ただいまの
出席委員数は12名であります。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
吉田進一郎委員長)
審査に入ります前に、
建設部長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。
○(
土田建設部長)
委員各位におかれましては、大変お疲れのところ
五十嵐川等改修事業調査特別委員会を開催いただき、まことにありがとうございます。
本日お願い申し上げる
内容につきましては、昨年7月12日に開催いたしました当
特別委員会におきまして
現地視察を行い、
五十嵐川を初めとする各河川の
改修事業の
内容につきまして御報告を申し上げたところでございますが、その後半年余りを経過いたしました。
五十嵐川の
渡瀬橋から
下流部におきましては、1つの工区を除きまして全て
工事が完了しているところでございます。
下田地区を含めました
渡瀬橋から
上流部は現在鋭意
工事を進めているところでございますが、
笠堀ダム並びに
月岡地内の
遊水地の
状況や
工事の
進捗状況などを中心に御
説明を申し上げる
予定としております。
詳細につきましては、
担当室長から
説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
吉田進一郎委員長) これより
審査に入ります。
――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(1)
五十嵐川等改修事業について
○(
吉田進一郎委員長) それでは、
五十嵐川等改修事業についてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
日下部災害復旧対策室長)
五十嵐川等の
改修事業につきまして、
進捗状況及び今後の
予定をお手元の
資料に基づき御
説明申し上げます。
資料1ページ、2ページをごらんください。
五十嵐川災害復旧助成事業の
進捗状況について御
説明申し上げます。
信濃川合流点から
渡瀬橋付近までの
五十嵐川下流部につきましては、その1
工事からその8
工事までの8つの工区で
護岸工事を、本町六丁目から田島二丁目にかけて
舗装工事を行っておりまして、
契約額の合計は約12億9,000万円でございます。1月末現在の
進捗状況は、
護岸その1からその7
工事と
舗装工事は既に完了しており、
護岸その8
工事の
進捗率は60%で、今のところ
工期は今年度中となっておりますが、2月
県議会の
繰り越し承認を受けた上で
工期を延伸し、6月末ころに完了の
見込みでございます。
資料3ページは、
五十嵐川下流部の各工区を
図面にあらわしたものでございます。
資料4ページをお願いいたします。
渡瀬橋付近から
上流の
五十嵐川中・
上流部について御
説明申し上げます。まず、
説明会の
開催状況でございますが、前回の
特別委員会以前の
開催状況は省略させていただきました。1月末現在で87回にわたって
地元へ
改修計画及び具体的な
工事内容、
用地補償などについて
説明をしております。これで
下田地区及び
三条地区の全ての地区において、
一通り説明会を開催させていただいたことになります。
資料5ページから9ページをごらんください。1月末現在の
工事発注状況でございます。今までに43工区の
工事が
発注されておりまして、破
堤等の被害が大きい箇所につきましては、
先行施工区間として優先的に
工事を行い、全ての
先行施工区間で
護岸工事が完了しておりまして、特に破堤のありましたナンバー3の
江口工区では、
先行施工区間も含めまして
復旧が完了しております。
契約額の合計は約58億7,000万円、1月末の
進捗率は
完了済みを除いてゼロから98%となっております。なお、表の一番
左側の
工事番号に丸印がついている
工事につきましては、2月
県議会の
繰り越し承認を受けた上で
工期を延伸する
予定でございまして、今年度中に
渡瀬橋より
上流区間の
工事を全て
発注する
予定でおりましたが、一部
発注が
平成26年度にずれ込む
見込みでございます。
資料10ページ、11ページをごらんください。
五十嵐川中・
上流部の各工区を
図面にあらわしたものでございます。
図面上にない残りの18工区につきましては、今後
発注予定でございます。
資料12ページをお願いいたします。
