三条市議会 2010-03-11
平成22年小中一貫教育等調査特別委員会( 3月11日)
(1)
小中一貫教育の
推進状況について
(2)
小中一体校等設計業者の決定について
(3)当
特別委員会の中間報告について(追加)
1 審査の経過及び結果
○(
土田俊人委員長) 開会前に申し上げます。
本日の事件は、既に御案内のとおり2件でありますが、最後に当
特別委員会の中間報告についてを追加したいと思います。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
開 会 午後1時00分
○(
土田俊人委員長) ただいまから
小中一貫教育等調査特別委員会を開会いたします。
ただいまの
出席委員数は27名であります。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) 審査に入ります前に、教育長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。
○(
松永教育長) 本日は、本会議散会後の何かと御多忙の中、
小中一貫教育等調査特別委員会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。また、このたびは議題につきまして、
議会事務局への情報伝達にそごがありましたこと、まずもって深くおわびを申し上げます。
さて、既に御承知のとおり、三条市における
小中一貫教育につきましては、平成19年度の
教育制度等検討委員会の最終報告を受け、翌20年度の
小中一貫教育検討委員会での検討を踏まえ、11月26日に三条市
教育委員会として
小中一貫教育基本方針を策定したところでございます。以後、
指定モデル校による具体的な連携への
取り組みを始めるとともに、全
中学校区における
推進協議会組織の設置と実質的な教育、また
カリキュラム編成部会では新
学習指導要領を考慮しながらも長期の9年間を見通し、三条の特色を生かした
モデルプランの作成に向けた
取り組みなどを着実に進めてまいりました。
さらには、本定例会には第一
中学校区及び第二
中学校区の
小中一体校建設に向けた
土地取得議案及び
関連予算案を提出させていただいているところでございますし、具体の設計業者につきましてもこのたび
プロポーザル方式により選定させていただいたところでございます。本日は、これら
小中一貫教育の
推進状況と
設計業者選定について御報告を申し上げるものでございますので、今後引き続き皆様方の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。本日はよろしくお願いいたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより審査に入ります。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(1)
小中一貫教育の
推進状況について
○(
土田俊人委員長) 最初に、
小中一貫教育の
推進状況についてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) それでは、
小中一貫教育の
推進状況につきまして、お手元に配付させていただきました
資料ナンバー1により、その概要を説明させていただきます。
説明させていただく内容は、第1点目といたしまして、
小中一貫教育推進状況と今後の方向について、
モデル中学校区及び
モデル中学校区以外の
中学校区の
小中一貫教育の
推進状況についてを、第2点目といたしまして、
小中一貫教育推進にかかわる支援ということで、
教育委員会の
取り組み状況について説明させていただきます。
それでは、おはぐりをいただき、1ページ及び2ページをごらんいただきたいと存じます。1、
小中一貫教育推進状況と今後の方向について、(1)、
モデル中学校区についてでございます。
モデル中学校区については、
小中一貫教育基本方針に基づき、第一
中学校区と第三
中学校区とし、それぞれの
中学校区内にある小中学校を
小中一貫教育の研究開発を行う
小中一貫教育モデル校として指定し、先行的に
小中一貫教育に
取り組み、その利点や工夫、課題を明らかにしながら、
小中一貫教育の
モデルプランの作成と実践を行っているものでございます。
まず、①の第一
中学校区については、連携型の
小中一貫教育に
取り組み、連携や移動の方法等について検討を行いつつ、一体型の
小中一貫教育を目指した検討に取り組んでいく
モデル中学校区として活動しているところでございます。平成21年度の主な
取り組みの状況は、お手元の資料アの
小中一貫教育推進協議会及び各部会の活動、イの小中学生の
交流活動、ウの教職員の
交流活動のとおりでございます。
具体的には、アの会議の開催状況では、第一
中学校区における
小中一貫教育の計画を定め、具体的な連携のあり方等を検討する
小中一貫教育推進協議会を平成21年度は7回開催し、第一
中学校区の
小中一貫教育推進の全体構想、目指す
児童生徒像、第一
中学校区小中学校一
体型教育施設整備、本年度の
小中一貫教育の
取り組みの成果と課題などについて検討、協議が行われました。その結果、目指す
児童生徒像をふるさと三条に誇りを持ち、個性を輝かすことのできる第一学園生(仮称)と定めるとともに、
三条高校跡地及び四日
町小学校校地などを事業地とする
小中一体校建設の
事業推進の確認がなされたところでございます。
また、関係する部会活動につきましては、
地域連携部会では
教育環境づくりの観点から、小・中学校一
体型教育施設整備構想(案)について学区の市民各層から多様な御意見をいただいたところでございます。また、
共同授業・
共同活動部会では、関係4
小中学校職員の全員研修や学力の分析への
取り組み、評価・広報部会では
小中一貫だよりの定期的な発行や
小中一貫教育の
取り組み紹介などの
広報活動が行われてきました。
施設検討部会では、第一
中学校区小中一貫教育推進協議会の決議により、同協議会に
小中一体校建設事業への
取り組みに対応する組織として教職員、保護者、地域代表から成る部会を設置し、検討を図ることとされたところでございます。
次に、イの小中学生の交流については
学校行事での交流、児童会、
生徒会活動での交流、部活動での交流、
中学校体験入学など
児童生徒の
交流活動が行われてまいりました。
学校行事での交流では、第一中学校の体育祭に同
中学校区内の小学校6年生が参加し、一中の体育祭を経験して、自分も中学生になったら頑張りたいなど中学校へのあこがれと期待感をにじませた思いが
アンケート結果に示されました。また、保護者も一中の体育祭に今後も6年生が参加したほうがいいなどとする、参加させることへの肯定的な評価が示されたところでございます。
次のウの主な教職員の交流では、第一中学校の教員による小学校への
出前授業が行われ、それを受けた小学校6年生の
アンケートで、中学校の勉強に対する不安が少なくなったなどの肯定的な評価がございました。また、
小中教職員によるTT授業や
中学校教員による授業などについてもそれを受けた小学校の評価がございます。小中の
交流活動が
中学校入学への不安を減ずるという点について有効に作用しているのではないかと考えているところでございます。
そのほか、
コーディネーター会議、
研究主任会議など
小中教職員の交流が図られてきたところでございます。試行を始めて1年に満たない中でございますが、
小中一貫教育ヘの
取り組みにより、第一
中学校区では小学生の
中学校入学への不安の減少や
児童生徒の育ちの理解や指導方法の相互理解により、ともに育てようという
小中学校教職員の意識が育ってきていることなどが現段階における成果として上げられております。
一方、課題といたしまして、合同研修などを通して授業改善に
取り組み、
小中教職員が
児童生徒の育ちを共通理解していくことや
授業交流の一層の充実、3小学校が一体となることから行事の基本的な
教育活動をそろえることなど保護者、地域に見える
共同授業、共同活動、広報の一層の充実が望まれるとしているところでございます。
次に、エの今後の予定については平成21年度の
取り組みの状況を踏まえ、より学区の皆様に
小中一貫教育を御理解いただくために、授業や活動について公開する機会を拡充していくことなど
広報活動の充実や
施設整備の具体的な検討、
交流活動の充実に努めた
取り組みを進めていく必要があるとされているところでございます。
それでは、おはぐりをいただきまして、3ページ、4ページをごらんいただきたいと思います。いま一つの
モデル中学校区でございます第三
中学校区の
小中一貫教育の
取り組み状況について御説明申し上げます。第三
中学校区は、まずは連携型の
小中一貫教育に
取り組み、連携や移動の方法等の検討を行いつつ、あわせて併用型への移行も視野に入れた
小中一貫教育への検討に取り組んでいく
モデル中学校区として活動しているところでございます。平成21年度の主な
取り組みの状況は、第一
中学校区とほぼ同様でございますが、幾つか御説明させていただきます。
アの会議等の開催状況においては、
小中一貫教育推進協議会で目指す
児童生徒像について、
「学び」「こころ」「からだ」と大きく3つの視点で目指す
児童生徒像を検討し、学びでは「よく考え、自ら学び続ける
児童生徒」、こころでは「思いやりあふれ、認め合える
児童生徒」、からだでは「心身ともたくましく、自ら鍛える
児童生徒」として設定されました。
地域連携部会には、これまでの活動と今後の活動について報告、協議が行われております。これまでの
取り組みについて、教職員への
アンケート結果によれば、
取り組みを通して各学校や三中学区で保護者が地域と一体となった
学校づくりが推進されているという評価が73%になっている結果が出ているところでございます。また、
共同授業・
