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平成26年五十嵐川等改修事業調査特別委員会( 2月20日)

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  1. 三条市議会 2014-02-20
    平成26年五十嵐川等改修事業調査特別委員会( 2月20日)


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    平成26年五十嵐川等改修事業調査特別委員会( 2月20日)                五十嵐川等改修事業調査特別委員会記録 1 日   時  平成26年2月20日(木)午後1時30分 1 場   所  第2委員会室 1 出席委員   吉田進一郎委員長 鶴巻俊樹委員長          森山 昭 武石栄二 熊倉 均 阿部銀次郎 西川哲司 岡田竜一 杉井 旬          山田富義 小林 誠 笹川信子 1 欠席委員   佐藤宗司 1 説明のための出席者          土田建設部長 日下部災害復旧対策室長 石崎・井口両次長 梨本主任 1 職務に従事した議会事務局職員          鈴木事務局長 栗山主任 山田主事 1 事   件   (1)五十嵐川等改修事業について   (2)当特別委員会中間報告について 1 審査の経過及び結果                                 開  会 午後1時30分 ○(吉田進一郎委員長) ただいまから五十嵐川等改修事業調査特別委員会を開会いたします。
     ただいまの出席委員数は12名であります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(吉田進一郎委員長) 審査に入ります前に、建設部長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 ○(土田建設部長) 委員各位におかれましては、大変お疲れのところ五十嵐川等改修事業調査特別委員会を開催いただき、まことにありがとうございます。  本日お願い申し上げる内容につきましては、昨年7月12日に開催いたしました当特別委員会におきまして現地視察を行い、五十嵐川を初めとする各河川の改修事業内容につきまして御報告を申し上げたところでございますが、その後半年余りを経過いたしました。五十嵐川渡瀬橋から下流部におきましては、1つの工区を除きまして全て工事が完了しているところでございます。下田地区を含めました渡瀬橋から上流部は現在鋭意工事を進めているところでございますが、笠堀ダム並びに月岡地内の遊水地状況工事進捗状況などを中心に御説明を申し上げる予定としております。  詳細につきましては、担当室長から説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(吉田進一郎委員長) これより審査に入ります。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (1)五十嵐川等改修事業について ○(吉田進一郎委員長) それでは、五十嵐川等改修事業についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(日下部災害復旧対策室長) 五十嵐川等改修事業につきまして、進捗状況及び今後の予定をお手元の資料に基づき御説明申し上げます。  資料1ページ、2ページをごらんください。五十嵐川災害復旧助成事業進捗状況について御説明申し上げます。信濃川合流点から渡瀬橋付近までの五十嵐川下流部につきましては、その1工事からその8工事までの8つの工区で護岸工事を、本町六丁目から田島二丁目にかけて舗装工事を行っておりまして、契約額の合計は約12億9,000万円でございます。1月末現在の進捗状況は、護岸その1からその7工事舗装工事は既に完了しており、護岸その8工事進捗率は60%で、今のところ工期は今年度中となっておりますが、2月県議会繰り越し承認を受けた上で工期を延伸し、6月末ころに完了の見込みでございます。  資料3ページは、五十嵐川下流部の各工区を図面にあらわしたものでございます。  資料4ページをお願いいたします。渡瀬橋付近から上流五十嵐川中上流部について御説明申し上げます。