると考える。今後全員協議会とか、あるいはそういう学習機関を立ち上げて討論を深めながら、議員相互の課題として認識していくことが極めて重要であると考える。このことについて、委員各位の意見を聞きたい。  五十嵐孝委員は、当市議会は新潟県で一番先に議会基本条例を制定した。何回も議論を重ねて全員で一致点を見出して、ようやく基本条例を制定した経過がある。その中でも特に議員定数の問題や議員報酬については、もっとお互いに話し合いを十分深めながら意見集約を図るべきだという精神で基本条例を制定した。しかし、提案者は、議会では話し合いを十分し、民主的にやるべきだという日ごろの主張とは裏腹に、ただ1回の提起が打ち切られた結果、唐突に提案してきた。我々自身の問題等については、議員間でもっとお互いに議論を深めていけば、最終的に結論が一致点を見出せるかもしれない。そういう努力をもっと続けるべきだったのではないか。  青木泰俊委員からは、大体今の意見に尽きるが、定数上限も含めて定数と報酬とは非常に密接な結びつきがある。とても短時間で論議できるものではない。また、選挙があるが、この機会に定数問題とか歳費問題とかは十分ひっくるめて市民一人一人から広く意見が聞ける。それを踏まえて、会津若松市議会のように、本当に議員とは何かという論議が始まる。議員報酬や定数論議は、手順を踏んで始めていくのであって、否決を見越した本議案はへそ曲がりの私からすれば単なるアリバイづくりとか、あるいはちょっと語弊があるかもしれないが、選挙前のパフォーマンスという気がする。  大沼副委員長は、平成19年に議員報酬が9.4%引き上げられた。私は議員ではなかったが、私の聞くところによれば、前市長が議員には一生懸命議会活動を市民のためにやってもらいたいために上げたということである。現状、議員活動としてあちこち調査に行ったりさまざまなことをしたいんだけれども、生活があるのでなかなか思うように活動できないということを耳にしている。本気に真剣に考えて、政務調査費以外でどうやりくりしたら議員としてやりたいことができるかというところから議員報酬というのは考えるべきであって、これは職員の給与でも同じだと思う。人事院勧告は、恐らく職員の仕事がどのくらいの仕事量があって、どんなことをしているかということも勘案していると考える。つまりただ単に市長が30%削減したから、あるいは市民の声があるから、時代背景だから、そんな単純な考えでこの議員報酬を考えるべきではない。議員間で我々はもっと一生懸命にやらなければならないとなれば、当然議員報酬というのはそれなりのことをしてしかるべきと考える。  宮村幸男委員は、議員報酬に対する議論不足のこの議案の提出だったとは思うが、常に議員報酬の問題は問われていると思う。4年前に議員報酬の大幅引き上げに反対した理由もそこにある。個々の意見を述べ、賛否を決め、でき得れば引き下げの方向でいくべきと考える。いろいろと世論情勢も非常に逼迫しているというか疲弊感がある。そういう状況の中では、我々も歳費の引き下げを考慮すべきと思う。  渋谷正訓委員は、宮村委員にお聞きしたい。本議案は、もっと以前からこの種の問題を全員協議会や各会派協議で論議を尽くし、具体的な皆さんの提案される10%削減もある程度理解できた段階で議会提案されるべきではなかったのかとの問いかけに宮村幸男委員は、いずれにしても多数で物事が決まると思うので、そういう場合、今の時点では引き下げに賛成の議員は少数であると思う。我々の提出した根底にはそういうこともあったんではないかと思う。  渋谷正訓委員は、少し理解できない。議員提案というのは、基本的には全員一致で提案するものと認識している。私は、核兵器廃絶平和都市宣言について会派で論議をし、素案を各会派の皆さんに見てもらい、論議してきた経過から、議会発議もしくは全会一致という方向であるべきと考える。今回の提案は、加藤議員からも報告があったように、各会派でも正副会長会議でもなかなか理解を得がたい状況だった。宮村委員が少数意見でもしようがないだろうみたいな話では、議会の議員としての討論というのは成立しない。そういう状況であるならば、いま少し考えていただいて、今後の対応を考えて提案するべきだったと思うが、宮村委員はどう思いますかとの問いに宮村委員は、確かに核兵器とかという問題は非常に重大な問題だし、また全般にわたる市民の問題でもあるので、議員間でも議論が深まっていました。また、渋谷さんの会派ではそういう動きをしていました。それが執行部のほうにも波及した結果、執行部提案になったんだと思う。非常にいい動きではなかったかなと私は考えております。しかし、議員の報酬とか、あるいは議員の定数とかというのはやはり意見の割れるところであり、多数決ということも含めて折り合いがつかない難しい問題も含んでいる。私どもは、市民の皆さんの意見も大変強いものがあるというようなことから議案を出させていただいた。しかし、今後そういう市民の問題については、全員協議会とか会派間との連絡を保ちながら、よりよい市政に向けた議員の行動は重要になってくるだろうと思う。その点に関しては、渋谷正訓委員と同じ考えであるとの真摯な発言が宮村委員からありました。  自由討議を終結し、討論を行う。  五十嵐孝委員からは、正副会長会議でただの1回の提起を打ち切られたから、すぐに議案提出するという話し合いを否定するようなやり方はいかがなものか。議員間でもっともっと話し合いを深めて、いろいろお互いに理解を深めて、最終的な結論が一致できる場合もあるし、一致できない場合もあるが、できるだけ話し合いを深めようという議会基本条例の精神にも反するのではないか。提案理由説明で多くの市民の声と言われるが、多くの市民ではなく、それは皆さん方を支持する市民だと思う。また、皆さん方は選挙のたびごとにこういう問題を提起されますが、それは選挙目当てのパフォーマンスにすぎないのではないかと言わざるを得ない。議員報酬の引き下げには賛成をし、引き上げには反対をしたりしますが、結果がどうあれ、引き上げられた報酬を受け取っているわけですから、大変失礼な言い方かもしれないが、単なる選挙目当てのパフォーマンスにすぎないのではないかと思われても仕方がないのではありませんか。今回の議会で話し合いを否定するがごとき提案は、極めて残念であるとの反対討論がありました。  渋木武衛委員からは、議員報酬というのは、昔は生活給の一部であるとされていた。しかし、職業議員として育てるには報酬はもっと高額にするべきである。これからは、議員専門でも生活のできる身分保障を約束しなければ、若い方の議員活動ができなくなると考える。一時しのぎの拙速な報酬削減ではなく、議員の身分保障についても論議を尽くすべきであるとの反対討論がありました。  青木泰俊委員からは、議員とは何かということを論議するときに、1回だけのことでもって簡単に報酬が上がる、下がるとなると、議員報酬についての本質論議がなかなかできない。客観情勢を見れば、三条市や柏崎市と比較した場合、新発田市は議員定数も余計、議員歳費も余計、それでいいのかという大問題も控えております。このことは、重要な争点になるが、今すぐ拙速に決めるものではなく、本当に一人一人が論議して、会派ではなく議員個々がみずから判断するという形で本質論議を展開するべきであるとの反対討論がありました。  渋谷正訓委員からは、議会基本条例を制定した際、議員活動はどうあるべきかとの論議を踏まえ、議員報酬や定数については議員間の討論を深めて、議員発議で決めようというのが統一見解だったと思う。つまり全議員が例えば議会報告会に行った場合、この種の問題を全員が説明できるような体制をつくりたい。まだ時期はあり、改選も控えていることから、新たな議員も含めて議員とは何ぞやということを論議しながら、中身のある議員報酬の決定をするべきであるとの反対討論がありました。  大沼副委員長からは、今この時点では取り上げるべきではない、やはり議員間でもう少し議論して、引き下げるのにやぶさかでないとみんながそういうふうな話になるまで論議するべきである。前回市長が30%削減をしたとき、何度も何度も繰り返し、私はこういう理由で30%削減しても十分やっていける、市長としてやっていけますから、だからそうさせてくださいと繰り返し説明した。今議員間でそういう話がない中で、ここで取り上げて賛成ということにはいたしかねるとの反対討論がありました。  宮村幸男委員からは、市長報酬の3割カットが非常に市民の間で話題になっている。首長なりの考え方によっては、今まで本当にそんなことができるのかと思っているような大きなことでも簡単に実現できるんだと実感した。さらに、連動して議長公用車も議長みずからの考えで廃止された。当然次は議員の番だと市民の皆さん方が考えられるのも無理からぬことだと思う。こういう社会的な閉塞感のある中では、今こそ議員の我々も報酬の引き下げに踏み込むべきであるとの賛成討論がありました。  討論を終結し、採決する。採決の結果、議会第9号は挙手少数により否決すべきものと決しました。  次に、議第98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち総務常任委員会所管分を審査する。  執行部からの詳細説明の後、質疑を行う。宮村幸男委員、大沼長栄委員、五十嵐孝委員、渋谷正訓委員から地デジ化、退職手当等について質問がありました。  質疑を終結し、自由討議、討論を行うもいずれもなく、採決する。採決の結果、議第98号は挙手全員により、原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第124号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第10号)議定についてを審査する。高澤総合政策部長の説明を受け、質疑に入るもさしたる質疑なく、自由討議、討論ともなく、採決する。採決の結果、議第124号は挙手全員により原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第99号 平成22年度新発田市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)議定について、次に議第111号 平成23年度新発田市土地取得事業特別会計予算議定について審査する。執行部からの詳細説明の後、審査に入るもいずれの議案もさしたる質疑、自由討議、討論なく、採決する。採決の結果、議第99号、議第111号は挙手全員により原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第81号 新発田市職員定数条例の一部を改正する条例制定について審査する。執行部からの詳細説明の後、質疑を行う。渋谷正訓委員、青木泰俊委員から食育推進室の職員数に関する質問がありました。質疑を終結し、自由討議、討論を行うもいずれもなく、採決する。採決の結果、議第81号は挙手全員により原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第82号 新発田市部制条例の一部を改正する条例制定についてを審査する。執行部からの詳細説明の後、質疑を行う。渋谷正訓委員、青木泰俊委員、渋木武衛委員、五十嵐孝委員から、地域協働推進部の機構改正に対して集中的に質問がありました。  質疑を終結し、自由討議を行う。  大沼長栄委員からは、いろいろ質問が出たが、地域協働推進部の仕事量や支所及び支所機能を総合的に勘案すると、今回の機構改正は支所機能も含めた上でスムーズな展開ができるというものであれば望ましい方向ではないかと考える。  青木泰俊委員からは、地域協働推進部と市民生活部というのは、同じ内容だと言われても、表題が変わるということは相応の重みがあり、支所や地域のやる気がそがれるのではないか。地域自治の重要性から縦割り行政ではまちづくりは構築できないとの考えから、地域協働推進部には期待していた立場からすれば、今回の機構改正にはさまざまな危惧がある。  渋谷正訓委員からは、青木委員の発言に同意する。昨年までは市の方針やビジョンでは、地域コミュニティを中心とした地域主権という意味合いでの協働推進部の立ち上げであり、行動だったと考える。部の名前は変わっても中身は変わりないとの説明だが、市民の受けとめ方としては推進部を継続しながら支所機能について総括した上で、全体的な横の連絡を図るという生きた提案をするべきではなかったのかと考える。部の名前が変わるというのはかなりの意味合いがあるということに留意すべきである。  五十嵐孝委員からは、地域コミュニティを活発化させるというのは大変結構であるが、社会環境の変化等を考えると、支所存続の是非についても議論をする必要がある。  これに対して大沼長栄副委員長からは、新発田市は広い行政区域であることから、地域に本庁並みの公的機関があるということは住民にとって心強いことである。市全体の活力、地域住民の安心といった観点から、地域のよりどころは確保すべきであるとの発言がありました。  宮村幸男委員からは、地域協働推進部が市民生活部に組み込まれたとしても支所は地域の核であり、部が変わったとしても支所機能というのは今後も生かしていただきたい。むしろ強化させて、地域のコミュニティの核となるような形での発展を願うとの発言がありました。  自由討議を終結し、討論を行うも討論なく、採決する。採決の結果、挙手全員により議第82号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第94号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について、次に議第108号 平成22年度新発田市藤塚浜財産区特別会計補正予算(第1号)議定について、次に議第121号 平成23年度新発田市藤塚浜財産区特別会計予算議定について、次に議第83号 新発田市コミュニティセンター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について審査する。執行部からの詳細説明の後、審査に入るもいずれの議案もさしたる質疑、自由討議、討論なく、採決する。採決の結果、挙手全員により議第94号、議第108号、議第121号、議第83号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第107号 平成22年度新発田市コミュニティバス事業特別会計補正予算(第1号)議定を審査する。執行部からの詳細説明の後、質疑を行う。宮村幸男委員からは、コミュニティバスの利用状況に関する質問がありました。  他に質疑なく、質疑を終結する。自由討議、討論ともなく、採決する。採決の結果、議第107号は挙手全員により原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、議第120号 平成23年度新発田市コミュニティバス事業特別会計予算議定について審査する。執行部からの詳細説明の後、質疑を行う。宮村幸男委員、青木泰俊委員、渋谷正訓委員から質問がありました。  質疑を終結し、自由討議、討論を行うもいずれもなく、採決する。採決の結果、議第120号は挙手全員により原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で当総務常任委員会に付託されました議案審査を全部終了し、午後2時26分に閉会しました。  なお、詳細については委員会会議録をご参照ください。  以上で報告を終わります。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(巖昭夫) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論ある議員の発言を求めます。  中村功議員。           〔29番 中村 功議員登壇〕 ◆29番(中村功議員) おはようございます。新政会として議会第9号について反対の討論を行います。  最初に申し上げたいことは、総務常任委員会での自由討議あるいは討論の反対の部分で尽きますが、あえて申し上げたいと思います。議会が全会一致で制定した議会基本条例において、議員の定数や報酬も含め、改選後に見直しするという条項があるにもかかわらず、なぜ今提案なのかということであります。12月定例会中の正副会長会議の中でこの件を投げかけたとはいうものの、その後の議会運営委員会や正副会長会議、1月臨時会などもあった中で一切触れずに、2月定例議会の直前に正副会長会議において、残り少ない任期でもある中で、しかも議会基本条例のとおり改選後の議員で議論すべきとの意見もあった中で提案されました。  この件については、先ほどの委員長報告のとおり、短時間では論じ切れないと思っております。もっと時間をかけて、定数も含めて議論すべきものと考えます。この時期、4月の改選に向け、立候補を予定している人たちに、特に新人に対しては失礼であると思います。確かに現在の経済情勢は厳しく、市民の暮らしが大変なのは十分過ぎるくらい理解できます。民意とするならば、定数についても言及すべきであります。私も市民の方から、議員の数をもっと減らしてもいいんではないかという声や職員給与は高過ぎるが、市長の公約のとおり下げるのはいつなのかと問われることがあります。こちらも民意であります。同じ俎上に上げて議論すべきであります。また、特別職報酬審議会の答申も民意であり、私たちの活動に期待を込めていると思います。それをこちら側から否定するということは、審議会の意義にかかわることではないでしょうか。みずから議員としての活動を否定することにはなりはしないでしょうか。私たちは、このことを真摯に受けとめ、しっかりとした議員活動に努めなければなりません。ましてやこの答申は、これから当選してくる新しい議員にも期待しているものと考えられます。  定数の減少は民意の減少につながると言われますが、それは一面からの見方であって、私たち議員の資質にかかわるものと思います。個人としての考え方が減るのは事実でありますが、私たち議員の役割は個人の意見を述べるためだけでなく、多くの市民からの声をいかに多く集約していけるかもかかっております。言いかえれば、市民の提案や多くある市民の要望や課題の中で共通する最大公約数をまとめ、議会というの中で最小公倍数の目標、いわゆる政策を設定していく、そういう意味では議員はある種専門的にならなければならない時代になってきております。そういうことを踏まえて、議会基本条例を制定したのではなかったではないでしょうか。  また、歳費削減も言っておられました。議員報酬引き上げを決める1年前には、法定定数の34名を各種議論を重ね、旧新発田市の定数の30名と減じ、4年後の改選後に特別委員会を設置しながら議論を重ね、次回からは27名ということで結論も出してきております。法定定数の2割以上身を切ったことで、大幅な歳出が削減されました。議員1人削ることでは、報酬に限らず、政務調査費や常任委員会や特別委員会における調査費など付随する費用も減ることになります。さらに、政務調査費についても、その効果と必要性をもっと議論していくべきであります。このほか、政治資金にもかかわってまいります。大半の候補者は、選挙の公費負担はあるというものの、公費以外の費用や支持者拡大に係る事前の活動経費には身銭を使ってきております。寄附という形もありますが、国会でも寄附については問題になってきております。公平な立場で議員として活動するには、自費であるということが重要と考えます。提案された加藤議員も、報酬が上がった分は議会活動に使ったと質疑に対して答弁されました。私たちも生活に充てつつ、すべてではないにしろ、議会や地域活動に使ってきております。政党助成金や企業、団体の寄附を受けず活動できる潤沢な資金を持っている日本共産党さんがうらやましくさえ思います。  以上の理由から反対いたします。改選後、お互いに当選してきた上で、議員報酬に限らず、議員定数、政務調査費を含め、議会基本条例についてあるいは新発田市の将来について、大いに議論し合おうではありませんか。 ○議長(巖昭夫) 佐藤真澄議員。           〔10番 佐藤真澄議員登壇〕 ◆10番(佐藤真澄議員) それでは、議会第9号 新発田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について、賛成の立場で討論いたします。  賛成の理由の第1は、この条例案は市民の切実なる要求であり、願いであるということです。私ども日本共産党市議団は、改選を迎えるに当たり、今市民の皆さん方が市政に何を求めていらっしゃるのかということを知りたいため、また私どもそれを選挙戦のたびに政策づくりを行うために、参考とするために全市民アンケートを実施いたしました。今回は、市内の約8割に当たる3万5,000世帯に手配りでお届けし、返信用封筒でご回答いただいたのが約500通でした。その中で、市議会議員に望むことはどんなことですかという項目には、議員定数削減と議員報酬引き下げを求める声が大変多くありました。約8割の世帯にお配りいたしましたので、議員の皆様方も一度は目にされたと思います。市民の皆さんは、議員定数削減が全体の報酬引き下げになるという思いで意見を寄せておられるようですが、私どもの会派は市長も議員も市民から選ばれた二元代表制のもとでは、市民の声を市政に反映させる、すなわち市長の執行する行政に市民の立場からきちっと意見を言う、その上で市民にとって不利益なものはやらせない、そういういわば窓口の場を狭めるものとして減らすべきではないと思っており、定数削減につきましては結果的に市民の皆さんの首を絞めるものだという見解を持っております。しかし、リーマンショック以来の景気低迷は、仕事がなく、物も売れず、市民の所得を低下させ、さらに民主党の失政により出口を失っています。こんなときだからこそ、市民の痛みに寄り添う市政が市民から選ばれた議員、公僕として求められているのではないでしょうか。  第2の理由は、市長が30%、副市長が20%、教育長が10%の報酬を引き下げていることです。市長のマニフェストには、無駄なお金を使わないまちづくりに市長の報酬30%カット、公用車廃止、新発田駅橋上化中止でバリアフリー化が挙げられており、駅のバリアフリー化は検討が始められたところでございますが、市長に就任するや否や、早速12月議会で報酬カットの条例を提出され、初登庁の日から公用車を廃止しています。二元代表制の市長が実践しているのに、片方の私どもが市民の願いに寄り添わないで、今度選ばれる新しい議会で行うべきとか、議会基本条例があるなどの理由を述べられておりますが、当の新発田市議会基本条例第17条には、「議員報酬の改正に当たっては、行財政改革の視点だけでなく、市政の現状と課題、将来の予測と展望を十分に考慮するとともに、議員活動の評価等に関して市民意見の聴取に努めるものとする」とありますが、市民の意見の聴取の場を具体的に決めているものではなく、「努める」と極めてあいまいな表現となっています。私どもは、独自の調査、アンケートで市民の皆さんの切実な声に触れ、提案しているのでありまして、2月28日の、先ほど常任委員長の報告がなされましたが、総務常任委員会において、我が会派の加藤会長の提案説明に対し、選挙目当てのパフォーマンスだなどとの不規則発言も聞かれましたが、市民の気持ちを代弁しているからこその提案であり、選挙目当ての虚言ではないことを強く申し上げたいと思います。  きょうは、一般質問の3つ目の質問に当たり、参考までに使う資料として一部持ってまいりましたが、一部紹介させていただきます。市議会に望むことはどんなことですか。報酬についてどう思われますかなんていう設問ではなく、市議会議員に何を望みますかという、そういう項目を設けさせていただいたところに、例えばこれは加治川地域の方なんですが、加治川地域の質問をするために持ってきたのは全部加治川地域のですが、高い給与が市民の税金から出ているということをわかってほしい、新発田市民のために働いてほしい、二階堂市長が選ばれた理由を理解して国政みたいに自民、民主の足の引っ張り合い、つぶし合いはやめてほしい、もう一つ紹介します。高額な年金をもらって、その上に約40万くらいの議員報酬がプラスされているご自分のことがわからな過ぎる。働かない議員の反省を求める。市民のための議員ではなく、ご自分のための給与取り議員である。市の税収について一番知っている議員であれば考えられるはずです。一般市民の生活を見てくださいという切実なものでありました。  再び私どもが、改選後3人当選させていただきますならば、再び議案提案権を行使し、議員報酬引き下げ条例を提出するつもりであります。そのときは、新しい議会でとおっしゃっている皆さんのご協力をこの場から切に願うものであります。  以上、議会第9号 新発田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定についての賛成討論といたします。 ○議長(巖昭夫) 討論を終結するにご異議ありませんか。