共同活動部会は、原則毎週木曜日午前中に定期的に部会を開催し、具体的な
交流活動の企画運営、調整作業が行われ、第三
中学校区の
小中一貫教育の
連携活動の核として活動しているところでございます。
イの小中学生の交流では、
学校行事での
交流活動において、第三中学校の体育祭に学区内の小学校6年生全員が事前の予行練習から参加し、当日も終日体育祭に参加するなど意欲的な
取り組みがなされました。また、児童会、
生徒会活動の交流においても三中
生徒会執行部による3小学校での早朝
あいさつ運動や
いじめ根絶スクール集会における児童会と
生徒会リーダーによる運営などを行い、これらの活動に対する職員の
アンケートでもいじめの未然防止、早期解決への意識を高める効果があったとする評価が報告されているところでございます。また、
授業交流においては、この3月17日から19日までの間で5時間、
中学校体験入学として3校の小学校6年生が第三中学校に集まり、
プレ学級編制を行い、主要5教科の授業体験をする予定としております。
ウ、教職員の交流では、
出前授業として
中学校教諭9人が6教科、63時間を実施し、
教職員アンケートでは児童の中学校への不安解消に効果があり、継続拡充したほうがよいという評価が出ております。第三
中学校区も第一
中学校区同様に試行を始めて1年満たない中でございますが、運営組織を確立し、組織的に研究推進が図れる
体制づくりが進んだこと、小学校6年生の中学校に進学して不安なことと思うことが減少にあること、また自尊感情という向上が見られたこと、また教職員の意識の変化として、同じ
中学校区内の子供たちをともに育てていこうという意識の変化が出てきたことなどが現時点における成果として上げられております。
一方、課題といたしましては、学校を保護者や地域の情報交換の場としての機能を高めていくことや、教職員一人一人が小1プロブレム、10歳の壁、
中1ギャップ、そして15の春にも責任を持つという気構えが必要であるとし、また3小学校の学習進度を合わせるなどの小小
連携活動の充実や地域の学校への支援が継続されるよう、
地域連携部会を中心に組織化や運営の一層の構築などが今後の課題として整理されているところでございます。
次に、今後の予定でございますが、平成21年度の
取り組みの状況を踏まえて、
出前授業を
授業参観日に合わせて実施し、
小中一貫教育の実際の様子を公開するなど、
広報活動の充実や地域連携の強化、
交流活動の充実に努め、
取り組みを進めていく必要があるところでございます。
それでは、おはぐりをいただきまして、5ページをごらんいただきたいと存じます。
モデル中学校区以外の進捗の状況でございます。
モデル中学校区以外の7
中学校区では、平成21年度は平成22年度からの
小中一貫教育への
取り組みが本格的に進められる前の準備段階の年度と位置づけ、まずは各
中学校区における
小中一貫教育の計画を定め、具体的な連携のあり方を検討する
小中一貫教育推進協議会の立ち上げを図り、組織の確立に重点を置き、推進してまいってきたところでございます。これにつきましては、各
中学校区の小中学校を初め、保護者や地域の方々の御理解と御協力により、全
中学校区で組織の確立が図られたところでございます。組織確立後は、平成22年度の推進に向け、連携型での
小中一貫教育として目指す
児童生徒像の検討や
取り組み方法などについて、
小中一貫教育推進協議会で議論を重ね、それぞれ
児童生徒像が確定し、一部
中学校区では既に試行とも呼べるような
取り組みに踏み切っているところもあり、各
中学校区で
小中一貫教育の
取り組みがスタートできる状態となったところでございます。その概要は、本ページに記載のとおりでございますので、具体的な内容については割愛させていただきます。
なお、第二
中学校区におきましては、耐震診断の結果を受け、第二
中学校隣接地に
一ノ木戸小学校を移転改築することになったことから、第二
中学校区小中一貫教育推進協議会において
小中一貫教育を推進する形態について検討が図られ、一体型の
小中一貫教育を目指すことになりました。この点につきましては、
小中一貫教育検討委員会においても協議が図られ、これを了承するところとされたところでございます。
なお、
施設整備に関して、今後の
施設整備の検討を担う部会として、第一
中学校区と同様に
小中一貫教育推進協議会の1部会として
施設検討部会が設置されたところでございます。
次に、6ページをごらんいただきたいと思います。
小中一貫教育推進にかかわります支援として、
教育委員会の
取り組みの状況でございます。平成21年度の
推進状況でございますが、主なものとして8項目ございます。
①、小中一貫教育検討委員会は、現在有識者、
学校関係者、保護者、地域代表、一般公募の方、全24名の委員で構成し、三条市全体の
小中一貫教育を調整する組織として設置させていただいております。
②、嘱託指導主事の配置は、
学校長経験者など学校組織や
教育計画など
学校現場全般に明るい方を嘱託員として雇用し、
小中一貫教育推進事務や
モデル中学校区を含めた各
中学校区と
教育委員会事務局との計画調整、連絡調整などの支援を行っており、現在4人を雇用しております。
③、小中一貫教育講師は、
小中学校講師として
小中一貫教育の推進のため各
中学校区に配置し、
小中一貫教育推進業務に携わる教職員の補充要員として有資格者を配置させていただいており、現在17人を雇用、配置しているところでございます。
④、⑤につきましては、
小中一貫教育にかかわる教職員の研修として、
先進地視察などの研修費用を支援するものでございます。
⑥、小中、小小
交流活動のための活動費やバスの
借り上げ費用を支援しております。
⑦は、
広報活動支援でございます。
⑧、小中一貫教育カリキュラムについては、2つの
モデル中学校区の教職員と
教育委員会事務局指導主事らで編成される
カリキュラム編成部会を設置し、平成21年度は道徳、総合的な学習、
特別活動の3つの領域の
モデルカリキュラムを作成いたします。
おはぐりをいただきまして、7ページをごらんいただきたいと思います。平成22年度の推進予定でございます。7項目を掲げさせていただきましたが、平成21年度と比較して変わる主な点といたしまして3点ほど御説明させていただきます。
まず、人的支援の強化を図らせていただきたいとするものでございます。内容は、第二
中学校区は小中一体型の
小中一貫教育を目指すことから、この充実、支援強化を図ることを目的に、②の
嘱託指導主事と③の
小中学校講師を各1名増員し、それぞれ第二中学校、
一ノ木戸小学校へ配置したいとするものでございます。
次に、
⑤、小中交流活動、小小
交流活動への支援でございますが、より密接な
小中連携等が行われやすいよう、
小中一貫教育活動用に7台のバスを購入してこの支援に当たりたいとするものでございます。
なお、バスは
マイクロスバス4台、大型バス3台を予定し、契約時期の関係から、年度の途中から供用の予定でございます。これは県の
安心こども基金を利用して、補助率10分の10の事業で購入する予定のものでございます。
次は、
⑦、小中一貫教育カリキュラムの作成でございますが、平成22年度は小学校各教科の
モデルカリキュラムの作成を予定しているものでございます。
以上簡単でございますが、説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより質疑を行います。
○(
西川重則委員) ちょっとお聞きしますけど、1ページのイの小中学生の交流あるいは3ページ、4ページの第三
中学校区における
モデル校の小中学生の交流ですが、
モデル校になってから初めてやっているんですか。小学校6年生ぐらいになれば、中学への進学に向けた学区内の交流というのはなかったものなんですか。
○(
小林学校教育課長) まず、質問でありますが、従来からやっているものもありました。今回
小中一貫教育を推進する中で、より多くの交流を深めていくということであります。6年生になって初めてということではなくて、高学年になって交流しているものもありました。それらを今一中学区、三中学区、またはすべての学区において、よりさまざまな交流が始まっているところであります。
○(
西川重則委員) 今ほどの説明ですと、新たな交流もあるみたいですけども、本来こういうものは
教育委員会あるいは
学校教育の中で
義務教育の一環として中学1年生になる6年生の場合は、当然以前から当該児童や父兄の準備のためにいろいろな機会というのがあったわけでしょう。そうなりますと、
モデル校が21年度で行った授業との違いや交流の違いというのは那辺にあるのか聞かせてください。
○(
松永教育長) 従来は小学校、中学校のそれぞれ独自の活動が中心でございまして、例えばこの2月、3月期においては、中学校の教員が小学校へ行って中学校の活動の様子を説明したり、あるいは中学校のいろいろな決まり等について説明したりする小学校6年生が中学校に入学するに当たっての説明会がございました。そのほか、職員の交流としては
親睦会程度の交流で、職員が一堂に会して室内で球技をやった後、懇親会を開くとかという交流はございました。今回この
モデル校区における交流の中で特筆すべきことといたしましては、例えば中学校の先生が小学校へ行って授業を行うということは今までにないことでありますし、小学生が中学校に来て中学の先生から習うということも今までにはないということでございます。
また、運動会のような体育行事の中では、今までは単なる観客者として親と一緒に見に行ったかもわかりませんが、いわゆるその学校の一員として小学生が中学生と一緒になって応援団の練習をしたり、行事に参加するというようなことは経験しておりません。そういうふうにいろいろな面で新しい試み――今までできなかったこと、こういうことをやったほうがもっとお互いが理解し合えるんじゃないかというような交流や、あるいは教職員も含めて研修活動をやったということは、私は非常に特筆すべきことだろうというふうに考えております。