まず、説明会開催状況でございますが、前回の特別委員会以前の開催状況は省略させていただきました。1月末現在で87回にわたって地元改修計画及び具体的な工事内容用地補償などについて説明をしております。これで下田地区及び三条地区の全ての地区において、一通り説明会を開催させていただいたことになります。  資料5ページから9ページをごらんください。1月末現在の工事発注状況でございます。今までに43工区の工事発注されておりまして、破堤等の被害が大きい箇所につきましては、先行施工区間として優先的に工事を行い、全ての先行施工区間護岸工事が完了しておりまして、特に破堤のありましたナンバー3の江口工区では、先行施工区間も含めまして復旧が完了しております。契約額の合計は約58億7,000万円、1月末の進捗率完了済みを除いてゼロから98%となっております。なお、表の一番左側工事番号に丸印がついている工事につきましては、2月県議会繰り越し承認を受けた上で工期を延伸する予定でございまして、今年度中に渡瀬橋より上流区間工事を全て発注する予定でおりましたが、一部発注平成26年度にずれ込む見込みでございます。  資料10ページ、11ページをごらんください。五十嵐川中上流部の各工区を図面にあらわしたものでございます。図面上にない残りの18工区につきましては、今後発注予定でございます。  資料12ページをお願いいたします。月岡地内に整備を予定しております遊水地について御説明申し上げます。まず、地元説明会等開催状況でございますが、昨年9月に第6回遊水地事業対策委員会が開催され、用地買収単価に関する協議が行われました。その後10月に全ての地権者を対象とした用地買収に関する説明会を開催しております。買収単価に対する一定の御理解が得られましたことから、11月に1回目の用地買収契約集団調印を、12月に2回目の用地買収契約集団調印を実施しておりして、相続未了の土地があるなどの諸事情で集団調印に出席できない地権者に対しましては県と市で個別に訪問し、対応しているところでございます。また、11月26日には地権者から参加いただきまして茨城県つくば市において遊水地模型実験見学会を実施し、越流提から水が入る様子などを実際に見ていただくことで遊水地に関する御理解を深めていただきました。2月10日には第7回遊水地事業対策委員会が開催され、堤内地農道及び用排水路についての協議を行いました。  次に、事業実施状況でございます。測量関係については全て完了し、現在は主に強固な堤防を築くための築堤に使用する材料調査や、遊水地を囲む堤防である周囲堤及び囲繞堤遊水地の中の用排水路農道詳細設計を実施しているところでございます。  資料13ページの用地交渉状況でございますが、1月末現在で地権者219人に対し、142人と用地買収契約の締結が行われており、進捗率としましては約65%でございます。先ほども申しましたが、相続関係等で手続に時間がかかる方につきましては、手続完了後に契約を締結する予定でおりまして、現在個別に対応しているところでございます。  次に、今後のスケジュールでございます。堤外地掘削工事でございますが、越流提付近を先行して掘削するということで、今年度中の発注予定しております。築堤工事につきましても4月ころの発注予定しており、遊水地全体としては平成29年度半ばまでかかる見込みでございます。なお、田畑として残る堤内地は築堤や農道、水路の工事を行う関係から全面積を2年間借地させていただく予定でございまして、2年間作付できない状況となりますことから、その間の田畑の適切な管理方法については遊水地事業対策委員会協議を重ね、工事完了後には今までどおり耕作ができる状態にするということでございます。  資料14ページをごらんください。遊水地計画概要図面にあらわしたものでございます。下が県道大面保内線、上が五十嵐川で、右から左に向かって川が流れている図面となっております。川側に築く堤防囲繞堤セブンイレブン付近から県道沿いに、図面では斎場となっておりますが、槻の森斎苑まで遊水地を取り囲む形で築く堤防周囲堤といいますが、周囲堤によりたまった水が区域外に流出するのを防止いたします。囲繞堤上流部には洪水を流入させるために、高さが一段低くなっている越流提を設けます。また、遊水地の最下流部には排水樋門を設置し、五十嵐川の水位が下がった段階でたまった水を排水するものでございます。  資料15ページをごらんください。