月岡地内に整備を
予定しております
遊水地について御
説明申し上げます。まず、
地元説明会等の
開催状況でございますが、昨年9月に第6回
遊水地事業対策委員会が開催され、
用地買収単価に関する
協議が行われました。その後10月に全ての
地権者を対象とした
用地買収に関する
説明会を開催しております。
買収単価に対する一定の御
理解が得られましたことから、11月に1回目の
用地買収契約集団調印を、12月に2回目の
用地買収契約集団調印を実施しておりして、
相続未了の土地があるなどの諸事情で
集団調印に出席できない
地権者に対しましては県と市で個別に訪問し、対応しているところでございます。また、11月26日には
地権者から参加いただきまして茨城県つくば市において
遊水地模型実験見学会を実施し、
越流提から水が入る様子などを実際に見ていただくことで
遊水地に関する御
理解を深めていただきました。2月10日には第7回
遊水地事業対策委員会が開催され、
堤内地の
農道及び
用排水路についての
協議を行いました。
次に、
事業の
実施状況でございます。
測量関係については全て完了し、現在は主に強固な
堤防を築くための築堤に使用する
材料の
調査や、
遊水地を囲む
堤防である
周囲堤及び
囲繞堤、
遊水地の中の
用排水路や
農道の
詳細設計を実施しているところでございます。
資料13ページの
用地交渉の
状況でございますが、1月末現在で
地権者219人に対し、142人と
用地買収契約の締結が行われており、
進捗率としましては約65%でございます。先ほ
ども申しましたが、
相続関係等で手続に時間がかかる方につきましては、
手続完了後に
契約を締結する
予定でおりまして、現在個別に対応しているところでございます。
次に、今後の
スケジュールでございます。
堤外地の
掘削工事でございますが、
越流提付近を先行して掘削するということで、今年度中の
発注を
予定しております。
築堤工事につきましても4月ころの
発注を
予定しており、
遊水地全体としては
平成29年度半ばまでかかる
見込みでございます。なお、田畑として残る
堤内地は築堤や
農道、水路の
工事を行う
関係から全面積を2年間借地させていただく
予定でございまして、2年間作付できない
状況となりますことから、その間の田畑の適切な
管理方法については
遊水地事業対策委員会と
協議を重ね、
工事完了後には今までどおり耕作ができる状態にするということでございます。
資料14ページをごらんください。
遊水地の
計画概要を
図面にあらわしたものでございます。下が
県道大面保内線、上が
五十嵐川で、右から左に向かって川が流れている
図面となっております。川側に築く
堤防を
囲繞堤、
セブンイレブン付近から
県道沿いに、
図面では斎場となっておりますが、槻の
森斎苑まで
遊水地を取り囲む形で築く
堤防を
周囲堤といいますが、
周囲堤によりたまった水が
区域外に流出するのを防止いたします。
囲繞堤の
上流部には
洪水を流入させるために、高さが一段低くなっている
越流提を設けます。また、
遊水地の最
下流部には
排水樋門を設置し、
五十嵐川の水位が下がった段階でたまった水を排水するものでございます。
資料15ページをごらんください。前のページのC−
C断面と記載してある箇所の
断面図でございます。
貯水容量の確保のため、今の
堤防を現状より3から4メートル
程度切り下げ、
堤外地側は切り下げた
市道からさらに3メートルほど掘削いたしますが、
遊水地内に残る
農地の高さは変えないようにします。切り下げた
堤防道路の
幅員は約6.5メートルとなり、現在より広い
幅員が確保されることになります。
資料16ページをごらんください。
周囲堤の
断面図でございます。
堤防の高さは
上流側の4−4
断面で約4メートル、
下流側の1−1
断面で約6メートルとなります。
堤防の上段の高さが一定であり、地盤の高さが
下流に向かうにつれて低くなっているため、
下流側の
堤防が高くなるものでございます。
堤防の総
幅員は約20メートルから40メートルの
計画でございます。
資料17ページをごらんください。
遊水地に係る
道路関係施設の
計画図でございます。
遊水地内の各
道路の
幅員や位置については現在の
道路機能の確保や
地元の
要望事項を反映しているほか、
刈谷田川遊水地の事例を踏まえ、
洪水による