○(
西川重則委員) 今までできなかったことという表現なんですけれども、
小中一貫校の方針のもとでないと、教育長がるるおっしゃったことはできなかったことなんですか。説明を聞いていると、従前のもとでも努力によっては交流やそういう授業は幾らでもできたんじゃないかと思うんですけども、何らかの規制があってできなかったことなんですか。
○(
松永教育長) 規制というよりも、小学校、中学校のそれぞれの意識の違いと思います。つまり自分たちの学校という一つの意識があるものですから、品川区の教育長さんの言葉をかりれば、小学校は母性型、中学校は父性型で
父親タイプという言い方をされましたが、確かに私も両方の学校に勤めたことがありますが、やはり自分の学校、例えば中学校ならば
中学校教育という形で、入ってくる小学校での
教育活動までは向けてこなかった、意識がなかったということであります。そこは小中の9年間で子供を育てましょうという意識の変革を持たないとできないことで、今回それが小中の9年で育てようという意識に変えてきつつある、そこからいろいろな仕事の活動の中身が生まれてきたというふうに考えております。
○(
西川重則委員) 意識の変革とかと言われますけれども、教育長さんがおっしゃった
小中一貫校を推進する中で、こういう交流とか事業を行うのであれば、
中学校区における
小中連携なりの併用というんでしょうか、一体もそうなんでしょうけれども、示された資料ぐらいのボリュームの
交流事業ならば、何も
モデル校に指定した一中学区と三中学区だけでなく9つの全
中学校区で一斉にできるんじゃないですか。
○(
松永教育長) 言葉でいえばできるかもわかりませんけども、やっぱり物理的な面もあるわけです。例えば今私
ども人的支援という言葉を使わせてもらっていますが、中学校の先生が小学校へ行って小学校の先生と一緒に授業をやる。そうすると、中学校では先生がいないわけですから、その先生の持っている業務の中で少しでも役に立つような、学校に負担をかけないように講師あるいは
嘱託指導主事を派遣したりという試行をやってみて、いい方法を探っていこう、こうやればもっと効率的にできる、あるいはこうやればもう少し効果が上がるということをまずもってやってみて、どういう成果があるのか、あるいはどこにまだ問題点があるのかということを探るための
モデル中学校区を指定したということでございます。
○(
西川重則委員) この一覧を見せていただきますと、こういう
交流事業や行事は率先して充実させていったほうが、三条市内の子供たちのためには非常にいいことだと思います。それならば、何も
小中一貫校の授業のもとでなくても、まさに
義務教育の9年間で考えれば、次の学校に通う時期をとらえてさまざまな交流というのは、当然前からあったものだと思ったものですから、教育の機会均等という面から考えれば、そんなに面倒なことではないんじゃないですか。
今教育長さんは人的云々と言われましたけれども、この程度のことなら教職員の皆さんの協力を得て、子供たちのためなんですから、全市一斉にできることではないんですか。
○(
古川教育部長)
小中一貫教育を導入することに関してのお話かと思いますが、今までも
小中連携という言葉はあったわけでございまして、昨年も
小中連携と
小中一貫教育はどう違うんだという御質問もいただいていたところでございますけれども、こうやって文書に書きますと、何か同じようなことでよいことなら以前からもやっていたのではないかとか、そういうものはすぐやってしかるべきではないかと受け取られるところもあるかもしれませんが、今までの教育に足りなかったことといいますか、今までの教育上、
中1ギャップですとかさまざまな問題が出ているところを
小中一貫教育の
取り組みでもって全市的に挑戦していこうということを教職員とともに
教育委員会が始めたわけでございます。
そういった中で、単に交流といいましても小学校は小学校、中学校は中学校という意識がある中で、その意識自体を変革させて、子供が9年間にわたって育っていくんだという意識でどう交流していったらいいのかということは、今までにはなかった発想と思っております。ですから、一つの時間を小学生と中学生が同じ
取り組みをするということであっても、そこに至る教職員の事前の準備、話し合い、そこの意識の持ち方というのがまるっきり今までとは違ってきております。したがって、常に見よう見まねでこういう時間を年に何回か持ちましたということで
小中一貫になるかというと、そうはならないものだと考えております。
ですから、第一
中学校区と第三
中学校区の8つの小中学校の先生方には大変な研究をいただきながら、また先進校も視察していただいて、より進んだ
小中一貫である子供を中心とした教育のあり方について、根本的に話し合いを進めていただいて、この1年間じっくり取り組んでいただきました。一見同じように見えるけれども、違うんだというところをしっかりとこの1年間取り組んでいただいた結果のみを記載しておりますので、先ほど教育長が言いましたけど、教員の意識の変革、それに伴う教育の質の向上ということについて御理解いただければと考える次第でございます。
○(
西川重則委員) それぞれの考えもあるんでしょうけど、ただ自分としては
義務教育9年間の一貫したものがあるんだろうから、ここに一覧として示されているものぐらいは、何も
小中一貫教育と旗印を掲げなくても、当然幾らでも実施できるソフトな部分でしょう。それとも言われるように、21年度は連絡関係で4名の嘱託員でしたか、それから不況の関係で17名を配置したと――来年度またふやすようですけど、こういう方々を配置しなければ、ここに掲げてあるさまざまな小学校と中学校の教職員や生徒の交流というのは、なかなか簡単にはできないということなんですか。
○(
古川教育部長) 人的支援をしなければならないかということではないと思っております。私どもは行政の立場として、新しい
取り組みを33小中学校と一緒にやっていきましょうということでやっているわけですので、当然新しい研究に関する負担も学校にはあるわけでございます。午前中にも学校を支援する考えがあるかという御質問もいただいたところでございますが、現場学校と
教育委員会が一体となってやっていく
小中一貫教育であるととらえておりますので、そのような配置について予算をいただきまして、人を確保してやっていくということであります。
○(
西川重則委員) 最後にしますけど、基本的な知識がなくてよくわからないもんですからお聞きしますが、従前一般的に行われていた小学校に上がるときの父兄や児童との連絡あるいは指導、また小学校から中学校に上がるときにいろいろな形でやっていたと思うんです。自分の認識違いなんでしょうけども、当然こんなものは行われていたものだと思ったもんですから――あすから委員会の予算審査も始まりますので、ここに一覧として出されたほかに、去年ほかの小中学校で一般的に行われている小中の交流というのを聞かせてください。
○(
土田俊人委員長) ただいま西川委員から資料提出の要請がありましたけれども、市のほうは準備できますか。 (「あしたでよろしいでしょうか」と呼ぶ者あり)
では、あす資料を出していただくようにお願いいたします。
○(佐野徹委員) 幾つかお尋ねします。
6ページの⑥番、小中、小小
交流活動への支援ということですが、
モデル校である三中学区では若干性質が異なるといいますか、6年生ぐらいにならないと顔を合わせないのが三中学区です。一中学区の四小、条南小、南小の子供たちは3年後には同じ建物で学ぶことになるわけですが、そういったことを踏まえて一中学区と三中学区での小小
連携活動での違いについて教えてください。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいまの一中学区における小小連携と三中学区の小小連携に違いがあるのかということでございますが、平成21年度の
取り組みにつきましては、ともに連携型を視野に置いて
取り組みが進められておりますので、現段階においてどこがどう個々に違うというものはございません。今後三中学区の場合はいわば併用型を目指して、また一中学区の場合は一体型を目指すということで入っているところですから、どのように取り組んでいくか、その見据えた方向を協議しながら、具体的に小小連携の方向を定めて
連携活動を進めてまいりたいと考えています。
○(佐野徹委員) 今の点についてはわかりました。
それから、一中学区と三中学区はそれぞれ3校ずつ小学校があるわけですが、説明の中で小学校の授業の進度を合わせるようにするという説明があったんですが、現在全国学力テストとかで、学区内の小学校で学力の差というのはあるんでしょうか。
○(
小林学校教育課長) おおむね並んでおりますけども、はっきり申せば多少のでこぼこはあります。市全体の平均を50と見た場合、おのおのの学校では、ややよいというようなことでとらえておりますが、わずかなでこぼこがあるのは確かであります。
○(佐野徹委員)
小中一貫ということですが、小学校5、6年と中学校1年の円滑な接続ということに主眼が置かれているかと思うんです。特に中学でいうと、先ほども言いましたが、いずれ同じ教室で机を並べて学ぶようになるわけですが、やはりそれに至るまでの間に学力のでこぼこというものをなくすような努力が必要かと思われますが、その点についてはどうお考えでしょうか。
○(
小林学校教育課長) 今委員さん御指摘のように、私どももすべての学校において今よりもっとよくなるような教育を進めているわけであります。その第1弾としては、学区内の子供たちのでこぼこがなくなるように、
中学校区でもって弱いところはみんなでそこに力を入れていくような学力テストの問題等を検討する会議を持ちまして、重点的にそこに力を入れながら、さらにどこも伸びていくようなことで今頑張っておりますので、御理解いただきたいと思います。
○(佐野徹委員) それから
