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平成22年議会運営委員会(11月19日)
平成22年経済建設常任委員協議会(11月19日)

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  1. 三条市議会 2010-11-19
    平成22年経済建設常任委員協議会(11月19日)


    取得元: 三条市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-27
    平成22年経済建設常任委員協議会(11月19日)                  経済建設常任委員協議会記録 1 日   時  平成22年11月19日(金)午後1時30分 1 場   所  第3委員会室 1 出席委員   佐藤宗司委員長 森山 昭副委員長          武石栄二 阿部銀次郎 鶴巻俊樹 藤田博史 西川重則 西川哲司 1 欠席委員   な し 1 説明のための出席者          木村経済部長 吉野農林課長 板垣・諸橋両課長補佐          土田建設部長 小日向土木課長 川上・渡辺両課長補佐          長野都市計画課長 日下部・丸山両課長補佐 1 職務に従事した事務局職員          渡辺主幹 藤塚主任 1 議   題  (1)ツキノワグマ出没状況について  (2)栄スマートインターチェンジ整備事業について  (3)新保裏館線アンダー工区における施行協定について 1 議事の経過                                 開  会 午後1時30分
    ○(佐藤宗司委員長) ただいまから経済建設常任委員協議会を開会いたします。  出席全員であります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(佐藤宗司委員長) 協議に入ります前に、経済部長及び建設部長からそれぞれ発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 ○(木村経済部長) 本日は、大変お忙しい日程の中、経済建設常任委員協議会を開催いただきまして本当にありがとうございました。本日の案件は、農林課からツキノワグマ出没状況についての1件でございます。  本年は気候変動が非常に激しく、そのせいかどうかわかりませんけども、山の中の木の実であるとか、動物が捕食するえさが不足し、例年になくツキノワグマ出没情報が寄せられまして、10月25日には対策本部を設置し、警察、猟友会とも連絡を密にして対応させていただいたところでございます。本協議会におきましては、これまでのツキノワグマ出没状況について報告をさせていただきたいと思います。  詳細につきましては、担当課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○(土田建設部長) 本日お願いする建設部の案件につきましては、2件でございます。1件目は、土木課所管栄スマートインターチェンジ整備事業にかかわります遺跡発掘調査の概要について御説明を申し上げます。もう1件は、都市計画課所管の事業であります新保裏館線アンダー工区のJRとの施行協定について、ようやくそのめどが立ちましたので事前に御報告申し上げ、またこの案件につきましては12月定例会に正式に議案を上程させていただくというようなことで考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。本日はまことにありがとうございました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(佐藤宗司委員長) これより協議に入ります。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (1)ツキノワグマ出没状況について ○(佐藤宗司委員長) 最初に、ツキノワグマ出没状況についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(吉野農林課長) それでは、ツキノワグマ出没状況について御説明させていただきます。資料ナンバー1をごらんいただきたいと存じます。  まず、1の経過でございますが、先ほどの部長のあいさつのとおりでございますが、ツキノワグマ出没状況につきましては本年の5月17日を初めといたしまして、毎月報告があったところであります。特に9月中旬以降につきましては本格化をいたしまして、10月は過去に例のない出没状況となったところでございます。中山間地域の山手と平場の境界ではなくて、住宅地の民家付近の出没が中心でございました。4年前の平成18年に大発生しました際の出没件数を超えた状況となっておるところでございます。  原因でございますが、主要なえさとなっておりますブナやミズナラなどの実が非常に不作であったというようなことが原因として考えられております。このため10月8日から防災行政無線によります注意喚起情報提供を行うとともに、広報車及び消防署と連携して巡回を実施したところでございます。また、経済部のみならず行政課、それから環境課等関係各課と連携いたしまして、三条市ツキノワグマ被害対策本部及び下田地区現地対策本部を立ち上げたところでございます。なお、緊急時の対応といたしましては、狩猟免許保有市職員2名、それから嘱託員1名を指定職員といたしまして常時現地対策本部、これは下田サービスセンターにしたわけですけれども、下田サービスセンターに常時勤務体制をしたところでございます。  2の出没状況の概要でございます。1の出没件数でございますが、平成22年11月18日現在で173件ということで、18年は通年で113件でございましたが、これを大幅に上回るものとなっているところでございます。内訳は下田地区が155件、三条地区が16件、栄地区が2件となっておるところでございます。  2の捕獲駆除件数でございます。捕獲件数につきましては、同じく11月18日現在で11頭という状況でございます。県全体では9月末現在で146頭というような状況になっておりますが、三条市では11頭を捕獲したというような形になっております。平成18年は12頭というような状況でございました。それで、この対応ということで3の対策状況でございますが、対策本部は先ほど部長のあいさつにございましたように、10月25日に三条市ツキノワグマ被害対策本部を立ち上げたところでございます。本部長経済部長をお願いしたところでございます。また、2の現地対策本部につきましては10月27日に立ち上げまして、本部長下田サービスセンター長をお願いしたところでございます。