湛水後の
早期復旧が可能となるように設計しております。まず、
遊水地内の
農地への
乗り入れ道路を
県道側に4カ所、槻の
森斎苑への新たな
アクセス道路となる
篭江用水脇の
市道側に1カ所設置し、
遊水地内の
周囲堤に沿って内側に全体の幅で5メートルの
道路を設置いたしますので、
農地への
乗り入れについては全部で11カ所程度を
計画しており、現在と同等の機能が確保されることになります。また、
乗り入れ道路の
勾配については
遊水地事業対策委員会の意見を踏まえ、極力緩くなるよう検討した中で、
セブンイレブン付近からの
乗り入れを除いて、20メートル進んで1メートル上がる5%の
勾配となります。
農地内の一部
砂利道については、
洪水による
湛水後の
早期復旧や
砂利等の
飛散防止を目的として舗装し、また現在
土水路となっている
部分につきましては、
湛水後の
早期復旧が可能となるよう
コンクリート水路に変更する
計画でございます。なお、
周囲堤及び
囲繞堤上の
道路は河川の
管理用道路となり、
歩行者や自転車以外は通行できませんが、
一般車両については
図面上で太線になっているところだけが通行可能となります。
次に、
資料18ページをお願いいたします。
笠堀ダムの
かさ上げについて御
説明申し上げます。まず、
説明会等の
開催状況でございますが、昨年9月に
地元住民に対する
説明会を開催させていただき、
工事の概要について御
理解をいただきました。次に、
工事の
発注状況でございますが、昨年10月から
ダム本体の
材料を採取するための
ケーブルクレーン等を設置する
工事が着手されております。また、
ダム本体の
かさ上げに伴って
県道の
かさ上げも必要となることから、こちらの
工事も昨年10月から着手されております。
ダム本体の
かさ上げ工事は1月9日に開札され、鹿島・福田・
小柳特定共同企業体が約45億円で落札しておりますが、2月
県議会において議決が行われた後に
正式発注となります。
進捗率としましては、
堤体材料採取工事、
県道仙見守門公園線道路かさ上げ工事ともに10%で、
契約額は約2億1,000万円の
工事費となっております。
今後の
スケジュールですが、
県道の
かさ上げ工事については
平成26年度末まで、
ダム本体の
かさ上げ工事については今年4月から
平成29年度末までかかる
予定でございます。
資料19ページをごらんください。
笠堀ダムの
標準断面図でございます。
斜線部分が今回
かさ上げする
部分で、
かさ上げ高は4メートル、
ダムの天端の幅は6メートルでございます。
かさ上げすることによって
貯水容量は現在の870万立方メートルから180万立方メートルふえた1,050万立方メートルとなるものでございます。
資料20ページをごらんください。
ダム本体かさ上げ工事及び
県道かさ上げ、
堤体材料採取工事の
計画概要を
図面にあらわしたもので、
図面右上が
笠堀ダム、
左側が国道289号となります。
資料の下段、
中央部分が
堤体の
材料採取場所となり、そこから上段の
コンクリート製造設備まで
材料を運んで行き、製造された
コンクリートを
工事現場まで持っていく
計画でございます。また、現在の
管理棟も移設となります。
続きまして、
資料21ページをお願いいたします。
鹿熊川改修事業について御
説明申し上げます。
五十嵐川合流点から
上流約3.55キロメートルの
区間につきましては、
災害復旧助成事業区間となります。まず、
説明会の
開催状況でございます。1月末現在で13回にわたって
地元へ
改修計画及び具体的な
工事内容等について
説明を行っております。次に、
工事の
発注状況でございます。現在7工区のうち4工区が
発注されており、
進捗率としては5%から60%、
契約額は約4億2,000万円の
工事費となっており、2月
県議会の
繰り越し承認を受けた上で
工期を延伸する
予定でございますが、残りの3工区につきましては今年度中に1工区、
平成26年度に2工区を
発注する
予定でございます。
資料22ページをごらんください。中浦川
合流点から
上流約3.3キロメートルの
区間につきましては、
災害関連事業区間となります。現在
予定している7工区全てで
工事が行われており、
進捗率は5%から95%、
契約額は約6億8,000万円の
工事費となっております。
工事番号の関5から関7の
工事については、2月
県議会の