一ノ木戸小学校が急遽建てかえで、小中一体型ということになりました。説明の中では、第二
中学校区についても
施設検討部会が設置されたということで、結果的には市内で一番早く一体型の教育が行われるわけです。それで、資料の一番最後に22年度の
取り組みということで指導主事や市嘱託員の人員配置が手厚くなるんですが、ほかにも二中学区について新たな
取り組みといいますか、何か変更になるというようなことがあったら教えてください。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 今ほど委員さんから御指摘ございましたように、二中の隣接地に
一ノ木戸小学校ができるということで、これからまさに一体型を視野に置いた中で研究活動を進めるわけでございます。そういう点からして、22年度に人的な配置も含めた中で、それに対応した進め方を
小中一貫教育推進協議会の中での議論を踏まえながら、開校までの間に具体的に進めたいと考えているところでございます。
○(杉井 旬委員) 教職員の皆さんや子供さんたちに対する
アンケートは、おおむね肯定的だということはわかりました。それは、肯定的な意見が多いにこしたことはないんですけども、大事なのはそれ以外の今後検討すべき課題とか、あるいは参考になるような意見が
アンケートで出てきているのかどうか教えていただけますでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) お示しさせていただいています資料において、それぞれその活動に参加いたしました児童等からの
アンケート結果では、非常に肯定的な
アンケート結果が出ているわけでございますが、一方保護者においては、
出前授業や
交流活動などで他の小学校を話題にすることが多くなったかとか、いわゆる
小中一貫教育の話題が家庭で出ているかというところでは、そう思うが11%、どちらかといえばそう思うが43%、合わせて54%と全般的に家庭における
小中一貫教育に対する理解については、いま一歩不十分な大きな課題として位置づけております。
○(杉井 旬委員) ことし1月に三中学区の
地域連携部会さんが行った教職員を対象とした
アンケートで、
取り組みを通して保護者や地域と一体となった
学校づくりが推進されているという肯定的な評価が73%とありますけれども、残りの27%というのは肯定的ではなかったのかどうかはわかりませんが、この中で先生方から参考になるような意見等が出ているのかどうかはいかがでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいま委員御指摘の点につきましては、設問といたしまして、これまでの連携型の
取り組みを通して、4つの各学校や三中学区で保護者や地域が一体となった
学校づくりが推進されているかについて、そう思うが13%、どちらかといえばそう思うが60%、合わせて73%という肯定的な意見ととらえております。
一方、そうは思わないという方が26%おったということでございますし、お話のございました事由的な記述を設けた中には、
小中一貫教育はそれ自体が目的ではなく、三条の子供たちによりよい質の高い教育を行うための有効な手段と考える、今後も小中の教育職員が一貫教育について学習し、話し合いながら進めていきたいと、例えば行事を一緒に行うなど、他校との交流は意義が大きい、だが引率など安全面で不安がある、無理にならないよう対策を考えていきたいという意見が出ているところでございます。
○(杉井 旬委員) わかりました。
6ページに
嘱託指導主事の配置や
小中学校講師の配置とあるんですけども、正職員の先生方の中で
小中一貫の担当窓口となる先生、例えば一中ならだれだれ、四日町小学校ならだれだれというのは決められているんでしょうか。
○(
小林学校教育課長) 決められております。推進するためのコーディネーターという者がおりまして、その者を中心に進めております。
○(杉井 旬委員) 一番かぎにいるのはコーディネーターの先生だと思うんですけども、学校の先生というと異動があるんですよね。今年度教職員の皆さんの研修をやってこられて、来年度もやるわけですけども、研修を受けられた先生、ましてコーディネーターの先生が異動になると、またゼロからということになるんですけども、そのあたりはどのように考えていらっしゃいますか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいま委員さん御指摘のように、常に教職員には異動というのがつきまとうわけでございます。それがために、コーディネーターや推進リーダー、そしてそれぞれの各学区内、さらに9
中学校区全体の意識統一を図りながら研修会などを重ね、ある程度グループ化しながら進めていかれるような形で、個人に任せるということではなくて、学校でも推進リーダーとそれぞれのコーディネーターをセットにして、また教務主任さん等といろいろ連携をとりながら進めさせていただいているところでございます。そういう手段で対応してまいっておりますので、仮に異動があったとしても、また人的に1名欠けたとしてもそのまま推進を続けられると考えているところでございます。
○(佐野徹委員) 先ほど1つ聞くのを忘れたんですが、市嘱託の講師の皆さんは県の補助事業で3年間ぐらいの事業だったかと思うんです。そうすると21年度、22年度、23年度となって24年度以降というのはどうなるんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 現在私どもがお願い申し上げている点につきましては、これは平成25年度に完全実施するということでございますので、当然25年度までは嘱託職員の配置をそれぞれお願い申し上げたいということで考えているところでございます。
また、今ほど委員さん御指摘の件につきましては、緊急雇用対策事業上のことと考えておりますが、嘱託員の配置につきましては、今後とも人的な支援ということで継続させていただきたいと考えております。
○(佐野徹委員) 25年度までは市の嘱託を講師として置きたいということですが、2,000万くらいの結構いい金額がかかっていると思うんです。そうすると雇用対策のこの事業がなくなる2年間は、市の単独費でお願いするということでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 今御指摘ございましたように、単独費でお願い申し上げたいと考えてございます。
○(
西川重則委員) 関連で聞きますけども、自分は勘違いしていて申しわけないと思うんですけども、この
嘱託指導主事や小中学校の17名の講師は、今言われるように25年度までが不況対策の関係とか、単費とかは別にして、一体校の校舎が完成した暁には人的な配置はなくなるわけなんですね。自分はずっと続くもんだと思っていたんですが、そういうことですか。
○(
古川教育部長) 先ほど御質問もありましたけれども、学校で熱心に
小中一貫教育に取り組んでいただくためには、市もできる限りの人的な支援をしたいという発想から講師ですとか、
嘱託指導主事ということで市の財政当局とも話し合いながら進めてきた経緯がございまして、来年度も増員することについては、本議会に上程させていただいているとおりでございます。来年度まではそういう予定になっておるわけでございますが、その次の年度といいますと、国の補助の状況などを十分勘案しながらやっていきたいと思っておりますので、単費になるかどうかはまだはっきりしておりません。
ただ、先ほど室長が申しましたように、また委員さん御指摘のように、私どもは25年度完全実施に向けて学校現場を精いっぱい支援していきたいという気持ちは持っているわけでございますので、私どもの希望としては、そのような人的な支援はできる限り緩めずに、学校は精いっぱいの
取り組みをしていただきたいと、そのようなことで御理解いただければと存じます。
○(
西川重則委員) いや、自分はそういうことじゃなくて、25年の
小中一貫教育完全実施以降、これを平準ベースに経常経費として三条市の一つの教育制度として定着させ、進めていくものだと思っていたんです。今の話だとこの4名、17名というものは25年の一体校の校舎が完成した暁には、人的配置がなくなるような説明だったものですから、勘違いしたのかなと言っているんです。
一体校舎が完成した暁には、今準備段階における指導主事や学校講師の人たちがいなくなるということになれば、やっぱりこれは校舎建設が目的なんじゃないんですか。自分は、これだけ三条市が独自でやろう、補助費は別にして、ほかの市町村よりは手厚い人的配置のもとで子供たちの教育がなされるのかなと、それが理想の教育なのかなと、大変な経費をかけたとしても次代を担う子供たちの教育のためなんだと思っていたんです。ところが、今の佐野委員への答弁だと、完成した暁には人的配置そのものが要らなくなるみたいな説明ですから、その辺を聞かせてもらいたいんです。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 説明にそごがございまして、大変失礼いたしました。
佐野委員さんから御質問のございました、いわゆる現在の市の嘱託に対する補助といいましょうか、財政的な制度としてどういうものかと考えたものですから、それは緊急雇用対策で21年度、22年度までは財源的に措置されると。22年度については、緊急雇用対策の対象者の関係で半数ぐらいは補助対象になるだろうと考えております。
そういう質問の中でお話をさせていただきましたが、基本的には
小中一貫教育に携わる関係者といたしましては、当然25年度に校舎ができる、25年度から
小中一貫教育推進事業が実質的にスタートする、ここまではむろんのこと、人的な支援をとにかくお願い申し上げたいとしつつも、その25年度以降も果たしてこの人員数なのかどうかというのは、いわばこれから平準化していくわけでございますので、どれぐらいの人的支援が必要なのかというのは現段階で見定められないことから、そういう言い方をしてしまいましたが、当然25年度以降もどれだけになるかは別にしましても、人的支援は必要と考えているところでございます。