この現地対策本部の設置によりまして、勤務体制を早出、遅出ということで、早出は朝6時から、遅出では午前11時45分から2名ずつ出勤をお願いいたしまして、地域住民に対する情報収集注意喚起、広報、現地確認といったようなことを業務として対応を図ってきたところでございます。  11月1日以降徐々に出没情報が減少してまいりまして、11月14日をもちまして現地対策本部を解散したところでございますが、なお対策本部につきましては現在も継続しておるところでございます。18日も出没報告が寄せられておるところでございまして、11月15日で狩猟解禁になったところでございますが、なお出没状況によりましては地域住民安全確保というようなことを踏まえまして、現在農林課でその対応を図っているところでございます。  次の2ページ、3ページ、4ページはそれぞれ各地区の出没場所位置図を示させていただきました。過去1週間のみ詳細表示がございますが、1週間以前は出没場所のみというようなことで、小さくて見にくいんですけれども、赤の星印はクマを目撃したところでございますし、青につきましてはクマの足跡を発見したところ、黄色の星につきましてはクマを捕獲した場所、それからピンクはクマに襲われた場所というようなことでそれぞれ表示させていただきましたが、下田地区につきましては五十嵐川沿岸民家付近で非常に多数出没状況があらわれているところでございます。茶のところは居住区ですし、緑のところは山間部ということで、冒頭御説明申し上げましたような出没状況になっているところでございます。以下、図面の2枚目は三条地区、3枚目は栄地区というようにそれぞれ出没状況位置図をお示しさせていただいたところでございます。  以上、大変雑駁でございますが、ツキノワグマ出没状況報告にかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(佐藤宗司委員長) これより質疑を行います。 ○(阿部銀次郎委員) クマに襲われた場所があるようですけども、クマに襲われた被害状況というのはどのような状況なんでしょうか。 ○(吉野農林課長) 下田地区出没場所位置図をごらんいただきますと、左上のほうから五十嵐川の上流にさかのぼっていきますと、1カ所ピンク色の印がございます。これは朝口にクルミをとりに対岸のほうに出かけていったところ、クマに遭遇して襲われたということでした。五十嵐川を渡っていくということで長靴を履いて、それから胴長の水よけのような衣類を着装していって襲われたということで、少し長靴に傷がついたという状況でございまして、人身への被害はなかったというような状況ということで承知しているところでございます。 ○(西川重則委員) 対策として、狩猟免許保有市職員となっていますが、狩猟免許というのはどういう種類のものなんですか。それと、市の職員で保有している方は何人いるんですか。 ○(吉野農林課長) 三条市内全体の狩猟免許保有者は133名いらっしゃいます。地区別に見てまいりますと、三条地区で59名、栄地区で15名、下田地区で53名、この方々はそれぞれ猟友会に加入しているところでございますが、猟友会に加入されていない方で取得されている方が6名ということで、合計で133名ということでございます。  それで、今回狩猟免許保有市職員2名ということで、経済部の職員1名、水道局の職員1名、これはクマを撃てる、いわゆる私どもの理解の仕方としては、猟友会下田分会クマ部会というものがございまして、クマ部会に所属する、いわゆるライフル銃を撃てるというような経験、あるいはそういう銃をお持ちという2名の方にお願いしております。そのほかに市職員でも狩猟免許として、例えば鳥を撃つとかといった資格を持っている人は数名いるようでございますが、そういう方々の正確な人数につきましては、現在把握しておらないところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○(西川重則委員) 今ほどクマを撃つライフル銃を使える人、それと鳥を撃つような散弾銃でやる方と種類が違うみたいですけども、市職員の正確な資格所有者数というのは把握されていないんですね。 ○(吉野農林課長) 私どもは、クマの対策ということのみで把握させていただいておりますので、そのほかの散弾銃を撃つとか、そういったような方の正確な数値については持ち合わせておりません。今後もこういったような状況が想定されますので、各猟友会に確認をとりまして市職員の把握に努めてまいりたいと思っておりますし、あわせて猟友会皆さんも非常に高齢化してきております。国の行政指導によりますと、市町村職員狩猟免許を取るような指導もなされておるところでございますので、それらを踏まえて検討を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○(西川重則委員) 次に、今回対策本部を設けてクマの警戒とか駆除に当たったんでしょうけども、先ほど阿部委員がおっしゃったようにけがをした方々に対する保険適用とか、そういう制度上の医療費の負担等に関係するものというのはあるんですか。 ○(吉野農林課長) 対策本部を立ち上げまして、私どもはクマの足跡の発見、あるいは木に登ったときの木の傷、そういったものを確認させていただいて、その地区の住民の皆さんチラシとか、そういったものを配付して、夜の散歩とかジョギングは避けてください、あるいは朝早くの畑仕事とか、そういったこともできたら避けていただきたいといったような内容で、音の鳴るものをつけて動くようにというような注意喚起が精いっぱいでございました。  それで、発見場所を踏まえて周知をしてきたところでございますが、先ほど阿部委員さんからお話がございましたが、幸いけがには至っておらないわけですけれども、委員御指摘のとおり一般市民の方がクマに襲われて人身被害が生じたという場合の保険等につきましては、行政としては承知しておらないわけですが、クマを駆除する猟友会皆さんについては狩猟保険というものがございまして、やはりあの箱わなに入る、あるいは子グマを連れているクマは非常に凶暴になるものですから、子グマを見た現地の確認に行って親グマに襲われるというようなこともございますので、そういった方々につきましてはすべて狩猟保険に加入しているというふうに猟友会の方々から承っているところでございます。 ○(武石栄二委員) ことしは本当に異常といいますか、普通クマの目撃といえば大体山間地とかというのが今までの流れだったんですが、人里に非常に多く集中して出没しているといった今回の現象をどういうふうに把握しているんですか。 ○(吉野農林課長) 原因のところで、いわゆるブナやミズナラの実が不作だったということなんですが、私どもの見方としては、やはり里山においしいものがたくさんあるということで、ほとんどのカキの木に傷跡がついていて、そのカキの実を食べているということでございまして、そういったカキをねらってくると。