              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) ご異議なしと認め、討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議題のうち、議第81号 新発田市職員定数条例の一部を改正する条例制定について        議第82号 新発田市部制条例の一部を改正する条例制定について        議第83号 新発田市コミュニティセンター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第94号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について        議第99号 平成22年度新発田市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)議定について        議第107号 平成22年度新発田市コミュニティバス事業特別会計補正予算(第1号)議定について        議第108号 平成22年度新発田市藤塚浜財産区特別会計補正予算(第1号)議定について        議第111号 平成23年度新発田市土地取得事業特別会計予算議定について        議第120号 平成23年度新発田市コミュニティバス事業特別会計予算議定について        議第121号 平成23年度新発田市藤塚浜財産区特別会計予算議定について        議第124号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第10号)議定について  以上11件に対する委員長の報告は可決であります。委員長の報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立全員であります。  よって、議第81号、議第82号、議第83号、議第94号、議第99号、議第107号、議第108号、議第111号、議第120号、議第121号、議第124号は委員長の報告のとおり決しました。  次に、議会第9号 新発田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を            改正する条例制定について  に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。本案は原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立少数であります。  よって、議会第9号は否決と決しました。  次に、陳情第7号 議員の歳費、職員の報酬削減を求める陳情  に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。本案は原案のとおり採択することに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立なしであります。  よって、陳情第7号は不採択と決しました。  ───────────────────────────────────────── △日程第3、議第 84号 新発田市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について       議第 85号 新発田市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例制定について       議第 86号 新発田市子ども医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定について       議第 93号 新発田市立へき地保育所設置及び管理に関する条例を廃止する条例制定について       議第 95号 財産の取得について(厨房機器)       議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち社会文教常任委員会所管分       議第100号 平成22年度新発田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)議定について       議第101号 平成22年度新発田市老人保健特別会計補正予算(第2号)議定について       議第102号 平成22年度新発田市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)議定について       議第103号 平成22年度新発田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)議定について       議第112号 平成23年度新発田市国民健康保険事業特別会計予算議定について       議第113号 平成23年度新発田市介護保険事業特別会計予算議定について       議第114号 平成23年度新発田市後期高齢者医療特別会計予算議定について       請願第 8号 高齢者・国民が安心して医療や介護が受けられるような施策推進の意見書を国に提出することを求める請願 ○議長(巖昭夫) 日程第3、議第84号から議第86号まで、議第93号、議第95号、議第98号、議第100号から議第103号まで、議第112号から議第114号まで、請願第8号を一括議題といたします。  社会文教常任委員会委員長の報告を求めます。  佐藤武男委員長。           〔26番 佐藤武男議員登壇〕 ◎26番(佐藤武男議員) おはようございます。当社会文教常任委員会に付託されました議案審査の経過と結果につきましてご報告いたします。  なお、詳細につきましては委員会記録をご参照ください。  当常任委員会が付託を受けた議案は、分割付託の一般会計補正予算案を含め議案が13件、請願が1件、合計14件であります。これらを審議するため、3月1日午前10時より、第2、第3委員会室において、委員全員出席のもと、説明員として担当部課長等の出席を求め、開会し、会議の審査方法を諮り、順序に従って審査を行いました。  最初に、請願第8号 高齢者・国民が安心して医療や介護が受けられるような施策推進の意見書を国に提出することを求める請願を議題とし、紹介議員より趣旨説明、執行部より意見等を聞き、質疑に入る。  渡部良一委員は、国の制度改正等議論を受けて、市ではどのような方向性を今考えているのかの質疑に、荻野健康福祉部長は、国から具体的な通知がされていないので、国の動向等も見ながら準備をしていきたいと考えていると答弁があった。  他に、佐藤真澄委員、高橋幸子委員からも質疑があった。質疑を終結し、自由討議に入る。  渡部良一委員は高橋幸子委員に、あなたたちの政党もいろいろと制度について議論されていると思うが、少しお聞かせいただきたいと発言し、高橋幸子委員は、後期高齢医療制度への支出金がふえる状況が出てくると思うので、国民健康保険制度の安定も踏まえ、都道府県単位で一元化を進めるとか、医療制度における公費負担の割合をどうするか、今後いい方向性に見直していくのが我が党の考えであるとの発言があった。  他に討議なく、討議を終結し、討論に入る。  佐藤真澄委員から賛成の討論がありました。他に討論なく、採決する。採決の結果、挙手少数で、よって請願第8号は不採択すべきものと決しました。  次に、議第98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち社会文教常任委員会所管分を議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入る。  佐藤真澄委員は、今後の介護施設の整備に当たり、公募の考え方を教えていただきたいとの質疑に、荻野健康福祉部長は、施設整備には必ず土地がついて回る。当市も遊休土地が点在しており、整備の中で土地の購入を強制するまでいけるか、これから詰めなければならないが、市の土地で提供できるもの、情報提供をしながら、整備の際の公募を進めていきたいと考えておりますと答弁があった。  高橋幸子委員は、子ども医療費の助成事業で小学生がどのくらいの人数がふえたかとの質疑に、荻野健康福祉部長は、子ども助成事業は昨年の9月から3人以上子供を有する世帯のみ通院費助成を小学校3年生から小学校6年生まで拡大した事業でありますが、3,642人が増加しておりますと答弁があった。  他に中村功委員、渡部良一委員からも質疑がありました。質疑を終結し、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。採決の結果、挙手全員、よって議第98号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第95号 財産の取得について(厨房機器)を議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るもさしたる質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。採決の結果、挙手全員で、よって議第95号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第85号 新発田市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例制定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るも質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第85号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第86号 新発田市子ども医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るもさしたる質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入る。  高橋幸子委員は、入院費、通院費も小学校6年生まで拡大できて所得撤廃ができることは大変評価したいので、賛成する。  佐藤真澄委員は、未来の宝、子供たちへのこうした医療制度、助成制度を今後もさらに拡充していただくことを要望し、賛成討論とする。  討論を終結し、採決する。挙手全員で、よって議第86号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第93号 新発田市立へき地保育所設置及び管理に関する条例を廃止する条例制定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入る。  高橋幸子委員は、2人いた職員の今後は、保育所の廃止の場合の活用はの質疑に、荻野健康福祉部長は、職員2名は保育士資格を持っているので、通常の保育園のほうに4月以降配置する予定である。建物は、老朽化しており、取り壊すということで考えていると答弁があった。  他にさしたる質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第93号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第84号 新発田市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定についてを議題とし、次に議第100号 平成22年度新発田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入る。さしたる質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。採決の結果、挙手全員で、よって議第84号、議第100号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第112号 平成23年度新発田市国民健康保険事業特別会計予算議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入る。  佐藤真澄委員は、新年度は保険税は据え置くと理解してよいのか、全体的に税収入が下がるのか、また基金の残高が今回12億4,100万円、この基金を取り崩して引き下げることは検討しなかったのかの質疑に、荻野健康福祉部長は、23年度は据え置きで予算計上している。全体的に下がるかは、所得に応じて所得割という課税になる。一般的に所得が下がっている状況では、全体的な保険税収入が下がっていく。23年度も引き続き被保険者の負担の軽減を図ることで、国保財政調整基金から4億3,647万円を取り崩して23年度の税率を据え置いたと答弁があった。  高橋幸子委員は、高額医療費がふえている要因はの質疑に、篠田保険年金課長は、要因は高度医療の方、長期入院の方が多くなると医療費がかさむと答弁があった。  他にさしたる質疑なく、質疑を終結し、自由討議に入るも討議なく、討論に入る。  佐藤真澄委員は、加入者の半数が100万円以下、75%が200万円以下という非常に低所得者世帯が集中しており、原因は国が制度を改悪したところである中、全国の6割の自治体が一般会計から繰り入れを行っている。今後の課題として検討していただきたいと要望して賛成討論とします。  他に討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第112号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第101号 平成22年度新発田市老人保健特別会計補正予算(第2号)議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るも質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第101号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第102号 平成22年度新発田市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入る。  中村功委員は、地域密着型介護サービス給付事業と施設介護サービス給付事業で待機者がここに入れなかったということでいいのか、何がネックになっているのか。荻野健康福祉部長は、特別養護老人ホームヒルトップくしがたが開設したが、開所と同時に満床にならなかった。段階的に入所が進んだため、100床のうち現在入所が98名。当市の待機者は、ある程度解消は進んだと考えていると答弁があった。  他にさしたる質疑なく、質疑を終結し、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第102号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  議第113号 平成23年度新発田市介護保険事業特別会計予算議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るもさしたる質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入る。  佐藤真澄委員は、新発田市においても特養ホームを初め、整備がされていくように感じており、最終的には待機者をゼロにする、年金で入れる特養ホームの増設等建設しやすいような受け皿づくりも積極的にやっていただきたいということで賛成する。  中村功委員は、行政側としてもお金を出すだけでなく、管理の面も、また働いている人たちの声を聞きながら、よりよい介護の現場になるように努めていただきたいことをお願いして賛成討論とする。  討論を終結し、採決する。挙手全員で、よって議第113号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第103号 平成22年度新発田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るも質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第103号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、議第114号 平成23年度新発田市後期高齢者医療特別会計予算議定についてを議題とし、担当部長の説明の後、質疑に入るもさしたる質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。挙手全員で、よって議第114号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で当社会文教常任委員会に付託された議案の審査はすべて終了し、午後3時46分に閉会いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(巖昭夫) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論ある議員の発言を求めます。  加藤和雄議員。           〔11番 加藤和雄議員登壇〕 ◆11番(加藤和雄議員) 請願第8号 高齢者・国民が安心して医療や介護が受けられるような施策推進の意見書を国に提出することを求める請願については、日本共産党を代表して、賛成の立場で討論いたします。  後期高齢者医療制度に対する高齢者や国民の不安の声を受けて、厚生労働省の高齢者医療制度改革会議は、昨年12月に「高齢者のための新たな医療制度等について」の最終取りまとめを公表しました。この新制度案では、75歳以上の高齢者でサラリーマンやその被扶養者の家族は組合健保や協会健保など被用者保険に入りますが、それ以外の高齢者大多数を国民健康保険に加入させ、その財政運営は都道府県が行い、高齢者の医療費は別勘定とするという高齢者や国民が問題にした部分を温存する内容となっています。  また、国民の30%が加入する国民健康保険制度は、全国で459万世帯、国保世帯の20%が保険料滞納という制度自身の危機が深刻さを増しています。国は、国保制度改革として国保の運営を市町村から都道府県とする国保の広域化を進めようとしています。国保の広域化は、保険料の上昇や住民サービスの低下につながり、県内市町村担当者からも疑問の声が上がり、新聞アンケートでも多くの知事が国保の広域化で国保の構造的課題は解決しないといった否定的な意見を述べています。  また、来年度改定の介護保険制度については、昨年11月に厚生労働省社会保障審議会介護部会の「介護保険制度の見直しに関する意見」が公表されましたが、軽度の要介護者を介護保険サービスから除外することやケアプランの有料化などの利用者負担増とサービス外しに対して、利用者の反対や政府与党の中でも疑問の声が起こっています。  今回の請願事項は、高齢者の新たな医療制度については、1、年齢による差別と保険料が自動的に上がる仕組みを残す制度づくりはやめてほしいこと。