前のページのC−C断面と記載してある箇所の断面図でございます。貯水容量の確保のため、今の堤防を現状より3から4メートル程度切り下げ堤外地側は切り下げた市道からさらに3メートルほど掘削いたしますが、遊水地内に残る農地の高さは変えないようにします。切り下げた堤防道路幅員は約6.5メートルとなり、現在より広い幅員が確保されることになります。  資料16ページをごらんください。周囲堤断面図でございます。堤防の高さは上流側の4−4断面で約4メートル、下流側の1−1断面で約6メートルとなります。堤防の上段の高さが一定であり、地盤の高さが下流に向かうにつれて低くなっているため、下流側堤防が高くなるものでございます。堤防の総幅員は約20メートルから40メートルの計画でございます。  資料17ページをごらんください。遊水地に係る道路関係施設計画図でございます。遊水地内の各道路幅員や位置については現在の道路機能の確保や地元要望事項を反映しているほか、刈谷田川遊水地の事例を踏まえ、洪水による湛水後の早期復旧が可能となるように設計しております。まず、遊水地内の農地への乗り入れ道路県道側に4カ所、槻の森斎苑への新たなアクセス道路となる篭江用水脇市道側に1カ所設置し、遊水地内の周囲堤に沿って内側に全体の幅で5メートルの道路を設置いたしますので、農地への乗り入れについては全部で11カ所程度を計画しており、現在と同等の機能が確保されることになります。また、乗り入れ道路勾配については遊水地事業対策委員会の意見を踏まえ、極力緩くなるよう検討した中で、セブンイレブン付近からの乗り入れを除いて、20メートル進んで1メートル上がる5%の勾配となります。農地内の一部砂利道については、洪水による湛水後の早期復旧砂利等飛散防止を目的として舗装し、また現在土水路となっている部分につきましては、湛水後の早期復旧が可能となるようコンクリート水路に変更する計画でございます。なお、周囲堤及び囲繞堤上の道路は河川の管理用道路となり、歩行者や自転車以外は通行できませんが、一般車両については図面上で太線になっているところだけが通行可能となります。  次に、資料18ページをお願いいたします。笠堀ダムかさ上げについて御説明申し上げます。まず、説明会等開催状況でございますが、昨年9月に地元住民に対する説明会を開催させていただき、工事の概要について御理解をいただきました。次に、工事発注状況でございますが、昨年10月からダム本体材料を採取するためのケーブルクレーン等を設置する工事が着手されております。また、ダム本体かさ上げに伴って県道かさ上げも必要となることから、こちらの工事も昨年10月から着手されております。ダム本体かさ上げ工事は1月9日に開札され、鹿島・福田・小柳特定共同企業体が約45億円で落札しておりますが、2月県議会において議決が行われた後に正式発注となります。進捗率としましては、堤体材料採取工事県道仙見守門公園線道路かさ上げ工事ともに10%で、契約額は約2億1,000万円の工事費となっております。  今後のスケジュールですが、県道かさ上げ工事については平成26年度末まで、ダム本体かさ上げ工事については今年4月から平成29年度末までかかる予定でございます。  資料19ページをごらんください。笠堀ダム標準断面図でございます。斜線部分が今回かさ上げする部分で、かさ上げ高は4メートル、ダムの天端の幅は6メートルでございます。かさ上げすることによって貯水容量は現在の870万立方メートルから180万立方メートルふえた1,050万立方メートルとなるものでございます。  資料20ページをごらんください。ダム本体かさ上げ工事及び県道かさ上げ堤体材料採取工事計画概要図面にあらわしたもので、図面右上が笠堀ダム左側が国道289号となります。資料の下段、中央部分堤体材料採取場所となり、そこから上段のコンクリート製造設備まで材料を運んで行き、製造されたコンクリート工事現場まで持っていく計画でございます。また、現在の管理棟も移設となります。  続きまして、資料21ページをお願いいたします。鹿熊川改修事業について御説明申し上げます。五十嵐川合流点から上流約3.55キロメートルの区間につきましては、災害復旧助成事業区間となります。まず、説明会開催状況でございます。1月末現在で13回にわたって地元改修計画及び具体的な工事内容等について説明を行っております。次に、工事発注状況でございます。