里山に来れば食べ物がある、特に荻堀地区ですけれども、そこではマスコミにも報道されたとおり、漬物を食べていたというような報道もあったところでございます。やはり住民の皆さんが動物が来ても食べ物を食べられるような状態で集積したり、あるいは廃棄したりするといったものをねらってくるというようなこと、特に民家の周りを徘徊するというようなことは、その辺をクマが覚えたということだろうと認識しているところでございます。 ○(武石栄二委員) 今回は不思議と鹿峠地区といいますか、鹿峠地区の中でも前谷地区――前谷地区というのは森町から鹿峠の県道森町鹿峠線の区間で非常に多発しているという中で、今後里山管理というような指導は行われていくんですか。どういう形で取り組んでいかれますか。 ○(吉野農林課長) おっしゃるとおり出没情報鹿峠地区で非常に多かったということでございます。その鹿峠地区飯田小学校がございますので、直ちに小学校に連絡をとりまして、子供たち安全安心を確保するようにという対応を教育委員会と連携してとらせていただきました。それでクマが隠れる場所があるということで、里山環境整備ということで委員御指摘のとおりでございます。  農林課といたしましては、ふるさと雇用の事業を活用いたしまして里山整備の事業を展開しておるところでございまして、南蒲原森林組合によりまして、そういうやぶになっている里山の整備、間伐や伐採といったようなものを推進しているところでございます。23年度に向けてもそういったところにつきましては、積極的に対応を図ってまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○(武石栄二委員) 先ほど下田――合併前から猟友会というか、そういう方々が非常に高齢化していると、今後も高齢化していくという中で、今後そういった人がいなくなると。それで、先ほど課長が言われたように庁舎の中でもこれからそういった人に指導とか、そういう要請をしていくというのは、大事なことだと思いますので、ぜひやっていただきたいと思います。それから、今回下田地区で11頭ですか、大変な数ですけれども、それを埋葬するときの手間というか経費、あるいはそういった埋葬はどういうふうな形で行われているんですか。 ○(吉野農林課長) 私どもには、土中に埋設ということで許可が出ているところでございます。埋設している場所については、猟友会の方々が責任を持って処理されているということで、特に指定はしてございません。そういったようなことで、今後も埋設で対応していくと。また、15日以降は解禁でございますので、これは今度鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の中で対応していただけるものというふうに考えおるところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○(武石栄二委員) 対応の中で、設置した本部には猟友会のメンバーに入っている市の職員が何人かいたと。それで、その職員の方は手当とか日当とかは保障されていますけども、一般住民の方々については費用弁償といった措置はとられているんですか。 ○(吉野農林課長) ことしの7月6日に三条市鳥獣被害防止対策協議会の総会を開きまして、協議会を設立させていただきました。そして、22年度予算の中で国からの交付金、市からの助成金をそれぞれ繰り入れまして協議会活動を進めているわけですが、その中にはクマの駆除、あるいは猿の駆除といったようなことで事業計画を組んでおりますし、それらの被害対策、いわゆる防除対策も取り組まさせていただいておるところでございます。  そこで、今回は11頭駆除したわけですので、それらに基づく費用弁償的なものも当然これから考えていかなければならないと思っているところでございます。この予算の中で対応させていただきたいということで、今後理事者等に協議申し上げまして、この予算の中で対応させていただくよう進めてまいりたいと考えておるところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○(阿部銀次郎委員) 対策本部を設置されまして、対策としては地域の方々への注意喚起、それから情報収集をやられたということなんですが、クマの性質というか性格というかについていうと、クマの目というのは近間はよく見えるんだけども、50メートル以上の先は見えないというふうなことをテレビで見たことがあったんですが、クマの性格とか性質というものをどの程度把握されていらっしゃるんでしょうか。 ○(吉野農林課長) 私どもは、一般的な情報をもとにしてクマを理解しているというか、そういうレベルでございまして、住民に周知するレベル程度の理解でございます。ただ、県でもいろいろ講習会研修会がございまして、大学教授のお話等々も担当から聞いてきてもらって報告を受けているわけですが、とにかくドングリの実とか、ブナといった実を腹がいっぱいになるまで食べるには、一日で何千個も食べるというような大学教授報告等があります。そうすると、腹がいっぱいになって冬眠するには、相当なブナの実やミズナラの実が必要なんだろうなと。だから一たん山が不作になると、やはり里におりてこざるを得ないというふうに理解しているところでございます。あとは皆さん方に私どもが周知する内容で御理解いただければと思います。 ○(阿部銀次郎委員) たまたま一度こちらにお邪魔しましたら、課長さんから保内地区にもクマが出たんだということで、すぐにチラシを配布していただいて、きょうチラシが回ってきましたが、そのクマが出た近間に私の畑がありまして、そこに結構大きいカキの木が1本あるんですが、そこのカキが鈴なりになっていたので、どうなったかなと思って行ってみましたら、もう枝が一つなりとも全部折られていました。けさ携帯電話で写真を撮ってきましたけども、カキの木の幹もつめの跡だらけ、畑もみんな足跡だらけで、こういうふうになるんだなと思って見てきたんです。  平成18年も大量にクマが人里に出てきた年でしたが、やはり実のならない時期に出てくると言われていることがこれではっきりしたわけですから、今後はそういう気象等の変化や状況を見ながら、ことしは山のミズナラやブナの実はどうかというのを事前に調査されて、そして時期になったらクマは50メートル以上先は見えないとか、クマに出くわしたら少しずつゆっくり後ずさりしなさいよというようなことはテレビで言っていますが、そういう注意喚起というか、やはり出没する地域には事前に説明等があってもいいんじゃないかという気がするんですが、いかがでございましょうか。 ○(吉野農林課長) 7月6日に開催されました三条市鳥獣被害防止対策協議会総会における猟友会下田分会の御報告では、ことしはブナとミズナラが悪いということで、多分クマが出るという情報をいただいております。