     2、75歳以上の高齢者への資格証の発行はしないでほしいこと。  3、70歳から74歳の医療費の2割負担への引き上げは行わないでほしいこと。  国民健康保険制度については、1、国保制度への国保負担をふやし、高過ぎる保険料を引き下げてほしいこと。  2、国保の広域化問題については自治体や国民の意見をよく聞いてほしいこと。  3、市町村で国保法第44条に基づく一部負担金の減免制度が取り組めるよう国の援助を強めてほしいこと。  介護保険制度については、1、国庫負担をふやし、利用者の負担軽減や必要な介護が受けられる介護制度にしてほしいこと。  2、特別養護老人ホーム等の介護施設をふやし、入居待機者の解消に努めてほしいこと。  以上が請願事項であり、請願内容は安心して医療や介護が受けられるようにしてほしいという国民の切実で最も大切な願いでありますことから、請願について賛成するものです。  以上、賛成討論といたします。 ○議長(巖昭夫) 討論を終結するにご異議ありませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) ご異議なしと認め、討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議題のうち、議第84号 新発田市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について        議第85号 新発田市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例制定について        議第86号 新発田市子ども医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第93号 新発田市立へき地保育所設置及び管理に関する条例を廃止する条例制定について        議第95号 財産の取得について(厨房機器)        議第100号 平成22年度新発田市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)議定について        議第101号 平成22年度新発田市老人保健特別会計補正予算(第2号)議定について        議第102号 平成22年度新発田市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)議定について        議第103号 平成22年度新発田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)議定について        議第112号 平成23年度新発田市国民健康保険事業特別会計予算議定について        議第113号 平成23年度新発田市介護保険事業特別会計予算議定について        議第114号 平成23年度新発田市後期高齢者医療特別会計予算議定について  以上12件に対する委員長の報告は可決であります。委員長の報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立全員であります。  よって、議第84号、議第85号、議第86号、議第93号、議第95号、議第100号、議第101号、議第102号、議第103号、議第112号、議第113号、議第114号は委員長の報告のとおり決しました。  次に、請願第8号 高齢者・国民が安心して医療や介護が受けられるような施策推進の意見書を            国に提出することを求める請願  に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。本案は原案のとおり採択することに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立少数であります。  よって、請願第8号は不採択と決しました。  ───────────────────────────────────────── △日程第4、議第 87号 新発田市桜公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について       議第 88号 新発田市有機資源センター条例の一部を改正する条例制定について       議第 89号 新発田市農村公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について       議第 91号 新発田市農業集落排水処理施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について       議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち産業経済常任委員会所管分       議第104号 平成22年度新発田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議定について       議第116号 平成23年度新発田市農業集落排水事業特別会計予算議定について       議第119号 平成23年度新発田市西部工業団地造成事業特別会計予算議定について ○議長(巖昭夫) 日程第4、議第87号から議第89号まで、議第91号、議第98号、議第104号、議第116号、議第119号を一括議題といたします。  産業経済常任委員会委員長の報告を求めます。  長谷川健吉委員長。           〔5番 長谷川健吉議員登壇〕 ◎5番(長谷川健吉議員) それでは、産業経済常任委員会に付託をされました議案の審査経過と結果についてご報告を申し上げます。  2月の24日の本会議におきまして、当産業経済常任委員会が付託を受けました議案は、分割付託の一般会計補正予算案を含め議案が8件でございます。これらの議案を審査するため、3月2日午前10時より、第2、第3委員会室におきまして、全委員出席のもと、説明員といたしまして関係部課長等の出席を求め、委員会を開催いたしました。  議案の順序を決めた後、初めに議第98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち産業経済常任委員会所管分を議題といたしまして、森産業振興部長より商工振興課所管分、また観光振興課所管分、農村整備課所管分の説明の後、続いて渡邉義文上下水道部長より上下水道部所管分について説明いただき、その後質疑に入りました。  初めに、高橋正春委員より、村づくり交付金事業の交付金のおくれや繰越明許の理由、また具体的な金山川と見透川の事業の進捗などの質問に、森産業振興部長と中野道弘農村整備課長からは、県営の事業で詳細な部分は明確にわからない部分もあるが、平成22年度は相馬集落と中俵集落に行く市道、橋梁の工事並びに相馬堰までの水路改修を行う。また、23年度の県の予定は河川改修で、22年度同様に相馬から中俵へ行く市道の橋梁の工事を実施する予定であり、金山川と旧見透川が合流する地点の詳細設計をあわせて行う計画である。その後24年度は、今のところ県では暫定的に河川の掘削を行い、相馬堰から下流部分について水路改修を行うと聞いている。村づくり交付金としては、25年度までが最後の工期であるが、県の河川事業としてはその後も続くと思う。しかし、26年、27年がどのようになるかは今のところ把握していないと答え、再度高橋正春委員から、金山川の改修は合併支援事業であり、最終年度の27年までに完成すべきであり、現在おくれている現状を懸念する旨の質問に、森産業振興部長は、基本的には合併建設計画に登載されているものは27年度までに進める。ただ、財政計画等の見直しの中で達成できない部分があれば県へ強く要望していくと答弁があった後、続いて稲垣富士雄委員から、工業団地誘致促進事業の助成金の内容、進出企業の工場建設計画や雇用について、また月岡温泉の足湯進入路環境整備事業の工事内容や繰越明許の早期着工についての質問に、森産業振興部長は、企業の助成は、公衛社の増設に伴うもの、また三幸製菓は当初の計画で4棟の用地購入であり、1期計画で2棟を行い、その後、次に2棟を行うことになっており、予定どおり進んでいると伺っている。また、繰越明許は、内示のおくれもあるが、温泉街の忘新年会のシーズンを避ける現地の事情によるもので、雪が消えたら工事を再開したいなどの答弁があった後、稲垣委員から、工業団地の助成金や投資効果と税収入を高める旨の要望や月岡温泉の足湯といやしの里、またカリオンパークなど連動した環境の事業を継続すべき旨の要望があった後、続いて宮崎善男委員より、村づくり交付金事業のホタル公園の整備内容や完成時期についての質問に、中野農村整備課長は、このホタル水路は住田地区の大天城公園のわきで2,000平方メートルほどの広場の中央水路に22年度に実施予定が、内示がおくれたため、繰り越して23年度に仕上げる予定でお願いしたいとの説明の後、続いて渡邊喜夫副委員長より、県営地域用水環境整備加治川2期地区の参画事業について、事業内容と負担割合についての質問に、森産業振興部長は、派川加治川の整備事業で、県、聖籠町、そして新発田市の事業で、負担割合は12.5%が新発田市の負担である。また、中野農村整備課長から、事業内容については派川加治川及び治水公園で、管理用道路と親水護岸やポケットパークなどの整備事業であると説明があった後、続いて入倉直作委員より、松塚漁港の繰越明許について質問があった後、ほかに質疑なく、終結し、続いて自由討議、討論を行うも討議、討論なく、終結し、続いて採決を行い、挙手全員で議第98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち産業経済常任委員会所管分については原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第87号 新発田市桜公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について、あわせて議第88号 新発田市有機資源センター条例の一部を改正する条例制定について、また議第89号 新発田市農村公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について、この3件を一括に議題とし、森産業振興部長よりそれぞれ説明があった後、質疑に入るも質疑なく、質疑を終結し、自由討議、討論もなく、終結し、採決を行い、挙手全員で議第87号、議第88号、議第89号の条例制定について、この3件につきましてはすべて原案のとおり可決すべきものと決しました。  続いて、議第119号 平成23年度新発田市西部工業団地造成事業特別会計予算議定についてを議題とし、森産業振興部長の説明の後、質疑、自由討議、討論を求めるが、質疑、討議、討論なく、終結し、採決を行い、挙手全員で議第119号 平成23年度新発田市西部工業団地造成事業特別会計予算議定については原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第91号 新発田市農業集落排水処理施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定についてを議題とし、渡邉上下水道部長より説明の後、質疑に入り、斎藤明委員及び稲垣委員、また入倉委員からそれぞれ農業集落排水事業と下水道事業の関係で処理施設ごとの負担金及び維持管理費や使用料について具体的な質問があり、渡邉上下水道部長と三田村明彦下水道建設課長は、農集排事業の負担金は各処理区の工事費に対して6%であり、処理場を持つ処理区に負担金が生じる。また、使用料については、供用開始した13処理区一律に同じ使用料を徴収している。また、処理区によっては公共下水とつなげることにより、効率的な処理ができるため、検討、努力していきたい旨の答弁があった後、質疑なく、終結し、続いて自由討議及び討論を行うが、討議、討論なく、終結し、採決を行い、採決の結果、挙手全員で議第91号 新発田市農業集落排水処理施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定については原案のとおり可決すべきものと決しました。  続いて、議第104号 平成22年度新発田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議定についてを議題とし、渡邉上下水道部長の説明の後、質疑に入り、斎藤明委員より、農業集落排水整備事業の減額理由についてや浄化槽関係の補助金の基準などについて質疑、答弁があった後、ほかに質疑なく、終結し、自由討議、討論を行うが、討議、討論なく、終結し、採決を行い、議第104号平成22年度新発田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議定については挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、議第116号 平成23年度新発田市農業集落排水事業特別会計予算議定についてを議題とし、渡邉上下水道部長の説明の後、質疑に入り、稲垣委員と高橋委員及び斎藤委員から農業集落排水事業や都市下水道事業の接続率とその接続率の促進についての質問に、阿部政康下水道管理課長は、各地区の接続率、接続状況を詳しく説明した後、維持管理費や運営費に大きく影響するので、移動式脱水車の導入や各地区の接続率向上に努めていると説明し、また渡邉上下水道部長は、事業の採択時点で地元の同意があり、95%以上の同意率で事業を進めてきた。その経緯もあり、接続促進等について訪問し、理解を求めているので、接続率は年々向上している。また、これからも努力する旨の答弁があった後、質疑なく、質疑を終結し、自由討議、討論を行うが、討議、討論なく、終結し、採決を行う。議第116号 平成23年度新発田市農業集落排水事業特別会計予算議定については挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で当産業経済常任委員会に付託されました議案の審査は全部終了し、午前11時37分閉会いたしました。  なお、審査の詳細につきましては委員会議事録をご参照願いたいと思います。  以上、産業経済常任委員会に付託されました議案の審査と結果についてご報告を終わらせていただきます。 ○議長(巖昭夫) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 討論なしと認め、討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議題のうち、議第87号 新発田市桜公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第88号 新発田市有機資源センター条例の一部を改正する条例制定について        議第89号 新発田市農村公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第91号 新発田市農業集落排水処理施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第104号 平成22年度新発田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議定について        議第116号 平成23年度新発田市農業集落排水事業特別会計予算議定について        議第119号 平成23年度新発田市西部工業団地造成事業特別会計予算議定について  以上7件に対する委員長の報告は可決であります。委員長の報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立全員であります。  よって、議第87号、議第88号、議第89号、議第91号、議第104号、議第116号、議第119号は委員長の報告のとおり決しました。  ───────────────────────────────────────── △日程第5、議第 90号 新発田市都市公園条例の一部を改正する条例制定について       議第 92号 新発田市下水道条例の一部を改正する条例制定について       議第 96号 市道路線の認定について       議第 97号 専決処分の承認について(平成22年度新発田市一般会計補正予算(第8号))       議第 98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち建設常任委員会所管分       議第105号 平成22年度新発田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)議定について       議第106号 平成22年度新発田市宅地造成事業特別会計補正予算(第1号)議定について       議第109号 平成22年度新発田市水道事業会計補正予算(第3号)議定について       議第115号 平成23年度新発田市簡易水道事業特別会計予算議定について       議第117号 平成23年度新発田市下水道事業特別会計予算議定について       議第118号 平成23年度新発田市宅地造成事業特別会計予算議定について       議第122号 平成23年度新発田市水道事業会計予算議定について ○議長(巖昭夫) 日程第5、議第90号、議第92号、議第96号から議第98号まで、議第105号、議第106号、議第109号、議第115号、議第117号、議第118号、議第122号を一括議題といたします。  建設常任委員会委員長の報告を求めます。  井畑隆二委員長。           〔4番 井畑隆二議員登壇〕 ◎4番(井畑隆二議員) それでは、当建設常任委員会に付託されました議案の審査の経過と結果についてご報告いたします。  なお、詳細につきましては委員会記録をご参照ください。  当建設常任委員会が付託を受けた議案は、分割付託の一般会計補正予算を含め、議案が12件であります。これらを審議するため、3月3日午前10時より、第2、第3委員会室において、委員全員出席のもと、説明員として担当部長、局長、課長等の説明を求め、開会し、会議の審査を諮り、順序に従って審査を行いました。以下、概要について説明いたします。  議第118号 平成23年度新発田市宅地造成事業特別会計予算議定について、担当部長の説明後、質疑に入る。  宮野委員より、維持管理がずっと続いているが、今後の宅地造成用地の見通しと考え方についての旨の質疑がありました。下妻地域整備部長は、菅谷地区での宅地造成用地は、大きな面積の場所は既に売却が完了し、活用いただいているが、若干残っている部分がある。金塚地区では、県営圃場整備事業による創設非農用地を住宅団地造成用地として取得している。現下の経済情勢の中では、宅地として販売をすることが非常に厳しいと考えている。庁内挙げて活用について検討しているが、それぞれの用地については今のところ確定したものはない。金塚の宅造用地については、本来の趣旨とは異なるが、合併建設計画に基づいて進めている金塚地区水害防止事業の中で、上流部に洪水調整池をつくることで全体事業費の見直しについて部内で検討しており、この用地として住宅団地用地を使うことが可能か検討中である。菅谷地区につきましては、現在のところ残った土地の見通しは立っていない。都市整備課所管用地については、街路事業の代替地として確保しているものであり、平成23年度から豊町方面の街路事業が本格化するので、その事業での代替地の状況を見ながら、需要がなければ売却を視野に入れていく。歳入については、豊町の駅東土地区画整理事業から取得した比較的面積の小さい1カ所を公募により売却したいというものという旨の答弁がありました。
     ほかに森田議員の関連質疑がありました。  ほかにさしたる質疑なく、自由討議なく、討論なく、採決する。採決の結果、議第118号は挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第105号 平成22年度新発田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)議定についてを議題とし、担当部長の説明後、宮野委員より、工事や詳細設計のおくれを理由に繰越明許費が2件上がっているが、なぜ工事や設計に時間がかかるのかとの旨の質疑がありました。渡邉上下水道部長は、事業を繰り越さないことが基本であることは十分認識している。私どもの計画に甘さがあることは否定できないが、実際に事業を行っていく中、想定外のことがいろいろ発生してくることも事実であることを、ご理解を願いたい旨の答弁がありました。三田村下水道建設課長は、工事のおくれは事前協議で県の了解を得ていたが、工事申請の段階で県からさらなる条件をつけられ、その対応に時間を要したため、年度内に工事を終えることができなくなったものであり、設計の詳細のおくれは新たな整備地区の選定などに時間を要したため、詳細設計の発注がおくれたものである。今後このようなことが起きないように計画的な発注に努めたい旨の答弁がありました。  宮島委員より、下水道の整備は旧加治川村の計画から見るとかなりおくれている。整備計画を立てたら、計画をくるくる変えられると住民も戸惑うのではないか。県との話し合いを上手にして、下水道の整備を速やかに行うことを要望したい。  ほかにさしたる質疑なく、自由討議なく、討論なく、採決する。採決の結果、議第105号は、挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第117号 平成23年度新発田市下水道事業特別会計予算議定についてを議題とし、担当部長の説明後、森田委員より、下水道使用料に滞納問題はないのかとの旨の質疑があり、阿部下水道管理課長は、下水道使用料は基本的には上水道の使用量とリンクしており、上水道料と一緒に徴収している。平成21年度の下水道使用料の収納率は97.2%であるとの答弁がありました。  ほかに宮野委員より、整備率の質疑がありました。  ほかに質疑なく、自由討議なく、討論なく、採決する。採決の結果、議第117号は挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第109号 平成22年度新発田市水道事業会計補正予算(第3号)議定についてを議題とし、担当局長の説明の後、加藤副委員長より、水道事業収益の補正額がマイナス2,500万円とのことであるが、平成22年6月に料金改定を行っており、マイナス要因として給水人口、使用量はどうなっているとの旨の質疑に対し、水道局長は、料金改定が決まった後に大口使用者2社が上水道から地下水に転換したことが減額の主な原因であるとの答弁がありました。戸嶋課長は、料金改定による一般用増収分はほぼ予定どおりである。使用量は、4月から7月まで落ち込んでいたが、7月、8月の猛暑で落ち込み分が補われ、その後大口使用者2社が8月以降に地下水に切りかえたことで、結果的に2,500万円の減収で補正させていただきたい。給水人口は毎月の変動があり、最終的に年度末に報告させていただいている。この増減は、このたびの減収にそんなに影響はないと考えているとの旨の答弁がありました。  星野委員より、以前から大口使用者の料金制度が問題になっている。新発田市もこの問題を考える時期が来た。20年間いろいろ視察に行かせてもらった中で、大口使用者2社でこれくらいの減額であるが、新発田市は加工業者が多く、それらが地下水を利用したら大変なことになる。このことから大口使用者の料金制度を考えていくべきだと思うが、市の考えはどうかとの旨の質疑がありました。渡邉局長は、大口利用者の地下水利用は、新発田市の水道料金の根本的な問題になると危惧している。技術的にも地下水の雑菌の処理能力は向上しており、しかも高額な予算をかけなくともできるようになった。