○(横山一雄委員) 直接関係あるかどうかあれですけど、先ほどの教育長の答弁で運動会の応援とかという関係がありましたが、本当にマンモス校ができるわけです。そうした運動会などのイベント等があった場合の駐車場対策なんていうことはお考えになっておられるのか、それともこれから考えられるのか、その辺についてお伺いしたいと思います。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 御承知のとおり、小中一体校にかかわります建設事業費につきましては、先般の12月議会におきまして御指摘等賜りました委託事業によりまして、本日プロポーザルの関係も御説明させていただくわけでございますが、それぞれの設計業者及び地元の関係者との協議を踏まえた中で、イベントの駐車場関係につきましても協議の課題といたしまして、今後検討を進めていきたいと考えているところでございます。
○(横山一雄委員) 教育長さんもおわかりのとおり
モデル中学校以外の例えば大崎小学校、800人ばかりですけど、イベントになると駐車場がどうにもならないわけです。運動会のときは、周辺道路は満杯、文化祭などはグラウンドの中に入れてもどうにもならないという実態なわけです。ですから、大崎学区ではとにかく何とか駐車場対策をやってほしいという声は
教育委員会へも届いているはずでございますので、この推進の中で十分考えていただきたいということを要請しておきます。
○(島田伸子委員)
アンケートのことでちょっとお伺いいたします。
第一
中学校区ですが、先ほど生活
アンケート、交流
アンケート等を実施して、
児童生徒、保護者の意識を把握したというふうに言われましたけれども、
小中一貫教育自体のこととか、一体校建設についての保護者の意識というか、どれくらい浸透されているのか、不安がないのかみたいな
アンケートというのはとられたんでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 今ほど委員さんから御指摘のございました保護者の
アンケートにつきましては、これは第一
中学校区で実施したものでございますが、項目といたしまして、先ほど説明させていただきました
出前授業や
交流活動のことを家庭で話題にすることが多くなったかどうかという問いと、いま一つは
交流活動の中学校進学による友人関係の不安解消の効果についてどう思うかとか、そういうことで不安云々という質問項目はございません。
○(島田伸子委員) 私は一中学区に住んでいるのでいろいろ回ってみると、小学校がなくなったらとか、通学が遠くなるとか、冬場は非常に困るんじゃないかといろいろなことを言われるんですけれども、そういった一人一人の保護者が感じている、また思っていることを
アンケートで聞いてみることも必要なのではないかなというふうに感じております。
保護者等も自由に参加できる
地域連携部会もありますが、その部会はなかなか開かれませんし、開かれたとしても夜ということで、小さい子供さんを持っている親御さんは参加しにくい状況にあるというふうに聞いています。ですから、当事者の保護者に対して、今どんなことを不安に思っているのかとか、
小中一貫教育についてどれぐらい理解を示されているのかということについても
アンケートをとっていただきたいというふうに考えておりますが、いかがでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) ただいま御質問のございました通学路等も踏まえた中で、保護者の御意見を聞く場あるいは
アンケートというようなことのお問いでございましたが、私どもでは、例えば条南小学校でございますと、実は全校保護者会を開かせていただきまして、その場でいろいろな御意見を賜っております。当然通学路に対する不安等もありますので、そういうことも今後十分に踏まえながら、
小中一貫教育推進協議会等と協議を重ねながら話し合いを進めることになっておりますので、特に
アンケートをということについては今現在予定しておりませんが、検討してみたいと思います。
○(島田伸子委員) 保護者会といっても発言できる方とできない方がいらっしゃいますので、生の声として
アンケートという形をとられるのもいいのではないかというふうに思っております。
それから、細かいことですが、一中の体育祭のときに3つの小学校の6年生が参加したと書いてありますけれども、6年生全員が参加されたのでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 全員ではございません。
○(島田伸子委員) 三中は全小学校の子供たちが参加したと書いてあるんですが、実は一中のほうは希望者だけという形でお聞きしましたし、私も体育祭を見に行きましたけれども、南小学校だけが6年生全員だったと思います。条南小学校は希望者だけですよというふうにお聞きしたんですが、やはりこういった体育祭を体験していただくわけなので、できれば授業の一つとして考えていただいて、全員参加という形をとっていただけなかったものなのかなというふうに感じております。今後どうされるのかお聞きしたいと思います。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 今委員さんから御指摘いただきましたような点がいわゆる小小連携、小中
連携活動で教職員、または学校の基本行事等での共同連携というようなことが、まさに進めている
小中一貫教育の活動でございます。たまたま今回は第一
中学校区の一部学校が全員、一部学校が希望制ということでございましたが、平成22年度はそれを受けて小学校6年生全員が第一中学校の体育祭に参加する予定であることを聞いておるところでございます。
○(島田伸子委員) それから、
地域連携部会がなかなか開かれない状況にあるんですけれども、なぜ開かれないのかということをまずお聞きしたいと思います。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長)
地域連携部会の開催につきましては、第一
中学校区の
小中一貫教育推進協議会の一部会として、協議会での話し合いの中での部会活動ということで進めているわけでございますので、
地域連携部会は第一
中学校区、第三
中学校区とも平成21年度は1回ということで、第三
中学校区は活動の報告、第一
中学校区は
施設整備構想案について協議いたしました。
部会の進め方につきましては、第一
中学校区小中一貫教育推進協議会の部会活動ということで、協議会との協議を進めながら開催されるよう検討、協議してみたいと考えております。
○(島田伸子委員) 三中学区は
地域連携部会を開いて
推進状況を報告されたということですけれども、やはりそういう
地域連携部会を小まめに開いていただいて、今こういう状況なんだよということを常に報告というか、情報を流していただけるような場の設定、それから地域の人たちが考えている意見みたいなものとか要望のようなことを聞く場を何回も――定期的にというわけではないですけど、小まめに開いていただけるように要望したいと思いますが、いかがでしょうか。
協議会のほうで決めるということなんですが、今まで協議会のほうでする必要がないというふうに考えていたのかもしれませんけれども、協議会の意見ではなくて、
教育委員会として、
小中一貫教育の推進室として、やっぱり地域のほうにもきちんと説明責任があるというふうに思いますので、
地域連携部会は定期的に開いていこうということを決めていただいてもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 委員さんのその意を十分に体しまして、その意を十分にお伝え申し上げていきたいと考えております。
○(島田伸子委員) それから、きょう出された資料なんですが、2日か3日ぐらい前にいただけるとありがたいなと思ったことと、
推進状況と今後の方向なんですが、課題とか効果についてもお話がありましたが、この資料の中に入れていただけるともっとわかりやすいのではないかというふうに思っていますので、ぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 大変失礼いたしました。その辺意を踏まえまして、次回報告する際には十分にそれらが入るような形で考えさせていただきたいと思います。
○(野崎正志委員) 私ちょっと失念しているかもしれませんが、特別支援学級については一言も触れていないんですが、これはどうなっているのか教えていただけますか。
○(
小林学校教育課長) 特別支援学級の件でありますが、子供たちや学級のことを忘れたわけではないんですけども、一緒に
交流活動をしております。それは、子供たちには言葉はあれですけど、親学級というか、自分のいる学級もありますので、そこで一緒に交流しているということであります。今ここに特出ししてありませんが、一緒にやっていますので、よろしくお願いします。
○(野崎正志委員) 私は二中学区にいるんですが、
一ノ木戸小学校と二中の連携という中で、常日ごろ保護者から特別支援学級についてのお話を受けることが多いので、これは一番大事なことだと思うので、やっているのであれば言葉として上げていただきたいと思います。また、よく要望を出されるのが、クラスがなくなるとか、編成するに当たって支援学級に入る生徒が違う学校に行ったために支援学級が閉鎖されたとか、また開設するに当たっては非常に難儀をしているという現状がありますので、その辺を踏まえて
小中一貫の中で取り入れてあげられるものは上げていただきたいと、このように要望いたします。
○(