したがいまして、私どもはそれらを受けまして、とにかく里に来ると。そうすると、カキが狙われるということで各集落のカキの木は食べる分をとったら全部落としてくださいというようなことで事前に周知を図ったところでございますが、なかなかそれが徹底できない部分が現実にはございました。  ことしの事例としては、自分で落とせないという家庭の事情もございましたので、地域でそういった問題への取り組みもしてもらわなければならないと思いますし、そういう周知の仕方も、それから事前の対策といった部分も今後さらに検討を加え、対策を練ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○(武石栄二委員) 安全対策といたしまして、おりの件なんですが、150キロくらいの大きなクマが入ると溶接が外れたりとかして壊すらしんです。そういうことがあったということなので、今後また来年度に向けて、おりを設置する場合は点検作業を十二分にやっていただきたいと思います。 ○(吉野農林課長) 150キロくらいのクマが箱わなに入りますと、非常に暴れます。そうしますと、さくをとめていた溶接の部分が外れたり、曲がったりという状況になるということで、現場から報告が上がって写真も見ていますが、その部分は直して再利用できるのか、再利用できなければ当然それに耐え得る箱わなを新たに購入していくというようなことで、ことしの出没状況は終息してきていますので、その辺をまたとらまえまして、全部精査して今後の対策に当たってまいりたいというふうに考えておるところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○(西川哲司委員) 木の実の不作が指摘されておりますけれども、いわゆる里山が荒れているということがつながっているということも指摘されております。ふるさと雇用の事業は時限でやっていると思うんですが、十分とは思えませんけども、今後の考え方等がありましたらお聞かせください。 ○(吉野農林課長) 里山整備につきましては市道、それから国県道、それから民家沿いのところでいわゆる間伐、下草刈り、そういったようなものが整備されていないところにつきましては、森林組合に申し出ていただいて、きちっと下草刈りや間伐をしていただくということで、各自治会を通じまして要望を取りまとめ、そして逐次整備をしていただくということで、21年、22年、23年と来年が最終年になりますが、23年度もことしのクマの出没状況を踏まえた中で順次進めてまいるということで、とりわけ下田地区の住民の皆さんには、その部分を森林組合と連携しながら周知し、要望にこたえてまいりたいというふうに考えておるところでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○(佐藤宗司委員長) ほかにございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(佐藤宗司委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (2)栄スマートインターチェンジ整備事業について ○(佐藤宗司委員長) 次に、栄スマートインターチェンジ整備事業についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(小日向土木課長) それでは、栄スマートインターチェンジ整備事業につきまして御説明申し上げます。  栄スマートインターチェンジ整備事業につきましては、本年5月の臨時会及び6月議会において用地費の補正予算用地契約について御承認をいただき、9月議会において工事請負費補正予算について御承認いただき、事業進捗を図ってまいったところでございます。  本日は、整備事業に伴います遺跡発掘調査の状況について御報告いたします。遺跡発掘調査につきましては、計画当初には予定していなかったところでございますが、本年4月に新潟県によりまして実施されました試掘調査の結果、連結路下り線の一部におきまして発掘本調査が必要と判断されましたことから、本調査費に係る三条市負担分600万円を6月議会で補正予算の承認をいただき、東日本高速道路株式会社、ネクスコでございますが、ともに新潟県に委託し、8月から10月末までの3カ月間の見込みで進めてまいったところでございます。  本調査は遺構を――遺跡でございますが、1層と想定し進められたところですが、調査の進行に伴いまして、遺跡は上層水田、中層水田、下層の3面の遺構面からなると確認され、新潟県は文化庁並びに新潟県教育委員会が定めた判断基準に基づきまして調査の拡大が必要と判断しまして、東日本高速道路株式会社と三条市に対しまして発掘本調査の調査範囲、調査期間及び調査委託費の大幅な増加が必要になるとの連絡を受けたところでございます。  この3面の遺構面は、上層から14、15世紀、中世室町時代と思われる水田跡が広く出土、またその下の中層からは9世紀ごろ、古代平安時代と思われます水田跡も出土し、さらにその下層部に約2,500年前の縄文時代の終期と思われます土器、石器及び土くいなどの遺構が確認されたと報告を受けたところでございます。この水田遺構は、県内での調査例が希少で、三条市では初めて検出されたものであり、県内の稲作農耕を解明する上でも重要な遺構とのことであります。  資料ナンバー2の土木課資料をごらんいただきたいと思います。図面にパーキングエリアがございますが、その下り線のパーキングエリアの外側といいますか、上側にグレーで着色してありますところが4月の調査結果により本調査が必要だということで調査を進めてきた範囲でございます。また、その上に格子状にハッチが記載されておりますが、そこにつきましては追加調査が必要だというところでございます。左下の発掘本調査断面図という図面がございますが、これは上が地表で、下が深くなっております。当初は、そのグレーの部分を調査しておったわけでございますが、調査でその格子状の部分も追加調査が必要だということでございます。  裏面をごらんいただきたいと思います。写真がございますが、まず右側の写真でございます。これは、パーキングエリアから弥彦方面を見た写真でございます。左下に青い部分がございますが、これはブルーシートがかけられている部分であります。そのブルーシートの上側にちょっと黒い部分がございますが、この両方の部分が当初予定しておった部分で、調査を終えている部分と調査中ということでございます。その右側にまた追加調査の必要部分があるということでございます。左側の写真を見ていただきたいと思いますが、一番上の写真が上層水田の検出状況、それから2番目が中層水田確認状況、下が下層の確認状況ということで写真を添えてございます。  