今のところ様子を眺めることしかできない状況である。料金の逓増制度での大口使用者は私どもにとっては大事なお客様であり、このような状況が進むと料金算定期間後に根本的な改革が必要になる。また、企業誘致を進めて水道の使用量をふやすことも課題となるとの旨の答弁がありました。  ほかに質疑なく、自由討議なく、討論なく、採決する。採決の結果、議第109号は挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第122号 平成23年度新発田市水道事業会計予算議定についてを議題とし、担当局長の説明後、加藤副委員長より、22年4月から浄水課業務の民間委託を職員の通常勤務の充実と経費削減を目的に実施した。懸念されたことは、直接職員が委託員に指示できないことから、緊急時の対応がうまくいくのかの懸念があった。1年間やってみて、当初の目的はどうなのか、懸念されたことはなかったのか、また水道料金の滞納が年間どのくらいあるのか、また滞納の理由と停水処分をしているかとの旨の質疑がありました。渡邉局長は、当初懸念されていた問題は特に聞いていない。業務の内容についてもスムーズに進んでいると思う。今後検討する部分も何点かあるので、注意深く見守っていきたい旨の答弁がありました。戸嶋課長は、納入期限日から2カ月半たっても納入されない場合は停水処分を行っている。毎月約100件くらいの停水予定者がいる。実際停水処分するのは3件から4件である。滞納額については、率にして99%収納されている。滞納による不納欠損額を含めて、23年度予算は59万4,000円を計上した。21年度の決算では16年度分の84万円を不納欠損として処理した。理由として一番多いのは、無届転出である。ほかに倒産もあるとの答弁がありました。  ほかにさしたる質疑なく、自由討議なく、討論なく、採決する。採決の結果、議第122号は挙手全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議第97号 専決処分の承認について(平成22年度新発田市一般会計補正予算(第8号))、次に議第98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定についてのうち建設常任委員会所管分、次に議第90号 新発田市都市公園条例の一部を改正する条例制定について、次に議第96号市道路線の認定について、次に議第106号 平成22年度新発田市宅地造成事業特別会計補正予算(第1号)議定について、次に議第92号 新発田市下水道条例の一部を改正する条例制定について、次に議第115号 平成23年度新発田市簡易水道事業特別会計予算議定について、担当部長の説明後、質疑に入るも質疑なく、自由討議に入るも討議なく、討論に入るも討論なく、採決する。採決の結果、挙手全員で議第97号、議第98号、議第90号、議第96号、議第106号、議第92号、議第115号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で当建設常任委員会に付託された議案審査は午前11時51分に終了いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(巖昭夫) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 討論なしと認め、討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議題のうち、議第90号 新発田市都市公園条例の一部を改正する条例制定について        議第92号 新発田市下水道条例の一部を改正する条例制定について        議第96号 市道路線の認定について        議第97号 専決処分の承認について(平成22年度新発田市一般会計補正予算(第8号))        議第105号 平成22年度新発田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)議定について        議第106号 平成22年度新発田市宅地造成事業特別会計補正予算(第1号)議定について        議第109号 平成22年度新発田市水道事業会計補正予算(第3号)議定について        議第115号 平成23年度新発田市簡易水道事業特別会計予算議定について        議第117号 平成23年度新発田市下水道事業特別会計予算議定について        議第118号 平成23年度新発田市宅地造成事業特別会計予算議定について        議第122号 平成23年度新発田市水道事業会計予算議定について  以上11件に対する委員長の報告は可決、承認であります。委員長の報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立全員であります。  よって、議第90号、議第92号、議第96号、議第97号、議第105号、議第106号、議第109号、議第115号、議第117号、議第118号、議第122号は委員長の報告のとおり決しました。  次に、分割付託の議第98号 平成22年度新発田市一般会計補正予算(第9号)議定について討論ある議員の発言を求めます。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(巖昭夫) 討論なしと認め、討論を終結いたします。  これより採決いたします。  本案に対する各委員長の報告は可決であります。本案は各委員長の報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 ○議長(巖昭夫) 起立全員であります。  よって、議第98号は各委員長報告のとおり決しました。  午後1時まで休憩いたします。           午前11時39分  休 憩  ─────────────────────────────────────────           午後 1時00分  開 議           〔議長退席、副議長着席〕 ○副議長(星野幸雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ───────────────────────────────────────── △日程第6、一般質問 ○副議長(星野幸雄) 日程第6、これより一般質問を行います。  大沼長栄議員。           〔24番 大沼長栄議員登壇〕 ◆24番(大沼長栄議員) 通告に従いまして、一般質問を行います。  質問内容は、県立新発田病院跡地活用・歴史資料館建設についてであります。市は、平成23年度当初予算において、県立病院跡地を購入する資金7億4,000万余を計上いたしました。更地になって県より移管とお聞きしております。また、平成22年3月15日号「広報しばた」で、跡地利用市民検討委員会が構想をまとめられた跡地活用整備計画がカラーイラスト入りで市民に公表されました。この構想は、各ゾーンに分け、それぞれ活用概略をイメージするに大変よくできており、ゾーンの広い面積を白紙の状態で市民に提示したこと、旧本丸跡及び周辺を歴史遺産として位置づけていることなど、検討委員会のご苦労された跡がうかがわれ、かつ適正な判断と評価いたします。  この病院跡地は、旧新発田藩の城郭二の丸で、明治5年、明治政府に接収されるまで上級の家老屋敷であり、140年ぶりに新発田市に返ってくるのであります。さらに言えば、四百数十年前、溝口秀勝侯が築城以来明治改元まで、新発田の治世の中心、政治をつかさどってきたところであります。戊辰戦争においては、新発田の帰趨を左右する決定、つまり新発田町が会津初め東北諸藩の同盟軍に四方八方を包囲され、一戦を交えて会津軍と討って出て戦うか、あるいは新発田のまちを火の海と化すことを避け、隠忍自重し、官軍が来るまで時を待つかの緊迫したやりとりを城中本丸城主、二の丸に住む家老が昼夜を分かたず軍議をなし、結局住民を戦火に巻き込むことを避けるための苦渋の決断をせざるを得なかった場所であります。会津は、官軍に帰順すべしとの一家老の意見を無視し、官軍と対峙し、結局会津戦争に敗れ、白虎隊の悲劇を生んだのも一つの歴史であります。新発田は、住民を戦渦に巻き込まず、紆余曲折を経ながら官軍に味方し、明治の土台づくりをしたのも立派な新発田の歴史だと思うのであります。この一事を見ても、新発田城本丸、二の丸は歴史的価値、歴史的重みは十二分にある場所と言えるのであります。  そこで、1つ目の問いかけであります。購入は決まりました。概略イメージもできました。しかるに、このイメージに何を加え、今後どのような絵を描き、活用を図るかであります。購入後の具体的構想内容及び構造物、建築物建設等の計画を庁舎内部で検討されておられるか、また考えておらなければその必要性を今後検討すべきかどうかをお聞きいたします。  2つ目であります。跡地活用整備計画が検討中の平成21年、新発田城の歴史を保存すべきとする各団体より連名の請願「複合的歴史資料館建設を病院跡地で」が提出され、それを受理、議会採択を行ったわけですが、当然資料館の是非を含め、建設に向けてメリット等検討する委員会を立ち上げるべきかと思いますが、いかがでしょうか。  私もこの複合的歴史資料館建設を病院跡地でという考え方に同調する一人であります。また、資料館建設に向けて、その検討を急ぐべきと考えております。急ぐべき理由は2つあります。その1つは、新発田市に残されている歴史資料遺産は膨大で、眠っている資産を調べ上げるだけでも相当の時間を要し、跡地構想が提示されたことに伴い、早急な資料館建設検討委員会なるものを立ち上げておかないと時間ばかり経過し、いつまでたっても実現しないことになります。それと、現在の図書館3階藩政資料室にある県、市の指定文化財を初め多くの収蔵物が、部屋の狭さと耐火、つまり火災に遭うとたちまち資料が焼失してしまう危険性があること、空調設備がなくて、夏場の高温により保存物が劣化する可能性が大であることであります。同時に現在新発田図書館で保管できない大量の藩政資料、地方文書を豊浦支所旧議場に一時詰め込んでいる状態ですが、同じ問題が懸念されます。そのほか学芸員の配置による資料の整理、資料等の管理保管、または展示するとしたらその規模、展示物内容及び説明文、あるいは資料学習施設などまだまだ多くの観点から検討すべき余地がたくさんあるのであります。方向性を定め、今から取りかからなければ間に合わないと思うのであります。  懸念すべきは、識者等の検討がないまま、ただ単に資料館的なものを建てさえすればいいとして、短絡的にどこにでもあるような資料館構想となり、およそ新発田にふさわしくないものとして建設に向かうことを私は心配しております。学術研究をするに事欠かない資料館ができる可能性が、この新発田にはあるのであります。検討委員会なるものの形はどうなろうとも、早急に跡地活用、資料館建設の母体をつくるべきと思いますが、市のお考えをお聞きいたします。  いま一つ早めるべきと思う理由は、観光に大きく寄与する施設となり得るからであります。今新潟市においては、新潟市立博物館が平成16年に建てられました。この博物館は、周辺に歴史的建造物を配置し、多大の費用を費やし、外観上大変立派であります。歴史博物館にふさわしい威容を放っております。長岡の新潟県立博物館は、規模も大きく、展示物及び資料も豊富、これに右に出るものはありません。この2つを比較して新発田の資料館構想を考えたとき、新発田は新潟平野の広大な土地を有していたこと、よって出土遺跡等も多いこと、長い期間同じ領主が支配していたこと、治世の歴史が明確なこと、政治ですね。政治の歴史が明確なこと、歴史資料が豊富なことで、余り外観にとらわれなくとも、ある程度の規模の歴史資料館で十分観光客の誘客は可能と考えております。新発田城といった城の遺産と借景、城の景色をかりることでありますが、これはまさに天の恵みであります。展示品という観点からいたしますと、新発田の古代中世の遺跡や武具刀剣、書籍から台輪まで豊富な展示品があり、博物館として位置づけてもよいほどであります。これらを展示した資料館を拠点として、新発田のまちの要所、つまり現在の清水園、石泉荘、神社仏閣、酒蔵、市島邸等をめぐる周遊コースを考えたならば、すぐにでも新発田の全体イメージが想像せられ、魅力的な新発田が浮かび上がり、それが人から人へと伝播され、やがて全国に発信されると思うのであります。資料館建設は、観光客の誘客拡大につながる要素が大変大きいのであります。  今まで唯一新発田の歴史遺産と全体像を展示、発信してきた五十公野ふるさと会館は、平成22年、昨年より閉鎖してしまいました。今新発田は何が拠点なのか、全くぼやけている状態であります。よそから来ても魅力に欠けるのは、焦点がぼやけている、この一点に尽きると思うのであります。一刻も早く新発田を把握でき、理解できる資料館建設は絶対に欠かすことのできない市の重要施策であると思いますが、市のお考えをお聞かせください。  3つ目についてであります。これは、新発田の人物顕彰であります。新発田でありますと、堀部安兵衛、最近になって蕗谷虹児等人々の頭をよぎると思いますが、ほかに佐々木源氏の流れをくむと言われる新発田重家、歴代新発田藩主の功績、粂幸太郎、大倉喜八郎、高橋光威等新発田から輩出した偉人、人物は多いのであります。私は、これらの人々を世に出すべきと考えます。その顕彰を資料館建設に伴い行うべきで、新発田市民の自信と覚醒、いわゆる目覚めに大いに役立つとともに、この人たちを顕彰することによって、後世の子供たちへの夢と希望を描く大きなプレゼントと考えますが、いかがでありましょうか。  以上の点で資料館建設を提案するわけでありますが、ただここで私は一つの懸念を持っております。歴史遺産を展示、顕彰に取り組む余り、当時のものを必要以上に方々に建てることはいかがかとも考えております。その一例が、先ほど言いました隣の会津若松市において見られるのであります。鶴ケ城を初め江戸期、明治と当時の検証のため、あちらこちらに新しい施設、名所をつくってはみたものの、観光客はその場限りで、一度見たら次の新しいものができなければ来ないというのであります。施設管理の経費ばかりがかさみ、観光収入の足を引っ張っているとの指摘は、他山の石とすべきであります。しかるに、新発田では拠点とする1カ所に、この県立病院跡地にある程度の規模の資料館ができますと、展示物、内容によって十分観光誘客と学術研究の場として市民及び市外の研究者へ提供できるものと考えます。  加えて申しますならば、日本海側の玄関口、新潟は、現在環日本海の拠点であります。中国、ロシアの領事館も存在し、おのずと北東アジアの交流人口もふえてくると予想されます。新潟の隣に古都、古い都、新発田あり、外国人も関心を示すと思われ、また当然関心を示すようにすべきと思います。なぜなら、まちでビルが建ち並ぶのは日本、世界共通で当たり前、古都、古い都、この新発田が本当の日本の姿、日本の伝統と文化を象徴しているからであります。  以上、老婆心ながら愚見を申し上げ、資料館建設の提案といたします。           〔24番 大沼長栄議員質問席に着く〕 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。           〔市長 二階堂 馨登壇〕 ◎市長(二階堂馨) 大沼長栄議員の県立病院跡地活用歴史資料館建設についてのご質問にお答えをいたします。  初めに、跡地取得後の跡地整備計画の具体的展開として、建造物、建築等の計画まで庁内で検討されているかについてであります。県立病院跡地の活用につきましては、基本的に県立新発田病院跡地活用整備計画をベースに整備を進めていくことととしております。整備計画では、短期の整備期間は用地取得後5年間を目途とし、中長期以降の整備につきましては用地取得後6年目以降とし、2期に整理して策定しております。中長期では、さまざまな要因に応じた臨機応変な対応が必要となりますことから、段階的な整備を目指して、整備ステップを明らかにすることとしております。本年1月28日に庁内で跡地取得後の短期における整備手法の検討を再度行ったところであります。主な内容といたしまして、跡地取得後の安全対策も含め、憩いと安心、にぎわいをコンセプトに、災害時には仮設住宅や救援隊、ボランティアを受け入れる防災拠点としても活用できる芝生公園としてのより具体的な整備計画手法の検討を進めております。  また、複合歴史資料館の請願につきましては、本整備計画方針の一つに歴史的背景を考慮し、特に新発田城址という歴史を踏まえ、現代及び将来の新発田人に誇りを持てるようにすることを明らかにすることとしています。中長期の整備時期において、必要な時期に市民アンケートを実施し、広く市民の皆様からご意見、ご提案をいただき、あわせて財政計画との整合性を図ることとしており、議員ご提案の歴史資料館も含め、歴史、文化、生涯学習の拠点となる複合・生涯学習施設としての整備につきまして、具体的な検討を行う考えでおりますことから、現段階では委員会等の組織化は考えておりません。  次に、歴史資料館として整備を急ぐべき理由につきましては、当市に所在する膨大な文化財、歴史資料などを調査し、保全することの重要性は認識をしております。そのためにも、平成23年度におきましては新発田市の貴重な歴史、文化を継承し、発展させるため、生涯学習課内に文化行政室を設け、新発田市が誇る城下町遺産や地域の伝統文化、埋蔵文化、芸術文化についての調査、保存、普及と活用を系統的に進めてまいります。また、図書館に専門知識を持った嘱託職員を雇用し、未整理の古文書整理や郷土資料などを分類整理、目録作成、調査研究を進めることとしております。  観光に直結した歴史遺産展示を拠点とするネットワークにつきましては、今後平和を祈念し、願いを込めた西公園の隣接地に歴史的な価値がある白壁兵舎が移築され、その中には新発田城時代の展示コーナーが計画されております。歴史のみちは、寺町通りの町並み、清水園や足軽長屋などから続き、これから整備を行う病院跡地、お城、そして白壁兵舎、西公園、西ケ輪、四之町、三之町と新たな連続性を持った江戸期、明治期、大正、昭和期と歴史的遺産を活用し、歴史と観光を兼ね合わせた町なかの回遊性と連続性づくりを今後も進めてまいりたいと考えております。  次に、歴史資料館建設によって市内出身または当市にかかわりのある人物顕彰を図り、将来の子供たちに自信と誇りを持ってもらうというご提案につきましても、先ほど申し上げましたとおり、白壁兵舎の活用内容や中長期での資料館建設整備の検討に際し、その視点でも組み入れさせていただきたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○副議長(星野幸雄) 大沼長栄議員。 ◆24番(大沼長栄議員) お答えありがとうございました。昨日渡部良一議員からそのような方向づけというものを答弁の中でお聞きいたしましたけれども、実際ことしじゅうに、今年度中ですか、来年度中といいますか、23年度中に新発田のものになるということであります。私先ほどから言っておりますことは、今から準備して、5年間準備して、ほぼ構想として5年後にできる構想ができたとすれば、5年後に、6年目にできるということなんですね。今それが後期ということで、6年目からそういうことで着手しても、結局は10年先に建つことになるということで、今からその準備を早急に進めるべきではないかというふうなことを申したわけなんです。  もう一つは、一応広場として市へ移管となれば、当然観光バスとかそういうのがあの場所に入れるスペース、そしてやはり観光として資料館が、まず建設は後としても、あそこが新発田の中心なんだということを市内外へアピールできる、そういう体制はとれないものかと。1つには、今の安兵衛茶屋ありますけども、あれが観光物産関係、あるいは表門は、まさにあれは江戸時代の名残で、ああいう立派なのは余りほかにもないわけであります。また、今の新発田城の石垣は、あれは江戸城の石垣を積んだ人が新発田へ来てあの石垣を築いたわけで、日本一美しい石垣というふうにも言われておるんであります。そんなことからして、やはり新発田へ来た人は、ああ、こういう城、美しい、すばらしい城だねというふうに言うわけでありまして、そんなところをやはり観光客といいますか、そういう人にまず当面見せて、そしてそこから清水園なりあちこちへ行けば、ああ、新発田というのはこういう城下町なんだということがイメージされます。それがないと、今観光バスも行きません。本当にわかる人しかあの場所は行けないわけでありまして、その辺からして観光誘客、さまざまな面で私は非常に効果があるんでないかというふうなことを先ほどから申したのはそういう意味なんでありまして、その辺取り組みとして予算案はまだ、大きい予算は将来でありますけれども、今現在そういうことが可能かどうか、その辺1点お願いします。 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 県立病院跡地の整備の問題でありますけれども、きのうの一般質問にもお答えをいたしましたとおり、当市にとっては最も重要な地区といいましょうか、大変な私は遺産だというふうに思っております。先ほど申し上げましたように、確かに短期は主に取得をし、そしてやるわけでありますけれども、6年後に初めてまた検討委員会をどうのこうのではなくて、その短期の中に部内においての検討はいたしますけれども、特段歴史資料館建設委員会というようなものはこの短期の中でつくらないというだけであって、5年間の中に部内での財政的なもの、いろんなものがありますんで、その辺は部内ではきちっと検討させていただきたいということで、特段歴史資料館建設委員会みたいな、そういうものは今回つくらないということであります。いずれにせよ、更地になるわけであります。更地になって、もう一度市民の皆さん方が目をつぶってあそことお城をイメージしたとき、またいろんなものが浮かんでくると思うんです。そういうことで、じっくりあそこは考えていきたいということであります。じっくりは考えますけれども、今大沼議員がおっしゃる歴史資料館、これは大きな私はファクターだなと、こう思っておるところであります。  それから、観光館あるいは歴史資料館をつくる前に、せめて駐車場等を整備したらどうだというご提案でありますけども、実はこの短期の計画の中に「賑わいと交流の拠点」という一つの考え方があって、そこには駐車場等はもう整備の中に、ここに提示をされておりますので、もしもこういう、最初は防災公園が主たる目的でありますけども、ここに十分スペース的に入れるのかなというふうに思っております。いずれにせよ、あそこは大沼議員ご指摘のとおり、新発田にとって大変大事な、重要な場所だという意味は、私自身も同じ、共有しているつもりであります。 ○副議長(星野幸雄) 大沼長栄議員。 ◆24番(大沼長栄議員) ありがとうございました。ただいまのお話聞いて、私も安心いたしました。  1つは、市長部局で今後検討していくということであります。これにつきましては、やはりこの3階の藩政資料室、お昼休みでもちょこっと行けば、かぎをあけてもらえばすぐ見れるわけであります。あそこは、ほとんどもう足の踏み場もないというんですか、ああいう文化財的な、国はあそこにはないですけども、県と市の文化財指定になっているものがたくさん詰まっているんですが、本当にこの前、ある大学の先生が学生を連れてきたんです。そうして、あの中の資料を引っ張り出してきているんですけれども、よそにあれを見せると、こんな雑なことをやっているのかというくらい、場所がもうないんです。ほとんど1人通って、歩いてやっとなんですけども、その辺に越後正保絵図、江戸時代の正保絵図とか、そういうのがあの場所にあると、我々ちょっと考えられないくらいな、そういう状態に置かれてありますし、そんなことでできれば部課長がその時間を見つけて、今の藩政資料室、あるいはふるさと会館の展示物、あるいは私は民間で、名前を言ってどうかですけど、上杉ブリキ店なんかは、まさに今のふるさと会館にある展示物以上のものを、やはり新発田溝口藩のものをたくさん収集しているんであります。ああいう民間人でも、もう散逸しないように、どちらかというと新発田のものを集めるような努力をしているわけでありまして、そういうものを皆さんで見ていったほうがよろしいかなと。それと同時に、北からいきますと村上のおしゃぎり会館、あるいは関川村にもあります、あるいは先ほど言いました長岡県立博物館はもとより高田の上杉謙信の記念館、あるいは長岡の悠久山の記念館、山本五十六記念館、数多く新潟県内にもあります。あるいは、米沢の資料館も非常に立派なものがあります。そういうところを一応参考として見て歩いて、そして内部でこの5年以内にどういう新発田のものがいいのかという検討をしていただきたいと、これは要望なんですが、一言それだけ、コメントだけあればお願いいたします。 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) まさに今大沼議員がご指摘になっている点は、これからの新発田の売りの部分だと思っているんです。いつも私は思っているんですが、私は新発田は一周おくれのトップランナーだというふうにいつも思っているんです。より近代化を進めようということで新発田をどんどん、どんどん追い越していって追い抜いていったいろんな町々が、気がついたときに実はまちづくりには自然だとか、あるいは歴史だとか、風情だとか、そういうものがとても大事だというようなことで、今新発田はそういう、今大沼議員がおっしゃるものも含めて、手にたくさん宝として持っていると。まさにこれをどうやって掘り起こしていくか、進化をさせていくかということでありますので、今ご提案の件については非常に大事にしていきたいなと、こういうふうに思っております。  博物館というふうになりますと、博物館法という法律がありまして、果たして私どものこの規模の都市で耐えられるかどうかというのはちょっと疑問なところがあって、やはり県立という形、いろんなところはなっておるようであります。しかし、資料館だとか、あるいは美術館だとか含めて、十二分にその意味では私どもも検討に値するものはたくさんございますので、この5年間、確かに取得をすることの主たる期間にはなっていますけれども、なってはいますけれども、部内ではきちっと、その中長期にいく前のステップ段階として、しっかりとして部内では話し合い、そして協議を進めていきたいと、こう思っておるところであります。 ○副議長(星野幸雄) 大沼長栄議員。 ◆24番(大沼長栄議員) わかりました。  以上で終わります。  ───────────────────────────────────────── ○副議長(星野幸雄) 次に、渋谷恒介議員。           〔25番 渋谷恒介議員登壇〕 ◆25番(渋谷恒介議員) 新政会の渋谷恒介です。通告に従い、一般質問を行います。  私は、前市長と1年半以上にわたり新発田駅の橋上化の是非をめぐり激論を交わし、新発田のまちづくりに対する前市長の政治理念と行政運営の手法を市民の前に明らかにしてきたつもりであります。その当時議長であった二階堂市長からは、私の質問や追及の仕方が手ぬるいと厳しく叱咤激励されたことを覚えております。心強いご指導をいただいたことに対して、改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
     議会では、橋上化反対や橋上化事案に対する審議未了の意見は少数派でしたが、昨年秋の市長選挙で二階堂市長が当選し、公約どおり新発田駅の橋上化は中止となりました。しかし、選挙戦では駅の橋上化の是非をめぐる議論は財政面の問題のみが多く語られ、新発田らしさ、新発田のにぎわい創出といったまちづくりの理念や構想は争点とはなり得なかったように思います。そこで、今回の質問は、依然として手つかずのまま駅前に広がる大規模遊休地の利活用と、それに関連した事柄について市長の見解やお考えを聞くことで、二階堂市長の政治理念やまちづくりに対する構想の一端を理解しようとするものであります。  ご存じのとおり、駅前には民地を含め2カ所もの大規模遊休地があります。100億円を超える税金を投入した駅周辺整備事業のおかげで駅周辺の道路網は整備されましたが、駅前や駅周辺には人のにぎわいはありません。二階堂市長は、新年度予算の提案理由説明で、駅の東口の整備を重点に置いた駅周辺整備事業を継続したいと述べましたが、今新発田市のにぎわい創出のための手法として求められているのは、1つとして駅前大規模遊休地の利活用ではないでしょうか。このことについて市長はどうお考えなのか、お聞かせください。  さらに、前段述べましたが、選挙戦では駅の橋上化中止は主に財政負担面でのみ語られてきたように思います。本来は、今ほど我が会派の大沼長栄議員の指摘にもありましたが、新発田城周辺との関連を含めて、まちづくり構想やにぎわい創出や交流人口の増加といった新発田らしさを創造するために駅の橋上化が必要か否かについての論議も尽くすべきであったと甚だ残念に思います。そこで、逆になりますが、新発田らしさの創造にとって、なぜ駅の橋上化が不要不急のものと市長は判断されたのか、新発田城周辺整備構想との関連を含めてお考えをお聞かせください。  最後に、こだわるようで申しわけありませんが、前片山市長とも激論を交わしてきた新発田の玄関口と新発田の顔はどこなのか、二階堂市長の夢と見解を根拠を挙げてお聞かせください。これは、市長のまちづくりに対する構想の一端を理解する上で最も具体的で端的な入り口になると思うので、あえてお聞きするものです。  私は、二階堂市長が議長のとき、折に触れ厳しい指導を受けました。結果、このようになったわけですが、議会は市長の翼賛会や後援会ではない、また行政に対しておねだりをすることは議員の責務ではなく、市民の多種多様な意見や要望に対して議会論議を尽くし、政策の合理的な合意形成を図ることにあるということを二階堂議長時代に学んだつもりであります。立場こそ違え、議会論議を尽くして合理的な政策の合意形成を目指すためにも、市長の明快なわかりやすいまちづくりに対するわかりやすい基本構想を早急に市民に明らかにされることを願いつつ、1回目の質問を終わります。           〔25番 渋谷恒介議員質問席に着く〕 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。           〔市長 二階堂 馨登壇〕 ◎市長(二階堂馨) 渋谷恒介議員の駅前にある大規模遊休地の利活用についてのご質問にお答えをいたします。  初めに、新発田市のにぎわい創出にとって一番求められているのは、駅前大規模遊休地の利活用ではないかについてであります。駅周辺整備事業については、これまでの計画を一部変更し、駅の橋上化を中止いたしましたが、東口の整備や駅東地下通路の改修を行うことによって東西の交流を図り、駅を中心とした地域がにぎわうことがまち全体の活性化につながっていくものと考えております。しかし、駅周辺の状況を見ますと、新発田駅利用の特徴である高校生の通学や通勤利用が多いにもかかわらず、駅周辺で集える場や時間待ちをする施設がないこと、また新発田に観光に来られた方々に対し、観光案内やおもてなしを行うための施設がなく、ご不便をおかけしている現状であります。また、駅前地域の方々からは、昨年2月定例会に観光案内所や人々が集う機能を含むインフォメーションセンター設置の請願が寄せられ、全会一致で採択されております。このような施設につきましては、私が掲げた新発田まちづくり実行プランにあります子どもの居場所づくりにもつながるものと考えております。今後必要な機能のほか、規模や運営についても地域の皆様や駅を利用されている方々のご意見もお聞きし、駅前の大規模遊休地の活用について検討を行い、なるべく早い段階で一定の方向をお示ししたいと考えております。  次に、新発田らしさの創造にとって、なぜ駅の橋上化が不要不急のものと判断されたかについてであります。私は、健康と幸せをキーワードとし、「食の循環によるまちづくり」、「活気あるまちづくり」、「親子、おじいちゃん・おばあちゃん、孫、4世代暮らせるまちづくり」、「健康で笑顔あふれるまちづくり」、「ムダなお金を使わないまちづくり」、「だれでも参加できるまちづくり」の6つの政策を柱として市政の運営を行ってまいりたいと考えております。駅の橋上化中止については、これらの政策に基づいて総合的な観点から判断したものであり、これからのまちづくりを考えたときに優先すべきは福祉、教育の充実と地元産業の育成であると考えております。したがいまして、優先順位からして新発田駅の橋上化は難しいと判断し、中止と結論づけたところであります。  このように決して財政負担面だけから判断したものではありませんし、私が掲げた政策を推し進め、着実に実現していくことで、新発田らしさも創造されるものと考えております。ふるさと新発田は、未来の子供たちからの預かりものであり、政策の推進に当たっては新発田まちづくり実行プランに基づき、子供たちの未来のためになるかという観点で今後も決断、実行してまいりたいと考えております。  次に、駅前の大規模遊休地をどのように利活用するのか、新発田城周辺整備構想との関連についてであります。駅前の遊休地の利活用につきましては、民間事業者の所有する土地を多く含み、公共施設を整備することは困難な状況にありますが、ご指摘のとおり当市のまちづくりにおいて重要な課題であると認識いたしております。新発田駅周辺整備といたしまして、現在活用しております駅東地下通路の改修、駅構内のバリアフリー化や東口広場の整備に向けてJR東日本との協議を進め、利便性を高めるとともに、駅前には県立病院、4月に移転、開設いたします救急診療所、陽だまり苑等医療、福祉施設が集中しておりますので、遊休地を有効に活用して駅周辺の活性化を図ってまいりたいと考えております。  さらに、駅から新発田城までを面的にとらえ、歴史のみちの一層の整備、県立病院跡地を整備することで、駅前の大規模遊休地が新発田の歴史、産業、観光、健康、医療、福祉等を結びつける場所、中心市街地へ人を誘導し、まちのにぎわい創出につながる場所となるよう、行政の力だけでなく、民間事業者の方々の協力も得ながら、駅前の役割としてどうあるべきかを総合的に判断していくことが最も重要であると考えております。  次に、新発田の玄関口と新発田の顔はどこかについてであります。議員がこれまで前市長と議論を交わしてきたことは承知をしております。議員がお考えのどこが玄関口でどこが顔かという視点は、いろいろな考え方が成り立つものと認識しております。家に例えれば、玄関はその家の顔であるということかもしれませんが、私はいつも新発田の市街地を顔に例えます。かなりの面長だと思います。そんなに悪くはない顔ですが、動線が弱い。これまでも歴史のみち、健康医療ロードなど設定をしてきましたが、ポイント、ランドマークがないために機能を発揮していない。どう動いてよいかわからないし、観光客の誘客にも弱いと感じております。私は、顔で言えば口に当たる新発田駅前には、ミニ図書館機能と観光案内機能を持ったインフォメーション施設、鼻という顔の中心部に当たる地域交流センター周辺にはさらに人の集まる公共施設、そして目に当たるお城や病院跡地を中心に文化、観光のゾーンを形成し、それぞれのポイントにランドマークを配することによって、動線として機能させたいと考えております。これらにより、駅、諏訪神社、清水園、寺町からお城へと続く歴史のみちもつながるとともに、さらには新発田川沿いの水辺空間を再整備することにより、多面的な活用には可能性も広がり、いろいろな人の流れもイメージできるようになるのではないかと考えております。  以上、答弁といたします。 ○副議長(星野幸雄) 渋谷恒介議員。 ◆25番(渋谷恒介議員) 答弁ありがとうございました。  まずはもう大ざっぱに、この関連で私が一番市長にお聞きしたいことについてお答え願いたいんですが、当初予算が発表されて、これからあすから審査に入るわけなんですけれども、その部分で市長が私の質問に対して答弁いただいたことがいろいろ盛り込まれておりまして、その部分はよくわかるんです。非常にやる気満々で、公約どおりというか、マニフェストどおりになるべく実現しようという予算内容のような気もするんですが、それはよく言えば非常に積極的な住民サービスに向けた予算編成だった思うんですけども、悪く言えばいわゆる総花的で、二階堂市長がこの新発田をどういうふうに引っ張っていくんだかということについて、余りにも散漫過ぎるような私は気がするんで、それで私はあえて新発田駅前の大規模遊休地をどうお考えなのか、それと大沼長栄議員もおっしゃいましたが、駅周辺、この2つの部分について、市長はこのまちをどういうふうに形づくっていこうとしているのか、今後段のほうでお話ありましたけど、その部分についてもう少し市長の夢というか構想、哲学を語ってもらいたいんですが、よろしくお願いいたします。 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 当時議長時代、議長席から渋谷恒介議員と片山前市長が熱くまちづくりを語っていたのをあの席からうらやましく思っておったんですが、今こうやって今度自分がその立場になって非常に感慨深いものがあるんでありますけれども、先ほど申し上げましたように、まず市街地という形で限定をしたとき、どこが玄関口でどこが顔かというのは、それは渋谷議員の1つのお考えが、視点があるわけですから、それはそれで結構だと思うんですが、私いつでもいろんなところで市民の皆さん方とお話をするのは、市街地を見たときに少し面長ですねと、私の顔によく似て長いんです。でも、顔としてはそんなに悪い顔だと思っていないんです。           〔何事か呼ぶ者あり〕 ◎市長(二階堂馨) うん、そんな悪い顔、ただちょっと面長だなと思う。ただ、どうしても先ほど申したようにポイント、ランドマークがない。めり張りがないと言ったほうがいいのかもしれません。その意味では、駅前というのは一つの、通常言われるようにやっぱり玄関口とよく言われるんであれば、まずそこを口として例えるんであれば、あそこにやっぱりポイント、ランドマーク、公共施設として私は今あそこにはミニ図書館だとか、あるいはシープをちょっと拡大した、昔のシープという観光案内所というのがありましたけれども、それを拡大したもの、あるいは今度高校生が非常にあの辺で、今の最近の高校生は地べたに座ることを余り苦にしないんです。私のころの考えからいけば、地べたに腰をおろすというのは別な人たちというか普通ではないなというんですが、今はそういう、しかしどう見ても子供たちが居場所がないから、結局はああいうことになるのかなということも踏まえて、これらを総合的に吸収できるような公共施設、そしてひいてはそのことが観光客でおいでいただいた皆さん方にもきちっと新発田を紹介できるようなコーナーを持った、そういう公共施設がやっぱり要るだろう、そして駅前のにぎわい創出のやっぱり拠点になるべきだというふうに考えています。  幸い渋谷議員がおっしゃるとおり、あそこに遊休地が幾つかあります。大きいところでは3つほどありますね。すぐ駅の右側にもありますし、それからちょうど交差点の左側といいましょうか、あそこには民地もありますけども、一応市の土地もあります。それから、もうちょっと行ったときに、当時福祉施設といいますか介護施設に利用しようというか、何か一時ありましたけども、あそこも市の土地であります。この辺を踏まえていけば十分土地としてはあると。まだ財政的な裏づけはありませんけれども、十分にそういう拠点を、まずランドマーク、ポイントをつくりたい。そこ1カ所では全然動線にならないわけですから、やっぱりその意味では長いわけですから、口の次はやっぱり真ん中で鼻だと思うんです。この辺は、やっぱり第四銀行といいましょうか、あの四つ角といいますか、交流館の近くと言えばいいのか、NTTのあの辺と言えばいいでしょうか、あの辺が一つのポイントになってくるのかなと。この辺にもきちっとした中心部を引きつける、人を引きつけるだけの公共施設がやっぱり私はあってしかるべきだと思っています。そして、今度目に当たる最も大事なところとして、今おっしゃっている、また渋谷議員も一番大事だろうと思っているあの新発田城、あるいは県立病院跡地、そして城址公園、それから今度自衛隊が建設をいただけるという約束をいただいている白壁兵舎の公園、あの辺一体が最も拠点の中核をなして、まさにメーンになっていくだろうと、こういうふうに思っておるところでありまして、大変私としては何とかこういうふうに持っていきたいなと。ただ、一気にはとてもそれはできないわけでありますけども、何とかその方向でいきたいというふうに思っています。  ただ、この実行プランをただ実行しているだけじゃないかと、こういうご指摘、そしてそれは総花的になるというご指摘もいただきましたけども、私にとってはやっぱり市政の羅針盤なんです。これは、市民との約束事でありますので、やはりここに書かれたことはしっかりと市民との約束は果たしていくということであります。個々の件については、ケース・バイ・ケースというふうに思っております。  せっかくそういう自分なりのまちづくりの考えを述べろという時間をいただきましたので、もう一つ言わせていただければ、これは私の代ではもう無理かもしれませんし、次の代になるのかもしれませんけれども、まちの中に川があるというのは、これはすごいことなんです。この新発田川がほとんど忘れ去られている。新発田の中に、まちの中に川があるということは、とっても大きい私は財産だと思っています。この辺、金升さんの裏から始まって石泉荘を通って清水園、そして寺町の後ろを通って志まやさんのほうへぐっと行きますね。この辺の川の持つ力あるいは水辺のいやしの力、この辺がこれからの問題になっていくんだろうなと。表がだめなら裏があるさじゃないけれども、表も大事ですけども、これからは路地だとか小路だとかというのも、実は若者文化の発祥、芽生えるような素地だろうと思っています。この辺を踏まえてみれば、まさに先ほど大沼議員に申し上げましたように、一周おくれのトップランナーだけども、十分に可能性を持っているこれからのまちが新発田だと、私はそう思って、そのつもりでこれからも市政を運営をしていきたいと思っていますし、渋谷議員も大変鋭い感性を持っておるわけでありますんで、いろんなところからまたご指摘をいただいて、少なくともいいまちをお互いつくっていきたいなと、こう思っているところであります。 ○副議長(星野幸雄) 渋谷恒介議員。 ◆25番(渋谷恒介議員) 今市長は、後段言われた部分は非常に私も心強く承りましたが、残念ながら私は4月24日に審判を受けますので、万が一戻ってきたら一生懸命頑張りますから。そんな市長から簡単にお墨つきもらっても、審判するのは市民ですので。  それで、私はそういう、今市長が言った約8分ぐらい話されたこの部分が聞きたかったんです。予算もまちづくり実行プランも、可もなく不可もなくとは申しましたけども、これは市長の一つのマニフェストだし、自分の夢を実現するためのまちづくりの予算ですから、それはいいんです。  決定的に私やっぱり、また繰り返しになるかもしれませんが、前の市長さんと違って二階堂市長は、私が教育を受けてきたせいもありまして、よく意見がかみ合うというのを期待して言うんですが、今ほど言った、大沼長栄議員も言ったような駅周辺、城址公園を含めて、今その県立病院も含めて、あのエリアと新発田駅、東西も含めて、に集積する人口あるいは交流する人口、いわゆるにぎわいのもとになる人の集まり、人の出について、前々回にも聞いたんですけども、おのずと集積する年齢層、それから人、それから階層も違ってくると思うんです。それをごっちゃにして集客というかまちづくりをした場合、やはり破綻すると思うんで、端的に言って、これから市長がやるのにけちつけるわけじゃないんですけども、駅を利用する人、城址公園の周辺のあのブロックを、市の庁舎も含めて利用される方というのはどんなふうに市長はお考えなのか。  私が先に言います。私はやはり今市長が言われた駅の通勤客、通学客、それと県立病院を利用される方でみんな滞留場所がないと、それからバス待ちの人たち、それから清水園を見て市島酒造を見て、そこから駅まで来れないという観光客の流れがひとつ途切れているという部分、そういうことを考えて、その部分とお城の前に来る人とはまた全く違う。どっちかというと駅のあのエリアに集まる人は、いわゆる新発田、あるいは新発田に非常に深い人、それでお城の前に来られる方は市外とか県外の方も随分来ます。そういうことを使い分けて政策、事業を展開しないと、私はアブハチ取らずになるんじゃないかと思うんですが、私の考え悪いでしょうか。市長どう思いますか。 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 立場が違いますので、とても指導なんていうことは考えていませんが、ただ地方自治法の会議規則によって、自分の感想、意見を求めることができないと、こうありますので、自分の考えはこう思うが、おまえはどう思うということは聞けないんです。ですから、それはどうぞ渋谷議員のご意見はご意見だと。でも、せっかくの機会であります。  要は渋谷議員が私にお聞きになりたいのは、県立病院跡地か新発田城により重点的にまず先に投資をしようとしているのか、それとも駅前のほうを先にまちづくりを考えているのかという、そういう視点なんでしょうか。