古川教育部長) 特別支援学級につきましては、昨年度増設いたしましたし、22年度についても増設あるいは新設の予定がございます。全体としては学級の充実をもって特別支援教育を推進していくということで進めておるところでございますので、学級がなくなるということはないと思っております。二中学区につきましても
小中一貫教育一体型を目指しまして、今後なお一層人的な支援を考えておりますし、そういった中で特別支援教育にも力を注いでまいりたいと考えております。
○(笹川信子委員) 島田委員との関連ですが、私も条南小の学区におりますが、やはり親御さんは果たしてあんな遠くまで通えるだろうかということで、学校との距離を一番問題にしています。バスは出るんだろうか、また朝夕の見守りで自治会の高齢者の方が出てくださっていますが、果たしてどこまで面倒を見てもらえるのかということが一番の不安の声と聞いております。条南小学校に通うお子さんは、幼稚園ですと玄関までバスが送り迎えしている状況ですし、あと保育所はそれぞれ個々でやっておりますけれども、ほとんど歩かない状況の中で小学校に入学しているわけなんですが、それが一気に三高跡地まで行くということで大変距離感に不安がありますが、どのように解消されようとしているのかお尋ねします。
○(
古川教育部長) 条南小学校区につきましては、現在の条南小学校よりも遠くなる子供が多いということで、スクールバスを新しく走らせる予定にしております。そのことに当たりましても地元の御意見を十分聞いた中で、御要望をできる限り取り入れていく方向で進めているところでございます。
幼稚園と小学校は若干違いもございまして、しっかりと小学生のうちに歩かせたほうが子供のためになるんではないかという意見もある中で、子供によって家から学校の距離が違うわけでございますけれども、従前より説明しておりますように一定の基準を設けまして、遠い子供さんについてはスクールバスに乗せていくようなことで整備を図ってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○(笹川信子委員) 直江町とか大野畑はスクールバスの範囲に入っているかと思いますが、そのほかの普段歩いていない小学校1年生が相当の距離、最大3キロまで歩きますよね。それと、余りみんなと一緒に歩かない、歩く習慣のない子供が高学年と一緒の集団登校になります。親御さんたちは、まず一緒に歩けるのか、学校まで行けるのかということが問題となりますので、そういう細かいところまで見て、丁寧に対応していただきたいと思いますが、特に小学校1年生の場合どういうふうに対応されるのかお尋ねします。
○(
嘉代小中一貫教育推進室長) 当該地区につきましては、平成25年度の小中一体校の中でスクールバスをどのように運行していくのか、また通学路等も含めましてどのように対応していくのかというものにつきましては、今後地元の推進協議会と協議しながら進めていくということで、各学校の説明会等でも説明させていただいているところでございますので、御理解をお願いしたいと思います。
○(西沢慶一委員) 教育長に議会の
特別委員会をどういうふうに考えているのかということでお聞きしたいんですが、これで議会にきちっと
推進状況を報告していると思っていますか。開催状況で8回開いた、7回開いた。2回から8回まで開催して、そして主な協議題の項目だけが上がっているだけで、何が問題になっているんですか。全然伝わってこないでしょう。どういう点がよくて、どういう点が問題だったのか、今までの三条でやっていた教育と
小中一貫に切りかえてどこが一番よくなったのか、どういうところにまだ課題があるのか、そういうことがこれでは全然伝わってこないでしょう。それで、今後の方向について意見を求めると言われたって何を言ったらいいんですか。
ここは
特別委員会ですよ。大体今まで意見も聞かないで、やっと
特別委員会を開いたかと思えばこのざまで、議会を何だと思っているんですか。ふざけてもらっちゃ困りますよ。きちっとした資料を、しかも事前に出してください。委員長には、その辺も取り計らっていただきたいと思います。議会としては、大変な侮辱ですよ。これで物事を進めていこうなんて、そんなことにはならんでしょう。何を考えているんですか。
○(
松永教育長) 私どもは、議会は大変大事な審議機関だと、本当に議会を重視してやってきているつもりでございますし、また先回の全員協議会等におきましても今行っていることについては、皆さん方から御協議いただきました。その全員協議会後の三条市の
推進状況について、この資料に整理させていただいたということでございます。もしこの資料でだめだということであれば、その辺を御指摘いただいて、改めて資料を提示させていただきたいと思っております。
また、事前に配付できなかったことにつきましては、大変申しわけなく思っておりますし、今後は事前に御送付したいと思っております。
○(西沢慶一委員) これでは目次の羅列でしかありませんよ。きちっと内容がわかるような資料で出してください。そして、議会もそうですし、保護者の人たちもそうですが、やっぱりみんなが納得した形で物事を進めてください。指摘されているように
地域連携部会だって7月10日に開いたっきりで、いろいろ意見が出たのにその後は開かれていません。それを開くのは推進協議会で相談してやることだからというのであれば、その後推進協議会でどういう相談があって
地域連携部会は開かなかったんだとか、そういう経過がわかるように、伝わるようにしてください。これでは全然伝わってこないでしょう。今後の方向ということで意見を求めるのであれば、意見が出しやすいように、そういうことが伝わるようにしてください。
私らは何もいちゃもんをつけてぶっ壊そうとしているのではないんです。一つの選択肢としてそういう方向をとったのであれば、成功させなければいけないんですよ。だけど、本当にこういうセレモニーみたいなやり方で、それで意見なんか聞かなくたっていいやという考えならばそれはそれでいいですよ。今後の
特別委員会のあり方として、やっぱり議会としてもこういう態度で物事をやられることについては、委員長さんも考えてください。
○(
松永教育長) 委員さんから一つの選択肢であるから、やる以上何としても成功させたいという御発言をいただきました。これにつきましては、大変心強く思っております。それをもとに、今後は成功させていくべく努力してまいりたいと思いますので、御協力いただきたいと思います。
○(
土田俊人委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(2)
小中一体校等設計業者の決定について
○(
土田俊人委員長) 次に、
小中一体校等設計業者の決定についてを議題といたします。
説明をお願いいたします。
○(
古川教育部長) それでは、私から次の議題であります
小中一体校等設計業者の決定について御報告させていただきます。
今回の報告には、第一
中学校区小中一体校及び
一ノ木戸小学校、これは第二
中学校区の小中一体校となるものですが、これらの一体校の建設に加えまして、同時期に行いました耐震化に係る裏館小学校の改築についても御報告させていただきます。配付しております資料の2を御参照いただきたいと存じます。
まず、業者決定に至ります選定方法等から説明させていただきます。
今回の学校建築に際しましては、3件ともに
プロポーザル方式で行いました。
プロポーザル方式はコンペ方式と異なり、すぐれた設計案を選ぶものではなく、最も適切な創造力、技術力、経験、実績を持つ設計者を選択するものでございます。したがって、市や地域の方と業者との共同作業により設計案をつくることになり、市側の要望を踏まえたより質の高い建築設計が期待できるものでございます。そのようなことから、平成19年に制定されました三条市
プロポーザル方式による受託者選定手続に関する実施要領に基づきまして選定委員会が組織され、選定が行われました。事務局は総務部財務課で行いました。
また、業者にはあらかじめ学校ごとの実施要項を提示しておりまして、その中には資料2の1枚目にございます各施設の概要に示した基本的な考え方と技術提案書において提案を求めた特定テーマが含まれております。これらの基本的な考え方や特定テーマにつきましては、
学校関係者、保護者を初め地元の方々に対し事前に御了解を得たものでございます。
具体的に言いますと、第一
中学校区の小中一体校及び
一ノ木戸小学校につきましては各
中学校区の
小中一貫教育推進協議会に、また裏館小学校については施設検討委員会において了承を得た内容でございます。
それでは、1枚おはぐりいただきまして、順に審査結果を御説明させていただきます。
まず、2ページをごらんいただきたいと思います。1、業務名、三条市立(仮称)第一
中学校区小中一体校建設基本設計及び実施設計業務、2の審査経過でございますが、(1)、審査は9名の委員で構成される業務受託者選定委員会により実施いたしました。
(2)ですが、参加表明書及び技術提案書の評価基準については、平成21年12月17日開催の第1回選定委員会において決定いたしました。
(3)、公募の結果ですが、16社から参加表明書が提出され、平成22年1月13日開催の第2回選定委員会において社名を秘し、技術者の資格、技術力等により評価した結果、3ページの参加表明書提出業者一覧にある16社のうち、AからHの記号が振ってあります8社に対しまして技術提案書の提出を求めることといたしました。
(4)、平成22年2月27日に技術提案書の提出者に対するヒアリングを社名を秘して行い、各委員が独自の立場で評価基準に基づき、業務の実施方針及び事前に提示した特定テーマ等に係る提案内容を審査し、仮評価を行いました。
(5)、次に個別の審査と仮評価をもとに意見交換を行い、8社の提案内容を比較分析した後、本評価を行い、各委員の評価点を集計した結果、最高得点となった株式会社石本建築事務所、これはE社でございますが、同事務所の提案を最優秀案として特定することを全会一致で決定いたしました。
