このほか、消防防災ヘリコプターの出動状況について、消防車両の更新基準についてなど各般にわたる質疑があり、それぞれ答弁がなされました。
以上が主な質疑の概要であります。
討論では、歳出、第2
款総務費を初め各款にわたる職員人件費について、第3
款民生費の認可保育所費及び児童福祉施設費について、第10
款教育費の事務局費及び幼児教育推進費並びに小中一体校費において容認できない部分があるとの理由で反対の立場から討論がありました。
以上、当
分科会における審査の概要を御報告申し上げ、
主査報告といたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(小林 誠副
委員長) これより
総務文教分科会主査の報告に対する質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(小林 誠副
委員長) 以上で質疑を終了いたしました。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(小林 誠副
委員長)
委員長と交代いたします。
〔正副
委員長交代〕
○(
笹川信子委員長) 以上で
分科会主査報告を終了いたしました。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
笹川信子委員長) その場でしばらく休憩いたします。
休 憩 午前10時30分
再 開 午前10時30分
○(
笹川信子委員長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論を行います。
討論の通告がありますので、
武藤元美委員に発言を許可いたします。
○(
武藤元美委員) 日本共産党議員団を代表いたしまして、認定第1号 平成25年度決算の認定について反対の立場で討論をいたします。
初めに、
一般会計、2
款総務費、1項1目一般管理費の職員人件費、
期限付任用職員報酬を初め各款にわたる
期限付任用職員報酬について反対いたします。
この
期限付任用職員制度は、23年度から導入されました。行政が率先して不安定雇用を進めるものです。
地域経済に与える影響も大きく、若者が地元に残り働こうとする意欲もそぐものであります。さらに、本年7月4日付で総務省自治行政局公務員部長名で出されている通知、臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等についての中でも、一般職の非常勤職員については、任期を限った任用を繰り返すことで事実上任期の定めのない非常勤職員と同様の勤務形態を適用させるようなことは、避けるべきであると指摘されているところでもあります。こうしたことから
期限付任用職員報酬に反対いたします。
次に、3
款民生費、2項児童福祉費のうち認可保育所費及び児童福祉施設費の中の園児バス及び、児童クラブバス並びに第10
款教育費、1項教育総務費のうち事務局費及び幼児教育推進費の中のスクールバス及び幼保小交流活動バスについて、運行の安全確保を図る目的で
デジタルタコメーター等の購入に充てられた機械器具費及び
デジタルタコメーターの通信費に当たるソフトウエア使用料に反対いたします。
これは、昨年6月13日条南小学校の校外学習中に発生したバス事故を受けて、スクールバス等の安全運行を確保するために必要な車載機器等を整備するためとして執行されたものです。しかし、事故の原因がはっきりしない中で、
安全対策と称し、購入を拙速に
専決処分で決めたもので、
安全対策に有効に活用されているとは考えられません。スクールバス等の
安全対策は重要ですが、今回のように原因がはっきりしないうちから車載機器を装備することを
専決処分で決めてしまうことは拙速だったと言わざるを得ません。スクールバス等に装備されたカーナビゲーション、ドライブレコーダー及び
デジタルタコメーターの購入に充てられた機械器具費並びにソフトウエア使用料は不要であり反対いたします。
次に、7
款商工費、
商工会議所振興事業補助金についてです。
三条市は中小企業のまち、とりわけ
小規模企業の多いまちです。ことし6月の通常国会において
小規模企業の振興に焦点を当てた
小規模企業振興基本法が成立しました。
商工会議所は市内では比較的に大手の事業所が会員になっています。そして、市内業者の組織率は約半分です。
商工行政は、三条市の業界全体を公平な立場で、そして広い視野で見て、取り組んでいかなければなりません。市内の小規模事業所や他の商工団体の意見、要望もくみ取った
商工行政が求められます。
商工会議所振興事業補助金の使途と三条市
商工行政での事業のすみ分けにも疑問があります。
この
補助金は、三条市が
商工行政に責任を負わず、
商工会議所に丸投げするものであり、認めるわけにはいきません。よって反対いたします。
次に、10
款教育費、4項小中一体校費、1目学校管理費、第一中学校区小中一体校建設
事業費について、この一体校校舎の建設計画は教育的立場よりも学校の耐震化やコストなどの財政面が優先して進められたと考えます。特に小中一貫教育も一体型校舎での教育についても、その教育的な検証がなされていない中強行され、建設されました。これまで、