そういうことなのか、あるいはどういうことなのか、その辺のところがちょっとわからなかったもんでありますから、何とも言われないんですけれども、歴史のみちというのはまさにお諏訪さまから出て清水園のほうまで行くわけでありますけども、今回ことしの予算で県のほうで歩道のほうを整備をしていただくということで、私どもは今度ずっと清水園の奥のほうをやるんですけれども、いずれにせよもう大分いいところまで、寺町も含めて、あの清水園のほうの一帯の整備は整いつつあるということにはなっております。ただ、先ほど申し上げました駅前のにぎわい創出、インフォメーション、仮称ですけれども、そういうインフォメーションセンター的なものは全くまだ財政的な裏づけはとっていないんです。ただ、私のまちづくりの夢の構想として持っていますということですから、まだまだ今々のものにはなっていませんけれども、でもいずれにせよ、その前に東口の整備だとか、あるいは地下通路だとかをきちっとやりながら、その過程の中で財政計画も今度つくりますので、その中から駅前の周辺を考えていきたいと思いますし、県立病院の跡地あるいは新発田城に関しては今年度中には取得をして、そしてきれいに更地にして、今度先ほどから話題になっている歴史資料館も含めてこれから考えていきたい。どちらも大事な土地であるというふうに思っております。 ○副議長(星野幸雄) 渋谷恒介議員。 ◆25番(渋谷恒介議員) きょうの質問の仕方が悪くて済みません。私は、やはり駅周辺、駅前の大規模遊休地の部分と、それとやはり今市長が言われた県立病院跡地を核とした新庁舎の問題も含めて、これは合併特例債の関係もあると思うんで、使わなければ一番いいんだけどと私は思うんですが、その部分を2ポイント押さえて、市長の今さっき言った6つの柱ですか、市民のための。を実現されるべきだと思う。そのためには、やはりさっきの資料館の話ではないですけども、構想と理念を掲げて、具体的な手順、スケジュールを着手するのには金かからないと思うから、それでいろんな市民論議あるいは議会の合意形成を目指しながら、よし、じゃ市長を応援しようというような形に進んでいけば、これほど市民挙げての事業にふさわしいものになると思うんで、その部分はやはり今、初日も言われましたけど、大変忙しいと思うんですけども、早急にやはり肝に銘じてやっていただきたいと、お願いしておきたいと思いますが。  それと、これは今まだ市長がこの忙しいスケジュールをこなしながら、まだ3カ月ちょっとでいろんなことを聞いてもしようがないんで、ちょっと事実確認だけ、肩の力を抜いて問答したいんですが、市長のいわゆる選挙戦で新発田の隅々を見て回ったと、それは限界はあるにしても、その姿勢は非常に高く評価されるべきだと思いますけども、さっきランドマークの話が出ましたけども、加治川村、紫雲寺町、豊浦町と大きく分けて合併しましたね。この2町1村のいわゆるランドマークというか、地域の人の心のよりどころというのは何なんだろうと、それから佐々木、五十公野、川東、菅谷、米倉、赤谷、加治、この30年代に合併した旧村の人たちが心のよりどころにしているのは何だとかと、その今の新発田の合併をなし遂げた、それから旧6カ村もなし遂げた、最終的にまとめ上げたこの新発田の本庁地区のランドマークって何だとお考えになりますか。余りまじめに答えないでください。まじめというか。 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 元来まじめなもんでありますから……           〔何事か呼ぶ者あり〕 ◎市長(二階堂馨) そこで笑わないでください。別に笑いをもらおうと思って言ったわけでありませんので、本当のことを自分で言ったつもりであります。  加治川さん、あるいは紫雲寺さん、そして豊浦さん、それはその地域、地域の当時の市町村、自治体であったころのいろんなものがあると思いますけど、私は新発田のシンボルはやっぱり新発田城だと思うんです。最大公約数からいってもやっぱり新発田城だと思います。私は、菅谷の出身であります。私は天領ですし、多くは黒川藩であります。それでもやっぱり新発田市という形になっていったときに、やっぱり新発田城がシンボルになるだろうなと思っています。  新発田の心のよりどころは、やっぱり飯豊連峰、二王子岳だというふうに思っています。そして、すべての母なるものは、やっぱり加治川だと思っています。私の前は、そして私の農地もすべて坂井川ですけども、やっぱりでも新発田市という大きいくくりで見れば、私はやっぱり母なるものは加治川だと、こう思っているところでありまして、これが正しい表現になるかどうかわかりませんけども、私はそんなつもりでおります。 ○副議長(星野幸雄) その前に、渋谷恒介議員、紫雲寺町、加治川村、豊浦町に関しては通告されておりませんので、質問を変えていただきたいと思います。  渋谷恒介議員。 ◆25番(渋谷恒介議員) 別に私は、余りこの問題から、市長の哲学というか理念について聞いているわけだから、貴重な新発田の一番もととなる心のよりどころを聞いたわけだから、余り的を外れているとは思いませんが、議長の指摘でありますので、これ以上はしませんが。  となると新発田城、これは内外的にも貴重な部分があります。それで、さっき市長が言いましたけども、安兵衛茶屋の話出ましたね、安兵衛茶屋。お城の表門の前にある茶屋。それと、新発田城の前、城址公園を訪れる観光客というかお城マニアとか。行くたびに私よくそこへトイレを使いに行くんですが、安兵衛茶屋に至っては、市長、行ってみてください。本当にこんなことだったら、新発田笑われます。それと、城址公園の前のトイレです。わずかなスペースの駐車場。朝一番からもう県外ナンバーが来ているんです。その人たちは、そのまま帰っていくだけです。それで、観光バスもたまに来て、表門まで歩いていきます。安兵衛茶屋、本当にあれは撤去してください。私そのぐらいの恥ずかしい思いしていますが、これはあそこで働いている人たちもそう言っていましたけど。そういう部分で、市長は忙しくて行けないかもしれないので、担当課の人が見たり聞いたりすればすぐわかると思うんです。市長がイメージするお客様をおもてなしする新発田の心とは裏腹に悲惨な状態ですから。  それは、注文で申し上げておきますけども、私はそういうことは抜きにして、もう一つ、今市長が駅と新発田城というお話されましたけども、どうでしょう。今これ通告にないと言われればあれなんですけども、私はやはりなぜ市長が言われるように縦長の顔のまちになって、それで市長もご存じだと思いますけど、カルチャーセンターにコンビニがあります。わきにセブンイレブンが。それから、市長が言われるこの縦長の市長の鼻の高い部分、ずっと通ってきてのど仏までくる猿橋までのもとの岩村食堂さんですか、あそこでやっているセブンイレブンもあります。ということは、まちの真ん中をぶち抜くいわゆるメーンストリートにコンビニが一軒もないと。これは、私別にコンビニの味方するわけじゃないんですけども、コンビニは出店に当たってフランチャイズの契約を結ぶときに、ある程度一定の利益を保証するわけです。でないと出店できない。その数字が達成できないとペナルティーをお互いに払わんきゃないと。ということは、今一番新発田で求められているのは、その動線の、市長が言う真ん中の部分について何を持ってきたらコンビニが来てくれるかというような発想で、まちの中心市街地を検討するべきじゃないかと。そのために私一つ提案するんですが、やはりコンビニのスーパーバイザーでもいいんですけど、前も言ったんですけど、新発田のまちについて、コンビニのスーパーバイザーの意見も聞いてみたらいかがですかということを、ちょっと下世話な話かもしれませんが、それが意外とまちづくりの起爆剤になるような気がするんで。あと今市長が言われた理念、構想の部分をきちっと押さえておけば変なことにならないので、それをひとつやってみたらいかがですか。そういう気持ちはありますか。 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) まず安兵衛茶屋の関係につきましては承知をしております。自分も行ったことがありますので、よくわかっています。ただその前に、特養二の丸もありますし、それから今現在昔の旧病院がまだ建っています。そういう状況の中ですから、あれが本当にきれいになくなったときに、やっぱり市民の意識も変わってくるような気がするんです。本当に新発田城が今度浮いてくるわけですから、浮かんでくるということになりますから。そうなったとき、いろんな意味で市民の意識も変わるんだろうというふうに思っていますし、市の職員にもぜひ見学させようということでありますので、きっとやっていると思いますけども、折に触れ、その旨は職員に言ってみたいと思います。  それから、コンビニの皆さん方のバイザーの皆さん方からいろいろご意見を伺いながらまちづくりをやったらどうだというふうなご指摘もあります。基本的には私はこれだと思っています。私と議会だと思っています。ここでのお互いのやりとりによってまちをつくっていくという、これが正しいんだと思っています。しかし、その補完のものとしてそういう専門の、あるいはそういう団体の皆さん方にお話を聞く機会は当然あってもいいんだろうと思っています。しかし、それはあくまでも補完あるいは補助してもらうという程度であって、基本は私と今渋谷議員がやっているこの中の積み重ねによって、議論の積み重ねによって新発田のまちはつくっていきたいと、こう思っております。 ○副議長(星野幸雄) 渋谷恒介議員。 ◆25番(渋谷恒介議員) 私それを言ってもらいたかったんです。午前中の総務常任委員会の委員長報告を長々とやったのもそこなんです。議会が変わればまちは元気になると市長は議長時代何遍も言っていました。そういうことを目指してやっていく。新しく議員になってこられる方にもそれを訴えたくて、30分近い委員長報告をやったわけなんですが、やはり手法としては、細かな部分じゃいろんなことはあると思うんですけども、今後も議長、市長と私たちはべったりじゃなくてやる、違うと思うんです、立場が違う。その意見交換をして論議を尽くして合意形成を図って、事業展開をする予算を承認していくと、そのスタンスをずっと私は、もし万が一、次も入ってきたらやりたいと思いますので、市長にも私たちのような至らない議員の話でもしっかり耳を傾けて、いいまちづくりをするために頑張ってもらいたいと、私たちもしっかりチェックしていきたいし、物を申し上げていきたいということを申し上げて、ちょっと散漫になりましたが、私の質問を終わります。ありがとうございました。  ───────────────────────────────────────── ○副議長(星野幸雄) 次に、佐藤真澄議員。           〔10番 佐藤真澄議員登壇〕 ◆10番(佐藤真澄議員) それでは、3点にわたって質問させていただきますが、1点目、新発田市民文化会館利用の減免対象の拡大と基準の明確化、そしてイベント施設の充実をについてお伺いいたします。  午前中の賛成討論の際、冒頭で申し上げましたように、私ども日本共産党新発田市議団は、昨年10月、市内の約80%の地域に市民アンケートを配布し、4月の一斉地方選の政策に反映するために市民の皆さんの生の声を聞き、寄せられた要望を集約し、12月議会では3人で分担し、順次取り上げさせていただいたところでございますが、今回の質問もすべて市民の皆さんから直接寄せられた要望でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  1点目の質問は、市民文化会館に関する質問でございます。具体的には、市内の高校生が利用する場合におきましても会場使用は減免をしていただきたいというものです。これは教育関係にお勤めの方からの要望であります。お隣の胎内市産業会館では、市内のみならず、県内の高校生が学校行事で使用する場合、全額減免されているとのことでした。早速県内の市の実態をインターネット等で調べてみました。調べましたのは、新発田市と人口がほぼ同規模の三条市、柏崎市を初め、近隣の村上市、阿賀野市、新潟市などの主たる施設についてであります。管理条例には減免条項があるものの、施行規則の別表に市内の高等学校が使用する場合と明記しているのは胎内市と阿賀野市だけでした。その他の自治体でも減免しているところがあるとは思いますが、時間の関係で割愛しました。早速胎内市産業文化会館に中条高校の利用状況等をお聞きいたしますと、講演会あるいは研修会に年2回、吹奏楽で年2回、さらに下越地区演劇発表会Aグループに打ち合わせ1回、リハーサル2日、本番2日、下越地区演劇発表会Bグループに同じ日程で利用されているとのことでした。この演劇発表会AとBは、新潟県大会の出場がかかっており、新発田からは唯一西新発田高校が参加していました。ホールの使用料もマイクなどの音響、さらに照明などの使用料もすべて100%減免されているとのことでした。その結果、下越演劇発表会は毎年胎内市産業会館で開催されているとのことです。  新発田市には、ご承知のように県立5校、私立1校の高等学校がありますが、市民文化会館のここ1年間のスケジュール表を見てみますと、高校の行事が3つありました。1つは6月の県高校総体ダンスコンクール、リハーサルと本番で2日間、これは教育委員会の主催となっておりますので、全額減免されておりました。11月の西新発田高校主催の芸術鑑賞会、これは有料でした。12月の新発田中央高校主催のチャリティーキャンペーンは、チャリティーということでリハーサル、本番含め全額減免の対象でした。義務教育であります小中学校は、市教育委員会の管轄であり、減免は当然と思いますが、大人の一歩手前の高校生に感性豊かな人間に育ってもらうためにも、減免の対象にしてはどうでしょうか。これまで使用料を考えて遠慮していた高校でも利用することになれば、高校生にとっても、また父母負担を軽減するためにも一石二鳥の措置ではないかと思います。市外の子供たちももちろんおりますが、圧倒的多数は市民の大事な子供たちです。市長のご見解をお伺いいたします。  2点目の質問、大ホール使用に対する減免措置の拡充を求めるものです。市内にはみずからお金を出し合って、市民に対し、東京や新潟にわざわざ行かなくても新発田市内で直接すぐれた芸術に触れてもらいたいと設立された、例えばしばた演劇鑑賞会のような団体が幾つかございます。新発田市社会教育関係団体に加盟し、減免措置が講じられております。しかし、一流の劇団、俳優あるいは歌舞伎座、オーケストラなどを招致するとなると、約1,000席あるあの市民文化会館大ホールを満杯にするか、あるいは会費を高くしないと採算がとれず、主催者のポケットマネーでペイするというのが実態であります。これまで月額2,500円の会費で年五、六回、演劇などの事業を企画し、良質なプログラムをお手ごろな値段で提供されていましたが、しかし会員の高齢化による会員数の減少により、上演できないことはまことに残念であります。市としても新発田市社会教育関係団体に対し、大ホールを使用する場合、2割減免、また研修室使用の場合は4割減免を行っています。しかし、不況の昨今、約1,000人を収容する大ホールを満席にすることは、まさに至難のわざです。大ホールが2割減免では採算がとれず、先ほども申し上げましたが、ここ数年、大ホールを使用していません。こういう時代ですから、特に文化、芸術面での政策を重視していただきたいと思います。どうか他市の状況を把握され、さらなる減免を求めるものですが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。  この項の3つ目の質問です。高齢者のいきいき芸能発表会の参加費徴収についてであります。毎年7月に市民文化会館で行われるいきいき芸能発表会、これは高齢者の生きがいを見つけていく活動の一環として行われているものと推察いたしますが、聞くところによりますと、ここ数年、1団体につき3,000円の参加費が徴収されていると聞きました。これはまた、舞台の照明などの操作にプロの手が必要ということからの措置とも聞いております。確かに大ホール等の使用料は減免されているのでしょうが、高齢者の生きがい対策の事業でもあります。ぜひこの点も減免の対象にするべきかと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。  この項最後の4点目、市民文化会館とは別な話ですが、新発田市の高齢化も4人に1人と急速に進んでおります。そうした中、元気で健康なスポーツを楽しむサークルや同好会がふえているそうです。ところが、ふだん利用しているカルチャーセンターが市展などで使われますと、遠くは加治川などの施設に行かざるを得ない状況が生まれているとのことです。これは新発田市に芸術を鑑賞する適切な施設がないことからくる弊害ではないでしょうか。これからますます元気な高齢者がふえる中で、スポーツ施設とイベント施設は別にすべきかと思いますが、市長のお考えを伺います。  2番目の質問は、市の施設にヒアリングループ、別名、磁気ループとも申しますが、これを設置していただきたいという中身でございます。高齢になって話が聞き取りにくくなると、人と話したり、集まりに出かけるのをためらいがちになります。そういうことをなくそうと、今全国各地でヒアリングループの設置による聞こえのバリアフリー化が進んでいると聞いております。ヒアリングループ、いわゆる磁気ループは、人の集まりや街頭など雑音の多い場所でもマイクを通した音を補聴器、同じ補聴器でもTコイル式ですが、これではっきりと聞き取れる装置のことであります。わっか、輪状に敷かれたループから発生する磁気によって、マイクの音をワイヤレスで補聴器に届ける仕組みのことだそうです。  東京都台東区立生涯学習センターミレニアムホールの磁気ループは、2001年に学習センターが建設された際に設置されましたが、ほとんどの職員の方も知らず、市民にも知らされず、全く使用されておりませんでした。2009年秋、聴力障がい者団体の会合で設置されていることを聞いた新日本婦人の会台東支部は、早速磁気ループの活用促進、携帯用磁気ループの購入を台東区に申し入れいたしました。台東区では、2台の携帯用簡易磁気ループを購入し、2010年秋の区議会において区長がすべての区の施設で利用すると表明されました。区議会の委員会審議でも試験的に使用され、多くの議員や理事者、新発田市では執行部と言っておりますが、体験したそうです。台東区の私ども日本共産党の議員団が昨年東京23区で調査したところ、多くの区で磁気ループを設置していましたが、ほとんど活用されていなかったそうです。東京都の福祉のまちづくり条例では、一定の広さの客席のあるホールや映画館などの新設や大改修の際、集団補聴設備の設置を一昨年から遵守義務にしているそうです。また、3月19日土曜日、間もなくですが、日本発のヒアリングループのシンポジウムが東京工業大学で開かれるなど、ループの輪が確実に広がっております。高齢者だけでも5人に1人が聴力の障がいがあると聞いております。聞こえの問題は、高齢者が社会とかかわっていくためにもとても重要な問題です。公的施設や循環バスへの磁気ループの設置など、聞こえのバリアフリーに対する市長のお考えを伺います。  最後、3つ目の質問です。市民の足の確保を、全市内に巡回バスやタクシー方式の運行を行っていただきたいというものです。前市長時代に、我が会派の宮村幸男議員が何回か質問していたものでありますが、このたび加治川地区の高齢者ご夫婦だけの世帯だという方から巡回バスの運行を求める要求が出されました。これは小さいバスでいいから、気軽に病院や買い物に行ける交通手段が欲しいというものであります。多くの方がこれまでの農作業でひざや腰を痛めておられ、遠くには行けない、つまり歩けないというものです。さらに、子供たち、家族も離れて住んでおり、ご近所に車に乗せてもらうというのも気兼ねしてできず、たまたま乗せていただいてもお礼をどうしたらと悩んでしまうというんです。このような農村地域の方の多くは国民年金だけの収入です。タクシーもそうやすやすとは使えません。  そんな声が出ていると、ほかの方に話したら、加治川は支所を中心に8の字で巡回バスを正逆2方向に運行すればとの意見が返ってきました。これは妙案だと思いました。支所を中心とするか、あるいは新発田市方面にも運行するか、これは住民の皆さんの意見を集約した上で検討すべきかと思いますが、これは加治川地区ばかりではなく、紫雲寺地区、豊浦地区でも同様のことだと思います。  また、住田にお住まいという方からは、スクールバスの運行を切に求める要望が出されておりました。スクールバスにつきましては、新金塚小学校区、中川小学校区では運行されているものの、旧加治川小学校区では運行されておりません。それは規定では2.5キロ以内なので、だめだというものでした。確かに小学生を成長期、歩かせるということは体力づくりの観点からも重要かと思いますが、私どもの小さいころと今では全く条件が違います。いろんな犯罪も起きております。不審者が社会問題になっている昨今、子供たちの登下校、特に夕方の下校時、せめて冬場だけでもスクールバス等運行できないものなのかお伺いいたします。  さらに、私が住む豊町、そして東新町、五十公野など駅東の皆さんからも以前から強い要望が出されております。改選直後に前市長に質問したのですが、赤谷までの路線が新潟交通の唯一黒字路線のため、ぜひ新潟交通を利用していただきたいという返事しか返ってまいりませんでしたが、私は住民の皆さんから、「実現しなかったら佐藤真澄、おまえはこの次はないよ」と言われておりますので、ぜひ市民の足を確保すると同時に、雇用の創出にも一役買うものとしてご深慮いただきたいと切に願うものです。  お隣の胎内市を初め、全国各地でもいろんな交通体系を試行しております。昨年8月、あの猛暑の中、ディマンド交通の先進地、宮城県角田市と石巻市を我が会派で視察してまいりましたが、いずれも住民に大変喜ばれているそうです。合併事業の見直しも含めて検討すべきと考えます。市長のこの問題での所信をお伺いいたします。  以上で最初の質問を終わらせていただきます。           〔10番 佐藤真澄議員質問席に着く〕 ○副議長(星野幸雄) 二階堂馨市長。           〔市長 二階堂 馨登壇〕 ◎市長(二階堂馨) 佐藤真澄議員の市民文化会館利用の減免対象の拡大と基準の明確化及びイベント施設の充実についてのご質問にお答えをいたします。  初めに、市民文化会館を市内高校生が利用する場合の会場使用料の減免についてであります。市民文化会館の減免基準につきましては、市民文化会館の設置及び管理に関する条例及び施行規則に定められておりますが、概要を申し上げますと、市が主催または共催して行政目的で行う事業に使用する場合及び市民文化会館が行う事業に使用する場合は10割減免、また教育委員会が認定した社会教育関係団体等が使用する場合は大ホールの使用については2割減免、練習室のみを使用するときは4割減免となっております。