3、選定結果でございますが、参加表明書提出業者数は16社、技術提案書提出業者数は8社、特定者は東京都千代田区九段南の株式会社石本建築事務所でございます。
続きまして、4ページ、5ページをごらんください。こちらの業務名は、三条市立
一ノ木戸小学校改築基本設計及び実施設計業務でございます。審査経過は、先ほど御説明いたしました内容とほぼ同様に行っており、選定委員会も同一でございます。それで、公募の結果、5ページの一覧にございます15社から参加表明書が提出されまして、技術提案書提出者欄にあるAからFの6社に技術提案書の提出を求めました。そして、ことし2月28日、同様に社名を秘してヒアリングを行いまして、仮評価を行ったものでございます。その後、同様に意見交換を行いまして、6社の提案内容を比較分析した結果、3、選定結果といたしまして、参加表明書提出業者数は15社、技術提案書提出業者数は6社で、特定者は東京都港区元赤坂の株式会社松田平田設計に決まったものでございます。
続きまして、6ページ、7ページをごらんください。業務名は、三条市立裏館小学校改築基本設計及び実施設計業務、審査は先ほどの2校と同様に行いまして、公募の結果、7ページの15社から参加表明書が提出されたものでございます。それをAからFの6社に絞り込み、技術提案書の提出を求めました。3月1日に技術提案書の選定者に関するヒアリングを社名を秘して行い、評価基準に基づきまして各委員が独自の立場で業務の実施方針と事前に提示した特定テーマ等に係る提案内容を審査し、仮評価を行いました。
次に、個別の審査と仮評価をもとに意見交換を行い、比較分析いたしまして、最終的に3の選定結果のとおり参加表明書提出業者数は15社、技術提案書提出業者数は6社となり、こちらを絞り込みました結果、特定いたしましたのは東京都町田市森野の株式会社大宇根建築設計事務所となったものでございます。
これだけではちょっとわかりにくい面もあるかと存じますので、もう少し詳しく御説明いたします。参加表明書を求めたと申しましたが、その評価基準は大きく2つございます。1つ目は資格で、各専門分野の技術者の資格、1級建築士でありますとか、そういった資格でございます。2つ目は技術力でございまして、技術力とは同種または類似の業務実績、それから新潟県内において10年以内に行った公共建築物業務実績、また経験年数を総合的に技術力として評価いたしました。
そこで絞り込みを行い、技術提案書を求めたわけですが、その技術提案書はどのように評価したかといいますと、大きく4点ございます。最初の1点目、2点目は、先ほど申しました資格と技術力を改めて評価いたしました。3点目は
取り組み意欲で、ヒアリングを行い委員から幾つか質問をいたしまして――事前に現地を見たかとか、ホームページの参照ぐあい、そのような……(「資料」と呼ぶ者あり)4点目でございますが、業務実施方針、手法でございますが、業務の理解度、業務の実施方針、それから特定テーマに対する提案により評価いたしました。この特定テーマにつきましては、資料1ページ目にある各学校の特定テーマでございます。例えば裏館小学校でいいますと、既存校舎の中庭部に裏館の森がございますが、改築後においてどのような形で継承していくかというような具体的な内容が書いてございます。
そして、いずれの審査も先ほど申しましたとおり会社名を伏せた上で、その内容を厳正に、また公正に審査いたしまして、決定したものであることを再度お伝えいたします。
なお、業者からの提案内容につきましては、およその方針というものでありまして、私どもといたしましては、今後
施設検討部会等を中心に設計業者も入った中で学校、保護者、地域の御要望や御意見などを取り入れながら、具体的な学校の姿をつくり上げてまいりたいと存じます。したがって、当初私どもが地元の方々や議会にお示しした図面や業者の提案書とは最終的に異なったものになる可能性もございますが、そのように柔軟な対応ができるところがこのプロポーザルのよいところです。
今後のスケジュールといたしましては、3校ともに6月をめどに基本設計を取りまとめ、
一ノ木戸小学校と裏館小学校は年内、第一
中学校区一体校は年度内に実施設計を完了させたいと考えております。その後設計に入り、
一ノ木戸小学校と裏館小学校は平成24年9月、第一
中学校区一体校は25年4月の開校を目標としているところでございます。その間、議会の皆様方にも節目をとらえまして報告させていただきたいと存じます。
それぞれの学校の開校日まで、よりよい学校となるよう全力を尽くしてまいりますので、今後とも御指導、御鞭撻いただきますようお願いいたしまして、大変雑駁でございますが、報告とさせていただきます。
以上でございます。
――
――――――――――――――――――――――――――――――
○(
土田俊人委員長) これより質疑を行います。
○(久住久俊委員) 第一
中学校区小中一体校建設設計業務を請け負うことに決定した石本建築事務所は、大阪府枚方市の清掃工場設計業務に関して大手スーパーゼネコンである大林組に建設工事入札前に設計図を提供したことにより守秘義務違反に問われ、枚方市より一昨年から1年間の
指名停止処分を受けております。この指名停止が明けたのは昨年9月22日であります。今回三条市の設計プロポーザルに参加したのは昨年12月ですから、枚方市の指名停止期間を明けてから3カ月しか経過しておりません。もちろん枚方市だけの
指名停止処分であり、大いに反省していることでしょうし、またその期間も明けていることですから法律的には何ら問題はないわけですが、守秘義務に違反して図面を提供するということは、特定のゼネコンに有利な情報を提供したということにほかならず、建設工事の入札に関して公平性が損なわれた事実は否めません。
石本建築事務所は、この事実を認め、枚方市に対して契約金の1割に当たる違約金500万円余を支払っております。石本建築事務所は、我が国でも有数の大手に属する設計事務所であり、第一
中学校区小中一体校建設設計業務を請け負うに至る実績と経験を有していることは認めますが、私が懸念するのはこのような特定ゼネコンに対する便宜供与が隠密になされますと、結果として我が三条市は高値入札を強いられることになることであります。三条市は、この設計業者に対し、枚方市と同じことが起きないように厳重に監視していただきたいと思います。市長はこの席におられませんので、どなたでもよろしゅうございますが、どのようにお考えかお伺いして質問を終わります。
○(
古川教育部長) 御指摘の枚方市の件に関しましては承知しておりませんが、今ほどの説明でも申し上げましたとおり、選定委員会におきましてはすべて業者名を伏せた中で書類審査やプレゼンテーションが行われ、業者選定作業を進めてまいったところでございます。とはいいましても、御質問者の御懸念はもっともでございますので、今後設計を進めるに当たりまして、三条市
教育委員会といたしましても、この業者に限らず今回選定した3業者すべてにおいて、そういった事態が起きないように十分注視してまいりたいと考えております。
○(佐野徹委員) 9名の委員で構成される業務受託者選定委員会という説明がありましたが、この9名の委員はどんな方でしょうか。
○(
長谷川財務課長) 業務受託者選定委員会につきましては、要領上、副市長を委員長として関係する職員のうちから市長が指名すると規定されております。今回の9名につきましては、副市長以下教育長、総務部長、建設部長、建築課長、教育部長、教育総務課長、
学校教育課長、
小中一貫教育推進室長でございます。
○(佐野徹委員) この日程を見ると、土日に審査をされていたようですが、それでいいのでしょうか。
○(
長谷川財務課長) 提案いただいた業者からおいでいただくわけですので、本来であれば平日の設定が望ましいということは申し上げるまでもないと思います。ただ、日程等の関係などがございまして、やむなく土日に開催させていただきました。また、提案いただいた業者につきましても事前に確認させていただき、土日でも構わないといったところでございます。
○(佐野徹委員) 各学校の技術提案書提出業者を見ると、3つの学校のうち2校あるいは3校全部に提案書を提出している業者があるわけですが、そうすると審査のために3日間出てこられたわけで――メンバーをかえているのかどうかはわかりませんが、同じ人が3日間も来ていたら、この人は多分あそこの業者ではないかというようにわかってしまうのではないかと思いますが、複数の技術提案書を提出された業者にはどのような対応をされていたのでしょうか。
○(
長谷川財務課長) 特段の対応はしておりません。先ほどの説明の際にも申し上げましたが、業者名そのものは秘して行っております。確かに2回ないし3回、同じ顔ぶれで説明される可能性もあったわけですし、実態としても複数回顔を見た方もございましたが、委員さん方はそれがどこの業者なのかということは承知していらっしゃいません。
○(佐野徹委員) 業務受託者選定委員会の9名のうち8名は部長や課長で構成されていて、中でも建設部長や建築課長はそれなりに技術力といいますか、そういった能力がありますが、そのほかの部課長は建築の分野に関して余り知識がない、いわゆる一般の目線で審査をされたのかなと思いますが、その辺はどうだったんでしょうか。
○(
長谷川財務課長) 8名は担当する部署が違っております。私も事務局としてヒアリングに同席させていただきましたけれども、15分間の説明、その後に質疑応答ということの中で、3日間にわたってそれぞれから担当する分野ごとに質問が出され、またその受け答えを通じて他の委員がどのように業者を評価したかということで、非常に充実した選定委員会だったと感じているところでございます。
○(島田伸子委員) 評価基準のことですが、1番は資格、2番は技術力、3番として
取り組み意欲という説明がありましたけれども、意欲があるから手を挙げているわけで、これは基本的なことであり