現在7工区のうち4工区が発注されており、進捗率としては5%から60%、契約額は約4億2,000万円の工事費となっており、2月県議会繰り越し承認を受けた上で工期を延伸する予定でございますが、残りの3工区につきましては今年度中に1工区、平成26年度に2工区を発注する予定でございます。  資料22ページをごらんください。中浦川合流点から上流約3.3キロメートルの区間につきましては、災害関連事業区間となります。現在予定している7工区全てで工事が行われており、進捗率は5%から95%、契約額は約6億8,000万円の工事費となっております。工事番号の関5から関7の工事については、2月県議会繰り越し承認を受けた上で工期を延伸する予定でございます。  資料23ページをお願いいたします。単年度災害復旧事業につきましては、8工区全てで復旧が完了しておりまして、資料24ページに鹿熊川改修事業の各工区を図面にあらわした位置図を添付してございます。  以上、雑駁な説明でございますが、これで五十嵐川等改修事業についての説明を終わらせていただきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(吉田進一郎委員長) これより質疑を行います。 ○(阿部銀次郎委員) 資料5ページから五十嵐川中上流部工事発注状況が載っていますけど、平成26年3月31日までの工期進捗率がゼロ%という工事がたくさんありますが、これは当然工期を延長するんでしょうけど、業者が決まっていながら進捗率がゼロ%というのは何か原因があるんでしょうか。 ○(日下部災害復旧対策室長) ゼロ%の工事は、昨年末からことしにかけての発注分でございます。業者の手が回らないということもありますけども、まだほとんどが地元説明会業者が測量をしている段階でございまして、今後工期を延伸した中で本格的な工事に入るということでございます。 ○(阿部銀次郎委員) 工期を延伸して工事に入るということですけど、これは災害復旧助成事業になるんですか。(「はい」と呼ぶ者あり)そうすると5年間ということになりますが、最終年度はいつになりますか。 ○(日下部災害復旧対策室長) 今のところ、27年度末となっております。 ○(笹川信子委員) 笠堀ダムかさ上げについてお伺いいたします。  当特別委員会で熊本県へ視察に行かせていただきました。コンクリートの強度の関係で、熊本県は暖かいところですので、冬場寒くてコンクリートが凍ってしまうということはないそうですが、新潟県は雪が大変降るところです。この工事は29年度までということですが、冬場工事進行というのはどうなりますでしょうか。途中で工事を中断することなく続けられるということですか。 ○(土田建設部長) 今ほど室長が申し上げましたように、先般ようやく請負業者が決まったばかりで、今業者のほうでしっかりと施工計画を立てていると思います。災害復旧助成事業ですから本来は平成27年度が最終年度ですが、県は平成29年度までの事故繰越を覚悟で対応するというようなことであります。工事計画は、当然気象条件等を十分反映しながらつくられるものと思っておりますので、冬場にどうしてもコンクリート工事をしなければならないという場合は、それなり養生等で対応しながら、コンクリートの強度が十分発揮されるような方策を講じることだろうと私どもは認識しております。 ○(笹川信子委員) 今までの改修工事を見ておりますと、せっかくいろんな工事をしながらも水が出るたびに流されているなという、工事が一体どこまで戻されているのかというのが気になっているんです。この笠堀ダムの場合は、大量の雨が降って工事がストップするとか、進めた工事が振り出しに戻るなどの懸念についてはどのように考えていらっしゃいますか。 ○(土田建設部長) 6月中旬から9月いっぱいが出水期ですが、今ほど申し上げましたように、業者はもちろん台風や雨の影響も考えて対応しなければならないと思っております。仮にそういう雨が降る時期に工事を精力的にするときは、コンジットゲートというものがあるわけですから――まだ詳しくは聞いておりませんけども、場合によってはコンジットゲートをしっかりと操作しながら、例えば一時的に通常よりも水位を下げておくことによってダムの中に貯水できる量を多くしておくとか、そういうふうなことも県は考えているんだろうと思っておりますし、自然条件の中で仕事をしなければなりませんので、今御指摘のことは先ほどのコンクリート部分を含めて十分検討されるものと思っております。 ○(杉井 旬委員) 槻の森斎苑へのつけかえ市道ですけども周囲堤の高さが約6メートルでその真横をつけかえ市道が並走していく形ですよね。つけかえ市道入り口斎苑に向かっていって、右手は平地でしょうけども奥に入ると両側が山に囲まれるような形になるんですか。斎苑のすぐ手前のところはもうかなりの斜面ですので、何か物すごく狭いところに入っていくような印象になるのではないかなと思うんですけど、いかがですか。 ○(日下部災害復旧対策室長) 資料16ページに3−3断面がございますが、周囲堤が幅5メートル、高さが4.5メートルと書いてあります。その脇の市道幅員8メートルとなっておりまして、これをつけかえ市道として契約してございます。 ○(杉井 旬委員) 高さは4.5メートルということですか。とにかく、その周囲堤がかなり圧迫した感じになりませんか。 ○(土田建設部長) 今室長説明申し上げた3−3断面左側に、篭江に続く用水幹線があります。今現在はそこに4メートルくらいの市道があって、今回はその市道をさらに4メートル拡幅して田んぼ側に新しい周囲堤をつくるわけです。その拡幅した市道が4−4断面にございます9.5メートルという既設の市道にアクセスしますので、圧迫するとかそういうことは全くなくて、新しい周囲堤をつくる脇に今の市道があり、それを8メートルに拡幅して斎苑までつなげるということになりますので、斎苑への利用には何ら不便は感じないというふうに私どもは考えております。 ○(杉井 旬委員) もちろん安全面が最優先で、景観とか印象みたいなものは二の次の話なんでしょうけど、この斜面というのは緑化されている斜面ですか。 ○(日下部災害復旧対策室長) 周囲堤のり面でしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)2割5分という勾配がありますけれどものり面は土のまま築堤させていただきます。 ○(杉井 旬委員) そうすると、時間がたてば芝や雑草が生えてきて緑っぽくなっていくんでしょうか。 ○(土田建設部長) そこまで詳しいことはまだ県から聞いておりませんが、これは大切な周囲堤でありますので緑化するかどうかというのはちょっとわかりませんが、いずれにいたしましてもこの周囲堤というのはこの遊水地を守る、民地側を守るとりでになるわけです。そのために2割5分という非常に緩い勾配堤防を築堤いたしますので、仮に芝生の種をまかないにしても時間がたてば当然雑草等が生えてきて、現在ございます五十嵐川堤防と同じように緑に覆われるものというふうに認識しておりますが、人工的に芝生の種をまくのかというところまではまだ聞いておりませんので、今後その辺の確認もいたしたいと思っております。 ○(杉井 旬委員) まずは安全第一で、緑化の話は二の次だということは私も承知しているんですけど、斎苑に行かれる人にとっては入り口イメージというものも大事だと思うんです。周囲堤側が殺風景な赤土のままで、道路幅に余裕があるとはいっても月ヶ岡特別支援学校の裏手の山なわけですから段々奥に入っていくと右手のほうも山手ののり面になりますよね。そうすると、何かすごく狭い奥地に入っていくようなイメージで、それは時間がたてば緑で覆われますよとはいっても余りいいイメージではなくなるのかなという気がするものですから、県にそのあたりを配慮していただくように言ってはいかがかなと思うんですが、どうでしょうか。 ○(土田建設部長) 今ほどの御指摘は、今後県に確認や要請をしたりというようなことで対応したいと考えております。 ○(西川哲司委員) 今の県道大面保内線から斎苑への進入口は、私は三条市内では非常に理想的な進入口というか3差路だと思うんですが、今回つけかる市道進入口も同じようになると理解してよろしいんですか。 ○(土田建設部長) 下田方面といいますか、道心坂、それから栄方面から来られる車に対して、今の交差点が進入しやすくなっていることは私どもも十分承知しています。今回のこのつけかえ市道県道交差点につきましては、諏訪方面から来る車は左折するわけですから非常に進入しやすいんですが、反対の南側から来る車については委員指摘のように、今の状態よりは若干鋭角になるものですから、多少曲がりづらくなるかと思います。