したがって、ご指摘の市内高校への使用料減免については、条例及び施行規則上の明確な基準は定められておりません。ただし、市及び教育委員会の共催、後援に関する事務取扱要綱または要領の承諾基準において、その事業が政策の推進に寄与するもの、または教育、学術、芸術、スポーツ等の文化の普及振興に寄与する場合は、利用者の共催申請により、先ほどご説明しました施行規則で規定された市が主催または共催して行う場合に該当するものとして全額減免することが可能となっております。  ご質問の中にありました新発田中央高校のチャリティーキャンペーンも同様の事例でありますが、新潟県高等学校演劇発表会につきましても平成19年度の下越地区B部門を教育委員会共催により全額減免しております。  なお、ご質問にありました西新発田高校の演劇鑑賞会などは、生徒のみを対象とした学校単独の事業であり、チャリティーのように広く公益性が認められないものは対象としておりません。したがいまして、現状でも公益性や文化の普及振興に資すると認められる事業においては、十分に減免制度を受けられる状況となっております。市民文化会館におきましても文化創造事業として、従来から市内の高校を対象とした高校音楽祭や高校演劇祭など市内高校生が日ごろの練習成果を発表するための事業に取り組んでいるところであります。  なお、現在の減免制度につきましては、平成19年6月に行政改革の一環として当時の行政改革推進本部が中心となり、施設を対象とした使用料及び減免制度の見直しについて検討を行ったところであります。その結果、市民文化会館及び中央公民館の使用料及び減免制度につきましては、受益者負担の原則を基本とし、あくまでも特例的な措置であることを再認識した上で適用基準の見直しは行わないこととしたところであります。  次に、大ホール使用に対する減免措置の拡充についてであります。市民文化会館大ホールの使用料減免制度につきましては、ご質問のとおり、社会教育認定団体については2割減免となっておりますが、さきの答弁でもご説明したとおり、市または教育委員会の共催、承認事項に該当する事業については、申請により全額減免を受けられることになっております。また、市民文化会館の主催事業におきましてもその運営方法において、しばた演劇鑑賞会を初めとした市内文化団体との連携強化に取り組んでおり、従来から市内文化団体の事業に共催することで、大ホールの会場使用料及び附属備品使用料の免除を行っているところであります。  次に、高齢者のいきいき芸能発表会の参加費徴収についてであります。この事業は、高齢者の方を対象に昭和55年から開始している事業で、本年度で第30回目を迎えました。最近は出演者みずからが計画や運営に当たる実行委員会方式で実施しております。舞台の音響や照明に要する経費は、平成18年度までは文化会館に常駐している外部事業者の音響照明専門技術者などが対応し、参加者の負担はありませんでした。しかし、舞台の設営からリハーサル、本番と3日間にわたる業務のため、経費の一部について参加者から負担をいただいておりました。しかし、公民館や文化会館事業との整合性から見直しを行い、平成23年度には音響照明などに係る予算を計上し、参加費はいただかないことといたしました。毎年延べ550名余りの出演者が約60演目を披露し、会場の皆様とともに楽しんでおられます。また、出演される方々はこの発表会を目標に日々練習に励み、生きがいづくりや健康づくりの一助になっていることから、今後もこの事業は継続してまいります。  次に、高齢者がふえている中、スポーツ施設とイベント施設は別にしていただきたいについてであります。ご承知のとおり、当市の芸術鑑賞専用施設と言える蕗谷虹児記念館、カリオン文化館、市民ギャラリーなどは市展規模の作品を一堂に展示するのは不可能と言わざるを得ませんし、イベント会場としての地域交流センターでは、ボランティアフェスティバルや全国観光土産品展示即売会などの大規模イベントは物理的に開催が不可能となっております。こうしたことから、市展や大規模イベントを開催する場合は、広い屋内施設とともに、市の中心部という立地や広い駐車場の併設という条件から、カルチャーセンターが最適な会場として使用され、今では年間20万人を超える利用者を誇り、スポーツ施設としての役割のほかに産業、文化活動などを行う複合施設として市民に親しまれ、中央公園全体が他市からも高い評価をいただいております。理想的には、スポーツと芸術の活動の場はすみ分けたほうがよいというお気持ちは同感できるところもありますが、本格的人口減少社会に突入した今日、かつて全国的に箱物づくりを競った時代は久しく、市内小学校の統廃合問題や市の大きなプロジェクトである旧県立新発田病院跡地の整備計画、そして市庁舎建設など考慮いたし、さらにまちづくりには市民の分かち合いの心、譲り合いの精神がなくてはなりませんし、市民それぞれが相手の立場を尊重し合って、健康で文化的な、しかも心豊かな社会を築くまちづくりを今後も考えてまいります。  次に、市の施設等へのヒアリングループの設置をしていただきたいについてであります。一般的に補聴器を利用している方にとって、会議室、劇場、体育館などでの聞き取りは難しいとされており、ヒアリングループはそういった不都合をカバーするために開発された集団補聴システムであります。アンテナを設置した範囲内であれば、雑音が入らず、目的の音だけを鮮明に伝えるという特徴があると聞いております。現在当市では約4人に1人が65歳以上の高齢者であります。耳が不自由になったために、人づき合いを避け、家族からも孤立したり、引きこもってしまうことがないよう、高齢者が安心して暮らし続けることができるようなまちづくりを進めてまいりたいと考えております。現在、市内にはヒアリングループを設置している公共施設がないことから、今後ヒアリングループの必要性や有効性などについて調査研究をしてまいりたいと考えております。  次に、市民の足の確保を全市内に巡回バスやタクシー方式の運行をについてのご質問にお答えいたします。当市の公共交通の基本的方針については、平成21年3月に策定した地域公共交通総合連携計画において計画期間を平成27年度までと設定し、この計画に基づき、具体的方策の検討については地域と協働で進めることとしております。地域ごとに路線バスの現状や課題などについて適宜情報提供を行うとともに、見直しの必要性をご説明し、地域の熟度により、持続可能な公共交通機関として、地域の足は地域で守るを基本に、運行手法も含めて順次検討を進めていくこととしております。具体的な見直しに当たっては、地域によるアンケート調査など住民の方々の意向を十分に把握し、協議を重ねて、集約された意見を反映した見直しが必要であろうと考えております。今年度につきましては、川東地区、松浦地区で地域の皆様と公共交通についての見直し検討を進めているところであります。  ディマンドタクシー等につきましても取り組み手法の一つとして認識しておりますが、地域の皆様がどのような形を望まれ、その新たな公共交通が維持していけるかが重要ととらえており、平成17年に行った公共交通の意向調査から時間もたっていますので、新たな調査を検討してみたいと思っております。  いずれにせよ、公共交通の見直しにつきましては、住民の方々にどれだけ利用していただけるかが重要なポイントとなりますので、世代間を超えた地域の足は地域で守るの意識を地域に醸成していただきながら、持続可能な公共交通について、地域の皆様と協働で構築してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(星野幸雄) 塚野純一教育長。           〔教育長 塚野純一登壇〕 ◎教育長(塚野純一) 佐藤真澄議員のご質問にお答えいたします。  旧加治川小学校区にも冬場だけでもスクールバスをお願いしたいについてであります。現在の加治川小学校は、平成20年に旧加治川小学校、旧中川小学校、旧新金塚小学校の3校が統合して創立した学校であります。このときの通学問題につきましては、新加治川小学校が旧加治川小学校の隣接地に建てられることから、統合によって通学距離が延びる旧中川小学校区と旧新金塚小学校区の児童についてスクールバスで送迎することを地域との協議により決めたものであります。また、現新発田市でも学校統合による通学支援につきましては、地域の実情を考慮しながら、地域との話し合いにより通学支援の範囲を定めているところであります。  ご質問にあります不審者への懸念や冬場の事情を考慮し、スクールバスを運行してほしいとのご要望につきましては、市内全域には同じような問題を抱えた地域がほかにもありますが、バスや人員体制の問題もあり、すぐにご要望におこたえするというわけにはまいりません。しかしながら、昨今の交通状況や不審者、クマ、猿の出没等、徒歩通学に危険な状況が生じていることも事実でありますことから、それぞれの危険な状況を見きわめながら、最大限の安全対策を講じてまいりたいと考えております。  以上、お答えとさせていただきます。 ○副議長(星野幸雄) 佐藤真澄議員。 ◆10番(佐藤真澄議員) それぞれご答弁いただきましたが、ありがとうございました。  1点目の質問に対しましては、いきいき芸能発表会の負担金の徴収は新年度からされないというふうにおっしゃったわけですが、さすが芸術や文化を愛する人々の気持ちがよくおわかりになる市長ならではのご英断と評価させていただきます。これによりまして、いきいき発表会の輪がますます広がり、参加者も今550人というふうにご答弁いただきましたが、さらに観客がふえることを期待したいと思います。ありがとうございました。  それから、高校生の大ホールを使用する場合は、今後の検討課題だと思います。大人の一歩手前の感受性豊かな高校生につきましても、ぜひ今後ご検討いただきたいというふうに、これも要望で終わらせていただきます。  それから、磁気ループにつきましては、実は私も15年ほど前からこういう本会議の場とか委員会とか、なるべく聞き漏らせない、そういう場では補聴器を使用するようになりました。これは病的なものでも何でもない、遺伝的なものだと私の場合はそうでございますが、いずれにいたしましても、今全国で1,000万人近くの方が難聴、何らかの形で悩んでいるというふうに聞いております。これも今後の課題だということで、検討していただくということでありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  それと、通告には出していなかったんですが、もしお答えいただければでいいんですが、教育委員長にお伺いしたいと思います。市内の小中……だめですか。ただ、難聴の子供がいるかどうかだけ、今お答えいただけるかどうかという質問もだめですか。 ○副議長(星野幸雄) 教育委員長はいません。教育長で……
    ◆10番(佐藤真澄議員) 済みません、教育長にお伺いします。済みません、やっぱりこの場所だと緊張します。  教育長にお伺いいたします。通告に特に出していないんですが、今小中学校でもちっちゃいときから難聴の子供がいらっしゃるわけですけれども、市内の小中学校におきまして、児童生徒、補聴器をつけている子供がいるかどうかお答えいただきたいと思います。  それから、ごめんなさい、最後の加治川村を中心とする交通網の確立をということを質問させていただいたんですが、これは今後の加治川地域だけじゃなくて、すべての地域に言えることなんですが、加治川地域の皆さんからのアンケートの中で、スクールバス、それから巡回バス、出してほしいというのだけ拾ってきたんですけれども、一、二ご紹介させて、この質問は終わらせていただきます。「新発田市の人たちはバスがあると喜んでいます。私は、市の外れ、下小中山です。時々新発田のお医者さんに通っています。どんなにしても三、四回、月行きます。足がないので、家からタクシーで行ったり来たり7,000円もかかります。ほかに中条病院の目医者に行っています。できましたら、ぜひバスを通してください」、それからもう一つ、「コミュニティバスは何で市街や旧市内だけ運行しているのか。紫雲寺、加治川地区などはなぜないのか」というようなものがずっと来ました。時間の関係で、あとは割愛させていただきますが、ぜひ全市内、検討していただきたいと、これは要望で終わります。教育長にだけお伺いさせていただきます。 ○副議長(星野幸雄) 塚野純一教育長。 ◎教育長(塚野純一) 市内の小学校全校で、現在私どもでは2名在校しているというふうに承知しています。 ○副議長(星野幸雄) 佐藤真澄議員。 ◆10番(佐藤真澄議員) 以前新潟日報に出ていたんですけれども、新潟市におきましては、机やいすの足が床にこすれて生じる教室内の不快な音を軽減するため、足の先に中古の硬式テニスボールをかぶせる動きが3年ぐらい前から行われていて、たしかその新聞の記事は2008年の10月のものでしたが、既に5校で着手しているということであります。その後の経過につきましては、ちょっと時間がなくて聞かれなかったんですが、さしたるお金もかかるわけではありませんので、使い古しの硬式テニスボール、8の字に裂いて直接机やいすの足にただ差すだけだということで、これでかなりの音が吸収されるというふうに聞いておりますので、ぜひ新発田市におきましてもご検討いただきたいと思います。  以上で質問を終わらせていただきます。 ○副議長(星野幸雄) この際、3時10分まで休憩いたします。           午後 2時48分  休 憩  ─────────────────────────────────────────           午後 3時10分  開 議           〔議長着席、副議長退席〕 ○議長(巖昭夫) 休憩前に引き続き一般質問を続行します。  ───────────────────────────────────────── ○議長(巖昭夫) 青木泰俊議員。           〔18番 青木泰俊議員登壇〕 ◆18番(青木泰俊議員) 民主クラブの青木です。今回は、地域づくりの本質(地域の発展とは何か)という、またまた抽象的な項目で質問いたします。  前回12月議会では、私似たような質問項目、成長戦略の本質(市の発展とは何か)と題して市長とパイの大きさについて多少論議をしました。市長は、パイが大きくなければ市民にわからない、私はパイは多少小さくてもおいしいのでいいんじゃないかというふうな話をしたわけですけれども、大きなパイをたくさん食べればメタボになるし、パイが小さ過ぎれば私のような体格になるし、本当はその中間ぐらいがいいのかもしれません。きょうは、この続きでおいしいパイ、栄養のあるパイをどうつくっていくかの論議をしたいと思います。  地域づくりの本質(地域の発展とは何か)ということですが、先回も引用しましたけども、市長はまちづくり実行プランの中で、各地域には独自の文化、風土があり、合併したからといって変えてはいけない大切な宝である。地域に根づいた人と素材を生かす、知恵を出し合い助け合っていく、それが現在の課題であり、スタート地点だとあります。地域づくりの基本的な視点と言えましょう。  地域という言葉は私も常に使っていますが、その概念や地理的範囲を定義しなければ、本来は軽々に使うべきものではないのかもしれませんが、ここでは一応学区単位、小学校あるいは中学校区単位、別の言葉で言えば昭和の大合併以前の村単位と考えてもいいと思います。我々の意識の中には、感覚としては旧町村という地域は明らかに存在していますけども、実際各地域に歴史に根差した独自の文化、風土があり、地域に根づいた人と素材が存在しているのかと問うと、そのような地域社会はもう存在していないのではないかと思われてなりません。戦後日本の経済の高度成長の中で、物質的豊かさの追求の中で、交通や物流の発達の中で、教育の高学歴化の進展の中で、伝統的な地域社会を自分たちで解体してきたのではないか。全国どこでも同じ、金太郎あめのようなまち、コンビニエントなまち、便利なまち、自由なまちを実現してきたのではないでしょうか。特色ある地域とか伝統ある地域の中で生きる必要性、必然性がなくなっているんじゃないでしょうか。結果として、大都会では無縁社会や孤族という問題が、地方都市では大資本の影響による中心地の空洞化衰退が、村部では農業の形骸化、中山間地では限界集落化、耕作放棄の拡大などいわゆる地域共同体の崩壊、コミュニティの崩壊と言われる状態になってきてしまったわけです。これではおかしいと、こんなはずじゃなかったという反省から、ようやく地域再生、コミュニティの再構築の必要性が認識されてくるようになってきたわけですが、今さら伝統的な共同体に戻れるはずもありません。伝統的共同体を支えてきた家制度、大家族による家業の営み、農村部では農家、都市部では商家や職人、そういったものはほぼなくなっています。農家があるじゃないかと言うかもしれませんが、農業を主体とした農家比率を考えてみると、本来の意味での農家はほとんどないと言っていいでしょう。  では、ばらばらになってしまった地域社会をともに生きる場として新たにつくり直すということはどうすればいいんでしょうか。それはもう地域の住民が意識的につくっていくしかないわけです。その契機になる、意識的に地域を再構築する、それが自治体が策定すべきであるとされている地域福祉計画であると言えます。この地域福祉計画については、12月議会で高橋幸子議員と私が若干触れていますし、今回宮島信人議員の代表質問の中でも市長が触れました。地域福祉計画の策定においては、地域福祉のあり方については、地域住民がみずからの生活基盤である地域社会での生活課題や、それに対応するサービスの現状、果たすべき役割などをみずからの問題として認識し、みずからがサービスのあり方に主体的にかかわり、サービスの担い手として参画していくことが重要とされています。そして、その実践は狭い意味での福祉にとどまらず、地域の教育や就労、住宅や交通等、さまざまな環境の整備など生活関連分野との連携が必要であり、その結果として地域の産業育成、地域おこしにつながっていくものであるとされています。具体的には地域密着型コミュニティビジネス、NPO、社会的起業、地域づくり株式会社などがやがて地域住民によって立ち上がっていくことが想定されています。この地域福祉計画の策定の概念、地域づくりの概念、地域再構築の概念が地域社会再生への入り口になるのは確かでしょう。  そこで、以下地域づくりについて質問します。1番目の質問、当市の地域福祉計画の策定はどのようになっているのでしょうか、簡単でいいですから聞かせてください。  2番目の質問です。当市の地域づくりの今一番ホットな課題、最重要な課題は小学校統合再編問題でしょう。今議会でも代表質問、一般質問で多くの議員諸兄氏が取り上げていました。この多くの議員の質問と市長、教育長の答弁の中で明らかになっていますけども、学校統合問題は教育委員会の課題というよりは地域福祉、地域づくりの課題です。さきに述べた地域福祉計画に密接に関連する課題です。学校統合再編は、地域課題に地域住民が主体的にかかわって、参画して回答を出していくケーススタディーでしょう。地域という言葉で思い浮かべる範囲をアンケートしてみると、小学校区とする回答が一番多いようです。小学校は、実に地域の中心であり、小学校の存在は地域の象徴、地域住民統合の象徴、どこかの文句ですけど、であると言えます。我が会派の入倉議員、渡部議員も今回言及しましたが、広島県三原市では全庁的に取り組む課題として、全部長、課長を自分の縦割り担当とも関係なく、地域担当として割り当てて、学校統合問題とそれにかかわるあらゆる地域的課題を教育委員会とともに地域に入って、地域住民と地域の将来像を語り、地域づくりの理想像を目指して、この先何年かかるかわからないが、あるべき姿を地域の人々とともに模索し、追求していこうということでした。  市長は、子供たちの未来のためになるか否かという視点を強調しています。本当に今回の学校統合再編が子供たちのためになるかどうかが問われるわけです。市長の公約である教育と福祉にお金を回すを文字どおり実現、実践できる課題です。地域福祉、地域づくり、地域おこしの観点から、総合的に、全庁的に学校統合再編問題を考えるべきです。そのことの再確認したいと思います。市長の認識を改めてお聞きしたいと思います。  3番目の質問です。この1年間かけて、新しい長期総合計画を策定するとの方針が市長から示されました。市長のまちづくりの実践計画に期待したいと思います。その際、地域福祉計画策定の概念をまちづくり総合計画のコア、中核とすべきではないでしょうか。まちづくり基本条例において、諸計画の策定においては市民参画は保障されています。地域福祉総合計画、地域づくり総合計画として地域住民の主体的参画による総合計画とすべきなのは当然です。おいしいパイを市民、自分たちで焼いて分け合うことが最も楽しく、うれしいことでしょう。まちづくりの根本は、地域地域の活性化にあると今回市長は答弁でしておられます。市長の言うこれからの自治体間の競争に勝ち抜くとは、地域の力、それを支える行政の力をともに高めることにほかならないのです。  最後に、市長がまちづくり実行プランの中で述べている100年計画のまちづくり概念について、その中核的概念について市長の考えをお聞きしたいと思います。  以上、よろしくお願いします。           〔18番 青木泰俊議員質問席に着く〕 ○議長(巖昭夫) 二階堂馨市長。           〔市長 二階堂 馨登壇〕 ◎市長(二階堂馨) 青木泰俊議員の地域づくりの本質(地域の発展とは何か)についてのご質問にお答えをいたします。  初めに、当市の地域福祉計画の策定についてであります。私が考えますまちづくりの基本は、地域に住む市民の皆様が心身とも健康で長生き、経済的、社会的に安定した暮らしがあり、家族の団らんの中で地域の人々と温かなきずなを感じながら笑顔あふれる日々を送ること、そんなささやかな幸せを当たり前に感じることができる生活であります。こうしたまちづくりを進めるためには、地域に住む市民一人一人が知恵を出し合い、ともに支え合う地域づくりを進めることが重要であり、このことが地域の発展につながっていくものと考えます。地域福祉計画は、地域に住む市民が主役になって進める地域づくりの取り組みや実践の基本となりますことから、当市は地域で計画を実行するための目安となる策定指針を今年度に作成し、その後来年度において、市全体としての新発田市地域福祉計画を策定することとしております。  次に、地域福祉計画の発展としての地域と学校のあり方についてであります。学校は、以前から地域に開かれた施設であり、地域のコミュニティセンター的機能を有してきたと認識しております。