繰り越し承認を受けた上で
工期を延伸する
予定でございます。
資料23ページをお願いいたします。単
年度災害復旧事業につきましては、8工区全てで
復旧が完了しておりまして、
資料24ページに
鹿熊川改修事業の各工区を
図面にあらわした
位置図を添付してございます。
以上、雑駁な
説明でございますが、これで
五十嵐川等改修事業についての
説明を終わらせていただきます。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
吉田進一郎委員長) これより質疑を行います。
○(
阿部銀次郎委員)
資料5ページから
五十嵐川中・
上流部の
工事発注状況が載っていますけど、
平成26年3月31日までの
工期で
進捗率がゼロ%という
工事がたくさんありますが、これは当然
工期を延長するんでしょうけど、
業者が決まっていながら
進捗率がゼロ%というのは何か原因があるんでしょうか。
○(
日下部災害復旧対策室長) ゼロ%の
工事は、昨年末からことしにかけての
発注分でございます。
業者の手が回らないということもありますけ
ども、まだほとんどが
地元説明会や
業者が測量をしている段階でございまして、今後
工期を延伸した中で本格的な
工事に入るということでございます。
○(
阿部銀次郎委員)
工期を延伸して
工事に入るということですけど、これは
災害復旧助成事業になるんですか。(「はい」と呼ぶ者あり)そうすると5年間ということになりますが、
最終年度はいつになりますか。
○(
日下部災害復旧対策室長) 今のところ、27年度末となっております。
○(
笹川信子委員)
笠堀ダムの
かさ上げについてお伺いいたします。
当
特別委員会で熊本県へ視察に行かせていただきました。
コンクリートの強度の
関係で、熊本県は暖かいところですので、
冬場寒くて
コンクリートが凍ってしまうということはないそうですが、新潟県は雪が大変降るところです。この
工事は29年度までということですが、
冬場の
工事進行というのはどうなりますでしょうか。途中で
工事を中断することなく続けられるということですか。
○(
土田建設部長) 今ほど
室長が申し上げましたように、先般ようやく
請負業者が決まったばかりで、今
業者のほうでしっかりと
施工計画を立てていると思います。
災害復旧助成事業ですから本来は
平成27年度が
最終年度ですが、県は
平成29年度までの
事故繰越を覚悟で対応するというようなことであります。
工事計画は、当然
気象条件等を十分反映しながらつくられるものと思っておりますので、
冬場にどうしても
コンクリート工事をしなければならないという場合は、
それなりの
養生等で対応しながら、
コンクリートの強度が十分発揮されるような方策を講じることだろうと私
どもは認識しております。
○(
笹川信子委員) 今までの
改修工事を見ておりますと、せっかくいろんな
工事をしながらも水が出るたびに流されているなという、
工事が一体どこまで戻されているのかというのが気になっているんです。この
笠堀ダムの場合は、大量の雨が降って
工事がストップするとか、進めた
工事が振り出しに戻るなどの懸念についてはどのように考えていらっしゃいますか。
○(
土田建設部長) 6月中旬から9月いっぱいが
出水期ですが、今ほど申し上げましたように、
業者はもちろん台風や雨の影響も考えて対応しなければならないと思っております。仮にそういう雨が降る時期に
工事を精力的にするときは、
コンジットゲートというものがあるわけですから――まだ詳しくは聞いておりませんけ
ども、場合によっては
コンジットゲートをしっかりと操作しながら、例えば一時的に通常よりも水位を下げておくことによって
ダムの中に貯水できる量を多くしておくとか、そういうふうなことも県は考えているんだろうと思っておりますし、
自然条件の中で仕事をしなければなりませんので、今御
指摘のことは先ほどの
コンクリートの
部分を含めて十分検討されるものと思っております。
○(
杉井 旬委員) 槻の
森斎苑へのつけかえ
市道ですけ
ども、
周囲堤の高さが約6メートルでその真横をつけかえ
市道が並走していく形ですよね。つけかえ
市道の
入り口を
斎苑に向かっていって、右手は平地でしょうけ
ども奥に入ると両側が山に囲まれるような形になるんですか。
斎苑のすぐ手前のところはもうかなりの