この辺につきましても、極力進入しやすいような形にできないか、県に要望をしてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○(西川哲司委員) ぜひそのように要望をお願いしたいと思います。  これとは別に、あの3差路のように真ん中に安全地帯があるような形状交差点は非常に理想的だと思うんですが、今後ももし新たな開発とかで進入口の問題が起こったときに、ぜひああいった形状交差点を検討したらいいんじゃないかと思いますが、いかがですか。 ○(土田建設部長) この市道の脇には用水幹線もあります。今御指摘のところをある程度解決するには、例えば、用水路の一部をボックスにつくりかえるなどの技術的なこともせざるを得ないのかもしれませんし、またその用水幹線管理団体等もございますので、今ほどの御指摘につきましては、少しでもスムーズに車の出入りができるような形になるよう県にも要請してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。 ○(杉井 旬委員) そこを聞こうと思っていたんですけど、交差点堤防ができるわけですが、今までは物すごく見通しのいい丁字路だったんですけど、今後斎苑からの帰り道は、県道大面保内線に出ようとすると右側は見えないわけですよね。しかも左側はもう間もなくカーブで、その先に信号がある形になるわけです。その辺の交通安全対策みたいなものはどう考えていらっしゃるんですか。カーブのところの見通しをよくする方法とか、何かあるんでしょうか。 ○(土田建設部長) そこの入り口につきましては、今のところまだ県とは詳細に詰めておりません。地元の方々といろいろと協議させていただいているものですから、私どもが今優先的に考えているのはあくまでもこの遊水地の中のことでございます。周辺の道路状況につきましても今ほど御指摘部分につきましては、とにかく交差点の位置が変わりますし、変わればそれなり対策等も講じなければならないだろうという思いはあります。いずれにいたしましても、事故を誘発するような形状は極力避けたいと思っておりますので、繰り返しになりますが、市道県道交差点につきましては県とよく協議をしてまいりたいと考えております。 ○(森山 昭委員) 笠堀ダムかさ上げについてちょっとお聞かせ願いたいと思います。  先ほどかさ上げによって貯水容量がどれくらいふえるかを言われたんですけど、笠堀ダムに余計に水をためられるようになるということですので、7・29豪雨災害クラスの雨が降った場合、五十嵐川に流れてくる水量をどの程度緩和して出水までの時間をどのくらいおくらせることができるのか、その点をまずお聞きします。 ○(土田建設部長) その話は最初の特別委員会でも御説明申し上げた記憶がございますが、7・13水害のとき五十嵐川にはピークで約2,000トンの出水があったと。それをダムで200トンカットした1,800トンの流下能力を確保する形で、約7年間かけて信濃川の合流点までの整備をいたしたわけでありますが、3年前の災害はそれを上回る出水がありました。したがって、今回は下流部につきまして1,800トン流れる部分の余裕高となる1.2メートルと御説明申し上げましたけども、土の部分に新たにブロックを張って、その余裕高の部分も満水になるまで流そうという計画がまず一つございます。それから、調整池で毎秒約180トンカットして、さらに遊水地では毎秒130トンカットいたしますし、笠堀ダムにつきましては先ほどの説明のとおり貯水量を180万トンふやしますが、それだけでははき切れないといいますか、対処しきれない部分に関してはソフト対策でやらざるを得ないというふうな現状になっています。それは、信濃川の流下能力がまだ十分確保されていないというのがもう一つあります。最終的に、河川整備計画上は五十嵐川には2,400トンの流下能力を持たせる形でつくられているんですが、今ほど申し上げましたように今回の助成事業は1,800トンの流下能力、さらにダム遊水地で可能な限りため込むというふうなことで計画されておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○(森山 昭委員) 計画の中では多分大丈夫だろうということなんでしょうけど、あの遊水地だけでは7・29豪雨災害クラスの雨が降ると時間なんて幾らもかからないで満水になるんだろうなと、そんな気がするわけです。また、その分ダムのほうでかなり余計に貯留しないと、やはりまた同じような結果が出るんじゃないかなという心配をしたのでお聞きしたんですけど、流下能力からいけば一応は大丈夫ということなんでしょうか。 ○(土田建設部長) これは災害復旧助成事業ですから、国の補助事業として取り組んでおります。今遊水地のお話がありましたけども、当時の雨を再現した場合は約7時間で満杯になるというふうなことで、これはあくまでも計算上の話でしかありませんが、よりどころとして3年前の水害をベースにしてこの計画がつくられているということでございます。じゃあそれ以上降ったらどうなるんだということになってしまうと、場合によってはまた部分的に越水等が起こるかもしれませんが、今回の計画はあくまでも災害復旧助成事業として3年前の水害をベースにつくられておりますので、相手は自然ですから絶対なんてことはあり得ない話でありますけども、今回のこの計画である程度の対応は十分にできるだろうと私どもは考えております。 ○(武石栄二委員) 滝谷からの堤防かさ上げの件でお聞きしますが、当初大体2月末ごろまでには通行どめが解除されるというような話を聞いたような気がしているんですが、これも1月31日現在で100%完了していないということでありますし、それで2月県議会繰り越し承認を得てから工事発注するということになっています。この資料は1月31日現在の数字ですが、それから20日ぐらいたっているわけですがその後の工事は進んでいるんでしょうか。 ○(日下部災害復旧対策室長) 高岡から滝谷の間の堤防ですけども、今は島潟のほうで取りつけ道路とか民地側の擁壁工事の構造の関係地元協議中の部分もあるものですから、おくれております。それから、通行どめは昨年末までということで地元にお話しをしていたんですけれども、ことしの9月ごろまでずれ込みそうだという話は聞いております。 ○(武石栄二委員) 先ほどから笠堀ダムかさ上げとか遊水地とか、それと並行して上流部堤防は頑丈につくっていただきましたが、自然を相手に対処するので懸念材料も決して少なくはないと思います。しかし、やっぱり基本的には信濃川水系が今どのように動いているのかが重要になってきますので、信濃川の流下能力がわかったら聞かせていただきたい。そっちのほうがよっぽど心配する必要があると思いますので。 ○(土田建設部長) 信濃川につきましては、今下流域の関屋分水から下流の河床下げをして少しでも流下能力をふやす工事をしておりまして、そのことによって例えば中ノ口川も危険な状態は大分回避できるというふうなことも聞いております。やはり川の場合は、どうしても下流のほうからある程度しっかりとした流下能力を確保する形で仕事をせざるを得ませんし、国では下流域のほうから流下能力をふやすための措置を講じているというふうに私どもは聞いております。しかし三条市は、信濃川の下流域から見てどちらかというと中流域に当たるため、最終的には三条市のほうまで河床下げができればと希望しているところでありますが、いかんせん国もそんなにお金があるわけではありませんので、限られた予算の中で効果的な仕事をなされているものと思っております。 ○(吉田進一郎委員長) ほかにございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(吉田進一郎委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (2)当特別委員会中間報告について ○(吉田進一郎委員長) 最後に、当特別委員会中間報告についてを議題といたします。  お諮りいたします。  平成25年7月12日及び本日開催の当特別委員会審査内容について、3月定例会において中間報告を行うこととし、その内容については委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(吉田進一郎委員長) 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― ○(吉田進一郎委員長) 以上で本日の五十嵐川等改修事業調査特別委員会を閉会いたします。                                閉  会 午後2時15分  以上会議の次第を記載し、三条市議会委員会条例第29条第1項の規定により、ここに署名する。                  五十嵐川等改修事業調査特別委員会                   委 員 長   吉 田 進 一 郎...