ご指摘のとおり、現在の地域コミュニティは、小学校区が一つの単位として地域に根差し、培われてきたものと考えております。そういう意味で、学校の統廃合問題がまさに地域づくりと密接にかかわっていることについては、議員と認識を一にするところであります。  このたびの基本方針は、子供たちのよりよい教育環境を目指すことを主眼としておりますが、単に統合すればよいという発想ではなく、この問題から派生する地域の課題について、統廃合を一つの契機としてみずから考え、解決していく、そうした住民自治の醸成につながっていくことも期待しているところであります。そのため、地域住民の参画による行政との協働は極めて重要であり、当市といたしましては教育委員会はもとより、市民まちづくり支援課、関係部局の連携による地域の支援体制を整えており、地域課題の解決に向け、取り組んでいくこととしております。  事例として紹介いただきました三原市の先例もございますが、意図するところは当市も同じであると考えております。当市においては、小学校の統合問題を契機とした川東地域の取り組みや、旧村単位を越え、コミュニティバスの運行を実現した菅谷、加治地域、集落を挙げて地域課題に取り組んでいる赤谷地域などがある意味で地域づくりのモデルではないかと認識しており、こうした機運が高まっていくことが大事であると考えております。  ご指摘のように、統廃合問題につきましては、全庁的な課題と受けとめておりますことから、市民参画を基本に今後とも教育委員会との連携の中で取り組んでまいりたいと考えております。  次に、地域福祉計画の発展としての新長期計画についてのご質問にお答えをいたします。新発田市まちづくり総合計画につきましては、平成23年度に現在の総合計画を基本としつつ、市民参画をいただきながら、新発田まちづくり実行プランを盛り込んだ新総合計画を策定することといたしました。新総合計画は、まちづくりの基本となるものであり、さまざまな分野における現状を分析し、課題を明確にした上で、その課題克服に向けた取り組みの基本方針を示すものであることから、地域福祉計画につきましてもこの新総合計画を支える重要な関連計画の一つになるものと考えております。この新総合計画に対し、私が新発田まちづくり実行プランで掲げた新発田市の100年計画とは、まさに我がふるさと新発田が100年後にどうあるべきか、未来の子供たちに残すべき新発田の理想像をあらわそうとするものであるとともに、幅広い年代、地域の皆様と一緒に未来を語り合い、描き出す新発田の夢あふれる未来像をつくり出そうとする過程そのものがとても大切なことだと考えております。そして、100年計画づくりの中から、実は今取り組まなくてはならない大事なところも見つかるかもしれないと期待をしているものであります。  以上、答弁といたします。 ○議長(巖昭夫) 青木泰俊議員。 ◆18番(青木泰俊議員) それでは、市長も今回の答弁で行政主導の限界から協働のまちづくり、地域づくりというものを考えざるを得なくなってきているのは日本の現状なんだということは言っていましたけど、問題は地域づくりに何を地域の求心力にするのかについてのさまざまな論点がある。それで、今回私は地域の求心力となるのは恐らく地域福祉計画で盛られたような概念じゃないかなというようなことでもって問題提起したわけですけども、いろんなことがあると思います。例えば今までの地域づくりですと、歴史、文化あるいは特産品、そういったようなこと、あるいは産業振興とか都市マスタープランとか農村マスタープランに寄せた、そういった伝統的なあれといいましょうか、産業生産に発展していくというふうな、そういったようなのが結構あるんですけど、そういったものは恐らくこれからのまちづくりのコアよりも、もっと本当に市民が地域で生きる、我々が最初に言ったように、もう地域がだんだん、だんだん疲弊してしまってどうしようもなくなってくる段階なんだ。その中で何がいいのかということになると、地域福祉計画が最も基本的な、最もベーシックなものじゃないかなという気がして、今回提起して、それをコアにしたらどうかというふうな話をしたわけです。  特に学校について、話がそれますけども、逆だったからなんですね。逆だということはどういうことかというと、だんだん、だんだん地域社会がなくなって、学校の定員が少なくなっておかしくなってきて、少子になって高齢化がふえて、さあ、この地域の学校どうしましょうかというふうなことを地域に投げかけてから問題提起したほうが恐らく学校の統合とか再編よくなったと思います。逆なんですね。教育委員会の指導を通って、これこれこうしたほうがいいというんじゃなくて、本当にまず地域に投げて、そこからだんだん答えが返ってくる、それは川東はそうですね。川東は自分たちでやりましょうかということで、その後問題なくなった。今回は教育委員会主導かどうか知りませんけども、それやって、さあ、どうですかとぶつければ、地域の人はおれたちの学校はなくなってしまうんだという形でもって問題になってくる、そんなふうな形でやり方が私にしてみれば逆でなかったかと思うんですけども、それはあえて言いませんけども。  それから、あともう一つは懸念されるのは、それらがどこへどこへ行き着くかというと、今度は地域住民の分裂に行き着きます。賛成、反対派、そんな形でもって騒動が起きたときに、地域づくりどころか地域の崩壊になってしまう。かつて合併のときにどうなったか、それは加治川村でしたか、あったし、学校でも同盟集会なんかさまざまあったんです。そんなことは絶対あってはならないということについて、私が今全庁的に取り組めと言った。それは、今市長は関係部局と教育委員会と言いましたけど、関係部局じゃなくて全市のここに並んでおられる人々すべてがかかわるような形でやらないと、学校統合なんていうのはできるもんじゃないし、それぐらいのスケールでやらないと、平成27年までしないと耐震化だめだなんていうふうな状況では到底無理だと思う。それぐらいの意気込みでやられるかどうか、それは市長の意気込みを聞かせてください。 ○議長(巖昭夫) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 青木議員のほうからある意味まちづくりの叱咤激励をいただいたと思っています。本当にそうだと思います。地域にとっては、とりわけ学校というのは本当に大きな存在であります。その意味では、私ども全庁的というスタンスでこれから取り組んでいく。当然議会の皆さん方も、また地域地域におられるわけでありますので、ぜひとも一緒になってこの統合廃合問題も含めてご協力をいただきたいというふうに思っております。  ただ、今のところ教育委員会が一番最前線にいるわけでありますので、教育委員会にまず一番頑張っていただきたいと思っておりますけれども、私どもも精いっぱい全庁的に教育委員会を支えながら、一緒になってこの問題に取り組んでいきたいと、そういう意気込みであります。 ○議長(巖昭夫) 青木泰俊議員。 ◆18番(青木泰俊議員) その辺については、それでいいと思います。  もう一つ、別な観点から、それこそ地域づくりということでお聞きしたいんですけども、今回のまた議会でさまざまな観点から地域住民のあり方ということが論議されました。例えば宮村議員から老人クラブのあり方についていろいろ問題があったとか、森田議員からは子供会についての問題があったとか、高橋幸子議員からは地域における福祉の支え合いということについての問題が提起された、これみんな地域住民と市がどうかかわってくるかの問題なんだけれども、それぞれみんな担当は老人クラブの担当、子供会の担当、福祉の担当とありますよね。それはそれでみんな系統立てていいんです。いいんだけれども、それが結局一つの地域でまとまって地域づくりという形でもってやっているのか、そういうふうな観点が今まで希薄だった。その希薄だったものを昨年恐らく地域協働推進部という形の姿にしたんだろうと。それが恐らく議員の中にも何かすとんと落ちて、ああ、なるほどそうなのかなというのがあったのかもしれないです。だから、今回組織改編のときに、いや、市長は中身は変わりませんよ、私もそう思うんです。変わりませんけども、何か議員の中にちょっとあれっと思うのがあったかもしれない。恐らく議員は地域に根差していますから本能的に、本能的って言葉悪いですけども、地域協働推進部的な概念でもって地域の中で老人問題、子供会、本当に小学校区の中ですべてを支えていくような、そんな仕組みがあれば議員もなおさら活躍できるんじゃないかなというふうなことでもって恐らくなったような気が、私個人的な感想ですけど、そんなあたりじゃないかなと思っているんです。  あとは市長おっしゃったとおり、自治会連合会がブロック別になっていくんだと、それを恐らくコアにしてこれからやっていくんじゃないかなという話をしましたけども、そんなあたりは期待していますけども、そういうさまざまな市役所の分野、部署というものを地域においてそれを結びつけていくような仕組みというのをどう考えていくのか、それらについても市長の考え方を聞かせてください。 ○議長(巖昭夫) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 最後のほうの一番の大事なところをちょっと聞きそびれてしまいましたので、大変申しわけございませんが、もう一度言っていただければ大変ありがたいと思っています。 ○議長(巖昭夫) 青木泰俊議員。 ◆18番(青木泰俊議員) 私もちょっと抽象的なんで、余りいい答え返ってこないかもしれませんけども、そういう要するに言葉は別なんだけど、地域協働推進部で示されたような形の、本当に地域の人がかかわるさまざまな課題を市役所がそこに入ってやっていくような仕組みをつくっていくというのと、いや、これこれ問題が起きてから、この部にまとめましょうということ、それはそれで機能的にはいいんだけども、それが何かすとんと落ちなかったのかなという気がして、そうすると、市長の中には地域で人々とともに市が一緒に汗を流して、さまざまな意見を交換して、けんけんがくがく論議をしてどうするかということ、その仕組みを担保するというような、何かことを考えてなさるのかなということを聞きたかったんです。 ○議長(巖昭夫) 二階堂馨市長。 ◎市長(二階堂馨) 大変失礼いたしました。全く地域協働推進部を市民生活部と一緒に発展的に統合したと、だからどうも地域に対する思いが薄れたんではないかというふうに誤解をいただいているんであれば、とんでもないことであります。  ただ、渡部議員からもご指摘をいただきましたけども、名は体をあらわすということがあるわけです。実はこのときも関係部局とよく検討しました。どういう名前で、ネーミングにするかということであります。しかし、どう見ても今抱えている問題あるいはその解決処理を考えていくと、やっぱり市民生活部のほうが、よりポピュラーな名前だろうと、より一番名前の知れているという点ではそちらがポピュラーだろうということであります。しかし、その中身としては、まちづくり支援課とか、あるいはその他のやつは全部入っているんです。その意味で、やはり一番シンプルな名前のほうがいいんではないかということで、名は体をあらわすという意味では協働推進部を残すという、本当にけんけんがくがくやったことは事実なんですが、その意味では市民生活部ということで落ちついたということでありまして、決してその目指していく方向は何ら変更もしておりませんし、その決意に一つの濁りもないところでありますけども、その点はご理解をいただきたいと思っています。 ○議長(巖昭夫) 青木泰俊議員。 ◆18番(青木泰俊議員) 私もだめだと言っていることではありませんし、よくわかっています。非常に新市の新しいものをどんどんやっていこうという二階堂市長ですから、これがひょっとして地域協働推進部だったら、逆に市民の何だ、これはという興味、関心があったのかもしれないなという気もしましたけど、それは単なる私の感想です。ありがとうございました。  以上であります。  ───────────────────────────────────────── ○議長(巖昭夫) 次に、井畑隆二議員。           〔4番 井畑隆二議員登壇〕 ◆4番(井畑隆二議員) 政和会の井畑です。通告に従い、一般質問を行います。聖籠町との合併、1点についてであります。  新発田市は平成15年の豊浦町との合併を初め、平成17年には紫雲寺町、加治川村と合併し、人口10万6,000余の新発田市が誕生しました。今後新発田市がさらに発展するためには、市の特徴を生かし、自立したまちづくりが必要です。そのためには地理的、歴史的につながりの深い聖籠町との合併の可能性を検討していく必要があると思います。  聖籠町は、戦国時代には新発田氏の領地であり、新発田重家滅亡後、上杉の支配を経て、今から413年前に溝口氏入封により新発田藩領となり、聖籠町には諏訪神社があった諏訪山に新発田藩主、溝口秀勝侯が観音堂と仁王門を再建した由緒ある聖籠町の観音様があり、新発田藩の名主で学者でもあった大野耻堂の邸宅、下越の名塾、絆己楼が現存しています。大野耻堂は、新発田藩きっての学者、丹羽伯弘の門下で若くして藩の郷学校を任され、絆己楼にて教えを受ける者、数百名に及ぶ名学塾として広く越後に知らされております。蓮野には大地主、二宮家の邸宅も現存しています。二宮家は、幕末の新発田藩を財政的に支援した家です。長堤十里の桜で有名な母なる川、加治川は、この治水、利水の歴史を見ても聖籠町と現在でも深いつながりが続いています。  近年、新発田市と聖籠町は経済的なつながりもありますが、地理的にはもちろん、歴史的にも非常に強くかかわりのある地域なのです。このことを踏まえ、相手から選ばれるまちになる必要があります。  聖籠町との合併については、本定例会代表質問において、民主クラブ、入倉議員、新政会、宮島議員のお二方からも質問があったところであります。合併に向けての意気込みや熱意についての再質問に対して、二階堂市長は聖籠町長を初め、町民の皆様から合併をしたいと思われるような魅力のあるまちづくりが先であると答弁されました。先ほどお話申し上げたとおり、聖籠町が保有する歴史、文化遺産の資産はこれからの新発田市のまちづくりには絶対必要であり、聖籠町との合併をぜひとも進めるべきと思います。そのようなまちづくりを目指すには、二階堂市長の強い意思とリーダーシップが必要だと思います。  今の新発田市の中心街の現状を見れば、相手が選んでくれるとはとても思えません。3年後には北陸新幹線が金沢まで延伸し、観光客など減少し、新潟県は大きな影響が出ると言われています。新潟市及びその周辺である新発田市も例外ではありません。新発田市は活性化のために、市では食に力を入れていますが、食は県内どこでも力を入れており、食だけで新発田らしさを出すには難しいように思われます。新発田は歴史、文化遺産が県内のほかの市町村の職員がうらやむほど多く、しかも町なかに集中しており、これらの遺産を整備し、食と絡めての活用こそが多く満足させることができるのではないでしょうか。その結果、新発田市中心街に多くの人が訪れ、滞在時間が長くなれば経済的効果は大きいものになります。  そこで、歴史的文化遺産の活用整備について具体的な対応を述べてみたいと思いますが、まずは集客が見込める拠点を整備する必要があります。その第1が県立病院の跡地の利用です。今の新発田城は全国的にも有名になっていますが、本丸の半分以上が自衛隊用地となっているため、来城者から中身がないと言われ、城郭としての面積が狭く、全国レベルからすると魅力に欠ける城となっております。この県立病院跡地活用整備計画は、新発田駅橋上化の計画と異なり、2年もかけて市民検討委員会で検討した結果を踏まえ、基本計画が出されており、この結果に基づいて早急な実施に向けた検討をお願いいたします。ここはもともと新発田城二の丸であったところで、文化会館の 前には二の丸の入り口である大手中の門がそびえ、その両わきには堀と土居が続いておりました。明治に入り、取り壊されてしまいましたが、中の門の写真は残っており、門の石垣は堀の埋め立てに使用された可能性が高く、発掘すれば石垣の石が出てくる可能性があり、当時の復元予想図を示した看板は県立病院跡地の道路側にあります。このような景観が復元されれば、新発田城は本丸に加え、二の丸も含めた全国有数の城跡となるでしょう。また、本丸正面に自衛隊の重機車庫が丸見えです。将来的には計画されている複合施設を本丸御殿の一部として本丸内に復元すれば目隠しとなるだけでなく、去年から市民の一部有志で始めている端午の節句の飾りつけや歴史的資料の展示、歴史教育なども利用できます。  さて、武家屋敷5棟も解体保存をして30年もたっており、もはや限界に近づいております。跡地の基本計画にあるように、県立病院跡地にこだわらず、その周辺も含め、早急に復元に向けて検討する必要があります。外ケ輪裏、八軒町裏にあった下級武士の建物です。城から離れた場所で、今は失われた武家町の景観を復元する意味で5棟まとめて復元が望ましいと思われます。外ケ輪裏に隣接した外ケ輪公園の一部なども復元候補地であると思います。武家屋敷の復元により、金沢の長町武家屋敷通りのような通りができれば、城下町新発田の魅力が大いに高まります。 次に、新発田の町なかを見てみますと、下町の高橋屋旅館を中心とした通りでは、戦前の建物が町並みとしてそっくり残っています。また、四之町にかけて白勢長屋などの明治からの戦前の建物が点在しており、村上に負けていません。この中でイベントのときに拠点となる店、建物を選び、歴史民俗資料の展示を行ってみてはいかがでしょうか。  観光客に町なかを歩いてもらう工夫が必要ですが、毎年1月中旬に全国雑煮合戦が行われ、毎年1万数千人という大勢の人を集めるすばらしいイベントです。ただ、シャトルバスを利用するため、町なかを回遊する客はほとんどいません。実にもったいないことです。会場を町なかの地域交流センターにすれば、駅からアーケードに沿って歩いてくることができます。雑煮合戦の前後1週間を雑煮まつりとして、市内の食堂、料亭での新発田の正月雑煮、もちろん新発田のごっつおを食べてもらえばいいんではないでしょうか。  また、2月26日から市島酒造を中心に清水園や市内の商店で雪の越後の花嫁衣裳展が開催されて、村上の人形さま巡りは3月の上旬から始まります。3月に入ると観光客が新発田を散策しているのを頻繁に目にします。当然新発田のシンボルの新発田城に多くの人が訪れます。去年から市民有志で5月から6月にかけて端午の節句祭りが開催されています。かつて、新発田藩が本丸御殿玄関で端午の節句の飾りを行い、庶民に見せたと言われていますが、去年飾りつけを行ったころには、城と清水園、市島酒造だけでなく、ことしは町じゅうに広がっていくことが期待されています。  今後聖籠町との合併の可能性を協議するとき、魅力あるまちづくりが先であり、新発田市合併時の約束をきちんと守ったかどうか問われることではないでしょうか。市長の考えをお聞きします。           〔4番 井畑隆二議員質問席に着く〕 ○議長(巖昭夫) 二階堂馨市長。           〔市長 二階堂 馨登壇〕 ◎市長(二階堂馨) 井畑隆二議員のご質問にお答えをいたします。  改めて井畑議員の歴史、文化の博学をお聞きをいたしまして、勉強させていただきました。まちづくり計画の一助にさせていただきたいと思っております。  それでは、聖籠町との合併に関する考え方、それに関連した歴史、文化遺産の整備活用についてお答えをいたします。聖籠町との合併につきましては、本定例会の代表質問において民主クラブの入倉議員から激励に似た質問をいただきましたし、新政会の宮島議員からも熱き心の応援の質問をいただいたところであります。当市と聖籠町は歴史的な深いつながりや道路、交通網、経済、学校教育などの生活圏において重なる部分が多いことから、大変に密接な関係にあると存じます。また、新潟東港では定期的な国際航路が開かれ、港周辺に数多くの企業が立地することから、海外を視野に入れた環日本海経済の重要な拠点であり、私が新発田まちづくり実行プランで掲げる農商工連携による事業展開においても重要な位置づけになるものと考えております。  加えて、政令指定都市である新潟市に隣接する両市町の今後の発展を考えたときに、聖籠町との合併については当然検討すべき課題であると考えており、歴史と文化にはぐくまれた城下町新発田と豊かな海洋資源を持つ聖籠町がともに手を携えれば、今後一層激しくなる都市間競争に打ち勝つことも大いに期待できるところであります。これまで私は新発田市議会議長として、率先して聖籠町との合併に向け、活動してまいりました。そして、今改めて新発田市長、二階堂馨として、ぜひとも聖籠町との合併に向けて積極的に進めてまいりたいと考えておりますので、市議会議長初め、議員の皆様からもご支援を賜りたいと存じます。  また、当市が将来の伴侶として考えていただけるよう、「住みよいまち日本一、健康田園文化都市しばた」の実現に努め、県立病院跡地を含めた新発田城周辺の活用など、城下町新発田を核とした歴史、文化を生かした、今以上に魅力あるまちづくりに努めてまいりたいと思っております。今後は新発田市民の皆様はもとより、渡邊聖籠町長を初め、聖籠町議会並びに聖籠町民の皆様とも対話を重ね、議員各位のご意見をお聞きしながら、両市町にとって、よりよい方向へ向かうよう取り組んでまいりたいと考えております。とりわけ井畑議員は渡邊町長と大変親しい間柄だとお聞きしておりますので、一層のご協力をお願いいたし、答弁といたします。 ○議長(巖昭夫) 井畑隆二議員。 ◆4番(井畑隆二議員) 二階堂市長様には、身に余るお言葉をいただきまして、また聖籠町との前向きのすばらしい決意、本当にありがとうございました。私も巖議長とともに、一生懸命ひとつ合併に向けて頑張りたいと思いますが、私らには関門がありまして、4月24日の選挙がありまして、それを通り抜けまして、市長とともにすばらしい聖籠町との合併に尽くしたいと思います。どうもありがとうございました。  ───────────────────────────────────────── ○議長(巖昭夫) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。           午後 3時58分  散 会    地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。      平成23年  月  日        新発田市議会 議 長   巖     昭  夫
                  副議長   星  野  幸  雄               議 員   渡  邊  喜  夫               議 員   比  企  広  正               議 員   中  村     功...