斜面ですので、何か物すごく狭いところに入っていくような印象になるのではないかなと思うんですけど、いかがですか。
○(
日下部災害復旧対策室長)
資料16ページに3−3
断面がございますが、
周囲堤が幅5メートル、高さが4.5メートルと書いてあります。その脇の
市道が
幅員8メートルとなっておりまして、これをつけかえ
市道として
契約してございます。
○(
杉井 旬委員) 高さは4.5メートルということですか。とにかく、その
周囲堤がかなり圧迫した感じになりませんか。
○(
土田建設部長) 今
室長が
説明申し上げた3−3
断面の
左側に、篭江に続く
用水幹線があります。今現在はそこに4メートルくらいの
市道があって、今回はその
市道をさらに4メートル拡幅して
田んぼ側に新しい
周囲堤をつくるわけです。その拡幅した
市道が4−4
断面にございます9.5メートルという既設の
市道にアクセスしますので、圧迫するとかそういうことは全くなくて、新しい
周囲堤をつくる脇に今の
市道があり、それを8メートルに拡幅して
斎苑までつなげるということになりますので、
斎苑への利用には何ら不便は感じないというふうに私
どもは考えております。
○(
杉井 旬委員) もちろん
安全面が最優先で、景観とか印象みたいなものは
二の次の話なんでしょうけど、この
斜面というのは緑化されている
斜面ですか。
○(
日下部災害復旧対策室長)
周囲堤の
のり面でしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)2割5分という
勾配がありますけれ
ども、
のり面は土のまま築堤させていただきます。
○(
杉井 旬委員) そうすると、時間がたてば芝や雑草が生えてきて緑っぽくなっていくんでしょうか。
○(
土田建設部長) そこまで詳しいことはまだ県から聞いておりませんが、これは大切な
周囲堤でありますので緑化するかどうかというのはちょっとわかりませんが、いずれにいたしましてもこの
周囲堤というのはこの
遊水地を守る、
民地側を守るとりでになるわけです。そのために2割5分という非常に緩い
勾配で
堤防を築堤いたしますので、仮に芝生の種をまかないにしても時間がたてば当然
雑草等が生えてきて、現在ございます
五十嵐川の
堤防と同じように緑に覆われるものというふうに認識しておりますが、人工的に芝生の種をまくのかというところまではまだ聞いておりませんので、今後その辺の確認もいたしたいと思っております。
○(
杉井 旬委員) まずは安全第一で、緑化の話は
二の次だということは私も承知しているんですけど、
斎苑に行かれる人にとっては
入り口の
イメージというものも大事だと思うんです。
周囲堤側が殺風景な赤土のままで、
道路幅に余裕があるとはいっても
月ヶ岡特別支援学校の裏手の山なわけですから段々奥に入っていくと右手のほうも山手の
のり面になりますよね。そうすると、何かすごく狭い奥地に入っていくような
イメージで、それは時間がたてば緑で覆われますよとはいっても余りいい
イメージではなくなるのかなという気がするものですから、県にそのあたりを配慮していただくように言ってはいかがかなと思うんですが、どうでしょうか。
○(
土田建設部長) 今ほどの御
指摘は、今後県に確認や要請をしたりというようなことで対応したいと考えております。
○(
西川哲司委員) 今の
県道大面保内線から
斎苑への
進入口は、私は
三条市内では非常に理想的な
進入口というか3差路だと思うんですが、今回つけかる
市道の
進入口も同じようになると
理解してよろしいんですか。
○(
土田建設部長)
下田方面といいますか、
道心坂、それから
栄方面から来られる車に対して、今の
交差点が進入しやすくなっていることは私
どもも十分承知しています。今回のこのつけかえ
市道と
県道の
交差点につきましては、
諏訪方面から来る車は左折するわけですから非常に進入しやすいんですが、反対の南側から来る車については
委員御
指摘のように、今の状態よりは若干鋭角になるものですから、多少曲がりづらくなるかと思います。この辺につきましても、極力進入しやすいような形にできないか、県に要望をしてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
○(
西川哲司委員) ぜひそのように要望をお願いしたいと思います。
これとは別に、あの3差路のように真ん中に