取り組み意欲については聞くまでもない事項だと思います。ですから、それを聞いて差をつけるというところに無理があるような気がしますが、どのようなことを聞かれて評価されたのかお伺いいたします。
○(
長谷川財務課長) 今ほど申し上げましたように、各委員から活発な質疑がございました。確かに意欲があるから応募してくる、これは当然のことだと思います。ヒアリングを通じて事務局として感じたことは、意欲があるとはいっても業者によって濃淡がございます。この事業にかける思いが本当に伝わってくるところと、そこに比べると少し弱いかなというところは必ず感じられます。この
取り組みについては、そういったヒアリングを通して、総体的な評価をしていただいたということでございます。
○(西沢慶一委員) 委員長に要望いたします。
資料ナンバー1の1ページには
小中一貫教育推進協議会の主な協議題しか書いてないんですが、ここでどういうことが話し合われたのかといった点について、もう少し詳しい資料を出していただきたいということと、それから2ページの下段、今後の予定にある
施設整備の検討では、小中一体校のイメージの具体化ということで教職員、保護者、地域住民の意見要望を
施設整備へ活用と書いてありますが、どういう意見が出て、どのように活用していくのかが伝わるような――この資料では不十分ですので、そういう資料を出していただきたいと思います。また、先ほど教育部長が評価基準等について説明されましたが、そういった資料もつけて出すべきじゃないかと思いますので、資料の手配について取り計らっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○(
土田俊人委員長) しばらく休憩いたします。
休 憩 午後2時46分
再 開 午後2時47分
○(
土田俊人委員長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
今ほど西沢委員から要望がございました点につきまして、内容を含めまして委員長に一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、そのように取り扱うことといたします。
○(
髙坂登志郎委員) 3つの業者が選定されておりますけれども、価格の面については今後どのように決定されていくのか、その辺についてお聞きします。
○(
長谷川財務課長) 今回のプロポーザルにつきましては、随意契約の前段の手続でございまして、どの業者から見積書を徴して契約金額を決定するかということになります。したがいまして、プロポーザルによる受託者選定の中では価格競争というのは全くございません。三条市では、特定された3社から見積書を徴して予定価格を設定いたしますので、予定価格以内であればその業者と契約をさせていただきますが、予定価格を超えていれば随意契約内で協議した上で価格を決定すると、こういう手続になります。
○(
池浦教育総務課長) 見積もりの提出期限につきましては、12日までということで所管課で設定させていただいております。
○(原 茂之委員) 本来、学校というのは地元の設計業者がやるところが――そういう決まりはありませんが、地元をよく知っている関係上、地元でやるところが多いんじゃないかと思います。
こうやってみれば、日本の超一流企業の3社に決定されたということで、これについて文句は言いませんが、どのような図面をもとにして審査されたのか教えていただけませんか。
○(
長谷川財務課長) 冒頭に申し上げましたように、プロポーザルは設計案を審査するわけではなくて、設計者を特定する作業でございますので、詳細な平面図ですとか立面図というものの提出は求めておりません。ある程度のイメージによる提案でございます。そのイメージの説明をしていただいた上で
取り組み意欲であるとか、特定テーマとした
小中一貫教育に対する考え方であるとか、そういったことを評価させていただいておりますので、具体の図面審査というものは行ってございません。
○(原 茂之委員) そうしますと、いつごろまでに実施設計を上げるわけですか。
○(
池浦教育総務課長) 今後のスケジュールにつきましては、先ほど部長からも説明させていただいたところでございますが、これはいろんな組織を通しましていろんな方の御意見を聞きながら、もちろん議会の皆様方のお知恵を拝借しながら6月中ぐらいをめどに基本設計を固めていきたいと考えております。一体校につきましては、今年度いっぱいで実施設計を上げていきたいというのが概要スケジュールでございますし、
一ノ木戸小学校と裏館小学校につきましては6月以降の基本設計が終わった後、ことしじゅうぐらいに実施設計まで上げてまいりたいという予定で考えております。
○(原 茂之委員) 参考までに、特定者に決定したやる気のある3社のグランド計画を資料として出していただけませんか。
○(
長谷川財務課長) 先ほど申し上げましたように、設計案そのものではなく――選定は特別な作業でございました。確かに提案をいただいた中にはある程度のイメージ図等々がございますけれども、実際の基本設計、実施設計に当たりましては、地域の方々あるいは
施設検討部会等々、本当にゼロから練り上げていく作業になります。したがいまして、そういった作業に対してある程度の予断を与えるような図面について、この場での提出は差し控えたほうがいいのではなかろうかと考えてございます。
○(原 茂之委員) 図面じゃなくてグランドデザインについてです。我々議会としては、どういう部分で決めたのかという、そういう部分が見たいわけです。
○(
長谷川財務課長) いわゆるグランドデザイン的なものを提案いただいて、ヒアリングをさせていただいたわけでございますけれども、そういった部分も含めて予断を与えないほうがいいのではなかろうかということで、公表させていただかないほうがよろしいと思っております。
例えば設計コンペとプロポーザルの併用方式というものがございます。こういう場合は、設計案そのものも必ず審査の対象になりますので公表させていただくことになろうかと思いますが、
プロポーザル方式の場合はそういったことも含めて公表していない団体のほうがまだ多うございますので、御理解いただきたいと思います。
○(原 茂之委員) 決まった3社についてどうこう言うわけじゃない。各設計事務所がグランドデザインをどういうふうに考えたのか、我々も参考にしなければならない部分もありますので、できればそういう部分も提出いただいて――決まったんだからもう論議はしません。ただ、これから我々議会も一緒になってやっていかなければいけないのではないかということで、どういう学校にしたらいいのかとか議員の皆さんもそれぞれの考えを持っているわけだから、そういうことで提出を求めましたが、だめなら結構です。
○(
阿部銀次郎委員) 先ほど石本建築事務所が
指名停止処分を受けたという話がありましたが、本来ならば――国の政治家でも大臣に選ばれるときは洗濯をするというふうに言われており、そういう洗濯部分を怠ったのかなというふうな気がしますが、ほかの2社にはそういう心配はないんでしょうか。
○(
長谷川財務課長) その後になりますけれども、聴取し得る情報というとインターネット等になりますが、他の2社については、現在のところそういった事実確認はしてございません。
○(
阿部銀次郎委員) 間違いないんでしょうか。本来ならば石本建築事務所あたりは――国会に例えるとあれですが、そういうことが出てくると、普通大体の方は辞任したり更迭されたりというようなことになりますが、そういった考えは全くないんでしょうか。
○(
長谷川財務課長) 先ほど久住委員から御指摘がございましたように、
指名停止処分そのものは枚方市だけの措置であったということ、その指名停止の措置も既に解けているということでございますので特定したわけですけれども、その件をとらえて辞退を促すということは考えてございません。
○(
阿部銀次郎委員) 先ほど佐野委員からも質問がありましたが、選定委員会のメンバー9名について、全委員の名簿をいただけないでしょうか。(何事か呼ぶ者あり)今じゃなくていいですから、名簿をください。
○(
土田俊人委員長) 後ほど出していただきます。
○(
西川重則委員) 今ほどありました久住委員や阿部委員の質疑の関連でお聞きしますが、ピーエス三菱による嵐川橋かけかえ工事の問題や、今回の石本建築事務所の問題について、そういう業者がどんどん参加してくるというのは皆さんの事務能力が劣っているのか、軽んじられているのか、調査能力を物すごく高めていただいてから我々に提出してもらわないと、私たちには個々の業者の追跡調査をする能力はありませんので、皆さんのほうで責任を持ってやっていただきたい。久住委員の話を聞きますと、後になってどうしようみたいな話で、皆さん方の情熱みたいなものが何か毀損されるような気がしますので、そのように要望いたします。
○(
土田俊人委員長) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
(3)当
特別委員会の中間報告について(追加)
○(
土田俊人委員長) 最後に、当
特別委員会の中間報告についてを議題といたします。
お諮りいたします。
当
特別委員会の中間報告については、28人の全議員をもって構成されていることから、当市議会の申し合わせに倣い行わないこととしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
土田俊人委員長) 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。
――
*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――
○(
土田俊人委員長) 以上で本日の
小中一貫教育等調査特別委員会を閉会いたします。
閉 会 午後2時58分
以上会議の次第を記載し、三条市議会委員会条例第29条第1項の規定により、ここに署名する。
小中一貫教育等調査特別委員会
委 員 長 土 田 俊 人...