特別委員会などでも指摘してきましたが、小中連携に関する問題で、現実に開校後、ここから先は小学校の校舎ですなどの張り紙が貼られるなど、小中学生の交流やふれあいがどうなっているのかなどの疑問の声も上がっています。
以上のことからこの第一中学校区小中一体校建設
事業費について反対いたしますが、既に学校は開校され、
子供たちが通っております。
子供たちに無理な計画によるしわ寄せがいかないよう善処されるよう願います。
次に、
国民健康保険事業特別会計、平成25年度決算について反対の立場で討論いたします。
国保税は、平成25年度までは、平成23年度からの5年連続値上げで赤字を解消するという計画で進められてきました。平成25年度の国保税決定に当たっては、6.05%引き下げる修正案も出されましたが結果的に8.5%の引き上げが行われたという経過があります。そして今回の決算では、単年度では5,440万円の赤字と若干改善しているものの、全体では4億5,200万円の赤字となりました。しかし、委員会の質疑の中でも明らかなように、国保の所得種類別の割合では6割強が
年金生活者や所得なしという世帯です。また3割弱が給与所得者という構成とのことでした。給与所得者であれば多くの人は本来、社会保険等に加入すべきところですが、パートなど非正規雇用で働いている人も加入しているのが実態なのではないでしょうか。
平成25年市税概要によりますと、平成25年度課税標準額の段階別所得割課税状況をみますと課税標準額が200万円以下の人が8割を占めています。また、
年金生活者は、平成25年10月から年金の1%引き下げが行われました。こうした給与所得者や
年金生活者は、自分の努力で所得を上げることは大変難しいわけです。構成世帯のほとんどは、収入は下がる中で保険料の値上げとなっているのが現状です。こうした構成世帯の暮らしを想像して保険税の改定を考えなければならないと思います。こうしたことからも、国保が赤字だからといってその負担を被保険者にだけ押しつけたやり方は市民の暮らしを見ておらず、市民へのいじめともとられかねないやり方だと思います。
よって、平成25年度の
国民健康保険事業特別会計には反対いたします。
次に、
後期高齢者医療特別会計について反対します。
医療費が際限なく上がる痛みを、後期
高齢者がみずからの痛みで感じてもらうといったのは制度の導入時、厚生労働省の担当幹部が明言したのも記憶に新しいところです。75歳以上の人口と医療費がふえればふえるほど保険料にはね返る仕組みだからです。長生きした人たちにつらい思いをさせる医療制度は、全ての世代にとって不幸であり、このような差別的な制度は速やかに廃止し、以前の老人保健制度に戻すべきであると考え、後期
高齢者医療制度は速やかに廃止するしかないと考えております。決算審査は、この会計の歳入歳出が適正に行われたかどうかを確認することが第一であることを十分承知しておりますが、市民に負担が重くのしかかるこの制度を全く批判せずに審査することはできません。
よって以上の理由から、
後期高齢者医療特別会計には反対いたします。
議員皆様の御賛同をお願いいたしまして、討論といたします。
○(
笹川信子委員長) 以上で討論を終了いたしました。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
笹川信子委員長) これより採決を行います。
最初に、認定第1号について採決いたします。
この採決は挙手により行います。
本案につきましては、認定することに賛成の皆さんの挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○(
笹川信子委員長) 賛成多数であります。よって、本案は認定すべきものと決定いたしました。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
笹川信子委員長) 次に、認定第2号について採決いたします。
本案につきましては、認定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
笹川信子委員長) 御異議なしと認めます。よって、本案は認定すべきものと決定いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
○(
笹川信子委員長) 以上で付託された事件の審査を終了いたしました。
お諮りいたします。
本日の当
特別委員会の審査結果について、会議規則第103条に基づく委員会審査報告書の作成については
委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
笹川信子委員長) 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
○(
笹川信子委員長) 以上で
決算審査特別委員会を閉会いたします。
閉 会 午前10時41分
以上会議の次第を記載し、三条市議会委員会条例第29条第1項の規定により、ここに署名する。
決算審査特別委員会
委 員 長 笹 川 信 子
副
委員長 小 林 誠...