安全地帯があるような
形状の
交差点は非常に理想的だと思うんですが、今後ももし新たな開発とかで
進入口の問題が起こったときに、ぜひああいった
形状の
交差点を検討したらいいんじゃないかと思いますが、いかがですか。
○(
土田建設部長) この
市道の脇には
用水幹線もあります。今御
指摘のところをある程度解決するには、例えば、用水路の一部をボックスにつくりかえるなどの技術的なこともせざるを得ないのかもしれませんし、またその
用水幹線の
管理団体等もございますので、今ほどの御
指摘につきましては、少しでもスムーズに車の出入りができるような形になるよう県にも要請してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。
○(
杉井 旬委員) そこを聞こうと思っていたんですけど、
交差点に
堤防ができるわけですが、今までは物すごく
見通しのいい
丁字路だったんですけど、今後
斎苑からの帰り道は、
県道大面保内線に出ようとすると右側は見えないわけですよね。しかも
左側はもう間もなく
カーブで、その先に信号がある形になるわけです。その辺の
交通安全対策みたいなものはどう考えていらっしゃるんですか。
カーブのところの
見通しをよくする方法とか、何かあるんでしょうか。
○(
土田建設部長) そこの
入り口につきましては、今のところまだ県とは詳細に詰めておりません。
地元の方々といろいろと
協議させていただいているものですから、私
どもが今優先的に考えているのはあくまでもこの
遊水地の中のことでございます。周辺の
道路状況につきましても今ほど御
指摘の
部分につきましては、とにかく
交差点の位置が変わりますし、変われば
それなりの
対策等も講じなければならないだろうという思いはあります。いずれにいたしましても、事故を誘発するような
形状は極力避けたいと思っておりますので、繰り返しになりますが、
市道と
県道の
交差点につきましては県とよく
協議をしてまいりたいと考えております。
○(森山 昭
委員)
笠堀ダムの
かさ上げについてちょっとお聞かせ願いたいと思います。
先ほど
かさ上げによって
貯水容量がどれくらいふえるかを言われたんですけど、
笠堀ダムに余計に水をためられるようになるということですので、7・29豪雨災害クラスの雨が降った場合、
五十嵐川に流れてくる水量をどの程度緩和して出水までの時間をどのくらいおくらせることができるのか、その点をまずお聞きします。
○(
土田建設部長) その話は最初の
特別委員会でも御
説明申し上げた記憶がございますが、7・13水害のとき
五十嵐川にはピークで約2,000トンの出水があったと。それを
ダムで200トンカットした1,800トンの流下能力を確保する形で、約7年間かけて信濃川の
合流点までの整備をいたしたわけでありますが、3年前の災害はそれを上回る出水がありました。したがって、今回は
下流部につきまして1,800トン流れる
部分の余裕高となる1.2メートルと御
説明申し上げましたけ
ども、土の
部分に新たにブロックを張って、その余裕高の
部分も満水になるまで流そうという
計画がまず一つございます。それから、調整池で毎秒約180トンカットして、さらに
遊水地では毎秒130トンカットいたしますし、
笠堀ダムにつきましては先ほどの
説明のとおり貯水量を180万トンふやしますが、それだけでははき切れないといいますか、対処しきれない
部分に関してはソフト対策でやらざるを得ないというふうな現状になっています。それは、信濃川の流下能力がまだ十分確保されていないというのがもう一つあります。最終的に、河川整備
計画上は
五十嵐川には2,400トンの流下能力を持たせる形でつくられているんですが、今ほど申し上げましたように今回の助成
事業は1,800トンの流下能力、さらに
ダムと
遊水地で可能な限りため込むというふうなことで
計画されておりますので、御
理解をいただきたいと思います。
○(森山 昭
委員)
計画の中では多分大丈夫だろうということなんでしょうけど、あの
遊水地だけでは7・29豪雨災害クラスの雨が降ると時間なんて幾らもかからないで満水になるんだろうなと、そんな気がするわけです。また、その分
ダムのほうでかなり余計に貯留しないと、やはりまた同じような結果が出るんじゃないかなという心配をしたのでお聞きしたんですけど、流下能力からいけば一応は大丈夫ということなんでしょうか。