そこで、調査委託費につきましては右上の表がございますが、まず下の欄でございます。三条市負担分の右側に調査負担額という欄を見ていただきますと、当初600万円でございましたが、変更で2,600万円かかるということでございます。増減にしまして2,000万円の増ということでございます。その追加調査につきましては、至急行う必要があるということでございます。そこで、9月議会で御承認いただきました工事請負費の中から一部2,000万円を流用させていただきまして執行していただくものでございます。  また、遺跡発掘調査期間は8月から10月末までの3カ月間としていたところですが、調査の追加、拡大に伴いまして、順調にいって12月末までの5カ月間となりました。今まで供用開始時期の目標を平成23年中、遅くとも平成23年度中ということをめどとしておりましたが、工事着手がおくれることで、それが非常に難しい状況となったところでございます。供用開始の目標時期につきましては、今後東日本高速道路株式会社と検討を行い、協議を重ねまして見通しを定め、御報告したいと考えております。  なお、先日工事の入札を行いまして、上り線、下り線の連結路、アクセス道路の施工業者3者が決まりましたので、御報告申し上げます。  連結路新設工事の上り線につきましては新栄建設株式会社、連結路新設工事の下り線につきましては株式会社中央建設、アクセス道路改良工事につきましては株式会社栄建設にそれぞれ決まってございます。また、東日本高速道路株式会社の施工分についても近日業者が決定すると聞いているところでございます。  以上で説明を終わらせていただきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(佐藤宗司委員長) これより質疑を行います。 ○(西川重則委員) 資料によりますと、10月31日で終わるところが12月31日になるということですが、当初予定しておったこの600万円分というのは、すべて終了したんですか。 ○(小日向土木課長) 600万円分については終了してございます。その追加分を今実施中でございます。 ○(西川重則委員) 10月31日で終了して、引き続き調査の必要性が生じたから継続してやっておられるんですか。 ○(小日向土木課長) 引き続きやっております。 ○(西川重則委員) この遺跡調査は、当初は上層、中層のみだったけれども、今回は図面にあるように下層部分の必要性が生じたからやっておられるんでしょうけども、それで今の説明では既決の工事費から2,000万円を流用してやられるそうですが、手続上何ら問題はないんですか。 ○(小日向土木課長) 県との協定をやり直しまして、また新たな協定を結んでございます。予算につきましては流用ということでさせていただきました。 ○(西川重則委員) 12月議会にこの追加の2,000万円分の予算補正みたいなのは出てくるんですか。 ○(小日向土木課長) 工事費の不足分につきましては、また新年度でお願いすることになろうかと思いますが、ただ9月議会で今年度予算と来年度予算で総額1億8,000万円を――来年度分については債務負担行為ということで措置させていただいたわけですが、今年度の工事費が2,000万円減るということで、その債務負担行為の変更を提出させてもらうことになるかと思います。よろしくお願いいたします。 ○(西川重則委員) その時期は12月議会ですか、あるいは3月議会の新年度予算でやるんですか。 ○(小日向土木課長) その時期につきましては、今財務課のほうと打ち合わせをしているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○(西川重則委員) この先さらに遺跡発掘の必要性なんかが生じる可能性はあるんですか。 ○(小日向土木課長) その調査ももっとかかるようなことも言われていましたが、うちのほうの供用開始の時期とかもございますので、私どももその辺は十分念を押して、もうないということをしっかりと確認させてもらったつもりでいます。ただ、まだ進行中でございますので、100%そうかと言われますとまだわかりませんが、今のところはないというふうに聞いておるところでございます。 ○(阿部銀次郎委員) 今ほどの工事費の関係ですが、2,000万円を追加しなければならないと。それは今現在行っている工事費を流用させてもらうということですが、その工事費の流用分の関係で、今工事をされている業者との関係については協議されているんでしょうか。 ○(小日向土木課長) 今回の入札前に業者の今年度の出来高分を設定しております。その設定は、この2,000万円が出た後のもので設定させていただきましたので、その辺の調整は大丈夫かと思います。―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(阿部銀次郎委員) この2,000万円分の工事は、その当時はまだ予定されていなかったということですか。 ○(小日向土木課長) 工事については、この前の15日に入札を行いまして決定させてもらいました。この2,000万円という話は、10月に出たものでございまして、それを考慮して発注させていただいております。 ○(佐藤宗司委員長) ほかにございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(佐藤宗司委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
    (3)新保裏館線アンダー工区における施行協定について ○(佐藤宗司委員長) 最後に、新保裏館線アンダー工区における施行協定についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(長野都市計画課長) それでは、新保裏館線アンダー工区における施行協定について御説明いたします。  資料1ページの図面右下の位置図をお願いします。新保裏館線道路改築事業につきましては、アンダー工区、第2工区とも平成26年度の事業完成を目指して事業を進めておるところでございます。このたびJR東日本に工事を委託するJR交差部のこ道橋の工事費が確定し、今後施行協定を締結して事業を進める必要があるため、御報告申し上げるものでございます。  裏面の計画図をお願いします。施行協定を締結する箇所は、図面で黒く塗りつぶしてあるところであります。工事は列車が運行中の鉄道下の工事であり、鉄道の安全確保や鉄道施設の維持管理上のため、JR東日本に委託するものであり、委託区間は図面のとおり54メートルであります。  協定の予定金額は27億7,900万円でございます。協定の相手方は、東日本旅客鉄道株式会社の上信越工事事務所長でございます。  1ページにお戻りください。JRに工事を委託するこ道橋の事業概要でございます。こ道橋の車道幅員は9メートル、歩道幅員は3.5メートルであります。また、車道の勾配は北新保側が約6%弱、東新保側は約5%であります。  図面左のほうのA−A断面図をお願いいたします。この断面は、道路センター部分においてこ道橋を横から見た図面であります。JR施行範囲は、鉄道真下のJES函体25.5メートルとその左側のB2函体14.6メートル、右側のB1函体13.9メートルを合わせた54メートルの区間であります。  JES函体の断面図は、右上B−B断面図に示してあります。JES函体のJESは特殊継ぎ手工法の名称でありまして、この工法はJR東日本では線路下横断構造物の標準工法として多用されていると聞いております。図面で示されていますように、函体の構造物本体は小さな角形の集まりで構成されています。この工法は、特殊な継ぎ手を有する1メートル程度に分割された角形の鋼管をこの継ぎ手でつなぎ合わせながら連続して土中に設置し、その鋼管内にコンクリートを充てんして、それを部材とする構造物本体として構築するものであります。その後に構造物本体の内部の土砂を掘削し、構造物を仕上げる方法でございます。  次に、C−C断面図はB2及びB1函体の断面図であります。この構造物は、一般的な方法で施工する鉄筋コンクリートづくりであります。また、上部は側道の車道として利用いたします。構造物の基礎は、施工現場が鉄道真下であること、また鉄道に近接することから、前後区間の市施行箇所のようにくい基礎ができないため、構造物の下部を地盤改良いたしまして構造物を支えます。  次に、工事費について説明いたします。3ページをお願いいたします。9月の協議会におきましては、JR委託区間の工事費は28億5,000万円となることを報告したところでありますが、その後さらにJR東日本と協議を行い、27億7,900万円と工事費を確定したところであります。  工事費につきましては、区分といたしまして道路施設と鉄道施設から構成されております。  道路施設の土木工事は、24億6,640万円であります。内容は土工、約1億4,000万円、鋼矢板による土どめなどの仮設工、約4億1,000万円、主に線路下の止水を行う薬液注入や地盤改良工などで約7億2,000万円、函体工としまして54メートルが約9億6,000万円、工事中の線路の軌道計測、列車接近警報器や監視用のテレビモニターなどの安全設備工で約8,200万円、その他といたしまして列車見張り員などの保安費や用排水路のつけかえ工事などで約1億5,000万円であります。  次に、工事附帯は5,350万円であります。主な内容としましては、JR東日本が外注いたします施工管理費及び印刷製本費などであります。以上を合わせた工事費計は、25億1,990万円となります。  次の管理費8,950万円は、工事を行うことにより発生いたします会社に係る経費であり、主にJR東日本の職員人件費であります。徐行費は1,640万円であります。これは、工事施工中は一定区間において列車運行の安全性確保のため徐行することとなっております。そのため、列車は減速して徐行区間を走行し、その後加速することになります。この減速、加速に伴う消費電力増加分が徐行費であります。小計は工事費計に管理費、徐行費を足して26億2,580万円となり、それに消費税相当額を加え、道路施設の計は27億5,709万円となります。  次に、鉄道施設の内訳について説明いたします。土木工事10万円は、軌道敷内の土どめさくの撤去工事であります。次に、電気工事2,021万円は架線されています信号高圧線を一たん地上に移設し、道路工事完了後もとの位置に戻す工事であります。工事費計は2,031万円となり、それに管理費160万円を足した鉄道施設の計は2,191万円となります。合計としましては、27億7,900万円であります。費用負担については、三条市が計画した都市計画道路事業に伴うこ道橋新設の工事であるため、全額三条市の負担となります。  次の4ページをお願いいたします。工事費負担額調書案をお願いします。この調書は、平成22年度から26年度までの各年度ごとの工事費負担額を示したものであります。各年度の工事の実施に当たりましては、工事施行に関する年度協定を締結することとしております。  平成22年度の399万円は、JR東日本が請負業者決定に要する経費であり、図面や発注仕様書の印刷製本及びそれに係ります会社の経費であります。平成23年度から26年度までは道路施設や鉄道施設の工事費であり、金額は記載のとおりでございます。  次に、工程表案をお願いします。12月議会で議決をいただいた後、速やかにJR東日本と施行協定及び平成22年度の年度協定の締結を行う予定であります。締結後、JR東日本は入札作業に入り、来年度初めに業者が決まる予定であると聞いております。  道路施設の土木工事は、電気工事であります信号高圧線を地上に移設した後に着手しまして、平成26年7月までの38カ月を見込んでおります。  以上で新保裏館線アンダー工区における施行協定についての説明を終わらせていただきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(佐藤宗司委員長) これより質疑を行います。 ○(西川重則委員) 4ページの経費負担の関係でちょっと聞くんですが、今ほどの説明にあった徐行費というのがよくわからなかったんだけども、列車の徐行に伴う費用負担ということで、三条市が1,640万円もの電力費を負担するみたいな話なんですか。 ○(長野都市計画課長) 徐行期間というのは、JES函体という下の部分が主なところなんですけれども、そこを施工する場合に列車が通る間、工事も一たんストップしますし、さらにその区間を列車が通るときに徐行して通ると。一般的に時速60キロか65キロくらいで通過するものを45キロくらいに落とすと聞いています。それに係る消費電力料が徐行費用で、1,640万円でございます。 ○(西川重則委員) 一たん徐行してまた速度を上げるんだから、余分に電力を食うというのは物理的にわかるんですけれども、こういうのも一般的には協定の中に含まれて、自治体が負担するのが一つの慣例になっているわけですか。 ○(長野都市計画課長) この工事自体は、あくまでも三条市が行う都市計画道路の工事でありまして、都市計画道路をつくらなければ工事をしなくてもいいということになります。そういう意味でも徐行費がかかってくるわけでありますが、その徐行費につきましては実績に応じて後で清算するようになっておりますので、とりあえず月幾らということで見積もりをしているということでございます。最後は清算するということでございます。 ○(西川重則委員) あくまでも三条市がやることであって、JRは一切負担しないんだと。