○(
土田建設部長) これは
災害復旧助成事業ですから、国の補助
事業として取り組んでおります。今
遊水地のお話がありましたけ
ども、当時の雨を再現した場合は約7時間で満杯になるというふうなことで、これはあくまでも計算上の話でしかありませんが、よりどころとして3年前の水害をベースにしてこの
計画がつくられているということでございます。じゃあそれ以上降ったらどうなるんだということになってしまうと、場合によってはまた
部分的に越水等が起こるかもしれませんが、今回の
計画はあくまでも
災害復旧助成事業として3年前の水害をベースにつくられておりますので、相手は自然ですから絶対なんてことはあり得ない話でありますけ
ども、今回のこの
計画である程度の対応は十分にできるだろうと私
どもは考えております。
○(
武石栄二委員) 滝谷からの
堤防の
かさ上げの件でお聞きしますが、当初大体2月末ごろまでには通行どめが解除されるというような話を聞いたような気がしているんですが、これも1月31日現在で100%完了していないということでありますし、それで2月
県議会の
繰り越し承認を得てから
工事を
発注するということになっています。この
資料は1月31日現在の数字ですが、それから20日ぐらいたっているわけですがその後の
工事は進んでいるんでしょうか。
○(
日下部災害復旧対策室長) 高岡から滝谷の間の
堤防ですけ
ども、今は島潟のほうで取りつけ
道路とか
民地側の擁壁
工事の構造の
関係で
地元と
協議中の
部分もあるものですから、おくれております。それから、通行どめは昨年末までということで
地元にお話しをしていたんですけれ
ども、ことしの9月ごろまでずれ込みそうだという話は聞いております。
○(
武石栄二委員) 先ほどから
笠堀ダムの
かさ上げとか
遊水地とか、それと並行して
上流部の
堤防は頑丈につくっていただきましたが、自然を相手に対処するので懸念
材料も決して少なくはないと思います。しかし、やっぱり基本的には信濃川水系が今どのように動いているのかが重要になってきますので、信濃川の流下能力がわかったら聞かせていただきたい。そっちのほうがよっぽど心配する必要があると思いますので。
○(
土田建設部長) 信濃川につきましては、今
下流域の関屋分水から
下流の河床下げをして少しでも流下能力をふやす
工事をしておりまして、そのことによって例えば中ノ口川も危険な状態は大分回避できるというふうなことも聞いております。やはり川の場合は、どうしても
下流のほうからある程度しっかりとした流下能力を確保する形で仕事をせざるを得ませんし、国では
下流域のほうから流下能力をふやすための措置を講じているというふうに私
どもは聞いております。しかし三条市は、信濃川の
下流域から見てどちらかというと中流域に当たるため、最終的には三条市のほうまで河床下げができればと希望しているところでありますが、いかんせん国もそんなにお金があるわけではありませんので、限られた予算の中で効果的な仕事をなされているものと思っております。
○(
吉田進一郎委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
吉田進一郎委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(2)当
特別委員会の
中間報告について
○(
吉田進一郎委員長) 最後に、当
特別委員会の
中間報告についてを議題といたします。
お諮りいたします。
平成25年7月12日及び本日開催の当
特別委員会の
審査内容について、3月定例会において
中間報告を行うこととし、その
内容については
委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
吉田進一郎委員長) 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。
――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
○(
吉田進一郎委員長) 以上で本日の
五十嵐川等改修事業調査特別委員会を閉会いたします。
閉 会 午後2時15分
以上会議の次第を記載し、三条市議会
委員会条例第29条第1項の規定により、ここに署名する。
五十嵐川等改修事業調査特別委員会
委 員 長 吉 田 進 一 郎...