資料3ページの27億5,709万円が道路施設であって、鉄道施設の2,191万円というのは、結局この設計やいろんな計画等の関連作業というのか、図面を引く場合とかは全部JRが受け持つけれども、アンダー工区に関する工事の場合は全く鉄道は関係なしで、99.何%は道路工事の費用ということなんですか。 ○(長野都市計画課長) あくまでも27億7,900万円というのは、三条市の全額負担でありまして、一切JRのほうから費用は来ないような状況であります。この鉄道施設の工事につきましては、軌道敷内には信号高圧架線というものがありまして、それが下のほうの道路を工事するのに支障になるということで、鉄道工事として上がっておるわけでありますが、あくまでもこの道路施設をつくるために必要である鉄道施設の工事でございます。 ○(藤田博史委員) 4年強の長きにわたる工事になるかと思うんですが、この工事期間中の資材の搬入ですとか、構造物の搬入ですとか、車両の搬入、建設機器の搬入等はどこの道路を使って搬入されるのかということと、それに伴う交通安全等の対策はどういうふうに考えていらっしゃるのかお聞きかせいただきたいと思います。 ○(長野都市計画課長) この工事をする場合の材料搬入の件でありますけれども、このJES函体というものは、2ページの図面の黒く塗ってあるところの右側のほうに発進坑という立て坑をつくります。そこのほうから左側に機械で押していってつくるようなものでありますけれども、主な資材というものは右側の昭栄大橋側のところから搬入することになります。その資材の運搬に当たりましては、国道8号から第2産業道路を通って市役所前の通りのところを曲がり、昭栄大橋を渡ってくるようなルートになろうかと思います。それに伴います安全対策は、JRのほうが主体になりますけれども、地元とか関係者に十分周知するとかの対策を立てながらやっていきたいと思っております。 ○(阿部銀次郎委員) ちょっと構造的なものがよくわからないんですけども、アンダーになるわけですから、普通トンネルになるわけですよね。トンネルになるんだけども、普通のトンネルを掘るような施工方法になるんでしょうか、それとも形のあるものを押し込むような方法になるんでしょうか。 ○(長野都市計画課長) 構造物の下を掘る場合は、トンネルを掘る場合のシールド工法とかいろいろな工法がありますけども、今回の場合は鉄道の真下ということで、鉄道の軌面から構造物の天端までわずか2メートル50くらいしかありません。もし施工中に何かあれば、例えば線路が下がったりすれば当然工事中止になるわけでありますけれども、そういうことも考慮しながら安全にできる工法といたしまして、JES工法を採用したものであります。 ○(阿部銀次郎委員) そのJES工法というのがよくわからないんですが、簡単に言うとどういう方法ですか。両方からやっていくんですか、それとも片方からやっていくんですか。 ○(長野都市計画課長) このJES工法につきましては、先ほどその構造物自体の話をしましたけれども、ちょっと小さくて見にくいんですが、このA−A断面図のB1の下のほうにB1側到達立て坑とあります。ここは最初、線路わきに大きな穴を掘って、掘り下げて到達立て坑をつくります。それから、左側のほうに発進立て坑があります。そこも大きな穴を掘ります。到達と発進の大きな穴を掘りまして、その後先ほど言いました角形の鋼管なんですけども、それは1メーター真四角くらいで、奥行きが2メーター弱くらいのものなんですけれども、それをB2函体側の発進立て坑のほうから材料を入れます。  それともう一点、B1函体側の到達立て坑なんですけれども、そこには引っ張る機械を入れまして、その線路の下のところをワイヤーを通しまして、発進立て坑のエレメントという部材なんですけれども、それを引っ張っていって完成させるというようなものでございます。 ○(阿部銀次郎委員) 細かいことは後でお聞きしますが、次に2ページのJRの立体交差部というこの形ででき上がるということなんですか。下のほうはこういう形になるわけですか。 ○(長野都市計画課長) この黒く塗ってありますところをつくるものであります。 ○(阿部銀次郎委員) 歩道と車道の高低差はどのくらいあるんですか。 ○(長野都市計画課長) 2メーター20くらいです。 ○(阿部銀次郎委員) 歩道があるわけですから、当然街灯はつくんでしょうね。 ○(長野都市計画課長) 街灯も当然つけるような形になります。あと水害のときのためにパトライトとか、そういう施設もつける予定でおります。 ○(阿部銀次郎委員) こういうところのものについては、とかく防犯上とか、水の関係とかいろいろあるみたいですが、そういうものは十分注意して、そういうことがないようにひとつお願いいたします。 ○(長野都市計画課長) そのとおりできるだけいいものをつくっていきたいと思っております。 ○(阿部銀次郎委員) 計画からいくと26年4月ですか、春先までに完成する予定ですが、これが完成すると同時に前後のほうの道路もすべて終わる予定ですか。 ○(長野都市計画課長) 市の施行分につきましては、このJRの工事が終わらないとできない場所もございます。そういうところについては、当然この工事が終わってから施工するようになります。ただし、このJRの工事に支障にならないところにつきましては来年度から進めていきまして、26年度末の完成を目指していきたいということでございます。 ○(阿部銀次郎委員) そうしますと、27年ころには供用開始ができるということなんですね。 ○(長野都市計画課長) 27年3月31日を目指して事業を進めてまいりたいと思っております。 ○(西川重則委員) 27年3月31日に供用開始云々と言われましたけども、工程表に基づけば26年の9月か10月あたりでないかと思いますが、そうではないんですか。 ○(長野都市計画課長) この工程表は、あくまでもJRに委託する部分の工程表でございまして、この施行協定を結んで工事をする分につきましては、26年9月ごろに完了させる予定ということであります。その嵐南地区の全線開通でありますが、それにつきましては26年度末を目指してということでございます。 ○(西川重則委員) 聞き違いかどうかわからんけども、このアンダー工区の530メーター全体の工事の工程表ではなくて、あくまでもJRとの協定に基づく工程表なんだね。そうなると、この施行協定の54メーター分だけでこれだけかかるということなんですか。 ○(長野都市計画課長) これは、あくまでも施行協定に係る工程表でございます。 ○(武石栄二委員) これが仕上がると、非常に立派な道路になろうかと思います。この図面の表示物等の中に街路樹みたいなものがちょこちょこっとありますが、この街路樹は落葉樹を植えるのか、どういう木を植えるのかわかりませんけども、今ここを通ってもわかるんですが、イチョウの葉とかが非常に多く落ちています。ここに街路樹を植えた場合の管理については地元の人がやるのか、市がやるのか、どういう形になっていくんでしょうか。 ○(長野都市計画課長) 街路樹につきましては、現在のところ都市計画課で維持管理しているところでございます。この路線につきましては、三条高校のところまでできておりますけれども、そこについてはハナミズキを植栽しているところでございます。今回行う第2工区ですとか、アンダー工区の樹種につきましては、今後どういう木がいいのか検討してから植栽したいと思っております。 ○(武石栄二委員) いつもこの時期になりますと、今まで目を潤した緑が落葉して散らばっていますし、景観的にも非常によろしくないなと。これを掃くといったって、ちまちまやっているとまた風が吹いて次の葉が落ちるという繰り返しで、だれが管理するんだろうなというふうに見ているんですが、今後そういうものを植樹する場合は、やっぱり研究して植えたらいいんじゃないかなというふうに考えております。 ○(土田建設部長) 今ほど都市計画課長が答弁しましたけども、三条市内の都市計画道路すべてに植栽しているわけではなくて、比較的幹線道路で歩道幅員が3メートル以上――今回は3.5メートルの歩道をつくる計画になっておりますけども、それから植樹ますだとか、そういうふうなますをつくれるだけの歩道幅員がある道路については植栽を施しております。  私どもの希望としては、地先の方々から通常の維持管理、例えば今委員おっしゃったような落ち葉の時期は地先の方からも清掃していただくとか、そういうようなものが最も望ましいと考えています。ただ、なかなかそういうふうなものができないという地域、地区等もございます。そういうようなところにつきましては、植栽自体も何が何でもしなければならんということでもありませんが、ただ市街地の中はだんだん緑が少なくなっているわけですから、せめて街路樹だけでも数は少ないかもしれませんけれども、植栽を施すことは決してむだではない、むしろいい方向なのかなというふうなことを思っております。  ただ、地先の方から御協力をいただけないということになると市でやらざるを得ない部分もございますので、できることなら地域からも協力をいただくということが理想なのかなと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○(武石栄二委員) それは大変よくわかりますけども、やはり植える木は地元というか、地先の人にこういうものの管理をお願いできるかどうかとお願いしたほうが――言いっ放しで、散らかったら地元の人たちに片づけれじゃよろしくありませんから、やはりああいう落葉樹はできるだけ植えないほうがいいかなと。大体家にいるのは年寄りの方々で、風が吹いた日にあそこを見ると、掃く後からまたちりとりからこぼれていく、そういう姿を見ますので、やはりいま一度地先の人に話をしてみるのも一つの方法じゃないかなと思います。今後もう一回よく検討していただきたいと思います。 ○(阿部銀次郎委員) 街路樹の関連ですが、今下田地域の国道289号沿いの樹木でハナミズキという名前が出ましたのでお聞きするんですけど、ハナミズキだけじゃなくてほかの樹木もみんなそうだと思うんですが、ある程度までは育ちますけども、それ以上はなかなか育たないで枯れたりする現象が特に見受けられる。あれはやはり土の株部分とか樹木が根を張る部分、そういうところの土場というんですか、そういう部分がちょっと少ない。恐らくあそこは土質も悪いんだろうと思うんですが、樹木を植えられるんであればその辺を十分気をつけて、それに合ったような樹木を植えていただければと思いますけど、いかがでございますか。 ○(長野都市計画課長) 先ほど話に出ました下田地区のハナミズキ街道ですが、そこにつきましては何本か枯れておりまして、私が聞いている範囲では今年度何本か植え直したと聞いております。また、土質に合ったような樹木の選定ということがございましたけども、それにつきましてもこれから調査しまして、どういう樹木にはどういう土質が合うのかというものを調べまして、それに合うような樹木を今後選定していきたいと思っております。 ○(阿部銀次郎委員) 第2産業道路のケヤキは、本当によく育っています。ああいうふうな感じに育たないと、せっかく植えたのに何も効果が出てこないということもありますので、その辺を十分踏まえて樹木に合った形で施工していただきたいし、樹木に合った土質を選んで施工してもらいたいというふうに思っております。 ○(武石栄二委員) この樹木はスペース的に何本くらい植えられるのか、わかったら教えてください。 ○(長野都市計画課長) 植樹ます自体は1メートル真四角くらいでありまして、間隔的には10メーター弱に1カ所というような形で植栽する予定でございます。 ○(武石栄二委員) そうすると、何本くらいになるんですか。 ○(長野都市計画課長) 530メーターといいましても、アンダー部分につきましては植栽を植える余地がございませんので、アンダー工区につきましては20本かそれくらいになるかと思います。 ○(武石栄二委員) 先ほど管理というか、地先にお願いしてはどうかという話をしたんですが、それは記念樹という形で地先の方から、私がこの1ますは管理しますといった申し込みみたいなものをとったらどうですか。具体的にハナミズキならハナミズキとか、何を植えたとしても統一された植物になるんだろうけども、この木は私のほうで管理しますとか、そうすればひとまず20人いれば20ます管理してもらえますし、そして責任を持って天気がよければ水をくれて、その木を眺めて心をいやすかどうかはわからないけども、そういう形についてはいかがでしょうか。 ○(土田建設部長) 事例は違いますが、過去に地域で責任を持って管理するから市で植えてくれということがあって、結果的にそれは年齢を重ねると管理する人がだれもいなくて、結局最後は三条市で管理してくださいという話が過去何カ所もあるんです。ですから、そういうようなお話は非常に貴重だと思いますけれども、現実的にそういうふうな話をしても、5年、10年くらいは管理できてもその先どうかというと、その保証は何もありませんので、やはり地域、地区の意見を聞きながら、地域でできる範囲で管理するというふうなものを選定するほうが望ましいのかなというふうな思いがございますので、御理解をいただきたいと思います。 ○(佐藤宗司委員長) ほかにございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(佐藤宗司委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― ○(佐藤宗司委員長) 以上で本日の経済建設常任委員協議会を閉会いたします。                                閉  会 午後2時56分...